【遊戯王VRAINS】ファイアウォールドラゴン「主人公エースか…」 (22)

ファイアウォールドラゴン「いよいよGW明けの水曜日から放送開始か……緊張するなぁ」

オッドアイズペンデュラムドラゴン「大丈夫? モウヤンのカレー食べる?」

ファイアウォール「あ、オッドアイズ先輩、ありがとうございます……」

オッドアイズ「まぁ気持ちは分かるよ。俺も開始前はそんな感じだったし

        やっぱ歴史あるシリーズで看板張らせてもらえると思うと考えちゃうよなぁ」

ファイアウォール「そうなんですよね、俺なんかで本当に大丈夫なのかって思うと」

オッドアイズ「こればっかりはやってみないと……って言うのも無責任か。

        よし、それじゃあ自信を付けるために先輩方にアドバイスもらいに行こう!」

ファイアウォール「えっ!? いいんですか!?」

オッドアイズ「大丈夫、皆さん優しいいい方たちだから。さ、まずはホープさんからだ」

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No39.希望皇ホープ「おー、よく来たな! 話は聞いてるよ、座って座って」

ファイアウォール「はっ初めまして! 次の遊戯王VRAINSで主人公エースをさせていただく

           ファイアウォールドラゴンと申します!」

ホープ「なんか懐かしいな、この感じ。オッドアイズも昔はこんなだったっけ」ハハ

オッドアイズ「勘弁して下さいよホープさん。あの頃はいっぱいいっぱいだったんです」

ホープ「で、何だっけ? 主人公エースが不安なんだって?」

ファイアウォール「はい……」

ホープ「んー、不安って言っても、攻撃翌力はちゃんと2500あるし、効果も聞く限り悪くない。

     リンク召喚がどうなるのかは分からないけど、そこまで出しづらいわけでもないだろ?」

オッドアイズ「だから言ったろ? ダメージ二倍しか効果のない俺よりよっぽどマシだって」

ファイアウォール「先輩はP効果があるじゃないですか」

ホープ「あー、でもOCGとアニメが必ずしも同じとは限らないから注意な」

ファイアウォール「ゑ?」

ホープ「OCGでできたことが出来なかったり、アニメには無かった効果が追加されたりはよくあるから」

オッドアイズ「そういやホープさん謎の自壊効果ついてましたね」

ホープ「No耐性はまぁ仕方ないとしてもアレはビックリした」


ファイアウォール「そんな……折角ジャンプの付録にしてもらって宣伝できたのに」

ホープ「まぁそこはお前を使う……えーっと、遊作? とか各デュエリストの問題だから」

オッドアイズ「アニメでどんな効果になってたとしても、持ち主を信じるしかないってことですね」

ホープ「むしろアニメにおいて一番大事なのは効果なんかじゃない」

ファイアウォール「えっ!?」

ホープ「ズバリ! 華だ!」

ファイアウォール「花?」

ホープ「要するに画面映りのことだな。かっこよく動いて、派手に必殺技を決める。コレだ」

オッドアイズ「……」

ファイアウォール「あれ、先輩?」

ホープ「……ファイアウォール、お前空は飛べるか? いや、飛べ。せめて浮けるくらいはしておけ」

ファイアウォール「えっ、あ、はい……?」

ホープ「エースたるもの、主人公とかその場の雰囲気でアクションを盛り上げなきゃいけない。

     ド派手な攻撃技はもちろんだが、主人公が技名を言い終えるまで空中で待機したり、敵の罠に合わせて急停止したりしなきゃいけないんだ」

ファイアウォール「なるほど! 間の取り方ってやつですね! ……で、先輩どうしたんです?」

ホープ「オッドアイズはな……現状主人公エースで唯一飛べないんだ」

ファイアウォール「あっ……」

オッドアイズ「……ブレス出す時だけジャンプして誤魔化したりもしてみたんだけど……

        ドッタドッタ走り回るドラゴンはやっぱ絵的にキツいんだよ……」

ホープ「よりによって前足が短いげっ歯類的なフォルムだからなおさらカッコよさがな……」

ファイアウォール「で、でも先輩も進化すれば飛べるようになるじゃないですか!」

オッドアイズ「あれほぼリベリオンのおかげだからな。四龍仲間以外と融合したら相変わらず飛べないんだよ、俺」

ファイアウォール「ビーストアイズ……ルーンアイズ……あっ」

ホープ「ま、まぁそういうわけで! 空気を読んでアクションできるような能力を鍛えておけ!

     俺から言えるのは以上だ!」

ファイアウォール「はっはい! ありがとうございました!」

オッドアイズ「はは……後輩励ますつもりが気を使われるとか……まぁいい、次はスターダストさんだ」


スターダスト・ドラゴン「なるほど、話は分かった」

オッドアイズ「流石ですねスターダストさん。まだ入って一分ですよ」

スターダスト「この流れも三回目だからな。慣れだ」

ファイアウォール「三回ってことは……先輩とホープさんも来てたんですか」

スターダスト「皆考えることは一緒というわけだ。かくいう俺もネオスさん達に教えを乞いていた」

オッドアイズ「あのスターダストさんが……イメージできないなぁ」

スターダスト「フッ……誰だって初心者だ。不安もあれば自信もないだろう。

        だが、どれだけ考えても俺たちはモンスター。デュエリストに全てを託して信じるしかない」

ファイアウォール「託して……信じる……」

スターダスト「とまぁ、それはお前と遊作次第だ。俺たちが口を挟むことじゃない」

ファイアウォール「はい! まだどうなるか分からないけど、頑張ってみます!」

スターダスト「よし、いい返事だ。恐らくだが、時間ならまだある。ゆっくり考えていけばいい」

オッドアイズ「時間がある? 放送はもうGW明けたら次の週ですよ」

スターダスト「それなんだが、ファイアウォールは俺と近い境遇なんじゃないかと思ってな」

ファイアウォール「えっ! そうなんですか!?」

スターダスト「あぁ。お前の仲間にデコードトーカーというのがいるだろう」

ファイアウォール「はい! 頼れる仲間です!」

スターダスト「多分、コイツは俺たちでいうところのジャンクウォーリアーポジションなんじゃないかと思ってな」

オッドアイズ「リンク召喚の切り込み隊長……みたいな感じですか」

スターダスト「だとすると、ファイアウォール抜きでしばらくコイツを軸に戦う流れになるかもしれない。

        とはいえジャンプの付録になる程だ。あっても俺たちのように数十話単位で出て来ないってことはないだろう」


ファイアウォール「えぇ!? そんなに出てないんですか!?」

スターダスト「あぁ、登場だけならもっと早かったんだが、あの時はジャックに使われてたからな。

        ちなみにネオスさんは一年以上待った」

オッドアイズ「まぁネオスさんは全体で見てもかなり特殊な部類だから」

スターダスト「とはいえ、初っ端から出番がある可能性もなくはない。あまり気は抜きすぎるなよ」

ファイアウォール「はっ、はい!」

スターダスト「……ふむ、出番があると言ったり無いと言ったり、これでは先輩として応援にならないな」

ファイアウォール「いえっ! そんなことは!」

スターダスト「これは助言と言えるかはわからないが……あまり気負いすぎるな」

ファイアウォール「……?」

スターダスト「エースだからといって必ず活躍しないといけないわけじゃない。

        時には他のモンスターに見せ場を譲る必要もあるだろう。

        またある時は敵に囚われるかも知れない。効果や攻撃翌力を奪われるかもしれない。

        そんな時、自分はエースなのに、と必要以上に責めすぎないことだ」

オッドアイズ「うっ……」

ファイアウォール「スターダストさん……勉強になります!」

オッドアイズ(ほぼ毎回出張ってた俺がすごい出たがりみたいじゃないですかーやだー遊矢のEXほぼ俺関係なんですものー)

スターダスト「ま、元のデュエリストの手にいられればそれが一番なんだがな」ハハ


ファイアウォール「スターダストさんって、なんかスゴかったですね!」

オッドアイズ「まぁあの人は年齢トップだからなぁ」

ファイアウォール「カードに年齢……?」

オッドアイズ「あれ、聞いてない? あの人あれで5000歳超えてるんだって」

ファイアウォール「えっぇえぇぇぇ!?」

オッドアイズ「次点でブラックマジシャンさんの3000歳かな」

ファイアウォール「えぇ……人って見かけによらないんですね」

オッドアイズ「逆に俺とかホープさんは1話で産まれた0歳児だったりする」

ファイアウォール「なにそれ怖い!?」

オッドアイズ(俺はどっちかというとイメチェンに近いんだけど面白いから黙ってよう)


E・HEROネオス「やぁ! 君が噂の新入りだね!」

ファイアウォール「あっはい! よろしくお願いします!」

オッドアイズ「ネオスさん相変わらず元気ですね」

ネオス「ヒーローだからね!」

オッドアイズ(わかるようなわからないような)

ネオス「さて、早速だが君たちがここに来た理由は聞いているよ。

     自分にエースが務まるか心配なんだって?」

ファイアウォール「あ、はい」

ネオス「それなら話は簡単だ。君のデュエリストを信じればいい。エースに必要なのはそれだけだ」

ファイアウォール「はぁ……えっそれだけ??」

ネオス「あぁ。攻撃したり、効果を使ったり……色々モンスターとしてやることはあるだろうが、それらは全てデュエリストの指示あってのこと。

     ならば究極的には、我々モンスターは黙って命令を聞いているロボットでいてもいいわけだ」

ファイアウォール「それは……確かにそうですね」


ネオス「だが、デュエリストも常に完璧じゃない。

     時には迷ったり、間違ったりすることもあるだろう」

オッドアイズ「遊矢も振れ幅激しかったなぁ……」

ネオス「そんなとき、共に寄り添い、励まし、導く。その姿勢が重要なんだ」

ファイアウォール「でも俺、遊作と会話できるのか……」

ネオス「言葉は通じなくてもいい。

     デュエリストが折れそうな時は、黙って傍にいるだけでもいい。

     間違っても一緒に折れたり、見捨てたりしないことだ」

オッドアイズ「うぐっ……」

ネオス「そうやって共に過ごした時間が、いつか奇跡を起こす絆になる。我々もそうやって戦ってきた」

ファイアウォール「それが……デュエリストを信じること」

オッドアイズ(言えない……一緒になって遊矢を覇王にさせようとしてたとか……この流れで絶対言えない)

ネオス「少し穿った言い方をすれば、そうやって戦ったほうが動きもよくなるし、ウケもいい」ニヤッ

ファイアウォール「流石ネオスさん! 酸いも甘いもってやつですね!」

ネオス「合ってるのか……? それ」

ファイアウォール「デュエリストとの信頼……感激しました!」

ネオス「まぁ、助けになれたなら何よりだよ。それで、この後行くんだろう?」

オッドアイズ「……あっ、そうそう。次はいよいよラスト。伝説のブラックマジシャンさんだ」

ファイアウォール「はい! ネオスさん、ありがとうございました!!」


ブラック・マジシャン「……来たか」

ファイアウォール「はいっ! ファイアウォールドラゴンです! よろしくお願いします!」

オッドアイズ「いつみてもオーラが違う……流石キングオブデュエリストのエース」

ブラックマジシャン「さて、エースの心得を知りたいのだったな」

ファイアウォール「はいっ!」

ブラックマジシャン「ならばはっきりと言おう」

ファイアウォール「ワクワク」

ブラックマジシャン「そんなものはない」

ファイアウォール「!?」

オッドアイズ「!?」

ブラックマジシャン「そもそもエースとは何だ? 攻撃翌力の最も高い者か? 強力な特殊能力を持った者か?

             私はそのどちらでもない。だがエースと呼ばれる。何故だかわかるか?」

ファイアウォール「えっ……そう言われると……なんででしょう」

ブラックマジシャン「ファラオ……マスターがそう仰るからだ」

ファイアウォール「……あっ」

ブラックマジシャン「私ではどうにもできない敵もいた。召喚されないデュエルもあった。

            だが、マスターは私を信頼し、常にデッキの中核としてくれた。故に私はエース足りえたのだ」

ファイアウォール「強いからエースだったわけじゃ、ないんですね」

オッドアイズ「確かにネオスさんといい、最上級バニラを組み込むって相当覚悟がいるもんな」


ブラックマジシャン「そういうことだ。エースを決めるのはデュエリスト……カードが心構えでどうにかなる問題ではない。

            強いて言うなら、自惚れないこと……それが心得と言えるだろうな」

オッドアイズ(やべぇよ……むしろこっちから遊矢にEX提供してたとか言える空気じゃねぇよ……)

ファイアウォール「ブラックマジシャンさん……感激しました! ありがとうございます!」

ブラックマジシャン「フッ、だが忘れるな。ネオス達の助言も最もだ。

            今日はあくまで彼らや私なりのあり方を伝えたのみ。お前の本当のあり方はお前自身が見つけるのだ」

ファイアウォール「俺なりの……はい! 頑張ります!

           なんか元気出てきた! 帰ってバウンス効果の練習します! 本当にありがとうございました!!」


ブラックマジシャン「……いい後輩じゃないか」

オッドアイズ「そ、そうですね……」

ブラックマジシャン「お前は何か教えなかったのか」

オッドアイズ「いいんです。それこそアイツにはアイツなりのあり方があると思うんで。

        俺みたいなのの影響出ちゃったら、遊作君にも申し訳ないですし」

ブラックマジシャン「オッドアイズ……」

オッドアイズ「それじゃ、俺もこれで……」

ブラックマジシャン「オッドアイズ!」

オッドアイズ「……」

ブラックマジシャン「呪符竜の相方、募集してるぞ」

新番組 遊戯王VRAINS 
5月10日 ゆうがた6時25分から テレビ東京系列で放送開始!


じゃ、トリックスター組んで帰るから……

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