遊矢「だ、誰なんだお前は!?」 ユート「俺の名はユート」 (557)

遊矢「ユート?」

ユート「記憶が確かならな…どうやら俺は記憶を失ったらしい」

遊矢「…」

権現坂「大丈夫か遊矢?」

遊矢「権現坂!幽霊だ幽霊」

権現坂「?」

遊矢「ここ!」

ユート「…」

権現坂「幾らデュエルで派手に吹き飛んだとは言え…頭を打ってしまったのか」

遊矢「み、見えないのか?」

権現坂「遊矢よ。ストロング石島戦が近いと言うのに何を言っておるのだ」

遊矢「けど!」

権現坂「そもそも幽霊など…」

柚子「な、何!?その後ろに居る人!」

遊矢「ほら!」

権現坂「バカな…本当に幽霊が存在するのか!?」

ユート「ユートだ」

柚子「ひ、柊柚子です」

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修造「すると遊矢には幽霊が憑依したと」

権現坂「そうなんだな遊矢」

遊矢「何で塾長と権現坂には見えないんだ」

柚子「さあ?」

ユート「…」

修造「まさかとは思うが石島さんと戦うのが怖くて嘘を」

柚子「お父さん!」

遊矢「…」

修造「す、すまん」

遊矢「俺は臆病者じゃない。父さんとは違うんだ」

修造「先輩だって事情があってだな…ほら例えば」

遊矢「事情か何か知らないけど俺は許さないよ。家族を捨てて何処かに行った奴なんて」

権現坂「遊矢!幾ら何でも言い過ぎだぞ!」

遊矢「権現坂は父親が居るから言えるんだ…俺は榊遊矢!同じ榊でも臆病者とは違うんだ!!」

柚子「あ、遊矢!」

修造「遊矢…」

権現坂「…」

ユート「遊矢」

遊矢「…何?」

ユート「父親とは何だ」

遊矢「いや…それも分からないの?」

ユート「ああ」

遊矢「ロクなものじゃないよ父親なんて」

ユート「?」

遊矢「逃げたんだ…俺や母さん…対戦相手の石島さんから大勢のファンから」

ユート「…」

遊矢「と言ってもわからないよな」

ユート「ああ」

遊矢「あいつは信頼を裏切った。実の父親とは思いたくない」

ユート「…」

遊矢「ユートはデュ」

ユート「デュエルなら知ってる」

遊矢「名前とデュエルを知ってるなんて都合の良い記憶喪失だな」

ユート「俺はデュエリストだ」

遊矢「変な奴だな…何か微妙に俺に似てるし」

ユート「とりあえず父親とは厄介な生き物だと言う事が理解できた」

遊矢「そう思ってくれてていいよ」

数日後

修造「失礼します」

石島「…」

修造「お久しぶりです!」

石島「…誰だ」

修造「お、俺ですよ!ガッツマスターの柊修造!」

石島「冗談だ。お前ぐらい濃い男を忘れるものか」

修造「ははは…」

石島「言っておくが手加減はせんぞ」

修造「!?」

石島「あいつは遊勝の息子だからな」

修造「ですが何故…プロでもない遊矢とチャンピオンのあなたが」

石島「男と男の約束だ」

修造「約束…先輩との」

石島「勝っても負けてもデュエルには意味がある。そうだろ」

修造「遊矢には先輩と同じ道を歩ませたくはありません…デュエルとは楽しいもの!それだけでいいじゃないですか」

石島「だが時として生死を賭ける場合もある。表面だけで語るほどデュエル道は甘くはない…そして遊勝の件は今は話すべきではない」

修造「…」

石島「その事を言いに来たのだろ?遊勝の息子なら真っ先に飛び込む筈だ。勝てぬ相手でもな…話せば遊矢は二度と帰って来れぬだろう」

修造「石島さん…遊矢を…よろしくお願いします!」

石島「うむ」

修造「…」

遊矢「…」

ユート「強いのか」

遊矢「俺の知っている限り1番かもしれない」

ユート「それは楽しみだ」

「引っ込め榊遊勝の息子!」

「負け犬の子!」

「消えろ!」

遊矢「これが父さんが俺に残した物さ」

ユート「デュエルか?」

遊矢「違うよ!この罵詈雑言がさ!」

ユート「放っておけばいい」

遊矢「まあ…もう慣れたから別にだけどさ」

ユート「…来るぞ」

「石島!石島!」

「石島!石島!」

遊矢「石島さん!」

石島「大きくなったな遊矢」

遊矢「もう中2なんだよ俺」

石島「観客の暴言など気にするな。全力で来い!」

遊矢「勿論さ!」

ユート「…」

遊矢・石島「デュエル!!」

黒咲「空いてるな。座るぞ」

権現坂「待たんか!」

黒咲「大声を出すな」

権現坂「そこは」

柚子「あ、私の席!」

黒咲「瑠璃?お前もユートが心配になって」

柚子「瑠璃って誰だよ?て言うか私の席」

黒咲「良く見ると違うな…空いていた。だから座った」

権現坂「チケットがあるだろ?ちゃんと指定された席にだな」

黒咲「侵入した」

柚子「侵入って…」

黒咲「俺の五体に流れるデュエリストの血が騒いでな。だから侵入した」

権現坂「お前は何者だ」

黒咲「黒咲隼」

柚子「じゃあ黒咲さん!そこは私の席なの」

黒咲「なら名前でも書いておけ」

権現坂「初対面の相手に無礼すぎるぞ」

黒咲「俺は人見知りはしない主義だ」

権現坂「そういう問題ではない!黒咲隼!お前はどういう教育を受けているんだ!?」

黒咲「俺は俺だ。俺のやりたい事は俺が決める」

権現坂「くっ」

黒咲「しかし平和な世界だ」

柚子「何なのこの人…」

柚子「…」

黒咲「おい」

柚子「私?」

黒咲「名は」

柚子「柊柚子」

黒咲「あの男は何という名だ」

柚子「遊矢…榊遊矢よ」

黒咲「ほぉ…奇妙な偶然だな」

柚子「?」

黒咲「俺の友人と微妙に似た顔をしている。名前も似ているな…ユートとユーヤ」

柚子「ユート?あなたはユートを知ってるの!?」

黒咲「!」

ガシッ

柚子「ちょ!」

黒咲「ユート!?今ユートと言ったな!」

柚子「そ、そうだけど!いきなり何よ!?」

黒咲「ユートなんだな!言ってみろ!!」

権現坂「何をやっている!その手を離さんか!!」

黒咲「俺の邪魔をするな!」

バキッッ

権現坂「グハッ!」

柚子「権現坂が一撃で…」

黒咲「そのリーゼントと長ランは飾りか?あまりに喧嘩慣れしていないシャバ憎のようだな」

柚子「何なのよ一体…この人といい遊矢に取り憑いたユートといい」

遊矢「何だこれ…オッドアイズと2体の魔術師が書き換わったぞ」

ユート「書き換える事が可能なのか?凄いデュエリストだな」

遊矢「いや俺も始めての経験…けどやって見よう!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

石島「ペンデュラム?」

遊矢「ペンデュラム召喚!」

「何がペンデュラム召喚だ!」

「ふざけるな卑怯者!」

柚子「うるさ…」

黒咲「黙れ」

「何!?」

黒咲「…」

「ヒッ…」

黒咲「耳障りの上に目障りだ。今度ブーイングをするものなら会場に居る人間の顎を片っ端から砕くぞ」

「そ、それは」

黒咲「お前が犠牲者第1号だ…そう伝えろ。伝言ゲームの要領でな、お前が原因で何の罪も無い人間の顎が砕かれるぞ…お前が原因でな」

「は、はい!」

柚子「何かありがとう…やり方は強引だけど」

「あいつです!あいつが警備員3名を殴り飛ばした奴です!!」

黒咲「チッ」

柚子「侵入したって…警備員を殴ってなの!?」

黒咲「俺の道を遮ったからな…また会おう」

柚子「そっちはダメよ!逃げなきゃ!!」

黒咲「売られた喧嘩を買うのがエクシーズ魂だ」

石島「見事な腕だな遊矢」

遊矢「俺は父さんとは違うから」

石島「お前は幸せな男だ」

遊矢「どうして?」

石島「遊勝の子…だと言えば怒るだろう」

遊矢「…」

石島「いつの日か遊勝が消えた理由がわかるさ」

遊矢「石島さんは何か知っているの?あいつは今何を」

石島「…今は耐えろ」

遊矢「答えになってない!教えてくれよ石島さん!!」

石島「遊勝は命を賭けた」

遊矢「命を賭けた?何を」

石島「みんなの笑顔を守る為…そして」

遊矢「そして?そして何があったんだよ」

石島「…」

遊矢「待ってよ石島さん!」

石島「今日は勝った事だけを喜べ…何も考えるな」

遊矢「…」

ユート「ペンデュラム召喚とは何だ」

遊矢「そんなの俺がわかる訳ないだろ」

ユート「…」

遊矢「ユートにペンデュラム召喚…それにあいつの事…考える事が多すぎる」

石島「ふぅ…」

パチパチ

石島「…」

赤馬「お見事でした」

石島「零児…随分と貫禄がついたな」

赤馬「はい」

石島「お前も辛い立場であろう」

赤馬「…」

石島「だがな、父親の件を息子が背負う必要などないのだ」

赤馬「零王は半年程前に融合次元で毛狩りを行いました…そして数日前にエクシーズ次元で同じ事を」

石島「…」

赤馬「あの男は強欲!しかし毛だけがない…たったそれだけで多くの人間を!己の失った部分を他の人間が持つ事を決して許さぬ男…奴は悪魔だ!」

石島「だから遊矢と零児という次世代のデュエリスト達がいる。お前達は俺や遊勝、そして零王とは違い無限の可能性がある」

赤馬「…」

石島「たかが毛狩りと言えど零王が融合次元で見つけた連中は恐ろしい強さだ…3年前の融合次元での戦いで身を持って知った。遊勝の一撃で奴は死んだと思っていたが」

赤馬「零王の事です。きっと何かやったのでしょう」

石島「…」

赤馬「私には奴と同じドス黒い血が流れています…決着は私1人が」

石島「1人では無理だ」

赤馬「ですが石島さん」

石島「デュエルは1人でできないように人間は1人では生きていけない。何も背負うな零児」

赤馬「…」

石島「そして未来ある若きデュエリスト達こそが勝利への鍵だ…いいな零児」

赤馬「…はい」

権現坂「酷い目にあったぞ」

遊矢「何があったんだ?顔面腫れてるぞ」

柚子「黒咲隼って知ってる?こんな髪型で湯沸かし器みたいに沸騰しやすい人だけど」

ユート「知らないな」

遊矢「ユートは記憶を失ってるから」

柚子「そうよね…」

権現坂「あの男は俺をシャバ僧と罵ったのだぞ?断じて許せぬ!」

柚子「シャバ僧って?」

権現坂「俺にもわからん」

遊矢「えーっと…格好だけの不良だってさ」

権現坂「不良…」

遊矢「長ランにリーゼントじゃな」

権現坂「こんな格好をした不良など今時居ないぞ…」

ユート「!」

遊矢「ユート?」

ユート「いや…何でも無い」

柚子「そういえばペンデュラムって何なの?」

遊矢「さあ?俺にもわからないよ。他のEMも変わってる奴と変わってない奴があるしさ」

柚子「ふーん…」

遊矢「後で色々と調べてみるよ」

ユート「言っておくが俺は何も知らないぞ…だが一つ学べた」

遊矢「何を?」

ユート「君は彼女が大好きなんだ。ところで好きとはどういう意味なんだ?デュエルと何か関係でも」

遊矢「シッ!」

北斗「おーい沢渡!」

沢渡「誰だお前」

北斗「エクシーズコースの志島北斗!何で忘れるんだよ」

沢渡「地味からだろ」

刃「それは言えてるぜ」

真澄「北斗は地味よね」

北斗「ううっ…みんな揃って地味地味って」

真澄「沢渡も赤馬社長に」

沢渡「総合コースのトップだからな!」

刃「はっ!優柔不断なんだよ総合コースは」

沢渡「はあ?どういう意味だよ」

刃「俺らみたいに一つの事を極めればいいって事だぜ!」

沢渡「俺らは一つの事で満足はできねえんだよ!」

刃「舐めた口叩きやがって…シンクロの強さって奴を!」

赤馬「廊下で騒ぐのはやめてもらおうか」

北斗「社長!」

真澄「どう言った御用件で」

赤馬「遊勝塾との対抗戦に君達は選ばれた」

北斗「ああ…あの榊何とかとかいう。どうして誇り高きLDSの僕らが遊勝塾なんて微妙な塾と?」

赤馬「それは何れわかる」

沢渡「榊遊矢か…気に入らねえ奴だ」

真澄「そういえば榊遊矢と同じ中学だったわね」

刃「知り合いか」

沢渡「まあな…」

翌日

ユート「…彼は知り合いなのか」

遊矢「隣のクラスの沢渡シンゴ」

「あいつ独り言言ってるっすよ」

「どうしちまったんっすかね」

「沢渡さん!ガツンと言ってやってください!」

沢渡「榊遊矢!今日の俺は普通じゃねえぞ」

遊矢「いつも普通じゃないだろ」

沢渡「ペンデュラムか何か知らないが俺より目立つな!」

ユート「随分と噛み付く男だな」

遊矢「中学1年の時に沢渡とは始めて会ったんだ」

沢渡「俺には俺だけのデュエルってやつがだな…」

遊矢「ある日、体育のバスケの時間に俺の肘が沢渡の顔面が当たった。それ以来ずーっと俺に絡んでくる」

ユート「それだけで」

遊矢「親にも殴られた事が無いらしいよ。ボンボンだから」

「あれ?今日は柚子居ないのか」

遊矢「夕飯の準備があるんだってさ!」

「いい子だな柊柚子…なあ」

「何せ父一人娘一人だもんな」

「うちの中学じゃお嫁さんにしたい生徒No.1だぜ?そうっすよね沢渡さん!」

沢渡「いらねえよ!大体お前と柚子はあれか!付き合ってんのか!?」

遊矢「何度も言うけど付き合ってないよ!デュエルやるならさっさとかかって来い!」

沢渡「上等だ!今日の俺は一味違うってのを見せてやるよ!」

遊矢・沢渡「デュエル!!」

沢渡「先攻は俺だ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

遊矢「俺のターン!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!ウィップ・バイパーで沢渡のモンスターを攻撃!」

沢渡「破壊された仮面竜の効果を発動!仮面竜が戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を自分フィールドに特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV3を特殊召喚!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!アームド・ドラゴンLV3の効果を発動!自分のスタンバイフェイズ時にフィールドに表側表示で存在するアームド・ドラゴンLV3を墓地へ送る事で手札またはデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚する!俺はデッキからアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」

遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力をこのターンのエンドフェイズ時まで入れ替える!」

沢渡「アームド・ドラゴンLV5の効果を発動!手札からモンスターを1体墓地へ送りそのモンスター以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを破壊する!俺は手札のX-ヘッド・キャノンを墓地へ送りEMウィップ・バイパーを破壊!デストロイド・パイル!」

遊矢「!」

沢渡「総合コースは何にでも変化できるんだよ!アームド・ドラゴンLV5の攻撃!アームド・バスター!!」

遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、守備力の合計が相手モンスター以下の攻撃力になるようにデッキからEMモンスター2体を手札に加える!」

沢渡「命拾いしたな!カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「強力なモンスターだな」

遊矢「レベルモンスターなんて始めてみるよ。EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!そしてEMモンスターの召喚に成功した事で手札からEMヘルプリンセスを攻撃表示で召喚!さらにEMソード・フィッシュの効果を発動!このカードがモンスターゾーンに存在し自分がモンスターの特殊召喚に成功した時、さらに攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」

ユート「これで合計1200ダウン!アームド・ドラゴンLV5とヘルプリンセスの攻撃力が並んだぞ」

遊矢「ああ!バトルだ!EMヘルプリンセスでアームド・ドラゴンLV5を攻撃!!」

沢渡「…」

遊矢「そして」

ユート「待て!あの伏せカードが気になる」

遊矢「…カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!永続罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地のアームド・ドラゴンLV5を特殊召喚!」

沢渡「これだけじゃ終わらねえ…見せてやるよ!こいつの更なる姿を!!」

沢渡「魔法発動!『レベルアップ!』フィールドのLVと名のつくモンスターを墓地へ送り、そのカードに記されているモンスターを召喚条件を無視してデッキから特殊召喚する事ができる!アームド・ドラゴンLV5を墓地へ送りデッキからアームド・ドラゴンLV7を特殊召喚!!」

沢渡「アームド・ドラゴンLV7の効果を発動!手札のモンスターを墓地へ送り送ったモンスターの攻撃力以下の相手フィールドのモンスターを全て破壊する!全てっつっても1体だけだがな!ドラゴンフライを墓地へ送りEMソード・フィッシュを破壊!ジェノサイド・カッター!!」

ユート「フィールドはガラ空きだ…しかし俺達には伏せたカードがある」

遊矢「まだ使わないよ」

ユート「どうしてだ?君の手札にはアームド・ドラゴンLV7に勝つ術は」

遊矢「次のドローに賭ける!来るはずだから」

ユート「…君のデュエルだからな。だが強烈な一撃だぞ!」

遊矢「わかってるさ!」

沢渡「アームド・ドラゴンLV7の攻撃!アームド・パニッシャー!!」

遊矢「うわあああああああああああああ」4000→1200

沢渡「よっしゃあ!ターンエンド!」

遊矢「俺の…ターン!来た」

ユート「…来たな」

遊矢「罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地から蘇れ!EMソード・フィッシュ!!EMソード・フィッシュの効果を発動!ソード・フィッシュが召喚または特殊召喚に成功した事で相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」

遊矢「そしてスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「出たな!」

遊矢「ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

沢渡「ゲッ…このパターンは…」

遊矢「さらに600ポイントダウン!」

「また沢渡さんの負けだぞ」

「すぐに調子に乗っちまうもんな」

「ドンマイっすよ!沢渡さん!」

沢渡「ま、まだ終わってねえだろ!」

沢渡「…」

遊矢「もう夕方か…なあ沢渡と沢渡軍団!」

沢渡「何だ!」

遊矢「うちで飯でも食べるか?」

沢渡「誰が!」

「あ、行くよ」

「俺も」

「ほら沢渡さんも!」

沢渡「はあ?俺はグルメなんだよ!」

遊矢「じゃあいいよ」

沢渡「誰も食わねえとは言ってねえだろ!」

「お前って確か母子家庭だったっけ」

遊矢「…」

「バカ!ほら…あれだよな!なあ?」

「沢渡さん!お願いします」

沢渡「何で俺なんだよ!」

遊矢「別にいいよ。俺からすれば父さんなんて居なくたって別に」

沢渡「世の中には親が居ない奴も居るだろ…つまり何っつうか」

「沢渡さーん!先に行っちゃいますよ」

「何やってんすか?」

「ほら早く!」

沢渡「おい!俺に話振っといて先に行くんじゃねえ!」

ユート「性格の悪そうな顔をしているが良い奴だな沢渡シンゴ」

遊矢「あいつらは数少ない俺に絡んでくれる同級生だからな」

柚子「遅かったのね」

遊矢「ちょっと沢渡と」

沢渡「ここお前ん家だろ!何で」

遊矢「母さんが町内会の旅行で」

「理由になってないぞ!」

「不純異性交遊だ!」

「夕飯って…お前のか?何か変だろ!」

柚子「別にいいじゃない。幼馴染なんだから」

「で、出た!必殺の幼馴染!」

「幼馴染ってだけで何でも許されると思うなよ!」

「俺らだって幼馴染だけど沢渡さんの夕飯作った事ないんだぞ!」

沢渡「言っとくけど羨ましくはねえんだからな!」

遊矢「べ、別に自慢してないだろ」

沢渡「帰るぞ!」

「それとこれとは」

「話は別っすよ」

「そうじゃないっすか沢渡さん」

沢渡「ま、仕方ねえから食ってやるか」

柚子「高圧的な態度の人にはあげないわ」

ユート「…」

遊矢「大勢の方が賑やかだしさ」

柚子「あんまり作ってないのよ?」

沢渡「足りなかったら食わせてやるよ。俺は金だけは持ってるからな」

ユート「人間は外見ではなく内面なんだな…彼は間違いなくいい奴だ」

柚子「何かぶら下がってる」

遊矢「本当だ…えーっと」

『スリガキ』

遊矢「こんな貼り紙まで貼ってある」

ユート「これ人間だぞ」

遊矢「え?あ、本当だ」

素良「…助けて!僕は紫雲院素良!変なのに捕まって吊るされて」

柚子「誰がこんな事を!」

黒咲「俺だ」

柚子「黒咲隼!」

遊矢「何でこの子を」

黒咲「こいつが俺の財布をスった」

素良「110円しか入ってなかったじゃないか!」

黒咲「それでも俺の金を盗んだ事には変わりない」

遊矢「だからってグルグル巻きにした挙句に逆さ吊りなんて」

黒咲「だから何だ」

ユート「…」

柚子「そういえば黒咲はユートの知り合いらしいけど…何かわかる」

ユート「いいや覚えがない」

遊矢「とりあえず解放するからな」

黒咲「こいつは俺が捕らえた獲物だ」

遊矢「獲物って…人間なんだぞ!」

黒咲「欲しければ俺とデュエルしろ」

遊矢・黒咲「デュエル!!」

遊矢「俺からだ!EMユニを攻撃表示で召喚!EMユニの効果を発動!EMユニが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からレベル3以下のEMモンスターを特殊召喚する。手札からEMコンを特殊召喚!」

遊矢「EMコンの効果を発動!EMコンが召喚または特殊召喚に成功した時、攻撃力1000以下のEMモンスター1体を対象に、そのモンスターとEMコンを守備表示にしデッキからオッドアイズモンスターを手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そしてRR-バニシング・レイニアスの効果を発動!手札から2体目のRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!魔法『RR-コール』を発動!デッキから3体目のRR-バニシング・レイニアスを守備表示で特殊召喚!」

ユート「RR…」

遊矢「ユート?」

ユート「い、いや」

黒咲「バトルだ!RR-バニシング・レイニアスでそのチャラチャラしたEMコンを破壊せよ!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!EMディスカバー・ヒッポを攻撃表示で召喚!EMディスカバー・ヒッポの効果を発動!ヒッポの召喚に成功したターン通常召喚に加え1度だけ自分メインフェイズにレベル7以上のモンスター1体をアドバンス召喚する事ができる!EMユニとEMディスカバー・ヒッポをリリースし手札からオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!!」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでRR-バニシング・レイニアスを攻撃!螺旋のストライクバースト!!」

黒咲「罠発動!『プライドの咆哮』戦闘ダメージ計算時、自分のモンスターの攻撃力が相手より低い場合、その攻撃力の差分ライフを払って発動する」4000→2800

黒咲「そして!ダメージ計算時のみ、自分のモンスターの攻撃力は相手モンスターとの攻撃力の差+300ポイントアップ!返り討ちにしてやれ!!」

遊矢「うわっ!?」4000→3700

ユート「黒咲隼…この男」

遊矢「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

ユート「もしかしたら俺は会った事があるかもしれない…彼に」

遊矢「それは大きな進歩だ…けど」

ユート「どうやら普通の生き方をしていないタイプのようだ」

遊矢「だからって俺も負けるわけには行かない!」

ユート「その通りだ!」

黒咲「鳥葬の時間だ!」

黒咲「1体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」

遊矢「墓地のEMユニの効果を発動!EMユニとEMモンスターを除外する事で、このターン自分が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする!」

黒咲「2体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」

遊矢「ううっ…」3700→2400

黒咲「3体目のRR-バニシング・レイニアスの攻撃!」

ユート「マズいな遊矢」

遊矢「か、かなり…」2400→1100

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!やってやろうユート!ペンデュラム召喚の可能性を…スケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

黒咲「あのデカいおっさんを下した召喚か」

遊矢「ペンデュラム召喚!エクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

黒咲「エクストラデッキから生き返らせたというのか?妙な召喚だ」

遊矢「行くぞ黒咲!」

黒咲「罠発動!『RR-ロック・チェーン』1ターンに1度、自分フィールドのRRモンスターの攻撃力より高い相手モンスターが特殊召喚された時、そのモンスター1体を対象に表示形式を変更する!」

ユート「黒咲隼…」

遊矢「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

柚子「遊矢…」

素良「EMか…あいつに似てるしモンスター達の名前もなんか」

ユート「隼…ダメだ思い出せない」

黒咲「もう終わらせるか」

遊矢「まだだ!俺はまだ」

黒咲「…」

黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアス3体でオーバーレイ!雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼を翻せ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

ユート「エクシーズ召喚…!」

黒咲「ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動する事ができる!ライズ・ファルコンの攻撃力は対象のモンスターの攻撃力分アップする!」

遊矢「攻撃力2600!」

黒咲「RR-ライズ・ファルコンでオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!ブレイブクロー レヴォリューション!!」

ユート「あの男は何度でもオッドアイズを砕こうとする鉄の意思が感じられる!」

黒咲「ターンエンド!」

遊矢「だからって策が無いわけじゃない!ドロー!!」

ユート「!」

黒咲「次にオッドアイズを召喚すればライズ・ファルコンの攻撃力は更に上昇する」

遊矢「俺のデッキはオッドアイズだけじゃない!ターンエンド」

ユート「…」

黒咲「俺のターン!勝ちを諦めたか」

遊矢「俺はまだ何一つ諦めちゃ居ない!かかって来い黒咲隼!!」

黒咲「ならば引導を渡してやる!RR-ライズ・ファルコンでダイレクトアタック!!」

遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にし、デッキから相手モンスターの攻撃力以下の守備力を持つEMモンスターを2体まで手札に加える!」

黒咲「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!EMソード・フィッシュを攻撃表示で召喚!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウンさせる!」

遊矢「そして俺はレベル4のEMゴールド・ファングと同じくレベル4のEMシルバー・クロウをペンデュラム召喚!」

ユート「これで更にダウンだ!」

遊矢「EMシルバー・クロウの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで300ポイントアップする!」

ユート「そしてEMゴールド・ファングの効果はターン終了時まで自分フィールドのEMモンスターの攻撃力を200ポイントアップさせる!」

黒咲「ほぉ…やるもんだな」

遊矢「これがペンデュラム召喚!俺のオリジナルだ!!」

遊矢「ほら」

素良「助かったよ」

柚子「素良だっけ?随分と汚れてるわね」

素良「ちょっと訳ありで宿無しなんだ…君もでしょ」

黒咲「俺は何処でも寝られる」

柚子「宿無しか…じゃあ私の家に来る?部屋も空いてるけど」

遊矢「!」

素良「いいの?」

黒咲「…」

遊矢「柚子!この子はともかく黒咲は…」

黒咲「俺が何だ」

遊矢「べ、別に」

黒咲「俺は馴れ合いは嫌いだ」

遊矢「そっか」

黒咲「だが」

遊矢「だったら俺の家に来い!」

ユート「彼は女の子の家には危険な人種だからな」

黒咲「家賃は払わんぞ」

遊矢「い、いらないよ」

黒咲「なら着いて来い」

遊矢「何処に!」

黒咲「お前の家だろ?グズグズするな」

遊矢「俺の家とか知らないだろ!待てよ黒咲」

ユート「黒咲隼…変なタイプの人間だな…」

遊矢「この子が鮎川アユ」

アユ「よろしくね!」

遊矢「こっちは山城タツヤ」

タツヤ「始めまして」

遊矢「そんで原田フトシ」

フトシ「痺れるゥ~!」

柚子「こっちは私の家で預かってる紫雲院素良」

素良「もしかして塾生ってこれだけ?」

柚子「そ、そうよ…それと+二人」

素良「二人?」

柚子「素良と黒咲」

遊矢「黒咲…何処行ったんだあいつ!?」

ユート「さっき出て行ったが」

遊矢「あいつ…何考えてるんだよ!」

ユート「俺にもわからんよ」

柚子「けど知り合いでしょ?」

ユート「まるで覚えがない…ただエクシーズ召喚には懐かしさが」

アユ「遊矢お兄ちゃんと柚子お姉ちゃん誰と喋ってるんだろうね」

素良「昔からあんな感じなの?」

タツヤ「最近…じゃなかったっけ?」

フトシ「そうなんだよな」

素良「そういえばセレナも何かモンスターの精霊が見えたりするとか言ってたな…何か懐かしいや」

遊矢「ちょっと探してくる」

柚子「気をつけてね」

遊矢「何だこの人集りは」

ユート「あの男じゃないか」

遊矢「まさか…いやあり得るな。ちょっと通して」

黒咲「誰にぶつかったと思っているんだ」

ユーゴ「だからわざとじゃねえって言ってんだろ!文句ならクリアウィングに言えってんだ!!」

遊矢「やっぱり」

沢渡「お前も来たのか」

遊矢「ああ…野次馬が似合ってるな沢渡」

沢渡「何!」

「あの白いの変なんだぜ?」

「いきなり出現して黒いのに激突してさ」

遊矢「いきなり?」

「何も無い空間から…ねえ沢渡さん」

沢渡「あれはエスパーだぜ。間違いねえよ」

ユーゴ「俺はユーゴだ!てめえは何だ!?」

黒咲「黒咲隼」

ユーゴ「俺とデュエルしろ!」

黒咲「跳ねっ返りのチビが…俺に喧嘩を売った事を後悔させてくれる!」

ユーゴ「チビじゃねえ!俺はユ」

ブンッッ

遊矢「!?」

ユート「消えたぞ…」

沢渡「やっぱエスパーなんだな」

遊矢「あまり派手やるなよ黒咲!」

黒咲「文句なら奴に言え」

遊矢「消えてるだろ?すぐにカッとなってさ」

黒咲「俺の故郷には俺より気の短い大馬鹿が1人居るがな」

遊矢「黒咲以上って…どんな奴だよ」

ユート「遊矢」

遊矢「ん?」

ユート「彼が居た場所にカードが落ちているぞ」

遊矢「あいつのかな?調律の魔術師?チューナーモンスターか」

沢渡「盗むなよ!」

遊矢「ちゃんと返すよ!」

沢渡「そういえばお前知ってるか?対抗戦の件」

遊矢「ああ…何か塾長が話してたな」

沢渡「だろ?何と俺が」

遊矢「沢渡が!?」

沢渡「選ばれてねえよ!」

遊矢「何で選ばれてる雰囲気出してるんだよ」

沢渡「お前が勘違いしただけじゃねえか!」

遊矢「へえ…残念」

沢渡「あ、舐めた顔してんな!言っとくが沢渡シンゴはネオ沢渡として蘇ったんだ」

遊矢「ネオって…プフッ」

沢渡「笑うな!リターンマッチだ!!」

遊矢「そう来なくちゃな!」

遊矢・沢渡「デュエル!!」

遊矢「俺からだ!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

沢渡「俺のターン!永続魔法『前線基地』を発動!そしてV-タイガー・ジェットを攻撃表示で召喚!前線基地の効果を発動!1ターンに1度手札からレベル4以下のユニオンモンスターを特殊召喚する!W-ウィング・カタパルトを特殊召喚!Vタイガー・ジェットとW-ウィング・カタパルトを除外!VW-タイガー・カタパルトを特殊召喚!!」

沢渡「VW-タイガー・カタパルトの効果を発動!手札を1枚墓地へ送り相手モンスター1体の表示形式を変更!」

遊矢「!」

沢渡「攻撃力200のEMジンライノ!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!!」

遊矢「くっ…」4000→2200

沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!幻影?こんなカード知らないぞ」

ユート「幻影…」

遊矢「EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「エクシーズ召喚…幻影…」

沢渡「俺のターン!VW-タイガー・カタパルトで攻撃!」

遊矢「墓地のEMジンライノの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、墓地のEMジンライノを代わりに墓地のジンライノを除外する事ができる!」

沢渡「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「エクシーズ召喚ができる」

遊矢「何で?」

ユート「わからないが…そんな気がしてならない」

遊矢「わかったよ…何でもやって見なきゃわからないもんな。スケール1のEMシール・イールとスケール5のEMチェーンジラフでペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「魔術師コンビだけじゃねえのか!?」

遊矢「何体かがペンデュラムに変化したんだ!ペンデュラム召喚!レベル4!EMアメンボート!!」

ユート「これでレベルが同じモンスターが揃った…行くぞ遊矢!」

遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」

遊矢「あ、あれ?」

ユート「…」

沢渡「エクシーズモンスター持ってんのかよ」

遊矢「あっ…」

黒咲「バカめ」

遊矢「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!X-ヘッド・キャノンを攻撃表示で召喚!そして前線基地の効果でY-ドラゴン・ヘッドを手札から特殊召喚!X-ヘッド・キャノンとY-ドラゴン・ヘッドを除外しXY-ドラゴン・キャノンを特殊召喚!」

ユート「また合体モンスターが来るぞ、遊矢」

沢渡「それだけじゃねえ!罠発動!『ゲットライド!』墓地のユニオンモンスターを選択し自分フィールドのユニオンモンスターに装備する!XYZ-ドラゴン・キャノン!!」

遊矢「これで合体モンスターが2体になった…ユート」

ユート「だが心配する必要はない…と言っても君は大丈夫か」

沢渡「こいつでフィナーレだ!XW-タイガー・カタパルトとXYZ-ドラゴン・キャノンを除外しエクストラデッキからVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを特殊召喚!」

沢渡「VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのカードを1枚除外する!」

遊矢「EMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする!」

沢渡「だったらVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンでEMウィップバイパーを攻撃!」

遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!相手フィールドのモンスター1体を対象にエンドフェイズ時まで攻撃力と守備力を入れ替える!」

沢渡「だが破壊は間逃れないぜ!」

遊矢「ぐあああああああああああああ」2200→1100

ユート「EMチェーンジラフの効果を発動!自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊された時、EMチェーンジラフを破壊し破壊されたモンスターを特殊召喚する!EMウィップ・バイパーを特殊召喚!」

沢渡「命拾いしたな遊矢!ターンエンド!」

遊矢「俺のターン…もう1度だユート!」

ユート「やる気か?」

遊矢「何かやらなきゃダメな気がして来た!もしかしたら相棒の記憶が戻るかもしれないからな」

ユート「相棒…相棒か」

遊矢「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!」

沢渡「エクシーズモンスターがねえってのに無理に決まってんだろ!」

遊矢「俺はどういう理由か知らないけどペンデュラム召喚なんて未知の召喚を誕生させた!だからこそ俺は自信がある!俺が榊遊矢である以上…何としてでも成し遂げる!!」

ドクン…

ユート「この脈動は…」

黒咲「あいつ…」

ユート「そう…思い出した。俺のエースモンスター…その名は!」

カッ

ユート「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れよ!ランク4!」

遊矢・ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

黒咲「ダーク・リベリオンだと!?」

沢渡「マジでやりやがった…こいつ!」

遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる!そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力をアップ!」

ユート「トリーズン・ディスチャージ!!」

沢渡「なっ!」

遊矢「そして罠発動!『幻影翼』自分フィールドのモンスターの攻撃力を500ポイントアップ!これで攻撃力は4500!バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンを攻撃!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

沢渡「おおおおおおおおおおおおおおおお」4000→1000

遊矢「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!出ろよモンスター…出ねえ!?」

黒咲「瑠璃の霊感通り…ユートはスタンダード次元に居る。そして遊矢と何処かで接触したという事なのか」

沢渡「くっ…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

沢渡「マジで召喚するか普通!?」

遊矢「沢渡も頑張ったら」

沢渡「できねえよ!俺は常識人なんだぞ!」

黒咲「何処で手に入れた…そのカードを」

遊矢「ユートは俺と同化している」

ユート「本当に彼は俺の知り合いなのか?」

黒咲「ユート…施設で育ったデュエルスクール スペード校の生徒だ」

遊矢「だってさ」

ユート「彼は俺が」

遊矢「見えない…よな?」

黒咲「俺は瑠璃…妹とは違い黒咲家に代々継がれている霊感を持ち合わせちゃいない」

遊矢「妹居るんだ」

黒咲「柚子に瓜二つのな」

遊矢「お前は何者なんだ…何処から来たんだよ黒咲」

黒咲「エクシーズ次元首都ハートランド…言ってみれば別世界だ。俺の元相棒の不始末でユートは消え…そしてこの世界に流れ着いた」

遊矢「一体何があったんだ?そのエクシーズ次元ってところで」

黒咲「アカデミアと名乗る連中が毛狩りを開始した」

遊矢「毛狩り!?」

黒咲「俺が知る限りでは組織の首領は赤馬零王という男だそうだ」

沢渡「あ、赤馬!?」

遊矢「赤馬ってまさか…」

黒咲「幸いにも元融合次元の出身者の事前の情報で最悪の事態は避けられたが代わりにユートが消えた」

ユート「俺の出身地…エクシーズ次元のハートランド」

数日後

赤馬「失礼し…」

刃「頼もう!」

赤馬「…」

黒咲「殴り込みか」

刃「な、何だ!?」

黒咲「竹刀なんぞ持って殴り込みとは愚かな奴だ。こいつを貸してやる」ポイッ

刃「鉄パイプ…しかも短い」

黒咲「ガキの頃に良く使っていた」

北斗「な、何か血がこびり付いてるよ」

赤馬「柊塾長」

修造「わざわざ来てくれて申し訳ないね零児くん」

零羅「…」

修造「その子は確か」

赤馬「おと…いもの零羅です」

遊矢「おといも?」

赤馬「事情があるんだ。この子には」

柚子「幾つなの?」

零羅「…」

赤馬「この子は心を閉ざしている」

遊矢「心を?おーい!ちょっと遊んであげてくれよ」

フトシ「相撲でもいいのか」

遊矢「相撲はダメだろ?フトシの体格とこの子の体格じゃ」

黒咲「…」

素良「暇だよね」

黒咲「…遊矢の中にユートか」

素良「僕ってさ他の世界から来たんだよね。君も何でしょ」

黒咲「…」

素良「僕の世界はいつの間にか侵食されていた。そして」

黒咲「お前の事情なんか知るか」

素良「…」

黒咲「早い話が逃げたんだろ」

素良「違う!僕は」

黒咲「俺はアカデミアの連中を許さぬ」

素良「アカデミア…アカデミアって言ったね!」

黒咲「それが何だ」

素良「アカデミアの訳が無い!あそこは僕が通っていた学校なんだぞ!それが」

黒咲「お前もアカデミアなのか」

素良「そうだよ!けど君の言ってるアカデミアとは違う…僕は…僕達はプロフェッサーと」

黒咲「暇潰しができた」

素良「!」

黒咲「とりあえず俺とデュエルしろ」

素良「…いいよ」

黒咲「上と下どっちがいい」

素良「今いる場所…屋根の上でいい」

黒咲「上で俺に挑むとは貴様も度胸があるなチビ」

黒咲・素良「デュエル!!」

黒咲「RR-トリビュート・レイニアスを召喚!RR-トリビュート・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功したターン デッキからRRと名のつくカードを墓地へ送る。そして墓地へ送ったRR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!墓地のミミクリー・レイニアスを除外しデッキからミミクリー・レイニアス以外のRRと名のつくカードを1枚手札に加える」

黒咲「そしてミミクリー・レイニアスの効果で手札に加えたRR-ファジー・レイニアスは自分フィールドにRRモンスターが存在する時、手札から特殊召喚する事ができる。RR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-トリビュート・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「RR-フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスターを手札に加える」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

素良「僕のターン!守備表示…意外だね」

黒咲「デュエルは喧嘩とは違うからな。守りにも徹する」

素良「君って凄まじいほどに手が早いけど…やっぱり」

黒咲「不良だ」

素良「だよね…見ての通り」

黒咲「街のカス同然だった俺達もデュエルだけはできた」

素良「じゃあ何でグレてるの?意味なんて」

黒咲「力が有り余っているからだ。不良なんてものは10代のほんの一瞬でしか輝く事のできぬ愚かな人種…それが俺達だった」

素良「俺達?」

黒咲「俺の元相棒だ。最もコンビは解消したがな」

素良「何か訳ありって感じだね君も」

黒咲「お前には関係無い話だがな」

素良「僕は手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・ベアを融合!融合召喚!全てを切り裂く戦慄のケダモノ!デストーイ・シザー・ベアー!!」

素良「デストーイ・シザー・ベアーでRR-フォース・ストリンクスを攻撃!!」

黒咲「そう…バカで愚かな俺達は危うく大切な者を失うところだった」

黒咲「タイミングを見誤ったな!速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!自分フィールドのRRエクシーズモンスターが戦闘で破壊された墓地へ送られた時、そのモンスターを特殊召喚しランクの一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねてエクストラデッキから特殊召喚する事ができる!」

素良「!?」

黒咲「獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼を翻し寄せ来る敵を打ち破れ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』をRR-ブレイズ・ファルコンに装備!これによりRR-ブレイズ・ファルコンの攻撃力は1000ポイントアップ!行け!」

素良「攻撃力は僕のモンスターの方が上だ…何かする気だな」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持つブレイズ・ファルコンは相手へのダイレクトアタックが可能!」

素良「!」4000→2000

黒咲「そしてRR-ブレイズ・ファルコンが相手へダメージを与えた時、相手フィールドのモンスターを1体を対象にし、破壊する!」

黒咲「ターンエンド」

素良「僕のターン!魔法『デストーイ・リニッチ』を発動!墓地のデストーイ・シザー・ベアーを特殊召喚!今度こそトドメを刺してやる!!」

黒咲「…」

素良「あ、あれ?」

黒咲「ラプターズ・アルティメット・メイスを装備したRRモンスターが攻撃対象にされた時、デッキからRUMを手札に加える事でこのターン自分への戦闘ダメージは0になる!」

素良「デストーイ・シザー・ベアーの効果を発動!相手モンスターを戦闘破壊した時、その相手モンスターを攻撃力1000アップの装備カードとして装備する!ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

素良「勝てる…絶対に勝てる!」

黒咲「そう簡単に行くと思っているのか…魔法『ユニコーンの導き』を発動!除外されている獣族または鳥獣族レベル5以下のモンスターを手札を1枚除外し特殊召喚する!RR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!魔法『RR-コール』を発動!自分フィールドのRRモンスターと同名カードをデッキから守備表示で特殊召喚する!2体目のRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「RR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのRRモンスター全てのレベルを一つ上げる!レベル5となったRR-ミミクリー・レイニアス2体でオーバーレイ!まだ見ぬ勇猛なハヤブサよ。猛き翼に秘めし未知なる力、今ここに知らしめよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「RR-エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動する事ができる!そのモンスターを破壊し破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!!」

素良「元々の…って事は」

黒咲「お前の負けだ」

素良「くっ…」

黒咲「何だその顔は」

素良「負けた…あれから半年も経ったのに…僕は」

黒咲「半年?何かは知らぬが顔を上げろ」

黒咲「…」

素良「僕らの世界は滅亡寸前だった…僕は怖くなって逃げ出した。敵から奪ったデュエルディスクで…次元移動して」

黒咲「そうか…で?慰めてほしいのか」

素良「そんなんじゃない!僕は…友達を見捨てて!」

黒咲「少なくともハゲにされていない奴らは何人か居るそうだ。俺の世界に融合次元の出身者が現れて話していた」

素良「…」

黒咲「あれを見ろ」

遊矢「2人とも屋根に上がって何やってんだよ!」

黒咲「試合は」

遊矢「1勝2敗の1引き分けで俺達が負けた!」

黒咲「それでヘラヘラしているのか?訳のわからん奴だ」

素良「…」

黒咲「今度は逃げるな。あいつらを守ってやればいい」

素良「…うん」

黒咲「それで少しは罪も償えるだろう。最も俺もお前も死ねば地獄行きだろうがな」

素良「君は逃げないタイプなんでしょ?僕とは違うよ」

黒咲「その代わり敵を作り出した。大勢のな」

素良「…」

黒咲「ユートは何と言っている!」

遊矢「何か言う事は」

ユート「彼は苦手だ」

遊矢「言えるわけないだろ!残念だって言ってる!」

黒咲「しかし本当に居るのか?あまりにもオカルトすぎる」

赤馬「今日はありがとございました」

修造「また遊びに来なよ」

赤馬「もう来る事はないでしょう」

修造「まさか零児くん…君は」

赤馬「父親の不始末は私が付けます」

修造「無茶を言ってはダメだ。知ってるだろ?あの人が率いている戦力は…あれから3年経っているんだ!あの頃よりも」

赤馬「増えているでしょう。次元制覇に乗り出すぐらいですから」

修造「だったら君だけじゃダメだ!石島さんや俺も」

赤馬「その結果が遊勝さんです。私だけでいい…私が決着をつける!誰かが苦しみ傷つくぐらいなら…この赤馬零児が!」

修造「君はいいかもしれない。しかし君のお母さんや零羅くんは」

赤馬「…」

柚子「お父さんと赤馬零児?何やってるんだろ」

修造「遊矢は口では先輩は嫌っちゃ居るが…本当は今でも」

赤馬「彼から父親を奪ったのは私の責任でもある」

柚子「何の話してるんだろ?」

修造「…」

赤馬「あの時、私が足を引っ張らなければ融合次元もエクシーズ次元も今も平穏だった…遊勝さんも死ぬ事は無かった!」

柚子「!」

修造「…」

赤馬「3年間もの間、雲隠れをしていた赤馬零王…私が何としてでも食い止める!そして地獄へ叩き込むのが私の使命だ!!」

柚子「お、おじさんが…死んだなんて」

修造「零児くん!」

赤馬「柊塾長…いえ修造さん…あなたは死んではならない人だ。娘さんの為にも彼の父親代わりとしても、修造さんは生きねばなりません」

赤馬「ん?」

遊矢「…」

北斗「言っとくけど」

遊矢「次は負けない」

北斗「うんうん」

赤馬「次も私が勝つ…舞網チャンピオンシップでの活躍を期待するぞ」

遊矢「勝つ!そして優勝者として赤馬零児!あんたに挑戦する」

赤馬「…」

遊矢「俺は逃げない…父さんのような腰抜けとは違う!!」

赤馬「君の父親は腰抜けなんかじゃなかったさ…君にもわかる日が来る」

遊矢「…」

赤馬「約束しよう。君との再戦を」

遊矢「ああ!」

北斗「僕じゃないの?」

刃「スルーされてたぞ」

真澄「さっさと行くわよ!」

刃「こっちはこっちでカリカリしてるしさ」

北斗「遊矢!僕は」

真澄「何やってるの!」

北斗「は、はい!」

ユート「赤馬零児は強いデュエリストだ」

遊矢「だからこそ燃えるんじゃないか!」

赤馬「すまないな榊遊矢…その約束は守れないかもしれない」

遊矢「EMハンマーマンモでダイレクトアタック!!」

ユート「…」

遊矢「一つ目!」

ユート「彼女の姿が見えないな」

遊矢「あれから素良と修行してるらしいよ」

ユート「修行か」

未知夫「…」

遊矢「?」

未知夫「だ、誰と会話してるんだろなって思ってさ」

遊矢「人には色々と事情があるものさ」

未知夫「まさか幽霊とか見えるタイプ?何か凄い」

遊矢「幽霊って…言うか」

ユート「…」

遊矢「相棒的な存在かな」

未知夫「はあ…ふーん」

ユート「あまり信用していないような雰囲気だぞ」

遊矢「そんなもんじゃないか?」

未知夫「頑張ってくれよ遊矢」

遊矢「勿論!戦わなきゃ行けない相手が居るからな」

未知夫「その相棒って人にもよろしく言っといてくれよ」

遊矢「だってさ」

ユート「ああ」

未知夫「世の中広いんだな…僕も頑張らないと」

翌日

ニコ「今日の相手はテレビでも御馴染みの九庵堂栄太!」

遊矢「あのクイズ番組で出てる子?ミッチーもそうだけど有名人ばっかだな」

ニコ「そこは私の人脈…教えようか?人脈の凄さを」

遊矢「え?別にいいよ」

ニコ「…」

遊矢「よし…頑張って!」

ドンッッ

遊矢「な、何だ!?」

栄太「うわあああああああああああああああああ」

ユート「人が壁を突き破って…」

遊矢「おい!大丈夫か!?」

栄太「」

遊矢「気絶してる…」

ユーゴ「このチビ!クイズなんて関係ねえだろうが!?」

ユート「この前の」

遊矢「お前!」

ユーゴ「誰だお前?」

遊矢「榊遊矢!何でこんな真似を」

ユーゴ「ワープしたらいきなりだぜ?こいつとデュエルして人を小馬鹿にしやがって!」

遊矢「どうすりゃいいんだろ」

ニコ「当然デュエルでしょ」

遊矢「どうする?」

ユーゴ「上等だぜ榊遊矢!それと何か浮かんでる奴!」

遊矢・ユーゴ「デュエル!!」

遊矢「先攻は俺からだ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない時、SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する事ができる!手札からSR OMKガムを特殊召喚!」

ユーゴ「レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!OMKガムがこのカードを含む風属性モンスターのみを素材にし墓地へ送られた時デッキの一番上のカードを墓地へ送り、そのカードがスピードロイドモンスターだった場合、素材となったシンクロモンスターの攻撃力は1000ポイントアップ!墓地へ送ったのはSRパチンゴーカート!よって1000アップだ!!」

遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象に発動!エンドフェイズ終了時まで攻撃力と守備力を入れ替える!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!ダーク・リベリオンの出番だぞユート!EMユニを攻撃表示で召喚!レベル4のEMウィップ・バイパーとEMユニでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

ユート「ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事で相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分だけダーク・リベリオンの攻撃力がアップ!」

ユート「トリーズン・ディスチャージ!」

ユーゴ「攻撃力4000!?」

ユート「底上げした攻撃力が仇となったようだな!」

遊矢「バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでHSRチャンバライダーを攻撃!」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

ユーゴ「罠発動!『パワー・フレーム』自分フィールドのモンスターがその攻撃力より高いモンスターに攻撃対象にされた時に発動する事ができる!その攻撃を無効にし、このカードを装備する!そして装備したモンスターはその時の相手モンスターと攻撃対象となったモンスターの数値の差だけアップする!」

ユート「…」

ユーゴ「振り出しに戻るってな」

遊矢「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!バトルだ!HSRチャンバライダーでダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「相打ち狙いか?」

ユーゴ「HSRチャンバライダーは戦闘を行うダメージステップ開始時に攻撃力が200ポイントアップする!」

ユーゴ「そして2回の連続攻撃が可能だ!!俺は相打ちなんてケチな真似はしねえ!」

遊矢「だと思ったよ!」

ユート「罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』自分フィールドのモンスターに装備し攻撃力と守備力を300ポイントアップ!」

遊矢「そして罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』さらに300!」

ユート「さらに3枚目の罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』これで900ポイントだ!!」

遊矢「弾き返せダーク・リベリオン!!」

ユーゴ「無茶苦茶しやがるぜ!」4000→3300

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!今がチャンス!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでダイレクトアタック!」

ユーゴ「相手の直接攻撃宣言時に手札のSRメンコートを特殊召喚し、相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!永続罠『強化蘇生』を発動!自分の墓地のレベル4以下のモンスターのレベルを一つ上げ特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!そして自分フィールドにモンスターが特殊召喚に成功した事で手札のSR56プレーンを特殊召喚!SR56プレーンの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターの攻撃力を600ポイントダウン!」

ユーゴ「レベル5のSR56プレーンにレベル2のSR OMKガムをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!そしてSR OMKガムの効果を発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送る…来たぜ、SR赤目のダイスを墓地へ!攻撃力を1000ポイントアップ!」

遊矢「それでもまだ…」

ユート「奴もドラゴンを使うのか」

ユーゴ「まだだ…けど運は俺に傾いてるぜ!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!SR赤目のダイスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、赤目のダイス以外のスピードロイドモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターのレベルを1から6までの任意の数値に変更する事ができる!SRメンコートのレベルを4から5に変更!」

ユーゴ「レベル5のSRメンコートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「HSR魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し相手に500のダメージを与える!」

遊矢「バーンダメージを与える為に?けど2体とも攻撃表示…これは一体」

ユーゴ「この瞬間、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度フィールドのクリアウィング以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動した時に発動する事ができる!その効果を無効にし破壊する!悪りいな魔剣ダーマ!ダイクロイックミラー!」

ユート「自らのモンスターを破壊?それに何の意味が」

ユーゴ「そしてクリアウィングが自身の効果でモンスターを破壊した時、その破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけターン終了時までアップする!」

ユート「OMKガムの効果で1000アップし、更に魔剣ダーマの攻撃力2200…合計で5700!」

遊矢「そしてダーク・リベリオンは600ポイントダウンし攻撃力が4300!」

ユーゴ「振り切ろうぜクリアウィング!旋風のヘルダイブスラッシャー!!」

遊矢「いたた…」4000→2600

ユーゴ「ターンエンド!」

ユート「大丈夫か?」

遊矢「ああ…俺のターン!」

ユート「来たな君のエースが…そして墓地には」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「そりゃねえだろ!だったら振り切ってやるよ…なあ!クリアウィング!」

遊矢「…」

ユーゴ「ヘルダイブスラッシャー!!」

ユート「墓地の幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!相手の直接攻撃宣言時に守備表示で特殊召喚できる!」

ユーゴ「そういうパターンか…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!2体の幻影騎士団シャドーベイルをリリースしオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!」

ユーゴ「2体目のドラゴンか」

遊矢「さらに魔法『死者蘇生』を発動!墓地のEMウィップ・バイパーを特殊召喚!EMウィップ・バイパーの効果を発動!フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力と守備力を入れ替える!」

ユーゴ「!?」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!螺旋のストライクバースト!!」

ユーゴ「クリアウィング!」

遊矢「そしてオッドアイズが相手モンスターを戦闘破壊した時、与えるダメージは倍になる!」

ユーゴ「くっ…」3300→2300

ユート「よし!」

遊矢「続いてEMウィップ・バイパーの攻撃!」

ユーゴ「やっべえな…このままじゃ!」2300→600

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「はあ…こりゃやべえな」

遊矢「強かったよ…何て名前だっけ」

ユーゴ「ユーゴ!」

遊矢「て言うか何でバイクに跨ってるんだ?」

ユーゴ「バイクじゃねえ!Dホイールだ!!」

ユート「…」

遊矢「そういえばユーゴ」

ユーゴ「お?」

遊矢「これってユーゴの?」

ユーゴ「調律の魔術師!パクったのか!?」

遊矢「黒咲と喧嘩した時、落とした…んだと思うけど」

ユーゴ「そうか…すまねえな。こいつは俺の大切なカードなんだ」

ユート「君…まさかドジなのか」

ユーゴ「うるせえぞ幽霊野郎!」

ユート「俺はユートだ。そもそも俺が見えるのか?」

ユーゴ「おうよ!余裕も余裕だっつうの」

遊矢「変な奴だな。ほら返すよ」

ユーゴ「ありがと…」

ブンッッ

ユート「…また消えた」

遊矢「あ、ああ」

ユート「ユーゴか」

遊矢「あいつのドラゴンも似てるよな。何か召喚法の名前入ってるし」

ミエル「あ、柊柚子!」

柚子「方中ミエル!?」

素良「知り合い?」

柚子「塾の親睦会でちょっとね…」

ミエル「ねえ!ダーリンは!?」

柚子「し、知らないわよ!最近会ってないんだし」

ミエル「喧嘩?」

柚子「そんなんじゃないわよ」

素良「恋のライバルってやつ?」

アユ「遊矢お兄ちゃんって美少年だもん」

タツヤ「仕方が無いさ」

フトシ「うんうん」

ミエル「何だ居ないんだ…」

柚子「…」

ミエル「元気無いのね」

柚子「色々とあるの」

ミエル「?」

柚子「じゃあ私は」

ミエル「ダーリンによろしくね!」

アユ「よろしくだって」

タツヤ「何をよろしくなんだろ」

フトシ「さあ?」

柚子「…」

「たった2人で…我ら梁山泊を潰すとは」

「な、何者なんだ…」

ユーリ「はあ?何ちょっと強者気取りしてるのさ」

勝鬨「!」

ユーリ「すっごい殺意…もう一回やるかい?」

勝鬨「榊遊矢…!」

ユーリ「誰それ?知ってる?」

デニス「ん?君は遊矢の知り合い?」

勝鬨「ああ…自分と奴とは宿命のライバルだ…!」

デニス「宿命ね…」

ユーリ「誰だか知らないけどさ…プフフ」

勝鬨「何がおかしい!」

ユーリ「たった2人に全滅だよ?情けないとは思わないの?これだけの人数が居てさ!」

勝鬨「くっ!」

デニス「煽るなよユーリ」

ユーリ「はいはい」

デニス「だったら君に力をあげる」

勝鬨「力だと!?」

デニス「うん」

ユーリ「あれを使っちゃうわけか」

デニス「それが1番だろ」

勝鬨「ひ。一つ聞いておく…お前達は何者だ」

ユーリ「アカデミアセブンスターズのユーリ」

デニス「同じくデニス・マックフィールド」

数日後

ニコ「おーい!こっちこっち」

遊矢「素良!?」

素良「うん」

ニコ「君と彼が本戦へ進める有資格者8名のラストカードだ」

遊矢「ラストカード?何でまた」

ニコ「何でも黒咲隼という男が派手に暴れ回り参加者の半数以上を震え上がらせてしまい…みんな来年にするそうだ」

ユート「トラブルメーカーだな…」

素良「だから最後のカードは僕と君だ!」

遊矢「そうか…じゃあデュエルだな!」

素良「うん!」

遊矢・素良「デュエル!!」

素良「僕からだ!パッチワーク・ファーニマルを攻撃表示で召喚!パッチワーク・ファーニマルの効果を発動!このモンスターがフィールドに存在する限りデストーイ融合モンスターに記されたモンスターの代わりにできる!そして手札のエッジインプ・シザーと融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ベアー!!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!調律の魔術師か…」

ユート「彼に渡しそびれたカードだな」

遊矢「ユート」

ユート「言っておくがエクシーズ召喚以外は俺の管轄外だ」

遊矢「そんな…」

ユート「しかし刀堂刃、赤馬零児、ユーゴのシンクロ召喚を目撃しユーゴと赤馬零児とはデュエルをした」

遊矢「…」

ユート「その目が脳裏に焼き付いている筈だ。俺が黒咲隼とのデュエルでエクシーズ召喚を思い出したようにな」

遊矢「…ああ!」

遊矢「行くぞユート!俺はスケール2のEMブランコブラとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!」

素良「そう簡単には負けないよ…僕の柚子に融合を教える傍で自分自身も」

遊矢「ペンデュラム召喚!レベル3!時読みの魔術師!レベル4!EMウィップ・バイパー!そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」

遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!」

遊矢「ここからだ…赤馬とユーゴとのデュエルを思い出せ!レベル3の時読みの魔術師とレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル1の調律の魔術師をチューニング!」

「シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユート「何だ今のは…ユーゴとは別の人間の姿がクリアウィングを」

「こいつがある限り俺とお前の絆は途切れぬ…受け取れユーゴ!」

ユーゴ「いいのかよ!?ケチくさいお前が!」

「何だと!?ならば返せ!」

ユーゴ「返すわけねえだろ!ハハハ!!!」

ユート「これは調律の魔術師の記憶か?」

遊矢「剛毅の光を放つ勇者の剣!今ここに閃光と共に目覚めよ!シンクロ召喚!現れろ、レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

遊矢「バトルだ!覚醒の魔導剣士でデストーイ・シザー・ベアーを攻撃!」

素良「くっ!」4000→3300

遊矢「覚醒の魔導剣士の効果を発動!このモンスターが相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

素良「うわっ!?」3300→1100

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

素良「僕のターン!罠発動!『デストーイ・カスタム』墓地のエッジインプまたはファーニマルモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!パッチワーク・ファーニマルを特殊召喚!そして永続魔法『デストーイ・ファクトリー』を発動!墓地の融合またはフュージョンカードを除外する事で手札とフィールドからデストーイ融合モンスターの素材となるモンスターをエクストラデッキから融合召喚する!墓地の融合を除外しフィールドのパッチワーク・ファーニマルと手札のエッジインプ・チェーンを融合!融合召喚!デストーイ・デアデビル!!」

素良「今度は僕の番だ!もう僕は…誰からも逃げない!」

遊矢「だったら全力で来い!」

素良「デストーイ・デアデビルで覚醒の魔導剣士を攻撃!」

遊矢「ぐあっ!?」4000→3500

素良「デストーイ・デアデビルの効果で相手モンスターを戦闘破壊した時、さらに1000ポイントのダメージを与える!」

遊矢「くっ…」3500→2500

素良「ターンエンド!」

遊矢「こっちだって負けられないんだよ!ドロー!」

ユート「…」

遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!覚醒の魔導剣士を特殊召喚!」

素良「それでも僕が優ってる!」

遊矢「なら、これならどうだ!EMソードフィッシュを攻撃表示で召喚!そしてエクストラデッキの時読みの魔術師をペンデュラム召喚!」

素良「なっ…攻撃力が一気に…そこまでする?」

遊矢「念には念を…そうだろ素良?」

素良「か、勝ったと思うなよ!僕の弟子が君を待ち構えてるんだからな!」

遊矢「まるで悪役のセリフだぞ」

素良「けど負けちゃダメだよ遊矢…君は僕がこの世界で出会った友達の1人なんだから!」

遊矢「約束するよ…バトルだ!」

素良「…」1100→0

遊矢「これで進めた…それで他の7人は」

ニコ「えーっと…柊柚子、権現坂昇、勝鬨勇雄、黒咲隼、暗黒寺ゲン、光津真澄、沢渡シンゴそして我らが榊遊矢!」

素良「みんな身内ばっかだね」

ニコ「今年は厄災が舞い降りた年と永遠に語り継がれる…と思う」

遊矢「黒咲は慣れれば…何となく近寄れる気もしないでもない」

素良「ああ見えて優しい気もしないでもない」

ユート「だが眼つきが普通じゃない」

遊矢「そういうなよ?何か知り合いなんだから」

ユート「どういう関係なのかが気になる。あの火の玉のように飛び出す男と俺が」

次は来週

数日後

遊矢「おーい黒咲」

ユート「居ないのか」

遊矢「あいつ姿隠しすぎだろ…何やってんだか」

柚子「…」

遊矢「どうした?」

柚子「ううん…別に」

遊矢「柚子も余所余所しいしさ」

ユート「言われても見れば」

遊矢「せっかく聞こうと思ったってのにタイミングが悪いって言うか」

ザッザッザ

ザッザッザ

ザッザッザ

遊矢「何だ!?」

梅杉「見つけたぞ!」

竹田「この前は良くもやってくれたな!」

ユート「彼らは」

柚子「格好から察するに梁山泊塾だと思う…」

遊矢「梁山泊?梁山泊が何で」

竹田「とぼけるな!」

梅杉「我ら108の塾生をたった2人で全滅させたのを忘れたのか!」

柚子「梁山泊を!?」

遊矢「たった2人で全滅だって!?」

遊矢「この人数じゃな…人違いだぞ?だって俺は」

梅杉「俺は覚えている!貴様の輪郭と体格を」

竹田「俺は覚えている!EMを」

梅杉「さあデュエルをしろ!」

竹田「袋叩きにしてくれるわ!」

遊矢「柚子!お前は」

柚子「私だって戦うわ!」

ユート「しかし108人とは…通行人も顔が引きつっているぞ」

遊矢「何処からでもかかって来い」

スタッ

黒咲「蟻の大群か」

遊矢「黒咲!」

黒咲「上空から見てみろ。こいつらが蟻に見えるぞ」

権現坂「多勢に無勢とはけしからん連中だ」

「沢渡さーん!こっちっすよ」

沢渡「遊矢!助太刀してやるぜ」

素良「僕もだけどね」

柚子「素良…何で沢渡に背負われて」

素良「歩くの疲れちゃってさ」

沢渡「ってわけよ。沢渡シンゴは子供にも優しいってな!」

遊矢「権現坂、沢渡、素良…よし!やってやろう!」

沢渡「よっしゃあ!」

権現坂「うむ!」

黒咲「立て」

権現坂「もう良いだろう」

梅杉「ゆ、融合を使わんとは…」

竹田「EMを使わんとは…」

梅杉「だ、だがな!勝鬨勇雄は簡単には倒せんぞ!」

竹田「うちの勇雄は復讐の炎に燃えている!」

遊矢「だから人違いなんだってば」

竹田「いいや!EMだったぞ」

梅杉「断じて顔を忘れるものか!」

竹田「切り札の魔術師族EMエクシーズモンスターを!」

梅杉「切り札のドラゴン族融合モンスターを!」

素良「どう考えても人違いじゃない?だって」

遊矢「EMエクシーズモンスター…お前!本当なのか!?」

梅杉「本当だ!」

ユート「心当たりがあるのか」

遊矢「そいつはEMじゃない…Emだ」

ユート「エンタメイジ?」

柚子「Em…それっておじさんが」

遊矢「父さんの…あいつのデッキだ」

沢渡「じゃあ遊矢の親父が襲撃したってのか」

柚子「そんな事無い!」

沢渡「お、おう」

権現坂「一言多すぎるぞ」

遊矢「…」

柚子「あ、あのね遊矢」

黒咲「親父か」

沢渡「パパ自慢なら負けねえぞ!うちは」

素良「父親が偉くても意味なんてないよ」

沢渡「べ、別に俺は」

遊矢「…」

柚子「遊矢!」

遊矢「どうでもいいよ。奴らを襲ったのがあいつでも誰でも」

ユート「…」

遊矢「俺は俺なんだ」

権現坂「しかし二人組なのだろ?仮に親父殿だとしても」

素良「そんなに強いの?遊矢のお父さん」

権現坂「うむ」

黒咲「どうでもいい。血筋など下らん事だ」

沢渡「そうか?俺は重大だと思うぜ」

黒咲「名家だろうと出来損ないが1人は居るものだ」

沢渡「どういう意味だ?」

黒咲「それをお前に話して意味はあるのか」

沢渡「んだと!」

黒咲「大会で会おう。それまで馴れ合いはゴメンだ」

柚子「言えないわ…おじさんの事なんて」

権現坂「…」

当日

アユ「頑張ってね遊矢お兄ちゃん!」

タツヤ「遊矢兄ちゃんなら楽勝だよね」

フトシ「柚子姉ちゃんも!」

柚子「…」

遊矢「…」

フトシ「元気ないな?痴話喧嘩でもしたのかよ」

素良「何か色々とあるんだよ」

権現坂「むっ!」

暗黒寺「元気そうじゃねえか…権現坂」

権現坂「暗黒寺ゲン…!」

暗黒寺「呼び捨てとは随分と偉くなったなぁ」

権現坂「我が道場を破門になった男が勝ち上がるとはな…」

暗黒寺「そうじゃねえ」

権現坂「どういう意味だ」

暗黒寺「彼処に立ってる奴が好き放題暴れ回って辞退した奴が多いから繰り上がったんだ」

黒咲「…」

権現坂「それは致し方ない事だが」

暗黒寺「だが!今日こそは積年の恨みを晴らすぜ…」

権現坂「来るなら来い!」

ユート「さあ一回戦の開始だ遊矢!」

遊矢「…相手は」

ユート「また沢渡だ」

沢渡「遊矢!今度こそ負けねえからな」

遊矢「それは俺も同じだ!」

沢渡「今年はついてるぜ!何せ参加者が一気に減っちまうもんな」

遊矢「あいつのせいで…ユートの友人」

ユート「やめてくれ」

遊矢・沢渡「デュエル!!」

沢渡「俺からだ!ハウスダストンを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

ユート「攻撃表示?要注意だな」

遊矢「俺のターン!EMシルバー・クロウを攻撃表示で召喚!バトルだ!EMシルバー・クロウでハウスダストンを攻撃!そしてEMシルバー・クロウは自身の効果でバトルフェイズ終了時まで攻撃力を300ポイントアップ!」

沢渡「くっ!この瞬間、ハウスダストンの効果を発動!ハウスダストンが相手の効果または戦闘で破壊された時、手札またはデッキから任意の数だけお互いのフィールドにダストンモンスターを特殊召喚できる!遊矢のフィールドにレッド・ダストン3体を特殊召喚!そして俺のフィールドにとホワイト・ダストン3体を特殊召喚!」4000→1900

ユート「俺達のフィールドがダストンで埋まってしまったぞ」

沢渡「そしてダストンモンスターはリリースもできず、エクシーズ、シンクロ、融合の素材にならねえ」

遊矢「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!魔法『ライトニング・ボルテックス』を発動!手札を1枚墓地へ送り相手フィールドのモンスターを全て破壊する!そしてレッド・ダストンが破壊された時、コントローラーに500のダメージを与える!3体で1500のダメージだ!」

遊矢「うっ…」4000→2500

沢渡「そして自分フィールドのホワイトダストン3体を墓地へ送り手札からスターダストンを特殊召喚!スターダストンは墓地へ送ったモンスターの数だけ攻撃力と守備力が×1000アップ!」

遊矢「このままじゃ…」

ユート「俺達の負け!」

沢渡「行って来い、スターダストン!!」

遊矢「…あれ」

ユート「破壊されたぞ」

沢渡「スターダストンは相手フィールドのモンスターより自分フィールドのモンスターが多い場合破壊される…破壊される!?嘘だろ!」

遊矢「ちゃんとテキスト読めよ沢渡!」

沢渡「あんまり舐めるなよ…こっちにも奥の手があるんだ!魔法『死者蘇生』を発動!ホワイトダストンを特殊召喚!そしてホワイトダストンをリリースしアームド・ドラゴンLV5をアドバンス召喚!」

ユート「アームド・ドラゴン…思えば彼と俺との最初の出会いもアームド・ドラゴンだったな」

遊矢「そうだったな」

ユート「悩んでいる暇はないぞ遊矢」

沢渡「アームド・バスター!!」

遊矢「ッッ!」2500→100

ユート「今は目の前も沢渡シンゴ…俺達のライバルに集中すべきだ!」

沢渡「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!調律の魔術師を攻撃表示で召喚!調律の魔術師の効果を発動!このカードが召喚または特殊召喚に成功した時、相手は400ライフを回復し自分は400ポイントのダメージを受ける!」

沢渡「おい!それじゃあ終わっちまうじゃねえか」1900→2300

遊矢「手札のEMレインゴートを墓地へ送る事で自分にダメージを与える効果を0にする!そしてスケール1のEMゴムゴムートンとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!EMソードフィッシュ!レベル5!星読みの魔術師!」

遊矢「EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!」

遊矢「レベル2のEMソードフィッシュとレベル5の星読みの魔術師にレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!バトルだ!覚醒の魔導剣士でアームド・ドラゴンLV5を攻撃!」

沢渡「やるじゃねえか!」2300→1600

遊矢「そして覚醒の魔導剣士は相手モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

沢渡「ゲッ!」1600→0

ユート「デュエルするたびに強くなってくるな沢渡は」

遊矢「ある意味じゃ天才だからな沢渡って…」

沢渡「また負けか!?」

遊矢「また俺の勝ちだな沢渡!」

沢渡「次こそは勝つ!」

遊矢「何度でも俺が勝つ!」

ユート「意外と俺と黒咲隼もこんな感じだったのだろうか…まさかな」

遊矢「はあ…危うく負けると思ったよ」

ユート「デュエルをする時はデュエルの事だけを考えるべきだぞ。自分にも相手にも失礼だ」

遊矢「だよな…反省しないと」

パチパチ

デニス「素晴らしいね榊遊矢くん」

ユート「知り合いか?」

遊矢「いや全然」

デニス「僕はデニス・マックフィールド…彼のセコンドさ」

勝鬨「榊遊矢…!」

ユート「何て憎悪だ」

勝鬨「今この場で!」

デニス「ストップ」

勝鬨「邪魔をするな!」

デニス「邪魔?自分の対戦相手を倒さなきゃね」シュッ

遊矢「!」パシッ

デニス「いい動きだ。さすがは先生の息子さん」

遊矢「いきなり何の真似だ!」

デニス「ん?それは君が使うべきカードだと思ってね」

ユート「スマイル・ワールド?」

遊矢「これが何の…」

デニス「君なら虫退治ができるかもね…そのカードは先生の残した遺品さ」

遊矢「わけがわからないぞ!デニス・マックフィールド!」

デニス「さあ勝鬨…相手は柊柚子だ。存分に暴れちゃいなよ」

柚子・勝鬨「デュエル!!」

勝鬨「先攻は自分だ!手札天昇星テンマと地翔星ハヤテを融合!融合召喚!覇勝星イダテン!!」

勝鬨「ターンエンド!」

柚子「私のターン!」

勝鬨「柊修造の娘か?お前も覚えているぞ」

柚子「魔法『オスティナート』を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札またはデッキから幻奏融合モンスターの素材に決められたモンスターを2体送り融合モンスターを1体をエクストラデッキから特殊召喚する!私はデッキから幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを融合!融合召喚!幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト!!」

柚子「カードを2枚伏せてターンエンド!そしてオスティナートの効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊され融合素材となったモンスター一組を墓地から特殊召喚する!私は墓地から幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを特殊召喚!」

勝鬨「自分のターン!恵まれた環境…さぞかし楽な生き方をしていたのだろうな!覇勝星イダテンの効果を発動!このモンスターが戦闘を行う時、このモンスターのレベル以下のレベルを持つモンスターの攻撃力は0になる!」

柚子「幻奏の音女アリアの効果を発動!特殊召喚したモンスターが存在する限り自分フィールドの幻奏モンスターは効果の対象にはならず戦闘では破壊されない!そして特殊召喚した幻奏の音女エレジーが存在する事で自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力は300ポイントアップ!」

勝鬨「だがダメージは受けてもらうぞ!アリアを攻撃!ホアチャァァァァ!!!」

柚子「!」4000→2900

勝鬨「お前達の親父は成功者だ…だが中には失敗した者も居る!俺の親父もその1人だ!!」

ドンッッ

勝鬨「このカードは元は親父の所持していたカード!親父は榊遊勝とのデュエルで敗北し全てを失った…レベルではなくランク!経ったそれだけの差でな!!ターンエンド!」

柚子「私のターン!」

勝鬨「何がランクだ!エクシーズか何かは知らんが自分は全てを失った…挫折した親父が家に火を放ち自分は両親を住む家も失った!裕福な貴様に分かるか!」

柚子「確かに私は裕福よ…けど遊矢は違うわ!自分フィールドに幻奏モンスターが存在する事で手札から幻奏の音女ソナタを特殊召喚!ソナタの効果を発動!特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り自分フィールドの天使族モンスターの攻撃力と守備力は500ポイントアップ!」

柚子「装備魔法『ダグラの剣』を幻奏のエレジーに装備!自身の効果で300!ソナタの効果で500!そしてダグラの剣で500ポイントアップ!合計で3100!」

勝鬨「アリアの効果で対象にはならず…か!」4000→3900

柚子「そしてダグラの剣の効果でダメージを与えた数値分ライフを回復!」2900→3000

柚子「ターンエンド」

勝鬨「その程度でいい気になるなよ柊柚子!自分のターン…来た!」

柚子「何…人相が変わった」

勝鬨「パラサイト・フュージョナーを攻撃表示で召喚!」

勝鬨「こいつは自分自身だ…やっと梁山泊での地獄が生かされる!パラサイト・フュージョナーを自分に装備!」

柚子「自分に!?」

勝鬨「アクションデュエルとはモンスターが戦うだけではなくデュエリスト自身も戦うというわけだ!シッ!」

柚子「ちょっと待って!意味が」

勝鬨「デュエリストならばレベルもランクも必要無い!」

柚子「こんなのデュエルじゃない…梁山泊は!」

ガシッ

柚子「何を教えているのよ!」

勝鬨「いい動きだな…裕福な育ちにしては!」

バキッッ

柚子「うっ!」

勝鬨「勝利!それさえあれば汚かろうと何だろうと自分には関係ないのだ!!」

柚子「あ、あなたは間違ってるわ…私はともかく…遊矢だって」

勝鬨「言い訳など無用!自分は勝ったぞ大会主催者!!」

フトシ「ふざけるな!」

タツヤ「卑怯だぞ!」

アユ「最低!」

勝鬨「それとも去年のように自分を失格してみるか?どうなんだ赤馬零児!」

「失格!失格!」

勝鬨「何だろうと自分は一向に構わんッ!その時は…」

デニス「…」

遊矢「柚子!」

勝鬨「現れたな榊遊矢」

遊矢「どけ!デニス!」

デニス「…」

遊矢「お前はあいつの事を何か知ってるな」

デニス「先生…いや榊遊勝は僕が殺した」

遊矢「殺しただって…じゃあ父さんは」

デニス「居ないよ?だって殺したんだから」

遊矢「この…!」

デニス「…」

遊矢「赤馬!こいつら二人は俺がやる!だから失格にはするな!!」

デニス「参加者じゃないのに?」

遊矢「何だったら今からでもいいんだぞ」

デニス「はあ…じゃあ早速」

赤馬「そこまでだ」

デニス「随分と逞しくなったじゃないか坊ちゃん」

赤馬「君は随分と変わり果てたなデニス…遊勝さんの唯一の弟子だった君が」

デニス「月日が人を変える…違う?僕も君も」

赤馬「…許可しよう。勝者が勝鬨勇雄である事を」

デニス「寛大なんだね、父親とは違って…さあ行こうか勝鬨」

勝鬨「俺が味わった屈辱を思い知らせてやるぞ榊遊矢」

遊矢「そんなの知ったこっちゃない。俺はお前は倒す!」

勝鬨「お前も柊柚子と同じ目に合うかもな」

遊矢「そう簡単に行くものか」

遊矢「知ってたのか」

赤馬「ああ…私とデニスの眼前で遊勝さんは死んだ」

遊矢「お前!」

赤馬「この街にはアカデミアの最高幹部セブンスターズのメンバーが紛れ込んでいる」

遊矢「セブンスターズ?」

赤馬「エクシーズ次元に居る融合次元の出身者からの情報だ」

遊矢「答えになってない」

赤馬「この世界を守ってくれ…私はエクシーズ次元に飛ぶ」

遊矢「…」

赤馬「私が父親を始末しなければならぬ。他の誰でもない…私が」

遊矢「だったら大会なんてやってる場合じゃないだろ!違うのか!?」

赤馬「頭を冷やせ…君には君が倒さねばならぬ相手が居るだろ。あそこで君を見ている男もその1人の筈だ」

遊矢「あそこ?」

ユート「あいつじゃないか?俺と君のドラゴンが反応しているぞ」

ユーリ「…」

遊矢「だったら黒咲も連れてけよ」

赤馬「アカデミアはスタンダードに狙いを付けた。この世界に君達が居る事でエクシーズ次元に構えた本部は手薄になる」

遊矢「…」

赤馬「黒咲の破壊的な戦闘力、権現坂の絶対的な不動の姿勢、可能性の塊の沢渡シンゴ…そしてペンデュラムを生み出した君や多くのデュエリスト達で守り抜いてくれ」

遊矢「大丈夫なのか?たった1人で」

赤馬「エクシーズ次元にも黒咲に匹敵する男が居る。それとな遊矢」

遊矢「…」

赤馬「デニス1人じゃない…私も遊勝さんを殺した1人だ」

デニス「…」

ユーリ「あれは?」

デニス「寝てるよ」

ユーリ「しかし君も残酷だよね?あんな」

デニス「復讐の炎…誰にだってある。僕は誰かを犠牲にしてでも成し遂げなきゃならない」

ユーリ「何言ってるんだか…そういえば来るらしいよ」

デニス「誰が?」

ユーリ「バレットと愉快な仲間達」

デニス「バレット…だってあいつは」

ユーリ「あー何か昔の戦闘で片目を失ったんだっけ?どうでもいいよ」

デニス「あの戦闘狂が来れば」

ユーリ「間違いなく街は火の海だろうね」

デニス「…」

ユーリ「ほら君と話してたメガネ…あれを始末するとか何とか」

デニス「プロフェッサーらしい考えだ」

ユーリ「ねえ榊遊矢と戦うにはどうすればいいの」

デニス「知らないよ」

ユーリ「じゃあ自分で考えるからいいよ」

デニス「…」

ユーリ「そうそう…一つ忠告するよ」

デニス「…」

ユーリ「僕は裏切られる事が嫌いだ。くれぐれも裏切らないようにね」

デニス「…」

権現坂「こうしてお前とデュエルするのは始めてだな」

黒咲「…」

権現坂「言っておくが」

黒咲「勝つのは俺だ。お前じゃない」

権現坂「俺とて修行を積み変わった!行くぞ黒咲!!」

黒咲・権現坂「デュエル!!」

黒咲「RR-ナパーム・ドラゴニアスを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから自分フィールドのRRモンスターと同名モンスターを守備表示で特殊召喚する!俺は2体目のRR-ナパーム・ドラゴニアスを特殊召喚!ナパーム・ドラゴニアスの効果を発動!1ターンに1度相手に600のダメージを与える!」

権現坂「…」4000→3600

黒咲「2体のRR-ナパーム・ドラゴニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキからRRモンスターを1体手札に加える!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

権現坂「俺のターン!これが俺の修行の成果!自分の墓地に魔法または罠が存在しない場合、手札から超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!そして超重武者ワカ-O2を通常召喚!レベル4の超重武者-ワカ-O2にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!雄叫び上げよ。神々しき鬼よ!見参せよ、戦場に!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル6!超重神鬼シュテンドウ-G!!」

権現坂「超重神鬼シュテンドウ-Gの効果を発動!自分の墓地に魔法または罠が存在せず、このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドの魔法または罠を全て破壊する!」

黒咲「…」

権現坂「バトル!超重神鬼シュテンドウ-GでRR-フォース・ストリンクスを攻撃!!」

黒咲「…やるではないか」

権現坂「俺はシャバ僧ではない。同じ守備表示でも俺は攻撃ができる!ターンエンド!」

黒咲「そうだな…俺が中2の時にやりあったハートランド西中の番格レベルだな」

権現坂「地元の事など俺は知らん」

黒咲「そこそこ強い奴だった…俺のターン!RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターよりランクの二つ高いモンスターを対象のモンスターに重ねてエクストラデッキから特殊召喚する!誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し革命の道を突き進め!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

黒咲「レヴォリューション・ファルコンの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターを破壊し破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

権現坂「!」3600→2350

黒咲「行け、レヴォリューション・ファルコン!!」

権現坂「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」2350→350

権現坂「自分が戦闘ダメージを受けた場合…手札から超重武者ココロガマ-Aを特殊召喚!」

黒咲「耐え切ったか…カードを1枚伏せてターンエンド」

権現坂「俺のターン!超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!超重武者ジシャ-Qの効果を発動!ジシャ-Qの効果を発動!墓地に魔法または罠が存在せず、このモンスターの召喚に成功した時、手札から超重武者モンスターを特殊召喚する!超重武者ツヅ-3を特殊召喚!」

権現坂「レベル3の超重武者ココロガマ-Aとレベル4の超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!闇に潜む忍の者よ。山に木霊する叫びと共に、戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル8!超重忍者サルト-B!!」

権現坂「サルト-Bの効果を発動!自分の墓地に魔法または罠が存在しない場合、1ターンに1度フィールドの魔法または罠を破壊し相手に500ポイントのダメージを与える!」

黒咲「…」2000→1500

権現坂「超重忍者サルト-BでRR-レヴォリューション・ファルコンを攻撃!!」

黒咲「真っ向勝負…純然たる喧嘩だ」1500→700

権現坂「ターンエンド!」

黒咲「久しぶりに血が騒ぐぞ権現坂!俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する!RR-ミミクリー・レイニアスを手札から特殊召喚!ミミクリー・レイニアスの効果を発動!ミミクリー・レイニアスが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのRRモンスター全てのレベルを一つ上げる!」

黒咲「レベル5のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』を装備!攻撃力1000アップ!エトランゼ・ファルコンで超重武者サルト-Bを攻撃!」

権現坂「むっ!」350→150

黒咲「ターンエンド」

権現坂「俺のターン!」

黒咲「…」

権現坂「残るライフポイントは150…しかし」

黒咲「最後まで諦めぬか」

権現坂「ああ!」

黒咲「少しは見直した…俺より歳下なのは認めんがな」

権現坂「お前に比べたら俺は老けておらんだろ」

黒咲「鏡を見ろ」

権現坂「絶対に俺の方がマシだ」

暗黒寺「ペッ…あいつ成長しやがって」

真澄「柊柚子…負けるなんてガッカリよ」

暗黒寺「となると次は俺とお前ってわけか」

真澄「あなたのような粗暴そうな人に負けるわけないわ」

暗黒寺「何!」

ポンポン

暗黒寺「何だ!?」

ユーリ「邪魔なのは君だよ」

ドスッ

暗黒寺「うっ!」

ユーリ「1人が離脱ってわけだ」

真澄「誰?ここは関係者以外は」

ユーリ「関係者だよ?勝鬨勇雄のセコンドの友人だからね」

真澄「柚子を倒した…あいつの」

ユーリ「やってみるかい?こっちも参戦したくて」

真澄「何なのこの子…異様すぎるわ!」

ユーリ「楽しいデュエルをしようじゃないか…今この場で」

真澄「光津真澄!LDS融合コースのエースとして負けないわ」

ユーリ「ははは…気取っちゃって」

真澄「くっ」

ユーリ「セブンスターズのユーリ…エースとして負けるわけにはいかない。ってね」

真澄・ユーリ「デュエル!!」

あ、ごめん間違えた

素良「柚子は」

遊矢「腹に一発食らっただけだから大丈夫。柚子は頑丈だから」

素良「あ、あのさ遊矢」

遊矢「ん?」

素良「あいつは…デニスは悪い奴じゃないんだ」

遊矢「知り合いなのか」

素良「死んだと思ってた…けど生きてる。昔のデニスは」

遊矢「昔の事なんて俺は知らない。あいつは俺の父親を殺した…それが現実だ」

素良「デニスがそんな事をするわけ」

遊矢「俺は親父が嫌いだ。けど自分の親父を殺されて黙ってる息子が居るのか?」

素良「…」

遊矢「あいつと勝鬨とはケリをつける。榊遊矢がデニス・マックフィールドと勝鬨勇雄を!」

素良「待ってよ遊矢!」

ユート「落ち着け遊矢」

遊矢「…」

ユート「殺意に満ち溢れている…何故だ」

素良「昔のデニスは君と一緒なんだ!明るくて優しくて…そしてデュエルを愛していた」

遊矢「そんな事…」

北斗「おーい!退いてくれ!!」

刃「しっかりしろ真澄!」

ユート「光津真澄?どうして」

遊矢「何があったんだ!」

北斗「し、知らないよ!」

ユーリ「…」

アユ「誰?真澄って人とあの変な顔した人のデュエルじゃないの」

ユーリ「光津真澄とデカい人は僕が倒した…そういうわけだ。さあ来なよ、誰でもいいからさ」

タツヤ「何なんだよあいつ!」

フトシ「引っ込め!」

「おい!LDSに喧嘩を売るとはいい度胸してるな!」

ユーリ「は?」

「俺達がお前を倒してやる!」

「LDSを舐めるな!」

ユーリ「ふふふ…威勢がいいじゃないか!」

黒咲「光津真澄かゴリラか…勝った方が俺の相手だったな」

ユーリ「君…知ってる。僕らアカデミアが首都ハートランドを襲撃した時に大暴れしてた黒咲隼だよね」

黒咲「それが何だ」

ユーリ「プロフェッサーは君たち黒咲家の人間の力を恐れているんだってさ」

黒咲「生憎だったな。俺には妹とは違い霊感のようなオカルトじみた能力は何も無い」

ユーリ「ふーん…じゃあ君は何なの」

黒咲「ただの不良だ。街のバカ共に聞いてみろ!火の玉の黒咲と恐れられた男の事をな」

ユーリ「じゃあ君は黒咲家のはみ出しものってわけか」

黒咲「そう…黒咲家始まって以来の出来損ないだ」

ユーリ「いいね、気に入った。君と僕は似てる…虐げられたタイプなんだろ?」

黒咲「それは無い」

ユーリ「チッ、じゃあ嫌いなタイプだ」

黒咲「御託はいい。来るなら来い」

ユーリ「僕から行くよ。手札の捕食植物フライ・ヘルと捕食植物モーレイ・ネペンテスを融合!融合召喚!捕食植物キメラフレシア!!ターンエンド」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!さらに自分フィールドにRRモンスターが存在する事でRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い1ターンに1度相手モンスター1体を対象に発動!その攻撃力分ライズ・ファルコンはアップする!」

黒咲「さらにオーバーレイ・ユニットとして墓地に送られたミミクリー・レイニアスの効果を発動!ミミクリー・レイニアスを除外しデッキからRRと名のつくカードを1枚手札に加える。バトル!RR-ライズ・ファルコンよ、あの気色悪い植物を焼き払え!!」

ユーリ「…」4000→3900

黒咲「カードを2枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!魔法『融合回収』を発動!墓地の融合と融合召喚に使用した融合素材モンスターを手札に加える。そして魔法『捕食接ぎ木』を発動し墓地の捕食植物モンスターに装備し捕食植物キメラフレシアを特殊召喚!手札の捕食植物フライ・ヘルとフィールドの捕食植物キメラフレシアを融合!融合召喚!捕食植物ドラゴスタペリア!!」

ユーリ「バトルだ!捕食植物ドラゴスタペリアでRR-ライズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!このターン戦闘破壊され墓地へ送られたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターの倍のランクを持つRRエクシーズモンスターを対象のモンスターに重ねてエクストラデッキから特殊召喚する!」

黒咲「勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!飛翔しろ!ランク8!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!!」

ユーリ「恵まれた環境で育った癖に自らを出来損ないだと言い張る…プッ」

黒咲「何が可笑しい」

ユーリ「君は本当に虐げられる人間を知らない。違うかい?人とは違う力を持つ者は嫌われちゃうんだよね…初めて僕を認めてくれた人も僕を裏切ったぐらいだ」

黒咲「そんなこと俺が知るか…RR-サテライト・キャノン・ファルコンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象に発動!墓地のRRモンスターの数×800ポイントその相手モンスターの攻撃力をダウンさせる!墓地のRRモンスターは3体!よって2400ポイントダウン!」

ユーリ「捕食植物ドラゴスタペリアの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを一つ置く!これは相手ターンにも発動できるんだ。そして捕食カウンターを置かれたレベル2以上のモンスターはレベルが1になる」

黒咲「レベルを持たぬエクシーズモンスターには無意味だ」

ユーリ「それだけじゃない。捕食カウンターを置かれたモンスターはドラゴスタペリアが存在する限り効果は無効化される」

黒咲「ならば真っ向から打ち砕くだけ!サテライト・キャノン・ファルコンで攻撃!エターナル・アベンジ!!」

ユーリ「ふふふ…ははは」3900→3600

黒咲「こいつは狂っているのか」

ユーリ「裏切りは許さない…君は似てるよ。僕の嫌いな奴に…立ち振る舞いなんかソックリだ」

黒咲「ターンエンド」

ユーリ「僕のターン!」

ユーリ「来た…!」

黒咲「奴の手札はたった2枚だ。ここから何をする」

ユーリ「装備魔法『薔薇の刻印』を発動!墓地の植物族モンスターを除外し相手フィールドのモンスターに装備する。僕は捕食植物フライ・ヘルを除外しRR-サテライト・キャノン・ファルコンに装備!そして装備したモンスター1体のコントロールをエンドフェイズ時まで得る!」

ユーリ「安心しなよ。ちゃんと戻りしてあげるから…そして永続魔法『増草剤』を発動!墓地の植物族モンスターを特殊召喚する。捕食植物ドラゴスタペリア!!」

黒咲「こいつ」

ユーリ「大逆転…ってね」

黒咲「歪んだ奴だ」

ユーリ「そう言えばね。アカデミアが再びエクシーズ次元で行動を始めるってさ!知ってた?」

黒咲「何だと」

ユーリ「知らないの?虚しいよね。そういうの」

黒咲「貴様ァ!」

ユーリ「僕に当たるなよ。ほらライフを0にしてあげるからさ…倒すけどいいよね?答えは聞かないけど!」

黒咲「ぐわあああああああああああああああああ」3900→0

ユーリ「ゲームオーバー」

黒咲「…」

ユーリ「これだけは言える。僕は全てのデュエリストの頂点に立つ男だって」

黒咲「何が頂点だ…貴様のツラは覚えたぞ…!」

ユーリ「おー怖い怖い。それって融合次元から流れた奴の教え?」

黒咲「あいつを知っているのか…!」

ユーリ「知ってるも何も殺したい奴さ」

黒咲「…」

ユーリ「そしてスタンダードも終わる。御来場の皆さーん!あれをご覧よ」

「な、何だあれは!?」

遊矢「あれは何だ」

ユート「…」

遊矢「ユート!」

ユート「見た事がある…あれは戦艦」

遊矢「そんなの見ればわかる」

ユート「俺は何処で見たんだ…あれを」

沢渡「何か大会どころじゃねえな」

遊矢「赤馬の言ってた通りだ…沢渡!」

沢渡「お?」

遊矢「あれは敵だ!権現坂や他のデュエリスト達を率いて一緒に戦ってくれ!」

沢渡「お前は!?」

遊矢「俺は…」

デニス「始まっちゃったみたいだね」

勝鬨「…」

遊矢「場所を替えよう」

デニス「たった1人で僕と彼を?」

遊矢「1人じゃない!2人だ!頼んだぞ沢渡!」

沢渡「お、おい遊矢!」

遊矢「ついて来いデニス!勝鬨!」

ユート「…」

勝鬨「あいつは自分の獲物だ」

デニス「どっちにしても僕と君は彼から恨みを買ってるよね」

勝鬨「…」

スタッ

スタッ

勝鬨「さあ!榊遊矢!」

遊矢「うおおおおおおおおおおおおおお」

ガシッ

ガシッ

遊矢・勝鬨「デュエル!!」

遊矢「俺が先攻だ!EMフレンドンキーを攻撃表示で召喚!EMフレンドンキーの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、手札または墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚する!EMプラスタートルを特殊召喚!EMプラスタートルの効果を発動!1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスターを2体まで対象に発動する事ができる!そのモンスターのレベルを一つ上げる!EMフレンドンキーのレベルを3から4に変更!」

遊矢「レベル4のEMプラスタートルとEMフレンドンキーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド」

勝鬨「自分のターン!エクシーズモンスター…自分の全てを奪った召喚法!」

ユート「落ち着け憎しみと憎しみがぶつかり合っても意味はないぞ!」

遊矢「あいつの人生なんて知ったことか!」

ユート「遊矢!デュエリストならデュエル中はデュエルだけを考えろ!」

遊矢「黙ってろ!」

ユート「それが出来ないのならデュエルなんてやめてしまえ!手札のモンスター達を見てみろ!」

遊矢「…」

ユート「彼らは君が憎しみで支配される姿など見たくは無い筈だ…デュエルが終われば勝鬨を殴ろうともデニスを蹴っとばそうとも俺は何も言わん!だが今はデュエルだけ集中しろ!!」

勝鬨「パラサイト・フュージョナーを自分自身と融合!」

遊矢「…俺は」

勝鬨「人間にはレベルもランクも無い!鍛え上げた俺の拳を受けてみろエクシーズモンスター!!」

遊矢「…」

勝鬨「ホアタアアアアアアアアアアア!!!」

遊矢「…」4000→3500

勝鬨「ターンエンド!」

遊矢「悪いユート」

ユート「ダーク・リベリオンを犠牲にした罪は重いぞ。だが文句は後だ」

遊矢「ああ!俺のターン!」

デニス「…」

遊矢「これ…ユート」

ユート「柚子のデッキから借りた」

遊矢「どうやって」

ユート「君の身体を操って…話は後にしようか」

遊矢「怖いこと言うなよ。俺は手札のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと時読みの魔術師を融合!融合召喚!秘術ふるいし魔天の龍!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

勝鬨「貴様は融合も操るのか!?」

遊矢「お前の父親は俺の父親とのデュエルで全てを失ったって言ってたな。正直言ってすまないと思っている」

勝鬨「何を今更!榊遊勝を呼べ!」

遊矢「行くぞ勝鬨」

勝鬨「フン!自身の効果を発動!」

遊矢「ルーンアイズは融合召喚に成功したターン、相手の効果を受けない!」

勝鬨「何!?」

遊矢「そしてルーンアイズは素材となった魔法使いモンスターのレベルが4以下の場合、相手に2度の連続攻撃は可能!」

勝鬨「笑止!自分の攻撃力は3000…共倒れだぞ!」

遊矢「それはどうかな」

勝鬨「何だと…」

遊矢「お前の強さは攻撃にある!自分の思いの丈をぶつける怒りと憎しみが強さの原動力!だがそれは自分のターンにしか発動ができない!相手ターンの場合…お前はただのデュエリストだ!バトルだ勝鬨!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃!シャイニー・バースト!!」

遊矢「勝鬨…」

勝鬨「まだだ!まだ自分は終わっちゃいない!!」0→4000

ユート「また元通りに」

勝鬨「自分の進撃を止めたいのならば…命を断て!」

遊矢「何て執念だ」

デニス「スマイル・ワールドだ」

遊矢「スマイル・ワールド?あのお前が渡した」

デニス「あれなら虫を除去できる…これは先生の言葉だ!使うんだ遊矢!」

ユート「一か八か」

遊矢「あいつのカードに賭けてみよう…魔法『スマイル・ワールド』を発動!」

ピカッ

デニス「パラサイト・フュージョナーは心に巣食う小さな闇を増大させる…けどスマイル・ワールドは」

遊勝「スマイル・ワールドはそんな闇を振り払う自身の楽しかった思い出を取り戻してくれる。もしかしたらパラサイト・フュージョナーの呪縛を打ち破れるかもしれないな」

デニス「先生…」

遊勝「けど肝心なのは思い出以上に前へ進む気持ちが必要なんだ。全ては本人の意思一つ!」

デニス「もし無理なら?やっぱり諦めるのですか?」

遊勝「それがダメならか…それでもダメなら語り合えばいい」

デニス「語り合う?」

遊勝「デュエルだよ。私達の信じるデュエルで語り合うんだ!」

デニス「デュエル…」

遊勝「デュエルは言語と違いデュエリスト1人1人構築ややコンボが違うもの…たとえ同じデッキでも人によってデュエルでの語り方は違うんだ。私が君になれないようにね」

デニス「ええーっ!じゃあ僕は先生にはなれないのですか?せっかく弟子入りしたのに!」

遊勝「ハッハッハ!怒るな怒るな。みんな違うから楽しいんじゃないか!」

勝鬨「…」

遊矢「勝鬨!」

ユート「気絶してるだけだ。大丈夫」

デニス「…」

遊矢「お前…本当に父さんを」

デニス「…」

遊矢「デニス!」

サッ

デニス「素良…」

素良「見つけたよデニス!」

デニス「…」

素良「何があったんだよ!みんなは…アカデミアはどうなったんだ」

デニス「大部分がプロフェッサーの軍門に下った。これでいい?」

素良「良くないよ!」

デニス「必死だね。どうして君だけを逃がしたかわかる?」

素良「そんなの知らないよ!」

デニス「君が洗脳されれば悲しむ人間が居る。君はユーリや僕と違って家族が居るんだから」

素良「そんなの他のクラスメイトだってそうじゃないか!2年生の君やユーリにも…みんな!」

デニス「全員を守るなんて無理な話だ。たった1人の人すら救えなかった僕が…あの日先生の足を引っ張った僕が!けど君は違う…君はユーリを認めてくれた人の」

ユーリ「ベラベラと昔の話を…いつまでじゃれ合ってる気だい?」

素良「ユーリ」

ユーリ「驚いた。ちゃんと生きてたんだね素良」

デニス「…」

沢渡「何だよ毛狩りの機械兵って!真面目にやれ真面目に!」

未知夫「多い…あまりにも多すぎる」

権現坂「怯むな!俺達が倒れれば誰が」

「プロフェッサーの命令は絶対だ」

「お前達を1匹残らず狩る」

「死ね」

沢渡「毛どころか命まで狩る気だぞ」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオ

権現坂「何だ!?」

ユーゴ「どうだシンジ!ちゃんとワープしたろ?あれ?シンジ!」

沢渡「この前の…黒咲と喧嘩してた奴」

ユーゴ「やっべえなシンジが落ちちまったかも…すまねえシンジ!」

沢渡「おい!手を貸せ!!」

ユーゴ「何だ?っつうか何だこれ」

沢渡「侵略者だよ!」

ユーゴ「侵略者?そういや遊矢はどうした?居ねえのか」

権現坂「遊矢の知り合いか?」

ユーゴ「ああ…おっさんは遊矢の親父か?似てる似てる!格好とかさ」

権現坂「俺は遊矢の友人だ」

沢渡「俺は遊矢のライバル!」

ユーゴ「ダチにライバル?じゃあ助けるぜ!」

権現坂「すまぬ」

ユーゴ「言いって事よ!あいつとは1度デュエルした仲だからな!」

バレット「赤馬零児!出て来い!!」

中島「な、なんて事だ…」

バレット「出て来い!」

バンッッ

黒咲「赤馬ァ!」

バレット「貴様…確かエクシーズ次元の黒…」

黒咲「邪魔だ!」

バレット「グハッ!?」

黒咲「赤馬は!奴は何処だ!?」

中島「エ、エクシーズ次元へ…」

黒咲「あの季節外れのマフラー男め…」

バレット「おい!」

黒咲「何だ!?」

バレット「貴様は誰の顔を殴ったと思っている!私はプロフェッサー直轄部隊オベリスクフォースを束ねるバレッ…」

黒咲「そんなこと知るか!」

バキッッ

ドスッッ

ボガッッ

バレット「ぐわあああああああああああああああああ」4000→0

ズザザザザザザ

黒咲「引っ込んでろ!おい!」

中島「は、はい!」

黒咲「赤馬を出せ!!!」

デニス「帰るよユーリ」

ユーリ「待ちなよ」

デニス「もう用事は済んだ」

遊矢「…」

デニス「もし先生が生きてたら君を戦いには巻き込みはしない」

遊矢「お前…」

デニス「先生なら零児に実の父親を殺させはしない」

遊矢「俺も戦う!エクシーズ次元はユートの故郷だって黒咲が」

ユーリ「ウザい…君とはやり合いたいんだよね。だってさ」

デニス「ユーリ!」

ユーリ「最近生意気なんじゃない?指図するなよ僕に」

デニス「暴れたいなら僕の言う事を聞けよ…わかるだろ?君と僕がやり合えば」

ユーリ「お互い無事じゃ済まない…はいはい分かったよ」

デニス「遊矢、素良…今の生活を崩したくないなら関わない方がいい」

素良「だったら僕も一緒に行くよ」

デニス「邪魔なんだよ。君は!」

遊矢「もう遅い!俺も飛び込む…それが修羅の道でも俺は前へ突き進む!」

デニス「あくまで今の僕はアカデミアの最高幹部だ。もし君がプロフェッサーに逆らうなら容赦しない」

遊矢「お前と俺は多分同じ考えだ!俺はあいつが嫌いだ…けど息子なら父親の仇を討つのは必然!どんなに嫌いな奴でも…俺は榊遊勝の息子だ!」

デニス「…」

遊矢「他の誰でもない…俺が親父の仇を」

ユーリ「何なの君?プロフェッサーの命でも狙ってるわけ?」

デニス「遊矢でも零児でもない…僕がやればいいんだ。失う物は何もない僕が…僕だけが手を汚せば」

数日後

遊矢「勝鬨」

勝鬨「ノックぐらいしろ」

遊矢「いや柚子も入院してるしさ…」

勝鬨「自分の責任だ。殺るなら殺れ」

遊矢「元気出してくれよ。俺も今からやる事ができたから…またな勝鬨」

勝鬨「またな…フッ」

コンコン

勝鬨「今度は何だ!」

梅杉「元気か勇雄」

竹田「なわけないよな。入院してるし」

勝鬨「真、剣…見舞いか」

竹田「それが大変な事になってさ」

梅杉「あのジジイが俺ら108の門下生を破門にしちまってな!ありゃ梁山泊も潰れちまうよ」

勝鬨「それがどうした。ジジイの癇癪持ちなど今に始まった事じゃ」

竹田「やっぱ勇雄あっての俺らっていうかな」

梅杉「だから」

勝鬨「ククク…勝鬨塾を旗揚げしろってわけか!」

梅杉「へ?」

竹田「いや違う違う!」

勝鬨「榊遊矢!何処に行くのか知らんが必ず帰って来い!そして新生勝鬨勇雄が迎え撃ってくれるわ!!」

梅杉「だってさ」

竹田「ま、まあ元気になったし別にいいか」

遊矢「待たせたな黒咲」

黒咲「瑠璃の頼みだ。ユートを連れ戻す事は…問題は記憶を取り戻す必要があるだけ」

ユート「…」

黒咲「だったらデュエルしかあるまい!」

遊矢「ああ!」

遊矢・黒咲「デュエル!!」

遊矢「俺から行くぞ!スケール1のEMユーゴーレムとスケール6のEMリザードローでペンデュラムスケールをセッティング!そして魔法『融合』を発動!手札のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと星読みの魔術師を融合!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMユーゴーレムのペンデュラム効果を発動!自分フィールドに融合モンスターが融合召喚された場合、墓地のペンデュラムモンスター及びエクストラデッキの表側表示ペンデュラムモンスターからEM、魔術師、オッドアイズモンスターの内から1枚選び手札に加える!」

遊矢「そしてEMリザードローのペンデュラム効果を発動!片方のペンデュラムゾーンにEMモンスターが存在する場合に発動できる。EMリザードローを破壊しデッキから1枚ドロー!」

遊矢「カードを2枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!ユート!お前の生まれは施設だ。お前は幼い頃教会の前に捨てられていたそうだ…RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!」

黒咲「RR-デビル・イーグルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

遊矢「永続罠発動『幻影霧剣』このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り対象のモンスターは攻撃できず攻撃対象にならず効果は無効化される!対象はRR-デビル・イーグル!」

黒咲「カードを2枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

黒咲「そしてユート!お前には恋人が居た…瑠璃!俺の妹であり柚子に良く似た娘だ!」

ユート「施設…瑠璃…」

黒咲「お前にとって施設は家であり兄弟と呼べる連中が大勢居た!そして…お前が兄と慕う男が!」

ユート「兄…」

黒咲「中学時代のバカな俺と連んで悪さをしていた…ハートランドの凶悪コンビを!火の玉と狂犬病と呼ばれた愚かな中坊の後ろをお前と瑠璃はくっ付いていただろう!!」

遊矢「異名?変な異名だな」

黒咲「何処ぞのバカが俺達にあだ名をつけたんだ。言っておくが俺はまだマシな方の火の玉だ」

遊矢「黒咲とコンビを組んでた奴…狂犬病なんて黒咲以上にヤバい奴なんじゃ」

遊矢「罠発動!『幻影騎士団ウロング・マグネリング』このカード及び自分フィールドの幻影騎士団モンスターまたはファントムと名のつく永続魔法または永続罠を墓地へ送って発動する!デッキからカードを2枚ドロー!」

遊矢「魔法『揺れる眼差し』を発動!ペンデュラムゾーンのEMユーゴーレムを破壊し相手に500のダメージを与える!」

黒咲「お前にはライバルが居た…いや言い張ってるだけの奴だな。神月アレンというワンパク坊主だ」4000→3500

遊矢「そして!EMユーゴーレムの効果で墓地から手札に加えたスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!エクストラデッキより蘇れ!レベル3!EMリザードロー!レベル4!EMユーゴーレム!さらに調律の魔術師を攻撃表示で召喚!調律の魔術師が召喚または特殊召喚に成功した時、自分は400のダメージを受け相手は400ライフを回復する!」4000→3600

黒咲「そして笹山サヤカ…瑠璃の親友でお前ともよく行動を共にしていた」3500→3900

遊矢「レベル3のEMリザードローとレベル4のEMユーゴーレムにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

遊矢「バトルだ!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでRR-デビル・イーグルを攻撃!レベル5以上の魔法使い族モンスターを融合素材にした事で3回の連続攻撃が可能!一発目!」

黒咲「速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!このターン戦闘で破壊され自分の墓地へ送られたRRエクシーズモンスターを1体を特殊召喚!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レボリューション・ファルコン!!」3900→2500

遊矢「まだ続きがある!二発目!」

黒咲「罠発動!『RR-レディネス』このターン自分フィールドのRRモンスターは戦闘では破壊されない!」

遊矢「だがダメージは受けてもらうぞ!」

黒咲「自分の墓地にRRモンスターが存在する場合、墓地のRR-レディネスを除外する事でこのターン俺への戦闘ダメージは0になる!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』をRR-レヴォリューション・ファルコンに装備!攻撃力が1000ポイントアップ!」

遊矢「レヴォリューション・ファルコン…けど俺には」

黒咲「ターンエンド」

遊矢「え!?」

黒咲「まだ遊矢とユートのエースが出ていない。奴の記憶を取り戻す為のデュエルだ」

遊矢「黒咲…」

黒咲「俺が勝つがな」

遊矢「そんなのデュエルしなきゃ解らないだろ!俺のターン!」

ユート「黒咲隼…黒咲瑠璃…神月アレン…笹山サヤカ…そして俺が兄と呼ぶ男」

遊矢「だったら見せてやるさ!俺達のエースを」

遊矢「EMプラスタートルを攻撃表示で召喚!そしてエクストラデッキからEMリザードローをペンデュラム召喚!EMプラスタートルの効果でEMリザードローのレベルを3から4に変更!」

遊矢「レベル4のEMプラスタートルとEMリザードローでオーバーレイ!」

ユート「エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!墓地より蘇れオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

黒咲「…」

遊矢「エクシーズは黒咲とのデュエルとユートの出会いとで誕生した」

黒咲「…」

ユート「…」

遊矢「シンクロはユーゴとのデュエルで融合は素良や勝鬨とのデュエルと柚子のお陰…そしてペンデュラムは俺が誕生させた俺だけの力!」

沢渡「何で俺だけ入ってねえんだよ」

ユーゴ「うんうん…待てよ!調律の魔術師いつまで借りパクしてんだ!おい遊矢!」

素良「…」

遊矢「大勢のデュエリストが俺を後押ししてくれた…ユート!今度はお前の番だ」

ユート「…」

遊矢「故郷を…友達を…全て思い出せ!」

ユート「俺は…」

遊矢「きっと待ってる筈だ…故郷の友達が瑠璃って子が!」

ユート「瑠璃…」

瑠璃「ユート!」

アレン「俺とデュエルしろ!今日こそは俺が勝ってやるからな!!」

サヤカ「今月分のリトル・フェアリーよ」

黒咲「デートする時は俺に声をかけろ。それが出来ねば俺の怒りが降り注ぐ」

「家族が居ねえ?ちゃんと見てみろよ、施設の奴らはみんな俺らの兄貴で姉貴で弟で妹じゃねえか…そう思わねえかユート?」

ユート「思い出した…全てを…俺に何があったのかを」

黒咲「やっとか」

遊矢「見えるのか?ユートが」

黒咲「俺の視力を舐めるなよ」

ユート「隼…迷惑をかけたな」

黒咲「そうと決まれば善は急げだ!故郷へ帰還する」

遊矢「瑠璃って子には何て話すんだ」

黒咲「衣替えとでも言えばいい」

遊矢「意味わからないし」

黒咲「赤馬の会社に次元移動装置がある。お前達もさっさと来い!」

ユーゴ「俺は別ルートで行くぜ!まあ任せとけっての何たって俺はワープ慣れしてっから」

沢渡「誰か落としたんだろ?」

ユーゴ「シンジはタフなんだよ!」

素良「僕は…」

黒咲「お前も来い。そこにお前の救いたい奴が居れば来るべきだ」

素良「…うん」

遊矢「なあ記憶を思い出したんなら聞きたいんだけどさ…黒咲の友達の狂犬病ってヤバいの?」

ユート「いいや兄貴は優しいぞ。ただ…」

遊矢「ただ?」

ユート「カッとなって飛び出して暴れ回ったら静まる隼と違い兄貴は執念深い。1度敵と認識したら相手に徹底的に噛み付こうとする…故に狂犬病と呼ばれているんだ。あれは兄貴が中1の時だったな。当時のクローバー校中等部3年の番格グループにリンチされ1人1人徹底的に仕返したしたそうだ」

遊矢「じゃあヤバい奴じゃないか!」

ユート「確かにヤバいかもしれない…だが慣れればな。因みに兄貴はその番格の顔面にバットをフルスイングして前歯を吹き飛ばしたそうだ」

遊矢「へ、へえ…兄貴分の事を語るユートはとても嬉しそうだった」

権現坂「…」

刃「いいのか?お前は」

北斗「なあ権現坂」

権現坂「俺が言っても何もなるまい。俺ができる事と言えば遊矢の帰る場所を守るぐらいだ」

暗黒寺「弟弟子がいつの間にか逞しくなりやがって」

「沢渡さん大丈夫かよ?」

「あの人温室育ちだけど生命力あるだろ?」

「図太い神経してるしな」

真澄「行かないの?」

柚子「私も権現坂と同じよ。遊矢の帰る場所を守るわ」

真澄「あなたの眼…もうくすんでないわね」

未知夫「遊矢ー!頑張ってよー!」

ミエル「ダーリン!」

栄太「クイズなら負けないんだぞ!バイク男!!」

大漁旗「なあ…俺らができる事って奴らを倒す事やろ?」

権現坂「うむ」

大漁旗「だったら負ける気せんわ!ここに居る連中は最高のチームやと思うで!」

柚子「えーっと…」

権現坂「何者なんだ」

ミエル「さあ?知ってる?」

北斗「いや始めて見る顔だよ」

権現坂「御主は一体?」

大漁旗「大漁旗…大漁旗鉄平や!」

零王「零児の始末もできず」

バレット「…」

零王「スタンダードにおいても返り討ちにされ」

デニス「…」

零王「何の成果も挙げられない」

ユーリ「…」

零王「お前達は能無しか」

ユーリ「そんな事は無いよ。ねえ」

デニス「…」

バレット「このバレット!次こそは」

零王「3年前の戦いで私は頭の一部を遊勝に吹き飛ばされた…バレット」

バレット「はっ!」

零王「お前は何だ」

バレット「プロフェッサーの第一の側近であります」

零王「側近?遊勝に片目を潰されたお前が…処刑だ」

バレット「なっ!」

零王「2度のミスを私は許さない」

ドクトル「お言葉ですがバレットはまだ使えるかと」

零王「…」

バレット「ドクトル!私を改造しろ!」

ドクトル「そう来ると思ったよ」

零王「何をボヤボヤしている。零児を探せ!あいつは私の隙を狙っている筈だ…このエクシーズ次元の地で」

デニス「はい」

零王「役立たず共め…まるで話にならぬ」

エクシーズ次元

黒咲「全員居るか」

沢渡「おう!」

素良「うん」

ユート「…」

遊矢「あ、あれ?」

黒咲「どうなっているんだ」

ユート「こ、これは…」

沢渡「誰だお前!?」

ユート「俺はユートだ」

遊矢「まさか入れ替わったのか?俺とユートが!?」

ユート「…」

素良「これが噂のユートなんだ」

遊矢「けど何で」

ユート「エクシーズ次元の気候が奇跡をもたらしたのかもな」

沢渡「遊矢は!?」

遊矢「これが見えないって事か…」

ユート「ま、まあ何だ…落ち込むな」

黒咲「これで瑠璃も悲しまずに済む」

沢渡「そういう問題かよ?」

黒咲「とりあえず俺の家に行くよ」

素良「君の家?」

黒咲「目の前にある」

沢渡「デ、デカい…」

素良「へえ…」

黒咲「この街の基礎は俺の爺さんが作り上げた」

沢渡「お前の爺さんが?」

黒咲「このハートランドは俺達の世界のデュエル発祥の地だ」

ユート「時は3000年前…モンスターと人間が共存していた時代があった」

沢渡「ははは…んなわけねえだろ」

ユート「いいや教科書にも載ってる話だ」

黒咲「デュエルも今と違いモンスターを闘犬のように戦わせていた」

ユート「人間はそれで良かった。だがモンスターの負の感情が爆発し怨念の塊とも言えるモンスターが誕生した」

黒咲「そのモンスターの力は世界を闇で覆い尽くした。だが1人のデュエリストが立ち上がった」

ユート「名は勇者ゼアル…冀望皇ホープと呼ばれるモンスターと共に怨念のモンスターを薙ぎ払い世界に光を取り戻した」

沢渡「桃太郎みたいな御伽噺か」

黒咲「あれが勇者ゼアルと冀望皇ホープの像だ」

素良「派手だね。とても古代人とは思えない」

沢渡「アーマーじゃねえか」

黒咲「俺の家は代々その怨念モンスターを封印している」

ユート「…瑠璃」

瑠璃「ユート…無事だったのね!」

沢渡「わかった!お前あれだろ?勇者ゼアルの子孫ってわけか!」

黒咲「そんなわけあるか」

素良「て言うか柚子そっくりじゃない?」

黒咲「ああ」

瑠璃「遊矢だっけ?何かごめんなさいね。兄とユートが迷惑かけて」

遊矢「いいやユートにも黒咲にも世話になったよ」

沢渡「飛行機のプラモばっかだな」

黒咲「親父のだ」

沢渡「黒咲家の当主ってやつか」

黒咲「親父は婿養子だ。滅多に帰って来ない」

瑠璃「パイロットなの」

黒咲「ジジイはどうした?死んだか」

瑠璃「生きてるわよ」

素良「沢渡」

沢渡「どうした?」

素良「デッキは」

沢渡「デッキ?現地調達に決まってるじゃねえか!」

素良「現地到達?何で!」

沢渡「そりゃ世界によってデュエルの仕方違うだろ?だからだぜ」

素良「…」

沢渡「何だよその眼」

素良「やる気なさ過ぎでしょ!それでもデュエリストなの!?」

沢渡「おうよ!」

ユート「さてと…」

瑠璃「もう行くの?」

ユート「兄貴にあって来る。この時間帯なら彼処だろ」

瑠璃「うん」

沢渡「ユートと一緒に行かねえのか」

黒咲「あいつの行き場には俺の嫌いな奴が居る」

素良「居るよね嫌いな奴って」

沢渡「よし!完成だぜ」

黒咲「…」

素良「もうなの?早すぎでしょ」

沢渡「買ったパックにウルトラレアが入っててよ。俺ってカードに選ばれすぎじゃね?」

黒咲「…」

素良「バカだよね沢渡って…けど羨ましいよ」

沢渡「黒咲!俺とデュエルしろ!!」

素良「悩み事があっても弾き返すっていうか…タフっていうかさ」

アレン「隼!やっぱり隼じゃねえか!!」

黒咲「アレンそれにサヤカも」

サヤカ「隼!」

素良「ユートにしても瑠璃にしても黒咲って最高に不良っぽいのに友達は普通の子が多いんだ」

「やっべ黒咲だ」

「逃げるぞ」

「黒咲!ハートランド商業を舐めんじゃねえぞ!!」

黒咲「群れなきゃ何もできない奴らが何をほざく…貴様らの大将にも言っておけ」

沢渡「黒咲!」

「俺らは傘下に入ったんだよ!あそこなら誰にも負けはしねえぞ!バーカ!」

黒咲「どいつもこいつも群れなきゃ何もできぬのか」

沢渡「じゃあ先攻は俺な」

沢渡「魔法『おろかな埋葬』を発動!デッキからモンスター1体を墓地へ送る。そして魔法『復活の福音』を発動!墓地のレベル7またはレベル8のドラゴン族モンスターを1体を特殊召喚する!俺はおろかな埋葬の効果で墓地へ送ったダークブレイズドラゴンを特殊召喚!ダークブレイズドラゴンは特殊召喚に成功した時、攻撃力と守備力は元々の倍の数値になる」

沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-ラスト・ストリンクスを攻撃表示で召喚!RR-ラスト・ストリンクスの効果を発動!このモンスターをリリースしエクストラデッキからRRエクシーズモンスター1体をエクストラデッキから守備表示で特殊召喚する。RR-ライズ・ファルコンを特殊召喚!」

沢渡「で、出やがった」

黒咲「但しラスト・ストリンクスの効果で特殊召喚したRRエクシーズモンスターの効果は無効化されエンドフェイズ時にエクストラデッキに戻る」

沢渡「ふぅ…」

黒咲「安心するのは早い!RUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持つブレイズ・ファルコンは相手へのダイレクトアタックが可能!行け!!」

沢渡「!」4000→3000

黒咲「そして相手に戦闘ダメージを与えた時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

沢渡「墓地の復活の福音の効果を発動!自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘または効果で破壊される代わりに墓地の復活の福音を除外する!」

黒咲「カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!バトルだ!ダークブレイズドラゴンでRR-ブレイズ・ファルコンを攻撃!!」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!自分フィールドのRRエクシーズモンスターが破壊され墓地へ送られた時、そのモンスターを特殊召喚しランクが一つ上のRRエクシーズモンスターをエクストラデッキから重ねて特殊召喚できる!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」4000→2600

沢渡「それだけじゃ終わらねえ!ダークブレイズドラゴンは相手モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

黒咲「…」2600→1600

沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!レボリューション・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!」

沢渡「罠発動!『竜の転生』自分フィールドのドラゴン族モンスターを除外し手札または墓地からドラゴン族モンスターを1体選び特殊召喚する!俺は手札から青氷の白夜龍を特殊召喚!」

黒咲「逃げ切ったか」

沢渡「沢渡シンゴの逃げ足の速さは有名なんだよ!」

アレン「何だあいつ?」

素良「沢渡シンゴ…多分スタンダードで1番能天気で天才肌って噂のデュエリストさ」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

沢渡「行ける!俺のターン!!バトルだ!青氷の白夜龍でレヴォリューション・ファルコンを攻撃!」

黒咲「出血大サービスだ…最大最高のRRモンスターを見せてやる!速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!」1600→600

沢渡「確か倍だったな…待てよ!倍って事は」

アレン「出す気なのか…滅多に出さねえあれを」

黒咲「我が魂のハヤブサよ!揺るぎない信念と深き慈愛の心で堅牢なる最後の砦となりて降臨せよ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ、ランク12!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン!!」

沢渡「慈愛って顔かよ!」

黒咲「ファイナル・フォートレス・ファルコンの攻撃!」

沢渡「おわっと!」3000→2200

黒咲「ファイナル・フォートレス・ファルコンの効果を発動!このモンスターが相手モンスターを戦闘破壊した時、墓地のRRエクシーズモンスターを除外し続けて攻撃が可能!」

沢渡「って事は」

黒咲「お前の負けだ」

沢渡「またか!」2200→0

素良「いい線行くけど何か負けちゃうんだよね」

アレン「けど隼からランク12を引っ張り出したんだぜ?凄えよ」

サヤカ「そうだよね。ランク12なんて…あの人にしか」

素良「あの人?」

アレン「隼のダチ…って言っても今は犬猿の仲だけどな」

素良「それって例の相棒?」

アレン「中学時代の隼達は全中制覇を成し遂げようとしていてな。そりゃ強かったんだ…小学生の頃の俺の憧れだったんだぜ?」

素良「全中制覇?何それ」

アレン「ハートランドの街にある中学を制覇するのが2人の野望だった…火の玉の黒咲隼と狂犬病の九十九凌牙のな」

素良「九十九凌牙…何で犬猿に?」

アレン「何っつうか…派手やりすぎて巻き込んじまってよ」

凌牙「…」

ユート「海の守護神リバリアン・シャーク」

凌牙「!」

ユート「海を護り今も尚、何処かの海で泳ぎ人々を守っている…ただいま兄さん」

凌牙「ユート…生きてたのか!」

ユート「はい」

凌牙「馬鹿野郎!テツオやタカシが何れだけ心配してたと思ってんだ!?」

瑠璃「私の家に来て」

凌牙「女かよ!兄弟仁義より女ってか!?」

遊矢「この人が兄貴の」

ユート「九十九凌牙」

凌牙「ま、終わった話だ。っつうか悪いな」

ユート「いや気にしないでくれ」

凌牙「あの鳥頭は」

瑠璃「ちゃんと帰って来たよ」

凌牙「ふーん…」

遊矢「あんまり悪そうな人に見えないね」

ユート「普段は海のように寛大な心を持っているんだがな」

遊矢「何かあるのか」

ユート「キレると手が付けられない」

凌牙「よし帰るぞ」

瑠璃「また釣り?」

凌牙「魚は栄養があんだよ」

遊矢「ここがユートの育った施設か」

ユート「アストラルハウス…言ってみれば星を意味している」

遊矢「星?」

ユート「そう、天に輝く星は一つの光じゃ薄い。けど無数の星なら夜空を照らす事ができる」

遊矢「…」

ユート「親を亡くした子や親から虐待を受けた子の光を取り戻す施設なんだ」

遊矢「親か…」

ユート「あそこでダンベルを持ち上げてるのはテツオ」

遊矢「すっごい筋骨隆々だ」

ユート「あのおかっぱ頭がタカシ…秀才なんだ」

遊矢「見るからに賢そうだ」

ユート「あそこで猫に餌をやってるのがキャッシー」

遊矢「あれ髪?耳なの?」

ユート「そしてトクノスケ…将来の詐欺師候補」

遊矢「おい」

凌牙「おーい!釣って来たぞ!」

「わーい!」

瑠璃「凌牙は将来のプロ候補…素行には難があるけどね」

遊矢「本当に狂犬病なのか?」

瑠璃「普段は穏やか…けど海と同じように表面の綺麗さだけじゃない」

ユート「深海の底のような暗闇を兄貴は持っている」

凌牙「お前らも手伝えよ!」

ユート「あ、わかった」

遊矢「ユートが食べると俺も満腹になるんだな」

ユート「そうだぞ。俺だって」

凌牙「独り言言いやがって」

瑠璃「事情があってね」

凌牙「事情?」

瑠璃「何ていうか背後霊的な…」

凌牙「背後霊?居るよな、そういうの」

遊矢「意外と信じてくれるんだ。黒咲だったら」

ユート「兄貴は会った事があるそうだ。海の守護神リバリアン・シャークに」

遊矢「リバリアン・シャーク?」

ユート「俺達の世界に伝わる海の守り神さ」

遊矢「…」

ユート「兄貴の両親は海洋学者だった。だが海難事故で両親は亡くなり兄貴だけは奇跡的に助かったそうだ」

遊矢「まさか海の守り神が」

ユート「兄貴を救った。以来、兄貴はオカルトを信じ…いつの日か恩人…いや恩鮫と出会う事を信じている」

瑠璃「もう兄さんと仲直りしたら?私は気にしてないよ」

凌牙「だったら鳥頭に言っておけよ。俺の軍団に入れってな」

瑠璃「…」

凌牙「そしたら和解してやるよ。下っ端じゃねえ…ナンバー2の座をくれてやるってな」

瑠璃「兄さんの性格じゃチームとか軍団とか群れを作るのが嫌いなの凌牙も知ってるでしょ?」

凌牙「じゃあ言っとけ!カッコつけんなってな!」

遊矢「軍団?」

ユート「兄貴はハートランド工業高校、ハートランド商業高校、ハートランド水産高校、ハートランド南高校、ハートランド東高校、ハートランド第二高校そしてデュエルスクール クローバー校の七つの学校を一つに纏めた大軍団の総大将だ」

凌牙「ユート!」

ユート「デュエルか?」

凌牙「察しがいいじゃねえか」

ユート「兄さんとの付き合いは長いからな」

凌牙「幽霊も文句ねえな!」

遊矢「見えてるの!?」

瑠璃「左じゃなくて右よ」

凌牙「どっちでもいいじゃねえか…腕が訛ってねえか確認してやんよ」

ユート・凌牙「デュエル!!」

凌牙「キラー・ラブカを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにEMモンスターが存在する事で手札からEMヘルプリンセスを攻撃表示で召喚!EMウィップ・バイパーでキラー・ラブカを攻撃!」

凌牙「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』相手モンスター1体の攻撃を無効にし、自分フィールドに魚族・水族・海竜族モンスターが表側表示で存在する場合、その数×800のダメージを相手に与える!」

ユート「ううっ!」4000→3200

ユート「だがヘルプリンセスの攻撃が残っている!」

凌牙「…」4000→3500

ユート「カードを2枚伏せてターンエンド!」

凌牙「俺のターン!魔法『浮上』を発動!墓地のレベル3以下の魚族・水族・海竜族のモンスター1体を墓地から表側守備表示で特殊召喚する!そして2体目のキラー・ラブカを攻撃表示で召喚!レベル3のキラー・ラブカ3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!深き水底から浮上せよ!ランク3!潜航母艦エアロ・シャーク!!」

凌牙「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!」

遊矢「ダーク・リベリオンだな」

ユート「いや…あれは兄貴の性格を考えれば恐らくエアロ・シャークは囮だ」

遊矢「囮?」

ユート「隼がハヤブサに拘りを持つように兄貴はサメへの拘りが強い」

ユート「…幻影騎士団クラックヘルムを攻撃表示で召喚!そして罠発動!『幻影騎士団ウロング・マグネリング』このカードと幻影騎士団クラックヘルムを墓地へ送りデッキからカードを2枚ドロー!」

ユート「!?」

遊矢「この2枚は…こんなモンスター俺のデッキに入れてなかったぞ」

ユート「オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンとオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン…EMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度、相手モンスターを対象に攻撃力と守備力を入れ替える!EMウィップ・バイパーでエアロ・シャークを攻撃!」

凌牙「そういやEMって何だ?」3500→2800

ユート「相棒の…遊矢のモンスター達だ」

凌牙「派手な格好しやがって!罠発動!『激流蘇生』自分フィールドの水属性モンスターが戦闘または効果で破壊された場合、このターン破壊された水属性モンスターを全て特殊召喚する!そして特殊召喚したモンスターの数×500のダメージを相手に与える!」

遊矢「大丈夫かユート?」

ユート「何とかな…ターンエンド」3200→2700

凌牙「俺のターン!魔法『アクア・ジェット』を発動!」

ユート「兄貴の魔法コンボ!」

凌牙「自分フィールドの魚族・水族・海竜族モンスター1体を対象にして発動!そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!これで攻撃力は2900!ぶちかませエアロ・シャーク!EMヘルプリンセスを攻撃!ビッグイーター!!」

ユート「ッッ!」2700→1000

凌牙「ターンエンド!」

ユート「俺の…ターン!」

遊矢「まただ!また俺達の知らない」

ユート「この3枚はオッドアイズ、星読み、時読みが書き換わった姿…そして俺が主体の時にだけ発動が可能な姿!俺はスケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラム・スケールをセッティング!ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

凌牙「ペンデュラム?知らねえ召喚だ…けどファントムって事はユートのモンスターってわけか」

ユート「永続罠『幻影剣』を発動!対象のモンスターの攻撃力を800ポイントアップ!そして対象のモンスターのオッドアイズ・ファントム・ドラゴンの攻撃力は3300!バトルだ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンで潜航母艦エアロ・シャークを攻撃!夢幻のスパイラルフレイム!!」

凌牙「くっ!」2800→2400

ユート「そしてペンデュラム召喚したオッドアイズ・ファントム・ドラゴンが相手にダメージを与えた時、ペンデュラムゾーンのオッドアイズモンスターの数×1200のダメージを与える!幻視の力アトミックフォース!」

凌牙「訳がわからねえが…どっか飛んでっちまって新しい力を見つけたてわけかユート」

ユート「いや飛んだ原因の半分は兄さんなんだぞ」

凌牙「ま、結果オーライってやつだろ?なあ背後霊」

瑠璃「そっちよそっち」

凌牙「通じるんなら問題ねえよ」

遊矢「やっぱり狂犬病って言う割りにはいい人なんだろな…少し安心した」

黒咲「赤馬の居場所がわかったぞ」

凌牙「!」

黒咲「もう用事は済んだだろ。さっさと行くぞ」

凌牙「おい」

黒咲「…」

凌牙「誰の許可取って俺の家に来てんだ?あ?」

黒咲「許可が必要か?図に乗るなよ」

凌牙「てめえ…!」

黒咲「…」

凌牙「今この場でぶっ殺してやってもいいんだぜ」

黒咲「やってみろ」

凌牙「やってやるよ」

ユート「隼!いい加減にしてくれ」

瑠璃「凌牙も!」

アレン「いつまでもいがみ合うなよ?アカデミアがまた行動を開始するんだぜ。今度こそ手を組んでよ」

黒咲「このバカの軍団とか?冗談じゃない」

凌牙「はっ!一匹狼気取るのも大概にしろよ!相手が数なら俺らも数で迎え撃つんだよ!力だ!力で押さえつけなきゃ意味がねえ」

黒咲「俺達の嫌いな事だったな。今のお前は俺達が嫌っていた奴らと同じ事をしているのを理解しろ」

凌牙「支配するってのが悪いのか?群れの何が悪いってんだ!一匹狼気取って暴れるだけじゃ意味はねえ!また瑠璃が同じ目に合うじゃねえか!兄貴ならそれぐらい考えろってんだ!」

数年前

黒咲「何人居る」

凌牙「知らねえよ。南中は数が多いからな…100ぐらいだろ」

黒咲「正確には327人だ」

凌牙「何つった」

黒咲「327人」

凌牙「待てよ…多すぎだろ?あり得ねえだろ!中坊の喧嘩で」

黒咲「あそこは族の後ろ盾があるからな。OB連中も何人か居るんだろ」

凌牙「ったく…隼!」

黒咲「武器はいらん」

凌牙「馬鹿野郎!ありゃ素手でどうにかなる代物じゃねえぞ。だから持っとけよ」

黒咲「鉄パイプ?短すぎだろ」

凌牙「長すぎると使いにくいんだよ」

黒咲「さてと勝ちに行くか」

凌牙「100%負けるぜ」

黒咲「負けたら勝つまですればいい」

凌牙「チッ、派手にやってやろうぜ」

「出やがった!」

「何が全中制覇だ!たった2人で何ができるってんだ!!」

黒咲「お前達は最後だ。たった2人で片っ端から潰してやったぞ」

凌牙「だから狂犬病と火の玉って呼ばれてるんだよ…気に入ってねえけどな!」

「このイカレコンビが…やっちまえ!!」

黒咲「来たぞ凌牙」

凌牙「見りゃわかるぜ!」

黒咲「結果は惨敗だった」

凌牙「だが俺達は全員に報復してやった…結果的に中3の夏に俺らは全中制覇を完了させた」

黒咲「…」

凌牙「だが俺達は暴れてただけだ…後の事を考えねえでな!」

遊矢「何があったんだ?」

ユート「瑠璃がバイクではねられた」

凌牙「報復だよ。俺らは奴らを支配する必要があった…結果的に俺ら不良ってのは群れて一番強え奴が支配しなきゃ意味がねえって事だ!」

アレン「いい加減にしろよ!だから最初のアカデミアの襲撃の時にユートがどっか行っちまったんだろ!反省しろってんだ!!」

黒咲「…」

凌牙「…」

ユート「あいつ…ユーリを覚えているか?あの紫の軍服男」

遊矢「ああ」

ユート「俺は奴とデュエルをした。そして敗北し…俺はスタンダードへと流れ着いた…記憶を取り戻したお陰で奴との決着は確実に付けねばならなくなった」

遊矢「居場所良くわかったよな」

瑠璃「ユートの気を感じ取ってね。先生に言われるまで別世界なんて信じられなかったけど」

遊矢「先生?」

アレン「クローバー校の先生だ。何でも融合次元の出身でさ」

黒咲「俺はそいつのデュエルディスクを奪った。それが俺の持つ次元移動装置内蔵のデュエルディスクだ」

凌牙「アカデミアが再び来ようが何だろうが関係ねえ…俺は俺らでケリをつけるぜ」

黒咲「勝手にしろ。赤馬のところへ行くぞ」

アレン「いいのかよ隼も凌牙も!いつまでも喧嘩してんなよ!なあ!ダチなんだから和解しろよ!」

黒咲「最早、狂犬病と呼ばれた奴は存在しない。じゃあな」

凌牙「何が火の玉だ…カッコつけてんじゃねえぞ」

アレン「おーい!先生よー!」

シュッ

黒咲「アレン!」

キンッッ

日影「むっ!」

月影「動くな」

黒咲「…」

月影「動けば斬る」

黒咲「その前に貴様の目玉を潰してやる」

月影「…」

黒咲「俺の命を奪う代わりに光を奪われる…どうだ」

赤馬「月影!日影!」

日影「零児殿」

赤馬「彼らは味方だ」

日影「味方…」

赤馬「紹介しよう。彼らは風魔塾の風魔日影と風魔月影だ」

沢渡「風魔塾って忍者養成塾の?でも何で」

赤馬「彼らにはアカデミアに潜り込んでもらっていた」

月影「連中は行動を起こす気でござる」

日影「その前に叩かねばならぬ…プロフェッサーは未曾有の超兵器を使い大掛かりな計画を起こす気でござる」

ユート「ならばアジトを叩かねば」

赤馬「彼は」

沢渡「話せば長くなるっていうかな…」

赤馬「…この件は私だけで解決する。邪魔をしないでくれ」

黒咲「ここは俺の故郷だ。好き勝手されてたまるか」

素良「僕は友達を取り戻したい」

ユート「俺も故郷の為…そして」

遊矢「あいつの仇を息子の俺が討つ」

赤馬「…」

アレン「っつうか先生は?」

赤馬「あの人なら」

亮「私ならここだ」

アレン「先生!」

素良「亮さん!?」

亮「素良…零児が言っていた通り生きていたんだな」

素良「う、うん」

沢渡「先生?にしては不審者丸出しの格好だな」

亮「因みに教員免許は所持していない」

沢渡「出たよ!本当に常識ってのを知らねえ奴が多いんだからな」

亮「初顔が多いな。私は遊城亮…融合次元の出身だ」

黒咲「いい加減に俺のデュエルディスクを返せ」

亮「君が強引に奪ったのだぞ…凌牙は?」

黒咲「知らん」

サヤカ「クローバー校の先生で凌牙のクラスの先生なのよ」

沢渡「凌牙ってさっき黒咲と一触即発な感じの奴か?苦労してんだろ先生よ。教員免許ねえけど先生でいいのか?」

亮「まあ…いや良き少年だと思う。喧嘩っ早いのが玉に瑕だが…若さとは良いものだ」

赤馬「このハートランド山に奴らは身を潜めているそうだ」

黒咲「こんな近場に隠れていたとは」

素良「亮さんは何でエクシーズ次元に」

亮「セブンスターズの最高幹部を追っている。あいつだけは私が倒さねばならぬ」

素良「セブンスターズ?」

亮「7人のアカデミア最高幹部だ」

赤馬「ユーリ、デニス・マックフィールド、ソロ、ジャン・ミシェル・ロジェ、BB…」

黒咲「むっ」

ユート「ここは隠れ家のようだが」

日影「零児殿も亮殿も狙われているでござる」

月影「どうやら嗅ぎつけられたようだ」

ドンッッ

黒咲「アカデミア兵…それと」

グロリア「セブンスターズのグロリア・タイラー」

グレース「同じくグレース・タイラー」

野呂「同じく野呂守」

亮「守!」

野呂「亮…!」

黒咲「どうやら引き金は引かれたようだな…赤馬!ハートランド山へ行け」

赤馬「1人でも多い方がいい」

黒咲「お前が居ようが居まいが関係あるか!さっさとケリをつけて来い」

沢渡「ほら行け!」

赤馬「…わかった!」

グロリア「あれは紫雲院素良か?」

グレース「生きてるなんて驚きよね」

沢渡「ここは俺が仕切らせてもらうぜ」

瑠璃「私も」

亮「返してもらうぞ、門外不出の裏サイバー流デッキを」

野呂「私は認めない!お前なんかがサイバー流を受け継いだ事を…弟弟子のお前が!」

亮「あんたは邪悪で満ち溢れている」

沢渡・瑠璃・グロリア・グレース「デュエル!!」

沢渡「俺から行くぜ!魔法『トレード・イン』を発動!手札からレベル8のドラゴン族モンスターを墓地へ送りデッキからカードを2枚ドロー!」

沢渡「そして魔法『おろかな埋葬』を発動!デッキからモンスターを1体墓地へ送る!さらに魔法『超再生能力』を発動!このターン手札から捨てられたドラゴン族モンスターの数だけドローする!カードを2枚伏せてターンエンド」

グロリア「私のターン!手札のアマゾネス女王とアマゾネスの剣士を融合!融合召喚!現れろ、アマゾネス女帝!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

瑠璃「私のターン!LL-コバルト・スパローを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する事で手札からLL-サファイア・スワローと鳥獣族レベル1風モンスターを特殊召喚する私はLL-ターコイズ・ワープラーを特殊召喚!LL-ターコイズ・ワープラーが特殊召喚に成功した時、手札または墓地からLLモンスターを特殊召喚する!私は手札から2体目のLL-コバルト・スパローを特殊召喚!LL-コバルト・スパローが特殊召喚に成功した事でデッキから鳥獣族レベル1モンスターを手札に加える」

瑠璃「レベル1のLL-コバルト・スパロー2体とLLサファイア・スワローとLL-ターコイズ・ワープラーでオーバーレイ!麗しき翼を持つ鳥たちよ。戦場に集いて気高く輝け!エクシーズ召喚!舞い降りよ!ランク1!LL-アセンブリー・ナイチンゲール!!」

瑠璃「ターンエンド!」

グレース「私のターン!手札のアマゾネスの斥候とアマゾネスペット虎を融合!融合召喚!アマゾネスペット虎獅子!カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「ここから戦闘に入れるぜ…て言うか8人じゃねえか?」

グロリア「私達は2人で1人」

グレース「だからタイラー姉妹は1人としてカウントされるわ」

沢渡「だとさ」

瑠璃「えーっと何て名前だっけ」

沢渡「沢渡!沢渡シンゴ!」

瑠璃「じゃあお願いね沢渡くん!」

沢渡「お、おう!俺のターン!」

沢渡「永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動!墓地の巨神竜フェルグラントを特殊召喚!フェルグラントの効果を発動!墓地からの特殊召喚に成功した時、相手フィールドまたは墓地の相手モンスターを除外し、除外したモンスターのレベルまたはランクの数×100アップ!アマゾネス女帝を除外し攻撃力を800ポイントアップ!」

グロリア「アマゾネス女帝が戦闘または相手効果でフィールドから離れた場合、手札・デッキ・墓地からアマゾネス女王を特殊召喚できる!私はアマゾネス女王を墓地から特殊召喚!」

沢渡「バトルだ!さらに罠発動!『タイラント・ウィング』フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象に装備!装備したモンスターの攻撃力と守備力は400ポイントアップし相手モンスターへの2回攻撃が可能!これで攻撃力は4000だ!アマゾネスペット虎獅子に攻撃!」

グレース「ああああああああああ」4000→2500

沢渡「巨神竜フェルグラントの効果を発動!このモンスターが相手フィールドのモンスターを破壊した場合、自分または相手の墓地からレベル7または8のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!俺は墓地からレベル7のダークブレイズドラゴンを特殊召喚!墓地からの特殊召喚に成功した時、攻撃力と守備力は倍になる!」

グロリア「アマゾネス女王が存在する限り自分フィールドに存在するアマゾネスモンスターは戦闘では破壊されない…だが」

沢渡「2回目だ!」

グレース「ぐっ…」2500→1000

グロリア「だがアマゾネスペット虎獅子が存在する限りアマゾネスペット虎獅子以外への攻撃は無効になる」

沢渡「タッグデュエルって事はパートナーのモンスターを使ってもいいってわけだよな」

瑠璃「うん!」

沢渡「ってわけだ!LL-アセンブリー・ナイチンゲールで攻撃!」

瑠璃「アセンブリー・ナイチンゲールはオーバーレイ・ユニットの数×200ポイント攻撃力がアップ!そしてオーバーレイ・ユニットの数だけ相手に直接攻撃が可能!」

沢渡「銀髪!てめえはこれで終わりだぜ!!」

グレース「そ、そんな…」1000→0

沢渡「残り2回!今度は金髪に攻撃だ!」

グロリア「こ、この!」4000→3200

沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」

グロリア「こいつ…どう考えても大馬鹿な奴だと思ってたが」

グレース「私達を相手に…しかも何か楽しそう…昔の」

グロリア「私のターン!パラサイト・フュージョナーを攻撃表示で召喚!」

沢渡「き、気持ち悪りいモンスターだな!」

グロリア「ここからがアカデミアの戦いだ!」

黒咲「これでいいんだな」

素良「遊矢の話じゃアカデミアの…融合次元のデュエリスト達は虫に取り憑かれてるって言ってたから」

黒咲「スタンダードを襲撃した連中もスネイル・ワールドとやらで元に戻ったからな」

素良「そんな気持ち悪い世界があってたまるか!僕も行くから」

黒咲「仲間を元に戻すんだな」

素良「当然さ!」

遊矢「ユート!」

ユート「君はデニスと俺はユーリとだ」

黒咲「ユーリ?あいつは俺がやる!」

ユート「沢渡!瑠璃を頼んだぞ!」

沢渡「任せとけ!瑠璃もユートより俺に惚れちまうかもな!」

瑠璃「大丈夫。それは無いよ」

ユート「断じてない」

サヤカ「瑠璃は一途だもんね」

アレン「残念だったな!」

沢渡「全員で言うんじゃねえよ!」

黒咲「…」

沢渡「な、何だよ」

黒咲「殺すぞ」

沢渡「わ、わかったよ!残りはタイラー姉妹とかってのと無免許先生の相手だけだ!」

ユート「沢渡!遊矢からの伝言だ」

沢渡「どうせ瑠璃がどうとかだろ!しつけえよ!」

ユート「生きて帰ろう。赤馬と一緒にスタンダードへ」

沢渡「あ、当たり前じゃねえか!赤馬居ねえと塾が潰れちまうんだ!絶対に死なすんじゃねえぞ遊矢!」

凌牙「…」

「九十九さん!マジなのか?アカデミアの三色野郎共が来るってのは」

凌牙「…」

「九十九さん!」

「シカトしやがって」

「何様だってんだよ」

「やっちまうか?なあ」

「俺らは黒咲と九十九に中学の時に酷い目にあってるからよぉ~」

ブオオオオオオオオオオオオオオオ

「な、何だ!?」

ユーゴ「到着!ここエクシーズ次元か!?」

「はあ?何だこいつ!」

ユーゴ「榊遊矢!ユート!黒咲隼!紫雲院素良!沢渡シンゴ!好きなの選べ」

「黒咲?黒咲の仲間か!」

ユーゴ「仲間?うーん…仲間なんじゃね」

「じゃあ帰すわけには行かねえな」

凌牙「引っ込んでろ」

「九十九さん!甘いんじゃねえか?幾らあんたが…」

凌牙「あ?」

「うっ…」

ユーゴ「こいつらの頭か」

凌牙「ああ…言っとくが居場所なんて知らねえ」

ユーゴ「敵だな!よしデュエルだ」

凌牙「敵か…敵に違いねえわな」

ユーゴ・凌牙「デュエル!!」

ユーゴ「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「HSR魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し相手に500のダメージを与える!ベイゴマックスを除外!」

凌牙「…」4000→3500

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

凌牙「俺のターン!モンスターを裏守備表示で召喚しターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!魔剣ダーマで守備表示モンスターを攻撃!魔剣ダーマは守備表示モンスターを破壊した時、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える!」

凌牙「ハリマンボウが墓地へ送られた場合、相手フィールドのモンスターを選択し、そのモンスターの攻撃力を500ポイントダウン!」3500→1400

ユーゴ「ターンエンド」

凌牙「俺のターン!魔法『浮上』を発動!ハリマンボウを墓地から特殊召喚!さらにビッグ・ジョーズを攻撃表示で召喚!レベル3のハリマンボウとビッグ・ジョーズでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!漆黒の闇より出でし赤き槍!ブラック・レイ・ランサー!!」

凌牙「バトルだ!ブラック・レイ・ランサーでHSR魔剣ダーマを攻撃!ブラックスピア!!」

ユーゴ「墓地の三つ目のダイスの効果を発動!このモンスターを除外する事で相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

凌牙「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル6のHSR魔剣ダーマにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「バトルだ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでブラック・レイ・ランサーを攻撃!」

凌牙「ぐわっ!?」1400→900

ユーゴ「ターンエンド!」

凌牙「だがハリマンボウが墓地へ送られた事で500ポイントダウンだ!」

ユーゴ「やりやがる…」

凌牙「俺のターン!永続魔法『ウォーターハザード』を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からレベル4以下の水属性モンスターを特殊召喚する事ができる!手札からヒゲアンコウを特殊召喚!ヒゲアンコウは水属性モンスターをアドバンス召喚する際に二体分として扱う!ヒゲアンコウをリリースしビッグ・ホエールをアドバンス召喚!」

凌牙「アドバンス召喚に成功したビッグ・ホエールをリリースしする事でデッキから水属性モンスター3体を効果を無効にし特殊召喚できる!ビッグ・ホエールをリリースしデッキからドリル・バーニカル!スカル・クラーケン!シャーク・サッカーを特殊召喚!」

凌牙「レベル3のドリル・バーニカルとスカル・クラーケンとシャーク・サッカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!トライエッジ・リヴァイア!!」

凌牙「何処の誰だか知らねえが売られた喧嘩に負けてたまるか!」

凌牙「トライエッジ・リヴァイアのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせ効果を無効にする!」

ユーゴ「無効!?」

凌牙「そして罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手の墓地のエクシーズモンスターを対象に発動する事ができる!自分フィールド上のモンスターはエンドフェイズ時まで対象のモンスターのランク×200ポイントアップする!バトルだ!」

ユーゴ「くっ…」4000→3100

凌牙「そしてトライエッジ・リヴァイアがモンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターを除外する!さらにエクシーズ・ソウルの対象になった墓地のエクシーズモンスターはエクストラデッキに戻す事ができる!」

凌牙「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピード・リバース』を発動!墓地のHSR魔剣ダーマを特殊召喚!魔剣ダーマの効果で墓地の赤目のダイスを除外し500のダメージを与える!」

凌牙「…」900→400

ユーゴ「バトルだ!魔剣ダーマでトライエッジ・リヴァイアを攻撃!」

凌牙「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』攻撃を無効にし相手に800のダメージを与える!」

ユーゴ「…ターンエンド!」3100→2300

凌牙「俺のターン!魔法『アクア・ジェット』を発動!攻撃力を1000アップする!そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの攻撃力を800ダウン!バトル!」

ユーゴ「このドローだ…きっと来る!」2300→900

凌牙「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!来たぜ…ターンエンド!」

凌牙「ドロー!ダブルフィン・シャークを攻撃表示で召喚!ダブルフィン・シャークの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、墓地のレベル3またはレベル4の魚族・水属性モンスターを特殊召喚する!ビッグ・ジョーズを特殊召喚!」

凌牙「トライエッジ・リヴァイア!野郎に叩き込め!!」

ユーゴ「相手の直接攻撃宣言時、手札からSRメンコートを特殊召喚し、相手フィールドのモンスター全てを守備表示にする!」

凌牙「罠発動!『激流葬』流されちまいな!」

ユーゴ「何!?」

凌牙「さらに罠発動!『激流蘇生』」

ユーゴ「マジか…」900→0

凌牙「俺が…俺が九十九凌牙だ!狂犬病の九十九凌牙だ!覚えとけ!!」

ユーゴ「俺ユーゴ」

凌牙「今更かよ」

ユーゴ「あいつらは!?」

凌牙「だから知らね…何だありゃ」

ユーゴ「煙だ!火事じゃねえか!?」

凌牙「あの方向って遊城の寝床じゃねえか…先公のくせに家がねえんじゃ洒落にならねえだろ。乗せろ」

ユーゴ「場所わかんのか?」

凌牙「知らねえ!けど遊城の寝床が燃えてるって事はアカデミアの進撃が始まったってわけだろ」

ユーゴ「お、おう!遊城って誰だ?」

凌牙「行くぜ!」

「おいおい九十九!あんたは俺らの大将なんだろ?」

「いいのかよ?勝手やって」

凌牙「こいつはデュエリストとデュエリストの戦いだ…だから俺が行く!」

「九十九!てめえ!!」

凌牙「悪りいな。折れちまった牙がまた生えてきたんだ。鮫と同じで折れても折れてもしつこく生えるんだよ俺は」

ポンッ

凌牙「行こうやユーゴ」

ユーゴ「凌牙も仲間か?」

凌牙「仲間…ユートは俺の兄弟分だ」

ユーゴ「何か親近感湧くぜ!俺もさ兄弟分が居てな」

凌牙「お前みたいな腕白そうな奴が一緒じゃ大変だろうな」

ユーゴ「んな事ねえよ!俺なんて大人しい方なんだぜ?」

凌牙「言っとくが隼…てめえを助けるわけじゃねえぞ。俺は俺の誇りを取り戻す為に戦ってやるだけだ!」

次は来週

野呂「サイバー・ダーク・エッジを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

亮「俺のターン!」

野呂「亮!私は認めない…私の方が才はあったのだ!それなのに…マスターはお前を!」

亮「私も30だ。あんただっておっさんと呼ばれる歳なのだぞ。それを10数年も前の遺恨を今更」

野呂「私は止まらない…進むしかない!邪道と呼ばれる道を…それが!」

亮「あんたの罪は裏サイバー流を持ち出した事だけだ。やり直すチャンスならある!私は…いや俺は融合次元一のデュエリストである俺が決める!」

亮「手札のサイバー・ドラゴン2体を融合!融合召喚!サイバー・ツイン・ドラゴン!サイバー・ツイン・ドラゴンは1度のバトルで2度の攻撃が可能!バトルだ!!」

野呂「罠発動!『パワー・ウォール』自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時に発動する事ができる!その戦闘で発生するダメージが0になるように500ダメージにつき1枚デッキの上からカードを墓地へ送る!」

亮「…」

野呂「思い上がるな!お前が天才だろうと何だろうと…私は強い!」

亮「カードを3枚伏せてターンエンド」

野呂「私のターン!『サイバーダーク・インパクト!』を発動!融合召喚!凱黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン!」

亮「サイバー流の歴史は長い…4000年!我らが先人は技を磨き今日までの道程がある。その過程で我々のように争う者達も居た!一子相伝故の宿命であるが故に」

野呂「それが何だと言うのだ!私以外にも居る!伝承者争いに敗れたものが…その恨みを思い知れ!!」

亮「だが俺の代から変わる!変わらねばならぬのだ…!速攻魔法『融合解除』を発動!戻れサイバー・ツイン・ドラゴン!そして墓地より現れよ、サイバー・ドラゴン!!」

野呂「2体のサイバー・ドラゴン…サイバー・レーザー・ドラゴンか」

亮「罠発動!『ワンダー・エクシーズ』自分フィールドのモンスターを素材としエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!」

野呂「エクシーズ召喚だと!?」

亮「レベル5のサイバー・ドラゴン2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!!」

野呂「か、敵わない…4000年の歴史を…こいつは覆した…!」

亮「融合だのエクシーズだの垣根は必要ない。何故ならデュエルに代わりはないのだ!サイバー流の4001年目はエクシーズとの合作だ…そして道は永遠に続いて行く!」

野呂「殺すがいいさ…私達には虫が融合している。もう取り返しが」

亮「その対処方法はある。遊勝さんが見つけ…その力は実子に受け継がれているのだ。諦める事はない」

亮「これで良し」

沢渡「悪く思うなよ。ちゃんと虫を駆除してやっからな」

グレース「…」

グロリア「縄を解け!」

沢渡「だから無理だっつうの」

キキッ

ユーゴ「リン!」

凌牙「おう先公」

亮「すっかり焼けてしまった」

凌牙「何があったら焼けるんだ」

ユーゴ「リンだろ?なあ」

瑠璃「人違いよ人違い」

ユーゴ「人違い?本当かよ」

ザッ

バレット「この有り様か」

グロリア「バレット!」

グレース「!」

バレット「貴様らは処刑だ!プロフェッサーの名の下に貴様らを処刑してくれるわ!!」

凌牙「気取るなよおっさん!っつうか誰だよ?」

バレット「プロフェッサー直属部隊オベリスクフォースを束ねるバレット…いや改造手術を受けサイボーグバレットとして生まれ変わった!」

凌牙「能書きはいいから来いよ!早え話がやりてえんだろうが?」

バレット「話が早いな少年…だが思い上がりは命を縮めるぞ。オベリスクフォース!奴らを叩け!」

亮「ここからが正念場だぞ。オベリスクフォースはプロフェッサー直属部隊であり1人1人が幹部クラスの実力を誇る」

沢渡「こっちは幹部格2人も倒してんだよ!負けてたまるか!!」

アレン「相変わらず隼のファルコンは便利だぜ」

黒咲「お前も鳥獣族を使えばいいだろ」

ユート「隼!」

ソロ「デュエルアンカー!」

ガシンッ

素良「な、何だ!?」

黒咲「どうやら刺客のようだ」

サヤカ「そんな!」

黒咲「先に行け」

アレン「けど居場所がわかんねえぞ?メガネもアカデミアの基地も」

黒咲「あの木を見ろ」

素良「木?」

黒咲「傷があるだろ。あそこにも」

サヤカ「続いてるわ」

黒咲「忍者の目印だろう。こいつは俺が引き受けた」

遊矢「行こうユート」

ソロ「フィールド魔法『海』を発動!このキャプテン・ソロからは逃れられぬぞ!」

黒咲「もう行ったがな」

ソロ「あんなちびっ子トリオなど…この大海の覇者キャプテン・ソロは強者としか戦わぬ!」

黒咲「大海の覇者だと?」

ソロ「さあデュエルだ!」

黒咲「後悔するぞ」

ソロ「それは俺のセリフだ!!」

黒咲・ソロ「デュエル!!」

ソロ「先ずは俺からだ!手札のスカル・ナイトと海賊船スカル・ブラッドを融合!融合召喚!キャプテン・ロック!!」

ソロ「キャプテン・ロックがフィールドに存在する限りお互いに手札からの召喚・特殊召喚・セットはできない!ターンエンド!」

黒咲「…」

ソロ「エクシーズ次元侵攻時に黒咲家の者である貴様には注意しろと言われてなぁ…だが大した事は無さそうだ!」

黒咲「お前の目的はなんだ。俺達の髪か」

ソロ「違う!俺はプロフェッサーが次元制覇した際には海を頂戴する事になっているのだ…海!それはロマン!海賊の中の海賊であるソロ様にこそ相応しい世界!それが海なのだ」

黒咲「他の次元の海は知らぬが少なくともエクシーズ次元の海は貴様程度では荷が重すぎる」

ソロ「私以上の海賊でもいると言うのか」

黒咲「サメだ」

ソロ「サメ?ハッハッハ!サメなんぞソロ様の敵ではない!三枚におろしてくれる」

黒咲「お前にやられる代物ではないらしいぞ…俺のターン!手札から召喚しなければ良いだけの話だ。魔法『闇の誘惑』を発動!デッキから2枚ドローし手札の闇属性モンスターを除外する!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ソロ「何もできまい!俺のターン!永続魔法『大海戦』を発動!このカードがフィールドに存在する限り自分モンスターが相手に与える戦闘ダメージは倍になる!」

黒咲「永続罠『闇次元の解放』除外されている闇属性モンスター1体を特殊召喚する!俺は除外したRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして罠『ゴッドバードアタック』を発動!バニシング・レイニアスをリリースし貴様の薄汚いモンスターを破壊と永続魔法を破壊する!」

ソロ「!?」

黒咲「サメがどうとか言っていたが貴様程度なんぞサメも食わんだろ。見るからに不味そうだ…あまりサメを舐めるなよ」

ソロ「くっ…」

黒咲「今度からは海賊のコスプレではなく幼稚園児のコスプレでもしたらどうだ。お前には相応しい姿だぞ」

ソロ「屈辱だ!セブンスターズのキャプテン・ソロを…この俺を…ターンエンド!」

黒咲「お前達の強さは数だ。数で融合次元を制圧しエクシーズとスタンダードを襲った…たった1人ならば道端に落ちているゴミ以下のクズ…そのクズの分際で勝った気でいるなど烏滸がましいわ!俺のターン!!」

黒咲「貴様程度などエクシーズを使うまでもないわ!RR-インペイル・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「そして魔法『死者蘇生』を発動!地獄の底より蘇れRR-バニシング・レイニアス!」

ソロ「あわわ…」

黒咲「お前の肉体に叩き込んでくれる!融合次元に生きる正しき心を持つ民の分を!スタンダード次元の連中の心構えを!エクシーズ次元に喧嘩を売ったツケを!とくと味わえ!!」

バレット「獣闘機パンサー・プレデターの効果を発動!パンサー・プレデターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

凌牙「…」4000→3200

バレット「バトル!パンサー・プレデターでシャーク・サッカーを攻撃!」

凌牙「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』1ターンに1度相手の攻撃を無効!そして俺のフィールドにはシャーク・サッカーとビッグ・ジョーズが居る事で1600のダメージ!」

バレット「くっ…ならば獣闘機ウルフ・ケンプファーでシャーク・サッカーを攻撃!」4000→2400

凌牙「…」3200→1200

バレット「黒咲隼は何処だ?奴を出せ!奴には借りがある。この私を小馬鹿にした行為は断じて許せぬ!」

凌牙「あいつは誰にでも同じ態度だろうよ。罠発動!『激流蘇生』シャーク・サッカーを特殊召喚!500のダメージだ!」

バレット「やるではないか!しかし私を倒すには程遠い!ターンエンド!」2400→1900

凌牙「俺のターン!てめえに野郎は倒せねえよ」

バレット「笑止!同じ相手に二度も敗北する私ではない!!」

凌牙「何度やっても倒せねえんだよ!セイバー・シャークを攻撃表示で召喚!セイバー・シャークの効果を発動!1ターンに1度フィールドのモンスターを対象に発動!そのモンスターのレベルを一つ上げる!この効果は2回まで可能!シャーク・サッカーとビッグ・ジョーズのレベルを3から4に変更!」

凌牙「レベル4のビッグ・ジョーズとシャーク・サッカーとセイバー・シャークでオーバーレイ!最強最大の力を持つ深海の帝王!その牙で全てのものを噛み砕け!エクシーズ召喚!ランク4!海咬龍シャーク・ドレイク!!」

瑠璃「シャーク・ドレイク!」

沢渡「何だそりゃ?あいつのエースか」

瑠璃「数あるシャークモンスターの中でも凌牙の象徴的なモンスター…そして両親の形見」

凌牙「狼だろうと豹だろうと鮫には千回やっても勝てねえよ」

バレット「貴様…奴と同じ眼をしている!あの黒咲隼と!」

凌牙「そりゃそうだろ。あいつも俺もツッパリだからな」

バレット「負けられぬ…3度目はない!この私が…私が処刑される!」

凌牙「てめえの事情なんて知らねえよ」

バレット「くっ」

凌牙「たかが軍人に野郎は倒せねえ…真っ赤に燃え上がる火の玉を砕けるのは俺の牙だけだぜ!バトルだ!!」

ユート「あれは」

遊矢「双子忍者だ」

日影「くっ…」

月影「何という強さだ」

サンダース「良くやったぞBB!」

BB「…」

アレン「大丈夫か?」

月影「奴は強いでござる」

ユート「赤馬は」

日影「先へと歩を進まれた…」

遊矢「ユート!」

ユート「こいつは俺達が」

アレン「原始人使いのヒゲ!お前は俺が相手してやるよ!」

サンダース「ヒゲではない!我が名はサンダース!セブンスターズのサンダースだ」

日影「せ、正式にはBBが一員らしいが」

月影「理性無きBBを奴は操っているでござる」

アレン「ユート!素良!行って来い!!」

遊矢「あいつ強いのか?」

ユート「いいや…何というか」

遊矢「だ、大丈夫なのか」

ユート「アレンは土壇場勝負には滅法強いタイプだ」

遊矢「だったら安心…かな」

アレン・サンダース「デュエル!!」

サンダース「BB!あのクソガキを切り刻んでしまえ!私のターン!剣闘獣ラクエルを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「ヒゲ!原始人にやらせてやれってんだ!俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『ワンダー・ワンド』を装備し攻撃力を500ポイントアップ!バトルだ!」

サンダース「罠発動!『ディフェンシブ・タクティクス』このターン自分フィールドのモンスターは戦闘では破壊されずダメージは0となる!そして発動後、このカードをデッキの1番下に戻す!残念だったな小僧!」

アレン「ヒゲ!出しゃばってくんじゃねぞ!関係ねえ野郎は引っ込んでろ!」

サンダース「やかましいガキだ!何がガガガだ!そんなふざけたモンスターが居るなどエクシーズの程度も知れるわ!」

アレン「んだと!やいやい!このデッキは俺の爺ちゃんが世界チャンピオンになった時のデッキなんだぞ!しかも婆ちゃんのハートを射止めた凄えデッキなんだぞヒゲ!」

アレン「っつうかヒゲじゃねえな!鼻毛だ鼻毛!行き着けの床屋の店主は毎回思ってんぜ!このおっさんは何で鼻毛伸ばしてうちに来るんだってな!」

サンダース「これはヒゲだ!」

アレン「てめえでてめえをヒゲって言いやがったな!バーカ!やっぱりヒゲじゃねえか!て言うかヒゲなのか?実は鼻毛なんじゃねえの!」

アレン「あんまし鼻毛伸ばしすぎるなよ?寝返り打って首締まって死んじまうかもしんねえぞ!死因が自分の鼻毛だったら大笑いだぜ!」

サンダース「黙れ!」

アレン「黙れって言われて黙る神月アレンが居てたまっかよ!あ、悔しいのか?悔しいなら鼻毛抜いて出直して来い!36!」

サンダース「36だと?」

アレン「1ダース12で3ダース36だろうが!算数もできねえのか?鼻毛伸ばす暇があったら算数の勉強しろってんだ!」

サンダース「ぐぬぬ…貴様ァ!」

アレン「カードを2枚伏せてターンエンド!」

サンダース「私のターン!」

アレン「てめえのターンじゃねえだろ!お前ってさ…あれか?自分が誰なのかわかんねえタイプか?病院行けよ病院…やべえよ頭が」

サンダース「喋るな!黙れ!」

アレン「けどさ病院行くなら鼻毛抜けよ?医者が笑っちまって手元狂ったら2度と鼻毛伸ばせねえんだぞ」

サンダース「人を鼻毛だのヒゲだの小馬鹿にして…どういう教育を受けているんだ!」

アレン「普通のだよ!てめえこそ一族総出で鼻毛伸ばす家系なのかよ!やっべえな鼻毛一族って歴史の教科書に載ってるぜ!同窓会に行ってみろよ?サンダースくんは鼻毛伸ばして何やってんだかって当時の同級生に思われるだろうぜ?あ、友達居ねえタイプだよな!ガキの頃から鼻毛伸ばして周りにドン引きされてたんだろ!そうだろうが鼻毛のおっさん!」

BB「プッ」

サンダース「剣闘獣サムニテを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『剣闘獣の闘器マニカ』をラクエルに装備!さらに装備魔法『剣闘獣の闘器デーモンズシールド』をサムニテに装備!ターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

サンダース「お前に教えてやろう剣闘とは」

アレン「興味ねえから必要ねえよ」

サンダース「何だと!?」

アレン「ガガガガールを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『ワンショット・ワンド』をガガガガールに装備!攻撃力を800ポイントアップ!さあバトルだ!ガガガマジシャンで剣闘獣ラクエルを攻撃!」

サンダース「剣闘獣の闘器マニカを装備している限り戦闘では破壊されない!」

BB「…」4000→3800

アレン「ターンエンド!ほらBBのターンだぜ」

サンダース「私だ!」

アレン「そうだ!爺ちゃん曰く昔の婆ちゃんはガガガガール似の美人らしいぜ?どうだBB」

BB「…」

アレン「今じゃ何処にでも居る普通の婆ちゃんだけどよ…月日が残酷ってマジだよな」

サンダース「剣闘獣ティゲルを攻撃表示で召喚!そして剣闘獣ラクエルと剣闘獣サムニテと剣闘獣ティゲルを融合!」

サヤカ「融合カードを使わないで融合!?」

サンダース「融合召喚!剣闘獣ヘラクレイノス!!これぞ融合を超えた融合!融合カードを必要としない融合を融合次元ではコンタクト融合と呼ぶ!!」

アレン「凄えじゃねえかBB!」

サンダース「私だ!私が行ったのだ!!」

アレン「てめえがやってる事なんて鼻毛伸ばして俺に喋りかけてるだけじゃねえか!どんだけ暇人なんだよ」

サンダース「殺してやる…貴様を殺す!この私の手で」

アレン「てめえじゃなくてBBだろうが!そんなにBBになりたきゃ市役所行って名前でも変えて来い!」

アレン「名前変えても伸びた鼻毛は治らねえだろうけどな!BBはBBでも鼻毛BBのボーボーだ!」

サンダース「バトルだ!!!」

アレン「罠発動!『攻撃の無敵化』モンスター1体を選択して発動!戦闘では破壊されねえ!」

サンダース「だがダメージは受けてもらうぞ!」

アレン「それが何だってんだ!」4000→2500

サンダース「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!ワンダー・ワンドの効果を発動!ワンダー・ワンドと装備しているモンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!そしてガガガガールをリリースしガガガヘッドをアドバンス召喚!ガガガヘッドの効果を発動!このカードの召喚に成功した時、墓地のガガガモンスター2体を特殊召喚する!ガガガマジシャンとガガガガールを特殊召喚!」

アレン「魔法『ガガガタッグ』を発動!自分フィールド上のガガガモンスター全ての攻撃力を次の自分スタンバイフェイズ時までガガガモンスターの数×500ポイントアップする!ガガガヘッドの攻撃力は3600!ガガガマジシャンの攻撃力は3000!ガガガガールの攻撃力は2500!」

サンダース「!?」

アレン「バトル!ガガガヘッドで剣闘獣ヘラクレイノスを攻撃!」

BB「…」3800→3200

アレン「BB!頭を下げろ!しゃがめ!ダウンだダウン!えーっと俺の真似しろ!こうだこう!」

BB「…」スッ

サンダース「何の真似だ!」

アレン「てめえもデュエルに入ってんだろうが!逃げてんじゃねえぞ鼻毛野郎!」

サンダース「私は無関係だ!」

アレン「婆ちゃんの攻撃!ガガガプッシュ!」

サンダース「ガハッ!BB!何をやっている私の代わりにダメージを受けろ!!」3200→1700

アレン「BBはてめえの道具じゃねえんだよ!てめえの道具は鼻毛切りで上等じゃねえか!爺ちゃん!やっちまえ!」

サンダース「爺ちゃんだと!?」

アレン「おうよ!昔の爺ちゃんはガガガマジシャン似の美男子だって本人が言っててな!今じゃハゲてるから嘘っぽいけど…何となく爺ちゃんと同じ感じがするんだよ!」

サンダース「BB!!」

アレン「地球の果てまですっ飛んじまえ!ガガガマジック!」

サンダース「ぐわあああああああああああああああ」1700→0

アレン「2度とツラ見せんじゃねえぞ!鼻毛野郎!」

アレン「いいかBB?多分元に戻るっぽいから大人しくしてんだぞ」

サヤカ「通じるの?」

アレン「男と男に言語はいらねえ!」

黒咲「お前の婆さんがガガガガール似か?あの腰の曲がった婆さんが」

凌牙「っつうかアレンの爺さんがガガガマジシャン似もねえだろ?ハゲじゃねえかハゲ!」

黒咲「…いつの間に居た」

凌牙「そりゃ俺のセリフだぜ」

瑠璃「ユート達は」

サヤカ「先に進んだよ」

ゾロゾロ…

黒咲「まるで蟻の巣だな」

凌牙「同じのが大勢居るぜ…てめえらは先に進みな」

沢渡「多い方がいいじゃねえか?なあユーゴ…あいつ居ねえし」

黒咲「ほら受け取れ」

凌牙「こんな短い鉄パイプで…て言うか俺のじゃねえか!」

黒咲「さっさとケリをつけるぞ。遅れるなよ凌牙」

凌牙「誰に向かって言ってるんだ?上等だよ!ぶっ殺してやるぜ」

瑠璃「殺すのはダメよ!」

沢渡「いいのか2人だけで」

サヤカ「大丈夫。あの2人が居れば天下無敵だから」

アレン「何たって火の玉と狂犬病の極悪コンビだからな!」

凌牙「行くぜ…隼」

黒咲「ふん」

赤馬「…刺客らしい刺客も居ないか」

デニス「みんな出払ってるからね…戦闘員も居ないしセブンスターズも残り3人だ」

赤馬「今ではアカデミア最高幹部の一人というわけかデニス」

デニス「人は変わるものさ」

赤馬「…」

デニス「そして赤馬零王を抹殺するのは僕だ」

赤馬「君は無関係だ。ただの遊勝さんの弟子…それ以上に何もない。親子の繋がりを血を君は知らない」

デニス「それでも僕は先生に父親の面影を感じた事もある…デュエルだよ零児」

赤馬「君を倒し私の復讐を完結させる」

デニス「それは僕の目的だ…邪魔をするな!」

赤馬・デニス「デュエル!!」

デニス「僕からだ!Emフレイム・イーターを攻撃表示で召喚!Emフレイム・イーターの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、お互いに500のダメージを受ける!」

赤馬「…4000→3500

デニス「さらに自分にダメージを与える効果が発動した時、手札のEmフレイム・イーターを特殊召喚し効果を無効にする!さらに500のダメージだ!」

赤馬「…」3500→3000

デニス「レベル4のEmフレイム・イーター2体でオーバーレイ!ショー マスト ゴー オン!天空の奇術師よ華やかに舞台を駆け巡れ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!Emトラピーズ・マジシャン!!」

デニス「カードを1枚伏せてターンエンド」

赤馬「私のターン!君は復讐をすると言っているが遊勝さんのデッキでするのか」

デニス「当然さ!このデッキなら…そうだろトラピーズ?君だって」

赤馬「トラピーズは望んでいるだろう…だが君はどうだ?できるのか!遊勝さんのデッキで同じスタイルで!」

デニス「僕は弟子だ…全て覚えている…先生の全てを!」

赤馬「愚かなりデニス!デッキとは1人よって違う事を忘れているようだな」

デニス「!」

赤馬「永続魔法『異形神の契約書』を発動!そして永続魔法『魔神王の契約書』を発動!自分の手札またはフィールドから悪魔族融合モンスターに決められた融合素材モンスターを墓地へ送りエクストラデッキから悪魔族融合モンスターを特殊召喚する!私は手札のDDバフォメットとDDリリスを融合!融合召喚!生誕せよ!DDD烈火王テムジン!!」

赤馬「そしてDDナイト・ハウリングを攻撃表示で召喚!DDナイト・ハウリングの効果を発動!召喚に成功した時、墓地のDDモンスター1体を特殊召喚する!DDリリスを特殊召喚!レベル4のDDリリスにレベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7!DDD疾風王アレクサンダー!!」

赤馬「DDD烈火王テムジンの効果を発動!自分フィールドにこのモンスター以外のDDモンスターが特殊召喚された場合、墓地のDDモンスターを特殊召喚する!墓地のDDバフォメットを特殊召喚!さらにDDD疾風王アレクサンダーの効果を発動!自分フィールドにDDモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、墓地のレベル4以下のDDモンスターを特殊召喚する!墓地のDDリリスを特殊召喚!」

赤馬「レベル4のDDバフォメットとDDリリスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!DDD怒濤王シーザー!!」

デニス「…これは」

赤馬「自分自身の言葉で語れぬ者に奴を倒す資格は無い!」

デニス「くっ…」

赤馬「異形神の契約書の効果を発動!自分フィールドのDDDモンスターがエクストラデッキから特殊召喚された種類だけ、それぞれの効果を1ターンに1度発動する!先ずはエクシーズ!自分または相手フィールドのカードを1枚選んで除外する!トラピーズ・マジシャンを除外だ!」

デニス「トラピーズ!」

赤馬「仇を討ちたいのなら死した遊勝さんが愛したモンスター達ではなく自身の信じたモンスターで仇を討て!」

赤馬「そしてシンクロ!特殊召喚したシンクロモンスターは相手の効果の対象にはならない!」

デニス「このままでは…僕の」

赤馬「さらに融合!自分はライフを1000回復させる!」3000→4000

デニス「零児!」

赤馬「君は引き返す事ができる。耳をすませ!君のもとへ近づく足音を」

デニス「…」

赤馬「それは君の身を案じる者なのか君を誤解している者か…遊勝さんの死は私にも責任がある。1人で背負うなよデニス」

デニス「零児…先生が生きてたら君に…君に父親殺しなんか!」

赤馬「生きていたとしても私の道は私が決める!私の前に立ち塞がる壁…赤馬零王の息の根を止めるのは赤馬零児ただ1人だ!!」

ユート「見ろ遊矢!」

遊矢「赤馬とデニス!」

素良「デニス!」

赤馬「バトルだ!3体の王よ、デニスにダイレクトアタックだ!」

赤馬「…」

ユート「赤馬!」

赤馬「彼を頼んだぞ…遊矢」

遊矢「何でこんな時に入れ替わるんだ!」

ユート「仕方ないだろ…運命は赤馬に父を倒せと言っているんだ」

遊矢「勝てよ赤馬…どうせなら勝って戻って来い!」

ユート「どうせなら勝って戻って来いと遊矢が」

赤馬「当然だ。君との約束もあるんだからな」

デニス「そ、素良…」

素良「デニス…無事で良かったよ」

遊矢「そして…」

ユート「そこに居るんだろユーリ!」

ユーリ「暴露ちゃったか…情けないねデニス」

赤馬「本来の彼のデッキならどうなって居たか…君なら」

ユーリ「知ってるよ。けどさ…負けはダメでしょ」

ユート「お前の相手は俺だ!」

ユーリ「あれ?入れ替わったのかい」

ユート「お前は俺を忘れて居るだろうが俺は覚えているぞ…お前の事を」

ユーリ「やれやれ…覚えてないよ。負け犬の事なんて」

ユート「なら今から思い出させる!そして次は俺が勝つ…!」

ユーリ「僕は強い…遊城亮なんて目じゃない程にね。あいつとは後で決着をつけるけどさ」

ユート「行け赤馬!」

赤馬「うむ」

ユート・ユーリ「デュエル!!」

ブオオオオオオオオオオオオ

ユーゴ「またか!クリアウィング!いい加減にしろよな」

権現坂「ユーゴ!」

ユーゴ「今度はスタンダードじゃねえか?俺をワープさせて楽しいのか!まるで愉快犯だぜ」

アポロ「また増えたな」

ディアナ「シンクロ次元のロジェの情報ではユーゴと言う少年らしいわ。要注意人物よ」

ユーゴ「はあ?自分の中の善と悪の心が遊矢達と俺を遠ざけてるだって?悪が遊矢達と引き合わそうって…こら!遊矢は別次元で会った最初のダチなんだぞ?それを…嫉妬してんのか!」

ディアナ「聞け!私の名は月の守護者ディアナ」

アポロ「そして太陽の守護者アポロ」

ディアナ「お前達スタンダードとエクシーズの連中が我らアカデミアに大打撃を与えた」

アポロ「それ故に融合次元の反乱軍と戦っていた我らがスタンダード制圧を任された」

ディアナ「言っておくがセブンスターズと呼ばれる連中と私達とでは格が違う!」

アポロ「真にプロフェッサーが信頼するのは我ら守護者と側近であるバレットとドクトルのみ!」

ディアナ「組織がアカデミアと名乗る前から我らはプロフェッサーと行動を共にしていたのだ」

アポロ「お前達には死…聞いているのか」

ユーゴ「ちゃんと帰せよ!俺だけワープしてるんじゃ馬鹿丸出しじゃねえか」

権現坂「何が守護者だ!女子供を洗脳するとは…貴様らが信仰している男は骨の髄まで腐っている!」

ユーゴ「あいつらだけなのか」

権現坂「他の者達はみな保護している」

ユーゴ「じゃあ調度2対2だな!赤いおっさん!ひとっ走り付き合ってもらうぜ!」

アポロ「後悔するぞ…このアポロの力は天空に輝く太陽と同等!」

権現坂「お前は俺だな」

ディアナ「すぐに片付けてあげる」

ユーゴ「俺からだ!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!SRバンブー・ホースの効果を発動!召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR 赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「赤目のダイスの効果でバンブー・ホースのレベルを4から5に変更!レベル5のSRバンブー・ホースにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アポロ「私のターン!魔法『融合』を発動!手札の太陽の戦士とガーディアン・トライスを融合!融合召喚!太陽の守護者!!」

アポロ「太陽の守護者の効果を発動!1ターンに1度自分フィールドに守護者の盾トークンを1体特殊召喚する!そして守護者の盾トークンが存在する限り相手は太陽の守護者を攻撃はできない!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!」

アポロ「永続罠『守護者礼賛』を発動!自分フィールドに守護者の盾トークンを2体特殊召喚!そして相手フィールドのモンスターの効果は無効化され、全ての守護者の盾トークンに攻撃ができる!そして攻撃しなければ、その相手モンスターは破壊される!」

アポロ「さらに太陽の守護者の効果で守護者の盾トークンが破壊されるたびに相手に800のダメージを与えさらに!相手モンスターの攻撃力は800ポイントダウン!」

ユーゴ「効果がねえなら効果を戻すまでだ!装備魔法『メテオ・ストライク』をHSR魔剣ダーマに装備!装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、そのモンスターの守備力を超えた数値の攻撃力分相手にダメージを与える!じゃあ遠慮なく行くぜ!」

アポロ「何だと!?」

ユーゴ「んな顔すんなよ!魔剣ダーマの効果が戻ったみてえなもんだからな!」

アポロ「くっ…ダメージを与えモンスターを弱体化!」4000→1800

ユーゴ「まだまだ!」4000→3200

アポロ「こ、これは…」1800→400

ユーゴ「調子に乗って3体出しちまったのがマズかったな!それ行け!」3200→2400

アポロ「バカな…私が負けるとは!」400→0

ユーゴ「やったぜ!おい権現坂!」

アポロ「あり得ぬ…こんな事が!」

ユーゴ「これが現実じゃねえか?言っとくけどマイルドセブンとかってのもバレットとか言うのも負けてんだぜ」

アポロ「ではプロフェッサーは!」

ユーゴ「んなの知らねえっつうの」

アポロ「そ、そんな事が…」

ユーゴ「権現坂!さっさと終わらせちまえよ!」

ディアナ「守護者の盾トークンが破壊される事で私のライフは800ポイント回復し相手モンスターの攻撃力は800ダウン!ターンエンド!」

権現坂「俺のターン!」

ディアナ「永続罠『守護者礼賛』を発動!」

権現坂「ならば破壊するまで!相手フィールドにモンスターが2体以上存在し自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札から超重武者テンB-Nを特殊召喚!さらに超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!ジシャ-Qの効果で手札のレベル4以下の超重武者モンスターを特殊召喚する!超重武者ツヅ-3を特殊召喚!」

権現坂「レベル4の超重武者テンB-Nと超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!動かざること連山のごとし。大岩に宿りし魂!今そびえ立つ砦となれ!シンクロ召喚!出でよ!レベル9!超重魔獣キュウ-B!!」

権現坂「自分の墓地に魔法または罠が存在しない事で超重魔獣キュウ-Bの守備力は相手フィールドに特殊召喚されたモンスターの数×900ポイントアップする!月の守護者と守護者の盾トークン3体!よって守備力は3600アップ!そして合計6100の守備力だ!」

ディアナ「だが私のライフは破壊されれば回復する!」

権現坂「…」

ディアナ「打つ手無しか!」

権現坂「相手が倒れるまで俺は戦い抜く!遊矢や沢渡そして赤馬が帰還するまで俺は街を守ると約束したのだ!」

権現坂「この男権現坂!約束だけは決して破らぬ!ましてや友との約束を守れぬようなど笑止千万!ユーゴよ!」

ユーゴ「お、おう!」

権現坂「俺は勝つ!遊矢ら3人と故郷の為に戦う黒咲と素良に伝えてくれ!」

ユーゴ「おうよ!」

ディアナ「愚かだな…人間とは」

権現坂「人間とは?どういう意味だ」

ディアナ「ふふふ…それを理解する日は近いぞ」

権現坂「何だこいつは…さっきまでとは違う。それに奴から放たれる光は何だ」

ユーゴ「クリアウィング!飛ぶぞ、いいな!行け!!」

権現坂「お前も死ぬんじゃないぞ」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!行くぜ行くぜ!マッハで飛べクリアウィング!」

カッ

権現坂「行ったか…さあデュエルの続きだ!女とて容赦はせぬ!」

ユート「EMアメンボートを攻撃表示で召喚!ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!捕食植物オフリス・スコーピオを攻撃表示で召喚!捕食植物オフリス・スコーピオの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からモンスターを1枚墓地へ送りデッキからオフリス・スコーピオ以外の捕食植物モンスターを特殊召喚する!デッキから捕食植物ダーリング・コブラを特殊召喚!ダーリング・コブラが捕食植物モンスターの効果で特殊召喚した時、デッキから融合またはフュージョンと名のつく魔法カードを1枚手札に加える!」

ユーリ「魔法『融合』を発動!オフリス・スコーピオとダーリング・コブラを融合!魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ、飢えた牙持つ毒龍!レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「バトルだ!そのアメンボを食らいつくせ!」

ユート「EMアメンボートの効果を発動!攻撃対象にされたアメンボートを守備表示にし、その攻撃を無効にする!」

ユーリ「ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!レベル4のEMアメンボートと幻影騎士団フラジャイルアーマーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユーリ「君は終わりだ。僕はね、スターヴ・ヴェノムを出したデュエルでは1度も負けた事が無いんだ!」

ユート「ならば今日が敗北記念日だ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力がアップする!」

ユーリ「やって見なよ…その瞬間に君は終わる!」

ユート「バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

ユーリ「融合召喚したスターヴ・ヴェノムが破壊された時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全て破壊する!」4000→1200

ユート「…カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「ほら!行っちゃうよ!!」

ユート「くっ」4000→1200

遊矢「大丈夫か?このままじゃ俺達は」

ユート「既に勝利の方程式は全て揃った。このデュエル…勝つぞ遊矢!」

ユーリ「ターンエンド!」

ユート「奴は己のドラゴンに絶対的な自信を持っている。そして俺も君もユーゴもユーリもドラゴンをエースにしている…翼の無いドラゴンをダーク・リベリオン以外のレベルを持つドラゴンをクリアウィング以外の闇属性のドラゴンをスターヴ・ヴェノム以外の攻撃力2500守備力2000のモンスターを…そしてオッドアイズ以外のエクストラデッキから特殊召喚するドラゴンを!」

ユート「奴を敗北させるにはエースであるドラゴンを打ち砕く…俺が持つ力で!RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!」

遊矢「黒咲と一緒の!?」

ユーリ「RUM…あーエクシーズに伝わるエクシーズを超えたエクシーズね」

ユート「罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!」

ユーリ「オーバーレイ・ユニットとかいうのが無ければ意味は無いんだろ!無意味じゃないか!」

ユート「そしてRUM-幻影騎士団ラウンチを発動!」

ユート「煉獄の底より、いまだ鎮まらぬ魂に捧げる反逆の歌!永久に響かせ現れよ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!出でよ、ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!無意味な事など何一つ無い!」

ユーリ「君は腹が立つタイプだ…僕が最も嫌う奴!希望に満ち溢れている!!」

ユート「…」

ユーリ「知ってるよ。君も孤児なんだってね!それなのにだ…君は囲まれている!仲間に!家族と呼べる存在に!」

ユート「…お前にも居る」

デニス「…」

素良「…」

ユーリ「あんな負け犬と一緒にしないでよ…僕は勝つ!誰にも負けない…勝って嫌われるなら勝ち続けて支配してやる!僕が…全ての次元の覇者になってやるよ!」

ユート「お前の事情なんて俺は知らない…だが俺もお前も孤児だが囲まれている!信じてくれている仲間が居る!数じゃない…たった1人でも2人でもだ!」

瑠璃「サヤカのリトル・フェアリー?私なんて36枚持ってるけど」

黒咲「交際は認めるが手を出すなよ。幾らお前でも地獄を見るからな」

凌牙「釣り行くぞ!部屋ばっかに篭ってると瑠璃に嫌われちまうぞ?」

アレン「ユート!俺ってさ絶対に強くなってるよな?」

サヤカ「リトル・フェアリーよ。いらないって?何で…?」

ユート「そしてお前のお陰なのか…俺は多くのデュエリストに出会えた」

柚子「…」

沢渡「…」

権現坂「…」

赤馬「…」

ユーゴ「…」

ユート「それだけは感謝したい。お前に」

ユーリ「だから何だよ。同じ境遇でも僕と君とは違う!理解しろ…何でも同じだと思うなよ」

遊矢「ユーリ…おい!」

ユーリ「何だよ」

遊矢「俺はお前の事を知らないけど…何ていうか声が似てる。輪郭も体格も名前だって!」

ユート「…」

遊矢「俺たち四人はもしかしたら兄弟なのかもしれない!パラレルワールドなのか何なのかSFなんて俺は知らないけど…俺達は!」

ユーリ「引っ込んでろよ…君を倒そうと思ってたけど僕は」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い!対象の相手モンスターの攻撃力を0にし、その数値分攻撃力をアップ!レクイエム・サルベーション!!」

デニス「いい加減にしろよユーリ…僕だって同じ境遇なんだぞ!それを君は…自分だけが!」

素良「君は陰険だし性格悪いよ…けどさ!僕やセレナは打ち解けたじゃないか!上手く言えないけど君にも優しさがあるって!」

ユーリ「だから何?バカじゃないの!」

ユート「…」

ユーリ「来いよ…ユート」

ユート「バトルだ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで攻撃!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」

ユーリ「ククク…ハハハ!!!」

ドサッ

デニス「ユーリ!」

ユーリ「負けた…けど一生忘れない…この僕が…お前も…お前も…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーリ「忘れない…スターヴ・ヴェノム!君の効果で僕を」

シュゥゥゥ…

素良「…」

デニス「ユーリは」

ユート「俺の時と同じなら何処かの世界で…」

遊矢「あいつのデッキだ」

デニス「寂しがり屋だったんだユーリは」

黒咲「おい!」

ユート「隼」

黒咲「消えたな…ユーリの奴」

凌牙「…」

ユート「俺が消えた時と同じなんだろ」

アレン「もっとパッって感じだったぜ」

瑠璃「うん」

ユート「…」

デニス「あいつはタフだ。消え方が違うってのは…多分さ」スッ

ユート「デュエルディスク?」

デニス「何処かの次元に転送したんだろうね。自分自身で」

素良「じゃあユーリは」

デニス「生きてるよ。あいつが簡単に死ぬわけないだろ」

沢渡「危うく人殺しになるところだったな」

ユート「フォローになってないぞ」

ユーゴ「おーい!」

遊矢「ユーゴ!」

凌牙「てめえ!何処行ってた!?」

沢渡「単独行動し過ぎだぜ!」

遊矢「後はプロフェッサーだけ」

零王「どいつもこいつも…役立たずばかりか」

ドクトル「そのようで」

零王「貴様もだ。あれを起動させろ」

ドクトル「はい」

赤馬「何を起動させるのかは知らぬが野暮もここまでだ…赤馬零王!」

零王「今度は出来損ないのバカ息子か」

赤馬「そのバカ息子の父親が…お前だ!」

零王「…」

赤馬「目的は何だ?毛狩りとは…そして!」

零王「髪とは古来より神聖視されている…そしてデュエリストには奇抜な髪型が多い」

赤馬「理由になっていない」

零王「その力を凝縮し次元へ風穴を開ける!デュエルモンスターが跋扈する第五の次元…その世界と繋ぐ!」

赤馬「そんな馬鹿げた事を」

零王「だから貴様は愚かなのだ!男なら!誰しもが世界征服を夢見ている…そして!私は生まれ持っての王!絶対王者の私が世界征服…否!次元征服をして何が悪い!」

赤馬「狂っている…あまりにも!」

零王「軍需産業だった我が社を貴様は変えおった…甘い奴よ」

赤馬「戦争など…兵器など…この世に必要無い!」

零王「ドクトル!スフィア・フィールド砲の威力を見せてやれ」

ドクトル「標的は」

零王「スタンダード…目の前に居るクズ同然のガキの故郷だ」

赤馬「そうはさせん!」

ドクトル「5分ほど時間がかかりますが」

零王「構わぬ!絶対王者の力を見せてやろう…零児!」

零王「私からだ…私はスケール1のDD魔導賢者コペルニクスとスケール10のDD魔導賢者ニュートンでペンデュラムスケールをセッティング!」

赤馬「何だと!?」

零王「遊勝のガキが面白い物を誕生させた…これは良い代物だぞ零児」

赤馬「人造ペンデュラム…人の手により作り出されたペンデュラムは膨大なエネルギー量故に誰しもが操れるわけではない…それ以前にペンデュラムの持つ力を制御できるのは創始者である遊矢と私…何故私が扱えるのか理由はわからぬが」

零王「ペンデュラム召喚!レベル6!DD魔導賢者ニコラ!同じくレベル6!DD魔導賢者ニコラ!レベル6のDD魔導賢者ニコラ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー!!」

零王「お前…私に勝つ気で居るようだが…甘い!誰がお前にデュエルを叩き込んだ?この私だ!貴様のデュエルなど目を瞑ってでも理解ができる…お前は私の作品の中でも最低の粗悪品!実の息子と呼ぶのも烏滸がましいわ!」

赤馬「私は…お前になど負けぬ」

零王「ふん…カードを1枚伏せてターンエンド!」

赤馬「私のターン!」

零王「永続罠『常闇の契約書』を発動!自分のペンデュラムゾーンにカードが2枚存在する場合、相手はフィールドのモンスターを魔法または罠の対象にはできず、アドバンス召喚のリリースもできず融合・シンクロ・エクシーズの素材にもできない!」

赤馬「だが私にはペンデュラムがある!私はスケール1のDD魔導賢者ガリレイとスケール10のDD魔導賢者ケプラーでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!全ての王をも統べる三体の超越神!DDD死偉王ヘル・アーマゲドン!!」

赤馬「お前と同様に私はお前の手を全て知っている!」

零王「思い上がるなよ零児…」

赤馬「思い上がっているのはどっちだ…これで地獄へ落ちろ!赤馬零王!!」

零王「お前が私に勝つ勝率は零だ…お前は私の生まれ持っての力を何も知らない!私が何故スタンダードの絶対王者と呼ばれたのかを…お前は」

赤馬「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

零王「それを攻略したのは遊勝だけだ!あの忌々しい男は私の頭を吹き飛ばした…断じて許さぬ…その血縁者も知人友人も皆殺しにしてくれるわ!」

パッ

赤馬「!?」

零王「DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー!DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン!」

赤馬「な、何が起こったのだ…奴のライフも減っていない…これは!」

零王「惨めだな零児…粗悪品は粗悪品…永遠に粗悪品のままだ」

赤馬「そうか…遊勝さん…あなたが殺された原因も…攻略できた原因も…そして融合からエクシーズに拠点を移した理由も…今やっとわかった」

零王「消え失せろ」

黒咲「生きてるか」

赤馬「く、黒咲…」

沢渡「お、おい…何が起こったんだ!?一体何が!」

赤馬「もしかしたら君には認識できた…君以外の彼らも」

凌牙「ああ」

アレン「はっきり見えたぜ」

ユーゴ「何が?」

赤馬「デニス…やっと理解ができた。遊勝さんが零王を3年前に倒せた理由を…そしてエクシーズ次元が選ばれた理由も」

デニス「それは一体!?」

赤馬「奴は…時を消し飛ばす」

ユート「バカな!」

遊矢「そんな事が…」

赤馬「それが零王が絶対王者だった理由だ…奴は時を消し飛ばす事で自らの都合の良いように操作しているんだ…そして未来を見通せる。これから何が起こるのかを」

ユート「だが何故…俺や隼達は」

赤馬「それはレベルではなくランクだからだ…エクシーズだけは他とは違い常識を覆す。だからエクシーズ使いの遊勝さんは勝てた…あいつに」

瑠璃「だったらエクシーズ次元に基地を構えたのも」

赤馬「プライドの高い男だ…屈辱を晴らす為に己の欠点を克服する為…そして戯れだろう」

黒咲「多くのモンスターの中でも」

凌牙「俺らのエクシーズだけは唯一無二のランクだ」

アレン「だったら一つしかねえ!」

ユーゴ「どういう意味だよ?」

沢渡「何っつうか…何だ!」

赤馬「言わば天性の力…生まれ落ちた時から零王が握り締めていた…神からの最悪のギフト…!」

沢渡「あれは何だ!」

赤馬「スフィア・フィールド砲…集めたエネルギーを凝縮させスタンダードを吹き飛ばす超兵器」

沢渡「や、やっべえ!」

黒咲「攻略ができるのなら俺がやる!スタンダードには借りがある!」

凌牙「スタンダードとか知ったこっちゃねえが…クソマヌケな相棒と弟のユートが世話になってんだ…やるしかねえだろ!」

アレン「特に無し!」

零王「次は貴様らか」

アレン「コラコラコラァ!偉ぶってんじゃねえぞハゲ!意味不明な事やってねえで育毛剤でも使え!あ、でも毛根死んでるし毛穴も閉じてるから無理か」

凌牙「噛み砕いてやるよ!」

黒咲「俺達を舐めるな」

遊矢「俺達は…」

ユート「俺と君は一蓮托生だ。止めようスフィア・フィールドを」

赤馬「私ができる事は…同じだ!ここは私達が仕切る!」

ユーゴ「おい!権現坂から伝言だ!ちゃんと生きて帰って来いってさ!」

沢渡「頑張れよー!」

瑠璃「沢渡くんは行かないの?」

沢渡「必要ねえよ。あいつらコンビは多分組んだら最強だと思うぜ?エクシーズの火の玉と狂犬病よりもな!」

素良「…うん」

デニス「先生…もしかしたら2人なら止められるかもしれません。あの2人なら…きっと!」

ユート「どうする気だ…ちなみに遊矢は」

赤馬「ペンデュラムの振り子の原理を使う…たった二人のペンデュラム使いの私と君達とで」

遊矢「あいつに時を吹っ飛ばすギフトがあるから俺にはペンデュラムだ…やってやろうじゃないか!」

黒咲・凌牙・アレン・零王「デュエル!!!!」

アレン「最初は俺が仕切るぜ!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!ガガガマジシャンの効果を発動!自分メインフェイズ時に1から8までの任意のレベルに変更できる!ガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在する事でガガガキッドを手札から特殊召喚!ガガガキッドの効果を発動!自分フィールドのガガガモンスターと同じに変更!レベル4のガガガマジシャンとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!!守備表示で特殊召喚したからハゲに800のダメージだ!」

零王「…」12000→11200

アレン「カードを2枚伏せてターンエンド!」

凌牙「俺のターン!ハリマンボウを攻撃表示で召喚!自分フィールドに魚族・海竜族・水族モンスターが召喚された事で手札からシャーク・サッカーを特殊召喚!カードを2枚枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!自分フィールドにエクシーズモンスターが居る事で手札からRR-シンキング・レイニアスを特殊召喚!そしてRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!さらにRR-バニシング・レイニアスを効果で手札からRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!ミミクリー・レイニアスの効果で自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-シンキング・レイニアス、RR-バニシング・レイニアス、RR-ミミクリー・レイニアスの3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!カードを2枚伏せてターンエンド!」

零王「ドロー!!スケール1のDD魔導賢者コペルニクスとスケール10のDD魔導賢者ニュートンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル3!DDナイト・ハウリング!レベル6!DDプラウド・オーガ!同じくレベル6!DDプラウド・オーガ!」

零王「レベル6のDDプラウド・オーガ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!DDD怒濤大王エグゼクティブ・シーザー!!」

零王「レベル7!DDヴァイス・テュポーン!レベル7のDDヴァイス・テュポーンにレベル3のDDナイト・ハウリングをチューニング!シンクロ召喚!レベル10!DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダー!!」

零王「DDヴァイス・テュポーンが墓地へ送られたターンDDD融合モンスターに決められたこのモンスターを含む融合素材モンスターを除外し融合召喚を行う!融合召喚!レベル8!DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン!!」

零王「お前達のような薄っぺらなガキが私とデュエルができる事を光栄に思うがいい!そして…死ね!DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダーの効果を発動!自分フィールドにDDDモンスターが3体以上存在する場合!このモンスターの攻撃力を3000ポイントアップ!先ずは貴様からだ!DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジンでガガガガンマンを攻撃!」

アレン「罠発動!」

零王「エグゼクティブ・シーザーのオーバーレイ・ユニットを一つ使いモンスターの効果・魔法・罠が発動した時その効果を無効にし破壊する!」

アレン「クソ…」

零王「そして貴様!DDD疾風大王エグゼクティブ・アレクサンダーでハリマンボウを攻撃!」

アレン「凌牙!罠発動!」

零王「無駄無駄無駄ァ!エグゼクティブ・シーザーのオーバレイ・ユニットを一つ使い無効にし破壊する!」

凌牙「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』」

零王「烈火大王エグゼクティブ・テムジンの効果を発動!自分のターンに魔法または罠が発動した時、その効果を無効にし破壊する!褒めてやろう!貴様は小僧や黒咲家のガキとは違い攻撃表示で私の前に立っている…だが愚かなり!」

凌牙「あのハゲ親父のエクシーズはオーバレイ・ユニットがねえってよ!」

黒咲「速攻魔法『RUM-レボリューション・フォース』を発動!相手フィールドのオーバーレイ・ユニットを持たないエクシーズモンスターのコントロールを奪い、そのモンスターよりランクが一つ高いエクシーズモンスターを重ねてエクストラデッキから特殊召喚する!平伏すのは貴様の方だ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!RR-アーセナル・ファルコン!!」

黒咲「さらに罠発動!『ゴッドバードアタック』自分フィールドの鳥獣族モンスターをリリースし相手フィールドのカードを2枚まで破壊する!偽りの3体の王よ!地獄へ落ちろ!」

凌牙「やったぜ!」

アレン「ざまあ見ろ!」

零王「ターンエンド」

アレン「俺のターン!ガガガマンサーを攻撃表示で召喚!ガガガマンサーの効果で墓地のガガガマジシャンを特殊召喚!爺ちゃん!レベルを3から4に変更だ!レベル4のガガガマンサーとガガガマジシャンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガザムライ!!」

アレン「ガガガザムライのオーバーレイ・ユニットを一つ使いガガガモンスター1体を対象に、そのモンスターは二回攻撃が可能!そしてガガガマンサーを素材にした事で攻撃力が500アップだ!ハゲにダイレクトアタック!!」

零王「くっ…時を飛ばす!我がギフトで!!」

アレン「メガネの遺言聞いてねえのか!俺らエクシーズ次元の人間には通用しねえんだよ!」

凌牙「死んでねえよ!」

零王「…」12000→6400

アレン「ターンエンド!」

凌牙「俺のターン!次は俺だハゲ!セイバー・シャークを攻撃表示で召喚!セイバー・シャークの効果でシャーク・サッカーとハリマンボウのレベルを一つ上げる!レベル4のハリマンボウ、シャーク・サッカー、セイバー・シャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!海咬龍シャーク・ドレイク!」

凌牙「未来が見えるって本当かよ?じゃあ見てみな!てめえが俺らに負ける未来をよ!デプス・バイト!!」

零王「…」6400→3600

凌牙「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク8!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!一気にライフが減ったなハゲ」

零王「まだだ…まだある!」3600→600

零王「私は…私は赤馬零王!貴様らとは違う!生まれ持っての王の星…小僧共!私の力見よ!」

アレン「だから無駄だって言ってんだろうが!」

零王「無駄だと?そんなものは無い!試練…!生まれて初めての我が努力…今それが実る!試練を乗り越え…今それが!時を吹き飛ばす私だけの私のみの力!私だけが許された力!…お前達の未来の軌道が見えるぞ!この私に敗北する未来が!」

カッ

アレン「な、何だって!」

凌牙「や、野郎…」

黒咲「…」

零王「成功だ…貴様達が私を押し上げた!私を憎み倒す筈の貴様達が私をだ!!」

零王「王はこの赤馬零王だッ!!依然変わりなくッ!」

アレン「手札が5枚も揃ってやがる…」

凌牙「時をすっ飛ばしたってわけか…おい隼!」

黒咲「落ち着け」

凌牙「てめえ!こんな時に何を呑気来いてんだ!」

アレン「喧嘩すんなっての!」

零王「我がエース!DDD壊薙王アビス・ラグナロクの効果を発動!墓地より蘇れ…DDD怒濤大王エグゼクティブ・シーザー!永続魔法『魔神王の禁断契約書』を発動!フィールドの壊薙王アビス・ラグナロクとDDD怒濤大王エグゼクティブ・シーザーを融合!神々の黄昏の打ち破り、押し寄せる大波の勢いで新たな世界を切り開け!融合召喚!出現せよ!極限の独裁神!DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロク!!その効果で魔神王の禁断契約書を手札へ!」

零王「さらに2体のDDD壊薙王アビス・ラグナロク2体でオーバーレイ!二つの太陽が昇るとき、新たな世界の地平が開かれる!エクシーズ召喚!現れいでよ!ランク8!DDD双暁王カリ・ユガ!!」

零王「さあ…バトルだ!DDD怒濤壊薙王カエサル・ラグナロクで海咬龍シャーク・ドレイクを攻撃!」

凌牙「ぐあああああああああああああ」4000→3400

零王「そして!DDD双暁王カリ・ユガで攻撃!九十九凌牙!これで貴様は終わりだ!!」

凌牙「終わりじゃねえ!まだ隼とアレンが居る…てめえは終わりだ!」

零王「笑止!ならば時を飛ばすまでだ!」

カッ

零王「私のターン!ガガガザムライを破壊!そして双暁王カリ・ユガで攻撃!!」

アレン「は、反則野郎…」

零王「そしてお前だ。カリ・ユガのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの魔法または罠を破壊!九十九凌牙の残したカードも木っ端微塵だな…黒咲隼」

黒咲「俺を一撃で倒せるのか腰抜けめ」

零王「腰抜けだと?」

黒咲「そうだ腰抜けだ」

零王「永続罠『常闇の契約書』を発動!不可能!貴様には何もできぬ…見える!そして読める!お前の全てを…お前が私に平伏す姿が!」

黒咲「それが何だ」

零王「その減らず口を叩けぬようにしてくれる!カエサル・ラグナロク!サテライト・キャノン・ファルコンを破壊せよ!」

黒咲「…」

零王「ふふふ…ははははは!!!」

黒咲「…」4000→3800

零王「そして!カリ・ユガでダイレクトアタック!!」

黒咲「…」3800→300

零王「ターンエンド!」

黒咲「時を飛ばさんのか」

零王「必要無い!私の勝利は必然!未来を見通した…お前達の運命すらも!」

黒咲「簡単に運命が見えてたまるか…お前の敗北は驕り高ぶり!俺のターン!ドロー!!!」

零王「…ふん」

黒咲「未来とは無限!無数に続く道!お前が見続けた未来はその一つしか見通せぬ能力としては余りにも粗悪品!…己にとって都合の良い未来と絶対的な力で!」

零王「ほざくな…お前なんぞに」

黒咲「RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚!蘇れ!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!そしてランクが二つ上のモンスターを対象のモンスターに重ねてエクストラデッキから特殊召喚する事ができる!」300→150

零王「チッ、時を…」

黒咲「もう時は飛ばぬ…飛ぶのは俺のモンスターのみ!究極至高のハヤブサよ。数多なる朋友の意思を継ぎ、勝利の天空へ飛び立て!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」

黒咲「アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い!相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ダウンし効果を発動する事はできない!」

零王「まだだ!まだ見える…私の勝利の未来が!」

黒咲「それは妄想に過ぎぬ…そしてスフィア・フィールドも3人が起動を止めたようだ」

赤馬「…」

零王「零児!何をしている…私を救え!私はお前の父親だぞ!!!」

赤馬「ならば息子として…その死に様を目に焼き付けよう。安心して地獄へ行け」

零王「貴様ァ!」

黒咲「バトルだ!その哀れな野望と共にこの世から消え失せろ!RR-アルティメット・ファルコンでDDD双暁王カリ・ユガを攻撃!ファイナル・グロリアス・ブライト!!!」

零王「バカな…この私が…王である私が…絶対的な力を持つ…この…この私がああああああああああああああああああ」

赤馬「さらばだ父よ…いやプロフェッサー赤馬零王よ」

遊矢「終わったな」

ユート「ああ」

黒咲「情けない奴だ。ほら手を貸してやる」

凌牙「必要ねえよ!」

黒咲「相変わらずだな」

凌牙「能天気なもんだぜ。水産高校の陸王と海王がてめえを殺すって息巻いてるってのによ」

黒咲「あの兄弟がか」

凌牙「中学の時に陸王の腕折ったろ?根に持ってんだとよ」

黒咲「あんな兄弟の1人や2人…ま、水産高校の連中も動くだろうな。そういえばお前は」

凌牙「軍団は解散するぜ。言っとくがてめえの為じゃねえ!海王の野郎を殴り飛ばしたい気分だからだ!あの馬鹿野郎はすぐにドス抜きやがるからな。男なら素手でやれってんだ素手で!」

アレン「火の玉と狂犬病のコンビ再びってか」

凌牙「それとユート!しばらく家に帰って来るんじゃねえぞ」

ユート「どうして!」

凌牙「どうしてって…遊矢ってのと合体してんだろ?世話にもなってるって言うし…あれだあれ!借りは返せってガキの頃から言ってるだろ?だからよ」

瑠璃「ちゃんと分離するまで遊矢と行動しろって事よユート」

アレン「瑠璃は俺が守ってやる!安心して行って来い!」

ユート「アレンじゃ信用できない」

アレン「そりゃねえだろ!そりゃ俺はスケベな方だけど…そりゃねえだろ!」

赤馬「…」

沢渡「後ろポケット見てみろよ」

赤馬「な、何だこれは…」

沢渡「リトル・フェアリーがパンパンに詰まってるだろ?俺も驚いたんだぜ…あのサヤカってのが隙見て入れたんだろうな」

サヤカ「リトル・フェアリー!遊矢にもあげるわ」

赤馬「末恐ろしい娘だ…」

数日後

スタンダード

黒咲「というわけだ。俺は見事に水産高校をなぎ倒した」

遊矢「そ、そうなのか」

黒咲「まだ戻らんのか?」

遊矢「そうなんだよ…対処法ってのが無くてさ」

黒咲「そういえば遊城は故郷に帰ったぞ。お前は帰らんのか?」

デニス「君に…いや君達に重大な話がある」

黒咲「また敵か」

デニス「セブンスターズの最後のデュエリストが居なかった」

黒咲「だから何だ?頭を失った蛇に」

デニス「ジャン・ミシェル・ロジェ…こいつはセブンスターズの中でも最も用心深く滅多に人前に出るタイプじゃない。だからなのか知らないけど招集には応じなかった」

黒咲「人見知りか」

素良「そんなわけ無いでしょ」

黒咲「あの強欲なプロフェッサーが許していたのか?そんな事を」

デニス「ロジェにはプロフェッサーも何も言わなかった」

権現坂「そのロジェという男は」

デニス「奴はシンクロ次元のシティで長官を勤めている。それ以上は何も」

沢渡「知らねえのか?」

デニス「何せロジェは秘密主義だからね。僕らセブンスターズでも1度ぐらいしか見た事が無い」

ユート「ジャン・ミシェル・ロジェか」

デニス「それと融合次元の事なんだけど」

遊矢「ん?」

遊矢「断るよ」

デニス「何で!」

遊矢「融合次元はデニスが救うべきだ。このスマイル・ワールドで今だ生きてる虫を取り除いて」

デニス「無理だ!それは先生の血を継ぐ」

遊矢「血以上に濃い絆をデニスと父さんは持ってるんだろ?」

デニス「そ、それは」

遊矢「?」

デニス「けど付き合いは短かった。3年前だ…プロフェッサーらの襲撃が始まる前のほんの数ヶ月…僕は先生の弟子だった」

遊矢「俺さ…父さんが何で命を散らせたのか理解できたんだ」

デニス「うん」

遊矢「あのスフィア・フィールド砲を食い止めた時に守りたい人達が大勢頭の中に過った…もし守れたら俺は死んだっていいって」

デニス「…」

遊矢「きっと父さんも同じだったんだろうと思ったよ。俺は息子だから…父親と息子って変なところが似るんだよな」

ユート「…」

遊矢「だから俺とデュエルしてくれデニス」

デニス「僕と?」

遊矢「ああ!」

デニス「…」

遊矢「さあ!」

デニス「いいよ…言っとくけど勝つのは僕だ」

遊矢「いいや俺だ!」

沢渡「やっちまえ!遊矢!デニス!」

遊矢・デニス「デュエル!!」

デニス「手札のEmスティルツ・シューターとEmハットトリッカーを融合!融合召喚!Emトラピーズ・フォース・ウィッチ!!そしてEmフレイム・イーターを攻撃表示で召喚!これによりお互い500のダメージを受ける!」

遊矢「うっ!」

デニス「さらに手札のEmフレイム・イーターを特殊召喚し僕への効果ダメージを無効!さらに500!」

デニス「これだけじゃ終わらない!墓地のEmスティルツ・シューターの効果を発動!墓地にこのモンスター以外のEmモンスターが存在する場合、相手にダメージを与える魔法・罠・モンスター効果が発動した時このモンスターを除外する事で相手に2000のダメージを与える!」

遊矢「2000だって!?」3000→1000

デニス「レベル4のEmフレイム・イーター2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!Emトラピーズ・マジシャン!!ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!エクシーズと融合か」

ユート「それは俺達も可能だな」

遊矢「だがシンクロまでは不可能だろ!こっちも全力で行くぞユート!」

ユート「ああ!」

遊矢「俺のターン!」

デニス「トラピーズ・フォース・ウィッチが存在する事で相手は自分フィールドのEmモンスターを効果では破壊されず、相手の効果の対象にはならない!」

デニス「そして自分フィールドに他のEmモンスターが存在する限りEmトラピーズ・フォース・ウィッチは攻撃対象にはできない!」

遊矢「効果の対象にはならないか…そう来るなら」

ユート「どうする気だ?」

遊矢「どうするもこうするもデニスがエクシーズと融合で来るなら俺もエクシーズと融合で行くしかないだろ?EMヘイタイガーを攻撃表示で召喚!さらに自分フィールドにEMモンスターが存在する事でEMヘルプリンセスを特殊召喚!レベル4のEMヘイタイガーとEMヘルプリンセスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「そして魔法『融合』を発動!手札の時読みの魔術師とオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを融合!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

デニス「君って儀式はやらないね」

遊矢「言われて見れば…まあ、その内な!」

沢渡「後継者争いってやつか?大変だな」

赤馬「いや…二人は遊勝さんにはなれないさ」

沢渡「はあ?何で」

赤馬「遊矢には遊矢のデニスにはデニスのスタイルがある。誰かになるなんて無理なんだ…私にも君にも黒咲にもそれぞれのスタイルがあるのだから」

ユーゴ「ワープ成功!ほら見ろシンジ!ムクロ!行けただろ?」

シンジ「オエッ!」

ユーゴ「吐くなよ!汚ねえな!」

ムクロ「三ケツはねえだろ!」

ユーゴ「いいんだよ」

シンジ「死ぬかと思ったぜ…なあ」

ムクロ「で?何世界だよここ」

ユーゴ「スタンダードだっけな」

シンジ「はあ?スケベヤロウ?馬鹿野郎!変なとこ連れて来て何がスケベヤロウだ!!」

ユーゴ「スタンダードだ!」

シンジ「ふーん…スタンダードだってよ」

ムクロ「スタンダード?どういう意味だよ」

シンジ「あれだよ…何だっけ?知らね」

ユーゴ「俺も知らね」

ムクロ「同じく知らね」

シンジ「やっぱ野郎が居ねえとダメだな。俺らだけじゃよ」

ユーゴ「関係ねえよ…そんなの」

シンジ「っつうか調律の魔術師落としたんだってな!おい!俺がせっかく初代から貰ったのを!!」

ユーゴ「安心しろよ。あいつは良い奴だ」

ムクロ「お前は誰にでも良い奴って言うよな」

ユーゴ「マジなんだってば!ほら見ろよ」

シンジ「派手な頭してんな…誰よあれ」

ユーゴ「遊矢…榊遊矢」

遊矢「強いなデニス…」

デニス「いや君だって」

ユート「フッ」

権現坂「見事!」

遊矢「デニス!受け取れ!」

デニス「スマイル・ワールド…」

遊矢「ここからはデニスのターンだ!」

デニス「僕が…僕が融合次元を」

遊矢「もしピンチだったら」

デニス「君達を呼ぶよ」

遊矢「ああ」

沢渡「また戦いか?疲れるぜ」

デニス「プロフェッサーが居ない今、そこまで派手にはならないよ。だから安心して休むといいよ。君にも随分と助けられたしね」

権現坂「ロジェとかいう男は」

デニス「派手に動かない方がいい…今は」

赤馬「私が先に月影と日影と共に探りを入れよう」

遊矢「シンクロ次元の行き方って」

ユーゴ「おう!」

ユート「ユーゴ!」

沢渡「それとグラサン男と何か男前な奴」

シンジ「男前?そう!俺はシティでも男前の部類に入るって言われてるシンジ・ウェーバー!こう見えてもモテるんだぜ?嘘だけどよ」

ムクロ「炎城ムクロ!シティでも1番のDホイーラーって噂があるんだぜ?上には上が居るけどな!」

ユート「彼らはユーゴの友人なのか…」

遊矢「凌牙やアレンとは別ベクトルで変わってそうだ…」

ユーゴ「ジャン・ミシェル・ロジェ!?長えよ!」

ムクロ「誰だっけ…」

シンジ「良くテレビに映ってるの居るだろ?芸能人みたいな奴がさ」

赤馬「私をシンクロ次元に連れてってくれ」

シンジ「だとさ」

ムクロ「四ケツ!?落ちるだろ!」

赤馬「あと2人も」

ムクロ「無茶苦茶だな!」

赤馬「では…シンクロ次元の座標を特定するしかないな。これを受け取ってくれ」

ユーゴ「何だこりゃ?」

赤馬「発信機」

ユーゴ「有り難く受け取っとくぜ」ポロッ

シンジ「早速落としてるじゃねえか!」

ユーゴ「じゃあ帰るか?早く帰らねえと赤馬も困るしよ」

シンジ「お前な!俺ら連れて来て帰るの早くねえか!?」

ムクロ「何しに来たのか分かりゃしねえ」

ユーゴ「ほら乗れ!」

シンジ「帰んぞムクロ!」

ムクロ「そりゃねえよな」

ユーゴ「そういや紫の軍服着てるのが倒れてたぜ?何か俺らと名前の語呂が似てたな…忘れちまったよ!じゃあな!」

ユート「紫の軍服…まさか」

遊矢「ユーリじゃないか!?」

ユート「あいつ…サラッと重大な事を言ったぞ」

デニス「ユーリ…」

遊矢「任せとけよ俺達に」

素良「僕は」

デニス「遊矢達と一緒にユーリを保護してやってくれ」

素良「うん」

デニス「スマイル・ワールドを使いこなせるだろうか」

遊矢「信じるんだ俺でさえ使えたんだぞ?デニスなら完璧に」

デニス「これを返すよ遊矢」

遊矢「Em?これは」

デニス「これからは僕の言葉で語る事にするよ…僕だけの言葉で僕だけのデュエルで」

遊矢「…」

デニス「零児は母さんを大切にね」

赤馬「言われるまでもない。君も身体を気をつけるように」

デニス「…じゃあね」

黒咲「ああ」

沢渡「死ぬなよ!」

権現坂「俺はお前の事をあまり知らぬが…見事な男っぷりだったぞ」

デニス「それと勝鬨に…ごめんって言っておいて」

遊矢「ああ」

素良「デニス!そ、それとさ」

デニス「セレナもあの人も無事だと思うよ…それに亮さんも帰還したんだ」

素良「また会えるよね。ユーリと一緒に」

デニス「勿論さ!ユーリと一緒にね!」

ユーゴ「到着!帰って来たぜ俺らの故郷!」

シンジ「ったくよ…おいムクロ」

ムクロ「まあ少しは楽しめたからよ…じゃあな二代目」

シンジ「んだよ。もう行くってのか?ノリが悪りいな」

ムクロ「勘違いするなよ。俺のチームとてめえらのチームは先代の頃からバリバリにやりあってる仲だぜ」

ユーゴ「じゃあ何で一緒に来たんだよ!」

ムクロ「ふ、深い理由はねえよ!」

シンジ「素直じゃねえんだからよ」

ムクロ「俺の代だ!先代が果たせなかった夢を俺の代で叶えるぜ!2代目スカル・フレイムの俺がよぉ~!」

シンジ「数だけじゃねえか」

ムクロ「そりゃ昔のお前らもじゃねえか…夜を支配する王者は居ねえ!今は俺らの時代だってな!アバヨ!」

デイモン「おーいムクロ!」

トニー「尻破れてんぞ!」

ムクロ「う、うるせえ!バーカ!」

シンジ「あれで俺ら潰す気かっての?大体俺らと敵対する気ってのがねえんだよな昔から」

トニー「…」

デイモン「…」

シンジ「んだよお前ら」

デイモン「先代は夜の街を支配してやがったよな…なあトニー」

トニー「何人居るか全貌も分からなかった…俺らDホイーラーの憧れだったのによ…それがお前らどうよ!2代目チームサティスファクションは!」

デイモン「たった2人!おいおい2代目!どうする気だよ!?なあ!」

シンジ「うるせえな!少数精鋭ってのを知らねえのか?俺に初代みたいなカリスマがあるわけねえだろ!」

ユーゴ「それは言えてるな。うんうん…言えてるわ」

シンジ「あいつの家に行くぞ」

ユーゴ「なあ!一層の事、ムクロのチームと合体しねえか?彼処なら」

シンジ「馬鹿野郎!そりゃ俺らは古馴染みだけどよ…あれだ!必要ねえんだよ」

ユーゴ「何で?」

シンジ「宿敵っつうか…あれだよ!上手くは言えねえけど」

ファンファンファンファンファンファン

ユーゴ「シンジ!」

シンジ「また出やがったなハイエナ野郎!」

227「ユーゴ!シンジ!今日こそは逃がさんぞ!!」

シンジ「冗談じゃねえぞ…おい!俺らが何をしたってんだ!?」

227「毎回毎回この私から逃れようとするだけで罪が大きいわ!今日こそは捕まえる!」

シンジ「面倒な奴だぜ…二手に分かれんぞ!」

ユーゴ「俺はこっちだ!」

227「待てい!」

ユーゴ「俺かよ!?」

227「さあデュエルだ!」

ユーゴ「おいシンジ!」

シンジ「面会には行ってやるからなー!」

ユーゴ「最低だな!鬼かよ!!」

227「今日こそは収容所送りだ!神妙にしろ!!」

ユーゴ「面倒くせえ野郎だな…上等だ!」

227「それでこそ男だ!」

ユーゴ「何が男だ!ふざけやがって!!」

ユーゴ・227「デュエル!!」

227「モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!そして魔法『スピードリフト』を発動!自分フィールドにモンスターがチューナーモンスター1体だけの場合に発動!デッキからレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SRパチンゴーカートを特殊召喚!レベル4のSRパチンゴーカートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「行くぜチャンバライダー!チャンバライダーは1度のバトルフェイズで2度の攻撃が可能!」

227「破壊されたアサルト・ガンドッグの効果を発動!このモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキから任意の数だけアサルト・ガンドッグを特殊召喚する事ができる!2体のアサルト・ガンドッグを守備表示で特殊召喚!」

ユーゴ「だがバトルは続くぜ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

227「私のターン!アサルト・ガンドッグをリリースし手錠龍をアドバンス召喚!バトルだ!手錠龍でHSRチャンバライダーを攻撃!」

ユーゴ「自爆か?」

227「ふふふ…」4000→3800

ユーゴ「その薄ら笑いやめろよな」

227「この瞬間!手錠龍の効果を発動!このモンスターが相手モンスターとの戦闘で破壊された時、手錠龍を攻撃力1800ポイントダウンの装備カードとして装備する!」

ユーゴ「んだと!?」

227「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!だからってガラ空きじゃねえか!チャンバライダーの攻撃!!」

227「…」3800→3400

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

227「私のターン!手札のガード・ドッグ!チェイス・スカッド!そしてサムライソード・バロンをリリースしモンタージュ・ドラゴンを特殊召喚!モンタージュ・ドラゴンはリリースしたモンスターのレベルの合計×300ポイントアップ!」

ユーゴ「攻撃力3000だと!ふざけやがって!」

227「ユーゴ!今日こそは決着をつけてくれるわ!モンタージュ・ドラゴンでHSRチャンバライダーを攻撃!」

ユーゴ「くっ…!」4000→1200

227「そして手錠龍を装備した相手モンスターが破壊された時、手錠龍を自分フィールドに特殊召喚する!これでトドメだ!!」

ユーゴ「そう簡単には行かねえんだよ!おっさん!!罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のスピードロイドモンスターと手札のスピードロイドチューナーモンスターを除外する事で、その合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する事ができる!俺は墓地のHSRチャンバライダーと手札のSRドミノバタフライを除外!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

227「再び装備するまでだ!」

ユーゴ「やってみやがれってんだ!!」

227「ぐおおおおおおおお」3400→2700

ユーゴ「どんなもんだ!」

227「だが手錠龍の効果を発動!装備!」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度フィールドのレベル5以上のモンスターを対象にする効果が発動した時に発動する事ができる!そのモンスター効果を無効にし破壊する!」

227「なっ…」

ユーゴ「へっへっへ!おっちゃん!俺は俺で色んな修羅場くぐってんだぜ?ついこの前とは違うんだ!」

227「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!自分の墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外し除外した数だけ相手フィールドのカードを破壊する!SR赤目のダイスを除外しモンタージュ・ドラゴンを破壊!」

227「!?」

ユーゴ「俺らには手錠もモンタージュも必要ねえのさ!Dホイールは自由の象徴だぜ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンでダイレクトアタック!」

227「だがライフは残る…次のターンで」

ユーゴ「罠発動!『シンクロ・ストライク』自分フィールドのシンクロモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで素材となったモンスターの数×500アップ!」

227「ぐわああああああああああああああああ」3400→0

ユーゴ「今日も俺の勝ちだな!」

227「今度は負けんからな!覚えておけよ!」

ユーゴ「だったら普通に捕まえればいいじゃねえか!ダメなのか?」

227「私はデュエリストだぞ!たとえ御上が何と言おうとも私は私の信念を貫く!」

ユーゴ「変わってるよな…コモンズの俺らを毛嫌いしねえで真っ向からデュエルするなんて」

227「私もお前もデュエリストだからだ。それ以上の理由はいるのか」

ユーゴ「いらねえんじゃね?バイバイ!」

227「ユーゴ!そうシンジ・ウェーバーと不動キュウロウに伝えておけ!」

ユーゴ「キュウじゃなくてクだよク!不動九郎でクロウだっての!」

227「どっちでも変わらんだろ」

ユーゴ「てめえの名前に誇り持ってるタイプなんだよ!名前間違えられっとマジで怒るんだからな!」

翌日

シンジ「あー寝た寝た」

クロウ「いきなり夜中に押しかけやがって」

シンジ「いいじゃねえかキューちゃん」

クロウ「今度その名前で言ったら殺すぞ」

ユーゴ「今何時だ!」

クロウ「7時50…テレビつけろ!」

シンジ「すっかり忘れてたぜ」ピッ

クロウ「朝はこれで始まるんだよな…」

シンジ「お天気お姉さんのメリッサ・クレール最高だぜ!」

ユーゴ「バーカ!リンの方はいいんだよ!2番手だ2番手!」

クロウ「そういや記憶喪失の野郎は元気か?」

ユーゴ「ボーッとしてるぜ」

クロウ「可哀想によ…っつうか知り合いには会ったのか?」

ユーゴ「ちゃんと事情説明したよ」

クロウ「そりゃ良かったぜ。なあシンジ!」

シンジ「お?何の話だ」

クロウ「2代目!しっかりしろよ!」

シンジ「メリッサ入れねえか?俺らのチームに」

クロウ「代々女人禁制なんだよ!」

ユーゴ「代々ってまだ2代目じゃね?」

クロウ「そ、そうだけどよ…とにかくだ!禁止だかんな禁止!」

シンジ「はいはい…特攻服似合うと思うんだけどなぁ」

シンジ「クロウも入れよ俺ら予備軍だったじゃねえか?」

クロウ「ヤンチャは卒業すんだよ…それに野郎が一緒じゃねえとな」

ユーゴ「放っておけよ…あいつは」

クロウ「シンジはどう思うよ」

シンジ「いいんじゃね?」

ユーゴ「俺ら見捨てたんだぜ?それを!」

シンジ「だからバカの目を覚まさせてやるんだよ…お前がな」

ユーゴ「俺が?何で」

クロウ「あいつはお前の成長を見続けてたからな。俺やシンジ以上に」

ユーゴ「…」

シンジ「だから初代から受け継いだ調律をお前に渡したんじゃねえか?3代目」

ユーゴ「早えよ3代目なんて」

シンジ「初代が…総長もお前が好きだったかんな」

クロウ「…」

シンジ「フレンドシップカップに出るんだろ?」

クロウ「金がねえよ。フレンドだかシップだか知らねえが所詮はトップスのお遊びじゃねえか」

シンジ「だよな」

クロウ「まさか野郎のコネ使うのか?」

シンジ「手っ取り早い方法を思いついちまってよ」

クロウ「お前の悪知恵は昔からロクな事が…」

ユーゴ「何やんだ?」

シンジ「大金を一本釣り!相手は徳松のおやっさんだぜ!」

クロウ「お、おやっさんと!?」

ユーゴ「正気かよ!」

シンジ「ってわけだ」

クロウ「…」

ユーゴ「おやっさん!勝ったら金くれ金!」

徳松「ったく三馬鹿坊主が…いきなりじゃねえか?」

シンジ「仕方ねえだろ?おやっさんが徳松一家の親分なら俺は二代目なんだからよ」

徳松「理由になってねえだろ!本当にお前らは」

シンジ「俺が勝ったら頂戴するぜ!金庫の金を!」

徳松「若い奴に負けるかってんだ!」

シンジ・徳松「デュエル!!」

徳松「魔法『花合わせ』を発動!デッキから攻撃力100以下の花札衛モンスターを4体攻撃表示で特殊召喚する!デッキから花札衛-松-!花札衛-芒-!花札衛-柳-!花札衛-桐-を特殊召喚!」

徳松「そして手札の花札衛-松に鶴-の効果を発動!自分フィールドのレベル1の花札衛モンスターをリリースし、このモンスターを特殊召喚する!」

シンジ「おやっさん!相変わらずのドロー力じゃねえか!」

徳松「若い野郎にゃ負けねえよ!」

ユーゴ「おやっさん!」

徳松「まあ見てろ!」

ユーゴ「無理すんなよ!歳なんだから!」

徳松「年寄り扱いするんじゃねえよ!涙目!光となりて降り注げ!シンクロ召喚!出でよ!レベル8!花札衛-雨四光-!!」

徳松「カードを1枚伏せてターンエンド!」

シンジ「俺のターン!」

徳丸「この瞬間!花札衛-雨四光-の効果を発動!相手のドローフェイズ時にドローした場合に発動!相手に1500のダメージを与える!」

シンジ「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札のジャンク・フォアードを特殊召喚!そしてニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル3のジャンク・フォアードにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!スカー・ウォリアー!!」

シンジ「厄介なおやっさんだぜ」

徳松「年季が違うのよ!年季が!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

徳松「俺のターン!バトルだ!花札衛-雨四光-でスカー・ウォリアーを攻撃!」

シンジ「スカー・ウォリアーは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されねえ!」

徳松「だがダメージは受けてもらうぜ!」

シンジ「そいつはどうかな!自分のライフを見てみな!」

徳松「こ、こいつは」4000→3100

シンジ「俺は罠『ディメンション・ウォール』を発動していた!戦闘によって自分が受けるダメージは相手が受ける!」

徳松「やるじゃねえか…ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!」

徳松「効果を発動!」

シンジ「これで決着をつけなきゃやべえな」2500→1000

シンジ「魔法『死者蘇生』を発動!ニトロ・シンクロンを特殊召喚!レベル5のスカー・ウォリアーにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!燃え上がれ!レベル7!ニトロ・ウォリアー!!」

シンジ「魔法『ニトロユニット』を相手モンスターに装備!そして自分が魔法カードを使った時、ニトロ・ウォリアーの攻撃力はダメージ計算時のみ1000アップ!バトルだ!ニトロ・ウォリアーで花札衛-雨四光-を攻撃!ダイナマイト・ナックル!!」

徳松「ッッ!」3100→2300

シンジ「そしてニトロユニットを装備したモンスターが破壊された時、相手にそのモンスターの攻撃力分のダメージを与えるぜ」

徳松「…」2300→0

シンジ「約束だぜ、おやっさん!」

徳松「仕方がねえ奴らだ…」

リン「ユーゴ!シンジ!クロウ!」

ユーゴ「ゲッ!」

クロウ「リ、リン!?」

シンジ「お説教タイムってか?」

リン「…」

リン「そんな賭け事みたいな事をして!」

シンジ「金だろ?いいじゃねえか!」

徳松「ま、堅いこと言うなって!」

クロウ「何でお前がここに」

リン「おじさんの舎弟から連絡が来たのよ!三馬鹿が暴れてるって」

ユーリ「…」

ユーゴ「お前も来たのか?」

リン「放っておけないからね」

クロウ「だからって極道の邸に連れて来るかよ」

徳松「ほら持ってけ泥棒!」

シンジ「あんがとよ」

ユーゴ「サンキュー!」

クロウ「恩に切るぜ、おやっさん!」

リン「どうするの?」

シンジ「フレンドシップカップに決まってるじゃねえか!」

リン「出られるわけがないじゃない…そんなの」

シンジ「意地でも出るんだよ」

ユーゴ「そういうわけだぜ!」

クロウ「俺は出る気無かったんだけどよ…仕方ねえだろ」

ユーリ「何ですか?フレンドシップカップって」

ユーゴ「大会だよ大会!」

クロウ「お前もデュエルを見てれば記憶を取り戻すかもな」

ユーリ「大会…」

リン「ねえ」

ユーゴ「あ?」

リン「ジャック…私達で取り戻すの?あいつは変わったのよ」

クロウ「変わってねえよ。お前だって」

リン「…」

シンジ「やっぱ5人じゃねえとダメだわな」

リン「5人?」

シンジ「俺らだよ!二代目は5人の少数精鋭でバリバリ突っ走るぜ!」

リン「は?ふざけないでよ」

クロウ「俺は考え中だっつうの」

リン「そりゃ総長は凄かった…けど暴走族じゃない!」

ユーゴ「暴走族じゃねえ!走り屋だ!」

リン「何が違うの?」

ユーリ「…」

シンジ「お前も入るか?」

ユーリ「え?」

クロウ「病人に無茶させるなよな」

シンジ「やっぱ刺激って必要だろ?どうよユー…なんだっけ」

ユーゴ「ユーリ!」

シンジ「な?」

ユーリ「友達って事ですか…」

ユーゴ「ダチもダチ!マブダチよ!」

ユーリ「ダチ…」

クロウ「ゆっくり思い出そうや…気楽によ」

数日後

ロジェ「…」

ジャック「話とは何だ」

ロジェ「近い将来、この世界に厄介な連中が来るでしょう」

ジャック「だから何だ?俺には関係のない話だ。失せろ」

ロジェ「…」

ジャック「貴様からはドス黒い狂気が滲み出ている」

ロジェ「では私を殺すのですか?いいでしょう…やって御覧なさい」

ジャック「…」

ロジェ「あなたには野望がある。そして私にも」

ジャック「貴様の野望だと」

ロジェ「私が幸運を運ぶ…四つの次元の民が平等に」

ジャック「貴様にできると言うのか」

ロジェ「それが可能なのですよ」

ジャック「平等…そう簡単には行くまい」

ロジェ「それは見てのお楽しみです」

ジャック「根元を叩かねば価値観は変わらぬ」

ロジェ「…」

ジャック「俺は…この白で染められたシンクロ次元を真っ赤に染める!」

ロジェ「真っ赤ですか」

ジャック「そうでなくてはシンクロ次元の価値観は変わらん…奴らが生きている限り」

ロジェ「なるほど…噂は本当だったようですね。あなたが」

ジャック「その真実はフレンドシップカップ終了後に奴らに明かしてやる…あの支配者気取りの老人にな」

ロジェ「完成を近い。この次元を中心に四つの次元が…むっ!」

スッ

キンッキンッ

月影「!」

日影「この男…!」

ロジェ「驚きです。君が忍び込んでいるとは」

赤馬「…」

ロジェ「赤馬零児くん」

赤馬「月影と日影を手玉に取るとは…さすがはセブンスターズ最後の男」

ロジェ「で?どういう御用件で」

赤馬「最後の1人であるお前を倒す…」

ロジェ「やって御覧なさい…ですが私はデュエリストだ。デュエル以外で抹殺するつもりで?あの父親のように」

赤馬「…」

ロジェ「血は争えない」

赤馬「ならば今この場で」

ロジェ「お辞めなさい。ここで派手に暴れれば君とてタダでは済まない…私を下したくばフレンドシップカップへ出場すればいい…どうです赤馬零児くん」

赤馬「どうやら目的があるようだな」

ロジェ「それは始まってからのお楽しみ…さあ決めなさい」

赤馬「私には信頼できる仲間が居る」

ロジェ「その手駒を私にぶつけて御覧なさい。下手な鉄砲数撃ちゃ当たると言いますしね」

赤馬「駒ではない仲間だ」

ロジェ「出場枠は残る六つ!その全てに君の手駒を加えておきましょう…そして誰か1人でもキングを倒す事ができれば私は君とデュエルをしましょう」

赤馬「後悔するぞ」

ロジェ「それは君だ」

赤馬「というわけだ」

沢渡「シンクロ次元行ったのか?おい!一言俺らに言えってんだよ」

赤馬「あれは未完成だからな。今から改良を加える」

権現坂「未完成?」

月影「我ら3人バラバラになったでござる」

日影「合流するのに一週間もかかったでござった」

赤馬「そこで申し訳ないんだが君達にフレンドシップカップに出てもらいたい」

遊矢「何それ?」

赤馬「大会…ではないな」

遊矢「デニスの言ってた残りの最高幹部を倒すってわけだ」

赤馬「そうだ。だが注意した方がいい、あの男は私達が見たセブンスターズの中でも別格だ」

ユート「大変な事になりそうだな」

赤馬「だが問題があってな」

遊矢「問題?」

赤馬「ライディングデュエル…ユーゴで御馴染みのあれだ」

沢渡「まさか乗るんじゃねえだろうな?あれに!」

月影「オートパイロットモードとやらがあるようだが」

日影「だが肝心要なのは我らデュエリストの反射神経並びに咄嗟の直感力!」

遊矢「いつだ」

赤馬「これより一週間後」

遊矢「乗り方…母さんに教えてもらおうかな?」

ユート「どうせなら現役の方がいい」

遊矢「心当たりでも」

ユート「ああ」

沢渡「プッ!ハッハッハ!!!」

凌牙「笑ってんじゃねえ!」

ユート「兄貴…何でそんな頭に」

凌牙「好きでこんな頭してるわけねえだろ!床屋のジジイだ」

ユート「あの80過ぎの」

凌牙「俺も心機一転で気合入れようと思ってな。そしたら隣に本職のおっさんが座ってたわけだ」

ユート「まさか」

凌牙「ジジイが俺の頼んだ髪型と本職のおっさんの頼んだ髪型を間違えやがって俺をパンチにしやがった!」

沢渡「似合ってるぞパンチパーマ…いいぜ」

凌牙「何が悲しくて高校生でパンチにしなきゃならねえんだ!」

ユート「それは置いといて兄さんにバイクの乗り方を教えてほしいんだ」

凌牙「バイク?何でまた」

ユート「ユーゴの故郷で一波乱が起こる」

凌牙「ユーゴの?あいつにも借りがあっからな」

沢渡「いいのか?」

凌牙「いいぜ。借りがあるのはお前らもだ」

沢渡「さすがパンチだ!器がデカイぜ!」

凌牙「パンチパンチ言うんじゃねえ!」

ユート「隼の姿が見えないが」

凌牙「勾留中だ。まあ間に合うんじゃねえか?お前らの戦によ…それとお前は誰だ?」

権現坂「権現坂昇」

凌牙「権現坂昇?気に入ったぜ」

権現坂「それはどういう意味だ」

凌牙「俺とデュエルしろって意味に決まってるじゃねえか!」

凌牙「先攻は俺だ!ハンマー・シャークを攻撃表示で召喚!ハンマー・シャークの効果を発動!このモンスターのレベルを一つ下げ手札から水属性レベル3以下のモンスターを特殊召喚する!トライポッド・フィッシュを特殊召喚!」

凌牙「レベル3のハンマー・シャークとトライポッド・フィッシュでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!潜航母艦エアロ・シャーク!!」

凌牙「カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!自分の墓地に魔法または罠が存在しない事で手札から超重武者ヒキャ-Qを特殊召喚!ヒキャ-Qの効果を発動!魔法または罠が存在事でこのモンスターをリリースし手札から超重武者モンスターを2体まで特殊召喚する!超重武者タマ-Cを特殊召喚!そして超重武者ダイ-8を特殊召喚!」

権現坂「超重武者ダイ-8の効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドの表側守備表示モンスターの表示形式を攻撃表示に変更しデッキから超重武者装留を手札に加える!レベル4の超重武者ダイ-8にレベル2の超重武者タマ-Cをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!超重神鬼シュテンドウ-G!!」

権現坂「超重神鬼シュテンドウ-Gがシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドの魔法または罠を全て破壊する!」

凌牙「何で守備表示で出しやがったんだ?」

権現坂「超重武者は守備表示のまま攻撃が可能!バトルだ!超重神鬼シュテンドウ-Gで潜航母艦エアロ・シャークを攻撃!」

凌牙「とんでもねえ野郎だぜ」4000→3400

権現坂「ターンエンド」

凌牙「俺のターン!スター・ボーイを攻撃表示で召喚!さらに魔法『浮上』を発動!墓地のトライポッド・フィッシュを特殊召喚!トイポッド・フィッシュが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドの魚族・水族・海竜族モンスターのレベルを一つ上げる!レベル3のスター・ボーイとトライポッド・シャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!ブラック・レイ・ランサー!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!超重神鬼シュテンドウ-Gでブラック・レイ・ランサーを攻撃!」

凌牙「罠発動!『エクシーズ・ソウル』墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターのランクの数×200自分フィールドのエクシーズモンスターの攻撃力をアップ!返り討ちにしてやれ!ブラック・レイ・ランサー!!」

権現坂「手札の超重武者装留ファイヤー・アーマーを墓地へ送り自分フィールドの超重武者モンスターの守備力を800ポイントダウンさせ戦闘または効果では破壊されない!」

凌牙「だがダメージは…通るのか」

権現坂「…超重武者装留グレート・ウォールを手札から装備しターンエンド!」4000→3000

凌牙「俺のターン!」

権現坂「…」

凌牙「格好からして沢渡と同じ学校のモンか?にしちゃ…老けてんな」

権現坂「どうした」

凌牙「何でもねえよ」

権現坂「そうか」

凌牙「ここまで硬派な野郎は滅多に居ねえだろうぜ…リーゼントに長ラン!最高にイカしてるじゃねえか!」

凌牙「俺のターン!ターンエンド!」

権現坂「俺のターン!ブラック・レイ・ランサーを攻撃!」

凌牙「…」3400→2600

権現坂「ターンエンド!」

凌牙「俺のターン!」

沢渡「凌牙の手札はたった2枚か」

凌牙「モンスターを守備表示で召喚しターンエンド」

権現坂「俺のターン!そのモンスターを破壊する!」

凌牙「…墓地へ送られたモンスターはハリマンボウ!攻撃力を500ダウンだ!」

権現坂「ターンエンド」

凌牙「俺のターン…ターンエンド!来いよ権現坂」

権現坂「何?」

凌牙「今ならシュテンドウ-Gの攻撃力は2400だ…かかって来いよ」

権現坂「確かにライフは200残るが」

凌牙「打つ手無しだぜ!だがよ…諦めねえんだよ俺は…何があったもだ!人生ってやつはチャレンジの塊よ!」

凌牙「勝とうか負けようが俺らは成長して行く!それがデュエリストってもんじゃねえか?」

権現坂「ならば、その男気に報いる!バトルだ!!」

凌牙「ぐああああああああああ」2600→200

沢渡「凌牙!」

ユート「ここからが兄貴の本領発揮だ」

権現坂「ターンエンド!」

凌牙「俺のターン!」

権現坂「凌牙…不屈の闘志を持つ男よ」

凌牙「魔法『死者蘇生』を発動!墓地より蘇れ!ハリマンボウ!!そして魔法『地獄の暴走召喚』を発動!自分フィールドに攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚した場合、そのモンスターと同名のモンスターをデッキから特殊召喚する!レベル3のハリマンボウ3体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!トライエッジ・リヴァイア!!」

凌牙「トライエッジ・リヴァイアのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの攻撃力を800ポイントダウンさせ、そのモンスターの効果を無効にする!そしてハリマンボウが墓地へ送られた事で更に500ダウン!」

遊矢「これでシュテンドウ-Gの攻撃力は900…」

凌牙「そして!トライエッジ・リヴァイアがモンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターを除外する!」

権現坂「装備された超重武者装留グレート・ウォールを墓地へ送る事で攻撃を無効にし自身の守備力を0にする!」

凌牙「ターンエンド!」

権現坂「俺のターン!超重武者ツヅ-3を攻撃表示で召喚!レベル6の超重神鬼シュテンドウ-Gとレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!速きこと風の如く!静かなること林の如し!音無く忍とどめを刺せ!シンクロ召喚!レベル7!超重忍者シノビ-A・C!!」

権現坂「超重忍者シノビ-A・Cの効果を発動!このモンスターは守備力を半分にする事で相手への直接攻撃を可能とする!」

凌牙「…」200→0

権現坂「…」

凌牙「じゃあ乗り方教えるか」

沢渡「切り替え早えな!」

凌牙「いいじゃねえか?次に勝てばいいんだしよ」

ユート「パンチ兄さん」

凌牙「言いっ子無…権現坂!後ろ!」

権現坂「何奴!?」

サッ

サヤカ「…」

権現坂「何者だ」

凌牙「サヤカって言ってな。俺らのダチでリトル・フェアリーの運び屋だ」

権現坂「は、運び屋か」

凌牙「それとユートは瑠璃のとこ行ってやれよ?て言うか密かにパンチって言うんじゃねえよ!」

ユート「あ、あまりにも面白すぎるから」

凌牙「どいつもこいつも…」

ユート「瑠璃」

瑠璃「あ、ユート」

ユート「どうしたんだ?俺に」

瑠璃「また戦いに行くって聞いてね」

ユート「…」

遊矢「引っ込もうか?」

ユート「いや…いい」

遊矢「個人的に引っ込みたい気分」

ユート「そんな別に気を使わないでも」

遊矢「使いたいよ!」

ユート「どうして」

遊矢「俺と柚子を思い出してみろよ」

ユート「付き合ってないだろ?」

遊矢「…自慢か」

ユート「別に違うが俺と瑠璃とでは君と柚子とは違うと思うが」

遊矢「そりゃ無いだろ!」

ユート「そんなに怒らなくても」

瑠璃「と、とにかくユートも遊矢も気をつけてね!」

遊矢「だってさ」

ユート「勿論さ!」

瑠璃「それと兄さんをお願いね…」

ユート「だそうだが」

遊矢「俺かよ!?」

ユーゴ「16人の出場決定ってか?」

リン「よく通れたわね私達が」

シンジ「やっぱ俺の人望?」

クロウ「なわけねえだろ」

トニー「大変だ!」

デイモン「とんどもねえのが来たぞ!」

ユーゴ「アイドル?」

シンジ「女優?」

クロウ「歌手?」

デイモン「違うっつうの!」

トニー「あ、あれ!」

リン「う、嘘…」

ジャック「…」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「変わらぬ場所だ」

クロウ「どのツラ下げて帰って来やがった!」

ジャック「散歩がてらだ」

ユーゴ「ジャック!」

ジャック「…」

ユーゴ「今ここで俺とデュエルしろ!」

ジャック「ここでだと?」

ユーゴ「文句ねえだろ!それともビビってんのか!?」

ジャック「…」

ユーゴ「チ、チクショウ!」

ジャック「お前は何も変わらぬな」

リン「待ちなさいよ!」

ジャック「…」

リン「どうして勝手に姿を消したのよ!」

ジャック「言う必要はない」

クロウ「てめえ!」

ジャック「…」

クロウ「勝手な事ばっか言ってんじゃねえぞ!このワガママ野郎!!」

ジャック「俺と語りたくば俺と戦え!」

クロウ「上等だぜ!」

ジャック「…」

シンジ「おーいジャック」

ジャック「…」

シンジ「初代は本当はお前に頭を譲りたかったんじゃねえかなって思ってよ」

ジャック「…お前でいい。ごっこ遊びは終わりだ」

シンジ「けど少数でよぉ…足りねえんだわ」

ジャック「足りない?」

シンジ「二代目は少数精鋭で行くんだがな。親衛隊長がいねえだわ」

ジャック「それが俺と何の関係がある」

シンジ「お前でいいんじゃねえかなって」

ジャック「くだらん。またな」

ユーゴ「絶対に逆襲してやるぜ…待ってろよジャック!!」

凌牙「よーし上出来だ!これが出来りゃ文句はねえ」

沢渡「随分と上から目線じゃねえか大仏頭」

凌牙「パンチパーマと大仏は違うんだよ…いや違わねえか」

黒咲「ふん」

凌牙「また他の世界で武勇を上げるってわけか?」

黒咲「お前も来ればいい。狭い庭じゃ飽きるだろ」

凌牙「こいつ見ろよ」

ユート「それは!」

アレン「驚いたか?プロのライセンスだぜ!凌牙の野郎はプロの世界に殴り込みってわけだ!」

凌牙「ま、そういうわけだ。手始めに極東エリアの頂点にでも上がってやるよ」

黒咲「大きく出たな」

凌牙「言っとくが逃げるんじゃねえ…俺もてめえも落とし前はキッチリ付ける…違うか?」

黒咲「チーム解散と共に6校が俺とお前を狙っている」

凌牙「そうだ」

黒咲「俺1人でも楽勝だろうがな」

凌牙「何だと!てめえこそ他所の世界で恥かくんじゃねえぞ!」

黒咲「それは俺のセリフだ…と言っても不良連中も俺らには逆らわんだろう。余程のバカじゃない限りな」

凌牙「ユート!お前も大舞台に立つんだから上がるなよ」

ユート「多分引っ込むと思うから俺は」

凌牙「関係なくはねえよ。てめえらスタンダードの連中が来たお陰で色んな因縁に清算できたんだからな。兄弟分として礼を言うぜ榊遊矢」

遊矢「見えて無いんだろうけど1度はデュエルしたかったな」

凌牙「何処に行こうともユート!お前の1番のファンは俺だって事を忘れんじゃねえぞ?」

ユート「ああ…今までありがとう兄さん」

凌牙「その縁起でもねえ挨拶はやめろ。盆と正月とGWには帰って来るから」

シンクロ次元

沢渡「やって来たぜシンクロ次元!何処からでも来い!」

黒咲「…」

素良「まさか僕もだなんてね」

遊矢「ここは?」

赤馬「改良を加え目的地には到着した」

権現坂「一つ聞くがロジェという男は洗脳されておらんのか?」

赤馬「私は奴と対面した。そして分かった…あれは純然たる悪だとな」

沢渡「で?ここ何処だ」

赤馬「シンクロ次元にはトップスとコモンズに分類されていてな…あれを見ろ」

ユーゴ「お?」

シンジ「おお!久しぶりじゃねえか!誰だったか忘れたけど」

リン「あれがユーゴの言っていた」

遊矢「柚子そっくりだ」

ユート「瑠璃にも似ている」

権現坂「フレンドシップカップとはいつ始まるのだ!?」

赤馬「今からだ」

沢渡「今から!?」

赤馬「我々は観光に来たのではない!それだけは理解してほしい」

クロウ「こいつらがユーゴの言っていた連中ってわけか」

黒咲「箒みたいな頭してるな」

クロウ「あ?何だてめえ」

黒咲「箒頭だと言ったのだ」

権現坂「やめんか黒咲!」

ロジェ「御来場の皆様…今年もフレンドシップカップの日がやって来ました」

沢渡「あれがロジェか?今がチャンスだぜ」

赤馬「あれは映像だ。本人は厳重な警備の下で居るのだろう」

遊矢「どうやってやるんだ?」

赤馬「我々の中の誰かが勝利し…そしてキングを倒し奴を討つ」

黒咲「気の長い話だ。さっさとやればいい」

素良「けど逃げるんじゃない?」

赤馬「私は約束を守る男だ。奴にも約束を守らせる…しばらく私は地下へ潜らせてもらう」

遊矢「赤馬!」

ロジェ「知らない人も大勢居ると思われます。この世界を含め四つの世界が存在する事を!」

ロジェ「今年のフレンドシップカップは一味違う!四つの次元を繋げたハイウェイを用いて16人のデュエリストにはデュエルを行ってもらう!」

沢渡「な、何つった!?」

ロジェ「その名もディメンションハイウェイ!四つの次元の首都である舞網市!ハートランド!シティ!そして学園都市!」

素良「何だって!?」

黒咲「知っているのか」

素良「僕の故郷…」

ロジェ「では始めましょう…エキシビションマッチ!我らがジャック・アトラスと別次元の代表者である榊遊矢!」

遊矢「俺!?聞いてないぞ赤馬!」

権現坂「もういないぞ」

遊矢「強いのか?」

ユーゴ「ああ…けど俺が倒す!」

クロウ「さっきの事を忘れねえぞ!誰が箒頭だ!」

黒咲「ガタガタ喚くな」

クロウ「何だとてめえ!」

遊矢「よろしくなキング」

ジャック「…」

ユート「無口なタイプなんだろうか」

遊矢「面倒くさそうだ」

ジャック「始めるぞ…ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ブオオオオオオオオオオオオオオ

遊矢「あ、あれ!掛け声なのかよ!?」

ジャック「先にコーナーを切った者が先攻!俺のターン!」

遊矢「マジか」

ジャック「レッド・スプリンターを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに他のモンスターが存在しない場合、手札または墓地からレベル3以下の悪魔族チューナーモンスターを特殊召喚する!俺は手札からレッド・リゾネーターを特殊召喚!レッド・リゾネーターが特殊召喚に成功した時、フィールドの表側モンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力分ライフを回復!」4000→5700

遊矢「手札じょEMライフ・ソードマンの効果を発動!相手がライフを回復した時、EMライフ・ソードマンは手札から特殊召喚する事ができる!この効果で特殊召喚したEMライフ・ソードマンの攻撃力は回復した数値と同じになる!」

ジャック「レベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!赤き魂、ここに一つとなる。王者の雄叫びに震撼せよ!シンクロ召喚!現れよ、レッド・ワイバーン!!」

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ジャック「レッド・ワイバーンの効果を発動!1ターンに1度このモンスターより攻撃力の高いモンスター1体を破壊する!この効果は相手ターンでも発動は可能!」

遊矢「手札のEMレインゴートを墓地へ送り自分フィールドのEMまたオッドアイズモンスターを対象に可能!このターンその対象モンスターは戦闘または効果では破壊されない!」

遊矢「さらにEMライフ・ソードマンの効果を発動!ライフ・ソードマンをリリースし自分フィールドの表側表示モンスターを対象に発動!そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ポイントアップ!」

ジャック「…」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでレッド・ワイバーンを攻撃!螺旋のストライクバースト!!そしてオッドアイズが相手モンスターを戦闘破壊した時、その戦闘ダメージは倍になる!攻撃力3500となったオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンがレッド・ワイバーンを攻撃した破壊した事で」

ジャック「2200のダメージか」5700→3500

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!」

ユート「あいつはキングと呼ばれている…赤馬零王とは違い間違いなく偽りの王ではないぞ」

遊矢「わかってるよユート」

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「もし勝ったらどうする」

ユート「終わりじゃないか?だが油断するなよ遊矢」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでダイレクトアタック!」

ジャック「罠発動!『リジェクト・リボーン』相手モンスターの直接攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる!そして墓地のシンクロモンスターとチューナーモンスターの効果を無効にし特殊召喚する!」

遊矢「ターンエンド!」

ジャック「俺のターン!お前…いい眼をしてるな」

遊矢「え?」

ジャック「お前の仲間もだ…修羅場をくぐり抜けた男達の眼…そいつを待っていた!レベル6のレッド・ワイバーンにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!王者の咆哮、今天地揺るがす。唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!シンクロ召喚!荒ぶる魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果を発動!1ターンに1度、このモンスターの攻撃力以下の特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

遊矢「!?」

ジャック「そして破壊したモンスター×500のダメージを与える!」

遊矢「くっ…」4000→3500

ジャック「俺の眼前に立つのはお前達別世界の客人か…」

ユート「…」

ジャック「それとも俺のかつての仲間か」

ユーゴ「…」

ジャック「…何かと突っかかってくるバカか」

ムクロ「ヘックショ!」

ジャック「さらに罠発動!『シンクロストライク』攻撃力1000アップ!」

ジャック「誰が来ようと受けて立つ!俺の決着に相応しい相手を…バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの攻撃!灼熱のクリムゾン・ヘル・バーニング!!」

ユート「この男の持つ信念は一体」

遊矢「ジャック・アトラス…勝つぞユート!ロジェがどうとかより1人のデュエリストとしてジャックに勝つ!」

ユート「…当然だ!」

シンジ「ま、あれがジャックよ」

クロウ「…」

黒咲「…」

権現坂「いい加減にせんか!」

シンジ「やめとけクロウ!こいつと喧嘩すりゃお前負けるぜ?」

クロウ「喧嘩慣れしてるからってか?見りゃわかるぜ!けどデュエルは」

シンジ「勝てねえかもな」

クロウ「何だと!?」

シンジ「一歩引いた生き方しちまったお前と現役バリバリとじゃ差があるぜ」

クロウ「…」

黒咲「どっちでもいい。売られた喧嘩を俺は買うだけだ」

クロウ「大した自身じゃねえか」

リン「一歩引いてるどころか昔と同じで血の気多すぎじゃない」

沢渡「見ろよ対戦カードだぜ!」

ユーゴVS沢渡シンゴ

リンVSセルゲイ・ヴォルコフ

黒咲隼VS炎城ムクロ

クロウ・ホーガンVSフランク

シンジ・ウェーバーVSデュエルチェイサー227

紫雲院素良VS神月アレン

権現坂昇VSジル・ド・ランスボウ

榊遊矢VS骸骨騎士

遊矢「骸骨騎士?て言うかアレン!?あいつ一緒じゃないぞ」

ユート「あいつはのんびり屋だからな…」

アレン「間に合ったぜ…よっ!忍者すっげえよな一発で俺を」

黒咲「赤馬はお前を選んだってわけか」

アレン「いいだろ別に?」

黒咲「お前は土壇場勝負が強いからな」

素良「相手は僕だってさ」

アレン「お前?沢渡は居ねえのか?」

権現坂「今から始まる」

シンジ「骸骨騎士?噂はマジってわけか」

遊矢「知ってるのか?」

シンジ「言ってみりゃ都市伝説ってやつよ。それよりリン!」

リン「え?」

シンジ「セルゲイが相手なんて驚きだぜ…あのクソッタレは収容所に送られた筈なんだがよ」

権現坂「知り合いか?」

シンジ「デュエルクラッシャーって異名を持ってやがる…初代の事故にも絡んでるって噂だ」

クロウ「…」

リン「負けないわよ…京さんの命を奪った奴に」

シンジ「そういやユーゴから聞いたんだけど闇属性・鳥獣族使いなんだってな?しかもエクシーズのツッパリだって」

黒咲「ああ」

クロウ「てめえが?じゃあ尚更やりてえし負けたくねえわ」

黒咲「ほぉ…」

クロウ「二代目チームサティスファクション特攻隊長!不動九郎が負けるわけねえだろうが!」

黒咲「九郎…だからクロウか」

シンジ「あだ名はキュウ」

クロウ「だからキュウじゃなくてクだって言ってんだろ!」

ユーゴ・沢渡「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ブオオオオオオオオオオオオオオ

ユーゴ「乗れんのなDホイール」

沢渡「特訓したんだよ!そして俺の新たなデッキを見せてやるぜ!!」

ユーゴ「けど先攻は俺だぜ!俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!赤目のダイスでベイゴマックスのレベルを3から4に変更!レベル4のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド」

沢渡「俺のターン!魔法『予想GUY』を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚する!俺はデッキからセイバーザウルスを特殊召喚!そして手札の超古代恐獣はフィールドの恐竜族モンスター1体をリリースする事でアドバンス召喚できる!超古代恐獣をアドバンス召喚!」

沢渡「バトルだ!超古代恐獣でHSRチャンバライダーを攻撃!」

ユーゴ「速攻魔法『リミッター解除』を発動!簡単には行かねえぞ沢渡!!」

沢渡「くっ…カードを2枚伏せてターンエンド!」4000→2300

ユーゴ「俺のターン…俺も奴もフィールドはガラ空きだ…だがな!」

「沢渡さーん!」

「何すかこの道!」

「バイク乗れるんすね!」

沢渡「お前ら!て言うかスタンダードの首都って舞網市だったのか?知らなかったぜ」

ユーゴ「SRオハジキッドを攻撃表示で召喚!SRオハジキッドの効果を発動!自分または相手墓地のチューナーモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!そして赤目のダイスの効果でオハジキッドのレベルを6に変更!レベル6のSRオハジキッドにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

沢渡「罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地の超古代恐獣を特殊召喚!」

ユーゴ「おっと…カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!手札の俊足のギラザウルスを特殊召喚!この効果で特殊召喚された時、相手は墓地から特殊召喚する事ができるぜ!」

ユーゴ「だったら俺はHSRチャンバライダーを特殊召喚!」

沢渡「そして手札の竜脚獣ブラキオンはフィールドの恐竜族モンスター1体をリリースする事でアドバンス召喚ができる!竜脚獣ブラキオンをアドバンス召喚!」

ユーゴ「攻撃力1500で守備力3000のモンスターを攻撃表示だと?」

沢渡「お、今度はエクシーズだぞユーゴ!」

ユーゴ「しっかし俺の専売特許の次元移動をパクリやがって!許さねえぞ、あのノッポのおっさん!」

沢渡「竜脚獣ブラキオンの効果を発動!このモンスターを裏側守備表示に変更!」

ユーゴ「クリアウィング以外のレベル5以上のモンスターが効果を発動した時!そのモンスターを破壊!」

沢渡「何だと!?」

ユーゴ「甘かったな沢渡!そして破壊したモンスターの攻撃力分エンドフェイズ時までアップ!」

沢渡「だが超古代恐獣でHSRチャンバライダーを攻撃!」

ユーゴ「ッッ!」4000→3300

沢渡「ターンエンド」

ユーゴ「俺の…」

ギンッッ

ユーゴ「!」

沢渡「ど、どうした!?」

ユーゴ「嫌な予感がしてよ…気のせいか」

沢渡「?」

ユーゴ「参ったぜ…ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!」

ユーゴ「こうなりゃやるしかねえ…ぶっつけ本番で!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオ

沢渡「あ、逃げんな!超古代恐獣でクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!」

ユーゴ「沢渡…てめえになら俺の新たな境地ってのに相応しい相手だぜ!」3300→3100

沢渡「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン…カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「何かやるって顔してんな…俺のターン!」

ユーゴ「見せてやる…こいつが俺の新たな力だ!」

ジャック「…」

沢渡「行け!超古代恐獣!!」

ユーゴ「SRメンコートを手札から特殊召喚し相手フィールド上の表側攻撃表示モンスターを全て守備表示にする!」

沢渡「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚!そしてSRSR OMKガムを攻撃表示で召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR OMKガムをチューニング!神聖なる光蓄えし翼煌めかせ、その輝きで敵を撃て!シンクロ召喚!いでよ!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

沢渡「何だと!?」

ジャック「クリアウィングを進化させたのか…ユーゴの奴!」

ユーゴ「OMKガムの効果を発動!デッキの一番上は…SRバンブー・ホース!攻撃力は1000アップだ!」

沢渡「まだだ!まだ俺を倒すには遠いぜ!」

ユーゴ「SRバンブー・ホースの効果を発動!このモンスターを除外しデッキから風属性モンスターを墓地へ送る!さらに墓地へ送ったSR電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!赤目のダイスの効果を発動!メンコートのレベルを4から5に変更!レベル4のSRメンコートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「HSR魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し500のダメージを与える!」

沢渡「こりゃマズいな…だがな!」

ユーゴ「この瞬間!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!このカード以外のモンスター効果が発動した時、その効果を無効にし破壊する!この効果で破壊した場合、そのモンスターの元々の攻撃力分アップする!さらに罠発動!『シンクロストライク』」

沢渡「攻撃力6200!?」

ユーゴ「ありがとよ沢渡」

沢渡「な、何がだよ」

ユーゴ「そしてジャック!」

ジャック「…」

ユーゴ「人間って奴は成長するんだよ!俺はもうガキじゃねえ!」

ジャック「フッ」

ユーゴ「バトルだ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの攻撃!烈風のクリスタロス・エッジ!」

キキッ

ユーゴ「ふぅ…しかし何だったんだ?あの嫌な視線は…俺への嫉妬か」

サヤカ「大丈夫?リトル・フェアリーあげるけど」

沢渡「エ、エクシーズ次元に落ちるもんじゃねえな…しかもサヤカが近くに居るなんてよ」

セルゲイ「…」

リン「セルゲイ・ヴォルコフ…!」

セルゲイ「その眼…俺に恨みがあるようだな」

リン「あんたは京さんを殺した」

セルゲイ「京?まさか鬼渡京介の知り合いか」

リン「そうよ!あの人はコモンズの夜の太陽だった…それを!」

セルゲイ「そうか…まさか京介の知り合いに会えるとはな」

リン「…」

セルゲイ「あいつは俺が壊したデュエリストの中で最も美しかった…いや美しすぎた!」

リン「壊した?あんた…人の命を!」

セルゲイ「醜い姿をさらけ出す前に俺が命を絶ってやったのだ!」

リン「絶対に許さない…!」

セルゲイ・リン「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

セルゲイ「俺からだ!俺は茨の囚人-ヴァンを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

リン「私のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からWW-アイス・ベルを特殊召喚!この効果で特殊召喚した場合、デッキからWWモンスターを特殊召喚する!私はデッキから2体目のWW-アイス・ベルを特殊召喚!1ターンに1度WW-アイス・ベルが召喚また特殊召喚に成功した時、相手に500のダメージを与える!」

セルゲイ「おおっ…」4000→3500

リン「さらに自分フィールドに風属性モンスターのみが2体以上存在する場合、手札のWW-スノウ・ベルを特殊召喚!レベル3のWW-アイス・ベル2体にレベル1のWW-スノウ・ベルをチューニング!真冬の風よ。雪も氷も我が力として吹き抜けよ!シンクロ召喚!現れよ!レベル7!WW-ウィンター・ベル!!」

リン「ウィンター・ベルの効果を発動!墓地のWWモンスター1体を対象に発動!そのモンスターのレベル×200のダメージを相手に与える!アイス・ベルのレベルをダメージ!」

セルゲイ「ぐぉぉ…」3500→2900

リン「バトル!みんなの代わりに私があんたを倒す!!」

セルゲイ「醜い…あまりにも醜いすぎる!」

リン「醜いのはあんたよ!」

セルゲイ「小娘程度では俺には勝てぬ!」

セルゲイ「茨の囚人-ヴァンの効果を発動!手札の茨の囚人モンスターを1体相手に見せライフを400払い。その攻撃で受けるダメージを0にする!おおほほ…」2900→2500

セルゲイ「その後、墓地から戦闘破壊されたモンスターと手札のこのカードの発動時に見せたモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!茨の囚人-ダーリを特殊召喚!」

リン「ターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!レベル1の茨の囚人-ヴァンにレベル1の茨の囚人-ダーリをチューニング!シンクロ召喚!レベル2!茨の囚人-ズーマ!!ズーマがシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドのモンスター1体に茨カウンターを一つ置く!茨カウンターを置かれたモンスターは攻撃ができない!」

セルゲイ「さらに永続魔法『茨の増殖』を発動!ターンエンド!この瞬間茨の囚人-ズーマの効果を発動!エンドフェイズ時にお互いに茨カウンターの数×400のダメージを受ける!そして!茨の増殖の効果でさらに400のダメージ!!おおおおおおおおお…いいぞ!実にいい!!」2900→2100

リン「何なのよこいつ…」4000→3200

セルゲイ「痛み!この痛みが俺を強くする!」

リン「だったら痛みをくれてやるわよ!ウィンター・ベルの効果を発動!」

セルゲイ「いいぞ…京介の意思を継ぐだけはある!だがお前は醜い…あまりにも…!」2100→1500

リン「バトル!」

セルゲイ「茨の囚人-ズーマが攻撃対象にされた時、墓地のシンクロ召喚の素材にされたモンスター一組を対象に発動!ライフを400払いダメージを0にする!」1500→1100

リン「また!」

セルゲイ「そしてダメージステップ終了時、そのモンスター一組と戦闘破壊されたモンスターを特殊召喚する!」

リン「ターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!魔法『融合』を発動!自分フィールドの3体のモンスターを融合!融合召喚!茨の超越戒人-ヴァン・ダーリ・ズーマ!!」

セルゲイ「京介は俺に勝った!だが奴は俺を庇いデュエルチェイサー共の囮になった…そして奴は転倒しこの世を去った…イイ男だったよ。京介は!」

リン「じゃあ殺したって言うのは」

セルゲイ「俺が許さぬのは敵に庇われた事!俺は自らの足で出頭したのだ…京介の俺への想いを踏み躙る為に!」

リン「あんたって奴は…!」

セルゲイ「京介の想いを継ぐ者よ!貴様らに再現をしてやる…あの日の京介の死に様を!!」

ユーゴ「てめえ!!」

ジャック「セルゲイ…貴様ァ!!!」

セルゲイ「そしてお前達は京介にはなれない…決してだ!哀れで醜いガキ共よ!!」

リン「みんな…」

ユーゴ「リン…落っこちちまったぞ!」

クロウ「ぶっ殺してやる…奴を!」

シンジ「あの野郎はユーゴ…次のお前の相手だ」

ユーゴ「ああ」

シンジ「徹底的にやってやれ」

ユーゴ「当然だぜ」

黒咲「落ちた先はエクシーズ次元だ。あの辺りなら俺の妹がいる」

クロウ「妹?」

黒咲「だから安心しろ」

クロウ「安心できるか!それにてめえの妹なんて」

ユーゴ「それが黒咲とは真逆の性格なんだよ。リンに似てるしよ」

クロウ「…」

黒咲「それに図太そうなお前達の仲間なら簡単には死なんだろ」

クロウ「…もし妹ってのが助けてくれたらお前に一つ貸しだな」

黒咲「俺とは関係ない」

クロウ「そりゃそうだよな…黒咲」

黒咲「…」

クロウ「ムカつく野郎だ…俺とお前は」

黒咲「相性が悪いんだろうな。行くぞグラサン」

ムクロ「ちゃんと名前で呼べよ!俺は炎城ムクロって言ってな…早え話がライバルよ」

黒咲「お前の個人情報など知るか」

ムクロ「それとリンは俺の幼馴染でもあるんだ!礼を言うぜ」

黒咲「…構ってほしいのか」

ムクロ「ち、ちげえよ!」

ドンッッ

ロジェ「…」

ジャック「奴を出したのは貴様だな」

ロジェ「ええ」

ジャック「何故だ」

ロジェ「盛り上げる為ですよ」

ジャック「それで貴様はリンを…」

ロジェ「あなたは過去に縛られているようですね」

ジャック「…」

ロジェ「白を赤で染めるなら過去は切り捨てなさい」

ジャック「…」

ロジェ「選びなさい。彼らと共に歩むか自らの仇を討つか…そうでしょうキング」

ジャック「…」

ロジェ「そうです!それこそがキング…過去をお捨てなさい!そして未来を掴むのです!!」

ジャック「俺が歩むべき道…俺はシンジをクロウをユーゴをリンを捨てコモンズから出奔した」

ググッ

ジャック「全ては世界を裏から牛耳る奴を始末する為」

ロジェ「どうやら黒咲隼と不動九郎が決したようですね」

ジャック「だがセルゲイを野に放った落とし前は付けるぞ」

ロジェ「その頃には全てが変わっているでしょうね」

ジャック「何?」

ロジェ「そう…全てが」

赤馬「…」

シンジ「おっさんさ…知ってたか?京さんが死んだ理由っての」

227「…」

シンジ「セルゲイが殺ったと思ったらデュエルチェイサーだったなんてな…驚きだぜ」

227「私が憎いか」

シンジ「あんたは関係ねえだろ?セキュリティって名のつく連中の中じゃあんたは他とは違うしさ」

227「そういう奴が居るのだ。人を人とは思わぬ…自分が狩人にでもなった気分の大馬鹿者が」

シンジ・227「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ブオオオオオオオオオオオオ

シンジ「行くぜ俺のターン!俺はモンスターを守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド!」

227「私のターン!ヘルウェイ・パトロールを攻撃表示で召喚!バトル!その裏守備モンスターを攻撃!ヘルウェイ・パトロールが相手モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターのレベル×100のダメージを与える!破壊したモンスターはロードランナー!100のダメージだ!」

シンジ「罠発動!『スクランブル・エッグ』自分フィールドのモンスターが戦闘または効果で破壊された時に発動!手札・デッキ・墓地からロードランナーを特殊召喚!蘇れロードランナー!」4000→3900

227「カードを1枚伏せてターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ロードランナーをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!サルベージ・ウォリアーのアドバンス召喚に成功した時、手札または墓地からチューナーモンスターを特殊召喚する!手札からスチーム・シンクロンを特殊召喚!レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル3のスチーム・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!白闘気白鯨!!このモンスターがシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊!突っ込め白闘気白鯨!!」

227「くっ!」4000→1200

シンジ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

227「私のターン!墓地のヘルウェイ・パトロールを除外する事で手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスターを特殊召喚する!ヘル・セキュリティを特殊召喚!そしてゲート・ブロッカーを攻撃表示で召喚!レベル4のゲート・ブロッカーにレベル1のヘル・セキュリティをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!ゴヨウ・チェイサー!!」

227「ゴヨウ・チェイサーは自分フィールド上の地属性シンクロモンスター×300ポイントアップ!さらに装備魔法『融合武器ムラサメブレード』を装備し攻撃力を800ポイントアップ!」

シンジ「攻撃力3000だと!?」

227「バトルだ!」

シンジ「罠発動!『シンクロ・バリアー』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし次のターンのエンドフェイズまで自分へのダメージを0にする!」

227「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!厄介なモンスターだぜ…ターンエンド」

227「私のターン!」

227「今こそ勝機!ゴヨウ・チェイサーでダイレクトアタック!」

シンジ「や、野郎!」4000→1000

227「ターンエンド!」

シンジ「あんまし俺を舐めるなよ!俺のターン!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオ

シンジ「俺が二代目だ!!」

デニス「あれは…」

シンジ「そこのお前!ここは何次元だ!?」

デニス「融合だよ!」

シンジ「融合?へえ…」

227「余所見をするんじゃない!」

シンジ「永続罠発動!『強化蘇生』墓地のスチーム・シンクロンのレベルを一つ上げて特殊召喚!そしてボルト・ヘッジホッグを攻撃表示で召喚!レベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル4のスチーム・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!白闘気海豚!!」

シンジ「白闘気海豚の効果を発動!相手フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで元々の半分にする!」

227「元々の攻撃力だと!?」

シンジ「攻撃力は1900の半分の950だ!バトルだ!!」

227「…」1200→0

シンジ「よっしゃあ!」

デニス「ねえ!君って前にスタンダードに来た人だよね」

シンジ「おお!」

デニス「だったら遊矢に伝えてよ!僕は大丈夫だって!」

シンジ「任せとけ!」

デニス「て言うか…この道は何なの」

シンジ「すっげえ科学力ってやつよ」

アレン「さあ!俺らのターンが来たぜ」

素良「融合次元か」

アレン「ほら行くぞ!凌牙の教えは覚えてんよな」

素良「うん」

アレン・素良「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

素良「あ、あれ?」

アレン「進まねえな…走るぞ!」

素良「いやいや意味ないでしょ!」

アレン「ランニングデュエルだ!」

素良「かけっこなら負けないよ!僕のターンだ!」

アレン「速えな…」

素良「ファーニマル・マウスを攻撃表示で召喚!ファーニマル・マウスの効果を発動!このカードがフィールドに存在している時に1度だけデッキからファーニマル・マウスを2体特殊召喚する!そして手札のエッジインプ・シザーとフィールドのファーニマル・マウス3体を融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ウルフ!!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

素良「次のターンで墓地のエッジインプ・シザーとファーニマル・マウス3体を除外しデストーイ・シザー・タイガーを特殊召喚する…久しぶりにいい手札が揃ったぞ」

アレン「俺は手札のゴブリンドバーグを特殊召喚!そしてゴブリンドバーグの効果でガンバラナイトを特殊召喚!レベル4のゴブリンドバーグとガンバラナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!H-Cエクスカリバー!!」

アレン「装備魔法『最強の盾』を装備!守備力分だけ攻撃力をアップ!そしいH-Cエクスカリバーの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使い次の相手エンドフェイズ時まで倍になる!」

素良「攻撃力…8000だって!?」

アレン「おうよ!」

素良「エクシーズとは相性が悪すぎる…黒咲も君も」

アレン「叩っ斬れ!!!」

ロジェ「紫雲院素良…どうやら誇り高き紫雲院家の出来損ないとは彼の事だったようですね」

ジャック「そんなものは貴様の判断で決めるものじゃない」

ロジェ「いいえ…彼には才能はありませんよ。あの一族にしては話になりませんね」

権現坂「バトル!」

ユート「いよいよ俺達のようだ」

遊矢「ああ…」

黒咲「そうか…帰っていいぞ」

遊矢「今のは瑠璃のモンスター?何かあったのか」

黒咲「リンを保護したそうだ」

クロウ「マジか!?」

黒咲「ああ」

シンジ「あいつは頑丈だからな…デニスっての知ってるか?」

遊矢「会ったのか?」

シンジ「何か心配ねえってよ」

ユート「やったな遊矢」

遊矢「この大会は四つの次元の人が見守ってるんだよな」

ユート「骸骨騎士という男は姿を見せないが」

遊矢「何か知らないのか?」

シンジ「さあな?けど気をつけろよ」

クロウ「得体の知れねえ野郎って噂らしいからな」

遊矢「どうなるかはわからないけど…行こうユート!」

ユート「ああ!」

素良「ねえ!ユーリって何処に居るの」

シンジ「何だユーリの知り合いか?」

素良「うん」

クロウ「あいつならトニーとデイモンと一緒に行動してるぜ。ちょっと呼んで来てやるよ」

遊矢「…何だあいつ」

ユート「馬だ」

パカッパカッパカッ

骸骨騎士「…」

遊矢「ど、どうすんだ」

ユート「デュエルしか無い」

骸骨騎士「見えるぞ、お前とお前から」

遊矢「何なんだお前は」

骸骨騎士「俺は亡者」

遊矢「答えになってない!始めるぞ!」

遊矢・骸骨騎士「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ユート「こっちはDホイールがある。馬には負けないさ」

遊矢「俺が先攻だ!スケール1のEMユーゴーレムとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!レベル2!EMトランプ・ガール!レベル4!EMボットアイズ・リザード!ボットアイズ・リザードの効果を発動!デッキからオッドアイズモンスターを墓地へ送りエンドフェイズ時まで墓地へ送ったモンスターと同名のモンスターとして扱う!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをデッキから墓地へ!」

遊矢「さらにEMトランプ・ガールの効果を発動!融合モンスターカードに決められたこのカードを含む融合モンスターを墓地へ送り、その融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとなったEMボットアイズ・リザードとEMトランプ・ガールを融合!融合召喚!秘術ふるいし魔天の龍!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そしてEMユーゴーレムのペンデュラム効果を発動!墓地のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札へ!そしてEMギタートルのペンデュラム効果を発動!自分ペンデュラムゾーンのEMモンスターの効果が発動した事でデッキから1枚ドロー!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

骸骨騎士「私のターン…成る程、ならば私も見せてやろう。永続魔法『不死式冥界砲』を発動!そして私は手札の牛頭鬼と劫火の舟守ゴースト・カロンを融合!融合召喚!冥界龍ドラゴネクロ!!墓地の牛頭鬼の効果を発動!牛頭鬼以外のアンデット族モンスターを除外し手札からアンデット族モンスターを特殊召喚する!酒呑童子を手札から特殊召喚!酒呑童子の効果を発動!1ターン1度除外されているアンデット族モンスターをデッキの一番上へ戻す!」

骸骨騎士「ここで永続魔法『不死式冥界砲』の効果を発動!アンデット族モンスターが特殊召喚されるたびに相手に800のダメージを与える!」

遊矢「…」4000→3200

骸骨騎士「バトル!冥界龍ドラゴネクロでルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!」

ユート「このパターンは何かあるパターンだ!油断するなよ遊矢!」

遊矢「ああ!」

骸骨騎士「ふふふ…」

遊矢「何も起こら…これは!」

ユート「ルーンアイズは破壊されていない…だが!」

骸骨騎士「冥界龍ドラゴネクロはダメージステップ終了時戦闘を行った相手モンスターは破壊されず攻撃力は0になる…そしてそのモンスターの元々のレベルと攻撃力を持つダークソウルトークンを特殊召喚する!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン・ダークソウルトークンを特殊召喚!」

骸骨騎士「ダークソウルトークンはアンデット族!不死式冥界砲の効果で800ポイントのダメージだ!」

遊矢「ユート…これはマズいぞ」3200→2400

ユート「だが諦めるのは早い!」

骸骨騎士「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン・ダークソウルでルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「罠発動!『ドタキャン』相手モンスターの攻撃宣言時自分フィールドのモンスター全てを守備表示にする!」

骸骨騎士「だが酒呑童子の攻撃が残っている!」

遊矢「うわああ!!!」2400→900

骸骨騎士「ターンエンド」

遊矢「…」

ユート「マズいな…」

北斗「あ、遊矢だ!見ろよ遊矢が来たぞ遊矢が!」

刃「うるせえな!はしゃぐなよ」

真澄「…」

柚子「遊矢!諦めないで…まだ手は残ってる筈よ!」

遊矢「柚子…だが俺の手札にはダーク・リベリオンをエクシーズ召喚する術も覚醒の魔導剣士をシンクロ召喚する術もオッドアイズをアドバンス召喚する術もペンデュラム召喚する術もない」

ユート「ならば壁を固めるか」

遊矢「それじゃダメだ…ケリをつけなきゃ俺は間違いなく敗北する!ジャックへのリベンジも果たせない…だからこそ俺はドローする!」

ユート「…」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…どうだ」

遊矢「…こいつに賭ける!」

遊矢「ペンデュラム召喚!レベル5!EMドラミング・コング!そして魔法『死者蘇生』を発動!墓地のルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚!」

骸骨騎士「再び呼び出したか…それが何だ?」

遊矢「俺は…」

ユート「…」

柚子「…」

遊矢「ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとEMドラミング・コングを融合!」

ユート「融合?気でも狂ってしまったのか…さすがに今までとは違うんだぞ!同じレベルもチューナーも融合カードもない!増してや」

遊矢「アレンが話してたエクシーズ次元での戦いの時にアレンと戦ったBBって奴は融合を使わず融合をやったって!だから俺もやる…俺が榊遊矢である限り!そうだろユート!」

ユート「…やるしかないな。噂をすればエクシーズ次元に突入だ」

遊矢「エクシーズ次元…」

ユート「はっ!」

遊矢「感じたか?何か俺達を叩き潰したいって感じの視線を」

ユート「あのハートランド山の方角からな…あの最終決戦の場所から何で」

遊矢「けど今の俺達の相手は骸骨騎士!さあルーンアイズ!俺達の想いに応えてくれ!!融合召喚!」

カッ

遊矢「出でよ!野獣の眼光りし獰猛なる龍!レベル8!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ユート「出たな…新たなモンスター!」

遊矢「そしてEMユーゴーレムのペンデュラム効果でエクストラデッキに送られたEMドラミング・コングを手札に加える!さらにペンデュラムゾーンのEMモンスターの効果が発動した事でデッキから1枚ドロー!これだ!魔法『揺れる眼差し』を発動!フィールドのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊する事で破壊した枚数だけ以下の効果を得る!2枚破壊した事でデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!」

遊矢「そして俺はスケール2のEMドラミング・コングとスケール6のEMエクストラ・シューターでペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「バトルだ!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで酒呑童子を攻撃!さらにEMドラミング・コングのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのモンスターが相手フィールドと戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力を600ポイントアップ!」

骸骨騎士「な、何だと!?」

遊矢「ヘルダイブバースト!!」

骸骨騎士「オオオオオオオオオオオオオオ」4000→1900

骸骨騎士「ま、まだだ…まだ私は生きている!」

遊矢「ビーストアイズは相手モンスターを戦闘破壊した時にこのモンスターを融合召喚した時の獣族モンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

ユート「EMドラミング・コングの攻撃力は1600!よって1600のダメージを与える!」

骸骨騎士「まだだ…まだ生きている!私は生き続ける…デュエルに勝利する…それが神に選ばれた私の宿命なのだ…!」

ジャック「何だ奴から漂う気配は…」

ロジェ「そうです。あなたが始末したいと思われているタキ・ホワイトの遠い遠い御先祖…ホワイト家がシンクロ次元に君臨する遥か昔の大昔の人物らしいですよ?彼からは面白い話を聞きましたよ。補足ですが私が彼に生命を与えたのですけどね」

ジャック「余計な真似を」

骸骨騎士「お前は呪われている…そして知っている…私はお前に…お前達と会った!感じるだろ…エクシーズ次元に突入した時に貴様らへの殺意を…あいつも蘇る…我ら五人の中で最も気高く最強と言われた男が…」

遊矢「ターンエンド!」

骸骨騎士「私のターン!」

ユート「俺の故郷…今この場で何かが蘇ろうとしている」

骸骨騎士「劫火の舟守ゴースト・カロンを攻撃表示で召喚!ゴースト・カロンの効果を発動!自分フィールドにこのモンスター以外のモンスターが存在しない時、このモンスターと墓地の融合モンスターを除外し、その合計のレベルを持つシンクロモンスターをシンクロ召喚する!レベル8の冥界龍ドラゴネクロにレベル2の劫火の舟守ゴースト・カロンをチューニング!冥界の流るる嘆きの河より亡者の激流を逆巻き浮上せよ!シンクロ召喚!レベル10!冥界濁龍ドラゴコキュートス!!」

遊矢「こいつは!」

ユート「攻撃力4000…これは!」

骸骨騎士「現代人よ!私とお前達とでは生き抜いた次元が違う…低俗で!野蛮な…貴様ら人間が…」

バンッッ

骸骨騎士「ガハッ!」

ユート「何だ今の閃光は!?」

「ベラベラと余計な事を…その朽ち果てた姿で生き続けるな。見苦しいぞルドガー」

骸骨騎士「や、やはり蘇ったのだな…お前が居れば…変えられる…本来進むべき未来とは違った道を歩んだ…人間共を」

遊矢「おい!今はデュエル中なんだぞ!それを…いきなりなんだ!」

「お前の敗北は確定していた。だが勘違いするな…俺はかつての同志を葬ってやっただけだ」

遊矢「待て!」

「今のお前には俺の知っている奴と憎むべき怨敵の魂を宿しているようだな…またなザーク」

ユーゴ「リン!」

リン「ちょっと抱きつかないでよ!」

ユート「エクシーズ次元で決着がついたからな。ついでに連れて来た。それと瑠璃がよろしくだと」

黒咲「頑丈な女だな。沢渡など捻挫しているぞ」

沢渡「う、うるせえな」

遊矢「…」

権現坂「どうした」

遊矢「別に…何でもない!」

権現坂「次の相手はお前だ。全力でやるぞ遊矢!」

遊矢「勿論だ!」

ユート「あいつの事か?」

遊矢「あいつの…それに俺達は負けていた」

ユーゴ「さてと…俺は俺で野郎をぶっ潰すか」

シンジ「転けるなよユーゴ」

ユーゴ「マッハでケリをつけてやるよ」

クロウ「そんでお前だ」

黒咲「ああ」

ユーゴ「行ってくるぜ!」

シンジ「そういや骸骨騎士は消えちまったっぽいけど幽霊だったのか」

遊矢「そんなの俺にもわからないよ」

シンジ「ふーん…おいちびっ子!お前が俺の相手なんだよな」

アレン「俺はアレンだ!」

シンジ「よしアレン!相手にとって不足無しだぜ!」

ユーゴ「セルゲイ!」

セルゲイ「…」

ユーゴ「ひとっ走り付き合ってもらうぜ…てめえの行く先は地獄だがな!」

セルゲイ「もうそろそろか…花が咲く」

ユーゴ「は、はあ?」

セルゲイ「俺はお前達のような醜い人種と同じである事が許せぬ!俺は人間を超える…この呪われたデッキを使う時が来たのだ!」

ユーゴ・セルゲイ「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

セルゲイ「俺からだ!地縛囚人ライン・ウォーカーを攻撃表示で召喚!そしてフィールドにカードが存在する事で手札の地縛囚人ストーン・スィーパーを特殊召喚!レベル5の地縛囚人ストーン・スィーパーにレベル3の地縛囚人ライン・ウォーカーをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!地縛戒隷ジオグリフォン!!」

ユーゴ「てめえデッキ変えたのか!?」

セルゲイ「全ては美しき俺を取り戻す為!俺は人間を超えるのだ!!そして魔法『融合』を発動!手札の地縛囚人ストーン・スィーパーと地縛囚人ライン・ウォーカーを融合!融合召喚!レベル8!地縛戒隷ジオクラーケン!!」

セルゲイ「ターンエンドだ!地獄へ送るつもりのようだが…やって見るがいい!貴様の眼は京介に似ている…俺を殺してみろ!醜き人間であるお前が!」

ユーゴ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!地縛囚人ジオクラーケンの効果を発動!自分ターンに1度相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てを破壊!そして破壊した数×800のダメージを相手に与える!」

ユーゴ「うっ!」4000→3200

セルゲイ「どうやらお前では俺を倒す事は不可能のようだな!行け!!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のHSR魔剣ダーマと手札のSR赤目のダイスを除外!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

セルゲイ「だがジオクラーケンで戦闘破壊だ!」

ユーゴ「そうは行かねえ!罠発動!『くず鉄のかかし』イカ野郎の攻撃を無効だ!」

セルゲイ「命拾いしたな…」

ユーゴ「くず鉄のかかしは効果発動後に再びセットできる!」

セルゲイ「だが甘い!お前は醜い…美しさの欠片もない!!」

ユーゴ「俺が醜いけりゃてめえなんてゲロ以下じゃねえか!この下半身ガリガリのアンバランス野郎!!」

セルゲイ「魔法『地縛救魂』を発動!フィールドにカードが存在する時、墓地の地縛モンスター1体と魔法カードを手札に加える!魔法『融合』を発動!地縛戒隷ジオグリフォンと地縛戒隷ジオクラーケンを融合!融合召喚!地縛戒隷ジオグラシャ=ラボラス!!」

セルゲイ「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!こうなりゃやるっきゃねえ…SR OMKガムを攻撃表示で召喚!」

ロジェ「ふふふ…そのデッキの使用者は死ぬ事により超パワーを得る事ができるのです」

セルゲイ「俺は人間を超える…そして美しく!」

ユーゴ「レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!バトルだ!!」

セルゲイ「ジオグラシャ=ラボラスの効果を発動!このモンスターが融合またはシンクロモンスターと戦闘を行う時、相手モンスターの攻撃力を0にする!」

ユーゴ「やっぱり何か使うと思ったぜ!クリスタルウィングの効果を発動!」

ロジェ「生まれ変わり…そしてセルゲイ!あなたがデュエリストの本能を刺激するのです!」

ユーゴ「さらにOMKガムの効果!」

セルゲイ「待っていろ…今すぐ俺が醜きお前達を蹂躙してくれる…!」

ユーゴ「バトルだ!!!」

セルゲイ「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

ユーゴ「やったぜ!どうだセルゲイ!!」

ロジェ「ふふふ…」

ピッ

ロジェ「間違いなく死んだでしょうね」

赤馬「嬉しそうだな」

ロジェ「おや?出てましたね零児くん」

赤馬「お前が逃げぬようにな」

ロジェ「安心しなさい。私は父親とは違うのですから」

赤馬「…」

ロジェ「父親とはね」

黒咲「あの薄気味悪い変態ゴリラは死んだようだな」

クロウ「だろうな首が折れてたっぽいぜ?」

黒咲「じゃあ俺達も始めるか」

クロウ「当然だぜ!」

黒咲・クロウ「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

クロウ「先攻は貰った!BF-上弦のピナーカを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにBF紋章が存在する事で手札からBF-黒槍のブラストを特殊召喚!レベル4のBF-黒槍のブラストにレベル3のBF-上弦のピナーカをチューニング!漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ!電光の斬撃!シンクロ召喚!降り注げ、A BF驟雨のライキリ!!」

クロウ「上弦のピナーカがフィールドから墓地へ送られた事でデッキからBFモンスターを1枚手札に加える!ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!」

黒咲「RR-デビル・イーグルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

クロウ「うわっ!マジか、てめえ!」4000→1400

黒咲「RUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!RR-ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動!その攻撃力分アップ!バトルだ!!」

クロウ「手札のBF-月影のカルートの効果を発動!自分のBFモンスターがダメージステップ開始時からダメージ計算時までに手札の月影のカルートを墓地へ送る事で自分フィールドのBFモンスターの攻撃力は1400アップ!」

黒咲「…」4000→2700

クロウ「さっきのお返しだぜ!」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

クロウ「何処までもしぶとい野郎だぜ」

黒咲「お前は面白いタイプだな」

クロウ「は?」

黒咲「血の気が多く、その癖に人情家…お前の仲間が勝った時は自分の事のように喜んでいた」

クロウ「何が言いてえ」

黒咲「そういう奴を1人知っている。カードを1枚伏せてターンエンド」

クロウ「俺のターン!」

黒咲「光栄に思え…俺の切り札で貴様を葬ってやる」

クロウ「それは俺のセリフだぜ!」

クロウ「バトルだ!驟雨のライキリでRR-ブレイズ・ファルコンを攻撃!!」

黒咲「…」2700→1100

クロウ「さあ見せてみろ!切り札ってやつを」

黒咲「速攻魔法『デス・ダブル・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」

クロウ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

クロウ「来るなら来いってんだ…しかし何て威圧感なんだ」

黒咲「バトルだ!」

クロウ「罠発動!」

黒咲「RR-アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を1000ダウン!そして相手はカードの効果を発動できん!!」

クロウ「ぐああああああああああああああああ」1400→0

黒咲「…」

クロウ「な、何っつう一撃だ…ジャック並だぜ」

スッ

クロウ「必要ねえよ!自分で立てるっつうの!」

黒咲「フッ」

クロウ「0勝1敗だ!」

黒咲「なら今度はお前が俺の地元に来い」

クロウ「上等だぜ!今度は負けねえぞ!」

黒咲「…」

凌牙「今度はクローバーに乗り込んでてめえの庭で勝ってやんよ!覚えとけよ黒咲隼!」

黒咲「そういえば奴との最初の喧嘩もこんな感じだったな」

クロウ「うげっ!?俺のブラックバードがボコボコじゃねえか!弁償だぞ弁償!」

アレン「よーし頑張るぞ!」

シンジ「お?いい調子じゃねえか」

アレン・シンジ「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

アレン「おおおおおおおおお!?今度は進んだぞ!」

シンジ「面白え奴だぜ…俺のターン!魔法『おろかな副葬』を発動!デッキから魔法または罠を墓地へ送る!そして墓地へ送った罠『リミッター・ブレイク』の効果を発動!このカードが墓地へ送られた時、デッキ・手札・墓地からスピード・ウォリアーを1体特殊召喚する!俺はデッキからスピード・ウォリアーを特殊召喚!」

シンジ「さらに魔法『ワン・フォー・ワン』を発動!手札からモンスターを1体墓地へ送りデッキまたは手札からレベル1のモンスターを特殊召喚する!デッキからターボ・シンクロンを特殊召喚!そしてダッシュ・ウォリアーを攻撃表示で召喚!」

シンジ「レベル2のスピード・ウォリアーとレベル3のダッシュ・ウォリアーにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!轟け!ターボ・ウォリアー!!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

シンジ「とまあ対シンクロモンスターのターボ・ウォリアーを出したが…こいつらエクシーズだったよなランクとかいうやつの」

アレン「こいつはエクスカリバーよりもスピード特化のあいつでやるっきゃねえな!ゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!その効果で手札からタスケナイトを特殊召喚!レベル4のゴブリンドバーグとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!機甲忍者ブレード・ハート!!」

アレン「さらに俺は魔法『破天荒な風』この効果で次の自分スタンバイフェイズ時まで攻撃力と守備力がアップ!そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で2度の連続攻撃が可能!」

シンジ「攻撃力3200の2回攻撃か」

アレン「バトルだ!」

シンジ「…」

アレン「何余所見してんだよ!」

シンジ「ここって融合次元だろ?」

アレン「知らねえけど…あ、デニスだ!あいつは知ってるよ」

シンジ「だろ?ほら見ろ!あそこにすっげえ美人が居るぞ!ほら!」

アレン「お前は俺の知ってるツッパリとは違うな…何っつうか軟派ていうかよ」

シンジ「嫌いなのかよ女?」

アレン「なわけねえだろ!」

シンジ「よっしゃ!じゃあバトル再開と洒落込もうぜ!」

アレン「マイペースな奴だな…」

アレン「仕切り直し!バトルだ!」

シンジ「速攻魔法『ハーフ・シャット』を発動!自分フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし戦闘では破壊されねえ!」

アレン「だが2回分のダメージは受けてもらうぜ!」

シンジ「…」4000→1800

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ワン・フォー・ワンの効果で墓地へ送ったラッシュ・ウォリアーの効果を発動!ラッシュ・ウォリアーを除外し墓地のシンクロンモンスターを手札に加える!レベル6のターボ・ウォリアーにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!セブン・ソード・ウォリアー!!」

シンジ「装備魔法『ファイティング・スピリッツ』を装備!装備したモンスターの攻撃力は300ポイントアップ!セブン・ソード・ウォリアーの効果を発動!このモンスターに装備カードが装備された時、相手に800のダメージを与える!」

アレン「うっ…」4000→3200

シンジ「さらにセブン・ソード・ウォリアーに装備された装備カードを墓地へ送る事で相手フィールドのモンスターを破壊する!」

アレン「!?」

シンジ「さっきのお返しだぜ!」

アレン「罠発動!『攻撃の無敵化』このターンの自分へのダメージを0にする!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!グランドランを攻撃表示で召喚!そしてレベル4モンスターの召喚に成功した事で手札からカゲトカゲを特殊召喚!レベル4のグランドランとカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ズババジェネラル!!」

アレン「ズババジェネラルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い戦士族モンスターを装備!装備したモンスターはギラギランサー!その攻撃力は2200!よってズババジェネラルの攻撃力は4200だ!」

シンジ「やられたらやり返すってか」

アレン「当然だぜ!バトル!」

シンジ「それを待ってた!罠発動!『パワー・フレーム』自分フィールドのモンスターがそのモンスターより攻撃力の高いモンスターの攻撃対象にされた時に発動!その攻撃を無効にし自分フィールドの攻撃対象にされたモンスターはその相手モンスターの攻撃力アップする!」

アレン「ターンエンド…これで手札は0枚だ。頼むぜタスケナイト」

シンジ「俺のターン!装備魔法『ジャンク・アタック』を装備!」

アレン「来るぜ…きっと奴は」

シンジ「へっへっへ」

アレン「何なんだ一体」

シンジ「バトル!セブン・ソード・ウォリアーでズババジェネラルを攻撃!」

アレン「ううっ!」3200→1000

シンジ「ジャンク・アタックの効果を発動!破壊したモンスターの元々の攻撃力分もダメージを与える!」

アレン「なっ…」1000→0

シンジ「やった!」

アレン「ふぅ…」

シンジ「これで準決勝確定だぜ!」

デニス「おーい!」

アレン「よッ!」

デニス「アキラくんだっけ」

アレン「アレンだよ!BB生きてるか?」

デニス「みんな元気だよ!」

シンジ「なあ!えっらい美人が居たろ?あれは誰よ」

デニス「え?担任の先生だけど」

シンジ「はあ?ふざけんな!何だそれ…おい!」

アレン「先生は!亮の先公は居ねえのか?」

デニス「あの人は旅に出ちゃったよ!」

アレン「何だ旅か」

シンジ「じゃ帰るとするか」

アレン「お前も来いよ!暇してんだろ?」

デニス「暇じゃないよ!」

アレン「だってさ」

シンジ「残りは遊矢と黒咲かユーゴか…なあジャック」

遊矢「…」

権現坂「遊矢よ」

遊矢「どうした?」

権現坂「いいや…悩み事など今は考えるな」

遊矢「勿論…わかってるさ」

ユート「むっ!」

遊矢「あいつか」

「…」

ユート「こっちを見ている」

遊矢「ああ…始めるぞ権現坂!」

遊矢・権現坂「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ロジェ「どうです?彼らは」

ディヴァイン「使えないな」

ロジェ「使えないですか?」

ディヴァイン「そうだ…ジャック・アトラスを始末するには足りない…」

ロジェ「…」

ディヴァイン「私しか居ないだろ…あいつに敗北し顔に一生傷を負わせれ…そしてキングの座から降ろされた私しか」

ロジェ「…」

ジャック「クリムゾン・ブレーダーでダイレクトアタック!」

ディヴァイン「ぎゃあああああああああああああ!!!」

ロジェ「そんな犯罪者に身を落とした男を私は出したのです。いいでしょう…あなたも行きなさい」

ディヴァイン「2人纏めて私が葬ってやろう」

ロジェ「お行きなさい…新興宗教アルカディアムーブメント元総帥」

遊矢「俺のターン!スケール2のEMチアモールとスケール8のEMカードガンナーでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMゴールド・ファング!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとEMゴールド・ファングを融合!融合召喚!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!自分の墓地に魔法または罠が存在しない事で手札の超重武者ビッグワラ-Gを特殊召喚!このモンスターはアドバンス召喚時にリリースする際に2体分として扱う!ビッグワラ-Gをリリースし超重武者ビッグベン-Kをアドバンス召喚!!」

権現坂「バトル!超重武者ビッグベン-Kでビーストアイズを攻撃!」

遊矢「やるな権現坂!」4000→3500

権現坂「ターンエンド!」

遊矢「俺の…」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオ

ディヴァイン「私のターン!」

ユート「誰だこいつは!?」

ジャック「ディヴァイン…セルゲイに続き奴まで出したのか」

ディヴァイン「私の名はディヴァイン!四年前までキングだった男だ!クレボンスを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!前のキングだってさ」

権現坂「…」

ディヴァイン「…私の顔が気になるか」

権現坂「いいや」

ディヴァイン「ジャック・アトラス!貴様のような小僧っ子に敗れ顔に一生傷を負わされた私の恨みを晴らす!」

ジャック「俺が奪わずとも貴様は破滅していただろ。集まった信者を虫ケラのように扱った虫ケラ以下の分際だ」

ガタッ

遊矢「エクストラデッキから蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!権現坂!」

権現坂「うむ!」

遊矢「こいつを追い出そう」

権現坂「言われるまでもない!」

ディヴァイン「罠発動!『パスト・イメージ』自分フィールド上にサイキック族が存在する場合、相手フィールドのモンスター1体を選択し発動!そのモンスターを次の相手スタンバイフェイズ時まで除外する!そのドラゴンを除外だ!」

遊矢「ターンエンド!」

権現坂「俺のターン!おい!」

ディヴァイン「ん?」

権現坂「目的は何だ!」

ディヴァイン「復讐だよ…ジャックへの」

権現坂「何が復讐だ!許さん!遊矢!これが俺の新たな境地…!超重武者ホラガ-Eを攻撃表示で召喚!レベル8の超重武者ビッグベン-Kにレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!荒ぶる神よ、咆哮と共に戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル10!超重荒神スサノ-O!!」

権現坂「不埒な奴を叩っ斬れ!!」

ディヴァイン「クレボンスの効果を発動!ライフを800払い相手モンスターの効果を無効にする!」4000→3200

権現坂「ターンエンド!」

ディヴァイン「私のターン!魔法『緊急テレポート』を発動!手札またはデッキからレベル3以下のサイキック族モンスターを特殊召喚する!私はデッキからレベル3のメンタルプロテクターを特殊召喚!そして2体目のメンタルプロテクターを攻撃表示で召喚!」

ディヴァイン「レベル3のメンタルプロテクター2体にレベル2のクレボンスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!魔王龍ベエルゼ!!」

ディヴァンイン「魔王龍ベエルゼで超重荒神スサノ-Oを攻撃!!」

権現坂「何をする気だ」

ディヴァイン「効果を発動!このモンスターは戦闘または相手の効果では破壊されない!」3200→2400

ディヴァイン「だが代わりに受けたダメージの数値分アップする!攻撃力3000から受けたダメージは800!よって攻撃力3800!!」

遊矢「次は俺達だ」

ユート「ああ」

ディヴァイン「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!戻って来い、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ユート「厄介なモンスターだな」

遊矢「破壊が無理なら除外…でも」

ユート「除外を可能にするカードは手札に無い…そしてもう一つは」

遊矢「一撃で倒す…!」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを守備表示にしカードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!ターンエンド!」

ディヴァイン「私のターン!」

ディヴァイン「このままではダメージが受けないじゃないか…でも簡単には行かない!罠発動!『サイコ・トリガー』墓地のサイキック族を2体除外しデッキから2枚ドロー!さらに永続罠『ブレインハザード』を発動!除外されたクレボンスを特殊召喚!」

ディヴァイン「魔法『スター・チェンジャー』を発動!魔王龍ベエルゼのレベルを一つ下げ、そしてカバリストを攻撃表示で召喚!レベル7の魔王龍ベエルゼとレベル1のカバリストにレベル1のクレボンスをチューニング!シンクロ召喚!君臨せよ!レベル10!魔王超龍ベエルゼウス!!」

ディヴァイン「効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にし自身のライフを回復!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの攻撃力を0にしライフを回復!」2400→4900

ディヴァイン「さてと…お前!さっきから嫌な眼をしているな…破壊せよ!ベエルゼウス!!」

権現坂「くっ…」4000→3900

ディヴァイン「ははっ!だが与えるダメージは半分になる…だが十分!そうだろ…このデュエルを何処かで」

キキッ

ジャック「俺ならここだ!」

ディヴァイン「久しぶりだなジャック」

ジャック「S級犯罪者の貴様が…」

権現坂「S級だと?」

ジャック「この男は宗教団体の総帥だった…そして!信者を自らの人体実験として扱っていた!」

ディヴァイン「人聞きの悪い事を言うなよジャック…私は眠っている力を与えようとしていたのだよ!」

ジャック「貴様は子供さえも殺した…あの時に殺しておくべきだった」

ディヴァイン「その代わりに私に一生傷を与えた!絶対に許せん!!」

遊矢「許せないのは俺の方だ…」

ディヴァイン「は?」

遊矢「ケリを付ける!こいつとのデュエルに!!」

ユート「ああ…こいつは長生きしてはダメな人間のようだ…俺達が」

「心が躍るなユート」

ユート「何だ今の声は…」

ディヴァイン「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!権現坂…借りるぞ!EMソードフィッシュを攻撃表示で召喚!そして魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、超重荒神スサノ-O!!」

遊矢「そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの表式を攻撃表示に変更!さらにペンデュラム召喚!手札からレベル3!EMディスカバー・ヒッポ!そしてエクストラデッキからEMゴールド・ファング!EMガード・ガンナーのペンデュラム効果を発動!自分フィールドの表側守備表示モンスター1体を対象に発動!そのモンスターの守備力は自分フィールドの守備表示モンスターの合計の数値になる!」

ディヴァイン「なっ…」

遊矢「さらにソードフィッシュの効果で召喚と特殊召喚さらにペンデュラム召喚で合計1800ポイントダウンだ!」

ディヴァイン「な、何だと」

遊矢「バトルだ!」

ジャック「どうやら貴様は監獄よりも地獄の方が相応しいようだな」

ディヴァイン「ロジェ!話が違うぞ…聞いているのか!?」

ロジェ「所詮は外道…頼りになりませんね」

コトッ

ディヴァイン「ぎゃあああああああああああああああああああ」

ユート「…」

遊矢「ジャック!」

ジャック「さあ始めろ」

権現坂「わざわざ降りてきたのか?申し訳ないな」

ジャック「そうではない」

遊矢「照れてるな」

権現坂「顔に出やすいタイプのようだ」

ジャック「さっさと始めんか!」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

遊矢「じゃあ仕切り直しだな」

権現坂「うむ!」

ユート「…」

ロジェ「あなたの駒は榊遊矢と黒咲隼、コモンズはユーゴとシンジ・ウェーバー」

赤馬「…」

ロジェ「榊遊矢は素晴らしい…私の放った駒を2人も撃破するとは」

赤馬「逃げるな」

ロジェ「御安心をあなたとの約束は守りますよ。ねえキング」

ジャック「犯罪者を二人まで野に放つとは狂っているのか貴様は」

ロジェ「いいえ、長官としての権限です」

ジャック「で?貴様は」

赤馬「こいつを倒す為に見張っている」

ロジェ「良いじゃありませんか?あなたもあなたで旧友が迫っているのですよ」

ジャック「…」

ロジェ「あなた方も注意すべきですよ」

赤馬「注意だと」

ジャック「こいつの言葉に聞く耳を持つ必要はない」

ロジェ「太古のデュエリストが現代に蘇ったようです…あなたたち2人にも関係のあるね」

赤馬「…」

ジャック「…」

ロジェ「さあ始まりますよ準決勝が!」

赤馬「…」

ロジェ「勝つのは赤馬零児の黒咲隼か」

ジャック「…」

ロジェ「またはジャック・アトラスのユーゴか」

黒咲・ユーゴ「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ユーゴ「俺からだ!SR OMKガムを攻撃表示で召喚!そして魔法『スピードリフト』を発動!自分フィールドのモンスターがチューナー1体だった場合に発動!デッキからレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!デッキからSRシェイブー・メランを特殊召喚!」

ユーゴ「レベル4のSRシェイブー・メランにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRマッハゴー・イータ!!OMKガムの効果を発動!ドロー!SR電々大公!電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し手札または墓地のチューナーモンスターを特殊召喚する!SROMKガムを特殊召喚!」

ユーゴ「HSRマッハゴー・イータを効果を発動!このモンスターをリリースし自分フィールドのモンスターのレベルを全て上げる!」

黒咲「チューナーだけ残してリリースだと」

ユーゴ「そして墓地のマッハゴー・イータは自分フィールドのモンスターがスピードロイドチューナーモンスターのみだった場合、墓地から特殊召喚できる!レベル5のHSRマッハゴー・イータにレベル2のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!OMKガムの効果を再び発動!ドロー!SR三つ目のダイス!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを1枚墓地へ送る!そして墓地へ送ったRR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!このモンスターを除外しデッキからRRカードを1枚手札に加える!ミミクリー・レイニアスの効果で手札に加えたファジー・レイニアスを特殊召喚!」

黒咲「レベル4のトリビュート・レイニアスとミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!フォース・ストリンクスの効果でデッキからRRモンスターを手札に加える!」

黒咲「RUM-スキップ・フォースを発動!自分フィールドのRRエクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターよりランクの二つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

黒咲「このモンスターが相手フィールドの特殊召喚したモンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ開始時まで攻撃力と守備力を0にする!」

ユーゴ「!」

黒咲「散るがいいユーゴ!バトルだ!!」

ユーゴ「罠発動!『リサイコロ』墓地のスピードロイドチューナーモンスターを効果を無効にし特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!そしてサイコロを振り出た目の数字がそのモンスターのレベルとなる!頼むぜサイコロ…!」

黒咲「…」

ユーゴ「1!」

黒咲「だが俺の攻撃は防げまい!」

ユーゴ「それを防ぐ!罠発動!『緊急同調』バトルフェイズ中にシンクロモンスターをシンクロ召喚する!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

黒咲「そう来たか…」

ユーゴ「何だかんだ言って黒咲の戦い方は何度も見たからな!返り討ちにしてやれ!!」

黒咲「!」4000→3000

ユーゴ「そして終わるわけがねえ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

黒咲「速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク12!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン!!」

ユーゴ「…」

クロウ「ランク12!?あの鳥頭!手抜きしやがったんだな!!」

シンジ「いいじゃねえか別によ」

黒咲「じゃあなユーゴ」

ユーゴ「墓地の三つ目のダイスの効果を発動!このモンスターを除外する事で相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする!」

黒咲「ファイナル・フォートレス・ファルコンは相手の効果を受けない」

ユーゴ「うああああああああああああああああ」4000→3200

黒咲「そして相手モンスターを戦闘破壊した時、墓地のRRエクシーズモンスターを除外し続けて攻撃が可能!この効果は2回まで発動できる!バトル!」

ユーゴ「相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札のSRメンコートを特殊召喚する事で相手フィールドのモンスター全てを守備表示にする!」

黒咲「言っただろ?効果は」

ユーゴ「指定してねえ!」

黒咲「何?」

ユーゴ「俺は全てだって言ったぜ!全体効果だけは通用するんだ!」

黒咲「…ターンエンド」

ユーゴ「倒すにはあいつの攻撃力を上回るしかねえ…SRメンコートを守備表示にしSRダブルヨーヨーを攻撃表示で召喚!ダブルヨーヨーが召喚に成功した時、墓地のレベル3以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR OMKガムを守備表示で特殊召喚!ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!ファイナル・フォートレス・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い除外されているRRモンスターを全て墓地へ戻す!バトル!ダブルヨーヨーを攻撃!」

ユーゴ「!!!」3200→800

黒咲「相手モンスターの戦闘破壊に成功!そしてフォース・ストリンクスを除外し2度目の攻撃!」

黒咲「さらにレヴォリューション・ファルコンを除外し3度目の攻撃!」

黒咲「ターンエンド…終わりだな」

ユーゴ「終わらねえ…俺は…必ず!ジャックとデュエルする!俺のターン!!」

黒咲「ならば奇跡とやらを巻き起こしてみろ!」

ユーゴ「エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、手札のSRビードロ・ドクロは特殊召喚する事ができる!ターンエンド!」

黒咲「諦めるのか」

ユーゴ「これが必勝法だぜ!」

黒咲「ならば潔く敗北するがいい!!バトルだ!!!」

ユーゴ「ジャックは大柄で喧嘩も強かった…シンジも腕っ節も強えし変に頭が切れるとこもあった…」

黒咲「…勝ったな」

ユーゴ「ビードロ・ドクロの効果を発動!このカードの戦闘で発生するダメージは代わりに相手が受ける!!」

黒咲「…まさか」3000→0

ユーゴ「カウンターパンチ!」

黒咲「それが何だ」

ユーゴ「俺やクロウは小せえからな喧嘩する時は相手の力を利用するってわけだ」

黒咲「…お前もお前で修羅場をくぐって来たってわけか」

ユーゴ「まあな!」

黒咲「あれを見ろ」

ユーゴ「!」

黒咲「ここは融合次元だな。あそこに居る連中はアカデミアの攻撃により滅亡の危機に陥っていた。だが笑っているだろ」

ユーゴ「…」

黒咲「お前の…いやお前達のデュエルだ」

ユーゴ「あれか!あれがシンジの言ってた綺麗な女か!リンの次ぐらいだな!」

黒咲「俺の話を聞け」

ユーゴ「あ?だったらお前も俺と同じじゃねえの?だってデュエルって1人じゃできねえし」

黒咲「俺は泣かすのと怒らせるのは得意だが笑顔は管轄外だ」

ユーゴ「何が管轄外だよ!おーいデニス!その人の連絡先教えろよ!」

デニス「シンクロ次元はスケベばっかだな…」

シンジ「よーし!ユーゴに続いて俺も暴れてやるよ!」

遊矢「俺だって負けない!ジャックを倒す…それに」

ユート「赤馬の本来の目的を果たす為に…はっ!」

シンジ「おっ始めようぜ!ライディングデュエル!」

ユート「遊矢!何かが」

遊矢「アクセラレーション!!」

ヒュンッ

遊矢「うっ!」

ブオオオオオオオオオオオオ

シンジ「速えな!素人じゃねえぞ、俺のターン!魔法『ワン・フォー・ワン』を発動!手札モンスターを1体墓地へ送り手札またはデッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する!ロードランナーを特殊召喚!さらに自分メインフェイズに墓地のボルトヘッジホッグは特殊召喚できる!そしてドリル・シンクロンを攻撃表示で召喚!」

シンジ「レベル1のロードランナーとレベル2のボルトヘッジホッグにレベル3のドリル・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!砕け!レベル6!ドリル・ウォリアー!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「今度は何だ…また」

遊矢「…俺は…スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!」

ユート「お前は…誰だ?まさか声の主か…ディヴァインという男の時に俺に囁いた!」

遊矢「レベル2!EMソード・フィッシュ!同じくレベル2!EMヒックリカエル!さらにレベル2!EMチアモール!」

ユート「聞いているのか!お前は誰だ!?」

遊矢「俺か?俺は…まあ楽しもうぜ、ユート!レベル2のEMソードフィッシュとEMヒックリカエルとEMチアモールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2!漆黒の闇からの使者!ブラック・ミスト!!」

遊矢「ブラック・ミストの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップ!」

ユート「この効果は…」

遊矢「驚くなよ…こいつはお前なんだぜユート?」

ユート「俺はお前を知らない…」

遊矢「じゃあ黙ってみてろよ…バトルだ!」

シンジ「!」4000→3900

シンジ「罠発動!『奇跡の残照』このターン戦闘で破壊されたモンスターを墓地から守備表示で特殊召喚する!」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「…」

遊矢「運命ってのはパズルゲームみたいだよなユート…そう思うだろ?」

ユート「何が言いたい」

遊矢「かつて敵対した俺達とこいつらがコンビ組んでるんだからな」

ユート「敵対していただと?誰と誰が」

遊矢「話の流れでわかるだろ?」

シンジ「俺のターン!ドリル・ウォリアーは攻撃力を半分にする事で相手に直接攻撃への直接攻撃が可能!」

遊矢「おおっと!やるなぁ!」4000→2800

シンジ「性格変わったんじゃねえか?季節の変わり目ってか?カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!さあ…次は何をしてやろうかな…オーバーレイ・ユニットを一つ使い!攻撃力をさらに」

ユート「ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

遊矢「おい!」

ユート「オッドアイズ・ファントム・ドラゴンでドリル・ウォリアーを攻撃!」

シンジ「罠発動!『シンクロン・リフレクト』自分フィールドのシンクロモンスターが攻撃対象になった時、その攻撃を行った相手モンスターを破壊する!」

ユート「!?」

遊矢「お前は引っ込んでろよユート!オーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を半分にする!さらに1200アップしブラック・ミストの攻撃力は2500!!」

シンジ「またかよ」

遊矢「バトル!」

シンジ「くっ!」3900→2700

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

シンジ「俺のターン!」

シンジ「チェンジ・シンクロンを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「目を覚ませ遊矢!そんな奴に飲まれるな!」

遊矢「バトル!そのモンスターを破壊だ!」

シンジ「罠発動!『ロスト・スター・ディセント』墓地のシンクロモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの守備力を0にしレベルを一つ下げて守備表示で特殊召喚する!ドリル・ウォリアーを特殊召喚!さらに罠発動!『緊急同調』レベル5のドリル・ウォリアーにレベル1のチェンジ・シンクロンでチューニング!シンクロ召喚!レベル6!マイティ・ウォリアー!!」

シンジ「そしてチェンジ・シンクロンがシンクロモンスターの素材になった時、相手モンスターの表示形式を守備表示に変更!」

遊矢「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!」

ユート「遊矢!」

遊矢「うるさいんだよお前は…少しは静かに」

ユート「だったら消えろ…今この場から」

遊矢「怒るなって」

シンジ「マイティ・ウォリアーでブラック・ミストを攻撃!」

遊矢「しまっ…」

シンジ「そしてマイティ・ウォリアーは相手モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

遊矢「…」2800→1600

シンジ「ターンエンド」

遊矢「あーあお前のせいで死んだぞ?ったくよ…つまらないっての」

ユート「…」

遊矢「こいつの身体は返すよユート」

ユート「…お前は誰なんだ」

遊矢「またその質問か?どうもお前とは相性が悪いんだよな…あまり俺の心を滾らせるなよユート…」

ユート「…」

遊矢「はっ!」

ユート「気がついたか」

遊矢「俺は…て言うかライフが1600!?どうなってんだ!」

ユート「事情は後から話す!今はデュエルだ!」

遊矢「ああ…俺のターン!」

遊矢「調律の魔術師…そしてエクストラデッキにはエクシーズ次元の時に出現したオッドアイズ・ファントム・ドラゴン」

ユート「ファントムの攻撃でマイティ・ウォリアーを戦闘破壊すればラ300のダメージを与え、さらに効果によりペンデュラムゾーンにオッドアイズモンスターが存在する事で2400のダメージを与える」

遊矢「ちょうどシンジのライフを0にできる」

ユート「どうする遊矢…元々調律は彼らのモンスターだった」

遊矢「そう…ダーク・リベリオンも融合も元々はユートと柚子のだ」

ユート「…」

遊矢「だから俺は借りた仲間でシンジと戦う!仲間から借りたカードで俺はやる!調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」1600→1200

シンジ「調律!久しぶりだな、おい!」2700→3100

遊矢「そしてペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ファントム・ドラゴンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

シンジ「へえ…これがお前のシンクロモンスターか?イカしてるじゃねえか!」

遊矢「バトル!覚醒の魔導剣士でマイティ・ウォリアーを攻撃!」

ユート「永続罠発動!『幻影剣』対象のモンスターの攻撃力は800ポイントアップ!」

遊矢「行けええええええええええええええ」

シンジ「!?」3100→2000

遊矢「そして覚醒の魔導剣士が相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

シンジ「…」2000→0

キキッ

遊矢「はぁはぁ…」

ユーゴ「調律を遊矢に?」

シンジ「正式に譲渡するってな!」

クロウ「意味知ってんのか?」

シンジ「ギリギリな」

リン「いいの?あれは」

シンジ「あいつは俺やジャック…ユーゴより調律に愛されてると思うぜ」

クロウ「何かお前…初代っぽくなったな」

ユーゴ「俄然楽しくなって来たぜ!」

シンジ「…」

ユーゴ「遊矢とユート!俺は1度負けてんだ!必ず勝つ!」

227「負けたら逮捕だ!」

ムクロ「解散しろ解散!」

ユーゴ「一回戦負けコンビは黙ってろ!」

ムクロ「そ、それを言っちゃあお終いよ!」

227「こっちはお前達に出会ってから負け続きなんだぞ!」

クロウ「いいじゃねえか別に」

227「減給だぞ!負けるたびに…こっちはデュエルチェイサーで飯を食ってるんだ!」

シンジ「っつうかユートって誰よ」

リン「見えないの!?」

シンジ「心霊かよ…怖えな」

リン「私とユーゴだけ?」

クロウ「そうなんじゃねえか?」

リン「えぇ…ちょっと怖いかも」

ユーゴ「決着をつけようぜ遊矢!ユート!」

遊矢「そんなが俺に…」

ユート「骸骨騎士と謎のデュエリスト…そして奴…どうやらプロフェッサー以上の脅威が居るようだ」

黒咲「謎のデュエリストか」

遊矢「ああ…見えるの」

黒咲「声が聞こえた」

遊矢「黒咲と何か関係あるの?」

黒咲「俺の五体に流れる血が騒ぐ」

遊矢「…」

黒咲「黒咲家のオカルト的な風習、赤馬零王の時を飛ばす効果、赤馬のペンデュラムを操る力」

遊矢「ああ」

黒咲「どうやら苗字に色が付く一族が鍵になっているのかもな」

遊矢「じゃあ素良も」

素良「特に無い…事も無いかな」

遊矢「素良にも何か」

素良「僕の一族が居なければ融合次元はきっと平凡な次元だったと思う」

ユーリ「あの」

素良「ん?」

ユーリ「君は僕を知っているようですが…」

素良「友達だったんだ僕と君は」

遊矢「…」

ユート「時間だ遊矢」

遊矢「行ってくる!」

黒咲「やって来い」

ユーリ「…」

遊矢「ん?」

ユーゴ「おっ」

遊矢「前より強くなってるぞ俺達は」

ユーゴ「俺もだぜ!」

シンジ「頑張って来いよ!」

クロウ「負けんじゃねえぞユーゴ!」

ユーリ「…」

沢渡「あれ見えるんだろ?あれ」

ユーリ「彼の横に浮いている」

沢渡「何っつうか…なあ黒咲」

黒咲「お前がこうなった元凶だ。さっさと記憶を戻せ…俺が貴様に引導を渡す」

素良「や、やめてよ!」

シンジ「やったじゃねえかユーリ」

ユーリ「え?」

クロウ「お前にも知り合いが居る事だぜ!記憶はねえけどな」

リン「こんなガサツな3人組より随分マシよ?」

ユーリ「彼は一体」

権現坂「榊遊矢…そして俺は見えぬがユート」

沢渡「コンビっていうんだろな?俺も見えねえけど」

素良「けどエクシーズ次元に行けば会えるんでしょ?」

ユーリ「遊矢とユート」

遊矢「このデュエルに勝ってばジャックを」

ユート「そしてジャン・ミシェル・ロジェを」

ユーゴ「待ってろよジャック!!」

遊矢・ユーゴ「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ユーゴ「やっぱシンクロ次元人の方が何とかの長ってのがあるな!俺のターン!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!そして召喚に成功した事で手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!スケール3のEMシール・イールとスケール5のEMチェーンジラフでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!手札からレベル4のEMユニとEMアメンボートを召喚!」

ユート「レベル4のEMウィップ・バイパーとEMアメンボートでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップ!これで攻撃力は3500!」

ユート「先ずは俺達からの攻撃だ!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

ユーゴ「罠発動!『くず鉄のかかし』相手モンスター1体の攻撃を無効にする!その後このカードはセットできる!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!墓地のSRバンブー・ホースの効果を発動!バンブー・ホースを除外しデッキからスピードロイドモンスターを墓地へ送る!そして墓地へ送ったSR電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し手札または墓地からスピードロイドチューナーモンスターを特殊召喚する!SR赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「レベル5のHSRチャンバライダーにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!バトルだ!魔剣ダーマでダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!」

ユート「何をする気だ」

ユーゴ「速攻魔法『リミッター解除』を発動!魔剣ダーマの攻撃力を倍にする!攻撃力4400だ!」

遊矢「!」4000→3100

ユーゴ「よし!」

遊矢「EMチェーンジラフのペンデュラム効果を発動!チェーンジラフを破壊し、このターン戦闘で破壊されたモンスターを特殊召喚する!蘇れ、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユーゴ「リミッター解除の効果でエンドフェイズ時に破壊される…カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!俺はスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールを再構築!ペンデュラム召喚!レベル7!EMスライハンド・マジシャン!そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!レベル7のEMスライハンド・マジシャンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

ユート「ダーク・リベリオン!ユーゴを粉砕せよ!!」

ユーゴ「手札からSRメンコートを特殊召喚し相手フィールドのモンスター全てを守備表示にする!」

遊矢「ターンエンド」

ユーゴ「相変わらず何でもやる奴だな遊矢」

遊矢「あの頃より少し違うけどな!」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のスピードロイドモンスター1体を特殊召喚する!墓地の赤目のダイスを特殊召喚!赤目のダイスが召喚または特殊召喚に成功した事でこのモンスター以外のスピードロイドモンスターのレベルを1から6に変更!メンコートのレベルを6に変更!レベル6のSRメンコートにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「そしてSRオハジキッドを攻撃表示で召喚!オハジキッドの効果を発動!自分または相手墓地のチューナーモンスター1体を特殊召喚する!SR赤目のダイスを特殊召喚!レベル3のSRオハジキッドにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル4!HSR快刀乱破ズール!!」

ユーゴ「バトルだ!快刀乱破ズールは特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うバトルフェイズ時に発動!その攻撃を倍にする!」

遊矢「狙いは覚醒の魔導剣士か…EMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする!」

ユーゴ「うっ…」4000→2800

遊矢「覚醒の魔導剣士の効果を発動!このモンスターが相手モンスターを戦闘破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度このモンスター以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動した時に発動!そのモンスターを破壊しターン終了時まで破壊した相手モンスターの攻撃力分の攻撃力をアップ!…悪りいな調律…けど餞だと思って受け取ってくれや!バトルだ!」

遊矢「墓地のEMユニの効果を発動!このモンスターと他のEMモンスターを除外する事で、このターン相手モンスターの攻撃を無効にする!」

ユーゴ「ターンエンド!そしてズールが墓地へ送られた事で墓地のスピードロイドモンスターを手札に加える」

遊矢「俺のターン!ユート!」

ユート「RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユーゴ「罠発動!『リサイコロ』墓地のスピードロイドチューナーモンスターを特殊召喚しサイコロを振る!SR赤目のダイスを特殊召喚!出た目の数値がレベルとなる!さあ…」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーゴ「1!さらにリサイコロを除外する事でフィールドのモンスターとスピードロイドチューナーモンスターで風属性シンクロモンスターをシンクロ召喚できる!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

遊矢「あいつは沢渡を倒した…厄介な効果だぞ。でもシール・イールの効果またはエクストラデッキからEMチェーンジラフをペンデュラム召喚すれば」

ユート「あいつとの決着は俺につけさせてくれ」

遊矢「ユート…お前」

ユート「もしかしたら負けて君がジャックとデュエルできない可能性もある…だが」

遊矢「…いいよ」

ユート「本当か?」

遊矢「俺はジャックに勝ちたいだけだからな。ユーゴとシンジ、クロウやリンの兄弟分だったら後で時間と場所を決めてでもできる…早い話がデュエルしたいだけなんだから」

ユート「すまないな遊矢」

遊矢「遠慮するなよ。スタンダードで勝鬨に勝てて和解したのもエクシーズ次元でスフィア・フィールド砲を食い止められたのもシンクロ次元で骸骨騎士をディヴァインそれにシンジに勝てたのもユートのお陰なんだぞ?」

ユート「俺は次元を超え…多くの友人に巡り会えた」

ユーゴ「それは俺も同じだっつうの!」

ユート「そして俺もお前も負けず嫌いだろうな」

ユーゴ「てめえとの相性は最悪なんだろうけどよ…どうも他人って感じがしねえ」

ユート「俺もだ。兄弟で例えるなら俺が兄だが」

ユーゴ「俺だろ!」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ユート「この先はガンマンの早撃ち対決だ」

ユーゴ「どっちかが先に効果を発動し力で相手を叩き潰す…シンプルに原始的にな」

ユート「俺はペンデュラム効果を発動しない」

ユーゴ「俺もくず鉄は発動しねえ」

ユート「決着の時だ」

ユーゴ「ああ…ケリをつけようぜユート」

ユート「…」

ユーゴ「…」

ドドドドドドドドドドドド

遊矢「揺れているのか?」

ユート「待て…これは揺れているんじゃない…回っているんだ俺達が…いや!四つの次元が回転している」

ユーゴ「な、何だって!?」

遊矢「どうして回転してるんだ…まさかこれって」

ユーゴ「分かるように説明しろよ!」

ユート「ディメンションハイウェイ…四つの次元の首都を繋ぎ…それに見ろ!時計が激しく回っている!」

赤馬「何をやった!」

ロジェ「ここから先は新世界の幕開けなのですよ」

ジャック「新世界だと?」

ロジェ「キング!あなたの父上はかつてモーメントと呼ばれる装置を発明した…違いますか?」

ジャック「!」

ロジェ「回転!それは凡ゆる物質にとって無くてはならぬ存在!人間も動物も地球も…そして時間と空間も回転によって保っている!」

ジャック「俺の親父は死んだ…そこまで知っているのなら知っているのだろう!俺の出生の事も!」

ロジェ「あなたの父上と母上は殺害されました…あなたが赤ん坊の頃だったらしいですね?ジャック・アトラスとは偽名」

赤馬「…」

ロジェ「本名ジャック・ホワイト!このシンクロ次元を影で支配するホワイト一族の末裔!!祖父タキは息子夫婦の殺害を命じあなたは生かされた!父と母の雄大なる愛情によってね」

ジャック「…」

ロジェ「四つの次元は回転し続ける…そして到達する!新たな世界に…デュエルが平等となる世界へ!」

赤馬「故にハイウェイを繋げDホイーラー達のライディングデュエルを利用したわけか…術式の如く!時を加速させ世界を一巡する事により新たな世界へ到達させる為に!」

ロジェ「素晴らしい…」

赤馬「回転…確かにお前の言う通りだ。ならば逆回転!同じ原理を用いて逆回転を行えば加速した時は再び戻る!」

ロジェ「それはやって見なければわからない」

ジャック「それは俺が食い止める…親父の発明を悪用されてたまるか!」

赤馬「頼んだぞジャック…だがモーメントの回転を食い止めるには敵が多すぎる」

ザッザッザッ

ジャック「セキュリティ…ロジェ!こいつらが束になろうとも」

ロジェ「いいえ…私ではありませんよ。融合次元からの客人ですか…相変わらず虫がお好きのようで」

ドクトル「悪いが君の兵隊達は虫に支配されてるよ。遅すぎたね気がつくのが」

ロジェ「いいえ野望成就には壁が存在するものです…あなたは厄介な上に反吐が出る」

ロジェ「この次元には今、戦場になろうとしている」

赤馬「戦場だと?」

ロジェ「セルゲイ…あれも蘇ったようです。そしてエクシーズ次元からやって来た太古のデュエル戦士、ドクトル率いる軍勢、赤馬零児とジャック・アトラス一派の連合軍…それに私」

ジャック「俺の邪魔をするな!」

赤馬「何故わかる?この隔離された場所で」

ロジェ「私は神に愛されているのですよ零児くん」

赤馬「月影!予定変更だ…遊矢と黒咲達に伝えるんだ」

月影「御意」

赤馬「そして日影!君はジャックと共に道を開け!」

日影「はっ!行くでござる」

ジャック「死ぬな赤馬零児」

赤馬「君もだ。父親に愛された男を死なすわけには行かない」

ロジェ「…」

赤馬「お前はどうする」

ロジェ「約束したでしょう?デュエルすると」

赤馬「…」

ロジェ「始めましょう零児くん」

赤馬「ああ」

赤馬・ロジェ「デュエル!!」

ロジェ「この四つ巴の戦争を勝ち抜くのは私だ!」

赤馬「否!我々だ!」

ロジェ「何故、プロフェッサーが私を恐れたのか教えてあげましょう」

赤馬「何だこの光は…」

ユーゴ「何かすっげえ事になってるぜ?またハゲか!?」

遊矢「あいつなら消滅した筈…じゃあ生き残りのロジェ」

スタッ

ユート「!」

「ザーク…お前は面倒な奴と統合してしまったようだな」

遊矢「この前の」

「榊遊矢とか言ったな…お前に恨みはない。だが貴様の中に居る男は始末せねばならぬ」

ユート「俺の事か!?」

「お前の事だ」

遊矢「させない!」

「俺も3度も戦う気はない…今度こそ始末する!この現代で…大昔の決着をつける!デュエルだ!!」

遊矢「先ずは俺からだ!EMフレンドンキーを攻撃表示で召喚!フレンドンキーが召喚に成功した時、手札または墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚する!俺は手札からEMプラスタートルを特殊召喚!プラスタートルの効果でフレンドンキーのレベルを3から4に変更!」

ユート「レベル4のEMフレンドンキーとEMプラスタートルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からフォトン・スラッシャーを特殊召喚!そしてフォトン・クラッシャーを通常召喚!」

ユート「レベル4が2体…来るぞ、遊矢!」

遊矢「ああ!」

「攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースする事で手札から」

ユート「!」

遊矢「!」

「銀河眼の光子竜を特殊召喚!!!」

ユート「ギャラクシーアイズ…知っている…エクシーズ召喚の始祖…カイト!」

カイト「狩らせてもらうぞ、その魂ごと!」

遊矢「エクシーズ召喚の始祖だって!?」

カイト「…」

ユート「俺達の世界で伝えられている伝説だ。勇者ゼアルが生誕する遥か以前の」

カイト「数十億年前…四つの世界は一つだった」

ユーゴ「何だそりゃ?」

カイト「お前達3人がエースとして操るドラゴンは元は俺のライバルの仲間だった」

ユーゴ「返せっていうのか!絶対にやんねえからな」

カイト「そんな事はどうでもいい。運命がお前達を選んだのだろう…だが貴様だ」

ユート「俺か」

カイト「貴様は何を宿している…答えろ」

ユート「俺に言われても困る」

カイト「ならばデュエルで勝ち聞き出すまで…銀河眼の光子竜!ダーク・リベリオンを粉砕せよ!」

遊矢「だったら!」

カイト「この瞬間、銀河眼の光子竜の効果を発動!このモンスターと相手フィールドモンスター1体をエンドフェイズ時まで除外する!」

ユート「除外?」

カイト「自分フィールドの銀河眼の光子竜が除外された時、手札からディメンション・ワンダラーを墓地へ送り相手に3000のダメージを与える!」

遊矢「3000だと!?」4000→1000

カイト「悪く思うなよザーク…今度こそは世界の平穏を守る」

ドンッッ

カイト「そして銀河眼の光子竜と共に除外したエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを吸収し帰還する!」

遊矢「このままじゃ」

ユート「奴は俺を殺る気だ…」

ユーゴ「遊矢!ユート!」

カイト「…」

カイト「…」

バッ

バッ

カイト「…お前達」

星読み「…」

時読み「…」

カイト「アストログラフとクロノグラフか…理解しろ。奴は…ユートの中に住み着いている奴は俺達の怨敵だ」

星読み「…」

時読み「…」

カイト「時間をくれだと?バカな…ユートが奴に打ち勝つというのか」

星読み「…」

時読み「…」

カイト「ザークとレイが俺に託したカード…ならば賭けてやるか」

シュッ

遊矢「こ、これは」

ユート「相克の魔術師と相生の魔術師?」

カイト「勝てぬと判断した時は俺が貴様の命を絶つ」

ユート「そんな権利はお前にない」

カイト「…」

遊矢「どういう事情なのかは知らないけど俺は…いや俺達を殺すってんなら俺は全力でお前を倒す!」

ユーゴ「俺もだこの野郎!」

カイト「…」

ユーゴ「待てこの野郎!」

遊矢「もういいって」

ユーゴ「ったくよ…ゾッとするパワーを感じたっつうの!」

ドドドドドドドドドドドド

遊矢「何か来るぞ」

ユーゴ「あの原始人が帰って来たのか!?」

ユート「いや古代の生まれだからと言って原始人では」

セルゲイ「見つけた…醜きデュエリストよ!」

ユーゴ「あの変態野郎…宣言通りに生き返りやがったぜ!ここからは俺が」

ジャック「否!俺が仕切る!」

ドンッッ

遊矢「ジャック!」

ジャック「お誂え向きの逆走コースだな!」

ユーゴ「逆走?」

ジャック「この四つの次元を巻き込む時の加速を俺が食い止める!これよりこのデュエルレーンを逆走しデュエルを行う!」

セルゲイ「…」

ジャック「どういう原理で生き返ったかは知らんが2度目の死を貴様に与えよう」

セルゲイ「原理?教えてやろう…このシンクロ次元には」

キキッ

クロウ「おいおいおーい!んな事はどうだっていいんだよ」

シンジ「青影からの伝言は聞いたぜ?俺らも手伝うっての」

遊矢「Dホイーラーだらけだ…いつの間に」

ジャック「手を出すな」

シンジ「この野郎は俺らの共通の敵じゃねえか」

クロウ「そんでDホイーラーの数が多ければ多いほど時の加速を戻せるかもってな!」

セルゲイ「ならば纏めて倒す!貴様も!貴様も!貴様も!」

シンジ・ジャック・クロウ・セルゲイ「ライディングデュエル!!!!アクセラレーション!!!!」

ユーゴ「あ、待て!」

遊矢「俺達も」

ユート「ああ」

ムクロ「野郎共!兎にも角にも突っ走るぞ!」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

リン「あんた大丈夫なの?足怪我してるけど」

沢渡「労われよ!」

227「何て態度の大きい奴なんだ」

シンジ「セルゲイ!てめえのライフは12000!俺らはフィールドと墓地共有で共に4000のライフだ!」

クロウ「そしてターンは交互に行い俺ら3人のターンが終わるまで攻撃はできねえ!先ずは先攻!」

シンジ「二代目チームサティスファクション総長!シンジ・ウェーバーから行くぜ!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のジャンク・フォアードを特殊召喚できる!さらに自分フィールドにジャンクモンスターが存在する事でジャンク・サーバントを特殊召喚!そしてロード・シンクロンを通常召喚!」

シンジ「ロード・シンクロンはロード・ウォリアー以外のシンクロ素材にする時、自身のレベルを二つ下げたレベルとして扱う!レベル3のジャンク・フォアードにレベル2となったロード・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!カタパルト・ウォリアー!!」

シンジ「カタパルト・ウォリアーの効果を発動!1ターンに1度ジャンクと名のつくモンスターをリリースする事で、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!ジャンク・サーバントの攻撃力は1500!1500のダメージだ!!」

セルゲイ「…」12000→10500

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!ターンエンド」

クロウ「二代目チームサティスファクション特攻隊長!不動九郎が張らせてもらうぜ!BF-蒼炎のシュラを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにBFモンスターが存在する事で手札からBF-疾風のゲイルを特殊召喚!漆黒の翼濡らし、そぼ降る雨に響け!雷鳴の一撃!シンクロ召喚!突き抜けろ!A BF-涙雨のチドリ!!」

クロウ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!ターンエンド」

ジャック「俺のターン!」

ユーゴ「俺も入れろっつうの!」

シンジ「ビシッと決めてやれ!ジャック!!」

ジャック「俺は…」

ジャック「俺は…聞けセルゲイ・ヴォルコフ!俺は…俺こそが二代目チームサティスファクション親衛隊長!ジャック・アトラス!!」

クロウ「何だいきなり」

ジャック「今だけだ!」

シンジ「へっへっへ」

ジャック「妙な笑いをするな!レッド・リゾネーターを攻撃表示で召喚!そしてリゾネーターモンスターの召喚に成功した事で手札からレッド・ウルフを特殊召喚!レベル6のレッド・ウルフにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「カードを2枚伏せてターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!全てが揃った!今この俺の手札は8枚!トップ・ランナーを攻撃表示で召喚!さらに魔法『磁力の召喚円LV2』を発動!手札からレベル2以下の機械族モンスターを特殊召喚する!チューニング・サポーターを手札から特殊召喚!そして魔法『機械複製術』を発動!自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスターを対象に発動!そのモンスターと同名モンスターを2体までデッキから特殊召喚する!」

セルゲイ「チューニング・サポーターはシンクロ素材にする場合、レベル2として扱う!レベル2のチューニング・サポーター3体にレベル4のトップ・ランナーをチューニング!天よ!運命よ!事象の理よ!光と共に降臨せよ!シンクロ召喚!!レベル10!!天穹覇龍ドラゴアセンション!!!」

クロウ「てめえ!何が手札8枚だ!ルール守れルール!」

セルゲイ「チューニング・サポーターがシンクロモンスターの素材となった事でデッキから1枚ドローが可能!そして3体素材にした事で3枚ドロー!このカードの攻撃力は手札の枚数×800ポイントアップする!その枚数は7枚!よって攻撃力は5600!!」

クロウ「5600だと!?」

セルゲイ「先ずはお前!何が特攻隊長だ…醜い虫ケラめ!」

クロウ「A BF-涙雨のチドリの攻撃力は墓地のBFモンスターの数×300アップ!よって攻撃力は3200!簡単には倒されねえぞ!!」4000→1600

セルゲイ「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ジャック!あれできるか!?」

ジャック「あれ?」

シンジ「そうだよ!あれから3年経ってんだ!行けるな!」

ジャック「…当然だ」

クロウ「じゃあ見せてやろうぜ!エクシーズにはRUMとかいうのがあるように俺らシンクロにもとびっきりなのがあるってな!」

シンジ「装備魔法『ニトロユニット』をドラゴアセンションに装備!そしてモンスターを守備表示で召喚しカタパルト・ウォリアーを守備表示にしターンエンド」

セルゲイ「俺のターン!攻撃力はさらに上昇!カタパルト・ウォリアーを戦闘破壊!」

シンジ「…」

セルゲイ「ターンエンド!美しい!美しすぎる!俺と共に上昇し続けるぞ!」

クロウ「てめえはキモいんだよ!俺のターン!」

クロウ「モンスターを守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド!」

セルゲイ「俺のターン!これで攻撃力は7200!さあ…ジャック・アトラス!貴様のモンスターを破壊する!!」

クロウ「罠発動!『ブレード・シェード』その相手モンスターの攻撃を無効にし500のダメージを与える!」

セルゲイ「ターンエンド!」10500→10000

ジャック「俺のターン!さあ姿を見せろ!ターボ・シンクロン!BF-竜巻のハリケーン!レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトにレベル1のターボ・シンクロンと同じくレベル1のBF1竜巻のハリケーンをダブルチューニング!!王者と悪魔、今ここに交わる!赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄叫びをあげよ!シンクロ召喚!現れろ!レベル10!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!」

シンジ「罠発動!『シンクロ・ストライク』自分フィールドのシンクロモンスター1体を対象にその素材となったモンスターの数×500アップ!3500から5000だ!」

クロウ「同じく罠発動!『シンクロ・ストライク』さらに1500!6500だ!!」

ジャック「貴様ら!罠発動!『シンクロ・ストライク』攻撃力8000!クロウ!残りの罠も発動させろ!バトルだ!!」

クロウ「罠発動!」

ジャック「1ターンに1度バトルフェイズ中に魔法または罠が発動した時、その効果を無効にし攻撃力を500ポイントアップ!攻撃力8500!」

セルゲイ「な、何ィ!?」10000→8700

シンジ「そしてニトロ・ユニットを装備したモンスターが破壊された時、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」

セルゲイ「ガアアアアアアアアアアアアアア」8700→1500

ジャック「ターンエンド!」

セルゲイ「ドラゴアセンションが破壊された時、墓地の素材となったモンスター一組を特殊召喚する!ターンエンド…」

シンジ「俺のターン!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの効果を発動!このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する!」

セルゲイ「こ、これは…美しい…勝利への執着心…あの薄っぺらなガキ共が…こんな!」

シンジ「バトルだ!」

クロウ「レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの攻撃!」

シンジ「あばよセルゲイ」

クロウ「ジャック!お前は宣言しろ!」

ジャック「全てを焼き尽くせ!!!獄炎のクリムゾンヘルタイド!!!」

セルゲイ「美しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」1500→0

ジャック「安らかに眠るがいい」

ユーゴ「…」

ジャック「…」

ユーゴ「それがジャックの切り札ってわけか」

ジャック「ああ」

シンジ「安心してる場合じゃねえっぽいな」

遊矢「あれは」

ユート「セキュリティ…この気配は虫に」

クロウ「こりゃやっべえなだな」

シンジ「いつの間にか後ろにゾロゾロいやがる…よーし!こうなりゃチームがどうとか関係ねえ!全面戦争と洒落込もうじゃねえか!」

「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

遊矢「スマイル…そうか!デニスに」

シュッ

パシッ

遊矢「あ、あいつは」

素良「あれはデニスのモンスターだね」

遊矢「ありがとうデニス…捕まえるんだ!傷つけるんじゃないぞ!」

ムクロ「シンジ!リーダー気取りしんじゃねえぞ!!」

227「何か私だけ無事なのが心苦しい」

沢渡「ま、ここで大人しくしてようぜ?荒っぽいの苦手だしさ」

リン「こら!ボケっとしてないであんたらも戦いなさい!!」

沢渡「お、おう!行こうぜおっさん!」

227「何故こうなる!」

ユート「そういえば隼の姿が見えんが」

遊矢「こういう乱闘騒ぎ好きそうなのに」

赤馬「私のターン!私はスケール1のDD魔導賢者ケプラーとスケール10のDD魔導賢者ガリレイでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!DDスワラル・スライム!レベル4!DDバフォメット!DDバフォメットの効果発動!1ターンに1度自分フィールドのDDモンスターのレベルを1から8までの任意の数値に変更!スワラル・スライムのレベルを2から4へ!」

赤馬「レベル4のDDスワラル・スライムとDDバフォメットでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!DDD怒濤王シーザー!!」

赤馬「そしてランク5の狙撃王テルはランク4のモンスターに重ねてエクシーズ召喚が可能!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!DDD狙撃王テル!!ターンエンド!」

ロジェ「私のターン!フィールド魔法『万魔殿-悪魔の巣窟』を発動!そしてトランス・デーモンを攻撃表示で召喚!手札から悪魔族モンスターを墓地へ送り、このモンスターの攻撃力は500ポイントアップ!」

赤馬「…」

ロジェ「そして墓地へ送られたプリズンクインデーモンの効果を発動!このモンスターが墓地に存在する場合、スタンバイフェイズごとにレベル4以下の悪魔族モンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000アップする!」

赤馬「どうやら加速する時間は停止したようだな」

ロジェ「はい?」

赤馬「お前の計画は頓挫したという事だ」

ロジェ「そのようですね…残念だ」

赤馬「あまり残念そうではないように見えるが」

ロジェ「当然!また繰り返せば良いのですから!トランス・デーモンの攻撃!」

赤馬「…」4000→3300

ロジェ「カードを2枚伏せてターンエンド」

赤馬「私のターン!ならば見せよう…私が思い描くペンデュラムを超えたペンデュラムを!ペンデュラム召喚!レベル8!DDD死偉王ヘル・アーマゲドン!同じくレベル8!死偉王ヘル・アーマゲドン!」

ロジェ「何をやるのでしょうね…」

赤馬「その名もペンデュラムエクシーズ!レベル8の死偉王ヘル・アーマゲドン2体でオーバーレイ!」

カッ

カッ

ロジェ「おやめない…このエネルギー量では自爆する」

赤馬「エクシーズ召喚!」

ロジェ「聞き分けのない子だ…どうやら勝負はお預けのようですね零児くん…いいえ赤馬零児」

赤馬「こ、これは!」

ロジェ「あなたレベルのデュエリストなら多少の怪我程度で済むでしょう…御機嫌赤馬零児」

遊矢「あれ!」

ジャック「あの方角は…まさか赤馬零児とロジェが」

ユーリ「…」

素良「ユーリ?」

ユーリ「ダーク・レクイエム…やってくれたね遊矢、ユート」

ユート「お前…記憶が」

ユーリ「決着をつけよう。君達との」

遊矢「決着?」

ユーリ「場所は融合次元…日時は1週間後の聖地ガッチャ島」

素良「ガッチャ島!?」

ユーリ「待ってるよ。君達を事をね」

シンジ「やったじゃねえか!記憶戻ったのか?」

クロウ「様子が変だぞ様子が」

シンジ「細けえ事はいいんだよ!また遊びに来いよ!」

ユーリ「…ふん」

ユート「…」

遊矢「融合次元か」

ユート「すまないが遊矢だけで決着をつけてくれ」

遊矢「俺だけって…ユートは?」

ユート「俺は俺で俺の運命と戦ってくる…こいつは俺だけの戦いだ」

遊矢「は?」

ユート「大丈夫だ。必ず帰って来る」

遊矢「何か知らないけど…何処へ行くんだ」

ユート「俺の魂だ」

黒咲「見つけたぞ」

カイト「…」

黒咲「来い」

カイト「俺はお前を知らん。やり合う理由もない」

黒咲「血が騒ぐ…それだけだ」

カイト「どうやら現代に蘇って初めて出会う野生の本能を持つデュエリストのようだな」

黒咲・カイト「デュエル!!」

カイト「先攻は俺が貰う!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!攻撃力2000のフォトントークン2体を特殊召喚!そしてフォトントークン2体をリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!そして銀河の魔導師を攻撃表示で召喚1ターンに1度このモンスターのレベルを4つ上げる!」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河の魔導師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク8!希望魁竜タイタニック・ギャラクシー!!」

カイト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果で手札からレベル4以下のRRモンスター1体を特殊召喚する!RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!ミミクリー・レイニアスの効果で自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手モンスターを破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

カイト「罠発動!『エクシーズ・リフレクト』自分フィールドのエクシーズモンスターを対象に発動した魔法・罠・モンスター効果を無効にし破壊する!そして相手に800のダメージを与える!」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!」

カイト「希望魁竜タイタニック・ギャラクシーの効果を発動!1ターンに1度、魔法の効果が発動した時その効果を無効にしタイタニック・ギャラクシーのオーバーレイ・ユニットとして吸収する!」

黒咲「やるではないか…ターンエンド」

カイト「俺のターン!タイタニック・ギャラクシーの攻撃!破滅のタイタニック・バースト!!!」

黒咲「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」3200→200

カイト「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

カイト「奴の小さな無数の傷…あれは相当な修羅場をくぐって来た証だ」

黒咲「そういえば貴様の名を聞いてなかったな」

カイト「カイトだ。数十億年も昔の太古の時代から蘇った」

黒咲「俺は黒咲隼…ただの不良だ」

黒咲「RR-インペイル・レイニアスを攻撃表示で召喚!さらに魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-インペイル・レイニアスを守備表示で特殊召喚!レベル4のRR-インペイル・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ブレード・バーナー・ファルコン!!」

黒咲「自分のライフが相手より3000少ない場合、このモンスターの攻撃力は3000ポイントアップ!バトルだ!!」

カイト「…」4000→3000

黒咲「ターンエンド!」

カイト「血が騒ぐか…俺の目的を教えてやる、ユートという男を知っているか?そいつの抹殺だ」

黒咲「なら負けるわけがない」

カイト「知り合いか」

黒咲「ユートの抹殺という事は遊矢も共にってわけか」

カイト「どうなるかは奴らのザークでも闇の力でもない…遊矢とユートの本能が決める」

黒咲「…」

カイト「俺のターン!」

黒咲「だったら徹底的にやってやる…俺とお前は互いに倒れるまでな」

カイト「…」

黒咲「そういうわけだアレン!」

アレン「暴露てたか」

黒咲「お前は俺と凌牙が喧嘩に出向く時はウロウロしていたからな」

アレン「へ、へへへ」

黒咲「古代のデュエルは生きるか死ぬかなのだろ」

カイト「よく知ってるな」

黒咲「昔のデュエルとはそういうものだ!」

カイト「小僧離れろ」

アレン「誰が小僧だ!」

黒咲「空中戦は得意か」

カイト「俺の庭だ」

翌日

赤馬「バッチリだ」

沢渡「もう平気なのかよ」

赤馬「ああ」

遊矢「それで黒咲とカイトは昨日から」

アレン「ほら何か空でやり合ってるだろ?」

遊矢「俺は融合次元に行く」

赤馬「融合次元に?」

遊矢「多分ユーリも俺達と同じルーツだから」

沢渡「そういやユーゴとジャックの姿が見えねえな」

クロウ「あいつらはあいつらでケリをつけるってよ」

沢渡「ケリか」

シンジ「30人」

遊矢「え?」

シンジ「あの乱闘騒ぎで混じってたトップスの数さ」

遊矢「それが一体」

赤馬「トップスとコモンズはお互いいがみ合っている存在だったそうだ」

シンジ「30人!それだけしかいねえが大いなる一歩だぜ!なあ!」

クロウ「俺ら考えたんだ。初代はコモンズを一纏めにした。だから二代目の俺らはコモンズとトップスの架け橋になるってな!」

シンジ「ってわけだ。長え道程になるだろうがよ…お前も負けんなよ遊矢」

遊矢「ああ!」

シンジ「たまには遊びに来いよ?ユーリも連れてよ」

遊矢「約束するよシンジ」

キキッ

キキッ

ユーゴ「よーし始めるか?」

ジャック「…ここでか」

ユーゴ「何だよ文句あんのか?」

ジャック「フッ…デュエルとは2人居ればできるからな」

ユーゴ「当然の事を言いやがってよ」

ジャック「ユーゴ」

ユーゴ「お?」

ジャック「俺はキングの座から降りた。そしてロジェは行方不明…間違いなく動き出す」

ユーゴ「誰がよ?」

ジャック「ホワイト…お前も聞いた事があるだろ?世界を裏から支配している一族を」

ユーゴ「知らね」

ジャック「知らんだと!?」

ユーゴ「難しい話は苦手なんだよ」

ジャック「その現ホワイト一族当主が俺の祖父だとしても」

ユーゴ「んなのどうでもいいっての!」

ジャック「…」

ユーゴ「俺らの知ってるジャック・アトラスってのは不器用でノッポで短気しか知らねえよ!」

ジャック「何!?」

ユーゴ「そんで俺の一番上の兄貴分だってな…そうじゃねえか?親衛隊長!」

ジャック「お前も少しは大人になったってわけか…始めるか」

ユーゴ「おうよ!」

ユーゴ・ジャック「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」

遊矢「よし案内頼むよ素良」

素良「うん!」

アレン「悪りいけど俺はエクシーズ次元に帰るわ」

沢渡「帰るのかよ!?」

アレン「隼は暴れてるし凌牙はプロの世界に飛び込むしユートは居ねえだろ?だったら俺が守らなきゃならねえよ」

沢渡「お前が?」

赤馬「彼もプロフェッサーと戦った勇敢な戦士だ。デュエルの腕はイマイチだがガッツなら誰にも負けない」

アレン「それ余計なんだよ!先生によろしく伝えといてくれよ。それとBBってやつと会ったら俺は元気だって言っといてくれよ!」

遊矢「BB?」

アレン「少し変わってるけどいい奴なんだ」

沢渡「そういや忍者コンビは?今回も先にスタンばってるとか」

赤馬「休養中だ。働かせすぎた」

沢渡「じゃ…乗り込むか?御馴染みの連中でよ」

赤馬「今日は黒咲が居ないぞ」

沢渡「どうせすぐに来るんじゃね?」

素良「ディメンションハイウェイで行けば良かったのに」

赤馬「我々が進んだ後に悪用されぬように装置は破壊しておいた」

沢渡「仕事早えな」

赤馬「月影と日影が」

権現坂「何でもかんでも彼らを使ってやるな!」

赤馬「では仕切り直し…行くぞ融合次元へ!デュエルディスクに内蔵しておいたスイッチを押してくれ」

沢渡「ったくいつの間に改造したんだ?まさか忍者じゃねえだろうな」

赤馬「これだけは私の分野だ」

遊矢「融合次元…今回はユートが自分と戦うとか何とか言ってたから俺だけでユーリとの決着をつけなきゃならないんだよな…」

遊矢「融合次元…始めて来た気がしないな」

沢渡「デュエルレーンで繋がってたからな」

赤馬「さてと…先ずは何処へ行くか」

素良「…」

沢渡「しかし見事なぐらいに学校だらけだな」

素良「学園都市だから…あっ」

セレナ「素良か?生きていたのか!」

遊矢「やっぱ柚子のそっくりさんは居るんだ」

セレナ「私はセレナだ。お前の友達か?」

素良「うん」

セレナ「復興も早いだろ?お前の実家の紫雲院グループのお陰だぞ」

沢渡「何か今度の柚子はバカっぽいな」

セレナ「バカだと言ったな!バカという奴がバカなんだぞ!」

権現坂「すまぬな」

赤馬「この辺りの事を紹介してくれないか?」

セレナ「構わんぞ。先ずは私の学校からだ!みんな戻ってきてるぞ素良」

素良「あのね。その功労者なんだ遊矢達は」

セレナ「そうなのか?礼を言うぞ」

沢渡「こいつは瑠璃みたいに大人しくもリンみたいに気が強いって感じじゃねえな…クソ生意気っていうか」

セレナ「おい!さっさと行くぞ」

遊矢「素良の母校か」

沢渡「今までの流れから言ってオラついた奴が多いんじゃね?」

素良「僕らは黒咲やジャック達みたいなオラオラ系じゃなかったよ」

素良「懐かしいな…」

権現坂「普通だな」

ザッザッザ

沢渡「何か来たぞ!ほら見ろ!やっぱりオラついた奴らじゃねえか!」

デニス「ちょっと道開けて」

「うっす!」

遊矢「デニス!」

デニス「やあ」

赤馬「彼らは君の」

デニス「舎弟じゃないよ?」

素良「デニスはナンバー2なんだ。因みにナンバー1はユーリ」

沢渡「意外だな」

デニス「来てくれるとはね。後で渡したい人が居るんだ」

遊矢「渡したい人?」

デニス「今からでもいいかな?ユーリは?」

遊矢「そのユーリと雌雄を決する…場所はガッチャ島」

デニス「ガッチャ島か…」

遊矢「今日から6日後なんだけどな」

デニス「ちょっと会ってほしい人達が居る。ついて来て」

沢渡「お、おい!このゾロゾロしたのどっか行かせろよ」

デニス「ごめんね。この街じゃ僕って顔だから」

権現坂「恐ろしい奴なのか?奴は」

遊矢「そうでもないんだけどな」

亮「久しぶりだな」

赤馬「あれからお代わりなく」

沢渡「待て!普通にいい家に住んでるじゃねえか!道場じゃねえか!」

亮「無一文だったからな」

デニス「これを君に」

遊矢「これ…父さんの」

デニス「君が来た時に渡そうと思ってた」

赤馬「かつて赤馬零王の第一次侵攻時に立ち上がった3人のデュエリストが居た」

権現坂「3人?」

赤馬「ストロング石島、柊修造そして榊遊勝」

デニス「僕と先生は短い付き合いだった…けど心から信頼のできる人だったんだ」

赤馬「あと一歩だった…未熟だった私とデニスを庇い遊勝さんは命を散らした…」

亮「だが引き換えにプロフェッサーの頭部を半分吹き飛ばし3年の間は活動停止に追い込んだ」

沢渡「写真?これお前かよ?こっちはユーリで…うおっ!?すっげえ美人の超ボインだぜ」

素良「僕の姉さん」

沢渡「姉ちゃん居たのか!?」

亮「そして私の妻」

沢渡「居たのかよ!」

デニス「因みに僕とユーリの担任の先生…そして大人の中じゃ唯一のユーリの理解者だった」

遊矢「…」

素良「それと僕の家族の中でもね。名前は明日香…紫雲院明日香って言うんだ」

権現坂「…けしらからん」

沢渡「お前も女に興味あるのか?まあ普通だよな」

権現坂「違う!断じて違うぞ!!」

明日香「ただいま…あら?お客」

素良「や、やあ…久しぶり」

明日香「素良…良かった。本当に無事だったのね」

デニス「はっ!」

明日香「デニス!また勝手に帰ったのね!?幾ら世界が平和に戻ったからって!」

亮「明日香!客人の前だぞ」

明日香「ご、ごめんなさい…」

権現坂「…」

赤馬「…」

明日香「ひょっとして主人の同級生の方で」

権現坂「いいえ違います」

赤馬「私も老けてるタイプなのか…」

デニス「恩人の遊矢と沢渡と零児!遊矢はユーリの友達でね」

明日香「友達…あの子の」

遊矢「一応と言うか何と言うか」

明日香「ユーリは見つかったの?」

デニス「ガッチャ島で決着をつけるらしいよ」

明日香「…」

沢渡「そういや理解者ならユーリを説得できるんじゃねえか?なあ素良」

素良「バカ!何で君は空気が読めないのさ!」

沢渡「じゃあ原因は先生の嫁さんってわけか!?何で!」

素良「いい加減にしてくれよ…どうして君は大馬鹿なんだ!」

沢渡「事情も知らねえのに何でバカ呼ばわりなんだよ!あれか?先生にお前の姉ちゃん取られたのが原因ってオチじゃねえだろうな!」

デニス「…正解だよ」

沢渡「マ、マジなのか…」

権現坂「それだけでなのか?」

デニス「あいつにとっては致命的なのさ…だから遊矢」

遊矢「…」

デニス「あいつの価値観が吹っ飛ぶぐらいの衝撃をガツンと与えてやるんだ!」

遊矢「いいのか?」

デニス「僕らよりも他人の君の方がいい…それに君のデュエルは他とは違うからね」

遊矢「ま、2人居るしね」

素良「よし!僕も戦うよ」

権現坂「誰と」

素良「2人の兄とさ」

沢渡「兄ちゃん?」

明日香「私の弟2人は今や政界と財界の将来を担う若手のホープでね」

赤馬「…」

明日香「それがこの世界の頂点に君臨する紫雲院家の運命というか…けど末弟のこの子は違うわ。自由にノビノビと…本当にいい友達ができたのね」

素良「他にも居るんだよ?柚子に黒咲とかアレンとかユーゴや二代目チームサティスファクションでしょ?それに遊勝塾の子に」

明日香「うんうん」

素良「権ちゃん!ちょっと手伝ってよ」

権現坂「修行だな」

亮「ならばサイバー流養成ギプスで」

明日香「…」

亮「というのは冗談だ」

明日香「眼が本気だったわ」

亮「何の話やら」

沢渡「やっぱ変わってんな」

3日後

ユーゴ「よっしゃあ!到着!!」

黒咲「…」

ユーゴ「ここが融合次元か!そういやさカイトの野郎とは」

黒咲「39勝62敗101引き分けだ」

ユーゴ「どんだけやりあったんだ」

黒咲「お前はジャックとは」

ユーゴ「それは2人だけの秘密ってやつだぜ」

黒咲「男同士でか?気味が悪い」

ユーゴ「何だと!」

亮「…」

黒咲「遊城?そういえば地元だったな」

亮「ああ…元気そうだな?凌牙はどうした」

黒咲「あれはプロの世界へ行った」

亮「そうか…あいつがプロに」

明日香「ひょっとして遊矢達の知り合い?」

黒咲「知っているのか」

明日香「家に居るけど!」

ユーゴ「見つけた!俺だよ俺!」

明日香「え?」

ユーゴ「ほらデュエルレーンの!」

明日香「あの道で走ってた子?」

黒咲「この街の連中も血気盛んだな…おい!誰にガン飛ばしている」

亮「来て早々に喧嘩するんじゃない!」

明日香「何をやってるの!あなた達2中の子ね」

「やっべでユーリとデニスのとこの先公だ」

「逃げるぞ」

明日香「ったく…君もよ?」

黒咲「何だお前は」

亮「私の妻だ」

黒咲「結婚してたのか…お前が」

ユーゴ「チクショー!すまねえクロウ!シンジ!結婚してたわ!すまねえー!!」

黒咲「俺は嫌いな人種が二つある。警官と教師だ」

明日香「まさかデュエルを」

黒咲「名を名乗れ」

明日香「遊城明日香」

亮「ちなみに素良の姉だ」

ユーゴ「シンジ!クロウ!教師だってよ!羨ましい学校もあるんだな!」

黒咲「黙れ」

明日香「君は?」

黒咲「黒咲隼」

ユーゴ「そんで俺はユーゴってんだ」

明日香「そういえば見た事あるわ…あの道路で激しくデュエルしてた眼光の鋭い」

黒咲「俺は女子供でも手加減せぬ。チビの姉だろうとな」

明日香「昔とった杵柄よ!私だって負けるものですか!」

ユーゴ「強えのか?」

亮「若い頃は女王と呼ばれていた」

明日香「若いは余計よ」

亮「…すまない」

黒咲・明日香「デュエル!!」

明日香「私から行かせてもらうわ!モンスターを守備表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!トリビュート・レイニアスが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを1枚墓地へ送る!バトルだ!そのモンスターを破壊する!」

明日香「破壊された真紅眼の幼竜の効果を発動!このカードが破壊され墓地へ送られた時、デッキからレベル7以下のレッドアイズモンスター1体を特殊召喚し墓地の真紅眼の幼竜を装備し攻撃力300ポイントアップ!デッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

黒咲「RR-トリビュート・レイニアスが戦闘破壊した時、デッキからRUMを1枚手札に加える!ターンエンド!」

明日香「私のターン!真紅眼の黒竜でRR-トリビュート・レイニアスを攻撃!黒炎弾!」

黒咲「…」4000→3100

明日香「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!RR-ラスト・ストリンクスを攻撃表示で召喚!ラスト・ストリンクスの効果を発動!このモンスターをリリースしエクストラデッキからRRエクシーズモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!但し、このターン相手が受けるダメージは0!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!」

黒咲「RUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!ライズ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象に発動!バトルだ!RR-ライズ・ファルコンで真紅眼の黒竜を攻撃!」

明日香「真紅眼の幼竜を装備したモンスターが墓地へ送られた時、デッキまたは墓地からレベル1のドラゴン族モンスターを手札に加える!」

黒咲「ターンエンド」

明日香「私のターン!罠発動!『レッドアイズ・スピリッツ』墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚!そして魔法『融合』を発動!自分フィールドの真紅眼の黒竜と手札の真紅眼の凶星竜-メテオ・ドラゴンを融合!融合召喚!流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン!!」

明日香「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンの効果を発動!手札またはデッキからレッドアイズモンスターを墓地へ送り、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!私が送ったのは攻撃力2400の真紅眼の黒竜!1200のダメージよ!」

黒咲「…」3100→1900

明日香「そしてRR-ライズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「中々、やるもんだな…だが!速攻魔法『ラプターズ・フォース』を発動!このターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターよりランクの一つ高いエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」1900→1200

明日香「ターンエンド!この子…追い詰められてるのに笑ってる」

黒咲「デュエルとは決闘ではない!死闘だ!!俺のターン!」

亮「凌牙は言っていたな。彼は悪魔的な戦闘狂だと…仲違いしてたというのに彼の事を何かと気にかけていた」

ユーゴ「仲違いしててもさ1度繋がった絆って簡単に切れねえんだぜ?知ってたか」

亮「成る程、中々いい事を言うじゃないか」

ユーゴ「シンジって俺のダチで兄貴分が尊敬する奴から聞かされたんだってさ」

亮「ほぉ…」

黒咲「RR-ブレイズ・ファルコンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、破壊した数×500!のダメージを与える!」

明日香「くっ…流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンがモンスターゾーンから墓地へ送られた時、墓地の通常モンスターを特殊召喚する!私は真紅眼の黒竜を特殊召喚!」4000→3500

黒咲「そして!RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、ランクが二つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する事が可能!ハアアアアアアア…」1200→600

明日香「!?」

黒咲「オーバーレイ・ユニットとして墓地へ送られたライズ・ファルコンを特殊召喚!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!RR-レヴォリューション・ファルコンの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

明日香「まさか…一気にフィールドを丸裸に」3500→2300

黒咲「行け!RRよ!!」

ユーゴ「問答無用ってやつだな?あんまし怒るなよ」

亮「デュエルなら勝つ時もあれば負ける時もある。明日香はかなりの負けず嫌いだが」

黒咲「遊城!遊矢達の元へ案内しろ」

明日香「エクシーズか…」

亮「良かったら教えるぞ?俺はエクシーズを」

明日香「何度も聞かされてるわよ…エクシーズ次元の思い出ってやつをね」

ユーゴ「ありゃ熱いぜ」

黒咲「どうせ遊矢らは居るからヤる事はヤらんだろ」

明日香「げ、下品ね」

亮「ああTPOは弁えてる」

ユーゴ「へえ…じゃあいつ?」

亮「翌日がゴミ出しじゃない日だな。朝が辛い」

明日香「亮!」

亮「質問されたんだ。若者が気になっている事を無下にするもんじゃない」

明日香「そうだけども…あの白い子は下心丸出しじゃない!」

ユーゴ「俺はユーゴだ!」

黒咲「…」

沢渡「おお!お前らも来たのか」

黒咲「途中でこのバカが寄り道をして迷惑したがな」

ユーゴ「文句ならクリアウィングに言えってんだ!」

黒咲「しかし…お前は和風が似合わんな」

赤馬「そうでもないだろ」

黒咲「話にならん」

赤馬「君は何かと喧嘩腰だな」

黒咲「何だ?デュエルでもするのか」

赤馬「この一件が終わればな」

黒咲「大層な自信だな」

バシッ

明日香「やめなさい!」

黒咲「俺の頭を叩いたか」

遊矢「まあまあ」

ユーゴ「あれ?ユート居ねえな」

遊矢「あいつは自分の中の何かと戦ってる」

ユーゴ「遊矢の中の中?」

沢渡「マトリョーシカみたいだな」

黒咲「チビは?」

遊矢「権現坂と道場に居る」

黒咲「道場?随分とバカデカい家だと思えば道場なのか」

亮「私が主だ」

赤馬「門下生は0らしい」

黒咲「…」

素良「魔法『融合徴兵』を発動!エクストラデッキの融合モンスターを相手に見せ、そのモンスターにカード名が記載されているモンスターを手札に加える!手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・ベアを融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ベアー!!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!自分の墓地に魔法または罠が存在しない場合、手札から超重武者ビッグワラ-Gを特殊召喚!そして超重武者タマ-Cを攻撃表示で召喚!レベル5の超重武者ビッグワラ-Gにレベル2の超重武者タマ-Cをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!超重忍者シノビ-A・C!!」

権現坂「このモンスターは守備力を半分にし直接攻撃が可能!」

素良「うっ…」4000→2600

権現坂「ターンエンド!」

素良「僕のターン!罠発動『融合準備』エクストラデッキの融合モンスターを相手に見せ、その後そのモンスターに記載されているモンスターをデッキから手札に加え墓地の融合カードを手札へ!僕はデッキからエッジインプ・ソウを手札へ!手札のエッジインプ・ソウとファーニマル・ライオを融合!融合召喚!デストーイ・ホイールソウ・ライオ!!」

素良「効果を発動!相手フィールドのモンスター1体を対象にそのモンスターを破壊し元々の攻撃力分のダメージを与える!守備表示の場合なら攻撃力として扱う!2800のダメージだ!!」

権現坂「!」4000→1200

素良「行けえ!!!」

権現坂「…」1200→0

素良「やった!」

黒咲「何だこの扉は!」

ドンッッ

素良「黒咲!?」

権現坂「こら!何をやっとるか!!」

黒咲「引き戸だろ」

権現坂「そうだ。横に引くのだ」

黒咲「そんな事は知らん。おい!お前はお前のやれる事だけをしろ」

素良「う、うん」

黒咲「話はそれだけだ」

素良「根はいい奴だね…壊すけど」

権現坂「何あるとすぐに喧嘩を売るか破壊するかだからな。敵でなくて本当に良かった」

素良「そ、それは言えてる」

6日目

沢渡「この世界に来て数日だ…今まではアカデミアやら大会やらで俺も活躍できたが…今じゃ!」

権現坂「何をブツブツ言っておるのだ?」

沢渡「だってよ!遊矢はユーリとケリつけるし素良は兄貴達とだろ?オマケに赤馬は姿隠すし黒咲もユーゴも」

権現坂「奴らの事だ。何かあるのだろ」

沢渡「んな呑気な事をな!」

セレナ「うるさいと思ったらお前か?まだウロウロしてたんだな」

沢渡「セレだっけ」

セレナ「セレナだぞ!」

沢渡「柚子、瑠璃、リンと来て何でこいつだけ三文字なんだ」

権現坂「わからぬ」

セレナ「グロリアとグレースから聞いたぞ沢渡シンゴ」

沢渡「あいつらが?」

セレナ「強いらしいな」

沢渡「まあな…なあ権現坂」

権現坂「このお調子者な性格が無ければな」

沢渡「何!」

セレナ「だったら私とデュエルしろ!」

沢渡「いいぜ、ちょっと待ってろよ」

セレナ「逃げるな!」

権現坂「案ずるな、奴は逃げたりせぬ」

セレナ「なら何処へ行ったのだ?」

権現坂「少し変わり者でな」

セレナ「?」

沢渡「待たせたな!じゃあ始めようぜ!」

沢渡・セレナ「デュエル!!」

セレナ「私からだ!手札の月光蒼猫と月光紫蝶を融合!融合召喚!月明かりに舞い踊る美しき野獣!月光舞猫姫!!」

セレナ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!おジャマ・レッドを攻撃表示で召喚!おジャマ・レッドの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、手札からおジャマモンスターを4体まで特殊召喚できる!俺は手札からおジャマ・ブラック!おジャマ・グリーン!おジャマ・イエロー!を特殊召喚!」

沢渡「さらに魔法『おジャマ・デルタハリケーン!!』を発動!自分フィールドにブラック、グリーン、イエローが存在する時、相手フィールドのモンスターに存在するカードを全て破壊する!」

セレナ「なっ!?」

沢渡「そして魔法『百獣大行進』を発動!自分フィールド上に存在する獣族モンスターはエンドフェイズ時まで獣族モンスターの数×200ポイントアップ!」

セレナ「まさか…」

権現坂「1ターンキル!?」

沢渡「ザッとこんなもんよ」

セレナ「ユーリ以外に負けたのは始めてだぞ…」4000→0

権現坂「ユーリを知っておるのか」

沢渡「はい!はい!俺が当ててやるよ?ユートは恋人でユーゴと遊矢は幼馴染だったから…恋人だろ!」

セレナ「去年初めて会ったばかりだ」

沢渡「惚れてるだろ?」

セレナ「あいつは飼育小屋のウサギの顔に落書きするような奴だから嫌いな方だ」

沢渡「だとさ」

セレナ「だがあんなのでもクラスメイトだからな。残りはあいつ1人だけだ…せっかく全員揃ったというのに」

権現坂「必ず帰って来る。そうだろ沢渡」

沢渡「おう!任せとけ」

セレナ「お前が連れ戻すのか?」

沢渡「榊遊矢って言ってな…ほらクリスマスみたいな髪色してるの居たろ?」

セレナ「ああ…あいつか」

翌日

遊矢「じゃあ行ってくる」

亮「ガッチャ島の座標はここだが…本当に1人で」

遊矢「多分あいつも1人だから」

沢渡「お?見ろ!」

ザッ

遊矢「何だこの大群は!?」

BB「お前知ってる。前に見た」

遊矢「じゃあ君がBB?アレンから聞いてるよ」

BB「あいつ俺のトモダチ」

セレナ「遊矢だな?ユーリを頼むぞ、デニスから事情は聞いた」

遊矢「ああ!」

素良「僕は僕で兄さん達との因縁を清算する。だから君も…本当は僕らがやらなきゃ行けないんだけど」

遊矢「気にするなよ。誰かがやるんじゃない…やりたい奴がやるんだから」

素良「…」

遊矢「兄貴達にガツンとやってやれ!」

素良「うん!」

デニス「遊矢…もしかしたら役に立つかもしれない」

遊矢「カード?それも2枚も」

デニス「うん」

遊矢「ありがとうデニス」

沢渡「黒咲もユーゴも赤馬も居ねえ!何処行ったんだ!?」

権現坂「そういえば帰ってこなんだな」

遊矢「よーし…行くか!」

素良「ふぅ…」

長兄「素良か…忙しい時期に呼び出すとは」

次兄「何処へ居た?我々がどれほど心配を」

素良「デュエルだ兄さん!」

長兄「デュエルだと?」

素良「そうだ…勝てば僕に強要するな!何がデュエル界だ!」

長兄「やれやれ…姉さんと同じで我らが紫雲院家からドロップアウトする気か?いいだろう…久しぶりに相手になってやる」

素良・長兄「デュエル!!」

長兄「先攻は私だ!手札のロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-と神竜ラグナロクを融合!融合召喚!竜魔人キングドラグーン!!効果を発動!1ターンに1度手札からドラゴン族モンスターを特殊召喚する!私は手札からダイヤモンド・ドラゴンを特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

素良「僕のターン!ファーニマル・マウスを攻撃表示で召喚!ファーニマル・マウスの効果を発動!このモンスターが表側表示で存在する限り1度だけデッキからファーニマル・マウスを2体まで特殊召喚する!そして手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・マウス3体で融合!融合召喚!デストーイ・シザー・タイガー!!」

素良「デストーイ・シザー・タイガーの効果を発動!融合素材となったモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

長兄「なっ!?」

素良「さらに魔法『魔玩具融合』を発動!僕は墓地のエッジインプ・シザーとファーニマル・マウス3体を除外し融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ウルフ!!」

次兄「デストーイ・シザー・ウルフは素材となったモンスターの数だけ攻撃が可能…あいつが思い描いていた理想のデュエルだ」

長兄「才能もない末弟…だがデュエル界を背負う逸材」

素良「だから何で僕なんだよ!そんなの別に…僕は!」

長兄「お前はデュエルに愛されているからだ。私達や姉さんより…恐らくは紫雲院の歴史始まって以来のな」

素良「そんなの兄さん達の思い込みだよ…僕は楽しいデュエルをしたい。ワクワクするようなね」

次兄「だそうだ兄さん」

長兄「我らも忙しい身の上だ。何か困った事があれば」

素良「もう兄さん達の力は借りない!僕は僕なんだ!」

次兄「どうやら半年の間に甘ったれが大きくなったようだ」

長兄「赤馬零王の侵攻…あの悲劇が素良を成長させたのだろう。それとも良い友人でもできたか?」

素良「ま、まあね…バトルだ!」

ユート「…」

「ようこそユート」

ユート「探すのに手間がかかった…だが今この場で決着をつける!」

「やれやれ…あんましイラつくなよ。けどそういうの待ってたぜ」

ユート「お前の名は」

「名前?」

ユート「ああ」

「じゃあ…ミスト」

ユート「言いたい事はわかっているな?デュエルだ!」

ミスト「ああ!」

ユート・ミスト「デュエル!!」

ユート「俺はカードを4枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!幻影騎士団ラギッドグローブを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!伏せカードオープン!速攻魔法『非常食』このカード以外の伏せカードを墓地へ送り送った枚数×1000ポイントライフを回復!ターンエンド!」4000→7000

ミスト「罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターのレベルは2となり攻撃力は600ポイントダウン!そしてロスト・ヴァンブレイズはレベル2の通常モンスターとして特殊召喚!さらに2枚目のロスト・ヴァンブレイズを発動!対象は同じく幻影騎士団ラギッドグローブ!」

ミスト「レベル2の幻影騎士団ラギッドグローブと幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2!現れろ、我が分身!漆黒の闇からの使者、ブラック・ミスト!!」

ミスト「そしてラギッドグローブが闇属性エクシーズモンスターの素材となった事でブラック・ミストの攻撃力は1000ポイントアップ!」

ユート「…」

ミスト「遥か何十億年も前だ…世界は一つだった」

ユート「お前は何者なんだ?俺とどういう関係が…カイトが狙っている奴とは!」

ミスト「俺は奴ら5人のデュエリストと戦った邪神…そして今はお前自身!お前は俺なんだよユート」

ユート「俺がお前だと!?」

ミスト「そうだ…あの戦いで俺は…いや元の俺はザークとレイにバラバラにされた…だが俺は吹っ飛ぶ前にザークの中に自らの力の一部を植え込んだ。そう…いつの日かザークが転生する事を見越して、どうしてお前が遊矢と一つになったか知ってるか?」

ユート「まさか…」

ミスト「2度目は無い。ザークの魂を宿した榊遊矢と邪神の力を宿したユート…一つになる事で再び自らの力を取り戻す!あの時以上の!!」

遊矢「ガッチャ島…この石像は何だろ」

ユーリ「古代の機械巨人」

遊矢「ユーリ!?」

ユーリ「何でも融合召喚の生みの親らしいよ?古い御伽噺らしいけども」

遊矢「俺はみんなから…いや今は言葉も何もいらないか」

ユーリ「…」

遊矢「お前に戻って来てほしいって人に大勢会った。知らない顔や特別仲良しってわけじゃないけど…けど取り戻す!」

ユーリ「正義感が強いね君は」

遊矢「見縊るなよ。俺はただお前に勝ちたいだけだ!」

ユーリ「もう僕は誰にも負けない!決してだ!!」

遊矢・ユーリ「デュエル!!」

ユーリ「ニュードリュアを攻撃表示で召喚!そして魔法『トランスターン』を発動!自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象に発動!そのモンスターよりレベルが一つ高い種族と属性の同じモンスターをデッキから特殊召喚する!ニュードリュアをリリースしデッキから暗黒の召喚神を特殊召喚!」

ユーリ「暗黒の召喚神の効果を発動!このモンスターをリリースしデッキから三幻魔モンスターを召喚条件を無視し特殊召喚する!さあ…現れろ!神炎皇ウリア!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

遊矢「何て威圧的なモンスターだ…三って事は同じモンスターが」

ユーリ「そして墓地の暗黒の召喚神を除外する事でデッキから三幻魔モンスターを手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール1のEMユーゴーレムとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!EMトランプ・ガール!レベル4!EMボットアイズ・リザード!」

遊矢「ボットアイズ・リザードの効果を発動!1ターンに1度デッキからオッドアイズモンスターを墓地へ送りエンドフェイズ時まで墓地へ送ったモンスターと同名のモンスターとして扱う!俺はデッキからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを墓地へ!

遊矢「そしてEMトランプ・ガールの効果を発動!自分フィールドのこのカードを含む融合モンスターを墓地へ送り、その融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMユーゴーレムのペンデュラム効果を発動!墓地またはエクストラデッキで表側表示になっているEM、魔術師、オッドアイズモンスター何れか1枚を手札に加える!そして片方のペンデュラムゾーンのEMモンスターの効果が発動した事でデッキから1枚ドロー!」

遊矢「あのモンスターの攻撃力は0だ…攻撃するチャンス…しかし」

ユーリ「やってみなよ?吉と出るか凶と出るか…ほら」

遊矢「…」

遊矢「行くしかない!バトルだ!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで神炎皇ウリアを攻撃!」

遊矢「ルーンアイズの連続攻撃はモンスターだけが対象だ。カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!永続罠『闇次元の解放』を発動!除外されている闇属性モンスターを特殊召喚する!暗黒の召喚神を特殊召喚!そして暗黒の召喚神をリリースし手札から降雷皇ハモンを守備表示で特殊召喚!この効果で特殊召喚した三幻魔モンスターはこのターン攻撃ができない!そして幻銃士を攻撃表示で召喚!」

ユーリ「幻銃士の効果を発動!自分フィールドのモンスターの数だけ銃士トークンを特殊召喚する!ハモンと幻銃士の数を合わせて2体特殊召喚!さらに自分のスタンバイフェイズ時に銃士と名のつくモンスターの数だけ相手に300のダメージを与える!」

遊矢「うっ…」4000→3100

ユーリ「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!なら先ずは銃士からだ!2体を破壊する」

ユーリ「ハモンが守備表示で存在する限り他のモンスターは攻撃対象にならない!」

遊矢「守備表示…だったら俺は!EMシルバー・クロウを攻撃表示で召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとEMシルバー・クロウを融合!融合召喚!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「バトルだ!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで降雷皇ハモンを攻撃!」

ユーリ「何をしたって」

遊矢「永続罠『幻影剣』を発動!攻撃力を800ポイントアップ!さらに罠発動!『幻影騎士団シャドーベイル』自分フィールドのモンスターに装備し攻撃力と守備力は300ポイントアップ!」

ユーリ「破壊されたか…」

遊矢「ビーストアイズが相手モンスターを戦闘破壊した事でこのモンスターの融合素材となった獣族モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

ユーリ「…」4000→2200

遊矢「ユーゴーレムの効果でエクストラデッキのシルバー・クロウを手札へ、そしてEMギタートルの効果でデッキから1枚ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!さあダメージを受けてもらうよ!」

遊矢「…」3100→2200

ユーリ「やれやれだ…このままでも君のライフをジワジワ削れるけどさ…それは許さない!幻銃士と銃士トークン2体をリリースし手札から幻魔皇ラビエルを特殊召喚!」

遊矢「攻撃力4000!?」

ユーリ「バトルだ!!」

遊矢「そう簡単に行くと思うなよユーリ!」

ユーリ「大層な自身じゃないか!」

遊矢「俺も負けるわけには行かないんでね!」

ユーリ「…」

遊矢「罠『幻影騎士団ウロング・マグネリング』を発動!相手フィールドのモンスターの攻撃を1度だけ無効にする!そしてウロング・マグネリングの効果を発動!このカードと幻影騎士団モンスターまたはファントムと名のつく永続魔法・罠を墓地へ送りデッキから2枚ドロー!この効果は相手ターンでも発動できる!俺はウロング・マグネリングとビーストアイズに装備されているシャドーベイルを墓地へ送り2枚ドロー!」

ユーリ「相手フィールドにモンスターが召喚された事で幻魔トークン1体を守備表示で特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!幻影騎士団クラックヘルムを攻撃表示で召喚!そして魔法『融合』を発動!」

ユーリ「エクシーズもシンクロも使わずあえて融合ってわけか」

遊矢「ユート…お前も何処かでデュエルをしてるんだろ?俺に力を貸してくれ!俺はビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと幻影騎士団クラックヘルムを融合!融合召喚!気高き眼燃えゆる勇猛なる龍!ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「融合召喚に成功した事でエクストラデッキのEMトランプ・ガールを手札に!そしてEMギタートルの効果でデッキから1枚ドロー!」

ユーリ「何度も何度も同じ手を…今度は何をする気だい?」

遊矢「ブレイブアイズが融合召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター全ての攻撃力は0となる!そして相手フィールドの攻撃力0となったモンスターの効果は無効化される!」

ユーリ「何だと…」

遊矢「バトルだ!これでケリをつける!灼熱のメガフレイムバースト!!」

ユーリ「罠発動!『ドレインシールド』相手モンスターの攻撃を無効にし無効にしたモンスターの攻撃力分ライフを回復!」2200→5200

遊矢「ブレイブアイズと戦闘を行ったモンスターが戦闘で破壊されなかった場合、そのモンスターを除外する!」

ユーリ「除外だって…」

遊矢「俺にはデニスから預かったカードがある…出せよユーリ!」

ユーリ「…」

遊矢「お前にもとっておきの切り札が!ユートのダーク・レクイエムやユーゴのクリスタルウィングみたいに!」

ユーリ「…」

遊矢「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!」

遊矢「…」

ユーリ「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

遊矢「ブレイブアイズ!あいつに喝を入れてやれ!」

ユーリ「相手モンスターの直接攻撃宣言時に手札から捕食植物セラセニアントを特殊召喚!そしてセラセニアントと戦闘を行ったモンスターを破壊する!」

遊矢「…ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!捕食植物サンデウ・キンジーを攻撃表示で召喚!ダイレクトアタックだ!!」

遊矢「…」2200→1600

ユーリ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!さらに魔法『ヴァイオレット・フラッシュ』を発動!そしてEMトランプ・ガールを攻撃表示で召喚!トランプ・ガールの効果を発動!」

ユーリ「まさか…闇属性と闇属性の融合!」

遊矢「融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「そしてヴァイオレット・フラッシュが発動した事でデッキから1枚ドローか…いやギタートルの効果も発動する事で2枚」

遊矢「この2枚はデニスから預かった!エクシーズ次元の戦いでお前が落とした…お前の相棒をあいつは俺に託した!」

ユーリ「なら見せてあげるよ…速攻魔法発動!『超融合』手札を1枚墓地へ送り自分フィールドのモンスターと相手フィールドのモンスターを融合する!」

遊矢「まさか…」

ユーリ「融合次元において最強最悪と呼ばれた超融合!僕の手元に戻れスターヴ・ヴェノム!そして真の姿を見せろ!融合召喚!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

遊矢「これが…お前の」

ユーリ「君は甘いね!これで終わりだァ!!」

遊矢「いいや…俺は終わらない!ここで墓地のシャドーベイルの効果を発動!相手の直接攻撃宣言時に発動できる!墓地から特殊召喚!」

ユーリ「…」

遊矢「これで俺の融合4連発も終わりだ…ここからは俺が…いや俺達が決める!」

ユーリ「やって見なよ!君が勝ったら帰ってもあげるしデニス達に頭でも下げてあげるからさ!」

遊矢「…吐いた唾を飲むなよ」

ユーリ「勿論…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!カイト…お前から貰ったカードを使わせてもらうぞ!」

ユート「はぁはぁ…」4000→400

ミスト「はっ!どうした!やる気を見せろよユート!」

ユート「…」

ミスト「もっと俺を楽しませてくれよ!なあ!」

ユート「…」

ミスト「ショックなのか?けど関係ないだろ?俺は俺でお前はお前!所詮は大昔の」

ユート「…そうだ。所詮は大昔の事だ」

ミスト「雰囲気が変わった?」

ユート「俺は俺だ…そして俺は待っていた!このドローで俺の勝利の方程式は完成する!」

ミスト「だったら見せてくれよ!ターンエンド!」

ユート「俺のターン!」

ミスト「…」

ユート「お前は自分が好きかミスト」

ミスト「ああ…好きだよ。俺がお前に勝つ!そして俺が表に出る」

ユート「その後は?」

ミスト「強い奴と戦う…デュエルは戦い!人間の闘争本能を剥き出しにする!」

ユート「そうだな…だが俺にとってのデュエルは繋がり!」

ミスト「繋がり?」

ユート「そうだ」

ミスト「そうだよな…繋がらなきゃ強い奴とは戦えない」

ユート「俺はユート!エクシーズ次元首都ハートランドはアストラルハウスの生まれ!」

ミスト「…」

ユート「ドロー!」

遊矢「魔法『揺れる眼差し』を発動!ペンデュラムゾーンのカードを破壊!2枚破壊した事でデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!やっぱり…相克の魔術師もペンデュラムモンスターに書き換わってた…そして手札の相生の魔術師も…俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMシルバー・クロウ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!そしてエクストラデッキから蘇れ!EMユーゴーレム!」

ユート「スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

遊矢「レベル4のEMシルバー・クロウとEMユーゴーレムをオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「魔法『死者蘇生』を発動!墓地からダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!」

遊矢「相生の魔術師の効果を発動!自分フィールドのエクシーズモンスター1体とレベル5以上のモンスターを対象に発動!そのモンスターのランクは自分フィールドのレベル5以上のモンスターと同じレベルの数値のランクとなる!そして相克の魔術師の効果を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターを対象に発動!このターンそのモンスターはそのランクの同じ数値のレベルとしてエクシーズ召喚が可能!」

ユート「魔法『幻影騎士団憑依』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターはフィールドのそれ以外のモンスター1体と同じレベルの数値を得る!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!」

ユート「レベル7のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンとオッドアイズ・ファントム・ドラゴンでオーバーレイ!」

遊矢「二色の眼の竜よ!深き闇より蘇り、地上の全てを焼き払え!」

ユート「二色の眼の竜よ!黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!」

遊矢・ユート「エクシーズ召喚!!いでよ、ランク7!!」

遊矢「覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

ユート「覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!」

ユーリ「!?」

ミスト「へえ…」

遊矢「これこそが限界突破!ペンデュラムを超えたペンデュラム!ペンデュラムエクシーズだ!!」

ユーリ「榊遊矢…ふふふ…はははははははは」

ユート「ミスト!これでエンディングだ!」

ミスト「ああ…だろうな。けどまた会えるかもな…ユート!」

遊役「バトルだ!」

ユート「俺達の運命は…俺達は変える!」

遊矢「憤激のデストラクションバースト!!」

ユート「反旗の逆鱗ストライク・ディスオベイ!!」

遊矢「やったなユート」

ユート「ああ…これで安心して生活はできる。こいつは気絶してるのか」

ユーリ「…」

黒咲「おい!さっさと帰るぞ」

遊矢「黒咲!?」

ユート「それにカイトも」

カイト「どうやら消え去ったようだな」

ユート「ああ」

遊矢「どうしてガッチャ島へ…しかもカイトと」

黒咲「勘だ」

カイト「俺が見つけ出した。こいつに引っ張り出されてな」

遊矢「…」

カイト「もう俺はお前達の魂は狩らぬ」

遊矢「本当に?」

カイト「あの像に誓う。あいつは俺の昔の仲間のエースモンスターでな」

黒咲「本当だろうな」

カイト「男に二言はない…しかし忘れるな。邪神は何処かの次元で目覚める日は近い」

遊矢「何が起ころうとも」

ユート「その壁さえも乗り越えて見せるさ」

カイト「そうか…」

黒咲「何処へ行く」

カイト「用事は済んだ。俺は俺で邪神の手がかりを探す」

黒咲「自分勝手な奴だ」

ユート「隼には負けると思う」

数日後

赤馬「あれからユーゴの姿は」

遊矢「さあ?神出鬼没だからフラッと出てくるんじゃないか?」

赤馬「ユーリは」

遊矢「何とか学園ライフを送ってるって…て言うか何処へ行ってたんだ?急に姿を消して」

赤馬「少しばかり融合次元を探っていた」

遊矢「あっそ…赤馬らしいっちゃ赤馬らしいよな」

赤馬「では約束を守るとするか」

遊矢「ああ!」

ユート「秘策は」

遊矢「特に無し…何が出るかわからないだろ?」

ユート「それは言えているが」

赤馬「我々は試練を乗り越えた…しかし今も尚、脅威が去ったとは言えない!」

遊矢「わかってるよ。問題は山積みだろ?俺とユートはくっ付いたままだし」

ユート「…」

赤馬「暫しの充電期間というわけだ…そうだろ遊矢」

遊矢「前は俺が負けた」

赤馬「次も私が勝つ」

遊矢・赤馬「デュエル!!」

ユート「…」





第1部完

次は再来週

赤馬「あれから2ヶ月…これと言って代わりは無く時は過ぎた」

アレン「それで何で俺ら呼び出すんだよ!」

シンジ「…」

デニス「何か理由でもあるのかい?」

赤馬「私は考えた。四つの次元で構成されたチーム…その名はランサーズ!」

デニス「ランサーズ?」

アレン「何か知らねえけどカッコいいじゃねえか!」

シンジ「パスするわ」

赤馬「何故」

シンジ「こっちもこっちで厄介な事になってよ」

赤馬「私達の手は」

シンジ「悪りいな。今回ばかりは必要ねえ」

赤馬「…」

シンジ「じゃあ帰るぜ」

赤馬「実はもう一つ提案がある。遊矢とユートの件だ」

アレン「くっ付いたままだろ?何とかできねえのか」

赤馬「デュエルだ」

デニス「デュエル?」

赤馬「我々選ばれたデュエリストVS遊矢とユートのコンビ!待つよりも強引に引き摺り出せばいい!」

シンジ「何か方法でもあんのか?ユートってのはあんまし知らねえけど」

赤馬「やらねばわからぬ」

デニス「だよね。それは言えてる」

アレン「どうするよシンジ!」

シンジ「遊矢には借りがあるからな。それに遊矢とやり合いてえ奴ってのが居るしよ…それなら手を貸すぜ」

数日後

遊矢「何なんだろな一体…ユートはどう思う」

ユート「俺に言われて…遊矢!」

ゾロゾロ…

遊矢「こ、これは!?」

沢渡「良く来たな遊矢!」

遊矢「来たっていうか呼び出されたんだろ!?て言うか…何これ!?」

赤馬「これより君とユートを分離させる…不眠不休で我々とデュエルを行ってもらうぞ遊矢!」

遊矢「不眠不休って事は…」

黒咲「お前は飲み食いできず俺達とデュエルを行う!」

ジャック「そういうわけだ」

遊矢「本気かよ…」

黒咲「俺は本気だ…先ずは俺から行くぞ!」

ユート「アレンや遊城先生、クロウ…これだけの人数を相手にだと」

遊矢「考えてる場合じゃない!」

ユート「ああ」

遊矢・黒咲「デュエル!!」

黒咲「先攻は俺だ!」

ユート「隼のデュエルなら先ず何が来ると思う」

遊矢「デビル・イーグル、フォース・ストリンクス、エトランゼ・ファルコン辺りが固い。そして」

ユート「そしてRUMへと繋げる」

黒咲「そうは問屋が卸さぬ!」

遊矢「聞こえてたのか!?」

黒咲「今日は特別ゲストを紹介してやる!覚悟しろ!!」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして効果を発動!RR-ラダー・ストリンクスを攻撃表示で召喚!RR-ラダー・ストリンクスがRRカードの効果で特殊召喚した場合、相手に600ポイントのダメージを与える!」

遊矢「くっ…」4000→3400

黒咲「魔法『RR-コール』を発動!自分フィールドのRRモンスター1体を対象に発動!手札またはデッキから同名RRモンスターを守備表示で特殊召喚する。俺はデッキから2体目のRR-バニシング・レイニアスを特殊召喚!」

遊矢「まさかライズ・ファルコン!?」

ユート「いや先攻でライズ・ファルコンを出す確率は低い…なのに同レベルのモンスターを3体?特別ゲスト…まさか!」

黒咲「レベル4のRR-バニシング・レイニアス2体とRR-ラダー・ストリンクスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!海咬龍シャーク・ドレイク!!」

ユート「やはり…」

遊矢「あれって確か」

ユート「兄貴のモンスターだ…」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!凌牙からの伝言だ。さっさと出てプロの世界に来いだと」

ユート「…」

黒咲「最も奴も駆け出しで苦労しているそうだ」

遊矢「俺のターン!」

ユート「俺達は隼や兄貴に負けないコンビだ…勝つぞ遊矢!」

遊矢「俺はスケール2のEMダグ・ダガーマンとスケール5のEM小判竜でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル3!EMウィム・ウィッチ!ウィム・ウィッチはペンデュラムモンスターをアドバンス召喚する場合、2体分として扱う!俺はEMウィム・ウィッチをリリースしオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをアドバンス召喚!」

黒咲「お前はダーク・リベリオン、覚醒の魔導剣士、アイズ融合モンスター3体を所持しているが…そいつが1番地味だな」

遊矢「いいや、こいつは俺のエースモンスターだ!」

ユート「シャーク・ドレイクは厄介なモンスターだ。早めに倒さねばならないが…」

遊矢「…」

ユート「だがシャーク・ドレイクとペンデュラムモンスターの相性は最悪だ」

遊矢「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

ユート「そして隼はそれぐらい知っている…なのに何故わざわざ兄貴のモンスターを?センチな事を忌み嫌う隼が」

黒咲「エースモンスターを守備表示か…シャーク・ドレイク!奴を破壊せよ!!」

ユート「…」

遊矢「手札のEMレインゴートを墓地へ送り、このターン自分フィールドのオッドアイズまたはEMモンスターは戦闘・効果では破壊されない!」

黒咲「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!魔法『揺れる眼差し』を発動!俺はペンデュラムゾーンのカードを2枚破壊しデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!そして俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!エクストラデッキより蘇れ!EM小判竜!EMダグ・ダガーマン!そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EM小判竜の効果を発動!このカードがモンスターゾーンに存在する限り自分フィールドのドラゴン族モンスターの攻撃力は500ポイントアップし効果では破壊されない!バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでシャーク・ドレイクを攻撃!オッドアイズが戦闘を行う場合、この相手に与えるダメージは倍になる!」

黒咲「…」4000→3600

遊矢「EM小判竜でダイレクトアタック!」

黒咲「…」3600→1900

遊矢「これで最後だ!ダグ・ダガーマンの攻撃!」

黒咲「自分が戦闘または効果ダメージを受けた場合、RR-アベンジ・ヴァルチャーは特殊召喚する事ができる!」

遊矢「あと一歩だった…」

黒咲「…」1900→1600

ユート「不気味だ…」

遊矢「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!罠発動!『活路への希望』自分のライフが相手より1000以上低い場合に1000ライフを払い発動!お互いのライフの差2000につきデッキから1枚ドローする!」1900→900

黒咲「魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、海咬龍シャーク・ドレイク!!」

遊矢「素材のないエクシーズモンスターを蘇生?どうして」

ユート「…」

黒咲「こいつはランクアップとは違う方法で変化する。聞いた事があるだろ?」

ユート「ああ…知ってる。だが実際には見た事がない…」

遊矢「可能なのか?そんなのが」

黒咲「真の姿を見せろ、シャーク・ドレイク…いやシャーク・ドレイク・バイスよ!!」

遊矢「!?」

ユート「こ、これが…」

黒咲「自分のライフが1000以下の場合にオーバーレイ・ユニットを一つ使い、墓地のモンスター1体を除外し発動!相手フィールドのモンスター1体の攻撃力と守備表示を0にする!対象はオッドアイズ!効果で破壊されぬなら戦闘で破壊するのみ!やれ!!」

遊矢「うわああああああああああああ」3400→600

黒咲「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!俺は小判竜とダグ・ダガーマンを守備表示にしターンエンド」

黒咲「俺のターン!RUM-レイド・フォースを発動!自分フィールドのエクシーズモンスターよりランクの一つ高いRRモンスターを重ねて特殊召喚できる!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

ユート「これは…」

黒咲「こいつは奴が故郷に帰って来るまでハウスで預かっておけと言っていたぞ。あれも無一文でプロの世界に殴り込んだからな…相変わらず抜けている」

ユート「…」

黒咲「最悪のスタートになったな遊矢!ユート!エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い効果を発動!相手フィールドのモンスターを破壊し、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

遊矢「…」

黒咲「先ずは俺の勝ちだ」

遊矢「それまでに2回も勝ってるし」

黒咲「フン…さっさと分離しろ。色々と面倒だ」

遊矢「さあ!次は誰だ!?」

アレン「まあ俺だろうよ」

遊矢「アレン!?」

アレン「おう!このハートランドの赤い虎って異名を持つ神月アレンが相手だぜ!」

遊矢「そうなのか」

ユート「アレンは口喧嘩は強いが腕っ節は無い」

アレン「さあ!やろうぜ遊矢!」

遊矢・アレン「デュエル!!」

遊矢「今度は俺が先攻だ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを2枚枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!ガガガマジシャンの効果を発動!レベルを4に変更!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在する事で手札からガガガキッドを特殊召喚!この方法で特殊召喚したガガガキッドは自分フィールドのガガガモンスターと同じレベルになる!レベル4のガガガマジシャンとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!!」

アレン「ガガガガンマンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い二つの効果の内一つを発動!守備表示だから相手に800ポイントのダメージを与える!」

遊矢「うっ!」4000→3200

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!時読みの魔術師を攻撃表示で召喚!そしてEMウィップ・バイパーの効果を発動!1ターンに1度、フィールドのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!対象はガガガガンマン!」

アレン「罠発動!『ガガガラッシュ』自分フィールドのガガガモンスターが相手モンスターの効果の対象になった場合に発動!その効果を無効にし相手モンスターを破壊!そして、そのモンスターの攻撃力と守備力の内、高い方の数値分のダメージを相手に与える!」

遊矢「高い方はウィップ・バイパーの攻撃力1700…!」3200→1500

ユート「…」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!ガガガマンサーを攻撃表示で召喚!ガガガマンサーの効果を発動!墓地のガガガモンスターを特殊召喚する!ガガガマジシャンを特殊召喚!そしてガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!レベル4のガガガマジシャンとガガガマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガザムライ!!」

アレン「ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に800のダメージだ!」

遊矢「マズい…」1500→700

アレン「ガガガザムライのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で対象となったガガガモンスターは2回攻撃が可能!バトルだ!」

遊矢「罠発動!『攻撃の無力化』相手モンスター1体の攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる!」

アレン「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!墓地より蘇れ!EMウィップ・バイパー!そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」700→300

アレン「回復しちまったぞ遊矢!」4000→4400

遊矢「EMウィップ・バイパーの効果を発動!ガガガザムライの攻撃力と守備力を入れ替える!」

ユート「それを使ってみるか」

遊矢「ああ…レベル3の時読みの魔術師とレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

遊矢「バトル!覚醒の魔導剣士でガガガザムライを攻撃!」

ユート「そして永続罠『幻影剣』を発動!攻撃力は800ポイントアップ!」

アレン「グッッ!」4400→2700

遊矢「覚醒の魔導剣士が相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

アレン「そう来やがったか…」2700→600

遊矢「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!厄介なモンスターだぜ…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

アレン「ここは守…あっ!」

遊矢「たとえ守備表示でも戦闘破壊すればダメージを与えられる!覚醒の魔導剣士!ガガガガンマンに攻撃だ!!」

アレン「や、やっちまった…」600→0

遊矢「さあ!次は誰だ!?」

ユート「まだ大勢居るぞ…ユーゴ、シンジに先生、デニスに権現坂、沢渡に…忍者も居る」

瑠璃「私よ」

ユート「瑠璃が!?」

瑠璃「うん!」

遊矢「受けて立つさ!そうだろユート」

ユート「あ、ああ」

遊矢「1番は瑠璃の為なんだからさ」

瑠璃「…」

ユート「やろうか瑠璃」

瑠璃「勿論よ!」

遊矢・瑠璃「デュエル!!」

遊矢「沢渡に聞いたけど結構しつこい攻撃するんだって?」

ユート「何処か隼にそっくりなんだ」

瑠璃「私のターン!」

瑠璃「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からLL-ターコイズ・ワーブラーを特殊召喚!ターコイズ・ワーブラーが特殊召喚に成功した場合、手札または墓地からLLモンスターを特殊召喚する事ができる。私は手札からLL-コバルト・スパローを特殊召喚!コバルト・スパローが特殊召喚に成功した場合、デッキから鳥獣族レベル1モンスターを手札に加える!そして自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する場合、手札のLL-サファイア・スワローと鳥獣族モンスターを特殊召喚!私はLL-サファイア・スワローと2体目のLL-サファイア・スワローを特殊召喚!そしてLL-コバルト・スパローを通常召喚!」

瑠璃「レベル1のLL-ターコイズ・ワーブラーとLL-サファイア・スワロー2体とLL-コバルト・スパローでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク1!LL-アセンブリー・ナイチンゲール!!」

瑠璃「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「LL-アセンブリー・ナイチンゲールは素材がある限り、ほぼ無敵に近い。そして素材分だけ攻撃力が200ポイントアップし更にダイレクトアタックが可能だ」

遊矢「俺はスケール5のEMラフメイカーとスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!同じくレベル7!EMスライハンド・マジシャン!」

遊矢「EMスライハンド・マジシャンの効果を発動!手札を1枚墓地へ捨て、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを破壊する!」

瑠璃「LL-コバルト・スパローを素材としたLLエクシーズモンスターは相手の効果の対象にはならない!」

遊矢「ならオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃!そしてEMオッドアイズ・ユニコーンのペンデュラム効果を発動!自分のオッドアイズモンスターの攻撃宣言時、EMモンスター1体を対象に、そのモンスターの元々の攻撃力分アップ!」

瑠璃「LL-アセンブリー・ナイチンゲールのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ターン終了時まで戦闘または効果では破壊されず自分へのダメージは0になる!」

遊矢「EMラフメイカーのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドに元々の攻撃力より高いモンスターが存在する場合1000ライフを回復!ターンエンド!」

瑠璃「私のターン!LL-アセンブリー・ナイチンゲールはオーバーレイ・ユニットの数×200ポイントアップし、その数だけ1度のバトルフェイズに直接攻撃が可能!」

遊矢「うわっ!?」4000→1800

瑠璃「ターンエンド」

ユート「…」

遊矢「俺のターン!再びEMラフメイカーの効果を発動!ライフを回復!」1800→2800

ユート「瑠璃に勝つには長期戦だ…」

遊矢「バトルだ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃!」

瑠璃「オーバーレイ・ユニットを一つ使い効果を発動!」

ユート「コツコツとだ…だが長引けば長引く程に後が大変だぞ遊矢」

遊矢「…ターンエンド」

瑠璃「私のターン!」

遊矢「あと何人居るんだ…意外とキツい耐久レースだぞ、これは」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!これで決まりだ!」

ユート「そしてオッドアイズが相手モンスターを戦闘破壊した時、倍のダメージを与える!攻撃力が0…故に」

遊矢「5000のダメージだ!」

瑠璃「負けちゃったか…」4000→0

遊矢「ちょっと休憩…」

カイト「…」

ユート「カイト!?いつの間に!」

カイト「見せてみろ。俺が渡したカードとお前達の力を!」

遊矢「マジか…分離するどころか死んでも知らないぞ俺!俺はEMトランプ・ウィッチを攻撃表示で召喚!EMトランプ・ウィッチの効果を発動!このカードをリリースしデッキから融合カードを手札に加える!俺は手札のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと星読みの魔術師を融合!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!オーバーレイ・スナイパーを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する時、手札からオーバーレイ・ブースターを特殊召喚!2体をリリースし銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

遊矢「はぁはぁ…」

柚子「疲れてるわ」

権現坂「黒咲にアレン、瑠璃それに得体の知れぬカイトとかいう男だ」

沢渡「無理もねえよ。分離する前に死ぬぞ」

赤馬「いいや、彼らは先の戦いで三つの次元で戦い抜いた。エクシーズ次元のスフィア・フィールド砲、シンクロ次元のフレンドシップカップそして融合次元のユーリとの戦い」

沢渡「そうだけどよ」

赤馬「簡単には死なせてくれないだろう。五体に流れるデュエリストの血が生かしてくれる」

カイト「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!ルーンアイズと銀河眼の光子竜の攻撃力は互角だ…だったら!」

ユート「攻撃力を上昇させればいい」

遊矢「EM小判竜を攻撃表示で召喚!攻撃力500アップし効果では破壊されない!」

ユート「バトルだ!」

カイト「…」

遊矢「これは…」

カイト「罠『光子化』を発動!相手モンスターの攻撃を無効にし、次の自分エンドフェイズまで自分フィールドの光属性モンスターの攻撃力は無効にしたモンスターの攻撃力分アップ!」

遊矢「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!ここで終わらせる気は毛頭ない!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークン2体をリリースしフォトン・カイザーをアドバンス召喚!フォトン・カイザーが召喚または反転召喚に成功した時、デッキから2体目のフォトン・カイザーを特殊召喚!レベル8の銀河眼の光子竜とフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク8!ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン!!」

カイト「ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドの表側表示のカードを1枚破壊する!攻撃だ」

ユート「罠発動!『幻影騎士団ウロング・マグネリング』相手モンスターの攻撃を無効にしレベル2の闇属性戦士族モンスターとして特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!幻影騎士団ウロング・マグネリングの効果を発動!このモンスターと幻影騎士団モンスターまたはファントムと名のつく魔法・罠を墓地へ送りデッキから2枚ドロー!」

カイト「…」

遊矢「EM小判竜を守備表示にしカードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!オーバーレイ・ユニットを一つ使い小判竜を破壊!バトルだ」

遊矢「永続罠『EMピンチヘルパー』を発動!相手モンスターの直接攻撃を無効にし、EMモンスターを効果を無効にし特殊召喚する!EMラディッシュ・ホースを守備表示で特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「次に破壊するのは間違いなくピンチヘルパーだ」

遊矢「だろうな…けど揃った。望み通り、あいつらが来た…後はレベル4のモンスターだけ!」

ユート「よし!」

遊矢「ターンエンド!」

カイト「ならばEMピンチヘルパー!そのカードを破壊しラディッシュ・ホースをギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴンで攻撃!」

カイト「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!エクストラデッキから蘇れ!EM小判竜!EMラディッシュ・ホース!」

ユート「さらに魔法『死者蘇生』を発動!墓地のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを特殊召喚!」

カイト「出たか」

遊矢「相克の魔術師と相生の魔術師の効果を発動!」

沢渡「エクシーズモンスターのランクをレベルに変化させて更にエクシーズ召喚!?できねえだろ!」

赤馬「それがペンデュラムの先だ。私は先の戦い終了後に彼とデュエルをした…そして見せられたよ」

柚子「そんなモンスターがあるなんて」

ユート「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!」

遊矢「エクシーズ召喚!ランク7!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

ユート「エクシーズモンスターを素材にしたオッドアイズ・レイジング・ドラゴンは2度の攻撃が可能!」

遊矢「そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのカードを全て破壊する!そしてターン終了時まで破壊した数×200ポイント攻撃力がアップ!」

カイト「…」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの攻撃!憤激のデストラクションバースト!!」

ユート「やったか!?」

カイト「手札のクリフォトンを墓地へ送り、ライフを2000払う事でこのターン俺への如何なるダメージは0になる」4000→2000

遊矢「ターンエンド」

カイト「俺のターン!やはりザークだな。俺の知らないドラゴンを生み出した…だがドラゴン族を制するのは俺だ!魔法『銀河零式』を発動!蘇れ!ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン!!」

カイト「これだけでは終わらぬ!俺の名はカイト…ミザールのカイト!ドラゴン族最強は俺だ…!エクストラデッキのギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンは自分フィールドのギャラクシーアイズエクシーズモンスターに重ねてエクシーズ召喚が可能!」

カイト「ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンがエクシーズ召喚に成功した時、デッキからドラゴン族モンスターを3種類墓地へ送り相手はデッキからモンスターを3体除外する!俺が墓地へ送るのは幻水龍!幻木龍!武装神竜プロテクト・ドラゴンを墓地へ!」

カイト「そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使う事でギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンは相手モンスターに2回の攻撃が可能!」

遊矢「ドラゴン族好きなのか」

カイト「別に」

ユート「意外な一面もあるんだな」

遊矢「ははは」

カイト「バトルだ!」

遊矢「まだ四人だなユート…」

ユート「だが心無しか分離している気がするぞ」

遊矢「もう昼だぞ…あいつらだけ昼飯食べて」

ユート「次は…」

ジャック「俺だ!」

シンジ「あ、てめえ!」

クロウ「人が飯食ってる間に」

ユーゴ「食うの早えんだよ!」

ジャック「お前達が遅すぎるだけだ」

リン「無職の癖に」

ジャック「くっ」

遊矢「無職なの!?」

ジャック「今は無職なだけだ!さっさと始めるぞ遊矢!」

遊矢「そうだな。俺もジャックには借りがある…あの時の借りを今この場で返してやる!」

遊矢・ジャック「デュエル!!」

ユート「ジャックのデュエルは」

遊矢「俺から行く!モンスターを守備表示で召喚しカードを2枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!レッド・リゾネーターを攻撃表示で召喚!そしてリゾネーターモンスターの召喚に成功した事で手札からレッド・ウルフを特殊召喚!この効果で特殊召喚したレッド・ウルフの攻撃力は半分になる!」

ジャック「レベル6のレッド・ウルフにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

遊矢「効果は発動できない…来いジャック!」

ジャック「いいだろう!その裏守備表示モンスターを破壊だ!!」

遊矢「破壊されたモンスターはEMラクダウン!ラクダウンが戦闘で破壊された場合、その破壊したモンスターの攻撃力を800ダウン!」

ジャック「ほぉ…攻撃力を下げたか!カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「ジャックのカテゴリーはレッドなのか?それにしては白いが」

遊矢「何を今更言ってるんだよユート」

ユート「少し気になってな。俺達のカードのカテゴリーは生き様だ。ユーゴのスピードロイド然りユーリの捕食植物然り」

遊矢「言われてみれば子供っぽいユーゴは玩具好きそうだしねちっこいユーリは食虫植物っぽいしな。それに黒咲や権現坂なんかも」

ユート「ああ」

遊矢「でも今は考えてる場合じゃない!EMラディッシュ・ホースを攻撃表示で召喚!さらに罠発動!『ペンデュラム・リボーン』エクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターまたは墓地のペンデュラムモンスターを特殊召喚する!俺はエクストラデッキのEMラクダウンを特殊召喚!」

遊矢「EMラディッシュ・ホースの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体と自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象に発動!ターン終了時まで相手モンスターはラディッシュ・ホースの攻撃力分ダウンし自分フィールドの対象のモンスターはラディッシュ・ホースの攻撃力分アップ!」

ジャック「これでレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの攻撃力は1700か」

遊矢「そして!レベル4のEMラクダウンとEMラディッシュ・ホースでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分アップ!トリーズン・ディスチャージ!」

遊矢「バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

ジャック「罠発動!『レッド・クリスタル』ターン終了時までレッドと名のつくモンスターは戦闘または効果では破壊されない!」

遊矢「だがダメージは受けてもらうぞ!」

ジャック「…」4000→1500

遊矢「ターンエンド!」

ジャック「俺のターン!聞けばEMは親父の形見だそうだな」

遊矢「ああ…何で今」

ジャック「俺も同じだ。このデッキは俺の親父から受け継いだ…最も顔も名もわからぬがな」

遊矢「…」

ジャック「だがレッド・デーモンズは俺とデッキを連れ奴の魔の手から逃がした。この傷だらけの姿はその時の代償だ」

遊矢「それって」

ジャック「俺の我儘をシンジがクロウがユーゴが付き合おうとしている…お前達に出会えて俺は嬉しかったぞ遊矢!俺のターン!」

遊矢「どういう意味だ」

ユート「おそらくユーゴやジャック達が戦う相手が余りにも強大だという事なのだろう」

ジャック「自分フィールドにレベル8以上のシンクロモンスターが存在する時、手札からレッド・ノヴァを特殊召喚!そしてダブル・リゾネーターを特殊召喚!レベル8のレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトにレベル1のレッド・ノヴァとダブル・リゾネーターをダブルチューニング!!シンクロ召喚!!現れろ!!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!」

ジャック「レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの効果を発動!このカード以外の全てのカードを破壊する!アブソリュート・パワー・インフェルノ!!」

遊矢「させない!罠発動!『幻影翼』このカードを装備したモンスターは攻撃力が500ポイントアップし、このターンに1度だけ戦闘または効果では破壊されない!」

ジャック「ならば俺の攻撃を受けてみよ!バトルだ!!」

遊矢「くっ!!」4000→3850

ジャック「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!今度こそ受けるがいい遊矢!!」

遊矢「罠発動!『EMピンチヘルパー』相手モンスターの直接攻撃を無効にしデッキから効果を無効にしEMモンスターを特殊召喚する!EMマンモスプラッシュを守備表示で特殊召喚!」

ジャック「バトルフェイズ中、魔法または罠が発動した時その効果を無効にし破壊する!そしてレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの攻撃力は500ポイントアップ!」

遊矢「!?」

ジャック「獄炎のクリムゾンヘルタイド!!」

遊矢「うわああああああああああああ」3850→0

ジャック「…」

遊矢「…また負けか」

ジャック「こいつを召喚したデュエリストはお前を含め3人だ。1人は地獄に落ちたがな」

遊矢「…」

ジャック「シンジ!さっさと来い!」

シンジ「てめえが邪魔したんだろうが!木偶の坊の無職野郎!」

ジャック「誰が木偶の坊だ!」

遊矢「ジャック!何かあったら俺達を呼んでくれよ」

シンジ「っつうか履歴書出せ履歴書」

ユート「聞いちゃいないな」

遊矢「…」

遊矢・シンジ「デュエル!!」

遊矢「先ずは俺からだ!EMハンサムライガーを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド」

シンジ「俺のターン!モンスターを守備表示で召喚しカードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!バトルだ!ハンサムライガーでシンジの守備表示モンスターを攻撃!」

シンジ「罠発動!『スクランブル・エッグ』自分フィールドのモンスターが戦闘または効果で破壊された時、手札・デッキ・墓地からロードランナーを特殊召喚する!デッキからロードランナーを特殊召喚!」

遊矢「ハンサムライガーが相手モンスターを戦闘破壊した時、デッキからレベル5以上のペンデュラムモンスターを手札に加える。ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにチューナーモンスターが存在する事で手札のブースト・ウォリアーは特殊召喚する事ができる!さらに永続罠発動!『強化蘇生』墓地のレベル4以下のモンスターを特殊召喚し、レベルを一つ上げ攻撃力と守備力は100ポイントアップ!レベル2のクリア・エフェクターのレベルを3に上げ特殊召喚!」

シンジ「レベル1のロードランナーとブースター・ウォリアーとレベル3のクリア・エフェクターにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!燃え上がれ!レベル7!ニトロ・ウォリアー!!」

シンジ「ニトロ・シンクロンがニトロと名のつくシンクロモンスターの素材として墓地へ送られた場合、デッキから1枚ドローする!そしてクリア・エフェクターはシンクロモンスターの素材として墓地へ送られた場合、デッキから1枚ドロー!」

シンジ「魔法『ニトロユニット』を発動!相手フィールドにモンスターに装備!ニトロ・ウォリアーの効果を発動!自分ターンに自分が魔法カードを発動した場合、そのターンのダメージ計算時のみ攻撃力が1000ポイントアップ!バトル!ニトロ・ウォリアーでEMハンサムライガーを攻撃!」

遊矢「ぐはっ!?」4000→2000

シンジ「そしてニトロユニットを装備したモンスターが戦闘で破壊された場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

遊矢「くっ…」2000→1200

シンジ「どうなってんだ?」

遊矢「俺は伏せていた速攻魔法『非常食』を発動し非常食以外のカードを墓地へ送りライフを1000回復させた!」

ユート「俺のカードだ」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!そういうの言えっての」

遊矢「俺のターン!カードを1枚伏せてターンエンド」

シンジ「俺のターン!何かあるな…けどよ!考えたって仕方がねえわな遊矢!」

遊矢「!」

シンジ「こっちもハンパな覚悟で二代目張ってるわけじゃねえんだ!絶対にてめえらを分離してやんよ」

ユート「だそうだ」

遊矢「ああ…けど勝つのは俺達だ」

シンジ「お?」

遊矢「俺は罠『EMコール』を発動した!相手モンスター1体の攻撃を無効にし、守備力がその無効にしたモンスターの攻撃力以下になるようにデッキからEMモンスターを2体まで手札に加える。但し発動後、次の自分ターンの終了時までエクストラデッキから特殊召喚する事ができない」

シンジ「ターンエンド」

遊矢「俺のターン…カードを1枚伏せてターンエンド!」

シンジ「俺のターン!魔法『おろかな副葬』を発動!デッキから魔法または罠を墓地へ送る!墓地へ送ったリミッター・ブレイクの効果を発動!手札・デッキ・墓地からスピード・ウォリアーを特殊召喚する!俺はデッキからスピード・ウォリアーを特殊召喚!」

シンジ「そしてスピード・ウォリアーをリリースし、サルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!サルベージ・ウォリアーを効果を発動!アドバンス召喚に成功した時、手札または墓地からチューナーモンスターを特殊召喚する。手札のターボ・シンクロンを特殊召喚!」

シンジ「レベル5のサルベージ・ウォリアーのレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!轟け!レベル6!ターボ・ウォリアー!!」

シンジ「行け!」

遊矢「非常食の効果で墓地へ送った幻影騎士団シャドーメイルの効果を発動!相手モンスターの直接攻撃宣言時、守備表示で特殊召喚する!」

シンジ「まだターボ・ウォリアーの攻撃が残ってるぜ!」

遊矢「罠発動!『ウロング・マグネリング』相手の攻撃を無効にする!」

シンジ「…ターンエンド」

遊矢「俺のターン!永続魔法『幻影死槍』を発動!魔法『EMキャスト・チェンジ』を発動!手札のEMモンスターを任意の数だけ相手に見せ、その後デッキに戻しシャッフルする。その後戻した枚数+1をデッキからドローする!さらにウロング・マグネリングの効果を発動!幻影死槍と幻影騎士団ウロング・マグネリングを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!」

遊矢「俺はスケール1のEMゴムゴムートンとスケール6のEMギタートルでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!EMソード・フィッシュ!レベル5!星読みの魔術師!EMソード・フィッシュの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールド全てのモンスターの攻撃力と守備力を600ポイントダウン!そして調律の魔術師を攻撃表示で召喚!」1200→800

シンジ「こいつは…」4000→4400

遊矢「調律の魔術師の召喚でソード・フィッシュの2度目の効果を発動!レベル2のEMソード・フィッシュとレベル5の星読みの魔術師にレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

遊矢「覚醒の魔導剣士が魔術師ペンデュラムモンスターを素材とした場合、墓地の魔法カードを手札に加える!覚醒の魔導剣士でニトロ・ウォリアーを攻撃!」

シンジ「ぐっ!」4400→3500

遊矢「そして覚醒の魔導剣士が相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

シンジ「やっべえ…エンタメイトとか言ってるけど殺る気満々じゃねえか!こいつのダーク・リベリオンといい覚醒の魔導剣士にビーストアイズとかいうのもオッドアイズも!」3500→700

遊矢「どうだ二代目!ターンエンド!」

シンジ「焦んなよ…まだ終わっちゃいねえんだからよ!」

遊矢「ああ!」

ユート「フッ」

遊矢「はあ…」

ユート「…」

ジャック「…」

シンジ「じゃあ頼むぜ」

リン「私!?」

シンジ「だってクロウとユーゴ消えてるしよ」

沢渡「あいつらなら便所に行ったぞ?何か変な物でも食ったんじゃねえか」

シンジ「あいつらが腹下すタマかよ…この料理って所謂高級ってやつか?」

赤馬「ああ」

シンジ「腹が驚いたんだろな…じゃあ俺もヤバいんじゃねえか!?」

ジャック「シンジ」

シンジ「考えたらちびりそう…便所何処だ!」

遊矢「シンクロ軍団はマイペースだな」

ユート「環境が彼らを大らかにしたのだろう」

リン「じゃあ私と?」

遊矢「うん」

ユート「彼女は気が強いタイプだ」

遊矢「そりゃシンジやユーゴ押さえつけてるんだから」

リン「ジャックは平気なのね」

ジャック「俺もキング時代はいい物を食っていたからな。奴らに比べれば外も内も頑丈だ」

リン「変わり者だからジャックって」

ジャック「何だと!?あの三馬鹿に比べれば俺が1番まともだろ!」

リン「あの3人は何しでかすか理解できるけどジャックは突発的だもん」

ジャック「なっ…」

黒咲「…」

カイト「…」

アレン「何だ?神妙な顔してよ」

黒咲「いや」

カイト「お前も感じたか」

黒咲「薄っすらとだがな」

カイト「近づいている」

黒咲「ああ」

アレン「何かと盛り上がる傾向あるよな」

サヤカ「…」スッ

カイト「おい」

アレン「て言うか何でカイトと隼や瑠璃は何か感じ取れるんだ?」

瑠璃「さあ?」

アレン「カイトは黒咲家の先祖だったりして」

カイト「覚えがない」

黒咲「…様子を見てくる」

瑠璃「様子って?」

黒咲「エクシーズ次元…早い話が俺の家だ」

瑠璃「家…」

サヤカ「どうかしたの?」

瑠璃「まさか封印が破られたって事は…まさかね」

アレン「しかし瑠璃とリンは似てるな…あそこにも居るぞ!あっちもだ!」

カイト「…」

遊矢・リン「デュエル!」

リン「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からWW-アイス・ベルを特殊召喚!この効果でWW-アイス・ベルの召喚に成功した事でデッキからWWモンスターを特殊召喚する。2体目のWW-アイス・ベルを特殊召喚!」

リン「WW-アイス・ベルの効果を発動!1ターンに1度、召喚または特殊召喚に成功した時、相手に500のダメージを与える!」

遊矢「…」4000→3500

リン「そして自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し風属性モンスター以外のモンスターが存在しない場合、手札からWW-スノウ・ベルを特殊召喚!レベル3のWW-アイス・ベル2体にレベル1のWW-スノウ・ベルをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!WW-ウィンター・ベル!!」

リン「WW-ウィンター・ベルの効果を発動!1ターンに1度墓地のWWモンスターのレベルの数×200のダメージを与える!」

ユート「徐々に削ってくタイプだな」

遊矢「ああ…しかし腹が減って頭が回らない」3500→2900

リン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「頭が回らないか…もう少しの辛抱…ではないか」

遊矢「倒れたら水ぶっかけられるパターンだぞ。そういう眼してるぞ赤馬は!」

赤馬「…」

遊矢「俺はスケール3のEMラディッシュ・ホースとスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル6!EMマンモスプラッシュ!そしてレベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMラディッシュ・ホースの効果を発動!相手フィールドのモンスターを対象に発動!そのモンスターの攻撃力は自分フィールドのEMモンスターの攻撃力分ダウン!ウィンター・ベルの攻撃力をマンモスプラッシュの攻撃力1900分ダウン!」

遊矢「そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとEMマンモスプラッシュを融合!この融合召喚には融合カードを必要としない!融合召喚!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!バトルだ!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで攻撃!ヘルダイブバースト!!」

リン「ううっ!!」4000→1300

遊矢「ビーストアイズが相手モンスターを戦闘破壊した時、ビーストアイズの素材となった獣族モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

リン「つ、強い…て言うか追い込まれて強くなってる」1300→0

クロウ「ああ…スッキリしたぜ」

リン「ユーゴは?」

クロウ「それが臭えの何のって」

遊矢「クロウ!早くしろ!!」

クロウ「随分とイライラしてやがるな」

遊矢・クロウ「デュエル!!」

遊矢「俺のターン!EMジンライノを攻撃表示で召喚!そして手札のEMスライハンド・マジシャンは自分フィールドのペンデュラムモンスター以外のEMモンスターをリリースする事で特殊召喚する事ができる!」

遊矢「ターンエンド!」

クロウ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のBF-逆風のガストは特殊召喚できる!そして自分フィールドにBFモンスターが存在する時、BF-突風のオロシを特殊召喚!さらに手札のA BF-霧雨のクナイは自分フィールドのBFモンスター1体をリリースする事で手札から特殊召喚!この効果で特殊召喚した霧雨のクナイはチューナーモンスターとして扱う!」

クロウ「レベル2のBF-逆風のガストにレベル5のA BF霧雨のクナイをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!A BF-涙雨のチドリ!!」

クロウ「涙雨のチドリは墓地のBFモンスターの数×300ポイントアップ!バトル!涙雨のチドリでスライハンド・マジシャンを攻撃!」

遊矢「うわっ!?」4000→3000

クロウ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!墓地のスライハンド・マジシャンを特殊召喚!スライハンド・マジシャンの効果を発動!手札を1枚墓地へ送り相手フィールドの表側表示のカードを破壊する!」

遊矢「スライハンド・マジシャンでダイレクトアタックだ!」

クロウ「自分フィールドのBFと名のついたモンスターがカード効果で破壊された場合、手札からBF-流離いのコガラシを特殊召喚!」

遊矢「ならスライハンド・マジシャンで流離いのコガラシを攻撃!」

クロウ「手札のBF-蒼天のジェットを墓地へ送る事で自分フィールドのBFモンスターは戦闘では破壊されねえ!」

遊矢「だがダメージは受けてもらうぞ!ターンエンド!」

クロウ「俺のターン!自分フィールドにBFモンスターが存在する時、手札の漆黒のエルフェンはリリース無しで召喚する事ができる。レベル6のBF-漆黒のエルフェンにレベル6のBF-流離いのコガラシをチューニング!漆黒の翼よ!雷の力宿して鮮烈にとどろけ!シンクロ召喚!切り裂け!A BF-神立のオニマル!!」

ユート「レベル12のモンスター!?」

遊矢「それもシンクロ…」

クロウ「対黒咲用に見せるつもりだったんだがよ…特別に見せてやるぜ。オニマルはカードの効果では破壊されねえ!」

遊矢「墓地のEMジンライノの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターが戦闘または効果で破壊される代わりにジンライノを除外する事ができる!」

クロウ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…」

クロウ「さあ来いよ。ユーゴとシンジと互角にやりあったお前の本気ってやつを」

遊矢「スケール2のEMヒックリカエルとスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMヒックリカエルのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度フィールドのモンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える!神立のオニマルの攻撃力は3000から2000に!」

クロウ「確かオッドアイズは倍のダメージを与える効果…」

遊矢「そしてEMオッドアイズ・ユニコーンのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのオッドアイズモンスターの攻撃宣言時、自分フィールドのEMモンスターを対象に発動!バトルフェイズ終了時までオッドアイズモンスターの攻撃力は対象のEMモンスターの攻撃力分アップ!スライハンド・マジシャンの攻撃力と合わせて5000!」

クロウ「おおおおおおおおおおおおお」3800→800

遊矢「そして…オッドアイズの効果を発動!」

クロウ「人間追い詰められると修羅になるってマジなんだな」800→0

ユート「休もう」

遊矢「いいやユーゴ!便所に篭ってる場合じゃないぞ…出て来い!」

素良「来ないなら僕が相手になるよ」

遊矢「…」

素良「お、鬼のような形相だ」

ユート「そう言えばミストは遊矢の体を乗っ取ったな…よし!」

サッ

遊矢「!」

素良「遊矢?」

ユート「ここからは俺が仕切る!文句はないな赤馬!」

赤馬「ああ」

素良「エクシーズ次元じゃないのにユートが表に…」

ユート「始めようか素良」

素良「…うん」

遊矢「ちょっと休憩」

ユート・素良「デュエル!!」

エクシーズ次元

黒咲「封印が解かれたか…」

「…」

「…」

「…」

黒咲「で?貴様達は何処のどいつだ?まさか封印されていた」

「その封印されていたモンスターから誕生したのだよ」

黒咲「親玉は何処だ」

「…」

「…」

「…」

黒咲「答えろ」

「俺が答えよう。我々がモンスターそのものだ」

黒咲「貴様らは頭がどうかしているのか…まあ良い。名を名乗れ」

V「僕はパニッシャー」

F「私はフューラー」

D「俺はディザスター」

黒咲「ならば纏めて来るがいい」

D「俺が行こう。勇者ゼアルは俺達を倒せず封印する以外に道はなかった…たかが人間風情が思い上がるな!」

黒咲「笑止!そのセリフをそっくりそのまま返してくれる!」

黒咲・D「デュエル!!」

V「時は来た。現代の環境に僕達が馴染んだ時が最後だ」

F「この世界どころじゃない…四つの次元全てを私達が食い荒らしてくれよう。この真竜皇V.F.Dが」

ユート「次!誰だ!?」

柚子「うわっ…」

瑠璃「ひっ!?」

赤馬「予想通りだな。徐々にユートが出てきている」

沢渡「どんだけ冷静なんだよ!右側だけ遊矢じゃねえだろ!?ユートじゃねえか!」

ジャック「あれがユートか」

シンジ「やっべえ…男爵じゃねえか」

クロウ「ああ…絵面的に怖すぎだろ」

ユート「さあ!」

リン「戦意喪失してる…そりゃ怖いもんね」

デニス「やっぱり僕でしょ」

ユート「デニス…」

遊矢「そう言えばデニスの本来のデッキを見てないな」

デニス「て言うか怖すぎでしょ…何これ」

遊矢「極限まで追い込まれて」

ユート「こうなってる」

デニス「…何かしたの」

素良「し、知らないよ!段々出てきたんだから」

デニス「ユーリが見たら笑うだろなぁ…あいつ何処行ったんだか」

遊矢「そう言えば見ないな」

ユート「どっちが行く」

遊矢「じゃあユート頼むよ」

ユート「というわけだ。始めるぞデニス」

ユート・デニス「デュエル!!」

デニス「なら先攻は僕だ!E・HEROブレイズマンを攻撃表示で召喚!ブレイズマンの効果を発動!ブレイズマンが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキから融合カードを手札に加える!そして二つ目の効果を発動!デッキからブレイズマン以外のE・HEROモンスターをデッキから墓地へ送りターン終了時までそのモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力となる」

デニス「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!カードを4枚伏せてターンエンド!」

デニス「僕のターン!再びブレイズマンの効果を発動!E・HEROレディ・オブ・ファイアを墓地へ!そして魔法『融合』を発動!手札のE・HEROザ・ヒートと融合!融合召喚!E・HEROノヴァマスター!!」

ユート「速攻魔法『非常食』を発動!非常食以外の伏せカードをリリースしリリースした数×1000ライフを回復!」4000→7000

デニス「けど君のフィールドはガラ空きだ!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時、墓地の幻影騎士団シャドーベイルは特殊召喚する事ができる!」

デニス「一気に3体…非常食の効果か!」

ユート「ああ」

デニス「けどノヴァマスターが相手モンスターを戦闘破壊した時、デッキから1枚ドローできる。カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!レベル4の幻影騎士団シャドーメイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にしその数値分攻撃力はアップ!」

デニス「攻撃力3800ね…」

ユート「バトルだ!」

デニス「速攻魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターを墓地へ送りエクストラデッキからそのモンスターと同じ属性のM・HEROを特殊召喚する!ノヴァマスターをリリースしM・HERO剛火を特殊召喚!」

遊矢「あれって融合モンスターなのか?」

ユート「おそらく…」

デニス「M・HERO剛火は墓地のHEROモンスターの数×100ポイントアップ!墓地にはブレイズマン、レディ・オブ・ファイア、ザ・ヒート、シャドー・ミストそしてノヴァマスターの5体!攻撃力が500アップし2700!」

ユート「それでも俺が勝っている!剛火を戦闘破壊だ!」

デニス「罠発動!『パワー・ウォール』デッキの一番上からカード1枚につき500ポイントずつダメージが0になるように墓地へ送る!さらに罠発動!『命の綱』手札を全て墓地へ送りこのターン破壊されたモンスター1体の攻撃力を800ポイントアップさせ特殊召喚する!」

ユート「さらに攻撃力を上げて来たか」

デニス「1度は負けたけど2度目はないよ、名コンビ!」

赤馬「やはり私の理論は間違ってなかったか…しかし薄気味悪いな」

ユーゴ「俺が腹壊すなんてよ…驚き」

ユーリ「…」

ユーゴ「うおっ!?驚かすなよ!」

ユーリ「久しぶりだね」

ユーゴ「おう」

ユーリ「早速だけど君のドラゴンくれないか」

ユーゴ「はあ?何言ってんだ!」

ユーリ「あの抗争が終わってから君も聞かされたろ?僕達のドラゴンは元々は一人のデュエリストのものだって」

ユーゴ「ああ…何でも遊矢の前世だとか何とか」

ユーリ「僕は見た。その2体のドラゴンがオーバーレイした時に…僕にも可能だってイメージが!」

ユーゴ「わけのわからねえ事を」

ユーリ「頂戴よ」

ユーゴ「やるかアホ!」

ユーリ「じゃあデュエルで奪うしかないか」

ユーゴ「理由はなんだよ」

ユーリ「やっぱさナンバー1を決めたいでしょ」

ユーゴ「てめえは遊矢とユートに負けてるじゃねえか」

ユーリ「君もあのコンビに負けてるんだろ」

ユーゴ「1度は勝ってんだよ」

ユーリ「…」

ユーゴ「話し合っても意味ねえよな…来いよ」

ユーリ「うん」

ユーゴ・ユーリ「デュエル!!」

ユーゴ「SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!バンブー・ホースの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR赤目のダイスを特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「墓地のSRバンブー・ホースの効果を発動!バンブー・ホースを除外する事でデッキからスピードロイドモンスターを墓地へ送る。カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!魔法『捕食生成』を発動!手札の捕食植物モンスターを任意の数だけ相手に見せ、見せた数だけ相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを一つずつ置く。君のフィールドには1体しか居ないから1枚だ。そして置かれたモンスターのレベルが2以上だった場合、そのモンスターのレベルは1になる!」

ユーゴ「1だと!?」

ユーリ「そして捕食植物サンデウ・キンジーを攻撃表示で召喚!サンデウ・キンジーがフィールドに存在する限り捕食カウンターを置かれたモンスターの属性は闇属性として扱う。そして捕食植物サンデウ・キンジーの効果を発動!闇属性の融合モンスターに決められたフィールドに存在するサンデウ・キンジーを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド及び相手フィールドの捕食カウンターを置かれたモンスターを墓地へ送りエクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する!捕食植物サンデウ・キンジーとHSRチャンバライダーを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「これでフィールドはガラ空きだね。バトル!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のスピードロイドモンスターと手札のスピードロイドチューナーモンスターを除外し除外したモンスターの合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!俺はバンブー・ホースの効果で墓地へ送ったレベル4のSRバチンゴーカートと手札のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーリ「しかし僕の方が攻撃力は上だ!」

ユーゴ「罠発動!『シンクロ・ストライク』自分フィールドのシンクロモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの素材となったモンスターの数×500ポイント攻撃力がアップ!」

ユーリ「…」4000→3300

ユーゴ「…」

ユーリ「スターヴ・ヴェノムが破壊され墓地へ送られた時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

ユーゴ「!」

ユーリ「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!チャンバライダーが墓地へ送られた事で除外されてるバンブー・ホースは手札に戻った…だがモンスターを守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「これでユーゴの手札は0枚だね。僕のターン!魔法『龍の鏡』を発動!自分フィールドまたは墓地からドラゴン族融合モンスターに決められた融合素材モンスターを除外しエクストラデッキから、その融合モンスターを特殊召喚する!墓地のスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンと捕食植物サンデウ・キンジーを融合!融合召喚!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「さらに永続罠『闇次元の解放』を発動!除外されている闇属性モンスターを特殊召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを特殊召喚!」

ユーゴ「野郎…」

ユーリ「スターヴ・ヴェノム!その守備表示モンスターを攻撃だ!」

ユーリ「続いてグリーディー・ヴェノム!ユーゴにダイレクトアタック!!」

ユーゴ「おおおおおおおおおおおおおおおお」4000→700

ユーリ「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!かかって来い!!」

ユーリ「そうするよ…バトルだ!スターヴ・ヴェノム!ユーゴを叩き潰せ!!」

ユーゴ「罠発動!『リジェクト・リボーン』相手の直接攻撃宣言時に発動!その攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる!そして墓地のシンクロモンスターとチューナーモンスターを1体ずつ効果を無効にし特殊召喚する!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンとSR赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーリ「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーリ「狙いはスターヴ・ヴェノムだろうね。けど」

ユーゴ「狙いは…そっちだ!装備魔法『白銀の翼』を装備!」

ユーリ「は?気でも狂ったのかな」

ユーゴ「俺は何も狂っちゃ居ねえ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンでグリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを攻撃!!」

ユーリ「バカな奴だと思ったけど…本物の」

ユーゴ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンはレベル5以上の相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動!そのダメージ計算時のみ戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする!」

ユーリ「!?」

ユーゴ「ぶっちぎれクリスタルウィング!」

ユーリ「うわああああああああああああ」3300→300

ユーゴ「っしゃあ!」

ユーリ「なんちゃって…グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊された時、フィールドのモンスターを全て破壊する!」

ユーリ「その後、墓地のレベル8以上の闇属性モンスターを除外し特殊召喚する!破壊したスターヴ・ヴェノムを除外し特殊召…何だと」

ユーゴ「白銀の翼を装備したモンスターが効果で破壊される場合、代わりに白銀の翼を破壊する!」

ユーリ「どうやらお互いに残ったようだね」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!」

ユーリ「けど君の手札は0枚…それに比べて僕は」

ユーゴ「最後の最後まで何が起こるかわからねえだろ?そうじゃねえのかユーリ!」

ユーリ「頭悪いし諦めも悪い…僕は頭は悪くないけど諦めだけは悪くないんだよね。欲しいものは何だって手に入れる!それが僕の生きる理由だ」

ユーゴ「また記憶喪失にしてやろうか…無茶苦茶だなこの野郎だけは」

ユーゴ「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスターを対象に発動!そのモンスターの元々の攻撃力を0にし効果を無効にする!」

ユーゴ「そうは行かねえ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン以外のモンスター効果が発動した時、その効果を無効にし破壊する!」

ユーリ「ククク…」

ユーゴ「何を笑ってやがるんだ!?」

ユーリ「グリーディー・ヴェノムが破壊された時、フィールドのカードを全て破壊する!」

ユーゴ「し、しまった!」

ユーリ「装備魔法『D・D・R』を発動!手札を1枚墓地へ送り、除外されているモンスターを対象に発動!このカードを装備し特殊召喚する!」

ユーゴ「マジか…」

ユーリ「僕の勝ちだけど君のモンスターいらないや」

ユーゴ「何だと!」

ユーリ「相性悪いだろうし…それに他との力を合わせるのは遊矢のオッドアイズだけかもね」

ユーゴ「遊矢の?何で」

ユーリ「覇王烈竜はオッドアイズとダーク・リベリオンの融合モンスターは魔術師とEMそれにユートの戦士族との」

ユーゴ「…案外遊矢の事を高く買ってるんだな」

ユーリ「別に」

ユーゴ「ま、お前も俺のダチって事にしてやるよ。前の方が性格よかったけどさ」

ユーリ「ベラベラと喋る奴だ。バトル」

ユーゴ「イテッ!」

ユーリ「君も気をつけた方がいいよ」

ユーゴ「何を?」

ユーリ「四つの次元を制覇する野望を秘めてる連中はゴロゴロ居るって事さ」

ユーゴ「は?」

沢渡「おいおい…今度はふた首になったぞ!」

遊矢「…」

ユート「…」

赤馬「もうそろそろだろう。この耐久デュエルにも意味はあった」

ユート「他人事のように」

遊矢「ったく」

リン「何かキモい」

柚子「シッ!」

セレナ「モンスターみたいだぞ」

瑠璃「ダ、ダメよ!」

遊矢「ちゃんと戻れるんだろな!」

赤馬「何を今更、徐々に半身になりふた首になっているだろ」

ユート「それはそうだが…」

赤馬「デュエリストは生命の危機が訪れると覚醒する。君達の場合は二人分だ…故に覚醒する瞬間に起こる…」

ユート「次は誰だ!」

遊矢「早くしてくれ!」

権現坂「手と足も生えて来たぞ」

沢渡「生命の危機だろ?だったらさ…残り全員だ!」

遊矢「それじゃデュエルの意味ないだろ!」

沢渡「誰が袋叩きだって言った!こんだけデュエリストが居るならバトルロイヤルに決まってるじゃねえか!負けた奴もまだやってねえ奴もじゃんじゃん来い!」

赤馬「趣旨は変わるが…仕方ないか」

ユート「本当に彼は突飛な事を思いつくな」

遊矢「奇抜な事だけなら沢渡の右に出る奴は居ないだろうな」

「デュエル!!!!!!!!!!」

数日後

ユート「どうだ」

瑠璃「本当だ…生身のユートだわ」

ユート「…それで具合はどうだ隼」

黒咲「いいわけがないだろ。噂通りの化け物だ…俺達の先祖が護ってきただけはある」

瑠璃「…」

ユート「探そう」

黒咲「奴らにデュエルは通用しない。こいつを見ろ」

ユート「白紙のカード?それが一体」

黒咲「俺のデッキだ」

ユート「!?」

黒咲「奴らはカードに込められたモンスターの魂を喰らう。モンスターの負の感情から誕生しただけの事はある」

ユート「じゃあ」

黒咲「相手が誰であろうとモンスターを食われたら終わりだ」

ユート「…」

瑠璃「その兄さんが言ってたモンスター達は何処へ」

黒咲「さあな。俺を倒した後に姿を消した…」

ユート「隼を倒した3体のモンスターか…目的は」

赤馬「四つの次元の支配だろう。最近その手の輩が増えている」

黒咲「赤馬零児」

瑠璃「い、いつの間に!?」

赤馬「少し話をしようか」

黒咲「何?」

赤馬「君たち黒咲家の者が封印して来たモンスターがスタンダードに出現した」

ユート「じゃあ俺が遊矢と分離した後に」

赤馬「そうだ。3体のモンスターが出現しLDSのデュエリストは襲われた」

黒咲「…」

赤馬「モンスターを喰らうモンスター…いや喰うというよりは魂を封印すると言うべきか」

瑠璃「何か対処する方法は」

赤馬「それを持って来た」

ユート「一体何を!?」

赤馬「魂の篭っていないデッキだ。奴ら3体の属性に合わせ急ピッチで作り出した」

黒咲「そんなものを作り出すとは」

赤馬「先の戦いで四つの次元を巡った経験が生かされた。この三つのデッキを受け取ってくれ」

ユート「炎属性、水属性、地属性…」

赤馬「3体のモンスターの属性を参考にした。さあ」

黒咲「地属性だ」

赤馬「…」

黒咲「ディザスター…地のモンスターはそう名乗っていた。奴は俺がケリをつける」

赤馬「いいだろう」

ユート「他のデッキは俺達が」

アレン「待った!そいつは俺らがやるぜ」

カイト「…」

ユート「君もなのかカイト」

カイト「ああ」

赤馬「では残り二つも受け取ってくれ」

アレン「何かワクワクするな」

黒咲「何だこれは…赤馬零児!」

赤馬「どうした」

黒咲「貴様はエクシーズを小馬鹿にしているのか」

赤馬「いいや最先端の技術で作り出したのだが」

黒咲「何が最先端だ」

カイト「…」

赤馬「君なら私や遊矢同様にペンデュラムを使いこなせるだろう」

カイト「問題無い」

アレン「エクシーズじゃねえじゃねえか!シンクロって何だよシンクロって!?」

赤馬「やはり無理か」

アレン「無理じゃねえよ!エクシーズのヤマは俺らエクシーズ次元でケリをつける!じゃあ行ってくるわ」

瑠璃「行くって何処に」

アレン「シンクロ次元!シンクロって言えばシンクロ次元じゃね?」

カイト「こいつは融合も兼ねているのか」

ユート「じゃあ融合次元に」

カイト「いいや俺は融合の心得も多少はある。こんな形で生かせるとはな」

ユート「昔の友人の教えか」

カイト「ああ」

黒咲「十二獣…馬鹿げた話だ」

アレン「水晶機巧か!」

カイト「メタルフォーゼ」

ユート「ところで遊矢は元気か」

赤馬「ああ…エクシーズで片付けると彼らに伝えておくか」

ユート「今まで遊矢に戦わせすぎたからな。今回ばかりは俺達がケリをつけるよ」

ユート「隼」

黒咲「極めるとするか…お前はどうする」

ユート「俺は俺で何とかしようと思っているが…如何せん魂を喰らう効果を秘めているなんてな。まるで赤馬零王の時を飛ばす力だ」

黒咲「奴らはモンスターだ。何かしらの効果があっても不思議ではない…俺とデュエルしろ」

ユート「ああ!」

ユート・黒咲「デュエル!!」

黒咲「俺からだ。十二獣モルモラットを攻撃表示で召喚!モルモラットの効果を発動!召喚に成功した時、デッキから十二獣カードを墓地へ送る!」

瑠璃「どんなデッキなんだろ」

黒咲「このカテゴリーは1体のモンスターでエクシーズ召喚が可能のようだ」

ユート「そんなバカな」

黒咲「事実だ。赤馬零児め…何を考えている」

ユート「やって見せてくれ」

黒咲「十二獣モルモラットでオーバーレイ!」

瑠璃「可能なのかな…そんな事が」

黒咲「エクシーズ召喚!」

ユート「…何も起こらないな」

黒咲「口で言うのは簡単だが実際には使いこなすのに時間がかかるだろうな」

ユート「何だったら俺が」

黒咲「俺は黒咲隼だ。俺に不可能な事はない」

ユート「…そうだな」

黒咲「さっさと極めてディザスターを地獄へ叩き込んでくれるわ!」

瑠璃「カイトはともかくアレンは大丈夫かな」

ユート「大丈夫だろう…多分」

V「時代は変わってもモンスターの味は変わらぬな」

F「それは言えてる。だが厄介そうなデュエリストも何人か居るようだ」

D「ああ…特に黒咲隼だったか?あれはまるで…」

ミスト「エクシーズ次元のモンスターの負の感情から誕生したモンスター…その名も真竜皇V.F.D」

V「こいつ!」

F「いつの間に!?」

D「貴様…」

ミスト「お前達を俺が正しく使ってやるよ。一人の人間としてな」

V「正しくだと…何者だ!名を名乗れ」

ミスト「俺はミストって言うんだ。まあ本名じゃないんだけどさ」

F「ミストだと…?」

ミスト「その為に作らせたデッキがあるんだ」

D「わけのわからん事を!」

ミスト「元の俺が持ってた力が上手いこと適合したようだ。なあ真竜皇」

パチッ

V「!」

F「!」

D「!」

ミスト「書き換え…これが俺の力だ」

スッ

ミスト「心が踊る…生身の肉体が俺に馴染んでる。だが一度使えば暫く使えないのが難点だな」

ユート「…」

ミスト「赤馬に作らせたデッキと真竜皇…こいつらでリターンマッチだ。俺とお前の…そうだろユート」

瑠璃「…」

ユート「どうした瑠璃?」

瑠璃「ここに何か封印してあったような気がしてね」

ユート「そうだったか?昔から普通の洞窟だと君は言ってただろ」

瑠璃「そうだったかな…何か兄さんもここ見てイライラしてたし」

ユート「隼がイラつくのはいつもの事だろう。ちっとも変わらない」

瑠璃「ユートが戻って来て二週間か…遊矢達とは会ってるの?」

ユート「いいや、あれから特には」

瑠璃「へえ…」

黒咲「…」

ユート「はっ!」

黒咲「どういうわけか無性にイライラしてな。何故だ」

ユート「何故と言われても…」

黒咲「何か居ないのか」

ユート「居ないのかとは」

黒咲「アカデミアのような脅威だ」

ユート「言ってる事が無茶苦茶だぞ隼」

黒咲「…」

ユート「平和が1番だ。違うか?」

黒咲「…まあな」

瑠璃「何処行くの!」

黒咲「暴れてくる」

ユート「隼!」

アレン「しかし奇妙な感じじゃね?」

サヤカ「そうかな?はいリトル・フェアリー」

ユート「そうか?」

アレン「ま、エクシーズ次元に戻れば逆転するっぽいし別に変でもねえか…」

ユート「…」

アレン「どういう気分だ」

ユート「どうと言われてもな…変な気分だな」

アレン「すっかり背後霊が板についてるって顔してるな。実際どんなんだったよ」

瑠璃「そうね…何というか」

ユート「…」

瑠璃「似合ってるっていうか」

ユート「君まで」

アレン「でも何だってユートは遊矢と」

ユート「遊矢の前世やカイトと激しくやりあった邪神の一部…そいつが俺を遊矢と合体させたそうだ」

アレン「へえ」

ユート「厳密に言えば俺であり邪神であり遊矢であり…」

ミスト「俺は俺だろユート」

ユート「その声は…」

アレン「ゲッ!ユートが2人!?どうなってんだ」

ユート「お前…ミストなのか」

ミスト「その通りだユート…元気そうだな」

ユート「何故…まさか俺と遊矢が分離した時にお前も」

ミスト「ああ…そういう事だ。けど元気そうで良かったぜ」

ユート「…」

アレン「早え話が偽者なのか」

ユート「俺自身だ」

ミスト「…」

ユート「ならば前のように」

ミスト「ははは…今のお前のレベルじゃ俺とデュエルするなんて無理だって」

ユート「何だと」

ミスト「俺は人間としての肉体を得た。そして神のギフトをも得た…こいつは書き換える効果を持っている」

ユート「書き換えるだと」

ミスト「そう、信じられないだろうけどな」

ユート「俺じゃお前に勝てないと」

ミスト「信用できないって顔してるな」

ユート「ならば俺とデュエルしろ」

ミスト「負けを覚悟にか」

ユート「負ける覚悟でデュエルをするバカが何処に居る!」

ミスト「過去の力と現代の力を合わせたデッキを見せてやるよユート」

ユート「ああ!」

アレン「…」

ミスト「残念だったなアレン!だが有り難く使わせてもらうぜ」

アレン「俺の名前まで知ってる」

サヤカ「不気味ね」

アレン「俺のファンだったりして」

サヤカ「それは無い」

アレン「…」

次は日曜日

ユート・ミスト「デュエル!!」

ミスト「先ずは俺から行くぜ。十二獣サラブレードを攻撃表示で召喚!エクシーズ召喚!ランク4!十二獣ブルホーン!!」

黒咲「…」

ミスト「な?簡単だろ?」

黒咲「何なんだ奴は」

ミスト「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを攻撃表示で召喚!レベル3の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!戦場に倒れし騎士達の魂よ。今こそ蘇り闇を切り裂く光となれ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

ミスト「…」

ユート「幻影騎士団ブレイクソードのオーバーレイ・ユニットを一つ使い自分及び相手のカード1枚を対象に発動!そのカードを破壊する!」

ミスト「おいおい…やってくれるな」

ユート「そしてブレイクソードが破壊された時、墓地の幻影騎士団モンスター2体を対象に発動!その幻影騎士団モンスターのレベルを一つ上げ墓地から特殊召喚する!」

ミスト「成る程な。それでこそ我がライバルってわけだ」

ユート「レベル4の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ミスト「…」

ユート「バトルだ!」

ミスト「ふふふ…」4000→1500

アレン「笑ってやがる」

サヤカ「不気味ね…」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

ユート「この妙な胸騒ぎは何だ…」

ミスト「その正体を教えてやるよユート!」

ユート「こいつは本当に得体が知れない…前のように俺っぽさが感じられない」

ミスト「それが進化ってやつだろ?違うかユート」

ミスト「十二獣モルモラットを攻撃表示で召喚!エクシーズ召喚!ランク4!十二獣タイグリス!!」

アレン「あいつ…また1体のモンスターで!」

ミスト「タイグリスのオーバーレイを一つ使い墓地の十二獣モンスターを対象に発動!そのモンスターをオーバーレイ・ユニットとして重ねる!」

ユート「…」

ミスト「お前と一緒に遊矢の中に居た頃、俺は面白い事を考えたんだ」

ユート「面白い事?」

ミスト「ザークの4体のドラゴンを統合したらどうなるかってな」

ユート「…」

ミスト「きっと今よりも大変な事になる。そう思わないか?」

ユート「いい加減にしろ。お前は何が目的だ!さっきから書き換えるとか統合だとか」

ミスト「ゲームをするなら難易度が高い方がいいだろ?俺らが主人公で他の3人と愉快な仲間は敵キャラ」

ユート「俺達だと?」

ミスト「何か違和感を感じないか?自分に…」

ユート「いいや」

ミスト「鈍感なんだな…俺とお前は一つだって言ってるのに」

ユート「…」

ミスト「お前には無いんだよ。デュエリストに必要な運命力が」

ユート「…まさか」

ミスト「飛び出した時に俺の方に移っちまったってわけだ。今のお前は…ただの人間だ」

ユート「それが何だと言うんだ」

ミスト「俺は確実に強くなってる。書き換える力もその一つだ…けど無意味だ。こういう切り札はいざって時に使わなきゃ意味がない。何処ぞのハゲみたいな単細胞なら使うだろうけどよ」

ユート「…」

ミスト「人間として前世の力を得た俺とザークの前世である遊矢と同化し力を付けたお前…再び統合する事で俺達は四つの次元の覇者となる!なあユート!」

ユート「ふざけるなよ…だったら俺がその運命を断ち切る!」

ミスト「俺からは逃げられない」

翌日

遊矢「こっち!」

柚子「待ってよ遊矢!」

沢渡「エクシーズ次元…何か久しぶりに来るって感じだな」

黒咲「…」

遊矢「黒咲!」

黒咲「来い」

遊矢「ユートは!?」

黒咲「あいつは居ない。話した通りだ」

遊矢「じゃあ…」

黒咲「消えた…いや消えたとは違うんだろうな」

アレン「…」

遊矢「これ!覇王黒竜…ユートのカードだ」

アレン「ユート!出て来いよ!?何やってんだよ!」

黒咲「やめろ」

遊矢「…」

柚子「大丈夫?」

瑠璃「う、うん」

黒咲「赤馬と権現坂の姿が見えんが」

沢渡「あいつらは別件らしいぜ。権現坂は護衛だってよ。似合ってるよな」

遊矢「ミスト…そう聞いたけど何者なんだ?俺も何となくしか知ってる事がなくて」

黒咲「説明してやれカイト」

カイト「前世からの因縁…簡単に言えばお前がザークの生まれ変わりのようにミストとかいう奴は邪神の生まれ変わりだ」

黒咲「そしてミストはユートの肉体を乗っ取り真の力を取り戻した…というわけだ」

遊矢「くっ…ユート…!」

ロジェ「お久しぶりですね赤馬零児」

赤馬「やはり生きていたか…何をしに来た?この前の続きか」

権現坂「此奴は…」

ロジェ「これを御覧なさい」

赤馬「地図?これが何だと言うんだ」

ロジェ「シンクロ次元最深部ウィラコチャラスカ…ここがホワイト一族の拠点です」

赤馬「…」

ロジェ「だが問題がありましてね。ここには誰も行けないそうです」

赤馬「なら無意味だな」

ロジェ「しかし一つだけ可能な事があります。シンクロ次元には年に一度生える十本の樹木があるそうです」

赤馬「樹木だと?」

ロジェ「それらを彼らは生命の樹セフィロトと呼んでいるようです」

赤馬「…」

ロジェ「それらは光り輝き光は一つの道へ重なる。そこが」

赤馬「ジャックの怨敵の居場所…礼を言う」

ロジェ「どうやら役に立ったようですね」

権現坂「赤馬よ」

赤馬「彼と私は似ている。血の繋がりを持つ宿敵…あまりにも重すぎる」

権現坂「…何か魂胆があるのか」

ロジェ「いいえ神のお導きです」

権現坂「ジャックやユーゴらの手助けなら俺も手伝うぞ」

赤馬「…」

権現坂「きっと遊矢や沢渡も動くだろう。文句を言われようがな」

赤馬「フッ」

ロジェ「では」

赤馬「待て」

ロジェ「はい?」

赤馬「お前との戦いは終わっていない」

ロジェ「…」

赤馬「何処で身を隠している」

ロジェ「時が来たら導きましょう…そして」

赤馬「何れな」

ロジェ「はい…それと樹木は一週間後の筈です。おそらくキングも知っているでしょうね」

権現坂「…」

赤馬「彼らはエクシーズ次元だったな」

権現坂「何よりユートに緊急事態だそうだ」

赤馬「…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

赤馬「…」

権現坂「どうした?」

赤馬「元が一つ…ボタンの掛け違いで四つに別れなかったら」

権現坂「どうした?」

赤馬「いいや…まるで闇の中に向かっているようだ。ユートの件もシンクロ次元もドクトルらアカデミアの残党も」

権現坂「…」

赤馬「一週間か」

権現坂「うむ」

赤馬「私は一足先にシンクロへ行く。君は遊矢らとともにユートを」

権現坂「うむ!」

赤馬「もし世界が分裂しなければ私は生きているのか?そして今とは違い平和なのか…」

次はちょっと変わって明日

ユート「…」

「君…君は俺なのか?」

ユート「誰なんだお前は」

「俺は君だ…妙な話かも知れないが…頼む俺達だけではクリアできそうにない。あいつは…」

ユート「おい!」

ゴンッ

ユート「…夢か」

アレン「夢か…じゃねえよ!痛えじゃねえか!!」

ユート「すまん」

アレン「何か寝言言ってたけど何かあったのか?」

ユート「俺と会った」

アレン「はあ?」

ユート「…」

サヤカ「だ、大丈夫?」

ユート「問題無い」

アレン「なあ知ってるか?」

ユート「知らん」

アレン「まだ何も言ってねえっつうの」

ユート「聞かせてくれ」

アレン「ファントムって謎のデュエリスト」

ユート「…」

サヤカ「何でも悪いデュエリストを裁いてるんだって」

ユート「知らないな」

アレン「ファントムって言うぐらいだからな…お前なんじゃね?」

ユート「…」

アレン「俺的にはこいつら何じゃねえかって思ってんだ」ペタッ

ユート「…」

アレン「舞網市ってのは塾が多くある。その中でも特にヤバいのが…」

カイト「フュージョンアカデミア、シンクロゼミそしてLDS…」

アレン「いつの間に居たんだ!?ビックリするじゃねえか!」

黒咲「そして俺達エクシーズスクールだ。他の連中に負けてたまるか」

アレン「こいつら気配消すの上手いんだよな…」

ユート「修造塾?聞いた事が無い」

アレン「それが塾生が1人でさ」

黒咲「なら話にならん」

アレン「最後まで聞けって!それが強えんだぜ?」

ユート「名は」

アレン「遊矢…榊遊矢って言うんだ」

ユート「榊遊矢…」

サヤカ「噂じゃ六つの属性のドラゴンと六つの召喚を使いこなすんだって」

カイト「…」

黒咲「…」

ユート「…」

黒咲「…珍しいな」

ユート「どういう人物なのか見て見たくてな」

黒咲「なら俺も行くか」

カイト「面倒を起こすなよ隼」

黒咲「俺を誰だと思っている」

カイト「狂犬病の黒咲隼」

アレン「絶対に派手やるぜ」

沢渡「見つけたぜ榊遊矢…いやファントム!」

柚子「ほらチャレンジャーよ!」

遊矢「今日は勘弁してくれよ」

柚子「そういう契約でしょ!遊矢が頑張って塾生を増やさなきゃ潰れちゃうんだから」

沢渡「お前が噂のファントムだろ」

遊矢「ファントム?違う違う」

沢渡「嘘つけ!」

遊矢「ひょっとしてこいつの事?」

沢渡「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン…それだ!」

遊矢「俺も最近知り合ったばっかでさ!ペンデュラムって知ってる?」

沢渡「知らねえよ!」

遊矢「君も知らないのか」

沢渡「デュエルするのかしないのか!」

遊矢「…いいよ!」

沢渡「俺の名は沢渡シンゴ!LDSの刺客だぜ!」

遊矢「俺は榊遊矢!」

柚子「私は遊矢のマネージャーの柊柚子!」

沢渡「聞いてねえし」

黒咲「…」

ユート「こういう時に鳥獣族は便利だな」

黒咲「…」

ユート「あの男は沢渡シンゴ…手練れだぞ」

黒咲「らしいな」

遊矢・沢渡「デュエル!!」

沢渡「魔法『汎神の帝王』を発動!手札の帝王と名のつく魔法・罠を1枚墓地へ送りデッキから2枚ドロー!冥帝従騎エイドスを攻撃表示で召喚!エイドスの効果を発動!このターン自分は通常召喚に加え1度だけアドバンス召喚ができる!冥帝従騎エイドスをリリースし魔帝アングマールをアドバンス召喚!」

沢渡「魔帝アングマールがアドバンス召喚に成功した時、墓地の魔法カードを除外し同名カードを手札に加える!俺は魔法『帝王の深怨』を除外しデッキから手札に加え発動!手札の攻撃力2800守備力1000のモンスターを相手に見せる事でデッキから帝王と名のつく魔法または罠を1枚手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

沢渡「さあファントム!てめえの化けの皮を剥ぎ取ってやるぜ!」

遊矢「だからファントムじゃないんだよな…俺のターン!沢渡シンゴ!君にペンデュラムを見せる!」

沢渡「だから何だよペンデュラムって!?」

柚子「何なの?」

遊矢「それはカードが教えてくれるさ!スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!」

ユート「あいつ…」

遊矢「ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

沢渡「リリース無しでレベル7のモンスターを!?」

遊矢「バトル!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンで魔帝アングマールを攻撃!」

沢渡「おっと…驚いてる場合じゃねえな。罠発動!『連撃の帝王』相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにアドバンス召喚ができる!魔帝アングマールをリリースし手札から冥帝エレボスをアドバンス召喚!このモンスターはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚ができる!」

遊矢「!?」

沢渡「ペンデュラムか何か知らねえが返り討ちにしてやれ!」

遊矢「いてて…」4000→3700

沢渡「どうだ!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド」

沢渡「俺のターン!」

ユート「…」

黒咲「どうやら大した奴では無さそうだな」

ユート「いや」

沢渡「エレボス!奴にダイレクトアタックだ!」

柚子「ちょっと大丈夫なの!?」

遊矢「と、とりあえずは」3700→900

沢渡「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

沢渡「負けたら大人しく着いて来てもらうぜ」

遊矢「後出しはやめてくれよ…再びペンデュラム召喚!」

黒咲「もういいな。沢渡シンゴの勝ちだ」

ユート「待て」

遊矢「レベル3!EMファイア・マフライオ!レベル4!EM小判竜!そしてエクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!!」

沢渡「なっ…」

黒咲「エクストラデッキから破壊されたモンスターを召喚だと!?」

遊矢「EM小判竜の効果を発動!このモンスターがフィールドに存在する限りフィールドのドラゴン族モンスターの攻撃力は500ポイントアップし効果では破壊されない!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンで冥帝エレボスを攻撃!夢幻のスパイラルフレイム!!」

沢渡「ぐわっ!?」4000→3800

遊矢「オッドアイズ・ファントム・ドラゴンの効果を発動!ペンデュラム召喚したこのモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時、ペンデュラムゾーンのオッドアイズと名のつくモンスターの数×1200のダメージを与える!ペンデュラムゾーンには2体のオッドアイズモンスター!よって2400のダメージを与える!」

沢渡「くっ…だがまだ」3800→1400

遊矢「EMファイア・マフライオの効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのペンデュラムモンスターが相手モンスターを戦闘破壊したダメージ計算後に発動!そのモンスターの攻撃力は200ポイントアップしもう1度だけ攻撃ができる!」

沢渡「な、何だと…」1400→0

遊矢「沢渡シンゴだっけ?楽しかったよ」

沢渡「そ、そうか」

遊矢「けど俺はファントムじゃない。これだけは言える」

沢渡「…」

遊矢「LDSって事は赤馬零児の知り合い」

沢渡「一応な」

遊矢「ちょっと調べたい事があるんだけど…いいかな?」

沢渡「はあ!?」

翌日

カイト「ペンデュラムか」

黒咲「知ってるか?」

カイト「いいや…だが奴なら何か知っているだろう」

黒咲「奴?」

カイト「零児…赤馬零児だ」

黒咲「赤馬零児?あの若社長か」

カイト「ああ」

黒咲「殴り込むか」

カイト「俺はどっちでも構わん…いずれ零児とはやり合う運命だった」

ユート「…」

アレン「全面戦争ってやつか!?いいな!均衡ってやつが崩れて一気に戦国時代突入ってか?」

カイト「単純な奴だ」

ザッ

ユート「…何だお前は」

「あなたとデュエルがしたい」

ユート「別に構わぬが」

カイト「お前…」

アレン「知り合い?元カノとか」

サヤカ「まさかカイトが…あり得ない!」

アレン「カイトみたいなボーッとしてるタイプが結構ヤバいんだぜ?なあ隼」

黒咲「知るか」

ユート「デュエル!!」

ユート「カードを4枚伏せてターンエンド!」

「私のターン!手札を1枚墓地へ捨てる事で幻想の見習い魔導師は手札から特殊召喚する事ができる!さらに魔法『死者蘇生』を発動!手札から墓地へ送ったブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

ユート「ブラック・マジシャンだと…」

「この世界にデュエルを広めた初代キング・オブ・デュエリストは知っているようね」

ユート「知らなければタダの人だ」

「バトル!2体のモンスターでダイレクトアタック!」

アレン「ユート!」

黒咲「…」

ユート「俺はセットした速攻魔法『非常食』を発動し同じくセットしたカードを1枚墓地へ送りライフを1000回復した!」4000→1000

「ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団クラックヘルムを攻撃表示で召喚!さらに永続罠『コピー・ナイト』を発動!自分フィールドにレベル4以下の戦士族モンスターが召喚された時に発動!このカードは召喚したモンスターと同じレベル同名カードとなり特殊召喚する事ができる」

ユート「レベル4の幻影騎士団クラックヘルム2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!希望皇ホープ!!」

「それがエースモンスター」

ユート「そしてここからが俺の勝利の方程式だ!エクストラデッキの希望皇ホープONEは希望皇ホープの上に重ねてエクシーズ召喚する事ができる!」

「そんな事が…RUMを使わずに」

ユート「宇宙の秩序乱れしとき混沌を照らす一筋の希望が降臨する!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!見参!希望皇ホープONE!!」

ユート「希望皇ホープONEは自分のライフが相手より3000ポイント以上少ない場合、オーバーレイ・ユニットを三つ使う事でライフポイントを10になりように払って発動!相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て除外する!」1000→10

「!?」

ユート「そして除外したモンスターの数×300ポイントのダメージを相手に与える!」

「ううっ…」4000→3400

カイト「終わったな」

黒咲「で?何者だ」

カイト「あいつは…」

瑠那「私は瑠那…月からの使いとでも言っておこうかしら」

カイト「元親父の助手だった女だ」

サヤカ「例によって変わり者なのね。月からの使いって…」

アレン「そうか?美女だぞ?ボインだぞ?凶暴な隼や真顔のカイトや何考えてるかわからないユートよりマシだぞ?」

カイト「あれから故郷に帰った…それが今また俺の前に姿を現すとは」

瑠那「大きくなったわねカイト」

カイト「質問に答えろ」

瑠那「遺跡が荒らされたわ」

黒咲「遺跡?」

カイト「こいつの家は代々モンスターの墓守の家系らしくてな」

瑠那「おそらく赤馬零王が関与している…ユート」

ユート「?」

瑠那「このカードをあなたに託すわ」

ユート「ブラック・マジシャン…どうして俺に」

瑠那「守ってくれる筈よ。あなたと一緒なら半身を探せる筈だと囁いてる」

ユート「半身?」

瑠那「遺跡を荒らされた時にブラック・マジシャンは自らの力を半分に分けた」

ユート「自らの力を…」

カイト「赤馬零王だと?奴はとっくの昔に死んだ筈だ」

瑠那「そう…Dr.フェイカーと赤馬零王は爆発事故でこの世を去った…けど相手は赤馬零王」

カイト「…」

瑠那「あの野心家なら姿を隠し裏から世界を牛耳る事を考える筈…あなただって今も探っているのでしょ」

カイト「…」

瑠那「間違いなく赤馬零王は今も生きている。そして何らかの計画を実行している筈よ」

カイト「…」

黒咲「どうでもいいが喧嘩相手だろ?構わんぞ」

カイト「簡単に言うな。赤馬家を敵に回す事は」

アレン「塾同士の争いと一緒じゃねえのか?」

ユート「違うだろ」

黒咲「俺からすれば一緒だ」

ユート「君はどうするんだ」

カイト「俺は俺のやる事を行う。今がその時だ」

アレン「その時?」

カイト「未知の召喚に遺跡荒らし…全てが動き始めている。親父の仇…息子が討たねば誰が討つ」

アレン「隼とカイトが呼びかければ全員来るぜ!」

カイト「だから言っただろ。こいつは俺の」

アレン「ダチじゃねえか!俺もカイトも…違うのか!」

カイト「…」

黒咲「俺は天涯孤独だ。どうせ死ぬなら戦いの場がいい」

ユート「俺は…」

カイト「…」

ユート「俺も俺で何かを成し遂げなきゃならない気がする」

瑠那「…」

アレン「やっぱカイトのこれか?」

カイト「あいつのが年上だ」

黒咲「文句はないな?あっても俺は暴れるぞ」

カイト「勝手にしろ」

アレン「よーし…少数精鋭チーム!その名もレジスタンスだ!!」

サヤカ「えぇ…何かダサい」

瑠那「あなた苗字は何て言うの」

ユート「九十九…九十九ユートだ」

おっ、漫画版時空か?

ユーゴ「それでさ…なあ聞いてんのか!?」

シンジ「ん?ああ…聞いてるよな」

ジャック「下らん事だ」

ユーゴ「大体おかしくねえか?あり得ねえよ!ハーレムだよ!現代の殿様じゃねえか!」

シンジ「ま、いいんじゃね?なあ」

ジャック「何でも俺に話を振るな」

ユーゴ「帽子被って無口な奴なのにモテる理由って何だよ?教えてくれよ蓮」

蓮「…私か?」

ユーゴ「私だよ!」

ジャック「誰の話をしてるんだ」

シンジ「ほら赤い帽子のコナミっての居るだろ?」

ジャック「あいつか?」

シンジ「何かモテるだろ?それが気に入らねえってよ」

ジャック「デュエリストに女は不要だ」

シンジ「蓮も蓮でモテるよな。仮面被ってるってのに」

蓮「私の一族は代々仮面の着用が義務付けられている。素顔を見られた場合は自害せねばらない」

ユーゴ「チラっと見せてくれよ」

蓮「私を死なせたいのか」

ジャック「そんな一族の風習に縛られるな!」

シンジ「お前も思春期の中坊だもんな…紹介してやろうか?」

ユーゴ「お、おう…べ、別に下心あるってわけじゃねえぞ!」

ジャック「こんな子供を相手にする奴がウチの学校に居るか」

シンジ「これだよこれ」

蓮「あ、あの子か…」

ユーゴ「やっべえ程ワクワクするぜ!」

素良「帰ろうよユーリ」

ユーリ「…」

素良「ねえ!」

ユーリ「帰りたいのならどうぞ」

デニス「言い出したら聞かないタイプだよね」

ユーリ「運命を感じました」

デニス「ははは…運命だってさ」

素良「みどり先生に言いつけるぞ!おい聞いてるのか!?」

ユーリ「デニス説明を」

デニス「えーっと名前は十六夜アキって言ってね。早い話がスケバンってやつさ」

素良「スケバン?」

デニス「そう、ロンスカの…今時珍しい硬派女子だってさ」

素良「その子を狙ってるの…こいつが!?」

デニス「可哀想な娘さんだ…こんなのに狙われるなんて」

ユーリ「何か言いましたか?」

デニス「別に」

素良「ここまで下らない事に付き合わされたのは初めてだ!せっかくファントムの正体がどうとか言ってたのに」

ユーリ「僕がファントムです」

素良「嘘つけ!」

シンジ「珍しい連中が集まってるじゃねえか?殴り込みか?」

デニス「シンジ!?」

蓮「…」

素良「蓮…!」

ユーゴ「ユーリ!」

ユーリ「おや?お久しぶりですね」

シンジ「へえ…お前がね」

ユーリ「はい」

シンジ「あの姉ちゃんは辞めとけ辞めとけ何か人を寄せ付けねえっつうか…なあジャック」

ジャック「俺に同意を求めるな」

ユーリ「障害があるほど燃える…それが恋なのですよ」

シンジ「はっはっは…ムカつくタイプだな」

素良「蓮!僕とデュエルしろ!!」

蓮「何故?」

素良「何故じゃないだろ!」

デニス「まあ…ここで会ったのも何かの縁だ。どうだい」

シンジ「んな事しなくても塾対抗戦が始めるじゃねえか?気楽にやろうや」

デニス「いつも余裕たっぷりだよね君は」

シンジ「そりゃシンジだからな」

ユーゴ「ぶっ潰す!かかって来いや!」

ユーリ「…」

ジャック「今日は奴は居ないのか?なら俺の出番はないようだ」

蓮「…」

シンジ「まあ今日はいいんじゃね?あの姉ちゃんならいつもこの辺りに居るぜ」スッ

ユーリ「…」

シンジ「まあ頑張れよ」

ユーリ「どうも」

ユーゴ「シンジ!俺はどうなるんだ!?」

シンジ「まあ待ってろよ…おーい!聞いてくれ!!誰かここに居るユーゴと遊んでやってくれねえか!?」

ジャック「やめんか!」

蓮「やれやれ…」

ユーゴ「誰も来ねえ…誰も来ねえぞ!?」

シンジ「そりゃチビだし評判悪いもんお前」

ユーゴ「何で!?」

蓮「悪名高いシンクロゼミ…その中でも不動ユーゴ、シンジ・ウェーバー、ジャック・アトラスは札付き…だとか」

ジャック「お前もだろ」

蓮「私が?まさか」

ジャック「仮面の一族など聞いた事が無い…そもそも俺が中学生の時だ。転校早々にお前は派手にやっただろ」

蓮「不慣れだったからな。私にとってこの時代は」

シンジ「別にいいじゃねえか?なあ…ジャック」

ジャック「だから俺に同意を求めるなと言っているだろ!」

ユーゴ「カリカリすんなよお前も」

ジャック「何?」

ユーゴ「とりあえず気が短けえんだよジャックは!」

ジャック「お前達が俺を怒らせる…違うか!?」

ユーゴ「んなこと言われてもよ」

ジャック「何が女だ。貴様に女など100年早い!」

ユーゴ「言っちまったな…遂に言っちまったな!!」

ジャック「ならばどうする」

ユーゴ「デュエルに決まってるじゃねえか!」

シンジ「こいつらも何かあるとデュエルするよな」

蓮「デュエリストだからな」

ユーゴ・ジャック「デュエル!!」

シンジ「デュエリストだもんなぁ…」

蓮「…」

ユーゴ「なら俺から行くぜ!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!そしてSRバンブー・ホースの召喚に成功した事で手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR赤目のダイスを攻撃表示で特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からバイス・ドラゴンを特殊召喚!この効果で特殊召喚したバイス・ドラゴンの攻撃力と守備力は半分になる。そして幻影王ハイド・ライドを攻撃表示で召喚!」

ジャック「レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3の幻影王ハイド・ライドをチューニング!漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!万物を睥睨しその猛威を振るえ!シンクロ召喚!琰魔竜レッド・デーモン!!」

ジャック「琰魔竜レッド・デーモンの効果を発動!このモンスター以外の全てのモンスターを破壊する!クリムゾン・ヘル・バーン!!」

ユーゴ「!」

ジャック「これでガラ空きだな!受けよユーゴ!!レッド・デーモンの攻撃!アブソリュート・ヘル・ジャッジ!!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のスピードロイドモンスターと手札のスピードロイドチューナーモンスターを除外し、その合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!墓地のレベル5のHSRチャンバライダーに手札のレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!星海を切り裂く一筋の閃光よ!魂を震わし世界に轟け!シンクロ召喚!閃珖竜スターダスト!!」

ユーゴ「スターダストの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドのカード1枚を対象に発動!このターン戦闘または効果では破壊されねえ!そしてこの効果は相手ターンにも発動できる!ソニック・バリア!」

ジャック「だがダメージは受けてもらうぞ」

ユーゴ「うっ…」4000→3500

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRバンブー・ホースの効果を発動!墓地のバンブー・ホースを除外しデッキから風属性モンスター1体を墓地へ送る!さらに魔法『ハイ・スピード・リレベル』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを除外し自分フィールドのシンクロモンスターを対象に発動!このターンのエンドフェイズ時まで除外したスピードロイドモンスターのレベル×500ポイントアップ!除外したモンスターはSRビードロ・ドクロ!攻撃力3500アップ!」

ジャック「何だと!?」

ユーゴ「バトル!閃珖竜スターダストで琰魔竜レッド・デーモンを攻撃!シューティング・ブラスト!!」

ジャック「くっ!」4000→1000

ユーゴ「ターンエンド!どうだジャック!」

ジャック「思い上がるな!まだ始まったばかりだ!」

ユーゴ「そりゃそうだ」

ジャック「俺のターン!」

蓮「ユーゴとジャック…これが若かった頃の姿か」

ユーゴ「さあ…どう来るよジャック」

ジャック「俺のデュエルは燃え上がる炎!風のように軽い貴様など焼き尽くしてくれる!」

蓮「…」

シンジ「あーあ…何か面白え事はねえもんかな」

「待って!」

シンジ「面白えこと発見!」

「え?」

シンジ「生きてりゃいい事ってあるのな。逆ナンってやつか」

「どういう意味?」

シンジ「まあ…ギリギリってところだよ。いいんじゃね?美人だしさ」

「あなたからは感じるわ。レッド・デーモンとスターダストの気配が」

シンジ「はあ?んだよ。ジャックもファンか?」

龍可「私の名前は龍可…信じられないかもしれないけど過去の世界から来た決闘巫女」

シンジ「意味不明だぜ」

龍可「でしょうね。過去の人だなんて」

シンジ「タイムスリップってやつか?」

龍可「ドラゴンの力で過去から現代へ」

シンジ「やっべえな…ちょっとズレた奴に出くわしちまったぞ」

龍可「この現代に…」

シンジ「しっかし美人だけど足りねえよな…貧しいっていうか」

龍可「聞いてる?」

シンジ「お?お、おう…ジャックだろ?ユーゴはねえもんな」

龍可「とりあえず案内して」

シンジ「ま、いいか…何か変な奴だし」

龍可「…」

シンジ「ついて来な」

シンジ「終わったか?」

ジャック「何だその女は!?」

シンジ「デュエルシスターの原始人」

ジャック「…大丈夫かお前」

ユーゴ「おお…綺麗な姉ちゃんだ」

龍可「あなた達がスターダストとレッド・デーモンに選ばれたデュエリストなのね」

ユーゴ「やっべえな俺に気があるぞ」

蓮「いや…君は能天気だな」

シンジ「っつうか過去から現代だってよ。信じられるか蓮よ」

蓮「珍しいな私に話を振るとは」

シンジ「何となくさ」

蓮「未来からなら可能だろう。だが過去…先ず不可能だ」

ユーゴ「姉ちゃんは何で現代に来たんだ?俺は信じる系だから安心して話してくれよ!」

龍可「私達の時代に出現したモンスターが現代に渡り破壊しようとしている…この世界を」

シンジ「だとよ。早え話が人探しってわけだ」

蓮「簡単に言ってくれるな」

シンジ「やっぱ人探しって言えば…彼処だよな。ジャックのコネで頼むぜ」

ジャック「零児か?」

シンジ「彼処なら街の異変やら人探しやら簡単に済むだろ」

ジャック「…」

シンジ「お前ら赤馬の大将の親父が死ぬまで兄弟同然に育ったんだろ?だったらこの姉ちゃんだって帰らねえとダメっぽいし」

龍可「使命を終えるまでは」

ユーゴ「帰しちゃダメだっつうの!なあジャック!」

ジャック「何でも俺に聞くな!面倒な奴らだ」

シンジ「そうと決まればさっさと行こうぜ!」

ユーリ「ここ…ですね」

素良「あーあ!こんなバカの下らない付き合いに付き合っちゃって僕って優しいよね」

デニス「どっちもどっちでしょ。性格悪いよ君って」

素良「…言ってくれるね」

ユーリ「ほら発見」

アキ「…」

デニス「えーっとね…彼女には」

ユーリ「こんにちは」

素良「逃げた方がいいよ!こいつ頭おかしいタイプだから!」

アキ「またナンパね。男ってどうしてこうも」

ユーリ「僕はタダの男じゃありません。フュージョンアカデミアの遊城ユーリです」

アキ「デュエリストならデュエルで語りなさい」

ユーリ「では語らせて懐きます」

ユーリ・アキ「デュエル!!」

デニス「始まっちゃったか」

素良「もう帰ってもいいよね?」

デニス「どっちでもいいんじゃない?」

亮「いいや見ておくべきだ」

素良「いつの間に!?」

亮「今日の調子はどっちだデニス」

デニス「闇…じゃない?」

ユーリ「では僕から行きましょう」

亮「どちらかと言えば光じゃないか」

デニス「ユーリと僕の付き合いの長さを舐めないでよね?間違いなく闇だ」

ユーリ「シャドール・ハウンドを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『魂写しの同化』を発動!属性を一つ宣言して発動!このカードを装備したモンスターは宣言した属性に変化する。僕が宣言する属性は炎!燃え上がる炎さ」

デニス「ね?」

亮「…」

ユーリ「さらに第二の効果を発動!シャドール融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを手札・フィールドから墓地へ送り融合モンスターをエクストラデッキから融合召喚する!僕は自分フィールドのシャドール・ハウンドと手札のシャドール・リザードを融合!融合召喚!エルシャドール・エグリスタ!!」

ユーリ「カードを1枚伏せてターンエンド」

アキ「私のターン!ローンファイア・ブロッサムを攻撃表示で召喚!ローンファイア・ブロッサムの効果を発動!自分フィールドの植物族モンスター1体をリリースしデッキから植物族モンスターを特殊召喚する!ローンファイア・ブロッサムをリリースしデッキから凛天使クイーン・オブ・ローズを特殊召喚!」

ユーリ「エルシャドール・エグリスタの効果を発動!1ターンに1度相手がモンスターを特殊召喚した際に発動!その発動を無効にし破壊する!」

アキ「…」

ユーリ「ふふふ…強いでしょ僕って、この効果の発動後手札からシャドールカードを1枚墓地へ送る」

アキ「さっきと態度が違うのね」

ユーリ「まあ気にしないでよ…素敵でしょ僕って」

アキ「…大した事はないわ。墓地の凛天使クイーン・オブ・ローズと手札の魔天使ローズ・ソーサラーを除外し手札から大凜魔天使ローザリアンを特殊召喚!」

ユーリ「へえ…」

アキ「さらに魔法『ワンダー・クローバー』を発動!自分フィールドのモンスター1体を対象に発動!手札のレベル4以下の植物族モンスターを墓地へ送り選択したモンスターは1度のバトルフェイズに2度の攻撃ができる!バトル!」

ユーリ「…エグリスタが破壊され墓地へ送られた事で墓地のシャドールと名のつく魔法または罠を1枚手札に加えるよ」4000→3550

アキ「2回目の攻撃!」

ユーリ「ああ…心地いいや」3550→650

アキ「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!」

デニス「丁寧な感じが腹立つねっとりした光のユーリと気色悪さ全開のムカつくネチネチした闇のユーリ」

素良「カイザーはどっちがいい?」

亮「あれはあれで良い所があるだろ…それはデニスが1番理解しているだろ」

デニス「それはそうだけど何か腹立つでしょ」

亮「それは認めるが」

ユーリ「永続罠『影依の原核』を発動!このカードは闇属性レベル9の効果モンスターとして特殊召喚する。そして魔法『超融合』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分フィールドのモンスターと相手フィールドのモンスターを融合する!さあ一つになろうよアキさん!」

アキ「…不気味な子」

ユーリ「融合召喚!エルシャドール・シェキナーガ!!バトル!」

アキ「ッッ!」4000→1400

ユーリ「ターンエンド」

アキ「私のターン!」

ユーリ「…」

アキ「この子の中には二つの心がある…さっきまでの何か得体の知れない人格と今の自らの欲望を剥き出しにする人格…フェニキシアン・シードを攻撃表示で召喚!そしてフェニキシアン・シードをリリースし手札からフェニキシアン・クラスター・アマリリスを特殊召喚!」

デニス「攻撃表示?」

アキ「フェニキシアン・クラスター・アマリリスでエルシャドール・シェキナーガを攻撃!」

ユーリ「ふぅ…どういうつもりなのかな?」

アキ「くっ…」1400→1000

ユーリ「何とか言いなよ!」

アキ「フェニキシアン・クラスター・アマリリスが破壊され墓地へ送られた場合、相手に800のダメージを与える!」

ユーリ「…何だって」650→0

素良「やった!」

アキ「…」

ユーリ「待ちなよ。僕は狙った獲物は逃がさない主義だから」

デニス「もっと普通に頼めないの?あのですね。こいつは」

ユーリ「僕と寝ろ」

デニス「いい加減にしろ!」

アキ「変な子…」

亮「まったく大した男だ」

素良「何処が」

ユーリ「やれやれ…フられましたね。けど諦めませんよ」

デニス「ここだけの話なんだけどさ彼女には想い人が居るんだって」

素良「やった!ざまあ見ろ」

デニス「けど海外に留学してるんだってさ、科学者の卵だとか」

素良「遠距離恋愛か…全力で阻止しないと!」

亮「君が他人の為とは珍しいな」

デニス「ユーリの悲しむ顔が見たいだけなんだよ」

亮「君ら3人と生活している響先生の心労が思い遣られるよ」

ユーリ「いいアイディアが浮かびました」

素良「さあ帰ろう」

デニス「何するの?」

ユーリ「何事も盛大なのが1番なのですよ…というわけで」

素良「嫌な予感が」

ユーリ「LDSを占拠しましょう…そうすれば大々的に」

素良「バカじゃないの!?」

亮「彼処とうちは友好関係にあるからな。それに零児とは個人的に交友関係がある」

デニス「ま、人生って1度しかないもんね」

素良「待ちなよ…本気で行くの!?」

デニス「本気なんだろ」

ユーリ「当然です」

亮「なら行くか」

素良「は、犯罪だよ」

亮「言って聞くタイプではないだろ」

素良「さ、最悪だ…」

遊矢「無いか…」

沢渡「早くしろ!こんなのがバレたら俺のクビが」

遊矢「ふぅ…君の半身は何処にあるんだろうな」

沢渡「も、もういいだろ!?」

赤馬「いいやダメだ」

沢渡「あ、赤馬零児…さん」

遊矢「…」

赤馬「君が噂の榊遊矢」

遊矢「そういう君は赤馬零児」

赤馬「…」

遊矢「用事は済んだ。それじゃあ」

赤馬「簡単に帰られない」

遊矢「…」

赤馬「この街の主要デュエリストが動き出した」

遊矢「…」

赤馬「目的は私だろう」

遊矢「俺に何をしろって?」

赤馬「何もしなくてもいい。ただデュエルをしてくれれば」

遊矢「いいよ」

沢渡「いいのかよ!?」

遊矢「この街のデュエリストのデータを見させてもらったんだ。借りは返さないとな」

赤馬「フッ」

遊矢「そのデュエリスト達は強いの?」

赤馬「強い…だが私を攻略する方法は零だ」

>>333
うん

黒咲「他愛もない」

アレン「さすがだぜ隼!」

サヤカ「警備員を殴り倒すなんて…」

瑠那「彼は凶暴なタイプなのね」

ユート「御覧の通りだ」

カイト「…」

黒咲「出て来い!」

瑠那「隠密性も無しね…」

ユート「やけに静かだ」

カイト「ああ」

赤馬「君達が来る事はわかっていた」

カイト「零児」

赤馬「そして君が今でも私の父に恨みを持つ事を」

カイト「当たり前だ…そして貴様の父親は生きている可能性がある」

赤馬「…」

アレン「何でわかったの?」

赤馬「この街に生きるデュエリストは私の監視下にある」

アレン「さすが大企業の社長だぜ!」

黒咲「それがどうした?権力が無ければ貴様はタダの坊ちゃんに過ぎん!」

ユート「やめろ隼」

カイト「こいつはホログラフィーだ」

赤馬「ついて来てくれ」

ユート「罠かもしれんぞ」

黒咲「罠なら粉砕するだけだ」

ユート「…」

ユーゴ「あれ?」

ユーリ「どうも」

ユート「…揃いも揃ってってわけか」

赤馬「ようこそ我が社のデュエル場へ」

アレン「お前が呼び寄せたんじゃねえか!」

赤馬「殴り込みをかけたのは君達だろう」

アレン「あ、そうだった」

ユート「仕事が早いんだな。警備員以外消えている」

赤馬「若輩者だが経営者だからな私も」

黒咲「どいつもこいつも見知った顔ばかりだ」

赤馬「では君達の目的を教えてくれ」

黒咲「貴様の親父の所在」

蓮「人探し…みたいなものか」

素良「バカの犯罪行為の片棒」

赤馬「父は…奴は死んでいる」

瑠那「あの手口は赤馬零王のものだわ」

赤馬「人探しなら警察が1番だと思うが」

龍可「人って言うかモンスターって言うか…」

赤馬「そして君達はアウトだ」

黒咲「御託はいい。どうせデュエリストが揃ってるんだ…デュエルでケリをつける!そして勝った者の頼みを聞け!」

ユート「隼!」

赤馬「いいだろう。ならば勝った所属塾の者の願いを叶えよう」

蓮「相変わらずエクシーズの彼は凶暴だな」

素良「苦手なタイプなんだよね」

沢渡VSユート

素良VSユーゴ

蓮VSユーリ

黒咲VS遊矢

ユート「沢渡が相手か」

カイト「願い…親父に似て創造主気取りか」

赤馬「そういえば君とは1度も決着が付かなかったな」

カイト「ああ」

赤馬「だが私と君がデュエルを行えば決着はつかないだろう」

カイト「何だったらお互いの命でも賭けるか」

赤馬「…」

ユート・沢渡「デュエル!!」

ユート「俺からだ!カードを3枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!相手の魔法・罠ゾーンにカードが2枚以上存在する時、手札から氷帝家臣エッシャーを特殊召喚!そして氷帝家臣エッシャーをリリースし氷帝メビウスをアドバンス召喚!氷帝メビウスの効果を発動!アドバンス召喚に成功した時、フィールドの魔法または罠を2枚まで対象に破壊する!」

ユート「…」

沢渡「さらに魔法『帝王の凍気』を発動!自分フィールドに攻撃力2400以上で守備力1000のモンスターが存在する時、フィールドにセットされたカード1枚を対象にそのカードを破壊する!バトルだ!氷帝メビウスで攻撃!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時、墓地の幻影騎士団シャドーベイルを守備表示で特殊召喚!」

沢渡「3体か…カードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!2体の幻影騎士団シャドーベイルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!希望皇ホープ!!」

ユート「希望皇ホープで氷帝メビウスを攻撃!ホープ剣・スラッシュ!!」

沢渡「永続罠『連撃の帝王』を発動!氷帝メビウスをリリースし凍氷帝メビウスをアドバンス召喚!」

ユート「この前の榊遊矢戦で出した永続罠か」

沢渡「返り討ちだぜ!」

ユート「…」

沢渡「破壊されてねえだと…」

ユート「攻撃宣言時、ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で攻撃を無効にする!」

沢渡「厄介な効果だぜ」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!厄介な効果だが…残りは一つだ!凍氷帝メビウスでホープに攻撃だ!」

ユート「くっ…」4000→3700

沢渡「効果を使わねえのか」

ユート「何をするにも意味はある」

沢渡「…ターンエンド!」

ユート「俺のターン!罠発動!『エクシーズ・リボーン』墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚し、このカードを重ねてオーバーレイ・ユニットとする!バトルだ!」

沢渡「今度は自滅する気か?」

ユート「ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

沢渡「無効!?」

ユート「そして速攻魔法『ムーンバリア』を発動!モンスターの攻撃が無効になった時、自分フィールドの希望皇ホープを対象に発動!このターンのエンドフェイズ時まで元々の攻撃力が倍になる!さらに速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動!モンスターの攻撃が無効になった時に発動!そのモンスターの攻撃は倍になり、このバトルフェイズ中もう1度攻撃ができる!」

沢渡「って事は…」

ユート「攻撃力10000だ」

沢渡「な、何だって!?」

ユート「ホープ剣・スラッシュ!!!」

沢渡「うわああああああああああああ」4000→0

ユート「先ずは俺の勝ちだ」

黒咲「ふん」

ユート「このデュエルに意味はあるのか」

アレン「デュエルはデュエルだぜ」

ユート「それはそうだが」

ユーゴ・素良「デュエル!!」

素良「僕ら行く!永続魔法『トイポット』を発動!1ターンに1度、手札を墓地へ捨て発動できる。デッキから1枚ドローし、お互いが確認する。そのカードがファーニマルモンスターだった場合、手札からファーニマルモンスターを特殊召喚できる!」

ユーゴ「ファーニマル・ベア!」

素良「僕はファーニマル・ベアを特殊召喚!そして手札のエッジインプ・シザーとフィールドのファーニマル・ベアを融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ベアー!!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!SR赤目のダイスが召喚に成功した事で自分フィールドのスピードロイドモンスターのレベルを1から6に変更!ベイゴマックスのレベルは5!レベル5のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外し除外した数だけ相手フィールドのカードを破壊する!手始めにSRベイゴマックスを除外しデストーイ・シザー・ベアーを破壊だ!」

素良「罠発動!『デストーイ・マーチ』自分フィールドのデストーイモンスターを対象にするモンスター効果・魔法・罠が発動した時に発動!そのカードを無効にし破壊する!」

素良「その後、対象となったデストーイモンスターを墓地へ送りレベル8以上の闇属性モンスターを融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚!僕はエクストラデッキからデストーイ・デアデビルを特殊召喚!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

素良「僕のターン!バトル!デストーイ・デアデビルでHSR魔剣ダーマを攻撃!」

ユーゴ「罠発動!『シンクロ・バリアー』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし次の自分ターンのエンドフェイズ時まで自分が受けるダメージを0にする!」

素良「カードを1枚伏せてターンエンド…そしてデストーイ・マーチの効果でデストーイ・デアデビルは除外される」

ユーゴ「俺のターン!魔剣ダーマの効果を発動!自分フィールドにカードが存在しない場合、墓地の魔剣ダーマを特殊召喚する!俺は魔剣ダーマを守備表示で特殊召喚!ターンエンド!」

素良「僕のターン!永続罠『闇次元の解放』を発動!除外されてるデストーイ・デアデビルを特殊召喚!さあバトルだ!」

ユーゴ「俺は簡単には倒せねえぞ!」

素良「いいや倒せるよ!デストーイ・デアデビルが相手モンスターを破壊した場合、相手に1000ポイントのダメージを与える!」

ユーゴ「くっ…」4000→3000

素良「ターンエンド!」

ユーゴ「再び魔剣ダーマを守備表示で特殊召喚!そして自分フィールドにモンスターの特殊召喚が成功した事で手札から手札からSR56プレーンを特殊召喚!SR56プレーンの効果を発動!召喚・特殊召喚に成功した時、相手モンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで600ポイント下げる」

素良「そんな事をやっても無意味だ!わざわざ攻撃表示で召喚するなんて僕を舐めすぎだよ!」

ユーゴ「ッッ!」3000→2400

素良「さらに1000のダメージだ!」

ユーゴ「まだだ…まだやれるぞ…!」2400→1400

素良「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!カードを2枚伏せてターンエンド!」

素良「僕のターン!これで終わりにしてやる!魔法『デストーイ・リニッチ』を発動!墓地のデストーイ・シザー・ベアーを特殊召喚!デストーイ・デアデビルでHSR魔剣ダーマを攻撃だ!!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のスピードロイドモンスターと手札のスピードロイドチューナーモンスターを除外し除外したモンスターの合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!墓地のレベル5のSR56プレーンに手札のレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!閃珖竜スターダスト!!」

素良「そんな事をしたって無駄だ!」

ユーゴ「速攻魔法『リミッター解除』を発動!魔剣ダーマの攻撃は倍になる!」

素良「けどデストーイ・デアデビルが破壊された事で墓地のデストーイモンスターの数×500のダメージを与える!」4000→2600

ユーゴ「…」1400→900

素良「それにリミッター解除の効果でこのターンのエンドフェイズに破壊される!」

ユーゴ「スターダストの効果を発動!自分フィールドのカードを1枚対象に発動する。このターン1度だけ戦闘及び効果では破壊されねえ!」

素良「くっ…ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!魔剣ダーマの効果を発動!墓地のスピードロイドモンスターを除外し相手に500のダメージを与える!俺は赤目のダイスを除外!」

素良「こ、このパターンは」2600→2100

ユーゴ「そして魔剣ダーマでデストーイ・シザー・ベアーを攻撃!これでフィールドはガラ空きだ!行け!スターダスト!!」

素良「うわああああああ」2100→0

ユーゴ「よっしゃあ!」

蓮「…」

ユーゴ「じゃあ後は頼むぜ」

素良「やっちゃってよユーリ!あのシンクロ軍団をコテンパンにしちゃえ!」

ユーリ「はいはい」

蓮「…」

ユーリ「一筋縄では行かないタイプですね」

蓮「それは君もだろ」

ユーリ・蓮「デュエル!!」

ユーリ「じゃあ僕から行くよ。シャドール・ドラゴンを攻撃表示で召喚!カードを2枚枚伏せてターンエンド」

蓮「私のターン!魔法『チューナーズ・ハイ』を発動!手札からモンスターを墓地へ捨て発動!そのモンスターと同じ種族・属性でレベルの一つ高いチューナーモンスターをデッキから特殊召喚する!私は水晶機巧-シトリィを特殊召喚!そして水晶機巧-ローズニクスを攻撃表示で召喚!レベル4の水晶機巧-ローズニクスにレベル2の水晶機巧-シトリィをチューニング!シンクロ召喚!白闘気海豚!!」

ユーリ「速攻魔法『超融合』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分フィールドのモンスターと相手フィールドのモンスターで融合を行う!融合召喚!エルシャドール・アノマリリス!!」

蓮「…カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!」

蓮「罠発動!」

ユーリ「エルシャドール・アノマリリスがモンスターゾーンに存在する限りお互いに魔法・罠の効果で墓地からモンスターを特殊召喚する事はできない」

蓮「…まさか」

ユーリ「それが狙いだったんだろ?残念だったね」

蓮「さすがは伝説のデュエリストの1人…か」

ユーリ「さらに永続罠『影依の原核』を発動!さらに魔法『融合』を発動!フィールドの罠モンスターと手札のシャドール・ヘッジホッグで融合!融合召喚!エルシャドール・ミドラーシュ!!さあバトル!」

ジャック「これが通れば蓮の負けだ」

ユーゴ「なーに蓮なら何か方法あるぜ!なあ!」

シンジ「いいや…あれはねえな」

蓮「…」4000→0

ユーゴ「おい!」

蓮「すまない」

龍可「…あなた」

蓮「ん?」

龍可「ううん…他の3人とは違う感じがするわ」

ジャック「お前が負けるとは珍しいな」

蓮「そうでもないさ」

龍可「…」

遊矢・黒咲「デュエル!!」

瑠那「あの子…」

ユート「どうした?」

瑠那「私が渡したカードを」

ユート「ああ」

アレン「私が渡した…だってよ」

サヤカ「はあ…」

アレン「な、何だよ!?」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!」

カッ

ユート「これは…」

瑠那「どうやら彼の半身はあの子が所持しているようね」

ユート「隼!」

黒咲「何だ!」

ユート「俺と交代してくれ」

黒咲「何!?貴様ァ…!」

ユート「頼む」

黒咲「後にしろ!そして俺は2バニシング・レイニアスの効果で2体目のRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で特殊召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ブレード・バーナー・ファルコン!!」

瑠那「後にしましょう」

黒咲「ここからが俺が掴んだ力だ…赤馬零児!そして貴様らに見せてやろう…エクシーズを超えたエクシーズを!RUM-レイド・フォースを発動!」

赤馬「RUM?」

素良「な、何のそれ!?」

蓮「…」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

赤馬「始めて見るな」

瑠那「RUM…エクシーズモンスターの原始の記憶を呼び起こす魔法カード」

龍可「私も知ってる。私の生きる時代のエクシーズモンスターはかなり凶暴なモンスターだったもの」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!まるで炎属性だな。闇なのに」

黒咲「…」

遊矢「ここに居るメンバーの中で最も激情型ってやつなんだな君は」

黒咲「で?」

遊矢「だから冷やす!スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!同じくレベル7!竜穴の魔術師!そしてレベル7のオッドアイズ・ドラゴンとレベル7の竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

遊矢「バトル!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでRR-ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「罠発動!『RR-レディネス』このターンRRモンスターは戦闘では破壊されない」

遊矢「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-ブレイズ・ファルコンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを持つこのモンスターは相手への直接攻撃が可能!」

遊矢「オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!そして、その後手札または墓地のオッドアイズモンスターを1体選んで特殊召喚する!俺は墓地へ送られたオッドアイズ・ドラゴンを特殊召喚!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン…来た!ユートだったね」

ユート「ああ」

遊矢「今日はいい日だ…俺が探していた者が見つかった。このカードをドローした時に相手に見せ発動!このカードは特殊召喚する事ができる」

瑠那「あ、あれは!?」

ユート「まさか…あいつが半身を」

遊矢「降臨せよ!守護神官マハード!!」

カイト「…」

赤馬「知っている。あの教材に載っているモンスターそっくりだ」

赤馬「引き分けか…これでは」

ユート「…」

赤馬「だが私が掴んだ情報が確かなら…カイト」

カイト「何だ」

赤馬「Dr.フェイカーは素晴らしい科学者だった。私の父とは違う」

カイト「それが何だ。人間とゲスを比べても無意味だろ」

赤馬「Dr.フェイカーは宇宙を研究していた」

カイト「宇宙だと?」

アレン「まさか宇宙人だとか言うんじゃねえだろうな」

赤馬「ああ」

アレン「宇宙人!?本気で言ってるのかよ!」

赤馬「厳密に言えば地球外知的生命体…Dr.フェイカーはワームと名付けた。連中は長い間地球に潜伏しているそうだ」

瑠那「目的は」

赤馬「ワームはモンスターを食う性質を持つとされている」

カイト「…」

ユート「それが蠢いているというわけか」

赤馬「その可能性がある」

遊矢「はい」

瑠那「…」

遊矢「ここ最近探してたんだ。彼の半身をさ」

瑠那「…ありがとう」

黒咲「用事は済んだな」

赤馬「これは私が個人的に調べたワームの資料だ。受け取ってくれ」

カイト「…」

シンジ「じゃあ帰るか」

ジャック「おい」

シンジ「冗談だよ冗談…社長に質問」

赤馬「私に?」

シンジ「人間が自力で時間移動とかできるのか?」

赤馬「不可能だろう。そういう術式があったとしても人間の肉体には限界がある…魂とは違うのだ」

シンジ「ふーん…」

龍可「あ、私は」

シンジ「やっぱ人間じゃねえってわけか」

龍可「この姿は私のマスターの姿を借りて…申し訳ありません」

シンジ「いいんじゃね?ここにはノッポも居るし変な仮面野郎も居るんだしよ」

ジャック「何だと」

蓮「…」

ユーゴ「んだよ!じゃあモンスターってか?嘘だろ!?どんなんだよ!」

ボンッ

ユーゴ「きっと獣戦士族だぜ?わざわざ他人の姿を借りるなん…」

赤馬「君達は」

ユーリ「はい?」

赤馬「あまり責任感はないようだな。だが一つ言える事がある」

ユーリ「はい」

赤馬「再び我々が集結し共に戦う事を」

ユーリ「頭に叩き込んでおきますよ赤馬社長」

素良「もう帰ろうよ!」

遊矢「じゃあ俺も」

赤馬「…榊遊矢」

遊矢「ん?」

赤馬「君もモンスターの声が聞こえるんだな」

遊矢「そうなんだよな。俺も驚きでさ」

赤馬「…それは約1ヶ月前から」

遊矢「ああ…何で」

赤馬「おかしな夢を見た。誰かが囁く夢を」

遊矢「俺も同じさ」

赤馬「…」

遊矢「…」

赤馬「…何れまた」

遊矢「何れな」

沢渡「…何だこれ」

赤馬「君にも期待しているぞ沢渡シンゴ」

遊矢「また遊びに来いよな沢渡」

沢渡「お、おう!」

赤馬「地球外知的生命体ワーム…奴らは人に寄生しモンスターを喰らう」

遊矢「何かが蠢いてるぞ…この街で」

沢渡「っつうか負けてるじゃねえか!何だこれは!?」

遊矢「もし戦うっていうならエクシーズの人達かな?何か曲者っぽい感じだけど…まあ仲良くできるだろ」

ユート「…」

遊矢「それに彼とは同じ波長を感じる」

数日後

アレン「おお!」

遊矢「やあ」

柚子「こんにちは」

アレン「坂田遊矢」

サヤカ「榊よ」

遊矢「ユート達は?」

アレン「迎えに行ってるんだ。ほらこの前の姉ちゃん居たろ?」

遊矢「ああ…あの人」

アレン「回収した2枚のカードを故郷に戻しに行っててさ!そんで帰って来るんだ」

遊矢「わざわざ?」

アレン「相手はワームとかいう得体の知れねえ奴だろ?自分も手を貸すってよ」

遊矢「じゃあ俺も仲間に加えてもらってもいいかな?」

柚子「遊矢のレンタル料は1時間500円ね」

遊矢「安ッ!?」

柚子「こんなゴタゴタに巻き込まれたけど目先の事が1番大事よ!エイリアン退治よりも…私たち一家の生活が!」

遊矢「わかったわかった」

アレン「当たり前じゃねえか!だってよ隼とやり合って勝っただろ?凄えよ!それに良い奴だしさ」

遊矢「ありがとう」

サヤカ「ただ他の3人がね」

アレン「あいつら揃いも揃って無愛想だろ?」

サヤカ「そうなのよね…」

アレン「けど俺が説得してやるよ!なあ遊矢!」

遊矢「ああ!」

黒咲「…」

蓮「…」

素良「うわっ!?」

黒咲「面倒な奴に会ったな」

蓮「それは私のセリフだ」

素良「マズいぞ…ユーリもデニスも居ない!」

黒咲「その仮面を外してやろうか」

蓮「君はこの平和な世界に相応しくないタイプの人間だ」

黒咲「ほぉ…ここでやるか?貴様が望むなら!」

蓮「いいだろう」

素良「やい!僕に手を出したら先生に言いつけるからな!聞いてるのか!?」

「見つけた!俺達の侵略計画を邪魔する連中だな!?」

黒咲「失せろ」

蓮「侵略?そうか…お前がワーム」

素良「人間に見えるけど」

蓮「身体を乗っ取って居るのだろう」

「俺の名はワーム・ヴィクトリー!貴様達を食らいつくしてやるわ!」

黒咲「何だそのポーズは」

「血殺のVサイン!俺の母星ではヴィクトリーは勝利を意味している」

黒咲「ならば害虫駆除と行くか」

蓮「あくまで敵はワームだ。無関係な彼の身体を傷つけるな」

黒咲「関係無い」

蓮「狂犬め」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」

次は再来週

ヴィクトリー「俺からだ!魔法『スネーク・レイン』を発動!手札を1枚捨てデッキから爬虫類族モンスター4体を墓地へ送る!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!ミミクリー・レイニアスの効果で自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-バニシング・レイニアスとRR-ミミクリー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「身の程知らずの怪物め…バトル!」

ヴィクトリー「ううっ!この瞬間、罠発動!『ダメージ・コンデンサー』自分が戦闘ダメージを受けた時の発動!手札を1枚捨て、そのダメージの数値以下の攻撃力のモンスター1体をデッキから特殊召喚する。俺はワーム・ヴィクトリーを特殊召喚!」4000→2000

黒咲「カードを3枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!貴様のような愚か者を俺は何人も見た。俺は有象無象のワームとは違う…何はワームを支配し俺が大宇宙の覇者となる!」

黒咲「貴様はこの場で終わりだ」

ヴィクトリー「笑止!俺は墓地に存在するワームモンスターの数×500ポイント攻撃力をアップする!さらに魔法『月の書』を発動!フィールドの表側表示モンスター1体を裏側守備表示へ変更!さらに魔法『太陽の書』を発動!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「そして俺のリバース効果を発動!ワームと名のついたフィールドの表側表示モンスターを全て破壊する!これで貴様のフィールドはガラ空きだな!」

黒咲「RUM-ラプターズ・フォースを発動!このターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクより一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

ヴィクトリー「だが俺の攻撃力の方が優っている!」

黒咲「…」4000→3500

ヴィクトリー「これが俺!俺こそが…」

ドドドドドドドドドド

黒咲「俺こそが…何だ?」

ヴィクトリー「なっ…何なんだ!?」

黒咲「大宇宙?俺が舞い上がる限り大宇宙だろうが何だろうが俺の物だ。俺はRUM-デス・ダブル・フォースを発動していた。戦闘によって破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのランクの倍のRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する」

蓮「ランク12…ファイナル・フォートレス・ファルコン」

素良「だから嫌いなんだよね僕」

黒咲「貴様らが制圧した星々に俺が居なかったのは幸運だったな。だが…この惑星には俺が存在する!」

ヴィクトリー「思い上がるなよ…ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

黒咲「さあ…潔く散れ!」

ヴィクトリー「バカな…俺が!」

黒咲「バトル!!!」

ヴィクトリー「おおおおおおおおおおおおお!!!」

素良「やった!」

蓮「…」

ヴィクトリー「勝ったと思うなよ…この星は時期に俺達の物となる…その暁には貴様を…」

シュゥゥゥ…

蓮「不気味な生命体だ」

黒咲「1匹残らず駆逐してやればいい」

素良「カッコつけるな!」

蓮「どうやら手を組む必要がある」

素良「本気で言ってるの!?」

蓮「本気で言っている…耳をすませ」

素良「え!?」

蓮「ボヤボヤしている間にワームの侵攻が始まっている」

素良「みんな人間だよね?」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

蓮「…」

素良「目的は地球人類の抹殺?」

蓮「俺達の物になるか…」

素良「ねえってば!」

蓮「…」

蓮「私の時代で伝えられている言い伝えがある」

素良「何言ってるの」

蓮「この世界の裏側には魔轟神と呼ばれる邪悪な一族が住んでいると」

素良「こいつって黒咲並に変なんだよね…」

蓮「御世辞にもヴィクトリーは強者とは思えない。そして黒咲にも何かを伝えようとしていた」

素良「やだやだ…変人ばっかでさ」

蓮「人間に取り憑く必要性は人間社会への潜伏だけではないかもしれない」

素良「じゃあ何だよ!勿体ぶらずに言ってよ!」

蓮「ワームの生態を調べているカイトと赤馬零児に伝えてくれ…奴らは星を乗っ取りそこに生存する生命体の身体を得て自らの姿に変化させると」

素良「そんな事は言い切れるの!?」

蓮「言い切れない。だが可能性はある」

素良「…」

蓮「黒咲」

黒咲「フン」

蓮「シンジか?行動開始だ」

黒咲「奴らが動くのか」

蓮「我々は大義名分で動かない。祭りが好きなんだ」

黒咲「貴様らシンクロ使いはガサツな連中ばかりだ」

蓮「しかし幸運なのは共通の敵が出現し我々が手を組む事だな」

黒咲「ワームの件だけだ」

ドォォォォォォォォォォォォ

素良「何処かで誰かが派手やってるよ!」

黒咲「さっさとケリをつけ…蓮!」

蓮「今度は私が敵の大将格の首を討ち取る」

黒咲「得体の知れぬ奴だ…何を考えて居るのかサッパリだ」

蓮「随分と活発なんだな。君たち宇宙生命体は」

ホープ「俺はワーム・ホープ…」

黒咲「堂々と醜い姿を曝け出して見ろ。大方そこに転がっている奴と同じ系統だろう」

ホープ「そんなのはお前に関係無い」

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

ゾロゾロ…

黒咲「まあ…デュエルをすれば憑依されている人間は解放され…貴様ら醜い化け物は死ぬだけか」

ホープ「デュエルだ」

蓮・ホープ「デュエル!!」

蓮「私からだ!私は水晶機巧-シストバーンを攻撃表示で召喚!水晶機巧-シストバーンの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドの表側表示カード1枚を破壊しデッキから水晶機巧チューナーモンスターを特殊召喚!私は水晶機巧-シストバーンを破壊しデッキから水晶機巧-シトリィを特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ホープ「俺のターン!永続魔法『ワーム・コール』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からワームと名のつく爬虫類族モンスターを手札から裏側守備表示で特殊召喚できる。そして特殊召喚したワームモンスターをリリースしワーム・イリダンをアドバンス召喚!」

ホープ「バトル!」

蓮「水晶機巧-シトリィの効果を発動!相手のメインフェイズまたはバトルフェイズに発動可能!墓地からチューナー以外の水晶機巧モンスターを特殊召喚し、その2体でシンクロ召喚を行う!水晶機巧-シストバーンを特殊召喚!レベル3の水晶機巧-シストバーンにレベル2の水晶機巧-シトリィをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!水晶機巧-アメトリクス!!」

蓮「アメトリクスの効果を発動!シンクロ召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て守備表示にする…が無意味のようだ」

ホープ「くっ…まさか!」4000→3500

蓮「お前達は兵隊とは違い上級モンスターのようだ…本丸は何処だ」

ホープ「誰が言うか!カードを1枚伏せてターンエンド!」

蓮「なら聞き出すまでだ。お前達の存在は予想外だったが…私のターン!罠発動!『クリストロン・エントリー』自分の手札・墓地から水晶機巧チューナーモンスターをそれぞれ1体ずつ特殊召喚する!私は墓地の水晶機巧-シトリィと手札の2体目の水晶機巧-シトリィを特殊召喚する!」

黒咲「…」

蓮「ここからは未知の境地!シンクロが司るのは燃え盛る炎の如く荒々しき魂と吹き抜ける風の如く静寂なる魂!魂よ荒ぶれ!私はレベル5の水晶機巧-アメトリクスにレベル2の水晶機巧-シトリィをダブルチューニング!!」

ホープ「ダブルチューニングだと!?」

蓮「シンクロ召喚!!レベル9!!水晶機巧-グリオンガンド!!!!」

ホープ「なっ…」

蓮「自らを神と気取る悪しき男…こいつを知っているか」

ホープ「な、何だそいつは」

蓮「名はタキ・ホワイト…ヴァイロン・アルファと共に時間を超え過去の世界へと降り立った」

ホープ「知るか!人間など…俺はワームだぞ」

蓮「…」

ホープ「それが何だと言うんだ!」

蓮「我が祖父…そして大罪人」

ホープ「はあ?」

蓮「あの男は自らの片割れを探すと言い…そして消えた。私の家族を殺し私の顔に焼き払いな」

黒咲「!」

蓮「何故ここの時代に来たかは知らん…この世界に奴のいう片割れが存在するのか…それとも」

ザッ

ホープ「ハッ!」

プリンス「…」

ホープ「プ、プリンス…どうして」

プリンス「かつて制圧した星々の中でも厄介な種族が多いようだね…まさかヴィクトリーが敗れ多くの兵隊が薙ぎ倒されるとは」

ホープ「お待ちください!これからは…これから俺達が」

プリンス「もういいよ。君の代わりは幾らでも居るから」

ズバッッ

ホープ「ギャッ!」

黒咲「貴様は他のと違うようだな」

プリンス「王子だからね」

黒咲「お前のような薄気味悪い王子が居てたまるか」

黒咲「で?今ここでケリをつけるか」

プリンス「君達に敬意を表して戦おうじゃないか…宇宙最強生物のワームと君達デュエリストとやらでね」

スッ

プリンス「復活せよ…ヴィクトリー!そして新たな力を宿し蘇れイリダン!」

ググッ…

ヴィクトリー「オオオオオオオオオオ!!!」

黒咲「…」

ヴィクトリー「貴様!2度目はないぞ!!」

イリダン「シュルルル…」

蓮「…」

黒咲「敬意を評するだと?貴様は俺を舐めているのか」

プリンス「彼らを含む6人の上級ワームと君達の代表者を決めてのデュエル…どうかな?小賢しい事は無いだろう」

蓮「…いいだろう」

黒咲「貴様は引っ込んでいろ。こいつは俺の街を襲撃した…ならば俺達がケリをつける」

蓮「仕方が無い」

黒咲「そういう事だ」

プリンス「エレガントに堂々と決めようじゃないか」

黒咲「その見た目の何処にエレガントな部分があるんだ。失せろ」

ヴィクトリー「貴様を殺してやる」

黒咲「貴様では俺を倒すのは不可能だ」

プリンス「ククク…では日時は」

黒咲「デュエル庵に来い。神月という表札が目印だ」

プリンス「さあ行きましょう」

ヴィクトリー「黒咲隼!」

黒咲「フン」

翌日

素良「ってわけで大変だったんだよね」

デニス「あんなのに関わるからでしょ」

素良「どうして?」

デニス「君って緊迫感とか無いタイプだよね」

素良「そんな事無いよ!あいつらが巻き込んだんだ」

ユーリ「…」

素良「ユーリ!?」

ユーリ「ワーム退治を僕も参加しましょうかね」

素良「やめた方がいいって!だってさ」

ユーリ「は?」

素良「…」

デニス「まあまあ…そういえば探されてたよ」

ユーリ「はい?」

デニス「先生だけど」

ユーリ「またですか?何で僕ばかり目の敵にされるのでしょうね」

デニス「悪ガキだからでしょ」

ユーリ「じゃあワームを倒して評価を上げましょうか」

デニス「嫌な予感がするんだけど」

ポンッ

デニス「!」

みどり「見つけたわよユーリくん」

ユーリ「ははは…おはようございます先生」

みどり「このガラスを割ったのは」

ユーリ「素良くんです」

素良「違う違う!」

みどり「…」

ユーリ「申し訳ありません先生」

デニス「これはこれで反省してるし…許してほしいなって」

ユーリ「では僕達は」

みどり「待ちなさい」

ユーリ「…」

みどり「昨日の騒ぎは聞いてるわね」

ユーリ「まあ」

みどり「揉め事に首を突っ込むのが好きな3人組なんだから無茶は」

ユーリ「デニス!何てことを言うんですか」

デニス「へ?」

ユーリ「説教なら家でしてくれとか早く結婚しろ年増だとか…酷いなぁ」

デニス「こいつ殴ってください」

みどり「はあ…どうして見え見えの嘘ばかり付くのかしらね」

素良「人して終わってるからね。この微妙な二重人格者は」

ユーリ「では提案しに行きますか」

デニス「本気!?」

ユーリ「かなり本気」

デニス「はあ…自分勝手だな」

ユーリ「それが遊城ユーリでしょ?」

赤馬「…」

ユート「俺とデュエル?どうして」

遊矢「何となくかな」

ユート「悪いが拒否する」

遊矢「どうして?」

柚子「あ、嫌いなんでしょ!」

ユート「ああ」

柚子「えぇ…当たっちゃった」

遊矢「ま、嫌われる要素あるもんな俺」

ユート「…」

遊矢「けど君とデュエルしたい」

ユート「ここから忙しくなるんだ」

遊矢「そこに俺も参加するって言ったら」

ユート「…」

遊矢「ワームは共通の敵…違うかい?」

ユート「…」

遊矢「何ていうか似てるだろ?俺と君って」

ユート「そんな事は無い」

遊矢「…そっか」

ユート「だがデュエルをしよう」

遊矢「よし!」

ユート「…」

遊矢・ユート「デュエル!!」

遊矢「俺は魔法『ペンデュラム・コール』を発動!手札を1枚捨てデッキからカード名の異なる魔術師ペンデュラムモンスターを2枚手札に加える!俺はスケール1の竜脈の魔術師とスケール8の黒牙の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!同じくレベル7!竜穴の魔術師!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!さらに自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!レベル3の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

ユート「幻影騎士団ブレイクソードの効果を発動!1ターンに1度オーバーレイ・ユニットを一つ使いフィールドの自分及び相手のカードを1枚対象にして発動!その対象のカードを破壊する!」

遊矢「!」

ユート「そして幻影騎士団ブレイクソードが破壊され墓地へ送られた場合、同じレベルの墓地の幻影騎士団モンスター2体のレベルを一つ上げ特殊召喚する!そしてレベル4となった幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!絶望皇ホープレス!!」

ユート「バトル!ホープレスでダイレクトアタック!」

遊矢「くっ…」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…」

遊矢「俺は…」

ユーリ「やってるやってる」

柚子「あっ!」

ユーリ「それと覗き見している人も」

赤馬「…」

ユーリ「ワーム退治はエクシーズの連中がするって聞きましたが…僕達にも参加する権利ってあるんじゃないですか?」

柚子「私は嫌だけどなぁ…」

ユーリ「君には聞いていませんよ。どうですか?」

赤馬「何故そこまで」

ユーリ「ヒーローになる為…それ以上の理由はありませんよ」

赤馬「…」

ユート「バトル!」

遊矢「うっ…」1500→0

ユート「…」

遊矢「ユート!」

ユート「…」

遊矢「君は他の世界の存在を信じるか?」

ユート「いいや」

遊矢「けど何かの前触れを感じた…例えば声とか」

ユート「何故それを」

遊矢「俺も同じだから」

柚子「それならやる!場所は修造塾!それで決まり!」

ユーリ「さあ後は舞台を整えるだけですよ」

赤馬「カイトと黒咲隼がうるさいぞ」

ユーリ「同じ召喚の者が何度もやればワームは認識する…エクシーズへの対応方法をね」

赤馬「…」

ユーリ「ノリのいいシンクロ組はOKを出すでしょう…しかし問題は」

赤馬「…」

素良「はっ!重い腰を上げないってやつか!」

デニス「出た出た。自分の実力を理解できてない奴の遠吠え」

素良「僕が勝てば言う事を聞けよ!赤馬零児!!」

赤馬「どういう性格をしているんだ」

ユーリ「歪んでます」

デニス「虎の威を借る狐ってやつさ」

素良「う、うるさい」

赤馬「先ずは私からだ」

デニス「どういうデッキ?」

赤馬「榊遊矢!ペンデュラムの使い手は君だけではない…私はスケール6のDDプラウド・シュバリエとスケール8のDDプラウド・オーガでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!DDD超視王ゼロ・マクスウェル!!」

遊矢「そうか…あんたも」

赤馬「この世界の危機はワームだけではない…」

遊矢「どういう意味だ」

赤馬「1年も前の話だ…1人の老人が別世界の門を開いた」

ユート「別世界の?」

赤馬「信じられぬかもしれないが声を聞いた筈だ。私も君達も」

素良「無視するな!」

赤馬「カードを1枚伏せてターンエンド」

素良「僕のターン!」

赤馬「永続罠『常闇の契約者』を発動!自身のペンデュラムゾーンにDDモンスターが2体存在する場合に発動!相手はフィールドのモンスターを魔法・罠の対象にできずアドバンス召喚のリリースができず融合・シンクロ・エクシーズの素材にもできない」

素良「だったら手札からの融合だ!魔法『融合』を発動!手札のファーニマル・シープとエッジインプ・チェーンを融合!融合召喚!デストーイ・チェーン・シープ!!」

素良「ターンエンド!」

赤馬「私のターン!」

素良「フィールドが無理?だったら墓地があるんだよ。守備表示のデストーイ・チェーン・シープは間違いなく破壊される。けど次の僕のターンで魔玩具融合で…」

赤馬「君に未来は無い…運命は決した。常闇の契約書の効果により私は1000のダメージを受ける!」4000→3000

素良「運命は決した?やって見ろよ!君みたいな温室育ちのお坊ちゃんが」

赤馬「手札のDDD運命王ゼロ・ラプラスは自分フィールドのDDDモンスター1体をリリースし特殊召喚する事ができる!バトル!DDD運命王ゼロ・ラプラスで攻撃!この瞬間、DDDゼロ・ラプラスの効果を発動!このモンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時のみ発動!このカードの攻撃力は相手モンスターの元々の攻撃力の倍となる!」

赤馬「そしてゼロ・ラプラスが守備表示モンスターに攻撃をした時、その守備力が攻撃力を超えた分だけダメージを与える!」

素良「うわっ!だが始まったばかりだ!」4000→2000

赤馬「それはあり得ない。君が私に勝利する可能性は…零だ」

赤馬「以上だ」

ユーリ「いいですよね?戦う7人の餞別は」

赤馬「相手が相手だ…集まるのは少数だろう。場所は修造塾」

柚子「やった!」

赤馬「そして君達2人にも参加を願いたい」

ユート「そのつもりだ」

遊矢「勿論!」

素良「絶対に…」

デニス「ここからは僕らの役目でしょ」

素良「ふざけるな!やってやる…絶対にやってやる!!」

ユーリ「…」

ユート「…」

遊矢「…」

ユート「…またな」

遊矢「ああ…ユート」

ユート「…」

遊矢「借りは返す」

ユート「…」

ユーリ「無愛想ですよね?ねえ遊矢くん」

遊矢「いい奴だと思うんだ」

ユーリ「ま、頑張りなよ遊矢くん」

デニス「やれやれ…こいつは何を考えているのやら」

素良「負けない…負けてたまるか!」

シンジ「聞いたか?」

ユーゴ「何を?」

シンジ「宇宙人退治…ほら例のあれよあれ」

ユーゴ「それより俺は…ジャック!」

ジャック「俺に八つ当たりはやめろ」

ユーゴ「あんな綺麗な姉ちゃんがウナギだぞ!どうなってんの!?」

シンジ「ウナギじゃねえよ…妖精鰻エンシェントとかだったろ」

蓮「竜だ」

ユーゴ「クソ!」

シンジ「さてと…この祭りをどうするよ?」

ジャック「俺は用事がある」

蓮「私も却下だ」

シンジ「どいつもこいつも…まあいいや」

ユーゴ「やるよ!ワームとの戦いを俺も参戦してやらァ!」

シンジ「ってわけだ!ウナギの姉ちゃん!あんたはどうするよ」

「私も?」

シンジ「何か手がかりの一つや二つ…三つに四つぐらいあるかもしんねえぞ?五つあったら最高じゃね」

「まあ…て言うかウナギじゃないし」

ジャック「…」

蓮「…」

シンジ「こいつらも忙しそうだしよ…へへへ!」

蓮「シンジは…何とかいうか読めないな」

ジャック「ああ見えて頭の方はいい。但し悪知恵の方だがな」

ユーゴ「派手にやってやるよ!」

次は来週

柚子「大人1000円の子供500円よー!」

遊矢「さあ…て言うかノリノリだよな。命懸けって感じなのに」

ユート「…」

遊矢「よっ」

ユート「遊びじゃないんだぞ…相手は得体の知れない」

ユーゴ「それで相手は?どうやって呼ぶんだよ」

沢渡「何でも呼び出した連中を連れて来るってよ」

ユーリ「わざわざですか?」

ユート「本当なら俺達だけでやる予定だった…それを」

沢渡「来た!」

プリンス「わざわざ舞台を変更する理由とは人間のショー…妙な種族だ」

「着ぐるみか?」

「変な連中だな」

「何か宇宙人っぽい」

黒咲「さあ…始めるぞ!」

プリンス「ヴィクトリー」

ヴィクトリー「オオオオオオオオオ!!!俺がやる相手は貴様!かかって来い!!」

黒咲「ゴチャゴチャと喧しい奴だ」

ヴィクトリー「こいつで貴様を焼き殺してくれる!この俺が」

黒咲「少しは黙るという言葉を知らんのか」

アレン「やっちまえ隼!」

黒咲「…」

黒咲・ヴィクトリー「デュエル!!」

黒咲「先攻は俺が貰う!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!トリビュート・レイニアスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを墓地へ送る!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを攻撃表示で召喚!」

黒咲「レベル4のRR-トリビュート・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!炎の惑星フレムベル…そこで得た力を見ろ!フレムベル・ヘルドッグを攻撃表示で召喚!さらに手札のフレムベル・ベビーを墓地へ送る事で自分フィールドの炎属性モンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力は400ポイントアップ!」

ヴィクトリー「魔法『真炎の爆発』を発動!墓地の守備力200以下の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する!フレムベル・ベビーを特殊召喚!レベル4のフレムベル・ヘルドッグにレベル1のフレムベル・ベビーをチューニング!シンクロ召喚!フレムベル・ウルキサス!!」

ヴィクトリー「バトルだ!フレムベル・ウルキサスで守備表示のフォース・ストリンクスを攻撃!」

黒咲「…貫通か」4000→3900

ヴィクトリー「如何にも…そして!ウルキサスが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、攻撃力を300ポイントアッ…何だそいつは」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』の効果によりこのターン破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し、そのモンスターにランクが一つ上のエクシーズモンスターを重ねて召喚する事ができる!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

ヴィクトリー「カードを3枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

ヴィクトリー「罠発動!『火霊術-「紅」』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターをリリースしリリースした炎属性モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

黒咲「くっ…」3900→1800

ヴィクトリー「ワームの中のワーム!絶対勝利者の俺を貴様は負かした…貴様には死を持って償ってもらうぞ!」

黒咲「ほざくな」

ヴィクトリー「永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動!フレムベル・ウルキサスを特殊召喚!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持ったRR-ブレイズ・ファルコンは相手への直接攻撃が可能!行け!!」

ヴィクトリー「フン!」4000→3000

黒咲「そしてブレイズ・ファルコンが相手にダメージを与えた時、そのモンスターを破壊する!」

ヴィクトリー「永続罠『バックファイア』を発動!自分フィールドの炎属性モンスターが破壊された時、相手に500のダメージを与える!」

黒咲「…」1800→1300

ヴィクトリー「どうだ」

黒咲「お前の手札は0だ…カードを2枚伏せてターンエンド」

ヴィクトリー「俺のターン!俺は運が良いな…魔法『死者蘇生』を発動!フレムベル・ウルキサス!ブレイズ・ファルコンを破壊しろ!」

黒咲「…」1300→200

ヴィクトリー「お前に勝ち目は無い!」

黒咲「上を見ろ」

ヴィクトリー「今度は何をした!?」

黒咲「RUM-デス・ダブル・フォース…このターン戦闘破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し倍のランクを持つRRエクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚する。ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」

ヴィクトリー「倒しても倒しても…何だお前は!」

黒咲「人間だ」

ヴィクトリー「ターンエンド!」

黒咲「RRモンスターを素材としたアルティメット・ファルコンはお互いのエンドフェイズ毎に相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる」

ヴィクトリー「まるで不死身…そして闘神」

黒咲「アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせる!何処の惑星だか知らんが…反吐が出る侵略者共め!バトルだ!!」

ヴィクトリー「ぐあああああああああああああああ」3000→0

黒咲「先ず一勝」

ヴィクトリー「良くも…良くも!」

黒咲「次は誰だ」

遊矢「俺でいいんじゃない?」

プリンス「ふぅ…ウォーロード!」

ウォーロード「…」

遊矢「俺が相手だ!」

ウォーロード「…」

アレン「あいつ大丈夫なんか?気の良い奴だけどさ」

黒咲「奴は強い」

ユート「…」

遊矢・ウォーロード「デュエル!!」

ウォーロード「XX-セイバー-ボガーナイトを攻撃表示で召喚!XXセイバーボガーナイトの効果を発動!召喚に成功した時、手札からレベル4以下のX-セイバーモンスターを特殊召喚する。手札からXX-セイバーフラムナイトを特殊召喚!」

ウォーロード「レベル4のXX-セイバーボガーナイトにレベル3のXXセイバーフラムナイトをチューニング!シンクロ召喚!X-セイバーソウザ!!」

ウォーロード「カードを2枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!スケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ドラゴン!さらに手札の貴竜の魔術師は自分フィールドのオッドアイズモンスター1体のレベルを三つ下げ特殊召喚できる!レベル4となったオッドアイズ・ドラゴンにレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが特殊召喚に成功した時、ペンデュラムゾーンのカードを1枚対象にし特殊召喚する!俺はオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンを特殊召喚!」

遊矢「さらに魔法『オッドアイズ・フュージョン』を発動!自分フィールドのオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンと手札の賎竜の魔術師を融合!融合召喚!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンの効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時に発動!相手モンスター1体を対象に、そのモンスターを手札に戻す!」

ウォーロード「まさか…」

遊矢「あいつが使っていたモンスターもお前のモンスターも明確な意思を感じる…どうしてだ」

ウォーロード「我らが支配した惑星の戦士だからだ」

遊矢「戦士?」

ウォーロード「我らはその惑星の原住民を乗っ取り制圧を行う…言わば我らに敗北した戦士をデッキに組換えたのだ」

遊矢「何て奴らだ」

ウォーロード「だがワームの生命も尽きようとしている…まさか自分が死を迎えるとは」

プリンス「だからこそ父上と母上は地球に目を付けた。ここには私達が求める力が存在する…」

黒咲「何が寿命だ。俺や蓮に敗れ再び蘇った奴が居るだろ」

プリンス「ワームの中でも彼は上流の者だ。レベルが違うのだよレベルが!」

遊矢「バトルだ!炎と風のオッドアイズの力を喰らえ!!」

ウォーロード「ぐああああああああああああああああ」4000→0

プリンス「…」

イリダン「仮面の男は何処だ!この前の続きをやるぞ!」

遊矢「あいつらの親玉か」

ユート「何処かで何かを行っているのかもしれんな」

プリンス「2度の敗北…あり得ない」

ノーブル「どうやら見くびっていたようですね。この星の連中を」

プリンス「くっ…」

イリダン「出て来い!!」

ユーゴ「よーし…じゃあ俺が!」

ジャック「俺が行く」

シンジ「用事は済んだってか?」

ジャック「ああ…蓮なら来んぞ」

イリダン「蓮?ああ…あの仮面の」

ジャック「その代わりが俺だ!」

シンジ「張り切ってんな」

ジャック「用心しろ貴様らも」

ユーゴ「何が?」

ジャック「聞けワーム共!貴様らは制圧した住民をカードに変えデッキとして扱っている…デュエリストとカードの絆の無いデッキなど性能が良かろうと紙束に過ぎぬ!」

イリダン「何を!」

ノーブル「お遊びは終わりです。あれを使いましょう」

プリンス「父上と母上には!?」

ノーブル「お許しになるでしょう」

プリンス「こんな連中に…あれをだと…!」

ノーブル「あれを使うのは惑星連合として我らに逆らったA・O・Jと名乗る連中以来ですね」

プリンス「くっ…ノーブル!ワームを集合させろ…ゼロを発動させる!」

ノーブル「御意」

ジャック・イリダン「デュエル!!」

遊矢「何かザワついてるな」

瑠那「…」

ユート「…いつの間に」

瑠那「彼が話があるそうよ」

ユーゴ「すっげえ綺麗な姉ちゃん!なあ!?」

ユーリ「お下品ですね」

遊矢「マハード?」

ユート「ブラック・マジシャン…」

マハード「単刀直入に言おう。この世界の兄弟とも言える世界が危機に陥っている」

遊矢「危機?」

マハード「そうだ」

ユーリ「不穏な話ですね。それは一体?」

マハード「ミスト…そうだな」

「ああ」

ユーゴ「人魂が喋ってんぞ!?」

遊矢「ユートと同じ声だ」

「俺は別世界のユート…言っても信じてもらえないだろうが俺の住む世界はミスト…俺から誕生した俺が暴れ回っている」

遊矢「ミスト?」

「そしてホワイト一族と呼ばれる集団も次元制覇に乗り出した」

ユーゴ「早え話が力を貸してくれってわけか?けど…何だって」

「君達と俺達は表裏一体…俺とミストは繋がっている。俺がこの世界に舞い降り感じた。俺の仲間が次元が次から次へと侵略され支配されていると」

遊矢「…」

ユート「…」

ユーリ「突然ですよね。まあ別に僕は構いませんが」

遊矢「考えている暇は無いだろ?デュエリストは助け合いなんだから」

ユーゴ「そりゃそうだろ!」

ユート「だが行く方法が無い。それにワームとの戦いもある」

マハード「それは彼が突破した」

ユーゴ「誰だそれ?」

マハード「名は確か蓮だったか…この世界と彼方の世界の境界に住み着く魔轟神を破り突破した」

ユート「…」

沢渡「何か難しい話してるな」

遊矢「まあ…大丈夫?」

黒咲「日頃からいがみ合っている連中が組めば負けはしない。地球外知的生命体だろうと太古の魔神だろうとな」

素良「君達が帰って来なかったら僕が…ふふふ」

遊矢「案内してくれ」

ユーゴ「シンジ!ウナギを受け取れ!」

シンジ「おうよ!」

アレン「見ろよ!なーんか勢揃いして来たぜ?」

柚子「何あれ!?怖いんだけど!」

デニス「ユーリ!これを」

ユーリ「これは…」

マハード「…行こう」

プリンス「集えワーム!私を中心にし全てのワームを融合!!!」

黒咲「結局は乱戦ってわけか…面倒な連中よ」

遊矢「待ってろよ俺…俺達が助けるからな!理由は良くわからないけど…そうしなきゃダメな気がするんだ!」

蓮「…到着だ。我が祖父…いや奴は本当に突破したのか?あの魔神達が嘘をついているとは」

シュッ

蓮「むっ!」

ジャック「怪しい奴め…貴様もネオアカデミアのものか!?」

蓮「ネオアカデミア?」

ジャック「知らんとは言わせんぞ!貴様はタキとどういう関係だ!あまりにも風貌が」

蓮「若い頃のタキ・ホワイト…それは君も同じだぞ。どうやら平行世界のジャックというわけか」

ジャック「何を言っているんだ」

蓮「この世界はどうなっているんだ?彼方此方が」

ジャック「甘かった…タキ達を見くびりアカデミアの残党を…奴らの新たな首領として君臨した男はあまりにも強い…そしてユーゴや榊遊矢を!」

蓮「…」

ジャック「どういう事情なのかタキは若返った。ちょうど俺と貴様のような風貌に」

蓮「ヴァイロン…この世界のタキのカテゴリはヴァイロンか」

ジャック「ヴァイロン・オメガ」

蓮「アルファとオメガのタキが統合し新たな力を得たというわけか」

ジャック「…」

蓮「歪な世界だ。色々な街が融合している」

ジャック「それがミストの力だ。あれを見ろ」

蓮「老人達の生首…」

ジャック「タキの仲間だった連中だ。ネオアカデミアの誘いに乗り仲間の首を跳ね晒し首にしている」

蓮「…」

ジャック「ついて来い。俺の仲間を紹介する」

蓮「仲間?」

蓮「成る程…つまり四つの次元が一つとなり今の現状に」

赤馬「ユートの肉体を奪ったミストはユーゴ、ユーリそして遊矢をも吸収し世界を統合させた」

黒咲「さらに俺の妹をリン、セレナ、柚子を拉致し何やら企んでいるそうだ」

赤馬「たった5日…その5日で全次元に猛威を振るい廃墟に変えたのだ」

蓮「まさかと思うが…この人数なのか?」

沢渡「おう…て言うか何だお前!?」

蓮「蓮と呼んでくれ…この世界に私が追い続けている男が居る」

ジャック「赤馬零児!もう俺は我慢できんぞ…今すぐにでも!」

赤馬「…」

黒咲「聞いているのか赤馬零児」

赤馬「この人数でか?神月アレンやシンジ・ウェーバー、デニスらの怪我が癒えるまで」

権現坂「だが戦力は減らす事ができるぞ…今なら敵も油断しているだろう」

蓮「…そこにタキが居るのなら私も手を貸そう」

ジャック「おい」

蓮「それで場所は」

赤馬「ここより西のエリア…旧融合次元アカデミア本部」

黒咲「人の親友と妹を奪った罪を奴らの骨身に叩き込んでくれる!!」

蓮「私の目的はタキだ。君達のゴタゴタに付き合う必要はない」

ジャック「俺がやる」

沢渡「そんじゃやるか!」

権現坂「これは遊びではないのだぞ」

蓮「…」

ジャック「フン」

ミスト「あっさりとやる事が終わっちまったな?次は宇宙でも行くか」

バレット「宇宙ですか」

ミスト「どうよタキ?」

タキ「ふふふ…その前に面倒な奴を始末せねば」

ミスト「俺らと戦えそうなデュエリストも残りってわけか…このゲームも終わりってわけ」

ドクトル「…」

ミスト「どうやら終わらないかもな。相変わらず心を躍らせてくれるよ」

バレット「どういう事だ」

ドクトル「前のに比べて奴は読めない…だが強い」

ミスト「…行け」

スッ

スッ

スッ

スッ

バレット「こ、この四人組は」

ミスト「タキ!そいつらを引き連れて奴らと遊んで来な」

タキ「ああ」

ミスト「楽しいゲームになりそうだ。まるで格ゲーの1Pと2Pのな」

バレット「はあ?」

ミスト「さあ…楽しませてくれよ」

ドクトル「私は私で自由にさせてもらうよ」

ミスト「好きにしろよ。ネオアカデミアは自由がモットーだ」

タキ「ジャックと蓮…忌々しい孫達だ」

赤馬「むっ!何か来るぞ」

ジャック「タキ!」

蓮「あれがタキの今の姿というわけか」

タキ「若さとはいいものだ。そう思わないか?」

ジャック「何が若さだ」

蓮「老いを恐れ偽りの姿を得たに過ぎない」

タキ「ならば今この場で決着をつけようか」

蓮「いいだろう」

ジャック「貴様を倒す…その為に俺は今日まで生きて来た!」

黒咲「で?その四人は」

「俺達だよ」

黒咲「ユートに遊矢?だが声が違う」

「そりゃそうだろうな。何たってミストから誕生したんだからな」

黒咲「ユートの姿で…何処までも腹の立つ連中だ!頭を替えようが貴様らの手口は変わらんようだな!かかって来い…俺が貴様らを」

赤馬「どうやら我々だけではないようだ」

黒咲「何」

ユート「どうやら別世界の隼も気性が荒いようだ」

蓮「ユーゴ?どうして」

ユーゴ「お前が派手やったロードを通過したぜ?」

ユート「面倒だ。さっさと片付けよう」

黒咲「どういう事情だか知らんが…行くぞミスト!」

ミスト「この姿の時はユートって呼んでくれよ?元は俺だったんだぜ」

ユート・黒咲・ミスト「デュエル!!」

ミスト「俺のライフは合計値8000!お前らはライフとフィールドを共有しターンは俺、ユート、黒咲の順番でいいな」

黒咲「俺は一向に構わん」

ユート「俺もだ」

ミスト「じゃあ始めるか…俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!そしてカードを1枚伏せる。このセットしたカードは墓地の罠が存在しない場合、セットしたターンに発動できる。このカードの効果はレベル4の通常モンスターとして特殊召喚する!幻影騎士団シェード・ブリガンダインを特殊召喚!」

ミスト「レベル4の幻影騎士団フラジャイルアーマーと幻影騎士団シェード・ブリガンダインでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

黒咲「貴様!」

ミスト「感動の御対面も終わりだ。魔法『エクシーズ・シフト』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターをリリースし発動!リリースしたモンスターと同じ属性・種族・ランクを持つエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚し、このカードを素材として扱う!じゃあなダーク・リベリオン」

黒咲「何をする気だ」

ユート「…」

ミスト「漆黒の闇より住まう反逆の牙よ、我に屈し我に従え!エクシーズ召喚!ランク4!覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

黒咲「お前のダーク・リベリオンか?だが甘いな」

ユート「エクシーズ・シフトの効果はエンドフェイズ時に終了し特殊召喚したモンスターは墓地へ送られる」

ミスト「カードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!俺はカードを4枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!貴様のフィールドはガラ空き!今こそが勝機!」

ミスト「勝機…わかるよ。お前が出すにはライズ・ファルコンだな?」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!バニシング・レイニアスの効果を発動!手札からレベル4以下のRRモンスターを特殊召喚する。RR-ラダー・ストリンクスを特殊召喚!ラダー・ストリンクスの効果で600のダメージを与える!」

ミスト「俺のフィールドには特殊召喚したモンスターは居ないんだぞ?拘りって面倒だよな隼」8000→7400

黒咲「気安く俺の名を呼ぶな!俺は火の玉…火の玉の黒咲隼!自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアスとRR-ラダー・ストリンクスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

ミスト「本気で出したのか?隼」

黒咲「こいつで貴様を倒す…!バトル!!」

ミスト「気性の荒い奴だ」

ユート「…」

数年前

凌牙「エースって…それがエースなのかよ」

黒咲「強さだけではない。俺の象徴だ」

凌牙「なーにが象徴だよ?」

黒咲「文句なら俺に勝ち越してからにしろ」

凌牙「てめえ!」

瑠璃「また喧嘩してる」

ユート「2人とも短気だからな」

瑠璃「兄さんも凌牙も拘りが強いから」

ユート「兄貴はサメで隼はハヤブサ…だからな」

「おい!」

「見つけたぞコラ!」

黒咲「誰も隠れちゃいないだろ」

凌牙「はっ!相変わらず群れが好きだな?今流行りの群れバトルってやつか」

「舐めやがって…てめえらが威張ってられるのも今日で最後なんだよ!火の玉黒咲隼!」

黒咲「…」

「狂犬九十九凌牙!」

凌牙「…」

黒咲「こいつが何故象徴なのか教えてやろう…ライズとは昇り増大し反乱し暴動を起こす。まさに今の俺達だ」

凌牙「カッコつけやがって」

黒咲「さっさとケリをつけるぞ。多く人数を倒した方が飯を奢れ」

凌牙「かかって来いよ。因みに何処中だよ?」

「やれ!!!」

黒咲「何だと…」4000→1600

ユート「…熱くなった代償か」

ミスト「俺は罠『エクシーズ・リボーン』を発動した。墓地のエクシーズモンスター1体を対象にそのモンスターを特殊召喚し、このカードを重ねる事ができる」

ユート「速攻魔法発動!『非常食』このカード以外のセットしたカードをリリースしリリースした枚数×1000ライフを回復!俺は3枚墓地へ送り俺達のライフは3000回復!」1600→4600

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!だが意味は無い…無意味だ!そうだろ?ユート!!覇王眷竜ダーク・リベリオンでユートに攻撃!!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時、墓地から幻影騎士団シャドーベイルを特殊召喚!さらに罠発動!『ワンダー・エクシーズ』このカード効果で相手ターンにエクシーズ召喚ができる!レベル4の幻影騎士団シャドーベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!希望皇ホープ!!」

ミスト「へえ…それがお前の」

ユート「希望皇ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

ミスト「何か俺まで助けられた感じがするな。カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!ここからが俺の本領発揮だ。エクストラデッキの希望皇ホープ・ザ・ライトニングは自分フィールドの希望皇ホープに重ねて召喚する事ができる!一粒の希望よ!今、電光石火の雷となって闇から飛び立て!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!」

ユート「バトル!」

ミスト「何か裏があるってわけか…いいぜ?来いよ」

ユート「ホープ・ザ・ライトニングのオーバーレイ・ユニットを二つ使う事でダメージ計算時のみ攻撃力が5000となる!」

ミスト「へえ…」

ユート「ホープ剣ライトニング・スラッシュ!!」

ミスト「グッ…こいつは聞いたぜ」3400→900

ユート「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!罠発動!『エクシーズ・リボーン』蘇れライズ・ファルコン!!カードを1枚伏せてターンエンド」

ミスト「俺のターン!魔法『エクシーズ・リベンジ』を発動!相手フィールドにオーバーレイ・ユニットを持ったエクシーズモンスターが存在する場合に発動!自分の墓地のエクシーズモンスターを対象に対象のエクシーズモンスターを特殊召喚する!来い、覇王眷竜ダーク・リベリオン!!」

ミスト「さらにエクシーズ・リベンジの効果で相手エクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを効果で蘇生させたエクシーズモンスターに重ねる!お前のライズ・ファルコンがまた足を引っ張ったな…残念」

黒咲「俺を舐めるなよ…オーバーレイ・ユニットがあろうと無かろうとエクシーズモンスターはエクシーズモンスターだ!」

ミスト「ふぅ…強情な奴だよ隼は」

ミスト「覇王眷竜ダーク・リベリオンで希望皇ホープを攻撃!そしてこの瞬間、効果を発動!相手モンスターとダメージ計算を行う前、オーバーレイ・ユニットを一つ使い発動!その相手モンスター1体の攻撃力を0にし、その数値分攻撃力をターン終了時までアップする!楽しいデュエルだったぜ…隼!それに偽者の俺!!」

黒咲「偽者は貴様の方だろ…罠発動!『攻撃の無敵化』このバトルフェイズ中、自分へのダメージは0になる!ライフとフィールドを共有しているのならば俺達へのダメージは0だ!!」

ミスト「だが破壊されるぜ?しかし粘るなお前らも…ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!自分フィールドの表側表示モンスターを対象に発動!そのモンスターに装備し攻撃力と守備力は300アップ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!装備魔法『ラプターズ・アルティメット・メイス』を発動!自分フィールドのRRモンスターに装備し攻撃力を1000ポイントアップ!」

ミスト「シャドーメイルの300と奴の装備魔法の効果で攻撃力は1400?それでも届かないだろ?」

ユート「いいや…届く!罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!自分フィールド上のモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで対象としたエクシーズモンスターのランク×200ポイントアップ!希望皇ホープを選択!その後、選択したエクシーズモンスターはエクストラデッキへ戻る!」

黒咲「罠発動!『エクシーズ・ソウル』ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!俺の手元に来い!お前の相棒に合わせてやる…奴の言い成りになるな!!」

ミスト「あ、あいつ…」

黒咲「焦っているようだな。お前も…いい気味だ」

ミスト「…」

黒咲「攻撃力は3000だ」

ミスト「だから何だ?俺はまだ!」

黒咲「強がるなミスト!バトルだ!!」

ミスト「ユート…何処の世界でもお前は俺の邪魔をするようだな!」

ユート「そんなのは知らない。罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力を600ポイントダウン!」

ミスト「!」

黒咲「残りは3体…まあ奴らなら上手く片付けるだろうな…消え失せろ!」

ミスト「先ずは1敗ってわけか…残念だ」

黒咲「ブレイブクロー レボリューション!!」

ユート「…」

黒咲「…」

ユート「やったな」

黒咲「フン」

黒咲「さてと」

ザッ

ユート「新手か」

凌牙「何だ?生きてるじゃねえか」

黒咲「それは俺の台詞だ」

ユート「知り合いか」

黒咲「まあな」

凌牙「妙に余所余所しいじゃねえか?どうしたんだお前」

ユート「俺はこの世界の者ではない」

凌牙「面倒くせえな…別にいいけどよ」

黒咲「で?何をしに来た」

凌牙「こんな世界じゃ試合もできねえんだよ…それに俺の弟分を喰らいやがったなんて聞いてよ!」

黒咲「誰からだ」

凌牙「アレン」

黒咲「あのお喋りめ」

凌牙「んじゃ行くか?舐めやがったボンクラ連中をぶっ潰す為によ」

黒咲「当たり前だ」

ユート「…」

凌牙「瑠璃もヤバいんだってな」

黒咲「またアレンか」

凌牙「これはサヤカ」

黒咲「どいつもこいつも…」

ユート「フッ」

ユーゴ「お前の相手は俺だ!見た目真似しやがって!!」

ミスト「あいつの魂も面倒なのを連れて来ちまったな」

キキッ

シンジ「やーっと見つけたぜユーゴ」

ユーゴ「シンジ!?」

シンジ「っつうか2人居るな…おいユーゴ!お前食われたんじゃねえのか!?」

ユーゴ「何ていうか…別世界の俺?」

シンジ「別世界の?ま、何でもいいか…おい!人からユーゴとリン奪った代償はデカいぞ!!」

ミスト「お前とも少し因縁があるもんな…いいぜ始めようか」

シンジ「ルールは」

ミスト「お前とユーゴのそれぞれのライフは4000フィールドと墓地は共有だ。そして俺は合計値の8000」

ユーゴ「てめえの不利っぽいな」

ミスト「そして互いに最初のターンは攻撃ができない!先攻は誰が行く?」

シンジ「俺だ!魔法『エクスチェンジ』を発動!お互いに手札を公開し1枚ずつ交換する。ほら出しな」

ミスト「…」

シンジ「不機嫌そうな顔しやがってよ。こいつでいいや」

ミスト「お前は変わってるな。大したカードがない…俺はこいつだ。お前が奪ったカードも雑魚だぞ?お前もしかして雑魚専ってわけか?そんな使い道のねえ」

シンジ「良く言われるぜ。そして自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からジャンク・フォアードを攻撃表示で特殊召喚!そしてニトロ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル3のジャンク・フォアードにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!スカー・ウォリアー!!」

ユーゴ「自分フィールドにモンスターが特殊召喚された事で手札からSR56プレーンを特殊召喚!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!何処の育ちでもデッキは同じってわけか」

ユーゴ「俺のターン!SR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル5のSR56プレーンとレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!閃光竜スターダスト!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

ミスト「自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらに自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚」

ミスト「レベル3のSRベイゴマックスとSRタケトンボーグにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

シンジ「罠発動!『波動障壁』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし相手モンスターの召喚または特殊召喚を無効にし破壊する!」

ミスト「…」

シンジ「てめえにクリアウィングは使わせねえよ」

ミスト「ターンエンド」

シンジ「俺のターン!ユーゴ2号!こいつを借りるぜ!」

ユーゴ「誰が2号だ!」

シンジ「行け!!」

ミスト「焦るなよ。相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札からSRメンコートを特殊召喚し相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!だったら俺が破壊してやる!」

ミスト「…」

ユーゴ「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!こいつは本当に厄介だ…はっきり言って嫌いなタイプだぜ。このクリアウィングは」

シンジ「そいつもお前が嫌いだろうぜ」

ミスト「だからこうする。魔法『死者蘇生』を発動!お前を俺好みに書き換えてやる」

シンジ「な、何だこりゃ…」

ミスト「闇属性ペンデュラムモンスターにクリアウィング…これで準備は整った。そして!お前から奪ったターボ・シンクロンを攻撃表示で召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!光の翼を持つ眷属よ。その鋭利なる翼で敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、覇王眷竜クリアウィング!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター全てを破壊する!」

ユーゴ「閃光竜スターダストの効果を発動!1ターンに1度自分フィールドに存在するカードを1枚対象にし発動!そのカードはこのターン1度だけ戦闘またはカード効果では破壊されねえ!」

ミスト「ならそいつとバトルだ」

シンジ「何をする気だ…?」

ユーゴ「や、野郎…何をしやがった!?」4000→1500

ミスト「覇王眷竜クリアウィングは1ターンに1度、相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動!その相手モンスターを破壊し元々の攻撃力分のダメージを与える!」

シンジ「…」

ミスト「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン…てめえは何も分かっちゃいねえな」

ミスト「は?」

シンジ「使いこなせてねえんだよ。お前にはセンスがねえよ…俺とやり合った時の遊矢は凄かったぞ?」

ミスト「…何が言いたい」

シンジ「ユーリは可愛げあったしユートは…あんまし知らねえな。ユーゴ!あいつは俺の弟っつうかダチっていうかな。ま、四人に比べりゃお前なんてクソもクソってわけだ」

ミスト「身の程知らずってのはお前の事だ」

シンジ「そりゃお前だろうが…魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「蘇らせた…何をやる気だ」

シンジ「てめえが罵ったカードは俺らにとって絆の象徴なんだよ。初代鬼渡京介、二代目シンジ・ウェーバーそんで三代目になる予定のユーゴから榊遊矢とユートのコンビに受け継がれて来た!てめえには一生かかっても理解できねえだろうけどよ」

シンジ「さらに調律の魔術師を攻撃表示で召喚!感じるぜ…こいつが一緒に戦い続けた遊矢達やライバルとのデュエルが!」

ミスト「敵のライフを回復させるなんて使い物にならないカードだ」4000→4400

シンジ「てめえの物差しで図ってんじゃねえぞ」4000→3600

ミスト「お前が何をするか頭の中に流れ込んで来るよ…けど無駄だ!」

シンジ「無駄?チームサティスファクション二代目頭!シンジ・ウェーバーを舐めんなよ?レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!てめえら!眠ってんじゃねえぞ!!このクソッタレ野郎にぶちかましてやれ!」

カッ

ユーゴ「何か来たぞ!」

シンジ「素直じゃねえか…シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ミスト「こいつ…」

シンジ「卑怯なんて言わせねえぞ。てめえも同じような事してんじゃねえか!何か言ってみろよ?この亡霊捕食野郎!14のガキ四人も食ってそういう気でもあんのか?」

ミスト「…腹が立つ」

シンジ「へっ」

ミスト「だから何だ」

シンジ「だから何だ?それを今から見せてやるよ!バトルだ!!」

ミスト「覇王眷竜クリアウィングの効果を発動!」

シンジ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、このモンスター以外の効果が発動した時に発動!その効果を無効にし破壊する!!」

ユーゴ「やった!」

シンジ「それだけじゃねえ!この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけターン終了時まで攻撃力をアップする!」

ミスト「…シンジ・ウェーバー!」

シンジ「じゃあな偽者!」

ミスト「あまり俺の心を滾らせるなよ…!」

シンジ「てめえに心なんてねえだろうがよ」

ユーゴ「やったぜ!」

シンジ「しっかし見た目も中身も似てるよな」

ブオオオオオオオオオオオ

クロウ「不動九郎参上!」

ユーゴ「新手か!?」

バキッッ

クロウ「何しやがる!て言うかユーゴ!?」

シンジ「ま、説明は後でするよ。行こうや」

クロウ「お、おう?」

ユーゴ「何処行くんだ!」

シンジ「そりゃリンや他の子を助けに行くんだよ」

クロウ「ジャックは!?」

シンジ「あいつは…」

亮「…ユーリ!」

ミスト「2人は敗れ俺が勝ちか…大した事は無いな」

ユーリ「…」

亮「2人居る?何故だ」

ミスト「遊城亮?お前は俺を楽しませてくれそうだな」

亮「しっかりしろ」

ユーリ「…先輩じゃないですか」

ミスト「俺から行く!魔法『融合』を発動!手札の闇属性ペンデュラムモンスター2体で融合!融合召喚!覇王眷竜スターヴ・ヴェノム!!」

ミスト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

亮「今は考えている暇はないか…俺のターン!」

ユーリ「無茶をやってくれますよ。相変わらず性格が悪い奴だ…あの馬鹿デニスは」

亮「融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

ミスト「ハッ!面白くなって来たぜ」

ユーリ「E・HERO…僕のような捻じ曲がった奴が使える代物ではないですよ」

亮「バトル!」

ミスト「罠発動!」

ユーリ「情けない…紅葉さん…あなたは」

ミスト「ハハッ!」

亮「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

ユーリ「…」

ミスト「感じるぜ!お前は別世界のあいつらや隼やシンジ・ウェーバーとは別格だってな!」

亮「デュエリストに格なんてない」

数年前

デニス「知ってた?」

ユーリ「何がです」

デニス「僕達を引き取りたいって人が出たんだって」

ユーリ「…」

デニス「何て顔してるんだよ…」

ユーリ「どうして君と一緒なのでしょうね」

デニス「僕だって嫌に決まってるでしょ」

ユーリ「で?その物好きは何者ですか」

デニス「響みどりって人」

ユーリ「…響」

デニス「うん」

ユーリ「何も気がつかない?」

デニス「え?」

ユーリ「君は割り切りが早いもんね」

デニス「…来てるよ」

ユーリ「行きましょうか」

デニス「礼儀正しく光のユーリでね」

ユーリ「どうして」

デニス「とにかくだよ!」

ユーリ「響か…」

デニス「早くしろよ!」

ユーリ「はいはい」

みどり「遊城ユーリくんとデニス・マックフィールドくんね?」

デニス「はい!」

ユーリ「何でまた2人を?何かの人体実験とかですか」

デニス「おい」

みどり「弟が君達の事を気にかけててね」

デニス「じゃあ響紅葉さんのお姉さん!?」

ユーリ「どうも妙な話ですね。あの人と会ったのはここに慰問に来た一度きり…それなのにですか?」

みどり「2人には輝くものがあるとか」

デニス「プロに褒められるなんて感激だな!」

ユーリ「はあ…輝くもの?こいつも僕もそんなものは」

みどり「…だったらデュエルで決めましょうか」

ユーリ「デュエル?相手が誰だかわかってるのかな?おば」

デニス「バカ!大人しく大人しく」

ユーリ「…いいですよ。やりましょうやりましょう」

ユーリ・みどり「デュエル!!」

みどり「手札の堕天使イシュタムの効果を発動!手札からイシュタムと堕天使モンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!さらに魔法『堕天使の戒壇』を発動!墓地から堕天使モンスターを守備表示で召喚する。私は墓地へ送った堕天使イシュタムを守備表示で特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!ジェムナイト・アレキサンドを攻撃表示で召喚!アレキサンドの効果を発動!このモンスターをリリースしデッキからジェムナイトと名のつく通常モンスターを特殊召喚する。デッキからジェムナイト・クリスタを守備表示で特殊召喚!」

ユーリ「カードを2枚伏せてターンエンド」

みどり「堕天使イシュタムの効果を発動!ライフを1000払い墓地の堕天使と名のつく魔法または罠1枚を対象にし発動!その効果を適用する。墓地の堕天使の戒壇の効果を適用!墓地から堕天使マスティマを特殊召喚!」4000→3000

ユーリ「…ところであなたが勝ったらどうなるんですか?」

みどり「…勝っても負けても輝くものが」

ユーリ「どうやら考えてなかったようですね」

デニス「ははは…うっかり者だ」

みどり「バトルよ!堕天使イシュタムでジェムナイト・クリスタを攻撃!」

ユーリ「罠発動!『ブリリアント・スパーク』自分フィールドのジェムナイトモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動!その破壊されたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

みどり「なっ…」3000→550

ユーリ「…」

みどり「それでも君のフィールドはガラ空き!マスティマでダイレクトアタックよ!!」

ユーリ「罠発動!『廃石融合』墓地のジェムナイトモンスターを除外し、そのモンスター同士で融合を行う!墓地のジェムナイト・クリスタとジェムナイト・アレキサンドで融合!融合召喚!ジェムナイト・ジルコニア!!」

みどり「まさか!」

ユーリ「返り討ちだ!!」

みどり「…」550→250

ユーリ「ははは…」

みどり「この純粋さと捻くれた性根…けど本質は寂しがり屋ってわけか」

デニス「ユーリも手加減無しだな」

ユーリ「手加減?必要ないですよ。これから僕らの保護者になりますし」

デニス「じゃあ…けど何で突然」

ユーリ「面白そうだから」

デニス「…それだけか」

みどり「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!」

デニス「頑張れユーリ!」

ユーリ「男の声援で喜ぶ奴が居ると思ってるのかい?」

デニス「げっ…出てきたよ」

みどり「ど、どういう事」

デニス「二重人格…どっちも性格悪いけど」

ユーリ「学校でも家でも怒られて…けど楽しい日々に生まれ変わった…」

ミスト「まだ立ち上がるのか?もういいよ、お前は」

ユーリ「こっちの僕は…どういう人物…」

ミスト「こいつは俺が取り込んだ奴の中でも異質でな。陰険で陰湿…一歩間違えば犯罪者ってやつだな」

ユーリ「…」

ミスト「はっきり言って俺から見ても人間として終わりじゃないか?なあ遊城亮…こいつとは因縁があるんだろ?」

亮「…一方的だが」

ミスト「何処までもさもしい奴…それがお前」

ユーリ「それが君の人生に何か関係でも?」

ミスト「おいおい乱入する気か?」

ユーリ「すみませんね先輩」

亮「…」

ユーリ「僕はまだ終わっちゃいない!僕のターン!」

ミスト「だから勝手な事を」

ユーリ「ヒーローはね。最後の最後まで立ち上がって足掻くんだよ」

ミスト「はあ?」

ユーリ「手札のE・HEROフォレストマンとE・HEROオーシャンとE・HEROフェザーマンで融合!融合召喚!E・HERO Core!!」

ミスト「…何だそりゃ」

ユーリ「ヒーローだよ」

ミスト「掴めねえ奴…お前は俺の嫌いなタイプだ」

ユーリ「まるで自分を見ているように…違う?」

亮「何処の世界でもユーリはユーリだな」

ミスト「あまり舐めるなよユーリ」

ユーリ「舐める?バカにしてるだけなんですけど!」

ミスト「ユートとユーゴには負けてユーリと交戦中…て言うか何でお前ら?」

沢渡「文句あるのか!」

権現坂「…」

ミスト「だって雑魚だろ」

沢渡「う、うるせえ!」

権現坂「別世界から来た遊矢は」

ミスト「俺の本体に向かってるんだろ?あいつはしつこいからな…」

沢渡「じゃあデュエルだ!この偽遊矢!!」

ミスト「じゃあバトルロイヤル形式で行くか?感謝してくれよ権現坂」

権現坂「…」

ミスト「黙りか…ま、構わないけどよ」

沢渡「やってやろうぜ!」

権現坂「うむ!」

沢渡・権現坂・ミスト「デュエル!!」

沢渡「覚悟決めるぞ権現坂!!」

ミスト「覚悟?」

沢渡「遊矢と柚子…あいつら2人を取り戻す!」

ミスト「覚悟…何が覚悟だ。だったらお前らをゲームオーバーにしてやるまでだ!俺は…スケール2のEMオオヤドカリとスケール4の覇王眷竜オッドアイズでペンデュラムスケールをセッティング!」

沢渡「ペンデュラム!?遊矢や赤馬以外にも」

ミスト「あのショボいハゲとユートも使ってたろ?ユートが使えて俺が使えない理由はない」

権現坂「…そしてオッドアイズの亜種まで」

ミスト「ペンデュラム召喚!レベル3!EMディスカバー・ヒッポ!」

沢渡「何を考えてるか掴めやしないぜ」

ミスト「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!言っとくがお前だけじゃねえんだぞ」

ミスト「お前も?まさか」

沢渡「そのまさかだよ!俺はスケール1の魔界劇団-デビル・ヒールとスケール8の魔界劇団-ファンキー・コメディアンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー!レベル7!魔界劇団-ビッグ・スター!」

ミスト「お前…どんな裏技使ったんだ」

沢渡「ビッグ・スターの効果を発動!1ターンに1度、デッキから魔界台本魔法カードを1枚デッキからフィールドにセットする!セットした魔界台本は『ファンタジー・マジック』行くぜビッグ・スター!ディスカバー・ヒッポに攻撃だ!!」

ミスト「やっちまったな…榊遊矢のお気に入りを!EMオオヤヤドカリのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのEMモンスターが戦闘破壊された時、自分のペンデュラムゾーンのEMモンスターまたはオッドアイズモンスターを特殊召喚する!さあ…出番だぜオッドアイズ!」

権現坂「来るぞ沢渡!」

沢渡「お、おう…」

ミスト「二色の眼を持つ眷属よ、その鋭き両目で捉えた敵を焼き尽くせ!現れろ、覇王眷属オッドアイズ!!」

沢渡「まだだ…まだファンタジー・マジックの効果で…うっ!」

ドサッ

権現坂「沢渡!」

ミスト「凡人がペンデュラムを使うからこうなるんだ…虚しいな。その様じゃ立ち上がれないだろ?俺が言ってやるよ。ターンエンド」

権現坂「くっ…俺のターン!超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!超重武者ジシャ-Qの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の超重武者モンスターを特殊召喚する!俺は手札から超重武者ツヅ-3を特殊召喚!」

権現坂「レベル4の超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!超重剣聖ムサ-C!!このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地の機械族モンスターを1枚手札に加える!」

権現坂「さらに手札の超重武者装留シャイン・クローを装備!攻撃力及び守備力は500アップし装備モンスターは戦闘では破壊されない!」

権現坂「ターンエンド!」

ミスト「俺のターン!」

権現坂「沢渡…もし俺が敗れた時はお前に託すぞ」

沢渡「…」

権現坂「遊矢をよく知る俺より対抗心を燃やしているお前の方が…救える可能性があるかも知れぬ…だから沢渡よ」

沢渡「…」

権現坂「お前が目覚めるまで俺が稼ぐ!!」

ミスト「何で攻撃しないんだ?妙な奴だ」

ミスト「俺のターン!覇王眷竜オッドアイズで魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーを攻撃!覇王眷竜オッドアイズの効果を発動!自分のペンデュラムモンスターが相手と戦闘を行う場合、与えるダメージは倍になる!」

権現坂「身動きを取れぬ沢渡を!」

ミスト「派手に散れ!!」

沢渡「…」4000→400

ミスト「ターンエンド」

権現坂「俺のターン!超重武者装留シャイン・クローの効果を発動!自身の効果で装備されたこのモンスターを特殊召喚!そしてムサ-Cの効果で墓地から手札に加えた超重武者ツヅ-3を通常召喚!レベル2の超重武者装留シャイン・クローとレベル5の超重剣聖ムサ-Cにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

ミスト「へえ…」

権現坂「遊矢!ユーゴ!俺の声が聞こえるか!?」

ミスト「お前ら本当に好きだよな…何がいいんだ?」

沢渡「て、てめえには理解できねえだろうな…」

ミスト「理解?何を?」

権現坂「蘇ったか沢渡!」

沢渡「俺が簡単にくたばると思うなよ!」

ミスト「たった3人とユートの身体の為に…意味がわからねえ」

沢渡「だったら理解しなくてもいいぜ!」

ミスト「ッッ!何だこの感じは…うおおおおおおおおおおおおおお」

沢渡「な、何だ?」

ミスト「クソ!何でだ!あいつは認められて何で俺だけ認められない!あいつは俺で俺はあいつなんだぞ!俺はミストだ…邪神でもザークでもユートでもない!俺がオリジナルだ!!」

沢渡「権現坂…遊矢からの声が聞こえたぜ。オッドアイズに自爆してくれ」

権現坂「会ったのか」

沢渡「語りかけたって感じっつうか…とりあえず!行け権現坂!!」

権現坂「ならば賭けよう!覚醒の魔導剣士で覇王眷竜オッドアイズを攻撃!」

沢渡「遊矢…戻って来い!ユーゴ!お前には恩義がある…ユーリ!お前とは関わりは少ないが…俺達が助け出す!!」

ミスト「…ターンエンド」

沢渡「俺のターン!さあ…見せてやるぜ!ペンデュラム召喚!エクストラデッキから蘇れ!レベル2!魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤー」

沢渡「さらに魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ、覚醒の魔導剣士!そして俺はレベル8の覚醒の魔導剣士にレベル2の魔界劇団-ダンディ・バイプレイヤーをチューニング!」

ミスト「狂ってるのか…できるわけが無いだろ!!おい!沢渡シンゴ!!」

権現坂「奴は狂っているのか計算なのか出鱈目な事ばかり行うが…無駄な事は…結構多いな」

沢渡「かっこ良く意外性ナンバー1って言えよ!平穏なる時の彼方から、あまねく世界に光を放ち蘇れ!シンクロ召喚!現れろ、レベル10!涅槃の超魔導剣士!!」

権現坂「シンクロ…いやペンデュラムモンスター!?」

沢渡「一発限りの大勝負!俺と権現坂と遊矢が居なきゃ出せなかっただろうぜ!」

ミスト「…」

権現坂「でかしたぞ沢渡!」

ミスト「人間っていうのは意味がわからないな…喋ってるだけで腹が立つぜ」

パチッ

沢渡「バトルだ!権現坂!攻撃名はお前が決めろ!!」

権現坂「涅槃…」

沢渡「トゥルース・スカーヴァティ!!」

権現坂「おい!」

沢渡「ノロノロしてるのが悪いんだよ!」

ミスト「…」4000→700

沢渡「どうだ!」

ミスト「…タイムオーバー」

沢渡「は?」

ブンッッ

権現坂「消えたぞ」

沢渡「逃げるんじゃねえ!」

バンッッ

遊矢「…」

マハード「さあユート」

「ミスト!!」

ミスト「このゲームは俺の負けだな。ちゃんと返すし全てを戻すよ」

マハード「あっさりしてるな」

遊矢「あ、ああ」

「瑠璃達は」

ミスト「赤馬零児達が取り戻しに行ってるってか」

「…」

ミスト「…お前と俺の違いってなんだ」

「違い?」

ミスト「どうでもいいか」

「お前は何が言いたいんだ」

ミスト「これから面倒な事になるぞ?じゃあなユート」

「お前は俺が始末する…」

ミスト「それは俺のセリフだぜ。ほらお前の身体だ」

ドサッ

ミスト「そして俺の本当の身体…後は好きにしろよ」

「これだけ世界を無茶苦茶にして何が好きにしろだ!」

ミスト「お前の善行も俺の悪行も共有しなきゃな…俺達は俺達なんだから」

ユート「…」

ミスト「お前に絶望を味合わせてやる」

ユート「俺が希望を掴む」

ジャック「…」

蓮「…」

タキ「我が孫達よ。随分立派になったものだな…私は嬉しいよ」

蓮「随分と他人行儀な…血の繋がりなど感じたくは無いが」

ジャック「タキ!!」

タキ「異なる世界の二人の私が一人となった…もう君達に関わる理由もない。良かったなジャック、蓮」

ジャック「ならば貴様は何だと言うのだ!!」

タキ「新世界の創造主…ここから新たな世界の支配者としての歴史が始まる!」

蓮「…馬鹿馬鹿しい話だ。自らの野望と欲望に狂った哀れな男よ」

ジャック「創造主だと?ならば貴様が創造するもの全てを俺が破壊し尽くす」

タキ「君はどうかな」

蓮「私が倒すべき相手は醜悪な老人…次の一撃で決まる」

ジャック「俺のレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントと」

蓮「私の白闘気双頭神龍が」

ジャック・蓮「貴様を倒す!」

タキ「簡単には終わらない…私は!」

ジャック「終わらせる」

蓮「…」

ジャック「バトルだ!!」

蓮「散れ!」

タキ「…」

ジャック「奴が染めた白を赤く焼き尽くせ!!」

蓮「奴の薄汚れた白を純白に染め直す!!」

タキ「…フフフ」

翌日

ユート「元通りか…あいつの効果は徐々に馬鹿げたものに変化しつつある」

遊矢「ああ」

ユーゴ「借りができたな!何か困った事があれば俺らが飛んで来るぜ!」

ユーゴ「その時は頼むぜ!」

ユーリ「ま、さすが僕ってところかな」

ユーリ「随分と上から目線ですね」

ユート「…じゃあな」

ユート「ありがとう…わざわざ」

遊矢「困った時はお互い様ってやつだろ?なあ俺」

遊矢「その通りだ!」

ユート「君も」

マハード「君には失った半身を取り戻してくれた恩義があるからな」

蓮「ジャック」

ジャック「…」

蓮「タキは生きている…間違いなく」

ジャック「お前は帰るのか」

蓮「私の居場所はピンチ…かつてタキに奪われたものは2度と戻らない」

ジャック「…」

蓮「だが今の居場所だけは守りたい。それだけだ」

ジャック「…立派なものだな」

遊矢「ところでDホイールの5人乗りってキツくないか」

遊矢「そっちの方が手っ取り早いしな。な?相棒」

ユート「相棒ではない」

キキッ

蓮「到…ほら降りてくれ」

ユーゴ「くっ付くんじゃねえよ!」

ユーリ「それは僕のセリフですよ」

黒咲「終わったようだな」

ユート「隼」

沢渡「厄介な事になったぜ」

遊矢「厄介?」

素良「あのワームの父親が蓮の倒した魔轟神と手を組んだんだ!」

ユーリ「…そう来ましたか」

ユーゴ「んなの俺ら連合軍が蹴散らしてやるぜ!そうじゃねえか!?」

ユート「連合軍…か」

遊矢「やってやろう!」

蓮「それで敵は?」

黒咲「姿を隠した」

ユート「隠した?」

蓮「知的生命体と魔神達か」

遊矢「大丈夫だって!そうだろ?」

ユーゴ「おうよ!」

ユーリ「そんな物は蹴散らしちゃいましょう」

遊矢「ユートは?」

ユート「売られた喧嘩は買うのがエクシーズの流儀だ」

遊矢「あっちの世界の俺達だって頑張ってるんだ…俺達だって!」

遊矢「…」

柚子「お互い無事で良かったわね」

遊矢「…甘かったんだ」

柚子「甘いって?」

遊矢「俺は色んな試練をクリアできたと思ってた…けど今回のミストの戦いで嫌ってほど理解ができた!」

ザッ

勝鬨「当たり前だ!」

遊矢「勝鬨!?」

勝鬨「自分だけではない!後ろを見ろ」

遊矢「これは…」

勝鬨「お前の力になりたいそうだ…あまりガッカリさせるな榊遊矢!!」

遊矢「…」

赤馬「私も参加させてもらう」

遊矢「赤馬まで…何で」

赤馬「これから戦うべき相手に備えてだ」

遊矢「戦う相手?」

赤馬「うむ」

勝鬨「始めるぞ!」

遊矢「これだけが相手か…まさに耐久デュエル」

勝鬨「いいや一斉に飛びかかる!」

遊矢「一斉に!?」

勝鬨「行け!!!」

遊矢「赤馬!」

赤馬「ふふ…楽しそうじゃないか」

ユーゴ「リーン!」

リン「朝っぱらから喧しいわね!」

クロウ「しっかし大変な目にあったよな?」

シンジ「お?いいんじゃね」

クロウ「お前!ちゃんと俺の話を」

シンジ「馬鹿野郎!朝の天気予報見なきゃ始まらねえだろう!」

ジャック「…」

シンジ「あんまし悩むなよ?お前はお前のやりてえように突っ走れ」

ジャック「フン」

シンジ「ところでよ」

クロウ「どうした?」

シンジ「このメリッサには会えると思うか?」

クロウ「へっ!悪りいが先にファンレターを出しちまったぜ」

シンジ「はあ?何を抜け駆けしてんだ!!」

クロウ「伊達に特攻隊長張ってるわけじゃねえんだ!速えってんなら負けねえぜ」

ジャック「最近の有名人などやれブログだツイッターだFacebookだのインスタグラムだの身元を割り出せる事を好き好んでやるだろ」

シンジ「俺はストーカーしたいわけじゃねえんだぞ!しかもそれ、素人も手を出すんだぞ!」

ジャック「お前達が居ると落ち込んでいた事も忘れる…うるさいぞユーゴ!」

ユーゴ「抱きつかせてくれねえんだ!」

トニー「シンジ!大変だ!」

デイモン「ムクロの奴が殴り込んで来たぞ!!」

シンジ「だってよ?行きますか」

ジャック「ユーゴ!お前も来い!」

ユーゴ「おう!待ってくれよ!!」

明日香「何で呼び出されたかわかる?」

ユーリ「デートのお誘い」

明日香「ウサギ小屋に爆竹投げ込んだでしょ?」

ユーリ「…知らないな」

セレナ「素良が承認だぞ!」

ユーリ「あのチビ」

セレナ「虐めるな!いつか痛い目に会うぞ!!」

ユーリ「痛い目?何度でも会ってるっての」

セレナ「そもそもお前は」

ユーリ「ごめんなさい…これでいいでしょ?」

セレナ「待て!」

明日香「待ちなさい!」

ユーリ「…」

明日香「最近少しは大人しくなったと思えば…」

ユーリ「大人しい?じゃあ暴れちゃおうかな」

明日香「…」

ユーリ「嘘だよ嘘」

明日香「本当でしょうね」

ユーリ「信じてよ。じゃあ僕は用事があるから」

セレナ「用事?」

ユーリ「遊矢とユートは覇王の力ってやつをコントロールした…だったら僕も」

セレナ「また悪巧みだな!」

ユーリ「悪巧みなら四六時中考えてるよ。たまーに実践しちゃうけど」

セレナ「ユーリ!」

ユート「こうして2人で居るのも久しぶりだな」

瑠璃「…そうね」

アレン「3人だぜ」

ユート「アレン!?」

サヤカ「アレン!近づいちゃダメだって」

瑠璃「…見張ってたの」

サヤカ「ち、違うの!ほらユート二度目の復活記念で」

アレン「リトル・フェアリーを大量に仕入れたんだってよ!」

瑠璃「も、もうお腹いっぱいよ!」

ユート「今回は勘弁してくれ…」

サヤカ「そんなこと言わずに!ほら」

瑠璃「い、いらないってば!」

アレン「ははは!逃げちまったよ!」

ユート「…平和だな」

「あのミストとかいう小僧め」

「良くも僕達を…」

「どうする!?奴らに逆襲するか!」

「そうだ。やろう」

「いいや…まだ早い」

「早いだと?」

「こっちも人間の姿に変化し奴らを罠にかけてやろう」

「罠だと?」

「そうだ…真竜皇の恐ろしさを思い知らせてくれる」

ユート「ミスト…お前が何処に居ようが俺は必ず決着をつける」

ミスト「感じるぜ…お前の念ってやつが」

ユート「お前は俺だ…なら俺が決着を付けるしかない」

ミスト「俺は認めない…俺こそが本来生まれるべき方だったんだ」

ユート「これから先、お前が何を企もうとお前に希望はない」

ミスト「お前がどう足掻こうと絶望が待っている…必ずな」

ユート「そして…それが自らの死だとしても」

ミスト「お前を殺してでも俺は俺として生き続ける。俺はミストだ」

ユート・ミスト「お前の相手は俺だ。他の誰でもなく俺が俺自身との因縁に終止符をうつ」

瑠璃「ユート?」

ユート「いや…何でもない」

アレン「サヤカから逃げるぞ!早くしろ!!」

サヤカ「待ってよ!」

アレン「待ってって言われて待つ奴が居るか!」

カイト「元気な連中だ」

黒咲「…」

カイト「何だそれは」

黒咲「参考書だ。俺も冗談半分で受けてみる」

カイト「プロ…現代人の考えは理解ができん」

黒咲「それが現代人だ」






第2部完

次は来週

ユート「今だに生身の肉体ってやつがしっくり来ない」

アレン「何言ってんだお前?そうやって14年間生きて来たくせにさ」

ユート「いや…濃密な数ヶ月だったからな」

アレン「今度は誰に憑依するんだ?」

ユート「…」

アレン「冗談だっての」

ユート「冗談でもやめてくれ」

アレン「二度ある事は三度あるって言うし」

ユート「アレン」

アレン「わかってるよ。だからデュエル庵に願掛けしに行くんじゃねえのか?」

ユート「…」

アレン「何で疑心暗鬼になってるんだよ?」

ユート「…」

アレン「ミストか?似てるもんな」

ユート「ああ」

アレン「お、瑠璃だ!おーい!」

瑠璃「遅かったのね」

サヤカ「1時間も待ってたのよ?」

アレン「ウンコしてたんだ」

ユート「隼は」

瑠璃「留置所よ」

アレン「変わらねえな。けど珍しく大人しくしてるって事か?」

ユート「隼も徐々に変わろとしているのだろうな」

ユート「どうか俺が霊体になりませんように…」

瑠璃「ユートが再び死にませんように」

アレン「美味いもん食いたい強くなりたい金欲しい彼女欲しいレアカード欲しい…」

サヤカ「リトル・フェアリーが宇宙進出しますように…」

ブオオオオオオオオオオオ

ユート「!」

ユーゴ「到着!おい、デュエルしろよ!」

ユート「いきなりだな…何故だ」

ユーゴ「何故?さらに上に上がる為よ!覇王の力ってのを俺も会得してえんだわ」

ユート「覇王か…別に得する事では」

ユーゴ「1人だけズリいぞ!」

ユート「3人だ。俺と遊矢…そしてミスト」

ユーゴ「だからデュエルしろ!コツを掴む!」

ユート「悪いが俺は」

カイト「なら俺が相手になってやろうか」

ユート「カイト!?」

カイト「どうだ」

アレン「こいつ何時も何処からともなく出現するよな」

ユーゴ「そういやカイトは古代人でザークっての知ってたよな?覇王の力って何だ!」

カイト「あいつが求めたアドバンス、融合、シンクロ、エクシーズを統合させた究極の形…最も完成はしなかったがな」

ユート「なら俺達の力は未完成なのか」

カイト「さあな」

ユーゴ「んな事はどうだっていいんだよ!やろうぜカイト!!」

カイト「ああ」

カイト「カードを3枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「ターンエンド?舐めるなよカイト!」

カイト「…」

ユーゴ「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!さらにSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!赤目のダイスの効果でベイゴマックスのレベルを6に変更!レベル6のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「バトルだ!!」

カイト「…」4000→1500

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークン2体を特殊召喚しリリース!手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「さらに魔法『ハイ・スピード・リレベル』墓地のSRベイゴマックスを除外しターン終了時まで同じレベルになり、そのモンスターのレベル×500ポイントアップ!クリスタルウィングの攻撃力は4500!!行け!」

カイト「罠発動!『光子化』相手モンスターの攻撃宣言時、そのモンスターの攻撃を無効にし次の自分エンドフェイズ時まで無効にしたモンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「マジか…だけど俺は」

カイト「さらに速攻魔法発動!『ダブル・アップ・チャンス』モンスターの攻撃が無効になった時その無効になったモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力はダメージステップ時の間、倍になりもう1度だけ攻撃が可能となる」

ユーゴ「銀河眼の光子竜の攻撃力は7500に跳ね上がりクリスタルウィングの攻撃力は9000だぞ?何を考えて…」

カイト「そして罠発動!『反射光子流』自分フィールドのドラゴン族・光属性モンスターが攻撃対象になった時に発動!その攻撃対象モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで攻撃モンスターの攻撃力分アップ!」

ユーゴ「こ、攻撃力16500!?」

カイト「返り討ちだ」

ユーゴ「うわああああああああああああああ」4000→0

カイト「…」

ユーゴ「さ、さすが野生の古代人だ…」

カイト「遊矢の信念、ユーリの残虐さ、ユートの頭の切れ…こいつはザークから何を受け継いでいるんだ」

ユーゴ「ユート!お前が来い!!」

カイト「そして闇属性だったクリアウィングは何故現代では風属性に変化しているんだ」

ユート「こんな時間か…すまないが少し用事が」

ユーゴ「あ、逃げんのか!」

アレン「何だったら俺が相手になってやるぞ」

ユーゴ「マジか?やろうぜ!」

瑠璃「何処行くの?」

ユート「スタンダード」

カイト「…」

アレン「そんじゃ始めるか!」

ユーゴ「ああ!」

カイト「お前も随分と顔つきが変わったな」

ユート「俺がやらねばならぬ事がある」

カイト「ミストは嘗ての邪神とザークの力を持っている」

ユート「だが対抗策がある」

サヤカ「何か怖い…リトル・フェアリーを」

瑠璃「サヤカの方が怖いわよ」

ユート「…赤馬に頼み探させたモンスターは君やジャック、覇王眷竜と俺達のドラゴンも斬り捨てる」

カイト「…」

ユート「スタンダードに伝わる曰く付きのモンスター…その名はバスター・ブレイダー」

瑠璃「何か自分から修羅の道へ進んでるよ?まるで昔の兄さんや凌牙みたいな感じ…」

ユート「今度ばかりは俺とミストの問題だ。俺はあいつで奴は俺…俺達にしかわからない領域がある」

カイト「安心しろ。お前が外道に堕ちたら俺が始末してやる」

ユート「その時は頼むよ」

アレン「何か難しい話してんぞ」

ユーゴ「俺らには関係ねえよ」

黒咲「出迎え無しか」

パチパチ

黒咲「…」

名蜘蛛「御勤めご苦労様…って言っても2日だけか?久しぶりだな黒咲隼」

黒咲「誰かと思えば…誰だお前」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「猪頭だったか?俺が中2の時に」

シュッ

ガシッ

名蜘蛛「忘れてんじゃねえぞ」

黒咲「俺が何人潰したと思っているんだ?雑魚に興味が無い」

名蜘蛛「てめえらに顔面潰された名蜘蛛コージだよ!」

黒咲「名蜘蛛?ダイヤモンド・ドラゴンを輸送した車を襲って少年院送りになった奴か?それなら知ってるぞ。後にも先にもこれほどマヌケな話はないからな」

名蜘蛛「て、てめえ!」

黒咲「そして顔面を潰したのは凌牙だ。なあ名蜘蛛先輩」

名蜘蛛「昔の俺だと思うなよ…黒咲!!」

黒咲「お前は変わらん」

名蜘蛛「てめえと九十九は俺から全てを奪った!今度は俺が奪い返してやるよ!!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

黒咲「…」

名蜘蛛「今日は挨拶だけだ…この街のワルの支配者は俺だ」

黒咲「勝手にほざいてろ。お前にそこまでのカリスマ性は無いだろ」

名蜘蛛「蜘蛛の糸は常にお前に絡みついてるぜ?お前に恨みを持ってる奴は腐るほど居るからなぁ…ふふふ」

黒咲「なら2度と俺に逆らう気が起きないようにしてやるか」

名蜘蛛「クソッタレコンビも今や1人ってか?情けねえ醜態晒すんじゃねえぞ黒咲よぉ~!」

権現坂「…」

ジャック「急に呼び出して悪いな」

権現坂「俺に用事とは」

ジャック「それはデュエルで決める」

権現坂「何やら訳ありって顔だな…いいだろう!」

権現坂・ジャック「デュエル!!」

ジャック「先攻は俺からだ!レッド・リゾネーターを攻撃表示で召喚!そして手札のレッド・ウルフはリゾネーターモンスターの召喚に成功した時、手札から特殊召喚する事ができる!レベル6のレッド・ウルフにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャック「カードを1枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から超重武者ホラガ-Eを特殊召喚!さらに超重武者ワカ-O2を攻撃表示で召喚!レベル4の超重武者ワカ-O2にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!シンクロ召喚!超重神鬼シュテンドウ-G!!」

権現坂「シュテンドウ-Gのシンクロ召喚に成功した事で相手フィールドの魔法と罠を全て破壊する!」

権現坂「バトル!」

ジャック「…」

権現坂「相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時前に手札の超重武者装留バスター・ガントレットを墓地へ送る事でその戦闘を行う自分モンスターの守備力はターン終了時まで元々の倍になる!」

ジャック「…」4000→2000

権現坂「ターンエンド!」

ジャック「お前からは風を感じる」

権現坂「風だと?」

ジャック「シンクロ使いにとって風とは重要な要素!それがシンクロ召喚の祖…そして風属性を誕生させたルドガーの言葉だ」

権現坂「ルドガー…確か何処かで」

ジャック「かつて怨念に囚われ遊矢とデュエルを行った骸骨騎士だ…俺のターン!」

権現坂「あの男か」

ジャック「荒ぶる魂だけではシンクロ召喚の境地に辿り着けぬ!俺は手に入れる…静寂なる風を」

権現坂「何か考えがあるようだな」

ジャック「魔法『死者蘇生』を発動!」

ジャック「…こいつをお前に預ける」

権現坂「俺に?何故だ」

ジャック「俺とレッド・デーモンズは共に人生を歩み続けた…だが」

権現坂「自らの魂を預けるとは…余程の覚悟のようだな」

ジャック「別の道を歩めば己の為になる。それはレッド・デーモンズも同じだ」

権現坂「新たな境地か」

ジャック「それが俺の遠い遠い血筋の流れを持つルドガーからの伝言だ。本当に死者とは枕元に立つんだな驚いたぞ」

権現坂「そ、そうなのか…」

ジャック「炎のごとき荒ぶる魂と静寂なる風のごとき心…俺はこの世界が誕生し始めてシンクロ召喚が行われたギアナ高地へ行く」

権現坂「皆には伝えたのか?」

ジャック「ああ」

権現坂「…そうか」

ジャック「それとユーゴ…あいつは覇王の力を求めているが諦めろと伝えてくれ」

権現坂「それは自分で言ってくれ」

ジャック「言いにくいだろ」

権現坂「その理由は」

ジャック「ルドガーは自らの死を予見していた。そしてザークの持つ2体の魔術師とある約束を交わしていたそうだ」

権現坂「約束だと?」

ジャック「クリアウィングの力を自らの肉体に二つに分けて封印せよ…だとな」

権現坂「覇王の力の行き着く先はペンデュラム…まさか」

ジャック「お前と沢渡が先の戦いで発現させた涅槃の超魔導剣士こそがクリアウィングを覚醒させる為に必要な覇王の力だ」

権現坂「何故クリアウィングだけを」

ジャック「それをしなければ世界は四つに分裂するどころか消滅していた。苦肉の策だったのだろう」

権現坂「真の力とはそれほどまでに強大だとでも言うのか…!」

ジャック「そういうわけだ権現坂」

権現坂「…」

ジャック「俺は蓮のように柔軟ではない。俺は護るべき者を護るより闘う方が性に合っている」

権現坂「…」

ジャック「だが俺は今の時代に生まれて良かった。兄弟とも言うべき連中や別世界に生きる者…そして遊矢や沢渡、黒咲そしてお前に出会えた事を俺は感謝している」

権現坂「祖父は本当に生きているのか?消滅したと聞いたが」

ジャック「血が俺に語りかけている。それは赤馬も同じだったんだろ…何処かで奴は逆襲の機会を待っている」

権現坂「…」

ジャック「また会おう!その日が来るまで」

権現坂「…行ってしまったか」

クロウ「俺らには挨拶も無しだぜ?」

権現坂「そうだったのか」

クロウ「おう!っつうか驚けよ!何で居るんだ?とか聞けよ!」

権現坂「特徴的な髪がチラチラ見えていた」

クロウ「…」

権現坂「シンジ?」

クロウ「クソ詰まらせてリンに怒られた掃除してるよ」

権現坂「だ、大丈夫なのか?」

クロウ「大丈夫じゃねえよ。リン怒ってるんだから」

権現坂「…」

クロウ「ユーゴもフラついてるしジャックは居ねえしよ…泊めてくれねえか?」

権現坂「それはできん相談だな」

クロウ「どうしてだよ!不動繋がりでよ!不動九郎と不動のデュエルの不動コンビだぞ不動コンビ!」

権現坂「イビキがうるさそうだ」

クロウ「な、何で知ってんだ」

赤馬「…随分と気合いが入ってますね」

素良「融合召喚!デストーイ・マッド・キマイラ!!」

亮「あの子は才能があるからな…ずる賢いが」

赤馬「…」

亮「融合次元に来たという事は」

赤馬「ええ」

亮「所在を探し出すなら私も」

赤馬「いいや私と奴は必ず出会う。運命がそうさせる筈です」

亮「運命か…俺と明日香も」

赤馬「惚気話は結構です」

亮「君にもそういう女性が居るんじゃないか?例えば下駄箱にラブレターだとか」

赤馬「LINEでしたね。中学時代ですが」

亮「時代か」

デニス「ま、零児はモテるタイプだろうしね」

赤馬「…」

明日香「少し休憩しましょうか」

素良「うん!」

ユーリ「スイカ持ってきたよ」

明日香「珍しく気が…それ何」

ユーリ「スイカ運びに便利だと思ってさ」

明日香「私の下着よ」

ユーリ「そうなの?けど役に立つって素晴らしい事だと思うけどな。ちょうど運ぶのに便利でしょ?」

明日香「ユーリ!」

赤馬「彼は不思議ですね」

亮「今時の子だからな」

ユーリ「大体さデカいのって問題あるんじゃない?っていうか何で制服着てるの」

明日香「…動きやすいからよ」

ユーリ「プフッ!恥ずかしい!もし子供ができたら僕は言っちゃうね!お母さんはアラサーなのに制服着てデュエルしてたって!」

明日香「別にいいじゃない」

ユーリ「笑っちゃうよ…だろチビ?」

素良「僕は別に…姉さんに言いつけるぞ!」

ユーリ「目の前に居るじゃない…ほら笑えよ」

素良「ははは…」

デニス「で?零児が来たって事は何か悪い事だよね」

赤馬「人を疫病神みたいに…これを見てくれ」

亮「…何者だ」

赤馬「日影と月影はアカデミアの主だったバレットとドクトルの行方を追っている。これは連中が行っている活動を収めた写真だ」

素良「貸して!」

明日香「?」

素良「セルゲイだ…これセルゲイだよね!?」

赤馬「シンクロ次元で2度死んだ男…その名はセルゲイ・ヴォルコフ」

デニス「…」

素良「何でセルゲイが…死んだんじゃないの?」

赤馬「アカデミアの科学力で復活したのかまたは破格の生命力で自力で蘇ったか」

素良「確かロジェの部下だったよね?ロジェが絡んでるんじゃ」

赤馬「だとしても私とロジェの戦いには不純物だ。地獄へ送るのは私が引き受ける」

亮「…」

デニス「いたた…腹が痛くなってきたぞ…!」

ユーリ「腐ってたんじゃない?」

デニス「ユ、ユーリ…!」

赤馬「お邪魔しました」

亮「気をつけてくれ」

赤馬「はい」

素良「しかしバックパッカースタイルが死ぬほど似合わないな」

赤馬「私はもう行くぞデニス」

ユーリ「あれは当分篭ってるんじゃない?腹弱いよねあいつ」

赤馬「…では」

素良「さあ!修行の続きだ!」

亮「今度は俺が引き受けようか」

素良「うん」

明日香「夕飯の支度しなくちゃ」

ユーリ「先生先生」

明日香「何よ?忙しいんだから下らない事は」

ユーリ「僕が戦ってあげるから先生は戦わなくていいんじゃない?」

明日香「…え?」

ユーリ「普通に新妻やって僕らの担任やってればいいんじゃない?」

明日香「どうしたのよ突然」

ユーリ「別に」

デニス「うわあああああああああああああああああああ」

ユーリ「うるさいよ」

デニス「何か変な虫が出て来たんだけど!」

ユーリ「それケムジラじゃない?スイカが好物の虫ね」

デニス「な、何で」

ユーリ「君のスイカに入ってたんだろ?今日の運勢は最悪だね」

デニス「今が1番最悪だよ!!」

遊矢「ほら」

ユート「赤馬は」

遊矢「有給だって」

ユート「…そうか」

遊矢「待てよ」

ユート「…」

遊矢「どういう事情かは知ってるけど」

ユート「赤馬には感謝している。君にも」

遊矢「そうじゃない」

ユート「…」

遊矢「何ていうか…デュエルを楽しんでない」

ユート「…」

遊矢「赤馬もジャックも宿敵と戦おうとしている…けどユートは何か」

ユート「殺意しかない…ジャックも同じだ」

遊矢「自分自身を殺すって意味になるんだぞ?ミストは」

ユート「俺から生まれた俺…俺の闇から誕生した俺だ。君には関係無い」

遊矢「俺は相棒なんだぞ!お前の闇は俺の闇!一蓮托生じゃないのか!?」

ユート「…」

遊矢「俺とデュエルしろよユート」

ユート「君と?」

遊矢「ああ」

ユート「後悔するぞ。こいつはドラゴンを斬りたがっている」

遊矢「曰く付きだろうと何だろうと俺は戦う!今までと同じように!!」

遊矢・ユート「デュエル!!」

遊矢「俺から行くぞ!EMウィップ・バイパーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!カードを5枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!これは」

ユート「速攻魔法『非常食』を発動!俺は3枚のセットしたカードを墓地へ!」4000→7000

遊矢「やっぱりな…EMウィップ・バイパーで攻撃!」

ユート「墓地の幻影騎士団シャドー・ベイルの効果を発動!」

遊矢「手に取るようにわかる…」

ユート「ウィップ・バイパーか…幾度あいつに窮地を救われた事か」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺は2体の幻影騎士団シャドー・ベイル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にする!トリーズン・ディスチャージ!!」

遊矢「そして…」

ユート「RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターモンスターの攻撃力を0にし、その数値分アップ!バトル!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンでEMウィップ・バイパーを攻撃!」

遊矢「くっ!」4000→100

ユート「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!そしてスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そして相克と相生のペンデュラム効果を発動!」

ユート「…」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

ユート「…」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンの召喚に成功した事で相手フィールドのカードを全て破壊しターン終了時まで破壊した数×200ポイントアップする!」

ユート「そしてエクシーズモンスターを素材にした場合、2度の連続攻撃が可能か」

ユート「ッッ!」7000→200

遊矢「ターンエンド!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「運は俺に向いたようだな」

遊矢「運だと?」

ユート「そうだ」

遊矢「お前は何を言ってるんだ!バトルだユート!!」

ユート「…罠発動!『破壊剣の追憶』手札から破壊剣カードを1枚捨て発動!デッキからバスター・ブレイダーモンスターを特殊召喚する!俺はデッキからバスター・ブレイダーを特殊召喚!」

ユート「バスター・ブレイダーは相手フィールドと墓地のドラゴン族モンスターの数×500アップする!」

遊矢「!?」

ユート「俺の事より君も君の事を考えるべきだ…それが相棒としての最後の忠告だ」

遊矢「ユート…!」

ユート「破壊剣一閃!!」

遊矢「…」100→0

ユート「…じゃあな遊矢」

遊矢「どうせ戻って来るんだろ?」

ユート「…」

遊矢「少しは頭を冷やせよ…そしたら」

ユート「…」

遊矢「また会おう。次は負けないからな!」

ユート「…会えるかはわからないぞ」

遊矢「会えるさ…きっとな」

翌日

ユーゴ「おーい!生きてるか?死んでねえよな」

ドンドン

ユーリ「うるさいよ」

ユーゴ「何だその格好!?紫のパジャマってあり得ねえだろ!」

ユーリ「人の趣味にとやかく口を出す趣味でもあるのかい」

ユーゴ「お前は悪趣味すぎるんだよ!何だよ食虫植物なんて育ててるのか?やべえ趣味だな」

ユーリ「で?何の用事かな」

ユーゴ「ユートが姿消したってよ」

ユーリ「また?脱臼並に癖になってるよね」

ユーゴ「そんで黒咲は何か暴れ回ってるってよ」

ユーリ「エクシーズは騒動が起こって僕らを巻き込むからねぇ」

ユーゴ「最初の騒動はてめえらだろうが!」

ユーリ「そうだっけ?まあ終わった事だし」

ユーゴ「…」

ユーリ「君には負けないってね?それを伝えに来たんだろ」

ユーゴ「おう!」

ユーリ「君も油断しないようにね…厄介ごとを持ってきそうなタイプだからさ」

ユーゴ「俺よりお前の方が酷いじゃねえか」

ユーリ「いいや君の方が酷いよ」

ユーゴ「何だとコラ」

ユーリ「だったらやろうか」

ユーゴ「…」

ユーリ「…」

明日香「何やってるの!」

ユーゴ「おう先生か」

ユーリ「僕に酷い事をするの」

明日香「はあ…ユーリは学校でユーゴ…普段は何やってるの」

ユーゴ「街のトラブルシューター的なの」

明日香「…」

ユーリ「わざわざ起こしてくれるなんて感動的だなぁ」

明日香「あなたが起こしてくれ起こしてくれってうるさいから」

ユーリ「実は不倫関係なんだ」

ユーゴ「マジか!?」

明日香「違うわよ」

ユーゴ「そりゃそうだよな?こんな年下のクソガキで陰険で色々気色悪いのと侍みたいなおっさんとじゃ釣り合わねえ」

ユーリ「知らないの?今の時代は僕みたいなのが受けるんだよ」

ユーゴ「んなわけねえよ」

ユーリ「大体さ恥ずかしくないの?みんな次元移動装置で移動して目的地まで徒歩で行くってのに君はクリアウィングでピンポイントだろ?ズルいっていうかセコい」

ユーゴ「てめえ!」

ユーリ「はいはい…おっとそろそろ行かないと」

明日香「やっと…」

ユーリ「今日は学校行く気分じゃないから…バイバイ」ピッ

明日香「ユーリ!」

ユーゴ「逃げんじゃねえぞ!」

明日香「ああ…頭が痛い」

ユーゴ「今度会ったらタダじゃ終わらねえからな!」

ユーゴ「しかし大変だな先生もよ」

明日香「…」

ユーゴ「やっべえな…怒ってるよ」

明日香「さっきから後ろに誰か居るようだけど」

ユーゴ「権現坂だよ」

明日香「権現坂…あの老け顔の」

ユーゴ「ここ最近ずーっと俺の後ろをつけてるんだぜ?」

権現坂「…」

ユーゴ「バレバレだぞ!」

権現坂「…」

ユーゴ「だからバレて…」

明日香「危ない!」

ユーゴ「おお!?何だよ!」

権現坂「ユーゴ!大丈夫か!?」

ユーゴ「暑苦しいんだよ!何で俺の後ろを」

権現坂「色々な事情がだな…」

ユーゴ「事情って…て言うかお前!」

権現坂「…セルゲイ・ヴォルコフ!」

セルゲイ「…」

バレット「好き勝手やってくれたなお前達のお陰で私は2度も職場を失ったぞ」

ユーゴ「誰だお前」

バレット「私の名はバレット…かつてプロフェッサーの右腕としてネオアカデミア時代においては力を司る最高幹部として…そして今は大宇宙の光と結託したスペースアカデミアの最高幹部!貴様らは知らんのだ…貴様らが平穏な日常を謳歌している間に邪悪なる光はセルゲイの力で四つの次元から7人のデュエリストを蘇らせた事を!さあ姿を見せよ!紫炎よ!!」

明日香「だ、誰?」

ユーゴ「紫炎…チラッと聞いた事があるぜ。あと一歩で戦国時代を統一できたかもしれねえ武将だってな」

バレット「さあ紫炎よ!」

紫炎「くだらん」

バレット「下らんだと」

紫炎「このような小童相手に決闘する為にわしは蘇ったのではない」

バレット「な、何を言っている!」

紫炎「…」

ユーゴ「誰が河童だ!」

権現坂「小童だ」

明日香「あなたも下らない戦いなんてやめなさい」

バレット「貴様らが私の誇りを破壊したのだぞ…私が生きるべき場所は戦場のみ」

ユーゴ「うるせえ!さっさと負けを認めろってんだ!」

紫炎「…」

バレット「…」

セルゲイ「なら嫌でもお前達を土俵に上がらせてやる」

ユーゴ「このゾンビ野郎!カッコつけてんじゃねえぞ!!」

セルゲイ「お前が俺達を焚きつけた…その結果どうなるかはお前の目で確かめるがいい」

ユーゴ「俺の目で?」

セルゲイ「お前にとって無関係な者が傷つく…そして俺が地獄の底より蘇らせたデュエリストとデュエルを行い事になる」

ユーゴ「はあ?とうとう頭がどうかしちまったか!元からヤバい野郎だったが気でも狂ってんじゃねえか!?」

バレット「何か手があるのか」

セルゲイ「あるさ…それが俺の…いいや私の復讐だ」

バレット「ならばセルゲイ…いやスペースアカデミア首領セルゲイ・ヴォルコフ!あなたに賭けよう」

セルゲイ「明日の正午…スタンダードは舞網市遊勝塾へ来い」

権現坂「あの光…スタンダードを襲撃した2人組と同じ守護者と同じ輝きを放っている」

セルゲイ「レイ…この私を宇宙へ追放した事を後悔させてくれる」

ユーゴ「何もねえじゃねえか」

柚子「あれ?」

ユーゴ「おう」

柚子「どうしたの?」

ユーゴ「まあ…暗殺を食い止めに」

遊矢「暗殺?」

ユーゴ「おお…セルゲイって知ってるだろ?」

遊矢「権現坂が言ってたな…けど頭の無いアカデミアなんて、それにアカデミアって名前にいつまで拘ってるんだって話になるだろ?」

ユーゴ「そうだよな…そもそもさ」

柚子「遊矢!」

セルゲイ「ザークとレイか…」

ユーゴ「それが様子が変なんだぜ?クソッタレなゾンビ野郎だっつうのに何か…尊大っていうかよ」

セルゲイ「遥か大昔の事だ…世界が一つだった時、私は地球に生まれ落ちた光だった」

ユーゴ「ほらな。ここがどうかしてるんだよ」

セルゲイ「私は人に力を与え続けた…だがレイ!貴様が私の力を邪だと断じ宇宙へ追放した!」

遊矢「レイじゃない柚子だ!」

セルゲイ「その結果はどうだ?世界を四つに分裂させたのだ…邪神など私の光で浄化できたのだ!」

遊矢「こいつ…頭がどうかしてるんじゃないか」

ユーゴ「1度目は俺!2度目はシンジ、ジャック、クロウの3人!2度死んで何かに目覚めたのか、てめえ!」

セルゲイ「だが私は輝きを与えたデュエリストを通し貴様らの情報を得た。今こそ動き出す時…レイ!貴様が最初の生贄だ!!」

柚子「ちょっと何!?何する気よ!」

遊矢「何をする気だ…おい!」

セルゲイ「このセルゲイという男は面白いものを宿して死んだのだなぁ…地縛霊術発動!」

遊矢「やめろ!」

ユーゴ「柚子が…7つに分裂しちまった!?」

遊矢「セルゲイ!!!」

セルゲイ「10日…それ以内にレイのパーツを取り戻せば元に戻る」

ユーゴ「10日…」

セルゲイ「受け取れ!7人の戦士達!」

アユ「遊矢お兄ちゃん?」

タツヤ「どうしたの?」

遊矢「来るな!」

ユーゴ「この前のおっさん!」

紫炎「悪趣味な奴だ」

アトランティスの戦士「ケケケ」

彦孔雀「気の毒に…」

バルバロス「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ」

コザッキー「ヒヒヒ」

ランスロット「…」

ヒルコ「…」

セルゲイ「この連中は私が四つの次元から集めた現世に深い後悔の念を残し散ったそうだ」

遊矢「よくも柚子を…おい!俺が相手になってやる!!」

バルバロス「生意気なガキだ!俺が」

ヒルコ「私が行こう」

遊矢「来い!」

セルゲイ「そいつはスタンダード生まれ…そして捨てられた神だ」

ユーゴ「捨てられた神?」

遊矢「構うもんか!」

ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!ターンエンド…そしてヤマトの効果でデッキから武神と名のついたモンスター1枚を手札に加え手札を1枚捨てる。この効果は1ターンに1度、自分エンドフェイズ時に発動可能」

遊矢「俺のターン!柚子…俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMゴールド・ファング!同じくレベル4!EMシルバー・クロウ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そしてレベル4のEMゴールド・ファングとEMシルバー・クロウでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「さらに2体の魔術師のペンデュラム効果を発動!」

ヒルコ「迷い…感じるぞ。そのモンスターからお前の迷いが見える」

遊矢「うるさい!俺は…俺は」

「エクシーズ召喚!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「シンクロ召喚!覚醒の魔導剣士!」

「融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ヒルコ「自らの持つ力ではなく全て他人から借り力にした…私と同じだ」

遊矢「何がお前と同じだ!俺は…ペンデュラム召喚の始祖だ!」

ヒルコ「始祖…」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのカードを全て破壊し破壊した枚数だけターン終了時まで200ポイントアップする!」

ユーゴ「相当頭にきてやがるな…んな事しなくても破壊できたじゃねえか!」

ヒルコ「墓地へ送った武神器-ヘツカの効果を発動!自分フィールドの武神モンスターが相手の効果対象になった時、ヘツカを除外しその効果を無効にする!」

遊矢「まだだ!オッドアイズ・レイジング・ドラゴンがエクシーズモンスターを素材に召喚に成功した事で1度のバトルフェイズで2回攻撃が可能!」

ヒルコ「自分フィールドの武神と名のついた獣戦士族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札の武神器-ハバキリを墓地へ送る事で戦闘を行う自分モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ元々の倍になる!」

遊矢「なっ…」

ヒルコ「ヤマト!その禍々しい竜を斬り倒せ!!」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンが…俺の持つモンスターの中でも切り札中の切り札が…2度も!」

ヒルコ「借り物の力を扱える技量…お前には無いが私にはあるのだ。それが不完全の姿で誕生し父母に棄てられた私の力!この日本列島に誕生した最初の神!それが私だ!!」

ユーゴ「し、知ってるか…おい権現坂」

権現坂「事実だとすれば奴は…どうやら俺達は未曾有の敵を相手にしているようだ」

遊矢「くっ…ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!」

ヒルコ「生み損ない…勝手に私を生み不完全だと断じ私を流した…だがな榊遊矢」

遊矢「…」

ヒルコ「私は出来損ないではないのだよ」

遊矢「出来損ない?何の話をしているんだ」

ヒルコ「奪う…無いのなら奪い補えばいい。この両腕も両脚もデッキも…力さえも!武神器-ムラクモを攻撃表示で召喚!私はレベル4の武神-ヤマトと武神器-ムラクモでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-スサノヲ!!」

ヒルコ「受けてみろ!我が奪い取った力を!!」

遊矢「うわああああああああああああああ」4000→1600

ヒルコ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!調律の魔術師…そして手札には融合か」

ヒルコ「最早何もできまい。そしてお前から奪い取り私は更なる力を得る」

遊矢「俺はモンスターを守備表示にしターンエンド」

ヒルコ「私のターン!私は手札の武神器-オロチを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手への直接攻撃が可能!」

ユーゴ「やべえ…このままじゃ遊矢が負けちまう!」

ヒルコ「安心しろ。生命を断つ事はない…だがペンデュラムの力を頂こう!!バトルだ!!」

遊矢「奪われてたまるか…これ以上…星読み!時読み!逃げろ!!」

権現坂「遊矢!!!」

遊矢「…」

ドサッ

ヒルコ「ペンデュラムか」

彦孔雀「…」

ユーゴ「次は俺が相手になってやる!てめえら全員纏めて俺がぶっ潰してやる!!」

バレット「そう焦るな。既にデュエルフィールドは完成している」

権現坂「ならば始めるぞ!時間が無い」

バレット「ふふふ…明日にでも報告してやる。そうなれば残るは9日か」

権現坂「待て!」

翌日

権現坂「具合はどうだ」

遊矢「普通かな…いや普通じゃないか」

権現坂「…」

沢渡「黒咲は居ねえユートも居ねえジャックは旅で勝鬨も何処から行っちまって他の連中も連絡がつかねえ」

ユーゴ「とりあえず暇そうで強そうで役に立ちそうなの連れて来たぜ」

シンジ「大変なんだってな?ま、安心しろって」

アレン「誰が暇そうだ!」

デニス「…」

遊矢「やめろよ。巻き込むのは」

ユーゴ「何で?俺らは力を合わせて何度も」

遊矢「今度ばかりは…死人が出そうだ。相手は柚子をバラバラにした前世の柚子と因縁を持つ光と日本神話の神だぞ?それだけじゃない…危険そうな奴が6人もだ!そんなのが相手じゃ」

アレン「エクシーズ次元を救ったのはお前らだろ?だったら今度は俺がお前を助ける番だぜ!」

シンジ「だろ?」

デニス「君には恩があるからね」

沢渡「そうと決まれば!」

セルゲイ「聞こえるかデュエリストよ…」

遊矢「セルゲイ!」

ユーゴ「野郎!何処からだ!?」

セルゲイ「舞網市上空を見よ。この7つの空間に飛び込み我が光の戦士と戦うが良い」

ユーゴ「じゃあ行こうぜ」

権現坂「その前に遊矢」

遊矢「どうした?」

ゴスッッ

アレン「お、おい!」

デニス「いきなり何を」

権現坂「ユートの件は聞いている。そして柚子…今の遊矢は肉体も精神もボロボロだ」

シンジ「…じゃ行くか」

ユーゴ「おう!」

シンジ「とりあえず俺がくたばったら後は頼むわ」

ユーゴ「縁起でもねえ事を」

デニス「…」

アレン「1番強えのは誰だ?」

権現坂「おそらく遊矢を倒したヒルコ…あいつは他とは違う気配を感じた」

アレン「そいつには当たらねえ様にしねえとな。俺は運が良いんだぜ?」

デニス「僕は誰が相手でも構わない」

沢渡「誰一人欠けるんじゃねえぞ!」

権現坂「生き残り再び遊勝塾の前で会おう」

遊矢「…」

権現坂「必ず戻って来るからな」

沢渡「飛び込め!」

ユーゴ「よっしゃ1番乗り!」

アレン「けど6人しかいねえぞ」

シンジ「勝った奴が他のに向かうんだよ」

デニス「…そうしよっか」

ユーゴ「俺の相手は紫炎のおっさん!待ってろよ!!」

遊矢「ぐっ…約束だからな…権現坂…みんな…!」

ドクトル「どうやら私の開発したデュエルフィールドへ向かったようだね」

コザッキー「気に入らん…こんな奴が同じ科学者とは!」

ランスロット「同族嫌悪だ」

彦孔雀「それで?僕達も向かうってわけかな」

ヒルコ「…」

バルバロス「ならば俺から行くぞ!」

アトランティス「さあ…俺の相手は誰かな?」

紫炎「無価値な事だ」

セルゲイ「行け!」

ドクトル「…バレット」

バレット「何だ」

ドクトル「既に準備は整っている」

バレット「では」

ドクトル「あれが我らのトップとは認められないよ」

バレット「…」

ドクトル「隙を見て私が開発した超越融合で奴と一体化するんだ」

バレット「可能なのか?奴は我ら融合次元の歴史の裏で暗躍し続けた光なのだぞ?」

ドクトル「それすら食らう闇が存在する…何も表の宇宙だけじゃないんだよ」

バレット「どういう意味だ」

ドクトル「いつかわかるさ」

バレット「…」

ドクトル「どちらにせよ生き残り続けた我々こそが次元制覇に相応しいというわけだ」

バレット「お前の頭脳と我が力だな」

ユーリ「…超越融合ね」

ユーゴ「お?てめえ!」

彦孔雀「君が僕の相手ってわけか」

ユーゴ「紫炎のおっさんじゃねえのか…」

彦孔雀「僕も戦わなければならない。取り戻す為にも」

ユーゴ「それは俺のセリフだぜ!」

ユーゴ・彦孔雀「デュエル!!」

ユーゴ「何じゃこりゃ!?手札が丸見えだぞ!」

彦孔雀「それがこのデュエルフィールドのルール」

ユーゴ「て言うか何だ!?凄え人が集まってんぞ!」

ムクロ「ユーゴ!こりゃ何の騒ぎだ!?」

ユーゴ「俺に聞くなっつうの!」

彦孔雀「最初は」

ユーゴ「俺からに決まってるじゃねえか!わざわざ俺の故郷にデュエルフィールド作るなんてよ…何か仕掛けでもあるんじゃねえか?自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

彦孔雀「僕のターン!儀式魔法『霊魂の降神』を発動!レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるよう手札またはフィールドからリリース!僕は手札のモンスター2体をリリース!儀式召喚!霊魂鳥神-姫孔雀!!」

ユーゴ「儀式か」

彦孔雀「僕の生まれはヒルコと同じくスタンダード」

ユーゴ「じゃあお前も恨みがあるってわけか?何か過去の因縁的な」

彦孔雀「違う…僕は彼女を解放する為に戦っている」

ユーゴ「彼女?」

彦孔雀「君の目の前に居るだろ…やっと報われる日が来た」

ユーゴ「彼女を生き返らせる為?そんな嘘で動揺するとでも」

彦孔雀「事実だ。嘘をついてどうする」

ユーゴ「一気にやりにくくなったぞ」

彦孔雀「姫孔雀の効果を発動!相手フィールドの魔法・罠を3枚まで選びデッキへ戻す」

ユーゴ「!」

彦孔雀「バトルだ。姫孔雀で魔剣ダーマを攻撃」

ユーゴ「彼女の為…じゃあ何でカードになってんだ!」4000→3700

彦孔雀「…君も知っている男」

ユーゴ「俺も?」

彦孔雀「赤馬零王だよ」

ユーゴ「赤馬零王って…あのハゲ!」

彦孔雀「奴は実験として人間をカードに変えモンスターに変化させる悪魔のような実験を行っていた…あれは今から20年も前の事だったか」

ユーゴ「お前も彼女も被害者ってわけだ」

彦孔雀「そうだ。結果的に僕らは破棄され今に至る…僕は大勢の怨念を背負い光と契約した。そして姫を取り戻す!!」

ユーゴ「てめえだって…柚子バラバラにした連中の1人じゃねえか!やってる事が同じなんだよ馬鹿野郎!!」

彦孔雀「…」

ユーゴ「大体彦と姫だぁ?七夕かよ!言っとくが俺は説得とか面倒な真似はしねえ主義だ!」

彦孔雀「説得しようがしまいが僕には無関係だ」

ユーゴ「だからしねえって言ってんだろ!デュエリストならデュエルで語ればいいんだよ!」

彦孔雀「カードを1枚伏せてターンエンド!そして姫孔雀は手札に戻り霊魂鳥トークンを2体特殊召喚!」

ユーゴ「俺のターン!」

彦孔雀「…」

紫炎「ほぉ…この前の童が彦孔雀と決闘か」

ユーゴ「俺の手札は2枚だ…この2枚で逆転してやる!」

ムクロ「やっべえ戦国武将のコスプレしたおっさんが居るぞ」

「最近こういうの増えたよな」

「危ない危ない」

紫炎「…」

ユーゴ「墓地のHSR魔剣ダーマの効果を発動!自分フィールドにカードが存在しない場合、HSR魔剣ダーマは墓地から特殊召喚する事ができる!さらに俺はSRアクマグネを攻撃表示で召喚!アクマグネの効果を発動!アクマグネが召喚または特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターと自分フィールドのモンスターとでシンクロ召喚ができる!俺はレベル4の霊魂鳥トークンにレベル1のSRアクマグネをチューニング!シンクロ召喚!HSRチャンバライダー!!」

彦孔雀「攻撃など無意味だ…姫は何度でも君のフィールドをガラ空きにする!」

ユーゴ「何度も行かねえよ。魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外して発動!除外した枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する!」

彦孔雀「!?」

ユーゴ「やい!てめえが手を組んでる連中はハゲの部下だった奴だぞ!恥ずかしくねえのか!?」

彦孔雀「姫が元に戻るなら僕は悪魔にでも魂を売る!」

ユーゴ「そんな簡単に売れるってのかよ!どんだけ安っぽい魂なんだよ!」

ユーゴ「過去は過去なんだよ!蘇らせた恩義でも感じてるなら無視しちまえ!てめえらの命はてめえらのものじゃねえのか!?」

彦孔雀「…」

紫炎「嘘偽りのない言葉…か」

ユーゴ「何だったら俺がハゲの息子に頼んで元に戻せる…かもしれねえ」

彦孔雀「嘘だ」

ユーゴ「かもって言ったじゃねえか!期待してんじゃねえよ」

彦孔雀「君は知っているのか?赤馬零王を」

ユーゴ「ボンヤリと…そうそう!最後は消し飛んじまったんだぜ?花火にしては汚ねえよな。ははは」

彦孔雀「…そうか」

ユーゴ「まあ手札が見えようが見えまいが関係ねえよな。強えから俺って」

紫炎「奴の名は」

ムクロ「へ?新しい映画でもやんのか」

紫炎「あの童の名は」

ムクロ「ユーゴ…チビで生意気でスケベでバカだけどデュエルの腕は上位だぜ」

紫炎「ユーゴか」

ムクロ「しかし何で武将のコスプレしてんの?いい歳したおっさんが」

紫炎「紫炎だ」

ムクロ「なりきってんな…」

彦孔雀「受け取ってくれ」

ユーゴ「柚子の胴体…何か怖いな」

彦孔雀「…」

ユーゴ「とりあえずスタンダード行けよ」

彦孔雀「しかしな」

紫炎「…」

ユーゴ「おっさん!」

彦孔雀「…粛清か」

紫炎「必要もなかろう。わしとお前は仲間ではない」

ユーゴ「次はおっさんか?」

紫炎「いいや」スッ

ユーゴ「柚子の右腕?いや左か?」

紫炎「…」

ユーゴ「何でだよ」

紫炎「この現代の天下をわしが取る」

ユーゴ「そんな格好でフラつくってのか!?て言うか俺の!」

紫炎「どうやらわしの血筋を継ぐ者がいるようだ」

ユーゴ「喧嘩売ってんだぞ!来いよ!」

紫炎「元気な童だ…どうやらお前とわしは戦う運命にある」

ユーゴ「当たり前じゃねえか!」

紫炎「この姿で生き返ったのならば、この姿で存分に戦える使い手と共に歩むしかあるまい。また会おうぞユーゴ」

ムクロ「お前も変なダチばっか作ってるな」

ユーゴ「おっさん…おっさんがシティに居る限り何度でもやりあってやるよ」

融合次元

デニス「最悪の足場だね。砂地だなんて」

ランスロット「それは私も同条件だ」

デニス「それもそうか」

ランスロット「我が名はランスロット」

デニス「デニス・マックフィールド」

デニス・ランスロット「デュエル!!」

エクシーズ次元

アレン「溺れるじゃねえか!ていうかハートランド池か!?」

アトランティス「ケケケ…ここがお前と俺の舞台だぜ!」

アレン「どう考えても有利じゃねえか!この魚野郎!」

アトランティス「何とでも言うがいいさ」

アレン「じゃあ…覆してやるよ!この神月アレン様がな!」

アレン・アトランティス「デュエル!!」

シンクロ次元

シンジ「ババってわけか」

ヒルコ「…」

シンジ「とりあえず俺はシンジ・ウェーバーな」

ヒルコ「関係無い」

シンジ「気取ってんじゃねえぞ…コラ」

シンジ・ヒルコ「デュエル!!」

アレン「遊矢!借りは絶対に返すぜ!」

シンジ「人間の意地ってやつを見せてやるぜ」

デニス「たとえ何があったとしても柚子を取り戻す!」

ランスロット「では私から始めよう。聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『聖剣カリバーン』を装備!装備モンスターの攻撃力は500ポイント上がる。また1ターンに1度ライフを500回復させる」4000→4500

デニス「ランスロットがモルドレッドを扱うか」

ランスロット「それだけではない。モルドレッドは聖剣と名のついた装備魔法を装備している限りレベルが一つ上がり闇属性へ変化する!さあモルドレッド!自らの本質を曝け出せ!!」

デニス「…」

ランスロット「さらにモルドレッドの効果を発動!このモンスター以外のモンスターが存在しない場合、デッキから聖騎士モンスターを特殊召喚する!私はデッキから魔聖騎士ランスロットを特殊召喚!この効果を使用後、モルドレッドは装備カードを破壊する」

ランスロット「そして魔聖騎士ランスロットの効果を発動!自分フィールドの聖騎士モンスターをリリースしデッキから聖剣と名のつくカードを1枚手札に加える。私は装備魔法『天命の聖剣』を装備しターンエンド」

デニス「僕のターン…君の生まれは」

ランスロット「シンクロ次元」

デニス「そっか…E・HEROアイスエッジを攻撃表示で召喚!さらに魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターをリリースし同じ属性のM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚する!アイスヘッジをリリースしM・HEROアシッドを特殊召喚!」

デニス「アシッドの効果を発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠を破壊し相手フィールドのモンスター全ての攻撃力は300ポイントダウン!」

ランスロット「フィールドの装備された天命の聖剣が破壊された場合、フィールドの聖騎士モンスター1体を選択しそのモンスターに装備する」

デニス「だが攻撃は可能だ!」

ランスロット「…」4500→3600

デニス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ランスロット「私のターン!魔法『死者転生』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分の墓地のモンスター1体を対象に手札に加える!そして聖騎士モルドレッドを攻撃表示で召喚!ランスロットの効果でリリースしデッキから聖剣を手にする!」

デニス「融合次元とシンクロ次元の伝承が一緒なら…間違いなくアーサー王伝説の登場人物だ。シンクロ次元では実話だったんだね」

ランスロット「そして私は墓地へ送った湖の乙女ヴィヴィアンの効果を発動!自分フィールドのレベル5以上の聖騎士モンスターをレベルを一つ下げ特殊召喚する」

デニス「…」

ランスロット「彼は残念だったな。だが私は自らの汚名を晴らす為、現代に蘇った!私はレベル4となった魔聖騎士ランスロットにレベル1の湖の乙女ヴィヴィアンをチューニング!シンクロ召喚!魔聖騎士皇ランスロット!!」

ランスロット「このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、デッキから聖剣を手に入れる!」

デニス「帰れそうに無いか…いいや帰らなきゃな」

ランスロット「少年よ…ここからが本当の闘いだ」

デニス「ふぅ…それはどうも」

バルバロス「ようこそ…大した事は無さそうだな」

権現坂「見た目で判断するな。それよりもここは」

バルバロス「敗者には死!このデュエルの勝者は敗者を奈落へと突き落とす事が可能なのだ」

権現坂「何だと!?」

バルバロス「そう驚くな」

権現坂「何て連中だ」

ブチッ

権現坂「!?」

バルバロス「俺は融合次元の生まれだ。そして」

権現坂「下駄の鼻緒が切れるとは…何と不吉な」

バルバロス「おい」

権現坂「まさか誰かが…」

バルバロス「俺から行くぞ!カードを2枚伏せてターンエンド」

権現坂「俺のターン!誰だ…アレンかシンジかデニス、沢渡、ユーゴ…!」

バルバロス「おいおい!これがどうなってもいいのか?」

権現坂「柚子!」

バルバロス「俺と戦え老け顔の若造」

権現坂「俺は…」

アレン「…」

シンジ「…」

デニス「…」

沢渡「…」

ユーゴ「…」

権現坂「どうか無事で居てくれ…みんな」

ランスロット「…終焉だ」

デニス「くっ…そ…」

ランスロット「敗者は砂に飲まれて消える。跡形もなくな」

デニス「ひ、一つ聞かせてくれ…」

ランスロット「いいだろう。一つだけ答えてやる」

デニス「汚名って何をしたんだい…?」

ランスロット「私は裏切ってはいない」

デニス「裏切っていない…でも」

ランスロット「君の世界とは違うようだな。私は…罠に嵌められたのだ」

デニス「モルドレッドだね」

ランスロット「そうだ…だが力を貸した黒幕がいる。ホワイト一族と呼ばれる歴史を操る連中がな」

デニス「またホワイト…」

ランスロット「君達も戦っているのか」

デニス「僕は関わりないけど…けど僕の知り合いが…同じホワイト一族の」

ランスロット「ならば無駄だな」

デニス「無駄…それは一体」

ランスロット「同じ血筋では攻略できない。同じように反逆した者を知っているが彼らは決着が付かぬままだった…それが連中の細胞に魂に刻まれた力…決してお互いの生命を奪う事ができぬ呪いみたいなものだ」

デニス「伝えなきゃね…って言っても無理か」

ランスロット「覚えておくぞデニス・マックフィールド」

デニス「あ、ありがとう…」

ランスロット「…」

デニス「これが死ってわけか…色々あったな…」

ランスロット「ホワイトの末裔か」

アレン「俺のターン!俺はモンスターを守備表示で召喚しターンエン…何処だ!?おい!潜ってねえで出て来いよ!」

アトランティス「ケケケ!」

アレン「わけがわからねえ野郎だぜ…この魚野郎は」

アトランティス「驚いたな。お前は戦士ゼアルに似ているぞ」

アレン「戦士ゼアル!?ま、まさか俺の先祖」

アトランティス「お前はタダの凡人よ!俺のターン!海皇の重装兵を攻撃表示で召喚!海皇の重装兵の効果を発動!通常召喚に加えレベル4以下の海竜族を特殊召喚する事ができる。俺は手札から海皇子ネプトアビスを特殊召喚!」

アトランティス「アトランティス大陸を知っているか?」

アレン「知らねえ!」

アトランティス「知らないだと?RUM発祥の地だぞ」

アレン「はあ?」

アトランティス「ケッ!嫌になるぜ最近の若僧ってのは」

アレン「何が若僧だ!俺のダチの彼女バラバラにしやがって!」

アトランティス「海皇子ネプトアビスの効果を発動!手札から海皇モンスターを墓地へ送りデッキから海皇カードを1枚手札に加える」

瑠璃「騒がしいと思ったらアレンだわ」

サヤカ「な、何あの魚みたいなモンスター!?」

アトランティス「ケケケ…嫌なもんだぜ。ああも薄気味悪がられるなんてよ」

アレン「事実ヌルヌルしてそうじゃねえか!」

アトランティス「お前は緊迫感がねえな。俺らの時代じゃデュエルってのは文字通り命と命の削り合い」

アレン「だから何だ!」

アトランティス「死んでもらうぜ」

アレン「それは俺のセリフだぜ!てめえなんて焼き魚にしてやるよ!!」

瑠璃「…」

サヤカ「どうしたの?」

瑠璃「嫌な予感がする…途轍もなく」

ヒルコ「私のターン!私は武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

シンジ「俺のターン!」

ヒルコ「お前からは奪えるものが何も無い」

シンジ「そいつはどうも、手札のレベル1モンスターを墓地へ送り手札からビッグ・ワン・ウォリアーを特殊召喚!そしてビッグ・ワン・ウォリアーをリリースしサルベージ・ウォリアーをアドバンス召喚!サルベージ・ウォリアーの効果を発動!手札または墓地のチューナーモンスターを特殊召喚する!俺は墓地へ送ったターボ・シンクロンを特殊召喚!」

シンジ「レベル5のサルベージ・ウォリアーにレベル1のターボ・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!マイティ・ウォリアー!!」

シンジ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ミカヅチを攻撃表示で召喚しターンエンド」

シンジ「俺のターン!マイティ・ウォリアーで武神-ミカヅチを攻撃!」

ヒルコ「自分フィールドの武神モンスターが攻撃対象にされた時、手札の武神器-ヤタを墓地へ送り、そのモンスターの攻撃を無効にし攻撃力の半分のダメージを与える!」

シンジ「!」4000→2900

ヒルコ「…凡人か」

シンジ「ターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!武神-ヤマトを攻撃表示で召喚!そして私はレベル4の武神-ミカヅチと武神-ヤマトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-カグツチ!!」

ヒルコ「カグツチがエクシーズ召喚に成功した時、デッキの上からカードを5枚送りその中の武神カード×500アップする!」

シンジ「3000…」

ヒルコ「そして墓地へ送られた武神器-ハチの効果を発動!墓地のこのカードを除外する事で相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!」

ヒルコ「さらに墓地へ送られた武神器-イクタの効果を発動!自分フィールドに武神モンスターが存在する場合、このカードを除外し相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象に発動!そのモンスターは守備表示となり守備力は0になる!」

ヒルコ「これで最後だ。そして武神器-オハバリを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を対象に発動!そのモンスターはこのターン相手フィールドの守備表示モンスターを攻撃した場合、その数値が超えた分相手にダメージを与える!」

シンジ「マジか…この野郎」

ヒルコ「奪うものは無い…だが貴様の命は貰う」

シンジ「それがルールってか?まあ…仕方ねえわな」

ヒルコ「命乞いはしないのか」

シンジ「今更命乞いして意味あんのか?やれよ」

ヒルコ「…ならば望み通り」

ブクブク…

サヤカ「あ、上がって来ない」

瑠璃「どうなってるの?」

サヤカ「…」

スッ

サヤカ「あ、あれ!」

瑠璃「アレン…アレンが勝ったのね」

ザバンッッ

アトランティス「ケケーッ!」

サヤカ「!?」

瑠璃「そ、そんな…」

アトランティス「小僧!良くやったと言いたいがまだまだ甘い!」

サヤカ「アレンが…アレンが死んじゃった!」

アレン「…」

アトランティス「これが本当のデュエルだ」

瑠璃「待ちなさい!」

アトランティス「ん?お前…似ているな」

瑠璃「似てるって」

アトランティス「これだよ」

瑠璃「あ、足?」

アトランティス「柊柚子の足だ」

瑠璃「柚子って…何で!?」

アトランティス「バラバラにしたんだよ。俺らの大将がな!」

瑠璃「何て事を…」

クロウ「通せ!通してくれ!」

リン「クロウ!」

シンジ「…」

クロウ「シンジ…ビックリしたぜ。テレビでお前が」

シンジ「…」

クロウ「…息してねえ」

リン「!?」

ヒルコ「ただの人間にしては上出来だ」

クロウ「てめえか?てめえがシンジを!」

ヒルコ「…」

クロウ「無視してんじゃねえ!」

ヒルコ「立ったまま死を迎える…まさに闘争本能の塊のような男よ」

クロウ「俺が相手だ!」

ヒルコ「…」

リン「あいつ…柚子の頭を持ってる」

クロウ「おい!バラバラ殺人までやってんのか!?」

ヒルコ「3人か…3人の何ら因縁もない真っ当に生きたデュエリストが命の灯火を消したか」

リン「答えなさいよ!何がどうなって」

ヒルコ「残り9日で柊柚子の七つに分離された肉体を集めればお前達の勝ちだ」

クロウ「あ?狂ってんのか」

ヒルコ「今はこちらの3勝2敗か…紫炎め、心変わりしおって」

クロウ「この騒ぎは…全部お前らの仕業ってわけか?そうなのか!目的はなんだ!?」

ヒルコ「私が完全になる為に…それ以上の事は無い」

沢渡「どうなってんだこりゃ!?」

コザッキー「このデュエルフィールドは受けたダメージをそのまま回復させるのだ」

沢渡「無茶苦茶じゃねえか!」

コザッキー「ヒヒヒ…頑張りたまえよ」

沢渡「ざけやがって…何がピラミッドフィールドだ!」

コザッキー「ターンエンド!」

沢渡「俺のターン!ならやる事は一つ!ライフを一気に0にしてやる!俺のターン!」

コザッキー「…」

沢渡「フィールド魔法『天空の聖域』を発動!そして俺は天空聖者メルティウスを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

コザッキー「私のターン…ふむふむ」

沢渡「?」

コザッキー「神月アレン、シンジ・ウェーバー、デニス・マックフィールドの3名が死んだそうだ」

沢渡「ははは!俺を惑わそうったってそうはいかねえ!いいか?その遠くなった耳をかっぽじってよーく聞きやがれ!」

コザッキー「聞こうじゃないか」

沢渡「アレンはセブンスターズってヤバい奴の一人と変なおっさんを倒した!シンジはフレンドシップカップの3位で危なっかしい集団を纏める大将格!デニスは元アカデミアの最高幹部で遊矢の親父の弟子だぞ?倒せるわけがねえ!」

コザッキー「それで?」

沢渡「そりゃ黒咲や赤馬には劣るかもしれねえが強えっちゃ強え!お前らみたいな変な光浴びて蘇ったゾンビとは格が違うんだよ!格が!」

コザッキー「頭が悪いね。事実死んでいるんだよ」

沢渡「…そんなの俺が認めねえ!」

コザッキー「ふふふ…この融合次元が生んだ大天才が言っているのだ」

沢渡「何が大天才だ。ただのおっさんじゃねえか!場違いすぎるんだよ!」

コザッキー「いいや私は後一歩で栄光を手に入れる事ができた…それを紫雲院家の連中が邪魔をしたのだ!」

沢渡「邪魔?」

コザッキー「伝説と語り継がれて来た全てのモンスターを統一する覇王力!それを…連中は」

沢渡「覇王って…ミストや遊矢とユートの力か!?」

コザッキー「私のターン!コアキメイル・グラヴィローズを攻撃表示で召喚!」

沢渡「何でミイラが覇王を知ってるんだ!」

コザッキー「あれこそ我らデュエリストの根源的な力…こっちも世界が元は一つだって知っているのだ」

沢渡「…」

コザッキー「私は究極のモンスターを生み出した…その名は超融合神!」

沢渡「お前みたいな胡散臭いおっさんが究極の神だって?笑わせるな!」

コザッキー「私は天才だ」

沢渡「それで?それは何処だよ」

コザッキー「あれは紫雲院の連中が12に分離し何処かへ封印した…腹の立つ連中だ」

沢渡「…」

コザッキー「コアキメイル・グラヴィローズの効果でデッキからレベル3以下のモンスター1体を墓地へ送る!カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!」

コザッキー「…」

沢渡「前から気になってたけどよ…黒咲、ホワイト、紫雲院、赤馬って何で由緒正しいんだ?」

コザッキー「他は知らない。だが紫雲院の連中には融合使いの始祖の血が流れているそうだ」

沢渡「そうかよ」

コザッキー「ヒヒヒ…」

沢渡「俺も由緒正しいのかな…何て」

コザッキー「お前はタダの凡人だ!死んだ連中も含めて!」

沢渡「…」

コザッキー「そしてお前もだ!」

沢渡「俺は運が良いんだよ」

コザッキー「運だけではどうにもならない!ヒヒヒヒヒ」

沢渡「俺は天空聖者メルティウスをリリースし天空騎士パーシアスをアドバンス召喚!」

コザッキー「罠発動!『オートマチック・レーザー』相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚または特殊召喚に成功した時、手札にあるコアキメイルの鋼核を見せる事でそのモンスターを破壊する!」

沢渡「!?」

コザッキー「ヒヒヒ!どうだ凡人!お前は仲間と一緒に地獄へ落ちるってわけだ!」

沢渡「ターンエンド!」

コザッキー「私のター…何だお前」

ユート「…」

沢渡「ユート!?」

コザッキー「おい!汚いぞ!!」

ユート「柚子をバラバラにし人質に取ったお前達に綺麗も汚いもあるのか」

コザッキー「あるさ!」

ユート「無い」

沢渡「アレン達が死んじまったらしいぜ…」

ユート「だが取り戻せる」

沢渡「取り戻せる?何でわかるんだ」

ユート「俺も徐々に人じゃ無くなって来てるのかもな」

沢渡「…会った時なんて遊矢と柚子に見える背後霊だったじゃねえか」

ユート「居場所は決闘者墓場…あらゆる世界の次元のデュエリストが送られる場所だ」

沢渡「何だそりゃ!?」

ユート「話は後だ」

沢渡「ど、どうやって行くんだよ!」

ユート「ユーゴなら可能かもな」

コザッキー「誰が相手だろうと関係無い!」

ユート「それは俺の台詞だ」

バルバロス「バトル!獣神機王バルバロスUrで超重忍者シノビ-A・Cを攻撃!」

権現坂「くっ…」

バルバロス「ふふふ」

権現坂「鼻緒が…また誰かが」

バルバロス「無様なものだ。神月アレンとシンジ・ウェーバーにデニス・マックフィールド…死んだそうだ」

権現坂「!」

バルバロス「たかが小娘を取り戻す為に己を犠牲にするとは…あまりにも無様!」

権現坂「取り消せ…」

バルバロス「何?」

権現坂「取り消さんか!!」

バルバロス「…ターンエンド」

権現坂「俺のターン!」

バルバロス「獣神機王バルバロスUrは相手に戦闘ダメージは与えられない…だが簡単には破壊できんぞ。そしてデュエルでの決着よりも早く付きそうだ」

権現坂「俺たち現代人は切磋琢磨しデュエルの道を切り開いて来た…だからこそ今がある!お前達が小馬鹿にする俺達は常に進化しているのだ!!」

バルバロス「フッ…貴様と俺の重みでデュエルフィールドは時期に崩れる。決着の時だ」

権現坂「墓地に魔法・罠が存在しない場合、手札から超重武者ビッグワラ-Gを特殊召喚!そしてビッグワラ-Gは超重武者モンスターがリリースする際、2体分の素材として扱う!俺は超重武者ビッグベン-Kをアドバンス召喚!」

権現坂「さらに手札の超重武者装留ビッグバンを装備!」

バルバロス「…!」

権現坂「俺が知る限り…俺の仲間は最後まで堂々と戦い抜いたであろう!だが今のお前の顔は何だ!?再び迎える死を恐れている!お前が小馬鹿にした連中には勇気があった…だがお前には無い!」

権現坂「…3人は柚子と関わりが殆ど関わりがなかった。だがもしバラバラにされたのが瑠璃ならリンならセレナなら!立ち上がっていた…他の誰でも俺達は戦いに赴いた!それが俺達の中に芽生えた強固なる絆だ!!お前達のような即席の集団には理解のできぬ…絆だ!!!」

バルバロス「やめろ…この高さから落ちれば俺もお前も死ぬぞ!」

権現坂「デュエルは続行している!中断など言語道断!!」

バルバロス「バカか貴様は!」

権現坂「受けるがいい!俺の全身全霊の一撃を!バトルだ!!!ユーゴ…沢渡…何処かに居るであろう黒咲、赤馬…そして遊矢よ。さらばだ」

翌日

遊矢「…」

修造「遊矢…部屋に戻るんだ」

遊矢「あいつは帰ってくるよ。塾長だって」

修造「父親として俺は何一つとしてできなかった…先輩も救えず今度は娘も」

遊矢「…そんな事は無いよ」

ガサッ

遊矢「ん?」

沢渡「よっ…帰って来たぞ」

遊矢「沢渡!」

沢渡「俺が簡単に死ぬわけねえだろ!」

遊矢「けど何で」

沢渡「ユートが俺を助けた。乱入して来たんだけどな」

遊矢「ユートが!?」

沢渡「やっぱ何だかんだ言って相棒のライバルが心配ってか?なあ遊矢」

遊矢「…」

沢渡「それとユートの話じゃアレンらも生き返るかもしれないってよ」

遊矢「本当に!?」

沢渡「ああ…けどその話は後だ」

遊矢「今話せよ!」

沢渡「役者が全員揃ったらな…っつうかユーゴは」

遊矢「戦いに備えるって」

沢渡「あいつは単独行動が好きだな…」

遊矢「…」

沢渡「権現坂だけ生死不明なんだよな」

遊矢「ああ」

沢渡「…」

修造「ゆ、遊矢…」

遊矢「あ、あれは…!」

沢渡「権現坂!?」

権現坂「はぁはぁ…」

遊矢「…」

権現坂「帰ったぞ遊矢」

遊矢「おかえり権現坂!」

沢渡「これで全員か」

権現坂「…」

沢渡「安心しろって…生き返るぜ」

権現坂「生き返るだと」

沢渡「ユートの伝言だぜ」

権現坂「ならば俺達は残りの連中を」

遊矢「今度は俺も…俺から奪ったペンデュラムの力を取り戻す!」

沢渡「俺は…」

黒咲「アレンを殺した魚は何処だ」

遊矢「黒咲!」

沢渡「こいつはこいつで神出鬼没だぜ」

黒咲「そいつは俺が殺る」

セルゲイ「…何だと」

ヒルコ「…」

ランスロット「解せぬ」

アトランティス「ケケケ」

セルゲイ「恩を仇で返すか」

アトランティス「おいおい…俺は恩なんて感じた覚えはないぜ?1人で盛り上がるなよ」

セルゲイ「嫌でもお前達は私の配下だ。光を奪えば現世にはとどまらぬぞ」

アトランティス「バカか!どいつもこいつも裏切ってるだろ?」

ランスロット「2人は死んだ。だが悪魔崇拝の殺人鬼と狂気の科学者…現世にとどまっても仕方があるまい」

ヒルコ「…」

アトランティス「お前はどうなんだ」

セルゲイ「お前達が生き返った理由は恨みと現世への憤怒…それが満たされれば完了だ」

ランスロット「恨みだと」

セルゲイ「ある者は配下に裏切られある者は改造されある者は不義の汚名を着せられある者は故郷を消滅させられた…」

アトランティス「…」

ランスロット「…」

ヒルコ「必要なのは現代を大昔の混沌へと変貌させる事…あの時代にな」

ランスロット「お前は…何者なんだ。我々とは何かが違うぞ」

アトランティス「ああ…俺達は人間だったがお前は神だったんだろ?」

ヒルコ「…」

バレット「大丈夫なのか」

ドクトル「我々の凶運を信じろ」

バレット「また失敗したら!?」

ドクトル「他の強者にすがればいい。邪悪な心を持つ連中は腐るほど居る」

翌日

アトランティス「この胸糞悪い感じは何なんだ。俺は生き返り…ただのガキを殺した。デュエルとは言えガキを」

黒咲「おい」

アトランティス「いつの間に居たんだ」

黒咲「話は聞いた。さっさとケリをつけるぞ」

アトランティス「…ああ」

黒咲・アトランティス「デュエル!!」

黒咲「観客が誰も居ないとはな」

アトランティス「ケケケ!どいつもこいつもビビったんだろうよ!」

黒咲「俺から行くぞ!RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!自分フィールドのRRモンスター1体を対象に発動!そのモンスターと同名モンスターを守備表示で特殊召喚する。2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!」

黒咲「レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!」

黒咲「さらにRUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキから闇属性・鳥獣族レベル4モンスターを手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンド!」

アトランティス「俺のターン!RUMか…」

黒咲「その様子だと知っているようだな」

アトランティス「当然だ。俺が住んでいた大陸が発祥の地!母なる海がRUMというエクシーズの本能を呼び覚ますカードを生み出したのだ」

黒咲「…」

アトランティス「俺のターン!海皇の重装兵を攻撃表示で召喚!海皇の重装兵の効果を発動!自分のメインフェイズに1度、通常召喚に加えレベル4以下の海竜族モンスターを特殊召喚する事ができる!真海皇トライドンを召喚!真海皇トライドンの効果を発動!このモンスターと自分フィールドの海竜族モンスター1体をリリースする事でデッキまたは手札から海皇龍ポセイドラを特殊召喚できる!俺はデッキから海皇龍ポセイドラを特殊召喚!」

アトランティス「フィールド魔法『伝説の都 アトランティス』を発動!フィールドの水属性モンスターの攻撃力と守備力は200アップし手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは一つ下がる。そして速攻魔法『海竜神の怒り』を発動!フィールドに海が存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスターの数だけ相手モンスターを破壊する!」

黒咲「…」

アトランティス「ここは俺の故郷だ…綺麗だろ?それが歴史上から消滅しちまったんだ」

黒咲「…あの泳いでいるやつは何だ」

アトランティス「あれこそが大海の覇者リバリアン・シャークだ。俺達アトランティスの民にとっての守護神…そして」

黒咲「海を愛する者の前に現れるモンスターだろ」

アトランティス「…知っているのか」

黒咲「…」

アトランティス「おい」

黒咲「知っているも何も俺の相棒が命を救われた事がある」

アトランティス「…」

黒咲「お前はアレンを殺した男だ。手加減はせんぞ」

アトランティス「だがお前のフィールドはガラ空きだ!」

黒咲「バカめ!俺のフィールドを見ろ!」

アトランティス「な、何だ!?」

黒咲「地獄の底より蘇れ!RR-フォース・ストリンクス!」

アトランティス「何故だ!?」

黒咲「秘密はこれだ…RUM-デス・ダブル・フォース!このターン戦闘で破壊されたRRエクシーズモンスターを特殊召喚し倍のランクを持つRRエクシーズモンスターをエクシーズ召喚する!」

アトランティス「またRUM」

黒咲「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク8!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!!」

黒咲「このモンスターがRRモンスターを素材にエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠を全て破壊する!」

アトランティス「…」

黒咲「…」

アトランティス「お前は…」

黒咲「柚子をバラバラにした事もアレンを殺した事も許してやろう」

アトランティス「何様なんだお前は…」

黒咲「心に迷いのある奴が俺に勝てるわけがない」

アトランティス「こんな現代に…そうかこの小僧は」

黒咲「…」

アトランティス「カードを2枚伏せてターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

アトランティス「…」

黒咲「復讐は復讐する相手が居るから成立する。お前は誰だ」

アトランティス「…」

黒咲「俺は居た。そいつは結局惨めな最後を遂げ地獄へ落ちたがな…お前が共に行動しているゲス共がそれの残党だ」

アトランティス「ケケケ!それがどうした」

黒咲「RR-サテライト・キャノン・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を墓地のRRモンスターの数×800ポイントダウンさせる!」

アトランティス「やってみろ…小僧…いやてめえは戦士だ!青っちょろい現代人に比べ…てめえはまるで戦闘狂!」

黒咲「バトルだ!」

アトランティス「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』相手の攻撃宣言時、その攻撃を無効にする!そして自分フィールドに魚族・水族・海竜族モンスターが存在する場合、その数×800のダメージを与える!」

黒咲「…」4000→3200

アトランティス「ケケケ…」

黒咲「ターンエンド」

アトランティス「俺のターン!自分フィールドに海竜族モンスターが存在する場合、機海竜プレシオンは手札からリリース無しで召喚が可能!そしてプレシオンの効果を発動!自分フィールドの水属性モンスターをリリースする事で相手フィールドに存在するカードを1枚破壊する!」

黒咲「…」

アトランティス「バトル!」

黒咲「ッッ!」3200→900

アトランティス「ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

アトランティス「…闘争心は失せてねえのか」

黒咲「俺が勝つからな」

アトランティス「…かつての大陸の覇者に似てやがる」

黒咲「ドロー!」

アトランティス「!」

黒咲「RUM-ソウル・シェイブ・フォースを発動!ライフを半分払い自分の墓地のRRエクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを特殊召喚しランクが二つ高いRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!RR-サテライト・キャノン・ファルコンを特殊召喚!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」900→450

黒咲「RR-アルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を1000ダウンさせ相手は効果を発動する事ができない」

黒咲「さらに罠発動!『エクシーズ・ソウル』自分または相手墓地のエクシーズモンスター1体を対象に発動!自分フィールドに存在するモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時までランク×200ポイントアップ!サテライト・キャノン・ファルコンのランクは8!よって攻撃力1600アップ!」

黒咲「バトルだ!」

アトランティス「こいつはまるで大空を支配する覇者だ…俺の知っている2人と同じ…デュエルってやつに愛された男…!」

黒咲「ファイナル・グロリアス・ブライト!!」

アトランティス「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお」4000→200

黒咲「…」

アトランティス「ケケケ!まだ残っているぞ、黒咲隼!」

黒咲「ターンエンド…そしてエンドフェイズ時に相手フィールドにモンスターが存在しない時、相手に1000のダメージを与える」

アトランティス「…」200→0

黒咲「柚子の部位を渡せ」

アトランティス「…」

黒咲「…」

アトランティス「強えな…俺を殺すか」

黒咲「アレンも他の連中も生き返る見込みがある。そして柚子もな」

アトランティス「…」

黒咲「どうせ生き返ったんだ。俺はお前より古い時代から現代に蘇った男を知っているぞ、現代で生きればいい」

アトランティス「そうは行かねえようだぜ…」

黒咲「…おい!」

ドスッッ

アトランティス「何だお前…」

「復讐心、憤怒、憎悪…お前達が我々を宇宙の果てから呼び戻した。感謝しているぞ」

黒咲「貴様…!」

黒咲「何だ貴様は」

「光の使者」

黒咲「それが何だ」

「こいつらが選ばれた基準は何だと思う?光が地上で選び抜いたデュエリスト共の生まれ変わりだからだよ」

黒咲「名を名乗れ」

「知りたいか?」

黒咲「ああ…無理ならば力で化けの皮を剥ぐ!」

「…図に乗るなよ」

サッ

黒咲「…」

「…」

黒咲「貴様!」

「ここは窮屈だ。お前の相手などする必要がない」

黒咲「…」

「幾らザークと邪神のエネルギーとて宇宙を分離する事は不可能だった。宇宙は今も一つに繋がっている…無数の世界の宇宙と呼ばれる場所は」

黒咲「敵を倒せば新たな敵…」

「お前ならどうする」

黒咲「最後の1人になるまで抹殺するまで!」

「お前は実に恐ろしい男だ…特別に名乗ってやろう。我々はメタファイズの六騎士」

黒咲「メタファイズの六騎士?」

「光から誕生した光そのもの…それが我々だ」

黒咲「そのメタファイズの六騎士が何だ?光が選んだ連中の生まれ変わりを蘇らせた理由は…言え」

「そうでもしなければ我々は地球へ帰る事が不可能だ。こいつらの役割は座標さ」

黒咲「それだけで死んだ奴を弄び俺の仲間を3人も殺し柚子をバラバラにしたとでも言うのか…この外道が!!」

「…行くぞ」

「ああ…手に入れるぞ。噂の全知全能の力とやらを」

「…」

「それさえ手に入れる事ができれば我々に勝てる者は存在しない…決して」

「では行こうか」

ヒュンッ

黒咲「消えたか」

アトランティス「お、おい…黒咲隼よ」

黒咲「何だ」

アトランティス「悪かったな…俺は」

黒咲「俺は死んだ3人を知っているが地獄の底からでも生き返るタイプだ」

アトランティス「そ、そうか…そいつは」

スッ

アトランティス「受け取れ」

黒咲「いらん」

アトランティス「そう言うな…一つ忠告しておくぞ。ヒルコには気をつけろ」

黒咲「誰だそいつは」

アトランティス「知らねえなら…それとよ、俺以外の連中…あいつらに伝えてくれや…てめえらは生きろって」

黒咲「そこまでの価値はあるのか」

アトランティス「短い間の付き合いだ…だが同じ境遇だって知っちまったからよ…だから俺は」

黒咲「もういい。アジトの所在を教えろ」

アトランティス「このデュエルディスクに…」

黒咲「うんざりだ。奴ら外道どもには惨めで相応しい最後をくれてやる」

アトランティス「…」

黒咲「生き残り共め…俺を本気で怒らせた事を後悔させてくれる!!」

遊矢「もしもし?黒咲か!?」

黒咲「連中の残党の所在を発見した。そこへ向かう」

遊矢「1人でか?ちょっと待てよ」

黒咲「カイトを探せ」

遊矢「カイト?何で」

黒咲「俺達が今戦っている連中の本隊的な奴が出現した」

遊矢「本体的なの奴?」

黒咲「奴らが大昔の存在ならカイトも知っている…そして遊矢」

遊矢「ん?」

黒咲「宇宙は繋がっているそうだ」

遊矢「突然そんな事言われても」

黒咲「察せ!そして連中を追え」

遊矢「追うってどうやって!?て言うか何処へ行ったんだ」

黒咲「お前は四つの次元を巡った。そして別世界のお前達も俺達の手助けをした」

遊矢「…」

黒咲「お前に不可能な事は無い」

遊矢「…黒咲も気をつけろよ」

黒咲「ああ…おそらく奴らは俺達の知らぬ世界に飛び去ったのだろう」

遊矢「行けるか分からないんだぞ」

黒咲「お前なら行くだろ」

遊矢「絶対に勝てよ黒咲」

黒咲「当たり前だ。それと柚子のパーツをバニシング・レイニアスに運ばせた。すぐに届くだろう」

遊矢「パーツって」

黒咲「またな」

沢渡「おーい遊矢!」

権現坂「むっ!」

ランスロット「…」

遊矢「お前!」

ランスロット「これを託しに来た」

遊矢「これって…お前!柚子を何だと思ってるんだ!?」

ランスロット「君達の友人の事はすまないと思っている」

沢渡「急な心変わりか?てめえ!そういうのはアニメで言ったら1クールほど飛ばしてるんじゃねえかって視聴者から総ツッコミ入るレベルだぜ!」

権現坂「そんなアニメあるのか」

沢渡「知らねえけど…あるんじゃね?」

ランスロット「…」

遊矢「…」

彦孔雀「我々は取り返しのつかない事をした」

紫炎「…」

遊矢「お前達も?」

ユーゴ「改心したってやつだぜ!て言うかおっさん近場ウロウロしてんじゃねえよ!すぐに見つけちまったじゃねえか!」

紫炎「フン」

権現坂「という事は残りは1人か?そういえば黒咲は勝ったのか」

遊矢「あの様子だと勝ったんだろうな」

ユーゴ「残りはヒルコだけってわけか」

彦孔雀「言っておくがヒルコは別格だぞ。あいつは僕達とは違う」

ランスロット「それは私も感じた。まるで…」

ユーゴ「だったら俺とお前のコンビでやろうじゃねえか!遊矢&ユートの時代じゃねえ!これからは遊矢&ユーゴで行こうじゃねえか!?」

権現坂「冷静なユートと違ってユーゴは直情型だぞ。稀に頭の切れを見せるが」

遊矢「それでもユーリよりはマシだと思う…」

遊矢「出て来いヒルコ!」

ユーゴ「残りはてめえだけだぞ!?」

ヒルコ「私はここだ」

ユーゴ「おっと!」

ヒルコ「…」

遊矢「柚子と俺の力を返してもらうぞ!」

ユーゴ「俺もやってやるぜ!」

ヒルコ「…いいだろう」

遊矢・ユーゴ・ヒルコ「デュエル!!!」

遊矢「お前のライフは8000!そしてお互いは1ターン目は攻撃ができない!」

ヒルコ「ならば先攻は私だ!武神-アラスダを攻撃表示で召喚!そして手札の武神器-ヤサカニの効果を発動!このカードを墓地へ送りデッキから武神と名のついたモンスターを1枚手札に加える」

遊矢「また違う武神モンスター…」

ユーゴ「確実にエクシーズ狙いだろうよ」

ヒルコ「そしてアラスダは武神と名のついたカードがドロー以外の効果で手札に加わった時、デッキからカードを1枚ドローし、その後1枚捨てる。ターンエンド」

遊矢「俺のターン!ペンデュラムだけが俺じゃない!」

ヒルコ「…」

遊矢「俺はEMフレンドンキーを攻撃表示で召喚!フレンドンキーの効果で手札または墓地からレベル4以下のEMモンスターを特殊召喚する!EMプラスタートルを特殊召喚!プラスタートルの効果でフレンドンキーのレベルを3から4に変更!」

遊矢「レベル4のEMフレンドンキーとEMプラスタートルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!やっぱまだ所持してるんだな」

遊矢「ああ」

ヒルコ「…」

ユーゴ「あんな奴に俺らが負けるわけがねえ!ドロー!」

ユーゴ「SR OMKガムを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグ特殊召喚!」

ユーゴ「レベル3のSRタケトンボーグにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!快刀乱破ズール!!」

ユーゴ「OMKガムがシンクロ素材となった場合、デッキの1番上をドローしそのカードがスピードロイドモンスターだった場合、素材としたシンクロモンスターの攻撃力は1000アップ!」

遊矢「やった!さすが百発百中!」

ユーゴ「おう!俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

ヒルコ「私のターン!私はスケール3の武神-ヒルコをペンデュラムスケールにセッティング!」

遊矢「片方だけだと」

ヒルコ「ペンデュラムモンスターはペンデュラム召喚だけが能ではない!」

ユーゴ「んだと!」

ヒルコ「武神器-サグサを攻撃表示で召喚!レベル4の武神-アラスダと武神器-サグサでオーバーレイ!エクシーズ召喚!武神帝-ツクヨミ!!」

ヒルコ「武神帝-ツクヨミのオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札を全て墓地へ送りデッキから2枚ドロー!」

遊矢「嫌な予感がする…」

ユーゴ「…」

ヒルコ「バランスは既に崩れた。2度の次元統合に開ける筈の無い別世界の扉…武神-ヒルコのペンデュラム効果を発動!ペンデュラムゾーンの私を除外し自分フィールドの武神エクシーズモンスター1体を対象に発動!そのモンスターとカード名が異なる武神エクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚が可能!」

ヒルコ「エクシーズ召喚!武神姫-アマテラス!!」

ヒルコ「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ヒルコ「見えるぞ…天が私に全てを奪えと囁いている」

遊矢「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使い、相手モンスター1体の攻撃力を半分にし半分にした攻撃力分ダーク・リベリオンはアップする!」

ヒルコ「…」

遊矢「2度も負けない!俺は奪われたものを全て取り戻す!」

ヒルコ「それは不可能だ」

遊矢「俺は不可能を可能にする!」

ヒルコ「…」

遊矢「ダーク・リベリオン!あいつのモンスターを粉砕しろ!!」

ヒルコ「墓地の武神器-ツムガリの効果を発動!自分の武神と名のつく獣戦士族モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算時前に墓地のツムガリを除外し戦闘を行う自分モンスターを対象に発動!その自分モンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで戦闘を行うモンスターの攻撃力分アップ!」

遊矢「!?」

ヒルコ「但し与えるダメージは半分だ」

遊矢「うぐっ…」4000→3350

ヒルコ「言っただろ?不可能だと!」

遊矢「…」

ヒルコ「お前は奪われた力も女も取り戻せない!」

遊矢「…ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!てめえ!最後に勝つのは俺らだぜ!」

ヒルコ「…」

ユーゴ「バトルだ!快刀乱破ズールで攻撃!」

ヒルコ「罠発動!『武神隠』自分フィールドの武神と名のついたエクシーズモンスターを対象に発動!選択したモンスターを除外しフィールドの全てのモンスターを手札に戻す!」

ユーゴ「!」

ヒルコ「そして発動後2回目の自分エンドフェイズ時までお互いに召喚・反転召喚・特殊召喚はできずお互いが受ける全てのダメージは0になる!」

ユーゴ「この野郎…」

ヒルコ「私からは奪えない…決して!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ヒルコ「私のターン!手札を補充させてもらおうか…ターンエンド」

遊矢「俺のターン!浮かばない…こいつに俺が勝つイメージが何一つとして」

ユーゴ「しっかりしろよ!らしくねえぞ!?」

遊矢「俺は…」

星読み「立ち上がれ遊矢」

時読み「我々の知っているお前は簡単には倒れない男だぞ」

遊矢「星読み…時読み…」

ユーゴ「あ、魔法使い族コンビ!」

遊矢「わかっている…だが俺は」

時読み「相棒との仲違い…バラバラにされた柚子…そして奪い取られたペンデュラム」

星読み「だが今だけだ。お前が得たものは何一つ失われていない!」

遊矢「…」

時読み「あいつが…ザークが届かなかった地点へ生まれ変わりのお前や力を受け継いだ3人は到達している」

星読み「ダーク・リベリオンがダーク・レクイエムにスターヴ・ヴェノムがグリーディ・ヴェノムに」

ユーゴ「へえ…じゃあ俺の場合はクリアウィングがクリスタルウィングってわけか」

遊矢「俺のオッドアイズは」

時読み「自らの力で…誰の手も借りず誕生させた!言わば榊遊矢はペンデュラムの始祖!」

星読み「奪われた程度で失うほどヤワな力ではない」

遊矢「…ユーゴ」

ユーゴ「あ?」

遊矢「力を貸してくれ」

ユーゴ「力?別にいいけどよ」

遊矢「ありがとう」

ユーゴ「どうせ何かやるんだろ?段々お前の考えがわかって来た気がするぜ」

遊矢「始まりは調律の魔術師だったな」

ユーゴ「ああ…あれを落としちまってから色々始まったんだ。お前には一勝一敗だしな」

遊矢「だから今度は俺の手で生み出す!だからクリアウィングの力で突破しよう」

ユーゴ「聞いたかヒルコ!てめえをぶっ倒す算段はできてるんだとよ!!」

ヒルコ「勝手に言ってろ」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!ターンエンド」

星読み「時読み」

時読み「クリアウィングの力を返す時が来た!ザークよ、いいな」

ヒルコ「私のターン!ターンエンド!そして武神隠の効果で除外された武神姫アマテラスは帰還!そして墓地の武神と名のつくモンスターを選択しアマテラスのオーバーレイ・ユニットとして与える!」

遊矢「俺のターン!ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!そしてバンブー・ホースの効果で手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる!俺は手札から三つ目のダイスを特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ヒルコ「私のターン!お互いにガラ空きのままか…どうやら諦めたようだな」

ユーゴ「はっ!誰が諦めるもんか!他人から奪っててめえの力にしてる野郎じゃ永遠に理解できねえだろうぜ!」

ヒルコ「…」

ユーゴ「言っとくけど遊矢は違うぜ?人のパクってシンクロ生み出したんだからな!」

遊矢「それフォローになってない」

ユーゴ「かかって来いよ。盗人野郎!」

ヒルコ「望み通りにしてやろう…アマテラス!あの不届き者に裁きを与えよ!」

ユーゴ「すまねえクリアウィング…」

ヒルコ「守備表示だと?恐れたな」

ユーゴ「恐れてねえよ…誰がてめえなんかに!」

ヒルコ「ターンエンド!墓地も手札も貴様らをうち滅ぼすカードが揃っている!」

遊矢「俺のターン!権現坂が言ってた…お前と恵比寿は同一視されている説があるって」

ヒルコ「恵比寿だと?何だそれは」

遊矢「そんなの俺にもわからないよ。けど恵比寿って言えば福の神だ」

ヒルコ「そんなものは知らん…私はヒルコ!最古の神にして父母に棄てられた最初の神だ!!」

遊矢「…俺はスケール1の星読みの魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!力を取り戻せ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

ヒルコ「ペンデュラムだと!?バカな!ペンデュラムは私が全て」

遊矢「奪えないんだよ…こいつは俺が誕生させた召喚!真似はできても誰も奪えはしない!俺が生きている限りペンデュラムは無限の軌跡を描く!」

ヒルコ「あり得ない…私が奪えない力など…あり得ない!バカな!私は私は…」

「お前はわしらに取っての福の神じゃよ」

「うんうん」

ヒルコ「何だこいつらは…」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン…譲ってやるよ。っつうか俺の事は眼中ねえって感じだしよ」

ヒルコ「私のターン!榊遊矢ァ!私は手札の武神器-ヤツカを墓地へ送り自分フィールドの武神モンスター1体を選択し発動!そのモンスターは2回攻撃が可能となる!アマテラス!オッドアイズを倒せ!!」

遊矢「まだだ!」3350→3250

ヒルコ「そして2度目の攻撃!」

遊矢「まだ俺は…倒れないぞ…何度でも何度でも立ち上がる!」3250→650

ヒルコ「…ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!エクストラデッキより蘇れ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!そして俺は魔法『揺れる眼差し』を発動!ペンデュラムゾーンの星読みの魔術師と時読みの魔術師を破壊しデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!全て揃った…俺はスケール6のEMオッドアイズ・シンクロンとスケール8のオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!」

ユーゴ「また新しい…しかもシンクロンって」

遊矢「調律の魔術師との出会いはシンジも絡んでいる…それにシンジだけじゃない!俺の後ろにはアレンがデニスが側に居る!」

ヒルコ「!」

遊矢「それだけは奪えない!俺達の絆は…誰にもだ!」

ユーゴ「やったぜ!」

遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!墓地より蘇れ!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

遊矢「さらに俺はEMオッドアイズ・シンクロンのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのEMモンスターまたはオッドアイズモンスターを対象に発動!そのモンスターをチューナーとして扱いレベルを1にする!」

ヒルコ「無限は奪えぬ…違う!私は奪い力として…分け与える…」

遊矢「やるぞユーゴ!覇王の力だ!」

ユーゴ「どうやって!?」

遊矢「それは…ぶっつけ本番しかない!」

ユーゴ「マジか?ま、大体ぶっつけ本番だよな」

遊矢「行くぞヒルコ!俺はレベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをチューニング!」

ヒルコ「分け与える…私は邪なる者から力を奪い…分け与えてきた。それが私を拾った老夫婦への…何故だ…何故こんな大切な事を忘れていた」

遊矢「二色の眼の竜よ!光り輝く翼を得て。覇道の頂きへ舞い上がれ!シンクロ召喚!烈破の慧眼輝けし竜!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

ヒルコ「愚かだった…光に飲まれ私は我を見失っていたというわけか…」

遊矢「ヒルコ?」

ヒルコ「私を破壊しろ…」

遊矢「…」

ヒルコ「私が奪い取った力を世界へばら撒け…四つの次元へ…」

遊矢「お前…やっぱり悪神じゃなくて」

ヒルコ「悪事に加担した時点で私は悪だ。そうだろ榊遊矢…私の中にある父母への憎悪は本物だ」

遊矢「それでもお前は…」

ヒルコ「やってくれ榊遊矢!」

遊矢「罠発動…『エクシーズ・リボーン』」

ヒルコ「…せめて神としてではなく1人のデュエリストとして私を」

遊矢「一つ答えてくれ、光は何処に行ったんだ?」

ヒルコ「別世界だ。そこにある全知全能の力を奴らは欲している」

遊矢「全知全能?」

ヒルコ「そうだ。別世界に行くには決闘者墓場からが近道だろう」

遊矢「…」

ヒルコ「さあ」

遊矢「俺は…お前が憎かった。でも奪われて改めて大切な存在と自分が何なのか理解できた」

ヒルコ「…」

遊矢「さようならヒルコ…短い付き合いだったけど俺はヒルコを忘れない!バトルだ!!」

バレット「くっ…敗れたではないか!」

「バレット隊長!御報告致します!」

バレット「何だ!?」

「RRの大群がアジトに!」

バレット「何だと!?」

ドクトル「どうやらバレちゃったようだね…」

バレット「ならば超越融合でセルゲイと同化し…宿敵である黒咲隼と!」

ドサッ

セルゲイ「…」

バレット「こ、これは」

ドクトル「どうやら光が抜け出たようだね」

バレット「ま、まさか」

ドクトル「スペースアカデミアは崩壊って事だ」

バレット「…撤収だ」

「相手は1人です!やってやりましょう!!」

バレット「お前はアカデミア時代とネオアカデミア時代に居なかったな?」

「3日前に配属されました」

バレット「なら覚えておけ!あの榊軍団で最も厄介なのは黒咲隼だと」

ドクトル「さあ…逃げようか」

バレット「これからどうする」

ドクトル「また巨悪に取り入り今度こそは奴らを殲滅してやろう」

バレット「何せこっちには超越融合があるのだからな」

ドクトル「それさえあれば…いつの日か我らに勝利をもたらす」

バレット「その時こそ!あの忌々しいガキ共を皆殺しにしてくれる!!」

黒咲「これで連中は全滅したか」

ユート「…」

黒咲「ミストを探しに行くかと思えば沢渡を救い…次は何だ?聞けばアレンらの魂を」

ユート「無事復活してそうだ。俺が到着した時には魂は無かった」

黒咲「…」

ユート「俺は行き先を知っていた。決闘者墓場の居場所…俺の中にあるザークの記憶なのかもしれないな」

黒咲「だから何だ」

ユート「…」

黒咲「ゴチャゴチャ考えるな!お前は甘ったれで真面目すぎる!!」

ユート「俺は俺で色々と考えているんだ…ただの人かと思って」

黒咲「ベラベラうるさい奴だ。死ね」

ユート「…」

黒咲「死んでいる時の方が輝いているぞ。そもそも昔から真面目すぎて俺は腹が立っていた」

ユート「望みはデュエルか」

黒咲「当たり前だ!かかって来い!!」

ユート・黒咲「デュエル!!」

黒咲「生身の肉体があるからゴチャゴチャ考えるんだ!もう1度死ね!」

ユート「そう何でも死んでたまるか…俺はカードを1枚伏せる!そして墓地に罠が存在しない場合、幻影騎士団シェード・ブリガンダインはセットしたターンに発動が可能!レベル4の通常モンスターとして特殊召喚!さらに自分フィールドに幻影騎士団サイレントブーツは手札から特殊召喚できる!」

ユート「そして俺は2体のモンスターをリリースし破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーをアドバンス召喚!」

ユート「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

ユート「…死んでたまるか」

黒咲「いいや死ぬべきだ。俺が引導を渡してやる…有り難く思え」

ユート「相変わらず身勝手な奴だな」

黒咲「RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!さらに魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!ミミクリー・レイニアスの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、レベルを一つ上げる!」

黒咲「レベル5のRR-ミミクリー・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターを破壊し破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

ユート「…」4000→1400

黒咲「使いこなせて居ないというわけか」

ユート「何故だ…」

黒咲「安心しろ。お前が弱いんじゃない俺が強すぎるだけだ」

ユート「くっ」

黒咲「所詮は邪な想いで得たデッキだ。魂と魂の繋がりのないデッキなど幾ら曰く付きだろうが伝説だろうが紙束にしか過ぎぬ!」

ユート「隼…!」

黒咲「バトルだ!!」

ユート「あああああああああああああああああ」

「君はまだ掴めていない…真の力を」

「お前は遊矢同様にザークの力を引き継いでいる…」

ユート「俺は…」

黒咲「飛んで行ったか」

スッ

黒咲「何だお前は」

「決闘者墓場の使いの者です」

黒咲「で?」

「閻魔様より重大な御通達が」

黒咲「閻魔?」

「話せば長く…いや簡潔に言うと閻魔様はザークとレイの育ての親らしく」

黒咲「それが何だ?またユートに悩みでも増やしたのか」

「地上はあまりにも好き勝手しすぎた。度が過ぎれば地上を粛清し再び最初からやり直すと」

黒咲「そんな得体の知れん奴が何をほざく!俺の答えはこうだ。その閻魔に伝えておけ!」

数日後

遊矢「まあ…また頼むわユート」

ユート「友人に殺されるなんてな」

権現坂「…見えるか」

沢渡「いいや全然」

ユート「遊矢…いや言うべきではないか」

黒咲「この前墓場からの使いとかいう鬼が言ってたな。閻魔はザークとレイの育ての親だと」

素良「そういう話ってカイトに聞けばいいんじゃない?」

ユート「隼!ダメか…聞こえないんだったな」

遊矢「後で聞けばいいよ。過去は過去で今は今、俺は榊遊矢で柚子は柊柚子なんだから」

権現坂「…うむ」

沢渡「随分と歩いたな…ユート!見えねえけど何処に墓場があるんだ!?」

遊矢「あれだな」

ユート「ああ」

素良「島じゃない!?」

遊矢「あの島こそが墓場への道ってわけか」

沢渡「散々歩かせやがって!ここ何処だ!?海外じゃねえか!」

権現坂「それもこれも黒咲が暴れて飛行機も船も拒否されたからな」

黒咲「別にいいだろ」

ユート「ユーゴとユーリの姿が見えないが」

遊矢「それがヒルコとのデュエルを終えた後に消えてさ…何時もの事だけど」

ユート「ユーリは?」

遊矢「あいつは…俺にもわからないや」

ユート「…」

「え、閻魔様!賊です!」

黒咲「…」

権現坂「やめんか黒咲」

黒咲「俺に喧嘩を売る奴が悪い」

「グロロ…無礼な男だ。己の力を余りにも過信しすぎている」

黒咲「時間がない。俺達に喧嘩を売るバカを始末する道はここだ…そうだな」

遊矢「ヒルコはそう言っていた」

黒咲「そういうわけだ」

「また来たのかザーク」

ユート「俺はユートだ」

「世界は1度崩壊した。だが再生し繁栄し続けた…それと同時にかつての凶悪で傲慢無知なる奴も誕生した」

黒咲「俺をバカにしているのか」

「…」

遊矢「説教なら後にしてくれ閻魔さん」

ユート「俺達の今やるべき事は道を進む事だ」

権現坂「御主がもし俺達に制裁したくば俺達が出向こう」

沢渡「そ、そうだぜ!こっちは何度も何度も修羅場くぐり抜けたんだぜ?今更何だってんだ!」

「…」

沢渡「こっちには攻めの黒咲と守りの権現坂!さらに財力と権力でブイブイ言わせてる赤馬零児に…と、とにかくヤバい奴が沢山居るんだよ!」

「3日だ。3日以内にお前達が追う敵を倒す事ができない場合、道は閉じる」

遊矢「ああ!」

「そして行くべき人選は私が選ぶ」

黒咲「何様のつもりだ貴様は」

「デュエルとは私が定めた秩序…あまり勝手な真似は許さぬ」

黒咲「おい閻魔」

「…」

素良「どうして僕達はダメなんだよ!?」

「お前達は必要な一族だった…」

黒咲「だった?」

「それはお前達は壊した。赤馬一族もホワイト一族も一族間で争い始めた…そしてお前」

黒咲「…」

「お前は邪神に魅入られやすい。かの時代においても邪神は貴様のような奴を選び眷属とした」

黒咲「俺は違う」

「…」

素良「その言い方だと権ちゃんと沢渡は死んでいい見たいじゃないか!」

「あの2人の代わりなら大勢居る」

素良「じゃあお前が召喚した3人は!」

「1度蘇ったデュエリストは私の管理下にある…それとだ。邪神は力を蓄えている」

黒咲「…」

「お前達が秩序を破壊し好き勝手に暴れた報いだ。残念に思う」

黒咲「秩序だのルールだの下らん…俺はデュエルのルールだけを守れば十分だ」

素良「何処行くんだよ?ここで待ってないの!?」

黒咲「そこで踏ん反り返っているジジイには永遠に理解できんだろうな。権現坂、沢渡そして3人はお前が思っているより誇り高いと」

素良「黒咲…」

黒咲「お前が創造神で邪神が破壊神なら俺はそれすらも喰らう人間だ」

素良「…」

黒咲「他の誰でもなく俺が貴様らを叩き潰す。忘れるなよ」

素良「あ、黒咲!」

「…」

アレン「マジで驚きじゃねえか?なあ」

シンジ「生き返ったと思ったら閻魔のおっさんの配下だぜ?」

デニス「言ってる場合じゃないよ」

遊矢「…」

ユート「何か感じるか」

遊矢「いいや特には」

シンジ「ま、気楽に行こうや?なあ権現坂、沢渡」

権現坂「…」

沢渡「この世界まるでエクシーズ次元じゃねえか?なあ」

アレン「本当だ!?」

沢渡「気がつくのが遅えよ!」

遊矢「前に戦った光の7人とは違う。本物の光から誕生した…らしい」

ユート「…」

権現坂「それに時間制限があるのだぞ」

ユート「!」

遊矢「凄まじい殺気だ…こんなのどかな街に似合わない殺気を感じる」

ユート「ああ…そして俺はいや俺達は知っている」

遊矢「この圧倒的な感じはカイトだ」

アレン「カイト?んなわけねえだろ。そこのマッチョの兄ちゃん!」

「ん?」

アレン「カイトって知ってる?」

「カイト?天城カイトか?」

沢渡「天城?あの古代人に苗字なんてあったのか」

アレン「俺は神月アレンってんだ。兄ちゃんは」

鉄男「鉄男…武田鉄男」

次は来週

アレン「って事はカイトは存在するのか?そりゃ凄えな」

鉄男「お前は何の話をしてるんだ?」

遊矢「平和な街だ…エクシーズ次元そっくり」

ユート「…」

デニス「それであのカイトのそっくりさんは何処ですか?」

鉄男「そっくりさん?あんまり関わりねえんだわ。知り合いっちゃ知り合いだけどよ」

シンジ「ふーん…」

「ケケケ」

「カカカ」

「ニヒヒヒ」

「…」

「カーッカッカッ」

「グォッフォフォフォ」

沢渡「何だあいつら!?」

「俺達はメタファイズの六騎士!」

沢渡「はっ!何がメタファイズの六騎士だ!」

アレン「気取ってんじゃねえぞ!」

「この世界には我々が求めるものがある…そして!」

「拙者達は邪魔する者を排除する!」

バッ

ネフティス「俺がお前達を皆殺しにしてくれよう!ケケケ!」

鉄男「新たな驚異ってやつか…そこを動くなよ!遊馬達を」

遊矢「俺がやる!」

ネフティス「ケケケ…ザークの生まれ変わりか?相手にとって不足はない!」

遊矢「こうしてコンビを組むのも久しぶりだな」

ユート「…今はデュエルに集中しよう」

遊矢「俺からだ!俺はスケール3のEMシール・イールとスケール5のEMチェーン・ジラフでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル4!EMアメンボート!同じくレベル4!EMウィップ・バイパー!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ネフティス「俺のターン!魔法『炎王の急襲』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動!デッキから獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを効果を無効にし特殊召喚!デッキから炎王神獣ガルドニクスを特殊召喚!」

「面倒なのを引き連れているなザークの生まれ変わりは」

「グフォフォフォ…どうするよ?」

「他はカスだ。後でどうにでもなる」

「あれを用意しろ。タイラント」

タイラント「御意」

ネフティス「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「攻撃をしないのか」

ネフティス「炎王の急襲の効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズ後に破壊されるのだ」

遊矢「このパターンは…まさか」

ネフティス「ケケケ!そして自分フィールドの炎王モンスターが効果で破壊された時、手札から炎王バロンを守備表示で特殊召喚!」

遊矢「俺のターン!」

ネフティス「…」

ユート「他の六騎士が居ない!」

ネフティス「あいつら…」

ユート「気をつけろ遊矢!こいつらは」

「光の霊術!人体決闘場!」

沢渡「の、残りの5人が遊矢の中に入っちまっただと!?」

ネフティス「チッ、俺を残してかよ」

権現坂「遊矢!しっかりしろ!」

沢渡「やべえ…ピクリとも動かねえぞ!おい遊矢!」

権現坂「何をした!」

ネフティス「何をした?知りたいなら奴の身体に入ってみろ!」

沢渡「入れるか!」

権現坂「このデュエルは俺が引き継ぐ!」

ネフティス「いいだろう!ならザークの続きから始めろ」

権現坂「うむ!沢渡達は遊矢の中に侵入する方法を考えてくれ!」

沢渡「できねえっつうの!」

シンジ「あるぜ」

デニス「ある?それって」

アレン「あいつか!閻魔!てめえは俺らを生き返らせたり死んだ連中を管理してんだろ!だったら遊矢の中に入れろ!!」

シンジ「どうせ俺らの動きを管理してんだろ?相手は5人…こっちも5人だ」

アレン「頼むぜ鉄男の兄ちゃん」

鉄男「俺!?」

デニス「僕と沢渡とアレン、シンジそれに鉄男さんか」

シンジ「できねえって事はねえよな?そうだろうが!」

アレン「無視かよ」

権現坂「不幸中の幸いか、遊矢の墓地には魔法と罠が無い。あるのはペンデュラムゾーンと伏せたカードが1枚か。俺は超重武者ツヅ-3を守備表示で召喚!レベル4のEMアメンボートにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!レベル5!超重剣聖ムサ-C!!」

権現坂「行くぞ!」

ネフティス「…」

権現坂「EMウィップ・バイパーで炎獣バロンを攻撃!」

ネフティス「…」

権現坂「さらに超重剣聖ムサ-Cでダイレクトアタック!」

ネフティス「ただの人間が…ケケケ!」4000→1700

権現坂「ターンエンド!」

ネフティス「俺のターン!さあ…ここからが本番だ!」

ドドドドドドドドド

権現坂「むっ!?」

ネフティス「炎王神獣ガルドニクスはカード効果で破壊された時、次のスタンバイフェイズに蘇りフィールドの全てのモンスターを破壊する!」

権現坂「ならば俺はEMシール・イールのペンデュラム効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする」

ネフティス「運のいい奴だ…だが戦闘破壊は逃れられんぞ!」

権現坂「ッッ!」

権現坂「だがEMチェーンジラフの効果で自分モンスターが戦闘破壊された場合、チェーンジラフを破壊し、その戦闘で破壊されたモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!」

ネフティス「ターンエンド…ん?」

権現坂「くっ…」

ネフティス「ただの人間がペンデュラム効果などを使うから苦しむ…ケケケ」

権現坂「俺のターン!」

ネフティス「たった2度だ!まともな人間が使えば激痛が走る…話には聞いてたが閻魔も酷い奴だぜ」

権現坂「それでも立つぞ…現代人をバカにするな!俺は手札から超重武者装留ブレイク・アーマーを超重剣聖ムサ-Cに装備!」

ネフティス「…」

権現坂「俺は立ち上がる…何度でも」

ネフティス「ケケケ」

権現坂「何が可笑しい!」

ネフティス「閻魔は何を考えてお前達を選んだのだろうな」

権現坂「そんな事は俺が知るわけが無かろう」

ネフティス「捨て石だ。あわよくば我々を倒せば良いとでも…お前達の代わりなど幾らでもいるからなぁ」

権現坂「それはお前とて同じであろう…」

ネフティス「お互い境遇は同じというわけか」

権現坂「そして今こそ遊矢の残した罠を発動する時、罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで攻撃力を600ダウンさせレベル2の通常モンスターとして特殊召喚する!」

権現坂「さらに超重武者ホラガ-Eを攻撃表示で召喚!」

ネフティス「顔つきが変わったな」

権現坂「レベル2の幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズとレベル4のEMウィップ・バイパーにレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!今こそ姿を現せ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ネフティス「ケケケ…そうかそうか」

権現坂「…」

ネフティス「俺は光から生まれた…消しても消えんぞ」

権現坂「お前達の目的はなんだ」

ネフティス「ヌメロンの力だ」

権現坂「ヌメロン?」

ネフティス「全知全能の力とでも言うべきか…ケケケ」

アレン「閻魔!俺達をさっさと遊矢の中に入れろ!!」

ピカッ

権現坂「…消えたか」

ネフティス「だが後悔するぞ。お前達の死に場所は仲間の体内というわけだ!」

権現坂「どういう意味だ」

ネフティス「六騎士のリーダーは桁が違う!奴こそはまさに光が生んだ最高傑作!」

権現坂「…」

ネフティス「さあ…俺を倒してみろ」

権現坂「バトルだ!」

ネフティス「…」

権現坂「確かに俺達人間は軟弱だ…しかし!俺には遊矢がユートがそしてジャックが俺に手渡した力がある!」

権現坂「最高傑作か何か知らぬが連中が負ける筈がないわ!」

アレン「マジで来ちまったな」

シンジ「ここが遊矢の腹ん中か」

デニス「…」

沢渡「何だありゃ!?」

「カーカッカッカ!どうやら来たようだな!」

「グフォフォフォ…ここは五重のデュエル場!好きな場所を選ぶがいい」

「そしてこれが俺達の真の姿だ!」

バサッ

アームド「カーッカッカ!」

ホルス「さあ上がって来い!」

タイラント「…」

ダイダロス「どうした!」

ラグナロク「バラバラにしてくれよう」

アレン「だったら俺の相手はお前だ!」

ダイダロス「運の悪い奴め!」

シンジ「じゃあ俺は…お前でいいか」

ラグナロク「ニヒヒ」

デニス「じゃあ君が相手だね」

アームド「命知らずのカスめ…まあ特別に俺が相手をしてやろう」

沢渡「じゃあ…俺の相手はお」

ユート「俺が相手だ」

タイラント「片割れか」

沢渡「おい!何で居るんだよ」

ユート「ここは遊矢の体内だ。俺が居ても不思議ではない」

アレン「俺のターン!モンスターを守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「俺のターン!俺はフィールド魔法『伝説の都アトランティス』を発動!そしてコダロスを攻撃表示で召喚!」

沢渡「アレン!負けんじゃねえぞ!!」

ダイダロス「コダロスの効果を発動!自分フィールドに存在する海を墓地へ送る事で発動!相手フィールドのカードを2枚まで選択し破壊する!」

アレン「海なんて何処にもねえだろ」

沢渡「バカ!伝説の都アトランティスは海としても扱うんだよ!」

ダイダロス「その通り!そしてコダロスでダイレクトアタック!」

アレン「くっ…」4000→2600

ダイダロス「カードを2枚伏せてターンエンド」

アレン「俺のターン!ガガガマンサーを攻撃表示で召喚!ガガガマンサーの効果を発動!墓地のガガガモンスター1体を対象に特殊召喚できる!蘇れ爺ちゃん!ガガガマジシャン!」

アレン「そしてガガガマジシャンの効果でレベルを3から4へ変更!レベル4のガガガマジシャンとガガガマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!!」

アレン「ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力をダメージステップの間、1000アップし相手モンスターの攻撃力を500ダウンさせる!」

アレン「さらにガガガマンサーが素材として送られた事で素材となったエクシーズモンスターの攻撃力は500アップ!バトルだ!!」

ダイダロス「永続罠『忘却の海底神殿』を発動!自分フィールドのレベル4以下の海竜族・魚族・水族を選択しゲームから除外する!」

アレン「だがダメージを受けてもらうぜ!」

ダイダロス「さらに永続罠『竜巻海流壁』を発動!自分フィールドに海が存在する限り自分への戦闘ダメージは0になる!そして忘却の海底神殿はフィールドに存在する限り海として扱うのだ!!」

アレン「何だって…」

ダイダロス「ネフティスは若輩者だった。故に貴様らを侮り老けた小僧に敗れた…だが我ら5人は違う!貴様らを1人残らず殲滅する!」

アームド「カーカカカ!殲滅?何を甘い事を言ってやがる」

ホルス「奴らをバラバラにしこの世界もお前達の故郷の連中も」

アームド「一人残らず惨殺してくれる」

沢渡「何が惨殺だ!負けるのはてめえらだっつうの!」

アレン「沢渡の言う通りだぜ!」

ダイダロス「弱い犬ほど良く吠える。犬は犬でもお前は仔犬だがな」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「そして忘却の海底神殿の効果で除外されたモンスターはエンドフェイズ時にフィールドへ帰還する!俺のターン!」

ダイダロス「フィールド魔法『忘却の都レミューリア』を発動!自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力と守備力を200ポイントアップ!そして自分フィールドに存在する水属性モンスターの数だけレベルを一つ上げる!」

ダイダロス「こいつも海として扱うぞ」

アレン「かかって来いよ」

ダイダロス「強気だな」

アレン「こっちは先の戦いで同じ水属性使いに殺されてんだよ!今更何だってんだ」

ダイダロス「ならば受けるがいい!コダロスの効果を発動!レミューリアを墓地へ送り相手フィールドのカードを2枚まで破壊する!」

アレン「そいつを待ってたぜ!罠発動!『ガガガラッシュ』自分フィールドのガガガモンスターが相手モンスターの効果の対象になった時に発動!そのモンスターの効果を無効にし破壊する!」

ダイダロス「何だと!?」

アレン「そして破壊したモンスターの攻撃力と守備力のうち高い方の数値分相手にダメージを与える!」

ダイダロス「グッ!」4000→2600

アレン「これでお前と俺は五分と五分ってわけだな!」

ダイダロス「こいつ…俺はフィールド魔法『幻煌の都パシフィス』を発動しターンエンド」

アレン「俺のターン!戦闘ダメージが与えられねえってんなら手はある!ガガガガンマンを守備表示にしオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に800のダメージを与える!」

ダイダロス「この瞬間!幻煌の都パシフィスの効果を発動!相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時、幻煌龍トークンを2体特殊召喚!」2600→1800

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ダイダロス「俺のターン!」

アームド「あいつは終わりだな」

デニス「君の相手は僕だ」

アームド「カカカ…誰だお前」

デニス「さっきから人を小馬鹿にしてるのか」

ダイダロス「幻煌龍トークン2体をリリースし海竜-ダイダロスをアドバンス召喚!」

ダイダロス「ふざけるなよチビ…これでお前も終わりだ!」

ダイダロス「ダイダロスの効果を発動!自分フィールドの海を墓地へ送る事でこのカード以外のカードを全て破壊する!」

沢渡「アレン!」

ダイダロス「くたばれ!!!」

アレン「相手の直接攻撃宣言時、手札からガガガガードナーを特殊召喚!」

ダイダロス「なら、そのモンスターを破壊してやる!」

アレン「ガガガガードナーが攻撃対象にされた時、手札からカードを1枚墓地へ送る事でその戦闘では破壊されねえ!」

ダイダロス「命拾いしたな…ターンエンド!」

アレン「次に逆転しなきゃ間違いなく俺はやられちまう…俺のターン!」

ダイダロス「感じるぞ。次のドローは海竜神-ダイダロス…これで俺は確実に勝つ」

アレン「俺も次元巡りの旅に出た…けど何もできなかった。この前だって…俺は」

シンジ「おーいアレン!」

アレン「シンジ…」

シンジ「とりあえず引いてみろよ」

アレン「負けるかもしれねえんだぞ!」

シンジ「いいや俺らは勝つよ」

アレン「言い切れるのかよ!?」

シンジ「知らねえけど引かなきゃ始まらねえだろうよ!血統付きのユーゴやリン、ジャックとは違う俺らのパワーってやつを…雑種の底力ってやつを野郎共に見せつけてやろうぜ!」

アレン「雑種の底力…」

シンジ「やっちまえアレン!」

デニス「そうだよアレン!君は黒咲にはなれない…けどガッツは黒咲にも勝てる!それだけはエクシーズ一だ!」

沢渡「ぶちかませアレン!」

鉄男「アレン!かっとビングだ!」

アレン「何だそりゃ!?」

鉄男「何っつうか俺らの合言葉!言ってみろアレン!」

アレン「かっとビングだ俺ーッッ!!ドロー!!!」

アレン「…」

ダイダロス「不発か」

アレン「そいつは違う!俺はガガガガードナーをリリースしガガガヘッドをアドバンス召喚!ガガガヘッドの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、墓地のガガガモンスターを2体まで特殊召喚できる!俺はガガガマジシャンとガガガガードナーの効果で墓地へ送ったガガガガールを特殊召喚!」

アレン「ガガガマジシャンの効果を発動!レベルを3から4へ変更!さらにガガガガールの効果を発動!自分フィールドのガガガマジシャンを選択し発動!そのレベルを同じに変更できる!」

ダイダロス「またエクシーズか」

アレン「当たり前よ!やいやい!てめえら!よーく聞きやがれ!てめえら聞けば光とか言う奴から誕生したんだろ?って事はてめえらのデッキも光ってのに貰ったやつじゃねえのか!?」

ダイダロス「…何が言いたい」

アレン「てめえより俺と戦った半魚人のが強かったぜ!それだけじゃねえ水属性使いってんならもっと強えの知ってんだよ!」

アレン「大体どいつもこいつも恥ずかしくねえのか?他人からの借り物でデカい顔しやがって!しかも俺のダチの身体をフィールドに変えやがって!」

ダイダロス「うるせえぞチビ」

アレン「いいかお前!俺が戦った中でお前は二番目に弱え!」

ダイダロス「口だけ小僧が!さっきまで俺の方が」

アレン「はあ?今は今じゃねえか!おい昔の話を持ち出してんじゃねえぞ!因みに1番は鼻毛野郎な。ま、どっこいどっこいって所だな。大昔のやつだってのに現代人の鼻毛野郎と同じって…お前は耳毛なのか」

ダイダロス「ゆ…許さん!」

アレン「許してもらう気はサラサラねえよ!」

タイラント「冷静になれ!」

アレン「俺はレベル4のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガザムライ!!」

ダイダロス「その程度では」

アレン「ガガガガールがエクシーズモンスターの素材となった時、相手モンスターの攻撃力を0にする!」

ラグナロク「バカが…」

ホルス「…」

アームド「終わりだな。情けない奴よ」

アレン「バトルだ!そのまま消えちまえ!!」

ダイダロス「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

シンジ「これで俺らの2勝ってわけか」

ラグナロク「あの2人なんぞ小手調べ程度よ。ニヒヒ」

シンジ「知ってるか?そういうのって最初の1人か2人が言われる系だろ。俺からすりゃ大して代わりねえよお前も」

ラグナロク「…だそうだ兄弟」

タイラント「成る程、ならば拙者らが光が無ければ何もできぬと言いたいのか」

ユート「ああ」

アームド「こいつは傑作だぜ!カーカカカ!」

デニス「な、何だ」

ホルス「どうやら現代人の小僧っ子は真の恐ろしさを知らんようだ」

鉄男「お前ら気をつけろよ!俺の経験からすりゃこいつらヤバいぞ!」

沢渡「ハッタリだぜ!」

アームド「我々はかの時代デュエリストを倒し気に入ったデッキを奪い使用していた」

ホルス「こいつは正真正銘の俺らのデッキだぜ!グフォフォフォ」

タイラント「お見せしよう拙者らの拙者らだけのデッキを」

シンジ「結局他人のじゃねえか!」

ラグナロク「手元に渡った瞬間から俺らの物よ!」

シンジ「無茶苦茶だな」

ラグナロク「お前はジャンクデッキだったな」

シンジ「別にそうじゃねえけど…とりあえずはジャンクか?」

ラグナロク「奇遇だな。俺もジャンクだ」

シンジ「は?」

ラグナロク「ここからが本番だぜ!ニヒヒ」

シンジ「ニヤニヤしやがって」

ラグナロク「俺のターン!」

ラグナロク「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からジャンク・フォアードを特殊召喚!そしてジャンク・チェンジャーを攻撃表示で召喚!ジャンク・チェンジャーが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのジャンクモンスター1体を対象に発動できる。レベルを一つ上げるまたは一つ下げる効果をな…俺はジャンク・フォアードのレベルを一つ上げる!」

ラグナロク「レベル4のジャンク・フォアードにレベル3のジャンク・チェンジャーをチューニング!シンクロ召喚!吠えろ!ジャンク・バーサーカー!!」

ラグナロク「カードを1枚伏せてターンエンド」

シンジ「俺のターン!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ラグナロク「ニヒヒ!俺のターン!バトルだ!」

シンジ「相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札からジャンク・ディフェンダーを特殊召喚する事ができる!」

ラグナロク「ニヒヒ!そんなモンスターなんぞ破壊してくれるわ!」

シンジ「…」

ラグナロク「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!ジャンク・アンカーを攻撃表示で召喚!そして手札を1枚墓地へ送りジャンク・アンカーの効果で墓地のジャンク・ディフェンダーを特殊召喚しこのモンスターと特殊召喚したモンスターのみでシンクロ召喚を行う!レベル3のジャンク・ディフェンダーにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!ジェット・ウォリアー!!」

シンジ「ジェットウォリアーがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのカードを1枚対象にそのカードを手札に戻す!」

ラグナロク「ジャンク勝負から逃げやがったな」

シンジ「アホかお前!わざわざ勝負するかよ!それにジャンク・バーサーカーはジャンク・シンクロンじゃなきゃ出せねえんだよ。それぐらい大目に見ろってんだ!」

ラグナロク「…」

シンジ「ジェット・ウォリアーでてめえに風穴を開けてやるぜ!」

ラグナロク「ぐあああああああああああ」4000→1900

シンジ「ターンエンド!てめえらのセコいパワーってのは驚きだぜ」

ラグナロク「俺のターン!」

シンジ「…」

ラグナロク「今日は運がいい」

シンジ「は?」

ラグナロク「お前は当たりくじだ。飄々とした男だが頭の回転が早い」

シンジ「んな事はねえよ」

ラグナロク「そして勝つのは俺だ!ニヒヒ」

ラグナロク「相手フィールドにレベル5以上のモンスターが存在する時、手札からジャンク・ジャイアントを特殊召喚する事ができる。そしてジャンク・アンカーを特殊召喚!このモンスターはジャンク・シンクロンとして扱う!レベル6のジャンク・ジャイアントにレベル2のジャンク・アンカーをチューニング!シンクロ召喚!粉砕せよ、ジャンク・デストロイヤー!!」

ラグナロク「このカードがシンクロ召喚に成功した時、チューナー以外の素材の数だけ相手フィールドのカードを破壊する!俺が破壊するのはジェット・シンクロン!」

シンジ「そう来ると思ったぜ。来いよ!」

ラグナロク「望み通りにしてやるわ!」

シンジ「痛えな…この野郎」4000→1400

ラグナロク「ターンエンド!」

シンジ「俺のターン!さあどうしてやろうかな…」

ラグナロク「…」

シンジ「何も思いつかねえや」

ラグナロク「どうした!降参でもするのか!?」

シンジ「罠発動!『ウィキッド・リボーン』ライフを800払い墓地のシンクロモンスターを効果を無効にし特殊召喚する!ジェット・ウォリアーを特殊召喚!そしてジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚!ジャンク・シンクロンの効果で墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!俺はジャンク・アンカーの効果で墓地へ送ったスピード・ウォリアーを特殊召喚!」

シンジ「…」

ラグナロク「何だ?急に目を瞑って何をする気だ」

シンジ「見てればわかる…凡人だって努力ぐらいするってもんよ」

ラグナロク「努力?そんなのが努力だって言うのか!?」

シンジ「ああ…何か急に昔の事を思い出してな。色々あったぜ…1番濃いのは最近だけどよ」

ラグナロク「…」

シンジ「デュエルってのは楽しまなきゃならねえ…そして俺達Dホイーラーは風!風のように突き抜けて行くぜ!!」

ラグナロク「風だと」

シンジ「レベル2のスピード・ウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!アクセル・シンクロン!!」

ラグナロク「何だそいつは?そんなのを出して俺に勝つ気か!」

シンジ「売られた喧嘩は買い続ける。そんで勝つ!」

ラグナロク「ニヒヒ!勝つ気で居るのか」

シンジ「ああ…勝つぜ」

ラグナロク「それだけか」

シンジ「ここからが本当の勝負だぜ!レベル5のジェット・ウォリアーにレベル5のアクセル・シンクロンをチューニング!」

ラグナロク「あ!?シンクロモンスターとシンクロモンスターでチューニングだと!?」

シンジ「それが可能なんだよ!一発限りの大勝負と行こうじゃねえか!」

ラグナロク「そんなわけが」

シンジ「こいつが風を掴む至高のシンクロ召喚だ!」

ダッ

ラグナロク「何だこの動きは!?」

デニス「シンジが消えた…」

ユート「いやシンジは風になったんだ」

沢渡「意味がわからねえ!」

鉄男「いや俺の経験からすりゃ」

シンジ「集いし力が拳に宿り」

ラグナロク「何処だ!」

タイラント「落ち着かんかラグナロク!」

シンジ「鋼を砕く意志と化す!」

アームド「…」

ホルス「ラグナロクめ…あんなトリックなんぞに」

シンジ「光差す道となれ!」

ドンッッ

ラグナロク「な、何だそいつは」

シンジ「一発限りの大博打…レベル10!スターダスト・ウォリアー!!」

ラグナロク「こんな召喚見た事ねえ」

シンジ「これで決めるぜ!」

タイラント・ユート「デュエル!!」

タイラント「拙者から行かせてもらうぞ!モンスターを守備表示でセットしカードを2枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!カードを4枚伏せてターンエンド」

タイラント「拙者のターン!ドロー!さあ隠された姿を現せ!赤い忍者を攻撃表示に変更!そしてリバース効果を発動する。フィールドにセットされているカードを1枚選択し罠なら破壊し魔法なら元に戻す。1番右端のカードだ!」

ユート「…」

タイラント「どうやら罠だったようだな。さらに永続罠『忍法 変化の術』を発動!自分フィールドの忍者モンスターをリリースしそのリリースしたモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ獣族・昆虫族・鳥獣族モンスターを手札またはデッキから特殊召喚する!赤い忍者のレベルは3!よって拙者はレベル6以下のモンスターの特殊召喚が可能!デッキより出でよ、赤竜の忍者!」

タイラント「赤竜の忍者が召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分墓地の忍者または忍法と名のつくカードを除外し発動!相手フィールドにセットされたカードを1枚選択し選択したカードを確認しデッキの1番上または1番下に戻す!」

ユート「…どうする」

タイラント「無論、1番下だ。バトル!」

ユート「相手の直接攻撃宣言時に墓地から幻影騎士団ダーク・ガントレットの効果を発動!このモンスターを守備表示で特殊召喚する!」

タイラント「命拾いをしたようだな。ターンエンド」

ユート「俺のターン!罠発動!『破壊剣の追憶』手札から破壊剣カードを1枚墓地へ送りデッキからバスター・ブレイダーモンスター1体を特殊召喚できる!俺はデッキから破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーを特殊召喚!」

タイラント「感じるぞ…御主のモンスターはドラゴンを叩っ斬る強烈な意思を」

ユート「バトルだ!」

タイラント「永続罠『忍法 空蝉の術』を発動!自分フィールドの忍者モンスター1体を対象にする。そのモンスターはこのカードが存在する限り選択したモンスターは戦闘では破壊されない」

ユート「だがダメージは受けてもらうぞ」

タイラント「…ふふふ」4000→3800

ユート「何が可笑しい」

タイラント「やはり当たりだ。拙者は運が良いぞ」

ユート「ターンエンド」

タイラント「拙者のターン!」

沢渡「負けんじゃねえぞ!残りの3人は何か得体が知れねえ!」

ユート「六人組の4番手辺りから厳しくなるのはテンプレみたいなものだぞ沢渡」

沢渡「そ、そりゃそうだけどよ」

タイラント「速攻の黒い忍者を攻撃表示で召喚!さらに装備魔法『風魔手裏剣』を装備!攻撃力を700ポイントアップ!」

ユート「それでは俺は倒せぬぞ」

タイラント「変化の術の効果を再び発動!速攻の黒い忍者をリリースしデッキから黒竜の忍者を特殊召喚!そして風魔手裏剣が墓地へ送られた場合、相手に700ダメージを与える!」

ユート「…」4000→3300

タイラント「散れ!黒竜の忍者でバスター・ブレイダーを攻撃!」

ユート「くっ」3300→3100

タイラント「そして赤竜の忍者でダイレクトアタック!」

ユート「まだだ…」3100→700

タイラント「あの伏せたカードは怪しい…恐らくは効果を無力化するカードなのであろう。ターンエンド」

ユート「俺のターン!」

タイラント「むっ!」

ユート「破壊剣士の伴竜を攻撃表示で召喚!このモンスターをリリースし墓地から破壊剣の使い手・バスター・ブレイダーを特殊召喚!」

タイラント「しまった…奴の行動を読みすぎた!?」

ユート「…」

タイラント「だが勝機は今だ拙者にある」

ユート「…俺はどうしようもない男だ」

タイラント「何の話だ」

ユート「勢いで飛び出し結局は彼らと共に歩んでいる」

タイラント「それは御主が甘い男なだけだ。非情になりきれぬ甘い男よ」

ユート「様々な戦いを通し俺もまた遊矢と同じく会得した。エクシーズ以外の召喚を」

タイラント「…」

ユート「バスター・ブレイダーの鼓動を感じる…そしてシンクロ召喚の鼓動を!手札の破壊剣カードを墓地へ送る事で墓地の破壊剣士の伴竜を特殊召喚!」

沢渡「やれんのか!?」

ユート「…ぶっつけ本番だがな」

沢渡「そ、そうか…」

ユート「レベル7の破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーにレベル1の破壊剣士の伴竜をチューニング!」

沢渡「おーいユート!色んなシンクロ使いを思い出せ!そうすりゃ」

ユート「思い起こしているさ…」

遊矢「…」

権現坂「…」

ジャック「…」

シンジ「…」

蓮「…」

刃「…」

赤馬「…」

ユーゴ「…」

ユート「シンクロ召喚!レベル8!破壊蛮竜-バスター・ドラゴン!!」

沢渡「やった!やったぞアレン!シンジ!」

アレン「あ、ああ」

シンジ「コツさえ掴めばちょちょいのちょいってやつよ」

ユート「そして自分フィールドにバスター・ブレイダーモンスターが存在しない時、墓地からバスター・ブレイダーモンスターを特殊召喚する!」

タイラント「モンスターとモンスターを何度も何度も…」

ユート「バトル!破壊剣の使い手-バスター・ブレイダーで黒竜の忍者を攻撃!」

タイラント「わざわざ黒竜を狙う気か!」

ユート「ここで罠発動!『魂の一撃』自分のライフが4000以下の場合に発動!相手モンスターとの戦闘時、ライフを半分払う事で自分フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターはエンドフェイズ時まで4000より下回っている数値分アップする!」700→350

沢渡「攻撃力6250だ!」

ユート「行けーッ!」

タイラント「ガハッ!」4000→550

タイラント「はぁはぁ…」

ユート「ターンエンド」

タイラント「ドロー…やはり運が良いな」

ユート「…」

タイラント「貴様のような強者と戦えるとは…ターンエンド」

ユート「俺のターン…俺も自分を見失っていたのかもな。ミストとの決着はつける…だが今は共に戦う仲間のためにそして相棒のために戦い続けよう。バトルだ」

タイラント「…見事なり」550→0

ユーゴ「ユート!聞こえてるか!?おい!」

ユート「その声はユーゴか?お前も遊矢に」

ユーゴ「違う!迷子になっちまったんだよ」

ユート「迷子?」

ユーゴ「そうなんだよ!迎えに…」

ユート「ユーゴ?おい!」

アレン「どうしちまったんだ」

シンジ「ま、何か訳ありなんだろうよ」

沢渡「デニス!鉄男!後はお前らだけだぞ!」

デニス「うん!」

アームド「情けない奴らだ」

デニス「おい」

アームド「こんな所でゴチャゴチャしている場合ではないんでな」

デニス「遊矢の身体に入ったのはそっちだろ!」

アームド「…」

デニス「遊矢には何度も助けられた…だから今度こそ」

アームド「無駄無駄…俺とお前じゃ格が違うのだ」

ユート「しかしユーゴは何処に行って」

ユーリ「もしもし?ユーリだけど」

ユート「はぁ…」

アレン「今度はどうしたんだ」

ユート「幻聴だ」

ユーリ「現実から逃げるなよ」

ユート「くっ」

ユーリ「迎えに来てよ」

ユート「俺に頼むな」

ユーリ「別に好きで頼んでるわけじゃないし」

ユート「何でお前達は迷子になるんだ」

ユーリ「知らないよ。しかも追われてるんだよね」

ユート「…何をやったんだ」

ユーリ「普段通りさ」

ユート「…」

ユーリ「じゃ頼むよ」

ユート「ユーリ!」

シンジ「今度はユーリか?仕方ねえ奴だぜ」

沢渡「お前も寛大だよな。記憶喪失の頃と違うんだぞ?」

シンジ「いいじゃねえかよ別に!なあ?」

アレン「細かい事は気にするなって事だぜ!」

沢渡「お前も結構頼りにされてるんだな」

ユート「嬉しい事なのか悲しい事なのか…」

アームド「俺から行くぞ!永続魔法『魔導書廊エトワール』を発動!俺は魔法『グリモの魔導書』を発動!デッキからグリモの魔導書以外の魔導書と名のついたカードをデッキから手札に加える。そして魔導戦士フォルスを攻撃表示で召喚!」

アームド「こいつはタロットだ」

デニス「タロット?」

アームド「魔導戦士フォルスは力を司る。正位置は強固な意志・不屈・自制・勇気そして逆位置は甘え・人任せ・優柔不断・引っ込み思案…カカカ!見えるぞお前は常に逆位置の立場に居る」

デニス「生憎だけど僕は信じないものでね。運命ってやつは自分で切り開かなきゃ」

アームド「だが自らの復讐は誰が終わらせた?お前は何ができた…なあデニス・マックフィールド」

デニス「…」

アームド「フォルスの効果を発動!1ターンに1度、墓地の魔導書と名のつくカード1枚をデッキに戻しフィールド上の魔法使い族モンスター1体を対象に発動!そのモンスターのレベルを一つ上げ攻撃力を500ポイントアップ!」

アームド「さらに魔法『魔導書庫クレッセン』を発動!墓地に魔導書カードが存在しない場合、デッキから魔導書と名のついたカード3種類を相手に見せ相手はランダムに1枚選びそのカードを手札に加え残りはデッキに戻す」

アームド「さあ選んでみろ」

デニス「右だ!」

アームド「…そして永続魔法『魔導書廊エトワール』の効果を発動!魔導書と名のつく魔法カードが発動するたびにこのカードに魔力カウンターを一つ起き魔力カウンターの数×100ポイント攻撃力をアップする」

アームド「カードを1枚伏せてターンエンド!」

デニス「僕のターン!E・HEROエアーマンを攻撃表示で召喚!エアーマンの効果を発動!デッキからHEROモンスターを手札に加える。そして魔法『マスク・チェンジ』を発動!自分フィールドのHEROモンスターをリリースしエクストラデッキからリリースしたモンスターと同じ属性のM・HEROをエクストラデッキから特殊召喚できる!M・HEROブラストを特殊召喚!」

デニス「ブラストが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を半分にする」

デニス「さらにライフを500払い相手フィールドの魔法・罠を1枚対象にしそのカードを手札に戻す!」

アームド「…」

デニス「運命は自分で切り開く!何がタロットだ!」

アームド「そうやって自分自身に言い聞かせている」

デニス「バトルだ!」

アームド「…」

沢渡「行け!やっちまえ!」

ユート「…」

アームド「…」

デニス「ダメージが与えられない…まさか!」

アームド「カーカカカ!罠『パワー・ウォール』相手モンスターの戦闘で自分がダメージを受けた時、ダメージが0になるようにデッキの上から500ポイントにつき1枚墓地へ送る。俺が受ける筈だったダメージは1300!よって3枚墓地へ送る」

デニス「カードを2枚伏せてターンエンド」

アームド「俺のターン…カカカ!運命は決した」

「チマチマと…自らの使命を忘れたか」

アームド「!」

ホルス「!」

「どいつもこいつも…お前達はどうだ。先に死んだ4人のようになりたいか」

アームド「それだけは御勘弁を」

ホルス「我々なら必ず完遂して見せます」

「ならばこの地に眠る全能の力を得よ」

デニス「そっちもそっちで上に縛られているようだね」

沢渡「あの声がスタンダードでやりあった7人や奴ら6人の大ボスってわけか」

シンジ「ミラーハウスに誘い込んだら勝てそうじゃね?」

アレン「何で?」

シンジ「こう反射してよ『出れね~!』なーんて叫ぶかもな。意気がってても所詮は光だし」

アレン「ははは!それ面白そうじゃね」

ユート「笑い事じゃないんだぞ!」

アームド「これがお前の運命だ!魔法『ネクロの魔導書』を発動!」

デニス「!」

アームド「一瞬背筋が凍る感覚を味わっただろ?そうだ!これこそが俺のエース!世界を牛耳る力だ!」

沢渡「何か嫌な予感がするぜ」

ユート「ああ…」

アームド「カーカカカ!紹介しよう!こいつが世界を司る魔導天士トールモンドだ!」

デニス「世界…!」

アームド「ネクロの魔導書の効果は墓地の魔法使い族モンスターを除外しこのカード以外の手札の魔導書と名のつくカードを1枚相手に見せ墓地の魔法使い族モンスターを特殊召喚できる。そしてこの効果で特殊召喚したモンスターのレベルは除外したモンスターと同じになる」

アームド「さらに魔導または魔導書の効果で特殊召喚したトールモンドは墓地から魔導書と名のつくカードを2枚手札に加え手札の魔導書カード4種類見せる事でこのカード以外のフィールドのカードを全て破壊する!」

アームド「カーカカカ!俺を先に死んだ連中と上のホルス他の光の波動を浴びた出来損ないと同じだと思うな!俺こそが光にとって世界の正位置!完成と成就!それ以外は逆位置の未完成…そして俺とデュエルをしたデュエリストは終わりだ」

アームド「永続魔法『魔導書廊エトワール』を発動!さらに魔法『ヒュグロの魔導書』を発動!攻撃力を1000アップする!魔導書廊エトワールの効果できっちり4000だ」

沢渡「負けちまう…デニスが負けちまうぞ!」

アームド「バトルだ」

アレン「閻魔!どうにかしろ!」

シンジ「そうだぞ。とりあえず俺ら生き返らせたんだから最後まで責任取れよな」

デニス「…」4000→0

ユート「生きてるか」

デニス「な、何とか」

アレン「後は兄ちゃんだけだ!頑張れよ!」

ホルス「グフォフォフォ…大口を叩きおって」

鉄男「…」

ホルス「お前は何ターンで沈みたい」

鉄男「あまり俺を舐めるなよ」

ホルス「舐める?舐める価値もないわ!」

沢渡「何かヤバそうじゃねえか?」

ユート「…」

シンジ「元々あの兄ちゃんは関係なかったもんな。けど最後までわからねえよ」

鉄男・ホルス「デュエル!!」

鉄男「俺のターン!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

ホルス「グフォフォ!俺のターン!ゴルゴニック・ゴーレムを攻撃表示で召喚!そして岩石族モンスターの召喚に成功した時、手札からゴルゴニック・ガーゴイルを特殊召喚!レベル3のゴルゴニック・ゴーレムとゴルゴニック・ガーゴイルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀嶺の巨神!!」

ホルス「銀嶺の巨神のオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手フィールドにセットされた魔法・罠1枚を対象に発動!このモンスターがフィールドに存在する限りそのカードは発動できない。カードを3枚伏せてターンエンド」

鉄男「俺のターン!罠発動!『ギアギアギア』デッキからギアギアーノと名のつくモンスターを2体特殊召喚し、その特殊召喚したモンスターのレベルを一つ上げる!デッキからギアギアーノとギアギアーノMk-Ⅱを特殊召喚!レベル4のギアギアーノとギアギアーノMk-Ⅱでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントX!!」

ホルス「お前!命を賭けたデュエルを行った事はあるが毎度命拾いしているって顔してるな」

鉄男「否定はしない」

ホルス「周りには怪物ばかりで自分は何の役にも立たないみそっかす…そして今もここに居る連中の中で最弱!アームド!俺もさっさと奴を惨殺するぞ!」

アームド「カカカ…時間をかけるなよ」

鉄男「確かに俺に周りには大勢居る。妙な力を使う連中が…けど今じゃそんな奴らも普通の人間だ!普通の人間には普通の人間の戦い方がある…そして!今が俺らのような人間がそいつらに変わって敵と戦う番だ!もう遊馬に背負わせたりはしねえ!」

鉄男「ギアギガントXの効果を発動!デッキまたは墓地からレベル4以下の機械族モンスターを手札に加える!そして俺は手札に加えたギアギアーセナルを攻撃表示で召喚!ギアギアーセナルの効果を発動!このカードをリリースしデッキからギアギアーセナル以外のギアギアモンスターを特殊召喚する!ギアギアーノMk-Ⅲを特殊召喚!」

鉄男「ギアギアーノMk-Ⅲはギアギアモンスターの効果で特殊召喚に成功した時、手札または墓地からギアギアと名のついたモンスター1体を効果を無効にし特殊召喚する!俺はギアギアーノを特殊召喚!レベル3のギアギアーノとギアギアーノMk-Ⅲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ギアギガントXG!!」

ホルス「一気に2体か?それが何だと言うんだ!罠発動!『岩投げアタック』自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送り相手に500のダメージを与えその後シャッフルする」

鉄男「…」4000→3500

ホルス「さらに同名カード2枚を発動!合計で1000のダメージだ!」

鉄男「…」3500→2500

ホルス「さあ墓地の準備は整った!」

鉄男「バトルだ!ギアギガントXで銀嶺の巨神を攻撃!」

ホルス「ライフ減る…だが1500で上等だ。所詮お前達は」

鉄男「何の取り柄もねえカスだって言いたいんだろ!もう聞き飽きたぜ!速攻魔法『リミッター解除』を発動!」

アームド「バカな奴だ…」

「どいつもこいつも己を特別だと思い上がっている…所詮は私が居なければ誕生もしなかった生命だというのに」

アームド「カカカ…(あんたの時代も終わりを告げるだろうがな)」

「もういい…誰でもなく私が引導を渡してくれる!」

沢渡「いよいよお出ましってわけか」

ユート「…」

バサッ

アレン「こいつが…光の真の姿ってわけか」

アームド「真の姿ではない。お前達に合わせた姿をしたまでだ」

エグゼキューター「名はエグゼキューターとでも名乗るか」

デニス「エグゼキューター?」

ユート「執行者…」

エグゼキューター「この世界にはヌメロンコードと呼ばれる全知全能の力があると聞いた…何処だ」

鉄男「…あれはねえよ」

アームド「嘘をつくんじゃない!」

鉄男「あれは俺らを生き返らせて姿を消した。何処にもねえし俺だって見た事がねえ!」

エグゼキューター「こんな凡庸な人間を蘇らせる為にだと?愚かな…」

アームド「どうされます」

エグゼキューター「この世界を滅ぼす」

アームド「カカカ!」

エグゼキューター「一週間…貴様らに猶予を与えよう」

沢渡「随分と上から来るじゃねえか!」

エグゼキューター「当然だ。これほどの屈辱を味わったのは2度目だ」

ユート「勝手な話だ」

アレン「てめえら!」

シンジ「上等だ。てめえら2人と俺らで相手してやるよ」

アームド「カーカカカ!大口を叩くな」

エグゼキューター「お前達に明日は無い。死ぬだけだ」

ユート「…」

翌日

アレン「明日来たじゃねえか」

シンジ「だな」

デニス「これからどうするの?」

沢渡「何か案ねえのかユート?」

遊矢「だってさ」

ユート「…先ず何処に行ったかわからない」

沢渡「鉄男は何処行ったよ?」

遊矢「何か用事があるとか何とか言ってたけど」

アンナ「おい!」

アレン「何だお前!新しい刺客か!?」

アンナ「怪しい奴らだな」

シンジ「お、女子高生だぜ女子高生!」

デニス「いやいや言ってる場合じゃないでしょ」

権現坂「高校生という事は鉄男と」

アンナ「鉄男?鉄男の知り合いか?」

アレン「て言うか何者なんだお前!」

アンナ「俺は神月アンナだ!」

沢渡「お、俺だってよ…しかもバズーカ持ってるし」

遊矢「色々居るだろ?自分を僕とか俺ていう女の子」

シンジ「あー俺っ子な。そういうのに限って純情っつうか」

アレン「神月?俺の偽者じゃねえか!よく見りゃ微妙に似てるしよ!絶対に偽者の俺だ!」

デニス「そんなバカな」

アレン「だって神月って苗字なんて滅多に居ねえぞ!俺とデュエルしろ!」

ユート「何故そうなるんだ」

アンナ「俺から行くぜ!自分フィールドにカードが存在しない場合、手札から爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!」

アレン「ブッ!マジかてめえ!」

権現坂「攻撃力5000だと!?」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

アンナ「一週間前だ!」

アレン「は?」

アンナ「俺は3年前にナンバーズを巡る戦いに巻き込まれた」

アレン「それが俺に何の関係があるんだよ」

アンナ「そのナンバーズの力を嗅ぎつけた宇宙からの侵略者が地球へ来た!遊馬達がまた戦うんだぞ!」

アレン「知らねえよ!俺らだって色々と戦ってんだ!アカデミアとかユートの偽者とか光とか」

沢渡「何か色々と大変なんだな…デュエリストって生き物は」

アレン「モンスターを守備表示で召喚しカードを2枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!爆走特急ロケット・アローは自分スタンバイフェイズ時にカードを全て墓地に送らなければ破壊される」

シンジ「そりゃリスクもあるわな。しかし女子高生のスタイルじゃねえぞ」

沢渡「お前は常に能天気だよな」

アンナ「ターンエンド!」

アレン「ガラ空きじゃねえか!俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!」

アンナ「ガガガマジシャン!?」

アレン「ガガガマジシャンの効果を発動!1から8までの任意のレベルをエンドフェイズ時まで変更する!ガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!さらにガガガシスターの表示形式を攻撃表示に変更!」

アンナ「お、お前…」

アレン「ガガガシスターの効果を発動!このカード以外の自分フィールドのガガガモンスターを選択し発動!エンドフェイズ時までそれぞれのレベルを合計したレベルになる!これでお互いのレベルは6だ!」

デニス「止めなくても大丈夫なの?」

遊矢「あの人も悪い人じゃ無さそうだしな…」

アレン「レベル6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク6!ガントレット・シューター!!」

アレン「ガントレット・シューターでダイレクトアタックだ!」

アンナ「自分の魔法・罠ゾーンにカードが存在し相手直接攻撃宣言時に手札の除雪機関車ハッスル・ラッセルは特殊召喚する事ができる!」

アレン「な、何だって」

アンナ「この効果で特殊召喚に成功した時、自分魔法・罠ゾーンのカードを破壊し破壊した枚数×200のダメージを与える!」

沢渡「ハッスル・ラッセルの攻撃力は2500だ」

デニス「300も持ってかれたね」

アレン「この女…意外と強えかも」4000→3700

シンジ「結構可愛い系だしな」

アレン「まあな…って事は俺も男前系なんだろな」

沢渡「真面目にやれ!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アンナ「俺のターン!魔法『臨時ダイヤ』を発動!墓地の攻撃力3000以上の機械族モンスターを選択し守備表示で特殊召喚する!爆走特急ロケット・アローを特殊召喚!レベル10の爆走特急ロケット・アローと除雪機関車ハッスル・ラッセルでオーバーレイ!エクシーズ召喚!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!!」

アンナ「超弩級砲塔列車グスタフ・マックスの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手に2000のダメージを与える!」

アレン「2000!?」3700→1700

アンナ「どうだ!」

アレン「負けねえ…俺は絶対に勝つ!」

シンジ「なあ」

デニス「どうせ下らない話でしょ」

シンジ「あいつ化けるかもな」

デニス「…真面目な話か」

アンナ「こいつ3年前の遊馬に似てやがるな…チビだし目がまだ諦めちゃいねえ」

ユート「アレンは負ける気はサラサラ無いようだ。あの隼や兄貴の周りをうろちょろしていた太鼓持ちのアレンが諦める気は無い…そんな顔をしてる」

遊矢「あいつもセブンスターズの1人や次元移動に色々と経験してるもんな。俺達と同じでさ」

ユート「…」

アンナ「チビ!お前が本物のデュエリストなら運命力で切り開いてみろ!行けーッ!グスタフ・マックス!!」

アレン「罠発動!『ダメージ・ダイエット』このターン自分が受けるダメージは半分になる!」

デニス「けど残りは550だよ!」

シンジ「うるせえよ!どんだけリアクションしたいんだお前は」

デニス「…」

アンナ「これで…な、何だと!?」

アレン「ヒヒヒ…そうだ!こいつのコントロールは俺が奪うぜ!こいつをよーく見ろってんだ!罠『痛恨の訴え』は相手モンスターの直接攻撃でダメージを受けた時に発動できる!相手フィールドの守備力が1番高いモンスターを選択し発動!そのモンスター1体のコントロールを次の自分エンドフェイズ時まで得る!」

アンナ「や、やりやがった…」

アレン「どうだ!」

ユート「但し攻撃宣言も効果の発動もできない」

遊矢「けどアレンにはセットされたカードが1枚残っている」

アンナ「モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

アレン「俺のターン!グスタフ・マックスをリリースしガガガヘッドを攻撃表示で召喚!ガガガヘッドが召喚に成功した時、墓地のガガガモンスターを2体まで選択し特殊召喚する!ガガガマジシャンとガガガシスターを特殊召喚!」

アレン「さらに罠発動!『エクシーズ・リボーン』ガントレット・シューターを特殊召喚!ガントレット・シューターのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

アンナ「一気に逆転しやがった」

アレン「どうだ!」

シンジ「な?」

ユート「…」

遊矢「やったなアレン!」

アレン「バトルだ!!!」

権現坂「運命力…」

シンジ「そういやマジで鉄男は何処行ったんだよ?宿がねえぞ宿が」

デニス「こいつは真面目なのか不真面目なのかどっちなんだ…」

アレン「はあ…この海老みたいな髪型の兄ちゃんが九十九遊馬か」

沢渡「九十九も神月も珍しいかと思えば意外と身近にいるもんだな」

アンナ「お、俺の彼氏だぜ」

遊矢「…嘘だ」

シンジ「嘘だろな」

権現坂「うむ」

デニス「見え見えの嘘って感じだね」

沢渡「そういう見栄は張るもんじゃねえぞ」

ユート「…フッ」

アンナ「な、何だその言い方は!」

アレン「とりあえず俺の偽者じゃねえってわかった」

シンジ「俺的には細い姉ちゃんよりデカい姉ちゃんのがいいけどよ。写真で見る限り男にも女にも愛されてる感じだな」

沢渡「姉ちゃんって言うけどお前より歳下だろ?」

アレン「まあ落ち込むなよ…あ、歳取ったら垂れるぞ?これがまた」

アンナ「そっから離れろ!」

アレン「じゃあマジな話で行くぜ」

遊矢「俺達は光を探してる」

アンナ「光?光なら」

デニス「違う違う」

シンジ「とりあえずヤバい奴なんだよ。てめえが力与えた奴や分身みたいなの使ってよ」

アレン「あ、でもドジな部分あるよな?ヌメロンなんとかって力求めて来たのはいいけどねえって話でよ」

シンジ「ドジだけど可愛げねえもんな」

デニス「いや…ドジではないんじゃない?」

アレン「ドジだろ」

沢渡「ただ実際ヤバい奴だぜ…光なんて倒せる代物じゃねえしよ」

アームド「カーカカカ!」

アレン「出やがったぜ!」

アンナ「あれがお前達がさっき言ってた」

アレン「おい!てめえの頭は何処だ!」

アームド「頭?これは独断で動いているのだ。彼の方はこの世界を後にしたのだよ」

アレン「何だと!?」

シンジ「しかしお前らの大将もドジだな…恥ずかしくねえか?」

アームド「失敗は誰にでもある…だが結局は復讐に捉われミスを犯した」

遊矢「じゃあお前が相手するってわけか」

アームド「そうだ…言っておくが俺は他とは違うぞ」

デニス「そう…こいつは強い」

遊矢「だったら俺達が相手だ!」

ユート「…」

アームド「お前達が?」

遊矢「ああ!」

アームド「そうか…おいチビ」

アレン「誰がチビだ!」

アームド「自覚はあるんだな」

シンジ「この世界を後にしたって事はあれか?」

デニス「え?」

シンジ「絶対に恥ずかしくなって姿を隠したんだぜ。間違いねえよ」

沢渡「考えても見れば今まで戦った敵の親玉って言えば自意識過剰なおっさんにユートのヤバい奴…どっか頭の狂ってた奴ばっかだったからな」

アンナ「お前の身勝手な事が罷り通るかっての!後ろ見ろ後ろ!」

アームド「何?」

カイト「…」

遊矢「カイト!」

ユート「…」

沢渡「何でカイトが…」

アンナ「知り合いか?」

アレン「俺らの世界の原始人だよ」

シンジ「姉ちゃんは仲が良いのか?」

アンナ「いいや…カイトは一匹狼主義でとっつきにくい奴なんだ」

アームド「俺の背後に立つとは…名を名乗れ」

カイト「天城カイト」

遊矢「…」

カイト「遊馬に用事というわけではないな。あいつなら街には居ないぞ」

アンナ「居ねえ?何で!」

カイト「凌牙らバリアンとクリス達兄弟とで人造No.を製造する暗黒の組織のアジトへ殴り込むそうだ」

アンナ「そ、そうか…(なんだよ暗黒の組織って)」

カイト「残って正解だったな。お前のような輩は何処にでも蠢く」

アームド「カイト…そうかレイの仲間だったな。お前は大層危険だと」

カイト「どうでもいい」

アレン「待て!こいつは俺らがやるんだぞ!」

カイト「知らんな。ここは俺達の街だ」

ユート「あの得体の知れない威圧感…」

遊矢「シンクロ次元で始めて出会った時の事を思い出すな」

アームド「カーカカカ!ならば格の違いを見せてやるわ!」

カイト「…」

アームド「どいつもこいつも血祭りに上げこの世界を俺の物にしてやる」

カイト「…」

シンジ「ありゃ俺らの知ってるカイトとは違うぜ」

デニス「それは見ればわかるけど…とりあえず聞こうか」

シンジ「都会っぽい感じするだろ?」

デニス「まあ…そうなのかな」

アームド「手札の魔導書カード3枚を見せる事で手札から魔導法士ジュノンを特殊召喚!さらに魔法『グリモの魔導書』を発動!デッキから魔導書と名のつくカードを1枚手札に加える!」

アームド「さらに魔法『セフェルの魔導書』を発動!自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカード以外の魔導書カードを相手に見せセフェルの魔導書以外の墓地の魔導書カードと同じ効果を得る!」

アームド「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!」

アレン「おいカイト2号!」

カイト「…」

アレン「俺達の相手を奪いやがって…てめえ!何かムカつくぜ!」

カイト「…」

アレン「何とか言えよ!張り合いがねえだろうが!!」

カイト「…やかましい奴だ」

ユート「そういえばユーゴやユーリはどうする」

遊矢「どうするって…あのお騒がせコンビも何処かに行ってるんだろ?」

アームド「カカカ!お前もかなりの手練れと見たが俺は」

カイト「お前が何だろうか知らんが」

デニス「6人組のリーダー格でタロットマニア」

カイト「さっさとケリをつける」

アームド「やってみろ!」

アレン「俺の話を聞け!」

アームド「な、何だと…俺が…」

カイト「お前の生い立ちなど知らん…世の中は広いという事だ」

アームド「ふざけるな…俺は!」

「我に反旗を翻す魂胆を持ったからだ」

アームド「なっ…」

遊矢「光!」

「お前達をうち滅ぼす…明日は無いとも言ったな」

遊矢「それがどうした!」

「戻れ眷属よ」

アームド「カカカ…聞け!俺達は死ぬわけではない…お前達の前に再び現れる…必ずだ」

「多くの戦いが次元への裂け目を生み出し繋がった…それが何か理解できるか」

アレン「全然」

沢渡「まるでわからねえ」

「地獄より復活する…お前達デュエリストが倒した巨悪が…そして邪神がな」

カイト「…」

「スタンダードを中心にデュエルが掻き消される…例えばドン・サウザンドまたは冥界の王…ダークネス」

カイト「…」

「それら怨念が集結しデュエルを飲み込みデュエリストを抹殺する!それが我が父たる邪神の力!あらゆる世界からデュエルを消し新たな世界を創造する!」

権現坂「そんな事はさせんぞ」

「覚えておくがいい…邪神が生み出した原初のモンスターがお前達に牙を剥く!そして怨念がお前達を喰らいつくす事をな…」

沢渡「消えやがったぜ…」

シンジ「少なくとも野郎はドジだ。野郎なのか?案外女かもしれねえよな」

デニス「性別なんてないんじゃない」

カイト「何処の誰か知らんが面倒な事を持ち込んできたな」

遊矢「…大変な事になったな」

ユート「ドン・サウザンド…冥界の王…ダークネス…」

カイト「ドン・サウザンドは俺達が倒した敵だ。他は知らんが」

ユート「俺が見えるのか」

カイト「そういう奴を知っている」

ユート「残る二つ…ユーゴやユーリの飛ばされた世界が関係しているのかも知れんが」

沢渡「連合軍だ」

権現坂「連合?」

沢渡「ああ!スタンダード、エクシーズ、シンクロ、融合それにパラレルワールドの俺らにこの世界の奴らに他の奴ら!そいつら引っくるめて」

カイト「俺達の敵は俺達がケリをつける」

アレン「おい!」

シンジ「ってわけだ!光の野郎は消えちまったし、閻魔!俺らをユーゴかユーリにとこに行かせろ!」

デニス「相手は僕らの命を握ってるんだよ?それを」

シンジ「構わねえよ。どっちにしろ組まなきゃ共倒れ…俺もお前らも閻魔もな」

権現坂「だが信用してくれるものか?この世界のカイトとて俺達の」

アレン「俺は残る!」

アンナ「まさかお前カイトを説得する気か?」

アレン「やいカイト!俺が勝ったら言う事を聞いてもらうぜ!」

カイト「クリスか?ああ…そういうわけだ。連中を片付けたら…」

遊矢「大丈夫か?」

沢渡「まあ…鉄男も居るしこいつも居るしな」

アンナ「多分…こいつなら他の連中も説得できるぜ」

デニス「何か理由があるのかい?」

アンナ「どいつもこいつも我が強い奴らばっかでさ…それでも諦めなかった。アレンは遊馬に似てるところがある」

アレン「誰だか知らねえが俺に任せろ!遊矢達は他の世界の奴らも説得してくれ!」

ユーゴ「マジでヤバかった…セキュリティってやつはしつこくていけないぜ」

スッ

ユーゴ「出やがったな!」

シンジ「ピンポイントだな」

沢渡「昔は次元移動したら迷子になってたよな」

権現坂「科学より謎の秘術の方が上やも知れぬな」

ユーゴ「来てくれたのか!さすが兄弟だぜ!」

ユート「兄弟…」

遊矢「大変な事になったんだ。この世界の顔役デュエリスト知ってる?」

ユーゴ「いきなりだな。何があったんだ?」

デニス「実は…」

シンジ「!」

権現坂「どうした」

シンジ「何だお前…」

鬼柳「そっちこそ何だ?こんな所に居たのか」

ユーゴ「俺が世話になってる鬼柳京介って言うんだ」

遊矢「ど、どうも」

鬼柳「元気のねえ顔してんな?若いんだから満足しろよ?」

ユーゴ「なあ鬼柳!この世界の顔役って誰が居るんだ?」

鬼柳「何だこの世界って?この世界もどの世界もねえだろ」

ユーゴ「とりあえず強え奴!」

鬼柳「そりゃ100人居りゃ100人はこの2人の名を上げるだろうぜ」

権現坂「それは一体」

鬼柳「不動遊星とジャック・アトラス」

シンジ「似てやがる…初代そっくりの面構えだ」

デニス「急に大人しくなったね君」

シンジ「んな事はねえよ」

デニス「ふーん」

権現坂「というわけで」

鬼柳「そんじゃ何か?お前らは別世界から飛んで来たって事か?」

遊矢「信じられないかも」

鬼柳「古代も未来もあったんだ。今さら何が驚くってんだよ」

ユーゴ「ほらな」

鬼柳「けど無理だわ」

遊矢「無理?何で」

鬼柳「さっき言ったジャックは世界の羽ばたいたし遊星はなーんか忙しい…それにこの街は今それどころじゃなくてよ」

権現坂「それどころではないとは」

鬼柳「ネオドミノシティ…まあ世界の首都的な街なんだけどな。今じゃここも六つのデュエルチームが犇めく群雄割拠になったんだわ」

沢渡「六つの?」

鬼柳「ああ…そいつらは満足で言えば大満足なデュエリスト達の子孫でよ」

ラリー「鬼柳…ここに居たのか」

デニス「その人は」

鬼柳「ラリー・ドーソン…チームサティスファクション三代目の頭で1年前まではネオドミノシティでもぶっちぎりに強えデュエリストだった」

遊矢「だった?」

鬼柳「子孫らが出現するまでは…何やってんだお前」

シンジ「おい」

ラリー「ん?」

シンジ「デュエルしろよ」

権現坂「すまぬな」

デニス「ちょっと変わり者で」

鬼柳「変わり者?デュエリストらしくていいじゃねえか」

シンジ「先攻は俺が行くぜ!マックス・ウォリアーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ラリー「俺のターン!」

遊矢「どうやらカイトに続いてジャックも居るようだ」

権現坂「ジャックか…」

ラリー「ワンショット・ロケットを攻撃表示で召喚!さらに手札のワンショット・ブースターは自分がモンスターの召喚に成功したターン手札から特殊召喚ができる!レベル1のワンショット・ブースターにレベル2のワンショット・ロケットをチューニング!」

沢渡「あのモジャモジャ丁髷の兄ちゃん…あの感じはエースの登場ってわけか?」

デニス「まさか…だって合計してもレベル3の」

ラリー「これが三つ目のサテライトの星!天まで昇れ!シンクロ召喚!飛び出せ!ワンショット・キャノン!!」

シンジ「エースってわけか」

ラリー「そう、これが俺のエースだ」

シンジ「成る程な。頭って感じがするぜ」

ラリー「そういうお前も何かを率いてるって面構えじゃねえか」

鬼柳「あいつもチームのリーダー格ってわけか?」

沢渡「能天気な野郎だけどな」

鬼柳「中々、どうしてイイ顔してるじゃねえの」

遊矢「意味わかる?」

ユート「わからないが…きっとチームのリーダー格同士で何か感じられるものが」

ラリー「じゃあ効果を発動させて」

ドドドドドドドドドドド

権現坂「むっ!何だあれは!?」

シンジ「危ねえ!避けろ!!」

ラリー「グハッ!」

権現坂「な、何だ奴は」

鬼柳「さっき言った六つのチームの一つ」

孔雀「…」

権現坂「貴様!人を跳ね飛ばしておいて挨拶も無しか!?」

鬼柳「こいつは伝説のデュエリストの血筋を持つ男だぜ」

孔雀「一応聞いとくけどよ…てめえらチームサティスファクションのモンか…?」

シンジ「あ?知らねえよ。ぶっ飛んでんじゃねえぞてめえ」

鬼柳「そして残りの連中もだ。どいつもこいつも伝説級のデュエリスト達の血を引いてやがる」

ユーゴ「冷静に解説してる場合かよ!ラリー飛ばされてんだぞ!」

鬼柳「ラリーは遊星に揉まれてんだ。跳ねられた程度じゃ死にはしねえよ」

孔雀「見ねえツラだが余所者か?なあ鬼柳さん」

鬼柳「失せな。跳ねっ返ると怖いセキュリティがやってくんぜ?」

孔雀「鬼のように怖えあんたが随分と丸くなったんじゃねえか?あ?」

鬼柳「ガキは相手にしねえ主義でね…てめえこそもたついてていいのか?他の連中は徐々に勢力拡大してるって噂じゃねえか」

孔雀「…」

シンジ「どけ」

孔雀「何だお前?」

シンジ「てめえの喧嘩相手だろうが…来いよ」

権現坂「たった1人だぞ」

鬼柳「こいつらのチームは代々デュエルで勝てば頭の座を奪える。そして奴は頭どころか構成員すらも潰しちまった奴よ」

孔雀「後悔すんぞ。チームピーコック11代目の俺に喧嘩売るってのは血の雨を降らすって事よ」

シンジ「能書きはいいんだよ。たった1人でチームだなんて笑わせんなよ」

シンジ・孔雀「デュエル!!」

権現坂「シンジ!」

シンジ「こっから逃げろ」

沢渡「な、何言ってんだ」

シンジ「俺の経験上な。こういうデ場合はデカい祭りが起こりやすいって事よ」

デニス「デカい祭り?」

シンジ「そう…六つのうちの一つって事は二つ三つと集まって来やがる」

ラリー「そ、そうだ…だろ?孔雀」

孔雀「…」

ラリー「例えばチームシー・ステルスの梶木…お前はあいつの構成メンバーをボコして追われてるって話だろ…」

孔雀「で?」

ラリー「あいつは仲間想いな野郎だ…お前を地獄の果てまで追いかけて来るぜ」

沢渡「おい!頭から血が出てんぞ!」

ラリー「DホイーラーがDホイールで跳ね飛ばされたんだ。逆に元気になるってもんだぜ!」

デニス「そんなわけがない」

孔雀「ツッパって走ってる奴がボコボコにされて何が悪いよ?やられたくなきゃ走ってんじゃねえって事だぜ」

沢渡「し、仕方ねえ…こんな調子だ!遊矢とユーゴそれに権現坂は逃げろ!」

デニス「シンジ1人ってわけには行かないよね」

鬼柳「んじゃ行くか?マジで色んな世界がヤバいってんなら遊星に話を通すっきゃねえ」

遊矢「シンジはバリバリでデニスは元アカデミアの最高幹部…沢渡はこっち来た方がいいんじゃないか」

権現坂「沢渡!危ないと思ったら連絡を寄越せ」

沢渡「どうやって」

権現坂「デュエルディスクだ!」

ユート「沢渡は強運と機転の持ち主だ。簡単に転けはしないだろう」

ユーゴ「シンジ!頭の意地ってやつを見せてやれ!!」

遊矢「しかしゴタゴタに巻き込まれてしまったな」

ユート「シンクロが主流の世界の住人は大体自分のペースに周りを巻き込みやすい傾向がある」

シンジ「…」

ジャック「…」

クロウ「…」

ユーゴ「…」

遊矢「そりゃ言えてる」

鬼柳「遊星か?ああ…はあ?出張?お前」

遊矢「どういう人なんだろ」

ユーゴ「何でも頭がキレてクールだけど何処か抜けてる奴で職業は科学者で新婚だとか何とか」

権現坂「新婚の者を巻き込むのか…」

遊矢「キレ者で抜けてるか…」

ユーゴ「クールを外したらシンジになるだろ?そんで嫁さんがバリバリの」

遊矢「きっと不良だったんだろな」

ユート「シンクロ使いは不良的だからな」

ユーゴ「通り魔だったらしいぜ?」

ユート「と、通り魔か…」

鬼柳「そんで嫁と喧嘩?ああ…昔の格好を?何でお前…へえ小さいデュエルの大会に出ようってか?ヒャハハハ!お前は昔の格好できて嫁は着れねえってわけか!」

遊矢「通り魔は予想外だ…」

鬼柳「笑い事じゃねえ?そりゃ悪いな…じゃあ嫁は居るか?もう街に残ってる顔役って言えばお前と嫁と牛尾のおっさんぐらいじゃ…あ?ちびっ子コンビが家に居るってか?」

遊矢「そういえばユーゴと鬼柳さんは何で」

ユーゴ「ばったり出会ったんだ。なーんか似てるんだよな名前も顔も」

鬼柳「チビじゃねえ?あれから7年だもんな…そういやテレビでも見るぜ。へえ…嫁も出かけてんのか?不倫だったり…怒る事ねえじゃねえかよ」

遊矢「邪悪な気配も無いし今回は大丈夫…だと思わない?」

ユート「…だといいがな」

鬼柳「到着だ」

ユーゴ「へえ…普通じゃん」

鬼柳「おーい!誰か居るなら出て来いよ!」

ドンドン

権現坂「インターホンを押せば良かろう」

鬼柳「あ、それもそうか」

ガチャッ

龍亞「…」

鬼柳「よっ」

龍亞「…誰だっけ」

鬼柳「鬼柳京介だ」

龍亞「ああ…鬼柳京介!そうだ!思い出した思い出した」

遊矢「あまり親しくはないみたいだね」

鬼柳「そんなに関わりねえからな。じゃ後は頼むわ」

権現坂「何処へ」

鬼柳「ジャックもクロウも連絡一つよこさねえからな。直で話つけて来るぜ」

ユーゴ「色々と世話になったな鬼柳!」

鬼柳「こっから世話になるんだろうが!ぶっ潰そうぜ全世界を巻き込む悪霊相手によぉ」

龍亞「えーっと遊星の知り合い?」

遊矢「多分これから知り合うと思う」

龍亞「とりあえず上がりなよ。俺の家じゃ無いけどさ」

ユーゴ「遠慮なく邪魔するぜ」

遊矢「水槽に蟹が…」

ユート「…」

龍亞「俺は龍亞こっちは双子の妹の龍可」

龍可「誰?遊星の知り合い?」

龍亞「何でも来れから知り合うらしい」

龍可「ふーん…」

ユーゴ「双子だってよ」

遊矢「男女の双子って珍しいよな」

ユート「それも見た感じでは一卵性か」

ユーゴ「龍亞は強えデュエリストなのか」

龍亞「まだ駆け出しだけど一応プロなんだ」

ユーゴ「プロだってさ」

遊矢「じゃあ妹さんも」

龍可「私はデュエル界から足を洗ったから」

ユーゴ「へえ…ところでどっちが兄で妹だっけ」

権現坂「さっき説明しただろ」

ユーゴ「だってポニーテールと長髪だぜ?そんで胸板厚いし胸板薄いし」

龍亞「薄いだって」

龍可「…」

遊矢「ほ、ほら睨んでるぞ」

ユーゴ「あ、悪い悪い。とりあえずデュエルするか」

龍亞「いいね。それを待っていた」

龍可「この子達の保護者ですか?」

権現坂「れっきとした中学生です」

龍可「…本当に」

遊矢「一応は…」

ユーゴ・龍亞「デュエル!!」

龍亞「先ずは俺からだ!D・モバホンを攻撃表示で召喚!D・モバホンの効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけデッキの上からカードをめくりその中からレベル4以下のディフォーマーと名のついたモンスターを選び召喚条件を無視し特殊召喚し残りはデッキへ戻しシャッフル!俺はD・チャッカンを特殊召喚!」

龍亞「D・チャッカンの効果を発動!攻撃表示だった場合、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で相手に600のダメージを与える!」

ユーゴ「アチッ!」4000→3400

龍亞「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRパチンゴーカートを攻撃表示で召喚!パチンゴーカートの効果を発動!1ターンに1度手札から機械族モンスター1体を墓地へ送りフィールドのモンスター1体を対象に破壊する!」

龍亞「…」

ユーゴ「SRパチンゴーカートでダイレクトアタック!」

龍亞「罠発動!『D・スクランブル』相手モンスターの直接攻撃宣言時、自分フィールドにディフォーマーモンスターが存在しない場合に発動!手札からディフォーマーと名のついたモンスターを特殊召喚する。俺はD・ラジカッセンを手札から特殊召喚!」

龍亞「D・ラジカッセンの効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのディフォーマーモンスターが攻撃対象にされた時、その攻撃を無効にする!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

龍亞「俺のターン!俺は墓地のD・チャッカンを除外しD・スマホンを特殊召喚!このモンスターは通常召喚ができない代わりに墓地のディフォーマーモンスターを除外する事で召喚が可能!さらに効果を発動!攻撃表示だった場合、サイコロを一回振り出た目の数だけ…」

ユーゴ「遊矢…もう覇王はお前だけの力じゃねえぞ」

遊矢「え?」

ユーゴ「俺1人でも召喚ができるって事を見せてやるぜ!」

龍亞「そして俺はD・キャメランを攻撃表示で召喚!レベル4のD・ラジカッセンとレベル2のD・キャメランにレベル1のD・スマホンをチューニング!シンクロ召喚!パワー・ツール・ドラゴン!!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、デッキから装備魔法カードを3枚選び相手に見せランダムに選ばせる。さあ何れだ」

ユーゴ「それだ!」

龍亞「その後、選ばれたカードを手札に加え残りはデッキへ!装備魔法『団結の力』を発動!」

ユーゴ「来やがったぜ…」

龍亞「バトルだ!」

遊矢「あいつ…何かやる気だよな」

ユート「突拍子もない事をしそうだ」

権現坂「…」

ユーゴ「いてて…」3400→1900

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!来たぜ…」

龍亞「何か引いたのか」

ユーゴ「ああ…パチンゴーカートの効果で墓地へ送ったSR電々大公の効果を発動!このモンスターを除外し手札または墓地からスピードロイドチューナーモンスター1体を特殊召喚する!俺は手札からSR三つ目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「そして罠発動!『戦線復帰』墓地のモンスター1体を対象に守備表示で特殊召喚する。SRパチンゴーカートを特殊召喚!」

龍亞「また厄介なモンスターだ…けど俺は」

ユーゴ「効果は使わねえ!レベル4のSRパチンゴーカートにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

龍亞「その様子だとそいつがエースだな!」

ユーゴ「そっちこそ!」

龍亞「ああ!」

権現坂「だが何故攻撃表示で」

龍亞「あえてってやつか?」

ユーゴ「ああ!サイコロと同じで俺は運命を任せるぜ!」

龍亞「ははは!面白い奴だなお前」

ユーゴ「良く言われるぜ」

龍亞「だったら応えないとな」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!」

龍可「油断しないでよ!本当にお調子者なんだから」

権現坂「お調子者なら奴も負けんさ」

ユート「少し権現坂の様子が変だが」

遊矢「何かユーゴがやらかしたのか?」

権現坂「少しジャックを思い出してな」

ユーゴ「ッッ!」1900→1300

龍亞「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!罠発動!『ロスト・スター・ディセント』墓地のシンクロモンスター1体のレベルを一つ下げ守備力を0にし守備表示で特殊召喚する!」

ユーゴ「さらに俺はEMオッドアイズ・シンクロンを攻撃表示で召喚!」

ユート「!?」

遊矢「お前…」

権現坂「…」

ユーゴ「さあ見せてやろうぜ相棒!レベル6となったクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル2のEMオッドアイズ・シンクロンをチューニング!光り輝く翼を持つ竜よ!二色の眼を得て覇道の頂へ突っ走れ!シンクロ召喚!烈破の慧眼輝けし竜!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

龍亞「これは…凄いな」

龍可「何だろ…あの子見てるとまるで」

ユーゴ「行くぜ!バトルだ!!」

龍亞「けどそれじゃあ倒せないぜ!」

ユーゴ「そいつはどうかな!オッドアイズ・ウィング・ドラゴンの効果を発動!シンクロ召喚に成功したこのモンスターが存在する場合、お互いのバトルフェイズに発動ができる!相手フィールドのレベル5以上のモンスターを全て破壊だ!」

龍亞「パワー・ツール・ドラゴンに装備されているカードを1枚墓地へ送る事で破壊されない!」

ユーゴ「だがダメージは受けてもらうぜ!」

龍亞「…」4000→3300

龍可「効果さえ使ってたら」

龍亞「あいつが不利な状況に自ら踏み込んだんだ。それに応えるのが礼儀ってものさ」

ユーゴ「ターンエンド!」

龍亞「俺のターン!じゃあこっちも出すか!」

権現坂「どうやら長引きそうだな」

ピピピ…

遊矢「沢渡からだ…もしもし?」

ユーゴ「久しぶりにワクワクしてるって感じだぜ!」

翌日

遊矢「来た来た」

権現坂「シンジが居ないぞ」

ユーゴ「シンジはどうした!死んじまったのか!?」

デニス「残るってさ」

遊矢「あいつも!?」

デニス「どうせなら全チームやってやるってね」

遊矢「あ、あいつ…」

沢渡「酷い話だぜ」

ユーゴ「どいつもこいつも自分勝手じゃねえか?なあ」

ユート「お前もな」

ユーゴ「どうするよ?」

遊矢「まだ時間はあるんだ」

ユート「ああ」

遊矢「交流を深めてくれてたら後が楽だし」

沢渡「その代表がアレンとシンジってか?無茶苦茶じゃねえか!」

権現坂「あの2人は持っている」

沢渡「何を?」

権現坂「何というかリーダー的な気質をな」

沢渡「本当かよ?」

権現坂「俺はそう信じている」

沢渡「だってさ」

ユーゴ「前から思ってたけど歳誤魔化してるんじゃねえか?」

遊矢「まさか…時々俺もあれって?思う事もあるけどさ」

デニス「じゃあ頼むよ閻魔!」

ユーゴ「いいデュエルだったぜ龍亞」

龍亞「困った事があれば真っ先に駆けつけるよユーゴ」

ガシッ

遊矢「次はユーリか」

ユート「ユーゴ以上だからな…絶対に面倒な事を巻き起こしてる」

ユーゴ「ところでよ…妹ってのは嘘だろ?」

龍亞「へ?」

ユーゴ「ま、どっちでもいいわな」

龍可「…」

沢渡「この仲間が徐々に減ってく感じは何かあれだな」

権現坂「死んだわけじゃないんだ。だから心配無用だろう」

沢渡「それもそっか」

ユート「エクシーズ次元に似た世界そしてシンクロ次元に似た世界」

遊矢「次は間違いなく融合次元に似た世界だ」

権現坂「行こう」

「あいつら…」

「光…我が生み出した原初の子よ」

「邪神…あなたの復活はもう間も無くだ」

「違う…その前に忌々しいザークの生まれ変わり共を始末せよ」

「お待ちを…今のままでは…それに私が消えればあなたとて」

「既に負のエネルギーを自ら蓄えている…奴らが移動するたびにな」

「…」

「次に行く世界では貴様と同じく光を源にした波動が存在する。そこを奴らの墓場に変えてやれ」

「困りますな」

万丈目「申し訳ない」

ユーリ「ねえ帰ってもいいんだよね?」

「最近の子供は本当に万丈目プロも気をつけてくださいよ」

万丈目「…」

ユーリ「どうしたの?」

万丈目「どうもこうもあるか!」

ユーリ「まあいいじゃないか?」

万丈目「いい事あるか!大体お前は」

ユーリ「ん?来た来た」

ドサッッ

遊矢「いてて…あ、ユーリ」

ユーゴ「何処だここ!何シティか言え!」

ユーリ「東京都品川区」

デニス「日本だね」

権現坂「うむ」

万丈目「どかんか!」

沢渡「お?悪いな」

遊矢「絶対にユーリが迷惑かけましたよね」

万丈目「かなりな!」

沢渡「声がデカいおっさんだぜ」

万丈目「誰がおっさんだ!」

デニス「ははは…またピンポイントだ」

権現坂「運が良い…いやそうやって送り込まれただけか」

ユーリ「へえ…そりゃ大変だね。いいよいいよ帰ってあげるから」

遊矢「上から目線」

ユート「やれやれだ」

沢渡「この!」

万丈目「やる気か貴様!?」

権現坂「もう良いだろう」

デニス「とりあえず聞きますけど…何か黒い噂とかあります?」

万丈目「そんなのあるわけが無い」

権現坂「確かに平和そのものという感じだが」

遊矢「実は俺達…いやあなた達にも関係がある事で」

万丈目「その前にお前だ!お前は何故か気に入らん!」

沢渡「はっ!そいつは俺のセリフだっつうの!来いよ、デュエルでケリをつけようじゃねえか!」

三沢「やれやれだ。俺が詳しい話を聞こうか」

遊矢「うわっ!?」

ユート「いつの間に」

三沢「俺の名は三沢大地…この世界の顔役の1人さ」

ユーゴ「地味だな」

ユーリ「いいや僕の背後に立つなんて只者じゃないよ」

デニス「プロか…何か変なモンスターが浮いてるよ」

イエロー「兄貴!やっちゃえやっちゃえ!」

万丈目・沢渡「デュエル!!」

遊矢「実は…」

三沢「…」

沢渡「行くぜ!俺のターン!」

万丈目「顔を見れば何を使うか理解ができるが…こいつはサッパリだ」

沢渡「永続魔法『パーシアスの神城』を発動!このカードは天空の聖域として扱いこのカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り天使族モンスターの攻撃力と守備力は300アップしフィールドにセットされた魔法・罠カードは効果の対象にならず効果では破壊されねえ!」

沢渡「そして天空賢者ミネルヴァを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

万丈目「俺のターン!モンスターを守備表示でセット!カードを2枚伏せてターンエンド!」

沢渡「俺のターン!天空賢者ミネルヴァをリリースし天空騎士パーシアスをアドバンス召喚!バトルだ!」

万丈目「天空騎士パーシアスと言えば貫通効果か!」

沢渡「その通りだ!」

万丈目「だが仮面竜が戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを特殊召喚できる!来い!アームド・ドラゴンLv3!」4000→3200

沢渡「ターンエンド!」

万丈目「俺のターン!この瞬間アームド・ドラゴンLv3はLv5に生まれ変わる!」

沢渡「コラ!それ俺が前に使ったぞ、パクリだパクリ!」

万丈目「やかましい!俺こそが元祖だ!!」

遊矢「ってわけで」

三沢「それは面倒な話だな。十代からは俺が伝えよう」

デニス「十代?」

ユーリ「何でも彼処に居る万丈目のライバルらしいよ」

三沢「俺のライバルでもある」

万丈目「貴様VWXYZもあるだと!?何処まで俺をパクるつもりだ!」

沢渡「全部てめえにブーメランしてんだよ!」

万丈目「ふふふ…だがお前は知らんだろう!アームド・ドラゴンとVWXYZの垣根を超えた融合モンスターの存在を!」

沢渡「あ、あるのか!?」

三沢「理論上だがアームド・ドラゴンLv7とVWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノンの融合モンスターがな」

遊矢「無茶苦茶だ…あの人できるの?」

三沢「幾らあいつでも無理だろうな…」

遊矢「話は済んだ…沢渡!もういいだろ!」

三沢「万丈目もいい加減にしないか」

沢渡「おい!ツラは覚えたからな」

万丈目「勝手にほざいてろ!」

遊矢「これで終わりか」

デニス「僕はここに残るよ」

権現坂「お前もか」

デニス「まあね」

ユート「しかし死人トリオがいなくなっては閻魔からの」

ユーゴ「お前も死人じゃねえか」

ユーリ「閻魔?」

「グロロ…」

遊矢「この唸り声は閻魔だ」

「太古の因縁との決着は近い」

権現坂「それぐらい分かっておる」

沢渡「そうだ!戻すなら戻しやがれ!」

「決着をつけるのは今のデュエリスト…御前達だ」

カッ

万丈目「き、消えた」

デニス「遊城十代…もしかしたら新しい力を僕は得られるかもしれない」

万丈目「何だこいつは」

三沢「居残り志願だ」

万丈目「物好きな奴だ」

デニス「僕も2人に負けないぐらい頑張らないとな」

遊矢「しかし長い旅だったな」

沢渡「ああ」

ユーゴ「眠いぜ…なあ?」

ユーリ「ねえ知ってる?あっちの世界にも明日香さんが居るんだよ」

ユーゴ「へえ…そりゃ居るだろうな」

柚子「あ、居た!」

遊矢「柚子?」

ユート「どうした?」

柚子「瑠璃から連絡があって」

ユート「隼か」

ユーゴ「絶対あいつだ!」

ユーリ「あいつは問題児だからねぇ」

遊矢「絶対に黒咲だ」

柚子「う、うん」

遊矢「休む暇なくエクシーズ次元か」

権現坂「済まんが俺は行けぬ」

沢渡「どうしたんだ?」

権現坂「ユーゴよ俺と共に来てくれんか」

ユーゴ「ん?別にいいけどよ」

遊矢「何処かに行くのか」

権現坂「ジャックを探しに行く」

ユーゴ「そうだよなたまーには会いに行かねえとな」

遊矢「行き先は」

権現坂「案ずるな。到着すれば連絡する」

エクシーズ次元

遊矢「到着!」

赤馬「…」

沢渡「な、何で居るんだ」

赤馬「どうやら黒咲と対立していた不良グループの襲撃らしい」

柚子「酷い…黒咲に殴り飛ばされたのね」

遊矢「家を襲撃されたのか」

瑠璃「う、うん…そしたら兄さんが飛び出して10人近く居た連中をコテンパンに」

沢渡「コテンパン…こいつなんて前歯全部吹っ飛んでるぞ」

赤馬「あの男はギリギリのラインで相手を痛めつけるからな」

沢渡「敵じゃなくて良かったぜ」

ユート「…」

瑠璃「ユート…無事だったのね。アレンは?」

沢渡「巣立ったぜ」

瑠璃「え!?」

遊矢「自分を磨く旅っていうか…なあ?」

ユート「ああ」

赤馬「それより今は黒咲の件だ」

沢渡「大丈夫だろ?」

赤馬「黒咲の戦闘力は桁外れ…これから始まる大きな戦には必要な人材だ」

遊矢「そうだ。それで少年院やら更生施設に送り込まれたら終わりだ!」

ユート「追いかけよう」

遊矢「でもどうやって」

ユート「ここら辺から近いのはハートランド水産高校か…そこで派手にやってるだろう」

黒咲「名蜘蛛は何処だ!言え!!」

「し、知らねえよ!」

黒咲「こいつ…」

赤馬「ストップだ」

黒咲「赤馬!何処から沸いて出て来た」

遊矢「俺達も居たりして」

黒咲「どいつもこいつも揃って…邪魔をするな」

赤馬「そうは行かぬ。家なら私の財力で何とでも」

黒咲「こいつは俺と名蜘蛛の問題だ。あのカスだけは俺が地獄へ送ってやる」

沢渡「何なんだそいつは」

黒咲「かつて凌牙に顔面を砕かれた奴だ」

ユート「名蜘蛛コージ…札付きの不良だったが兄貴や隼には敵わなかった」

遊矢「不良同士の喧嘩なんだろうけど黒咲は本気で殺せるタイプだからな…とりあえず落ち着けよ」

名蜘蛛「黒咲ィ!」

黒咲「名蜘蛛」

ゾロゾロ…

名蜘蛛「マヌケコンビの伝説は終わりだ!今日からは俺が街の新しい伝説になる…先ずはてめえからだ!」

黒咲「数は多いが雑魚は雑魚だ。今度は顔面だけでは終わらんぞ」

赤馬「仕方がない。君達は下がっていてくれ」

瑠璃「だ、大丈夫なの沢渡くん?」

沢渡「お、おい!無茶すんなよお前が喧嘩なんて」

赤馬「避けて殴って蹴っ飛ばす…簡単な事だ」

柚子「危ないわよ!」

ユート「デュエルの腕前はリアルファイトに比例するからな」

遊矢「ここは任せるしかないか」

「な、何だこいつ…」

「強え…」

「あんな華奢だってのに…」

名蜘蛛「何やってんだ!それでも」

黒咲「言っただろ?雑魚は雑魚だと」

名蜘蛛「…ぶっ殺す!」

黒咲「…」

名蜘蛛「てめえは知らねえ!俺はこのカードを手に入れて強くなった。てめえを…てめえらに与えられた屈辱を晴らしてやる!」

黒咲「来い」

黒咲・名蜘蛛「デュエル!!」

名蜘蛛「俺から行くぜ!魔法『二重召喚』を発動!このカードの効果で俺は2回の通常召喚が可能だ!地雷蜘蛛2体を攻撃表示で召喚!そしてレベル4の地雷蜘蛛2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!デッドリー・シン!!」

ユート「禍々しいモンスターだ…」

遊矢「あいつの心の闇を体現している…」

名蜘蛛「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!お前など俺の敵ではない」

名蜘蛛「ペッ!吠え面かかせてやんよ」

黒咲「RR-ラスト・ストリンクスを攻撃表示で召喚!そしてラスト・ストリンクスをリリースしエクストラデッキからRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!現れよ、ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「…」

黒咲「そうだ…こいつじゃない。こいつ以上にドス黒い奴が蠢いている」

「黒咲隼…黒咲家の人間よ」

「ミストのお陰で我々の記憶は掻き消された…だが」

「今こそ新たな戦いの幕が上がる。お前達デュエリストを殲滅する舞台がな」

「この真竜皇が貴様達から全てを奪い取ってやるわ!」

瑠璃「何か妙な感じがするわ…これは」

赤馬「どうだ様子は」

沢渡「あれ見ろよ」

黒咲「RAM-レイド・フォース!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

名蜘蛛「へっ」

黒咲「何が可笑しい」

名蜘蛛「速攻魔法『ルーレット・スパイダー』を発動!」

黒咲「見えて来たぞ…ドス黒い闇の権化が」

「…」

「…」

「…」

黒咲「フン」

名蜘蛛「ルーレットを回すぜ!」

黒咲「勝手にしろ」

遊矢「あいつ何かに取り憑かれてる」

赤馬「何?」

瑠璃「兄さん!この人」

黒咲「知っている」

名蜘蛛「6!てめえのモンスターを破壊だ!」

黒咲「何処のどいつか知らんが…そんな奴を俺にぶつけさせるとは片腹痛い」

名蜘蛛「あ?」

黒咲「魔法『RUM-ソウル・シェイブ・フォース』を発動!ライフを半分払い墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚しランクが2つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚が可能!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!RR-アーセナル・ファルコン!!」4000→2000

黒咲「選んだ相手が失敗だったな。俺を殺す気があるならそこに居る2人に憑依すればいいだろうに」

名蜘蛛「こ、このクソバカが!俺をシカトする気か!?」

黒咲「お前など今も昔も相手になどしていない。その辺に転がっているイキがった馬鹿と同じだろうが」

名蜘蛛「く、黒咲!!」

黒咲「…」

名蜘蛛「て、てめえ…」

黒咲「さあ出て来い。ガキ同士の喧嘩は終わりだ」

「やべえ…名蜘蛛さんが負けたぞ」

赤馬「…」

「殺される!黒咲隼に目を付けられちまったら…俺達が死ぬ!」

「それにあの眼鏡マフラーも尋常じゃねえぞ…」

「逃げろ!」

「お、おう!」

沢渡「おととい来やがれ!」

瑠璃「兄さん…」

黒咲「安心しろ。奴らの顔は1人残らず覚えた」

「その馬鹿げた戦闘力と冷酷さ…まさに我々の肉体に相応しい」

黒咲「黒い霧…」

「我々は太古の昔に封印されたモンスターの負の感情より生み出された存在」

黒咲「知らん」

「最も先の戦いで存在そのものを書き換えられてしまったがな」

「今こそ復讐の時!お前達も黒咲の血筋もな」

黒咲「つまり今度始まるデュエル大戦にエントリーする気か?ならかかって来い」

「…」

「人間の持つ人間力の強さ…こいつは最も体現している」

「こいつなら我らの器に相応しいかもしれんな」

黒咲「言いたい事だけ話して消えるか…ああいう手合いは芸が無い」

遊矢「…」

黒咲「家に来い。片付けついでに飯でも奢ってやる」

翌日

赤馬「さてと」

「何か黒咲や九十九並にヤバイのが出たんだと」

「すっげえマジ坊っぽいけどハンパじゃねえとか」

「やっべえな」

赤馬「私の話か」

柚子「結構派手やってたしね」

瑠璃「ありがとうね。助かった」

ユート「…」

瑠璃「ユートも元気そうだよね」

ユート「まあ…」

遊矢「なあミストの気配感じるか」

ユート「ああ」

遊矢「あいつはどっちにつくと思う?俺達か邪神か」

ユート「あいつはあいつだろうな」

遊矢「へ?」

ユート「俺であり邪神であり…そしてミストとしての人格を持つ。あいつは自分のやりたいように行動する」

遊矢「…」

ユート「そして味方だろうと敵だろうと俺はあいつとの因縁を終わらせるつもりだ」

沢渡「おい帰るぞ!帰ってLDS百人組手が待ってんだから」

遊矢「な、何だそりゃ」

赤馬「そのままの意味だ」

瑠璃「またね!」

柚子「うん!」

凌牙「あ?何だって」

アリト「俺らが留守してる間にさ変なデュエリストが来たんだってさ」

ギラグ「へえ…どんな奴よ」

アリト「チビで喧嘩っ早くてうるせえ奴」

凌牙「お前じゃねえか」

ドルべ「君だな」

アリト「違うっつうの!名前が確かアが付くらしいぜ」

ミザエル「お前だな」

アリト「面倒くせえな!いいか?そいつは」

ベクター「神月アレン…何処ぞから来た中坊だ」

アリト「ほら見ろ!中坊だぞ?俺は高校生なんだから」

ベクター「因みに色黒じゃねえ」

アリト「だろ?」

凌牙「神月?あのバズーカ娘の弟か何かか」

ベクター「さあな?会いに行くのか」

凌牙「暇潰しには丁度いいだろ」

璃緒「あっ!」

ドルべ「どうした?」

璃緒「ほら、これ!」

ミザエル「噂をすればか、神月アンナがテレビに出ているぞ。それとこいつが…」

アリト「この羽交い締めされてるチビが噂のアレンなんじゃないの?」

ドルべ「何をやっているんだこの子は」

凌牙「ゴーシュ…何の番組だこれ?プロレスか?」

璃緒「防衛戦ですって」

凌牙「防衛戦?プロレスリングの上でデュエルするってのか!?」

アンナ「馬鹿野郎!恥ずかしい真似してるんじゃねえ!」

アレン「いいじゃねえか!こんなの滅多にねえチャンスなんだぜ?そうだろおっちゃん!」

ゴーシュ「いいノリした坊主だぜ!」

アレン「おう!」

ドロワ「この子は私に任せてお前はデュエルに専念しろ」

ゴーシュ「わかったよ。じゃあ後でな坊主」

アンナ「何かすまねえな」

ドロワ「君の弟か」

アンナ「いや…違うけど、アレン!」

アレン「な、何だよ」

アンナ「幾ら興奮したからってリングに上がろうとすんじゃねえ!」

アレン「だって興奮するじゃねえか!リングだぜ?あり得ねえよ!リングでデュエルなんて」

ゴーシュ「さあ始めようや」

「待ってたぜ!この時を」

ゴーシュ「俺から行くぜ!H・Cダブル・ランスを攻撃表示で召喚!ダブル・ランスの効果を発動!このカードが召喚に成功した時、手札または墓地からH・Cダブル・ランスを表側守備表示で特殊召喚できる!」

ゴーシュ「俺はレベル4のH・Cダブル・ランス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!H-Cエクスカリバー!!」

ゴーシュ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

「俺のターン!」

アレン「なあオバちゃん」

ドロワ「どうした?」

アレン「あのおっさんは何デッキ使うんだ?」

ドロワ「見ていればわかるさ…彼は科学者でありながらプロのデュエリストだ」

アンナ「二足の草鞋ってやつか」

アレン「科学者?リーゼントの科学者なんて始めて見るぞ」

「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から超量士レッドレイヤーを特殊召喚!さらに超量士グリーンレイヤーを攻撃表示で召喚!グリーンレイヤーの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札から超量モンスター1体を特殊召喚する!俺は超量士ブルーレイヤーを特殊召喚!」

アレン「普通さイエローじゃねえの?」

アンナ「知らねえよ。ピンクとかイエローもあるんじゃねえのか」

「残念だったな!3体までだ!そしてブルーレイヤーの効果を発動!召喚または特殊召喚に成功した時、デッキから超量カードを1枚手札に加える!」

ゴーシュ「レベルはバラバラだな…エクシーズ狙いってわけじゃねえ気もするが」

「魔法『超量必殺アルファボール』を発動!自分フィールドに超量士モンスターが3種類以上存在する時、相手フィールドのカードを全て持ち主のデッキに戻す!その後、相手はエクストラデッキからモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚ができる!行くぜゴーシュ・ザ・スターマン!」

レッド「ワン!」

グリーン「ツー!」

ブルー「スリー!」

レッド「アターック!!!」

ゴーシュ「だが俺はエクストラデッキからH-Cクサナギを攻撃表示で特殊召喚!」

アレン「気をつけろおっちゃん!絶対にロボット出してくるタイプだぜ!」

ゴーシュ「ああ!」

「ターンエンド!」

ゴーシュ「俺のターン…ロボット来ねえのか?」

アレン「ねえのか?最初の2作じゃねえんだ…しかも3体って言い張ってるんだ。こいつはマジで」

ゴーシュ「ノリのいいモンスターにノリのいいデュエリストだ…そりゃ子供にも人気があるってもんだ」

「そいつは俺のセリフだぜ。あんただって」

ゴーシュ「ここで俺があんたを倒せば俺は悪の組織の怪人ってわけだな…」

「…」

ゴーシュ「よーし!ここはヒールに徹してやる!今日の俺はゴーシュ・ザ・スターマンじゃねえ!ゴーシュ・ザ・ダークマンだ!!」

アレン「行けーッ!」

ドロワ「あの馬鹿…」

ベクター「ヒーロー同士の戦いってのは面白味のねえもんだ」

璃緒「どうして?」

ベクター「ケリつかねえだろ?そーいうのは面白くないんじゃないぉ?」

ミザエル「捻くれ者め」

ベクター「お前は魔法少女みたいな見た目じゃねえか」

ミザエル「貴様!」

ドルべ「やめろミザエル」

凌牙「神月アレンか…アリト!ドルべ!」

アリト「お?」

凌牙「噛み砕いてやれ!バリアンの切り込み隊長としてよぉ」

アリト「待ってたぜナッシュ!」

ドルべ「どうして私が」

凌牙「こいつは寄り道するだろ。ほっとけば3日も姿晦ますしよ」

璃緒「アリトとあの子か…」

ギラグ「テレビの前のヒーローに裁かれるぞ」

凌牙「たかが3人組で何ができるってんだ?太陽でも超獣でも来るなら来いよ」

ミザエル「フッ…ああいう下品そうな小僧は叩き潰す!そうだなナッシュ」

凌牙「…」

ベクター「ああいうチビってのは厄介だもんなぁ~俺とナッシュが1番理解できるぜ」

ミザエル「それは私に対する挑発か」

ベクター「長髪?長髪はミザちゃんじゃないぉ?女の子みたいな頭したミザちゃんじゃないぉ?」

ミザエル「き、貴様ァ!」

ギラグ「うるせえぞ!大体ミザエル!てめえも髪切れよ!」

ミザエル「その珍妙な頭で私に説教か?鏡を見ろ」

ギラグ「珍妙だぁ?モヒカンの何処が悪いってんだ!」

ゴーシュ「どうよ…名前なんだっけ?」

アレン「神月アレンって言うんだ!」

ゴーシュ「神月?何処かで…ま、いいか」

アンナ「良くねえよ。目の前に居るんだぞ」

アレン「やっぱさプロってのは大変なのか?」

ゴーシュ「そうでもねえよ」

アレン「どうして?」

ゴーシュ「ファンが居るからよ!」

アレン「ファンか!」

アンナ「お前もプロになりてえの?」

アレン「ああ!何たって俺はハートランドの赤い虎だから!」

ドロワ「赤い虎?異名か?」

アレン「自称だぜ!」

ゴーシュ「いいじゃねえか赤い虎!」

アレン「気分によって黒い狼にもなるぜ」

ゴーシュ「ハハハ!意味不明だけどノリノリじゃねえか!」

アレン「もしかしたら大変な事になるかもしれねえけどさ…ゴーシュのおっちゃんはプロで居続けてくれよ!」

ゴーシュ「大変な事か…」

ドロワ「この流れだと間違いなく新たな戦いか」

アレン「そういやなんで俺らここに居るの」

アンナ「お前が見たいって言ったから仕方なく連れて来たんだろ!」

アレン「ああ…そうだ」

アンナ「言っとくけどカイト並に信頼させるのが難しい奴が1人いるんだからな?能天気してる場合じゃないんだぞ」

アレン「えーっと…あいつだろ?」

アンナ「神代凌牙…ある意味じゃカイト以上に面倒な奴さ」

アレン「次は誰に合わせてくれよ?いいだろ?なあ!」

アンナ「あんまし派手にやってると誰かしらが」

アリト「居た!居たぞドルべ!」

ドルべ「久しぶり…私を覚えてるか?」

アンナ「ああ…(こんな地味そうなの居たか?)」

アレン「誰あれ?」

アンナ「あいつは元バリアン七皇のアリト今はハートランド工業高校の1年生の頭だ」

アレン「あのチビが?」

アンナ「お前だってチビじゃねえか…言っとくけど甘く見るんじゃねえぞ?あれでも入学初日で札付きのワルが集まる工業校の1年連中を締めちまったんだから」

アリト「マジでチビなんだな」

ドルべ「それを君が言うか」

アリト「あの眼鏡は」

アンナ「さあな?七皇なんてシャークかミザエルぐらいしか印象ねえし…多分あいつも」

アリト「目的は一つだ!俺とデュエルしろチビ!」

アレン「誰はチビだ!こっち来いよ!」

アリト「おう!」

アレン「どっちがチビだ」

アンナ「…お前だな」

ドルべ「ああ」

アリト「ほら見ろ!」

ドルべ「しかし高校生と中学生では体格差は必然的!自慢にはならないんだぞアリト」

アレン「だってさ!てめえのデュエル受けて立ってやんよ!」

アリト「そう来なくっちゃな!」

アレン・アリト「デュエル!!」

アレン「俺から行くぜ!俺はガガガガールを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにガガガモンスターが存在する時、ガガガキッドは手札から特殊召喚できる!ガガガキッドの効果を発動!この方法で特殊召喚に成功した時、自分フィールドのガガガモンスターを選択し同じレベルに変更する!」

アレン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKヘッドギアを攻撃表示で召喚!BKヘッドギアの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、デッキからBKと名のつくモンスターを墓地へ送る!そして魔法『バーニングナックル・スピリッツ』を発動!デッキの一番上のカードを墓地へ送り墓地のBKモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!BKグラスジョーを特殊召喚!」

アリト「レベル4のBKヘッドギアとBKグラスジョーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!BK拘束蛮兵リードブロー!!」

アリト「お前喧嘩好きか?」

アレン「見てる方と口喧嘩は大好きだぜ!」

アリト「ははは…変な野郎だな!ぶちかませリードブロー!!」

アレン「罠発動!『ワンダー・エクシーズ』相手ターンにエクシーズ召喚を行うぜ!レベル3のガガガガールとガガガキッドでオーバーレイ!エクシーズ召喚!」

アンナ「行ってやれアレン!俺がやったカードを見せつけろ!」

アレン「ランク3!弦魔人ムズムズリズム!!」

アレン「そしてガガガガールを素材にエクシーズモンスターの召喚に成功した時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を選択し発動!そのモンスターの攻撃力を0にする!」

ドルべ「…」

アリト「やるじゃねえか!」

アレン「!?」

アリト「こいつは自分フィールドのBKモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、その破壊されるモンスター1体を代わりにオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を800ポイントアップ!」

アレン「けどまだ俺が勝ってるぜ!」

アリト「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!」

ドルべ「中々のガッツだな」

アンナ「お、おう」

ドルべ「妙に余所余所しいな」

アリト「見せてくれよ!お前の実力ってやつを!」

アレン「望み通り見せてやるよ!」

アレン「弦魔人ムズムズリズムの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を倍にする!」

アリト「魔人か…そういや遊馬も使ってるな」

アレン「バトルだ!」

アリト「だが俺はリードブローの効果を発動するぜ!」

アレン「厄介なモンスターだぜ!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

アリト「俺のターン!BKグラスジョーを攻撃表示で召喚!バトルだ!」

アレン「罠発動!『奇策』手札から1枚モンスターを捨てフィールドのモンスター1体を対象に発動!そのモンスターの攻撃力を捨てたモンスターの攻撃力分ダウン!俺が墓地へ送ったモンスターはガガガヘッド!2100ダウンだ!」

アリト「罠発動!『ラスト・カウンター』グラスジョーを墓地へ送り自分フィールドのモンスターは相手フィールドのモンスターの元々の攻撃力分アップ!」

アレン「マジか!?」

アリト「マジもマジの大マジだ!行けーッ!!」

アレン「この…」4000→2400

アリト「俺も効果でアップした分受けちまうがな」4000→2500

アリト「ターンエンド!」

アレン「俺のターン!罠発動!『リビング・デッドの呼び声』蘇れ!ガガガヘッド!そして俺はガガガヘッドの効果を発動!墓地のガガガモンスターを2体まで特殊召喚する!ガガガガールとガガガキッドを特殊召喚!」

アリト「レベルはバラバラか…」

アレン「言っとくがエクシーズだけが俺の得意技じゃねえ!これが俺の必殺必中の大技よ!魔法『ガガガタッグ』を発動!自分フィールド全てのガガガモンスターの攻撃力は次の自分のスタンバイフェイズ時までフィールドに存在するガガガモンスター×500アップ!」

アリト「へっ…何だと!?」

ドルべ「神月アレン…小さいながらパワフルな少年だ」

アレン「行くぜアリト!こいつが俺のガガガ大行進だ!!」

アンナ「…」

ドルべ「君はきっと私が誰か知らないんだろ」

アンナ「な、何でわかった!?」

ドルべ「そういう眼をしている」

アンナ「だって…他に比べたら地味じゃねえか」

ドルべ「チームの隠し味と言ってもらおうか」

アリト「やるじゃねえか!なあドルべ!」

ドルべ「私は最初から出来る子だと思っていたぞ」

アリト「嘘つけ!」

凌牙「転けちまったか」

アリト「お、ナッシュ」

アレン「凌牙…いや違う奴だ違う奴」

凌牙「おい!こいつ借りるぞ」

アンナ「別にいいけどよ」

凌牙「乗りな」

アレン「こんな修正テープにか?」

凌牙「立派な乗り物だっつうの」

アリト「俺達は?」

凌牙「徒歩だ徒歩」

アリト「頑張ったじゃねえか!大体ナッシュ!お前は」

凌牙「早く帰らねえと飯無くなるって璃緒が行ってたぜ?じゃあな!」

アリト「馬鹿野郎!グレても知らねえからなぁ!」

ドルべ「半分グレてるじゃないか」

アンナ「あいつ食うぞ」

ドルべ「ところで彼は何者なんだ」

アンナ「違う世界から来た俺の弟分だぜ」

ドルべ「説明になっていないが」

アリト「悪人じゃねえだろ」

ドルべ「そうだが…しかし素性が」

アリト「んな事言ったら俺らも怪しいじゃねえか」

ドルべ「…」

璃緒「良く食べますわね」

アレン「おう!美味えぞ姉ちゃん」

璃緒「ね、姉ちゃん」

凌牙「するってと何か?巨悪が復活するってのか」

アレン「ってわけだ!」

凌牙「遊馬には会ったか」

アレン「いいや会っちゃねえけど」

凌牙「てめえは強え…アリトに勝ったぐれえだからな」

アレン「へえ!やっぱ強えんだな」

凌牙「この街じゃ10位以内には確実だろうぜ」

アレン「お前は?」

凌牙「2位か3位ぐらいだろうな」

アレン「1位は」

凌牙「カイト!あのクソッタレだ!」

アレン「やっぱりか!」

ミザエル「カイトが1位なら2位は私だろ」

凌牙「あ?」

ギラグ「それがマジならヤバいじゃねえか」

凌牙「仕方がねえ…ベクター!ギラグ!ちょっと着いて来い!」

ベクター「アストラル界に行くってわけか」

凌牙「こいつの眼は嘘をついちゃいねえ!アストラルからNo.を回収しに行くぞ!」

ギラグ「毎度毎度大変だなアストラルもよ」

ベクター「そのうち死ぬんじゃないの?」

凌牙「あいつの相棒を張ってた奴だ。簡単にはくたばらねえぜ」

数日後

凌牙「待たせたな」

アレン「何処行ってたんだ?」

凌牙「説明してもわからねえだろうぜ」

アレン「何だそりゃ」

凌牙「とりあえずデュエルだ」

アレン「なあ!遊馬ってやつは」

凌牙「少し遅れるが来る」

アレン「多忙なんだな」

凌牙「補習」

アレン「補習?」

凌牙「もしかしたらダブるかもしれねえからよ。それの対策っつうか」

アレン「高校生も大変ってわけか」

凌牙「ああ」

Ⅳ「面倒くせえな…何で俺が見に来なきゃ」

Ⅲ「Ⅴ兄様が行けって」

Ⅳ「そりゃ知ってるぜ?っつうか最近兄貴は何処行ったんだ?姿が全然」

Ⅲ「何でも父様の愛人の子供が発覚したとかで探しているそうですよ」

Ⅳ「お、親父の!?本気かⅢ!?」

Ⅲ「女の子らしいですよ?」

Ⅳ「妹…しかも愛人って」

Ⅲ「今は父様の事は忘れましょう。ほら」

Ⅳ「お、おう」

アレン・凌牙「デュエル!!」

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