比企谷「何故か海老名さんについて戸部と語り合うことになった」 (34)


 注意:キャラにそぐわない発言や行動があるかもしれません。また、原作と矛盾が発生する可能性が高いです。


  なんとなく書いてみたくなったので初投稿です。
  ゆきのんとゆいゆいは出ないと思います(多分)


 三月某日、世間では桜の開花を待ちわびる声や進級、進学、または就職と言った新しい環境の準備に勤しむ人々を横目に比企谷八幡はため息を付いた。
 本当なら家でごろごろして春休みを消化したいし、出かけるにしてもせめて小町との買い物のほうが良い。だと言うのになんでわざわざ千葉駅くんだりまで来てるかと言うと、戸部から誘われたのである。
 昨日の夕方頃の話だ。自室で勉強して過ごしていたところに一本の電話が入った。名前が表示されないことから電話帳に登録されている人ではない事がわかる。そして電話帳に登録されてない人からかかってくる心当たりもない。よって無視安定。安易に電話を取って厄介な相手だったら困る。
 普段かかってくることがない為にマナーモードを切っていたのが仇となりコール音が部屋の中に響き渡る。おかげで集中力が削がれてしまった。
 コール音が止むまで待ち、鳴り止んだところで手を伸ばす。とりあえずマナーモードにしようとしたところで再び同じ番号から着信が入り、慌てた俺は応答ボタンを推してしまった。
 出てしまったのは仕方ないので携帯を耳元に持っていく、するとどこか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
 要するに、その電話相手こそが戸部だったのだ。俺の番号は由比ヶ浜から聞いたらしい。普通、他人の番号を教える場合って本人に確認とりませんかね?
 電話の内容は「海老名さんの事についてまた相談したい」ということ、間接的にフラれた上に恋のライバル(と思っているはず)へ言うことではないと思うね。
 そして現在、待ち合わせの場所で戸部を待っているという訳だ。
 既に待ち合わせ時刻を十分以上過ぎているが戸部は現れない。後五分待って来なければ帰ると決めて携帯を睨む。
 一分経過、まあ来ない。と言うか連絡も来ない。
 三分経過、相変わらず来ない。ひゃあがまんできねえ!0だ!とか思いつつも結局五分待ってみた。けれど戸部は現れず、帰ろうした時になって戸部は現れた。後一分遅かったら入れ違いだったのに残念。

「ヒキタニ君またせてごめん!ハヤト君を誘うのに時間食っちゃってさー!」

 ただでさえ戸部の相談を受けるなんて面倒極まりないのに、そのうえ葉山まで読んじゃうとかなんなの?と言うかなんで呼んだの?そんな念を込めて睨んでみるが戸部はいつもと変わらずヘラヘラとしていて全く伝わる様子はない。

「戸部…、お前がちょっかい出して俺の準備を邪魔したからだろ……。あー悪かったね比企谷。詫びってわけでもないが飲み物買ってきたから許してくれ」

 そう言いながら葉山は俺にマッ缶を差し出してきた。
 こんな露骨過ぎる賄賂で八幡が許すと思ってるの?まあ許すんだけど。

「それでさーそれでさー!集まったは良いけどどうする?カラオケとか行っちゃう系?」
「海老名さんのことで相談があるんだろ。話さないなら帰るぞ」
「あー待って待って!すぐかえろうとするとかヒキタニ君マジないわー」

 なんか急に面倒になってきたし、なくてもいいから帰っていいっすかね?
 その後、葉山の提案でとりあえずサイゼに入ることにした。ずっと立ってた俺を気遣ってる様な口ぶりで昼も近いからと戸部を説得していた。
 長居出来て安く、話しやすいとかさすがサイゼだわ。これでマックスコーヒーさえあれば住めるね。

「それにしても、よく比企谷は来てくれたな」

 サイゼへ向かう道中、葉山が不思議そうに聞いてきた。
 おそらく、こんな事に来るようなやつじゃないとでも思っているのだろう。実際、海老名さん関連じゃなければ秒で断ってるだろうし。

「一応、前に受けた依頼に関することだしな」
「そうだとしても随分律儀なもんだと思うけどね」
「……一体俺を何だと思ってるんだ」
「さあな。君のことはよくわからないよ」

 俺だってお前のことは全然解らないんだけど…。





 こんな感じでちょっとずつ書こうと思うんだけど、どうっすか?

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