真姫「は？」

にこ「だから、ロリコンなの？」

真姫「…何でそんなこと聞くの？」

にこ「いいから答えて」

真姫「にこちゃんが答えないとこっちも答えない」

にこ「だって…真姫ちゃんはお嬢様だし、頭もスタイルもいいし…」

真姫「それがどう関係あるのよ」

にこ（否定はしないのね）

にこ「真姫ちゃんがなんでにこと付き合ってるかわからなくなったの」

にこ「認めたくないけど、うちは結構生活していくの大変だし」

にこ「にこも成績良くないし…ちっちゃいし」

にこ「にこが持ってない物を全部持ってる真姫ちゃんが、眩しくて」

にこ「釣り合ってないな、と思って…」ｸﾞｽｯ

真姫「…」

にこ「だから、にこの体が好きなのかなって」

にこ「ファンの掲示板とか見てると、にこをそういう目で見てる人はたくさんいるし」

にこ「真姫ちゃんもーー」

真姫がにこを抱き寄せる。

にこ「あっ…」

真姫「…はぁ、ほんとにめんどくさい子ね」

にこ「だってぇ」ｳﾙｳﾙ

真姫「確かに、にこちゃんの体は好きよ」

にこ「！　やっぱり」

真姫は離れようとするにこを更に強く抱きしめる。

真姫「ちゃんと最後まで聞いて」

真姫「私はにこちゃんの小さい体が好きなんじゃないの」

真姫「大好きなにこちゃんの体だから好きなの」

真姫「他にも好きなところはたくさんあるわ」

真姫「自分の夢に対していつも真剣なところとか」

真姫「恥ずかしがらずに自分を出せるところとか」

にこ「…」ｷﾞｭｯ

にこは真姫の袖を握りしめる。

真姫「ちょっとドジだったり、お馬鹿なところも可愛いわ」

にこ「…うるさいわね…」

にこは思わず笑みがこぼれてしまい、真姫の胸に顔を埋めてその表情を隠す。

真姫「…私ね、他人から陰口言われたり、距離を置かれることが多かったの」

真姫「皆からすれば、私は高嶺の花らしいわ」

真姫「否定すると嫌味だって言われるから、そういうものなんだなって思ってた」

真姫「肯定しても結局嫌われるんだけどね。まったく、どうすればいいのよ」ﾌﾌｯ

にこ「真姫ちゃん…」

真姫「でもにこちゃんは違った」

真姫「まっすぐ私にぶつかってきてくれた」

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