【ミリマス】ミリP「ヴァンパイアガールのプロデュースは命がけ」 (279)

・キャラ崩壊
・ガバガバ設定


以上が含まれますのでご注意を


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ー765プロ事務所ー



ミリP(以下P)「おはようございます」




小鳥「あっ、プロデューサーさんおはようございます!今日も早いですね」



P「ええまぁ、早起きは三文の徳っていいますし、早めに出社してバンバン営業して仕事とってこようかなと思いましてね」



小鳥「まぁ。ふふっ、何だかやる気に満ち溢れてますねっ!心なしか背景に炎がメラメラと燃えてる気がしますよ?」




P「ええ、武道館ライブも成功しましたしね。いやぁ、これから大変だなぁ~」




小鳥「はいっ、お仕事もどんどん増えてきてますからね…はふぅ、私も事務仕事にてんやわんや状態で」




P「なにかあったら言ってください、俺で良ければお手伝いしますから」

小鳥「ふふ。ありがとうございます、けどプロデューサーさんも皆のお相手で忙しいでしょうし……なので、あまり無理しないで休める時は休んでくださいね?」




P「あはは……が、頑張ります。それじゃあ俺外回りに行ってきます」




P(できるだけ、誰とも会わないうちに出掛けよう)




小鳥「ええ、行ってらっしゃいプロデューサーさん!」



P「行ってきーー」


ガチャ


恵美「おっはよー!」

小鳥「あら、恵美ちゃんおはよう」



P「……うっ」



恵美「ん?あっ、おはよープロデューサー!」



P「お、おう……おはよう」



恵美「にゃはは~♪朝からプロデューサーと会えるなんて、早起きは三文の徳だっけ?昔の人は良く言ったもんだよね~」




P「そ、そうかな?」




P(な、なんてこったい……よりにもよって恵美にバッタリ会っちまうなんて)




恵美「ん~?プロデューサーなんか疲れてる?顔色、ちょい悪いよ?」



P「そ、そんな事ないぞ!?健康すぎて自分でも不気味なくらいだ!」

恵美「あははっ、何それー?ちょーウケるし」



P「は、はは……それじゃあ営業行ってきます」







恵美「待った」ガシッ



P「な…なにかな?」



恵美「プロデューサーはさぁ、なーんでアタシと目を合わせてくれないのかなー?」ジト-

P「いや、そんな事は……ぐっ!?」



ドンッ



P(簡単に壁に追いやられて……というか、相変わらずなんて力しとるんだこいつらは)





恵美「朝からプロデューサーに会えて、アタシすっごく嬉しかったのにさ」グググ




P「ま、まて!恵美、すまなかった!俺の態度が気に障ったのなら謝るから」



恵美「んー……ダメっ♪女の子の気持ちをないがしろにする悪いプロデューサーには、お仕置き!」



P「お仕置きって…?」ブルブル

恵美「そりゃあ決まってるじゃん?ここ、血吸っちゃうから…ほら、ジッとしてて」ガシッ






P「やめっ、落ち着け恵美!」



P(このままじゃ……そ、そうだ!音無さんにアイコンタクトで助けを求めれば)



P(音無さん!!気づいてるでしょ!!どうか助けてください!!)チラッ







小鳥「ふふふっ、これは良い絵だわ。この絵師さんは当たりね!」





P「」




小鳥「あっ、どうぞ。私に構わず続けてください!私は朝から腐海をさまよってるだけなので……ふへへ」

恵美「だから……余所見はダメって言ってるじゃんプロデューサー。ほら、こっち向く」




P「くっ……」




恵美「アタシだってこんな酷いことしたくないんだからねー?」



P「ぬっ……そう言ってるが、ほぼ毎日俺の血を吸ってるじゃないか?」



恵美「き、極力は痛くないようにしてるし!それに、説得力ないかもだけどアタシも毎日吸うつもりなんかないんだよ?」




P「本当に説得力ないな!?」



恵美「だってプロデューサーが一番悪いよ。プロデューサーがさ……プロデューサーが、こんな誘うような匂いさせてるからじゃん!」

P「そんなつもりはこれっぽっちもないわ!ええい、離せ離せ!」ジタバタ





恵美「あっ、こら暴れないでよ~、もうっ!そんなに抵抗するなら……」







恵美「もっと……酷い事しちゃうからね?」(耳元で囁き







P「ひぃ……」ブルブル





恵美「そうそう、大人しくしててよね?……くんくん」




P「っ……」




恵美「ん……はぁ、この匂い……なーんか、ウズウズしてきちゃう。ねぇ?プロデューサーってさ、なんでこんなに美味しそうなわけ?スゴく良い匂いするし」




P「知るか……」

恵美(あっ、怒ってる……ふふ、可愛いなぁ)



恵美「シャツ脱がせるね?」



P「もう勝手にしてくれ……」



恵美「あらー?もう拒否しないんだ?」



P「意味ないからな…手早く済ませてくれ」



恵美「へへっ、了解♪」



P(うぅ……朝から担当アイドルに何をされてるんだ俺は……)



恵美「あっ、首筋ちょっと汗かいてるね?緊張してる?」



P「こんなの何度やっても、慣れるもんか」



恵美「怒んないでよー。へへっ、でもアタシはそういう初心なプロデューサーの方が良いかな」



P「へ?」

恵美「慣れてる感じだとつまんないでしょ?プロデューサーみたいにさ、そそるリアクションしてくれた方が嬉しいじゃん」



P「はぁ?お馬鹿。そんなリアクションするか」



恵美「にゃはは~、そんなこと言って噛まれたらプロデューサーも気持ちいいくせにー?」




P「気持ちいいわけないだろ!?」




恵美「そう?アタシは噛まれてる時のプロデューサーの気持ちよさそうな顔、何度も見てるんだけどなー?」




P「は、はぁ?」







恵美「それじゃあ、早速試してみよっか。アタシのこの牙をプロデューサーの首筋に深く刺して……はぁ、んっ」カプッ

P「ぐっ……あっ」



P(恵美のやつ、少しは遠慮がちに噛んでくれよ……くそぅ、痛い)




恵美「んっ……んくっ、ふっ……」チュ-チュ-





P「い…っ……痛っ」





恵美「ぷはっ……えへへ、ゴメンね!けど、お仕置きなんだし仕方ないよねー」




P「も、もういいだろ?血は吸ったんだし、充分痛かったぞ……?」



恵美「なに言ってるの?まだ、始まったばっかだし。はぁ……あむっ」カプッ



恵美「んっ……ちゅっ……はぁ…」チュ-チュ-

P「つっ……!」


P(ま、まだ終わらないのかこれ)



恵美「ごくっ……ふぅ、プロデューサー…さっきより、良い顔になってきたね。どう?アタシに噛まれるの気持ちいい?」



P「だ、だから気持ちいいわけないって…言ってるだろ……はぁ、はぁ」



P(とにかく、痛みを紛らわせるために別の事を考えなければ……)

恵美「我慢しなくてもいいってー、それとさ……そうやって瞳を潤ませながら否定されるとね?」グイッ



P「ちょ……うぁっ!?」



P(め、恵美の腕の中へ強引に……)



恵美「逆に煽ってるみたいだよ?まるで、もっと血を吸って欲しいみたい……はぁ、あむっ」カプッ



P「違っ……はぁ、俺は……」



恵美「ん…ごくっ。もっと、もっとこっちきてよ……息と息が触れ合うくらいにさ……うん、ここがプロデューサーの定位置だからね?」ギュッ




P(う、ああ……意識が白く……だ、ダメだ耐えろ、俺!)






~数分後~

恵美「ふぅ、ごちそうさまプロデューサー!」ツヤツヤ



P「う、うう……」グッタリ



恵美「大丈夫?」



P「だ、大丈ばない……お前な?少しは手加減してくれたっていいだろ!」



恵美「に、にゃはは…ゴメンね。アタシさ、プロデューサーの匂い嗅いじゃうと理性とか飛んじゃってダメみたい…」




P「まったく……ん?」




恵美「どうしたの?」

P「こら、口元に血が付いてるぞ……まったく、吹いてやるからジッとしてろ」



恵美「あ、わぷっ……」



P「これで良しっと、あのなぁ…血付けてテレビでるアイドルとか視聴者卒倒だぞ」



恵美「ご、ごめんごめん!あはは……うっ」




P「え、どうした?」



恵美「プロデューサーに優しくされたら、キュンてして……また吸いたくなってきちゃった」ボソッ



P「え?」



恵美「な、なんでもないっ!それと、一応言っとくけどアタシね、プロデューサーだけだから……」



P「俺だけって言うのは?」

恵美「あ……うう、えっと血吸うの…プロデューサーだけだから、他の人の血なんて吸わないからね。アタシ」




P「そうなのか?皆ゴクゴク飲んでるのかと思ってたけど」




恵美「違うって!第一に、アタシが好きなのは血じゃなくてプロ……えっと、あ、あはは」




P「はぁ……?」



恵美「な、何言ってるんだろうねアタシ!とにかくプロデューサー?はいっ、スパドリあげるっ」ポイッ



P「お、おお…ありがとう恵美」



恵美「別にいいって~。それより、今日も一日頑張ろうね、プロデューサー!」



P「だな。よしっ、じゃあ行ってきまーす」

ガチャ




恵美「ふぅ、ヤバイ顔熱いよ~!……てか、アタシはどさくさに紛れて何を言おうとして…うぅ」





恵美(ん……けど、やっぱりプロデューサーの血美味しかったなぁ……次吸うときはもっとこう……じゅるり)

ー公園ー



P「ん…ごくごく…ぷはっ!くぅぅ、スパドリはやっぱり効くなぁ」



P「ふぃー、ちょいと休憩してと……はぁ、平和だ」








???「グオオン!吸血鬼だぞ~!!」




P「っ……!!」ビクッ








子供「なにをー、風の戦士の一撃をくらえー!!」



子供2「なんのー、バリアー!」




キャッ♪ キャッ♪






P「な、なんだ……子供のごっこ遊びか」



P(はぁ……俺はなんだってこんな会社に入ってしまったんだ)

~Pの回想~

ガチャ!!



P「社長っ!!」



高木「ぬぉぉっ!?の、ノックもなしに急になんだねキミィ?」



P「なんだね?じゃありませんよ!!なんなんですか、この事務所!!入社して来たら、いきなりソファで寝てた子に襲われて……ひっ!」




ドンドン! ドンドン!




高木「うーむ、社長室のドアを壊されると困るんだがねぇ。私は抵抗はしないで大人しくお縄につくのをオススメするが」



P「そ、そんなの絶対イヤです!というかなんなんですかあの女の子達は!?なんか牙生えてるし、もの凄い力で!」



高木「おや、言ってなかったかね?彼女達はヴァンパイアガールだよ」



P「ヴ、ヴァンパイアガール?」

高木「うむ。いやぁ、アイドルの素質をもった女の子を見ると種族とか年齢とかそんなのどうでもよくなっちゃうのだよ、私という男は。はっはっは」



P「ヴァンパイアってそんなの……はうっ!?」




ドン!ドン!ドン!ドン!
ドン!ドン!ドン!ドン!
ドンドン!ドン!ドン!
ドン!ドン!ドン!ドン!
ドンドン!ドン!ドン!
ドン!ドン!ドン!ドン!




高木「あちゃー。こりゃドアが持たないね、今のうちに修理の業者さんを呼んでおこう。えーっと、タウンページ、タウンページ」



P「そ、そんな事より、俺この仕事辞めます!」



高木「なにぃ!?それは困るよキミ!」



P「困るのはこっちですよ!なんなんですか、普通にヴァンパイアいる事務所って、ブラック通り越してホワイト過ぎるでしょ!と、とにかく辞めますからね」

高木「むぅ……そこまで、頑なに言われると止めようもないな。しかし、キミの身の安全を考えるとあまりオススメできんがね」



P「は、はい?身の安全を…な、なんでですか?」



高木「うむ。私も詳しくはわからないんだが、彼女達ヴァンパイアは嗅覚が鋭くてね、血の匂いに敏感なんだよ」



P「は、はぁ?」



高木「見たところ、キミの血は随分と彼女達に気にいられたらしい。と……なるとだ」




高木「ある日帰ったら、玄関で襲われて……そのまま全身の血を、くまなく吸われちゃうかもしれないね」




P「ひっ……」ブルブル



P「け、けどっ!この会社に居続けても同じ事が……」



高木「それなら大丈夫!この我が社が開発したスパドリがあれば、どんなに血を吸われても体力全快だよ!」

P「じ、じゃあそれ売ってください!」



高木「いいけど、一本5万だよキミ」



P「5万!?ボッタクリでしょ、それ!」




高木「ちなみに、社員にはかなりの社割が効くけど……どうする?」




P「くっ………あ、あれ?音が止んだ?」






高木「おっと、少し避難させてもらうよ」




P「へっ?なにを………ん?」

ドドドドド!!




P「な、なんだ?このお……とぁっ!?」




ドガァァァァァンッ!!!




高木「おお~、ドアごと綺麗に吹き飛んだね」




P「けほっ……けほっ……い、いったい何が起きたんだ…」




ガシッ!



P「へっ?」







麗花「み~つけた」

すいませんちょっと出かけてきます
再開は夕方くらいに

スパドリってすごい!
http://i.imgur.com/IKquBkO.jpg
一旦乙です

>>4
所恵美(16) Vi
http://i.imgur.com/Dsude19.jpg
http://i.imgur.com/wAujv7U.jpg

画像支援ありがとうございます
再開します

P「」




麗花「捕まえました♪」





美希「やっぱりここにいたの!良い匂いの人。あはっ」




P「き、キミ達?ちょっと落ちついて話を……
のわっ!?」バタンッ





美希「お話なら、後で聞くの!今は~……こっちに集中するべきって思うなっ」グイッ




環「はいはーいっ!次はたまきの番!」





麗花「ふふっ、じゃあ私はその次で……と、言いつつ。んっ……あむっ♪」カプッ




P「ひゃぁ!?」

美希「あっ、麗花ズルイ!!美希が先に唾つけたんだから、この人は美希に譲る……もういいのっ!はむっ♪」カプッ




P「はひっ……!?」




環「うぅ、二人が邪魔で吸えないよ~。あっ、じゃあたまきは太ももを……がぶっ♪」カプッ




P「ふぅっ!?」





麗花「んんぅ……んくっ、はぁ……美味しい。信じられないくらいに甘くて、思わず頬っぺたが落ちちゃいそうですねーふふっ」




P「あ、うぁ……」




美希「へーふぃ(ケーキ)、みたいに甘くて……ぷはっ、美味い!美味すぎるってカンジ!別のところはどんな味なのかもっと試そーっと」



P(し、死ぬ……このままじゃ、搾り尽くされて死んでしまう……)

高木「おーい、キミ生きてるかーい?どうするかね?このままウチで働くなら助けられるが、辞めるのならそこでゾンビになってしまう運命だよ」



P「……します」



高木「ん?」



P「入社します!!だから、はよ助けてくださーい!!」





~回想終了~

P(まさか、普通の芸能プロダクションだと思って入社した会社が……所属アイドル全員、ヴァンパイアとかいうヤバイ会社だったなんて思いもしなかった)



P「というか、普通は思わないだろ!くそう、未経験者でも大歓迎!同僚も皆フレンドリーで、和やかな職場だよキミぃ。とかいう社長の言葉に騙されたりしなければ……ん?」



ママ-アノヒトヒトリデオシャベリシテル- シッ!メヲアワセチャイケマセン!





P「あ、あはは……はぁ」


P「仕事しよ……こうしてても、仕方ないし」

ーテレビ局ー


P「はい、ではよろしくお願いいたします。失礼します」



P「ふぅ……よし、回るところはほぼ行けたし、次は収録に付き添いだな」









スタッフ「はい、オッケーです!二時間ほど休憩挟んで再開しまーす」





桃子「ふぅ……」



育「桃子ちゃん、お疲れ様っ!」

桃子「あ…うん、お疲れ様」



P「お疲れ、桃子」



桃子「あれ、お兄ちゃんいたんだ?」



P「ああ、さっきな」



桃子「律子さんは?」キョロキョロ



P「律子は自分の番組収録があるからな、ここからの収録は俺が付き添うよ」



桃子「ふ、ふーん……まぁいいけど。変な事して現場で目立たないでよお兄ちゃん?」



P「そんな事しません」



桃子「お兄ちゃんだし、どうだか……」プイッ

P「な、なぁ育?桃子は何かあったのか?」



育「うーん、プロデューサーさんに会えて嬉しかったとかかなぁ?だから、照れ隠ししてるのかも」



P「そうなの?」



桃子「な、ななっ、そんな訳ないでしょ!?」



P「どうやら違ったらしいぞ?」



育「うーん、じゃあなんだろう……むむむ」



桃子「も、もうっ!そんな事どうでもいいでしょ!?それよりお兄ちゃん、桃子お腹空いたんだけど」



育「わたしもっ!プロデューサーさん、どこかで美味しくて大人な料理たべたいなっ」



P「そうだな、ちょうど休憩時間だし何か食べに行くか!」

~食後~



育「ふぅ~、ごちそうさまでした!プロデューサーさんっ」



桃子「ごちそうさま……けど、次はもっと豪華なレストランにエスコートしてよね、お兄ちゃん」



P「無茶言うなよ、それにファミレスのご飯もたまには良いものだろ?」



育「うんっ!お料理もデザートも美味しかったよっ」




P「ふっふっふ、そうだろ?」



桃子「そう言うけど、お兄ちゃんにご飯連れてきてもらう時って毎回ファミレスかラーメン屋さんの記憶しかないんだけど?」



P「あ、あはは……そうだっけ?じゃあ、いつか豪華なランチに連れていけるように頑張るよ…」



桃子「ま、まぁ、いいけど。皆で食べるのは悪くないというか……楽しいし」ボソッ



P「なんか言ったか?」

桃子「な、なんでもない!それよりお兄ちゃんはキビキビ歩く!時間厳守は信頼される業界人の基本なんだからっ」



P「わ、わかったよ……あれ?育?」



育「……っ」



P「どうかしたか?体調とか……あっ」



育「はぁ……はぁ……うぅ、プロデューサーさぁん……」




P「え、ええと……血が欲しいのか?」



育「……ん」コクリ



桃子「あぁ…お兄ちゃんと一時間くらい一緒にいたしね、こうなっちゃうのも無理はないよ。大丈夫、育?歩ける?」





P(えぇ、やっぱり俺の匂いのせいなの、どうなっとるんだ俺の身体は?)

育「あ、歩ける……けど」




桃子「けど?」




育「は、早く……どこか静かなところ行きたいかも……」




桃子「だってさ、早く連れていってあげた方が良いよ?お兄ちゃん」




P「わ、わかった。じゃあとりあえず……」

ー楽屋ー



P「鍵を閉めてっと……よし」



P(バレたら大騒ぎだからな)



育「っ……はぁ、はぁ」



P「だ、大丈夫か育?ほら、俺の腕から吸って良いぞ?」



育「ん…ごめんね……プロデューサーさん…」



P「いいよ、気にするな」



P(ヴァンパイアって血を吸わなきゃ、体調を維持できないっていうし、ましてや育はまだ子供だからな。それが原因で身体を悪くしたら大変だ)






育「ん……はぁ…むっ」カプッ





P「……っ」

育「んくっ……ちゅっ、んんっ……」チュ-チュ-




P(痛いというより、くすぐったい感じだな……やっぱり年少組は牙が小さい分、痛みも少なくて助かる)




育「はぁ……ふぅ……えへへ、ごちそうさまでした、プロデューサーさん!」



P「もういいのか?足りないならまだ吸ってもいいんだぞ?」



育「えっ?で、でも……プロデューサーさんが痛いでしょ?私はもう大人だし我慢できるもん、だから……あっ」


グゥ~♪




P「ふふっ、可愛い音が聞こえたけど?」




育「うぅ……プロデューサーさんのイジワル」



P(かわいい)

P「俺なら本当に大丈夫だよ。むしろ、育が無理して体調崩したりした方が嫌だな」



育「ホントにいいの?」



P「ああ、もちろん」



育「え、えへへ…プロデューサーさん優しいねっ。ありがとう!それじゃ…さっきと同じところから吸うから痛かったら言ってね?」



P「わかった」





桃子「ストップ!」



育、P「えっ?」




桃子「えっ?じゃないわよ、さっきから黙って見てれば……育っ!」



育「ひ、ひゃいっ!も、桃子ちゃん?どうかしたの?」

桃子「育の吸血してるとこ、ずっと見させてもらったけど全然なってないよ」



育「そ、そうなの?」



桃子「いい?お兄ちゃんはねぇ、事務所の全員に噛まれて生半可な吸血では満足できない身体になってるんだよ!」



P「お、おーい桃子?何を言ってるのかなー?」



育「そうなんだ…さすが色んな事に詳しい桃子ちゃん!ギョーカイジン!」



P「育も納得しないでほしいんだが!?」



桃子「それじゃあ、桃子が正しいお兄ちゃんの血の吸い方を教えてあげる、よく見ててね」



育「は、はいっ!先生!」




桃子「というわけで、次は桃子がお兄ちゃんの血を吸ってあげるから」



P「あのなぁ、そんな風に言われておいそれと血を飲ませるわけには……」



桃子「はぁっ、は…あぁ…っ!……桃子、お兄ちゃんの血を飲まないと……く、苦し…助けて、お兄ちゃん……」

P「だ、大丈夫か桃子!?ほら、俺の血ならいくらでも吸っていいから、気をしっかり持つんだ!」



桃子「はい、ありがと♪」




P「」



桃子「ふふん、どうしたのお兄ちゃん?鳩が豆鉄砲くらったような顔してるけど」



P「も、桃子…お前なぁ、どうでもいい事に迫真の演技をするなよ……本当にびっくりしたぞ」



桃子「それよりお兄ちゃん、早くそっちのソファに座って!」



P「う、うん……こうか?」



桃子「そう、そのままジッとしててよ……よいしょ」



P「……桃子?なんで俺のお膝の上に座るのかな?」

桃子「こうしなきゃ、首筋から吸えないでしょ?わ、わかったら…早くシャツ脱いでよ……目閉じてるから」



P「えぇ……」



桃子「はやく!」



P「わ、わかったわかった。……ほら、脱いだぞ」



桃子「そう、それじゃあ……ひゃっ!?な、なんで上半身裸ネクタイ姿になってるのよお兄ちゃん!」



P「いや、だって脱げって言うから……」



桃子「ぜ、全部は脱がなくて良いってば!裸の上にシャツは羽織っててよ!バカ、バカっ、変態!」



P「注文の多いお客様だなぁ……ほら、着たぞ」

桃子「まったく……ん?ここ、少し腫れてるけどどうしたの?」



P「あ、そこは朝にーー」



桃子「……まさか、誰かに吸わせたの?」



P「え、えっと…うん」








桃子「……そうなんだ?へぇ~、こんなにはっきりと目立つ箇所を吸うなんて、独占欲丸出しだね……その人、ふふふ」ゴゴゴゴ



P(桃子、目っ!目が笑ってないんですけど!?)



桃子「……いいよ。桃子も受けて立ってあげるから、ほら……お兄ちゃん、こっち」



P「お、おう」

桃子「ふふん。見てて、まずはさっきのムカつく噛み跡を桃子の牙で上書きしてあげる。ん……ちゅっ…はぁ…あむっ」カプッ




育「わぁ……も、桃子ちゃん、すっごい…」





P「いっ、いた……も、桃子痛い……!」



桃子「ごくっ……あぁ……はぁ、っん…んくっ。当たり前でしょ、痛く吸ってるんだから、どっち付かずのフラフラしてるお兄ちゃんにはお仕置き。ん……っ、あむっ」




P「も、桃子……おち、落ち着け」




桃子「……んくっ。はぁ……はぁ……落ち着け?ふふっ、一ついいこと教えてあげるお兄ちゃん。そんな事しか言えないから皆に言いように吸われちゃうんだよ?」




P「い、いや…そんな事は」



桃子「まぁ、いいよ。そういうダメなお兄ちゃんも桃子は気に入ってるし……はぁ、あむっ」



P「つ……痛っ」

育「……」



P「い、育?なにして……」



育「プロデューサーさん……わたし、わたしまた……」



P「えっ!?あっ、そうか……さっきの続きだったな、じゃあ交代だ」



桃子「ん…っ…はぁ……育、こっち吸って……桃子の吸ってる反対の方」



P「ええっ!?お、おい……」



桃子「休憩明けまで時間ないから、こっちの方がいいでしょ?」



P「いや、しかしだな……っ!?」

育「はむっ…んっ……ちゅっ、あ…むっ」チュ-チュ-





P「ち、ちょっ……待て。育……」




P(い、今…首筋、ゾクゾクって……)




桃子「もう、諦めた方がいいよ。お兄ちゃん……んっ、はぁ……ちゅっ」チュ-チュ-




P(な、なんだこれ……痛いのとくすぐったいのが混ざって、とにかく二人を離さないと……けど、身体が)



P「ふた、二人とも……少し、抑えてくれ……」

桃子「んんっ……はぁ…あれ、お兄ちゃんなんで俯いてるの?顔あげて?……桃子、もっとお兄ちゃんの惚けた顔、見たいな」



育「わたしも……えへへ、もっと見て?プロデューサーさん」




P「ぐっ……」



P(そ、素数を……素数を……数え……る……ぐぉぉ)

~数分後~



育「えへへ、プロデューサーさん。ごちそうさまでした!」ツヤツヤ



桃子「ふぅ。まったく……あまり、桃子の手を煩わせないでよねお兄ちゃん」ツヤツヤ



P「う……」グッタリ



育「だ、大丈夫?プロデューサーさん?」



桃子「いいんだよ、今日のはお兄ちゃんの自業自得だし?」




スタッフ「すいませーん、765プロさん。中谷さんと周防さんそろそろスタンバイお願いしまーす!」

桃子「それじゃあ行ってくるね、お兄ちゃん」



育「わたし、プロデューサーさんから元気わけて貰ったし、すっごい頑張れると思う!だから、ちゃんと見ててねっ!」



P「お、おう……頑張れよ」



桃子「あっ、そうだ。お兄ちゃん?一応、確認しとくけど、今日のでわかったでしょ?お兄ちゃんの今後の課題」



P「……へ?」



桃子「簡単に血を吸わせないようにってこと!もう……すぐ忘れるんだから。ちょっとは抵抗しないとダメだよ!」



P「わ、わかったよ。ちゃんと拒否すればいいんだな?」



P(しかし、拒否しても無理矢理血を吸ってくる奴らばかりなんだよなぁ……莉緒だけはチョロいけど)




桃子「そう!お兄ちゃんには桃子が…ゴニョゴニョ…するまで、き、綺麗な身体でいてもらわないとなんだから……」

P「ん?」



桃子「な、なんでもない!とにかく、桃子も収録行ってくるからね」



P「わかった。ちゃんと見てるよ、桃子先輩の仕事ぶりをね」




桃子「ふふっ、いいよっ。期待しててね、お兄ちゃん!」

~次の日~


ー学祭ミスコン会場ー




まつり「戦が始まるのです!」



朋花「聖戦が始まりますよ~♪」





P「はぁ……」




まつり「前回は不本意な結果に終わってしまいましたが、今度は負けないのです!朋花ちゃん!」




朋花「うふふ~♪それはこちらのセリフですよ、まさか同票でダブル1位だなんて……私にとっては屈辱以外の何物でもありませでしたからね~」

まつり「いざ頂点を決する時なのです!はいほーっ!」



朋花「望むところですよ~、もし勝負に水をさす人がいたら……うふふ~♪」




P「あ、あのね君達?これは楽しいミスコンなんだから、そんな戦とか聖戦とか怖いワードは使わないでーー」



まつり「ほ?プロデューサーさんなにか言いましたか?」ゴゴゴゴゴッ



朋花「うふふっ、私、今とーっても集中してるんです~、少し口にチャックしていてくださいますか~プロデューサーさん?」ゴゴゴゴゴッ





P「は、はい……ごめんなさい」




P(二人とも、やる気があるのは良いことなんだけど……これ、審査の結果で差がつくような事があったら大変だぞ…?)




P(なんせ前回は二人ともかなり荒れたからなぁ……なだめるのが大変だったし。神様!どうか今回は穏便に済ませてください!)

ワ-ワ-!! マツリヒメ-!!  ビュ-リホ-!!





まつり「祭りといえば永遠の18歳、まつりの出番なのです?特別で、びゅーりほー!な制服ですよ。聖母よりも、姫を見つめてください、なのです!」








ブヒ-!!  フンデクダサイ!! トモカサマ-!!




朋花「審査員のみなさん~、私よりまつりさんを評価したら、どうなるか、わかりませんよ~?ミスコンに君臨すべきなのは、聖母の私です~♪」







P「ふ、二人のファンはなんて信仰力なんだ、会場が狂喜乱舞で……あー、もうめちゃくちゃだよ」






「さぁ、それでは審査の結果が出揃いました!今年のミスコン!優勝者は~~」

~その後~




まつり「まつりは納得できないのですー!!なんで、また同票で朋花ちゃんと一位なのですー??」ジタバタ



朋花「そうですね~、これは審査員の方々に少し、お話しないといけませんね~、ふふふふ」ゴゴゴゴ




P「ま、まてまて。これはしょうがないんだよ、一人の審査員が体調不良で帰っちゃって票差が出なかっんだ」



まつり「むぅ……まつりは今日のこの日のために完璧に仕上げてきてるのですー!こんな中途半端なままでは……ほっ?」




朋花「私もです~。審査員の都合で勝負がつかないなんて、納得する気は……あら?」

P「そうは言うがなぁ、二人ともすごい事だぞ?他のアイドルを寄せ付けずに……え?」




まつり、朋花「……」ジ--ッ




P「え、ええと……何で二人は俺を見るのかな?」



朋花「なんででしょうね~♪それは、察しの良いプロデューサーさんなら、わかってくれますよね~?」ガシッ



まつり「審査員が居ないなら、代わりの人に審査してもらうのですー!!と、言うわけで……ね?」ガシッ



P「お、おいっ!?ちょっ、待て!?これから俺はまだ仕事が……うわ、引っ張るなぁぁぁ」

ー空き教室ー



P「ぐっ、おま…お前ら、こんなところに連れてきてどうする気だ?」



朋花「だから言ってるじゃないですか~?審査ですよ、プロデューサーさんには公正な審査をお願いしたいんです~」



まつり「鍵をカチャリっと、これで誰も審査の邪魔はできないのです。ね?」



P「審査、審査って……言っとくが、俺はそんな二人に差をつけれる程に審美眼があるわけじゃないぞ」



朋花「何を言ってるんですか~?今さら、普通のミスコンみたいな審査を、プロデューサーさんにはお願いしませんよ~?」



まつり「そうなのです。まつり達がお願いしたいのは……」




朋花、まつり「どっちの牙に噛まれた方が気持ちいいか、ですよ~♪(なのです!)」

P「」




朋花「さぁ~、プロデューサーさん」




P「お、落ち着け!話せばわかる…」



P(そうだ!桃子も言ってたし、嫌な時はちゃんと拒否しなければ)




P「な、なんで俺がお前らの審査なんかしないとならんのだ、それに俺の血はそう簡単にやら、やら…」



朋花「ん~?」ニコニコ



P「す、すみませんでした……」



P(怖いよ!!笑顔なのに、なんなんだよ!あの見えない圧力は!?)




まつり「とりあえず、プロデューサーさんはそこの椅子に座って欲しいのです」



P「わ、わかったよ…でも痛いのはやめてくれよ?」



朋花「それは、プロデューサーさんの心がけしだいですね~。それから上を脱いでくださいね?血が吸いやすい……もとい、審査しやすいようにですよ~?」

P「今、吸いやすいって……はぁ、わかったよ」




まつり「待つのです!」



P「えっ?どうしたまつり?」




まつり「ふふっ、まつりが脱がせてあげるのです。ね?」



P「はっ?え、遠慮するよ。流石に服くらい自分で」



まつり「いいから、いいから!姫にお任せなのですー」グイッ



P「のわっ、ち、ちょっと….」



まつり「ネクタイを緩めてあげるのです……うふふ、いつもお仕事ご苦労様なのですよ、プロデューサーさん」シュル



P「あ、あはは…ありが……っ」




まつり「ほ?どうしたのです?」ニコッ

P「あ、やっ…な、なんでもないよ!」



P(まつりの顔…改めてみると、すごく整ってて本当のお姫様みたいだ……睫毛とか長くて、瞳も……)ボ-ッ



まつり「もうっ。そんなに見つめられると照れてしまうのです、プロデューサーさん♪」



P「す、すまん…つい」




朋花「ふふふふふっ……」イラァ




P「ま、まつり…あとはこっちで脱ぐから大丈夫だよ!」



まつり「遠慮しなくても良いのですー。ほら、脱ぎ脱ぎしてあげますから!」




朋花「うふふ~♪まつりさん、チェンジですよ~?」グイッ






P「えっ、朋….かはっ!?」

朋花「なにをデレデレしてたんですか~?プロデューサーさん?」ジリジリ




P「い、いやっ、デレデレなんてしてないよ?本当だよ?」



朋花「ふふっ、節操なしのプロデューサーさんには、お仕置きですね~。ほらっ、私も脱がせてあげますから」グイッ



P「や、ちょっ!乱暴に脱すな!シャツが……ぐえっ、シャツが…締まって……」



P(く、苦しい……ていうか、この数日でお仕置きされすぎだろ俺!)







P「はぁ…はぁ、死ぬかと思った」



朋花「大げさですね~、こんなのはまだ序の口ですよ?」

P「えぇ……」



朋花「うふふ♪これから始まるのは、こんなものじゃありませんから。覚悟していてくださいね~」



まつり「まつりは優しくしてあげるのです!飴と鞭。なのです?」




P(いや……どっちにしても、俺が血を吸われる事には変わらないんじゃ)



P「な、なぁ…?やっぱりやめないか?こんなことされても、俺はどっちが気持ちいいとかわからないし。そもそも痛いだけで……」






朋花「…プロデューサーさんはまだわかってないみたいですね~?」



P「わ、わかってないって?」



朋花「痛いだけ、痛いだけって……本当に嫌なら、とっくに逃げてるはずでしょ?」



P「そ、それはお前らが強引に……」



朋花「本当に拒否してるのなら、暴れてでも逃げれるはずですよ~?それができないって事は……」

P「……」ゴクリ




朋花「うふふ、私達の牙の味を覚えちゃったからですよね~?誰だって気持ちいい事から、逃げたくありませんから」




P「ち、違っ…俺そんなつもりじゃ」




まつり「姫はどんなプロデューサーさんでも受け入れるのですよ!……それが、噛まれて悦んじゃうような人でも、です?」




P「だ、だから違うって言ってるだろ?」





朋花「もう……うふふっ。けど、そういうプロデューサーさんだから~」グイッ




P「えっ?うあっ…!?」




P(と、朋花に強引に抱き寄せられて……うわ、瞳があんなに赤く……そして牙がこんな近くに!)

朋花「そんな優しすぎるプロデューサーさんだから……たまらなく、自分の物にしておきたくなるんですよ~。はぁ……んんっ、ちゅっ」カプッ




P「と、もか……痛っ」




朋花「っ……んくっ……ん、んっっ」チュ-チュ-




P「っあ……」




朋花「ふぁ……美味しい。本当にプロデューサーさんって、血の味と香りだけは極上品ですね~……考えてくる企画は、頭のおかしい物ばかりなのに」




P「ほ、ほっとけ……」




朋花「うふふ、私の牙……存分に審査してくださいね?んっ…あむっ、んん…ごくっ」チュ-チュ-

P「し、審査…ん、なんて……」




まつり「プロデューサーさん、とってもだらしないお顔ですよ?」




P「まつり?……そ、そんなわけ」




まつり「朋花ちゃんの牙、そんなに良かったのです?けど……」グイッ




P「わっ!?」




まつり「まつりに吸われてる時のプロデューサーさんの方が、とーってもびゅーりほーな顔なのです……ん、ちゅっ、ごくっ」カプッ




P「あ……うっ」





まつり「んんっ…んちゅっ…っあ……ふぁ…甘くて、蕩けるのです……とっても美味しい……♪」




朋花「まつりさ~ん??割り込みは御法度ではなかったのですか~?」ゴゴゴゴ

まつり「ぷは……効率の問題なのですよ、朋花ちゃん。こっちの方がプロデューサーさんも審査しやすいはずなのです」




朋花「むう…まぁ、いいですけどね~。勝つのはどうせ私ですから……んっ、んん……あぁ、あむっ」チュ-チュ-




まつり「むっ、勝つのはどう考えても姫であるまつりなのです!さぁ、プロデューサーさん?どこを噛んで欲しいのです?」




P「は、はぁ?」




まつり「朋花ちゃんと違って、まつりはプロデューサーさんの気持ちいいところをだけ吸ってあげるのです。ね?どこです?」





P「そ、そんなもんあるか……」




まつり「ほ?しょうがないですね、じゃあ朋花ちゃんが吸ってない、こっち側を吸ってあげるのです……ちゅっ……あむっ、んんっ」カプッ





P「ば、バカっ……やめろ」




朋花「ちょっと、プロデューサーさん?まつりさんだけじゃなく、私にも集中してください~……ん、あぁ……っむ……」カプッ

P「ほ……本当……痛いって」




朋花「ん、ごくっ……はっ、はぁ……なんだか、プロデューサーさんの血、さっきより甘い感じがしますけど……もしかして、まつりさんに噛まれて感じちゃったからとかじゃないですよね~?」




P「はぁ、はぁ……知るか」




朋花「なら、こっちの牙にも集中してください……じゃないと、もっと痛くしちゃいますよ~?」




P「う、うう……」




朋花「うふふ~♪いいですよ、その情けない声……もっと、もっと聞かせてくださいね~……あむっ、ちゅっ……はぁ、美味しい……」

まつり「さぁ、プロデューサーさん?んぅ…ちゅっ…んくっ、はぁ…はぁ…ふふっ。まつりを選んでくださいなのです。ね?……ねっ?」(耳元で囁き





P「い、いや……だか…らっ」




朋花「あ……っん……んんっ……ぷぁ、はぁ……うふふ。私を選ばないと、どうなっても知りませんよ~?」(耳元で囁き




P(し、死ぬ……これ、死んじゃう)

今日の分おわり!
続きは明日の夕方か夜にでも

ちょっとだけ投下します
あと画像支援ありがとうございます

~数分後~





P「」チ-ン



まつり「プロデューサーさん?……ほ?気絶してるのです?」ツヤツヤ



朋花「まったく…本当に手間のかかる人ですね~」ツヤツヤ



まつり「きっと、朋花ちゃんが吸い過ぎたのです」



朋花「ふふっ、違いますよ~?それを言うならまつりさんが……あの、何をしてるんですか~?」

まつり「プロデューサーさんが起きるまで、隣で添い寝しててあげるのです!床がとっても固くて寝心地はアレですけど、これも姫たる者の務めなのです」



朋花「そうですか~……」



まつり「朋花ちゃんはどうするのです?帰りたいなら、一人で帰っても構わないですけど?」




朋花「……そうですね~、私もなんだか疲れてしまいましたから、ここで少しひと休みしていきます~」




まつり「そうなのです?……うふふっ」



朋花「な、なんですか?急に笑いだして~」




まつり「なんでもないのです。ふぅ、にしてもプロデューサーさん起きないのです……あっ、まつりは名案を思いついたのです!とりゃっ♪」ギユッ



朋花「あら~?また何をやってるんですか~?」ゴゴゴゴ

まつり「プロデューサーさんの腕枕!なのです。思った通りなかなかの寝心地ですよ」



朋花「ふ、ふ~ん。そうですか……」



まつり「朋花ちゃんもご一緒するのです?」




朋花「仕方ありませんね~、私もちょうど枕が欲しかったので、この際プロデューサーさんの貧相な腕枕で我慢するとします~」



まつり「寝心地はどうです?」



朋花「お、思った通りあまりよくありませんが……まぁ、この暖かさは良しとしましょう~」ギュッ





まつり「…ん、なんだかお腹いっぱいになったら、まつりも眠気が……朋花ちゃんは……ほ?」




朋花「……すぅ、すぅ…」ギュッ




まつり「もう寝てるのです……というか、あれでは腕枕ではなく抱き枕なのです」



まつり「まつりも……ふふっ、おやすみなさいなのです。朋花ちゃん、プロデューサーさん」






P(腕しびれる……も、もうミスコンなんてこりごりだぞ……)

~次の日~
ー765プロ事務所ー



P「ごくっ、ごくっ、んっ……ぷはっ。スパドリさん。今日もお世話になります…」




P(にしても、昨日は酷い目にあった……痛つつ、噛み跡はヴァンパイアの唾液に含まれるトンデモ能力云々で、1日経ったら消えるらしいけど、痛みだけは残るからなぁ……はぁ)





莉緒「ふふっ、発見!美味しそうなプロデューサーくん!」ジュルルン




P「おっ、莉緒お疲れ」




莉緒「ええ、お疲れ様。それから……今日こそは私の吸血テクでプロデューサーくんを身悶えさせてあげるわ!」ビシッ



P「莉緒ヴァンパイアは怖いなぁ」



P(かわいい)

莉緒「ええ!とくと恐怖なさい?けど、大丈夫よ、ちゃんとプロデューサーくんも気持ち良くなれるようにーー」




P「ところで莉緒、その服すごくセクシーだね!モテオーラがハンパないぞ?」




莉緒「あっ、さすがプロデューサーくんね!これ今年の春の新作なのっ♪この前、お買い物行った時に一目惚れしちゃって…うふふ。でもでも、そんなにモテオーラ出てた?」



P「もちろん出まくってたよ。気をつけてくれよな?アイドルなんだから、むやみやたらに男を惹きつけるようなファッションは」




莉緒「うっ、確かにそうね……だけど安心して頂戴?アイドルやってる間は、私の恋人は応援してくれるファンの皆だからっ!」

P「それを聞いて安心したよ。莉緒は魅力的な大人の女性だからね、プロデューサーとして、あと一人の男としても色々と心配してたんだ」




莉緒「そ、そうなんだ……心配させてごめんなさい。あれ?プロデューサーくん、今一人の男としても心配してたって言った?それって……つまり?」



P「あれ?そんな事言ったっけー?」




莉緒「もうっ!言ったわよー、プロデューサーくんのバカバカァ~」ポカポカ





P「なにを~っ!」ポカポカ





キャッ♪ キャッ♪ イチャイチャ♪







小鳥(こいつら……)

小鳥「あら?はい、お電話ありがとうございます、こちら765プロ……えっ?ああ、いつもお世話に…はい、プロデューサーさんですか?」



P「俺に電話ですか?」



小鳥「ええ、映画の配給会社さんからなんですけど」



P「もしもし、お電話代わりました。はい……えっ?今からですか?ああー……なるほど、わかりました。ちょっとお時間を頂けますか?後ほどご連絡します」



小鳥「どうしたんですか?」



P「うーん、映画の試写会のお仕事なんですけど……」



小鳥「わっ、良いじゃないですか!」



P「けど、今かららしいんですよ」

小鳥「今からですか?それは急ですね~…」



P「なんか、当初の予定してた所と調整ミスがあったらしくて、代わりにウチに回ってきたって感じなんですけど」



小鳥「なるほど……うーん、けどこちらも今からとなると、行って貰えるアイドルの方が」



P「スケジュール埋まってますからね、莉緒もさっき、仕事に行っちゃいましたから……うーん、誰かいないかなぁ」




海美「お疲れ様でーすっ!ふぅ、走ってきたら汗かいちゃった……飲み物、飲み物~♪」




P「あっ」

海美「ぷはぁー!走った後のアクエリ最高!あれ、どーしたのプロデューサー?」




P「いやぁ、ちょうど良い所に来てくれたな海美」ニコニコ



海美「な、なに?そんなニヤニヤして……」



P「海美は今日はもうレッスンだけだったな?」



海美「うんっ。そうだけど?」



P「実はな、女子力高い映画を観るっていうお仕事があるんだけど……どうだ?やってみないか?」




海美「女子力?!やりたい、やりたい!」



P「しかも、海美も飽きない程のアクション映画なんだぞ?」



海美「女子力でアクション!?それって私にぴったりのお仕事じゃん!わーい、ありがとープロデューサー♪」ピョンピョン

P「よーし、それじゃあ決まりだな。レッスンはキャンセルしておくよ」



小鳥「あ、あの?プロデューサーさん?確か映画って……」



P「音無さん緊急事態ですよ?」




小鳥「けど~…いいのかしら?」



海美「プロデューサー早く行こーよっ!私、もうウズウズしてきちゃった~!」



P「よし、行こう!じゃあ音無さん、連絡お願いしますねー」



小鳥「わ、わかりました」



海美「えいっが♪えいっが♪」

~ホラー映画試写会後~

ー楽屋ー




海美「うわぁぁぁぁーん!!ぐすっ…ぷろ、ぷろでゅーさぁの嘘つきーー!!……ひぐっ」




P「ご、ごめんごめん。けど俺が言った通りだったろ?」




海美「ぜっ、全然違うじゃん!!ゾンビが……高速道路埋め尽くして……グチャグチャのわらわらーって!」




P「いやまぁ……けど、主人公の女性警官がパルクールでガンガンとゾンビの波を突き進んでたアクションはカッコ良かったし、女子(戦闘)力高いだろ?」




P(というか、ホラー苦手なヴァンパイアっていったい…?)




海美「あんなの女子力じゃないよぉ~!あ、アクションとかも見る余裕ないし……ぐすっ、けど見なきゃ…お仕事にならないって、プロデューサーが言うから……うぅ」




P「けど先方さんも喜んでたぞ?こんなに良いリアクションしてくれたら、大満足だーって」

海美「うぅ……嬉しくないー!!ぐすっ……プロデューサーの嘘つき~!!」





P「わ、悪かった悪かった!あっ、そうだー!頑張った海美に、ご褒美をあげよう。何か美味しい食事をご馳走するよ」




海美「ぐすっ、ごちそう……?」ピクッ




P「うむ。もう今日は仕事ないし焼き肉でもいいぞー、海美の食べたいものならなんでも奢ってあげよう」



海美「なんでも……」ピクピクッ

いったん切ります!続きは夜にでも

莉緒ねぇはちょろいなぁ
一旦乙です

>>90
百瀬莉緒(23) Da
http://i.imgur.com/7nWMKMu.jpg
http://i.imgur.com/qFZSmjU.jpg

>>94
高坂海美(16) Da
http://i.imgur.com/7fjDCne.jpg
http://i.imgur.com/rzLkPNw.jpg

再開します!

P「ああ、なんでも……はっ!?」





P(こ、この展開は入社から、かれこれ何回やられたかわからない、強引に組み伏せて無理矢理血を吸われるパターンの予兆!)




P「ひうっ!……あ、あれ?」



P(な…なにもして……こない?)




P「う、海美?」




海美「うーん…うーんっ。スイーツも良いし、お肉も良いし…ううーん!どっちにしようかな~」



P「ほっ……」



P(海美が食べ物で許してくれる純粋な子で良かったぁ)

海美「ねっ、プロデューサー、私決めた!スイーツ行きたいなっ、女子力がウーンと高い店で!」



P「はは、任せろ。それじゃあ準備して行こうか」



P(なんとか今日は無事に帰れそうだな…)







~食後~
ー車内ー



P「いやぁ、もう胃の中が春のスイーツ祭り状態だ……うっぷ」



海美「もう、プロデューサーだらしないよ?胃も常日頃からストレッチして鍛えとかないと!」



P「は、はは……そうだな。にしても海美は平気なのか?結構食べてたけど、胃もたれとか」



海美「ぜーんぜん!なんならお腹触ってみる?ほらっ」

P「ち、ちょっ!?海美!?アイドルが……いやいや、そもそも女の子が簡単にお腹触らせるんじゃありません!」




海美「へ?あっ、そっか……えへへ。ごめんねプロデューサー」



P「まったく……」





海美「けど……プロデューサーになら、別にどこ触られても良いんだけどな…」ボソッ







P「ん?」





海美「な、なんでもないっ!あはは……あっ、プロデューサー見てみて!向こうの方、桜の木がライトアップされてるよっ!」





P「おっ、本当だな~。ここから見る限りでも凄く綺麗だ」




海美「うんっ!ねぇ、ねぇ、私もっと近くで見たいなぁ……ダメ?」




P「仕方ない……今日はとことん海美に付き合ってやろう、けど、アイドルだってバレないように変装はしておくように」



海美「はーいっ♪」

ー公園ー



海美「わぁ~、見てよプロデューサー!ライトに照らされて、桜の花びらもキラッキラだよ!」ピョンピョン



P「そうだな……」



海美「あっちも!こっちも!あはは~っ、ライトアップってスッゴいね、プロデューサー」ピョンピョン




P「そうだ……ちょっと、海美?楽しむのは大いに構わんが、はしゃぎ過ぎると他の見物客の方にご迷惑ーー」




海美「うわわっ、あっちの方とか桜ロードだよ!行ってみよプロデューサー、どっちが早く着くか競争ねっ。よーい、ドーンッ♪」タッタッタ



P「あっ、こら!」











海美「はぁ~……桜のライトアップ面白かったぁー!」



P「はぁ、はぁ……けっ、結局、桜並木をランニングしてきただけじゃないか……はぁ、ふぅ」

海美「いつもと違うコースを走るのも良いよねっ!私、長い直線コースとか見るとウズウズしちゃって…えへへ」




P「犬か。まったく……まぁ、これも海美らしい花見の仕方かな?」




海美「うぅ、ごめんね?プロデューサーはゆっくり見て行きたかったよね?」




P「ははっ、いいさ。今日はとことん海美に付き合うって決めたからね」




海美「プロデューサー……うん、ありがとねっ!」



P「おう、それじゃあ少し休んで帰……はっ!?」




P(今、気づいたんだが……ここのベンチが並んでるとこ、周りカップルだらけじゃないか…)




P「な、なぁ海美。やっぱり、そろそろーー」



海美「ね、ねぇ……プロデューサー?」




P「えっ、どうした?」

海美「ち、ちょっと…耳貸して」




P「おう、何かあったのか?」







海美「はぁ…っ…あ、あのね?……血が…欲しくなってきちゃった……」(耳元で囁き




P「なっ、こ、こんな所でか!?」



海美「が、我慢してたもん……けど、プロデューサーとずっと一緒にいたから……うぅ」



P「と、とにかく。ここじゃ人目があるし無理だ、ひとまず車内に帰って…わっ!?」




海美「目の前にプロデューサーがいるのに、お預けだなんて……やだ」グイッ




P「ち、ちょっと待って海美。そんな、無理矢理抱き寄せられてもだな?もし、誰かに見られたら…」




海美「な、なんかよくわかんないけど…他の人達も抱き合ってるみたいだし……それに、ここライトが当たらなくて暗いし、バレないよ……はぁ、っう」ギュッ




P「ま、待っ……」

海美「ん……すぅ……はぁ。プロデューサー甘い匂いする、さっき食べたケーキより甘い匂い……それに心臓の音、えへへ、優しい感じするね?プロデューサーのだからかな?」スリスリ






P(がっちり、抱きしめられてて動けん……しかも、海美の色々なとこ当たって……ひゃぁぁ)





海美「プ、プロデューサーの手大きくて、ゴツゴツしてて、逞しくて…」





海美「すっごく美味しそう……はぁ、むっ…ふっ」カプッ





P「…っ!?」




海美「んんっ……ちゅっ…ん……っ」チュ-チュ-




P「……ぐっ」



P(声、抑えないと他の人にバレたらヤバイ)

海美「んくっ……ふ…ぁ……ごくっ、はぁ……プロデューサーの血、久しぶりだからかなぁ?私の喉の奥に絡みついて、最高に甘くて……美味しい」





P(完全にスイッチ入ってる……)






海美「はぁ……ふぅ、でも、さっきよりはだいぶ楽になったかも。えへへ、ありがとねプロデューサー」




P「そ、そうか!じゃあ、早く帰ろう」




海美「やだ」




P「やっぱりかー」




海美「だって、だって!プロデューサーを独り占めできる機会なんて滅多にないんだもん!」





P「そうか?」




海美「そうだよーっ、誰かしらアイドルが側にいるし……プロデューサーのバカっ」グイッ





P「わっ、ちょっ。引っ張るな」





海美「あのね、プロデューサーが他の誰かに血吸われるの、私…嫌だな」ギュッ

P「いや、俺だって極力は吸われたくないよ。痛いし」




海美「じゃあ、じゃあさ…私だけにしない?血吸わせるの、プロデューサーの血を吸うのは私だけ!」




P「う、うーん。しかしだなぁ……」




海美「うぅ……やっぱりダメ?」




P「皆の中で差をつけるわけにはいかないよ、俺の担当は765プロの所属アイドル皆だからね」




海美「プロデューサー……」



P「と、とりあえずもう帰ろ……うっ!?」






海美「やだ……そんなのじゃ、納得出来ないもん!」ギュッ



P「海美…」




P(そこまで俺の血が好きだったのか……よっぽど美味しいんだろうな、俺にはよくわからないけど)

海美「けど、今だけ我慢する……だけど、次にまた同じことあったら」



P「あったら?」



海美「その時は絶対に他の人にはあげない。だって、プロデューサーは私のだもん」



P「そ、そう……」




P(怖いよ!!なんで、ウチのアイドルはどいつもこいつも……恨むぞ俺の血)




P「じ、じゃあ帰ろうか」




海美「プロデューサーどこ行くの?まだ、始まったばっかりだってば」




P「は、始まったばかりとは?」





海美「もちろん吸血♪」

P「だ、だってさっきので終わる感じだっただろ!?」





海美「ダメーっ!まだまだ足りないもん、それにプロデューサー、今日はとことん付き合うって言ってくれたよね?」ニコニコ




P「ま、マジか……」




海美「うん…ん……すぅ……はぁ。プロデューサーさっきよりスッゴーく、甘い匂いがするよ。このまま食べちゃおっかな♪へへっ、いいよね?」





P「い、いや待……痛っ!?」


海美「んくっ…ん…はぁ。美味しい……ねぇ、プロデューサー?今だけは他の事に意識向けないで?私だけに集中してて、そうしたらもっともっと、私頑張るからさ……んっ、あむっ」カプッ





P「が、頑張らなくていいって……」





海美「はぁ…ぁ……んんっ」チュ-チュ-





P「海美、やめ……うっ、あぁ」





海美「あはは~、すっごく可愛い声……やっぱり、プロデューサーは私の牙で気持ちよくなっちゃうんだよね?嬉しいなぁ……」ウットリ




P「だ、断じて違うからな」





海美「聞こえないもーん。えへへ、もっとこの牙を深く突き刺してあげるね…そうして、身も心も私のものになって?んっ……んんっ…ぁ…っむ」チュ-チュ-

P「っ……くそぉ」





P(あぁ……ダメだ……川の向こうで……黒井社長が……呼んでいる)








~数十分後~



P「ごくっ……ごくっ……ふぅ!!し、死ぬかと思った……いや、気づいてないだけで、一回死んだ気がする」(スパドリ補給中





海美「ごめん!ほんとーにっ、ごめんなさいプロデューサー!!」ツヤツヤ




P「まったく……いくらなんでもガッつき過ぎだぞ」

海美「だ、だって……プロデューサーの匂い嗅いじゃうと、止まってるエンジンがギュンって掛かっちゃうんだもん」




P「それは全面的に俺が悪い、心の中で土下座しよう。しかしそれだけか?」




海美「ええっ!?な、なんのこと?」




P「なんか、さっきの海美は様子がいつもより変わってたからな、他に何か原因があるんじゃないなと」




海美「そ、それはその……」




P「なんでも言ってくれて構わない、頼りないかもだけど俺はプロデューサーだからな」




海美「プロデューサー……えっと、あのね?笑わない?」




P「うん、笑ったりしないよ」




海美「その……う、嬉しかったから」




P「嬉しかった?」

海美「き、今日は久しぶりにプロデューサーと……一緒に遊べて嬉しくて…だからテンション高かったのかも……です」





P「ぷっ……ん、んんっ!そ、そうか、それはそれは」





海美「あっ、今、笑おうとした!プロデューサーの嘘つき~っ!」




P「ち、違う違う!笑ったりしてないって」




海美「もう……人が勇気だして言ったのに!」




P「すまん。しかし、それなら俺が悪いな…こらからはこういった時間作れるように、なるべくーー」




海美「い、いいってば!無理に時間つくらなくても……けど」





P「なんだ?」





海美「た、たまにでいいから構ってくれたら嬉しいな~、なんて…」

P「よし、任せろ」ナデナデ



海美「ひゃっ!?ぷ、プロデューサー急に頭撫でないでよ~っ」




P「はは、了解したって意味プラスさっきのお返しだ。さぁて、そろそろ帰ろうか、あんまり遅くなると大変だからね」





海美「うんっ!今度はゆっくり歩いて帰ろうよ」



P「おお、そうだな。行くときは桜をのんびり見れなかったからな~」




海美「そういう意味じゃないのに……」









海美(だけどね、プロデューサー?私が血を吸ってた時の言葉は全部、私の本心だからね?)




海美(だから今度、隙を見せたら……ぜーったいに、離してあげたりしないんだからっ!えっへへ♪)

~次の日?~

ー???ー



P「うっ……あ、あれ?ここ、どこだ?」




P(確か……家でゆっくり寝てたはずなんだけど、いつの間に俺、こんな暗くてジメジメして埃っぽい所に??)



P「夢にしては妙に匂いとか……あ、あれ?なんか足も腕も動かないっ、んっ、ぐっ……し、縛られてる!?」




P「待て待て、ふっ!ん~っ、だ、ダメだ!全然動かない……」


ウィィン


ガシャン





P(何だ?誰かが…この部屋に入って来るのか?)








星梨花?「ずいぶんと遅いお目覚めですね」




P「星梨花!?」





志保?「まったく……さっさと、処分しておけばいいのに」




P「志保!?」

星梨花?「気安く名前で呼ばないでくださいませんか?穢れます、いろいろと」





P「えっ……あ、あの志保?星梨花はいったいどうしちゃったんだ?というか、ここはどこだか教えて貰えると助かる」





志保?「ちっ……」





P「舌打ち!?こら、志保!なんて行儀の悪い事をするんだ!プロデューサーとして許せ……ひっ!?」






P(星梨花の足元から、お、大きくて黒いワンちゃん!?!?)




ガルルルッ





星梨花?「だから、うるさいですよ?いいから大人しくしていてください。さもなければ、ジュニオールが貴方の汚らしい喉元を食い破りますよ」

P「あ、は…はい」




P(よ、よくわからんが言う通りにしておこう)









???「囚人は起きたのですか?」




P「へ?し、囚人?」




志保?「貴方の事ですよ」




P(え、俺なんかやっちゃったの?)





星梨花?「ええ、総帥。今ならこのクズ虫同然の男から情報を聞き出すことができそうです」




P(総帥だって??)





琴葉?「それは上々です。二人は下がっていなさい」

今日の分おわりです次回は少し間空くかも……
あとたくさんの支援ありがとうございます!

おつです
超面白いんだけどすごいね
吸う場所によって味とか濃さとか違ったりするもんなのかな?
基本首を吸うだろうけど身体の中心に行くにつれて美味しくなったりとかさ
あとこのプロデューサーが来る前はみんな血はすってなかったんだろうか

再開します!
あと>>132の方の質問ですけど基本的に背景とかもガバガバ設定なので皆さんで納得できる感じに補完してくだされば嬉しいです

星梨花?、志保?「はい」








琴葉?「さて……」




P「な……なぁ琴葉?みんなどうしちゃったんだ?こんな所で、そんな格好して…それに俺は何で縛られてるんだ?」





琴葉?「……」




P「あー、良かったらこの縄解いてくれないか?志保も星梨花もなんだか話を聞いてくれなくてさ……っ!?」



P(ち、ちょっ!?琴葉!顔近い、顔近い!)






琴葉?「……すぅ、はぁ……ふふっ、どうやらその血、本物のようですね。すごい香り…」

P「こ、琴葉?もう少し離れてくれないかな?こんなに息がかかりそうなくらい近いと喋り難いっていうか……」




琴葉?「少し黙っていなさい」




P「いや、しかし……えっ?ちょっ、琴葉?」



P(琴葉の冷たくて綺麗な手が、俺の首筋に添えられて……って、あれー?なーんか嫌な予感しかしないんですが)













琴葉?「ふふっ、ここから血を貰いましょう……あ、はぁ…あむっ」カプッ





P「いっ……!!」





琴葉?「ん…んくっ……っ…」チュ-チュ-




P「こと、っ……あぁ」




琴葉?「っはあ……はぁ、ふふっ……すごい声ですね。私に吸われるのがそんなに良かったのですか……?」

P「くっ……」


P(な……なんだかよくわからないけど、このまま吸われ続けるのは精神的にも肉体的にもマズイ!)





琴葉?「はぁ……っむ、ちゅっ……んっ……」チュ-チュ-





P(逃げたいけど、この腕と足の拘束プラス、がっしりと琴葉に肩捕まれてて……身動きすら、まともに…)




琴葉?「っはぁ……はぁ……その目、なにやら良からぬ事を考えていますね?無駄な抵抗はやめなさい」




P「こ、琴葉?どうしちゃったんだよ……お前だけは、こんな無理矢理するような奴じゃなかったはずだろ?」




琴葉?「先ほどから何を言っているのですか、それより……私にもっと、血を差し出しなさい」ガシッ




P「ま、待て!そんな風に迫られても、俺は…」




琴葉?「まだ無駄な抵抗をするつもりですか?……まぁ、良いでしょう。どうせ最終的には私の牙で感じて、『吸ってくださいコトハ様』とお願いするようになるのですからね」

P「様、って……さっきから意味がわからないぞ」




琴葉?「貴方に説明する必要はありません。あぁ、それににしてもこの血の味……ふふっ、まさか、私が長年求めていた唯一無二の存在が貴方ような凡庸な男だとは」




P「は、はぁ?」





琴葉?「しかし、これも憎っくきマイティセーラー達を屠るため……もっと、こっちに来なさい」グイッ





P「わっ!?」






琴葉「……はぁ、っむ……ちゅ…んくっ。はぁ、この血を飲む事で、ようやく私は更なる力を手に入れられる。んっ……っ…!」チュ-チュ-




P「だ、だから……意味がぁ…うっ」




琴葉?「ごくっ……はぁ。ふふっ、どうしたのですか?そんなに声をあげて」




P「い、痛いからだよ……なぁ、もうやめてくれ琴葉」




琴葉?「いいえ、貴方にはまだ付き合って貰いますよ。……んん…ぁ……っ」カプッ

P「く、くっ……やめ」


P(や、ヤバイ……今回ばかりは……本気で……うぁ)





琴葉?「んっ……んくっ……っ…あ。はぁ、はぁ……ふふっ、良いですよ?もっと、もっと身悶えて、私の事を誘いなさい」(耳元で囁き

ー765プロ事務所ー



P「う……ぐ、うぁ……」




琴葉「プロデューサー、プロデューサー!!」ユサユサ




P「はぁはぁ……あ、あれ……?ここは…」




琴葉「事務所です。あの、大丈夫ですか?随分とその…うなされていたみたいですけど」




P「琴葉……?」




琴葉「はい、どうかしましたか?」




P「あぁ、良かった……本物の琴葉だ……」フラッ




琴葉「えっ、きゃっ、プロデューサー!?大丈夫ですか?しっかりしてください!」




P「すまん……少し、立ち眩みしただけだ……大丈夫、大丈夫」




琴葉「プロデューサー…すみません、ちょっとおでこを失礼しますね?」

P「うん……あぁ、琴葉の手……冷たくて、気持ちいい……」





琴葉「わっ、プロデューサーすごい熱です……なんで、こんな身体で仕事なんかしていたんですか!?」




P「朝は問題なかったんだけど……急ぎの件があったから、ちょっと無理しちゃったかな……」




琴葉「とにかく、病院へ行きましょう。私、タクシー呼んで来ますから」




P「病院か……そうだな……風邪引いたら病院だよなぁ……コンビニで治してくれたらいいのになぁ……」フラフラ




琴葉「プ、プロデューサー?しっかりしてくださいっ、プロデューサー!」

ー病院ー



P「……すまん、琴葉。迷惑かけたな」



琴葉「いえ、私なら平気です。それよりプロデューサーの風邪、あまり酷いものでなくて良かったですね」



P「うん……はぁ、仕事中に居眠りなんかしちゃった罰かなぁ」



琴葉「そんな事ありません!プロデューサーがそれだけ無理をして、お仕事を頑張ってたって事です」



P「どちらにせよ反省だな……ふぅ、よし、それじゃあ俺はこのまま家に帰るよ。送ってあげれないけど大丈夫か?」



琴葉「あ、えっと……その、大丈夫です」




P「そうか、それならまた明日にーー」




琴葉「わ、私も……このままプロデューサーの家に付き添って行こうと思ってますから、なのでその……送らなくても平気、ですっ!」




P「琴葉すまん……熱で耳までおかしくなったようだ、なんだって?」

琴葉「私もプロデューサーと一緒に帰ります!だって……心配ですから、このまま一人で帰すのは」



P「いや、それは……わっ!?」




琴葉「強引にすみません。ですが、とりあえず急いで帰りましょう。プロデューサーを早く安全な場所へ運ばないといけませんからっ」グイッ




P「こ、琴葉っ!?」

ーPの家ー



P「……まぁ、とりあえず上がってくれ」




琴葉「は、はいっ……お邪魔します」



P「適当に座っててくれ、今お茶を出すから」




琴葉「いえっ、私にさせてください!場所だけ教えて頂ければ、私が淹れますから」




P「でもなぁ……いや、わかった。今日は琴葉に甘えさせて貰うよ、ありがとう」




琴葉「はいっ!あのっ、プロデューサーはゆっくりして、待っててくださいね」










琴葉「お待たせしました、あの、どうぞプロデューサー」




P「ありがとう……はぁ、美味しい。にしても、自分の部屋はやっぱり落ち着くなぁ」

琴葉「ふふっ、そうですよね。私もなんだか、ここは落ち着く気がします」



P「はは、そう言ってくれると部屋に招いた甲斐があるな」



琴葉「き、きっと……落ち着くのは、プ、プロデューサーの匂いに満たされているからかもしれませんね…」ボソッ




P「ん?」




琴葉「い、いえっ!なんでもないです……なんでも…はい」




P「そうか?いやぁ、にしてもだいぶ体調も良くなってきたなぁ」




琴葉「本当ですか?」




P「本当、本当。昔から風邪の治りだけは早いのが取り柄なんだ」



琴葉「ふふっ、でもそれは良いことですね。あとはゆっくり寝て……あの、プロデューサー?」



P「どうした?」

琴葉「あの、プロデューサーは家でもスーツで過ごしているんですか?」




P「いや、流石にそれはないけど」



琴葉「でしたら、私の事は構わずに今着てるスーツも脱いで、楽になさってください。じゃないとプロデューサーがゆっくり、休めないと思います」




P(いや、琴葉が部屋にいるだけでだいぶ緊張してるんだが…まぁ、気をつかわせて悪いし、脱ぐとするか)



P「じゃあ、お言葉に甘えて」




P(とりあえずスーツ脱いで……ネクタイも外そう、シャツも上の方のボタンは外すか)




P「ふぅ~……」パタパタ




琴葉「……」ボ-ッ



P「琴葉?どうした?」





琴葉「着崩してるプロデューサーも素敵です……」ボ-ッ





P「ん、んん?」




琴葉「えっ、あ…い、いえっ!私……すみません。何も言ってません!」

P「そうか……?」



P(けど、今確か……いや、深く考えるのはやめておこう)




琴葉「あ、あのっ、ところで!プロデューサーお腹空いてますよね、私なにか作りましょうか?」





P「えっ?あ、ああ…確かに空いてるけど、でもそれは流石に悪いよ」




琴葉「ふふっ、気にしないでください。待っててくださいね?栄養のつくものをーー」



グゥ~♪









P「……」



琴葉「……」プルプル

P「…………あっ、今の俺の腹の音だわー!いやぁ、すまんな琴葉!まさか琴葉に聞かれちゃうなんてー!」



琴葉「ぐすっ……う、うぅ……」




P「こ、琴葉!?」



琴葉「…….すみ、すみません……っ……私、プロデューサーが…ぐすっ……風邪を引いて大変な時に……こんな」




P「いや、別に気にしないよ!お腹の音くらいで、別に……あっ」




琴葉「うわぁぁーん!も、もう……わたし、アイドル……続けられませ…ん……っ」




P「いやっ、待て!続けてくれないと困る!というか別に、腹の音なんて生理現象じゃないか、恥ずかしくなんてないぞ?」




琴葉「ちがっ、違うんです……ぐすっ……これは……ただ、お腹が減ってるだけじゃ……なくて」




P「違うんですって……あっ、もしかして、血が吸いたくなったのか?」




琴葉「ん……はぃ」




P「なるほど……」




琴葉「私、最低です……プロデューサーが弱ってる時に、たまらなく血が吸いたくなるなんて……」

P「なっ、最低なもんか!琴葉は俺の事を気づかってくれたじゃないか、病院まで付き添ってくれて、現に今もこうやって一緒にいてくれてるし」




琴葉「でも……プロデューサーは私の事怖くないんですか?」




P「怖い?」




琴葉「だ、だって!私がプロデューサーを気づかって、病院に付き添っていたのも、今こうやって家まで押しかけてるのも、全部……弱っていて、隙だらけなプロデューサーの血を吸うためにやってた行動かもしれませんよ?」




P「琴葉が?うーん……考えた事もなかったなぁ」




琴葉「えっ……?」




P「むしろ、今回のは俺が全部悪いだろ?体調悪くしたのもそうだし、琴葉のお腹の音……ごほん。琴葉が血を吸いたくなったのも、俺がまた知らないうちに余計な事しちゃったからだと思う」




琴葉「プロデューサー……」




P「全部、俺の事を気づかってくれての行動なんだなってわかるよ。今日は本当にありがとう、琴葉」




琴葉「う、うう……ぐすっ……プロデューサー」




P「はは、泣くなよ」




琴葉「だって……っ」




P「血、吸いたいんだろ?」




琴葉「っ……」コクリ

P「ほら……逃げないから、どこからでも吸ってくれ。今日は琴葉にめちゃくちゃお世話になったから、文字通り出血大サービスだ」




琴葉「で、でも、プロデューサーは今、体調が……」




P「言っただろ?治りが早いって、もうだいぶ良くなってるよ」





琴葉「本当ですか?うぅ……でも」




P(まったく……俺がこんなに、血を吸ってもいいと言ってるのに、まぁ、琴葉らしいかな)



琴葉「わ、わかりました……あの、じゃあ少しだけ、本当に少しだけ頂きますね」




P「ああ、琴葉の好きにしていいよ」




琴葉「はい……じゃあ、失礼します」ギュッ



P「あ、ああ……」


P(い、いきなりこんなに密着されるとは…)




琴葉「ごめんなさい、本当にごめんなさい、プロデューサー……んっ、あぁ…むっ」カプッ





P「っ……あぁ」






琴葉「ん…っ……んんっ…………」チュ-チュ-








琴葉「んっ……ちゅっ、っあ……はぁ。んんっ……プロデューサーの血、凄いです……私の中を流れて、ゆっくりと満たして……うっ」フラッ






P「お、おいっ!?大丈夫か?」





琴葉「す、すみません……なんだか、プロデューサーの血を吸ったら……安心して、眠たくなってしまいました……」

P「えっ?」




琴葉「プロデューしゃ……わたし、このまま……寝ます……ふぁ」





P「いや、待て!?それって泊まるって事か?それは流石に許可できない、というかこんな所で寝ると風邪引くぞ!」




琴葉「だいじょぶです……プロデューサーのなら……うつされても…….嬉しいですから……すぅ」




P「えっ、ちょっと!?」

~次の日朝~



P「う、うぅ……あれ?なんで俺、こんな格好で寝て……へっ?」



琴葉「……すぅ……すぅ……」




P「こ、琴葉!?なんで…って、昨日そういえば家まで付き添ってくれたんだっけ?それから……いかん、熱のせいか全然思いだせん」



P「と、いうかだ……なんで琴葉は俺の横で幸せそうに寝息を立ててるのかな?そして、なぜ俺はこんな格好? 」



P(ま、まさか……)




琴葉「ぷろでゅ……さぁ……むにゃ」



P「えっ、琴葉?」




琴葉「ふ、ふふ……プロデューサーから……たくさん……もらってしまいました……うふふ」




P「俺から貰った!?何を!?」




琴葉「わたしの中……満たされて……ましゅ……ふふ」




P「満たすだと!?ちょっ、琴葉、起きろ!俺はいったいお前に何をしてしまったんだ!くそぅ、思い出そうにも、熱のせいで記憶が~~!!」







琴葉「むにゃ……プロデューサー……私のことこれからも……すぅ、すぅ……」

~数日後~

ー765プロ事務所ー

ガチャ




瑞希「お疲れ様です」





杏奈「あ……瑞希さん……お疲れ…様です」




瑞希「望月さん、お疲れ様です。おや?お一人ですか?」




杏奈「んーん……杏奈……一人じゃないよ?…杏奈と、もう一人……プロデューサーさんが」



瑞希「プロデューサーですか?うーむ」キョロキョロ



杏奈「えっと……プロデューサーさんなら……向こうの仮眠室で……寝てるよ?」




瑞希「なるほど、そうでしたか。私はてっきり、どこかに潜んでこちらの様子を伺っているのかと……ささっ」

杏奈「??どうしたの?」




瑞希「いえ、実はそう言っておきながらソファーの裏に隠れていて、私が安心した所でガォーっと襲いかかってくる作戦かと」




杏奈「安全……だと思う…けど」




瑞希「どうやらそのようですね。ほっ……」




杏奈「瑞希さんは……もう、お仕事終わり……?」



瑞希「ええ、先ほど終わりました。プロデューサーにお仕事の事で聞きたいことがあって来たのですが……むむ、就寝中なら待つしかないですね。望月さんは?」




杏奈「杏奈も……今日はお仕事終わり……けど、プロデューサーさんと……ゲームするから……起きるの待ってるんだ…」




瑞希「なるほどー」




杏奈「瑞希さん……ゲームできる……?」




瑞希「ええ、大体のジャンルならできます」




杏奈「じ、じゃあ……杏奈と一緒に……協力…してほしい、な?」




瑞希「もちろんです、微力ながらお手伝いさせて頂きましょう。ちなみにどんなゲームなのですか?」

杏奈「うん……えっとね……人食いサメを銃で……撃って、倒すゲームだよ」




瑞希「さ、サメを……銃で……」プルプル




杏奈「……どうしたの?」




瑞希「い、いえ、問題ありません……望月さんは共に乙女ストームのメンバーとして、同じ釜の飯を食った、釜友です。その頼みとあらば……サメなんて、サメなんて」




杏奈「うん……♪嬉しいな……じゃあ、一緒にサメ撃とう……?」




瑞希「は、はい……ごくり」



杏奈「瑞希さん……?なんで、ゲーム機の前で……手を合わせてるの……?」




瑞希「これは、私なりのケジメというものです……なんまんだぶ、なんまんだぶ。サメよ成仏したまえ」

~数分後~



瑞希「時に、望月さん聞きましたか?プロデューサーがこの前、風邪でダウンした話を」ポチポチ




杏奈「うん……聞いたよ……熱が凄くて……早退したって…」ポチポチ




瑞希「はい、それで私は考えたのですが……今後はプロデューサーの血は極力吸わないように努力しようと、そう思います」ポチポチ



杏奈「プロデューサーさんの血を……?」ポチポチ




瑞希「はい、普段のプロデューサーは事務所の皆に血を吸われて、常時瀕死な感じですが、翌朝にはシャキッとした顔で出社してきます」ポチポチ



杏奈「うん……あれだけ吸われたら……普通の人……ミイラになっちゃう……のにね」ポチポチ




瑞希「なので、私達は皆どこか、プロデューサーなら大丈夫。みたいな過度な思い込みをしていたのではないかと」ポチポチ




杏奈「確かに……そうかも……」ポチポチ




瑞希「しかし、プロデューサーも普通の人間です。我々のようなヴァンパイアと違い、熱もでるし風邪もひきます。あっ、サメに食べられてしまいました……しゅん」ポチポチ




杏奈「そうだね……プロデューサーさんの血を杏奈達がたくさん吸ったら……そのぶん……プロデューサーさんのHPも……減っちゃうもんね」ポチポチ





瑞希「なので、一人一人が少しでもプロデューサーの血を吸う頻度を少なくすれば、プロデューサーはずっと健康で、事務所も安泰になるはずです」ポチポチ




杏奈「うん……良いと思う……杏奈は賛成……プロデューサーさんには、ずっとこの事務所に……いて貰いたいから」ポチポチ




瑞希「私も同感です。私も振り返ってみれば、毎日お昼前、夕方にはプロデューサーに血をおねだりしていた気がしますし」ポチポチ

杏奈「杏奈も……移動中とか、隙さえあれば……プロデューサーさんの血を……吸ってたかも……」ポチポチ




瑞希「では、今日からオペレーション『プロデューサーの血を吸いません、今までごめんなさい』を始めたいと思います。やるぞー、おーっ」




杏奈「……おーっ」




グゥ~♪×2







杏奈、瑞希「あっ……」





瑞希「すみません、望月さん。今のは私のお腹が……」




杏奈「ううん、杏奈も……出ちゃったから……瑞希さんだけじゃないよ……?」



瑞希「私、そういえばお昼に血を吸ってないのを思い出しました……はぅ」



杏奈「杏奈も……今日は……スケジュールが……忙しかったから……お腹すいた……あっ」




瑞希「むっ、どうしました?望月さん」

杏奈「じーっ……」




瑞希「そんなにジッと何を見ているのですか?……あっ」




杏奈「じーっ……」(仮眠室の方を見つめる




瑞希「いけません、望月さん。そんな……今、我々は決起したばかりで……ばかりで……」













杏奈、瑞希「じーっ……」(仮眠室の方を見つめる








瑞希「はっ、いけません!ダメです!自分に打ち勝て瑞希、私は先ほど誓ったばかりだぞ」




杏奈「あ、杏奈……もう……行ってきます……」フラフラ



瑞希「ダメです、いけません!そんな簡単に誓いを破っては……はっ、そうです。アレがありました」



杏奈「あ、アレ……?アレってなに……?」




瑞希「確か、今朝に社長がお土産でケーキを買ってきていたはずです」




杏奈「ケーキ!?やったー!!杏奈ね、今ねっ、すっごーく甘いケーキが食べたい気分だったのっ、そんな杏奈のお腹にぴったりの逸品だね!イェーイ♪」

瑞希「はい、確か有名なパティシエが手間暇をかけて作ったという、至高の品だとか……じゅるり」




杏奈「ねぇねぇ!瑞希さん、ケーキ!早くケーキ食べよっ♪」




瑞希「はい、確か冷蔵庫に入れていたのを朝に確認しました。ふふ、それに合う紅茶も淹れるとしましょう」




杏奈「イェーイ!!紅茶とケーキのセットだなんて、これぞ王道のハッピーセットだよねっ!」




瑞希「はい、では取り敢えずケーキを出しておきましょうか。確か色々な種類が……種類が………」



杏奈「どうしたの?瑞希さん?」




瑞希「……」プルプル




杏奈「えっ……瑞希、さん?」




瑞希「……やられました、これを」




杏奈「??これ……紙?」



瑞希「そこには、こう書いてあります。『765プロに伝わる、七色に光る秘宝は我々、レイカ&アミマミギャングスターズが頂いた』と」




杏奈「そ、そん……な……」ドサッ




瑞希「望月さん!?」

杏奈「杏奈……杏奈……もう、むり……」




瑞希「気をしっかり!……そうだ、近くのファミマに行けば…….ファミマで……ファミチキ……」








ザァァァァァ(季節外れの豪雨









瑞希「っく……」ガクッ




杏奈「あ、あ……うっ……」ズッズッ




瑞希「望月さん?そ、そんな身体でどこに這って行こうというのですか?」




杏奈「はぁ……うぅ……」ズッズッ




瑞希「そ、そっちは仮眠室ですよ?」




杏奈「行かな……きゃ……杏奈……」ズッズッ




瑞希「誓いを忘れてしまったのですか!共にサメを倒して回った時に立てたあの誓いを……」

杏奈「わ、忘れて……ない……よっ……」ズッズッ



瑞希「ならば、何故?」




杏奈「血は……吸わない……吸わないから……せめて……匂いだけでも……」ズッズッ




瑞希「に、匂い……だとぅ」




杏奈「……はぁ、はぁ……あと、ちょっと……なのに、手が……手が届かない……」グッ 



杏奈(あ、あう……目の前が真っ白に……杏奈……これで……ゲームオーバー……なの?)



ガシッ


グイッ



杏奈「えっ……杏奈の身体……誰が支えて……?」






瑞希「ふっ……望月さん、貴女だけにいいカッコはさせない。ぜ?」ギュッ




杏奈「瑞希……さん」ギュッ




瑞希「私達は乙女ストームですから、朽ち果てる時は共に同じ時、同じ戦場で、です」



杏奈「うんっ……うんっ……行こ?瑞希さん?プロデューサーさんが……待ってる」




瑞希「ええ、いざっ」



ー仮眠室ー



ガチャ





杏奈、瑞希「そろーり、そろーり……」






P「ぐぅ……ぐぅ……」





瑞希「ターゲット捕捉」




杏奈「はぁ、はぁ……プロデューサーさん、寝てる……えへへ……美味しそうな匂い……じゅるり」ガバッ




瑞希「望月さん、そのままでは見つかります。少し下がりましょう」




杏奈「うぅ……お預け?」




瑞希「はい、熟睡を確認しなければ……プロデューサー、こちら瑞希です。起きてたら、お返事ください。どうぞ」




P「すぴー、すぴー……」




瑞希「オッケーです」



杏奈「……プロデューサーさん……んぅ……」スリスリ



瑞希「では、私は反対側を……頬っぺたをすりすり」



杏奈「すぅ……っ……はぁ……甘い匂いするね、プロデューサーさん……美味しそう」




瑞希「んっ……はぁ……ふぅ、確かにプロデューサーからは、我々ヴァンパイアにとって、相当な旨味成分を含んだ匂いが……あれ?望月さん?」




杏奈「も、もう杏奈……限界……かも……ん、はぅ……プロデューサーさぁん……」スリスリ

瑞希「望月さん……もう、こうなってしまっては手の施しようがありません。では……ごほん」









瑞希「プロデューサー。起きないと瑞希と杏奈が全身をくまなく、ちゅっちゅっ♪しちゃうぞっ」









P「ぐぅ……むにゃ」




瑞希「……」カァァ




杏奈「瑞希さん……顔真っ赤……」




瑞希「し、失礼しました。しかしこれでプロデューサーが今、かなりの熟睡中であることが確認されました」




杏奈「うん……」



瑞希「今日の事は二人の秘密。ということで」



杏奈「わかった……杏奈……誰にも言わないね?」



瑞希「私もです。では……」




杏奈、瑞希「いただきます」

P「ん……むにゃ、すぴー」





杏奈「えへへ……首筋……まっさらだね……今日は杏奈が……一番最初みたい♪……んっ、ちゅっ」カプッ 




瑞希「私は腕を失礼します、はぁ……ぁ…ん……ふぅ、すごく甘い香りです……どうにかなってしまいそう……あむっ」カプッ


今日は以上です!

結局吸うのかww
一旦乙です

>>144
田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/so32mkS.jpg
http://i.imgur.com/jVMavG6.jpg

>>158
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/7VbruEz.jpg
http://i.imgur.com/DXAks67.jpg

真壁瑞希(17) Da
http://i.imgur.com/mnzUhl2.jpg
http://i.imgur.com/gdzqjQd.jpg

再開します!
画像支援ありがとうございます

杏奈「んくっ……っ……ふ……ぁ」チュ-チュ-





瑞希「ごくっ……はぁ……美味しい。プロデューサーの血は本当に私をおかしくしてしまいますね。……ぽっ」




杏奈「あぁ……んっ……っむ……」チユ-チュ-




瑞希「望月さん、望月さん?目が変ですよ?」ユサユサ




杏奈「はっ……あ、杏奈……今…なにしてた….の?」



瑞希「望月さんの記憶まで飛ばしてしまうとは、プロデューサーの血は魔性の血ですね……恐ろしい」




杏奈「杏奈……もっと……欲しい……」




瑞希「メッ、ですよ。血を頂くときは少しだけという取り決めでしたから」




杏奈「けど……美味しいよ……?」




瑞希「はい、確かに美味しいですが」




杏奈「すっごく……甘いよ……?」




瑞希「……ごくり」

杏奈「プロデューサーさんも……吸って欲しそうな顔で……寝てるよ?」



瑞希「い、言われてみればそんな気もしてきました。ほんの少し、プロデューサーの顔も高揚してる気がします」




杏奈「今夜は……長い夜に……なりそうだね……じゅるるん」





瑞希「わ、私も……これが、噂に聞くはっきょすんぜん。というやつなのでしょうか?どきどき」




杏奈「うん……瑞希さんも…一緒にね?」




瑞希「わかりました、では早速……あれ?」




杏奈「どうしたの……?」




瑞希「先ほどから聞こえていた、プロデューサーの寝息が消えたようなーー」











P「二人して、なにしてるのかな?」

杏奈、瑞希「あっ」





P「どうにも身体が痛いと思ったら、犯人はお前らか」




瑞希「な、ななななな、なんのことでしょうか?」




杏奈「杏奈達……む、無実……」




P「そうか、そうか、じゃあその口についてる赤いのは一体なんだ?」




瑞希「こ、これは、クレヨンです。ボディペイントというものをやってみました。いやん」




P「お、おう……そこはせめてトマトジュースとかにしときなさい。いや、ていうかどう見ても血ですよね、それ?」




杏奈「そ、そうかな……?」




P「では俺の身体についてる、真新しい噛み跡はどう説明する」




杏奈「それは……ま、マッサージの跡……だよ?」




瑞希「はい、その通りです」




P「マッサージ?なんの?」




杏奈、瑞希「吸血マッサージ、です」


ブチッ



瑞希「い、今なにか切れる音がしたような?」



P「ほーう、ではマッサージしてくれた二人には俺から一つ言いたい事がある」

杏奈「お…お礼なんて……いいですから……」




P「二人とも寝てる間に血吸った罰として、一週間俺の血吸うの禁止!」




杏奈、瑞希「そ、そんな……うーん」ドサッ








瑞希(ちなみに、この後、プロデューサーに食事だけはご馳走して頂きました。大変美味しかったです。ふきふき)

~数日後~


『廃校に入ったAさん達は、暗く長い、使われてない古びた木造の廊下をひったひったひったと歩いていった……」




育「ひぅ……」ブルブル



桃子「……」ゴクリ



美也「すぅ……すぅ……」







『とたんに、暗い廊下の奥……誰もいないはずの奥から、青白い顔をした男が、こちらを見て、ニヤッと笑ってーー」






育「ひゃぁぁぁ!こ、怖いよぉ……」




美也「すぅ……すぅ……」




桃子「ふ、ふんっ……な、なにこの話?とっても子供騙しなんだけど。全然大したことないね?」





ガチャ



桃子「きゃっ!?」ビクッ

P「ふぅ、お疲れ様です……あれ?どうしたんだ、二人とも?そんな青ざめた顔して」





育「うぅ…プロデューサーさぁ~んっ」ギュッ





P「どうした育?なんで泣いてるんだ?」





桃子「お、おど…脅かせないでよ、お兄ちゃん!」ゲシッゲシッ




P「あたっ、痛い痛い。いったい俺が何をしたと言うんだ!?ただ、ドア開けて入ってきただけなのに」




桃子「もう少し、タイミング考えてよねっ!まったく……」





P「だから、いったいどうし……ああ、なるほどな。テレビの怪談特集か~」





育「ぐすっ……もう、観たくないよぉ……」ギュ-ッ




P「わかった、わかった。ほらもうチャンネル変えたから、大丈夫だよ育」




育「う、うんっ……ありがとう、プロデューサーさん」



P「しかし、なんだって怪談なんて観てたんだ?」




桃子「だって、他のチャンネルつまんないバラエティしかやってないんだもん」




P「こら、テレビ出る人がそんな事言っちゃいけません。……あっ、確かにつまんないヤツしかやってないな」

桃子「でしょ?」




P「しかし、怖いやつよりマシだろ?」




育「だって、どんなのか興味あったんだもん」



P「まぁ、わからなくもないが……あら?美也は寝ちゃってるのか」




桃子「美也さんも怪談番組が始まる前は起きてたんだけどね、始まったら即行で寝ちゃった」




P「はは、相変わらずだな」




美也「すぅ……ふふ~……猫さんが……いっぱいですね~……すぅ」




P「だいぶリラックスしてるな、これなら今日は問題なさそうだ」





桃子「今日?なにかあるの?」




P「今日は、屋外ステージで美也の初ソロコンサートなんだ」



育「ソロコンサート!?美也さんすっご~いっ!」

桃子「そ、そんな大切なステージの前だってのに、こんな無防備に寝てていいの?お兄ちゃん的には?」





P「はは、頼りがいがあって良いじゃないか。これなら安心してサポートできそうだ」




育「プロデューサーさんいいなぁ、美也さんのステージ、わたしも見たいっ」





P「映像に残すから、終わったら見せるよ。だから育は今日のレッスンしっかりな」




育「えへへ、はーいっ!」




桃子「その時は私も見たいかも、ちゃんと撮ってきてよねお兄ちゃん?映像ブレブレとか最悪なんだから」




P「ああ、そこら辺はプロに頼むから任せなさい。よし、それじゃあ俺は美也を連れて行ってくるかな」




育「いってらっしゃーい!」




桃子「あっ、そうだ。桃子、お兄ちゃんに一つ言っときたい事があったの」





P「俺に?」




桃子「そう。最近ね、ここら辺物騒みたい?だから気をつけてね、って回覧板に書いてあったよ」

P「回覧板?」



桃子「うん、ヴァンパイア回覧板」



P「は、はぁ?なんだそりゃ、ヴァンパイアの回覧板?」




桃子「うん。人間もやるでしょ?それのアタシ達、ヴァンパイアにしか回ってこない回覧板があるの」




P「いや、そりゃ、やってるとこもあるけど……じゃあアレか、ヴァンパイアが次の家に回覧板持って行って、玄関で立ち話なんかして『あら、奥さん最近お肌が~』とか話して帰って行くのか?……なんかシュールだなおい」




桃子「そう?桃子的には十字架怖いとか、ニンニク怖いとかの方がよっぽどシュールだと思うけど」




P「そういや、お前らは大丈夫なんだな?十字架とかニンニクとか日光とか」




育「わたし、お日様大好きだよっ。雨の日はてるてる坊主さん作って飾るし」




桃子「桃子も太陽とかは嫌いではないかな。十字架とかニンニクは別に?って感じ」




P「そ、そうか……じゃあだいぶ事実と異なった認識で、現代まできてるんだなヴァンパイアの生態って」




桃子「そうみたいだね。あっ、話が脱線しちゃったけど、とにかく気をつけてよね?」




P「気をつける、って……何に?物騒って不審者とかか?」




桃子「ううん、ヴァンパイアに」




P「は、はぁ?ヴァンパイアに気をつけろって?」

桃子「 桃子が言ってるのは、悪いヴァンパイアに気をつけてねって事。最近うろついてるんだって、ここら辺」




P「悪いヴァンパイア……やっぱ、ヤバイのか?」




桃子「桃子は会った事もないし、見た事もないけど、そうとうヤバイんじゃない?」




P「ど、どうヤバイんだ?」




桃子「うーん、詳しくは知らないけど、夜道歩いてる人を無理矢理に襲ったり、身体の血液がなくなるまで一滴残さず吸い付くしたり」




P「めちゃくちゃヤバイじゃねぇか!怖いなぁ、閉じまりしとこ……」




桃子「だから夜も出歩かない方がいいよ。特にお兄ちゃんは特別な匂いがするんだから、見つかったら完全にターゲットにされちゃうね」




P「お、おい……脅すなよ?」ブルブル






美也「んんぅ……もう……朝ですか~?」




P「お、おお、美也起きたか」




美也「ふぅ……?あっ、プロデューサーさん。おはようございます~、今日もニコニコしてていい感じですね~♪」

P「あはは、ありがとう。美也も今日はビシッと決めてくれよ?」




美也「はい~、任せてください、私のソロステージ、バッチリ決めちゃいますよ~?」





P「よし。それじゃあ行こうか」




美也「わかりました~、あっ、育ちゃん、桃子ちゃんもおはようございます。それじゃあ私、お仕事行ってきますね~」




育「美也さん、コンサート頑張ってねっ!」






美也「はい~、頑張りますよ~、おーっ♪」







桃子「だ、大丈夫なのかな……桃子、ちょっと心配になってきたんだけど」

ー移動中の車内ー


P「美也、一応確認しとくけどセットリストとか頭に入ってるか?」




美也「任せてくださ~い、今回はちゃんと覚えてきましたよ~♪一曲目がアレで~、2曲目がコレで~、3曲目がーー」




P「はは、その感じだとどうやらバッチリみたいだな。あとは台本か」




美也「だい……ほん?」




P「ステージが決まった時に渡したぞ?」




美也「む~……台本は~……台本は~……あっ、わかりましたよ~」




P「おお、台本も覚えてきたのか!偉いぞ、美也」



美也「う~ん、ちょっとしか覚えてませんけど、きっとなんとかなると思います~。ど~んと、私に任せてくださ~いっ♪」




P「は、はは……それだけ自信あるなら何も言えないな。内容は少しだけだから、今のうちに出来るだけは覚えておいてくれ」




美也「わかりました、ふむふむ~…なるほどー」




P「今日は美也の晴れ舞台だからな、ファンの人達と一緒に楽しんでいこう」




美也「ふふっ。楽しみですね~、私、ちゃんと漫才のコーナー用に、一発ギャグを考えてきましたよ~?」

P「ま、漫才!?そんなの構成にないぞ?」




美也「なんとー。それは残念です~、では
、このギャグは次の舞台まで封印しておきますね~」




P「ああ、それが良い」





P(美也はいつも通りみたいで良かった、これなら今日のステージは上手くいきそうだ…天気がちょっと気になるけど、着く頃には晴れてるといいな)




美也「む~……」




P(そういえば、さっき桃子が言ってた悪いヴァンパイアっていうのが気になるな……全身の血を吸われるとか、考えただけでも背筋が凍るぞ)





美也「む~……あっ」




P「ん?どうかしたか、美也?」




美也「はぁ~……プロデューサーさん、私、とっても……」







美也「お腹が空いてきてしまいました~……」





P「え、ええっ!?ちょっ、ここでか?」




美也「はい~……もう、限界です~」ジリッ




P「ち、ちょっと待て!?今、運転中だしそんな寄ってきても、無理ーー」









美也「私、と~ってもお腹が空いたので、向こうの方にあるお店のハンバーガーが食べたいです♪」

P「えっ、ハンバーガー?」




美也「はい~。行ってもいいですか~?」




P「あ……も、もちろん!向こうのお店だな、了解した」



P(び、びっくりしたぁ~!桃子から聞いた、悪いヴァンパイアの事考えてたから、つい、そっちの方だと思ってしまった)








~その後~




P「美味しいか?」




美也「はい、このパンとっても美味しいですね~。けど、プロデューサーさん?パンの中に挟んであるのは邪魔なのでとっても大丈夫でしょうか~?」





P「えぇ……」




美也「む~、でもでも…偉人の人が言ってるように、お残しは許しまへんで~。ですよね?私、残さないでいただきます」

P「そうだな、あぁ…俺も見てたらお腹空いてきたな。さっき飲み物だけじゃなく、軽食を頼めばよかった」




美也「プロデューサーさんも、お腹ペコペコなんですか~?なら、私にお任せですよ~」ニコニコ



P「えっ……?」




美也「プロデューサーさんには、こちらのポテトをあげますね~。はい、お口を開けてくださ~い♪」



P「い、いやっ、大丈夫だよ。俺の事は気にせずに美也が食べてくれれば……」





美也「あ~んっ♪」






P「ぐっ……あ、あーん」





美也「ふふっ、美味しいですか~?」





P「う、美味い、美味い」



P(正直、照れて味なんかわからん)

美也「わぁ、それはなによりですね~、じゃあもう一口いってみましょ~。はい、あ~んっ」




P「いや、もういいよ?」




美也「プロデューサーさん、はい、あ~んっ♪」





P「う、うん、だから後は美也が食べて……」




美也「あ~んっ♪」




P「……あ、あーん」




美也「おぉー、やりますね~プロデューサーさん、では…続いて、はい、あ~んっ♪」





P(も、もしかしてポテト無くなるまで続けるつもりか!?)

ーイベント会場ー



P「うぅ……なんかお腹いっぱいだ、ポテトに溺れかけたぞ」




P(リハも順調に終わったし、お客さんの入りも良いな、うん。後は美也がステージに出るだけなんだけど……)



P「天気悪いなぁ、今にも降り出しそうだし……屋外にしたのは裏目にでたなぁ」




P(どうせなら、せっかく美也の晴れ舞台なんだし、言葉通りに青空の中でステージに立たせてあげたかったなぁ)


美也「プロデューサーさん、お待たせしました~。む~?そんなに難しいお顔をして、どうかしましたか?」



P「ああ、美也。すまないな、どうやら天気が回復しそうにないんだ」




美也「お天気ですか~?」




P「あっ、心配しなくてもステージは問題なく出来る。けど、せっかくだし美也を青空の下で踊らせてあげたかったなぁ……って思ってたんだ」




美也「なるほどー、そうだったんですね~」

P「はぁ、完全に俺のミス……あれ?美也?」











ウォ-!! ミャオミャ-!! カワイイ-!!






美也「皆さ~ん、こんにちは~!」フリフリ








P「ふぁっ!?なんでもうステージ出てるの!?!?」




P「み、美也っ、早く戻って……ああ、でももう無理か……」










美也「今日は、この場所に来て頂いてありがとうございます~」

ワ-ワ-!!  マッテマシタ-!!




美也「皆さんお元気そうでなによりですね~、今日はお天気が少し良くないですけど、きっと大丈夫ですよ~!」




美也「私が笑顔で、ファンの皆さんも笑顔で、この会場にいる色んな人達、皆が笑顔なら~、お天気も一緒にニコニコしてくれるはずですよ~」



美也「だから、皆さ~ん。今日は最初から最後まで、笑顔でいきましょー。私もそれに応えられるようにポヨヨーンと頑張っちゃいますね~♪」





ワ-ワ-!!  ミャオミャ-!! チョウチョサ-ン!!








P「美也のやつ……ははっ、こうしちゃいられん、俺もスタンバイしなきゃな!」



~ライブ後~
ー楽屋ー




美也「はふぅ……」





ガチャ


P「美也、お疲れ様」



美也「あっ、プロデューサーさん。お疲れ様です~」



P「凄いじゃないか、美也がステージにトコトコ歩いて行った時、最初はどうなるかと思ったけど、アレでお客さんとの距離もグッと近くなったし」




美也「ふふっ、そんなに褒められると照れてしまいますよ~♪」



P「それに天気も一曲目終わったら、急に雲が晴れて日が出て来たし、まさに最高のステージだったよ!」



美也「これも、プロデューサーさんやファンの皆さんのおかげですね~、皆さんが笑顔だったから、お天気も良くなったんだと思いますよ~」





P「ああ。それに応えて美也も、すっごく輝いてたよ。素敵なステージをありがとう」




美也「えへへ~…」




P「で、休んでる所ですまないが、少しだけ仕事の話があるんだ。今度の定期ライブなんだけど、ちょっとステージの変更があってね」

美也「いいですよ~」





P「ありがとう。じゃあ、これが今度のステージ図なんだけど……」




美也「むむ~?」





P「あっ、悪い悪い。こっち側で説明してもさっぱりだよな、美也の隣に座って説明するよ」




美也「お願いします~」




P「ああ、ちょっとそっちに移動するよ……よいしょ、隣同士なら説明もしやすいしな」




美也「そうですね~……あっ」




P「ん?どうかしたかい?」





美也「い、いえ~なんでも…ないですよ?」






P「そうか。じゃあ説明始めるな」



~数分後~






P「ってな感じだ、わかったかな?」




美也「わかりました~、つまり本番目指して、頑張ろ~ってことですね~?」




P「う、うん……めちゃくちゃ要約するとそんな感じだな」




美也「プロデューサーさん?少しだけ、お願いしても良いですか~?」



P「お願い?」



美也「あの……ちょっとだけ、肩を貸してくれませんか~?」



P「肩?いいよ、どうするんだ?」




美也「ふふっ。こうしちゃいますよ~、えいっ。こうして、プロデューサーさんの肩を枕代わりにして寝ちゃいます~♪」ポスッ



P「わわっ、美也?」



美也「プロデューサーさんの身体……とってもあったかくて~、心地よいですね~」

P「お、おい……」



美也「とっても気持ちいいです~。こうしてると、プロデューサーさんの血の香りが……んん」




P「か、香り?血?」




美也「ふふっ。プロデューサーさんって、本当にお誘い上手さんですね~♪」キラキラ




P「誘うって……なに、うぉっ!?」




美也「くんくん……少しだけ汗の匂いもしますね~」ギュッ



P「いやいや、美也?そんなに抱きしめられてもだね?ここは楽屋で……ぐっ!?」




ドサッ



P(あ、あれー?いつの間に俺が美也の下敷きになってるのかな?さっきまで隣同士だったはずなんだけど)




美也「ふふっ。私、ライブの後ってなんだかいつもよりドキドキしちゃうんです~」




P「う、うんうん。俺もドキドキするよ!達成感とかで、だから離してーー」



美也「そんな時に、プロデューサーさんがこーんな近くに居てくれて~、甘い匂いをふわぁ~んってさせてたら」



P「い、いや…そんな事」




美也「私がすこ~しだけ、変になっちゃうのも仕方ないですよね~♪」



P「そ、ソウダネ……」

美也「私、車で一緒にここへ来るときから、ず~っとガマンしてたんですよ~?あぁ…けど、もうドカーンッてしちゃいそうです~……ふふっ」



P「あの、俺なにか飲み物でも……」




美也「む~っ、ダメですよ~?プロデューサーさんは、ここに居てくださいね~?」ギュッ




P「は、はい…わかりました」




美也「じゃあ~、顔少し上げてくださいね…はい、そうです~。ここから……首筋から、プロデューサーさんの血を……は、ぁ…っむ」カプッ





P「あ……い、痛っ!?」




P(ヤバい、これ……牙がかなり深く刺さって…)




美也「ん……んくっ……ふ…ぁ……っ」チュ-チュ-




P「美也……っ」




美也「っあ……はぁ、ん、んくっ……ふぅ。ごめんなさいプロデューサーさん、痛く噛みすぎちゃいましたよね~?」




P「ほ、本当だぞ……噛み切られるかと思った」




美也「むぅ、そんなことしませんよ~?けど、プロデューサーさんの、痛みを堪えてるときの表情……と~っても素敵でした~♪」キラキラ




P「だ、だから何でお前らは俺が痛がってる所に、さらなる追い討ちを仕掛けてくるんですか!?」

美也「あわわ、すみません。それじゃ~お詫びに、さっきの噛み痕へ……ちゅっ」






P「ひゃっ……」





美也「わぁ、今のプロデューサーさん、気持ちよさそうな声でしたね~。表情もウルウルってしてます~♪」キラキラ




P「だ、誰がするか誰が!」




美也「よいしょっと~、起き上がりますね~」




P「や、やっと終わりか?」




美也「ふふっ。さぁ、プロデューサーさん?こちらへどうぞ~」




P「まだやるのか?」




美也「この椅子へ、さぁさぁ~」




P「わ、わかった。わかりましたよ…….ほら、座ったぞ」




美也「ありがとうございます~。じゃあ、今度は後ろから……」ギュッ



P「っ、ちょっと!?」



P(美也が、座ってる俺の後ろから抱きしめて……こ、これがいわゆる、女子憧れのあすなろ抱きって奴か……って何で俺が女の子にされてんだよ!?)

美也「今度は……やさ~しく、噛んであげますからね~?……はぁ、あむっ」カプッ




P「う、あぁ」




美也「ぁ……ちゅっ……んんっ……っ」チュ-チュ-




P「はぁ……くっ」



P(さっきより、痛くないけど……やっぱり変な感じだ)




美也「ごくっ……っはぁ。ふふっ、プロデューサーさんがドキドキして肌にかいた汗と、溢れてくる美味しい血が…私の中で溶け合ってますよ……んっ」(耳元で囁き




P「っ…….!」



P(そ、そんな可愛い声を使って耳元で囁くんじゃない!……色々と壊れそうだ)





美也「次は手から……こうすると、吸われてる時のプロデューサーさんの顔が、よ~く見えますよ~?ん……はぁ……あむっ」カプッ





美也「んくっ……っ……あぁ……っむ」チュ-チュ-





P(担当アイドルに、ステージ衣装のまま楽屋で血を吸われてるなんて……色々とヤバすぎる)




美也「はぁ……ふぅ。やっぱり、この方がしっくりきますね~、プロデューサーさんの顔を見ていると安心できます~、それと……ドキドキしちゃいますね~」




P「う……うぅ」




美也「ふふっ、じゃあ……次はどこを吸って欲しいですか~?吸って欲しいところ、私の口元まで持ってきてください?」



P「な、ないよ……」



美也「なんとー。むぅ~、それは困りましたね~」

P「もう終わりで…….あっ、鍵」


P(そうだ、俺楽屋の鍵かけてないじゃん!?もし、こんな所誰かに見られたら)




P「なぁ、美也?鍵をかけ忘れたらしい、かけてくるからちょっともう終わーー」




美也「むぅ、ダメですよ~?ちゃんと私に集中してくださいね~?」



P「えっ、いやでも……っ!」タッ



美也「まぁ、まぁ~」グイッ



P(しかし、回り込まれてしまった!!)





美也「早く鍵をかけたかったら、さっきの事をしなきゃですよ~」



P「さっきのとは……?吸って欲しいところって奴か?」



美也「はい~、そうですよ~♪」




P「べ、別にないよ…そんなの」





美也「遠慮しないでいいんですよ~?」ニコニコ




P(こ、これ俺がゴネても終わらない長時間パターンだ……くそ、仕方ない)




P「く、首筋を……」



美也「ふふっ。そこを吸って欲しいんですね~?」



P「う、うん……」




美也「それじゃあ~、そこを私の口元に……そうすれば、プロデューサーさんのリクエストに、お応えしますよ~?」

P「つっ……」



P(否定したい!否定したいけど、したらますます終わらないし……)






P「くぬぬ…」プルプル






美也「わぁ、ありがとうございます~。じゃあ~お応えしましょー、吸ってあげますね~?…ここから、優しく……んっ」カプッ





P「っう……」





美也「んくっ……っ…ぁ……んっ」チュ-チュ-





P(や、ヤバい……これは、美也さん…完全にエンジンがかかってしまった感じですか……?)

今日の分終わりです!
あと桃子ちゃんが言ってた悪いヴァンパイアはオリキャラで次の話くらいに出てきます

再開します
一応銀は効く設定ですね

美也「ふぁ、ごくっ……はぁ、プロデューサーさんの方から、私の事を欲しいって言ってくれるなんて、と~っても嬉しいです~…」ウットリ




P「言ってない、言ってないからね!?」




美也「えへへ~、プロデューサーさ~ん」グイッ




P「み、美也……顔が近いけど、何をするつもりなのかなー?」





美也「ふふっ、お互いの愛を確かめあいましたからね~、あとは…ちゅっ、ってするのが自然な流れですよ~」




P「自然じゃない!しかもいったい、いつ確かめあった!?」




美也「えへへ~」




P(このままでは、担当アイドルに血だけじゃなく唇まで奪われてしまう……仕方ない)





P「美也、わかった。俺も覚悟を決めたよ」




美也「ふふっ、嬉しいです~♪」




P「ただ……あー、俺から美也にしてあげたいから、目を閉じててくれないか?」




美也「目をですか~?むぅ、本当は目を見ていたいんですけど……」




P「頼む。美也の可愛い顔見てると、俺が照れてしまってな、まともにできそうもないんだ……」





美也「あっ、そ……そんな事言われると、ますます私の方が照れてしまいますよ~。わかりました…」

P「ありがとう、じゃあ俺が良いというまで目を閉じててくれ」




美也「はい……んっ」ドキドキ





P「まだだぞ~?まだまだ~」




美也「……」ドキドキ




P「美也……?」




美也「すぅ………すぅ……むにゃ」






P「……助かった」




P(美也が3秒目を閉じてると眠っちゃう体質じゃなきゃ、確実にヤバかった)




美也「えへへ……プロデューサーさん………すぅ…すぅ」




P「まったく……風邪ひかないように、上着でもかけておくか」




美也「すぅ……すぅ……」





P「やれやれ、さっきまでとは打って変わって、癒される寝顔じゃないか……今日はお疲れ様、美也」





コンコン




P「っ……は、はい?」




ガチャ



スタッフ「すいません、プロデューサーさん。向こうの方でプロデューサーさんを呼んでるみたいなんで…」




P「ああ、わかりました。すぐに向かいます」

スタッフ「すいません、お願いします。こっちです」






P「はい……さて、仕事に戻るか」






スタッフ「すいません、楽屋で休んでるところ」




P「いえいえ、構いませんよ……っわ」



ドンッ





女性「きゃっ」



P「あっ、大丈夫ですか?すみません、ぶつかってしまって……」




女性「い、いえ…大丈夫です」




P「本当にすみません。立てますか?」




女性「はい、ありがとうございます……」




P(うわ……めっちゃ、美人だな…)

P「……あっ、本当にすいませんでした」ペコッ



P(いかん、いかん、今は仕事しなければ)






女性「……」

~数日後~


ー765プロ事務所ー




小鳥「それじゃあ、プロデューサーさん。私お先に失礼します」




P「ああ、はい。お疲れ様でした音無さん」




小鳥「すみません、今日は早く上がらせて貰って……」




P「はは、気にしないで良いですよ」





小鳥「本当にありがとうございます!それじゃあ~また明日。お疲れ様でした」



P「お疲れ様でしたー……ん、んん~。ふぅ、俺も早く仕事終わらせて帰ろ」

~数時間後~





P「ふぅ、すっかり遅くなっちゃったな、早く家に帰らなきゃ……っと、その前にコンビニ寄って買い物していこ」





P(はぁ、にしても今日も疲れた。痛てて……うぅ、今日も今日とてアイドル達に血を吸われ続けたし……)





P「辞めたいなぁ…」





P「はぁ……よし、今日はコンビニでプチセレブプリンでも買って、自分へのご褒美としよーー」





女性「きゃっ……」





P「わっ!?」




ドサッ




P「す、すみません!大丈夫ですか?」




女性「い、いえっ、大丈夫です……」



P「本当に申し訳ないです、ぼんやりしてて……あ、あれ?」



P(この人、この前イベント会場でもぶつかった超美人じゃないか!?)





女性「だ、大丈夫です。こちらこそ……あ、あら?貴方は、確か以前にも…」




P「やっぱりそうですよね?すみません、一度ならず二度もぶつかってしまうなんて…」

女性「いえいえ、でも……うふふっ、こんな事ってあるんですね?びっくりです」




P「自分も驚きました、こんな所で再会するなんて……」




P(やべー、この人近くで見るとメチャクチャ綺麗だぞ~!?こりゃモデルさんか何かだな」



女性「本当ですね。なんだか、物語のような再会の仕方みたいです」





P「はは、確かにそうですね。今日はこの辺でお仕事だったんですか?」



女性「いえ、仕事終わりで今から家に帰る所なんですけど……恥ずかしいお話ですが、道に迷ってしまって」





P「えっ?迷った?」




女性「はい。最近、海外からこちらに越してきたばかりで、ここら辺の土地勘もありませんし……ふぅ」




P「……よ、よよよよかったら、自分が道案内しましょうか?」




女性「えっ……でも、ご迷惑じゃ?」




Pい、いやー、全然ですよ。独身なもので!独身なもので!時間だけはあるんです、独身なもので!」




P(こんな美人とお近づきになれるなんて、もう二度とないチャンスだ。あわよくば、そのまま自宅に招待されちゃったり……)

女性「えっと、じゃあ……お願いしても?」




P「……ええ、喜んで」



P(やったぜ!)




女性「ふふっ、優しい方なんですね」




P「そ、そそそそそんな事ないですよ。自分なんて……あっ、それでお家の場所はどこなんですか?」




女性「えっとーー」

~数十分後~

ー暗い通りー



女性「うふふ、プロデューサーさんったら」



P「はっはっは。いやぁ、本当に参っちゃいますよー」



P(何かめっちゃいい感じじゃん!これは俺史上最大の春到来か!?)




女性「あっ、ここまで来ればわかります、本当にありがとうございました……あの、よかったらお礼にお茶でも飲んで行かれませんか?」




P「えっ?い、いいんですか?」




女性「は、はい……ご迷惑でなければですけど」



P「迷惑だなんて、そんな!ぜひ行かせてください」








女性「……では、ご案内しますね。こちらの路地を通り抜けると近道なんですよ」

P「は、はいっ!」



P(これが、日頃の行いの差ってやつか……ふっ、音無さん、すいませんけどお先に次のステージに上がらせてもらいますよ俺は)





P「そういえば、どんなお仕事を……あれ?ここ行き止まり?」




女性「……」




P「あ、あの?なんか道が違うみたいですよ?ここ行き止まりじゃーー」












女性「ふ、ふふふふふっ……まさかこんな簡単に掛かってくれるなんてね、警戒した私がバカだったみたいだ」




P「へ?」

P(なんかこの人、さっきまでと様子が違うぞ?)




女性「昼間はアホみたいな数のヴァンパイアに囲まれていたから、夜も相当に警戒されているだろうと踏んだんだけどね……まさか、一人でノコノコと出歩いてくれるなんて」





P「ヴ、ヴァンパイア?」





P(なんでこの人知って……)





P「あ、貴女はいったい何者なんです?なぜ、そんな……」





女性「決まってるだろ?」




P「だ、だから何……がっ!?」



P(何だ!?い、いきなり首を掴まれて……く、苦しい)




女性「アタシもそうだからだよ。そしてお前の血を狙ってたんだ、あの会場で会った時から……へへ、こんなに美味そうな香りを振りまいて誘いやがって」グググッ




P「も、もし……かして……アンタが……」
 



P(こいつが、桃子の言ってたヤバイやつなのか……もっとこう、ゴリゴリムキムキマッチョメンだと思ってたのに、こんな美女だったなんて……殴りたい、数分前の有頂天な自分を殴りたい)


P(ああ……ヤバイ……意識が……)






女性「はぁ~……このまま首を絞めつづけて、動かないようにしてやろう。その後にたっぷりと血を頂いてやるよ……」グググッ




P「っ……あ、あ…」




P(ダメだ……死ぬわこれ……)




P(はは……やっぱりヴァンパイアなんて大嫌いだ……)







ー???ー




P「ん……あ、あれ?ここは…?」

P(なんか、霧みたいなのが濃くて周りの様子が全然把握できんぞ……ていうか、俺はさっきまで何を?)









貴音「お目覚めになりましたか、あなた様」





P「えっ!た、貴音!?な、なんで貴音がここにいるんだ!?」





貴音「はて?何故とは?」





P「だって、ここには……あっ」



P(なんとなく思いだしてきた、さっきまで俺は変な女に首絞められてて……メチャクチャ苦しくて、そっから、意識が途切れて……ん?)




P(あれ?じゃあここはどこだ?)




貴音「うふふ、おかしなあなた様ですね。私の立つ場所は常にあなた様の隣と決まっておりますれば、なら私がここにいるのも当然の摂理というものですよ?」




P「あ、いやー、そんなもんかな?」




P(それとも、また琴葉の時みたく夢なのか?)





貴音「はい。それよりあなた様?こちらへどうぞ」ポンポン




P「へっ、膝をたたいて何を?」




貴音「お疲れでしょう?どうぞ、私の身体を存分に枕代わりとしてお使いください」

P「いやいや、そんな事できないよ。担当アイドルの膝を枕にして寝るだなんて……」




P(というか、現状の説明を求めたいわけだが?)



貴音「良いのです。もう……あなた様は十二分に働きました。この場でまで、それらに縛られずとも誰も責めはいたしません」




P「えっ、いやしかし……うーん、でもちょっとだけお言葉に甘えようかな」




貴音「ふふっ、その決断の早さ流石です、あなた様。さぁどうぞ……」




P「うん……」




P(貴音のお膝、柔らかくていい匂いして控えめにいって最高です…)



貴音「あなた様?お腹などは空いていませんか?」



P「ええ、ああ…ちょっと、甘いものが食べたいかも」

風花「それでしたら~」



可憐「わ、私たちがご奉仕させて頂きますっ…」




P「ええっ、風花、可憐!?」




可憐「は、はいっ!あの…….プ、プロデューサーさん?甘い物が食べたいんですよね?」




P「いや、確かに食べたいけど…ていうか、二人は何故ここに?」




風花「それより、甘い物なら私達がご用意しましたから、プロデューサーさんはそのままゆっくりお休みしててくださいね?」




P「いやしかし……」



風花「はい、プロデューサーさん。ゴージャスセレブプリンですよ~」



P「おおっ!?それがあの……!?」

可憐「い、いつも頑張ってる、プリン…じ、じゃなくて!プロデューサーさんにご褒美です……はい、あ~ん」




P「か、可憐?流石にプリンくらい一人で食べれるし」



風花「うふふっ、いいんですよ。プロデューサーさんはそのままの体勢で、プリンは私達が食べさせてあげますからね」




P「いやしかし……でも、お言葉に甘えようかな」




可憐「う、嬉しいですっ。はい、プロデューサーさん…あ、あ~んですよ?」





P「あーん……お、美味しい!?なんだ、このプリン!?」




風花「気に入って頂けよかったです、それならこっちも……はい、お口あけてくださいね~プロデューサーさん?」



P「いや、悪いなぁ二人とも……もぐもぐ」



貴音「うふふっ、あなた様はもう何も考えずとも良いのです。ここで、ゆっくりとその身体に溜まった疲れを癒してくだされば」ナデナデ 




P「うん……」ボ-ッ


P(貴音に膝枕されながら、風花と可憐にゴージャスセレブプリンをあーんして食べさせてもらう……わかったぞこの場所が)




P「うわー、ここが天国かー」(陣内智則風




P(もう、ずっとここいたい……ヴァンパイア怖い)

ーP自宅ー

ピピピピピピ



P「ん、んん……?目覚まし……うるさい」




P「ふわぁぁ……んん……何か、凄い夢をみた気がする」




P「そっかぁ……夢かぁ、そうだよな。あんな至れり尽くせりのとこなんて現実にあるわけないし」




P(てことは、あの首を絞められて死にかけたのも夢だったのか~、だよなぁ!あんなマンガみたいな展開あるわけないし)




P「ふぅ、さて起きるか。今日は午後からの出社だしゆっくり朝飯でも食おう」

海美「ん、んん……もう、朝?」



翼「す~……むにゃ……」



P「ああ、海美おはよう。そうだぞ、もう朝だから起きようか、ついでに翼も起こしてくれ」




海美「わかった!翼~、朝だよ、起きた起きた!」




翼「んん……」



海美「むーっ、手強い」




P「俺は顔洗って歯磨きしてくるよ」







トントントン  グツグツグツ





百合子「あっ、プロデューサーさん!おはようございますっ」

P「おはよう百合子。あら、もしかして朝飯作ってくれてるのか?」




百合子「はいっ!任せてください、もう少しで出来ますからねっ」




P「おお、それはありがたい。じゃあ俺は顔洗ってくるよ」




百合子「はいっ、えっとあとはサラダを~」











P「ん~」(歯磨き中




翼「ふわぁ、おはよーございます、プロデューサーさん……」




P「おあよー」(歯磨き中

海美「私の歯ブラシは~っと、あった、あった。ほら、翼も歯磨いて顔洗ってシャキッとしようよ」




翼「は~い……んん、ふわぁ」








~数分後~



P「ふぃー、さっぱりした」



翼「むぅ、寝癖直らない……」



P「はは、ぴょこんと跳ねてて可愛いじゃないか」



翼「えへへ、可愛いですか?プロデューサーさんがそう言ってくれるなら。今日一日、このままでいよっかな~♪」




海美「ねぇ、ねぇ、プロデューサー、私のはっ?私の寝癖はカワイイ?」




P「うんうん、二人とも可愛いよ」

海美「やったー!えっへへ~♪」ピョンピョン



翼「むぅ、けどアホ毛の位置が気になるな~」



P「おお、すごいこだわりだな?翼、それは後にして先に皆で朝ごはん食べないか?」



翼「そうしますっ。あっ、私プロデューサーさんの隣の席がいいなー♪」



海美「私はプロデューサーの正面の席!」




P「はは、お好きな席にどうぞ」









百合子「あっ、丁度できたところですよ!後はお皿を食卓に持って行くだけです」




P「ありがとう百合子、それじゃあお皿は運ぶよ」




海美「私も運ぶねっ!わぁー、美味しそ~♪」

翼「本当だ~、百合子ちゃんお料理上手なんだねっ」



百合子「い、いやぁ……えへへ。最近はレシピ集とか色々読んでるから、それが役にたったかも」




P「にしても、本当に美味しそうだな。これは百合子は将来……」




百合子「えっ……!」





百合子(こ、これは!『百合子は将来良いお嫁さんになれるな~』ってプロデューサーさんに言われちゃうラブコメ王道の流れっ!?その後に私が照れた顔で、『そ、そんな……私がお嫁さんだなんて……』って口では否定しつつ、嬉しくてニヤついた顔を必死で隠すために俯いて誤魔化そうとするんですけど、プロデューサーさんにはそんなの全部バレバレで、少し意地悪に笑って『じゃあ、俺のとこ来れば?貰ってやるよ』とか急に言っちゃって、そんな事言われた私が驚いた顔で、『えっ、そ、それってどういう意味ですか?』って聞くとプロデューサーさんは、また意地悪に笑って、『言葉通りの意味だけど?俺が百合子をお嫁さんにしてやるよ、だけどまぁ……』そう言うと、プロデューサーさんは私の顎ををクイッと持ち上げて、『優しくしてやれるかは、わからないけどな?』とか言ってそのまま二人の距離はどんどん近くなって、最後には永遠の愛の契りを交わす感じじゃないですか!完全に!やったー!!)

翼「プロデューサーさん、牛乳とかオレンジジュースないんですかー?」




P「あー、買い忘れてたすまん。今日帰りに買っとくよ」



翼「お願いしまーすっ!」




P「よし、じゃあこの料理運ぶよ」





百合子「……はい、お願いします」









海美「美味しい!ゆりりん、これめっちゃ美味しいよっ」





百合子「ふふっ、ありがとうございます。どんどん食べてくださいね」

翼「うん、これなら毎日でも食べたいかも♪」




P「確かにな、これは美味い」




百合子「えへへ……」




P「次はお味噌汁をいただこうかな、うむ……うん、美味い。なんか落ち着くなぁ」




P(平和だ……のんびりと自宅で担当アイドルと食卓を囲む、これこそが何気ない日常の1ページってやつだ。悪いヴァンパイアなんか最初からいなかったんや)





P(そう、自宅で担当アイドルと食卓を囲む……食卓を………囲む?……アイドルと?担当の?)





P「ん?」

百合子「どうしました、プロデューサーさん?」




P「いや、なんでもない。なんか変な気がしただけだ。しかも気のせいだった」




海美「ゆりりん!おかわり!」




百合子「あっ、はい。ちょっと待っててくださいね」




翼「もぐもぐ…ん~美味しい♪」




P(うん、やっぱり気のせいだったな。こんなごくありふれた日常の風景に違和感を覚えるなんて、気のせい以外の何でもないな)




P(なんで、そんな気がしたんだろうなー。ただ、担当アイドルと自宅で食卓を朝から囲んでるだけで…………………ん?)







P「……」プルプル






翼「あっ、プロデューサーさん。それ、食べないなら貰ってもいいですか~?」

P「……な、なんで」





翼「ねぇねぇ、ダメぇ?」








P「なんで君たちここでご飯食べてるの!?」





海美「えぇーっ!?プロデューサー、今さら?」




百合子「本当です。朝会った時も何も言わないので、私もスルーしても良い話題なのかなーと思ってましたよ?あっ、お醤油とりますね」




P「違うんだ。あまりにも違和感ありすぎて違和感を感じなかったんだ」





海美「むぅ?よくわかんないよ?」

P「いやいや、えっ……なんで?ここ俺の家だよね?」




翼「私もおかわりしよ~っと」タッタッタ





百合子「はいっ、ここは確かにプロデューサーのお家で間違いありませんよ



P「じゃあ、何でお前ら……」




海美「私達は昨日プロデューサーを救助したんだよ、それで気を失ってるプロデューサーをここに運んだの」




P「気を失ってたって何が……あっ」




百合子「そうです、プロデューサーは昨日襲われたんです。悪いヴァンパイアに、そして血を吸われそうになって」




P「そうだよ……俺、首を絞められて、そっから意識なくて……」



P(そっから天国に逝って…)

今日はここまで
次の更新でラストの予定です

>>218訂正します


女性「いえいえ、でも……うふふっ、こんな事ってあるんですね?びっくりです」




P「自分も驚きました、こんな所で再会するなんて……」




P(やべー、この人近くで見るとメチャクチャ綺麗だぞ~!?こりゃモデルさんか何かだな)



女性「本当ですね。なんだか、物語のような再会の仕方みたいです」





P「はは、確かにそうですね。今日はこの辺でお仕事だったんですか?」



女性「いえ、仕事終わりで今から家に帰る所なんですけど……恥ずかしいお話ですが、道に迷ってしまって」





P「えっ?迷った?」




女性「はい。最近、海外からこちらに越してきたばかりで、ここら辺の土地勘もありませんし……ふぅ」




P「……よ、よよよよかったら、自分が道案内しましょうか?」




女性「えっ……でも、ご迷惑じゃ?」




Pい、いやー、全然ですよ。独身なもので!独身なもので!時間だけはあるんです、独身なもので!」




P(こんな美人とお近づきになれるなんて、もう二度とないチャンスだ。あわよくば、そのまま自宅に招待されちゃったり……)

再開します!
恵美お誕生日おめでとナス!

P「あれは良かったなぁ~……おっぱい&プリン」




海美「なになに?何が良かったのー?」




P「い、いやっ、こっちの話だ!ごほん……それじゃあ、あのヤバイ奴はどうなったんだ?」




翼「それなら大丈夫ですよっ!私達が退治……じゃなくて、えーと、なんだっけ百合子ちゃん?」




P「ん?」




百合子「え、えーとっ!正義の味方マイティセーラーが、プロデューサーを助けてくれたんですよ。私達はただ通りかかっただけです!」




P「なにぃ!?実在したのかマイティセーラー……うーむ、てっきりウチの会社のトンデモ企画かと思ってたのに」




百合子「あ、あはは~…そうですね」





P「しかし、よくマイティセーラーは俺を見つけたな。あんな暗い路地の奥だったのに」





海美「それは私達がプロデューサーを尾こーー」





百合子「わー、わー!あ…あれですよ!マイティセーラーは持ち前のキネティックパワーを使って、虐げられてる人を察知できるんですよ。本で読んだので間違いありません!ええっ!」





P「凄いなマイティセーラー!ということは、どこにいても助けてくれるのか」

翼「はいっ、プロデューサーさんに着いてる発信機の電波が届く範囲なーー」





百合子「きっ、きっと助けてくれますよ!なんたって正義の味方ですし!」




P「そうか……いつか、会えたらお礼を言わないとなぁ」




百合子「そ、そんなお礼だなんて……えへへ」




P「百合子?」




百合子「はっ、す、すみません!ついボーッとしてました」




P「百合子達にもお礼を言わないとな。俺をここまで運んでくれたんだろ?本当にありがとう」





海美「けど、プロデューサーどこも痛くない?大丈夫?」




P「これくらいなら平気だよ。心配してくれてありがとうな、三人とも」




百合子「ほっ、それなら良かったです…」





翼「どこか痛くなったら、遠慮なく言ってくださいねっ!私が看病してあげちゃいます♪」




P「お前ら……」

P(こんだけ思われていたというのに、俺って奴は、仕事を辞めたいだのグチグチと、なんて最低の奴だ……)



P「三人とも心配かけてゴメンな」




百合子「そ、そんな。プロデューサーさん頭を上げてください、私達それほどの事は……」




P「いや、三人が助けてくれたからこうして無事でいられるんだ。命の恩人だよ、今度改めて何かお礼しないとな」




百合子「プロデューサーさんからのお礼……ち、ちなみになんですけど、そのお礼ってどういった代物ですか?」




P「えっ?うーん、そうだな……俺にできる範囲ならなんでも良いけど」






海美、翼、百合子「な、なんでも……!?」




P「うん」


海美「そ、そんな…プロデューサーになんでもお願いできちゃうなんて……」ポワワ-ン







~海美のお願い妄想~




海美「はぁ~♪プロデューサーの膝枕気持ちいい……」



海美「えっ、男の膝枕なんて気持ちいいわけがない?そんな事ないよー!」




海美「私はい~っぱい身体を動かした後に、プロデューサーの膝枕で休むの好きだもん!それから、もう一つは……」



海美「ねっ、プロデューサー?いつものして?……むぅ、はーやーくー!……うんっ♪」




海美「えへへ~、こうやってプロデューサーにナデナデされるのも大好きっ!」




海美「気持ちいいから……もっとして?」




海美「わぷっ!ち、ちょっとプロデューサー
もっとって、もっと強くって意味じゃないよ!?」




海美「まったく、もう~……それじゃあ、気を取直してもう一回。ねっ?」




海美「ええっ?疲れたからもうナデナデと膝枕はお終い?むぅー!!プロデューサーのケチっ!」




海美「……あっ、えへへ。それじゃあさ、違う事なら良いんだよね?」

海美「実はさ……さっきから良い匂いしてたんだけど、プロデューサーの膝枕が気持ちよかったから、我慢してたんだよね!」




海美「大丈夫、大丈夫!プロデューサーはジッとしててくれればいいから」




海美「だから私に任せて?ねっ?」




海美「わぁ、プロデューサーありがとう!」




海美「それじゃあ……よいしょ、こうやって、向かいあって……うんっ!完璧!」




海美「はぁ……こうしてると、プロデューサーの顔が近くにあって……なんだか胸がドキドキする…」




海美「このまま血吸わせて?ん…….はぁ、っむ」カプッ




海美「ちゅ……んっ……んくっ、んん……っ」チュ-チュ-




海美「んくっ……ふぁ。はぁ、はぁ……えへへ。返事聞く前に血吸っちゃった、ゴメンね」



海美「プロデューサーの血って、やっぱり私にすごく合ってるみたい。飲んだら身体の奥、ジンジンする……」




海美「というわけで、もう一回っ♪次はここ!ここに牙の跡いーっぱい付けてあげるね?」





~妄想終了~

海美「ふへへ……じゅるり。あっ、ゆりりんは何か考えてる?」




百合子「私はそうですね……」ポワワワ-ン






~百合子のお願い妄想~



百合子「それじゃあプロデューサーさん、次はこの本をお願いしますっ!」




百合子「えぇっ?も、もう読むのは疲れた?」



百合子「そんなぁ、プロデューサーさんには、まだ5冊程度しか読んでもらってませんよ?」



百合子「私のお願いは、私が満足するまでプロデューサーさんに本を音読してもらう、という約束でしたから……えっ?さっきから本のチョイスがおかしい?」




百合子「どうして歯の浮くようなセリフのある本ばかりなんだ?……そ、それはその~偶然ですよ!そう、偶然ですっ!」




百合子「プロデューサーさんにカッコいいセリフを言ってもらい、それをひっそりと録音して帰って編集して、一人で色々楽しもうだなんて事は一切思ってませんとも!」





百合子「はいっ!わかって頂けたようで何よりです、では次はこちらの官能……えっ?却下ですか?」

百合子「むむむ……わかりました。ではっ!プロデューサーさんも一緒に探しに行きましょう!きっと、プロデューサーさんにも読みやすい本があるはずですから」








百合子「えーっと、あっ!あの本なら中々良さそうですね、ちょっと高い位置にありますけど、脚立を使えば、私でも届きそうです」





百合子「んしょ……すみませんプロデューサーさん、少しの間、脚立を支えていて貰えますか?」




百合子「ありがとうございます。それじゃあ……よし、もう少しで届く~……届いた!」




百合子「ひゃっ、バランスが……きゃっ!?」




百合子「んっ、んん……あ、あれ?痛くない?……きゃっ、プロデューサーさん!?




百合子「あの……も、もしかしなくても……落ちた私を抱き止めてくれたんですよね…?」



百合子「あ、あの……ありがとうございます、痛くなかったですか?」




百合子「ほっ。良かったです、じゃあ今降り……あっ、い、今気づきましたけど、こ、この体勢はあの有名なお姫様だっこという奴では!?」




百合子「まさか男の人にお姫様抱っこされる日がくるなんて……はぁ、夢のようです。私、昔からずっと憧れていましたからっ」




百合子「えっ、初めてが自分で申し訳ない?い、いえっ!そんな事ありません!むしろ、初めてがプロデューサーさんで……えへへ」

百合子「こうしていると、本当にお姫様になった気分です。はぁ……暗黒の魔城に囚われた姫を救いだす為、勇者Pは数々の苦難や別れを乗り越え、遂には魔城に辿りつきその手に携えし聖剣を持って、激闘の末に魔王を討ち亡ぼすんです……そして、城に囚われた姫を救いだし、そのまま二人は恋に落ちて、そしてその後は……」




百合子「契りの口づけを……ふぅ」




百合子「……すみません、さっきから我慢してたんですけど……こんなに、プロデューサーさんと密着していると、それもどうやら限界みたいです……っ、あむっ」カプッ




百合子「んん……っ……ちゅっ…は……ぁ」チュ-チュ-





百合子「ごくっ…んっ……ふぅ。とても美味しいです、プロデューサーさん♪……けど、まだ足りない…」




百合子「ん……っ……んくっ。はぁ、はぁ、プロデューサーさん?声抑えた方が良いですよ?吸血されてるとこ、人に見られたくないでしょう?」



百合子「ふふっ、そうです。そうやって堪えていてくださいね?そうしておけば……ちゅっ、ん……っ……」チュ-チュ-





百合子「んん…っ……はぁ。こんなに密着してると、私なんだか止まらなくて、どんどん血が欲しくなってしまいます……プロデューサーの甘い血が」




百合子「はぁ、キリがないのでここで一旦ストップにしますね!……続きは事務所に戻ってからにしましょうか?ふふっ」





~妄想終了~

百合子「良いかも……じゅるり」




海美「翼は何か決まった?」




翼「うーん、私は~……」ポワワワ-ン







~翼のお願い妄想~





翼「プロデューサーさん、お布団お邪魔しまーすっ♪」




翼「えへへ~、プロデューサーさんのお布団の中あったかーい!」



翼「はい、なんですか?プロデューサーさん?なんで、俺の布団に入って来るんだって?」



翼「良いじゃないですかー。それに、プロデューサーさんのお布団が私を呼んでたんですよ~♪」




翼「えぇ~?意味わかんない?むぅ……つまり、プロデューサーさんの隣が私の居場所っていう感じ?あれ?」



翼「てへへ…私もよくわかんないや。ただ、部屋で寝てたらプロデューサーさんに会いたいなー、って思って。思ったら即行動ですよね!」



翼「部屋に戻れ?えぇ~、だってせっかくのお泊まりのお仕事なのに別々の部屋なんてつまんないですよ!皆一緒でいいのにな~……」




翼「そんな事したら、静香ちゃんに怒られる?むぅー、そうかなぁ?」




翼「けど、まぁ…プロデューサーさんとこうやって一緒に寝れましたから、結果オーライって事ですよね!」

翼「それに、プロデューサーさん前に何でもお願い叶えるって言いましたから……ねっ?」




翼「やった!プロデューサーさん、やっぱ優しーっ♪」




翼「それじゃあ一緒に寝ましょ?はい、もっとくっ付いてください、んしょっ……それにしても、外すっごい雨降ってますよね?明日のお仕事大丈夫かな~……きゃっ!」




翼「な、なんか今……外でドドーンって、凄い音鳴りましたよね?もしかして、これって雷……?」




翼「ひゃっ!?ま、また鳴ったぁ~……ぐすっ、今度は凄く近くで聞こえて……うぅ」




翼「えっ、別に…こ、怖くないですよ?本当に……雷とか怖くな……ひぅっ!?」




翼「うぅ~、プロデューサーさぁん……雷の音どうにかしてください……」




翼「ど、どうにも出来ないって……むっ、酷い!プロデューサーさん今笑った!」




翼「あっ……良い事思いついちゃった。プロデューサーさんにギュッてしがみ付けば、怖さも無くなりますよね!うんっ、きっとそう……きゃっ!?」




翼「プ、プロデューサーさん、私の事を守って、ぎゅってしてください?ねぇ、ダメぇ?」



翼「わっ、えへへ……プロデューサーさんに抱きつかれちゃった。優しくて良い匂いがする……」



翼「ふぅ、これなら雷もヘッチャラで……ひゃうっ!?」

翼「うぅ…やっぱり、抱きしめられてるだけじゃダメみたいです」



翼「こうなったら~……ねぇねぇ、プロデューサーさん?プロデューサーさんの血吸いたいな……ダメぇ?」




翼「だって、プロデューサーさんの血吸ってる間って、私あんまり周りの事が気にならないんですっ」




翼「だから、ねぇ?いいでしょー?」




翼「あぁ…というかこれ、プロデューサーさんの首筋が至近距離にあって、美味しそうな匂いもしてきて、私も我慢できないかも……」




翼「ねぇねぇ、プロデューサーさんダメぇ?ダメって言うなら、プロデューサーさんの首とかずーっと甘噛みしちゃいますよ?」




翼「えへへ…それじゃあ……んんっ、はぁ…っむ」カプッ




翼「……っ、はぁ……んんっ、ちゅっ」チュ-チュ-




翼「ごくっ……んんっ。はぁ……プロデューサーさんの血って極上に甘くて美味しいですよね。それに、飲んでる間は全然雷の音聞こえなかったし♪」




翼「まだまだ雨も雷も止みそうにないし~、てへへ……これは、ハッピーな夜になりそうですねっ。プロデューサーさんっ!」





~妄想終了~

翼「どうしよっかな~」



海美「色々ありすぎて~」



百合子「困っちゃいますね~」




海美、翼、百合子「……じゅるり」





P「まぁ、すぐには決めなくてもいいから決まったら教えてくれ」




海美、翼、百合子「はーいっ!」




P(うんうん、三人とも良い笑顔だ。これなら無茶なお願いはしなさそうだな)

ー765プロ事務所ー



P「おはようございまーす」





琴葉「プロデューサー!!」



P「のわっ!?こ、琴葉?」



琴葉「プロデューサー、無事だったんですね!?良かった……」



P「無事って……も、もしかして昨日の事、皆知ってるのか?」




恵美「知ってるよ!もーう、かなり心配したんだかんね?怪我とか大丈夫なの?」




P「ああ、それなら大丈夫だよ。別に痛い所も無いし、少し身体が重いくらいかな?」




まつり「それならば安心したのです….ほっ」



朋花「ふふっ、本当にプロデューサーさんは身体だけは無駄に丈夫ですね~、身体だけは無駄に」




P「は、はは……朋花には全く心配されてなかったみたいだな」

杏奈「だけど……朋花さん……さっき……までそわそわしてたよ……?」




朋花「そっ、そんなわけないですからっ!変に受けとらないでくださいね、プロデューサーさん?」



P「わかった、わかった。心配してくれてありがとうございます朋花様」




朋花「も、もう……わ、私は別に心配なんて…」




瑞希「ともかく、プロデューサーご無事でなによりです」




P「ありがとう、皆には本当に心配を……くんくん、何かさっきからやけに良い匂いするな」






美奈子「おっ待たせしましたー!!出張佐竹飯店でーすっ♪」




P「み、美奈子!?何やってるんだ…というか、凄い量の料理だな?」



美奈子「はいっ、今日はプロデューサーの快気祝いみたいなものですから!私も腕に寄りをかけて作っちゃいましたよ!わっほーい♪」



P「おおっ、ありがとう。快気祝いとか大げさな感じがしなくもないけど、皆の心遣いが嬉しいよ……ぐすっ」




恵美「何言ってんのプロデューサー?アタシ達は全員で765プロの仲間なんだから、祝うのは当たり前じゃん!」



琴葉「恵美の言う通りですよ。プロデューサーはゆっくり英気を養ってくださいね?」




P「お、お前ら……」ウルウル

P(まさか、皆にこんな風に思っててもらえるなんて……ちくしょう、年甲斐もなく目から汗が……)




小鳥「愛されてますねー、プロデューサーさん」




P「いやぁ、本当……ぐすっ、嬉しい限りですよ……俺、この事務所に入って良かったです」




小鳥「プロデューサーさんって本当に……うふふっ」




P「えっ?な、何ですか音無さん、今のダークな笑いは!?」




小鳥「あー、いえ、なんでもありませんよ。私はちょっと用事があるので、外に出てきますねー」




P「は、はぁ……いってらっしゃい」




P(何だったんだ音無さん……?何か意味深だったけど)




美奈子「さぁ、プロデューサー!ぼーっと立ってないで、ここに座って食べちゃって下さいっ!」




P「そうだな、冷めないうちに頂くよ。わぁーどれも美味そうだなぁ」




美奈子「足りなかったら、ジャンジャン作りますから遠慮なく言って下さいね♪」




P「う、うん…ありがとう美奈子。けど多分大丈夫だよ……」




美奈子「むぅ、それは残念です…」




瑞希「プロデューサー。ブレスケア各種、歯磨き粉各種ご用意させて頂いてますから、どうぞご安心を」

P「おっ、なんと気が効くんだ。よーし、それじゃあ遠慮なく頂きますっ、まずはこのレバニラ炒めから……うん、美味しい!」




杏奈「よかった……美奈子さん呼んで……」




P「やっぱ、美奈子の料理は(量以外は)最高やな!」





美奈子「いやぁ~、えへへ……褒めても大盛り炒飯くらいしか出ませんよ?さっそく作ってきますね!」




P「いやっ、ちょっ!美奈子!?」




まつり「まぁ、まぁ、プロデューサーさんはゆっくりと休むと良いのです!」グイッ




朋花「次に席を立ったらお仕置きですからね~♪」




P「わ、わかったよ。はぁ、お腹大丈夫かな……ん?」




瑞希「むっ、どうしましたプロデューサー?」




P「いや……何か、ここに並んでる料理ってレバーとかカキとか……鉄分豊富な食材がふんだんに使われてるなー、と思って……」




琴葉「そうですか?けど、もしそうなら疲れ気味のプロデューサーにはピッタリの食材かもしれませんね」




P「そうだな!うんうん、確かに俺にピッタリの食材だ」



恵美「プロデューサー、喉とか乾いてない?」

P「あっ、ちょっと飲もうかな、烏龍茶とかあればーー」




恵美「はい。スパドリ」ポンッ




P「……え?」




恵美「スパドリだよ?プロデューサー好きでしょ?良く飲んでるし」




P「いや、好きというか俺にとっては命の水というか……もしかして、飲み物ってこれオンリー?」




瑞希「はい、残念ですが」




P「そ、そっか……なら仕方ないな」




杏奈「うん……仕方ない……」




P「……もしもの話なんだが、トイレとか」




朋花「お行儀が悪いですよ~?」グイッ




P「は、はい…」




P(お、おかしい、さっきまで和やかムードだったのに……空気が重い)





琴葉「ところでプロデューサー、これを」




P「ん?なんだ、この紙……日付と皆の名前が書いてあるけど?」



琴葉「それは予定表ですよ」




P「予定表?なんの予定表なんだ?」

琴葉「ふふっ。皆がプロデューサーのお家に泊まる予定表ですよ」








P「えっ?」




恵美「何驚いてんの?当たり前じゃん、夜は危ないんだから、交代でプロデューサーの家に泊まりこんで警備しないと」





P「け、警備とは……?」




まつり「もう二度と暴漢に襲われないように、まつり達がプロデューサーさんを24時間体制でガードしてあげるのです!」




P「え、えーと、気持ちは嬉しいけど……」



瑞希「決定事項です。…きりっ」



P「いやいや、24時間体制とか……はっ、つまり一日中皆に血を吸われるってことだろ?流石に俺の身体がもたないよ!?」





美奈子「そこで、この栄養満点の料理です!!いーっぱい食べて、皆にチュッチュされても平気で丈夫な肉体になりましょう!へいっ、大盛り炒飯お待ちっ、おあがりよっ!」





P(こりゃアカン)

琴葉「さぁ、プロデューサー」




P「い、いや……琴葉?目が怖いよ?俺の身体を心配してくれた、優しい琴葉はどこにいったのかな?」




琴葉「プロデューサー大丈夫ですよ」




P「そ、そうなの?」




琴葉「はいっ!体力が0になってもスパドリがありますからっ♪プロデューサーの為にショップで買い占めておきましたよ!」




P「い、いや……」





琴葉「さぁ、プロデューサー?」ズイッ




恵美「皆で楽しくしようよ、ねぇ?」ズイッ




P「お仕事いってくる!!」ダダダッ




恵美「あっ、プロデューサー逃げちゃダメだってー!」





P「くっそー!やっぱりこんな事務所だいっ嫌いだー!!」






おわり

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
後で依頼だしてきますね
泣きながらPの血を吸ってる静香見たいので誰か書いてください

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