律子「愛ある昼食」 (38)


アイマスSSです。続き物です。
律子「引っ越したらお隣さんがプロデューサーだった」
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P「起きたら律子が膝の上で寝ていた」
P「起きたら律子が膝の上で寝ていた」 - SSまとめ速報
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春香「プロデューサーさん・律子さん対策会議を始めます!!」
春香「プロデューサーさん・律子さん対策会議を始めます!!」 - SSまとめ速報
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律子「Oh, Darling!」
律子「Oh, Darling!」 - SSまとめ速報
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過去作読んでいただいた方がいいかもしれませんが、りっちゃんとPがくっついたということだけ分かっていたら、読めると思います。
ちっちゃなお話がいくつか続きます。特にヤマもオチも何にもありません。
後日談の一つということで。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490358932


お昼時 765プロ事務所


P「さーて昼飯昼飯、っと…」パカッ

ガチャ

春香「ただいま戻りましたー!」

P「おっ、春香お帰りー」

春香「お昼御飯ですか?」

P「そうそう」

春香「今日はどっちが作りました?」

P「今日は律子だな」

春香(プロデューサーさんと律子さんが結婚してから半年、二人は今もプロデュース業をしています)

春香(どちらかが家事を専念するのは難しい…)

春香(そんなことから始まったのが、交代に弁当を作るというものです)

春香(外食で済ませたらいいのに、それは嫌だとのこと。とんだバカップルです)


春香「相変わらず美味しそうなお弁当ですね?」

P「そうだな。相変わらず栄養バランス考えて作ってくれてるし…」

P「そうそう、この里芋の煮っ転がしは昨日の残りなんだけど、本当に美味くてさあ」

春香「…」ニヨニヨ

P「…春香、その顔はなんだ?」

春香「いや、プロデューサーさんもよくノロケるようになったなあ、と思って」

P「」


P「え、何、俺そんなに喋ってる…?」

春香「それはそれは。だって、前までは私たちがしつこく尋ねないと言ってくれなかったじゃないですか?」

春香「それが、最近は自分から言うようになってますよ」

P「しつこく聞いてきてたっていうのは、自覚があったんだな」

春香「のヮの」

P「おい」

春香「それはともかく、おかげ様で皆とのお話も尽きませんよ!」

P「まだ『対策会議』してるのか?」

春香「いえ、今は定期会合です」

P「定期会合?」

春香「『二人を(生)温かい目で見守る会』です」

P「お前たちは一体何を目指そうとしてるんだ…応援してくれるのは確かに嬉しいけどさ」


・・・・・・・・・・


数日後 事務所


律子「それじゃあ…いただきます、と」

千早「あら律子、今からお昼?」

律子「ええ、昼過ぎまでに出さないといけない書類があったからね。一段落ついたし、遅めのお昼になっちゃったわ」

千早「今日の弁当は、どっちが作ったの?」

律子「ち、千早、あなたも聞いてくるのね…」

あずさ「それはもちろん、みんなが気になってることですから~」ヒョコッ

律子「うわあ!び、びっくりしたぁ…。あずささんもいたんですか…」


あずさ「うふふ、律子さんお疲れ様です♪そ、れ、で♪今日はどうなんですか?」

律子「えっと、今日はプロデューサーです」

千早「見るたびに思うけど、プロデューサーの作る弁当って、男の人が作る割には彩り豊かね?」

律子「そうかしら?」

千早「揚げ物ばかりとか、そういうのをついイメージしてしまうものだけど…」

律子「『見て美味しい、食べて美味しい』があの人のポリシーらしいからね」

律子「んっ、このほうれん草の和え物おいしいっ」アムアム

律子「~♪」モグモグ


律子「…ふう、ご馳走様でした」パタン

千早あずさ「…」ニヨニヨ

律子「ど、どうして2人ともそんな変な顔して…」

千早「だって一度弁当を食べ始めたら、私とあずささんに脇目も振らないで夢中で食べ続けてたでしょう?」

あずさ「律子さんの食べてる顔、すごく幸せそうでした~♪」

律子「」

あずさ「律子さん、今日のプロデューサーさんのお弁当も美味しかったですか?」

律子「え、えっと、その…」

律子「お、美味しかった、です…」カアァ

千早「だそうですよ、あずささん」

あずさ「ですって、千早ちゃん」

千早あずさ「「うふふふふ♪」」

律子「もーっ!二人とも何なのよー!!」///



・・・・・・・・・・


またある日 某ロケ地


「それでは、お昼の休憩に入りまーす!」

伊織「ふう…少し撮影が押したからお腹が空いたわね?」

あずさ「うふふ、そうねぇ」

亜美「ねえ、りっちゃ~ん、お腹空いたよ~」

律子「はいはい。ひとまず3人ともお疲れ様、お待ちかねの弁当よ」ゴトッ

亜美「わーい!」

あずさ「ここのお仕事で配られる仕出しのお弁当、美味しいですよね♪」

伊織「そうね、他と比べるとここはかなりマシな方ね」

律子「早く食べないと、すぐに撮影再開するわよ?」

「「「はーい」」」


律子「それじゃあ、私も…」

亜美「おっ!恒例の自前のお弁当!ねえねえ、今日はどっちが作ったの?」

律子「今日はあの人よ。…よっと」パカッ

律子「!?」ブフッ!

あずさ「律子さん!?」

伊織「ちょっと、どうしたの?」

律子「…」プルプル

伊織「一体何が…ん?」

あずさ「あ、あらあら~」

亜美「ラブラブ、ですなあ~」ニヤニヤ

伊織「…」カシャッ

律子「こ、こら、伊織!なに写真撮ってるのよ!やめなさい!!」

「あら、律子さんの弁当…」
「確か旦那さんも時々作ってるって….」
「ふふっ、ラブラブなんですねー」
「旦那の作ったお弁当の味はどうだんな?って...ふふっ」

律子「わわっ!す、スタッフさんも見ないでくださいー!!」///


・・・


・・・

数時間後 765プロ事務所


律子「プロデューサー!何なんですかあれは一体!!」

P「いやあ、たまにはありかなーって思ってさ」アハハ

律子「だからって、どうしてよりによって外での仕事がある日にしたんですか!」

ギャーギャー



春香「律子さん、どうしたんですか?」

伊織「プロデューサーが愛にあふれた弁当を作ってきたから、嬉し恥かしってやつよ。ほら」つスマホ

春香「ングッ…さ、さくらでんぶで、ハートマーク…」プルプル

伊織「今時、そんなことするカップルなんて天然記念物モノよね」

美希「ハニーからのハートマークとか、すっごく羨ましいの…」グヌヌ

伊織「アンタはホント変わらないわね」


P「喜んでくれるかなと思ったんだけどなあ…」

律子「べ、別に恥ずかしかっただけで、嫌じゃなかったですし…むしろ嬉しかったけど…」アセアセ

P「…」ニヤニヤ

律子「あーもう、やっぱり分かってやってたじゃないのよ!このバカぁ!」バシーン

P「いってぇ!背中!!」



雪歩「春香ちゃん、伊織ちゃん、お茶持って来たよ」コトッ

春香「雪歩、そのお茶もっと濃い目にしてくれる?」

雪歩「そう言うと思って、いつもより熱めのお湯でいつもより長い時間かけて淹れたから、かなり苦くて渋いのが入ってるよ」コトッ

伊織「相変わらず気が利くわね…うん、これくらいで丁度いいわ」ズズッ

雪歩「美希ちゃんもいる?」

美希「いただくの」ズズッ



・・・・・・・・・・




そのまたある日 事務所


P「それじゃあ、いただきますっと」

やよい「あっ、プロデューサー!今からお昼ご飯ですか?」ヒョコッ

P「うん」

やよい「私もお弁当持って来てるので、一緒に食べませんか?」

P「もちろん大歓迎だぞ」

やよい「うっうー!すぐに準備しますー!」タタタ

P「そんなにあわてなくてもお弁当は逃げないからなー」


P「改めて…」

やよい「いただきますー!」

P「アムッ…うん、美味しい」

やよい「今日のお弁当は律子さんが作ったんですか?」

P「そうそう。やよいの方はやよいが作ったの?」

やよい「はい。昨日はお母さんの帰りが遅かったので、私がお弁当を…」

P「やよいはえらいなあ」ナデナデ

やよい「えへへ…」テレテレ


やよい「でも、このもやしと卵の炒め物はかすみが手伝ってくれたんです!プロデューサー、いかがですか?」

P「おっ、いいのかな?じゃあ一口…」パクッ

P「うん、美味しい!塩加減も丁度良く仕上がってるな」

やよい「えへへ、そう言ってもらえると、かすみも喜びます!」

P「お返しに、このお煮しめでもどうだ?」

やよい「ありがとうございます!このレンコンを…」

やよい「アムッ…わあ、これすっごく美味しいですー!」ウッウー!

P「なんだ、天使か(だろ?律子が作る煮物、本当に美味いんだよ)」


P「んっ?ご飯の間におかか挟んでる。相変わらずニクいことするな」

やよい「あっ、それ私がこの前律子さんに教えたやつです!」

P「やよいが?」

やよい「はいっ。こうすることで、食べてる人を途中で驚かせることができますから!」

やよい「それに、ご飯とご飯の間におかかを入れることで、お弁当の蓋の方におかかが付かなくなるから洗うときも便利になるんです!」

P「ふむふむ、なるほど…こんな裏ワザ考え付くなんて、やよいはやっぱり賢いなあ!」ワシャワシャ

やよい「えっへへー♪」テレテレ


P「なあやよい、他に何か裏ワザみたいなのってある?」

やよい「そうですね…。そうだっ、もしお弁当に…」

P「ふむふむ」



真「やよいの家事スキルって本当にすごいよね」

響「十分スキルあるプロデューサーが教えを乞うくらいだし、とんでもない母親力だぞ」

真「千早に伊織も…って、どうしたの?」

千早「私たち、気付いてしまったわ。…ねえ、水瀬さん」

伊織「そうね、千早」

真「へっ?な、何を?」

千早伊織「「お弁当を作れば、やよい(高槻さん)と一緒にお弁当が食べられる!!」」ドンッ!

真「いや、その理屈はおかしい」

響「!!」ハッ!

真「響も『それだっ!』って顔をしない!」

真「で、でも、自分が作った弁当をみんなで食べるって、なんだか女の子っぽいかも…」



・・・・・・・・・・


またまた事務所


律子「…」カタカタ タンッ

律子「ふぅーっ…ここまで進めておいたらいいかしらね」

真美「ねえねえ、りっちゃん」

律子「んー?真美、どうしたの?」

亜美「兄ちゃんと、何かあったの?」

律子「…べ、別に何にもないわよ。どうして?」

真美「今日の兄ちゃんの弁当、ブロッコリーまみれだったからさ」

亜美「ほら、これ写真」スッ

貴音「なんと面妖な…」

やよい「わ、わあ…全部ブロッコリー…」


亜美「兄ちゃん、弁当箱開けて『あんにゃろ…』って言ってたから、りっちゃんが作ったんでしょ?」

貴音「律子、何故このようなことを?」

やよい「…もしかして、ケンカしたんですか?」

律子「…ノーコメントよ」

真美「おおっ?りっちゃん、沈黙はソーテイとみなすって言いますぞ~?」

亜美「そうそう!何が原因で兄ちゃんとケンカしたの?」

律子「い、嫌よ!バカバカしい理由なんだし、言いたくないわ」

亜美「いいじゃん、りっちゃん~」

真美「早くペロッちゃった方が、楽になるよ~?」


律子「…玉子焼き」

やよい「へっ?」

律子「昨日の夜、玉子焼きの話になったのよ。私は甘い味付けの玉子焼きが好きだって言ったら、彼は少し塩気の利いた方が好きだって。それで、どっちの方が美味しいかって話になって、いつの間にかケンカに…」

亜美真美「「…」」

律子「な、何よその生暖かい目は…」

真美「いや、ミッチーとよしりんみたいだなーって」

亜美「クレヨンしんちゃんのね」

律子「うう、そんなバカップルみたいな…だから言いたくなかったのに…」

貴音「時に律子、互いに趣味嗜好を尊重することも重要なことだと思いますよ」

やよい「そうですよ!二人とも、ちゃんと謝るべきです!」

律子「…はい」


やよい(あ…でも貴音さん、ブロッコリーってもやしよりもずーっと栄養が沢山あるって聞いたことあります)ボソボソ

貴音(…ふふっ、それが心根で律子が持っている愛情というものですよ)ボソボソ



・・・・・・・・・・


翌日 765プロ事務所


P「さーて、お昼お昼っと…」パカッ

雪歩「プロデューサー、良かったらお茶を…ふぇっ!?」ビクッ

真「ん?雪歩どうしたの?…って、これ…」

P「ん?これ?」

真「弁当箱の中が真っ黄色だ…」

雪歩「玉子焼きがギッシリ…」


雪歩「り、律子さんとケンカしたって話を聞きましたけど…」

P「相変わらず情報回るのが早い…って、もうケンカして2日経ったから当然か」

真「まだ律子とケンカしてるんですか?」

P「いや、昨日お互い謝ったぞ?」

雪歩「そ、それならどうして、お弁当箱がこんなことに…?」

P「昨日謝ってから、二人でお互いに玉子焼き作ったんだよ。いやあ、甘いのも意外といけるもんだな!」

P「律子も、俺が好きな味付けの方も美味しいって言ってくれたし」

真「え、えっと…ってことは、仲直りした後に二人で玉子焼き作ったら、ついつい食べられないほど作ってしまったってことですか?」

P「そうそう」

雪歩真「…」

P「二人も一つどうだ?この律子の玉子焼き、美味いぞ?」

真「い、いえ…」

雪歩「もう十分お腹いっぱいなので、大丈夫です…」



・・・・・・・・・・


小鳥「こんにちは、音無小鳥です」

小鳥「私、実はずっと事務所にいました。ずっとこれまでの事の成り行きを見ております」

小鳥「私からは閑話としまして、事務所に律子さんとプロデューサーさんのみがいる時の模様をお送りします」

小鳥「律子さん、アイドルたちがいるときはプロデューサーさんのことを『プロデューサー』って呼ぶのですけど、私たちだけになると時々『あなた』呼びになっちゃってます」

小鳥「みんながいない時には少し緊張が緩んじゃうんでしょうね。とてもかわいいです」

小鳥「プロデューサーさんはプロデューサーさんで、外回りから事務所に戻ってきたときに律子さんが事務所にいたら、声のトーンが少しばかり上がります」

小鳥「表情が若干緩むのも分かります。いじらしい人です」

小鳥「あと、こんなこととかあんなこととか…!」キャーッ!

小鳥「…おっと、取り乱してしまいました。すみません」

小鳥「そんな二人の光景を見ていて羨ましく思う私がいて、つい鼻息を荒くしてしまう私もいて、はたまた虚しくも思う私もいて…」

小鳥「私は私で今の状況を楽しんでいるので、十分幸せなのですが…」

小鳥「でも…はぁ、あたしも結婚したい…」ピヨヨ



・・・・・・・・・・


またまたある日のお昼頃


P「よし、これで先方への連絡はOKと」タンッ

P「…んっ、もうこんな時間だったか」

美希「ハニー、お仕事一段落?」ヒョコッ

P「ああ。だから、たるき亭にでも昼ごはん食べに行こうかなって思って」

美希「あれ?ハニー、今日はお弁当ないの?」

P「ん?…あ、ああ、ちょっと今日はないんだよ」

美希「ふーん、そうなんだ」

美希(ハニーと律子…さん、またケンカしちゃったのかな?)


美希「…!」ティン

美希(これはもしかして!)ポワポワ

______
___


P『美希、実は律子とケンカしてしばらく弁当抜きにされそうなんだ…』

美希『それじゃあ、ミキが明日おにぎりを作ってきてあげる!』

P『おお、本当か!それはとってもありがたい!』


次の日

美希『ハニー!このおにぎりを食べるの!ミキの手作りだよ!』

P『いいのか?美希、ありがとう!』アムッ

P『んっ!美味い!美味すぎる!こんなおにぎりを食べたのは初めてだ…!』


美希『良かったら、明日も美希がハニーのためにおにぎり弁当作ってきてあげるよ?』

P『本当か!』

美希『うんっ!明日もあさっても、しあさっても、ずーっとハニーのお弁当を作るの!』

P『…よし、決めた!俺は今日から美希のお嫁さんになるぞ!』

美希『ホントっ!?』

P『ああ、本当さ。とうとう気が付いたのさ、俺が一番必要としている人を…』スッ

美希『ハニー…』


・・・(草葉の陰から)・・・

律子『ああ、私は何て事を…』

律子『でも仕方ない、恋路の敗者はただ消え去るのみ…ガクッ』

___
______


美希「きっとこういうことなの!そして、きっとこうなるの!!」ナノ!

美希(でも、折角結ばれたハニーと律子…さんの中を引き裂いてもいいのかな?)

美希(ううん、このチャンスを逃すべきじゃないと思うの!ハニーとミキが一緒になる、せんざいいちぐーのチャンスなの!)


P「おーい、美希ー?」

美希「ハッ!...ねえ、ハニー!」ズイッ

P「うおっ!?ど、どうした?」

美希「今日お弁当ないのって、律子とケンカしたから?」

P「いや、違うぞ?」

美希「それじゃあ、ミキが…!…って違うの?」

P「うん」

美希「じゃあ、どうして?」

P「朝、起きられなくてさ。それで弁当作る暇もなかったんだよ」

美希「寝坊?律子も一緒に?」

P「ああ」


美希「2人ともって珍しいね。…何かあったの?」

P「それは……ダメ、教えない」

美希「そんなっ!ひ、ひどいの!」ガーン!

P「人には言えない秘密が一つや二つくらいあるの!」

美希「むーっ、ハニーのケチ!」

P「…」

P(流石に言えない…昨日の夜遅くまで盛り上がってたなんて…)

P(それこそ、言ったのバレたら律子に殺される…いや、そもそも言ったらセクハラでアウトだし…)




P(でも…昨日の夜は燃えたなあ…)


・・・・・・・・・・


またまたあくる日 765プロ事務所


ガチャ

律子「ただいま戻りましたー」

P「おっ、律子お帰り」

律子「はぁ、朝から色んなところ回ったからお腹ペコペコ…」

P「もうそんな時間?…って本当だ、もう1時前か」

P「俺もそろそろ昼にしようかな、丁度仕事もキリもいいところだし」

律子「お茶要ります?」

P「うん、ありがとう」


ガチャ

響「ただいまー!」

P「お疲れ様。レッスンはどうだった?」

響「カンペキだったぞ!『これなら次のライブも問題なし』って、トレーナーさんにほめられたさー!」

P「そうか。よしよし、さすが響だ」

貴音「ただ今戻りました」

律子「あら、貴音も一緒だったのね」

貴音「ええ。二人は今からお昼ですか?」

響「二人で一緒に食べてるのってあんまり見ないよね?」

律子「そう?でも確かに時間が合わないことも多いし、一緒に食べるっていうのはあまりないかもね」


響「でもさ、2人ともほぼ毎日お弁当作ってて大変じゃないの?」

律子「そうでもないわよ?一日交代で作ってるわけだし」

P「そうそう。それに時々は外に食べ行ってるぞ?」

貴音「それでも継続するというのは大変ではないですか?仕事も兼ねていながら、というのは大変なように思えますが…」

P「働きながら家事もするお母さんもいるわけだし、そんな人たちと比べると俺達なんてまだまだだよ」

P「それに弁当箱開けるとさ、全部食べてると『あー、よかった』ってなるんだよ。逆に、少し残ってたら『何かあったのかも』ってなって」

律子「昼が忙しい分、そうした些細なところからコミュニケーション取れるから、やめようにもやめられなくて」

P「今日弁当に入ってたあのおかず美味しかったなー、みたいなところから会話弾むしさ」

響「ふ、ふ~ん…そういうのって、ちょっといいかも」

貴音「真、羨ましいものですね」


響「そうだ、今日はどっちがお弁当を作ったの?」

P「今日は俺だな」

律子「あれっ?プロデューサーの方だけ唐揚げ2つ入ってませんか?」

P「やべっ、バレた」

律子「ずるいです!私の方が朝から動き回っておなかペコペコなんですから、あなたのその唐揚げ私に譲ってくださいよ!」

P「なにそれ!めっちゃ横暴!」

ギャーギャー


響「結局、また痴話ゲンカが始まったぞ…」ハァ

響「でも、ケンカするほど仲が良いって言うくらいだから、いいのかな?ねえ、貴音?」

貴音「…」

響「貴音?どうしたの?」

貴音「お腹が空いてしまいました…」グウゥゥゥ

響「ええっ!?さっきお昼一緒に食べたばっかでしょ!?」

貴音「も、申し訳ございません。ですが、あの方が作ったお弁当を見たら、つい…」

響「ええ…」



おわり




おまけ


765プロ事務所

やよい「プロデューサー、律子さん、最近ずっと気になってることがあるんですけど…」

律子「え?どうしたの?」

P「いいよ、何でも言ってみて」

やよい「えっと…二人の赤ちゃんって、まだですか?」

春香「」ブフォ

真「ち、ちち、ちょっと、やよい!?」

響「な、何言ってるんだ!?」

やよい「え?私変なこと言いました?早く赤ちゃんと遊んでみたいなーって思ったから、聞いてみただけですよ?」キョトン

千早(高槻さんカワイイ)

P律子「「……」」

伊織「ね、ねえ、アンタ達何黙ってんのよ!もしかして本当に…なんてことじゃあ、ないわよね?」

P律子「「……」」

P律子「「実は……」」



一同「「「……えっ?」」」


おわり



タイトルは、某料理マンガ42巻の副題から。
また何か思いついたら書くかもしれないです。どうぞよしなに。

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