律子「Oh, Darling!」 (94)


続き物です。

律子「引っ越したらお隣さんがプロデューサーだった」
律子「引っ越したらお隣さんがプロデューサーだった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388924146/) と、

P「起きたら律子が膝の上で寝ていた」
P「起きたら律子が膝の上で寝ていた」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391866781/)

春香「プロデューサーさん・律子さん対策会議を始めます!!」
春香「プロデューサーさん・律子さん対策会議を始めます!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395820498/)


とりあえず、くっつける。
このSSは、Pと律子の2人の関係に振り回される765プロみんなのお話。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420005243


ガチャ パタン

ガチャ

「おっ」

「おはようございます、プロデューサー」

「おはよう、律子」

「それじゃあ行きましょうか」

「ああ。ゆっくりしてたら電車に間に合わなさそうだし」

「そうですね」

テクテク カツカツ


「定期は?」

「持ってる」

「今日の会議用の書類は?」

「OK。律子こそ今度のライブ用のプレゼンは?」

「バッチリですよ」

「ハンカチ」

「持ってる」

「ティッシュは?」

「持って・・・あ~、昨日使ったんだ」

「はいっ。昨日道端で余分に貰ったのがあるんで」スッ

「ありがとう」


「そうだ、折畳み傘持ってきてるか?夕方降るかもって天気予報で言ってたぞ?」

「・・・」

「おっ、忘れた?」

「ふふっ、持ってますよ」

「・・・相変わらずちゃっかりしてるな」

「なに悔しがってるんですか」クスッ

「おっ、着いた着いた」

「電車、十分間に合いそうですね」

「ああ」


ガチャ

P「おはよう!」

律子「おはようございます!」

「「おはようございまーす!!」」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん、律子さん」

亜美「真美隊員、相変わらずりっちゃんと兄ちゃんは一緒に出勤ですな?」

真美「亜美隊員それに気づくとは・・・流石は夫婦ってやつですな?」

亜美真美「「んっふっふ~」」

律子「こら!な、何言ってんのよ!」///

律子「大体、隣同士で住んでるだけで何もないわよ」

真「でも、時々一緒にご飯作ったりとかしてるしほとんど夫婦みたいな感じだよね」

律子「なっ!」カアァ


律子「ぷ、プロデューサーも何か言ってくださいよ!」

P「・・・」

律子「プロデューサー?」

P「ん?あ、ああ、そうだぞ?」

P「ただ隣同士で、仲がいいからそういうことをしてるだけってこと」

春香(それにしてはお仲がよろしすぎるような気がいたしますが・・・)

千早(全く同感ね・・・)

P「そうだ。春香、千早、今からスタジオでレコーディングだったな?準備は出来てる?」

春香千早「「はいっ」」

P「よし、じゃあ行くぞ。みんな行ってきます!!」

「「いってらっしゃーい」」

ガチャ パタン


律子「・・・」フゥ

亜美「愛しのダーリンが行っちゃったよ~?」

律子「う、うるさいわね・・・」

あずさ「プロデューサーさんがダーリンだと、幸せでしょうね~?」

律子「そ、それはなったことないですから分かりませんけど・・・」

伊織「でも、アイツがダーリンだと嬉しいでしょ?」

律子「そりゃもちろ、はっ!!」バッ

竜宮「「「・・・」」」ニコニコ

律子「ううううぅぅ・・・」プシュー

_________
______
___



1か月後


ブロロ・・・

亜美「う~、今日も仕事疲れたよ~・・・」

律子「今日は小鳥さんがケーキを買ってきてるから、事務所に戻ったら食べてゆっくりしなさい」

亜美「ほんと!?やったー!!」

あずさ「よかったね亜美ちゃん、うふふっ♪」

伊織「ケーキもいいけど・・・久々に、ね?」

あずさ「うふふっ、そうね?」

律子「ええっ、ち、ちょっと何?」

亜美「第何回かよく分かんないけど、りっちゃん×兄ちゃんの定例記者会見~!!」

律子「ええ~・・・」

伊織「残念ながら逃れられないわよ?にひひっ♪」

あずさ「それで律子さん、最近どうなんですか?」

律子「最近・・・最近は一緒に夕飯作ったりとかしてないわね・・・」

亜美「そうなの?」

律子「ええ」

あずさ「大体どれくらいですか?」

律子「えっと・・・大体3週間くらいですね」

伊織「アンタたち週2くらいでいちゃいちゃしてたじゃない、どうしたのよ?」

律子「いちゃいちゃって・・・」カアァ

あずさ「最近忙しいんですか?」

律子「とりわけ忙しいってわけではないですけど・・・」

伊織「けど?」

律子「突然夕飯の誘いも無くなったし、誘っても何かはぐらかされちゃうのよね・・・」


あずさ「突然ですか~、どうしたんでしょうね?」

亜美「もしかして、兄ちゃんに彼女が出来たとか?」

律子「えっ・・・」

伊織「ち、ちょっと律子、そんな顔しないでよ!!」

亜美「り、りっちゃん冗談だよ~!!」アタフタ

律子「私、嫌われたのかな・・・」ズーン

あずさ「それはないですよ、嫌われてたら一緒に事務所から帰ったりしませんから」

律子「だ、だったらいいですけど・・・」

亜美(嫌われるとかぶっちゃけないっしょ)

伊織(いつも夫婦漫才見させられてる気にもなってみなさいよ)

伊織「とりあえず、今日も一緒にご飯作るかどうか誘ってみたら?」

律子「そ、そうね・・・もうすぐ事務所に着くわよ」

「「「はーい」」」


ガチャ

律子「ただ今戻りましたー!」

P「おっ、4人ともお帰り」

律子「お、お疲れ様です。帰ってきてたんですね」

伊織「ねえ律子、早く言いなさいよ」ボソボソ

律子「わ、分かってるわよ・・・」ボソボソ

律子「あ、あの!今夜良かったら一緒にご飯作って食べませんか?」

P「こ、今夜か?」

律子「はい!」

P「ええっと・・・そ、そうだな・・・prrrrrrr

P「あっ、電話だ。はい、もしもし・・・はい・・・本当ですか!?」

P「分かりました!」ガチャ

亜美「兄ちゃんどうしたの?」

P「再来週の歌番組の特番に入れてもらえるかもって!」

P「今からテレビ局行って打ち合わせしてくる!すまん律子、また今度!!」

律子「え、ええ・・・」

ガチャ バタン


亜美「ああ、りっちゃん・・・今回はドンマイだったね・・・」

律子「そ、そうね・・・でもそれ以前に、誘った時からあんまり乗り気じゃなかったよね・・・」

律子「やっぱり避けられてるのかも・・・」ズーン

あずさ「だ、大丈夫ですよ律子さん、たまたまですよ」

律子「だったら良いけど・・・」

律子「・・・ちょっと上で空気吸ってくるわね?」

ガチャ バタン

伊織「ありゃなかなか重症ね・・・」

春香「伊織たち、どうしたの?」

伊織「実は・・・」カクカクシカジカ

響「え?」

美希「ハニーが律子のことを避けてる?」

貴音「あの方と律子の関係を考えたら、それは絶対ありえないことだと思うのですが・・・」

雪歩「そうですよね・・・」

「「「う~ん・・・」」」


律子宅 20時45分


ガチャ パタン

律子「・・・ふう」

律子「結局一人でご飯食べて帰ってしまったわね」

律子「よいしょっと」ポスッ

律子「・・・」

律子「プロデューサーに避けられてるかもしれない」

律子「私は私でしょっちゅうプロデューサーの部屋に行ってたし・・・」

律子「しつこいって思われて・・・それでもう嫌になったのかも・・・」

律子「・・・」チラッ

律子(向こうはプロデューサーの部屋・・・)

律子「はあ・・・」

律子「お風呂入って早く寝て忘れよう・・・」

_________
______
___


P「なあ律子、ちょっと話があるんだ」

律子「え?話ですか?」

P「ああ、ちょっとな。おーい!」

ガチャ

「チャオ☆」

律子「」

P「紹介するよ。俺の・・・大切な人だ」

律子「えっ」

「チャオ、エンジェルちゃん☆」

P「俺は決めたんだ、この人とずっと生きていくって」

P「だから・・・そろそろ引っ越そうかと思ってるんだ」

律子「えっ」

P「よし、そろそろ行こうか」

P「じゃあな、律子」

「またね、チャオ☆」

律子「う、嘘・・・待ってくださいよプロデューサー・・・」

律子「いやああぁぁぁ!!」


律子「いやあぁぁ!!」ガバッ

律子「ゆ、夢・・・?」ハァ…ハァ…

律子「いやな夢・・・」

律子「今何時かしら?・・・3時前か・・・」

律子「・・・寝よっと」

_________
______
___


17時 765プロ事務所


律子「・・・」ズーン

春香「律子さん、えらい気落ちしてますけどどうしたんですか?」

小鳥「プロデューサーさんに振られちゃった夢を見たらしくて・・・」

真美「その夢見た後から寝つけてないらしいよ?」

春香「な、なるほど・・・」

ガチャ

P「ただいまー!」

律子「!」ビクッ


真美「おっ!兄ちゃんおかえりー!」

春香「お帰りなさいプロデューサーさん」ニコッ

小鳥「お仕事ご苦労様です」ニコッ

P「3人ともただいま」

P「・・・ん?」

律子「お疲れ様です・・・」グデー

P「いやいや、こっちがお疲れ様って言いたいくらいのお疲れっぷりなんだけど・・・どうしたんだ?」

小鳥「どうやらちょっとダウナーなことがあったみたいで・・・」

P「なるほど、仕事でヘマしたとかそういうことか。律子にしては珍しいな」

真美(それは違うっしょー)

春香(仕事っていうよりプロデューサーさんのせいだよね)


P「ふむ・・・よし!」

P「律子!今日飲みに行こう!」

「「「!」」」

律子「ええっ!の、飲みにですか!?」

P「ああ!こういう時にはパーッと飲んで忘れるのが一番だよ」

P「俺がお代持つしさ、どうだ?」

律子「別に私の分のお代は私が払いますけど・・・」

P「場所は家の近くでいいよな」

律子「はい!」パアァ

P「んじゃ決まりだな・・・ってどうしたんだ3人とも、そんなニコニコして」

真美「いやぁー・・・」ニヤニヤ

春香「だって・・・」ニヤニヤ

小鳥「ねえ?」ピヨピヨ

P「?」

律子「!」カアァ


P「・・・よし」パタン

P「律子、そっちはもう終わる?」

律子「私も今終わったところです」

P「OK、それじゃあ行こっか」

律子「はいっ」

真美「りっちゃ~ん」ニコニコ

春香「楽しんできてくださいね~」ニコニコ

真「良い夜を~」ニコニコ

律子「う、うるさいわね・・・」///

律子「って真、いつの間に・・・」

P「律子、行くぞー?」

律子「わわっ、は、はい!じゃあ皆さんお疲れ様です!」

ガチャ バタン


真春香小鳥真美「・・・」

真「最近の律子ってさ、表情コロコロ変わって面白いよね」

春香「あはは、確かに・・・プロデューサーさんの行動に一喜一憂してるよね」

真美「いわゆる恋する乙女ってやつだよー」

小鳥「でも、結構律子さん自身も気にしてるみたいで、今日も・・・」

律子『それよりも勘弁してよ・・・最近の私病みすぎじゃないのよ・・・』

小鳥「って、言ってたわね」

春香「病んでるまでは言いすぎだと思うけど・・・」

真「迷走はしてるよね」


ガチャ

美希「ただいまなのー!」

響「戻ってきたぞ!」

小鳥「2人ともお帰りなさい」

美希「うんっ。あれ、ハニーは?」

真「律子と飲みに行くからって、一緒に帰って行ったよ」

美希「むう、律子はいつもハニーを独り占めしてずるいの・・・」

春香「でもよく分かんないよね?」

真美「はるるん、何が?」

春香「昨日、一緒にご飯作ることはプロデューサーさん渋ってたのに、今日はプロデューサーさんが律子さんを誘ってご飯食べに行ってるよね?」

真「言われてみたら確かに・・・」

響「ってことは、プロデューサーは律子を部屋に上げたくない理由があるってこと?」

真美「だから兄ちゃんはりっちゃんが夕飯作ろうって誘った時に渋っちゃったのかなー」

美希「でも、律子の部屋でも料理作れるよね?」

小鳥「それもそうね・・・」

「「「う~ん・・・」」」


居酒屋前


「ありがとうございましたー」

P「おい律子、大丈夫か?」

律子「だ、大丈夫れす・・・」

P「ほら、背中乗って」

律子「はい・・・」

律子「うぅ・・・」

P(またベロンベロンやないか・・・)

P(しかしよっぽどのことがあったのか、かなり荒れてたなあ)

P(この前大金はたいて最近金欠だけど・・・)チラッ

律子「zzz」スゥスゥ

P(まあ、律子も少しは気が軽くなっただろうし、良かったのかもな)


P「なあ、律子」

律子「zzz・・・」

P「・・・こんな時に言うことじゃ、ないか」

P(また今度ちゃんとした時にでも話すか)

P(でも・・・)

律子「zzz」

P(一向に起きる気配無いな・・・)

P(鍵あるし、ベッドまで運ぶか)

_________
______
___


午前6時30分


律子「・・・んっ」パチッ

律子「!!」ガバッ

律子「あれ、いつの間に私ったら家に?」

律子「ちゃんと布団の中に入って寝てたし・・・」

律子「眼鏡は・・・あったあった」

律子「・・・ん?」チラッ

律子「手紙?何かしら?」

『朝食べる感じのものがなかったから、パンとゼリー置いておいたぞ P』

律子「・・・私を部屋まで、プロデューサーが運んでくれたのかしら」

律子「時間は・・・6時30分か・・・」

律子「・・・シャワー浴びてこよっと」


翌日 765プロ事務所


真美「それでりっちゃ~ん、その後は~?」

律子「その後も何も、寝てたんだから覚えてるわけないわよ」

律子「って、あなたたちがっつぎすぎでしょ・・・」

貴音「ふふ、最近あの方との話がなかったですからね」

律子「そんなになかったかしら・・・って貴音、あなたも結構こういう話に乗ってくるよね」

貴音「私もいわゆる女の子ですから」クスッ

千早「店出てから全く覚えてないの?」

律子「店出てすぐに寝ちゃったみたいで・・・」

律子「朝プロデューサーに聞いたら、部屋までおんぶしてくれたらしいのよね」


亜美「兄ちゃんにおんぶか~」

やよい「私もしてもらったことありますー!」

春香「やよいも?」

やよい「はい!そこまで遠くないからって仕事場まで歩いて行ったんですけど、お仕事で疲れちゃって」

やよい「その時にプロデューサーがおんぶしてくれて・・・気持ち良くてちょっと寝ちゃいました」エヘヘ

春香(かわいい)

千早(高槻さんホントかわいい)


1週間後 事務所


P「・・・」カタカタ

律子「・・・」カタカタ

小鳥「・・・」カタカタ

ガチャ

春香「ただ今戻りましたー!」

P「おっ、お疲れ春香」

律子「春香、お疲れ様」

小鳥「お帰りなさい、何か飲み物いる?」ニコッ

春香「それじゃあお茶いただけますか?・・・って、あれ?」

P「ん?春香どうした?」

春香「・・・」ジーッ

P「な、なんだ?」

春香「プロデューサーさん、ちょっと痩せました?」

小鳥「えっ?」


P「よく分かったな、ちょっと最近2キロほど体重が落ちてさ・・・」

律子「・・・」ジーッ

律子「ちょっと失礼しますね?」

P「ん?ああ・・・」

律子「・・・」ペタペタ

律子「本当だ、全然気が付かなかった」

小鳥「どうして、体触ったら痩せてるって分かるんですかね・・・?」

律子「ああっ、い、いやその・・・以前、よくマッサージしてたので・・・」カアァ

春香「あはは・・・」


小鳥「以前からそんなに太ってた訳でもないですよね?どうして痩せちゃったんですか?」

P「あ~、それはですね・・・ちょっと最近出費がかさんで・・・」

春香「出費ですか?」

P「ああ。何に使ったかはまあ、とっぷしーくれっとということで」アハハ

小鳥「逆にそう言われちゃったら気になりますよ?」

P「確かにそうですね。まあでも、いずれお話ししますよ」

春香「そんなプロデューサーさんに・・・はいっ、今日はドーナツを持ってきましたよ!」

P「おー!ありがとう春香、助かるよ」

春香「体壊してしまったらみんな心配しちゃいますからね?気を付けてくださいよ?」

P「分かってるよ、心配してくれてありがとうな」ナデナデ

春香「えへへ・・・」テレテレ

律子「相変わらず女子力高いわね・・・」

小鳥「ですね・・・」


律子(でも、どうして金欠なんだろう?)

律子(・・・ハッ!)


『あとはこのコートとブーツと・・・』

P『ま、待ってくれよまだ買うのか?』

『当たり前でしょ?また足りないくらいよ』

P『そろそろやめてもらわないと、俺の財布が・・・』

『あんたバカぁ?私への愛情があるんだったら、それくらい余裕でしょ?』

『ほら!あとこれと・・・あれもいいわね?』

P『はい・・・』


律子(ま、まさかこんなことに・・・)

小鳥(なってるかもしれませんね?)

律子(そうですね・・・って小鳥さん!?脳内に!?)

小鳥(ふふ・・・律子さんも妄想力が高くなってきましたね?)ピヨピヨ

律子(なっ・・・)

年越しそばの時間です。
では皆さん、よいお年を・・・


小鳥(ってことは、プロデューサーさんにご飯を振舞えるチャンスよ?)

律子(また断られてしまうんじゃ・・・)

小鳥(大丈夫!)

春香(物は試しですよ!試し!)

律子(そうね・・・って春香まで!?)

律子「ぷ、プロデューサー!」

P「律子、どうした?」

律子「よかったら、ご飯食べませんか?」

律子「わ、私が作りますから!」

P「大丈夫だぞ?そんな迷惑かけられないし・・・」

律子「そんな迷惑だなんて思ってません!」

P「でもな・・・って、うわっこんな時間!」

P「すみません!千早と美希の迎えに行ってきます!」

ダダダ ガチャ


律子「」

春香「律子さん?律子さん起きてください!」

小鳥「へんじがない、ただのしかばねのようだ」

律子「はううぅ・・・」ズーン

春香「ただプロデューサーさんの都合が悪かっただけですよ!」

律子「でも、ここずっと断られてばっか・・・」

春香「ぐ、偶然ですよ!偶然!」


3日後


春香「・・・集まったね?」

千早「ええ」

真「今集まれる出来る限りのメンバーだけどね」

伊織「早く始めるわよ」

春香「そうだね」

春香「それでは、プロデューサーさん・律子さん緊急会議を始めます!」

春香「今回の議題は、2人の関係の今後です!」

千早「とりあえず今言えることは・・・」

千早「プロデューサーは律子を自分の部屋に入れたくない」

真「また、プロデューサー自身が律子の部屋にも上がろうとしていない」

あずさ「そして最近、プロデューサーさんのお財布事情が良くない・・・こんな感じかしら?」

春香「そして今回はゲストをお呼びしました!」

伊織「はい、早く入りなさいよ」

律子「ど、どうも・・・」


伊織「それで律子、早速本題だけど・・・アンタどうしたいの?」

律子「どうしたいって・・・どういうこと?」

伊織「ハァ・・・つまりプロデューサーと結ばれたいのか、それともこのままぐずぐずこの関係のままでいるのか、どっちがいいの?」

律子「そ、それはもちろん・・・」


律子「・・・」


律子「・・・好きに決まってるじゃない」

律子「ただでさえずっと意識してたのに、引っ越した先にあの人がいて」

律子「それからは一緒にご飯作ったり一緒に通勤したり、一緒に出掛けたり・・・」

律子「それが楽しくて・・・幸せで・・・」

律子「そんなの、ずっと一緒にいたいに決まってるじゃないのよ・・・」グッ


伊織「そのことをアイツに・・・プロデューサーに伝えたらいいんじゃないの?」

律子「え?」

伊織「だから、その想いをストレートに伝えたらいいだけでしょ?」

律子「確かにそうだけど・・・」

伊織「ああもう、じれったいわね!いつものアンタみたいにバシッと決めなさいよ!」

律子「うん・・・そうね、ありがとう伊織」

あずさ「律子さん頑張ってくださいね~?」ナデナデ

律子「ち、ちょっとあずささん、撫でないでくださいよ恥ずかしいじゃないですか・・・」カァ

あずさ「ごめんなさい、つい手が・・・」


ガチャ

P「ただいまー!」

亜美真美「「亜美と真美のお帰りだーい!!」」

やよい「ただ今戻りましたー!」

「「「!!!」」」

春香「では、今回の会議はこれにて終了!」ボソボソ

真「うんっ!」ボソボソ

千早「それじゃあ律子・・・頑張って!」ボソボソ

律子「ええ、千早もありがとう」ボソボソ

「「「プロデューサー(さん)お帰りなさーい」」」

P「おーい、春香?」

春香「はい、どうしましたか?」

P「今から仕事だけど、準備できてる?」

春香「今から・・・うわぁ!時間間違えてました!」


春香「ごめんなさい、まだ準備できてないです!」

P「OK、準備ができたら降りてきて。俺は車の中で待ってるから」ガチャ

春香「は、はい!わわっ、準備急がないと!」

春香「・・・っよし!じゃあ行ってきます!!」

ガチャ バタン

亜美「ねえねえ、りっちゃんの話はどうなった?」

真美「真美たちずっと気になってたよ!」

あずさ「えっと、そのね・・・?」カクカクシカジカ


ブーブーエス楽屋 同時刻


響「自分もあの会議に参加したかったぞ・・・」

貴音「ふふ、そうですね。しかし仕事ですから仕方ないですよ」

響「美希も話に加わりたかっただろー?」

美希「ミキ?・・・んー、ミキは別に参加しなくてもよかったかな」

響「え?」

美希「だってハニーと律子だもん、放っておいたら勝手にくっついてそうって感じなの」

美希「今はちょっとすれ違ってるだけって思うな」

貴音「だから、我々はあの二人のことを見守っていたらそれでいいと」

美希「うん!」


響「でも意外だな、美希のことだからプロデューサーに近づくのかと思ったぞ?」

美希「むっ、響それは心外なの」

美希「それはもちろん、ミキはハニーのこと大好きだよ?それは前も今も同じだよ?」

美希「でも、最近分かったの」

響「何を?」

美希「ハニーの美希が好きっていう気持ちと、律子が好きっていう気持ちは違うってこと」

響「ああ、なるほど・・・」

美希「これは、みんなにも言えるんじゃないかな?」

貴音「恐らくそうでしょうね」

美希「正直ハニーにフラれちゃうのは不本意だけど・・・」ギュッ

響「ど、どうしたんだ美希?うわぁ!」

美希「もしその時は響をギューッてするのー♪」ギューッ

響「ちょっと美希、く、苦しいぞ!」

貴音「ふふっ、では私も♪」ギューッ

響「うぎゃあぁぁ!!!」

_________
______
___


小鳥「それじゃあ律子さん、先に帰りますね?」

律子「はい、分かりました」

小鳥「・・・頑張ってくださいね?」

律子「それはどっちの意味ですか?」

小鳥「うふふ、どっちでしょうね?」

ガチャ バタン

律子「・・・もう!」

ヴーッヴーッ

律子「ん?春香から?」

律子「『律子さん頑張ってくださいね?』・・・もう、みんな余計なお世話なんだから・・・」


ガチャ

律子「!!」

P「ただいまー!」

律子「お疲れ様です、プロデューサー」

P「あれ、事務所は律子だけ?」

律子「はい、みんな帰りましたよ」

P「そっか、大体しないといけないことやったし俺も帰ろうかな」

律子「・・・あ、あの!」


P「ん?どうした?」

律子「・・・」

P「律子?」

律子「・・・」スゥ


律子「好きです」


P「」

P「・・・えっ?」

律子「私は、プロデューサー、あなたのことが大好きです」

P「なっ」

律子「本当に・・・本当に、大好きなんです・・・」


P「り、律子、ちょっと落ち着こう」アタフタ

律子「ごめんなさい・・・急にこんな意味不明なこと言ってしまって・・・」グスッ

P「・・・」

P「・・・律子、もう出れる?」

律子「・・・仕事あがれるかってことですか?・・・一応出ることできますけど」

P「そうか、じゃあ家に帰って落ち着いて話そう」

律子「は、はい・・・」


ガチャ バタン

P「寒くないか?」

律子「大丈夫です」

P「OK、じゃあ行こう」

テクテク コツコツ

P「・・・」

律子「・・・」


プルルルル…

「2番乗り場に――行電車が到着します。白線の内側まで・・・」

ガタンゴトン プシュー

「○○~○○です」

「2番乗り場から、電車が発車します」

プシュー 

ガタンゴトン

P「・・・」

律子「・・・」



マンション


コツコツ カツカツ

P「・・・」

律子「・・・」

ガチャ

P「どうぞ、入って」

律子「はい」

P「そこのソファにでも座って待ってて。お茶でも飲む?」

律子「はい、いただきます」


コトッ

P「でも、どうしたんだいきなり?」

律子「・・・笑わないでくださいね?」

P「あ、ああ」

律子「最近あなたから避けられてるような気がしてたんです」

律子「ちょっと前まではプロデューサーの部屋に入って一緒に過ごしたり、ご飯作ったり・・・」

律子「何だかプロデューサーがどっかへ離れていきそうで・・・」

律子「それで、いっそのことなら想いをぶつけようと・・・」

P「・・・そっか」


P「そっかそっか・・・あはは」

律子「むっ、笑わないでくださいって言ったじゃないですか」

P「ああ、ごめん」

律子「でも・・・もう一度言わせてください」

律子「私はあなたのことが好きです」

律子「あなたと一緒に過ごす時間が本当に幸せなんです」

律子「だから・・・だから、あなたとずっと一緒にいたいんです」


P「・・・」ポリポリ

P「俺から言おうと思ってたんだけどなあ・・・」

律子「え?」

P「ちょっと待ってて」スクッ

P「・・・」

P「よいしょっと」コトッ

律子「こ、これ、何ですか?」

P「ええっと・・・」パカッ

P「その・・・給料3か月分ってやつです」

律子「」

P「律子」



P「俺と、結婚してください」




律子「ち、ちち、ちょっと待ってください。あ、頭が追い付かない・・・」

P「俺だって律子と一緒に過ごす時間が好きだ」

P「ずっと一緒に過ごしていきたい」

P「律子が・・・律子だけが必要なんだ」

P「だから・・・結婚してください」

律子「・・・わ、私でいいんですか?」

P「ああ」

律子「事務所の娘の方がよっぽどいい娘だと思いますよ?」

P「俺は律子が一番だと思ってる」

律子「・・・キザっぽいですね」

P「うるせえやい」

律子「こんな私でよかったら・・・お願いします」

P「本当か!?」

律子「・・・はいっ」


律子「・・・」

P「・・・」

律子「ふふっ」

P「あははっ」

律子「何だろう、突然可笑しくなっちゃいましたよ」クスッ

P「そうだな」アハハ

P「なあ律子、俺ってそんなに律子のこと避けてた?」

律子「頑なにプロデューサーが部屋に入れようとしなかったですからね」

P「ああ、それでか・・・」

律子「でも、どうしてだったのですか?」

P「あれは・・・指輪を見られたくなかったから」

律子「えっ。じゃあ、私の部屋でもいいからご飯作って食べましょうって言っても断ってたのは?」

P「律子の部屋でばっか作ってたら、何か沢山貸しを作ることになりそうなのが嫌で・・・」

律子「ええぇ・・・」


律子「じゃあ最近痩せたのって・・・?」

P「その・・・指輪買うために食費を主に切り詰めてたので・・・」

律子「何なんですかもう・・・私の悩んだ時間返してくださいよ・・・」

律子「はあ・・・何だか緊張解けたらお腹減ってきましたよ」グウゥ

P「おっ、結構時間経ってたな・・・!」ティン

P「そうだ律子、飯作ろっか」

律子「!・・・はいっ!」

・・・


P律子「ごちそうさまでした」

律子「ああ、美味しかった」

P「改めて一緒にこうやってご飯作って食べると、何だか気恥ずかしいな」アハハ

律子「そうですか?ふふっ、私はとっても嬉しいですけどね」

律子「・・・私、今とっても幸せです」

律子「こうやってあなたと一緒にご飯作ったり、一緒にテレビ見たり、一緒にバカバカしいこともしたり・・・これからもずっと出来るんだなあって思うと」

P「うん、俺もそう思うよ」

律子「そうだ、さっきの結婚指輪つけてくださいよ!」

P「あっ、忘れてたよ」パカッ

律子「はいっ」スッ

P「それじゃあ・・・はいっ」

P「よかった、ピッタリだ」

律子「綺麗・・・」

P「それなりにいい値段だったんだぞ?」

律子「そりゃもちろん給料3か月分ですからね」

P「うるせえやい」


律子「本当に綺麗・・・」

ポスッ

律子「ありがとうございます、プロデューサー」

ギュッ

P「律子・・・」

律子「んっ――」

律子「――プハッ・・・しちゃいましたね、初めて・・・」

P「律子、あのさ」

律子「・・・いいですよ?」

P「・・・」

律子「その・・・け、経験ないですけど・・・」

律子「・・・」カアァ

P「・・・律子ぉ!」ガバッ

律子「ひゃあぁ!!」


P「いきなり叩かなくても・・・」ジンジン

律子「それはこっちのセリフです!いきなりどっかの大泥棒みたいに襲い掛かるような真似して!」

P「いやあ、あんまりにも律子が愛らしかったから・・・」

律子「う・・・そんなこと言っても許しませんよ」カァ

P「・・・でも、綺麗だな」

律子「そ、そんな見ないでください!下着姿で恥ずかしくて死にそうなんですから!」///

律子「ただでさえ寸胴でスタイル悪いのに・・・」

P「そんなことないと思うけど・・・」

P「・・・律子、本当に大丈夫か?」

律子「はい、色々と覚悟はできてますから」



律子「その・・・いっぱいいっぱい私のこと、愛して下さい・・・」



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ζ*-ヮ-)ζ<えっちなことはだめですよー・・・zzz

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チュンチュン

P「・・・ん」パチッ

P「あれ、服・・・あっ、そうだった昨日・・・」

P(・・・燃えたなあ、うん)

P(そういえば律子は?)キョロキョロ

律子「~♪」トントン

P(もう起きて朝ご飯を作ってる)

P(そうだ、あの時風邪引いたときもこんな光景だったな・・・)

律子「ん?」クルッ

律子「あ、起きましたねプロデューサー。おはようございます」

P「ああ、おはよう」

P「朝ご飯手伝おうか?」

律子「いえ、大丈夫ですよ。待っててください」

P「分かった、ありがとう」


P「・・・ごちそうさまでした」

律子「お粗末様です」

P「食器俺が洗うよ」

律子「手伝いますよ」

P「それじゃあ、お願いするよ」

ジャアァァ

P「律子、色々と大丈夫か?その・・・痛みとか」

律子「ま、まあ・・・多少は痛いですけど、自分が想像してたよりは痛みは残ってないので」

律子「それ以上に・・・ふふっ、何でもないです」


P「そういえばさ」

律子「どうしました?」

P「引っ越しも考えないといけないよな」

律子「えっ?」

P「ほら・・・もうすぐ2人で住むことになるしさ」

律子「確かにそうですね」

P「それに、将来的には何人か増えるかもしれないし・・・」

律子「あっ・・・」

律子「・・・」///

P「・・・何か言ってくれないと俺だった恥ずかしいんだけど」

律子「じゃあ言わないでくださいよ、もう・・・」


律子「『ずっと一緒に過ごしていきたい』・・・か」

P「あの、プロポーズの言葉思い出さないでくれますか?」

律子「あとは・・・『律子が・・・律子だけが必要なんだ』」

P「お願いです止めてください、恥ずかしくて死にそうです」

律子「気恥ずかしかったですけど、嬉しかったですよ?こういうベタなセリフも?」クスッ

P「そういうものか?」

律子「はい♪」

律子「私もあなたが必要なんですから」

律子「だから、ずっと一緒に過ごしていきましょうね?」








律子「ダーリン♪」








おわり?





もうちっとだけ続んじゃ。
2つほどオマケのような小話があります。



律子「うわっ、どうしよ・・・」

P「どうした?」

律子「今日、絶対みんなから根掘り葉掘り聞かれると思いますよ」

P「へ?」

律子「昨日、早く決めて来いって言ったのはみんなだったんです」

P「ああ、なるほど・・・」

P「それなりに覚悟しないと、だな」

律子「ですね・・・」



伊織「それで律子、ちゃんと決めたんでしょうね?」

律子「何だかごめんなさい、プロデューサー」

P「ま、まあそれはいいんだけど・・・やっぱり、ちゃんと言っておいた方がいいよな?」

律子「そ、そうですね・・・」

P「・・・コホン」

真「ねえ、春香・・・律子の付けてる指輪ってさ・・・」

春香「え?あの左手薬指についてる指輪・・・ってええ!?もしかして!?」

P「実は・・・俺たち、結婚することになりました」

春香「」

千早「」

真「」

雪歩「」

美希「」

響「」

貴音「」

伊織「」

あずさ「」

亜美「」

真美「」

小鳥「」

社長「」

やよい「わあ、本当ですかー!?」


「「「え・・・えええぇぇ!!!」」」

伊織「ちょっとあんたたち流石に急すぎでしょ!?そ、そもそも付き合ってもなかったのにいきなりプロポーズだなんて・・・」

P「確かにそうだけどな」アハハ

真「でも、実際やってたことは事実上同棲だったし、流れとしてはあんまり間違ってないのかも・・・」

雪歩「・・・お、おめでとうございます!律子さん、プロデューサー!」

律子「ありがとう、雪歩」

貴音「ええ、とてもめでたい日です」

響「おめでたいけど、やっぱり急すぎだと思うぞ・・・」

真美「いいなぁ、りっちゃん・・・」ボソッ

亜美「あれ~?真美さんもしや?」

真美「うえぇ!?亜美、聞いてたの!?」///


伊織「でもプロデューサー、アンタどうして律子を部屋に入れようとしなかったの?」

P「部屋に隠してた指輪を見られたくなかったから」

千早「それじゃあ、律子の部屋でご飯作って食べるのも断ってましたよね?どうしてですか?」

P「律子の部屋でばっか作ってたら、何か沢山貸しを作ることになりそうなのが嫌だったから・・・」

「ええぇ・・・」

真美「じゃあじゃあ、兄ちゃんが最近痩せたのって?」

P「指輪買うのにさ、食費を主に切り詰めて節約してた」

真「は、はあ・・・」

雪歩「ねえ春香ちゃん、気づいた?」

春香「うん・・・」


春香「私たちって、ただのノロケに付き合わされてたんだね・・・」


美希「ハニー、律子…さん、おめでとうなの」ヒョコ

P「美希、ありがとう」

美希「ショージキ、律子にハニーをとられちゃうのは不本意なの」

律子「うん・・・」

美希「でも大丈夫だよ?ハニーと律子はお似合いだって、ずっと前から思ってたから」

律子「美希・・・」

美希「でも一つだけ言っておくの」

P「ん?・・うおっ」ギュッ

美希「ミキは、ずっとハニーを狙ってるの!」

美希「だから、いつかハニーを奪ってみせるから覚悟しててね、律子!」ビシッ!

律子「ふふっ、待ってるわよ」

律子「あと『律子さん』ね?」グリグリ

美希「ひゃあ!い、痛いのー!」ジタバタ

律子「あとプロデューサー、あなたも美希に抱きつかれてデレデレしない」ビシッ

P「あ痛っ」


社長「とてもおめでたい日じゃないか、キミィ」

P「社長、ありがとうございます」

社長「いつかはこうなるだろうとは考えていたが、おめでとう2人とも」

律子「ありがとうございます」

春香「プロデューサーさん、律子さん♪」

P「ん?」

春香「改めて、結婚おめでとうございます!」

律子「ありがとう、春香」

春香「本当はいっぱいいっぱい祝福したいんですけど、その前に~?」ニコニコ

亜美「いっぱい色んなこと聞いちゃいましょー!!」

P律子「!?」


美希「ハニー、プロポーズの言葉は?」

あずさ「もう、キスの1つや2つは済ませたんですか~?」

響「それって結婚指輪だよね!見せて見せて!」

真「式っていつどこでするんですか!?」

P「し、質問の嵐・・・」

小鳥「うへへ、プロデューサーさ~ん」

律子「な、何ですか小鳥さん、酔った時みたいなその絡み方は・・・」

小鳥「キス以上のこともしたんじゃないですか~?」

P「おい!鳥!」バシッ

小鳥「ピヨッ!?」

律子「子供たちのいる前で何とんでもないこと聞いてるんですか!?」カアァ


春香「でも、実際どうだったんですか~?」

P「春香お前・・・」

一同「・・・」ジーッ

P「律子」

律子「はい」

P「逃げろ!」

律子「はい!」

ダダダ ガチャ

伊織「あっ、逃げたわよ!」

美希「追うの!」



2人を捕まえて問いただした後、アイドル達は皆口をそろえて言った。
「やっぱ聞かなきゃよかった」と。


ガチャ

一同「わあぁ・・・!」

春香「律子さん、ウェディングドレスとても似合ってますよ!」

律子「変じゃないかしら?」

雪歩「いえ、とっても綺麗です!」

美希「ハニーもスッゴく格好いいの!」

P「あはは・・・ありがとう、美希」

千早「2人ともちゃんと並んで立ってください、写真撮りますから」カシャ

P「あ、ああ・・・ちょっと聞きたいんだけどさ」


P「どうして結婚式の前撮りなのにみんな来てるの?」


小鳥「良いじゃないですか!気にしない気にしない!」

P「は、はあ・・・」

小鳥「みんな今日はお仕事入らないように調整したんですから、お仕事の心配もありませんし」

律子「それで少し前にみんなが急にスケジュールの調整したいって言ってきたのね?」ハァ

「まもなく撮影始めまーす」

P「はーい、律子行こっか」

律子「はいっ」


カシャッ カシャカシャッ

「次は腕を組む感じでー!はい、いい感じですよー!」

貴音「あの方のたきしーど姿も、なかなか様になっていますね?」

あずさ「うふふっ、いつもより凛々しく見えるわね?」

やよい「律子さんも、とっても綺麗ですよー!」

亜美「元々りっちゃんはジョウギョクだもんねー」

伊織「上玉ね、まあ否定はしないけど」

真美「ねえ兄ちゃーん!りっちゃんチョー綺麗だよねー!」

P「んー?ああ、すごく綺麗だと思うぞー?」

律子「なっ!?」カアァ

「あっ、その表情いいですね!」カシャッ


・・・

美希「袴姿のハニーもカッコいいの!ねっ、春香?」

春香「はい!バッチリ決まってますよ!」

P「そんな褒められると恥ずかしいな」アハハ

雪歩「真ちゃんにも着せてみたいなあ・・・」キラキラ

真「い、いやだよ!この前タキシード無理矢理着させられて懲りてるんだよ!?」

亜美「りっちゃんは?」

P「まだ着付け終わってなかったみたいだな、女性の着物って着るの大変だから」


ガチャ

P「おっ、来たんじゃないか?」

P「みんな待ってたぞ律k・・・」

律子「ちょっと遅くなっちゃいました」

響「わあ・・・律子すっごく綺麗だぞ!」

雪歩「本当にきれいです・・・!」

貴音「所謂、白無垢ですね。真に似合ってますよ」

小鳥「いいなあ・・・」

あずさ「そうですね・・・」

伊織「アンタたち止めなさいよ、凄く切実に聞こえるから・・・」


律子「色打掛と悩んでたけど、そんなに褒められたらこっちに決めた甲斐があったわ♪」

律子「どうですか、プロデューサー?」

P「ま、まあ・・・良いんじゃないか?」プイッ

亜美「あー!兄ちゃん照れてるー!」

真美「顔真っ赤だよー!」

P「う、うるさい!」///

律子「・・・どういうことかしら?」

伊織「アンタもなかなか鈍感ね、律子が綺麗だから直視できないってことでしょ」

律子「!・・・そ、そう・・・」カアァ

伊織「まあ、確かに似合ってるわよ?」ニヒヒッ

律子「ふふっ、伊織もありがとう」ニコッ

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律子「・・・ふう」

父「り、律子、落ち着けよ?」ガタガタ

律子「こっちのセリフですよ!どんだけ緊張してるんですか、本番なんだから失敗だけはしないでくださいよ?」

父「お前はど、どうしてそんなにき、緊張しないんだ?」

律子「・・・あなたのそんな姿見てたら緊張ぶっ飛びましたよ」

律子「この教会の扉が開いたら、背筋を伸ばして、ゆっくり私と一緒に歩くんですよ?」

父「あ、ああ、分かってるよ」

ガチャ


律子「!」

律子「ほ、ほら行きますよ!」

「わあぁ・・・!!」

律子(扉が開くと、赤いじゅうたんの道が広がり、その脇の椅子に大勢の人が座っていた)

律子(そして、奥の祭壇には神父と、白のタキシードを着た男の人)

春香「律子さん・・・グスッ、おべでとうございます!」

律子「ありがとう、泣くのさすがに早すぎよ?」

美希「律子・・・おめでとう」ウルウル

律子「だから『さん』を・・・今日はまあいっか」

律子(お父さんちゃんと歩けてるかしら・・・げっ)

父「グシュッ・・・うう、あ”りがどぉ・・・」

律子(流石に泣きすぎでしょ!?もう・・・ふふっ)

P「あ、あはは・・・」


「健やかなる時も悩める時も・・・」

「死が2人を分かつまで愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓いますか?」

P「誓います」

「では、律子さん。健やかなる時も・・・誓いますか?」

律子「はい、誓います」

「では、誓いのキスを・・・」

P「律子」スッ

律子「・・・」コクン

律子「んっ――」







おわり





ひとまず完結です。
一個前のSS書いたの去年の3月で、その後からミリの方書いたり、忙しくなって書けないでいたら、こんな時期になってしまいました・・・

一応2本ほど、続き物としていちゃコメの話を考えてます。
いつ書き上がるか分かんないけど、暖かく見守っていただけたら嬉しいです。


一つ言い忘れてました。

タイトルはThe Beatlesの"Oh! Darling"から拝借。
りっちゃんにぴったりのナンバーですね。

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