P「ちくしょう!やられた!」 (29)

※アイマスSSです。
※後半になるにつれてカオス化します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419867212

小鳥「どうかしたんですか?」

P「せっかく取って来た大仕事を961プロに盗られたんですよ!あの文明社会の害悪め!」

小鳥「お、落ち着いてください」

P「これが落ち着けるもんですか!あの仕事を取るために俺がどれだけ苦労したことか……!!」

小鳥「どれくらい苦労したんですか?」

P「交渉しても無駄だったので『ウチの可愛い子ちゃん抱かせますから!』って条件でOKもらいました」


バチーン!


小鳥「最低です!前々からセクハラ三昧でどうしてクビにならないかずっと不思議に思っていましたが、ここまでドクズだとは思いませんでした!アイドルは貴方の道具じゃないんですよ!」

P「え?……あの、違うんですが…」

小鳥「へ?」

P「ウチのアイドルをそんな野郎共に差し出すわけないじゃないですか」

P「仮に道具としか見ていなくても、貴重な道具を貸し出すほど俺は不用心じゃありません」










P「抱かれるのは小鳥さんです」


バチーン!


P(お偉いさんにみんなの写真を見せたら9割が小鳥さんを選ぶんだよな。いやこれマジで)

P「ちくしょう!あのモーリシャスドードーめ!」

律子「訳の分からない怒り方しないでください。小鳥さんがどうかしたんですか?」

P「このクソ忙しい時期に有給休暇なんて取りやがって!」

律子「言いたいことは分かりますが、有給休暇の取得と利用は労働者の権利ですよ」

P「未成年をこんな夜遅くまで働かせる会社に権利もクソもあるか!」

律子「それはプロデューサーがサボった分の仕事を私が引き受けているからですよ」

P「さすがりっちゃん!可愛い!天使!俺の嫁!」

律子「最後だけは全身全霊をかけて否定します」

律子「はぁ~それにしてもどうしてこんなに溜め込んだんですか」

P「とにかくあの名古屋コーチンは戻ってきたら毎晩飲みに連れて行って、毎日ホールケーキをプレゼントして、春場所までにキッチリ横綱級に仕上げてやる!」

P「――ということで律子。飲み代とホールケーキ代を経費で落としてくれ」

律子「領収書を出してくれたら“検討”します」

P「お前の言う検討はNOと同義語じゃねえか」

律子「今更気づいたんですか?」

P「じゃあ前借りでいいから!」

律子「“じゃあ”の意味、間違ってませんか?」

P「倍にするから!そこの競馬場で倍にするから!」

律子「それ完全に負けフラグですよね?」

P「リッチャンハカワイイデスヨに全額ぶち込むから!」

律子「そんな名前の馬、いるわけないじゃないですか」




















P「いるよ。俺が馬のオーナーになったから。あと名付け親は亜美」



バチーン!



亜美(何か嫌な予感が…)ブルッ

P「ちくしょう!あのパイナポーヘッドめ!」

千早「プロデューサー」

P「どうした?」

千早「pineapple head」

P「へ?」

千早pineapple head」

P「ぱ、パインナップルヘッド」

千早「pineapple head」

P「pineapple head」

千早「good」

P「さすがロス帰りは格が違うぜ」

千早「ところでどうしたんですか?事務所の真ん中でブレイクダンスして」

P「聞いてくれよ!ちーちゃん!あのpineapple headが昨晩行ったキャバクラの代金を経費で落としてくれないんだ!」

千早「それはプロデューサーが悪いのでは?そんな如何わしい店に行っている暇があったら仕事してください」

P「仕方ないだろ。お得意さんとの付き合いなんだ。それのお陰で仕事も取れたし」

P「それで、この仕事はお前に任せようと思うんだが、いいか?」

千早「え?良いんですか?」

P「あちらさんも『千早ちゃんがいいね。誰が出ても問題ないけど、出来れば千早ちゃんがいいねぇ』って妙に千早推しだったからな」

千早「やります!日本に戻って来てから一度も仕事してないような気がするので是非ともやらせてください!」

P「はっはっは。やる気があるのは良いぞぉ」

千早「日本で仕事が無いのは、主にプロデューサーが外回りと称して満喫でサボっているのが原因ですけどね」

P「何で知ってるんだ…。ま、まぁ!とりあえず仕事は取れたんだ。これをチャンスに日本での人気を取り戻そう!」

千早「はい!」

P「じゃあ頼むぞ!これ企画書な」





















『アイドル水着運動会!ポロリもあるよ!』 765プロ代表:如月千早(予定)



バチーン!



P(仕方ない。この仕事は雪歩に任せよう)

P「ちくしょう!あの蒼空の薄壁め!」

美希「ハニー、うるさいの」

P「美希ぃ~。俺が眠気を押し殺して仕事しているのに隣でスヤスヤとぉ~!」

美希「それはハニーが響から借りたラノベを徹夜で読破したことが悪いと思うな」

美希「とりあえずミキはまだ寝るから静かにお願いしたいの」

P「美希ぃ~。寝たままでも良いから聞いてくれよぉ~」

P「昨日、千早がウチに所属してちょうど一年になる日だったんだ。だからちょっとお祝いでもしようと思ったんだよ」

美希「そんな暇があるなら仕事しろなの」

P「そんな殺生な」

P「まぁ、とりあえず俺はプレゼントとクラッカーを用意してスタンバってたんだ。そんでドアを開けた途端にクラッカーを鳴らして『所属1周年!おめでとう!』って叫んだんだよ」

美希「仕事しないことはともかく、お祝いしてくれるのは嬉しいの」

P「だろ?それなのに千早の奴、顔を真っ青にした後、俺を玄関から追い出しやがったんだ」

美希「それはひd……玄関?」

P「ああ。さすがにベランダからじゃないぞ。いくら俺でもあの階から落ちたら死ぬし」

美希「ハニー。ちなみにお祝いはどこでしたの?」

P「どこって、千早の部屋だよ。先にリビングでスタンバってた」



バチーン!



美希「そこの人」レ○プ目

P「え?俺?」

美希「そこの人、詳しくお願いなの」レ○プ目

P(恐えええええええええええええ!!!あと呼び方が戻ってるぅ!!!)

美希「特に千早さんの部屋の家具とか千早さんの部屋の匂いとか千早さんの風呂場のシャンプーとか千早さんの下着のブランドとか千早さんの夜のオカズとか千早さんの大人のオモチャとか」

P「いくら俺でも風呂場に忍び込んだり箪笥の中を漁ったりしないぞ」

チッ

美希「今すぐ見てくるの。このままだと『そこの人』から『あれ』に格下げなの」

P「わ、分かった!今すぐシャンプー、リンス、ボディーソープ、下着のブランドその他諸々を確認してくるぜ!」

P(ヤンデレの美希もアリだと思いました)














その後、Pは千早のマンション周辺を巡回していた水瀬財閥傘下の私設武装組織に拘束された。
そして千早のマンションに近づくことを法律で固く禁じられた。

P「ちくしょう!あのおにぎり中毒め!」

やよい「どうかしたんですか?」

P「聞いてくれよ~。美希が勝手に俺のおにぎりを食べたんだよ~」

やよい「プロデューサーもいつもやっていますよね」

P「今日発売されたばかりの焼肉おにぎりなんだよぉ。1個200円ぐらいしたんだよぉ~」

やよい「1個で200円もしたんですか!?」

P「ってことで、やよい。今日は焼肉だ」

やよい「え?でも家にそんなお金は……」

P「はい」諭吉さん

やよい「いっ…いちまんえん!?」

P「やよい含めて高槻家の栄養状態がDNAレベルにヤバいとか何とか言って律子に経費から出してもらった。これで好きなだけ肉を買うんだ」

やよい「い、良いんですか?一万円も」

P「高槻家+俺の分だからな。むしろまだ安いぐらいだ」

やよい「もやしパーティもしていいですか?」

P「もちろんだ!肉の残り香と肉汁が広がった鉄板でやるスペシャルもやし祭だ!」

P「俺は夕食の時間ギリギリまで仕事するから、準備を頼んだ」敬礼

やよい「うっうー!了解であります!」ビシッ

P「ふぅ~。行ったか」



グギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル



律子「今、すごい音しましたね」

P「お金がないので」←絶食4日目

律子「ああ。だから、『やよいの体重が軽すぎて心配』とか言って食費を経費で落としたんですか」

P「はい」

律子「今回だけは大目に見てあげます」

P「ありがとう!りっちゃん!天使!女神!俺の嫁!」

律子「最後だけはこの命に代えても否定しますけどね」




















後日

千早「高槻さん家でお世話になるなんて羨ましい!」

響「自分も誘って欲しかったぞ!」

小鳥「ちくわ大明神」

伊織「何で私に言わなかったのよ!」



パチーン! パチーン! パチーン!パチーン!



P「おい。誰だ今の」

P「ちくしょう!あの纛延根主俄!潟痺樞#潟綛贋怕・S紮銀!誌帥∞諢め!」

亜美「に→ちゃん。怒りのあまり文字化けしてるよ」

P「おっと。すまない」

亜美「で、やよいっちがどうかしたの?」

P「ああ。聞いてくれよ。せっかく俺が取ってきた仕事を断ったんだ」

亜美「どんな仕事なの?」

P「報道戦隊スクープファイブ・リターンズの悪の大ボス」

亜美「それは明らかに人選ミスだよね。はるるん、お姫ちん、あずさお姉ちゃんが適任だと思うよ」

P「残念ながら春香は毎回戦いに巻き込まれる不幸な女子高生A、貴音は第6話に登場した後は仲間になるラーメン怪人『メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシ』、あずささんは敵組織№2の女幹部(セクシー要員)の『CAキング』でキャスティングが決まってるんだよ」

亜美「ちなみにその悪の大ボスの設定ってどんなの?」

P「これが設定資料なんだけど」

悪の組織「パパラッチ」の首領 悪虐女皇ヤヨリス
スクープのためなら第三次世界大戦も辞さない倫理観の欠片も持たず、極悪非道が人の形を成した存在。
彼女の外道を尽くした捏造報道により滅んだ国は数知れず。
過去には歴史的スープのために数々の大量虐殺を自作自演してきたが、
先代のスクープファイブに暴かれてしまい、太陽系の果てにある冥王星強制収容所に収監される。
獄中で数々の賄賂やロビー活動でパパラッチを再興し、
報道の力で世論や民意を扇動してスクープファイブを悪の組織に仕立て上げるために暗躍する。




亜美「特撮ヒーローなのに設定が重いっ!」

P「そういえば、亜美の役も取って来たぞ」

亜美「え?何々?どんな役?ピンク?」

P「第4話で触手怪人『チュッチュ』に襲われる哀れな中学生役」

亜美「え?」

P「ちなみに亜美が登場するシーンは『キャー』と叫んで逃げる約5秒のシーンだけだ」



















P「その後のシーンはスタッフがオ○エント工業に特注で作らせた亜美人形で撮影を行う」



パチーン!



亜美「その後、に→ちゃんは亜美たちの病院で改造手術を受け、『綺麗なP』になった」

綺麗なP「初めまして。綺麗なPです。みなさん。お仕事頑張りますのでこれからもよろしくお願いします」

綺麗なP「ち……仕事を、仕事をしないと。この企画書は今日中に完成させたい!」

小鳥「最近、プロデューサーさんが仕事しすぎて逆に怖い」

律子「仕事してくれるなら良いですけどね」

綺麗なP「ち…ち…律子さん、来週の竜宮ミニライブの送迎バス、確保できました」

律子「あ、ありがとうございます」

綺麗なP「音無さん。仕事が終わりそうにないならその書類の半分をいただいてもいいですか?」

小鳥「は、はい」

綺麗なP「ち……ちく……ちくしょう!」

律子・小鳥「え?」

(綺麗なP改め)P「ちくしょう!亜美め!俺に改造手術を施して対人殺戮機動兵器にするなんて!」

律子・小鳥((元に戻ったー!))

真美「なになに?真美のこと呼んだ?」

小鳥「呼んでないし、今来ちゃ駄目―!」

律子「真美―!今、竜宮小町&双海姉妹の浅草探索の番組ロケの仕事を取ったから、今すぐ浅草に行きなさーい!」

真美「え?真美そんな話聞いてないけど」

律子「いいから!今すぐ!Hurry!」

真美「服とかテキトーだけどいいの?」

律子「いいから!向こうで衣装さんが揃えてるから今すぐ事務所から離れなさい!」

P「見つけたぞー!亜美―――――!!」

真美「えええええ!?」

律子「見つかった――――!」

P「この小娘!俺を改造しようなんて100万年早いんだよ!」

真美「真美なんだけどー!」

P「双海であることに変わりは無いだろ!俺を改造したのは父親だし!」

P「綺麗なPにされたせいでアニメ見逃すし、DVDの予約忘れるし、ス○フェスのイベントいくつか逃してるし!気が付いたら仕事がほとんど終わってるし!」

真美「いや、最後のはむしろ良くない?」

P「細けぇことはどうでもいい!おしおきだべぇー!!」

律子「真美が(性的な意味で)襲われる!小鳥さんも手伝ってください」

小鳥「さぁ!プロデューサーさん!もっと獣のように!理性なんか捨ててください!」REC

律子「駄目だこの人。でも私一人じゃ抑えられないし、社長も席を外してるし……」

P「ぐへへへへへへへ~さぁ!覚悟しろ!真美ぃ~」

真美「」プルプル

P「俺の下半身のユニコーンがデストロイしてアンチェインだぜ!」



パチーン!



P「え?」

真美「……グスッ……に→ちゃん最低だよ……」

P「え……っと、その~え~とこれには……」

律子(ヘタレた)



真美「初めては愛がなきゃ嫌だよ」グスッ










その後、Pは罪悪感のあまり3日ほど休んだが、事務所の業務はむしろ捗ったという。

P「ひふひょう!はひははひほうへ!(ちくしょう!亜美じゃない方め!)」ヒリヒリ

あずさ「プロデューサーさん。どうかしたんですか?」

P「あふははん。ひいへふははいほ。はひほはふひどひんでふよ(あずささん。聞いてください。真美のやつ酷いんですよ)」ヒリヒリ

あずさ「とりあえず、水持ってきたので飲んで落ち着いてください」


ゴクゴクゴク 梨汁プシャー!


P「ふぅ~死ぬかと思った。まだ口の中ヒリヒリするけど」

あずさ「どうかしたんですか?」

P「あ、そうだった。聞いてくださいよ!真美のイタズラが酷いんですよ!」

P「俺がコンビニで買ってきた肉まんにストローを差し込んで中の肉だけ抜き取ったんですよ!」

あずさ「あらまぁ」

P「それどころか、中の空洞部分を激辛麻婆豆腐で埋めて重さを誤魔化したんですよ!」

P「あー。それにしてもまだヒリヒリする」

あずさ「そういえば、牛乳を飲むと辛さが和らぐみたいですよ」

P「ああ。牛乳ですか」

P「事務所の冷蔵庫にあったような無かったような……」ガサゴソ

P「無かったかぁ」

あずさ「そうですか~」

P「」ジーッ

あずさ「?」

あずさ「あ、あの…『冷蔵庫にミルクが無かったから、あずささんのミルクで我慢します』って展開になりませんからね」ムギュ

P(ああ!その手があったか!―――――じゃなくて)

P「冷蔵庫に入れてたゴージャスセレブプリン知りませんか?後で食べようと1つ残してたんですが…」

あずさ「あ、あらぁ~」ダラダラダラダラ

P「もしかして、食べたのあずささんじゃないですか?」

あずさ「のワの」

P「春香の真似をしても無駄ですよ」

あずさ「ごめんなさい」

P「はぁ~。もう食べてしまったのなら仕方ないですね」














P「あずささんのおっぱいミルクで我慢します」



パチーン!












事務所裏

真美「はらひ~(辛い~)」

真美(でも今頃、に→ちゃんの口の中に真美の口に入った激辛麻婆豆腐が///)

P「ちくしょう!あの万年迷子め!」

伊織「朝っぱらからうるさいわね。あずさがどうかしたの?」

P「聞いてくれよぉ~。伊織~!あずささんが迷子になってまだ現場に到着していないんだ」

伊織「ケータイは繋がるの?」

P「それも無理なんだ。電波が届かないのか、電源切った状態なのか。先に他の子の撮影を始めるように言ったから1時間ぐらいは何とかなる」

伊織「ふぅ~ん。だいたいの話は分かったわ」

伊織「……で、アンタはどうして事務所の机の上でブリッジしてるわけ?」

P「ああ。これは俺の下半身のアンテナであずささんのフェロモンをキャッチできるか試していたんだ」

伊織「いや、意味が分からないんだけど」

P「ここ最近、ずっと夜のオカズはあずささんだったからな。今ならあずささんのフェロモンをキャッチできると思って……でも駄目だ。距離が遠すぎる」

伊織「でしょうね」

P「そうだ。伊織にちょっと頼みがある」

伊織「セクハラじゃないなら聞くわよ」

P「そうか。じゃあ、水瀬財閥傘下の水瀬光学通信研究所が開発した『いおりんデコッピカ通信』であずささんと交信してくれ」

伊織「は?」

P「だから『いおりんデコッピカ通信』で」

伊織「二度も言わなくていいから!ってか何!?そのデコッピカ通信って!?」

P「詳しい話は後だ!とりあえず、そこの窓際に立ってくれ!」

伊織「はぁ。仕方ないわね」

P「後はブラインドの角度を調節して……」

伊織「ちょっと!眩しいじゃない!」

P「おお!見事に反射した!あとはこの光があずささんに届くことを祈るだけだ!」

伊織「なんかもうアンタの思考についていけないわ」
















ムクムクッ

伊織「///」

P「あ。すまない。俺の下半身のアンテナが受信してしまったようだ」



パチーン!



その後、あずささんは律子が発見し、無事に現場に到着した。

P「ちくしょう!あのデコッピカ通信基地め!」

真「伊織がどうかしたんですか?」

P「ああ。聞いてくれよ。昨晩、暇だったから伊織に怪談でもしてもらったんだ」

真「ああ。伊織けっこう上手いですよね」

P「だったら物音とか凄く気になって、昨日家に帰った後もずっとビビりっぱなしで一睡も出来なかったんだ」

真「プロデューサーって意外と恐がりだったんですね」

P「俺はけっこうビビりだぞ!」

真(普段は社会の目を全く恐れずセクハラ三昧なのに)

P「そんで昨日はずっとベッドの中で震えてたんだが、とにかく物音が凄かったんだよ」

P「食器が震えるし、勝手に扉が開くし、なんか足音もするし」ガクガクブルブル

真「気にしすぎですよ。今まで何とも無かったんですから大丈夫ですって」

P「いいや!無理だ!もうあの部屋には帰りたくない!あ、でも部屋に漫画とかアニメのDVDとかゲームとか全部置いたままだ」

真「『恐いから一緒に家に来てくれ』は無しですからね」

P「そんな殺生な。真は怖いのとか大丈夫なのか?」

真「へっちゃらですよ!まぁボクが実家暮らしだからってのもありますけど」

P「案外、鈍感なだけかもな」




















P「俺が3日間ぐらい真の部屋のクローゼットに潜んでたけど気づかれなかったし」



パチーン!



P「さすが真。首がイカレちまったぜ」

P「ちくしょう!まこまこりんめ!」

雪歩「ぷ、プロデューサー。お茶を飲んで落ち着いてください」

P「ありがとう。雪歩」ゴクゴク

雪歩「落ち着きましたか?」

P「ああ。落ち着いたよ。ありがとう」

雪歩「真ちゃんと何かあったんですか?」

P「いや、ちょっと俺のスマホの着信音のことで揉めてな」

雪歩「?」

P「俺ってアイドルからの電話は着信音を分けてるんだけどさ。真の着信音で揉めたんだよ」


♪穴を掘って埋まってますぅ~穴を掘って埋まってますぅ~♪


P「雪歩?」

雪歩「私からの着信ってどんなのか気になったので…」

P「まぁ、こんな感じでお前達の声とかよく聞く台詞とかを着信音にしてたんだけど…」

雪歩「それで真ちゃんと大喧嘩……」

P「ああ。俺が負けて、前のボイスを消して新しいボイスに無理やり変えさせられた」


♪まっこまっこり~ん!菊地真ちゃんなりよ~♪


雪歩「」

P「俺は王子様路線の真が好きだったんだけど。もし先方との打ち合わせ中になったら公開処刑もんだよ」

雪歩「あ……あの、前の……前のボイスは?」

P「消したよ。消さなきゃ真に殺されるし」

P「ちなみに前のボイスは『お電話ですよ。さぁ、手に取って』ってイケメン風だったんだけど」

雪歩「……」(脳内で真ボイスに変換中)

雪歩「////////////」

雪歩「プロデューサーのヘタレ!」



パチーン!



P「へぶちっ!」

雪歩「何で前の消しちゃったんですか!?」

P「だってマジだったもん!真の殺意がマジもんだったもん!」

Pのスマホ「菊地真ちゃんなりよ~」

雪歩「こんなの誰も求めてない!誰も得しないんですぅ!」

P「でもこれじゃないと俺が殺さr――

雪歩「真ちゃんボイスの再録と今すぐこのスコップの錆になるの、どっちが良いですか?」

P「は、はい!撮ります!最高の真王子ボイスを撮ります!」

雪歩「撮れたら私にもくださいね。プロデューサー」

P「ちくしょう!あの突貫工事ユキドリルめ!」

貴音「あなた様、どうかなさいましたか?」

P「たかえもん~ん。聞いてくれよ~。雪歩ん家のお弟子さんが毎晩ウチに来て『例のボイスはまだか?』『お嬢は待ち遠しくて今日も眠れない夜を送ってるぞ』ってプレッシャーかけてくるんだよぉ!」

貴音「そうですか。そんなことよりわたくしからあなた様に重要な話があります?」

P「え?そんなことなの?俺の命の危機より大事な話なの?」

貴音「はい。実は、わたくしと一緒に故郷に来て欲しいのです。故郷の者達がどうしてもあなた様の顔を見たいと仰いますので」

P「それは良いけど、いつ行くんだ?あと貴音の故郷を知らないんだけど」

貴音「心配ありません。あなた様。今すぐ、すぐそこですから」



パチーン!



P「はっ!」

P「あれ?ここどこだ?真っ暗で何も見えないし、貴音は?お~い!たかえも~ん!」

貴音「お父様。彼です」

貴音父「ほう。君が貴音の言っていたプロデューサーか」

P「は、はい。そうですけど……ここ真っ暗で何も見えなくて、四条さんやそのお父様のお姿が見えないのですが」

貴音父「我々は本来、人間では決して知覚出来ない生命体なのです。時間や空間といった概念から解放され、その生存領域は人類の学問では決して理解することのできない超次元に位置するのです」

貴音父「ここが真っ暗なのは貴方を守るためでもあるのです。人間が我々の知識に触れてしまえば、その膨大な情報量を前に精神が崩壊してしまうのです。完成されたニュータイプかイノベイターでない限り」

P「は、はぁ……。いまいち理解できませんが、お気遣いありがとうございます」

貴音「あなた様、今まで黙っていて申し訳ありません」

P「いや、謝られても状況が理解できないから物事の良し悪しも判断がつかない」

貴音父「ふむふむ。貴音。お前の言った通り、表面上はどうしようもないクズだが良い青年ではないか」

貴音「そう仰ったはずです。疑り深いにもほどがあります」

貴音父「すまないな。しかし娘を預けるとなれば誰だってこうなるさ。例え人の父でもな」

貴音「では……」

貴音父「うむ。これからも地球であいどるとやらを続けてもよい」

P「すみませーん!勝手に話を進めないでください!真っ暗だし声が脳に直接響いてキンキンするんですけど!」



パチーン!



P「はっ!」

P「……あれ?俺なにしてだんだ?貴音と話していたような気が…」

貴音「あなた様」

P「うぉあ!」ビクッ

P「た、貴音か。驚かさないでくれ。どうかしたのか?」

貴音「わたくしのかっぷらぁめんをご存知ないでしょうか。そこの戸棚に入れていたのですが」

P「い、いや。俺は知らないなぁ」

P「左様ですか。ではこれで」

P「……」

P「さて、ドラクエの続きでもやるか」

P「ちくしょう!あのメンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシめ!」

響「プロデューサー。うるさいぞ」ペラ(読書中)

P「なんか冷たくない?ここは『貴音と何かあったの?』って聞くシーンじゃないの?」

響「今の貴音のことだったんだ」ペラ

P「……」

響「………」ペラ

P「……」

響「……フフッ……」ペラ











P「響―!俺だー!セクハラさせろー!」

響「ギャー!いきなりこっち来るなー!」

P「今の俺は理性を失った獣!そう!獣ならペットになれる!今の俺は響の家族同然だ!家族同士なら抱き合ったり×××したりしても問題ないだろ!」

響「×××はむしろ家族同士の方が問題だぞ!」

響「うぎゃー!ハム蔵!いぬ美!助けてー!」

P「無駄だ!ハム蔵もいぬ美もヒマワリの種と骨付き肉で買収した!」

ハム蔵「ヂュイ!」カリカリ

いぬ美「バウ!」ムシャムシャ

響「突発的なくせに用意周到だぞ!」

P「さぁ!響!俺と家族に―――――響「こんなやり方はごめんだぞ!」



パチーン!



P「エンッ!」

響「!?」

(P改め)綺麗なP「申し訳ありません。我那覇さん。穢れた私がご迷惑をおかけしたようで」

響「え……まぁ、未遂だから許すぞ」


















響「え?これで終わり?」

春香「プロデューサーさん♪」ニコニコ

P「ん?どうした?妙にニコニコして」

春香「今日、機嫌悪くないですか?誰かと喧嘩したり誰かが仕事で失敗したりしてませんか?」

P「いや、全然ないけど。むしろ今日は機嫌が良すぎて気持ち悪いくらいだ」

P「あ、そろそろ行かないとテレビ局の人との打ち合わせに間に合わなくなるな」

春香「あ、あの、プロデューサーさん?」

P「あ~悪い。春香。打ち合わせが終わったら直帰するから、話があるなら明日な」

P「じゃ、打ち合わせ行って来まーす」

















春香「メインヒロインなのにこの扱いだよ!ちくしょう!プロデューサーめ!」

おわり

正直言って、前半でもう力尽きてた。

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