雪乃「比企谷君がアルバイト?ふざけないで」 (25)

八幡「こちとら大真面目だよ」


雪乃「あなたにどんな仕事が務まるのか甚だ疑問なのだけれど」


八幡「今日もバイトでいない由比ヶ浜ほどじゃないが、探せば見つかるってこった」


雪乃「それで?危険な運び屋までして何を買うのかしら?」


八幡「トランスポーターじゃねぇよ、ジェイソン・ステイサムごっこは嫌だよ」


雪乃「それならオレオレ詐欺かしら?」


八幡「お前俺の事なんだと思ってんの?」


雪乃「社会不適合者でしょう?」


八幡「先に答え教えてやるとヒマなカフェでダラダラしてるだけの簡単なお仕事だよ」


雪乃「喫茶店だなんて、あなたのその目で紅茶を出されてもノンカフェインかどうかを聞くくらいしか出来ないわね」


八幡「まあいい、そんなわけだから帰る」ポロッパサッ


雪乃「何か落としたわよ…行ってしまったわ」ヒョイ


雪乃「お店の連絡先かしら…猫カフェですって?」


雪乃「この猫カフェ…歩いて行ける距離ね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488036390

\ニャーニャー/

八幡「おう、今エサやるからな」ザラザラ


\ニャーニャー!/


八幡「見事に客がいない素晴らしい空間、平塚先生に借りた修羅の門が読破できるな」


カランカラン…


八幡「いらっしゃいま…えっ?」


\ニャーニャー?/


雪乃「ここはまさに天国ね」キラキラ

八幡「えー、いらっしゃいませ当店は初めてですね」


雪乃「ええ」キラキラ


八幡「それでしたらご説明をさせていただきます、当店は一時間千円となります。お客様のお飲み物と猫のおやつは別途料金が掛かります、お客様の猫のおやつの持ち込みは禁止となっております、猫の撮影は他のお客様と従業員が写らないようにお願いします」

雪乃「持ち込み禁止ですって?」ドッサリ


八幡「お帰りまでこちらでお預かりさせていただきます、何かご注文はございますか?」


雪乃「紅茶と猫のおやつをお願いするわ」

\ニャーニャー!/


雪乃「順番よ、ふふふ」キラキラ


八幡「…」


\ニャーニャー!/


雪乃「あなた達可愛いわね」キラキラ


八幡「猫じゃらしいるか?」


雪乃「気が利くわねありがとう」キラキラ


\ニャオンニャオン/


雪乃「ふふふふふふ」クイクイ


八幡「猫のおやつのおかわりは?」


雪乃「お願いするわ」キラキラ

八幡「…」


雪乃「あなたも猫をじゃらすのを手伝いなさい」クイクイ

\ゴロニャンゴロニャン/


八幡「そういう仕事じゃないから」


雪乃「はい」


八幡「ん?」


\ゴロニャンゴロニャン/


八幡「こら、じゃれつくなお前ら」クイクイ


\ゴロニャンゴロニャン/


雪乃「幸せ…」キラキラ

雪乃「マタタビはあるかしら?」


八幡「あります」


雪乃「お願いするわ」


八幡「あいよ」


\ニャー?/


雪乃「マタタビは幸せな気持ちになれる素敵な粉よ」


八幡「物騒な粉にしか聞こえないぞ」


雪乃「ありがとう」


八幡「猫の事になると人格変わるよなお前」


雪乃「こんなに愛くるしいのだから当然よ」ファサッ

\ニャーニャー!/


八幡「すげぇ食いつくなこいつら」


雪乃「ふふふ」


\ニャゴニャゴ/


八幡「酔うのはええ!」
\ミャーオ/


八幡「おいこら、膝に乗るな」

\グルルルルル…/


八幡「フミフミすんな」


雪乃「なぜあなたにだけ…」

八幡「知らん、ひっぺがすの手伝え」


\ウニャーン/


雪乃「無理に引き離すのはいけないわ」


八幡「仕事にならんだろ」


雪乃「暇なのだからなんとかなるわよ」


八幡「なんつー客だ」


\ZZZZ/


八幡「寝やがった、これって酔っ払って潰れたみたいな感じだよな」


雪乃「猫がするとこんなに可愛いのね」


八幡「動くに動けん…」

雪乃「他に来客があれば助けてあげるわ」


八幡「来客なかったら動けないまんまかよ」


雪乃「膝で寝ている猫も可愛いわね」キラキラ


八幡「はあ…」


雪乃「ふふふ」ナデナデ


八幡「…」

八幡「のん気に寝やがって」


雪乃「今の内に私の膝に乗せ替えられないかしら?」


八幡「は?」


雪乃「あなたばかりズルいわ、私も猫を膝に乗せたいの」


八幡「つってもな」ヒョイ

\ナー?/


雪乃「乗せてみてちょうだい」ワクワク


八幡「ほらよ」ストン


\ニ゛ャッ!/


雪乃「逃げられた…」


八幡「抱っことか膝に乗っけたがる奴は嫌がるんだよあいつら」


雪乃「そんな…」


八幡「カマクラは女なら喜んで膝に乗るけどな」


雪乃「!」キュピーン!


八幡「ちょっと裏方仕事するから用があるなら呼んでくれ」


雪乃「ここの営業時間はいつまでなのかしら?」

八幡「20時までで、その一時間前がラストオーダーだ」


雪乃「分かったわ」


八幡(最後までいる気だなこいつ)

雪乃「…」チョイチョイ


\ニャー/


八幡「ラストオーダーだけどなんかいるか?」


雪乃「紅茶とこの子達のおやつをお願いするわ」

八幡「あいよ」

八幡「営業時間終了、7400円」


雪乃「意外と安上がりね」つ諭吉


八幡「この業界でこの時間でこの金額使ってくれたら太客だからな」


雪乃「今日は私以外いないのだから赤字になるじゃない」


八幡「オーナーが言うには、税金対策の為の店らしいぞ」つお釣り


雪乃「猫に興味はないのかしら」


八幡「猫好きだから猫カフェにしたんだとよ」


雪乃「趣味と実益ね」


八幡「割のいいバイトだし、いいもんだよこれも」

\にゃーにゃー/


雪乃「猫達と離れるのは名残惜しいわ」


八幡「締め作業あるから出てってくれ」


雪乃「お金を受け取ったらポイだなんて悪い男ね」


八幡「お前本当に猫いるとキャラ変わるよな」


雪乃「うるさいわね、これから毎日来るのだから優遇しなさい」


八幡「マジかよ…」


雪乃「あなたの給料は私のお金から出ているのよ?念願のヒモになれたのだから感謝しなさい」


八幡「既にあるかも知らんがモンスターゲストと名付けよう」


雪乃「いいからあなたが作業を終えるまで待たせなさい」


八幡(何言っても粘るだろうなこいつ)

雪乃「茶トラのあの子は甘えん坊よね」


八幡「おい」


雪乃「斑猫の子はツンケンしているのが可愛いわね」


八幡「おいって」


雪乃「何かしら?」


八幡「もう店出て帰ってんのにお前どこまで付いてくんの?」


雪乃「…」


八幡「お前の家方向違うよな?」


雪乃「あなたの家にはカマクラ君がいるじゃない」


八幡「まさか今から会わせろとか言う気じゃないよな?」


雪乃「いけないのかしら?」


八幡「むしろ何で当たり前だろみたいなリアクションなんだよ」


雪乃「猫のおやつの持ち込みがいけないなら、あなたの家のカマクラ君に食べてもらわないと困るわ」


八幡「小町に何言われるか分からんだろ」

雪乃「小町さんに連絡したら是非お待ちしておりますって帰って来たわよ?」


八幡「小町のバカァ!」

雪乃「ついでに兄も可愛がって下さいって言われたのだけれど、どういう意味かしら?」


八幡「そこは気にしなくていい、持病みたいなもんだ」


雪乃「小町さんってそんなに病弱だったのかしら?私の前では普通そうに振る舞っていたのに…健気ね」


八幡「体っつーか頭の病気だな、お前と同じく」

雪乃「失礼ね、この私の頭に問題なんてあるわけないでしょう?」


八幡「かなり重症だ」


雪乃「どこがどう重症八幡「もう家に着くぞ」


雪乃「どれから食べさせようかしら」ワクワク


八幡(もはや手遅れだな)

雪乃「お邪魔するわ」


小町「どうぞどうぞ雪乃お姉ちゃ…さん」


八幡「なんつー事してくれやがったんだ小町」


小町「お兄ちゃんは黙ってて」

八幡「お前な…」

カマクラ「にゃー」


雪乃「猫用かまぼこは好きかしら?」スッ


カマクラ「にゃっ!」ガツガツ


雪乃「ふふふ、いい食べっぷりね」


小町「かーくん良かったね」


カマクラ「にゃむにゃむ」ガツガツ


八幡「…」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月05日 (日) 05:34:19   ID: OE0PPG7G

期待はしてないんだけど推敲もしないでss書くと区切りのない気持ちの悪い文になるんだな

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom