江口洋助『人はどうであれ、自分が一番大事に思っているもんを守るためにつっぱるんじゃねーのかよ！！』

海未「……………………///」

江口洋助『男って、そうだろぉ！！！』

海未「///」ｳﾝｳﾝ



穂乃果「……………………」

ことり「……………………」

穂乃果「……ことりちゃん」

ことり「なに？」

穂乃果「チャンネル……変えた方がいいと思うんだ」

ことり「……うん」

穂乃果「なんかね、嫌な予感しかしないの」

ことり「奇遇だね。ことりもだよ」

穂乃果「……………………」つﾘﾓｺﾝ

海未「穂乃果、ことり」

ことほの「」ﾋﾞｸｯ

海未「私たち……ダチじゃないですか」

穂乃果「うん。友だちだね。友だち」

海未「……ダチとしての、頼みです」

ことり「友だちとしてのね。なに？」



海未「……………………チーム、組みませんか？」

穂乃果(はい手遅れ～。もう染まってた～。湘南爆走族にハマってた～)

ことり(海未ちゃんマジメだから……たまにアニメとか観ちゃうとドハマリするのわかってたのに……。なんで穂乃果ちゃん、アニ○ックス見せるの……)

穂乃果(家でどんなテレビ観てたっていいじゃん……)

ことり(その結果がこれだよ……)

穂乃果(それはゴメン)

穂乃果「えーっと……チーカマ？あるよ、冷蔵庫に」

ことり「わー、ことり食べたーい」

海未「チームです。私たちでチームを組むのです」

穂乃果「私たちもうμ'sっていうグループ……」

海未「夜明けの湘南の海岸線を単コロで突っ走る……ロマンじゃないですか」

ことり「ここ神田なんだけど……」

海未「まあ、いきなり言われても戸惑うのはわかっていますよ」

穂乃果「わかってくれてよかった」

海未「さすがに単コロは急にはねぇ……」

ことり「そこじゃない」

海未「どうします？とりあえずことりに洋ランを作ってもらいますか？」

ことり「絶対作りたくない」

穂乃果「絶対着たくない」

海未「えぇ……」

穂乃果「思いのほかショックな顔してる……」

海未「短ラン派ですか……？」

穂乃果「そこじゃない」

ことり「ツッパリたくないの。わかって」

海未「いいじゃないですかぁ～。カッコいいじゃないですかぁ～。ツッパリたいです～。単コロ転がしたいです～」

穂乃果「こんなめんどくさい海未ちゃん久しぶりに見た」

海未「アキラ～。マル～」

穂乃果「張り倒すよ海未ちゃん」

ことり「ことりあんな下ぶくれじゃない」

海未「タイタンですか？じょーとーです！表に出なさい！」

穂乃果「出ないけど」

ことり「普通に返り討ちにされそうだからね」

穂乃果「ていうかタイタンてなに。巨人じゃん」

海未「知らないんですか～？一対一のケンカのことを言うんですよ～」

ことり「海未ちゃん。それ、タイマン」

海未「タイタン」

ことり「タイマン」

海未「……………………タイマンて言ってましたよ///」

穂乃果「かっわい」

ことり「だからこそツッパってる海未ちゃんは見たくない」

海未「なんでそこまで私を拒むんですか」

穂乃果「海未ちゃんは拒んでない」

ことり「ツッパろうとするのを拒んでるの」

海未「……わかりましたよ。諦めます」

穂乃果「あれ、案外はやく諦めた」

海未「音ノ木坂で番格張りたかったのは本当ですが……」

ことり「番格って」

海未「考えればそれは穂乃果ですからね……」

穂乃果「生徒会長って言って」

海未「ダチを引きずり下ろすのは胸が痛みますからね」

ことり「まだ若干諦めてないね」

海未「帰りにポマードだけ買っていきます」

穂乃果「全然諦めてない」

海未「やっぱりヤナギヤなんですかね」

穂乃果「知らないよ」

海未「それじゃ、私は帰りますね」

穂乃果「ポマード買っちゃダメだよ」

海未「……………………」

穂乃果「なにか言って」

海未「……………………」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ﾊﾟﾀﾝ



穂乃果「……………………最後、海未ちゃんなんて言ってた？」

ことり「リリホワなら……希と凛なら……って」

穂乃果「……………………」

ことり「……………………」

穂乃果「……明日急にパンチパーマになってたりしないよね」

ことり「大丈夫……だと、思う……」

――――――――翌日



穂乃果「……………………」ｽﾞｰﾝ

ことり「……………………」ｽﾞｰﾝ

海未「～♪」ﾎｸﾎｸ

にこ「……幼なじみ」

穂乃果「呼んでるよことりちゃん」

ことり「呼んでるよ真姫ちゃん」

真姫「なんでよ」

にこ「どういうこと……？」

穂乃果「こっちが訊きたいくらいだよ」

花陽「う、海未ちゃんが……」

絵里「ハラショー……。なに……その頭……」

海未「スーパーリーゼントです♪」

真姫「リーゼントって……」

海未「江口洋助さんですっ！！///」

花陽「だ、誰……？」

穂乃果「湘南爆走族二代目リーダー」

絵里「だから誰よ」

ことり「波打際高校三年番格」

にこ「うるっさい！！そこはわかってんのよ！！」

穂乃果「わかるんだ」

にこ「マンガ読んだから……。じゃなくて！！！なんで海未がこんなことに！！？」

穂乃果「お察しの通り、ドハマリしたの」

海未「♪」ﾕｻﾕｻ

花陽「スゴいご満悦……」

真姫「リーゼントめちゃくちゃ揺れてるけど」

にこ「長すぎて木刀の竜になってんのよ……」

絵里「メラハラショー」

にこ「わかるんかい」

花陽「そういえば……凛ちゃんと希ちゃんは？」

ことほの「」ﾋﾞｸｯ

海未「それが……二人とも何故か休んでいるんですよ」

真姫「なに？風邪でもひいたの？」

海未「いえ。私と同じリーゼントにしただけなんですが……」

にこ「完っ全にポマード落とすのに一日使ってんじゃない」

海未「……ふぅ」

にこ「とりあえず、あんたもその頭直しなさいよ」

海未「これは私のこだわりです」

にこ「そんな頭でアイドルやれるか！！はやく直しなさいよ！！」

海未「っせぇよ権田ぁ！！！」

にこ「にこよ！！！」

絵里「二人ともケンカしないの」

海未「まったく、にこはツッパリというものがわかっていませんね。根性がありません、根性が。ねえ穂乃果」

穂乃果「振らないで。ていうか頭動かすとリーゼントで叩かれるんだけど」

絵里「ていうか、いつまで続けるの……海未」

海未「続けるもなにも、これが本来の私です。目覚めました」

ことり「盲目にもほどがあるよ」

海未「これからはつっぱらかっていきますよ。ツッパリ海未ちゃんです」

花陽「えぇ……」

海未「もうツッパった歌詞しか書きません。夜露死苦とかガンガン使っていきます」

にこ「アイドル舐めんなぁ！！！」ｶﾞｧｰｯ

真姫「でもどうするのよ。これ、アイドル活動に支障出まくるんじゃないの？」

ことり「うん……。海未ちゃんが飽きるのを待つしか……」

穂乃果「それかいっそのこと、違うアニメを見せてみるとか」

絵里「違うアニメって？」

穂乃果「BE-BOP-HIGHSCHOOL」

にこ「代わり映えするか！！！悪化してんじゃない！！！」