夜神月「リューク、僕の寿命はあとどれぐらいなんだ?」 (131)

夜神月「死神の目があれば分かるんだろ?」


リューク「ライト、確かに俺にはお前の寿命が見えているが…教えることはできない。死神界の掟で決まっている」


夜神月「寿命ってどんな感じで見えてるんだったっけ?」


リューク「数字が浮かんで見えるが…まぁこれを教えた所で人間界の単位に直さなければ何もわからないぞ」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1482186659

リューク「一体どうしたんだライト、死神の目でも欲しいのか?」



夜神月「まさか、僕にはミサという目があるじゃないか」



リューク「そうだったな」



夜神月「ちょっと面白いことを思いついてね」



リューク「ククッ…Lもいなくなって余裕が出てきたな…で、いったい何だ?」



夜神月「ふふ、君の助けを借りなくても僕の寿命を知る方法だよ」



夜神月「ちょっと時間はかかるだろうけどね…」

ミサ「ライト――――!!会いたかったよ―――っ!!」ギュッ



夜神月「はははっ、僕も会いたかったよミサ」



夜神月「実は…ちょっと頼みたいことがあってね…」



ミサ「ライト、そんなふうに言わなくていいよ!ミサに『やれ!』って命令して!」



夜神月「そうだな…じゃあ今から言うことをやってもらう」



ミサ「うん!」



夜神月「ミサは人の顔を見れば名前と寿命が見えていると思う」



ミサ「うん、でも寿命はよくわからない数字が並んでるだけだよ」



夜神月「ああ、実はその数字のことを解明しようと思ってるんだ」



夜神月「これから毎日、ミサには大量の人物の写真を見てもらうことになる」



ミサ「[ピーーー]の?」



夜神月「いや、絶対に殺してはダメだ。見えてる数字をPCに打ち込んでデータ化してほしいんだ」



夜神月「君しか頼れないんだ、やってくれるな?」



ミサ「ライト…うん!頑張る!」

リューク「なんだかイマイチ先が読めないんだが、どういう方法なんだ?」



夜神月「ミサに見てもらっているのは、近いうちに死ぬ可能性の高い者…高翌齢者や末期患者のリストだ」



夜神月「ミサの見た数字と実際の寿命、2つのデータを大量にかき集めて死神界の寿命の表記を人間界の寿命に換算する法則を見つけ出す」



夜神月「いくら僕とは言え、ただの数字の羅列を解読するのは至難の業だ、当然PC任せになるが」



リューク「ほう…だが、法則が分かったところでノートの所有者であるお前の寿命は見えないじゃないか。」



夜神月「ノートの所有権を一時的に放棄すれば問題ないさ、そうだろ?」



リューク「なるほどな…」



夜神月「もっとも、十分なデータが集まるまでいつまでかかるか…といったところだな」



リューク「クク…ミサの寿命がいつ来るかもわからないしな」

メール欄にsagaって入れると[ピーーー]にはならんよ
殺す

>>5 久々の投稿過ぎて仕様を忘れてました。。ご指摘ありがとうございます。。

3年後――――



夜神月「リューク、りんご食べるか?」ポイ



リューク「おっ!サンキュー!」ガツガツ



夜神月「ところでリューク、さくらテレビに出てるこのコメンテーターなんだけど」



リューク「ん?ああ」ガツガツ



夜神月「こんなに元気そうなのに明日までの寿命なんだな」



リューク「そうだな…えっ!?」ブホッ



夜神月「はははっ、死神でもこういう誘導にはハマるんだね」



リューク「死神をかまにかけやがって…ククッ…しまいには殺すぞまったく…」



夜神月「ははっ、悪かったね。でも今の君の反応で確信に変わったよ」



リューク「まさか…ホントに寿命が分かるようになったのか?」



夜神月「ああ、数字の法則が完全に分かったわけじゃないが…今までの統計から寿命のある程度の予測がつくようになってきたってことさ」

夜神月「誤差はおおよそ±1日ってところだ」



リューク「ということは…そろそろ自分の寿命を知るのか?」



夜神月「ああ、これから所有権を一時的に放棄し、ミサに僕の寿命を見てもらうことにする」



夜神月「データを打ち込めばこれから僕があとどれだけ生きられるのか予測がつくだろう」



リューク「なぁライト、止める訳じゃないが…死神が人間に寿命を教えない理由のひとつは、自分の死期を知ってしまった人間が正気でいられなくなるからだ」



リューク「お前は死期が分かったあと、その苦悩に耐えられるのか?」



夜神月「リューク、僕は新世界の神になると誓った。犯罪の無い理想郷を作り上げるためには自分の死期を知り、それまでの予定をしっかりと立てておかないといけないのさ」



リューク「ククッ…そうか(ククク…」

夜神月「僕はいまノートを持っている状態だが、このノートの所有権を放棄する」



リューク「あいよ」



ミサ「あっ!数字が見えたよ!」



夜神月「よし、それをいつものように入力しておいてくれ」



ミサ「オッケー!」カタカタカタ



夜神月「これでいいな、所有権をもう一度僕の所に戻すぞ」



夜神月「あとは結果が出るのを待つだけだ」



リューク「ククク…」

ピーッ!


夜神月「よし、結果が出たみたいだな」



リューク「ククッ…ああ…クククク…」



夜神月「…?(いったいどうしたんだリュークのやつ…クの数がいつもより多いぞ…?)」



リューク「どうした?見ないのか?ククッ…」



夜神月「あ、ああ…今から見るさ」カチカチッ










夜神月「…!!死亡予定日が…一週間後だと…!?」



リューク「ククク…」

夜神月「どういうことなんだ!!おいリューク、知っていたのか!?」



リューク「ククッ…さあな…ククク…」



夜神月「(間違った結果だと信じたいが…今までの検証からすれば今回の結果の信憑性はかなり高い…それに加えてリュークのこの反応…まず間違いなく僕の寿命は残り一週間程度しかないということだ…)」



夜神月「くそっ!!!どうすればいいんだ!!」

夜神月「ダメだ、冷静にならなければ…」



リューク「ククッ、どうしたライト?元気出せよ、ククク…」



夜神月「くっ…(僕が焦ってるのを見て楽しんでやがる…死神め…)」



夜神月「いや、まだ希望はある…この寿命はデスノートによる影響がその後何もない場合、僕が残り1週間しか生きられないことを知らずに普通に生活していた場合の寿命…」



夜神月「デスノートによって誰かを殺すことがもしかしたら僕の寿命を延ばしうるかもしれない…何が原因で死ぬことになるのかを予測し、回避しなければ…やるしかない…」



リューク「クククッ…楽しませてもらうぜ…」

夜神月「まずは病院に行って全身検査を受けてみるか…自覚症状はないが、もしかしたら何か深刻な病があるかもしれない…」





夜神月「…いや、残り一週間しかないんだ…診断結果が出てから治療したところでもう手遅れの状態…と考えれば病気の線を考えていてもしょうがない…もっとも、突発的に心臓発作や脳卒中で死ぬ可能性もあるが…」





夜神月「僕の年齢を考えれば事件や事故に巻き込まれて死ぬという可能性の方が圧倒的に高いだろう……問題はいつ、何が、どこで来るか分からないということだが…さて、どうするか…」

夜神月「一週間後は…三連休の真ん中、仕事は休みだ」



夜神月「……一週間後に死ぬことを知らなかったとして、この三連休の間なにをしているか…どこかに出かけているかもしれないし、家でくつろいでいるかもしれない…」



夜神月「…ダメだ、平日と違って何をやっているか分からないな…」



夜神月「…いや、何をやっているのか知る必要はないか。僕が普段絶対やらないようなことをやれば死を回避することが出来るに違いない」

リューク「ほう、じゃあ南極にでも行くか?」



夜神月「極論を言えばそういうことだが…僕にはもう一つ問題がある…」



夜神月「Lはもう死んだとはいえ…ノートの存在は捜査本部にバレてしまっているんだ、ノートを持ち歩くことやノートから離れること、ミサを目の届く範囲に置いておかないことはリスクが大きい」



リューク「命がかかってるって言う割には、やけに慎重だな」



夜神月「たとえこの死から逃れることが出来たとしてもキラであることがバレてしまえば同じことだからな、出来るだけ東京から離れるつもりはない」



夜神月「天災が起きて大勢の人が死ぬ中のひとりに僕もいるという可能性もあるが…ミサを使って調べるか」



リューク「どうやるんだ?」



夜神月「東京にいる若者の寿命を調べて、僕と同じ日に死ぬ人が大量にいれば大地震かそれに準ずる何かが起こるということだ。そのときは東京から脱出すればいいさ」

次の日―――――



夜神月「…そうか、ありがとうミサ。愛してるよ」ピッ



夜神月「どうやら東京で天災が起こるという線は無さそうだ、事件・事故に巻き込まれると考えるのが妥当だろう」



夜神月「ということは、東京から離れなくても僕が普段絶対行かないような場所に行き、普段やらない行動を取れば避けられるに違いない」



リューク「じゃありんご狩りとかどうだ?」



夜神月「ははっ、ちょっと離れることになるけどそれも悪くないかもね」

夜神月「連休3日間の予定を立ててから、もう一度ミサに寿命を確認してもらえば答え合わせ完了だ」



夜神月「そうだ、3連休の全てをミサとデートをする約束を取り付けてみるか、1日だけならまだあり得るが3日連続は僕ならやらないはずだ」



リューク「ククッ、その1日で死ぬかもしれないぞ?」



夜神月「バカだなリューク、事前に確認できるって言ったじゃないか。もしこれで寿命が元のままならまた別の予定を考えてみるさ」

ミサ「ライト―!会いたかったよー!」ギュッ



夜神月「ああ、僕もだ」



夜神月「なぁミサ、今度の3連休だが…3日ともデートしないか?」



ミサ「えっ…!3日間もなんて初めて…!ミサうれしい…」



夜神月「行くところは僕が決めてもいいか?」



ミサ「うん!ライトと一緒にいられるんだもん!どこだって楽しいよ!」



夜神月「(よし、これで予定を取り付けたな…もし僕がノートの記憶を失ってもこの予定はなくならないはずだ…)」

夜神月「ところでミサ、もう一度僕の寿命を見てくれ」



ミサ「えっ、この前見たよ?」



夜神月「いいからやってほしいんだ」



ミサ「う、うん」



夜神月「いくぞリューク、所有権を放棄する」



リューク「ああ」



ミサ「…あっ!前に見た時と違う気がする!」



夜神月「(よし!)じゃあそれをもう一度入力しておいてくれ。そしてリューク、所有権をもう一度僕の所に戻してくれ」



ミサ「おっけー!」



リューク「あいよ」

夜神月「ミサに送ってもらったデータから、僕の寿命は残り60年以上あるとの予測が出ている…どうやら危機は去ったようだな」



リューク「ククッ…なんだ、もっと面白!なものが見られると思ってたのにな」



夜神月「笑いごとじゃないよ、とにかくこれで僕が今回死ぬことは無くなったな」



夜神月「連休までは仕事をこなし、連休はミサとデートをしていればそれで完璧だ」


4日後――――



リューク「いよいよ明日からだな、ククッ」



夜神月「リューク、ミサとのデートをしていれば問題ないことを確認しただろ、もう危機は過ぎ去ってるんだよ」



リューク「で、明日はどうするんだ?」



夜神月「そうだな…ミサとデートをしていればまず問題ないとは思うが…僕が取らないだろう行動をすればより良いだろう…」



夜神月「とりあえず明日はりんご狩りにでも行くか、東京近郊の果樹園なら日帰りで行ってこられるだろう」



リューク「ウホッ!!」

翌日――――



ミサ「あっライト―!!」



夜神月「やぁミサ、待ったか?」



ミサ「ううん、今着いたところだよ!それで今日はどうするの?」



夜神月「今日はリュークたっての希望でりんご狩りに行くことにしたんだ、なぁリューク?」



リューク「お、おう…そうだな!楽しみだ!(自分が助かるためだってのにによく言うぜ…まっ、りんご食べ放題だしいっか!)」



ミサ「リュークったらホントにりんご好きなんだからー!食べ過ぎて他の人にバレちゃわないようにしなきゃねー」



夜神月「よし、行くぞ」



ミサ/リューク「オーッ!」

夜神月「着いたな」



リューク「ウホッ!りんご!りんご!りんごだ!」



ミサ「ちょっとリューク~興奮しすぎ(笑)」



夜神月「僕ら以外に客はいないようだな、ラッキーだった」



リューク「りんごどれだけ食べてもいいんだよな!?なっ!?」



夜神月「ああ。ただ、貸切状態とはいえ従業員はいるんだ。リューク、りんごを食べるときは最大の注意を払ってくれよ、芯も残さないように」



リューク「わかってるって!さぁ早く行こうぜライトー!」

ミサ「うわぁー!見て見てライト!こんなに大きなりんご採れたよ!」



リューク「ジュゥシィ~!こんなに旨いりんごなら何個でもいけるぜ!」ガツガツ



夜神月「(…まさに平和そのものといったところだ、どうやら今日は大丈夫だろう…)」



夜神月「(…確認した通り、今回僕が死ぬ可能性はほぼ無いだろうが…ミサとのデートを予定していなかった世界線では僕はいったい何をしていたのだろうか…)」



夜神月「(本来であれば僕が死ぬような何かが起こっていた…もしすでに僕を狙うような誰かがいるのであればこの機会を逃したからといって殺すのを諦めるというのは考えにくい…ミサとのデートを予定した途端、寿命が延びたのがその証拠…ということは偶発的な事件か事故か…)」

ミサ「今日は楽しかったねー!りんご狩りデートなんてすっごい新鮮だったし!こういうのもアリよね!」



リューク「りんごもたくさん持ち帰ってきたし、家に帰ってからもまだまだ食べられるな!」



ミサ「ねーライトー?明日はどうするのー?」



リューク「明日もりんご狩り行こうぜ!」



夜神月「そうだな…明日は…」




プルルル



夜神月「…!父さんから電話だ」

夜神月「もしもし?どうしたの父さん?」



総一郎「ああ、ライト。お前、明日と明後日空いてるか?」



夜神月「ごめん父さん、実は2日ともミサとデートする約束をしていてね」



総一郎「そうだったか。いや、先約があるならしょうがないな」



夜神月「いったいどうしたの?」



総一郎「実は家族で旅行でもどうかと思ってな、熱海に1泊2日で温泉旅行する予定を立ててるんだ」



総一郎「本当は休日も仕事がある予定だったんだが、部下が代わりにやってくれるっていうことでな、せっかくなら久々に家族と旅行でもと思ったんだが…急だったからな、しょうがない」



総一郎「母さんと粧裕は行くと言っているからな、明日から温泉に行ってくるということは知っておいてくれ」



夜神月「うん、わかったよ父さん、気をつけて、じゃあ」プツッ





夜神月「……明日と明後日…?」

夜神月「(考えたくはないが……いや、こんな偶然があるか…?)」



ミサ「どうしたの?」



夜神月「(もしかしたら…ということもあり得る…)」




夜神月「ミサ、うちに帰ったら僕の家族の寿命を調べていつものようにやっておいてくれ、画像は送っておくから。じゃあ頼むぞ!」タタタッ



ミサ「あー!ちょっと!どういうことなのー!」



リューク「クククッ…」

夜神月「…結果が出た」



リューク「ククッ、どうだった?」



夜神月「どうやら僕の家族はみんな、当初僕が死ぬはずだった日に死ぬ予定になっているらしい…」



夜神月「もし3連休に何も予定を入れていなかったら、僕は旅行に同行していただろう、そしてそこで父さんたちと一緒に何かに巻き込まれて死んでいた…」



夜神月「このままの状態なら僕が死ぬ可能性は無いという確信が持てる結果だが…」



リューク「ほーう、良かったじゃないか?」



夜神月「良いわけがないだろ!!クソッ…!家族をどうにかして助けないといけない…!!」


夜神月「みんなを旅行に出発させなければきっと死ぬことはないはずだ…」



リューク「死ぬから行くなって説得するのか?」



夜神月「…そんなことをしたら怪しまれるだろ、どうして知ってるんだって問い詰められて事情を話せるか?」



リューク「そ、それもそうだな」



夜神月「とにかく行かせないようにする…!」

夜神月「僕の考えた策はこうだ、まず今から僕の家に帰る。するとおそらく今の時間は母さんが夕食の準備をしているに違いない」



夜神月「そして夕食を一緒に食べたら食後のお茶を飲むのが我が家のいつもの流れだ、その時に…これを混ぜる」スッ



リューク「なんだこれ?」



夜神月「下剤だ、市販のものをすり潰して粉末状にしてある」



夜神月「いつもはお茶を淹れるのは母さんだが、僕が代わりに淹れたって何もおかしくはないはずだ、その時に隙を見計らってこれを溶かす」



夜神月「強力な下剤を容量の何倍も服用することになる、飲めばきっと今夜はずっと下痢と腹痛に悩まされるだろう…そうなれば旅行も取りやめるに違いない」



リューク「ククッ、命を助けようとしてるのに事情を知らない奴から見たらやってることはまるで犯罪者だな。」



リューク「で、家族全員やるのか?」



夜神月「いくら命がかかっているとは言っても、粧裕や母さんにつらい思いをさせたくはないな…。そうなるとやっぱり父さんか…。父さんには悪いが、しばらく辛抱してもらおう…」

夜神月「ただいま」



幸子「あらっ!こっちに帰ってくるなんて久々じゃないの!」



粧裕「ミサさんと同居してるのにねー、喧嘩でもしたのー?フフフ」



夜神月「いやぁ、久々に母さんの手料理を食べたくなってね」



幸子「そ、そお?(照」




総一郎「ただいま」



夜神月「おかえり、父さん」



総一郎「おお、ライト。帰ってきてたのか」



幸子「さあ、食べましょうか」

夜神月「ごちそうさま、美味しかったよ」



幸子「ふふ、ありがとうライト。さて、じゃあそろそろお茶でも…」



夜神月「いいよ母さん、座ってて。僕がやるから」



幸子「あら、じゃあお任せしようかしら」



夜神月「(フッフッフ…計画通りだ…!あとは隙を見計らって…!)」



粧裕「あー!見て見て!テレビで熱海の特集やってるよ!」




夜神月「(今だ!)」サーッ!

夜神月「(あとは飲ませるだけだ…)はい、どうぞ」トン



総一郎「うむ…ありがとうライt…」



ガタンッ



総一郎「しまった!」



幸子「ちょっとあなた、大丈夫?」



総一郎「いや、ちょっと不注意だったな…すまん」




夜神月「(まさか湯呑を倒してしまうとは…想定外だ…クソッ…)」

幸子「やっぱり日頃の疲れが溜まってるんじゃないかしら」



総一郎「そうかもしれないな、明日からの温泉で疲れを癒してくるとしようじゃないか」



夜神月「(クソッ…ならばもう明日の朝食の中に仕込むしか…)」



幸子「あっ、そういえばライト、私たち明日は早く家を出るつもりだから朝ごはんはつくらないわ、自分でどうにかしなさいよ~」



夜神月「あ、うん(な、なんだと…)」

六回繰り返したら記憶戻らないんだっけ?

ライトの部屋――――


夜神月「緊急事態だ」



リューク「ククッ、どうやらそうみたいだな」



夜神月「このままではみんなが死んでしまう…」



夜神月「もはや手段は選んでいられない、犯罪者を操ってどうにかして父さんたちを足止めする」



リューク「おいおい、そんなことできるのか?」



夜神月「やらなければみんな死んでしまうんだ、やるしかない…!」

月が下剤飲めばいいじゃん!

夜神月「僕が考えたプランはこうだ。熱海へは新幹線で行くと聞いた、これは確実だろう。ということは明日の朝みんなは東京駅に行くはずだ。みんなが東京駅に着く前に犯罪者を使って事件を起こしておく。」



リューク「ほう、どんな事件だ?」



夜神月「人質を取った立てこもり事件…って所だな。実行犯には先日起こった強盗殺人事件で指名手配中のこの男2人組を使う。父さんたちの行く前にこいつらは人質を調達する、そして東京駅の新幹線ホームで…12時間ほど立てこもってもらう」



夜神月「人質は…一般人にやらせるのは酷だ、まだ裁いていない女の犯罪者にでもやらせることにしよう」

リューク「ククッ、新幹線が発車できないようにするのは分かったが…もしかしたらそれ以外の方法で行くかもしれないぞ?」



夜神月「ああ、その可能性についてもしっかり考えてある」



夜神月「みんなが東京駅に着いたら新幹線の改札口に向かうが、中では立てこもり事件が起こっている、おそらくすでに警察が立ち入り禁止にしているだろう…」



夜神月「この時、父さんならどう行動するだろうか?」



夜神月「正義感の強い父さんのことだ。非番の日とは言え、目の前で起こっている凶悪犯罪を人任せにするようなことは決して出来ない、必ず事件解決のために動くはずだ」



リューク「おい、それじゃ総一郎が危ないんじゃないのか?」



夜神月「いや、父さんがこの事件に巻き込まれて死ぬことは絶対にない。デスノートによって操られた者の行動が原因で第三者が直接死ぬことはないからだ。」



リューク「なるほど…そうだったな」

夜神月「このドラマの筋書きはもうすでに決まっている。
・午前7時、強盗殺人で指名手配中の男2人が女を人質にし、東京駅の新幹線ホームで立てこもる。
・午前8時~9時頃、みんなが東京駅に着く。正義感の強い父さんは事件解決のために旅行を諦め、警察官としての職務を全うする。
・午後7時、人質の女が隙を見計らって逃げようとするも実行犯に射殺され、それが引き金となって実行犯2人は特殊班によって狙撃され死亡する。」


リューク「ククッ…そううまくいくのか?」



夜神月「もし、この筋書きに無理があれば名前を書かれる3人は心臓麻痺で死ぬ、だから名前を書いたあと心臓麻痺で死ななければこの予定は確実に起こる未来となるわけさ。ミサなら写真を見れば死んだかどうかはすぐにわかるから確認も簡単だ」

リューク「総一郎が旅行に行かなくなるっていうのは分かったが…母親と妹はどうするんだ?」



夜神月「それも大丈夫だ。父さんはおそらく『別の方法で先に行っててくれ』と言うに違いない、だが母さんも粧裕も父さんが心配だろう、到底そんなことは出来まい」



リューク「ククッ…そんな確証はないだろう?もしかしたら父親はさておいて行ってしまうかもしれないぞ?」



夜神月「疑り深いなリュークは、そんなんじゃモテないよ」



リューク「……」

単純に月が仮病使って倒れれば
家族は心配して旅行なんて行かないだろうに

夜神月「だが、万が一にもないとは言えない。そこで僕の出番だ」



リューク「ライトが?」



夜神月「明日は父さんたちにバレないように尾行するつもりだ。父さんが2人の所を離れたのを見計らって、粧裕に『温泉旅行はまた今度日を改めてみんなで行かないか?実は今、ミサと一緒に近くにいるんだがこれから合流してショッピングでもしないか?』と電話をする。そうすれば熱海に行くことはなくなるだろう」



夜神月「タイミング的に少々わざとらしいかもしれないが強引にでも旅行を止めさせることが先決だ」



リューク「なんかうまくいきそうな気はしてきたな」



夜神月「まぁ結局は最後に確認をするさ。まずはデスノートに実行犯と人質の名前を書いて心臓麻痺で死なないことをミサに確かめさせる。そして、今度はもう一度家族みんなの寿命を確かめるんだ、この計画が問題なければ今回の件で死ぬことは無くなっているはずだ」

>>61 所有権を放棄し、再取得する際、記憶を取り戻せるのは6度まで。つまり7度目からは記憶を取り戻せないようです。

>>64 >>69 ご指摘ありがとうございます。プライドが高く、誰よりも自分のことがかわいいと思っているライトの性格上、下剤で腹を下してみっともない醜態を晒すことや、仮病でせっかくの家族旅行を台無しにしてしまい、家族からの評価を傷つけるようなことはしないのではないかと考えたため、このような流れになりました。

読んでくださっている方々には遅筆で申し訳ありませんが今夜の更新はここまでです。

細かいけど、強盗犯が人質を射[ピーーー]る所は大丈夫なん?
日本じゃ銃なんてそうそう手には入らないからデスノートの内容が無効化されそうな気もする

包丁持って振り回したり、ガソリンをばら撒くだけでも時間稼ぎは充分だけど、総一郎が現場に任せて残らない場合を可能性を考えたか。

>>78 原作では日本国内で銃を使用する犯罪者が普通に出てきているので、この点に関しては問題ないと思います。

>>80 ご指摘ありがとうございます。包丁を持って振り回す・ガソリンをばら撒く等では比較的短時間で事件の片がついてしまい、時間稼ぎにはなるかもしれませんがもしかしたらその後旅行に行ってしまう可能性があります。
総一郎が現場に任せて残らないという可能性ですが、あるかもしれません。しかし、作中でも警察官の鑑として描かれている総一郎が、いま現在目の前で起こっている凶悪犯罪を知ったにもかかわらず現場の部下に任せ、自分は家族と旅行…という方が不自然な気がします。
もしかしたらライトの予想を裏切り、現場の部下に任せるかもしれません。ですが、ライトにとってあくまで重要なのは今回起こる何かによって家族が死なないことです。デスノートの内容が確定したのち、家族全員の寿命が延びていることが確認できれば、彼らの行動がライトの予定と異なるものになったとしても、それはそれで難を避けられることが出来るという結果に違いはありません。

翌朝――――



夜神月「(昨夜ミサが確かめた通り、僕の計画に狂いはなかった。このままならみんなが死ぬことはない。)」



夜神月「じゃあ僕はミサとデートの約束があるからもう家を出るよ」



総一郎「ああ、そうだったな」



粧裕「お兄ちゃんとミサさんの分までちゃんとお土産買ってきてあげるからねー!」



夜神月「はは、楽しみにしてるよ、じゃあみんな気をつけて」



ガチャッ バタン



夜神月「…さて、変装して尾行の準備だ」

リューク「ククッ、昔お前がFBIを殺した時のに似てるな」



夜神月「これならバレることは無いだろう」



ガチャッ



粧裕「ねー早く行こうよー!」



総一郎「そんなに急がなくてもいいじゃないか」



幸子「楽しみなんですよ、ふふ」





夜神月「概ね予定通りだな、細心の注意を払って尾行するぞ」

ガタンゴトン


夜神月「(このまま東京駅までもう少しだ)」



リューク「なぁライト、りんご食べたいぞ!」



夜神月「(うるさいぞリューク、邪魔だから死んでくれ)」



リューク「りんごりんごりんご!」



夜神月「(東京駅には僕の家族と鉢合わせない場所でミサを待たせてある、事情は昨夜説明してあるから問題はない)」

ミサ「…ライト!」



夜神月「ミサ、来てくれてありがとう」



ミサ「ううん、ライトの家族のためだもん!当然だよ」



夜神月「ミサにはみんなの寿命が変わらないかを死神の目で見てもらうが…おそらく大丈夫だろう」



ミサ「それとショッピングも行くんでしょ、ちゃんと覚えてるから大丈夫だって!」



リューク「あっ!りんごの匂いがするぞ!」



ミサ「わかっちゃった?実は…じゃーん!リュークのために昨日のりんご持ってきてあげたんだ!」



リューク「ウホッ!なぁなぁ、いま食べていい?」



夜神月「頼む、人目を気にしてくれ」

夜神月「…!父さんが警察の規制線の中に入っていったな、読み通りだ」



ミサ「お父様の寿命は見えなくなるまで変化は無かったわ」



夜神月「母さんと粧裕は…あそこにいるな、粧裕に電話をかけよう」



――――――――――――――


幸子「ちょっと私はトイレに行ってくるわ、粧裕はこの辺りで待っておいてちょうだい」



粧裕「うん、わかったよ」



粧裕「…やっぱり私もトイレに行k…」



プルルル



粧裕「あれ?お兄ちゃんからだ」

粧裕「もしもしお兄ちゃん?どうしたの?」



夜神月「聞いたぞ粧裕、いま東京駅が大変なことになってるじゃないか」



粧裕「うん、そうなの…新幹線も止まっちゃってて…お父さんは警察官としての責任があるからって行っちゃったし…大丈夫かな…」



夜神月「父さんが…そうか…、いや、父さんなら大丈夫さ。」



粧裕「あとね、旅行なんだけど、お父さんは2人で先に行っててくれって言ったけど…」



夜神月「旅行ならまた今度みんなで行けばいいじゃないか、実は今、僕とミサも東京駅にいるんだ、今からそっちに合流しようと思ってるんだけど、どこにいる?」



粧裕「えっそうなの!?お母さんが今トイレに行っててもう少しで戻ってくると思うの、私は中央通路にいるわ」



夜神月「わかった、すぐに行くよ、じゃあ」ピッ

夜神月「よし、合流するぞ」



ミサ「ね、ねぇ…ライト…」



夜神月「どうしたんだ」



ミサ「粧裕ちゃんの寿命…前に見たのに戻ってる気がする…」



夜神月「なんだと!」



夜神月「そんな馬鹿な…あり得ない…」



リューク「クククッ…」

書き溜めはここまでです。日付が変わる頃ぐらいにまた更新するかもしれません。

夜神月「母さんの寿命は見ていたか!?」



ミサ「お母様はトイレの方に行ってしまうまでは見ていたけど…何も変わってはいなかったわ」



夜神月「粧裕の寿命はいつ変わったんだ!?」



ミサ「えっと…ライトが電話を掛けた時に変わったわ」



夜神月「クソッ…どう考えても僕が電話をしたせいじゃないか!」



夜神月「(なぜだ…!?どうして粧裕だけ寿命が変わっている!?)」

夜神月「さっきの粧裕の発言からしてももう旅行に行くということは無い…母さんの寿命に変化は無く、なぜかは分からないが僕の電話が引き金となって粧裕の寿命が元に戻っている…ということは…」



夜神月「母さんがトイレから帰ってくるまでのこの短い間に粧裕が死ぬ何かが起きる可能性が高い…!」



ミサ「そ、そんな…!」




夜神月「何が来るか分からないが…もう一刻も早く粧裕とともにこの場所を離れるしかない!」ダッ



ミサ「あっ!ライト!!」


バンバンバン

キャー! ウワーッ!







夜神月「銃声だ!」

中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」バンバンバン



夜神月「柱に身を隠すんだ!」



夜神月「…まさかここでテロが起きるとは…クソッ…」



ミサ「何人か撃たれて倒れてるわ…」



夜神月「粧裕は!?粧裕はどうした!?」



ミサ「粧裕ちゃんは…無事だわ!でもどうしたのかしら!?立てないみたい!?」



夜神月「(粧裕…!!)」



バンバン キャーキャー




粧裕「ど、どうしよう…お兄ちゃん…怖いよ…」

夜神月「(粧裕と僕らの間にあのテロ犯がいる…粧裕とテロ犯とはまだ距離があるが…粧裕の方に向かうのは時間の問題だ…これはもう…やるしかない)」



カチカチカチカチ シャー



リューク「おっ!それ懐かしいな!腕時計仕込みのノート!」



夜神月「ミサ、あの男の名前をノートに書く、名前を教えてくれ」



ミサ「ライト…それが…どう言っていいか…よくわからない文字なの…」



夜神月「…アラビア文字か…!」




夜神月「(…ミサに代わりに書けと言ってもアラビア文字を正確に書くことなど…クソッ…)」



リューク「ククッ…お困りのようだな?死神の目なら取引はすぐに済むぞ」



夜神月「(くっ…死神めっ…!!)」

夜神月「(いま取引をすれば間違いなく粧裕は助けられる…だが…寿命の残り半分が……)」



夜神月「(いや、まだ手はあるはずだ!どうすればあの男を立ち止まらせることが出来る…!?)」



夜神月「(使えるものは…ノートの切れ端とペン…………あとは…りんごか…)」



夜神月「(…いちかばちか…やってみるしかない…)」

夜神月「ミサ、りんごを置いて逃げてくれ」



ミサ「えっ、でもライト…」



夜神月「いいんだ、僕なら大丈夫だ。ここにいると君も危険だ、さぁ早く行ってくれ」



ミサ「…ライト、絶対に死なないで!」ダッ





夜神月「…さて、リューク。僕の寿命は今どうだい?」



リューク「ククッ…さあな…」

夜神月「よし…覚悟は決まった…やるぞ」



中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」バンバンバン



夜神月「!粧裕の方に向かった!」




粧裕「お、お兄ちゃん…助けて…」




夜神月「食らえっ!」ビュンッ



ゴンッ…コロコロコロ…



中東風の男「!?」



夜神月「当たったぞ!」




リューク「ああ~りんごが…」

夜神月「(奴との距離は20~30mといったところか…余程の達人でない限り、不規則に逃げる僕を拳銃で狙って当てるのは難しいだろう)」



夜神月「(…新幹線口に向かえば警察官が大勢いる…そこに逃げ込めばあとはどうにかなるはずだ)」



中東風の男「……(ジロッ」



夜神月「こっちに気付いたようだな…逃げるぞ!」ダッ

タッタッタッタッ




バンバンバン



タッタッタッタッ






夜神月「(あと少しだ!)」





バンッ  





夜神月「…っ!!」

夜神月「くっ…脚が………」



バンバン



夜神月「柱に隠れるしかない…!」サッ




中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」

夜神月「はーっ、はーっ」



夜神月「(絶体絶命だ、いったいどうすれば…)」



リューク「ククッ、どうしたライト??」



夜神月「(クソッ…こんなときにまで笑ってやがる…死神め…)」





夜神月「……そうだ、死神だ…!」

コツコツコツ…



夜神月「……(来る…!)」



中東風の男「……」



スチャッ



中東風の男「مع السلامة(さらばだ)」




夜神月「(今だ!)」シュッ



クルクルクル



ビシッ!



中東風の男「…!!」

中東風の男「…(キッ」



リューク「おいおい、怒ってるぞ」



中東風の男「…!!」



中東風の男「من أنت!(お前は誰だ!)」バンバン



リューク「あれ?なんか俺撃たれてない?」ブチュッブチュッ



夜神月「…成功だ」

夜神月「さっき投げたのはノートの切れ端を巻いたペンさ、時計に貼ってた時のテープの粘着力と切れ端の面積が少し心許なかったが、どうにか奴の肌に触れてくれたようだ」



リューク「ククッ、たしか前にもこんなことがあったな」



バンバンバン



ブチュッブチュッブチュッ



リューク「無駄だ。死神は不死身だ、いくら撃たれたところで再生する」シュゥー



中東風の男「…!!」



カチッカチッ



夜神月「弾切れのようだな、今のうちにペンを回収させてもらう」ススッ

中東風の男「…!」スッ



夜神月「…ナイフか!(マズイ、今度は僕の方を見ている!やられる!)」



ダーンッ ズガガガガ



中東風の男「…!」バタッ



夜神月「…!」



特殊部隊隊員「目標、狙撃完了!」



警察官「君、大丈夫か!!」



夜神月「(これで終わった……)」



夜神月「(みんな無事だ…僕は……勝ったんだ…)」

翌日――――――



ミサ「…ライト、もう退院しても大丈夫なの?脚を撃たれたんだよ?」




夜神月「ははっ、脚をかすめただけさ。ほら、歩けてるし大丈夫だ」




夜神月「さぁ、帰ろうミサ」

ミサ「…ねえ、あのテロリスト…死んだの?」



夜神月「…ああ」



夜神月「…父さんの話では、奴は中東のあるテロ組織の一員だったそうだ。」



夜神月「…だが、その組織は幹部の多くがキラによって殺害され、事実上の解散に追い込まれた…。奴は組織を潰された恨みを、キラがいる可能性の高い日本、東京でテロを起こすことで晴らしてやろうと思ったんじゃないか…と。」




夜神月「全くの偶然ではあったが、僕は自分で蒔いた種に殺されそうになったんだ、いや本来ならば家族のみんなと一緒に殺されていただろう」

夜神月「僕はノートに奴の名前を書いたわけではないが、奴が日本に来るという運命をノートによって間接的に導いてしまったんだ。」




夜神月「ノートに名前を書くことで、それが直接名前を書かれた者であれ、書かれてない者であれ、その後の世界の運命は決まり、人々の寿命を変化させる…」




夜神月「…僕はこの、世界が本来歩むシナリオを変える力はデスノートにしかないと勘違いしていた。だが、もう一つあるんだ」




ミサ「それって…いったい何なの?」




夜神月「僕たちさ」

ミサ「えっ、ミサも?」



夜神月「正確にはデスノートの内容を知っている者の行動…かな。デスノートの内容はいわば確実に起こる未来の出来事だ。この未来の内容を知っている者が起こす行動は、本来起こるはずだった予定を変え得る…と僕は考える」




夜神月「僕が粧裕に電話したことで粧裕の寿命が変わったのはきっとそのせいだろう。粧裕が死ぬかもしれないという未来の情報を知らなければ、僕が粧裕にあのタイミングで電話をかけるということは決してなかったはずだ」




夜神月「デスノートだけじゃない、僕たち自身の行動に世界のシナリオを変える力があるんだ」



ミサ「ふーん…ミサにもそんな力があるなんて…」



夜神月「そうさ…だからミサ、僕たちでまた一緒にこの世界を犯罪の無い新しい世界に変えていこう」




ミサ「…うん!」



夜神月「そうと決まったらさっそく家に帰って、溜まってる犯罪者を裁いていくぞ」



ミサ「えーっ!歩けるならデートしようよーっ!約束したじゃんー!」




リューク「ククッ…(さぁてライト…お前の寿命、どうやらまた短くなってるぜ?でも、お前には世界を変える力があるんだよな?なぁライト、もっと面白いもの見せてくれよな…期待してるぜ…ククッ…)」




1です。最初のアイデア以外は何も決まっていないまま書き始めてしまいましたが、どうにか着地点を見つけることが出来ました。
何か疑問点があればレスを頂ければ答えるかもしれません。
以上です、最後まで読んで頂いてありがとうございました。またどこかのSSでお会いしましょう。

乙乙


夜神月「正確にはデスノートの内容を知っている者の行動…かな。デスノートの内容はいわば確実に起こる未来の出来事だ。この未来の内容を知っている者が起こす行動は、本来起こるはずだった予定を変え得る…と僕は考える」

夜神月「僕が粧裕に電話したことで粧裕の寿命が変わったのはきっとそのせいだろう。粧裕が死ぬかもしれないという未来の情報を知らなければ、僕が粧裕にあのタイミングで電話をかけるということは決してなかったはずだ」


ここだけなんかよくわからんかった
月が知っていたのは死神の目で見た時の粧裕の寿命だからデスノートに書かれた内容とは違うんじゃ?

でも全体的に原作をかなり読み込んでいるなと感じた
所有権・記憶関連の細かいルールも把握しているし窮地に陥っても目の取引だけは絶対しない月とか原作っぽくて良かったです


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月14日 (火) 23:28:08   ID: BWkd6vpm

面白い

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