【咲-Saki-】京太郎「玄さんとのおもち戦争」【京玄】 (85)

これは京太郎がおもちに抗う物語――。

※京太郎SSです。苦手な方はご注意ください。

※マイペース更新で非安価。よろしくお願いします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481814640

陽気な日差しが差し込む教室。


窓を開ければ花の香りが広がり、桃色が満ち溢れていることだろう。


「さて、今日も始めましょうか……同志・京太郎!」


その部屋のなかで腕を広げる姿は靡くマントが錯覚できる。


彼女の呼びかけに、俺もまた応えた。


「ああ! 最高の楽園を見つけるまでついていこうとも! 同胞・玄!」


あぁぁぁぁ!! 恥ずかし恥ずかし恥ずかし恥ずかし忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ‼


本当なら頭を打ち付けたいところだが、玄さんはノリノリだ。


すごくいい笑顔でとても可愛らしい。


だから、俺も乗るしかないのだ。この妙な流れに!

「ふっふっふ。決まったね、京太郎くん!」


しゃらりと黒髪をかきあげる少女は松実玄。


天真爛漫な笑顔と純粋無垢な性格。たわわな果実にきれいな形の臀部。


そんな魅力的な少女である。


「そうっすね。それにしてもテンション高かったけど……何かありました?」


「よくぞ聞いてくれました! 実はすごい品が入ったのです!」


ニヤケが抑えきれないのか玄さんは頬を緩ませている。


……本当に可愛いなぁ、もう。


俺は玄さんが大好きだ。


一目惚れである。


出会いから半年を共に過ごして、その気持ちはさらに深まった。


でないと、こんなに恥ずかしいことに付き合えない。


そんな彼女を語るには外せない点がある。

「見てください! このサイズ! この破壊力! おもちにはたまらないものがあるよね!」


それは変態なほどに大変女性のおもち、つまりおっぱいを愛しているということだ。


玄さんの趣味は女の子のおっぱいの観察、研究……etc.


見た目が麗しく同姓の玄さんだからこそ出来ることであって、男性が公言すれば即座に刑務所へと叩き込まれるであろう。


女性でも中には忌避する人もいるレベル。


だからこそ、玄さんはこうやって隠れて内に秘められし欲求を発散させているのだ。


この『おもちをピュアな心で愛する会』――通称・OPI――が開催されるようになったのは昨年の夏。


両親の都合で長野から今年から共学となる予定の阿知賀学院の|体験男子生徒《サンプル》として俺が転校してきた時になる。


居場所がなく、何もできなかった俺が何かを変えようと決意して訪ねた麻雀部で奇跡の出会いが起きた。

一度目にしただけで感じあうシンパシー。


俺たちはすぐさま意気投合して、OPIを開くこととなったのだ。


何を隠そう俺も大のおもち好き。


……だがしかし、最近は不味いことが起きてしまっている……。


「うひょー! 本当だ! 最高っすね!」


口ではこう言っているが、内心は別のことを考えていた。


そう……今の俺のトレンドはおもちじゃない。


お尻へと変わろうとしていた……!

よっぽど話し相手が見つかって嬉しいのか玄さんとのおもち談義は毎日続いた。


放課後は麻雀部でみんなが帰った後に。休日はわざわざ俺の家にまで遊びに来たこともある。


そうして半年間もの間、OPIが続いた結果……飽きが生じてしまったのだ。


そして、俺は禁断の果実へと手を伸ばすことになる。


それはお尻。


女性の魅力の一つを作り上げるパーツに……。


しかし、そのことが玄さんにバレる訳にはいかない。


もしも、俺がおもちを裏切ろうとしていることが明かされたらきっと……。


『おもちよりお尻がいいなんて……エロ童貞』


こうやって失望の視線を向けられてしまうに違いない。


玄さんとは二度と口を利けなくなるだろう。


そんな未来は絶対に嫌だ。だから、俺は今日もおもちについて語るのだ。


気持ちを抑えて全力で!

「京太郎君ならわかってくれると思ったよ! でね! この子は成長が著しくて……そうだ! 去年の写真もあるからちょっと待ってね!」


そう言うと玄さんは備品を仕舞う棚の一番下の引き出しを開けて、頭を突っ込んで何かを探し始めた。


そして、問題は起きた。


お、お尻が……玄さんの丸いお尻がこちらにフリフリと挨拶をしている……!?


頭を低い位置にしてしまったため、反対に突き出されるお尻。


とてもよろしい形をしていて大きさもグッド。一目でわかる安産型……。


チラリチラリと見えそうで見えないスカートの下がより視線を釘付けにさせる魅惑の魔法!


「あれれ? 前はここに片付けたはずなのに……?」


玄さんは探すことに集中して気づいていない。


手でなで回したい滑らかな腰にかけてのライン。


揉みしだきたくなるような肉つきとほんのりと帯びた丸み。


あっ、あぁ……! お、お尻がどんどん近づいて……あっ……。

「そういえば去年の整理で上に隠したんだった――って、どうしたの、京太郎くん? すごい顔してるよ?」


「あ、いえ……なんでもないっす」


「いやいや、世界に絶望したような表情してるけど……はっ! そうだよね! 写真を楽しみにしてたんだよね! もうすぐだから待ってて?」


違うんです、玄さん……。


俺はおっぱいじゃなくてあなたのお尻を眺めたいんです……。


しかし、そんな願いは届かない。


玄さんは近くにあった椅子を取ると棚の上に置かれた箱を漁りはじめる。


だけど、体の小さい玄さんは背伸びをしてやっとの位置で――って!


「うーん……ギリギリで見にくい……。……あっ、やった! あったぁぁぁああ!?」


「玄さん危ない!!」


覚束ない足どりと宝物を見つけた興奮で椅子から転げ落ちそうになる玄さん。


俺は急いで立ち上がると、彼女が怪我をしないように支えに入る。

「セ、セーフ……じゃないぃぃい……!」


だが、とっさのことで踏ん張りがきかなかったせいでそのまま崩れ落ちてしまった。


全身を襲う衝撃。


背中に激痛が走るものの、なんとか玄さんの目の前で格好いい姿を見せようと歯をくいしばって起き上がる。


「だ、大丈夫ですか、玄さ……ん?」


ぼふっ。


突如として視界を閉じる何か。


それはとても柔らかくて、なんだかいい匂いがして……。


俺の全てを受け入れてくれる母性を感じた。


「あ、あぅ……。きょ、京太郎くん。そ、その……おもちが好きなのはわかるけど急にやっちゃダメだよ……」


上から降ってくるか弱い玄さんの声。目をそちらにやれば赤面した彼女がいた。


……ということは、さっき俺が顔を埋めたのは……玄さんのおもちってわけか。


……なるほどな。


やっぱりおもちって最高だわ。


お尻からおもち派へと手のひら返しを決めた俺は謝罪とか感謝もろもろの気持ちを込めて、とりあえず土下座をすることにした。

今日はここまで。明日も短いけど続きやります。
息抜きと勢いなので、マイペースに更新します。

おやすミョンファ。

過去作 置いときます

純愛SS 【咲】モモ「あなたへの依存」【京桃】
    【咲】モモ「あなたへの依存」【京桃】 - SSまとめ速報
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修羅場 京太郎「うわぁ。また負けたー!」【咲】
    京太郎「うわぁ。また負けたー!」【咲】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480090191/#footer)

乙です
そこは顔面騎乗位じゃないのか…

>>17 顔面騎乗位だったらお尻に目覚めちゃうから……

こんばんハオ(久しぶりに使った)
もう少ししたら始めるよー。今日は短いかも


「暑くなってきたねー」


「いや、これは外の気温のせいじゃないと思うけど……」


「えへへ……あったかーい」


猛暑のような熱気に包まれた空間。


その原因である宥さんは久しぶりの姉妹での休みが楽しいらしく笑顔を浮かべていた。


かわいいので無罪。


大学へは行かず、、実家を継ぐことにした宥さんはボイラー室の管理人をしている。


なんとも彼女らしい選択で、大学へ行ったら玄ちゃんに会えなくて寂しいから就職を選んだらしい。


玄さんも来年からはここで若女将として本格的に働くみたいだから姉妹共に実家で仕事をすることになる。


仲睦まじくていいことだ。


俺の幼馴染とは大違い。

「これで終わり。次は反対だよ、玄ちゃん」


「はーい」


宥さんに言われて寝返りを打つ玄さん。


そうそう。こうやって耳かきをしてあげることもないに違いない。


ポンコツの咲には不安で任せられないしなぁ。


……それにしても……。


「……いいなぁ」


ボソリと二人に聞こえないように呟く。


俺の視線の先にあるのは玄さんの枕となっている宥さんの太もも。


はっきり言ってたまらん……!

黒のタイツによって艶めかしさが増した魔性の太もも。

足全体を覆っているにもかかわらず隠せないチムチ感。

健康的な肉付きが絶妙でそっと頭を乗せれば昇天してしまう柔らかさだろう。


あぁ……俺も膝枕してもらいたい……。


もちろん耳かきもセットでホッと体から力が抜けていくような快感に陥りたい……。


「……京太郎くん?」


「……はっ!? どうかしましたか?」


「さっきからこっちをジッと見つめていたからもしかして……と思って」


そう言うと玄さんは頬をぷくりと膨らませて眉をひそめた。

し、しまった!? 


もしかしてバレた!? 


宥さんの太ももに見惚れていたことに……!?


玄さんは超がつくほどのおっぱい好きで俺のことを同志としてよくしてくれている。


それがもし俺が太ももへ乗り換えたと思われたら……!


『おもちより太ももがいいなんて……エロ童貞』


うわぁぁぁぁぁあ!!


そんな風に幻滅されたら終わりだ! 


俺の初恋も……阿知賀での立場も……。


起き上がる玄さん。


そのままこちらへやってくると無言のまま隣に座る。


ど、どんな罵声を浴びせられるんだろうな……。


さらば、俺の青春!


おもちを裏切ろうとした罰を受ける覚悟を決めた俺は目を閉じて――体を横に倒された。

「……あれ?」


瞼を開けば横転した世界。


頭を動かせば恥ずかしそうに頬を赤らめる玄さんと目が合った。


「きょ、京太郎くんっ。髪の毛がチクチクしてくすぐったいよぉ」


くすぐったい……?


と、ということはだよ。


俺の髪が玄さんの肌を刺激しているということで……。


この包み込むように受け入れてくれた後頭部に感じる優しさは……玄さんの太もも!?


フィットするように沈み込み、それでいて適度な張りが首を安定させてくれている。


直接感じるほどよい体温は安心感を与えてくれて視界にはいっぱいの玄さんの笑顔(エンジェル・スマイル)。


……あぁ……俺、幸せに満たされてんなぁ……!

「……よかった。京太郎くんが満足してくれて」


「えっと、それは……?」


「だって、さっき私のことずっと見てたでしょ? 

もしかして京太郎くんも耳掃除してほしいのかなーって。

相手は私だけど……お姉ちゃんがよかった?」


「そ、そそそっそそんな!? 問題ないです! ぜひとも玄さんにお願いします!」


「うんうん。じゃあ、お姉ちゃん、耳かきちょうだーい」


「はーい。玄ちゃん楽しそう……」


宥さんから耳かきを受け取ると玄さんはさっそく耳掃除を始めてくれる。

コリ……カリ……とそっと少しずつ綺麗になっていくのがわかる。


こそばゆいがそれを回る快感が頭の中を埋め尽くしていく。


いやぁ、俺はなんて幸せ者なんだ。


玄さんに膝枕までしてもらえるなんて……でも、これでわかったよ。体験してわかった。


やっぱり太ももが――


「今からちょっと奥に入るから痛かったら言ってね?」


――ムギュ。


太ももとは正反対側に襲来した柔らかいおもち。


押し付けられるおもち。


極上の幸せを運んできたおもち。


……うん。


やっぱりおもちがナンバーワン!

今日はここまでー。
下のはささーとさっき描いた照れクロチャー。よかったら色塗ってくれてええんやで

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1093421.png

次は火曜日になると思います。
飲み会しんどい……。

では、おやすミョンファ。

もう少ししたら始めるよー。

『七月』も行けたらやりたいけどとりあえず六月やるわ

今年に入って俺の好みは『お尻』『太もも』と移ろい、最終的にはおもちに帰ってくる。


それをずっと繰り返していたので、俺はここで一度考えをクリアにすることにした。


改めておもちの良さを知ろうと思えたのだ。


O(おもちを)P(ピュアな心で)I(愛する会)に参加しながら見聞を広めていく。


その中でふと気になる疑問が浮かんだのだ。


「玄さんってあまり貧乳の話ってしないですよね?」


梅雨前線の登場により雨が降り続く毎日。


じめじめとして部屋で今日も俺は玄さんとおもち談義を繰り広げている。


高い湿度の不快さを感じさせないテンションでおもちの偉大さを語る玄さん。


しかし、俺がたった今発した言葉を聞くや否やピシリと固まって動かなくなってしまった。

「く、玄さん? おーい?」


返事はない。ただの屍のようだ。


……さて、そんな冗談は置いておき玄さんがこうなってしまった原因を考えてみよう。


はい、答えは出た。俺の発言です。


でも、そんなに傷つくような内容だっただろうか。


極々普遍的な話題だったと思うけど……。


今回はおもちから趣旨も離れていないし問題ないよな?


とりあえず、起こすとしよう。本人から聞かないと全く分からない案件だからな、これは。


「ほ~ら玄さんの大好きな永水女子の岩戸さんの地方限定グラビア写真ですよ~」


バッグの中から本日の話のタネとして持参してきた岩戸霞さんの写真を玄さんの目の前でゆらゆらと動かす。


揺れる(ように錯覚する)胸。


やがて死んでいた瞳に生気が宿っていき、飛びつくように奪い取る。

「おもちっ!」


「あっ、復活した」


ほわぁ……と幸せそうに写真を見つめてほおずりする玄さん。


小動物みたいで可愛いので一枚だけカメラにおさめてから本題に入ることにする。


「……で、玄さん。さっきの拒否反応は何ですか? 小さいおもちの話になった瞬間だったし」


「うぅ……それにはおもちよりも大きなわけがあってね……」


「……玄さんのおもちよりも?」


「うぇっ!? セ、セクハラだよ、京太郎くん!」


「いつもみんなに玄さんがしていることですよ」


「うぐっ。だ、だって大きい方がいいもん! 柔らかいし! 癒しだし! それだけで十分だと私は思うのです!」


必死に反論する玄さん。


その意見も理解できる。確かに大きなおもちには夢が詰まっているだろう。


一説ではあるサイズを超えるとマイナスイオン効果があるとも言われている。


しかし、しかしだ。仮にもおもちマイスターを名乗る俺たちがそんなことでいいのか? 否、ダメだろう。


小さな胸にも魅力があると俺は声を大にして言いたい。

「玄さんの言う通り大きなおもちには夢が詰まっています。でも、小さいおもちには夢を、希望を詰め込めるんです!」


「そ、それは……」


「育てられる! 一生懸命に愛情をかけて育てたおもちが大きくなった時の一揉みは! ……格別だと思いませんか?」


「はうあ!?」


胸を押さえて倒れる玄さん。


完全論破である。どうやら俺の気持ちは彼女に届いたみたいだ。


「……話してくれませんか? どうして小さなおもちを避けていたのかを」


「私も小さい頃は京太郎くんと同じことを夢にしていたんだ。自分好みのおもちを育てて、自分だけの|楽園《パラダイス》を作るんだって。だけど、それは叶わなかった」


玄さんは悔しそうに拳を握り締める。


固く握りしめられたそれは玄さんの想いの強さを表していた。


「私にはね……おもちを育てる才能がなかったんだ……」


「玄さん……」


その言葉に俺は思わず彼女の胸を凝視する。


……いや、才能がなかったらこんなに育たないと思うんだけど。

「……ちなみに誰のおもちを育てようと?」


「……穏乃ちゃん」


「それ誰にだって無理ですよ! 玄さんの才能うんぬんかんぬん以前の問題!」


穏乃の高校生とは思えないロリボディはどう手を加えても爆乳にはならないと思うし、あいつの存在自体がイレギュラーだ。


はっきり言って分が悪いどころの勝負じゃない。始まる前から負けが確定している。


「そ、そうかな?」


「そうです! だから、今から貧乳についても知っていきましょうよ!」


「わ、わかったよ! それじゃあ、早速!」


玄さんは電話を取り出すと我らが誇る元気印を呼びだす。 


「穏乃ちゃん! 山登りに行こうよ!」


「来ましたぁ!!」


「さすが穏乃……。山への想いが違う……」


到底そんな言葉で済ませていい現象じゃないが説明できるものでもないので割愛。


それに今はそれどころではない。玄さんの穏乃のおもちへの意識克服のチャンス。


しかと見届けなければ!

「さぁ、玄さん! どの山を登りますか! 最初はあまり高くないところがおすすめですよ!」


「そうだね。……だから、私は! この山(おもち)を登る!」


玄さんは両手を開けると一気に突き出して、それでいてそっと指先から沈み込むようにタッチする。


アホの穏乃はまだ自分が何をされているのか理解していない。


そんな中でも吟味するように玄さんは指をグニグニと上下させ、カッと目を見開いた。


「壁、カベ、かべ!! これはおもちなんかじゃない……! 


 これは……せんべいだよ……。固さも薄さもまるでせんべいだよ……!」


「玄さん!?」


「京太郎君も私の胸を突いてみて! そしたらどっちがいいのかわかるよ!」


「ええっ!? 玄さん混乱してませんか!?」


「してないよ! ほら、行くよ!」


「あっ、ちょっ! 玄さん腕を離して――力強い!?」


「せーのっ! えい!」

もみゅん。


指が、奥深く底まで飲み込まれていく。


柔らかな肉に挟み込まれ、未知の世界の一端を知ってしまった。


「……ど、どうかな? 大きいおもちと小さいおもち……どっちが好き?」


ようやく混乱が解け始めたのか照れながら聞いてくる玄さん。


そんなの……決まっている。


「大きいおもちが最高です!」


「京太郎くん……!」


「……なんだかよくわからないけど良かったですね!」

今日はここまでー。

彼女になった玄のおもちの話に付き合っていたときに「おもち触りたいんだけど」ってお願いして、普段から
素晴らしさを語っている玄は恥ずかしがりながらも許可を出してくれたから
指でツンと突くんだけど、そしたら先がむにゅりと温かさに包み込まれて、あまりの感触に指を離せなくて
玄が赤面しながら「……えっち」って呟くっていうシチュエーションで誰か供給してください、お願いします。

おやすミョンファ。

こんばんハオ。
今日は12時から進めようと思いますので、よろしくお願いするのよー。

太陽がサンサンと輝いて俺たちを照らす。


最近は特に動くわけもなくジッと座っているだけで汗が滲み出るようになった。


アスファルトからは蒸し返すような熱さ。


蝉の合唱が朝から晩まで響き渡り、夏の到来を体の内からも外からも感じるようになったこの頃。


県予選を無事に突破した俺たち阿知賀学院麻雀部。


これで女子は二年連続で全国大会への切符をつかみ、俺も自身初めての個人戦で全国の道を切り開いた。


ここで特訓を重ねて改めて分かったのが男子と女子の間にある力量の差。


女子麻雀部の中で戦い続けた俺は快進撃を続けたのだ。


そして、今は長期休みを利用してさらなるレベルアップを図っている。

「ロン! 12000!」


「うあー。また負けちゃった……」


穏乃に振り込んで最下位になってしまった玄さんは雀卓に牌を巻き込みながら突っ伏す。


あまり褒められた行為ではないが身内だし、なにより可愛いから許す。


可愛いってズルい。


「仕方ないですよ。今の玄さんはドラが来ないし、手も作りにくいですから」


『阿知賀のドラゴンロード』という二つ名を持つ玄さんはドラが手に集まりやすいというオカルトがある。


けど、弱点も存在しており、一つが手が読まれやすいこと。


もう一つがドラを切ってしまうとある程度の局を打たなければドラが全く手に入らない点だ。


これは局数をこなせば自然に回復するので、今は絶賛回転中。


同時にドラが来ない枷の中での上手い立ち回り方を練習している。


でなければ、全国での優勝にはたどり着けない。

「……それにしても暑いわね……。宥姉いないのに暑い……」


玄さんの隣に座っていた憧もぐったりと同じように倒れる。


時計を見ればもう昼過ぎ。太陽が最も力を発揮する頃合いだ。


朝に登校してきてずっと打ちっぱなしだから体力も限界を迎えているのだろう。


「エアコンもつけてるのになんでこんなに暑いのよ……」


「そう? 私はそんなこともないけどなー」


「それは穏乃がノースリーブだからな。俺たちは汗で服が濡れて気持ち悪い……」


「ねー。もう最悪だわ。そこで死んでる玄はどうなの?」


憧の言葉にピクリと反応する玄さん。ガバッと起き上がると自信満々に水色の私服を広げてみせた。

「ふっふっふ……。こうなることも予測して今日はちゃんと着替えを持ってきたのです!」


「うわっ、裏切りもの!」


「ふふーん。作戦勝ちなのです、憧ちゃん。じゃあ、私は勝者の権利を行使するとしましょうか!」


そう言って玄さんはいそいそと着替え始める。


……あ、あれ? あのチラリと覗けた桃色の布地ってもしかして……。


「――って、なに見てんのよ!」


「光が消えた!?」


目に何かが当たったと思った瞬間、激痛が走る。


間違いなく憧に目を潰された。


痛い、痛い、痛い!!


涙が! 涙が止まらない!!

「だ、大丈夫? 京太郎くん!」


「大丈夫? じゃないわよ! 玄も乙女として恥じらいを持ちなさい! 恥じらいを!」


「きょ、京太郎くんになら見られてもいいかなーって……ダメかな?」


「ダメに決まってるでしょうが!」


「見てもいいなら見せてください!!」


「いっぺん死ね!」


「チョップがめり込んだ!?」


ぐぉぉぉ!!


目が! 目がぁぁぁぁ!?


死ぬ! 間違いなく死んじゃう! だから、穏乃! 面白がって俺の上に乗って遊ぶのやめろ!


その場でじたばたとのたうち回ること十数分。


ようやく回復した視力で辺りを見渡すと玄さんはすでに着替え終えていた。


……だがしかし! その服装が俺の興奮を引き立てる。

「これなら暑さもマシだよ!」


呑気にそう言う玄さんが身にまとっているのはノースリーブニット。


袖無しで彼女の魅力的なボディラインがくっきりと浮かび上がる一着。


だけど、今の俺は違うところを注視していた。


そう……普段の服装では滅多にお目にかかれない部位。


その名も腋!


フェチな人も多いと言われる箇所である。


……はっ、いかんいかん! 見惚れていたらいつ玄さんにバレるかわからない。

巨乳派となった六月。


でも、やはり巨乳だけでは欲求を満たすには限界が訪れてしまった。


変化がなければ飽きがやってくるのも早い。


そんな俺が次にたどり着いたのが腋だった。


おもちを眺めていたときに一緒に写っていたそこは俺の知的好奇心を刺激して、新たな興奮を与えてくれたのだ。


だけど、もしおもちとみせかけて目当てが腋だと玄さんに見破られてしまったら……。


『おもちより腋がいいなんて……エロ童貞』


あぁぁぁ!? 見捨てないで、玄さん!


そんな汚れたごみを見るような眼で俺を見つめないで!

「……あんた、さっきからなにやってんの?」


「……はっ! いや、その、な!? 玄さんも流石にその恰好は不味いんじゃないかと思ってな! 

 な、なにも変なことは考えてないぞ!?」


「もうそれ自白してるようなものだけど……。まぁ、でも京太郎の言うことが正しいわね」


「そうかなぁ」


「そうよー。女の子なんだからもう少し危機感持ちなさい。それにさっきまで蒸し暑かったからひどいんじゃない、|ここ《・・》?」


意地悪い笑顔を浮かべて憧が指さしたのは腋。


指摘された玄さんは憧が言わんとすることがわかったのかサッと手で隠し、顔を真っ赤に染め上げていく。

「えっえっ……そんなに?」


「さぁ~、どうだか」


「あ、憧ちゃんの意地悪。良いもん、こうなったら京太郎くんに聞くから」


「え、俺っすか?」


「どうかな、京太郎くん……。匂う……かな?」


唐突のご指名に戸惑う俺だが、玄さんは椅子をこっちに寄せてその綺麗な素肌を惜しみなく晒す。


目の前に広がるのは桃源郷か。


トロトロと汗が垂れる腋は黄金の果実。食べてはならない禁忌。


今ならアダムとイブの気持ちがわかる。


完熟した腋。


開けば、流れ出てくる果汁(あせ)。


スンスンと鼻を近づけたら香る柑橘系の爽やかな匂い。


鼻から入った空気が体をめぐり浄化されていくかのような感覚。


……浄化されすぎか、俺。

「全然大丈夫です。だって、今の俺……めちゃくちゃ幸せですから」


「う、うん? ありがとう」


「本当かなぁ。京太郎が遠慮してるだけじゃないの~?」


「ええっ! そうなの、京太郎くん!」


「そんなことないですよ! なんだったら舐めれます! 舐めて良いですか!?」


「うぇぇっ!?」


「アホか! シズ! あのバカをやっちゃって!」


「よし、任せろ!」


「あっ、おい、バカシズ! そんな勢いよく来たら――うおっ!?」


トレーナーの憧の指示で背中から飛びつく攻撃を仕掛けてきたモンスター・穏乃。


躱すことのできなかった俺はもろに食らい、衝撃を殺すこともできずにそのまま後ろに倒れこむ。


そう俺の隣に移動していた玄さんのもとへ――ばふっ。


……ばふっ?

「あー、良かった。怪我はない? 京太郎くん」


頭を後ろに反らす形で見上げるとやはりというか玄さんと目と目が合う。


もう俺もこのパターンは読めた。俺の頭を支えてくれているこの人を駄目にするクッションはアイツだ。


幾度も違う道へ逸れた俺を連れ戻す玄さんの持つたわわに実った果実。


いくら腋が完熟していたとしても、俺の中に眠る男が求めるのは果肉がぎっしりと詰まったメロンなのだ。


悔しい……悔しいが……やはりおもちが最強なのを認めざるを得ない……!


「……玄さん」


「んー? どうかした?」


「おもちって最高ですね」


「うんうん! そうでしょ! 流石同志・京太郎なのです!」

今日はここまでー。もはや様式美とかしつつある流れ。

俺は変態なのかもしれん……と思いながら書いてた。

火曜日までには更新するつもりなので、またお願いします。

それではおやすみなさい。よい休日を。

こんばんは。
すいません、本当は今日までに更新しようと思ってたんですが、想像以上にスランプがあって無理になりました。

全く内容が思い浮かばない……。ギャグが思い付かないなんて……おかしいなぁ。

金曜日までに更新できるように努力するのでよろしくお願いします。

こんばんはー。
10時から始めようと思います。

html化されてないなら他校とかありですね。
美穂子姉さんはあと数話書いたら終わるかも。

最後に9月と10月のネタ募集するので何か思い付いたらどぞ。

勝負とはすばらしくもあり、残酷なものでもあると俺は思う。


勝者には惜しみない称賛が、敗者には過去の否定を与える。


ただ、それを糧にして人々はまた成長し、次の勝負へと挑むのだ。


そして、今ここにまた新たな勝者と敗者が生まれた。


『試合終了ー! 今年の全国を制したのは長野県代表! 龍門渕高校だー!!』


響き渡る歓声。熱狂する観客。


それらがどこか遠く聞こえる。


会場にて手牌を閉じた穏乃は涙を流し、俺の隣にいた誰よりも優勝を信じていた彼女は座り込んでいた。


俺たちの夏が終わった。

「それじゃあ、今日はみんなお疲れさまでした! 明日は一日自由だからゆっくり休んでね!」


阿知賀学院の控室。


暗い落ち込んだ空気に合わない明るい声で玄さんはみんなを送り出す。


最後に残ったのは俺と彼女だけだ。


去年はみんな笑っていた。


それはもう一度遊ぶという約束が果たせたから。


だけど、今年は違う。本気で頂上を取りに行ったから。

誰もがそのつもりでいて死力を尽くして勝ち抜いて、決勝戦で負けて、泣いている。


普段は気丈な憧も涙を瞳に溜めて、灼も声にならないうめきで、穏乃は鼻水もたれながして感情を爆発させていた。


「いやー、去年は三位で今年は準優勝だから来年は優勝かな、これは!」


「……玄さん」


「京太郎くんもベスト8だってね! おめでとう! いやぁ、初めてですごいよ!」


だけど、玄さんは笑っている。


今もこうして俺の結果を褒めてくれている。


……あぁ、違うんです。玄さん。俺はあなたに笑っていてほしいんです。


いつもの太陽にふさわしいひまわりのような笑顔を向けてほしい。


そんな造花みたいに作られた美しさは求めていない。

「玄さん」


「ん? なにかな?」


「今日のOPI。……俺から議題を提出させてもらっていいですか」


「えっ……あ、うん! 京太郎くんからどんなネタが飛び出してくるのか楽しみだなぁ」


まさか今からOPIをするとは思わなかったのだろう。


驚いた表情を垣間見せるもののすぐさままた作ったような笑顔に戻る。


「……今日の議題はこれで」


そう言って俺は玄さんの頭をグイッと宗元へ引き寄せる。

拒絶されたとしても離さない。その結果、嫌われてもいい。


これは俺の自己満足だってわかっているけどそれでもやりたいことがあった。


「きょ、京太郎くん!? こ、これはいったい……」


「いや、いつも女の子のおもちばっかりじゃないですか。だから、たまには男もどうかなって」


「ええっ!?」


「男の胸にだっていいところはたくさんあるんですよ。嫌なことを忘れさせてあげたり、悲しいことがあったら受け止めてあげたり……」


「……京太郎くん?」

「玄さんって弱いくせに無理しちゃうタイプだから絶対に俺がいなくなったら一人で泣くんだろうなと思って」


「そ、そんなことないよ。私はここまでみんなと来れて嬉しいし……」


「でも、そのみんなは泣いていました。同じように頑張ってきた……いや去年からリーダーとして引っ張ってきた玄さんが悔しいと思わないわけがないじゃないですか……!」


「……それは」


「それになにより松実玄は無理をしちゃう人間だって知っています。

誰かのためになら自分を犠牲にしちゃう優しい人だってことを俺たちが一番知っています。

だから!」


強く、強く抱きしめる。


小さな背中、細く壊れそうな腰を腕に感じる。

「俺たちの前で泣いたっていいんですよ……。それぐらい受け止めさせてください。そしてまた……いつもの元気な玄さんを見せてください」


「……っ……ぁぁ……ぅぁあ」


玄さんは答えない。


だけど、肩は少し震えていて、かすかに耳に届くような泣き声が透き通っていた。


なにより胸に感じる温かみが彼女の本心を余すことなく伝えてくれる。


「……ねぇ、京太郎くん」


「……はい」


「……このおもち、最高だよ」

今日はここまでー。
始めに言った通りに9月と10月のネタ募集します。

たくさんきたら書けないのも出てくると思いますが、それらは落ちてない他のスレとかで消費できたら。

今年はたくさんお世話になりました。来年もよろしくお願いします

次回はお正月挟むので5,6日になると思います

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