菜々「ビッグバンですか?懐かしいですねえ~!」 (50)

なんか誤字あったらごめんなさい

奈々「ビッグバンですか?懐かしいですねえ~!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480818624/)
これの修正版です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1480821292

奈緒「あ、それサンムーン?買ったんだ」

紗南「もっちろん!発売日オフにしてもらったからね!」

菜々「ポケモンですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナはその頃17歳で………雑誌の応募券で特別版を買ったんですよ!」

菜々「便利な裏ワザとかは詳しくなくて、近所の小さい子に教えてもらったりしましたね~!」

紗南「えっとそれって、初代?」

奈緒「奈々さん17歳だろ?」

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

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夕美「なんでこんなことに……っ!」

仁奈「バリバリイケてるナオンになるですよー♪」

早苗「似合ってるじゃない!昔のボディコン持ってきた甲斐があったわ」

菜々「バブルですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナもその頃17歳で、毎晩ディスコに通ってて………」

菜々「あとゲレンデにもよく行きましたね!真っ白なウェアを着て、私をスキーに連れてって、なんて!」

夕美「ナナちゃん?」

早苗「ちょっとあんた17歳なんでしょ?うまくやりなさいよ、仁奈ちゃん驚いてるわよ!」ヒソヒソ

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

仁奈「?」

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李衣菜「なつきち何聴いてるの?」

夏樹「ビートルズだよ。もう定番中の定番中だけど、やっぱり聴くたび新しい発見があるな」

李衣菜「なるほど……ロックだね!」

菜々「ビートルズですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナが17歳のときに来日してきて………ナナも武道館に行ったんですよ!今のライブと違って立ち上がるのも禁止でした」

菜々「後になってずうとるびっていうバンドが出てきたり、今でも影響は大きいですよね!」

李衣菜「あの、菜々ちゃん?」

夏樹「ビートルズの来日は1966年が最初で最後。菜々は17歳なんだろ?」

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

李衣菜「これはロック?」

夏樹「ああ、ロックだ」

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菜々「あ、う、動かさないで……!」

卯月「菜々ちゃんどうしたんですか?」

みく「ダンスレッスン中にまた腰やらかしたにゃ」

菜々「うう……」

卯月「でも、菜々ちゃんはすごいです!誰よりも頑張ってレッスンして、頼られて……」

仁奈「菜々おねーさん!ハイファイ☆デイズのダンスを見てもらいてーです!」

千枝「ダメだよ仁奈ちゃん、今菜々さんはケガしてるんだから」

菜々「心配ご無用ですよ、二人とも。すぐ良くなりますから。難しいステップが多いですけど、あとで一緒に練習しましょうね」

菜々「きっとできるようになりますから!あ、イテテ……響いた……」

仁奈「菜々おねーさん!」パアア

千枝「ありがとうございます!」パアア

卯月「大丈夫でしょうか…?」

みく「ま、あれだけ喜ばれたら断れないのはわかるにゃ」

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ありす「黒船、大政奉還、王政復古、牛鍋、あんパン、明治維新………」

茜「おやありすちゃん!お勉強ですか!?」

ありす「はい。こうした空き時間を有効活用しないと、学業もおろそかにできませんから」アトタチバナデス

菜々「文明開化ですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナが17歳の頃なんですが、バイトしてた喫茶店はその頃開業したんです。最初はハイカラな人しかコーヒーを受け入れてくれなくて」

菜々「産業革命もその頃ですね!石炭を食べる鉄の馬……初めて見たときはビックリしました!」

茜「はえ~!菜々ちゃんは物知りですね!」

ありす「菜々さん、文明開化は100年以上も前の出来事ですよ?17歳ですよね?」

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

茜「あっ!私もお付き合いします!ボンバー!」

ありす((……湿布を用意しておきますか))

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かな子「この八つ橋おいしい~!」

周子「実家から沢山送られてきてさ、一人じゃ食べきれないし助かるよ」

かな子「ニッキ、抹茶、チョコ、紫芋……どれもすごいおいしい!」モウイッコ

菜々「お茶が入りましたよ!」

周子「ありがと。ナナさんのお茶はなんか落ち着くっていうか、おふくろの味だね」

かな子「周子ちゃんの実家って和菓子屋さんなんだよね?やっぱり老舗なの?」モウイッコ

周子「うーんと、一応100年くらい前からあるけど老舗ではないかな」

かな子「え?」モウイッコ

周子「京都だとその程度じゃ老舗扱いしてもらえないんだ。中には1000年前から続く店とかあるし、桁違いだよね。文字通り」

かな子「へぇ~!」モウイッコ

周子「どこを向いても古いものばっかだよ。『この前の戦争』って言ったら応仁の乱のこと、とか聞いたことない?」

かな子「そうなんだ!」モウイッコ

菜々「応仁の乱ですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナは17歳のとき京都の近くにいて、ちょっと巻き込まれたんです!私は細川家のファンだったのでそっちに協力したんですが、寝返りが多くて大変でしたね!」

菜々「あと終わってからの復興が大変で……ナナのメイド服も焼けちゃったので」

かな子「あの、菜々ちゃん?」モウイッコ

周子「ナナさん17歳なんだよね?」

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

周子「一休みしたらあたし達も行こっか。ちょっと食べ過ぎたしね」

かな子「え!?周子ちゃん私の半分も食べてないのに……!」

周子「美味しくてもダメなこと、あるからね」

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薫「いただきまーっ!」

響子「はい、召し上がれっ♪」

薫「あれ、クラリスおねーさん何してるの?」

クラリス「神にお祈りを捧げているんです。それと、もちろん響子さんへの感謝も」

薫「あーっ知ってる!キリストさまだ!」

クラリス「はい、そうです。神と、その子キリスト、そして聖霊がいつも私たちを見守ってくださっているのです」

菜々「キリストですか?懐かしいですねえ~!」

菜々「ナナが17歳の頃ちょうど復活して……ナナも奇跡を起こしてもらったんですよ!当時は貧乏でしたから、石をパンに変えてもらったんです!」

菜々「あと調理酒を切らしてるときに丁度いらして、水をワインに変えてもらいました!」

薫「?」

クラリス「???」

菜々「あ、えっと、これは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

薫「?」

クラリス「???」

響子「あの、ご飯冷めちゃいますよ?」

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麗奈「アンタそれ何やってんの?」

小春「ヒョウくんのご飯です。普段は虫をあげてるんですけど、たまには生き餌もいいかな~って」

麗奈「へぇ……それにしてもアンタがマウス捌いてるとすごい見た目ね」

小春「そうですかぁ?昔の恐竜は生きたまま獲物を食べてましたし、それに比べたら冷凍マウスなんて」

麗奈「恐竜ねえ。ティラノサウルスとか凄かったんでしょうね。白亜紀ならトリケラトプスとか食べてたのかしら」

菜々「白亜紀ですか!懐かしいですねえ~!」

菜々「あの頃は今に比べて動物がみんな大きくて……ナナの顔よりも大きな虫が飛び回ってたんですよ!」

菜々「今より随分暖かで、恐竜さん達も元気でした。あと他事務所のアイドルがタイムスリップしてきて遊んでましたね」

菜々「でもナナが17歳のときに隕石が降ってきて、それからはもう大変でしたよ!」

小春「恐竜……何年くらい前ですか?」

麗奈「アンタねぇ、17歳なんでしょ?」

菜々「あ、えっと、それは」

菜々「あ、あ~~~~いけない!ダンスレッスン行ってきますね!」ドタドタバターン

小春「ヒョウくんの先祖も恐竜さんなんですかね~?」

麗奈「アンタもちゃんとツッコみなさいよ!」

※他事務所のアイドル
http://i.imgur.com/cnc7emS.jpg

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菜々「ビッグバンですか?懐かしいですねえ~!」

菜々「何もなかった世界に火の玉が生まれて、そこからググーンっと時間や空間が広がったんです」

菜々「そのときナナは17歳でした。嬉しかったんですよ。とっても長い間待ってたんですから」

菜々「それからまた長い時間が流れて、今の地球が生まれて、そして……」

芳乃「記憶があるのでして?」

菜々「あ、芳乃ちゃん」

芳乃「およそ人にはすべて始まりと終わりがありましてー。奈々殿からはそれが見えませぬ」

菜々「……始まりも終わりも、ナナにはありません」

菜々「ナナは永遠の、永遠を生きる17歳ですから」

菜々「この事務所にいつまでも残って、ナナはウサミンであり続けます。次の宇宙でも、その次の宇宙でも」

菜々「だって、ずっとそうでしたから」

芳乃「わたくしがこうしてそなたに問うのも、そなたにとっては何度めかの出来事であると」

菜々「そうですよ。数えるのはもうやめちゃいましたけどね」

芳乃「そなたの言う母星というのも」

菜々「ウサミン星は本当にあります。いや、ありました。今まであった地球のこと、ナナは全部覚えてますから」

芳乃「……」

菜々「ごめんなさい、ダンスレッスンに行かなくちゃ」

菜々「今日はみくちゃん達と振りを合わせるんです。Wonder goes onはとっても難しい曲ですから、大変です」

芳乃「……いってらっしゃいませ」

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……

また時間は流れました。


際限なく広がる宇宙で、エネルギーは乱雑さを増していきます。
熱も、光も、質量も、全て。


冷え切った宇宙には、上も下もありません。
絶対零度間際の冷たさだけが広がる、寂しい空間。


ナナは待つだけです。宇宙がいつか収縮して、そしてまた火の玉が生まれるまで。


また喫茶店で働きましょう。
トリケラトプスさんにコーヒーを淹れて、邪馬台国で巫女のバイトをして、信長さんの肩を揉みましょう。


あの人を信じるんです。
次の宇宙でもあの人はナナを見つけてくれる。明るい光の下に連れて行ってくれる。


そのときのために、ナナはレッスンを続けます。


薫ちゃんはターンが苦手、仁奈ちゃんは振りが一拍遅れてしまう。みんなのクセだって、ちゃんと覚えてるんですから。


ダンスレッスンをしましょう。何度でも教えられるように。


「だって、ナナは、永遠の17歳ですから」

……
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「安部菜々、永遠の17歳です!あーちょっと引かないでください!」


「歌って踊れる声優アイドル目指して、まだまだ頑張りますよぉ~!」


「だから、応援よろしくお願いしますね、プロデューサー!」

fin.

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