モバP「乙倉ユウキ?」 (28)

初投稿です

・よくある変換ネタ
・ノリと勢いと勇気

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―昼・事務所―

P「お疲れ様です」

乙倉ユウキ「あっ! おはようございますっ、プロデューサーさんっ!」ポリポリ

P「昼ごはんかい悠貴、けどそれって…」

乙倉ユウキ「はいっ、野菜スティックですっ!」

P「おっ! 生野菜を克服したのか、えらいぞ」

乙倉ユウキ「えへへっ……えぇと、違うんです今の私は「乙倉有機」なんですっ」

P「乙倉有機?」

乙倉有機「そうですっ、今の私は有機栽培の野菜なら生でも食べられますっ!

P「それは分かったが…悠貴に何が起きたんだ?」

池袋晶葉「それについては私から説明しよう!」にゅっ

P「お前の仕業か…晶葉ッ!」

晶葉「ふっふっふ…この様子を見るに実験は成功だな!」

スマホ<キラーン☆

P「これが今回の発明か、見た目はただのスマホだな」

晶葉「今回は自信作だ。ところでプロデューサーよ「言霊」は知っているか?」

P「ことだま? 確か…言葉には力が宿るってやつだよな」

晶葉「その通り! なんとこの機械では人の名前を書き換えることでその言葉の力を使うことができるのだ!」

スマホ<乙倉有機

P「乙倉…有機? そうか、「有機」という文字の力で悠貴が有機栽培の野菜なら生でも食べれるようになったのか」

晶葉「どうだ、驚いただろう? やはり私は天才だな!」

晶葉「…と言いたいところだったがこれは試作品でな、どの言葉に変化するか不安定なんだ…」

P「それって欠陥品じゃないか、悠貴は元に戻るのかそれ」

晶葉「それは抜かりない、このボタンを押せばほれ」ポチっ

スマホ<乙倉憂気

乙倉憂気「うぅ…生野菜なんて、憂気にはムリですっ…」

P「悠貴がネガティブになった…」

晶葉「つまり「憂鬱な気分」と言ったところか。ぐぬぬ…配線を間違えたか」

P「これ元に戻るのか?」

晶葉「元に戻れるように修理してくる。プロデューサーよ、これを持っていてくれ」

P「ん?もう一台作ったのか」

晶葉「あぁ、念のためにな。これで悠貴の状態が分かるだろう」

P「頼むから今日中には直してくれよ」

晶葉「任せてくれ、それでは行ってくる」

P「ところで悠貴? 悠貴ー、どこにいるんだー」

乙倉憂気「うぅ…」

森久保乃々「新しいお隣さんが来たんですけど…」

P「机の下にいた…乃々も一緒か」

乃々「あのぅ…悠貴さん治るんですか…」

乙倉憂気「可愛いアイドル憂気なんて…むぅーりぃーですっ…」

乃々「私よりもネガティブすぎませんかぁ…」

P「分からない、晶葉を信じるしかない」

P「とりあえず変えてみようか」ポチっ

乙倉ユウキ「」スッ…

乃々「ひぃぃ!! 悠貴さんが消えましたぁ!?」

P「ど、どこに行った!? 悠貴!」

乙倉ユウキ「プロデューサーさんっ、ここっ! ここですよっ!」

P「後ろか! って誰もいない…?」

乃々「プロデューサーさん、スマホを見たらどうですか…」

P「そうだっ、今の悠貴は…」

スマホ<乙倉幽鬼

P「幽鬼……?」

乃々「幽鬼…お化けの事ですね…」

P「詳しいな乃々、じゃあ悠貴は幽霊になったのか」

乙倉幽鬼「こっちですっ、きづいてくださーいっ!」

P「声は聞こえるけど見えないとは…悠貴、俺の手は握れるかい?」

乙倉幽鬼「はいっ、どうですかっ?」

P「何も見えないのに手には感触が、ちょっとひんやりしているな」

乙倉幽鬼「なんとっ、幽霊になったので少し飛べちゃいますっ! ほらっ!」

P「おおっ! 目の前で野菜スティックが浮いているぞ、でも悠貴は見えないな」

乙倉幽鬼「そ、そうでしたっ…」

P「とにかく見えるようにしよう」ポチっ

乙倉ユウキ「………」

乃々「こ、今度は目の前に悠貴さんが現れました…もりくぼは夢でも見てるんでしょうか…」

P「スマホの方は……乙倉Uキー?」

乙倉Uキー「<html><body><p>やっとプロデューサーさん達に認識してもらえましたっ</p></body></html>」

乃々「悠貴さんの語尾…というより何か全体的に変わってるんですけど…」

P「これは…ソースが出ているな」

乃々「ソース…ですか?」

P「パソコンなら「Ctrl」キーと「U」キーを押せばわかるさ」

乃々「ええぇ…」

以下、<html>と<body>は省略

乙倉Uキー「<p>でもっ、これなら皆さんに迷惑をかけませんねっ!</p>」

P「…ちょっと気になるけど、とりあえずはこのままでいようか」

乙倉Uキー「<p>分かりましたっ! 乃々さん、一緒にお菓子食べませんかっ?</p>」

乃々「じゃあお言葉に甘えて…いただきます…」

乙倉Uキー「<p>それじゃあ私も机の下に…えいっ!<a href=”#机の下”>机の下</a>!</p>」

乃々「えぇ…悠貴さんがワープしたんですけど…」

乙倉Uキー「やったっ、うまくいきましたっ!」

P「Uキーの力でリンクも貼れるのか…よし、悠貴も落ち着いたし仕事するか」

―少しして―

P「うーん…書類の確認完了っと、メールも見るかな……ん?」

乙倉Uキー「<p>どうしましたかっ?</p>」

P「パソコンを立ち上げたのはいいんだが…「う」の文字が打てないんだ。まいったなぁ…」

乙倉Uキー「<p>それって大変ですよねっ、プロデューサーさんがお仕事できなくなっちゃいます…</p>」

P「待てよ……悠貴、ちょっとこっちに」

乙倉Uキー「<p>プロデューサーさん、なんですかっ?</p>」

P「俺の手を握ってくれ」

乙倉Uキー「<p>プ、プロデューサーさんの手をですかっ!?</p>」

P「何を驚いているんだい? さっきは自然に触ってきたじゃないか」

乙倉Uキー「<!― ―<p>ち、違うんですっ! さっきは私の姿が見えなかったから、プロデューサーさんに見つめられるとちょっと恥ずかしくなっちゃってっ! …でもさっき握ったプロデューサーさんの手、暖かかったなぁ</p>― ―>」

P「悠貴?」

乙倉Uキー「<p>だ、大丈夫ですっ! ユウキ…いきますっ!</p>」ギュッ

パソコン<う

P「やっぱり、今の悠貴は「Uキー」でもあるのか」

乙倉Uキー「<p>わたし、キーボードになっちゃったっ!?</p>」

P「とりあえずもう一回」

乙倉Uキー「<p>は、はいっ! どうぞっ!</p>」ギュッ

パソコン<うう

P「…なぁ悠貴、これから報告書を書くんだが…Uキーって母音だからたくさん押す必要があるんだ」

乙倉Uキー「<p>えっ、それって…</p>」

P「という訳で、ごめん!」ポチっ

乙倉ユウキ「………」

P「さて画面は…乙倉勇気?」

乙倉勇気「もうっ! ひどいじゃないですかっ!」ポカポカ

P「ははは……すまなかった、ところで気分はどう? 乙倉勇気になっているけど」

乙倉勇気「うーん? なんだか…とっても……力があふれてきますっ!」

P「やる気が上がった状態か、これなら問題ないかな」

乙倉勇気「プロデューサーさんっ! 今とーっても体を動かしたい気分なんですっ! 走りに行ってもいいですかっ!」

P「会社の敷地から出ないなら行ってもいいよ」

乙倉勇気「ありがとうございますっ! ではっ! 位置について…どーんっ!」

関裕美「だ、誰か! た、たいへんなのっ! …ってきゃあ!!」

乙倉勇気「危ないっ!」ヒュンッ!

P「悠貴が大ジャンプした!? 大丈夫か2人とも!」

裕美「わ、私は大丈夫…それより悠貴ちゃんが吹っ飛んでいったけど…」

乙倉勇気「ていっ…なんとか着地できましたっ!」

P「勇気の力で身体能力も向上したのか、これは今後のプロデュースにも生かせそうだ」

裕美「考えてる場合じゃないよ! ほたるちゃんが大変なの!!」

P「ほたるが一体どうしたんだ?」

裕美「話は後! とにかく屋上に来て!」

乙倉勇気「屋上ですねっ! 先に行きますっ!」タッタッタ…

P「ま、待て悠貴! 俺たちも急いで屋上に行くぞ! 乃々は留守番頼むっ!」

乃々「は、はいぃ…お気をつけて…」

―屋上―

白菊ほたる「泰葉ちゃん……私、このまま落ちちゃうのかな…」

岡崎泰葉「ほたるちゃん! あともう少し…もう少しで助けが来るからっ…! それまで、頑張って…!」

ほたる「で、でも…」

乙倉勇気「大丈夫ですかっ!」ガシッ!

泰葉「悠貴ちゃん!? 来てくれたんですね!」

乙倉勇気「す、すぐにプロデューサーさんも来るからっ…頑張って…!」

ほたる「悠貴ちゃん…きゃあぁぁぁ!!」

乙倉勇気「風がっ……強くてっ…ぐぬぬぬぬっ!」

ほたる「こ、このままじゃ2人とも落ちちゃう…もういいよ! 離して!」

泰葉「そんなことしたらほたるちゃんが!」

乙倉勇気「諦めちゃダメっ! 勇気を持ってっ! 絶対に…助けるからっ!」

ほたる「勇気…」

乙倉勇気「そうっ! 1人1人の力は弱いかもしれないっ…でも足りない分はみんなの勇気で補えばいいっ!」

南条光「そうだぞ! 悠貴ちゃん!」ガシッ!

日野茜「そうですとも! 勇気に不可能はありません!」ガシッ!

泰葉「光ちゃんに茜さんも…どうしてここに…」

光「誰かが助けを呼んでいるとき…ヒーローは必ず助けにくるものさ!」

茜「そして、悠貴ちゃんの勇気を感じて私たちはここに来たんです!」

乙倉勇気「2人とも…ありがとうございますっ! 5人の勇気を合わせればっ! 泰葉さん、ほたるちゃんもっ!」

ほたる「悠貴ちゃん……うんっ…私も……勇気を持つよ!」

泰葉「絶対に助けるから……みんな、いくよ!」

勇気・泰葉・ほたる・光・茜「「「「「せーのっ!」」」」」

勇気・泰葉・光・茜「「「「ぐぬぬぬぬぬっ……!」」」」

茜「いまですっ! 悠貴ちゃん!」

光「一気に引き上げるんだっ!」

乙倉勇気「はああぁぁぁぁっ………光になれえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

ほたる「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!」

泰葉「ほたるちゃーん!」

P「はぁ…はぁ…階段ダッシュはさすがに疲れ……ぐふっ!?」

裕美「やっと…着いたぁ……ってPさん大丈夫!?」

光「おお! ナイスキャッチだ、P!」

泰葉「これは……キャッチ、というより激突ですね」

―事務所―

ほたる「うぅ、ここは……確か空を飛んで、ぶつかって…」

乃々「あっ、起きました…大丈夫ですか…?」

ほたる「乃々さん…はい、大丈夫です…ちょっと体が痛いですけど」

P「目が覚めたかほたる、良かった…」

ほたる「プロデューサーさん…ご心配をおかけしました…」

P「まさか風に吹き飛ばされて屋上から落ちそうになるなんてな、ちひろさんと対策を練らないと…」

ほたる「あ、あのっ! 悠貴ちゃん達はどこですか、お礼をしないと…」

P「光と茜はレッスンに戻ったけど、3人ならほら」

裕美「泰葉ちゃん見て、今度は…乙倉憂気?」

乙倉憂気「もう…やめてください…私で遊ばないでぇっ……」

泰葉「ご、ごめんね。これで戻るかな?」ポチっ

乙倉有期(あと1時間)「ほっ…もとに戻れましたっ」

裕美「戻ってない! これ消えちゃうやつだよ!」ポチっ

乙倉幽鬼「へっ?」スッ…

泰葉・裕美「「悠貴ちゃんが消えた!?」」

裕美「どどど、どうしよう! 悠貴ちゃんが消えちゃった!」

泰葉「わ、私たちがふざけすぎてしまったせいです…」

P「悠貴は消えてないから」ポチっ

乙倉勇気「乙倉勇気、復活ですっ!」

ほたる「ゆ、悠貴ちゃん!」

乙倉勇気「ほたるちゃん、目覚めたんですねっ! 良かった…」

ほたる「悠貴ちゃんが私に勇気をくれたから……ありがとう…!」

乙倉勇気「ううん、私だけじゃない…泰葉さんに光さん、茜さん」

乙倉勇気「そしてほたるちゃん自身の勇気が奇跡を起こしたんですっ!」

ほたる「ふふっ、悠貴ちゃん…まるでアニメのヒーローみたい、かっこいいな…」

乙倉勇気「か、かっこいい?」

ほたる「うんっ! とってもかっこよかった!」

乙倉勇気「かっこいい…かっこいい……かっこいい勇気…」

P「ゆ、悠貴? おーい聞こえてるかー」

乙倉勇気「…は、はいっ! ちょっと、走りたくなったので走ってきますねっ!」タッタッタ…

ほたる「悠貴ちゃん待って……あっ、もしかして私、悪いこと言っちゃたのかな…悠貴ちゃんは「可愛いアイドル」を目指しているから…」

P「いや、そうじゃないさ。悠貴多分は照れただけだ」

P「悠貴は今まで「かっこいい」って褒められたことは何度もあるはず。そのことを悠貴自身は嫌っていないよ」

P「今回は友達…ほたるを助けるために全力を出した。その結果として「かっこいい」と言われたことを悠貴は嬉しく思っているし、照れてもいるんだ」

泰葉「ふふっ…悠貴ちゃんも恥ずかしがり屋さんですね。ねっ、裕美ちゃん?」

裕美「な、なによ…別には私は恥ずかしがり屋なんかじゃ…」

P「まぁ今日はいろいろな悠貴が見れて良かったと思うよ。それにしても晶葉はまだこないのか」

晶葉「またせたな、プロデューサー! 解除ボタンが完成したぞ!」

P「噂をすれば来たか。早速悠貴をもとに戻してくれ」

晶葉「う、うむ…悠貴はいないようだが、まぁいいだろう。解除コマンド……発動ッ!」ポチっ



乙倉勇気「はっ…はぁっ…っ!」

乙倉勇気(思わず飛び出しちゃったっ!……かっこいい、かぁ…)

乙倉勇気(あの時のほたるちゃん、笑顔だった…)

乙倉勇気(私の夢はカワイイアイドルユウキ! ううん、でも今は違う)

乙倉勇気(私は…可愛くて、かっこよくて……みんなを笑顔にできるアイドルになりたいなぁ)

乙倉勇気「大丈夫! 私達には勇気があるからっ!」

ポチっ

乙倉悠貴「って、あれれっ? 急に力が抜けて…元に戻っちゃったっ?」

悠貴「…ふふっ! 早くみんなのところに戻らなきゃっ!」



悠貴「乙倉悠貴、ただいま戻りましたっ!」



おしまい

以上です

アイドルマスターシンデレラガールズ5周年おめでとう!
そして…乙倉悠貴ちゃん、CDデビューおめでとう!
CD視聴が今から楽しみです

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