京太郎「おいでませ!」宥「松実館」玄「GX!」 (709)


※咲-saki-のSS

※京太郎もの

※基本非安価

※のんびりまったり

※R-15ぐらい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479656898


※スレタイ通りの松実館スレ

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てなわけで

引き続きのんびりとやってくよー


前スレ

京太郎「おいでませ!」宥「松実館」

京太郎「おいでませ!」宥「松実館」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456672351/)



忘れてたから張った

そしてこんな時間から投下開始じゃな



―――【ホテル前】


京太郎(そして……)

京太郎「俺一人」


ポツーン


京太郎「まぁ、みんなが修行にいくっていうから一人だけ残ったわけだけど」フム

京太郎(俺だけ暇してるってのもなぁ……修行でも行くか?)


京太郎「いやどこに」



京太郎(まず一番、可能性っていうか修行らしい修行ができそうなのが晴絵さん)
                 --……--
         r―‐⌒ヾ : : : : : : : : : : : : : : : \
         |∨: : : : : \ : : : : : : : : : : : : : : : \
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.         /イ /: :.:.:.イ:.:. ー┬---:.:.:.:__:.`:.:.o。:.:.:.:.:.|.:..。
       i{ | ′:.:.'{_|_:.:.:.:| リV:.:.:.:.:.:.:}:.>匕、: :\j--i

        || |/: :.:.:∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、:.:.\}、
        リ {: :.:.:.:.|!:‘, ィ芹≧ュ    ’|イi//| 》、:。:.:.:.ぃ、
           |:.:.:.:.:.「`ヽ《乂_゚ツ        ゞ= '゚ :リ/リ゚。:.:.ト、i
           |:.:.:.:.小   , ,    '    , ,  : /:.:.:.∧:.} リ
           l.:.:.:.:.:| }ゝ-!            jハ:.:.:.:j/}:.|
          :。.:.:.:{ {:j:八    -==ァ     イ }/ j:ノ
            ゚:。.リ  \{≧ュ。.    ィ:jソ  ″ /
           ゞ    イニ}  ` ´  {ニヽ

              ィニ//      ゝ|ニ\_

        ┬==≦ニ/ニ7____    __,.|ニニムニニニニニlヽ
       /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
.      /ニニ:|ニ7ニニニニニ|          |ニニニニ}ニニニ=|ニム



京太郎(時点で咲、呼びだせばワンチャンある)

              _____,ノi´ ̄`ヽ

            /:.:.::::::: :::: :::  <     ゙、
          /:.:.:::::::、 ヽ::ヽ _::゙、::::ヾ、    i
         /:.:.: ::::、__゙、::::i!゙::'ハ:::::゙、:、-ヽ   ゙、
     _, -‐ ´.i.: ..:::::i:;イi:::|リiノ ソ;--、!::::ヽ     丶
_, -‐ ´ .     |..:.i::::i::イ::;ハ;ン   . :::: ヽ:i、|      \
        i:.:.|:i::゙、ヾ/:::::     _   }:|        i
     --―'.ノ:.;i:|\゙、      (´ ノ  /ヽ         ノ
::、         ー'リ::゙、::{'ヾ      U  /      , -‐ ´
 ゙、      /ノヽiヾー-‐'ヽ   -‐'゙、__,....--rrァ
゙、:::゙、.           ヾヾi´`ヽ     >、:.:.:.:.:.:|.|:ハヽ        /
 ゙、:::ヽ            /:ヽ_,.-  _,.>、:.:.//i 、| \     /    _,
  ゙、::::`ヽ        ,..-/:.:.:.:.:.:.::`:.<   ヽ/:/-‐\  \ //  _, -‐ ´
    ゙、::::::::i     ., -‐ ´/;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;`ー-、ソ/    ヽ  \ -‐ ´
     ゙、:::::}, -‐ ´ ../i'""-------――' ´/o)、     ゙、   \ __,..-‐
     `ー'     /  .|::|==、、 ヽ      ヽ' 、   _,...゙-‐'´ ̄
          /.   ゙、゙、i  \ ゙、       |/´
                  ゙、゙、    \i      /
               ゙、i    | ゙、   /
                 !i    iヽy'´
                  Vi    /
                 i, -‐ ´


京太郎(だが涎垂らして眠っている可能性も高い、なぜなら二回戦が待っているから!)



京太郎「そして大穴……」

                            /             \  \
                            ´         ト、     ヽ `   `:,
                             _   /    |ハ    i
                         .  ,´   j [   |  斗ー┼ぃ」   i
                         i , { { _j斗   i|  i:」 八」ft|   |、   i
                         |ハ [ ィ 仆八   || j抖汽j「f対   沁  |
                         l{ 小 人れj「外、」    rJ:「::仆  扞仆辻
                          、 |:乂対 rJ:::|       乂 _ツ]  「 个イ丁
                          \L ]人乂ツ      ,.,.,.,   Lノ [ ‘,
                            「  |小 .,.,.,  '        i   厂 ! ‘,
                              〔 ¦い    、  ノ    ,|  〔
                             ¦ ;込、           仆 {    :,  ゙、
                           ,;  | 「   >  .,__, ィ  人 `.   iト 小
                           ,:  小:」i   [   rt]___彡 ⌒ヽ ぃ,  L, ト;
                             /_ノ 八iト〔  jLリ汽,厂「     沁 匕L _j「リノ
                         イ{  _j斗ャヒ ¨ア/  j圦 t┐ _彡ノ丿   ~^ __
                         ‘'廴」 i    〈 イ  _⌒L戎r‐‐匕  /^ ¨¨丁

    r==や-や==┬‐.              ア入     j广Y^                圦
     坏 ケ¨¨ケ   坏'/,                ノ i{ ,     r イ            /,        ,}
     '/  ̄ ̄ __   '//,             ,'^ i ∨  /人        イ _j 」      ^j
      '/ - - - -   '//,           ´  〉’ / 〃 ハ\      八ア ;       `
       '/ - - - -   '//,.          ,   ,´   ^ 、,_j   L..」     Ⅵ ,′       }
        '/ - - - -   '//,        /  /                  ヽ|/        }


京太郎「大天使エイスリンさん……」

京太郎(だが同じく二回戦、清澄、姫松、永水との戦いが待っている)


京太郎「ともなると声はかけれない。これで負けたら俺の罪悪感がしゅごい」ムムッ




京太郎「どうするか……」

???「こんなところでどうしたの?」

京太郎「いやぁ、麻雀修行の旅に出ようと思ったんですけどどうにも……って」

???「ん? どうしたの?」ニコッ

京太郎「は、ははは、は、ははははっ」

???「修行なら手伝おうか?」ニコッ

京太郎「は……はやりん!?」

はやり「こんにちは、瑞原はやりだよ♪」

            r―-. .../::.::.::.::.::.::.::.:: \::.::.::.::.::> : : : : ヽ
          八: : : : /:/::.::.::.::.::.::.::.::.:::.::. \:: Y⌒ヽ: : : : ノ
            ィ: :/:/ ::.:: イ::.::{::.::.: \:::.::.:ヽ|   |: : :.く::.\
          /{::: ::.::.:′::./__|::.:八::.::.::.:: ヽ::.::.|\_..ノ: : : : )::.:ハ
.         ,.:/:::::: :: | ..::::「 八::.::.::\::.::.::.ト::.::|::.::\: )丁::| ::.:. |\
        . /::.::.::| |人::.::.|  \{\::ヽ::.::| j小::.:: |::.::.| V::.::.::.|

        .′.::.::.::||:::ト斗ミx  \ ≫テ斥x|::.:|::.::.|::.::.||::.::.::.|  |
         .::.::.::. ||::.i{j 爪_ハ     爪_ハY: r- 、::.||::.::.::.|  |
       i |::.::.::.::||::.リ 弋ぅツ    弋ぅツ |::.| /: : ||::.::.::.|  ノ
       | Ⅵ::.:: ||::.::.} ,,,   '     ,,,,  :: |/::|::.: ||::.::.::.|
       |  Ⅴ::.::|人::.:八   マ  7    ィ.:/i::.::|::.: || ::.::.八
       乂 V::.:′::\{::.:>.... ー   イ::/:/:::|::.:|::.::.||::.::/

          |:.′::.::.::.::.::./⌒ヽオ___/ ⌒ヽ::.::|::.:|::.::.||::/
          |//^ー―- |ハ: : |: : : : : ::f⌒ |::.:|::.:|::.::.|_j::.{

          //{_/⌒ /´ヘノ: : |: : : :|: : |  八::|ー――-;:..
\_____  ノ:/: :{   イ /: : :ー. : : : : ー...イ ├ ^7__j7\:.       /
 ` ー―――/{ : : |/ く: : : : : ヽ: : : : : : : :.j  ト、 }_ : : : ::.  \ー――/

.        /:人/    \: : : : |: : : : : :./   ヽ  {: : : : :.}     ̄ ̄





京太郎「はやりん!? なぜはやりんがここに!? 収録終わりなのか!?」

はやり「う、うん、まぁそうんなんだけど少し落ち着いて?」

京太郎「はっ! す、すみません!」

はやり「ううん、君は晴絵ちゃんのとこの……須賀京太郎くん、だよね?」

京太郎「あ、はい、晴絵さんのとこの……って知り合いですか?」

はやり「古い知り合いだね」クスッ

京太郎「……ああ、そういえばレジェンド時代にはやりんと小鍛治プロと野依プロと晴絵さんで戦ったとかなんとか」

はやり「うん、良く知ってるね」

京太郎「いやぁ、レジェンドのファンがいまして散々聞かされたっていうか」トオイメ

はやり「あ、あはは……まぁ晴絵ちゃんの生徒だから知ってたっていうのもあるんだ。唯一の男子生徒だったし」クスッ

京太郎「そりゃ嬉しい!」

はやり「まぁここで会ったのも何かの縁だし……私が鍛えてあげようか?」フフッ

京太郎「え、ぷ、プロの方になんて、ありですか!?」

はやり「縁や運も実力の内だよ……どうかな、それとも私じゃ役不足……かな?」ウワメヅカイ

京太郎「い、いえむしろ嬉しいというか感無量というか!」

はやり「それじゃ決まりだね、行こっか♪」

京太郎「はい!」パァッ


京太郎(よっしゃ、プロに鍛えてもらえるぜ! しかもはやりんとかいう超弩級のおっぱいもち!)

はやり(カッコいいし目をつけてたんだよね、こんなところで会えたのも運命! 決めるよ!)



―――【BAR】


京太郎(す、スゴイとこだ、制服だったら間違いなく止められてた)

はやり「ごめんね、こんなところで」

京太郎「言え、雀卓もありますし……やるんですよね?」

はやり「私じゃ不満かな?」クスッ

京太郎「い、いえ……その、ぷ、プロの方と言うのは初めてなので緊張してるだけでっ」

はやり「緊張しないで、ほら座って」

京太郎「はいっ!」


京太郎(でも、二人で?)


はやり「大丈夫、他にも来るから」

京太郎「は、はい!」

はやり「ほらもう来た」

京太郎「え?」

えり「なんですか突然呼びだして」

良子「眠いんですけど」

京太郎(は、針生えりアナに戒能プロだと!? 戒能プロおっぱいすげー!)

はやり「待ってたよ、メールで言った男の子だよ☆」

えり「へぇ、中々どうして……」

良子「good……」

はやり「え?」

良子「い、いえ」


京太郎「そ、その……」



京太郎「え、あ……よ、よろしくおねがいいたしますっ!」ガチガチ

良子「おお……固いですね」

えり「まぁ良いじゃないですか、回数重ねれば少しはましになるでしょうし」クスッ

はやり「だね、それじゃあお姉さんたちのしごきに耐えれるか、だね」フフッ

京太郎「せ、誠心誠意頑張ります!」


良子「ではお手並み拝見……」

えり「私も伊達にアナやってないとこを見せます」

はやり「さ、お姉さんたちと一戦、頑張ってみようか♪」

京太郎「は、はい!」


京太郎(胸を借りる気持ちで……やるぞ!)


今回はここまでー

次回、どうなる京ちゃん

風越と鶴賀とのつながりなんて作らないぜ
また別の作品でそこはね

そんじゃまたー


再開するんだなぁこれが!

リアルは地獄(Gの閃光並感)



京太郎(つ、つえぇ……戒能さんと瑞原さん!)

はやり「良子ちゃんは相変わらず強いなぁ」ケラケラ

良子「どの口が良いますかモンスターめ……」

京太郎(さすがプロってとこか)

はやり(ふふふ、これで須賀君を……食う! そしてそのままゴールする!)ゴッ

良子(このビーストアイズ、ですが須賀京太郎、私としても興味深い……よしんば彼氏にする!)ゴッ

京太郎(す、すげぇ圧力だ。凄い強さだが……それ以上に!)

えり「もう帰りたい……」

京太郎(針生アナ、よえぇ!)



はやり(でもこう……あれだね、晴絵ちゃんから聞いてたしわざわざ奈良の個人戦も見たけど、可愛いね。予想通り性格も良い)

良子(しかし間違いなくはやりさんは須賀ボーイを狙っている。しかし、はやりさんが狙うだけあって優良物件ですね)

京太郎「は、針生アナ、元気だして」

えり「自信、それなりにあったんですよ……」

京太郎「え、あれで?」

えり「!!?」ガーン

京太郎「あ、すみません!」

良子(それでいてナチュラルSですか、高揚しますね)フッ

はやり(良子ちゃんの気配が変わった、良子ちゃんも狙うっていうの!?)

良子(これもまた運命!)

はやり(ええい、冗談は良子ちゃん!)

京太郎「が、頑張りましょう、ね?」

えり「ふっ、どーせ私なんて」ケッ



はやり「さて、そろそろ本気でいこうかな」

京太郎「え」

良子「こちらも能力ありでいきますよ」フッ

京太郎「え」

はやり「さて、罰ゲームも用意しとくからネ☆」

良子「ビコーズ、私とはやりさん、どちらにやられるか……私が優しくハコ割れさせてあげましょう」クスッ

京太郎(ほ、本気でやらなきゃ!)グッ

えり(もうどうにでもして)トオイメ



―――朝【ホテル:ロビー】


宥「んぅ、眠い……けど京太郎くん、結局帰ってきたのかなぁ?」

京太郎「……」

宥(あれ、座ってるのは京太郎くん……?)

テクテクテク

宥「京太郎くん、いつからここにいたの? いつ帰ってきたの?」

京太郎「……」ボー

宥「京太郎くん?」

京太郎「ナニカサレタヨウダ」

宥「え? ……え?」


―――【ホテル:女子部屋】


晴絵「で、そのあと寝てるの?」

宥「うん、不眠不休で……修行がどうとか言ってたから」

穏乃「すげぇ京太郎! 私たちが修行してる間にも京太郎は激しい修行をしてたんだね!」

憧「まぁ、真面目よね」

灼「見かけによらず」

玄「さすがお義兄ちゃん!」

晴絵(瑞原はやりから『須賀君はしっかり成長させるゾ☆』とか連絡が来た……なにもされてなきゃ良いけど)

宥「なにか、されたとか言ってた気が」

晴絵「ファッ!?」



晴絵「いや、まさか……さすがに犯罪……焦ってるからといって……いやでも私なら……」ブツブツブツブツ


憧「ハルエどうしたの?」

灼「さぁ……」

穏乃「?」

宥「あ、京太郎くん……そろそろ起きないと」

玄「なにかあったっけ?」

宥「今日はBブロックの試合だから宮守と清澄が出るから見に行くって言ってたんだよ」

玄「ああ、だから」

宥「うん、ほら京太郎くん」ユサユサ

京太郎「んぅ……はぁっ!? 俺には心に決めた人がぁっ!?」バッ

宥「ふぇっ!?」

京太郎「あ、ゆ、宥さん……ああ、ホテルか」ホッ

憧「あ、あんたどうしたの?」

京太郎「色々あってな……すっかり目が覚めたぜ。ありがとう宥さん」キリッ

宥「うん」ニコッ

玄「あ、お姉ちゃんそういえば」

宥「あ、ほら京太郎くん時間だよ。宮守と清澄の試合始まっちゃうよ」

京太郎「そうだった! 行きます!」

宥「私も行こうかな」

京太郎「それじゃ行きましょうか、他にも来るか?」

憧「私はパス」

穏乃「私も修行あるのみだよ!」

灼「馬に蹴られて死にたくないし」

玄「私は行こうかなぁ」エヘヘ

晴絵「!?」

憧「頭数足りないからハルエ残りなさいよ」

晴絵「!!?」


眠い、ここまでだ

なんか普通に終わったしまった
こう、バシバシ進めてくつもりだったんだけど中々どうして
まぁ気持ち頑張る

そんじゃまたー

百合オタに媚びたっていうより尺と予算の不足に加えて若手俳優引っ張ってくる労力が馬鹿にならないから
製作サイド的にはそこまでして京太郎出すメリットを感じられなかったっていう話なんじゃないかな
第2話だと西田記者の出番までカット食らったみたいだし

>>57
そもそも若手俳優引っ張って「来れる魅力のある役か」って言われると完全にNOと断言出来るからなぁ。
真面目に「京ちゃん出るから個人戦対戦相手に必要な男子モブ」役の方が活躍描写あるだけ魅力あるレベルだし。

※原作描写内で京ちゃん1回も上がってない+アニメ個人戦でも1回も上がらず大火力で吹き飛びまくってるだけ(=吹き飛ばしてるモブの方が活躍してると言える)

もし「人気出ました! 続編で全国編やります!」にしても見せ場が洗濯機の所ぐらいで、
後は割と京ちゃんの服装着せたマネキン適当に顔映らない場所に立たせとけばどうにでもなるシーンばっかだし。
んで洗濯機の所はそのまま和に京ちゃんの位置渡せば何とかなりそうと言う。


お待たせ! 投下開始ー

最近帰れないことすらある悲劇……



―――【会場:観戦席】


京太郎(ということで見に来たわけだが……)

宥「凄いねぇ」

玄「Bブロックも魔境だねっ」

京太郎(松実姉妹の横ならまだしも、挟まれてるからちょくちょく視線を感じる……いや、気にしないようにしよう、うん)


京太郎「あ、エイスリンさんだ」

玄「まだ次鋒戦だからわからないね」

宥「うん……京太郎くんの、その」

京太郎「はい?」

宥「京太郎くんは、ウィッシュアートさんのこと……好き、なの?」

京太郎「ふぇっ!?」ビクッ

玄(お義兄ちゃん、どうなんだろう……)

京太郎「い、いやいや普通に好きですけど……そ、そういうわけじゃ」

宥「本当?」

京太郎「ほ、本当ですよ!」

玄「……これから好きになっちゃったり、しない?」

京太郎(今度は玄!?)

京太郎「い、いやそんなまさか、おそらく、きっと、メイビー」

玄「むぅ、ハッキリしてよお義兄ちゃんっ」ジトー

京太郎「え、ええ~」

宥(凄い、不安……)



京太郎「うぁ……」

宥「思ったより、全然強敵だね」

玄「清澄の……次鋒」

宥「……ちょっと、不安だなぁ」

京太郎(あの負け方、きついよなぁ……)

宥「京太郎くん?」

京太郎「エイスリンさん……」ボソッ

宥「え」

玄「お義兄ちゃん?」ユサユサ

京太郎「え、あ、ああ……まだ次鋒戦終了、わかりませんね」

宥「……勝てればいいね、宮守」

京太郎「ですね……」ジッ


玄(な、なんだか妙な感じ……)



京太郎「で、大将戦ですか……」

玄「す、スゴイ……!」

京太郎「んな馬鹿な……」

宥「え、まだ始まってないよ? 座ってるだけだよ?」

京太郎「座っている、いや、むしろ置いている」

玄「え、永水の対象は化け物だよっ!」

宥「え……あ」

京太郎「あ」

宥「……」ジトー

京太郎「あ、ああ~あれは大きすぎますよね、はい」

玄(お義兄ちゃん、言い訳の仕方がなんていうか、それっぽいよ!)

京太郎「俺はもうちょっとこう、小ぶりな方が、はい」



玄「接戦だね」

宥「誰が勝ってもおかしくないけど、宮守が勝ち上がれば良いね」

玄「真正面からライバルを倒すんだねっ」ニコッ

宥「そ、そういうのじゃないよぉ」カァッ


京太郎(ストレートに宥っぱいが一番だと言いたいけど言った瞬間、想像するだけで怖い)


宥「姉帯さん、スゴイね」

玄「一つだけ、じゃないよね……沢山ある?」

宥「私に近い感じも……」


京太郎(宥っぱい、てか宥っぱいってなんだ。玄っぱいもあるのか! いやしかし、二人共おっぱいだけなら凄い、さすが姉妹)


玄「あれ、お義兄ちゃん?」

宥「難しい顔してる……凄い、考えてるんだね」

玄「うん」

玄(真面目な顔してるお義兄ちゃん、カッコいい……かも)ポー


京太郎(いや、宥さんの魅力はそこだけじゃ……って俺はなにを、落ち着け、今は試合だ)ジッ



―――【試合終了】


京太郎「なっ……マジか、あいつ」

宥「あれが……」

玄「宮永、咲ちゃん……?」


京太郎(一瞬、アイツが和了る一瞬……背筋が凍るかと思った。禍々しいまでの感覚、マジか……オカルトすぎんだろ)


玄「し、穏乃ちゃん大丈夫かな……」

宥「寒い……」ギュッ ムニュっ

京太郎「だ、大丈夫っすか?」

京太郎(宥っぱいがぁ! 有っぱいが腕にぃ! このままじゃ俺の理性がもたん!)


京太郎「あ、え、エイスリンさんとこ行かなきゃ」パッ

宥(もう離れちゃった……嫌、だったかな?)

玄(お義兄ちゃんがおもちを相手にあんなに呆気なく!?)



―――【会場内】


京太郎(さっきの、慣れっていうか……今まで散々味わってきたからどうにかおさえられたぜ……)

宥(ウィッシュアートさんのとこ、だよね……)

京太郎「あ、いた」

玄「うわぁ、記者さんとか沢山いる」

宥「うん、これじゃ近づけ無さそう……」


京太郎「まぁ、悪い言い方になりますけど負けた高校への相手は少ないですからね」

玄「私たちも頑張って松実館の宣伝しないと!」

宥「お客さんが一杯きたら大変だねぇ」クスッ

京太郎「まぁそしたら俺がお手伝いに……泊まり込みでも良いですよ!」グッ

宥(京太郎くんがお泊り……)カァッ

玄(お義兄ちゃんと一晩中おもち談義!)

京太郎「まぁ家近いんでそんなことないでしょうけど」アハハ

トシ「案外、運に愛されてるからねぇあんた」

京太郎「え?」

トシ「ん?」

京太郎「……いいい、いつからここに!?」

トシ「今きたとこだよ、ほらエイスリンにあらあそこだよ」

宥(確かこの人、宮守の?)

玄(確か先生の……)


京太郎「あ、ほんとだ、エイスリンさーん」フリフリ

エイスリン「っ」ビクッ

京太郎「あれ?」

エイスリン「……」バッ

京太郎「ん?」

宥「あ」

玄「え」


ガバッ

エイスリン「っ~……」ギュゥッ

京太郎「え、え?」

トシ「やれやれだね」



京太郎「え、その、あれ?」

エイスリン「っ~」グスッ

京太郎(な、なんでエイスリンさんが俺に抱き着いて……あれ? あれ?)チラッ


塞「……」ゴゴゴゴ

胡桃「……」ゴゴゴゴ

白望「……」ダル~ン

豊音「わわっ、大人だよっ」カァッ


京太郎「え、エイスリン、さん?」

エイスリン「ッ……イ、イッショニ、ケッショウマデッテ……」

京太郎「な、どうしたんですか」

エイスリン「ワタシノ、セイデっ……」

京太郎「エイスリンさんのせいじゃないでしょ、エイスリンさんのチームメイトだって誰もそんなこと思ってませんよ」ポンポン

エイスリン「デモッ……」

京太郎「デモもストもないでしょ……」

エイスリン「っ」

京太郎「大丈夫ですから、ね? 見てても誰もあなたのせいなんて思いませんから」ナデナデ

エイスリン「……ホント?」グスッ

京太郎「はい」ニコッ

エイスリン「……ッ」ギュゥッ

京太郎「どうしたんですか、ほらもう」ナデナデ

エイスリン「ゴメンネ……」

京太郎「良いですよこのぐらい」アハハッ


宥(なんだか、優しい顔……)グッ

玄(お義兄ちゃん……)ギュゥッ



京太郎(少しして、エイスリンさんが泣きやんだわけだけど)


エイスリン「ソ、ソノ、ゴ、ゴメンネッ」カァッ

京太郎「いや、まぁ良いんですけどね」

エイスリン「……ア、アリガト」ニコッ

京太郎「まぁエイスリンさんみたいに可愛い子に胸を貸すならいつでもですよ」ニッ

エイスリン「ウ、ウン……キョウタロゥ」エヘヘ

京太郎(かわいい)


宥(京太郎くん、やっぱりああいうかわいい子が好きなんだ……)

玄(お義兄ちゃん……なんで、胸、ギュウって……)


トシ「ほら、うちのエイスリンを骨抜きにすんのいいから」


京太郎「なっ!」

エイスリン「ッ!!?」カァッ

京太郎「そ、そういうのじゃないですから、友達ですからっ!」

エイスリン「ソ、ソウ!」

トシ「はいはい」ケラケラ

京太郎「こ、このババア」

トシ「ん、なんて?」ニコッ

京太郎「あ、いやなんでもないです」メソラシ

トシ「よろしい」ウム


塞(なんか仲良いなぁ)



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「ただいまー」

宥「ただいまぁ」

玄「ただいま戻りました!」


憧「京太郎ぉ、金髪外人とイチャイチャするとは良い身分ね」

京太郎「え、なんで?」

憧「ネットに乗ってるわよ!」

京太郎「……うそん!?」

灼「本当」

京太郎「……ご、ご迷惑かけました?」

灼「いや、私は良いけど」チラッ


晴絵「……」グテ~

京太郎「寝てる……」

灼「ふて寝だよ、起きてるし」

京太郎「晴絵さん? どうしたんですか~?」

晴絵「……しんない」

京太郎「え~」

憧「本当よ、良い歳してなに嫉妬して拗ねてんだか」

晴絵「歳は関係ないでしょうがぁ!」クワッ

憧「そ、そうよね、関係ないわよね」

晴絵「ないわよ!」

京太郎「なんていうか、どういうことですか?」

宥「……知らない」フイッ

京太郎「え」ガーン

灼(自業自得)

穏乃「相変わらずだなぁ」

京太郎「く、玄……」

玄「お義兄ちゃんのばか」フイッ

京太郎「!!?」ガーン



―――翌日【会場:控室】


憧「……どうしたのあんた」

京太郎「昨日から宥さんと玄が冷たい……死にたい」ズーン

憧「宥は?」

灼「先鋒戦の前に玄に一声かけるって」

憧「……二人がいなくて良かったわね、とりあえず一言言わせてもらうわ」

京太郎「なんだ、助言か!?」

憧「結局、宥と玄どっちが好きなの?」

京太郎「……へ?」

穏乃「あ、私もそれ気になる。宥さんっぽかったけど最近は玄さんとも仲良いし」

京太郎「え、あ、玄はその……別に、なんつーか、妹っぽいっていうか」

憧「へぇ、なら宥のことが好きなのね」

京太郎「は、はぁっ!? な、なんでそういうことになるんだよ!?」カァッ

憧「いや、そういうのいらないから」

灼「うん」

京太郎「いや、そういうのともかく、二人に嫌われてるかもしれないってのはショックだろ!?」

憧「あ~まぁそれでも良いけど、うん。とりあえず嫌われてるわけじゃないと思うわよ?」

京太郎「いいや、昨日なんかしちまったんだ……知らない間に」

穏乃「それは正解なんだけど」

京太郎「お前ら予想ついてんのか!?」

憧「大体ね」

京太郎「教えてくれぇ! なんとかして二人の好感度を取り戻させてくれぇ!」

憧「え~っと……どうする?」

灼「む、難しいね」

穏乃「えっと……応援するとか?」

京太郎「先鋒戦始まりそうだよ」

憧「それじゃあ試合終わったら迎えに行ってあげなさい」

京太郎「ええ、そんなんで良いのか?」

穏乃「良いの良いの」バシッ

京太郎「背中叩くなよ」


晴絵「……誰か私の味方はいないの!?」

灼「……ほ、他の世界線に期待しよう?」

晴絵「ファンタジー!」



ガチャッ


宥「ただいま~」

憧「あ、玄の様子どうだった?」

宥「緊張してたけど大丈夫そう」

穏乃「良かったぁ」ホッ

灼「でも心配だね」

京太郎「相手が……ヤバいですね」

晴絵「新道寺の先鋒が強いって話はないけど、千里山と白糸台だけで十分ヤバいしね」チッ

京太郎「チャンプですか……」


京太郎(それでいて咲の姉貴……昨日のこともあったからな、咲の姉貴が化け物って言われても納得せざるをえないな)


晴絵「玄、耐えてくれればいいけどね」

憧「それに関しては新道寺もでしょ」

晴絵「ま、そうだけどね……」

京太郎「……」ゴクリ

宥「玄ちゃん……」



―――【控室】


京太郎「……ま、じか」

晴絵「さすがに、これは……」

穏乃「これが、チャンプ」

憧「荒川憩の上を行くだけあるわね、本当に……」

京太郎「魔物……」

宥「玄ちゃんっ……」

京太郎「ま、まだ前半も終わってないのに」

晴絵「玄……」

穏乃「いや、でもこれで……」

憧「もう少しよ」


京太郎「お、俺行ってきます!」

宥「あ、京太郎くん」

京太郎「いきますか?」

宥「……ううん、あとで交代の時に会うから、行ってあげて?」

京太郎「はいっ!」ダッ


ガチャッ バタンッ


穏乃「……良かったんですか?」

宥「うん、玄ちゃん……大好きだから、京太郎くんのこと」クスッ

晴絵「……それは、宥も同じでしょ」

宥「あぅっ……」カァッ

憧「ホントシスコンよね」

宥「そ、そういうのなしに……玄ちゃん、きっと京太郎くんに応援してもらったら、力出ると思う、から」

晴絵「大人だなぁ、昨日から今まで嫉妬で拗ねてたみたいだけど」

宥「あぅ」カァッ

灼「それはハルちゃんも一緒だと」

晴絵「気のせいよ」

灼「……」



―――【休憩所】


玄「……」トボトボ

京太郎「玄!」

玄「え、お、お義兄ちゃん……」ビクッ

京太郎「……えっと、なんつーか」

京太郎(やべぇ、なんて声かければ良いかわかんねぇ)


玄「お義兄ちゃんっ、私っ……私ねっ」グスッ

京太郎「え、く、玄?」

玄「沢山、点棒取られちゃった……このままじゃ、2位抜けもできないかもっ」

京太郎「玄……」


:::|:::::/〃   斗-- 、 ヾメ、ヽ /::::/.: :/:::::/::::::::::::::::::::/::::::::::/}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

:::|:::/   /   {~⌒ヽ_ V》. {:::/ : : :/::/ /:::::::::::::::://:::::::/: :/:::::::/}::::::::::::::::: ど お ::::|
:::|::{   /   r'⌒ヽ   } `  レ: : : :/ ': : :/:::::::::::::/: /::::/: : :/::::://:::::::::::::::::: う .に ::::|
:::|::|  ん  〃⌒) v‐ ' } : : : : : : : : : : : /::::::::::/:⌒//: : : :./::/: :/::::::/::::::::: し  .l ::::|
: Ⅳ __{   {{ し' 〃  / : : : : : : : : : : :/::::::/: : : 斗=≡メ: ://: : /::::/:::::::::::::: よ .ち :::′
:::| (  ゝ⌒) `- ´  ./ : : : : : : : : : : :/:::/ : : : : : :  , -‐-ミx : : :/:/}::::::::::/:::::: う  ゃ /
:::|  〉- <\\\\ : : : : : : : : : : :.//: : : : : : :./  {   )ヾメ/: :/::::::::/::::::::: :  ん/
:::|  {   ノ  \\\\\ : : : : : : : : : : : : : : : :′' >-='  〉ヘ : /::::::::/::::::::::::::::::::/:::/
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::::::::::ヽ:::::::::\                   `ヽ        //  j:::::::::::::::::::::/ }:::::|



眠い、今日はここまでー

久々の投下ですまぬ、ここからもそこそこあるのに……
もしかしたら明日もやるかも

そんじゃまたー


投下ー

クロチャーは泣き顔が一番!()



玄「どうしよう、おにーちゃん……」ポロポロ

京太郎「……」

玄「やだよぉ……」グスッ

京太郎「玄……」

玄「お義兄ちゃんっ……」

京太郎「捨てよう、ドラ」

玄「え……だ、ダメだよ。だってお母さんが」

京太郎「それでも、勝つために」

玄「や、やだよ、それにほらっ私は阿知賀のドラゴンロードって」

京太郎「そんなドラ、捨てちまえ」キッパリ

玄「な、なんで……」

京太郎「この際、邪魔です」

玄「ど、ドラがそのあと何ゲームもこなくなっちゃうんだよ!?」

京太郎「くるようになるまで付き合うよ」

玄「っ」

京太郎「だからドラを捨てろ……言い訳なら俺を使っても良い」

玄「え?」

京太郎「俺が殺すんだ。玄の手を使って、玄の大事なドラを」

玄「お義兄ちゃん……」

京太郎「こんな麻雀ほぼ素人の俺を受け入れてくれたみんなだからさ、みんなのために、なんかしてやりたいんだよ」

玄「お、お義兄ちゃんはもうみんなのために沢山っ」

京太郎「それでも、まだ足りない……だから、俺を使え玄」ナデナデ

玄「っ」グスッ

京太郎「それで、勝てなんて言わない……仲間に繋げれば良い。それがこの大会の、闘牌のしかただ」

玄「……うんっ」コクリ



―――【控室】


ガチャッ


京太郎「ただいまー」

穏乃「どうだった?」

京太郎「ちょっと違った闘牌が見れる……かも?」

晴絵「またなんか言ったんでしょ」

京太郎「そりゃ言いますよ、応援しに行ったんですよ?」

晴絵「そうじゃなくてその……く、口説くみたいなこと」

京太郎「ないですよ、俺どんなイメージなんですか」

灼「たらし」

穏乃「鈍感」

憧「総受け」

京太郎「おい最後の」


宥「……玄ちゃん」グッ

京太郎「きっと、大丈夫ですよ」フッ

宥「……うん」コクリ



晴絵「お、終わった……にしても玄が、ドラを捨てるなんて」

宥「お母さんに言われたことを、玄ちゃんが……?」

京太郎(まぁ、殺したのは俺だけど……裏で操った感じで)

憧「……なるほどね」フッ

京太郎「なんだよ」

憧「別に、あんたも難儀な正確してるわね」クスッ

京太郎「なんで御見通しなんだよ」

憧「ファンだからよ」

京太郎「どういう意味で?」

憧「そういう意味で」

京太郎「……え~」

穏乃「え、どういうこと?」

京太郎「あ~なんていうか俺が」

灼「唆したってこと?」

京太郎「その言い方はやめて!」

宥「玄ちゃんと、なにかあったの?」

京太郎「い、いやそういうことじゃ……あ、ああ~玄さんが帰ってきますよ! 行きましょう!」

宥「え、う、うん」コクリ

晴絵「優しいなぁ京太郎は」

京太郎「や、やめてくださいよ」カァッ

灼(顔赤くして照れてる京太郎ってかわ……新鮮)



―――【会場:廊下】


京太郎「玄さん!」

玄「あ……」トボトボ

宥「玄ちゃん……」

玄「ダメだった、私……」

宥「ダメじゃない、ダメじゃないよ……玄ちゃんは頑張った。点数は取れた。十分だよ」

玄「それでも、点差は開いたままだしっ……」

宥「ドラを捨ててまで、掴んだ点……ううん、繋げた点だよ」

玄「お姉ちゃん……」

京太郎「繋いだ。あとはみんなに、お姉ちゃんに任せろよ玄」ポン

玄「お義兄ちゃん……」

宥「私が、必ず点を取り返すから」

京太郎「宥さんを、信じよう」フッ

玄「うんっ……うんっ」グスッ



玄「あ、その……先に戻ってるね!」ダッ

宥「え、く、玄ちゃ」

京太郎「行っちまいましたね」

宥「だね……」


京太郎「宥さん、その」

宥「うん、大丈夫。京太郎くんが言ってくれたように、私は取り返すよ」

京太郎「……」

宥「それにその、京太郎くんも応援して、くれるでしょ?」カァッ

京太郎「もちろんですよ! 宥さんが勝つためなら俺なんだってしますよ!」

宥「え」

京太郎「い、いやルール違反とかは無しとしても」

宥「う、ううん、そうじゃなくて……」

京太郎「?」

宥「そ、それじゃあ私がその……点稼げたら」

京太郎「はい」

宥「い、一緒にその、お出掛け……して?」カァッ

京太郎「え、あ……お、俺で良ければ」

宥「ううん、京太郎くんが、良い」ニコッ

京太郎「は、はい! 応援してます!」

宥「うん、ありがとう、頑張るよ……」ゴッ

京太郎(この熱気……!)

宥「絶対、勝つ……!」



―――【会場】


宥(確かに白糸台は強い。けど……先方のチャンプと違って他の強さは、他の人たちの追従を許さない……ってほどじゃない)

菫(なぜだ、なぜ私の攻撃(ロン)が当たらない!)

菫「くっ!」

泉(ハッ、なにが三年や……大したこと)


菫「ロン!」シュバッ

泉「ぐはっ!?」ザクッ


菫「ロン!」

宥「……」サッ

泉「げはっ!?」


菫「ロォンッ!」

宥(当たらなければどういということはないって、赤い人が言ってた)

泉「またかっ!?」グホッ


美子(空気だけど、堅実に和了がっておこう)

美子「ロン」

泉「げぼぁっ!?」グハッ



―――【控室】


京太郎「宥さんスゲー!」

晴絵「だって全部回避してるもん」

憧「なんで千里山の一年はふらついてるの?」

穏乃「えっと、精神的ショック?」

憧「てか血反吐を吐いてるように見えるんだけど」

灼「気のせい」

憧「え、ええ……」

晴絵「にしてもホント、宥凄いね」

玄「きっとお義兄ちゃんとの愛の力だよ!」


京太郎「ブフォッゲホッ!」

晴絵「え、そ……そうなの?」

京太郎「あ、愛って……ゆ、友情パワーでしょ、たぶん」カァッ

玄「そうかなぁ?」

京太郎「そ、そうだよ」

玄「えへへ、お義兄ちゃんにだったら安心してお姉ちゃんを任せられるねっ」ニコッ

京太郎(ああ~泣き顔から笑顔への相転移! そしてまた泣き顔が見たくなるぅ!)


灼「禍々しい気配がする」

穏乃「憧の事?」

憧「おい」

灼「それとはちょっと違うっていうか」

憧「それってなにそれって!」



ここまで!

ギャグメインでいくはずが最近シリアスっぽいことやりすぎた
これ以上いけないと路線を戻す

そんじゃまたー


気付けば二ヵ月とか……うそやん

投下してく所存ー



京太郎「でも、ほんと凄いな今日の宥さんは……」

晴絵「ホントだね、これなら宮永照を凌ぎさえすれば次鋒戦はかなりの点数を期待できるんじゃない?」

憧「いつの間にあんな強さを……」

穏乃「想いの強さで強くなるとか?」

憧「いやいや、なにそのバトル漫画展開」

灼「バトル漫画展開なら修行パートが……実はこっそりしてた?」チラッ

玄「私は見てないけど……」チラッ

京太郎「……なんで俺のこと見てるんですか」

灼「そりゃ宥と二人になる確率の高さからして、ね?」

穏乃「うん、雀荘デートとか?」

憧「最近流行りの」

京太郎「してない! てか宥さんと二人で出かけることがないしな! 俺へのあてつけか!」

灼「え、ないの?」

京太郎「そ、そりゃせっかく大事な時期に、誘うのも、ねぇ?」

晴絵「私見ないでよ、てか雀荘デートってなにそれ妬ましい」

京太郎「と、ともかくデートとか誘う余裕も」

憧「うわぁ」

灼「雀荘デートすれば良いのに」

京太郎「雀荘に誘う……そういうのもあったのか、ってな、なんで俺が宥さんをデートに誘うんだよ!」

玄「お姉ちゃん喜ぶよ?」

京太郎「なにこの展開! 誘わなかった俺が悪いの!?」

穏憧灼「うん」

京太郎「!!?」



『再三、阿知賀のツモ!』

『おおーすげー』

『怒涛の火力ですね』

『あたしのキャッチコピー取られると困るんじゃねテレビ的に、知らんけど』


晴絵「……てかホント、愛の力って凄い」

晴絵(私の現役時代に京太郎がいればワンチャン……いやなんでここで京太郎!)カァッ

穏乃「点差、ちょっとずつ埋まってるね」

玄「う、うん」コクリ

京太郎「でも宥さんの様子、なんかおかしくないか?」

憧「え、あ……言われてみればいつもより顔が赤い?」

京太郎「……ちょっと休憩入ったら行ってきます」

晴絵「あ、うん」コクリ

穏乃「ホント彼氏みたいだね」

京太郎「だだだ、誰が彼氏じゃ!」

灼「動揺しすぎじゃ」


穏乃「おお~ホントにここまで一切失点なし!」

玄「お姉ちゃん凄い! 凄いよ!」パァッ


京太郎「それじゃちょっと行ってきます」

晴絵「京太郎、私の予想が正しければ」

京太郎「いや、たぶん俺も同じ考えです」

晴絵「そっか……それじゃ、はい」チャリン

京太郎「500円、ふとっぱら」

晴絵「誰が太ってるよ」ジト

京太郎「太ってない太ってない、かわいいかわいい」

晴絵「かわっ!?」カァッ

京太郎「それじゃ行ってくる!」ダッ


晴絵「かわ……かわ……いい……」ポケー

灼「ハルちゃん……」

憧「ダメねこりゃ」



―――【休憩所】


宥「はぁっ……はぁっ……」フラッ

宥(なにっ、これ?)

宥「からだっ、あつ……」

宥(あつい……直射日光とかじゃないのに、なんで……)


京太郎「宥さんっ!」

宥「京太郎、くん?」

京太郎「ああ~やっぱり予想通りというかなんというか……大丈夫ですか?」

宥「ちょ、ちょっと手を、貸してほしい、かもっ」

京太郎「はい」フッ

宥「んっ」ポスッ


宥(あ……これ)

京太郎(抱き合ってるみたいになってんじゃ……)

宥(く、くっつきすぎで……あ、あつい)プシュ~


京太郎「やべ」スッ

宥「え?」

ピトッ ヒヤッ

宥「ひゃあぁっ!!?」ビクッ



宥「なっ、なにぃっ!!?」シュバッ

京太郎(露骨に距離取られた、まぁ当然だけどさ)

京太郎「すんません、缶ジュースです」スッ

宥「うぅ~そ、それは良いけどっ……な、なんで?」

京太郎「ああいや、たぶんですけど……オーバーヒートです」

宥「え?」

京太郎「熱が想定を超えちゃって」

宥「い、意味はわかるよぉ」

京太郎「あ、そうですか……で、宥さんが不調だったのは能力の暴走からかなってのが晴絵さんと俺の見解です」

宥「私の、能力?」

京太郎「はい、宥さんの体質が先か能力が先かは知りませんけど……能力と体質がなんらかの関係があるのは確かだから、体調が“熱い”って意味でおかしいなら普通に体調を崩したか能力のせいか、ってことで」

宥「……私のこと、考えててくれたんだ」クスッ

京太郎「まぁ、大事な……仲間ですから」フッ

宥(色々考えてくれてるのは……私だけ特別ってわけじゃないんだろうけど、それでも……)


宥「ありがとう、京太郎くんっ」ニコッ

京太郎「あ……はい」ニッ

宥(嬉しい……)



京太郎「だからちょっと冷たいかもだけど我慢して缶ジュースで冷やしとかないと」

宥「ええ~」

京太郎「ちょっとだけでも、ね?」

宥「う、うん……す、少しだけ、だよ?」

京太郎(なんかいけないことしてる気分になるぞ)


宥「あっ、缶ジュースは冷たすぎるから丁度良い方法思いついた」

京太郎「丁度いいって?」

宥「えっとね、こうするの」スッ

京太郎「え?」

宥「あ、京太郎くんの手、ひんやり」エヘヘ

京太郎(宥さんの両手に、俺の手が握られ……握られ……)


宥(ちょ、ちょっと大胆すぎた、かな?)チラッ

京太郎「……」カァッ

宥「……あ、あれ、京太郎、くん?」

京太郎「へっ!? な、なんでしゅか!?」

宥「あ、ううん、なんでもないよ」エヘヘ



京太郎(う、うわぁ、宥さんの手……やっこい)

宥(京太郎くん、大きくて、固くて……)


京太郎(あ、あったけぇ)

宥(ひんやり……)スッ


京太郎「へ?」

宥「んっ……気持ちいぃ」ウットリ

京太郎(お、俺の手に頬ずり、だと……)

宥「えへへっ……」

京太郎(これ……休憩終わるまで?)

宥「京太郎くんの力ももらったから……もっと頑張れるよっ」ニコッ

京太郎(晴絵さぁぁぁん、俺……落ちそうでぇぇぇす!)



―――【控室】


晴絵「ハッ!」

灼「ん?」

晴絵「……言葉が走った」キリッ

灼「ニュータイプなの?」

憧「はいはい、あんたは永遠の厨二病よレジェンド」

晴絵「私の扱い……」



今回はここまで!

お願い、落ちないで京太郎! 今ここであんたが落ちたら晴絵や灼エンドはどうなっちゃうの?
インハイはまだ残ってる、ここを耐えればわたハルちゃんルートにいけるんだから!

次回、京太郎落つ。デュエルスタンバイ!


ハルちゃんルートはまた今度ね!
シノハユもうちょっと進んでハルちゃんの話掘り下げられんかなぁ

今は宥ルートを突っ走るのみ(他の子となにもないとは言ってない)



―――【阿知賀控室】


京太郎「ハルちゃぁん!」

晴絵「どうした京ちゃん」

京太郎「俺、落ちそう」

晴絵「なにが?」アハハ

京太郎「宥さんに」

晴絵「」


憧「ハルエェ……」

灼「犠牲になったんだ……他の世界線から繋がる……犠牲の犠牲に」

穏乃「どうしたの灼さん?」

灼「はっ……あ、あぶなかった」


玄(お義兄ちゃん、やっぱりお姉ちゃんのこと……いいこと、なんだけど……)ギュゥッ


京太郎「晴絵さん? 晴絵さん? ……お~い、ハルちゃん?」

晴絵「」

憧「やめなさい京太郎!」

灼「ハルちゃんは……精一杯生きたんだよ」

京太郎「晴絵さん、一体なんでこんなことに……」

穏乃(京太郎のせいじゃ……)


―――【会場】


宥(休憩から戻ってから、頭がすっきりしてる……でも)

菫(松実宥特有の、赤い牌を集める能力……その隙を縫って撃ち抜く! お前を殺す!)

泉(うちは、最強やぁ!)

美子「ロン」

泉「ゲハァッ! ゲホッゴホッ!」ボタボタッ

菫「ひっ」


宥(今回が初めてだけど、今回だけでわかった……きっと今までと違うことができるけど……)



―――【阿知賀控室】


京太郎「今までと同じ方が安定はする……」

晴絵「やっぱりか、熱量……上手くいけば尋常じゃない点数稼ぎも可能だけど」

京太郎「やりすぎたら、さっきのよりもひどくなるかも」

玄「えっと、どういうこと? お姉ちゃんは熱いのが好きだから」

京太郎「風邪引いたこと、あるだろ、宥さんだって?」

玄「う、うん」コクリ

京太郎「それに汗もかく、ともなれば……それとこれとは別なんだよ。寒がりで多少熱くしても問題なかろうと容量を超えればどうなるか」



穏乃「やっぱり何回見ても、真面目な京太郎と先生ってピンとこないね」

憧「こっちに来てからはわりとあるけどね」

灼「でも確かに宥のこと、心配だよね」


玄「えっと、もしかして、お姉ちゃんの身体があぶないの?」

京太郎「その可能性も否定できないってことだ」

晴絵「自分が倒れれば阿知賀は欠場、自分が本気を出さないと勝てないかもしれない……」

京太郎「その両方の間で揺れ動く、か」

晴絵「どちらにしろ宥には辛い思いをさせる」チッ

京太郎「支えて見せますよ……とかかっこよく言えたらなぁ」ハァ



晴絵「言えば良いじゃない」

京太郎「そんな立場じゃないでしょう、まだ」

玄「そんなこと、ないよ……お義兄ちゃんとお姉ちゃんは、お似合いだもん」フッ


憧「玄……」

穏乃「え、玄さんがどうしたの?」

灼「穏乃は素直だよね」

穏乃「?」


京太郎「ん、宥……使うか」

晴絵「わかるの?」

京太郎「なんとなく……」

晴絵「そっちの才能あるのって……うらやましいなぁ」

京太郎「宮守の熊倉さんにでもご教授してもらえば良いんじゃないですか?」

晴絵「今更?」ハッ

京太郎「今からでも、良いんじゃないですか?」フッ


晴絵「……そうだね、あんたらを見てるとそう思えてくる」フッ



『次鋒戦終了です! 大逆転とはいきませんでしたが阿知賀、確実に白糸台との差をつめてきた!』

『うわ~すっげぇ、あの子すごくね?』

『はい、怒涛の火力でした』

『いや、それはダメだろ。カブる』

『体系の差は掠りもしませんが』

『おいこら』


―――【会場:廊下】


宥「さっきほど、じゃないかな……」

京太郎「宥さん!」

宥「ん、京太郎、くん……」

京太郎「よかったぁ」ホッ

宥「扱いが難しいね……でも、さっきよりも力を出したらきっと最初から赤い牌をもっと沢山集められる気がするんだ」

京太郎「やめてください、倒れたら泣きます」

宥「男の子なのに?」

京太郎「かっこ悪くても泣きますよ、宥さんが倒れれば」

宥「そっか……うん、嬉しい」ニコッ

京太郎「う、うっす」コクリ

宥「ちょっと、体ダルいから……よりかかっていい?」

京太郎「あ……どうぞ」スッ

宥「うん、ありがと」ギュッ

京太郎「さて、戻りますか」

宥「うん」コクリ


灼(私もいるぞとは口が裂けても言えない……残念ながら当然だけど)


京太郎(ああ~腕絡ませられると、さらに身体の体重がかけられると、おっぱいがぁぁぁぁ! おっぱいそのものがぁぁぁぁ! 誰かぁぁぁぁ!)


―――【阿知賀控室】


晴絵「おっぱい麻雀の気配が!」キュピンッ

憧「げ、下品なことを大声で……!」

穏乃「先生大丈夫?」

玄「おもちと聞いて! で、何の話?」

憧「あんたの言うおもちと晴絵の言うそれは似て非なるものなのよ」

穏乃「今の先生とか京太郎とかと似た言い回しだね」

憧「やめなさいよ!」



京太郎「で、なんだかんだで二位で抜けたわけだ」


憧「適当ね!」

晴絵「どうせ宥以外はどうでも良いと思ってるんでしょう!」

京太郎「そうは思ってないけど……ほら、宥さんのおもちの感触がね?」

晴絵「……くそがぁっ!」ドカッ

京太郎「おぶぁっ!」バタンッ

灼「やめろハルちゃん! 奴に心はない!」

憧「暴力系ヒロインなんていまどき流行らないわよ!」

晴絵「うるせぇ! 一番暴力系ヒロインやってそうな見かけして!」

憧「失礼ねあんた!」


宥「えっと……お、大騒ぎだね?」

穏乃「嬉しいんだよみんな、特にほら……先生が止まった準決勝を勝ち抜いたわけだし」

宥(なんだか、嬉しそうじゃないわけじゃないけど……ちょっと、違う感じ)

玄「穏乃ちゃんは嬉しくないの?」

穏乃「嬉しいんだけど……次があるから」ググッ

宥「……そっか」

穏乃(大星さんには結局、苦渋を舐めさせられた……次は勝つ、徹底的に……仕留める!)


京太郎(そういや、決勝じゃとうとう咲とぶち当たるのか……穏乃が)チラッ

憧「あんたがはしゃがないなんてびっくりね」

穏乃「もっと強くならなきゃってのがあるし……いや、でも弱気でいてもしょうがないし! この拳でぶちぬく!」

憧「物理はアウトよ」



―――【夕方:ホテル近く】


京太郎(なんとなく一人になりにきてしまった……)

??「お前は……」

京太郎「ん?」

京太郎(ドリル……)


??「フッフッ、久しぶりだな須賀京太郎! そう、王者だ!」

京太郎「いえ、須賀って人ではありません」

??「えっ! す、すみません! 知り合いに似てたもので!」ペコペコ

京太郎「嘘です須賀です」

??「……なぜ嘘をついた! 王者の打ち筋、忘れたか!」

京太郎「え、どなたです?」

??「えっ……こ、小走やえ、忘れた?」オソルオソル

京太郎「……憶えてるに決まってるじゃないかやえさん」

やえ「よかったぁ」ホッ


やえ「……じゃなくて!」クワッ

京太郎(おもしろいなぁこの人)



王者参戦ってことでここまで

次回は王者のターン、と言っても攻略ヒロインじゃあないんで
そして攻略ヒロインじゃない咲さんも登場

とりあえずなるべく早く投下してきたい

そんじゃまたー

乙です

> ??「えっ……こ、小走やえ、忘れた?」オソルオソル
> やえ「よかったぁ」ホッ
かわええ


こんな遅くからひっそりと投下する


                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi

               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \   <そろそろ日常パートにあの頃のキレを取り戻したい
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、

       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::///{/////刀{ー───── {/////{///\。o< ̄ ̄',
  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄

  ̄ ̄ ヽ/ />--'-=ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::/'´>''/   /

     {  /二二二 _二><フミs< ̄   `ヽ、/'´,.ィチ.   /
     {─=7フ刀刀//////////////ム_,.。sァ7フ刀刀刀ミs。..,,,/
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          ',:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_n_:_:_:_:_:_:_:/
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         弋:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ
         j{///ム::::::::::∪::::::::::::::::::::::::∪::::::::ム////i{

.         j{////ム:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////i{
         j{/////ム::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////,'i{
.         j{//////ゝ─‐[l────‐[l‐‐////////i{
         j{///////∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///////,i{








京太郎「いやぁ、久しぶりですね小走さん!」ハハハッ

やえ「なんで忘れたふりなんてしていた! この王者の打ち筋を忘れたか!」

京太郎「まさか、ちょっとからかっただけですって」

やえ「先輩だぞ! 三年生だぞ!」

京太郎「わかってます」ナデナデ

やえ「んぅ……」

京太郎(かわいい)


?「な、なにやってんの?」

京太郎「え?」ピタッ

やえ「ん?」

京太郎「……さ、さささ、咲しゃんっ!?」

咲「全然可愛くないからやめて、むしろ不愉快」

京太郎「そんなに!?」

やえ「京太郎ぉ? ……お、お前は宮永咲! おのれこの王者で麻雀に勝てないと悟り始末しにきたか!」

咲「京ちゃんに頭撫でられながらなに言ってんのこの人!?」

やえ「ええい京太郎、この手を離せ!」

京太郎「もう二度とせん」

やえ「えっ!」

咲「面倒だから話続けて良い?」



京太郎「どうぞ」

咲「で、二人はどういう関係なの? 確か小走やえさんだよね……奈良の個人戦代表の」

京太郎「おお、知ってるんだな」

咲「和ちゃんが高鴨さんとかじゃなくてガッカリしてたから」シレッ

やえ「がっかりって……」ガクッ

京太郎「ああほら、元気だしてやえさん。個人戦代表だから東京で会えたわけだし」ポン

やえ「京太郎ぉ……」フルフル

京太郎「それにほら、俺は嬉しいから」フッ

やえ「京太郎ぉ!」パァッ

咲「え、どういう関係なの?」

京太郎「見ての通り」

咲「付き合ってんの?」

やえ「つ、つつきつきあっ、わ、私と京太郎がっ、つつつ」

京太郎「ないない」アハハ

やえ「!?」


咲「えっと……もうちょっと詳しく教えて欲しいんだけど」

京太郎「そうだなぁ……あれはかれこれ」

咲「なるべく簡潔に」

京太郎「練習試合で仲良くなった」

咲「把握」



やえ「コホン……なぜ京太郎と宮永咲が?」

京太郎「ああ、こいつ俺のダチなんですよ」

咲「幼馴染?」

京太郎「言っても3年だろ?」

咲「一緒にいた時間は長いけどねー」

京太郎「まぁそれは確かに」

咲「にしても京ちゃんが宥さん以外の女の子に浮気したのかと思ったよ」アハハ

京太郎「浮気ってお前なぁ」


やえ「べ、別に京太郎が誰と付き合っても良い……と、思う」ボソボソ

咲「……はぁ~ん」

やえ「な、なんだこの王者に対してっ」

咲「ううん、なんでもありません……まぁ確かに京ちゃんが誰と付き合っても文句言う立場でもないけどね」

京太郎「?」

咲「……おもしろいなぁ京ちゃんは」ケラケラ

京太郎「なんかムカつく」

咲「まぁまぁ……頑張ってくださいね」ニコッ

やえ「にゃ、にゃにがっ!?」

京太郎(噛んだ)

咲(噛んだ)

やえ「っ~」フルフル


咲「ところで京ちゃん」

京太郎「なんだよ?」

咲「……ここどこ?」

京太郎「HAHAHA! だろうと思ったよ」

咲「さすがブラザー!」


京咲「YHA!」ハイタッチ!


やえ(仲良いなぁ)



京太郎「まぁとりあえず咲を送り届け……いや、一応染谷さんにも連絡を」

やえ「きょ、京太郎……」クイッ

京太郎「ん?」

京太郎(裾引っ張るのかわいいな)


やえ「わ、私も帰り道わからないから送っ」

??「あ、やえさん!」

京太郎「おお、初瀬」

初瀬「げっ、京太郎」

京太郎「なんだよ『げっ』て」

初瀬「いや、他意はないけどね」

京太郎「ないならやるな、傷ついたらどうする」

初瀬「その程度で傷つくたまじゃないでしょ、てかこの程度で傷つくなら憧と仲良くはなれない。特に男」

京太郎「たし蟹」

咲「蟹?」

「ダニエルだ」

やえ「誰いまの!?」


京太郎「せっかくだし初瀬、やえさんのこと頼んだ」

初瀬「いやまぁ、来ておいてあれなんだけど……きょ、京太郎に任せようかなぁ~とか」

京太郎「いや、さっさと連れて帰ってくれ」

やえ「」

初瀬「ちょ!」

京太郎「ん?」

やえ「……」ジワッ

初瀬「志村! 後ろ後ろ!」

京太郎「なんの話だよ」ハハッ

初瀬(お前の後ろで王者が泣きそうなんだよぉ!)

京太郎「やえさんの貴重な練習時間がもったいない。やえさんの優勝する姿、見たいからな」フッ

やえ「!」パァッ

初瀬「ああもうかわいいな!」


京太郎「おい、レズだ」

咲「レズの波動を感じる」

初瀬「うおい!」



やえ「ふ、ふんっ! 良いだろう京太郎、お前の望通り、この王者の優勝する姿を見せてやる!」

京太郎「楽しみにしてます」フッ

やえ「……うん」コクリ

初瀬「須賀ァ……」ジトー

京太郎「なんだお前は」ハァ


咲(やっぱりおもしろいなぁ、京ちゃんの周りは……)クスクスッ


やえ「優勝した姿を見せてやる……だからその」コホン

京太郎「ん?」

やえ「応援、してね!」

                      __
                    ´        ` 、 r―ァ
                     ' . : : : : : : : : : : : : : ヾ  /
                ′: /: : /:::::/i∧:::i:::: i::::::::く

                  |: : /: : : :/⌒ヽ:/}:::::ト::.. ハ::\
                V/:::i: ::f斧刈 / /⌒i:::::::::i }:::〉

     _rvヘ^ヽ         / ミ/|::::| " `    f斧/::::://::/
    比∧}く>'7     /::::::::/\:::ト  、 __ ` {::::イ-==く
.     人  _ノ     ヾ::::::/ ⌒ヾ 、      人⌒>:::::::}
   / __彡ヘ__ -==ニ¨¨ヽ\  `ー-y< ≧ニ=<
    ∨  _ 人   `ヽ       \:ヽ/^ヽ{ ∧ `≫
    ∨    /}          }:::r≠‐rァ=ミVi {{ r'^ヽ
      \         __,  /::八///⌒7/〈  { `ヽ ヘ
       \  _,. =-   Y^ヽ/::::::::::∨∧::{//>ハ f   /
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京太郎「うっす」ニッ


やえ「いくぞ初瀬! 王者の凱旋だ!」

初瀬「え、奈良に帰るんですか!?」

やえ「え?」

初瀬「え?」



咲「楽しい人だったね」

京太郎「おう、良い人だしな……わざわざあっちから練習試合誘ってくれたし」

咲「へぇ……どうやってフラグ建てたの?」

京太郎「フラグなんて建ってねぇよ」

咲「マジで? じゃあよしんば建っていたとしたら心当たりは?」

京太郎「え……いや、話は割としたけど対して……」

咲「京ちゃん、恐ろしい子……!」シロメ

京太郎「何の話してんだか」ヤレヤレ

咲「くっ、むかつく」

京太郎「むしろお前はどうだよ。彼氏の一人ぐらい」

咲「いっそ彼女ができそうな勢いだよ」

京太郎「なにそれ、ちょっと興奮する」

咲「私は嫌だよ!」

京太郎「幼馴染が巨乳の彼女連れてきたら正直興奮する」

咲「巨乳とは限らないし……ていうか私から言えば京ちゃんが長身のイケメン彼氏作ったら興奮するって言ってるようなもんだよ?」

京太郎「ごめん、なかったことにしよう」

咲「そうして」

京太郎「でもお前は彼氏とかできなさそうだなぁ、いつまで経ってもチンチクリンだし」ケラケラ

咲「京ちゃんだってデカいだけじゃん」

京太郎「そうだな~」ワシャワシャ

咲「きゃっ、乱暴に撫でないでよ! ちぎるよ!」

京太郎「こわっ、なにを!?」

咲「まぁあれだね……宥さんに振られたら慰めるぐらいしてあげるからさ」フッ

京太郎「怖いこと言うなよ……てかゆゆゆ、宥さんに振られるってなんだよ!?」

咲「そのままの意味だけど?」クスッ

京太郎「うっせ、ば~か!」

咲「バカって言った方がバカなんだ」

京太郎「イケメン」

咲「イケメンって言った方がイケメンなんだよ……てか普通にイケメンでしょ京ちゃん」

京太郎「え、口説かれてる?」

咲「ぶっとばすよ?」

京太郎「そんなに!?」


まこ「なにイチャついとんじゃ」

京咲「まこっちゃん!」

まこ「?」



京太郎「いやぁ、さすがまこさん」

まこ「なにがじゃ?」

京太郎「咲のこと、任せられます」グッ

咲「幼馴染レズNTRなんてエロゲの世界だけだよ京ちゃん!」

京太郎「うるさい黙れお前をそんな風に見たくない!」

咲「これは……口説かれてる?」

京太郎「そんなわきゃねぇだろ!?」

咲「でもごめん京ちゃん、そんなこと言われると反吐が出て死ぬから」

京太郎「そんなにか!?」

まこ「二人の世界に入るのやめんか?」

京太郎「やだなぁまこさん、二人の世界なんて」

咲「京ちゃんと二人の世界とか憤死するよね」

京太郎「ちょっと可愛いとか思っちゃうかもしれないぞ?」

咲「ああ~……うん」

京太郎「あ、やめてその反応、普通に辛い」

咲「なんか深く考えちゃったよ、やめてね。殺すよ?」

京太郎「こわっ!」


まこ「ええかげんにせんかおどれら!」

京咲「すいません!」



まこ「ったく……そんなんでおんしら、良い相手ができた時が心配じゃ」ハァ

京太郎「だってさ」

咲「まぁ……3年間一緒にいた相手だし、恋人ができて5年ぐらい一緒にいたらそのぐらいになるんじゃないですか?」

まこ「絶対ならん、だからおんしら狙ってる相手をどちらかに紹介するなら気を付け……」


京太郎「」

咲「……あ」


まこ「やったんか……正直あれじゃな、咲はライバル視されててもおかしないじゃろう」

咲「まさかぁ、宥さんはそんなこと思いそうにないよね京ちゃん」

京太郎「どうしよう、宥さんの好感度落ちてたら……」

咲「……そんなに好きなんだ」クスッ

京太郎「あ……ああ、まぁ、そうなんだろうなぁ……」

咲「京ちゃんが純愛ってのもこう、新鮮」

京太郎「なんだよ、俺が純愛しちゃおかしいのかよ?」

咲「ううん……なんかハーレムとかの方がイメージあるから」

京太郎「一度もそんな経験ないけどなぁ」ハァ

咲「そっか……ま、宥さんなら私も安心して京ちゃんを預けられるってもんだよ」フフッ

京太郎「どういう立場だっての」

まこ「……やっぱ兄妹っぽいな」ケラケラ

京太郎「咲が妹か」

咲「私は京ちゃんが弟だと思うな」

京太郎「いやいや」

咲「いやいやいや」


まこ「帰る」

咲「待って!」

京太郎「咲を連れてって!」

まこ「ああもう一生やっとれおのれら!」



―――【ホテル】


京太郎「ホテルについたぞ」

宥「あ、京太郎くん……おかえり」ニコッ

京太郎(結婚しよ)

宥「どうしたの?」

京太郎「ああいやなんでも、なんか良いなって……こうやって迎えてくれるの」


京太郎(咲にもたまにやられたけどそれとこれとは話が違うしなぁ……)


宥「京太郎くんがそれが良いなら、毎日でもしてあげるよ?」ニコッ

京太郎「……結婚しよ」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「あ、いや、す、すみません」

宥「う、ううん……も、もう、からかっちゃ……めっ」

京太郎「あ~、すみません」アハハ

宥(うぅ~ドキドキする。熱い……)

京太郎(ほんと可愛いなこの人……そしてなんかこう、エロスを感じる)


宥「ほら、もう夜だから……明日は向こうの準決勝、見に行かなきゃだね」

京太郎「ああ、そういや……まぁ少なからず清澄は上がってくるでしょうけど」

宥「え、どうして?」

京太郎「勘ですよ。それに……みんながビビったほどの咲もいますし、次鋒の染谷まこさんが強いのはわかってますし」

宥「?」

京太郎「……わかります。気ぃつけてください」

宥「……うん」コクリ

京太郎「明後日、ですね……」

宥「あのね京太郎くん……明後日がその、私にとっても凄く大事な日」

京太郎「みんなそうでしょ?」

宥「うんだけど、だからね……京太郎くんにお願いがあるんだ。明日」

京太郎「?」

宥「勇気が、欲しいから……負けたく、ないから」

京太郎「……俺に、できることであれば」コクリ

宥「うん、ありがとう」ニコッ


なにかある!
今回は宥ねぇ出番少な目だけど次回は多め

ぶっとんだキャラがいればぶっ飛んだ感じになる
宥ねぇがぶっ飛ぶとしたらもうちょっとあと

そんじゃまたー


次スレはレジェンドか臨海にすっかなー(まだ続くけど)

             \
               _>   √ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨¬────t
            <__  |   >==ュ彡                   }i
                /  |   〃 r==ュ。              }i
               ///  }i  /||  {{  }}                   }i
             ̄  j{   }i 込辷s。_彡′     _>ュ_      }i
                  j{ /| 尺s。______。s≦   }i      :|rs。
                |/ :リ }i `≧s。 ゞ_,,s≦¨´   ,ィ   }i     |iヘヽ、
              从/∨ }ミzzzィ}    ミzzzzzz彡′ }i      |=ー ハ }ハ
           _ル′      }i /j{    \       j{     | ヽ  } \
           \        ∧/j{          \   j{      :|ィ-'´/|\j{
             j{         ∧_j{            \/     j{__/|\jしj{
              _|∨         入_,,ュ        _/       /  |リ}
           _)              ∧ `¨           |       / ,ィ劣ヨ
.           >            ∧ヽ ___    |     /,ィ劣ム:::|       (最近、エロスが足りない……)
           _》              ∧        |   /lィ劣ll7´ ヘ|
          ≧                 ∧ |i        _|_/,ィ劣三l7
         >               `¨¨冖フニ二zz≦三三三7

            _)                     ,ィ炸圦三三三三爻¨
         ≧                      ,イ三三三三三三三≧



―――【ホテル】


京太郎(ベッドの上、俺は宥さんを……押し倒してる)


京太郎「い、良いんですか?」

宥「うん……いいよ、京太郎くんならっ」ニコッ

京太郎「で、でも……」

宥「平気、だから……きて?」

京太郎「お、俺、止まれる自信が」

宥「止まらなくて、平気だから……」

京太郎「優しく、できませんよ? 初めてでも……」

宥「大丈夫……一回だけ、優しく、抱きしめて?」

京太郎「え?」

宥「そのあとは、ちょっとぐらい……ううん、好きにして、いいよ?」カァッ

京太郎「っ」ドキッ

宥「……本当の京太郎くんで、思うままに、感じるままに……それで、いいのっ」

京太郎「で、でも……」

宥「そんな京太郎くんも私はきっと、好きだからっ」

京太郎「宥さんっ」ギュッ

宥「んっ、きょうたろぉ、くん……」ギュゥッ



京太郎「というところで眼が覚めたんだ」

咲『なんの報告?』

京太郎「いやな、なんとも言えないモヤモヤした気持ちをな」

咲『話される私の身になってみなよ!? 今日準決勝だよ!?』

京太郎「わかるんだけどさ」

咲『なに、欲求不満なの?』

京太郎「そうなんかなぁ~?」

咲『もう宥さんとヤれば良いじゃん』

京太郎「ば、ばかっ、無理だろ!」

咲『ふぅん、京ちゃんがそう思うんならそうなんだろうね』ハッ

京太郎「なんだその言い方は!」

咲『ま、なんでも良いけど……面倒臭い童貞だなぁ』

京太郎「女の子がそんなこと言っちゃダメです!」

咲『女の子だと思ってたんだ』

京太郎「ちょっとな」

咲『ちょっと!?』

京太郎「お前、俺のこと男の子だと思ってないだろ?」

咲『ちょっとは思ってるよ』

京太郎「お前もちょっとかよ!」

咲『じゃなきゃ一緒のベッドでついつい寝ちゃってなにもないなんてないでしょ』

京太郎「たし蟹」

『ダニエルだ』

京太郎「誰だいまの!」

咲『混線かな?』

京太郎「このご時世に!?」



宥「……あんな夢、見ちゃった……」カァッ


憧「さっきから宥ねぇおかしいけどどうかしたの?」

玄「う~ん、起きたからあんな感じで」

灼「京太郎となにかあったとか?」

穏乃「お、ようやく進展?」

晴絵「よ、良かったんじゃない? うん」


宥「うぅ~」

宥(ばか、わたしのばかぁ……なんであんなえっちな夢……)


灼「カマかけてみる?」

憧「カマって? 悪いけど男とオカマの絡みは」

穏乃「憧ェ……」

憧「な、なによ?」

玄「?」


灼「……あ、京太郎」

宥「ふぇっ!?」バッ

灼「……って最近、打ち方変わったよね」

晴絵「え……ああ、うん、確かに」コクリ


宥「あっ……~~っ」カァッ


灼(間違いない)

晴絵(あれは、なにかあった……)

憧(京太郎……ノンケ確定ね)フッ

穏乃(元々確定してたような)

憧(脳内に直接!)


ガチャッ


京太郎「おはようございまーす」

宥「っ!?」ビクッ

灼「あ、おはよ」

憧「……おはよ」フッ

京太郎「なんだその悲しげな顔は」



京太郎「さて、準決勝まであと3時間ほどっすか」

憧「それがどうしたのよ?」

京太郎「ちょっと出かけます」

晴絵「へぇ~それじゃ」

京太郎「ね、宥さん」ニッ

宥「あ……うんっ」ニコッ


晴絵「」

灼「ハルちゃん……」ポン

憧「涙拭きなさいよ」

穏乃「ダメだ……」

晴絵「」

灼憧穏「し、死んでる……!」

玄「死んでは無いよ!?」

灼「死んだんだよ……大事なものが」ツゥ

玄「え!?」


京太郎「なんの話だ?」

宥「えっと、京太郎くん……」

京太郎「ああ、行きましょう、宥さん」ニッ



―――【電車内】


京太郎(といっても準決勝までの時間考えるとそんな遠く行けないなぁ)

宥(京太郎くん……やっぱりあんな夢みちゃったせいかなぁ、顔、合わせづらい……)カァッ

京太郎(てか、あの夢が出てきやがる……)

宥(でも、恥ずかしいからって……私が、一歩、踏み出さなきゃ……)


宥「……えいっ」ギュッ

京太郎「ファッ!?」

宥「……あ、ご、ごめん、ね? 突然、手」ウワメヅカイ

京太郎「あ、ああいや……手、繋ぎましょう。はぐれたら困りますし」アハハ

宥「う、うんっ」ニコッ


宥(優しいんだ……だって)

京太郎(あ~なにがはぐれたらだ)


京宥(電車の中、こんなに空いてるのに)


「見ろ、カップルがいちゃついてる」

「ちっ、スズさんにSATSUGAIされれれば良いのに」



―――【渋谷】


京太郎「おお、伝説のスクランブル交差点」

宥「今じゃ、地方にもあったりするよね」

京太郎「地方の中の繁栄してる場所だけですけどね」ハハッ

宥「人、思ったより沢山だね」

京太郎「ですね……と言っても」

宥「あの先が道玄坂かぁ……」

京太郎「思ったより坂ですね」

宥「坂だねぇ」

京太郎「吉野を思い出しますね」

宥「うん……なんだか、こうしてるだけで楽しいね」エヘヘ

京太郎「田舎から来た感まるだしですね」アハハ

宥「それでも良いよっ、それで……京太郎くんと一緒で、楽しいならっ」ニコッ

京太郎(ああ……やっぱ)


―――かわいいな



京太郎「ここまで色々あると目移りしますね」

宥「うん、もっと時間がある時に来ても良かったかもね」

京太郎「ま、別に良いですけど」

宥「そう、かな?」

宥(私はもっと……デート、したかったな)


京太郎「また、時間があるときに来ればいいでしょ?」ニッ

宥「……また」

京太郎「え、あ、ダメですか?」アタフタ

宥「……ううん、また来よ……デートしに」クスッ

京太郎「デっ……う、うっす!」カァッ

宥(こういうところ、かわいいなぁ……)

京太郎(デートか、デートで良いのか……デートかぁ……宥さんと)ニヘラッ


宥「……ねぇ京太郎くん」

京太郎「え、はい、どうしました?」

宥「なんだかさっきから、見られてない?」

京太郎(やっぱ俺みたいなのが宥さんみたいに可愛い人連れてるからか! 嫉妬か! 嫉妬なのか! ざまぁ!)

京太郎「……いや、それとは別に視線を」

宥「別に?」

京太郎「いやなにも……って、あれか」ユビサシ

宥「え、あのお店……あ、麻雀用品とかおいてある」

京太郎「まぁそうなんですけど横のとこ」

宥「……あ、インハイ中だから特集組まれてるね」

京太郎「あれが原因で、そうだよなぁ……決勝校だもんな阿知賀」

宥「す、少し恥ずかしいね……」

京太郎「ちょっと見に行きましょうよ」

宥「ええ~」

京太郎「ちょっとだけ!」

宥「……う、うん」コクリ



京太郎「お~」

宥「わ、私も映ってる……」

京太郎「決勝校、確定してる白糸台と阿知賀のみんなの写真ですね……あ、俺見切れてる! すげー! 俺ちょっと映ってる!」

宥「は、恥ずかしいよぉ」

京太郎「まぁ注目浴びてますもんね」

宥「しゃ、写真の人がいたらそうなるってばぁ」カァッ

京太郎「すみませんすみません、大丈夫ですって、なにかあっても俺が守りますから」ハハッ

宥「もう……それじゃ、絶対だよ?」

京太郎「はい、絶対!」ニッ


(握手とかしてもらおうと思ったけど)

(写真とか取ってもらおうと思ったけど)

(色々聞きたいけど)

(……あの間には入れない!)


京太郎「あ、今日の準決勝の特集もしてる」

宥「臨海、有珠山、姫松、清澄……」

京太郎「お、色々とエースとか書いてある……すげぇ、咲」

宥「やっぱ個人戦三位だった辻垣内さんも……」

京太郎「有珠山の獅子原爽、かぁ……てか臨海世界ランカーいるし」

宥「あ、姫松の……え」

京太郎「え」


京太郎(なに、この怖い人……SUZUさん?)


京太郎「えっと……『私は麻雀に感謝している。麻雀が無ければきっと大量殺戮者になっていたから……』って」

宥「こ、こわい……」カタカタ

京太郎「……な、なんて高校生だ」

宥「け、決勝にこの人が来たら玄ちゃん、どうなっちゃうんだろぉ」フルエゴエ

京太郎「あ、神代の人のインタビュー……『本物の悪魔っていうのはああいう者のことを言う』ですって……他にも色々」

宥「ど、どうしよう……」

京太郎(た、頼んだぜ咲!)



すげースズさん! 雀卓をレイプしてる!
スズさんが雀卓をレイプして産ませたのか雀牌なんだー!

とかあったとかないとか
とりあえず今回はここまでー

宥ねぇとのデートが一辺、悪魔の片鱗を知ることに
次回は準決勝ダイジェストみたいなのをチラッとやって終わり

そしたら決勝があったり

そんじゃまたー


よっし、投下開始するよー

終わりの時も近い……嘘、全然



京太郎「でもほんと凄いなぁ、阿知賀のみんな」

宥「……その中に京太郎くんは入ってる?」

京太郎「え、ああいや……入ってないですよ」

宥「……ダメ、京太郎くん、ちゃんと入れて?」

京太郎「……」カァッ

京太郎(た、他意はないはず! ないはずだ!)


宥「京太郎くんが入ってなきゃ、いやだよ」ギュッ ムニッ

京太郎(俺はとってもいい感じです!)

京太郎「……ありがとうございます。仲間、ですもんね」

宥「うん、そうだよ」ニコッ

京太郎「……それじゃ、負けられませんね」

宥「……私たちも、負けない」ニコッ

京太郎「はい……」フッ


(ダメだ、やっぱり声をかけられない!)

(阿知賀学院、これは期待……!)

(京ちゃんペロペロ)


京太郎「さて、そろそろ帰りましょうか……」

宥「もう?」

京太郎「また来ましょ」ニッ

宥「……うん」フフッ



―――【インターハイ会場:観戦席】


京太郎「……ちょっと遅刻したけど間に合いましたね」

宥「うん、先鋒戦が終わっちゃったけど」

京太郎(思ったより姫松は稼いでないか、やっぱ臨海強いなぁ)

宥「……」

京太郎「次は、次鋒戦……」

宥「私と戦う相手が、この中の二人」グッ

京太郎「……宥さんならきっと勝てますよ。どんな相手でも」フッ

宥「そ、そんな……でも、京太郎くんは、応援してくれる?」

京太郎「はい、もちろん」ニッ

宥「……うん、なら私、頑張れる気がする」ニコッ



セーラ「みろ、阿知賀の松実と男や」

浩子「チッ、SUZUさんにSATSUGAIされろ」

竜華「あ、怜は誰が勝つと思う?」

泉「先輩、心労がたたって……」



京太郎「……しかし、次鋒戦」

宥「うん、なんだか変化がない?」

京太郎「確実に清澄が削ってるけど……染谷さんが勝ってるが」

宥「うん、なんかなにも感じない……なんだか、おかしい?」


京太郎「普通の麻雀、だが普通のはずなのに普通な感じがしない……一体あそこでは“なにが起きている”んだッ!!」




―――【試合前:会場】


まこ「すまんのう、本当に申し訳ないとは思っとる」

ハオ「なんです突然?」

由子「ハッ!」ビクッ

誓子「勝利宣言? 凄い挑発的だけど」

まこ「お前さんらの努力も、この試合への感慨深さも、想いも、すべてを無に還す……だから悪かった」

誓子「?」

ハオ「あなたは一体なにを」

由子「や、やめるのよー! 次の失態があればSUZUさんが腸をォー!」

まこ「……すまん―――」スチャッ




まこ「―――かったのう」カチャッ

由子「抉り出ッ―――ハッ!?」

ハオ「え、一体なにが……」

誓子「これはッッッ!!?」


まこ「……そんじゃま、お疲れさん」



京太郎「どういうことでしょうね」

宥「でも……悪寒が」

京太郎「はい……」

宥(次鋒、染谷さん……)

京太郎(さすが咲の先輩、そして現・世話係)

宥「副将だね」

京太郎「灼さんとやり合う相手ってことだけど……清澄は竹井久、有珠山は岩舘揺杏、姫松は愛宕洋榎、臨海が……雀明華」

宥「……なんで最後の雀さんを呼ぶ時、違ったの?」ニコ

京太郎「あ、いや、その……」

宥「……京太郎くん」ムゥ

京太郎「す、すみません?」

宥「……あ、謝られるのもおかしいけどその……」

京太郎「ああいや、もうちょっと考えて発言するべきでした」

宥「……その、別に悪いことじゃないんだけど」

京太郎「……」

宥「おもしろく、ない」フイッ

京太郎(ゴールしたい……)

間違えた、上は中堅



京太郎「で、副将戦……」

宥「……」

京太郎(もうまどわされないぞッ!)

宥「んっ」ギュッ

京太郎(俺の片腕を、抱えるだと!?)

宥「……あったかい」ギュッ

京太郎(プラス恋人繋ぎ、効果、俺は死ぬ)

宥「……」ギュッ

京太郎(いかん、しっかり見ろ、見るんだ……!)

宥「……」ギュゥ

京太郎「」

京太郎(おっぱいなんかに絶対に負け、負けっ……!)



京太郎(宥っぱいには勝てなかったよ……)

宥「……副将戦、終わったね」

京太郎「も、もう大丈夫っすよ」

宥「え、なにが?」

京太郎「あ、え……俺の腕」

宥「もっとこうしてちゃ、ダメ?」

京太郎「ダメじゃないです」キリッ

京太郎(すまん咲、お前の胸じゃ俺は救えない!)



―――【会場】


咲(イラッとした)ゴウッ

ネリー「ひっ」ビクッ

爽「えっ」ゾワッ

恭子「」カタカタ

―――【会場前】

京太郎(終わった……清澄と臨海が上がってきたがなんつーか)チラッ

宥「……」マッカ

京太郎(有っぱいな日だった)

宥(わ、私なんてことっ……)


京太郎「……帰って寝ますか」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「え?」

宥「あ、ううん! なな、なんでもないよっ!」

宥(へ、変なこと考えちゃった……うぅ~)ジト

京太郎「?」

宥「……なんでもない、帰ろっ」ギュッ

京太郎(おおう、宥っぱい再び)

宥「やっぱり京太郎くんと一緒にいると、あったかい」エヘヘ

京太郎「……俺もですよ」フッ



洋榎「く、イチャついてるカップル!」

恭子「許せへん、SUZUさんにSATSUGAIしてもらお!」

漫「え、だから私はそんなことしませ」

由子「すみませんSUZUさん! 頭にストロー突き刺して飲んでも良いですから家族だけはっ!」

漫「えぇっ!?」

郁乃「さすがSUZUさんやわ……」

絹恵「諦めましょう先輩、先輩の目の前で先輩の両親は……」

由子「ごめんなさいSUZUさん!」

漫「そんなこと……あ、神代の石戸さん!」

霞「ひっ、なんであなたが!」

漫(ずっと謝りたいと)

霞「い、行きましょう初美ちゃん!」

初美「え、はい」

漫(なんで逃げんのや……!)

霞「は、早く!」

巴「あ、はい」

漫(こっちが……この魔王が直々に謝ってやろうというのに!)

霞「わ、私だけでも」

漫「石戸ォ!」

霞「ひぃっ!?」


洋榎「やっぱりSUZUさんの獲物は永水のおっぱいお化けや!」

「ゴートゥ! DMS!」


京太郎「なにあれは」

宥「は、早く帰ろう?」

京太郎「そうですね、宥さんのことは絶対守りますからね!」グッ

宥「あ、ありがとう」カァッ



―――【ホテル】


京太郎「ということがあって」

憧「なにそれ怖い」

灼「買ってくれてありがとう臨海清澄」

穏乃「大将戦見てなかったの!?」

京太郎「ああなんつーか、宥さんと話すのに夢中で?」

憧「あんた好きすぎでしょ」

京太郎「すすす、好きすぎってなんの話だよ!?」

憧「ぶっとばすわよ鬱陶しい」

京太郎「そんなに!?」


玄(お姉ちゃんとお義兄ちゃん、本当に仲良いなぁ……)ギュッ

晴絵(うらやま! でもまぁ、しょうがないかぁ)ハァ


憧「いやでも、仲良すぎよね」

京太郎「い、いやいや」

宥「は、恥ずかしいからこれ以上は、めっ」

憧「……」

灼「どうしたの憧?」

憧「いや、なんかもう何も言えなくなった」

灼「わからないでもない」



京太郎「しかしまぁ……明日ですね」

玄「……明日だね」グッ

宥「決勝……」

灼「一筋縄じゃない」

憧「待ちに待った舞台って感じじゃない?」フッ

穏乃「全力で……楽しむ!」


晴絵「ホント頼もしいなぁ、あんたたちは」フッ

京太郎「こっちも安心して見てられるってもんじゃないっすか?」フッ

晴絵「ま、そうなんだけどね……いや、やっぱ安心はできないわ」

京太郎「心配症ですね」

晴絵「と言いつつ私には明日京太郎が一番ソワソワしてる姿が見えるようだよ」

京太郎「ハッ、どの口が言うんだか」


―――【夜:ホテル:自室】


京太郎(さて、シャワーも浴びたし寝るか)


京太郎(明日は決勝、俺は応援するぐらいしかできないけど……)


コンコン


京太郎「あれ、はーい」

ガチャッ

京太郎「あ、え、えっとどうしました宥さん」

宥「えっと……」

京太郎「ん?」

宥「明日、決勝でその……」

京太郎「はい」コクリ

宥「……その、一緒に寝て、良い?」

京太郎「……」

宥「……」カァッ

京太郎「……ふぇっ!?」カァッ

宥「だ、ダメ、かな?」

京太郎「い、いや良いっていうか良い! っていうか……そ、その、そんなっ」

宥「京太郎くんと一緒にいればきっと、勇気、出るから」

京太郎「……お、俺が役に立てるなら」コクリ

宥「うん……ありがとう」ニコッ

京太郎「朝には戻らないとですよ?」

宥「うん、わかってるよ」クスッ


京太郎(まぁ真っ暗な部屋でその……ベッドの上で宥さんに腕枕して寝てるわけだけど)

宥(……し、静かだから、息が聞こえる……)

京太郎(すげぇ恥ずかしい、ていうかこの密着してる皮膚から感じる感覚……少なからず上はその、下着がない!)

宥(あったかい……けど、熱いっ、ドキドキして、むしろ、寝られなさそう……)カァッ

京太郎(ああなんつーか……ちょ、ちょっとだけ……ここまで来たら、さすがにその、い、嫌がるなんて……ない、はず)ギュゥッ


宥「んあっ」ビクッ

京太郎「あ、す、すみません」

宥「う、ううん……もっと、ギュって、して?」

京太郎「は、はい」ギュッ

宥「……ドキドキ、してるね」

京太郎「う、はい……」

宥「私も、スゴイドキドキしてる……わかる、かな?」

京太郎「その、わ、わからないっす……良い意味で」

宥「……あぅ」カァッ

京太郎「す、すみません」

宥「……ううん、好き、でしょ?」

京太郎「その、まぁ……」

宥「その、触る?」

京太郎「……み、魅力的ですがその、全部……終わってからにしましょう」

宥「え?」

京太郎「優勝した時のお楽しみって、ことで」ハハッ

宥「……うん、それじゃ絶対、優勝するからね」ギュゥッ

京太郎「……はい」フッ

京太郎(うおぉぉぉぉ! 触りたい触りたい! 宥っぱいさわりたいよぉぉぉぉ!)

?(お義兄ちゃん、そういう時は逆に考えるのです。触っちゃってもいいやと)

京太郎(うるさい駄妹!)

?(ひどい!)



宥「……」スゥスゥ

京太郎「……あれ?」

宥「んぅ……」スゥスゥ

京太郎(寝たのか……よし、こうなれば一端、その欲望を解放してから)

宥「ん……」ギュッ

京太郎(……ふ、このまま一晩過ごせと、無茶言いなさるぜ神様よ)ハハッ

宥「んぅ」

京太郎(視線を落とすと、谷間が……)


京太郎「耐えれるかなぁ」ボソッ



―――【翌朝:ホテル:女子部屋】


京太郎「おはよう……」

憧「どうしたの、寝てないの?」

京太郎「おう」

玄「なんだかお姉ちゃん元気だね!」

宥「うん、今日は負ける気がしないよっ」エッヘン

灼「そんな強気な宥、珍し」

宥「うん……勇気、もらったから……」チラッ


京太郎「罪悪感が……」

憧「どうしたのあんたマジで」


宥「……えへへ」ニコッ

灼(まさか!?)

穏乃「……あーなるほど!」

灼「は、はるちゃん!」バッ

晴絵「」シロメ

灼「ああダメだ」

玄(え、お、お姉ちゃんと……もしかして、うぅ……な、なんだろう、これ)ギュゥッ



―――【会場前】


灼「さすがに、カメラ凄いね」

穏乃「こ、ここまで撮られるとこう……緊張が」

宥「は、恥ずかしい……」カァッ

玄「お姉ちゃんは私が守るからね!」エッヘン

憧「そういうことしない方が良いわよ」

玄「?」

灼「くっ」

穏乃「あれ、京太郎と先生?」

憧「一番騒ぎ出しそうなあんたらがどうし……」


京太郎「へっ、な、なにが!?」ソワソワ

晴絵「な、なんも問題ないよ!?」ソワソワ


憧「あんたらが一番ソワソワしてどうすんのよ!?」



今回はここまでー

次回は決勝ってもなんやかんやって感じになるけども

とりあえず京宥が書きたいだけなんだ

そんじゃまたー


今日も投下!

ちなみに前日、別にヤっちゃあいませんとも
あのまま寝たよ!


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       フ _______ 孑lト、 | |

       厶 |   ィ@フ  | そli}、\| |
        从| {トェv‐vェイ} |从{// `-、ハ!   (……細かいことは気にするなよ)
.           八]   l   [_/ ///     V}
            j{ 心_二_イ彡/     }`ヽ
         { `≧=≦¨´        j`7ハ、
         小、                /} : lト、
             ゜ヾ、            //|/ :l| ヽ
               ヘ      -_.ノ/イハ:..:ハ ハ
                  {ミ/ー<彡'´ ′ }/   ハ
                  {ハ ̄      /     ∧
                ヾ }                 }!
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―――【会場:阿知賀控室】


京太郎「過呼吸になりそう」

憧「そんなに!?」

晴絵「」コヒュー

灼「ハルちゃん……」

宥「えっと……」

穏乃「よっし、楽しくなってきたぁ!」

京太郎「大物か!」

憧「いや、シズは大物でしょ」

京太郎「確かに……」フム

宥「きょ、京太郎くん」クイクイ

京太郎(裾引っ張るとかかわいいなぁ)

京太郎「どうしました?」

宥「えっと、玄ちゃんが……」

京太郎「玄?」チラッ

玄「……」ゴクリ

京太郎「……玄~」ナデナデ

玄「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「緊張してるか、そりゃそうだよな」ハハッ

玄「……お、お義兄ちゃんも、緊張してたんじゃ」

京太郎「今もしてる、心臓バックバク……」

玄「お義兄ちゃん……」

京太郎「よっし、途中まで一緒に行くか!」

玄「でも……」

京太郎「大丈夫だって、すぐ後ろには玄の自慢のお姉ちゃんもいるだろ?」

玄「あ……」チラッ

宥「……」ニコッ



宥「大丈夫、どんな結果になっても……楽しんでおいで?」

玄「お姉ちゃん……」

憧「宥ねぇだけじゃないって……気持ちは同じだからさ!」

灼「あの宮永照が相手なわけだし、楽しめれば十分だと思」

京太郎「点はつなげよー?」ナデナデ

玄「も、もちろんだよっ!」

京太郎「……ま、それなら十分だよ、な?」

穏乃「うん……和と遊ぶ、そのためだけに来たんだからさ! ここまでこれただけでも十分!」

玄「……ありがとう、みんな」

京太郎「さて、行くぞ玄!」

玄「うん、お義兄ちゃんっ!」ニコッ

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       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.



―――【廊下】


京太郎(だぁちくしょう、撮られてる)

玄(やっぱり、優しいなぁお義兄ちゃん……)エヘヘ


「須賀だ!」

「例の!」

「例のって?」

「ああ!」

「そう言えば聞いたことがある」

「知っているのか!」

「宮守のエイスリン・ウィッシュアートとの熱い抱擁を撮られた男!」

「なに、しかし今は松実玄と一緒!」

「エイ京ということは松実家は関係ないのではないのか!?」

「京ちゃんペロペロ」


京太郎(頭がおかしくなりそうだ……そもそも俺とエイスリンさんはそういうんじゃない)

玄(お姉ちゃんと、どうなんだろう……)

京太郎(でもあれだな、ここを一人で通ったら玄、かなり神経にくるだろうしなぁ)

玄(……もし、もしもお義兄ちゃんがお姉ちゃんと、なでもない、なら……)

京太郎(ああ~ようやくマスコミがいなくなった)


玄「あ……ここまで、だね」

京太郎「だな……」

玄「あの、私ね」

京太郎「ん?」

玄「お義兄ちゃんにその、ありがとうって……」

京太郎「なんでまた?」

玄「準決勝で、お義兄ちゃんが言ってくれたからできた……ドラ、捨てられたの」

京太郎「……そっか、そうだよな。お前にとっては大事なことだもんな」ナデナデ

玄「んっ」

京太郎「でも必要になれば、な?」

玄「うん」コクリ

京太郎「……頑張ってこいなんて言わない、楽しんで来い」ニッ

玄「……うんっ、行ってくるねお義兄ちゃん♪」



京太郎「行ってらっしゃい……ね」グッ

京太郎(無責任だよなぁ……まぁ唆したってのもあながち間違いじゃあないか)ハァ


??「後悔してるって言いたそうな顔してるね」


京太郎「あれ、トシさん?」

トシ「ん、その通り」

京太郎「神出鬼没ですね」

トシ「まぁね……龍の娘を誑かすたぁ大したもんだねぇ」

京太郎「誑かすって……龍の娘? 玄さん?」

トシ「まぁ龍を司るっていうか、龍の娘で良いか」ケラケラ

京太郎「?」

トシ「いや、誑かすというより殺したの方が正しいかも」

京太郎「へ?」

トシ「殺させた。おもしろいね」フッ

京太郎「えっと……大丈夫おばあちゃん?」

トシ「歳より扱いするんじゃないよ」ペシッ

京太郎「痛い」

トシ「まぁともかく仲間のとこに戻りな」

京太郎「……なにしに来たんですか?」

トシ「まぁ、おもしろいことになってそうだから顔出してみた」

京太郎「あんたが一番おもしろいよ」



―――【阿知賀:控室】


ガチャッ

京太郎「ただいまーっす」

宥「あ、おかえり」ニコッ

京太郎「はい」フッ


晴絵「」

灼「圧倒的戦力差を前に戦意喪失」

憧「可哀想に……てか京太郎は玄と向かってる姿中継されてたわよ」

京太郎「しょうがないな」

憧「……なんかあった? 玄と?」

京太郎「なんもない」

憧「記者の一人と運命の出会い」

京太郎「ちょっと黙れ腐コチャー」


宥「玄ちゃんと、なにか……あったの?」

京太郎「え、なにかって……なにも」

宥「……そっか」


穏乃「姉妹で、かぁ……複雑だね」

憧「おサルが恋愛関係に興味を!?」

灼「凄いびっくり」

穏乃「そんなに!? いやでも……うん、京太郎なぁ、そんなにいいのかな?」

憧「……なんか、エロイ言い回し」カァッ

穏乃「えっ!?」


京太郎「宥さん、どうかしました?」

宥「……ううん、どうすればいいのかなって」

京太郎「どうすれば?」

宥「……なんでも、ない」フイッ



京太郎「え、な、なんですか宥さん」

宥「……京太郎くんってその、玄ちゃんのこと……どう思ってる?」

京太郎「どうって……なんつーか」

宥「可愛い、でしょ玄ちゃん」

京太郎「そりゃかなり」

宥「だからその……」

京太郎「でもあれですね」

宥「?」

京太郎「もうすっかり妹って感じです。あつかましいかもですけど……宥さんと俺の妹って感じで」ニッ


宥「私、と?」カァッ

京太郎「はい」

宥「……ふ、二人、の?」

京太郎「はい……そうですけど?」コクリ

宥「……そ、そっか」
                   . -―  ..

                  . :´: :{: :ヽ: : : : : ` 、
                /: :/: ;イ : : { : : : : : : : :‘ .
               /: : : i{: :|:{: : : ‘. : \: :ヽ : : ヽ
            /: :/:!: : ト: :!:! : 、: :-\-ヽ:、‘. 、: :‘.

            .': :/: :|: ;イ´ヽ{`ヽ\ : : ヽ: !: :∨:! : ‘.
           .': : ! : ;イ、{     ヽ,.ィ芹f㍉、:∨! : : !
           |: | |: : :|,xf芹㍉     ∨::j '{ : : |ヽ: :‘|、
           | :| |: : :!:|、 ∨::j  、   ///| : : !イ : : |!ヽ
           |∧:! : : ハ////         ,i : : |:|: : ! i{ ‘.
           }! }!: !: : ;ヘ      ,、    イ: : : :!': :/: ハ  ‘.
           ヾ. !: :| : :ヽ:>=ニ≦:三:≧!: :} /: :/ イ!: ヽ ‘.

               |: :|ヽ : ∨三三三 三 /: :/}': :/イ;ハ : ‘ . }!
           _ _ ,、_/i,ハ{ : \:ヽ三三三>:': ;イ/:_/´  `ヽ: : : \
       / `ヽ   ヽ} / : !`ヽ:ー_ノ三/イ>' /  /  ̄ ヽ:ヽ \
      /`ヽ.   ‘. r '!i' : : :!三三><ニ/: :入ゝ/    - ヽ‘. : \
       |    ヽ  ∨: : : :/` -=<:i/:i:i:i:i:,': :/三:Y  /    ,イ : : : : ヽ
       ,.| .'     ゝ/: : :/イ´//:`ヽ/: :∧∨/!_/       .’} : : : Y: :)
     /:ハ.!   >. : : ;イ|´\i/ 〈:i:i:i/ : : : :! ∨ニ〈     .’ハ: : : :!:/_
   /: :/: ハ./ /: イ !| }   /. ´¨i: : : /: !  ∨ /  :!  .’'  !: : イ(   ̄`ヽ
    !: : : : !, '  / : : :! {∨/. ´   ヽ : {: : `ヽ i./    !   .’  /イ/ `ヽ   ‘.
   \{` .'    i:!: : : |  Yr/     ヽ{`ヽ : ‘r'     !  .’   /'        )!


京太郎「?」


晴絵「あいつ、まさか無意識で!」

憧「純粋なのか邪悪なのか!」

穏乃「でも玄さんにドラ捨てろって囁いて捨てさせたんでしょ?」

灼「それは悪く言いすぎ……でもないか」




とりあえずここまで
徐々に復活してきた感じのクロチャーフラグ

明日も再開できたら良いなぁ

ちょっとずつ進める……と言いつつ飛ばすとこ飛ばすけども

そんじゃまたー



まさか三日連続とは誰も思うまい……

                                  ,イi   /}!   /|
                               / }!/   しィ'´  廴____
                             |\  j{               /
                            \ >′                ≧s。
                             》。                二ア
                        __s≦jI斗¬'¨¨ ̄ ̄¨¨''¬‐-ュ_    \
                         ̄7j{        ,>s_ィ     込 、   \
                           / j{     ,イ{ ミュ         j{ \-‐ ̄
                        厶,j{     込ミx彡′     j{    \
                           '´ /|  /≧s。____。s≦\ j{   マ´
                         / :|  |゙下℡ュ:::::::¬ィエ丘メ::::|: j{イミxュ,_\
         ,ィ勹 ,ィ勺  ッ。     )\//イ |::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::i| j{'´ /ハ  ̄
.        / ,イ/ イ /. /__≧=‐升 ゙\,,j} |/  ̄/   ̄   \_;j{ j{i〉/ト、_}!
.         〈 〈 i{  j{ { j{| |     \,俐 `Y  丶 -   Y´ ̄ j{シ \,ィ'|i
         i, 圦  从j  }! }           }iィ |           |   j{  i|\| 圦/|
.       斤|        ¨ j{          ∨|   ッェ==ニタ  |  / ∧|        |-┐
        } _|         |             心ィ  ̄| ̄   _|/リV            /
.       {才         |             j{会ュ上_s≦¨___爿          イ彡_
        \          }!            Ⅵ三三三三三ニ}           /
         \         :}!               勹三三三三三ム          て
.            \         /会s。        j{二三三三二ニ圦          __Σ
          / }≧=-‐  j{ _ュ久_         刈三三三三三掛x、       __>
          /   j{       》升三会ュ ___,,ィ劣三三三三三三≧_    __℡ュ,,_
       _五___j{         j{三三三升三∧  Ⅶ三三三三三三三三}¬!三≧s。_ `¨<_
.    /    冖j{:         j{三三三三三ニ∧  Ⅵ三三三三三三三Ⅵ }!三三三℡ュ。  |\
    /      j{         j{三三三三三才¬¨¨''¬・・・──--≡ニ二} }!三三三三三℡,ト、\
.   /         j{       j{心寸三三三j{                    ̄¨¨爿三三三三会iム  ヽ、




―――少しして【阿知賀控室】


京太郎「やっぱ、上手くはいかないか……強いな、片岡優希」

晴絵「高火力勝負、と見せかけて辻垣内さんと宮永照、意外と堅実だね」

憧「まぁなんとも地獄みたいな卓よね」

穏乃「凄いなぁ、個人戦一位と三位がいる卓」

宥「玄ちゃん……」

晴絵「まぁなんとも、ドラを握ってる前提で狙われてるから厄介だね」

京太郎「……やっぱり、捨てられない、か?」

宥「お母さんの言葉だから、玄ちゃんにとっては、大きいよ……前回捨てたのも、スゴイことなんだよ?」

京太郎「まぁデメリットはデカいっちゃデカいけど」

晴絵「数ゲームの間、ドラが来ない、か……」

京太郎「一番稼いでるのが辻垣内智葉、か」

穏乃「まだまだ、どうなるかわからないよ!」

灼「宮永さんと辻垣内さんでもっと潰しあってくれたらもしくは……」

京太郎「そこも考慮しない個人戦一位と三位じゃないと思います」

灼「……だよね」

宥「玄ちゃんっ……」


京太郎「……次、行きます」

晴絵「ああ、慰めてあげて」

京太郎「いや、慰めはしません」

宥「え?」

京太郎「……」



―――【休憩所】


玄「あぁっ……わ、たしっ……」グスッ


京太郎「玄」

玄「あ、お、おにいちゃっ……わ、わたしっ、またっ……」

京太郎「宮永照と辻垣内智葉が相手だからまぁ……」

玄「お義兄ちゃんっ……」ガバッ

京太郎「……」

玄「お義兄ちゃんっ、私どうすればっ」

京太郎「方法は一つ」

玄「で、でもあれは意表をつけただけで……もうきっと、通用っ」

京太郎「する」

玄「え?」

京太郎「大丈夫だ」ナデナデ

玄「お義兄ちゃんっ」ギュゥッ ムニュゥッ


京太郎(あ~おもちおもちおもちおもち)


玄「おにいちゃぁん」ギュゥッ

京太郎「だから、な? 捨てろ」

玄「でも、大事な……お母さんが言ってた大事な」

京太郎「俺のせいだ。俺が全部悪い、俺が唆してる……だから」

玄「お義兄ちゃん……」

京太郎「……勝つために」

玄「勝つ、ため……」

京太郎「いや、みんなに繋げるために……それと、きっとお前も楽しめる。その方が」

玄「楽しむ……?」

京太郎「ま、なんつーか、全部適当に言ってるだけなんだけどさ」ハハッ

玄「……ありがとう、お義兄ちゃん」

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京太郎(あ~……おっぱい!!)




―――【阿知賀控室】


ガチャッ


京太郎「ただいまー」

晴絵「おかえり~どうだった?」

京太郎「あ~まぁ、案の定」

灼「だよね」

憧「私もヘコむ」

穏乃「まぁ仕方ないって言えば仕方ない面子なんだけど……」


京太郎「にしても宥さん来なくて良かったんですか?」

宥「うん……私がいくより、京太郎君の方が良いと思う」

京太郎「そう、ですか?」

宥「うんっ」コクリ

京太郎「お姉ちゃんなのに?」

宥「京太郎くんだってその……お、お義兄ちゃんでしょ?」

京太郎「まぁ兄貴分って意味では……いやでも冷静に考えると俺のが年下」

宥「……ねぇ京太郎くん」

京太郎「え、はい」

宥「なんで最初に玄ちゃんが京太郎くんのことお義兄ちゃんって呼び始めたか、憶えてる?」

京太郎「え……あ」カァッ

宥「思い出した?」

京太郎「いやっ、その……へ、変なことに、いやでも……お、俺超恥ずいこと言ってたんじゃ!」

宥「……別に、良いよ」クスッ

京太郎「そ、そうっすか?」

宥「うん」ニコッ

京太郎「そ、そうっすか……」


憧「なにあれ」

晴絵「死にたい」

穏乃「介錯は任せて!」

灼「ちょ」



―――【会場】


智葉「……ん」タンッ

優希「……これだじぇ」タンッ

照「……これ」タンッ

玄(私の番……私の……)スッ


玄(ドラ……三尋木プロは私を、ドラゴンロードって言ってた。お母さんはドラを大切にしなさいって言ってた……)


照「?」


玄(でも、それでも……お義兄ちゃんは……)


智葉「ん?」ピクッ


玄(捨てる。ドラをもう一度……捨てる)プルプル


優希(どいつもこいつもおっぱ……いや、咲ちゃんのねーちゃん!)


玄(……お義兄ちゃんっ!)

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           | ::::::::::::ノ ::::::::::}::ム孑=ミノ }::/...}.ァチミヽ|:::::::::|' }ノ
           :::::: i:::::}ハ ::: /:《 f!:f:;:(_iノ'............{:::::j:ソノ}:::::::::|

            }::::八:人 i:::::::::|とぅ__:ツ.................`.てつ爪:::::{
             ;::::::: (__){>::::::::|  ///     ,  /// '::::::V:!
        __.′::::::{::`{  }::::::{、u         u 八:::/\
    i´ ̄    /:/{ ::八:::乂∧::::{个 .   rー~ぅ  .イ::.:.::::′ ハ
    |!     // 人 ::::::\:ド. }:. V \>´.__ . < { .|::.:.::::{  / }
    li     /::′  \:::::::: ヽ从 乂 r` 丁 }乂____V} ::::::::}/ |
    |i    /:::::{斗-  . \::::::::ヽ ≧.厶=\_.ノ'≦ ̄} |:::::::::′  {
    |!  /::::::::|    ` \::.:.:.:\   `} )=  《 |::. :./   .′

    |!. /::::::::八       ヽ:.:.:.:.:∨   .爪\   }':.: ∧   ∧



京太郎『捨てろ、大丈夫だ』


玄(お義兄ちゃんっ)


京太郎『お前は楽しめる』


玄(お義兄ちゃんがっ……お義兄ちゃんが言った。お母さん、それでも私はっ……!)タンッ


照「……また」ボソッ

智葉(妙な、感覚だ……)ピクッ

優希(な、なんだ……雰囲気がかわったじぇ!)


玄「っ!」バァッ


玄(前の時とは違う……なんだろう、この感じ……!)





晴絵「玄がもう一度!」

宥「ドラを、捨てた……」

京太郎「―――勝った!」



トシ「京ちゃんか……なるほどね」フッ

エイスリン「キョータロウ?」

塞「え、なんで例のアレの名前が?」



―――【会場】


玄(なんだろう、この感じ……)フワッ


照「……」

照(これは、警戒した方が良さそう……なら、もう一度様子を見る?)


智葉「この……感覚」

智葉(なにかある。雰囲気が変わった……松実玄から感じるこの感じは奴の、昂揚感?)


優希「っ」ピククゥ

優希(“なにか”が見える! 気がするじぇ! ドラのお姉さんの背後に“ダレカ”がいるッッッ!!?)


玄(お義兄ちゃん、いまとってもスッキリしてる……ドラがどうとかじゃないっ、いま……お義兄ちゃんのおかげで私はっ!)パァッ

玄「今は……いらない」ボソッ


照「っ」ゾクッ

智葉「!」ゾワッ

優希「!?」ギュォッ



照(見る!)カッ

ギュオンッ!


玄(またこの感じ……でも、好きにすれば良いよ。私にはお義兄ちゃんがついてるんだからっ!)


照(見えたっ!!?)


お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん
お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん
お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん
お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん
お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん
お義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃんお義兄ちゃん


照「ひぇっ」ジワッ


智葉(宮永どうした?)スッ

智葉「なっ」

智葉(ドラ、だと……松実玄がいてもドラがきた。これは……しかしッ!)

タンッ

玄「ロン」

智葉「なっ!」

玄「タンピン三色、ドラドラ……」

智葉(私のドラを……ッ! 獅子身中の虫めッ!)


玄「12000ですっ!」ニコッ


優希(一体なにが起きてるんだ!)



京太郎「良かったぁ……捨てろって言った手前、これでなにも起きなかったらってビクビクしてたんっすよ」

晴絵「京太郎からの助言だったんだ」

京太郎「脅迫みたいなもんですよ……ま、あの笑顔を見れば罪悪感も減りますけど」

宥「玄ちゃん、京太郎くんの言葉で……」

灼「ま、なんとかなりそうで」

穏乃「良かったぁ~」

憧「良かったっていうか、なにあの玄……凄いわね」

穏乃「うん、恍惚としてるね」

灼「穏乃が難しい言葉使ってる」

穏乃「私そんな脳筋じゃないからね!」

憧「え?」


京太郎(ま、元々の力自体は手段とか能力の一つしては使えるかもしれないけど……キャンセルの仕方ってこれしかないからなぁ)

晴絵(玄にドラを捨てさせる……てかなおかつなにか)

穏乃(この感じ、京太郎のアレに似てる……?)



―――【清澄控室】


キュピーンッ

久「な、なにこの感じ……」ゾクッ


咲「ハッ、ハハハハハッ!」ゴゥッ

和「ひぇっ」

咲「裏で操ってるどす黒いコレの正体を私は知っている!!」

久「なんですって!?」

咲「やってくれるね……京ちゃん!!」ハッ

まこ「適当にそれっぽいこと言いよって」

咲「あ、バレました?」

まこ「ほんまあれじゃな、須賀が絡むとお前は本当にアレじゃ」

咲「アレってなに!?」

久「っていうか、なんで例の須賀君? って子が関係あるの?」


咲「たぶん、黒幕ですよ」

久「え?」

咲「……玄だけに!」

まこ「お前はちーとだーっとれ!」


今回はここまでー

このSSの京ちゃんと咲ちゃんは適当に生きてるよ!

玄が終わると次は宥
ちょっとずつ進んできた……この調子なら今月中に終わる可能性が無きにしもあらず

そんじゃまたー

乙です
この咲さんはキレているのか遊んでいるのか・・・


今日はさすがに無いと思わせといてある!
姉妹丼……まぁ松実館スレだからね!

このスレは松実館スレ、よってレジェンドやエイスリンルートはない!
正直、宮守は個別ルートやるべきだったよなとか今更ながら思ってはいるけども

>>241
咲さんは京ちゃんとツーカー(死後)の仲なので遊んでいるつもりだよ!
遊ぶんだ! 京ちゃんで!

            __ノヽハノ(ノ!___
           __>        <__
        `ヽ  ,. -─‐─- 、   ノ
        < /  <@'   ヽ  >
        ∠ | /ノ  ̄ ̄`ヽV }  ヽ
            / || ●    ● .| ト、  ',
         `> |l/  、_,、_,  ヾ.| |_ノ <
       /⌒ヽヽ∧   ゝ._)  ム/ /⌒i___        <エロスが足りない!
      \/:::::〈 `>.、 _ii_, イ  〉 ̄::::::/
        〈::::::::::: ̄{}___{} ̄::::::::::::/
          \::::::::/ ----- ヽ:::::::::::/




玄(何も怖くない、楽しい……だってお義兄ちゃんがすべて、壊してくれたからっ!)


智葉(なんだ、奴のあの楽しそうな顔は……いや、恍惚としているようにすら見える!)

照(こわいこわいこわいこわい)ジワッ

優希(チクショォ! こんな脳みそ小さそうなおっぱいだけの女にこの優希ちゃんが負けるわけねーじぇっ!!)


玄(ああ……やっぱり、お義兄ちゃんは最高だよ!)




―――【観戦席】


トシ「龍を叩き落とした……いや、壊した? 殺した? なににしろまたおもしろいことをしてくれるもんだね」

エイスリン「キョータロー、ナニカシタ?」

トシ「ああ、男を見る目があるね、エイスリン」フッ

エイスリン「ソ、ソウイウノジャナイッ」

トシ「はいはい」ケラケラ


塞「……え、なにこの疎外感?」

豊音「恋かぁ、良いな~……190センチだけど恋がしたいよ~」


―――【阿知賀:控室】


晴絵「マジか」

京太郎「すげぇ……」

憧「……あ、そういえば京太郎迎えに行かなくて良いの? 宥ねぇも」

宥「あ」


ガチャッ


玄「ただいまっ!」

宥「ごめんね玄ちゃん、行かなくて」

玄「良いよ、今とってもいい気分なんだ!」ニコッ

京太郎「……かなり驚いたけど、やったな玄。大した奴だよ」フッ

玄「お義兄ちゃんのおかげだよっ!」ギュッ


京太郎「!?」

宥「っ」

晴絵「」シロメ


憧「い、いったぁ!」

穏乃「私はなにも見てない」

灼「ちょ、逃げ」



玄「えへへっ、お義兄ちゃぁん……」ギュゥッ

京太郎「く、玄?」

玄「お義兄ちゃんに言われた通り……したよ?」

京太郎「お、おう……良くやった」ナデナデ

玄「えへへっ」

穏乃「でも、本当にすごかったよね玄さん」

憧「うん、いつもの玄とまるで違った感じだったけど」

灼「ん、ありがと」


玄「うん!」

宥「玄ちゃん、良かったね」ニコッ

玄「ありがとうお姉ちゃん! それじゃお義兄ちゃんお姉ちゃん、行ってらっしゃい!」

宥「え?」

玄「?」

宥「い、いいの?」

玄「だってお姉ちゃんとお義兄ちゃんだよ? 一緒にいなきゃ」


灼「よくわかんなくなってきた」

憧「奇遇ね私もよ」

穏乃「さっきから考えを放棄してる人がそこに」

晴絵「」シロメ



―――【廊下】


宥(玄ちゃん、京太郎くんのこと、好きなのかと……思ったけど、違うの……?)

京太郎(宥さんと二人、か……玄は凄かったけど、宥さんの力は諸刃の剣だからな……補欠が居ない阿知賀じゃ一人倒れたら致命的だし)

宥(ううん、それはともかくとしても……今は京太郎くんが着いててくれる)グッ

京太郎(いざとなったら晴絵さんが制服着て代わりに……いや、ねぇな。プレイとしてはありだけど)

宥(京太郎くん……)

京太郎(ああ~でも宥さんの女教師コスなら見て見たいかも……)


宥「京太郎くん?」

京太郎「え、はい?」

宥「……手、繋いで良い?」

京太郎「ああ、はい」ニッ スッ

宥「うん、ありがとう」ギュッ


「カメラの前で……」

「さすが京ちゃん」

「やっぱり京宥だな」

「でも京玄がナンバーワンなんだよなぁ」

「ふざけるな! 京灼だろ!」

「京ちゃんペロペロ」


京太郎(騒がしいな……でも宥さんの手、あったけぇ)

宥(京太郎くんの手、気持ちいい……)


せっかく再開したものの……眠い
とりあえず寝る

咲さんルートか……このSSの咲さんルートとかお互い恋人もいないで20後半になったらなんとなく結婚とかそんな感じになりそう

そんじゃまたー


さすがにここまで連日だとは誰も思うまい!

いつか咲さんも書きたいなぁ

                    jI斗 jI斗-‐ァ  _
                jし/'´   ¨´     ̄ <´
                 |∨                ``~、、
                _|   ir-───刈ヽ、l     ≦二
               〉 , /リ r@´     リ≧ュ    _て
             / |/__辷¨ ___    |!      \
                フイ :|:伐㍉_ ̄斗‐才 \   j{   マ=‐-\
              从|:|下ユァ゙   ィユア |  j{__   \
                |:|  〈     、   |  |テy'  ℡_\
               |:|/  ヾ ^     \/  |_7   ヘ, `¨__
             }Ⅵ从ノ|:|  , -─ 、  广   /   |`刈ニ=彡'r-‐ァ
.          ノ     ハム_   ¨   j{   /   :刈      ≦ニ==ァ     (まぁ他に書きたいの山ほどあるからなぁ)
.          jしイ       入_|  l     | >个 :|Ⅳレi/レ'¨´   ≦ニュ_
          j{       个 ≧┴‐ <゙`´/ |∧圦     /     _s≧
.       iヘj{        ソ刈-‐====‐-ュ,,_jし'              ¨¨フ
.       八            j{/////////ィし'                  <¨´
        _ミx      _,。x彡/////////}!                   _二ア
       \     _彡'////////////j{      ____   ミx。
     _。s≦会s_。s≦//////////////辷___二ニ=-    ``~℡
 _。s≦才´//zZ丗二ニ=============丗///////℡s。     ≧s。

≦才´/////√                      ¨7/////////℡s。_/  >、
/////////ム_..。s─‐…・・・・・・…─‐-s、、__///////////////>、      \
/////////   []          []      込///|l/////////////心、    \
////////                         寸刈///////////////陟s。     \
///////                      マl|////////////√≧}!_ \。s≦厶

//////                            Ⅵ//////////刈 j{   \ ¨\   \
二二7                          寸////シ''¨¨¨''ミ! |     |   ヽ、  ヽ、
////                               `守√´ ____i |     |      ∨  ∧
///                              Ⅵ_,s≦///刀 |     |       マ__,∧
//                               叮////////| |     |         `寸ミム
/                             }|{////ZZZZ| |     |        `寸圦
                                  }少¨¨´    i |     |            `寸]
                               j{__,s≦ZZ≧ッ」 |     |
                                  j{/////////il  |     |
冂-─‐…・・・・・・…─‐-s、、 冂              j{/////////i廴_|     |
Ll                   `¨Lls。_         j{//////////寸込____,|
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,'j{                      j{`≧s。,     j{////////////////





―――【廊下】


京太郎「すみません、ここまで……になります」

宥「ううん、ありがとう……ここまで来てくれて」

京太郎「また来ますね」

宥「別に……平気だよ?」

京太郎「心配なんですよ。察してください」

宥「心配……してくれるんだね」クスッ

京太郎「そりゃ心配しますよ」

宥「うん、ありがとう……好きだよ、そういうところ」ニコッ

京太郎「う、うっす」カァッ

宥「えへへ……あったかい」

京太郎「へ?」

宥「京太郎くんといると……胸が、ぽわぽわする」

京太郎「……あ、ありがと?」

宥「うん……それじゃあまたね!」フリフリ



―――【阿知賀控室】


ガチャッ

京太郎「ただいまっす」

晴絵「ん、どうだった?」

京太郎「宥さんですか? 別に大丈夫そうでしたよ」

晴絵「ならなにより……一応気になるからね、オーバーヒート」


穏乃(立ち直り早いなあ)


晴絵「てか気が気じゃないでしょ、あんたも玄も」

京太郎「まぁ……なぁ玄?」

玄「え、どうしたのお義兄ちゃん!」ニコッ

京太郎「え、ああいやなんでも」


灼「雰囲気変わった?」

憧「……落ちたわね」

穏乃「胃薬買おうかな」



―――【会場】


宥(きっと、手を抜いて勝てる相手じゃない……)


まこ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ


ハオ「またこの“凄み”!!?」

菫(なんだ、この感じ……照が半べそで帰ってきたと思っていれば次はこんなこと!)

ハオ「じょ、冗談じゃあないですよッ! こんなところで、私は麻雀をしにやってきたっていうのにッッ!!」


まこ「本当に悪いと、思うとる……さぁ、牌を捲れ。じゃなきゃはじまらんじゃろ、お互い……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ


ハオ(お、オォォッ! 南無三ッ!!)パッ

菫(な、なんだ、なにが……なにが起きてるっていうんだ! ええい、わからんがまずは!)タンッ

宥(でもきっと、大丈夫……私には、京太郎くんが、ついてる)


宥「わからないけど、わかるんだ……」スッ

まこ「そういえば、おんしが須賀の……」

宥「うん、京太郎くんの……」


菫(一体どういうことだ!? まるで意味がわからんぞ!?)

ハオ(来るなら着て見なさい、真正面から打ち倒す!)


宥(……やるよッ!)ゴウッ タンッ


まこ「悪いな、その決意も無駄じゃ……人の努力や涙や汗のすべてを消し飛ばす!」

ハオ「くうっ!」

まこ「これがわしじゃ……吐き気を催すほど邪悪。そう罵られようと、仲間を勝たせるためじゃ……そんじゃ!」スチャッ

ハオ(メガネをっ!)


―――そして過程は!



まこ「おつか……」ハッ


ハオ(や、やった! 打ち破った! 染谷まこの力をッ!)

菫(なんだ、なにをするんだ……いやしたのか!? どんな力がッ!!?)


まこ(不発!? いや、それを上回る支配!?)


宥「……ありがとう、京太郎くん」ボソッ


まこ(お前か、松実宥……いや、咲が言うとった裏にいるもっとも危険でヤバい奴……須賀ッ!!)


ハオ(やった打ち破った! これが私の力!)

菫(ぐっ、なにが発動したかわからないが凄い力を感じる! たぶん!)


まこ「……ハッ、ハハハハッ! そうじゃ、おもしろい……ならこっからは純粋な殴り合いじゃけぇっ!」


ハオ(くっ、やはりそう来ましたか……!)

菫(なんだ、一体なにをされたんだ!!?)


宥(京太郎くん、私は勝つよ。全力で……京太郎くんがくれたチャンス、無駄にしないためにも……!)


まこ「破壊力、スピード……共にA! この染谷まこ、打ち破れるもんならやってみぃ!

ハオ「望む所です! 中国三千年のカンフーであなたを倒す!」

菫「くっ、凄まじい能力のようだが、私の弓道でお前を倒す!」


まこ「上等じゃ! お前らのタマとったらぁッ!!!」

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|∧:|::∧〈 ト:::::| ヽ /,   _, -‐' ,-ー^ |   __/:::::::::::|::::::::::|

  丶| ヾ 〉::::::|    _, ‐'_ , ‐'  __,.-┤   /:::::::::::::::::::::::|:::::::V
     /人::::::|    くー'    /   /   イ:::::::::::::::::::::::/|:人::ト、
   //{:::::::::::ト、   \   /   /   |:::::::::::::::メ:::/ レ  ヾ
   (/ |/ {::::::::::::::::\   \/__, - '       |:::人::|/ レ   ___
     |  |:::::::::ト::::::::::` ー- 、____/      レ_N, -―' ̄/,-、\
       〉人:| \川\N∧;;;|      /:..:..:..:..:..:..:..:.//// \\
       / フ____, -‐‐コ    /:..:..:..:..:..:..:..:.//  | | /  >ヘ
 -ー、_ / _,イ. |..:..:..:..:..:..:..:.√__'   ,-/:..:..:..:..:..:..:..:.//   //
^ー-、_ Y/l ̄|. |..:..:..:..:..:..:../  `  /..:..:..:..:..:..:..://   .//
ー-、 `J| .|  |. |..:..:..:..:..:.├──‐/:..:..:..:..:..:..//    //
ー、 `J. /./  |. |..:..:..:..:..:..:|   /.:..:..:..:..:.//     //
  `J //    ||..:..:..:..:_|__/_.:..:..:..//      .| |
    //    / ̄ ̄ ̄ ┼┼'   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   | |         ,
    | |   /      ー┼┤           |   | |  _, -‐'  ̄
_  | |  |        √|\          /    | |_,F ---------ァ-ゥ-
     \ |    / // | |         /   イ / _/ ̄ ̄ ̄ | ̄
 ̄\__  |  / / /  | \       /  / / // _/  ̄ ̄ ̄
      | フ ̄ ̄  /   |   \    /  | / /__/
.      |/ ____/    |____二二二!  / / /


ハオ(ヤクザこわい)ビクッ

菫(ヤクザこわい)ジワッ


宥「……炎に不用意に近づくと、怪我、するよ?」




―――【実況席】


健夜「……」

恒子「……CM中で良かったね」

健夜「ホントだよ!」



―――【阿知賀控室】


京太郎「なんだ、この感覚……」

晴絵「どうしたの?」

穏乃「なにか、感じる……宥さんともう一つ大きい力、でもこれ」

灼(京太郎と打ってる時の感じに、似てる?)

憧(よくわかんないけど)

穏乃(“凄み”を感じる!)


今回はここまでー

進んでないように見えて進んでるよ!
本当のキンクリはこれからだ!

こういうとこはわりとノリでやってるからぶっ壊れる

そんじゃまたー


世界よ、これが麻雀だ!

ってことでさすがに察していただろう、今日も再開

宮守個別ね、考えてはいるんだけどねぃ

              |\  Λ   /|
         | \|  \/  V/ !
       _|          L _

      _>             /
       \      √ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \
        >  Λ/    ィゆ゙~  } \<_
     乂_   {  /-- ^'ー'^--V}―┘ <_
     X  | . γ{  { 三三   三三 }\    <_
    >   |イ弋{  { ___      -} ̄      <__
   >     |ノ从  ^}!          }        <
   >       \ /  マ フ  心        <     「今日も投下、頑張るゾイ」
   >、      <ミi ≧s。 ノ イ          <
    X>     >ニニニニニ>        <‘,
.  // へV vVヘニニニニニ >     ト、「   ‘,
. /7L/ニニニニニニニニニニニハV vV vV     ‘,

// /ニニニニニニニニニニニニニニニニ\   / ‘,
/ /ニニニニ{ ̄ ̄¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄マニ{二二ニ\    ‘,
__/ニニニニニ{                   マ{ニニニニ\   /
. /ニニニニニ{                マニニニニニ\/!
/二二ニニニ{  L   ____________   L  寸ニニニニニ}  |
ニニニニニニ{                   {ニニニニニ{_|
二ニニニニニ\               /ニニニニニニ厂
.、ニニニニニニ\            __/二二二二ニニ/
 \ニニニニニニ\       {ニニニニニニ/ 、

 ̄¨ \ニニ/ ̄\イ       / ̄ ̄\、-===-  \
ニ二二\/ヘ    \    /    /二二二二\ }
二二二二二}     }   /    /ニニニニニニニ} }



―――【会場】


ハオ(つ、強い……圧倒的、パワー!)

菫(気力で負けるっ!? 麻雀だぞ!?)


宥「……」ゴゴゴゴ

まこ(さすがに、熱いのう……)ハタハタ

宥(負けない。みんなの……京太郎くんの期待に応えるッ!)

まこ(じゃが……能力の一つが無かろうと腕でカバーすりゃええってなぁ!)


ハオ(くっ、これでは智葉が凌いでなんとかしてくれた点が……!)

菫(ええい、化け物か! しかし、この矢で貴様らを打ち倒す!)



―――【阿知賀控室】


京太郎「全力も全力だ……」

穏乃「だ、大丈夫かな?」

京太郎「まぁ抑えてるようには思えるけど……抑えた状態で染谷さんを止められるか?」

玄「今のお姉ちゃんにはお義兄ちゃんが憑いてるんだよっ」

京太郎「え?」

玄「愛だね!」ニコッ

京太郎「……な、ななな、なにをっ!?」カァッ

玄「私たちの間にも愛があるよ! 兄妹愛が!」


穏乃「……爛れてそう」

灼「しっ」

憧(なんか、玄……変わったわよね)



―――【会場】


まこ(わしとの殴り合いにまともにやりあいに来るか……さすが決勝、違うのぉ!)

宥(この人、恐がらない……まっすぐ撃ちこんでくるっ)

まこ(圧倒的点差はつけれんか……じゃが、少しでもリードしたる!)

宥(玄ちゃんがつなげてくれた点を……少しでも、次に繋げるために!)


まこ(ぶっとばす!)

宥(燃やす!)


ハオ(なんだか……)

菫(疎外感)


まこ「おもしろい、やったるわ……わしのタマとってみぃや、わしの後ろには可愛い後輩が山ほどいるけぇの」ハッ

ハオ(ひっ)ビクッ

菫(ヤクザこわい)カタカタ

宥「良いよ……正面から、打ち破る。私には、大事な人がついてるから……」ゴウッ

宥(もうすぐ、前半が終わるまでなら……この火力でっ!)


―――【廊下】


京太郎(前半終わった、宥さんが心配だし早くいかないと……にしても玄が来なかったのは意外っていうか……)

京太郎「あれ?」

トシ「やあ京ちゃん」

京太郎「どうしたんっすか、まさかずっと?」

トシ「いいや、たまたまだよ……にしても他人に対するブーストとは……いや、ブーストとも違う感じがするけどねぇ」

京太郎「?」

トシ「あれとやりあうのはさすがというべきか……特異な状況のしわ寄せから染谷まこが覚醒する力。あれはあれで凄いけどねぇ」

京太郎「えっと……病気ですか?」

トシ「あんたに言われたかないよ」

京太郎「……な、なんの話だか」メソラシ

トシ「ともかく、行ってあげな……」

京太郎「言われなくてもですけど……なにを、知ってるんですか?」

トシ「色々ね……あの子から見たら真っ赤に見えるのかね」

京太郎「?」

トシ「ほら、間に合わなくなっても知らないよ」

京太郎「やべ、それじゃトシさんまた!」フリフリ

トシ「ん、それじゃまたね」フリフリ



京太郎「宥さん!」

宥「あっ、京太郎、くん……」ハァハァ

京太郎「うわ、顔赤いじゃないっすか……熱処理が間に合ってないんですよ」

宥「え?」

京太郎「ああいや、ほらほら……」スッ ピトッ

宥「ひゃんっ」

京太郎「我慢してください……ほら、脇の下に二本入れといて」

宥「うう、冷たい……」

京太郎「熱いぐらいだったでしょ?」

宥「う、うん……」コクリ

京太郎「ほら、俺のためだと思って」

宥「京太郎くんがそう言うなら……我慢、する」ギュッ

京太郎(なんだかいけないことしてる気分になってきたぞう)



京太郎「……無茶、しないでください」

宥「ここで無茶しなきゃ、いつするの?」

京太郎「……」

宥「倒れてでも、次につなげるよ……私は、そのためにここにいるんだ」

京太郎「でも、試合中に倒れたらおしまいですよ?」

宥「絶対に倒れない……なんて、言えないかな」

京太郎「染谷さん、さすが咲の先輩なだけある……全員ああなのか? 俺がわからないだけで竹井さんとかも実はかなり……」

宥「わからないけど、目の前の染谷まこって人は……強い」

京太郎(トシさん曰く、しわ寄せって奴か)

宥「弘世さんとホェイユーさんも凄く強いっていうのはわかるけど……染谷さんに殺されちゃってる気がする」

京太郎「なるほど、でも油断してると横から刺されかねないですよ?」

宥「うん……でもあの矢は、今の私には通じないよ」

京太郎(前も回避してた気がしますけどね)

宥「……当たる前に、燃え尽きる」クスッ


京太郎(……麻雀ってなんだ)



菫「なぁ淡」

淡「どしたの? せっかく心配して来てみれば」

菫「……なんだ?」

淡「え?」

菫「……麻雀ってなんだ?」

淡「……菫が言う? 矢でグサグサドスドスするのに」



ハオ「ヤクザこわい」

明華「どうしたんですかハオ……ほら、智葉も心配してきてくれましたよ?」

智葉「ハオ、やはり阿知賀は」

ハオ「ひぃヤクザ!」ビクッ

智葉「」シュン



京太郎「……熱、だいぶおさまりました?」

宥「うん、ありがとう」クスッ

京太郎「そうですか、それじゃ後半もその……無事に」

宥「……頑張って、じゃないんだ」

京太郎「頑張ってるのは知ってますし、そんなこと言ったら……宥さん、それこそ倒れるまでやるでしょ?」

宥「うん、だって……」

京太郎「止めません、オーバーヒートしても……しょうがないと思います。ただ」

宥「?」

京太郎「宥さんのこと、大事に思ってる人がいるんです」

宥「……京太郎、くんも?」

京太郎「阿知賀のみんなですよ。もちろん俺もですけど」フッ

宥「うん……覚えておくね」ニコッ

京太郎「……それじゃ」

宥「あ」

京太郎「ん?」

宥「……戻ったら、アイス食べたいなぁ」

京太郎「……はい、用意しときます」フッ

宥「ありがとう……またね」ニコッ

京太郎「はい、また」


京太郎(ああもう、なんつーか……)

宥(本当に優しいなぁ、京太郎くんは……)

京太郎(引き留めたいけど……見守るか、俺は俺の戦いもあるし)

宥(私の戦い、見ててね京太郎くん……絶対、勝つから!)


―――【廊下】


京太郎(よし、アイスは買った。あとは控室の冷凍庫に入れとこう)

テクテク

京太郎(ん、あれは……)


智葉「やくざ……やくざじゃない……私は」ボソボソ

京太郎(すっげー落ち込んでる! 露骨に落ち込んでる! どうしよう!)

智葉「全部あのわかめのせいだ、なにが幽波紋だ……」

京太郎「あの、えっと……つ、辻垣内さん、ですよね?」

智葉「……何者だ?」クルッ

京太郎「あ~えっと、なにかあったのかなって思っただけで」

智葉「お前は……阿知賀の?」

京太郎「あ、はい、須賀です」



―――【観覧席】


トシ「これも因果かね」


胡桃「先生最近どうしたの?」

豊音「最近カッコいいことよく言うよね!」

エイスリン「エ、ソウナノ?」

白望「知らない……けど」チラッ

塞「ぐああぁっ! 因果とかやめてぇっ!」

胡桃「塞に大ダメージだ!」


能力で熱暴走したら宥ねぇの精神まで燃え尽きちゃう!
耐えて宥ねぇ! ここを乗り切れば(ry

次回、京ちゃん死す!

闘牌、スタンバイ!


まぁそんな感じ、てかもっとラブコメしたい

それじゃまたー


さて、今日も投下を始めるぞう! 第五術式!

誰も彼もが爛れた関係大好きだな!

       _≧=lヽl\vi_
      _≧        ム
.     フ _____ て

     厶 _|  ィ@,ィi.r俐

.      从 {_| {トェir、i ij i,}リ
       リ八_Y } リ ト /〉
       /ト ヽ{    ∧`ー- 、     まぁ今回はガイトさんあんま出張らないけど
      / : : : ヽr==-〈ハ: .ヾ : i
   / : : : : : : :| : : : : |rN. : : >{

  γ. : .`.ヽ、. : : | : : : : lH:、ト、:.ヽ、
  {、 : : : : : ヽ. : | : : : : |:::'i `,.: : ;

   \: : : : : : ヾ |: : : : :|::::|  | : ノ
     \Z_ : : : >i.: : : : |::::!  }:./
     `ト、 : : : : : : : : }:::ノ i/|

       V\ : : : : : /:./  {::|
       }/.`.ー- イ:イ  'ト,
       / : : : : : : : |´ ヽ__ }::ヽ
   rー< : : : : : : : :.厂〔:i〕ニ{、:::{
   > : : : : : : : : : : /::::::::::::::::::iへ}

   〈 : : : : : : : : :/::::::::::::::::::::::|  j
    ヽ : : : : : /:::::::::::::::::::r::::::::|_r´
     V. : : :/::::::::::::::::::::::i:::::::::|


―――【阿知賀控室】

ガチャッ

京太郎「ただいま!」

穏乃「おお、ずいぶん急いで帰ってきた」

京太郎「し、試合は?」

晴絵「まだ全然動きがないけど……どうしたの、急いだ割には遅かったけど」

京太郎「い、いや……ゆ、宥さんが戻ったらアイス、食べたいって……」ゼェハァ

晴絵「そ、そうなんだ……」

京太郎「そ、それとちょっとあって……」

穏乃「ちょっと?」

京太郎「と、友達が増えた?」

憧(相変わらずコミュ力の化け物ね)

憧「どこの誰よ」

京太郎「ああ、えっと……辻垣内智葉さん」

玄「ああ、あの人! 凄いね、友達になるなんてっ!」ニコッ

灼「辻垣内智葉って……敵じゃ」

京太郎「まぁ、でもまあ友達になるくらいなら別に良いんじゃないかなと」

灼「別にダメじゃないけどね」

晴絵「本当に友達でしょうね?」ジト

京太郎「そりゃそうでしょ、俺は宥さ」


憧「……宥ねぇがなんだって?」ニヤニヤ

穏乃「ダレさん一筋だって?」ニヤニヤ

京太郎「そこまで言ってないだろ!」カァッ

玄(辻垣内さんかぁ……お義兄ちゃんが一緒だったから思ったより強くなかったなぁ)



京太郎「まぁたまにメールするか的な」

玄「おもちは見逃さない、さすがお義兄ちゃん!」

京太郎「人聞き悪いな!」


灼「何事もない」

穏乃「ちょっと安心してる」

憧「私はかなり安心してる」


晴絵「あ、宥が和了った」

京太郎「マジですか!」

玄「さすがお姉ちゃん!」

晴絵「にしても……しょっぱなから飛ばすね」

京太郎「……先生マジでそっちの才能ないんですか?」

晴絵「ないない、私は根っからの情報戦だし。今のは見てたらわかるよ」

京太郎「……やっぱすごいなぁ」

晴絵「……ありがと」フッ



まこ(また一発撃ちこまれた! ドデカイ一撃、じゃがわしが撃ちこむ一撃の火力も負けちゃあおらんッ!)

宥(油断したらダメ、向こうはこっちを本気で殴ってくる……白糸台も臨海も基本は攻める麻雀より守る麻雀、なら……!)

まこ「……」タンッ


菫「……」タンッ


宥(これで……二向聴! ならこっちで……)

宥「うっ……」

ハオ「?」

宥(熱い……早く、終わらせないと)タンッ

まこ(隙が見えた、焦ったな松実宥!)


まこ「オルァッ! ロンじゃッ!!」

                              .  -―‐- .
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                 八人/. :  \从乂/ /.::\ r―- _彡'}:} {__彡へ:/ /乂__丿..:      /:::::::彡'⌒
               /\)¨¨二二7:/∨ (  / /ミ:.../.:/ ..:/ノノ /:{: :xく /  //⌒ヽ  :/
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              { / . : ノ  ∨      \ : _彡个--ミ:... : : : ://   /:>.、/.:(___丿
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          xく/¨¨¨ミメ:.).:/        /  ///\乂_彡' ̄      ̄ノ .......::/`<../
.          /ハ. \__ ...:∨          /   ///  `¨¨¨¨  、:......  /..:   ミ〈_彡く┬┬―┬‐- .
.           {{ノ ――--ミ∨          / >=ニ=‐- 、           .....::::/¨ ̄ノ ̄厂iΤ¨⌒Y⌒> \
.           イ{/\\...::::/ミ|           〈/-――┘(__\\      . : : :/..::/...:/人乂__.ノ / /
.          /.:リ:......::ノ  二ミメ|         // ̄ ̄ ̄} _ミ丶:ヽ   . . : : : /:::/ ://  ー―‐<彡



宥「っ」グラッ

まこ「純チャンドラ……12000ッ!」

宥(も、もっと……もっと熱く……ッ!!)




―――【阿知賀控室】


京太郎「宥さんがふらついた!」

晴絵「マズイ、今の一撃がかなり響いたんだ……っ!」

穏乃「宥さんっ、熱をまた上げたっ!」


憧「麻雀って……なに、殴り合いなの?」

灼「もうツッコミ疲れたよ」


玄「お姉ちゃん……大丈夫かな、まだ始まったばっかなのに」

京太郎(あの宥さんの姿、なにかを思いだす……なんだ?)

玄「お姉ちゃん……」

京太郎(……でも今は、宥さんの心配だけを)ググッ

晴絵「宥、途中で倒れたりしたら全部おじゃんだよ……」

京太郎(宥さんっ)

玄「まだお義兄ちゃんが憑いてるはず……だからもう少しだけ、頑張って……お姉ちゃんっ」



―――【会場】


まこ(なんじゃ、妙な圧力が……どす黒い感覚が弱まってきた?)

宥「はぁっ……はぁっ……」タンッ

ハオ(勢いがなくなってきた……これなら清澄とやりあってる阿知賀を取れる。いやしかし!)

菫(油断して阿知賀攻撃に転じれば清澄に真横から急所を殴られかねない。そうなれば倒れるのは私になる!)


まこ(ここまでのようじゃな……こうなれば殴った方が点数は稼げるかもしれん!)ゴッ

宥(ダメ、このままじゃ……もっと……っ!!)

まこ(どす黒い感覚、背後にいる須賀の感覚が無くなっていく理由は、わからん……じゃがもう少し、南四局にはおそらく)


菫(これならば、トれるか!)

ハオ(臆さず……いえ、臆しながらでも、立ち向かう!)


まこ(一番、拳をぶちこみやすくなるッ!!)


宥(京太郎、くんっ……私はっ)グッ



―――【阿知賀控室】


京太郎「くそっ……!」

玄「お姉ちゃん、なんだか……」

晴絵「焦るなよ、宥……」

京太郎(宥さん……)


玄「なんだか、お母さんを思い出すんだ……」ギュッ

京太郎「え?」

晴絵「露子さんを?」

玄「うん、私たちよりも……たぶん、今の私たちよりずっと強いお母さんを」

晴絵「……私の師匠だけど、私よりも強いだろうなぁ露子さん」ハハッ

京太郎「……そんなに」


京太郎(松実、露子さん……か)


晴絵「あ、宥が直撃……」

京太郎「!」

灼「これは、キツいかも」

穏乃「でも……それでも」

憧「どうなる、かしらね……」



―――【清澄控室】


久「まこ、あんなに強かったのね……」

優希「不甲斐無いじぇ、あたし……」

和「SOA」

咲「……インターハイが終わったら先輩と本気で麻雀、したいなぁ」

久「良いかもね、来年が楽しみだわ」フッ


咲「でももっと楽しみなのは……」フッ


和「っ」ゾクッ

優希「ひぇ」ビクッ

久「」ジワッ


咲「京ちゃぁん……楽しませてもらうよ? そのどす黒いなにかで、私を笑顔にしてよ……!」

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―――【会場】


まこ(南四局、まさかぶちかましてくるたぁな……隙ができるたぁわしも焼きが回ったか!)

ハオ(一撃撃ち当てた……このまま連荘、できればっ!)

菫(私とてこの状態で一撃を当てれた、なら最後ももう一度私がッ!!)


まこ(しかし、ここにきて松実宥……雰囲気が変わった。眼が虚ろに……)

宥「ま、けない……きょう、たろう、くんが……」ゼェハァ

まこ(発汗、赤くなった顔、死相……千里山の先鋒よろしくじゃな)

宥「……お、ねがい、おかぁさん……」ゼェハァ

まこ(デメリットがえげつない能力、か……ま、楽にしてやる)


宥(おかぁさん……力を、かして……)フルフル


ハオ(手が、重そうに……)

菫(もう、休め……)


宥「……ッ」



―――【阿知賀控室】


晴絵「あの雰囲気……どこかで」

玄「おかあ、さん?」

晴絵「露子さん、そっか……似てきたなとは思ってたけど、そういう」


京太郎(松実露子……また、デジャヴを感じる……)


晴絵「ていうかあれ、大丈夫なの?」

京太郎「あっ……宥さんっ!」ダッ

晴絵「ちょ、京太郎!」

玄「お姉ちゃんっ!」ダッ

晴絵「ああもう!」



―――【会場】


宥「……」スゥッ


ハオ(牌を、引いた……いや、しかしなんですかあれは)

菫(なんだ、この気迫……いや)

まこ(赤い龍?)


宥「……ツモ」タンッ


ハオ「なっ!」

菫「ここに、きてっ!?」

まこ「……ハッ」ニッ


宥「サンショク、中、ドラ……6」


まこ「なるほど、松実……おもしろい」ハッ

ハオ「そ、んな……」

菫「ここにきて、さらに……!?」


宥「8000・4000……です」
  -‐…‐-                      . : : : : : : : : : : : : : : .
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           /______         ,: : : : 从 扞んj::}`    ´{んj::}ヽ ハ! : :.:.|:′          /___.,′_____________
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          、________>     :|: : : : :lト、   、、、         、、、   八: : |: : :,     ______________/
          、__ ̄ ̄  : .: : : :.l|: : : : :l| 〕>o。     '  ____.. .。oイソ: : ¦l|: : : . ._______  , ′
          \/: : : : : : : : : : 。: : : ::`v゜二二ニ=孑≦弖  _フ./:l: :,′:.:l|: : : : : : :<  ̄ /
           /: : : : : : : : : : : : :゜、: : : : :.                , ′ ク/: : : /: : : : : : : : : :` く
         /′クへ、:/____: /\: : : : :.  `≧=‐-==孑≦/: : : ´/: : /\: : : : : : : : : :\\

          _r‐‐‐<゜  / /Λ_____\: : : :.             ,′: : :/::/___Λ: : : : : : : :_: : \`
.             と二二,^`<゜ // ` 、____`ヾ: ::., `≧=‐-=孑 !: : ::/ / ̄    `。\:\\ ` ⌒\
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                ヽ  ___/ ̄           :\          \  \  /



―――【廊下】


京太郎「宥さんっ……!」


宥「きょうたろう、くん……?」

京太郎「宥さん、立ってるだけでもキツいでしょうっ」グッ

宥「んっ……あり、がと……」フラッ トサッ

京太郎「さっき、宥さんがその……お母さんに、似てるって」ギュッ

宥「ん……私も、見たよ、お母さん……」

京太郎「え?」

宥「えへへ……」

京太郎「宥さん?」

宥「でも、やっぱり……ここが、一番……」ガクッ

京太郎「ちょ、宥さんっ!」ガシッ


晴絵「京太郎! って宥!?」

玄「お、お姉ちゃん! お姉ちゃん!?」

京太郎「い、意識が……びょ、病院か!?」

晴絵「い、一応!」

玄「お姉ちゃんっ、やだよ……お母さんみたいに、ならないでっ」


京太郎(そういや……赤もドラも両方集めたよな、最後……)

玄「お姉ちゃんっ、やだ……お母さんっ、お母さぁん……」グスッグスッ

京太郎「玄、宥さんはお母さんと違うだろ……身体が弱いわけでもないし」

玄「ふぇ?」

京太郎「……どうした?」

玄「う、ううん……」

京太郎「とりあえず病院に……あ、でも次の試合が」


灼「行ってきなよ」

京太郎「っ!」

憧「……ま、あんたが宥ねぇの傍についてる間に終わっちゃうだろうけどね」ハッ

穏乃「京太郎、こっちは任せて……!」



京太郎「憧、穏乃、灼……」

晴絵(ナチュラルに灼を呼び捨て!?)

灼「ん……まぁ、悪くない」

晴絵(なに満更でも無い顔してんだ!?)


玄「お姉ちゃんまでっ……いかないでっ」ギュゥッ

晴絵(しまった、そういう空気じゃない!)


京太郎「……」スクッ

穏乃「大丈夫、私たちは負けないし……」

憧「あんたに心配もかけないわよ、圧倒的戦力差って奴を見せてやるんだからさ」ハッ

灼「だから京ちゃんは……宥の傍についててあげて」


京太郎「……ありがとっ」ギュッ

穏乃「……ん」フッ

憧「ふきゃぁっ!?」カァッ

灼「!?」

晴絵(3人まとめて抱きしめたぁっ!!!??)


京太郎「頼む……宥さんがつなげてくれた、点を」

憧「い、いいい、言われなくても、わわ、わかってるわよ!」

灼「そ、そうそう……だから京ちゃんは、安心して、行って来て良い」

穏乃「京太郎、宥さんのこと……放ったらかしにしてないで」

京太郎「……おう」フッ


玄「お義兄ちゃんっ表まで!」

京太郎「おう、運ぶ!」

晴絵「……私も残るから、よろしくね」

京太郎「はい!」


晴絵「……千里山見て、大変だなぁとか思ってたけどその立場になるとはね」

トシ「やっぱこうなったか」

晴絵「どっから沸いて出たんですか」

トシ「京ちゃんとそっくりな反応すんでないよ」



―――【清澄控室】


ガチャッ


まこ「すまんのう、情けのう結果で」

和「いえ、十分です!」

久「そ、そうよ十分よ……だ、だからその、私が失敗しても」

まこ「ん?」

優希「指っ、指は勘弁してっ、麻雀もっと打ちたいんだじぇぇっ!」

まこ「わしをなんだと思っとんじゃおどれら」

久和優「ヤクザ」

まこ「……ええ~」

咲「残当」

まこ「わしゃそんなに怖いかのう?」

咲「いやぁ……でも、おもしろそうでしたよ」

まこ「……そうか、楽しめてたか」フッ

咲「?」

まこ「悪かったと思っての……これまで戦った奴らの、大事な時間を消したもんでな」

咲「……まぁ、消すって意味では私も同じですよ」

まこ「ん?」


咲「……大将戦、三人まとめて……消し飛ばす」フッ


久和優(こわい)



―――【臨海控室】


ガチャッ

ハオ「も、申し訳ありませんでした……だから智葉、指だけは!」

明華「だ、大丈夫ですよハオ、智葉は怒っていないようです」

ハオ「え?」チラッ


智葉「~♪」


明華「先ほどからあの調子です」

ハオ「なん、だと……?」

メグ「ラーメン」

ネリー「上機嫌だよね、さっきから」

ハオ「え、な、なんでですか?」

明華「その……」

ネリー「友達ができたんだって」

ハオ「え?」

メグ「ラーメン」



―――【白糸台】


ガチャッ


淡「おかえりスミレー」

菫「……麻雀ってなんだ?」

淡「……え?」

誠子「私もわからなくなってきました」チラッ


照「妹怖い妹怖い妹怖い妹怖い妹怖い」


尭深「精神攻撃は基本」

菫「……麻雀ってなんだ」

淡「照、でも咲って照の」

照「妹怖い妹怖い」

淡「ダメだこりゃ」

菫「……麻雀ってなんだ」



ちょっとよくわかんないっすね

とりあえずここまで、こんな時間になってしもうた

そんじゃまたー



よっしゃぁ少し間が空いたけど前までとくらべるとなんともないぜ!
インターハイもそろそろ……

そしたら個人戦、それこそマッハで終わりそうだけど

                  |\  .∧イ /|jしl  /|  ,ィ
            ___  | \/   `´   |/ ///
              `ヽ、`¨´              /しィ_
              <_                         /
         _。s≦゛                     ≧s。
         \                           <__
          _>     _。s=====s。__          _/
          ¬‐-ッ r-‐´    ,,s=sィ彡   ¨¬‐t    \
              /  {!     〃 歹ミx        j}:     \
           / ,ィ  {! rュ_  込s。_ノ     jI斗 j}   戈¬¨
            /// / {! | `><___>≦__ | j}__   }i
          __/イ: ,イ{i |:下ユェヾ、 '",ィエユ彡j} j} ム 圦:|彡′
        ≧s  ̄| ハ{ {i {!     ̄ ;}    ̄   j} j}'¨7 }i ヾ≧s。_
.      z-√ ̄  リ 刈 入/   '      \/  /_/入|     <
     _>        |圦  `Y        /  /_イ |           ミx
     \          |∧》,  |   ^ ^    |   / ∧|         て
     彡            リ人,_!  '¨こ ¬  |_才|人|             <_     あ~次どうしよ
     _>          |刈\  |!   / :|/                そ
    _)             / {≧s≧‐-‐≦-─¬}                 (
    _≧             ,炸三三三三三三三{!            ミx
    ミx              厶三三三三三三三三}                 ≦´
   _≧           ミ守三三三三三三三l7,イ               てs。
  ィ升>         ≧沁三三三三三三三三致,イ          ィ彡会ュ。_




―――【会場】


灼「……」

久「ん、来たようね……」

誠子「鷺森灼……」

明華(これはこれは……智葉のお友達のお友達ですね)


灼(負ける気がしない)ゴッ


久(ッ……なに、この黒い感じっ)ビクッ

誠子(まさに、暗黒海……ジェノサイドキングサーモンが釣れるという伝説の海ッ!!?)ワクワク

明華(……ねっとりした感覚……殺されそうですね)カタカタ


灼(勝って見せるよ、京ちゃん……!)

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―――【清澄控室】


咲「まだ手を出してくるんだ京ちゃん……無粋、じゃないかぁ、正しいね。正しいよ」

まこ「須賀か?」

咲「あぁ~まさか京ちゃん、ここまで楽しませてくれるとは予想外だったなぁ」アハハ


優希(こわい)

和(咲さんこわい)


咲「簡単に勝たせてくれないなんて、ほんと京ちゃんは私の人生に華をそえてくれるね」

和「敵が強いのが、嬉しいですか? 私も確かに嬉しい、ですけど、優勝が遠のいて」

咲「……壁が低い優勝なんて当然なんだよ。アスファルトの隙間に花が咲くのは当然……どんな場所でも咲かせてみせるよ」ググッ

まこ「京太郎京太郎、決勝入ってからは口を開けば京太郎じゃな」ケラケラ

咲「やめてくださいよ先輩、京ちゃんが聞いてたら調子に乗ります」

まこ「否定はせんのか?」

咲「ま、この大会……私の最も厄介で警戒すべき……」

和(私も、足を、引っ張らないように……)グッ



咲「“強敵-とも-”ですからッッ!!」ゴウッ




―――【???】


「ねぇ、あれなに?」

男「麻雀だよ」

「まーじゃん?」

男「見たことあるだろ? テレビで」

「どんじゃら!」

男「うんうん、同じキャラを三人集めて……まぁ似たようなもんかぁ」

女「あれ覚えると麻雀覚えるとき無駄な知識にならない?」

男「う、うう~んどうなんだろ」

「ねぇねぇ―――!」

??「ん? どうしたの……ああ、―――さんと―――ちゃん、来てたのね」クスッ

「それ、なに?」

??「これ?」

「ううん、うしろ!」

??「……ああ、視える子なのね」クスッ

女「え、視えるって?」

男「すげぇうちの子、霊感もち」

??「似たようなもの、かしら? とりあえず麻雀やるなら、良いことあるかも?」フフッ

男「―――さんが言うなら間違いない。だってこのおっぱ」ガシッ

女「ん、なんて?」

男「な、なんでもないです」カタカタ


「なんのはなし?」

??「なんでもないわ―――くん……やってみる?」

「まーじゃん?」

??「ええ」コクリ

「やる!」

??「じゃあちょっとだけ教えてあげるわね、でも自分でもべんきょうするのよ?」

「うん! うしろのあかいのかっこいいね!」

??「……ありがとう」ニコッ

「っ」ドキッ



―――【病院】


京太郎「っ!」


ふと意識を取り戻す

すぐに寝ていたことを理解して、苦笑した

ぼんやりとしか覚えていない夢の内容


京太郎「たく、なんだ今の……」

                ,. --- 、        ____
                  /,  ´ ̄ ̄` '⌒´     \
           、_/_/⌒ヽ , /            ヽ
            ,---、  / //    :       ヽ :.
           ,  / ̄-/ /' {   | |       | :
          / __   ̄,./ /-' l| l | |___ l |    |
            .:' /   ,イ _| | |ア__l { { | / }`| |    |
       /       ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 |    |
    /\'´        /{  | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
    ////\ r---  ´八 !∧  ̄   ,:  :.:.:  }/ノ/ リ
.   ///////\      \}∧         u 八/
  //////////〉        込、  __    ,.: /
  ///////// /          }>、   ` イ |从
 ,'//////// /   _      /--、l ` ̄ :,   |--、
.///////// /  イ/////\   {////}   /  「///|
'//////// /´// {////////ー '|////|   ,   |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \    |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、




そう呟きつつ、前を見る

病院についてからすぐに検査をして応急処置後、病室へと運ばれた宥

宥の寝ているベッドの横で座っていたのだがいつの間にか自分も眠ってしまっていた


京太郎「あ……」

宥「あ、京太郎くん……その、おはよう?」

京太郎「く、玄さんは!?」

宥「え、玄ちゃんもいるの?」


ガラッ


玄「ただいま~」ソット

京太郎「玄さん! 宥さん起きました!」

玄「お姉ちゃん!!?」

宥「びょ、病院では静かにしなきゃ、ね?」

京玄「はい」


京太郎「看護師さん呼ばなきゃ……ッッ!!」

玄「今、行ってくる……ッッ!!」

宥「うう、なんだろう妙な迫力……」




医者「とりあえず問題なさそうですね」

玄「良かったぁ」ホッ

京太郎「あ、もう大丈夫ですか!?」

医者「……もうちょっと、休んでった方が良いと思います」

京太郎「けどその……今日、インターハイでもしかしたら優勝」

医者「この調子ならすぐに体力も回復すると思います……間に合うように少し早めに出てくださいね」

京太郎「っ! あ、ありがとうございます!」ペコッ

医者「いえ、それじゃ」ペコリ


ガラッ


京太郎「良かったぁ」

玄「会場まではここ聖都大付属病院からそんな距離もないし良かったね」ホッ

京太郎「先生も良い人だったし、とりあえずテレビテレビ!」ピッ


『決勝も副将戦後半、とうとうここまで来ました!』

『ここらで決着つくぐらいの点差にならないあたりそれなりに拮抗してるね』

『え、すこやん的にはそうなの? 阿知賀かなり優勢っぽいけど』

『大将戦も会わせて言ってるんだよ?』

『すっげーさすがすこやん!』


京太郎「おお、とりあえず阿知賀優勢……宥さんのおかげっすね!」

宥「え……そ、そんなっ、玄ちゃんもかなり頑張ってくれたし、それに灼ちゃんだって頑張ったみたいで」

玄「でもお姉ちゃんがずいぶん稼いでくれたよ!」

京太郎「ええ、こんなになるまで……」ギュッ

玄(あ、お姉ちゃんの手……握った)

宥「……うん、ありがとう」エヘヘ

京太郎「玄も、ありがとな」ギュッ

玄「っ! う、うんっ!」ニパァッ



―――【会場】


憧(悪いわね灼……予選が終わってからポジションチェンジなんて頼んじゃって、でもありがとね。おかげで……)

和(憧が睨んでる。なんでしょう……なんか今時の子感が強くて怖いです。ウザとか言われたら絶対立ち直れません)

尭深(収穫祭、トークン収穫祭……)

メグ(決闘したイ……決闘、決闘……私の能力はそこらのと違うことをお見せしまショウカ……)


―――決闘-デュエル-、スタンバイ!!



メグ(ふっ……全員聴牌!)


和「」天使ルックの槍構え

尭深「」農家ルックの鎌構え


メグ「こんなのデュエルじゃナイ」チラッ


憧「」遠くにいる

大男「」金髪長身のグラサンスーツの須賀なんとかさん


メグ「先生呼んじゃってるじゃないデスカ!?」


憧「ロン!」

大男「!」ゴッ

メグ「う゛、しかも腹パンっ」



メグ「ま、さかスタンド、使い……で、シタカ」ボソッ

憧「とりあえず点棒」

メグ「あ、はい」

尭深(収穫、収穫!)カッ

和(雰囲気が変わった……ハッ、雰囲気が変わったからといって麻雀の力が変わるわけじゃないSOA! SOA!)


尭深「ツモ……4000オール」

和(SOA! SOA! SOA!」

憧「くっ」

メグ「か、鎌が私を……」カタカタ


尭深(収穫ッ! 呼吸が止まるくらいッ! 興奮してきたッ! 早く! 『収穫祭り』ッ!)


和(イカれた気配、これは私も……ネジの2、3本……くれてやる決意が必要ですね……!!)

メグ(ええい、恐い! 自身の能力であんなスプラッター体験をすることになるとは!)

憧(なんとかしなきゃ……こいつをこのままにしておくとマズい!)


尭深(収穫ッ!)

―――【その後】

「すこやん、副将戦も終わってCM中だけどどう思う?」

「前も思ってたけど麻雀じゃないよね」

「だよね!」

「戒能さんの初手テスカトリポカって最初ボケだと思ってたもん」

「え、初手、てすか、とり?」

「ああ、わからなくて良いよ。わからない方が正常だから」

「え、どゆこと? どゆこと?」

「そろそろ大将戦だからしっかりね」

「ちょっと、戒能プロー! 誰か説明ー!」


―――【阿知賀控室】

灼「お疲れ」

憧「あぁ~疲れた……」

穏乃「そんじゃ行ってくるかな」フッ

憧「大丈夫なの?」

穏乃「平気、やってみせるよ……みんなが繋げた点数。京太郎も一緒に守ってくれた点、先生がくれた力……全部まとめてぶつけて倒す!」

晴絵「……穏乃、もう余計なことは言わない……楽しんでおいで!」

穏乃「はいッ!!」グッ


―――【臨海控室】

ネリー「ま、行ってこよっかな」

アレクサンドラ「勝ってきなさい」

ネリー「勝てたらね」

智葉「阿知賀には須賀がいるが遠慮するな、さっきメールで『お互い全力で』と約束した!」グッ

ネリー「手加減しろって言われてもしないよ」ハハッ

ハオ「ヤクザ怖い」

メグ「阿知賀怖い」

明華「そ、そんなにですか?」


―――【白糸台控室】

淡「行ってくるよ!」

照「妹こわ……く、な、い……っ」

菫「克服した!」

淡「……大丈夫、私勝ってくる。照はそのあと仲直りしなよ?」

照「……うん」コクリ

菫「おい誠子、尭深はどうした」

誠子「ダメです。収穫祭りのせいでヘヴン状態で」

菫「わかった捨て置け」


淡「えっと、応援してよ?」

照「うん」コクリ

菫「奴らに本物の麻雀を教えてやれ!」

淡「任せてよ!」グッ



―――【会場】


ガチャッ

穏乃「……あれは」


ガチャッ

淡「……あれが」


ガチャッ

ネリー「……いた」


ゴゴゴゴゴゴゴゴッ


咲「……待ってたよっ」ニコッ

ゴウッ



―――【白糸台控室】

照「妹怖い妹怖い妹怖い」

菫「いかん再発した!」

尭深「収穫、もっと収穫……」

誠子(……ダメだ。釣りに行こう!)




ここまでー

次回決勝戦、っても麻雀してるんだかしてないんだか

そんじゃまたー


まさかの夕方からだぞい

こっそり仕込んだライダーネタがあっさりばれるとは……イッチの眼をもってしても見抜けなんだ

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       フ _______ 孑lト、 | |

       厶 |   ィ@フ  | そli}、\| |
        从| {トェv‐vェイ} |从{// `-、ハ!   (……とりあえず再開、ちなみにこのSSはドロドロしないよ! たぶん!)
.           八]   l   [_/ ///     V}
            j{ 心_二_イ彡/     }`ヽ
         { `≧=≦¨´        j`7ハ、
         小、                /} : lト、
             ゜ヾ、            //|/ :l| ヽ
               ヘ      -_.ノ/イハ:..:ハ ハ
                  {ミ/ー<彡'´ ′ }/   ハ
                  {ハ ̄      /     ∧
                ヾ }                 }!
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                l!              |

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―――【会場】


淡「立直!」

淡(あれ、ダブリーできた……あっさり?)


穏乃(来た……けど!)

咲(序盤、鬱陶しいのは大星さんだっけ……ヴィルサラーゼさんは常時邪魔だし、さっさと戦意喪失させたいけど決勝でそういう手は取れない)

ネリー(運の波、わりと来てる……これなら逆転いけそうだ!)

穏乃(守る。今は……笑われようと、点は持ってる……!)


淡(なんだ、淡ちゃん本領発揮できるじゃん……ならさァッ!!)

咲(どす黒い感覚……いや、素直に認めようか、京ちゃんの力を! だけど無駄無駄ァ! 対処できないでもない!)

淡(さぁて、誰がぶち当たるかなぁ、淡ちゃんのダブリーコンボで!)


穏乃(でも大星さん、無駄だよ。憧や灼さん、玄さんや宥さんみたいに私が京太郎の“加護”を受けてるなら……!)


―――【観客席】

トシ「加護なんて生易しいもんかね……」

塞「え?」

トシ「ボディーガードとも違うし……暴力的なボディーガードってなんて呼ぶ?」

塞「……先生?」

白望「時代劇ちっくだね」

塞「い、いやそれ以外にピンとこないでしょ!」

エイスリン「フウキイイン!」

胡桃「牛尾」

塞「なんか違うようなそれで良いような……」

豊音「セキュリティ?」

塞「う、うう~ん」



淡(なんでっ、全然……和了れない!? なんで清澄が連続でっ!)タンッ

咲(ああ、可哀想……京ちゃん、酷いことするなぁ……てかやっぱえげつないね)タンッ

穏乃(やっぱり、京太郎のアレは大星さんと死ぬほど相性が悪い……)タンッ

ネリー(運がどうとかじゃない。それでも宮永が突出してる!)


穏乃(でも、なんとなく……わかる。そろそろ京太郎の力も)

ネリー(流れを操る……これならドデカイので和了れる。だけど操ったところで……)チラッ

咲(ああ、おもしろい。本当に……なにが楽しいってこんなとこに京ちゃんが関わってくるとこだよねぇ……)ハッ


咲「カン」

穏乃「っ」

咲「カン」

ネリー「なっ」

咲「カン」

淡「うそっ」

スッ

咲「……嶺上ならず、だね」クスッ


ネリー(こ、ここで揺さぶりをかけてきたっ!?)

淡(あ、あわわわわっ)

穏乃(ドラが……いやそれよりも問題は、三暗刻の状態だったにも関わらずっ)

ネリー(この局はまだ始まったばっかりだというのに揺さぶりをかけてきた?)

咲(さて、どうなるかな)フフッ


穏乃(こ、こわい……やっぱり、この人っ)

ネリー(リーチもかけれない、守りに徹する)

淡(だ、ダブリーは……き、危険だったよ!)


咲(ほら大星さん、どんどん捨てなきゃ……ロシアンルーレットって楽しいよね。一緒に楽しもうよ)クスッ



淡「っ……」タンッ

咲「……」ニコッ

淡「っ」


穏乃(セーフってわけだ)

ネリー(エグイな……決勝の舞台とは思えない。しかし宮永め遊んでいるように見えて本気で倒しにかかっているが故か)タンッ

咲「……」タンッ

穏乃(たぶん大星さんはあの状況じゃ和了れない。となるとこの局……ただ宮永さんの直撃を恐怖するだけ!)タンッ


淡「……っ」タンッ

咲(ああ、でもこの人……そっか、あんまり意味なかったかな、私も危ない橋わたってるけど)

淡(どうしよう……楽しいッ!!)


ネリー(とりあえず、こちらもこれが終われば攻勢に出る……!)

穏乃(もうすぐ、走れ……山は、いやこの卓を私のフィールドにする……!)




スッ

淡(これっ……たぶん、こいつだ!)

咲(あれは引いたかな?)

淡「……っ!」タンッ

咲「……」ニコッ

淡「えっ」

ネリー(違った、か)タンッ

咲「……」タンッ

穏乃(もうすぐ、前半戦だけでも……)タンッ


咲「それだよ」

穏乃「えっ」

咲「……ロン!」ダンッ


ネリー(な、つまり……!)

淡(私を、見逃した……ううん、私を狙ってたわけじゃない)

穏乃「っ……!」


咲「自風、場風、三槓子、三暗刻……18000です!」

穏乃「くぅ……はいっ」


ネリー(やられたな阿知賀、この勢いならば……)

淡(逆転も夢じゃない。あとダブリーしない!)



―――【阿知賀控室】

ガチャッ

京太郎「戻りました!」

宥「ご、ごめんなさいっ」

玄「し、穏乃ちゃんは!」


晴絵「おかえり……平気?」

宥「あ、はい」コクリ

晴絵「ん、ならよし……京太郎に心配かけんじゃないよ?」クスッ ナデナデ

宥「あ、はい」エヘヘ

京太郎「ちょ、そういうの良いですから!」

憧「まぁ好調とは言い難い感じね……」

灼「宮永咲、涼しい顔して……」

京太郎「ああ……靴下は脱いでますか?」

憧「は?」

京太郎「そのままの意味だよ。咲の奴、靴下を脱いでるか?」

憧「あ、たぶん……」

京太郎「しょっぱなから本気モード、まぁ当然だわな」

晴絵「なんなのその靴下事情、靴下フェチなの?」

京太郎「俺はパンスト派です」

晴絵「……だろうね」チラッ

宥「……あぅっ」カァッ

京太郎「ってそんなことはどうでも良いんですよ。長野の予選見てたらアイツ、靴下脱いでからが本気みたいだから」

憧「よく見てんのね」フッ

京太郎「まぁ馴染みだからな……悪いけど、今回ばかりは邪魔しないでもらいたいが」

―――【会場:休憩所】


穏乃「……」


京太郎「よ、黄昏てるな」

憧「似合わないわよ」フッ

穏乃「二人共……」

憧(さすがに割と食らったもんね)

京太郎(臨海と白糸台も和了ったしな、直撃はなかったけど確実に削られたし)


穏乃「……みんな、すっごい強い!」ニッ

憧「……へ?」

京太郎「お、おう?」


穏乃「楽しいなぁ! みんなの点数を背負って最後の戦いっていう大事な舞台なのに、楽しくて仕方ない。点を取られてもちろん焦るけど、それ以上に楽しい!」


憧「……たくっ」ハハッ

京太郎「心配するだけ無駄だったな」フッ


穏乃「ごめん二人とも、ふざけてるわけじゃないんだけど」

憧「わかってるわよ」

京太郎「おう、それで良い……それにそろそろ、お前のフィールドだろ?」

穏乃「うん! 楽しんで、勝つよ。宮永さんにだって、負けない!」

                        ___
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         /: : : : : : : : : :∧ヽ  l: :!  ヽヽ      辷/ ハレ レ
      /: : : : : : : : : : :/ \ヽ.!: l        `ヽヽ': |
     /:/: : : : : : : : ://   ヽ:!: !    { ̄  ァ   /: !
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 /:/: : : : : : : :/  ヽ` ーく  ヽ:{   - _   < l :/
´ /: : : : : /: :/    i   ヽ  '\ ∧_     〃
. : : :_: /: : /     }   \ / 〉{く}   ‐、  ノ
 ̄  /: : /        ノ     r‐ヽo Y∧〉  ハ
. /: : : /         //     !: . : V/:⌒:┐ / ,′
∠ ―へ       //   レ: .┬く . : / / ′

    \  ヽ    〃   く: . : . 小: . Y }' イ
      ┬ 、  ー-V      \:/oハ: . :> ! │
      /   >‐┘           j    ,  }
      /   /   、         o!    ノ―'j

京太郎「臨海と白糸台に足元すくわれないようにな」

穏乃「もちのロン!」グッ

憧「そんじゃ、頑張んなさいよ」


穏乃「……あ、それと京太郎」

京太郎「ん?」

穏乃「ありがと、前半……割と守ってもらってた」

京太郎「……何の話だ?」

憧「なんであんたがわかんないのよ」ジト

京太郎「そんなこと言われても」

穏乃「まぁわかんなくても良いよ。ともかくありがとね!」

京太郎「お、おう……行って来い!」グッ


―――【阿知賀控室】


ガチャッ

京太郎「ただいまー」

灼「おかえり二人共……どうだった?」

憧「心配するだけ無駄だったわ」

玄「あはは、楽しそうだよね」

晴絵「ま、変に気負うより全然良い」


京太郎「あ、宥さんアイス食べて大丈夫ですか?」

宥「うん、ちょっと寒いけど京太郎くんが帰ってきたから……それにおいしいのは変わらないかなぁ」

京太郎「なら良かったです」フッ スッ

憧(ナチュラルに横同士で座っ……密着するわね。なに、もう付き合ってんの?)

灼(なんか……こう、言葉にできないこの感じ……)ムズムズ


宥「あ~ん」

京太郎「あむ……おいしいっすねこれ」

宥「だねぇ、玄ちゃんも食べる?」

玄「うん!」

宥「みんなは?」


憧「あ、私はいいや」

灼「私も」

晴絵「馬に蹴られて死にたかないんで」


宥玄「?」



―――【会場】


咲(ありゃりゃ……?)

ネリー(あのどす黒い感覚がない?)

淡(ふぅ、なんか怖い感じ無くなった。阿知賀……弱った?)ニッ


咲(でもまぁ、弱くなったわけじゃなさそうかな……京ちゃんともうちょっと遊びたかったけど、まぁそれは今度で良いか)クスッ

穏乃「さすが、だよね宮永さん」

咲「ん、褒めても手加減してあげないよ?」アハハ

ネリー(なんつーことを決勝で……)

淡(こわい)


穏乃「そんなのいらないよ。ただ……やっぱり京太郎の友達なんだなって」アハハ

咲「京ちゃんが強いってのが想像できないけど……まぁ麻雀やってなかったし、やっとけばよかったなぁ中学とかの時に」

穏乃「それも良かったかもね、そしたらもっと強くなってたんだろうなぁ」

淡「え~なんか蚊帳の外」

穏乃「あはは、ごめん大星さん……共通の友達がいてね」

ネリー「サトハの友達の須賀?」

穏乃「そうそう」

淡「へぇ~強いんだ、楽しそう!」エヘヘ

穏乃「……うん、まぁなんていうか修羅場怖いからあまりその」

咲「大星さん、あとで紹介するね」ニコッ

穏乃「なんでそんなこと!?」

咲「修羅場がみたいからっ」ニコッ

ネリー(やはり魔王……サトハは大丈夫だと思うけど、あの厳格で規律にうるさそうなサトハはきっと大丈夫だと思う)

淡(スガかぁ……どんな感じなんだろ。不良だったらどうしよ!?)アワワ


咲「ま、とりあえずカン、ツモ」


穏乃「うわ」

ネリー「早いな」

淡「あわっ!?」


咲「調子よくなってきた」グッ



穏乃(宮永さんの調子がさらに良くなった……このままじゃ競り負ける)

ネリー(もっと、もっとだ……運が味方してくれる。一撃必殺居合ドロー……!)

淡(ギャラクシー!!)


穏乃(……ああ、でもようやく見えた。ここは……)


咲(雰囲気が変わった?)ゾワッ

ネリー(これは……こんなん運なんて関係ないじゃないか!)

淡(ま、前と同じ感じ!)


穏乃(私のフィールドだ!!)



「きたね……」

「え、すこやんどうしたの? 婚期きた?」

「こないね……じゃなくて!」

「わかるわかる、あれでしょ……なんかこう、雰囲気ってか流れって言うか」

「わかってるならなんでいじったの!?」



―――【観客席】


トシ「きたね、決まったわけじゃないけど……」

塞「モノクル、粉々なんですけど」

トシ「……もうちょっと頑丈なのが必要かねぇ」

豊音「個人戦ちょーたのしみだよー」

エイスリン「デモ、アチガ、デテナイ」

豊音「えっ、そうなのー?」

胡桃「みたいだけど……エイちゃんつながりで麻雀はできるんじゃない?」

豊音「そっか! エイスリンさんのボーイフレンドも気になるねっ!」

白望「……須賀君、だっけ?」

塞「色々危険かもしれないから警戒してね!」

トシ(あの子も大変だねぇ……いやまぁこの子らも大概過保護だけど)



―――【会場】


咲(ま、これしか選択肢……ないしね)タンッ

咲「……立直」

穏乃「……!」タンッ

淡「じゃあ、立直!」ニッ

ネリー「選択肢、ないも同然だ……立直!」タンッ


穏乃(三人まとめてっ……ああそうか“私に直撃させれば逆転できる”手ってことか……!)


咲(さぁ、ギャンブルだよ……正真正銘の運任せ!)

ネリー(運の波を、操れない……あとは願うだけ!)

淡(私は、高校100年生、大星淡!)


穏乃(っ……和了れば勝てる。でも!)


咲「セーフ」タンッ

穏乃「残念だなぁ」タンッ

ネリー「……なんとか」タンッ

淡「っ……あ~ドキドキする」タンッ




―――【阿知賀控室】


京太郎「……」

宥「京太郎くん、どうしたの?」

京太郎「……なんだか、感慨深いなって」

宥「え?」

京太郎「こうして咲を見てるってのもそうなんですけど……なによりも応援してるのが咲じゃないってのが」

宥「……仲良しっていうか、大好きだよね、京太郎くん」

京太郎「まぁ……好きですよ」

宥「……」

京太郎「ただその、もっと好きな人がいまはいますけど」ギュッ

宥「っ……うん」コクリ

玄「えへへ、私もお義兄ちゃんとお姉ちゃんが大好きだよ!」ギュッ

京太郎「あはは」

宥「もう、玄ちゃん」クスッ



晴絵「」

灼「ダメ、息してない」

憧「せっかくのラストなのにしっかり見なさいよ」

灼「それは酷ってもんじゃ……」



―――【会場】


ネリー(ここで、宮永ならツモ和了でも……)

淡(ごめんっ、みんな……もう私じゃっ)

咲「……」スッ


穏乃「……」ゴクリ

咲「勝ちだよ……」フッ

                       /:::::::::::/:::::/::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ::::::.
                    /::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::_,ノi
                      /:::/:::::::::::::::|:::::::::ハ::::::::|:::::::::::::: | ',:::::|::::ハ:::::::::::|\|
                   〈/  |:::::::|::::::|:::∧| |::::::∧::::::::∧|  \|∨И::::::::|:::::|
                     |:::::::|:::::从|ィ宏守ト \::::| |ィ宏守ミ. |:::::::::::::::|

                     |:::::人:::::|《 んJ::j゚}   \〉 んJ::j゚} 》仏:::/::::::|
                     |:::::::::::\〉 ∨辷ン        ∨辷ン 厶ィ::::::::リ
                     人::::::::::::| i  ,,,,           ,,,,   j  }:::::::/
                      \ト、:乂                  ムイ:::/
                           ⌒込      マ _フ       /::::/レ′
                               >...           <::/
                /⌒''く ̄二=- _    `刈〕ト  _, r≦〔 ⌒´
                   j     `ー'⌒Vニ-ニ-ー=彡r┘     |_\_
                /⌒|    ム_/   ∨-ニ-ニ-ニ-|        〕二ニー _
             /   / ⌒ / j -、  ∨ニ-ニ-ニ八ー     _|ニ-ニ-ニ-ニー- _
         /j   人_ノ /   У ∨ニ-ニ-ニ∧    ´ ]ニ-ニ-ニ-ニ-ニ-//〕、
         / /⌒^「 ̄ ̄ ̄|〈 ⌒ ノ    Vニ-ニ-ニ-∧/⌒\]ニ-ニ-ニ-ニ-ニ// ハ
        /  人__|_____」/¬く     辻ニ-ニ-ニ-∧    ]ニ-ニ-ニ-ニ-/}  / .|
     と"_/⌒\     人            ̄ ̄ ̄\〉  /_ニ-ニ-ニ-/ / /  |



タンッ


咲「……」

穏乃「ロンッ……!!」

咲(貴女の、ね)


ネリー「……」

淡「ごめんっ、みんなっ」グスッ




穏乃「タンヤオのみ! 1000です!」

  ∧/ : |: : : :|: : |: /  |: j |: : :〕 : : |: : :|| |: |: : :ヽ  `ヽ
  ,′ \:l: : :| |: : |_′ |斗:七´:ハ: :/|: : :ル': :|: : : ∧    .
 i|/⌒八‐┼-: :|    | リ |/ |/ :|: :/:': : :|: /: : '.   ,
 ||: : : :' :| ヽ:|_|\|    |/ 忻芋示ミ、|,イ: : : : |: : : : : :i   ′
 ||: : : l: :|_iテ示ミ        {r' ::i〕 ヽ' : : : , |: : : /: :|    :,
 : : : : |: 〃 {r'::i〕      乂z:ソ,  / : /}:′/: : ′    :
. 八: : :ト、|i 乂:ソ           / イ: |r= 、 : : : /      !
   \l:|:ヽ    ,       ''"     |: :|   V: :/      |
     |: ,  '"      __        |: :|  ./: /:.     |
     |: :.     v´    |      ,|: :|ー.:'/:: : .      |
     |: 圦        ノ     ,イ |: :|i イ : : : : :      |
     |: : :|               〔,.l: :j  |: : : : : : :.     |
     |: : :|   >   __,.        |、|:/'  |: : : : : : : :    |
     人 : |     r‐┤       /〔   |: : : : : : : : :.   |
      ヽ|     ∧ !  ,r‐=''"   \ |: : : : : : : : : .  |
       〕    /⌒Ⅴ 〔 |       \_: : : : : : : : :  |




京太郎「……お」

宥「やっ……た?」

玄「か、勝った!」

憧「っし!」グッ

灼「!」

晴絵「う、お……お……」


京晴「おっしゃぁぁぁぁっっ!!!」


宥「!?」ビクッ

憧「どわっ! び、びっくりさせんじゃないわよ!」


京太郎「勝ったああああぁぁぁ! さすがタンヤオさんだぁぁぁっ!」

晴絵「優勝! 優勝……優勝ぉぉ!!?」



―――【観客席】


トシ「やはりタンヤオのみ」

塞「まぁ捨て牌見る限り」

トシ「そういうことじゃないのさ」

塞「?」



『き、決まったぁぁぁぁぁっ! 決まった決まった決まったぁぁぁぁぁぁっ!!!!』

『ちょっ、恒子ちゃんテンション上がりすぎ!』


『優勝は、阿知賀学院んんッッッ!!!』



咲「……何かが足りなかった、なにかが……」グッ

ネリー「強かった、自分の力を使いこなしてなおかつ、まともに強い」フゥ

淡「……負けちゃった」グスッ


穏乃「……」


咲「……ありがとうございました」ニコッ

ネリー「そうだね、ありがとう」フッ

淡「あ、ありっ……がとう、ございましたっ」グズッ


穏乃「うん! ありがとうございました……良い闘牌でした!」ニコッ



―――その後


恒子「お疲れ様でした! ではでは一位の阿知賀、二位の清澄高校、三位の白糸台、四位の臨海女子のみなさん!」

健夜「おめでとうございます」ペコリ

恒子「いやぁすこやんライバル登場かもしれないよ!」

健夜「楽しみだね……てか全国ネットですこやん呼びやめなよ!?」

恒子「いつも全力全開がモットーです!」

健夜「はやりちゃんに怒られろ、なんか知らないけどはやりちゃんに怒られろ!」

恒子「では二位の清澄高校から……部長の竹井さん!」

久「今年は最後の夏ということで、でも団体戦初出場でこうして三位と、いうっ……の、はっ……」グスッ

恒子「……泣き顔可愛いね」

健夜「あ?」

恒子「さすがにマジギレされそうなので大将の宮永咲さん、突如現れた大型ルーキー多めの今大会でも屈指のエース!」


咲「い、いやいや今回は負けしましたし……」

恒子「でも一度は一位浮上したり! 凄い!」

咲「親友の……」ボソッ

恒子「え?」


咲「親友の京ちゃん……そこにいる阿知賀の須賀京太郎」

京太郎「俺?」

恒子「ほうほう」ニヤッ

咲「京ちゃんに応援されたから、ここまでこれたんです。京ちゃんがいたから麻雀部に入って、京ちゃんがいたから……楽しめた」クスッ

京太郎「……おう」フッ

健夜(こ、これは私でもわかる……修羅場の予感!)



咲「ありがとう京ちゃん!」ニコッ

智葉「待て宮永妹」

照「私に妹はこわい」

智葉「ちょっと黙ってろ」

照「……」シュン

咲「うちのお姉ちゃん泣かさないでください」

照「咲……!」パァッ

智葉「いやそれは済まなかったが、京太郎は私に『阿知賀の次に応援してるから頑張ってください』と言って来たぞ……清澄とどっちが優先度高かったんだ!?」

京太郎「あ、いやそれは」

咲「あ、いやそれは私とは違うベクト……」

咲(いや、ここはおもしろさを優先して……)

咲「京ちゃん」

京太郎「おう咲さん! 誤解を解いてくれ」

咲「どっちを応援してたの?」ニコッ

京太郎(こ、こいつ……俺を追いつめて楽しんでやがる……!!?)


穏乃(胃が痛くなってきた)

憧(私も)


玄「ええ!? お義兄ちゃん、お姉ちゃんはどうするの!?」

宥「く、玄ちゃぁんっ」カァッ

京太郎「余計なこと言うな愚妹!」

咲「先輩と兄妹プレイなんてさすが京ちゃん」

京太郎「おおい!?」


恒子「ありゃ、ありゃりゃ……?」

淡(なんだろう、この疎外感)



京太郎「なんとか言ってください晴絵さん!」

晴絵「え、私?」

和「晴絵さん?」

京太郎「う゛っ」メソラシ

咲「間抜けは見つかったようだね」

智葉「友達として応援してるって言っただろう京太郎!」

京太郎「落ち着いて智葉さん!」

ハオ(いつの間に二人して名前呼びに……ちょいと早すぎませんか智葉)


まこ「おい須賀、なんとかせぇ」

京太郎「んな無茶な!?」

宥「きょ、京太郎くん……はっきり言わないきゃ」

玄「おお、なんか今の正妻って感じだったよお姉ちゃん!」

宥「あぅっ」カァッ

京太郎「待って! とりあえずインタビュー! インタビュー受けよ!」

恒子「で、誰が本命なの?」

京太郎「インタビューも脱線してる!?」


健夜「……以上現場からでした! スタジオにお返しするから収集してねはやりちゃん!」


淡「な、仲間はずれいくない! 私も混ぜろー!」

京太郎「収集つかなくなるぅ!」



―――【会場:メインホール】


京太郎(なんとか抜け出してきた、まぁ俺は関係ないからな……みんなはインタビューとか取材受けてるのかぁ)


「あれ、そこにいるのは確か……須賀さん?」

京太郎「え……ああ、確か東横さん」

桃子「こんにちはっす、あの日以来っすね」

京太郎「と言ってもお互い顔あわせたぐらいですけどね……ああ、穏乃たちが世話になりました」

桃子「いえいえ、ちょっと気になったんっすけど」

京太郎「はい?」

桃子「……昔からこう、視えないものが視えたりしたんっすか?」


京太郎「ああいや、東横さんが見えにくいって話は聞いたけど……別にそんなことは」

桃子「う~ん、でも普通は私のこと一瞬で見えるって無いんっすけど」

京太郎「ま、たまたまですよ」

桃子「ふぅ~む」

京太郎「それよりホント、福路さんたちにも伝えといてください……みなさんのおかげですって」

桃子「了解っす」フッ


京太郎(昔から視えないものが視える、か……いや、霊感とかないよなぁ)



京太郎「ふむ……」

トシ「京ちゃん、お疲れさん」

京太郎「あ、トシさん……俺は疲れてませんけどね」

トシ「一応ね、あんたも頑張ったみたいだし」

京太郎「?」

トシ「まぁどうでも良いけど……悪いね、エイスリンたちはいないよ」

京太郎「別に悪いってほどじゃ、どうしたんです?」

トシ「インタビュー見るって言ってたよ。どーせ京ちゃんの名前は出てんだ、諦めな」

京太郎「なにをっすか、ていうか……さっきから視線を感じる」

トシ「有名人だね」フッ

京太郎「ええ~てかこれ個人戦初戦敗退とか許されない雰囲気」

トシ「だね、まぁそっちに関しちゃあまり心配してないけど」

京太郎「え、そんな実力あります?」

トシ「微妙、あとはこなすことがいくつか」

京太郎「?」

トシ「まぁなんでも良いけど……とりあえず取材とかありそうだし、これから頑張りなー」

京太郎「適当!?」

トシ「またね~」フリフリ

京太郎「……また」フリフリ


??「ちょっといい?」

京太郎「へ、はい?」

??「須賀京太郎くん、よね」

京太郎(まさかさっそく?)

??「WEEKLY麻雀TODAYの……西田順子です」ニコッ


京太郎(こいつは来たな……俺の時代!)



トシ「調子乗るとろくなことにならないんだけどねー」

塞「あ、どうしたんですか?」

トシ「なんでもないよ」ククッ


今回はここまでー

次回、京ちゃん有名人になるの巻
それから個人戦も、まぁそんな濃い描写しないと思うけど

もっとイチャつかせなきゃいけないのに……

そんじゃまたー



次回の時間だ!

                  <     __,,..  --、            /
                /    /´,, ==〃   \从ハ        >
               ⌒7∠ィ/ 〃fニミ           ヽ       \
                 / | }/  ム ニ ノ        ‘,       /
                    ∠ | ____,,..  -‐=ニ、     }      \
                 }/| |─‐- 、   -=≦__ `ヽ   }_      /
                 | |.r==ミ 〉   '´ ̄`^゙ }   .} ヽ    >
                 | |     /         ,′  :}ヽ }    >
                 | |    {  、   __/     }//   〈
                 /{ / | |/        /      /_/     \/(/(__/(_ノ!        もう真面目パートなんて必要ねぇ!
            ∧ /(/ V  | |  <ニ二二フ {     /     /⌒
         ト、/  `      | |、  `¨¨¨ ´   .{    /     }\{: : : : :/(ノ 、   : : : : :´(
         }           V:ハ   ./       {____/ i / /\!: : /(/       : : : : : : : : \
    \ ‐-y          : : : :ヾ-ゝ {{_____,..  イ   .!V ∨:/(/        : : : : : : : : : : :/
     \         : : : : : : r┴────-----{: : :/           : : : : : : : : : :∠__
   <⌒´        : : : : : : :}二二二二二二ニニ/(/              : : : : : : : : : : : /
.     >        : : : : : : /二二二二二二二/              : : : : : : : : : :/



晴絵「お待たせ京太郎ー」


宥「お待たせぇ」ギュッ

京太郎「はい」ニコッ

玄「お義兄ちゃん私もっ!」ギュッ

京太郎(おもちとおもち、おもちぃぃぃぃ!)

憧「こいつナチュラルにイチャイチャと」


京太郎「あ、晴絵さん」

晴絵「……え、なに?」

灼(一瞬意識飛んでた?)

京太郎「取材申し込まれた」

晴絵「WEEKLY麻雀TODAYかぁ、良いんじゃない?」

京太郎「おっす」

穏乃「おお、京太郎が全国デビュー」

灼「もうしてると思」

晴絵「ホントだよ、このタラシ」ジトー

京太郎「誰がタラシですか!」

宥「えへへ、あったかぁい」

玄「お義兄ちゃん~♪」

憧「あんたどのツラさげて言ってんの?」



―――【ホテル】


晴絵「え~では……阿知賀学院の優勝を祝して!」


「かんぱ~い!!」


晴絵「え、今日はお酒飲んでも良いの?」

京太郎「おかわりもいいぞ!」

晴絵「……」ゴクッ

京太郎「遠慮するな、今までの分、沢山飲め!」

晴絵「うめ、うめ、うめ」ゴクゴク ウルウル


京太郎「これより!」

憧「おいやめろ」


穏乃「楽しそうだね」

灼「でもお酒飲ませるのは良くない気が……いや、幸せそうだし良いか」

宥「えへへ、ニュースでもやってるよぉ」

玄「あ、お兄ちゃんの話出てる、解説もついてるよ!」

京太郎「奈良のイケメン雀士って?」

憧「いや、ろくなこと書かれないと思うわよ経緯からして」


晴絵「うめ、うめ……」ゴクゴクッ



京太郎「ああ~今日は、俺この部屋で寝る」

憧「ちょっと京太郎!」

京太郎「誰か運んで~」

憧「ハギヨシさん呼んできてー!」

灼「いや、あっちはあっちで打ち上げしてると思」

憧「最近ほんとあれねあんた!」

穏乃「憧の頭もあれだよね」

憧「!!?」


京太郎「寝る~」

晴絵「私も~」

宥「あっ、だ、だめっ!」ギュゥッ

京太郎「宥さんだ~」ギュゥッ

宥「ひゃぁっ!?」カァッ

玄「お、おお~! お義兄ちゃん大胆!? じゃ私お義兄ちゃんの背中側から!」ギュッ

京太郎「おお~ここが天国、逝きま~す!」

憧「ダメね、寝ぼけてるわ」

晴絵「」

灼「ダメだ、寝てる……」

穏乃「ていうか気絶」



―――ド深夜


京太郎「んぅ……ぁ~」

京太郎(眠気にやられて寝てたんだった……そういや勢いあまって宥さん抱きしめ……!!?)ハッ

京太郎「!」

宥「んぅ……」zzz

京太郎(薄着の宥さん抱きしめて寝ちゃってる! てか後ろのこの感じ……玄か!)

玄「んぅ~このぷれっしゃー、おに~ちゃん……」zzz

京太郎(ええい、なぜこんなことに……!)

宥「……」zzz

京太郎「でも、やっぱかわいいな……」フッ


笑うと、手をそっとほどいて立ち上がる京太郎

手の行き場をなくしている宥と玄の手を繋がせると、ソファに座った

そうしてお茶を一口飲んでテレビをつける


京太郎「通販ぐらいやってない、か」フッ

灼「ま、そりゃね」

京太郎「あれ、灼さん起きてたんですか?」

灼「たまたまね……」

京太郎「そうですか」フッ

灼「……京太郎」

京太郎「はい?」

灼「ありがとう」

京太郎「……お礼、言われますね今日は、頑張ったのはみんななのに」

灼「京太郎も頑張ってくれた。戦ってた私たちにはよくわかる」

京太郎「そういうもんですか?」

灼「うん……だけどこれだけ言わせて」

京太郎「はい?」

灼「ハルちゃんのこと、ちゃんと振ってあげて?」



京太郎「……晴絵さん……振る……え、なにが?」

灼「え?」

京太郎「え?」

灼「……え、頭おかしいの?」

京太郎「辛辣……!!?」

灼「そりゃまあ」

京太郎「な、なんで!?」

灼「だって……ああもう、いっか」

京太郎「?」

灼「ただね、京太郎」

京太郎「はい?」

灼「……宥のこと、好き?」

京太郎「……はい、きっと」フッ

灼「なら良い。ちゃんと見えてるなら……」

京太郎「?」

灼「個人戦、頑張って」

京太郎「はい、もちろん……今度は俺の番ですから!」ニッ

灼「……そ」フッ



―――翌朝


京太郎「んぅ……」zzz

灼「ん、寝てた……っ」

灼(いつの間に、京太郎と一緒に一つの毛布にくるまって寝てた……!?)

灼「……はっ!」バッ


晴絵「」

憧「灼、あんた……」

穏乃「胃薬タベヨ」

宥「良いなぁ」

玄「お義兄ちゃん……」レイプメ


灼「こ、これはちが」

京太郎「あ、おはようあらたさん」ニコッ

灼「説明しろ」

京太郎「あ、はい」



―――さらに時は跳んで昼【喫茶店】


京太郎「えっと……」

??「あ、須賀君こっち……って松実さんも一緒なのね、歓迎するわ」

京太郎「ああ、よろしくお願いします西田さん」フッ

宥「よろしくお願いしますっ」ニコッ

京太郎「えっと、それと……」

??「WEEKLY麻雀TODAYのカメラマン……山口大介です」

京太郎「山口さん」

大介「あはは、気軽に大介さんで良いよ」

京太郎「それじゃあ大介さん、今日はお願いします」ペコ



―――【ホテル】

憧「言葉が走った」キュピーン

穏乃「ニュータイプ?」

灼「もっと速めに覚醒しといて」

晴絵「腐ってる暇があったら打って」

憧「ひどっ! てかインターハイ終わったのに麻雀しかやることないの!?」

玄「出かける?」

憧「どこに?」

灼「だれと?」

穏乃「この話はやめよう」

晴絵「賛成」



―――【喫茶店】


順子「で、色々と教えてもらうんだけど」

京太郎「あ、戦術とか能力はダメですよ?」

順子「うん、わかってるわよ」クスッ

大介(能力ってなんだ、麻雀ってなんだ……)

京太郎「あ、でもそこらへん外すと聞くことないですか?」

順子「大丈夫大丈夫、こっちはプロだし言っちゃうと会話に困るほどページ数は割けないから」

京太郎「ああ、逆に安心しました。質問も少なくなるってことですね」

順子「そういうこと」

宥(京太郎くんのページ少ないんだ……)シュン


京太郎「それじゃその数少ない質問にはしっかり答えないとですね!」

順子「ええ、お願い」

大介「……」パシャッ

順子「それじゃまず」

京太郎「……」ゴクリ



順子「……松実さんとの関係についてなんだけど」

京太郎「さっそく麻雀関係ねぇっ!?」

順子「ああ、ごめんなさい松実姉妹との関係でも良いんだけど」

京太郎「まだ関係ねぇ!?」

順子「あと、清澄の宮永さんとの関係も深く」

京太郎「ダメだこれ!? おい麻雀関係の質問は!? ちょっと答えにくくても答えるから麻雀関係の質問!!」

順子「……」メソラシ

   ,...-―-ヾヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:,: ----、ヽ
  /:./::::::::::::`|):::::::::::::., -‐ ´゛゛``´´     ヽ:.i

  i:.//  .::::::::::/':::::::::::/               i:.i
  レ i:::::::::::::.:./:::.:.::::::/                 i:.|
.  /:::::::.:,.:.:.:|:::::::::::::|       ,、/  ヽー-‐'´  |:!
  !:::::::.:/.//:::::::::::::.:!、   ´ ̄ ̄ ヽ    '´_,.:--!、
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/:.:./   |::::::i ,ヘヾ  ェi´<´(.::ノ` ノ ̄ヽ__,..--|ィ
´ ̄       !::::::.!     `ー--‐‐'          |:.!
        /!|::::::\             ヽ   |:.:!゙、
       /ハ|、:::::::.`ー-、         _,   /:.:.:i:.:゙、
      ハ|__!,..---――>、    ー=-‐'  /:::::::.:.i:.:.\
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    /..:..゙、..:|//:..:..:..:..:..ト、        //:::::::::::::::::::.|:|..:..:.\.:.:ヽ:.:.ヽ


京太郎「こいつこれだけできやがった!?」

順子「えっと、好きな役とかはなんですかー」

京太郎「適当になった!?」

順子「好きな役といえば、いま誰が好きかどうかなんだけど!」

京太郎「くっ、まるで麻雀のことを聞く気がない!」

順子「多数の高校からあなたの名前があがってるわよ! 観念なさい!」

京太郎「くっ、司法国家でこんな横暴な取り調べ!」

順子「ネタはあがってんのよ!」




順子「辻垣内さん!? 宮永さん!? それとも大星さん!?」

京太郎「なんで大星の話!」

順子「仲良くなったんでしょ?」

京太郎「い、いやメアド交換しただけで」

大介(昨日の一瞬で? すげぇ奴だ……)
             _........_,,,
               /:::;;;;;;;;;;::::::::`\、
           /::r-―‐ュ::::::::::::::|::\

              |:;;|_ ,.-┴-、__::::|:::::::|
           |!         ̄!-、_|
          {ー-、 <_, -―'  ;;;;,,,,>、

           | -‐〕〉  _‐--.  レィヽ::ヽ
              |  ノ        ' }‐'
           !. 〈 ...   υ 、_/

            ! ,〃"゛ヾ、    ト,|_
              ゙、 ー     / レ\
                >、___,  '  /   〉
           r<  |      r-、   /\
           / ) 〉 ゙、  |  !. // / \
 _     , -r‐‐//| /     |  >'´/ /  /\
/ n__゙、__/ ̄>、__| < /   r‐イ /  / / /  /\
二゙、_,!___rn__`ーヾ、  / / /  / / /  /   \
  Y r‐‐‐┐i i\_ \ | V ./ /  / / / /        !
_\| |_   |//  〕  \ |o |  | / /_ //  ,     /|
`iヽト、二二ノ , -'     |o | ノ /   | | /  /  / |


順子「さぁ、どの学校の誰が本命なの!」

京太郎「そ、そういうのは本人たちに任せて他人は口出しするもんじゃあねーぜ!」

順子「有名人なんだから我慢しなさい!」

京太郎「手厳しい!」

グイッ

京太郎「っとお?」

宥「……」ギュゥッ

京太郎(な、なぜ腕に抱き着かれてるんでしょうか?)


宥「きょ、京太郎くんは私……の」ボソボソ

順子(これは!?)

大介(いいなぁ、かわいい彼女)

宥「きょ、京太郎くんはわたし……たち、阿知賀学院の、仲間、ですっ」ウツムキ

京太郎「……そ、そうそうだから俺は阿知賀のみんなが好き!」

順子「チッ、上手く逃げられた……いや、ヘタレた」

京太郎「へたれ?」

宥「うぅっ」カァッ



ここまで、寝る!

次は個人戦とか始まったり始まらなかったり
ハルちゃんは基本息してない……いつか書こう、ハルちゃんルート

そんじゃまたー


投下開始じゃー

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.        _)`       <_      | |
          ノ         <     | |
       フ _______ 孑lト、 | |

       厶 |   ィ@フ  | そli}、\| |
        从| {トェv‐vェイ} |从{// `-、ハ!   (……眠いからあんまやらんけど)
.           八]   l   [_/ ///     V}
            j{ 心_二_イ彡/     }`ヽ
         { `≧=≦¨´        j`7ハ、
         小、                /} : lト、
             ゜ヾ、            //|/ :l| ヽ
               ヘ      -_.ノ/イハ:..:ハ ハ
                  {ミ/ー<彡'´ ′ }/   ハ
                  {ハ ̄      /     ∧
                ヾ }                 }!
                |              |

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―――【ホテル:女子部屋】

ガチャッ

京太郎「ただいまー」

宥「ただいまぁ」


晴絵「ん、早いね。デートぐらいしてくると思ってたけど」
       __ィヽ__,,,ィ: : : : : : : :>- 、
      i: : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : : : : : : \
      i〉: : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      レ\: : : : : : : : : \: : : : : : : : : : : : : :ヽ
     /: : : : ス: : : : : : : : : \: : : : : : : 、: : : : `,
     /: : : : /: : : \__: : : : : : : :` - 、: : : : : : :!
    /: : : : :イ}: : : : :}` ー7:>-、: : : : : :` - 、: :i
    i: : : : : :! ヽ: : :リ        >、: : : : : :ヽj、
    !: : : : : !ヽ        ミ三ニ i: `-ト: : : : :ヽ

    !: : : : :j: : ', ミ三          }: :/ ゝ: :!ヾ}!
    !: : : : :!: : :`,    '        "r-イ: !ヾ)
    ヾ: : : ハ: ヾ`,    r  "`,    /: : : リ リ
     ヾ: :! ヾ{! ト、   v  ノ   /i: : : リ
      ヾ!     \      /  .|イ
               ヾ-t- "     i/
                 `,      ゝ、
                 ノ',       >彡ニ>、
            __,,,,<_   rー<三彡''""    >、
          <三ミ、_`__,,,",ィf彡"       /  ヽ
        rt"  `マニ三三ニ彡"      /  /:::!   i}



京太郎「まぁそれはまた今度ってことで」

宥「だねぇ」ニコッ

晴絵「あ、デートすることは否定しないのね」

京太郎「まぁその……宥さんが、良ければ?」

宥「う、うん……こちら、こそ?」

晴絵「あ~終わり終わり! やめやめ!」

京太郎「?」

宥「あ、そういえばみんなは?」

晴絵「買物行ったよ……てか二人帰ってきたし昼御飯買ってきてもらお」




―――少しして


ガチャッ


憧「ただいま~あつぅ~」

穏乃「うわぁ天国だ」

灼「散々、山登ってるとは思えない発言」

穏乃「暑いものは暑いです」

灼「あ、うん、普通だね」

玄「あ、お義兄ちゃんとお姉ちゃん~」

京太郎「おう、おかえり~てかお前ら脱ぐな脱ぐな!」


憧「あ~はいはい、顔そらしといて」

穏乃「ん~そうして」

灼「あつ……」

玄「汗でべとべと~」ヌギッ


京太郎「お前ら適当か! ってぬおっ!」

宥「めっ」メカクシ

京太郎「あ、ありがとうございます」

京太郎(背中におっぱいが、宥っぱいが!)



京太郎「お前らなぁ、ほんとそういうとこ良くないぞ!」

晴絵(宥に目隠しされながら言うのシュールだな)


憧「あ~確かにね、ごめんごめん」

灼「別に京太郎なら変な目で見ないかと思って」

京太郎「みんな普通に可愛いからそういう目で見るでしょ!」

穏乃「おお~良いこと言うなぁ京太郎」

京太郎「自信もて!」グッ

晴絵(シュール)


玄「大丈夫だよ、お義兄ちゃんなら妹の裸見ても全然平気だよ!」

京太郎(義理は別だろ)

宥「そういう問題じゃないと思うけど……」

晴絵「その通り」

玄「え~?」

京太郎「玄は普通に可愛いしスタイル良いから」

玄「そ、そうかな?」カァッ

京太郎「おう……って宥さん、ちょっと手が目にくいこみはじめてる」

宥「うん……」グリグリ

京太郎「ちょ、それ以上いけない!」

宥「耳かきしない」

京太郎「えっ!」


晴絵(あれ付き合ってるでしょ?)

憧(絶対付き合ってるでしょ)

穏乃(はやく付き合え)



京太郎「あ~やっぱ良いなぁ」

宥「そう?」

京太郎「はい、こう……あ~」


晴絵(耳かきしてる……)

灼(気絶しなくなった……耐性がついた?)

憧(新手のショック療法みたいなもんね)


宥「……はい、おわり」フッ

京太郎「んぐっ」ビクッ

宥(かわいい)クスッ

京太郎(はずい……)


玄(良いなぁ、私もお義兄ちゃんにしてあげたいなぁ~)


宥「はい、反対向いて」

京太郎「うっす」ゴロッ

京太郎(これよこれ! 宥さんのお腹に顔が密着というわけじゃないがつく……そしておっぱいと太股、このジェットストリームアタック)

宥「……京太郎くんって、おなかすき?」

京太郎「へっ!? す、好きっていうかなんつーか、宥さんのおなかやらかいなって思ってはいますけど!」

京太郎(しまったぁ! 動揺してありのまま喋ってしまった!!)

宥「もう」クスッ

京太郎(あれ、許された?)

宥「……女の子にお腹がとか、デリカシー無いよ?」

京太郎「はい、すみません、それに関してはホント」


玄(もうちょっとお肉つけた方がいいかなぁ?)プニプニ

憧(くぅ、歯がゆい!)

穏乃「あ~山登りたい」トオイメ

灼「ダメだ現実逃避をはじめた」

晴絵「あ、このあたりめ美味しい」



―――しばらくして夕方


憧「あれ、京太郎はもう良いの~?」

京太郎「おう、ちょっと休憩」

穏乃「あれからずっと打ってたしね」

晴絵「まぁ詰め込みすぎても良くないし、テレビでも見てな」

京太郎「そうさせてもらってます」

灼「でもインハイ終わっても麻雀やるんだ」

穏乃「まぁ楽しいですから」

灼「否定はしないけど」タンッ



『個人戦で注目してるのはどなたなんですか?』

『ん~やっぱり宮永姉妹や辻垣内さんかな~☆』

『団体で優勝した阿知賀は出てないそうです』

『だね、残念だけど阿知賀は例の男子、須賀京太郎くんも注目だね☆』


京太郎「あ、瑞原さん俺の名前出してくれた」

宥「麻雀したことあるんだっけ?」

京太郎「はい……あ、メールだ。辻垣内さんか」

宥「仲良しになったの?」

京太郎「ただのメル友ですよ」アハハ

宥「心配だなぁ、京太郎くんモテるから」ムゥ

京太郎「モテないですって」

宥「え~」

玄「お義兄ちゃんは素敵ですのだ!」

京太郎「嬉しいけどほら……無い無い」

宥「本当?」

京太郎「本当ですって」

玄「お義兄ちゃん、浮気はダメだからねっ」

京太郎「浮気って……」



宥「それじゃ玄ちゃんと京太郎くんが付き合ってるみたいだね」クスッ

京太郎「あはは、お義兄ちゃんって呼ばれながら付き合うとかあれっすね……」

宥「……不健全だね」カァッ

京太郎「ですね」


玄(お、お義兄ちゃんとお付き合いかぁ……)

      ,.': :/:/: : /!|: : ;' |: :__: : :.|: : : :|: :l: . . .ヽ
.     /:, :,': :!:,': ! ||i: : | !l_、:ヽ ̄:ト: : : |.: :l: . : . .゙、
    /:,1:,'.: :|:レ|´l|ヽ: ゙、 ヽ_\l\!: : : :!.: :|: : : . |. l
   ,':/ !:l: : :!:| リニ、 \!イ斥"寸、!: : : :!:ヽ!: : : . !. .!

   {:| |:l: : :|:i:斥寸    弋しソノ|: : : :|:ヽ|: : : : |:. .|
   ヾ !:|: : :抖乂ソ    `""  !: : : :!=、l.: : : :.|. . !
     | !: : :l:! ,, ",         ""|: : : :| |!: : : : .!: . l
     |λ: :l:l            |: : : :| ,ィ.: : : : :|: . .!
      jt |: : |l   _ っ        !: : : j´:|: : : : : |: . .!
    / :| ゙: : |:ヽ/ノ      .ィ.: : :,': :,'.:/: : : :|: . .|

    ,'/l | ゙: :y' ,ィl>... _ ..  ´ l: : /: :/:/: : : : :!: : ハ
    lj ヾ、 ∨/>!: : |: : :}   //|: /´: : : : : ノ: : : .ヽ
         ,'  ´-ヽ:.:|: : :|    "  У: :_ - "´ `ヽ: . .゙、
          l   -テ!:,': _ノ     /: /        \ ハ
       /|   l´/ニ__   /: : ,'          ヽ∧
     ,'  !   !'   `  ,.': : : : :|           ,'. . ヘ
     l.  ノ   ∧ァ__r‐-/: : : : ;ィ             /: . . . \



灼「どう思う?」

憧「修羅場に1000円かける」

穏乃「私は宥さんと穏便にくっつくで……願望入ってるけど、胃に良くないから」

晴絵「なら私は姉妹丼ハーレムに私と灼の魂を賭ける!」

穏憧「グッド!」

灼「勝手に賭けないで」


宥「でも……私と玄ちゃん、どっちを選んでも松実館って京太郎くんが継ぐのかな?」

玄「あ、でもお姉ちゃんがお義兄ちゃん以外と付き合えばその人が継ぐのかなぁ?」

宥「玄ちゃんが京太郎くんと結婚したら私が誰と結婚しても京太郎くんな気がするなぁ」アハハ

玄「そうだね……お義兄ちゃんが私と結婚って想像できないけど」アハハ

京太郎「え、俺どっちかと結婚する前提の話なんですか?」

宥「あ……た、たとえ話だよっ!」カァッ

玄「でもお姉ちゃんと結婚しなきゃお義兄ちゃんにならないよ?」

京太郎「ごめん、ちょっと頭混乱してきた」




京太郎「てかなんつーか、お、俺と宥さん……別に付き合ってるわけじゃないし結婚とか、ねぇ?」

宥「そ、そうだよねっ」カァッ

玄「もしもの話だよ?」

京太郎「もしもでも気恥ずかしいだろ」

玄「そうなの?」

宥「そうだよぉ、ほら玄ちゃんと京太郎くんが結婚してるとこ想像してみてよぉ」


京太郎(玄と俺が……)

宥(玄ちゃんと京太郎くんが……)

玄(お義兄ちゃんと私が……)


ポワポワポワ


京太郎「玄……」

玄「お義兄ちゃんっ……もう、我慢できないっ」

京太郎「俺も……お前が」

玄「でも、お姉ちゃんがっ」

京太郎「二人共、好きだぞ俺は」

玄「お義兄ちゃんっ」カァッ



京太郎(って!)カァッ

宥(な、なんで……)カァッ

玄(不倫風っ!?)カァッ



京太郎(ていうかなぜ平然と俺は宥さんと付き合った上で、しかも二人共好きってなんだよ……)ハァ

宥(あ、でも……)

玄(悪く、ない……かも)


京太郎「……なんつーか」

玄「や、やっぱりお義兄ちゃんはお義兄ちゃんだねっ!」

京太郎「そ、そうか?」

玄「うんっ! お姉ちゃんとがお似合いですのだ!」

宥「そ、そうかなぁ?」

玄「うんうん!」


京太郎「……だ、そうです」コクリ

宥「う、うん……」コクリ



晴絵「ていうかさ……」

灼「ん?」

晴絵「なんで京太郎、ずっと宥に膝枕されたまま話してんの?」

憧「放っておきましょう、シズを見て見なさい」

穏乃「ん、なにが?」

晴絵「凄い、もう見てない」


今回はここまでー

徐々に地固め
次は個人戦開始

そんじゃまたー


おんなのこのおなか
モデル並みに引き締まっいるでもなく
ビルダー並みに硬いでもなく
だらしがないわけでもない
女子高生のおなか


よっしゃ投下開始!

こっからは宥とイチャイチャするだけのSSだゾ!
とみせかけて玄ともイチャイチャするゾ!

                       __ー-、}\\v、
                _>         V},
                >   >'''"´ ´"''x  イ
               ア   /  ,. -‐、 ィひ^v/
       _ -=、\)\ ノイ ,>,′/ ィれv乂_,,  }
      >    \`Nイ  { l  {,, ||||  r''ッ㍉′

    /          \}、,,. {   l  ' イ!!!//
   /             v::l _j ィ‐-、 7/
  ⌒ァ              ハ      ⌒' //{rイィ     >>394 なんつークレイジーポエム……




―――翌日【会場】


京太郎「……」

宥「えっと、京太郎くん……大丈夫?」

京太郎「う、うっす」

晴絵「緊張しすぎ!」ププッ

京太郎「う、うっさい!」

穏乃「女子個人戦の時もほとんど心ここに非ずだったもんね」

京太郎「お、おう、結局なにがなんだか」

灼「小走さんは勝ってたよ」

京太郎「そ、そっか」

玄「大丈夫……?」

京太郎「お、おう」グッ


憧「……どうする?」

灼「どうするもなにも」

穏乃「こればっかはなぁ」

憧「そもそもなんで今になって、県予選と違ってテレビだから?」

灼「って言ってもまだ中継されないよ?」

宥「……たぶん、プレッシャーだよ」

憧「中継もされないのに?」

宥「私たちが優勝したのにって、思ってるんだと思う」

憧「……なるほどねぇ」

灼「阿知賀の名前が重いって」

晴絵「難儀な性格だなぁ」


玄「お義兄ちゃん、リラックスリラックス!」

京太郎「お、おう」



京太郎(阿知賀なのに初戦敗退とかシャレにならんぞ……)

玄「……お義兄ちゃん」ギュッ

京太郎「へ?」

玄「お義兄ちゃんの手、固い」

京太郎「そ、そりゃ男だし」

玄「そうじゃなくて……もっとリラックスしなきゃ」

京太郎「で、できたら」

玄「う~ん……お姉ちゃんも!」

宥「……うん」ギュッ


京太郎「二人共……」

玄「大丈夫だよ、お義兄ちゃん」

宥「うん、いつも通りやればきっと……」

京太郎「いつも通り……」

玄「うん! だって私の頼りになるお義兄ちゃんだから!」ニコッ

            /   . . . . . . . : : : : : : : : . . .   \
             ,  . . . . : : .:. .:..:.:.:.:.:.:. .:. .:.:.:.:.:..ヽ:. . :. ヽ
          /  . . . : .:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:. i{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:..‘. ∧
            / :/ :/:/ ..:.:.:.:.:.:.:.| :.:.:.:.:.:. | :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨. ‘.. .
         / .イ ′:.:.:.:.:.:{:.:.:.:,| ...:.:.:.: {∧:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:. :. i
        ././ ′:!.:.|.......:小:.:.ハ__ .:.:.:.:iハ 斗:十:.ト:. .|:.:... i:. :
        i:.′} . :|. :! :.:.:斗{:.:「 丁i .:.:.:.ト:.V ヘ:.{\:.:.`!:.:.:. |: :|
        |′.′::l .:|.ト:. .::| ヽ 气{\:.:{ \  ヽ. \} :. : |: :{
            i . .:.|:八.:.|ヽ{  _    \   ,z≦ミ、| :.: :.!:. |!
            | : /|.::.:.:.::! ,ァ= =ミ     ´   `'^| :. : |:.小
            |.:/ :! .:.:.:.ハ ′             /i/, | :. : |:.|i
            |:′:} .:.: :| ∨ /i     '       .:. :. :.!:. l: {
         ○: :′.:.:.ト. .           ,      八:.:..:}:. l:.‘
         /:.{: :| .:.:.:. {:: 込      `   ´   /}::.:.:./::. :!:. ‘
          /:;:.|:.::| .:.:.:. |:::::::个:.....       .イ::∨:.:.:/:/.:.′:∧
       i:/{:.! .:| .:.:.:. |:::::::/:::::::::ノ}≧ - ´ {入:/.:.:./i/:.:.′:. . ‘.

       |{∧{..:.i:.:{:.:.:‘:.:.::::::::/ 乂    / /:.:.:/V:.:.:.{:.:.:. . . ‘.
         .′..:.八:!ム:.七¨⌒}     >t_ん /:./「/:.:.: 厂 ̄ ≧ 、
         / . rヘ´ ヽ \  |   ∧   ∧'ィ斗v′:.:/       ヽ
.        / . :′       八_{ ̄≧ V__/イ´  {'リ:.:.:.:′      / }
       / . . {⌒ヽ       八  z__{ }___,  {.':.:.:./      /   |
      .′. .:|    \      《    ハ下  . /.:.:.:.′   ,    小
      / . . .:.{     ヽ   }  ∧__/ }ハ ≧7.:.:.:./     /     {:∧
.     / . ./..:.:}      . | く    /  }  ;:.:.:.:.:′ .′/     {:. .‘.
    / . ./..:.:.:.i      ∨ }    `≧-ヘ ∧ノ}:.:.:.:.{ . { .′     }:. . ‘.
  / . :/′:.:.:.}  ‘.     V|         ∨   |:ノ}:.:}  j /    /  {:.:. . ‘.



京太郎「……なにがお義兄ちゃんだよ、すっかり慣れちまったなぁ」ハハッ

玄「今更でしょー?」クスッ

京太郎「だな……ありがとう、玄、それに宥さん」

宥「うん」ニコッ

玄「頑張ってね、きっと勝ったらお姉ちゃんがご褒美くれるよ!」

京太郎「マジで!?」

宥「……で、できることならっ」カァッ

京太郎「しゃぁっ!」


憧「……結局おっぱいじゃない!」ガーン

灼「知ってた」ガクッ

穏乃「おっぱいとかどうでも良いから身長伸びないかなー」



―――【会場:廊下】


京太郎(落ち着いてきた……この先、か)


智葉「京太郎、応援してる」フッ

京太郎「あ、ありがとうございます智葉さん」ニッ

エイスリン「ガンバッテ!」

京太郎「ありがとうエイスリンさん」ニッ

トシ「……ま、応援はしてるよ」

京太郎「なにその意味深な言い方」

トシ「そういう性分なのさ」

京太郎「優勝して度胆抜いてやる」

トシ「期待して待ってるよ」フッ


咲「……ん」フリフリ

京太郎「……ん」スッ

咲「初戦は寝てるから」

京太郎「はいはい」

咲「もう胸はかしてあげないよ?」

京太郎「誰が泣くか」ハッ

咲「そっ」クスッ


バンッ

京太郎「……さて、いつも通り!」



―――【対局室】


京太郎「……」

男子A(なんだ、この嫌な感じ……)

男子B(低火力でしか和了れない、とかじゃないよな……)

男子C(つまり、そういうことか……阿知賀って時点で警戒してたけど)


京太郎「……ツモ! 中一盃口ドラドラ! 4000オール!」


男子A(平然と高火力!)

男子B「くっそ……」

男子C(こいつ、オカルト的な打ち方を!)


京太郎(思ったよりずっとリラックスできてる……)グッ


京太郎(ありがとう、玄、宥さん)




―――【観客席】


宥「調子良いねぇ」ホッ

晴絵「いや、純粋に相手がみんなより弱いだけだ」

憧「……じゃあ私ら並がきたら?」

晴絵「さて、あとは相性じゃない?」

灼「でも、今日はまだ勝ち進んでも優勝候補とか男子団体戦優勝チームとかと当たらないとか」

穏乃「じゃあ明日からが大変だ」

宥「二日目、三日目……」

玄「こわいね」

トシ「まぁ心配は心配だね」

晴絵「あ、トシさん」

穏乃「あ、赤土先生攫いの」

トシ「誰が攫いだい、格調高くヘッドハンティングと呼びな」



トシ「2、3年前ならいざしれず今の男子は魔境さ」

晴絵「県予選の時はそうでもなさそうでしたけど……」

トシ「一部が突出してんのさ……能力含めてね」

灼「……能力って」

憧「気にしたら負けよ」

トシ「デメリットで死にかけるなんてのがあったろ」

宥「……」

玄「園城寺さん」

トシ「そうそう、それと似たようなもんでね……ロンした時のダメージとかだね」

晴絵「ダメージ!?」

穏乃「麻雀って凄い!」

トシ「京ちゃんの精神力は中々強いし大丈夫だとは思いたいけど……」

宥「し、死んじゃうの?」ウルッ

トシ「信じな……」


晴絵「……ごめん、私が間違ってるの?」

憧「深く考えたら負けよ」

トシ「まぁさすがに死の危険はないだろうさ、闇でもないし……せいぜい気絶ってとこだね」


穏乃「落ち着いて山を数えよう」

憧(おっぱい数えてる……シズはもうダメね)

灼「……男子怖い」

晴絵「いけない! 灼、このままだと過ちがくりかえされる!」



―――その後


京太郎「ふぅ~一日目終了!」

宥「お疲れさま、勝てたねっ」

京太郎「とりあえず一日目は、危なげなくでしたね」

晴絵「明日から警戒してくるよ?」

京太郎「なぁに、そっからが本番ですよ……俺の腕の見せ所っす!」

灼「調子乗らない……けど、おめで」

憧「ま、おめでとう」

京太郎「おう」フッ

灼「」ジトー

憧「わ、悪気はなかったのよ?」

玄「お義兄ちゃん! 怪我はない!? 心臓動いてる!?」

京太郎「見ての通りですよ。そもそもなんですか心臓動いてるって」

玄「心配だよぉ」

京太郎「あ、ありがとうございます?」

玄「なんで疑問系なの?」

京太郎「いや、特に……」

晴絵「とりあえずこうなれば明日から本格的にテレビ中継あるよ」

京太郎「……すっげー緊張する」

宥「大丈夫、今日みたいにやれれば……京太郎くんは強いんだからっ」エヘヘ

京太郎「……宥さんに言われるとホントその気になりますよ」フッ



宥「あのね、京太郎くん」

京太郎「はい?」

玄「ご褒美の話!?」

京太郎「マジで!?」

宥「そ、そうじゃなくて……あ、ご、ご褒美はその、が、頑張るけど」

京太郎(わ~い……落ち着け俺の京ちゃん)


灼「ちょっと前かがみになってる」カァッ

憧「男って……」ハァ

穏乃「もいじゃう?」

晴絵「こわいよ」


宥「そ、それとは別に、ね……」

京太郎「はい?」

宥「そ、そろそろ……敬語とか、無しでも良いよ?」

京太郎「へ?」

宥「よ、呼びすてでも良いし……」

京太郎「な、なるほど……」

宥「どう、かな?」


京太郎「そ、それじゃあ……」

宥「う、うん」コクリ

京太郎「ゆ……宥」

宥「あ……えへへ、なぁに京太郎くん♪」ニコッ

京太郎「……な、慣れるまで長そう……です」

宥「良いよ、ゆっくりで……急ぐ必要なんてないし、ね?」

京太郎「は、はい……じゃなくて……おう」ニッ


憧「誰かブラックコーヒー買ってきて」

灼「飲んでるんじゃ」

憧「ダメ、これ甘いもん」

晴絵「なにを飲んだって同じだよ」ハハッ…

穏乃「哀愁凄い……」



玄「で、ご褒美はどうするの!?」

宥「あ、で、できることだけ、だよ? 私に、できること、ね……?」

京太郎「え、ご、ご褒美……」チラッ

玄「なるほど、やはりおもち!」

京太郎「ッ―――!?」

宥「あぅっ」カァッ

玄「なるほどなるほど」フムフム

京太郎「おいこらなに勝手に納得してんだ!」

宥「きょ、京太郎くんがそれが良いなら……お、おっぱい、ぐらぃ」ボソボソ

京太郎「え、良いんですか!? じゃなくて、ダメだろ!」

宥「京太郎くんなら……いいよ?」ウワメヅカイ

京太郎(揉みたい揉みたい揉みたい揉みたい揉みたい)


晴絵「なつかしいなぁ」

灼「え、なにが?」

晴絵「あ、いやなんでもないなんでもない!」ブンブン

憧(なんか怪しい)

穏乃「山が一つ山が二つ山が三つ」


宥「……で、でも部屋で……で、きれば、明かりは、消して、ね?」

京太郎「それ以上いけない!」

宥「で、でも恥ずかしいよぉ」

京太郎「無し! ご褒美は別のです別の!」

宥「う、うん、京太郎くんがそれが……良いなら」

京太郎(ほんとは超揉みたい!!)

玄(お義兄ちゃんがおもちを拒んだ!?)



眠い、寝る

いかんこのままじゃこのスレおかしくなる
このスレは健全なんだ、これ以上よくない

そんじゃまたー


よっしゃ再開!

二日目はちょっと苦戦気味に……まぁあんま深く考えない方針で
ハルちゃん予選の時点で揉ませてあげてるあたりハルちゃんルート、本番我慢できる気がしない

            Λ/Λ
          }∨    V {
.       }∨         VL
.    ハΝ         7VΛ

   }∨   }         く   V人
 }∨   イく 「ヽ__,jI斗ノ^>ヘ      V{
ト       } 乂_////〉      |ィノ

乂        八       ' //       く     (ハルちゃんのAAが増えて嬉しい……!)
<       ミ\   /八      /⌒\
>―イく   j>''´  ∠二ニV  Λ厂\   }
二二/{>''´    ∠二二二Λ/ニ7/二 \/へ
ニ/ニ八     ∠二二二二二二//ニニニ\  ヘ
ニニニニ\/`¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´ ̄ ∨ニ/ニニ \  >‐┐
ニニニニ/L       __」|_∨lニニニニ ⌒ー┘

\ニニ/ ̄|「 ̄           |「   ∨二二 「 \
   ̄}∨                    ∨¨¨¨¨|   |
    }/                       ∨ニニ|   |
                            |二二|   |
   |                       |二二|   |
   |                       |V¨¨¨\ 」
   |                       | ∨ニニΛ
   ∨           /          |. ∨ニニΛ
.    ∨       /         /  {二二二}
    { `¨¨  」L二ニ==--┼…  ¨´_}  ∨二二Λ
    }ニニニ厂             |ニニニ|  }二二二}
    /二二ニ|             |ニニニ|  {二二二}
.   {二二二|_」L      ┼‐┐二二|   Vニ‐⌒
.   {ニニニ||               |ニニニ|   |   |
.   {ニニニ||               |ニニニ|   |   |
.   {ニニニ|L___」L     -┼┤ニニ.乂  /   \
.   {二二二|            }ニニニニ} .{ ,   }
   ノ二二二{                }ニニニニ} } {    |
   {ニニニニ{           ノニニニニ} Lノ ノ ノノ





―――夜【街中】


京太郎「さて、買い出しも終わったし帰りますか」

宥「だねぇ」

玄「お義兄ちゃん力持ちだねー」

京太郎「まぁ元運動部だしな」


キャー!


京太郎「この声は……?」

宥「あ、あれ……」

京太郎「あれは確か……」



霞「や、やめてくださいっ!」

漫「だ、だから違……話を」

小蒔「霞ちゃん!」

洋榎「さすが漫さん、あのおっぱい魔人をレイプする気や!」

絹恵「犯して殺すのか殺してから犯すのかー!!」

郁乃「殺して犯して地獄でまた犯すんやー!!」

由子「さすが魔王なのよー!」

漫「だ、だから違っ」

霞「ひぃぃっ!」



京太郎「た、助けてくるか」

宥「えっ、や、やめといた方が」

玄「そうだよ、恐いよぉ」

京太郎「でも、困ってるみたいだから……」


スッ


京太郎「あの、すみません」

洋榎「あれは阿知賀の須賀や!」

絹恵「漫さんに不用意に近づくなんて命知らずな奴やー!」

京太郎「お、落ち着いて話を」

霞「え、あ……ありがとう……」

京太郎「いえ、上重さん」

洋榎「漫さんって呼べー!」

京太郎「え、えっと……す、漫さん?」

漫「え、はい……というより私はただ話がしたか」テクテクテク ツルッ

京太郎「え?」

漫「うわわっ!?」ツルッ


漫(まずい、足がもつれてこけたっ……手、須賀君の肩あたりにつかまっ)スッ

ズンッ

漫「わっ!?」

京太郎「―――ッ!!?」

洋榎「すげー! 漫さん須賀に金的や!」

郁乃「あれは31の男殺しの一つ! 強制去勢やぁ!」

京太郎「」ブクブクブク

漫「あ、す、すがくっ」ツルッ

漫(しまったまた足がもつれて、うわわ、須賀君の上に!)ドサッ

洋榎「すげー! 漫さん須賀をレイプやー!」

由子「去勢したあとにレイプとかもう人間がやることじゃないのよー!」

郁乃「さすが魔王やー!」


宥「」

玄「お義兄ちゃーん!!」ウエーン



―――【公園】


京太郎「ん……あれ」

京太郎(見慣れた山……いや、宥っぱい)

玄「あ、お義兄ちゃんが起きたっ!」ナミダメ

京太郎「え、ああ」

宥「良かった」ホッ

京太郎「俺、買い物してる最中に……どうしたんだっけ?」

宥「ちょっと疲れちゃったんだよ」ニコッ

京太郎「え?」

玄「そ、そうだよ……お義兄ちゃんはちょっと疲れてただけだよっ」グスッ

京太郎「え、なに? どういうこと?」

宥「ううん、帰ろう……ね?」

京太郎「あ、はい……」コクリ


京太郎(なにがあったんだろう……ていうか、なんか腹が少し痛い。まるで金的を喰らった後のようだ)

宥(大丈夫、京太郎くんは……汚れてなんかないよ)ギュッ

玄(お義兄ちゃん、お姉ちゃん、かわいそう……)グスッ



―――【ホテル】


ガチャッ

京太郎「ただいまー」

晴絵「おかえりー」

玄「ただいま……」

穏乃「どうしたの玄さん? 暗いけど……」

玄「う、ううんなんでもないのっ!」

京太郎「さっきからこの調子なんだよ……どうした玄?」ナデナデ

玄「な、なんでもないよ……」

京太郎「?」

宥「とりあえず、今日はしっかり体洗うんだよ?」

京太郎「え? はい……?」


晴絵(一体なにがあったんだ……)

憧(男となにかあった!?)

灼(ないね)

憧(こいつ、脳内に直接っ!)



―――その後【ホテル:自室】

シャー

京太郎(まぁ風呂にはもちろん入るわけだけど……宥さんどうしたんだろう)

京太郎「そもそも記憶が飛んでるのが気になるよなぁ」

コンコン

京太郎「え?」

宥「は、入って良い、かな?」

京太郎「」


京太郎(ぬ、ぬぁにー! なんだこの展開は、宥さんとお風呂!? ハッご褒美!?)

宥「だ、だめ?」

京太郎「良いです」キリッ

京太郎(ってバカ! 宥さんの裸体とか見て耐えれるはずがねぇ! ダメだ、絶対に見るなよ俺!)ギンッ

京太郎「どうぞ!」

京太郎(見るな、眼をそらすんだ、さぁ早く……くそっ、眼が動かない!)ギラギラ

ガチャッ

宥「お、お邪魔しまぁす……せ、背中流すだけだから服、来てるけど」

京太郎(着てるのか……)

宥「え、えっと」カァッ

京太郎(……ホットパンツに、Yシャツ……なんだ、いつもと違って、何も着てないよりよほど……エロい)

京太郎「い、いつもと雰囲気違いますね」

宥「えへへ、背中流しに来たから……濡れても良いようにっ」エヘヘ

京太郎(た、耐えれる……のか?)



宥「すごい、大きくて……硬いね」

京太郎(この流れ、間違いなく背中を流している……そう、台詞だけで考えるな俺)

宥「えへへ、頼りになるなぁ」

京太郎(そう、背中なんだ……そもそも俺、タオル巻いてるし)

宥「んっ……」

京太郎(ああ、だが後ろに宥さんがいる……珍しい薄着宥さんが)

宥「……ん」ピトッ

京太郎(ああ、なぜか密着……京ちゃん、主張しすぎ)ギンギン

宥「……どうしよう」

京太郎「え、どうしました?」

宥「う、ううん……かっこいいなって、やっぱり京太郎くんは」エヘヘ

京太郎「背中洗われてるだけですよ?」

宥「……京太郎くんなら、なにしてもカッコよく見えちゃうね」エヘヘ


京太郎「そ、そっか……」カァッ

京太郎(うわぁ、なにこれ俺のこと好きなの?)

宥「えへへ……背中も、あったかぃ」ギュゥッ

京太郎「お、俺濡れてるから宥さんまで濡れますよっ」

宥「濡れても良い服で来てるよぉ」クスッ

京太郎「そ、そういう問題でなくてね!」






宥「……あ、ごめんね!」バッ

京太郎「いや別に」

宥「ひゃわっ!」ツルッ

京太郎「宥さんっ!?」バッ


京太郎(振り返ってしまった……振り返るんじゃなかった、いや振り返ったからいいもの見れた)


宥「あぅっ……」

京太郎(ぬ、濡れ濡れのすけすけ……)

宥「あっ……」カァッ

京太郎(む、胸もすけて……てかどっか引っ張ってるのかボタンがはじけ飛びそ、あれ、先……)

宥「ひゃっ」バッ

京太郎「あ、え、えと、その……」

宥「……うぅ」マッカ

京太郎(ああどうしよう、京ちゃん元気!)

宥「あっ」

京太郎(バレタ)




宥「わ、わわっ……」

宥(こ、これがっ……)


京太郎(どうしよう……隠す?)

宥(で、でもあの……服の上からでも、あの悪魔みたいな人が……ひどいこと、した)

京太郎(と、とりあえず隠すか……いや、あえてこれが通常状態だよみたいなことにすれば……興奮してない的な風に)

宥「あ、あの人が……触れた……」

京太郎(でも興奮してないみたいにすると、こう……良くない。良くない気がする)

宥「……」ソッ

京太郎「え?」

宥「……きょ、京太郎くん」

京太郎「は、はい、とりあえず指先で触れるのを」

宥「わ、私が上書き、してあげるからっ」ギュッ

京太郎「ファッ!?」

京太郎(なんの話ぃ!?)

宥「……だ、だから、京太郎くんっ」

京太郎「な、なんでしょう!」

宥「が、がんばるね……っ!」ハムッ

京太郎「」


            __{ヾゞ´ _{ヾ´`ヾ/} `'`ヽ彡、
          .{    ヾ     彡     ヽ
         .乂    〈        〉    <
         .{ヽ   、 〉     〈     ミ
        .>    ヾ∧===z、゙   乂ミ`         どうしてこうなった……
         〈彡、    〉::ミh=イ〈从ミノヾ ∨
          ノヾ从ノ´´ヾ::::::::::::::∥:}::::::{ :∨ ヽ
         ./\ イ|二:}三ヽ__/ヾ¨」二L {∨ :}
        { :/ {」::::::゙¨´:::::::ヽ/::::::::::::::::}: {_,」
       「¨/ ::{::::::::::::::::::::::ノ {::::::::::::::::ノ

        ヽ」  ミh、::::。o≦    ̄ ̄ ´}
            〉---------------}
           ヾ---.r--{}ー---{}ヾ´ヽ

               |:::::::::|        }::::::}
               |:::::::::|----- ¨¨´:i}::::::}


いやまぁ、なんかエロハプニング入れようと思ったんだけどやりすぎた……

これどうしよう……まぁ宮守の時もこんな感じだったか

そんじゃ次回こそは二日目


よっしゃ再開、宥ねぇがなにかをパクッとしたあと!



              |\  Λ   /|
         | \|  \/  V/ !
       _|          L _

      _>             /
       \      √ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \
        >  Λ/    ィゆ゙~  } \<_
     乂_   {  /\ ^'ー'^/V}―┘ <_
     X  | . γ{  { 弋フ   弋フ }\    <_
    >   |イ弋{  { ___      -} ̄      <__
   >     |ノ从  ^}!          }        <
   >       \ /  =ニつ  心        <     (改めて、なんでこうなった……)
   >、      <ミi ≧s。 ノ イ          <
    X>     >ニニニニニ>        <‘,
.  // へV vVヘニニニニニ >     ト、「   ‘,
. /7L/ニニニニニニニニニニニハV vV vV     ‘,

// /ニニニニニニニニニニニニニニニニ\   / ‘,
/ /ニニニニ{ ̄ ̄¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄マニ{二二ニ\    ‘,
__/ニニニニニ{                   マ{ニニニニ\   /
. /ニニニニニ{                マニニニニニ\/!
/二二ニニニ{  L   ____________   L  寸ニニニニニ}  |
ニニニニニニ{                   {ニニニニニ{_|
二ニニニニニ\               /ニニニニニニ厂
.、ニニニニニニ\            __/二二二二ニニ/
 \ニニニニニニ\       {ニニニニニニ/ 、

 ̄¨ \ニニ/ ̄\イ       / ̄ ̄\、-===-  \
ニ二二\/ヘ    \    /    /二二二二\ }
二二二二二}     }   /    /ニニニニニニニ} }



京太郎「ぐ、おお……」

宥「んむっ……」スッ

京太郎「あ、えっと宥さん……大丈夫ですか?」

宥「んむぅ?」

京太郎「あ~えっと、吐き出して良いですよ?」

宥「……」フルフル

京太郎「?」

宥「んむっ……んくっ」ゴクッ

京太郎「へ……?」

宥「ぷはっ……えへへっ」ニコッ

京太郎「ゆ、宥さん……」

宥「ちょっと、喉に残る、かなぁ?」カァッ

京太郎「えろかわいすぎぃ!」ギュゥッ

宥「ふぇっ!?」

京太郎「ああもう、どうしよ……宥さんのせいですよ?」

宥「あ、あのっ、その……いまみたいの、すき?」

京太郎「……はい」コクリ

宥「なら、良かったぁ」エヘヘ

京太郎「でも、無理してあんなことする必要」

宥「無理、じゃないよ……してあげたかった、もっと……いつでも、どこでも、京太郎くんの、ためなら……」

京太郎「ゆ、宥さん……」

宥「ダメ、かな?」

京太郎「ダメ、じゃないけど……」

宥「じゃあ」スッ

京太郎「うおっ」

宥「まだまだ、元気、だよ……?」

京太郎「うっ」カァッ

宥「もっと……して、あげるね?」エヘヘッ

京太郎(あれ、これ……宥さん、俺のこと好き? 好きだよね?)



―――翌朝【ホテル・部屋】


京太郎「ハッ!」バッ

京太郎(俺の部屋、俺のベッド……そして隣には)

宥「んぅ……」スゥスゥ

京太郎(……だが、本番はしていない。できなかった……宥さんが寝たし)

宥「んっ……あ、京太郎くん、おはよぉ」ニコッ

京太郎「お、おはようございます」カァッ

宥「……う、うんっ」カァッ


京太郎(ぐおぉ、顔が見られねぇ……!)

宥「ううっ、ご、ごめんね、その先に……き、気を」

京太郎「あ、いや、悪いのはその……宥さん、だけじゃ」

宥「そ、そうだよっ……京太郎くんの、鬼畜」ジト

京太郎「す、すみません……」

宥「……あんな、恥ずかしいことっ」

京太郎「お、お互いさまでしょうに」

宥「……う、うん」コクリ

京太郎「その……こ、今度は」

宥「うん、それにその……じゅ、準備とかも、なかったもん、ね」フイッ

京太郎「で、ですね」


京太郎(これはつまり、しっかり準備すれば……良いと? いや、今更だな、これはいける……俺は宥さんと……)

宥(こ、これってきっとそうだよね、きっと私、京太郎くんと……)


京宥(恋人になれる!)



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「さて、二日目か」

宥「緊張してる?」

京太郎「そりゃそうでしょ」アハハ

憧「あんたら、普通に話してるけどさぁ」

京太郎「ん?」

憧「……二人してなんでこっち来たの?」

宥「え、だ、ダメだったかなぁ?」

憧「そうじゃなくてね」

灼「憧が聞きたいのは、なんで平然と二人一緒に京太郎の部屋からこっちに来たかってことだよ……ほら、最近耐性ついてきたハルちゃんが」

晴絵「」シロメ

灼「この人殺し!」

京太郎「なぜに!」

宥「あうっ、そういえば……凄い、恥ずかしいかもっ」

玄「お義兄ちゃんとえっちなことしたの!?」

宥「ふぇっ!? そそそ、そんなっ……ことっ……うぅっ」マッカ

京太郎「違う! まだ俺は童貞だ!」

憧「エロイことはしたと、童貞だとしても」

京太郎「なっ!?」

穏乃「語るに落ちるとはこのことだね」

京太郎「くっ……」

憧「……」


京太郎「ああ、そうだよ、したよ……したさ!」

憧「こ、こいつ……!」

灼「開き直った……!?」

宥「い、言っちゃだめだよ京太郎くんっ」マッカ

京太郎「あ~かわいい」

宥「も、もうっ!」

灼「こっちがダメージ」

憧「あ~死ぬ、糖尿病で」



―――【会場】


京太郎「ということで……午後か」

晴絵「なんで説明口調?」

宥「が、頑張ってね京太郎くん!」

京太郎「はい!」

智葉「応援してるぞ」ニコッ

京太郎「な、なんで智葉さんがここに?」

智葉「それはもちろん、友達の応援をしにきたに……決まってるだろう?」

京太郎「ああ、それはもう、ありがとうございます……にしても今日も勝ちましたね」

智葉「京太郎が応援してくれているからなっ」ニコッ

京太郎(なんだ、このプレッシャーは……)

宥(えっと、友達、なんだよね……?)


やえ「王者も応援してるぞ!」

京太郎「あ、今日はその……あれですね」

初瀬「スガァ! それ以上言うな!」

京太郎「え、なんでまた?」

初瀬「そりゃ今日、辻垣内智葉に負けて落ち込んでるからに決まってるダルォ!?」

京太郎「は、はい」

初瀬「あのあと号泣しながら『京太郎が応援してくれてたのにぃ~』って言ってたやえさんの可愛さがお前にわかるかぁっ!」

京太郎「それは確かに可愛い……あとお前イっちゃってんな」

初瀬「どういう意味で!」

京太郎「レズ的な意味で」

初瀬「誰がレズだ!」グググッ

京太郎「く、首が締まるっ!」


憧「初瀬との付き合い、考えようかなぁ……同性はない」

穏乃「そんな、そんなの憧じゃない!」

憧「だまりなさいYAOI!」



京太郎「にしても、みんな応援にきてくれてありがとうな」

智葉「友として同然だ!」エッヘン タユン

京太郎(おっぱい)

智葉(京太郎、胸がすきなのか……)フム

宥「……」ムッ


初瀬「いや、あんたの応援なんて来てないから」

京太郎「え!?」

初瀬「やえさんに着いてきただけだし」ハッ

京太郎「そ、そうか……」

やえ「初瀬、しっかり応援するぞ!」

初瀬「はい! 頑張れ京太郎!」

京太郎「こ、この女……!」


憧「初瀬、あんたは遠い所に行ってしまったのね……そんなすぐに男と仲良くなるような尻軽だったなんて」

穏乃「憧も大概だったでしょ」

憧「そんなわけないでしょ! にしても仲良いわよね、初瀬と京太郎」

初瀬「はぁっ!? んなわけないでしょ、こんな顔と気遣いと優しいってだけの男!」

憧「わりと褒めてる……」

京太郎「わりと褒められてる……」

初瀬「別に褒めてないし」シレッ


宥「……んっ」ギュゥッ

京太郎(これは、宥っぱい! 腕に宥っぱい!)

玄「凄い独占欲……さすがお姉ちゃん!」

灼「褒めてるのそれ?」



―――【会場:対局室】


京太郎「さて……」

男子α(なんだ、この感覚……)

男子β(やはり、そういうことか……)

男子γ(予想通り、ドラを持っていると……手も足もでない!)



『なるほどねぃ……牌譜を見た時に思ったけど、そーいうことか、知らんけど』

『いや、知ってる口ぶりでしたよね?』

『……阿知賀にドラゴンロードがいるのは言ったよね』

『あ、ええ……ドラを集めるでしたか』

『そうそう、でもあそこの須賀君はおもしろいもんでさ』

『ドラは普通に来ますよね、敵にも自分にも』

『だけど、見て見なよ……相手を』

『……これは、まさか?』

『そう、厄介かつ、凶悪だねぃ……』


京太郎「……ふぅ」タンッ

男子α(くそっ、和了れない!)タンッ

男子β(こっちの力も、かっ!)タンッ

男子γ(ならば……捨てれば!)タンッ


京太郎「……そいつだ、ロン!」ニッ

男子γ「なっ……こいつを、狙ってたか!」

京太郎「そういうこと、そろそろ解明されると思ってな」フッ



京太郎「白中三暗刻ホンイツ小三元ドラ2……」

男子γ「なっ……」

男子α「三倍満っ!?」

京太郎「……36000!」


『対策なしだとやっかいなんじゃねー知らんけど』

『しかし、あれは……つまりドラを持っている相手を完全に縛る?』

『ってことだねぃ、なかなかどうして化け物みたいなのがいるもんだねぃ、今の男子にゃ』

『……ドラ、殺し』

『そ、つまりあれは……』


―――阿知賀のドラゴンスレイヤー!

.            _,.. -- 、__, 、___
            .⌒>.::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ、
.        _,....::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
           ̄7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.
            /イ.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.{
          _/_:::::::::::::::::::::::::::::O:::::::::::::::::::|!
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            {从.ハ::::::::::::::::::::::::::::::::ミ`
              ' ;.v   ァ::::::::::::マ_
               ヽ;:::::::::::::::::::::::::

                ,':::::::::::::::::::::::::::`:::::::::-、
               ,...:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
           ,....::::'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i、
           .i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
          .ノ.::::::::::::::::::○::::::::::::::::::::::::::ィ-、::::::::::::.ヘ
          |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.  ヽ::::::::::::::::..



―――夕方【会場:ホール】


京太郎「ふぇ~なんとか終わったぁ……」ホッ

宥「なんだか、疲れてる?」

京太郎「ま、2、3度直撃食らったからかなぁ」

憧「なんで……疲れるの?」

灼「気を張ってたからでしょ、そう言って」

京太郎「さすがに、拳銃はやばかった」フッ

灼(脇腹押さえてる……麻雀って)チラッ

晴絵「知ら管」

灼「だよね」ホッ


智葉「大丈夫か京太郎っ、く! 拳銃とは無粋な、私がいれば刀で弾丸ぐらい!」

やえ「でも、京太郎……こわい」

玄「うん、能力使ってる時、ちょっと怖いよね……そこも素敵だけどっ」エヘヘ

京太郎「……あ、はい」


憧「ダメ、私の常識からは逸してるわ」

灼「私も」

穏乃「でも決勝でデュエルしてたでしょ、憧」

憧「デュエルって?」

晴絵「ああ!」



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「まさか決勝まで行けるなんてなぁ」

憧「さすが」

晴絵「阿知賀のドラゴンスレイヤー」

京太郎「やめろぉっ! なんかやめてぇっ!」

玄「でもカッコいいよ、ドラゴンスレイヤー!」

灼「玄が言うんだ……相性悪そうなのに」

玄「うん、お義兄ちゃんと麻雀するのは……ちょっと相性良くない、よね」ハァ

京太郎「ドラ切っちゃったあととかなら、数ゲームする間はお互い能力不干渉じゃないか?」

玄「あ、そうだね!」パァッ

宥「でも、赤牌はドラだけど……京太郎くんに、殺されないよね」

灼(京太郎に殺されるって……ヤバめ)

京太郎「そういや殺れないですよね、赤……」

宥「……なんだか、不公平」ムスッ

憧(え、殺されたがりなの? アブノーマルとかいうレベルじゃないけど)

京太郎「でも、さすがに……明日は上手くやれるかどうか」チッ

晴絵「それはあるかもね、後半……あまり活用できてなかったみたいだし」

京太郎「はい、赤牌が有効範囲外だってこともバレてたし」ハァッ

宥「……だい、じょうぶ?」

京太郎「さて、どう……かなぁ」ハァ



京太郎(とりあえずそろそろ寝るかなぁ……)スクッ

晴絵「ん、もう寝るの?」

憧「ま、明日は最終日だしね……気合入れなさい」

京太郎「わかってるよ」

宥「今日も、一緒に寝る?」

京太郎「あ、ああ~」メソラシ


晴絵「」

灼「せめてハルちゃんのいないところでやりなよ!」ブワッ

穏乃「灼さんは今泣いてるんだぞ!」

憧「あんたらさ、ちょっとはその……隠しなさいよ」ハァ


京太郎「へっ、あ、そ、そうだよ!」

宥「……私は一緒に、寝たい、かな」

京太郎「さ、寝ましょう。今噂の添い寝フレンド」キリッ

憧「嘘つきなさい、絶対やらしいことしてるわよ」

京太郎「し、してねぇよ!」

憧「ボロが出たわね」

玄(お、お義兄ちゃんと一緒に……い、良いなぁ)

宥「……」


―――【ホテル:自室】


京太郎「とりあえず、寝るか……」

宥「だねぇ」ニコニコ

京太郎(風呂は一緒に入っちゃいないが……なぜここに?)

宥「寝ないの?」ポスッ

京太郎(べ、ベッドの上に寝てる宥さんからそんな言葉……さ、誘われてるのか!? いやしかし、もっと問題は)

玄「ん、どうしたのお義兄ちゃん?」ニコッ

京太郎(なぜ、玄も……なぜ、こんなことに……)


京太郎「お、おう」グッ

玄「えへへ、それじゃお義兄ちゃんっ!」

宥「……ね?」ニコッ

京太郎(俺は、生き残ることができるか……おっぱいなんかに絶対に負けない!)



やりたい放題やないか……!

まぁなんやかんやある。大丈夫大丈夫、ナニもしてないしナニもしない
とりあえず決勝、そのあとなんやかんや

そんじゃまたー


阿知賀のドラゴンスレイヤーさんが大事なインハイ中にやらしいことするわけないだろ!


                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi

               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_       もう考えるのはやめた
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、

       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::///{/////刀{ー───── {/////{///\。o< ̄ ̄',
  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄

  ̄ ̄ ヽ/ />--'-=ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::/'´>''/   /

     {  /二二二 _二><フミs< ̄   `ヽ、/'´,.ィチ.   /
     {─=7フ刀刀//////////////ム_,.。sァ7フ刀刀刀ミs。..,,,/
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     `'弌////////>''“::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄¨¬…─----r彡
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          ',:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_n_:_:_:_:_:_:_:/
          /:::::::::::::^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^:::::::::::::::::::ヽ
         {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
         弋:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ
         j{///ム::::::::::∪::::::::::::::::::::::::∪::::::::ム////i{

.         j{////ム:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////i{
         j{/////ム::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////,'i{
.         j{//////ゝ─‐[l────‐[l‐‐////////i{
         j{///////∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///////,i{



京太郎(……寝られない)

宥「んぅ」スゥスゥ

玄「えへへぇ、おにぃちゃん……」スゥスゥ


京太郎(あー宥さんに関しては抱き着いてるしなぁ、玄もほぼ密着状態だからやらかいし……でも手は自由か)

京太郎「んっ」ノビー

パシッ

京太郎「携帯、取れた……てかメールか、ああ智葉さんから10件……10件?」

京太郎(ま、まぁ良いか……)


京太郎「ふむ、しかしまぁ……トシさんからのメール、また意味の分からんことばかりを、文章で見ると改めて意味わからん」

京太郎(だけどまぁ、この人が言うことって結構、的を射てたりするからなぁ)

プルルルッ

京太郎「っ!」ビクッ

宥「んぅ……」モゾモゾ

京太郎「っと」ピッ

スッ

京太郎「もしもし、私だ」ヒクイコエ

エイスリン『エッ』

京太郎「なに、私を世界二位だと言う奴がいる?」

エイスリン『マ、マチガエマシタ』

京太郎「いや、間違えてないです」ハハッ

エイスリン『……モウ!』

京太郎「あははっ」

エイスリン『イジワル……』

京太郎「すみません、にしてもこんな時間にどうしたんです?」



エイスリン『応援、行けなかったから』

京太郎「ああ、別に良いのに……」

エイスリン『デモ、セッカク……ドラゴンスレイヤーッテ』

京太郎「ああ~知れ渡ってますね」アハハ…

エイスリン『カッコイイネ!』

京太郎「そりゃ、ありがとうございます」フッ

エイスリン『チョット、コワイケド』

京太郎「怖いんだ」

エイスリン『デモ、スキダヨッ♪』

京太郎(告白したい、そして振られたい)

京太郎「そりゃ、ありがたいけど……明日、優勝できるか不安なんですよね」ハハッ

エイスリン『ダイジョウブ! キョータロナラ!』

京太郎「そう、ですかね?」

エイスリン『ウン!』

京太郎「……ありがとうございます」フッ

エイスリン『コンナ、ジカンニ、ゴメンネ』

京太郎「いえ、むしろありがとうございます」フッ

エイスリン『……ウン、マタネ!』

京太郎「はい、また」

ピッ

京太郎「……可愛い」

宥玄「へぇ」

京太郎「!?」ビクッ



京太郎「ね、寝てたんじゃねーの!?」

宥「さすがに、起きちゃうかなぁ……」

玄「うん」ムスッ

京太郎「……寝るか」

宥「あの宮守の子でしょ?」

京太郎「ま、まぁ……」

玄「むぅ、お義兄ちゃん、浮気は妹として見過ごせないよっ!」

京太郎「義妹が一緒に寝るのか……」

玄「きょ、兄妹なら普通だよっ、義理とは言えお姉ちゃんの旦那さんになる京太郎くんなら」

宥「は、話が勝手に進んでるっ」カァッ

京太郎「いや、冷静に考えてこれ不倫だよ」

玄「ふ、ふふふ、ふりんっ!?」カァッ

京太郎「なんで赤くなった? お前憧のムッツリという大事なキャラ取るなよ」

玄「だ、だってそ、それって……お、お義兄ちゃんと私が……」マッカ

京太郎「と、言ってますがどう思います宥さん?」

宥「わ、私京太郎くんが、結婚……じゃ、なくてっ、よ、良くない……」

京太郎「ですよね」

宥「ことも、ない、かなぁ?」

京太郎「ファッ!?」


玄「お、お姉ちゃん公認!? どどど、どうしようお義兄ちゃん!?」

京太郎「やめてまだ学生! 結婚もしてないしできない! よって不倫なんて存在しない!」

宥「そ、そもそも、わ、私と京太郎くん……つ、付き合ってるわけじゃ、ないもんねっ」

京太郎「そ、そうですよね、う、浮気もない……」

玄「……それじゃあ、私がお義兄ちゃんと付き合っても、浮気じゃないんだ?」

京太郎「へっ?」

玄「私が、お義兄ちゃんと……恋人になっても、良いんでしょ?」

京太郎「待て、お義兄ちゃんの概念が崩れる……!」

玄「……お義兄ちゃん」

京太郎「そうなればもう、お義兄ちゃんじゃあないっ……!」

玄「いいよ、それでも……いいよ、ね? お義兄ちゃん、好き、でしょ?」ギュゥッ ムニュ

京太郎(お、おっぱい……とは口が裂けても言えない)

宥「だ、だめっ……!」

玄「……なんで?」

宥「だ、だってそれはっ」

京太郎(あれ、これ修羅場?)



玄「お姉ちゃん、いいの?」

宥「そ、それはっ……」

玄「お義兄ちゃん、盗っちゃうよ?」

宥「だ、だめっ……!」


京太郎(俺の左右で行われるこの修羅場、俺はどうしろと……そして二人からの密着をうけて俺の京ちゃんが……)


宥「だ、だめ……っ」

玄「……うん、やっぱり一番はお姉ちゃんだよ」アハハ

宥「えっ?」

玄「……二番目は私だけど」


京太郎(え、どういう展開?)


宥「玄ちゃん……」

玄「お姉ちゃん、私がお義兄ちゃんと仲良くしてても……怒らない、でしょ?」

宥「うん……あ、あんまり仲良くしてると、その……や、妬いちゃう、けど」


京太郎(え、宥さんかわいすぎなんだけど、好きなの? 告白して結婚したい)


玄「えへへ、だってお義兄ちゃんっ」ギュゥッ ムニュムニュ

京太郎「ふぉあっ!?」

宥「むぅっ」ギュゥッ

京太郎「結婚したい」

宥「えっ……そ、その……も、もうちょっと、待ってね?」カァッ

京太郎(……結婚したい)

玄「そしたらずっと一緒にいられるね! お姉ちゃんも私も!」

京太郎「どういう関係っすか」

宥「え、えっと……二人の、京太郎くん?」

京太郎「……え、なにその爛れた関係」

玄「た、爛れてないよ素敵な関係だよ!」

京太郎「いや爛れてるね、お父さんに俺が殴られる」

宥「その心配はなさそうだなぁ」



―――朝【ホテル:女子部屋】


京太郎「少しのズレも許せない、せこい人間になってたよ……」

憧「は? B'z、なんで?」

京太郎「なんつーか、僕は君だけを傷つけないっていうかさ」

灼「玄、なにかあった?」

玄「えっと……お義兄ちゃんがお義兄ちゃんになる確率が、上がった?」

穏乃「今まで確率が高くなかったの?」

玄「なんていうか……う~ん、お姉ちゃんがお義兄ちゃんのこと大好きだってことかな!」

宥「ちょ、ちょっと玄ちゃんっ!」カァッ


京太郎「幸せだなぁ」ホッコリ

灼「殴りたい」

京太郎「なぜに!?」

晴絵「」

灼「ハルちゃんが死んでる……」


玄「そして私もお義兄ちゃんが大好きなんだよっ!」ニコッ

京太郎「ぶふぉっ!」

宥「お、大声でそんなことっ」

憧「な、なにぃ~!!?」

灼「こ、これは修羅場なんかじゃあない……姉妹まとめて!」

穏乃「最低だね」ジト

京太郎「ち、違うんだ!」

玄「えへへ、私もまとめて愛してくれるんだよねっ!」

京太郎「そ、そうだとしてもだ!」

憧「うわぁ~」

穏乃「もうなんていうか……そこまでいくと尊敬するよ」

灼「落ち着いて」



―――午後【会場:メインホール】


京太郎「くそっ、どうしてこうなった!」

憧「大体自分のせいでしょうに」

京太郎「そうだけどさぁ!」

やえ「……そ、その、沢山の女の子に手を出すのは、良くないと思う」ジト

京太郎「はい、すみません、だからその眼やめてください、心が折れます」

智葉「友人として、理解してやりたいぞ?」

京太郎「できないってのはわかりました」

エイスリン「が、ガンバ!」

京太郎「うっす……」

初瀬「最低」

京太郎「うるせぇ!」

初瀬「ちょっとあたしの場合当たり強いのなんなのよ!?」

京太郎「なんでお前に優しくするんだよ! だったら憧を甘やかすね!」

初瀬「このクソホモ!」

京太郎「誰がホモだテメェ!?」

初瀬「憧から聞いた!」

京太郎「憧ぉ!」

憧「ひっ、お、落ち着きなさい!」

京太郎「こうしてくれる!」デコピン

憧「痛ぁっ! デコピン痛ぁっ!!?」


京太郎「くっそぉ、最終日なのになんだこのテンションは!」

須賀母「すっかりクズになったわね、京ちゃん」

須賀父「さ、さすが俺の息子だ」ボロッ

京太郎「なんだこいつら応援に来たんじゃないのか!?」

須賀母「そのつもりだったんだけど……」

須賀父「き、気を付けろ……た、沢山の女に手を出すのは身を滅ぼす……」

京太郎「だろうな」



玄「え、えっと……」

須賀母「あら、宥ちゃんに玄ちゃん、ありがとうねぇうちのバカ息子を」

宥「きょ、京太郎くんはその……とっても、頼りになります」ニコッ

須賀母「……大事にするのよ京ちゃん」ホロリ

京太郎「わかってるわ!」

宥「わ、わかってるんだ……」カァッ

玄「おお、さすがお義兄ちゃん! 私も大事にしてねっ!」ギュッ

京太郎「当然だわ!」

須賀父「俺のできなかったことを平然と、そこに痺れる憧れ」

須賀母「ん、憧れるって?」

須賀父「ち、違う、違うぞぉ!」


京太郎「……放っておいて行ってくるか、戦場に!」バッ

玄「頑張ってねお義兄ちゃん!」

宥「待ってるねっ」ニコッ

京太郎「はい!」


男子N「きたかドラゴンスレイヤー! この大会、バリアンが制す!」

男子D「この白き盾の名に恥じぬ力で貴様を倒す!」

男子M「ドラゴンスレイヤー、絶対に許さん!」


京太郎「……ぐはっ!」

玄「お義兄ちゃん!?」

晴絵「せ、精神攻撃だ、かつて“とある病”にかかった者だけが……ぐはぁっ!」

灼「ハルちゃぁん!」

初瀬「ぐはぁっ!」

憧「初瀬、あんたもなのね……」


今回はここまで

この世界の人間はノリだけで生きてるので基本的にネジが飛んでるよ!
こわい世界線だね

そんじゃまたー



人は彼を、ドラゴンスレイヤーと呼んだ ※呼ばないであげてください

こんな時間から再開!


                                  ,イi   /}!   /|
                               / }!/   しィ'´  廴____
                             |\  j{               /
                            \ >′                ≧s。
                             》。                二ア
                        __s≦jI斗¬'¨¨ ̄ ̄¨¨''¬‐-ュ_    \
                         ̄7j{        ,>s_ィ     込 、   \
                           / j{     ,イ{ ミュ         j{ \-‐ ̄
                        厶,j{     込ミx彡′     j{    \
                           '´ /|  /≧s。____。s≦\ j{   マ´
                         / :|  |゙下℡ュ:::::::¬ィエ丘メ::::|: j{イミxュ,_\
         ,ィ勹 ,ィ勺  ッ。     )\//イ |::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::i| j{'´ /ハ  ̄
.        / ,イ/ イ /. /__≧=‐升 ゙\,,j} |/  ̄/   ̄   \_;j{ j{i〉/ト、_}!
.         〈 〈 i{  j{ { j{| |     \,俐 `Y  丶 -   Y´ ̄ j{シ \,ィ'|i
         i, 圦  从j  }! }           }iィ |           |   j{  i|\| 圦/|
.       斤|        ¨ j{          ∨|   ッェ==ニタ  |  / ∧|        |-┐>     ちょっとだけよーん?
        } _|         |             心ィ  ̄| ̄   _|/リV            /
.       {才         |             j{会ュ上_s≦¨___爿          イ彡_
        \          }!            Ⅵ三三三三三ニ}           /
         \         :}!               勹三三三三三ム          て
.            \         /会s。        j{二三三三二ニ圦          __Σ
          / }≧=-‐  j{ _ュ久_         刈三三三三三掛x、       __>
          /   j{       》升三会ュ ___,,ィ劣三三三三三三≧_    __℡ュ,,_
       _五___j{         j{三三三升三∧  Ⅶ三三三三三三三三}¬!三≧s。_ `¨<_
.    /    冖j{:         j{三三三三三ニ∧  Ⅵ三三三三三三三Ⅵ }!三三三℡ュ。  |\
    /      j{         j{三三三三三才¬¨¨''¬・・・──--≡ニ二} }!三三三三三℡,ト、\
.   /         j{       j{心寸三三三j{                    ̄¨¨爿三三三三会iム  ヽ、





―――【会場:対局室】


京太郎(さてと、しかしまぁ……抵抗するわな)

男子V「やるじゃぁん?」

京太郎(しかしまぁ、ドラゴンスレイヤーっても警戒されてるとな……でもまぁ、ドラを引かれさえしなきゃ俺の能力は不干渉)

京太郎「でもまぁ、ドラを増やせばな……カン!」

男子D「姑息手を……」クッ

京太郎(ま、これも運次第ってとこだな)

男子M「カン!」

京太郎(なっ、自らドラを増やした!?)

男子M「私はカンしたことでドラをこの手に呼び寄せることができる……!」

京太郎(ドラを引いた、だと? まさか俺のドラゴンスレイヤーを倒す能力を……!?)

男子M「そしてそれによって私はロンでき……なにっ!?」

京太郎(あ、通用してた)ホッ

男子M「こ、これほどの屈辱は初めてだ……!」

京太郎(それはお前のミスじゃ)

男子V「あ~らら、いけてないんじゃな~い?」



京太郎(ドラを増やしてがんじがらめにする!)

京太郎「カン!」

男子D「そのカン成立せず!」

京太郎「なにっ!」

男子D「今までの私と同じと思うな! これが……セプスロ!」ドンッ☆

京太郎(い、意味がわからんが恐ろしく強いということだけはわかる……!!)グハッ



―――【観客席】


玄「お義兄ちゃんっ」

宥「きょ、京太郎くん……!」

晴絵「せ、セプスロ……なんだか恐ろしい気配がする」ゾクッ

智葉「なんだ、あの攻撃は……」

初瀬「精神が焼き切れちゃう! 死なないで京太郎、ここを乗り越えればバリアンを倒せるんだから!」

憧「次回、京太郎死す」

灼「京ちゃんが死んだ!」

晴絵「この人でなし!」


穏乃「ところで、バリアンってなに?」

玄「あの三人のことだよ!」

穏乃「チームバリアン、ハートランド学園に通う男子団体戦優勝チーム……」ゴクリ

灼「……なに県?」

憧「シッ、聞いちゃダメよ!」

灼「えっ……でも」

初瀬「知らない方が良いこともありますよ」

やえ「……私も気になる」

初瀬「えっとですね!」

灼「レズめ」

初瀬「レズじゃない! 尊敬が加速してるだけだって!」

憧「初瀬ぇ、あんたはそんな子じゃなかったはず……ちょっと過激な少女マンガとか好きだった普通の子なのに」

初瀬「それ言う必要あった!?」

やえ「初瀬……」

初瀬「ああ、そんな哀れむような目で見ないで!」

智葉「良いから京太郎の試合を見ろ!」



男子D「うわぁぁぁぁー!」ヒュー

男子V「京太郎巡査、ご苦労さん!」ビシッ

男子M「わたしの美しいタキオン……」バタッ


京太郎「ど、どうにか勝てた」



―――その後【廊下】


京太郎「ぐっ……」ガクッ

宥「きょ、京太郎くんっ!」タッタッタッ

京太郎「ゆ、宥さんか……ありがとう」

玄「お義兄ちゃん、大丈夫?」スッ

京太郎「玄も……お、恐ろしい力だった、バリアン……」

晴絵「でも優勝チームを倒すなんて、やっぱスゴイよ京太郎は」フッ

京太郎「だけど、最後はなんとか逃げ切ったみたいなもんですよ……後半は赤牌でドラを」グッ

智葉「やはりドラゴンスレイヤー、ドラを使われるのもプライドが許さないか」フッ

初瀬「ぐはぁっ!」

やえ「ど、どうした初瀬!」

初瀬「ふ、古傷が……」

憧(一時好きだったよね、初瀬……二つ名とか)


宥「きょ、京太郎くん」

京太郎「っ……次の、試合が」

玄「お義兄ちゃん、無理しないで?」

京太郎「……いや、ここまで来たんだ。死んでも……勝つ!」


灼「麻雀って死ぬの?」

智葉「死ぬかはわからんがダメージはあるだろう?」

灼「え」

エイスリン「イタイ」

灼「麻雀って……」シロメ



京太郎「……次、か」スッ

宥「きょ、京太郎くんっ……無理、しないでっ」グスッ

京太郎「大丈夫です。ちゃんと殺します」ニコッ


灼晴憧(こ、こええぇぇぇぇっ!!?)ナミダメ


玄「絶対、だよ?」

京太郎「はい、もちろん」フッ


初瀬「……やえさん、良いんですか?」

やえ「へっ!? な、なにが!?」

初瀬「いや、自覚無いなら良いんですけど……」

エイスリン「ガンバ!」グッ

智葉「京太郎、応援してるぞ」フッ


京太郎「はい……行ってきます!」


晴絵「え、なに、最終決戦?」

灼「違うけど……確かチームバリアンのエースが出てくるはず」

晴絵「エースって言うと……確か」

「出た、マジックコンボだ!」

晴絵「あ~なんか呼び名が3、4あってわけわかんない」

灼「とりあえず札付きの悪らしいよ」

憧「出場停止になれば京太郎の勝ちね」

宥「京太郎くんは、それじゃ喜ばないんだよね、きっと」クスッ

憧「確かに」ハハッ


宥「……京太郎くんっ」

玄「大丈夫……きっと、お義兄ちゃんなら」




京太郎(……ドラを増やすか? いや、ここでカンしたら手の内が)

男子S「チッ、イラッとするぜ!」

京太郎(ドラを持ってるのは確かか)

男子K「ふん」タンッ

男子S「ドラを捨てた……ミスか?」

男子K「俺がミスだと、とんだロマンチストだな!」

男子S「なにっ!」

京太郎(うるせぇ)

男子Y「おいおい、仲良く麻雀しようぜ」

男子S「誰が!」

男子K「ふん」

京太郎(うるせぇ……)

男子Y「ほいっと」

京太郎「そいつだ、ロン」

男子Y「おお、やるなぁ! さすがだぜっ!」ニッ

京太郎「……楽しそうだな」ハハッ

男子Y「せっかくの決闘なんだ、楽しまなきゃ損だろ!」

京太郎(決闘? 麻雀で? でもまぁ……)

京太郎「楽しまなきゃ損ってのは同感だ」フッ

男子Y「だろ!」

男子S「おい、どういうことだ!」

男子K「知るか」

京太郎「仲悪いな」

男子Y「そんなことないって! 本当は仲良いんだぜ!」ハハハッ

京太郎(まぁなにはともあれ……ここで楽しむ、けどまぁ……あわよくば新しい力とか、目覚めないもんかね)



―――【観客席】


トシ「ないね」

エイスリン「?」

トシ「いや……でもまぁ、自分自身じゃ無理でもあるいは」チラッ

エイスリン「?」キョトン

智葉「む?」

玄「へけ?」

宥「ん?」

トシ「……まぁなにはともあれ、確定かね」

晴絵「なにがですか?」

トシ「京ちゃんがあんたルートはいかないことが」

晴絵「」

灼「なんでそんなこと言った!」



京太郎(なんだ、アイツ……ドラを持ってる気がする!)

男子K「……ツモ」

京太郎「ッ」

男子K「三暗刻自風……ドラ2」

京太郎(また赤牌っ!?)

男子K「6000・3000だ!」

京太郎「……はい」

男子Y「おお~親じゃなくて良かったぁ」

男子K「赤牌は殺せないか?」

京太郎「くっ」

男子S「俺の時もそうだったな」

京太郎(バレてなかったってのもびっくりだけどな……いやこいつらたぶんちゃんとテキストとか読まないタイプだ……ん、テキストってなんだ?)


男子Y「おおーでもなんでだ?」

男子S「そうだな、ドラゴンスレイヤーなのに」

男子K「これからお前の相手はこういう手が多くなるだろうな」

京太郎「でしょう、ね」

男子K「だから、俺で慣れておけ」フッ

京太郎「え?」

男子K「それか、しっかり赤牌もドラゴンだとして倒すんだな」

京太郎(ドラゴン……赤牌は、ドラ……)チリッ

男子S「にしても、ダメージ結構食らっちまってるな」

男子Y「へへっ、俺のライフも結構ヤバくなっちまった!」

京太郎(点だろ……って、前のダメージも残ってるか)チッ

京太郎「でも……勝つ」フッ



京太郎「っ……ツモ、三色トイトイ白ドラ3!」ダンッ


男子Y「うわぁあー!」


男子K「ぐわぁっ!」
                             ト  _,, -‐ ア
                        r‐l \~  ィ´

                       イ  l  ヽ 〈
                  ト 、,,____/___, '    l、ヽ
                  ‐- k-‐<ヲ,,,,,__、-、 _〉z_ ,`ニニ=    __,, -- ^~
                  `_;;ェ='フ 〉{ °Y´°}K‐-_,,─---─  イ
                  ´ _, イ.6ll   ̄ /ミ≡イD^~\     ∠k
                <_^~_  !、 リ、   /7 /リ  _____ヾ、,,,,,_____  ヽ
            (⌒)   イ~^ ==\〈ヾ、凵ィ ノ _,,=ヲ^^~~ ̄`   ` ´

         r‐ 、_j~~ \__ ィ つ    \、〈〉,'/,//
         し'、ノヾ    _/、~==、   `Y´,r"/
         r-‐j    _-´}. \ ヽラl、  ql llf7
         j y7__)__,;´ィ y' 》-‐‐l、 `! l、  .ll ll'|

         '" t_ノ~\__∠ィ '    ヽ、 ll  .ll ll |      , 、   y 、
                         _〉 .ll  l」 ll l__    l j   | /
                    .//|_ll__.ll_〉コ_ -‐d」_二ニd」
        _,, -‐ ^~^ ‐- ..,,__ |ー| ! o〔 凶 〕卜 _ゝ==    ̄   ⌒ヽ、

男子S「くっそぉ!」

            |\    /|      j  }::::::::::::::::::::/_, -‐:::7
           |:::::\  /└∧∧/  ̄`ヽ::::::::::::::|::::::::::::::/
.             |::::::::::\/ ̄ ^~^x≦=== |::::::::::::l::::::::::::/.|
.            |::::::::::::::/ '二,_  ' // ̄o フ7|::::::::::::i:::::::::/.:::i
              |:::::::::::/}Y__゚_|!、` ゙\ニ二/ .|::::::::::::i::::::::{::::::l
             |::::::::// 三 ___  三三   |::::::::::::|:::::::l:::::::|      ト、
             ;::::::/.:|   / -¬ヽ       .|::::::::::::|::::::::!::::::!.    |:::ヽ
          /.:::::::::::|   |ゞ ____ハ     |::::::::::::|::::::::l::::::| |ヽ   |:::::::}
    /        /.:::::::::::∧   |, /   ハ      |::::::::::::|::::::::ゝ::」 |:::ヽ /.:::::::!. ,|
.   /.:|     /.:::::::::::/::∧  {r二二二ノ     |:::::::::::::\::::::::::::/.::::::V.:::::::/ ノ:}
  /.::::|    //.:::::::::::/.::::::∧  ̄三 ̄´    ./|::::::::::::::::::\_/.::::::::::}:::::://.::/
. {::::::::\∠.::::'.:::::::::::/.:::::::::::∧           / .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::/:::::::::/
  \:::::::::::::::::::::::::::___.:::::::-‐ ¨´>x____/    \::::::::::::::::::::::::/__/.::::::/
   \:::::::::-‐ ¨´                     \::::::::::::/     ̄
      ̄                            \/



京太郎「8000オール!」


男子Y「へっ、すげぇかっとビングだぜ!」


京太郎(勝った、次っ……あと一回!)


男子Y「ん? おい、どうした……二人共、麻雀でのダメージが!」


京太郎(玄、宥さん……待ってろ……今戻る!)フラッ


男子Y「くっそぉ! 絶対に許さねぇぞドン・サウザンドぉ!!」


男子(うるせぇ……)



―――【???】


京太郎「あれ、ここ……旅館、か?」


???「まーじゃんやりたい!」

??「良いわよ、おいで京太郎くん」クスッ

???「うん!」


京太郎(あれ、小さい頃の俺と……親父とお袋と……)


須賀父「まったく、露子さんに甘えすぎるなよ」

須賀母「ごめんね」クスッ

露子「ううん、二人の子供だもの」クスッ

須賀父「あれ、露子さんとアイツ……えっと、姉妹だっけ?」

露子「ええ」ニコッ

京太郎(子)「つゆこさんのそれ、カッコいいね!」

露子「あら、そう?」クスッ ナデナデ

京太郎(子)「う、うんっ!」カァッ


須賀父「やはり俺に似たか」

須賀母「巨乳好きなところ?」

須賀父「お前それ自分のこと巨乳って言ってるからな?」


京太郎(なんだこれ……てかこれ、露子さんって宥さんに似てるし、きっと……てか後ろに……赤い、龍?)


露子「京太郎くんも頑張ればきっと強くなれるわよ」フフッ

京太郎(子)「そしたら、つゆこさんと結婚する!」

露子「私はもうしてるから」アハハ


須賀父「NTRか!」

須賀母「親友のお嫁さんを息子が?」

須賀父「……なんてニッチでコアなんだ、さすが京太郎」

須賀母「もう死んじゃうとか?」

須賀父「つめてぇ……ホントに死んだらどうする!」

須賀母「保険金掛けるまで待っててね」ニコッ


京太郎(子)「つゆこさん、どんなおとこが好き!?」

京太郎(恥ずかしいことを、てかなんだこれ……なに見てんだ俺)

露子「う~ん、私より強い人、かな」クスッ


須賀父「いや、アイツ全然麻雀強くないじゃん」

須賀母「黙ってなさい、ね?」ニコニコ

須賀父「あ、はい」



京太郎(子)「それじゃあつよくなる、ぜったい!」

露子「ふふっ、それじゃあ期待してるわね?」

京太郎(子)「うん! ぜったいその龍、たおすからな!」

露子「ええ」ニコッ


京太郎「あ~なるほどね。俺が昔麻雀チラッとやってた理由も、なとなくわかった。にしても会ってなかったのか、宥さんとか玄とは」

??「まぁこれも因子のちょっとした変化って奴さね」

京太郎「へ?」

??「いやまぁ……あんたはあんたでいつもどこでも妙な因縁抱えてるねぇ」

京太郎「聞き覚えがある声……?」

??「ま、気にしないで良いよ……ほら」

京太郎「え……あれ?」


露子「……京太郎くん、すっかり大きくなって、身長も抜かされちゃった?」

京太郎「ど、どういう……ゆ、夢?」

露子「どっちでも良いじゃない。それよりどう? 私は、負けちゃうかな?」

京太郎「……ええ、あなたを倒すためにたぶん、俺はこれを」

露子「……でも、まだ足りない?」

京太郎「はい……赤龍は、殺せない」

露子「なら、どうするの?」

京太郎「だったら……」



―――【廊下】


京太郎「ッ!」バッ

京太郎(ここは……廊下、俺壁によりかかってそのまま、寝てたか? じ、時間は)スッ


京太郎「ま、まだ試合終わって五分」ホッ

京太郎(にしても……)

京太郎「なんだったんだ、今の」

  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |



宥「あ、京太郎くん!」

京太郎「あ、ああ宥さん」

宥「そ、そんなところに座ってどうしたの!?」

京太郎(ちょっと意識飛ばしてましたとは言えないな)

京太郎「ちょっと疲れただけです」フッ

宥「そっかぁ、良かったぁ」ニコッ

京太郎(似てる、なぁ……やっぱ)

玄「あ、お義兄ちゃん!」

京太郎(てかホント、子の二人の母親って感じだわ)ジー

玄「ど、どうしたの? そんな、じっと見られると恥ずかしい、よ?」カァッ

京太郎「あ、ああ、悪りぃ」

宥「立てる?」

京太郎「ん」スクッ

宥「手、かそうか」スッ

京太郎「助かる。ありがとう」フッ

宥「えへへ、どういたしまして」ニコッ

京太郎(あ~ちくしょう、すっげぇ意識する)カァッ

宥「?」

京太郎「なんでも、ないっす……」

玄「えへへ、それじゃ私は反対側から支えるね!」スッ

京太郎「だ……ダブルおっぱい」

宥玄「……っ」カァッ


初瀬「ぶれないなぁアイツ」

憧「まったく」

穏乃「ぶれたら怖いまである」

灼「それ」


眠い、寝る

まぁほとんどノリで書いてるからたまに後悔する
話の大筋とかは決まってんだけどどうにも細かいとことかね

そんじゃまたー


よし、こんな時間からだけど再開するおー


                         _)\/|/(_
                   _)`       <_
                   ノ         <
                       フ _______ 孑
                __z-√`''厶_|   ィ@フ  | そて‐-z__
           _>        {_| 〔トェv‐vェイ |从{    <_
.             〉           |__]  _|: Y_/       〈
          ∠_         ミx:::心_二_イリ{        ,ゝ   まさかこんな時間から再開とは思うまい……
             イ        _孑////////j{ィ      ≧
          Ζ___      ミx//////////彡x      _ミx
              イ::}イム\リ\{─────‐弋=从i个リト、
.            j{::::j{ ∧=ニコリ::::::::::::::::::::::::::::::::::/三)}i::}i
            j{__;j{∨ ∧=ニコs≦ ̄¨"'''- ュ,,≦_弋¨ム:::}!
              j{::::j{ ∨ _》////≧¨¬<_    }//∧ム:::}!
            |___|   ∨イ//////}_,s>・''`;<j{/////}:::|
            |:::::|  j}守三二才゙::::::::::::::::::::::::::゙≦三/::::|
            |___|  ,マ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::├─┘
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                [二ニニ≡|::::::::::::::::::::::::::::|ニ二]
                  }//////├l────l┤///{



―――【休憩所】


京太郎「ふぅっ……」ドサッ

晴絵「疲れてるね」ハハッ

京太郎「まぁ、そりゃ……優勝チームと、ですからね」ハァッ

晴絵「男子Yと男子Kが優勝チームに入らなかった理由は強い仲間が揃わなかったとかいう話があるぐらいだからね」

京太郎「そんな……でも、三人がやりあってくれたおかげで漁夫の利を得られた、か……」

初瀬「自信もてば? あんたは十分強いでしょ」

京太郎「お、おう、ありがとな」

初瀬「……」フイッ

智葉「だが、奴らが個人戦で負けた理由はいくつかある……」

京太郎「え?」

やえ「ああ、牌の創生、役の創生も禁止されてしまったからな」

灼「え、牌を作るの? 役も?」

智葉「既存では無い牌を創生して既存にはない役を完成させて和了るんだ」

憧「ゆ、許されるの?」

灼「みたいだね」シロメ

憧「」シロメ

穏乃「阿知賀の山に帰りたいなー」


京太郎「くっ、本気だったらどうなってたかわからない、か……」

宥「でも、京太郎くんは、勝ったんだよ?」

京太郎「っ」

玄「うん、それが禁止されても勝つのなんて難しい、けど勝ったんだよ。だから良いんだよ……それにその人たちのために」

京太郎「ああ、そうか……俺が、勝つ。次の……決勝も」グッ

宥「うん、それでこそ京太郎くんだよっ」ニコッ

京太郎「だが、俺のドラゴンスレイヤーも……」



宥「ううん、京太郎くんはもう……やれるはずだよ」ギュッ

京太郎「え?」


憧(なんでナチュラルに恋人繋ぎしてんのあの二人)

穏乃(山行って熊を一体伏せてターンエンドしようかな)

灼(ハルちゃん……)チラッ

晴絵「」

灼「ハルちゃぁん!」


京太郎「やれる?」

宥「うん、殺せないなら殺せるぐらいになるまで……自分のレベルを上げれば良い」

京太郎「自分を……」

宥「うん、京太郎くんならもう超えられるはずだよ。壁も……お母さんも」ニコッ

玄「え、お母さん?」

宥「あ、え……なんで、今、私お母さんなんて」


京太郎(殺す、ドラゴンを……)


京太郎「……ドラゴンスレイヤーと、して」ギンッ



京太郎(必ず……)フラッ

宥「あ、と、突然立ち上がったら!」

京太郎「いえ、平気です。こんなところで倒れててもしょうがない」ハッ

晴絵「……決勝は、長いよ」

灼(は、ハルちゃん……わざわざ京太郎を心配して地獄から舞い戻るなんて、スゴイ!)

憧(やっぱすごいわね、ハルエは)


晴絵「団体戦然り、前半後半で別れてる……京太郎の精神が持つ保証はない」

京太郎「持たせます。あの人たちに勝ったんだ。じゃなきゃ……会わせる、顔がない」フッ

晴絵「……そ」フッ

京太郎「だから、行ってきます……」

宥「京太郎くんっ」

京太郎「……」フッ ナデナデ

宥「あっ……」

京太郎「待っててください……玄も」ナデナデ

玄「うんっ、お義兄ちゃんを待ってるよ……!」ニコッ


―――【対局室】


京太郎(とは言ったものの……どうすっかな)テクテク


男子X「きたな」

男子Y「ドランスレイヤー、ね」

男子Z「よっしゃ、おもしろくなてきたぜ!」


京太郎(殺せるのか俺に……いや、殺す。刃向うなら赤龍だろうが他の龍だろうが関係ねぇ、ドラゴンは鏖だ!)ゴウッ


男子X「くっ」

男子Y「おもしろい」フッ

男子Z「優勝にふさわしい相手だぜ!」


京太郎(全員まとめて……殺すッ!!)ギンッ


―――【観客席】


宥「京太郎くん、大丈夫、かなっ……」ギュゥッ

玄「大丈夫だよ、きっとお義兄ちゃんならっ……」

智葉(しかし、あの疲労……精神が焼き切れかねない。ともなれば……危険だ)


『開始ぃ!』

『ちょ、テンション高すぎでしょ恒子ちゃん!』


晴絵「京太郎、耐えて……優勝なんて良いから、生きて戻ってくれれば……」

憧(麻雀って……)

灼(麻雀で死ぬわけな)

穏乃「……でも、京太郎の能力だって負けちゃいないはず。ドラゴンスレイヤーは火力を削れる。ともなれば並な威力の一発ぐらいなら……」

初瀬(あ、あんたもそっち行くんだ……)白目

やえ「京太郎ぉ……がんばれっ」グッ



―――【対局室】


京太郎(やればできるもんだなぁ……)ハッ

男子Y(これは、隠していた……いや、できるようになったのか、今日!)ゾクッ

男子Z(おお、センコーが言ってたんと話が違う。赤牌まで範囲内かよ!)

男子X(なるほど、三つだが赤牌が使えなくなると……厄介だな)チッ


京太郎「殺して、やるよっ」フラッ

『それでも、もっと……』

京太郎「ッ!」ハッ


京太郎(跳びかけてた……)

男子Y(もう、限界という表情だ。バリアンやらとやりあったとなればそうなるか)

男子Z(へっ、いくら消耗してるからって容赦してやらないぜ!)


男子Z「ツモ!」

京太郎「くっ」

男子Z「よっしゃぁ!」


京太郎(殺すことはできた……けど、もっと、本質は違う……)

男子Y(なにか、あるか……?)

男児X(なにする気だ?)

京太郎(だがそれを掴めるか? 今、この戦場で……っ!)



『前半戦終了! 一位は~~~!』

『結構荒れたね、3位の須賀君は能力が攻略済み……後半が楽しみだ』

『それは私の台詞だゾ☆』

『なぜ瑞原プロがここに! (スタジオから)逃げ出したのか? 自力で脱出を!?』

『京ちゃんが負けるのははやりん的に不本意だよ!』

『そういうことあんたが言っちゃダメでしょうがぁ!』


京太郎「無理、だったかっ……」

男子Z「おもしろいな! でもまだなにか隠してるんだろ?」

京太郎「んなわけ」

男子Z「隠すなよ!」

京太郎「……」

男子Y「ですね、なにか……あるんだろう?」

京太郎(それが見つからないから困ってるんだけどな)

男子X「ま、このまま勝たせてくれたらありがたいんだけどな」


スタスタスタ


京太郎「勝手ばっか言いやがって、どいつもこいつ……もっ」ググッ

京太郎(足、重いなぁ……でも一回戻らないと、心配するよなぁ)



―――【廊下】


京太郎「っべぇ……きつ」ズルズル

京太郎(とりあえず壁に寄りかかっとくか……)

宥「京太郎くん……」

京太郎「あ、宥さん」

宥「もう」スッ

ポスッ

京太郎「へ?」

宥「膝枕……好き、でしょ?」カァッ

京太郎「……おう」ハハッ

宥「無理しないでなんてここまで来て言わないけど……心配はするんだってばぁ」

京太郎「悪い」フッ

宥「もう……言っても、聞かないんだろうけど」ジト

京太郎「ま、そりゃそうでしょ……優勝したいし」

宥「……なんで、そこまで」

京太郎「まぁ色々、男の子としてのプライドとか、みんなが優勝したのに俺だけ、とか」

宥「そんなの、どうだっていいよっ……」

京太郎「ああ、あと一つ」

宥「?」

京太郎「……宥さんからのご褒美が、楽しみなんで」ハハッ

宥「……もぉ」クスッ

京太郎「ってことで、戦います。俺は……戦わなきゃ、逃げるぐらいなら死んだ方がましだ。戦わなきゃ生き残れない」

宥「……極端だね、生きづらくない?」

京太郎「宥さんに生きづらいなんて言われたらおしまいだなぁ」

宥「あっ、ひどいよぉ」

京太郎「あははっ」

宥「もう……ほら、寝てて良いよ……始まる前に起こすから」

京太郎「……はい」フッ

宥(綺麗な顔……)トク


宥「……好き、だよ」



―――【観客席】


晴絵「……」スッ

灼「ん、どうしたの? 京太郎のこと見に言って来たんじゃないの?」

晴絵「ま、良いんじゃないどうでも」

憧「どうしたの、あんたがそんな態度」

晴絵「ま、大人のおねーさんとしてここはどうするべきかって話よ」

憧「……処女のくせに」

晴絵「しょしょしょ、処女ちゃうわ!」

穏乃(処女だ)

智葉(処女だな)

灼「なっ、ハルちゃんが処女じゃな……誰っ!?」クワッ

晴絵「こわっ!」


玄(お義兄ちゃん、頑張って……!)ギュッ


ここまで、眠い

おかしいもっとギャグ調にする予定が……


おっし、再開してくよーん


                  |\  .∧イ /|jしl  /|  ,ィ
            ___  | \/   `´   |/ ///
              `ヽ、`¨´              /しィ_
              <_                         /
         _。s≦゛                     ≧s。
         \                           <__
          _>     _。s=====s。__          _/
          ¬‐-ッ r-‐´    ,,s=sィ彡   ¨¬‐t    \
              /  {!     〃 歹ミx        j}:     \
           / ,ィ  {! rュ_  込s。_ノ     jI斗 j}   戈¬¨
            /// / {! | `><___>≦__ | j}__   }i
          __/イ: ,イ{i |:下ユェヾ、 '",ィエユ彡j} j} ム 圦:|彡′
        ≧s  ̄| ハ{ {i {!     ̄ ;}    ̄   j} j}'¨7 }i ヾ≧s。_
.      z-√ ̄  リ 刈 入/   '      \/  /_/入|     <
     _>        |圦  `Y        /  /_イ |           ミx
     \          |∧》,  |   ^ ^    |   / ∧|         て
     彡            リ人,_!  '¨こ ¬  |_才|人|             <_   そろそろ終わるよ!
     _>          |刈\  |!   / :|/                そ
    _)             / {≧s≧‐-‐≦-─¬}                 (
    _≧             ,炸三三三三三三三{!            ミx
    ミx              厶三三三三三三三三}                 ≦´
   _≧           ミ守三三三三三三三l7,イ               てs。
  ィ升>         ≧沁三三三三三三三三致,イ          ィ彡会ュ。_



京太郎「んっ……」

宥「起きて、そろそろ時間だよ?」

京太郎「あ……うっす」フッ

宥「どう、したの?」

京太郎「いや……気持ちよく寝れました。ありがとうございます……」

宥「なら、良かった」クスッ

京太郎「やらかくて、好きです」ハハッ

宥「そ、そっか……」カァッ

京太郎「さて」スクッ

宥「……大丈夫?」

京太郎「ええ、視えました。自分が良く……」

宥「え?」

京太郎「こんなんだから……俺ってバカなんっすよ」

宥「ど、どうしたの? つ、疲れた?」

京太郎「頭のネジ飛んでるわけじゃないっすよ。ただ色々と視えただけですって」

宥「……大丈夫、なの?」

京太郎「はい、信用してください」ナデナデ

宥「……信頼はしてるよ? 信用は、できないよ……無茶、するでしょ?」ジト

京太郎「うっ」メソラシ

宥「……待ってるからね?」

京太郎「……はい」フッ



―――【対局室】


バッ

京太郎「さて……」ビリビリ

京太郎(このプレッシャー……他の三人も負けれないって気持ちは同じか)


男子X「はっ、顔色良くなってやがる」

男子Z「それでこそだぜ!」

男子Y(厄介ではあるけどな……)


京太郎「俺の力は、殺すことだけで完結してるわけじゃあない……」


男子Y「なに……?」


京太郎「見せてやるよ。ドラゴンスレイヤーの真髄……俺が欲しかった力。俺が勝ちたいがために手に入れた能力」

京太郎(初恋のせいで芽生えた能力とか……ハッ、ちゃんちゃらおかしい)


京太郎「でも……」

京太郎(『ありがとう』それしか言う言葉が見つからない……!)




京太郎「……ロン、そいつだ」


男子X「これは……ドラゴンスレイヤーか、懲りずにまた!」

男子Y(だがなにか違うぞ……なんだ、この妙な感覚は)

男子Z「おお、すっげぇ!」


京太郎「白發、ドラ7……24000だ」

男子X「お゛、おぉっ!?」

男子Y(跳びはしなかったが……戦意を殺すには十分すぎる一撃、しかしまぁ……)

男子Z「ドラ、多くないか?」


京太郎「そりゃそうだ……俺が殺したドラゴンだ。使ってやらなきゃなぁ、殺したからには……」ハッ


男子Z「……なっ!」ハッ

男子Y(そういうことか、一定条件下で『松実玄』と似たような能力を……殺したドラゴンを使うのか、こいつ!)

男子X「く、くそっ」


京太郎(勝つ……この力で)



京太郎(いや、玄さんのとも違う……こいつは)ゴゴゴッ


男子Z(へへっ、おもしろいけど……こりゃ、ヤバいな)

男子Y(このままじゃ二位抜けも難しい、親の局ならここでなんとかする!)

男子X(なんとか点数を稼ぐ……が、ここは流すか!)


京太郎(赤龍……赤牌だって、俺の手の中で……)


京太郎「っ」クラッ


京太郎(くそ、ダメージが……こいつらの直撃も受けてる。このまま続けてたら体が持たないっ)


男子Y(あいつ、ふらついてる……不戦勝みたいになるが、アイツを『倒せば』こっちも楽になる、か?)

男子X(ちっ、捨てるか)

男子Z(今回は流して次だな!)


京太郎「逃がさねぇよ」ハッ


男子Z「え?」

男子X「なに?」

男子Y「っ」ゾクッ


京太郎「ハッ……最後だ」スッ


男子Z「おい、まさか!」

男子X「や、やめろっ!」


京太郎「海底ツモ……サンショク、中、ドラ……8」


男子Y「なぁっ!?」

男子X「う、そだろ……」


京太郎「16000・8000……ッ!!」


男子Z「か、数え役満!!?」


京太郎「俺の、勝ちだ……!」

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『ききき、決まったぁぁぁっ! 優勝は女子団体戦の阿知賀学院の須賀京太郎ぉぉ!』

『落ち着きなよ恒子ちゃん! でもまぁ、スゴイね……まさにドラマチック。最後に数え役満とは』

『すっごい、興奮したぁっ!』

『そ、そりゃなにより……』



京太郎(うるせぇ、声が頭に響くんだよなぁ)ググッ

男子X「おい、ふらついてるけど大丈夫かよ!」

京太郎「大丈夫、だ……ありがとな」

男子X「……次は勝つ」

京太郎「……楽しみにしてる」フッ

男子Z「凄かったぜお前、また麻雀しような!」

男子Y「ふん、次はしっかりと解析した上で倒す」


京太郎「そりゃ、楽しみだよ」フッ フラフラ

京太郎(よっし、とりあえずインタビューより前に、行く場所が……)

男子Z「おい、インタビューが」

京太郎「代わりに頼んだ」

男子X「はぁっ!?」

京太郎「10分もしたら戻る」

男子Y「……やれやれ」


京太郎(これで良い、あとは……)

宥「!」

京太郎(ああ、そこまで来てたのか……とりあえず、近くのベンチで膝枕でもしてもらお)



―――【???】


京太郎「んぁ?」

京太郎(あれ、宥さん……じゃ、ない)

??「良かったわね」クスッ

京太郎「え、ああ……なるほど」

??「うん、おめでとう」

京太郎「……俺の能力」

??「ん?」

京太郎「そういう邪な欲望が、あったんですかね、殺してから使役とか」

??「……そうかもしれないわね」クスッ

京太郎「すみません……人妻相手に」

??「良いの、思うだけは自由だから」

京太郎「そうですか」フッ

??「宥ちゃんのこと、大事?」

京太郎「はい」

??「玄ちゃんのことも、大事にしてあげてね?」

京太郎「え、それってどういう」

??「あ、そろそろ起きなきゃね」

京太郎「え、ちょ……ちょっと待っ!」バッ

京太郎(もう少しで掴める、その手を……!)


ムニュッ


京太郎「へ?」パチッ

宥「あぅっ……」カァッ

京太郎(あれ、目の前に山……でもやらかい、これは……)ムニムニ

宥「んぁっ、だ、だめだよぉこんなところでぇ……」

京太郎「あ、す、すまぬ」



―――【休憩所】


京太郎「え、えっと、起きます」スクッ

宥「う、うんっ……」カァッ

京太郎「……何分、経ちました?」

宥「あ、でもまだ5分ぐらいかな?」

京太郎(十分回復したな……まぁ麻雀やったらまたぶり返しかねないけど)

宥「大丈夫?」

京太郎「ええ、まかせっきりですしインタビュー受けなきゃみたいだし、戻ります」

宥「私も、一緒に行こうか?」

京太郎「いや、別に」

宥「……ううん、やっぱり一緒に行く」

京太郎「え、なんでまた」

宥「……ダメ?」

京太郎「いや、ダメじゃないですけど」

宥「やった……!」グッ

京太郎(小さくガッツポーズとかなにそれ可愛い)

宥「それじゃあ、行こっか」ニコッ

京太郎「ですね」フッ



―――【対局室】


京太郎「ただいまーっと」


男子Z「おお戻った! 早くしろって……」

男子X「女連れかよ……」


京太郎「ああいや、ダメージでふらつくかもしれないから心配って言って」

宥「うん、支えなきゃだから、ね?」ギュッ

京太郎「あ、はい」

京太郎(おっぱい)

男子Y(女連れには変わりない気が)


恒子「お、きたきた須賀君!」

京太郎「おお、福与アナだ!」

恒子「そー! みんなのアイドル恒子ちゃん!」

???『アイドルを取るってのはどういうことなのかナ☆』

恒子「ギャー! イヤモニから死神の声が!?」

京太郎「え?」

恒子「あ、何でもない! ほれすこやん優勝者来たから!」

健夜「もう、うるさいよ」

恒子「え~」

京太郎「こ、小鍛治プロだ!」

宥「す、スゴイねっ」

京太郎(おっぱい)


健夜(くっ、目の前でいちゃついてからに!)


ここまでー

次回は軽くすこやんとお話し
そのあとはいちゃついて……奈良に帰ろうか

ハルちゃん、幸せにしてぇ……

>>519
君のせいで語録にしか見えなくなった
訴訟


よっしゃ投下すんで!

久々にモンブチもありだなぁとか考えてみる
絆スレ以降はほぼまともに書いてないし

              |\  Λ   /|
         | \|  \/  V/ !
       _|          L _

      _>             /
       \      √ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ \
        >  Λ/    ィゆ゙~  } \<_
     乂_   {  /\ ^'ー'^/V}―┘ <_
     X  | . γ{  { 弋フ   弋フ }\    <_
    >   |イ弋{  { ___      -} ̄      <__
   >     |ノ从  ^}!          }        <
   >       \ /  =ニつ  心        <      >>521-524 なんだこの流れは、たまげたなぁ
   >、      <ミi ≧s。 ノ イ          <
    X>     >ニニニニニ>        <‘,
.  // へV vVヘニニニニニ >     ト、「   ‘,
. /7L/ニニニニニニニニニニニハV vV vV     ‘,

// /ニニニニニニニニニニニニニニニニ\   / ‘,
/ /ニニニニ{ ̄ ̄¨¨¨¨¨¨¨¨¨ ̄ ̄マニ{二二ニ\    ‘,
__/ニニニニニ{                   マ{ニニニニ\   /
. /ニニニニニ{                マニニニニニ\/!
/二二ニニニ{  L   ____________   L  寸ニニニニニ}  |
ニニニニニニ{                   {ニニニニニ{_|
二ニニニニニ\               /ニニニニニニ厂
.、ニニニニニニ\            __/二二二二ニニ/
 \ニニニニニニ\       {ニニニニニニ/ 、

 ̄¨ \ニニ/ ̄\イ       / ̄ ̄\、-===-  \
ニ二二\/ヘ    \    /    /二二二二\ }
二二二二二}     }   /    /ニニニニニニニ} }



―――【会場:メインホール】


京太郎「つ、疲れたぁっ」ドサッ

宥「わわっ、大丈夫!?」

晴絵「ベンチに座り込んじゃって……立てんの?」

京太郎「あ~無理かも、誰かおんぶ」

晴絵「無理だっての」ケラケラ

智葉「こ、ここは私が友として一肌脱ごう!」

京太郎「いやいや冗談ですよ。体格的に誰も無理」

智葉「そ、そうだな……」シュン


エイスリン「オメデト!」

京太郎「ああ、ありがとうございます」フッ

智葉「あ、遅れたがおめでとう京太郎」ニコッ

京太郎(天使かな? 天使じゃないよ、天使だよ)

やえ「やったな京太郎!」ダキッ

京太郎「抱き着かないでくださいよ、みんな見てますから」ハハッ

やえ「あっ……!」バッ

京太郎「かわいいなぁ」アハハ

宥「むぅ……」

玄「お義兄ちゃんやったね、お義兄ちゃんなら絶対できるって信じてたよ!」ギュッ

京太郎「お前もか、てかそんなに信頼されてたとは」フッ

玄「だってお義兄ちゃんの妹だもん!」

京太郎「……そうだな」ナデナデ

玄「えへへっ」


タンッ タンッ

京太郎「っ!」

穏乃(この邪気っ!)

智葉(禍々しい気配!)


京太郎「……咲か」フッ

咲「優勝おめでとう、京ちゃん」ニコッ

京太郎「そっちこそ、優勝おめでとさん」

咲「まぁね、いやぁまさか京ちゃんが優勝するなんて思ってもみなかったよ」アハハ

京太郎「まったくだな、命の危機をかんじたけどな」

咲「うわぁ、男子って怖い」

京太郎「麻雀中のお前の方が怖いわ」

咲「は?」ゴッ

京太郎「ごめん」



咲「もう、せっかくおめでとうって言いにきたのにそんな言いぐさなんて」ハァ

京太郎「お前が素直に俺に『おめでとう』って言いに来たことの方がびっくりだわ」

咲「そうでもないでしょ、いや可能性としてはまた京ちゃんが泣き出す可能性が」

京太郎「やめろばか! こんなとこでいうな!」カァッ

玄「え、どういうこと!?」

咲「えっとね松実さん、昔ハソドボールやってた時に県大会の準決勝で負けて」

京太郎「やめろ!」

咲「え~あの時だけは京ちゃんかわいいな~って思えたのに、ほんと可愛くないなぁ」ハァ

京太郎「お前に可愛いと言われても嬉しくない!」

咲「はいはい」ヤレヤレ

京太郎「こいつむかつく!」


初瀬「す、須賀が一方的に……す、スゴイ!」

灼「これが個人戦優勝者の力……」

晴絵「そういうの関係ないから!」



宥「きょ、京太郎くんは寝顔……かわいいよっ」カァッ

京太郎「ちょぉ!?」


晴絵「」

灼「ハルちゃんが死んだ!」

憧「この人でなし!」

健夜「」

恒子「すこやんが死んだ!」

初瀬「小鍛治プロ! なぜ小鍛治プロがここに!?」


宥「そ、それに普段、かっこいいし……」カァッ

京太郎「そ、そうっすか?」

宥「うんっ」ニコッ

京太郎「……そ、そっか」アハハ

咲「あ~はいはい」ケッ

京太郎「対応雑だな!」

咲「幼馴染の惚気見せられてどういう顔したらいいのさ!?」

京太郎「喜んでくれよ!」

咲「あ~……よかったね、京ちゃん」ニコッ

京太郎「……あ、はい」

咲「言っといて微妙な反応ってどうなの? ん?」

京太郎「す、すまん」

宥「むぅ」

京太郎「え、どうしたんっすか?」

玄「そりゃ前で他の女の子とイチャイチャし始めたらそうなるよ……私もなる」ジト

京太郎「イチャイチャ?」

咲「……反吐がでる」

京太郎「そんなに!?」



京太郎「とりあえず、ホテルに戻りますか」

宥「うん、そうだね」クスッ


咲「……やらしい」

京太郎「そういうことじゃねぇから!」

宥「あぅっ」カァッ

京太郎「宥さんまで、もう玄に晴絵さんたちも、戻りますよ!」

初瀬「うわぁ……他の子たちも連れて」

京太郎「ぶっとばすぞこの野郎!」

初瀬「野郎じゃないでしょ!? こんな美少女掴まえといて!?」

京太郎「いつ掴まえた!?」

やえ「初瀬と京太郎は、仲いいな」

京初「どこが!?」

憧「わりと仲良いわよね」

初瀬「殺したいの!? 殺したいの私を!? 私はこういうポジションで……っ!?」ビクッ

咲「……私の心許せる友達ってキャラが死ぬじゃん?」

初瀬「あ、はいすみません」

智葉(奴らとは違い私は親友を目指してるから問題ないな!)


京太郎「なんか、とりあえず戻るか」

宥「うん」クスッ



―――【ホテル:女子部屋】


ガチャッ

京太郎「ただいまぁ~っと」

宥「あのあとも、記者さんにつかまっちゃったもんね」クスッ

京太郎「ホント、疲れますよ」フゥ ヌギッ

宥「だね……あ、上着掛けるね」

京太郎「ああ、ありがとうございます」スッ

ポスッ

京太郎「あ~このソファ良い~」グテー

晴絵「あんまだらけすぎないでよ、明日もインタビューあるんでしょ?」

京太郎「まぁそうなんですけどね~」

灼「もう、頑張ったのは確かだけど」

憧「そうそう、もっと日本一位って自覚を持ちなさいよね」

穏乃「憧がそういうこと言うの新鮮」

憧「私は真面目でしょ!」


玄「お義兄ちゃんお疲れ、肩もむね!」グッグッ

京太郎「あ~助かる……あ゛ぁ゛~気持ちいぃ」ホフッ

宥「お義兄ちゃんっこだね、玄ちゃん」クスッ

玄「もちろんお姉ちゃんっこでもあるよ!」グリグリ

京太郎「はふぅ~」

京太郎(しかしまぁ、おっぱいが当たってる……玄っぱいもまた良い)



京太郎(おっぱい、おっぱいかぁ……)チラッ

晴絵「ん?」

晴絵(あ、京太郎と眼があった……って視線がちょっと下……っ!?)カァッ

晴絵「……」モジモジ

京太郎(うっ、バレタ……いかんいかん)


玄(お義兄ちゃん、先生のおもち、見てた……むぅ)ギュゥッ

京太郎(なっ、背中からの乳圧が変わった!)

玄(えへへ、赤くなってる……私も、良いってことかな?)ニコニコ

宥(玄ちゃん、くっつきすぎだよぉ……)


灼「あ~テレビつけよ」ピッ

『須賀君! 今の気持ちを誰に伝えたいですか!』

灼「テレビをつけても京太郎」

『いま隣にいる松実宥さんはやっぱり噂通り?』

憧「テレビをつけてもこれ」

穏乃「あ~胃薬買お、そして早く山に登りたい」

憧「そうね、私も一緒するわ」

灼「私はボーリングしたい」



京太郎「もう良いぞ、ありがとな玄」フッ

玄「うんっ! いつでもするからねっ」ニコッ


晴絵「……それにしても、これから取材もくるよねー」

京太郎「まぁ、団体戦優勝、個人戦優勝ですからね」

晴絵「我が弟子ながら立派なもんだよ」

穏乃「最後はドラゴンスレイヤーどころじゃなかったしね」

京太郎「見えてた?」

玄「うんっ!」

宥「お母さん、みたいだったね」


京太郎「……まぁきっと、力、借りたんでしょうね」

宥「え?」

京太郎「ドラゴンを殺して、使う……まぁ酷い話ですけど」

玄「ドラ、大切にしなきゃダメだよ~?」

京太郎「俺はちょっち違うんで良いんですよ」フッ

宥「……うん、そうだね。ちょっと違うよね」クスッ

玄(うん……お義兄ちゃんはなんていうか)


穏乃「京太郎はドラを徹底的に叩きのめして使うスタイルって感じだよね」

京太郎「ドラ擬人化すると俺凄い酷い人」

穏乃「それに比べると玄さんはドラと一緒に戦う人、だね」

京太郎「……」

宥「私は、どうなんだろぉ」

玄「お母さんと同じ力、なのかなぁ?」

宥「でも、何回もはできない気がするなぁ」

京太郎(宥さんが、露子さんに似てる、か……ああ~俺、案外引きずるタイプっていうか、なんつーか……運命だなぁ)


晴絵(明らかに宥を見る目、違うよねぇ……はぁ~飲みに行こ)

灼「ハルちゃん」

晴絵「ん、なに? いまちょっと感傷に浸って」

灼「酔っぱらって帰ってこないでね」

晴絵「!?」



京太郎「……なぁ」

穏乃「ん?」

京太郎「麻雀、するか」


憧「今日、決勝だったのに?」

京太郎「おう」

灼「別に良いけど、なんでまた」

京太郎「したくなったんですよ。純粋に……みんなと」

灼「……死ぬの?」

京太郎「なぜに!?」

憧「うん、死にそうだった」

穏乃「死亡フラグビンビン」

京太郎「たく……ね、宥さんと玄も、良いだろ?」

宥「うん!」ニコッ

玄「えへへ、頑張って勝つからね!」

京太郎「っし、やるか!」グッ


穏乃「本当に……麻雀好きだよね」アハハ

京太郎「お前らには負けるっての」ハハッ



―――【バー】


晴絵「ちくしょぉぉぉ! うぇぇぇ~ん!」ブワッ

トシ「めんどくさいねぇ」ハァ

晴絵「めんどくさい!? めんどくさいからダメだったの!?」

トシ「いや、そういうことじゃなかったんだけど……まぁあんたを選んでくれる世界もあるから、ね?」

晴絵「今の私の話してんのぉ!」

トシ「……まぁあんたを選ぶ世界の方が少ないけど」ボソッ

晴絵「」ブワッ

トシ「やば」


晴絵「びえぇ~ん! きょうたろーのばかぁっ!」

トシ「ほらほら、泣きやみな……いつか良いことあるから」

晴絵「ほんどぉ゛!?」

トシ「……たぶん」メソラシ

晴絵「くっぞぉぉぉ!」


トシ(まぁなんつーか、そういう因果なんだよねぇ……辻垣内智葉も松実姉妹もだし、なんていうか)

トシ「罪な男だねぇ京ちゃん」フッ

晴絵「ほんとだよぉぉぉ!」

トシ(めんどくさいねぇ……鷺森灼あたりに押し付けるか)



はやり「……ねぇ、私ルートじゃないの?」

えり「いや、そもそも無さそうな雰囲気だった気が」

良子「確かに」

はやり「ちくしょぉ!」


ここまでー

寝るよん
まぁ色々あったけどそろそろ奈良に帰るかって感じで
終わりが見えてきた……

そんじゃまたー


さて、投下でもするか


       _≧=lヽl\vi_
      _≧        ム
.     フ _____ て

     厶 _|  ィ@,ィi.r俐

.      从 {_| {トェir、i ij i,}リ       すこやんの出番はこれからだ!
       リ八_Y } リ ト /〉
       /ト ヽ{    ∧`ー- 、
      / : : : ヽr==-〈ハ: .ヾ : i
   / : : : : : : :| : : : : |rN. : : >{

  γ. : .`.ヽ、. : : | : : : : lH:、ト、:.ヽ、
  {、 : : : : : ヽ. : | : : : : |:::'i `,.: : ;

   \: : : : : : ヾ |: : : : :|::::|  | : ノ
     \Z_ : : : >i.: : : : |::::!  }:./
     `ト、 : : : : : : : : }:::ノ i/|

       V\ : : : : : /:./  {::|
       }/.`.ー- イ:イ  'ト,
       / : : : : : : : |´ ヽ__ }::ヽ
   rー< : : : : : : : :.厂〔:i〕ニ{、:::{
   > : : : : : : : : : : /::::::::::::::::::iへ}

   〈 : : : : : : : : :/::::::::::::::::::::::|  j
    ヽ : : : : : /:::::::::::::::::::r::::::::|_r´
     V. : : :/::::::::::::::::::::::i:::::::::|



―――夜【公園】


京太郎(案の定、宥さんと一緒に寝てたわけだけども……出てきてしまった。寝てたから)

京太郎「ううむ……」ズズッ


??「どうしたの?」

京太郎「え……あ、こ、小鍛治プロ?」

健夜「良いよ、そんなかしこまらなくても」クスッ

京太郎「そ、それじゃあ……小鍛治さん」

健夜「うん、それでよし」ニコッ

京太郎(20代後半には見えないなぁ)

健夜「個人戦優勝のヒーローが一人で公園のベンチでコーヒー飲んでるとか……どうしたの?」スッ

京太郎「いやぁ、どうってことないんですけど……なんか、実感わかないんですよね」アハハ

健夜「あ~……わからないでもないかも」

京太郎「小鍛治さんも?」

健夜「うん」

京太郎「へぇ~」


健夜(……私、スゴイ大人っぽいことしてる!)



京太郎「……でも、まぁなんつーか……あの人のおかげかなぁ」

健夜「あの人って、熊倉さん?」

京太郎「あの人、どこにでも顔知れてるんだ」

健夜「まぁ……熊倉トシって言って知らないプロの方が少ないんじゃないかな」アハハ

京太郎「あの人のおかげでもありますけど……ある人、故人なんですけどね」フッ

健夜「あ~……ごめん」

京太郎「いや、別に良いですよ。俺は全然引きずってないし」

健夜(“俺は”……?)

京太郎「……なんつーか、初恋っていうか」フッ

健夜「初恋は成功しないとは良く言うけどね」

京太郎「あ~、なるほどそういうことか……まぁ人妻だったしなぁ」

健夜「凄い初恋だね」アハハ

京太郎「別に珍しくもないでしょう……たぶん、きっと、メイビー」

健夜「……でも、年上が好きなのかな?」クスッ

京太郎「まぁ、確かにそれはあるかも」アハハ

健夜「例の、宮永さんは?」

京太郎「あ~今日、記者さんにも聞かれましたけどマジで友達なんですよね」

健夜「男と女の友情って、成立すると思う?」

京太郎「なんつーか、あいつと俺、兄妹みたいな関係だなって思うんですよ」

健夜「……じゃあ友情とは、ちょっと違う?」

京太郎「まぁ、そんな感じっす」

健夜「それじゃお姉さんは、須賀君にはどう見える?」クスッ

京太郎「……み、魅力的ですよ、もちろん」カァッ

健夜「ありがと」フフッ



健夜「にしても、例の松実さんは?」

京太郎「ああ、宥さんはその……」カァッ

健夜「なるほどね、そっちが本命なわけか」クスッ

京太郎「ま、まぁ……」

健夜「それじゃあ頑張らないとだね、男の子がしっかりしなきゃダメだよ?」

京太郎「ですよ、ね……」

健夜「うん、案外ちょっと強引なやりかたを期待してたりもするんだから」

京太郎「そっか、そうか……俺からしっかりアプローチしなきゃ、か」

健夜「うん♪」

京太郎「そうだよなぁ、俺の部屋ににわざわざ来てくれてるのになにもしないとかんぁあ」

健夜「……うん?」

京太郎「ベッドで一緒に寝てるのになにもしなかったり」

健夜「……ん?」

京太郎「一緒にお風呂入ってるのになにも言わないしなにもしない方が失礼だよな」

健夜「……?」

京太郎「よし、しっかりしろ俺! 頑張れ俺! ガンガン行こうぜ!」

健夜「……」

京太郎「ありがとうございます小鍛治プロ! おかげでなんか色々スッキリしました!」ニッ

健夜「」

京太郎「それじゃまた!」ダッ


健夜「……うらやましいなぁ、恋人とか……むしろ男友達とか欲しい」



京太郎(あ、小鍛治さんの連絡先ぐらい……いや、軟派みたいになっちゃうしなぁ)

京太郎「って、あれ?」


?「ご、ごめんなさぃっ」

男A「だから、別に謝ってほしいとかじゃなくて」

男B「そうそう、ちょっと一緒に飲もうよって」

?「わ、私、高校生だからっ、ご、ごめんなさぃっ」グスッ

男A「いや、別にそういうの関係ないからさ!」アハハ

男B「そうそう」


京太郎「やめろ、お前ら」

男A「っ」ビクッ

京太郎「聞こえなかったか? うちの義妹だ」

男B「あ、ああ……行こうぜ」

男A「お、おう」


京太郎「なぁにやってんだ……玄」

玄「お、お義兄ちゃぁん」グスッ

京太郎「こんな真夜中に、そりゃそうなるわ」ハァ

玄「お義兄ちゃぁん!」ガバッ

京太郎「おおっ!?」



―――【ネット喫茶】


玄「……」ギュゥッ

京太郎(泣いてる玄を連れてホテルに帰るのが怖くてこっちに来てしまった)

玄「お、にぃちゃん」

京太郎「わ、悪いな……こんなとこに」

玄「ううん、ごめんね……危ないこと、させて」

京太郎「いや、大丈夫だけど、なんであんなとこに?」

玄「部屋に行っても、お義兄ちゃん、いなかったからっ……」ギュゥッ ムニムニ

京太郎(やめてくれ玄、そのおっぱいは俺に効く)

玄「こわかった……」

京太郎「ああ、そうだな……こわかったな」ナデナデ

玄「でも、嬉しかった。お義兄ちゃん、来てくれた時っ」

京太郎「そ、そっか……」

玄「あんなことされたら、もっと、好きになっちゃうよっ」ギュゥッ

京太郎(な、なんだ……いつもと違う! 違いすぎりゅぅ!)



玄「お義兄ちゃんっ……」ギュゥッ

京太郎(うおぉ、腕に抱き着かれるとかじゃなく、正面からぁっ!?)

玄「お義兄ちゃんっ、お義兄ちゃんっ……」

京太郎(おお、しかも狭い個室……さ、殺人的な場所だ!)

玄「好きっ、お義兄ちゃん……っ」ギュゥッ

京太郎「……へ?」

玄「お義兄ちゃんが、好き……ダメなのは、わかってる。お姉ちゃんの、お義兄ちゃんなのに……でもっ、でもっ……」

:::|:::::/〃   斗-- 、 ヾメ、ヽ /::::/.: :/:::::/::::::::::::::::::::/::::::::::/}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|

:::|:::/   /   {~⌒ヽ_ V》. {:::/ : : :/::/ /:::::::::::::::://:::::::/: :/:::::::/}::::::::::::::::: ど お ::::|
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: Ⅳ __{   {{ し' 〃  / : : : : : : : : : : :/::::::/: : : 斗=≡メ: ://: : /::::/:::::::::::::: よ .ち :::′
:::| (  ゝ⌒) `- ´  ./ : : : : : : : : : : :/:::/ : : : : : :  , -‐-ミx : : :/:/}::::::::::/:::::: う  ゃ /
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:::::::ヽ} }                  ′  \\\/   `ヽ}/::::/:::::::/:::::::::|

::::::::::::\   斗-―-                 \\>- r' \/:::::::::::::::::::::|:::::::::|
:::::\::::::::ヽ {      ⌒~`ヽ __            } j \,′::::::::::::::::::ハ::::::::|
::::::::::ヽ:::::::::\                   `ヽ        //  j:::::::::::::::::::::/ }:::::|



京太郎「く、玄っ……!?」ウラガエリ

玄「だ、だからっ、今だけっ……」ギュゥッ

京太郎(うおぉ、正面から抱き着かれてるせいで声が耳元でぇっ!)

玄「今だけっ……お義兄ちゃんの、恋人が、いいっ」

京太郎(な、なるほど……さっきのせいで心寂しいのか?)


京太郎「お、おう……その、別にその……い、今だけなら」

京太郎(玄が落ち着くぐらいまで、な……大事な妹、だしな)

玄「お義兄ちゃん、ほんとぉ?」スッ

京太郎「ああ」ニッ

玄「……お義兄ちゃんっ!」

京太郎「お、おう、どうし……んむぅ!?」


京太郎(あれ、唇が、やらかいよ?)

玄「んむっ……」

玄(なにこれっ、心も、身体も……溶けちゃいそぉ……)

京太郎(い、今だけ恋人ってこういうこともするかぁっ!!?)


玄「おにいちゃっ、んむっ……んっ」

京太郎「ちょ、んむっ……ま、待、んぐっ」

京太郎(うわぁっ、スゴイふわふわしてきたぞぉ……ま、まずい、抑えが利かなくなりそうだっ!!)

玄(気持ちいぃっ……ぴりぴりする、もっと、深くっ……舌もいれたら、どうなっちゃうんだろぉ)


玄「んっ!」

京太郎「んんっ!?」

玄「んふぁ……」

京太郎(あ、やばい、押さえ効かなくなりそう)

玄「お、にいちゃ……すきぃ」

京太郎(うおぉぉ! 耐えて俺の理性、ここでやられたらどうなっちゃうの!?)


おう、ここまで

まったく阿知賀に帰る気がない
いや、そろそろ……そろそろ帰るはず

そして松実館に永久就職だ!

そんじゃまたー


投下ビングだ俺ぇ!

                         _)\/|/(_
                   _)`       <_
                   ノ         <
                       フ _______ 孑
                __z-√`''厶_|   ィ@フ  | そて‐-z__
           _>        {_| 〔トェv‐vェイ |从{    <_
.             〉           |__]  _|: Y_/       〈
          ∠_         ミx:::心_二_イリ{        ,ゝ     姉妹丼なんて不誠実あるわけないだろ!
             イ        _孑////////j{ィ      ≧
          Ζ___      ミx//////////彡x      _ミx
              イ::}イム\リ\{─────‐弋=从i个リト、
.            j{::::j{ ∧=ニコリ::::::::::::::::::::::::::::::::::/三)}i::}i
            j{__;j{∨ ∧=ニコs≦ ̄¨"'''- ュ,,≦_弋¨ム:::}!
              j{::::j{ ∨ _》////≧¨¬<_    }//∧ム:::}!
            |___|   ∨イ//////}_,s>・''`;<j{/////}:::|
            |:::::|  j}守三二才゙::::::::::::::::::::::::::゙≦三/::::|
            |___|  ,マ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::├─┘
               |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
               |:::::::::::::::::::Hl────lH:::::::::::|
                [二ニニ≡|::::::::::::::::::::::::::::|ニ二]
                  }//////├l────l┤///{



―――早朝【ネットカフェ】


京太郎「……ふむ」

玄「んぅ……」スゥスゥ

京太郎(このままって、結構悪いよなぁ……下に)

玄「おにぃ、ちゃん……」

京太郎(ああもう、可愛い妹だなぁ、かわいすぎて性欲湧くまである……ってダメだろぉ!)クワッ

玄「んぅ……お、にぃちゃん?」

京太郎「お、おう」

京太郎(起きたぁっ! まずい、おさまれ京ちゃん! 間に合わなくなっても知らんぞぉぉぉぉ!)

玄「えへへ、おはよっ」ニコッ

京太郎「あ、はい」

玄「えへへ……あっ」カァッ

京太郎(どっちの意味で!?)

玄「そ、その……すごい、気持ちよかった、よ?」ニコッ

京太郎(う、うおぉぉ!?)



玄「お義兄ちゃんの、口……もう、一回」

京太郎(マジか!?)

玄「あ、でも……ご、ごめんね、あの時だけ、だよねっ」アハハ…

京太郎「……」

玄「す、すぐ降りるか……あれ、なんか」

京太郎(うぉい気づくな!)

玄「……ふぇっ!?」カァッ

京太郎(oh……)



―――【ホテル:女子部屋】


ガチャッ

京太郎「ただいま~」

玄「戻りました!」ビシッ

宥「あ、二人共どうしてたの?」

京太郎「いや、買い物行ってきただけですよ?」

宥「そっか、ありがとう」ニコッ

京太郎「はい」


京太郎(ぐ、なんだか妙な罪悪感)

憧「朝早くから玄が起きるなんて珍しいわね」

玄「そんなことないよ! むしろ早いよっ!」

憧「わかってるわかってる」アハハ

京太郎「ほい、みんなどーぞ」

晴絵「ありがと~!」

灼(……しかしまぁ、京太郎の匂いがいつもと違う)

京太郎「……どうしたんっすか?」

灼「ううん」

灼(これは、良くない予感)



京太郎(にしても、玄さんと……なぁ)チラッ

玄「? ……!」ニコッ

京太郎(かわいい……じゃなくてな)チラッ

宥「……ん、どうしたの?」フフッ

京太郎「……美人姉妹」

宥玄「!?」カァッ


晴絵「なに、あんたなに? 私を殺すの?」

京太郎「え、死ぬの? なんで死ぬの?」

晴絵「灼ぁ~! 京太郎がいじめるぅ!」

灼「ほらハルちゃん、いじわるするのは好きの裏返しだから」

晴絵「そういう次元じゃない!」

灼「まぁしょうがないね、もう帰ろう」

穏乃「あ~そろそろ帰るかぁ~」

憧「東京もうちょっと満喫したかったわね~」


京太郎「……来ればいいだろ、来年も」フッ

穏乃「……来年もこんな感じにならない?」

京太郎「保障はない、もうちょっと余裕を持って来ような……な、晴絵さん!」

晴絵「え、なにが?」ケッ

憧「ヤサぐれてるわね」

京太郎「ほ、ほら早く来れば色々と楽しめる、じゃん?」

晴絵「……ハッ!」


晴絵(色々楽しむ→京太郎と色々楽しむ→京太郎とデート→ホテルへGO! →ハルちゃん完全勝利!)


晴絵「だね!」ニコッ

憧「なにあの笑顔」

灼「レジェンド、阿知賀のレジェンドはどこに……」



晴絵「さぁ帰ろう!」

京太郎「阿知賀に!」



灼「……打ち切りみたいな雰囲気出すのやめて」

憧「ただでさえ来年心配なのに!」

穏乃「山、山が上りたいっ!」

灼「まずい、禁断症状が」


玄「松実館、大丈夫かなぁ?」

宥「大丈夫じゃないかなぁ、大丈夫じゃなくても京太郎くんがなんとかしてくれそう……なんて」クスッ

京太郎「ちょ、期待しすぎですって」

宥「なんとなく、そんな気がしたの」アハハ

京太郎「……なんとかしたくなってきた」


晴絵「私たちの旅館経営は!」

京太郎「これからだ!」


灼「……ハルちゃん関係ないでしょ」

晴絵「ぐはっ!」

憧「早く恋人の一人でも作りなさいよ」

晴絵「」

京太郎「お前ら酷いな!」


一体いつになったら話が進むんだ!

眠い、ここまで

次こそは阿知賀に帰って……もっとこう、色々

そんじゃまたー


こんな時間から再開とは誰も思うまい……

                  |\  .∧イ /|jしl  /|  ,ィ
            ___  | \/   `´   |/ ///
              `ヽ、`¨´              /しィ_
              <_                         /
         _。s≦゛                     ≧s。
         \                           <__
          _>     _。s=====s。__          _/
          ¬‐-ッ r-‐´    ,,s=sィ彡   ¨¬‐t    \
              /  {!     〃 歹ミx        j}:     \
           / ,ィ  {! rュ_  込s。_ノ     jI斗 j}   戈¬¨
            /// / {! | `><___>≦__ | j}__   }i
          __/イ: ,イ{i |:下ユェヾ、 '",ィエユ彡j} j} ム 圦:|彡′
        ≧s  ̄| ハ{ {i {!     ̄ ;}    ̄   j} j}'¨7 }i ヾ≧s。_
.      z-√ ̄  リ 刈 入/   '      \/  /_/入|     <
     _>        |圦  `Y        /  /_イ |           ミx
     \          |∧》,  |   ^ ^    |   / ∧|         て
     彡            リ人,_!  '¨こ ¬  |_才|人|             <_  まぁ眠いからあんまやらんけど
     _>          |刈\  |!   / :|/                そ
    _)             / {≧s≧‐-‐≦-─¬}                 (
    _≧             ,炸三三三三三三三{!            ミx
    ミx              厶三三三三三三三三}                 ≦´
   _≧           ミ守三三三三三三三l7,イ               てs。
  ィ升>         ≧沁三三三三三三三三致,イ          ィ彡会ュ。_



―――【車内】


京太郎「結局、遅かれ早かれこうなるんですよね」

晴絵「昼御飯みんな一杯食べたからねー」

京太郎「……」チラッ

京太郎(みんな寝てる……)


晴絵「にしても……お疲れ様、色々さ」

京太郎「そちらこそですよ」ハハッ

晴絵「そう?」

京太郎「ええ、色々と助けてもらったりサポートしてもらったり修行手伝ってもらったり……」

晴絵「良いの、私がしたいからしてたんだから……京太郎に対する全部」クスッ


京太郎(結婚しよ……とは口に出さないがそのぐらい良い女に見える)

晴絵「ま、とりあえず……宥と玄には感謝しときなよ」

京太郎「え、なんでまた」

晴絵「そりゃ、露子さんが関係してるから……」

京太郎「ま、そうですね……もしかしたら俺と晴絵さん、幼い頃に会えた可能性とかあったんですよね」ハハッ

晴絵「……そうだね、それもあったかもしれないね」ハハッ


京太郎「そうなってたらまた違ったんだろうなぁ」

晴絵「……うん、きっとまた、違う結末になったと思うよ。それはそれで……」フッ



―――【吉野】


晴絵「ねぇ京太郎、あれって……」

京太郎「……あ~なるほど」

晴絵「どうする、みんな起こす?」

京太郎「いや、ここは……」



キキッ


宥「んぅ?」

憧「あれ、着いたの?」

穏乃「この匂い!」

灼「なにそのテンション」ポケー

玄「ふぇ?」

ガラッ


京太郎「起きろぉ!」

晴絵「阿知賀に到着だぁ!」


「優勝おめでとう!」ワー


穏乃「ふぁっ!?」

宥「ふぇっ!」ビクッ

玄「ええっ!?」

憧「ははは、八時過ぎになにやってんの!?」

灼「こ、これって……」


京太郎「おう、吉野のみんなが歓迎してくれてるよ」フッ

晴絵「10年前とは大違いの展開だね……ホント、自分のこと以上に、嬉しいよっ」ツゥ

京太郎「ハハッ、俺も嬉しい!」

晴絵「当事者でしょぉ?」

京太郎「そうだけどさ」ハハハ


穏乃「え、えっと……?」



京太郎「……ほれ、お前ら出てこい」


宥「え、え?」

憧「ちょ、わけわかんないんだけど!」

京太郎「わかれ、お前らはこの街の誇りってことだ。一躍有名だぞ、吉野」

玄(え、吉野ってそんなに有名じゃないの?)

京太郎「……ほら、部長にエース」

灼「え、あ、うん」

穏乃「え、エース?」

京太郎「そうだろ……わざわざ新幹線で先に帰って待機してくれてるやえさんもいるぞ」


やえ「お、きょ、京太郎!」カァッ

初瀬「須賀ァッ!」

京太郎「わかったわかった」ハハッ


穏乃「え、えーと……」

灼「お、応援、ありがとうございます……み、みんなの応援があったから、勝てた……とか?」

晴絵「あ、疑問系なんだ」

京太郎「まぁ多少はね?」


ワー!


京太郎「大好評か」

晴絵「たぶんなに言っても大好評だよ」



―――少しして


京太郎「っと」

晴絵「おお、ずいぶんもみくちゃにされてたじゃん……桜子とか綾に」

京太郎「……まぁ、でも凄いなぁシズ達は」ハハッ

晴絵「あんたも十分凄いけどね」

京太郎「個人戦優勝……っても男子と女子じゃ違うもんだしなぁ」

やえ「そんなことはない、胸を張れ!」

京太郎「やえさん……」

やえ「お前は優勝したんだ。誰がなんと言おうと、誰がなにも言わなくても……京太郎は強い!」

京太郎「……ありがと」フッ

やえ「……この王者が認めた男だ。そうでなくてはな!」フッ

初瀬「……」

京太郎「おう、初瀬……憧のとこいかなくて良いのか?」

初瀬「良いよ、今度沢山話せるし……須賀が構ってくれる人少なくてさびしがってるのかなって来てみただけ」

京太郎「余計なお世話だ。わりと構ってもらえた」ハハッ

初瀬「子供たちにでしょ?」クスッ

京太郎「まぁなー……やえさん行っちゃったぞ」

初瀬「……なにが言いたいのかなぁ?」ピキピキ

京太郎「他の女に取られるぞ」

初瀬「誰がレズだ!」



―――【定食屋】


京太郎「……ふむ」

晴絵「……ねむ」

京太郎「おい教師」

晴絵「しょうがないじゃん、みんなワイワイしてるのに私らだけこんなんで……」


松実父「京太郎くん」

京太郎「あ、お父さん」

晴絵(お義父さん!?)

松実父「見てたよ、凄かったね」ハハッ

京太郎「ありがとうございます」フッ

松実父「かっこよかったよ」フッ

京太郎「そいつぁどうも」アハハ…


京太郎(やべぇ、宥さんはおろか玄さんにあんなことしたと思うと顔合わせずれー)


松実父「……玄の雰囲気が変わった」

京太郎「そ、そうですか!?」ウラガエリ

松実父「うん、特に君を見る眼が」

京太郎「!!?」

晴絵(赤土晴絵はクールにさるぜ)ソソクサ

京太郎(おのれぇ!)


松実父「……うん、まぁ良いか」

京太郎「え?」

松実父「俺がどう言ってどうにかなるもんじゃないし……」

京太郎(でも、怒られはするんだろうなぁ……むしろ怒ってくれ)

松実父「良いんじゃないかな、二人一緒にもらってくれても」

京太郎「お前精神状態おかしいよ」

松実父「いや、仕方ないよね……あんな顔でお義兄ちゃんお義兄ちゃん言ってる姿を見たら」トオイメ

京太郎「なんかすみません」


よし、吉野についたぞ!

姉妹まとめてとか根本的な解決になりませんよね?

俺はこのスレを降りる!(また明日!)


こっそりと投下開始だぞ!

                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi

               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_    イッチのSSはだいたいハルちゃんの恋は実らないんだ!
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、

       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::///{/////刀{ー───── {/////{///\。o< ̄ ̄',
  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄

  ̄ ̄ ヽ/ />--'-=ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::/'´>''/   /

     {  /二二二 _二><フミs< ̄   `ヽ、/'´,.ィチ.   /
     {─=7フ刀刀//////////////ム_,.。sァ7フ刀刀刀ミs。..,,,/
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         {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
         弋:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ




―――【自宅】


ガチャッ


京太郎「ただいまーっと」

須賀母「お帰り京ちゃん~♪」

須賀父「やったぜ京太郎!」

京太郎「ああ、はいはい」

須賀父「京太郎が冷たい」


京太郎「……ま、色々あんのよ」ハァ

須賀母「……松実」ボソッ

京太郎「は、はぁ?」

須賀母「図星ね!」

須賀父「だがマヌケは見つかったようだな!」

京太郎「うぜぇ……そこはかとなく」



―――【須賀家:居間】


京太郎「そういや俺さ……」

須賀母「ん?」

京太郎「松実露子さんと、会ってたんだな」

須賀父「……そうか、憶えてるもんだな、あんな小さなころの話」

京太郎「思い出しただけだけど……綺麗な人、だったなぁ」フッ

須賀父「ホントな、おっぱい大きいし」

京太郎「人妻かぁ……良いな」

須賀父「よし、酒を飲みに行こう」

須賀母「ん?」ニコッ

須賀父「でも京太郎! 母さんの方がおっぱい大きいぞ!」

京太郎「黙ってろぶっ殺されてぇか!」

須賀父「息子が怖い」

須賀母「当然ね、ね?」ニコニコ

須賀父「嫁も怖い」


―――【自室】


京太郎「……なんか、色々思うとこあるよなぁ」

京太郎(露子さん、ね……宥さん似てるけど、だからかなぁ)

京太郎「ああもうめんどくせぇ」

ピリリリリッ

京太郎「……」ピッ

咲『もすもす』

京太郎「めんどくせぇ」

咲『開幕それですかそうですか』

京太郎「いやいや、心の声が出てしまった。別にお前に言ったわけじゃなくてな」

咲『……宥さん関連だ』

京太郎「エスパーか」

咲『エスパー咲と呼んでよ』

京太郎「……まぁそれは置いといて」

咲『置いとくんだ、てか京ちゃんと麻雀してないんだけど』

京太郎「今度行くよ」

咲『え、なにその遠距離恋愛中の彼氏みたいな反応、反吐が出るんだけど』

京太郎「お前もう反吐の出しすぎ死させてやろうか」

咲『前例がないね』

京太郎「前例を俺が作ってやるよ」

咲『で、結局なんなの?』

京太郎「……もうすぐ祭りだなぁって」

咲『宥さん誘うんじゃないの?』

京太郎「そうなんだけどな、玄さんも誘うか悩み中」

咲『二人誘えば良いじゃん、Wおっぱい姉妹ゲットのチャンスだよ?』

京太郎「ゲスですね咲さん」

咲『巨乳が相手ならこうもなる』

京太郎「ええ~」

咲『……ま、それはともかくとしたって京ちゃんにとっても松実姉妹にとってもそれが一番のハッピーエンドかなってね』

京太郎「うわぁ、お前の言うことだからなぁ」

咲『たまには信用しなよ』



京太郎「そう、だなぁ……」

咲『お、姉妹エンド目指す気になった?』

京太郎「その気はない、わけじゃないけど……なんつーか、なぁ」

咲『まぁどちらとくっつくにしろって感じするけど』ボソッ

京太郎「ん?」

咲『ううん、なんでもない……京ちゃんはさ、松実玄さんのこと好き?』

京太郎「おう、普通に好きだぞ」

咲『じゃあ宥さんは?』

京太郎「す、好き……」

咲『私は?』

京太郎「好きだぞ?」

咲『あ、はい』

京太郎「なんだその反応」

咲『思いのほか素直だったから』

京太郎「流れでな」ケラケラ

咲『それじゃぁ……小走さんは?』

京太郎「まぁ好きだな」

咲『宥さんは?』

京太郎「二、二度も三度も言わせんな」

咲『そっか……そういうことね、なんでかとか聞きたいなぁ』

京太郎「……初恋の人に、似てるんだよ」

咲『……そっか、良いんじゃない?』クスッ

京太郎「まぁ最近わかったけど宥さんの母親だったんだよなぁ」

咲『なにそれ詳しく』

京太郎「別におもしろい話じゃ」

咲『絶対おもしろい!』

京太郎「……やっぱ話すのやめる」

咲『え! なんでよ!?』

京太郎「なんでも!」

咲『えええっ!? あんまりだよぉ!』

京太郎「うるせぇ、おやすみ!」

咲『ああもう……おやすみ!』

ピッ

京太郎「たく、なんなんだあいつ」ハァ



―――翌日【阿知賀学院:部室】


京太郎「あぁ~」グテー

灼「だらけすぎ」

京太郎「終わった感が……」

灼「これからも取材とかあるでしょ」

京太郎「まぁそうなんですけど」

憧「わかるわ……」グテー

京太郎「シズは?」

憧「山」

京太郎「把握」

玄「えっと……お義兄ちゃん、麻雀しよ!」

晴絵「あれ、宥は?」

玄「えっと、途中で他の部活で来てた友達と会ったみたいで色々話してるよ」

京太郎「そかそか……」

晴絵「そういやもう夏祭りの時期だねー」

京太郎「夏祭りかぁ……」

憧「誰と行くの?」

玄「お、お義兄ちゃん、誰かと行くの!?」

京太郎「一人なら行かないけどなぁ……」

晴絵(誘ってみよう、かなぁ……)

灼「やっぱり宥?」

京太郎「……」カァ

憧「赤くなった」ケラケラ

京太郎「うっせ」

玄「お姉ちゃんと二人!?」

京太郎「一緒に行きます?」

玄「う、ううーん」

晴絵「そういえば祭りの日って……」

京太郎「ん?」

晴絵「……あ~京太郎、耳かしてみ」

京太郎「どうぞお使いください」

晴絵「そうじゃなくて、もう私から行くよ」スッ

京太郎(おおう、耳元に晴絵さんが……ちょっと元気になってきた)


晴絵「その……」ゴニョゴニョ

京太郎「え、マジで?」

晴絵「知らなかったの?」

京太郎「……マジで?」

玄「あ……たぶん、そういうことなら本当、かな?」

京太郎「そっかそっか、なるほど」



ガラッ

宥「おはよ~」

憧「おはよ、宥ねぇ」

京太郎「おはよう宥さn」

宥「うん、おはよう」ニコッ


晴絵「ほら、京太郎」クイクイ

京太郎「わかってますから」アハハ

宥「?」

京太郎「宥さん」

宥「ん?」

京太郎「祭り、行きますか」

宥「……え?」

京太郎「今度の」

宥「あ、うん」コクリ


灼「なんか、かゆい」

憧「わかる」

ガラッ

穏乃「おいっす! やっぱり山だね!」

憧「開始早々わけわかんないわねあんた」

穏乃「冷たいなぁ」



晴絵「なにはともあれ昨日の歓迎っぷりには驚いた」

灼「前とは大違いだったね」

晴絵「まぁ優勝して帰るのとは違うでしょ」ケラケラ

京太郎「寂しいもんですね、十分でしょうに」

晴絵「ま、しょうがないっちゃしょうがないんじゃない……知らんけど」

憧「三尋木プロに訴えられるわよ」

晴絵「大丈夫大丈夫……てかあの子まったくかわらないなぁ」

京太郎「知りあいですか?」

晴絵「昔のね」アハハ

京太郎「やっぱすげぇな」

宥「有名人と知りあいって凄いよねぇ」

京太郎「あ、でも俺も瑞原プロの連絡先知ってる」

晴絵「ちょ」

宥「そうなんだ」

京太郎「……」

憧「うわぁ」

灼「ない」

穏乃「京太郎ェ……」


玄「す、スゴイお義兄ちゃん! 間近ではやりんのおもちを見れるなんて!」

京太郎「そうだろー途中から記憶ないけど」ワハハ

宥「ふぅん……」ジト

京太郎「……え?」

宥「そんなに瑞原プロのおっぱいが良いんだ……」

京太郎「そ、そんなことは」

宥「別に、良いと思うけど……あっちの方が、大きいし」

京太郎「俺は宥っぱい一筋だぁ!」

宥「ふぇっ!?」カァッ


晴絵(よそでやれ)シロメ


とりあえずここまでー

お祭りのシーズン
玄っぱいのターンもすぐにくる……はず

そんじゃまたー

乙ー
ハルちゃんは雑なかんじにはっぴーえんどしたらいいんじゃない?

がんばれ

.._!!!~!!!?!~...
. ._` _~.. .?
. .. `.`._ `._` ` !, .J^ ` .,`
] b (_.`.x` .!.! .~ .` _.~, 7, (7W-. `
u 6 q `d=."= !, ` _ ` ` `_.` ~.i ` ` (7~P Je
.Jda.. - ` .` ` _ ` `- `` . <. ..<. .!`z.=7,
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よっしゃ投下すんで!

>>602
ハルちゃんを雑にハッピーエンドだと!?
貴様SUZUさんにSATSUGAIしてもらうぞ!


                                ,.イ    ,
                          |\   /: |  //
                       _____}: : :\/ : :レ : 厶-‐: : Z_
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                -'-―ァ : :/ : : : : : : : : : 厶つ: : : : : : : : :`ヽ: : \

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                     /: : ::|: : :| ,ィf"´     _ _     `ヾ:.、|: :|: : : |ヾ、
                       /: : :_::|: : :乂              ゙ツ: :|: : : |
                   厶:ィ{,ヘ|: : : : : }    z'二ニ ._、    {: : ::|`Y::|    _,      にしてもみんなおっぱい好きやな!
          |\   ./ヽ  ∧八 ゙|: : : : : |.   /:::::::::::::::::::ハ   |: : ::| リ |-‐ ´厶 -‐/
          |  \/   ∨/: :ヘ'|: : : : : |   i::::::::_:::_::::::::::}    |: : / /|、|        ∠_____
      、_   }ヽ.|       ヾ/|: ヘ、 : : : |   ゞ´ ____>'′  |: /イ: |            /
     \` '          ∨|: : ; :`ー-'     -A-      ナ' : リ、|            '‐-  _
  、‐-   _ヽ                Иハ: : | >      /:::ヘ   , く|: : : /                /
   \                И ∨,}  __≧ュヒ::::厶≦、___ |ハ/               ∠_
  __\                |   |-=ニニニ二二二二ニニニ=-i                 /
  \                   |   |-=ニニニニニニニニニ=-|                /
    \                 レ'´|-=ニニニニニニニニニ=-N              /
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京太郎(とんでもないことを言ってしまった気がする……)

宥「う、嬉しいけど……は、恥ずかしいからっ」カァッ

京太郎(ああもう結婚したい)


憧(付き合ってんの?)

灼(だったら良かったんだけどね)

憧(!?)


玄「お、お義兄ちゃん」

京太郎「ん?」

玄「わ、私のお……おもちは、どうかな?」

京太郎「たまりませぬ」

玄「えへへっ、よかったぁ」ニコッ


京太郎「ああ~松実と松実! 究極のおっぱい決戦!(半ギレ)」

晴絵「京太郎は少し錯乱している!」ゴッ

京太郎「こぶしっ!」バタッ

宥「京太郎くぅん!?」

玄「お義兄ちゃぁん!?」



京太郎「ううーん」パチッ

宥「あ、気が付いた」

京太郎(目の前にあるのは宥さんのおっぱい。わかる……はっきりとわかる。見慣れた!)

宥「おはよう」ニコッ

京太郎「あれ、どんぐらい気絶してました?」

宥「30分も経ってないよ」

京太郎「てか晴絵さんは?」

玄「お仕置きってことで穏乃ちゃんと山」

京太郎「そりゃ30手前には大したお仕置きだ」

憧「それ晴絵の前で言ったら泣くわよ」

京太郎「確かに……で、いまはなにしてんの?」

憧「麻雀」

京太郎「好きだなぁ、真横に雀卓ある俺の気持ちが誰もわかるまい」

灼「起きれば?」

京太郎「……も、もうちょっと」

宥「いくらでも良いからね」ニコッ

京太郎「はい!」

玄「良いなぁ」

宥「それじゃ次は玄ちゃんに貸してあげるからね」ニコッ

京太郎「え、俺って貸し出し式なんですか?」

憧「予行演習よ、松実館に住んでも貸し出しOKでしょ」

宥「そ、そういう考えよくないよぉ」カァッ

玄「お、お義兄ちゃんを……」カァッ

灼「……爛れて」

憧「しっ!」

京太郎(松実姉妹を交互に……なんつー天国だ)



京太郎「にしても、こう麻雀打ってる音って落ち着くなぁ」ウトウト

憧「そう?」タンッ

宥「あ、ロン」

灼「さっそく音が止まったね」

京太郎「宥さんの声が聞こえたんでなんでも良いです」

宥「は、恥ずかしいよぉ」カァッ

京太郎「その顔が見たいからやってるんっすよー」

宥「もぉ、いじわる」

京太郎「あはは」

憧「ぶっとばすわよ」

京太郎「こわいなぁ」

灼「……ネジ、飛んだ?」

京太郎「まさかぁ」

灼「……寝ぼけてるねこれ」


玄「お、お義兄ちゃん……義妹はどうかなっ」

憧(やりたいほうだいね!)

京太郎「好きだぞぉ」ハハハ

玄「えへへぇ……」

京太郎「玄はかわいいなぁ」

玄「そ、そうかなぁ」

灼「宥は良いの?」

宥「え? なんで? 私と玄ちゃんが幸せになれるよぉ」ニコッ

憧「いけない、ネジが飛んでるわ」

灼「うん」


ガラッ


晴絵「帰った!」ゼェハァ

穏乃「やっぱ山は最高だぜ!」

晴絵「もう解散!」

灼「あ、はい」



―――【自宅】


京太郎「……」ポケー

須賀父「どうした?」

京太郎「いやな……宥さん、脈ありなのは察してたけど、こう……タイミングを逃してる」

須賀父「わかる、わかるぞ京太郎……俺も母さんと付き合うときタイミングを何度も逃して」

京太郎「あんま聞きたくない」

須賀父「思春期だもんな、だが聞け、聞いてほしい」ニヘラ

京太郎(うざ)

須賀父「結果な……付き合わなかったんだ」

京太郎「は?」

須賀父「プロポーズした」

京太郎「と、唐突に結婚、だと……!?」

須賀父「ああ!」

京太郎「なんの参考にもならない!」

須賀父「求婚しちゃえば?」

京太郎「歳が違います」

須賀父「面倒だなぁ」

京太郎「はいはい……なんて告白するかなぁ」ハァ

須賀父「ところで妹ちゃんの方は良いのか?」

京太郎「良いって言うとまた違うけど……宥さんが、一番だから」

須賀父「……そうか」フムフム

京太郎「でもまぁなんつーか、二人で俺を共有するみたいな話してた」

須賀父「息子にこんなこと言っちゃいけないかもしれないけどな」

京太郎「ん?」

須賀父「むかつく」

京太郎「おい」

須賀父「良いな~!」

京太郎「ぶっとばすぞ?」



―――8月24日・昼【自宅】


京太郎「……ぐおごごご」ゴロゴロゴロ

憧「なにやってんのあんた」

京太郎「だってよぉ、今日はあれだぞ……祭り!」

憧「そうね」ペラ

京太郎「……は、初デート」カァッ

憧「ふぅん」ペラ

初瀬「あ、そっちの取って」

憧「はい」ヒョイ

初瀬「ありがと……てか須賀も男らしくないなぁ」

京太郎「なにがだ!」

初瀬「覚悟決めなよ、誘って成功したんでしょ?」ジト

京太郎「そ、そうだけどよぉ」

初瀬「ならあとは待ち合わせ場所行って祭り楽しむだけでしょうに」

京太郎「男前だな! 俺は繊細なの!」

憧「ふぅん」ペラ

初瀬「へぇ」ペラ

京太郎「雑か! てかなんだお前ら人の家来て漫画読んでよぉ!」

初瀬「いやぁ~」

憧「二人でファミレスでだべってようかと思ったんだけど今日が24日と気づいて京太郎のとこいけばおもしろ」ゲフン

初瀬「もとい須賀を心配してきたってわけだ」

京太郎「お前らゲスだな!」


憧「いやぁ……」ニヤニヤ

初瀬「だって、ねぇ?」ニヤニヤ

京太郎「ぐおお、いっそ殺せぇ」ゴロゴロ

憧「てか成功しかないのになんでそんなに緊張してんのよ」

京太郎「そうとは思ってるけど……万が一があるだろ!」

初瀬「ないよ」

京太郎「それにほら……な、なんて言えば良いか未だに思いついてない」

初瀬(なんていうか? 付き合ってるけど、結婚できない年齢だよね?)

憧(となって一番、なんて言えば良いかわかんな……)

初瀬「ッ!?」カァッ

憧「ふきゅ!?」


京太郎「え?」

初瀬「そそそ、そういうのは雰囲気に任せてでしょっ!」

憧「そ、そうそう! 私らから言うことはなにもないよ!」

京太郎「ええ~だよなぁ恋愛経験0だもんなぁお前ら」

初瀬「あってもそれとこれとは別でしょ!?」

憧「そうよ!?」

京太郎「はぁ、頼りにならないなぁ……花のJKとは思えん」


憧「……そ、そこまで言うなら!」

初瀬「わ、私たちが教えてやる!」

京太郎「なんか気合入りすぎじゃないか?」



―――その後・夕方【松実館前】


京太郎「……」

京太郎(手持無沙汰だな……あ~、俺ってタバコ吸うタイプだなたぶん)

ガラッ

宥「お待たせ♪」

京太郎「あ、はい……ゆ、浴衣」

宥「うん」ニコッ

京太郎「……に、似合ってますね」

宥「あ、ありがとぉ」カァッ


玄「なるほど~」

京太郎「く、玄っ!?」

玄「二人ともお似合いだねっ!」

京太郎「お、お前は来ないのか?」

玄「そりゃあお義兄ちゃんとお姉ちゃんの邪魔はしないよっ!」

京太郎「そ、そっか」

玄「……た、たまには構ってほしい、かも?」

京太郎「……おう」フッ ナデナデ

玄「えへへ」ニコッ


京太郎「さて、それじゃ行こっか宥さん」

宥「うん、行ってきます」

京太郎「行ってきます」

玄「行ってらっしゃい!」ビシッ



京太郎「俺も浴衣できた方が良かったですか?」

宥「ん? 別にいつもの服装でも良いよ」クスッ

京太郎「そっすか」フッ

宥「……さすがに、お祭り行く人ばっかりだねぇ」

京太郎「ですね、てか宥さんマフラーは?」

宥「さ、さすがにこの格好だし……と思ったんだけど、変、かな?」

京太郎「いや、なんかレアな感じです……寝る時ぐらいしか外してるのみないし」アハハ

宥「ね、寝る時……」カァッ

京太郎(墓穴ほった?)

宥「……あ、や、屋台見えてきたね」

京太郎「あ、ほんとだ……色々食べますか、せっかくですし」

宥「あんまり入らないよ?」

京太郎「良いです良いです、残ったなら食べますから」アハハ

宥「ん、お願いね」クスッ



京太郎「まぁなんつーか、ノリと勢いで買いがち」

宥「ご、ごめんねお金、たくさん出してもらっちゃった」

京太郎「まぁ良いですけど、両手ふさがってるけど」

宥「も、持つよ?」

京太郎「きにしないでください」ハハッ


京太郎(なんかこうして祭りの列からちょっと外れて宥さんと座ってるの……勝ち組だよなぁ)


宥「あ、食べれる?」

京太郎「あ~たこ焼き」

宥「それじゃ……」フーフー

京太郎(たこ焼きは中身だからなぁ、ふーふーしても冷めるのは表面だけ……と言いつつ、幸せ)

宥「はい、あーん」

京太郎「あむ……はふっはふっ」

宥「だだだ、大丈夫!?」

京太郎「あむっ……んぐおぉっ……うまい!」

宥「良かったぁ、大丈夫だった?」

京太郎「おう!」

宥「なんだか良いね、ここから祭りの列見るの……」

京太郎「ですねぇ……っと、荷物置いても良い?」

宥「……うん」コクリ スッ

京太郎(て、手を重ねてきた、だと……?)

宥「……なんだか、幸せだなぁ、こうしてるの」

京太郎(お、おおおお! 俺も幸せぇ!)



宥「ここ……人、来ないね」

京太郎「ん……正直、少しかがめば一目につかないだろうしなぁ」

宥(良い、よね……)スッ

京太郎(おおぉ!? 宥さん、違い!)

宥(キス、ぐらい……)スッ

京太郎(ゆ、宥さんがこっちを見てる……これはアレのチャンス!)


憧『良い、良い雰囲気になったら人が来ないところで……絶対こないとこで、床ドンよ!』

京太郎『床ドン……床ドンんんんっ!?』

初瀬『いける。信用しなさい……そして受け入れてくれたならあとは想いのまま!』

京太郎『ま、まさか床ドン、する時がくるなんて……』

憧『そしたらあとは!』グルグル

初瀬『姉妹丼よ!』グルグル

京太郎『お前ら精神状態おかしいよ』


京太郎「っ!」グッ

宥「ひゃっ!?」

トサッ

宥(や、優しい感じ……)

京太郎「ゆ、宥さん……」

宥(き、キスどころじゃ、ない……のかな、でも……ここなら人も来ないだろうし、嫌、じゃない……かなっ)

京太郎「……」ゴクリ

宥「い、いいよ?」

京太郎「ま、まだ何も言ってませんよ?」

宥「うん、でも、わかる……からっ」カァッ



―――その頃【屋台】


初瀬「今頃どうしてるんだろ」

憧「自宅か松実家でよろしくやってんじゃない?」カカカカ

初瀬「なんであんなこと言っちゃったんだろ」カカカカ

憧「てことよりさ」カカカカ

初瀬「なに?」カカカカ

憧「華の女子高生が、なんで二人揃って型抜き?」

初瀬「……」カカバキッ

憧「あ」

初瀬「……言うな」ブワッ

憧「あ、うん、ごめん」



京太郎「わ、わかるかもしれないけど……でも、言わせてくださいっ」

宥「は、恥ずかしぃよぉ」カァッ

京太郎「す、すみません……聞いてほしい、宥に」ジッ

宥「……う、うんっ」コクリ

京太郎「……好きだ」

宥「っ」

京太郎「好き、だ……」マッカ

宥「う、うん……わ、私もっ」

京太郎「だ、だからっ」

宥(か、覚悟はしてきたよっ……こ、こういうこともあろうかとっ)


京太郎「つ、付き合って欲しい!」

宥「……は、はい」コクリ

京太郎「良かった」フッ

宥「えへへ……」ニコッ

京太郎「はぁ、良かった」ホッ

宥「……う、うん」コクリ

京太郎「それじゃ、これで晴れて恋人ですね」ニッ

宥「えへへ、わかってたけど、ね」ニコッ

京太郎「それでも、緊張するでしょ……」ハハッ

宥「そう、だね……今更、だけど」クスッ

京太郎「ごもっとも」

宥「……」グッ

京太郎(あれ、なんで宥さん、俺の首に手を回して……)

宥「恋人、になったから……良いよ、京太郎くん」

京太郎「え、なにがですか?」

宥「……え?」

京太郎「え?」



宥「……」

京太郎「そ、その……あ、そういう」

宥「……ッ~~~!!?」カァッ

京太郎「す、すみません勘違いさせたみたいですけど、た、ただ告白したくてっ」

宥「っ」フルフル

京太郎「て、手でそんな顔隠さなくてもっ」

宥「わ、私……そ、そういうことかと、お、おもって……うぅっ、わ、わたし」

京太郎「ゆ、宥さん悪くないからっ」

宥「うぅ~は、はしたないから、嫌いに、なった?」

京太郎「なりません、なりませんから……大好きですから、むしろその……え、エッチなのは大好きですから」カァッ

宥「あぅっ……」

京太郎「だからほら、手、どけて」スッ

宥「あっ……」

京太郎「……真っ赤だ」ハハッ

宥「うぅ……は、恥ずかしぃよぉ」カァッ

京太郎「でも、かわいい」ニッ

宥「あぅ」マッカ

京太郎「宥は、どうしてほしい?」


宥「……きす、して?」

京太郎「……おう」スッ

宥「んっ……」

京太郎「……ん」

宥「んっ……」グッ

京太郎(ま、また首に腕が……こ、これはまさか、良いのか、告白してすぐにっ)

ニュルッ

京太郎(良いな! 別に構わないな! 前も)

宥「んむっ……んぁっ……んんんっ」

京太郎「んっ……」

宥「んぅう……」モジモジ ギュッ

京太郎(ヤバい、理性とびそ……頑張って理性、あなたが今倒れたらどうなっちゃうの! これを耐えたら煩悩に勝てるんだから!)

宥「すきっ……んっ、すきっ……」

京太郎(ああ~逝きそう)



晴絵「えんだぁぁぁぁぁぁぁっ!」

灼「っ!」ビクッ

穏乃「ど、どうしたの赤土先生?」

晴絵「いや、叫びたい気分になった……ついでに泣きたいし飲みたい」

灼「ちょ、ちょっとだけだよ?」

晴絵「さすが灼さん! いやぁぁぁぁっ!」

穏乃「ホイットニーなの?」

灼「ハルちゃん、ネジが……」


寝る!

そんじゃまた明日ぐらい!

そろそろラストが近づいてきたぜ!


よっし投下開始だじぇ


                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi

               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_   ようやくここまで来たって感じよね
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、

       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
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  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄

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―――帰り道


京太郎「……」

宥「……」

須賀母「あら京ちゃんと宥ちゃん」

京太郎「お、おう!」

宥「こ、こんばんはっ」ペコ

須賀母「あらあら仲睦まじいわねー、手繋いで」

京太郎「こ、これはな!」

須賀父「大丈夫、みなまで言うな」

京太郎「お前わかってないだろ!」

宥「あぅっ」カァッ

京太郎「やばい墓穴を!」

須賀母「これは……はぁ~ん」

京太郎「やめろなにも感付くな!」

須賀母「お祭りに来たらとんだ拾い物だったわ!」

京太郎「うっせぇ!」

須賀父「あははは、それじゃあな! 帰ってこなくても良いぞ!」

京太郎「どういう意味だ!」

宥「お、お泊りしに、くるの?」カァッ

京太郎「おっふ、スゴイお誘い」



―――【松実館】

ガラッ


宥「ただいまぁ~」

松実父「ああお帰り……」

京太郎「お邪魔します」

松実父(て、手を繋いで……しかもどことなく二人共、赤い顔を、これはまさか!)

玄「おかえりお姉ちゃんに、お義兄ちゃん!」ギュッ

京太郎「ちょ、玄」カァッ

宥「えへへ、京太郎くんは人気者だねぇ」

京太郎「ま、松実姉妹限定ですけどね……人気者」

玄「そんなことないよっ、お義兄ちゃんの周り女の子だらけだしっ!」

京太郎「まぁ女の子だらけでも人気者かどうかは別で」

宥「ほんとうに京太郎くんは京太郎くんだねー」

京太郎「えっ!?」

松実父(い、一線超えたのかなぁ……にしても玄も、あの感じ……これはまさか、いやなんつーか、うごごごジレンマは終わらない)



―――【居間】


京太郎「あ、これお土産です」

松実父「ああ、ありがとう」フッ

宥「それじゃあ着替えてくるね」

玄「あ、手伝うよ!」


京太郎「……」

松実父(ふ、二人きりになっちゃった……)

京太郎「お、お父さん……大事な話が」

松実父(キター!?)

京太郎「お、俺その……」

松実父「きょ、京太郎くん!」

京太郎「は、はい!」

松実父(お、落ち着くんだ……大丈夫、アイツの息子の京太郎くんがどんな子かはよくわかってるつもりだ。芯の通った良い子で……)フゥ


松実父「……悪かったね、どうしたんだい?」

京太郎「俺、宥さんとっ……」

松実父(ああ、良いって言ったけど『デキちゃった』とかならどうしよう!? 現実に耐えられる気がしない!)

京太郎「そ、その……せ、責任を取るって意味でも」

松実父(やっぱりぃぃぃぃ!? 宥ととうとうヤッちゃったかぁっ!? いや、ヤってたのかぁっ! 避妊はしろよぉ!)

京太郎「……ゆ、宥さんと付き合うことになりました!」


松実父「……え?」

京太郎「え?」

松実父「……な、なんて?」

京太郎「や、やっぱりだめで」

松実父「良いから、なんて?」

京太郎「えっと……ゆ、宥さんと付き合うことになりました」

松実父「突きあう?」

京太郎「え、なんかイントネーションが……その、こ」

松実父「こ?」

京太郎「……恋人に、なりました!」

松実父「……え?」

京太郎「え?」



京太郎「だ、ダメですか?」

松実父「……こ、恋人になったの?」

京太郎「は、はい」

松実父「……い、いつの話?」

京太郎「い、一時間ほど前の話、ですけど」

松実父「……い、今までの二人は?」

京太郎「と、友達です」

松実父「……マジで?」

京太郎「マジです」

松実父「……ヤってないの!?」

京太郎「どどど、どうした!?」

松実父「ヤったとかじゃないの!? なんで!?」

京太郎「なんでって!?」

松実父「露子さんそっくりの宥のなにがダメなんじゃぁっ!」

京太郎「落ち着けェッ!」

松実父「妊娠報告とかじゃねぇのかよぉ!?」

京太郎「一番やべぇやつじゃねぇか!?」

松実父「露子さぁん!」

京太郎(俺の初恋なんだよなぁ)

松実父「息子が良い子だよぉ!」

京太郎「恥ずかしいわ!」

ガラッ

宥「お、お父さんうるさい」カァッ

松実父「なぁ宥! どうなってるんだ京太郎くんは、不能なのか!?」

宥「そ、それはないよ……ね?」カァッ

京太郎(まぁなんつーか、当たる機会もありますよね)

松実父「やってないって言ったよね?」

京太郎「や、ヤってなくてもわかることはありますよね」

松実父「……泊まってく?」

京太郎「ファッ!?」

松実父「泊まって行きな」ニコッ

京太郎(こ、こいつ……!)

松実父(京太郎くん……うちは何歳からでも就職できるよ!)


京太郎(俺の理性を試そうって言うんだな!)

松実父(京太郎くんを婿養子にする!)

宥(きょ、京太郎くんがお泊り……)カァッ



京太郎「お、俺の理性が保てなかったらどうする!」

松実父(望む所だが……!)

松実父「そこは婿養子に入ってもらうよ」

京太郎「いずれ入るから! 具体的には3年後!」

宥「あぅっ」カァッ

松実父「プロポーズ!?」

玄「男らしいよお義兄ちゃん!」

京太郎「そうじゃなくって!」

宥「で、でも京太郎くん、そんなこと言って、良いの? 本当に、ずっと一緒?」

京太郎「いやまぁ、そのつもりだけど……宥さんの気が変わらなきゃ」

宥「……京太郎くん、そのね」

京太郎「ん?」

宥「私、京太郎くんが思ってるよりずぅっと……重いよ?」クスッ

京太郎「まぁなんつーか、それが良い」ウン

宥「……えへへ」ニコッ

京太郎「……」フッ

松実父「あ、じゃあ帰っていいよ」

京太郎「ファッ!?」

松実父「かくなる上は既成事実を作らせて逃げ場をなくしてと思ってただけだから」

京太郎「ド外道だな!?」

松実父「ははは、それほど君しかいないと思ってるんだよ。宥の相手は……」

京太郎「お父さん……」

松実父「京太郎くん……」

京太郎「それでも外道は外道ですよ」

松実父「俺もそう思う」



松実父「そういえばさっき、こっちに顔出してさ」

京太郎「誰がっすか?」

松実父「二人、君の両親」

京太郎「まって嫌な予感する」

松実父「……初恋が露子さんとはねぇ」ニヤニヤ

京太郎「ギャアー! いっそ殺せぇ!」バタバタ

宥「お、お母さん……だったの?」

京太郎「な、なんつーか……いや違います! 似てたから好きになったとかではないはず!」

宥「そ、それに関しては気にしてないんだけど……なんだか、ロマンチックだね」エヘヘ

玄「ロマンチストなのですだ!」

京太郎「いや、なんつーか」

松実父「でもうちの子たちはホント露子さんを二人にしたみたいな感じだからね、しょうがない。可愛くて当然」

宥「お、お父さん」カァッ

玄「は、恥ずかしいからっ」カァッ

松実父「でもやっぱりそのことが頭のどこかにあったんじゃないかい?」

京太郎「そうなんですかねぇ」

松実父「そうだとしたら……玄に惚れてた可能性もあるわけだ?」ニヤリ

玄「ふぇっ!?」マッカ

京太郎「お前なんでややこしくなるようなこと言った!?」

松実父「やだなぁ可能性の話だよ可能性の、玄は可愛いだろう?」

京太郎「可愛いだろ! 可能性は大いにあるだろ普通に!」

玄「あぅ~」プシュー

松実父「玄を好きになる可能性は?」

京太郎「あったよ! てか普通に好きだわ!」

玄「」

宥「く、玄ちゃぁん?」


松実父「まぁホント、なんていうか……京太郎くんで良かったよ」

京太郎「なんだそのシリアスそうな雰囲気は! やったことは消えないからな!」

松実父「もういっそ玄も」

京太郎「酔ってるのか!? 酔ってるな!?」

松実父「ほらほら、京太郎くんも」ススッ

京太郎「未来の息子(未成年)に酒を勧めるなバカチン!」



―――1時間後


松実父「……」zzz

京太郎「うおぉ……世界が、ふらつく、座ってるのに……まるで長時間電車に乗った後のようだ」

宥「もう、ほどほどにね?」

京太郎「うっす……」

玄「未来の奥さんは大変だねっ!」

宥「もう、玄ちゃんっ」カァッ

京太郎「幸せだなぁ俺」アハハ

宥「京太郎くんまで……お水もってくるね」


京太郎「……顔、赤かったな」

玄「かわいいなぁお姉ちゃんは」アハハ

京太郎「玄もかわいいぞ」

玄「ふぇっ!?」

京太郎「ん?」

玄「も、もうお義兄ちゃんったら……」アハハ

京太郎「なんつーか、二人って似てるけどちょっと違うって言うか、ともかく……」

玄「な、なに言ってるのお義兄ちゃんったら」アハハ

京太郎「……ホントな」ケラケラ

玄「……お、お義兄ちゃん」

京太郎「ん?」

玄「やっぱり、お義兄ちゃんのことっ……好き」

京太郎「……へ?」



玄「好きだよ……」

京太郎「……そ、そういう意味で?」

玄「うんっ」コクリ

京太郎(よ、酔いが……さめた)

玄「でもっ、ダメだよねっ……」

京太郎「な、なんでダメなんだよ?」

京太郎(おいおい、なに言ってんだ俺……ダメなものはダメだろ、宥さんのこと愛してるだるぉ!?)

玄「だって……私はお義兄ちゃんの妹で、お義兄ちゃんと妹は、愛しあっちゃいけないからっ」

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            |:l|:::: |l:::::::::: l|斗匕\:: : \    \|:::::::::: l|::::::::::: |!::::.
            |Λ:: |l:::::::::: l|     \:Г _____ノ―-=ミ|].::::::::::|l:::::.
              八 Ⅵl::::::::::八抖芋ぅ  /   /     ヽ:::::::::|!!:::::.
                   |八ハ八Λ////// /_____|. .   \___ノ\::: |||::::::.
                   |: /|::::::::::Λ 。J   \))) |: : : \/     ∨||:::::::.
                  (__) |:::::: /:.込、о  _____  \___ノ.        Ⅶ:::::::::.
              从 |::::::::::::::: 个o。  `⌒′  Jl{: :  .:    V:::::::::::.
                /:/ハ|::::::::::::::::: |l:::::::: ≧ー-<_..ノ八: : . /       V:::::::::::.
             /:/{ |::::::::::::::::: |l:::::::: : /〉}__厂 /: : \/.      --=ミ:.
            {Λ{ |::::::::::::::::: |l:::::::: /,仏{⌒ヽ::::::::::: /:        V    \
.              丿    |::::::::::::::厂 ̄ Λ:|  /:Λ___/!: :       V  . . ハ
               /|:::::::::::/  | ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄|: :.         V⌒ : : :|



京太郎(いや、実の兄妹じゃねぇし……とは口が裂けても言える雰囲気じゃない)


宥「そう、だったんだ……玄ちゃん」

京太郎(アイエェェ!?)

玄「お、お姉ちゃんっ……き、聞いてたの!?」

宥「……うん」コクリ

京太郎(ウオォォォ!? なんだ、どうなんだ俺ぇ!?)




宥「……なんで玄ちゃんは、泣いてるの?」

玄「だって私……ご、ごめんねお姉ちゃん」

宥「謝ることだって、ないのに」

玄「え?」

宥「だって京太郎くんは、ここで暮らすんでしょ……?」

京太郎「あ、いや……このままその、いけば」コクリ

宥「それじゃあ、玄ちゃんもいっぱい愛してもらえるね」ニコッ

玄「え」

京太郎「え」

宥「だって京太郎くん、玄ちゃんのことも好きなんでしょ?」

京太郎「あ、うん」

宥「それじゃあ、良いよねっ」ニコッ

京太郎「……うん」

宥「だって」エヘヘ

玄「良いの? お姉ちゃん……」

宥「うん、だって……私たち、お母さんに似てるって、お父さんも京太郎くんも、言ってくれたから」ニコッ

玄「……うんっ、ありがとう、お姉ちゃんっ」ニコッ


京太郎(ど、どういうことだ……)

  /    '   |   ',         :}∧∨',ヽ, /  V |   | ' /: : :ヾv  v
 '     :|   ',    ,         }  ! V / :|  V |   |{ ,: : / } ヽ v
'    / !   :{ハ   ハ ∧       } V| /{ V |_,  v!   |      }  ヽ
    '  :,   ' ,   ' ∨∧     ' ,}イ' _j{≫!7:f心刈 V       / {l 、|斗 ―――
   /  ,∧  ∧ー=ミ{__ ヽ ',    j{⌒'| 7/j' j'うゝ:ア |  '  '      ' :{l ヽ! `ヽ
   ,'  / ∧  ∧:、 {`~^ ー--  /: : j ^    ≫'’     V'    _ノ  {l  |   V
/ ,'  /  j{∧  ∧ヽ{ ,ィァ=v云|  ': : : i|   ~´       '   「:\ } {l      ,ヽ
  ,' ./:| / v∧  {ヾ八{  ヽぅ! /: : :  U           し  :!: : : V:V      , \
  ! ./ | /  ヾ∧  ,、\: `: : : :|/: : : :、               }: : : : : '        ,
  |/  :| '     )ヽ , \ヽ: : : :': : : : ノ!                八: : : :'       ,
     '    } / / ヽ   丶: :.} !: : : `: .、       _      ': : : : : '        ,
        j/ ,       \し: : : : : : :.   _,.  '"      /: : : : : '           ,
           ,          ヽ.,: : : : : :冖、 _      ,イ{: : : : :/           !
           、         > .,: : : : : : (     /: U : : :./          |
          | ヽ           / :≧s。.,:ヽ  _ ./\: : : : {「 \           |



玄「お義兄ちゃんっ!」ギュッ

京太郎(玄っぱい!)

宥「京太郎くんっ」ギュッ

京太郎(宥っぱい!)


玄「大好きだよっ!」

京太郎「俺も」サラッ

玄「えへへっ」カァッ

京太郎(うおぉ、当然のように口から出たぁっ!)


宥「……愛してるよ?」

京太郎「俺も」

宥「うん、知ってる」クスッ

京太郎(だよね……てかなんだ、松実姉妹!? 松実姉妹なのか!?)


京太郎「松実姉妹ルートなんて許されるのか!?」

宥「良いんだよ?」クスッ

玄「えへへっ、お義兄ちゃぁん」ギュゥッ

京太郎(うわ~い、もう深く考えるのはやめた……脳細胞がトップギアだ)キリッ


京太郎「ありなのか」

宥「うん」ニコッ

京太郎「……好き」

玄「私もっ!」

宥「私もだよ」

京太郎(……俺、長生きできなさそう……幸せすぎて)



―――夢の中


京太郎「良いんですか?」

露子「おっけーおっけー」

京太郎「かる!」



―――【松実館:宥の部屋】


京太郎「はっ!」バッ


チュンチュン


京太郎(ここは、宥さんの部屋……確かあのあと)チラッ

宥「んっ……おはよう京太郎くん」ニコッ

京太郎(……えっと)チラッ

玄「お義兄ちゃん、おはよぉ」ニコッ


京太郎「……えっと、こういう時なんて言ったらわからないけど」

京太郎(最低だ、俺って……でもまぁ)

京太郎「こ、これからもよろしく?」

玄「うんっ、お義兄ちゃん!」

宥「こちらこそだよ……京太郎くんっ」ニコッ
                     __

                   -‐  ̄       -
             /                 `
             /            ヽ       、\
          /    /.     |λ   ! ヘ      ハ. ヽ
            / ./  / /! !     .|ハ j k‐-ハ、.     キ ヘ
.          /  ! ! !.ム |.    ||_ムハ|ヽ. キ`ヽ.   |
         i  | | |.| ハネ、.  || !気込z含 !     l.   ’
         |   | | Nィ,z之、ヽ. ハ | ら `心、|    |  .|
         |. 八ヘ | x作 ! ` `ー` 辷__ツ !     ト  |
         l   ヘヘヽ.辷ツ        """  |.    ム'
.              ヽ、`´""  '         ./    /.   ’
.          八.    マゝ    , -,    //    /   /
                 込      ` ´   .//    ,イ  レ ム、
              ',.     个.       ィ//   ∠__L__込 _ト、
           ヘ        >- ‐…ァ' ./ _ -‐ァ´/ . |
.              ヽ    ソ/      /  /_/ / / -‐‐込
               >、  {   / ./  / _ -‐ /      ヽ
            { / 〈 ヽ }_x≦-‐/  {-  / -―………―-≧

             ___}>‐'´.川    ,.{ / i! |x≦--  ___      |



―――【松実館:居間】


宥「京太郎くん、あ~ん」ニコニコ ギュッ

玄「お義兄ちゃん、お野菜もちゃんと食べなきゃダメだよ?」ギュッ


京太郎「良いんですか?」

松実父「おっけーおっけー」

京太郎「似た者夫婦め!」


ここまで!

ハッピーエンドしか見えない……はず

そんじゃまたー

須鎖之御の命「白鬚カイドウビックマムシャンクス全員雑魚だろ」

京太郎「全艦娘に次ぐ海賊狩の海軍ごっこの始まりだ」

早よ海軍編始めろよ池沼織田朝鮮人

須賀京太郎様ペンデュラムカード融合マスクフルモンvsフルモン弘世菫様の真卒業デュエル早よ

Aparently Admin ★<><>13/09/27 10:53:49 ID:ZqlbPTgX0<> あなたは間違った道を歩んでいます誠に申し訳ございません。

このメッセージを受信している場合は、あなたの使用中の2ちゃんねるブラウザが、最新の過去ログ仕様に対応していない、
または2ちゃんねるビューアのユーザー名とパスワードは、アクティブではありません。
本日の時点で以下の専用ブラウザが「Rokka システム」に対応していることを確認しております。
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・Jane Xeno  http://www3.ocn.ne.jp/~korwatch/janexeno.htm
・Live 2ch http://www8.plala.or.jp/uro/live2ch/
・ソフトーク http://www35.atwiki.jp/softalk/pages/1.html
・ついんてーる http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/5459/
-----------------------------------------------
「Rokka システム」は新しいシステムではありますが、従来の2ちゃんねるビューアのIDで使用できます。

開発途中のため一部に不具合がある場合がございます。
ロッカーホーム  http://tadaima.com/


-----------------------------------------------
専用ブラウザの開発者さまへ
前述の通り、新しいログインシステムが開発され従来のものでは2ちゃんねるビューアが 使用できません。
仕様についてはhttp://stream.bbspink.com/update.txtとなります。
また、開発にあたり、下記のスレッドで議論されてますので 併せてご覧いただきまして、今後のバージョンアップのご検討をお願いいたします。

Sincerely yours, Jim Watkins Chairman N.T.Technology, inc <>■新システムRokkaに関しまして■

                           ____
                        ´        >―- 、
                    /        /     丶、
                 /         /          `ヽ、
                   /       /           |  ヽ
                 /      '              |   '
              /      / 〃 〃 ィィ      |  ′

               |         {  {,.ヘ 仏ィ´~`'<,ノノ  ノイj   }
               |        人,イ   {:::::...::::::::::::`ヽ/ 川  ハ
              |       八ト从:::::::::::::::::::::::::;=v彡イ    }
                   |          `ヽ `   __;;;ノ⌒{:::`く}   ノ
              /|           ノ   `゙゙゙     乂:::::Уノ′
            _ ノ              ゝ         - ノ::::/´
             _`斗…=≡ニニ=¬^    <⌒丶_  ヽィ
            [  -‐=ニニニニニニニニl |        ` ァ′ 人ゝ       まだだ、まだ終わらんよ!
              |ニニニニニニニニニニニ7 /、       ゙   / ノ^
           _,|=ニニニニニニニニニ7 /  丶、     /i⌒^
        _/ニニニニニニニニニニニ7 /``丶、:::..___/ィ汽二二ニ7
        ニニニニニニニニニニニニ7 /       〔,ィノ)仏ィニニニニニ/ /
         ,ニニニニニニニニニニニ7 /        〉ニニニニニニニニ/ /
          ニニニニニニニニニニニ〈 〈 丶、     /ニニニニニニニ;;//




よっしゃ投下!

レジェンドルートはやるならスレ建てるよ!
エイちゃんルートはほら、宮守スレがある
そして魔王、一体なに永咲さんなんだ……




―――【阿知賀学院:麻雀部】


京太郎「ということで、だな……」

宥「え、えっと……」


憧「い、言うなら言いなさいよ」

灼(あれ、でもなんの報告?)

穏乃(結婚します? 別に不思議じゃないけど)

晴絵「」

灼(もう死んでる……)


京太郎「お、俺達!」

宥「お、お付き合いすることになりまたっ」

玄「ということだよみんな!」ニコッ


灼「……え?」

宥「え?」

灼「お突き合い?」

京太郎「デジャヴ感じてる」

宥「こ、恋人に……な、なりましたっ」カァッ


憧「……今更!?」

穏乃「え、今まで違ったの?」

晴絵「」

灼(でもハルちゃん死んでる……生き返れ生き返れ)

宥「ち、違うというか……その、違った、みたい」チラッ

京太郎「ちゃ、ちゃんと言ってないしな!」

憧「……昨日のはそういうことか!」

宥「き、昨日?」

憧「なんでもない!」



京太郎「まぁなんつーか、みんなのおかげってのもあるし、な?」

宥「うんっ、みんなにも報告をって」

晴絵「み、みんなにって他に誰に?」

京太郎「えっと、うちの母さんと父さんに……松実のとこのお父さん」

憧「完璧な固め方……これは間違いない」

穏乃「結婚まであと一息! アガリーチオーライ」

晴絵「咲き誇れ」ゲフッ

憧「あんた参加してないでしょ」


宥「け、結婚なんて……」カァッ

京太郎「ま、まぁ、い、いずれ……?」カァッ

玄「えへへ、そしたら私もずっと一緒だね!」ギュッ


晴絵(これは!)

憧(修羅場る!)

灼(マズイ!)

穏乃「胃薬の準備しよ」



京太郎「あはは、そうだなー」ナデナデ

玄「えへへっ」

宥「わ、私もだよっ?」ギュッ

京太郎「わかってるって」フッ


晴絵「なん……だと……」

憧「幻術か」

穏乃「……いや、これは!」

灼「松実姉妹二人を攻略、そんなことが!」


玄「えへへ……お義兄ちゃん~♪」

京太郎「おうおう」ナデナデ

玄「んっ」ピクッ

京太郎「ん、どうした?」

玄「ううん、ちょ、ちょっとだけ……痛かっただけ」カァッ

京太郎「あ、ああ……そういうことな」カァッ


晴絵「」ブクブクブク

灼「はるちゃぁぁぁぁん!」

憧「なんでこんなひどいことを平然とできる!」

京太郎「え、なにが?」

穏乃「へぇ、童貞卒業おめでとう」

京太郎「ありがとな……ってお前平然となにを」

宥「さ、最初は私だったからねっ」ギュゥッ

京太郎「わ、わかってますよ」カァッ


憧「あ~いっそ殺しなさい」ブツブツ

穏乃「もうふっきれば?」

灼「人類みんなが穏乃みたいにできちゃあいない!」



憧「まぁなんでも良いけど、特になにもないでしょ?」

京太郎「まぁ報告したかっただけだからな」

憧「……それじゃ、帰れば?」

京太郎「お前、ドストレートに酷いことを」

憧「そうじゃなくてよ」

灼「うん、せっかくその……こ、恋人になったんだからさ」

宥「……ありがとっ、それじゃ京太郎くん」

京太郎「ん?」

宥「戻ってゆっくりしよっか」ニコッ

京太郎「そ、そうっすね」カァッ

宥「……えっちなこと、考えてるでしょ」ボソッ

京太郎「うっ……」

宥「……ちょっとだけ、だよ?」カァッ

京太郎「ふぁっ!?」

玄「あ、ずるい私もー!」ギュッ

京太郎(あ~幸せで死ぬぅ!)


晴絵「」

灼「ハルちゃんはもう死んでるよ!」


―――【帰り道】


京太郎「んーなんかさ」

宥「ん、どうしたの?」

玄「?」


京太郎「……俺、家帰ってないなって」

宥「それじゃ今から、京太郎くんのおうち、行く?」

玄「賛成!」

京太郎「まぁ良いけど、母さんたちに話しとくか」

玄「ご挨拶だねお姉ちゃん!」

宥「う、うんっ」カァッ

京太郎「今更でしょうに」アハハ

宥「そ、そうだけど……」

京太郎「ま、なんつーか気楽にいきましょうよ」

宥「……うん」クスッ

玄「あ、そういえばお義兄ちゃん……ちゃんと言った?」

京太郎「あ、そういえば」

宥「?」

京太郎「えっと……なんつーか、謝ることがひとつ」

宥「え?」



京太郎「昨日、その……誕生日だったじゃないですか?」

宥「え……あ、そういえば」

京太郎「その、緊張してたってのと色々あったので忘れちゃってたんですけど……」

宥「?」

京太郎「お、お誕生日……おめでとうございます」

宥「……別に良いのに」クスッ

京太郎「いやぁ、プレゼントも用意してたのに忘れちゃって」

宥「……用意、しててくれたんだ」エヘヘ

京太郎「そりゃもちろんっ!」

宥「でも、昨日もらっちゃったかな、もう……」

京太郎「へ?」

宥「……ここに」スッ

京太郎「……こここ、子供はできないようにしたでしょ!?」

宥「わからないよ? 絶対はないからねっ」クスッ

玄「私叔母さんになるの!?」

京太郎「あ~、お姉ちゃんって呼ばせるから、な?」

玄「えへへ、それはそれで良いね!」ニコニコ

京太郎「……家族、か」フッ

玄「えっと、お姉ちゃんの後で良いんだけど……」

京太郎「ん?」

玄「私も、ほしいなっ……赤ちゃん」カァッ

京太郎「……うん」ゴクリ

宥「まだわからないよ?」

京太郎「うん」


―――【自宅】


京太郎「ま、ということだ……」

須賀父「貴様ァっ!」

京太郎(怒るよなぁ、二人まとめては)

須賀父「うらやましい真似をぉ!」

京太郎「それがなきゃもうちょっとなぁ」

須賀父「くそっ、俺は母さん一筋になるまでどれだけの苦労があったことか!」

京太郎「聞きたくなかった……あれ、でもプロポーズと告白が同時だったんじゃ?」

須賀母「はいはい、ちょっと黙ってましょうね」

須賀父「京太郎ぉ! お前は、俺の―――」ドスッ

須賀母「ふぅ、これで落ち着いて話せるわね」ニコッ

京太郎(こわい)

宥「えっと……そ、その」

須賀母「えっと、宥ちゃんはその……良いかもしれないけど、玄ちゃんは良いの?」

玄「?」

須賀母「だって、籍いれたりはできないでしょ?」

玄「だって……お姉ちゃんとお義兄ちゃんが結婚すればお義兄ちゃんは松実姓になるし……家族になれるじゃないですかっ」ニコッ

須賀母「あ、はい」

須賀母(ちょっとこの子怖いとこあるわね)チラッ

京太郎(ちょっとこわい)コクコク

須賀母(でも?)

京太郎(おっぱい大きいし可愛い)

須賀母(清々しいまでのおっぱい星人ね)



―――【自宅:自室】


京太郎「ま、なんやかんやテキトーな人たちだからな」

宥「えへへ、これで玄ちゃんも一緒だね……」

玄「えっと……お義兄ちゃんの義妹?」

京太郎「難しいなぁ……」

宥「でも京太郎くんは幸せにしてくれるでしょ? 二人一緒に」ニコッ

京太郎「……難易度高いけど、頑張りますよ!」

玄「大丈夫! お義兄ちゃんと一緒なら、それだけで嬉しいよっ!」

宥「うん、私も……京太郎くんと一緒ならそれだけで、きっと玄ちゃんが一番になっても、幸せ……かなっ」フフッ

玄「お、お姉ちゃんが一番だよねお義兄ちゃん!」

京太郎「も、もちろんって答えて良いのこれ?」

玄「当然だよ!」

京太郎「あ、愛してるぞ宥」キリッ

宥「あぅっ……う、うんっ」エヘヘ

玄「お義兄ちゃん、私は!?」

京太郎「結局欲しがりだなぁ玄は……好きだよ」ナデナデ

玄「えへへっ」ニコニコ


京太郎「なんつーか、こんな幸せで良いのかね」

玄「うんっ!」

宥「良いんだよ……だって、私たちもとっても、幸せだからっ♪」

京太郎「……おう」フッ


今回はここまでー
もうちょっとだけ続くんじゃ

まぁエピローグみたいなもんがチラッと、蛇足にならなきゃ良いけど

そんじゃまたー


そろそろ終わりの時!


                    ,.イ-‐…ァ
                 /|/     二ニ=-
             -─‐‐{          >
              >             `ヽ
             ⌒/    /´ ̄ ̄レ、 ト、 、 弋
              7_ /∨∨∠(ァ.   ` |  ヽ⌒
              ´/ | ≧=-xーxr=≦..│ ハi

               /‐':| {ーゞ'´:. `ゞ'ー'} :!) |ヽ
         _t‐‐` ̄|,八. ∨  ,:   ∨ ノ:|/^⌒>__
        __>      圦 } _ ー''_, { ,八{    <_      次はどうすっかね!
         ア       ∧マ、  ̄   レf .::      \
        >        ∨トミs。__,.。s(‐ィ.:        〈
       ーォ         ノ////////r'         ミ、

       ⌒ヽ         ナー=≠=‐‐そ       r‐'⌒
         >       r'‐-ミ:::::,-‐≦      >'´`ヽ、
      。o<::::⌒ヽ      〉//////////,   ,x<::::::::::::_≧s。
    ∠-‐‐‐‐‐//ミh。   ///////////ハ,.ィ升//\'´:::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::///{/////刀{ー───── {/////{///\。o< ̄ ̄',
  /ー‐‐‐‐‐ァ´ /、/,{///////_:r:_:_:_:_:_:_:_:_:_r:_:∨///,}/>'"{^ヽ::::::::::::::::::゚。
.../:::::::::::::::::/ /-=ミレ'´ ̄ ̄::::∪::::::::::::::::::::∪:::::: ̄¨7'´ ,.。s|  \/ ̄ ̄

  ̄ ̄ ヽ/ />--'-=ミ:::::::::::::::::::::::::::::::::::__:::::::::::/'´>''/   /

     {  /二二二 _二><フミs< ̄   `ヽ、/'´,.ィチ.   /
     {─=7フ刀刀//////////////ム_,.。sァ7フ刀刀刀ミs。..,,,/
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      {///////////////>≦/////////////////////'/
     `'弌////////>''“::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄¨¬…─----r彡
        ̄ ̄{ ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}

          i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
          ',:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_n_:_:_:_:_:_:_:/
          /:::::::::::::^::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::^:::::::::::::::::::ヽ
         {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
         弋:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:n_:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ
         j{///ム::::::::::∪::::::::::::::::::::::::∪::::::::ム////i{

.         j{////ム:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////i{
         j{/////ム::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム/////,'i{
.         j{//////ゝ─‐[l────‐[l‐‐////////i{
         j{///////∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::://///////,i{

(ハルちゃんが出ないなんて……ちゃちゃのんのファンやめます
(まぁ有珠山はまだ書きなれてないからね、書くなら他のスレ建てて出すぐらいになるかも



―――それから


俺、須賀京太郎は平々凡々とは言えないような生活を送る

まぁ宥さんといちゃつきつつ……卒業式にはマジ泣きした

そりゃ泣きますとも、玄さんと一緒に泣いた


二年になってからは……ちょっとツッパった。で玄さんが泣いて宥さんに怒られて元に戻った

三年の時は色々とあった、浮気疑惑とか、結婚できる年齢になったとか、酒飲んで暴走した晴絵さんと決闘とか

で、大学は行かずに就職……



京太郎「かれこれ20かぁ……」スパー

宥「ん、どうしたの?」

京太郎「いや、なんでもない」フッ

宥「なんだか懐かしいもの見るような目、してから」クスッ

京太郎「高校時代、思い出してた」フッ



―――【松実家:居間】


宥「へぇ……まだ二年前だよ?」クスッ

京太郎「なんかもっと昔のことの気がする……」

宥「色々あったからね」フフッ

京太郎「……宥の暑がりがちょっとマシになったり?」

宥「えへへ、海行ったら一緒に泳ぐ?」

京太郎「……おう」フッ


ガラッ


玄「え、海!?」

京太郎「はいはい、海竜族乙」

玄「ドラゴンだよ!」

京太郎「まぁなんつーか、海行くかって」

玄「……ううーん、まぁ夏には良いかもしれないけど」

宥「けど?」

玄「……お姉ちゃん、そのお腹で?」

京太郎「まぁな……安定期だけどさすがに海はあれかぁ」

宥「えへへ」ニコッ



玄「……というよりお義兄ちゃん!」

京太郎「ん?」

玄「妊婦さんの近くでタバコはどうかと思うけど!」ズイッ

京太郎「……あ~、悪い」

玄「もう、なんていうか」プンスコ

京太郎「おう、可愛いカワイイ」ナデナデ

玄「あぅっ」カァッ

宥「相変わらず仲良しだね」クスッ

京太郎「最近、怒られることが増えた」グッ

玄「お義兄ちゃん、だらしなくなったよね」ジト

京太郎「それだけ気を許してるってことでここは一つ」

玄「むぅ」ジト

京太郎「悪い悪い、たまの休みぐらいタバコ我慢して家族サービスでもするか」アハハ

宥「家族サービスって?」

玄「ああ!」

京太郎「それってハネクリボー!」


宥「……じゃなくてっ」

京太郎「あはは……あ~、出かける?」

玄「お姉ちゃん、お腹おっきいよ?」

京太郎「そ、それじゃあ……」

宥「良いよ、こうやってゴロゴロテレビ見てるだけで」クスッ

京太郎「そうかぁ?」

宥「うん、外いくなら玄ちゃんとデートとか?」

玄「デート!?」パァッ

京太郎「まぁ、良いけど……」

宥「それじゃ行って来て良いよ?」

京太郎「……でも、心配だしなぁ?」

玄「うん、そうだね」コクリ

宥「もう安定してるから平気だってばぁ、心配性だなぁ」

京太郎「だってほら、宥ってお母さんに似てるって良く言われてるからそりゃまぁ」

玄「心配して当然ですのだ!」



宥「むぅ……」

京太郎「そんな可愛い顔してすねんな」ナデナデ

宥「うっ……」カァッ

玄「それにしてもこうやって三人一緒にいれるのって良いね!」

京太郎「まぁそうだけどなぁ」アハハ

宥「そういえば、お父さんは?」

京太郎「どーせあれだ」


ガラッ


松実父「ただいま~! いやぁ、赤ちゃん服買ってきたよ!」

玄「またっ!?」

京太郎「何着目だよ!?」

松実父「何着だって良いだろう!」

京太郎「よくねぇよ!?」

松実父「絶対に最初に『おじいちゃん』って呼んでもらうんだ!」

京太郎「いいや『パパ』だね!」

松実父「宥や玄に飽き足らず孫までか京太郎!」

京太郎「ドラゴンスレイヤーらしくまずはその幻想をぶち殺す!」

玄「それが違う!」



松実父「なぁにがドラゴンスレイヤーだ!」

京太郎「おおん! 一回も勝ててへんやろがい!」

松実父「なっ、そ、それは言わないお約束だろぉ!」

玄「わ、私一回勝ったよお義兄ちゃんに!」


宥「……もぉ、騒がしいなぁ」クスッ

宥(でも、うん……幸せ)フッ



思い出すのは、初めて出会った時

春、松実館の前で松実館に興味があると言って……後に本当は『巨乳』と言おうとしとも聞いたが

それでもきっと、ファーストコンタクトが最悪でも結果は変わらなかっただろうと宥は確信している

今思えば、麻雀部で出会ってから、二人はわりと最初の方からお互い好意的にお互いを想っていたし、それをお互いがないなと決めつけていただけだった

もう少し接近が早ければ、きっともっと早くに二人は付き合っていたのだろうけれど……


宥「あの時だって、出会って一年も経ってないんだよね」クスッ

京太郎「え、なんか言ったか?」

宥「ううん……結局、こうなるかなーって」

京太郎「嫌か?」

宥「ううん、今が良い……今が幸せだよ。玄ちゃんがいて、お父さんがいて、京太郎くんがいて―――この子も、いる」ナデ

京太郎「……そっか」フッ



宥「んっ……」スッ

京太郎「どうした?」

宥「えへへ、こうやってよりかかってみると……やっぱり京太郎くんって大きいなって」

京太郎「まぁな」

宥「昔とちょっと変わったところもあるけど、うん……もっと好きになった」

京太郎「……恥ずかしいこと言うな」カァッ

宥「そういうところは変わらないねっ」エヘヘ

京太郎「……そうかい」フッ

宥「好きだよ。それも変わらない……ずっと」

京太郎「……おう」

宥「タバコの匂いも、大きな手も、綺麗な顔も」

京太郎「……」

宥「あはは、恥ずかしいんだ」

京太郎「そ、そりゃな……」

宥「なんとなく、言いたくなったの」ギュッ

京太郎「そうか……」ギュッ

宥「ん~最近ごぶさただからかな?」

京太郎「なんつーことを」カァッ


松実父「なんかいけないことを聞いてるような気分」

玄「も、もうお父さんは出ていって!」

松実父「おう!」



玄「もぉ……」

宥「でも玄ちゃんはその……最近、したでしょ?」

京太郎「あ~客観的に見て俺って」

玄「鬼畜!」

宥「鬼兄?」

京太郎「 や め ろ 」

玄「あはは」

宥「えへへ」


京太郎「たく……まぁその、なんだ、安定期入ったからと言ってなぁ……」

宥「その……色々、できるよ?」カァッ

京太郎「……なら是非!」

宥「もう、えっち」

京太郎「しょうがないじゃない」

玄「お義兄ちゃんは変わらないなぁ」アハハ

京太郎「お前もな!」



京太郎「たくもう……」

玄「それじゃあ久しぶりに、一緒にお風呂はいろお義兄ちゃん!」

京太郎「どういう久しぶりにだよ……」

宥「わ、私も……」

京太郎「絶対暴れるなよ?」

玄「いつも、あ、暴れるの、お義兄ちゃんのくせにっ」カァッ

京太郎「そうでしたすみません、絶対なにもしませんとも」

宥「いつもそう言うよねぇ」

京太郎「ぐぅ、松実姉妹に勝てない!」

宥「今は京太郎くんも『松実』でしょ?」クスッ

京太郎「そうなんだよなぁ、もう2年経つのになれない」

玄「えへへ、これから慣れていけばいいよ……まだまだ始まったばかりなんだからねっ」

宥「うん、そうだね」

京太郎「……それもそっか」フッ


宥(こうやって三人で笑っていられるのが、幸せ……)

玄(お義兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒にいられるのが、幸せ……)

京太郎(二人の笑顔を見られるのが、幸せ……)


三者三様に、幸せを噛みしめながら笑う

それぞれの夢の形を体現したような、幸せな日々

想いを寄せる相手と一緒に、三人……


玄「お義兄ちゃんっ」

宥「京太郎くん」

京太郎「ん?」


「大好きだよっ!」


そんな何度も聞いた言葉でも、笑みと共に嬉々とした感情が浮かび上がる



時たま考える

やはり―――選んでいないとは間違っているのかと

それでもやはり家に帰ってくれば、そんな小さな疑問は吹き飛ぶ


京太郎「俺も二人のこと」


今、これが幸せなのだ

自分が、宥が玄が、笑顔を浮かべて自分の帰りを喜んでくれて、愛してくれている

二人の笑顔と好意があるからこそ言える。これは選んでいないのではないと―――胸を張って言える


京太郎「大好きで」


―――“二人を愛する道を選んだ”のだと


京太郎「愛してるよ」ニッ

宥「京太郎くんっ!」

玄「お義兄ちゃん!」


自分の愛した者たちが笑顔になれる道を―――掴み取ったのだと


「これからも、よろしくねっ!」ニコッ



-カン-




ぬぅぅわぁぁぁん疲れたもぉぉぉん(迫真)

ともかく終わった……終わったんだよ

宮守よりは短かったもののそこまでぶっとんでない
次はぶっとびんぐな感じで書きたいなぁ

まぁなにはともあれ次建てるスレは決まってるような決まって無いような

とりあえずこっちのスレ、またなんかあったら短編みたいなのポンと投下するかもしれない

そんじゃまたー

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