京太郎「おいでませ!」宥「松実館」 (1000)


※咲-saki-のSS

※京太郎もの

※基本非安価

※のんびりまったり

※R-15ぐらい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456672351


※スレタイ通りの松実館スレ

                              , . ':´: : ̄ : `:ヽ、
                           /:/: : :|: : : 、: : : : : :\
                  __           /:/:/:l : : ト、 : : ',: : :l: ヽ : ヽ
            ,  ' ´   ``ヽ、     /:/:/|: l : : |ーヽ : |: :.:|: :.|: : : :',
          /   l   、 ヽ  ヽ    j: :|:ハ;!`ヽ: :|r笊ヽj: : :! : |: :、 : |
         /´  |.   |、  ヽ ', 、 ヽ  l : リr笊' `゛Vりノ| : : |r‐|: : |: :|
       j   , ハ   lヾヽ. |  | |   l   | : : Vり       | : : |' |: : |: :|
        | , | | ヽ l r笊ヽ|  lヽ|  l   '; : : |  '     | : : |-/: :/: :.|
        | l |r笊 ゛ Vりノ'|  |'´|  |   §: :.、   冖   ,l : /:./: :/ : : |
       リヾ、Vり       .|  | |  |  j:,ハ: : :ヽ _,  '´|;/|_/: :/: : : :|
        |゛|  '       |  l'"j  ハ  |:{ ヽ : : : : :_|  / /: :/`ヽ、 :|
        |. ト.、   ‐ /:l /:/ /:ヽ.ヽ ヾ /: : : / |/  /: :/ /⌒ヾ
           ', ', _,>‐'´:_:_:j,/:/ /┬-'、 `ヽ |: :/ |/ //: :/ /'    |
            lヾ:_:_: : :ヾ``ヾ/ /' |   |ヽ. |/:/ ,/ / /: :/ /      |
         /´/ : :_;ノヽ {  {.  |   '; :V :/ /   /   | : l,/ ,     |
         / //´ /  l  `iヾ. /   ∨:/ /   /     ヾ;{| /    |
        / / / /    ヽ  ヽ/    /|;ハ/   /       __| /'      |
       ,| ,/   / /       ハ  /'\  {   |  _|, .-.一:':´: :j´   ,  |
     / l {   |  |  ___,l ∨   \ヽ ,.ゝ'´ : : : : : : : : : |  /   j
    ,| |人  ,ゝ.‐:':´: : : : : l /    /  }: : : : : : : : : : : : :.| /     /


ってことでのんびりやってきますんで

よろしくお願いしますー


―――3月末


京太郎(さて、どういうわけか俺は中学卒業と同時に奈良県へとやってきたわけだ)フム


須賀母「京ちゃん、荷物運びのお手伝いお疲れさま、これお小遣い」

京太郎「小学生じゃあるまいし」

須賀母「それじゃいらないわね」

京太郎「ウソウソ、超欲しい、お小遣い大好き」

須賀母「はい、あまり遠くじゃ無ければ見て来てお散歩してきて良いわよ」


京太郎「散歩ねぇ」

須賀父「京太郎、気にせず行って来い……小さい頃にいたことがあるし楽しいかもしれないぞ?」

京太郎「なんで座ってんの?」

須賀父「荷物運びの時に腰が」

京太郎「把握」


京太郎(奈良は吉野……まぁ小さい頃で記憶も飛び飛び曖昧だし、わからんとは思うが歩くか)


京太郎「行ってくるわ」

須賀母「行ってらっしゃい♪」

須賀父「気を付けてな……」フルフル

京太郎「おう!」


京太郎(ま、少しでも慣れは早い方が良いよな……)

須賀母「あ、一応京ちゃんが通う阿知賀学院の方は」

京太郎「ああ、そっちも見てみる」

須賀父「も、元女子高とかロマンがあるよな……!」グッ

須賀母「……」ゲシッ

須賀父「痛い!」


京太郎「あー、なんつうかとりあえず行ってくる」



―――外


京太郎(ということでとりあえず家を出たものの、一軒家なんて買えるんだなうち……わりと金持ちか)

テクテクテク

京太郎(結構、田舎だよな……まぁ長野に住んでたころも大概だったけど)

京太郎「空気は良い、んかね……」フム


テクテクテク


京太郎「さて、にしてもまったくピンとこないな……」

京太郎(子供の頃に本当に済んでたか? っていうか3歳の頃ってほとんど覚えてないぜさすがに)


テクテクテク


京太郎「……ん、ここが阿知賀学院か」

京太郎(学院って、なんか立派な名前してるよな……10年以上前からあるらしいけど)

京太郎「……あったかね、こんなとこ」


??「でね、その時に憧が!」

?「余計なこと言わないで良いのよあんたは!」

?「そうなんだ、意外」

?「シズあんたね!」

??「いやいや、せっかくだし灼さんにも憧のことを知ってもら」

?「知らなくて良いことなのよあんたの言ったそれは!」


京太郎(JK、まさに女子高生……だが制服が一人違うが)


?「そういえば、玄たちは?」

??「今日はおうちのお手伝いみたいですよ」

?「ま、あの二人も大変よね。松実館も上手く言ってる証拠なんでしょうけど」


京太郎(松実館……なんだったか、松実館……)



京太郎(松実館、松実館……松実館ねぇ、夏蜜柑? 小並感?)


テクテクテク


京太郎「……あ、ここだ」

京太郎(学校から家までの間にあったのか、古き良き旅館って感じだな)ミアゲ

京太郎「……」


?「えっと、どうかしました……か?」

京太郎「どわっ!」ビクッ

?「ひゃっ!?」ビクッ

京太郎(こ、この3月末……なぜセーターにマフラー……そしてなにより)


?「び、びっくりしたっ」ホッ

京太郎「きょっ―――」


京太郎(ストップ! いかん、初対面の相手に巨乳なんて言うえば死ぬ! 社会的に!)

?「きょ?」

京太郎「きょ……興味があるんですよこの旅館!」

?「え?」


京太郎「いやぁ、良い旅館だ。今日越してきたんですけどホント、うん! 趣きがあって凄い良いですよね!」

京太郎(焦りすぎた! すっげぇ勢いじゃねぇか!)

?「は、はい……」コクリ

京太郎(ドン引きされてんじゃねぇかよ! くっそせっかく美人との絡みが!)


京太郎「あ、あはは……こういう旅館で働きたいね働くなら!」

?「えっと、その……あ、あり」

京太郎「おっとそろそろ時間だ、それでは!」ダッ


?「……な、なんだったんだろ?」

?「お姉ちゃんお帰りーお使いご苦労さま……って、どうしたの、ちょっと嬉しそうだけど」

?「ううん……なんでもないよ」クスッ


―――自宅


京太郎「くっそぉ!」

須賀父「英語で言うと?」

京太郎「ファック!」


須賀父「まぁそれはともかく、あまり強い言葉を使うなよ……腰に響くぞ」

京太郎「知らねぇよ!」

須賀母「どうしたの?」

京太郎「フラグが一本折れた」

須賀母「あらあら」

須賀父「まぁまぁ」


京太郎「こいつら」ググッ

須賀父「まぁ女なんて星の数ほどいるんだ、フラグが折れればまた立てれば良い。そしてフラグが立っていても立てれば」

須賀母「へぇ」ニコニコ

須賀父「京太郎、お父さん死んでしまうよ」

京太郎「死んでしまえ」


―――自宅・自室


プルルルル

京太郎「……」

プル

?『もしもし、どうしたの?』

京太郎「咲、お前も携帯電話が使えるようになって……俺が去る前に特訓した甲斐があったな、お父さん嬉しいぞ」

咲『切るよ? 反抗期の娘ってことで』

京太郎「御免悪かった、ちょっと相談」

咲『ホームシックとか?』

京太郎「それはないけどな」


咲『で、なに?』

京太郎「やだ冷たい、反抗期の娘プレイはおよしになって」

咲『良いよ』

京太郎「ありがとう」

咲『まぁ……とりあえずどうしたの?』


京太郎「女の口説き方を教えてくれ」

咲『教えてあげたでしょ、月を見ながら“月が綺麗ですね”って』

京太郎「それやろうとしたら夜一緒にいてくれる女の子がいないっていうな」

咲『……冬なら暗くなるのが早いから』


京太郎「冬まで彼女無しか、夏休みとかさぁ!」

咲『知らないよ』

京太郎「ってことで女の子がキュンとする仕草とかねぇの?」

咲『……壁ドン?』

京太郎「いつやんだよ!」


咲『知らないよ、少女マンガとか読まないし』

京太郎「小説凄い読んでるんだからその中に」

咲『人が死なないとつまらないじゃん』

京太郎「やだ猟奇的!」


咲『じゃあ床ドン』

京太郎「ほんかくてきに犯罪じゃねぇか!」

咲『親子丼』

京太郎「一緒に食べに行くの? ってバカ!」

咲『姉妹丼』

京太郎「そうそう、姉妹まとめてグヘヘヘヘってなに言ってんだお前」


咲『乗ってくれる京ちゃん大好き』

京太郎「俺もボケ入れる咲大好き」

咲『え、ごめん私京ちゃんと付き合うとか反吐が出るから』

京太郎「そんなに!?」


咲『ともかく私が入れ知恵しても意味ないし、まぁありのままの京ちゃんでなんとかして』

京太郎「咲えもーん!」


咲『眠い、おやすみ』

京太郎「しょうがねぇか、おやすみよ」

咲『うん、頑張ってね』フフッ

京太郎「おう、頑張る」


―――4月上旬


京太郎(あれから何事も無く、阿知賀学院に入学して二日目……例の美人さんに会うこともなく)


男子A「おい須賀、部活決めたか?」

京太郎「決めてないなそういや」

男子A「悩むよなぁ、ほとんど女子ばっかの部活が多いし」

京太郎「その代わり運動部少ないよな……男の」

男子A「だなぁ……お前はどうする?」


京太郎「色々回ってみるよ、しおりもらったし部活してる場所、色々書いてあるだろ」

男子A「一緒に演劇部とか見てみるか? キスとかキスとかキスとかあるかもしれないし」

京太郎「童貞脳かよ、演劇は性に合わねぇわ」

男子A「良い声してるしいけそうなもんだけどな」


京太郎「ま、気にせずどうぞ、俺は一人で見てくる」

男子A「そうか、それじゃあな!」


京太郎「……さて、どこ見てみるか」ペラペラ

京太郎(ハンドボールへの熱もすっかり冷めたし、無くても問題無いけど……文化部とか)


京太郎「……麻雀部、ねぇ」

京太郎(人数五人って、大丈夫かここ……)


―――麻雀部部室前


京太郎(呼ばれた気がしたぜ、何かに―――ってやめろ俺! 病気再発させんな俺!)

京太郎「とりあえず……いくか」


コンコン


??「は、ひゃい!?」

?「なに焦ってんのよハルエ」

??「そ、そりゃここに部活見学に来る子がいるなんて思わないし!」

?「確かに、麻雀やるなら晩成行くと思……」

?「えっと、とりあえず待ってるんじゃないかな?」

??「あ、そうだよね! どうぞ!」


ガラッ


京太郎「えっと、部活見学に来たんですけどー」

??「よ、ようこしょ麻雀部へっ!」

?「ハルちゃん噛みすぎ」

?「男!?」ビクッ


京太郎(これ、歓迎されてないんじゃね俺?)


?「いらっしゃい!」ニコッ

京太郎「あ、歓迎してくれる人いた」ホッ

??「大歓迎だよ! って須賀君だ。同じクラスの!」

京太郎「えっと、高鴨さんだったか?」

穏乃「うん、高鴨穏乃! あっちの憧も同じクラスだし、入るの!?」


京太郎「いや、それを決めるために来てるんだぞ?」

穏乃「あ、そっか!」

京太郎「っていうか高鴨さんは決めるの早いな」ハハッ

穏乃「まぁ決めてたっていうか」


京太郎「ん?」



?「あっ」

京太郎「ん?」


京太郎(って、あの時の美人!? 高校生、ってか阿知賀学院だったか!)


京太郎「えっと……」

?「その……」


穏乃「?」

??「ん、宥の知り合い?」


京太郎(ユウさんって言うのか……)

宥「はい、ちょっとした……」


?「それじゃ、玄とも?」

玄「私は知らない人だけど……」


京太郎「そ、その節はお世話になりました」ペコリ

宥「あ、いえいえ」ペコリ

玄「どういう関係なのお姉ちゃん!?」



―――こうして、俺こと須賀京太郎は……松実姉妹と出会った


ということで始まったよー

初めての人も初めてじゃ無い人も楽しんでってくだせぇ
松実姉妹メインってことで、可愛く書ければ良いなって

とりあえずプロローグ終了って感じで

そんじゃまたー

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)



うっす、明日は仕事だけどやるぞー

とりあえずまだ序盤ってことで



京太郎「え、あ……どういう関係っても、ちょっと会ったぐらいで」

宥「あのね、興味があるって……言ってくれたんだっ」フフッ

京太郎「まぁ言った、けどそんな言い方するとですね」


玄「きょきょきょ、そそそ、それって!?」

憧「ナンパ!?」

京太郎「それ見たことか!」


宥「凄い良いって……」フフフッ

京太郎「ちょ!」

晴絵「お、教え子に先を越される可能性が……が……」

?「ハルちゃんしっかりして!」


京太郎「ちょっと落ち着いて!」

玄「え、えっと!」

京太郎「須賀です、とりあえず話を」

玄「須賀君! うちのお姉ちゃんはそんなに安くないよ!」クワッ


京太郎「誰か助けて!」

穏乃「松実館って良いよね! わかるよ!」グッ

京太郎「高鴨さんすげぇ! 京ちゃん的にポイント高い!」



京太郎(とりあえず誤解は解けた、高鴨さんから聞いたが先生が赤土晴絵、小さい人が鷺森灼、新子憧と松実玄と松実宥で全員らしい)


晴絵「えっ、つまりナンパじゃなかった?」

京太郎「そう言ってるじゃないですか」

憧「……これだから恋愛脳は」ヤレヤレ

晴絵「あんただって思ってたでしょうが!」

玄「にしても良かったぁ、お姉ちゃんに突然その、うん、まぁ良かった!」

灼「……こわ」

京太郎「正直、言われ慣れてるとこある」

灼「だと思……」


穏乃「それはともかく、須賀君は麻雀部入るの?」

京太郎「ああいや、とりあえず見学って感じで」

宥「それじゃあ見てってね」ニコッ

京太郎「うっす」


晴絵「さて、それじゃいつも通り打とっか……一応聞いてみるけど経験は?」

京太郎「ほとんど無いですよ、昔に打ってるの見たことがあるぐらいで」

晴絵「そっか、役とルールは?」

京太郎「役は全部はわかんないっすけど……とりあえずルールはなんとなく」


晴絵「まぁわかんないとこあったら聞いて、それじゃ打ってみよ!」

「はい!」


京太郎(いつ見たんだっけ、そのあとちょっと麻雀の勉強したよなぁ……すっかり忘れたけど)



タンッ タンッ タンッ タンッ


京太郎「……ふむふむ」

晴絵「わかる?」

京太郎「いやさっぱり、ってほどじゃないですけど……どの手を作ろうとしてるのかは後ろから見ればわかります」

灼「河を見てわかるようにならないと相手に出し抜かれるよ」


京太郎「なるほど、すべての役を覚えなきゃか……」

晴絵「うん、ネトマとかやるにしてもそこらへんしっかり考えないとね」

京太郎「そうなんですか?」

灼「ネトマは良くも悪くも自動化が便利だからね」


京太郎「なるほど、入るとしたらそれなりの覚悟が必要かぁ」ハァ

晴絵「それだけじゃないけどね」

京太郎「ん?」

灼「全国、目指してるから」


京太郎「……インターハイ!?」


憧「っ!?」ビクッ ポロッ

穏乃「ロン!」

憧「えぇ」ハァ


京太郎「俺のせい?」

晴絵「気にしない気にしない」

灼「とりあえず、インターハイに行くから……正直、初心者の須賀君にずっと教えてあげられないかも」

京太郎「ああ、そういうこと」

晴絵「まぁそれでも入るっていうなら、頑張って色々教えはするけど……」

京太郎「雑用メインなら別に気にしないっすよ?」

晴絵「……雑用好きなの?」ウワァッ


京太郎「良い感じのこと言ったつもりなんっすけど!?」

灼「自分で良い感じとか言ったらだめな気が……」


京太郎「と、ともかく別にそこは気にしないっすけど」



晴絵「そう? 私と雑用とか多いよ?」

京太郎「団体戦は女子五人ってことはこのメンバー全員っすよね」

灼「うん」


京太郎「まぁレギュラーじゃない一年が雑用ってのも普通じゃないですか?」

晴絵「付きっきりで教えてはあげられないよ?」

灼「……ま、私も教えたりもするけど」

宥「私もだよ」フフッ


京太郎「なら良いですよ、普通の運動部より逆にやりやすいかもしんないっす」ニッ

玄「おお、プラス思考」


京太郎「まぁ、それにほら……」

灼「?」


京太郎「赤土先生みたいな美人女教師と一緒に雑用ならむしろご褒美!」グッ

晴絵「……びびび、美人とか! なななっ、なにをっ!」

憧「晴絵ェ……」

灼「危険! こいつは危険!」

京太郎「いや、冗談で」

玄「やっぱりお姉ちゃんを狙って!?」

宥「えっ、そ、そんな人じゃないと思うよ?」

穏乃「大胆だねー」

京太郎(ば、場を和ませようとした俺のジョーク……)



―――その後


京太郎「それじゃ、俺はこれで」

穏乃「ん、早いね?」

京太郎「まぁな、ちょっと」

灼「それじゃあね」

晴絵「うん、それじゃ……」ズーン

京太郎(ジョークと伝えてからこのテンションの落ちよう……俺が悪かったのか?)

玄「またね須賀君!」

宥「それじゃあね」ニコッ


京太郎「うっす! それじゃまた!」

穏乃「それじゃまた明日ね!」

憧「その、打てるようにしときなさいよ?」

京太郎「まぁ努力してみる!」グッ


京太郎(ってあれ、俺入る流れに……?)



―――翌日


京太郎(昨日、他の部活を見に行くつもりだったんだけどやめちまったな、今日はどの部活見に行くか)

穏乃「あ、おはよう須賀君!」

京太郎「おう、おはよう高鴨に新子」

憧「っ!? お、おはよう!」


京太郎「なぜにそこまでビビるか」

穏乃「そりゃ憧は男子が苦手で」

憧「余計なこと言わない!」

京太郎「……その、気を付ける」

憧「べべべ、別に平気よ! うん! 全然!」


京太郎(平気じゃねぇんだよなぁ……さて、今日の放課後はどの部活見てみるか)

穏乃「それじゃ放課後ね!」

憧「ま、まぁ気にせず来なさい」


京太郎「……あるぇ~?」


―――放課後


京太郎「ってことで、今日もきちゃいました」

晴絵「いらっしゃい!」

京太郎(元に戻ってる)

灼「役、覚えてきた?」


京太郎「微妙っすけど……多少は?」

宥「それじゃ私が後ろで教えながら、やってみよっか?」

穏乃「そうだね、それで良いかも!」

玄「うん、それじゃ打ってみよう」


京太郎「その、えっと……お、お世話になります?」

灼「ん、まぁ基礎訓練、的な?」

京太郎「努力はしてみますよ、俺自身はできるかぎり」フッ


晴絵「ということで!」

玄「闘牌開始!」



京太郎「えっと……」

宥「ここは、これを切ると……」

京太郎「でもこっちを切った方が大きい役を作れるんじゃ?」

宥「そのためには、二萬が必要になるけど、河に二つ出てるから」

京太郎「ああ、なるほど……」


宥「うん、だからこっちの方が良いんだよ」ムギュッ

京太郎( お っ ぱ い ! ! )

宥「須賀君?」

京太郎「はい!」


京太郎(こ、こいつは凄い……!)


―――その後


京太郎「それじゃちょっと早いけどこれで」

晴絵「うん、それじゃね!」

宥「楽しかった?」

京太郎「はい!」ニッ

穏乃「うん、それは良かった!」

京太郎「ありがと、他の皆も」


灼「うん、また来てね」

憧「いつも練習できるとは限らないけどね」

玄「うんうん、須賀君とはなんだかシンパシーを感じるし!」

京太郎(なに、モテ期?)


京太郎「それじゃ!」



―――翌日・放課後


京太郎(今日は他の部活見てみるか!)

穏乃「須賀君! 部室行こう!」

憧「あー……今日も宥ねぇが教えてくれるって、言ってたしその、く、来れば?」

京太郎(つまりあのおっぱいをもう一度……?)

穏乃「須賀君?」

京太郎(だが他の部活を見なきゃ……見なきゃダメなのに……い、一回だけなら!)

京太郎「よし行こう!」



―――また翌日

穏乃「須賀君ー!」

憧「その、今日も来れば?」

京太郎「それじゃ今日も……」



―――またまた翌日

穏乃「京太郎ー」

憧「行くわよー」

京太郎「おう!」



―――さらに翌日

京太郎「よっし行くか!」

穏乃「お、やる気だね京太郎!」

京太郎「直撃もらうぜ!」

憧「あんなんでいつできるのやら」



―――そして


担任「それじゃ入部届回収って……須賀、まだ出てないぞ?」

京太郎「あ」

穏乃「まだ出してなかったの?」

憧「しっかりしなさいよ」


京太郎「……」



―――阿知賀学院・麻雀部部室


晴絵「ってことで京太郎が今日から正式に部員になりました!」

灼「あれ、今更?」

玄「これからよろしくねっ!」ニコッ

宥「うん、一緒に沢山練習しようね」


京太郎「えっと……よろしくお願いします?」


晴絵「ってことで練習するよ!」

穏乃「よっし打つぞ!」

玄「あ、今日は私が教えるね!」

京太郎「よろしくっす!」

晴絵「うんうん」



京太郎(自然な流れで、どうしてこうなった?)


ってことでここまで

次回からは打ちとけた麻雀部をお送りするざんす

まだ始まったばっかだし小まめに更新したいとこ

そんじゃまたー


よっし投下開始ー

ちょっとずつ進めていくぞい

あくまで松実館メインだけど、他の子も良い感じに出番与えてーってのが理想



京太郎「ってことで、今日は最後まで付き合わせてもらおうと思うんですけど」

晴絵「うんうん、部員として自覚が芽生えてきたのは良いことだ!」

京太郎「それと雑用っすよ、せっかくなんでしっかりサポートできるようにしたいんですけど」

宥「あんまり、雑用ばかりにならないようにね?」

京太郎「比較的頑張ろうとは思いますけどね、あと二ヵ月もないっすよね?」

玄「うん、そうだけど……みんなで分担すればそんなに負担にならないと」


京太郎「いや、割合としては5割は負担します」

灼「……マゾ?」

京太郎「なんでそうなるんっすか!?」

憧「いや、まぁその……助かりはするんだけど」

穏乃「さすがに心苦しいっていうかさぁ」


京太郎「六割と言いたいところですけど、さすがにダメでしょ?」

晴絵「いや、五割とか大概練習時間削られるよ?」

京太郎「……ま、そこは努力でなんとかしますよ」アハハ

晴絵「雑用しに来たわけじゃないでしょ?」


京太郎「まぁここ数日ですけど一緒にいれば色々わかることもありますからね。一年は来年があるじゃないっすか」

穏乃「京太郎は、良いの?」

京太郎「別に諦めたわけじゃないぞ? 調べたら個人戦があるみたいだし、男子のレベルは比較的低いって聞いたし奈良代表ってそれほど有名じゃないみたいだし」

玄「須賀くん……」


京太郎「それにほら、松実さんにとっちゃ、最後じゃないっすか……三年の夏」ニッ

宥「……うん、ありがとうっ」

京太郎「ってことで五割は引き受けます」

晴絵「……それじゃ私も頑張りますか」ニッ


京太郎「ってことで、牌譜の作り方とか教えてください」

晴絵「そっからか」

京太郎「かっこよくシメようとしても締まらないぐらい初心者なんで」


宥「えっと、とりあえず打つ?」

京太郎「だからそこはみんなで打ってくださいって、ほら松実さ……ハッ!」

穏乃「どうしたの?」

京太郎「松実妹さんの方も」

玄「えっと、玄でも良いよ?」


京太郎「それじゃ玄さんと松実さんでいかせてもらうとして」

宥「私も宥で」

穏乃「っていうか京太郎、しっかり打たないと強くなれないよ!」

京太郎「当面としては五人が強くならなきゃでしょうに、ねぇ?」

晴絵「私に同意求めるんだ……」ハァ チラッ


京太郎「……♪」ウインク

晴絵(あらやだ可愛い)


晴絵「……まぁ教師がこういうのも心苦しいとこだけど、そうだね。京太郎の言うとおり穏乃たちが優先して打つべきだよ」

憧「……須賀がそう言うなら良いけど」


京太郎「まぁちょっとくらい空気ぶちこわしてどうぞ!」

宥「でも、須賀君も打たなきゃ……ね?」

京太郎「し、しかし……」

宥「一回だけ、ね? また教えながらだけど……」フフッ

京太郎「は、はい」


京太郎( お っ ぱ い ! )チラッ

玄(あの目……まさか!)



京太郎(とまぁその後は堪能した……もちろん宥さんのおっぱ、じゃなく麻雀を……終わったら赤土先生に牌譜の作り方やら他にも部室のことや備品のことなんかを聞きいて、帰る時刻だ)


京太郎「なんか新鮮だな、みんなと下校って」

穏乃「前まではちょっと早めに帰ってたもんね」

灼「なんかあったの?」

京太郎「越してきたばっかなんであんま詳しくないんっすよ。だからそこらのことと……一応麻雀の勉強なんかも」

憧「部室でやれば良いじゃない」

京太郎「みんな気を遣うだろ?」

玄「おお、気遣いしっかりしてる!」

憧「ハゲるわよ?」


京太郎「やめろよ!」クワッ

憧「そ、そんな顔しなくてもっ」ビクッ

京太郎「男はな、誰しも気にしてるんだよ……」トオイメ

憧「そ、そうなんだ……」

灼「ん、でも私ここで」

憧「私たちはこっち」

穏乃「それじゃあね!」


京太郎「案外すぐわかれるのな」

穏乃「まぁね、それじゃまた明日!」

憧「サボるんじゃないわよ」

京太郎「わかってるって……鷺森先輩もまた」

灼「ん、気を付けて」


京太郎「うっす!」



京太郎「それじゃ部活がある日はこんな感じなんっすね」

玄「うん、新入部員がくるとは夢にも思わなかったよ!」

京太郎「そうなんっすか?」

宥「うん、五人だけだしね」


京太郎(まぁ美少女揃いだし男は俺以外に来てもおかしくもないんだけど……案外男一人って大変なとこもあるんだよなぁ)


玄「赤土先生も嬉しそうにしてたよ」

京太郎「手が増えればそりゃそうですよ」ハハッ

宥「ごめんね?」

京太郎「謝ることないっすけど、ほら……俺がしたいっていうか、そんな感じで?」

玄「あ、いつでも松実館に来ても良いよ?」


京太郎「なんで家が近いのに泊まるんっすか」

玄「そうじゃなくて、お客さんが麻雀したりするからその時に混ぜてもらったりとか?」

宥「灼ちゃんが昔やってたよね」

京太郎「ふむ……まぁそれもありだけど」

玄「ん?」

京太郎「……なんつーか、女の人の家って緊張するんですよね」

玄「?」

宥「そうなの?」

京太郎「まぁ……」

京太郎(咲の家ぐらい慣れるとそうでもないけど)


―――松実館前


京太郎「それじゃ、お疲れさまっす」

宥「うん、また明日!」

京太郎「うっす、また明日」フッ

玄「須賀君!」

京太郎「な、なんっすか?」


玄「……ちょっと」ガシッ

京太郎「へ?」

宥「?」


玄「お姉ちゃんのおもち、見てたでしょ?」

京太郎「おもち? ……って、すみません!」

玄「ううん、良いんだよ。須賀君なら良い」フッ

京太郎「へ?」

玄「悪い人じゃないってわかってるから、だから……私は嬉しいんだよ!」パァッ


京太郎(やべぇ人の可能性が出てきた、いやしかし……)チラッ

宥「?」タユン

京太郎(良い……!)


玄「うん、同志だよ」

京太郎「同志?」

玄「私と須賀君、いや京太郎くんは同志だよ!」ニコッ スッ

京太郎「あ、はい」スッ

グッ

玄「……それじゃ! ってその前に連絡先交換しよ!」

京太郎「あ、はい」


玄「うん、それじゃまたね!」ブンブン

京太郎「あ、はい」フリフリ


宥「……どうしたの?」

玄「京太郎くんと私は見えない絆で結ばれた仲間なんだよ!」

宥「……?」


―――自宅


京太郎「なぁ親父」

須賀父「どうした?」

京太郎「おっぱいが好きなのはおかしいことなのだろうか?」

須賀父「どうした、それでも俺の息子か……おっぱいが嫌いな男の子なんていません!」クワッ

京太郎「じゃあさ、おっぱいが好きな女の子は?」


須賀父「まぁ良いんじゃないか、父さん嫌いじゃないぞ」

京太郎「親父ェ……」

須賀母「なに言ってるのこの人、で京ちゃんは鼻の下が伸びてるってことはおっぱいの大きな女の子の彼女でもできた?」

京太郎「できたら親父に自慢してるまである」


須賀父「母さんのEカップが父さんにはあるからうらやましくなんてないんだからね!」

京太郎「なんでこんなクレイジーな親父の元に生まれたの俺?」

須賀母「あ、京ちゃんが童貞卒業の日はお母さんお赤飯いつでも炊けるように準備してあるのよ?」

京太郎「このサイコパスがよぉ!」


須賀父「で、なんか出会いあったのか?」

京太郎「部活に入ったけど、美人なお姉さんがいてさ」デレッ

須賀母「ヤっちゃいなさい!」グッ

京太郎「親指を人差し指に挟むなバカ」

須賀父「しっかりお付き合いをした上でだな……で、今どのへん?」

京太郎「お互い知り合ったばっかだよ!」



―――そして、京太郎が入部して一週間が経った


―――放課後


京太郎「よっし、これで終了!」ノビー

晴絵「いや、早いね流石に」

京太郎「まぁ荷物運びはお茶の子さいさいですし、牌譜作成も多少は早くなったっすよ」

晴絵「それじゃ行ってきな」フッ

京太郎「さて、どうするか」


晴絵「そこ悩むんだ、せっかく麻雀部なのに」

京太郎「いやもう最近はサポートしつつ赤土先生と駄弁るってのも楽しいかなって」フッ

晴絵(やだっ、口説かれてる!?)


穏乃「おい、麻雀しろよ」

京太郎「麻雀だと? 牌は持ってんのか?」

穏乃「牌は拾った」

京太郎「ならばぁっ!」


穏玄京「デュエル!」


灼「うるさ……」

憧「大人しくやりなさいよ!」

宥「えっと、あはは……後ろで教えようか?」

京太郎「お願いします!」パァッ

玄(嬉しそう! それでこそおもちマイスターだよ!)



穏乃「それじゃ!」

玄「ダイスロール!」ポチッ

コロコロコロ

灼「ん、親は」

京太郎「俺のターン!」シュバッ

灼「だから静かにできな……」


京太郎「八索を召喚!」

灼「あ、ロン」ダンッ

京太郎「イワーーーークッ!」ドウッ

穏乃「地和ナンデ!?」

玄「京太郎くぅぅぅん!」

ガクッ

京太郎「かっこわりぃよなぁ……開幕ハコ割れなんて」

宥「地和は事故みたいなものだから……ね?」


憧「あんたら真面目にうちなさいよ!」


穏乃「いい加減に憧が怒るからちゃんとやろっか」

京太郎「だな」

玄「そうだね」

灼「う、うん」


憧「こいつら……」グヌヌ

宥「仲良しだねっ」クスッ

晴絵(良いなぁ……)

人和じゃね? 


京太郎「なんつーか、それにしてもあれですね、すっかり馴染みましたね」タンッ

憧「そうね、宥ねぇが口出す回数も減ってきたし下手な直撃も減ってきたわよね」

穏乃「そろそろ独り立ち?」タンッ

灼「うん、これなら6月までにはそれなりに強くなれるんじゃないかな」タンッ

玄「泊まりで練習とかするのかなっ?」タンッ


京太郎「五人とさらに差がつきそうですけどその間も練習頑張りますよ」タンッ

宥「え、須賀くんも一緒じゃないの?」

京太郎「え、いや……それはその、男子と女子だし」

晴絵「まぁ私もいるし、部屋とか一緒じゃなきゃ許されるでしょ」

京太郎「ええー」


玄「そう言えば明日は休みだし松実館においでよ!」

宥「うん、沢山練習できるもんね」ニコッ

京太郎「え、あ……まぁ泊りでとかはともかくとして、明日いかせてもらいますかね。強くはなりたいですし」

玄「うん、おいでおいで!」

宥「えへへっ、楽しみだね」


京太郎(むしろ俺が楽しみです!)

>>80
ミスったー、人和っすね


とりあえず今回はこんなもんで

まぁなんやかんやはしょりつつな感じになったけど
次回はスレタイの通り松実館での話ってことになるっす
松実館がメインのスレだからようやく本格始動って感じ?

まぁなんやかんや、それじゃまた次回ー

乙~
>>93同じく

ユウチャーとクロチャーではクロチャーのほうが風邪ひきそう(ZAYAKU感)
……ヘビさんポジは吉川さんかな?


さて、間あいちゃったし投下すっか!

勢いよく序盤進めちゃったけど、まぁ打ち解けるまでは、ハイスピードで

こっからが本番、たぶん


>>95
吉川さん一瞬誰かと思ったわ


―――翌日・松実館


京太郎「ということでやってきましたとさ」

須賀父「誰に話してるんだ?」

京太郎「なんで親父までいるんだろうな?」

須賀父「知り合いなんだよ、松実館の御主人と」


京太郎「へぇ……世間って狭い」

須賀父「俺もそう思う」

京太郎「さて、それじゃ入るか」

須賀父「間に合いません強行します!」

京太郎「貴重なハイゴックが潰れるからやめろ」


ガラッ


京太郎「ごめんくださーい!」

須賀父「まーつーみーくーん」

京太郎「アホっぽい」

須賀父「アホな子とか好きだろ?」

京太郎「でも親父がやると凄い不愉快」

須賀父「ぐうの音も出ない」


トタトタトタ


宥「須賀君いらっしゃい……ってあれ、お隣は?」

京太郎「親父です」

宥「えっ、お、お父さん?」

須賀父「いつもうちの京太郎がお世話になってます」

宥「い、いえいえこちらこそ」

玄「京太郎くんいらっしゃい!」


須賀父「お父さんはいるかい?」

宥「あ、はい、呼んで来ます」

玄「……?」

京太郎「とりあえず、麻雀しますか」

玄「うん、もう先生も来てるよ!」

京太郎「暇だなあの人も」


―――移動して


京太郎「お待たせしましたー」

玄「京太郎くん来ましたよ」

晴絵「お、待ってたよ京太郎!」グッ

京太郎「せっかくの休日なんですから彼氏とデー」


晴絵「それ以上言ったら殺す」ギラッ

京太郎「ら、らじゃー」

宥「お待たせ」

京太郎「ん、親父はどうしました?」

宥「お父さんとお話ししてるよ、楽しそうに」

京太郎「ふむ……」


晴絵「えっ、もう両親ご対面のご挨拶!?」

京太郎「いや、なに言ってんですか」

晴絵「いやいやいや、いつの間にか気になるじゃん!」

京太郎「俺の親と二人の父親が知り合いだったって話ですよ」


晴絵「……へぇ、世間って狭い」

京太郎「俺もそう思いますよ」

宥「えっと、それじゃ打とっか」

玄「昼過ぎには穏乃ちゃんたちも来るって」

京太郎「了解っす……さて!」

晴絵「よっし!」


玄「闘牌開始ィ!」

京太郎「俺のター」

晴絵「私の先行!」


宥「え、えっと……れ、レッド牌ズ……な、なんちゃって」

京太郎(かわいい)



タンッ タンッ タンッ タンッ


京太郎「ん……」フム

晴絵「止まったね、さてどう打つ?」

京太郎「……ここは、こいつ!」タンッ

晴絵「ロン、四暗刻」


京太郎「でぇっ!? 役満!?」

玄「あーやっぱり」

宥「うん、除外しがちだけど、そこが危ないかも」

晴絵「そ、役満の可能性は皆無じゃないってことだよ……私のだってね」

京太郎「タンヤオとなんか狙ってるのかと思ってたら……」ハァ


晴絵「ま、時間はあるしもうちょっとゆっくり……って気づけば2時間も経ってたかぁ」

玄「それじゃお昼作ってきますね!」

宥「うん、須賀君も食べるかな?」

京太郎「それじゃいただきます!」


晴絵「二人の料理はおいしいよー?」フフン

京太郎「なんで先生が自慢気なんっすか」



晴絵「二人だとやることないわね」

京太郎「あー……ご趣味は?」

晴絵「死にたくなるからやめて」

京太郎「お見合いみたいで?」

晴絵「わかってるのにやったの!?」

京太郎「あはは」ワハハ


晴絵「……ってかすっかりなじんだなぁ、まだ一月経ってないのに」

京太郎「コミュ力だけで生きてきましたから!」グッ

晴絵「まぁ女所帯に溶け込めたその能力は凄いわ、麻雀じゃなくてそっちにステガンふりしてるけど」

京太郎「ステガン振りなんて言う女の人初めて見ましたよ」

晴絵「ゲームとかやってたからね結構、男の人と話し合うかと思って!」

京太郎「で、ドン引きされると」

晴絵「まるで見てきたかのように!」

京太郎「予想はつきます」

晴絵「くっそぅ」シュン


京太郎「そういや……阿知賀の話ってそういやあまり聞いてませんでしたね」

晴絵「そういえばそうだった、どこから話そうかな」

京太郎「赤土先生が阿知賀のレジェンドと呼ばれてた頃からとか?」

晴絵「知ってるんだ」

京太郎「まぁ玄さんから聞いてそれで調べた感じですけど」

晴絵「そっか、それじゃあそのあとからかなぁ」


京太郎「昔……」

晴絵「ん?」

京太郎「ああいや、なんでもないっす」フッ


晴絵「あ、一応聞いとくけど京太郎」

京太郎「ん?」

晴絵「麻雀部だと誰が好み?」ニッ

京太郎「……おっさんか!」

晴絵「えー良いじゃん!」


京太郎「みんな可愛いですよ」

晴絵「つまんないなー」

京太郎「みんな違ってみんな良い」

晴絵「それじゃ、私は?」ニシシ

京太郎(からかってやがる……)


京太郎「好きですよ、そうやって子供っぽい顔するとことか」フッ

晴絵「……ふぇっ!」カァッ

京太郎「え、なにその可愛いリアクションは」

ガタッ

京太郎「ん?」


玄「と、とんでもない現場を……!」

宥「お、お邪魔だったかな?」


京太郎「oh……」



京太郎「ち、違うんですよこれは!」

玄「だ、大丈夫! 黙ってるよ! ね、お姉ちゃん!」

宥「う、うん……」

京太郎「あ、遊んでただけですって!」


晴絵(……か、可愛い……)キイテナイ


京太郎「ちょっと二人でふざけた話してて……!」

宥「せ、先生が好きなわけじゃないの?」

京太郎「いや好きじゃないわけじゃないですけど……そう! そういう意味じゃないんですよ!」

玄「えっと……つまり?」


京太郎「俺付き合うなら……そう、宥さん! 宥さんとか超好み!」グッ


玄「」


京太郎(あれ、俺変なこと言った?)チラッ


宥「……ふぇっ!?」ボンッ

玄「きょきょきょ、京太郎君それはどういう意味かな!」

京太郎(やらかしたぁぁ!)


京太郎「あ、えっとその……」

宥「あぅ、その……えっと」カァッ

京太郎「いや、まぁその気にしな」


玄「それじゃあお義兄ちゃん!」

京太郎「ファッ!?」

玄「今日から京太郎君はお義兄ちゃんだね!」パァッ

京太郎「嬉しそうだな!」

玄「えへへ、悪い人じゃないし……お姉ちゃんを落とすだけだよ!」

京太郎「そういうこと妹が言うか!」


玄「あ、他にもなにか作ってくるね!」


京太郎「待て! 待って!」

宥「え、えっとす、須賀君……」

京太郎「その……すんません、そういう意味は」

宥「うん、わ、わかってる……から」カァッ

京太郎「あーえっと……」


宥「わ、わかってるけどその……は、恥ずかしいから、その……う、上手く話せ、なくて……ご、ごめん、ね?」

京太郎「おふこーす、全然平気っす!」グッ

宥「玄ちゃんのことだから、たぶんお義兄ちゃんってずっと呼ぶと思うけど、その」

京太郎「あ、はい」


宥「怒らないであげてね? きょ、京太郎くん……」カァッ

京太郎「う、うっす」グッ


とりあえず今回はここまでー

次回も松実館での件ってことで、一応言っておくとまだ誰も落ちてないよ!

まぁなんやかんや色々ありつつ

そんじゃまたー


おっすオライッチ! 再開してくぞ!

頑張れ行き遅レジェンド!


―――松実館


京太郎「ふぅ、ごちそうさんでした!」

宥「おいしかったかな?」

京太郎「はい、さすが旅館の娘!」グッ

晴絵「うん、相変わらず良い腕してるね」フフッ

宥「あ、ありがとうございま」


玄「お義兄ちゃん、こっちがお姉ちゃんの料理だよ!」グイグイ

京太郎「ちょ、超美味かったすよ」グッ

玄「やだなぁ、敬語なんていらないよ!」フフン

京太郎(やだアホの子臭が凄い、そして腕を引っ張られると胸が当たる! 玄さん風に言うならおもちが!)


宥「く、玄ちゃん、だからさっきのはっ」

玄「良いから良いから」ニコニコ

宥「えぇ……」

京太郎「ほら、玄さん」

玄「呼び捨てで良いってばぁお義兄ちゃんなんだから!」ニパァッ

京太郎(くっ、笑顔に勝てない!)


晴絵「なんか死にたくなってきた」

京太郎「なんで!?」

晴絵「青春してるなぁって……私も麻雀一筋だったんだけどなんでこうなった」トオイメ

京太郎「ま、周りに男がいなかったから?」


晴絵「それだよ! なんでいなかったのさ!」ガシッ ブンブン

京太郎「女子高だったからでしょ! 吐く! 吐くから揺すらないで!」



灼「えっ、なにこれは……?」

憧「馬鹿騒ぎしてるわね」

穏乃「楽しそうだね!」


京太郎「お、おう灼さんたちいつの間に?」

灼「今だけど、どういう状況?」

京太郎「俺が赤土先生の古傷を抉ったせいでついつい」

灼「……ハルちゃんに恋愛の話はNGだと思」

晴絵「ぐふっ」ドムデハナイ

灼「ハルちゃん!?」

京太郎「止め刺したんっすよ、灼さんが」


憧「さて、打ちましょうかって……昼御飯食べ終わったあとなのね」

宥「うん、片付けてくるから打ってて良いよぉ」

穏乃「それじゃ失礼します!」

玄「それじゃ行ってくるから頑張ってねお義兄ちゃん!」


穏憧灼「おにいちゃん?」


京太郎「……」

宥「く、玄ちゃぁん」

玄「まぁまぁ、良いから良いから」ニコニコ


京太郎「……まぁなんつーか誤解から」

憧「詳しく教えなさい! あんたなにしたの!?」

京太郎「何もしてない!」

灼「危ないハルちゃん」

京太郎「そんなことしてるから赤土先生には彼氏ができないんだよ!」

灼「こんなことしなくてもできないよ」

晴絵「げふっ」バタッ


穏乃「……だ、大丈夫ですか?」

晴絵「……無理」ツゥ

穏乃「ですよね」



京太郎「とりあえず真面目に麻雀しましょうよ」

憧「ハッ! そうよね、やらなきゃダメよ、うん」

灼「予選まで時間もないし」

穏乃「特訓だ!」


京太郎「目的を忘れるとは、やれやれ」フッ

穏乃「主人公みたいだ!」

憧「そもそもあんたが変な問題持ちこむからでしょうが!」

京太郎「うっ、面目ない……これで阿知賀が県予選敗退でもしたら」ガクッ


憧「そ、そこまで攻めてないわよ……別に、それはその、ほら……私たちのせい、だし?」

穏乃「ツンデレだ!」

晴絵「ツンデレ!」

灼「ツンデレだね」

憧「ツンデレ言うな!」カァッ

京太郎「優しいなぁ」ホッコリ

憧「優しくない!」ウガー


京太郎「ってことでそろそろ打ちますか」

晴絵「ほら憧、やりなさい」

憧「なんで怒らせたりなだめたりしてんのよ!」

穏乃「よっし、頑張るぞっ!」グッ

灼「ん、この短時間で変わってるとは思わないけど、京太郎の腕見せてもらおうかな」


京太郎「上等! 俺を昨日までの俺と思わないでくださいよ!」グッ


―――そして


穏乃「ロン! 面前ピンフチャンタドラドラで12000!」

京太郎「ぐはぁっ!?」

憧「これは……」

灼「5回連続の最下位!」


京太郎「穏乃の一撃さえもらわなきゃ憧めくって三位だったでしょ!」

憧「最後で油断するから、ちょっと見直したのにこれなんて」ハァ

晴絵「おお、憧が男にここまで言うなんて珍しい」

憧「へへへ、変な感じになるからやめなさいよ!」

京太郎「はぁ、勝てないなぁ……てかみんな強すぎんじゃないのか?」

灼「でも、みんなそれなりにブランクあるんだよね、憧以外」

京太郎「へぇ……これでこの差かっ」ガクッ

穏乃「そのあと特訓したしさ、みんな!」

京太郎「これでもネトマじゃ4位のことのが少なくなってきたのに……」ハァ


晴絵「それじゃ、京太郎の対戦相手のレベルを少し下げますか!」

京太郎「?」

憧「ああ、なるほどね」

穏乃「……ああ!」


ガラッ


玄「ただいまー」

宥「終わったよぉ」

晴絵「ま、今日一日はみんなと打ってもらうけど」

京太郎「た、たまには抜けますよ?」

灼「気、使いすぎだから」ハァ


―――その後


穏乃「さて、そろそろ帰らなきゃ」

憧「そうね、こんな時間だしそろそろ」

灼「ん」

晴絵「それじゃみんな送ってくわ」


京太郎「ああ、たぶんうちの親父がまだなんで先に帰って良いですよ」

穏乃「え、京太郎のお父さん?」

京太郎「おう、今二人のお父さんと」

憧「ご挨拶!?」

灼「いや、早すぎ」


京太郎「違うって! 友達だったの! 二人のお父さんとうちの親父が!」

灼「なんだ」

京太郎「なんだってなんだ!?」

穏乃「世間って狭いねぇ」

京太郎「凄い既視感」


憧「そ、そうよね、さすがに早いわよねっ……って松実館で一人残ってどっちかとなにか!?」ハッ

京太郎「おい変な妄想すんなムッツリスケベ」

憧「むっ!? ムッツリじゃないわよっ!」

玄「はっ、まさか憧ちゃんお義兄ちゃんを!?」


憧「違うわよ! なんでこんな奴!」カァッ

灼(典型的なツンデレヒロインの台詞)

京太郎「こんな奴って……」ガクッ

憧「あ、いやそんな落ち込まなくても、じょ、冗談だから、ね?」



京太郎「さて、親父帰るぞ」

須賀父「おう……帰るぞぅ……」

京太郎「くそったれ、できあがってやがる……!」

須賀父「キンッキンに冷えてやがった……っ!!!」

京太郎「うっせぇ、歩け」


須賀父「おう……」スクッ

京太郎「それでよし、それじゃ行くぞ」

玄「お義兄ちゃん! また来てね!」


「待ってくれ、おにいちゃんって聞こえたがなんなんだ!」


京太郎「え、今の」

玄「まぁまぁ、それじゃお姉ちゃんあとはよろしく!」ダッ


「なんなんだ玄!」

玄「まぁまぁ!」

「まぁまぁって……なにがあるんだぁ」


京太郎「えっと」

宥「あはは……」

京太郎「っていうか玄さんがお義兄ちゃんお義兄ちゃん言ってると色々勘違いが」

宥「うん、まぁそうだけど……」


京太郎「嫌なら玄さんに言っておいてください、さすがにお姉さんに何かあるのは嫌でしょうし」

宥「でも、別に嫌じゃないよ?」

京太郎「へ? そ、それって」

宥「……あっ! そ、そういうことじゃなくってっ」

京太郎「わ、わかってますわかってますよ!」

宥「なんだか、私だけ京太郎君って呼べなかったし……その、距離が近くなったかなぁって」クスッ

京太郎「……う、うっす」


宥「だから……京太郎君が嫌じゃなければ別に良いかなって」

京太郎「お、俺も別に良いっす……」

宥「それじゃ……これからも、よろしくね?」

京太郎「は、はいっ」


宥「それと、玄ちゃんとも仲良くしてあげてね?」

京太郎「あ、はい」

宥「えへへ、ありがとう」ニコッ

京太郎(守りたい、この笑顔)


京太郎「それじゃ!」

宥「うん、また来てねっ」

京太郎「うっす!」ダッ


宥「うん……玄ちゃんの勘違いだけど、仲良くなれて良かったぁ」エヘヘ

「宥?」

宥「ん、どうしたのお父さん?」

松実父「須賀の息子だし悪い子じゃないとは思う、思うんだけど……」

宥「?」

松実父「好きなのか?」


宥「……ふぇっ!?」ボンッ
                 _,,  ----- _
             , r : : ´: : : : : : : : : : : : : :`:ヽ.、

           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\

      ./: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
      /: : : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : ヽ
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     j: : : : : :|: : : ::|: : : :, r:ナ'ナ.|`:メ, |: : : : : : ::|i_,rハ-:、i: : : : |: : : ::i: ヽ
    .i: : : : : ii: : : : |: /: ::/::/ .j:::/  |: : : : : : /1:/ !: ::/iヽ、::リ: : : ::|:::ヽ
    |: : : : : ||: : : : |: : : :/_ノ--i:/  .|: : :::/|::/ .V ._i::/ .|: : :/: : : : :|i: :|

    |: : : : ::|:|: : : ::|: :::/r'   ノ' ヽ  |: :/ i/  r'´ y ヽ|:::イ: : : : :::|i::::|
    |: : : : ::|:|: : : : |/.{      .} レ     {    .レ'/: : : /::/|:リ
    .〉: : : : :|´|: : : ::|.  ゝ    ノ       、    .ノ./: : :/|::/ レ
   /:|: : : : :|. !: : : : !   ゝー''´         ゝ _.ノ /::::/:ノ'  '
   /: :|: : : : :|ゝi: : : ::|  \ \ \ \ \ \ \ \ \/::ノ: ::|:イ
   〈: :|: : : : ::|: :|: : : ::|                   ´ i: : ::j::|
   .ゝ:::|: : : : :|: :ヽ: : : |、       / ̄ ̄ ̄ヽ     ノ: : :ノ::|
    ヽ:|: : : : :|: : ヽ: : ::|.ゝ、     ゝ-------'__ -- ' /: : /: : ヽ、
    〉::!: : : : :|: : :>: : ::i  ` ヽ------- ' ´  __, --/: : :/: : : : : :ヽ
    /: !: : : : :i: :/ ヽ: ::i、        __ - '   ,,ノ::/::<: : : : : : :i:::ヽ
   ./: : :ヽ: : : :Y   〉、:ヽ、__,     ´    _ -´ // .ヽ: : : : ::iヽリ
  /: : : : :ヽ: : : ::|  ./ \ゝヽ      _, r ´      r⌒ヽ: : ::ノ レ

 /: : : : : : :ヽ: : : :|  |  `]-___, r ' ノ        /   ヽノ



松実父「そうなのかぁっ!?」

宥「ち、違うよぉ、そういうのじゃなくって!」マッカ

玄「ふふ、大丈夫……これから京太郎君の良い所を知って行けば良いのですだ!」エッヘン

宥「玄ちゃぁん……!」


―――自宅


須賀母「酔って帰ってくるなんて……」ハァ

京太郎「そんなこと言いつつ水とか用意してやるんだから母さん優しいよな」

須賀母「やだ、実の母親攻略に出たの!?」

須賀父「やめろぉ! 父さんは生きてるんだぞ!」

京太郎「おいこら」


須賀父「まぁそれはともかく、どっちが本命なんだ?」フッ

京太郎「知るか」

須賀父「いやいや、姉の方が好みっぽいが妹の方も中々……やっぱお姉さんの方か!」

京太郎「危うく好きになっちまうとこだったぜ」フゥ


須賀母「なっちゃえば良かったのに」

京太郎「いかんいかん、今の恋人は麻雀です!」

須賀父「新しいな」


京太郎(ほんと危うく好きになるところだった、気を付けなければ……!)




とりあえず今回はここまで

宥メインで進めつつ、他のヒロインもしっかり描写してくのが理想
阿知賀はキャラがバランス取れてて良いね

そんじゃではまたー


よしよし投下するぞい

とりあえず続きからってことで

ちなみにイッチネトマしかせんから役の言い方とかわけわからんとこあると思うけど脳内変換よろしくー



―――数日後・松実館


京太郎「ここで、こいつだ」

穏乃「ロン! 三色ドラドラ7700!」

京太郎「んにゃー!」バタン

憧「寝転がるんじゃないわよ」

灼「あとあざとい声出さない」


京太郎「酷い……」

宥「猫みたいだったね」クスッ

京太郎「やっぱ俺には宥さんしかいないなぁ!」

宥「ふぇ?」

玄「よしお姉ちゃん! 式の準備なのです! そしてお義兄ちゃんも!」

宥「へっ!?」

京太郎「ファッ!?」


スパーン


玄「痛い!」ヒリヒリ

憧「あんたは自重なさい、京太郎はまたそっちの卓ね」

京太郎「はい」

玄「それじゃ私が入るねー」ヒリヒリ

宥「あはは……私も次入れてもらうね?」



京太郎「……ただいま」

桜子「オカエリキョウチャー!」

凛「お、おかえり」アハハ…

ひな「食らいつけてたとは思わないでもなしー」

綾「み、みんな須賀さんに失礼だよー」

京太郎「ま、気にすんな……それじゃ頼む!」



晴絵「にしても京太郎もすっかりなじんだね」

京太郎「ふむ、そうっすか?」

桜子「そうなの!?」

晴絵「いや、京太郎の膝に座りながら言っても」

凛「でも、話聞く限りかなり早いんじゃ?」

晴絵「うん、ここ最近ここにいること多いでしょ?」

京太郎「まぁ、結構世話にはなってますけど……てか部屋とか借りて良いんっすか?」チラッ


玄「うん、今の時期はそんなにお客さんも多くないし……お義兄ちゃんが強くなるためなら私も多少の努力は惜しまないよ!」

京太郎「あんまそういうこと言ってるとね、ほらお父さんこっちみて歯ぎしりしてる」

春菜「ひっ」ビクッ


宥「もう、お父さん……」

松実父「だが宥、俺は宥のことを思って、須賀の息子だぞ! 須賀の息子だぞ!」

宥「京太郎くんは悪い人じゃないってばぁ」

松実父「くっそ、乱暴されたらどうするんだ!」

宥「京太郎君は優しいよ?」


京太郎「……見ないふりして続けるか」

未来「あ、次須賀さんです」

京太郎「悪い悪い……こいつだ」タンッ

よし子「それじゃこれ!」タンッ

京太郎「よっしロン! 白發小三元ドラ2で12000!」


松実父「ぐ! 変な体制で覗いてたから腰が!」

京太郎「えっと……仕事、手伝いましょうか?」

松実父「ありがとう須賀君!」パァッ


晴絵「……ホント馴染んでるし」



―――そして夜


京太郎「よっし終わり」

松実父「ありがとう須賀君」

京太郎「いえいえ」


松実父「ここまでして申し訳はないが宥は渡さないよ!」

京太郎「いや、欲しいとは言ってませんよ!」

松実父「ぐぬぬ、だが玄から情報は」

京太郎「玄さんの勘違いですって」


松実父「……まぁ正直、君なら良いかなとか最近」

京太郎「早いだろ! もっと宥さん大事にしろよ!」

松実父「宥を大事にしろって……須賀君は良い人だなぁ!」

シュバッ

玄「つまり須賀君がお義兄ちゃんに!?」


松実父「くっ、だ、だが……や、やらんぞっ!」

京太郎「だからそういう話してんじゃないって!」


晴絵「良いよなぁ、嫁にやるとかやらないとかの話をできるって」ホロリ

京太郎「なんでいんの! ついでになんで泣いてんの!」

晴絵「こんなの泣くわっ!」

京太郎「す、すんません」

晴絵「それとほら、夜遅いし……暇だし」

京太郎「暇って言ったな!」


―――自宅


京太郎「ただいまー」

須賀父「おかえり!」

須賀母「なにがあったの!?」


京太郎「なんで嬉しそうなのかは聞かないでおいてやるけどなにもなかったぞ」

須賀母「それじゃ聞き方を変えましょうなにしてたの?」

京太郎「言う義理はないが……飯作ってた」

須賀父「厨房で!?」

京太郎「おう」


須賀父「これは!」

須賀母「結婚間近!」


京太郎「間近くねぇよ!」

須賀父「そっか、おっぱい大きいもんなあの二人」

須賀母「は?」

京太郎「息子の先輩なんて目で見てんだよ!」

須賀父「母親である露子さんも大きかった」グッ

須賀母「お父さん、じっくりお話しましょうか」

須賀父「京太郎! だが巨乳が最高とは限らないぞ! 父さんは母さんに負けたんじゃない! 母さんのおっぱいに」ズルズルズル


京太郎「ああはなりたくないな……てか明日休みなんだよなぁ、玄さんと宥さんに予定取り付けてないしどうすっかなぁ」


―――翌日


京太郎(ということでやってきました―――鷺森レーン)


京太郎(前に灼さんからもらった割引券もあるし久しぶりにボーリングも良いな。咲と行ったのが最後だがあれは酷かった……)


京太郎「てかなんで投げようとしたら俺の方に球がとんでくんだ、遠心力こえぇ」ブツブツ

??「いらっしゃい」

京太郎(灼さんの、おばあさんとかか?)


京太郎「ん、それじゃ……」

??「お、京太郎じゃん」

京太郎「ん?」

晴絵「京太郎も投げにきたの?」


京太郎「……」チラッ

晴絵「後ろみてどうしたの?」

京太郎「……いや、休日に一人ボーリングとは」グッ

晴絵「目頭おさえんな!」



京太郎「で、なんでまた?」

晴絵「いやね、友達と一緒に遊ぶ約束してたんだけど」

京太郎「良く話に出てる憧のお姉さん?」

晴絵「いやそっちじゃないんだけど……まぁその友達が、ダメだったからさ」

京太郎「へぇ……」

晴絵「デートだって」ツゥ


京太郎(誰かもらってあげて!)

晴絵「だからボーリングするぞボーリング!」

京太郎「わけわからん」

晴絵「ストレス発散!」グッ


京太郎「……まぁ俺もボーリングしにきたんだし良いんですけど」

晴絵「よっしそれじゃあやろう、死ぬほど投げよう」


京太郎「いや、死ぬほどは投げないです」マガオ

晴絵「あ、はい」


京太郎「……今日一日暇なんっすか?」

晴絵「まぁ、はい」ズーン

京太郎「今日一日ぐらいなら、付き合いますよ、うん」

晴絵「京太郎ぉ!」パァッ

京太郎「……うん」


京太郎(誰かもらってあげてよぉ! 俺がもらっちゃうぞ!)



京太郎「おいおいおい、圧倒的じゃねぇか!」

晴絵「伊達じゃないの伊達じゃ!」

京太郎「年の功か!」

晴絵「おい」

京太郎「すんません」


晴絵「……事実、だしね」フッ

京太郎「いや、マジですんません」

晴絵「そんな謝るな!」


京太郎「とりあえずあれですね、飯でもいきますか」

晴絵「……うん」

京太郎「それと一つ、お願い良いですか?」ジッ

晴絵「ん?」


京太郎「まぁ、なんていうか結構マジな」

晴絵「……麻雀で県予選突破したらおっぱい触らせてとか!?」

京太郎「おっぱい麻雀! それもありだ!」

晴絵「そ、それならうん……わ、私も覚悟を、京太郎がそれで頑張れるなら、う、うん」カァッ


京太郎「ちげぇわ!」

晴絵「は、恥ずかしがらなくても高校生男子だし……で、でも男の人に触らせるとか初めてでっ」真っ赤

京太郎「違うって! 可愛いなこいつ!」

晴絵「かわっ!?」ボンッ


京太郎「くそ! とりあえず後で二人になったとき言うから!」

晴絵「二人になったときっ!? ななな、なに言うの!?」

京太郎「とりあえずあとで! あとでにしよ! お願いとか忘れて!」

晴絵「う、うん……い、一応覚悟はしとくねっ」


京太郎(これがこじらせた結果か!?)


今回はここまで、他の面子と馴染んだよーって感じで

次回はハルちゃんパートの続きからってことで
子供たちとも仲良くなってくなったってことで出番を増やしていきたいとこ
凛ちゃん可愛いよね

そんじゃ一週間以内に投下するんで、またー


投下してくぞーう

ハルちゃんって一回ヤったらドハマりしそうだよね(ゲス顔)
でもメインは松実館、わすれちゃいけない


―――ファミレス


京太郎「ってことで、まぁお願いが一つ」

晴絵「う、うん……あ、会ってまだ一ヶ月ぐらいだし、その……あ、あんまりっ」

京太郎「だからあんま大変なことじゃなくて」

晴絵「きょ、京太郎はそうでも私はそういうの初めてだからっ!」

京太郎「話を! 進め! させて!」


?「……なにやってるの?」

京太郎「へ?」

晴絵「望!」

望「……うん、なんていうか、お邪魔?」

晴絵「お邪魔だよ!」

京太郎「もう言っちゃいますよ?」


晴絵「待って心の準備が!」

京太郎「麻雀つきあってもらえません?」


晴絵「……え?」

望「はは~ん」ニヤリ

京太郎「それだけっす」


晴絵「……~~~っ!!?」カァッ

望「おやおや? 晴絵は一体なにを想像してたのかなぁ?」ニヤニヤ

晴絵「っ!!」フイッ

京太郎「その、とりあえず座ってください」

望「お、悪いね!」


京太郎「え、憧のお姉さん?」

望「うん、それで晴絵の同級生」

京太郎「……結構歳離れてますよね」

望「10離れてるからねぇ、てかびっくりしたよ憧の口から男の名前が出てくるから」

京太郎「ああ……苦手ですもんね」

望「そうそう、一体どんな手を使ったの?」


京太郎「どんな手ってほどじゃないっすけど……」

望「まぁ話しやすいってのはわかるけどね、こうしててもなんだか話しかけやすいし」

京太郎「そうですか?」

望「うんうん、憧のことをよろしく頼むよ」

京太郎「まぁ友人としてできる限りは……」チラッ


晴絵「……」ウツムキ

望「もう、元気だしなって、別になんとも思ってないよ」

晴絵「うそ……」


京太郎「いや、拗ねなくても」

晴絵「……うぅ、超恥ずかしい」

京太郎「まぁその、うん、思春期の男子高生から頼みなんて言われりゃそりゃね」

望「エロいこと考えるよね」

晴絵「うっ」

京太郎「余計なこと言わんで良い!」

望(ナイスツッコミ)


京太郎「と、ともかく大丈夫ですから、ともかく麻雀付き合ってください」

晴絵「……私なんかで良いの? こんな生徒空いてに変なこと言われるんじゃないかと思ってた私なんかで」


京太郎「なんで自虐っぽいんですか、お願いしてるんですけど」

晴絵「……うん」

京太郎「赤土先生が良いんです」フッ

晴絵「はうっ」キュン


望「お?」


京太郎「どうっすか?」

晴絵「う、うん……お、お任せ!」

晴絵(あ、危ない危ない! 危うくときめくとこだった!)

望(これはとんでもない奴がやってきたかもしれない……)


―――雀荘


京太郎「常連っすか」タンッ

晴絵「まぁね、ずっと来てたし」タンッ

望「長いよね、ここも」タンッ

店主「10年前からだからな、親父がやってるころからだし」タンッ


京太郎「へぇ……にしてもすみません、望さんも付き合ってもらっちゃって」タンッ

晴絵「いいのよ、どうせ暇なんだし」

望「癪だけど事実なんだよね」タンッ

店主「休日は暇なぐらいが一番いいんだよ、大人ならわかる」タンッ スパー


京太郎「そういうもんっすか……ねっと! ツモ!」

晴絵「おお」

京太郎「メンタンピン、ドラ2……4000・2000!」

望「うん、綺麗に作るね」


晴絵「それじゃちょっと難易度上げようか」フフッ

京太郎「うぇ、今の本気……なわけないっすよね、よっしどんどんやりましょう!」

望「おお、頑張る男の子って感じで良いね」

京太郎「男の子っすからね!」


―――夜・家

ガチャッ

京太郎「ただいまー」

須賀母「あら、遅かったのね」

京太郎「先生といてな」

須賀父「教師攻略!?」


京太郎「違ぇよ……とりあえず麻雀教えてもらってただけだ」

須賀父「おっぱい大きいのか? 先生」ミブリテブリ

京太郎「やめろ、大きくない。普通だ普通……」

須賀父「なんだ、昔みたくおっぱいにつられて麻雀を始めたのかと」


京太郎「だから覚えてないって言ってんだろほとんど……」

須賀父「……ふむ、覚えてないのか」

京太郎「なんだよ?」

須賀父「いやいやなんでも」


京太郎「……変な親父だな」

須賀母「お父さんはいつも変でしょ」

京太郎「そりゃそうだ」

須賀父「ぐぬぬ」

須賀母「それよりも京ちゃん」キリッ

京太郎「ん?」


須賀母「……京ちゃんが愛した人なら先生でも」

京太郎「話聞いて無かったのかお前は!」


―――翌日・昼・教室


京太郎「さて、昼飯でも買いに行くかぁ」

男子A「須賀は今日も学食か?」

京太郎「おう」

男子A「それじゃ一緒に行こうぜ」

京太郎「そうだな、たまには」


女子A「須賀君、呼んでるよ」

京太郎「誰が?」


宥「京太郎くんっ、一緒にお昼しよ?」

京太郎「ああいや、前にも話したと思うんですけど俺学食なんで」

宥「お弁当、作ってきたんだけどどうかな?」スッ

京太郎「……おおう、超嬉しいっす」カァッ


男子A「死ね、氏ねじゃなくて死ね」


京太郎「酷い奴だな!」

宥「それじゃ行こっか、部室で良いかな?」

京太郎「うっす!」


テクテク


宥「ごめんね、突然……連絡すれば良かったかな?」

京太郎「いやほんとありがたいっす。結果オーライで」

宥「今度からは連絡するね?」

京太郎「また作ってくれるんっすか?」

宥「うん、お世話になってるから」


京太郎「いや、松実館の手伝いもそんな言うほどしてないっすよ?」

宥「ううん、わざわざしてもらってるし、色々助かってるから、みんな」ニコッ

京太郎「……うっす」フッ


―――部室


京太郎「ストーブっすか」

宥「うん、この時期に使うのは私だけって言われちゃったけど」

京太郎「まぁそうでしょうけど……電気ストーブってのも侮れませんね、案外あったかくなるもんで」

宥「暑い?」

京太郎「大丈夫っすよ……」フッ


宥「良かった、それじゃあ食べよっか」

京太郎「はい、それじゃ……おお、しっかり手作り」

宥「うん、朝に厨房借りたんだぁ」


京太郎「ああ、朝飯作りますもんね」

宥「うん、そのついでになっちゃったけど」

京太郎「はは、それじゃいただきます」

宥「召し上がれ」フフッ


京太郎「……」パクッ

宥「どう、かな?」

京太郎「美味い! って一応前に……いただいたんですけど食事、それでも美味い」フムフム

宥「えへへ、良かったぁ」

京太郎「ホント、嫁にするなら宥さんみたいな相手が良いっすよ!」


京太郎(って俺はなにラノベ主人公みたいなことを!)ハッ

宥「あぅ……」カァッ

京太郎(ほらもう!)


宥「……うぅ」ソワソワ

京太郎(こんな空気になっちゃってるし!)


宥「で、でも……京太郎くんなら、良い旦那さんに、なりそう、だねっ」

京太郎「へっ……そ、それは」


ガラッ


玄「お待たせー!」

京宥「!」ビクッ

玄「ついつい……ってどうかした?」


京太郎「い、いやいや!」マッカ

宥「ま、待ってたよっ」マッカ

玄「?」ヘケ?


京太郎「そ、それじゃ食べますか! もう食べてるけど!」

宥「う、うんっ、そうだね!」


京太郎(いかんいかん、あやうく好きになるところだった)

宥(あう、顔……見れないよぉ)

玄「……どうしたの二人共?」


京太郎「あ、いや全然!」チラッ

宥「……う、うん」チラッ


京宥「!」バッ


玄「……喧嘩!?」

京太郎「なんでそうなる!?」

宥「ち、違うよぉ!」


京太郎「……と、とりあえず! 飯です飯!」

玄「あ、お義兄ちゃん! こっちは私が作ったんだよ」

京太郎「うん、美味いっす! 嫁にもらいたい!」

玄「ふぇっ!?」カァッ

京太郎(またやらかしたぁぁっ!!?)

宥(誰にでも、言うんだ……)ムッ


玄「あ、あははっ! お義兄ちゃんのお嫁さんにはなれないよぉ」マッカ アハハ

京太郎「で、ですよね! あはは!」フハハハーン!

玄「も、もうお義兄ちゃんったらぁ!」

京太郎「ダメっすね、うん」


宥(あれ、なんで……私、今……)


とりあえずこの辺でー

じわじわと進行する感じで、何がとは言わんけど

次回も早めに投下できればなって感じっす

そんじゃまたー


いまこそ私が投下するとき!

ってことで再開、もうどこからつっこめばいいかわからない
あと座薬はたぶんおそらくきっとたぶん出さねぇから!


―――放課後


京太郎「ということで、ご無礼ロンです」ククッ

憧「なにが、というわけで……よ!」

穏乃「わわっ、私ちょっとやばめだ」

晴絵「でも、案外似合ってるよねぇ、顔は良いし」クスッ

憧灼「!?」

晴絵「え、何その目は」

玄「……お姉ちゃん!」

宥「な、なに?」

玄「ライバル!」ビシッ

晴絵「……ち、ちがっ!」カァッ


穏乃「はい、京太郎」スッ

京太郎「いただきますと」

憧「案外才能あるんじゃないの、数ヶ月でこれって」

京太郎「でもまぁ、みんなにまだ勝てないしなぁ」ハァ

憧「なに言ってんの」

灼「勝たれたらこっちがショックになるし」


京太郎「ま、初めて数ヶ月……いや、昔にちょっとやってたけど」

晴絵「え、そうなの?」

京太郎「親父たちから聞いた話によればっすけど」

穏乃「そう言えば京太郎の家って行ったことないよね!」

京太郎「来るか?」ケラケラ


玄「いくいく!」

京太郎「まぁ良いんっすけど」

玄「お姉ちゃん、お義兄ちゃんのお家の人に挨拶のチャンスだよ!」

宥「きょ、京太郎くんとはそんなんじゃないってばぁ」カァッ

晴絵「ほら玄、宥も困ってるから」


宥「でも、京太郎くんのおうちかぁ……」

憧「あら、案外興味あるんだ……案外宥ねぇも満更でもない?」

宥「はうっ、ち、違うよぉっ」マッカ



京太郎「違和感があるんだよなぁ……」

玄「どうしたの?」

京太郎「いや、なんだか違和感が、打ってると」

憧「もう一回打つ?」


京太郎「いや、今日の分は打った。その代わり休みに晴絵さんにたっぷりシゴかれたしな」

灼「休みにハルちゃんと?」

晴絵「あっ、いやっ、そういう意味じゃなくってねっ!」カァッ

憧「そういう意味でこっちも言ってないわよっ!」マッカ

宥「あぅっ」マッカ

穏乃「どういう意味?」キョトン

玄「さ、さぁっ?」マッカ

灼「ハルちゃん……」

京太郎(正直、赤土先生可愛いしなぁ、ありっちゃ全然ありなんだよなぁ)


憧「コホン! と、ともかく……お姉ちゃんに聞いたし知ってるわよ」

晴絵「あ、そ、そっか!」ホッ


京太郎「とりあえず、そんなわけで大丈夫なんですよ」

灼「でもいつの間に?」

京太郎「いや、灼さんとこのボーリング場行ったらたまたま会って」

灼「きたんだ」

京太郎「はい、まぁ普通に何ゲームかしてから、昼御飯して、雀荘言って夜に帰って」

憧「普通にデートコースじゃない」

晴絵「そ、そう言えば……は、初デートが生徒になっちゃうなんてぇっ」エヘヘッ

京太郎「お、俺も初デートが先生とは思いもしなんだ」ハハッ


宥「むぅ……」

憧(ん、これは宥ねぇまさか……)


―――夜・自宅


京太郎「ってことで今度大所帯呼ぶわ」

須賀母「京太郎が咲ちゃん以外の女の子を!?」

須賀父「咲ちゃんに連絡だ!」

京太郎「絶対楽しそうにいじくりまわしてくるからやめろぉ!」

須賀母「結局マジで咲ちゃんとはなにもなかったものねぇ」トオイメ

京太郎「お互いそういうんじゃねぇからな」

須賀父「かわいかったのに」


京太郎「……お互いなんか違うってなぁ」

須賀母「きっかけ一つで変わるものなのに」

須賀父「そうだぞ、母さんと父さんだってそんなでもない感じだったけどちょっとした既成事実から」

須賀母「余計なこと言わない」ニコッ

須賀父「うん」

京太郎「デキ婚だもんなぁ……」



―――その頃、赤土家

晴絵「はぁ、絶対無理だしなぁ……」

晴絵「そうだ既成事実!」


―――翌日・朝・登校時

タッタッタッ

京太郎「おはようございます!」

宥「あ、おはよう」ニコッ

玄「あ、おはようお義兄ちゃん!」


「あれ、お義兄ちゃん?」

「あれだろ、松実姉妹と須賀」

「ああ、そうかそうか、噂の」

「すげえよなぁ……あの松実姉を攻略とか」

「いや、妹を攻略して兄妹プレイなんじゃ?」

「逆に考えるんだ姉妹丼と考えるんだよ」


京太郎(好き放題言いやがって)

玄「お義兄ちゃん、そう言えばどうだった?」

京太郎(聞こえてねぇのかよ!)

京太郎「土曜日なら、みんなまとめて良いっすよ」

玄「やったねお姉ちゃん!」

宥「えっ、な、なにが!?」


京太郎「ま、ともかくそういうことで……あと灼さんがいれば、っていた。おーい灼さん!」

灼「えっ、どうしたの?」

京太郎「土曜日、空いてますか?」

灼「うん、空いてるけど」


「あれは!」

「松実姉妹に飽き足らず!?」

「しかも松実姉妹の前で!」


京太郎(ちげぇから!)


―――授業中


京太郎(正直、玄さんが俺を“お義兄ちゃん”と呼ぶのが嫌だった)


京太郎(そう“だった”のだ。最近それが嫌でない自分がいる)


京太郎(俺が好きな女性は基本的にその胸が豊満だ。そしてどこかおしとやか)


京太郎(宥さんは確かにそれにしっかりとあてはまるし、俺が好きになるのはおかしくはない)


京太郎(だが、好きかと聞かれれば微妙なラインだ……確かに好きだがそれは他の子たちと同じ)


京太郎(なんだこの感覚は、好きなのか? 嫌いなのか? それとも……)


穏乃「京太郎!」

京太郎「ハッ!」

憧「聞いてんの? 休み時間にボーっとしちゃって」

京太郎「す、すまんすまん……昼か」

憧「宥ねぇが呼んでるわよ」


京太郎「ああ、悪い悪い……一緒に食うか?」

憧「邪魔しちゃ悪いでしょ」フフッ

京太郎「玄さんも一緒だぞ?」

憧「え゛っ、玄はくっつけたいのなにしたいの!?」

京太郎「俺は知らんぞ」

穏乃「たまに二人って難しい話するよね」

京憧「難しい話なんてしてない!」


―――昼・部室


京太郎「はて、最近時間経過が早いのなんの」

玄「そうなの?」

京太郎「そんな歳とった気はしないんですけどねぇ」

宥「んー、楽しいと時間が早く感じるって聞いたことあるよ?」


京太郎「やっぱ宥さんと玄さんといるのが楽しいんですかね」アハハ

玄「お義兄ちゃんったら!」アハハ カァッ

宥「でも、教室でもそんなに楽しいの?」


京太郎「いや、楽しいには楽しいんですけど……むむ、てか悩み事してるからっすかね」

宥「なにかあるなら、力になるよ?」

京太郎「愛って、なにかなって」フッ

玄「あ、愛!!?」ワタワタ

宥「わ、私もそれは……」カァッ


玄「というよりお義兄ちゃんに好きな人が!?」

宥「えっ」

京太郎「いや、そういうわけじゃないんですけど、って冗談ですよ」

玄「なんだ冗談か、お姉ちゃん相手に腹をくくったのかと」

京太郎「恋より麻雀ですよ今は」

宥「両立も、良いと思うよ?」


京太郎「器用な真似はできないっすよ……ってそうじゃなくて、麻雀ですよ麻雀」

宥「麻雀、かぁ……」

玄「今日も打ってみてなんか違うとこ探してみよ?」

宥「それじゃ久しぶりに京太郎くんの後ろに行こうかなぁ」エヘヘ

京太郎(久しぶりのおっぱいか)



―――放課後・部室


京太郎「ということで」

宥「ん、んー……?」

京太郎(おっぱい)


玄「え、なにこれ……」

憧「ん?」

灼「……?」


京太郎「なんか、気持ちいいぐらい調子いい!」

晴絵「宥の胸が当たってるからじゃない?」ムス

宥「えっ……ひゃわっ!」

京太郎「あ、気づかなかった」

京太郎(余計なこと言うなよ先生ぃ!)

灼「図星だったりして」


京太郎「そんなわけないっすよ」

京太郎(そんなわけあるっすよ)


宥(き、気づかなかったけど……意識、してなかったんだ……)

京太郎(くっ、立てない……立ってるから!)



玄「なんで……」サァッ

灼(顔色悪い……?)

憧「うーん、微妙ね……ていうかどういうことかしらこれ」

京太郎「よっし! リーヅモ三色ドラドラ……6000オール!」


宥「わぁ、大きいね」

京太郎(エロい)


玄「……な、なにこれっ」

憧「ちょっと気になることが一つ」

灼「ん?」

憧「これ、ドラが二つも来てる」

宥「玄ちゃんがいるのに?」


京太郎「そうですね、俺もドラが二つ」

玄「わ、私は一つで……すぐに聴牌したんだけど」

晴絵「うん、私も見てたけどこれは……ともなると」

灼「うん」チラッ

京太郎「俺?」

穏乃「凄いじゃん京太郎!」


京太郎「いやいやいや、そんなオカルトあり……」

宥「?」

玄「?」

京太郎「えるんだよなぁ」

晴絵「なんだろう、あと何回か打てばわかるかな?」

京太郎「まぁそれは後日で今日はもう良いっす」

憧「もうちょっと打てばいいのに」


京太郎「いや、みんなに全国に行ってほしいからな……俺は」フッ

憧「……ふん、好きにしなさい」クスッ

穏乃「ありがと、京太郎!」

京太郎(しかし、なんだこれ……むずむずする。下じゃなくて、心が)



京太郎「……ふむぅ」

晴絵「京太郎?」ノゾキ

京太郎「どわっ!?」ビクッ

晴絵「そんな驚かないでも、ってどうしたの?」

京太郎「いや……やっぱおかしいなって」

晴絵「なにが?」


京太郎「さっきのっすよ、灼さんにはきいてないように思えたんで」

晴絵「ああ、そういえばそうだ」

京太郎「だからちょっと自分の手牌を思いだしつつ……」

晴絵「……よし、ちょっとなんとかしてみるか!」

京太郎「ん?」


晴絵「知り合いに頼んでみる。そっちに詳しい人がいるんだ」

京太郎「……ありがとうございます、赤土先生」

晴絵「晴絵、でも良いよ?」ボソッ フフッ

京太郎「っ」ドキッ

晴絵「なんてねっ♪」クスッ

京太郎「えっと、その……う、うっす」コクリ

晴絵「ま、あんたにできないとこは仲間がやってあげるよ。私やみんながね?」フッ

京太郎「は、はいっ!」ニッ


京太郎(やっぱ大人のお姉さんだなぁ)

晴絵(よっしぃ! 京太郎! 顔赤くしてたしやったよね! ハルちゃん大勝利!)

灼(鼻の下伸びてるよ……ハルちゃん)ホロリ


―――帰り道


京太郎「さて、そんじゃ玄さんに宥さん、また明日」

宥「うん、また明日」ニコッ

玄「お義兄ちゃん! お茶でもしてく!?」

京太郎「ほら、こんな時間からじゃ」

玄「ちょっとだけ! ちょっとだけだから!」

京太郎「なんか玄さんに口説かれてる気分になってきた」

玄「ふぁっ!? おおお、お義兄ちゃんをく、口説くなんてっ、そ、そんなことっ……」カァッ ワタワタ

宥「えっと、わ、私からもその……お、お茶でも、どうかなっ?」


京太郎「え、あ……まぁ、二人がそう言ってくれるなら、ちょっとだけ」ハハッ

玄「そ、それじゃっ、ど、どうぞっ!」カァッ

京太郎「いや、冗談ですからそんなキョドらないでくださいよ」

玄「全然キョドってないよ!」

京太郎(いやいやいや)

宥「えへへ、どうぞ」


―――松実館・宥の部屋


京太郎(暑い……)

玄「なんでお姉ちゃんの部屋なの?」

宥「あ、あったかいかなぁって」

京太郎「そうっすね!」グッ ダラダラ

玄「汗流しながら言っても説得力ないよっ!」


宥「ご、ごめんね?」

京太郎「いやぁ、問題ないっす」

玄「もう、お茶もってくるね」

京太郎「ひえ」

玄「冷えたやつ」

京太郎「!」グッ

玄「!」グッ


宥「そんなに暑いかなぁ?」

京太郎「割と」

宥「……ごめんね?」

京太郎「いえいえ、まぁ宥さんとこうしてのんびりしてられるなら安いもんですよ」

宥「そ、それってどういう……」


京太郎「にしても一年中こたつ出してます?」

宥「うん、夏の暑い日は上げるけど」

京太郎(夏の暑い日にしか上げない……?)

宥「あっ、でもでも……京太郎くんが辛いなら、止めようか?」

京太郎「いえいえ」

京太郎(このこたつに宥さんは一年じゅう……こたつに頭を突っ込むのは許されないよなぁ)

宥「あ、みかんあるんだぁ、痛まないようにするの大変なんだけど」

京太郎(宥さんのロングスカートにかくれたパンストに頭突っ込みた……くっ、暑さで頭がやられてきた!)


宥「食べる?」

京太郎「え、あ、ああみかん、食べます」

京太郎(宥さんのことかと思った)



京太郎「にしても……案外なれますね」モグモグ

宥「そうかな、なら良かったぁ」エヘヘ

京太郎「玄さん遅いっすね」モグモグ

宥「うん、お手伝い頼まれちゃったかなぁ?」

京太郎「宥さんは良いんですか?」

宥「私も手伝うんだけど、玄ちゃんが率先してやっちゃうことの方が多いかなぁ」

京太郎「へぇ、でも玄さん……宥さんのこと凄い心配するからなぁ」

宥「うん、私のこと守るって……昔から、守ってくれるから」クスッ


京太郎「そんなこと、あったんですか」

宥「うん、男の子たちにいじめられてた時とか」

京太郎(やらしいこと想像してしまったぜ)


宥「そんなとき、玄ちゃんが助けてくれたんだ……玄ちゃんばかりに、助けられて」

京太郎「ま、これからはあれっすよ」

宥「ん?」

京太郎「俺も助けます」ニッ

宥「……うん、嬉しいっ」ニコッ

京太郎「そりゃ良かった、これでも運動部っすからね」ハハッ

宥「うん、カッコいいよ」フフッ
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         |   | | Nィ,z之、ヽ. ハ | ら `心、|    |  .|
         |. 八ヘ | x作 ! ` `ー` 辷__ツ !     ト  |
         l   ヘヘヽ.辷ツ        """  |.    ム'
.              ヽ、`´""  '         ./    /.   ’
.          八.    マゝ    , -,    //    /   /
                 込      ` ´   .//    ,イ  レ ム、
              ',.     个.       ィ//   ∠__L__込 _ト、
           ヘ        >- ‐…ァ' ./ _ -‐ァ´/ . |
.              ヽ    ソ/      /  /_/ / / -‐‐込
               >、  {   / ./  / _ -‐ /      ヽ
            { / 〈 ヽ }_x≦-‐/  {-  / -―………―-≧

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      { /〈 /    /ー' / ヽ__/    `ー -- __ -――- 、 `ヽ
     八 У         /              |   ̄ ̄ 〉`ヽ、\ |
        У     /  /                ノ     { i i ヘ  |
        .:     i  {                 オ|  /   | | !  ハ !
.      入     ハ  、.               ノ | / /  ! ! !  j.|
      /  ヽ    ヘ  、.            /  ネ /   V . j   !|



京太郎「う、うっす」ドキッ

京太郎(いかん、これ以上は好きになってしまう! 好きになっちゃうぅ!)


とりあえずここまで!

ちょっとずつ好感度上げてって、ハルちゃんとかクロチャーとか宥ねぇとか
こっからちょっと進行速度早くなってくけどひとっ走りつきあえよ

そんじゃまたー


一眠りしたらスッキリしてしまった、投下すんぞー

ラブコメ感ガンガンに出してやってく所存ー


京太郎「うおぉぉぉぉ! 愛は人を弱くする!」タンッ

憧「なに言ってんのあんた、ロン、メンタンピン、3900」

京太郎「ぐはぁっ!」

穏乃「うわぁ、私の手全然進まなかった」ハァ

玄「私もだよぉ」ハァ


京太郎「あ、愛などいらぬ!」

晴絵「聖帝か」

灼「聖帝って?」

京太郎「ジェネレーションギャップ」

晴絵「ぐはっ」

宥「えっと……」

憧「私らは知らなくて当然のネタみたいよ」


京太郎「さて、ラストもう一回!」

憧「そんじゃお願い」

灼「ん、オッケー」

玄「お姉ちゃん、仇はとってぇ」

宥「うん、頑張るよ」

穏乃「よし、それじゃ引き続き!」


京太郎「さて、一位目指して俺の戦いは続く!」

晴絵「いやそれ……」


京太郎「勝てなかったよ……」

晴絵「やっぱり」

京太郎「ちくしょー」ハァ

灼「でも二位だね」


京太郎「灼さん以外の二人には勝ったぜ!」グッ

穏乃「うぅ、やられた」

宥「全然手が進まない……」シュン

晴絵「でもあんまりだったね、宥なんてほとんど和了れてないでしょ?」

宥「あ、はい……」ハァ


晴絵「……京太郎が、なにか?」

京太郎「え、俺にも特殊な力が!?」


玄「あ、お義兄ちゃん、お父さんが今日良いかって」

京太郎「良いっすよ!」グッ

宥「お父さん、最近京太郎君にべったりだよね」

憧「えっ、なにそれは」バッ

京太郎「腐ってやがる」

憧「く、腐ってないわよ!」


京太郎「まぁともかく、お父さんと話してると楽しいんっすよね」アハハ

玄「ようやくお義兄ちゃんも婿養子としての自覚が!」

京太郎「違います!」


―――松実館・松実父部屋


松実父「やっぱり京太郎君が作る料理はおいしいなぁ」アハハ

宥「本当だねぇ」エヘヘ

玄「うん、厨房は任せられるね!」


京太郎「ありがとうございます……で、どうしたんっすか?」

松実父「いやほら、前まで散々言ってたけど俺も少し反省してね」

京太郎(むしろあれだけ手伝い頼まれて未だ嫌われてたら問題ありだよなぁ)

松実父「だからしっかり、俺も腹をくくったよ」

京太郎「はい?」


松実父「宥との、交際を許そう!」ググッ

京太郎「……は?」

宥「へっ!?」カァッ

京太郎「い、いやいやいや!」

松実父「婿養子ということになることが心配かい?」

京太郎「そっちじゃねぇよ!」

松実父「……そっちじゃないということは玄!?」

京太郎「どうしてそうなった!」


玄「お、お父さん!?」カァッ

松実父「まぁ確かに玄も可愛いとは思うが、思うよね!」

京太郎「いや、可愛いっすけど」

玄「ふぇっ!?」

              /:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |:.:.:.ハ:.:.:.:j:.:.:.:.} ゚。:|\ :.:.:.:.:.|:..:。:..:..:..:.\
                /:..:..:..:/:.:.:.:.:.:.:.:/|__;.ム斗:./  |:.:.:.し:.:.;\_}:.:|__ ゚。.:.:.:.|:.:..゚。:..:..:\:.゚。
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           /:..:..:.:.: ′:.:.|:.:./〃 リ   リヾ:、 :.:.:.:./.〃      ヾ:、リ .:.:.:.:i:..:..:..|
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           /:..:./..:.:.:.|.:.:.:.:.:.|  ミト、     ィj/     ミト、     ィj/ | :.:.:.:.|:.:.:.:..:.∧
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宥「むぅ……」

玄「あわわっ、わ、私はっ、そ、そのお義兄ちゃんのこと、か、かっこいいとは思うけど、そのっそのっ」

京太郎「いやいや落ち着いて」

松実父「つまり俺はとんでもない勘違いをしていた!?」

京太郎「現在進行形なんだよなぁ」


松実父「わけがわからないよ!」

京太郎「俺もっす」

松実父「結局、どっちなんだい?」

京太郎「どっちとも付き合ってないしどっちもそういう意味で好きじゃないっすよ」

松実父「いや、俺に言いにくい気持ちは良くわかるよ」

京太郎「聞けよ」



松実父「そうか、二人がいるんじゃ言いにくいよな、当然だ」

京太郎(これなに言ってもだめなパターンか……いや、玄さんも宥さんも魅力的すぎてな、ただ好きってもそういう感じじゃないんだよなぁ)

京太郎「まぁ、そんな感じっす」アハハ

松実父「そうかぁ」フム

京太郎(いや、マジで好きってどんな感じかわかんねぇしなぁ)


松実父(結局どっちなんだ……両方はさすがダメだぞ、絶対にダメだからな! 絶対にやるなよ!)

宥(なんだか、嫌な感じだった……私、嫌な子だ……)

玄(む、胸のあたりがぽわってあったかくなって……)カァッ

京太郎(もうなにがなんだか……)


―――夜・自宅・リビング


京太郎「……あれ、明日か」

須賀母「ん?」

京太郎「いや、明日ちょっくら出かけてくる」

須賀父「明日は、金曜で祝日か」

京太郎「土曜は麻雀部のみんなが来るから」

須賀母「!」


京太郎「なんだその顔は!」

須賀母「そりゃ、ねぇ?」

須賀父「あはは、楽しみだなぁ!」

京太郎「くっ、嫌な予感しかしねぇ!」


須賀父「だがみんなを呼ぶ前にデートか?」

京太郎「そんなんじゃねぇよ」

須賀母「隠さなくても良いじゃない」

京太郎「だからそんなんじゃないって、とりあえず寝坊しないようにしなきゃなぁ」

須賀母「青春してるわねぇ」


京太郎「まぁ……部活的な意味では?」

須賀父「このままじゃ貧しい青春だぞ!」

京太郎「まだ3年まであるだろうが!」


―――翌日・自宅前

ガチャッ

京太郎「っと、すんません遅れました」


晴絵「あ、ううん! まぁこっちも今きたとこで電話しようと思ってたから」アハハ

京太郎「せっかく俺のために休日返上みたいなもんなのに」

晴絵「いやいや、休日らしくしっかり羽伸ばさせてもらうけどね」


京太郎「それは良いんですけど、まぁわざわざすんませんって意味っすよ」

晴絵「まぁそこは京太郎が楽しませてくれたらいいんじゃなーい?」フフッ

京太郎「そんじゃ最大限努力はしますよ」ハハッ


晴絵「うん、それじゃ行こうか……時間までは全然余裕あるけど」

京太郎「そうなんっすか?」

晴絵「まぁ都会の方まで行くから念のために早めにね」

京太郎「うっす、それじゃ行きますか……とりあえず駅まで歩きって、俺あんま吉野から離れたことないんっすよね」


晴絵「しょうがないなぁ、それじゃ今日は私がエスコートしてあげようじゃない」クスッ

京太郎「そんじゃお願いしますよ赤土センセ」フッ



テクテクテク

京太郎「ていうか昨日メール来た時びっくりしましたよ」

晴絵「あははごめんね、私もちょっと焦ってたっていうか」

京太郎「まぁ良いんですけど、電車で何分ぐらいなんっすか?」

晴絵「まぁ一時間かからないとは思うけど」


京太郎「まぁ急いでもないし先生と喋ってるの嫌いじゃないし、良いんですけど」フッ

晴絵「は、恥ずかしいこと言うね」カァッ

京太郎「え、そうでした?」

晴絵「まぁ……そんなこと言われたの初めて」


京太郎「いやその、口説いたみたいになるのは良くないっすよね」

晴絵「生徒に口説かれるとかあれだね、少女マンガ」

京太郎「いやぁ、最近じゃ少年漫画でもありますよ」

晴絵「まぁ私の知り合いの先生も卒業直後に生徒と結婚とかあったけどね」アハハ


京太郎「案外あるもんっすね」

晴絵「あるある、珍しいっちゃ珍しいけどファンタジーではないよね」

京太郎「相当美人とかなんだろうなぁ」

晴絵「うん、ほんとうらやましい」

京太郎「……あっ」

晴絵「なんか察した!?」


京太郎「いやいや、先生も可愛いとこあるし全然可能性ありますって!」グッ

晴絵「そ、そうかな?」

京太郎「もちろん! むしろ俺がもらいたいまで」

晴絵「ばっ! か、からかうのもほどほどにしときなよ……」カァッ

京太郎「わかってますって」ハハッ



宥「あれは……京太郎くんと、赤土先生……?」


とりあえずここまで

次回はハルちゃんとのお出かけの続きからってことで
その次はみんなをお招きってことで

松実館の立場がじわじわと確率されてってどうなる京ちゃん

ではまたー


よし、投下開始ー

しばらく空けちまってごめんよ


―――電車

京太郎「にしても吉野って結構大変ですよね」

晴絵「ホント、車無いと大変だわ」

京太郎「でもなんで今日は車じゃないんです?」

晴絵「いずれわかるさ……いずれな……」

京太郎「なにかっこつけてんですか」

晴絵「なっ、たまには強者感出させてよ!」

京太郎「俺の中では最強ですけどね」ハハッ

晴絵「なら良いけど……」


京太郎「とりあえず今日は赤土先生の知り合いと、でしたっけ?」

晴絵「そうそう、特訓ついでに色々」

京太郎「色々って?」

晴絵「ま、結果が出てから教えるよ」フフッ

京太郎「?」


―――奈良


晴絵「ってことでやってきました」

京太郎「都会だ」

晴絵「吉野と比べるとね、東京言ったら目玉飛び出るよ」

京太郎「マジで!?」

晴絵「さて、まだ待ち合わせまで時間あるし……」

京太郎「?」

晴絵「とりあえず昼御飯食べに行こっか」ニッ

京太郎「ま、そうですね……どこかいいとこ知ってるんですか?」


晴絵「ふふん、伊達に長生きしてないってわけよ」

京太郎「そりゃ期待させてもらいますかね」フッ

晴絵「ま、男連れてくのは初めてだけど」アハハ…

京太郎「初デートですか」

晴絵「で、デートなのこれ?」


京太郎「どうなんでしょ?」

晴絵「そ、その……わ、私はデートでも、良いよ?」カァッ

京太郎(かわいく見えた、俺は悪くない)

晴絵「な、な~んて! あははっ!」

京太郎(20代の女教師って時点でそりゃそういう目で見ることもあるってもんだよ、そりゃそうだよ)



―――ステーキハウス


京太郎「この選択肢は無かった」

晴絵「ガッツリ食べれた方がいいでしょ?」

京太郎「あ、まぁそうなんですけど……珍しいっすよね」

晴絵「なにが?」

京太郎「いや俺もデートってしたことないんでなんとも言えないんですけど」

晴絵「ん? ……あ、これ初めて食べたけどおいしいっ!」パァッ

京太郎「……なんつーか赤土先生はそっちのが良いっす。可愛くて」フッ

晴絵「へっ!?」カァッ


京太郎「いや、ほんと美味いこれ」

晴絵「そ、そうだねっ!」アタフタ

京太郎「また、連れてきてください」ニッ

晴絵「は、はい」ウツムキ

京太郎「?」


―――昼食後


京太郎「ってことでとりあえずどこいくんっすか?」

晴絵「ここの近く、あそこのビル見える?」

京太郎「はい、あれですよね」ユビサシ

晴絵「うん、そこの3階にある雀荘に行くよ」

京太郎「ここまで来てわざわざ雀荘っすか?」

晴絵「ここまで来たからこその雀荘って思っといて」

京太郎「……ま、良いですけど」


晴絵「よし、それじゃ行こっか」

京太郎「マジのデートで彼氏雀荘に連れてっちゃダメですからね?」

晴絵「え、ダメなの?」

京太郎「うわぁ」

晴絵「なにその顔は!」


京太郎「雀荘についたぞ」

晴絵「なに言ってんの?」

京太郎「まぁそんなことはどうでも良い、重要なことじゃない」

晴絵「う、うん……とりあえず、いた」

京太郎「?」


晴絵「お待たせしました」

??「ん、気にしてないよ」

晴絵「京太郎、こちら私がお世話になってた熊倉トシさん」

トシ「熊倉トシだ、須賀京太郎だね?」

京太郎「はい……それと」チラッ


トシ「ああ、こっちの子は」

エイスリン「エイスリン・ウィッシュアート、サンネンセイ、デス!」

トシ「留学生なもんで日本語が疎いけどまぁ気にしないでおくれ」

晴絵「はい、それじゃやりますか」

京太郎「待って俺理解できてない」

晴絵「麻雀やるんだよ、ほらほら座る」


京太郎「は、はぁ」ストン

エイスリン「ヨロシクネ」ニコッ

京太郎「はい、よ、よろしくお願いします」

京太郎(可憐だ……)


晴絵「よし、やるよ!」

京太郎「う、うっす!」

トシ「良いかい?」

エイスリン「ハイッ!」


京太郎「にしても四人にするためにわざわざウィッシュアートさんを?」タンッ

トシ「まだこの子も初心者の粋を出ないからね、とりあえず修行代わりに」タンッ

エイスリン「ウン!」タンッ

京太郎「俺も修行なんっすか結局?」

晴絵「京太郎もある意味ではそうだけど今回は、ちょっと別の目的もあるかな」タンッ

京太郎「別の目的、ですか」タンッ

トシ「まぁだいぶ……ピンとは来たけどね」タンッ

エイスリン「ンー……」タンッ

晴絵「さすがですね、やっぱ違うわ……」タンッ


京太郎「赤土先生がそこまで言うんだから凄いんですね熊倉さん」タンッ

エイスリン「ロン! ピンフサンショク、3900!」

京太郎「ぐへっ」

トシ「普通に磨かなきゃ、だねぇ」

京太郎「う、うっす!」

エイスリン「ヤッタ!」グッ


京太郎(かわいい)ポー

晴絵(むっ……)



京太郎「ツモ、タンヤオのみ!」

エイスリン「マクラレタ!?」

トシ「最後に速攻決めたねぇ」

京太郎「ふへぇ、すげぇ打った」グテッ

晴絵「ホント」フゥ

トシ「エイスリンはどうだい?」

エイスリン「タノシカッタ!」ニコッ

京太郎「そりゃなによりで……で、なんかわかりました?」


トシ「まあね、とりあえず麻雀の腕を磨かなきゃどっちにしろダメってことだね」

京太郎「まともな麻雀の腕を磨かないでも強い能力って凄いっすよね」

トシ「そうそうそんな能力あるもんでもないよ」フッ

晴絵「そうそう、私だって色々大変だったんだから」


京太郎「ウィッシュアートさんはなんか持ってますよね?」

エイスリン「ウン!」

トシ「秘密だけどね、さすがに」

京太郎「そりゃそうでしょうよ」フッ

晴絵「さて、それじゃ」

京太郎「帰りますか?」


トシ「晩御飯だよ」

京太郎「まぁもう夜ですもんね、うん」

エイスリン「キョウタロー、ツヨカッタ!」

京太郎「名前呼びっすか、ちょっとびっくり」

エイスリン「キョウタローモ、イイヨ?」

京太郎「……それじゃ、エイスリンさんと」

エイスリン「ウン♪」


晴絵「……」

トシ「どうしたんだい?」

晴絵「へっ、なな、なにがですか!?」



―――料亭


京太郎「高そうっすね」

トシ「それなりにね」フッ

京太郎「ごちになります!」

晴絵「個室だしね」フフッ

エイスリン「ワショク!」


京太郎「にしても、結局俺ってなんかあるんですか?」

トシ「あるよ、鬱陶しいと言えば鬱陶しいようなのが一個」

京太郎「おお、それじゃ結構良い感じっすか?」

トシ「なんて言えば良いかね……まああんたの腕と相手の腕の差によっては少し鬱陶しいぐらいで済むのが問題だね」

晴絵「微妙な感じですね、私の見解と同じですか」

トシ「ああ、能力便りの相手には勝てる可能性がデカいけど、あとは修行あるのみだ」


京太郎「そっすか、ネトマやりまくるかぁ」ハァ

エイスリン「ワタシモヤルヨ」

京太郎「へぇ、それじゃ今度一緒にやりますか!」

エイスリン「ウンッ!」


晴絵(自然な流れで……あれが京太郎のコミュ力!)

トシ(大した奴だ……)



店員「お料理お待ちしました」


京太郎「おおー」

晴絵「おいしそう……」

コトッ

京太郎「ちょっと待って、なにそれ?」

晴絵「ビールビール♪」

京太郎「あのさぁ、いくら休日だからってさぁ……飲んだらあかんやん?」

晴絵「お願い! ちょっとだけだから!」

京太郎「ええー」

トシ「ほどほどにしなよ?」

晴絵「わかってますって~」

京太郎「超怖い」

エイスリン「?」


京太郎「まぁいいやエイスリンさんとこの部員はどんぐらいいるんですか?」

エイスリン「ジョシガ、5ニン!」

京太郎「うちとあんま変わらない感じですね、俺がいるんで6人ですけど女子だけなら5人だし」

エイスリン「ウツノタイヘン!」


京太郎「ですよね、8人いれば楽だったんですけど、先生入れても7人だからあと一人欲しい」ウムム

エイスリン「ダネ、デモ、ネトマアル!」

京太郎「まぁ暇だったらLINEでもしてくれればネトマやりますから」フッ

エイスリン「アリガトッ♪」ニコッ

京太郎(乙女だ……)


晴絵「あーうまい! ビール美味い!」

京太郎(乙女じゃない……)


―――その後


京太郎「それじゃ、今日はほんとありがとうございました。それとごちそうさまでした」

トシ「気にすんじゃないよ、おもしろいものも見れたし」フッ

京太郎「麻雀の話ですよね?」

トシ「どっちもだよ」

京太郎「……だそうですよ」

晴絵「ん~?」

京太郎「ダメだ酔ってる」

晴絵「酒が怖くて戦闘機乗りができるかぁ!」

京太郎「死にますよ」

エイスリン「?」

京太郎「あ、エイスリンさんもまた……今度は全国で会いましょうね!」ニッ

エイスリン「ウンッ、タノシミ♪」ニコッ


京太郎「それじゃこれで」

トシ「気を付けて帰るんだよ」フリフリ

エイスリン「LINEスルネ!」フリフリ


京太郎「はい、それじゃいきますよ赤土先生」

晴絵「うん~♪」

京太郎(大丈夫なのか、これ)


今回はこんなもんでー

どういうことだおい……メインヒロインが出てきてねーぞ!
松実姉妹がメインヒロインなのにぐおごご

とりあえず次回はこの続きからってことで

ではまたー

我がエイスリンルートに書き換えたのだ


そろそろはじめようぜ!(上条さん並感)

ってことで一週間以上空いたけど投下開始ー

さりげなくハルちゃんをディスるのはモウヤメルンダッ!
そういや宥ねぇに関してはあの現場見た後普通に帰りました、もやもやしたまま過ごしてます

>>336
マジかよ、ドン・サウザンド最低だな


―――吉野・赤土晴絵宅


京太郎(というわけでアパートの一部屋)

京太郎「水っす」

晴絵「ありがと」


京太郎(普通の家だった、思ったより女の子っぽいけど……なんつぅか実家住みじゃなかったのか、救いはありそうだ)


晴絵「あ~、気持ち悪い」

京太郎「飲みすぎでしょ」

晴絵「言うほど飲んだっけ?」

京太郎「日本酒は効くでしょそりゃ」


晴絵「うぅ、ごめん」グテ

京太郎「上着とかあそこですか」

晴絵「うん……」

京太郎「それじゃ脱いでください」


晴絵「ふぇっ!?」バッ

京太郎「あ、いや! そ、その、か、かけるんで!」カァッ

晴絵「う、うんっ……あ、ありがと」カァッ


京太郎(くそ、なぜこんなことに、さっさと帰る!)

晴絵「……あぁ、ダルぅ」

京太郎(でも、ほっとくのもなぁ、まぁ家だし良いんだけど……そうだよな、帰っても別に)

晴絵「明日休みで良かったぁ……なんかお腹減ったし作ろっかなぁ」

京太郎(くっ、なんか放っておけない!)


晴絵「んー、京太郎」

京太郎「はい?」

晴絵「冷蔵庫にビール入ってるから取って」

京太郎「まだ飲むのか!」


晴絵「一杯だけ」

京太郎「やめときましょうよ」

晴絵「え~」

京太郎「え~じゃなくて! 散々飲んだでしょ!」



―――須賀家

ガチャッ

京太郎「ただいまー」

須賀父「おう、お帰り、遅かったな」

京太郎「のんべぇを止めててな、代わりに適当に飯つくってかえってきた」


須賀母「深くは事情は聴かないけれど……それがオツマミになるのよ?」

京太郎「知ってる、しょうがないな……まぁ良いけどさ」ハァ

須賀父「お前、ダメな女とか好きになりそうだな」

京太郎「はぁ?」

須賀母「なんだか心配だわ」ハァ


京太郎「?」



―――赤土晴絵宅

晴絵(すごいつまみに良いなぁこれ)モグモグ

晴絵「あ~京太郎みたいな旦那欲しぃ」ハァ



―――翌日

―――須賀家・居間


須賀母「そう言えば今日だっけ?」

京太郎「ああ、来るのは今日、てかそろそろ」

ピンポーン

須賀母「噂をすれば、ね……」チラッチラッ

京太郎「なに楽しみにしてんだよ」スクッ

須賀母(咲ちゃん以外の女の子とか初めてだし楽しみにぐらいするわよ! そりゃ!)


ガチャッ

京太郎「おう、みんなおそろいで」

穏乃「おはよ!」

憧「案外デカいわね、家」

灼「お邪魔します」

玄「おおーこれがお義兄ちゃんの家!」

宥「大勢でごめんね?」


京太郎「いえいえ、そんじゃどうぞ」

須賀母「で、誰が本命なの?」

京太郎「のわっ! ニンジャか貴様!」

須賀母「京太郎の母です」ニコッ


玄「おお、お義兄ちゃんのお母さん!」

須賀母「おにいちゃん?」

京太郎「あはは、まぁまぁ上に上がって待っててください! 俺の部屋ってプレートかかってんで勝手に入っててください! うん!」ガシッ

須賀母「えっ、お母さんもっとお話ししたぁい!」ズルズルズル

京太郎「うっさい!」


穏乃「……えっと、楽しそうだね!」

憧「まぁ否定はしないわ」

灼「……行こうっか」

宥「玄ちゃん、恥ずかしいからああいうのだめだよ?」

玄「?」


―――自室


京太郎「お茶もってきましたーそれとおやつ」


穏乃「なにやってるの?」

憧「大体こういうところにあるはず……」

玄「ふふふ、お義兄ちゃんがどういう趣味かしっかりと……!」


灼「やめた方が良いと思……」チラッ

宥「ふ、二人共ダメだよぉ」


京太郎「おい憧、パンツ見えてんぞ」

憧「うるさいわね、京太郎がホモって証拠を見つけ……」ピタッ

玄「もう憧ちゃん、お義兄ちゃんはおもちが好きなんだよ! だからしっかりと趣味を調べてから」

京太郎「ほう?」


憧「……あー、えっと」スッ

玄「あ、お、お義兄ちゃん……」

京太郎「……で、なんだって?」ゴゴゴゴゴゴ

憧「ま、まぁまぁ、ちょっとした茶目っ気よね、うん」

玄「お、鬼いちゃん……」


京太郎「……で、なにか言うことは?」

憧「……」

玄「……」

京太郎「……」


憧「まさか、ホモじゃ、ない……?」

京太郎「あたりまえだろが!」

玄「おもちが好きじゃ、ない……?」

京太郎「好きだわ!」


京太郎「ってかそういうことじゃねぇだろ!」

灼「お疲れ」ポン


京太郎「……」

穏乃「憧が悪乗りするって珍しいよね」

玄「うん、いつも止められるからね」

憧「どうしても追求したいものがあったのよ……」トオイメ


灼「それが京太郎がその、げ……お、男が好きって判明させることと?」

京太郎「腐ってやがる」

憧「……」

灼「いや、なんか言ってよ」

憧「う、うん」


京太郎「まぁなんでも良いが、探してもなにも出ないぞ?」

玄「今はパソコンでなんでも見れるもんね!」

京太郎「余計なこと言うなよ! ていうかパソコンでも憧が探してるようなのはねぇから!」

憧「!!?」

穏乃「その時憧に衝撃奔るッ……!」


京太郎「ねぇぞ、ねぇんだよ」

憧「……はいっ」

京太郎「なんで集まったのかわかんねぇよ」

玄「ただお義兄ちゃんの部屋が見たかったってのはあるけど」

穏乃「ていうか良いよね部屋広くて」

京太郎「こんなもんだろ」

宥「こたつがあったら良かったのに」

京太郎「冬はありますよ」

宥「!」パァッ

パン…ツ…?

>>347 この世界には存在する、いいね? ばんそうこうをつけてるあこちゃーなんていなかった


京太郎「そういや今日は麻雀良いのか?」

憧「たまには休みも、と言いたいけどあたしたちそんな余裕ある方じゃないのよね」

灼「打ちに行く?」

京太郎「いや、そんなこともあろうと……麻雀マット!」

玄「おおー!」

宥「クルクルしちゃうよ?」


京太郎「大丈夫大丈夫、そんなこともあろうかと昨日からおもりをして真っ直ぐにしておきましたから」

穏乃「用意良いね!」

京太郎「まぁ四人だから入れ替わりだけど」

宥「それじゃ久しぶりに京太郎君の後ろで教えるね」クスッ

京太郎「……お、お願いします」


玄(おもちが当たる。それでお義兄ちゃんは堕ちる! でも怒らすと鬼いちゃんは怖い! くろおぼえた!)

宥(昨日の赤土先生とのこと、聞きたいなぁ……でも、言い出しにくいし……うぅ、なんでだろ、凄い気になる……)


―――それからしばらくして


京太郎「ふぅ、疲れた」

穏乃「結局麻雀ばっかやってるね」

灼「余裕ないしね」

京太郎「俺も、個人戦目指してるんで必死っすよ」フゥ

宥「でも本当に、見るからに強くなったよね」


京太郎「そうっすか? そりゃ嬉しいんですけど……」

憧「どうしたのよ?」

京太郎「……いや、なんでもない。昨日の疲れが残ってるのかも」

穏乃「昨日なにかやったの?」

京太郎「おう、まぁ……特訓?」

宥(昨日、駅の方に歩いて行ったよね……でも特訓……?)


憧「なんだ、デートでもしてるのかと思った」

京太郎「してえなぁ……デート」

憧「あ、なら良い相手紹介してあげるわよ」

京太郎「マジで!?」

憧「同じクラスの高久田とか」

京太郎「男じゃねぇか!?」


宥(昨日の、デートじゃ……なんで嘘なんて、先生とってマズイから……かな?)


玄「お義兄ちゃん! お姉ちゃんをおかしするよ!」

京太郎「凄い魅力的」

灼「デートなんてしてる暇あったら麻雀しなよ」

京太郎「そんなこと言ってると赤土先生みたいになるぞ!」

灼「うっ……」

憧「あこがれの晴絵相手でも、そこは嫌なのね」


ここまでで、そんな長くないけど

とりあえずたったか進めて本筋にいきたいとこ
まだ玄のヒロイン力が足りない……!

そんじゃまたー

昔憧ヒロインでなんか書いてなかった?


おっし再開すんよー

待たせてすまぬ
ちょっと駆け足だけどこのままある程度までどんどん進む感じで
団体戦前に合宿あったりとかで、とりあえず京ちゃんの能力とかハッキリさせたいとこ

>>368
書いてないっすね

>>1、殺されたんじゃ!?


―――5月末


京太郎(とうとう合宿だ……合宿なわけだが……なんとなく新鮮味がない)

宥「ツモ、中ドラ3で4000オール」

憧「なんか最近、宥ねぇも強くない?」

玄「お義兄ちゃんと夜な夜なしてるから……ね!」


晴絵「!?」カァッ

憧「ふきゅっ!?」カァッ

灼「……」


宥「く、玄ちゃんっ」

京太郎「勘違いさせるようなこと言わないでくださいよ!」


晴絵「ななな、なにをっ!? 京太郎!!?」

京太郎「ネ、ネトマですよ!? 翌日休みだったりすると付き合ってもらったり! それだけですからっ!」

宥(それだけ……かぁ)

晴絵「そ、そっか……」ホッ


宥(なんだか……もやもやする)ギュッ

穏乃「胸、掴んでるけど痛かったり?」

宥「う、ううんっ、そういうのじゃなくてっ」フルフル

灼「……大きいからってこれみよがしに」

宥「え、えぇ……そういうのじゃ」

灼「憧も大きくなってきたし」ガシッ

憧「ひゃっ!? な、なんで掴むのよ!」

灼「少しでもわけてもらおうと」


京太郎「いや、灼さんはそのままの方が魅力的だと思……」

灼「真似しないで、あと恥ずかしいこと言わないで」ペシッ

京太郎「あ痛っ」

>>376 残念だったなトリックだよ


京太郎「にしてもいつも通りですね」

玄「私たちの家で、だからね」アハハ

晴絵「徹夜は教師的に進められないから、0時ぐらいには寝なよ?」

憧「それでも遅いとは思うけどね」

穏乃「今何時ー?」

灼「ん、22時」


京太郎「結構良い時間っすねー」

宥「お風呂入る?」

京太郎「順番に、ですかね」

玄「たまには大きい方のお風呂使って良いよ」


穏乃「マジで!?」

憧「ただで!?」

灼「タダより高いものは無いって言うけどね」

京太郎「まぁなにはともあれでっかい風呂は良いですね」


宥「うん、この時期はお客さんもまだ少ないし」

玄「お父さんが良いよって」

晴絵「よっし行こう今すぐいこう!」

京太郎「そんじゃ俺も行きますか」

穏乃「京太郎だけ別ってのも寂しいね」


京太郎「混浴、欲しいですね」

憧「いらないわね」

京太郎「いやでも」

憧「男だけの方が良いわよ」ポン

京太郎「嫌だよ!」

憧「ふざけんじゃないわよ!」


京太郎「うるせぇ腐り神! もとは名のある川の神じゃねぇのか!」

憧「温泉だけに千と千尋のネタぶっこまないでよ!」


灼「でもあそこって元ネタは」

晴絵「ストップ!」


―――温泉

ザパンッ


京太郎「くぅ~!」

京太郎(生き返る……とは言わない!)


ザプンッ


京太郎「ふぃ~」

京太郎(月が綺麗ですね……なんつって)


京太郎「そういや隣、入ってるんだったか」

京太郎(この壁の向こうに俺のサンクチュアリが……聖闘士に殴られそう)


穏乃「憧、胸大きくなった?」


京太郎「」ピクッ


憧「まぁ多少はね、成長途中って感じだけど……」

灼「……太股と二の腕にも少しお肉ついたよね」

憧「言わないでよ!」


京太郎(健康的で良いと思うぞ、脱いだらどうか知らんが!)


晴絵「いやぁ、良いなぁ肌もツヤツヤで」

憧「晴絵だってしっかり手入れしたら……てか宥ねぇ不健康そうで案外しっかりしてるの?」

宥「えっ、な、なんにもしてないよ?」

玄「そんなことよりおもちがまた」

宥「か、変わらないよぉ」


京太郎(これは、良い……漫画の中だけかと思ってたこんなん……)



玄「でもおかげでお義兄ちゃんを落とせるよ!」

宥「お、落とすってそういうのじゃないってばぁ」


京太郎(残念なような、玄さんの暴走を止めてくれているようでホッとしているような……)


灼「玄」

憧「おっ、灼怒る?」

玄「ん?」

灼「……あまりいうと意識しすぎて宥も京太郎に迫りづらいから」

憧「飲んでるの!? あんた飲んでるの!?」


穏乃「なんで憧はそんなに京太郎と宥さんがくっつくの阻止したいのさ」

玄「ハッ、憧ちゃんもお義兄ちゃんのことがッ!?」

憧「ちゃうわぁ!」


京太郎(そんなにはっきり否定しなくても……いやまぁしょうがないんだけど)


晴絵「で、でも宥って実際京太郎のこと、どう思ってるの?」

宥「ふぇっ!?」

憧「晴絵まで」ハァ


晴絵「でもどう思ってるのかは聞いてあげたいなって、教師としてそういうとこもフォローして、あげれたら、って……?」

灼「なんでぎこちないの」

晴絵「い、いや他意はないよ! ホント!」

憧「……」


京太郎(てかこれ盗み聞きしてて良いんだろうか……?)



宥「わ、わからないかな……」

憧「……ま、そうよね。恋愛って言われたってねぇ」

晴絵「いなかったの? 昔好きかもって子とか、小学生なら3、4人はいるもんじゃない?」

穏乃「昔かぁ、あんま覚えてないなぁ」

晴絵「麻雀クラブのことはおぼえてるのに?」

穏乃「山に恋してた、かな」フフンッ

灼「今もだと思うけど……?」


晴絵「ま、初恋なんて最初はわかんないもんだよね」

憧「で、あんたはどうなのよ?」

晴絵「恋愛したことあるように見える?」

憧「見えない」

晴絵「そんなハッキリ……」

灼「ハルちゃんの彼氏になる相手は、私が見極める!」ギンッ

玄「こわいよ」


宥「どちらかと言うと、玄ちゃんの方が京太郎君と仲良いんじゃないかな?」

玄「へっ、そ、そうかな?」

宥「うん、だって色々な話してるし……その、む、胸とか赤裸々な話を」

玄「赤裸々って、そ、そんな恥ずかしい話はしてないよっ!?」

憧「いや、胸の話が恥ずかしい話じゃないならなにが恥ずかしい話なのよ」


京太郎(まぁ胸の話って言っても、どの生徒の胸は良さそうとか、宥さんの胸は相変わらず凄そうとか、憧が成長したんじゃないかとかだしなぁ……)


憧「実際どう思ってるのよ?」

玄「うう~ん、今までこんな風に話せる相手いなかったから」

穏乃「あ、わかるかも、てか男友達がいなかったからなぁ」

玄「うん、新しい世界を見せてくれたっていうか……知れたっていうか」

灼「その言い方もちょっとやらしいけどね」

玄「ふぇっ!?」カァッ

晴絵「灼ェ……」


宥「えっと、でも京太郎君のこと、好きか嫌いかだったら……好きだなぁ」フフッ

灼「……ま、それを言えば全員、好きではあると……」

穏乃「うん、そうだよね!」


京太郎(すっげぇ嬉しい……)


晴絵「もっと恋愛的な意味とか期待してたんだけど」

宥「えっ?」

晴絵「ん?」

宥「う、ううん、なんでもないです……」


晴絵「京太郎、オナニーとかするのかな?」

憧「ふきゅっ!?」

穏乃「ちょっ!」

灼「ハルちゃん飲みすぎ……!」

宥「お、お……ううっ」

玄「」


京太郎「!!!???」



晴絵「えぇ~?」

灼「だからお風呂入りながら飲むのはやめた方が良いって言ったのに……」

憧「あんたは何を言ってんのよ!」

晴絵「気にならない? 気にならない?」

憧「気にならないわよ!」

玄「そ、そうだよ! そ、それにそんな話っ……」


京太郎(そうだ! やめろ! 止めろ!)


晴絵「ほら、宥の胸とか良く見てるし夜な夜なそれをオカズに」

憧「はるえぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

晴絵「うわっ、夜なんだから静かにしなよ」ヒック

灼「ダメだ、飲まれてる……」チラッ


宥「きょ、きょうたろうくんがっ……あうぅっ」
                                     /_
                         _     _V ----─:ナ-'= ,__
                         ヽxr '::´: : : : : : : : : : ': : : : : :`:ヽ、
                        /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\,/´
                   ⌒δ,X´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :':ヽ
                     ./: : : : : : :,: : : : : : ::/: : : : : : ,: : : : : : : : : : : : ::ヽ
                    /: : : : : ::/:/: : : ::/: ::/: : : : : ::/: : : : : : ::!: : : : : : : ::
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                   .i::ハ: : : :ル|ノ+-:':´! !:j. !:|. !: :::´| `:ナ-: :__::|: : : : ::|: :|-ナσヽ
                   .|:i .!: : :/:!|i. !: :_!_レ  ヾ ゝ: ::|  ヾ. ヽ: : :|: : : : ::|: :|: :|
                   .レ .〉: : i:::!.' 》ヾ! ⌒ヾ、   \::| rt==ミ、\:|: : : : :|: ::|: :|
   ,,rヽヽ             .〉::j:ヽ:|: :i.∥     ))    ((     ヾY: : : : :i: : :|:::|
  ./ヽ,ヽヽヽ           _./::i: : ヾ: :i ゞ、___ , ノ     .ゞ、     .}}: : : : リ: : :|:::|
 ,〉ヽ、ヽ.i | _ゝ---、      ´ .j: ::|: : : : ::j ==== ///// ゞ=---ノj: : : : :/: : ::|:::|

..\ヽ,_>''´     .ヽ      .ノ: ::|: : : : :j'       ____     ̄ .j: : : : /: : ::j: :::i
  >'´        ゝ     ´|: : |: : : : 〈     .〈´      `ヽ    i: : : : リ: : : j: : ::|
  ヽ          \     ゝ: |: : : : :|:\.    ゝ      ./    /: : : ::/: : : :i: : : ::
   〉          ヽ    ヽ:::!: : : ::|/-ゝ──`─── '-- ___ノj: : : :/: : : ::/: : : : :〉



京太郎(やめろバカ! バカ晴絵! おばかハルちゃん! バカのレジェンド!)


晴絵「あ、でもどうだろ、最近は大きい胸が好きってわけじゃないのかなぁ?」

玄「えっ、なんでどうして!?」

晴絵「金髪少女と仲良くなってさ」

憧「えっ、なにそれは?」

晴絵「ん、他校の子なんだけど」

宥「えっ、えっと、仲良く?」

晴絵「うん、連絡先交換してぇ、それが二週間前なんだけど、最近聞いたら結構連絡しあってるみたいでさぁ、結構仲良い感じで!」アハハッ


京太郎(まぁ連絡取り合ってるってのは嘘じゃない……)


憧「なんで晴絵はそんなこと知ってんのよ?」

灼「確かに」

晴絵「前と京太郎のこと鍛えるっていうかそんな感じであたしの知り合いと会って、その時に一緒に来ててね。インターハイ出るんだって」

宥(あ、前の……デートじゃ、なかったんだ)


晴絵「まぁ遠距離恋愛の可能性とかあるじゃん?」ケラケラ

玄宥「!?」

憧「遠距離恋愛って……」

晴絵「ほら、今じゃ映像付きで電話できるし夜はお世話になってる可能性が」

憧「だから下ネタやめなさいよ!」


京太郎(エイスリンさんとテレフォンセッ〇スとか……やばい、興奮するな)



京太郎(とりあえず出よう、これ以上はまずい……なんかマズイ気がする)


晴絵「まぁ冗談だけど、京太郎にそんな度胸はないって!」アハハ


京太郎(あの女……!)


晴絵「そんな度胸があったら宥とか玄の処女膜もう無いから」

穏乃「確かに」

灼「うん」

憧「否定できない」


玄宥「ええっ!?」

晴絵「あんたら京太郎に無防備すぎってとこあるのよね~」

憧「まぁ京太郎だからそういう態度でいれるのかもしれないけどね」クスッ

玄「お義兄ちゃんとはほら、兄妹だから問題無いんだよ!」ワタワタ

穏乃「まだ普通に他人なんじゃ……」

灼「でもホント、妹にこんな押されるって姉としてはどういう気分なの?」

宥「あうぅ……」カァッ

憧「あんまいじめないであげなさいよ」

灼「……ま、そうする」


宥(わ、私は京太郎君のこと……どう、思ってるんだろぉ……)ブクブクブク


とりあえずここまで

次回はこの続きからってことで
その次は団体戦入って個人戦

原作と違って女子は個人戦は誰も出ないんでそのまま応援に来るって感じで
その時にチラッと能力とかにも触れてー

まぁ今度こそ近々投下できりゃ良いなとか

そんじゃなにかあればお気軽にー


よっし再開すんぞーい
京ちゃんはお調子者って感じをもうちょっと出してきたいなぁとは思う

あと原作では~の話は清澄とは違い阿知賀は誰も出てないので個人戦でみんなが応援に来れるって話っす
言葉足らずなのよねイッチ



―――松実館・部屋

ガラッ

穏乃「一番乗り! って京太郎もう上がってたんだ!」

京太郎「ん、まぁな」

憧「早いわね、てか髪濡れてるじゃない」

京太郎「ほっとけ」

憧「色落ちとか大丈夫なの?」

京太郎「勘違いされがちだけど地毛だぞ?」

灼「意外、それでチャラいと思ってたのに」


京太郎「くっ、金髪がチャラいという風潮、ピンクはありなのに!」

憧「まぁ珍しいけどねピンク」

京太郎「やはりこの世界の価値観は間違っている!」

玄「それよりお義兄ちゃん、やっぱちゃんと拭いた方が」

京太郎「む、確かに」

玄「それじゃ私が」


憧「もう、水が飛ぶでしょうが」ガシガシ

京太郎「うっ、乱暴だな……あ、でも気持ちいいかも」

憧「なら良かった」ガシガシ

京太郎「あ~美容院を思い出す」

憧「おかゆいところありませんかー?」

京太郎「耳の後ろあたりが」

憧「自分で掻きなさい」

京太郎「ひどい!」


玄「むぅ」

晴絵(世話焼きだもんなぁ、良い意味で)


灼「ん、それじゃ麻雀再開する?」

京太郎「ですねー、風呂入ってさっぱりしたし!」

晴絵「夜更かしはダメだぞー?」

京太郎「しませんよ、てか酔い覚めました?」

晴絵「もう酔ってないよー」アハハ

宥「それは安心……」


晴絵「で、京太郎は今夜中に誰としっぽりと」

京太郎「やっぱあんた酔って」

晴絵「えっ、私!?」

京太郎「違うよ! やっぱあんた酔ってるだろって言いたかったの!」


晴絵「なぁ~んだそりゃ残念」ケラケラ

京太郎「くっ、翻弄されてる!」

憧「あんたもう寝なさいよ」ハァ

灼「だから飲むなとあれほど」

京太郎「灼さん赤土先生の相手よろしく」

灼「なっ」


穏乃「よし、やるぞぉ!」

京太郎「よっしゃこい!」

玄「京太郎君にだって負けないよ!」

宥「それじゃ、私も頑張るよぉ」


京太郎(風呂上りの松実姉妹、たまんないぜっ!)

憧「視線が胸にいってるわよ」

京太郎「なっ! 気づいてても言うなよ!」

憧「言うわよ」ケッ

穏乃「憧も言うほど小さくないと思うけど」



宥「んーこれ」

京太郎「ロン!」

宥「あう」

穏乃「おおー」

京太郎「タンヤオ一盃口ドラドラ7700!」


玄「……通るかな?」

京太郎「通らないんだなぁそれが、ってことでロン!」

玄「で、でもお安いんでしょう?」

京太郎「三色トイトイドラ2、12000!」

玄「ひえ」


灼「ノリノリだね」

京太郎「なんか松実姉妹と卓を囲むと調子出るっていうか」

憧「やらしいわね」

京太郎「なんでだよ!」

晴絵「誰もおっぱいの話なんてしてないよなー京太郎?」

京太郎「そうだよ! てかストレートだな!」


宥「あうっ」カァッ

玄「わ、私もっ?」カァッ

京太郎「違うんです! 違くないけど!」

タンヤオイーペードラドラは8000やで

>>406 ありがと、点数計算グダグダなのよねー


―――その後


京太郎(襖挟んで両隣と)

京太郎「大したもんだ……ここまで無防備とは」ボソッ



京太郎(よもや宥さんと玄さんまで隣に、いやせっかく部員で泊まってるんだから当然っちゃ当然だが)

京太郎(ムラムラする、っていうかトイレ行く時とかここ通るんだよな、逆になんか、こう……興奮する)


京太郎「はぁ……」


京太郎(男としてしっかり認識はされてるんだろうけど、なんかなぁ……)


ピロリンッ


京太郎「ん、LINE……エイスリンさんだ」


エイスリン:夜遅くにごめんね。なんだか寝れないから……もう寝てるかな?


京太郎「日本語、書くのはできるんだよなぁあの人」

京太郎(でもまぁ、なんていうか良い人だよな色々……心のオアシスになっちまうぜ、っていうか風呂場での赤土先生の言葉のせいで意識してしまう)


京太郎:起きてますよ。どうかしたんですか?


ピロリロン


京太郎「のわっ、通話……?」



京太郎(余計なこと考えるな、考えんなよ……!)

ピッ

京太郎「も、もしゃもひっ!」

京太郎(クソがぁぁぁっ!)

エイスリン『キョータロ?』クスッ

京太郎「いや、その、すんません」アハハ…


京太郎(咲相手ならこうはならん、っていうかあいつなら断り入れず電話してくるまである……そしてキョドれば即ネタにされる!)



―――その頃、隣の部屋


晴絵(電話!)

宥(例の、えっと、知り合いの……?)モヤモヤ

玄(お、お義兄ちゃんの女の子の、友達?)

灼(プレイボーイ、見かけどおり)

憧(……よく聞こえないわねっ!)

穏乃「んぅー」zzz


―――30分後


晴絵(かれこれ30分は話してる!)

憧(ただただ日常っぽいことだけを!)

灼(こっちの麻雀部の情報は漏らしていない、完璧)

玄(むぅ、お、お姉ちゃんがいるのにお義兄ちゃん……)

宥(楽しそう……)ギュッ

穏乃「んぐぅ~」zzz



京太郎「はい、そんじゃ」

エイスリン『ウン、アリガト!』

京太郎「いえいえこちらこそ、また」

エイスリン『マタネ♪』

プツッ

京太郎「愛してるぞー」

京太郎(とか切れた後に言ってみたりして……やだ俺キモイ、ただ爽やか系主人公っぽく言ってみたかっただけ)


ガタンッ


京太郎「うおっ……ね、寝相悪いなとなり」



晴絵(ああああああ!?)

憧(あ、あ、あああ、あ!?)

灼(あ、あいっ、あいっ、ああああい!?)

玄(あいしてる!?)

宥「っ……」

穏乃「えへへっ、山がいっぱい」zzz



京太郎「……まぁいいや、寝るか」


―――翌朝


京太郎「うまい、やっぱ松実館の朝飯は最高やな!」

宥「そっか、よかった」

京太郎「……な、なんかありました?」

宥「う、ううん……なんでもないよ」

京太郎(く、玄さんなら事情を?)チラッ


玄「うぅ~なんでだろぉ~」

京太郎(こっちもなんか悩んでる!)チラッ


憧「な、なによ?」

京太郎「いや、なんかおかしいぞお前」

憧「なにもないわよ! ね!」

晴絵「う、うんそうだよ!」

灼「うんうん」コクコク


京太郎「?」

穏乃「美味い! 生きてるとこんなにも御飯が美味しい!」

京太郎「お前はいつも通りだな」

穏乃「?」

京太郎「なんでもないなんでもない」ナデナデ


宥「……」ジー

玄「良いなぁ」ボソッ


今回はここまでー

今回はここまでで次は県予選
まぁさらっとやって個人戦もさらっと

大事なのはラブコメ日常パート

近々再開できたらいいなー
そんじゃまたー


敢えてこの時間にはじめてみる

とりあえず団体戦の話をチラッといれて個人戦の話もチラッと入れて、長いけど前やってたスレほど長くはならないっしょたぶん

まぁミスは多いかもだからその辺は多少はね
麻雀に関してはネトマ結構やってんだけどどうにもね


―――6月


京太郎「さて、きたぜ!」ザッ

憧「テンション高いわね、あんたやらないのに」

京太郎「だから高いんだよわかってないなぁ」

穏乃「応援よろしく!」

京太郎「任せとけ!」グッ

晴絵「張り切りすぎでしょ」

京太郎「そりゃまぁ……玄さん、先鋒頑張ってくださいね!」

玄「うん、お義兄ちゃんの期待に応えて見せるよ!」グッ

灼(お義兄ちゃんと呼ばれる相手が敬語ってやっぱ不思議……)


宥「玄ちゃん、頑張ってね」

玄「うん!」

憧「気が早いわよ、こっからでしょうが……」


京太郎「おい待て!」

穏乃「どうしました隊長!」

京太郎「あれはなんだ!」ビシッ

晴絵「あれは!?」


―――その時、探検隊が見たものとは!


憧「県予選会場でしょ普通に」シレッ


京太郎「にしても、あれが県予選会場か……」

晴絵「懐かしいなぁー」

宥「うぅ、緊張する……」

玄「大丈夫だよおねーちゃん! お義兄ちゃんが応援してるから!」

京太郎「なんで俺が応援してると大丈夫なんですかねぇ」

玄「愛の力?」

京太郎「おいこら」

宥「あぅっ」カァッ

憧「みんな晴絵といい勝負できるようになってきたからねぇ」

灼「京太郎以外」

京太郎「ぐふっ」

晴絵「まぁ、昔のチームメイトと同じぐらいの力はついてきたかな……でも、このチームに赤土という選手はいないからね!!」グッ


灼「わずらわし」

京太郎「あっちで飲み物買おうぜー」

憧「私コーラ」

穏乃「私はお茶!」


晴絵「……」


―――会場中


宥「凄い人……」フルフル

京太郎「人口密度高いんですからそれなりに厚くなりそうなも……いやクーラー効かせてるし涼しい」

宥「さむぃ……」

京太郎「うむ、手でも繋ぎます? なんちゃって」

宥「……」ギュッ

京太郎「ファッ!?」

宥「あったかぃ」カァッ

京太郎「そ、そうっすか」カァッ


晴絵「けっ」

憧「うわぁ」

晴絵「あの頃は女子高だったから、女子高だったから……」グググッ


憧「あ、トーナメント表!」

穏乃「おお、行こう!」

京太郎「い、行きますか」

宥「うんっ」ニコッ



穏乃「いきなり晩成高校!?」

灼「あっ」

京太郎「あれが晩成……」

憧「部員も多いわね」

宥「つ、強そう……」

京太郎「オーラがあるよなやっぱ」

晴絵「うん、大したオーラ力だよ」

京太郎「……古い」

晴絵「ぐふっ」

憧「それも古い」

晴絵「グフじゃないよ!」


穏乃「全国に行くのにこの程度で臆してどうする……よっし! 晩成を倒す!」バッ


玄「でも晩成は決して私たちには勝てないよ!」キラッ

憧「え、なんで?」

玄「私たちにはおもちがあるからね!」ガシッ

宥「ひゃわっ!?」

京太郎(隣で乳が揉まれている……)

憧「それで何で勝てるのかわからない……」

玄「まだまだだなぁ憧ちゃんは」フッフッフッ


京太郎「てかやめたげてください」

玄「お義兄ちゃんにはわからないの、この素晴らしさ!?」

京太郎「わかるけど、揉んだことないけど、わかる」

灼「わかるんだ」ジト

京太郎「そんな目で見ないで!」

宥「うぅ……」


―――待機室


『一回戦、スタートです!』


京太郎「さて、先鋒は晩成のエースこと王者、小走やえですか」

晴絵「うん、強敵なのは間違いなしだけど……私たちの先鋒であれば、ね」フッ

京太郎「見せてもらおうか、晩成の王者の打ち筋というものを……」フッ


憧「なにかっこつけてんのあの二人?」

灼「ハルちゃんと仲良すぎない?」

宥「うん、仲良すぎ、だよね」

穏乃「むむむ、頑張れ玄さんっ……!」


玄『ツモ! ドラ7、8000オールです!』


京太郎「うおっしゃぁぁぁっ!」

晴絵「まずは一発じゃぁぁっ!」

穏乃「玄さん流石ぁぁぁぁっ!」


憧灼宥「!?」ビクッ


―――次鋒戦

宥『ロン……!』


京太郎「フッ、さすがだ……」フッ

晴絵「私の指導を受けただけはある」ククッ


憧「なにあれ?」

灼「新しいキャラ付け?」

玄「クールキャラ?」

穏乃「やった!」パァッ



―――中堅戦

憧『ツモっ!』


晴絵「さすが世界一位ね」

京太郎「だが奴は我らの中で中堅」

穏乃「さすが憧っ!」

灼「それじゃ行ってくるね」

玄「頑張ってね!」

宥(良いなぁ、二人共楽しそうで……)



―――副将戦

灼『ロン!』


晴絵「さすが私の弟子」フッ

京太郎「予想通りだ」クイッ

憧「眼鏡かけだしたわよ」

玄「あはは……」

宥「眼鏡、似合ってるねぇ」

穏乃「つ、次は私!」グッ


―――大将戦

穏乃『ロン! 2600です!』


京太郎「うおぉぉぉぉ!」

晴絵「いったぁぁぁぁ!」


灼「!」ビクッ

憧「あんたら喜びすぎだから」クスッ

宥「でも、良かったぁ」

玄「お姉ちゃんも凄かったよ!」


―――廊下

ガシッ

穏乃「このまま気を抜かず優勝までいこう!」

憧「当然そのつもり!」

穏乃「和の待つ場所へッ!」

玄「うん!」

宥「私も、頑張るよっ」

灼「……目的は違うけど、やる」グッ


京太郎「俺も、負けないように頑張らないとだなぁ」

晴絵「大丈夫大丈夫」トンッ

京太郎「穏乃たちがあんなに会いたいって言う和ってのも気になるし」

晴絵「ああ、和はね……おっぱいが大き」

京太郎「よっしゃやるぞぉ!」

晴絵「最低だ!」

京太郎「大丈夫、晴絵さんも魅力的だしすぐに晴絵さんのことを好きって人が」

晴絵「やめろぉっ!」ゲシッ

京太郎「脛っ!?」


―――翌日


京太郎「案外あっさりでしたね」

晴絵「まぁ晩成を下したわけだし、向こうの士気もそれなりに落ちてたわけよ」

京太郎「決勝戦、開幕ドラ8ですもんね」

晴絵「数え役満も夢じゃないよね」

京太郎「……なにはともあれ」

晴絵「うん」


京晴「hoooooo!」

憧「やかましいわね!」

玄「あはは……でもあれだけ喜んでもらえると勝った甲斐があるよね」

宥「うん、京太郎君が喜んでくれて、良かったぁ」フフッ

灼(あれ、これって……)

穏乃「よっし、次は……!」


穏京晴「全国!」


憧「その前に京太郎は個人戦があるでしょうが」

京太郎「はっ、そうだった!」

灼「忘れてたんだ」

京太郎「いや、なんていうか……むしろ忘れたかったというか」

憧「あんたなら勝てるわよ、自信持ちなさい。伊達にあたしたちと特訓してたわけじゃないんだから」グッ

京太郎「憧……」

憧「そしてできるなら良い絡み見せてよねっ!」

京太郎「ガッカリだよ!」


―――個人戦当日


京太郎「ふぅっ……しょ、初戦……!」

穏乃「緊張しすぎだよ」

京太郎「そ、そりゃするだろ……初めて数ヶ月、いやもっと前にやったことあるらしいけど」

玄「ファイト!」

京太郎「うっす!」

玄「勝ったらお姉ちゃんのおもちを揉ませてあげても良いよ!」

宥「ええっ!?」

憧「せめて自分ので賭けなさいよ」


玄「私のなんてないよ! そんなの酷だよ!」

灼「玄も結構良いの持ってると思うけど、ね?」

京太郎「ですよね、個人的にはかなり良いと……ってなに言わせんですか!?」

灼「口を滑らせたのは京太郎の自己責任だから」

京太郎「すんません玄さ……」


玄「わ、私のっ……」シュゥ~

京太郎「ああダメだショートしてる」

晴絵「まぁなにはともかく頑張れ京太郎!」グッ

京太郎「うっす!」

宥「……応援、してるね」ニコッ

京太郎「はい!」ニッ


ススッ

京太郎「ん、どうしたんっすか赤土先生?」

晴絵「ま、私ので良ければ優勝したら触って良いよ」ボソッ

京太郎「ふぇっ!?」

晴絵「ま、まぁそれで京太郎が優勝できるなら、安いもんってこと」カァッ

京太郎「そ、そんな安いもんじゃないでしょうに」カァッ


晴絵「なにはともあれ……いってこい!」ニッ

京太郎「……うっす!」グッ


―――会場


京太郎(さて……)フゥ


3年A「いいよこいよ!」

2年A「邪魔なんだよ、俺を好きにならない奴は」ドヤッ

3年B「1年でその落着き様、勲章ものだな」


京太郎(学生には見えないけど……まぁ良いや)

京太郎「おっぱ、じゃなくて……みんなのために勝つ!」ゴッ


―――


京太郎「ツモ! メンタンピン三色ドラドラ……6000オール!」

3年A「ンァッー!」

2年A(首の折れる音)

3年B「勲章ものだな」


京太郎「まずは一撃!」

京太郎(まるで効いてる気がしない……!)

(なんで間違えてしまうん……orz



京太郎「あ、ありがとうございました……?」



―――観戦席

穏乃「よっしゃぁまずは一回戦!」

憧「うんうん、あとは絡みが……ってなんでさっさと部屋出るのよ!」

宥「ふぅ」ホッ

玄「良かったねお姉ちゃん!」

灼「どうしたのハルちゃん? そわそわして」

晴絵「あ、いやいや、勝って良かったなーって……ね!」

灼「う、うんそうだけど……」


憧「まぁ確かに初心者の京太郎は心配だろうけど、アイツだってかなり力をつけてるわよ」

宥「うん、玄ちゃんが相手でもドラが来たり、なにかあるけど……」

晴絵「ま、たぶんそれに関しては発動してるんだろうけど……てかアレに関しては」

憧「?」

晴絵「いや、なんでもない……あ、対戦相手に京太郎が肩組まれてる」


憧「ッ!?」バッ


灼「ダメだ」

晴絵「腐ってやがる」



―――夕方


京太郎「ふぅ……」

憧「お疲れさま」ポイッ

京太郎「んおっ」パシッ

灼「ハルちゃんから、車取りに行ってるから」

憧「明日も頑張りなさい、だって」


京太郎「ん、おう……」

憧「それにほら、なんか色々良い絡みみせてくれたわけだし」フッ

京太郎「……言っとくけど俺はノンケだぞ」

憧「ノンケはノンケなんて言わない」

京太郎「こいつっ」

灼「でも、京太郎に彼女できたらどうするの?」

憧「……!?」

京太郎「そんなに驚くことか、まぁ俺に彼女とか……うん、いつか欲しいなぁ」トオイメ

灼「案外早くできるんじゃ」チラッ


玄「お姉ちゃん、チャンスだよ!」

宥「ええっ!?」カァッ

穏乃「そんなことより山登りだ!」


とりあえずここまでー

次回はなんやかんなんやで
龍門渕との絡みがある。あえていうとハギヨシとの絡み

一応ヒロイン松実姉妹だってこと忘れないように色々イベント入れてかないと

そんじゃまたー


よっし再開、お待たせしたしー

麻雀の方はもうちょっと頑張るよ

とりあえず松実姉妹とイチャイチャさせなきゃ(使命感)


―――個人戦二日目


京太郎「……」

憧「ダメね、まるで反応しないわ」

穏乃「立ったまま固まってる…・…なに見せてるの?」

憧「私が書いた京太郎受け高久田攻めの一枚絵よ」

灼「いっそ殺してあげて」

憧「私が中学時代どれだけ頑張ってイラストの練習をしたと思ってるの!」ガシッ

灼(いや、麻雀の練習を)

憧「ま、あの伝説のサークル武蔵の巴さんからお墨付きをもらった才能よ」グッ

穏乃(巴……武蔵……いや、まさか)

晴絵「なんであんたはこんなに腐ったのよ」

憧「お姉ちゃんが男が苦手なら男だらけの漫画を見ると良いって」

晴絵「望め」

玄「お義兄ちゃん、大丈夫?」

宥「京太郎くん……?」

京太郎「……」

玄「はっ! お姉ちゃん!」

宥「えっ、な、なに?」

玄「えっとね」ボソボソ

宥「ふぇっ!?」カァッ

玄「GO!」



宥「……きょ、京太郎くん?」

京太郎「……」

宥「え、えいっ」ギュッ

京太郎「ファッ!」

晴絵(宥が正面から京太郎に抱き着いた!)ガタッ

ピクッ

京太郎「お、おおう……」

玄「さすがお姉ちゃんっ!」

穏乃「立ったまま固まってた京太郎が動いた!」

京太郎(むしろ立ったまま固まったんですが……どこがとは言わんけど)

宥「……あれ?」

京太郎(ぐっ、宥さんのやわらかなお腹に俺のが……き、気づいてくれるな!)

宥「……っ~~~!!?」ボンッ

京太郎(ちくしょうめっ!)


宥「は、はなれるねっ!」

京太郎「待って!」ガシッ

宥「ふぇっ!!?」

灼「抱きしめた」

憧「そんなっ」ガクッ

灼(まるで失恋したみたいだけど……違うんだよね)


京太郎「も、もうちょっと……」ギュッ

宥「う、うん……」コクリ

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            /⌒ヽ/..................}.:.:.ノ........................../.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/......,,。....'"´..........................〕:.:.:.:.:.:\


京太郎(自分の腕を……つねる! そして収まってから離す!)ギリギリギリ

宥(あ、当たってる……)マッカ




―――会場


京太郎(まぁ特に問題なく、決勝戦まで来たわけだ)


『男子個人戦決勝、ここまでは予想通り、と言う感じですか?』

『昨日までなら当然でしょう、昨日の時点で阿知賀の一年生が入ってきたのは意外ですが、あの阿知賀のレジェンドが教えているだけありますね』


京太郎(ま、赤土晴絵が先生なんだし当たり前って思うよなぁ)

京太郎「よろしくお願いしますっ!」

男子A「よろしく!」

男子B「よろしくお願いします」

男子C「よろしくなっ!」

京太郎(さてと……緊張してきた)

玄(お義兄ちゃん! 緊張した時は手の平におもちを三回書いて飲み込むのです!)

京太郎(クレイジーすぎるわ! サイコパスか! ってかなぞの幻聴が!)



―――観戦室


晴絵「緊張してるね……」

灼「ていうかハルちゃん、ほんとにやるの?」

晴絵「え?」

灼「その……お、胸を」

晴絵「ま、まぁ京太郎が喜んでたしそれで無しっていうの、酷かなってほら、思うじゃん!?」クワッ

灼「う、うん」

宥(京太郎君と、先生が……)ギュッ

玄(なんだかもやもやする……)

穏乃「凄いね」

憧「京太郎、私を裏切ったのね……」ブツブツ

穏乃(この部活おかしい)



京太郎(どう立ち回る……いや、ツモってから考えるか)スッ

京太郎(これなら狙えるか……?)

男子A(なんか引いたか!?)

男子B(役満、狙ってみますか?)

男子C(こいつだっ!)タンッ


京太郎「おお、いった……ロン!」

男子C「なに!?」

京太郎「トイトイ場風發ドラ1……8000!」

男子C「ぐああっ!」

京太郎「リアクション強いなっ」

男子B「まったくこれだからバカは」クイッ

男子C「なんだとっ!」

京太郎(なんでこんなテンプレな性格なんだ三人して)

男子A「へっ、これだから麻雀ややめられない!」

男子C「だな!」ニッ

京太郎(くっ、やりにくい!)


―――観戦室

晴絵「あの男子A……主人公だね」

灼「主人公だね」

憧「……これは京太郎総受け」

宥「頑張って……!」

玄「お義兄ちゃん頑張れー!」

穏乃(京太郎、苦い顔してるけど……楽しそう。それにこの調子なら)



京太郎「通らばリーチ!」

男子A「くっ!」

男子B「僕の予測では、ここです」

男子C「こいつだ!」タンッ

京太郎「ロン!」

男子C「またかっ!」ウガー

京太郎「立直、一発、ドラ2……8000は8300」

男子B(攻めあぐねて……!)クッ


京太郎(大丈夫だ、やれてる……これなら!)



男子B「……」スッ

京太郎「カン」

男子B「っ」


男子C「立直!」

京太郎「ポン」

男子C「なっ!」


男子A「……」スッ

京太郎「ポン!」シュバッ

男子A(こいつ……!)


スッ


京太郎「カン!」

男子A「!?」

京太郎「……ツモ!」

男子A「なっ!」


京太郎「タンヤオ、トイトイ、嶺上開花、ドラ6……17000!」


―――観戦室

晴絵「よっしゃぁっ!」

灼「!」グッ

穏乃「っしゃぁ!」

憧「っし!」グッ

玄「良かったぁ」ホッ

宥「お疲れさま、京太郎君……」フフッ

※修正

京太郎「タンヤオ、トイトイ、嶺上開花、ドラ6……8000・4000!」






『優勝は、阿知賀学院一年! 須賀京太郎!』


京太郎「ふぅ……勝った」


男子A「みんな応援ありがとう!」

男子B「順当な順位ですね」クイッ

男子C「くっ、男子Cに負けた!」


京太郎(俺、今勝ったよな?)

京太郎「でもまぁ、良かったぁ」フゥ

>>507
三本場なら8600・4600じゃないの?
そんでもってCが親ならリーチしてるからギリギリ飛ぶ。


―――廊下


京太郎「ふぅ、終わったぁ……」

宥「京太郎くんっ」バッ

京太郎「ん?」

ガバッ

京太郎(うおっ、また抱き着いて! 玄ぉ! またお前かァ!?)

宥「……あっ、ご、ごめんね?」バッ

京太郎「いえいえ」

京太郎(むしろ役得というかおっぱいというか)

宥「その……おめでとう」ニコッ
                     __

                   -‐  ̄       -
             /                 `
             /            ヽ       、\
          /    /.     |λ   ! ヘ      ハ. ヽ
            / ./  / /! !     .|ハ j k‐-ハ、.     キ ヘ
.          /  ! ! !.ム |.    ||_ムハ|ヽ. キ`ヽ.   |
         i  | | |.| ハネ、.  || !気込z含 !     l.   ’
         |   | | Nィ,z之、ヽ. ハ | ら `心、|    |  .|
         |. 八ヘ | x作 ! ` `ー` 辷__ツ !     ト  |
         l   ヘヘヽ.辷ツ        """  |.    ム'
.              ヽ、`´""  '         ./    /.   ’
.          八.    マゝ    , -,    //    /   /
                 込      ` ´   .//    ,イ  レ ム、
              ',.     个.       ィ//   ∠__L__込 _ト、
           ヘ        >- ‐…ァ' ./ _ -‐ァ´/ . |
.              ヽ    ソ/      /  /_/ / / -‐‐込
               >、  {   / ./  / _ -‐ /      ヽ
            { / 〈 ヽ }_x≦-‐/  {-  / -―………―-≧

             ___}>‐'´.川    ,.{ / i! |x≦--  ___      |
         /     ノィj _ - ' 込| ト ゝ__ -―――-≧ュ_____!
        /  ____ム>‐ ' 入ー-ゝ  ―- _        ヽ
        /ィ´ ̄.ィチ八`´ノ}| `ー‐'/ \         ― __  |
      { /〈 /    /ー' / ヽ__/    `ー -- __ -――- 、 `ヽ
     八 У         /              |   ̄ ̄ 〉`ヽ、\ |
        У     /  /                ノ     { i i ヘ  |
        .:     i  {                 オ|  /   | | !  ハ !
.      入     ハ  、.               ノ | / /  ! ! !  j.|
      /  ヽ    ヘ  、.            /  ネ /   V . j   !|



京太郎「うっす、ありがとうございます」ニッ

宥「うん……えへへっ」ニヘラッ

京太郎「ど、どうしたんっすか」

宥「ご、ごめんねっ……う、嬉しくて頬が緩んじゃうっていうか、えへへぇ」ニコニコ

京太郎(かわいい)


>>509 京ちゃんの和了りしか書いてないんですけど間にあったりーそこらへんもうちょっとわかりやすいようにしとくー



晴絵「京太郎、お疲れ」

京太郎「あ、赤土先生」

晴絵「……良くやった!」ニッ

京太郎「……うっす」フッ

穏乃「やったじゃん!」グッ

京太郎「おう!」グッ

憧「全国でも期待してるわよ」グッ

京太郎「お、おう?」グッ

灼「うん、頑張ろうね、一緒に」クスッ

京太郎(珍しい、笑った)

灼「ん?」

京太郎「い、いやなんでも」フイッ

バッ

玄「お義兄ちゃんおめでと!」

京太郎「おう……じゃなくて、はい」

玄「あ、タメ口で良いのに」

京太郎「ダメでしょ先輩後輩なのに」

玄「その前に兄妹だよ!」ドヤッ

                 .. ----  .
             .  ≦        ミ  .
              /    . . . . . . . . . . . .   \
         /  . . . : : : : : : : : : : : : : : : . . . . ヽ

        . ....: : : : ..:.:./.::.:.. ..:..:..\ ..:.. ヽ: : : ∨‘,

          / ./../..:.:.:./:./:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:..:Vヽ: . ∨ハ
       / \′:.:.:.:.':.:′:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Vハ:....ノ i
        / .7T..ト....:.:i :i| :i:.:.:.:.{:.|、:{:.:.:.:.:ハ:.:.:.:ト::.i一:. . |
      ′/..:|..:|、:.:./|:.|{ :|:.:.:.:.ト:{ \:.、:.:.:/ : ヽ:|:.:.. i: .|
      : / ..:i|..:{:.\ |:ハ:{、:.:.:.廴__ 斗<:.:|::.:.:.|:.:|:.:.. |: .
.      |:il .:.::ii:八:{::{ |≧十\:∨ ,.     `|:.:.:..ト:|:.:.: |: .{
.      |:|!..:.::,| ..:.トド\ _,   `  z.、__レ|::.:.:.|´j:.:.:..|: .   ( \    / ) {_.}_} r‐
      ,|:{ .::/l| .:小≧==' '^     ´` ̄´`!:.:.: |' }:.:.:..|: . {   \ \/ /    _| |_/ )
     八| :ハ| .:.:{:.i xxx   ,     xxx |:.:.:.:|_,}:.:.:..|: . .i    .>  /    (__  __ ヽ  __
       (__) | .:. 八            |:.:.:.:}V:.:.:..:: . . {   / 〃        | |  ) } (_  ヽ
      .イ   i! .:.:| :i::..     丶 ノ     ,:.:.:./:i::.:.:. :i: . .   { {____.     | |  (_ ノ    )  }
     〃{   .}: :.:.{ :|::::i:>...      イ/.:.:/i:,′:.::.八 : .l  乂 ___ )    ._ノ         (__ノ
     {:i.:{   ハ:.:.:V :::|l:.:.:.}:.r } ̄ __ ノ/:.:./:./:.:.:.:. ::i{: . . {
.    八从 ,: .∧ :.{:::::リ::::::ノ 入_/'i{  /ィ /::/:.:.:.:. /::{:. . . .
       ∨ .:.:.:.\V‐≦ムイ  /》___.ノイ 7:.:.:.:. /廴:.. . .八
       /;..:.:.:.:.:./ \}!  r‐〉ォ´ ̄  }ノ /::.:.:.:./  , ヽ: .∧
.      /:/ .:.:::::/  ノ{{   '介′   i{ ./::.:.:.:./  /  ∨. ∧
     ノイ ..:.:.:./! く 廴. / .|乂 __人/::.:.:.:./   /    i: : . .:.
    __ノ/ ..:..::厶}/  \ ノ{ /j__ 斗-/::.:.:.. / i /      {: : . ∧



京太郎「いや、それは違う」キッパリ

玄「えっ!?」


憧(京太郎と高久田の兄弟プレイ……ありね)

灼(邪念を感じる……)チラッ



穏乃「よっし、あとは先生の車で帰るだけー!」

憧「教師が車持ってて少人数だとこういう時便利よね」

灼(少人数?)

玄「みんなで全国、あと数ヶ月はみんな一緒だね!」

宥「うんっ」ニコッ

京太郎「良いっすねー、ほんと役得」

憧「男はいないわよ?」

京太郎「お前マジで俺をなんだと思ってんの? 腐こちゃーなの?」

憧「!!?」


晴絵(わ、私は京太郎にも、揉ませてあげなきゃなんだよね……)ドキドキ

京太郎「たく意味わからん」

クイクイ

京太郎「ん?」

晴絵「そ、その、や、優しくしてね……?」カァッ モジモジ

京太郎(えっ、なにこの可愛いの)


京太郎「うっかり惚れちゃうんでやめてください」

晴絵「へぇっ!?」

憧「ん? ってなに顔真っ赤にしてんのハルエ」

灼「なにしたの?」ジトー

京太郎「無実無実、それでも俺はやってない!」

グイッ

京太郎「ん?」

宥「……」

玄(あの内気なお姉ちゃんが! 『私の!』と言わんばかり京太郎君の腕を引っ張った! これは良い! 高得点だよお姉ちゃん!)


京太郎「えっ、なにこれは?」

宥「ん……」グイッ

京太郎(おもち)


京太郎(拝啓、長野の咲へ……おっぱいは、夢がつまっています。追伸、お前にも沢山の夢が集まりますように)


―――長野


咲(死ね)

咲「カン、カン、カン、カン、ツモ、四槓子」

?「ひっ」

??「あ、悪夢だじぇ」

?「SOA」


今回はここまで

途中寝ちゃった
とりあえず個人戦終了で次回は夏休み篇
どうなるかは秘密だぞ! ちなみにアコチャー歓喜

そんじゃまたー


短いかもだけど投下開始すんよー

宥ねぇ可愛くかけてるみたいで満足
メインヒロインだからね、やっぱ頑張らんとね


―――夜


京太郎(その後、俺達は晴絵さ……赤土先生の車にて送って来もらったわけだ)

京太郎(灼さんを送り、憧を送り、穏乃を送り、そして松実姉妹を送るために松実館の前で止まる)


晴絵「さて、そんじゃまた明日ね」

玄「はい! また明日ねお義兄ちゃん!」

宥「また学校で」フリフリ

京太郎「はい、そんじゃまた明日」ニッ

京太郎(そして最後に俺が送り届けられるわけだが……)


京太郎「車、出さないんっすか?」

晴絵「いや、出すよ」

京太郎「二人共、旅館中に戻りましたけど……」


晴絵「そ、そのさ、京太郎……!」

京太郎「ん?」

晴絵「うち、くる……?」カァッ

京太郎「……ファッ!?」


京太郎(落ち着け須賀京太郎! クール! そう、クールになるんだっ!)


京太郎「……どういうことで?」

晴絵「ほ、ほら……お、おっぱい揉ませてあげるって約束、したし……」カァッ

京太郎(あったなそんなラッキーイベント! というかマジだった!?)

晴絵「だ、だから……そ、それにこれでもっとやる気だしてくれればと、お、思いまして」モジモジ

京太郎(くっ、かわいいぞ……!)

京太郎「コホン……赤土先生」

晴絵「さ、最近晴絵って、呼んでくれてない……よね?」

京太郎「あ、いやほら大会会場で言うのはと思って、直して」

晴絵「良いよ、京太郎……」ソワソワ

京太郎「は、晴絵さん……」

晴絵「そ、その……それで、うち、くる?」

京太郎「っ!!?」

京太郎(ぐおおおお!? なんだこの破壊力! いっちまうぞ! 家、いっちまうぞ!)


晴絵「そ、その……」

京太郎「じ、実家暮らしじゃ!」

晴絵「一人暮らし……だよ?」チラッ

京太郎「!!?」

晴絵「あ、わ、私の家とか嫌かなっ……」

京太郎「い、嫌ってわけじゃ」

晴絵「はっ……く、車の中!?」

京太郎(どうしてそうなった)

晴絵「そ、それじゃ人目につかないとこに移動させなきゃ!?」

京太郎「ストップストップ……ストップ! 待て! ウェイト!」クワッ

晴絵「ふぇっ!?」ビクッ



京太郎「……え、えっとほら、晴絵さんの家に行ったとかバレたらまずい」

晴絵「やっぱ外!?」

京太郎「その、外だともっと見られる可能性も増えるじゃないっすか?」

晴絵「う、うん」コクリ

京太郎「晴絵さんの今後のこと考えたらそんなこと、ダメだし」

晴絵(あんなにおっぱい大好きな京太郎が……わ、私のことを優先してくれて……)

京太郎「だから」

晴絵「なんで……京太郎の大好きな、おっぱい、良いって言ってるのに……?」

京太郎「そ、そんなことより晴絵さんの方が、大事ですから」ググッ

京太郎(ああああああ!!!! おっぱい揉みたいよぉぉぉぉ!!!!)


晴絵「京太郎……」


-ハルちゃんビジョン-

京太郎「そんなことより、晴絵の方が大事なんだ」キリッ キラキラ

   /  /     |  ハ       |  | i 、 ヽ  \     \_
.   i  /     |  | |       |  | |、 i  ゙、 、 \_     _>
   |  i   | i  |  | |       |  ハ ハ _i!_ i   \ ヽ` ̄ ̄
   |  |   |+--|、_|! |   | i! ,/.ィ'|"i´ ハ  | i  ヾ 、 ヽ
   |  |   |.|ヽ |、_|王!ー  |./i .;"´/=、!/ | ! |   \ 、i      人
.   !. r|   i.|、!,,ィ'":::._iミi!  |/ /彳:::: r:!ヽ,| ,イ | 、_   \      `Y´
.   | |^!.  N 《 _、o;;;;i_ 丶、/ / ┴゜‐'"´ !イ | λ i` ー--ヽ
    ! | i、i、 ゙、  ` ̄ ̄   メ(        /^|イ `、|
   ノi \ヾi:.、、         i!      i ノリ   `
    |  ヽ__i                 |イ|/
    ヽ i、  i    ____....,     |/
      ヽ!、  i\   `ー-- ―'´  /、!
       i !i 、 \     ̄´  /!/       人
         |ハ,i、! 、 \      / ./.|       `Y´
         ト、! ゙、  `ー---'′ /|V


晴絵「はうっ!」カァッ ズキューン




京太郎「だ、だからそういうわけで」

晴絵「わ、わかった……京太郎の気持ちは受け取ったよ!」グッ

京太郎「わかってくれましたか」

晴絵「そ、それじゃあ……」カァッ

京太郎「ん?」

晴絵「う、ううんっ……なんでもないっ!」カァッ


晴絵(た、大会が終わった後、とか?)モンモン

京太郎(くそっ、視線が晴絵さんのおっぱいに! なくは無い! 巨乳ではないが貧乳ではない、大きさにしてB、いやC!)モンモン

晴絵(や、やっぱ家のほうがいいよねっ、や、やっぱ荒々しい感じで……?)モンモン

京太郎(くっそぉ、俺は……揉みたいぃぃぃぃっ!!)モンモン


―――翌日・阿知賀学院・麻雀部


京太郎「毎週末は遠征?」

晴絵「うん、車出すから」

京太郎「……俺も行って良いの?」

穏乃「当然だよ!」

憧「変に遠慮しないのあんたは」ハッ

玄「なんでそんなこと今更?」

宥「うん、一緒に行こうよ」

灼「私も良いと思……」

京太郎「……感動した!」

晴絵「どうしたの、ほんと今更」

京太郎「いやぁ、でも泊まりじゃないっすか?」

玄「うちでもそうだったよ?」

京太郎「まぁそうだったんですけどちょっと違うっていうか」

玄「そんなことより!」バンッ

京太郎「へっ?」

憧「どうしたの?」

玄「京太郎君、彼女が和ちゃんなのです」スッ

京太郎「今日の新聞!」ハッ

玄「このおもち、どう思う?」

京太郎「凄く、大きいです……」

灼「やっぱ大きさか」

穏乃「んー」フニフニ

京太郎「いや! 大きさだけを求めるような下品な人間ではない! 大きさは大事だ。確かに大事だが全てではない! すべてに意味がある!」

玄「京太郎君!」

京太郎「Aカップ、Cカップ、Eカップ、俺は貧乳も巨乳も全て見下さない、価値をつけない。全て平等に価値がある!」

玄「さすがなのです同志!」

京太郎「ええ玄さん!」

玄「ユウジョウ!」

京太郎「ユウジョウ!」


憧「……ねぇ大丈夫?」

灼「たぶん」

穏乃「もうなにがなんだか」

晴絵(い、いざとなったら私がその、ぼ、暴走を止める! 体を張って!)

宥(大きさ、関係ないんだ……)



―――さらに翌日・喫茶店


京太郎(祝日ということで休みだ、そして俺は今、喫茶店にいる)

憧「なによその顔は?」

京太郎(憧と共に、なぜ一緒にいるかなんて呼びだされたからに他ならない)

憧「……どうしたの?」

京太郎「いや、こっちの台詞だろ、デートの誘いか?」

憧「ふざけてんじゃないわよ」

京太郎「えぇ~……そんな嫌い?」

憧「いや、嫌いじゃないわよ。唯一苦手じゃない男ではあるし」

京太郎「苦手じゃないって……どうなんだそれ?」

憧「好きよ、結構」フイッ

京太郎「……おお、ツンデレ」

憧「うっさいわね」ズズッ

京太郎「まぁ、なんつうかありがとな色々」

憧「?」

京太郎「男苦手なのに、麻雀部に快く入れてもらったりとかさ」

憧「あんたの場合、あたしも簡単に慣れたってのもあるけどね」クスッ

京太郎「それでもだよ、ありがと」フッ

憧「ま……どういたしました」クスッ
                _. .-. . . . ̄. .゙. . . 、
             , '´: . . . . /. . . . . . . . . .ヽ

            /:;ィ´: : : : :/: : : : : : . . . .ヽ. .\
        _,-─tァヽゝL:_/_:,': : : : : :|: : : : . . .゙ . . ヽ
      ,〃,r‐'7ハ: レ!__,'_ : ;イ | : : : /!!: : : : : ヽ. l . . .、

      /:〃  l: ト、|:.|: ハ Tハ!:|: : : :{ ||: : : :.|: |:゙. .!_l |ミヽ、
     ,':./   !: |: :|::LL_ヽ| !:||: : : ! |'T:‐:-|、: :|: ト、 !| \:ヽ

     ,':/    .|:.:|: :| ハチ≧ト、|ハ: : :!土_ヽ: :|: |: !:.|. .ヽ!!  ヾ.、
    ,'/     λ:.r=|: |.{:;;::Cヾ  ヽ|チ不≧!/! |: !. ./,'|    ヾ:、
    |l     ハ: | (!: !`ー''     { {゚:;;:C |>|:.!:.|,:'./|j     ヽl
    ||    |: :|ヽト、!:.!"""   '   ` ー'' ,イハ|: |:/.:l      ||
    |:!.    |N:l:.ミト、!:.|  、     """ /ノノ !:.|: _;|      |:!
    |:l  r、 .N:.ト {ヽ: !、    ー    ,イf.l´.:.:|:.j//ハ      l:.|
     i!:|  \\:|:゙、| |:ヽ:|:>、_ .... -≦|:.:.:.| !:.:.:.|,.'/:.:∧      .|:.|
.    从!   l\\:| |: :l: !:|      |ヽ|: !:.:.:.| |: :/ ,イ|:゙、:ヘ      !:.|
    ハ:ト:l   Lf~ヽ `_ヽ_:!|ヽ    ||、-、ヽ:_L`_r"∠!: :!:∧    |:.:!
   ,' :|::!ミ、 | >、ゝ.|´ヽ ヽヽ:ヽ-、 ,.r!::>‐'{ | |ノ|ノ7: |:.:.ヘ.   ,':.:|!
   |,' |!| ヾ,へ.ヽハノ、/ ̄`ヽヾ´ ̄`|::::\_ヽ_!__! .| /|: :.!:.: ∧ ./:.:.:!i!

   |i| !:|  |\,ゝ       |: :ヽ  |::::/´   /` ̄ヽ: |:.: :.∧/:.:.:.:||i!



京太郎「で、結局誘われた理由は?」

憧「ちょっと聞きたいことがあったのよ」

京太郎「ん、まぁなんでも聞いてくれよ」

憧「高久田とはどんな感じなのよ?」

京太郎「前言撤回」

憧「なっ」

京太郎「腐りやがって」

憧「腐ってないわよ、ちょっと二人が怪しいなって思ったから興味が」

京太郎「なんでもないだろ!?」

憧「わかったわかった、建前はね……でもほら、あんたら肩組んだり手を握り合ったりしてるじゃない?」

京太郎(肩を組んだのは女子を紹介してくれと、手を握り合ったのは巨乳の情報交換成立したから……)

憧「……どうなのよ、引いたりしないわよ?」

京太郎「いや、そういうんじゃ」

???「おい須賀!」

憧「あれは、高久田!」

京太郎「なんでこのタイミング……」

高久田「なんで新子とデートなんて!?」

憧「勘違いすんじゃないわよ!」ダンッ

高久田「!」ビクッ

憧「……」ギロッ

京太郎(ええー、初代ときめもぐらい好感度低い時の扱い酷い)

憧「いや、デートと言えばデートかしらね」フッ

京太郎(こいつ、ほんとに憧か!?)

高久田「や、やっぱ京太郎とデートを!」


憧「他人に嫉妬なんて見苦しいわよ」

高久田「!?」

憧「京太郎が欲しいなら、自力で手に入れなさい」フッ

高久田「……は?」

京太郎「」

憧「わかってるわよ……邪魔者は去るとしましょうか、今度色々聞かせなさいよね」

京太郎「い、いや待て憧」

憧「これお代……それじゃ、仲良くやりなさいよ」チャリン

高久田「いや、新子」

憧「……お似合いよ、あんたたち」グッ
          . :´ . : . : . : .`: .

        /: . : . : . : . : . : . :\
       /: . : . : . : . : . : . :ヽ: . \
      /: . : . : . : . : . : . : . :‘。: . ノ:。
     .′ : . : / : . : . : . :ト : . :‘./-‐゚。
     |__: . : . : .i: .|: . : . : .|: . : . : .| ゚,:}ヽ/:.‘。 :  ぃ
   /:.┼{ ―--..|:._|__ : //八: . : . :| 匕 }: . }: ゚: . }リ
 /: イ: .|∧ ミ . : |: .|: //フ7¬ }: . /| ィi爪㍉}:.:|:ハ /

/: ./ | : |: ∧\ : |: .|厶斗=ミ /イ 丿 |:il刈  :.:l/}/
 :./  : ..|: . ∧ . : |: .|斤:i:i:(_,      弋''ツ  |: |: .i  ( \    -‐ 、
: /  | : |: . : ∧: .ハ:卞::i:lil刈             |: |: .|   ヽ у´   ___}_
/    : . l: . : . ‘:,⌒!ム ゞ…″     `  :':':':゚|: |: .|   │ r  ̄     }
    |: . 。: . : . :∧ い  ゚:':':':     -┐   }: |i:∧    |    ――‐{
    | : ..。 . : . : ∧、vハ      ゝ __ ノ  / : |i: .‘    |       ー―{
   /: . : ゚: . : . : . ∧:vハ`   ..,,      /   } |i: . :;  ′     -- ′
.  /: . : . : 。: . : . : .:∧vハ__     ̄{ ̄: .|   }/}: . :.。 /\    }、
  ′: . : . : .。: . : . : . : .ⅵ\>―‐n: . :.{   / l: . : ∨/ / \  /:.入
 /: . : . : . : ./\: . : . : . : \: \   |{x=xハ    乂: .:// / / / `¨¨´:.:}



京太郎「ええ~……?」

高久田「な、なんだったんだ……?」


ヒソヒソ

ホモダホモ

スゲェ


京太郎「……」グスッ

高久田「な、なんだ……元気だせよ」ポン



―――松実館・宥部屋

玄「お姉ちゃん、京太郎くんだよー」

宥「?」

ガラッ

京太郎「宥さん」ズーン

宥「凄いへこんでるよ?」チラッ

玄「来た時からこうで、理由を聞いてもどうにも……」

宥「い、一緒にこたつ入る?」

京太郎「いや、大丈夫です……癒されにきただけなんで」ズーン

玄(お姉ちゃんに癒しを……おもち!?)

玄「松実玄はクールに去るのですだ!」バッ

宥「玄ちゃん!?」

玄(なんだか、ちょっと胸が痛い気が……?)


宥「え、えっと京太郎君……」

京太郎「はい?」ズーン

宥「……ちょ、ちょっとここに座って?」

京太郎「宥さんの横、ですか?」

宥「うん」コクリ

京太郎「それじゃ失礼して」スッ

宥「え、えっと……えい」グッ

京太郎「お?」ポスッ

宥「ど、どう……かな?」

京太郎(これは、これは……宥さんの膝枕!!?)デデーン



宥「えっと、わからないけど……元気、出して?」ナデナデ

京太郎「……うっす」

京太郎(ああ、やわらかいむっちり太股をスカートを通して感じる。実際はパンストも間にあるけど)

宥「……」クスッ ナデナデ

京太郎(ああ、顔をちょっとかけむければ上に巨大なおもち、そして後ろには宥さんのお腹……これは、凄い!)

宥「大丈夫かな、体勢辛かったりしない?」

京太郎「平k……い、いやちょっと辛いんで頭の方逆にして良いっすか!?」

宥「あ、うん」

京太郎「失礼」ゴロン

京太郎(おお、視界は真っ暗に感じるがこれは、宥さんのお腹を鼻先に感じる、そして左面に二つのおもちのわずかな感覚、そして右面にはむっちり太股!)

宥「えへへ」ナデナデ

京太郎(完璧な婦人、ああ、たまらんっ……!)

京太郎「好きだ」ボソッ

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「へっ!?」

宥「う、ううんなんでも!」

京太郎「そ、そっすか」

宥「う、うん」



京太郎(眠くなってきたな)ウトウト

宥(眠くなってきちゃった)ウトウト

京太郎(ああ、でもこの膝枕……)

宥(ふふっ、でも京太郎くんとこうしてるの……)


京宥(凄い、幸せだ……)フッ


ガラッ


玄「お姉ちゃん、おに……」ピタッ

松実父「どうした?」

玄「あ、お父さん、しー」

松実父「ん、ああ……京太郎君じゃなきゃ殺してた」

玄「物騒」

松実父「毛布もってくるよ」ボソッ

玄「うん」ボソッ


テクテクテク


玄「京太郎君、寝顔……綺麗だなぁ……」フニフニ

京太郎「んっ……」zzz

玄「……」

京太郎「……」zzz

玄「……」

松実父「玄?」

玄「ひゃわっ!?」

松実父「ちょ」

玄「あ、ご、ごめんっ!」

松実父「毛布をかけてそっとしておこう」

玄「そ、そうだねっ!」

松実父「?」

玄(か、顔、熱い……なんで、だろ?)


とりあえず今回はここまで

色々あった
イチャイチャしたりホモだったりイチャイチャしたり

次回は合宿開始ってことでまずは龍門渕
その後、他にも色々

そんじゃまたー

宥チャーかわいすぎんぞ>>1ぃ!!

毎週末遠征・・・つまり毎回カーセッ●スの誘惑にかられるのか
この教師(処女)と生徒(童貞)

いやいや、これ完全に玄ルートのフラグ立ったでしょ


よっしゃ再開!

遠征ってことで、龍門渕とのってことでー
結構スピーディーな感じにはなると思うっす

ようやくハギヨシさんじゅうきゅうさいとの絡みが!

>>565
ありがとよぉ!

>>567
京太郎「ひとっ走り突き合えよ!」ということか!

>>568
はて?(すっとぼけ)



―――車


京太郎「で、遠征ということですが」

晴絵「なんで説明調なの?」

京太郎「いやね、高速入ってからみんな寝ちゃったし」

晴絵「ま、何回もあるからそのうち大騒ぎするわよ」

京太郎「出た当初は大騒ぎでしたけどね」

晴絵「眠くないの?」

京太郎「助手席だし寝ちゃうのもね」

晴絵「良いのに」クスッ

京太郎「晴絵さん一人で運転させるってのも罪悪感が」

晴絵「気、遣いすぎじゃない?」

京太郎「そうっすか?」

晴絵「そうでしょ」クスッ

京太郎「……ま、これもデートだと思えば楽しかったり」

晴絵「!?」

京太郎「ほら、晴絵さんと二人とか久しぶりだし?」

晴絵「ま、まぁそうだけど、う、後ろにみんな」

京太郎「寝てるし」アハハ

晴絵「う、うん……そ、それじゃ、ご趣味は?」

京太郎「お見合いっすか?」


―――パーキングエリア


晴絵「よし、最後の休憩! このあとはそんな時間かからないで着くと思うよ」

京太郎「ってことですよ。ほらほら起きた起きた」

穏乃「んぅ~?」

憧「ん、ついた?」

玄「こんなのおもちじゃ……ハッ!?」

宥「んぅ」ポケー

灼「起きたよ」キリッ

京太郎「寝覚めが良いな」

晴絵「だね、私なんていつまでも寝てるよ」

京太郎「大丈夫なんっすか?」

晴絵「ギリギリ遅刻してないよ!」グッ

京太郎「モーニングコールでもしましょうか」ケラケラ

晴絵「ぜ、是非」カァッ

京太郎「えっ」

灼「ラブコール?」

玄「変な聞き間違いしちゃダメだよ灼ちゃん!」ワタワタ

京太郎「あ、そうだ。咲にもうすぐ長野って連絡しとこ」

宥「」ピクッ

晴絵(咲?)

玄(……女の子?)


―――龍門渕家


京太郎「でけぇ……」

????「お待ちしておりました。執事の萩原です。ハギヨシとお呼びください」フッ

京太郎「カッコいい……」

晴絵(京太郎の方がかっこいいよ)

ハギヨシ「ありがとうございます。ではご案内しましょう」スッ

穏乃「はえ~すっごい大きい」

憧「豪邸は初めて? 肩の力抜きなさい」

玄「右手と右足同時に出てるよ?」

宥「凄いねぇ」

灼「壺とかには触りたくないね」

京太郎「でも叩いてみたくありません?」

灼「良い音色?」

京太郎「そうそう」

晴絵「やったら怒るからね?」

京太郎「わ、わかってますよ?」



京太郎(そして俺達は案内されて……)

透華「ようこそ、私が龍門渕透華ですわ!」

京太郎「ですわだ」

灼「ですわだね」

玄「ですわですのだ」

穏乃「ですわだって」

憧「やめなさい、ですわがゲシュタルト崩壊してきたですわ」

晴絵「昔あこがれたなぁ、お嬢様」


透華「自由人ですの!?」

純「おお、さすが透華、相変わらずのキレ」

智紀「……」

京太郎「あ、すんません失礼なことを」

透華「ま、まあ侮辱されているわけではないでしょうしかまいませんわっ」フンッ

京太郎(ツンデレだ、十中八九)

灼(あれがツンデレ)

一「そっちの情報とかは聞いたけど、こっちは自己紹介が必要だよね」

京太郎「えっと、俺達は!」

憧「阿知賀学院芸人です! ってハメたわね京太郎!」

京太郎「いや、ノったのお前だけだし」

穏乃「なにやってるn―――っ!?」ビクッ

衣「……」ゴゴゴ

京太郎(あの幼女怖い)

衣「二年、大将、天江衣だ!」ドンッ☆

京太郎(あれが、咲と戦った……長野の最強レベル!)


―――その後


晴絵「あたしたち旅館に行くけどどうする?」

京太郎「あ、途中で降ろしてくれればそっち自分で行きます」

晴絵「大丈夫?」

京太郎「まぁ大丈夫ですよ、たぶん」

晴絵「ま、なにかあったら迎えに行くから」

京太郎「うっす、それじゃ」

晴絵「うん」

穏乃「気を付けてねー!」

憧「事故るんじゃないわよ」

灼「……いざとなったらみんなで迎えに行くから」

京太郎(全員で!?)

玄「え、えっと……」

京太郎「ん?」

玄「ううんっ、なんでもない!」

宥「京太郎君」

京太郎「はい?」

宥「その……えっと、ご、ごめんね」

京太郎「え、なにがっすか?」

宥「……わ、我儘言って良い?」

京太郎「はい?」

宥「その、えっと……は、早めに」

京太郎「ん?」

宥「は、早めに帰ってきて、ね?」

京太郎「うっす、軽く話すだけっすからね」ハハッ

宥「……うん」コクリ

京太郎「?」

京太郎(もしかして……いや、まさかな……)


―――ファミレス


京太郎「よっ」

咲「遅かったね」

京太郎「そうか?」

咲「10分も待ったよ」ハァ

京太郎「そんな心狭いと彼氏もできないぞ」ジトー

咲「彼氏ができたらこんなこと言わないか、言える相手を彼氏にするとか?」

京太郎「その理論だと俺になるけど」

咲「ないね」

京太郎「スッパリですか」

咲「スッパリだね」クスッ

京太郎「冷たい幼馴染だなぁ」ハッ

咲「京ちゃんだって私に告白されて付き合う気なんてないでしょー」ジトー

京太郎「無いな」

咲「だよね、反吐が出るよね」ニッコリ

京太郎「そこまで言ってないって言うか辛い、泣くぞ俺」

咲「京ちゃんと幼馴染ってだけで嫌なんだから!」

京太郎「ときめもはやめろ!」

咲「まぁあれだね、本格的にもらってくれる人がいなかったら考えてあげる」フフッ

     /::.:.:.:.:!:.:.:.|.:.:.:.:.:|: : ::| : : : :|: : | | .i: : | | i:. :.:.:.:.i:.:.:.:.|
.    / : : : :i: : : |: : : | ! : ::| i: : :.:|::|::::::i i::::|::|::|::::::::::::i:::::::|
   / : : : : |: : : :!:.:.:.:ト、ヽ:.;!、i: :.:.:|::|、゙、'i´|:フiナi:|::::::::::::|:::::::|

   / : .:.:.:i:.:|:.:.:.:.:ヾ、:.'i´ヾ.::|!ヾ、:::゙、ヽハハヽハノ |ハ::::::::::|:::::::|
.  /.:.:.:.;ィ'|:.:.:i:.:.:.:.::i ヽ:|  ヽ!  ヽ::ゝ  `'  リ |::::::i:ノヽ:::|
 彡 '´ リ i:.:.ヽ:.::.:.:゙、 ヽ___       ;==─-ソ::::::/ /:::!
      ヽ|:.:.ヾ:.、::ヽ≠'´ ̄`     ;;;;;;;;;;;; ノノ:ノ /;イノ

         ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;;  ,     """ /ノ.;:‐'::/
       i.;イ:::;ハ、::゙、 """    ___      /:::::/
       ソ レ  ` ヾヽ    ヽ´  ノ   ィ´::/リ
              ` 、__    ̄  , ' |!;/
                 _"_〕ー--‐'    |__
                /:.::/:|       |:/\


京太郎「……それって咲さんも入るんですが」

咲「うん、後先無くなったらってこと」

京太郎「俺の扱い……」

咲「まぁ優良物件ではあるんだけどね」クスッ

京太郎「え、なんかドキドキしてきた」

咲「ごめん、帰るね」

京太郎「露骨に引かれた!?」




咲「そう言えば龍門渕さんのところに行ってたんだっけ?」

京太郎「おう、みんな気さくで良かったぞ」

咲「みんな?」

京太郎「おう、智紀さんとは結構話しもしたし」

咲「……意外なところだね」フム

京太郎「ん?」

咲「ま、なんでも良いけどそう言えば阿知賀はどうなの?」ニヤッ

京太郎「どうって?」

咲「彼女とかできたかなーって」

京太郎「どういうの期待してんだよ」

咲「ほら、ラッキースケベとか……京ちゃんの恋バナとかおもしろそうだし」

京太郎「えぇ……」

咲「ないの?」

京太郎「ねぇよ、あっても話さないし」

咲「……そう言えば京ちゃん好みな松実宥さんは?」

京太郎「……宥さんとは結構、仲良いな」

咲「へぇ、どんな感じ?」

京太郎「……こないだ一緒に寝た」

咲「……はい?」
        ,. . . -――- . . .、

      ,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
    ./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
   /: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ

   /. . . . . . . .    / l: : : : : ト、 : : : : : :.
  ,' : : : : : : : : : : : : /  l . . . . l .',: : : : : : : :.
  ,' : : : : : : :l: :,i : : / U l: : : : :!  ',: : :l: : : : :.
  i: : : : : : : :l /{ : /-一' レl: : ノー-,: : l: : : : : i
  !: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ  l/ 〃 ヾ: :l : : : : : !
  ',: : f⌒\{  {l   l}    {l  l}Ⅵ : 、 : : !
  ',: {      乂_ノ     乂ノ .l: : :} \ノ
   ',:乂_          `    .!ヘ:ノ
   ',: : : : 丶、 U   ,--、 u  ノ

    ヽ{\ : : ㍉      ̄   ,, ''
       `^≧|   ┬ァiフ¨
      ///∧   Kヽ、

     //////∧    }//> , 、
    / \//////∧ー―l///// }



咲「で、出会って大体2ヶ月……い、いつから京ちゃんはそんなビッチに!?」

京太郎「おいこら」

咲「ど、どこで!?」

京太郎「宥さんの家の部屋、こたつで」

咲「!!?」

京太郎「起きたら妹の玄さんが布団かけててくれてな、ほんとできた妹だ」ウム

咲「……こ、この嶺上の咲の目をもってしても見抜けなんだ」

京太郎「節穴だろ」

咲「でも、そっか……京ちゃんも非童貞かぁ」フフッ

京太郎「おいこらお母さんみたいな口調で言うな」

咲「今日は赤飯だね」

京太郎「ていうか勘違いしてるみたいだけど普通にひざまくらしてもらって寝たってことだぞ」

咲「そこまでやって手を出さない!?」

京太郎「あの人たち警戒心薄いから距離が近くてな、そういう感情があるわけじゃないと思うぞ」

咲「そういう感情無い人にはそんなことしないよ!?」

京太郎「またまたぁ」ワハハ

咲「くっ、なんかむかつく!」

京太郎「とりあえずそんな相手はいない、むしろ膝枕ならお前にもしてもらったことある」

咲「まぁそうなんだけどさぁ」

京太郎「むしろ布団で一緒に寝るぐらいもしたし」

咲「まぁ眠かったからしょうがない?」

京太郎「……距離感えげつないな」

咲「お互い異性として見てないからね」

京太郎「いや、異性としては見てるぞ」

咲「えっ」ササッ

京太郎「性的な眼で見てるとは言ってねぇよ」

咲「おっぱいか」

京太郎「おっぱいだ」

咲「死ね」

京太郎「ストレート!?」



咲「あ、そろそろ迎えに来てもらう時間だ」

京太郎「おじさんか? 久々に挨拶を」

咲「ううん、先輩」

京太郎「お前、先輩をパシリにするとは」

咲「人聞きが悪いなぁ」

??「おう、見つけたぞ咲」

京太郎「彼女が?」

咲「うん、染谷まこ先輩」

まこ「なんでおんしを迎えになんて」

咲「いやぁ、だって染谷先輩ぐらいしかお願いをなんの見返りもなく聞いてくれそうな人が」

まこ「いや、見返りは求めるぞ、おもにお前を」

咲「変態っ!」

京太郎「やばい人じゃねぇか!」

まこ「ちがうわ! というより誰じゃこの男!」

咲「あ、例の幼馴染です」

まこ「ああ、例の巨乳好きでスケベで天狗でポンコツっちゅう」

京太郎「おい、最後お前だろ」

咲「京ちゃんの方がポンコツだよ、中学の頃は色々大変だったんだから」ヤレヤレ

京太郎「ええ~、俺?」

咲「うん」

京太郎「……だ、そうです」

咲「それじゃドリンクバー持ってくる」

京太郎「アイスコーヒー」スッ

咲「了解ー」タッ

まこ「わしも頼むか」ハァ ドサッ

京太郎「すんません、家まで送って行ってやれれば良かったんですけど」アハハ

まこ「構わん、昔の世話係じゃしな」ケラケラ

京太郎「まぁ否定はできないんですけど……感謝とかしてんのかアイツ」

まこ「しとるじゃろ」

京太郎「ですかねぇ……さっきの話聞くとなぁ」

まこ「おんしの話になるとああいう話をするけどな、最後は決まってお前の自慢話が始まるんじゃ」フッ

京太郎「……うわ、気恥ずかしい、てかアイツらしくねぇ」

まこ「ま、知らん一面もあるっちゅうことじゃろ」ケラケラ



京太郎(その後、染谷先輩と話して咲と話して、三人で一通り話をしてから……)

京太郎「ついた」

京太郎(旅館についたわけだが……)

京太郎「なにやってんっすか玄さん」

玄「京太郎君おかえり!」

京太郎「ただいま、って知らないとこだけど……なんで前にいたんですか?」

玄「もうすぐ着くって連絡きたし待ってようかなって」

京太郎「別に良いのに、温泉どうでした?」

玄「最高だよ!」グッ

京太郎「そういや俺達だけでしたっけ?」

玄「うん、シーズンじゃないし」

京太郎「そっすか」


ウィーン


京太郎「ロビーが思ったよりも綺麗でしたっと」

穏乃「あ、京太郎だ」

京太郎「お前は、お土産か」

穏乃「うん、憧は今のうちに書き留めるって一緒に来なかったし」

京太郎「なにそれ怖い」

灼「あ、京太郎」

京太郎「灼さんもお土産っすか?」

灼「うん、そういえば部屋は同じだからね」

京太郎「え、許されざるよ」

灼「……別に良いよ」

京太郎「え、異性として見られてない?」

灼「見た方が良い?」クスッ

京太郎「まぁ灼さんたちみたいな美少女になら是非」

灼「……えっ」カァッ

玄「むぅ……お、お姉ちゃんを裏切るの!」

京太郎「いや、なぜそこで宥さん」


―――部屋


京太郎「大丈夫っすか~?」オソルオソル

宥「あ、京太郎君だぁ」ニコッ

京太郎(かわいい)

憧「……」モクモク カリカリカリ

京太郎(こわい)

宥「どうしたの?」

京太郎「あ、いやすんません」

憧「なんで恐る恐る入ってきたのよ?」ピタッ クルッ

京太郎「気づいてたのか」

憧「まぁね」

京太郎「ほら、着替えてたらとか考えてな」

憧「そんな漫画みたいなこと起きないわよ、着替える時は襖を澄めてそっちでってなってるの」

京太郎「それじゃ寝る時も安心だな」

憧「別に寝る時はさえぎらなくても良いんじゃない?」

京太郎「え、どれだけ気を許されてるの俺、それともなに、俺のこと好きなの?」

憧「……」

京太郎「ん?」

憧「……」

京太郎「おーい、憧さーん」

憧「……」

京太郎「あれ……?」

憧「……は、はぁっ!? なに言ってんのあんた!!?」カァッ
: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|

: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./  〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : /  ≠ミ  ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ  / :}: /   '|: r :|   : :.| : : : l: /\: :\
: |、 |: : : |   : 「 :|   }/    | 」:l   {: :| : : /|/  丶: :丶
: |  |: : : |   |  」 :|         乂シ  {: :| : /: |     : : ::
: |  |: : : l    乂__,ソ       /////,: : イ: : |     |: : :|   [] 〔rァ〕
: |丶|: : : |//////       ′      ′: |: : :|     |: : :|   o  o′
: |ゞ |: : : |       ~ ー~ヘ⌒        从: |: : :|     |: : :|
: l:.〕i|: : : |      .′       \|    /:. : :.|: : :|     |: : :|
八:.:.|: : : ト      l           |   /:|: : : : :|: : :|     |: : :|
: : \: : 八   〕ト !          ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\   |: : :|
: :. : :.\: : \    ≧=-  r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\  |: : :|


京太郎「いや、そのだな」

憧「キモイ!」

京太郎「それ傷つく」

憧「あ、ご、ごめん」

京太郎「まぁ良いんだけど、そんな動揺するとは」

憧「動揺なんてしてないわよっ!」

京太郎「そ、そうか」

宥「……ん」ギュッ

京太郎「ど、どうしました宥さん?」

宥「その、お、温泉、気持ちいいよっ」

京太郎「あ、晩飯まで時間ありそうだし行ってきます」

宥「う、うん!」


―――温泉


ガラッ


京太郎「おお、本当に露天風呂がある……」

京太郎(体もしっかり洗ったし入るか)

ザブンッ

京太郎「ふぃ~生き返るぅ~、あ、おっさんみたいなこと言っちゃった」ハハッ

バシャッ

京太郎(やべ、人いたか……あれ、でも俺ら以外に人って)

晴絵「……」フルフルフル カァッ

京太郎「……えっ」

晴絵「こ、混浴……だった?」マッカ

京太郎「……ま、マジかぁ」カァッ

晴絵「そ、その……ご、ごめんっ」

京太郎「い、いやその……こ、こちらこそ」


京晴(お湯に色があって良かったっ!)


晴絵「……と、隣行って、良い?」

京太郎「ひゃいっ!」

京太郎(なんだよひゃいって!)

晴絵「し、失礼します」スッ

ピトッ

晴絵(……って肩ぶつかるまでとか近すぎるでしょ!)

京太郎(近すぎねぇかこれっ!?)

晴絵(どどどど、どうしよう!)

京太郎(どどどどど、どうする!?)

晴絵(な、なんか雰囲気が変わる一言!)

京太郎(なんとかしなきゃ! 晴絵さんになんかいい感じの話!)


晴絵「きょ、京太郎!」

京太郎「はい!?」

晴絵「お、おっぱい、触る!?」

京太郎「はい!」


晴絵「……」

京太郎「……」


晴絵(なに言ってんのあたし! これじゃ痴女じゃん!?)

京太郎(どういうことだ! まるで意味がわからんぞ!)



京太郎「……」

晴絵「……」


京太郎「す、すみません晴絵さん! 今のはその、勢いっていうかなんていうか―――」

晴絵「い、いいよっ……」ボソッ

京太郎「へ?」

晴絵「い、良いよ……今なら、誰も、見てないし……」カァッ ウツムキ

京太郎(マジで?)ムラッ


晴絵「……そ、それとも、京太郎は、いや……かな?」ウワメヅカイ

京太郎「そんなわけないっす。正直、さ、最近、その、み、見ることも……」

晴絵「き、気づかなかった……」

京太郎「そ、そうっすか?」

晴絵「宥とか玄を見てるのは、気づいたけど……」

京太郎「う゛っ」


晴絵「わ、私のなんかで、良い、かな……?」

京太郎「いやその、む、むしろ嬉しいっていうか……」

晴絵「そ、そう?」

京太郎「は、はい」


晴絵「そ、それじゃご褒美に、なる、かな?」

京太郎「そりゃもう、むしろこれから頑張らなきゃいけなくなるぐらい」

晴絵「……そ、それじゃその、や、優しく、ね?」

京太郎「は、はい……そ、それじゃ……し、失礼しますっ」

晴絵「ど、どうぞ……」マッカ


ここまでー

この先は自分の目で確かめてくれ!

ハルちゃん怒涛の進撃
次回も近々できれば良いなー

そんじゃまたー


また間空いちゃう前に書かなきゃ(使命感)

明日休みだしとりあえずやれそうなとこまでやる
ここはR板じゃないんだから揉むシーンなんて書けるわけないだろ!



―――その後:旅館:部屋


京太郎「あ、ただいまっす」

宥「おかえりー」

京太郎「にしても良い湯だったぁ」ホッコリ

玄「まだ濡れてるよ?」

京太郎「ああ、適当なんっすよねぇ」ハァ

灼「ハゲるよ?」

京太郎「う゛ぇっ」

玄「ほら、座って座って」

京太郎「ん、はい」ストン

玄「座っても結構高いねぇ」ワシャワシャ

京太郎「うおっ」

玄「拭いてあげるから」ワシャワシャ

京太郎「ど、どうも?」

憧「相変わらず世話焼きね」

玄「えへへっ」

京太郎「あ~気持ちいい~」

玄「おかゆいところはございませんか~?」クスッ

京太郎「こめかみあたりっすねー」

穏乃「かゆいとこ言うタイプ?」

京太郎「まぁ結構」

玄「綺麗な髪の毛してるねー」

京太郎「そうっすか?」

玄「うんっ」ニコニコ ワシャワシャ


宥「うぅ……」ジー

灼「……嫉妬?」ボソッ

憧「みたいね、意識しまくりんぐね」

灼「……古」

憧「えっ」


ガチャッ


晴絵「ただいまー」

灼「あ、ハルちゃんお帰り」

玄「お義兄ちゃんも帰って来てるよ先生!」

晴絵「え? あっ、きょ、京太郎お帰りっ」

京太郎「う、うっす」コクリ

玄「?」ワシャワシャ

晴絵「え、なにしてんの?」

穏乃「京太郎が髪濡れ濡れだったからって玄さんが拭いて」

晴絵「ぬっ、濡れ……」カァッ

憧「それで、ってどうしたのハルエ?」

晴絵「へっ!? あ、な、なんでもないよっ! ね、京太郎!」

京太郎「え、あ、はい」

玄「んー?」ワシャワシャ

京太郎「もう良いんじゃないっすか?」

玄「あ、そうだね……他にすることない?」

京太郎「大丈夫っすよ」

憧「お肌のケアとか?」

京太郎「俺がしてどうすんだよ」

憧「モテないわよ?」

京太郎「彼氏いない歴=年齢がなにか言ってる」

晴絵「ぐはっ!」バタッ

灼「この人でなし!」クワッ

京太郎「なんかすんません、いやマジで」


晴絵(か、彼氏はいなくてもその……お、おっぱいは揉んでもらったもんっ)



―――旅館:部屋


京太郎「ふぅ、美味かったぁ」

宥「そうだねぇ」

玄「御飯は見習うべきところがあるね!」

京太郎「正直、松実館の飯の方が好きだったり」

宥「えっ、ほんと?」

京太郎「まぁお父さんの味ががっつりストライクゾーンで、やっぱすごいわあの人」

晴絵「わかる、私も料理は露子さんに」

京太郎「なるほど」

京太郎(確か、宥さんと玄さんのお母さんだよな)

玄「ほぇ~先生とお母さんって意外と接点あったんだ」

晴絵「宥のこーんな小っちゃい時から知ってるんだから」ケラケラ

宥「なんか、恥ずかしい」

灼「……うらやましい」

京太郎「このレズが」

灼「なっ、ちが……!」

憧「そうやってどもるのが怪しいのよ」

灼「くっ」

穏乃「れずって?」

灼「やめて、違うから」

京太郎「てか正直、晴絵さんが料理できるのって意外でした」

晴絵「えっ、そう?」

京太郎「まぁ、正直生活力が」メソラシ

晴絵「ほう、そう言う京太郎には今度、私のご飯をたっぷり味わってもらおうか?」ニヤリ

京太郎「……大丈夫ですよね?」

晴絵「そんなに心配!?」

京太郎「いや、冗談ですけど」

晴絵「絶対ぎゃふんと言わせるからっ!」ビシッ

京太郎「楽しみにしてますよ~」ナデナデ

晴絵「なっ!?」カァッ


憧「ていうか料理でぎゃふんって?」

灼「さぁ……っていうかハルちゃんの料理とか京太郎うらやましい」

憧「やっぱあんた」

灼「ファンだよ!」

憧「あ、はい」

宥(先生と京太郎君、なんだか仲良い……)

玄(お義兄ちゃん、今先生のこと“晴絵さん”って……?)



宥「えっと、京太郎くんっ」

京太郎「ん?」

宥「こ、今度、私も料理……作るからっ」

京太郎「え、マジ? 超楽しみなんっすけど!」パァッ

宥「よ、よかったぁっ」エヘヘッ

京太郎「えへへ」ニヘラッ

京太郎(守りたい、この笑顔)


晴絵「ちょ、私の時と違いが過ぎるでしょ!?」

京太郎「え、同じはちょっと難しいっすね」

晴絵「なんで!?」

京太郎「だから家庭的に見えな」

晴絵「宥は……見えるね」

京太郎「ええ、いつもあつ、げふん……あったかい部屋でのんびりしているように見えて家庭的」

灼「体系も家庭的」

京太郎「はい、そりゃもう人妻にしたいレベ」

玄「お義兄ちゃんの!?」

京太郎「やだ変なこと口走ってた」

宥「あぅっ」カァッ

京太郎「かわいい」

宥「ふぇっ!?」ボンッ

京太郎「くっ、ついつい口に」

穏乃「おお、真っ赤だ」

憧「あんたタラシの才能わるわ、男子校に行きなさい」

京太郎「嫌だよ!」

晴絵「くぅ、馬鹿にしやがってよぉ! なにが国だよ! クン」

京太郎「それ以上言うな教師ぃ!」



京太郎「ちょっと飲み物買ってくる」

憧「それじゃ私は紅茶」

穏乃「コーラ!」

灼「コーヒー、微糖ね」

京太郎「はいはい、コーラなんて飲むんだし歯はみがけよー」

穏乃「お母さんみたいだよ?」

京太郎「行ってくるわね」ウフフ

穏乃「穏乃的にポイント低いよ」

灼「地獄に落ちろ」

京太郎「ひでぇ」

玄「お姉ちゃんチャンスっ」ボソッ

宥「えっ……う、うんっ」コクリ


宥「私も持って帰るの手伝うよ」

京太郎「え、いや良いですって」

宥「ダメ?」

京太郎「じゃないです!」グッ


ガチャッ バタンッ


憧「……マジで宥が隠さなくなってきた件」

穏乃「なんか手伝ってあげれることあれば良いけどねー」

憧「少女マンガ的には誰かが京太郎のこと好きになるわね」

灼「こわ」

玄「そうかな?」

灼「修羅場はちょっと……」

晴絵「でも最近、ほんと宥と京太郎の二人、仲良いよねー」

憧「ま、元々仲良さげだったけどね……ってどうしたの?」

晴絵「ううん、別になんでも……ただほら、最近私が教えてあげることも少なくなってきてさ」ハァ

穏乃「親離れ的な?」

憧「恋する乙女みたいよあんた」ケラケラ

晴絵「恋なんてしたことないよ! 生まれてこの方一度もなあ!」クワッ

憧「悲しくなってきた」

灼「ならなおさらその可能性があるんじゃ?」

晴絵「へ……い、いやいやまさか! あははははっ!」

玄「お義兄ちゃんと、お姉ちゃん……」ギュッ

憧(あれ、こっちはこっちでやばめ?)


―――旅館:部屋


ガチャッ


京太郎「ただいまー」

宥「戻ったよー」

憧「あ、カギ閉めちゃってー」

宥「うん」ガチャッ


京太郎「そんじゃみんなの分、俺はコーヒー」

晴絵「い、いやーそれにしてもあれだね、あれ!」

京太郎「どうしたんっすか?」

晴絵「う、ううん、なんでも!」

穏乃「明日も龍門渕さんとこ行くし今日は寝よっか」

京太郎「でも明日で長野とはおさらばか」

灼「やっぱ寂しい、例の子?」

京太郎「ああ、咲は別に、電話いつでもすれば良いし……って電話だ」

灼「例の子から?」

京太郎「いやちょっと違うっす。ちょっと失礼」ピッ

憧(高久田とか、いやあんな男どうでも良いわ……ハギヨシさんよ!)ギンッ

京太郎「もしもし、エイスリンさんどうしたんですか?」ハハッ

憧(女っ!? これはマズイ!)バッ

宥「……」

玄「お義兄ちゃんの口から新しい女の子の名前……」

晴絵「確か例の……」ブツブツ

憧(……さ、サークルクラッシャーにでもなろうと言うの!?)

灼「……ま、大丈夫じゃ?」

憧「楽観的ね」

灼「うん、なんとなく」

穏乃「なにがー?」

憧「お猿はもう寝る時間よ」

穏乃「えっ」


眠い、ここまで!

次回はエイちゃんとの電話をちらっとしてその後、就寝!
あとは吉野に戻ってなんやかんやあって、穏乃とか灼とか憧とも絡みつくって

その後全国、それこそぱぱっと終われば良いんだけども

そんじゃまたー


こんな夜遅くから投下開始だよ

これもう(メインヒロインが)わかんねぇな



京太郎「もしもし」

エイスリン『キョータロ、コンバンハッ!』

京太郎「はい、こんばんは。にしてもどうしたんです?」

エイスリン『ミンナニ、キョータロのコト、ハナシタ!』

京太郎「へぇ、どうでした?」

エイスリン『アイタイッテ』

京太郎「宮守っすか、写真は見ましたけどなんつーか、美人とかかわいい子ばっかで緊張するんっすけど」アハハ

エイスリン『ワタシモ?』

京太郎「そりゃそうっすよ」ハハッ

エイスリン『エヘヘ、アリガトっ』

京太郎「いえいえ、まぁ東京ついたらまた麻雀しようって話でしたし」

エイスリン『ミンナ、タノシミニシテル、カラ』

京太郎「はい、俺も楽しみっす」

エイスリン『ソレダケ、ゴメンネ、オソクニ』

京太郎「大丈夫っす。そんじゃおやすみなさい」

エイスリン『ウン、オヤスミ!』


ピッ


京太郎「はえ~すっごいカワイイ」ホッコリ



京太郎「ただいまっす」

晴絵「寝るよー」ジトー

京太郎「なんっすか?」

玄「おもちは? おもちはあるの?」

京太郎「大変だ憧、いかれた」

憧「知らないわよ、なんとかして宥」

宥「え、ええ……」チラッ

京太郎「ん?」

宥「う、ううん……」

京太郎「?」

穏乃「とりあえず寝る!」

灼「ん、そうしよ」グシグシ

京太郎「眠いなら寝てて良かったのに」

灼「一応ね、さすがに襖で分けようって」

京太郎「ああ、そりゃそうっすね」

晴絵「ってことで、ただ私たちが夜トイレ行ったりするときは通るから」

京太郎「別に良いですよ、さすがにここで見られて困るようなことするつもりないんで」

灼(一人だとするんだ……)カァッ

穏乃「どうしたの灼さん、顔赤くして」

京太郎「……むっつりさんめ」ボソッ

灼「ちょ、ちが」ボソッ

憧「ん、どうしたの?」

灼「な、なんでもないから……」

京太郎「さて、寝ますかー」アハハ

灼「きょ、京太郎……」グヌヌ


―――深夜


京太郎「……」zzz

スーッ

宥「……」ソソクサ

スーッ

宥(き、きちゃった……)

京太郎「……」zzz

宥「ぐっすり……」ノゾキコミ

京太郎「……」zzz

宥(綺麗な肌だなぁ、まつげ長い……整ってるし)

京太郎「……」zzz

宥「……」スッ ギュッ

京太郎「んぅ……」zzz

宥(手、握っちゃった……あったかぃ)

京太郎「……」zzz

宥(好き、なのかな……わかんないよ……)

京太郎「……んぅ、はるえ、さん……」zzz

宥「っ」ズキッ

京太郎「えへへっ……おっぱぃ」zzz

宥「……」ムニッ

京太郎「んぅ~……」zzz

宥(きょ、京太郎君の手、おしつけてなにしてるんだろっ)カァッ スッ

京太郎「……」zzz

宥「ちゃんと、布団かけて寝ないと……」スッ

京太郎「……」zzz


宥「……おやすみ、京太郎くん」チュッ

京太郎「んぅ……」zzz

宥「……っ」カァッ

宥(お、おでこに、き、キス……しちゃった)マッカ



―――朝


京太郎「……」zzz

?「お義兄ちゃん起きて、お義兄ちゃんっ!」

京太郎「んぁ?」

玄「あ、おはようお義兄ちゃん!」ニコッ

京太郎(うう~ん、俺に巨乳な義理の妹なんて覚えがない……ラノベ次元の進行か、寝なおそう)

京太郎「……もうちょっと」

玄「えっ!?」

晴絵「そんなんじゃダメよ、やっぱり死者の目覚めを使う時が」

穏乃「おっきろー!」バッ

京太郎「ぐわぁぁぁぁぁ朝日が俺をぉぉぉぉ!!?」バタバタ

灼「起きたね、布団剥いだだけで」

京太郎「目がぁぁぁぁっ!」ゴロゴロ

玄「え、えっと……」

京太郎「あ、おはようみんな」

憧「おはよ、朝御飯よ」

晴絵「そのあとまた龍門渕家の方にお邪魔するからね」

京太郎「了解っす」スクッ

宥「京太郎くん、おはよう」ニコッ

京太郎「おはようっす!」ニッ

玄(相変わらず仲良いなぁ……)

晴絵(良いなぁ、なんかああいうの……)


―――龍門渕家


穏乃「ロン! 一盃口ドラ3、8000!」

衣「なっ!」

透華「衣の支配を!?」


ガチャッ


京太郎「あんな感じですか、覚えときます」

ハギヨシ「ええ、それにしても須賀君は物覚えが早いですね」フッ

京太郎「そうっすか?」

ハギヨシ「ええ、かなり」

玄「お義兄ちゃん!」

京太郎「え、はい?」

玄「穏乃ちゃんがとうとう天江さんから和了ったよ!」

京太郎「……マジか」

透華「正直、驚きましたわ」

宥「凄いねぇ……」

穏乃「自分でもびっくり……!」

京太郎「……」

ハギヨシ「須賀君もやってみてはどうです?」

京太郎「いや、俺がっすか?」

ハギヨシ「ええ、男子奈良代表、そしてあの宮永さんの幼馴染、十分だと思います」フッ

京太郎「そうっすけど」

衣「さきの友達なのか!?」

京太郎「あ、ええまあ」

衣「おもしろい……打とう!」

京太郎「えっと……」チラッ

晴絵「やってみな、天江さんとだけはやってないでしょ」

智紀「意外と厄介、だよね」

京太郎「そうっすか?」

智紀「うん、私みたいな解析して戦うタイプ相手だと相性良くないけど」

京太郎「……ですね」ハッ

智紀「でも、伸び代はある」フッ

京太郎「……うっす」ニッ


純「良い感じだな」

宥「……」ソワソワ

憧「萩原さん、良いんですか!」

ハギヨシ「別に構いませんよ」ニコッ

玄「お、お義兄ちゃんが現地妻をっ」

晴絵「い、いやそういうんじゃないでしょ!」クワッ

灼「なんでそんな必死……」



―――帰り:車内


晴絵「今度の助手席は灼か」

灼「うん、京太郎疲れてるから」

晴絵「最後に打ったもんね、かなり」

穏乃「天江さんに気に入られてたしね!」

憧「シズ、しー」

穏乃「え?」

玄「お義兄ちゃん、寝てるから」クスッ

晴絵「……ホントだ」クスッ

灼「しかも宥に寄りかかってるし」

宥「ね、寝かせといてあげよう」カァッ

憧「まぁ行きはハルエのこと任せてたし」

晴絵「えっ、私と喋る助手席って罰ゲームなの?」

灼「そんなことないよ」

晴絵「だ、だよね!」


京太郎「んぅ……」zzz

宥「……えへへ」ナデナデ

憧(あれ、ずいぶん嬉しそうだけど……いや、まさかね、あんなおっぱい星人を)


―――奈良:吉野


京太郎「ついたぁぁぁっ!」

憧「元気良いわね」

京太郎「まぁなんつーか、寝たし」

玄「途中からお姉ちゃんの膝で」

京太郎「むしろ寄りかかってたことも覚えてないっつう……いやその、すんません」

宥「ううん、別に良いよ。京太郎くんの寝顔も見れたし」クスッ

京太郎「け、今朝みんな見たし」カァッ

穏乃「でも京太郎って綺麗な顔してるよね」

憧「そう? 私には結構可愛く見えるけど」

京太郎「やめて羞恥プレイ!」カァッ

憧「……ところで」

京太郎「あ、はい?」

憧「寝ながらおっぱいって言ってたけど」

京太郎「やめてっ!」

晴絵「最初に灼の家つくよー」

灼「あ、うん、ありがとう」

晴絵「どういたしまして」クスッ


京太郎「ホント宥さんにはお世話になっちゃいましたね」

宥「ううん、寝てる京太郎くんを見てただけだし、なんにもしてないよ?」

京太郎「そうっすか?」

宥「うん」

京太郎「なら良いんっすけど……」

宥「京太郎くん、その……」

京太郎「ん?」

宥「なんでもない……」カァッ

京太郎「?」

玄「あ、そうだお義兄ちゃん!」

京太郎「ん?」

玄「今日は松実館で晩御飯食べていきなよ!」

京太郎「え、なんでまた」

玄「お父さんもお義兄ちゃんとまた話したいって言ってたし、別の日でも良いんだけど」

京太郎「あーちょっと電話で親に確認とってみます」

玄「うんっ」ニコッ



京太郎「オッケーらしいっす。むしろ今日帰るんだって言われました」

憧「逆に悲しいわね」

穏乃「えっと、いつでも頼ってね?」

京太郎「穏乃が天使に見えてきた」

憧「ま、誰を頼っても良いと思うわよ。灼だってそう思ってるだろうし」クスッ

京太郎「……良い部活だなぁ!」

晴絵「逆に恥ずかしいから、そろそろ憧の家ー」

憧「ん、ありがとう」

京太郎「あ、そういや憧」

憧「ん?」

京太郎「大晦日に行ったら巫女服着てる!?」

憧「……着てたとして、あんたは来ないでね」

京太郎「冷たい!?」

憧「嘘よ」クスッ


宥「京太郎くんと憧ちゃんって仲良しだよね」

京太郎「え、そうっすか?」

憧「趣味が合うっていうか」

京太郎「合ったことねぇわ!」

玄「ホント、仲良しだね」

穏乃「むしろ憧に男友達って京太郎しかいないから」

玄「男の人苦手だもんねぇ」

京太郎「モテそうなのに」

憧「うっさいわね、苦手なもんは苦手なのよ」

晴絵「京太郎は大丈夫って……ラノベヒロインか!」クワッ

憧「黙って運転しなさい」

晴絵「冷たい……」

宥「……京太郎くんと先生って似てるよね」

憧「あ~なんとなく」

穏乃「残念なとことか?」

京晴「ひどい!」



―――松実館前


京太郎「そんじゃありがとうございました」シュビッ

玄宥「ありがとうございました」ペコッ

晴絵「ん、また週末には連れ出すからねー」

京太郎「お泊りとか興奮しますね」

晴絵「正直すぎだから……」カァッ

京太郎(いや、なにを連想したし……あれか)カァッ

玄「?」

晴絵「それじゃ、またね!」フリフリ


宥「……行っちゃったね」

京太郎「ですね、楽しそうでなにより」

宥「うん」

玄「それじゃお義兄ちゃん、どうぞどうぞ!」

京太郎「ご丁寧にどうも、お邪魔します」


―――松実館:松実家居間


京太郎「ドーモ=オトウサン」

松実父「ドーモ=スガサン」

BOOM!

玄「?」

宥「御飯つくろっか」

玄「あ、うん!」


京太郎「いやぁ、なんか帰ってそうそうなのに俺もセットですんません」

松実父「いやいや、京太郎君ならいつでも良いよ」ワハハ

京太郎「それじゃお言葉に甘えて」

松実父「本当にいつでも良いからね、毎日でも良い」

京太郎「住み込みで働かなきゃ元取れないんじゃないっすか?」

松実父「それでもいいけどね」アハハ

京太郎「ま、いざとなったらそれも」アハハ

松実父「うんうん、でもあれだ……京太郎くんと宥か玄が結婚したらアイツと俺が身内に……」

京太郎「親父っすか?」

松実父「うん、別に嫌ではないんだけど感慨深いなぁと」

京太郎「そうっすねぇ……って結婚って唐突に何の話を!」

松実父「ほら、君を見てると脈ありかなと」

京太郎「まぁ美人姉妹っすからね、脈無しな方がおかしいっすよ」フッ

松実父「君ならどちらも任せられるよ」フッ

京太郎「そりゃありがたいっすね」ハハッ

京太郎(ん……どちらも?)



宥「おまたせ」

玄「完了!」ビシッ

京太郎「お、きたきた!」

松実父「二人のご飯はおいしいぞう」

京太郎「わかってますよ」グッ


京太郎(ということで並べ終える)

玄「それじゃ、いただきます!」

「いただきます」

京太郎「……」パクッ

玄「どう?」

京太郎「美味い、この肉じゃが美味い!」

玄「それお姉ちゃんが作ったんだよ!」

京太郎「さすがっす宥さん!」グッ

宥「う、うんっ」ニコッ

京太郎「いやぁ、嫁に欲しい」

松実父玄「いつでもどうぞ!」

京太郎「いやいやいや落ち着いて!」

宥「あ、おかわりいる?」

京太郎「うっす」スッ

宥「もってくるね」ニコッ


京太郎「……嫁に欲しい」

宥「ふぇっ!?」カァッ

松実父「良く言った!」

京太郎「はっ、勢いでつい!」

玄「お義兄ちゃんがお義兄ちゃんに!?」

宥「ふ、二人とも今のは勢いって言ってるからっ……ね?」マッカ

京太郎(天使かな? 天使じゃないよ、天使だよ……やっぱり天使なんじゃないか!)



―――松実館前


京太郎「それじゃお世話になりました」

宥「ううん、またきてね」

京太郎「はい、普通に遊びにきたりも」

宥「うん」

京太郎「明日は日曜だし……」

宥(え……)

京太郎「ゆっくり休んでくださいね」フッ

宥「……あ、うん」コクリ

京太郎「そんじゃまた」スッ

宥「あ、京太郎くん」

京太郎「はい?」クルッ

宥「……う、ううん、なんでもないっ」ニコッ

京太郎「……?」

宥「えっと、気を付けてねって……その、それだけ、かな」

京太郎「はい、宥さんも風邪ひかないようにしてくださいよ」

宥「う、うんっ」コクリ

京太郎「それじゃまた」フリフリ

宥「うん、またねっ」
                     __

                   -‐  ̄       -
             /                 `
             /            ヽ       、\
          /    /.     |λ   ! ヘ      ハ. ヽ
            / ./  / /! !     .|ハ j k‐-ハ、.     キ ヘ
.          /  ! ! !.ム |.    ||_ムハ|ヽ. キ`ヽ.   |
         i  | | |.| ハネ、.  || !気込z含 !     l.   ’
         |   | | Nィ,z之、ヽ. ハ | ら `心、|    |  .|
         |. 八ヘ | x作 ! ` `ー` 辷__ツ !     ト  |
         l   ヘヘヽ.辷ツ        """  |.    ム'
.              ヽ、`´""  '         ./    /.   ’
.          八.    マゝ    , -,    //    /   /
                 込      ` ´   .//    ,イ  レ ム、
              ',.     个.       ィ//   ∠__L__込 _ト、
           ヘ        >- ‐…ァ' ./ _ -‐ァ´/ . |
.              ヽ    ソ/      /  /_/ / / -‐‐込
               >、  {   / ./  / _ -‐ /      ヽ
            { / 〈 ヽ }_x≦-‐/  {-  / -―………―-≧

             ___}>‐'´.川    ,.{ / i! |x≦--  ___      |
         /     ノィj _ - ' 込| ト ゝ__ -―――-≧ュ_____!
        /  ____ム>‐ ' 入ー-ゝ  ―- _        ヽ
        /ィ´ ̄.ィチ八`´ノ}| `ー‐'/ \         ― __  |
      { /〈 /    /ー' / ヽ__/    `ー -- __ -――- 、 `ヽ
     八 У         /              |   ̄ ̄ 〉`ヽ、\ |
        У     /  /                ノ     { i i ヘ  |
        .:     i  {                 オ|  /   | | !  ハ !
.      入     ハ  、.               ノ | / /  ! ! !  j.|
      /  ヽ    ヘ  、.            /  ネ /   V . j   !|



今回はここまでー
とりあえず遠征はここだけ描写

次はちょっとギリギリな描写するかも?

全体的に色々なキャラと仲良くなったりして
修羅場は、ないはず

そんじゃまたー


投下開始の宣言をしろ! 磯野!

まぁギリギリ言うほど大したことないかもだけどとりあえずね



―――翌日:朝


京太郎「おはよーさん」

須賀母「あらおはよう」

京太郎「なんかある?」

須賀母「朝御飯作っといたわよ」

京太郎「おう」

須賀父「どうだ、なんか進展あったか?」

京太郎「ねぇよ……ねぇんだよ」ハァ

須賀父「マジかぁ……」

須賀母(気づいてないだけでなんかあるんでしょうね)

京太郎(っていうか、晴絵さんとは進展したといえばした……? いやでも教師と、ああ、それも全然良い。むしろあり)

須賀父「そういやこれ、やるよ」

京太郎「なに、おおボーリングのタダ券」

須賀父「彼女とかと行って来いよ」

京太郎「嫌味か!」

須賀母「でもそこ、このあいだ来た鷺森ちゃんのとこでしょ?」

京太郎「あー……ま、暇だし行くかな」

須賀母「雀荘のタダ券もあるわよ」スッ

京太郎「なに、株主優待でも持ってんの?」

須賀母「そういうわけじゃないけど、ほらまぁ行ってきなさい」

京太郎「飯食ってちょっとしたら行くわ」

須賀父「お、スーパーヒーロータイムだぞ」

京太郎「おう」

京太郎(鷺森レーン、とりあえず行ってみるかぁ)



―――鷺森レーン


京太郎(ということでやってきました)ザッ

灼「あれ?」

京太郎「あらたそ~」

灼「え、なにそれ」

京太郎「遊びにきました~」

灼「……1ゲーム」

京太郎「これが目に入らぬか!」ビシッ

灼「タダ券……チッ」

京太郎「そんなに!?」

灼「良いけど、一人?」キョロキョロ

京太郎「残念ながら、一緒にやります?」

灼「店番中だし」

京太郎「ですよね、灼さんとやりあう日に備えて練習しますか」

灼「一日二日で追い付けると思わな」

京太郎「ハンドボールやってて球遊びには自信あるんっすよ!」ニッ

灼「……そっか」クスッ

京太郎「そんじゃ使わせてもらいますよー」

灼「ん、どうぞ」

京太郎「サプライズドラ~イブ♪」テクテク


灼「……」

公子「行って来て良いよ?」

灼「あれ、いつの間に」

公子「お友達でしょ?」

灼「う、うん……」


京太郎「どうすっかなぁ」

灼「京太郎」

京太郎「おや灼さん」

灼「……1ゲーム、付き合う」

京太郎「……あらたそ~!」

灼「それやめて」

京太郎「あ、はい」



ガコーン


京太郎「っしスペア!」

灼「ん、ところで」スクッ

京太郎「なんっすか?」

灼「……宥と、どうなの?」

京太郎「へ……どどど、どうしたんですか灼さん!」

灼「いや気になる。最近ハルちゃんの様子もおかしいし」

京太郎「さ、さぁ……」

灼「……」ジトー

京太郎「うっ」メソラシ

灼「別に、京太郎がきっかけで部がおかしくなるってことは無いと思うけど」

京太郎「ですよね!」

灼「むしろ助かってる部分も多いし」

京太郎「えへへっ」テレッ

灼「だけど」スッ

京太郎「ん?」

灼「京太郎って!」ブンッ


ゴロゴロゴロ


灼「……人のこと、勘違いさせやすいから」クスッ


ガコーン


京太郎「……ストライク」

灼「私でもなきゃ勘違いしてるまである」

京太郎「みんな普通に見えるんっすけど」

灼「……玄もちょっとおかしいけどね」ボソッ

京太郎「ん?」

灼「なんでもない。そんなことよりほら、京太郎の番」

京太郎「よしきた! 灼さんには負けませんよ!」グッ

灼「100年早い」フッ


―――その後


京太郎「ふぃ~」

灼「結果を見れば中々どうして……」

京太郎「やっぱ前を歩く奴がいると追い付こうと必死になる。的な?」

灼「麻雀もその調子で頑張って」

京太郎「結構やってるつもりなんっすけど」

灼「……だね、ずいぶん強くなったよ」クスッ

京太郎「……おお、意外なお褒めの言葉」

灼「正当な評価してるつもりだよ。才能もあったし」

京太郎「才能、かぁ……」

灼「嫌?」

京太郎「嫌じゃないんっすけど……うん。これでみんなの役に立てるなら言うことなし!」

灼「ハルちゃんに、全国を見せれる」

京太郎「……」

灼「でも、もっと上に行きたい。だから京太郎がいてくれて、本当に助かってる」

京太郎「俺がいなくてもいけたと思いますけどね」ケラケラ

灼「それでも、いてくれて良かったって自信持って言えるよ」フッ

京太郎「……なんかそう、ストレートに言われると照れますね」カァッ

灼「……」カァッ フイッ


京太郎「なんつーか、ありがとうございます。頑張りましょう、晴絵さんのためにも、みんなのためにも」ナデナデ

灼「なっ!?」カァッ

京太郎「あ、すんません」パッ

灼「……こ、こんなこと誰にでもしてる?」

京太郎「い、いやいや、灼さんには初めてでしょ!? それなりに近い相手には自然に出るっていうか!」アタフタ

灼「……」

京太郎「す、すんません」

灼「いや、良いけど……」


灼(いろいろ、心配……)
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り :: |:::::::::::|::::|::::\     _ _     人 :::::::::::/
 N::::|:::::::: |ト-──介        ...≦::V:::::::/::/}/
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        イ    \   / \  ̄

   ´     |     /^}}_/}l    |   、
/           /(    \  /    丶
          八/\ \  //V      \



―――新子家・憧の部屋


京太郎「というわけだが、どう思う?」

憧「なにさりげなくこっちきてんの?」

京太郎「いやな、家に帰るのもなーと思ってたらお前のお姉さんと会うじゃん?」

憧「うん」

京太郎「そしたら来るじゃん?」

憧「う、ううん?」

京太郎「ダメなら帰るけど……」

憧「いや、ダメではないけど……」

京太郎「それにほら、お前といると案外落ち着く」ケラケラ

憧「く、口説いてんの?」
                -―――-

               /: : : : : : : : : : : : : :\
              /: : /: : :| : : : : : |:|: : : : :.\__
           /:./: : l: : : :l: : : : : |:|: -‐:.(厂\: \
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          / : |:l:|: | ト、: : |/\ N:| : /:| : : :|:.:l \: :.
           |: |:.|:l:|八{ \{x仡心 |:lY: :_:_| : : :l: :|   '; ::.
         八{:.|从x心    乂炒 |:|ル' / | : : :|:.:.|  | |:.
          .: Ν:∧ 炒    ,,,, |:|    | : : l|:.: l   |: :| |
.          .: / |: 沁 ,, ′     u|:|  _,ノ| : : l|: : l  :|: :| |
         |: |  |: |从     _   |:| /: : l| : : l|:.:.:.|  |: :| |
         |: |  |: | l込、 ´     |:| `1.:リ : : リ: :.:.l   |: :| |
         |: |  |: | |: : : 〕iト ... イノ'____|/: : :./:|: : :.l  :|: :|ノ:
         |: | 八{└‐ ┴v'´ ̄`丶_/:./: /: :| : : :|  |: :|: :|
         |: | /   ==/====    ∨:./ ̄ \ : | :|: :|: :|
         |: /   ===/===        ∨ / ̄ ̄ ':.l :!: :!: :!
         |/   ===/>┬┬ァ      ∨/    l:| l: : : :|
       / く>‐=チ:.:./「/人      {/      l:| /:/}:.:.|
        /   / /7´:.:./ {:.:.:.:{\    〉      ,:.|{:/八: |
.       /    {/{<_/ /|:.:.:.:|     ∧    /: |{   }:|
      /   / /   l /  ̄|    ,/       /: : l    }:|
.     /       /   0 /    l|   /  |   /: : : |   ノ'
    |     i    {     |    |   l   /: : |: :|
    |     |    {     |    l    \{: : : |: :|
    |     八   人   八         〉: : :|: :|
.     \       }   0       \ {    /〉: : :|: :|



京太郎「ちゃうわ!」



京太郎「てかなんだお前、なにやってんだ」

憧「麻雀の勉強よ」

京太郎「絶対ウソだぞ」

憧「嘘よ」

京太郎「軽く認めるなぁ」

憧「まぁね、ほら同じ趣味を」

京太郎「持ってないから」

憧「そ」

京太郎「あっさりだな」

憧「まあね……そろそろ玄とかに怒られそうだし」ハァ

京太郎「なんで玄さん?」

憧「義妹のことなんだししっかりわかっときなさいよ」

京太郎「妹じゃねぇよ!?」

憧「義理の」

京太郎「いやそれでも違うし!」

憧「良いじゃない、宥のこと好きなんじゃないの?」

京太郎「そう聞かれるとわからん。正直生まれてこのかた人を好きになったことがない」

憧「マジで?」

京太郎「いや、それを言うと嘘になるかもしれん」

憧「面倒ね、童貞」

京太郎「黙れ処女」

憧「……」

京太郎「……」


憧「いや、ほんとあんたなんで家来たのよ」

京太郎「だから言っただろ理由」

憧「そうなんだけど、てかお姉ちゃんがニヤニヤしながら最近こっち見てくるのよね」

京太郎「そうか……なんかすまん」

憧「謝られるほどじゃないんだけど……」

京太郎「あれだな、ゲームでもするか」

憧「そうね、適当に出して良いわよ」

京太郎「おう……お、PS2初期型」



―――その後


京太郎「サルゲッチュシリーズ揃ってるのは良いなぁ」

憧「好きだったわねそういえば」


京太郎「さて、存分に楽しんだしそろそろお暇するか」スクッ

憧「そうなの?」

京太郎「昼飯まだ食ってないし」

憧「もう1時過ぎてるわよ」

京太郎「お前も食ってないじゃん」

憧「私は京太郎が来る前に食べたし」

京太郎「ふぅん、もしかして早く来たら憧の飯に有りつけた可能性!?」

憧「そんな食べたい?」

京太郎「興味はある」

憧「ま、土日に来れば作るわよ」フッ

京太郎(憧にこんなセリフ言われたって知れれば男子が血涙を流しながら俺を殺しにくるな……)

憧「どうしたの?」

京太郎「俺以外に言わない方が良いぞ」

憧「……な、なに言ってんのよあんたっ!!?」

: |: : |: : : |: : :____: : : : : :/: :. : :./ :}ア∧:\:. : : :. : : :.|

: |: : |: : : |/:. : : : :.X :/}: :/:. :.://}:./  〈 : /| : : : i : |、
: |: : |: : : |:, :./)/)/ ̄}:/}: : /  ≠ミ  ∨:.| : : : | : |: \
: |ミ |: : : |//ア⌒ヾ  / :}: /   '|: r :|   : :.| : : : l: /\: :\
: |、 |: : : |   : 「 :|   }/    | 」:l   {: :| : : /|/  丶: :丶
: |  |: : : |   |  」 :|         乂シ  {: :| : /: |     : : ::
: |  |: : : l    乂__,ソ       /////,: : イ: : |     |: : :|   [] 〔rァ〕
: |丶|: : : |//////       ′      ′: |: : :|     |: : :|   o  o′
: |ゞ |: : : |       ~ ー~ヘ⌒        从: |: : :|     |: : :|
: l:.〕i|: : : |      .′       \|    /:. : :.|: : :|     |: : :|
八:.:.|: : : ト      l           |   /:|: : : : :|: : :|     |: : :|
: : \: : 八   〕ト !          ノ. . : : : |: : : : :|: : :|\   |: : :|
: :. : :.\: : \    ≧=-  r<:. : : : : : :.|: : : : :|: : :|:. :.\  |: : :|



京太郎「え、ああ、そういうことじゃなくて俺じゃ無けりゃ勘違いしてるぞって」

憧「その台詞そっくりそのままあんたに返すわよ!」マッカ



―――外


京太郎(ってことで憧の家を出て昼飯探しだ)

京太郎「ってもファミレスで良いか」

穏乃「あ、京太郎!」

京太郎「今日は身内に良く会うなぁ」

穏乃「ん?」

京太郎「てかお前、片足引きずってどうした」

穏乃「いやぁ、山登ってたらこけてさ、血もそんなに出なかったし大したことなかったけど」

京太郎(猿も木から落ちる……)


京太郎「家まで送るか?」

穏乃「いや、なんか用事あるんじゃないの?」

京太郎「飯食おうと思ってただけだよ」

穏乃「どこで?」

京太郎「ファミレス」

穏乃「それじゃ私も一緒に、まだ食べてないし」

京太郎「足は?」

穏乃「ホント大丈夫だって、ちゃんと処置はしたし」

京太郎「じゃ、いくか」

穏乃「うん」

京太郎「肩かすか?」

穏乃「大丈夫大丈夫!」グッ

京太郎「ホント大丈夫かぁ?」

穏乃「もっちろん!」



―――ファミレス


京太郎「気を付けろよー? お前女の子なんだから」

穏乃「わかってるよ?」

京太郎「いや、顔とかに怪我したらさぁ……足でも傷痕のこったらって思うしよ」

穏乃「お母さんも良く言うよ」

京太郎「そりゃそうだ」フム

穏乃「もらってくれる人がいなくなるって」

京太郎「……そこまでは言わないけどよ。俺がもらうまである」

穏乃「ええー……ああ、京太郎ならありかも」アハハ

京太郎「優良物件だぞ、自称」

穏乃「自称って……まあ普通にしてても彼氏とか、想像できないけどねぇ」

京太郎「ま、俺も彼女とか想像できねぇわ」アハハ


穏乃「それにほら、私って小さいから」

京太郎「まぁそうだよなぁ……こうしててあそこの客が凄い目で見て来てるもん」

穏乃「え、そんなに小さく見える?」

京太郎「中学生、下手すりゃ小学生」

穏乃「……そんなに?」

京太郎「そんなに」

穏乃「スポーツしてるのになぁ」ハァ

京太郎「個人差があるからな」

穏乃「むぅ……」

京太郎「でもまぁ小さいのが好きってのはあるから」

穏乃「へぇ~」

京太郎「とりあえずドリンクバー行くけどなに欲しい?」

穏乃「コーラ!」

京太郎「歯は」

穏乃「磨くよ」

京太郎「……先読みだと?」

穏乃「大体わかるよ、お母さんみたい」クスッ

京太郎「せめてお父さんと言え」ケラケラ



―――ファミレスの近く

宥(あれ、あの窓際の席……穏乃ちゃんと、京太郎くん……)

玄「お姉ちゃんどうしたの?」

宥「あ、ううん、なんでもない……」

玄「?」

宥(胸、ギュってなる……)



―――その後:ファミレス前


京太郎「さてと、穏乃」

穏乃「ん、どうしたの……っていうより、払うよ」

京太郎「良い良い、わりと金持ち」

穏乃「?」

京太郎「とりあえず、お前俺の背中にのっかれ」

穏乃「へ?」

京太郎「まだ歩くと痛いだろ?」

穏乃「……うん」コクリ

京太郎「だからほれ、お前は軽いから構わねぇよ」フッ

穏乃「ありがと」ギュッ

京太郎「よっと、それじゃお前の家に向かうぞー」

穏乃「ワンメーターいくら?」クスッ

京太郎(太股とやっこい感触で十分です)

穏乃「やっぱ大きいなぁ、私も大きくなりたいなぁ」

京太郎「……ま、デリカシー無いこと言うとそっちのが可愛らしくて好きだぞ」ハハッ

穏乃「……うん、ありがと」エヘヘ



―――須賀家・自室


京太郎「今日は色々あったなぁ、せっかくの日曜なのにゆっくり休まなかった……」

京太郎(楽しかったし良いけど……)


プルルルル


京太郎「ん、咲からか」


ピッ


京太郎「もしもし」

咲『あ、私なんだけど』

京太郎「どうした咲」

咲『今、事故起こしちゃって示談金に』

京太郎「ちょっと心配しちゃっただろ。ドキドキだわ」

咲『え、心配した素振りを見せて私を落とそうって? ごめん、無理』

京太郎「なんで振られてんだよ」

咲『で、どうなのなんかあった?』

京太郎「脈絡がねぇな、なんで?」

咲『女の勘!』

京太郎「お前、女だったのか……」

咲『呪殺するよ』

京太郎「こえーよ!」

咲『僅かなふくらみはあるんだよ!』

京太郎「知らねーよ!」

咲『まったくデリカシーが無いんだから!』

京太郎「大丈夫、お前だけだ!」

咲『そういえば今度、龍門渕さんたちと強化合宿やるんだけど』

京太郎「おお、良い修行になるわな」

咲『……なんにもしてないよね?』

京太郎「なにその俺がまるでなにかするみたいな言い方」

咲『いや、一応聞いておこうと思ってね』

京太郎「執事のハギヨシさんと仲良くなったぞ」

咲『キマシタワー!』

京太郎「きてねぇよ、やめろバカ」



咲『……ま、一応心配してるんだよこれでも』

京太郎「え、なにを?」

咲『京ちゃんが刺されないか』

京太郎「へ?」

咲『だから身近な幼馴染にしろとあれほど言ったのに』

京太郎「言われてねぇよ! そして言ったらどうなるかわかるよ!」

咲『こっぴどく振るね』

京太郎「そんなに!?」

咲『あ、でも染谷先輩が京ちゃんのこと結構気に入ってたよ』

京太郎「マジで!?」

咲『とりあえず、気を付けてよ?』

京太郎「大丈夫、俺だよ?」

咲『いや、京ちゃんだからだよ』ハァ

京太郎「?」

咲『まぁ京ちゃんが痴情のもつれで刺されたら笑うけど』

京太郎「えっ」

咲『大爆笑するけど』ププッ

京太郎「想像で笑うなぁ!?」



―――松実館:宥の部屋


宥「……はぁ」

宥(なんだか、もやもやする……)


玄『お姉ちゃん、どうしたの?』

松実父『宥、どうした?』


宥「……二人にも、心配かけちゃった」ボソッ

宥(なんでだろ……わからない、わけじゃないけど)


宥「京太郎くん……」ギュッ

宥(楽しそうだった。私に向けてくれる顔と、同じ笑顔……)

宥「……京太郎、くん」

宥(京太郎くんが、私に向けてくれた笑顔を、思い浮かべるだけで……あったかぃ……)


宥「ううん……あつい……」ギュッ

ススッ

宥「んっ……ぁ」ピクッ


宥「きょうたろっ、くんっ……ふぁ……」


宥「せつないよ……んっ」ギュッ



―――翌日:朝


京太郎(さて、今日も学校、もうすぐ夏休み)

高久田「よう須賀ぁ、昨日は楽しそうだったじゃねぇか」

京太郎「なんの話だよ?」

高久田「小学生を背負って歩いてたって」

京太郎「穏乃だよ」

高久田「……ああ、ついお前がロリコンになったのかと」

京太郎「でも穏乃ありだよな」

高久田「合法ロリか」

京太郎「……でもやっぱり」

高久田「おっぱいと」

京太郎「さすがだな」

高久田「おっと、俺は先にいく!」ダッ


京太郎「……なに急いでんだあいつ」

玄「あ、お義兄ちゃん!」

京太郎「ん、玄さん」

玄「お、お姉ちゃん!」

京太郎「え?」

玄「お姉ちゃんが大変なんだよ!」

京太郎「……えっ!?」



―――教室


憧「え、宥ねぇが風邪引いた?」

京太郎「らしい……」

穏乃「ちゃんとあったかい恰好してなかったのかなぁ」

憧「あの宥ねぇが?」

京太郎「お見舞い行くかなぁ」

穏乃「今から?」

京太郎「後でだよ」

憧「今からかと思ってた」

京太郎「俺どんだけ過保護だよ」

憧「玄とか気が気じゃないでしょうね」

京太郎「だろうなぁ……」

穏乃「早く治れば良いね~」

京太郎「……心配だなぁ」ハァ



ここまで、次回はなんかある

ハルちゃんの出番が、ない……!
今回は他の面子に出番をって感じで

そんじゃまたー

ユウチャーのおひとりじょうず感すばらしい、すばらしいぞ>>1ィッ!


明日休みだしちょっとやるよーん

看病イベントってわけだけど、まぁ言うほど看病しない
前スレほど長くなるつもりないけど次スレは確定しそう

>>683
ありがたき幸せ



―――昼休み


京太郎「ううーむ」ソワソワ

穏乃「もう行って来れば?」

京太郎「な、ど、どこにだよ?」

憧「宥のとこでしょ」

京太郎「いや、そのほら……さすがに授業サボってってのはな?」

憧「そしたら玄に連絡しとくわよ、玄も気が気じゃないでしょうし」

京太郎「そ、そうだな、このままじゃ玄さんもだもんな」

憧「そうそう、早く行ってきなさい」ハァ

穏乃「あ、お見舞いの品もちゃんと用意してくんだよ」

京太郎「お、おう……それじゃ行ってくる!」

教師「おい須賀このあと」

京太郎「病欠です!」ダッ

教師「元気な病人だな!」


―――松実家:宥の部屋


宥「……うぅ~ん」

宥(また、熱上がっちゃったかな……あんなかっこで寝ちゃったから)カァッ


宥「でも……京太郎くんが、悪いんだもんっ」ギュッ

宥(また……京太郎くんのこと考えると、体、熱くなる……熱じゃ、ないよね、これ)

ススッ

宥「んっ……はぁっ……ぁっ……」

宥(私、悪い子だっ……)


宥「んっ、ひぅっ……きょ、きょうたろうくんっ……いっ」


スパーンッ


京太郎「宥さん来ました!」

宥「!!?」ビクゥッ

京太郎「って寝てるかもだから大声はまずって……あ、起きてたんですか?」

宥「う、うんっ」コクリ

宥(ふ、布団に入ってて良かった……)


京太郎「いや、ほんとすんません大声で、てか勝手に開けちゃった」

宥「う、ううん……し、心配してくれて、というより学校の時間じゃ」

京太郎「早退してきました!」グッ

宥「……な、なんで?」

京太郎「そりゃ心配でしたからって……感じっす」

宥「……えへへっ」

京太郎「?」

宥「あのね……すごく、嬉しいっ」ニヘラッ

/  /  . : . |  . : |. : . : . :.|.|| . :  ゚,: . 。: .   ゚。
  .:′. : . /: |  . : .:|. : . :} : /|.||. : . |.: . ゚: ..  ハ
  ゚ . : . 。 : .| . : . :|. : . 斗匕"「||. : . ト、 : :。_/i! :
 .° . : . ゚ : /| . : . 斗匕´: ./: / j/1 . : / | |\: .! ̄`ヽ} }

 ′. : . |..: .|. : . : | . : イ:/ 〃 ′:../j:/ jノ |: .|: .  || |
/ . : . : |...../|. : . : |_/ノ.-=示ミ / :/〃    :...j. :j :゚}.i
 . : . : . | 〃:。 . : . : .| 〃|゚:i:i:i:i:i:i:|/イ     示ミ|ィ: . / / j:′
. : . 。 : .lー<゚. : . :.|《  ,)、:i:i刈|        |爿∨/ィ′
. : . :°: |⌒ヽ゚: . : .l  込:.:.:.:ノ      リ:!/|: . |

. : . :..゚, :.|   :, : . :.:,    ¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.¨:.: |: . |
. : . : ゚,:.|     :, . : .:′  i::i::i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.i::i:.|: . |
. : . : ..゚:|\__,゚. : . :,                |: . |
. : . :  八.--〈 ゚, . : . ′     ( ー―ァ    丿.:..│  すごく…うれしい…っ
. : . : . : \. .\:,. : . ,        ̄  -=ニニニヽ:.ノ
\.. : . : . : \ . ゚, . : .′   __   ィニニニニニニム.―┐
. . .ゝ . : . : . : ヽ..゚,__/ヽ ¬/ ノイニニニニニニニニム  「ヽ
. . . . \>  。: . :/  ヽ  ‘ , }ニニニニニニニニニニニ} } 「}、
. . . . . . \. . .}\ / \   ‘:,  } ノニニニニニニニニニニニ|..ノ // 〉



京太郎「……そりゃなによりっす」ニッ

宥「うんっ」ニコッ

宥(うん、あったかい……熱の暑さと、それと……むねの奥が)ギュッ


京太郎「リンゴでも切りますか」ガサゴソ

宥「買って来てくれたの?」

京太郎「うっす」

宥「……うん、ありがとう」エヘヘッ

京太郎「そんじゃ、てかナイフ持ってこないと」

宥「場所は、お台所の」

京太郎「厨房じゃないっすよねそりゃ」

宥「うん」

京太郎「そんじゃちょっとお待ちを」

宥「ありがとう」

京太郎「いえいえ、とりあえず元気そうでなによりっす」ニッ

スッ タッタッタッ

宥「……」

宥(モヤモヤする……)

宥「も、戻ってくるまでちょっとかかるよね」

ススッ

京太郎「ただいまー」

宥「わひゃっ!?」ビクッ

京太郎「そこでお父さんとあってナイフ持ってきてくれたみたいでした。さっきリンゴ買ってきたって話もしたし」

宥「そ、そうなんだ……」モジモジ

京太郎「ん?」

宥「な、なんでもない……」カァッ

宥(わ、私なんてこと……で、でも京太郎くんの笑顔見たら、胸、あったかくなって)


京太郎「切っちゃいますね」

宥「う、うん……」コクリ


―――阿知賀学院:2年教室


玄「あれ、メール」

灼「ん?」

玄「お姉ちゃんのお見舞いに京太郎くんが……ええっ!?」

灼「……やっぱ京太郎は危険」

玄「ななな、なにが!?」

灼「宥が落ちる」

灼(むしろ落ちてる気がする)

玄「うぅ~……どうしよう灼ちゃんっ」

灼「……心配なの?」

玄「えっ、きょ、京太郎くんがお姉ちゃんの魅力にやられる可能性は確かに」

灼(ここで京太郎が宥にやられるとこを想像するあたりアレだよね)


灼「……まあ、大丈夫だと思」

玄「そ、そうかなぁ……」ソワソワ

灼(案外気が利くところあるし、力もちで頼り甲斐あるし、イケメン高身長だし、運動能力も高いし……非の打ちどころはすぐ巨乳をみるとこぐらいか)

玄「うぅ~」

灼(修羅場の予感)


―――松実家:宥の部屋


京太郎「はい、どうぞ」

宥「うん、ありがとう……」

京太郎「布団から出れますか?」

宥「うん」スッ


京太郎「」

宥「ん、どうしたの京太郎く……」

京太郎(なんで、パジャマの前全部あけっぱなんっすかね……)

宥「え、えっとこ、これはっ」ギュッ

京太郎「あ、暑かったんっすよね! すんませんさすがに熱出てるしそうなるっすよね!」


宥「ご、ごめんね……?」

京太郎「いえいえ、むしろ良いもんみせてもらったぐらいで……」

宥「……玄ちゃんと同じだ」ジトー

京太郎「男と女じゃだいぶ違うとは思いますけど」アハハ

宥「……さ、触る?」カァッ

京太郎「ファッ!?」


宥「あ、え、えっと……」カァッ

京太郎「ななな、なにを、か、風邪でヤバいんっすか!?」

宥「うぅ~さ、さすがにそこまでじゃっ」

京太郎「余計になに言ってるんっすか!」

宥「あうっ……」マッカ

京太郎「と、とりあえず寝ましょう」

宥「ね、寝るっ!?」

京太郎「そういう意味じゃない!」



宥「あっ、ご、ごめんねっ、変な勘違い……しちゃって」カァッ

京太郎「いや、良いんですけどって……なんかこう、こっちが勘違いしそうっていうか」

宥「えっ?」

京太郎「あ、いやいやなんでも……」フイッ

宥「……」ウツムキ モジモジ


京太郎「そ、その」ピロリン

京太郎(メール、こんな時に……シズからか)


穏乃:風邪と言ったら座薬だよ! 宥さんの熱もきっと下がるよ!


京太郎「座薬、だと?」

宥「ふぇっ!!?」

京太郎「あ、いや違いますよ!」

宥「な、ないよっ」カァッ

京太郎「わ、わかってます。穏乃に!」

宥「穏乃ちゃんにやったの!?」

京太郎「ち、ちがっ……ただ宥さんにやって」

宥「!!?」

京太郎「そ、そうじゃなくてっ」

宥「きょ、京太郎の……えっち」カァッ

京太郎「くそっ、言えば言うほど追い込まれるっ……」



京太郎(こうして俺は説明を終えたわけだが……)


宥「あぅっ、ご、ごめんね誤解しちゃって……」

京太郎「さすがに女の子に座薬入れようぜって言うほどキチガイじゃないっすよ」

宥「べ、別に京太郎くんだったら、言っても引いたりしないよ? 驚くけど、その」

京太郎「怒ったりした方が良いっすよ、ちょっと心配」

宥「……鈍感」ボソッ

京太郎「なんで鈍感?」

宥「っ……」フイッ


京太郎(っていうか、さすが宥さん……熱が上がってるのに部屋がそこそこ暑い。いつもよりマシなんだろうけど……)

宥「……」モジモジ

京太郎(ていうか俺が恥ずかしかったからってのもあるか、さすがにネクタイも外そう)グイッ

宥「あっ」

京太郎「ん?」

宥「う、ううん、なんでも……」

京太郎「?」

宥(い、今のかっこよかったかも……)

京太郎「ふぅ……」パサッ


宥(やっぱり、好きなんだ……うん、絶対。私は京太郎くんが好き……他のみんなは、どうだろう)

宥(みんな確かに好きだけど、明確にその……私と一緒って子はいなさそうだった)

宥(な、なら……あれ、くらくらしてきた)


京太郎「にしても、思ったより元気そうで良かったっす」

宥「……」ポー

京太郎「あれ、思ったより……あれ?」

宥「ちょっと、くらくらしてきた」

京太郎(俺、余計なことしかしてなくね?)



京太郎「えっと、すんません」

宥「え?」

京太郎「ちょっと騒ぎすぎた。看病のつもりできたのに」ハァ

宥「……」

京太郎「大人しく今日は帰ります」

宥「……待って」ギュッ

京太郎(服の裾を掴む、だと……さすが宥さんっかわいい!)


宥「……ギュって、して?」

京太郎「え、いやその」

宥「ギュって……ダメ?」

京太郎「だ、ダメなことないんっすけど」

宥「んっ」スクッ

京太郎(どわぁっ!? ナンデ!? ナンデパジャマ前回でしたは下着だけっ!?)

宥「んぅっ」ギュゥッ

京太郎(対面座位キタコレ! 効果、俺は死ぬ! 社会的にぃぃぃ!)

宥「……んっ」ギュゥッ

京太郎(やらかい! シャツ一枚を通してやらかいものがぁぁぁっ!)

宥「……あったかぃ」

京太郎「ま、マジっすか……」

宥「あつぃ……」

京太郎「俺も……」



京太郎(マジでやばい……鼻血ってマジで出るぞこれ)

宥(なんだかさっきからぼーってする……)

京太郎「ああ~宥さん?」

宥(京太郎くんの声だ……)

京太郎「宥さ~ん?」

宥「んぅ?」

京太郎「ボーっとしてました?」

宥「京太郎くんが……」

宥(近い……!?)

宥「え、えっと!」

京太郎「だ、大丈夫っすか?」

宥「ご、ごめんねこんなっ」

京太郎「い、いや大丈夫、じゃないけど」

宥「え、えっと」

京太郎「お、落ち着いて! あばれるとパジャマが落ちる! なぜか見えてないんだからさすがにあばれたら見える!」

宥「あ、ひゃぅっ」ギュッ

京太郎(視えないようにするためには抱き着くのが一番だけど、だけどぉぉぉ!!?)

宥「……ご、ごめんね?」

京太郎「だ、大丈夫っすよ。目、瞑ってますから」

宥「うぅ、わ、私……た、立たなきゃ……きゃっ」フラッ

京太郎「宥さんっ!?」

ムニッ

京太郎(あれ、手に柔らかな感触……俺の手はどこ? なぜ俺は前に出してしまったの?)

宥「……」

京太郎「ゆ、宥さん?」

宥「……」

京太郎(眼を瞑っておいて良かった)

スッ

京太郎(よし、手を離せた! まるで吸い付くようだったぜ!)

ギュッ

京太郎(またぁっ!?)

宥「んっ」グッ

京太郎(あれ、今度は俺の右足の上にだけ座った?)

宥「……きょうたろぅ、くんっ」ギュッ

京太郎(やらかいよ! これはマズイって!)



京太郎(てか、な、なにごとなんだこの状況……熱で意識がもうろうとしてるのか?)

宥「んぅっ」グイッ

京太郎(おや、足の上で宥さんが……す、座る位置がおかしかったのかな?)

宥「京太郎、くんっ……」グニッ

京太郎(名前を呼ばれるために正気が! 俺のSAN値が!)

宥「……んぅっ……ふぁっ」ピクッ

京太郎(こ、この動きと宥さんの反応は関係ない、関係ない! 関係ない!)

宥「いっ……っ~~~!」ビクンッ

京太郎(これ絶対アレだよ! 熱で頭がぼんやりしてるからこんなことに!?)

宥「ふぁっ……」

くたぁ

京太郎「……ゆ、宥さん?」

宥「……んぅ」スゥー

京太郎「ね、寝てる……」

ガラッ

玄「お姉ちゃんっ!」


京太郎「あ」

玄「あ」

宥「んっ……」zzz


京太郎「……こ、これは」

玄「ごめんなさい……」ウツムキ

京太郎「ちがっ」

パタンッ

京太郎「……どうしてこうなった」

宥「えへへ……」zzz

京太郎「……どうすんのさ」


これが看病だ! ってことで以上

多くは語らぬ、深夜のテンションで結構書いてしまった
次回はその後のクロチャーなどなど

そんじゃまたー


長らく待たせてすまんの、再開するぞーん

松実姉、京ちゃんの膝レ〇プ事件から一日!



―――【須賀家:京太郎の部屋】


京太郎「……風邪引いた」ゴホゴホ

須賀母「あらあら京ちゃんったら」

京太郎「しんど……39度あんぞ」

須賀母「ガンバ!」

京太郎「こいつ、まるでツッコミ入れる気にもなんねぇ……」ゲホッゲホ

須賀母「とりあえず学校の方には連絡いれるわね、まったくもらってきたのかしら?」

京太郎「……」

須賀母「はは~ん、もらってきたってわけね……は」

京太郎「母親だけにってか、くそつまんねぇ、反吐が出る」

須賀母「それじゃ反吐出させてあげましょうか」ニコッ

京太郎「ごめん」

須賀母「はい、良い子。それじゃ大人しくしときなさいね。お母さん仕事だけど」

京太郎「おう……」ゲホッゴホッ


―――【阿知賀学院:1年教室】


穏乃「え、京太郎が風邪ひいた?」

憧「らしいわよ、メール来たけど……シズのとこには来てないの?」

穏乃「ケータイ忘れた」

憧「あんた持ってても意味なさないタイプね」

穏乃「そんなことないよ! アプリだってとったんだから!」

憧「どういう?」

穏乃「万歩計! ストップウォッチ!」

憧「運動ばっかね」

穏乃「にしても心配だねー」

憧「てか宥ねぇあたりかなり心配してんじゃない、どうせお見舞い行ってもらってきたとかでしょ?」

穏乃「ああ、それだ!」



―――【2年教室】


玄「え、お義兄ちゃんが風邪?」

灼「うん、うつったんだと思」

玄「お姉ちゃんの……」

灼「……どうかした?」

玄「へっ、な、なにがっ!?」

灼「浮かない顔してたから」

玄「べ、別に! お姉ちゃんとお義兄ちゃんが仲良くしてても全然! 嬉しいし!」

灼「……?」

玄(そ、そうだよ全然良いことなんだからっ……うう~もやもやする)



―――【3年教室】

宥「えっ」

宥(だ、大丈夫かなぁ?)

「宥、大丈夫?」

宥「えっ?」

「なんだか浮かない顔してたから」

宥「その……私の風邪がうつっちゃったみたいで」

「ああ、例の彼氏くん?」

宥「か、彼氏なんかじゃっ!」カァッ ワタワタ

「あはは、赤くなっちゃってかわい~」

宥(ほ、本当に大丈夫かなぁ?)


―――【職員室】

晴絵「!」ガタッ

教師「赤土先生?」

晴絵(きょ、京太郎が風邪、そして親がいない……?)

教師「赤土先生ー?」

晴絵「これは……お見舞いに行くチャンス!)



―――【須賀家:京太郎の部屋】


京太郎「あーちくしょう、めまいする」

ピリリリッ

京太郎「んぁ、電話?」ピッ


京太郎「もしもし、ただいま電話に出ることが」

灼『出てるし、もしもし言ってるし』

京太郎「あー灼さん?」

灼『うん、大丈夫?』

京太郎「……大丈夫に聞こえます?」

灼『いや、聞こえないけど一応』

京太郎「そういうことっす」

灼『えっと、行こうか?』

京太郎「え、なにそれは」

灼『一応心配だから』

京太郎「……いや、大丈夫っす」

灼『本当にヤバかったら空メールでも送って、行くから』

京太郎「天使がいる」

灼『なに言ってんの?』

京太郎「マジトーン……」

灼『とりあえずそういうことだから』

京太郎「できればナース服で」

灼『はいはい、お大事に』

ピッ

京太郎「しんど……」

ピリリリッ

京太郎「……」

ピリリリリッ ピッ

京太郎「もしもし病人です」

晴絵『あ、あー京太郎?』

京太郎「あ、晴絵さん」

晴絵『その、あれ……心配だったから来てみたんだけど』

京太郎「来たって……」

晴絵『あなたの家の前にいるの、的な?』

京太郎「それはホラーです。誰もいないんで入ってどうぞ、ちなみに二階で京太郎って書いてありますから」

晴絵『う、うんっ!』

ピッ

京太郎「俺を心配して……良い先生だなぁ」



コンコン

京太郎「あ、どーぞ」

ガチャッ


晴絵「お邪魔しまーす……あ、京太郎」

京太郎「すんません、わざわざ来てもらって……なにももてなせませんけど」

晴絵「い、いやいや構わないんだけどね!」

京太郎「えーっと、授業とか大丈夫なんっすか?」

晴絵「まあ二時間ほど合間があってさ、おかゆでも作ろうか?」

京太郎「え゛っ」

晴絵「いや、食事ぐらい作れるからね!? ほら、前のおかえし、的な?」

京太郎「……てか、もうすぐ終業式なのに」

晴絵「夏休みに風邪ひかなかっただけマシと思おう、うん」

京太郎「……うっす」

晴絵「合宿もあるから早く治すように……色々買ってきたけど」

京太郎「いや、ほんとすんません」コホッ

晴絵「気にしない気にしない、みんなも心配してるから……とりあえず薬飲んだ?」

京太郎「まだっす……」

晴絵「それじゃキッチン借りるね、おねーさんに任せなさい♪」パチッ

京太郎「……そんじゃ、お願いします」

晴絵「かしこまっ」ビシッ

京太郎「痛い」

晴絵「」



京太郎(にしても、まさか晴絵さんが来るとは……)

京太郎(あの人にもかなり世話になったよなぁ、正直麻雀をここまでやれるのもあの人のおかげがデカい)

京太郎(もちのろんで宥さんたちももちろん力になってくれてるけど、あの人がいなきゃたぶん麻雀部にいない)

京太郎(阿知賀のレジェンド、か……)


ピロリン


京太郎「んぁ? メール?」

灼『ハルちゃん、そっち行ってるでしょ? 変なことしないように』

京太郎「……はいっ、と」

京太郎(あの人もかなり過保護だな、てかむしろ過保護になるべきは晴絵さんだろうに、いやでも世話っていうかそこらへんしっかりしてるしなんとも)


ガチャッ


晴絵「お待たせレジェンド!」

京太郎「うざ」

晴絵「」

京太郎「あ、つい本音がっ」

晴絵「ほ、本音って……」シロメ

京太郎「あー、やったー晴絵さんのおかゆだー」

晴絵「!」パァッ

京太郎(チョロイ)

晴絵「うんうん、食べさせてあげるからね! ふーふーするからねっ!」

京太郎「いや、それは」

晴絵「遠慮しないの♪」

京太郎(こいつ、なんでかしらんが異常に舞い上がってやがる!)



晴絵「ふーふー……はい、あーん」スッ

京太郎「あむ……美味い」

晴絵「でしょ? これでも露子さんにならったことあるんだから」エッヘン


京太郎(案外、胸は無いことはないか……く、熱で頭がやられてるからこんな邪念を)

?(いつものことなのですお義兄ちゃん!)

京太郎(誰だテメェ!?)


晴絵「っていうか京太郎はもっと私に頼れば良いのに」

京太郎「え、かなりお世話になってません?」

晴絵「それでもできる限り自分でしようとするから……宥だって悲しむよ?」スッ

京太郎「なんで宥さん?」アム

晴絵「そりゃ……って気づいてないの?」

京太郎「へ?」

晴絵「……あー、なるほどね」

京太郎「なんっすか、恋ですか宥さん」

晴絵「微妙かも、でも宥に好きな男できたらどうする?」

晴絵(なんでこんなこと聞いてんだろ)

京太郎「あー、なんかさびしいっすよね」

晴絵「……やっぱり?」ハハッ

京太郎「でもなんつーか、晴絵さんにもそう思いますよそりゃ」

晴絵「え?」

京太郎「晴絵さんも、もう大人だしそういうのあっておかしくないんですけど、それでも寂しい、かも……」

晴絵「そ、それって……!」

京太郎(もちろん、みんなも)

晴絵(これって脈ありなのかぁっ!?)



京太郎「すんません、ちょっと風邪だと気弱に」

晴絵「」ポケー

京太郎「晴絵さん?」

晴絵「」ポケー

京太郎「……行き遅レジェンド」ボソッ

晴絵「」ポケー

京太郎「ダメだこりゃ」


晴絵(きょ、京太郎の卒業はあと三年後になるけど、ギリギリ30じゃないし……タイミング的には悪くないよね)

京太郎「勝手におかゆ食べますよ?」ケホッ

晴絵(ああ、ダメ晴絵! 相手は生徒、そんなこと許され……許され……許さレジェンド!)

京太郎「美味い、普通に……こういうの作ってくれる女の子を」モグモグ

晴絵(でも、京太郎は普通に良い男っていうか……かなり優良物件、私のことも結構理解してくれてるし)チラッ

京太郎「彼女にしたい」ボソッ

晴絵「」

京太郎「美味い」モグモグ

晴絵(こ、こここ、これは……)カァッ

京太郎「……あ、そういえば二時間余裕あるって言ってましたけど大丈夫っすか?」

晴絵「ふぇっ!? に、二時間じゃダメだよっ、さささ、さすがに! っていうかそそそ、そういうのはっ」カァッ

京太郎「?」

晴絵「え……あ、ああそうだね! そろそろ戻らないと!」マッカ

京太郎「あ、風邪うつっちゃいました?」

晴絵「ちちち、違うから!」ブンブン



晴絵「ととと、とりあえず帰るからっ!」

京太郎「あ、はい」

晴絵「しっかり横になってゆっくり寝るように!」

京太郎「うっす」コクリ

晴絵「そ、その……」

京太郎「ん?」

晴絵「元気になってしっかりくるように、じゃなきゃ……心配、するんだからっ」カァッ

京太郎「……えっ、かわいい」

晴絵「ふぁっ!?」

京太郎「あ」

晴絵「ななな、なに言って、そ、それじゃまた明日! じゃあね!」


ドタドタドタ


京太郎「……やべ、次会った時どうするか」ゲホッゲホッ

京太郎(とりあえず横になるか……)


京太郎「……あーしんど」

ピロリン

京太郎「ん、なんだろ?」

スッ

玄『元気だしてね! とっておきの写メールを送るよ!』


京太郎「ん……こ、これは宥さんの胸によりぱっつんぱっつんになったセーター!?」ゲホッゴホッ


京太郎(保存しとこ……)


おっぱいには勝てなかったよ……
ってことでここまで

次回は京ちゃん復活、その他もろもろ
修羅場ができるほど宥も玄も想いに自覚がない

一月も放置してごめんね、そんじゃまたー


よっし久々に投下開始!

宥ねぇはあれだよね、ウエストとか太股とかが絶妙な太さしてそう
レジェンドはサブヒロインだよ! ぐいぐいくるよ! ただし成就するとは(ry



―――朝【吉野】


京太郎(風邪も治ったし、万全万全! 急ごう急ごう……ってあそこにいるのは)

京太郎「玄さん!」

玄「あ、京太郎くんおはよう!」ニコッ

京太郎(松実館の前を通れば会うこともあらぁな)

京太郎「いやぁ、万全万全、玄さんのおかげっすよ」キリッ

玄「良かったぁ、見て元気が出た?」クスッ

京太郎「はい、使わせてもらいました」

玄「つかう?」

京太郎「え、あ……いやなんでもないっす!」

京太郎(やべぇやべぇ、ノリでついつい)

ガラッ

宥「あっ、京太郎くんっ」ニコッ

京太郎「あ、ゆ、宥さん……おはようっす」

宥「うん、治ったみたいで良かったけど……どうしたの?」

京太郎「い、いえいえなんでも!」

玄「あ、そういえば今週末は女子個人戦二位の荒川さんと」

京太郎「へぇ~」

宥「あの宮永さんや辻垣内さんと戦った凄い人だよね」

京太郎「宮永……宮永……?」



京太郎「学園前に来たぞ!」

玄「そう言えば昨日、先生がお義兄ちゃんのこと気にしてたよ」

京太郎「ああ、世話になりましたから」

宥「えっ?」

京太郎「お見舞いに来てもらいまして」

宥「……わ、私も行けば良かったかなぁ」ボソボソ

京太郎「宥さんが来てくれれば速攻で元気になりましたよ!」グッ

宥「そ、そうかなぁ」エヘヘ

玄「お義兄ちゃんポイント高いよ!」

京太郎「なんのポイントだ!」

憧「ポイント制!?」

京太郎「どっから沸いた!」

穏乃「穏乃的にポイント高い!」

京太郎「なんの話だ! 灼ァ!」

灼「どうしたの?」

京太郎「やはりいたか、ならば出てこい晴絵ェ!」

晴絵「かしこまっ☆」ビシッ


京太郎「……」

灼「ハルちゃん……」

晴絵「なにさその目は!?」



―――【クラス】


京太郎「おはようさん」

高久田「さっそく朝っぱらからいちゃつきやがってよぉ!」

京太郎「なんの話だよ」ハァ

高久田「松実姉妹とだよ、姉と妹どっちなんだよ!」

京太郎「玄さんがお義兄ちゃんって呼んでるだろうが!」

高久田「姉の方か!」

京太郎「そういうことじゃねぇんだよ!」

高久田「どういうことだよ、あれか! 赤土先生か!」

京太郎「なに寝ぼけたこと言ってんだこの汚らしい阿呆がぁ!」

憧「なにやってんのあんたら、てか京太郎は宥狙いだったのね」

京太郎「ち、違う、これは下半身が勝手に」

憧「下ネタやめなさいよ!」

京太郎「あ、ついつい憧相手だとな」

憧「どういうことよ! 男は苦手だって言ってるんだからそういうの連想させんな!」

高久田「あれ~一体どんなことを想像したのかなぁ?」

憧「くっ」カァッ

京太郎「むっつりだなぁ、憧ちゃんはって……脛蹴るな馬鹿!」

憧「うっさい!」ゲシゲシ

穏乃「仲良いよね、京太郎と憧って」

京憧「どこが!」

穏乃「そういうとこ」

高久田「でもホント、松実姉妹って良いよなぁ」

京太郎「おい、殺すぞ」

高久田「え、えぇ……」

京太郎「ま、お前にできないことが俺にはできるがな……宥さんと!」クワッ

高久田「やっぱお前好きだろ!」

京太郎「ちげーし!」


憧(え、これマジで……いや、まさか……ど、どっちなの! 例の電話の彼女はどうなってるの!)



―――放課後


京太郎「結局なんもないなぁ」

憧「そりゃ毎日イベントあってもしょうがないでしょ」

穏乃「昨日、京太郎が休んだからちょっと違ったけどね」

京太郎「違った?」

玄「お姉ちゃんが凄い心配してたよ、頻繁にお見舞いに行くかどうか悩んでたし」

宥「くっ、玄ちゃんっ」カァッ

京太郎「風邪うつすわけにもいかないんで良かったですよ」ハハッ

灼「ま、死にそうになったらメールしてとは言ったしね」

京太郎「優しいなぁ、灼さんは」

灼「うるさ、黙ってやって」

京太郎「あ、はい」

晴絵「……」チラッチラッ


京太郎「……飲み物買ってきますねー」

憧「りょうかーい、私コーラ」

京太郎「おう、他は?」

灼「大丈夫」

玄「私もお茶あるよ」

宥「えっと、私はあったかいコーヒー」

京太郎「ん、先生は?」

晴絵「私も行く!」クワッ

京太郎「う、うす」

憧「あんまがっつくと旦那候補が逃げるわよーハルエー」ケラケラ

晴絵「ち、違うから!」

憧「強めに言うわね、わかってるわよ」



京太郎(部室棟から校舎へ向かう渡り廊下に自販機があるわけだが、さすがに放課後ともなると人通りが少ないというか……誰もいないか)

晴絵「京太郎どうする~? 私はね、たまにはコーヒーでも飲んでみようかなとか」

京太郎「アイスコーヒーですかね、宥さんはホットで」ピッ ガタン

晴絵「んー、私はカフェオレにしとこうかな」

京太郎「了解っす」ピッ ガタンッ

晴絵「お金あとで返すよ」

京太郎「いいですよ別に」

晴絵「いやいや、さすがに生徒に奢らせるのは」

ピトッ

晴絵「ひゃっ!?」ビクッ

京太郎「ははは、すんません……まぁお礼ってことで」ニッ

晴絵「う、うん」コクリ カァッ

京太郎「さてと、憧のも買ったし戻りますか」

晴絵「だね」クスッ


宥「あっ」

晴絵「あれ、宥?」

京太郎「あれ、結局来たんですか?」

宥「うん、四つだから持てるかなって思ったんだけど、やっぱり夏だし、あったかいの持たせるのもって」

京太郎「大丈夫ですって、宥さんの部屋に何度も行ってるし慣れですよ慣れ」

宥「う、うん」

京太郎「それにこの程度でいちいち行ってたらもう宥さんの部屋行けなくなっちゃいますよ」ハハッ

宥「……うんっ」コクリ クスッ

京太郎「ほい」ピトッ

宥「あっ……あったかぁい」ニコッ

京太郎(宥さんのほっぺたに細長い缶当ててるとこう……いけない気分になるな)

宥「えへへ、京太郎くんの手もあったかぃ」ギュッ

京太郎「そ、そうっすか?」

宥「うんっ」


晴絵(忘れらレジェンド!)



京太郎(そして部室に戻ってきたわけだが……)ソロリソロリ

ピトッ

憧「ふきゅぅっ!?」

京太郎「鳴いた鳴いた」

憧「京太郎ぉ!」

京太郎「アコチャーは可愛いなぁ」

憧「かわっ!?」カァッ

穏乃「桜子の混じってるよ」

京太郎「あえて混ぜてみた」

灼「凄い懐かれてたよね」

京太郎「お子様には懐かれるんだよ」シミジミ

灼「?」


~~~

咲「きょうちゃーん!」

京太郎「おう咲!」

咲「ジャンプ買って来るついでにサンデー買って来て」

京太郎「たくしょうがないなぁ、俺も読むしな」

咲「それとお菓子とジュースとガンガン」

京太郎「しょ、しょうがないなぁ」


~~~


京太郎「やだ、ただのパシリ」トオイメ

灼「?」

京太郎「よし、やろう! 麻雀やろう、晴絵ェ!」

晴絵「呼び捨てなんてもう」カァッ

京太郎「かしこまっ、だろうが!」

晴絵「……ハッ!」

憧「なにやってしまったみたいな顔してんの?」

京太郎「宥さんもやりましょー」


宥「か、かしこまっ」カァッ ビシッ タユン

京太郎「……」

玄「……」

宥「えっ」

京太郎「もう一回」

宥「え……かしこまっ」タユン

玄「いいよね」

京太郎「いい」コクリ

宥「?」



―――帰り道


京太郎「ふぅ、今日も打った打った」

玄「と言いつつお義兄ちゃん牌譜整理ばっか」

京太郎「いやでも打つことは打ったんですよ? それにほら、明確な目標がある女子の方をですね」

玄「ダメだよお義兄ちゃん、しっかり打たないと優勝できないよ?」

京太郎「俺の目標は優勝っすか?」

玄「私たちだって目指せ優勝! だよねお姉ちゃん!」

宥「うんっ、京太郎くんと一緒に優勝」ニコッ

京太郎「……できますかねぇ」

玄「やるんだよ!」

京太郎「えぇ~」

玄「でも最近、京太郎くんに全然勝てないなぁ」ハァ

京太郎「一応なんかあるみたいですしね、俺」

宥「だねぇ」クスッ

京太郎「まぁあれっすね、頑張りますよできるだけ」

玄「えへへ、それじゃお義兄ちゃんにいつ取材が来ても良いようにお姉ちゃんともっと仲良くなってもらわないと!」ギュッ

京太郎(ぐおっ、腕を組むとお、おっぱいが!)

京太郎「な、なんでっすか?」

玄「そりゃもちろん、夫婦雀士として!」

京太郎「せめてカップルでしょ!」

宥「か、かっぷる」カァッ

京太郎「い、いやいや……っていうかこれだと俺と玄さんが夫婦雀士に見えるんじゃ」

玄「」

京太郎「え、玄さん?」

玄「お、おおおお義兄ちゃんと私がめめめ、夫婦雀士だなんて、だ、ダメだよお義兄ちゃんっ!?」マッカ

京太郎「待って、そのままいうと論理的にアウトだから、マジでお義兄ちゃんが妹言い寄ってるみたいになっちゃうから!」

宥玄「あぅ」プシュー

京太郎(どういう、ことだ……)



―――【松実館前】


京太郎「そ、そんじゃまた明日」

玄「う、うん!」

宥「気を付けてね」ニコッ

京太郎「うっす!」


京太郎(宥さんは案外すぐに元に戻ったけど、玄さんが中々どうして……ううむ、変なこと言ったかな、言ったな)


宥「玄ちゃん?」

玄「え、どうしたの!?」

宥「ううん、さっきからずっと変だから」

玄「変じゃないよ全然! それじゃあねお義兄ちゃん! またお姉ちゃんのおもちを送るからね!」

京太郎「うっす!」

宥「えっ、な、なんの話っ!?」カァッ

玄「あはは、内緒ー」

宥「私のお、ど、どういうことなのっ、もう京太郎くんもっ!」ムゥ

京太郎「ふくれる宥さんも可愛いなぁ」

宥「へっ!?」カァッ

京太郎「やべっ、口に」

宥「か、からかうの……ダメだよぉ」カァッ

京太郎(もっとからかいたい)

玄「やっぱり二人はお似合いだと思うのですよ!」

宥「も、もう玄ちゃんっ」

玄「お姉ちゃんも満更でもないと」

宥「お、怒るよぉ!」

京太郎「俺も満更ではないと」

宥「ふぇっ!?」

京太郎「ははは、それじゃ帰りますね。また明日!」フリフリ

玄「うん、気を付けてねー」フリフリ

宥「お、お大事にねー」フリフリ

京太郎(巨乳姉妹に手を振ってもらい帰る、生きてるって素晴らしい!)


ここまでー

次回は(胸にまな板を仕込んだ)白衣の天使現る

そしてアコチャーの急成長やいかに

そんじゃまたー


次回は白衣のレジェンドか…



松実館スレ、はっじまーるよー!
よくレジェンドも混じるよ

憩ちゃんがエロナースなんて決まってないだろ! いい加減にしろ!
>>803なにそれイメクラちょー見たい

実写の方、阿知賀には手を出しませんように阿知賀には手を出しませんように


―――休日【車内】


京太郎「さては憧の奴夜更かししたな」

晴絵「ホントだ、もう寝てる」クスッ

京太郎「……シズ、お菓子こぼすなよー、玄さん見といてください」

玄「うん!」

穏乃「こぼさないよ!」バッ

灼「こぼしてるから」

宥「んぅ……」zzz


京太郎「にぎやかだなぁ」ハハッ

晴絵「あはは、なんだか家族旅行みたいだね」

京太郎「え、結婚もしてないのに?」

晴絵「このままみんな一緒に」

京太郎「わー! ウソウソ! ハルちゃん超可愛いからすぐ結婚できるよ! もう俺がしても良い!」

晴絵「えっ」カァッ

灼「ハルちゃん、だと……?」ゴゴゴ

京太郎「アイデンティティクライシスしちゃう! ごめんなさい!」

晴絵「えへへっ、京太郎なら結婚したらどんな感じになると思ぅ? 私はこーやって車でお出かけしたいなぁ、京太郎が横で~」

灼「トリップしないでハルちゃん!」

玄(お義兄ちゃんと、結婚……)カァッ



―――【松実館】


玄「ふぅ、今日もお疲れさま」コトッ

京太郎「あ、お茶ありがとう玄」フッ

玄「すっかり旦那さんだね」クスッ

京太郎「まぁ、もうすぐ生まれてくるし……父親としてカッコいいとこ見せてきたいしさ」ニッ

玄「……私にも、カッコいいとこ、見せて?」ギュッ

京太郎「く、玄……」

玄「お願いっ……」

京太郎「で、でも俺には宥が……」

玄「お義兄ちゃん、それでも私……」

京太郎「玄……お、俺っ!」ガバッ

玄「あんっ、お義兄ちゃぁん」



~~~ホワホワホワ


玄(って私はなんてこと考えるのぉっ!!?)マッカ

京太郎「ん、どうかしましたか玄さん?」チラッ

玄「ななな、なんでもななな、ないよおぉ!?」

灼「大混乱」

晴絵「えへへ、それで~やっぱり神社か教会かで言ったらぁ、その前にゼクシィかぁ」

灼「落ち着いてハルちゃん!」

京太郎「どうなってんだこれ!」

灼「少なからずハルちゃんに関しては京太郎のせいだよ!」

京太郎「!?」

穏乃「妖怪のせいかも」


京太郎「ようかいの~」

穏乃「せいなのね」

灼「今何時?」

晴絵「そうね大体ね~」

京太郎「世代が出ましたね」

晴絵「ぐはっ!」

灼「乗ってしまった、不覚……」クッ

穏乃「そんな悔しそうにしなくても」



灼(なんだかんだで、無事についた)

晴絵「ほら、起きろー」

憧「んぅ?」

京太郎「起きたか?」

憧「うわぁっ!」ブンッ

京太郎「おぶっ!」

穏乃「京太郎が殴られた!」

京太郎「か、紙一重で避けたぜ」

憧「あ、ああごめんごめん」

京太郎「いや、男苦手だってことついつい忘れてた」

晴絵「ああ、そんな設定あったね」

憧「設定!?」


京太郎「宥さーん、着きましたよ?」

宥「んぅ、あ、京太郎くんだぁ」ギュッ

京太郎「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!?」


憧(正面から抱き着いた!?)

玄(う、うらやまし……ってだから私は最近何を考えてるのぉっ!)

晴絵(うらやましいっ!)

穏乃「仲良いねー」

灼「胃が痛くなるけどね」


京太郎「ゆ、宥さん?」

宥「んん~?」

京太郎「つきましたよー、目的の雀荘」

宥「……ふぇ?」

京太郎「寝ぼけてます?」

宥「……!!?」カァッ バッ

京太郎「おはようございます?」

宥「ご、ごめんねっ!?」

京太郎「いえいえ、ただちょっと待っててください」

宥「え?」

京太郎(もったいなかった気もする……)



―――【雀荘】


京太郎「にしても向こうの学校じゃなくて良かったんですか?」

晴絵「まぁ、荒川憩と数人だけらしいからこっちで」

京太郎「へぇ、にしても二位の女ですか」

晴絵「うん、憧には勝てないね」

憧「なんの話よ?」

京晴「なんでも」

憧「なんかムカつく」


?「待ってましたよーぉ」


穏乃「ッ!!」

玄「え!?」

宥「っ!」


晴絵「ごめんね、わざわざ付き合ってもらっちゃって」

憩「いえいえ、こんにちはーぁ」

晴絵「それじゃ向こうの先生と話してくるからあとはお若い者どうしで」

京太郎「俺も?」

晴絵「付き合ってもらいな、良いことあるかも」

京太郎「……うっす」

憩「ん~君が須賀君ですかーぁ」クスリ

京太郎「え、し、知ってるんですか?」

憩「うん、一応そっちの人たちは全員調べたけど……へぇ、おもしろそうですねーぇ」

京太郎「そりゃなによりっす……?」

京太郎(にしてもなぜ白衣……いやぁ、でも白衣良いなぁ)

宥「むぅ」ギュッ

京太郎「うおっ、ど、どうしたんっすか?」

宥「ちょっと、寒いから」

京太郎「な、なるほど」

憩「へぇ~」クスッ



―――その後


京太郎「一発目で俺の出番とは」

晴絵「この阿知賀のレジェンドの眼をもってしても見抜けなんだ」

憧「元ね」

晴絵「ぐはぁっ!」

灼「はるちゃぁん!」


京太郎(とりあえずシズと俺と灼さんと荒川さんの四人で卓を囲んでるわけだが)

憩「さ、まずはお手並み拝見」

京太郎「では胸を借りるつもりで」タンッ

憩「やん須賀君ったらエッチ」タンッ

京太郎「そういう意味じゃないっすよ!?」

穏乃「え、そういう意味だと」タンッ

京太郎「俺をなんだと思ってるんっすか」

灼「タラシ」タンッ

京太郎「タラシ!?」タンッ

憩「えーこわいわー」クスクス

京太郎「からかわないでくださいよー」

憩「それロンな、12000」

京太郎「ファッ!?」



京太郎「ボロボロじゃねぇか!」ガーン

灼「京太郎はまだマシだと思……」ズーン

穏乃「手も足も出ない……」グテー

憩「伊達に二位ちゃいますよーぉ」ニコニコ

京太郎「かわいい笑顔してエグイ強さしてますね」ハァ

憩「……なるほど、鷺森さんの言ってたのはこれ?」

灼「これ」

憩「なるほどなるほど」

京太郎「え、なんっすか?」

憩「んー、おもろい子やなーって」クスッ

京太郎「?」キョトン

憩(ちょっと可愛いかもしれへん)

京太郎「それじゃチェンジしますかー」スクッ

玄「それじゃあ私、頑張ろうかな!」

宥「玄ちゃん頑張ってぇ」

京太郎「玄さん頑張って!」

玄「うん!」ニコッ

灼(玄、最近なにかおかしい気が……まさか)チラッ

京太郎「……どうしました?」

灼「なるほど」

京太郎「え?」

灼「今度ちょっと焼きいれるね」

京太郎「なんで!?」



今回はここまでー

穏乃と憧と灼をついついヒロインにしちまいそうで怖いとこ

のほほんとした雰囲気、と見せかけつつワイワイしつつ

次回はこの続きから、そんじゃまたー


明日休みだし夜遅くに投下開始ー

そのうちハルちゃんスレも立てたいなぁとか思うわけよ
とりあえず松実館スレ……二スレ目行くなぁ(トオイメ)



京太郎「あ~ぼろ負け」バタンキュ-

憩「いやぁ、でもこの中でも“力だけは”トップクラスじゃないですかねーぇ」

京太郎「え!?」バッ

憩「ウ・ソ」ニコッ

京太郎「ええ~」シュン

憩(かわいい)

晴絵「さすがだねぇ……正直、私でもゾッとするレベル」

憩「メリットとデメリットを鑑みれば良いとは思うんやけど……」

晴絵「宮永照や辻垣内智葉に迫るレベルではない、って感じかな?」

憩「まぁ正直言うとそんな感じですねーぇ」

憧「言われちゃったわね」

憩「まともに打つ状況になれば新子さんが一番やね」

憧「え?」

憩「高鴨さんは“発動してから”が怖いとこやけど」

晴絵「伊達に山登りしてなかったってとこだね」フッ

穏乃「おっす!」

京太郎「山の神?」

穏乃「私も頑張って駅伝出るよ!」グッ

灼「とりあえず今は麻雀でしょ」

京太郎「灼さ~ん、一緒に打ちましょ」

灼「ちょ、ばっ!」

宥「一緒に?」

晴絵「一緒に打つって?」

京太郎「灼さんの家とか部室に二人だとたまにネトマで」

灼「京太郎ストップ」

憧「そこらへん詳しく!」

憩「へぇ~興味あるなーぁ」

京太郎「まぁ灼さん膝に乗せてアドバイスしてもらいながら麻雀打つってだけなんですけど」

灼「別にやましいことはないから」

玄「汗かきながら言っても説得力ないよ?」

灼「うっ、でもホントただ普通にアドバイスして打ってるだけだし、ね?」

京太郎「え、そうっすよ? それ以外になにが?」

憧「いや、女の子が男の膝の上に乗るってそりゃ特別な何かがあるかと」

京太郎「異性として見られてるんっすか俺?」

灼「そこはさすがに見てるし」

京太郎「でも脈はありませんし、ていうかモテないし俺」

ゲシッ

京太郎「痛い! なんで蹴った晴絵ェ!」

晴絵「うっさい!」



灼「コホン、つまり何もないから……ただ座りやすいだけで」

宥「座りやすいんだ……」

玄「お、お姉ちゃんもやってみたら?」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「宥さんはダメっすよ!」

京太郎(大変なことになってしまう!)

宥「えっ……」

玄「な、なんてこと言うのお義兄ちゃん!?」

京太郎「落ち着いて! そういうことじゃなくって!」


憧「さて、続けますか」

穏乃「だね」

灼「私も」

憩「う、うん、そっちは?」

憧「お気になさらず」

灼「犬も食わない」

穏乃「よっし、頑張るぞー!」

憩「……慣れてるんやね」

灼「慣れてるっていうか……」

憧「さっさとくっつけとは思う」

穏乃「なにが?」

憧「なんでもないわお猿」

穏乃「?」

憩「へぇ、まだくっついてないんやぁ」クスリ



京太郎(かれこれ散々麻雀打って……)


京太郎「お疲れさまっしたー」ハァ

憩「なんや疲れた顔しとるね」ニコニコ

京太郎「そりゃまぁ、打ちまくりでしたから……」

穏乃「珍しいからね、京太郎がこんなに打つの」

憩「そうなんですかーぁ?」

灼「うん、普段はすぐ遠慮するから」

宥「……荒川さんが誘ってくれたおかげ、かな?」

京太郎「え、そんな俺打ってません?」

京太郎(なんやかんや誤解も解けて良かった……うやむやにしただけだけど)

憩「なら良かったですーぅ……あ、須賀君、いつでも相手してあげるからなーぁ?」ニコッ

京太郎「は、はいっ」コクリ

憩「あとこれ」スッ

京太郎「え?」

憩「な?」ニコッ

京太郎「は、はぁ……」スッ


晴絵「さて、帰るかーラーメン食って」

穏乃「チャーハンセットラーメン大盛りチャーシューマシマシで!」

晴絵「えぇ……って言いたいとこだけどもうすぐ給料だし逆にどんと来い!」

憧「ってもう夏休みかぁ」

灼「もうすぐだね、インハイ」

玄「緊張するなぁ」

京太郎「大丈夫っすよ、玄さん強いっすから」ナデナデ

玄「そ、そうかなっ」エヘヘ

宥「うん、自信もって!」グッ


憩(さて、個人戦で会うことないけど……どんな結果残すのか、楽しみやな)クスッ



―――【吉野:ラーメン屋】


京太郎「あー、冷房ガンガンで気持ちいい」

宥「ラーメンあったかぁい」

玄「……二人共、近すぎない?」

晴絵「確かに」

京太郎「え、そうっすか?」

宥「だって京太郎くん、なんだかあったかいから」

穏乃「へぇ、平熱高いの?」

憧「シズってたまに大物な感じするわよね」

穏乃「褒められた!」

灼「褒めてないと思……」

京太郎「でも冷房ガンガンなのに寒くないんっすか?」

宥「うん、あったかいよ?」

京太郎「ふむ……」

晴絵「宥の体温を調整する能力?」

京太郎「ピンポイントメタ!」

玄「さ、さすがお義兄ちゃん! お姉ちゃんと結ばれるための能力!」

宥「く、玄ちゃぁん」カァッ

京太郎「と、とりあえず食べましょ! うん!」


―――【須賀家前】


京太郎「そんじゃありがとうございました晴絵さん」バタンッ

晴絵「まぁ気にしないで、こっちこそ毎週末悪いね」

京太郎「いやいや、そりゃこっちの台詞ですよ」フッ

晴絵「それと毎回最後で」

京太郎「順番的に正しいんじゃ?」

晴絵「そうだけど……まぁなんていうか」

京太郎「ん?」

晴絵「いやぁ、なんかみんなと仲良くなれて良かったなって思うよ、最初来た時は正直『大丈夫かな?』とか思ってたから……」

京太郎「大丈夫でしたね、みんな良い奴でしたし」ハハッ

晴絵「そっか……」ニコッ

京太郎「もちろん晴絵さんもですけど、むしろ晴絵さんのおかげまである」

晴絵「そりゃ教師としては感無量ってもんだね」

京太郎「だから感謝してるんで、恩返しのためにも目指せ優勝ってことで!」ニッ

晴絵「……それじゃあ、その」カァッ

京太郎「ん?」

晴絵「じゅ、準決勝までいったら胸、またその……もんでも、いいよ?」ウワメヅカイ

京太郎「へっ?」カァッ

晴絵「そ、その優勝したら……も、もっと、凄いこと、もっ……」マッカ

京太郎「そ、その」

晴絵「そ、それじゃあね京太郎!」

京太郎「ちょ!」

京太郎(言いたいことだけ言って行きやがった!)


京太郎「……でも、が、頑張ろう……って俺のバカ! 宥さんがいながら……ってなんでここで宥さんの名前出すんだ俺!?」

須賀母(家の前でなにやってるのかしら?)



―――数日後【松実館】


京太郎(今日は松実館にお手伝いに来てます)

松実父「やはり良い腕だ!」

京太郎(料理の腕は上がっているようです)

松実父「料理人にならないか!?」

京太郎「い、いやぁ……」

京太郎(毎度言われます)

松実父「宥は自慢の娘だ……でも、君なら自慢の息子になってくれる」ポン

京太郎(毎度言われます……そして俺は)


京太郎「いやぁ、俺なんかじゃ宥さんとは釣り合わないかと」

松実父「玄が好みだったり?」

京太郎「お父さん!」

松実父「君にお父さんと呼ばれるなんて嬉しい!」

京太郎「初対面の頃の面影はどこいったんっすか!?」

松実父「そんなもん……捨てちまえ!」

京太郎「とんでもないこと言ってるよ!?」

松実父「だって宥と凄い仲良いじゃないか……一時は京太郎くんの名前を出す度に真っ赤に、やはりお見舞いが決めてかな?」

京太郎「お見舞い……」カァッ

松実父「えっ、なにあったの?」

京太郎「ななな、なんでもないっす」

サクッ

京太郎「って痛ぁぁぁっ!」

松実父「余計なこと言ってすまぁぁん!」



―――【松実館:宥の部屋】


宥「京太郎くんがミスなんて珍しいね?」

京太郎「え、そうっすか?」

宥「うん……」

松実父「すまん、俺のせいだ」

宥「そうなの?」

京太郎「いやいや、自分のせいですって」

宥「……そう、かな?」

京太郎「はい」

松実父「優しいなぁ京太郎くんは1」

宥「あ、お父さん」

松実父「なんだい宥」

宥「そこのストーブ消してくれる? 暑い……」

松実父「!!?」

京太郎「!!?」

宥「なんだか、暑くなってきたから……」

松実父「あ、ああ」カチッ

京太郎(どうしたんだ一体……)

宥「……はい、消毒できたから、次は絆創膏ね」

京太郎「う、うっす」

宥「京太郎くんの手、あったかいね」クスッ

京太郎「ちょっと恥ずかしいんですけど」

宥「あ、ご、ごめんねっ」カァッ

京太郎「い、いえ……」カァッ

松実父(なんかムズムズする……)


宥「えへへ……」

京太郎「えっと、いつまで手を握って?」

宥「あ、ごめんね?」

京太郎「いや、良いんですけど……」


松実父(と言いつつお互い離さないじゃないか……ダメだ、ケツがかゆい、どっか行こう)


宥「ねぇ、京太郎くん……」

京太郎「は、はい?」

宥「京太郎くんは……その、好き?」

京太郎「へっ!? な、なにがっすか!?」

宥「あ、え、えっとその……せ、先生のこと……」

京太郎「ふ、普通に好きっすけど……そういう意味じゃ、ないですよね?」

宥「その、そういう……意味で」

京太郎「まさかっ、確かに魅力的ですけどそのっ……」

宥「玄ちゃんは、どうかな?」

京太郎「ど、どうしたんっすか?」

宥「ご、ごめんね……なんだか気になっちゃって、えっと、ほ、ほら……そ、そういうことにもやっぱり興味が、あるから」カァッ

京太郎「そ、そうっすか……なんつーか、でも」

宥「?」

京太郎「俺的には、やっぱり……その、宥さん、が」

宥「えっ……」

京太郎「宥さんが、い、いちば」


スパンッ


玄「お義兄ちゃん怪我したって大丈夫!?」

京宥「!?」バッ

玄「……ん? どうしたの?」

京太郎「い、いやなんでも!」

宥「うん、指先だけだから絆創膏張ったしもう大丈夫だよ!」

玄「え、それだけ?」

京太郎「はい!」

玄「良かったぁ」ホッ


宥(な、なんで言おうとしたんだろっ)ドキドキ

京太郎(お、俺は突然なんてことをっ)ドキドキ

玄(あれ、なんだか二人とも……おかしい?)


よっしここまで!

こっからどんどん進んでくぞー
ちょっと京ちゃんと宥の関係が変わったとこで次は東京へ

そんじゃまたー


投下開始ー

俺達の夏はこれからだ!
今更ながら誕生日に投下すれば良かったなぁとは思う



―――【東京】


京太郎「きたぜ!」

晴絵「しゃぁっ!」

穏乃「ここが東京!」

宥「暑いねぇ」

玄「!?」

憧「テンション高いわねあんたら」ハァ

灼「早く宿入ろう、死ぬ」

京太郎「まずは宿に行って……遊びに行こうぜぇ!」

晴絵「ヤッホゥ!」

憧「麻雀しなさいよ!?」

晴絵「ハッ!」

京太郎「そうだった!」

灼「ハルちゃん、どんどん残念になってくね」

晴絵「!!?」


穏乃「山が……ないっ!?」

宥「都会の真ん中だからねぇ」



―――【ホテル:自室】


京太郎「一人部屋とは」

ガチャッ

晴絵「おーっす」

京太郎「ノックをしてくださいノックを」

晴絵「まぁまぁ、悪いね一人部屋で」

京太郎「いやむしろ正しいんじゃ」

晴絵「今回は一人部屋じゃないと面倒そうだしね、公式大会中にナニかあったらヤバいし」

京太郎「ナニってなんっすか」ジトー

晴絵「や、やだっ、言わせないでよぉっ」カァッ

京太郎「晴絵さんも一人部屋なんでしょ?」

晴絵「そうだけど……だ、ダメだよ夜這いは!」

京太郎「しねぇよ!?」

晴絵「ま、まぁダメだけどその……」

京太郎「そのってなに!? 期待しちゃうよ!?」

晴絵「期待するの!?」カァッ

京太郎「いや、と、ともかくアレっす、みんなの部屋いきましょ!」

晴絵「う、うん……」コクリ



コンコン ガチャッ


玄「あっ、お義兄ちゃんいらっしゃい!」

憧「早かったわね」

京太郎「荷物置くだけだからな」

穏乃「着替えとかしなくて良かったの?」

京太郎「……ジャージの袖が無い」

穏乃「うん、暑いからね」

京太郎「ちゃんと制服持ってきたか~?」ナデナデ

穏乃「言われてたしね」

憧「ああ、良かった。私の制服貸さなきゃダメかと思ってた……あれ、そしたら私ジャージ?」

京太郎「それはそれで見て見たい」

宥「ジャージ、好き?」

京太郎「いや、そういうわけじゃないんっすけど新鮮そうだなって」

宥「そ、それじゃあ私が来たら……?」

京太郎(宥さんの穏乃ルック……)


京太郎「……ぐはっ!」ガクッ

宥「え、どど、どうしたのっ!?」

玄「凄いダメージだったみたい」

憧「胸か、胸なのか……」

灼「でも憧、育ったよね」

憧「え、そ、そう?」カァッ

灼「うん……」ギリギリギリ

憧「……」メソラシ

晴絵(私がジャージだったら……ダメ女感出て終わりだね、うん)


―――【外】


京太郎「キョロキョロしてたら田舎感出ますよね」

憧「わかってんならキョロキョロしない」

京太郎「いやな、しちゃうじゃんどうあっても」

憧「そういうもんかしらね」

京太郎「そういうもんだろ」

灼「二人、仲良いよね」

京太郎「そうっすか?」

灼「うん」

憧「あんたらも大概でしょ……膝に乗せて麻雀でしょ?」ニヤリ

灼「そ、それは仕方な」カァッ

京太郎「そうっすよ、その方がやりやすいし」

憧「今度隠れて写メ取りたいわ」

灼「や、やめっ!」マッカ


京太郎「にしても、この暑い中なんで買い出しなんて……」ハァ

憧「じゃんけんで負けたからでしょ」ゲッソリ

灼「そうだよ、ていうか宥と京太郎の二人で行けば良かったのに」

京太郎「え、なんで?」

灼「仲良いしほら、宥なら暑いとこでも平気そうだし」

京太郎「でも良く暑いって言ってますよ?」

憧「なにそれ怖い」

灼「温暖化怖い」



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「た、ただいま……」

憧「あっつぃ~! 涼しぃ~!」

灼「……」

晴絵「おかえりー」

憧「天国ね、エアコン作った人は天才だわ」ハタハタ

玄「あ、憧ちゃん、ワイシャツ一枚でそれは」

憧「ん?」

京太郎「……」グッ

憧「……」カァッ

京太郎「さて、昼飯買ってきましたよ~」

憧「なんか良いなさいよ!」

京太郎「良いもの見せてもらった!」グッ

憧「ふきゅ!?」

穏乃「鳴いた?」

晴絵「鳴いたね」

京太郎(ピンクか……)

宥「……あ、暑いなぁ~」ハタハタ


憧(!?)

晴絵(わ、わかりやすい!)

穏乃(大きい!)

憧(わ、私のせい?)

灼(ここまで露骨に!?)

玄(その手があったねお姉ちゃん……わ、私は、いやダメだよねっ、なんでしようとなんてっ!)


京太郎「ちょ、宥さんダメですよそんなことしちゃっ!」

宥「えっ、う……うん」コクリ

京太郎「あぶなぁ、見えるとこでしたよ、セーター脱げば多少はマシになるとは思いますけど」

宥「……京太郎くん」

京太郎「はい?」

宥「……ううん、なんでもない」フイッ

京太郎「?」

憧「ばーか」

灼「馬に蹴られて死ね」

京太郎「!!?」



今回はここまでー

次はエイちゃん登場
ヒロイン候補とかじゃないからね、一応

そんじゃまたー


久々の再開ー

エイちゃん登場……ヒロインじゃないよ!
エイちゃんで一本書きたい気もした



―――夕方【ホテル前】


京太郎「久しぶりです」

エイスリン「ウン!」

京太郎「ずいぶん近いホテルに泊まってましたね」

エイスリン「ダネ!」

京太郎(エイスリンさんに真面目に日本語教えようかな……いや、今さら俺がやってもしょうがない気も)

エイスリン「デンワ、シテタカラ……ヒサシブリナカンジ、シナイネ♪」ニコッ

京太郎「いやぁ、まぁ数ヶ月じゃそうっすけどかわりないようでなによりっす」

エイスリン「ウン! デモ、ツヨクナッタヨ!」

京太郎「そりゃ期待ですね」フッ

エイスリン「アタッテモ、マケナイカラネ!」グッ

京太郎「こっちこそ……って言っても俺が戦うわけじゃないんですけど」ハハッ

エイスリン「デモ、キョータロ、ツヨイカラ……ミンナモツヨソウ」

京太郎「ええーそうですか?」

エイスリン「ウン、ソウイエバ」

京太郎「ん?」

エイスリン「アチガ、メンバーニ……girl friend、トカ、イルノ?」クスッ

京太郎「……ウェッ!?」

エイスリン「カワイイコ、オオイカラ」

京太郎「い、いやいや、可愛い子だらけだからこそ俺なんかじゃとても」アタフタ

エイスリン「キョータロ、カッコイイヨ?」

京太郎「ふきゅ!?」カァッ



京太郎「い、いやいや、御冗談を」アハハ…

エイスリン「ホント、ダヨ?」キョトン

京太郎「……えっと、その」

エイスリン「?」

京太郎「お、俺……口説かれてます?」

エイスリン「……チョットダケ」クスッ

京太郎「ちょっと口説いてるんですか!?」

エイスリン「ケッコウ、スキダヨ?」

京太郎「ちょっ、ど、どういうことっすか!?」

エイスリン「ンー……ホントニ、ダレモ、girl friend、ジャナイノ?」

京太郎「違いますって!」ワタワタ

エイスリン「ナカヨサソウ、ダカラ」

京太郎「ま、まぁ良いですけど……たぶん」

エイスリン「ンー?」

京太郎「ていうかそっちのが仲良さそうですけどね」

エイスリン「ウン、ナカヨシ!」

京太郎「というより、あれですね……心配してくれるのは良いと思うんですけど」

エイスリン「ン?」

京太郎「ずっと、睨まれてるんですよね……」ユビサシ

エイスリン「ア……」


塞胡桃「……」ギラリ

豊音「わわっ、大人だねっ!」

白望「そうなの?」


エイスリン「ミンナ、イタンダ」

京太郎「凄い心配してますよ」



エイスリン「エット、セツメイハ、シタンダケド……」

京太郎「純粋ですからね、俺が悪い奴だったら騙されてるかもとか心配してんでしょうね」

エイスリン「……ソレアル!」

京太郎「でしょ?」

エイスリン「デモ、キョータロ、ヤサシイノニ」

京太郎「嬉しいんですけど……」

エイスリン「キョータロ、ヤサシクシテクレタ……ノニ」フフッ

京太郎(その台詞は少しやべぇです)

エイスリン「エット、ドウシヨ」

京太郎「いや、今日はこのへんで良いでしょ、まだ日にちはあるしまた話しましょう」アハハ

エイスリン「ウ、ウン、シッカリセツメイシトクネ!」

京太郎「はい、しっかり頼みます」

京太郎(誤解ないように)

エイスリン「ウン、マタネ!」フリフリ

京太郎(そう言ったエイスリンさんに俺は手を振ったのだが……怖い、後ろの人たちの眼光)


塞胡桃「……」ギロリ


京太郎(まぁ、俺みたいなのが近づいてればなぁ……)



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「ってことがあって」

晴絵「い、いつの間にそんな仲良く……」

京太郎「黒髪に染めようかなぁ」

宥「わ、私は好きだよ……京太郎くんの、髪も」

京太郎「そう言ってもらえると嬉しいんですけど……やっぱチャラく見えるんだろうなって」

憧「良いじゃないそんなこと……私学校じゃ男好きだと思われてるわよ」

穏乃「泣きたくならない?」

憧「初めて噂聞いたときちょっと泣いたわ」

京太郎「だろうなぁ」

晴絵「ていうか気にしなくて良いでしょ、すぐにわかるだろうし」

玄「そうだよお義兄ちゃん! それにお父さんはもうわかってるよ!」

京太郎「いや、お父さんにわかられても……」

憧「え、なに、京太郎と玄のお父さんがなんて?」

灼「ちょっと黙ってて」

憧「え」

京太郎「……ま、みんながわかっててくれてるし良いかなとは思うんですけどね」ハハッ

宥「うん、そうだよ」クスッ

京太郎「ですよね」ハハッ

晴絵「だからこれ以上、宮守の子に近づいちゃいけない」

京太郎「え、なんで?」

晴絵「そりゃ倍率上がゲフンゲフン」

憧(本気じゃないの!)

灼(が、頑張れハルちゃん!)



京太郎「まぁそれにこんだけ可愛い女子に囲まれてんのにそれ以上を求めるのもあれか、贅沢か」

玄「あぅ」カァッ

宥「えへへ」ニコッ

晴絵「私も入ってる!?」

穏乃(先生……)

憧(女子じゃないでしょ)

京太郎「女子じゃないでしょ」

晴絵「!!?」ガーン

京太郎「まぁ、可愛いっちゃ可愛いけど……いや、年上にこういうこと言って良いのか? でも年上って言う感じじゃ」

晴絵「えへへ、可愛いかぁっ」エヘヘ

京太郎「でも前に家に言った時にはダメな姉貴感が……」

憧「ダメよ京太郎、聞いて無い」

京太郎「聞けよ」

灼「京太郎が言う?」

京太郎「え、なんで?」

宥「京太郎くん、私も、可愛い?」

京太郎「もちろんですよ。美人っていうか、いやでも可愛い……ううむ難しい」

宥「そっかぁ、あったかぁ~い」ギュッ

京太郎「!!?」

玄「いいなぁ」ボソッ

灼「……」

京太郎「ゆ、宥さ~ん?」

宥「ん~?」ウワメヅカイ

京太郎「な、なんでもないっす」カァッ

宥「もうちょっと、良い?」

京太郎「……どうぞ」フッ ナデナデ

宥「んっ」ギュッ


灼「ねぇ」

穏乃「ん?」

憧「どうしたの?」

灼「京太郎ってこう……父性強」

憧「わかる」

穏乃「ああ……ダメな子ほど好きになっちゃうタイプなんだろうなぁ」

憧「……」チラッ


晴絵「えへへ……こ、子供はやっぱり二人は欲しいなぁ」デレッ

宥「あったかぁ~い」ギュゥッ

玄「お、落ち着いておもちを数えるのです!」



京太郎(そのあと、灼さんと憧にこっぴどく叱られた……なぜか)

灼「不用意な発言は慎むように」

憧「士気にかかわるわ」

京太郎「あ、はい」

穏乃「待った、場合によっては士気向上につながるんじゃ?」

灼憧「それだ!」

京太郎「え?」

穏乃「おお、私良いこと言ったんじゃ?」

憧「ナイスよシズ、灼、これはイケるんじゃない?」

灼「うん、場合によっては修羅場かもしれないけど」

憧「インハイ中に殺傷沙汰は怖いわね」

京太郎「なになに!? なんなの!?」

灼「とりあえず一回戦目はともかく、だね」

憧「そうね……」コクリ

京太郎「えっと、なにが?」

灼「気にしないで」ポン

憧「あんたは勝利の鍵よ」グッ

京太郎「知らん間に話が進んでる!?」

穏乃「なんていうか、頑張って!」

京太郎「なにが!?」

灼「とりあえず寝ようか」

京太郎「あ、はい」


晴絵「知らない間に京太郎と灼が一緒に寝ようとしてる!?」

灼「ちがっ」

宥「えっ、あ、灼ちゃんがタイプなら……勝ち目が」

灼「軽くディスってる?」

憧「そういうことじゃないと思う、っていうか宥ねぇちょっとは隠さないと」

宥「あっ」カァッ

京太郎「勝ち目って?」

宥「えっ、そ、そのっ……」モジモジ

京太郎「?」


晴絵「わ、私は一人部屋だし連れ込むチャン」

灼「インハイ中にはダメだよハルちゃん」

晴絵「……うん」

穏乃「終わったらありなんだ」

灼「それぐらい許してあげて」グッ

穏乃「あ、はい」


短いけど今回はここまでー

次回はもうちょっと早めに更新したい
そしてサクサク進めたい
ダラダラと続けるとダメになる……

とりあえずもう一スレは続きそう

そんじゃまたー


やぁってやるぜ!

ダラダラ投下開始ってことよ



―――翌朝【ホテル】


京太郎「と、とうとう……この時が!」

晴絵「京太郎も並ぶからね」

京太郎「えっ!?」

晴絵「部員だからね、申請出したら許可は出たし」

京太郎「ええ……他にも男子生徒、いますよね?」

晴絵「さぁ?」

憧「いなさそうよね」

穏乃「目立つね」

京太郎「目立つのか……これが新たな出会いのチャンスかもしれない!」

灼「そんなこと言うんだ……」

宥「……」ジトー

京太郎「まぁ、阿知賀のみんながいるんでどうでも良いですけど」ケラケラ

宥「……!」パァッ

玄(お姉ちゃん、嬉しそうだなぁ……私も嬉しいけどっ)エヘヘ

京太郎「よし、いざいかん!」

晴絵「あんまり宮守の子と話しすぎたりしないようにね、特訓するから」

京太郎「東京でも麻雀か」トオイメ

憧「言わんとすることはわからないでもないけど」

穏乃「今は我慢だよ!」

晴絵「終わったら遊んで良いからさ」

京太郎「マジっすか!? デートしましょうデート!」

憧「誰とよ」

京太郎「そりゃそうだ」


宥「わ、私が……」ボソボソ

晴絵「わ、私も京太郎がどうしてもって言うなら……」カァッ


灼「京太郎、なんとかして」

京太郎「え、なにがっすか?」

灼「……」

憧「……」ポン



―――【会場】


京太郎(なんやかんや、開会式前に……)


京太郎「迷ったぜ畜生」

咲「私も」

京太郎「よう咲、久しぶりだな」

咲「ふざけないでよ! 京ちゃんが迷子とか私が迷子にならないわけないじゃん!」

京太郎「ふざけてんのはテメェだ!」

咲「京ちゃんが迷子とかもうダメだ、おしまいだぁ」ガクッ

京太郎「まぁ道は知ってるけどな」

咲「本当!? トイレ行った後わかんなくなっちゃって……そういえば阿知賀の人たちを会ったよ」

京太郎「マジか、どっち!」

咲「あっち」ユビサシ

京太郎「よし、あっちじゃないな」

咲「ぶっ飛ばすよ!」

京太郎「統計だろうが!」

咲「ぐうの音も出ない……!」グヌヌ

京太郎「とりあえず案内してやるよ」

咲「さすが京ちゃん、頼りになるね。愛してるよ!」

京太郎「俺も!」

咲「ごめん、京ちゃんのことを男として見るのは」

京太郎「お前に何回振られるんだよ俺はバカ野郎」

咲「野郎じゃないよ、てか早く案内してよ」

京太郎「しょうがないなぁダメ子ちゃんは」

咲「お願いねダメ朗さん」

京太郎「あ?」

咲「あ?」



京太郎(まぁなんやかんやで咲を清澄のところまで送り届けた)

まこ「ありがとうな須賀」

京太郎「いえいえ、咲の首にリードでもつけといてください」

まこ「考えとく」

咲「やだSMプレイの獲物にされてる」

和「咲さん……すみません、なにも言えません」

咲「えっ!?」

京太郎「お前、変わりなくポンコツだったみたいだな」ポンポン

咲「身長だけでっかくなった京ちゃんに言われたくないよ!」

優希「すげぇぜ咲ちゃん、カレカノって奴だじぇ」


咲「ごめん優希ちゃん、反吐が出るからやめて?」

優希「そんなに!?」

京太郎「俺は内蔵が出る、具体的に言うと胃」

優希「異物飲み込んだカエルか!?」

久「ツッコミが冴えわたってるわね」

和「珍しいこともあるものですね」


京太郎「さて、それじゃあな咲」

咲「あの怖い阿知賀の人たちのところに戻るんだね」

京太郎「怖かったか?」

咲「うん」

京太郎「ふーん……」



京太郎「ということでただいま」

玄「あ、あんな怖い子と一緒にいたんだ」

京太郎「ん、デジャヴ?」

宥「大丈夫だった?」

京太郎「大丈夫ですよ、仲良いですし……久しぶりに話せて楽しかったなぁ」アハハ

宥「うぅ、やっぱり大丈夫じゃない……」

晴絵「良いから並ぶよ」

京太郎「あ、了解っす」


宥「清澄とか宮守に当たるのって?」

憧「闘争心燃やしすぎでしょ、一番一緒にいるの宥ねぇなんだから自信もちなって」

宥「でも……」

穏乃「それに勝ったからって京太郎争奪戦に勝てるってわけじゃ」

宥「そうだけど……うう~ん」

京太郎「どうしたんですか?」

宥「……なんでもない」ギュッ

京太郎「どどど、どうしたんっすか突然手を握って!?」

宥「……あったかぃ」エヘヘ

京太郎「う、うっす」コクリ カァッ


憧(別に嫉妬する必要ないと思うけどね)

玄(いいなぁ……ってなんで私っ!?)



京太郎「さて、無事開会式も終わったわけだが」

晴絵「京太郎と関わり合いある清澄も宮守も当たったところで決勝かぁ」

京太郎「少なからず清澄は来ますよ。間違いなく」

晴絵「その心は?」

京太郎「アイツがいるんで……アイツが負けるビジョンが見えないんですよ」

憧「って言っても大将でしょ、その前にやられれば」

京太郎「そこでやられるなら龍門渕にも勝ててませんよ」フッ

憧「確かに……」

穏乃「龍門渕、強かったよね」

宥「うん」コクリ

京太郎「ま、龍門渕もこっち来てるみたいですし」

晴絵「なんで知ってるの?」

京太郎「ハギヨシさんからメールで……あ」チラッ

憧「なんで私のこと見てんの?」

灼「憧、涎」

憧「え?」ジュルリ

京太郎「腐ってやがる」

灼「早すぎたんだ」



―――なんやかんやあって翌日


京太郎「あれ、晴絵さんは?」

憧「昔の知り合いと会ってくるって」

灼「彼氏とか?」

憧「ないない、お見合いならともかく」

京太郎「でも先生、結婚したらちょっとさびしいですよね」フッ


宥「え?」

玄「京太郎、くん……?」

憧(意外な展開)

穏乃(ほぇ~)

灼(わからないでもない)


京太郎「イジれなくなって」フッ

憧「返せ、ちょっと期待した私の気持ちを返せ」

京太郎「え、なに期待してたんだお前は」

憧「修羅場」

穏乃「下種だね憧」

憧「我ながらそう思うわ」

京太郎「なんで修羅場?」

憧「こいつ狂ってるわ、感覚」

京太郎「ええっ!?」

灼「ごめん、フォローできない」



京太郎「おっしゃロン!」

穏乃「バカな!」

灼「わずらわし」

玄「お義兄ちゃんずるい!」


宥「楽しそうだねぇ」

憧「でも意外だったわ」

宥「え?」

憧「宥ねぇ、もっとガツガツ攻めるかと思ったから……最近見てると」

宥「……そう、かなぁ」カァッ

憧「そうだっての、京太郎の部屋に突撃ぐらいすると思ってたから」

宥「……怒るでしょ?」

憧「私はね、あと晴絵」

宥「それと……玄ちゃんに悪いかなって」

憧「玄? なんで?」

宥「たぶん……」チラッ


玄「お義兄ちゃん強いよぉ」

京太郎「相性悪いんですよ」

玄「うう~なんだかそれはそれで寂しい」


宥「……」

憧「え、マジ?」

宥「たぶんね」

憧「……思ったより修羅場って笑えないわね」

宥「うん」



―――夜【ホテル:女子部屋】


ピロリン

憧「誰の携帯?」

京太郎「俺……って、意外な」

穏乃「?」

京太郎「……うわぁ、ちょっと行ってきます」

宥「え、ど、どうしたの?」

玄「お姉ちゃんがいるのに浮気は許されないよお義兄ちゃん!」

憧(玄も自覚ない……?)

京太郎「はいはい」

玄「適当に流した!?」

宥「京太郎くん……」ジトー

京太郎「な、なにもありませんってホント!」

灼「必死だね」

京太郎「そりゃ“宥さんに”誤解されたくないですからね!」

憧「……案外これって」

京太郎「とりあえず行ってきます! 先に寝てて良いですよ、遅くなるんで!」

憧「ん、ああうん……ってまじで逢引きとかじゃないでしょうね?」

京太郎「ねぇよ、誰とだよ」

憧「ハギヨ」

京太郎「黙ってろ」

憧「酷い」

灼「これもフォローできない」



―――【東京:某所】

ガララッ

京太郎「遅レジェンド」

トシ「ぶっ飛ばすよ」

京太郎「ええ~」

トシ「なにはともあれ久しぶりだね、ありがとね」

京太郎「開幕ぶっ飛ばす発言でしたけどね」ジトー

トシ「まぁノリが良くって話さ、じゃなきゃ酔っぱらいの相手はできないよ」

京太郎「ですよね……」チラッ

晴絵「あ、京太郎だぁ」エヘヘ

京太郎「こんなにデキあがる飲む奴があるか!」

晴絵「怒らないでよぉ」

トシ「つぶれたらあんたを呼ぶってことを言ってから、あんたの話を聞いてたらね」

京太郎「そんなに自慢の生徒ってことですかね?」ニヤリ

トシ「そういうことであってそういうことじゃないんだろうね」

京太郎「まぁ違いますよね」

トシ「でもあんたのことを気に入ってるのは確かだよ」

京太郎「そりゃ嬉しい……ってか俺のこと信用しすぎじゃないっすかね、晴絵さん」

晴絵「うん、京太郎……優しいからっ」エヘヘ

京太郎「……」

トシ「ちょっと揺れてるね」

京太郎「そ、そりゃ美人教師にこんなこと言われれば多少はっ」アタフタ

トシ「ふぅん」クスッ

京太郎「ほら、帰りますよ晴絵さん」

晴絵「わかってるからぁ、これ飲み終わるまで待ってよぉ」

トシ「……ねぇ京ちゃん」

京太郎「……唐突っすね、どうしたんですか?」



トシ「因果とか信じるかい?」

京太郎「因果、えっと……確定した未来、ですか?」

トシ「そうそう、因子が集って作られるのが因果律。ルールだね」

京太郎「運命って奴ですか」

トシ「話せるね」

京太郎「色々調べますから……病気だった時に調べたりとか」

トシ「ふふっ、それもまた因果かね」

京太郎「?」


トシ「いや、なんでもないよ……それじゃその子を持って、帰った帰った」

京太郎「なんですかその言い方」ジト

トシ「余計なことを話してしまいそうだからね、埋め合わせとかも今度するよ」

京太郎「埋め合わせって、別に良いですけどね」

トシ「口ではなんだかんだ言っても優しいねぇ」ニヤリ

京太郎「言うのやめてください、恥ずかしい」

トシ「……そうかい」フッ

京太郎「ほら、帰りましょう」

晴絵「ん……手、繋いで良い?」

京太郎「どうぞ」スッ

晴絵「ありがと、えへへ……京太郎の、おっきぃね」ニコニコ

京太郎(グッときた)


今回はここまでー

ハルちゃんとのイベント的な何か
淡々と進める。とい言いつつちょっと深めに描写したり

そんじゃまたー


誰も連日やるとは思うまい!

スレ建てたのが2月という現実……



―――【東京:街中】


京太郎(この東京砂漠~)

晴絵「えへへっ」ギュゥッ

京太郎(ああ~腕に当たるおもちで東京砂漠がオアシスなんじゃぁ~)

晴絵「京太郎ぉ、ごめんね~」

京太郎「そう思うなら飲みすぎないでくださいよぉ」

晴絵「だって熊倉さんが……」

京太郎「俺がいるから平気って言ったんでしょ?」

晴絵「京太郎が来てくれるなら、良いかなって……」ボショボショ

京太郎(聞こえてるから……てか恥ずかしいから)カァッ

晴絵「最近京太郎、宥にばっか、その……優しいから」

京太郎「え、嫉妬してるんですか?」

京太郎(なにそれ可愛い、てかこれまさか……いやいやいや、美人教師とラブロマンスとかエロ漫画かよ)

晴絵「……生徒に嫉妬なんて、情けない、けどっ……」ギュゥッ

京太郎(やらかい! まだまだ戦えるよハルちゃん!)



晴絵「だって、しょうがないじゃん……」ギュゥ

京太郎「しょ、しょうがないって……お、俺嫉妬されるほど、良い奴じゃないっていうか」

晴絵「京太郎はカッコいいし優しいもん」ムッ

京太郎(もんって、お前その歳で……かわいい)

晴絵「また、京太郎のご飯……食べたぃ」

京太郎「い、いつでも作りますよ」

晴絵「ほ、ほんと?」

京太郎「本当ですよ。帰ったら毎日、とは言いませんけど……」

晴絵「……約束だからね?」

京太郎「もちろんっすよ!」グッ

晴絵「……うんっ」ニパァッ

京太郎(ああ~かわいい……いかん、このままお持ち帰りしちゃいそうだ……普通に連れて帰るわけだけど)

晴絵「えへへっ……京太郎、固いねっ」ニギニギ

京太郎「て、手を、にぎにぎしないでください」

晴絵「えぇ、ダメ?」

京太郎「ダメ……じゃないです」

晴絵「やった」エヘヘ

京太郎(コロッといっちまいそうだぜ)



―――【ホテル:廊下】


京太郎(部屋に送ったらすぐ寝たな……良かった良かった、ムラッと来たけど)

ガチャッ

京太郎「寝るかぁ」

宥「京太郎くんおかえり」

京太郎「ゆ、宥さん? 起きてたんですか?」

宥「うん、なんだか寝れなくて……そしたら京太郎くんと先生の声が聞こえたから」クスッ

京太郎「ああ、酔ったみたいだったんで連れて帰って来たんですよ。明日第一戦目なんですから宥さんしっかり寝とかないと」

宥「うん、でも……ううん、だからかな……寝れないの」

京太郎「……眠くなるまで話しでもしますか?」フッ

宥「うん、京太郎くんのお部屋で、良い?」カァッ

京太郎「はい、どうぞ」スッ

宥「お、お邪魔します」ペコッ


―――【ホテル:自室】


京太郎(ってことで、二人でソファに座ってテレビを見ながら話してるわけだが……)

宥「ん……」コテン ムニッ

京太郎(体をこっちに預けてる影響か、おっぱいが凄い……これはたまらん)

宥「京太郎くんは先生と仲良いね」

京太郎「え、そうっすか? みんなの方がよっぽどな気がしますけど……男だから使える場面は多いでしょうけど」

宥「ううん、そう言うことじゃないと思う……」

京太郎「?」

宥「……先生ばっかり、ずるぃ」ギュッ

京太郎「へっ?」

宥「……」ギュゥッ

京太郎(う、腕に抱き着かれると……てかこれデジャヴ!)

宥「私も、もっと京太郎くんと、一緒に……色々……」

京太郎「えっと、嫉妬してます?」

宥「……うんっ、たぶん」カァッ

京太郎「……その、す、すみません?」

宥「……いいよ、こうしてると幸せだし。先生に嫉妬だなんて、私がおかしぃと、思う……」ギュッ

京太郎(ああ~ヤバい、色々)



宥「ねぇ、京太郎くん」

京太郎「はい?」

宥「好きな人、いるの?」

京太郎「ファッ!?」

宥「……穏乃ちゃんは、どうかな?」

京太郎「げ、元気で好きですよ」

宥「憧ちゃんは?」

京太郎「なんだかんだアイツと喋ってるとおもしろいっていうか」

宥「灼ちゃんは?」

京太郎「なんていうか、結構世話見てもらってるし好きですよ?」

宥「……玄ちゃんは?」

京太郎「お義兄ちゃんって呼ばれるのも慣れましたし、なんだか一年上なのに本当に妹みたいでもちろん好きです」アハハ

宥「先生は?」

京太郎「は、晴絵さんですか!? えっと、なんていうか……ああ~確かに一番意識してるかも、好きって言ってもそういう感情じゃないですけど」

京太郎(たぶん)


宥「それじゃあ……私は?」カァッ

京太郎「え?」

宥「私は、どう……?」ギュッ

京太郎「え、えっと……」



京太郎(ど、どうって……)

宥「……」ウツムキ

京太郎(な、なんて答えれば良い!?)

京太郎「え、えっと……」

京太郎(なにが正解だ。どうすれば傷つけないで、ていうかなんでこんなこと聞かれ、タダの好奇心か!? でも俺どうやって答えるよ!?)

宥「……」

京太郎(っていうか俺なんでこんなに悩んでるんだよ。みんなと同じようにって言えば良いんじゃね!?)

京太郎「み、みんなと同じように、一緒にいる時はこう、俺もあったか……じゃなくて、なんていうかっ」ハッ


京太郎「……あれ?」

宥「……」スゥ

京太郎「ね、寝てる……」

宥「んぅ……」スゥスゥ

京太郎「……このまま女子部屋に、いやこの時間に起こすか?」


京太郎「……ベッドに寝かせるかぁ」

京太郎(大丈夫かな、俺の理性)

宥「きょぉたろぉくん、あったかぁい……」zzz

京太郎(これはマズイかもしれないぞう)



今回はここまでー

次回は続きから
翌日ってことで、ハルちゃん暴走&宥も暴走って感じで
とりあえずメインヒロインが目立たないなんてことはないようにしなきゃ(使命感)

そんじゃまたー


この時間から三日連続とはさすがに誰も思うまい

かっとビングだ!


―――翌朝【ホテル:自室】


宥「んぅ……」ムクッ

チュンチュン

宥(ここ、そういえば昨日、京太郎くんの部屋で……っ!)キョロキョロ

宥「ここ、京太郎くんの部屋……京太郎くん」スクッ


宥「あ……」

京太郎「……」スゥスゥ

宥「ソファで、寝てる……」ナデナデ

京太郎「んぅ……」zzz

宥「京太郎くん、かわいいっ」エヘヘ


京太郎「……んんっ」zzz

宥「……おはようだよ京太郎くん、早くしないといたずらしちゃうよ?」

京太郎「はぁい……」zzz

宥「寝言でお話ししてる」クスクス

京太郎「……んぅ」

宥「本当にいたずら、しちゃうよ?」

京太郎「……んにゃ」zzz

宥「……んっ」チュッ

京太郎「……んぅ」zzz

宥「……し、しちゃった」カァッ

京太郎「ん……」zzz

宥「お、起きないと……も、もう一回、しちゃうよ?」

京太郎「んぁ……」zzz

宥「……」スッ



―――【ホテル:女子部屋】


京太郎「おはようっすー」

宥「あ、お、おはよう!」

京太郎「うっす」

京太郎(起きた後に部屋戻ったのか)

穏乃「おーおはよう京太郎!」

憧「あ~胃が痛い」

玄「大丈夫?」

灼「案外メンタル弱いね」

憧「胃薬頂戴、胃薬」

灼「はい」

憧「ありがと」

玄「なんだか負ける気がしないけどね!」

晴絵「フラグだから怖いんだけど」

京太郎「まぁ、それでフラグクラッシュできたら本物ってことで」

晴絵「……だね」フッ



―――東京【街中】


灼「あれ、そういえば京太郎」

京太郎「はい?」

灼「首、赤いよ?」

京太郎「え……」

憧「はい、手鏡」

京太郎「ありがとな……ホントだ、赤い」

玄「虫刺されなら、ムヒ貸そうか?」スッ

京太郎「ああ、ありがとうございます」スッ ヌリヌリ

晴絵(虫じゃなくて私が似たようなの付けてあげたかったなぁ……とか)カァッ

京太郎「ん~、まぁかゆくないし良いか」

宥「ぁぅ……」カァッ



―――【会場:控室】


京太郎「……先方の玄さん、調子良さそうですね」

晴絵「正直、二度目は無いとは思うけどね。対策しやすい能力ではあるから」

憧「ツモ和了りが基本になるわよね、対策立てられたら」

京太郎「逆にドラが切りにくいってことは相手が聴牌する確率も多少は下がるけど……」

晴絵「伊達にここに来た面子じゃないでしょ、そんな甘い相手じゃないでしょ」

京太郎「それには同意ですけど……」


穏乃「なんか二人が真面目だ」

灼「ハルちゃんは真面目なことも多かったから」

憧「京太郎もちょくちょく真面目になるでしょ、ああいう時は良い顔するんだけどね」クスッ

宥「え……」

憧「……か、勘違いしないでよ宥ねぇ!?」

宥「あ、う、うんっ、そうだよね!」

憧「てかこっちは色々と胃が痛くなる事態が多くて」ハァ

宥「ご、ごめんね……?」

憧「いや、宥ねぇより京太郎の方が問題っていうか……それに玄も最近」

宥「あ、やっぱり?」

憧「気づいてたのね、うん……胃が」キリキリ

灼「何かあるにしても大会終わってからにしてね」

憧「なんて薄情!」



ガチャッ


玄「ただいま!」

京太郎「おかえりなさい!」

玄「やったよお義兄ちゃん!」バッ

京太郎「やったぜ玄!」ガシッ


憧(なに抱き合ってんのあの二人!?)キリキリ

宥「……良いなぁ」ボソッ

晴絵「うらやましぃ」ボソッ


玄「えへへ……はっ!?」カァッ

京太郎「あ、抱き着いてきたから反射で抱き返しちゃったけど……」

玄「ぜぜぜ、全然平気だよ! うん!」バッ マッカ

京太郎「そ、そうですか?」

玄「う、うんっ!」アタフタ

京太郎「なら、良いんですけど」アハハ

玄(あうぅ、わ、私ったらなんてことっ……お、お姉ちゃんに申し訳ないよっ)


晴絵「もしかして、義理の妹とか好き?」

京太郎「ハッ!? べ、別に特にそんなことはないっすよ!」

灼「どもるとこ怪しいよね」

京太郎「ファッ!?」

晴絵「お、お義兄ちゃん」ボソッ

京太郎「え?」

晴絵「え、あ、なんでもないよなんでも!」カァッ


宥「い、行ってくるよ?」

京太郎「ハッ、宥さん頑張って!」

宥「あ、うん……頑張るよ」クスッ

京太郎「応援してますからね!」ニッ

宥「……うん」グッ


今回はここまでー

疲れた、寝よう

そんじゃまたー


再開するんだなーこれが

間空いちゃったけど


―――【会場:控室】


京太郎「マジで?」

晴絵「宥って……」

玄「す、スゴイよお姉ちゃん!」

憧「京太郎の応援が聞いたんじゃない?」

穏乃「凄いね京太郎!」

京太郎「むしろ宥さんのが凄いだろこれ」

灼「確かにそうなんだけどね」

京太郎「てかこんな調子いいことが今まであったか……」

穏乃「本番に強いタイプとか?」

晴絵「なんていうか、本当に京太郎の応援だったら……」

穏乃「愛だよね!」

京太郎「愛ぃ!?」カァッ

灼「なぜそこで愛!?」

晴絵(私も応援してもらったらワンチャン!?)

京太郎「ゆ、宥さんが俺とその、あ、愛とか、あ、あるんっすかね?」

灼「え?」

憧(むしろそれしかないんじゃ)

晴絵「そ、そうだよ!」

灼「ハルちゃん……」カナシイメ

晴絵「なにその目!?」

京太郎「あ、終わった」

灼「負ける気がしない」



ガチャッ


宥「ただいまぁ」

京太郎「やったぜ宥さん! 宥さんは最高です!」

宥「え、そ、そうかなぁっ」エヘヘ

京太郎「はい、さすが宥さん! やっぱ宥さん!」

宥「あ、あまり期待されると、そのっ……」カァッ

京太郎「いやいや、宥さんならやってくれるって信じてました!」グッ

宥「そ、その……が、頑張るね、次もっ」

京太郎「はい!」ニッ

宥「そのね……きょ、京太郎くん……」

京太郎「なんですか?」

宥「その、なでなで……して?」


穏乃(ファービー?)

灼(なにあの空間、こっちとはまるで違う)

晴絵(これがラブコメ次元の侵攻……絶対に許さんぞ!)

憧(あ~ああいうラブコメしたかった)


京太郎「そ、それじゃあ……失礼して」ナデナデ

宥「えへへ、あったか~い」ニコッ

京太郎「……そりゃ、良かった」フッ

宥「うんっ」エヘヘ

玄「よ、良かったねお姉ちゃん!」

宥「う、うんっ」カァッ コクリ

京太郎(かわいい)


―――【東京:会場前】


京太郎「終わりましたね」

晴絵「灼が飛ばしたからね」

灼「ボロボロだったからね、士気が」

京太郎「さすが宥さん!」グッ

宥「そ、そうかなぁ?」

京太郎「はい、可愛いおっぱい強いの三拍子揃って最強に見えます!」

宥「は、恥ずかしいからそんなに褒めないでよぉ」エヘヘッ

灼(おっぱいって褒め言葉……か)ガクッ

晴絵(ワタシノセイシンハボドボドダ!)

京太郎「さて、このあとどうします?」

晴絵「どうするもなにも……」

灼「特訓だね」

京太郎「まぁ当然ですよね」

晴絵「なにぃ、京太郎ったら私とデートでもしたかった?」フフッ

京太郎「まぁデートってのはかなり魅力的だなぁ」

晴絵「へっ?」

宥「えっ」

京太郎「こんだけの美少女に囲まれて……チーム分けどうします!?」

憧「しないわよ、あんたの自尊心満たすためだけに」

京太郎「くっ、このメンツなら誰とデートでも男どもの羨みの視線にさらされるという優越感が」

晴絵「灼と穏乃と組むと通報されるよ?」

京太郎「確かに」

穏灼「え」

晴絵(にしても、だ、誰とでもって……私もかぁっ)エヘヘッ

宥(デート……)カァッ

玄(わ、私のことも、含めて言ってくれたのかな、お兄ちゃん……)


―――【ホテル前】


京太郎「そんじゃ俺はここで」

晴絵「えっ、なんでまた?」

京太郎「ちょっと会う約束してる相手が」

宥「宮守の?」

京太郎「違いますよ、咲ですよ。宮永咲」

晴絵「一番凄い奴!」

京太郎「え、そうですか?」

穏乃「100億パワーの凄い戦士!」

京太郎「なんだっけそれ!」

憧「ドラゴンボールでしょ」

京太郎「さすが!」

晴絵「と、ともかく本当に二人はなにもないんだよね?」

京太郎「当然ですよ」

宥「本当に本当?」

京太郎「本当の本当です」ウム

宥「……なら、良いけど」

京太郎(なんか可愛いな……まさか、嫉妬!?)

京太郎「ないな」

灼「あるよ。たぶん、何考えてるかしらないけど」

京太郎「なぜに否定されたんだ俺」

玄「う、浮気はダメだよお兄ちゃん!」グッ

京太郎「そのうちお父さんか宥さんに怒られないか心配、っていうか宥さんに全力否定されていつか死ぬ気がする」

宥「そ、それは無いんじゃないかなぁ……って」カァッ

京太郎「優しいなぁ宥さんは」ナデナデ

宥「あぅっ」カァッ

玄晴「……」モヤモヤ


憧「いつか刺されるわよ」

京太郎「え?」



―――【ファミレス】


京太郎(確かここらに)

咲「あっ」

京太郎「あっ」


……


京太郎「Yaaaaa!」グッ

咲「Yo! brother!」グッ

京太郎「Yes!」


コツッ


京太郎「ふぅ、向かい座るぞ」

咲「うん、どうぞどうぞ」

京太郎「よっこらせ」

咲「ックス」

京太郎「うわ、懐かしい。ダチとやったなぁ」

咲「私は記憶にないけどね」

京太郎「友達がっ」ブワッ

咲「一人だけだよ」

京太郎「え、いたのか?」

咲「京ちゃんがね」クスッ

京太郎「お、おう」カァッ

咲「……ごめん、自分で言ってて反吐が出るね」

京太郎「酷いなお前!」

咲「冗談冗談」アハハ

京太郎「どっちが?」

咲「それは置いといて」

京太郎「置いとくんだ」

咲「すみませーんドリンクバーもう一つ!」

京太郎「あとフライドポテト」



京太郎「……どうすっかなぁ」

咲「なにが?」

京太郎「わかってないのかお前?」

咲「いや、わかるけど」

京太郎「だよな……」


京咲「……」チラッ

宥「……!」ハッ


京太郎(マスクとメガネしてるけど間違いなく宥さんだよなぁ)

咲(私でもわかるよ……これは、まさか!)

京太郎「……宥さん!」

宥「っ!?」ビクッ

咲「こ、こちら、どうぞ?」

宥「……な、なんでわかったの?」

咲(わからないはずないと思うけど……)チラッ

京太郎「あ、愛の力とか?」

宥「そ、そっかぁ」エヘヘ

咲(なぁにこれ)



咲(ということで正面に二人なわけだけど)

宥「あ、このパンケーキおいしいよ」

京太郎「え、マジっすか、そっちにすれば良かった」

宥「な、なら……あ~ん」

京太郎「あ、あ~ん」パクッ

宥「どう?」

京太郎「お! おいしい!」

宥「えへへ、でしょ?」ニコッ

京太郎「はい!」


咲「……帰って良い?」

京太郎「ん、用事か?」

宥「え、そうなの?」

咲「いや、っていうかその……二人きりの空間を楽しんだ方が良いかなって」

京太郎「ば、ばか、それじゃその……俺達が、あれみたいじゃんか」

咲「え、付き合ってるんじゃないの?」

宥「ふぇっ!? ちちち、違うよぉ!?」

京太郎「全力否定……」

宥「い、嫌なわけじゃないよ!?」

京太郎「ああ、なら良かった」ホッ

咲「もうマジで帰るよ?」

宥「そ、そういえば宮永さんに聞きたいことがっ」

咲「……なんですか?」

宥「その、京太郎くんと本当になにも」

咲「ないですね」キッパリ

宥「ええ~」

咲「今後一切ないとも言い切れます」

宥「そ、そうなの?」チラッ

京太郎「まぁ、おそらくきっと」

咲「メイビー」

京咲「Yes!」パンッ

宥(仲良い……)


宥「ほ、他にも」

咲「え、なんですか? 京ちゃんのことならなんでも答えますよ」

京太郎「そのなんでも知ってるみたいな言い方やめろよ」

咲「大体知ってる……はず」

京太郎「否定できない」

宥「その、中学の頃の京太郎くんの話とか、聞きたいなぁ……とか」カァッ

咲「……こんなかわいい人とどんな汚い手を使って仲良くなったの京ちゃん?」

京太郎「正攻法の可能性はないのか」

咲「まぁ」

京太郎「否定しろよ!」

咲「はいはい、松実さんのお願いを聞いて中学の頃の京ちゃんの話をしようか」

京太郎「やめて! やめろ! おやめになって!」

咲「断る!」

京太郎「ひどい!」


今回はここまでー

ユウチャールートみたいなもんよ
クロチャーも頑張るけど

ハルちゃんはいつか単発で建てたいなぁ

そんじゃまたー


投下開始なんだなぁ

とうとう次スレ、まさかの次スレ



―――夕方【ファミレス】


咲「でね、その時に京ちゃんのお母さんが言ったんですよ」

宥「え、なんて?」

咲「京ちゃんお弁当忘れて言ったわよって」

宥「へぇ~だから京ちゃんなんだぁ」

京太郎「いや、良いから」

咲「え~凄いおもしろいのに、まだ中1の頃の話だよ?」

京太郎「そこらでやめとけ」

咲「中1もラストだよ? もうすぐちゅっ……ちゅ、中学二ねっぶふっ……に、二年の時のっ」プルプル

京太郎「やめろォ!」

宥「どうしたの?」

咲「か、カッコいい京ちゃんのは、はなっ、はなしでっ、ぶふぉっ」

京太郎「笑うな! ぶっとばされたくなかったら笑うなぁ!」

咲「し、深淵の炎でっ、や、やきつくされちゃうっ」プルプル

京太郎「オイコラァッ!?」


宥「……楽しそう」ボソッ

京太郎「どこが!?」



宥「でも、良いなぁ宮永さん」

咲「え、なんでですか? 京ちゃんですよ?」

京太郎「おいこら」

宥「京太郎くんと、長く一緒にいるってことでしょ……?」

咲「腐れ縁ですけどね」

宥「それでも、私……もっと京太郎くんと一緒に、いたいなって、思うからっ」エヘヘ


京太郎(なに、宥さん俺のこと好きなの?)


咲「……京ちゃん」

京太郎「な、なんだよ?」

咲「松実さんカワイイ、もらって帰って良い?」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「ダメに決まってんだろ!」

咲「ええ~」

京太郎「俺達の宥さんだ!」

宥(そこは、俺の……とか言ってほしかったなぁ)

咲「そこは俺のって言うとこだよ!」

京太郎「ば、ばかっ!」カァッ

咲「ぶっとばすよ!?」

京太郎「なぜに!?」

宥「え、えっと……」

咲「こんなところにいられるか! 私は帰る!」

京太郎「一人で帰れるのか!?」

咲「染谷先輩が近くにいるらしいからね!」

京太郎「お疲れさんです!」

咲「じゃあね!」

京太郎「じゃあな!」

宥「え、えっと……ま、またね」フリフリ

咲「かわいい!」

宥「ふぇっ!?」

京太郎「おいこら」

咲「はいはい、邪魔者は馬に蹴られないうちに退散しますよ~」

宥「じゃ、邪魔なんて……ね?」カァッ

京太郎「え、俺は、宥さんと二人の方が良いですよホント」

宥「えっ……」

京太郎「……あ! アイツ金払ってねェ!」

宥(ううっ、く、詳しく聞ける感じじゃなぃ……)



―――【街中】


京太郎「結局、俺が奢ることになるとは」

宥「ご、ごめんね?」

京太郎「いや、宥さんにならいくらでもおごりますけど、貢いでも良い」

宥「み、みつぐって……」

京太郎「いや、咲ってのがあの女……今度なんか奢らせよ」

宥「……わ、私も今度お返しするからねっ!」

京太郎「い、いや良いですよホント! 普段のお礼ってことで!」

宥「普段?」

京太郎「麻雀教えてくれたりとかの」フッ

宥「そ、そのぐらい……私がしたくてしてるん、だし……」フフッ

京太郎「う、嬉しいんですけどねっ」

宥「だからえっと、こ、今度……う、うちに泊まりにくるとか……?」

京太郎「近いのにいいですよ別に~」アハハ

宥「え、あ、うん」

宥(ま、松実館の方じゃなくって……なんて言い出せない……)

京太郎「そんじゃ今度デートでもしてください」アハハ

宥「えっ」

京太郎「ああ、嫌なら全然」

宥「ううん! 行く!」

京太郎「そ、そうですか、それじゃ約束ってことで」アハハ

宥「うんっ」ニコッ

京太郎(守りたい、この笑顔)

宥(デートかぁ~……えへへっ)



―――【ホテル】


京太郎「ただいま~」

宥「ただいま」

晴絵「おかえり二人共、遅かったね」

京太郎「ああ、咲に会ってたもんで」

穏乃「ああ、宮永さん……」トオイメ

憧「あれ、宥ねぇも?」

宥「うんっ、良い人だったよ」エヘヘ

玄「そっか、二人っきりじゃなかったんだ……」

京太郎「さすがに心配ですか?」アハハ

玄「う、ううん! お義兄ちゃんたちデートだと思ってたから!」アハハ

京太郎「だったら良かったんですけどね」ハハッ

玄「そ、そうだよぉお義兄ちゃんったら!」

灼(胃が痛くなってきた)

晴絵「若くておっぱい大きいもんね、宥」

宥「ふぇっ!?」カァッ

京太郎「セクハラですよ」

晴絵「うっさい!」

灼「ハルちゃん、そんな必死にならなくても」

晴絵「必死じゃないもん!」

憧「もんって……」

京太郎「ちょっと可愛い」

「えっ!?」



―――翌日【会場】


京太郎「気づけば二回戦目か」

憧「あれ、二人が帰ってきたあとってどうしたっけ?」

穏乃「特訓」

灼「特訓」

玄「特訓」

宥「御飯たべて寝たね」

憧「途中から記憶飛んでる」

京太郎「気のせいだ、たぶん」

晴絵「よし!」

京太郎「おめぇの出番だ!」

晴絵「玄!」

玄「あ、うん」

灼「先鋒だからね」

晴絵「まぁそうなんだけど」

京太郎「頑張ってくださいね玄さん!」

玄「うん!」グッ

憧「上手くやったら京太郎がご褒美くれるって」

玄「えっ!?」パァッ

京太郎「なんだよご褒美って」

憧「えっと……デート」

京太郎(昨日からデートって単語良く聞くなぁ)

玄「頑張るねお義兄ちゃん!」

京太郎「え、あ、まぁそんなんで良ければ、はい」

玄「よしっ!」グッ

京太郎「?」

宥「頑張ってね、玄ちゃん」アハハ…


灼「余計なこと言ってからに」

憧「あれ?」



京太郎「ふむ、始まりましたか……」

憧「あれ……あの人」

晴絵「千里山の園城寺怜か……知り合い?」

穏乃「会ったよね」

晴絵「同じ関西からだしそういうこともある、か……」

京太郎「なんか良いですね、ライバルって感じで……ロマンチックだ」フッ

灼「とんだロマンチストだね」

京太郎「男ってやっぱそういう運命的な好敵手って憧れるんですよ」ハハッ

晴絵「わ、私は運命の出会いとか信じるかな~お、女の子だし?」

京太郎「こ……?」

晴絵「ん、なに?」ニコニコ

京太郎「い、いえ」メソラシ

宥(は、初めて会った時も……う、運命的だったなぁ、とかぁ……)カァッ


穏乃「麻雀部がヤバい!」

灼「気づくの遅いから」

憧「それな」



京太郎「……強いっすね、千里山」チッ

晴絵「まぁこの強さがずっと続くわけじゃあないとは思うけどね」

京太郎「根拠は?」

晴絵「強いのを先鋒に持ってくるのはセオリーだからね」

京太郎「まぁ、そう願いましょうか」

宥「玄ちゃん……」ギュッ


憧「なんか唐突にシリアスムードやりはじめたけどどうする?」

灼「こんなこと言ってるから私たちが逆にシリアスムードじゃないんだけど」

穏乃「こっから巻き返せば良いよね!」


京太郎「にしてもあれ、未来でも読めるんですか?」

晴絵「そんなわけないでしょ、そんなの超能力の域だよ」

宥「でも、案外ありえなくもないんじゃ……」

晴絵「まぁね、あれってどうなってるんだと思う?」

京太郎「さて、そんなの全部に言えることでしょ」

晴絵「確かにね……うらやましいねぇ、ああいうの」ハッ

京太郎「俺は晴絵さんみたいなガチンコでやるタイプ好きですけどね」

晴絵「えっ」カァッ

宥「むぅ……」



ガチャッ


玄「た、ただぃま……」シュン

京太郎「お疲れさまです玄さん」

晴絵「しかしまぁ、他の二つの学校も同レベルの状態か」

穏乃「二校が進めるなら十分いけますよ!」

玄「でも……」

京太郎「次の糧にすれば良い。まだチャンスはあります。いやきっと……」チラッ

憧「当然、私たちが作るわよ!」ニッ

灼「ま、当然」フッ

晴絵「カッコいいじゃん」フッ

穏乃「よっし、宥さん頑張って!」

京太郎「応援してますよ!」グッ

宥「……うん!」コクリ

京太郎(さて、どうなるか……)

玄「わたし……」

京太郎「……」ポン

玄「ふぇ……?」

京太郎「大丈夫、お姉ちゃんを信じましょう……」ナデナデ

玄「……うんっ」コクリ


晴絵(いいなぁ)

憧(ああもう、またこじれても知らないわよ!)

灼(まぁ、玄を慰めるなら宥か京太郎だよね)

穏乃(気持ちよさそうだなぁー……まぁとりあえず、麻雀のことだけ考えるとするかな!)



―――【会場外】


京太郎「なんだかんだ終わってみれば……」

穏乃「か、かなりギリギリ……」

晴絵「ヤバいね、次の準決勝じゃ白糸台がいるのに……」クッ

玄「わ、私がもうちょっと……」

灼「玄だけのせいじゃないよ」

穏乃「うん、私も大将とぶつかるには全然力が足りてないって感じる……」

京太郎「……となれば特訓、ですか」

晴絵「徹夜する?」

穏乃「感覚を忘れないうちに……打つ!」

京太郎「……」

晴絵「そんじゃ、私用事あるから行くねーちゃんと帰りなさいよ」

京太郎「おい顧問」

晴絵「私も色々あんの、女の秘密を暴こうだなんて関心しないゾ☆」

京太郎「きつ」

灼「わずらわし」

憧「歳考えなさいよ」

穏乃「はやりんでさえきついのに」

晴絵「ごめん、あやまるからもうやめて」ガクッ

玄「ま、まだ大丈夫だよ!」

宥「う、うん!」

晴絵「フォローになってねぇから!」


―――夜【街中】


穏乃「買い出しも終わったし~」

憧「さっさと帰って特訓するわよ」

京太郎「おいシズ、ぶつかるぞ」グイッ

穏乃「え?」グラッ

??「おっと、助かったッす」

京太郎「いえいえ……すげぇ」

??「なにがっすか? ってなんか見えてる!?」

京太郎「見ちゃいけないもの見ちゃった!?」

玄「お、お義兄ちゃん一体なんの話を?」

京太郎「これマジでヤバい奴だ!?」

憧「いや、そこに、人が……」

??「あ、す、すみません」スゥッ

京太郎「出たあ~!!?」

宥「ひっ!?」ギュッ

京太郎(ああ~宥さんのおもちぃ~)

玄「あ、長野の東横さん!」

穏乃「和より点数稼いだ東横桃子さん!?」

桃子「え、あ、はい」コクリ


京太郎(すげぇおっぱい)

玄(大変すばらしいおもちをおもちなのです!)

桃子(私が普通に見えるなんて、何者っすか……?)

宥(なんか寒い……)


よし、次スレ!

京太郎「おいでませ!」宥「松実館」玄「GX!」
京太郎「おいでませ!」宥「松実館」玄「GX!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1479656898/)

そして寝る!

次回は鶴賀と風越が絡んだり絡まなかったり
とりあえずインハイを終わらせたい

そんじゃまたー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年06月10日 (土) 17:34:49   ID: yI3Wu0ow

俺がいる好きだろ笑

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