明石「とりあえず、まずはラジカセに音楽をセットしましょう」

明石「今回の曲は適当に２０１４秋イベで流れた曲の『秋月の空』をセレクトしてみました」

提督「あ、それ良い曲だよな。雅な夜の日本って感じで」

明石「ウルトラ○ンダッシュっていうテレビ番組でも流れてましたからね。まぁその話は置いといて」

明石「さぁ、この新装備ラジカセが本気を見せるのはここからです！この曲をセットした状態のラジカセを誰かに装備させてみてください！」

提督「じゃあ目の前にいるお前でいいや」

明石「装備しました！よし、これで準備は万端です！」

明石「さぁ提督！ラジカセが装備されたこの私を、どこでもいいので出撃させてみてください！」

提督「ん…えっ！？まさか！？」

明石「ふふふ、曲の入ったラジカセを装備した状態で出撃するとなんと…」

♪～

提督「あれ？曲がいつもの戦闘BGMじゃない…？」

明石「そうです！戦闘のBGMがラジカセの『秋月の空』になります！」

提督「うおおお！？これはすごい！！」

提督「これはいい装備だ！明石よくやったぞ！」

明石「えへん！実はこれだけじゃないんです！音楽の力はすごいんです！」

明石「曲を秋月の空のまま、秋月ちゃんも同時に出撃させると…」

秋月「私のテーマ曲！やる気アップです！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

明石「なんと、秋月ちゃんの対空値にボーナスが！」

提督「フアッ！？敵艦載機が一気に全滅した！？」

明石「もちろん強化対象は秋月ちゃんだけじゃありません！曲を『加賀岬』にして加賀さんを出撃させると…」

＼胸秘ーめたー♪想いひーとつー♪／

加賀「流石に気分が高揚します」ｷﾗｷﾗ

瑞鶴「加賀さんのテーマですって！？冗談じゃないわ！」ｷﾗｷﾗ

明石「この２人の疲労値が下がらなくなります！」

提督「何だと！？ぶっ壊れすぎる！」

明石「そして極めつけは、曲を『決戦！鉄底海峡を抜けて』にすると…！」

＼ナンドデモ…ミナゾコニ…　シズンデ…イキナサイ……／

明石「鎮守府の資源が出撃ごとに10000ずつ減っていきます！」

提督「その機能はなんでつけた！言え！！」

提督「しかしすげーなこれ。こいつがあれば戦闘中に『暁の水平線に』とか『敵艦隊、見ゆ！』もいつでも聞けちゃうのか」

明石「お好みの曲をどうぞ！」

提督「それにしても曲で艦娘を強化する効果があるとはねぇ…」

提督「…あ、そうだ。戦闘曲以外だったらどうなるんだ？」

明石「え？」

提督「ほら、桃の節句とか正月の母港曲とか。ああいうの戦闘BGMにしたらどうなるんだと思って。」

明石「あー、その場合はまだよくわかりませんね」

提督「なら早速実験だ。このラジカセに…この曲を入れて…」ｺﾞｿｺﾞｿ

提督「明石、この状態で出撃してみてくれない？」

明石「わかりましたー。んじゃ、行ってきまーす」

明石「それにしても提督、一体何の曲入れたんだろ…」

那智「明石、なんだそのラジカセは」

明石「え？ああ、これは新装備でかくかくしかじか…」

隼鷹「へぇ、面白そうな装備じゃん」

ポーラ「曲を変えられるなんて新鮮です～」

千歳「あ、みんな敵近づいてるわよ。戦闘態勢とって」

武蔵「おう、わかった」

♪～　♪～

明石「っと、戦闘に入ったから曲も流れ出したね」

明石「えっとこの曲は…」

【BGM：雨とお酒と艦娘】

明石「ああ！？このメンバーで一番ダメな曲だー！！？？」ｶﾞﾋﾞｰﾝ

那智「よし！今夜は朝まで飲むぞ！！」

隼鷹「パーッといこうぜ～。パーッとな！」

ポーラ「ごくごくごくごく！！」

明石「ああっ曲のせいで一気にみんな宴会ムードに！てか提督の馬鹿はこれを見越してこのメンバーで出撃を！？」

武蔵「こんな日は熱燗もいいな。なぁ？」

千歳「こんな日は出撃中に軽く飲むのもいいですね。うふ♪」

明石「ちょっと飲んでる場合じゃない！みんな戦って！私を助けて！」

ル級「死ネカンムスドモ！！」

明石「ぎゃああ敵さんも接近してるー！もう駄目ー！！」

ル級「ウオオオオオ！！」

武蔵「おうル級か！お前も飲め！」

ル級「！？」

明石「！？！？」

ル級「エ、アノ」

明石「み、皆さん…」

那智「どうした？酒ならたくさんあるんだ。遠慮はするな」

千歳「お酒の席は人が多いほど楽しいですよ。ご一緒にいかがです？」

武蔵「つまみも鳳翔につくらせたのがいっぱいあるんだ。お前も食っていくといい」

隼鷹「美味い物を食い美味い酒に酔う…こんな楽しい生活はないぜ」

ポーラ「ごくごくごくごく！！」

ル級「………」

ル級「ジャ、ジャア一杯ダケ…」

千歳「そうこなくっちゃ！」

明石「な、なんですって！？」

ル級「…デ、ウチノ司令部ハ無能バッカデ…！」ｼｸｼｸ

武蔵「うむ。その気持ちはよくわかるぞ」

那智「酒で忘れろ！酒で！」

ポーラ「ごくごくごくごく！！」

明石「な、なんか意気投合はじめちゃったし…」

明石「曲をお酒にしただけでこんな効果が…」

明石「音楽とお酒の力ってすごい…」

提督「おかえり明石。どうだった？」

明石「凄かったですよいろいろと…」

提督「そうかそうか。じゃあ次の曲は何をいれよっかな…」

明石「え、まだやるんですか！？」

提督「うん。だって面白いし」

明石「はぁ…」

提督「よし、次の曲は方向性を変えてあの曲を入れてみたぞ」

提督「明石、ちょっと出撃してみてくれ」

明石「わかりました…」

明石「…」

大和「…」

明石「なんで２人だけで出撃なんですか…いくら大和さんいても２対６じゃ敵に勝てないよ…」ｽﾞｰﾝ

大和「わ、私、頑張るので元気出してください！」

明石「いくら大和さんが強くたって、私が弱いし…」

タ級「ヒャッハー！」

ヌ級「オラァー！」

ツ級「イキマース！」

リ級「ワビサビー！！」

明石「しかも強い敵出てきたし！今度こそもう駄目ー！死ぬー！！」

大和「が、頑張りますから！明石さんを守ってみせます！」

♪～

明石「あ…曲。これ私たちへのレクイエムとかってオチじゃないよね…」

大和「そんな縁起でもないことを！？」

大和「…ん？」

明石「どうしたんですか大和さん…」

大和「この曲を聴くと…なんだか、艤装が…」

明石「え？」

＼宇宙戦艦♪ヤーーマーートォーーーー♪／


大和「波動砲！！！！！」ｶｯ

タ級「グワアアアアアアアアアアアアアアアアア！？」

明石「艦これの曲じゃなかったー！！！」

提督「やはりあの曲で大和が宇宙戦艦化したか…期待通りの戦果だな。資材消費も若干重くなったけど」

明石「方向性を変えるってそういう意味だったんですね…てかなんて曲を入れてるんですか…」

提督「じゃあ次行くか。次の曲は…」

明石「ちょ、まだやるんですか？もうやめません？」

提督「えー？大丈夫だよ、次で最後にするから」

明石「うう…わかりましたよ、次で最後ですよ」

明石「…」

明石「…」

明石「…」ﾎﾟﾂｰﾝ

明石「あのクソ提督とうとう私一人で出撃させやがった！！！」ｶﾞｰﾝ

明石「もうこれ無理！私、戦闘能力ほとんどないのに！」

明石「いやこれは前向きに考えよう…私一人だけってことは、今から流れる曲は私を強化するための曲が流れるに違いない！」

明石「希望を持とう…そうすればどんな敵が相手だって」

レ級「ナンダ獲物ハ一匹カ！」

ヲ級「殺セー！」

明石「やっぱり駄目だ敵はレ級部隊！私を強化してもたぶん単騎じゃ勝てない！」

明石「こうじょうけんがくのBGMでも流れてくれたら敵を解体できるようになりそうだけどやっぱり敵が多いとどうしようもないーーー！！」

♪～

明石「あ、曲…一体どんな曲が…」

＼おぉぉぉぉれぇはジャイアァン♪／

明石「！？」

レ級「！？」

ヲ級「！？」

＼ガァァァキだぁぁいしょぉぉぉぉう♪／ﾎﾞｴｪｪｪ

レ級「グワァアアアアアア！？」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

ヲ級「ギャアアアアアアアアアアア！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

明石「この曲はダメぇぇ！脳が割れるううう！！！鼓膜がああああああ！！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

レ級「苦シイイイイイ！！」中破

ヲ級「イヤァアアアアア！！」中破

明石「あ、敵にどんどん被害が！これは強い！」

明石「でもそれ私も一緒ー！！死ぬうううううう！！！」大破

ぴしぴしっぴきっ…

明石「…あぁ！？あまりの爆音に艤装にヒビが！？」

レ級「ヤバイ！コッチノ砲ニモヒビが！！」

ヲ級「ヒイイイイイイ！！」

明石「まずいってこれほんとにやばい！」

明石「このままじゃ、機関が…爆発する！！」

レ級「砲モマズイ！火薬入ッテルカラ！」

ヲ級「アッ…モウ…！」

明石「だ、駄目だぁあああああ！！」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira123230.jpg

この後、提督は非人道兵器を使ったとして営倉行きになりましたとさ
おわり