みほ「生き延びたければただ残酷になれ」 第1話 (22)


どうも、前までガルパン×ドリフシリーズを書いていたものです。

今回からはガルパン×マッドマックスのシリーズものを書こう
と思います。
ストーリーの序盤は怒りのデス・ロード。
途中からはゲーム版マッドマックスを基にしたストーリー
になっています。


以下の要素あり

・二次設定

・オリジナルの悪役キャラ

・流血表現あり

・死人でまくり(モブや敵の)


これらの要素が苦手な方はブラウザバックしてください。

平気な方はこれを読んで讃えましょう。 V8!!


    ~~~~~~格納庫~~~~~~


桃「非常呼集で集まってもらったのには訳がある。」


沙織「また廃校だったりして…」

麻子「まだ何も言ってないぞ。」


桃「ここ最近、戦車の窃盗が相次いでいる。」

麻子「継続の仕業じゃないのか?」

桃「いや、継続は『盗めたとしても、こんなにたくさんは無理だ。』
  と否定している。」

沙織「じゃあいったい誰が…?」

優花里「その前にどうやって盗んだのか気になります。」

桃「アンツィオからはこんな証言があった。」



昼食に誰かが手を加えたのか、全員食中毒。
アンチョビまでも食中毒の餌食になった。
その後なんとか体調を取り戻し戦車修復作業を再開したところ…


 ~~~~~~アンツィオ高校格納庫~~~~~~


       ドンバタン!!ガシャァ!!


アンツィオ生徒達「「「「わぁーー!!張りぼてだぁーー!!」」」」

桃「なお、この日屋台を開いていた3人の生徒が
  姿を消したらしい。」

みほ「継続とは違ったやり方ですね…」

華「犯人は一体どんな人なんでしょう…」

桃「実は犯人と接触した証言が、サンダースから来ている。」


遂に窃盗犯達はサンダースにもやって来た。
見たこともない戦車が2両侵入しM4シャーマンを一両奪い去って行った。
サンダース生徒は戦車に乗り追撃するが、謎の戦車の一両が進行方向を
変えて向かって来た。砲撃するも効いてるようには見えず、
謎の戦車の砲撃を受けてしまい、走行不能になる。
その後、後から来た増援の集中砲火を喰らい謎の戦車は動きを止めた。
しかし、もう一両の謎の戦車と盗まれたM4シャーマンは学園艦から
姿を消していた。

みほ「そんなことがあったんですか!?」

桃「この証言にはまだ続きがある。」


謎の戦車から乗組員を3人引きずり出したところ、
3人とも学ランを着た男子高校生であった。
サンダースは尋問するも、情報を吐くこととは無かった。
その後、3人は思いもよらぬ行動をとった…


 ~~~~~~サンダース大学付属高校~~~~~~

サンダース生徒1「どうして戦車なんかを盗むの!!全部話しなさい!!」

少年1「てめぇらに話すことなんざねぇよ。いずれわかる。」

少年2「あぁ、俺達は"あの方"に忠誠を誓った。命を捨ててでも
    秘密を守る。」



    カシャカシャカシャ シューーーッ  τ<(Д゚)


サンダース生徒達「!?」

少年1「俺が死んだら走れ。」

サンダース生徒2「何をやってるの!!馬鹿な真似はやめなさい!!」

少年1「馬鹿な真似とはなんだ。俺はヴァルハラへ行くんだ。
    この刺突爆雷を使ってな。まぁ、最初っから死ぬ予定
    だったんだ。」スッ

          ザシュ!!

少年1「うっ…ぐっ…ヴァルハラで会おうぜ…」


    ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!

少年2「今だ走れ!!!」タッタッタッタッ

少年3「このまま海に飛び込むんだな!!」タッタッタッタッ

      カシャカシャカシャ シューーーッ バッ

少年2「これで俺達は"あの方"に認められる!!」

少年3「あぁ!!安心してヴァルハラへ行けるぜ!!」

    
    ドボオオオオオオオオオオオオン!!!!

桃「情報を守るために自ら命を絶った。」

優花里「すごい人達です…」

桃「だが、ここで新たな疑問ができた。走行不能になったシャーマンの
  乗組員5名の内2名が重傷、1名が死亡したらしい。
  調べたところ、特殊なカーボンで守られていたはずの装甲に
  
              "穴"

  が開いていた。戦車道連盟に聞いたところ、『砲弾を改造しない限り、
  ここまでやるのは不可能。』と言っていた。」

みほ「頑丈な装甲に穴!?」

沙織「危なすぎるでしょ!!」

麻子「相手も[ピーーー]気だったのかもしれないな。」

杏「まぁそういうわけ。これからは盗まれないように気をつけないとね。」


        ガガガガガガガ

優花里「戦車のエンジン音!?ってあ!!三突が!!」

カエサル「なっ!?ドロボー!!」

みほ「私達が追います!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

みほ「五十鈴さん、後部を狙ってください。」

華「はい!」

     ドオオオオオオオオン!!!

       ガァン!! シュポ

優花里「やりました!」


  ~~~三突~~~

???「クソッ!やられたか!!」


    ~~~~~~格納庫~~~~~~

桃「さぁ、全部話してもらおうか。」

???「……」

???「クククク…」

桃「何がおかしい!!」

???「はははははははは!!それで勝ったつもりか!!」

???「いくら足掻こうがお前達はもう終わりだ!!」

桃「どういうことだ。」

???「お前達が過去の事件について話してる隙に、

   大洗学園艦の位置を"あの方"に報告している!!
   我らパンツァーライダーズに所属する学園艦は、
   大洗を目指して全艦出港した!!」

桃「なんだと!?」

???「最大出力で目指し、今日の夕方ごろには大洗を取り囲み、
   戦車を奪い、お前達は奴隷になるのだ!!!」

桃「やられた…まさかそこまで…」

???「ま、せいぜい悪足掻け。"あの方"は必ず成し遂げる…」


   ~大洗町港~

港に寄港し住人達を陸に避難させるが、
太陽はだんだんと色を変えて水平線に
近づいていた。

優花里「夕方になっちゃいました…」

麻子「そろそろ来るな。」

沙織「私怖い…」


 ウゥゥゥゥゥゥ ウゥゥゥゥゥゥ


優花里「警報!?来ましたか!!」

麻子「船舶科が急いで出港準備中みたいだ。」

沙織「ちょっと!あれ!!」


_□__□__□__□__□__□__□__□__□__□__□_


華「学園艦みたいですね…」

みほ「11隻、多いです…」

麻子「全部大洗よりもでかいな。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

桃「住民の避難状況は!!」

柚子「まだ三割しか…」

桃「クソッ!!間に合わない!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

謎の学園艦は向きを横に向けると、その場で止まった。

優花里「ああ…もうこんな近くに…」

麻子「やっぱりでかいな。」


       ズガァン!!!


みほ「わああ!」

沙織「今度は何!?」

華「甲板の下からみたいです。」

優花里「西住殿!!まずいです!!」


謎の学園艦から長い突起が伸び、甲板の下に突き刺さっている。


麻子「まずい。」

桃「なんだ今の揺れは!!」タッタッタッタッ

みほ「あ、河嶋さん!」

優花里「奴らは学園艦を攻撃するみたいです!!」

桃「甲板の下に突き刺して何する気だ…」

麻子「確か刺さった場所には通路があって…」

桃「通路…? まさか、学園艦のシステムをすべて落とす気か!!」


~~~~~~学園艦甲板下通路~~~~~~


船舶科1「いきなり突き刺さってびっくりしたぁ…」

船舶科2「何なの一体!?」


      パカッ ガシャン!!

船舶科1・2「ひっ」


突起の両端が開き通路ができる。


船舶科1「だ 誰かいるんですか…?」


   ダダダダダダダダダダダ……

船舶科1「!! こっちに来…(バァン!!

船舶科1「」ドサッ

船舶科2「え…?」


    「キェェェェェェェ!!!」

  ドグシィ ブシィィィィ ドサッ

    
    「ヒャッハー!侵入だぜぇ!!」

    「制御室を襲ええええええ!!」

    「皆 殺 し にしろおおおおおお!!!!」


優花里「なんか下が騒がしくなっていませんか!?」

桃「侵入された!こうなっては手の付けようが…」


      ビビッ フッ

沙織「電柱の光が!」

華「いえ、町全体の明かりが…」


ピリリリリ

桃「もしもし。」

杏『河嶋、すぐにそこから逃げた方がいいよ。』

プープー

桃「会長!? わかりました…」

桃「お前達、すぐに移動するぞ!」

    ~~~~~~格納庫~~~~~~

桃「全員いるな。」

桃「戦車を隠すことにした。これ以上大洗への被害を
  拡大させてはならない。」

梓「隊長!私達はどうすれば!」

典子「これじゃ学校が、私達のバレー部が…」

左衛門佐「まさに本能寺の変だ…」

カエサル・エルヴィン・おりょう「それだ!!」

エルヴィン「って言ってる場合じゃない!!どうすればいいんだ!!」

ナカジマ「向こうの技術力は半端じゃないな。」

そど子「こんなの校則違反じゃなくて人道違反よ!!」

ねこにゃー「北〇の拳を思い出したのは僕だけかな…」

桃「静かにしろ!!今は非常時なんd(バゴッ!!

桃「うっ…」ドサッ


 「L'ho trovato…(見つけたぞ…)」


優花里「いつの間に!?」

エルヴィン「カエサル!あいつはなんて言ったんだ!?」

カエサル「『見つけたぞ』って言った…」


ウサギさんチーム「いやあああああああああああ!!!!」タッタッタッタッ

みほ「待って!!勝手に走ったら…」


 「ヌオオオオオオオオオオオ!!!」スタッ

  「フウウウウウウウアァ!!!」スタッ

     「フンッ!!!」スタッ


桂利奈「木の上から!?」

      ガシッ

梓「いやあああ!! 離して!!!」

 「Si comporti Lei stesso!!(おとなしくしろ!!)」バゴッ

   バギッ! ゲシッ! ドゴッ! ボグッ!

 「La resistenza è forte in questi!!(こいつらは抵抗が強い!!)」バゴォ

 「Quasi lo uccida!!(半殺しにしてしまえ!!)」グシャッ

沙織「やめてえええええ!!!」

麻子「よせ!!」ガシッ

沙織「離して!!助けるんだから!!!」

麻子「あの人数に挑んでも袋叩きにされるのがオチだ。」

優花里「それに、1年生達はもう助かりません…」


 「E 'diventato finalmente tranquillo.(やっと静かになった。)」

 「Essa non è morto?(死んではいないな?)」

 「Va bene, basta svenuto.(大丈夫、気絶してるだけだ。)」

 「Ebbene, gettare in una gabbia.(よし、檻に放り込むぞ。)」


ねこにゃー「はぁ はぁ 河嶋先輩の仇は取りました。」

エルヴィン「筋トレしただけあって強いな。」

柚子「桃ちゃん!!桃ちゃん!!」

そど子「心臓は動いてる。死んではいないわ。」


みほ「………」

優花里(西住殿は状況が理解できないのか、口から声も出てない…)

優花里「西住殿!!」

みほ「あ…あぁ…」

優花里「西住殿…」

麻子「混乱している。築き上げたものが目の前で壊れていくのを
   認めることができないんだ。」


       ドオオオオオオオオン!!!!
 
       ズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド!!!

     わあああああ!! キャアアアアア!!

    ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!


麻子「それに、学園艦もすっかり壊滅状態だ。奴らの戦車がなだれ込んで来てる。」


みほは絶望していた。築き上げた日々はことごとく壊され、
そこにあるのは"殺戮"のみ。戦車がなだれ込んだ町に残っているのは
建物の残骸と砲撃や銃撃で飛び散った血と肉片ばかりである。
追い詰められた大洗戦車道チームは捕まり、戦車もすべて奪われてしまった。


みほ「うっ……ここは…?」

???「起きたようだな。」

みほ「あなたは誰ですか…」

???「俺はパンツァーライダーズのボス、斎賀 安次郎

        通称"アギト"だ。」

優花里「サンダースを襲った方が言っていた"あの方"というのは、
    あなたのことだったのですか!!!」

沙織「どうしてこんな酷いことをするの!!」

アギト「俺の親父は連盟のせいでムショに送られた。
    これは復讐なのだよ。」

華「だからってここまでする必要は…」

アギト「俺の目的は戦車道をこの世から消すことだ。
    だがそんなことを言えばお前達が黙っちゃいないと思って、
    こうやって大勢力を作り、片っ端から潰していくんだ。」
    
麻子「下衆が…」

杏「そんなこと言って、ウチらみたいな若い女の子も殺 せるの?」

   ブィン ブィン ブィィイイイイイン!!!

アギトの後ろに立っている部下がチェーンソーを起動させる。

部下「お前誰に向かって軽い口を聞いてるんだ!!その顎斬り落とすぞ!!」

大柄な男「そうだ、アギト様になんて口の利き方をするんだ!!」

大柄な男「真面目な話、ホントに容赦ないから。」ヒソヒソ

アギト「ロン、例の奴を連れてこい。」

ロン(大柄な男)「はっ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ロン「連れてきました。」

大洗生徒「い…いやぁ…」

優花里「大洗の生徒!?」

沙織「その子は関係ないでしょ!!」

部下「黙れ!!!」

アギト「お前は『若い女も殺 せるのか』と言ったな。
    それを証明してやる。」

杏「まさか…!?」

アギト「ロン、そいつの腕に鎖を繋いで拘束しろ。」

みほ「やめて…」

アギト「腹を斬れ。」

みほ「やめてえええええええええええええええええええええ!!!!!!!」

   ブィン ブィン ブィィイイイイイン!!!

        ドシュグチャメキボキ
 
  ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!


みほ「あ………ああぁ………」

優花里「酷すぎます!!!!!!」

沙織「この外道!!!!」

華「うっ…おぇ…」

麻子「なんてことを…」

杏「まいったなこりゃ…」

桃「いやああああああ!!!!血がああ!!!内臓がああ!!!」

柚子「もう見てられない…」


アギト「こいつらは檻にぶち込め。」

ロン「いやぁ~アギト様は相変わらず残酷ッスね~、
   俺見入っちまったッスよ!!」


ロン「やりすぎだっちゅーの…」ボソッ

みほ「っ!!」

  タッタッタッタッ

優花里「西住殿!?」

 「西住が逃げたぞ!!!」

   「捕まえろ!!!」


みほ「あのドアを抜ければ…」タッタッタッタッ

      バンッ!!


ドアを開けたところには道が無く、下には海が広がっていた。

みほ「そんな…」

しかし、奥に止まっている別の学園艦からクレーンが
来ていた。

みほ「よし…!」

     バッ

 「あいつ、両手につないだ鎖をクレーンに…」

   「何か引っ掛けるもの持ってこい!!」 


      「持ってきたぞ!!!」


みほ「引っ張られる…」

 「アギト様から逃げたらどうなるのかわかってるんだろうな!!」

      「観念しやがれ!!!」

        バタンッ!!!



私の戦車道はもう無い。彼らに全部壊されてしまった。

すべて変わってしまった。何もかも狂った。

これからできることはただ一つ。












生き延びたければただ残酷になれ。

続く

設定資料

  斎賀 安次郎 (さいが あんじろう)

通称"アギト"

浜松男子高校 3年生

暴走族「パンツァーライダーズ」のリーダー。
右目に傷跡があり、髪はタールで真っ黒に染めている。
父親はヤクザの組長である。
2年前に戦車道の試合が陸で行われることになったが、
開催地に父親が所属する組のアジトがあったため
父親は怒りをあらわにしながら開催地を変えるよう抗議するも、
戦車道とは関わりの無いヤクザであったためかその要求は通らなかった。
父親はアジトを守るために

 構成員を集め、試合開始直前に襲撃を仕掛けるという
 強硬手段に移った。

試合は中止になり、父親を始めとする構成員達は逮捕され
組は崩壊し、父親は無期懲役となり刑務所送りになった。
父親は戦車道を嫌っており、戦車を見るだけでも虫唾が走るほどである。

父親が無期懲役になったことを知ったアギトは戦車道を憎むようになり、
通っている学校の生徒を集め「パンツァーライダーズ」を結成した。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「イモータン・ジョー」


  ロン

本名不明

ダグラス男子高校 3年生

アギトの部下。
スキンヘッドと筋肉質で大柄な体格が特徴。
迷彩柄のタンクトップシャツを着ている。
身長190近くもある大男だが性格は引っ込み思案。
アギトのやり方にひっそりと愚痴を言うこともある。
本来は残酷なことを嫌っているが、アギトに殺 されることを
恐れているため、逆らうことはできない。
元ネタは怒りのデス・ロードに登場する「リクタス・エレクタス」


 パンツァーライダーズ

アギトが結成した戦車道そのものを敵対視している暴走族。
最初はアギトが通っている学校の生徒のみの小規模だったが、
現在は約11校も所属する軍隊のような大勢力となった。
基本的に他校の戦車を盗んで改造しているが、壊れた車と戦車を
合体させて「継ぎ接ぎ戦車」などを開発したりもする。
また、戦車の他にも大戦時の自走砲や軍用車、半装軌車
なども保有している。

現在約11校が所属 ()はモデルになった国

・浜松男子高校(日本)

・ダグラス男子高校(アメリカ)

・ズロー高校(ソ連)

・シュバルツドライエック工業高校(ドイツ)

・聖バーナード学園(イギリス)

・私立シャルル男子高校(フランス)

・ポルコスピーノ男子高校(イタリア)

・リッチオ男子高校(イタリア)

・ローザ男子高校(イタリア)

・タルヴィ高校(フィンランド)

11校目はキャトレット高校というアメリカをモデルにした
共学校です。


ガルパンでマッドマックスパロディのSSを書こうとしたら
蛸壷屋よりも過激な内容になってしまいました。
ガルパンファンの皆さんごめんなさい。
依頼出してきます。

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