ナツメ「レッドが指名手配!?」 (895)

ヤマブキジム

グリーン「やあ、ナツメいる?」

ジムトレ1「あ、グリーンさんじゃないですか」

ジムトレ1「ちょっと待っててくださいね」

ジムトレ1「ねえナツメさんにグリーンさんが会いに来たって伝えて」

ジムトレ2「ナツメさんなら今ジム戦中よ」

ジムトレ1「ですって」

グリーン「そうか、よかったイッシュに行ってなくて」

グリーン「終わるまで待たせてもらっていいかな」

ナツメ「ジム戦ならもう終わったわよ」

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ジムトレ2「えっ!?もう終わったんですか」

ナツメ「ええ、バッジ6つ持ってるって言ってたのにあんな実力じゃ4つ程度だったし」

ナツメ「6つレベルでやったら一方的に終わっちゃったの」

グリーン「なあナツメ」

ナツメ「あ、ごめんね、私に話があったのよね」

ナツメ「ここで話す?それとも奥行く?」

グリーン「あまり大勢に聞かれたくない話なんだ」

ナツメ「わかった」

ナツメ「悪いけど少しの間ジム閉めといてちょうだい」

ジムトレ1「はーい」

グリーン「じゃあ早速だけど」

グリーン「レッド覚えてるよな?」

ナツメ「……」ぴくっ

ナツメ「ええ…そういう名前の人いたわね…」

グリーン「あんたの超能力でどこにいるか探してほしい」

ナツメ「携帯か何かないの?」

グリーン「そういうので連絡がとれればわざわざ聞きに来ないだろ」

ナツメ「それもそうね…」

グリーン「シロガネ山にもいなかった」

グリーン「探せそうなのはナツメしかいないんだ」

ナツメ「じゃあもう一つ、なんで探してるの?」

ナツメ「レッドは修行中でしょ、邪魔する気?」

グリーン「そういうのいたなって言ってたわりには詳しいな」

ナツメ「別にいいでしょ…」

ナツメ「で、なんで?」

グリーン「…ナツメも最近各地方のいろんな街が破壊されてるのは知ってるよな」

ナツメ「え…ええ」

グリーン「そのことでレッドが指名手配されている」

ナツメ「え…!?」

ナツメ「そ、そんなわけないでしょ!ふざけたこと言ってるとどうなるかわかってるんでしょうね!」

グリーン「…俺だって信じたくねえ」

グリーン「でももう俺にもレッドを捕縛するように言われてる」

ナツメ「あんた!レッドを…!」

グリーン「俺だけじゃないすでに国際警察は動いてる」

グリーン「じきに各地方のチャンピオン、四天王、お前を含めたジムリーダー、図鑑所有者、その他実力者たち」

グリーン「それぞれに俺と同じように命令がいくだろう」

ナツメ「証拠はあるの…?レッドがやったっていう証拠は」

グリーン「目撃情報がある」

グリーン「赤い帽子に使用ポケモンはフシギバナ、リザードン、カメックス、カビゴン、ラプラス…」

グリーン「ピカチュウは見られなかったが、どれもレッドのポケモンでしかもかなりの強さ…」

ナツメ「……」

グリーン「でもその証拠があってもあいつがやったとは思えない…」

グリーン「俺はあいつの無実を証明したいんだ」

グリーン「そのためにもまずはあいつを連れてこないといけない…」

グリーン「だから頼む!他の誰よりも先にあいつをみつけたいんだ」

ナツメ「…わかった」

ナツメ「……」

グリーン「……」

ナツメ「……」

グリーン「……」

ナツメ「真っ暗…どこかの洞窟かしら…」

グリーン「洞窟…?」

ナツメ「それしかわからない…」

グリーン「そうか…ありがとう助かった」

ジムトレ1「ナツメさーん、グリーンさん帰ったんでそろそろジム開けますか?」

ジムトレ1「ナツメさん?」

ナツメ「あ、ごめんね、しばらくジムを休業します」

ジムトレ1「ええっ!?」

ナツメ「それと悪いけどポケウッドの方にも連絡いれといてくれる?」

ジムトレ1「あの、どうしたんですか」

ナツメ「ごめん、理由は言えない…」

ジムトレ2「ナツメさーん、リーグから手紙ですよー、あれ?お出かけですか?」

ナツメ「この手紙…グリーンの言ってた…」

ナツメ「もし、私が戻らなかったら…あとは頼んだわよ」

ジムトレ2「え、ナツメさん…?」

ジムトレ2「どこ行くの?」

ジムトレ1「さぁ…」

数時間後 ジョウト地方のどこか

レッド「はぁ…はぁ…」

レッド「国際警察ってのもいっぱいいるとけっこう大変だな…」

レッド「痛っ…くそっちょっとやられちゃってるな…」

レッド「毒技じゃなかっただけマシか」

レッド「あっ帽子がない」

ナツメ「帽子ならそこに落ちてたわよ」

レッド「誰だ…」

ナツメ「やっぱりここにいたのね、レッド」

レッド「ナツメ…なんで…っつ…」

ナツメ「大丈夫!?ケガしてるじゃない!」

レッド「来るな!」

ナツメ「レッド…」

レッド「ジムリーダーたちも俺を探し始めたのは知っている」

ナツメ「でも私は…」

レッド「俺は今捕まるわけにはいかない」

レッド「ピカチュウ!」

ピカチュウ「オラアッ」

バチッ

レッド「悪いけどそれ以上近づいたら次は当てる…」

ナツメ「私はあなたを捕まえに来たわけじゃないの!話を聞いて!」

ナツメ「……」コロコロ

レッド「なんのつもりだ」

ナツメ「それは私のモンスターボール」

ナツメ「これで私は今手持ちがゼロ、これでも信用できない?」

レッド「……」

ナツメ「なんなら私の服を脱がして確認してもいい」

レッド「いや、それは…」

レッド「わかった…話ぐらいなら…」

レッド「ピカチュウ戻っててくれ」

ナツメ「まず止血しないとね」

レッド「……」

ナツメ「ほんとにやってないのよね…?」

レッド「なんだやっぱり疑ってたのか…」

ナツメ「そ、そういうことじゃなくて」

レッド「やってないよ…」

レッド「ただ、犯人の使ってるポケモンたちは俺のだ」

レッド「情けないことに誰かに気絶させられた」

レッド「そしてポケモンをそいつに奪われたんだ…」

レッド「ポケモンセンターに預けてたピカチュウだけは助かった」

レッド「俺が話せるのはそれだけ」

レッド「ありがとう…おかげで血はほとんど止まった…」

レッド「じゃあ俺は奪ったやつを探しに行く」

ナツメ「待って」

レッド「何?」

ナツメ「私も一緒に行っちゃ…ダメかな…?」

レッド「だめだ、危険だよ」

ナツメ「私だってジムリーダーよ、必ずあなたの力になれるわ」

レッド「……」

レッド「……」

レッド「ありがとう…俺のことを心配してくれただけでもうれしい…」

レッド「でも俺は…俺は…」

レッド「今、誰も信じたくない…ごめんな…」

レッド「少し寝ててくれ」プシュー

レッド「ん?」

男「おい、こっちから人の声がするぞ!」

男「なに?レッドか!?」

レッド「ちっ…逃げるか…」

レッド「…本当にごめんナツメ」

数時間後

レッド「ふぅ…」

レッド「こんなケガじゃ戻ってくるのも一苦労だ」

レッド「ったく、地下なんだから全部電気つけろよな」

レッド「自分のとこだけつけやがって」

サカキ「節約だ、ここの施設はおおきいからな」

レッド「ああ、でもオンボロ、何年も使われてなかったしな」

サカキ「ふっ誰のせいだと思ってるんだ」

レッド「知らね」

レッド「包帯と傷薬もらうぞ」

サカキ「ん?なんだ、やられたのか」

レッド「ちょっとだけだよ」

レッド「あいつら加減ってもんを知らねえ」

サカキ「お前相手に加減なんかしたら捕まえられねえからだろ」

レッド「まあ何人相手でも大丈夫だけどな」

サカキ「おい忘れたのか?チャンピオンたちもお前を探してるって教えただろ」

レッド「覚えてるよ」

サカキ「それにしてはずいぶん余裕だな」

レッド「だって、協力してくれるんだろ?」

翌日

レッド「さすがすごいキズぐすりだな、だいぶきずがふさがってる」

レッド「おーい、何かわかったことあったか?」

サカキ「ようやく起きたか」

サカキ「一時間ほど前アサギシティでお前の目撃情報があった」

サカキ「ジムリーダーを含めた何人かのトレーナーが立ち向かったが歯が立たなかったそうだ」

サカキ「そして街は壊滅、無事な人間の方が少ないだろうな」

レッド「そうか…」

サカキ「それともう一つ、これは表に出てない情報だがヤマブキのナツメが捕まってるらしい」

レッド「え!?どういうことだよ…」

サカキ「お前昨日ナツメに会ったのか?」

レッド「え?ああ…」

サカキ「おそらくそれだろうな」

サカキ「お前とナツメが通じてるという可能性ありということらしい」

レッド「何を証拠に…」

サカキ「もしかしてだがナツメがお前の帽子を持ってたんじゃないか?」

レッド「あ…」

サカキ「そうか…」

サカキ「これも推測だが実際関係なくてもナツメはかなり重い罪に問われるだろうな」

レッド「なに!?」

サカキ「ジムリーダーを捕まえてしまった以上引き返せないだろう」

サカキ「解放するようなことがあればリーグ上層部の威信が失墜することにつながる」

サカキ「やつらは自分たちに不都合なことは徹底的に消そうとするからな」

サカキ「ナツメは無事じゃ済まんだろう」

レッド「俺のせいか…」

サカキ「そうだな」

サカキ「そしてお前もだ」

サカキ「元チャンピオンを指名手配しておいて、本当は偽物でした」

サカキ「元チャンピオンは悪くないです…なんてやつらは認めないだろうな」

レッド「……」

サカキ「お前の仲間のグリーンといったか、そいつや何人かがお前の無罪を訴えてるが無駄なことだろう」

サカキ「俺もお前もナツメもリーグの関係者であった以上無罪となることはないだろうな」

レッド「めちゃくちゃだな…ひどいもんだ」

ピピッ ピピッ

レッド「何の音だ?」

サカキ「どうやらここもバレたらしいな」

レッド「なんだと?」

サカキ「今モニターに映してやる」

レッド「グリーンとワタルか…面倒だな」

レッド「この施設がばれたならもう捨てるしかないか、別のところに拠点を移すしかないな」

サカキ「倒すぞ」

レッド「えっ?逃げるんじゃないのか?」

サカキ「出入り口はやつらのいるところ一つだけだ」

レッド「なんでもっと作っとかねえんだよ…」

ワタル「カイリュー、ドラゴンクロー」

バゴンッ

ワタル「真っ暗だな」

グリーン「当たり前だろ、ここはもう何年も前につぶしたロケット団のアジトの一つだ」

グリーン「こんなとこにレッドがいるとは思えないが」

ワタル「マツバがこの街のどこかにいると言ってたんだ、一番怪しいのはここだろ」

グリーン「そんなのができるならレッドの無実を証明してほしいけどな…」

グリーン「どこかにスイッチねえかな」

ワタル「いや、このアジトを一気につぶす、電気をつける必要はない」

グリーン「へ?」

ワタル「カイリュー、破壊光線」

グリーン「ば、ばか!」

ドーン

レッド「おいおい、いきなり攻撃してきたぞ」

サカキ「出ろニドキング、冷凍ビームだ」

レッド「はぁ…やるしかねえか」

レッド「ピカチュウ、10万ボルト」

バチバチッ

グリーン「電撃がきたぞ、本当にここにレッドがいるみたいだな…」

ワタル「そういうことだ、お前も早く反撃しろ」

グリーン「はいはい」

グリーン「かき消せウインディ」

ワタル「おい」

グリーン「ん?」

ワタル「『はい』は一回だ」

グリーン「うるせえばか」

グリーン「レッド!いるんだろ、出てこい!」

レッド「よくここがわかったな…」

レッド「どうやったんだ?」

グリーン「……」

ワタル「答える必要はない」

ワタル「それと、後ろにいるやつもでてこい、姿を現せ」

サカキ「……」

グリーン「サカキ…」

ワタル「ロケット団の首領か、そんなやつと手を組んでいるとは」

レッド「組んでたらどうなるんだ?」

ワタル「いや…どうもしない、どうせ君は逮捕しなければならないからな」

ワタル「標的が二人になっただけだ」

グリーン「待てワタル」

グリーン「レッド、どうしてだ」

レッド「俺の無実を証明するため」

グリーン「それなら俺が…」

レッド「いや、これは俺の問題だ」

レッド「これは俺自身で解決する、そこをどけ、俺は行かなくちゃならない」

ワタル「解決もなにも君が捕まればそれで終わりだ、おとなしくしろ」

ワタル「捕まらないというのなら消すだけだ」

ワタル「破壊光線!」

グラグラ

グリーン「このバカ…こんな狭いとこでやるから…

グリーン「あっ…レッドとサカキがいない!?」

ワタル「なんだと?どこへ消えた」

グリーン「おい、ここももう崩れる、とりあえず外に出るぞ」

ワタル「ああ…」

レッド「……」

レッド「出て行ったみたいだな…」

サカキ「よし、ニドキング掘り進めろ」

レッド「なあ、ナツメはどこにいるんだ?」

サカキ「なんだ、助けたいのか?」

サカキ「放っておけばいいものを」

レッド「そうはいかねえよ…頼む…」

サカキ「…ニドキング、進路変更だ」

ポケモンリーグ・地下

ナツメ「……」

ナツメ「ここは…?何も見えない…」

エリカ「気がつきましたか」

エリカ「申し訳ありませんが目と手足を拘束、ポケモンをすべて没収しました」

ナツメ「…そこにいるのはエリカとカスミ、タケシもいるわね」

カスミ「ええ」

ナツメ「悪いけど私透視できるから目をふさいでも意味ないと思うよ」

タケシ「わかった、視界だけでも自由にしよう」

カスミ「だめよ…そういう命令だから…」

タケシ「でもいくらなんでもレッドと通じてる可能性があるというだけでこれはやりすぎじゃないのか!?」

タケシ「そもそもレッドがあんなことするはずもない、二人もそう思うだろ!」

カスミ「それは…」

エリカ「だめです…」

エリカ「私だって本当はこんなことしたくないですし、レッドさんがやったとは信じたくなかった…」

エリカ「でもタマムシシティは…あの時見たのは間違いなく」

ナツメ「違う!それはレッドじゃない!」

ナツメ「それはレッドの偽物よ!」

カスミ「それならいいんだけど」

ナツメ「レッドは何者かにポケモンを奪われたの、その奪ったやつがこの事件の犯人なのよ」

エリカ「ナツメさん…それは誰から?」

ナツメ「レッドから」

エリカ「やはりレッドさんと接触していたんですね」

ナツメ「そ、そうだけど」

エリカ「何をしようと会ったのですか?」

ナツメ「話をしに会いに行っただけ」

エリカ「レッドさんを捕まえようという気はありましたか?」

ナツメ「…なかった」

エリカ「そうですか…ではそのまま上に伝えておきます…」

カスミ「待ってよ!それじゃあナツメが…」

カスミ「エリカはナツメとレッドがどうなってもいいの!?」

エリカ「よくありません…」

エリカ「でもこうしないと私が…いえ、私たちが…」

ナツメ「そうね、エリカが正しいわ」

エリカ「すいません、ナツメさん…」

ナツメ「あなたが正しいって言ったでしょ、なんで謝るのよ」

エリカ「ですが…」

男「た、大変です!」

タケシ「どうした、また…レッドなのか?」

男「いえ、何者かがここに…」

グシャッ

男「ぐわっ!」

タケシ「お、おい!」

エリカ「誰ですか」

カスミ「そのリザードン…まさか」

レッド「火炎放射…」

カスミ「スターミー、ハイドロポンプ!」

レッド「ふっ…」

カスミ「そんな…水が押し負けてる!?」

タケシ「捨て身タックルだ!」

カスミ「ありがと、タケシ」

エリカ「あれだけの攻撃…顔を隠してももうわかりました…」

エリカ「何が目的ですかレッドさん」

レッド「なんだもうバレちゃったか」

レッド「せっかく変装したのに」

エリカ「質問に答えてください、何をしに来たんですか」

レッド「…まあそう構えるなよ」

レッド「ナツメを解放してやってくんないかな」

エリカ「なぜですか」

レッド「なぜってそりゃナツメは関係ないからだよ」

レッド「いちいち怖い顔するなよ、俺は笑ってるエリカの方が好きだよ」

エリカ「えっ…い、いや、そんなこと言ってもだめですよ」

レッド「さて、じゃあナツメは出さしてもらうからな」

レッド「リザードン、牢を壊すんだ」

タケシ「そうはさせん!イワーク!」

レッド「邪魔しないでくれよ」

リザードン「フンッ」

タケシ「ぐわあああああ」

カスミ「タケシ!」

カスミ「レッド、どうしてこんなことを…」

カスミ「いえ、これだけじゃない、何を考えてるの!?」

レッド「リザードン、手足の枷も壊せ」

レッド「はい、これナツメのポケモンだろ」

ナツメ「……」

カスミ「動かないで!」

エリカ「そこから動けば一斉に攻撃します」

レッド「おいおい、いくらジムリーダーのとはいえたくさん出したからってこのリザードンに勝てると思ってんのか?」

エリカ「なら、リザードンではなく直接あなたを狙います」

レッド「そうか…じゃあ俺も直接お前らを狙うとするか」

ナツメ「エルレイド、サイコカッター」

レッド「ぐっ!?」

エリカ「ナツメさん!?」

レッド「いって…なにすんだよ」

ナツメ「何か問題でもあるの?偽物さん」

カスミ「偽物!?」

エリカ「どういうことですか…」

レッド「何を根拠に言ってるんだ…」

ナツメ「レッドは仲間を傷つけるようなことはしない」

ナツメ「それに本物のレッドは今ピカチュウしかいない」

ナツメ「何者かに奪われた、そしてそのリザードンは」

リザードン「ダマレッ」

カスミ「ナツメ危ない!」

ガシャンッ

レッド「牢に入れてたやつをかばうなんて変わってるね」

カスミ「くっ…」

レッド「うーん、そういやナツメは本物に会ってたんだったな」

レッド「失敗失敗」

レッド「じゃあどうしようかな~」

エリカ「確かにこのレッドさんが私の知っているレッドさんと同一人物とは思えません」

エリカ「遠慮する必要はありませんね…」

レッド「本気で来たところで俺に勝てるとは思えないけど~」

レッド「そうだお前は草ポケモンの使い手だったな」

レッド「せっかくだからこいつで相手してやろう」

レッド「フシギバナ、やれ」

フシギバナ「ヒャッハー」

エリカ「はや…」

ドスッ

エリカ「がふっ…」

ナツメ「エルレイド!」

レッド「おっと、そっちも直接きたか」

ナツメ「エリカ!しっかりしなさい!」

エリカ「だ…だいじょうぶ…です」

レッド「あれ、生きてたのか?わり~な~苦しめちまって」

レッド「でもそっちが悪いんだよ~自分のポケモン使ってでも止めないと~」

ナツメ「…だんだん本性が出てきたわね偽物、レッドの話方と違ってきてる」

レッド「おっといけね、これは俺の悪いところだな」

レッド「わざわざ俺の欠点を教えてくれたお礼にどっちでやられたいか選ばしてあげるよ」

ナツメ「やられるのはあなた一人だけで十分よ」

レッド「…一番つまらない回答だ」

レッド「そうだ!フシギバナとリザードンにどちらが早く仕留めるか競争させよう」

レッド「さあお前ももう一匹出せ、このままじゃ2対1だろ」

レッド「フェアじゃねえよ」

レッド「レッドは正々堂々と勝負するやつなんだろ?」

ナツメ「レッドはまずこんなことしない…」

レッド「だろうな、これはちょっと俺の好みが入ってるし」

レッド「さ、おしゃべりはこれぐらいにして早く出しな」

ナツメ(早く助けを呼ばないと…戦ってる場合じゃない…)

ナツメ(特にエリカは危ない、なんとかしないと…)

ナツメ「わかった、出すわ…でもその前に」

レッド「その前に助けをよんで、そいつらを手当てさせろってのはなしだぜ、さあなんだ?」

ナツメ「……」

ナツメ(もうあいつを倒すしか…)

ナツメ「出てきてフーディン!サイコキ…」

グシャッ ドスッ

ナツメ「!?」

ナツメ「…そんな…ごふっ」バタッ

レッド「お~わずかにリザードンの方が早かったか~」

レッド「飛び道具がある分フシギバナがちょっと有利かと思ったが、さすがの素早さだな」

レッド「じゃあフシギバナはフーディンとエルレイドをやれ」

レッド「リザードンはこっちにこい」

ナツメ「フーディン…エルレイド…」

レッド「おいおい、自分の心配した方がいいと思うぜ」

レッド「もうそろそろかわいそうだな~時間もねえし」

ナツメ「はぁ…ぐっ…」

レッド「やっぱりもうちょっとやるか」

レッド「リザードン両腕両足を踏み折れ、まずは足からだ」

レッド「気絶されても面白くねえし、あんまり痛めつけるのもよくねえ、きれいに折れよ」

リザードン「アーイ」バキッ バキッ

ナツメ「あああああっ!!!」

レッド「うーん、いい声だ」

レッド「このままやるのももったいなく思えてきたな」

レッド「どうだい?やられる前に俺と一発やってみないか?」

ナツメ「がっ…や、やるやるうるさいっての…この偽物…」

レッド「拒否か…残念だ」

レッド「リザードン、次は腕だ」

レッド「やれ」

バーン

レッド「なんだっ!?」

サカキ「ついたぞ」

レッド「ケホッ…ったくもうちょっと丁寧に掘れねえのかよ」

レッド「ここにナツメが…」

レッド「なんだ…これ…!」

レッド「ナツメ…エリカ…カスミ…タケシ…」

ナツメ「レ…ド…」

レッド「ナツメ…おいナツメ!何があったんだ!」

サカキ「無理にしゃべらそうとするな」

レッド「…これ全部お前がやったのか?偽物野郎」

レッド「そうだ」

レッド「以外と冷静だね」

レッド「……」

サカキ「こんなことをしてどういうつもりだ、ラムダ?」

ラムダ「…ふふっ、さすがサカキ様、簡単にばれてしまいましたか」

ラムダ「ですが、質問にはお答えすることはできません」

ラムダ「そして二人を相手にする気もありません」

ラムダ「逃げさせてもらいます」

ラムダ「へ~んしん!」

ラムダ「俺はニビジムリーダータケシ!」

ラムダ「おい!誰か来てくれ!レッドだ!レッドがいるぞー!」

ラムダ「って言って上に行けばいいだけ」

レッド「行かせると思うのか」

ラムダ「止めていいのか?俺が助けを呼ぶことによって倒れてるジムリーダーどもが助かるかもしれないんだぞ」

レッド「ちっ…」

サカキ「レッド、俺たちもひくぞ」

サカキ「助けるのならナツメだけにしておけ」

サカキ「そいつだけはここに置いていくより連れて行った方が助かる確率は高いと思う」

レッド「わかった…」

レッド「行こう」

レッド「おい急げよ」

サカキ「もう着く、あわてるな」

レッド「…これどこにむかってるんだ?」

サカキ「もうすぐわかる、黙って歩け」

サカキ「この辺りか」

サカキ「ニドキングここだ」

サカキ「まずは俺が先に出て様子を見る」

レッド「わかった」

レッド「よっと」

レッド「海?」

レッド「おい、病院じゃねえじゃんか、どうするんだよ!」

サカキ「病院?馬鹿か、今のお前が行けば話を聞いてもらうことなく捕まるだけだ」

レッド「だからって」

サカキ「あれを見ろ」

レッド「…船?」

レッド「こっちに近づいてきてるぞ」

サカキ「あの船に乗る」

レッド「でっけえ船…サント・アンヌ号よりも大きいな」

レッド「なんなんだこの船は?」

アポロ「お待たせしました、サカキ様」

サカキ「ご苦労」

レッド「お、おい、なんなんだって聞いてるだろ」

アポロ「止まれ」

レッド「!?」

サカキ「この船はなんだと言ってたな、答えてやろう」

サカキ「この船はロケット団の新本部」

レッド「なに…」

サカキ「そしてこの船に乗ることができるのはロケット団の者のみ」

レッド「…俺にロケット団に入れっていいたいのか?」

サカキ「察しがいいな、そうだ」

レッド「ふざけてんのかよ、なんで俺が」

サカキ「さっきも言っただろ、お前は病院にすらそいつを連れていくこともできない」

サカキ「この中の医者、施設はそこらの病院よりも上等だ」

サカキ「お前が」

レッド「わかったから早くナツメを助けろ!」

サカキ「本当にいいんだな?ロケット団がどういう組織か知らんわけないだろ」

レッド「いいって言ってんだろ!」

サカキ「…中に入れ」

レッド「ナツメ…」

サカキ「そんなに心配か?」

レッド「……」

サカキ「今担当している医師は通称クロイロ・ジャックと呼ばれている天才外科医だ」

レッド「なんか不安だな…」

サカキ「おそらく心配はないだろう」

レッド「そうか…」

サカキ「まあ会ったこともないやつを信じろというのも無理な話だ」

サカキ「正直なところ俺にはどうでもいいことだがな」

レッド「……」ピクッ

サカキ「我々の話をしよう」

サカキ「お前はこの船に乗る条件としてロケット団に入ってもらったがお前には幹部として動いてもらう」

レッド「幹部!?」

サカキ「それともう一つお前がロケット団としての活動期間はやつらを倒すまででかまわない」

レッド「やつらってのは俺の偽物とかか?」

サカキ「そうだ、そしてやつらの組織をつぶした後はもう我らと関わるな、こちらも関わろうとはしない」

サカキ「それでいいな」

レッド(ナツメが助かるのならなんでも…)

レッド「わかった、それでいい」

数時間後

ガチャ

クロイロ「……」キョロキョロ

レッド(誰だろ…助手のひとかな…)

レッド「あ、あの…ナツメは…」

ピピッ

クロイロ「サカキ様、無事完了しました」

サカキ「ふっ、あれだけの傷で生きているとはな」

クロイロ「はい、一度切ります、また後ほど」

レッド「ナツメはもう大丈夫なのか…」

クロイロ「…あなたがレッドね、私はクロイロ・ジャックと呼ばれている医者だ」

クロイロ「といっても裏社会でしか活動してないが」

レッド「お…女性だったんですね…」

クロイロ「悪いか?」

レッド「いえ…」

レッド「で、あの…ナツメは…」

クロイロ「ナツメナツメとうるさいな、お前の恋人だったか?」

レッド「そ、そういうのじゃないけど…」

クロイロ「あっそう」

クロイロ「さっきもう大丈夫なのかって聞いてきたけど、はっきり言って大丈夫とはいえない」

レッド「え…」

クロイロ「あなたあんまり頭よくなさそうですから簡単に言いますね」

レッド「どうも…」

クロイロ「まず体の方の傷は余計なことしなければまあ大丈夫でしょう」

クロイロ「結構な間無理だと思いますけど、我慢してください」

クロイロ「次に」

レッド「あの我慢って何を…」

クロイロ「セックスです」

クロイロ「次に」

レッド「いやいやいや!」

クロイロ「なんですか、いちいち話を止めるな、進まないだろ」

レッド「だから俺たちはそういうんじゃないって!」

クロイロ「あーはいはい」

クロイロ「えー両足の骨が折れちゃってるんですね」

レッド「足が…!?」

クロイロ「でもどういうわけか、けっこうきれいに折れてたんですね」

クロイロ「これなら後遺症は心配しなくてもいいかもしれませんね」

クロイロ「まあ痛みは全くないとはいいきれないですけど」

レッド「そうですか…」

クロイロ「うれしくないのか?生きていたんだ、もっと喜びな」

レッド「はい…」

クロイロ「じゃっ私は疲れたし寝るわ」

レッド「あの…」

クロイロ「ん?」

レッド「ありがとうございます」

クロイロ「……」

クロイロ「私はサカキ様に言われたからやっただけ」

クロイロ「そんな礼を言われるような…」

レッド「それでも助けてくれたことには変わりない」

クロイロ「あんたは変わってますね…なんだろう、今まで会ったことのないタイプの人間だ」

レッド「そう…ですか」

翌日

ナツメ「……」ぱちっ

レッド「ナツメ…!」

レッド「うっ…よかっだ…よがっだよ~」ガバッ

ナツメ「えっ、ちょっと…いたい、いたいって…」

ナツメ「痛いって言ってるでしょ」びしっ

レッド「あだっ…」

ナツメ「どうしたっての」

レッド「だっで…ううっ…なづべがぢんぢゃうがどぼぼっだがあ…」

ナツメ「泣かないでよ、何言ってるかわかんないから…」

レッド「大丈夫…ちょっと落ち着いた…」

ナツメ「私からしたらあなたの方が心配よ、目が真っ赤だし、顔色なんてもう…」

レッド「俺のことなら心配ないよ…」

ナツメ「もしかしてずっと起きてて私のこと見てくれてたの?」

レッド「うん…医者のひとはそのうち目をさますって言ってたけど…」ふらっ ばたんっ

ナツメ「レッ…っ~…!!」

レッド「安心したらちょっと…ナツメはまだ起きちゃだめだからね」

レッド「俺も少し…ね…ぐ~」

数時間後

レッド「ふわあああ~」

ナツメ「起きた?おはよ」

レッド「よかった…夢じゃなかった…」うるっ

ナツメ「なんで泣きそうになるのよ」

レッド「うん、ごめん…」

ナツメ「ねえいくつか聞きたいんだけど」

レッド「なに?」

ナツメ「ここ病院じゃないみたいだけどどこなの?」

ナツメ「外は海みたいだし…まさか船なの?」

レッド「そうだけど…」

ナツメ「こんな部屋を用意できて医者に診てもらえるなんてどういうこと?」

レッド「そのー…なんだろ」

レッド「まあ、いいじゃんははっ」

ナツメ「よくない!…あれ…」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「足が…」

レッド「足は折れてるらしい…」

ナツメ「ええっ!?…あっぐ…」

レッド「だめだよ、大声だしちゃ」

レッド「ほんとは体起こすのもなるべくやめた方がいいって言われてたけど、どうしても動くときは車いす借りてるから」

ナツメ「そう…」

レッド「でも俺ができる限りサポートするから何でも言って」

ナツメ「ありがとう、じゃあ早速いいかな」

レッド「うん」

ナツメ「この船何?まだ教えてもらってないけど」

ナツメ「私に隠すほどのことなの?答えてよ」

レッド「わかった…」

レッド「全部話すよ」

レッド「といっても俺も詳しく話せないけど」

レッド「あっ話す前に言っとかないと、あんまり驚いたりしないでね」

ナツメ「うん」

レッド「そうだな…じゃあまずこの船はロケット団の船だ」

ナツメ「ロケット団って、あのロケット団よね…?」

レッド「そう」

レッド「そんでもってここがロケット団の新しい基地でもあるらしい」

レッド「で、なんで俺たちがここにいるかっていうと、俺ロケット団の幹部になっちゃって」

ナツメ「ええーっ!?なんでそんな!!」ブシュッ

ナツメ「ぎゃー」

レッド「おわっ!?ちょっ血が!」

レッド「せんせー!おいしゃさーん!助けてくださーい!!

クロイロ「完全に治ってないんだから変に刺激与えたらこうなることぐらいわかるでしょ」

レッド「すいません!あの…説教ならあとで何時間でも受けるんでナ」

クロイロ「はいはい、わかったわかった」

クロイロ「じゃ、なおしまーす」

レッド「えっここでやるんですか」

クロイロ「ここで十分です」

クロイロ「あ、この子のムネが見たかったらこの部屋にいてください」

レッド「え…むね?ムネ…?え?胸って…」

クロイロ「おっぱいです」

レッド「おっぱい…なつめの…」

レッド「ミタイデス」ぶばっ ばたん どくどく

クロイロ「あれ?こっちも出血ですか~」

クロイロ「まあいいや、とりあえずこっちのほうが重症だし鼻血は後で対処しますね」

レッド「はっ…」むくっ

クロイロ「起きましたか~」

レッド「俺は一体…」

クロイロ「妄想で鼻血出して倒れました」

レッド「え?どういうことっすか」

クロイロ「そのままです」

クロイロ「もしかして童貞でした?それとも女性のそういうことに対して極度に耐性がないとか」

クロイロ「妄想だけでこんなこと普通ないですからね」

レッド「…ほっといてください」

クロイロ「あ、ごめんなさい、冗談だったんですけど…」

クロイロ「それじゃあ私戻りますけど、もう呼ぶようなことはしないように」

レッド「はーい」

ナツメ「ごめんね、また迷惑かけちゃった…」

レッド「いや俺も…できたら忘れてほしい…」

ナツメ「うん…」

レッド「話の続きだったな、どこまで話たっけ」

ナツメ「たしかあなたがロケット団の幹部になったってとこまで聞いたわ」

レッド「そうか、じゃあ続きから」

レッド「この船はロケット団しか乗れないとか言われて」

レッド「その…ナツメを治せるのはここしかいなかったから」

ナツメ「また…ごめんね、私レッドに迷惑ばっかかけて…」

レッド「い、いや!そんなんじゃいのよ!」

ナツメ「ありがとう、あなたはやさしいね…」

レッド「今こんなことになってるのは俺が最初にやられて…ポケモンとられて…」

レッド「それで…それで…あれ…そういえば俺…そのあとの記憶が…」

レッド「なんでだ」

ナツメ「ほんとにわからないの?」

レッド「うん」

レッド「そこから何日たったかわからないけど一週間ほどまえから追いかけられてるってのは覚えてる」

ナツメ「一週間前…たしかカントーとジョウトの街や港が壊されてたはず」

レッド「いつの間にかあの偽物がやってたのか、俺の知らないことが多いな」

レッド「ナツメのわかる範囲でいいから今回のことで何があったか教えてくれ」

ナツメ「わかった」

ナツメ「たしか最初は3週間ぐらい前だったかな」

レッド「3週間前!?そんな前から記憶が飛んでたのか…」

ナツメ「その時から2、3日ぐらいでレッドがやったっていう情報があったらしいわ」

ナツメ「もちろん誰も信じなかった、証拠がなかったし、あなたがやるわけないとみんな思ったから」

ナツメ「でもそのあとからあなたの目撃情報が現場でいくつもあった」

ナツメ「今考えてみると最初の情報も偽物のレッドたちがやったことなんでしょうね」

ナツメ「ちょうどその間あなたの記憶がないってことは無理やり消されたか、本当に何もできない状態だったとか」

ナツメ「一日だけでも記憶を消すってのはかなり難しいわ、それを2週間ほどはあまり考えられない」

レッド「何もできない状態ってのは?」

ナツメ「ずっと気絶してたとか…かな」

ナツメ「そんなことはないか」

レッド「そういえば…」

ナツメ「何か思いだしたの?」

レッド「ポケモンを奪われたとき気絶させられて…」

レッド「そういやその後誰かと話したような…」

レッド「……」

レッド「あっ!」

レッド「思い出した!!」

レッド「ゴールドだ…」

ナツメ「え…まさかゴールド君が偽のレッドだったの」

レッド「いやそうじゃない、ていうかこれ携帯みたらこいつにかけた記録あるわ」

レッド「なんでこんなこと忘れてたんだろ」

レッド「俺は氷漬けになってたんだ」

レッド「シロガネ山の頂上で気絶したままだったらそうなってもおかしくないか、ははっ」

ナツメ「笑いごとじゃないでしょ」

レッド「一か月に何回か勝負しにくるゴールドがその状態の俺を見つけて…」

レッド「それで氷を溶かしてもらって、気がついたんだ」

レッド「何してたか聞かれたから、たしかポケモンとられたみたいなこと言って…」

レッド「そしたら俺が取り返してくるって言って…あっゴールドは今どこにいるかわかる!?」

レッド「そうだ…あいつと連絡がとれなくて困ってたところに国際警察とかが来て…」

ナツメ「……」

ナツメ「だめ、遠すぎるのかして全くわからない、ごめん」

レッド「いや…」

レッド「あいつのことだからきっと大丈夫だろ」

レッド「そのうちひょっこりでてくるよ」

レッド「ナツメは心配することじゃない…」

ナツメ「……」

レッド「いやーそれにしてもこの船はどこに向かってるんだろうな~」

ナツメ「…ねえレッド」

レッド「ん?」

ナツメ「私をサカキのところに連れていって」

レッド「どうしたの」

ナツメ「あなたが私をサポートしてくれるのなら私もあなたをサポートする」

レッド「…ありがとう」

レッド「でもそれとあいつに会うのとどういう…」

ナツメ「いいから、私に考えががあるの」

レッド「わかったけど、無理するようなことはダメだよ」

ナツメ「ちょっと話すだけだから」

コンコン

ナツメ「そこはちゃんとノックするのね」

レッド「一応あいつの部下ってことになってるし、あと人として」

サカキ「誰だ」

レッド「俺だ」

ナツメ「部下ってことじゃなかったの…?」

サカキ「入れ」

ガチャ

サカキ「ナツメも一緒か、どうした、もう問題はないとすでに聞いてるぞ」

レッド「その話じゃなくて…」

ナツメ「私もロケット団にいれて」

レッド「そうそう…えっ!?」

レッド「ちょっと何言って…」

ナツメ「レッドからなんでここにいるかだいたい聞いた」

ナツメ「それを聞いたうえで私をレッドと同じようにいれてほしいって言ってるの」

サカキ「なぜおまえがそう思うかわからんな」

ナツメ「そもそもこの船ロケット団しか入れないんでしょ」

ナツメ「なのにそうじゃない私がいるってのは私自身も居心地がねぇ」

サカキ「…レッドと同じようにという理由は」

ナツメ「それは…私はいつでもレッドの味方だから」

サカキ「……」

サカキ「…すきにしろ」

レッド「俺からも一ついいか」

レッド「この船は今どこに向かっている」

レッド「あいつらの基地でもわかったのか?」

サカキ「この船はイッシュ地方に向かっている」

サカキ「イッシュ地方はどういうことか今までで一番被害が少ない」

サカキ「そこに本拠地があるのか、次に狙うつもりなのかそれはわからんがな」

サカキ「どちらにしろやつらに遭遇する確率は高い」

レッド「なるほど、けっこう考えてたんだな」

サカキ「遠回りしているためあと数時間かかる、もう少し待っていろ」

レッド「…わかった、失礼する」

レッド「よかったの?」

ナツメ「うん」

レッド「でもジムリーダーから犯罪組織の一員になっちゃうなんて」

ナツメ「いいのいいの、どうせあなたが助けてくれなかったら一生牢の中か偽のレッドにやられちゃってたもの」

ナツメ「これが今一番いい選択だと思ってる」

レッド「なんだかちょっとうれしそうだね」

ナツメ「あ、ごめんなさい…ほんとは笑ってなんかいられないのよね」

レッド「いやいやいや、笑って笑って」

レッド「俺は昔の笑ったナツメが好きだったからさ」

レッド「最初ナツメと会った時はちょっと怖そうな人だなと思ったけどバッジを渡すときの一瞬の笑顔がめちゃくちゃかわいくて」

レッド「…って何で本人の目の前で言ってんだ」

ナツメ「ねえ…そ、その…昔のじゃなくて…い、いいい今の私はどうかな…//」

レッド「え?」

ナツメ「今の私のことは…す…すすき…」

レッド「薄?」

クロイロ「おーう、どうしたラブラブカップル」

レッド「え…ああ、先生か、だからそういうのじゃないって」

クロイロ「え…ああってどういうことだ」

レッド「だっていつも髪まとめてるのにおろしてて、マスクだってつけてなかったから」

レッド「あれ、今の先生誰かにそっくり…誰だったかな」

クロイロ「さあ…よくある顔だからね…」

レッド「うーん…先生みたいな美人そうそういはずないんですよ…誰だろ…」

レッド「ナツメはわかる?」

ナツメ「……//」

レッド「ナツメ?」

クロイロ「お~、ど~した~顔が真っ赤じゃないですか~」

クロイロ「目もなんだかぐるぐる~」

クロイロ「熱かぁ~?」にやっ

レッド「えっ熱あるの!?」

ナツメ「いやっ…熱は別に…」

クロイロ「これは横になってた方がいいかもしれませんね~」にやにや

クロイロ「あんたは横で話聞いてあげててください」

レッド「わかりました!」

ナツメ「ちょっ…私熱なんか…」

レッド「布団かぶせてあったかくして…」

ナツメ「そんなことしなくてもいいよ」

レッド「いいからいいから、困ってるのにほっとけないでしょ」

レッド「そういやさっき先生が来る前何を言ってたっけ?」

ナツメ「えっそのー…い、今はいいかな」

レッド「えー気になるじゃん」

ナツメ「恥ずかしい…」

レッド「?」

レッド「嫌ならいいけど…」

数時間後

コンコン ガチャ

クロイロ「お楽しみ中失礼しまーす」

クロイロ「もうすぐイッシュ地方につきます」

クロイロ「ここからは数人が小型艇で行くことになり私とお前が組むことになりました」

レッド「え、なんで俺が先生と?」

レッド「それに先生がいなくなったら誰がナツメを」

クロイロ「別に医者は私だけじゃないし、その子専属ってわけでもないからね」

クロイロ「私が出ている間は別の女性の医者が代わりに来ます」

レッド「じゃあなんで先生も出るんですか」

クロイロ「最初私はトレーナーとしてサカキ様に認めてもらいここに入ったんです」

クロイロ「そこらのジムリーダーより強いと自負しています」

レッド「…ここに入ったからには従うしかないか」

レッド「何日ぐらいで戻ってくるんですか」

クロイロ「たしか3日ほどです」

レッド「わかった先生、行きましょう」

レッド「じゃあ行ってくるよ」

ナツメ「気をつけてね」

レッド「うん、戻ったらあの話の続き聞かせてね」

ナツメ「え、あの話?」

レッド「そう、サカキの部屋から出た後に言ってたあれだよ」

レッド「結局恥ずかしいって言ってて聞いてなかったからさ」

クロイロ「はい、じゃあこの船で行くから、乗って」

レッド「あの…俺たち二人だけで行くんですか」

クロイロ「そうだけど、どうかしましたか」

レッド「いや、俺一応幹部って聞いてたんですけど」

クロイロ「はい」

レッド「下っ端とかいないんですか…」

クロイロ「いないです」

クロイロ「早く乗ってください、私が運転しますから」

レッド「……」

レッド「俺たち以外にもいっぱい行ってるんですね」

クロイロ「ええ、私たちの方がたまたま二人だったというだけです」

レッド「そーですか…」

クロイロ「あっ、あれです見えますか?」

クロイロ「あそこが私たちの目的地のサザナミタウンです」

レッド「なんていうか、まるでリゾート地みたいだな」

レッド「さすがにこんなところ狙わないんじゃないか」

クロイロ「いえ、昼間ならバカンスの人が多く集まります」

クロイロ「そんなところを襲えば被害は大きいです」

クロイロ「イッシュ地方自体の被害が少なかったから狙われなかっただけでしょうね」

レッド「……」

クロイロ「さて、早いところホテルを決めましょう」

レッド「あの、俺今回の作戦何も聞いてないんですけど」

クロイロ「簡単に言えば監視です」

クロイロ「3日後には交代が来てそのまた3日後に交代…これの繰り返しです」

レッド「それだけ?」

クロイロ「はい、ですがこの街が次のターゲットの可能性が一番高いです」

レッド「大丈夫なのかな…」

クロイロ「捜索の方は別の部隊がやってます、安心してください」

レッド「そうですか…」

レッド「じゃあ早いとこ探しましょう」

クロイロ「いえ、その前に面倒なのが来たみたいですね」

シロナ「ドラゴンダイブ」

ドーン

レッド「っぶねえー」

クロイロ「シンオウチャンピオンシロナ、それにイッシュ四天王カトレア」

クロイロ「たぶんお前の指名手配の件でしょう、こんなに早く見つかるなんて」

シロナ「レッド君、おとなしく捕まりなさい、これ以上罪を重ねないで」

レッド「なんでシンオウのシロナがここにいるか知らねえけど、捕まるわけにはいかねえんだよ」

クロイロ「この街に別荘もってるからたまに来てるんですよ」

クロイロ「春夏はほとんどここで過ごしてるし、しかも理由は片づけなくていいからというバカみたいな理由」

クロイロ「カトレアと共有の別荘だから毎日執事さんたちが掃除してくれるって言ってるんですよ」

レッド「詳しいんですね…」

カトレア「もしかしてあなたクロナねえさまですか…?

シロナ「クロナ!?あんたクロナなの!?」

レッド「あの…クロナって?」

クロイロ「私の名前よ」

レッド「そんな名前だったんですか」

レッド「で、あの二人とはどういう関係で」

クロイロ「シロナとは姉妹、私が妹です」

レッド「誰かに似てると思ったらシロナか…どうりで…」

クロイロ「カトレアとは同じところで超能力を学びました」

レッド「へー…」

レッド「あの、超能力って」

クロイロ「ナツメだって使うでしょ、あれですよ」

レッド「いや、そうじゃなくて、先生が超能力を使うなんて初耳なんですけど」

クロイロ「それは言ってないからですよ、当然です

シロナ「クロナ、あんた今までどこ行ってたのよ!」

シロナ「おばあちゃん心配してたよ」

クロイロ「おばあちゃんにはたまに電話してるわよ」

クロイロ「それよりもおばあちゃんが心配してるのはお姉ちゃんのほうでしょ」

クロイロ「お姉ちゃんは昔っからほんっとなんにも変わってない、特にだらしないところが」

クロイロ「見た目は大人、頭脳はまあ大人、精神年齢は幼稚園ぐらいだもんね」

シロナ「そんなわけないでしょ、もっと上よ!」

クロイロ「初めておあばちゃんの親戚の家に行ったときなんか私が姉でお姉ちゃんが大きい妹だって思われてたぐらいだったし」

クロイロ「カトレアも最初そう思ったでしょ」

カトレア「えっ」

カトレア(姉妹で言い合ってると思ったのに巻き込まれた…)

シロナ「私の方がどう見ても上だったでしょ、ねえカトレア」

クロイロ「いやいや、お姉ちゃん子どもっぽいもん間違えてもしょうがないよ、ねえカトレア」

カトレア「そのー…た、立ち話もなんですし、とりあえず中に入って話ませんか」

シロナ「そうね…」

クロイロ「いいでしょう…」

レッド「…あの、俺は」

クロイロ「お前も来るんですよ」

レッド「はい…」

2時間後

シロナ「あれ~もう空じゃらいの~、新しいの持ってきれ~」

クロイロ「お姉ちゃんはおしゃけよわいにょに、いっぱいにょんで、まったくこどもみたいね~」

シロナ「あに~、あんたの姉だぞ~」

クロイロ「でたそれ!お姉ちゃんいっつもわらしが姉らからって、わらしになんでも押し付けて」

クロイロ「8さいぐらいのときに留守番してたときに料理をおしつけてきたり」

クロイロ「片づけなんてお姉ちゃんやっらことないでしょ、全部わらしがやってあげれらし~」

シロナ「私らっれあんたに勉強おしえらり、ポケモンのことらんれれんぶ私からじゃないの」

レッド「まあまあ二人ともちょっと落ち着きなよ」

シロナ「だいたいれ~れっろ君があんらことやらなからっね~」

レッド「酒くさっ、何言ってるかほとんどわかんないし」

レッド「それに先生あんたまでそんなになって」

クロイロ「いーらないれすか、私はお姉ちゃんと違って強いんですから~」

レッド「あんたも十分酔ってるよ」

クロイロ「よってらいれすよ、ためしにベッド行きますか~?」

レッド「なんでだよ!」

シロナ「じゃあわらしとは~」

レッド「なんで入ってくんだよ!」

ポカッ ポコッ  ドサドサ

カトレア「二人ともふざけすぎです」

カトレア「コクラン、お二人を寝室へ」ポンポン

コクラン「はっ」シュッ

カトレア「さて、レッドさん…あなたは本当にやってないんですか」

レッド「ああ」

カトレア「わかりました、その言葉信じます」

カトレア「コクラン、レッドさんの寝室の用意を」

コクラン「はい、かしこまりました」

レッド「…そんな簡単に信じるのか?」

カトレア「はい、あなたは嘘を言っていません、これでも少しは超能力を使えるんです」

翌日

コクラン「レッド様、おはようございます」

レッド「あ、おはようございます…」

レッド(寝てる間に捕まえられるんじゃないかとちょっと思ったけど何にもなかったな…)

コクラン「いかがなさいましたか?」

レッド「いえ…何も」

コクラン「でしたら朝食の用意ができております、どうぞあちらへ」



レッド「先生が起きてこないと動くに動けねえよな」

カトレア「お二人ともかなりお酒を飲まれていたようなので当分は起きてこられないかもしれませんね」

レッド「似たもの姉妹だな」

カトレア「……」ぴくっ

カトレア「何かきます」

レッド「何かってなに?」

カトレア「おそらくこれは…」

ドーン

レッド「俺の偽物か」

レッド「よし」

カトレア「アタクシも行きます」

カトレア「コクラン、用意を」

レッド「あっちの方が騒がしい、逃げられないうちに行って俺のを返してもらわねえとな」

カトレア「コクラン、何をしているのです、車を」

コクラン「はい」

レッド「この距離だと走った方が速いと思うけど…」

ラムダ「ラプラス冷凍ビーム、カビゴンのしかかり」

ラムダ「ふははは、イッシュのジムリーダーもこの程度か」

カトレア「すでに何人かのジムリーダーが戦っているようですがかなり押されてますね」

レッド「よし、いこう」

カトレア「待ってください、今あなたが行けばジムリーダーたちは混乱し、あの偽物には逃げられる可能性があります」

レッド「じゃあどうすれば」

カトレア「二つ作戦があります」

カトレア「一つ目はジムリーダーが全滅するのを待つ」

カトレア「ですがこれは普通に考えてなしです」

カトレア「もう一つは最初にアタクシとコクランがいきます」

カトレア「チャンスを見計らって合図を出します」

カトレア「そうですね…偽物という言葉を合図にしましょう」

カトレア「そんなことを言われれば相手は一瞬でもひるむはずです」

カトレア「その瞬間にあなたが攻撃」

カトレア「ひるんだ瞬間なら確実にあなたが勝ちます」

レッド「わかったけど、最初からそれ言って一つ目言う必要なかったんじゃ…」

カトレア「いつ言うかはわからないので油断しないでくださいね」

レッド「…あれ、怒った?」

カトレア「行きますよコクラン」

コクラン「はっお嬢様」

カトレア「ランクルス・ゴチルゼル、サイコキネシス!」

コクラン「エンペルトォォォォォ、ラスタァァァカノンンンンンンンン!」

ラムダ「ちっ新手か」

ラムダ「まあ誰が来ても意味はないがな」

カトレア「…元リーグ本部チャンピオンレッドさん、なぜこんなことを?」

ラムダ「んーなんていうか、ちょっとやって見たかったんだよ、こういうこと」

カトレア「そうですか、実に偽物らしい言葉ですね」

ラムダ「俺が偽物?」

ピカチュウ「ウオラァアアアア」

ラプラス「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ラムダ「なっ…!」

レッド「よっ」

ラムダ「お前…なぜ!?」

レッド「お前を捕まえるためだよ!」

ラムダ「ぐえっ!」

レッド「よっしゃ、やっとつかまえたぜ」

レッド「さあ俺のポケモンを全部返してもらうぞ」

ラムダ「残念だがそれはできねえな」

ラムダ「お前のポケモンは超強力なためある人が作った機械で強制的に操っている」

ラムダ「だがその機械はもとは伝説のポケモンを操るために作られたもの、そう何個もつくれるわけではない」

ラムダ「現在あるのは2個、つまり俺が同時に操れるポケモンは2匹しかいない」

レッド「じゃあ他のポケモンはどこだ」

ラムダ「おいおい、そんなこというわけないだろ」

ラムダ「仕方なくその二匹は返してやるが、俺は逃げさせてもうらうぜ」

レッド「逃がすわけないだろ」

ラムダ「そいつはどうかな」ボムッ

レッド「うっ…くっっさ…おえっ」

コクラン「お嬢様!」

レッド「あ、執事…俺も助けて…なんか体がしびれてきた…」

ラムダ「はーっはっは、次はこうはいかんからな!」

レッド「待て…!」

シロナ「逃がさないわよ、ガブリアス」

クロイロ「ゲンガー」

ラムダ「うっ…くそ」

クロイロ「もうあきらめておとなしく捕まりなさい…」

ラムダ「こうなったら俺自身の…」

ラムダ(いや…まずこいつらに勝てる気はしねえ、逃げることが優先だ)

シロナ「おとなしくなったわね、ガブ…うっ」

シロナ「おろろろろろろ」

クロイロ「お姉ちゃんんん!」

シロナ「まだお酒が…気持ち悪い…」

クロイロ「あーもう、ガブリアスはお姉ちゃんをなんとかしてあげて」

クロイロ「私たちだけで…ごめんゲンガー…あとおねがぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」

レッド「おい、出てきたはいいけど、姉妹そろって吐いてんぞ」

コクラン「お嬢様、見てはいけません」

レッド「いやお嬢様より、あの二人なんとかしてあげてよ」

コクラン「申し訳ありません、どうやら私もしびれてしまっていて思うように動けないのです」

ラムダ「しめた、トレーナーのついていないポケモンならなんとか」

ゲンガー「チッチッチ」

クロイロ「あれはゲンガーのゆびをぶる…うっお姉ちゃんのゲロ臭い…」

シロナ「当たり前でしょ…いい匂いがすると思ったの…?」

ラムダ「いけぇマタドガス!」

ゲンガー「BGMフウインサレシキセキ」ピーン パカッ ニョキ

???「『オシリスの天空竜』を召喚するぜ!!!!」ドン☆

レッド「なんかゲンガーの口から人が出てきた!」

???「超伝導波サンダー・フォース」

ラムダ「ぐわあああああああ」

レッド「なんだったんだ今の…」

レッド「あいつは…?」

カトレア「どうやら今の攻撃でふきとんでしまったようですね」

レッド「せっかくつかまえられる寸前までいったのに」

カトレア「たしかに今のは大きなチャンスでしたが、最後のチャンスというわけではありません」

レッド「そう…だな」

レッド「で、どうすんの」

レッド「俺たち痺れて動けないし、ゲロ姉妹はもうあんなだし」

カトレア「しびれがなくなるまで待ちましょう」

カトレア「どうやら一時的なもののようですし」

2時間後

カトレア「逃がしてしまいましたが被害を最小限にできたのでまだよかった方でしょう」

シロナ「うん、みんながんばったんだし」

クロイロ「お姉ちゃん何もしてないでしょ」

クロイロ「そもそもお姉ちゃんが吐かなかったら捕まえられたかもしれないのに」

シロナ「おこんないの、クロナだって吐いたじゃない」

クロイロ「あれはもらいゲロだもん」

クロイロ「お姉ちゃんには責任とってこっちで協力してもらうから、ロケット団で」

シロナ「えっ何?私を入れる気なの!?」

クロイロ「うん」

シロナ「私これでもシンオウチャンピオンなのよ」

クロイロ「知ってるけど?」

シロナ「知ってるんだったら」

クロイロ「お姉ちゃんがロケット団入ってくれたらロケット団の戦力があがって、サカキ様も喜んでくれるはずだから」

シロナ「何ふざけてるの!あんたこそ早くそんな犯罪組織から抜けなさい!」

シロナ「私がリーグに頼んで、なんとかあなただけでも」

クロイロ「リーグねぇ…」

クロイロ「お姉ちゃんポケモンリーグがどんなとこだかほんとにわかってるの?」

シロナ「どういうこと…」

クロイロ「そのままだけど」

クロイロ「お姉ちゃんはポケモンリーグってものに今まで何の疑問もなかったの?」

シロナ「疑問…?なんでそんな、何もおかしいとこなんか」

クロイロ「まあ、そうかもね…」

クロイロ「関わってるのはチャンピオンよりも上だろうしね」

クロイロ「何人かはジムリーダーやチャンピオンにもいるみたいだけど」

シロナ「も、もっと詳しく教えてよ…」

クロイロ「そうね…もう昔のことになっちゃうけど、なぜロケット団のボスだったサカキ様がジムリーダーをやめさせられなかったのか」

クロイロ「リーグほどの組織ならなぜサカキ様がジムを一度やめロケット団をつくったのか」

クロイロ「もしそのことをわかってなくてもロケット団のボスがサカキ様だってことはあいつらが本気で調べればわかるはずだし」

クロイロ「なぜサカキ様をやめさせて新しいジムリーダーを用意しなかったのか」

シロナ「…ん?どういうこと?」

クロイロ「なんでロケット団のサカキ様をジムリーダーのままにしておいたのかってこと」

シロナ「それは…わからなかったからじゃないの?」

クロイロ「話聞いてた?リーグがその気になって調べればわからないことはないの」

クロイロ「なのに調べることも潰そうともしなかった」

クロイロ「レッドがやるまではリーグも警察も動かないなんて普通おかしいでしょ」

シロナ「まぁー…そうね」

クロイロ「理由はロケット団とリーグの偉いやつらがつながってたからなんだけどね」

シロナ「でもその三年後にはチャンピオンのワタルが動いてたじゃない」

クロイロ「形だけでしょうね」

クロイロ「サカキ様の考えだとお姉ちゃんみたいに何もしらない人はほんとに利用されてるだけ」

クロイロ「でもさっき言った何人かは全て知って動いてるでしょうね」

シロナ「…その何人かのうちわかってるのはいるの?それならワタルは…」

クロイロ「お姉ちゃんは本気でレッドを捕まえようとした?」

シロナ「いや…レッド君がそんなことするはずないと思ったから本気では…」

クロイロ「今までのレッドのことを知っていたら普通そう」

クロイロ「だから今回のレッドの件で最初から本気でレッドを捕まえようとしたやつらはほぼ間違いないかな」

シロナ「もしかしてレッド君のことはリーグがやったの?」

クロイロ「そう」

シロナ「でもなんで…」

クロイロ「それはサカキ様に聞いた方がいいかな~」

シロナ「……」

シロナ(なんでリーグがレッド君を…そもそもそんなことするわけ…)

シロナ(この子が嘘を…?でもこの子はそんなこと)

クロイロ「お姉ちゃん?」

シロナ「ごめん、ちょっとトイレ」

シロナ「今までリーグのチャンピオンについてたのにあの子の言ってることが本当かどうかも判断できないなんて」

シロナ「あの子を信用してないわけじゃないけど…」

シロナ「リーグの偉いやつらか…ここで考えてるよりは…」

シロナ「……」ピッピッピ プルルルル

男「もしもし」

シロナ「もしもしシロナです、レッド君のことについてなんですが」

男「どうした、見つけたのか?」

シロナ「はい、見つけはしましたが、どうやら事件はレッド君の偽物が起こしていたようです」

シロナ「すぐに偽物の方を見つけだし…」

男「いや、本物を見つけたというならそちらを拘束しろ」

シロナ「えっ…本物を!?なぜですか、偽物とわかったんですから本物のレッド君には協力してもらった方が…」

男「そもそも君は偽物と言ってるが、そんなものは存在しないんじゃないのか」

男「レッドが複数人いるとは聞いていない」

シロナ「私を信用できないんですか!私だけじゃありません、他にも目撃者はいます」

男「では誰が見たのかね」

シロナ「誰が見たか…なぜそれを言う必要が、私が嘘をついてるとでも…」

シロナ「とにかく私は偽物の方を」

男「シロナ君、これでも私は忙しいんだ、本物偽物に関わらず捕まえろ、以上だ」プチッ ツーツー

シロナ「あっもしもし!?もしもし!」

シロナ「3人に電話して3人ともレッド君を…」

シロナ「でもおかしい…あんな答え方したら誰でもリーグに対して不思議を持つのに」

シロナ「私にそう思われても問題ないと…?」ガチャ

レッド「あ」

シロナ「えっ」

レッド「……」ぶりぶりっ

レッド「……」

シロナ「……」バタンッ

シロナ「何も見てないから!」ダダダッ

クロイロ「お姉ちゃんどうしたの?珍しく難しい顔して」

シロナ「珍しくってのは余計よ、これでも難しい考え事はよくするんだから」

プルルルルル

シロナ「あ、ごめんね」

シロナ「…理事長」

シロナ「はい、シロナです…」

男「シロナ君、私だ」

シロナ「なんでしょうか」

男「君今どこにいるのかね?」

シロナ「イッシュ地方です」

男「イッシュか…そうか、ではすぐにイッシュのリーグに向かってくれんか」

男「イッシュ以外の者は画面越しになるが理事会のメンバーが話したいそうだ」

シロナ「わかりました…」

ガチャ

シロナ「あっ」

シロナ(そうか、私から情報を聞き出して、そして口止めをする気か…)

シロナ「私ちょっとポケモンリーグ行ってくるね」

カトレア「シロナさん、今の電話理事長って何があったんですか」

シロナ「うん…呼び出されちゃった」

シロナ「クロナ、カトレアをお願いね」

シロナ「あとレッド君によく見えなかったから気にしないでって言っておいて」

イッシュリーグ

アイリス「あれ、もしかしてシロナさん?」

シロナ「アイリスひさしぶりね、大きくなって」

アイリス「今日はどうしたの?」

シロナ「大人のお話をしにね」

アイリス「大人のお話?」

シロナ「そう」

男「お待ちしておりましたシロナ様、さあこちらへ」

アイリス(あの人、普段出てこないはずなのに…なんでシロナさんと?)

アイリス(ちょっと見てみよー)

男「こちらの部屋でみなさんがお待ちです」

アイリス(あの部屋は!…なんの部屋だっけ?)

男「その前に今所持しているボールをすべて預からせていただきます」

男「それと」ガチャン

シロナ「手錠…?」

シロナ「こんな女一人にずいぶんと用心なことですね」

男「念のためです」

アイリス(えー!なんなの!シロナさん一体何したの!)

男「では中へどうぞ」

アイリス(聞こえるかな…)こそこそ

男「よく来たねシロナ君」

男「わざわざ呼び出してすまないね」

シロナ「いえ、話なら短くお願いします」

男「まあそうあわてるな」

シロナ「私も暇ではないんです」

男「怒るな、何が不満だ」

シロナ「せっかく来たというのにボールをとられたうえにこんなものをつけられればそうなります」

男「えらく強気だな、今君はどういう状況かわかっているのかね」

男「いや、シロナ君の言うことも確かだ、余計なことを話す必要もないしな」

シロナ「あと発言回数も減らしてください」

シロナ「私以外は『男』になってるんで誰が話しているかよくわかりません」

男「では私が話そう」

シロナ(結局『男』…)

男「君はレッドを見つけたのかね」

シロナ「はい」

男「君がレッドの偽物も見つけたと言っていたらしいね」

シロナ「はい」

男「先に見つけたのは本物か?偽物か?」

シロナ「本物の方です」

男「戦ったのか?」

シロナ「いいえ」

男「我々の命令はレッドを捕まえること」

男「見つけたのならすぐに戦い、倒せばいいだろう」

男「今のやつはピカチュウのみ、君なら勝てるはずだろ」

男「なぜその時点でそうしなかった」

シロナ「レッド君があのようなことをするとは思えなかったので」

男「我々を疑っているのか?」

シロナ「はい、私はあなたがたよりレッド君を信じます」

男「我々の命令は絶対、それに逆らうとは重罪だぞ」

シロナ「構いません、あなたたちはもう信用するに値しませんし」

シロナ「今回の事件もすべてあなたたちの仕業だとわかりましたから」

男「なに?」

シロナ「報告にあったレッド君はフシギバナなどのピカチュウを除いた5匹を使っている」

シロナ「なのにピカチュウのみを持ったレッド君を倒すというのはおかしいんじゃないでしょうか?」

男「ふぅん、たしかにそうだ」

男「まあ君をここに呼んだ時点で消すことになっている、気づいたとこで関係ない」

シロナ「まあ電話しただけで消すなんて、物騒なこと」

男「安心したまえ表から消えてもらうだけだよ、くさい飯を食ってもらうことになるがな」

男「シロナ、君はチャンピオンの称号剥奪のうえ地下監獄最下層…」

男「待ってくれ」

男「なんだ、今は私が話しているのだぞ」

男「まあいいではないか、シロナ君の罪をなしにしてもよいぞ」

シロナ「えっ?」

男「ただし、一生私のペットになってもらうがな」

男「断れば、そうだな…薬漬にしてAVにでも出すか?」

男「はは、それはいい、なら私のとこに来るといい、餌もいいものを出してやるぞ」

男「しかし刑を勝手に変えるというのは…」

男「ならお前はいらんというのだな」

男「いや、ほしい」

サザナミタウン

クロイロ「大変!このままじゃお姉ちゃんの大事なものが」

レッド「盗聴器なんていつの間に」

クロイロ「お姉ちゃんがトイレに行く前」

クロイロ「私助けに行く、お姉ちゃんをほっとけない!」

カトレア「アタクシも行きます」

クロイロ「それはだめ、お前も危険な目にあう」

カトレア「ですが」

レッド「じゃあ俺が一緒に行くよ、俺はもう指名手配されてるし今更あいつらに歯向かったとこでなんも変わらんしな」

レッド「カトレアちゃん、だから…」

クロイロ「テレポート」

イッシュリーグ

アイリス(詳しくはわかんないけど、シロナさんが)

アイリス(とにかくこんなことやめさせないと)

男「そこで何をしておいでですかな」

アイリス「うわっ」

男「レパルダス、取り押さえろ」

ガタンッ

アイリス「いたっ」

男「なにごとだ」

男「申し訳ありません、立ち聞きをしていた者がいましたゆえ」

シロナ「アイリス!」

アイリス「へへ、シロナさんを助けようとしたら捕まっちゃった」

男「アイリス君、そこで何を?」

アイリス「さっき立ち聞きって言ってたじゃん」

男「レパルダス!」

アイリス「いたた!ごめんなさい!立ち聞きしてました!」

アイリス「それよりこれはなんですか!さっきまでの話は…」

男「やれやれイッシュのチャンピオンにまで知られてしまったか」

男「そっちも拘束しろ」

シロナ「待ってください、アイリスは関係ないでしょ!」

男「では先ほどの条件をのめばアイリス君は見逃してやろう」

シロナ「くっ…わかりました…」

シロナ「どうぞ好きにしてください…」

男「よし、ではシロナ君は私が」

男「何を言う私がもらうと言ったであろう」

レッド「まあまあ喧嘩しないで、ここは俺がもらうってことで」

男「なんだと、あとから入ってきておいて…って貴様はレッド!」

男「レッドと…シロナ!?」

シロナ「二人ともなんで?」

クロイロ「お姉ちゃんピンチだったでしょ」

シロナ「いやでも」

クロイロ「いいからお姉ちゃんは下がってて」

レッド「これってシロナのボールだよね」

男「っな!お前いつの間に!」

男「何をしているレッドがいるのだぞ!はやくなんとかしろ!」

レッド「これさっき見つけた爆発寸前のマルマイン」ぽいっ

クロイロ「はーいみんな集まってーテレポートしまーす」

サザナミタウン

アイリス「ここは…?」

カトレア「みなさん、よかった」

シロナ「戻ってきたのね…」

アイリス「あの…なにがなんだか、それにシロナさんが二人」

クロイロ「えーとアイリスちゃんですね、説明がめんどうなのでお前はカトレアと行動してください」

クロイロ「そして二人とも隠れておくように」

クロイロ「お姉ちゃんはどうする?チャンピオンじゃなくなって投獄刑寸前だったよね」

シロナ「…すきにしなさい」

クロイロ「はーい」ビシッ

シロナ「え…」

シロナ「ええーーーっなんで縛られてんの!それにこの縛り方…」

クロイロ「だってお姉ちゃん実はかなりのドMでしょ、縛られてる方がうれしいかと思って」

クロイロ「ちょうど手錠もつけてるし」

シロナ「何がちょうどなの…」

シロナ「レッド君助けてよ~」

レッド「いーんじゃない?似合ってるよ」

シロナ「誰も似合うか聞いてないでしょ!」

クロイロ「じゃあ私たちは一度本部に戻ります、レッドお姉ちゃんを運ぶの手伝ってください」

レッド「はーい」

ロケット団本部

シロナ「おっきな船ねー、中もきれいだし」

クロイロ「ここ、サカキ様に失礼のないようにね」

シロナ「あのね、私だって一般常識ぐらいもってるわよ」

コンコン

サカキ「誰だ」

クロイロ「クロナです」

サカキ「入れ」

クロイロ「失礼します」

ガチャ

サカキ「レッドの偽物…ラムダと戦ったようだな、報告は聞いている」

サカキ「成果を聞こう」

クロイロ「はっ捕虜を一人」

シロナ「捕虜?」

レッド「捕虜…」

シロナ「え、もしかして私…?」

クロイロ「それ以外誰がいるの」

シロナ「いや捕虜って!」

クロイロ「好きにしなさいって言ってなかったっけ?」

クロイロ「はい、お姉ちゃんの団員服」

シロナ「え?なんで私だけ」

クロイロ「何が?」

シロナ「だってあんたもレッド君も着てないじゃん」

クロイロ「そりゃ私は医者だから白衣なの」

シロナ「それ白衣じゃなくて私の服の白バージョン…」

レッド「俺はなんか…うん」

シロナ「理由ないじゃん」

レッド「じゃあシロナ着替えるみたいだし、俺ナツメのとこいるわ」

クロイロ「あ、レッド、取り返したラプラスとカビゴンを検査しておくのを忘れてました、機械で操られていたので何かあるかもしれませんから」

レッド「じゃあお願いします」

コンコン ガチャ

レッド「ナツメー?」

ナツメ「レッド!おかえりー!」がばっ

レッド「えっ動いて…って浮いてね?」

ナツメ「だって私超能力者だよ、浮翌遊ぐらい簡単よ」

レッド「そうなんだ…あのそれより、なんていうかひっつきすぎじゃ…」

レッド「胸が…」ぼそっ

ナツメ「ん?」

レッド「いやなんでも…」

クロイロ「レッド、入ります」

レッド「あっ」

シロナ「ほんとにナツメも…ってナツメもこの服着てないじゃん」

シロナ「ていうか抱きついて、二人ってそういう関係だったの?」

ナツメ「いやっそういうわけじゃ…」

ナツメ「な、なんでシロナがここにいるの」

クロイロ「はい、もういいです」

クロイロ「ナツメ、あなた安静にしてろって言いましたよね」

クロイロ「浮翌遊までして、治す気あるんですか」

ナツメ「ごめんなさい…」

シロナ「あんたの超能力ならパッと治せるんじゃないの」

クロイロ「素人は黙っとれ」

シロナ「!」ガーン

シロナ「この子はこんなこと言う子じゃないかったのに…」ぼそぼそ

クロイロ「ナツメはわかってると思うけどいくら私の超能力はないものを出すことはできません」

クロイロ「そしてお前を完全に治すにはお前の体力も完全である必要があります」

クロイロ「なのに浮翌遊とかしてー!寝てろ馬鹿者!」

ナツメ「すいません、すいません」

レッド「あの先生、何かあったんじゃ?」

クロイロ「ああ、そうそう」

クロイロ「レッドの部屋お姉ちゃんに貸してあげてもらえませんか」

レッド「え?」

クロイロ「お願いします」

レッド「まあいいですけど…あれ、じゃあ俺シロナと同じ部屋?」

クロイロ「それはやめた方がいいと思います」

クロイロ「お姉ちゃんはかたづけが全くできない人だからです」

クロイロ「子どものときから片づけしているの見たことないぐらいです、全部私にやらせてました」

シロナ「違うわよ、かたづけようと思うのが遅いだけで、そう思う前にかたづけちゃうんじゃない」

クロイロ「この女は嘘をついてます、現に自宅は常に散らかってます」

クロイロ「お姉ちゃんがせめて人並に整理整頓ができれば私と同じ部屋でいいのですが」

クロイロ「部屋の半分は医務室でもあるのでお姉ちゃんみたいな人が生活すると困るんです」

レッド「わかりました、で俺の新しい部屋は?」

クロイロ「ここを使ってください」

レッド「でもここナツメの…」

クロイロ「こんなこともあろうかと実はこの部屋少し広いんです」

クロイロ「二人ともお互いが大嫌いだというのなら、人が寝泊りできるような部屋があるか探してみますけど」

レッド「お、俺に問題はないけど…ナツメは…?」

ナツメ「私も…レッドが嫌じゃないなら…一緒の部屋でも…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「ケガ痛まなかった?」

ナツメ「うん」

レッド「ごはんちゃんと食べてた?」

ナツメ「うん」

シロナ「レッドのことずっと考えてた?」

ナツメ「うん…え?」

レッド「なんでいんの」

シロナ「暇だったからーてへ」

シロナ「だってクロナは一応あれでも医者だから、その仕事しないといけないし」

シロナ「一人でもいるのも退屈だし」

シロナ「勝手に部屋に入ってもよさそうなのはどこかな~ってかんがえたら、ここだったわけ」

ナツメ「いや勝手に部屋に入ってもいいってそんなとこ自分の部屋以外ないでしょ」

シロナ「まあ本人も反省してるみたいなんで許してあげてくださいな」

レッド「お前のことだろ」

レッド「…こいつ酒飲みすぎてゲロはいてたんだよ」

ナツメ「えぇ…」

シロナ「それ確実に今言う必要ないよね!?」

メール欄にsaga(sageじゃない)って入れると浮翌遊にならなくなるはず

>>145ありがとうございます

3日後

クロイロ「うん、これなら完全回復できますね」

ナツメ「よかった」

クロイロ「そうですね、もっとおとなしくしてれば、早く治せたんですけどね」

ナツメ「それは…すいません…」

クロイロ「……」ピーン

クロイロ「はい、もういいですよ」

ナツメ「えっもう…」

クロイロ「はい、足も使えますし、体の傷もすべて消えました」

ナツメ「先生の超能力すごいですね…」

ナツメ「あれ、普通に動ける」

クロイロ「あたりまえです」

ナツメ「いや、けっこう寝たきりだったからちょっと衰えたりするのかなと思って」

クロイロ「私が治療するからには完全回復させます」

クロイロ「どんな怪我でもリハビリとかさせません」

クロイロ「ただでさえ時間がないんですからそんなことに時間をかけれません」

ナツメ「そんなこと…」

ナツメ「あ、とにかくありがとうございました、私レッドのとこに戻りますね」

クロイロ「待ってください」

クロイロ「これを、忘れるところでした」

ナツメ「これってレッドの…」

クロイロ「はい、取り付けられてた機械もすべて取り除くことができました」

クロイロ「レッドに返しておいてください」

ナツメ「わかりました」

レッド「もう大丈夫みたいだね」

ナツメ「うん」

ナツメ「あとこれ」

レッド「おおカビゴンにラプラス!」

レッド「ありがとうナツメ」

ナツメ「お礼なら先生に言って、私届けただけだし」

レッド「せんせー!ありがとー!だいすきー!」

ナツメ「……」

シロナ「呼んだ?」

ナツメ「呼んでない」

レッド「どっちかていうと先生の方だから」

シロナ「まあまあ」

レッド「まあまあじゃねえよ、当たり前のように毎日きやがって」

シロナ「だって暇なんだもん」

ナツメ「たしかに暇ね、ロケット団って何するのかしら」

レッド「人のポケモン奪う…いや今は違うのか…?」

ナツメ「そんなことしてたの!?」

シロナ(そうか、ジムリーダーたちはロケット団に関わらないようにされてたから何も知らないのか…)

シロナ「私も知らないけど」ぼそっ

ナツメ「でも少なくともあなたみたいに酒ばっか飲むことではないわね」

シロナ「お酒の何が悪いっての!」

シロナ「こういうのはね昼間っからのむのが一番おいしいのよ」

レッド「この前はそれで吐いてたじゃねえか」

シロナ「あれはまあ…クロナとも久しぶりに会ったし…飲みすぎたっていうか…」

シロナ「そんなことより二人ものみなさいよ」

ナツメ「いらないわよ」

レッド「俺一応まだ未成年だから」

シロナ「それじゃあレッド君は仕方ないか」

シロナ「ナツメだけでものみなさい」

ナツメ「だからいらないって」

シロナ「なんで?」

ナツメ「今はそういう気分じゃないだけ」

ナツメ「逆になんでそんな呑気なの?」

ナツメ「チャンピオンじゃなくなって、ロケット団に入ってるのよ」

シロナ「そーねー…チャンピオンじゃなくなったからこそ、こんな呑気なのかもしれない」

シロナ「私はねあんなことがあったからもうリーグのことを正しいとは思えないの」

シロナ「かといってロケット団も正しいとは思わない」

シロナ「二人はどう思う?」

レッド「……」

ナツメ「……」

シロナ「二人もよくわかんないでしょ」

シロナ「はっきり言ってどうでもいい」

シロナ「そういう考えしてるからかもね」

シロナ「そして暇で何をしようかと思って、そうだお酒をのもうってなったの」

レッド「なったのじゃねえよ」

シロナ「あんたたちも難しいことは考えなくていいと思うよ」

シロナ「ボスの最終的な目的が何かは知らないけど今のリーグと戦わないといけないのは確か」

シロナ「そうなったらそうなったで、その時考えればいいんだから」

シロナ「だらだらと言ったけど要約すると、とりあえずのめ!」

レッド(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)

シロナ「ほれほれ」

ナツメ「わかったわかった、一口だけよ」

シロナ「レッド君にはミックスオレ」

レッド「俺のジュースなら冷蔵庫入ってるからいいよ」

シロナ「遠慮しないの!」

レッド「なんでやたらとそれすすめるんだよ」

ナツメ「あれ?」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「いや…なんだろ、これ普通のお酒よね?」

シロナ「普通じゃないお酒って何よー、あんまり好みじゃなかったー?」

シロナ「私トイレ行ってくる、これすきに食べてていいから」

レッド「この部屋の使えよ、どこ行くんだ?」

シロナ「これは自分の部屋で」

レッド「自分の部屋って元は俺の部屋じゃねえか」

レッド「なあ?」

ナツメ「……」

レッド「どうしたの、顔真っ赤だよ、そんなに酒に弱かったっけ?」

ナツメ「わからない…なんだか体がアツい…//」

レッド「熱いの?じゃあ冷房つけようか」

レッド「えーっとリモコンは…」

ナツメ「ねえレッド…」

レッド「ん?」

ナツメ「……」ぺろっ

レッド「うわわっ」どさっ

レッド「いた~…なにすんのさ…」

ナツメ「…ごめん…じゃあお詫びに」ガバッ チュッ クチュ レロレロ

レッド「んんっ!?んーーーっ!」

レッド「んんん!!」バシバシ

レッド「ぷはっ…」

レッド「……」

レッド「あっ…ど、どうしたんだよ!?急に」

ナツメ「嫌だったの…?ごめんなさい…」

レッド「そそ…そうじゃなくて…初めてだったから、ちょっと驚いて…」

ナツメ「レッドのはじめてになれた…」

レッド「てか、なんでこんな…」

ナツメ「…脱いで」

レッド「へ…?」

ナツメ「服脱いで」

レッド「???」

ナツメ「いいから脱ぎなさいっての!」グイッ

レッド「おいおいおい!やめ…おかしい!おかしいって!」

レッド「ナツメ酔ってるの!?」

ナツメ「もーレッドが脱がないなら私が」

レッド「それもダメ!やめなよ!どうしちゃったんだよ!」

レッド「はっ…」チラッ

シロナ「……」にやっ

シロナ(一発やっとけ!)グッ

レッド(クッ…クソババアァァー!なんかナツメにやりやがったな!)

レッド「もしかしてさっきの酒か?いや…そんなこと今はどうでもいい、ナツメを止めないと」

レッド「一回落ち着こ!こんなことやったら絶対後悔するから!」

ナツメ「私のこと嫌いなの…」

レッド「そんなわけない、むしろ大好きだからこそ止めてるの!」

ナツメ「……」

レッド(止まった?わかってくれたのかな…)

ナツメ「私が脱いだらあなたも脱ぐよね?」

レッド「全然わかってなかったー!」

レッド「絶対だめだから!」

ナツメ「服ひっぱんないでよー、脱げないでしょ」

レッド「だから脱がさないようにしてんの!」

ナツメ「もー、こうなったらスリーパー!」

ナツメ「レッドを眠らせて襲うわよ」

スリーパー「リョーカイ」

レッド「ちょっと待て、お前なら今のナツメが普通じゃないってわかるだろ」

スリーパー「タシカニ」

レッド「眠らせるのはナツメの方だ!」

ナツメ「あなたは私のポケモンでしょ、レッド方よ」

レッド「ナツメ」

ナツメ「レッド」

レッド「ナツメ!」

ナツメ「レッド!」

スリーパー「エエット…モウドッチモネムレ!」

スリーパー「ソシテジブンデモドル」シュポン

シロナ「これで二人はくっついたわね」

シロナ「クロナとの勝負は私の勝ち、ロケット団入って初めて楽しかった」

シロナ「こういうのは素早く直接やるのが一番いいのよね」

シロナ「ん?」

ハンサム「……」こそこそ

シロナ「ねえそこで何してるの?私の部屋なんだけど」

ハンサム「うわっ」びくっ

ハンサム「シ、シロナさん!?」

ハンサム「シンオウチャンピオンのシロナさんですよね」

シロナ「あなたは?」

ハンサム「わたしですよ、国際警察のハンサムです」

シロナ「はんさむ…?」

ハンサム「ちょっと待ってください、変装ときますから…」

ハンサム「ほら」

シロナ「ああ、ギンガ団のときの!」

ハンサム「はい」

ハンサム「あのロケット団が再び動き出しているという情報が入り、わたしが潜入捜査しているというわけです」

シロナ「そうなんですか」

ハンサム「あなたも潜入捜査ですか?ロケット団のマークをつけているようですが」

ハンサム「しかしあなたほどの有名人が変装もしないで…」

シロナ「ああ、これは私だけ特別にマークだけ」

シロナ「やっぱり私このコートが似合ってるかなと思って、これボスみたいでちょっとかっこよくないですか?」

ハンサム「似合ってますが…その…」

クロイロ「おねーちゃーん、ちょっと手伝ってほしーんだけどー」

シロナ「あー、いいとこにきた」

ハンサム「シ、シロナさんが二人!?」

クロイロ「ん?誰この人、こんな人ロケット団にいたっけ」

シロナ「ああ、国際警察のハンサムさん、今潜入捜査でロケット団に侵入してるんだって」

ハンサム「ちょっと、シロナさん」

シロナ「大丈夫ですよ、この子は私の妹ですから」

ハンサム「妹…どうりでそっくりなわけか」

クロイロ「てかそんなこと話してる場合じゃないでしょ」

クロイロ「侵入者なんでしょ、はやく捕まえないと」

シロナ「それもそうね」

ハンサム「えっ!?ちょっとシロナさん!これは一体…」

シロナ「ごめんなさいね、私見ての通りのロケット団員なの」

ハンサム「ええーーーっ!!」

コンコン ガチャ

シロナ「失礼しまーす、ボス侵入者を捕まえましたー」

クロイロ「お姉ちゃん、それじゃサカキ様に失礼でしょ」

クロイロ「すいませんサカキ様」

サカキ「そんなことはいい、侵入者とはどいつだ」

シロナ「こいつです」

ハンサム「くっ…ロケット団ボスサカキ…本当に」

サカキ「…お前国際警察か…何かの役に立つかもしれん」

サカキ「見張りと監視カメラをつけて部屋に閉じ込めておけ」

サカキ「それとレッドとナツメを呼んでくれ」

クロイロ「はい」

シロナ「あ、ちょっとそれは…やめた方が」

クロイロ「どうして?」

シロナ「理由は別にいいでしょ」

クロイロ「いや、よくないけど…」

シロナ「とにかく!レッド君とナツメでできることなら私とクロナでやりますから!」

クロイロ「え、私!?」

サカキ「む…わかった」

クロイロ「サカキ様!?」

翌日

クロイロ「はぁ~お姉ちゃんが強かったからすぐに終わったけど、なんで私まで一緒にやらされなきゃいけないんだか…」

クロイロ「あれ、そういえばあれからレッドもナツメも見てませんね」

クロイロ「何してるんだろ」ガチャ

レッド「ぐー…」

ナツメ「すやすや」

クロイロ「……」

クロイロ「ああ、そうか…」

クロイロ「そういや昨日お姉ちゃんが『黒、僕の勝ちだ』とか言ってたけどこれのことかな」

クロイロ「ただ一緒に寝てるだけじゃん、こ…これで勝ちなんて言われてもね…」

クロイロ「放水開始!」

ヤドラン「ヤドジルブシャー」

レッド「ぶぱっ」

ナツメ「ぶっ」

レッド「うわっもう…なんだ…」

クロイロ「おはようございます…」

レッド「おはようご…あれ」

ナツメ「ん…」

レッド「あの…これは一体…?」

クロイロ「二人仲良く抱き合って寝ていたということですよ…」

レッド「俺なんも覚えてないんだけど…」

ナツメ「私も…」

クロイロ「体が治ったからさっそくやろうって考えですか…」

クロイロ「体勢からいってナツメが攻めですね…」

ナツメ「だから何も覚えてなくて…」

レッド「なんでさっきから声が小さいんですか、怖いんですけど」

クロイロ「なにか文句でも…」

レッド「ありません!すいませんでした!」

クロイロ「二人とも何も覚えてないというんですね」

レッド「はい」

クロイロ「ではなぜあんな寝方をしていたかというのもわからないと」

ナツメ「はい」

クロイロ「じゃあ二人はまだくっついてないんですか?」

レッド「はぁ!?」

クロイロ「付き合ってないんですか?」

ナツメ「そ…そそそういう関係じゃないですよ//」

クロイロ「いい大人が顔真っ赤にすることじゃないでしょ、そんなことで」

クロイロ(たぶんお姉ちゃんが何かしたんだろうけど、どうやら失敗してみたいね)

クロイロ「まだこの勝負私にチャンスがあるわ…」

レッド「何か言いました?」

クロイロ「いえ…」

クロイロ「ところで二人はお互いのことはどうなんですか」

クロイロ「何があったかわからないとはいえ抱き合うほど仲がいいんですか?」

レッド「…そんなこと言う必要ないじゃないですか」

クロイロ「ナツメのこと嫌いなんですか?」

レッド「そんなわけないでしょ…ごにょごにょ…」

クロイロ「ん?」

レッド「それより何しにきたんですか」

クロイロ「仕事です」

レッド「あの偽物が出たんですか?」

クロイロ「お前の偽物の組織をつぶすだけがロケット団の仕事ではありません」

ナツメ「じゃあ何を」

クロイロ「お前たちにはロケット団の戦力強化のために行ってもらいます」

クロイロ「今この船はシンオウ地方に来ています、ここで伝説・幻のポケモンを捕獲してきてください」

レッド「そんな簡単に言ってますけど」

クロイロ「まだ不確かなことですが、ポケモンリーグは今それらのポケモンを集めているそうです」

クロイロ「それを阻止し、対抗するためにも必要なのです」

ナツメ「でも伝説のポケモンを捕まえられたとしても操るのは難しいんじゃ…」

クロイロ「はい、ですがそんなことを言ってる間に先を越されてはこの作戦の意味がありません」

クロイロ「だからこそお前たち実力者に行ってもらうんです」

レッド「誰々が行くんですか?」

クロイロ「お前を含めた幹部ほぼ全員行きますよ」

クロイロ「連れていきたい団員の希望があれば言ってください」

レッド「…じゃあ、ナツメ」

クロイロ「と言ってますが、いいですか?」

ナツメ「うん」

クロイロ「他に希望は?」

レッド「いや、特にないです」

クロイロ「じゃあ適当に団員つけときますね、出発は今から約2時間後です」

2時間後

レッド「これがシンオウ地方か…」

ナツメ「伝説のポケモンって簡単に言うけどどこにいるのかしら」

シロナ「ふっふっふ、その疑問には私がお答えしましょう」

レッド「なんだシロナも行くのか?」

シロナ「そうよ、ねえねえ見て見て、私昨日の働きで認められて幹部になったの、ほら」

ナツメ「それ喜んでいいの…?」

シロナ「私はもう完全にロケット団員なの、だったら昇進は喜ぶべきことなのよ」

レッド「で、伝説のポケモンっていってもどいつを捕まえて、どこにいんの」

シロナ「じゃあレッド君たちにはギラティナをお願いしようかしら」

レッド「ギラティナ…」

クロイロ「これです」

ナツメ「この世の裏側にある破れた世界に生息…ってこんなポケモンどうやって」

クロイロ「ギャーギャー言わないでください」

クロイロ「お姉ちゃんは昨日時間と空間の神ディアルガ、パルキアを捕まえました」

クロイロ「お姉ちゃんにもできたんです、お前もできるでしょ」

レッド「シロナが…どうやって…」

シロナ「数年前とある組織がやったのと同じようにね…」

クロイロ「まあ、それはおいといてとにかく行きましょう、場所は私が案内します」

レッド「え、先生も俺たちと行くんですか」

クロイロ「嫌ですか?」

レッド「そんなんじゃないです…」

隠れ泉への道

クロイロ「この先の洞窟にギラティナがいるとされている洞窟があります」

クロイロ「ただその洞窟では空間が捩じれているそうです」

レッド「…じゃあこっからは俺一人で行きます」

レッド「ぞろぞろと大勢で行って全員一緒に行けるかっていうとそうじゃないだろうし」

レッド「他のみんなはここの周辺を閉鎖」

レッド「誰も近づけないように」

クロイロ「わかりました、お気をつけて」

クロイロ「お前は行かなくてよかったのですか?」

ナツメ「私ですか?」

クロイロ「それ以外に誰がいると」

ナツメ「いいんですよ、レッドなら心配ないでしょうし…」

ナツメ「チャンピオンをやめてどこかへ行っちゃったときも一人、こんなことぐらいなら」

クロイロ「あ、戻ってきました」

ナツメ「え?」

レッド「捕獲用のボール持っていくの忘れてた」

ナツメ「やっぱり心配だから私も行くわ…」

レッド「あ、悪いね、ありがと」

戻りの洞窟

レッド「この奥にいるのかな~ギラティナ」

レッド「なんか感じる?」

ナツメ「わかんないけど…なんだか見たこともない奇妙な景色ね…」

レッド「うん…慎重に行かないとね…」

レッド「よし、行こう//」ギュッ

ナツメ「え?」

レッド「ど…どうしたの?」

ナツメ「くっつきすぎじゃないかなーと思って…//」

レッド「だ、だってこの洞窟って空間がねじれてるって言ってたじゃん」

ナツメ「言ってた」

レッド「俺の考えだと一緒に入ったからといって同じ空間につくとは限らないんじゃないかなと思って」

レッド「だったらこうやって洞窟に入る前から一つとして行動すれば、そんなことは起こらないだろうって考えたんだよ」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「う、動きにくいね…手をつなぐぐらいでいいかな…」

ナツメ「くっつき方が悪いだけだと思う…」

1時間後

レッド「また戻ってきちゃった…」

ナツメ「何回目だろうね…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

クロイロ「まだ戻ってこないようですね…」

クロイロ「そもそもギラティナのところへたどり着けているのかどうか」

団員「ぐわあっ」

クロイロ「何事ですか」

ヒカリ「だから私はここを通りたいだけだって言ってるでしょ」

クロイロ「お前何者ですか?」

ヒカリ「シロナさん!?」

ヒカリ「シロナさん…なんで…」

ヒカリ「何してたんですか、みんな心配してましたよ!」

クロイロ「…お前ら、この子にやられたんですか?」

団員「す、すいません!」

クロイロ「はぁ…お前はこいつらに通さないとか言われたんじゃないですか?」

ヒカリ「い、言われましたけど、私はこの先に行かないといけないんです」

クロイロ「通さないって言われましたよね…?」

クロイロ「ゲンガー!」

ヒカリ「シロナさん、どういうつもりですか…」

クロイロ「選ばせてあげます、何もせずこのまま帰るか、私にやられてポケモンセンターへ直行するか」

ヒカリ「いくらシロナさんでもそんなこと聞けません」

ヒカリ「エンペルト、ハイドロポンプ!」

クロイロ「指をふる」

団員「うわっ、また人が出てくるぞ」

団員「全員下がれ!」

ゲンガー「チッチッチ」

ゲンガー「コレデイッカ」ピーン パカッ ニョキ

???「―――卍解」

???「千本桜景厳」

ヒカリ「エンペルト!!」

クロイロ「悪いことは言いません、お前じゃ私に勝つことは無理です」

クロイロ「すぐに帰りなさい」

ヒカリ「まだ帰るわけにはいかないんです…」

クロイロ「……」

クロイロ「お前は自分が傷つかないからそんなことを言うのですか?」

クロイロ「傷つくのは自分のポケモンだけだから、平気で帰るわけにはいかないと言う」

ヒカリ「そ、そんなんじゃ…」

クロイロ「じゃあお前も傷ついてみますか…?」

クロイロ「ゲンガー」

ゲンガー「チッチッチ」

ゲンガー「トウコンチュウニュウ」ピーン パカッ ニョキ

???「お腹に力いれて…」

ヒカリ「えっ」

???「いくぞっ!ていっ!」パーンッ

ヒカリは目の前が真っ黒になった

クロイロ「さっきの子ポケモン図鑑を持っていた…」

クロイロ「今図鑑所有者はリーグの命令で動くし、リーグが伝説ポケモンを集めているというのは本当なのかもしれませんね」

クロイロ「そうわかった以上レッドとナツメにはもっと急いでもらわないと」

レッド「この部屋にもいないのかー」

レッド「じゃあ次いこ」

ナツメ「あっ待って、部屋の真ん中になにか…」

ナツメ「なにかしらこれ」

レッド「あな…かな?」

レッド「もしかしてこれが破れた世界へ通じてるのかな」

ナツメ「え…んーでも違うとは思えないし…」

レッド「あ、そこになんか書いてある」

ナツメ「ここは…やくも…うしなった…ふたつのせかいがまじるばしょ」

ナツメ「かすれてるけど最後の文だけみると今いる世界と破れた世界がまじる場所ってことでいいのかな」

レッド「思い切って行ってみるか…」

ナツメ「うん」

破れた世界

レッド「なんだここは…」

ナツメ「ずいぶんと変わったところね」

レッド「!?」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「今なにか…」

ナツメ「ギラティナ!?」

レッド「いや…そういうのよりもなんていうか…人っぽかった」

ナツメ「人…?」

レッド「こっちだ」

ナツメ「追いかけるの?」

レッド「当然」

ナツメ「ちょっ…前前!」

レッド「え?…うわっ道がない…」

ナツメ「というかこの世界って上や横に道がある…」

レッド「どうにかしてあそこに行けないかな…」

レッド「でも行けたとこであんなとこ立てないか…」

ナツメ「こんな時こそ私の出番ね」

ナツメ「んんーっ!んー…ん?」

ナツメ「超能力が使えない…?」

ナツメ「そんな…せっかくレッドの役に立てると思ったのに…」ガーン

レッド「落ち込むことじゃないよ」

レッド「俺とこんなとこにまで来てくれただけでも十分だよ」

ナツメ「あなたはやさしいのね…」

ナツメ「でも私だってジムリーダーだったんだから、絶対役に立ってみせる!」

レッド「無理しないでね…」

ナツメ「何か…何かないかな」キョロキョロ

ナツメ「あっ!」

ナツメ「見て、あれ人じゃない?」

レッド「人?じゃあ俺の見たのはやっぱり…」

ナツメ「でもあの人さかさま…もしかして」

ナツメ「……」

ナツメ「やっぱり」

レッド「え?なになに」

ナツメ「行くよレッド」

レッド「ちょちょっ!落ち…」

レッド「ない…?」

ナツメ「たぶんだけどこの地面の方向に重力があるみたい」

レッド「おお…」

ナツメ「さあさっきの人追うわよ」

ナツメ「ここにいるってことはギラティナについて何か知ってるかもしれないし」

レッド「まだこの世界のことすらよくわかってないんだから慎重にいかないと」

レッド「あせっちゃだめだよ」

ナツメ「うん…」

レッド「おーい」

レッド「ふぅおいついた」

アカギ「……」

ナツメ(やっぱり人だった…)

アカギ「なんだお前たちは」

レッド「えっと俺はレッド、こっちはナツメ」

レッド「二人ともトレーナー」

アカギ「トレーナーが私になんの用だ」

ナツメ「あなたはどうしてここにいるんですか」

アカギ「その質問に答えて私に何があるというのだ」

レッド「あのな、聞いてるのはこっちなんだよ」

ナツメ「まあまあ人には答えたくないこともあるわよ」

レッド「でもあんな質問ぐらい…」

ナツメ「じゃあ質問を変えて」

ナツメ「この世界にギラティナがいるんですか」

アカギ「……」

アカギ「ああ、ギラティナはこの世界の王…神として存在している」

レッド「じゃあここが本当に破れた世界だったんだ」

ナツメ「ギラティナは今どこに?」

アカギ「……」

アカギ「この世界にいればいずれ会える」

レッド「…なんかあんた」

ギラティナ「ギゴガゴーゴーッ!」

レッド「なんだ?」

アカギ「来るぞ」

レッド「ギラティナか!?」

ギラティナ「おーい、ボールがこっちの世界に来てたみたい」

ギラティナ「今日はサッカーしようぜ~」

ギラティナ「あっ」

レッド「え?」

ナツメ「なんか今…」

ギラティナ「…ごほんっ」

ギラティナ「なんだ貴様らは…人間か…」

ギラティナ「我が世界に何の用だ」

レッド「なんでだろう…あんまり怖くない」

ナツメ「最初の一言聞いちゃったからかな」

ギラティナ「ねえねえ、やり直していい?」

ギラティナ「僕がもう一回出てくるから驚いてよ」

ナツメ「僕!?」

レッド「いや、驚けねえよ」

ナツメ「本当にこれがギラティナなんですか、アカギさん」

アカギ「…!?」

アカギ「なぜ私の名前を」

ナツメ「あ、ごめんなさい、つい」

ナツメ「あなたは私の会った中で最も大きな心を持っていたので、無意識のうちに読んでしまいました…」

アカギ「私が…心を…!?」

アカギ「そうか…ふっ…ふふふ…はっはっはっはっは」

ギラティナ「おいおい、どうしたんだー?」

レッド「そんな話し方するから驚けねえんだよ」

ギラティナ「あっ」

レッド「あっじゃねえよ」

アカギ「私がなぜこの世界にいるかという質問をしていたな…」

アカギ「私はかつて新世界をつくろうとした」

アカギ「その途中、ギラティナにこの世界に引きずり込まれた」

アカギ「この世界で私は私を追ってきた者と戦い敗北した」

アカギ「その後も私はまだここより新世界を作ろうとしていたがもうそんなことはどうでもいい」

アカギ「私の考えていた完全な世界は…心なき世界は完全でないと知った」

アカギ「私が表の世界に出れば、無駄とわかりつつもその不完全な世界を再び作ろうとしてしまうだろう」

アカギ「そうならぬためにも表の世界の常識が通じぬこの世界で私は生きることにした…」

レッド「新世界…!?」ざわ…ざわ…

ナツメ「常識が通じない…」ざわ…

ギラティナ「ギラティナに引きずり込まれた」ざわ…ざわ…

ギラティナ「ってギラティナって僕じゃんかーてへっ」

ナツメ「なんか思ってたのと違う…」

レッド「威厳がないな…」

アカギ「それともこのギラティナの作った世界がもしかしたら私の目指していた世界であり」

アカギ「この世界を見たからこそあきらめがついたのかもしれんな」

ギラティナ「おい、デュエルしろよ」

レッド「お前少し黙ってくんない?」

アカギ「…いや、それでいいんだ」

アカギ「ギラティナこそ私の目指したものそのものなのかもしれんからな」

レッド「ええっ!?」

ギラティナ「ところでお前ら何しにきたのー?」

レッド「えっと…あれ?」ちらっ

ナツメ「ギラティナを捕まえに来たんでしょ」

レッド「そう、それだ!」

ギラティナ「へー」

ギラティナ「がんばれ!」

レッド「……」

ナツメ「……」

ギラティナ「ってギラティナって僕じゃないかー」

レッド「本当にこいつが伝説のポケモンなのか…?」

ナツメ「二回目だし…」

レッド「で、捕まえちゃっていいのか?」

ギラティナ「やだ」ぷいっ

レッド「なんで」

ギラティナ「だって僕がいなくなっちゃうとアカギが寂しくなっちゃうじゃん」

アカギ「そんなわけないだろう」

ギラティナ「またまた~」

アカギ「本当だ」

ギラティナ「ええーっ!僕と君の仲じゃないかー!」

アカギ「ふんっ」

ギラティナ「えーと、じゃあアカギが僕に出て行ってほしくないみたいだから」

アカギ「そんなことは言っていない」

ギラティナ「君たち二人に僕の力を分けてあげよう」

レッド「力をわける?」

ギラティナ「ちょっとこっち来て」

ギラティナ「せいっ!うおりゃあ!」ぺぬん ぽにょん

レッド「なにしたんだ…?」

ナツメ「どこか変わったような感じはしないけど…」

ギラティナ「貴様らに分け与えた力は我が世界と現の世界を行き来することのできる力」

レッド「さっきまでの言い方で言えよ、変えるな」

ギラティナ「やーだー、こういう時ぐらいビシッといいたいのー」

レッド「じたばたすんな、でかいのがよ!」

ナツメ「レッド、話させてあげてよ」

レッド「うん…」

ナツメ「ねえその力はどうやって使うの?」

ギラティナ「じゃあ今からやるから見ててねー」パヌン

レッド「消えた」

ギラティナ「こんな感じ」モニョモニョ

レッド「わからん…!」

ナツメ「音おかしくない!?どこからでてんの…」

ギラティナ「なんでわかんないかなー」

ギラティナ「アカギは見ただけでできたよ」

レッド「どうやってんの?」

アカギ「見たままだ」

ギラティナ「しかたない、特別にコツを教えてやる」

ギラティナ「まずケツに力をいれて、おならを我慢する感じに」

ギラティナ「この時に表の世界の出たいところをイメージする」

ギラティナ「そして限界まで息をはいて」

ギラティナ「そんでもって我慢していたおしっこを解き放つようにする」

ギラティナ「そうすれば目の前に穴をあけられるから」

ナツメ「やりたくない…」

アカギ「こいつは例えが下手なだけだ」

アカギ「実際はそんなことする必要はない」

アカギ「やればできる」

レッド「やればできるったってな…わかってるのがギラティナの言ったことだけだし…」

ギラティナ「とにかくやれよー」

ギラティナ「それができればいつでも僕を呼び出すことができるんだからさ」

レッド「…じゃあやるか」

ナツメ「う、うん…」

レッド「おりゃああああああああああああああああああ」

レッド「はっ!」

レッド「…あっなんかでた」

ギラティナ「ちっちぇえな」

レッド「うるせえ!」

ギラティナ「こんな穴じゃボールペンしか通らねえだろ」

レッド「でっかい消しゴムぐらいなら入りますー」

ナツメ「ねえ、私もできた」

レッド「でっか!」

ギラティナ「おお、この大きさなら僕でも普通に通れる」

ギラティナ「おなら我慢するのうまいな」

ナツメ「……」

ギラティナ「じゃあ今日のところはもう出た方がいいね」

ギラティナ「なっちーがあれできるようになったし」

ギラティナ「今度からそれして呼んでくれたら僕でるから」

レッド「そうだな…今回はもう出るとするか」

レッド「先生たちも待ってることだし」

ナツメ「そうね」

ナツメ「じゃあ先にレッドから出て」

レッド「はーい」

ナツメ「よいしょっと…」

ナツメ「これどうやって閉じるの?」

ギラティナ「けつの力を抜けばいいんだよ」

満月島

シロナ「クレセリア、ゲット」

コウキ「シロナ…さん…」

シロナ「あれ、まだ起きてたの」

シロナ「なあに?コウキ君」

コウキ「なんでこんなことを…」

シロナ「それはもちろんロケット団のため」

コウキ「なら僕が…せめてシロナさんだけでも止める…」

シロナ「あ、私のこと考えてくれるの?うれし~」

シロナ「でも…」

ルカリオ「セイッ」ズン

コウキ「がふっ…」

シロナ「邪魔しないでちょうだい」

コウキ「シ…ロ…」ばた

シロナ「さて」

シロナ「ユクシー、エムリット、アグノム」

シロナ「他の幹部たちのところに行って次に行くところをしめしてあげて」

団員「シロナ様、我々は…」

シロナ「私たちはシンオウリーグに向かいます」

団員「このガキはどうしましょう?」

シロナ「…ほっときなさい」

クロイロ「あ、戻ってきましたね」

レッド「いやーおまたせしました」

ナツメ「なんだかこの辺…戦いでもありました?」

クロイロ「ええ…少し」

クロイロ「それよりギラティナは?」

レッド「捕まえたっていうかなんていうかね…」

ナツメ「仲間になりました」

クロイロ「仲間に…?いや、まあならいいでしょう」

クロイロ「さっきお姉ちゃんから連絡が来ました」

クロイロ「次の目的地はシンオウリーグです」

シンオウリーグ

シロナ「きたきた」

レッド「リーグが捕まえた伝説ポケモンを奪う気か?」

シロナ「いえ、ここはただの入り口よ」

シロナ「ただついでだし、このリーグは潰してもいいかもね」

ナツメ「自分がチャンピオンだったリーグなのにそんなことしていいの?」

シロナ「もう私の城じゃないんだし、どうでもいいの」

シロナ「むしろ敵なんだから、やっちゃった方がボスも喜ぶでしょ」

クロイロ「それなら他の幹部たちは集めなくてよかったの?」

シロナ「アポロさんたちには別のところに行ってもらってるの、それにこんなとこ私たちだけで十分でしょ」

シロナ「じゃあまずはでかいの一発やっちゃおうか」

シロナ「ギラティナ捕まえたんでしょ、それでドカンとやっちゃって」

レッド「どうする?」

ナツメ「…いいんじゃない」

レッド「じゃあお願い」

ナツメ「うん」

ナツメ「ギラティナおねがーい」ぱもんっ

ナツメ「えっとすごい技…あ、うん…そうそう竜星群がいいかな」

ナツメ「あとレッド以外にも人いるから、うん、ちゃんとしてね」

ナツメ「OKだって」

シロナ「捕まえたんじゃなかったの…?」

ギラティナ「うおらあああああああ」

ドーン

レッド「おお、すげえ」

シロナ「それじゃあ全員突撃ー」

団員「おおーっ!」

ゴヨウ「ドータクン、ジャイロボール」

リョウ「ドラピオン、クロスポイズン!」

キクノ「カバルドン、ストーンエッジ」

オーバ「ブーバーン!大文字!!」

団員「ぐわああー」

シロナ「当たり前だけど出てきたわね四天王」

ゴヨウ「まさか、あなたと戦うことになるとは思いませんでしたよ」

シロナ「そお?私はあなたたちがそっちにつくなら戦うって思ってたけど」

ゴヨウ「いえ…私たちはあなたが行方不明と聞かされていたものですから…」

シロナ「あっそ」

シロナ「そういえば私の後のチャンピオンは?逃げちゃったの?」

ゲン「新チャンピオンなら私ですよ」

シロナ「ユクシー!エムリット!アグノム!」

ゲン「うわっ」

シロナ「あなたゲンじゃない、チャンピオンなったんだ、就職おめでとう」

シロナ「さっそくで悪いけど結界に閉じ込めさせてもらったから、もうあなた退場よ」

レッド「ラプラス、吹雪」

クロイロ「ゲンガー、指をふる」

レッド「また指をふるですか…」

クロイロ「仕方ないんですよ、私のゲンガーはどういうわけかこれしか使えないんです」

レッド「じゃあ他のポケモンは」

クロイロ「他のポケモンは医者としての私の助手たちです」

シロナ「レッド君!ナツメ!リーグの中に入って!クロナはここをお願い!」

クロイロ「二人ともそういわれてますよ、早く行ってください」

シロナ「悪いわね、もうあなたと話してる暇もないの」

ゴヨウ「あなたを行かせるわけにはいきません!サイコキネシス!」

シロナ「ふっ」

ミカルゲ「フェッフェッフェッ」

ゴヨウ「な…っミカルゲ…いつの間に…!?」

シロナ「タイプ相性…知らないの?」

ミカルゲ「オンドリャア」

ゴヨウ「ぐわあああっ」

シロナ「おまたせー」

ナツメ「この中で何するの?」

シロナ「ここからいくのよ、シェイミとダークライのところへ」

レッド「シェイミとダークライ?」

シロナ「そう、今の私たちじゃ正攻法は使えないからね」

シロナ「じゃあまずこれを」

シロナ「たんけんせっと~」てってれてっててーてーてー

シロナ「あなたたちはこれで海割れの道でシェイミをお願い」

シロナ「ぜっっっっったいに歩数間違えないでね」

海割れの道

レッド「さっきまで真っ暗だったのに」

ナツメ「すごいきれい」

レッド「うん」

レッド「こういうとこいいよな~」

レッド「将来こういうとこ住みたいな」

レッド「俺の好きなポケモンたちと一緒に昼寝したり、飯食ったりして」

ナツメ「…それは誰か一緒にいたりしないの?」

レッド「一緒にね~…こんなロケット団に入った俺と一緒にいてくれるのなんてね…」

ナツメ「私だって今はロケット団よ」

レッド「ナツメはさ…年下どう…?」

レッド「あ、年下っていっても2、3歳下とかだけど」

ナツメ「あなたぐらいの年齢ね」

レッド「そう…だけど、その…」

ナツメ「年下というか、あなたという人が好きよ」

レッド「えっ…ほんとに?」

ナツメ「うん」

レッド「じゃあ…じゃあさ…もし、もしだけどナツメがよかったら…」

シェイミ「ケッ…」

ナツメ「あれ、なんか今」

ナツメ「見て、あそこに何かいる」

シェイミ「爆発しろ」

ナツメ「あ、もしかしてこの子がシェイミかな」

ナツメ「なんか爆発しろとか言ってるけど…」

シェイミ「なんなんだお前ら、ぶっつぶすぞ」

レッド「見た目とは違って口悪いな~、しかも声低いし」

レッド「なあナツメ、これがほんとに…」

ナツメ「か…か…かわいい~すごくほしい」すりすり

シェイミ「うにゃー、なにしやがるこのアマ」

レッド「か、かわいいの?」

レッド「見た目はまあそうだけど、こいつの声だけ聞くとまるで大●明夫だよ」

ナツメ「んーでもそれも含めてかわいいかなって」

レッド「そう…なんだ…」

レッド(ナツメの好みってこういうのだったんだ…)ガクッ

レッド(い、いやでもそれはポケモンとしてだよ、うんそうだ)

レッド(…そう考えても俺の告白…よりもこいつの方優先したってことは…)

レッド(もしかして俺はこいつに生物として負けたのか…!?こんな今出てきたやつに!)

レッド(いや、考えすぎか…?でも…うーん…)

シェイミ「ええい、離せこの!クソが」

ナツメ「…ごめんなさい」

シェイミ「……」

シェイミ「ま、まあそんな顔するな、ノドぐらいなでさせてやるから」

ナツメ「えっなでていいの!やったー」

ナツメ「ねえレッド」

レッド「うん…そうだね…」

ナツメ(レ、レッドのテンションが異常に低い…しまった…)

ナツメ(さっきは上がってるのを隠すためだったのに…どうしよう)

シェイミ「おい、てめえら」

シェイミ「なんでこの俺様がいるのにそんなツラしてやがんだ」

シェイミ「おいそっちのガキ」

レッド「俺…?」

シェイミ「そうだ、てめえだ」

シェイミ「この女と一緒に俺様のノドをなでろ」

レッド「えっ…」

シェイミ「早くせんかぁ!」

レッド「は…はい…」

レッド(声大●明夫なのにしゃべり方違うし、なんか違和感あるな…発音の問題かな…)

シェイミ「はい、やめー」

シェイミ「そのまま女のノドなでろ」

レッド「えっ」

シェイミ「やれつってんだろ」

レッド「…じゃ、じゃあごめん」

ナツメ「…こしょばい」

シェイミ「はい、次耳にキスしてなめろ」

レッド「うえっ!?」

シェイミ「いちいち反応すんな、うざい」

レッド「…だいたいなんでこんな」

シェイミ「ああ!?」

レッド「なんでもないです…」

レッド「や…やるよ」

ナツメ「うん…」

レッド「……」ペロ

ナツメ「ひゃっ」

レッド「!」びくっ

レッド「ご、ごめ」

シェイミ「誰がやめていいって言ったボケェ!跡形もなく消しとばすぞカスが!」

レッド「こわっ…」

レッド「だいたいなんでお前の言うこと聞かなきゃならねえんだよ」

シェイミ「ったくうるせえガキだな…」

シェイミ「あ、そうだ、女…お前俺様がほしいって言ってたな」

シェイミ「言うこと全部聞いたらいいぞ」

レッド「もういらねえし、だいたいなんでだよ」

シェイミ「ノドの撫で方が上手だ」

ナツメ「レッド、やろう」

レッド「ええっ」

ナツメ「最初の目的はシェイミなんだし、言うこともほんとに嫌なら断るわよ」

レッド「ナツメがいいなら…」

シェイミ「よし、続きやれ」

シェイミ「次逆、女が舐めろ」

ナツメ「じゃあいい…?」

レッド「おっけ…」

ナツメ「…ほうなんでいーの?」ぺろぺろ

レッド「こ、これ…なんていうか、変な気分だね…」

シェイミ「やめ、次向かいあって抱き着け」

レッド「……//」

シェイミ「そしてキス、20秒」

レッド「おまえ、人が黙ってやってると思って…」

ナツメ「レッド…」

レッド「なに…んっ」

シェイミ「おお~積極的~」

シェイミ「最後だ、これで決めろ!」

シェイミ「好きです、結婚してください」

シェイミ「ここで指輪をだす」

レッド「え…結婚…」

シェイミ「やっぱり他のに言われて言うのは嫌か」

シェイミ「よし、これは自分のタイミングでやれ」

レッド「いや…結婚とかそいうのはまだ…」

シェイミ「まだ…?あれはそういう告白じゃなかったのか?」

レッド「なんのことか知らないけど、そういう話してないけど」

シェイミ「……」

シェイミ「ミーはシェイミでしゅ、これからよろしくでしゅ」裏声

3時間後 ロケット団の船

シロナ「今日までの成果によりシンオウ地方の13種類の伝説、幻のポケモンを我がロケット団の戦力とすることにできました」

シロナ「あとはアルセウスというポケモンがいるのですが、ある記録によると天界の笛という道具が必要なようですが、この道具は今まで発見すらされておらず…」

サカキ「アルセウス…神のポケモンを手に入れることができればと思ったがまあいい」

サカキ「ご苦労だった」

シロナ「ですがこのシンオウにはアルセウスに近い力をもつポケモンがいます」

シロナ「今回の成果で手に入った13種類のうちのひとつレジギガスです」

シロナ「ただこのポケモンは封印されている状態ではこんで来たので今はただの石像と変わりありません」

サカキ「封印をとくにはどうすればいい」

シロナ「レジロック、レジアイス、レジスチルの力が必要です」

シロナ「この3匹は今ホウエン地方に眠っています」

サカキ「ホウエン…」

10日後

レッド「ふぬううう」

ナツメ「そうそう、そんな感じ」

ナツメ「すごいじゃない、だいぶ大きな穴をつくれるようになったじゃない」

レッド「でもこんなんじゃギラティナは出てこれないし」

レッド「ナツメのと比べるとだいぶ小さいし…」

ナツメ「私は元から超能力使えたからその要領でやっただけよ」

シェイミ「最近の若者はすぐあきらめる、クズが多い」

シェイミ「貴様もクズと呼ばれたくなかったら、とっとと訓練しやがれクソ野郎が」

レッド「お前この穴にぶち込むぞ」

ナツメ「あ、見て見てあれがきっと煙突山よ」

ナツメ「ホウエン地方ってやっぱり自然が多いわね」

レッド「ホウエン地方…俺の偽物の被害が多いって言ってたような…」

レッド「まだフシギバナ、リザードン、カメックスも戻ってきてないし…」

ナツメ「あっ…あ、あれ見て、えーと…えーと」

レッド「ごめんな、気を使わせちゃったみたいで」

シェイミ「最低なウジムシだな」

レッド「お前当分戻ってろ」

コンコン ガチャ

クロイロ「サカキ様が呼んでます、すぐ来てください」

サカキ「お前たちもわかっていると思うが、今ホウエン地方にいる」

サカキ「シロナ」

シロナ「はい」

シロナ「私たちがホウエンに来たのは伝説のポケモンを捕まえることもですが、それよりもまずレジギガスの封印をとくことを目的とします」

レッド「封印ってどうやってとくの?」

シロナ「静かに、それ今から言うから」

レッド「……」しゅん

ナツメ「よしよし」

シロナ「レジギガスの封印解除には他に3匹のレジポケモンを必要とします」

シロナ「ですがその3匹のレジも今は封印されています」

シロナ「3匹の解除法は残念ながら私にはわかっていません」

シロナ「ですが知っている可能性のある人物を三人見つけました」

シロナ「元ホウエンチャンピオンのダイゴ君」

シロナ「あ、ダイゴ」

シロナ「えー、その父親でありデボンコーポレーション社長ムクゲ」

シロナ「そしてホウエンバトルフロンティアオーナー、エニシダ」

シロナ「この三人のうち必ず誰かは知っているはずです」

クロイロ「だいぶ時間がかかるんじゃないの」

クロイロ「それならレジポケモンは後回しにて他を先にした方がいいんじゃないの」

シロナ「あんたもシンオウ出身でしょ」

シロナ「だったらレジギガスの強さは知ってるはず」

クロイロ「いや…あんまり知らないし、それにレジギガスが強いなんて話聞いたこともないから…」

シロナ「みんなが知っているレジギガスなんて全盛期の2%ぐらいの力しか出してないでしょうね」

シロナ「レジギガスは本当は強大な力を持つとされているポケモンよ」

シロナ「そしてレジギガスと同様に他のポケモンをはるかに超える強さのポケモンがもう2匹いるの」

シロナ「完全に力を解放した3匹を合わせればあのアルセウスをも凌ぐと言われている」

シロナ「らしい」

クロイロ「そんなすごいポケモンなのね…」

シロナ「といっても、そう伝えられてるだけだからね」

シロナ「他にもいくつか説があったけど、いろいろややこしくなっちゃうからそれはまた今度」

シロナ「理由はこれぐらいにしてさっき言った3人のところで希望とかありますか?」

レッド「特になし」

アポロ「私もだ」

シロナ「それじゃあレッド君はデボンコーポレーションのムクゲのところに」

シロナ「アポロさんとランスさんはバトルフロンティアのエニシダのところで」

シロナ「私とナツメでダイゴ君のとこ行きます」

ナツメ「私と?」

シロナ「たまにはいいじゃない」

ナツメ「まあ…いいけど」

レッド「じゃあナツメ、がんばってねー」

ナツメ「うん、レッドも」

シロナ「ねえ私には?」

レッド「よーし、レッド隊しゅっぱーつ」

アポロ「我々も行きますか」

シロナ「私にもがんばってぐらい言ってくれればいいのに~」

ナツメ「はいはい、後で私が言ってあげるからね」

ナツメ「それにしても誰も来ないじゃない、何してるのかしら」

シロナ「誰待ってるの?」

ナツメ「他の団員だけど」

シロナ「今回は私たち二人だけよ」

ナツメ「じゃあなんで出発しないの」

流星の滝

シロナ「ねえねえ、最近レッドとどうなの?」

ナツメ「どうって言われても…」

シロナ「毎日何時間ぐらいやってるの?レッド君元気そうだもんね」

ナツメ「はぁ?何の話してるの?」

シロナ「もお、わかってるくせに~」

ナツメ「…もしかしてそんなこと聞くために私と組んだの?」

シロナ「うん…だってせっかくクロナと勝負してたんだから」

ナツメ「勝負?」

シロナ「あ、いや…なんでもないの」

シロナ「いたたたたたた!いたいいたい!ごめん!あやまるから!」

ナツメ「人のことをそんな対象にするなんてほんとひどいわ」

ナツメ「フーディンもっとやっちゃって」

フーディン「フンッ」

シロナ「あぁん、やんっ」

ナツメ「フーディンやめて」

シロナ「あれ?」

ナツメ「早く立って歩きなさい、遊んでる暇はないのよ」

シロナ「ね、ねえナツメ…」

ナツメ「黙って歩きなさい」ギロッ

シロナ「こわっ…」

シロナ(まさかここまで怒るとは…)

ナツメ「まだつかないの?」

シロナ「ま、まだ…です」

シロナ(ものすごく気まずい…)

ナツメ「……」

ナツメ「…ってなぐらい強気でいった方がいいのかな」

シロナ「えっ?えっ?なに、どういうこと?」

シロナ「どうしたの?」

シロナ「えっと、ちょっとよくわかんないんだけど」

ナツメ「実は」

コテッ

シロナ「わっ!」

シロナ「ぎゃ~~~」ゴロゴロ

ナツメ「シ、シロナ!?」

ダイゴ「よっと」ガシッ

ダイゴ「大丈夫ですか?シロナさん」

シロナ「ダイゴく~ん!」

シロナ「相変わらず石探し?」

ダイゴ「ええ、シロナさんは相変わらず綺麗ですね」

シロナ「やーだ、もうっ」

ダイゴ「本当ですよ」

シロナ「……」

ダイゴ「……」

シロナ「えへへへへへへへ」

ダイゴ「はははは」

ナツメ「はぁ…はぁ…シロナッ…だいじょ…」

シロナ「でねでね、私がね…」でれでれ

ダイゴ「いやいや、僕の方も…」にやにや

ナツメ「はぁ…はぁ…」ガクッ

ナツメ「なにやってんの…」

シロナ「あ、ナツメ、ごめんね驚かせちゃって」

シロナ「私はこのとおりピンピンしてるから」

ナツメ「そうね…」

ダイゴ「シロナさんのお友達ですか?」

ダイゴ「初めまして、僕の名前はダイゴ」

ダイゴ「趣味は世界中のめずらしい石を探すこと…だけどここ半年ぐらいはここにこもりっぱなしなんだけどね」

ナツメ「はぁ」

シロナ「あんたも自己紹介しないと、ダイゴ君に失礼でしょ」

ナツメ(なんか言い方がむかつく…)

ナツメ「えっと名前はナツメです…トレーナーです…よろしくお願いします…」

ダイゴ「よろしく」

シロナ「あー!私以外の女にさわる気?」

ダイゴ「ただ握手しようとしただけですよ」

ダイゴ「僕にとってはあなただけってことは変わりませんよ」

シロナ「ダイゴ君…」

ナツメ「なにこれ…」

ナツメ「シロナはもうちょっと自分の年齢にあった発言しなよ」

ナツメ「だってあんたもうさんじゅ…」

シロナ「まだまだ20代よ!」

ナツメ「そうだっけ…?」

ナツメ「いや、それでも…20代にあってないでしょ…」

ダイゴ「まあまあ、シロナさんを悪く言わないでください」

ダイゴ「責任は全て僕がとります」

ナツメ「いや…責任とかそういう話してないんですけど…」

30分後

シロナ「待ってたらダメなんだって」

シロナ「レッド君ああ見えて絶対押しに弱いわよ」

シロナ「前あなたが襲った時も途中まではうまくいったんでしょ」

ナツメ(そんなことしたっけ…)

ナツメ「ていうか…」

ナツメ「なんでこんな話してんの!」

ナツメ「レジポケモンたちを捕まえるんでしょ」

ダイゴ「……」ぴくっ

シロナ「あっそうだ…」

シロナ「ねえダイゴく…」

ダイゴ「シロナさん、レジポケモンを捕まえるとはどういうことですか」

シロナ「そのままよ」

ダイゴ「あのポケモンたちがどういうポケモンかわかってるんですか」

シロナ「ええ、わかったうえで必要なの」

ダイゴ「…どういうつもりですか」

シロナ「今の私たちの目的は二つ」

シロナ「レジギガスの封印を解くことと、伝説級のポケモンを集めること」

シロナ「どちらの目的にしろレジポケモンは必要なの」

シロナ「でもレジポケモンたちも封印されてるし、解き方がわかんないからダイゴ君なら知ってるかなと思って」

ダイゴ「私たち…あなたたち二人でそんなことをしてるんですか…?」

シロナ「いいえ、私たちがいる組織でやってることよ」

ダイゴ「リーグですか?」

シロナ「いいえ」

ダイゴ「どんな組織ですか」

シロナ「…今日のダイゴ君質問が多いわね」

シロナ「言わなきゃダメ?」

ダイゴ「一応…気になりますから」

シロナ「どうしよう?」

ナツメ「言わないと教えてくれないんだったら仕方ないかもね」

ナツメ「最悪、こちらは二人だし…断られても」

シロナ「うん、でも…」

ナツメ「でも?」

シロナ「私ダイゴ君にひどいことはできない」

ナツメ「……」

ナツメ「じゃあひどいと思わない程度でやりなさいよ」

シロナ「ふーっ…じゃあ言うわね…」

シロナ「ロケット団…っていうんだけどー…知ってる?知らないよね」

ダイゴ「数年前カントー・ジョウト地方を中心に活動していた犯罪組織」

ダイゴ「ナツメさんの好きなレッド君が壊滅させたって聞いたけど」

ナツメ「べ、別に好きなって言わなくても…」

シロナ「うん、そのロケット団よ」

シロナ「ちゃんと言ったから教えてくれるよねダイゴ君?」

シロナ「教えてくれないなら嫌いになっちゃうよ」

ダイゴ「それは嫌です…」

ダイゴ「でももう一つだけ確認を…」

ダイゴ「ロケット団に入っているということはポケモンリーグに所属していないのですか?それとも所属しながら?」

シロナ「…リーグに何かあるような言い方ね」

シロナ「もうあんなとこに所属はしていないわ」

シロナ「ちょっといろいろあってね、もう元チャンピオンよ」

ダイゴ「そうですか…」

シロナ「ねえダイゴ君」

シロナ「何か隠してない?なんでそんなリーグにいるかどうか気にするの?」

ダイゴ「…シロナさんはポケモンリーグがどんなところか本当にご存じですか?」

シロナ「ええ…」

ダイゴ「あなたが元チャンピオンになったのもそのせいのようですね」

シロナ「まさかダイゴ君も何かされたの!?」

ダイゴ「いえ、僕は何か起こる前に気づいてしまったというか…」

ダイゴ「実は僕がチャンピオンになったときから妙な違和感はありました」

ダイゴ「そしてリーグの悪事の証拠を見つけてしまったんです」

ダイゴ「でも僕一人の力ではどうすることもできず、あんなものを見つけてしまったため誰かに協力を求めることもできない」

ダイゴ「情けないことにそのまま何もせず、このままここにいるのもどうかと思ってたところにミクリがチャンピオンに挑戦するということを聞きました」

ダイゴ「ミクリには悪いことをしたと思いますがわざと負けてリーグを抜けることができました」

ダイゴ「まあ…趣味をやりたかったってのもありましたけど…」

ダイゴ「そういうことなんで僕は特になにもなくやめることができました」

シロナ「そんなことならなんで私に教えてくれなかったのよ」

ダイゴ「その…」

シロナ「もしかして私も疑ってたの?」

ダイゴ「なんていうか…はは…」

シロナ「ダイゴくーん!」

ダイゴ「は、はい…!」

シロナ「……」

ダイゴ「あの、近い…二人だけじゃないですし…」

シロナ「私、お寿司が食べたいな~」

シロナ「ダイゴ君のおごりで」

ダイゴ「い…いいとこ探しときます…」

ナツメ「ねえその話いつまで続くの」

シロナ「もうちょっち待ってよ~」

シロナ「早く帰ってレッド君に会いたいのはわかるけど、私たちも久しぶりに会ったんだから」

ナツメ「じゃあ勧誘でもしたら?」

シロナ「ああ、それいいわね」

シロナ「ねえダイゴ君」

ダイゴ「ごめんなさい、それはお断りします」

シロナ「え~どうして?」

ダイゴ「シロナさん自身が決めたことなんでロケット団に入っていることには何もいいません」

ダイゴ「でも僕にはまだやることがあります」

シロナ「そう、なら仕方ないわね」

ダイゴ「ただ協力はします」

ダイゴ「まずはレジポケモンについてでしたよね」

デボンコーポレーション

レッド「ほーでっけー会社だねー」

レッド「とりあえず騒がれたりしたら面倒だから制圧しておくか」

レッド「突撃」

団員「おーっ」

団員「うわぁー!」

レッド「なんだ?またなんかいるのか?」

ユウキ「なんなんだ、この人たち」

トウヤ「ちょうどいいじゃん、トレーナーのポケモンだし経験値稼ぎができて」

レッド「やー、困ったな~」

ユウキ「…!」

ユウキ「レッドさん…」

レッド「うーん…」

レッド「まあいいか、久しぶり二人とも」

トウヤ「なんでこんなところに」

レッド「それはこっちがいいたいよ」

ユウキ「…見つけしだいレッドさんは捕らえるよう言われてます」

レッド「めんどうだなぁ…」

ユウキ「ジュカイン、リーフブレード」

トウヤ「エンブオー、フレアドライブ!」

レッド「うわっ、おおっと…あぶねえじゃねえか!」

ユウキ「だったらおとなしく捕まってください」

レッド「ったくだったら、カビゴン、ラプラス!」

レッド「俺はやるからには徹底的にやるからな、覚悟しろよ」

ユウキ「来るぞトウヤ、気をつけろ!」

トウヤ「わかってるよ」

レッド「ラプラス、波乗りだ」

ラプラス「スイトン」

トウヤ「水のないところでこのレベルの水技なんて…!」

ユウキ「だったらそれ以上の草技でふっとばすだけだ!」

ユウキ「ジュカイン…」

トウヤ「ユウキ後ろ!」

カビゴン「ネムイ」どっすーん

3分後

トウヤ「全滅…だと…」

ユウキ「ここまで強いなんて」

レッド「あたりまえだろ、元でもチャンピオンだぞ」

レッド「俺はここの社長さんに会いたいだけなのに勝負なんかしかけてきやがって」

レッド「……」ぴくっ

レッド「ピカチュウ、10万ボルト!」

ピカチュウ「テイッ」

ラムダ「おっとおぉ」

ラムダ「へっへっよく俺がいることに気づいたな」

レッド「ずっとお前を探してたからな」

ユウキ「レッドさんが二人…?」

レッド「早く俺のポケモンを返せ」

ラムダ「それはできねえな、見せるだけならいいけでよぉ!」

ラムダ「出てこいや!」

レッド「おいおいお前なんかに3匹同時に指示出せるのかよ」

ラムダ「ふんっ我々の技術は日々進歩している、そんなことなんの問題もない」

ユウキ「レッドさん…これはどういうことなんですか?」

レッド「あっちは俺の偽物、んでもってあいつのせいで俺が指名手配されちゃったの」

トウヤ「じゃあ今までのは全部あっちがやったんですか」

レッド「そう、でも使ってるのは俺のポケモンたち」

レッド「見てみろ、頭に変な機械つけられてんだろ」

レッド「ちょい荒いけど、あいつらなら耐えられるはずだ」

ユウキ「そういうことなら俺らも」

レッド「二人とも今手持ちないだろ、下がってて」

レッド「ラプラス、カビゴンは3匹をひきつけて、ピカチュウはその間にボールを奪い返す」

レッド「よし、俺たちの仲間を取り返そう」

ピカチュウ「ガン」

カビゴン「バルゾッ」

ラプラス「…アウッ」

レッド「GO」

ラムダ「どういう作戦か知らんが、お前のポケモンに本気を出せるわけねえ!」

レッド「言っとくけど俺のポケモンたちはどんな時も全力だよ」

ラムダ「お前の全力すら俺は超える、見よ!三匹同時メガシンカ!」

レッド「…!?」

レッド「いや…それがどうした」

カビゴン「オアー」ギランッ

カビゴン「アータタタタタ」テーレッテー

ラムダ「おいおい…こんなの仲間に使う威力なのか!?」

ピカチュウ「ネエネエ」とんとん

ラムダ「ん?」

ピカチュウ「コンチハ」にや~

ラムダ「うっ…」

ピカチュウ「オリャア」バシンッ

ラムダ「ぐべっ」

ピカチュウ「ボールトリカエシタ」

レッド「よし、後はリザードンの機械だけ」

ラプラス「ブシャアアアア」

リザードン「コウカハバツグンダ」

レッド「フシギバナ、リザードン、カメックスもどれ!」

レッド「これで俺のポケモンたちがそろったな」

ラムダ「くそ…」

レッド「じゃあ早速、今までの分やり返させてもらおうか」

アクロマ「なにをしているのですか」

ラムダ「ア…アクロマさん…!」

アクロマ「おや…もしかしてあなた本物のレッドですかっ!」

アクロマ「おおっ感動ですよ!本物にお会いできるなんて」

アクロマ「わたくしの名前はアクロマ!よろしくお願いします!そして…」

アクロマ「さようなら」

レシラム「クロスフレイム!」

ゼクロム「クロスサンダー!」

レッド「っ!」

ラプラス「アブ」

カビゴン「ナーイ」

レッド「う…ラプラス、カビゴン…助かったありがとう」

アクロマ「まさか…イッシュの誇る竜の一撃を止めるとは…」

アクロマ「すばらしいっ!」

レッド「何がすばらしいだ、いきなり出て来て攻撃しやがって、なんだてめえ」

トウヤ「レシラムとゼクロム…そんな…」

ユウキ「どうした?」

トウヤ「レシラムもゼクロムもNとトウコの…」

トウヤ「おい!お前!Nとトウコはどうした!」

アクロマ「おや、あなたたちは図鑑所有者じゃないですか」

アクロマ「今あなたたちの力は必要としていません、少し黙っててください」

トウヤ「お前が僕たちを必要かどうかなんか聞いてねえ!」

トウヤ「トウコとNはどうしたかって聞いてんだ!」

アクロマ「五月蠅い…」

レシラム「消え」

ゼクロム「失せろ」

レッド「ラプラスはユウキをカビゴンはトウヤを守れ!」

アクロマ「自分のポケモンで他人を守るとは…」

アクロマ「わたくしからすればただ自分のポケモンを苦しめるだけじゃないのですか」

アクロマ「しかも自分を守る盾も失ったわけですよ」

レッド「それがどうした…」

アクロマ「おや、あまり動揺してないようですね」

アクロマ「もしかしてポケモンを機械の用に扱うことに慣れてしまったのですか?」

レッド「そんなわけないだろ」

アクロマ「うーん…わたくしには理解できませんね」

レッド「そんな変な頭じゃ何考えてもわかんねえだろうな」

アクロマ「変な…頭…?」

ラムダ「やば…」

アクロマ「この頭のよさがわからないとは…」

アクロマ「万死に値する!!!!!!!」

アクロマ「レシラム!ゼクロム!この街ごとレッドを消してしまえ!!」

ラムダ(頭のことをバカにされたアクロマさんはちょっとやそっとじゃ止まらねえ…巻き添えをくうまえに逃げる!)

レッド「おい、お前ら早く逃げろ」

ユウキ「レッドさんは…」

レッド「あいつの目的は一応俺みたいだし、俺が逃げたら追ってきちゃうだろ」

レッド「トウヤ、どうした?」

トウヤ「あのレシラムとゼクロムの頭にさっきの機械と同じようなものが」

レッド「あ、ほんとだ」

レッド「でも今はあの二匹に対抗できそうもない」

トウヤ「なら…僕がやります」

レッド「でもお前」

トウヤ「姉(トウコ)や友だちが伝説の竜に認められてるのに僕だけ認められてないわけないじゃないですか」

トウヤ「憧れのレッドさんの前なんだし、かっこつけますよ」

レッド「かっこつけても俺男に興味ないよ…」

トウヤ「そういうことじゃないです…」

トウヤ「行くぞ!キュレム!」

キュレム「……」

レッド「これがトウヤの伝説の竜か…」

トウヤ「状況はだいたいわかってる?」

キュレム「…ああ」

ユウキ「でも1対2じゃあきらかに不利だぞ」

トウヤ「ふっふっふ、キュレムの真の力を見せるときがきたようだな」

キュレム「今こそ一つに…」

ゼクロム「我らがひとつに…」

トウヤ「吸収合体!ブラックキュレム!」

キュレム「ぐおおおおおお!」

トウヤ「さらにここから、レシラムも取り込む!」

トウヤ「キュレム、ゼクロム、レシラムはもともとは一匹の竜、それが今再び」

レッド「あれ、キュレムの頭になんかついてね?」

ユウキ「あー…あれさっきまでゼクロムについてたやつじゃ…」

トウヤ「え…」

キュレム「我が力を受けてみよ!フリーズボルト!」

レッド「こっち来た!」

トウヤ「おい、キュレムやめろ!」

アクロマ「ふははははは!ゼクロムはわたくしのメカによりわたくしの支配下」

アクロマ「それをとりこめば取り込んだキュレムすらわたくしの支配下になる!」

アクロマ「どうです!わたくしの優秀な機械は!」

ユウキ「さらに状況が悪くなってんじゃん」

トウヤ「いや…こんなはずじゃ、すいませんレッドさん…」

レッド「……」

キュレム「フリーズボルト!フリーズボルト!フリィィィィィズボルトォォォ!」

レシラム「クロスフレイム♪クロスフレイム♪」

ユウキ「街もめちゃくちゃ…やっぱり今までのは全部あのヘンテコ頭と偽レッドさんの仕業だったのか」

トウヤ「まだ疑ってたのか!?」

ユウキ「そうじゃないって」

レッド「…このまま走ってても逃げ切れそうにないな」

レッド(まだ戻ったばっかで検査もしてないけど、これしか…)

ユウキ「レッドさん、どうするんですか」

レッド「出ろ、リザードン!二人をつれてどこか遠くへ!」

リザードン「ムゲンノカナタヘサアイクゾ」バサッ

レッド「よし…」

アクロマ「足手まといを逃がせて満足ですか?」

レッド「あいつらは足手まといなんかじゃねえよ」

アクロマ「そうですか、まあわたくしには関係のないことです」

アクロマ「あなたのおかげでいい実験ができました、感謝してますよ」

アクロマ「キュレム、レシラム、とどめを」

レッド「ふぃ~…どうしようかな…」

アクロマ「今度こそさようなら」にやっ

3日後

ナツメ「…今日もつながらない」

シロナ「だ…大丈夫だって、レッド君ならそのうちフラッとかえってくるよ」

ナツメ「そうだといいけど…」

クロイロ「レッドの隊にいた団員も誰も帰ってこず、しかもデボンコーポレーションのあったカナズミシティは完全に壊滅」

クロイロ「変に希望を持たせない方がいい」

シロナ「クロナ!あんたね…」

クロイロ「超能力も使えないお姉ちゃんにはわかんないかもしれないけど、レッドの気配が感じないのよ」

シロナ「そうなの…?」

ナツメ「……」

ナツメ「二人ともありがと」

ナツメ「私ちょっと出かけてくる…」

シロナ「出かけるってどこに」

ナツメ「破れた世界」ぽのぬ

シロナ「…どうしたらいいのかしらね」

クロイロ「さあ」

シロナ「そうだ、レッド君が見つかったわけじゃないし、もしかしたらってこともあるじゃない」

クロイロ「さっきも言ったけど気配が感じないの、もし生きていたとしてもかなり弱ってる、いつ死んでもおかしくないぐらいに」

クロイロ「それに私カナズミを見てきたけど、あんなの人かどうかも判別できない」

破れた世界

ナツメ「ギラティナーでてきてー」

ナツメ「……」

ナツメ「この辺にいないのかな…もうちょっとあっちに行ってみよ」

ギラティナ「……」もぞもぞ

ナツメ「あ、いた」

ナツメ「ねえギラティナ…」

ギラティナ「ケムッソのマネ!」シャキーン

ナツメ「……」

ギラティナ「ねえねえ、どうだった?似てたー?」

ナツメ「うん…」

ギラティナ「わーいわーい、アカギに見せたらね『何が違うんだ』って言われちゃったんだけど」

ギラティナ「見る人が見ればわかるんだよねー」

ナツメ(何もわかんなかったけど…)

ギラティナ「じゃあ次は大技のトランセルのマネするねー」

ナツメ「ねえ、それはまた見るから、それより聞きたいことがあるの」

ギラティナ「それ大事なことなの~?」

ナツメ「うん」

ギラティナ「じゃあしょーがないなー」

ナツメ「えっと…レッドの場所わかる…?」

ギラティナ「レッドの場所ねー」

ナツメ「わ、わかんないよね…ごめん、変なこと聞いちゃって」

ギラティナ「なにかあったのー?」

ナツメ「…レッドが帰ってこなくて、少しでも関わりのあるところに聞いてまわろうと思ったの」

ギラティナ「死んじゃったかもしれないと思ったの?」

ナツメ「そんなことっ…」

ギラティナ「生きてるよ~」

ナツメ「ほんとっ!」

ギラティナ「僕の力を持った生物がしんじゃうと一度この世界に来ることになってるからね」

ギラティナ「レッドはまだ来てないよ」

ナツメ「それでどこに…!?」

ギラティナ「場所はどこかよくわかんないけど、君たちに僕の力分けてあげたでしょ」

ギラティナ「僕はね僕の力を持つ人間と同じ視界を見ることができるんだ」

ギラティナ「例えば今なっちーは僕のこと見てるでしょ?」

ナツメ「うん」

ギラティナ「それを僕も見ることができる」

ギラティナ「今の時代で僕の力を持ってるのはなっちーとアカギのレッドの三人だけ」

ギラティナ「三人とも視界を見ることができるけど、レッドは寝てるのかして真っ暗だ」

2時間後

ギラティナ「金八先生のマネ」

ナツメ「……」

ナツメ「…レッドは起きたの?」

ギラティナ「うん、ちょっと前に」

ナツメ「なんで起きたときに教えてくれないのよ」

ギラティナ「まだモノマネの途中だったから」

ナツメ「そんなのどうでもいいに決まってるでしょ!」

ギラティナ「ど…どうでも…!」ガーン

ギラティナ「しょんな~…」ガクッ

ナツメ「その…ちょっと言い過ぎたかな…」

ナツメ「でレッドはどこに?」

ギラティナ「うんとねー…なんか人が見える」

ギラティナ「みんな喜んでる」

ナツメ「みんな喜んでる…それどんな人たち?」

ギラティナ「年はレッドよりもちょっと下かな、全員で5人」

ギラティナ「あ、女の子がレッドに抱き着いた」

ナツメ「他にわかることは…?」ぴくっ

ギラティナ「他はねー」

レッドのいるところ

コトネ「お腹すいてないですか?お風呂入ります?マッサージしましょうか?」

レッド「……」

ハルカ「何やってんの、起きたばっかなんだしあんま驚かせないの」

コトネ「えーでもー」

ゴールド「そうそう、お前の飯なら俺が食ってやるからさ」

コトネ「てめーは黙ってろ」

ユウキ「トウヤが食べてくれるよ」

トウヤ「何勝手に言ってんだ」

コトネ「それは後でね」

レッド「……」ぼーっ

コトネ「3日も寝てたんだし、お腹すいてるはずよ」

コトネ「そうですよね?」

レッド「……」

レッド「ここどこ?」

コトネ「ここは…なんていったっけ?」

ユウキ「カラクリ屋敷ってとこです、安心してください安全なところですから」

レッド「からくりやしき…?」

コトネ「他にわからないことありますか、私がなんでも答えますよ!」

ハルカ「この子のテンションなんとかならないの?」

ユウキ「俺に言わないで…」

レッド「……」

レッド「なんでも聞いていいの?」

コトネ「もちろんです」

レッド「じゃあ…君たち誰?」

全員「……!?」

コトネ「え、何言って…」

レッド「なんか、俺と親しそうだったから聞きにくかったんだけど、なんでもいいって言うから…」

レッド「それと、俺は誰なんだ?」

全員「……」

レッド「なんかなんにもわからん」

レッド「俺がイケメンでモテモテの最強トレーナーってことだけはわかる」

ゴールド「間違ったことだけ覚えてますね」

ゴールド「俺の方が」

コトネ「ヒ~ビキ」にこっ

ゴールド「なに?なんかそっちで呼ばれるの」

コトネ「……」どすっ ぷちゅ

ゴールド「がっ…!!!」どさっ

レッド「間違ったことって?」

コトネ「な~んにも間違ってないですよ」

レッド「みんな悪そうなやつらじゃない…かな?」

レッド「みんな俺のこと知ってるの?」

コトネ「はい」

レッド「じゃあ俺の名前と君たちの名前教えてくれる?」

コトネ「はい、じゃあまずあなたの名前はレッドです」

コトネ「それで私の名前はコトネです、あなたの彼女です」

レッド「俺の…?」

トウヤ「違います!」

レッド「え、違うの?」

トウヤ「だってコトネは…むぐっ」

コトネ「しーっ!今レッドさんは記憶ないみたいだし今ぐらいいいじゃない」

トウヤ「…今ぐらいっていつまで」

コトネ「無論、死ぬまで」

トウヤ「嫌だよそれ!」

レッド「ねえ、結局どっちなの」

コトネ「あってます!」

トウヤ「違います!」

レッド「……」

レッド「まあ…それはいいや」

レッド「俺のポケモンたちに聞けばわかることだし」

コトネ「えっそれは…」

レッド「ピカチュウ」

レッド「この子は俺の彼女なのか?」

ピカチュウ「チゲエ」ブンブン

レッド「とりあえず違うって言ってるみたいだ」

コトネ「ピカチュウ、お願い!」

トウヤ「何のお願いだよ」

ユウキ「レッドさん、自分のポケモンのことは覚えてるんですか?」

レッド「ああ、自分が誰かもわからないぐらい記憶ないのにこいつらだけは覚えてるんだよ」

ユウキ「あ、そうだ言ってなかった、俺の名前はユウキ、こっちはハルカ」

ユウキ「それであそこで泡ふいて倒れてるのがゴールドです」

ユウキ「最後にコトネと言い合ってるのがトウヤ」

レッド「うん、みんな覚えた」

ユウキ「他に覚えてることは?」

レッド「…あっ」

ユウキ「なにか思いだしました?」

レッド「いや、めっちゃ体痛い」

レッド「なんだか意識したら急に…」

ユウキ「やっぱ病院に…」

ハルカ「でもそんなことしたら」

レッド「俺って病院に出禁になるような悪人なの?」

ユウキ「そうじゃないんですけど…」

レッド「はっきり言ってくれよ」

ユウキ「だめです」

レッド「なんで…」

ユウキ「世の中知らないでいいことってあるじゃないですか」

レッド「ふーん…」

レッド「……」

レッド「よいしょっと」

ユウキ「どこへ?」

レッド「まあ、知らないでいいことだよ」

ハルカ「そういうわけにはいかないです」

レッド「…トイレ」

レッド「はぁ…」

レッド「なんだかどうもあいつらを信用できないな…」

レッド「…俺ももう大人だし、人にあんまり頼るのはやめとこ」

レッド「ここから出よっと」

レッド「それで…どうしようかな」

レッド「……」

レッド「まあいいや、昔なんも考えず旅してたような気もするし」

レッド「……」

レッド「だーれにもーないしょでーおでかけなのよー」

レッド「どーこに行こうかなー」(音痴)

ぐ~

レッド「そういやなんも食ってなかったな」

レッド「なんかこの辺にないかな」

レッド「あっお得な掲示板だ」

レッド「おいしいお店とかかいてないかな~」

レッド「えーと…なになに…指名手配…レッド…」

レッド「…なんだか見たことある顔に聞いたことある名前だな」

レッド「どこだっけ、思い出せね、まあいいや」



ポケモンやってたら遅くなりました
次からはもう少し早く更新できたらいいなと思ってます

3日後・破れた世界

ギラティナ「ディグダのマネ」

ナツメ「うん…似てると思う…」

ギラティナ「うそだー、これはメタグロスのマネだよ!」

ナツメ「…ねえ、まだレッドの場所わかるようなものないの?」

ギラティナ「うんとねー」

ギラティナ「今目隠しされちゃってる」

ナツメ「目隠し?」

ギラティナ「うん、表の世界じゃ…そうだな30時間ぐらい前かな」

ギラティナ「捕まってた」

ナツメ「えええええっっっ!!」

ナツメ「えっ…ちょっ…ええ!?」

ナツメ「何言ってんの」

ナツメ「さっき女の子が抱き着いたとかなんとか…」

ギラティナ「女の子が…?」

ギラティナ「ああ、あれね」

ギラティナ「もう3日も前のことだよ」

ナツメ「3日前…!?」

ギラティナ「そーだよー」

ギラティナ「言ったことあるかもしれないけどここの世界はなっちーの知ってる常識は通じないんだよ」

ギラティナ「例えば時間や感覚さえ普段とはまったく違うね」

ギラティナ「食事も睡眠もうんちもしなくても永遠に生きられるし、年もとらない、あと病気にもならないな」

ギラティナ「ただ最終的には自分が生きてるか死んでるかもわからなくなって発狂するのもいたな~」

ギラティナ「そいつは僕が直接ころ」

ナツメ「ねえ…だいたいは理解できたけど、なんで捕まっちゃったときに教えてくれないのよ!」

ギラティナ「なんとなくかな…」

ナツメ「なんとなく!?何寝ぼけたこと言ってんの!」

ギラティナ「なっちー怖い…」

ギラティナ「なっちーはレッドのこと大好きだからね…やっぱ怒っちゃうよね」

ナツメ「だっ…それはいいでしょ!//」

ナツメ「レッドに何かあったらどうする…いやもう捕まっちゃてて…」

ナツメ「えーと…えーと…」

ギラティナ「助けるんでしょ」

ナツメ「簡単に言わないでくれる!」

ギラティナ「うひゃっ」

ギラティナ「…そういえば、どこかにテレポートさせられてた」

ナツメ「テレポート?」

ナツメ「何かその場所の手掛かりになるようなものはない?」

ギラティナ「えーと…人がいた」

ナツメ「人ぐらいいるでしょ…」

ナツメ「じゃあそれはどんな人なの?」

ギラティナ「一人は男でー目が棒だった」

ナツメ「目が棒…?」

ギラティナ「とにかく細いのー」

ナツメ「目が細い男…」

ギラティナ「あとマントもいた」

ナツメ「マント?」

ギラティナ「わかんないの?」

ナツメ「マントの方はヒントが少ないからわかんないけど」

ナツメ「レッドはたぶんカントーかな…」

ギラティナ「どうしてわかるのー?運命の赤い糸?」

ナツメ「そんなんじゃないって…」

ナツメ「さっきの目の細い男って、私の知ってる限りじゃタケシだけ」

ナツメ「タケシはカントーのジムリーダーだから…」

ナツメ「それだけなんだけどね」

ナツメ「…一回行ってみる、呼んだらそのときはお願いね」

ギラティナ「ほーい」

ナツメ「よいしょっと」

ナツメ「……」キョロキョロ

ナツメ「誰もいないか、当然よね3日もたってるって言ってたし」

ナツメ「ていうか当たり前のようにいるのがおかしいのよ」

ナツメ「ここレッドの部屋なんだから…」

ナツメ「レッドの…」

ナツメ「……」

ナツメ「ああもうっ私は何考えてるの!」

ナツメ「いくら誰もいないところだからってやっていいことと悪いことがあるんだから!」

シェイミ「例えば?」

ナツメ「いやなんでそんなこと」

ナツメ「……」

シェイミ「んあ?」

ナツメ「なんでボールから出てんのよ」

シェイミ「ええやろが別に」

ナツメ「…いつから出てたの、もどってよ」

シェイミ「断る!」

ナツメ「なんでよ」

シェイミ「散歩行ってくる」ガチャ

ナツメ「こら、待ちなさい!勝手に出るんじゃない」

シェイミ「うふわははは」

ナツメ「待てー!」

クロイロ「よいしょ」

シェイミ「ぬあっ、離せこの!」

クロイロ「暴れないでください」

ナツメ「あ、先生…ありがとうございます」

クロイロ「戻ってきてたんですか、全然帰ってこないから心配しましたよ」

クロイロ「何かわかりましたか?」

ナツメ「レッドが生きてたんです!」

クロイロ「本当ですか、どこにいるかはわかりますか?」

ナツメ「たぶん…カントーかと…」

クロイロ「カントーですか…?」

クロイロ「……」

クロイロ「わかりました、サカキ様に言いに行きましょう」

ナツメ「その前に、ほら戻りなさい」

シェイミ「くっ…そぉ~!」シュン

クロイロ「サカキ様、失礼します」

シロナ「はいはーい、何か用?」

クロイロ「おめーじゃねえ」

サカキ「どうした」

クロイロ「ナツメが戻ってきて、レッドの場所がわかったそうです」

サカキ「そうか」

サカキ「場所はどこだ」

ナツメ「たぶんカントー」

ナツメ「そして捕まってると考えた方が…」

シロナ「レッド君が捕まった!?」

サカキ「…ホウエンを離れる予定はいつだ」

シロナ「ま…まだまだです」

サカキ「ならわざわざ今行く必要はない」

シロナ「えっ」

ナツメ「レッドがどうなってもいいっていうの!」

サカキ「……」

ナツメ「…ですか」

サカキ「ふん…」

クロイロ「サカキ様…その、ほうっておくということですか?」

サカキ「そうだ」

ナツメ「でもそれじゃ…」

サカキ「たしかに今のレッドはピンチなんだろうな」

サカキ「レッドはロケット団にとっても必要な戦力…」

サカキ「だがあいつなら心配ないだろう」

シロナ「ボス…」

ナツメ「それは違うでしょ…」

サカキ「なに?」

ナツメ「レッドはね、ああみえて寂しがり屋の甘えん坊なのよ!」

ナツメ「そんなレッドを…あっ」

全員「……」

ナツメ「いっ…いや、そんないろいろ詳しいわけじゃなくて…」

ナツメ「単純に付き合いが長いだけで、あっ、この付き合いはそういう付き合いじゃなくて」

クロイロ「ナツメ、だれも何も言ってません」

ナツメ「だって、そのー…うん…」

サカキ「お前がレッドのところに行きたいだけじゃないのか?」

ナツメ「ななな…何言ってるの!…ですか」

サカキ「じゃあ別に行かなくてもいいんじゃないか」

ナツメ「でもその…レッドもえーっと…なんていうか」

サカキ「……」

シロナ「…ボスー、そんなこと言わないでもナツメは行きたがってるんですし」

シロナ「そうだ!私とナツメで行ってきますよ」

シロナ「ナツメの言うこともまあわからなくもないですし、いいですよね」

クロイロ「レッドの性格以外何も具体的に言えてないと思うんだけど」

シロナ「私にはわかるの」

クロイロ「…お姉ちゃん本当に行く気なの?」

シロナ「もちろん」

クロイロ「もちろんって…サカキ様よろしいのですか?」

サカキ「シロナ…頼んでおいた仕事は終わったのか?」

シロナ「あ…」

サカキ「ふん…」

サカキ「ならカントーへはナツメとクロナで行ってもらう」

クロイロ「私ですか…はい、わかりました」

クロイロ「あなたが行きたいと素直に言えばさっと終わったのですよ」

ナツメ「それはそうですけど…」

シロナ「クーローナーツーメー」

クロイロ「まとめるんじゃない」

シロナ「ごめんごめん」

クロナ「で、何?サカキ様に頼まれてたこと終わったの?」

シロナ「いんや、それは全然」

ナツメ「言っとくけど手伝わないよ」

シロナ「そんなことじゃないわよ~」

シロナ「わかってると思うけどちゃんと変装していくようにって伝えにきただけ」

シロナ「ナツメはジムリーダーだし、クロナは髪の色以外私にそっくりだし私に間違われないと限らないからね」

クロイロ「お姉ちゃんにそっくりぃ?」

ナツメ「まあ…かなり似てますね」

クロイロ「…そうですか」

シロナ「でさでさ、いろいろ着てみてほしいんだけど」

クロイロ「お姉ちゃん私に着させて似合うかどうか見たいだけなんじゃ…」

シロナ「う~ん、ちょっと違う気がするな~」

クロイロ(やっぱり…)

ナツメ「それにしてもいっぱい服ありますね」

クロイロ「ロケット団はいろんなところに潜入したりすることもありますからね」

クロイロ「各地方のほぼ全職業分の服はそろえてあります」

ナツメ「すごいですね」

クロイロ「ええ、でもその分着るのが多くこの馬鹿にそれだけ試着させられるんですけどね」

シロナ「お姉ちゃんに向かってバカって言わないの!」

クロイロ「うるさい」

ナツメ(あ、これいいかも)

シロナ「ねえねえナツメこれ似合うんじゃない?」

シロナ「ホウエン地方のバトルガールの服なんだけど」

クロイロ「そんなのだったらナツメにはイッシュ地方のビキニのお姉さんの」

ナツメ「なんで二人ともそんな露出高いの!」

ナツメ「水着なんて変装でもなんでもないでしょ!」

クロイロ「レッドが好きそうだと思ったので」

シロナ「あ、そういう考えいいわね」

シロナ「じゃあレッド君が好きそうな服選ぼっと」

ナツメ「自分で選ばせてよ」

シロナ「えーおもしろいのに」

クロイロ「そうですよ」

ナツメ「先生まで…」

ナツメ「わかりました、じゃあ選んでください」

ナツメ「ただ先生が一緒に歩いてても恥ずかしくないような服装でお願いします」

シロナ「OL、ふりそで…ナースもレッド君好きそうね」

クロイロ「お姉ちゃんは何もわかってない、レッドは絶対ポケモンレンジャーよ」

ナツメ「今の聞こえてたのかな」

ナツメ「まともなのならなんでもいいけど…」

30分後

シロナ「もうだからー!」

クロイロ「違うって言ってるでしょ」

ナツメ「二人とも早くしてくれない?」

ナツメ「あまりにも遅いからもう着替えたんだけど」

シロナ「えっ」

クロイロ「サイキッカーってそのままじゃないですか、ダメですよその服装だけは」

ナツメ「あれ、だめなんですか…」

さらに30分後

クロイロ「はい、これでいいですよ」

ナツメ「…なんかこうお嬢様系の服はどうも私には」

クロイロ「いいえ、よく似合ってますよ」

シロナ「あんた女優だったんだし役でそういうの着ることなかったの?」

ナツメ「こんな役はしなかったから」

ナツメ「魔女とかはよくやったけど」

クロイロ「ナツメ女優だったんですか?」

シロナ「あんたほんと世間のこと知らないわね、けっこう有名なのよ」

クロイロ「へーすごいじゃないですか」

ナツメ「私のことはいいですから先生も着替えてくださいよ」

シロナ「そうよ、あんた何やってんの」

クロイロ「私は医者の格好で」

シロナ「ほら脱ぎなさいって」

シロナ「ナツメも手伝って」

ナツメ「うん」

クロイロ「なっ…ナツメまで!やめてください私はっ…」

シロナ「よし、あとは髪型かえようか」

クロイロ「どうせエリートトレーナーならイッシュじゃなくて…それよりエリートトレーナーじゃなくて…」

シロナ「ごちゃごちゃ言わないの」

シロナ「あんた髪まで私そっくりね~やっぱ私にあこがれてんの?」

クロイロ「そんなわけないでしょ」

クロイロ「髪なんか後ろで束ねるだけでいいから」

クロイロ「それと子どものときからお姉ちゃんを見てたらとても尊敬されるような人には思えないもん」

ナツメ「たしかにね、テレビとか出るときだったらそれなりにしてたみたいだけど、そうじゃないときはね」

シロナ「テレビの時ぐらいはちゃんとするわよ一応チャンピオンだったんだし」

シロナ「シンオウ中の目標だったのよ」

シロナ「最後はこうして…」

シロナ「はいオッケ~」

クロイロ「……」

シロナ「どうしたの?」

クロイロ「ナツメの言う通り…どうもなれない格好てのは…」

クロイロ「あ、私の白コートだけでもせめて」

シロナ「やっぱりそのそのコートも私に」

クロイロ「おばあちゃんにもらったの!」

ナツメ「着替え終わったんだし、早く行きましょう」

クロイロ「そうですね」

クロイロ「お姉ちゃんはサカキ様に頼まれてたこと終わらすように」

シロナ「わかってるって」

クロイロ「ならいいけ…」

クロイロ「……」

シロナ「どうしたの?」

クロイロ「今何か」

ピッカッチュウピッカッチュウピッカッチュウ

ナツメ「この音は一体…?」

クロイロ「サイレンです」

クロイロ「何かあったのでしょうね」

ナツメ「もっと他に音あったでしょ…」

団員『侵入者あり!侵入者あり!場所は国際…ぐわっ』

シロナ「あ、やられた」

クロイロ「…侵入者の場所はおそらく国際警察のところでしょう」

シロナ「じゃあそこは私が行くから二人は放送室に」ガラガラ

シロナ「トゲキッス、ミロカロス、船の周りにおかしな物がないか探してきて」

ガシャーン

ハンサム「な…なんだ…?」

ボーマンダ「オリャア」

ハンサム「おわっ!?」

リラ「ハンサムさん、無事ですか!」

ハンサム「リラ…いや、ボス!どうしてここが」

リラ「そんなことは後です!早くこちらへ!」

ハンサム「あ…ああ」

ハンサム「あちこちでものすごい音が聞こえるが…」

リラ「私のポケモンですよ、回収していきますんで、しっかり捕まっててください」

ハンサム「おいボス!前!前!」

ミロカロス「レイトウビーーーム」

リラ「野生…じゃなさそうね」

シロナ「ハンサムさん、だめじゃないですか抜けだしたりしたら」

ハンサム「シロナ…」

シロナ「あーあ、こんなでっかい穴もあけちゃって~」

シロナ「責任とってくださいね」にやっ

ハンサム「いくらボスでも今戦っては勝ち目はない…」

リラ「はい、わかってます」

リラ「シンオウチャンピオン…いえ元チャンピオンシロナさん」

シロナ「ふふっ私有名人ね、いろんな地方の人にも知ってもらえて」

シロナ「あれ、あなたどこかで…」

リラ「わ…私のことを知ってるんですか!?」

シロナ「いや、気のせいね、知~らない」

シロナ「も~チョロチョロ逃げないでやられちゃってよ~」

リラ「嫌です!」

ハンサム「ボスまだか!早くしないとこのままでは…」

リラ「わかってます、あとはフーディンを戻すだけです」

シロナ「……」

シロナ「私の攻撃がギリギリとはいえほとんどかわされてる」

シロナ「国際警察もやるもんね」

シロナ「いや…さすがはタワータイクーン…」

シロナ「でも…」

リラ「フーディン!」シュポン

リラ「よし…これで完了…」

ハンサム「ボス!今度は上だ!」

シロナ「私の方があなたの上を行ってるの」

トゲキッス「シャインッ」ピカッ

リラ「きゃっ」

ハンサム「うおっ」

シロナ「……」

クロイロ「お姉ちゃん、終わったの?」

シロナ「まあ一応ね」

クロイロ「国際警察は?」

シロナ「海の中かな…」

シロナ「最後の攻撃は確実に当たってたでしょうし、そのまま海へボチャンってね」

クロイロ「ボチャンって…ちゃんと確認をしないとサカキ様に怒られるるよ」

シロナ「うん、だから今落ちたところの周辺を探してるところ」

シロナ「でも見つかる気がしないのよね~」

シロナ「こんなでっかい船に穴あいちゃったんだし早いところ修理しないと」

クロイロ「たしかカイナシティに有名な造船所があったはず」

シロナ「ふーん、そこなら直せそうね」

クロイロ「でもロケット団の船を修理してくれるかどうか…」

シロナ「あーたしかに…」

シロナ「じゃあそもそもこの船って誰がつくったの?」

クロイロ「え…」

シロナ「この船ってそこらの豪華客船よりも大きいわよ、ちゃんとしたところじゃないとつくれっこないよ」

シロナ「そこに頼めばいいじゃん」

クロイロ「じゃあお姉ちゃんお願いね」

シロナ「えっ、なんでよ」

クロイロ「だって私今からカントー行くし、これお姉ちゃんが原因でしょ?」

シロナ「これ私じゃなくて国際警察が…」

クロイロ「その国際警察がいないんだし、責任はお姉ちゃんしか」

シロナ「そんなこと言わないでよ~」

シロナ「あっじゃあさ、せめて一緒にボスのところ聞きにいこ」

クロイロ「えー…」

シロナ「お願いっ!」

クロイロ「ほんと昔っからそういうとこあるもんね…」

クロイロ「お姉ちゃんがおばあちゃんの大事にしてた」

シロナ「わかったからー」

シロナ「ねっいいでしょ、一緒に行こ」

クロイロ「どこで作られたとか普通に聞けることなのに…」

サカキ「この船はアルトマーレという町でつくられた」

クロイロ「サ、サカキ様!?」

サカキ「…大きな穴だな」

シロナ「これはその…ねえ?」

クロイロ「なんで私にふるのよ」

クロイロ「船を修理するためにアルトマーレという町に行くのですか?」

サカキ「ああ、そうだな」

シロナ「…あのー…ボスー、捕らえていた国際警察に逃げられてしまって」

サカキ「なに?」

シロナ「い、いい今探してます!」

クロイロ「……」

サカキ「まあいい…国際警察はほっておけ」

サカキ「そのかわりシロナはこの部屋の見張りだ、一番問題が起きる可能性のあるのはここだからな」

シロナ「ひ、ひとりで…」チラッ

クロイロ「……」コクッ

クロイロ「アルトマーレ…どのようなところなのですか?」

サカキ「…いいところだ、あそこは」

クロイロ「是非私も行ってみたいです」

サカキ「お前はナツメとカントーに行くんだろ」

サカキ「それともシロナと変わるか?」

クロイロ「い、いえ…」

サカキ「そうか…」

サカキ「ならそのうち休みを出そう、その時にでも行くといい」

クロイロ「ありがとうございます」

リーグ本部

ハウ「おーっすっげー、これがポケモンリーグの本部かー」

ハウ「早く中に入ってみよーよ」

ククイ「おいおい、はしゃぎすぎだぞハウ」

ククイ「今回招かれたのはヨウだけだよ」

ハウ「あっそうだった」

ハウ「ヨウ、がんばってねー」

ヨウ「う…うん…」

ククイ「ははっガチガチじゃないか」

ククイ「まあ無理もないか、アローラ地方のチャンピオンとして会議に呼ばれたんだし」

ククイ「アローラとしては初めてだからね」

ククイ「まあがんばってくれ」

ハウ「俺たちは先にリーリエと待ち合わせの場所に行ってるからねー」

ヨウ「えっ誰もついてきてくれないの…」

ハウ「一緒に行きたいのは山々なんだけどーチャンピオンだけだからねー」

ククイ「そういうことなんだ悪いね」

ヨウ「ふぅ…」

ヨウ「よしっ行くか」

ドンッ

ヨウ「わっ」

シルバー「すまん、大丈夫か?」スッ

ヨウ「はい…ごめんなさい、こっちこそボーッとしてて」

シルバー「……」

シルバー「ふっ…ああ、悪い…じゃあな」

ヨウ「…なんだったんだろあの人?」

会議室

男「失礼します」

男「アローラ地方のチャンピオンが到着しました」

アクロマ「そうですか、ではチャンピオンのみなさん、この話は一旦ここまでで」

ミクリ「アローラ地方のチャンピオン?あそこはリーグと関係はなかったはずじゃ?」

ワタル「去年からアローラ地方にもリーグができた」

ゲン「そんな話は聞いてないけど」

ワタル「俺は誰にも言った覚えはない」

ワタル「そうことを伝えるのはお前たちの仕事じゃないのか」

アクロマ「仮に知っていたところで何も変わらないと判断したためです」

アクロマ「わたくしは無駄なことは好みませんから」

カルネ「まあまあみなさん、いいじゃないですか」

カルネ「ちょうどイッシュチャンピオンも不在だったんですし、一人増えても」

ワタル「俺はかまわん、だがなぜさっきの話を中断した」

アクロマ「ヨウさんはまだ子供です」

アクロマ「この作戦には参加してもらいますが、目的を話す必要はありません」

アクロマ「なのでわざと集合時間を遅くしておきました」

ミクリ「…たしかに子供にはこの話は聞かせない方がいいかもしれませんね」

ヨウ「えっと…この階の一番奥の部屋…」

グリーン「おい」

ヨウ「えっ…はい!」びくっ

グリーン「この先の部屋は今会議中だぞ」

ヨウ「あの、僕それに呼ばれてるんですけど…」

グリーン「…ああ、お前がアローラの初代チャンピオンか」

グリーン「悪かったな」

ヨウ「いえ…」

グリーン「そうだ、悪いついでに一ついいか?」

ヨウ「?…はい」

グリーン「会議の中でレッドってやつの話が出たらどんな内容だったか教えてほしい」

グリーン「これは俺の連絡先だ」

グリーン「会議の終了後1時間以上時間を空けてリーグ以外の場所から連絡してくれ」

グリーン「頼めるか?」

ヨウ「いいですけど…あの、レッドってどこかで聞いたような…」

グリーン「レッドってのは…いや、それはここで話すことじゃないな」

グリーン「すまない、詳しくは後でだ」

グリーン「このことは誰にも言わないでくれ」

ヨウ「…わかりました」

グリーン「ああ、あと会議後にそこにいるやつらとはなるべく個人的な会話は避けるように」

ギィィ

ヨウ「こんにちはー…」

アクロマ「ようこそ、ヨウさんお待ちしておりました」

ヨウ「アクロマさん?なんでここに」

アクロマ「実はわたくし、リーグの中でも少し偉い役職でね」

アクロマ「それよりも早く席についてください、みなさんお待ちですよ」

ヨウ「あっ、僕最後でした?ごめんなさい!」

アクロマ「いえいえ、みなさん気にしてませんよ」

アクロマ「では早速ですが作戦の続きをお話しましょう」

アクロマ「まずはカルネさんと、そうですねヨウさんが輸送時の周辺の警戒を」

アクロマ「ミクリさんとゲンさんは先に目的地に行き状況の確認を」

アクロマ「そしてワタルさんとわたくしでRを輸送します」

ヨウ「あの…すいません」

アクロマ「はい、なんでしょう」

ヨウ「Rってなんなんですか、それとこの作戦ってのはチャンピオンのみなさんが全員でやるようなことなんですか?」

アクロマ「……」

アクロマ「すいません、実はわたくしもRがなんなのかよくわかってないんですよ」

アクロマ「それとこの作戦にはそれだけの戦力が必要だから集めているんですよ」

アクロマ「他に質問はありますか?」

ヨウ「いえ…」

ヨウ(なんか違和感があるな…)

ワタル「…アクロマ、輸送だけだとどれぐらいかかる予定だ」

ワタル「俺たちはさっき聞いたがヨウ君はまだよくわかっていないんだ、もっと詳しく話してやれ」

アクロマ「そうですね、わたくしとしたことが、失礼しました」

30分後

アクロマ「ではこれにて会議を終了します」

ヨウ「……」

カルネ「どうしたの?難しい顔して、よくわからなかったの?」

ヨウ「あ、カ…カロネさん?」

カルネ「残念はずれ、あたしはカルネよ」

ヨウ「うへっ、ご、ごめんなさい!」

ヨウ「あっ!」

カルネ「どうしたの?」

ヨウ(あんまりしゃべらないように言われてたんだった…)

ヨウ「えっと…その僕この後待ち合わせしてるんでごめんなさいっ!」ダッ

ヨウ「うーん…話しちゃだめだって言われてたけどカロネさんに失礼だっかな…」

ヨウ「そもそもあの人が誰なんだ?」

ヨウ「僕のこと知ってたみたいだけど、僕はあの人のこと知らないし…」

ヨウ「あ、エレベーターきた」

ヨウ「一階…っと」ポチッ

アクロマ「ああ、すいません待ってください」

ヨウ「アクロマさん…」

アクロマ「ありがとうございます」

ヨウ「いえ…」

アクロマ「どうでしたか、チャンピオンのみなさんは?」ポチッ

ヨウ「実際に見てみるとすごそうな人ばかりですね」

ヨウ「ちょっと緊張しました」

チーン

アクロマ「そうですか、みなさんの実力は本物ですからね」

アクロマ「では、わたくしはこれで」

ヨウ「はい」

ヨウ「…!?」

ヨウ「今のはもしかしてルザミーネさん…?」

ヨウ「でもまさか…」

ヨウ「……」

ヨウ「見間違いかな…」

プルルルル

ヨウ「もしもし博士」

ククイ「おー、ヨウか、終わったのかい?」

ヨウ「はい」

ヨウ「リーリエとは会えました?」

ククイ「うん、もうリーリエと会えたよ」

ヨウ「じゃあ僕も今からそっち行きますね」

ククイ「ああ待ってるよ」

ヤマブキシティ

ハウ「おーいヨウー」

リーリエ「ヨウさん…」

ヨウ「久しぶり、リーリエ」

リーリエ「はい、お久しぶりです」

リーリエ「その…私…」

ハウ「ねえねえヨウ、博士があっちにおいしいお店があるって言って先に行ってるんだ」

ハウ「俺たちも早く行こうよ」

ヨウ「うん」

リーリエ「私ずっとヨウさんに会いたかったです…!」

リーリエ「あれ…」

ヨウ「おーいリーリエ、早く早く、置いてっちゃうよー」

ヨウ「ねえリーリエ」

リーリエ「なんですか」むすっ

ヨウ「あれ…どうしたの…?」

リーリエ「別になんでもありません」

ヨウ「…じゃ、じゃあいいけど」

ヨウ「…そういやルザミーネさんはどうなの」

リーリエ「お母様はたぶん…いえきっと大丈夫なはずです」

ヨウ「?…まるで最近会ってないみたいな言い方だね」

リーリエ「はい実は…」

リーリエ「最初は予定通りマサキさんという方のところを訪ねました」

リーリエ「ですがマサキさんではどうすることもできなかったそうです」

リーリエ「そのかわりにマサキさんはある団体を紹介してくれました」

ヨウ「ある団体?」

リーリエ「はい、えっと…名前忘れちゃいましたけど、お母様は今そこにいるはずです」

ヨウ「名前忘れたって…それ大丈夫なの?」

リーリエ「…た、たぶん、でもマサキさんは信頼できるところだって言ってました」

ヨウ「じゃあやっぱり見間違いか…」

リーリエ「何が見間違いなんですか?」

ヨウ「いやいや、なんでも」

ヨウ「ルザミーネさんよくなるといいね」

リーリエ「はい」

ヨウ「あっ!」

ヨウ「忘れてた…」

リーリエ「ど、どうしたんですか…びっくりしたじゃないですか」

ヨウ「ちょっと電話しないといけなかったんだ、ごめん待ってて」

プルルルル プルルルル

グリーン「はい、もしもし」

ヨウ「あ、もしもし、あの…今日リーグで会ったヨウです、その…アローラの」

グリーン「ああ、お前か」

グリーン「そういや俺の名前を言ってなかったか」

グリーン「俺の名はグリーンってんだ」

ヨウ「グリーン…さん」

グリーン「で、会議の内容について聞きたいんだが今一人か?」

ヨウ「今は友達が…」

ヨウ「あれ、ハウは…?」

リーリエ「ハウさんならもう博士のところに行ってると思います」

ヨウ「いつの間に…」

ヨウ「えー…今は友達が一人います」

グリーン「……」

ヨウ「グリーンさん?」

グリーン「なら聞かれない程度の大きさで話してくれ」

ヨウ「はい…わかりました」

グリーン「つまり何かはわからないがそのRってやつをチャンピオン全員でリーグからシンオウのテンガン山まで運ぶと」

ヨウ「はい」

グリーン「そうか…」

グリーン(そのRってのは俺が集めた情報をまとめるとほぼレッドってことだろう)

グリーン(だがレッドが捕まったというのは聞いていない)

グリーン(いや、俺には伝えられていないだけか…)

グリーン「運ぶ場所はテンガン山とだけで他に言われてなかったか?」

グリーン「たとえばテンガン山頂上とか」

ヨウ「あー…たしか頂上って言ってたような」

ホウエン地方のどこか

シルバー「……」

シルバー「…どうやらあの人に関することはあまりわからなさそうだな」

ゴールド「それにしてもお前いつの間にこんなこと」

シルバー「リーグ本部の前でアローラのチャンピオンにわざとぶつかってその時に盗聴器をつけた」

コトネ「アローラってどこ?」

ハルカ「知らない」

トウヤ「ちょっと遠いけど…あ、地図があった、これ」

ユウキ「でもなんでそのアローラってとこのチャンピオンに盗聴器なんかつけるんだ」

ゴールド「たしかに、普通に聞いてたけど、どうレッドさんとつながるんだ?」

シルバー「お前ら本当にさっきまで聞いてたのか?」

シルバー「さっきまでのは録音してたやつだからもう一度聞かせてやる」

ゴールド「いやいい、めんどくさい」

ユウキ「うんうん、簡単にまとめて」

シルバー「ちっ」

シルバー「さっきグリーンさんも言ってたろ」

シルバー「会議の中でレッドという話が出たら教えてくれと」

シルバー「つまりグリーンさんも少なくとも関係はあると考えてるわけだ」

コトネ「じゃあリーグに直接聞けばいいじゃん」

シルバー「それはだめだ」

シルバー「さっきのをちゃんと聞いてたやつならわかると思うが、アクロマというやつが出てきてただろ」

ユウキ「なんか聞いたことある名前だな」

シルバー「…俺が悪かった、ここにはバカしかいなかったもんな」

シルバー「お前が戦った相手だろ」

シルバー「トウヤにいたってはキュレムをとられたんだろ」

トウヤ「ぼ、僕はちゃんと覚えてたし…」

シルバー「そのアクロマがリーグでも少し偉い役職だと言っている」

シルバー「これは俺の想像でしかないが2つ考えられる」

シルバー「1つはアクロマ個人、もしくはレッドさんを倒そうという組織に入っている」

シルバー「2つ目はアクロマの行動はリーグの意思だという可能性」

シルバー「つまりリーグがレッドさんを倒す…いや消そうとしている可能性だ」

ゴールド「リーグがレッドさんを消す…?」

コトネ「なんでそんなことをする必要があるのよ」

シルバー「そんなこと俺が知るわけないだろ」

シルバー「それにこれは俺が勝手に考えた可能性の一つだ」

コトネ「私のレッドさんに何かあったらどうなるかわかってんの!」

シルバー「いや、俺に言われてもだな…」

シルバー「とにかく俺の持ってる情報じゃこれが限界だ」

シルバー「レッドさんをどうにかされたくなかったらお前らも情報を集めろ!」

シルバー「てかこれだけいて誰も何も調べてないんだよ」

トウヤ「じゃあ僕が」

シルバー「よし、言ってみろ!」

トウヤ「関係あるかどうかはわかんないけどロケット団ってのが最近活動してるみたいだよ」

ゴールド「おい…」

シルバー「…いやロケット団は関係ないだろう」

シルバー「あの男がレッドさんに対して復讐なんてこと考えるはずはない」

シルバー「もし部下のやつらがあの男を呼び戻すためにやってるなら、それはロケット団じゃねえ」

シルバー「あと俺の前じゃロケット団の話はしないようにしてくれ…」

コトネ「よし、決めた」

コトネ「私カントーに行ってみる」

コトネ「ほら行くよ、トウヤ」

トウヤ「え、ああ…うん…え?なんで」

コトネ「キュレム取り返さないとだめでしょ」

コトネ「それにトウコもN君も心配だし」

トウヤ「うん…」

ゴールド「じゃあ俺も行くよ」

コトネ「そ、じゃあがんばってね」

ゴールド「……」

翌日

ナツメ「着きましたけど、バレないですかね?」

クロイロ「大丈夫ですよ、どこからどう見てもナツメには見えません」

クロイロ「どこから行きますか?」

ナツメ「そうですね…」

ナツメ「そうだ、その前に少し携帯貸してもらっていいですか」

クロイロ「?…いいですけど…」

ナツメ「ありがとうございます」

ピッ ピッ ピッ

ナツメ「……」プルルルル

エリカ「はい、もしもし」

ナツメ「……」

エリカ「あの…もしもし?」

ナツメ「エリカ…ナツメよ」

エリカ「ナツメさん…!?」

エリカ「本人ですか…?」

ナツメ「ええ、もちろん」

ナツメ「でも私も今は指名手配されちゃってるみたいだし、私の話を聞かず今きってもらってもいいわ…」

エリカ「私はナツメさんのことは親友だと思ってます」

エリカ「指名手配されるような悪い人とは思えませんし、もちろん信用してます」

ナツメ「…ありがと」

ナツメ「なら今からいう私の質問には正直に答えてほしい」

エリカ「はい…」

ナツメ「レッドは今どこ」

エリカ「…いえ…私にはわかりません」

ナツメ「……」

ナツメ「そう…」

ナツメ「じゃあタケシはどこにいるかわかる?」

エリカ「タケシさんですか…?」

エリカ「その…実はタケシさんは今行方不明だそうで…」

ナツメ「行方不明…!?」

ナツメ「なんかそういうの多くない…?」

エリカ「それはまあ…」

ナツメ「知らないんだったらしょうがないね、ありがとう」

ナツメ「それじゃあ…また会うことがあったら…」

エリカ「待ってくださいよ」

エリカ「ナツメさんは今どこにいるんですか」

ナツメ「……」

ナツメ「ごめん…エリカ、私もあなたを信用してる」

ナツメ「…でもあなたに教えるわけにはいかない」

ナツメ「今私がどこで何をしているかも」

ナツメ「ありがとうございます…」

クロイロ「いえ、何かわかりましたか?」

ナツメ「すいません、何も…」

クロイロ「そうですか」

クロイロ「結局どこに行くかは決まらないままですね」

ナツメ「はい…」

クロイロ「……」

クロイロ「ナツメはたしかヤマブキのジムリーダーでしたよね」

ナツメ「そうですけど…」

クロイロ「ではまずヤマブキシティに行きましょう」

ナツメ「えっなんでですか?」

クロイロ「なんとなくですよ、特に理由はないです」

ナツメ「でも…」

クロイロ「心配することはないですよ」

クロイロ「何回も言いますけど絶対バレませんから」

ナツメ「それはわかってるんですけど…」

クロイロ「これは私の勘ですが意外と遠回りに思えても実は近道かもしれませんよ」

2日後 どこかのレストラン

ナツメ「あの先生」

クロイロ「なんですか」もぐもぐ

ナツメ「いつになったらレッドのことがわかるんですか」

クロイロ「そうですねー…」もぐもぐ

ナツメ「一回食べるのやめてもらっていいですか」

ナツメ「レッドに関することが全然手に入らないんですけど」

クロイロ「…ごめんなさい」

ナツメ「いえ…すいません…強く言っちゃいました」

ナツメ「……」

クロイロ「あの一つ聞いてもいいですか」

ナツメ「はい」

クロイロ「どうしてそこまでレッドを?」

ナツメ「レッドをって何がですか」

ナツメ「どうしてそんなにレッドを探すのかって聞いてるですか?」

クロイロ「ではそれで」

ナツメ「それでって…」

ナツメ「別に…ただレッドとは友達ですし、友達が困ってるような状況なら助けるのは当たり前じゃないですか」

クロイロ「ふっ…そうですね」

クロイロ「聞く意味のない質問でした」

コテッ

ハウ「わっ!」

バシャッ

クロイロ「……」びしょびしょ

ナツメ「せ…先生…」

ハウ「ご…ごめんなさい!」

ハウ「乾かすもの…乾かすもの…」

ハウ「あっブースター!」ボウッ

ナツメ「燃えてる燃えてる!」

ナツメ「ヤドキング、消火!」

しゅー

ナツメ「大丈夫ですか先生!」

クロイロ「…はい」

ハウ「ごごごご…ごめんなさい!」

ククイ「どうしたんだ?ハウ」

ハウ「博士…実は…」

ククイ「本当にすいませんでした!」

クロイロ「頭を上げてください」

ククイ「でも服も燃えちゃって…」

クロイロ「少しですよ、新しいの買えばいいだけですから」

ククイ「それなら自分が、ああ後ここの会計も…えっとあと…」

クロイロ「いえいえいえ!いいですよ!」

ククイ「お願いします!僕に買わさせてください!」

クロイロ「…えっと」

ナツメ「そこまで言うならいいんじゃないですか…」

クロイロ「じゃあ…同じような服お願いします」

ククイ「わかりました買ってきます!」

ハウ「ほんと、すいません!」

クロイロ「気にしないでください」

クロイロ「それよりあなたは怪我してないですか?」

ハウ「いや俺は別に」

クロイロ「私はこれでも医者ですから、けが人は放っておけません」

クロイロ「少しすりむいてますね」

ブンッ

クロイロ「はい、これで治りましたよ」

ハウ「おおすげえ!」

クロイロ「ただ待ってるだけじゃ悪いですし、お子さんたち見てますよ」

ククイ「すいません…ありがとうございます」

ヨウ「あのお姉さん」

ナツメ「私?」

ヨウ「はい」

ヨウ「さっきのヤドキング、パッと見ですけど、すごいレベルでしたよね」

ヨウ「何してる人なんですか?」

ナツメ「いや、そんなたいしたことじゃなくて…」

ナツメ「……」

ヨウ「どうしたんですか?」

ナツメ「シッ…」

ポロッ パキッ グシャ

クロイロ「どうしたんですか?」

ナツメ「この子の帽子に盗聴器らしきもの…いえ間違いなく盗聴器でしたね」

ヨウ「盗聴器!?」

ナツメ「何か心当たりない?」

ヨウ「ま、全く…」

ナツメ「……」

ナツメ「ちょっと頭の中覗いていい?」

リーリエ「ヨウさんの頭の中を覗く!?」

ヨウ「の、のぞくって…一体…」

クロイロ「ナツメ、そういうのは一応さっきの博士って方が戻られるのを待った方がよくないですか」

ヨウ「よくわかんないですけど、痛くないならいいですよ」

ナツメ「じゃあ一瞬だから…」

ナツメ「……」

ナツメ「うーん、誰がいつつけたかはわからないわね」

ナツメ「でも…いや」

ナツメ「先生、ちょっといいですか、こっちに」

クロイロ「はい」

クロイロ「何が見えたんですか?」

ナツメ「まずあの子はアローラ地方のチャンピオンだそうです」

クロイロ「へえ、あの年で…やるもんですね」

ナツメ「…レッドもあれぐらいでチャンピオンになりましたよ」

クロイロ「そうでしたね」

ナツメ「いや、レッドのことはよかったですね…」

ナツメ「えっと、あの子は三日前のチャンピオンの会議に出てるんですが」

ナツメ「その前にグリーンと会ってました」

ナツメ「どうやらグリーンもレッドのことをさぐってるみたいです」

クロイロ「グリーンも立場としてはチャンピオンたちと同格以上のはずですよね」

クロイロ「そのグリーンですらレッドのことをさぐっているとなればやっかいですね」

ナツメ「…一度グリーンと会ってみませんか?」

クロイロ「なぜですか?」

クロイロ「グリーンはあきらかにリーグ側の人間、つまり敵です」

クロイロ「そんな相手と会うのは危険ですよ」

ナツメ「危険でもレッドのことをさぐっているというのなら、何かレッドのことを知っているはずです」

ナツメ「私一人でも会いに行きますよ」

クロイロ「……」

クロイロ「グリーンをどこかに呼び出すのですか?」

ナツメ「あの子を利用させてもらいます」

クロイロ「利用ってあの子はああ見えてもチャンピオンなんですよね」

クロイロ「だったらリーグの人間じゃないですか、そう簡単に利用できるんですか?」

ナツメ「全部私にまかせてください」

クロイロ「……」

クロイロ「わかりました、お任せします」

ナツメ「お待たせ」

ククイ「お待たせしました!服買ってきました!」

クロイロ「…わざわざすいません、じゃあ早速」

ナツメ「ちょちょ…先生!ここで着替えるのは…」

クロイロ「…ああ、それもそうですね」

ナツメ「大丈夫ですか…?」

クロイロ「いや、少し疲れてるんですかね…」

ナツメ「えっと、ヨウ君よね?」

ヨウ「はい」

ナツメ「ちょっとお願いしたいことがあるんだけど、いいかな?」

ヨウ「いいですよ、何したらいいんですか?」

ナツメ「グリーンって知ってるよね、その人に電話してほしいの」

ナツメ「それで、そうね…明日の13時ヤマブキシティのポケモンセンター隣にある喫茶店に来るようにって言ってほしいの」

ナツメ「えーその時に私の名前を出さないように、君が呼んだって形にしてほしいな」

ヨウ「わかりました」

ナツメ「詳しい会話は私が紙に書くから」

プルルルルルルルルルル

グリーン「俺だ、どうした?」

ヨウ「もしもし、グリーンさん、あの明日の13時にヤマブキシティのポケモンセンター隣の喫茶店に来てもらっていいですか」

グリーン「なんだ、どうしたんだ?」

ナツメ(レッドについて見せたいものがある)サラサラ

ヨウ「えっとレッドって人について見せたいものがあるんです、だからお願いします」

グリーン「レッドについて…?」

グリーン「わかった、行こう」

ヨウ「ありがとうございます」

グリーン「…でもお前明日はチャンピオンのやつがあったんじゃないのか?」

ヨウ「あ…それは…」

ナツメ(翌日に延期された、だから大丈夫だ)サラサラ

ヨウ「えー、翌日に延期されたんです、だから大丈夫です」

グリーン「…わかった、明日の13時だな」

ナツメ「うん、ありがとう」

ヨウ「あの…僕さっき言った時間は…」

ナツメ「わかってる、君はそっちに行けばいいから」

ヨウ「それとレッドって一体誰なんですか?」

ナツメ「レッドは…私の大切な人かな…」

ヨウ「お姉さんの恋人ってことですか?」

ナツメ「そ、そういうのじゃないんだけど…!」

ヨウ「じゃあ…好きな人ですか?」

ナツメ「ちょっ、ちょっと違う!ちょっと違う!」

ヨウ「なんで二回言うんですか」

ナツメ「レッドはその…レッドは…//」

ハウ「博士おつかれさまー」

ククイ「今度から気をつけてくれよ」

ハウ「ごめんなさい」

クロイロ「あのー、一応買ってきていただいたもの全部着たんですけど…」

ククイ「あ、似たような服選んできたつもりだったんですけど…だめでしたかね…?」

クロイロ「いえそういうわけではなくて、白衣がないんです」

ククイ「白衣…あっ」

クロイロ「い、いいですよ、ありがとうございます」

ククイ「代わりに今着てる僕の…」

クロイロ「それは遠慮します」

リーリエ「ヨウさんは何のお話をしてるんでしょうか」

ハウ「さぁ~、お医者さんのお姉さんならわかるんじゃない?」

クロイロ「さて、なんのお話をしているんでしょうね、私にもわかりません」

リーリエ「お医者さんはなんだか不思議な方ですね」

クロイロ「?」

リーリエ「ウツロイドさんに寄生されたお母様…とは少し似ていますが、他の人とはあきらかに違う雰囲気ですね」

クロイロ「…そうですね、私はかなり特殊な人間ですからね」

ナツメ「先生、終わりました、そろそろ行きましょう」

クロイロ「はい」

クロイロ「ではありがとうございました、私たちはこれで失礼します」

ヨウ「ねえ博士、レッドって誰か知ってますか?」

ククイ「レッド…ああ、もちろん知ってるよ」

ヨウ「どんな人ですか?」

ククイ「うーん、会ったことはないからどんな人かと聞かれてもね…」

ククイ「たしか元リーグ本部のチャンピオンでチャンピオンになった年はヨウと同じぐらいだったはずだよ」

ククイ「まだまだ若いが世界最強クラスのトレーナーだろうね」

ハウ「世界最強クラスってすげーなー」

ヨウ「うん、会ってみたいよ…」

リーリエ「ヨ、ヨウさんもきっとそういう人になれますよ!」

ヨウ「ありがとう、がんばるよ」

翌日 ヤマブキシティ

クロイロ「グリーンが店に入っていきました」

ナツメ「それじゃあ私も行きます」

クロイロ「まだ13時までは3分ありますよ」

ナツメ「3分ぐらいいいですよ」

ナツメ「私はグリーンの真後ろに座りますから、ちゃんと見ててくださいよ」

クロイロ「はい」

店員「いらっしゃいませー」

ナツメ「……」キョロキョロ

ナツメ「いた…」

グリーン「…あいつ遅えな」

ナツメ「アローラチャンピオンのヨウ君なら来ませんよ」

グリーン「?…なんだ」

ナツメ「振り向かないでください、そのまま動かない方がいいですよ」

グリーン「お前は誰だ、それにヨウが来ないってどういうことだ」

ナツメ「私はロケット団です」

グリーン「なんだとっ!?」

ナツメ「大声を出さないでください」

ナツメ「大声だけじゃありません、今からは私の許可なく指一本動かすことも許しません」

グリーン「…ヨウはどうした」

ナツメ「さあどうなったんでしょうねえ」

グリーン「てめえ…」

グリーン「…何が目的だ」

ナツメ「わかりやすくていいですね」

ナツメ「私はただレッドについて知りたいだけです」

グリーン「レッドの?」

グリーン「ああ、それなら…」

グリーン「あいつはマサラタウン出身の男で、今は20歳だな」

ナツメ「そんなこと知ってるに決まってるでしょ、ふざけたこと言ってると…」

グリーン「レッドは俺の親友だ」

グリーン「いくら脅されたところでお前みたいなどこの誰だかわかんねえやつには教えることなんか何にもねえよ」

ナツメ「そう、じゃあ知ってるやつならいいのかしら?」

ナツメ「例えば私とか」

グリーン「…!?」

ナツメ「どうせヨウ君は来ないし、前座るわね」

グリーン「ナツメ、今までどこに」

ナツメ「さっき言ったでしょ、ロケット団だって」

グリーン「お前本当に…」

ナツメ「動かないでって言ったでしょ」

ナツメ「私のほかにも仲間が今あなたを狙ってる、いくらあなたでも複数人じゃ勝ち目はないわ」

ナツメ「しぬわよ」

グリーン「…レッドのことか?」

ナツメ「ええ、あなたが知っていること全部」

グリーン「なんでロケット団に入った?」

ナツメ「話をそらさないで」

グリーン「…今俺が教えたところでお前にレッドを助けられるのか?」

グリーン「言っておくがレッドはもうリーグに捕まってるはずだ」

グリーン「そこから助け出そうということは少なくともジムリーダー、四天王、チャンピオンどもを全部敵にするってことだぞ」

ナツメ「…そんなの私がロケット団にいる時点で全員敵よ」

ナツメ「それにできるできないじゃなくてやらないとだめなの」

ナツメ「もしレッドと二度と会えない結果になったとしても」

グリーン「……」

グリーン「なんでそんなにレッドを助けたいんだ?」

ナツメ「レッドは友達だし…」

グリーン「だけ?」

ナツメ「だけ」

グリーン「ほんとに?」

ナツメ「ほんとに…ってなんの話してんの!」

グリーン「なんかあやしいからな」

グリーン「そーいや、最初にレッドの場所探してもらおうと思った時もなんであいつが修行してるってわかったんだ?」

ナツメ「え?」

グリーン「だってあん時のあいつは俺とか以外には何にも言わず行っちゃったんだぜ」

ナツメ「そ、それはレッドならそうかなと思って」

グリーン「レッドならそうって言ってもさ、あいつが旅立ってシロガネ山に籠るまでに会うのってさ2回ぐらいじゃないの?」

グリーン「ジム戦するときと、チャンピオンになったよーって挨拶するときぐらいだよね」

グリーン「もしかしてちょくちょく会ってた?もっと言えばシロガネ山でも会ってたりした?」

ナツメ「…状況わかってる?」

ナツメ「ふざけたこと言ってると死んじゃうかもしんないのよ」

ナツメ「私本気よ」

グリーン「いやそれはない…お前には無理だな」

グリーン「わざわざ俺に直接聞きにきたってことはもうお前にはレッドのことを知る方法がないんじゃないのか?」

グリーン「それにお前がナツメってわかった時点で俺の考えてることを読むのは無理だしな」

ナツメ「そのフーディンね…」

グリーン「そっ、俺のフーディンはボールの中からでもお前の超能力を妨害できる」

グリーン「最後にレッドは自分のためにロケット団に入ってるなんて知ったら悲しむよ」

ナツメ「それはもうレッドも知ってる」

グリーン「あ、そうなの?」

ナツメ「でも最初の二つは本当だから教えてもらわないと困る、お願い」

グリーン「そーだなー、どーしよっかなー」

ナツメ「……」

グリーン「そんな怖い顔すんなよ」

グリーン「じゃあ俺に何もしないってんならいいよ」

ナツメ「わかった」

グリーン「ああ、そうだ!お前とレッドの昔の話聞きたいな」

ナツメ「昔のって…?」

グリーン「ナツメとレッドのジム戦が終わったぐらいからかな」

グリーン「もうそん時ぐらいから仲良かったの?」

ナツメ「別に…」

グリーン「詳しく聞きてえなー」

ナツメ「詳しくってほんとに昔のレッドは無口だから、それほど…」

グリーン「ほんとかよ、ちゃんと話せよ」

グリーン「もっっと詳しく話さないと教えねえ、一応ロケット団なんだからそれぐらいしてもらわないと」

ナツメ「……」

ナツメ「じゃあちょっと長いけど…」

約10年前 ヤマブキジム

ジムトレ1「そこまで!勝者チャレンジャーレッド!」

ナツメ「ふぅ…負けちゃった、強いわねあなた」

レッド「……」ぺこっ

ナツメ「じゃあこれが私に勝った証のゴールドバッジ、それとこの技マシンも」

レッド「……」

ナツメ「どうしたの?受け取らないの?」

レッド「……」スッ

ナツメ「?」

レッド「ご飯粒ついてますよ…」ぼそっ

ナツメ「えっ…?」

ナツメ「えっ…えっ…」

レッド「逆…」スッ ポロッ

レッド「とれた…」

ナツメ「あ…ありがと…もうっ!?」

レッド「ごはん残しちゃだめですよ…」

ナツメ「えっ…と…」

レッド「……」

現在

ナツメ「こんな感じだったはず…」

グリーン「……」

グリーン「はぁ?」

グリーン「なんであいつはそんなことするんだよ」

グリーン「人の頬についてるご飯粒とって口に突っ込むって」

ナツメ「言ったからいいでしょ、教えてよ」

グリーン「だめだめ」

ナツメ「なんでよ」

グリーン「今のがきっかけで仲良くなったと思えない、もっとだ」

ナツメ「はぁ…」

約10年前 タマムシデパート屋上

レッド「……」ピッ ガコンッ ぷしゅ ごくごく

レッド「……」ごくごく

レッド「なくなった…」

ナツメ「あれ、レッド君?」

レッド「ナツメさん…」

レッド「俺のこと覚えてたんですね…」

ナツメ「ええ、もちろんよ、だってあなたは(悪い意味で)一番印象の強いトレーナーだったから」

レッド「……」

レッド「ナツメさんは何しにここに…?」

ナツメ「年もそんなに変わんないんだし、さんなんてつけなくていいわよ、もちろん敬語もいらない」

ナツメ「君は少し変わってるけど、いいお友達になれそうだから」

レッド「……」

ナツメ「私はねたまーにだけど海が見たくなるの」

ナツメ「結構ジムって忙しくて直接海まではなかなか行けないの」

ナツメ「でもこのデパート屋上からなら海がよく見えるから週一ぐらいでここに来るの」

レッド「……」

ナツメ「そういやレッド君はバッジ何個集まったの?」

レッド「7つ…」

ナツメ「すごいじゃない、あと一つね、がんばって!」

レッド「うん…」

ナツメ「さて、そろそろ戻らないと、ほんとにちょっとしか見る時間ないのよね」

レッド「あ…」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「俺にも君ってつけないくていい…」

ナツメ「わかった、またねレッド」

一週間後

レッド「……」ピッ ガコンッ ぷしゅ ごくごく

レッド「……」ごくごく

レッド「なくなった…」

レッド「……」

ナツメ「レッド?」

レッド「…偶然」

レッド「今日も海…?」

ナツメ「うん」

ナツメ「最近いいこと少なくて、嫌なことが多いのよね」

ナツメ「でもあの広い海を見ると少しだけどスーッとするの」

レッド「……」

ナツメ「レッドはいいことあった?」

レッド「……」がさごそ

ナツメ「えっこれ」

レッド「全部そろった…」

ナツメ「すごいじゃない!もう私より強いかもしれないわね」

レッド「……//」

3年後

レッド「……」ピッ ガコンッ ぷしゅ ごくごく

レッド「……」ごくごく

レッド「はぁ…」

ナツメ「ため息なんかついてどうしたの?」

レッド「うわっ、びっくりした」

ナツメ「お待たせ」

レッド「今日は来ないかと思っちゃった」

ナツメ「ねえレッド」

レッド「ん?」

ナツメ「あまり迷わないで自分が本当にやりたいことをやった方がいいよ」

レッド「?」

ナツメ「超能力を使わなくてもあなたが何を考えてるかだいたいわかるわ」

レッド「……」

レッド「その、聞いてもらってもいいかな?」

ナツメ「うん、いいよ」

レッド「実はチャンピオンやめようと思って…」

ナツメ「そう」

レッド「驚かないの?」

ナツメ「あなたのことだからチャンピオンは退屈だとかもっと強くなりたいとかいう理由でしょ」

レッド「せ、正解…」

レッド「超能力使ってないの?」

ナツメ「うん、でもわかるよ」

レッド「やめていいのかな…?」

ナツメ「あなたはもうやめても後悔しないんでしょ?」

レッド「…うん」

ナツメ「やめたらどうするの?」

ナツメ「というよりどこ行くの?」

ナツメ「その、もし…もしもだけど決まってないんなら」

レッド「シロガネ山に行こうかなと思ってる…」

ナツメ「そ…そう…決まってるんだったらね…」

ナツメ「いつやめるの?」

レッド「今から言いに行こうと思う」

レッド「それでそのままシロガネ山に行くつもり」

ナツメ「だったら…」

現在

ナツメ「…って感じかな」

グリーン「…なんか最後きれてない?」

ナツメ「ああ、普通にがんばってって言っただけ」

グリーン「ええ…なんかあっただろ」

ナツメ「ない、早くレッドのこと教えなさい」

グリーン「あとレッドの『…』があきらかに減る過程が知りたいな」

ナツメ「……」

グリーン「ああ…いいかな、もう十分聞けたし」

グリーン「レッドはチャンピオンたちによってリーグ本部からシンオウ地方のテンガン山まで運ばれる」

グリーン「テンガン山の頂上には槍の柱っていう神殿の遺跡がある」

グリーン「そこで何かするんだろうな」

ナツメ「それはいつなの?」

グリーン「ヨウの電話じゃ一日延期されたって言ってたし、明日だな」

ナツメ「えっ!?」

ナツメ「あれだったの…」

ナツメ「じゃあ今じゃないの!」

グリーン「えっ今!?」

ナツメ「あんなの私が仕組んだことってわかるでしょうが!」

ナツメ「なのにダラダラと話させて!」

グリーン「ダラダラと話してたのお前だろ!」

ナツメ「私のせいにする気!?」ぎにぃぃ

グリーン「いだだだだだだだだ!ひっぱんだ!」

ナツメ「こんなことしていられない、シンオウまで行かれたらめんどうだわ」

グリーン「今から行くのか?行ってもどうにもできないだろ」

ナツメ「方法があるから行くんでしょ…」

ポケモンリーグ本部

レッド「あー、あー」

レッド「どうもみなさんこんばんはー」

レッド「なんか俺自分に関する記憶のほとんどなくなっちゃったみたいなんですよー」

レッド「でもみんなは俺のことレッドって呼ぶんで、たぶん名前はレッドっていいまーす」

レッド「最近あったことは、ごねてたら目隠しとってくれましたー」

レッド「それと正面の牢に人が入りました」

レッド「目がめちゃくちゃ細い俺より少し年上の男です」

レッド「でもぐったりして全く動きません」

レッド「あれ生きてるのかどうかも謎だ」

アクロマ「まったく…うるさいですね」

レッド「あ、どうも!こんにちはー!」

アクロマ「…そうやって頭がおかしくなったら自分に用はなくなり解放される」

アクロマ「そんなことを考えてるんじゃないですか?」

レッド「…ちっばれてたのか」ぼそっ

レッド「じゃあそこまでわかるなら早く出してくれよ!」

アクロマ「いいですよ」

レッド「え、マジで!?」

レッド「いやー、やっとわかってくれたんだなー」

アクロマ「というより出てもらわないと困るんですがね」ガチャ

レッド「…あれ、あのまだ椅子に固定されたままなんですけど」

ワタル「牢からは出すが、その後逃げられる可能性があるからな」

レッド「あ、マントの人」

ワタル「俺はワタ」

アクロマ「あなたが来たということは早くしろと言っているのですね」

アクロマ「彼は昔からせっかちすぎる、今来たばかりだというのに」

アクロマ「ん?今は彼女ですか」

ワタル「それは外見だけの話だろ」

アクロマ「たしかに、本体は変わってませんからね」

レッド「?」

アクロマ「おっと、こんな話をしてる場合じゃなかったですね」

アクロマ「さあ行きましょう」

レッド「だからちょっと、椅子から離れさせて!」

レッド「背中かゆい!」

アクロマ「我慢してください」

アクロマ「それ以上騒ぐのなら口もふさがなければいけませんよ」

???「アクロマ」

アクロマ「…やれやれ、ワタルさんの次は本人が来ましたか」

アクロマ「もう連れて来てますよ」

???「そんなことは見ればわかります」

アクロマ「ではなんの用で?」

???「今までどこかにいた図鑑所有者のうち二人がカントーに入ったとのことです」

アクロマ「ええ、そんなことならわたくしも知っています」

???「知っているなら、何か対策をしなさい」

???「図鑑所有者どもは全員といっていいほどレッドの味方です」

???「そんなことはわかっているはずでしょう」

アクロマ「あなた自身でどうにかしなくていいんですか?」

???「…どういうことですか」

アクロマ「カントーに来た図鑑所有者の一人はトウヤ君だそうじゃないですか」

レッド(トウヤ…そういやあの時目が覚めた時にそんなやつが…)

???「ええ、そうですね」

レッド「ねーねー、おねーさん」

レッド「なんかよくわかんないけど、そいつらに手は出さないでもらえる?」

???「あなたがおとなしく言うことを聞いてくれれば出す必要がないんですよ」

レッド「おおやさしい、じゃあおとなしくしてる」

???「ただし」

レッド「?」

???「こちらは何もしなくても向こうから何かした場合は知りませんがね」

レッド「……」

アクロマ「あなたが何もしなにのなら後は全てわたくしがやっておきましょう」カキカキ

アクロマ「ワタルさん、すみませんがこれをラムダに渡してきてもらえますか」

ワタル「なんだこれは?」

アクロマ「ただ指示を書いただけです」

アクロマ「ああ、中は見ないでくださいね、一応極秘ということにしてますから」

アクロマ「急いでくださいね、あなたが戻ってきたらすぐ出発しますよ」

一時間後

トウヤ「ねえ、なんでリーグに来たの?」

コトネ「レッドさんの捜索にあんたを倒した科学者にリベンジ、それにトウコとN君も探さなきゃいけない」

コトネ「これら全部をやるのにあって困らない、むしろあるべきもの」

コトネ「それは戦力!」

トウヤ「なんで?よくわかんない」

コトネ「だからまずはあんたのキュレムを取り戻さないと」

トウヤ「えっ無視ですか?」

コトネ「あれ?」

トウヤ「なになに、どうしたの?」

コトネ「ドアが開かない」

トウヤ「ポケモンリーグに休みとかあったっけ?」

コトネ「知らない、でもここまで来て帰るわけにはいかないわ」

コトネ「メガニウムにぶち破ってもらいましょ」

トウヤ「ええっやばいよ!そんなことしちゃ…」

ガシャーン

コトネ「よーし」

トウヤ「あーあ…」

トウヤ「やっぱやめない…?やばいよ」

コトネ「ドア蹴破った時点でもうやばいんだから、ここでやめても一緒よ」

トウヤ「そう…だけど」

コトネ「さぁレッツゴー!」

トウヤ「ほんとに人いないね、本部ってこんなものなの?」

コトネ「私一回しか来たことないけど、その時でもちゃんと人はいたわね」

コトネ「こっちでいいの?」

トウヤ「たぶんそっちは四天王のいるところへの道だよ」

コトネ「じゃあどこにキュレムのボールがおいてあるの?」

トウヤ「僕ここに来たことないんだし、わかるわけないじゃん」

トウヤ「こういうのは分かれて探した方がよくない?」

コトネ「い、一緒に来たんだから一緒に探せばいいでしょ!別れる必要ないじゃない!」

コトネ「それとももし私が襲われたりしてもいいっての!?」

トウヤ(コトネなら返り討ちにしちゃいそうだけど…素手で)

トウヤ「これだけ探しても普通のボールすら見つからないね」

トウヤ「人もいないし、なんか不気味だなぁ」

コトネ「なんか…こう…わかんないの?」

トウヤ「なにが!?」

コトネ「俺とあいつはたとえどれだけ離れていても魂でつなかってる、だからどこにいるかわかるんだってならないの?」

トウヤ「そんなことができたら最初からやるでしょ」

コトネ「とりあえず一回やってみよ」

トウヤ「やってみよってどうやんの」

コトネ「目をつぶって、心を落ち着かせて」

トウヤ「……」

コトネ「どう?」

トウヤ「…わかんない」

トウヤ「ていうかこんなことで…」

トウヤ「今人の声が…」

コトネ「えっそういうのやめてよ」

トウヤ「いやほんとほんと」

トウヤ「それにまだ昼間だし幽霊とかじゃないと思うよ」

コトネ「ゆ、幽霊って言わないで!おばけって言いなさい!」

トウヤ「あれ、コトネってそういうのダメだった?」

コトネ「そ…そうだけど…」

トウヤ「へぇ~」にやっ

トウヤ「で、どうする?声のした方行ってみる?」

コトネ「ほんとにおばけじゃないよね…?」

トウヤ「だからこんな真昼間に幽霊なんて出ないって」

コトネ「お!ば!け!」

トウヤ「いやその人に聞こえるような声出さないでよ…」

コトネ「つい…」

トウヤ「この先から聞こえる」

コトネ「この先って壁じゃん」

トウヤ「でもコトネも聞こえたでしょ?」

コトネ「まあ聞こえるけど」

トウヤ「どこかに隠し扉とかあったりして」

コトネ「壊しちゃえば?」

トウヤ「すぐそうやって楽しようとする」

コトネ「メガニウム」ドーン

コトネ「ほんとだ部屋がある」

トウヤ「……」

トウヤ「電気もついてないし、雰囲気もなんだか不気味だね」

コトネ「……」

トウヤ「なんか急にしゃべらなくなったね、怖いの?」

コトネ「こ、怖くないし!」

トウヤ「そのわりに近いね」

コトネ「こ…これは…その…トウヤ寒そうだからあっためてあげようと思って」

トウヤ「僕全然寒くないよ」

コトネ「遠慮しなくていいから!」

トウヤ「……」

コトネ「……」

トウヤ「わっ!」

コトネ「ひゃうっ!?」

トウヤ「ぷっ…ふふふ」

コトネ「あ、遊んでる場合じゃないでしょ!」

トウヤ「痛い…」ひりひり

コトネ「次やったらこんなんじゃすまないから」

トウヤ「気をつけます…」

コトネ「わかればよろしい」

トウヤ「あっ」

コトネ「ぎゃひっ!?」

コトネ「この…さっき言ったばっかでしょうが!」

トウヤ「違う違う!驚かしてんじゃないよ!」

トウヤ「これ牢屋だよ」

コトネ「それが何よ」

トウヤ「ポケモンリーグに牢屋があるなんておかしくない?」

トウヤ「それにここたぶん隠し扉があったようなところだし」

コトネ「たしかに…」

トウヤ「ポケモンリーグってこんなところじゃないよね…」

コトネ「……」

トウヤ「一度ここから出よう」

トウヤ「それでコトネはみんなのところに」

トウヤ「後は僕一人でやるから」

コトネ「な、なんでよ!?」

トウヤ「なんとなくだけど危ない気がする…」

コトネ「嫌よ、私も行く!」

トウヤ「だってコトネ、怖いの無理でしょ」

コトネ「無理じゃない!」

トウヤ「幽霊でるよ」

コトネ「ゆ…おばけなんて怖くない!」

コトネ「トウヤに何かあったときの方が怖いもん」

コトネ「お願いだから一人でなんて言わないで…」

トウヤ「…うーん、じゃあほんとに危なかったら僕を置いてでも逃げてね」

コトネ「え…でも…」

トウヤ「それが約束できないなら無理やりでも…」

コトネ「うん…わかった」

トウヤ「僕だってコトネには無事でいてほしいから…」

コトネ「トウヤ…」

コトネ「よーし、じゃあレッツゴー!」

トウヤ「え…」

コトネ「何ぼかーんとしてんの、ほら行った行った」

コトネ「けっこう広いね」

トウヤ「しっ!誰かいる…」

コトネ「えっ、誰かってもごっ」

トウヤ「……」

レッド「あれー?今日はぐるぐるメガネじゃないんだ」

トウヤ「レ、レッドさん!?」

コトネ「えっ!?」

レッド「おー、トウヤにコトネじゃんか」

レッド「さっきからうるさいなーとは思ってたけど、なんでこんなところにいるんだ?」

コトネ「……」

トウヤ「レッドさんこそなんでこんなところに…」

トウヤ「と、とにかくそこから出します」

トウヤ「コトネ、メガニウムで牢を…」

トウヤ「うっ…」

コトネ「あれはレッドさんではない」(無言の腹パン)

トウヤ「何すんのさ!」

コトネ「ごめん、つい」

コトネ「でもあれはレッドさんじゃない」

トウヤ「なんでそんなことわかるの」

コトネ「まずくさい、レッドさんはもっといい匂いがする」

コトネ「あと話し方、雰囲気もなんとなく違うな、おやじくさいし」

コトネ「それにおっさんくさいし、とりあえずくさい、とにかくくさい」

レッド「く…」

ラムダ「くさいって言うなー!」バッ

トウヤ「ほんとだ、全然違う」

トウヤ「おっさんだ」

ラムダ「おっさんいうな!」

ラムダ「でも見破られたからには仕方ねえ」

ラムダ「思ったより来るのが早かったなぁ、図鑑所有者ども」

カリン「だって直接リーグに来るんだもの」

イツキ「せっかくどこに行ってもリーグに行くよう用意してたのにね」

コトネ「あっ…えっと…うん、見たことある人たち」

トウヤ「見たことある人たちって…僕でも知ってるよ」

トウヤ「この人本部の四天王でしょ」

コトネ「そう、それが言いたかったの」

カリン「嘘つけ!」

コトネ「でもなんで四天王とロケット団のおっさんが一緒にいるのか不思議ね」

ラムダ「俺はもうロケット団じゃねえ、これでもリーグの職員だ」

トウヤ「じゃあなんでそのリーグの職員がレッドさんの変装して牢屋に入ってたのさ」

カリン「あんたたちレッドを助けようとしてんでしょ」

カリン「困るのよね~、そういうことされると」

イツキ「そうそう、君たち図鑑所有者たちはこっち側だと思ったんだけどね」

イツキ「全然命令聞いてくんないし」

ラムダ「もうちょっとでここで一番偉い人の計画が完了するんだ、ちーっとだけおとなしくしてくれよ」

トウヤ「ここでおとなしくって、いいイメージないなー」

トウヤ「それにおとなしくするのは嫌いだし」

コトネ「私も」

カリン「じゃあどうするの?」

トウヤ「ウォーグル!」

コトネ「マリルリ!」

トウヤ「って感じで捕まっちゃった…っとメール送信完了」

トウヤ「どれぐらいかかるかなー」

コトネ「どれぐらいかかるかなーじゃねえだろ!」ゲシッ

トウヤ「ぐへぇー」

コトネ「何落ち着いてんの!私たち牢屋にぶち込まれてんのよ!」

トウヤ「だってどうしようもないじゃない」

トウヤ「そんなに同じ牢なのが嫌なの?」

コトネ「嫌じゃない!…って違う!」

トウヤ「一応メールは送ったからさ、そのうち助けが来るよ」

コトネ「そのうちって?」

トウヤ「1日は確実にかかるね」

カントーのどこか

ヨウ「なんか簡単ですね」

カルネ「油断はだめよ、何があるかわからないんだから」

ヨウ「…それもそうですけど」

ヨウ「カルネさんは何運んでるか知っているんですか?」

カルネ「…いいえ、知らない」

ヨウ「そうですか…」

ヨウ「ん?なんだあれ…」

カルネ「あれはまさか…」

イベルタル「……」ドヒューン

カルネ「イベルタル…!?なんでこんなところに…」

ピー ピー

カルネ「アクロマさん、カルネです」

アクロマ「はい、何か問題でも起こりましたか?」

カルネ「それがイベルタルが現れました」

アクロマ「イベルタル…?なぜカントーに」

アクロマ「それで捕獲はしましたか?」

カルネ「いえ…」

アクロマ「…そうですか、まあ今はイベルタルなどどうでもいいです」

アクロマ「レッドを早くシンオウまで運ばないといけませんから」

ワタル「おいアクロマ、イベルタルだ」

ワタル「あきらかにこちらに向かってきている」

アクロマ「まさか…」

アクロマ「すいませんカルネさん、こちらにイベルタルが来ました、通信を切ります」

イベルタル「あれか…」

ワタル「来るぞ」

イベルタル「リア充石化ビーム!」ブンッ

アクロマ「まずい、あれに少しでも当たれば石になってしまいます」

ワタル「ボス、俺に捕まれ、車を捨てる」

???「ご心配なく、この体にもだいぶ慣れてきました」

???「一人で降りられますよ」

ワタル「そうか、なら急げ」

アクロマ「みなさん無事ですね」

ワタル「おい、後ろの荷台にレッドを閉じ込めておいたんじゃないのか」

アクロマ「石化しているでしょうね…」

???「なんだと!?レッドがいなくなったらワタクシの計画はどうなるんですか!」

アクロマ「そうですねぇ…」

ワタル「そんなことよりまずはイベルタルだ」

ワタル「カイリュー、雷パンチ!」

カイリュー「ウオオオオ」

イベルタル「邪魔だ!」ベシンッ

カイリュー「ヌフウ」ドスッ

イベルタル「トレーナーレッド、我がもらっていく」

ナツメ「何がなんだかわからない…」

ナツメ「えっちょっ…今のなに、どういうこと、全然わかんない!」

クロイロ「落ち着いてくだいさいナツメ」

ナツメ「せっかくレッドの乗ってる車も見つかって今から奇襲しようとしたのにどういうこと!?」

グリーン「今のはイベルタルってポケモンだな」

グリーン「レッドを石化してどこかへ連れてっちまった」

ナツメ「どこかってどこよ」

グリーン「そんなこと俺が知るわけないだろ」

グリーン「まあ追いかけても無駄だな、とんでもないスピードで行っちまったし」

グリーン「追いついたとしてもワタルのカイリューを一撃で倒すようなやつだ、すんなりレッドを返してくれるとは思えん」

クロイロ「とりあえず状況を整理しましょう」

クロイロ「まず私たち勇者ナツメ率いる一行は」

ナツメ「勇者ナツメって何ですか」

クロイロ「こういうのはRPG風に言うといいって誰かが言ってました」

ナツメ「…じゃあ続けてください」

クロイロ「一行はポケモンリーグにとらわれたプリンセスレッドを助けにカントーに来ました」

グリーン「変に例えだとわかりにくくないか?」

クロイロ「ではあなたはわかりやすくまとめられるというのですか?」

グリーン「いや普通にレッドを助けようとして移動中のところを襲おうとした」

グリーン「そしたらイベルタルがきてレッドを石化して連れ去った」

クロイロ「まあそんなことは今目の前で見たからわかってるんですよ」

グリーン「じゃあまとめる必要ねえじゃねえかよ!」

ナツメ「ねえねえところでさ…」

ナツメ「そのイベルタルってどこに行けばぶち殺せるの?」ゴゴゴ

グリーン「えっ」ビクッ

クロイロ「オーラが出てます、抑えてください」

グリーン「イベルタルってのはカロス地方の伝説ポケモンだ」

グリーン「石化をとく方法があるかはどうか知らんがおそらくカロスに連れていかれた可能性が高い」

クロイロ「それは問題ありません、私がストロスの杖を持ってますから」

グリーン「なんでだよ!」

クロイロ「私は医者ですよ、患者がいつ石になってしまってもいいようにと」

ナツメ「そんな場面ないでしょ…」

クロイロ「でも私には不可能があってはだめなのです」

クロイロ「現に石化したじゃないですか」

グリーン「じゃあ俺はもう行くことにする」

ナツメ「行くってどこに」

グリーン「…秘密だ」

グリーン「お前たちはこれからどうするんだ」

ナツメ「どうするって言われても…」

グリーン「次何するか決まってねえんだったらリーグに行け」

ナツメ「リーグに何があるの?」

グリーン「そんなのレッドのポケモンに決まってんだろ」

グリーン「あいつはあそこに捕まってたんだし、牢にでもいる間ボールを所持してるわけねえ」

グリーン「今ならチャンピオンどもはいないんだし、少しは楽に取り返せるんじゃねえか」

グリーン「そんだけだ、そいつらいつ戻るかわかんねえし、急いだほうがいいんじゃねえか?」

リーグ本部

クロイロ「この後どうしましょうか」

クロイロ「カロス地方に行くにしても時間とお金がかかりすぎます」

クロイロ「一度本部と合流しませんか」

ナツメ「…はい」

ナツメ「でも」

エリカ「そこで何をしているのですか、ここはポケモンリーグの敷地内ですよ」

ナツメ「…!」びくっ

ナツメ「エリカ…」

エリカ「どうして私の名前を?」

ナツメ「ジ…ジムリーダーで有名だから」

クロイロ「そうですね、カントーのジムリーダーで二番目にかわいいって有名です」

エリカ「二番目…?」ぴくっ

ナツメ「なにを余計なこと言ってるんですか…」

エリカ「二番目とはどういうことですか、お話を聞かせてもらいましょう」

ナツメ「先生のせいで面倒なことになるような気がするんですけど」

クロイロ「なんとなくですけどあのジムリーダーもレッドに好意があります」

クロイロ「ナツメもレッドのことが好きじゃないですか」

ナツメ「何を勝手なことを…」

クロイロ「じゃあ嫌いなんですか?」

ナツメ「す…好きです…」

クロイロ「ですよね、だったらここで自分の方がお前よりかわいいからレッドに好かれるんだってとこ見せつけないと」

ナツメ「そんなこと…」もにょもにょ

クロイロ「私はもちろんナツメの味方をしますよ」

エリカ「すみませんが、こちらも仕事なんです」

エリカ「話すかここから消えていただくか選んでください」

ナツメ「今エリカと争ってもなんの得もありません、ここは退きましょう」

クロイロ「わかりました」

エリカ「ちょっと待ってください」

エリカ「一番は誰かという質問にまだ答えてもらっていません」

ナツメ「話すか消えるかって言ったじゃないの、だから消える方を選んだのに」

エリカ「あれは間違えました、話して捕まるか、話してここから出るかのどちらかです」

ナツメ「エリカってこんなめんどくさかったけ…」ぼそっ

ナツメ「じゃあそれはカス…」

クロイロ「ナツメでしょう」

クロイロ「レッドもナツメが世界一かわいいって言ってました」

エリカ「なっ…」

ナツメ「えっ…」

エリカ「そ、それは本当ですか!?いつそんなことを」

クロイロ「2週間ほど前でしたかね」

エリカ「で、でも…いえそれよりあなたたちは何者ですか」

エリカ「レッドさんとそんなことを話すなんて」

クロイロ「私たちはロケット団ですよ」

エリカ「ロケット団…!?」

ナツメ「ちょっと先生…それは…」

ナツメ「なんでそんなこと言うんですか」

クロイロ「さっきここで争うことは何の得もないと言いましたよね」

クロイロ「でも意味ならありますよ」

クロイロ「今ならここで一人でもリーグ側の戦力を減らすことができるんですよ」

ナツメ「エリカをここで倒すってことですか…」

クロイロ「それ以外に何があるというのです」

クロイロ「相手は一人、でもこちらは二人」

クロイロ「こんなチャンスはそうあるものではありません」

クロイロ「ロケット団を名乗ったのはただ私が不意打ち的なものは好まないからです」

クロイロ「それにレッドのポケモンのこともあります」

ナツメ「…そうですね、わかりました」

エリカ「…どうしてロケット団の方がレッドさんのポケモンを取り返そうするのですか」

エリカ「レッドさんとロケット団は敵のはずです」

クロイロ「いいえ、レッドは私たちロケット団の人間です」

エリカ「どういうことですか!?」

エリカ「まさかレッドさんが指名手配…そして捕まっていたのはロケット団だったからなのですか…」

クロイロ「それは違」

ナツメ「もし、そうだとしたらあなたはそれでもレッドを信じられる?」

エリカ「……」

エリカ「はい、もちろんです」

エリカ「レッドさんに何があったかは私にはわかりません」

エリカ「ですが、レッドさんが選んだことです、私レッドさんを信じます」

エリカ「だいたいあなたの方こそ、まるで仲がいいみたいにレッドって呼び捨てにして」

エリカ「そのうえ信じられる?って何様のつもりですか!」

ナツメ「仲がいいのはその…ほんとだし…」

ナツメ「たぶんエリカよりも付き合いの時間は長いと思うから…」

エリカ「えっ…いえ、そんなはずはありません!」

エリカ「そこまで言うのならレッドさんクイズを出します!」

クロイロ「レッドさんクイズ…?」

ナツメ「なにそれ…」

エリカ「あなたが本当にレッドさんと仲がいいのかのテストです」

ナツメ「意味は?」

エリカ「意味…?」

ナツメ「それをやる意味があるのかってこと」

エリカ「もちろんありますよ!」

エリカ「レッドさんがどう変わろうとも私と結婚することは決まっているとはいえ」

ナツメ「ちょちょちょ…ごめんね、話の途中で止めて」

ナツメ「結婚って何言ってんの?そんなの認めません」

エリカ「あなたに認めてもらう必要は…いえ」

エリカ「ではやはりこうしましょう」

エリカ「レッドさんクイズで私が勝てば結婚を認めてもらいます」

ナツメ「まだ意味聞いてないんだけど…」

ナツメ「じゃあ私が勝てば?」

エリカ「では第一問!」

ナツメ「……」

エリカ「レッドさんの出身」

ナツメ「マサラタウン」

エリカ「まあこれは当たり前ですね」

エリカ「第二問です」

エリカ「レッドさんがチャンピオンになった日は?」

ナツメ「●月●日」

エリカ「う…では、チャンピオンをやめた日は」

ナツメ「たしかあれは…〇月〇日ね、私と会った後やめて、シロガネ山に行ったはず」

エリカ「会った…!?私ですらその日は会ってないというのに…」

ナツメ「もう終わりでしょ、あなたの問題全部答えたし、レッドがやめた日は私とは会ってたんだし、私の勝ちね」

クロイロ「それにしてもナツメはよくそんな日付まで覚えてますね」

ナツメ「ちょっと人より記憶力がいいだけですよ…」

エリカ「ナツメ…!ナツメさんですか!?」

エリカ「そういえばよく見れば目つきなどが…」

ナツメ「なんのために変装してると思ってるんですか」

クロイロ「誰にでもミスはあります、もしバレたのであれば…」

クロイロ「口を封じればいいだけですよ」

ナツメ「それはいくらなんでも…」

クロイロ「ではどうするのですか?」

クロイロ「あなたがナツメであること、そしてロケット団であるということがジムリーダーに知れてしまいました」

クロイロ「ばれてしまったのは私のせいですから私がやってしまっても構いませんが」

ナツメ「……」

ナツメ「やっぱりそれはだめです」

クロイロ「わかりました」

ナツメ「え、意外とあっさり」

クロイロ「ナツメのことなんですから私がどうこう言うことではありません」

ナツメ「…ありがとうございます」

クロイロ「お礼を言うことではありませんよ」

エリカ「ナツメさん…私心配してたんですよ」

ナツメ「エリカ…」

エリカ「どうして…」

ナツメ(そりゃ聞かれるか…どうやってロケット団のこと説明しよう…)

エリカ「どうしてレッドさんがチャンピオンをやめた日に会ってるんですか」

エリカ「しかも行先まで知ってるってどういうことですか」

ナツメ「え?」

エリカ「え?じゃないです」

ナツメ「あれは偶然…」

エリカ「それなのにきっちり日付まで覚えてるんですか」

ナツメ「だから記憶力がいいから…」

エリカ「ではなぜ行先まで」

ナツメ「それはレッドが言ったような、私が聞いたような…」

エリカ「なぜロケット団に…」

ナツメ「…レッドの力になりたかったから」

エリカ「ロケット団になるのがレッドさんのため…?」

ナツメ(まさか…)

エリカ「それでは私もロケット団に入ってレッドさんのために全力を尽くします!」

ナツメ「いや、ロケット団ってレッドじゃなくてサカキのものだし」

クロイロ「サカキ様です」

ナツメ「…サカキ様のためってのが正しい」

ナツメ「それにリーグ側のジムリーダーがロケット団に入るなんてそんなことしたら…」

エリカ「ナツメさんもジムリーダーじゃないですか」

ナツメ「ほんとだ…」

ナツメ「でも、危険よ、うんほんと危険だから」

エリカ「問題ありません!」

ナツメ(どうしましょう…)ちらっ

クロイロ(ご自由に…)目とじ

ナツメ「でもエリカまでロケット団になっちゃったら…」

ハヤト「ピジョット、エアスラッシュ!」

バシュッ

クロイロ「ネイティオ、守ってください」

キンッ

ナツメ「いきなり何…?」

ハヤト「その胸のマーク見覚えがある。ロケット団だな」

ハヤト「ここで何をしている」

ハヤト「それに一緒にいるのはタマムシジムのエリカさん」

ハヤト「最近リーグ関係者である組織とつながっているという噂をよく聞く」

ハヤト「その組織はロケット団で、噂の人物はエリカさん、あなただったとは」

エリカ「え…?」

ナツメ「エリカはロケット団と関係ないし、だいたいそんな子じゃない」

ハヤト「ロケット団は黙っていろ!」

ハヤト「援軍をすでに呼んである、逃げられると思うな!」

ナツメ「…ごめんエリカ、私のせいで」

エリカ「ナツメさんらしくありませんよ、それに悪くないのに謝る必要もありません」

エリカ「そういえばまだ何をしにリーグに来たのか聞いてませんでしたね」

ナツメ「え?なんでこんな時に聞くの」

エリカ「教えてください」

ナツメ「…レッドはカロスに連れていかれちゃったかもしれないけどポケモンはまだここに置きっぱなしの可能性があるから」

エリカ「カロス地方…、どうしてですか」

ナツメ「それは話すと長いからパス」

クロイロ「話してもいいんじゃないですか、もうジムリーダーが何人か集まってきましたけど」

ナツメ「余計話してちゃだめじゃないですか」

エリカ「レッドさんのポケモンを取りに来たのなら、ここは退くわけにはいきませんよね」

ナツメ「もちろん」

エリカ「それではお二人で少しの時間ジムリーダー方を止めていただいてよろしいですか」

エリカ「そのスキに私がリーグ内への道を作ります」

ナツメ「そんなことしたら完全にリーグに逆らうことになっちゃうわよ」

エリカ「もうそう思われてるでしょうね」

エリカ「だったら私はレッドさんのため、ナツメさんに協力します」

ナツメ「ありがとう」

ナツメ「先生、ジムリーダーたちを一か所に集めてもらっていいですか」

クロイロ「はい」

ナツメ「そこを私がまとめて倒します」

クロイロ「わかりました、お願いします」

エリカ「倒すって相手は複数人のジムリーダーですよ」

ナツメ「大丈夫よ、私たちにまかせて」

ナツメ「エリカは今のうちに」

エリカ「は…はい」

ナツメ「ギラティナ、強烈なのお願い」ぽわぐちょ

シーン

ナツメ「ギラティナ…?」

ギラティナ「しゃどーぼーる」ぽふっ どぎゃーん

ギラティナ「任務完了!」

ナツメ「ちょっといくらなんでも適当すぎでしょ、絶対シャドーボールじゃないし」

ナツメ「あ、あんなめちゃくちゃなの死人が出るでしょ」

ギラティナ「いんや、僕の調整は完璧だよ」

クロイロ「お見事ですね、ギラティナ」

ギラティナ「いやぁ~それほどでも~」

ナツメ「…まあいいや、ありがとうねギラティナ」

ギラティナ「ほーい」めにゅめにゅ

エリカ「すごいですナツメさん…」

エリカ「ジムリーダー方のスキをついて道をつくるまでもありませんでしたね」

ナツメ「まあギラティナはあれでも伝説のポケモンだからね」

エリカ「そんなポケモンを使えるだけでも十分すごいです」

リーグ内

ナツメ「誰もいない…」

エリカ「本来今日は立ち入り禁止とされてたんですが、侵入者がいたらしくその助けが来た場合に備えてジムリーダーが集められたんです」

ナツメ「ああ、それで入り口壊されてたんだ」

ナツメ「まあいいや…レッドのポケモンは牢屋の方かな」

クロイロ「では早いところ行きましょう」

クロイロ「ここには誰もいませんが、数人ですが人がいるようです」

エリカ「おそらくさっきの侵入者が牢にいるのと、四天王でしょうか」

ナツメ「四天王がいるの…見つからないなんてことは無理かな…」

クロイロ「少し疲れますがテレポートを繰り返せば、固まっていてもなんとかレッドのポケモンのとこまではいけるはずです」

ナツメ「歩き回って見つかるより最初から牢屋のところまでテレポートすればいいだけでしたね」

クロイロ「ええ、変に節約しようと考えてましたからね…」

エリカ「あっ見てくださいこの部屋ボールがしまってあります」

ナツメ「この中からレッドのは…」

エリカ「ありました、きっとこれですね」

ナツメ「ほんとだ、じゃあ私が預かるわね」

エリカ「見つけたのは私なんですから私が持ちますよ」

ナツメ「レッドはロケット団なんだし、同じロケット団の私が」

エリカ「何言ってるんですか、私ももうロケット団ですよ」

ナツメ「あれは流れでそう思われただけじゃないの」

エリカ「私もレッドさんの役にたちたいんです」

クロイロ「はい、そこまでです、間をとってそれは私が預かります」

ナツメ「そんな~」

クロイロ「あのままだと全く進む気配がなかったので止めたんです」

クロイロ「結局は持ち帰るんですから誰が持っていても同じです」

クロイロ「それとエリカ」

エリカ「はい?」

クロイロ「ロケット団ってことはもう完全にリーグに歯向かうということですよ、本当にいいんですか?」

エリカ「何度も言わせないでください、私はリーグの味方ではなくレッドさんの味方です」

エリカ「レッドさんがリーグ側ならリーグ、ロケット団側ならロケット団の味方をするというだけです」

ナツメ「レッドレッドってほんとに…」ぶつぶつ

ナツメ「……」ぴくっ

ナツメ「…向こうの方から声が」

エリカ「四天王ですか?」

ナツメ「それにしては声が若かったような」

コトネ「うー退屈すぎて枯れそう」

トウヤ「植物じゃないんだからそんなわけないでしょ」

トウヤ「暇なんだったらとりあえず寝てたら?」

コトネ「そ、そんなこと言って、寝込みを襲う気でしょ」

トウヤ「するわけないでしょ、やってなんの得があるのさ」

コトネ「え…しないの…?なんで?」

トウヤ「襲われたいの?」

コトネ「べ…別に…」

トウヤ「?」

ナツメ「コトネ…?」

エリカ「あら、たしかに」

ナツメ「侵入者ってコトネのことだったのね」

クロイロ「どうしたんです?レッドのポケモンは手に入れたんです、ここにいる理由はもうありません」

ナツメ「ちょっと…時間を」

ナツメ「ねえさっきの部屋に鍵もあったよね」

エリカ「はい」

クロイロ「出してあげるつもりですか?」

ナツメ「私が思ってるとおりなら出します」

ジャラジャラ

トウヤ「誰?」

ナツメ「えっと…ん、お前たちが侵入者か」

トウヤ「だったらなんなんだ」

コトネ「ナツメさん?」

ナツメ「……」

コトネ「やっぱりナツメさんですよね」

トウヤ「知り合い?」

コトネ「うん、私の恋人!」

ナツメ「違うでしょ!」

ナツメ「…なんでわかったの?変装してるのに」

コトネ「あ、ほんとですね、でもにおいでわかりました」

ナツメ「におっ…」

コトネ「ナツメさんとレッドさんは私の恋人ですからすぐわかりますよ」

ナツメ「なんでレッドまで!」

コトネ「ほんとのことじゃないですか」

ナツメ「…せっかく出してあげようと思ったけどやめた」

コトネ「あー待ってくださいよー!」

ナツメ「まあ冗談だけどね」

ナツメ「でも今からいう質問の答えによってはほんとに出さない」

ナツメ「この鍵捨てちゃうから」ジャラ

コトネ「質問ってなんですか…?」

ナツメ「簡単な質問よ、どうして捕まってるのか」

コトネ「えーと…なんでだっけ?」

トウヤ「なんか計画の邪魔だからなんとかでつかまっちゃったんです」

ナツメ(別にリーグの味方ってわけでもなさそうだし、こんなところにずっと居させるのもどうかと思う)

ナツメ「まあいいや、開けてあげる」

コトネ「やったーナツメさん大好きです!」

ナツメ「ここにボールがたくさんあるから、たぶん二人のポケモンもここにあるはず」

コトネ「えーと…どこかな…」

トウヤ「コトネ、こっちこっち、これでしょ」

コトネ「ああ、ほんとだ」

トウヤ「……」

トウヤ「キュレムはやっぱりここにないか…」ぼそっ

ナツメ「二人とも自分のは見つかった?」

ナツメ「早く来て、ここから出るわよ」

コトネ「はーい!」

コトネ「あれエリカさんもいたんですね」

エリカ「はい、ナツメさんのお手伝いで」

ナツメ「それじゃあテレポートするよ」

キョウ「待ていっ」

ザシュッ

トウヤ「あああっ!なんか刺さったぁぁぁぁぁ!」

コトネ「ただのクナイが刺さっただけでしょ、大げさ」ズボッ

トウヤ「大げさなわけないだろ!」

キョウ「驚かせてすまんな」シュタッ

ナツメ「あなたはキョウ…やっぱり気づかれてたのね」

クロイロ「四天王とはいえ一人です、この人数なら」

キョウ「まあ待て待て」

キョウ「拙者はお主らと戦いに来たのではない」

トウヤ「戦いに来たのではないって言ってもガッツリとクナイがささったんですけど」

キョウ「安心せい小僧、お主に投げたのは偽物で本物はもっと…」

キョウ「ん?なぜ偽物の方がここに…」

キョウ「……」

キョウ「まあ待て待て」

キョウ「拙者はお主らと戦いに来たのではない」

ナツメ「じゃあ何をしに来たの」

キョウ「ナツメか…見た目は変えられても声までは変えられんようだな」

トウヤ「この人って話聞かないタイプの人なの?」

コトネ「初めて見た人だからわかんない」

ナツメ「私のことはいいから何しに来たの」

エリカ「暗殺ですか?」

キョウ「違う、そうではない、お主らに敵意はない」

ナツメ「なんでエリカだけには答えるのよ」

キョウ「仕方のないこととはいえ、リーグ本部に忍び込むとは…」

エリカ「何をしにいらっしゃったのですか?」

キョウ「お主らに伝えることがあって来たのだ」

ナツメ「みんな、もうテレポートするから集まって」

エリカ「ナツメさん、ちょっと待ってくださいよ」

キョウ「レッドがなぜ指名手配までされたのか、それを伝えにきた」

ナツメ「……」

エリカ「キョウさん、お願いします」

キョウ「うむ」

キョウ「これはアクロマという男が起こしたことなのだろう」

キョウ「そやつは今は国際警察の長官であり、ポケモンリーグの幹部でもある」

キョウ「これは拙者の考えだが、アクロマは強力な催眠術のようなものを使えるのだろう」

キョウ「そしてその催眠術によりその地位についた」

キョウ「拙者はその類のものをかわす術があったが各リーグの上層部はほぼ全員術にかかっている可能性がある」

キョウ「少し長くなったがまずレッドが指名手配された原因だ」

キョウ「そのアクロマの目的は創造ポケモン、アルセウスを呼び出すこと」

キョウ「アルセウスは始まりの間と呼ばれるところに居るとされているらしい」

キョウ「そしてそこへ行くためには天界の笛というものが必要なのだ」

キョウ「だがそんなものが存在したという記録すらないがアクロマは作りだす方法を見つけた」

キョウ「それはこの世で最も優れたトレーナーを生贄に捧げることだそうだ」

キョウ「なぜそのような結論に至ったのかはわからんがアクロマはレッドを必要とした」

キョウ「もちろんそんなことで命を捨てる者はおらん」

キョウ「レッドを捕まえるためには最も大きな組織を自由に使い、数で圧倒することを考えたのだろう」

キョウ「そのためアクロマはポケモンリーグという組織を自分のために利用するために上に立ち、レッドの偽物まで用意し罪をつくった」

キョウ「あれだけの大罪人ならジムリーダーやチャンピオンたち全員で捕まえる必要があるからな」

キョウ「ただアクロマの計算が間違っていたのはあれだけの罪をつくってもお主らレッドの味方をする者がいたことだろうな」

ナツメ「じゃあつまりそのアクロマってのがレッドを…」

エリカ「許せません!」

キョウ「あともう一つ、リーグのことについてだ」

キョウ「最近だがリーグの最高責任者が変わったんだ、前任がいきなり指名してな」

キョウ「その…かなり美人な女性だ」

キョウ「表では真面目にしているように見えるがども怪しい」

キョウ「アクロマと同じ…いやアクロマ以上に危険な雰囲気だ」

キョウ「忍者の勘でしかないがそいつには注意しろ」

ナツメ「エリカ、それが誰か聞いて、どうせあなた以外の話聞かないから」

キョウ「そいつの名はルザミーネ」

ナツメ「これ答えるのなら最初から答えなさいよ…」

10分後

クロイロ「とりあえずここならリーグの者も来ないでしょうし安心でしょう」

ナツメ「そうですね」

ナツメ「……」

ナツメ「エリカは本当に私たちと来ていいのね?」

エリカ「はい」

ナツメ「わかった…」

ナツメ「じゃあコトネとトウヤ君はもう捕まらないように気をつけてね」

コトネ「ナツメさん」

ナツメ「なに?」

コトネ「私もナツメさんと一緒に」

ナツメ「ダメよ」

コトネ「早いです」

ナツメ「だってダメだもん」

コトネ「どうしてですか、私もレッドさんに会いたい、あっ違う助けたいです」

ナツメ「どんな理由があってもだめ」

コトネ「どうしてですか」

ナツメ「…私たちがロケット団だから」

コトネ「ロケット団…ナツメさんが…」

ナツメ「そう、だからそんなとこにコトネを入れるわけにはいかないわ」

コトネ「エリカさんもですか?」

エリカ「はい」

コトネ「どうしてエリカさんはよくて私はだめなんですか」

ナツメ「エリカは大人だから…私と同い年だし…」

コトネ「私ももう大人です!」

ナツメ「子どもよ、おとなしく言うこと聞きなさい」

エリカ「コトネちゃん、あなたもロケット団がどんな組織かわかってるはずです」

エリカ「ナツメさんはあなたのことを思って止めてるんです」

コトネ「私のため…でも…」

クロイロ「別にいいんじゃないですか」

ナツメ「えっ先生…!?」

クロイロ「ロケット団は来るものを拒みません」

ナツメ「だめですよ先生!」

クロイロ「ただ…」

クロイロ「簡単に抜けられると思わないことです」

クロイロ「裏切り者には制裁が与えられます」

クロイロ「たとえ地の果てまで逃げようとも必ず死より重く苦しいものを…」

コトネ「……」

クロイロ「それでもよろしいですか?」にこっ

コトネ「……」コクッ

ナツメ「ほんとにいいのね…」

コトネ「ナツメさんちょっとしつこいですよ~」

コトネ「どうせ私はもうポケモンリーグは信じられないです…」

コトネ「レッドさんや私たちまで捕まえようとしたりして」

コトネ「だったらそこがどんな組織でも信じられる人たちのいる方が私はいいんです」

ナツメ「……」

コトネ「あ、そうそう、トウヤはみんなのとこに戻ってね」

トウヤ「えっ」

コトネ「だってこのことをちゃんと説明してもらわないといけないし、それに二人とも入るのは…ね」

トウヤ「……」

トウヤ「わかった、がんばってね」

コトネ「うん」

コトネ「ではこれからどうしましょう隊長!」ピシッ

ナツメ「私に言わないで、誰かっていえば先生が隊長だから」

クロイロ「ナツメですよ」

クロイロ「私はただの天才医師ですから」

クロイロ「そういうことなんで決めちゃってください」

クロイロ「ああ、本部には連絡しましたから、二日後にはカントーに来ます」

ナツメ「エリカ…」

エリカ「たーいちょ、がんばってくださいっ」

ナツメ「あんたそんなキャラじゃないでしょ…」

ナツメ「じゃあもう私が決めていいのね!」

クロイロ「はい」

エリカ「ええ」

コトネ「もちろんであります隊長!」

ナツメ「……」

ナツメ「どうせカロスには本部がカントーに来るまで行けないだろうし…」

ナツメ「じゃあレッドがあんな目にあったもともとの原因をつくったアクロマを逆にとっ捕まえてやる」

ナツメ「あとリーグ最高責任者のルザミーネだっけ、そいつも」

ナツメ「その方がその…サ、サカキ…様もお喜びになるはず…」

クロイロ「そういえば、ナツメはアクロマとルザミーネの顔を知っているのですか?」

ナツメ「…エ、エリカは?さっきまでリーグ側だったんだし」

エリカ「ごめんなさい、わかりません」

エリカ「私たちジムリーダーには何も伝えられていませんでしたから」

エリカ「キョウさんのような四天王、それ以上の人しか知らないのではないでしょうか…」

ナツメ「四天王以上…か」

クロイロ「誰か聞けそうな人はいますか?」

ナツメ「ヨウ君なら知っているかもしれません」

クロイロ「そういえばチャンピオンでしたからね」

ナツメ「はい、頭の中を見たときもまだキョウの言っていた術をかけられたような感じではありませんでしたし」

ナツメ「場所はわかりますか」

クロイロ「まだカントーにいるのならわかります」

クロイロ「…見つけました、テレポートします」

タマムシシティ

ヨウ「よくわかんないですけど、中止になっちゃったんです」

ヨウ「詳しいことはまた後日って言われて…」

ククイ「そうか、じゃあ連絡があるまでまた待機か」

リーリエ「あのヨウさん、暇になるんでしたら私と」

シュン

クロイロ「はい、到着です」

ハウ「うわっ…あっ医者のお姉さん」

ヨウ「…二人増えてる」

リーリエ「……」

ナツメ「すいません突然」

ククイ「い…いえ」

ナツメ「少しヨウ君に聞きたいことがあって来ました」

ヨウ「なんですか?」

ナツメ「ヨウ君はチャンピオンよね」

ヨウ「はい」

ナツメ「じゃあリーグの偉い人らしいんだけどアクロマとルザミーネって人知ってる?」

ヨウ「アクロマさんとルザミーネさんならもちろん…」

ヨウ「えっルザミーネさんがリーグの?」

ヨウ「どういうことですかそれ」

ナツメ「ど、どういうことって…?」

リーリエ「母様は絶対安静の状態なんですよ」

ナツメ「母様…!?」

ナツメ「それに絶対安静って…そんな人が…?」

ナツメ(キョウが嘘を?でも嘘をつくにしてもなんでこの子の母親の名前を?)

ヨウ「お姉さんさっきルザミーネさんがリーグの偉い人って言いましたよね」

ナツメ「言ったけど…」

ヨウ「じゃあやっぱりあの時のあれはルザミーネさんだったんだ…」

リーリエ「ヨウさん母様を見たのですか!?」

ヨウ「一瞬だけだったけど…」

リーリエ「でもそんな歩き回れるほどになってるのにマサキさんから何も連絡は来てないですし…」

ナツメ「マサキ…?」

ナツメ「どうしてマサキからなの?」

リーリエ「私がカントーに来た理由はマサキさんに母様の症状を治してもらうためなんです」

リーリエ「ですがマサキさんではウツロイドさんの毒を解毒することはできず、代わりになんとかっていう団体を紹介してもらったんです」

リーリエ「そして何かあり次第連絡すると言われたんですが…」

ヨウ「一回マサキさんに連絡してみたら?」

リーリエ「そうですね」

『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

リーリエ「あれ…」

ヨウ「出ないの?」

リーリエ「いえ、そうではなくて電話番号が使われていないと…」

ヨウ「番号間違えてるんじゃないの?」

リーリエ「登録している番号なんですが…」

『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

リーリエ「……」

ヨウ「ほんとだね」

リーリエ「わっ!?」

ヨウ「……」キーン

リーリエ「ヨ…ヨウさん近いです…//」

コトネ「いーなー、あーいうの私もレッドさんとやりたい」

エリカ「どうしてレッドさんなんですか、それなら私がレッドさんとやります」

コトネ「先に言ったのは私ですから私がやります」

エリカ「コトネさん、こういうのに順番は関係ありません」

エリカ「私がレッドさんと結婚するからです」

コトネ「はぁ!?」

コトネ「あっごめんなさい、なんでエリカさんがなんですか、私との間違いですよ!」

エリカ「あらあら、ふざけたこと言わない方がいいですよ」

ナツメ「ふざけたこと言ってるのは両方、何くだらないこと話てんの」

コトネ「くだらなくなんかないです!私がレッドさんと結婚するのは重要なことですよ!」

エリカ「ナツメさんからも言ってあげてください、そんなわけないって」

ナツメ「そうね」

エリカ「レッドさんと結婚するのは私だと」

ナツメ「なんでそんなこと…」

コトネ「じゃあどっちなんですか、はっきりしてください!」

ナツメ「なんでどっちかなのよ」

エリカ「ではほかに誰かいらっしゃるんですか?」

ナツメ「それは…というかそんなことはレッドが決めるんだし、どうでもいいでしょ」

ナツメ「そんなことよりアクロマとルザミーネの顔わかったしもう行くよ」

ヨウ「あの人たち何だったんだろ」

ハウ「みんな綺麗な人たちだったね」

ハウ「もしかしてあの人たちもルザミーネさんみたいに見た目より…」

リーリエ「母様が特別なだけですよ」

ハウ「そっかー」

ヨウ「そのルザミーネさんのこと確かめるためにも直接行かないとね、リーリエ」

リーリエ「マサキさんのところですか?」

ヨウ「そう」

ハウ「二人で行くのー?」

ククイ「ハウはここで俺と留守番だ」

ハウ「ええー」

ククイ「デートの邪魔しちゃ悪いだろ」

ヨ・リ「そ、そんなんじゃないです!」

マサキの家付近

リーリエ「見えました、あれがマサキさんの家です」

ドカーン

リーリエ「……」

ヨウ「…爆発した」

リーリエ「な…なにか実験をしてたんでしょう、それで爆発を…」

ヨウ「あれ実験ってレベルじゃないよ、完全なる爆発だよ!」

リーリエ「どどどど…どうしましょう…」

ヨウ「落ち着きなよ、あそこにマサキさんがいるとは限らないでしょ」

リーリエ「じゃあ誰が実験をして爆発を…」

ヨウ「実験とも限らないし…よくわかんないけど…行ってみよう」

ヨウ「これはすごいね…」

リーリエ「ヨウさん危ないですよ、離れましょう」

ヨウ「そうだね…」

ヨウ「あれ、誰かいる」

ヨウ「…ねえリーリエ、あれルザミーネさんじゃない…?」

リーリエ「そんなまさか…ほんとですね」

リーリエ「…あんなところにいたら母様が危ない!」

ヨウ「あっリーリエ!」

リーリエ「母様!」

???「…リーリエ…?」

ヨウ「ルザミーネさん、こんなところで何してるんですか、危ないですよ」

ルザミーネ「…ヨウ君まで…君たちこそこんなところで何をしているの」

ヨウ「マサキさんのところに行こうとしたら、急に爆発して…」

アクロマ「おや、ここに用があったのですか?」

ヨウ「アクロマさん!?なんで火の中から…」

アクロマ「少しやることがあったので」

リーリエ「やることとはここの爆破ですか…?」

アクロマ「…!」

ヨウ「リーリエ何言ってるのさ」

リーリエ「なんだか変です…私にはわかります」

ヨウ「変って何が…」

リーリエ「爆発したのにこんなところに…それも中から出てくるなんておかしいですよ…」

リーリエ「それと母様じゃないです…その人…」

ヨウ「いやでもどう見てもルザミーネさんじゃないか」

リーリエ「うまくは言えないんですが母様の中に別の人がいるようで…」

ヨウ「???」

アクロマ「いや、すばらしいですよ」

アクロマ「わたくしはあなたのような勘のいい子どもは嫌いではありません…が」

アクロマ「彼は…いえ彼女はどうですかね」

ルザミーネ「……」

リーリエ「あなたは誰なんですか、母様を何かで操っているのですか」

ルザミーネ「……」

アクロマ「答えてあげたらどうですか」

ルザミーネ「そうだな…」

ルザミーネ「誰かと聞きましたね、わたくしは間違いなくルザミーネ」

ルザミーネ「あなたとグラジオの親ですよ」

リーリエ「体の方はどうなんですか、毒のせいでまともに動くことすらできなかったじゃないですか」

ルザミーネ「そんなものは見ての通り、完治しています」

リーリエ「ならどうして私に教えてくれないんですか」

ルザミーネ「ふぅ…質問に答えれば次々と質問ばかり」

ルザミーネ「わたくしはまだやることがあるのです、もうあなたに構っていられません」

ルザミーネ「行きますよアクロマ」

ヨウ「待ってくださいよ」

ヨウ「まだ最初の質問にちゃんと答えてもらってない」

ヨウ「ここで何してたのか」

ヨウ「それともう一つ、マサキさんはどこにいるのかも教えてください」

ルザミーネ「……」

リーリエ「母様…」

ルザミーネ「あなたたちにそれを答える…うっ…」

ルザミーネ「くっ…リー…リエ…」ふらっ

リーリエ「母様!」

アクロマ「おっと、近づかないでもらえますか」

ルザミーネ「な…なんだ…今のは…」

アクロマ「おそらく、娘であるあの子がいることで一時的に出て来てしまったのでしょう」

ルザミーネ「娘がいることで…?」

ルザミーネ「ああ…そうか、それで何もしていないのに出てきたのか…」

アクロマ「当然と言えば当然ですが子どもとはとても強い思い出でもあるのでしょう」

アクロマ「あなたは無理やりその体に精神を入れたようなものなんですから」

アクロマ「子どもの前では本体の方が強くなってしまい出てきたということですね」

ルザミーネ「…なら、またこんなこと…くっ…あってはやっかいだ…」

ルザミーネ「やってしまえ」

アクロマ「…了解した」

アクロマ「出てきなさいギギギアル、ギアソーサ―」

リーリエ「!?」

ヨウ「危ないっ」

ヨウ「っ…!」

リーリエ「ヨウさん!」

ヨウ「大丈夫…平気だよ、かすっただけだから」

ヨウ「これはどういうことですか、リーリエを攻撃するなんて」

アクロマ「彼女にとってその子は邪魔だそうです」

ヨウ「…リーリエ、もう僕にもわかる」

ヨウ「リーリエのことを邪魔って言うなんて、そんなのはルザミーネさんじゃない」

ヨウ「安心して、リーリエは僕が守るよ

ヨウ「いくよ、ソルガレオ」

ソルガレオ「ああ」

アクロマ「なんだ…あのポケモンは…」

ヨウ「フレアドライブ!」

アクロマ「…!」

アクロマ「すばらしい一撃です、こんなにあっさりと倒されてしまうとは、さすがチャンピオンですね」

アクロマ「なら次はジバコイルです」

ルザミーネ「サザンドラ、悪の波動」

ヨウ「ぐわっ!」

ソルガレオ「ヨウ!」

リーリエ「ヨウさん!」

ヨウ「痛…」

リーリエ「ひどすぎます!トレーナーに直接攻撃をするなんて!」

アクロマ「やれやれ…わたくしもこれからだというところだったのに」

ルザミーネ「お前は昔から興味のないことに対してやることが遅すぎるのです」

ルザミーネ「最初からこうすれば済むことだというのに」

アクロマ「ふん…」

アクロマ「そういうところが嫌いなんですよ…」

リーリエ「ヨウさん立てますか?」

ヨウ「なんとか…」

ヨウ「ソルガレオ、僕なら大丈夫、戦おう」

リーリエ「ヨウさん!?」

ヨウ「もうちょっと待っててリーリエ」

リーリエ「…!」

リーリエ「これは…」

ヨウ「どうしたの?…ってそれ」

リーリエ「私もヨウさんたちと戦います」

ヨウ「でもリーリエ…」

リーリエ「私だってポケモンのこといっぱい勉強したんですよ」

リーリエ「それにこの子となら…心を合わせられます」

ヨウ「そうかもしれないけど…」

ルザミーネ「トレーナーでもないあなたがバトルをする気?」

リーリエ「たしかに私はトレーナーじゃありません」

リーリエ「でも母様のためにも私たちは負けません!」

リーリエ「行きましょうヨウさん」

ヨウ「…うん」

リーリエ「出て来てください!ルナアーラさん!」

ルナアーラ「リーリエ、久しぶりですね」

リーリエ「はい、ルナアーラさん」

ルナアーラ「あなたと共に戦える日がくるとは私はうれしい」

リーリエ「私もです」

アクロマ「ふむ…また謎のポケモンですか…」

ルザミーネ「あれはルナアーラ、アローラ地方の伝説のポケモンだ」

ルザミーネ「なんのためにアローラ地方に行っていたのか」

アクロマ「それはあなたの知識ではないでしょう…」

アクロマ「まるで自分のものかのように言って」

アクロマ「でも伝説のポケモン…つまりあっちもどうりで強いわけだ…」

ルザミーネ「まあワタクシにとっては相手が何であろうと関係はありませんがね」

ルザミーネ「サザンドラ、ルナアーラに悪の波動」

リーリエ「ルナアーラさんの特性はファントムガード」

リーリエ「体力が満タンのときに受けるダメージは半減されます!」

リーリエ「反撃のムーンフォースです!」

ルザミーネ「それぐらい計算済みですとも!」

ルザミーネ「アクロマ!」

アクロマ「わかってますよ」

アクロマ「ジバコイル、サザンドラより先にルナアーラへ10万ボルト」

ヨウ「そうはさせない、フレアドライブ!」

ジバコイル「ギャー」

ヨウ「よし、これで2対1だ」

ルザミーネ「2対1…ふっ…なら一度で倒せばいいだけ」

ルザミーネ「サザンドラ、もう一度悪の波動」

ソルガレオ「ぐうっ」

ルナアーラ「うう…」

ヨウ「ソルガレオ!」

リーリエ「ルナアーラさん!」

ルザミーネ「3つ首があれば2方向への攻撃なんて簡単なことだ」

ソルガレオ「まだだ…まだ我は戦える…!」

ソルガレオ「ヨウ!」

ヨウ「わかった」

ヨウ「メテオドライブだ!」

ソルガレオ「ぬおああっ!」

ルザミーネ「…!」

ルザミーネ「さすがに今のを耐えることはできませんでしたか…」

ルザミーネ「だが…」

バチバチッ

ソルガレオ「ぐお…」ドスーン

ヨウ「なっ…」

ヨウ「どこから…」

アクロマ「こっちですよ」

ジバコイル「ヒャッハー」

ヨウ「そんな…ジバコイルは…」

アクロマ「ジバコイルの特性は頑丈でしてね、さっきの攻撃も耐えていたんですよ」

アクロマ「やられたふりをしていたというだけです」

アクロマ「さて、これにて我々の勝ち」

アクロマ「残念ですがそちらのお嬢さんを消去します」

ヨウ「そんなことはさせない!」

アクロマ「どいてください」

ヨウ「どきません、何があってもリーリエは傷つけさせない!」

アクロマ「それならしかたありませんね…」

アクロマ「罪もない少年…それもチャンピオンを手にかけることになるとは、悲しいですね」

アクロマ「ではあなたごと」

ボフッ モクモク

アクロマ「なんだっ…!」

ルザミーネ「何事ですか」

ヨウ「煙幕…?どこから…ごほっごほっ」

ヨウ「リーリエ…!」

リーリエ「ここにいます…ごほっ」

マサキ「こっちや!」ぐいっ

ヨウ「わっ」

アクロマ「逃げる気ですか…逃がしませんよ、ラスターカノン!」

アクロマ「やっと晴れてきましたか」

アクロマ「…やれやれ逃げられてしまいましたね」

ルザミーネ「まあ構いません…」

アクロマ「いいのですか?」

ルザミーネ「あのようなことにならない方法を思いつきました」

アクロマ「ほう、そうですか」

ルザミーネ「ポケモンリーグへ戻りますよ」

ルザミーネ「レッドのことも考え直さなければなりませんしね」

地下

リーリエ「マサキさんだったんですね…ありがとうございます」

マサキ「いや、礼を言われるようなことやない」

マサキ「こうなってもたんも全部わいのせいなんやから…」

リーリエ「マサキさんの…?」

マサキ「ほんまにすまんリーリエちゃん」

リーリエ「どういうことなんですか、全くわかりません」

マサキ「それは…」

ヨウ「……」ドサッ

リーリエ「ヨウさん!?」

マサキ「おい大丈夫か、しっかりせえ!」

マサキ「これは…えらい出血や!最後の攻撃を腹にくろてもたんか…」

マサキ「はよなんとかせな…!」

リーリエ「早く病院に!」

マサキ「そうしたいのはやまやまなんやが…無理や…」

リーリエ「どうしてですか」

マサキ「もうさっきあの二人と戦った時点でわいらはすべての人を敵に回したようなもんなんや」

マサキ「もしこの子を連れて行っても、どの病院もリーグ側」

マサキ「治療してもらえることはまずない」

リーリエ「でもそのような連絡がどこにも行っていないという場合も…」

マサキ「それもない、攻撃したんはあのアクロマや」

マサキ「あいつは何するにしてもあらゆる可能性を考えてやるやつや」

マサキ「そうなるとこの子を治療するなという連絡が行っていない可能性はほぼない…」

マサキ「そんな連絡が行かへんようなちっさい診療所みたいなとこじゃこれは治せるとは思われへんし…」

リーリエ「そんな…」

マサキ「わいが闇医者みたいなのを一人でも知っとったらよかったんやけどな…」

マサキ「とりあえず、わいができるだけのことはやってみる!」

リーリエ「……」

リーリエ「あっ!」

リーリエ「一人います!ヨウさんを治せるかもしれない人が」

マサキ「ほんまか!?誰なんや」

リーリエ「えっと…あ…名前知らなかったです…」

マサキ「なんやそれ…」

リーリエ「でもきれいな黒髪が特徴でした」

マサキ「ぜんぜんわからん、そんなん世の中に何人おんねん」

リーリエ「触れただけでハウさんの傷を治したり」

マサキ「そんなことできるんはあんまおらんな…」

マサキ「ほ、他ないんかい!?」

マサキ「ちょっとした情報でもなんとか探してみせるから!」

リーリエ「そういえばさっきお会いした時は4人で行動してました」

リーリエ「一人はそのお医者様」

リーリエ「もう一人は少し目つきが怖いですがテレポートが使えるみたいです」

リーリエ「あとお着物を着た黒髪ボブ」

リーリエ「最後に…」

マサキ「ちょっと待て…目つき悪うてテレポート使えるってもしかして」

マサキ「えーと…画像があったはず…」

マサキ「あったあった!こいつとちゃうか!?」

リーリエ「えっと…たしかに顔はそっくりですが髪が違います」

マサキ「ヅラか?…まあ変装しとる場合もあるし…時間もない…」

プルルルル

ナツメ「?」

ナツメ「知らない番号から…」

ナツメ「もしもし…」

マサキ「おっよかった出た」

マサキ「ナツメか?わいや、マサキや!」

ナツメ「…私あなたに用はない、きるね」

マサキ「ちょっ待ち待ち!」

マサキ「わいからかけとんねんから、わいは用があんねん!」

ナツメ「今の私がどういう状況かわかってるはずよね…」

マサキ「わかっとる、でもお前にしか頼めんことなんや」

ナツメ「私にしか…?」

マサキ「たぶん…やけど…」

リーリエ「私に話させてください」

マサキ「え?あれ、ヨウ君は?」

リーリエ「お願いします」

マサキ「あ…ああ、わかった」

マサキ「ナツメ、ちょっと変わるわ」

ナツメ「?」

リーリエ「変わりました、リーリエです、えっとヨウさんと一緒にいた」

ナツメ「ああ、うんどうしたの?」

リーリエ「その…」

リーリエ「…ということなんです」

リーリエ「今すぐお医者様と一緒に来ていただけますか」

ナツメ「…状況はわかったけど」

リーリエ「お願いします!ヨウさんがもし…私は…」

ナツメ「……」

ナツメ「ヨウ君のことがそんなに好きなの?」

リーリエ「大好きです…だからヨウさんには無事でいてほしいんです…」

ナツメ「すごく素直…」

ナツメ「…場所はどこ?」

リーリエ「いいんですか!?えっとここはどこなんですか…」

マサキ「わいの家のところまで来てくれたらええ」

ナツメ「着いたよ」

マサキ「こっちや!はよ来てくれ!」

エリカ「なんですかこれは、まるで爆発後みたいですね」

マサキ「爆発したんや、今はそんなことええねん」

ナツメ「実験で失敗したの?」

マサキ「失敗やしてへん!」

ギイッ

ナツメ「こんなとこに地下への道あったの?」

マサキ「まあな、ここは他にはレッドとグリーンしか知らん場所や、隠れるにはもってこいや」

リーリエ「来てくださったんですね…」

ナツメ「といってもどうにかできるのは先生だけなんだけどね…」

クロイロ「そうですね、やれるだけのことはやりますよ」

マサキ「一応血は止めれたと思うんやけど…」

クロイロ「これひどいですね」

マサキ「ドバドバ出とったからな…」

クロイロ「止血がめちゃくちゃです」

マサキ「……」

クロイロ「私ならこれぐらいはなんとかできますけど、普通はだめですから」

クロイロ「ちょっと手術しないといけませんね」

クロイロ「まあナツメのときよりはマシでしょうか」

クロイロ「腹部を貫いてますが、場所はいいみたいですしなんとかなるでしょう」

クロイロ「ハピナス、ネイティオ、ヤミラミ、手伝って」

マサキ「な、なあ、あの姉ちゃん大丈夫なんか?」

ナツメ「先生は超能力が使える天才医師よ」

ナツメ「どんな傷だろうとすぐ治る」

マサキ「すぐって…腹に穴あいてんねんで」

ナツメ「それはポケモン使ってなんとかするんでしょ、さっき出してたじゃない」

マサキ「そんなことできんのかいな」

ナツメ「私がやるわけじゃないし、わかるわけないでしょ」

ナツメ「だいたい、なんであなたがそんなに心配してるの、あっちの娘ならともかく」

マサキ「それはこのことも…いや、レッドが指名手配されたことから全部わいのせいやからや…」

ナツメ「どういうこと?」

エリカ「それは私も聞きたいですね」

コトネ「そうですね」

コトネ「話によってはマサキさんをボコボコにしますけどね」

マサキ「怖いな…」

ナツメ「冗談に決まってるでしょ、コトネがそんなことするわけないじゃない」

コトネ「さすがナツメさんです、私のことはなんでもわかってらっしゃる」

ナツメ「いや…なんでもってわけじゃないけど…」

コトネ「私はナツメさんのことなんでもわかります!」

ナツメ「今そんなことどうでもいいんだけど…」

エリカ「二人は置いといてどうぞ話てください」

マサキ「お、おう…」

マサキ「リーリエちゃんも聞いといてくれや」

リーリエ「はい」

コトネ「おっぱい~…!」

ナツメ「やめなさい」

マサキ「ほんまに話していいんか…?」

エリカ「あんな風に育ってはいけませんよ」

リーリエ「き、気をつけます…」

ナツメ「なんで私の方ばかり来るのよ、エリカの方にも行きなさいよ」

コトネ「エリカさんはナツメさんに比べておっぱい小さいですし…」

エリカ「……」ぴくっ

コトネ「いや決して小さいわけじゃないんですけど、ナツメさんと比べるとどうしても…」

エリカ「……」ぴくぴくっ

エリカ「……」スッ

マサキ「お、おい、ちょっ」

エリカ「なんですか?」にこっ

マサキ「い…いや…なんにも…」びくっ

ナツメ「そんなことエリカに聞こえてたら…あっ」

コトネ「大丈夫ですって、こんな小声なんですから」

エリカ「コトネさん」

コトネ「……」

エリカ「少しこちらへ」

コトネ「これ断ることってできるんですか…」

エリカ「できません」

マサキ「えー、約一名負傷者が出てもたけどやっとこれで話せるな」

エリカ「そうですね、やっと落ち着きました」

ナツメ「全部コトネが悪い」

マサキ「リーリエちゃんがわいのところに来て数日たったころや」

マサキ「どうにかして毒を治そうといろんな方法を調べた、でも無理やった」

マサキ「そんな時や、どこで知ったんかアクロマが来た」

マサキ「ここの記憶は曖昧やけど、あいつらにわいの研究の全てを教えてもた…」

マサキ「なんで教えたんかはわからん…」

マサキ「まあ…なんも覚えとらんねんけどな」

ナツメ「なんにも覚えてないぃ!?」

エリカ「じゃあこれまでの時間はなんだったんですか!」

ナツメ「あなたがレッドのことは自分のせいだって言うから聞いてたのに」

エリカ「マサキさん…覚悟はいいですか?」パキポキ

マサキ「ちょ…ちょい待ち!ちゃんと覚えとることもあるんや!」

ナツメ「何なの?」

エリカ「まじめなことをお願いしますね、もしそうでなかったらそれが最期の言葉になりますからお気をつけて」

マサキ「な、なんでころされなあかんねん!」

ドンッ バキッ

エリカ「これはレッドさんに関係のあることですから、私大真面目ですよ」

マサキ「うっす…」

エリカ「さあなんですか、言ってください」にこっ

ナツメ「中途半端なことならやめた方がいいわよ」

ナツメ「じゃないとああなる」

コトネ「……」ぴくぴく

マサキ「まともなことやって!」

マサキ「リーリエちゃんには言ったな」

リーリエ「え…何をですか?」

マサキ「あいつらの本当の組織の名前や」

リーリエ「えー…はい…たしかに聞いたような…」

エリカ「さっきから思ってたのですがスッと言ってくださいよ」

マサキ「あ、ああ…組織の名前はプラズマ団や」

ナツメ「プラズマ団…」

マサキ「なんや知っとるんか?」

ナツメ「知ってるっていうか…私が女優やってたとき聞いたことがあるぐらい」

ナツメ「でもそれ解散したんじゃ…」

マサキ「わいも調べた限りそうや、たしかに解散しとるはずなんや」

マサキ「でも確かに言うたんや、アクロマとおったもう一人の男が『我らプラズマ団のため』って」

マサキ「そのもう一人の男はワタルやった」

マサキ「本部のチャンピオンがプラズマ団やなんて…」

ナツメ「ほんとうにそうとは限らないわ」

マサキ「でもあれは本物のワタルやったで」

ナツメ「四天王のキョウが言ってた、アクロマは術でリーグ上層部のほぼ全員を操っているって」

マサキ「そうなんか?…でもそれやったらリーグ上層部のほぼ全員はプラズマ団の手下やないか」

マサキ「悪の組織が世界トップの機関を操っとるって大問題やで…」

ナツメ「元ジムリーダーの私からしたら本当の敵がリーグじゃなくて別のものってわかっただけでも少しは気が楽になるだけいいわよ…」

クロイロ「ロケット団VSポケモンリーグではなく、ロケット団VSプラズマ団だったということですか」

ナツメ「あれ、もう終わったんですか?」

クロイロ「はい、終わりましたよ」

リーリエ「ヨウさんは無事なんですか!」

クロイロ「私にかかればどんな傷でもすぐ治りますよ、もう数時間もすれば目が覚めるでしょう」

ポケモンリーグ

ルザミーネ「……」むくっ

ルザミーネ「ここは…」

ルザミーネ「……」バチッ

ルザミーネ「…っ!」

ルザミーネ「なにこれ…電気?…に囲まれてる…」

アクロマ「お目覚めですか」

ルザミーネ「あなたは…たしかアクロマさん…」

アクロマ「はい、そうです」

ルザミーネ「これはどういうことですか」

アクロマ「残念ですが、あなたには消えてもらうことになりました」

ルザミーネ「消える…?わたくしが…?」

アクロマ「他に誰がいるというのです」

ルザミーネ「リーリエはどこですか」

アクロマ「さあどこなんでしょうか、逃げられてしまいましたからね」

ルザミーネ「…ならこんなところで消えるわけにはいきませんね」

ルザミーネ「こんな電気の檻なんてわたくしのポケモンなら…」

アクロマ「今から消すというのにわざわざ武器になりえるものを持たせているわけないじゃないですか」

ルザミーネ「くっ…」

ルザミーネ「!…これは」

ルザミーネ「まだ一つ残ってたみたいね」スッ

アクロマ「ほう…でも知ってますよ、それ」

アクロマ「ウツロイド、国際警察ではPARASITEと呼ばれていたウルトラビースト」

ルザミーネ「知っているのなら持たせたままなのはミスじゃないかしら」

アクロマ「いえいえミスじゃありません、わざとですよ」

ルザミーネ「わざと…?」

アクロマ「そのボールはなぜかあなた本人でないと手に持つことすら不可能だったのです」

アクロマ「なのでそのままにしておきました」

アクロマ「使ってもらってもかまいませんが、使えばどうなるかあなた自身が一番よくわかっているはずですよ」

ルザミーネ「……」

ルザミーネ「使う…リーリエやグラジオ…あの人にもう一度会うため」

ルザミーネ「こんなとこでしぬわけにはいかない」

ルザミーネ「出てきなさいウツロ…」

ルザミーネ「!…ど、どういうこと…腕に力がはいらない…」ぽろっ

アクロマ「やっとそのボールを離しましたね」

アクロマ「本当に使われていたら再びあなたの体に毒が入るところでしたよ」

アクロマ「もうその体はあなたのものではないんですから」

ルザミーネ「わたくしの体ではない?それは…」

ルザミーネ「こういうことですよ」ガッ

ルザミーネ「かはっ…!?手が勝手に首を…」

ルザミーネ「ウツロイドを取ってくれてありがとうございます」

ルザミーネ「これでもうあなたに用はない」

ルザミーネ「あなたを心の奥に封印してこの体はワタクシがいただきます!」

ルザミーネ「このゲーチスがね!」

ルザミーネ「ゲー…チス…?」

ルザミーネ「どうしてわたくしとは別の…うぐっ」

ゲーチス「もう黙りなさい」

ゲーチス「この体はもうワタクシのものです」

ゲーチス「あなたはもうこの体で手を動かすことも話すことも不可能ですよ」

ルザミーネ(リーリエ、グラジオ…モーン…わたくしは…)

カロス地方

イベルタル「ゼル」

イベルタル「ゼ~ル」

イベルタル「ねえゼルってば!ゼルネアス!」

ゼルネアス「うるさい」ゲシッ

イベルタル「ふにゃっ」

ゼルネアス「石化をとくには集中力がいるのです」

ゼルネアス「邪魔をするな」

イベルタル「邪魔じゃないよ、応援だよ~」

ジガルデ「なんじゃまだ終わっとらんかったのか」ぴょこぴょこ

イベルタル「ほらジガルデにも言われてるよ」ぷちっ

ジガルデ「ふぎゃっ」

イベルタル「あれぇ?ジガルデどこ行ったの?」

ジガルデ「ここじゃここじゃ!」

イベルタル「声は聞こえるんだけどなぁ」

ゼルネアス「足元見てごらんなさい」

イベルタル「ん?」

イベルタル「なんで俺の足の下にいるのさ」

ジガルデ「そちが踏んだのじゃろうが!」

イベルタル「そうなの?」

ゼルネアス「ジガルデ、そのバカ鳥を引き付けておいてください」

ゼルネアス「その間に私は石化をときます」

ジガルデ「うむ」

イベルタル「バカって失礼だな~」

ゼルネアス「私はあなたにぴったりだと思いますけど」

イベルタル「うるさい、さっさとやれ」

ゼルネアス「……」ゲシゲシ

イベルタル「痛い痛い!」

ゼルネアス「それでは始めます」

ゼルネアス「ラミパスラミパスルルルルル~」

ボンッ

レッド「……」

レッド「……」キョロキョロ

レッド「なんだここ…俺は…」

イベルタル「おはよーございます(小声)」

レッド「うわっ」

レッド「な、なんだお前は!」

イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「何ボサッとしてんの!」

イベルタル「もう一回やるよ!」

イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「なんでやらないのさ!」

ゼルネアス「何をですか?」

イベルタル「何をってこれに決まってんでしょ!」スマホ

ゼルネアス「……」

イベルタル「わかった?じゃあやるよ」

イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「やれよ!」

ゼルネアス「嫌です」

イベルタル「ゼルのバカっ!何よ意気地なしっ!」

イベルタル「ゼルなんかもう知らない!」

イベルタル「ジガルデかわりにやって」

ジガルデ「オロ?イベルタルよ、こんなことに何の意味があるというのじゃ」

レッド(なんだあの小さいの…)

イベルタル「名前覚えてもらうためじゃんか、レッドも何にもわからないままじゃ混乱しちゃうでしょ」

レッド「いや、名前はだいたいわかったけど…」

イベルタル「ええーーーーーっ!なんで!?」

レッド「さっき名前言ってたから」

ジガルデ「もうよい、改めて名乗ろう、余はジガルデ」

ゼルネアス「私はゼルネアス」

イベルタル「俺…我が名はイベルタル」

ジガルデ「我らの名前より知りたいこともあるかもしれぬが、今そちの質問に答えておる暇はない」

レッド「なんか体がダルイな…」

イベルタル「今まで石になってたからだよ…なってたからだ」

ゼルネアス「おいバカ鳥、もうあなたがバカだということはバレでいます、無理な話し方をするものではありません」

イベルタル「かっこよくありたいんだよ」

レッド「ここどこ?」

ゼルネアス「カロス地方です」

レッド「カロス…?」

ジガルデ「こら!聞いておるのか!」

イベルタル「聞いてるよ~」

ジガルデ「では何を話していたか言ってみい」

イベルタル「あれでしょ…裁判員制度についてだっけ?」

ゼルネアス「1ミリも関係ないです」

イベルタル「ゼルはわかんのかよ!」

ゼルネアス「ジガルデはなぜレッドをここにつれてきたのかを言っていたのです」

ゼルネアス「バカ鳥であるあなたにもわかるように」

ゼルネアス「でも私たちが話してた声よりも小さかったため誰にも伝わってないということです」

レッド「なんで俺こんなとこにいるんだよ~!」

ジガルデ「そちはアルセウスを呼び出すために生贄になるところだったのだ」

レッド「生贄?アルセウスって…」

ジガルデ「あの人間たちにアルセウスを呼び出させるわけにはいかんかったのでな」

ジガルデ「イベルタルの石化により一度そなたの生命を絶った」

ジガルデ「そしてそのままイベルタルに石化を解くことができるゼルネアスの元へ連れてこさせ今にいたるのじゃ」

ジガルデ「今から再びカントーに戻る」

レッド「今から?なんで」

ジガルデ「そなたのポケモンとそなたを待つ者がいるためだ」

レッド「俺のポケモンはたしかに今いないけど俺を待ってる人…?」

ジガルデ「今は記憶を失っておるのだから、言ってもわからぬだろう」

ジガルデ「話すことはこれぐらいでいいだろう」

ジガルデ「カントーでもやることがある、すぐ出発するぞ」

イベルタル「そんじゃー行くよー」ヒョイ

イベルタル「あらよっと」ポイッ

レッド「いって…人をゴミみたいに投げやがって」

イベルタル「我の前では命など一瞬で散るもの、人などゴミ同然だ」

レッド「何言ってんだこいつ」

ゼルネアス「私も何を言ってるかわかりません」

イベルタル「きゃーっイベルタルかっこいいーとか言ってくれてもいいじゃん」

ゼルネアス「そんなこと一度も思ったことありません」

ジガルデ「いいから早く飛ばぬか!」

レッド「おいなんでお前は俺のカバンに入ってんだよ」

ジガルデ「余もそなたについて行くからな」

レッド「ついて来んのかよ」

ゼルネアス「ジガルデの意思はこの世界では絶対です、文句を言わないように」

レッド「このナメクジみたいなのが!?」

ジガルデ「ナメクジだと!?」

イベルタル「ぎゃははははは!ナメクジだってよ!」

ジガルデ「ええい、うるさい!早く行け!」

カントー上空

レッド「だいぶ高いところ飛んでるな」

レッド「あの下の方に見えるの飛行機だろ」

ジガルデ「余とイベルタルはともかく、なぜそちは平気なのじゃ」

レッド「いや、ちょっと苦しいよ」

レッド「ていうかこの高さわざとか!ふざけんなよ、人間が平気な高さを飛べ!」

ジガルデ「さわぐな…お、この辺じゃイベルタル」

イベルタル「おっけ~」くるっ

レッド「え…?」

イベルタル「いってらっしゃ~い」

レッド「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおちてるうううううううううううううううううううううう!!」

ジガルデ「やかましいのぉ」

レッド「なっ…なっ…!これ…!し…!」

ジガルデ「何言っとるかわからん」

レッド「しぬだろおおおお!」

ジガルデ「なんのために余が来てやったと思っておる」

レッド「なんかできんのか!?」

ジガルデ「もちろんじゃ」

ジガルデ「今後のために余の力の半分だけでも見せておこうと思ってな」

ジガルデ「余に捕まれ」

レッド「お、おう」ガシッ

ジガルデ「握るな」

レッド「こんなのに捕まれって言われても…」

ジガルデ「見るいい!」ピカッ

レッド「おお…」

ジガルデ「50%フォルム」ジャキーン

レッド「でっかくなった…」

ジガルデ「もうすぐ地面じゃ!離れるなよ!」

レッド「お、おう…」

ドスーン

レッド「…っ」

レッド「……」

レッド「…なんとか生きてるみたいだな」

レッド「なんか暗いなここ…洞窟?」

ジガルデ「そうじゃ…ただ…」

レッド「ただ?」

ジガルデ「ここにはやつがおる」

レッド「?」

ミュウツー「来るころだと思っていたレッド」

レッド「ミュウツー…」

レッド「?」

レッド「なんだミュウツーって?」

ジガルデ「そなたが記憶を失っても頭のどこかにあり、ふと出たのだろう」

ミュウツー「お前の記憶がなくなっていることは知っている、そんなことは気にせん」

マサキの地下室

ポムッポムッ(モンスターボールが開いた音)

ナツメ「え?」

ピカチュウ「カンジル」

フシギバナ「レッドノケハイ」

リザードン「イカナクテハ」

カメックス「オレニツイテコイ」

カビゴン「アッチダ」

ラプラス「イソギマショウ」

エリカ「ナツメさん何をしてるんですか」

ナツメ「いや、勝手にボールが…」

ピカチュウ「オセエ、ハヤクコイ」

マサキ「ちょっ、どっか行きよるで!」

マサキ「カビゴンとラプラス無理やろ、そこ出るん」

カビゴン「ツッカエタ」

ラプラス「ナニヤッテンダ」

マサキ「ほらつっかえた!」

ナツメ「どうしたの、何があったの?」

カビゴン「イカナキャダメナノニ…」

ナツメ「どこか行くところがあるの?」

ラプラス「ウン」コクッ

ナツメ「じゃあ私が連れて行ってあげる」

ナツメ「一度ボールに戻って」

コトネ「ナツメさん、私も行きますよ」

ナツメ「復活してる…」

ナツメ「いや、いいよ私一人で」

ナツメ「行ってくるね、テレポート」シュン

スタッ

リザードン「!?」

ナツメ「急にごめんね」

ナツメ「こうしないとカビゴンとラプラスがあなたたちについて行けないから」

リザードン「ワカッタ」コクッ

ナツメ「あと…もうちょっと低いところ飛んでもらってもいい…?」

ハナダの洞窟

ジガルデ「何が起こっておるかはそちもわかっておるはず」

ジガルデ「手をかしてはくれぬか?」

ミュウツー「断る」

ジガルデ「なぜだ!?」

ミュウツー「私はお前のことが大嫌いだからだ、アルセウス以上にな」

ミュウツー「そんなお前の言うことを私が聞くと思っているのか?」

レッド「まあまあそう言わずに、よくわかんないけど頼むよ」

ミュウツー「お前もだ、レッド」

ミュウツー「たしかにお前は世界で最強といってもおかしくないトレーナーだ」

ミュウツー「だが、今はポケモンを一匹もつれていないただの人間だ」

ミュウツー「そんなやつの言うことも聞く必要はない」

ミュウツー「消えろ」ボンッ

ピカチュウ「セイッ」バチッ

フシギバナ「オラッ」バシュッ

リザードン「ファイアッ」ボウッ

カメックス「カメジル」ブシャッ

ミュウツー「…!」

レッド「!?」

レッド「お前ら…こんなとこにいたのか!?」

ナツメ「レッド…!?レッドじゃない!どうしてここに…」

ナツメ「そうか…レッドがいるってわかったからみんな急に…」

レッド「…?」

レッド「えっと…そのー…」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「!」

レッド「お、お前こそ、こんなところでどうしたんだ?」

ナツメ「あなたのポケモンが急に飛び出してついて来たらここに」

レッド「へぇ~…」

レッド「……」

レッド(やばい…話すことがなくなった…相手の態度からして俺と親しい人なんだろう…)

レッド(黙ったままってのはさすがに…)

ナツメ「?」

ミュウツー「ふん…」

ミュウツー「レッド…」

レッド(ナイスタイミング!よく声をかけた!)

レッド「なんだ」

ミュウツー「私はジガルデを信用していない」

ミュウツー「だがトレーナーとしてのお前は信用している」

ミュウツー「いずれ私の力が必要になったときお前には力をかしてやる」

ミュウツー「そのときにまた会おう」

レッド「え?どっか行くの?」

ミュウツー「I'll be bacK」シュン

レッド「消えた…」

レッド「なんだったんだあいつ…わけわからん」

レッド「なあジガルデ…結局どういう…あれ?ジガルデ?」

ジガルデ「ここじゃ、ここ」

レッド「あ、またナメクジモードに」

ジガルデ「ナメクジではない!」

レッド「ああ、悪い」

ジガルデ「すまんが余は少し眠る、力を使った後は休息が必要なのじゃ」

レッド「わかった…」

ナツメ「レッド…」

レッド「ん…?」

ナツメ「これあなたのモンスターボール」

レッド「ああ…ありがとうございます」

レッド「じゃあみんなお疲れさん、戻ってくれ」

ナツメ「でもよかった…本物のレッドで…」

レッド「本物…?それはどういう…いや」

ナツメ「?」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「な、なんでもないです」

ナツメ「やっぱりおかしいわよ」

レッド「そ、そんなことないですよ~やだな~もう」

ナツメ「正直に何があったか話してよ」

レッド「いや、ほんと何も…」

ナツメ「私は本当にあなたのことを心配したのよ…」ギュッ

レッド「あ…その…わかった、話します…」

レッド(ムネが…やわらけえ…)

レッド「実は記憶がなくなってて…」

ナツメ「記憶がない…記憶喪失ってこと…?」

レッド「まあそうです」

ナツメ「……」

レッド「い、今は思い出せないですけど必ずあなたのことも思い出します」ガシッ

ナツメ「…!//」

レッド「ごめんなさい、本当…」

ナツメ「あ…ああ、謝ることなんてないわよ、私もきょ…協力…協力できることならなんでもするから…」

レッド「ありがとうございます…えっと…」

ナツメ「ナツメよ、それとそんな敬語なんていらないから、いつもそんな話し方じゃないし」

ナツメ「とりあえずみんなのところに戻りましょうか」

レッド「みんな?」

マサキの地下室

ドッスーン

マサキ「こ…今度はなんや!?」

エリカ「何かいます!」

ガブリアス「ギャオオオオオオ!」

シロナ「きったぞきたぞシロナちゃん」

シロナ「キィーンキンキンキンキンキーンテケテケテッテンテーン」

シロナ「ピッピピピプッペッポーガ(ブリアス)ッちゃんもっと」

シロナ「みーつけた」

マサキ「チャ…チャンピオンのシロナ!」

クロイロ「お姉ちゃん!」

マサキ「お姉ちゃん!?」

エリカ「誰かに似てるとは思いましたが…」

マサキ「シンオウチャンピオンのシロナの妹やったんか」

シロナ「クロナ~、電話ぐらい出なさいよね」

クロイロ「電話?あっ、さっきまで手術してたから切ってたんだった」

クロイロ「お姉ちゃんがここにいるってことはもう来たの?」

シロナ「うん、それでナツメはどこ?」

クロイロ「もうすぐ戻ってくると思うけど…」

シロナ「あんまりサカキ様待たせるのもどうかと思うのよね」

クロイロ「ああ、そうそう、この二人新入りね」

シロナ「あれ?どこかで見たことあるような」

エリカ「タマムシでジムリーダーをしてましたエリカです」

シロナ「あーそうそう!エリカね!知ってる知ってる!」

シロナ「それとこっちは…」

コトネ「コトネです!好きなものはレッドさんです!」

シロナ「あら、ナツメとかぶってるじゃない」

コトネ「ナツメさんも好きです!」

シロナ「じゃあ改めて、私は幹部のシロナ、これからよろしくね」

シロナ「ところでそっちの二人は?」

クロイロ「いろいろあって居合わせただけ」

クロイロ「ロケット団とは関係ないわ」

シロナ「ふーん」

マサキ「お、おい…サカキ様にその胸のRの文字…まさかあのロケット団か」

シロナ「どのロケット団か知らないけど、たぶんそのロケット団よ」

マサキ「な、なんでチャンピオンがロケット団なんかに…」

シロナ「元!チャンピオンね」

シロナ「いずれ世界を征する組織よ、ロケット団なんかって言い方はないでしょ」

シロナ「それともそんなロケット団が嫌い?」

マサキ「当たり前や!」

シロナ「ふーん、残念」

シロナ「ねえナツメまだなの?」

シロナ「あんたのテレポートでナツメのとこまで行けないの?」

クロイロ「はぁー…ちょっとぐらい待てばいいのに」

シュン

クロイロ「ほら戻ってきた」

ナツメ「なに?天井穴空いてるじゃない」

シロナ「私がやっちゃったの」

ナツメ「シロナ…ってことは本部がカントーに来てるの?」

シロナ「そうよ」

シロナ「あ、レッド君!?」

レッド「こ、こんちは…」

コトネ「レッドさ~ん!」ダキッ

ナ・エ「!?」

レッド「あ、コトネちゃん」

コトネ「そうです、あなたのコトネです!」

ナツメ「ちょ、ちょっと!なんでコトネのことは覚えてるの、記憶がないんじゃなかったの」

エリカ「記憶がない!?」

コトネ「記憶がなくても私のことは覚えてるなんてさすがです」

レッド「いや、一回会ったよね」

ナツメ「コトネ、もういいから離れなさい」

エリカ「そうです、離れてください」

コトネ「えーっ、レッドさんはこのままがいいですよね?」

レッド「えっと…」

シロナ「そこ3人、うるさい」

シロナ「レッドのことなら私がなんとかしたげるから」

ナツメ「何かいい方法があるの?」

シロナ「ふふ、でてきなさいユクシー」

ユクシー「お呼びでしょうか?」

シロナ「レッド君が記憶喪失になっちゃってるみたいなんだけど元に戻すことできる?」

ユクシー「はい、簡単です」

シロナ「じゃあお願い」

ユクシー「かしこまりました」

レッド「え、なに?」

プンッ

レッド「……」ふらっ どさっ

ナツメ「レッド!?」

ユクシー「目が覚めれば記憶は元通りです」

シロナ「ポケモンの力ってほんとすごいよね、ありがとう」

シロナ「じゃあ本部に戻りましょ」

クロイロ「そうね」

クロイロ「みなさん、捕まってください、テレポートしますよ」

マサキ「ちょっと待て!」

シロナ「またあなた?今度は何?」

マサキ「レッドをどうする気や!」

シロナ「ロケット団の本部に連れて帰るんだけど」

マサキ「なんやと…」

シロナ「だってレッド君はロケット団の幹部の一人よ」

マサキ「ふ、ふざけんな、お前らも本気でロケット団なんかに…」

ナツメ「シロナの言ってることは全部本当のこと、私はそのレッドの力になるためロケット団にいるの」

マサキ「嘘や!わいは騙されんぞ!」

シロナ「しつこいわね…」

シロナ「そんなにいうのならレッド君本人から聞いてみれば」

シロナ「ってどれぐらいで目が覚めるの?」

ユクシー「5時間ほどかと」

シロナ「あ、そんな待ってられない」

シロナ「もういいわ、あなたと話してると時間の無駄でしかない」

シロナ「クロナ、テレポートして」

クロイロ「あ、その前に」

クロイロ「手術した子についてですが、あまり無理させないようにお願いしますね、では」シュン

マサキ「レッドが…ロケット団やと…」ガクッ

翌日 ロケット団本部

ナツメ「……」ぱちっ

ナツメ「んー朝かー…」

ナツメ「!」

ナツメ「レッド!」

レッド「なあに?」

ナツメ「……」

ナツメ「レッド…」うるっ

レッド「わわっ…ど、どうしたの!?」

ナツメ「ううん…なんでもない…よかった…」

レッド「なんだかこの船も久しぶりな気がするなぁ」

ナツメ「そうね」

ナツメ「こうしてあなたと一緒にいることも本当に久しぶり」にこっ

レッド「……」

レッド「そ、そうだな…//」

ドンドンドンドンドン ガチャ

コトネ「レッドさ~ん!」ぴょーん がばっ

レッド「おわっ」ドサッ

ナツメ「レッド!何やってのコトネ!」

コトネ「おはようのハグです」

ナツメ「しなくていい!」

エリカ「あらあら、朝から騒がしいですね」

ナツメ「何当たり前のように入ってきてんの」

コトネ「レッドさんがいるからですよ」

エリカ「私も同じ理由です」

ナツメ「いや、理由になってない」

コトネ「だいたいなんでナツメさんだけレッドさんと同じ部屋なんですか!」

ナツメ「それはあれ…シロナのせい」

シロナ「人のせいにしないでくれる」

ナツメ「だからなんで当たり前のように…」

ナツメ「とにかく!ここは私とレッドの部屋なんだから!他は出ていきなさい!」

ドンッ バタンッ 

コトネ「閉め出されましたね」

シロナ「何も悪いことしてないのに怒らせちゃったね」

エリカ「今は仕方ないですね…」

シロナ「そうそう、二人とも一応ロケット団なんだからいたずらばっかしないでちゃんと働いてね」

エリカ「もちろんわかってますよ」

コトネ「何すればいいんですか?」

シロナ「そうね…じゃあ3階のトレーニングルームで他の団員鍛えてあげて」

シロナ「ジムリーダーなんだし簡単でしょ」

コトネ「私違うんですけど」

シロナ「似たようなもんでしょ、いいじゃない」



コトネ「ごごぼっごぼぼぼ!」

ナツメ「……」ぽいっ

コトネ「ノー」

バタンッ 

コトネ「また追い出された…」

ナツメ「はぁ…」

レッド「またコトネちゃん来たんだ、そんな追い出すようなことしなくていいのに」

ナツメ「追い出さなきゃいけないようなことあの子がしてるからよ」

レッド「俺に抱き着いたりしてくるだけじゃん、かわいいもんだよ」

ナツメ「そ、それがその…!もにょもにょ…」

レッド「まあナツメが心配するのも無理ないか」

レッド「だってエリカもコトネちゃんもロケット団になっちゃったんだもん」

レッド「仕方ないよ」

ナツメ「え…?いや…心配というより…とりあえずそういうことじゃないんだけど…」

レッド「あ、そうだ、俺先生のところ行かなきゃいけないんだった」

レッド「じゃあ行ってくる」

レッド「あっと…ナツメ悪いけど俺の帽子と上着洗濯に出しといて」

ナツメ「ああ…もう…勝手なんだから…」

ナツメ「ほんとに…」

ナツメ「これね、レッドの…におい…」

ナツメ「久しぶり…」くんくん

ナツメ「…ってまるで変態じゃない!」

ナツメ「……」ドキドキ

ナツメ「誰もいないし…ちょっとだけなら…」

ナツメ「……」

ナツメ「ほんとにいないよね…?」

ナツメ「……」

ナツメ「…ん」くちゅ

ナツメ「んっ…れっどっ…」ぬちゃくちゅ

ナツメ「あふ…ん…んんーっ」びくんっ

レッド「ナツメー戻ったよー」ガチャ

ナツメ「!!!」

レッド「あ…」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「ま…まあ…別に…そういうことも…やることあるだろうし…」

レッド「別に気にしな」

ナツメ「……」ドサッ

レッド「ナツメ!?」

レッド「ナツメ!ナツメ!」ぺちぺち

ナツメ「……」

レッド「だめだ、全然目覚まさねえ」

レッド「と、とりあえずパ…パパパパン…下着はかせないと…」

レッド「…ちょっとさわっていいかな…?」

レッド「何を言ってるんだ俺は!落ちつけ!」

レッド「うおりゃあああああ!せいっ!」

レッド「はーっはーっ…」

レッド「なんで服着せるだけでこんな疲れるなんて…」

レッド「…ちゃんとベットに寝かせないとな」

レッド「……」

レッド「……」キョロキョロ

レッド「ちょ…ちょっとだけ…」

レッド「……」つんつん

レッド「……」

レッド「……」もみもみ

レッド「…やわらかい」

レッド「誰もいないし…どうせなら…」

レッド「……」

ぽろんっ

レッド「おお…ナツメの生おっぱ…」

レッド「レッドォ!!なにやってるんだああ!!」

レッド「無防備の人間にこんなことするなんて最低だぞ俺!」

レッド「冷静になれ俺!」

レッド「……」

レッド「ふぅ…」

レッド「…きれいなおっぱいだな」

レッド「だからそういうことはやめろって言ってんだろ!」ガンッガンッ

レッド「はぁ…はぁ…かなり無駄な体力使っちゃってる…」ふらっ かちっ

ぽむっ

シェイミ「んー!久しぶりに出た気がする」

レッド「なっ…!?」

シェイミ「あん?」

レッド「な、なんで急に…」

レッド「あっボールが…」

シェイミ「なんだ、お楽しみ中だったのか」

シェイミ「なんか急に出て来て悪かったな」

レッド「ち、ちがっ…これは…その…っ」

シェイミ「あーわかってるわかってる」

シェイミ「俺もそんなこと邪魔しねえよ」

シェイミ「すぐボールに戻るからよ」

レッド「あ、ちょっと!」

シェイミ「なんだ」

レッド「こ、このことは絶対にナツメに言うなよ、絶対だぞ絶対!」

シェイミ(ああ、そういうフリか)

シェイミ「わかった、まかせろ」

30分後

ナツメ「……」ぱちっ

ナツメ「レッド…?」

レッド「あ、気がついたみたいだね」

ナツメ「どうして私…」

レッド「ま…まあ、大人だったらそういうこともする…だろうし…」

レッド「お、俺は全然気にしてないから…」

ナツメ「?」

ナツメ(一体何が…あっ!)

ナツメ「……」カアアアア

レッド「なんていうかその…」

ナツメ「スリーパー!催眠術!」

レッド「……」ZZZ

ナツメ「どどど…どうしよう…」

ナツメ「レッドにあんなところ見られちゃったんだった…」

ナツメ「自分のいない間にあんなことしてていい気分なはずがないわ」

ナツメ「もう完全に嫌われたに決まってる…」

ナツメ「……」

ナツメ「どうせ嫌われたのなら…もう…」

ナツメ「あなたが私のことを嫌いでも私はあなたのこと大好きよ…レッド…」

ナツメ「……」

ナツメ「最低ね…私…」

翌日

ドンドン

エリカ「レッドさーん、ナツメさーん、もうお昼ですよ」

エリカ「いつまで寝てるんですか?」

エリカ「昨日言ったとおり話があるんですけど」

レッド「……」

レッド「……」むくっ

レッド「あれ?もうこんな時間か…」

レッド「…?」

レッド「なんで俺ベッドで寝てんだ?ここはいつもナツメ…が寝てる…」

ナツメ「すやすや…」

レッド「……」

レッド「えっ!?」

レッド「い、一体何が…」

レッド「たしか昨日…いや、何にも思い出せない…」

レッド「てかなんで俺裸…」

レッド「!」

レッド「まさか…」ぺらっ

レッド「ナツメもか…」

レッド「あーはいはい、なるほどね」

レッド「風呂に入ってそのままベッドで寝ちゃったってわけじゃないんだね」

レッド「そういうことをして、そのまま寝ちゃったと…」

レッド「……」

エリカ「レッドさーん?どうかしましたかー?入りますよー」ドンドン

レッド「いやっ!なんでもない!」

エリカ「そうですか?何かあったのなら手伝いますよ」

レッド「大丈夫大丈夫!なんでもないから!」

レッド「それに俺まだパジャマだから!パジャマ姿じゃ人前出ないって決めてるの!」

レッド「だから着替えるからもうちょっと待ってて!」

エリカ「はぁ…わかりました」

レッド「落ちつけ落ちつけ俺」

もっこり

レッド「お前も落ちつけ」

エリカ「なにやらかなり慌ててるようなのにおかしいですね」

エリカ「ナツメさんもいるはずなのに全然音がしないなんて」

エリカ「レッドさん、ナツメさん?」コンコン

レッド「ト、トイレ行ってただけだから、もうちょっと待って!」

レッド「考えてもどうにもならない」

レッド「何かの間違いで二人とも服着てないだけかもしれないしな…」

レッド「とりあえずこんなとこを誰かに見られるわけにはいかないしナツメには悪いけどクローゼットにでも隠さないと」

レッド「ごめん、あとでちゃんと謝るから」

レッド「布団でくるんで…っと、よいしょ」

レッド「あれ、何これ…」

レッド「血だ…」

ガチャ

レッド「お、おまたせ」

エリカ「あれ、ナツメさんはどうしたんですか?」

レッド(気づくの早っ、まだ考えてたのに…)

レッド(入った瞬間って…)

エリカ「レッドさん?」

レッド「あっ、えっとナツメね…えーと…そう先生のとこだよ!」

レッド「ちょっと風邪ひいちゃったみたいでね」

エリカ「風邪ですか?それは大変ですね」

エリカ「でもクロナさんは外科医だったのでは?」

レッド「それはその…先生ってなんでもできるし、超能力で簡単に治せるとかなんとか…」

エリカ「そうなんですか」

エリカ「では後で私もクロナさんのところに顔出してみます」

レッド「いや、それは…」

レッド「あっそうだ…ごめん、ちょっとメールが来たみたいだ」

レッド「……」ピッピッピ

レッド「送信…っと」

レッド「や、やっぱ今日は先生のところには行かない方がいいみたいだよ」

レッド「忙しいみたいだし」

エリカ「…わかりました、行くのはやめておきます」

ピロピロピロリン

クロイロ「レッドからメール」

クロイロ「先生のところにナツメがいることにしておいてください」

クロイロ「あと今日は外に出ないで誰とも会わないようにしてください、お願いします」

クロイロ「なにこれ?」

シロナ「どーしたの?」

クロイロ「なんかレッドからメールが来たんだけど、ナツメがこの部屋にいて私は誰とも会わないようにしてくれって」

シロナ「どういうこと?」

クロイロ「さぁ…」

シロナ「よくわかんないけどがんばってね」むしゃむしゃ

クロイロ「あっ!それ私の!」

ナツメ「……」ぱちっ

ナツメ「あれ、真っ暗…」

ナツメ「そういえば…しまった!あの後そのまま寝ちゃって」むくっ

ガッ

ナツメ「いたっ!」

エリカ「あれ、今ナツメさんの声がしたような」

レッド「してないしてない!気のせいだよ!」

エリカ「…レッドさんがそう言うならそうですかね」

ナツメ「ここどこなの?レッド?」

エリカ「…やっぱり今のナツメさんですよね」

レッド「ちちちちち違うよ!」

エリカ「ですが…」

レッド「じゃあそこまで言うなら俺見てくるよ」

レッド「絶対そこから動かないでよ!」

エリカ「?…わかりました」

レッド「絶対だよ!」

エリカ「わかってますって」

レッド「ナツメ…起きた?」

ナツメ「レッド…ねえこれは…」

レッド「しーっ…!」

レッド「ごめん、後でちゃんと説明もするし謝るから今は何もしゃべらずにお願い」

ナツメ「う、うん…」

レッド「じゃあまた後で…」

レッド「やっぱり違ったよ、ピカチュウ遊ばせてたの忘れてた」

レッド「さっきまでの全部ピカチュウだから」

エリカ「…そうでしたか、わざわざすいません」

10分後

エリカ「それでは私はこれで失礼します、ありがとうございます」

レッド「うん、またいつでも来てくれていいよ」

レッド「それじゃ」バタンッ

レッド「……」ダダダッ

レッド「も、もういいよ…」

ナツメ「うん…」

ナツメ「えっと…その…」

レッド「ごめんなさいっ!!」ドゲザ

ナツメ「え?」

ナツメ「何やってんの!?や、やめてよレッド」

レッド「いや!俺はナツメにひどいことをしてしまった…俺は最低だ!」

ナツメ「いやいやいや、そんなことないよ」

レッド「しかも俺は昨日のことを何も覚えていない」

ナツメ「それはだって…」

レッド「俺は…」

ナツメ「レッド、頭を上げてよ、あなたは何も悪くないんだから」

レッド「それは無理だ…」

ナツメ「なんでよ、謝るのは私の方なのよ!」

レッド「服着てくれないとこの体勢をやめれない…」

ナツメ「あ…//」カアア

レッド「じゃあ服も着たことだし改めて…」

レッド「ごめんなさいっ!!」

ナツメ「だからやめなさいって」

レッド「ナツメの気が済むまで踏んでも蹴ってくれてもいい!」

ナツメ「そ、そんなことしないわよ!」

ナツメ「ねえレッド」

レッド「だったら」

ナツメ「レッド!」

レッド「はい」

ナツメ「私の話をよく聞いて」

ナツメ「謝るのは私の方なの」

レッド「?」

ナツメ「いや、謝っても許してくれないと思うけど…」

ナツメ「あなたは何も覚えていないって言ったけどそれは当たり前よ」

レッド「??」

ナツメ「あなたと私が同じベッドで寝てたのも、なにも着てなかったのも全部私が催眠術であなたを眠らせてやったことなの…」

レッド「???」

ナツメ「だからあなたを眠らせて、そのあと起こったことは全部私がやったの…」

レッド「!」

レッド「ああ、そうか…そういうことか…」

ナツメ「……」

レッド「よかったー」

ナツメ「え?」

レッド「俺が無理やりやってナツメに嫌われたのかと思ったから…」

ナツメ「そんなわけないじゃない…普通私が嫌われるものだし」

レッド「なんで?俺ナツメのこと大好きだよ」

ナツメ「…っ!?」

レッド「でもやっぱり、無理やりってのはあんまりよくないよね」

ナツメ「……」

ナツメ「ごめんなさい…」

レッド「いいよいいよ…そのなんていうか…」

ナツメ「何でもするから…」

レッド「……」ピーン

レッド「何でも…そうか、なんでもか…」

レッド「……」

ナツメ「レッド…?」

レッド「よし、じゃあ決めた」

レッド「確認だけどほんとになんでもしていいんだよね?」

ナツメ「うん…」

ナツメ「え、何する気なの…?」

レッド「とりあえず答えてよ」

ナツメ「痛くないんだったら…いいかな…」

レッド「それは大丈夫だよ」

レッド「ナツメがやったようなことを俺がやるだけだよ」

ナツメ「え?それってどういう…」

レッド「とりあえず椅子に座って手を後ろで組んで」

ナツメ「…こう?」

レッド「そうそう」

レッド「フシギバナ!」

フシギバナ「ツルノムチ」ピシャッ

ナツメ「!?」

ナツメ「レッド…あの、動けないんだけど…」

レッド「捕まえてんだから動かれたら困るよ」

レッド「安心してよ、俺を信じて」

ナツメ「う、うん…」

レッド「よし」

レッド「フシギバナ」

フシギバナ「ハッパカッター」ビリビリッ

ぷりんっ

ナツメ「!!?//」

レッド「ぶばっ」

レッド「一回見たとはいえなんておっぱいだ…」

レッド「いかんいかん…俺のやろうとしてることはまだまだこんなもんじゃないんだ」

レッド「今こんなに出してたら血がもたん…」

ナツメ「ね、ねえレッド」

レッド「何?」

ナツメ「もう…いいんじゃない?」

レッド「えーまだ何にもしてないよー」

レッド「せっかくナツメが何でもやっていいって言ったのに」

ナツメ「それは…」

ナツメ「!」

レッド「ナツメのしか見たことないからわかんないけどきれいなのかな」つんつん

ナツメ「ちょっと何やってんの…」

レッド「……」

ナツメ「な、なんか言ってよ…」

レッド「……」にいっ

レッド「こちょこちょこちょ!」

ナツメ「ひゃっ!?」

レッド「ふふっ」

レッド「今こそ俺のこの20年間全ての知識を使うときがきたな」もみもみ

ナツメ「…っ!」

数分後

レッド「ナツメにこんなことできるなんて…俺の夢の一つがこんなところで叶うとは」

ナツメ「夢が叶ったのならちょうどいいじゃない…ね!」

レッド「んー…でもまだ満足できないな…」

レッド「そうだ、目隠ししてよ」

ナツメ「ええ?これでもう十分すぎるぐらいじゃない、この上目隠しなんて」

レッド「いいからいいから」

レッド「これでよしと」

ナツメ(まあ目隠しされても透視すれば意味ないんだけど…)

ナツメ(レッドが何するか楽しみだし黙っとこ)

ナツメ(…ってなんで楽しみなのよ!)

レッド「…ナツメ」

ナツメ「何?」

レッド「いや…なんでもない…」

ナツメ「そう、それなら早いとこやってよ」

レッド「う、うん…」

レッド「じゃあフシギバナ、もういいよ戻って」

ナツメ「よく考えたらさっきまでの全部フシギバナにみられてたのよね…」

レッド「それは言っちゃいけないよ…」

レッド「まったく…そんなこと言うなんてお仕置きがいるな」

ナツメ「お仕置き!?えっ?私そんな悪いこと言…」

ぐりんっ

ナツメ「わっ」

レッド「足閉じてよ、脱がしにくいじゃんか」

ナツメ「うん…」

レッド「あれ?」

ナツメ「え、何?一応目隠ししてるんだから変なことあったらおしえてよ」

レッド「いや、けっこうパンツ濡れてるなと思って」

ナツメ「!!!」

ナツメ「う、うるさい!そんなの見ないで!」

レッド「怒られた…」ずーん

ナツメ「え?え?いや…そんな怒ってないからさ」

レッド「ほんと?」

ナツメ「うん」

レッド「よしそれじゃあ足上げて」ぐいっ

レッド「ふっふっふ」むぎゅ

ナツメ「なっ何!?えっ!?」

ナツメ「何する気なの…?」

レッド「ん?電気あんまだよ」

ナツメ「電気あんま…」ぐにぃ

ナツメ「てぇ!?」

レッド「すごい眺めだよ」ぐりぐり

ナツメ「やあッちょっ…待…やめっ…!」

レッド「こんなナツメもう二度と見ることができないだろうね」ぐちゃぐちゃ

ナツメ「んにゃアっ私…も、もう…っ」

ナツメ「~~!!」びくびくっ

レッド「……」ぱっ

どさっ

ナツメ「いたっ…」

ナツメ「はぁ…はぁ…」

レッド「……」

ナツメ「れっど…?」

ナツメ「あれ…?」

ナツメ「あんなところで何やってんだろ…」

ナツメ「レッド…もう目隠しはずしていい?」

レッド「……」

ナツメ「はずすよ」

レッド「…うん」

ナツメ「なんでそんなところで体育座りしてるの?」

レッド「ごめんなさい…」

ナツメ「?」

レッド「ナツメが何でもって言うから変なスイッチ入っちゃって…」

レッド「ナツメにひどいことしちゃった…」

ナツメ「ひどいことだなんて…」

ナツメ「元々は私が悪いんだし、そんなふさぎこまないでよ」

レッド「うん…」

ナツメ「もう…今日のレッド不安定すぎるわよ」

レッド「うん…」

ナツメ「……」

ナツメ「うーん…どうしたら元気になってくれるのかな…」

ナツメ「そうだ、こんなときは」ガサゴソ

ナツメ「あった、シェイミ出てきて」

シェイミ「俺様になんか用か?」

ナツメ「レッドがあんなことになっちゃったの、お願いあなたの力で笑顔にしてあげて」

シェイミ「ふむふむ…」

シェイミ「状況から見て、レッドが早すぎたってことか」

シェイミ「服脱ぐ前に出ちゃったとかそんなところだな」

ナツメ「あなたは何を言ってるの」

シェイミ「あーあ、めんどくせえやつだな」

シェイミ「昨日は寝てるナツメのムネをモミモミして今日は早すぎて落ち込むのか」

レッド「!」

レッド「ちょっとお前それ…」

シェイミ「いや…あんなこと昨日だけじゃないだろうな、同じ部屋だし」

レッド「それは言わないって…」

シェイミ「言うなよ、絶対に言うなよって言ってたじゃん」

レッド「わかってんだったらなんで言うの!」

シェイミ「それって言えってことじゃんか」

レッド「どこの世界の言葉だよ!」

ナツメ「……」

レッド「ナツメ!?」

レッド「ま、毎晩なんてやってない!ほんとだよ!昨日だけ!昨日初めてだから!」

ナツメ「私何も言ってないんだけどやったのね」

レッド「…うす」

ナツメ「いつ?」

レッド「ナツ、メ、が、きぜ、つしちゃっ、た、とき、か、な」

ナツメ「ふーん…」

レッド「へへ…どうも…」

ナツメ「シェイミありがと戻っていいわよ、レッドもちょっと元気が出たみたいだし」

シェイミ「うーす」

レッド「じゃあ俺はトイレに…」

ナツメ「待ちなさい」

レッド「いやー…もれちゃうよ」

ナツメ「漏らしなさい」

レッド「えっ」

ナツメ「ここでしなさい」

レッド「えー…そのー、なんていうか…おさまりました…」

ナツメ「そう」

レッド「じゃあ仕事しなきゃ、ロケット団はいそがしいなー」

ナツメ「別にいいでしょ」

レッド「いや、それはさすがに…」

ナツメ「あなたなら大目に見てくれるでしょ」

レッド「それは…」

ナツメ「レッド」

レッド「はいっ!」びくっ

ナツメ「そんなびびらなくても」

ナツメ「当たり前だけど私怒ってなんかないの」

ナツメ「私もやったことだし…」

レッド「そうなんですか」

ナツメ「そうなんです」

ナツメ「あなたは怒ってるかもしれないけど」

レッド「怒ってないです」

ナツメ「よかった」

ナツメ「まあ問題はここからなんだけど」

レッド「なんでしょうか」

ナツメ「そんな構えないでって」

ナツメ「やられっぱなしってのはどうも私に合わないのよね」

レッド「は…?どういうことでしょうか?」

ナツメ「あなたが先にやってきたのだから順番としてはレッド→私→レッドよね」

レッド「そうですね」

ナツメ「あなた一回多い」

レッド「そうでしょうか?同じじゃないですかね?」

ナツメ「違うでしょ」

レッド「ひっごめんなさい!」

レッド「でも時間とかは…」

ナツメ「順番よ、なんでも」

ナツメ「私のターンね」

レッド「お、お手柔らかにお願いします…」

ナツメ「まずそこのベッドに座って」

レッド「はい」

ナツメ「……」にいっ

ナツメ「フーディン、かなしばり」

レッド「がっ…!?」

ナツメ「あ、やりすぎ、首から上は自由にしてあげて」

レッド「あの…なんでかなしばりを…」

ナツメ「なんとなくわかるでしょ?」

レッド「…はい」

ナツメ「よしオッケー、フーディンはもどって」

ナツメ「さてと…それで隠してるつもり?」

ナツメ「まあ手は動かないんだからそれ以上なんとかしろって言われても無理だろうけど」

レッド「なんのことでしょうか」

ナツメ「これよこれ!」ガシッ

レッド「にゃっ!?」

ナツメ「最初っからずっとでかくして、ズボン突き破りそうじゃない」

レッド「こんなの俺の意思とは関係なくなるんだから、ほっといてくれよ」

ナツメ「そうは言ってもレッドのここ苦しそうだし私が脱がして自由にさせてあげるわよ」

レッド「や、待って!そんなことしなくても…」

レッド「……」

ナツメ「レッドのってさ…」

ナツメ「なんていうか…その…大きい…よね//」

レッド「そんなこと言ったらナツメのおっぱいも大きい」

レッド「それに俺のが大きいとかどうかわかんの?」

ナツメ「……」たぷっ ぎゅっ

レッド「!?」

ナツメ「私のではさんでもこんなに飛び出てる、誰が見ても大きいとは思うけど」

ナツメ「まあ…あなたのもの以外見たことはないから私個人の感想だけど…」

レッド「ほんとに誰も?」

ナツメ「どこかの誰かが山からぜんっぜん降りて来なかったからね」

ナツメ「元々人付き合いは上手い方じゃないから仲のいい男の人もいなかったし」

レッド「じゃあこんなことどこで覚えたのさ」

ナツメ「首から上しか動かないのによくそんな質問できるわね、話し方も戻ってるし」

レッド「ちょっと気になって、ナツメもこんなことするんだなって」

レッド「それと俺の思ったことをやるわけじゃなかったから少し楽になったからね」

ナツメ「……」

ナツメ「昔カスミに…」

ナツメ「男の人が喜ぶにはどうしたらいいかって聞いて…」

レッド「カスミってこれできないんじゃ…」

ナツメ「それ本人の前で言わないようにね」

レッド「うん…」

ナツメ「レッドは嫌い…?」

レッド「いや…ただかなしばりがなかったら最高なんだけどな」

ナツメ「それはだめ、これでも緊張してるんだから一応…」

レッド「いらないでしょ…」

ナツメ「……」

レッド「どしたの、俺が見てると無理か?」

レッド「もうやめとくか?」

ナツメ「あら、やめていいの?」

レッド「……」

ナツメ「ふふっ」レロレロ

レッド「!」

レッド「やぁっ!?やめっナツメ!やばいって…」

ナツメ「ああ、それは大変やめなきゃ」

レッド「えっ、そんなつもりじゃ…」

ナツメ「あーあ、レッドがそういうなら従うしかないわね」

ナツメ「お風呂に入ってトレーニングルームにでも行こうかな」

レッド「待って…」

ナツメ「何?」

レッド「…このままってのはひどい」

レッド「だしたい…」

ナツメ「いいわよ」

ナツメ「ただし、ここにね」

レッド「お腹の上?わかった」

ナツメ「……」

レッド「いやでもそれって…いろいろと…」

レッド「俺はそうしたいってのがどっかにあるけど

レッド「もしかしたらってこともあるしそうなったら責任はとるつもり…っていうかとりたいけど…」

レッド「ナツメが…」

ナツメ「……」ぐいっ

レッド「ナツメ、これ…」

ナツメ「あなたは今動けないんだから私が上になるしかないでしょ」

レッド「待て待て」

ナツメ「やめるの?」

レッド「違う、俺はナツメの口から本当にいいか聞いてない」

レッド「確認だ、本当にいいんだな」

ナツメ「うん…」

レッド「よし…わかった…」

ナツメ「ん…っ」ぬぷっ

レッド「ナツメ…」

レッド「俺はこれが初めてだけど初めてじゃないんだよな…」

ナツメ「え?」

レッド「昨日ナツメにやられたんだもんな、ふふっ」

ナツメ「それは…謝ったし、あなたも仕返ししたじゃない…」

ナツメ「あなたに嫌われたと思ったけど、あなた以外考えられなかったから…」

ナツメ「最低よね私…」

レッド「何言ってんだよ、俺だってナツメ以外考えられない」

レッド「俺にはナツメが最高なんだよ、だから自分のこと最低とか言わないでよ」

ナツメ「レッド…」

レッド「ところでさ、もう出そうなんだけど」

レッド「あ、出た…」

レッド「なんか…俺だけ先に気持ちよくなっちゃって…」

ナツメ「レッドがよかったのなら、私は気にしなわよ」

レッド「ごめん…」ぴくっ

レッド(あれ、手が動く…いや手だけじゃない、かなしばりが解けたのか)

ナツメ「そんなことで謝んなくていいよ」

レッド「そう、だったら…」がばっ

ナツメ「えっ!?」

レッド「今度は俺ががんばるからさ」

ナツメ「な、なんで!?かなしばりが解けるには早すぎる…!」

ナツメ「フーディンが解かない限り一日近くは持つはずなのに…」

ナツメ「!?…まさかフーディン、めちゃくちゃ弱くかなしばりを!?どうして…」

レッド「フーディンもわかってたんじゃねえの?こうなることを」

ナツメ「ま、まあ…いいんだけど」

レッド「そんなに中に出してほしいなら何回も出してやるよ」

レッド「どっちかが倒れるまでやり続けてやるからな」

翌日

団員たち「……」ひそひそ

ナツメ「なんか私たちの方見てひそひそしてない?」

レッド「ん?気のせいじゃないの?」

シロナ「おっはよ~お二人さん!」

レッド「なんだシロナか」

シロナ「なんだはないでしょ、おはように対してはおはようでしょ」

ナツメ「おはようシロナ」

シロナ「さすがナツメ、ちゃんとしてるじゃない」

シロナ「で、どうだったの?」

レッド「何が?」

シロナ「ゆうべはお楽しみだったじゃない」

レッド「えっ」

レッド「なんのことだか…」

シロナ「一応この船の部屋には防音系のことはしてあるにはしてあるんだけど、そんなにいいってわけじゃないからね」

シロナ「あれだけ大きかったらたぶんこのフロアの8割ぐらい聞こえてたんじゃない」

シロナ「まあそれはちょっと言い過ぎかもね」

レッド「そうか…みんなのひそひその内容は…」

ナツメ「やっぱり私たちのことだったみたいね」

レッド「別に構わないんだけど、なんていうか、居心地が…」

シロナ「別にいいんじゃない」

レッド「よかねーよ」

シロナ「ユクシー使う?みんなの記憶消しちゃえばいいじゃない」

シロナ「ナツメなら使えるでしょ?」

ナツメ「使える使えないじゃなくてそれ時間かかるし、怪しすぎるでしょ」

ナツメ「それに誰が知ってるかわからないでしょ、本当に知らない人にユクシーなんて使っちゃったらどうなることか…」

シロナ「それはあなたの超能力で心読めるでしょ」

ナツメ「そんな体力持たないわよ…」

シロナ「だったらもう一度ホウエン地方に行くようにサカキ様に言ってみましょう」

レッド「ホウエン地方?」

ナツメ「どうして?」

シロナ「目的は伝説のポケモンたち」

シロナ「まだ集めきってないしね」

シロナ「その中でもあなたたちは願い事ポケモンジラーチを捕まえるの」

シロナ「説明はいらないよね、そのままよ、願い事をなんでも叶えてくれるポケモン」

シロナ「このポケモンに頼めばいいじゃない」

レッド「なんかもったいない気がするけど…」

シロナ「どうせ捕まえるんだからいいじゃない、この世界のポケモンは全てロケット団のものになるんだし」

コンコン

シロナ「失礼します」

シロナ「あれ、アポロさん、サカキ様は?」

アポロ「サカキ様なら今トレーニング中です」

シロナ「あー…そういえばそんな時間か」

レッド「トレーニング?」

アポロ「ええ、サカキ様はあるトレーナーに負け、ロケット団を解散したその日からトレーニングを続けています」

アポロ「組織をより強くするためにね」

レッド「へー」

アポロ「ところでサカキ様に何か用があったのでしょう、シロナさん」

アポロ「私がサカキ様に伝えておきましょう」

シロナ「次の目的地をホウエン地方にしてほしいのです」

アポロ「ほう、なぜですか」

シロナ「以前ホウエン地方に行ったときは全然捕まえてないじゃないですか」

アポロ「たしかに…ですがここカントーやジョウトの後でもいいのでは?」

シロナ「今はレッド君のことなどでリーグの監視が強くなっていると思います」

シロナ「カントー、ジョウトで活動するのは今はよろしくないかと」

アポロ「…ですが」

サカキ「いや、いいこれよりホウエンに向かう」

アポロ「サカキ様…」

サカキ「何をしている、早くホウエンに向かうと伝えに行け」

アポロ「はっ…」

シロナ「サカキ様ありがとうございます」

サカキ「かまわん。用が済んだのなら下がれ」

シロナ「はい」

サカキ「…レッド」

レッド「ん?」

サカキ「私が言えたことではないが、将来ガキができたら大切にしてやることだ」

レッド(な、なんでお前も知ってんだよ!)

2週間後・ホウエン地方付近

レッド「やっとかついたか…」

シロナ「上陸はまだ明日だけどね」

レッド「いくらばれないためとはいえ遠回りしすぎだろ」

ナツメ「あ、そういえば肝心なことを聞いてなかった」

ナツメ「ジラーチってどこにいるの?」

シロナ「一番目撃記録が多いのはファウンスってとこね」

ナツメ「ファウンス…?」

レッド「聞いたこともない」

シロナ「特に何かあるわけでもないからね、知らないのも当然よ」

シロナ「はい地図、場所はここね」

コトネ「それじゃあ早く行きましょう」

レッド「……」

ナツメ「……」

コトネ「どうしたんですか?」

ナツメ「部屋の鍵はかけてたと思うんだけど」

コトネ「針金で開けました」

レッド「そういうのはいくら悪の組織だからといってもやめた方がいいよ」

コトネ「すいません…」

コトネ「でもいつもは鍵を開けてもなぜかドアが開かなかったのに、今日は開いたからOKかなと」

ナツメ「だから鍵がかかってないことがあったのね、念のために超能力の壁で部屋を囲っておいたの」

コトネ「どうしてですか?」

ナツメ「ぼ…防音のため…」

コトネ「何やってるんですか」にやにや

ナツメ「……//」

レッド「ゲ、ゲームだよ」

コトネ「じゃあ今日から私もいれてくださいよ、3(ピー)でいいですから」

ナツメ「ふ…二人用だから…エリカのところにでも行ってなさい」

コトネ「えー、お願いしますよー」

コトネ「私もナツメさんやレッドさんとやりたいんです!」

ナツメ「何言ってんのこの子…」

コトネ「それにエリカさんは最近…なんていうか…うーん、何かに夢中であまり相手してくれないんですよ」

ナツメ「エリカが夢中になるもの?」

レッド「なんだろ、それは気になる」

コトネ「そういうわけでエリカさんはだめなんです」

コトネ「だからレッドさん、ナツメさんいいじゃないですか」

ナツメ「だからの意味がわからないんだけど…」

ナツメ「コトネにはトウヤ君がいるじゃない」

コトネ「……」ピタッ

コトネ「トウヤは今いないですし…」

ナツメ「と、とにかく無理だから、レッドも私もいそがしいから」

シロナ「それだったらコトネちゃん今夜私のとこに来なさいよ」

コトネ「えっいいんですか?」

レッド「それはそれで危ない気がする…」

翌日

レッド「俺たちは本当にジラーチだけ狙えばいいんだな?」

シロナ「いいわよ」

シロナ「だってホウエン図鑑の伝説のポケモンはあと5体だけだから」

シロナ「その中の1体デオキシスは正直ホウエンにいるとは思えないから実質4体」

シロナ「こうなるとジラーチ、カイオーガ、グラードン、レックウザ」

シロナ「余裕でしょ?」

ナツメ「余裕かどうかはやってないからわからないけど…」

シロナ「まあ、まかせときなさいってことよ」

レッド「シロナがそう言うんだったらまかせといてもいいか」

シロナ「あ、でもレックウザだけは手伝ってほしいかな」

シロナ「前言ったことあると思うけど3匹合わせればアルセウス以上の力になると言われているうちの一匹だからね」

ナツメ「そういえば言ってたっけ、たしか一体はレジギガスだったよね」

シロナ「そうよ」

レッド「ほんとに強いのか?」

シロナ「本気を出されたらね」

シロナ「たぶん出されないと思うけど」

レッド「…まあわかった、行けたら行く」

団員「シロナ様、そろそろ出発しませんか?」

シロナ「そうね…行きましょっか」

シロナ「じゃあ行ってくるから二人もがんばってね」

レッド「じゃあそろそろ俺たちも行くか」

ナツメ「シロナにもらった地図だと煙突山の近くね」

レッド「…いや、ここから行く」

ナツメ「カナズミシティ?何かあるの?」

レッド「たぶん何もない…」

ナツメ「?」

ナツメ「…レッドがそう言うなら別にいいけど」

レッド「よし、リザードン出てこい」

クロイロ「待ってください」

レッド「どうしたんですか?」

クロイロ「…お姉ちゃんはもう行っちゃったんですか」

ナツメ「さっき行きましたよ」

クロイロ「…まあそれなりの人数だしそっちはいいか」

クロイロ「二人ともこれを見てください」

レッド「…俺の手配書だね」

クロイロ「懸賞金の額を見てください」

レッド「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億…」

レッド「これポケモンですよね」

レッド「海賊漫画じゃねえのに、なんでこんな…」

クロイロ「ちなみにナツメのはこれです」

ナツメ「レッドほどじゃないけどまあそれなりの額ね」

クロイロ「こんなのがあるのにそのまま外に出歩いて何もないと思いますか?」

クロイロ「ましてや二人はもともとそれなりに有名なんですよ」

レッド「じゃあどうしたらいいんです?」

ナツメ「また変装ですか…」

クロイロ「はい、そうです」

ナツメ「……」

レッド「あれ、嫌なの?」

ナツメ「嫌じゃないけど…」

クロイロ「今回は私は選びませんよ、二人で自由に決めてください」

クロイロ「ただしホウエン地方の服装で、ナツメはサイキッカーはダメですよ」

15分後

ナツメ「レッドはまだなんですか?」

クロイロ「今お手洗いに行ってます」

クロイロ「それにしても二人ともさすがですね」

ナツメ「なにがですか?」

クロイロ「だって二人とも同じ服装なんですから」

ナツメ「え…レッドもブリーダーなんですか」

レッド「おまたせー」

レッド「お、ナツメもブリーダーにしたんだ、おそろいじゃん」

ナツメ「うん…//」

クロイロ「お二人ともこっちを見てください」カシャッ カシャッ

クロイロ「一応偽の身分を証明するものを作っておきます、名前や住所など全てデタラメなのでむやみに使わないように」

レッド「あの、頭巾つけてんすけど」

クロイロ「超能力で消しておきます」

レッド「便利すぎるだろ」

レッド「俺たちがこうやって変装するならシロナも変装うればよかったのに」

レッド「なんかこれだけでだいぶ気分が違うよな」

ナツメ「レッド、これ遊びじゃないのよ」

レッド「わかってるよ、でもなんか楽しいじゃん」

クロイロ「それは置いておいてお姉ちゃんが変装した方がよかったっていうのは確かですね」

クロイロ「このとおりお姉ちゃんも手配書ありますからね」

ナツメ「めっちゃ笑顔」

クロイロ「チャンピオンのときのをそのまま使ってるみたいですから」

レッド「なっ…俺より懸賞金が高い…」

クロイロ「元と現役の差じゃないですかね」

レッド「くそ~シロナに負けるとは」

ナツメ「こんなの別に高ければいいってもんじゃないんだから勝ち負けなんてないでしょ」

レッド「…そうだけど」

ナツメ「そうそう、そもそもこんな手配されること自体よくないんだし」

クロイロ「ナツメの言うとおりですよ」

クロイロ「私もけっこう苦労しました」

ナツメ「先生もされてたんですか」

クロイロ「はい、私はロケット団に入る前からでしたけどね」

クロイロ「追われていたところをサカキ様に助けていただきロケット団に入ったのです」

クロイロ「それ以来私はロケット団…サカキ様のために命をかけてます」

クロイロ「お二人もサカキ様のためにがんばってくださいね」

レッド「それじゃあそろそろ」

レッド「リザードン」

レッド「よっと」

レッド「ほらナツメも」

ナツメ「う、うん…」

レッド「よしリザードン行くぞ」ポンポン

リザードン「ウッス」ふわっ

ナツメ「……」

レッド「~♪」

ナツメ「……」

レッド(ナツメさっきから黙りっぱなしだな…)

レッド(つまんないのかな?)

レッド「よし、それなら」

レッド「リザードン、ぶっとばせ!」

ナツメ「え…?」

リザードン「オイッス」ドンッ

レッド「いやっほーっ!」

ナツメ「……」ふらっ

レッド「おいおいナツメ、いくらなんでも捕まってないと…」

ナツメ「……」ぷらんぷらん

レッド「!!?」

レッド「リリリリザードンストップ!!」

リザードン「!?」キキイッ

レッド「ナツメ!ナツメ!…気絶してる」

レッド「白目むいてよだれ出てるし…」

レッド「やべーよ、女の子がしていい顔じゃねえよ…」

レッド「…いや、これはこれで」

ナツメ「…んっ」ぱちっ

レッド「あ、起きた」

ラプラス「オハヨー」

ナツメ「…ラプラス?」

ナツメ「あれ…リザードンは…」

レッド「リザードンはナツメが気絶しちゃったから」

レッド「速いのは苦手だっけ?」

ナツメ「いや速いじゃなくて…高いところが…」

レッド「えっ高いところダメだったの!?」

ナツメ「うん…」

レッド「ご、ごめん!俺そんなこと知らなくて」

ナツメ「言わなかった私が悪いんだし、気にしなくていいよ」

カナズミシティ

ナツメ「ずいぶんと荒れた町ね」

ナツメ「どこ見ても工事してるし、開発中の町なの?」

レッド「……」

ナツメ「レッド?」

レッド「ここは見るだけでいい、余計なことは考えるな」

ナツメ「……」

レッド「行こう、もういい…」



レッド「あれだ、フエンタウン」

ナツメ「すっかり夜になっちゃったわね…」

ナツメ「私がリザードンに乗れたらもっと早かったんだろうけど…」

レッド「いやいやいや、どうせ今日はここに泊まるつもりだったんだし遅くても早くても関係ないよ」

レッド「ここは温泉地だから来たかったってのもあるけど…」

ナツメ「温泉…ってそれだと変装が」

レッド「それは問題ない」

レッド「今日泊まる宿は部屋にもちゃんと温泉がついてるところだ」

レッド「他の温泉に入れないのは残念だけど、最低限は楽しめる」

宿

レッド「ふー…やっと変装とける」

ナツメ「最初はけっこうノリノリだったのに」

レッド「やってみるとけっこう窮屈なもんだ」

レッド「ル●ンはすごいな」

ナツメ「それと比べちゃうとだいぶちゃちだけどね」

レッド「俺ってわからないぐらいだから十分っちゃ十分だよ」

レッド「そんなことよりさ、ほら」

ナツメ「?」

レッド「温泉入ろうよ」

ナツメ「そうね」

ナツメ「じゃあレッド先いいよ」

レッド「先?何が?」

ナツメ「何がって先に入ってってことじゃない」

レッド「え?一緒に入らないの?」

ナツメ「い、一緒!?」

レッド「思ったより広いし一人一人って入るよりは…ね」

ナツメ「……」

ナツメ「まあ…せっかくだし…」

翌日

レッド「長く楽しい夜だった…」

ナツメ「レッドが元気すぎるのよ」

レッド「でも俺の記憶の後半じゃナツメが…」

ナツメ「さっ、そろそろ行きましょ」

レッド「やー、ナツメは一日中強引だな

ナツメ「……」むすっ

レッド「ふふっ、怒ったナツメもかわいい」

ナツメ「もうかわいいなんて言われる年じゃないわよ…」

レッド「そんなことない、なんなら俺はナツメがおばあちゃんになっても言い続けてやるよ」

ナツメ「…それなら私がおばあちゃんになるまで私といてもらわないとね」

レッド「うん、そうだな」

ナツメ「……」

ファウンス

レッド「ここがファウンスなのか…」

レッド「こんな窪地だとは思わなかったな、それにだいぶ広い」

ナツメ「うん…」

レッド「こんなところからジラーチ探すのか…」

レッド「あっ、ナツメ超能力でどこいるかわかんない?」

ナツメ「さすがに何の情報もなくて来たこともないところでなんて無理よ」

レッド「そうか…」

レッド(ナツメはああ見えて高所恐怖症みたいだからリザードンで一気に降りるってのは無理そうだな…)

レッド「どこか降りれるようなところがあると思うんだけどな…」

ナツメ「あそこじゃない?」

ナツメ「人がいるし」

男「ようこそファウンスへ」

男「大人一人25000の二人だから50000ね」

レッド(金とんのかよ、しかもけっこうするし…)

レッド「しかたねえか…」

男「それと二人とも身分証明のできるものあるかい?」

レッド「はい」

男「……」

男「ここへは何をしに?見たところブリーダーのようだけど」

レッド「えっと…」

ナツメ「ポケモンの観察をしに来ました」

男「ふーん…観察ねえ…」

男「二人はどういう関係で?」

レッド「あの、質問多くないですか」

男「あー、悪いね、最近何かと物騒だからね、わけのわからないやつを入れるわけにはいかないんだ」

男「特にロケット団だったり、凶悪犯の元チャンピオンとかが活動してるって聞くし」

レッド(完全俺のことじゃねえか…)

男「だからこうしてある程度質問して答えてもらって、問題なしとわかれば入れるんだ」

レッド(ど、どうしよう…)ちらっ

ナツメ【大丈夫、あの人の考えてることはわかってるから、怪しくなれば私がなんとかする】テレパシー

レッド(わかった)コクッ

男「無理やり入ろうとするとトラップにかかってこの世とおさらばってことになるけどな、ハハハ」

レッド(そっちの方がよっぽど物騒に思うけど…)

男「じゃあ質問再開」

男「二人はどういう関係?」

レッド「し、仕事仲間…」

男「仕事仲間?」

男「……」

ナツメ「!」

男「さっきの身分証明のには二人とも同じ苗字で同じ住所なんだけど」

レッド「えっ…」

男「これ…」

ナツメ「ふ、夫婦です!でも今は仕事中なので」

ナツメ「仕事とプライベートは分けてますんで…」

男「ああ、なるほど…」

レッド(夫婦って…)

ナツメ【それしか思いうかばなかったのよ!】

男「……」

男「まあ…特に問題はなさそうだし、いいかな」

男「いいよ入って」

レッド「あざーす」

ナツメ「……」

レッド「……」

ナツメ【本当に私たちのことを疑ってないみたいね】

レッド(それはよかった)

レッド「…ってもうだいぶ離れてるし普通に話してよくない?」

ナツメ「それもそうね」

レッド「さて、下についたはいいけど…」

ナツメ「どこ行けばいいのかしら」

レッド「ナツメ」

ナツメ「何かあったの?」

レッド「ポケモンいっぱいいる」

ナツメ「…そういうところだからね」

レッド「けっこうめずらしいポケモンも多いな」

ナツメ「そうね」

レッド「ジラーチもあんな感じでいるのかな?」

ナツメ「さすがにそんな簡単にはいないでしょ…」

レッド「そもそも俺はジラーチというポケモンをよく知らない」

ナツメ「…私も」

レッド「エスパーじゃん」

ナツメ「私はエスパー専門だけど知らないことだってあるわよ」

レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「調べるか」

ナツメ「何か出るの?」

レッド「……」

レッド「願い事ポケモン」

ナツメ「それシロナも言ってた」

レッド「1000年の間7日間だけ目を覚ます…」

ナツメ「7日間だけ…!?」

レッド「……」

レッド「またフライゴンだ、よく飛んでるな」

ナツメ「さっきから飛んでるフライゴンって全部違う個体ね」

レッド「そうなの?」

ナツメ「うん」

レッド「あっちにフライゴンの巣でもあるのかな」

ナツメ「それはたぶん違うと思う」

ナツメ「フライゴンの特徴からしてあっちより向こうの方がいいはず」

ナツメ「ナワバリ争いでもしてるなら別だけど、ここのポケモンはみんな仲がいいみたいだし」

ナツメ「…行ってみましょ、何かあるかも」

レッド「まだつかないの?もう日が暮れちゃったよ」

レッド「そろそろ出ないと閉園っていうの?そういう時間になっちゃうよ」

ナツメ「関係ないわよ」

レッド「え」

ナツメ「私たちロケット団でしょ、ルールなんて関係ない」

レッド「ナツメがそういうこと言うとは」

ナツメ「あなただってそう考えるでしょ」

レッド「まあ…いちいち出て入ってってのは…」

ナツメ「バレなきゃいいのよ」

レッド「真っ暗になっちゃった」

ナツメ「レッドレッド、あそこ」

レッド「洞窟みたいだな、あの辺は特にポケモンがいっぱいいる」

こちょこちょ

レッド「ナツメ、何やってんのさ」

こちょこちょ

レッド「ナツメってば」

ナツメ「私ここなんだけど…何のこと?」

レッド「あれ…?」

レッド「今たしかに…」

ジラーチ「おい人間、ここだよ」

レッド「……」

ジラーチ「やっと人間が来てくれたんだ、うれしいな」

レッド「え…」

ナツメ「ねえあなたジラーチよね…」

ジラーチ「うん、ボクジラーチ」

レッド「マジか…」

レッド「え…わけわかんねえ」

ジラーチ「君たちも早くおいでよ」

レッド「どこに?」

ジラーチ「明日はボクがここを旅立つ日だから最後のお祭りだよ」

ジラーチ「みんなが祝ってくれるって」

レッド「旅立つってどこか行くのか?」

ジラーチ「ボクを連れて行ってくれる人間がここに来るんだ」

ジラーチ「それって君たちだよね」

ナツメ「…たしかにあなたを仲間にしに来たけどなんでそんなことを知ってるの?」

ジラーチ「ボクの予知さ」

ジラーチ「レッド、ナツメ待ってたよ」

ジラーチ「君たちも今夜は参加してってよ」

翌日

ジラーチ「起きろーー!朝だぞーー!」ペチペチペチペチ

レッド「ん…起きるって…」

ジラーチ「あーさーだーぞー!」バシバシバシ

レッド「起きてるって!」

ジラーチ「おっす!」

レッド「…ああ」

レッド「なあジラーチ、お前7日間だけしか起きないんだよな…」

ジラーチ「そんなわけないじゃん」

レッド「えっ」

ジラーチ「そんなポケモンいるわけないじゃん」

レッド「いや、でも図鑑には…」

ジラーチ「どれどれ…」

ジラーチ「ありえないね」

ジラーチ「1000年も寝てたらお腹ペコペコで死んじゃうだろ」

レッド「そりゃそうだけど…」

ジラーチ「だいたいボクは早寝早起きがモットーなんだ、1000年って寝坊助にもほどがあるだろ!」

レッド「まあそれはわかったわ」

レッド「でもなんでこんな説明文になってるんだ?何かしらあるからこんなのになってんじゃないのか」

ジラーチ「あるわけないだろ、バーカ」

レッド「……」

ジラーチ「ボククラスのポケモンになると人間どもが想像ですごくしようとしてんだろ」

ジラーチ「お前はこんなの信じてたのか?1000年生きてる人間なんていないだろ、こんなの誰も確かめられねえ、勝手な想像だ」

レッド「この説明が間違ってるのだとしたら、まさか願い事を叶えるってことも…」

ジラーチ「お願い事をかなえる力はあるよ」

ジラーチ「ボクから願い事をとったらかわいいとかかっこいいとかしか残らないじゃないか」

レッド「……」

レッド「でも安心した、本当に7日間しか起きないってならいろいろ困るしな」

ジラーチ「例えば?」

レッド「そうだな…」

ナツメ「…んんーっふわあ…」むくっ

ナツメ「れっどおはよー」

レッド「ん…ああ」

ナツメ「どうしたの、あんまり元気ないね」

レッド「そんなことないと思うけど」

ジラーチ「ナツメナツメ!起きたなら早く行こーよ」

ナツメ「あなたは元気ね」

ナツメ「行くってどこか行きたいところがあったの?」

レッド「いや俺も知らん」

ジラーチ「早く早く!」

ナツメ「なんで急いでんの、どこ行くかもわかんないのに」

ジラーチ「ナツメがのんびり寝てたからだよ」

ナツメ「ああ…ごめんね」

レッド「そんなことねえよ。俺もさっきまで寝てたし」

ナツメ「…ジラーチはどこか行きたいところあるの?」

ジラーチ「ロケット団のアジト!」

レッド「……」

ナツメ「って言ってるけど…」

レッド「い、いいんじゃないの…?どうせ戻るんだし」

ジラーチ「やったー」

レッド「変わってるな、ほんと…」

レッド「じゃあナツメ、ゲットして」

ナツメ「私が?」

レッド「だってエスパーはナツメの専門じゃん」

ナツメ「わかった」

ナツメ「おいでジラーチ」

ジラーチ「うん」

カチッ

ナツメ「ジラーチゲット」

ナツメ「出てきてジラーチ」

ジラーチ「いえーい」

ナツメ「ロケット団のところに行く前にお願い一ついい?」

ジラーチ「いいよー」

ナツメ「じゃあ…」

ジラーチ「愛と勇気と希望の名のもとに、マジカルプリンセス、ホーリーアップ!」

ピカッ

ジラーチ「はい、これで二人のやらしいことに関しての記憶が団員たちから消えたよ」

レッド「やらしいって…」

ナツメ「レッドのことを考えたらほんとのことだし、これでヒソヒソされないのならどんな言われ方でも構わないわよ」

レッド「たしかにそうだけど…いや、俺のことを考えたらってどういうことだよ」

ナツメ「さて、帰りましょ」

ナツメ「テレポートで帰るけど、途中の街をいくつか経由するから」

レッド「ナツメさん…」

ロケット団本部

ジラーチ「ほうほう、これがロケット団の本部か~」

ジラーチ「豪華だね~」

レッド「ああ、ただ豪華すぎてこんな船、すぐバレると思うんだけどな」

クロイロ「この船は特殊なバリアーが張ってあるため団員以外は外から見れば気づかれないって言いませんでしたか?」

レッド「うわっびっくりした…後ろから声をかけないでください」

ナツメ「そんな話聞いたことないですけど」

レッド「ナツメは冷静だね…」

クロイロ「聞いてませんでしたか…そういえばあなたたちに言った覚えないですね」

レッド「バリアーで見えないんだったらわざわざ遠回りしなくていいんじゃ…」

クロイロ「それはだめです、たまにですがレーダー等にひっかかることがあるんです」

クロイロ「少しでも可能性があれば、それを避けなければなりませんから」

クロイロ「ところで気になってたんですが、これはジラーチですよね」

ナツメ「そうですよ」

クロイロ「なんともかわいいポケモンですね」

ジラーチ「お前なかなか見る目あるな、ほめてやる」

クロイロ「こういうところがますます…」

クロイロ「どちらがゲットしたんですか?」

ナツメ「私です」

クロイロ「やはりナツメ…」

クロイロ「……」じーっ

ナツメ「?」

クロイロ「……」ちらっ

レッド「?」

クロイロ「ふふっ」にこっ

ナツメ「なんだったんだろう、先生」

レッド「ジラーチが見たかったんじゃないの?」

ナツメ「そう…かな…」

ナツメ「でも最後の笑顔はそういうのじゃなさそうだったけど」

レッド「あれ可愛かったな」

ジラーチ「うむ、なかなかの美人だった」

レッド「先生もあんな顔ができるとは知らなかった…」

ナツメ「……」

レッド「あ、そうだシロナに連絡しとかないと」

レッド「助けがいるかどうか聞いとかないとな」

プルルルル

レッド「あ、もしもしレッドだけど」

レッド「こっちは終わったよ」

レッド「ふーん…ああ、そうなんだ、大変だね」

レッド「ええ…!?マジでか…」

レッド「わかったよ…仕方ねえな…」

レッド「それじゃ」プチッ

ナツメ「なんて言ってたの?」

レッド「まだ出会えてすらないんだって」

レッド「でも俺たちは終わってるから先に空の柱に行ってくれって」

ナツメ「空の柱…レックウザのいるところよね?」

レッド「そうだよ、俺たちで捕まえろって言ってんだよ、ひでーよな」

ナツメ「二人だけでか…」

クロイロ「二人だけで大丈夫ですか?」

レッド「わっ!もう…また…」

ナツメ「そんな驚くことないでしょ」

クロイロ「そうですよ、ただ後ろから声をかけただけです」

レッド「それが普通にびっくりするんですよ」

クロイロ「空の柱へは私も行きますよ」

ナツメ「でも先生は」

クロイロ「私は大丈夫ですよ」

クロイロ「それよりナツメに無理させるわけにはいきませんからね」

ナツメ「私に?」

クロイロ「ふふっ」

ナツメ「?」

レッド「先生ってたまに何考えてるかわかんない時あるよな」ボソボソ

ナツメ「うん…」

レッド「何考えてるか見てみてよ」

ナツメ「読心は私と同じかそれ以上の力がある人にはできないの」

ナツメ「先生は私と同じぐらいの超能力者だから無理よ」

レッド「へー」

ナツメ「私と先生からはあなたの考えてることは丸見えだけどね」

クロイロ「そうですよ、女性の考えてることを見ようとするなんてどうかと思いますよ、レッド」

レッド「…気をつけます」

クロイロ「今日は私やることがありますので、明日出発しましょう」

クロイロ「後は休んでいてください」

クロイロ「では私はこれで」

レッド「さっき起きたばっかなんだけどな」

ナツメ「休んでいいって言ってくれてるんだから、今日はもういいじゃない」

ナツメ「ジラーチもそれがいいよね?」

ジラーチ「うん」

ナツメ「ジラーチもそう言ってるし」

ナツメ「それに昨日お風呂入ってないから…」

レッド「そうだったね…」

部屋

レッド「……」

ジラーチ「なあレッドレッド!」

レッド「む…」

ジラーチ「何やってんだ?」

レッド「何もやってないよ」

レッド(こいつがいると覗きができないな…)

ジラーチ「うそだー、なんか見てただろ」

ジラーチ「ナツメの入浴シーンか?」

レッド「ぶっ」

レッド「そんな…俺がのぞきなんかすると思ってるのか」

ジラーチ「……」

レッド「……」

ジラーチ「なーんて冗談だよ、そんなことするわけないよね」

レッド「な、なんだよ、当たり前じゃねえか」

ジラーチ「そうだよね」

レッド(くそっ)

ジラーチ「ねえ、ボク遊び相手がほしいよ、レッドのポケモン見せてよ」

レッド「遊び相手か…こんな船の中じゃピカチュウぐらいしか出せないな」

ジラーチ「うん、いいよ」

レッド(そうだ…ジラーチとピカチュウが遊んでる間に…)

レッド「わかった、出てこいピカチュウ」

レッド「……」こそこそ

レッド「……」そーっ

ガチャ

ドンッ

レッド「がっ!?」

ナツメ「?」

ナツメ「何やってんの?」

レッド「コ…コンタクト落とした…」

ナツメ「あなたコンタクトなんてしたことないでしょ」

レッド「コン…タクト…じゃなかったかもしれない」

レッド「ピアス…そう、ピアスを」

ナツメ「ピアスもしたことないでしょ」

レッド「えっとその…じゃあ…」

ナツメ「覗こうとしてたの?」

レッド「そそそそそんなわけないじゃないか、俺がのぞきなんて…」

ナツメ「そう…残念」

ナツメ「正直に言えばちょっと許してあげようと思ったのに」

レッド「すいませんでした、ナツメさんの言うとおり覗こうとしました」

ナツメ「そう…」

レッド「お、お許しを…」

ナツメ「……」

ナツメ「レッド」

レッド「はい、なんでしょう」

ナツメ「このドライヤー壊れてるみたいなの、新しいのもらってきて」

レッド「はい、わかりました」

ナツメ「30秒ね」

ナツメ「それ以上は許さないから」

レッド「はいぃ!?」

ナツメ「あと25秒」

ジラーチ「なんだケンカか?」

ナツメ「なんでもないわよ」

ナツメ「コソコソしなくても見たいって言えば見せるのに…」

ジラーチ「なんか言ったか?」

ナツメ「あなたには何も言ってない」

ナツメ「ピカチュウと遊んでたんでしょ、そっち行ってなさい」

レッド「もらってきました!」

ナツメ「わあさすがレッド、ありがとう」

ナツメ「でも30秒って言ったよね」

レッド「ひえ…」

ジラーチ「レッドレッド」

ナツメ「レッドは今ちょっといそがしいから後でね」

ジラーチ「じゃあナツメでいいや」

ジラーチ「レッドのバッグさぐったらこんなのがいたんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

ナツメ「何これ?」

ナツメ「ぷにぷにね」つんつん

ジラーチ「生きてるみたいだけど、動かねえ」

ジラーチ「というより動こうとしない」

ナツメ「レッドに聞いてみましょうか、ちょっとかして」

ナツメ「ねえレッド」

レッド「何?」

ナツメ「これ何?あなたのバッグにいたらしいんだけど」

ジガルデ「……(汗)」

レッド「あ…」

レッド「ごめん、お前のこと忘れてた」

レッド「悪い悪いジガルデ」

ナツメ「ジガルデ?」

ジガルデ「……」

レッド「…なんか言えよ」

ジガルデ「……」

レッド「あ、そっか」

レッド「かして」

ナツメ「はい」

レッド「ちょっと出るわ」

ナツメ「え、どこ行くのよ」

レッド「いやー悪い悪い、すっかり忘れてた」

ジガルデ「そんなところだろうと思っておった」

レッド「なんか声かけてくれればよかったのに」

ジガルデ「余は世界を監視する者、監視するだけで余計な口は出さん」

レッド「でもさっきみたいな時は話せよ、俺としか話す気ないのか?」

ジガルデ「…必要なら話すようにしよう」

レッド「……」

レッド「なあ関係ないことなんだが、お前ずっと俺のバッグの中いたんだよな」

ジガルデ「おったぞ、お前の行動の一部始終を見とった」

ジガルデ「人間を増やすためには当然の行為じゃ、何も恥じることはない」

レッド「何も言ってねえだろ…」

ジガルデ「それとついでに教えてやろう」

ジガルデ「レックウザ…もう少しで捕まえられてしまうかもしれんぞ」

レッド「え?」

レッド「どういうことだよ」

ジガルデ「そのままじゃ」

レッド「ナツメナツメナツメ!」

レッド「大変だよ、レックウザが…」

ナツメ「レックウザがどうかしたの?」

レッド「捕まえられそうなんだって」

ナツメ「誰に?」

レッド「…誰に?」

ジガルデ「……」

ジガルデ「余が言うより、そなたたちが見た方がわかりやすかろう」

ジラーチ「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

ナツメ「驚きすぎ…」

ジガルデ「…余のことは今はよい」

ジガルデ「全員目を閉じよ」

ジガルデ「わかりやすいように今より少し前から見せてやる」

空の柱

ミクリ「ここへは何をしに来たんだい?」

ダイゴ「わかっているくせに、その質問に答える意味はないよ」

ダイゴ「ユウキ君、言ったとおりミクリは僕が止める」

ダイゴ「君は今のうちに頂上へ」

ユウキ「わかりました」

ミロカロス「トオサン」

ユウキ「!」

ミクリ「ここで行かせたら私がここにいる意味がないじゃないか」

ダイゴ「メタグロス、ミロカロスをぶっとばせ」

メタグロス「ラジャー」

ミクリ「ダイゴ、それにユウキ君」

ミクリ「君たちは本当にそれでいいのか?」

ダイゴ「なんのことだ」

ミクリ「今ここで私と敵対するということはポケモンリーグにはむかうということだよ」

ダイゴ「ポケモンリーグ…か」

ダイゴ「違うだろ」

ダイゴ「プラズマ団って言ったらどうだ」

ミクリ「……」

ミクリ「ふっ…そうだね」

ユウキ「ダイゴさん、プラズマ団ってなんですか」

ダイゴ「かつてイッシュ地方で暗躍していた組織だ」

ダイゴ「数年前に解散したはずなんだけどね」

ミクリ「解散なんてしてないさ」

ミクリ「私たちがチャンピオンにつく前から今もずっとポケモンリーグの裏にいるよ」

ミクリ「ダイゴ、君はわかっていたからチャンピオンをやめて私に押し付けたのじゃないのか」

ダイゴ「違う、たしかにわかっていた…でも僕は」

ミクリ「もういいよ」

ミクリ「君は考えなしに行動するようなやつじゃないってことはわかってる」

ミクリ「でも今の君は敵だ、君の考えていることをさせるわけにはいかない」

ミクリ「悪いとは思っている…消えてくれ、やれミロカロス」

ユウキ「ジュカイン!」

ジュカイン「リーフブレェェド!」

ミロカロス「ゲフッ」

ユウキ「ダイゴさん、どうして突っ立ってるんですか」

ダイゴ「ああ…すまない…」

ダイゴ「ユウキ君作戦再開だ」

ダイゴ「レックウザを手懐けることができるのは君しかいないんだからね」

ユウキ「…はい」

ミクリ「退いてはくれないんだ…」

ジガルデ「少しとばす、この少年は今レックウザの元で戦っておる、そこを見せてやろう」

レッド「いや、もういい」

ジガルデ「なんじゃ?まだオープニングしか見せとらんぞ」

レッド「お前が言うんだったらたぶんそのうちレックウザはユウキが捕まえてんだろ」

レッド「そもそもこれ見る必要あったのかどうか謎だ」

ジガルデ「ふむ…そうか」

レッド「まあトイレ行きたいってのが本心なんだけど」

レッド「もれそうだ」

ナツメ「早く行きなさいよ」

レッド「あ、ナツメは先生にレックウザのこと言いに行ってよ」

ナツメ「わかった」

陸の洞窟

シロナ「やっとグラードンのいる場所を見つけたってのに邪魔者がいたなんてね」

ゴールド「邪魔者なんてやだなあ」

ゴールド「俺はただここを誰も通さないようにしてるだけですよ」

シロナ「それが私たちにとって邪魔だって言うの」

シロナ「せっかく連れてきた団員何人もやられちゃったじゃない」

ゴールド「言ってるでしょ、誰も通さないって」

ゴールド「通ろうとするなら強制的に帰ってもらうためにやってんすよ」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」

シロナ「邪魔」

ゴールド「帰ってください」

コトネ「ゴールド、もうやめなさいよ」

コトネ「あんたがシロナさんに勝てるわけないんだから、ケガするだけよ!」

ゴールド「コトネ、敵にそんなこと言うもんじゃねえ」

コトネ「敵ってあんた…」

シロナ「そうよコトネちゃん、敵に情けをかける必要なんてない」

シロナ「下がってなさい」

シロナ「こんな言い合いしないで最初からこうすればよかったのよ」

シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア」

ディアルガ「……」

パルキア「……」

ゴールド「く…」

コトネ「シロナさん、何もそこまで…」

シロナ「コトネちゃん、さっき言ったでしょ」

シロナ「敵に情けをかける必要なんてないって」

シロナ「これは私がチャンピオンのときから変わっていないことの一つ」

シロナ「私に向かってくる相手は常に全力で叩き潰す、ふふっ」

シロナ「まあでも安心して、私はやさしいから殺すなんてことはしないわよ」

シロナ「五体満足とはいかないだろうけどね」

ゴールド「それで脅してるつもりかよ」

シロナ「あら、私は本気よ」

シロナ「私が口だけだと思ってるの?」

ゴールド「……」

シロナ「だとしたら気をつけなさい」

ピタッ

ゴールド(!?…か、体が動かない…)

ザシュッ

ゴールド「うがああああっ!!」

シロナ「ほら、油断してるから腕一本なくなっちゃった」

ゴールド「ぐが…っああ…」

シロナ「これでわかったでしょ、私は本気」

シロナ「じゃ、通らせてもらうわね」

ゴールド「とお…さねえ…って言ってんだろ…!」

ゴールド「出てこい…!バクフーン!」

シロナ「……」

シロナ「私はとても悲しいわ」

シロナ「こんなつもりじゃなかったのに」

シロナ「ディアルガ、パルキアやってしまいなさい」

バシュッ メコッ ドギャ ボキッ メキョッ グチャッ

ゴールド「うわあっ!!」

ゴールド「はぁ…はぁ…な、なんだったんだ今の…」

シロナ「お目覚めのようね、気分はどう?」

ゴールド「……?」

シロナ「何がなんだかわからないって顔ね」

シロナ「いいわ、教えてあげる」

シロナ「今のはこのダークライが見せた悪夢よ、眠らされたことにも気づかなかったでしょ」

ゴールド「悪夢…」

シロナ「そっ、素直にどいてくれたら君が見たような夢のようにはならないわ」

ゴールド「だ、だから通さないって言ってんだろ」

シロナ「ふふっ、君震えてるよ」

シロナ「たぶんだけど夢の中で死んじゃったんでしょうね」

シロナ「今からそれを再現するんだから怖くないわけないか」

ゴールド「それでも俺は…通さねえ」

シロナ「……」

シロナ「通さない通さないってそんな時間稼いでもいいことないでしょ」

シロナ「君がここにいるってことはカイオーガのいる方にも誰かいるのよね」

シロナ「ここはもう通してそっち助けに行くのがいいと思うけど」

ゴールド「うるせえ、なんと言われようと俺は俺のやるべきことをやる」

シロナ「…あっもしかして夢の中だからディアルガパルキアが出てきたと思ってる?」

シロナ「ほんとにディアルガもパルキアもいるわよ」

ゴールド「……」

シロナ「はぁー…なんだかんだいって私も甘いわね」

シロナ「3つ、君に道を用意してあげるわ」

シロナ「一つ目は素直にここから消えること」

シロナ「二つ目は夢のとおり死ぬ」

シロナ「三つ目…ここにユクシー、エムリット、アグノムってポケモンがいる」

シロナ「このポケモンを使って君から記憶、感情、意思を消して私が飽きるまで私の人形として生きるか」

シロナ「さあ、どれがいい?選ばせてあげる」

ゴールド「……」

シロナ「あんまり時間かけられるのも困るのよね、決めないのならこっちで決めるけど?」

ゴールド「……」

シロナ「決めないのね、じゃあ…人形、私のおもちゃになってもらおっかな」

ゴールド「くっ…間に合わないか…」

シロナ「出てきなさい…」

グラッ グゴゴゴゴゴゴゴ

シロナ「!?」

コトネ「シロナさん…これは…?」

シロナ「わからない、なんなのこの揺れ…」

ゴールド「へへっ、助かったぜ」

シロナ「…何をしたの」

ゴールド「俺は何もしてねえよ」

シロナ「なら誰がやったの」

ゴールド「……」

ゴールド「まあいいか、教えたとこであんたらは何にもできねえし」

ゴールド「ユウキがレックウザを手懐けた」

ゴールド「そしてそのレックウザの呼びかけによりグラードンとカイオーガはユウキの元に集まる」

ゴールド「レックウザ捕まえたやつがグラードンもカイオーガもそいつのもの」

ゴールド「知らなかっただろ?」

シロナ「……」

ゴールド「俺はユウキがレックウザを捕まえる前にグラードンを捕まようとするやつを止める役」

ゴールド「そういうことだから、俺の役目はもう終わり」

ゴールド「ば~い」あなぬけのひも

シロナ「……」

シロナ「コトネちゃん…」

コトネ「はい…?」

シロナ「どどどどうしよう!グラードン捕まえる予定だったのに」おろおろ

コトネ「落ち着いてくださいシロナさん」

コトネ「とりあえず倒れてる皆さんを起こしましょう」

シロナ「そ、そうね」

シロナ「みんな、おきて」ゆさゆさ

シロナ「はぁ~作戦失敗、帰るしかないわね」

コトネ「なんだかんだいってシロナさんはやさしいんですね」

シロナ「どうして?」

コトネ「結局ゴールドに傷一つつけなかったじゃないですか」

シロナ「結果的にそうなっただけよ」

コトネ「一度も攻撃を指示しなかったから必然的だと思いますけど」

シロナ「…技の名前忘れちゃっただけ」

コトネ「そういうことにしときます」

翌日

シロナ「大丈夫かな…」おどおど

コトネ「私もついてますから、しっかりしてください、大丈夫です!」

シロナ「でも失敗しちゃったんだし、こんなことサカキ様に言ったら」

クロイロ「問題ないでしょ、サカキ様はこのこともう知ってるし」

シロナ「クロナ…!あんたいつの間に」

クロイロ「お姉ちゃんが何かしらの罰があるならカイオーガのところに行ったランス様も何かしらあるはずだからね」

シロナ「ランスは何もなかったの?よかった~」

コトネ「ランスさんは元々ロケット団だったけどシロナさんは元はリーグの人だから、その差ってのもあるかもしれませんよ」

シロナ「コ、コトネちゃん!?さっきまで大丈夫とか言ってたのに!」

クロイロ「それは一理ある…」

シロナ「クロナまで!」

シロナ「クロナ~、このままいくとどうなるか予知してよ~」

クロイロ「未来予知はあんまり得意じゃないから…そういうのはナツメの方が」

シロナ「得意じゃないだけでできないことはないんでしょ」

クロイロ「まあ…できるけど、ナツメの方が正確よ」

シロナ「今ナツメがいたらナツメに頼むわよ」

シロナ「でも今いないでしょ」

コトネ「あ、ナツメさんだ」

シロナ「ほんと!?ナツ」

コトネ「ナッツメさ~ん」ぴょーん

ナツメ「!?」

コトネ「ナツメさんのおっぱいやわらかいです」もみもみ

ナツメ「な、何やってんのよ」ゴチンッ

コトネ「いてっ」

ナツメ「ほんとにもう」

シロナ「ナツメ~」ぴょーん

ナツメ「今度はシロナ!?」

シロナ「ナツメ~助けてよ~」

ナツメ「何なのよ、気持ち悪い」

コトネ「彼女はグラードンの捕獲に失敗してボスからの罰に怯えてるのさ」

ナツメ「何なのその言い方」

コトネ「ナツメさんはワイルドな人が好みだと思ったので」

ナツメ「全然ワイルドじゃないけど…」

ナツメ「で、この金髪はどうしてほしいわけ?」

シロナ「私がサカキ様にお仕置きとかされないか見てほしいの!」

ナツメ「予知しろってこと?別にいいけど」

ナツメ「……」

ナツメ「うん、いいんじゃない」

シロナ「何が!?どっちなの?ねえ!」

ナツメ「悪くはないと思う」

シロナ「悪くはないって良くもないんでしょ!」

ナツメ「それは人による」

シロナ「人によるって、ちょっと」

ナツメ「じゃあ私はいそいでるから」

コトネ「えーどこ行くんですか、私といいことしましょうよ」

ナツメ「ふざけないの」つん

ナツメ「私もう行くね、早くしないとせっかく買ったジュースがぬるくなっちゃうし、レッドが待ってるし…」

コトネ「いいなあ、私もナツメさんとレッドさんの部屋行きたい」

クロイロ「やめた方がいいですよ」

コトネ「なんでですか?」

クロイロ「超能力を使ったのもありますけど、だいたいの予想はつきます」

コトネ「超能力…!いい!非常にいいです!私にも教えてください!」

クロイロ「無理です」

コトネ「しょぼーん」

クロイロ「ナツメのことは今はいいです」

クロイロ「それより今はそこで魂の抜けかけてる生物をサカキ様のところに連れていかなければ」

クロイロ「お姉ちゃん、ナツメも悪くないって言ってたでしょ」

シロナ「でもそれ良くもないってことじゃない…」

クロイロ「それは人によるって」

シロナ「必ずしも私にいいとは限らないし…」

クロイロ「ほら、ナツメって意外とお茶目なとこあるし」

クロイロ「お姉ちゃんをリラックスさせるために言ったかもしれないよ」

コンコン

サカキ「誰だ」

クロイロ「シロナです」

シロナ「あんたクロナでしょ」

クロイロ「しっ」

サカキ「入れ」

ガチャ

クロイロ「失礼します」ドンッ

シロナ「なっ!?」

バタンッ

シロナ「ちょっクロナ、コトネちゃん!」

サカキ「…なんの用だ」くるっ

シロナ「あ…こ、今回の作戦についての報告を…」

空の柱

ユウキ「ありがとう、ダイゴさん、ゴールド、シルバー」

ユウキ「おかげでこうやってレックウザを仲間にすることができた」

ユウキ「いや、レックウザだけじゃないグラードン、カイオーガもだな」

ゴールド「ほんとマジで俺はやばかったぜ」

シルバー「ふん、それはお前の力がないせいだろ」

ゴールド「あんなの俺だから耐えられたものの、お前だったら泣いてるぜ」

シルバー「俺が泣くわけないだろ、仮に俺が泣くぐらいならお前は間違いなく漏らしてたはずだ」

ゴールド「はあ!?じゃあお前は」

ダイゴ「まあまあ二人とも、結果はよかったんだ、内容はいいじゃないか」

ユウキ「ダイゴさんの言う通り、二人ともがんばったってことでいいよ」

プルルルル

ユウキ「ハルカからだ、見つかったんだ」

ユウキ「もしもし…」

ゴールド「そういやいないと思ったらどっか行ってたのか」

ユウキ「うん、わかった今からそっち行くよ」

ユウキ「ダイゴさん、見つかったそうです」

ダイゴ「そうか、じゃあもう僕にできることはない、後は君たち次第だ」

ユウキ「はい」

ユウキ「……」

ユウキ「じゃあ行ってきます」スタッ

ユウキ「行くぞレックウザ」

ゴールド「……」

ゴールド「あいつどこ行ったの?」

シルバー「お前は何も聞いてなかったんだな、バカ」

ゴールド「誰がバカだ」

シルバー「お前だ、ほら早く行くぞ」

ゴールド「行くってどこに」

シルバー「お前本当に聞いてなかったのか!?」

シルバー「カントーだろが」

ゴールド「カントーか…なんか言ってたような、言ってなかったような…」

ロケット団本部

シロナ「ねえどうしたらいいと思う?」

ナツメ「どうしたらって言われてもね」

クロイロ「なにかアドバイスをしてあげてください」

クロイロ「お姉ちゃんがずっと落ち込んででうざいんです」

レッド「それいつものことじゃないの?」

シロナ「レッド君ひどい」

クロイロ「いつもはもう少しマシなんですがね」

シロナ「いつもはってちょっとはうざいみたいな言い方しないの」

ナツメ「別に怒られも何もしなかったんでしょ、別にいいじゃない」

レッド「そうそう、それとそろそろ何かあるたびにこの部屋来るのやめろよ」

ガチャ

コトネ「なんとなく来ましたー」

シロナ「…意味なく来る子もいるんだし」

レッド「……」

コトネ「なんの話してたんですかー?」

クロイロ「バカはどうすれば元気になるのかという研究です」

シロナ「これでも私は幹部…失敗してそのままってのはよくないわ」

ナツメ「シロナはどうしたいわけなの?」

シロナ「…何か失敗を帳消しできるようなこと」

シロナ「そうだ、今からレックウザ奪いに行こ」

クロイロ「今からってそんな勝手なこと」

シロナ「大丈夫よ、ある程度自由に動いていいって許可はもらってるから」

クロイロ「許可もらってるなら…私船だそうか?」

シロナ「いいよ、ここから行く」ガラッ

シロナ「クレセリア」

シロナ「じゃあクロナ、サカキ様に私のこと言っといてね」スタッ

シロナ「今からレックウザのところに行くわ」

クレセリア「かしこまりました」

シロナ「場所わかる?」

クレセリア「はい、では出発します」

ナツメ「行っちゃったね」

クロイロ「お姉ちゃんは昔から勝手なところがありますからね」

コトネ「シロナさんのそういうところかわいいですよねレッドさん」

レッド「ああ…え?」

ヒューン

シロナ「あ、そうそうレッド君!」

レッド「うわ、戻ってきた」

シロナ「レックウザの捕獲手伝ってくれるって言ってたよね、そのうちでいいから来てよね」

シロナ「んじゃ」

シロナ「行きましょクレセリア」

ドヒューン

ホウエン地方のどこか

ハルカ「……」

ヒガナ「そんな見なくてもどこも行かないよ」

ヒガナ「私だってユウキと会うのは楽しみだから」

ヒガナ「あードキドキしてきた…キャハ」

ハルカ「……」

ヒガナ「ねえねえユウキって元気なのが好きなのかな、それとも大人しい方がいいのかな?」

ハルカ「……」

ヒガナ「せっかくなんだから会話しようよ」

ユウキ「ハルカ、お待たせ」

ヒガナ「ユウキー、ひっさしぶりー」だきっ

ユウキ「おっ」

ハルカ「なっ!?」

ユウキ「ヒガナ久しぶりだね」

ヒガナ「実はずっとユウキに会いたかった」

ユウキ「あ、ああ僕もだよ」

ハルカ「は…離れなさい!」がばっ

ヒガナ「なんなの…やっと話してくれたと思ったら、感動の再会を遮るなんて」

ヒガナ「この子最低限の話しかしてくれなかったんだよ」

ユウキ「何で僕が来たかってことは伝えてるの?」

ハルカ「うん…」

ユウキ「…お、怒ってるの?」

ハルカ「別に」

ユウキ「…?」

ヒガナ「それにしてもすごいねユウキは…」

ヒガナ「竜神様を従えるなんて」

ヒガナ「あの時ユウキに力をかしたとき、こうなることがあるんじゃないかとは思ったけど」
(この話ではエピソードデルタでレックウザを捕まえおらず、協力しただけ)

ユウキ「そのことなんだけど、レックウザの力を100%引き出せるために協力してほしい」

ヒガナ「もちろん!ユウキのためだからね!」

ちょっと前

リラ「ハンサムさん、あれを!」

ハンサム「あれはまさかレックウザか!?」

リラ「頭の上に人が乗っています」

ハンサム「うーむ…そんなのよく見えるな」

ハンサム「ということは誰かのポケモンか」

リラ「ポケモンリーグ関係者以外の伝説級ポケモンの所持者は逮捕しろと指令が出てます…行きましょう」

ハンサム「…いくらなんでもこの指令は無茶苦茶だと思うが」

リラ「私もそう思います…ですが」

ハンサム「リーグの命令は絶対か…行くしかないか」

リラ「はい」

ヒガナ「そうだな…まずは」

ヒガナ「!?」

ユウキ「なんだ体が…」

リラ「全員おとなしくしてください」

ハンサム「国際警察だ」

ユウキ「国際警察…?」

ユウキ「僕たち何も悪いことしてないですよ」

リラ「現在リーグ関係者以外の伝説以上のポケモンの所持は認められていません」

リラ「リーグのリストの中にはレックウザは入っていないためあなたたちを不法所持とみなします」

ユウキ「不法所持って…全くわからん…」

ヒガナ「ユウキ、しゃべってないで竜神様でぶっとばしちゃいな!」

ユウキ「…しかたないか」

ユウキ「って…あれ?もしかしてリラ?」

リラ「…どうして私の名前を…?」

ユウキ「僕だよ僕!ユウキだよ!」

リラ「……」

リラ「あなたは私のことを知っているのですか?」

ユウキ「うん、当たり前だよ」

ユウキ「あの時リラも初めてだって言ってくれたじゃないか」

リラ「えっ」

ハルカ「ちょっユ…」

ヒガナ「ユウキ!私以外の女に手出してんの!」

ユウキ「?????」

ユウキ「なんの話してるの?」

ヒガナ「初めてってどういうこと」

ユウキ「ああ、もう何年前かな…」

ユウキ「リラがタワータイクーンで僕が挑戦者」

ユウキ「それで僕が初めてタワータイクーンに勝ったんだよ」

ヒガナ「まぎらわしい」

ユウキ「何が?」

リラ「フーディン、サイコキネシス解除」

ユウキ「おっ」

ユウキ「ハルカ、ヒガナ大丈夫か?」

ハルカ「うん」

リラ「…タワータイクーン…とは何ですか?」

ユウキ「え?何言ってんのさ」

リラ「実は私…記憶がなくて…」

ユウキ「じゃ、じゃあ僕との思い出は…」

リラ「ご、ごめんなさい…何も…」

ハルカ「ユウキあんた…」

ヒガナ「思い出ってどういうこっちゃー!やっぱ何かしたの!?」

ユウキ「ヒガナはさっきから何言ってんの?」

ハルカ「…ヒガナ」

ハルカ「あんたはさっきからユウキと何なれなれしく話してんの…」ゴゴゴ

ヒガナ「何か問題でもあるの?」バチバチ

ユウキ「ふ、二人とも…」

リラ「あの」

ユウキ「どうしたの?」

リラ「私のことを知っているのなら教えてください」

ユウキ「うん、いいけど」

リラ「その前にレックウザはあなたのポケモンですよね、ボールに戻しておいた方がいいです」

リラ「少し前から施行された法によりリーグ関係者以外が伝説ポケモンを持っていると逮捕される可能性があります」

リラ「私たち以外に見つかるとやっかいですから」

ユウキ「そういやそんなこと言ってたね…」

ユウキ「じゃあレックウザ、空で待機しててくれ、用ができたときまた呼ぶから」

リラ「ボールに入れないのですか」

ユウキ「うん、ボールで捕まえたわけじゃないから」

ユウキ「ボールで捕獲することによって強力なポケモンの力に制御がかかってしまうらしいんだ」

ユウキ「あの人たちに少しでも対抗するために制御をかけるわけにはいかないからね」

ユウキ「さて、リラのことについてだったね」

ユウキ「といっても何もかも知ってるわけじゃないから、僕の知ってる範囲だけど」

リラ「構いません」

ユウキ「まずそんな話し方じゃなかったね、一番気になった」

リラ「話し方ですか?」

ユウキ「そう、そんな堅い話し方じゃなかったよ、一人称もボクだったし」

ユウキ「まあこれは成長で変わるようなことだから仕方ないけどね」

ユウキ「見た目も前は男の子でも女の子でもどちらにも見えるっちゃ見えたけど…」

ユウキ「今はすごく美人で…スーツ姿もすごくいい」

ユウキ「うん、めちゃくちゃいい」

リラ「…あの、できれば見た目とかではなく、具体的なことを」

ユウキ「あ、ああ…普通そうだよね!」

ユウキ「さっきも言ったけどリラはバトルフロンティアの施設の一つバトルタワーのボスだったんだよ」

リラ「バトルタワー…」

ユウキ「そう、フロンティアブレーンだったんだ」

ハンサム「そうか、そういうことか」

ユウキ「わっなんだこのオッサン」

ハンサム「む、オッサンとは失礼な、私はそもそも最初からいたぞ」

ユウキ「そうだっけ…?」

リラ「はい、ハンサムさんは私と一緒にここに来ましたから」

ユウキ(全然きづかなかった…)

ハンサム「君の言うとおりそのバトルタワーというところのボスだったのならリラの覚えていたことと一致するな」

リラ「そのバトルフロンティアというところはどこなんですか」

ユウキ「…今はもうない」

ユウキ「消えたんだ、一夜にして」

ユウキ「これは何がどうなって消えたのかは僕にもわからない、しかも僕以外のみんなからバトルフロンティアの記憶が消えているんだ」

リラ「そう…ですか」

ユウキ「元々バトルフロンティアがあった場所は別の施設になってる」

ユウキ「今そこに行ってもリラのことは何もわからないと思う」

ユウキ「そういえばバトルフロンティアだけじゃなかったな…」

リラ「他にも私に関することで変わったことがあるのですか?」

ユウキ「いや…リラのことじゃないけど街が丸ごと変わってるのに誰も何も不思議に思わず生活してたってこともあった」

ユウキ「たしかバトルフロンティアがなくなった日と同じ…もしかしたら関係があるのかもしれないけど」

リラ「……」

クレセリア「シロナさん、レックウザの反応が消えました」

シロナ「反応が消えた?」

クレセリア「はい、このことから考えられるのは二つあります」

クレセリア「一つはボールに入った」

クレセリア「二つ目は星の外、つまり宇宙にいるかと思われます」

シロナ「なるほど…どっちにしろ見つけるのはむずかしいか」

クレセリア「そうとも限りません」

クレセリア「今反応が消える前に留まっていた場所へ向かっています」

クレセリア「もしかすると、まだ近くにトレーナーがいる可能性があります」

クレセリア「シロナさん、あれを」

シロナ「…どこかで見たことあるトレーナーたちね」

シロナ「当たりよ、クレセリア」

シロナ「こんにちは~トレーナーのみなさん」

シロナ「…と国際警察のお二人さん」

ハンサム「シロナ…!」

シロナ「あなたたちの誰かがレックウザのトレーナーよね?誰かしら」

ユウキ「…僕だ」

シロナ「ふぅん、あなたが…」

シロナ「私に譲ってくれないかな?」

ユウキ「嫌です」

シロナ「ええ~」

リラ「フーディン、シャドーボール!」

バシュッ

クレセリア「……」キンッ

リラ「弾かれた!?」

シロナ「ちょっと~危ないじゃないの!」

シロナ「今はこの子と話してるんだから邪魔しないでよ」

リラ「そうはいきません、私はあなたたちを逮捕しなければなりませんから」

シロナ「…はぁ」

シロナ「レックウザは譲ってくれないし、私は捕まるわけにはいかない」

シロナ「結局こうなるのよね」

シロナ「クレセリア、上昇して」

クレセリア「はい」ふわっ

シロナ「それなら…この大魔王シロナ様がまとめて相手してあげるわ」

シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア、ダークライ」

ハンサム「シ、シンオウの伝説のポケモンを一度に使うとは…!」

リラ「それでもやるしかありません」

ユウキ「うん、僕とリラならなんとかなるかもしれない」

ヒガナ「ユウキ、私もいるのよ」

ハルカ「ま、また先にしゃしゃり出て!」

ハルカ「ユウキ!私も手伝うよ!」

ヒガナ「あれ~?ハ~ルカちゃんは戦えるのかな~?」

ハルカ「戦えるわ!」

ユウキ「二人ともありがとう」

ユウキ「来い!レックウザ!!」

レックウザ「私を」

レックウザ「呼んだか」

シロナ「これがレックウザ…かっこいいじゃない」

シロナ「私たちのものになるのが楽しみね」

ユウキ「誰が渡すもんか」

シロナ「…攻撃よ、ディアルガ、パルキア、ダークライ」

シロナ「クレセリア、私たちはもう少し離れましょ」

クレセリア「指示はなさらないのですか?」

シロナ「なんとかなるでしょ…」

クレセリア「かしこまりました」

ディアルガVSレックウザ
パルキアVSメガボーマンダ・メガバシャーモ
ダークライVSメガフーディン・カビゴン

パルキア「うおらあっ」バシュッ

ボーマンダ「グヘエッ」

ヒガナ「ボーマンダ!」

リラ「とんでもない威力のハイドロポンプ…!あんなのを受ければいくらメガボーマンダでも」

シロナ「今のはハイドロポンプじゃないわよ」

シロナ「水の波動ね」

リラ「!!」

シロナ「いやパルキアからすれば水鉄砲…水遊びのつもりだったのかもね」

シロナ「そんなことよりあなたよそ見してていいの?」

シロナ「ダークライ相手じゃダブルじゃなくてトリプルにした方がいいんじゃないの?」

シロナ「なんだったら6匹全部、私はそれでもかまわないわよ」

リラ「後悔しますよ」

シロナ「しないと思うけど、あなたが的確に6匹に指示できるとは思えないし、それに…ふふっ」

リラ「私をあまり甘くみないでください!」ぼむっ

シロナ「あーあ、出しちゃった…」

ダークライ「ダークホール…」

リラ「な…これは…」

シロナ「あなたのポケモン全員眠っちゃったね」

シロナ「それじゃダークライ、あとは…あら?」

シロナ「1…2…3…4…5…あと一匹いない、あのときボールは全部で6つのはず」

シロナ「!」

マニューラ「セヤアアア」

シロナ「直接私を…しかもこのクレセリアじゃどうすることもできない」

リラ「最初から狙いはあなたです!マニューラ辻斬り!」

シロナ「おしいわね」

マニューラ「エッ!?」

ドギャーン

ガブリアス「シロナマモル」

シロナ「私には最強のナイト様がついてるの」

リラ「そんな…」

シロナ「そろそろあっちも終わりそうね」

シロナ「えっと…ユウキ君だっけ?そろそろ諦める気になった?」

ユウキ「全然!」

シロナ「そう…でも周りが見えてないわね、見てごらんなさいよ」

ユウキ「!」

ユウキ「みんな…!」

シロナ「あとは君だけ」

ヒガナ「ごめんユウキ…まさかこんな強いとは思わなかった…」

ハルカ「……」

ユウキ「レックウザ…仕方がない…」

レックウザ「どうするのだ」

ユウキ「ここは退くしかない」

レックウザ「わかった…」

ユウキ「ハルカ!ヒガナ!リラ!おっさん!みんな捕まって」

ハンサム「誰がおっさんだ!」

ユウキ「あんただよ!早くしろ」

リラ「ハンサムさん!」

ハンサム「う、うむ…」

ユウキ「よし…レックウザ、神速だ!」

クレセリア「シロナさん、逃げられましたよ、いかがいたしましょう」

シロナ「慌てないの、あなたは何もしなくていい」

シロナ「パルキア、お願い」

ユウキ「みんなごめん…」

ユウキ「僕がもっとしっかりしていればみんなもみんなのポケモンもそんな傷つかなかったのに」

ヒガナ「ユウキ…その」

ゴチンッ

ユウキ「いてっ」

ハルカ「あんたそんなキャラじゃないでしょ、もっと堂々としなさい」

ハルカ「ここにいる誰もあんたが悪いなんて思ってない」

ユウキ「…みんな」

ぐにゃ

キキーッ

ユウキ「レ、レックウザ!なんで急ブレーキなんか…」

シロナ「おっかえり~」

ユウキ「なんで…」

ユウキ「まさか、こんな短時間で世界一周したのか?」

レックウザ「そんなわけないだろう、だが我は真っすぐ進んでいた、それも上空を」

ユウキ「どういうことだ…」

ユウキ「レックウザ、次はあっちだ」

レックウザ「うむ」

ーーーーーーーーーーー

シロナ「やっほー」

ユウキ「また!?」

ユウキ「次は向こうだ」

ーーーーーーーーーーー

シロナ「久しぶりー」

ユウキ「くっ…なんで」

ユウキ「まさか幻か夢なのか?」

ユウキ「ちょっと俺の顔つねってみて」

ハルカ「うん」ギュイ

ヒガナ「まかせな」グニィ

ユウキ「いたたたた!二人でひっぱんなくていい!どっちか!どっちかでいいから」

ヒガナ「ハルカ離しなさいよ、ユウキ痛がってるよ」

ハルカ「それヒガナのこと言ってんの、わかったらすぐ離しなさい」

ユウキ「い、いや…もう…両方…二人とも…」

リラ「お二人ともこれ以上やると頬がはれてしまいますよ」パシッ

ユウキ「うう…ありがとうりらぁ…」ひりひり

ヒガナ「何すんのさ、ムネナシ!」

リラ「な、なし!?」

ハルカ「そうよペタンコ、入ってこないで」

リラ「ペタ…」

リラ「こ、言葉の暴力はよくありません!」

ヒガナ「でも事実じゃーん」

ハルカ「珍しく意見が一致したね」

ヒガナ「うん」

リラ「ユウキはどう思いますか!女性はここの大きさではないと私は考えます!」

ユウキ「そ、そんなの僕に聞かれても…」

ヒガナ「君はもちろん大きい方が好きだよね」

リラ「私は好みの話をしているのではありません!」

ハルカ「ユウキはそもそも小っちゃいのに興味がないから論外論外」

ユウキ「いや、僕は別に小さくても…」

リラ「小さい方が好きなんですか!それはすごくいいことですよ!」

ヒガナ「小さくてもいいって言ったの、好きとは言ってないでしょ」

リラ「想像力が足りませんね!」

ヒガナ「それ私の…」

リラ「ユウキは小さくてもいい、いやむしろ小さい方が好きだって言おうとしたんですよ」

ハルカ「そんなめちゃくちゃな」

シロナ「おい、貧乳ども」

リラ「貧乳言うな!」

ユウキ「!」ビクッ

リラ「…はっ、私ったらつい」

シロナ「いつの間にか私ほったらかされてるんだけど構ってくれない?」

ユウキ「レックウザ、もう一度逃げる」

レックウザ「うむ」

バヒューン

シロナ「ああもう、構ってって言ったのに」

シロナ「パルキア、もう一回」

ユウキ「3人ともいい加減にしなさい」

ユウキ「そういうのはおっさんの方がわかってるから」

ヒガナ「……」ちらっ

ハルカ「……」ちらっ

リラ「ハンサムさん…」

ハンサム「わ、私に話を振るな!」

ユウキ「じゃあもうその話も終わりです」

シロナ「そろそろ無駄だってわかった?」

ユウキ「……」

シロナ「わざわざ最初に言ったでしょ、大魔王シロナって」

ユウキ「?」

シロナ「あれ、まだわかんないの?」

シロナ「知らないのなら教えてあげる」

シロナ「大魔王からは逃げられないのよ…」

ユウキ「……」

ヒガナ「ユウキ、大魔王ってのは逃げることはできなくても倒すことはできるのよ」

ユウキ「倒すってどうやって…」

ハルカ「もしかしてメガシンカ…?」

ヒガナ「そう、竜神様…レックウザをあの時のように、君ならできるよ」

ユウキ「あの時は夢中で…」

ヒガナ「夢中でもなんでもここでやらなきゃ全滅だよ」

ヒガナ「君とレックウザとの間の絆は十分、後は君の強い祈りだ」

ヒガナ「今はどういうわけか相手も動かない、今がチャンスだ」

ユウキ「うん…」

シロナ「……」

クレセリア「シロナさん…もう」

シロナ「大丈夫…まだ…まだもつ」

シロナ「逃げられないって言ったところで私が退いちゃかっこ悪いでしょ」

クレセリア「ですが伝説級のポケモンを3体…私を含めると4体のポケモンを使うのは体への負担が大きすぎます」

シロナ「相手を倒すのにあと1分もかからないわ、問題ない」

クレセリア「…わかりました、無理をなさらないように」

シロナ「ディアルガ、パルキア、ダークライ攻撃よ!」

ハルカ「き、きた!」

ピカッ

レックウザ「うおおおおお!」

ユウキ「できた…!やった!」

ヒガナ「やっぱりやればできるじゃん」

リラ「ユウキ、早く指示を!敵がもう」

ユウキ「レックウザ、竜星群!」

ヒュー ドンドドン

シロナ「ディアルガ、時の咆哮よ」

ユウキ「みんなちゃんと捕まっててよ、あれを突破する」

ユウキ「画竜点睛!!」

シロナ「…っ!?」ピキッ

シロナ「体が…」

クレセリア「シロナさん!やはりもう限界です」

クレセリア「ディアルガさん、パルキアさん、ダークライさん、全員ボールへもどってください!」

シュン

シロナ「くっ…」

クレセリア「あと少し、私がレックウザさんの攻撃を避けるまで我慢してください」

レッド「ハードプラント」

フシギバナ「モクトン」

ズドドドドド グルルルル ギュッ

レックウザ「ぐがっ!?」

レッド「大丈夫か?シロナ」

シロナ「れっど…くん…きてくれたんだ」

レッド