【咲-saki-】咲「魔界雀士 Sa・Ki?」 (84)

咲「なんですかこれ?」


久「私がRPGツモールでツモったゲームよ。せっかく完成したから、休憩時間にでもみんなで遊んで貰おうかなって思って」


久「本当はPCでしか遊べないんだけど、和に頼んでソフトにして、この市販のゲーム機で遊べるようにして貰ったの」


咲「和ちゃん凄い」


和「それほどでも」


久「私は私は?」


まこ「ゲームの出来を見んことにはのう」


久「それもそうね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475508036

まこ「にしても、これはまた随分と古いゲーム機じゃのう。まだ動くのか?」


久「もちろん動作確認済みよ。はい、咲」


咲「え、私ですか?」


久「前にこのゲーム機で遊んだことあるって聞いたから」


咲「まぁ、一応」


優希「こんなゲーム機まったく見覚えないじぇ」モグモグ


和「私たちが子供の頃には、とっくに一線から退いていたゲームですからね」


和(まぁ私もこれで遊んだことありますが)


咲「それじゃあ私がやってみますね」カシャッ…ポチッ



ゲーム機『』

咲「ん」


久「端子の接触が悪いようね」


咲「はい」カシャッ…フー


和「あの、咲さん、そのように端子部分に息を吹きかけるのは、あまりお勧め出来ません」


咲「え? そうなの?」


和「はい。最悪の場合、故障の原因になります」


咲「知らなかったよ……」


久「和はしっかりしてるわねえ。私は知ってたけど、いつもふーってしてたわ」


優希「私もこれとは違うゲーム機でいっつもふーってやってたじぇ」


まこ「でも、少しくらいは息吹きかけても大丈夫なんじゃろ?」


和「それは、そうなのですが」


咲「じゃあ、改めて」カチッ


ピローン


咲(あ、懐かしい音)




タイトル画面『魔界雀士saki』



咲(わー、思った以上に良く出来たタイトル画面)


まこ「意外と雰囲気出とるのう」


和「はい」


久「ふふーん」


咲「じゃあはじめますね」


優希「ゴーゴー」モグモグ


和「ああっ、画面に食べかすが」フキフキ




プロローグ『世界の真ん中に立つ塔は、楽園に通じているという。
      遙かな楽園を夢見て、多くの者たちがこの塔の秘密に挑んでいった。
      だが、彼らの運命を知るものはいない。

      そして、今、また一人』



咲「世界の真ん中に立つ謎に満ちた塔……なんだか神秘的」


和「そうですね」


優希「一体その楽園にはどんなに美味しいタコスが……」ジュルリ


まこ「楽園としか言っとらんからのう。果たしてタコスがあるかどうか」


優希「タコスなくして何が楽園だじぇ!」


咲「失楽園……」ボソ


久、まこ、優希「――――」


咲「ごめんなさい」


和(言いかけた……)

咲「じゃあ早速……えーっと、これは?」


久「主人公の種族の選択よ」


和「キャラメイクありですか」


久「簡単なものだけどね」


久「人間、エスパー、数体のモンスターの中から好きなのを選んでね」


和「私としては人間がいいのですが……」


久「ああそうそう、ゲームが開始したらすぐに、3人までメンバーを加入させられるから、この人数なら一人一人好きな種族を決められるわよ」


優希「ほうほう」モグモグ


和「そういうことでしたら、主人公の種族は咲さんが決めて下さい」


優希「異議なし」


まこ「同じくじゃ」


咲「うん、それじゃ遠慮無く。えーと、このエスパーにするね」

咲「次は名前入力……って、あれ?」


和「デフォルトネームが、【さき】……さんですか」


まこ「そこにさんつけんでも」


優希「このゲームのタイトルのSa・Kiってやっぱり咲ちゃんのことだったかー」モグモグ


久「うん」


和(よく見ると、この歩行グラフィック、どことなく咲さんに似てるような気が……)


咲「どうして私の名前が?」


久「ノリよ。変えたければ変えていいわよ?」


咲「……いえ、私はこのままでいいです」


久「そう」

優希「咲ちゃんって、主人公に自分の名前つけるタイプか?」


咲「うん。私が遊んだゲームではあんまりなかったけど、主人公が女の子ならね」


和「私は――」


久・優希「のどっち」


和「――――あれはああいうアバターとかに使うニックネームとかペンネームみたいなもので、別に普通のゲームでは……」


まこ(のどっちってつけとるんじゃろうな……)


咲「それじゃあこのままでっと」ポチッ


咲「わ、もう始まった。――どこだろうここ」

和「特定の地点に行くか、誰かと話すかでオープニングイベント開始でしょうか」


久「ないわよそんなもの」


和「えっ」


久「ロックでしょ?」


まこ「どういうことじゃ」


和「でも確かに、このゲーム機全盛の頃の作品なら、こういうのも珍しくもなかったのかもしれませんね」


咲「とりあえず、目の前の人に……」



NPC『ここから逃げ出したい? ギルドで仲間を集めろよ』



咲「…………」


和「しゅ、主人公の現状がわかりません……」


まこ「ここってのはどこなんじゃ……牢屋には見えんが、逃げ出すとは一体何から……」


優希「それより咲ちゃん、このさきちゃんの強さ見せてくれ」


咲「あ、うん。ステータスだね」ポチッ

さき(エスパーギャル)

HP   :40
こうげき:4
ぼうぎょ:0
すばやさ:8
まりょく:6

もちもの
サーベル(50)、ふいうち、--、--、
--、--、--、--



咲・和・まこ(ギャルって)

優希「ほーほー」モグモグ


咲「あれ? あの、部長」


久「はい咲」


咲「ふいうちはなんとなくわかるんですけど、サーベルの横の数字は何ですか? 攻撃力?」


久「武器の耐久性よ。1回使うごとに1減って、0になると壊れてなくなるわ」


咲・優希「え……」


まこ「それはまた、随分奇抜なシステムにしたもんじゃのう」


久「だって、武器がずっと壊れないなんておかしいでしょ?」


まこ「それはそうじゃが……」


和「確かに部長の言う通りです。いくら使っても無くならない武器なんて、そんなオカルトありえません」


和「満腹度然り、キャラロスト然り、ゲームにリアリティを持ち込むのは嫌いじゃないです。発想は支持しますよ、部長」


久「ありがと。最終評価はバランス次第ってとこかしら?」


和「勿論」


久「お手柔らかにね」

まこ「さて、とりあえず進めてみんか?」


優希「そうだじぇ! 早くメンバー揃えようじぇ」


咲「うん。じゃあとりあえず、ギルドを探してみようか」


和(あ、突拍子もない会話に面食らっていましたが、最初のNPCの会話で、次に向かうべき場所をちゃんと提示していたんですね)




『アドベンチャーズギルド』




和「ここがそのギルドのようですね」


咲「そうみたいだね。じゃあまず和ちゃんから。和ちゃんは人間だったよね?」


和「はい」


咲「名前は……って、初期の名前が【のどか】?」



久「和なら人間を選ぶと思ってね」ウンウン


和「それってもしかして、さきという名前は、全キャラクター共通ではなく、エスパーの固有デフォルト名だったのですか?」


久「そのとーり。咲の方も大正解だったみたいね」


優希「流石部長だじぇ」モグモグ


和「ええ……」

咲「和ちゃん、名前は?」


和「このままでいいです」


咲「わかったよ。それじゃ次、優希ちゃんのキャラクターね」


優希「わたしはこのモンスターがいいじぇ」


咲「うん、わかった」ポチッ


咲「あ」


優希「名前が【ゆうき】だじぇ……このままでオッケーだじぇ」


久「いやー、冴えてるわー私」


和「最後は染谷先輩ですね」


まこ「ああ。わしはこっちのモンスターで、名前もそのままでな」


まこ(どうせわしのも……)


咲「えっと、名前【わかめ】なんですけど、いいんですか?」 


まこ「ああ――――って何じゃと?」


久(やっば、直し忘れてた……)


まこ「……部長」


久「は、はい」


まこ「あんたがわしの髪を普段からどういう眼で見てたか、よーーくわかった」


咲・和・優希・久(自分の髪のことだってわかるんだ……)


咲「そ、それじゃ、気を取り直して、みんなのステータス見てみますね」

さき(エスパーギャル)

HP   :40
こうげき:4
ぼうぎょ:0
すばやさ:8
まりょく:6

そうび
サーベル(50)、ふいうち、--、--、
--、--、--、--



咲「そういえば少し気になってたんですけど、防御力0なんですか?」


久「エスパーとにんげんは、主に防具の装備によって防御力を上げるのよ」


咲「なるほど」


和「妥当ですね」



のどか(にんげんおんな)

HP   :40
こうげき:3
ぼうぎょ:0
すばやさ:7
まりょく:0

そうび
レイピア(50)、--、--、--、
--、--、--、--



和「成程……」


和(うーん、妥当だと思う反面、やっぱり全体的に貧相な印象……。でも、魔力0ってところは気に入りました)


まこ「人間は魔力伸びないのか?」


久「基本的には伸びないわね」

ゆうき(ゆうき)

HP   :20
こうげき:6
ぼうぎょ:3
すばやさ:9
まりょく:4

そうび
くちばし(25)、○じしん、--、--、
--、--、--、--



優希「素早さ高めでいい感じだじぇー」


和「じしん攻撃にも耐性があるようですし、数値以上に生存能力が高いかもしれませんね」



まこ(まこ)

HP   :20
こうげき:9
ぼうぎょ:6
すばやさ:4
まりょく:3

そうび
つめ(30)、--、--、--、
--、--、--、--


まこ「ふーむ……んん? これまさか、種族名も【まこ】なのか?」

久「ええ」

まこ「ええって……」

優希「あー、これそういうことなのか! さっき私もここが【ゆうき】だったじぇ!」

久「てへ」

まこ(意図がわからん……)

和「さて、とりあえずメンバーは揃いましたね。次は……」


咲「ねえねえ。ギルド探してるときから気になってたんだけど、この扉って……」



メッセージ『黒い封印が施されている』


NPC『この塔は天界へと続いているんだ』



咲「やっぱり」


優希「なんといきなり塔が!」モグモグ


和「塔が冒険の終着点、ラストダンジョンという位置付けではなく、この塔に挑むことが、一貫したこのゲームの目的なのでしょうか」


咲「でも今は封印されてて入れないね」


まこ「とりあえず聞き込み開始じゃ」

NPC『南東の方角にも町があるぜ』


NPC『町から出ると無法地帯だぞ』


NPC『閉ざされたドアの鍵は、【げんぶ】という魔物が、英雄の像に隠してしまいました』



優希「早速情報ゲットだじぇー」


まこ「この玄武っちゅーのが当面のボスってわけじゃな」


和「現時点ではこの町で進展はなさそうですし、そこのお店らしきところを覗いたら、次の町に行ってみましょうか」


咲「そうだね」



キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン……



咲「え」

和「ああ、もうこんな時間に!」


優希「ぜんっぜん気づかなかったじぇ」モグモグ


久「あちゃー、休憩時間に遊んで貰うつもりが、私までみんなの反応に夢中になってたわ」


まこ「これから一局って雰囲気でもないし、今日はもうお開きかの」


久「そうね。それじゃ、片付けて帰りましょう」


咲・和・優希・まこ「はーい」


咲「あ、セーブセーブ……っと」



続く?

一旦ここまでです。続きは未定。

翌日 放課後 部室



咲「カン。ツモ。リンシャンカイホウ」


和「ツモ」


咲「カン」


優希「リーチダジェ!」


和「ツモ」


久「ツモ」ピンッ……バシーン!


優希「イイカンジダジェ!」パシッ


咲「カン。ツモ。リンシャンカイホウ」


優希「ヌググ…」

休憩時間



咲「」ペラ…


和「」カチカチ


優希「私だって強くはなってる……と思うんだけどなぁ」モグモグ


まこ「なっとるなっとる」ナデナデ


久「あのー、昨日のゲームなんだけどさ」


咲「あ、続きやりましょうか」パタン


和「確か、お店を見て町の外に出てみようと話していましたね」


優希「咲ちゃん早く早く!」


まこ「今日はほどほどにせんといけんのう」


咲「それじゃあ」ポチッ



ピローン







てんいん『なんのようだ!』


咲「えっ」


まこ「な、なんて口の利き方じゃこの店員……」


久「この世界の商人は、物を買って貰ってるんじゃないの。物を売ってやってるのよ」


和「はぁ」


優希「品揃えはどんなもんだじぇ?」


久「一応説明必要かなってところは私が説明するわ」


和「そういえば、アイテムの説明欄がありませんでしたねこのゲーム」

※ ステータスもですが、参加型じゃないので、情報に意味はありません。飛ばして構いません。


どうぐや

ちからのもと  :300ケロ。人間の攻撃の最大値が少し増えるわ。
すばやさのもと :300ケロ。人間の素早さの最大値が少し増えるわ。
HP200      :100ケロ。人間のHPの最大値が少し増えるわ。ただし、HPが200以上になると、1しか増えなくなるから気を付けてね。
ポーション   :50ケロ。
ハイポーション :200ケロ。
どくけし    :100ケロ。
めぐすり    :500ケロ。
いきかえり   :15000ケロ。味方一人を復活させるわ。
ハート     :10000ケロ。ハートを一つ増やすことが出来るわ。
いやしのつえ  :1000ケロ。


ぶきや

ロングソード(50)  :132ケロ。こうげき依存の武器よ。
バトルアクス(50)  :412ケロ。こうげき依存の武器よ。
レイピア(50)    :24ケロ。すばやさ依存の武器よ。
ゴールドのこて    :150ケロ。
ゴールドメイル    :300ケロ。
ブリザドのしょ(20) :500ケロ。まりょく依存のれいき属性武器よ。
サンダーのしょ(20) :500ケロ。まりょく依存のでんき属性武器よ。

咲「ケロ?」


久「ケロ」


優希「ケロケロ?」


久「ケロ」


まこ「なにをしとるんじゃ」


和「レベルのないこのゲームで、人間をどう育てるのかはわかりました」


和(しかしドーピングオンリーとは……人間がトレーニングで得られる能力で魔物に太刀打ち出来ないのはリアルですが、思い切りましたね部長)


咲「エスパーはどうすれば成長するんですか?」


久「エスパーは、戦闘終了時にランダムで、どれか一つの能力が1成長するわ」


咲「なるほど」


和(人間でも採用しても良さそうなシステムですが、魔力で身体能力等を補強する、というイメージでしょうか)


優希「地道だじぇ」


まこ(わしそういうの好みかもしれん)

和「それにしても、武具の方はともかく、アイテムの方はちらほら個性的な名前が見えますね」


咲「HP200ってこれアイテム名なんですか?」


久「ええ。ビ○ミンC1000みたいなものよ」


咲「ああ」


優希「このハートってのはそもそもなんなんだじぇ?」モグモグ


まどか「これといきかえりは金額が桁違いですね」


久「あ、それはごめんね。説明するNPCを配置し忘れてたの」


久「ハートってのは、HP0になっても復活出来る回数よ。ほらここで確認出来るわ」ピッ


咲「あ、本当だ」

久「ちなみにこれ並べ替え画面だから」


まこ「戦闘のキャラが一番狙われやすいとかそういう感じが普通じゃと思ったが」


久「ん、それで間違いないわ」


和「なら少し並べ替えましょうか」


アーダコーダ



隊列

1:まこ
2:さき
3:ゆうき
4:のどか



咲「とりあえずこんなとこかな?」


和「ええ」

優希「それじゃあさっそく次の町に――」


和「いいえ、ここを拠点に経験値――の概念はないんでした。資金稼ぎをして、【さき】と【のどか】の装備を整えましょう」


咲「それがいいと思う」


優希「さっさと進みたいじぇ……」


まこ「急がば回れじゃな」


咲「じゃ、町の外に出るよ」

○ 第一世界にて その1 遭遇


和「いよいよですね」


優希「フィールドに出ると冒険が始まったって感じがするじぇ」


まこ「ま、今回は稼ぎ目的じゃがな」


咲「じゃとりあえずこのへんぐるぐるして――」


優希「おっ早速カモが釣れたじぇ!」



しずの
あこ
さくらこ



和「」

○ 第一世界にて その2 人選


まこ「まぁ、モンスターにわしらの名前が使われとった時点で、薄々感づいてはおったが……」


咲「阿知賀の大将の高鴨さんと……優希ちゃん?」


優希「でも名前は【あこ】ってなってるじぇ」


まこ「もう一人は……阿知賀のメンバーにはいなかったはずじゃが」


和「…………恐らく、この【あこ】は小学生の頃の憧。【さくらこ】は、阿知賀子供麻雀倶楽部にいた、ギバード桜子かと」


咲・優希・まこ(ギバード……)


まこ「どんな人選じゃ。いや、阿知賀繋がりはわかったが……」

○ 第一世界にて その3 初戦


ゆうきの くちばし!


さきの サーベル!


しずのの かみつき!


まこの つめ!


さくらこの つの!


あこの ほね!


のどかの レイピア!


和(この戦いの光景を想像したくない……)


まこ(つめはまだしも……)


優希(くちばし……)


咲(ほねって……)

○ 第一世界にて その4 断末魔


あこ『し…………ず……』バタッ


あこ はしんだ


さくらこ『ク、クロチャ……』バタッ


さくらこ はしんだ


しずの「……ぁ、こ……の……』バタッ


しずの はしんだ


さきたちの しょうり!


和「」


咲「」


優希「」


まこ「」


久「」


久(あれ、私こんな過激な表現にしてたっけ……?)ドンビキ

○ 第一世界にて その5 イート・ザ・――


しずのの iPSさいぼうがおちている


たべますか?


ニア たべる
  たべない


咲「」


和「」


優希「」


まこ「」


久「あ、これ食べられるのモンスターだけだから」


まこ「じゃなくてじゃな!」


久「あぁ、大丈夫大丈夫。リアルと違って、別に取り込んでも孕んだりはしないから心配ないわよ」


まこ「」


咲「」


和「」


優希「」

○ 第一世界にて その6 変容


咲「ど、どうしよう……?」


まこ「【まこ】で食べるのは……出来れば遠慮したいのう」


優希「せ、せっかくだし、【ゆうき】で食べてみよっ……かな?」


和「正気ですか」


優希「ゲームだし……」


咲「それじゃあ、食べさせてみるね?」ポチッ


優希「あー! 咲ちゃん私まだ心の準備がー」


咲「ご、ごめっ……」


おや? ゆうきの ようすが・・・


一同「」ゴクリ


おめでとう! ゆうき は あこ に へんかした!


咲「」


和「」


まこ「」


優希「」


優希「」



優希「」


わずかばかりのケロをてにいれた

第一世界にて その7 アイデンティティの危機


久「とまぁ、こんな感じに変化させられるのが、モンスター最大の特徴ね。まぁ今回の変化だと、見た目あんまり変わらないけど……」ポチポチッ


ゆうき(あこ)

HP   :20
こうげき:5
ぼうぎょ:2
すばやさ:4
まりょく:7

そうび
ほね(25)、○まひ/ぶき、×ほのお、--、
--、--、--、--



久「中身はこの通り」


和「確かに、設定やグラフィックを度外視して考えれば、面白いシステムではあります。ですが……」


まこ「その設定が大問題じゃ」


優希「【ゆうき】が【ゆうき】じゃなくなったじぇ……私が私じゃ……」ガクガク


和「ゆ、優希ー!」


咲「大変! 優希ちゃんがタコスしてない!」


久「なんですって!?」


優希「」ガクガクガク

第一世界にて その8 気絶者横目に



てき は ぜんめつ した!


わずかばかりのケロをてにいれた!



咲「結構お金貯まったし、そろそろ稼ぎも十分でしょうか」


まこ「そうじゃの。【さき】も少し強くなったし、順調じゃな」


咲「そうですね。――結局染谷先輩は試してみませんでしたね、iPS」


まこ「だ、大丈夫じゃ。敵が一段強くなる頃には、わしも覚悟を決める」


咲「はい」


久「買ってきたわよ!」バターン


和「はい優希、タコスですよ」


優希「」モグ…


まこ「すぐに装備を整えて出発出来るくらい稼いだし、町に戻ったら終わりじゃな」


咲「そうですね」


優希「」モグ…モグ…

優希「いやー、私自身まで憧ちゃんになるかと思ったじぇ」モグモグ


和「とりあえず、状態が安定するまでタコスを食べ続けて下さい」


優希「わかりましたドクターハラムラ!」ビシッモグモグ


久「今日のタコスは私の奢りだから、安心して食べて頂戴」


優希「流石部長! 太っ腹だじぇ~!」モグモグモグモグモグモグモグモグ


久「……あー、少しは手加減してね?」


和「どうでしょう、今からでも少し対局など」


咲「そうだね、それじゃ――」


キーンコーンカーンコーン……キーンコーンカーンコーン……


咲・和「あ」

まこ「今日はてんやわんやだったのう」


優希「面目ないじぇ」モグモグ


和「優希は少しも悪くないですよ」


咲「そうそう」


まこ「優希が倒れたあのとき、決めとった休憩時間とうに過ぎとったし、どのみち今日も今頃までやってたじゃろうなぁ」


久「じゃ、みんな忘れ物はない? タコスの補給がてらどこかに寄って帰りましょう」


咲・和・優希・まこ「はーい」

今回はここまでです。
次回更新は未定。

翌日 放課後 部室


ユウキ「ソレダジェ! ローン!」

サキ「カン。ツモ。リンシャンカイホウ」

ユウキ「ツモ!」

ノドカ「リーチ」

ユウキ「ロンダジェ!」

サキ「カン。ツモ。リンシャンカイホウ」

マコ「ロンジャ!」

サキ「ロン」

ユウキ「ツモー!」

ノドカ「ツモ」ポー

サキ「カン。カン。ツモ。リンシャンカイホウ」

優希「今日は蓄積したタコスパワーで大・大・大・大絶好調だったじぇ!」


まこ「日にち跨いで貯めておけるんじゃな、われのタコス力は」


優希「私も初めて知ったじぇ」


久「流石にあれだけ食べればそんなこともあるでしょうね……」

休憩時間


ピローン








和「確か昨日、咲さんたちが稼いでくれてたんですよね」


咲「うん。……はい」


優希「おおおおおおおおお」


和「結構貯まってますね。でも、ゴールド防具二つを人数分買うには足りませんか」


咲「うん。……あ、そうだ和ちゃん。昨日染谷先輩と少し話してたことがあるんだけど」


和「なんでしょう?」

咲「あのね、最初の店でいきなりゴールドの装備はおかしいから、次の町でブロンズとか木とかのランク下の装備が手に入るんじゃないかなって。和ちゃんはどう思う?」


和「え……? ――――なるほど、高価なバトルアクスやゴールド装備は、いきなり買う物ではなく、ここのボスの【げんぶ】戦や、塔を登るとき用の備え、という考え方ですか」


咲(そんなに難しくは)


まこ(考えとらんかった)


優希「???」


和「」チラ


久「フンフーン」本ペラ

和「……あり得るかもしれませんね。稼ぎの効率のこともありますし、無理にここでゴールド装備を揃えず、このまま進めて見ましょうか」


咲「じゃ、【さき】と【のどか】にゴールドのこてだけつけて――」


和「」ドキッ


和(さ、咲さんが私を、和と……)ドキドキ


咲「それと予備の武器とポーションを買うって感じでいいかな」


和「え……? あ、ええ、それでいいんじゃないでしょうか」


まこ「われちゃんと聞いとったか?」


和「も、もちろんです」コホン


和「お金に余裕が出てくるまでは、【のどか】はHPとすばやさだけ強化する方向で進めた方がいいかもしれませんね」


和「幸い、今装備しているのも、すばやさ依存の武器ですし」


咲「そうだね。それじゃ、とりあえず買うのは~」







咲「こんなところかな」


さき(エスパーギャル)

HP   :52
こうげき:6
ぼうぎょ:5
すばやさ:10
まりょく:12

そうび
サーベル、ふいうち、ゴールドのこて、レイピア、
ポーション、--、--、--



のどか(にんげんおんな)

HP   :40
こうげき:3
ぼうぎょ:3
すばやさ:7
まりょく:0

そうび
レイピア、ゴールドのこて、レイピア、ポーション、
--、--、--、--



ゆうき(あこ)

HP   :20
こうげき:5
ぼうぎょ:2
すばやさ:4
まりょく:7

そうび
ほね、○まひ/ぶき、×ほのお、--、
--、--、--、--



まこ(まこ)

HP   :20
こうげき:9
ぼうぎょ:6
すばやさ:4
まりょく:3

そうび
つめ、--、--、--、
--、--、--、--



和「ええ、これでいいと思います」

優希「モンスターもアイテム持てたらなー」モグモグ


まこ「モンスターはエスパーみたいに成長もせんのか?」


久「しないわよ」


まこ「やっぱりiPS細胞取り込む前提の種族なわけじゃな……」


優希「私はもうばっちこいだじぇ!」


和「頼もしいです」


まこ(やれやれ、失敗したかのぅ……)


咲「それじゃ、準備も整ったところで、出発するね」


優希「よっしゃー!」モグモグ

【英雄の町】



優希「到着だじぇ!」


和「とてもスムーズに進んでこられましたね」


咲「うん」


まこ「そんじゃとりあえず情報収集じゃの」


咲「はい」

NPC『この町は英雄の町さ。真ん中に英雄の像が立っているだろう!』


NPC『この世界は三人の王様が互いに争っていて、戦争ばかりなの』


NPC『三人の王たちは、世界のキングになるために、互いの宝を狙っているんだ』


NPC『盾の城はこの町の隣にあるぜ』


NPC『英雄の像が立派な姿をしていた頃は、塔にも自由に入れたんだ』


NPC『北東の方角に、鎧の城がある』


NPC『ここには、盾の王、鎧の王、剣の王と、三人の王がいるんだ』


NPC『剣の城は南西の山の中にある』


NPC『英雄の像は、その昔、剣を身につけていた』


NPC『英雄の像は、その昔、鎧を身につけていた』


NPC『英雄の像は、その昔、盾を身につけていた』

武具屋


バトルハンマー  :250
レイピア     :24
ゆみ       :50
ムチ       :50
パンチ      :500
ブロンズかぶと  :40
ブロンズメイル  :80
ブロンズのこて  :12
スリプルのしょ  :500
ファイアのしょ  :500


道具屋


ちからのもと   :300
すばやさのもと  :300
HP200       :100
ポーション    :50
ハイポーション  :200
めざめのかね   :100
マヒどめ     :100
ハート      :10000

さき『何かが足りないね、この像には……』



咲「あ、像を調べたら、わた……【さき】が喋った」


和「無口系の主人公かと思っていました」


まこ「とりあえず状況はわかったの」


和「はい。この世界の三人の王から、剣、鎧、盾を手に入れ、この英雄の像に飾れば話が進むようですね」


優希「みんなが言ってたとおり、お店にブロンズ装備もあったじぇ」モグモグ


咲「うん。早速装備を整えてみるよ」

さき(エスパーギャル)

HP   :52
こうげき:6
ぼうぎょ:9
すばやさ:10
まりょく:12

そうび
サーベル、ふいうち、ゴールドのこて、レイピア、
ポーション、ブロンズメイル、--、--



のどか(にんげんおんな)

HP   :40
こうげき:3
ぼうぎょ:7
すばやさ:7
まりょく:0

そうび
レイピア、ゴールドのこて、レイピア、ポーション、
ブロンズメイル、--、--、--


ゆうき(しずの)

HP   :40
こうげき:5
ぼうぎょ:7
すばやさ:4
まりょく:2

そうび
かみつき、×れいき、--、--、
--、--、--、--

まこ「二人ともどんどん強くなるのぅ……」


優希「まこ先輩もどうだじぇ? iPS」


まこ「うーむ、お前さん――いや【ゆうき】の変化見とると、」


まこ「どうも今の敵のiPS細胞を食べても、多少特性が変わるだけで、強くなるわけじゃなさそうじゃしなぁ」


まこ「今の種族はHPは高くないが、攻撃、防御がそこそこ高いし、まだこのままでいいんじゃないかと思うんじゃ」


和「私も同意見です」


咲「じゃあ、【まこ】はまだ現状維持で」


咲「次の目的地は、この町の隣にあるっていう、盾の城でいいかな?」


和「ええ」


優希「いくじぇー!」

○ 第一世界にて、改め、大陸世界にて その9 侵入



優希「到着だじぇ!」


NPC『ムムッ、怪しい奴! 出て行け!』


咲「わわわ」


和「いきなりですか。穏やかじゃないですね」


のどか


和「」

○ 大陸世界にて その10 驚異的な……



咲「こ、これって……」


和「――――私、ですね。小学生の頃のですが」


優希「これはまた……」


まこ「なんちゅーか……」


和「気にしないで下さい。倒しましょう」


咲・優希・まこ(何このおもち)

○ 大陸世界にて その11 自殺?


のどかの レイピア!


のどか「……ゥウ……シズ……」バタッ


のどかは しんだ!


和「」


咲「の、和ちゃん……?」


和「え、ええ、大丈夫です、大丈夫ですとも」


まこ「この城の兵士はみんなこんな感じなんかのう」


咲「もう一人くらい話しかけてみましょうか」






優希「やっぱり敵だったじぇ」モグモグ


咲「うん。普通のダンジョンだと思って進んでみるよ」

○ 大陸世界にて その12 盾の王


にわか『た…たて…ては わた……わたた…たさんんん…ぞ』


咲「うわ」


まこ「こら普通じゃないのぅ」


和「ええ……。もしかして、下の兵士が襲ってきたのとも関係があるのでは?」


優希「名前も謎だじぇ。人名か?」


久「にわかはにわかよ」

○ 大陸世界にて その13 盾の王の城の大臣


はつせ「盾が見たいだと!? あれは王様の宝だ! さっさと出て行け!!」


咲「【はつせ】?」


和「私も――知りませんね」


まこ「おい久、誰じゃこのはつせって」


久「さぁ……誰かしら。何かふっと浮かんだのよね」


まこ「早々に名付けが適当になっとらんか?」

○ 大陸世界にて その14 


咲「今はこの城で出来ることないみたいだね」


優希「あの【はつせ】ってのが怪しい気がするけどなー」モグモグ


和「恐らく、何かフラグの達成が必要なのでしょう」


まこ「少しわかりにくいところにイベント進めるスイッチみたいなのがあったかもしれんがのう」


和「そうですね。でももうお城を出てしまいましたし、このまま次のお城に出発しましょう」


優希「次はどこに行くんだじぇ?」


和「えーと」メモ


和「北東の、鎧の王の城に行ってみましょう」

○ 大陸世界にて その15 鎧の王


【鎧の王の城】


へいし『よくいらっしゃいました。二階に行って、王様の悩みを聞いてあげて下さい』


咲「このお城は普通みたい」


和「頼み事を聞いて重要アイテムを貰う、典型的なお使いイベントのようですね」







まこ『王様、何か悩んでおるようじゃのう』



まこ「お、わし……じゃなかった、【まこ】が話とるの」



こばしり『そうだ。俗に言う、恋煩いだ』


まこ『それはいやーお若い! どこの美人がお相手なんじゃ?』


こばしり『うむ。南の村の娘でな。どうしてもうんと言ってくれんのだ……』


まこ『よしわかった。ここは人肌脱いじゃろう! ところでご褒美なんじゃが……』


こばしり『望みの物を取らせよう』

○ 大陸世界にて その16 見知らぬ人


和「【こばしり】……聞き覚えありませんね」


優希「同じくだじぇ」モグモグ


咲・まこ「」ウンウン


久「私もさっぱり」


まこ「……」

○ 大陸世界にて その17 王の噂


【南の村】


NPC『西の洞窟には、盗賊が住んでいるんだ』


NPC『奥にいるのが、村一番の美人だよ』


NPC『鎧の王の鎧は、英雄の像が身につけていた物だ』


NPC『剣の王は殺人鬼で、城に訪ねてきた者を皆殺しにするらしい』



和「剣の王の城は後回しにして正解だったかもしれませんね。強そうです」


優希「でも早く戦ってみたいじぇー」モグモグ

○ 大陸世界にて その18 村一番の美人


まこ『お、お前さんが村一番の美人!?』


まこ『どうして王様のプロポーズを断るんじゃ?』


りゅうか『盗賊に脅されとるんや』


りゅうか『嫁にならんと、村を焼き尽くすって。村を犠牲には出来んわ』



優希「王様に盗賊にって、この人どれだけ美人なんだじぇ」モグモグ


和「りゅうかって誰でしょうか。聞き覚えあるような気も……」


まこ「こないだのIH時点で全国二位じゃった、千里山の大将じゃろう。確かに美人じゃった」


和「ああ、静乃と戦った人ですね」

○ 大陸世界にて その19 盗賊の親玉


【南の村の西の洞窟】


とき『なんやお前ら! 誰が入っていいって言ったんや!』


まこ『わしじゃ! あの娘から手を引け!』



優希「主人公って【さき】ちゃんじゃ……?」


まこ「ははは……」


咲「今度は誰だろ?」


まこ「千里山の先鋒じゃろう。リー棒突き立てる独特なリーチかける人で、誰かが鳴かん限り、次ツモでほぼ確実にアガるみたいじゃ」


和「そんなオカルトありえません」



とき『やろうふざけるんやないで! 【りゅうか】の膝枕も【りゅうか】のおもちも、全部、ぜーんぶ、ウチのもんやああああああ!!!』



和「これはかなりやんでますね」
のどか『これはかなりやんでますね』


和「」

○ 大陸世界にて その20 悲しみの盗賊


ときをたおした!


わずかばかりの ケロをてにいれた!


とき『なんでや……【りゅうか】……』バタッ


とき『約束したやん、ずっと二人一緒やって……【りゅうか】……【りゅうか】ぁ……』ポロポロ


ゆうき(しずの)『残念だけど【とき】さん。【りゅうか】さんの心はもう、貴方の物じゃない』


とき『ぅ……ぅうっ……うわーーーーん!!! りゅうかああああああああああああ!!!!!』



咲「」


和「」


優希「」


まこ「」


咲「……ねえ、私たちこれ、いいことしたんだよね?」


和「まぁ少なくとも、彼女がしていた脅迫行為は許されるものではありませんし……」

○ 大陸世界にて その21 真相は闇の中


こばしり『ありがとう。お前たちのおかげで、私たちは結ばれることが出来た』


りゅうか『ありがとなー、ウチら幸せになるでー』







まこ「なんも説明なしかい!」


和「てっきり【りゅうか】の口から、【とき】との過去が語られるとばかり思っていました」


久「この二人の過去に何があったのか――答えは遊んだ人の数だけあるのかもしれないわね……」トオイメ


まこ「」イラ


久(でもそうねえ。今度は短編で、魔界塔賊To・Kiでもツモろうかしら)

○ 大陸世界にて その22 キングのよろい



咲「【りゅうか】と【とき】の過去はともかく、キングのよろいは無事手に入りましたね」


優希「この鎧は装備出来ないのか?」モグモグ


和「どうでしょう。イベントアイテムですから……」


咲「あ、出来るみたいだよ。しかも防御力凄く上がる」


和「なるほど、期間限定の強力アイテムというパターンでしたか」


咲「これは【のどか】に装備しておくね」


和「ありがとうございます」


のどか(にんげんおんな)

HP   :40
こうげき:3
ぼうぎょ:23
すばやさ:7
まりょく:0

そうび
レイピア、ゴールドのこて、レイピア、ポーション、
キングのよろい、--、--、--


まこ「最初の城に戻ってまだイベント進まなかったら面倒じゃし、どんなもんか、先に剣の王の城に行ってみんか?」


和「ええ、頃合いですね」


優希「賛成だじぇ~」モグモグ

○ 大陸世界にて その23 剣の王


【剣の王の城】


やえ『この剣が欲しい? 言っておくが、私は3歳の頃からマメすら出来ない。にわかは相手にならんよ』


さき『はぁ、そうですか』


やえ『……自信あり、か。ならばお見せしよう。王者の太刀筋を!!!』

○ 大陸世界にて その24 キングのつるぎ







やえは たおれた!

すこしはましなケロをてにいれた!



やえ『す、素晴らしい力だ……正にこの、王者の剣を持つに、相応しい……』


やえ『持って行くがいい、この剣を。――――お前たちの、健闘を……祈る……』バタッ



咲「正直あんまり強くなかったね」


優希「だじぇ」モグモグ


まこ「言っとることは結構かっこいいんじゃがのう……」


和「今回は、キングのよろいを装備させて先頭に置いている【のどか】にしか、【やえ】の攻撃が行きませんでしたからね」


和「他の三人が狙われていたら、そもそもキングのよろいがなかったら、危ない戦いだったかもしれません」


咲「そっか、確かに」


優希「なるほどだじぇ」モグモグ

まこ「さて、いよいよ残るは盾の城だけじゃな」


和「キングシリーズも二つ集め、フィールドも町もあらかた回りました」


和「盾の城のイベントが、フラグで進行するタイプなら、恐らく達成されているはずです」


咲「それじゃ……」



キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…



咲「あ」

久「私としては嬉しいことなんだけど、休憩時間オーバーが当たり前はやっぱり問題だわ」


和「では今後は……」


久「ええ。今度からは、まずまったりぶっ続けで対局して、○時くらいから下校のチャイムまでゲームにしようと思うの」


和「あ、そういう方向に行きますか」


優希「おっけーだじぇ!」


咲「いいですよ」


和「まぁ、ゲームをクリアするまでの一時的な物ですし、私も構いません」


まこ「わしも積極的に反対する理由は……ないのう」

久「じゃ、次回からはそういう感じで。帰りましょう」


優希「部長! 何か食べたい物ないかー? 何か一品くらいなら奢ったげるじぇ!」


久「昨日のことで気を遣わなくても結構よ」


和「あっ、そういえば咲さん、先日借りた本のことなんですが」


咲「ん? 何、和ちゃん――――」


バタン





続く?

今回はここまでです。
次回更新は未定。

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