霧切「パクチー専門店…?」 (62)


・ダンガンロンパ3絶望編5話で明かされた設定を使用、それ以外は3ネタバレなし
・ギャグ故のキャラ崩壊及び捏造設定
・ダンガンロンパ(無印)のネタバレキャラが出ます





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舞園「ええ、そうなんです!江ノ島さんが近くにいいお店を知ってるそうで、次の女子会にどうかって」

江ノ島「最近流行ってるかんねー、パクチー」

霧切「そうなの…」


霧切(………)

霧切(まずい…まずいわ…)

霧切(恥ずかしいから今までみんなには内緒にしてたけど…)

霧切(私はパクチーが大の苦手なのよ…!)ギリッ

霧切(しかも専門店だなんて、考えただけでおぞましいわ…)ぞっ




舞園「今度は霧切さんも来れるんですよね?楽しみです!」

霧切「…ええ」

霧切(…適当に理由付けて欠席しようかしら)

江ノ島「霧切が参加なんてマジでいつぶりー?芸能人のアタシらよりレアキャラなんじゃないの?」

舞園「まあ、女子会の主催自体が大体私か江ノ島さんか朝日奈さんですからねー」


\確か前回は…/ \あーそうそう!/


霧切(………)

霧切(やっぱり女子会は参加したい…)




霧切(いつも何故か仕事や用事とバッティングしてしまってなかなか参加できないんだもの)

霧切(私だってたまにはみんなとわいわい話や食事を楽しみたいわ…)

霧切(でもパクチーは無理)

霧切(こうなったら…)


霧切「…でも、パクチーは苦手な人も多いと聞くわ」

霧切「先に他のみんなにも確認を取った方がいいんじゃないかしら」


霧切(そうよ…実際パクチー嫌いな人は多い。決して私が子供舌とかそういう事じゃないの)

霧切(舞園さんと江ノ島を除いてもクラスの女子はあと五人もいる…)

霧切(きっと一人くらい同志がいるはずよ!!それに賭ける!!)キリギリッ




舞園「あ、確かにそれは大事ですね!」

舞園「実は私もちょっと苦手ですし…やっぱり臭いが独特ですもんね」

江ノ島「え?舞園、パクチーだめだったの?」

舞園「そうなんです。でも、美容にもいいですし流行ってますから食べますけどね」

舞園「料理が楽しめなくてもそれはそれでブログやバラエティー番組とかで話のネタに出来ますし!」

霧切「」

江ノ島「さっすが舞園、プロ意識高~い!」


霧切(なにもこんなところでそんなもの発揮しなくてもいいのに…!)

霧切(というか失敗をネタにするって、その発想はもはやアイドルというより芸人の域よ!!)わなわな


江ノ島「そんじゃまあ、予約もしなきゃだし善は急げって事で、さっそく他のやつらにも聞きに行こっか?」

舞園「…そうですね、行きましょう!」




朝日奈「パクチー専門店?」


霧切(最初は朝日奈さんね…)

霧切(好き嫌いなくなんでもよく食べそうなイメージがあるし、パクチーも平気そうだけど…でも案ずることはないわ)

霧切(だって朝日奈さんだもの。彼女ならきっと…)


朝日奈「うーん、どうせなら私はパクチー専門店よりドーナツ専門店の方がいいなー、なんて!」

霧切(さすが朝日奈さん、ぶれない)

舞園「ドーナツはこの前もみんなで食べに行きませんでしたっけ?」

朝日奈「大丈夫だよ、ドーナツは毎日食べたって飽きないもん!!」

朝日奈「そうだ!ちょっと珍しいドーナツを食べに行くなんてどうかな?たとえば~…」

舞園「あ、それはいいかもしれませんね!楽しそうです!」

霧切(しかも押しが強い…いい感じよ、これなら…!)




江ノ島「そうそう、そのパクチー専門店のおすすめデザート、パクチードーナツだってさ」

朝日奈「えっ、ドーナツあるの?じゃあそこでいいよー!」

霧切「」


霧切(パクチードーナツって何!?そんなの絶対不味いわよ!!)

霧切(朝日奈さんはそれでいいの!?ドーナツと名の付くものなら何でもいいの!?)


朝日奈「未知のドーナツとの出会い…えへへ、楽しみだな~♪」


霧切(何でもよさそうだわ)

江ノ島「んじゃ、次行くわよ!」




大神「パクチー専門店、か」


霧切(パクチーは中国や東南アジアの料理によく使われるもの…)

霧切(和食のイメージの強い大神さんが好みそうには思えないけど、どうかしら)


大神「我は食した事はないな…どのようなものなのだ?」

霧切「…そうね。コリアンダーとも言って、葉は薬味、果実は香辛料として使われることが多いわ。タイ料理なんかによく使われるわね」

舞園「少しクセがあって好みが分かれるものなので、みなさんの意見を聞いて回っているんです」

江ノ島「美容や健康にいいって最近人気なのよー?」


霧切(大神さんはパクチーを食べた事がない…)

霧切(朗報だわ。大神さんの好みがどうあれ、「未経験なら一応やめておいた方がいい」とゴリ押しすれば…いける!!)




大神「健康によいのか…それは興味があるな」

霧切(先手を打たれてしまった)


霧切「…好奇心旺盛なのはいいけれど、大丈夫かしら?初めてなのに専門店なんて…もしかしたら何も食べられないかもしれないわよ」

大神「心配無用だ…我に好き嫌いはない」

霧切「………………そうね」

江ノ島「はいはーい、じゃあ大神もオッケーって事で!あと残り何人だっけ?」

舞園「三人ですね」

霧切(何も言い返せなかった上、早くも参加者の残り半分を切ってしまったわ…)


舞園「意外にみなさん平気なんですね…」

江ノ島「まあ朝日奈と大神だし、割とイメージ通りって感じだけどねぇ」

霧切「………」




戦刃「パクチー専門店…」


霧切(気を取り直して次よ!)

霧切(戦刃さん…これはきっと朝日奈さんパターンね)

霧切(レーション専門店なんてニッチな店があるとは思えないし、仮にあったとしても女子会なんてやるような場所じゃないでしょうけど…)

霧切(レーション専門店を薦めてくる戦刃さんに乗っかり、どさくさに紛れて開催地を変更する!これよ!!)


戦刃「問題ない。私は平気」

霧切「」

舞園「あ、戦刃さんはパクチー大丈夫なんですね」

戦刃「…食べた事はない。でも、私に好き嫌いはないから…」

戦刃「戦場では食事に選り好みは出来ない…食べられる物なら何でも食べる」


霧切(当たり前のように言ってるけどここは戦場じゃないわよ!!!)




戦刃「…ただ…」

舞園「ただ?」

戦刃「………えっと…」

霧切「…?」


戦刃(…あれ?私の勘違い、なのかな)

戦刃(盾子ちゃん、確か前にそんな感じの名前のやつが嫌いって言ってたような…?)ちらっ


江ノ島「…うぷぷ」

江ノ島(さっきから霧切の顔…押し殺してるみたいだけどすっっっごく嫌そう…)

江ノ島(当然よね…あんな絶望的に臭い食べ物を食べなきゃいけないかもしれないんだもの!)

江ノ島(普段は澄ましちゃってるくせに、なんて絶望的な表情なの…?)

江ノ島(この上実際にパクチー料理を前にしたら一体どうなっちゃうのかしら…!)じゅるり

江ノ島(…でも、それを見るためにはアタシまで大っ嫌いなパクチーを食べなくちゃいけない…)

江ノ島(最高なのに最悪…!なんて絶望的なのかしら…!!)はあはあ




戦刃(なんかよくわからないけど、盾子ちゃん、行きたくなくはなさそう…)

戦刃(…だったら、いい…のかな?)


戦刃「…何でもない」

霧切「………」じっ

舞園「??」

江ノ島「…あーあー!もう、お姉ちゃんのせいで変な空気になっちゃったじゃん!どーしてくれんの?」

戦刃「えっ!?あっ、ご、ごめんね盾子ちゃん…!」

江ノ島「まだあと二人も残ってんだから、無駄に時間使わせないでよね!」


霧切(はっ…)

霧切(いけない、つい本題を忘れてシリアスモードに入りかけてたわ…)

霧切(戦刃さんの様子は明らかに変だけど…大した事じゃなさそうだし、それに今はそれどころじゃない…)

霧切(頼みの綱がもうあと二人しかいないのよ!!)

霧切(なんとか…なんとかパクチーを回避しなくては…!!)




腐川「パクチー専門店…?」


霧切(気持ちを切り替えてどんどん行くわ)

霧切(腐川さん…料理の好みはよく知らないけど…)

霧切(少なくとも、流行りだとか健康的だとかそんな理由で不味いものを無理して食べたりするような人じゃないことは確かね)

霧切(つまり勝機はある!)


腐川「あ…あたしは…パクチーなんてそんな小洒落たもの、食べた事ないわ…」


霧切(来た!!!)

霧切「だ、だったら…」

腐川「…でも、み、みんながそこに行きたいって言うなら…あたしもそれでいいわ。どうせ、他にお店なんて知らないし…」

舞園「でしたら、好みを教えていただければお店くらい探しますよ?これでも私、顔は広いんですから!」

江ノ島「腐川がいいんならそれでいいけどねー?」

霧切「…無理はしない方がいいわ」




腐川「別に…無理なんかしてないわ。食事なんて食べられればそれでよかったから、特に好き嫌いもないし…」

腐川「それに…あ、あんた達の興味ある料理がどんなものか、ちょっとだけ…気にならないこともないし…」ぷいっ


霧切(…こ、)

霧切(ここで歩み寄りを見せて来るの!?デレ発揮なの!?)

霧切(あなた流行に流されてるスイーツ()なんて大嫌いそうだったじゃない!!?)

霧切(…でも、これをゴリ押しで却下するのはさすがに忍びないわ…)

霧切(クラスメート同士、仲良くできるに越した事はないものね…)




セレス「パクチー専門店、ですか」


霧切(ついに最後の一人になってしまった)

霧切(でも、セレスさん…彼女なら…!)

霧切(彼女は腐川さん同様、健康や流行のために好きでもない物を我慢して食べるような人じゃないし…)

霧切(エスニックや中華も彼女の好みとは言いがたい…)

霧切(彼女の事だわ、きっといかにもな感じのアフタヌーンティーかさもなければ餃子パーティーを提案してくるはず!これで勝てる!!)


セレス「いいですわね。実はわたくし、パクチーは好物ですのよ」にっこり

霧切「!!?」

江ノ島「ありゃ、マジでー?」

舞園「意外です…」

セレス「うふふ、確かにわたくしの高貴なイメージからは想像がつかないかもしれませんが…」

セレス「…あの下品な臭い、正直たまりませんわ…」うっとり




霧切(いや…)

霧切(いやいやいやいや!)

霧切(確かに「下品で臭い餃子が好き」とは言ってたけども!!)

霧切(あれは宇都宮出身だから餃子好きなんじゃなかったの!?まさかの臭いフェチとかそういうのなの!?)

霧切(まさかあの臭いを好き好む人間がいたなんて…)

霧切(…万策尽きたわ)ちーん


江ノ島(霧切の顔wwww 最ッッッ高wwwwwww)

舞園「………」




舞園「…あの、霧切さん」こそっ

霧切「舞園さん…どうかした?」

舞園「もしかしてなんですけど、霧切さんって…」


舞園「パクチー、嫌いですか?」


霧切「!!??!?!?!」がたっ

霧切「なっ、な、なんで…!?」

舞園「やっぱり。なんとなくわかっちゃいました、私、エスパーですから!」


舞園(…と、言うのは冗談で)

舞園(霧切さん、ずっと様子がおかしかったですもんね…)

舞園(隠したいみたいだし黙っていた方がいいのかなと思ったけど、このままじゃパクチー専門店に決まっちゃいそうですし)

舞園(それ以前に、私がもっと早くに気付いて最初に却下してあげられていれば、それで済んだ話でもありますし…)




舞園「うふふ、何も隠す事ないのに。パクチーが嫌いな人なんてたくさんいますよ?」

霧切「だ、だって…」

霧切「…高校生にもなって好き嫌いがあるなんて、恥ずかしいじゃない…」


舞園「そんなことありませんよ!私だって好き嫌いはたくさんありますよ?」

舞園「それにむしろ、いつものクールな霧切さんとギャップがあって、可愛いじゃないですか!」

霧切「…そんなもの、かしら?でも…」

舞園「もちろん、霧切さんが隠したいなら無理にとは言いませんけど…とりあえず、ここは私に任せてくださいっ」


霧切「舞園さん…ありがとう」

舞園「気にしないでください!…江ノ島さーん!」




舞園「あの、私、他に近くでよさそうなお店を見つけたんですけど、今回はそこにしませんか?」

舞園「パクチーは嫌いな方こそいませんでしたけど、食べた事がない方が多かったので、やっぱりいきなり専門店に行くのはやめておいた方がいいかもしれないと思いまして…」

江ノ島「んー?…」


江ノ島(うーん…)

江ノ島(…まーいっか。霧切の絶望顔もそろそろ見飽きたし、アタシもパクチーなんてごめんだし)

江ノ島(絶望的に臭いのなんて、どっかの残念なお姉ちゃん一人で十分よね)


江ノ島「…まあ、それもそうね」

江ノ島「んじゃ、今回はパクチー専門店は見送りで!」

江ノ島「それで、よさそうなお店って何の店?」




舞園「沖縄料理のお店です!ゴーヤを使ったお料理が絶品なんですよ♪」

霧切「」



終里




アニメが絶望展開だったとき現実逃避しながら殴り書いてたもの
なので江ノ島さんの絶望具合がかなりマイルドなのは仕様です

最近パクチー専門店なる店が人気だと聞いてネタにしてみたけど正直パクチーがどんな食べ物なのかいまいちよくわかってません
カメムシみたいな匂いって本当なんですかね…



カメムシとミルクを混ぜた感じ

学園中の霧切さんもぼっちじゃないってわかってよかった。
公式でも感情をもっと表に出すような霧切さんを見てみたいもんだ



※この先ダンガンロンパ3絶望編ネタバレ注意※






江ノ島「アニオタになったわ!」御手洗「僕のせいだ…」

・あらすじ:ダンガンロンパ3絶望編7話で御手洗くんのアニメを見た江ノ島さんがうっかりアニオタになった
・深夜のテンションの一発書きなので展開が唐突でも気にしない




江ノ島「アニメって最高…」はあはあ


御手洗「どうしよう…僕の洗脳が効きすぎて江ノ島さんがアニオタになってしまった…」

御手洗「さっきまで『アニオタ奴~wwwww』とか言って僕を煽ってたのに…」



江ノ島「アニメは日本の文化…クールジャパン最高…」びくんびくん



御手洗「誰だこれ…」

御手洗「というか洗脳技術を使った僕のアニメに見入るのはともかくアニオタになるってどういう事だよ…江ノ島さん洗脳耐性なさすぎるよ…」

戦刃「確かに感動したけど…盾子ちゃん、絶望はどうしたの…?」

江ノ島「せんのう?ぜつぼう?さっきから何よそれ、来期のアニメのタイトルか何か?」

御手洗「最近はもう4文字タイトルのアニメは少ないけどね」

江ノ島「タイトルにはあんまりそそられないわね…まあとりあえず3話まで様子見かな」

戦刃「そそられないのに3話も見るの…?」




山田「ほうほう。江ノ島盾子殿もアニメがお好きなのですか、意外ですな」

江ノ島「そうかもしれないけどアニメ大好きよ!『外道天使☆もちもちプリンセスぶー子』最高よね!!」

山田「なんとッ!?女性でぶー子の良さを理解してくださる方がいるとは珍しい…!」



舞園「山田君と江ノ島さん、最近仲がいいですねー」

苗木「珍しい組み合わせだよね。何の話してるんだろう?」



江ノ島「ぶー子コスしてみたいんだけど、アタシも一応モデルだし体重増やせないのよねー…」

山田「それは残念ですなぁ。まあ衣装を着るだけならできますが…」

江ノ島「アタシそういうの無理。コスするなら体型まで完コピしてこそでしょ?」

山田「全面的に同意ですぞ!!」ふんすー!





江ノ島「山田にぶー子の同人誌をたくさん借りたわ!」

江ノ島「しかも今じゃ手に入らないレアものばかり!さっそく寮の部屋に帰って読まなくちゃ!!」たたた



腐川「ひゃあっ!?」

江ノ島「うわっ!?」ドーン



江ノ島「いたた…」

腐川「…な、なんなのよ一体…!ちゃんと前見て歩きなさいよ、この猪ギャルっ…!」

江ノ島「ごめんってば…うーわ、お宝の山ばらまいちゃった!」

腐川「お宝…?って、な、何よこれ、同人誌…!?」

腐川「小説を読む知能がないのは知ってたけど、こんなもの読むなんて…」ぶつぶつ

江ノ島「いたっ!…もう、あんたが横からネチネチ口出してくるから気が散ってうっかり指切っちゃったじゃん!」

腐川「え?…血…!?」ふらっ ばたーん


江ノ島「あっ…そういやそんな設定あったっけ」


ジェノ「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!…んー?これはこれは…」じろじろ

ジェノ「…なーんだ、目の前に同人誌の山があると思ったらBLはねーのかよ!解散ッ!」



江ノ島「BL…?」




◆いろいろ省略



江ノ島「あんたが好きなのはー…宗方京助くん!」

逆蔵「くっ…!」

江ノ島「………」

逆蔵「…?」

江ノ島「…萌える」

逆蔵「は…?」


江ノ島「彼女持ちの親友に恋してしまい、想いを胸に秘めたまま親友の手となり足となる…」

江ノ島「まさに禁断の愛…!切なくて泣ける…萌えるわ…っ!」

逆蔵「な、何言ってんだテメェ…」

江ノ島「心配いらないわ…せめて同人誌の中だけでも、アタシがあんたを幸せにしてあげるから!!」つ宗方×逆蔵同人誌

逆蔵「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」




七海「日向くん…今頃どこにいるんだろう…」

七海「また一緒にゲームしたいのに…」



江ノ島「………」

七海「誰…?」

江ノ島「…萌える」

七海「えっ」


江ノ島「アタシって腐女子だけど、雑食だからNLもイケちゃうのよね…!」はあはあ

七海「えぬえる…?」

江ノ島「背徳感のあるBLは最高だけど、王道のボーイ・ミーツ・ガールものもまたいいものよね!」

江ノ島「という訳であんた、会いたい人がいるんでしょ?」

江ノ島「アタシがその人が今どこにいるか、教えてあげるわ!」

七海「ほんとに…!?」




御手洗「その後、なんやかんやあって江ノ島さんは深夜アニメをリアルタイムで見られる生活をするためにモデルの仕事を辞めた」

御手洗「今は同人で生計を立てながらひたすらアニメ漬けの日々を送っているらしい」

御手洗「僕は一人の女性の人生を大きく変えてしまった事を悔やみ、アニメに洗脳技術を用いる事はやめた…」


御手洗「学園の相談役の天願さんという人やOBの宗方先輩から、僕のおかげで世界が救われたとか、【超高校級の希望】とかいろいろ言われたけど…正直実感はない」

御手洗「今日も平和だなあ…」かきかき


扉<ドンドン!


御手洗「うわっ!?すみません、もう少しで終わりますっ!!」



終里




やったね天願さん御手洗くんが希望になったよ

この時点でも江ノ島さんはタクシーの運転手と評議員の最低二人は殺してるので逮捕されないとおかしいけど、ギャグだし眠いので省略



CP沼にハマっていく江ノ島でワロタ
腐向けやナエギリ、ヒナナミなんかは特に供給量が多いから一度ハマると冗談抜きで抜け出せなさそう


ふと検索してみたらパクチードーナツのレシピが引っかかってビビりました
マジであるのか…



>>25
カメムシとミルク…!?
全く想像つきませんがとりあえずすごくマズそうです…

>>26
公式で感情を表に出す霧切さん!見たいですね!
平和な学園生活の頃なら、それなりに年相応にみんなと接してたりしたのでしょうか

>>37
言われてみれば後半はアニオタというよりただのCP厨ですねえ
大人しくヒキオタになるより、クラスメートや先輩たちの色恋沙汰にガンガン土足で踏み入って引っ掻き回すCP厨江ノ島オチの方が良かったかもしれません
勉強になります


>>34のその後

・ヒナナミ要素しかない
・絶望的に予定調和な少女漫画注意




◆カムクラルーム


カムクラ「………」


カムクラ「………」


カムクラ「………」


カムクラ「遅い…」



※絶望編6話での対面後、間もなく江ノ島さんがアニオタに目覚めたためカムクラは絶賛放置されています



カムクラ「江ノ島盾子…彼女ならあの程度の怪我、どうということはないはず」

カムクラ「…戦刃むくろが伝言を伝え忘れている?それとも…」



扉<ガチャ


カムクラ「!」


七海「あっ…!」

カムクラ(…女?)


七海「………」

七海「…日向くん…」

七海「日向くん、でしょ?…日向くん、だよね…!」

七海「…髪、どうしたの?」

七海「それに、なんでこんな所に…」


カムクラ「………」

カムクラ「あなたは誰ですか?…どうして、ここに」

七海「え…?」



七海「誰って…どういうこと?」

七海「…一年も会えなかったから、私のこと…忘れちゃった?」

カムクラ「僕の質問に答えてください」

七海「………」ビクッ

七海「…わ、私は…七海、千秋…」

七海「日向くんがここにいるって、78期生の…江ノ島さんって人に教えてもらって…それで…」


カムクラ「江ノ島盾子に…?」



カムクラ(…僕は確かに江ノ島盾子に「待っている」と伝えた…)

カムクラ(そして当の江ノ島盾子は現れず、代わりに現れたのが、江ノ島盾子にここを教えられたというこの少女…)

カムクラ(まさか、彼女が…江ノ島盾子の言う“絶望”に関係しているのでしょうか)



カムクラ「………」

カムクラ「…以前の僕の記憶は消滅しました」

七海「しょう…めつ…?」

カムクラ「ええ」

七海「…だから、私のことも覚えてないの?」

カムクラ「はい」

七海「…そんな…!」



カムクラ(………)

カムクラ(…考え過ぎ、か。どう見ても普通の少女としか…)



七海「…でも…」

七海「でも、前の人格ってことは…やっぱりキミは日向くんなんだよね?」

カムクラ「………」


七海「えっと…」

七海「…とりあえず、ゲームしようか」つゲームガールアドバンス



カムクラ「………」

カムクラ「は?」



カムクラ「………」ピコピコ

七海「………」ピコピコ

カムクラ「………」テレレレレレッ♪

七海「…うーん、また負けちゃった」デデーン


カムクラ(…なぜ、こんな事に)



カムクラ「………」ピコピコ

七海「………」ピコピコ

カムクラ「………」テレレレレレッ♪

七海「勝てないなあ…」デデーン


カムクラ(また勝利…ツマラナイ…)



カムクラ「………」ピコピコ

七海「………」ピコピコ

カムクラ「………」テレレレレレッ♪

七海「むむむ…」デデーン


カムクラ(………)ちらっ



カムクラ「…あなたは」ピコピコ

七海「んー?」ピコピコ

カムクラ「ツマラナクはないのですか?」テレレレレレッ♪

七海「え?」デデーン


カムクラ「僕はゲーマーの才能も、幸運も超分析力も持っています」

カムクラ「こんなモノ、何度勝負しても、あなたは僕には勝てない…」

カムクラ「こんな事をして、何か意味があるのですか?」



七海「………」きょとん

七海「…ふふっ」クスッ

カムクラ「…何がおかしいのですか」

七海「だって…」


七海「前にも日向くん、同じこと言ってたから」





日向『…なあ、七海』ピコピコ

七海『どうしたの?日向くん』ピコピコ

日向『………』

日向『俺なんかと遊んでて…つまらなくないのか?』

七海『…?どうして?』


日向『だって、俺はお前と対戦するには弱すぎるし…』

日向『お前と協力プレイをするには足手まといだろ』

日向『俺なんかより、もっと上手いヤツと遊んだ方が…』

七海『………』


七海『…日向くん、たぶん誤解してる』

日向『え?』

七海『私とゲームしてくれる人なんて、日向くんが思ってるよりずっと少ないよ』



七海『小さい頃は「千秋ちゃんと遊ぶと全然勝てなくてつまらない」って言われて友達ができなかったし…』

七海『ゲーセンだと、普通にプレイしてても荒らし扱いでお店からマークされちゃってたりするし』

七海『あとリアルでゲームの大会なんかに出ると、露骨に嫌な顔されちゃったりとか…』

七海『そもそも最近じゃ、どこも殿堂入り扱いで参加もさせてもらえないことの方が多いし』

七海『協力プレイはまだマシだけど…結局いつも私のワンマンプレイになっちゃって、長く続いた事はないかな』

日向『………』


七海『…覚えてる?日向くんと初めて会った時、この噴水の前で…』

七海『私、日向くんに言ったよね。ギャラオメガ、「今度見せて」って』

日向『…ああ』



七海『…本当は、一緒にゲームしようって言いたかった』

七海『でも、せっかくギャラオメガが好きな人に出会えたのに、また嫌われちゃったらどうしようって思うと…言えなくて』

日向『七海…』


七海『だからね、私がこうして毎日日向くんとゲームできてるのって、すごい事なんだよ』

七海『日向くんがやさしいから…こうしていられるんだよ』

七海『つまらないなんて、思わないよ』


日向『…そう、か』

七海『そうだよ。…だから、ゲームの続き、しよ?』


七海(…それに)ピコピコ

七海(むしろ、私は…)ピコピコ





カムクラ「………」


七海「あの時とは逆の立場になったけど…私の気持ちはあの時と同じだよ」

七海「私、日向くんとこうして毎日ゲームができて、すごく楽しい。すっごくすっごく楽しいよ」

七海「負けちゃうのは悔しいけど…でも、やっぱり楽しい」


七海「私は、ゲームが大好きだから」


七海「それに…」

七海「………」

カムクラ「…?」





七海「私は…ゲームと同じくらい、日向くんのことが…」


七海「大好き、だから」




カムクラ「…、……」

七海「…って、いきなりこんな事言っても、記憶がないんじゃわかんないよね、ごめんね」


カムクラ「…?」

カムクラ(今のは…一体…)


七海「…でも、私…諦めない。だって、せっかくまた日向くんに会えたんだもん」

七海「絶対になんとかして、日向くんの記憶を取り戻して見せる」

七海「難易度高いけど…きっと、やれば何とかなる、ってヤツだよね」


カムクラ「………」





  『ほら…絶望って未知なんだよ』

  『絶望だけが世界に混沌をもたらしてくれるの…』


  『ねえ…こんな予定調和な世界はツマラナイでしょう?』



  『すべてを手にして、すべてに退屈してカムクライズル…』

  『アンタを救えるのは絶望だけ…アタシだけよ』



  『これは、絶望的に――』


  『――運命的な出会いなのよ!』




カムクラ「………」


カムクラ(絶望だけが未知)

カムクラ(絶望だけが僕を救う)


カムクラ(…それは、違うのかもしれない)



七海「日向くん…?」



カムクラ(この少女は…七海千秋は、もしかすると…)

カムクラ(絶望ではない“未知”なのかもしれない)



七海「日向、くん…?」

カムクラ「………」


カムクラ「…いえ、なんでもありません。ただ…」

カムクラ「どうやら僕も…あなたに興味が湧いてきたようです」


七海「興味…?」


カムクラ「…ところで、随分長い間ゲームをしていましたが、時間は大丈夫なんですか?」

七海「え?…あっ、寮の門限…!」

カムクラ「では、今日のところはもう帰った方がいいでしょう」

七海「うん…そうだね」



七海「えっと…じゃあ、今日は帰るけど、明日も来るからね」

七海「だから…」

七海「…また、明日」



  『じゃあ…、またな』

  『うん、また明日』



カムクラ「………」

カムクラ「…ええ。また、明日」




終里



時間がかかった割にはツマラナイ
3の七海の性格いまいちツカメナイ
カムクラと七海の会話ムズカシイ

でもせっかく書いたので投下
今スレの更新は多分これで終わりです

パクチー屋でなんかやると思ったら日七海?だったでござる
希望編の日向って3七海のこと覚えてんのかな…

なぜか完結済みのスレだと思ってたから続きが来てビックリしたぜ
3七海のss書こうとしてるので参考にさせていただきます(1から自分で書けない屑)


苗木にだけはタメ口で話すようになった舞園に萌える江ノ島とかも見てみたいな


>>58
>>1はエタるのが怖いからあんまり長い話書かないうえに貧乏性だから、一つのスレに短編数本ぶち込んでスレタイ詐欺してしまうんだ…
希望編日向くんは雪染先生のことは覚えてるようだったし、七海のこともきっと覚えてるはずだって思ってます

>>59
最終更新からひと月以上空いてますからねぇ
こんなので参考になれるならどうぞどうぞ~SS楽しみにしてますね!!

>>60
タメ口舞園さんネタはいつか絶対書くと思うけどその発想はなかった…!


ではそろそろHTML化依頼出してきます

遅くなったけど、ダンガンロンパ3完結お疲れ様でした!

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