フラグ「べ、別に踏んでほしくなんてないんだからねっ///」 (10)

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世の中にはフラグというものが存在する。有名なのは死亡フラグ等だろうか。
それまで悪だったやつが急に良いやつになったり、「俺この戦争が終わったら彼女にプロポーズするんだ」などがこれに当てはまる。
こういうフラグだが、俺は絶対に「踏まない」ようにしてる。何故かと言うと....
ツンデレドMフラグ「いつになったら踏んでくれるの... ?」


都内の大学に通う独り暮らしの大学生の俺の部屋に、いつからかこの『ツンデレドMフラグ』が住んでいた。
ある日の朝天気予報で大雨と言っていたのを忘れていた俺は、夕方大学から帰るときに傘を持っていないことに気付いた。要するに「濡れるフラグ」がたっていたわけだ。
そこに運良く同じ大学に通う幼馴染みが現れ運良く2本傘を持っていたので運良く濡れずに済んだ。
つまり「フラグを踏まなかった」のだ。


そのあと家に帰るとそこには居た。
ツンデレドMフラグが。
フラグ「べ、別に踏んでほしくなんて無かったんだからね!////」
一度、いや、二度も三度も自分の目を疑ったがやはりそこには間違いなくフラグが立っていた。フラグだけに。


だが出ちまったもんはしょうがない。
本来フラグは踏むものだ。
死亡フラグがたてば死ぬ。
雨に濡れるフラグが立てば濡れる。
単位落とすフラグが立てば落とす。これが所謂「フラグを踏む」というものだ。
そうすればこのフラグも満足して消えるのかもしれない。いつも踏まれたがってるしな。
だがここで踏めばなんか負けた気がする。踏まれたがってる奴を踏んでも何も楽しくない。
そこで俺は絶対に「踏まない」と決めた。

みてる人いる?

4.5
某日

俺「お、今日は俺の好きな深夜アニメの放送日だ!見なきゃな!」

フラグ「!」ジー

俺「うわめっちゃ見られてる....これは『明日寝坊して大学遅刻するフラグ』か....」

俺「仕方ない録画して今日はもう寝よう」

フラグ「....」ションボリ


某日

俺「明日テストか~別に勉強しなくていいかな....」

フラグ「!」ジー

俺「めっちゃ見てるな....これは『単位落とすフラグ』か....」

俺「勉強するか」

フラグ「...」ションボリ



某日

俺「やべえー授業長引いたせいでバイト遅れそうだ。バイト先までタクシー使うか!」

フラグ「!」ジー

俺「フラグたってるのか.....?『死亡フラグ』だけは絶対踏みたくないし走るか....」

フラグ「早く....踏んでよ....」ニヤリ

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