厨二病俺「サ店に行くゼ!」 (83)

店員「お飲み物はどうされますか?」

俺「コーヒーで頼むゼ!」

店員「ブレンド、アメリカン、エスプレッソなどがありますが」

俺「ブラック☆コーヒーで頼むゼ!」

店員「全部ブラックです」

俺 「やはりコーヒーは奥が深いゼ!」




お前らもこういう経験あるよな?

俺「サ店に行くゼ!」

女友達「サ店ってなに?」

俺「おそらく喫サ店のことだゼ!」

女友達「スタバとかじゃダメなの?」

俺「コーヒーがあるのかないのかで運命は決まるゼ!」

女友達「あるに決まってんじゃん」

俺「じゃあサ店に行くゼ!」




ぶっちゃけコーヒー出るならどこだってサ店と変わらないよな?

俺「サ店に行くゼ!」

店員「お飲み物はどうなさいますか?」

俺「メニューが多すぎるゼ!」

女友達「あたしストロベリークリームフラペチーノで」

店員「かしこまりました」

俺「ならば俺もそれにするゼ! もちろんブラックだゼ!」

店員「…」




ちょっと格好つけただけなのにあのときの店員の顔ヤバすぎワロタ

俺「サ店に行くゼ!」

先生「授業中にどこに行く気だ」

俺「せんせ…先公ごときが俺に質問するなんて許せないゼ!」

先生「先生に向かってなんて口のきき方を! 耳引っ張りの刑だ!」

俺「いたたたたたた体罰は禁止だゼ!」




男なら一回ぐらい先生のこと先公って呼ぶよな!

朕「サ店にいくぞよ……」

店員「貴様……小市民の分際で我がサ店の珈琲を啜るか」

朕「うム、漆黒☆闇珈琲で頼むぞよ」

店員「馬鹿め、闇属性の珈琲は切らしておるわ!」

俺「サ店に行くゼ!」

母親「アンタあたしの財布から1000円盗んだでしょ!」

俺「高校生ならそれぐらいの悪事は普通なんだゼ!」

母親「ふざけんな!」

俺「それから化粧ポーチには生たまごをぶちまけたゼ!」

母親「ああああああああああああ」



男は親に反抗しなきゃいけないってことでとりあえず親に反抗したりもしたよな?

>>17
センス無さすぎやめとけ

部活のコーチ「疲れたから喫茶店行くぞ」
部員「「「やったぜ。」」」

コーチ「いつものコーヒーで」
女1「あ、私も同じので」
女2「私も」
女3「あ、私も」

俺「バナナオレで」

俺「サ店に行くゼ!」

店員「今日もブラックですか?」

俺「お冷で頼むゼ!」

店員「は?」



勢いにまかせて喫茶店に行きすぎてお金がなくなったりもしたんだぜ!

>>23
ハァ!?
てめーの感性に合わなかっただけだろうが腐れパンツが!

俺「サ店に行くゼ!」

友達「もしかしてお前って毎回同じ服着て喫茶店行ってる?」

俺「そ、そんなことないゼ!」

友達「どうせいつも全身黒づくめでしょ?」

俺「俺の手の内が完璧に読まれてるゼ!」

友達「服がないならアクセサリーは? もっと腕とかにシルバー巻くとかよ!」

俺「その手があったゼ!」




鎖はなかったから家の数珠を付けまくった
お前らも似たような経験あるだろ?

俺「サ店に行くゼ!」

女友達「あたしも行きたいから乗せっててよ」

俺「2人乗りはポリ公に捕まるゼ!」

女友達「ケーサツにビビるとかダサっ」

俺「この俺を挑発とは面白いゼ!乗ってけだゼ!」

女友達「つーか荷台まっすぐとかウケる。曲げなよ」グイグイ

俺「荷台曲げるとかすごいゼー!カッコいいゼー!」




男の荷台はやっぱり曲がってなきゃな!
とか思ってた時期が俺にもありました

俺「サ店に行くゼ!」

先生「今日提出の宿題出してないから帰っちゃダメだぞ」

俺「勉強するぐらいならサ店でブラック飲んだほうがマシだゼ!」

先生「お前実はブラックで飲むのつらいだろ」

俺「そ、そんなことないゼ!」



人前じゃブラックで通してたけど、一人のときは 角砂糖3つとフレッシュ2つは入れてたな
お前らもこういう見栄を張ってた時期があったろ?

俺「サ店に行くゼ!」

母親「そんなにコーヒー飲むなら自分でいれたら?」

俺「マダム!それはいいアイディアだゼ!」

母親「じゃあブルックスコーヒーに頼んでFセット注文しておいて」

俺「もしもしFセット頼むゼ!」

オペレーター「Fセットですね。ではお名前住所の確認しますね」

俺「了解だゼ!」

オペレーター「片岡ポンキチ様ですね?」

俺「ポンキチ?」

オペレーター「片岡ポンキチ様ですよね?」



なぜかポンキチって名前でブルックスに登録されてて
この話を学校でしたらあだ名が一ヶ月ぐらいポンキチになった…

俺「サ店に行くゼ!」

女友達「毎回ブラック頼んでんの?」

俺「男がブラック以外飲むなんてありえないゼ!」

店員「お飲み物はどうなさいます?」

俺「いつもので頼むゼ!」

女友達「いつものとかメッチャかっこいい注文じゃん」

俺「常連だから当然だゼ!」

店員「はい、いつもどおり砂糖3つとフレッシュ2つですね」

俺「……」

女友達「ふーん」




後々聞いた話でわかったが
この店員さんはわざと砂糖とフレッシュ使ってることをバラしたらしい

俺「サ店に行くゼ!」

友達「喫茶店行きまくってるけどお前って金あんの?」

俺「そろそろなくなりそうだゼ!」

友達「バイトでもしろよ」

俺「学校にバレたら高速でしかられるゼ!」

友達「そんなことでビビってんの?」

俺「この俺がビビるわけないゼ☆ここで働きたいゼ!」

店員「え? うちで働きくんですか?」

俺「よろしく頼むゼ!」


高校2年の夏、俺がサ店の客から店員に変わった瞬間だった
ていうか本気で高校生でバイトする俺カッケーって思ってた

この場面転換はプロの所業だわ

俺「サ店に行くゼ!」

店員「あっちの席のお客さんから注文聞いてきて」

俺「わかったゼ!」

おじいちゃん1「アメリカンね」

おじいちゃん2「俺も同じでアメリカン」

おじいちゃん3「じゃあ同じくアメリカン」

おじいちゃん4「ワシ、ドイツ!」

俺「意味がわからないゼ!」



あとで話を聞いていた店員さんに解説してもらって
はじめて意味がわかりました

俺「サ店に行くゼ!」

母親「なんだかんだきちんとバイト行っててえらいじゃん」

俺「給料入ったから盗んだ1000円を返すゼ!」

母親「ほほう、きちんと返すなら許してやるか」

俺「2日後の母さんの誕生日プレゼントも兼ねてるんだゼ!」

母親「ふざけんな!」




結局1000円+お菓子の詰め合わせをプレゼントしました

俺「サ店に行くゼ!」

女友達「ポンキチの家からバイト先って近いけど大丈夫なの?」

俺「言ってる意味がわからないゼ!」

女友達「古典の太田、あと担任と教頭先生がポンキチの家の周りに住んでるんだよ」

先生「すいませーん、席空いてますか」

俺「噂をしたらなんとやらだゼ!ここは逃げるしかないゼ!」

店員「おいこらどこ行く!?」




バイトをバックレる俺カッケーと思いつつも罪悪感に負けて結局謝って許してもらった
今思うと店員さんたちは優しかったなあ

ちなみに先生には卒業までバイトしてることはバレなかった

俺「サ店に行くゼ!」

店員「最悪のタイミングで来ちゃったね」

俺「時間どおりに来ただけなんだゼ?」

店員「こっそり勝手口開けてごらん」

俺「よくわからないがチェックするんだゼ!」

マスター「だからそこはママが悪いんだろ!?」

奥さん「パパの発注ミスがそもそもの原因でしょ!」

俺「…」


店の中でパパとママって呼び合いながらケンカする二人に唖然としつつも
ちょっといいなと思った俺だった

俺「サ店に行くゼ!」

母親「あのさあ、バンダナ毎回同じのを使ってるけど洗ってる?」

俺「めんどくさくて洗濯なんてしてないゼ!」

母親「汚い。たまには別のを使いなさい」

俺「わかったゼ!」

母親「あー、でもポンキチって無駄に顔と頭デカイから入るのないかも」

俺「……」




ブサイクとか言われるより頭と顔がデカイって言われるほうがわりと傷つくことを知った瞬間だった

店員「片岡君には前から伝えたいことがあったんだよね」

俺「言いたいことがあるなら聞くんだゼ?」

店員「たぶんこれはね、あたし以外の人も思ってることだからきちんと聞いてね」

俺「もったいぶるのはやめてほしいゼ!」

店員「その喋り方はやめたほうがいいよ」

俺「…………はい……ダゼ」

店員「だからそれをやめなさいって」




こうして俺はもとの喋り方を取り戻した
俺がまた一歩大人に近づいた瞬間だった

このバイトは高三の終わりまで続けたけど
いろいろといい経験になりました
他にも痛々しいエピソードがあった気がするけどもう飽きたんで終わります

また別の機会があれば、ってことで



おわりだゼ!

センス溢れてる

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