葉山「平塚先生…彼は?」平塚「新入部員の比企谷だ」 (15)

平塚「まぁ色々問題はあるがいい子だぞ?それに葉山…君とは同じクラスだ」


平塚「まぁ知らないのも無理はないがな」

葉山「いえ、知っていますよ?一応」


八幡「いやいや同じクラスで知らないのも無理はないって何ですか?俺学校にはちゃんと来てますよ?」

平塚「来ているだけだがな…」

八幡「勉強もしてますから」

平塚「ぐっ…葉山、見ての通りこんな奴で手を焼いている。この奉仕部で彼をもう少し社交性ある人間に、してくれ」

葉山「は、はぁ…わかりました」

平塚「ではな」

八幡「」

葉山「」

八幡(こいつは元サッカー部だったが…今年の3月に事故にあいサッカーができない怪我をしたんだっけな)

葉山「とりあえず自己紹介をしようか」

八幡「ああ…」


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葉山「ここは簡単に言うと悩みとかを持った人の解決かな?」

八幡「あ?何で疑問系なんだよ」

葉山「…」

八幡「…」

葉山「俺が怪我をしたのは知ってるか?」

八幡「ああ…聞いたな」

葉山「ここに入ったきっかけはそれだ」

八幡(そんなことはどうでもいいんだが)

葉山「俺が怪我をした後にここに依頼に来た」

八幡「どういうことだ?」

葉山「俺はここにいた人の後を引き継いだんだよ」

葉山「俺には…あの人の思想は眩しすぎて届かない…だから上手く説明できないんだ」

八幡「んで?どんな悩みがくるんだ?」

葉山(…)
葉山「本当に色々ある」

八幡「まぁ悩みなんてそんなもんか…それで?どの程度は依頼を受けて…受けないのはどの程度からなんだ?」

葉山「!?」

八幡「あ?」

葉山「…そうか君も」

葉山「前にいた人はこう言ってたな…餌の取り方を教えるだけだって」

八幡「意味がわからん…が何となく…わかる」

葉山「1から全部やってあげるのでははなく…やり方を教えて自分でやらせるってことかな?

八幡「そんなの当たり前だろ」

葉山「ぐっ…」

八幡「その考えはこの部の考えなのか?」

葉山「ああ」

八幡「まぁクラスのお前しか知らないが、皆幸せならそれでいいってタイプだろ?お前は」

葉山「ああ…そりゃ出来るだけ全員幸せになって欲しいし…全員幸せになれるならそれの方がいいじゃないか」

八幡「確かにそうだ…それは理想ではある。難しい話だがな。その考え自体を否定はしない」

葉山「…」

八幡「まぁ俺は全員に入ったことないんだけどね」

葉山「…」

葉山「あ、ああ」

八幡(すげー顔引きつったな…八幡悲しい)

葉山「それがどうしたんだ…」

八幡「お前のことだから、依頼人が来たら全て対応しそうだと思ってな」

葉山「うっ…流石に全てではないけど…」

八幡「まぁ人気者だから興味本位でくる奴も多そうだしな」

葉山「…」

葉山「…それだけじゃないだろ?比企谷」

八幡「ああ…だがそれは、もう少し時間を見てから話す」

葉山「…」

八幡(俺の見立てじゃ…この部の考えとコイツは合っていないな)

八幡(それにこいつは…恐らく)

魚だったわ…落としてくれ

依頼出してくる…

葉山「前にいた人はこう言ってたな…餌の取り方を教えるだけだって」

雪ノ下「餌の取り方を教えるだけよ」(キリッ


次回予告!(今回の担当はシド!)

やぁ皆。
当分出ないからという理由で駆り出されちまった。

次回!
それぞれが抱いた思いが入り乱れ、彼等の運命は激しく絡み合う。
彼等はその時何を思うのか。

そして動き出した時は何処へ向かうのか!
次回
番外編『それぞれの思い、それぞれの後悔』

観てくれよな。



あとがき

八幡の噂が粗方片付きました。
由比ヶ浜への復讐はまだ続き、葉山は死ぬほうが楽だと思う程に地獄へたたき落とすつもりです。

今回も読んで下さってありがとうございました!

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