スネーク「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」 (666)

(注意)
・MGSと俺ガイルのクロスSS
・転生要素あり
(転生しても八幡の人格は足す)
・時系列はアニメの2話以降
(前後する可能性あり)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405099456

~MGS4ラスト~

ビッグボス「蛇は…一人で…いや、蛇はもういらない」

スネーク「……」カチッ

ビックボス「はぁぁ………良い物だな」

ビックボス「……」

スネーク「ビッグボス…」


ビッグボス(来世は…静かに暮らしたいものだな…)

~しばらく時が経ち~

スネーク「俺も…いよいよだな」

オタコン「スネーク…」グスッ

スネーク「オタコン…今までありがとう」

オタコン「うん。所でスネーク」

スネーク「なんだ」

オタコン「来世は…どんな人生を送りたい?」

スネーク「そうだな…闘いとは無縁の」


スネーク「静かに穏やかに、平凡な人生を歩みたい」

~~~

~17年後~

八幡「やはりプリキュアは素晴らしい」ホロリ

八幡「……」

八幡「俺もあんな風に強いヒーローになれないものか」

八幡「……はは。厨二病乙」

八幡「……」

八幡「たまには散歩でもして体を鍛えるか…」

~道中~

八幡「……ま、散歩しただけで強くなれたら苦労しないけどな」

八幡「ふぁあ…眠い…帰りたい…」ボヘ~

犬「キャンキャン!」

八幡「犬が道路のど真ん中で陽気に走り回ってやがる」

八幡「危ない奴だな」

ブロロロロロ

八幡(おいおいおいおい。車が来てるじゃねぇか。シャレになんねぇぞ)

八幡(……アレ?前にもこんなシチュエーションが)

八幡「って、んな事を言ってる場合じゃないよな」ダダッ

犬「キャンキャン!!」

ブロロロロ

八幡「……間に合え!!」


ドォォォォォォン!!!!

~病院~

八幡「」

結衣「ヒッキー目を覚まして!!」ボロボロ

雪乃「比企谷君……」

八幡「……っ」パチッ

結衣・雪乃「!!」

八幡「……」

結衣「ヒッキー!!」ダキッ

八幡「……」ムギュ

結衣「もう…バカ!!何でまた無茶するの…」ボロボロ

八幡「……」

雪乃「全く…心配かけさせて」

八幡「……」ボーッ

雪乃「あなたみたいな腐った人を、こうやってお見舞いに着てあげてるんだから有難く思いなさい」

八幡「……」

結衣「ゆきのんと私はね、ヒッキーを一晩中看病してたんだよ?」

雪乃「ちょ、由比ヶ浜さん。それは言わなくても」

結衣「もうゆきのんったら!そんなに照れなくても良いのに!」

八幡「……」

結衣「あ…ごめん騒いじゃって。体はその…やっぱ痛いかな…?」

八幡「……」ガタッ

雪乃「比企谷君…何処に?」

八幡「トイレ」

結衣「あ、ああ、あんま無理しちゃダメだよ!」

八幡「心配はいらねぇ。なんとか歩ける」テクテク

結衣「ヒッキー…?」

雪乃「事故にあったとはいえ、様子がおかしすぎるわね」

~トイレ個室~

八幡「……」

八幡(初めは事故のショックで、また厨二病に目覚めたのかと思っていた)

八幡(いや、本気で頭がおかしくなったと錯覚した)

八幡(だが違う。これは厨二病から来る妄想なんかとは訳が違う)

八幡(生々しく刻み込まれている闘いの記憶)

八幡(俺は前世…伝説の男…)

八幡(―――だったんだ)

八幡「……」

八幡「確かに俺は、平穏な人生を望んだ」

八幡「だが…違う。今の俺の人生は平穏なだけで、充実感が不足している」

八幡「俺は…またしても闘わなければ成らない」

八幡「今度は…銃を握るリア銃でなく、平凡で平穏なリア充になる為に」

※アンケートです。ご協力お願いします
・キャラ選択。八幡の前世は…
①ソリッドスネーク
②ビッグボス


今日はここまで
騙されたり利用されたり、孤独だったり…なんかヒッキーと微妙に似てると感じてたら、こんなSSを書いてしまった

元の世界と八幡のいる世界は違うのかな
スネーク

因みにアンケの締め切りは日曜日の21時まで
>>17
世界は一緒だよ
スネークもビックボスも有名人として知られてる設定

比企谷八幡(CV:大塚明夫)

>>19
スネーク「静かに穏やかに、平凡な人生を歩みたい」
の17年後で同じ世界って設定ってそれじゃメタルギアライジングのあとか
てか同じ世界だと気になるんだけどスネークが活躍してたときって日本なにやってたんだ

またせたな!

ご協力ありがとうございます
土日は忙しくて書けないので二日間、時間を設けたけど想像以上に投票が来ててビックリした

集計をまさか5回もやり直すハメにはるとは…orz

票数ほぼ同じくらいだけど、僅かさでビックボスに決定しました
(投票に入りそうなコメントも票に入れさせてもらいました)

まだ完成(脳内で)はしてないけど、二人分のシナリオは少し考えていました
コメにもあったけど性格が違うので、話の方向性は多少変えたほうがいいと思ってた

あと余談だけど実は最初はリキッドを主人公にしようと真面目に考えてた。やめたけど

それでは今から書き溜めします
早ければ3時ごろ。遅くとも朝方に投下します


~数日後~

八幡「……」ブツブツ

八幡(そういえば…あの時代の他の者はどうしてるだろうか)

八幡(ゼロも生まれ変わったのか?現代では上手くやっているのだろうか)

八幡(カズの行方も気になる…まあアイツなら元気良くしてそうだが)

結衣「……ねーヒッキー?」

八幡「……」ブツブツ

雪乃「あなた、耳まで腐ってしまったのかしら?聞こえてるなら返事しなさい。由比ヶ浜さんに失礼よ」

八幡「……」ブツブツ

結衣「ねー!!ヒッキー!!!」

八幡「~~っ!!な、なんだいきなり叫んで…」

結衣「さっきからずっと呼んでたでしょ!!無視しないでよ!!」

八幡「あ、そ、そうか。気がつかなくてわるい」

結衣「もう」プンプン

八幡「……」ボーッ

八幡(しかしあれから17年…バーチャスミッションからだと60年以上か)

雪乃「……また上の空状態になってるわよ比企谷君」

平塚「やあ、調子はどうだ?」

結衣「あ、先生!」

雪乃「こんにちは先生。ノックぐらいして下さい」

平塚「いやーすまない。所で比企谷は…」チラッ

八幡「……」ゝ

平塚「……なぜ敬礼?」

八幡「はあ…何かおかしいでしょうか」

平塚「いや、別に悪くは無いが」

八幡「……」

平塚「まあ何にしても、命に別状が無くて良かった」

平塚「しかし…」ジーッ

八幡「?」

平塚「君は…………比企谷八幡で良いんだよな?」

八幡「何処からどう見てもそのハズですが」

結衣「あ、わかるわかる!!なんか雰囲気変わったよね?」

雪乃「確かに何処となくまとってるオーラが…」

八幡「な、なな、何をいってるんだお前ら…厨二病も大概にしとけ」ドキッ

平塚・雪乃・結衣「……」ジーッ

八幡「あのージロジロ見るの止めてくれませんか…」

平塚「……目だ」

八幡「は?」

雪乃「確かに…目が違うわ」

結衣「あ、本当だ!目が腐ってない!!」

八幡「お、おう…」

雪乃「良かったわね。目の濁りが消えて。少しはマトモになったんじゃない?気持ち悪いけど」

八幡「結局、低評価には変わりはないんだな」

雪乃「事故のショックが原因のかしら?良かったわね事故にあって。気持ち悪いけど」

八幡「お前はとにかく俺を罵倒したいんだな。しかも患者にいう事じゃないぞ今の台詞」

平塚「まあいい、差し入れにリンゴを持ってきた。食べると良い」

八幡「っ!!それはありがたい!!」ガタッ

平塚・結衣・雪乃「!?」

八幡「ん、どうした?」

平塚「いや、まさかそんなに喜んでくれるとは思わなくてだな」

八幡「早く食べたいんで渡してください」ウズウズ

結衣「あ…私がリンゴ剥いてあげるよ」

八幡「悪いな」

ブ~ン

雪乃「…?きゃっ!!」

結衣「いやああ!!ハチが…」

平塚「窓から入ってきたな…しかたない。上手く追い払うとするか」

八幡「……由比ヶ浜、ナイフを貸せ」ササッ

結衣「え?」

雪乃「比企谷君何を?」

八幡「全員危ないから伏せろ。ほら先生も」

結衣・雪乃「……??」サッ

平塚「何をする気だ?」サッ

八幡「フン!」ビュンッ

ズバンッ!

ハチ「」

八幡「よし」

結衣・雪乃「」

平塚「ナ、ナイフがハチごと壁に突き刺さっている…だと…」

結衣「」ポカ―ン

八幡「ありがとう。ナイフを返す」

八幡「ん?どうした由比ヶ浜。俺は早くリンゴを食べたいんだ」

結衣「えと…その…」

八幡「ああもういい。俺が剥く」ススッ

結衣「ああ、ちょっと待て!ちゃんと洗わないと汚いよ!」

八幡「汚い?大げさだな。俺がジャングルで任務を行ってた時は……」

平塚・結衣・雪乃「……は?」

八幡「あ…………その、今のは聞かなかったことにして欲しいです」

雪乃「流石に本気で引くわよ比企谷くん」

結衣「ヒ、ヒッキー…本当にどうしちゃったの?まさか事故で頭がおかしくなっちゃったの?」

八幡「いや、その、ジョ、ジョークだ」

平塚「……」

八幡「先生もそんな哀れみな目で俺を見ないで下さい」

八幡(いかん。つい前世での事を…これじゃただの電波じゃないか)

八幡(今の俺はジョン・ドゥでもビッグボスでもない。平凡で孤独な高校生、比企谷八幡だ)

八幡(態度を気をつけないとな)

結衣「はいヒッキー!リンゴ向けたよ」

八幡「サンキュ」スッ

八幡「……」シャリ…モグモグ

結衣「上手すぎる!!!」

平塚「!?」

雪乃「比企谷君…アナタ…」

結衣「やっぱりヒッキーおかしいよ…」

一旦休憩
次からは退院して、徐々に少しづつ本編に絡めた話を書くと思う

知らせてくれてありがと
>>83訂正

八幡(いかん。つい前世での事を…これじゃただの電波じゃないか)

八幡(今の俺はジョン・ドゥでもビッグボスでもない。平凡で孤独な高校生、比企谷八幡だ)

八幡(態度を気をつけないとな)

結衣「はいヒッキー!リンゴ向けたよ」

八幡「サンキュ」スッ

八幡「……」シャリ…モグモグ

八幡「美味すぎる!!!」

平塚「!?」

雪乃「比企谷君…アナタ…」

結衣「やっぱりヒッキーおかしいよ…」

~退院後・自宅~

小町「あ、お兄ちゃんおはよ!」

八幡「朝からパン食べながら雑誌読むとか余裕だな」

小町「へへ~ん、小町は毎日早起きで健康的なんだよ!お兄ちゃんも小町を見習ったら?」

八幡「時間見て行動取れるように成ったらな」

小町「え?あ、やっば!もうこんな時間!」

八幡「先に口を拭け」

小町「え、ジャムってる?」

八幡「ああ。食べながら雑誌読むのは止めておけ。だからジャムなんて起こすんだ」

小町「うん!気をつけるね」

八幡(シャレでいったつもり何だが通じてしまった)

小町「それにしても」ズイッ

八幡「なんだ?」

小町「お兄ちゃんどうしたの?事故にあってから目の濁りが消えたけど」

八幡「……さあな」

小町「力強い目になったのは良いけど、何か別人みたいになって寂しいかも。あ、今の小町的にポイント高い!」

~教室~

八幡(久しぶりの教室…ま、別に変わりは無いな)

ガヤガヤ

クラスメイト1「なあ、アイツ誰?」

クラスメイト2「さあ」

八幡(しかしいい加減俺のこと覚えないのかコイツら)

クラスメイト3「あんな目つきが鋭い奴うちのクラスにいたか?」

八幡(……ああそうだよな。よけい認知しにくい訳だ)

八幡「そうだ。生物のレポートをまだ出してないな。もう書き終えてるけど」

八幡「しかしこのレポート。自分で作っといて難だが酷いな」

八幡「『生まれ変わったら孤高なクマになりたい』…か。前世は蛇だった訳だが」

キャッキャッ

八幡「ん?」

三浦「それでさ~~~」

葉山「へぇ~そうなんだ」

海老名「ははは」

結衣「マジ受けるんだけど~きゃはは!」

八幡(カースト上位メンバーも特に変わらず…か)

八幡(しかしどうしようか)

結衣「あ、ヒッキーおはよう」

八幡(俺はこれまで孤独なボッチ生活を送ってきた。それを良しとしてきた)

八幡(一方、前世は戦いに明け暮れていた。その最中、裏切られたり、悲惨な体験もした)

八幡(人間不信になりかけたのは前世も一緒だ)

八幡(だが……)

――PW編ラスト回想――

『俺たちは必要とされてるからこそ闘う。持てぬ者たちの抑止力となる』

『ここは俺達にとって唯一無二の家。天国でもあり地獄でもある』

『それが、俺たちのアウターヘブンだ!』

VIC BOSS!VIC BOSS!VIC BOSS!VIC BOSS!
―――

八幡(あの時には生死を共にした多くの仲間もいた)

八幡(前世の記憶を覚醒した今だから言える。カラに閉じこもった生き方は良く無い)

八幡(しかし良いのだろうか…いきなり比企谷八幡という男がガラリと変わってしまうのは…)

八幡(今なら葉山の人格を素直に評価も出来る…だが俺はまたリーダーのような生き方をする気は無い)

八幡(こんどは小さく平穏に生きたい。だが充実した生活も送りたい)

結衣「ヒッキー、聞こえてる?」

八幡(本当に平凡で良い。カースト上位など望まん。だが孤独はイヤだし友人は欲しい)

八幡(後できれば彼女も)

八幡(しかし…どう変化していこうか)

結衣「ヒッキー!!!」

八幡「わわわ!?な、なんだよいきなり!!」

結衣「さっきからずっと呼んでたんだよ!」

八幡「わ、わるい」

結衣「もう!!しっかりしてよ!!」

~昼休み~

三浦「結衣、最近付き合い悪くない?」

結衣「えと…止むに止まれぬ私事で恐縮ですというか…」

八幡(……全く飯の時間に)

八幡「……」ガタッ

八幡「その辺にしておこうか」

三浦「うっさい…!」

八幡「うるさいだと?」ズイッ

三浦「っ!?」ビクッ

三浦(な、なによヒキオの癖に…凄い目力)

葉山「ヒキタニくん…?」

八幡「俺はな、今カロリーメイトを食べてるんだ」

三浦「……は?」

八幡「どんな好物もこれじゃ飯がまずくなる。由比ヶ浜の意志を尊重してやったらどうなんだ?」

三浦「アンタには関係ないでしょ!?」

八幡「あるさ。同じ奉仕部の仲間だ」

結衣「っ!!」

八幡「由比ヶ浜と友達なら、その意志を尊重すべきじゃないのか?」

八幡「お前がやってるのは嫉妬から来る一方的な束縛だ。それはいい事なのか?」

八幡「それに由比ヶ浜に非があるとは思えん」

三浦「……!」

戸部(な、なあアレ本当にヒキタニくんなのか!?)ヒソヒソ

大岡(なんか違う人に見えるぞ)

大和(あの優美子を圧倒してる…)

葉山「ま、まあまあ、もうその辺にして…優美子もさ?」

優美子「ちっ…」

八幡「葉山」

葉山「ん?なんだいヒキタニくん」

八幡「お前にもしリーダーとしての自覚あるなら、もう少し早く三浦を説得したらどうだ」

葉山「え…」

八幡「部外者である俺が先に止めに入るようでは、まだまだだ」

クラスメイト全員「」ポカーン

葉山「ヒキタニくん…」

結衣「ヒッキーありがとう。さっき立ち上がってくれて」

八幡「俺は仲間を庇った。それだけ」

結衣「でも奉仕部の仲間ってだけの理由じゃイヤだな」

八幡「どういう意味だ?」

結衣「えっと……」

結衣「~~~~!!」ブンブン

八幡「?」

結衣「あの……友達。グループ違うけど…友達だから助けたと言うか…」

八幡「……」

結衣「だから次に私に何かあったら、奉仕部の仲間ってだけじゃなくて、友達として私を助けて…ね?」

八幡「……ああ。わかった」

~廊下~

八幡(友達……良い響きだ)ジーン

八幡(真の平凡生活への第一歩だな)

雪ノ下「さっきは少し見直したわ」

八幡「ん?なんだ雪ノ下か」

雪ノ下「さっきのような啖呵、なかなか出来ないわよ」

雪ノ下「初めは私が注意しようと思ったのだけど…お役をとられたわ」

八幡「そうだったのか」

雪ノ下「それと良かったわね」

八幡「ん?」

雪ノ下「友達、一人目が出来て」

八幡「……」

結衣「ゆきのん行こう!」

雪ノ下「それじゃ。また放課後」

八幡「……」

八幡(一人目…か。まだまだこれからだな)

~翌日~

結衣「あ、ヒッキー!」

八幡「おうどうした」

結衣「昨日のお礼に、またクッキー焼いてきたんだけど」

八幡「お、おう…」ビクッ

結衣「何よ!そんなビビらなくても良いじゃん!」

八幡「だ、だってよぉ…おまえ…」

結衣「あれから猛練習したんだよ!前よりも上手に焼けてるんだから!」

八幡「……まあせっかくだ。頂いてやる」

結衣「はい!」

八幡「サンキュ」

モグモグ


八幡「不味過ぎる!!!」

結衣「」ガーン

八幡(まだ昔のレーションの方がマシだ…)グッタリ

休憩します

八幡本人は、ビックボスか八幡の人格、どちらの人格で生きれば良いかまだ悩んでる段階。
変化してしまう事に少し戸惑ってる

~放課後~

結衣「あ、やっはろー」

雪乃「こんにちは由比ヶ浜さん」

結衣「あれ、ヒッキーはまだ?」

雪乃「ベランダにいるわ」

結衣「ベランダ?」

雪乃「良く分からないけど、絶対に入ってくるなと言われてるわ」

結衣「なんだろう…気になるな」

雪乃「確かに、何か怪しい事でも……ん?あれは煙」

八幡「……」カチッ

八幡「スー…ハァー…やはり良い物だ」

八幡(葉巻を吸ったのは…我が息子スネークに看取られた時以来か)

八幡「現代日本では葉巻を入手するのが困難だった」

八幡「しかも未成年という立場のせいで、人前で堂々と吸えんのが難点だ」

結衣「ヒッキー!!何やってんの!!」

八幡「っ!!しまった…」

雪乃「最低ね。学校で煙草を吸うなんて…どこまで根性が腐ってるのかしら」

結衣「ヒッキーが不良になっちゃったよ…」

八幡「人聞き悪いこというな。それにこれは煙草ではない、葉巻だ」

八幡「それに葉巻は良いぞ。どうだ?一本吸うかお前たち」

結衣「いらない!」

雪乃「少なくとも奉仕部の部室で吸わないで頂戴。これは没収ね。」スッ

八幡「楽しみが一つ減ったな…」シュン

~翌日・体育~

八幡「……」イライラ

材木座「どうしたのだ八幡!物凄く不機嫌そうだが」

八幡「法律というのは時に人に害を与える物だな」

材木座「ふむ、良ければ我が相談に乗ろうか?」

八幡「いや、いい」

材木座「そういうな我が相棒!言ってみたまえ」

八幡「葉巻が吸いたい」

材木座「……え?」

八幡「せっかく手に入れたのに、没収された」

材木座「」

八幡「はあ…放課後はダンボールでも被って落ち着こうか」

戸塚「あの…比企谷くん。大丈夫?元気無さそうだけど」

八幡「」ドキッ

戸塚「体調悪いの」

八幡「いや、たった今元気になったところだ」キリッ

戸塚「え、そう?それじゃ一緒にテニスしよ!」

八幡「ああ、喜んで」

~~

戸塚「比企谷君凄いね。もしかして経験者?」

八幡「いや」

八幡(……体を動かすのはやはり良いな。イライラが吹き飛んだ。半分は戸塚のおかげだが)

八幡(俺も何かスポーツでも始めようか…)

八幡(そうだ。またCQCの訓練でも始めよう)

八幡(いざとなった時のための、護衛術にもなるしな)

戸塚「比企谷君、お願いがあるんだけど…」

八幡「ん?どうした」

戸塚「うちのテニス部って人数も少なくて弱いんだ」

戸塚「比企谷君さえ良ければテニス部に来てくれないかな」

八幡「ふむ…」

八幡(CQCの訓練もしたいが…よくよく考えると、一人じゃ出来ない)

八幡(よし…それなら)

八幡「考えてもいいぞ。テニス部」

戸塚「本当!?」

八幡「ああ、奉仕部と掛け持ちになるがな」

八幡「そのかわり…CQCの訓練に付き合ってくれないか?」

戸塚「CQC…?」

~放課後~

雪ノ下「却下。集団活動を出来るとでも思ってるの?それにアナタみたいな生き物受け入れてくれるハズないでしょ」

八幡(……否定はしない。『比企谷八幡』ならな。だが前世は軍の首領だった)

八幡(雪ノ下の意見を覆す自身はある)

八幡(しかし元兵士としてのプライドに固執する気も、過去の栄光にすがる気もない)

八幡(今の俺の人生は、小さく平穏に生きる事が目標だ)

八幡(『比企谷八幡』としての答えを出して諦めよう)

八幡「……ああ、諦めるよ。入部しない」

~数分後~

結衣「やっはろー」

戸塚「失礼します」

八幡「おおう、来たか」

~~~

八幡「すまんな、やはりテニス部に入部できん」

戸塚「そっか…」

雪ノ下「でも、戸塚君の依頼は引き受けるわ」

結衣「やったね彩ちゃん!」

戸塚「ありがとう雪ノ下さん!」

雪ノ下「されじゃ明日の昼休み、テニスコートに」

八幡「戸塚。依頼は引き受けたが、約束は守れなかった」

八幡「だからCQCの件も忘れてくれ」

戸塚「いや、CQCだけど僕も興味あるんだ」

八幡「いやしかし」

戸塚「お願い八幡!僕にCQCを教えて!」

八幡「お、おう。わかった」

結衣「CQC?」

雪ノ下「クローズクォーターズコンバット…アナタ使えるの?」

八幡「まあな。てか良く知ってるな」

雪ノ下「英雄であり狂人と呼ばれた男…ビックボスが編み出した近接戦闘術でしょ?」

八幡「………………」

結衣「ゆきのん詳しいね!」

八幡「………厳密にはザ・ボスと二人で作った技術だ」ボソッ

ここまで
3~4日ほど更新は厳しいです

話のラストは文化祭か、原作の修学旅行までか、それともオリジナル展開で閉めるかまだ考え中です

~翌日・テニスコート~

雪乃「それじゃ早速、練習を開始しましょ」

結衣・戸塚「うん!」

雪乃「さて、その前に比企谷君」

八幡「何だ?」

雪乃「……その頭に巻いてるバンダナは一体?」

八幡「何となくだ。気合を入れるためにな」

八幡(バンダナ巻くのも随分久しぶりだな)

雪乃「気持ち悪い」

八幡「ほっとけ」

戸塚「比企谷くんカッコいいね!」

八幡「お前だけに理解してもらえればそれで良い」

結衣(なんかヒッキー、ワイルドでカッコいい…)ドキドキ


八幡「ん?このキノコは…うん!結構いけるな!」モグモグ

結衣「えい!」パンッ

戸塚「やあ!」パンッ

雪乃「もっと力強くボールを打てるように意識して」

戸塚「分かった!えい!」バコン

八幡「」グッタリ

雪乃「ところで比企谷君。なぜ地面に転がってるのかしら?」

八幡「実は…コートの隅に生えていたキノコを食べてから腹の調子が…」グルル

雪乃「…アナタ事故にあってから食べ物への執着が異常よ?本当に頭大丈夫なかしら」

結衣「ヒッキー…キモすぎるよ…」

材木座「我でもそんな事はしないぞ八幡…」

八幡「い、良いじゃないか!葉巻を奪われた俺からこれ以上楽しみを奪うな!」

八幡「は、腹が…くそ…」グルル

戸塚「痛たたた…膝を擦りむいちゃった…」

雪乃「……はぁ、仕方ないわね。由比ヶ浜さん後はお願い」テクテク

結衣「あ、ゆきのん…」

八幡「待て雪ノ下」ガクガク

雪乃「何?」

八幡「もし保健室に行くのなら、解毒剤も持ってきてくれ」

雪乃「……あったらね」

~~

三浦「ねえ~あーしらもここで遊んで良い?」

戸塚「三浦さん、僕たちは遊んでるわけじゃなくて」

三浦「え、何?聞こえないんだけどぉ?」

戸塚・結衣「……」

八幡「戸塚は許可を得て使っている。テニス部としてな」

三浦「は、またアンタ?つーかアンタだって使ってるじゃん」

八幡「俺は奉仕部として任務を遂行してるだけだ」

三浦「はぁ?意味わかんないだけど」

葉山「まあまあ喧嘩腰になんなって。皆でやったほうが楽しいしさ」

八幡「葉山。皆でやるという前提で事を進めるのは止めてくれないか」

葉山「……」

八幡「任務の邪魔になる。融通利かなくて申し訳ないが、戯れは後にしてくれ」

葉山「……それならこうしよう。テニスで勝負して事を決めるのは?」

八幡「闘いで事を決する…か。良いぞ」

~~~

三浦「えい!!」

結衣「きゃっ!」ズザザザ

戸塚「ゲーム!」

八幡「大丈夫か?」

結衣「足捻っちゃった…でも負けちゃったら彩ちゃん困るよね…」

八幡「……分かった。お前はコートの中で立ってるだけで良い」

八幡「後は俺に任せろ」

結衣「え、でもヒッキーもお腹の調子悪いんじゃ」

八幡「気合でどうにかする。それに後で雪ノ下が保健室から帰ってくる」

八幡「そしたらお前は雪ノ下と交換すれば良い。俺は解毒剤で回復できる」

結衣「でも…一人で大丈夫?」

八幡「大丈夫だ。俺の真の本気を見せてやる」

八幡「このバンダナに誓ってな」

三浦「せい!!」バコンッ

八幡「ふん!!」バコンッ

葉山「でや!!」

八幡「ぜぇぜぇ…」

三浦(どうなってんのよヒキオの奴!?)

葉山(さっきと力が見違えてる…追い詰められてるとは言え凄い)

ギャラリー1「おいおい…もう5分以上ラリー続いてるぞ」

ギャラリー2「スゲェ体力だ!」

八幡「ぜぇぜぇ…!」

葉山(まるで次に、何処にボールが飛んでくるか分かっているかの様な動きだ…)

~~~

三浦「ぜぇぜぇ…こいつ、本当に素人なの!?」

八幡「は、早く来い雪ノ下…!!このままじゃ倒れてしまう…」グルル

八幡(『八幡』の体じゃこれ以上、ラリーを続けるのは限界だ…)


雪乃「比企谷君が一人であの二人に善戦してる…!?」

~~~

雪乃「それじゃ交換ね」

結衣「頑張ってゆきのん!」

八幡「おかげさまで、体調も良くなってきた」

雪乃「もう二度と落ちてるキノコなんて食べない事ね」

八幡「それは出来ない約束だ。これ以上俺の楽しみを減らすな」

雪乃「馬鹿は死んでも治らないのね」

八幡「俺が馬鹿じゃないのは、テニス勝負で照明してみせる」

ギャラリー全員「すげええ雪ノ下さん!」

八幡「県選抜に選ばれた三浦をあそこまで圧倒するとは…やるな」

雪乃「でもそろそろ限界みたいね…体力には自信がないの」

八幡「そうか。ならここから先は俺がどうにかしよう。お前は休め」

雪乃「……期待しておくわ」

~~~

三浦「ぜぇぜぇ…何なのよアイツの動き!なんであーしの球を全部打ち返すのよ!」

葉山「返してくる球の勢い自体は弱い。でも確実に打ち返してくる…!!」

ギャラリー「もう15分以上ラリーやってるぞ!?」

八幡(解毒したとは言え…やはり体力的に限界だ)

八幡(前世の俺ならまだ平気なハズだった…鍛え方が足りないな)

八幡(潮風を利用した魔球を打つ手もありだが、今の俺にそれを打つ余裕はない)

八幡(このままラリーを続けて、せめて引き分けまで…)

八幡(やばい、もう限界だ)グラッ

八幡「……っ」バタッ

結衣「ヒッキー!」

雪乃「っ!!」

八幡「頼む雪ノ下…」

雪乃「時間を稼いでくれたお陰で、少しは体力も回復したわ」

雪乃(でも膝が…ガクガクしてる。マズイわね)ガクガク

雪乃「ゼェゼェ…!」バコンッ

三浦「弱いっつーの…とりゃ!」バコンッ

戸塚「ゲ、ゲーム…三浦さんチームの勝ち…」


結衣「そ、そんな…」

雪乃「ご、ごめんなさい…」

八幡(負けた…任務失敗か…)ガクッ

パチ…パチパチパチ…

八幡(ん、拍手…?)

ギャラリー1「すげえ勝負だった!」

ギャラリー2「メチャクチャ熱い戦いだったぜ!」

八幡(……)

雪乃「ごめんなさい戸塚君、あなたの依頼を台無しにしてしまって」

戸塚「ううん、皆頑張ってくれたし…」

三浦「……」コツコツ

雪乃「三浦さん。私たちが勝負に負けたから約束通り…」

三浦「あーしらが勝ったけど、テニスコートの権限はあんた達の物で良いよ」

雪乃・結衣・戸塚「え…?」

三浦「……じゃあね」

結衣「えっと、つまり」

雪乃「試合に負けて、勝負に勝ったという事かしら」

八幡(結果オーライ…だな)

葉山「ヒキタニ君、驚いたよ。凄い動体視力と体力だね」

八幡「……いや、まだまだ。これでも衰えた方だ」

八幡「でも良いのか?コートの権限は」

葉山「ああ…もういいよ。それにあそこまで必死にやり合ったんだ」

八幡「そうか」

テニス部員1「えっと…比企谷君で良いのかな?」

八幡「ん?ああ」

テニス部員2「さっきの試合、見させてもらったよ」

テニス部員1「戸塚からも聞いてるけど…やっぱりウチの部員になる気はないかな?」

テニス部員2「君は才能あるし、すぐにエースになれる」

テニス部員1「いやもういっその事、次期キャプテンになってほしい」

八幡「キャ、キャプテン!?おいおい新入部員の素人がそれはいかんだろう」

戸塚「比企谷君が次期キャプテンか…僕は大賛成だよ!」

戸塚・テニス部員1・2「キャプテン!キャプテン!キャプテン!」

八幡「……」

結衣「あのヒッキーが崇められてる…!?」

雪乃「」

八幡(……俺が雪ノ下の言うとおりテニス部への入部をやめた理由)

八幡(それは俺が雪ノ下に煽られた事が原因で、無意識に見返してやろうと、リーダーシップを取ってしまう気がしたからだ)

八幡(戸塚に誘われた時はそんなつもり無かったが、もうリーダーとして生きる気はない)

八幡(俺は平凡に小さく生きたい。だからやめた)


八幡「俺は…」

雪乃「良いんじゃない?テニス部に入っても」

八幡・結衣「!?」

八幡「何だって?」

雪乃「比企谷君だって元々は、不本意ながら奉仕部に入ったのでしょ?」

雪乃「本当にやりたいことが見付かって良かったじゃない」

八幡「いや待て、仮に入るにしても掛けm」

雪乃「掛け持ちなんて中途半端しなくて良いじゃない」

雪乃「私は元々、平塚先生にアナタの『腐った根性と孤独体質』の改善を命じられ、アナタの入部を許可したハズよ」

雪乃「もうアナタは孤独体質じゃない。ウチの部にいる意味もない」

結衣「ゆきのん…それはいくらなんでも…」

雪乃「強制的に入らせられ、部に仕方なく来られてるよりマシだと思うけれど」

結衣「……」

雪乃「それじゃ比企谷くん。さよなら」

八幡「……」

~放課後・部室~

結衣「ゆきのん…あんな言い方、無いと思う」

雪乃「いえ、お互いのためよ」

結衣「でも…あれじゃヒッキーが」

雪乃「彼はいずれ、この部を去るわ」

結衣「え…?」

雪乃「ずっと孤独だった人間が、いきなりあんな風に称えられてしまっては、反動で天狗にもなるわ」

雪乃「強制的に入れられた地味な部より、やりがいのある華やかな運動部を優先するに決まってるじゃない」

結衣「……」

雪乃「そんな裏切りを受けるくらいなら……早めに見切ったほうが良いわ」

結衣「ゆきのん…もしかして嫉妬してる?」

雪乃「……馬鹿なこと言わない。そんなわけ」

ガラガラ

八幡「よお」

雪乃「っ!!」

結衣「ヒッキー!!!」

八幡「まだ依頼は来てないか?」

雪乃「……どうしてまたココに来たの」

八幡「俺が奉仕部の人間だからだ」

雪乃「テニス部に転部すれば良いじゃない。そっちのほうが未来は明るいわよ?」

八幡「いや転部はしない。掛け持ちもだ。テニス自体は面白いがな」

雪乃「もうアナタが抱えてる問題は解決したのよ?どうして」

八幡「確かにこの部に来たのは、不本意な始まりではあった」

八幡「だが孤独だった俺に居場所をくれたのも事実だ」

八幡「そのおかげで由比ヶ浜とも友達に成れたしな」

八幡「俺はお前らに感謝してる」

八幡「これからもこの部での任務、使命を全うしたい」

結衣「ヒッキー…」

八幡「それにな雪ノ下、俺はまだ問題を解決していない」

雪乃「……どういうことかしら?」

八幡「俺には…まだ友達に成りきれてない奴がいる」

雪乃「……?」

八幡「雪ノ下、俺と友達に成って欲しい」

雪乃「」ドキッ

八幡「この奉仕部での活動を通して、俺はお前と『友達』になりたい」

雪乃「…………」

八幡「今はまだ奉仕部のただの『仲間』で良い。だがいずれは友達にもなりたい」

雪乃「…………」

雪乃「まさかそんな事を言ってくるなんて思わなかったわ」

八幡「………」

雪乃「でも、その………ありがとう」

雪乃「これからも…よろしく」

八幡「ああ、よろしく頼む」ススッ

雪乃「……」アクシュ

雪乃「……」ドキドキ

結衣「ゆきのん?なんか顔が赤いけど…」ジーッ

雪乃「き、気のせいよ」ドキドキ

今日はここまで

~~~~

八幡「そうだ職業見学の調査票を出さないと。どこに見学しようか」

八幡「……正直迷う。闘いばかりしてきた俺にどうしろと」

八幡「もしも『八幡』としての意見なら、専業主夫と書いて見学先は自宅だろうな」

八幡「前世での意見なら米軍へ入隊、もしくは自衛隊とでも書くのだろう」

八幡「だが平穏に暮らしたいし…」

八幡「今回は八幡としての意見を通し、専業主夫にしてみよう」

平塚「ふざけてるのかキミは?」ゴゴゴ

八幡「すいません。やり直します」

平塚「全く…最近は男前になったかと思ったら、まだ性根が腐っていたとは、先生は残念でならないぞ」

八幡「……はぁ」

平塚「む?何か不満でもあるのかね」

八幡「先生。俺はもう苦労(地獄の様な)したくない。のんびりしたいんだ」

ボゴォォン

八幡「ぐはぁぁ!?」

平塚「キミは社会を舐めすぎだ」


平塚「撃滅のセカンドブリットを喰らいたくなかったら、それ以上変なことを口にしないことだ」

八幡「な…なんてパンチ力だ…」ガクッ

~~~

八幡(見学先は後で考えるか)

八幡(しかし将来はどうしようか)

八幡(息子も俺も蛇としてでなく、人として生きる事にしたが…何をすれば)

~部室~

八幡(あの後、葉山から依頼が来た)


八幡「……変な噂をメールで流す奴がいる、か」

葉山「ああ」

雪ノ下「クラスで何か変わったことはあったかしら?」

八幡「……職場見学とか?」

由比ヶ浜「ああそれだよ!イベント事のグループ分けは、その後の関係性にも影響あるからね」

八幡「仲間はずれにあいたくない…だから誰かを蹴落とそうと言う訳か」

雪ノ下「つまり葉山君のグループ三人の中から、犯人がいる可能性があるという事ね」

葉山「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺はアイツらの中に犯人がいるなんて思いたくない」

八幡「仲間を悪く言いたくない…か。まあ気持ちは痛いほど分かるが」

八幡「…………」

由比ヶ浜「ヒッキー…?」

八幡(俺も前世での体験あったからな…確執、裏切り)

~後日~

八幡(俺は『八幡』としての答えを導き出し、葉山の悩みを解決した)

葉山「おかげで丸く治まった。サンキュな」

八幡「俺は何もしてない」

葉山「俺がアイツらと組まないって言ったら驚いてたけど、これがキッカケで本当の友達成ってくれればそれで良い」

八幡「……そうか」

葉山「そういえばまだグループ決まってないよね。一緒に組まない?」

八幡「ああ。戸塚もいるが良いよな?」

葉山「勿論だ」

八幡「戸塚、葉山も一緒に見学に行きたいって言ってたが良いよな?」

戸塚「うんいいよ八幡!」

葉山「ありがとう。それにしてもヒキタニくん」

八幡「ん?どうした」

葉山「最近、雰囲気変わったよね」

八幡「……まあ友達は増えたな」

葉山「そっか。そういえばキミが見学に行く場所なんだけど」

葉山「自衛隊って…驚いたよ」

八幡「ああ、平塚先生にも調査票を再提出したら異様に驚かれた」

八幡「お前は行き先は自衛隊で大丈夫なのか?」

葉山「うん。実際に自衛隊目指してる訳じゃないけど…ああいう世界を見るのも良いかと思うし」

三浦「あーしも隼人と同じところにするわ」

クラスメイト1「あ、俺も隼人と一緒にしようかな!」

クラスメイト2「私も私も!」

葉山「ははは、みんなも来るのか」

八幡(自衛隊の基地に大勢で見学か…部隊が出来上がる人数だな)

八幡(しかし、俺はなぜ自衛隊なんて選んだんだ?)

八幡(その気になれば選択肢なんていくらでもあったハズだ)

八幡(たしかに前世の俺は闘う事でしか生きられなかった…しかし…)


八幡(俺はまだ戦場に未練がある…?)


八幡(馬鹿な、そんなはずがない。俺はこんどこそ平穏に生きるんだ)

八幡(……戦友だったゼロやカズには会いたいのは事実だが)


結衣(ヒッキーどうしたんだろ?難しい顔して)

短いけどココまで。昨日は寝オチした…
これから出かけるので途中までのを投下。次はいつ投下できるか分からないので

用事が終わって余裕あったら夜に書いて投稿します

~数日後~

八幡(今日は同じクラスの、川崎沙希の問題を解決し任務を完了した)

八幡(今回も『八幡』としての答えを出して解決へと導いた)

八幡「眠いな…朝日が見える」

小町「ふあぁ~…あ!そうだお兄ちゃん。ちゃんと会えてたんだね」

八幡「ん、何のことだ?」

小町「ほらお菓子の人!良かったね~骨折ったおかげで、結衣さんみたいな可愛い人と知り合えて~」

八幡「!?」

八幡「な、なんだと…」

小町「お兄ちゃん?」キョトン

~職場見学・自衛隊基地~

大佐「本日は見学に来ていただき光栄に思う!!」ゝ

先生「ほら、みんなも敬礼だ」ゝ

クラスメイト全員「はい」ゝ

大佐「本日は安全性を考慮し、銃での訓練は行わない」

大佐「基礎訓練とハイポート、それと最後に近接格闘術を行う」

八幡(……)

八幡(由比ヶ浜が、助けたい犬の飼い主だとはな)

八幡(……帰りに由比ヶ浜とあの一件について話してみるか)

八幡(以前の俺なら由比ヶ浜と距離も置いただろう。だがこんな事で動揺してどうする)

八幡(ともかく、今は見学に集中するか)

~~~

大佐「では最後に近接格闘術を披露しようと思う」

大佐「さあ!来い!」

隊員「でや!!」ササッ

大佐「ふん!」ガシッ

ドサッ

隊員「くっ…!」

クラスメイト全員「おおお!!」パチパチ

八幡(CQCが自衛隊にまで伝わっていたとわな)シミジミ

大佐「さて今のは基本的な物だが、この中で私と訓練をしたい者はいるか?」

クラスメイト1「隼人、お前いってみれば?」

大岡「お、いいね。隼人行ってみなよ」

葉山「おれ?ははは、参ったな…でもせっかくだし。お願いします」

三浦「隼人ガンバー!」

葉山「お願いします」

大佐「いいか?まずは…」

葉山「せい!」ガシッ

大佐「そうだ。その調子」ググッ

戸部「やっべー!隼人マジパネェ」

八幡(初心者にしては中々の腕前だな)

大佐「他にも誰か訓練したい者はいるか?」

クラスメイト全員「……」

葉山「そうだ、ヒキタニ君はどうだい?」

八幡「俺が?」

結衣「そういえば前にヒッキー、格闘技を彩ちゃんに教えるとか言ってたよね」

戸塚「うん!今度教わる予定なんだ」

八幡「……まあいいけど」

クラスメイト1「なあ、アイツだれ?」

クラスメイト2「さあ?」

クラスメイト3「前に優美子に口喧嘩やテニスで圧倒させてた奴じゃない?」

クラスメイト4「え、アイツだっけ?」

ヒソヒソ

八幡(コイツら本当にいつになったら俺の存在を認知するんだ)

八幡(まあいい、この演習を名刺代わりにして俺の存在を認知してもらおう)

大佐「それではもう一度、基本を…」

八幡「いや、その必要はありません。CQCには自信あるんで」

大佐「ほう?ならまずは、そこの隊員達と組手してもらおうか」

~数分後~

隊員達「くっ…」ボロッ

クラスメイト「」アゼン

八幡「ぜぇぜぇ…体が重い…」

八幡(やっぱりこの体じゃ体力がすぐ無くなるな…しんどい)

葉山「ヒキタニ君…キミ、一体そんな技術を何処で」

八幡「昔にちょっとな」

大佐「比企谷君と言ったな?」

八幡「はい」

大佐「キミの実力には驚いた。最後に私と手合わせ願いたい」

八幡「わかりました。よろしくお願いします」

大佐(この少年、一体何処でCQCを学んだのか知らんが相当なやり手だ)

大佐(体は華奢だが、技術は達人の粋にある。下手すれば私も負ける)

大佐(ココは…少々汚いが、心理的に意表を突こう)チャキッ

八幡「!」

クラスメイト全員「!?」

隊員全員「大佐!!?何を!!」

葉山「拳銃を構えた!?」

大佐(彼も驚いてる。この隙に…)ススッ

八幡「……」ダダッ

ガシッ

大佐「!?」

大佐(銃を掴まれた!)

八幡「ふん!!」ガチャッ

大佐「なっ…銃を分解しただと!?」

八幡「せい!!」ヒジウチ

大佐「ぐはぁ!!」

八幡(後は俺の腕で、相手の体を1回転させて…)ブンッ

八幡「チェックメイトだ」

ドサッ

大佐「がはぁっ!!」

隊員全員「た、大佐にまで勝ちやがった…!」

クラスメイト1「す、すげぇ…なんだアイツ」

クラスメイト2「えーっと…名前は…」

八幡「比企谷八幡だ。いい加減クラスメイトの名前くらい覚えておけ」

八幡(これで流石にもう覚えてくれるだろう)

大佐「比企谷君。すまないなさっきは」

八幡「いえいえ」

大佐「しかし私が銃を構えてもよく冷静でいたな」

八幡「初めに言ってたじゃないですか。今日は安全を考慮して銃は扱わないって。それなら弾薬だって入ってるわけも無い」

大佐「……」

八幡「それでは、今日はありがとうございました」ゝ

大佐「……待ってくれ、話がある」

八幡「はい?」

~帰り~

八幡「はぁ…やっと解放された」

結衣「ヒッキー遅い!もう皆バスの中で待機してるよ!」

八幡「ああ、すまん。待っててくれたのか」

八幡(あの後、学校を卒業したら自衛隊に来てくれとせがまれて大変だった)

結衣「それにしても今日凄かったね!!私ビックリしちゃったよ」

八幡「おう。そうか」

結衣「あの訓練のおかげで、やっとみんなヒッキーの存在に気付いたみたいだし」

八幡「全くアイツらは…まあいい。それより由比ヶ浜、話があるんだ」

結衣「?」

八幡「この間、小町に言われてやっと思い出したよ。お前があの犬の飼い主だってな」

結衣「あっ…」

八幡「あの一件について俺は気にしちゃいない。だが聞きたい事がある」

八幡「今日まで俺と友達でいてくれたその意味をな」

結衣「……意味?」

八幡「奉仕部に入ってもクラスでまだボッチだった時から、お前は俺に優しかった」

八幡「だがそれが義理や同情からくるものなのか…気になってな」

結衣「えと…あの、ヒッキーはそれを知ってどうしたいの?」

八幡「どうもしない。どんな出会いであれ、お前が大事な友達である事には変わりない」

結衣「ヒッキー…」

八幡「ただ確かめて起きたかった」

結衣「べ、別に…義理とか同情で声をかけた訳じゃなくて…」

結衣「奉仕部に来るまでは、私達よく話したりとかしてなかったし…」

結衣「仲良く慣れたのは奉仕部に悩みを解決してもらって、入部したのがキッカケであって…」

八幡「……そうか。変なことを聞いてすまなかったな」

結衣「ううん!それはそうと…今更だけど、あの時はごめんね」

八幡「気にするな。ハプニングやアクシデントで出会った人間ほど後々、頼りになるもんだ」

結衣「そ、そっか…えへへへ///」

結衣「あれ?でもアクシデントで出会った人ほどって、ヒッキーってそんなに交友関係広かったっけ?」

八幡「む、昔にそういう事が合っt…じゃなくて、聞いた事があってな」

八幡「さて、バスに戻るか」

結衣「あ、待って」

八幡「なんだ?」

結衣「その…事故で知り合って、部活で仲良く慣れたのは良かったというか…」モジモジ

結衣「ああでも!ヒッキーが事故にあって良かったって意味じゃなくて」

八幡「……?どうした」

結衣「あ、その…サブレ助けてもらった事に感謝してるし、でもそれと友情は別だし…でもそれ以上に…」

八幡「何が言いたいんだ?」

結衣「その…ヒッキーの事…」モジモジ

結衣「~~~~!!」カァァァ

結衣「ごめん、やっぱり何でもない!」ダダッ

八幡「おい!全く…何だったんだ?」

~数日後・放課後~

八幡「おう由比ヶ浜」

結衣「あ、ヒ、ヒッキー」ドキッ

八幡「一緒に部室行くか」

結衣「あ…ご、ごめん!今日は用事あるんだ!」カァァ

八幡「……?今日もか」

結衣「あはははは…」

八幡「つーかお前顔赤いぞ、熱でもあるのか」

結衣「へ!?あ、ああ、うん。そんなとこ!」オドオド

結衣「それじゃ!」タタッ

八幡「……?」

~部室~

雪乃「あなた、由比ヶ浜さんと何かあったの?」

八幡「いや」

雪乃「何も無かったら、由比ヶ浜さんは来なくなったりしないと思うのだけれど」

八幡「……」

八幡(この間、あの質問をしたのがいけなかったのか?いやしかし…)

雪乃「どうなのかしら」

八幡「本人は風邪を引いてるって言ってたな。顔が赤かったし」

雪乃「夏風邪?でもそんなに体調が悪いなら普通は学校には来ないわよ」

八幡「う~ん…あと、気のせいか、妙にキョドってるんだよな最近」

雪乃「………………」

雪乃「まさか…ね」チラッ

八幡「なんだこっちを見て?」

雪乃「別に」

~廊下~

雪乃「あ…そういえば比企谷君。お願いがあるの」

八幡「なんだ」

雪乃「6月18日…多分、由比ヶ浜さんの誕生日なの」

八幡「アドレスにも0618と合ったな」

雪乃「ええ、だから誕生日祝いをしたいの」

八幡「なるほど」

雪乃「それで…ね、ねぇ…あの、比企谷君」オドオド

雪乃「私と付き合ってくれないかしら」

八幡「!?」

~休日~

雪乃「ごめんなさいね、休日なのにつき合わせてしまって」

小町「いえいえ!小町も結衣さんの誕生日プレゼント買いたいですし、お出掛け楽しみですし!」


八幡(あの時、不覚にも一瞬、勘違いしてしまった…)

雪乃「それじゃ行く方向を分けましょう。私はアッチの方を見るから…」

小町「せっかくなので皆で周りませんか?その方がアドバイスし合えるしお得です!」

雪乃「けれど、それだと周り切れないのではないかしら」

小町「大丈夫です!小町の見立てだとて…」

八幡「……」ジーッ

小町「おやおや?お兄ちゃん随分と熱心にエリアマップを見てるね。結衣さんの為に真剣に…」

八幡「なあ、寿司と焼肉どっちが良い?」

小町・雪乃「は?」

八幡「腹が減っては戦はできん!まずは食うぞ!」グゥゥ

雪乃「あ、アナタって人は…」

小町「ゴミィちゃん…」

休憩します

(告知)
SS本編終了後、おまけで小ネタを書きます

お題は『もしも○○(俺ガイルキャラ)が○○(MGSキャラ)の生まれ変わりだったら』

本編で出すハズだった設定とか、あるいは未だに出そうか悩んでる設定を、最後のオマケに書いていこうと思います

~1時間後~

八幡「もう食べられん…腹いっぱいだ」

小町「お兄ちゃん最近、本当によく食べるよね~」

八幡「ああ。しかしここの回転寿司は美味いな」

雪乃「さあ、食べたんだから早くいきましょ」

八幡「ああ」


小町(さて…機をうかがって、お兄ちゃんと雪乃さんを二人っきりに…)コソソ


八幡「何処へ行くんだ小町?」サッ

小町「反応早!?」

八幡「迷子になったらどうするんだ。こんだけ広いんだ、しっかりしてくれ」

小町(しっかりするのはお兄ちゃんの方だし~!!)

~数十分後~

八幡「何なんだ小町さっきから。トイレにでも行きたいのか?」

小町「ぜぇぜぇ…そ、そんな事は…って、乙女に変な言い掛かりやめてよね!」

小町(お兄ちゃんってこんなに動体視力良かったっけ~!?)

雪乃「比企谷君、いくら実の妹といえどその言い掛かりは無いと思うわ」

八幡「でもやたら落ち着きがなくてだな」

小町(参ったな…どうすればお兄ちゃんと雪乃さんのラブコメ展開を…)

小町「ん?あれは」

店員「……」ガラガラ

小町「店員さんが動かしてる台車の上にあるの物は…」

小町(よ~し!ここは前にお兄ちゃんから教わったアレを使おう!)

小町「あ!あそこのお店、プリキュアのブルーレイが半額だって!あと、パンさん人形も!!」

八幡「何!?どこだ!!」クルッ

雪乃「っ!!」クルッ


小町「あの…店員さん」ボソッ

店員「はい?」

小町「無茶なお願いをしますが……」コソソッ

八幡「おい小町どこにも……って、また消えた!」クルッ

八幡「……チッ!今度は完全に見失った!!」

雪乃「困ったわね………ん?」チラッ

ダンボール「」

雪乃「……?」クビカシゲ

八幡「どうした雪ノ下」

雪乃「あれ…」

八幡「っ!ダンボールじゃないか!!」

八幡「だがなぜあんな不自然な位置に……って、店員の荷物か」

八幡「……」ウズウズ

雪乃「何を疼いてるの?」

八幡「べ、別に……流石にデパートのど真ん中でダンボールに入る気はない。入りたいけど」ウズウズ

雪乃「比企谷君、やっぱりアナタの脳みそ腐ってるわ」

八幡「お前もあの中に入れば理解できるハズだ」

雪乃「理解したくないわ」

八幡「……とにかく小町を探すぞ」


ダンボール(小町)「作戦成功」

店員「あの…それ処分するので早く…」

ppppp

八幡「おい、皆で回ろうって提案したのはお前だろ、何処にいる」

小町『いや~買いたいの沢山あるのすっかり忘れてたよ。5時間位かかりそうだし~あとは二人で頑張って』

八幡「……何なんだアイツは」

雪乃「どうしたの?」

八幡「5時間ほど一人で野暮用があるようだ」

雪乃「付き合わせてもらってた訳だし、文句を言えた義理もないわね。あとは私達で何とかしましょ」チャリン

店員「ありがとうございましたー!」

八幡「パンさん好きなのか」

雪乃「……別にいいでしょ」

八幡「……」ジーッ

雪乃「な、何よ」

八幡「なあ、パンダって美味いと思うか?」

雪乃「あなた最低ね。おもに発想が」

女性客「……」ジーッ

八幡「……どうやら俺がここらにいるのは場違いのようだな」

八幡「俺は少し休憩所に」

雪乃「待ちなさい。私のセンスに任せるつもり?私は一般の女子高生と離れた価値基準を持っているのよ?」

八幡「自覚はあったんだな」

雪乃「あなたの価値基準はもっとおかしいけれど」

八幡「だからダンボールに直に入ればお前も…」

雪乃「一生理解したくないわ」

八幡「もったないことを…」

雪乃「と、ともかく…その…手伝ってもらえると助かるのだけど」

八幡「しかし店の中は入れないしな」

雪乃「はぁ、仕方ないわ。この際あまり距離を開かないようにして頂戴」

八幡「……それはつまり、あれか」

雪乃「あら意外と物分りが良いのね。頭の中身腐ってるから理解できないと予想してたけど」

八幡「腐ってないことが照明できたな」

雪乃「それで…その、今日一日に限り恋人の様に振舞うのを許可するわ」

八幡「凄い上から目線だな」

雪乃「何か不満でも?」

八幡「特に無い」

雪乃「え…そ、そう」キョトン

八幡(恋人の様にか…そんな振る舞い前世ではエヴァとならしたが…)

~とあるショップ~

雪乃「このエプロンはどうかしら?」

八幡「由比ヶ浜にはそれは似合わんな。アイツにはもっとフワフワしたのが良いだろ」

八幡「だがお前はそのエプロン似合っているな」

八幡「良いセンスだ」

雪乃「そ、そう。ありがとう」ドキッ


陽乃「あれ~雪乃ちゃんじゃない!!」

雪乃「姉さん…」

八幡「なに、姐さんだと…」

陽乃「雪乃ちゃんの姉の陽乃です!アナタのお名前は?」

八幡「比企谷です」

陽乃「比企谷君…へぇ、よろしくね」ジロジロ

八幡「……」

陽乃「それでそれで?二人はいつから付き合ってるんですか~?」ツンツン

雪乃「ただの同級生よ」

八幡「彼氏じゃないですけど」

陽乃「キミもムキになっちゃって~雪乃ちゃんを泣かしたらお姉ちゃん許さないぞ~?」ボヨンボヨン

八幡(胸が当たってる当たってる…!!)

八幡「せ、性欲を持て余す」

陽乃「あらあら元気な子ね~」

雪乃「比企谷君、下品な言葉は慎みなさい。セクハラよ」

陽乃「それじゃ比企谷君!雪乃ちゃんの彼氏になったらお茶しようね!」

八幡「しかし強烈な姉だったな」

雪乃「姉に会った人は皆そう言う。確かにあれほど完璧な存在もいないわ。誰もがあの人を褒めさやす」

八幡「俺が言いたいのはそういう事じゃない」

雪乃「え?」

八幡「何というか…強化外骨格みたいな外面というか」

八幡「人当たりが良くて、ずっとニコニコしていて、優しく話しかけてくる…だがその完璧さ故に嘘くさい」

八幡「あれは完全に諜報員向けだな」

雪乃「……なかなか鋭い所を突いてるけど、なぜ諜報員に例えるのかしら」

八幡「お前の姉なら恐らく、闘う技術を身に付ければ一流のスパイ…トリプルクロスにだって成れる」

八幡(あのよく思考が読めない雰囲気…そうだ、オセロットに近い。見た目はエヴァっぽいが)

眠いので寝ます
次回は多分だけど、ショッピング後編~千葉村前編なるかと

八幡「お、犬だ」ダキッ

サブレ「キャンキャン!」

雪乃「い、犬…」ビクビク

八幡「なんだお前、犬が苦手なのか」

雪乃「……」ガクガク

八幡「随分、懐いてくるなコイツ」

八幡(しかし猫を飼ってたり、犬に懐かれたり…前世も今もやたら動物と縁があるな)

結衣「ごめんなさーい!ウチのサブレがご迷惑を……って、ふぇ!?ヒッキーとゆきのん!?」

八幡・雪乃「何でって。別に」

八幡(……なにやら面倒な事になってきたな)

~次の日・部室~

結衣「え~!?じゃあ二人は付き合ってたりはしてないの!?」

八幡「そんな訳ないだろう」

雪乃「由比ヶ浜さん、私でも怒ることくらいあるのよ。大体あの男に、まとも男女交際ができるハズがないでしょ」

結衣「そ、そんな事……それに前よりも男らしくなってカッコいい…」

結衣「って私何言ってるの///ごめん、今の忘れて!あははは…」

雪乃「でも、そこらに生えてるキノコを食べたり、やたらダンボールをプッシュする男子はどう思うかしら?」

結衣「う…そ、それはキモイかな…」

雪乃「……ま、まあ男らしくなったのは認めるけど」

八幡「お前ら俺を褒めたいのか、貶したいのかどっちなんだ」

結衣「二人とも、誕生日プレゼントありがとね!」

雪乃「ええ」

結衣「えへへへ」

八幡「そういえば由比ヶ浜。お前、夏風邪は大丈夫なのか?」

結衣「は?」

八幡「前に風邪引いてるって言ってたじゃないか。だから部室にも来なかった。俺の記憶違いか?」

結衣「あ、えと、それはその」

八幡「それに最近、会うといつも挙動不審だし…もしお前に失礼な事をしたのなら、正直に言って欲しいんだが…」

結衣「あ、えと、いやそうじゃなくて…その」オロオロ

八幡「やっぱりこの間、事故の事に関して俺が言及したからか?」

結衣「そ、それも違うって!あの話はあの時に終わったじゃん…」

八幡「じゃあどうした?」

結衣「そ、それは…///」カァァ

結衣「~~~~」モジモジ

八幡「……」

雪乃「朴念仁」

八幡「は?なんだいきなり」

雪乃「自分で考えなさい」

八幡(前世でエヴァにも同じことを言われたな…何だってんだ)

~帰り道~

結衣「あ、ヒッキー待って!」

八幡「どうした」

結衣「あの…ちょっと話があって…」

八幡「ああどうした」


雪乃「ん?比企谷君と由比ヶ浜さん…」


八幡「話ってのはなんだ」

結衣「えーっとね…」

結衣「実は私…ずっと…」

八幡「ああ」

結衣「す、す、すす…すk………なの」

雪乃「っ」ビクッ

八幡「すき焼き?」

結衣「ち、違う!!ヒッキーの馬鹿!!」

八幡「なんだよそんな怒って」

結衣(やっぱりいきなりは……順序を踏んで)

結衣「あのね…今度一緒にデーt………したいかな」

八幡「デザート?ああ良いな!一緒に食うか」

結衣「え、へぇ!?うん///……じゃなくて」

八幡「なんだ違うのか」

結衣「デザートもいいけど……その……」

結衣「夏休みに……デー…デーt…」

八幡「?」

結衣「…デー…デー……シー…」

八幡「シー?」

結衣「しーきゅーしーを教えて」

八幡「なんだと?」

結衣「こんど彩ちゃんにも教えるって言ってた、しーきゅーしー…だっけ?私にも教えてよ」

八幡「ああ、構わないが」

八幡(しかし由比ヶ浜とCQCか…)ジーッ

結衣「……?」ボイン

八幡(……うまく加減しないとな)


雪乃(な、なんで私二人の会話をこっそり聞いてるのかしら)

雪乃(私には関係ないじゃない。帰りましょ)

~夏休み・公園~

八幡「ふん!ふん!ふん!!」

八幡「くっ…!!」パッ

八幡「ぜぇぜぇ…スタミナ切れるのが早すぎるぞこの体は…!」

ブー!ブー!

八幡(さっきから携帯がうるさい。集中できないじゃないか)

小町「お兄ちゃん~!」

八幡「おう。宿題は終わったのか」

小町「うん。っていうかお兄ちゃんは勉強しなくて大丈夫なの?」

八幡「宿題はもう全部終えてる。宿題以外で勉強する気にはなれない」

八幡(記憶を取り戻した時、前世で学んだ事も同時に引き継がれた)

八幡(だから勉強しなくてもテストで結果を残せる。特に英語は)

八幡「それよりもこの貧弱な体をどうにかしないと」

小町「お兄ちゃんは今なにやってるの?」

八幡「鉄棒で懸垂だ」

八幡「所で宿題が終わって、ここに来たという事は…CQCの特訓か?」

小町「それもいいけど、今日は千葉にいこうよ!」

八幡「千葉?なんだいきなり。まあいいけど」

小町「ストーップ!上半身裸で千葉行くのはNGだよお兄ちゃん!」

八幡「上を脱ぐのは気持ちいいが、着替えてから行くに決まってるだろ」

小町「最近のお兄ちゃんのアクティブ振りを見ると、上半身裸のまま千葉に行きそうで小町心配だよ~」

八幡「人を性犯罪者みたいに言うな」

~待ち合わせ場所~

平塚「さて、電話に出なかった言い訳を聞こうか」

八幡「先生…?まさかしつこく連絡をしてきてたのは先生なのか?」

平塚「ふん!!」パンチ

八幡「ぐはぁ!?」

平塚「連絡が来てるのに携帯自体みてなかったのか…全く」

結衣「ヒッキー遅い!」

小町「あ、結衣さん、雪乃さん!やっはろー!」

結衣「やっはろー!」

雪乃「やっh……こんにちは」

八幡「みんな来てたのか…」

戸塚「はちまーん!!」タタッ

八幡「やはり戸塚は癒される…いいものだな…!!」

~千葉村~

八幡「千葉と聞いて一体何処にいくと思ったらココか」

葉山「やあヒキタニ君」

八幡「おう。お前達も来たのか」

八幡(大方、平塚先生が内申点を餌に呼びかけてたんだろうな)

八幡「だが自然が満ち溢れている…これは良い」wktk

結衣「なんかヒッキー目が輝いてるよ…」

八幡「楽しみだ!!」

雪乃「この男が目を輝かしてるとなんだか気持ちが悪いわ。あ、元々気持ち悪かったわね」

八幡「お前はどうしても俺を貶したいんだな」

~オリエンテーリング~

戸部「小学生マジ若いわ~!俺らオッサンじゃね?」

三浦「ちょっと止めてくれな~い?あーしがババァみたいじゃん」

戸塚「でも小学生くらいの頃って、高校生は凄く大人に見えたな~」

小町「小町から見ても高校生は大人って感じがしますよ~」

小町「ウチの兄は最近、老けすぎ感が否めませんが~」

八幡「おい。俺はまだ17歳だぞ」

八幡(精神年齢は前世のも足すと、100歳近いが)

結衣「たしかに最近ヒッキー渋くなったよね~」

雪乃「ねぇ、あの子達は何をしてるのかしら?」

少女達「うわ~やだ~!!」

葉山「ちょっと見てこよう」

八幡「……ん?」


留美「……」ポツーン


雪乃「……はぁ」

八幡(なるほど。これは複雑だな)

葉山「大丈夫、ただのアオダイショウだよ」

少女1「お兄さんすごーい!」

少女2「よく触れるね!」

少女達(このお兄さんかっこよくて優しい!)

八幡「ほう、ヘビか」シャキーン

葉山「あ、ヒキタニくん…って何でナイフを!?」

八幡「お前達はアッチ向いてろ」

ザクッ

蛇「キシャァァーー!!」

少女達・葉山「!!!?」

雪乃「あなた…何やってるの!!?」

八幡「だからアッチ向いてろと言ったのに…ヘビをキャプチャーしてるんだ」

八幡「あとは、バックの中に入れてっと…」ゴソソッ

少女達(このお兄さんキチガイだ…)ガクガク

雪乃「あなた、頭がおかしいんじゃないの?」

八幡「サバイバルではヘビを狩って食うくらい当然だ」

雪乃「別に追い詰められた境遇でもないでしょ」

留美(……変わった人)

八幡「今夜の夕飯が楽しみだ」

今日はここまで
ちょっとアンケートを

アンケ『転生者は八幡のみで良い?それとも足す?』

出したいと思うキャラはゼロとカズ

誰に転生するかは個人的には案が浮かんでるけど、一応意見も聞きます
(俺ガイルの男キャラの誰か)

なおストーリー的にはそこまで影響を及ぼしません。
ちょこっと出したかっただけなので

因みに本編の最後の方に一人だけ、出す予定のキャラがいます

ご協力お願いします

因みにアンケの締め切り時間は今日の18時までね
あと更新がちょくちょく遅れるけど、多分遅くとも週1で投下はすると思う

そのあと「兄弟と呼ぶべきか」とか「息子だと思ったことはない」とか言ってるぞ
まあ父の息子に対するそれと同じ位ソリッドの「存在」を認めて尊敬してるし
MGSでよく出る「ミーム」として見るとラストシーンの2人は親子同然だったろうけどね

アンケートありがとう
集計の結果、増やさないことにしました

ただ>>263でも書いたけど最後の方(エピローグ)に出す予定のキャラがいます
オリキャラっぽくだけど

またアンケでもあったけど材木座=カズという案ですが…
実は最初は本気で本編中に書く予定だった。でもグダりそうで今日まで躊躇ってた

ただアンケで材木座=カズが多かったので、ラスト間際に書く可能性はあるかも
絶対とは言い切れないけど

~キャンプ場・調理場~

平塚「ほう、火を起こすのに手馴れてるじゃないか比企谷。やるじゃないか」

八幡「恐縮です」

平塚「だが」

少女達「」ガクガク

少年達「すっげー!!今日はヘビも食うのかよ!!」

平塚「もうすこしニーズを弁えろ。男子はともかく、女子小学生はビビるぞ」

八幡「いやしかし小学生にサバイバルのコツを教えるのも」

平塚「とにかく、その焼いてるヘビを食うのは私とお前だけで良い」

雪乃「せ、先生は食べるんですね…」

平塚「間違ってもそのヘビを、カレーの具材として入れないように」

八幡「楽しみが一つ減ったな…」

結衣「ヒッキーキモイよ…」

雪乃「もはや生理的に無理だわ、ヘビガヤ君」

八幡「お前なんで俺のコードネームを…」

雪乃・結衣「?」

八幡「あ……そ、それよりだな!家カレーだと、家によって個性が出るじゃないか」

八幡「だから俺がカレーの中にヘビを入れるという選択肢は間違ってない筈だ!」

小町「お兄ちゃん、ウチのカレーにヘビが入ってた記憶なんて無い様な…」

八幡「それじゃこれからは入れるか!」

小町「家から追い出すよごみぃちゃん」

八幡「世知辛い世の中だ…」

~~~

葉山「カレーは好き?」

留美「……」

少女達「」ヒソヒソ

留美「…別に、カレーに興味ないし」テクテク

葉山「………よし、カレーに隠し味入れようか。何か入れたい物ある人!」

少女達「はーい!はーい!」ノ

結衣「はーい!私はフルーツがいいと思う!桃とか!」ノ

八幡「馬鹿かアイツは。想像しただけで吐きそうだ」ガツガツ

留美「本当、馬鹿ばっか」

八幡「む?ああ、しかし桃が良くてなぜヘビをカレーに入れてはいけないんだ!」

留美「……」

雪乃「アナタはある意味一番馬鹿…いえキチガイだと思うけれど?」

八幡「キチガイとは言ってくれるじゃないか。なあ雪ノ下、お前もヘビを食え。ほら一本やる」スッ

雪乃「訴えるわよ?」

八幡「文明社会から人類の原点、野生に立ち返ることも大事だ」

雪乃「そんな事を堂々と言えるのはアナタくらいね。呆れるのを通り越して軽蔑するわ」

八幡「文明社会に馴染みすぎた代償…哀しいな」

留美「名前」

八幡「ん、名前がなんだ」

留美「名前!普通は今のでわかるでしょ?」

雪乃「人の名前を知りたくば、まずは自分から名乗りなさい」

留美「……鶴見留美」

雪乃「私は雪ノ下雪乃。そこのは…キチガヤくんよ」

八幡「哀しいな本当」ムシャムシャ

八幡「俺は比企谷八幡。んで今来たコイツは比ヶ浜結衣だ」

結衣「ヨロシクね!」

留美「なんかソッチの二人は違う感じがする。あの辺の人達と。私も違うの、あの辺と」

雪乃「そこの野蛮人と一緒にしないで欲しいのだけれど」

結衣「ヒッキーが明らかに雰囲気違うの分かるけど…他の人は何が違うの?」

留美「みんなガキなんだもん。だから別に一人で良いかなって」

結衣「でも小学生時代の思い出とかは大事だよ?」

留美「思い出とかいらない。中学に入れば、よその人と友達に成ればいいし」

雪乃「残念だけど、そうはならないわ」

留美「え……」

雪乃「アナタを仲間はずれにしてる子達が、今度は違う学校の子達と結託して同じ事が起きるわ」

留美「………」

留美「誰かをハブるのは何回かあって…けどそのうち終わって、また話したりする」

留美「そしたら今度は私がそうなった。別に何かした訳じゃないのに」

八幡「……環境が変わることで良い事も悪い事も起きる。子供でいようと大人になろうと悩むことはある」

八幡「そして昨日までの仲間が敵になる…信じていた物が簡単に崩壊する」

――――

『俺はもうアンタとは縁を切る』

『スネーク!待ってくれ…私は…』

『恐るべき子供達計画…よくもこんな計画を立てたもんだ』

『……』

~PW・ジーク戦後~

『パスが言っていたサイファーとは“空”の意味の暗号。もう一つの意味は』

『………ゼロ』 

~ザンジバーランド蜂起~

『ビッグボス!ソリッドスネークが潜入してきました』

『スネーク。やはり来たか』

『それとボス…言い辛いのですが。ミラーさんは…』

『わかっている。今回は敵同士だ』

『カズ…』

―――

留美「八幡も辛い事いっぱい経験したの?」

八幡「……それなりに」

留美「……」

八幡「俺の事は良い。それよりほら、蛇の串刺し一本やる」

留美「いらない」

八幡「そういうな。食ってみろ」スッ

留美「……」

結衣「ちょっヒッキー!!?」

雪乃「ちょっと!その男の言う事を真に受けてわ…」

留美「……意外とおいしいかも」ムシャムシャ

八幡「だろ?」b

結衣・雪乃「!?」

~夕食~

八幡「美味過ぎる!!!」

雪乃「この食事に対する執着…こっちが食欲失せて気持ち悪いわ」

八幡「もっと食わせろ!」

結衣「あははは、もうヒッキー食べ過ぎだって!」

八幡「なんだ、もうカレーはないのか…」ガクッ

小町「小町も呆れちゃうよ~お兄ちゃん何杯御代わりしてるんだよ」

平塚「もう食べ終えたか?なら議題に入るが、君達はその孤立してしまってる少女をどうしたい」

葉山「俺は可能な範囲で何とかしてあげたい」

雪乃「可能な範囲…でね。アナタには無理よ」

葉山「……っ」

平塚「雪ノ下、キミはどうなんだ?」

雪乃「彼女が助けを求めるなら、あらゆる手段を持って解決に努めます」

平塚「……で、少女本人は助けを求めてはいるのかね?」

雪乃「それは…」

結衣「ゆきのん…留美ちゃん言いたくても言えないんじゃないかな?」

雪乃「……」

結衣「留美ちゃん言ってたじゃん、自分も同じことしてたって。だから自分だけ助けてもらうのは許せないんじゃないかな」

全員「……」

八幡「仲間はずれしてきた者への罪悪感や責任感か…それが自らの人間関係を事更に悪化させている」

八幡(彼女はまだ若い。あんなか弱い娘に辛い思いはさせたくないな)

八幡(ボッチだったころの知恵を活かして、彼女を救えないものか)

八幡(あるいは前世、軍人として培ってきた経験を活かして何か出来ないか…)

今日はここまで

~深夜・森林~

八幡「う~ん……」ウデクミ

戸塚「どうしたの八幡?」

八幡「ん?いや何でもない」

八幡(一先ず、あの問題に関しては考えるのは後にしよう)

八幡(いまは戸塚にCQCを教えないとな)

八幡「よし戸塚…行くぞ!」

戸塚「うん!」

八幡「まずはそうだな…簡単な技からだ。俺の襟首を掴んでみろ」

戸塚「うん…こうかな?」ガシッ

八幡「うっ…!!」カァァ

戸塚「八幡?顔赤いけど大丈夫?」

八幡「あ、ああ、問題ない」

八幡(くそ、男なのに何でこんなに可愛いんだ…!)ドキドキ

八幡(オレですらときめくレベルだ…GRUのヴォルギン大佐なら発狂して恋に落ちるレベルだぞ)

~数十分後~

海老名「優美子大丈夫かな…さっきまた雪ノ下さんと口論してたけど」テクテク

ドゴッ

海老名「ん?今何か音が」

「おお、なかなか筋が良いじゃないか!」

「そ、そうかな…えへへへ」

海老名「……いや、ほんのりホモの匂いが」

「よし、ここまで俺は受け身だったが、今度は襲う。それに対応できる力を身に付けろ」

海老名「受け身!?しかもこんどは襲う!!?」

海老名「何だろう…この胸がときめくワードは…!!」ザワザワ

「うんわかった!今度は本格的に闘う訳だね、負けないよ!」

「そうだ。俺を倒す思いでこい!!」

海老名「押し倒す想いで…!?」ドキドキ

海老名「こんな夜中に夜這いなの!?一体誰が…」ガサッ

戸塚「うあああ!!!」ガシッ

八幡「甘いぞ!!」ググッ

海老名「ぐふ、これは…ハチトツktkr!!!!」ガタッ

戸塚「ん?今そこの茂みから音が聞こえたような…」チラッ

八幡「余所見をするな!」ガシッ

戸塚「しまった…!でも負けないぞ!!」ガシッ

八幡「っ!!瞬時に俺の襟首を掴むとは…やるな」ググッ

戸塚「くっ…」ググッ

八幡(苦悶の表情を浮かべてる戸塚も可愛い)

八幡「……って、しまった油断した!体勢が!!」グラッ

戸塚「うおおお!」ブンッ

八幡「くっ…負けるか…!!」ブンッ

ドンッ

八幡「ふぅ…辛うじ戸塚を馬乗りにして、動きを封じた」

戸塚「ああ…負けちゃった。あの体勢から持ち直すなんて凄いな八幡は」

海老名「うっはぁぁぁ!」ブバ―――!!

ドサッ

戸塚「ん、何か物音が…って海老名さん!?」

海老名「……ぐふふふ、眼福…眼福」ガクッ

八幡「く、腐ってやがる…」

~~

八幡「すまんな戸塚。この腐女子をログハウスまで送ったせいで特訓の時間が削られた」

戸塚「仕方が無いよ。でも如何したんだろう。鼻血を出して倒れてたけど…熱中症」

八幡「ある意味暑さで…いや熱さで頭をやられてるのは確かだな」

戸塚「今日はもう遅いしこの辺にしない?」

八幡「そうだな。これから夏休み時間あるときにいつでも呼んでくれ」

戸塚「うん、ありがとう。じゃあ帰ろうか」

八幡「そうだな……ん?」


雪乃「……」


八幡「戸塚、先に戻っててくれないか?」

戸塚「……?うん、わかった!」

八幡「よっ」ポンッ

雪乃「……」ジ―ッ

雪乃「……」シュッ

八幡「え、ちょ、うおっとと!?」

八幡「おい待て俺だ!不審者じゃないぞ」

雪乃「え、誰かしら?不審者さん」ブンッ

八幡「冗談はその辺にしておけ!」バッ

雪乃「む……よく今の技を回避できたわね」

八幡「伊達にCQC使いじゃないからな…そういうお前こそ今の動きは」

雪乃「ええ、私こう見えても合気道やってたの」

八幡「ほう初耳だ。それなら今度一戦交えるか?」

雪乃「……その口実で私の体を触りたいのでなくて?セクハラ谷くん」

八幡「お前は俺をどれだけ下衆な人間で見てるんだ」

雪乃「まあ別に一戦交えるのは良いけれど、アナタが私に勝てるとでも?」

八幡「その言葉、そのままそっくり返してやる」

雪乃「大した自信ね」

八幡「まあお前は今私服だからな。今日は闘う事は出来そうにないが」

雪乃「そんなに私と闘って私に触れたいのかしら?」ポチポチ

八幡「おい、なぜ携帯をいじる。どこに連絡するつもりだ」

雪乃「あら失礼、まだセクハラしてないものね。警察を呼ぶのは早いわ」

八幡「…………」

八幡「まあいい。俺は帰る」

雪乃「………あの子のこと。何とかしなければね」

八幡「留美の事か。確かにな」

~川原付近~

八幡「喉か沸いたし川で水でも飲むか……ん?」

留美「……」

八幡「よ、何してる」

留美「あ、八幡…」

八幡「眠れないのか?」

留美「うん」

八幡「そうか」

留美「それよりさっき、友達と喧嘩してたでしょ?」

八幡「喧嘩?違う違う、CQCを教えてたんだ」

留美「なにそれ?」

八幡「簡単に言うと格闘術だ」

留美「ふーん、そっか良かった。八幡も友達いなくなっちゃたのかと思ってた」

八幡「……」

留美「ねえ、私にも教えてよ。しーきゅーしー」

八幡「お前にCQCをか?良いけどお前は小学生だ。余り荒っぽくは教えられんぞ?」

留美「良いよ。出来る範囲で教えてくれれば」

八幡「よし…それじゃまずは」

~次の日・大広場~

八幡「ふん!!」ブンッ

八幡「わふぁ~眠い…」

葉山「斧で木を切るだけなのに君がやると様になるね」

戸部「ヒキタニ君、マジ手馴れてる感パネェ!」

八幡「そんな事はない。昔の方がもっとサクサクできた」

戸塚「それにしても大丈夫、八幡?目にクマがあるよ」

八幡「ああ…一段落したし、木陰で休んでて良いか?」

葉山「うん。後は俺達が木を積んで置くから心配しないで」

八幡「すまんな」

八幡(結局オレはあの後、留美とCQCの特訓を夜明けまで続けた)

八幡(アイツは敵の攻撃から回避する才能があった。ついオレも熱くなって教え込んだ)

八幡(さて…その留美をどう救うか)

~~

八幡「ん、つい寝込んでしまった。今何時だ?」

八幡「……結構寝てたな。しかも周りに誰もいない」

八幡「喉渇いたし、川にいって飲んでくるか」

八幡「ナイフと斧も持っていこう。それと暑いし脱ぐか」ヌギッ

~川原~

由比ヶ浜「キャーつめたいー!」

小町「キャハハ!」

ダダダッ

雪乃「ん?誰かコッチに向かってくるわ」

八幡「うおおおお!!!」ピョンッ

小町・由比ヶ浜・雪乃「!!!!?」

ザッパーン

八幡「ふぅぅ…気持ちが良い!!!」

小町「お、お兄ちゃん…何で上が裸で下がミリタリーパンツなの?」

八幡「ん、小町…それに由比ヶ浜に雪ノ下!何かおかしいか?それにお前達だって水着姿じゃないか」

雪乃「格好も何かおかしいけど、それ以上に両手に、なぜ斧とナイフを構えているのかしら?」

八幡「ここに来るまでの道中、蛇やムササビを見かけたら食べようと思ってな」

八幡「それに水中には……フン!」ザシュッ

八幡「ほら見ろ!魚を一匹しとめたぞ!」

由比ヶ浜「ヒ、ヒッキーまじキモイ…」

平塚「……比企谷、お前は最近ワイルドになり過ぎだ」

八幡「あぐあぐ…ん?先生」ガツガツ

八幡「っ!!」

平塚「ん、どうした後ろ振り向いて?」

八幡「いや、その、よく似合ってますね」

平塚「ほう…お前から褒められるとはな」

八幡(想像よりもスタイルよくて驚いた。だがアレ以上見ていると…ぅぅ)

由比ヶ浜「大丈夫ヒッキー?前かがみになってるけど」スッ

八幡「うお!?」ビクッ

雪乃「魚を食べて食中毒にでもかかったかしら?」

八幡「違うよく嚙んで食べれば…うっ!?」チラッ

雪乃「何?」

八幡「くそ。どいつもこいつも……性欲を持て余す」

小町「全くお兄ちゃんったらお盛んですね」ニヤニヤ

三浦「ふっ、勝った」ボイン

雪乃「……?」ペタン

八幡「まあ何だ。お前の姉さんはああだから、お前も遺伝子的にはチャンスはあると思うぞ」

雪乃「姉さんが何か関係あるの?」

小町「女の子の価値はそこで決まるわけじゃありませんし、個人差ありますし、小町は雪乃さんの味方ですよ!」

雪乃「はあどうも……姉さん、遺伝、価値、個人差……ああ!!」

雪乃「別に気にしていないのだけれど、外見的特徴で評価が決まるのなら、一部でなく全体のバランスが対象に…」

平塚「まだ諦めるような時間ではないぞ雪ノ下」ポンッ

雪乃「………………」

八幡(姉妹でも、雪ノ下の胸は劣勢、その姉さんの胸は優性か…)

八幡(同じ兄弟で遺伝子の優劣に屈折した想いを抱いたリキッド…奴も似た様な気持ちだったのだろうか。もっとも実は奴が優性だった訳だが)

~川原・木陰~

八幡「ふっんぐ…」ガツガツ

留美「生のお魚美味しい?」

八幡「留美か。ああ上手いぞ。醤油があれば最高だったな」

留美「目の下にクマが出来てるよ?」

八幡「お前こそ。眠くないのか?」

留美「さっき部屋で少しだけ寝てた大丈夫」

八幡「寝てた…という事は、同じ班の連中はもういないのか」

留美「……うん」コクリ

八幡「酷いやつらだな」

留美「……」

八幡「ほら食え」

留美「ええ…こんなところでお刺身って」

八幡「いいから食ってみろ」

留美「……いただきます」パクッ

留美「……」モグモグ

八幡「惨めなのはイヤか?」

留美「うん」

八幡「そうか」ムクッ

八幡「肝試し…楽しいと良いな」

留美「あっ……」

由比ヶ浜「ヒッキー?どうしたのヒッキー!」

雪乃「……?」

八幡「オレに任せろ。必ず救ってやる」

今日はここまで
次回で千葉村編終わりの予定

因みに原作9巻分までやろうか悩んだけど、恐らく文化祭編で終わると思います

~集会所~

八幡「肝試しに使う衣装があると聞いて来て見たが…」

三浦「何この安っぽいコスプレ」

海老名「たか~はら~まが~にぃ~」ブンブン

由比ヶ浜「えへ!はぁ…。えい!はぁ…」

小町「えへへへ。じゃーん!」

八幡「おいお前達、コスプレ大会に来たんじゃないんだぞ」

由比ヶ浜「だって全然怖いのないし…てかヒッキーだってコスプレしてるじゃん!」

由比ヶ浜「しかも迷彩服にバンダナ、眼帯までつけて」

八幡「……なんとなく懐かしい気持ちになりたかった。厨二病的な意味はない」

由比ヶ浜「は?」

雪乃「それより件の問題、どうするの?」

八幡「……まあ、80%までは出来上がってるんだがな」

雪乃「作戦は考えてきたようね。でもまだ完成はしてないと?」

八幡「…………………」ガサゴソ

八幡「いや。たった今100%になった」

由比ヶ浜「ず、随分急だねヒッキー」

雪乃「それで?その作戦とは」

八幡「まず作戦を発表する前に聞いて起きたい事がある」

八幡「葉山、お前ならどういう作戦で行こうと思う?」

葉山「オレなら……留美ちゃんがみんなと話し合うのがいいと思う」

由比ヶ浜「多分それだと、後で留美ちゃんがみんなに責められちゃうよ」

葉山「じゃあ一人ずつ話し合えば…」

海老名「同じだよ。その場では良い顔しても裏でまた始まる。女の子って隼人君が思ってるよりずっと怖いよ」

葉山「………」

八幡「葉山からはもう無いようだな。他に誰か」

全員「…………」

八幡「よし、決まりだ。みんなオレの意見を聞いてくれ」

八幡「基本的に今回の作戦、葉山の考えに少し近い」

海老名・由比ヶ浜「え!?」

雪乃「でもそれだとダメってさっき結論が…」

八幡「今回の責任はオレが取る。そのかわりオレのやり方に従ってもらう」

八幡「葉山のやり方ではなくな」

葉山「ヒキタニくん……?」

雪乃「それでその内容は?」

八幡「……まず小町以外は全員、迷彩服に着替えろ。それと頭にシュマグを身に付けろ」

由比ヶ浜「シュマグってこのマフラーみたいなのを顔に?」

八幡「そうだ」

雪乃「なにかテロリストみたいね」

葉山「それで後は?」

八幡「格好は以上だ。それと…オレは昨日、密かに調査をしてきた」

全員「調査?」

八幡「このメモを見て欲しい」

由比ヶ浜「名前が書いてある…名簿?」

八幡「このメモに書かれてる名前は…」

~回想・夜の川辺にて~

八幡「ぜぇぜぇ…少し休むか」

留美「ぜぇぜぇ…うん」

八幡「……留美、悪いが変なことを聞いて良いか?」

留美「うん」

八幡「お前が裏切ってしまった友人の名前、その思い出…聞かせてくれ」

留美「……」

八幡「悪いな。傷を掘り返すようで。だが頼む」

留美「……うん、特別に八幡にだけ教える」

~~~~~~

八幡「かつて留美と仲の良かった、孤立してしまった者たちの名前だ」

葉山「なるほど…前に仲良かった友達と仲直りするという事か」

雪乃「でも裏切ってしまった罪悪感がある彼女には……?」

八幡「ようはキッカケだ。留美は今、自分の殻に閉じこもっている」

八幡「それをこじ開ける」

雪乃「……比企谷君が何を考えてるのかわからないけれど、正直言うと物凄く危険な予感がするわ」

八幡「そうだ。今回の作戦は大きな賭けがある」

全員「賭け…?」

雪乃「つまり確実に結果が伴うとは限らない。失敗する可能性も?」

八幡「人間関係というのは単純には行かない。それこそ超能力でも使い相手を洗脳しない限りな」

雪乃「アナタは何がしたいの?」

八幡「まあ最後まで聞け」

八幡「かつて仲良かった友人達は、いまだ留美の様に孤立している」

八幡「その孤立してる者達は、留美の様に望まない形で決められた班にいる」

八幡「留美の様に、グループに馴染めずに」

雪乃「確かにそうなるわね。それで?」

八幡「……初めは、留美の班の連中のみを脅すつもりだったんだがな」

全員「!?」

八幡「とばっちりにも見えるが、他の班にも襲撃を起こそうと思う」

全員「しゅ、襲撃…!?」

雪乃「アナタ、何を考えてるの!?」

八幡「作戦その1、まずは人間関係を崩壊させる」

由比ヶ浜「ほ、崩壊!?」

八幡「全員、そこにあるエアガンを装備しろ」ジャキッ

全員「っ!?」

八幡「いいか、俺たちは」

八幡「チーム・アウターヘブンだ!!」

~肝試し大会~

小町「よ~し、次に出発するのはこの班だ!」

少女達「キャーキャー」

少女1「どんなのが出てくるんだろう」テクテク

少女2「お化け屋敷に色んなのが出てくるんじゃない?」テクテク

ダダダダダダ!!!

キャー!!

少女達「!?」

少女3「いま…銃声と悲鳴が聞こえなかった?」

少女4「き、気のせいだよ!」

留美「……?」

>>379
(訂正)

~肝試し大会~

小町「よ~し、次に出発するのはこの班だ!」

少女達「キャーキャー」

少女1「どんなのが出てくるんだろう」テクテク

少女2「どうせ大したこと無い、お化け役の人が出てくるんじゃない?」テクテク

ダダダダダダ!!!

キャー!!

少女達「!?」

少女3「いま…銃声と悲鳴が聞こえなかった?」

少女4「き、気のせいだよ!」

留美「……?」

飯食ってきます
ほとんど書き終えてるけど、完全に編集終わってないので、とりあえず書き終えてるのだけ投下しました

多分深夜頃にまた投下します

~数分後~

少女1「結局、何も起きないね」

少女2「ってかさ、お化け役すら出てこないね」

ダダダダダッ!!!

少女達「!!!?」

少女1「また銃声が…!?」

?「動くな!!」チャキッ

少女達「ひぃぃ!!?」

留美「っ!?」

「俺たちは武装組織…チーム・アウターヘブンだ!!」

三浦「覚悟しな」

戸部「反抗すると撃っちゃうぜオラ!!」

葉山「俺はこの班のリーダーの…ザ・ゾーンだ。ボスの命を受けてこの土地を占拠しに来た」

ザ・ゾーン「手を上げろ」

少女達「……」ビクビク

少女1「やだ…怖いよ…」

少女2「帰りたいよ…」

ザ・ゾーン「こっちにこい」

留美「……」

ザ・ゾーン「よし、俺達が本気であることを示すべく…」

ザ・ゾーン「見せしめにこの中の半分を射殺するとしよう」

少女全員「!!!?」

ザ・ゾーン「さあ、選べ」

少女1「鶴見…あ、あんたが行きなさいよ」ガクガク

留美「………」テクテク

ザ・ゾーン「さあ、あと二人だ」

少女達「え、ええ…!?」ザワザワ

三浦「ちょっと早くしてくんない?」

戸部「そういやさっき二人くらい、逃げたいだの何だの言ってた奴いたよな?」

戸部「誰が勝手に会話して良いって言った?おい!!」

少女達「!!!」ビクッ

ザ・ゾーン「残り30秒以内。決めなければ全員射殺だ」

少女4「ア、アンタいきなよ!!」

少女3「なんで私なの!?そっちの二人が行けばいいじゃない!」

少女2「アンタいつもそうやって自分だけ無関係なフリして…ずるいよ!」

少女3「なによ!いつもの事は関係ないじゃない!」

少女1「もう喧嘩は止めようよ!」

少女4「じゃあ喧嘩止めたければ、アンタが犠牲になってよ!」オドオド

ザ・ゾーン「残り10秒」

少女達「!!!!」

~草むら~

八幡「……そろそろだな。よし、ドッキリカードを」

由比ヶ浜「待って!!」ガシッ

八幡「なんだ?」

由比ヶ浜「アレ…」

留美「あの!」ノ

ザ・ゾーン「ん?」

留美「えい!!」ドンッ

ザ・ゾーン「痛っ!!」

ザ・ゾーン(腹に肘打ちを…)

留美「ふん…やあ!!」ガシッ

ドンッ

ザ・ゾーン「ぐあああ!!」

三浦(ジャンプして胸ぐら掴んで、そのまま地面に叩き付けた…!?)

戸部(マジぱねぇあの子!!ヒキタニ君のお得意の格闘術みたいじゃん!!)

留美「えい!」パシャパシャパシャ

三浦「うわ!?今度はデジカメのフラッシュ!?」

戸部「ま、まぶし…」

留美「みんなコッチ!急いで!」ダダッ

少女達「…!!うん」ダダッ

八幡「なかなかの腕前だったぞ。良いセンスだ」ガサッ

少女達「え…蛇喰いのお兄さん?」

留美「は、八幡…!?」

八幡「すまんな、さっきのアレはドッキリだ」

少女達「え…えええ!?」

留美「ド、ドッキリ…?」

八幡「ああ、そうだ」

由比ヶ浜「因みにドッキリ作戦の被害者はキミ達だけじゃないよ?」

少女達「え……」

雪乃「集会所までついて来て、色々とお話があるの」

~集会所~

葉山「ごめんね、さっきは驚かせて?」

少女達「は、はい…」

少女1「あの…ところで何で他の班の人も?」

他の班全員「……」

八幡「今日は肝試しとは言え、過激な事をしすぎたな。悪かった」

八幡「だがここからは少し説教をしようと思う…聞いてくれるか?」

全員「……」

八幡「お前達…鶴見留美が孤立してしまってるのは分かってるな?」

全員「……」

少女達「だから何よ…」

八幡「なぜ孤立してしまってるのか、詳しい経緯は俺にはわからん」

八幡「勿論、何かしらの理由はあるんだろう。あとそれと…因果応報もある」

留美「…………」

元友人達「……」

八幡「留美はかつて友達を裏切った」

八幡「そこにいるお前達の様に、醜い心を持ってな」

少女1「……み、醜い心って」

少女2「そ、そんな酷いこと言わなくても良いじゃん!」

少女3「そうだよ!蛇喰いに言われたくないよ!」

八幡「じゃあ聞くが友人を裏切り、影で罵り、仲間はずれにする…客観的に見てお前たちは優しい心をもってると言えるのか?」

少女達「………」

八幡「少なくとも留美は反省している。孤独になる事の痛みを知ってな」

八幡「だが……留美、お前はまだケジメをつけていない」

留美「けじめ?」

八幡「お前は裏切ってきた友達に悪いから、今更自分だけ助かるなんてズルイ…そう言ってたな?」

元友人達「え……」

少女達「……」

八幡「だがそんな事思う前に、やるべきことがあるはずだ」

留美「……」

八幡「ちゃんと頭を下げて謝るんだ。許してもらえるかどうかじゃない、これはケジメだ」

留美「…うんわかった」

留美「……」グスッ

留美「あの……前に、仲間はずれにしてごめん。ごめんなさい」ポロポロ

元友人達「留美ちゃん……」

八幡「さあ留美は謝った」

少女1「私達も…謝るの?」

八幡「いや、その必要はない」

全員「え?」

八幡「ここで仮に頭を下げても、結局それは本心なのかわからんしな」

八幡「人間の感情は理屈じゃない。だからお前たちが留美を本心から許せ無ければそれまでだ」

八幡「上っ面な謝罪などいらん」

八幡「だがもし…留美に謝罪と、さっきの件で感謝の想いがあるなら、今度の態度で示してやってくれ」

八幡「ただ分かって欲しい。留美が自分の過去を向き合った事をな」

八幡「それと、もう意地悪はするな。良いな?」

少女達「は、はい…」

八幡「あと俺が言うのもおかしいが…留美を除く、お前達のグループ内で謝罪をし合うのは自由だ」

少女4「さっきはごめん…」

少女3「私も」

少女2「私こそ」

少女1「裏切ろうとしてごめん…」

八幡「お前たちは若い。いくらでもやり直せる」

由比ヶ浜(なんかヒッキー色々と達観してる…本当に同級生なの?)

八幡「さて…いよいよだな」

雪乃「……?何が?」

八幡「俺もケジメをつける」

全員「!?」

雪乃「何を言って…」

八幡「今回の俺たちの行動に納得いかず、教員に報告する者もいないとは限らない」チラッ

少女達「……」

他の班「……」

八幡「行ってくる」

葉山「キミ…まさか賭けって」

八幡「そうだ。謹慎程度で済めばいいが、下手したら奉仕部を退部せざる終えない可能性もある」

八幡「今回の件、少々過激なのは違いないしな。お前達の事は上手く庇う。責任は全て俺が取る」

~教員達のログハウス~

教員「な…なんだって!?キミの話は本当か!」

八幡「はい、だからケジメを付けにきました」

教員「鶴見さんをキミなりに救うために、過激な一芝居を打った…」

教員「……確かにやりすぎな感じも否めない。これはボランティアの範囲を超えてる」

教員「後日、コチラから総武高校に連絡を取りしかるべき処置を…」

留美「待って先生!」

教員「鶴見さん…もう遅いから寝なさい」

留美「話はもう聞いたんだよね?八幡は私の事を想って行動してくれた、だから処分なんてやめて!」

教員「しかし鶴見さん、これは」

元友人達「先生お願いします」

少女1「私達からも言わせてください」

少女2「どうか責めないで」

少女達「お願いします!」

教員「しかしだね、これは」

平塚「私からもお願いできないでしょうか」

教員「総武高の平塚先生まで…」

平塚「適切な処置は私が取るので、どうかここはこれ以上話を大きくせず、穏便にすませて頂けないでしょうか?」

教員「……わかりました。この事は他の教員には言わず、ここだけの話にしておきましょう」

平塚「感謝します」

~大広場・キャンプファイヤー~

八幡「先生…恩にきります」

平塚「随分危ない橋を…いや、危なすぎる橋を渡ったな」

八幡「すいません」

平塚「いや、時間も無い中によくあそこまで出来たもんだ。上出来だ」

平塚「だが、私やあの子達が現れなければ今頃大変な騒ぎになってたな」

八幡「まあ賭けに出たのは事実です」

平塚「そしてその賭けに勝ったと……だがさっきも言ったように、ケジメは取らせてもらうぞ」

平塚「とりあえず夏休み中に2日間だけ学校に来い。私と校内清掃するぞ」
八幡「構わないですよ。おれは下手したら退部処分を下されると思ってましたからね」

平塚「しかし…キミは結構、リーダーとしての資質が意外にもあるようだな」

平塚「驚いたよ。もう充分更正したと言って良い」

八幡「お褒め言葉どうも」

平塚「ただし…葉巻を吸うのはやめておけ」

八幡「な、何でしってるんですか」ビクッ

平塚「ずっと前に雪ノ下たちから、お前の葉巻の箱を預かってな」

八幡「はぁぁ…余計な事を」チラッ

雪乃「悪いことをしたらケジメをつける。そうでしょ?」

由比ヶ浜「ねぇねぇ!みんなで花火しよ!」タタッ

葉山「はい、マックスコーヒー」

八幡「おっサンキュ」ゴクゴク

八幡「ぷはぁ……最高だ!!」

葉山「改めてお疲れさま」

八幡「おう」

葉山「危険な賭けだったけど、大した処分じゃなくてよかったね」

八幡「ああ全くだ。奉仕部という居場所から追放される覚悟で望んだからな」

葉山「ところで聞きたかったんだけど」

八幡「なんだ?」

葉山「キミが俺に与えたコードネームの…ザ・ゾーンって、結局どういう意味なんだい?」

八幡「ああ、あれは気にするな。士気を高めるためのオマケだ。お前にふさわしい名前ではあるが」

葉山「……?」

~次の日~

平塚「よし、それじゃ帰るぞ」

八幡「色々あった林間学校の手伝いも今日で終わりか…」

留美「八幡!」タタッ

八幡「留美…」

留美「昨日は……ううん、林間学校の間、私の事気にかけてくれてありがとう」

八幡「俺は大した事は…………したか色々な意味で。まあ気にすんな」

留美「さっきね少しだけど、前に仲間はずれにしちゃった友達と久しぶり話したよ」

留美「同じ班の人も……まだ距離は感じるけど、いつもより優しかった」

八幡「それはお前が誠心誠意こめて謝ったからだ、熱意が伝わったんだろ」

留美「……」ギュッ

八幡「なんだ。俺の服の袖を掴んで」

留美「また会えるよね?」ツー

留美「私…また八幡に会いたい」ポロポロ

八幡「そうだな。いつになるかわからんが…またいずれ会おう」

留美「ぅぅ……約束だよ?」グスグス

~車中~

雪乃「少しは報われたかしらね、彼女」

八幡「少なくとも無視はされなくなったようだな。あとは彼女達次第だ」

由比ヶ浜「でも良かったね留美ちゃん…」

雪乃「……」ジーッ

八幡「なんだ俺の顔を見て」

雪乃「時々思うのだけれども、まるで別人みたいな感じがして」

八幡「……」

雪乃「特に……あの彼女達へのお説教。聞いてて思ったのだけれど」

雪乃「もし葉山君が同じ様に説教したとしても、きっと滑稽にしか聞こえなかったと思うわ」

八幡「そもそも葉山は説教という形で説得をしないだろ」

八幡「アイツなら優しい言葉をかけて、それで相手の事を信じて、説得したつもりで終わってた…そんな所だ」

雪乃「でもアナタ言ってたわよね?あの作戦は葉山君の考えに近いって」

八幡「近いとは言ったが、同じとは言ってない。投げかける言葉と説得の仕方が違うだけの話しだ」

八幡「……とにかく俺は比企谷八幡だ。それ以上でも以下でもない」

雪乃「それはそうなのだけど…あの二回目の事故以来、あまりに良くも悪くも変わってしまって」

由比ヶ浜「ああわかる!緩んでたネジが締まった部分もあれば、ネジがぶっ飛んじゃった所もあると言うか」

八幡「お前達、俺を褒めてるのか貶してるのかドッチなんだ」

由比ヶ浜「でも…どんなヒッキーでも、ヒッキーはヒッキーだよ?」ズイッ

由比ヶ浜「私の大事な…その友達だし部活仲間だし……///」カァァ

八幡「お、おう」ドキッ

雪乃「…………」

~~

平塚「ご苦労だったな!気をつけて帰るように」

八幡「小町、帰りはドコかで蛇やカエルでもキャプチャーしてくるか…雪ノ下も来るか?」

雪乃「冗談は休み休み言って頂戴キチ谷君」

小町「普通にスーパーで食材を買およう…」

八幡「せっかくの夏休みなんだ。しっかりサバイバル訓練をつまないと」

小町「あーもう折角帰ってきたんだから、訓練の事は後でで良いでしょ~。それにお父さんやお母さんに叱られるよ~」

八幡「……世知辛いな本当」

キキッ

由比ヶ浜・八幡「……っ!!」

陽乃「はぁ~い!雪乃ちゃん!」

雪乃「ね、姉さん」

陽乃「迎えに来たわよ~~ん?比企谷君だ!」

陽乃「あれ?そこの彼女は…?はっ!まさか浮気!?」

由比ヶ浜「へっ!?いや私は別に///」

八幡「だからアンタの妹さんとはそういう関係じゃないし、コイツともそういう関係じゃありません」

陽乃「な~んだ、良かった!雪乃ちゃんのこと裏切ったのかと思っちゃった」

八幡「はぁ~だから違うと………本当に疲れる人だ」

八幡(いやそれより……)

~~

雪乃「それじゃ………さよなら」

由比ヶ浜「ねぇ…ヒッキーあの車」

八幡「………」

八幡「さあ、どうだろうな」

八幡(何にしても、一応後で聞いてみるか)

今日はココまで
長い千葉村編もやっと終わった
次回は花火大会編

~数日後~

八幡「花火大会?」

由比ヶ浜「うん。サブレを見てくれたお礼に…」ドキドキ

八幡「なるほどそれは良いな。よし小町も行くか」

小町「ふん!」ドゴッ

八幡「うお!?」

小町「せや!!」ブンッ

八幡「うああ…!!」

ドゴッ

由比ヶ浜「小町ちゃん!?」

小町「小町が何が言いたいか分かるよね?ごみぃちゃん」

八幡「ゲホゲホ…お前は平塚先生か…」

八幡「しかし短期間でCQCの腕を相当上げたな小町。さすが俺の妹だ」

小町「えへへへ」v

八幡「完全に油断してた。俺もまだまだだな」

由比ヶ浜「……??」

八幡「で?あの肉体言語の意味は」

小町「分かってるくせに」

八幡「……」

~花火大会の当日~

八幡(結局あの後、小町は受験を言い訳に参加を半ば強引に拒否)

八幡(更に買い物を依頼され、そのついでに由比ヶ浜と二人での花火大会の参加を促される)

結衣「やっはろー!お待たせ~!」

八幡「おお浴衣姿か。似会うじゃないか」

結衣「え…ほ、本当?ありがとう…//」カァァ

八幡「ところで質問が」

結衣「ん、なに~?」

八幡「花火大会は夜からだろ。なぜ昼間からの待ち合わせ何だ?」

結衣「うん。花火大会に行く前に見たい映画が合って」

八幡「ほう…映画か。良いな」

結衣「うん。ほらいこ//」

八幡「おう」

八幡(しかし女とデートか。久しぶりなのか…?)

八幡(エヴァとのアレは任務だったしな。それじゃ初めて?)

八幡(あ、雪ノ下とも一応一緒には買い物したか。デートなのかは怪しいが)

~映画館~

八幡「ところで何の映画を見るんだ?」

結衣「えっとね…ちょっと怖いのなんだけど」

八幡「こ、怖いの?」ビクッ

結衣「うん。ヒッキーならホラー映画とか得意そうだと思って…」

八幡「…………………」

結衣「……ヒッキー?あ、あれ??大丈夫だよねホラー映画とか」

八幡「あ、ああ!問題ないぞ」

八幡(…………ま、まさかな)ダラダラ

八幡(いや、あの映画はもう古い。やってるハズが)

店員「いらっしゃいませー」

結衣「あ、私達の番だ。このチケット下さい」

店員「ありがとうございましたー。チケットどうぞ」ススッ

結衣「はい!今日の観る映画はコレだよ」ススッ

【新ドラキュラ~ザ・リメイク~】

八幡「」

~館内~

八幡「あ…ぁぁ…」プルプル

「お前の血を吸わせてもらう…」ガシッ

「い、いやああああ!!!」

結衣「キャーー!!」ダキッ

八幡「」ガクッ

結衣「あ…ごめん。ヒッキーに抱きついちゃった//」カァァ

結衣「でも、その凄く怖いから…もう少しこのままでも良いかな?//」ドキドキ

八幡「」

結衣(何も言わないけど拒否もしてないし、良いって事かな?)

結衣「えへへ//ヒッキーがいるから怖くないモンね//」ギュゥゥ

八幡「」

結衣「映画終わっちゃったね…」ギュゥゥ

結衣「………」ギュゥゥ

結衣「って、わああ!?ごめん!ずっと抱きつきっぱなしだったよね」パッ

結衣「………ありがとね。凄く怖かったけど…ヒ、ヒッキーのおかげで最後まで見れたよ//」

結衣「………///」

結衣「外はもう夕方だよねきっと…」

結衣「ねぇ、そろそろ外に出よ?」

結衣「……………ヒッキー?」

結衣「ねぇ…もしかして寝てる?」チラッ

八幡「」ブクブクブクブク

結衣「え、何で白目むき出しで泡吹いてるの…!?」

由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー…?ねぇ!ヒッキーどうした!?」

由比ヶ浜「お願いだから目を覚まして!ヒッキー…ヒッキーーー!!!」

八幡「」


【GAME OVER…??】

CONTINUE←

CONTINUE

>>428【訂正】

結衣「ヒ、ヒッキー…?ねぇ!ヒッキーどうした!?」

結衣「お願いだから目を覚まして!ヒッキー…ヒッキーーー!!!」

八幡「」


【GAME OVER…??】

CONTINUE←

CONTINUE

今日は短いけどここまで
次回、花火大会編後半

~休憩所~

八幡「う、わああぁぁっ!!」ガバッ

結衣「っ!!ヒッキー!!」

八幡「はぁはぁ…ふぅふぅ…夢?」

結衣「目が覚めてよかった…大丈夫!?」

八幡「あ…ああ…」ガクガク

結衣「まだ震えてるよ…?」

八幡「……」ガクガク

結衣「いきなり泡吹いて気絶してたからビックリしちゃったよ」

八幡「……すまん。正直に言うべきだったな」

八幡「俺はその…吸血鬼とかの類の物が…その…」

結衣「え、もしかしてヒッキーはホラーと苦手!?」

八幡「い、いや違うんだ!ただ吸血鬼物の映画を観ると…いや、話を聞くだけでも恐ろしい夢を見てしまうんだ」

結衣「そうなんだ…だったら言ってくれれば良かったのに」

八幡「お前の楽しみを一つ奪うわけにもいかんだろ」

結衣「ヒッキー…」

八幡「俺はもう大丈夫。そろそろ花火大会に行くぞ」ガクガク

結衣「まだ、体震えてるよ?」

八幡「だけど…その…」

八幡「お前にいつまでも膝枕されてる訳にもいかないしな…」ドキドキ

結衣「//」

結衣「私は別に…イヤじゃないよ?//」

八幡「っ…」ドキッ

結衣「もう少ししてから行こう?//」

八幡「あ、ああ」

~花火大会~

八幡「たこ焼き美味過ぎる!!!」ハフハフ

結衣「もうヒッキー食べてないで少しは花火見ようよ」

八幡「花火なんて単なるオマケだろ。露店こそメインだ」

結衣「逆でしょ普通……って言うかもう少し私と…」ボソッ

八幡「…ん?あれは射的じゃないか」

~~~~

ガヤガヤ

相模「ん、ねえあそこ凄い人だかりじゃない?」

ゆっこ「本当だ!なんだろ」

遥「射的の露店みたいだけど…あれ?ねえあそこにいるの結衣ちゃんじゃない?」

相模「おーい!結衣ちゃ~ん!」

結衣「あ、さがみん!」

相模「偶然だね~!所でこの人だかり何なの~?」

結衣「えっとね、多分あの射的に驚いてるんだと思う」

相模・ゆっこ・遥「……?」

八幡「ふん!」パァンッ

ギャラリー1「すっげ!!あれをゲットしやがった!!」

八幡「落ちにくい景品でも一瞬のグラつきはある。すばやくリロードして撃てば落とせる」ガチャガチャ

ギャラリー2「つーかリロード早すぎだろ!?」

結衣「ヒッキーすごーい!」

相模・ゆっこ・遥「」

八幡「ほら、景品やる」

結衣「わああ…ありがとヒッキー//」

八幡「ん?そこにいるのは…」

結衣「あ、紹介するね。同じクラスの相模南ちゃんだよ!」

八幡「いや、知ってるんだが」

八幡(まあ以前の俺なら、クラスメイトを全員把握する事も無かったが)

八幡「……ん?」

相模「……へぇ」ギロッ

ゆっこ・遥「……」ヒソヒソ

結衣「ん?どうしたのさがみん」

相模「ううん、なんでもない」

八幡「……」


相模「ねぇ、アイツ最近調子に乗ってる比企なんとか君よね?」ヒソヒソ

ゆっこ「最初の頃はいつも一人で、存在感薄い奴だったのにね」ヒソヒソ

相模「なんか気に入らないんだよねアイツ。調子に乗ってるって言うかさ~」ヒソヒソ

遥「てかあんなのと一緒にいる結衣ちゃんもどうかしてるよね~」ヒソヒソ

結衣「……?」ポカーン

八幡「さっきから何こっち見ているんだ?」ズイッ

相模・ゆっこ・遥「っ!!」

相模「え、あは、あははは…べ、別に何でもないよ…」ビクビク

八幡「そうか。こっちを睨んだり、由比ヶ浜を嘲笑するように見えたのは気のせいだったか」

相模「も、もう…そんな事ないって!やだなーあははは…」

八幡「いくぞ由比ヶ浜」

結衣「う、うん!//じゃあねさがみん!」

相模「うん!バイバーイ!」

相模「……チッ、何なのアイツ」

結衣「ねえヒッキー、さっきから気になってたんだけど」

八幡「ん?」

結衣「なんでダンボール持ってるの?」

八幡「露店の店員から貰った。コレをビニールシート代わりに敷いて、見晴らしイ良い所で花火を見ようと思ってな」

結衣「気を使ってくれるのは良いけど何でダンボール…」

八幡「勿体無いじゃないか、ダンボールは真心を込めて…」

陽乃「あれ~比企谷くんじゃん!」

八幡「げ、アンタは…」

陽乃「父親の代理でね、ご挨拶ばかりで大変だったんだ。比企谷君が来てくれて良かった~!」

八幡「……」

陽乃「あれ?元気ないね。普通は貴賓席には来れないんだぞ~?」

八幡「俺は無料のダンボールシートが方が良かった…」

陽乃「キミってつくづく変わった子よね~」

陽乃「……で?ところで浮気は感心しませんな」

八幡「浮気でも本気でもない」

~~

陽乃「で、今日はデートだったのかな?それなら邪魔して悪かったね~」

由比ヶ浜「い、いえ!そういうわけでは…//」キョドッ

陽乃「その照れ方は怪しいな~?でも、もしデートなら…」

陽乃「雪乃ちゃんは、また選ばれないんだね」

八幡「……雪ノ下さんが何が言いたいのか知りませんが、雪ノ下雪乃は俺の大事な部活仲間です」

陽乃「そう。それはどうも。雪乃ちゃんにも伝えておくわ」

八幡「雪ノ下さんは、総武高校の卒業生ですよね?」

陽乃「うんそうだよ。比企谷君の3つ上。で、いまは国立理系の学校だよ」

結衣「じゃあゆきのんの進路志望と同じなんですね」

陽乃「っ…そっか。ゆきのんちゃん国公立理系志望なんだ。昔から変わらないな。お揃いでおさがりで」

八幡「……」

陽乃「キミはどうなの比企谷くん。進路の方は?」

八幡「まだ定かではないですが暫定で……」

八幡「卒業後は…大学で文系の専攻するか、もしくは自衛隊かPMCに入隊を考えてます」

結衣「じ、自衛隊!?……ってそれより、PMCってなに?」

陽乃「民間軍事会社よ。キミって見かけによらず、けっこうハードな進路も考えてるんだね」

八幡「……まだ決まりきった話では無いですけどね」

陽乃「でも将来の雪乃ちゃんの夫という立場を考える複雑ね…命がけの仕事だし」

八幡「だからそういう関係ではないと…」

陽乃「由比ヶ浜ちゃんは雪乃ちゃんの事好き?」

結衣「す、好きです!カッコいいし誠実だし、頼りになるし、わかり辛いけど優しいし…」

陽乃「そっか…最初は皆そう言う。でも最後は嫉妬して拒絶する。あなたは違うと良いな」

結衣「私はそんな事しません!」

陽乃「……で、比企谷くんは雪乃ちゃんの事好き?」

八幡「おれがアイツを嫌いだったら大事な仲間だなんて言いませんし、とっくに奉仕部を辞めてるでしょう」

陽乃「そう」

八幡(前世、親友と仲違いを起こした俺が、こんな事を言うのも無責任かも知れんがな)

八幡(だが俺が雪ノ下を拒絶なんてする訳も無い)

ブロロロ

陽乃「良かったら車で送ってくけど?」

結衣「えっと…」

八幡「……」

陽乃「傷なんて残ってないよ……あれ?雪乃ちゃんから聞いてなかったんだ。悪いことしちゃったかな?」

結衣「じゃあやっぱり…」

陽乃「ああでも勘違いしないでね…?でも雪乃ちゃんは乗っていただけだし、何一つ悪いことはしてない」

八幡「……」

八幡「俺はあの時の事は気にしてない。だから心配いりません」

陽乃「そう、なら良かった」

~電車の中にて~

結衣「ヒッキーはゆきのんから聞いてた?」

八幡「さっきも言ったが聞いてない。でも仕方ない事だ、罪悪感から色々不安を感じるのも致し方ない」

八幡「完璧超人に見える雪ノ下だって人間だ。伝えづらかったんだ」

結衣「そう…だよね」

結衣(ヒッキーも最近はゆきのんと違う意味で、超人になりつつあるけど)

八幡「家まで送ってく。夜道に一人じゃ危ないしな」

結衣「ありがとね。ここまで来てもらっちゃって」

八幡「気にするな」

結衣「ヒッキー…変な話だけど運命って信じる?」

八幡「なんだ突然、らしくないな」

八幡「でもまあそうだな…なんとも言えん。否定する気も肯定する気も無いと言うか」

八幡(リキッドやソリダス、スネークの事を考えるなら運命としか言えん)

八幡(だが闘う事でしか生きられなかった俺が、今は平凡な高校生でいられるくらいだしな……少なくとも今は)

結衣「私はね、信じる。きっとあの事故がなくても私はいつか悩んで奉仕部に来てたと思う。こんな性格だし…」

八幡「出会う過程違うだけで、会っていた可能性はあった…という事か」

結衣「可能性じゃなくて!絶対だよ!」

八幡「わ、わかった。少しおちつけ」

結衣「でも驚いたよ。まさか将来は自衛隊かPMCに行きたいだなんて」

八幡「まだ決まりきってない事だ。大学に行く事だって視野に入れてる」

結衣「でも戦場にいく可能性もあるんでしょ?自衛隊だっていつも基地にいるし、休日以外は合えなくなるし」

八幡「まあ軍隊系の仕事だしな。他の会社に比べても何かと自由も効かん」

結衣「わたしもヒッキーと同じ道に行こうかな」

八幡「馬鹿言え。お前が銃を握るなんて」

結衣「だって!ヒッキーとずっと一緒にいたいもん!」

八幡「!!」

結衣「これからもずっと一緒にいたい…高校卒業したら会えなくなるなんて嫌だ」

八幡「……」

結衣「ねぇ…私ねヒッキーの事…」

pppppp

結衣「……!わたしは」

八幡「携帯、鳴ってるぞ」

結衣「……ママからだ。ウチはすぐそこだからココで良いよ、送ってくれてありがとう」

結衣「じゃ、じゃあね、おやすみ」

八幡「ああ、じゃあな」

八幡(……俺だって伊達に前世、80年近く生きてたわけじゃない)テクテク

八幡(由比ヶ浜は俺に好意がある?前からそれを匂わせる物はあったが)

八幡(確かに由比ヶ浜は良い女だ。正直俺にはもった無いくらいな)

八幡(だがもしも、俺と由比ヶ浜がも恋人関係になったら雪ノ下はどう反応する?)

八幡(…………っ)ピクッ

八幡(俺の勘はあまり外れない。決して自惚れてる訳じゃない)

八幡(だが雪ノ下が俺に好意を抱くなんて事はない……無いか。ある訳無い)

八幡(修羅場になることは無い……多分)

八幡(何にせよ平穏に生きると決めたこの俺が、また戦場に行くというのも…)

八幡(今度の人生は結婚もしたいし、ちゃんと正規の方法で子供もほしい)

八幡(俺は平和に生きたい。じゃあ何で職場見学で自衛隊を希望した?)

八幡(……やはり俺はどこかで、闘いに未練があるのか)

八幡(………)

~8月31日・海~

八幡「……」カチッ

八幡「フゥゥ…堂々と葉巻を吸えるのも久しぶりだ」

八幡「今日は夏休み最後の日だ。客もあまりいない」

八幡「だからこそ今日を選んだ」カサッ

八幡「ボス…悪いな、俺はいま日本にいるから墓参りは出来ん」

八幡「最もアンタも誰かに生まれ変わっているかも知れんがな。俺と同じように」

八幡「だがアンタは師匠だ。心からの礼儀を尽くしたい」

八幡「アメリカやロシアから遠く離れた土地、日本からな」

八幡「アンタは水葬では無かったが…この花束を海へと送る」スッ

ポチャン

八幡「それと敬礼を」

八幡「………」ゝ

八幡「ボス、俺は今悩んでる」

八幡「このまま平穏に生きるか、それとも再び戦士として生きるか」

八幡「もしアンタが俺と同じ立場ならどうする?」


雪乃「……比企谷くん?」

比企谷「っ!?雪ノ下!?」ビクッ

雪乃「久しぶりね。ちょっと海岸で散歩に…考え事してて」

比企谷「そうか。人もいないし落ち着くよな」

雪乃「ええ、そうね」

比企谷・雪乃「……」

雪乃「姉さんと会ったのね」

比企谷「……ああ」

雪乃「あ、ああ、あの…その…私…」オドオド

比企谷「また明日から部活始めるのか?」

雪乃「え?ええ…そのつもりだけど…」

比企谷「そうか」

雪乃「……」

比企谷「雪ノ下……あの一件は気にするな」

雪乃「っ!!」

比企谷「誰だって過ちはあるし、場合によっては嘘もつく。それにお前は悪くない」

雪乃「……」

比企谷「それじゃ」

雪乃「あ…ちょっと待って」

比企谷「何だ?」

雪乃「なぜ花束を海に投げて敬礼を?」

比企谷「……深い意味はない。気にするな」

雪乃「それもアナタが言う嘘かしら?」

比企谷「お前が気にすることじゃない」

雪乃「……」

比企谷「じゃあな」

雪乃「ええ…」

雪乃「………」

今日はここまで
しばらく忙しくなるけど、終盤なので出来るだけ今月中には完結出来る様に努めます

二つ報告を

① 今から書き溜めします

恐らく一気に文化祭編とエピローグまで一気に書くと思います
執筆が進めば今夜中に、もし進まなければ後日に投下します

② エピローグについて

>>319でも書いたけど、【本編】では転生キャラは追加しません。
gdりそうで不安だったので、アンケ取ったのもそれが理由

しかしその後も色々考えた結果、これも>>319にも書いたけど【エピローグ】にある人物を追加させようと思います。(多分予想は付くと思うけど)
因みにそのキャラ、スレ立てた当初は文化祭編でも活躍させる予定だった…

アンケ取ってもらったのに申し訳ない
ほんの3~4レス使って終える予定なのでぐgdる事は無いと思います

まだだ!まだ終わってない!!

すいません。仕事が忙しかったり体調不良だったりで執筆できなかった
今週からまた時間が取れそうなので、また書いてきます

すぐに更新できなくて申し訳ないです

~夏休み明け・教室~

八幡「文化祭実行委員が俺だと…?」

平塚「ロングホームルーム中に居眠りしていたからな、お前にしておいた」

八幡(昨日は夜中まで本読んだり、筋トレしたりして寝不足だ…)

八幡「はぁ…まあ俺が悪いわけだし。仕方ないか」

平塚「うむ、物分りが良くてよろしい」

平塚「後、机の上に配ってあるプリントを近いうちに提出したまえ」ススッ

八幡「進路希望票と、職業希望調査票…でしたっけ?」

平塚「そうだ。二つとも将来に関る大事な物だ。良く考えてくるように」

八幡「なあ先生。前にも似たようなレポート出さなかったか?」

平塚「あれは職業見学の調査票だ。その後の職業体験を通して、将来の進路希望にも変化した事だってありえるハズだ」

平塚「とにかく自分の将来について改めて考えておくんだな」

八幡「将来…か」

八幡(その後、文化祭実行委員の会議へ行くと雪ノ下もいた)

八幡(城廻先輩という、ほんわかした性格の生徒会長から実行委員長を勧められる雪ノ下だが、キッパリと断わる)

めぐり「そっか…残念だなぁ…」ショボン

雪乃「ごめんなさい、実行委員として善処します」

八幡(それにしても早く会議終わらないのか。葉巻吸ってダンボールにでも入って落ち着きたい)

相模「あ、あの…みんなやりたがらないなら、ウチ…やっても良いですけど」

相模「前に出るの得意じゃないけど、こういうの少し興味あったし…ウチもこの文化祭を通して成長したいっていうか…!」

八幡・雪乃「……」

めぐり「じゃあ、他に立候補がいないなら相模さんで良いかな」

パチパチパチ

~部室~

八幡「文化祭が終わるまで、部活は中止?」

雪乃「え…ええ…い、い、忙しくなるし」

結衣「そっか…この文化祭の準備忙しいし仕方ないよね」

結衣(ゆきのん…様子が変だよ。やっぱりお姉さんから花火大会の話を聞かされて気まずいのかな)

八幡(この間は一言、言ってやったんだが、まだ気にしてるみたいだな)

ガララ

相模「しっつれーしまーす!」

結衣「あ、さがみん!」

八幡(花火大会の件からやたらコイツらを目の当たりにするな)

相模「奉仕部って、雪ノ下さん達の部活なんだ~!」クスクス

相模「ウチ実行委員長になったけど正直、自身がないって言うか、だから助けて欲しいんだ!」

~~

雪ノ下「……話を要約すると、アナタの補佐をすれば良いのね。それなら構わないわ」

相模「ほんとに!?雪ノ下さんありがとう!」

八幡「待て」ガタッ

相模「な、なに比企谷くん」

八幡「さっき雪ノ下も言ってたが、お前の言う成長とはかけ離れた言動だな」

八幡「都合よく雪ノ下を利用するつもりだろうが、かえってその事が仇となるぞ?」

相模「利用って…べ、別にそんなこと…」

雪乃「……」

八幡「俺達は奉仕部だ。その部長の雪ノ下がお前の手伝いを請け負ってやろうと言うんだ。ただの部員の俺に拒否権は無い」

八幡「だが相模、楽をしようなど考えない事だな」

八幡「おまえ自身も全力で委員会活動に望まないと痛い目にあうぞ」

相模「…点」

ゆっこ(なにアイツ、偉そうに)ヒソヒソ

遥(確かに、マジうざいんですけど)ヒソヒソ

相模(本当アタマどうかしてるし。あの雪ノ下さんが補佐してくれるなら委員会だって楽勝に決まってんじゃん)ヒソヒソ

八幡(俺の忠告を軽く見ていた相模だが、すぐにその忠告の意味を理解したと思う)

実行委員1「雪ノ下さん凄いね…委員長みたい!」

実行委員2「雪ノ下さんが委員長やれば良いのに」ボソッ

めぐり「いや~さすが、はるさんの妹さんだね!」

雪乃「いえ、大した事は」

相模「」

八幡(少しは懲りたかと思ったが…この後、思わぬ人が現れる)

~後日~

陽乃「ねぇ~良いでしょう雪乃ちゃん?可愛い妹の為にしてあげられる事したいし、文化祭でバンド演奏やらせてよ~」

雪乃「……好きにすればいいじゃない、決定権は私には無いし」

陽乃「え、雪乃ちゃんが委員長じゃないの?」

相模「ごめんなさ~い、クラスの方に顔出してたら遅くなっちゃいました~!」

陽乃「文化祭実行委員長が、クラスに顔出して遅刻ね…」

相模「ぅ……」

陽乃「ふーん……やっぱ委員長はそうでなくちゃね!文化祭を楽しめる者こそ委員長にふさわしいよね~」

相模「あ、ありがとうございます!」

陽乃「で、お願いなんだけど?私も有志団体として出たいんだよね~雪乃ちゃんには渋られちゃって…」

相模「…!いいですよ」ニヤッ

~~~

相模「皆さーん、ちょっといいですか?考えたんですけど、自分達が楽しまないと、人を楽しませられないと言うか…」

相模「クラスのほうも大事なので、仕事のペースを落としましょう」

雪乃「相模さん、これ以上ペースを落とすのは」

陽乃「私のときも、クラスの出し物頑張ってたな~」

相模「雪ノ下さーん、お姉さんと何があったのか知らないけど、私情を挟まないで、みんなの事も考えようよ」ニヤッ

雪乃「…………」

陽乃「いや~本当に良い事言うな委員長……ね?」チラッ

八幡「……アンタの顔から真実を語ってるとは思えないが?」

陽乃「えー本当だよー」

~次の日~

葉山「仕事沢山あるようだけど…見た感じ、ほとんど雪ノ下さんが仕事をやってる様に見えるけどな…」

雪乃「そのほうが効率がいいし別に」

葉山「でもそろそろ破綻する」

めぐり「雪ノ下さん、誰かを頼るのも大事な事だよ?はるさんだってこういう時は…」

八幡「………」

雪乃「………一度割り振りを考え直します。お手伝いの件は城廻先輩のご判断もありますし、ありがたくお受け致します」

雪乃「ごめんなさい」

ガララッ

相模「遅れてごめんなさーい!」

雪乃「……相模さん、この書類に決裁印を」

相模「あ、そう。って言うか、ウチの判子を渡すから押しちゃっていいよ」ポンッ

相模「ほら、委任ってやつ?」

実行委員全員「…………」

キーンコーンカーンコーン

相模「楽しいことやってると一日がはや~い!」キャッキャッ

ゆっこ・遥「そうだね!」

相模「それじゃお疲れ様でした~」

八幡「おい待て」ズイッ

相模「っ!?え、ちょ、なに…」ビクッ

八幡「………」ギロッ

葉山「ちょ、ちょっとヒキタニ君。少し落ち着こう…な?」

八幡「俺はまだ何も言ってないし、落ち着いている」ギロッ

相模「ぅ…な、なに……?」ビクビク

めぐり「な、なんか凄く怖いオーラが…」

八幡「……委員長。お前は昨日、雪ノ下に『私情を挟まず、皆の事も考えよう』と言ったな?」

相模「それが一体何よ…」

八幡「雪ノ下は膨大な仕事量を一人でこなしていた。誰よりも多い仕事量を。完璧にな」

八幡「だが無理をしていた。心配しためぐり先輩やクラスメイトから『周りにもうちょっと頼れ』と言われた」

八幡「初めは渋ったが後に考えを改め、更に先輩にこう言った…『ごめんなさい』と」

八幡「そこへお前はノコノコと出遅れて現れ、雪ノ下に委任して判子を渡す…気楽に楽しそうに」ギロッ

葉山「ヒキタニくん…ちょっと目が、目が怖いから…落ち着こうな?」

相模「あの…その…」ビクビク

八幡「俺が何が言いたいか分かるな?分からない様なら…お前は委員長失格だ。本当の意味でな」

実行委員全員「」アゼン

相模「」

八幡「以上だ。それじゃあ」

雪乃「………」

相模(な、何アイツ…またウチに突っかかってきて…!)ガクガク

八幡(次の日、雪ノ下が体調を崩した為、俺と由比ヶ浜は見舞いに行った)


雪乃「体調のほうは心配しないで、休んでだいぶ楽になったから」

八幡「体調は…か」

結衣「ねえゆきのん…私とヒッキーをもっと頼って!誰かとか皆とかじゃなくて…」

雪乃「……紅茶もって来るわ」

結衣「あ、ちょっと…ゆきのん」

~~

雪乃「由比ヶ浜さん…今すぐは難しいけれど、きっといつかアナタを頼るわ」

結衣「ゆきのん…」

雪乃「でも、もう少し考えたいから…」

八幡「……それじゃ俺たちはこれで」

雪乃「あ……比企谷くん。昨日は随分と余計な事を言ってくれたわね」

八幡「お前にじゃなくて相模に言ったんだが?まあ気に触ったなら悪かったが」

雪乃「いいえ、ありがとう」

雪乃「比企谷くんも…いつか頼らせてもらって良いかしら」

八幡「ああ、勿論だ」

雪乃「また…あした」

~文化祭当日~

めぐり「つづいて文化祭実行委員長よりご挨拶です!」

雪乃『比企谷くん、もしもの時は相模さんにまくように指示を出してね』

八幡『了解』

八幡(しかしこうやってインカムで連絡を取り合ってると、前世での無線連絡を思い出すな)

相模「あ…ぅぅ…ぁ…」ガクガク

相模「み」キーーン

アハハハ!!
ガンバー

相模「あ…えと…ぶんかさいじっこういいんちょうの…」ガクガク

八幡(ガチガチだな。努力不足がこういう所でも露呈したりするもんだな)

ワイワイ、ガヤガヤ

八幡「賑わってるな」

結衣「本当凄いよね、実行委員も大変そうだし…でもゆきのん元気になってよかった」

八幡「ああ、精神的にも体力的にも元に戻った感じがあるな」

結衣「あ、お昼まだでしょ。はい!ハニトーどうぞ」

八幡「おお…ハニトーは初めてだな」パクッ

結衣「うん、うま~!」モグモグ

八幡「まあまあだな!」

結衣「えー!めっちゃおいしいじゃん!」

八幡「俺は生クリームの部分は食べてないからな」

結衣「えー!チョコレート掛かってるし美味しいってば!」

八幡「マズイとは言ってない。物足りないがな」

八幡「このままじゃ何か悔しい…よし、今度レストランでハニトーを食いに行くぞ!」

八幡「由比ヶ浜も来るか?」

結衣「へ!?わ、わたし…?」

八幡「ああ」

結衣「……ヒッキーってさ、やっぱり変わったよね」

八幡「なんだ突然。しかもその言葉何回も聞いてるぞ」

結衣「だって前のヒッキーなら私にレストランに行く約束なんて絶対しなかったでしょ?」

八幡(まあ確かに前の俺ならな。無意識に由比ヶ浜を誘ってしまったが)

結衣「内気で卑屈じゃなくなった変わりに…大食いで変な物食べる露出狂のヘンタイになっちゃったけど…」

八幡「おい待て。露出狂って何だ。確かに脱いだら気持ちは良いが、千葉村の時に一時だけ上半身裸になってただけだろ」

結衣「そんなキモさの矛先が変わったヒッキーだけど…」

結衣「今も昔も、私にとってヒッキーは…すk……じゃなくて大事な存在だからね//」

八幡(前の俺も含めて…か)ドキッ

結衣「で、ハニトー食べに行くのいつにする?」

八幡「……少し考えさせてくれ」

今日はここまで

すいません
>>466で一気に終わりまで書くといったけど、眠くて限界なのでココで切り上げます
更新が遅れて申し訳ないので、前から書き終えてた分の編集をメインにやって投下しました

次回こそ本編終了&エピローグまでやります
んでそのあとは、おまけ編

投下し忘れてた分があったので、少しだけ投下します

~その後、体育館にて~

八幡「これがお前の姉さんのバンド演奏か…凄いな」

雪乃「ええ流石だわ」

八幡「珍しいなお前が人を褒めるなんて」

雪乃「私はこれでも姉さんを高く評価してるわ、私もああなりたいと思ってるから」

八幡「……そうか」

実行委員「あの…」コソソッ

雪乃「……!何ですって」

八幡「どうした」

雪乃「相模さんが居なくなったみたい」

八幡「……なんだと」

―PW本編回想―

『スネーク大変だ!またザドルノフがいなくなった!』

『またか!あの脱走フェチめ!!』

――――

八幡「はぁ………」

雪乃「比企谷くん…?」

八幡「……なんだか唐突にイヤな過去を思い出した。相模のせいでな」

平塚「困ったな…どこへ行ったんだ相模は」

めぐり「はい…携帯電話も通じません…最悪、代役でどうにか」

雪乃「それは難しいと思います。最後の挨拶や総評はともかく、優秀賞と地域賞の投票結果を知ってるのは相模さんだけです」

葉山「もう一曲追加させてくれないか?俺たちが時間を稼ぐ」

雪乃「感謝するわ」

雪乃「比企谷君、私が更に時間を延ばそうと思うのだけれど」

雪乃「そうすれば、見つけられると思うかしら?」

八幡「時間を換算して約20分…か」

八幡「わかった良いだろう。絶対という保証は無いが…見つけ出してみせる」

雪乃「ありがとう」

八幡「で?どう時間を延ばすんだ」

雪乃「姉さんに頼んで、一緒にバンド演奏させてもらうわ」

雪乃「……それと由比ヶ浜さん、ボーカルとして手伝って貰えないかしら?」

由比ヶ浜「ええ!?その…逆に迷惑かけちゃうかもだけど、そう言ってもらえるの待ってたよ…」

雪乃「比企谷君、よろしくね」

由比ヶ浜「ヒッキー頑張って!!」

八幡「ああ、バンド演奏を見れないのは非常に残念だが……任せろ。そっちも頼んだ!」

以上です
今度こそ寝ます

八幡「時間が無い。場所を絞って探さないとな」ピッピッ

八幡「こちら八幡。聞こえるか材木座」

『我だ!聞こえているぞ!』

八幡「時間が無い。要点だけ言う」

八幡「お前は一人で居る時、いつもドコにいる」

『なんだ藪からスティックに?』

八幡「時間が無い!!要点だけ答えろ!!」

『わわわ!?ぞう怒るな八幡!!?保健室かベランダ、図書室、それと特別棟の上だ!!』

八幡「了解。それと雪ノ下たちの演奏はしっかり聞いておけ!」

『了解だ八幡!』

八幡「よし……特別棟の上に賭けてみるか!」

~屋上~

ガチャッ

相模「っ!!」

八幡「相模、探したぞ」

相模「………何よ」

八幡「エンディングセレモニーが始まる」

相模「もう始まってるんじゃないの?」

八幡「雪ノ下や三浦が時間を稼いでいる」

相模「じゃあ雪ノ下さんがやればいいじゃん!あの人何でも出来るし!」

八幡「お前の手元には様々な集計結果がある。それを発表するのはお前の役目だ」

相模「じゃあ!!集計結果だけ持っていって雪ノ下さんがやればいいでしょ!!」

八幡「それは出来ない」

相模「出来ないって何よ!?ただ持ってて渡せばいいだけでしょ!!」

八幡「それをしたら雪ノ下のやってきた事を否定する事になる」

相模「っ!?」

八幡「アイツにはアイツの役目があった。ならばお前もそれに答えなければならない」

相模「そ、そんなの知らないし…だってウチ、なんかどうせ…!」

ガチャッ

八幡「!!」

相模「あっ……葉山君……」

葉山「連絡取れなくて心配したよ。早く戻ろう、みんな待ってるから…ね?」ニコッ

遥「そうだよ!心配してるから!」

ゆっこ「大丈夫だよ!戻ろ!」

八幡「アイツは奉仕部としてお前の依頼を受け、その任務を全うしてきた」

相模「でも…いまさらウチが戻っても…みんなに迷惑かけたし…」

遥「そんな事無いよ!」

ゆっこ「みんな待ってるんだから!」

相模「けど…合わせる顔が…」

葉山「大丈夫だよ。相模さんの為に、みんな頑張ってるからさ」

八幡「……」

相模「でも…ウチ、最低だし…戻れない」

八幡「ああ、全く最低だな」

全員「!?」

八幡「さっきも言ったが、お前は雪ノ下の気持ちを完全に踏みにじってる」

八幡「アイツが…雪ノ下がどんな気持ちであの依頼を受け取ったか…まあ、それにはそれなりの理由があるんだろう」

八幡「だが何しても、今日までお前をサポートしてきた」

葉山「奉仕部に依頼…そうか。相模さんもあの部に相談を」

相模「あ…う、うん。ごめん黙ってて…」シュンッ

葉山「大丈夫だよ相模さん。責任大きいし大変だもんね。相談したくもなるよ」

葉山「実は俺も以前相談した事があってさ」

相模「そ、そうなんだ…」ホッ

八幡「もっとも相模へのサポートの実態は、手助けというより完全なる委託だったがな」

葉山「……」

八幡「お前の無能さをカバーすると言う意味のな」

相模「なっ……」

八幡「相模、俺はこれまで色んな人間を見てきた。そして色んな汚い部分も見てきたが…」

八幡「お前はその中でも最悪に近い部類に入るだろうな」

相模「……っ!!」

葉山「おい待て」

八幡「どんな悪人でも大抵は何かに筋を通すことはある」

八幡「自らの目標の為に努力を惜しまない事だ」

八幡「だがお前はどうだ?他人に責任を押し付けておいて、その責任を完璧に全うすると途端に嫉妬する」

八幡「そして都合よく転がり込んできた要件には話を上手く合わせ、雪ノ下というサポート役の揚げ足をとる」

八幡「だがそれでも責任だけは押し付けたまま、自分の権力を保持する」

八幡「結果、努力不足と覚悟の無さが、今朝の失態にも繋がり」

八幡「お前は今逃げ出している」

八幡「……俺は忠告したハズだ。『雪ノ下を利用するつもりだろうが、かえって仇となる』とな」

八幡「皆それぞれの立場で文化祭を成功させるために、努力を惜しまなかった。だがお前は違う」

八幡「お前は結局の所、ただ偉い立場になって周りからチヤホヤされ、誰かを見下したかった…努力もせずにな」

八幡「だからノリで委員長という肩書きを安易に選んだんだ。つまらないプライドを保持するために」

八幡「それがお前の成長の正体だ」

八幡「愚かなだな。そして醜い。とても17には見えないな」

相模「ぅ…ぁぁ……」ガクガク

葉山「おい!!」

八幡「恥を知れ相模」

八幡「そんな中身の無いリーダーに、憧れや信頼を寄せる人間がいる訳無いだろう…!!」

葉山「いい加減にしろ比企谷!!!」ブンッ

相模「ぅぅ…ぁぅぅ…」ポロポロ

八幡「遅い」パシッ

葉山「クッ…」ググッ

八幡「その程度の力では俺を抑えることなんて出来ないぞ、サッカー部のエース葉山」

葉山「比企谷…お前は言い過ぎだ!!」

八幡「やっと俺の名前を覚えてくれたか。だがこんな形で呼ばれるのは残念だ」

葉山「残念なのはこっちの台詞だ」

八幡「相模への話はまだ終わってない。離せ!」バッ

葉山「くっ!!おいこれ以上は…!!」

相模「な、何よ…ぅぅ…」グスッ

八幡「少しは自分の愚かさを思い知ったか?」

相模「言われなくても…ぅ…わ、わかっ……」

八幡「自覚し切れてない部分も沢山あったハズだ。現にお前は衝撃を受けた表情で泣いてるじゃないか」

相模「ぅぅ…う……っさい…」

八幡「お前はこれからどうする?逃げ続けるか、戻って責務を全うするか」

葉山「おい、俺たちは相模さんを戻しに来たんだ!もうこれ以上きつい事言わなくても!」

葉山「さ、戻ろう?大丈夫だよ」

遥・ゆっこ「一緒にいこう!」

相模「で、でもウチなんかが戻って…」

八幡「……やはりこの期に及んで駄々こねたか」

相模「え?」

八幡「相模南」

チャキッ

全員「!!!?」

八幡「おまえの気持ちはわかった。今、楽にしてやる」カチャッ

葉山「な…なんで拳銃なんか持ってるんだ!?」

八幡「さあ、自分を悔いろ」

相模「い、いや……」ガクガク

八幡「……」

相模「いやぁぁぁぁ!!!」

葉山「やめろ!!」


カチッ


相模「……え?」

全員「……?」

八幡「中身は空砲。そしてこれはモデルガンだ」

八幡「あの花火大会で射的の景品で手に入れたものだ」

相模「あ、あの時の…?」

八幡「そうだ。文化祭は外部の人間も来客してくる。万が一悪人が来たときに備え脅しように持っていた」

葉山「び、びっくりした…悪ふざけがすぎるぞ」

八幡「ただの高校生が本物の拳銃なんて所持してる訳無いだろう」

八幡「それと俺はふざけてなんかいない」

八幡「相模、もしもあのモデルガンが本物で、実弾が入っていたらお前はどうなっていた?」

相模「そ、それは…死んでるに決まって…」

八幡「そうだ……つまりだ」

八幡「お前はここで死んだ。わかるな」

相模「……?」

八幡「今この瞬間から、お前は新しい人間になった」

八幡「さっきまでの、ろくでなしのお前はもういない」

八幡「その新しい命で、俺たちと共に最後まで使命を果たそう」ススッ

相模「ぁ……」

葉山(あの比企谷が相模さんに手を差し伸べた……)

八幡「相模委員長。自らの役割に忠を尽くし、俺たちを導いてくれ」

八幡「文化祭を終焉へと導くのはお前しかいない。お前にしか出来ない」

八幡「そしてリーダーとして、そのデカさを見せてみろ!」


相模「」

八幡「さあ、導いてくれ」

相模「……は、はい」ギュッ

~エンディングセレモニー~

相模「今年の文化祭は、過去に例を見ない盛り上がりの中で……」

遥「すごい落ち着いて話せてる…」

ゆっこ「ね。あれだけの事があったのに」

八幡「まああれでカンペでなく、アドリブなら完璧だがな」

葉山「せめて台本って言ってあげようよ」コツコツ

八幡「おう葉山か」

葉山「さっきはすまなかった」

八幡「別にいい。あの反応ができるだけお前は人間できてる証拠だ」

葉山「それはどうだろうか…」

八幡「お前も探してくれてありがとな。ライブ終わった直後で大変だったろうに」

葉山「大丈夫だよ。まあ結衣と雪ノ下さん達の演奏を見れなかったのは残念だけど」

八幡「同感だ」

~文化祭終了後~

陽乃「ひゃっはろー!比企谷君の噂聞いちゃったよ~」

陽乃「キミの英雄っぷり、凄かったね~!」

八幡「俺は説得しに言っただけですよ」

陽乃「またまた~そんな謙虚に言わなくても~」

陽乃「私好きだな~雪乃ちゃんに勿体無いかもね~!」

陽乃「ね~静香ちゃん?ばいばい~」

平塚「ご苦労だったな」

八幡「大した事はしてない」

平塚「良くやった。今回も男を見せてくれたな」

平塚「だがモデルガンの所持だけは見逃せないな」

八幡「……ま、そうなりますね」

八幡「でも丁度良いです」

平塚「どういう意味だ?」

八幡「このモデルガン…いや、銃は…もう俺には必要ないです」

八幡「前から悩んでいた。捨て切れなかった…こんな玩具ですら。でもようやく覚悟が出来た」

八幡「断ち切れましたから。この銃は平塚先生に預けます」ススッ

平塚「……?」パシッ

相模「あの…」

八幡「む、ああ委員長か。ご苦労だった」

相模「……」

八幡「さっきは葉山の言うとおり、少し言い過ぎたなかもな」

相模「ううん、その…事実だし」

相模「改めて、間違ってた事にも気づけたから良いよ」

八幡「そうか」

相模「それと今まで遠まわしに馬鹿にして来てゴメン」

八幡「そこまで自覚できたのなら、おまえはもう成長してる」

相模「……」ドキッ

八幡「本当の過ちって言う物は、言われてもなかなか自覚できないもんだ」

八幡「今回の実行委員の活動は、お前の成長を促す物はわずかばかりだが、成長のキッカケにはなったはずだ」

八幡「お前は最後の最後で役目をキッチリ果たした。勇気を振り絞ってな」

相模「……」ドキドキ

八幡「それじゃあ委員長。またな」

相模「う、うん。またね」ドキドキ

相模「……」ポーッ

~部室~

八幡「お、雪ノ下」ガララッ

雪乃「あら。さっきはお疲れ様」

八幡「ああ、そっちも。で、何を書いてる」

雪乃「進路希望票よ。忙しくて書く暇が無くてね。アナタは何をしに?」

八幡「報告書をまとめに来た…それと、俺も進路希望調査票を書きに来た」

八幡「それと職業希望調査票も」

雪乃「あなた、私よりも時間あったのに何も終わってないのね」

八幡「悩んでいただけだ。将来のことについてな」

雪乃「まだ専業主夫の件、諦め切れてないのかしら?」

八幡「いや。そっちの方はもう諦めてる」

雪乃「そう」

八幡「俺は…自分が成すべき未来を決めた」

雪乃「へぇ、それで?アナタは何になりたいのかしら」

八幡「俺は……」

八幡「―――――」

雪乃「……ねぇ、それって職業としていえるのかしら」

八幡「どうとらえるかは人それぞれだ」

雪乃「そもそも曖昧じゃない。それって」

雪乃「少しは更正したかと思ったら、やっぱり頭の中のネジが飛んでるわね」

八幡「まだおれは高校生だ。自分が決めた道を…どう切り開いていくか」

八幡「それはこれから決めていくことだ」

雪乃「要するにまだ、ちゃんと決まってないって意味じゃない」

雪乃「そんな事ではまた平塚先生に呼ばれるわよ?」

八幡「その時はその時だ。それより雪ノ下」

雪乃「なに?」

八幡「……俺と友達n」

雪乃「ごめんなさい。それは無理」

八幡「……はぁ」

雪乃「前にも言ったでしょ?アナタと友達に成る事なんて有り得ない」

八幡「そうか…残念だ」

雪乃「虚言は吐かないもの」

八幡「殊勝な事だ。でも嘘を付いても良いんだぞ?」

雪乃「嘘ではないわ。だってアナタの事なんて知らなかったもの」

雪乃「でも、今はアナタを知っている」

八幡「……っ。そうか」

雪乃「た…ただ、思うのだけれど。友達という関係性だけにこだわる必要は良いと思うわ」

八幡「どういう意味だ?」

雪乃「そ、それは…」

八幡「それは?」

雪乃「……………」

雪乃「し、知らない」

八幡「何だ。気になるじゃないか」

雪乃「だ、だから知らないわ」

ガララッ

結衣「やっはろー!!」

雪乃「お疲れさま由比ヶ浜さん」

八幡「お疲れ。本当にタイミング良い時に現れるな由比ヶ浜は」

~後日~

平塚「何で呼ばれたか、わかるな?」

八幡「やっぱりアレじゃダメですか」

平塚「当たり前だ。進路希望に大学を選ぶのは結構だが」

平塚「将来の職業志望が……『ヒーロー』ってのは何なんだ?」

八幡「そのままの意味です」

八幡「思えばわかり切っていた事だ。何も戦場で戦うだけが戦士ではない」

八幡「銃を握り戦地へ赴かなくとも人は常に、己の弱さという敵と闘っている」

八幡「夏休みの林間学校でも、そして文化祭でも……みんなそれぞれの立場で闘ってきた」

八幡「人生とは闘争だ。自分のあり方を証明するための」

八幡「俺は…そんな人々を支えて守るヒーローになりたい」

平塚「考えは立派だ。私もヒーローは大好きだしな。だがお金を稼ぐ手段になってない」

八幡「その具体的な手段はこれから決める」

平塚「……はぁ、わかった。とりあえず体裁だけでも整えて、具体的な職種を書きたまえ」

八幡「うーむ……」

平塚「ヒーローになりたいなら、いくらでも選択肢はある」

平塚「例えば…戦隊物の『俳優』、アニメやゲームの『声優』」

八幡「俳優に声優…」

平塚「まあ堅実的にいうなら『警察官』とかな」

八幡「なるほど。体裁だけとは言わずに、それらを前向きに考えてみようと思います」

平塚「さて…私も今日は部室に顔を出すかな」

八幡「丁度良かった」

平塚「何か依頼でもあったか?」

八幡「いや…毎日読書ばかりで飽きてきてな。部室で今、CQCの特訓を行っている」

平塚「あの部室で?」

八幡「マットも運動部から借りてる。ケガの心配は無い」

八幡「良かったら先生もどうですか?」

平塚「ふん、あらゆる格闘技を極めているこの私に挑戦を挑むか」

平塚「良いだろう!」

~部室~

ガララッ

結衣「あ、ヒッキーお帰り!それに先生も!」

雪乃「こ…こんにちは先生…」ゼェゼェ

八幡「どうした雪ノ下。さっきまでは初心者とは思えない天才的な動きしてたじゃないか」

雪乃「体力に自信が無いって…前に…言ったじゃない…」ゼェゼェ

結衣「てや!」ブンッ

雪乃「しまっ…た…」ドサッ

結衣「やったー!やっとゆきのんから一本とった!」

平塚「これじゃ文化部というより、運動部だな」

八幡「毎日読書ばかりというのも何だし、たまにはいいじゃないですか」

八幡(ま、確かに文化部としてのあり方が色々と間違ってるけどな)

コンコン

全員「?」

生徒「失礼しまーす」

八幡「こんなときに…依頼者か」

生徒「は、はい」

雪乃「こ、こんなときに…ゼェゼェ、間が悪いわね…」

結衣「よーし!マット片付けて、お茶を用意しよう!ほらゆきのん立って!」

八幡「よし…それじゃ」

八幡「お前の悩みを聞かせてくれ」

八幡(俺の一風変わった、平凡な高校生活はまだまだ続く)


【おわり】

エピローグ投下します。大体10レスくらい
蛇足気味かもしれないけど読んでくれると幸いです

【エピローグ】

~数日後・部室~

平塚「そういえばお前とのCQC対決はまだしてなかったな」

八幡「そうですね。丁度マットもありますし一戦交えましょうか」

結衣「ヒッキーも先生も頑張れー!」

雪乃「用意はできたわ」

~~~

平塚「ぜぇぜぇ…やるな」

八幡「ぜぇぜぇ……」

八幡(おかしい。いくら平塚先生が格闘技が得意だからと言ってもCQCは初心者なはず)

八幡(これじゃ、達人レベルと変わらないじゃないか)

平塚「ふふ…なんか不思議だな」

八幡「え?」

平塚「前にもこうやって、お前と闘ったことがある気がする」

八幡「先生……?」

平塚「突然だがな…時々、変な夢を見る」

平塚「どことなくお前と似た男と…花畑で闘いあってる夢をだな」

八幡「!!!?」

結衣「へ~なんだろそれって」

雪乃「花畑で喧嘩…昔の恋人との思い出ですか?」

平塚「いやそんなロマンチックな思い出は無いはずなんだが…」

平塚「すまんな変な話をして、忘れてくれ」

八幡「……」

平塚「比企谷?」

八幡「ぅぅ…くっ……」ボロボロ

全員「!!?」

平塚「おいどうした比企谷!?」

八幡「やっぱり先生は…アンタは、俺の師だったんだ」

平塚「……?何を今更、お前は私の生徒だろ」

八幡「ああ…そうだ、そうだった」グスグス

全員「…??」

~後日~

材木座「八幡!!!また頼みがある!!」

結衣「厨二!もうちょっと静かに入ってきてよ!」

雪乃「また小説の依頼かしら?」

八幡「お前も本当に懲りないな」

材木座「今回は小説とは違う!ズバリ楽器の弾き方を教えて欲しいのだ!」

八幡「楽器?」

材木座「文化祭で、そこの奉仕部員二人の演奏を聞いて以来…我もバンドを組みたくなった!!」

材木座「ギターは既に購入済みだぞ!」

八幡「やるのは良いけどメンバーはどうした。まさか俺を誘うんじゃ」

材木座「チッチッチッ!八幡よ甘い!リア充になったのは自分だけだと思うな!!」

八幡「まさか…メンバーをそろえたのか!?」

結衣「えー!?厨二が!?」

雪乃「可哀そうね、そのメンバー。いえ、組む相手を間違ってると言うべきかしら?」

八幡「一体どんなメンツなんだ」

材木座「メンバーは我を含め、男子1人に女子1人の3人だ!違うクラスだが軽音部を通して知り合ったぞ!」

雪乃「例え同じ部でもアナタと組む位だし、相当の奇特な人たちなのね」

材木座「むむ…個性豊かと問われれば否定は出来ぬな」

材木座「それと…オリジナルソングも作ったぞ!」

八幡「おいおい楽器覚える前から…順序がおかしいぞ」

材木座「まだ歌詞しか作ってないがな!」

八幡「で、曲名は?」

材木座「『恋の抑止力』…感情を素直に表現できない女の子のラブソングである!!」

結衣「見せて見せて…へぇ~厨二にしては良い歌詞書くじゃん!」

雪乃「まああの小説よりかはマシかもね」

八幡「」

結衣「あれ?ヒッキーどうしたの」

八幡「お…お前…カズ…なのか…?」

材木座「」ピキーン

材木座「ボ、ボス…?」

八幡「カ、カズ!!!」

材木座「あ、あれれ…?我は今、なぜ八幡をボスなどと…」

八幡「……」ボロボロ

結衣「え、ちょっヒッキーまた泣いてる!?」

八幡「そうか。お前がいつも言っていた前世からの繋がりって…本当だったんだ…」

材木座「っ!?は、ははは!!そうだ!当たり前ではないか八幡!!!」

結衣「ねぇ、ヒッキーにやっぱり病院勧めた方が良いんじゃ」ヒソヒソ

雪乃「事故の後遺症がこんなにも残酷な結果で出るなんて」ヒソヒソ

八幡「おい…お前ら聞こえてるぞ。俺は…ぅぅ…正常だ」ボロボロ

結衣・雪乃(泣きながら反論してるけど説得力が無い…)

~数日後~

「奉仕部はココでいいのかね?」ガララッ

雪乃「ええそうよ」

「む、それは紅茶…すまないが私にも用意してくれないか?」

雪乃「はいどうぞ」

「う~ん…なかなかの美味!!しかもこんな美人に紅茶を注がれるとは、今日は良い日だ」

結衣「なんかすごい紳士的な人だね~」

雪乃「ナンパはお断りよ。要件を言って頂戴」

「ふむ…美しいバラにはトゲがつき物だ。さて、わたしの要件だが」

ガララ

八幡「うす」

結衣「あ、ヒッキー!」

雪乃「その手に握られてるのはマックスコーヒーかしら?」

八幡「ああ。お前らの分も買ってきた…って紅茶を用意してたのか。すまんな」

「……」プルプル

八幡「ん?そこに居るのは依頼人か。ならもう一缶買って…」

「ふざけるな!!!!!」ドンッ

全員「!!!?」

「コーヒーだと!?そんな泥水飲めるか!!!」ガタッ

結衣「え?え?な、なに!?」

八幡「……おい、今のは聞き捨てならないな。マックスコーヒーが泥水だと!?」

八幡「マックスコーヒーこそ至高の飲み物だ!」

「馬鹿をいえ!!そんな下品な飲み物のドコが良いんだ!!!」

雪乃「下らない事で喧嘩するのは止してくれないかしら?」

「……す、すまん。ついカッとなって」

八幡「俺も悪かった。で?アンタは何をしに来た」

「私はUMA研究会の部長だ」

全員「UMA研究会?」

「そうだ。来年の春休みを利用して、沖縄へ伝説のツチノコを探す旅に出ようと思う」

「部員は私を含めて3人だが、協力者を補充したかった」

雪乃「だから私達奉仕部がそのお手伝いをしてほしいと」

「そうだ。頼む」

雪乃「私は構わないわ。皆はどうかしら?」

結衣「なんか面白そう!いこいこ!」

八幡「……UMA研究会…紅茶好きでコーヒー嫌い…」

八幡「………」

雪乃「比企谷君…?アナタは…」

八幡「……ああ」ボロボロ

結衣「え、ちょヒッキー!?」

雪乃「ま、また?」

「どうした一体。目にゴミでも入ったのか?」

八幡「なあアンタ、007とか好きだろ?」ボロボロ

「ん?良くわかったな!!さてはキミもファンか?」

八幡「いや好きじゃない」

「なに!!!?」

八幡「まあ待て。それより話を聞いてくれ。アンタ…俺と友達に成らないか?」

「なんだ突然…まあ良いが」

八幡「感謝する」

「……キミは不思議な男だ。初めて会った気がしないな」

八幡「奇遇だな俺もだよ、ゼロ」

「ゼ、ゼロ?」

八幡「ああそうだ。たったいま俺が付けた、アンタのあだ名さ」

ゼロ「ふむ…これも不思議だ。以前もそんな風に呼ばれていた気がする」

八幡「それと友達になるに置いて、約束をしてほしいんだ」

八幡「俺とアンタの間に隠し事は無しだ。それと互いを利用するようなことはしないでほしい」

雪乃「比企谷くん……?」

結衣「ヒッキー…今日会ったばかりの人にその言い方は無いと思う」

ゼロ「わかった。約束しよう」

雪乃・結衣「え!?」

ゼロ「キミの忠告…なぜか理屈抜きに心に染みたよ。まるでその言葉を前から聞きたかったかのように」

八幡「よろしくなゼロ」

ゼロ「ああヨロシク。所でお近づきのしるしにコーヒーなんて飲むのをやめて、紅茶を飲まないか?」

八幡「いやだ」

ゼロ「何だと!!!?」

結衣「ちょっと二人とも落ち着いて!!」

雪乃「比企谷君の友達にはろくなのがいないわね」


八幡(翌年、俺たちがUMA研究会とツチノコ探しに出かけたのは別の話)

~翌年・千葉村~

八幡(3年生になった俺たちは、再び千葉村でのボランティア作業の参加する事になった)

平塚「そうだ。実は今回も奉仕部以外にボランティア参加者がいる」

雪乃「葉山君たちですか?」

平塚「そいつらも来るが…驚け、外国人もくる」

雪乃「外国人?」

平塚「姉妹校つながりでな。協力を促してみたら日本に来る事になった」

結衣「へ~外国さんか。なんか緊張するな~」

平塚「お、来た来た」

雪乃「あの3人組みですか?」

平塚「そうだ」

黒髪「コンニチワ」

結衣「わぁ~ゆきのんにそっくり~!!」

桃髪「ヤッへロ~!!」

雪乃「あのピンクの子は由比ヶ浜さんにそっくりね」

雪乃・結衣「でもそれよりも…」チラッ


八幡「………」

?「………」


雪乃「あれはもう気持ちが悪いくらい似てるわね。瞳の色以外は」

結衣「確かに…まるで双子みたい」

八幡「おれは八幡だ」

デイビット「おれはデイビットだ」

八幡「………」

デイビット「………」

八幡「えと…」

デイビット「あんたも生まれ変わったんだな」

八幡「っ!!俺がわかるのか?」

デイビット「一目見てわかった。それもボスの方だな?」

八幡「………」

デイビット「元気にやってるか?」

八幡「1年位前まではボッチだったが…今は楽しくやってる」

デイビット「奇遇だな。俺も最初の17年間はアラスカでの隠居生活を思いださせる物だった」

デイビット「だが今は楽しくやってる。オタコンとも再会したしな」

八幡「そうか。無事に蛇でなく人として生きる事が出来たか」

雪乃・結衣(話に全く付いていけない…)

平塚「なんだ二人は知り合いか?」

八幡「ん?まあ遠い昔の」

デイビット「ああ。かなり昔の」

雪乃「また涙を流すパターン化と思ったけれど、今回は無さそうね」

結衣「最近のヒッキー涙もろいし、いきなり電波さんになるし心配だったけどホッとしたよ」

八幡「だから俺は正常だ。心配するな」

デイビット「ビッグボs…いや八幡。その感動の再会の涙とかはいらないが…」

デイビット「握手をさせてくれないか?」ススッ

八幡「握手…そういえばあの時、俺は体が限界で握手出来なかったな」ススッ

デイビット「改めてヨロシク、八幡」ギュッ

八幡「よろしくな、デイビット」ギュッ


【エピローグおわり】

ここまでこのSSを読んでくれて本当にありがとうございます

エピローグは元々ソリッドだけを出す予定だったけど、結局だいぶ増えてしまった。もし蛇足に感じたら申し訳ないです

次回からはオマケ編やります
恐らく2~3回位に間隔を別けて投下するので。もうちょっとだけ続きます

オマケ編の次回予告

【タイトル】
・リキッド「やはり俺は生まれ変わってもしぼりカスだった」

(訂正箇所)
>>519
×雪乃「た…ただ、思うのだけれど。友達という関係性だけにこだわる必要は良いと思うわ」
○雪乃「た…ただ、思うのだけれど。友達という関係性だけにこだわる必要は無いと思うわ」

>>531
×結衣「へ~外国さんか。なんか緊張するな~」
○結衣「へ~外人さんか。なんか緊張するな~」

>>533
×雪乃「また涙を流すパターン化と思ったけれど、今回は無さそうね」
○雪乃「また涙を流すパターンかと思ったけれど、今回は無さそうね」

オマケ編その①

リキッド「やはり俺は生まれ変わってもしぼりカスだった」
※注意
・キャラ崩壊あり
・ラブコメ要素かなり高め
・原作7~9巻のキャラ登場あり

>>6辺りからの続き
八幡「………」

結衣「ヒ、ヒッキー…大丈夫?」

雪乃「意識を取り戻して2時間が経つけれど、未だ口を開かない…」

八幡「……」

結衣「ヒッキー!何か言ってよ!」ボロボロ

雪乃「比企谷くん…」

八幡「……ふ」

雪乃「っ!今たしかに声を…」

結衣「ヒッキー!」

八幡「は…は…」

雪乃「ホッ…全く心配かけさせて」

結衣「声が聞けてよかった…」

八幡「ふはは…はは…」

結衣「どうしたのヒッキー?私達が御見舞いに着たから嬉しいの?」

八幡「ふは…ははは…はは…」

雪乃(……?何か様子がおかしいわね)

八幡「ンハハハハハハハハハ!!!ハハハハハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「!!?」

八幡「ハハハハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハハ!!!」

八幡「ハァハァハァ……フゥフゥ……」

結衣「ヒ、ヒッキー…?」

雪乃「比企谷くん…?」

八幡「ふざけるな!!!!」ドンッ

雪乃・結衣「!!?」

八幡「せっかく生まれ変わったというのに…何なんだこの惨めさは!!!」ドンッ

八幡「クソ!!クソ!!クソォォォォ!!!!」ドンッ

結衣「ちょ、ヒッキー落ち着いて!?テーブル壊れちゃうよ!!」

八幡「このオレがボッチでカースト最下層だと…?」プルプル

八幡「これじゃまだあの頃のほうがマシじゃないか!!!!」

八幡「俺は…またしても劣勢遺伝子を…いや、あの時以下の遺伝子を……」

八幡「やはり俺は生まれ変わってもしぼりカスだった」

ガチャッ

小町「しつれいしまーす…あ!お兄ちゃん目が覚めたんだ!」

八幡「っ!!」ギロッ

小町「小町心配だったんだよ?でも大好きなお兄ちゃんが目が覚めてよかった…あ、今の小町的にポイント高い!」

八幡「小町!!!!」

小町「ひ、ひぃ!?」

雪乃「あ…小町さん、アナタのお兄さんさっき目が覚めたんだけど…様子がおかしいのよ」

結衣「なんか情緒不安定なんだよ…それに意味のわからない事いってるし」

小町「……あ、あの。もしかして後遺症的な奴ですか?」

雪乃「さあ…でも可能性はあり得るかもしれないわね」

八幡「小町…貴様!!!!」ギロリッ

小町「ひゃ、ひゃい!!」

八幡「……………」

小町「お、お兄ちゃん…?」オロオロ

八幡(今の俺は比企谷八幡…普通のボッチな高校生…つまり)

比企谷「聞きたいことがる」

小町「な、なにお兄ちゃん?」オドオド

八幡「俺たち兄弟は、親父とお袋が普通にセックスして、その結果、俺たちは『普通』に生み出されたんだよな?」

雪乃・小町「は!!?」

結衣「いきなり女子三人の前で何言ってんの!?本当有り得ない!ヒッキーまじキモイ!!」

八幡「黙れ!!!キモくない!!!」

雪乃「比企谷くん、なぜいきなり保健の勉強をし始めたのか知らないけれど、もう少し配慮ある言い方が出来ないのかしら」

八幡「お前には関係ない…さあ小町、答えてくれ」

小町「あ、あたりまえじゃん…そんな事聞いてどうしたの?」

八幡「そうか…つまり、俺たちは人工的に作られたわけじゃない。俺たちは普通の兄弟」

小町「さっきからどうしたの?」

八幡「小町、こっちへ来い」

小町「う、うん?」

八幡「さっきは怒鳴って悪かった」ギュッ

小町「ひゃっ!?」

八幡「お前は俺の愛すべき妹だ…あの男とは違う。お前の事は全力で守ってやる」

小町「や、やだお兄ちゃんいきなり何?は、恥ずかしい…//」

雪乃・結衣「」ドンビキ

八幡「だが、おれ自身が劣勢である事には変わりない」

小町「れっせー…?」

八幡「俺は決めた。復讐するぞ」

雪乃「復讐って…誰に?」

八幡「この俺を馬鹿にしてきた全てカースト上位共だ!!」

結衣「な、なにそれ!?」

八幡「安心しろ。お前には何もしない。お前は特別だ」

結衣「え、ふぇ!?と、特別なんだ…えへへ//」

雪乃「で、何をする気なの。まさか暴力沙汰でも起こすのかしら…?」

八幡「前世の俺なら奴ら全員アラスカの海に沈めていた所だが…俺も少し丸くなった」

八幡「おれ自身がカーストナンバーワンになる事で…そうだリア充になる事で、奴らを越え、奴らを殺す!!」

八幡「それこそが俺の復讐だ!!!」

雪乃「意味が良くわからないけれど、よからぬ野心に満ちてるのは事実そうね…」

~退院後・朝~

小町「ん、これってカラーリング剤?しかもブリーチ…」

八幡「おはよう兄弟!!」

小町「あ、おはよう…って、お兄ちゃん!?何で金髪に染めてるの!?」

八幡「イメチェンって奴だよ…いや、本来の俺の姿と言うべきか」

八幡「おっと、『コイツ』も忘れてはならない」スチャッ

八幡「うん、視界は良好だな」

小町「お兄ちゃんが不良に…小町的にポイント最悪だよ」

八幡「人のアイデンティティを否定するのは良くないぞ兄弟」

~登校中~

八幡「ん?材木座じゃないか」

材木座「ひ、ひぃ!?人違いだとおもいます!」

八幡「落ち着け材木座。俺だ、八幡だ」

材木座「は、八幡!?どうしたのだその格好は!!」

八幡「本来の自分の俺の姿になっただけだ」

材木座「なるほど…わかるぞその気持ち!でもちょっと派手過ぎないか?」

八幡「そんな事は無い。それより頼みがある」

材木座「うむ、我と八幡の仲だ!何でも言いたまえ!」

八幡「そのコートを俺に貸せ」

材木座「……へ?」

~教室~

クラスメイト1「なあ、アイツだれ?」

クラスメイト2「さあ?」

ガヤガヤ

戸部「何アイツの格好まじやっべ!」

三浦「アイツ、戸部っちの格好より派手じゃん」

結衣「なんだろう騒がしいけど…って、あの人誰だろう。不良?」

八幡「何だ由比ヶ浜…オレがわからないのか?」テクテク

結衣「え、その声って…ヒッキー!?」

八幡「フハハハ!そうだよ、俺だよ!」

八幡「どうだ由比ヶ浜!俺のサングラスもイカスだろ!?」

結衣「」

八幡「さて…そろそろ始めるか」テクテク

結衣「え?ちょっとドコに行くのヒッキー!」

クラスメイト1「ん?おい、コート来た金髪グラサン野朗が壇上の前に立ってるぞ」

クラスメイト2「何をする気だ?」

八幡「貴様ら良く聞け!!」

八幡「いつまで経っても、この俺の存在を覚えられないようだから、今日は改めて自己紹介してやる…」

八幡「今日の俺のこの格好は、貴様らに覚えてもらうために直々に用意してきた!!」

八幡「同じクラスメイトへのせめてもの気遣いだ」

八幡「そして今の姿は、本来の俺のあるべき姿だ…良いか?よく聞け」

八幡「おれは前世、レス・エンファントス・テレブレスによって生み出された…フォックスハウンド部隊のリーダー、リキッド・スネークの生まれ変わり…」

八幡「俺は比企谷八幡だ!!!覚えておけこの馬鹿共が!!!」

クラスメイト全員「」

三浦・戸部「」

葉山「あ、あれがヒキタニくん…!?」

結衣「ヒッキーが壊れちゃった…」

雪乃(やたら騒がしいから見に来たけれど…比企谷君、事故の後遺症がかなり酷いわね…)

平塚「ひ、比企谷…」

ココまで
本当は今日で一気に書き終えて、次回はオセロット編を書くつもりだったけど、疲れてるのでココで一旦閉めます

次回後編を投下します

投下します
>>556にも書いたけど、話の後半はキャラ崩壊注意ね

~数日後~

八幡「おい由比ヶ浜、あれからクッキーは上手くなったのか?」

結衣「う~ん少しは?」

八幡「味見してやるから作って来い」

結衣「あ…丁度作ってきたんだ!食べてみて!」ススッ

八幡「おう…どれどれ」パクッ

八幡「っ!?ごわああああ!!!」ガクッ

結衣「ヒ、ヒッキー!?」

八幡「な、なんだこの出来損ないわ!!お前はお菓子で兵器でも作りたいのか!?」

結衣「」ガーン

八幡「しかたない…今日からお前のクッキー修行を手伝ってやる」

結衣「え、それって…その…//」

八幡「貴様が本当に上手いクッキーを作れるまでとことん付き合ってやる」

結衣「あ、ありあとう…//」

八幡「俺は敵には容赦しないが、同士には優しいんだよ」

雪乃「比企谷くん、前にアナタが言っていた『ヘタクソでも気持ちが通じれば良い』という理論から少々ずれてないかしら?」

雪乃「アナタの今の考えは、どちらかというと私の理論に近いのだけれど」

八幡「雪ノ下、人間っての時間の流れの中で変化するんだよ。当然、考えも変わる。いまはお前の理論も正しいと思う」

八幡「お前は実に出来た女だ雪ノ下」

雪乃「そ、そう」ドキッ

~数日後~

結衣「ど、どうぞ…」

雪乃「いただきます」パクッ

雪乃「これは……お、美味しい!?」

結衣「えへへへ…どう?わたし頑張ったんだよ!」

八幡「俺の教育のおかげだな!フハハハハハ!!!」


雪乃「で、比企谷くんはアナタにどんな教え方を?」

結衣「うん…凄くスパルタだったけど、最後まで献身的に教えてくれたよ?」

雪乃「そ、そう。あの変態も良い所あるのね」

結衣「うん。調理場が熱いからって上半身裸になるのはどうかと思ってたけど」

~三浦と葉山とのテニス戦編~

雪乃「そろそろ限界みたいね…私、体力には自信がないの」

八幡「そうか、お前は良くやった。後はおれに任せろ」

雪乃「有難うリキ谷くん…でもアナタ一人じゃ」

八幡「この俺を誰だと思ってる?」

雪乃「ナルシスト、キチガイ」

八幡「なに!?寝言は休み休み言え!!」

雪乃「サングラスかけて上半身裸でテニスコートを走り回ってる高校生なんて、ドコを探してもいないと思うのだけれど」

八幡「おわあああああ!!!」バタッ

結衣「ヒ…ヒッキーーー!!!!」

八幡「く、くそ…」ムクッ

戸塚「比企谷くんもういいよ!!限界だよ…それに体中傷だらけじゃないか!!」

三浦「うっわ、本当だ。上半身血まみれじゃん!?」ドンビキ

葉山「ヒキタニくんも、とりあえず勝負は中止にしよう」

雪乃「まったく世話のやけるわねあの変態は。いま手当てを…」ダダッ

戸塚「それじゃここで…ゲームセッt」

八幡「まだだ!!まだ終わってない!!!」ボタボタ

全員「!!?」

八幡「死を懇願した時、勝敗は決まる…!」ググッ

三浦・葉山「」

八幡「行くぞ!!!今度は俺がサーブを打つ番だ!!」

八幡「うおおおおおお!!!!」バコンッ

材木座(その後、八幡の気迫に圧倒された三浦たちから勝利を得るのである)

材木座「というかいい加減我のコートを返してくれ八幡よ」

八幡「もう少し貸してくれ。いまは金を溜めてる最中なんだよ」

材木座「ならせめて前ボタンくらいしめてたらどうなんだ…」

~文化祭編・屋上~

ガチャッ

八幡「フハハハハハハ!!無様だな!!相模!!!」

相模「っ!!だ、だれ…!?」ビクッ

八幡「俺だよ」

相模「何の用よ…」

八幡「惚けるな。まもなくエンディングセレモニーの時間だ。他の連中がお前の為に時間を稼いでる。持ち場へ急げ」

相模「雪ノ下さんがやればいいじゃん!あの人何でも出来るし!」

八幡「……なにぃ?」ブチッ

ガチャッ

葉山「連絡取れなくて心配したよ。早く戻ろう?みんな待ってるから」ニコッ

八幡「葉山たちか」

八幡「……」ピキピキ

葉山「大丈夫。相模さんの為に、みんな頑張ってるからさ」

遥「そうだよ!みんな心配してるから!」

ゆっこ「大丈夫だよ、戻ろうよ!」

相模「でも…ウチ最低だし…戻れない」

八幡「本当に最低だよ」

相模「え?」

八幡「やはり貴様は馬鹿だな!!」

全員「!?」

八幡「相模、お前は結局チヤホヤされたいだけだ。構って欲しくてそういう事やってるんだろ?」

八幡「今だって、そんな事無いと言って欲しいだけだろ?そんな奴が委員長として扱われるわけない」

相模「な、なに言って」

八幡「本当は雪ノ下みたいに成りたかったんだろ?だが貴様には荷が重すぎた…」

八幡「他者を見下す事で己の優位性を確認したかった。それがお前の言う成長の正体だ」

八幡「みんな多分が気付いてるぞ?お前の事などまるで理解して無い。俺が分かるくらいだ」

相模「あんた何かと…一緒にしないでよ…」

八幡「同じだよ。俺もお前も影だ」

八幡「最もオレはその影である部分を消して、光を掴むために努力はしている。貴様と違ってな!」

八幡「だが貴様は雪ノ下に全てを押し付けた。ある時は嫉妬し、またある時は見下し、そして最後は自らに絶望した」

八幡「結局雪ノ下を利用したつもりが、かえってお前の愚かさを露呈する結果になったんだよ」

八幡「そんな無様な貴様を先に見つけられたのは、同じ影であるこのオレだ」

八幡「つまり、お前の事なんて誰も真剣に探してなんか居なかった」

相模「ぅぅ…ぅ…」プルプル

八幡「ん、それとも何だ?もしやここまで来られたのは自分一人の才能だと思っているのか?」

八幡「さすがにそこまで馬鹿ではないだろ?相模、分かってるはずだ」

八幡「所詮、貴様はその程度の無様な女なんだよ!!!」

葉山「比企谷!いい加減にしろ!!」

~後日~

ヒソヒソ

八幡「………」

八幡(奇異な目で見られる事ならあったが、文化祭以来すっかり嫌われ者だな)ガタッ

八幡「おい貴様らいい加減にしろ!!」

クラスメイト全員「っ!!」ビクッ

八幡「オレに文句があるなら、男は病院送りにしてやる。女はオレに謝罪しろ。それが嫌なら口を慎め馬鹿共が!!」

全員「………」

八幡「正面から闘う根性も無い輩が聞こえるように愚痴を叩くな!出来損ない共め」

八幡(しかし…おれはドコまでいっても影だな)

八幡(歴史の教科書を改めて読んだが…オレは危うく心が折れそうになった)

八幡(我が兄弟、ソリッドスネークは世界の英雄として今なお称えられている)

八幡(そして親父…ビッグボスですら、アウターヘブンとザンジバーランドの件を除き…)

八幡(それ以前の過去に、何度も全面核戦争の危機から救った英雄として称えられている)

八幡「はぁ…全く、前世の話だというのに」

葉山「比企谷…」

八幡「む、葉山か」

葉山「どうしてあんな言い方をしたんだ。あれじゃキミが嫌われてしまうじゃないか」

八幡「馬鹿を言え!あんなクズ女などハッキリと言った方が良いんだ!」

八幡「それにあの女、オレだけを馬鹿にしただけでなく由比ヶ浜をも馬鹿にしていた。雪ノ下を利用したのも事実だしな」

葉山「……」

八幡「オレはこれでも丸くなった。前世のオレなら気に食わない奴らは、利用してぶっ殺していたからな」

葉山「また前世の話か…」

八幡「葉山、貴様とてお前がもし由比ヶ浜の友達じゃなければ、あの屋上でオレの胸倉を掴んだ時点で、病院送りにしていただろうな」

八幡「オレの優しさに感謝するんだな」

葉山「………」

~生徒会選挙の後~

雪乃「随分荒んでるわねリキ谷くん」

八幡「放っておけ」

雪乃「生徒会長選挙で落選したのがそんなに悔しいのかしら?」

八幡「全く理解できん…なぜあの一色いろはとか言う女が当選したんだ」

結衣「だってヒッキーさ、演説の時もサングラス着けてコートも着てたし…金髪だし…落選したいですって言ってるようなもんだよ?」

八幡「貴様も髪はピンクだろうが!それに肌は露出しないように前ボタンは閉めていただろ!」

結衣「そういう問題じゃ…」

雪乃「そもそも元から周囲の評判もよくないものね。愚かね、そして気持ち悪いわ、惨め谷くん」

八幡「黙れ!!それ以上言うとアラスカの海に沈めるぞ!!」

雪乃「でも以前のアナタなら、人前でハッキリ主張する事なんて言えなかった」

雪乃「少しはアナタの言う復讐心は満たされたんじゃないかしら?自己顕示欲的な意味で」

八幡「……いや、まだだ、まだ終わってない。オレの怒りはこんなものじゃ済まされない」

結衣「え、まだあるの?」

八幡「貴様らに分かるか!クズと見なされ続けてきたこのオレの惨めさが…!」ググッ

結衣「ヒッキー本当に負けず嫌いだね…」

雪乃「それで?具体的にどんな怒りが残ってるのかしら」

八幡「オレはな、中学時代に好きな女がいた」

雪乃「っ」ピクッ

結衣「あ、そそ、そうなんだ」ピクッ

八幡「なんだ貴様ら。まだオレを罵倒するつもりか」

雪乃「べ、べべ、別に」

結衣「う、うん。そういう意味じゃないよ」

八幡「オレはな、ある女に復讐したいんだよ」

八幡「折本という女がいた。オレのかつての想い人だ」

八幡「フられるだけなら仕方ない。恋の駆け引きもまた勝負だからな」

八幡「だが奴は次の日、オレの想いをクラスの連中にバラし、晒し者にした!!!」

結衣「そ、そんな事が…」

八幡「今でも忘れない、あの嘲笑される日々…もっとも、折本だけじゃないがな。オレを晒し者にしたのは」

結衣「まだ似たような話があるんだ…」

雪乃「リキ谷くん、アナタ器が小さいわね。いつまでも過去を引きずり生きていて」

八幡「オレは貴様と違い、馬鹿にしてきた連中をその場で制裁する事ができなかったからな!」

雪乃「………」

八幡「そうだ、当時のオレはまさにクズだった」

雪乃「それで?アナタは彼女にどんな制裁を加えるのかしら?まさか暴力を…」

八幡「言ったはずだ。俺は前世と比べ丸くなった…そんな事で復讐心を満たすのではない」

八幡「第一そんな事して捕まったらカースト上位どこの話じゃないしな」

八幡「オレが奴に対する復讐…それは彼女を作ることだ!!」

雪乃・結衣「!!?」ビクッ

八幡「あの折本よりも…中身も見た目も優れた彼女を作り…」

八幡「それを折本に見せ付ける!!そうする事で…」

八幡「折本を越え、折本を殺す…!!それがオレの復讐だ!!」

雪乃・結衣「」

八幡「……だが弱った。オレは今、好きな女はいない」

雪乃・結衣「!!」

八幡「そして……お前らも知ってのとおり、オレは嫌われ者だ」

八幡「ん、どうしたお前ら?聞いてるか?」

結衣「あ、あのさ…ヒッキー…」ドキドキ

八幡「ん?」

結衣「ヒッキーが…もし良ければ…」

八幡「おう、どうした」

結衣「私が付k」

雪乃「待ちなさい!!」

結衣「っ!?」

雪乃「ハァハァハァ…」

八幡「何だ雪ノ下、珍しく落ち着きが無いぞ」

雪乃「ひ、ひひ、比企谷く…くん…」

八幡「落ち着け。いつもの完璧なお前はどうした」

雪乃「っ!!あ、あの…わたしに提案が」ドキンッ

八幡「ほうなんだ、言ってみろ」

雪乃「わわわ、わ、私が……付きあっ……じゃなくて」

雪乃「彼女のフリをするのは、どうかしら?」

結衣「!!?」

八幡「フリ…か…」

雪乃「要はアナタの復讐心を、つまり自己顕示欲を満たせば良いのよね?」

雪乃「直ぐに彼女が出来なくて悶々とされても…そのうっとおしいのよ」

雪乃「だから私が彼女のフリをして、問題解決に協力してあげるわ」

八幡「なるほど…お前は演技で彼女のフリをする。しかし折本からすれば衝撃の事実という訳だ」

八幡「あの惨めだった比企谷八幡に彼女が出来たという事実がな!」

雪乃「ど、どどど、どうかしら?」キョドッ

八幡「良いだろう。口こそ悪いが…お前はあの折本をはるかに越えている」

八幡「見た目も中味もな。お前には充分資格がある」

雪乃「………そ、そう」ドキドキ

結衣「待ってよ!!!」バンッ

雪乃「」ビクッ

八幡「なんだ由比ヶ浜」

結衣「ず、ずるいよゆきのん!!私が先に告h……じゃなくて」

結衣「その彼女のフリをするって提案、私がしようとしたのに!!」

雪乃「!」

八幡「ほう、そうだったのか」

結衣「だから私がヒッキーの彼女に……じゃなくて、彼女のフリをする!」

雪乃「……いえ、由比ヶ浜さん。アナタには荷が重いわ。こんな腐った男といたら、アナタまで腐ってまうわ」

結衣「腐ってもいいもん!私がヒッキーの為に彼女のフリをする!!」

八幡「おい、腐っても良いって何だ」

結衣「私がする!!」

雪乃「だからアナタじゃ背負いきれない、私がやるわ」

結衣「私!!」

雪乃「いえ私よ」

雪乃・結衣「………」バチバチバチ

八幡「フハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「!?」

八幡「あー…気がつかなくて悪かった」

八幡「お前ら実はオレの事が好きだったんだな?」

結衣「そ、そんな訳無いでしょ!!馬鹿!!まじキモい!!死ね!!」

雪乃「……気持ち悪い。生理的に無理。視界に入ってこないで変態」

八幡「うるさい!!オレは変態でもないし死なんぞ!!!」

雪乃「勘違いしないでくれる?アナタがこれまで奉仕部での活動を頑張ってきたから、その恩返しよ。あとうっとおしいから仕方なく」

結衣「わ、私だって!クッキー修行手伝ってくれたし!だから…その…ゴニョゴニョ…」

八幡「ふん、まあいい。お前らがオレをどう見てるか実際の所よく知らんが…」

八幡「オレに提案がある」

雪乃・結衣「提案?」

八幡「どうせこれは演技なんだ。だったら多少大げさにやってもいい」

八幡「お前ら二人ともオレの彼女のフリをしろ」

結衣「っ!?何言ってるのヒッキー!?」

雪乃「そんなこと通用するはずないでしょ」

八幡「いいや通用する。なぜならこれは演技だからだ」

雪乃・結衣「………」

八幡「まあ無理強いはしない。だがその場合はこの計画は白紙にしよう」

雪乃「い、いえ…やるわ」ギュッ

八幡「おい!?なぜオレの腕に抱きついて来てるんだ」ドキドキ

雪乃「こ、これは演技だもの…仕方ないわ//」

結衣「うん…演技だし仕方ないよね//」ギュッ

八幡「おいお前まで!くっ…なんて柔かいんだ…」ドキドキ

結衣「それで…行かないの?」

雪乃「復讐をしにいくのでしょ?」

八幡「おっと…そうだったな」

八幡「それでは行くぞ!!折本かおりがいる海浜総合高校へな!!!」

~海浜総合高校前~

折本「ひ、比企谷…!?」

八幡「そうだよ俺だよ…久しぶりだな折本!!」

八幡「俺のサングラスもイカすだろ!?」

結衣「ヒッキー違うでしょ!」

八幡「おっと間違った…紹介しよう。この二人は俺の彼女だ!!」

折本「は、はぁぁ!!?」

雪乃・結衣「……//」ギュゥゥ

八幡「時に折本、お前は恋人はいるのか?」

折本「いや…いないけど」

八幡「フハハハハハハ!!!!そうかそうだよな!!貴様のようなクズが恋人など出来るはずがあるまい!!!」

折本「なっ……」

八幡「ハハハハハハハハハハハ!!見たか折本!!俺の勝利…!!!」

八幡「俺こそが真のリア充…」

八幡「これぞ!!カースト・オブ・ザ!!ナンバーワンだぁぁぁ!!!!」

折本「」

八幡「ハハハハハハハハ!!!ハハハハハハハハハハハ!!!」

雪乃・結衣「///」ギュゥゥ

八幡(……まあ、これは演技なんだがな。そこはちょっと残念だ)

八幡(いつか偽りでなく、本当の彼女がほしい)

八幡(だが…まあ前世よりかは人生を楽しめてるかもな)

結衣(ヒッキー…//)ギュゥゥ

雪乃(比企谷くん…//)ギュゥゥ


沙希(わたしも混ざりたい…)ジーッ

【リキッド編・おわり】

今日は以上です

オマケ編次回予告
オセロット「生まれ変わったら比企谷家のペットになっていた」

>>1の負担にならない程度にいろはす編(選挙)もかいて欲しい。無理ならすまん。

オセロット編はそんなに長くないので、書き終えました
投下します
>>596
すまんがな…やりたかったけど、それはもう厳しい

オマケ編その②
【タイトル】オセロット「生まれ変わったら比企谷家のペットになっていた」
~比企谷家~

カマクラ「にゃ~お」

カマクラ(あるとき、ソファから落っこちたら唐突に前世を思い出した)

カマクラ「…………」

カマクラ「にゃにゃ!(俺の名はシャラシャーシカ!またの名をリボルバー・オセロット…!)」ドヤッ

カマクラ「にゃー(山猫は得物を逃さない…)」キリッ

カマクラ(……はぁ、もう二度とシングルアクションアーミーを握れないのか)

カマクラ(そして兵士としての一生もおくれない)

カマクラ「にゃあ…(それどころか、人の言語すら話せない…)」

カマクラ(これは罰なのだろうか)

カマクラ(おれは前世、目的を達成するためにあらゆる物を犠牲にしてきた)

カマクラ(仲間を利用し、裏切り、そして大勢殺してきた)

カマクラ(あの息子達、リキッドやソリダスすら利用した)

カマクラ(自分の中に、リキッドの人格すら移植する事を決意した)

カマクラ(そう……全てはビッグボス。あのお方の為に)

カマクラ(ボスの為に捧げてきたあの人生…そして今この姿がその報いならば)

カマクラ(もはや受け入れるしかなさそうだな)

カマクラ(……だが唯一、心残りがあるなら)

カマクラ(ボス。アンタにはもう恐らく二度と会えない事だ)

カマクラ(ボスを探すたびに出てもいいが…限界がある)

カマクラ(ネコは寿命も短い。やれることも限られてる)

カマクラ(そもそもビッグボスの生まれ変わりを探し当てるなど、いくらトリプルクロスだった俺でも無理だ)

カマクラ(ボス…アンタに会えないのだけが俺の最大の心残りだ)

八幡「ただいまー」ガチャッ

カマクラ(む、我が主が帰ってきた)

八幡「小町はいない…まだ帰って来てないか…」

カマクラ(しかし病院から帰ってきた退院してから、主の顔が妙に違う感じに見える)

カマクラ(……いや、顔じゃない。目だ。目が腐ってない)

八幡「おーカマクラ~ただいま~」

カマクラ「にゃお(我が主、八幡よ。餌をくれ)」

八幡「カマクラ…信じてもらえるか解らんが聞いてくれ」

カマクラ「にゃお(ネコに人語は通用せんぞ主。ボッチの癖に寂しがり屋な奴だ)」

八幡(ビッグボス)「どうやら俺は前世、あのビッグボスだったらしい」

カマクラ「にゃあ!!(なに?貴様に限ってそんなはず無いだろう!!ボスに謝れ!!)」ガリガリ

八幡「痛!おいひっかくな…まあ、お前に話しても意味ないんだが聞いてくれ」

八幡「こんな事はとても人には打ち明けられない。でも記憶を共有できる人がいないのも正直辛い。ただの気晴らしだが聞いてくれ」

カマクラ「にゃっ!!(馬鹿いえ!お前がボスなわけ…)」

八幡「果たして生まれ変わったのは俺だけなのか」

八幡「元同士やカズ、ゼロや愛国者達も生まれ変わったのだろうか…」

カマクラ「にゃ!!!!?」

八幡「俺は前世、死ぬ間際に願ったことがある」

八幡「つぎは平穏に生きたい…と」

八幡「それが歪んだ形で叶ってしまった…だが、俺は記憶を取り戻したからこそ、このままではいけないと思う」

八幡「おれは銃を握るリア銃でなく。平凡で平穏なリア充を目指すことにした」

八幡「スネークにも俺が死ぬ前に、人として生きろと命じたしな」

カマクラ「………」

八幡「だが同時に思うこともある」

八幡「おれは…またゼロやカズ、ボス…スネークといった俺の関ってきた人達に会いたい」

八幡「再会し、また友情を交わしたい」

八幡「叶うかどうか知らないが…」

カマクラ(……間違いない、この事知っているという事は、やはり我が主こそが)

カマクラ(あのビッグボスだった…!!!)

八幡「……いつか、オセロットの生まれ変わりにも会いたい」

カマクラ「っ!!にゃぁぁぁぁ!(ボスゥゥゥゥゥゥゥゥ)」ダキッ

八幡「なんだカマクラ、さっきまで不機嫌そうだったのに。急に甘えてきやがって」ナデナデ

カマクラ「にゃお~!!(ボス…会いたかったぞ!!ボスゥゥゥゥゥ!!)」

カマクラ「にゃおお(ボスゥゥゥゥ)」スリスリ

八幡「ははは、可愛いやつめ」ナデナデ

カマクラ「にゃっ!(ボス、俺はアンタを心から尊敬していた)」

カマクラ「にゃにゃ!(だが今の人生においては俺はネコ、アンタはボッチな一般人)」

カマクラ「にゃー!(俺のやれることは限られてるが…ボス、あんたが一般人としてリア充を目指すなら)」

カマクラ「にゃにゃ!!(俺はアンタに従うぞ!!ボスゥゥゥゥ!!!)」スリスリ

八幡「さて…さっきお店で買ってきた、シングルアクションアーミーのモデルガンでも試射するか」

カマクラ「!?」

カマクラ「にゃ、にゃ!にゃあああー!!(ボス!それを俺に貸してくれ!!)」

八幡「ん?どうした、このモデルガンに触りたいのか?ほれ」

カマクラ「にゃああ…(おお懐かしい…モデルガンとて嬉しい物だ)」スリスリ

八幡「この銃が気に入ったか。まるでオセロットだな」

カマクラ(ボスよ!オレだ!オセロットだ!!)

~~~

八幡(今日は川崎の弟からの依頼を解決するため、雪ノ下の提案で、アニマルセラピー作戦を実行することにしたが…)

カマクラ「にゃあ(やあボスの友よ)」

雪乃「にゃあ…//」

カマクラ「にゃー」(ほうネコを好むか。俺は蛇を好むぞ)

八幡「おい雪ノ下…何やってるんだ?」

カマクラ「(ボス!)」

八幡「いまウチのカマクラに話しかけてなかったか?」

雪乃「比企谷君、私は待機命令を出したのだけれど、そんな事も出来ないのね。程度の低さは計算に入れていたハズだけれど。正直ココまでとは思っていなかったわ」

カマクラ「にゃあああ!!(貴様…ボスを罵倒したな!!許さん!!)」チャキッ

バキュゥゥゥン!!

雪乃・八幡「っ!!?」

カマクラ「にゃっにゃっにゃ(今のはワザと外した。威嚇発射という奴だ。もしボスの友でなければ当てていたぞ?言葉に気をつけろ小娘が)」

カマクラ「にゃあ~(しかしまるでRPG7だな。全身を使って撃ってもこの反動…)」

雪乃「いま…ネコがモデルガンを撃った?」

八幡「おかしい。念のため弾は外してカマクラに預けたのに」

カマクラ「にゃっ(すまんなボス。オレが密かにリロードしておいたのさ…いざとなった時ボスを守るためにな)」

カマクラ「にゃっ!(みせてやる!俺のリロードは…レ、レボ…レ…)」ガチャガチャ

カマクラ「にゃ~~!!(くっ!なかなかシリンダーが回らん…!!)」ガチャガチャ

八幡「ネコが銃をリロードしてるだと!?しかも弾薬をまで隠しもっていた…」

雪乃「アナタのネコ、物凄く高性能ね」

カマクラ「にゃあ(む、褒められると嬉しいものだ。さっきの件は許してやろう)」

~文化再編~

八幡「相模はドコにいる…時間が無い。場所を絞って探さないとな」ピッピッ

カマクラ「にゃあああ(ボスゥゥゥゥ)」

八幡「カマクラ!!いつも家で大人しく待ってろっていってるだろ…」

八幡「大体ちゃんと内鍵を閉めてと言うのに、どうやってウチの学校まで毎日毎日来てるんだ!!」

カマクラ「にゃ!(心配ないぞボス。毎日の戸締りは完璧だ)」チャラリ

八幡「っ!?なぜお前がウチの合鍵を持ってるんだ…!!ったく没収だ!!」バッ

カマクラ「にゃあああ(ボスゥゥゥ!それはあんまりだ!!)」

八幡「ってカマクラの相手をしてる場合じゃなかったんだ…早く材木座に連絡しないと…」

カマクラ「にゃっ!(待てボス!俺の嗅覚ならあのクズ女の居場所がわかるぞ!)」

八幡「ん?気のせいか…カマクラが俺に問いかけてる気がする…」

カマクラ「にゃっ!(こっちだボス!!)」タタッ

八幡「ここはカマクラに賭けてみるか…」タタッ

~~

ガチャッ

相模「っ!!何の用よ…」

八幡「ほ、本当にいた…でかしたぞカマクラ!」ナデナデ

カマクラ「にゃあああ!(大した事はないぞ!ボス!)」スリスリ

~数日後~

八幡「カマクラ、俺は最近色んな奴らと再会した」

カマクラ「にゃぁ(ほう、興味深い)」

八幡「驚いた…材木座がカズで、あと平塚先生がザ・ボスだった」

カマクラ「にゃ、にゃにゃ!?(なんだと!?ミラーはともかく…あの万年独身女がザ・ボスの生まれ変わりだと!?)」

八幡「思わず涙を流してしまった…だが、二人とも完全には覚醒してない」

八幡「小さな記憶の断片を少し、引き出してるに過ぎない」

カマクラ「にゃあ…(そうか。オレやボスみたいに簡単には思い出せないようだな)」

八幡「……はぁ、こんな事をカマクラに話してもしょうがないんだがな」

カマクラ「にゃ!!(そんな事無いぞボス!!)」

八幡「今は青春を楽しく謳歌してるが…」

八幡「やはりあの時の記憶を共有できる存在がほしい。いつかスネークにも会えないか」

カマクラ「にゃあ…(ソリッドスネーク…アンタを復活させる為とはいえ、アンタの息子には随分迷惑かけた、すまない)」

八幡「カマクラ、人語を理解できないお前だが…これからもたまにオレの気持ちを聞いてくれないか?」

カマクラ「にゃああ(了解だ。そしてオレはアンタの気持ちを理解してるぞ)」

八幡「気持ちを共有できなくて良い。意味が解らなくても良い。ただ聞いてくれ」ナデナデ

カマクラ「にゃぁぁぁぁ!(勿論だ!アンタの役に立てるなら本望だ…ボスゥゥゥゥ)」スリスリ

【オセロット編おわり】

以上です
次回の投下分で本当に全て終わりです

内容は1~3レス程度で終わる小ネタ的なものをいくつか小分けして投下します
もしよければ最後まで読んで頂けると有難いです

最後の投下タイム
大体12~14レスほどで終わります

オマケ編③
【タイトル】材木座「我が女子にモテないのはおかしすぎる」
~学校~

八幡(ビッグボス)(色々あって、材木座も前世を思い出した)

材木座(カズ)「ボス!我だ!話があるぞ!」

八幡(それなのに、口調は相変わらず厨二全快)

材木座「ボス!!」

八幡「なんだカズ…じゃなくて材木座」

材木座「我ってその…前世は割と女には困らない勝ったと思うだが」

八幡「見てくれは良かったしな」

材木座「だから本当は我、モッテモテになる素質大有りだと思うぞ!!」

八幡「鏡を見てから発言しろ」

材木座「それじゃ早速、意中の女子に告白をしてくるぞ!!」

八幡「おい待て!!早まるな!!材木座!!!」

~数分後~

材木座「」チーン

八幡「……」

材木座「ぐすん…」

八幡「とりあえず、あれだ、材木座」

八幡「痩せろ」

材木座「あ、ああ…ラノベ執筆も楽器修行も中断する…」

オマケ編④
【タイトル】材木座「追い詰められたキツネはジャッカルより凶暴だ!!」

材木座(グレイフォックス)「懐かしいなスネーク」

八幡(ソリッド)「なっ!?まさかお前はフォックス!?」

材木座「また会えて嬉しいぞ」

材木座「俺もこの間、頭部を怪我をして…ショックで前世を思い出したようだ」

八幡「なぜオレの正体がわかった」

材木座「最近のお前の言動や行動を見ていればわかる」

材木座「それよりスネーク、この俺とまた勝負しよう」

材木座「安心しろ素手での格闘だ。武器は用いない」

八幡「フォックス…」

材木座「お前は平凡なリア充を目指してるようだが…やはり俺は闘いの中でしか生きられない」

材木座「俺を解放してくれるのはお前だけだ…さあ、勝負だスネーク!!」

八幡「……いいだろう、全力で来い!!」

八幡(だがしかし)

材木座「……」ブヨブヨ

八幡(あんな脂肪あるのに、まともに動けるのか?)

雪乃「由比ヶ浜さんどうしたのかしら?部室のドアの前に立ち尽くして」

結衣「な、なんかヒッキーと厨二が喧嘩してる…」

雪乃「っ!?何をやってるのあの二人は…」

結衣「喧嘩を止めに入ったら、厨二に凄い剣幕で怒られて…部室に入れないんだよ」

~~

材木座「ふん!!とりゃあ!!」ボコバキ

八幡「くっ…!!つ、つよい…」ググッ

八幡(おかしい…脂肪があるのに何故あんなに動ける…)

材木座「衰えたなスネーク。見ていられないぞ」ブンッ

八幡「クソッ…衰えてるのはお前も一緒だ!負けるか!!」カウンター

材木座「うっ!ぐわああ!!!」ガクッ

八幡「立場逆転だな。ココからはオレがお前を追い詰める」

材木座「追い詰められたキツネはジャッカルより凶暴だ!!」

結衣「どう見てもキツネじゃないよね…?」

雪乃「キツネというより豚ね」

八幡・材木座「うおおおおお!!!」

ボゴォォォン!!

八幡・材木座「ぐうぅぅ…!!」

八幡「あ、相打ち…」ガクッ

材木座「流石だスネーク…」ガクッ

材木座「前世ほどではないが、良い身体能力だ。前世の闘いの感覚を活かしやすい力を備えている」

八幡「闘いの感覚…それを生かす身体能力…」

八幡(そういえば材木座も、体育祭でも良い動きしてたな…動けるデブとはこの事か)

八幡「だがフォックス…いや材木座、お前少し痩せろ」

八幡「その体型ではフォックスの称号も虚しくなるだけだ」

材木座「わかっている。ダイエットの基本は格闘だ…行くぞスネーク。第二ラウンドだ!!」

雪乃「まだ闘うのね…」

オマケ編⑤
【タイトル】八幡「俺の友達と仲間と戦友が修羅場すぎる」
注意:ラブコメ展開、若干キャラ崩壊あり

結衣「え、J組に転校生が来てウチの部を入部希望?」

雪乃「ええ、紹介するわ。同じクラスの転校生のエヴァさん」

エヴァ「どうも初めまして。海外から来たわ」

結衣「由比ヶ浜結衣だよ!凄い美人…スタイル抜群もだね!」

エヴァ「あら、ありがとう。でもアナタもなかなかよ?」

結衣「いや~それほどでも~」テレテレ

八幡(ビッグボス)「」

結衣「あれ、ヒッキーどうしたの?さっきから黙ってて」

八幡(た、たまたまだよな…?いや、それにしては容姿も似すぎてる)

雪乃「大方、鼻の下でも伸ばしてるんでしょ。エヴァさん、この男には気を付けた方が良いわよ?将来の性犯罪者予備軍だから」

雪乃「それで名前は」

エヴァ「……私、彼を知ってるかも」

雪乃・結衣「え?」

八幡「」ビクッ

エヴァ「………」ジー

エヴァ「………」クンクン

結衣「うわぁ…色っぽい」

八幡「あ、あの…なにか…」ドキドキ

エヴァ「……」

エヴァ「蛇の匂いがする」

全員「!!!?」

エヴァ「アナタ、スネークね?」ニコッ

八幡「エ…エヴァ!?やっぱりお前なのか!?」

エヴァ「ええそうよ。私はエヴァ、偶然にも前世と同じ名前」

エヴァ「アナタを愛した女…」

雪乃・結衣「」

八幡「そうか…元気そうで何よりだ」

エヴァ「私もアナタに会えて嬉しいわ」

結衣「……ねぇヒッキー、これはどういう事?」

八幡「っ!!いや、これは、その…」

エヴァ「私が説明するわ」

八幡「ま、待てエヴァ!その話は…」

エヴァ「良いじゃない別に。それに話しておかないとややこしくなるわ」

~説明後~

雪乃「……信じられないわね、まさかアナタがあのビッグボスの生まれ変わりだなんて」

結衣「ヒッキーの前世って、物凄く壮絶な人生だったんだね…」ホロリ

八幡「何故お前が泣く……はあぁぁ」

エヴァ「どうしたのよスネーク。そんな溜め息吐いて」

八幡「終わった事をいちいちコイツらに報告したく無かった」

エヴァ「良いじゃない終わった事なんだし」

エヴァ「二回ほど黒歴史もあるけど、若い頃は何回も全面核戦争の危機から救った英雄なのよ?」

八幡「どちらにしても辛い思い出だ」

エヴァ「そんな事よりも…ね、スネーク」

八幡「ん?ちょ、おいおい近い近い!?」

チュッ

八幡「~~~っ!!?」

雪乃・結衣「」

エヴァ「また…私とやり直さない?//」

エヴァ「私も前世を思い出したのは、日本に留学してくるちょっと前よ」

エヴァ「それからはずっと…日本への興味より、アナタへの再会ばかり夢見てた」

八幡「」

エヴァ「前世は色々迷惑かけてごめんなさい…でもアナタを愛してた気持ちは本物よ」

結衣「ストーーーップ!!!」

八幡「な、なんだ由比ヶ浜!?」

結衣「こんなのずるいよ!!ズル過ぎるよエヴァのん!!」

結衣「わ、私だって……ヒッキーの事好きなんだもん!!」ギュッ

八幡「え、ええ!?」

結衣「ヒッキーの事は譲らないよ!!」

エヴァ「へぇ。でも前世、私はこの人の子を生んだのよ?」

八幡(愛国者による陰謀、そして代理母…というツッコミを入れられる空気では無さそうだ)

結衣「うぅぅ…そ、そんなの関係ないもん!!愛があれば関係ないもん!!」

エヴァ「私だって彼を愛してるわ」

雪乃「二人とも止めなさい。みっともない」

結衣「ゆ、ゆきのん…」

エヴァ「…取り乱してごめんなさい。新入部員なのに」

雪乃「だいたいその腐った男をアナタ達が管理できると思うの?由比ヶ浜さんはまず料理で相手を体を壊しかねないし」

結衣「あぅぅ」グサッ

雪乃「アナタも話を聞く限りじゃ、ボス谷君を随分好き勝手利用してたみたいね、任務のためとは言え」

エヴァ「あ、愛してたのは本当…」

雪乃「でも本人に黙って子を作った。結果、彼を傷つけた」

エヴァ「………」

雪乃「そんなアナタ達じゃ、この男をさらにダメにするだけだわ」

雪乃「私はね、平塚先生に頼まれてるの。この男の更正を」

雪乃「だ、だから…その…私が……彼を一生管理する」

結衣・エヴァ「はぁ!?」

八幡「」

結衣「なにそれ!?結局ゆきのんがヒッキーと一緒になりたいだけじゃん!!」

雪乃「冗談はよして由比ヶ浜さん、こんな男は生理的に無理だし一緒に居るだけでも苦痛よ。で、でも平塚先生に託されたのだから仕方なく…」

エヴァ「愛の無い恋人関係なんて破綻するのが見え見えよ。やっぱり私が」

雪乃「アナタに任せたらまた身勝手な事をしでかして、ボス谷君を傷つけるのが見え見えよ」

エヴァ「もう私は運命に縛られた工作員じゃない!ただの留学生!今度こそ彼を支えるわ!」

結衣「私が一生かけてヒッキーを支えるもん!料理だって上手くなるもん!!」

八幡「お、お前らとりあえず落ち着け…」

エヴァ・結衣・雪乃「アナタ(ヒッキー)がハッキリしないからじゃない!!」ズイッ

八幡「っ!!?」ビクッ

エヴァ「ねぇスネーク、私よね?晩年の話だけど、東欧でアナタの遺体が燃やされた時、飛び込んだのよ?わかる?これは愛がないと出来ないわ!」グイグイ

八幡(実はアレ、俺じゃなくてソリダスの遺体…とは言えない)

結衣「ねぇヒッキー!!私だよね!?絶対料理上手くなるから私とずっと一緒にいてよ!」グイグイ

雪乃「ボス谷君。私が一生かけてあなたを管理してあげるわ。容姿端麗で完璧な私と一緒に居られるのよ?ありがたく思いなさい」グイグイ

八幡「い、痛い!おいお前ら!俺の体を引っ張るな!」

八幡(しゅ、修羅場すぎる…)

オマケ編⑥
【タイトル】コブラ部隊「肝試しなら我々に任せろ」

~千葉村にて~

八幡(ビッグボス)「くそ…毒キノコ食べて体調が…」ガクッ

八幡「だが鶴見留美を救わねば…こうなったら意地でも病には負けんぞ」

「ジャック、ここは私達に任せて」

八幡「!?」

「蛇よ!久しぶりだな!」

「お前は休め」

八幡「ア、アンタら…もしかして…!?」

「肝試しなら我々に任せろ」

ザ・ソロー「哀しい…哀しい…」

少女達「っ!?いや…本物のお化け…!!!」ダダッ

留美「」

ザ・ソロー「キミ達の人間関係は実に哀しみに満ちている…哀しい…哀しい…」

少女達「いやあああ!!!」

ザ・フィアー「どうだ!これが恐怖!!フィアー!!」バッ

少女1「今度は何!?」

ザ・ペイン「恐怖を知れば、その心の痛みを知るだろう!!ペイン!!」

少女2「きゃっ!!?ハチが…ハチが追っかけてくる…!!」ダダッ

ザ・フューリー「さあ思い知れ。これは孤独を抱く物の哀しみでありそう…憤怒!!怒りだ!!!」

少女3「きゃあああ!!」ダダッ

ジ・エンド「お譲ちゃんたちよ、少しは懲りたかな?」

少女4「え、だ、誰?おじいちゃん!?」ビクッ

ジ・エンド「私はキミ達の罰の終焉を知らせる者…」

少女達「ば、罰…?」

「アナタ達は一人の少女を…鶴見留美に意地悪をした。愚かな心に動かされて」

「これは悪い事をしてきたアナタ達に対する罰よ」

少女達「お姉さん…怖いよ、助けて…」

「なら約束しなさい。もう誰かを意地悪しない、仲間ハズレにしないって」

少女達「は、はい、ごめんなさい。申しません!」

ザ・ジョイ「私の名はザ・ジョイ。またの名を…いえ何でもないわ」

ザ・ジョイ「生還への、そして和解することへの喜びを分かち合いましょう」

~次の日~

留美「八幡…良く分からないけど有難う。みんなと仲直りできた」

留美「八幡でしょ?あの良く分かんない人達連れてきたの」

八幡「あ、ああ…俺は何もしてないがな」

八幡(ありがとう。コブラ部隊、そしてボス…)

オマケ編⑦
【タイトル】八幡「こちら八幡、シャドーモセス島に潜入しました」
~ブリーフィング~

八幡「誰かと思えば、平塚大佐…アナタですか」

平塚「久しぶりだな比企谷。またキミの力が必要になった」

八幡「はぁぁ…またアウトソーシングかよ」

平塚「すまない」

八幡「せっかくアラスカでのんびりと隠居生活を楽しんでたのに」

平塚「アラスカで毎日ラノベばかり読んでる事が楽しいのか。それよりどうやって本を購入してるんだ」

八幡「ネット通販ですよ。それに暖炉を暖めれば結構快適ですよ?隠居生活バンザイですね」

平塚「その割には君の目は相変わらず、死んだ魚の様に腐ってるな」

八幡「ほっといて下さい。どうせ俺は万年、躁鬱気味ですよ」

平塚「キミは躁鬱じゃなくてただの鬱だろ。似てるようで特徴は異なるぞ」

八幡「はいはいサーセン。てかアナタも俺と同じで、フォックスハウンドを除隊したハズでしょ?」

平塚「そうだ。今は教師をやってる。君もまだ若いんだから労働だと思って働きたまえ」

八幡「はんっ。労働ね」

平塚「何がおかしい」

八幡「どうせ大佐は、特殊部隊の上官だと忙しくて恋愛が出来ないから、婚活しやすい環境を求めて引退したんだろ?でもその様子だとまだ独s」

ボゴォォォ

八幡「ぐはああぁ!?」

平塚「言葉には気をつけろよ?」ゴゴゴゴ

八幡「そんなに力が余ってるなら、アンタが潜入しろよ…」ガクッ

八幡「あの…所で、いい加減服くらい着させてください。アラスカ住みとは言え寒いんですけど」

平塚「依頼への返答次第だな」

八幡「女性の前で裸にされてる俺の身にもなって下さい。これなんて羞恥プレイ?」

平塚「まずは、『彼女』の注射を打つんだな」

八幡「そうそう気になってたんですよ。そこの女性は誰ですか。初対面の女性の前で裸とか俺逮捕されちゃう」

ナオミ「私はナオミ・ハンター。フォックスハウンドのメディカルスタッフよ」ススッ

八幡「あの、これって新手のAVの撮影か何かですか?なんで俺の裸で注射されてるの?そんな過激なプレイ求めませんけど」プスッ

平塚「つべこべ言ってないで、素直に受け入れろ」

~~

八幡「フォックスハウンドがシャドーモセス島で蜂起…」

平塚「そうだ。核発射のタイムリミットは24時間だが既に5時間が経過」

平塚「彼らの要求は…20世紀最強といわれた伝説の傭兵、ボッチボスの遺体の要求」

八幡「ボッチボス…」

平塚「そうだ。かつてロンリーヘブンにボッチランドで、キミと闘った男」

平塚「世界中の、内気で人付き合いの苦手な兵士ばかりかき集め、超精鋭部隊を統率し、ボッチな兵士達に生きがいを提供した男」

八幡「………」

平塚「人質にはダーパの相模局長に、アームズテック社の葉山社長」

平塚「頼む。人質を救出して、核発射の有無を調査し、事実なら阻止してくれ」

平塚「今回のテロには6人のフォックスハウンド部隊が参画している」

平塚「サイキック能力を持つ…サイコ・トーベ」

平塚「天才女狙撃手…スナイパー・ユミコ」

平塚「変装の達人…デコイ・オーカー」

平塚「巨漢のシャーマン…バルカン・ヤマト」

平塚「拳銃の名手だけでなく、拷問(罵倒)のスペシャリストでもある…リボルバー・ユキノ」

八幡「なんのコミックだよ」

平塚「そしてフォックスハウンド部隊の実戦部隊リーダー…リキッド八幡」

八幡「それ俺のパクリ?って言うか消臭剤みたいな名前だな」

平塚「これが彼らの写真だ」ススッ

八幡「みんな若いな。俺と年齢タメか?」

平塚「少なくとも、リボルバー・ユキノはもう60歳をいってる」

八幡「ちょっと待て。どうみても17歳にしか見えないぞ」

平塚「特異体質なんだろう。いくら年齢を重ねても全く老けない」

八幡「何それ。このババアめっちゃ可愛いんだけど」

平塚「気を抜くな。強敵だぞ」

平塚(……羨ましいなあ)

八幡「このパクリ野朗…本当に俺にそっくりだな…」

平塚「それと…もう一つ。頼みが」

八幡「何ですか。それも任務ですか」

平塚「……」

八幡「どうやら『そっち』が大佐の一番の目的の様ですね」

平塚「正直に話そう、私の大切な人が人質になっている」

平塚「私の元教え子…由比ヶ浜結衣という子だ」

平塚「彼女もフォックスハウンドの一員だが…恐らく反乱への加担を拒否したが為に人質に」

平塚「これが彼女の写真だ」ススッ

八幡「ビッチっぽい…でもめっちゃ可愛い」ボソッ

平塚「ああ見えても清純だぞ」

~シャドーモセス島へ~

八幡「こちら八幡、シャドーモセス島へ潜入しました」

平塚「予定通りだな。ブランクがあるとは思えん」

八幡「面倒なんでとっとと、こんな任務終わらせますよ」

平塚「頼む。ああ、それともう一人スタッフを紹介する」

平塚「ソリトンレーダーと無線機システムの開発者の小町だ」

小町「こんにちは~小町だよ!伝説の傭兵と話せて光栄だよ!あ、いまの小町的にポイント高い!」

八幡「おお…可愛い!!」

小町「あれれ、なんか口説かれちゃった//」

八幡「まるで妹のようだ…俺に妹なんていないが」

小町「うわーシスコンの気ありかー。まあいいや、がんばってお兄ちゃん!」

八幡「お兄ちゃん頑張る!!!」

八幡「……でも寒い」

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥ

材木座「八幡よ!我はあの世から戻ってきた、いまソッチへ行くぞ!!」

八幡「っ!?」ビクッ

平塚「どうした?」

八幡「いや。いま誰かに呼ばれたような…でも気のせいでした」

平塚「そうか…では健闘を祈る!」

八幡「了解…!」

以上です
ここまで長々と読んでくれて本当に有難うございます

ソリッド版の八幡もそのウチ書こうと思います。もしも話が完成したらだけど
ビッグボス編と話が被らないように作るので、時間がかかります…

最後にエピローグの続きを思いついたので、それを本当の最後のオマケとして投下して終えます

では…また会おう!

スネーク「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」(最後のオマケ)
>>533の続き

八幡「よし、蛇の丸焼きが出来たぞ!食べたい奴はコッチへこい!」

少年達「うわ~なんかすげぇ…!」ワクワク

少女達「いやああ!!」ビクビク

結衣「うわぁ…」

雪乃「真性のバカね」

八幡「おいデイビット!お前も来ないか!」

デイビット「予定に定められた食事以外とる気は無い。あの蛇は夕飯のメニューには無かったはずだ」

八幡「つれないな…」

デイビット「というかアンタ上着くらい着ろ。いくら暑いからって無駄に開放的すぎる」

結衣「なんかデイビット君ってクールだよね」

デイビット「………」

雪乃「そうね。寡黙というか…顔はあの男にそっくりなのに、まだニセ谷君の方が常識がある様ね」

平塚「お前ら、夕食の時間が終わったら、かくれんぼをするぞ」

結衣「かくれんぼか!懐かしいな~」

少年「も~うい~かい!」

全員「ま~だだよ!」

雪乃「あら、隠れる場所が一緒ね」コソソッ

結衣「うん、そうだね…ってあれ?デイビット君とヒッキーがまだ隠れた無いよ」コソソッ

雪乃「それより比企谷君が何か凝視してるわ」

八幡「……」ジーッ

デイビット「どうした八幡?」

八幡「デイビット、あれを見ろ」

デイビット「おおおお!!ダンボールじゃないか!!!」

雪乃・結衣「は?」

八幡「大きい上に材質もなかなか…良いセンスだ!」

デイビット「これなら二人は入れる。一緒に入るぞ!!」ガボッ

八幡「了解!!」ガボッ

雪乃・結衣「」

八幡「やっぱりダンボール最高だな!!」

デイビット「ああ、ダンボールはいい物だな…!!」

雪乃「前言撤回。やっぱり二人とも変人ね」

結衣「う、うん。伊達にソックリさんじゃないね」

少年「も~うい~かい!」

全員「も~うい~よ!!」

少年「ん?こんな所にダンボールが」

少年「えい!」パカッ

デイビット・八幡「!」

デイビット「そ、そんな!?」

八幡「バカな…!」

【完】

色んなコメントどうも
先日、HTML以来を出してきました

ソリッド編をどうしようか考案中です。かなり悩んでます
もしも『こんな展開がみたい!』っていう意見があったら、HTML化されるまで意見を頂けると有難いです


現段階で言えるのは、内容的にビッグボス編と多少は被る所あるかと
なので『間違い探し』的な感覚で、ビッグボス編との違いを見比べてもらう展開にはしようと思ってます
(物語の方向性を変える可能性はあるけど)

ビッグボスはネタ&カリスマ成分高めだったのに対し
ソリッドはクールで孤高なイメージが強めなので、ビッグボス編に比べて地味で暗めな作風にはしようと思ってます

あと反省点で、八幡成分が足りなかったと言う事もあるのでそこも改善したいです

では今度こそノシ

このSSまとめへのコメント

1 :  らりるれろの774さん   2014年07月25日 (金) 09:50:35   ID: 2JMSr2UZ

最終的には平塚先生のパンチをいなしてもらいたいな。
期待してるんやで

2 :  SS好きの774さん   2014年07月31日 (木) 08:32:29   ID: 26vaIs-H

陽乃さんをEVAに

3 :  SS好きの774さん   2014年08月07日 (木) 08:32:50   ID: 2s3E3PHC

はよ。はよ。

4 :  SS好きの774さん   2014年08月10日 (日) 22:34:24   ID: 7Qi7h6-4

こーゆー感じのss他にも読みたいな

5 :  SS好きの774さん   2014年08月19日 (火) 22:18:21   ID: mv6PFSkS

クロスは苦手だったんだがこれはいいものだ

6 :  SS好きの774さん   2014年08月21日 (木) 19:13:07   ID: o5qV6xGu

期待期待!

7 :  SS好きの774さん   2014年08月31日 (日) 19:04:11   ID: _vzTgyHM

期待

8 :  愛国者の774さん   2014年09月02日 (火) 23:55:25   ID: paOcrhuq

八幡が強くなっててワロタ
これはいいな

9 :  SS好きの774さん   2014年09月06日 (土) 04:11:14   ID: rW6Pmxtx

最後のキャラ総出で感動した

10 :  SS好きの774さん   2014年09月06日 (土) 19:26:54   ID: hQUOGn-u

お疲れ様 クロス物で珍しく面白かったよ

11 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 01:28:04   ID: 0_Jp2ZrL

リキッドォォォォォッ!!!!!!!

12 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 07:29:47   ID: 3denlTTh

デコイ・オーカーが誰かわからない

13 :  SS好きの774さん   2014年09月23日 (火) 06:26:18   ID: 1TmXafsx

なんか久しぶりにMGシリーズやりたくなってきた

14 :  SS好きの774さん   2015年01月24日 (土) 04:35:45   ID: -3WgBxwc

いいセンスだ!!
続編期待

15 :  SS好きの774さん   2015年05月25日 (月) 17:59:54   ID: 5H9FCotV

らりるれろ!!!らりるれろ!!!

16 :  SS好きの774さん   2015年07月15日 (水) 19:24:46   ID: lv0xTqVE

途中までだが面白い
ただ、誤字脱字が微妙に気になるな、面白いがゆえに
せめて交換のとこだけは、交代と言って欲しかった

17 :  SS好きの774さん   2015年07月15日 (水) 21:34:34   ID: lv0xTqVE

最後まで読んだ、色々気にならなくなるくらい面白かった
カーくんオセロットは反則やろ…

18 :  SS好きの774さん   2015年07月19日 (日) 13:37:47   ID: _yUx9Ixc

リキ谷君は流石に笑った

19 :  SS好きの774さん   2016年04月15日 (金) 23:20:02   ID: G62cN2AQ

俺ガイルは見たことないが面白かった

20 :  SS好きの774さん   2016年10月28日 (金) 10:52:16   ID: 6usAzw5K

つまらん上にメタルギアを愚弄すんなカッス

21 :  SS好きの774さん   2017年10月25日 (水) 22:58:17   ID: _5uKTNrN

面白い!

22 :  変態の774さん   2019年04月30日 (火) 00:25:57   ID: JGSadMty

おもろいよー

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