上条「年賀状」 (31)

イン「とうまとうま!起きて起きて!」

上条「ん…あぁインデックスおはよう。何で普通に入ってきてるんだ」

イン「おはよう、そして明けましておめでとう」

上条「おめでとう。お雑煮の餅は何個がいい?」

イン「10個!!」

上条「3個な。で、どうしたんだ?」

イン「じゃあ何で聞いたの!?えーと、玄関がはがきで溢れかえってるんだよ!」

上条「はがきで…?ん…なんで……、あ、」





上条「年賀状か!!!?!?」

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上条「冬休みも大晦日まで留年回避の補習の連続ですっかり書くの忘れてたー!!」

イン「とうま、年賀状って?」

上条「去年はお世話になりました、今年もよろしくお願いしますっていう挨拶みたいなもんだな。俺も記憶ないから初めての経験なんだけど」

イン「ふぅん、美味しいの?」

上条「いや食えねえよ」

イン「まぁなんでもいいんだけど、量がマジパネェなんだよ」

上条「マジパネェって大袈裟な………って多っ!!」

イン「ふむふむ、殆どミサカっていう人からなんだよ」

上条「まさかあいつら全員から…?どうしよう…」

ミサカ10501号「明けましておめでとうございますと、ミサカはオーストリアから年賀状を送ります」
ミサカ10840号「今年もよろしくお願いします、とミサカはドイツより年賀状を送ります」
ミサカ10854号「明けましておめでとうございますとミサカはスペインから…」
ミサカ10855号「
ミサカ11899号「
ミサカ12053号「
ミサカ12083号「
ミサカ12481号「

上条「何通も似たような文言で送ってくるんじゃねぇーっ!!」

イン「まだこんなに残ってるんだよ」

上条「そりゃ一万枚近くあるからな!こいつらは後回し!」

上条「今度は浜面からか…」

浜面滝壷『第6学区の遊園地に行ってきました!楽しかったです!(イチャラブ写真)』

上条「リア充は爆ぜろ!」

絹旗『ぐぬぬ…その日の浜面は私と超映画に行くはずでしたのに…』

上条「浜面に直接言えないからって俺に言うな!」

麦野『その程度で嫉妬とかやっぱり絹旗もお子ちゃまね』

上条「年賀状で会話すんなよ!」

絹旗『うっせェ超年増』

上条「2通目!?」

麦野『テメェ年賀状だからって何言っても許されるとか思ってんじゃねぇのか!?』

上条「こっちのセリフだよ!喧嘩すんな!」

イン「とうまお腹空いたー」

上条「今日はコーンフレーク!二段目の棚に入ってる!あとオティヌスも起こしてきて!」

イン「了解なんだよー」

上条「こいつら年賀状をなんだと思ってやがんだ…俺も記憶喪失で初めての経験だけど」

オティ「朝から何を騒いでるんだ」

上条「あぁオティヌスおはよう。年賀状だよ」

オティ「年賀状?あぁ、そうか新年か」

イン「あ、元グレムリンからも年賀状来てるんだよ」モグモグ

上条「なんで!?上条さんちの住所がやばい奴らに割れてる!!」

オティ「幻想殺しの所有者の自宅ぐらいグレムリンだった頃にとっくに掴んでる」

上条「もーやだよー、絶対あいつら変なことしか書いてこねえじゃん!」

トール『また喧嘩しようぜ!』

上条「ほら来たよ!絶対しないかんな!」

マリアン『今からデンマークで貰った電話番号にかけるねー』

上条「え…?」

prrrrrr

上条「うわっ、本当に来た!何これ!何かの魔術がハガキのどこかに仕込まれてんの!?」ピッ

ミョルニル(電話)『』ガタゴトガッターン

上条「何か話せや!ハガキ右手で触ってやる!」ブチッ

ウート『どうも、バゲージシティでお前の幻影にボコられたウートカルザロキです』

上条「知らねーよ誰だお前!」

サローニャ『上条ちゃん元気?』

上条「ツッコミ疲れてヘトヘトだよ!」

サンドリヨン『Bonne année』

上条「英語読めねーーーー!!!」

上条「はぁ…やっぱグレムリンやべぇ…お前どういう教育してきたんだよ」

オティ「いや教育とかしてないわ」

イン「とうま…さっきのは英語じゃなくてフランス語なんだよ…」

上条「し、仕方ねーだろ!フランス語なんて勉強してないんだから!」

イン「ちなみにフランス語で明けましておめでとうございますみたいなことが書いてあるね」

上条「普通だ!」

オティ「まだ読んでないのたくさんあるぞ」

イン「これは…う、うちどめ?それとあと何通か一緒に来てるんだよ」

上条「ラストオーダーか」

イン「いやどんな読み方だし」

オティ「いやこの世界割とこんなのばっかりだろ」

上条「はぁ…じゃあ幼女の年賀状で心を癒すとしますか」

オティ「言ってること犯罪的だな」

打ち止め『下位個体からいっぱい来てると思うけど、返す年賀状は一通でいいからね。それをミサカネットワークで共有するからってミサカはミサカは報告してみたり!』

上条「…え、それだけ?新年の挨拶とか…」

イン「もう諦めるんだよ」

オティ「お前の知り合い変なのばっかだな」

黄泉川『今年はちゃんと登校するじゃんよー、月詠センセ泣いてたじゃん』

上条「すいまっせーん!今年こそはちゃんと行くから留年だけは!っていうか打ち止めと住所同じ!?」

???『去年はお世話になりました。ずっと応援してました。何と言われよォがあなたは俺のヒーローです』

上条「…?名前が書いてない。っていうかめっちゃ褒められてるんだけど。上条さんにファンとかいたの?」

番外個体『多分名無しの年賀状がそっちに来てると思うけどそれ第1位だから。言うなって言われてるけど、そんなこと言われて他でもないこのミサカが黙ってるわけないよねぇ?』

上条「一方通行かよ!つーか普通に黙っててやれよ!悪意の塊過ぎるわ!そりゃ一方通行も名無しで送るって!」

上条「うわもう今度から一方通行の顔まともに見れねー…」

オティ「まだまだ残ってるぞ」

イン「コーンフレークおいしっ」

黒夜『あの時の恨みまだ忘れてねェから』

上条「忘れてろよ!年賀状で宣戦布告してくんな!」

フレメア『漢字が似てるから時々口癖を「大体」から「大本」に変えてみてもいいかな?』

上条「結局その口癖はどういう状況で使えるのか疑問って訳よ!」

カエル医者『今年はもう来ないようにね?』

上条「多分今年もお世話になりまーす…」

イン「ごちそうさまでした!」

上条「相変わらず早いな」

イン「んっ、イギリス女子寮から来てるんだよ」

上条「?あぁ神裂辺りにでも住所聞いたのかな」

ルチア『シスターアンジェレネが野菜を食べません。どうしたらいいですか?』

上条『家庭相談所!?』

アンジェレネ『今日のシスターオルソラの晩御飯が美味しかったです』

上条「面倒だからって5秒で思い付いたみたいなことをそのまま書くなよ!」

オルソラ『厳しい暑さが続いておりますが…

上条『暑中見舞いじゃねぇよ!今1月だから!』

シェリー『エリスの絵を描いてみた』

上条「芸術(アート)だね!!」

アニェーゼ『デンマークで私のパンツを見た事は誰にも言わねぇで下さいよ?』

イン「と・う・ま?」ギラッ

上条「今バレたよ!ぎゃあああああああああああ!!」

ヒラッ

上条「…こ、これは神裂の年賀状…!救われぬ者に救いの手を!!」


神裂『洗濯機の乾燥機能ってあれすごく便利ですね。学園都市製なので完璧に乾きますし、除菌も出来ているのでしょうが、でもやっぱり太陽の下で干した方が何となく気分が良いのでこれからはそうします』

上条「どうでもいいわ!!!!!!」

上条「もう何なんだよこいつら!何で変なのしか送ってこねえんだよ!何で神裂さえもまともじゃねえんだよ!」

イン「とうま、『何』って3回もツッコミに入れるとちょっとくどいかも」

上条「これを突っ込まずにいられるか」

イン「天草式からもたくさん届いてるんだよ」

上条「天草式かー、あいつらとも随分久しぶりだな」

イン「うん本当に久しぶりなんだよ…本当に…」

上条「うん?どうしたインデックス元気ないな」

イン「天草式のみんなの年賀状はちょっと私には笑えないから…」

上条「…?」

建宮『出番が欲しいのよな』

五和『出番が欲しいです』

対馬『出』

浦上『番』

諫早『を』

香焼『下』

野母崎『さ』

牛深『い』

上条「上条さんじゃなくて鎌池さんに言えやああああああああ!!!」

イン「ね?笑えないでしょ?」

上条「大体なんでこいつら年賀状で1文字リレーしてんだよ!俺が読む順番一つ間違えるだけでアウトだよ!」

オティ「次はお前の学校の面子のようだな」

上条「あと何枚あるんだよ…」

青ピ『カミやん、年明け最初の補習っていつやっけ?』

上条「年賀状じゃなくてメールで聞けよ!」

吹寄『倒れるだけで腹筋ワンダーコア~』

上条「また吹寄が変な健康商品に引っかかってる!!」

オティ「お前それ営業妨害だぞ」

雲川『私とお前の過去編がまだだけど。いつかやってくれるのか?』

上条「いつかやってくるのかねぇ」

姫神『次巻。新約とある魔術の禁書目録吸血鬼編。私が大活躍。お楽しみに』

上条「そんなもんは永遠にやってこねぇよ!」

小萌『問題です。発火能力者の~…

上条「年賀状でまで補習!?」

白カチューシャ『私はいつでも上条くんを見てるからね』

上条「お前マジで記録員だったの!?」

白カチューシャ『ナンチャッテな』

上条「……………お前…一体…」

上条「マジでなんなんだよこの女の子!めっちゃ怖いんだけど!」

イン「差出人のところも白カチューシャって書いてあるね」

オティ「それをいうならこの青髪ピアスって奴もだけどな」

上条「うちの学校マジでどうなってんだ…」

イン「そんなことより、ほら。まだ年賀状あるよ」

上条「…次は誰だ?」

オティ「主に魔術サイドの連中っぽいな」

ステイル『学園都市の煙草は高過ぎる。なんとかしろ』

上条「知るかボケ禁煙しろ!」

闇咲『去年は本当に世話になった。あ、あれから結婚しました』

上条「そうか良かったな爆発しろ!」

イン「もう魔道書の知識に侵されて一度爆発してるようなものなんだよ」

レッサー『今年もまた遊びに行きます』

上条「絶対くんなよ!」

フロリス『今すぐ殴りたい』

上条「そろそろ許してよ!」

エツァリ『最近御坂さん元気にしてますか御坂さんは今日も美しいですか御坂さんは…』

上条「うわあああ気持ち悪っ!元気だよ!」

上条『もう少し節度を持とうぜ海原』

イン「あっ、ひょうかとアリサからも来てるんだよ!」

上条「マジかよ!ほら早く見せろ!」

風斬『去年はお世話になりました。また遊びに行ってもいいですか?』

上条「おう全然いいよ!むしろ遊びに行くよ!」

イン「私の友達にまで手を出すつもりなのとうま」

アリサ『今度またライブやるの!当麻くんもインデックスちゃんも見に来てね!今年もよろしく!』

上条「……」ジーン

イン「わあっ、とうまとうま、絶対行くよね?」

上条「あぁ…いい友達を持ったなインデックス…グスッ」

イン「私の自慢の友達なんだよ」

オティ「おいこいつ綺麗な年賀状に泣いてるぞ」

上条「いや何か感動しちゃって…」

オティ「まぁ、次からの年賀状はそうも言ってられなくなるぞ」

上条「だ、誰からなんだ」

オティ「バードウェイ」

上条「」

レイヴィニア『またコタツ入りに遊びに行くから勝手に片付けたりするなよ。あ、あと相談事もあるから』

上条「お前だけは絶対来んなよ!お前が俺んちに来る時は100%不幸な事件持ち込んでくるんだもんよォ!」

マーク『色々すみません。またお世話になります』

上条「頑張って止めてよ!アンタしか頼れる人いないんだから!」

パトリシア『私も遊びに行っていいですか?この前はありがとうございました』

上条「『も』はだめっ!お姉ちゃんは置いて遊びにこい!」

イン「とうまバードウェイのこと嫌い過ぎでしょ」

上条「いや別に嫌いじゃねぇよ?もしあいつが本当に事件持ってきても絶対首突っ込むし。たださぁ…」

イン「まぁ言いたいことはわかるけど」

オティ「次は…」

フレイヤ『何で元グレムリンパートに入れてくれなかったの?』

上条「ごめん忘れてた!っていうか何で知ってんの!?」

オッレルス『そげぶそげぶ』

上条「おいこいつ何かすげぇムカつくんだけど!こんなキャラだっけ!?」

オティ「ふん、元から気に食わない奴だったよ」

結標『あなたの知り合いに小学生の男の子はいないかしら?』

上条「何言ってんだこいつ」

食蜂「あなたは忘れていても、私はあなたにしてもらったことを一生忘れないわぁ。ありがとう☆」

上条「……?」

獣少女『新約2巻で出てきた新ヒロインです。覚えてますか?』

上条「覚えてません」

イン「私は覚えてるんだよ」

上条「あぁ、説明はいらないからなインデックス」

刀夜『元気にしてるか?心配するからたまには連絡寄越せよ』

詩菜『当麻さん的には自立したい年頃なのかしら?』

上条「あぁ、元気出たよ父さん、母さん。まずはこの人たちに年賀状を書こう」

乙姫『おにーちゃん、また一緒に遊ぼうね!』

上条「留年が回避出来たらな…」

オティ「大分消化したみたいだな」

イン「まだクールビューティの年賀状が数千枚単位で残ってるけど」

上条「よしっ、ラストスパートだな」

イン「次の年賀状は?」

オティ「ヤツらだ」

上里『今年も新たな天地を望むか?』

上条「一人で望んでろ!」

去鳴『今年もお兄ちゃんをよろしくね!』

上条「絶対ヤダ!」

蜜蟻『あの時はたくさん殴ってしまってごめんなさい』

上条「お、おぉ?いい子だ…」

僧正『これを読んでいるということは既に儂はこの世に存在しないじゃろう…』

上条「………」

僧正『うほほーい☆』


上条「死んでまで出てくるんじゃねぇええええええええええええ!!!!」


上条「はぁ…終わった…何で最後があいつなんだよマジふざけんなよ」

イン「ん、そういえばあの短髪から年賀状来なかったね」

上条「ん、あぁ御坂か。うーん…あいつ…ここの住所知らないんじゃねえか…?」

イン「…流石に酷いと思うんだよそれは」

上条「さて、残りの妹達のは後日読むとして、こっちも年賀状書くかー…」

オティ「おい、あそこにまだ1枚落ちてるぞ」

上条「あ、本当だ」

イン「誰から誰から?」





土御門兄妹『俺達、結婚しました!!』




上条「……」ビリッ

イン「破いちゃうんだ…」

オティ「まぁ兄妹で結婚なんて神話では普通にある」

スフィンクス「にゃあ」

終わりです
上条さんの住所を知っている、もしくは知っている可能性のある全キャラから上条さんへ年賀状を送り付ける話を書きたかった
絶対忘れてるキャラがいると思う
美琴出なかったのはどんな年賀状を書くのか想像出来なかったからです

年賀状の理由は特にないです
色々なキャラを出したくて、どうすれば全員出せるかと考えたら年賀状が一番だなと思いました
他にいい方法があればそっち書いてた

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