上条「起源弾……」 (72)
上条(俺の右腕から摘出された骨をすり潰した粉が封入されている.22LR弾……右腕全部を使った上に弾そのものもコンパクトだから200発近く作れたぜ!!!)
上条「おかげで片腕になっちまったけどな…」
禁書「とうま…」
上条「よーし、早速誰かに使ってみるか!!!!」
禁書「>>5を撃ちに行くんだよ!!!」
一方
禁書「あくせられーたを撃ちに行くんだよ!」
上条「いきなりラスボスかよ……」
禁書「がんばるんだよとうま!」
上条「よーし! いっちょやってみますか!」
一方「……」ガッコンガッコン
上条「案の定いつものコンビニでいつものように缶コーヒー買ってるな」
上条「おーう、一方通行久しぶりだなー!」
一方「あァ…? チッ、面倒くせェ奴に会っちまった……」
上条「まあまあ……、そうだ久しぶりに会ったんだしちょっとあそこの公園で話でもしようぜ」
一方「はァ?」
上条「ほら行くぞ!」
~公園~
一方「で、話ってのは何だ。下らねェ内容だったらミンチにすンぞオラ」
上条「まあまあ、コレを見て下さいよ」チャッ
一方「ッ、なんでテメェがンな物持ってンだ? そんでェそれをこの俺に向けるってのはどういう事だ?」
上条「こういう事ですよ」パシュッ
一方(はい反射ァ)
一方「ッがァ!?」
上条「おおー、効いた……」
一方(一体何が起きてやがる…!? 貫通はしてねェ、クソッとりあえず能力で銃弾を摘出して傷口を……)
一方「能力が…使えねぇ……」
上条「まあそうなりますよね」
一方「クソが……一体何を……、! テメェ右腕が……」
上条「そういうことですよ」
禁書(とーま、凄いんだよ)キラキラ
上条「じゃあな、最強」
一方(くッ、意識が……)
上条「うおおおおお緊張したあああああ!いやマジで」
禁書「見てたんだよとーま。凄かったんだよ!」
上条「おお! 見ててくれたか! どうだった!? 俺の勇姿は!」
禁書「凄くかっこ良かったんだよ! でもちょっとギクシャクしてたかも」
上条「そりゃそうですよ! 相手はあの一方通行ですよ!? いきなりラスボスですよ! そりゃ緊張もするって!」
禁書「でもこれで……」
上条「ああ……、この弾丸の効果は実証された……」
禁書「じゃあ次は>>20を撃ちに行くんだよ!」
ふきよせせいり
上条「とりあえず学校行くか」
禁書「そういえば今日は平日だったかも」
~学校~
上条「吹寄ぇぇぇぇぇえええ!撃たせてぇぇぇぇええええ!」
吹寄「はぁ!? 貴様は遅刻して来た上で何を意味不明な事を!」
禁書「わくわく」
吹寄「いや、お前、その腕は……」
青ピ「か、かみやん……? その、右腕がな、僕には無いように見えるんやけど……」
上条「ああ、ねぇよ?」
小萌「か、上条ちゃん……?」
土御門「……」
上条「そして、その替わりがコレだ」カチャ…
青ピ「じゅ、銃!?」
ざわざわ…
吹寄「な、なぜ貴様がそんな……いや、それより……」
小萌「どうして吹寄ちゃんにそんなものを向けてるのですか!?」
青ピ「かみやん? 冗談やろ? それもおもちゃかなんかで、どっきりだったりするんやろ? い、いややなーかみやんは、そんな趣味の悪いどっきり……」
上条「おもちゃに見えるか?」
青ピ「……」
上条「冗談に見えるか?」
土御門「……」ジリジリ…
上条「おっと、土御門、動くなよ。動いたら撃つ」
土御門「ッ!」
上条「まあ、動かなくても撃つんだけど」パシュッパシュッパシュッ!
吹寄「あっ」
吹寄「」
小萌「あ…あ……」
青ピ「嘘やろ…嘘やろぉぉぉぉぉぉぉ!」
男子生徒「「うわ、うわあああああああ逃げろぉぉぉぉ!」」
女子生徒「「いやああああああああ」」
上条「ふぅ、やっぱ銃である以上一般人にも効果あり、と」
上条「さて」
土御門「上条、お前は……」
上条「俺も逃げろおおおおおおおおお捕まりたくはないいいいいい!!!!!」
上条「ぜーはーぜーはー……、だ、誰も追って来てないよな……?」
禁書「うーん、今回もあっさりしててあんまり面白くなかったかも」
上条「お、インデックスもそう思うか?」
禁書「周りの人たちが慌てふためくのは面白かったけど私が見たいのはそういうんじゃないんだよ!」
上条「そうだよなぁ……、そろそろ能力者と戦いたいな……」
禁書「なら>>30を撃ちに行くんだよ!」
五和
上条「五和か……五和って今どこにいるんだろうか」
禁書「何かの用事で今学園都市にいるらしいんだよ!」
上条「マジか! じゃあそれは好都合だな!」
五和「あ、上条さん?」
上条「おっほ」
上条「奇遇だな!」(きたああああああ!)
五和「そ、そうですね、ホント奇遇です!」
五和(休暇が取れたから偶然を装って会いに来たなんて言えない)
上条「そうだ五和! 頼みがあるんだ!」
五和「頼み?」
禁書「いつわにしか頼めない頼みなんだよ!」
五和(わわわわわ私にしか頼めない頼み!? えええええ! な、何だろう…!も、もしかして人に言えないような……!?)
五和「えっと、それって私にしか出来ないような……?」
上条「そうなんだ! 五和にしか頼めないことなんだ!」
五和「か、上条さんがそういうんなら、無下には断れませんが……むしろ頼ってくれて嬉しい…というか」ゴニョゴニョ
禁書(のせるのがうまいんだよ)
五和「えっと、で、頼みというのは一体どのような……?」
上条「ああ、ちょっと射殺されてくれ! 抵抗してもいいぞ! むしろして下さい!」
五和「え?」
上条「ん?」
五和「え?」
禁書(まあそうなるんだよ)
上条「じゃあいくぞ五和!」スチャ
五和(銃!?)
五和「ちょ、上条さん正気ですか!?」
上条「俺は本気だ!」
五和「ッ!」
禁書(いつわの武器って何だっけ)
上条「おりゃ!」パシュッ!
五和「! 本気なんですね……」
上条「避けた!?」
五和「ふっ」シュッ
上条(マズい! 懐に飛び込まれた!)
禁書(そういえばいつわって普通に強かったんだよ)
上条(肉対戦は不利か……なら)
上条「おいおいちょっとは手加減してくれよ。こちとら」
上条「右腕が無いんだから」
五和「!?」
上条(今だ!)
上条「俺の勝ちだ」チャ…
五和(眉間に銃口を……)
禁書(うまいんだよ。一瞬の動揺から隙をついたんだよ)
五和「参りました……流石は上条さんです……」
五和「そして、大体の事情は飲み込みました。上条さんは何らかの事情で右腕を失ってしまったのですね。それでこんな方法で戦闘のリハビリを……」
上条「いや、全然違うけど?」
五和「え?」
上条「え?」
上条「五和」
五和「はい……?」
上条「死んでくれ」
五和「!?」
禁書「絶望顔きたあああああああああああ!」
パシュッ!
禁書「五和の顔はすごく良かったんだよ!」
上条「そうか!」
禁書「とーまも凄くかっこ良かったんだよ!」
上条「うおおお!そういってもらえるとやる気が出るってもんですよ!」
禁書「でも」
上条「うん?」
禁書「起源弾、全然活かせてないね」
上条「うっ! 痛い所を突きますねインデックスさん……、でもこれは相手が悪いんであって…!」
禁書「はいはい分かったんだよ、次こそ活かしてほしいんだよ」
上条「はい……」
禁書「次の相手は>>45なんだよ」
ローラ・スチュアート
禁書「ローラなんだよ!」
上条「魔術サイド! また魔術サイドですか! またですか!」
禁書「またなんだよ」
上条「科学サイドでお願いします。ほんと科学サイドの高位能力者でお願いします」
禁書「うーん、仕方ないんだよ。じゃあ>>50」
むぎの
禁書「むぎのんなんだよ!」
上条「むぎのんか……よし、いっちょやってみますか!」
麦野「で、アタシらの所に来たと」
上条「はい!」
麦野「バッカじゃねぇの!? 私を相手にそんなチンケな獲物で渡り合おうってか?」
上条「何卒! 何卒!」ドゲザー
絹旗「超無謀です」
麦野「分かった、分かった、じゃあ一発勝負な。ヨーイのドンでお互い一発売って立ってた方が勝ちだ」
麦野(まあ、一発ったって当たれば消し炭だしな。あちこち動き回られると面倒くせぇしこんなんでいいだろ)
上条「分かりました! 一発やらせてくれるんですね!!!」
麦野「変な言い方してんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
絹旗「はいはい、じゃあ構えーー」(メンドクセッ
上条「よし」スチャッ
麦野「はぁ……、ちっちぇえ銃だなぁしかもサイレンサー付きかよ。こういうときに使う銃じゃないだろ……」
絹旗「はい、ヨーイの」
麦野(適当に銃弾ごと消し炭にするか……)
上条(ここが勝負所だな。タイミングは「ドン」に合わせればいい……。あとは軌道も合わせれば)
絹旗「ドン」
上条「ッ!」パシュッ!
麦野「ふっ!」ビーム!
ピキューイ! ←あのSE
麦野「なっ!? ぐあ!?」
上条「よし! よし!! よし!!!」
絹旗「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
上条(上手く合った、上手くいった! 銃弾があのビームをかき消した!)
麦野(くそ、撃たれた? 私が? 何が起こった!? 私の原始崩しがあんなションベンみてぇな銃弾に押し負けた……なんて事は考えられない……何だ…? 一体何が……!)
絹旗「む、麦野!? 大丈夫ですか!?」
麦野「こんなん、傷の内に入らないわよ…!」
上条「おお、まだ立てるのか! 凄いな、流石レベル5だ。じゃあ」
上条「もう一発!」パシュッ!
麦野「ぐあ!?」
絹旗「麦野ぉ!!」
麦野「くそ、消し炭にしてやる……! 絹旗、少し下がってて」
絹旗「でも!」
麦野「いいから、巻き込まれたくなかったら素直にどいてな」
絹旗(やっば、麦野超完全にイっちゃってます……)
麦野「一発勝負ぅ? しらねぇなぁ…、さっさと消えろや三下がぁぁぁぁぁぁ!」
絹旗(来る! ……来ない……?)
麦野(は? なんだよこりゃ、撃てない? この程度の痛みで演算が狂ってる訳でもない……、不快な音波も聞こえない……なら何故……!)
絹旗「え……どういう状況ですか……?」
上条「もういいか?」
絹旗(っ、麦野はどういう訳か能力が使えない……! なら私が…!)
麦野「絹旗、どいてろって……!」
絹旗「そういう訳にもいきません!」
上条「うーん、これはどうしようかなぁ……上条さん、困っちゃいますよ」
絹旗「余裕こいてられるのも今のうちですよ! 私だってレベル4の能力者! 油断さえしなければ私の窒素装甲で!」
上条(うーん、これは>>65だな……)
腕がはえてそげぶ
上条(おや? 上条さんの右腕の様子が……?)
上条「っとその前に、」パシュパシュッ!
絹旗「ッ! あぐ!?」
上条「こんなもんか、よし、銃はもういらないな」
麦野「銃を捨てた!? 一体何のつもりだ!」
上条「ふうぅぅぅ……」ニョキニョキ
絹旗「!?」
麦野「腕が!?」
右腕「やあ」
絹旗「腕が……生えて……? 肉体回復系の能力者……?」
上条「上条さんはレベル0でしてよ?」
麦野「化け物め……」
上条「さて……!」
上条「お前! 今まで一体何人殺して来たんだ!?」
麦野「はぁ!? 知るかよんなもん!」
上条「「知るかよ」だと!? 自分でも分からない程殺して来たのか! ふざけるなよ! どんな理由があれ人を殺しちゃ……ましてや楽しみながら殺すなんてあっちゃならないんだ!!」
麦野「ふざけんな! 殺しちゃいけないだって!? 綺麗ごと言ってんじゃねぇよ! 私らに殺されるような人間はな、どうせ殺されても文句も言えないようなゴミ人間なんだよ!」
上条「殺されていい人間なんていない! なんでお前らは陽の当たる世界で生きようとしないんだ! 誰も殺さない!殺されない! そんな世界で生きてみたくはねぇのか!?」
麦野「陽の当たる世界だぁ!? 笑わせるんじゃねぇよ三下ァ!!! お前に私の何が分かる! 陽の当たる世界の住人が、闇の住人の何が分かるって言うんだよぉぉぉぉ!!!」
上条「いいぜ」
上条「てめえが、もう裏の世界から抜け出せないって言うのなら……!」
上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!!!!」ドグシャァァァァァァア!!!!
麦野「」ピクピク
絹旗「」ガクブル
上条「さて」
絹旗「ひっ」
上条「>>73」
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