千歌「夢は……ポケモンマスターになることです!」【安価】 (1000)


n番煎じのラブライブ!×ポケモンSS。
無印、サンシャインキャラ登場。
千歌ちゃんがポケモンマスターを目指して旅をするお話。
最初の方だけ書き溜め投下。
以降、要所要所で安価。

暇つぶし程度に付き合ってください_(._.)_



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――――――――トチマタウン

――――――――トチマ旅館



千歌「クークー……」Zzz…

バタバタバタ……

バーンッ!

千歌「!?」ガバッ!

曜「千歌ちゃーんっ!!おっはヨーソロー!♪」ゞ

千歌「…………」キョロキョロ

千歌「曜……ちゃん……?」ポケー

曜「もー、まだ寝てたの?相変わらずお寝坊さんだな~」

千歌「んぅ、なに朝から……どうしたの……?今日って遊ぶ約束してたっけ……ふあぁ……んむ、それともポケモンGOでピカチュウでもゲットした……?」ゴシゴシ

曜「なに寝ぼけてるの?今日は志満さん……あ、志満博士のところに、ポケモンをもらいに行く日でしょ」

千歌「ポケモン……?」ムニャムニャ

千歌「……………………」

千歌「!!」ギンッ



千歌「あ――――っ!!そうだ!!そうだよ!!」


千歌「この日をどれだけ待ち望んだか……今日は……!私のっ!ポケモントレーナーデビューだよっ!!」

曜「私たちの……ね。まったく、忘れてたくせに。志満博士は先に研究所で待ってるってさ」

千歌「こうしちゃいられない!!はやくはやく!!曜ちゃん!!」

曜「準備出来てないのは千歌ちゃんだよ。ほら、はやく着替えて用意する」ピッ

千歌「はーいっ!!」


――――――――トチマ研究所



千歌「お姉ちゃーん!」ノシ

志満「千歌ちゃん、おはよう」ニコッ

美渡「おそよー、千歌」ニシシ

千歌「むっ、おはようだもん!美渡姉のいじわる!」

美渡「いつまでも寝てるからですー。そんなんでちゃんとトレーナーやれるの?」

千歌「やれるもん!!」ムゥー

美渡「いーっだ♪」ベー

志満「二人とも、ケンカしないの。さ、千歌ちゃんも曜ちゃんもこっちに来て」


志満「これから旅に出る二人に、我々ポケモン研究所から初心者向けのポケモンをプレゼントするわ。どの子にするか、よく決めてね」

曜「おぉー!」

千歌「モンスターボールいっぱいだぁ!」

志満「好きな子を選んでね。初心者向けのポケモンたちだから、きっとどの子もすぐになついてくれるわ」

志満「これから旅を始める二人の、一生のパートナーになるんだから。しっかり決めるのよ」

曜「迷っちゃうなぁ♪ねえねえ、千歌ちゃんはどのポケモンにするか決めてるの?」

千歌「うんっ、もちろんだよ♪ずーっと前から決めてた」ソッ

千歌「私は……この子にする!」シュッ ポンッ



ヒトカゲ「カゲ……?」キョロキョロ


曜「ヒトカゲだ!」

ヒトカゲ「カゲ……」

千歌「……………………」スッ

千歌「はじめまして、ヒトカゲ♪私は千歌。よろしくね♪」ニコッ

ヒトカゲ「カ、ゲ?」

千歌「♪」ニコッ

ヒトカゲ「…カゲ♪カゲッ、カゲッ♪」ガバッ

千歌「きゃっ♪あったかーい♪アッハハ、くすぐったいよヒトカゲ♪」

千歌「今日からあなたは、私のパートナーだよ♪」ギュー

ヒトカゲ「カーゲッ♪」


曜「千歌ちゃんはヒトカゲか……じゃ、私は……この子にしようかな♪」スッ カパッ

キモリ「キモッ」

千歌「キモリだ!可愛い~っ♪」ナデナデ

キモリ「キ、キモ……///」

ヒトカゲ「カーゲ……」ムスッ

曜「フフッ、ヒトカゲが拗ねちゃうよ。キモリ」

キモリ「キモッ?」

曜「私が、あなたのパートナーの曜だよ。これからよろしくね♪」ゞ

キモリ「キモ……キモッ!」ゞ


志満「決まったみたいね、二人とも」

千歌「うんっ!」

曜「ありがとうございます!」

志満「あとは、モンスターボールと……きずぐすりも持っていきなさい。旅の必需品だから」

美渡「それじゃ、私からはこーれ」

千歌「ポケモン図鑑……」

美渡「ポケモンとマップの最新版のデータがアップロードされてる優れものなんだから、大事にしなさいよ」

千歌「美渡姉……///」

美渡「旅先で迷子になられても困るからね」プイッ

美渡「……気を付けて行っておいで」

千歌「っ、うん!」


志満「さて二人とも、ポケモンバトルについてはちゃんと勉強してきたわね?」

曜「はいっ!」ゞ

志満「千歌ちゃんは?」

千歌「もちろんちゃんとやったよ!!だって……ずっと夢だったんだもん!ポケモンと一緒に旅するのが!いろんな人やポケモンに出逢って、いろんなものを見て、バトルして……そして、絶対絶対!ポケモンマスターになるの!!」キラキラ

曜「おーっと、ポケモンマスターになるのは私だよ!千歌ちゃんには負けないから!」

千歌「うえっ!?曜ちゃんも!?初耳だよ!?」

曜「ポケモントレーナーなら誰でも夢見る栄光だもん。私だって目指すよ。今さらなに言ってるんだか」ヤレヤレ

千歌「み、身近なところにライバルがいた……!わ、私だって負けないもん!ポケモンマスターには私がなる!!」

曜「私だよ!一人で起きられないくせに!千歌ちゃんにポケモンマスターなんて無理だよ!」

千歌「無理じゃないもん!一人でも起きられるもん!!私の夢特性がはやおきだってこと知らないの!?」

曜「知らないよ!!」

ようちか「ムムムムム……!!」


志満「あらあら。それなら二人とも、ポケモンリーグに挑戦するのよね。このウラノホシ地方にあるウラノホシリーグに挑戦するには、この地方のジムバッジを合計8個集めるのが必要なのはわかってる?」

ようちか「もちろん!!」

美渡「ここからだと、一番ジムって……コイズミタウンのコイズミジム?」

志満「そうね、あそこのジムリーダーは穏和で優しいと評判よ。初めてのジム戦には最適かもね」


曜「コイズミジム……!そこが私たちの夢への第一歩!」

千歌「もー、違うよ曜ちゃん」

曜「違う?なにが?」キョトン

千歌「夢への第一歩じゃない。夢はもう、始まってるんだよ!」バッ

ヒトカゲ「カゲッ?」

千歌「ポケモンマスターになるって決めたとき!それが、夢への第一歩なんだよ!」クルクル ピタッ!

千歌「一歩一歩踏みしめた先に、ポケモンマスターがある!最っ高のキラキラがある!やるよヒトカゲ!私と一緒に!ポケモンリーグを目指そう!!」キラキラ

ヒトカゲ「カゲッ♪カーゲッ♪」バタバタ

曜「だから、ポケモンマスターになるのは私だって!」

キモリ「キーモッ!!」バチバチ

ヒトカゲ「カーゲッ!!」バチバチ

美渡「あらら、もう火花散らしてる」


志満「そうだわ。旅に出る前に二人でバトルしてみたらどうかしら」

千歌「曜ちゃんと?」

曜「千歌ちゃんと?」

志満「ポケモンマスターを目指す者同士なら、いずれはバトルすることになるもの。今バトルするのもいい経験じゃないかしら」

曜「たしかに……志満さんの言うとおりかな……」

千歌「そっか……友だちでも、ライバルだもんね……。でも……」

曜「友だちだと、バトル出来ない?」

千歌「そんなこと……ないけど……」

曜「……じゃあ、バトルするのやめる?」

千歌「やめない!!」

曜「だよね♪」

曜「ちゃんとわかってるよ……千歌ちゃんのこと。小さいときから、ずーっと一緒だったんだから」

志満「それじゃ、裏の浜辺のバトルフィールドに行きましょう」


――――――――トチマ研究所・バトルフィールド



千歌「ヒトカゲ!初めてのバトル……全力で輝こう!!」

ヒトカゲ「カゲ!!」

曜「キモリ、全速前進!!」ゞビシッ

キモリ「キモッ!!」

志満「これより、1対1のバトルを開始します。使用ポケモンは1体。どちらかが戦闘不能になった時点で終了とします。それでは……バトル、開始!」


千歌「先攻はもらうよ!ヒトカゲ、ひっかく攻撃!」

ヒトカゲ「カゲッ!」バシュッ,バシュッ!

キモリ「キモ!!」

曜「キモリ!」

キモリ「キモキモ!」

曜「その意気だよ!今度はこっちの番!にらみつける!」

キモリ「キモッ!! 」ギロッ

ヒトカゲ「カゲッ!?」ビクッ

千歌「ヒトカゲ!」

曜「そのままはたく!!」

キモリ「キーモッ!!」バシッ!

ヒトカゲ「カゲッ!!」

千歌「あぁっ、ヒトカゲ!」


美渡「曜ちゃん上手い!」

志満「にらみつけるでヒトカゲのぼうぎょを下げて、はたくで追撃……初心者にありがちな攻撃だけの戦略じゃなく、ちゃんと特殊技でバトルを組み立ててるわね」

美渡「これはいきなり千歌ピンチだね」



千歌「大丈夫、ヒトカゲ!?」

ヒトカゲ「カ……ゲッ!!」グッ

千歌「……!」ホッ

千歌「曜ちゃん……スゴい……。初めてのバトルなのに……でも、私も負けないよ!ヒトカゲ、ひっかく!」

ヒトカゲ「カゲカゲ!」ダッ!

曜「キモリ、かわして!!」

キモリ「キモッ!」サッ!

曜「甘いよ千歌ちゃん!」

千歌「ヒトカゲ、なきごえ!!」

ヒトカゲ「カ~ゲーーーーッ!!!」

キモリ「キッ、キモッ!!?」キーン

曜「!!?」

千歌「ひっかく!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」バシュッ!


美渡「へぇ、あのまま押されるだけかと思ったけど……やるじゃん千歌!」

志満「ええ。こうげきを下げるためのなきごえを、至近距離からキモリを怯ませるために使うなんて……柔軟な発想ね。これは甲乙付けがたいバトルだわ」



千歌「まだまだいくよ!ひっかく!」

曜「はたいて迎え撃って!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

キモリ「キモッ!!」

バシィィィ!

キモリ「キモ!?」グラッ

曜「キモリ!そんな、打ち負けた……そうか……!なきごえでキモリのこうげきが下がってるから……」

千歌「もらったよ!!ヒトカゲ!!」

ヒトカゲ「カゲーッ!!」

曜「キモリ、地面をはたいて!!」

キモリ「キッモッ!!」バシン! ブアッ!

千歌「尻尾で砂を撒き散らした!?」

ヒトカゲ「カ……ゲッ」

曜「今だよ!連続ではたく!!」

キモリ「キーモッ!!」バシィッ!バシィッ!

ヒトカゲ「カッ!カゲッ!!」

千歌「ヒトカゲ!!」

ヒトカゲ「カ……ゲ……」バタッ

志満「ヒトカゲ戦闘不能。キモリの勝ち。よって勝者、曜ちゃん」


曜「ん~///ぃやったぁ――――!!!」バンザーイ

曜「やったねキモリ!!私たちの初勝利だよ!!」ピョンピョン

キモリ「キモッ♪キモッ♪」

千歌「ヒトカゲ……大丈夫?」

ヒトカゲ「カゲ……」ショボン

千歌「落ち込まないで。私が勝負を焦ったから……落ち着いてバトルすれば勝てたのに。ゴメンね、ヒトカゲ。今きずぐすりを――――」



???「はーい。おつかれさまー♪」パンパン



ようちか「ッ!!?」

???「二人ともいいバトルだったよ。ヒトカゲもキモリも、よく頑張ったね」スタスタ ナデナデ

???「はい、きずぐすり塗ってあげる♪」ヌリヌリ

ヒトカゲ「カ、ゲッ♪」

キモリ「キモッ♪」

???「ふー、これでよし……っと」

千歌「果南ちゃん!」

果南「フフ、やっほー♪千歌、曜♪」


曜「果南ちゃん、久しぶりだね。ダイビングの帰り?」

果南「まあね。この子と一緒に♪」ナデナデ

ラプラス「ラープラー♪」

千歌「ラプラス!」ギュー

曜「久しぶり~!」ギュー

ラプラス「ラプー♪」スリスリ

果南「海から戻ったら二人がバトルしてるんだもん。ビックリしたよ。そっか、今日は二人のデビューの日か」

千歌「うん!……私は、負けちゃったけど」

果南「落ち込まないの。トレーナーがそんなだと、ポケモンは不安になっちゃうから。世界にはいろんなトレーナーがいるんだよ?トレーナーの数だけ勝ち負けだってある。負けたらそれを次にどう活かすかが大切なんだよ♪」

千歌「ん……そっか、そうだよね……。ありがとう、果南ちゃん。曜ちゃん、次は負けないよ!ね、ヒトカゲ!」

ヒトカゲ「カゲッ!」フンス

曜「いつでもリベンジ待ってるよ♪」

キモリ「キモッ!」

果南「フフッ♪」


千歌「それじゃ、ヒトカゲ。ゆっくり休んでてね」

ヒトカゲ「カゲ♪」

曜「キモリも」

キモリ「キモ♪」

千歌「よしっ。あ、果南ちゃん。私たち今日から旅に出るんだけど」

果南「うん。行ってらっしゃい」ヒラヒラ

千歌「じゃなくて、果南ちゃんも行こうよ!一緒に!」

果南「えー」

曜「うわ、イヤそうな顔」

果南「んー……やめとくよ。私は千歌たちと違ってトレーナーじゃない。ただのダイバーだからね」

千歌「そっかぁ……」

果南「二人はこれからどこに向かうの?」

千歌「コイズミタウン!」

曜「そこのコイズミジムに挑戦して、最初のジムバッジをゲットする!」

果南「コイズミタウンか……あそこはたしかお米の名産地だよね。おいしいご飯の食べすぎに気を付けてね。これ、私からの餞別♪」

千歌「……なにこれ?」

曜「石?」

志満「あら、それって…」

果南「……♪」シー

果南「海の底で拾ったの。いつか役に立つといいね」


千歌「いよいよだね……」

曜「うん……」

千歌「すっごい、私……今、すっごいドキドキしてる」

曜「私も……。この町を出たらもう旅が始まるんだ……」

千歌「……ッ!!」

千歌「モンスターボール、よし!」

曜「きずぐすり、よし!」

千歌「おやつ、よし!」

曜「着替え、よし!」

千歌「やる気、よし!」

曜「笑顔、よし!」

千歌「完ぺきだね!!」

曜「完ぺきであります!!」ゞ

千歌「それじゃ!!」

曜「うんっ!!」

ようちか「みんなっ、行ってきまーす!!!」タッタッタッタッ ノシ ノシ


志満「行ってらっしゃい」ヒラヒラ

美渡「ツラくなったら帰ってくるんだぞ~!」ウルッ

果南「頑張れ、二人とも!」



志満「……行っちゃったわね。私たちの妹が」

美渡「ん……」グスッ

志満「よしよし」ポンポン

果南「……………………」

志満「……クスッ、あなたはいいの?」

果南「……………………」


――――――――トチマタウン~コイズミタウン間



千歌「んー、空気がおいしい!気がする!」ノビー

曜「だよね!」

千歌「空も心も晴れやかでいい気持ち♪ねえねえ、コイズミタウンまでどのくらい?」

曜「えっとね、この調子でいくと夕方くらいまでには着くんじゃないかな?」

千歌「そっか。コイズミジム……どんなジムなんだろ……///」キラキラ

曜「町に着いたらすぐにジム戦?」

千歌「もちろん!」

曜「相手はジムリーダーだよ?今日トレーナーになったばかりの私たちが簡単に勝てるほど甘くない。こっちもそれなりに準備しないと」

千歌「準備?」

曜「ポケモンを育てたり、新しいポケモンをゲットしたり。やれることはたくさんあるよ」

千歌「そうだよね……いっぱいバトルしないと。曜ちゃんにもリベンジしたいし」

曜「……………………千歌ちゃ」

ガサガサッ

ようちか「!?」ビクッ


千歌「な、なに……?」

ガサガサッ

曜「ポケモン……?」

ガサガサッ

バッ!

ようちか「!?」ギューッ

???「っはぁ……やっと道に出た……」ボロッ

千歌「……ポケモン?」

曜「……いや、人だよ」

???「もう……お母さんたら……この地図全然違う地方のやつ……。道には迷うし、転ぶし、オニスズメの大群には襲われるし……最悪……」

千歌「……あ、あのー?」

???「?」

千歌「大丈夫……ですか?」

???「……あなたたち……誰?」キョトン

曜「いや、それはこっちのセリフ……」


???「あー、えっと……ここはどこですか?」

曜「どこって、トチマタウンとコイズミタウンの中間くらいだけど……」

???「トチマタウン……ってことは!ここはウラノホシ地方!?」

千歌「そ、そうだけど……」

???「よかったぁ~……ちゃんと着いた~……」ガクッ

千歌「???」

曜「着いたって?」

???「いや実は、私……一人で旅をしてて……ウラノホシ地方を目指してたんだけど……ちょっと道に迷っちゃって……」

???「あ……自己紹介がまだでしたね。私、梨子。ポケモントレーナーです。よろしく」ニコリ


曜「へぇ、梨子ちゃん他の地方から来たんだ」

梨子「ええ」

千歌「他の地方かぁ……なんで旅をしてるの?」

梨子「一人前のトレーナーになるための修行中……かな」ニコッ

曜「一人前の?ってことは、梨子ちゃんもポケモンマスターを目指してるんだ」

千歌「じゃあ、私たちのライバルだね!」

梨子「フフッ、そうなるわね」

千歌「じゃあじゃあ、梨子ちゃん!私とバトルしよ!」

梨子「バトル?」

千歌「そう!私たち、この先のコイズミタウンでジム戦に挑戦するの!だからその前に、少しでもバトルしておきたくて!」

梨子「んー、そっか。わかったわ。私でよければ♪」

曜「ずるい千歌ちゃん!私もバトルしたいのに!」

千歌「早い者勝ちだもんねー!」

曜「なにをー!」

梨子「あ、じゃあ……」


曜「ほ、ほんとにいいの?」

梨子「ええ♪」

千歌「でも……2対1なんて……」

梨子「千歌ちゃんも曜ちゃんも、今日トレーナーになったばかりなんでしょ?私はトレーナーの経験がある。少しだけハンデってことで♪」

千歌「むぅ……なんだかバカにされてる?」

梨子「してないしてない」アセアセ

曜「なんだか気が引けちゃうけど……じゃあ、行くよ!キモリ、全速前進!!」シュッ ポンッ

キモリ「キッモーッ!!」

千歌「輝くよ、ヒトカゲ!」シュッ ポンッ

ヒトカゲ「カゲッ!!」

梨子「キモリにヒトカゲ……どっちも可愛いわね♪それじゃ私は……奏でるよ、ケロマツ」シュッ ポンッ

ケロマツ「ケロッ!!」

千歌「ケロマツだ!!」

曜「可愛い~……あれ、でもあのケロマツ……なんか、色が違う?」

梨子「ええ。色違いのケロマツよ。最近ゲットした、この地方でのパートナーってところね♪」

ケロマツ「ケロケロッ!!」


梨子「二人とも、どこからでもかかってきて!」

千歌「よーっし!いくよ、曜ちゃん!」

曜「ヨーソロー!キモリ、にらみつける!」

キモリ「キモッ!」ギロッ

ケロマツ「ケロ……」ズザッ

梨子「怖がらないで、ケロマツ。ヒトカゲにあわ攻撃!」

ケロマツ「ケロッ!ケーロッ!」oooO

ヒトカゲ「カゲッ!」

千歌「ヒトカゲ!」

曜「みずタイプの技はほのおタイプのヒトカゲにはこうかばつぐん……千歌ちゃん、ここはキモリに任せて。ヒトカゲにはサポートを――――」

千歌「負けちゃダメ!ヒトカゲ、ひっかく!」

曜「千歌ちゃん!?」

梨子「来るわよケロマツ!」

曜「あっ、もう!キモリ、ヒトカゲの援護!ケロマツの後ろに回り込んではたく!」

キモリ「キモキモッ!」

梨子「同時に来たわね……ケロマツ、周囲にケロムース!」

ケロマツ「ケロ!!」モコモコッ


千歌「いっけぇ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!」ビタッ!

キモリ「キモッ!」ビタッ!

ヒトカゲ「カゲ!?カゲッ!?」グイッグイッ

キモリ「キモッ!?キーモッ!?」グッグッ

曜「二人の動きが止まった!……何あの綿みたいなの!」

梨子「綿じゃないわ。泡よ。ケロマツのケロムースは、粘着性の高い泡。相手の動きを封じるにはピッタリなの」

千歌「そんなっ……!」

梨子「さて、どうする?このままだと負けちゃうわよ?」

曜「っ!!」

千歌「……負けるばっかりじゃ、ダメだよね!!ヒトカゲ!!」

ヒトカゲ「カーゲーーーー!!!」

ケロマツ「ケロッ!?」

梨子「なきごえでケロマツを……!」

曜「今だよ、キモリ!はたくでケロムースを取り払って!」

キモリ「キモッ!」バッバッ

梨子「ケロムースから脱出した……!」


キモリ「キーモーッ!!」キュイィン

曜「これは……!」

梨子「すいとる……このタイミングで新しい技を覚えたの?」

千歌「くさタイプの技だからケロマツにはこうかばつぐん!すごいよ曜ちゃん!」

キモリ「キモッ!」バッバッ

ヒトカゲ「カゲッ♪」ピョンピョン

梨子「へぇ……」

千歌「負けてられないね!私たちもやるよ、ヒトカゲ!あなたの力、見せてあげよう!」

ヒトカゲ「カゲッカゲッ!!!」

ヒトカゲ「カーゲーッ!!」バアァァ

ケロマツ「ケロッ!!」

梨子「今のは……ひのこ?」

曜「すごいすごい!ヒトカゲ、ひのこを覚えたんだ!」

千歌「やったねヒトカゲ!」


梨子「バトルの中で強くなるタイプ……厄介なトレーナーね。でも……」

梨子「ケロマツ」

ケロマツ「ケロッ!!」

千歌「よーっし、ここからは私たちのターンだよ!」

曜「うんっ!」



梨子「させないわよ♪」



ようちか「!!?」

梨子「ケロマツ、みずのはどう!」

ケロマツ「ケロケロケロ、ケーロッ!!」

バッシャーン

千歌「ヒトカゲ!」

曜「キモリ!」

ヒトカゲ「…………」キュー

キモリ「…………」キュー

梨子「二人とも戦闘不能、私たちの勝ち♪」v

ケロマツ「ケロッ」v


ようちか「……………………」ズーン

梨子「ちょ、ちょっと!ゴメンってばぁ!」

千歌「はぁ……まさか、ねえ?」

曜「一撃でやられちゃうなんて、ねえ?」

ようちか「はぁ……………………」

梨子「だから、二人が強くなったの見てこっちもテンション上がっちゃったっていうか!このままだと負けちゃうかな~とか思ったら居ても立ってもいられなくなったっていうか!……あー、もうゴメンってばぁ~!」

千歌「初心者相手に大人げないよ……」

梨子「……はぁ。あのね、言っておくけどジム戦はこんなものよ?」

曜「?」

梨子「相手が初心者でも関係ない。ジムリーダーはトレーナーの力を見極めるために本気でバトルしてくる。実力に差があるなんて言い訳、通用しないわ」

千歌「梨子ちゃんも、ジム戦に挑戦したことあるの?」

梨子「まあ、他の地方での話だけどね」

千歌「じゃあ、ポケモンリーグに挑戦したこともある!?」キラキラ

梨子「……うん」

千歌「ほわぁ……///」キラキラ

曜「梨子ちゃんすごいんだねぇ……2対1で気が引けるなんて、おこがましいにもほどがあったよ」バター


梨子「まあまあ。……ねえ、もしよかったら私も……二人について行っていい?」

千歌「私たちの旅に?」

梨子「私はとくに宛の無い旅だし、二人に……興味を持ったから」

曜「興味?」

梨子「そう。なかなか見ないのよ、二人みたいなトレーナーって。二人のバトルをもっと見たいし、二人が強くなっていくところを見てたいな~って。ダメ……かな?」

千歌「ううん!ダメじゃない!私も梨子ちゃんと旅がしたい!」

曜「うん!梨子ちゃんにいろいろ教えてもらおうね♪バトルのこととか♪他の地方のこととか♪」

千歌「うんっ!私、梨子ちゃんみたいに強くなりたい!梨子ちゃん、これからよろしくね!」

曜「よろしくっ!」ゞビシッ

梨子「~///……っ、うんっ!よろしく!」


千歌「はぁー、バトルしたらお腹すいちゃったなぁ」クウゥ

梨子「バトルしたのはポケモンたちだけどね」クスッ

梨子「サンドイッチでよかったら食べる?私が作ったやつだけど」

ようちか「食ーべる~♪」

梨子「フフッ♪ちょっと待ってて、今――――」

ゴソゴソ

梨子「ん……?」

ゴソゴソ……

梨子「私のリュック……」


ここから安価。
リュックの中から出てきたのは……

安価下1
伝説無し。
未進化のみ。
リュックに入る小型のポケモンと性別。
タイプ指定無し。


ゴソゴソ……

プハッ

ゾロア「ロアッ」ハムッ

梨子「ゾロア……?」

ゾロア「ゾロッ、ローアッ♪」パクパク

千歌「あーっ!!私のサンドイッチ!!」

ゾロア「ゾロッ!」ビクッ タタッ…

千歌「待ぁてぇ~!サンドイッチどろぼー!」ダダダ……

曜「千歌ちゃん!?」

ゾロア「ロアッ!ロアッ!」タタタタ……

梨子「私たちも追いかけましょう!」


――――――――ハクマイの森



千歌「はぁっ、はぁっ!見失っちゃった……どこ行ったんだろ……あのゾロア……私のサンドイッチも……」グウゥ

梨子「まだあるから、はい」

千歌「わーい♪いただきまーすっ♪」ハムッ

千歌「ん~♪おいし~♪梨子ちゃん天才♪」

梨子「ただハムとレタスを挟んだだけだけど……」

曜「それにしても……広い森だね……。ポケモンもいっぱいいるみたいだし……二人とも、はぐれないよう気を付けて――――」

ゾロア「ゾロ、ゾロッ……」タタタ……

千歌「あーっ!いたー、私のサンドイッチ!こーらー!!」

曜「千歌ちゃん!迷っちゃうから!!」ガシッ

千歌「でも私のサンドイッチが!!」

曜「今食べたでしょ!!」

梨子「二人とも、静かに」

ようちか「?」

梨子「見て、あれ……」


オタチ「タオッ♪」

マッスグマ「グーマー♪」

曜「わぁ、木の実食べてる……///可愛い~///」

千歌「うん。あれ……?」

ゾロア「ゾロ……」

ゾロア「ロアッ!」パクッ

オタチ「オタッ!?」

マッスグマ「グマッ!?」

ゾロア「ゾーロ♪ゾーロ♪」ヒョイッ パクッ

曜「あっ、二人の木の実を……」

千歌「むむむ……サンドイッチだけじゃなくて木の実まで取っちゃうなんて~!」

オタチ「オタッ!!オタオタ!!」

マッスグマ「グーマッ!!」

ゾロア「ゾロッ……!」ジリ

ゾロア「ロアッ……!」タタタタ……

千歌「え……?」



梨子「……ずいぶんいたずらっ子みたいね」

曜「うん。どうする?このままだと日が沈んじゃう……。ゾロアを追いかけるにしても……」

梨子「そうね。この森があの子の住み処なら、下手に動き回るのは危ないわね」ピッピッ

梨子「とりあえず、森を出ましょう。この近くにポケモンセンターがあるみたい。今日はそこで休みましょう」

曜「そうだね……。行こう、千歌ちゃん」

千歌「……………………」



安価下1
コンマ奇数で森から出る。
コンマ偶数で一人で森に残る。


千歌「んー、ごめん二人とも。私ここに残る」

曜「はっ!?なんで!?」

梨子「そんなにサンドイッチの恨みが……」

千歌「いやまあ、それもあるんだけど……なんとなくっていうか」

梨子「まだ日が出ててもこの薄暗さなのよ?夜になればもっと……。野宿なんて危険だわ」

千歌「エヘヘ、わかってるよ。大丈夫だから、ね?」

曜「……そっか」

曜「じゃ、私と梨子ちゃんはポケモンセンターに行くね」

千歌「うん♪」

梨子「曜ちゃん!?いいの?」

曜「こうなったら千歌ちゃんは聞かないよ。それに理由も無しにこんなこと言い出さない。でしょ、千歌ちゃん」

千歌「ありがとう、曜ちゃん♪」

梨子「……はあ、なるほど。千歌ちゃんはムチャをやっちゃう子なのね……」ハァ

曜「アハハ、そのうち馴れるよ」

梨子「じゃあ、これ……残りのサンドイッチ。なにかあったらその場を動かずに夜明けまで私たちを待つこと。夜が明けたら私たちが迎えに来るから」

千歌「うん、わかった」

曜「それじゃ、千歌ちゃん」ゞ

千歌「うん♪」ゞ


――――――――ハクマイの森付近・ポケモンセンター



梨子「大丈夫かしら、千歌ちゃん」

曜「大丈夫じゃない。なんだかんだで千歌ちゃんたくましいし」

梨子「ならいいんだけど。それにしても、ゾロアなんて珍しいポケモン……この辺りにはよく出るの?」

曜「ううん。私も初めて見た。ここらへんには生息していないんじゃないかな?」

梨子「そんなポケモンがなんで……」

ジョーイ「あら、あなたたち。ゾロアに会ったの?」

曜「ジョーイさん」

梨子「あのゾロアのこと、知ってるんですか?」

ジョーイ「ええ。あの子……………………」


――――――――ハクマイの森



ゾロア「ロア……」テクテク

ガサガサ……

ゾロア「ゾロッ!」ビクッ

ゾロア「ゾロ……」

ガサッ!

ゾロア「ロアッ!!」

千歌「うえぇ……くもの巣引っ掛かったぁ……」

ゾロア「ゾ、ゾロ……?」タジッ

千歌「葉っぱまみれ……靴も泥だらけだ……はぁ~……」

千歌「……ん、あーっ!ゾロア見ーっけ!」

ゾロア「ロア!!」ダッ

千歌「あっ、ちょっと待って!もうサンドイッチのことは怒ってないから!」

ゾロア「ゾッ!……ゾロォ……!」コソコソ

千歌「本当だよ。ほら、これ」

ゾロア「ゾロ……」コソッ

千歌「オレンの実♪一緒に食べようよ♪」

ゾロア「……………………ロア?」


――――――――ハクマイの森付近・ポケモンセンター



ジョーイ「結構前の話なんだけど。あのゾロア、トレーナーに捨てられたのよ」

曜「捨てられた?」

ジョーイ「ええ。卵から孵ったばかりだったんじゃないかしら。そのトレーナーは、弱いポケモンはいらない……って。生まれたばかりのゾロアを置いて行っちゃったの」

梨子「そんなことが……」

曜「ひどい……弱いから捨てるなんて……」

ジョーイ「置いてけぼりにされたゾロアは森に住み着いて、森のポケモンや、この近くを通る人たちにイタズラをし出したの。そのせいで、森のポケモンには嫌われているみたい」

梨子「千歌ちゃん……大丈夫かな?」

曜「……………………」


――――――――ハクマイの森



千歌「♪」

ゾロア「……………………ゾロ」

千歌「ほら、おいで♪」

ゾロア「……………………」



安価下1
コンマ奇数→食べる
コンマ偶数→食べない


ゾロア「ゾ……」ソッ



???『弱いポケモンなんか、いらない』



ゾロア「ッ!!」

千歌「ゾロア?」

ゾロア「ゾロ……ロ……ロアァッ!!」バシュウゥ!

ドーン!

千歌「っあ!!」ズザッ

千歌「……ったた。今の……めざめるパワー?」

ゾロア「ゾロッ!!ゾロォッ!!」タッタッタッタッ!

千歌「あっ、待って!」

ポツン……

千歌「ゾロア……」


ゾロア「ゾロ……」テクテク ピタッ

ゾロア「ロァ……」クルッ



千歌『ほら、おいで♪』



ゾロア「……………………ゾロ」



???『弱いポケモンなんか、いらない』



ゾロア「ッ!!」

ゾロア「!!!」ブンッブンッ

ゾロア「ゾロッ!!」

ゾロア「ロアッ……」テクテク



ゾロア、悪ポケモン安価下1と遭遇。
伝説、準伝説無し。


ヤミカラス「カーッ!!」

ゾロア「ロアッ!?」

ヤミカラス「カァーッ!カーカァーッ!!!」

ゾロア「ゾロ……ゾロッ!!」ダッ!

ヤミカラス「カァーッ!!」ビュウンッ バサッ!

ゾロア「ゾロッ!!」バシッ ズザァ

ゾロア「ロァ……ゾ……ロ……」ヨロヨロ

ヤミカラス「カーッ……カァーッ!!!」ビュウンッ!

ゾロア「ロッ!!」ギュッ



千歌「ヒトカゲ、ひのこ!!!」

ヒトカゲ「カゲッ!カーゲッ!!」バシュウ!



ヤミカラス「カッ!?」バシッバシッ

ゾロア「ゾロ……?」

千歌「大丈夫?ゾロア」

ゾロア「ロア……」

千歌「なんでって顔してるね」クスッ

千歌「だって、まだ一緒にご飯食べてないもん♪」

ゾロア「ゾロ……ロ?」


千歌「ゴメンね、ヤミカラス。急に攻撃して……。きっとあなたも、ゾロアにイタズラされたんだよね?だからゾロアに攻撃したんでしょ?」

ヤミカラス「カーッ!!カーッ!!」

千歌「私が代わりに謝るよ。木の実も取ってくる。だからゾロアを許してあげてくれないかな?」

ゾロア「ロアッ……?」

ヤミカラス「……カーッ」



安価下1
コンマ奇数→ヤミカラス去る
コンマ偶数で→ヤミカラスが攻撃してくる


ヤミカラス「カーッ!カァーッ!!!」

千歌「ヤミカラス、お願い!話を訊いて!」

ヤミカラス「カーカァーッ!!!」

千歌「ダメかぁ……」ガックシ

ヒトカゲ「カゲッ!」

ヤミカラス「カーッ!!!」

千歌「ッ!ゾロア!」ダキッ

ゾロア「ゾロッ!」

千歌「逃げるよ、ヒトカゲ!ひのこで目眩まし!」

ヒトカゲ「カゲ!!カーゲッ!!」バシュウ!

ヤミカラス「カッ!?」

……………………

ヤミカラス「カーッ……カーッ!!」バサッ バサッ


千歌「はぁ……はぁ……」ゼーゼー

千歌「っ、もう大丈夫かな……?」

ヒトカゲ「カゲ……カゲ……」ハーハー

千歌「ッハハ、ありがとうヒトカゲ」

ヒトカゲ「カゲッ」ドンッ

千歌「ゾロアも大丈夫?」

ゾロア「ゾロ……」

千歌「怖かったでしょ?よしよし」ナデナデ

ゾロア「……………………」プイッ

千歌「あれ……アハハ。……ゾロア、ケガしてる。待ってて、今きずぐすり……」

ゾロア「ゾロッ!」ジタバタ

千歌「うわっ、ゾロア!?」

ゾロア「ロアッ!!ロッアー!!」バッ

千歌「ゾロア!」

ゾロア「ゾロッ!!ゾロッ!!」フシャー

ヒトカゲ「カゲッ!カゲッカゲッ!!」

ゾロア「ゾロ……ッア!」フラッ

千歌「ヒトカゲ、ダメ!」

ヒトカゲ「カゲッ!」

千歌「大丈夫だから、ね?」



千歌「……………………」スッ

ゾロア「……ロァ!!」シャー

千歌「ゾロア、あなた……寂しかったんだよね?」

ゾロア「ゾロッ……!?」


千歌「私もね、小さいときにお姉ちゃんたちに構ってほしくて、よくイタズラしてたの」

ゾロア「ゾロア……」

千歌「一緒に遊んでほしかっただけなのに……ポケモンの研究に忙しいことも知ってたのに……でも寂しくて、ついイタズラしちゃって……よく怒られた」

ゾロア「ロァ……」

千歌「ゾロア、どれだけ寂しくても……やっぱりイタズラはよくないことなんだよ。一緒に遊びたいなら、イタズラなんかじゃなくて……もっと仲良くなれることをしないとダメなんだよ」スッ

ゾロア「ゾロ……」

千歌「サンドイッチだって木の実だって……誰かと一緒に食べた方が、ずっとずっとおいしいんだよ」ニコッ

ゾロア「ゾ……ロ……」

千歌「オレンの実……今度は一緒に食べよう♪ねっ♪」

ゾロア「……ゾロア」テクテク……シャクッ

ゾロア「……ロァ」ポロッ

千歌「ねっ?おいしいでしょ?♪」

ゾロア「ローアッ……ローアッ!」

千歌「エヘヘ、ヒトカゲもおいで♪みんなでご飯にしよ♪」

ヒトカゲ「カゲッ♪カゲッ♪」


千歌「ふぅ、お腹いっぱい♪」

ヒトカゲ「カゲ♪」

ゾロア「ロア」

千歌「ふあぁ~……あ///エヘヘ、お腹いっぱいになったら眠くなっちゃった///」

ヒトカゲ「カーゲ……」クアァ

千歌「今日はもう休もっか。おいで二人とも♪」

ヒトカゲ「カゲッ♪」

ゾロア「ゾ……」

千歌「ゾロアもおいで♪」

ゾロア「……ロァ」テク…ポスッ

ギュウ

千歌「みんなでギュッてするの、温かくて好き♪」

ゾロア「ゾロ……」スリッ

千歌「おやすみ、ヒトカゲ、ゾロア♪」

ヒトカゲ「カゲカゲ」

ゾロア「……ゾロァ」

……………………Zzz

チュンチュン……

ゾロア「……………………ロァ」パチッ

ゾロア「…………ゾ」グシグシ チラッ

千歌「んへぁ……これ、ケーキじゃないよぉ……シェルダーだよぉ……」Zzz

ヒトカゲ「カゲ……」Zzz

ゾロア「……ゾロ」



千歌『サンドイッチだって木の実だって……誰かと一緒に食べた方が、ずっとずっとおいしいんだよ』



ゾロア「ゾロ……ゾロッ」ダッ


――――――――ハクマイの森・木の実の群生地



ゾロア「ゾロッ」テッテッ

ゾロア「ゾロッ……」ハムッ ブチッ

ゾロア「……ゾロ///」

ヤミカラス「カァーッ!!!」

ゾロア「ゾッ!?」ビクッ

ヤミカラス「カーカーッ!カーッ!!」

ゾロア「ゾロッ……!ゾッ……!」

ヤミカラス「カーカーカー!!」



安価下1
ヤミカラスと共に現れた悪ポケモンは……
伝説無し、準伝説無し。


ポチエナ「ガウッ!」

ゾロア「ゾロッ……」タジッ

ゾロア「ゾロッ!!」ダッ! タッタッタッ

ポチエナ「ガアゥ!!」グッッ……ダッダッダッ!

ドンッ!

ゾロア「ロアァ!!」ゴロゴロ……バタッ!

コロッ……

ゾロア「ゾロ……」ヨロヨロ……

ヤミカラス「カァーッ!カァーッ!」

ポチエナ「グルル……」

ゾロア「ゾロッ!ゾロ、ロアッ!!」

ポチエナ「ガル!」ドシン

グチャッ

ゾロア「ロアッ……!」

ヤミカラス「カーカーカーッ!!」

ポチエナ「ガウガウッ!」

ゾロア「ゾロ……」ウルッ

ポチエナ「ガウ!ガアゥ!!」グッッ……ダッ!



ガブッッ!


ゾロア「ゾ……ロ……」

ポチエナ「ガウッ!?」

ガブッ!

千歌「……………………」

ゾロア「ゾロ……ゾロ……!!」

千歌「……ケンカは……ダメだよ」ニコッ

ポチエナ「ガウッ……」スッ

千歌「ッ……!」

ヒトカゲ「カゲッ!!カゲカゲカゲ!!カゲッ!!!」

千歌「ヒトカゲ……!」キッ

ヒトカゲ「カゲッ……!」

千歌「……ありがとう」ニコリ

千歌「ねえ、あなたたち……」

ポチエナ「ガウ……」

ヤミカラス「カァー……」

千歌「ゾロアがしたことは……間違ってる。でも、イタズラされたからイジワルするのも、間違ってると思うの。ゾロアはただ、みんなと遊びたかっただけなんだよ……。寂しかっただけなんだよ……。ちょっとだけ不器用で、どうしたらいいかわからなかっただけなの。ゾロアが許せないなら……私がたくさん謝るから……。だからお願い……ゾロアを許してあげて……」ニコッ

ポチエナ「……ガウッ」クルッ テクテク

ヤミカラス「カーッ」バサッ バサッ

千歌「ありがとう♪」

千歌「つっ……!」ズキッ

ヒトカゲ「カゲッ!!」

ゾロア「ゾロッ!!」

千歌「ちょっと、ムチャしちゃったかな……ててて」

ゾロア「ゾロ……ゾロ、ゾロ……ロアッ……」

千歌「アハハ、なんて言ってるかわからないよ……」ポリポリ f

ゾロア「ロア……」

千歌「でも、言いたいことはわかるよ。…………友だちになりたいから……そんな理由じゃダメ?」ニコッ


ゾロア「ゾロ……ァ」



???『弱いポケモンなんか、いらない』



ゾロア「ゾロ……」

千歌「……………………」ニコ

ゾロア「ゾロ……ロ……ア」テク……テク……

ゾロア「……」ペロッ

千歌「ゾロア……///」

ゾロア「ゾロッ」ペロッ ペロッ

千歌「可愛いなぁ♪」

ヒトカゲ「カーゲ……」

千歌「ヒトカゲも可愛いってば♪」ヨシヨシ

ヒトカゲ「カゲッ///」



オーイ!

チカチャーン!

ドコー?

ムカエニキタワヨー!



千歌「あの声……梨子ちゃーん!曜ちゃーん!こっちー!!」


曜「千歌ちゃん!」

梨子「探したわよ……って、ケガしてるじゃない!」

曜「うわっ!どうしたの!?」

千歌「エッヘヘ……ちょっとね///」

曜「待ってて、今手当てするから」

千歌「ありがとう♪じゃあ、ゾロアのこともお願いしていい?」

梨子「ゾロア?」

ゾロア「ゾロッ……」ビクッ

千歌「大丈夫だよ。二人とも、私の友だちだから♪」

ゾロア「ゾロロ……?」

千歌「そう♪友だち♪」


千歌「ん、もう痛くない!ありがとう曜ちゃん♪」

曜「どういたしまして♪」ゞ

千歌「野宿って大変なんだねぇ……髪ボサボサ……ちょっと汗かいてる……うぅ、シャワー浴びたい……」

梨子「旅をしていくうちに馴れるわよ。とりあえず、森を出てポケモンセンターでシャワーを借りたら?」

千歌「だね……シャワー浴びたら、いよいよコイズミタウンを目指すよ!打倒コイズミジム、ジムリーダー!」オーッ

曜「ヨーソロー!了解であります♪」ゞ

梨子「もぅ、朝からなに?そのテンション……」

千歌「よっし!そうと決まったらさっそく――――」

ゾロア「ゾロ……?」

千歌「ゾロア」

ゾロア「ゾロ……ゾロッ」ハムッ グイグイ

千歌「ゾロア?どうしたの?」

梨子「千歌ちゃん、その子……………………」


千歌「……………………そっか、そうだったんだ。トレーナーに……」

ゾロア「……………………ロァ」

曜「千歌ちゃんが行っちゃうのが寂しいんだね……」

ゾロア「ロァ……ロァ……」グイッ グイッ

千歌「……じゃあ、私たちと一緒に来る?」

ゾロア「ゾロ?」

千歌「私ね、ポケモンマスターを目指してるの。一番強くて、一番カッコいいトレーナー。まだまだ初心者で、バトルもそんなにしたことなくて……頼りないところもあると思う。そんな私でよかったら、一緒に行かない?」ニコッ

ゾロア「ゾロッ……」

千歌「私は……あなたを見捨てない。約束する」

ゾロア「ゾロ……ロ……」

千歌「ゲットしていい?ゾロア♪」スッ

ゾロア「ゾロッ……ゾロッ♪」カチッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

曜「わぁ♪」

梨子「千歌ちゃん♪」

千歌「やった……初ゲットだ……///~!!♪おいで、ゾロア」シュッ ポンッ

ゾロア「ロアロアッ♪」クルッ

千歌「私、千歌!今日からよろしくね、ゾロア♪」

ゾロア「ローアッ♪」ピョンッ ダキッ


安価下1
コンマ奇数→コイズミタウン到着
コンマ偶数→到着前に曜ちゃんイベント
00→その他


ゾロア「ローアッ♪ローアッ♪」

千歌「そんなに先に行ったら危ないよー!」

ゾロア「ロアッ♪」タッタッタッ ピョンッ スリスリ

千歌「アハハ、も~ゾロアったら~♪」

曜「すっかり仲良しだね~♪千歌ちゃんにベッタリだ♪」

梨子「ヒトカゲがまたヤキモチやいちゃうわよ」クスッ

曜「でもいいなぁ~、千歌ちゃん。私もポケモンゲットしたい」フゥ

梨子「ポケモンゲットは一期一会だものね。慌てなくても、そのうち曜ちゃんに合ったポケモンと出逢えるわよ」

曜「かなぁ……」

千歌「んっ!二人とも見て!」

サワサワ……

ソヨソヨ……

梨子「わぁ……♪」

曜「すごい!見渡す限りの田んぼだ!」

ピッピッ

千歌「コイズミ田園……だって!ここでコイズミタウンの名産品、ハナヨ米が採れるらしいよ!」

梨子「お米の名産地なのね。おいしいご飯が食べられそう♪」

千歌「ご飯!わーい♪」

曜「ここを過ぎたらコイズミタウンだね。ジム戦がんばろう、千歌ちゃ――――」

千歌「ごっはん~♪」タタタタタ……

曜「ちゃんと聞け~!!」ウガーッ


――――――――コイズミ田園



ビードル「ビー」ノソノソ

ビッパ「パァ」トテトテ

千歌「野生のポケモンがいっぱいだね」

梨子「本当……なんだか空気が澄んでるみたい。水辺もあるし、ポケモンにも過ごしやすいのかしら」

ポッポ「ポポッ」バサッ

ハネッコ「ハーネ」ピョンピョン

曜「わっ!ここのポケモンたち、なんだか人懐っこい?」

コンパン「コン」ガサガサ

パラス「パラッ」ワサワサ

ヤドン「ヤ~」ノラリ

スバメ「スバッ」パタパタ

梨子「たしかに……人に馴れてるみたい。愛くるしいわね///」

曜「……ん?」



???「はい、どうぞ♪はい、あなたにも♪」



曜「あそこに誰かいるよ」

千歌「ホントだ!」

梨子「農家の人……?」

曜「ちょっと行ってみよっか」


???「今日もいい天気だね」

シキジカ「ジカ」スリッ

エルフーン「エルッ♪」

???「こんな日はおにぎりがおいしいね」

シキジカ「ジカ……」ジトッ

エルフーン「エル……」ジトッ

???「な、なんでそんな目で見るのっ……///」

シキジカ「ジーカ……ジカッ?」

エルフーン「エル?」

???「?」フイッ



曜「あ、こんにちは」

???「あなたたちは?」

曜「あ、えっと……」

千歌「私、千歌です!トチマタウンから来ました!」

梨子「梨子です」

曜「私、曜って言います。すみません突然。人の姿が見えたからつい」

???「そう、トチマタウンから。こんにちは」ニコリ

シキジカ「ジカッ」

エルフーン「エールッ♪」

千歌「かーわいい~///この子たち、お姉さんのポケモンですか?」

???「うん。そうだよ♪シキジカに、エルフーン♪」

千歌「私たちもご挨拶するよっ♪」ポンッ

ヒトカゲ「カゲッ!」

ゾロア「ゾロッ!」

梨子「私も♪」

ケロマツ「ケーロッ!」

曜「おいでっ♪」

キモリ「キモッ!」

???「わぁ、三人ともポケモントレーナーなんだ♪」

千歌「はいっ♪農家のお姉さんのお名前はっ?」

???「の、農家……?アハハ、えっと……私は花陽です。よろしくお願いします」ペコッ


梨子「キレイなシキジカですね。はるのすがた……凛とした眼にスラッとした脚がとてもステキ……」

花陽「ありがとう♪この子は私の一番のお気に入りなの」ナデナデ

シキジカ「ジカ」

千歌「このエルフーンも可愛いよぉ♪モッフモフのフワッフワ~♪」

エルフーン「エールエール♪」

花陽「フフッ♪みんなのポケモンも魅力的だよ♪どの子もトレーナーが大好きなのが伝わってくるみたい♪」

曜「わかるんですか?」

花陽「うん、少しだけポケモンに詳しいから♪」

千歌「農家さんなのに?」

花陽「いや、あの……農家じゃないです……。ちょっと、この田園の管理をしてるんです……///」

梨子「え、それじゃあやっぱり農家さんじゃ……」

花陽「ええっと……うぅ///ダレカタスケテ~……///」

ようちかりこ「チョットマッテテ~……」

曜「……あれ、なんだか」

千歌「言わないといけない気に……」

梨子「なったわね……」


花陽「トレーナーということは、コイズミジムに挑戦に?」

千歌「はいっ!」

曜「そうです!」ゞ

梨子「私は付き添いで」

花陽「そう。頑張ってね♪」

花陽「そうだ、ジム戦の前にご飯を一緒にどうですか?この近くに私の家があるんです。よかったら♪お近づきのしるしです♪」

千歌「いいんですか!?ぜひっ!」

梨子「千歌ちゃんたら、食いしんぼうなんだから……」

ヒトカゲ「カゲッ」

ゾロア「ゾーロッ♪」

梨子「あ、この子たちもか……」

ケロマツ「ケロ……」

梨子「曜ちゃんも行こう?」

キモリ「キモ」

曜「あ、うん。今――――」

グイッ

曜「?」クルッ



曜ちゃんの服を引っ張ったのは……
安価下1
タイプ
安価下2
ポケモン、性別(伝説、準伝説無し、未進化のみ)


エアームド「エァ」グイッ

曜「え、なになに?」アタフタ

エアームド「エァム」

花陽「あ、この子はエアームド。この田園を管理してくれているポケモンの一人です」

梨子「田園の管理?」

花陽「はい。ここのお米は泥棒さんがよく狙ってくるので、エアームドにはその防犯を頼んでいるんです」

千歌「防犯……ってことは、曜ちゃん泥棒~♪」ケラケラ

曜「シャレになってないよ!ちょっと、エアームド!私、泥棒じゃないからぁ!」

花陽「あ、いえ。たぶん違います。この子が人になつくのは、純真な心を持った人にだけですから。きっと、曜ちゃんのことが気に入ったんですね」ナデナデ

梨子「私たち……純真じゃないの?」

千歌「私は梨子ちゃんよりは純真だと思う」

梨子「どの口が言うの!?」

エアームド「アムド」

キモリ「キモ」

エアームド「エァ?」

キモリ「キモ!キモキモ、キモッ!」

エアームド「エァム♪」

キモリ「キモ♪」

曜「仲良くなるのはいいけど、引っ張らないでってばぁ~!」


――――――――花陽の家



ちかりこ「おぉいしぃ~い!!///」

千歌「なにこれなにこれなにこれ!!///こんなに美味しいご飯初めて食べた!!///」モグモグ

梨子「んぐんぐ……ほんと……!///お米が甘い……おかず無しで何杯でも食べられちゃう!///」パクパク

花陽「気に入ってくれて嬉しいな♪たくさん炊いたからいっぱい食べてね♪」

ちかりこ「はいっ!♪」

花陽「ウフフ、あれ……曜ちゃんは?」キョロキョロ

千歌「曜ちゃんならエアームドに引っ張られてどこかに行っちゃいましたよ」

梨子「あのエアームド、本当に曜ちゃんになついていたものね」

花陽「あの子は私が卵から孵したお友だちでね。一月前に生まれたばかりなの」

千歌「へぇ、じゃあゾロアと同じくらいだね♪」

ゾロア「ロアッ♪」


――――――――コイズミ田園・貯水地



曜「ねえ~エアームドってばぁ……私もご飯食べたいんだけど~……」

エアームド「エァ」

曜「ここ貯水地だよね?いいの?こんなところに連れてきちゃって」

エアームド「アムド」パッ

曜「あ、やっと離した……」

エアームド「エァム」クイクイ

曜「ん?水の中……?」

曜「……………………ん?」ジッ

曜「なんだろ……底の方になにか沈んでる……。もしかして、あれを取ってほしいの?」

エアームド「エァ♪」

曜「そっか、それで私を……うん、わかった。ちょっと待っててね」グイッグイッ

曜「てやっ」ザパンッ


ブクブク.。o○

曜「プハァッ」

エアームド「エァ」

キモリ「キモキモッ」

曜「はぁはぁ……水冷たい……んしょっと」ザバッ

曜「ふぅ……これでいい?エアームド」

エアームド「ムド♪」

曜「まさか水浴びすることになるなんて……それにしても、これって……」

カチカチッ

曜「わざマシン……だよね」

曜「中は…………ん、これ……」

曜「エアームド、あなた……これを覚えたくて私に取らせたの?」

エアームド「エァ、エァ」ブンブン

曜「でもこれ……」

エアームド「エァムド♪」ツンツン

キモリ「キモ?」

曜「もしかして、キモリに?」

エアームド「アム♪」

曜「……なんで?なんで私に、キモリに……」

エアームド「エァーム♪」スリスリ

曜「気に入って……くれたの?///」

エアームド「ムド♪」

曜「ポケモンに好かれるのって……なんか、スゴく嬉しい……///」

曜「エアームド……もし、もしよかったら……その、ゲットしても……いいかな?///私たちと一緒に、ジム戦を戦ってくれる?///」

キモリ「キーモ♪」

エアームド「エァ……エァムド♪」

曜「~///ありがとう、エアームド///」シュッ カチッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

曜「やった……初ゲット……///ん~///ヨーソロー!!///」ゞ

キモリ「キーモモー!」ゞ

曜「やったねキモリ!私たちの仲間だよ!」

キモリ「キモッ!キモッ♪」

曜「それにこのわざマシンも……これは、私たちのとっておきだね♪」


――――――――花陽の家



梨子「……で」

千歌「なんでびしょ濡れなの?」

曜「アッハハ……ちょっとね……」

花陽「今タオルを持ってくるから」パタパタ

千歌「ちょっと離れた間にいったいなにが……」

曜「えっと、エアームドをゲットしました」

梨子「あのエアームドを?」

曜「うんっ♪」

花陽「やっぱり、あの子……」

曜「あ、すみません……エアームドって、田園の防犯を担当してたんですよね……。私……」

花陽「ううん。あの子が気に入ったなら、それだけで大丈夫。曜ちゃんはきっと、エアームドのことを大切にしてくれるから」ニコッ

曜「は、はいっ!もちろん!」


花陽「みんな、このあとは?」

梨子「このあと?」

千歌「それはもちろんジム戦だよ!記念すべき初ジム戦!絶対勝ってバッジゲット!目指せポケモンリーグ!」

曜「おー♪」

梨子「待って、まだコイズミジムのジムリーダーがどんなポケモンを使うのかわからないのよ?むやみにバトルを挑んでも勝てるわけ……」

花陽「コイズミジムは、くさタイプのポケモンを使うジムですよ」

曜「くさタイプ……。エアームドの力を試すにはもってこいかも」

千歌「ヒトカゲとも相性がいい!これは幸先のいいバトルになりそう!」

花陽「フフ、私も二人に負けないよう精一杯胸を貸しますね」

梨子「……胸を、貸す?」

花陽「はい♪改めて……私がコイズミジムのジムリーダー……花陽です。至らないところもあると思いますが、よろしくお願いしますね、千歌ちゃん、曜ちゃん♪」

ようちか「……………………え?」

ようちか「っえぇぇぇぇぇ――――――――!!!?」


――――――――コイズミタウン・ポケモンセンター



千歌「まさか花陽さんがジムリーダーだったなんて……」

曜「人は見かけによらないね……」

梨子「で、どうするの?花陽さんはジムで待ってるって言ってたけど」

千歌「どうするもなにも、挑戦あるのみだよ!」グッ

曜「私も!」

梨子「じゃあ、どっちが先に?」

ようちか「私!!」

梨子「……じゃんけんでもしなさい。勝った方が先に挑戦することでいいわね?」

ようちか「じゃーんけーん!!」



じゃんけんに勝ったのは……
安価下1


曜「イェーイ♪」パー

千歌「ぐぬぬぬぬ……」グー

曜「さてと、それじゃ私はジム戦に挑戦してくるね♪」

梨子「え、もう?なにか対策とか練った方がいいんじゃ……」

曜「ご心配なく♪エアームドもゲットしたし、それに……とっておきも見つけたしね♪」

千歌「とっておき?」

曜「フフン♪それは見てのお楽しみ♪」

梨子「自信もあるみたいだし……まぁ、曜ちゃんがそう言うなら。千歌ちゃんも行こう?」

千歌「んー」モグモグ

千歌「あ、このおにぎり中身入ってない……けど美味♪」ウマウマ

梨子「千歌ちゃん食べすぎ……じゃなくて、ほら行くわよ」

千歌「あ、私行かない」パクパク

梨子「は?」

曜「……………………」

梨子「なんで?曜ちゃんのバトルを見て花陽さんの対策を練るんじゃないの?」

千歌「けどそれってネタバレだよね?私、花陽さんとはなにも知らない状態で正々堂々バトルしたい」

梨子「正々堂々って……」

千歌「それにさ……バトルを見ちゃうと、曜ちゃんのとっておきだって見ちゃうもんね。ライバルとのバトルは、いつだってドキドキワクワクがいいに決まってるよ」

千歌「でしょ?曜ちゃん」ニコッ

曜「……だよね♪千歌ちゃんなら、そうするかなってちょっと思ってた♪でもいいの?そうしてる間に、私は先にポケモンリーグに近付いちゃうよ?」

千歌「ならすぐに追い越せばいい。追いかけっこは、昔からしてきたんだもん♪」

曜「……そっか♪」

曜「じゃあ、お先に♪」

千歌「うん♪」

曜「……またね」ゞ

千歌「……うん。また」ゞ


――――――――コイズミジム・ポケモンセンター外



梨子「曜ちゃん、私はジム戦を見せてもらうけど」

曜「うん♪梨子ちゃんが千歌ちゃんにバトルのこと教えるとは思えないし、応援してくれる人がいるのは嬉しいもん♪もちろんオッケーだよ♪」

梨子「……ねえ、さっきの話」

曜「ん?」

梨子「あの感じだと……なんだか、二人が離ればなれになっちゃうような……そんな風に取れちゃったんだけど……」

曜「あー……」

曜「たぶん、さ……千歌ちゃんも同じこと考えてたんだと思う」

梨子「同じこと?」

曜「……………………」ピタッ



曜「私と千歌ちゃんは……ここで別れる」



梨子「!」

曜「ジム戦が終わったらすぐに、私は街を出るつもり。どっちが先に花陽さんとバトルすることになっても……きっと一緒だった。どっちからでもなく、自然と別れてたと思う」

梨子「……な、なんで?二人は幼なじみで、仲良しなのに……」

曜「同じ道を行って、同じことを経験する……それは、友だちにも出来る。でも、違う道を行って、何度もぶつかり合えるのは、ライバルにしか出来ない。私も千歌ちゃんと同じだよ……ドキドキワクワクがいい……私が千歌ちゃんにとってのライバル……それは、誰にも譲れない」

曜「だから、花陽さんには悪いけど、このバトルは私が勝つ!勝って次の街へと進むよっ!」

梨子「……そっ、か。頑張ってね、曜ちゃん♪」

曜「うんっ♪でね、梨子ちゃんには千歌ちゃんのことを見ててあげてほしいんだ」

梨子「千歌ちゃんを?」

曜「ほら、千歌ちゃん……誰かが見てないとすぐムチャしちゃうから……監視役っていうかお目付け役っていうか」

梨子「……クスッ、ほんと……よくわかってるのね」


――――――――コイズミタウン・ポケモンセンター



千歌「……………………」ギーコギーコ

千歌「……………………」ポケー

千歌「……今ごろ曜ちゃん、バトルしてるかな」

千歌「……勝ってほしいな~」

千歌「……曜ちゃんなら大丈夫かな……………………あ」

ウルッ

千歌「……やっぱり、ちょっと寂しいかも」ギーコギーコ

ガクッ

千歌「うわっ!!?」バタンッ

???「にゃっ!!?」

千歌「ったた……頭打った……」ズキズキ

???「ねえ……大丈夫?」ソーッ

千歌「あ、す……すみません……。考え事してたらつい……」

???「気を付けるにゃ」ポンポン

千歌「はい……」

???「あ、モンスターボール。……もしかして、トレーナー?かよちんのところに挑戦するの?」

千歌「かよちん?」

???「かよちんっていうのはかよちんのことでね~、コイズミジムのジムリーダーなんだよ」

千歌「もしかして、花陽さんのことですか?」

???「にゃっ?かよちんのこと知ってるの?」

千歌「は、はい……えっと、お姉さんは?」

???「凛は凛♪かよちんの友だちだにゃ~♪」


千歌「花陽さんの……あっ、私は千歌です」

凛「ねえねえっ♪かよちんとはバトルした?ねえねえっ♪」

千歌「いえ、今から……」

凛「かよちんね~、ス~ッゴく強いんだよ♪かよちんはね~――――」

千歌「うわわわわわ!!!ダメっ、ダメです!!言わないでぇ!!!」

凛「にゃっ!?」

千歌「ふぅ……花陽さんとはなにも知らないままバトルしたいんです。だから……」

凛「にゃあ……そっか、ゴメンね」

千歌「いえ……こっちこそ」

凛「ジム戦は初めて?」

千歌「はい。トチマタウンから旅立って、コイズミジムが初挑戦です!」

凛「にゃあ!それは応援したくなっちゃうにゃ~♪」

千歌「アハハ、ありがとうございます」

凛「それじゃ……はいっ♪そんな千歌ちゃんに、凛からプレゼント♪」

千歌「えっ、いや……悪いですよ」

凛「いいからいいから♪もしかしたら、これがかよちんに勝つ秘策になるかもしれないにゃ♪」

千歌「これって……わざマシン……」

凛「千歌ちゃんのポケモンがこれを使えるかはわからないけど、ものは試しにゃ♪」

凛「かよちんに勝って、次のジムを目指すんでしょ?だったら、もらっておいて損は無いにゃ♪」

千歌「凛さん……ありがとうございますっ!」ペコッ

凛「うんっ♪……ああーっ!!」

千歌「!?」

凛「弟子におつかい頼んでたの忘れてた!!ゴメンっ!!凛行くね!!」ダッ

千歌「えっ!?弟子っ!?あ、あのっ!?」

凛「まったねー!!」ノシ

千歌「……凛さんっ!?ちょっ……行っちゃった……。な、なんか嵐みたいな人だったなぁ……」


――――――――コイズミタウン・ポケモンショップ



???「ほわぁ~……///このおにぎり美味しいずらぁ///さすがお米の名産地!ハナヨ米、最高ずら~♪」モッギュモッギュ

凛「おーいっ!花丸ちゃーん!」ノシ

???「ングング……あっ、ひひょー」

凛「お待たせしてゴメンにゃ~」

花丸「ゴックン……大丈夫です。そんなに待ってないずらよ♪ねっ♪」

???「~♪」



花丸ちゃんと一緒にいるポケモンは?
安価下1
タイプ
安価下2
ポケモン、性別(伝説、準伝説無し、未進化または無進化)


ゴンベ「ゴーン♪」

花丸「よしよしずら♪さっ、師匠。そろそろかよちんさんのところに向かうずら」

凛「にゃー♪」

テクテク

テクテク

凛「フフーン♪」

花丸「師匠、なんだか楽しそうずらねえ。なにかいいことあったずら?」

凛「んー、挑戦者ってワクワクするよね~♪」ニャー

花丸「??」

ゴンベ「??」


――――――――コイズミジム



キモリ「キ……モ……」ヨロッ

シキジカ「ジッ……カ――――」バタッ

審判「シキジカ戦闘不能!キモリの勝ち!よって勝者!チャレンジャー、曜!!」

曜「ぃやっ――――たぁ~!!!」

曜「やったよキモリ!やったよエアームド!私たちの勝ちだよ!!」

キモリ「キモキモ……」グテッ

梨子「曜ちゃん、キモリがひんしになっちゃう……」

曜「うわわわわ!!キモリ~!!」

花陽「……負けちゃいました。強いですね、曜ちゃん♪」

曜「ありがとうございますっ!」

梨子「おめでとう、曜ちゃん♪これで一つめのバッジゲットだね♪」

曜「うんっ♪」

梨子「それで……」

曜「うん。千歌ちゃんには、よろしく言っておいて」

梨子「……うん、わかった」



花陽「曜ちゃんはこれからどこに向かうの?」

曜「そうですね。やっぱり、ポケモンをゲットしながらジムバッジを集めようと思います」

花陽「次にジムを目指すなら、森を抜けた先のホシゾラシティか、ウラノホシ地方最大の街、ニシキノシティ、それに山を越えた先にあるトウジョウシティがオススメかな」

曜「……それじゃあ」



曜ちゃんが次に目指す街は……
安価下1コンマ一桁
1~3、ホシゾラシティ
4~6、ニシキノシティ
7~9、トウジョウシティ
0、ゾロ目、その他ルート


曜「ニシキノシティを目指します!」

花陽「そう、頑張ってね♪」

曜「はいっ!花陽さん、ありがとうございましたっ!」ペコッ

花陽「こちらこそ♪」ペコッ

曜「じゃあ、梨子ちゃん」

梨子「街の外まで見送る?」

曜「ううん。別れを惜しんじゃうから」

梨子「それもそうね」クスッ

曜「それじゃ」

梨子「うん。またね」

曜「ヨーソロー♪」ゞ

梨子「……///」ゞ


花陽「行っちゃいましたね」

梨子「はい。千歌ちゃんに伝えてあげないと。曜ちゃんはきっと、強くなってまた千歌ちゃんの前に現れるよ、って」

花陽「ステキだね♪」

梨子「千歌ちゃんとは明日バトルを?」

花陽「うん。さすがにシキジカたちも疲れちゃうから」

梨子「でも、千歌ちゃんのことだから意気揚々と飛び込んできたりして――――」

バーンッ

花陽「!!?」

梨子「!!?」

梨子「ウソっ、本当に乗り込んで!?」

???「にゃー♪かーよちーん♪」ノシ

花陽「!?!?」

???「ひっさしぶりにゃ~♪」

花陽「りりりり、凛ちゃんっ!?なんで!?どうしてここに!?」

凛「え?かよちんに会いたかったから」

花陽「自由すぎるよ!凛ちゃんもジムリーダーでしょ!挑戦者が来たらどうするの!!」

凛「他のジムに先に行ってもらうにゃ」

花陽「ダメです!!」

梨子「ジ、ジムリーダー?この人が……?」

花丸「し、しーしょー……はぁっ、はぁっ……はやっ、速すぎるずらぁ……」ゼーッゼーッ

ゴンベ「ゴンッ……ゴッ、ゴー……ン」ペタッペタッ

梨子「?」

花陽「それで?どうしたの凛ちゃん」

凛「え、だから遊びに来たにゃ」

花陽「本当にそれだけなんだ……わざわざお弟子さんまで連れて……」

凛「あ、でもさっきちょっといい感じの子に会ったにゃ~♪」

花陽「いい感じの子?」

凛「ニャッフフ~♪」クルクル

凛「バトルしてみたいっていうか、なんかいい感じだったんだにゃ~♪かよちんともバトルするって言ってたよ♪」

梨子「……もしかして……千歌ちゃん?」

花陽「もう、いつも突然なんだから……」

凛「まあまあ♪」

花陽「花丸ちゃんも大変だね……」

花丸「もう馴れたずら……」

ゴンベ「ゴン……」


花丸「ところで、あなたは?」

梨子「私?」

梨子「えっと……ジム戦に挑戦した子の付き添い……?」

花丸「そうずらかぁ~。マルは、花丸♪よろしくずら♪こっちはパートナーのゴンベずら♪」

ゴンベ「ゴーン」

梨子「ずら?」

花丸「ずら♪」

梨子「あ……梨子です」ペコ


花丸「はっ!師匠、師匠……かよちんさんに大切な話があったんじゃないずら?」ヒソヒソ

梨子「大切な話?」

凛「にゃっ!!忘れてた!!ありがとうマルちん」ナデナデ

花陽「?」

凛「えっとね~、理事長からみんなにお知らせ。てんかいのふえが盗まれたんだって」

花陽「へぇ~、てんかいのふえ……が……………………え?」



花陽「っえぇぇぇぇぇぇぇ――――――――!!!!!?」




花陽「ちょっ、えっ!?えぇっ!?」

凛「かよちん慌てすぎにゃあ~」ケラケラ

花陽「笑い事じゃないよ!?国宝が盗まれたんだよ!?」

梨子「てんかいのふえ……たしか、この世界のすべてを造り出したとされる神のポケモン、アルセウスにまつわる道具ですよね?ウラノホシ地方のリジチョウ博物館に展示されてるっていう……」

凛「そーそれ。なんかね、泥棒に盗まれたんだって~」

花陽「リジチョウ博物館のセキュリティを破ったの!?いったい誰が!!」

凛「顔はよく見えなかったらしいけど、真っ黒なローブを着た女の子だったって。あと、その子……ダークライを連れてたんだってさ」

花陽「ダークライ……悪夢を見せるっていう幻のポケモン……そんなポケモンを連れてるなんて……何者?」

凛「理事長からみんなに連絡したらしいけど、かよちんだけ連絡がとれないからって、凛が伝えに来たの♪きっとまた田植えで忙しかったんだろうと思って♪」

花陽「あうぅ///」

凛「なにかわかったら知らせてってさ~♪」

花陽「うん、わかった」


花陽「それにしても……てんかいのふえを盗むなんて……なんで……」

凛「さあ?それより凛ねー、かよちんのご飯食べたいにゃあ♪」

花陽「自由だね……凛ちゃん」

凛「そんな凛のことが~?」

花陽「好きだけど……ってなに言わせるの!!///」

凛「にゃっはぁん♪」モッギュー

花陽「もぅ……///」



梨子「……なにこれ」

花丸「ずら……」ジトッ

梨子「あ、花丸ちゃんは凛さんの弟子……なんだよね?さっき師匠、って」

花丸「そうずら!いずれはマルもジムリーダーになるずら!」エヘン

ゴンベ「ゴーン」

梨子「そうなんだ」

花丸「マルがジムリーダーになったら、ぜひ挑戦しに来てほしいずら!」ニコッ

梨子「あー、うん」ニコッ

凛「二人とも~、ご飯行くにゃ~♪」ノシ

梨子「いや、私お腹すいてな――――」

花丸「今行くずら~♪」ガシッ

梨子「えっ?」

花丸「マルお腹すいたずら~♪」

梨子「あのっ、ちょっとぉ!?」ズルズル


――――――――コイズミタウン・ポケモンセンター



梨子「……はぁ、すっかり遅くなっちゃった」

梨子「うぷ……お腹いっぱいすぎてつらい……花陽さんのご飯美味しすぎるよ……」

梨子「千歌ちゃん、もう寝ちゃったかな……?だいぶ一人ぼっちにしちゃったし、機嫌損ねてないといいけど――――」



ヒトカゲ「カーーーゲッ!!!」



梨子「っ!」

ヒトカゲ「カゲッ……カゲッ……」ハーハー

千歌「お疲れさま、ヒトカゲ。完ぺきにマスターしたね」

ヒトカゲ「カゲカーゲ……」グテッ

千歌「アハハ♪」ナデナデ

梨子「今の技……」

千歌「あ、梨子ちゃん。おかえりー」

梨子「ただいま。……もしかして、ヒトカゲも秘策を?」

千歌「うん。なにも無しに花陽さんには勝てないだろうからね。知り合ったお姉さんに、このわざマシンをもらったの」

梨子「そう。勝てるといいわね。応援してる」

千歌「絶対勝つよ!……曜ちゃんも、勝ったんでしょ?」

梨子「……ええ。次の街に行ったわ」

千歌「……そっか」

梨子「またね、だって」

千歌「……うん。ありがとう、梨子ちゃん」

梨子「強かったよ、曜ちゃんも……花陽さんも」

千歌「だよね。強い人たちを倒して、私はもっと強くなる!だから……明日は応援してね」ニコッ

梨子「……うん、もちろん♪」ニコッ


――――――――コイズミジム



花陽「待ってましたよ、千歌ちゃん」ニコリ

千歌「はいっ!花陽さん、ジム戦……よろしくお願いします!!!」

花陽「手加減しませんよ♪」

千歌「当っ然!!!」

凛「にゃー♪どっちも頑張れ~♪」フリフリ

千歌「お、お姉さんっ……?」

花丸「頑張るずら~♪」

千歌「……誰?」

梨子「ジムリーダーと、その弟子なんだって」

千歌「ジムリーダー……?おっと、今は花陽さんとのバトルに集中っ!!」

花陽「気合いのこもったいい目です……まるで炊きたてのお米のようにキラキラして……」スッ

花陽「美味しく召し上がりますね♪」シュッ ポンッ

エルフーン「エルッ!エールッ♪」

千歌「っ!!」ゾワッ

千歌「この緊張感……これがジム戦……!っ……みんな、力を貸してね……みんなで一緒にキラキラしよう!!輝くよ、ヒトカゲ!!」シュッ ポンッ

ヒトカゲ「カゲッ!!」




審判「これより、ジムリーダー花陽さん対、チャレンジャー千歌さんのバトルを行います!使用ポケモンは2体!どちらかが戦闘不能になったら終了とします!ポケモンの交代は、チャレンジャーのみ認められます!それでは……バトル、はじめっ!!!」


千歌「先制攻撃行くよ、ヒトカゲ!!めざめるパワー!!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」バシュウ!

花陽「エルフーン、かぜおこし!」

エルフーン「エールッ!!」ビュオォ!

千歌「かぜおこしで防がれた!」

花陽「エルフーン、にほんばれ!」

エルフーン「エルッ!エールルーッ!」

パアァァァ

千歌「うっ……すごい日差し……!」

花陽「太陽の光はお米にとっての恵み……そして、私たちにとっての恵みでもあります」

花陽「エルフーン、エナジーボール!」

千歌「かわしてっ!」

ヒトカゲ「カゲ!!」シュッ!

千歌「危なかった……あのエルフーン……なんか、速い……」



梨子「にほんばれを使ってからエルフーンのスピードが上がった……曜ちゃんのときもそうだったけど、もしかして……エルフーンの特性?」

凛「そっ、かよちんのエルフーンは夢特性、ようりょくそを持ってるんだにゃ。ひざしがつよいとき、素早さが上がるの♪」

梨子「」


梨子「さすがジムリーダー……あのエルフーンを捕まえるのは難しそうね……それにしても……」

花丸「どうかしたずら?」

梨子「いえ……千歌ちゃんのヒトカゲって、めざめるパワーを使えたのかなって……」



千歌「ヒトカゲ、もう一度めざめるパワー!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

花陽「来るよエルフーン、かわして!」

エルフーン「エル♪エルッ♪エールッ♪」ピョン ピョンッ ピョーン

千歌「速い……全然当たらない……!」

花陽「エルフーン、かぜおこし!」

エルフーン「エルッ!!」

花陽「風に乗って!」

エルフーン「エールルー!」フワリ フワリ

ヒトカゲ「カゲッ!?」

千歌「気を付けて!」

花陽「エナジーボール!!」

エルフーン「エルッ!エールッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ、カゲッ!」

千歌「よしっ!いいよヒトカゲ、めざめるパワー!」

花陽「エナジーボール!!」

ボンッボンッ!

花陽「もう一度エナジーボール!」

千歌「っ、めざめるパワー!」

エルフーン「エルッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

千歌「技の威力は同じなのに……エルフーンの方が速い……このままじゃ……」

花陽「さあ、どんどん来てください。来ないなら……こっちから行きますよ♪」

花陽「エルフーン、ソーラービーム!!」

エルフーン「エルッ!!エルッエールッ!!」

ドガァァァァァン!

千歌「――――ッ!!!」


梨子「すごい威力……」

花丸「あんなのくらったらひとたまりもないずら……」

凛「ん~……あの子も、エルフーンに負けないくらい速いにゃあ~」

梨子「?」



花陽「……………………」

ユラッ

ダンッ!

花陽「!」

ゾロア「ゾロッ……ロアッ!!」

花陽「ゾロア……」

千歌「アハハ、本当は最後までバレないつもりでいたんですけどね……。やっぱり、ジムリーダーはそんなに甘くないですよね」

花陽「ゾロアの特性……イリュージョンですね」

千歌「はい」

花陽「ヒトカゲは切り札として温存ですか?」ニコリ

千歌「ヒトカゲだけじゃありません。ゾロアも、私の切り札です!ゾロア、めざめるパワー!」

ゾロア「ローアッ!!」

花陽「元気なのは好きです♪エルフーン、かぜおこし!風力を上げます!ゾロアを浮かせて!」

エルフーン「エルエルッ!!」ビュオォ!

ゾロア「ゾロッ!?」フワッ


千歌「ゾロア!!」

花陽「空中では身動きが取れませんよ。さあ、どうしますか?」

千歌「ッ!!」

ゾロア「ゾロッ!!」

千歌「考えなきゃ……勝つための方法を……!!」

花陽「エルフーン、これで決めるよ!」

エルフーン「エルッ!!エールーッ!!」

千歌「……っ!!ゾロアァ!!」

ゾロア「ロァッ!?」

千歌「私のこと、信じてくれる!?」

ゾロア「ゾロ……」

千歌「!!」

ゾロア「ゾロ……ゾロッ!!」コクンッ

千歌「ゾロア……!」

花陽「最大パワーでソーラービーム!!」

エルフーン「エルエルエル……エールーッ!!」

千歌「ゾロア、威力を抑えて連続でめざめるパワー!」

ゾロア「ゾロッ!!ゾッ、ゾロッ、ロアッ!!」

千歌「めざめるパワーを足場にジャンプ!!」

ゾロア「ゾロォッ!!」ピョンッ!



凛「にゃっ!?」

花丸「めざめるパワーをあんな使い方……」

梨子「なんて独創的なバトル……千歌ちゃん……!」



千歌「もっと、もっと……もっと高く!」

ゾロア「ゾロッ!!ゾロォッ!!」

花陽「エルフーンの上を……!エルフーン、今度こそ当てるよ!!ソーラービーム!!」

千歌「上に向かってめざめるパワー!!!」

ゾロア「ゾーロッ!!!」

ドゴオォォォォン

エルフーン「エル……ッ!?」

花陽「めざめるパワーで起こした爆煙で……日差しを遮った!!ソーラービームが撃てない……!!」

千歌「ゾロア!!!」

ゾロア「ゾロッ!!ゾーロォオッ!!!」

エルフーン「エルッ!?」

ボカアァァァァァン!


花陽「エルフーンッ!!」

エルフーン「エル……エ、ルッ」キュー

審判「エルフーン戦闘不能!ゾロアの勝ちっ!!」

千歌「やった……やったよゾロア!!新しい技を覚えたんだね!スゴいよゾロアッ!!」

ゾロア「ゾッロァーッ!!」



花丸「今の……あくのはどう、ずら?」

梨子「えぇ……でも、なんて威力……。こうかはいまひとつのはずのエルフーンを一撃で……」

凛「ポケモンはトレーナーとの信頼で強くなる。あのゾロア、よっぽどあの子のことが好きなんだにゃ♪凛、ああいう子たちだーい好き♪」



花陽「お疲れさま、エルフーン。ゆっくり休んで」

花陽「……驚きました。今まで見たことのないようなバトル……とても新米トレーナーとは……新米……///」ジュルリ

千歌「花陽さん?」

花陽「はっ///コ、コホン……とてもルーキーとは思えないような素晴らしいバトルでした」

千歌「ありがとうございます!」

花陽「ですが、今度はどうですか?」シュッ ポンッ

シキジカ「ジカ」

千歌「シキジカ……」

花陽「さあ、おかわりといきましょう」

シキジカ「ジッカ」

花陽「シキジカ、たいあたり!!」

シキジカ「ジッ……カッ!!」ダッ!

千歌「うそっ……速っ!?」

ガンッ!

ゾロア「ゾッ!!ロォ!!」

花陽「続けてにどげり!!」

シキジカ「ジカッ!!ジッカッ!!」

ゾロア「ゾァッッ!!」

ドガァンン

ゾロア「……………………ロァ」バタッ

千歌「ゾロアッ!!」

審判「ゾロア、戦闘不能!シキジカの勝ち!!」


凛「やっぱり強いにゃあ、かよちんのシキジカ♪」

梨子「ようりょくその特性ですね……にほんばれの影響が残って、シキジカの素早さが上がってる……」

花丸「ずらぁ……あっという間にゾロアを倒しちゃった……」

梨子「これでお互い残りポケモンは1対1……ここが正念場よ、千歌ちゃん」



千歌「ありがとう、ゾロア。あとは任せて」

千歌「……みんなで勝とう。勝って輝こう!!お願いっ、ヒトカゲ!!」シュッ ポンッ

ヒトカゲ「カゲッ!!カゲカゲーッ!!」

花陽「お茶碗いっぱいの元気……全部いただきますね♪」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

千歌「食べすぎは身体によくありませんよ!!」



凛「ほんっと、その通りにゃ」



千歌「ヒトカゲ、ひのこ!!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」バシュウ!

花陽「シキジカ、かわしてにどげり!!」

シキジカ「ジカッ!!ジッカッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!」

千歌「まだまだ!ひっかく攻撃!!」

ヒトカゲ「カゲ!!カゲ!!」バッ バッ

シキジカ「ジカッ!!」

花陽「にどげりをくらってすぐに反撃してきた……!じゃあ、これはどう!?シキジカ、ワイルドボルト!!」

シキジカ「ジーカァッ!!」

ドンッッ!

ヒトカゲ「カゲッ!?カゲェ!!!」

千歌「ヒトカゲ!!まさか、でんきタイプの技を使えるなんて……」

ヒトカゲ「カ……ゲ!!」

花陽「あれを耐えるなんて……強いですね、ヒトカゲ」

千歌「ッ!!」

花陽「シキジカ、こうごうせいで回復を」

シキジカ「ジカッ」パアァァァ…

千歌「回復した……。ヒトカゲ、まだいけるよね?」

ヒトカゲ「カゲッ!!!」


千歌「あれをやるよ……タイミング、見逃さないでね」

ヒトカゲ「カゲ!!」

花陽「諦めない心……とても伝わってきます。だからこそ、私たちも全力で戦おうって気になるんです!」

花陽「シキジカ」

シキジカ「ジカッ」コクン

花陽「シキジカ、たいあたりっ!!」

シキジカ「ジカッ!!」

千歌「ヒトカゲ、ひのこ!!」

ヒトカゲ「カーゲーッ!!」

シキジカ「ジカ……ジッカァッ!!」

千歌「なきごえ!!!」

ヒトカゲ「カーゲー!!!」

シキジカ「ジカッ!?ジ、カァッ!!」

千歌「かわしてっ!!」

花陽「逃がしませんっ!!にどげり!!」

千歌「今だ!!!グロウパンチ!!!」

ヒトカゲ「カァゲェッ!!!!!」

ドッゴォォォォォン

花陽「シキジカ!!!」

パラパラ……


凛「にゃあっ♪」

梨子「グロウパンチ……キレイに決まった!」

花丸「あれ、師匠が教えたずら?」

凛「凛はわざマシンを渡しただけ♪あの使い方は、あの子のオリジナルだにゃ♪」

梨子「ひのことなきごえで、たいあたりの勢いを弱めて、にどげりを仕掛けてきたのを見計らって、カウンターの要領でグロウパンチを……」

花丸「一瞬を見逃さなかった……一歩間違えば自分がにどげりを受けていたかもしれないのに……。トレーナーのムチャな指示を実行する勇気と信頼……あのヒトカゲもゾロアも……スゴいずら///」

梨子「本当……千歌ちゃんのバトルは、ワクワクする」



シキジカ「ジッ……カ……」ヨロッ

千歌「倒したと思ったのに……さすがです……」

花陽「そこはジムリーダーの意地です♪」フンス

花陽「さあ、これで最後だよ。力を振り絞って、シキジカ!!」

シキジカ「ジカァッ!!」

ヒトカゲ「カッゲェ!!!」

千歌「うん、勝つよ!ヒトカゲ!!」



花陽「ワイルドボルト!!」

千歌「グロウパンチ!!!」



シキジカ「ジッカァ――――ッ!!」

ヒトカゲ「カァゲェ――――ッ!!」


……………………

シキジカ「ジカ」

ヒトカゲ「カッ……ゲ」ヨロッ

シキジカ「ジカ……ジ……ッカ――――」バタッ

花陽「シキジカ……」

審判「シキジカ戦闘不能!ヒトカゲの勝ち!!よって勝者!チャレンジャー、千歌!!!」

千歌「……っ///」

千歌「勝った……勝ったよ……ヒトカゲッ!!!」

ヒトカゲ「カゲカーゲッ!」

梨子「千歌ちゃんっ!」

千歌「梨子ちゃんっ!私たち、勝ったよ!」ニパァ

梨子「うんっ!スゴかったよ!!」



凛「ドーンマイ♪かよちん♪」

花陽「ふぅ……熱くなっちゃった……///」

凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ♪」

花陽「エヘヘ……///」

花丸「だから……なんなんずら……」



花陽「千歌ちゃん、これを」

千歌「これは……」

花陽「コイズミジムに勝利した証、ジャンプロープバッジです」

千歌「ジャンプロープバッジ……///はじめてのバッジ……///」

梨子「これでポケモンリーグに一歩近付いたわね」

千歌「うんっ!この調子で次のジムも頑張るぞ~!おーっ!!」

凛「ンフフ~、じゃあじゃあ……次は凛のところにおいでよ♪」

千歌「?」

凛「ホシゾラジム、ジムリーダーとして……千歌ちゃんとバトルしたいにゃ♪」

千歌「ホシゾラジム、ジムリーダー……!!」

凛「♪」ニコッ

凛「待ってるにゃ、千歌ちゃん♪」クルッ

花陽「行くの?」

凛「うん、早く帰って特訓しなきゃ♪行こ、マルちん♪」

花丸「は、はいずら!それじゃあ」ペコッ


――――――――コイズミタウン



花陽「行くんですね、二人とも」

千歌「はいっ!ポケモンも回復したし、準備はオッケーです!」

花陽「やっぱり、凛ちゃんのところに向かうの?」

千歌「そのつもりです!」

花陽「凛ちゃんは強いよ♪私よりも♪」

梨子「花陽さんより……」

花陽「頑張ってね。また遊びに来て♪」

千歌「はいっ!ありがとうございましたっ!!それじゃっ!!」

梨子「あっ、待ってよ千歌ちゃん!お世話になりました」ペコッ

花陽「気を付けて♪」フリフリ


花陽「それにしても……てんかいのふえの行方が気になる……」

花陽「なにか……よくないことが起きないといいけど……」


――――――――ダテンの深淵



――――♪

――――♪♪

???「……なにも起きない。やはりまだ足りないというの……?」

□□ □□□ □□□□□ □□□

???「あと三枚……」

ダークライ「ライ……」

???「フン、行くわよダークライ。残るプレートを見つけて、必ず…………」

ダークライ「ダーク……」

ズズズッ


――――――――コイズミタウン~ホシゾラシティ




千歌「エッヘヘ~♪」キラキラ

梨子「はぁ……もう、何回バッジを眺めたら気が済むのよ……」

千歌「だって嬉しいんだもん♪初めてのジム戦、初めての勝利!思い返しただけで顔がニヤけちゃうよぉ~♪」ニヘラ

梨子「そんなに浮かれっぱなしだと、曜ちゃんにどんどん差をつけられちゃうわよ?」

千歌「うっ!それは……」

梨子「曜ちゃん、今ごろどうしてるのかな?」

千歌「私たちとは違うジムを目指したんでしょ?」

梨子「うん。ニシキノジム」

千歌「旅を続けてれば、いつかどこかでまた会える。そのとき、曜ちゃんに負けないくらい強くなってないと!」

梨子「その意気だよ。っと……森が見えてきたよ」


――――――――リンパナの森



梨子「着いたわね。ここがリンパナの森……この森を西に抜けた先が、凛さんのいるホシゾラシティみたいよ」

千歌「おっきな森だね~」

梨子「花陽さんの話じゃ、ここら一帯は植物の育ちやすい気候らしいからね。ハクマイの森より広いみたいだし、はぐれないようにね」

千歌「なんで子ども扱いされてるの?」

梨子「違うの?」

千歌「違うよ!!」ガーッ

梨子「アハハ、冗談よ。半分くらい」

千歌「もう!」



???「――――――――!!!!!」



ちかりこ「!?」

千歌「聞こえた?」

梨子「うん、悲鳴みたいな……」

千歌「行ってみよう!」ダッ!

梨子「あっ、千歌ちゃん!!」ダッ!


――――――――リンパナの森



???「はぁっ、はぁっ!」タタタタタ……

ミシッ バキッ!

バキバキッ ドゴォン!

???「……ピッ、ピギャアァァァァァァ――――!!!」



森の中で大きなポケモンに追われる赤い髪の少女。
何に追われてる?
安価下1


ムーランド「ラーンッ!!!」ドゴン ドガン

???「だっ、ダレカタスケテェ――――!!!」



千歌「ヒトカゲ、グロウパンチ!!」

梨子「ケロマツ、みずのはどう!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

ケロマツ「ケッロッ!!」



ドゴォン

ムーランド「ムーラッ!!?」

???「!?」

梨子「大丈夫?」

???「は、はぃ……」

ムーランド「ランッ!!ムーラァン!!!」

千歌「なんか、めちゃくちゃ怒ってるんだけど……ねえ、なにかしたの?」

???「ぴぎっ、じ、じつは……お昼寝してたムーランドの尻尾を踏んじゃって……」

梨子「完全に悪いのはあなたじゃない……私たちも思いっきり攻撃しちゃったんだけど……」

千歌「まあ、悪気があったわけじゃないんだし。ね、ムーランド。ほんの不注意だったの。だから許してあげて?」

ムーランド「ムーラッ……」ギロリ

???「ごっ、ごめんなさいっ!!」ペコッ!

ムーランド「……ムラッ」クルッ ノッシノッシ


千歌「ふひぃ……ものわかりのいいムーランドで助かったねぇ~」ハフー

梨子「ほんと……気を付けなきゃダメよ?」

???「は、はぃ……すみません……」シュン

梨子「あなた、一人?」

???「はい……」

梨子「ただでさえ一人でこんな森に入るのは危ないんだから、ちゃんと注意しなきゃ」

???「スミマセン……」ショボン

千歌「まあまあ。無事だったんだからいいじゃん。私、千歌。こっちは梨子ちゃん。あなたは?」

???「ル、ルビィです」

千歌「ルビィちゃんかぁ……ルビィちゃんは、こんなところで何をしてたの?」

ルビィ「えっと……この森の石碑を調べに」

梨子「石碑?」

ルビィ「はい、ルビィ……これでも学者なんです♪」エヘン

千歌「学者?ルビィちゃんが?」

ルビィ「改めまして、クロサワストーンラボラトリ、副所長兼所長代理、ルビィです♪」


梨子「クロサワストーンラボラトリ……聞いたことあるわ。あらゆる地質、石材の研究と調査をしているっていう……あなたがそこの副所長?」

ルビィ「はいっ♪こ、これでも地質学者のライセンスは持ってますっ!」

梨子「全然信じられない」ズバッ

ルビィ「ぴぎっ!?」

ルビィ「ほっ、本当なんですぅ~……」

梨子「……………………」ジトッ

千歌「ねえねえ、石碑ってなーに?」

ルビィ「こっ、この森の中に古い石盤があるんですけど、いったいいつ、誰が、なんのためにそれを遺したのか……詳しいことはほとんどわかっていないんです。ルビィはそれを調べに来たんです」

梨子「でもそれって、地質学者の仕事っていうより考古学者の仕事なんじゃ……」

ルビィ「お姉ちゃんはそうなんですけど、ルビィもいつかはお姉ちゃんみたいになりたくて///」エヘヘ

梨子「で、結果ムーランドに追い回されたわけね」

ルビィ「ふぐっ」

千歌「もう梨子ちゃんったら~。ねっ、ルビィちゃん♪私たちも一緒に見に行っていい?」キラキラ

千歌「謎の石碑なんて……なんか面白そう♪」

ルビィ「は、はいっ!もちろんです!」

梨子「やれやれ……。ジム戦前に寄り道していいの?」

千歌「これも経験だよ、梨子ちゃん♪」

梨子「はいはい……」


……………………

ルビィ「へぇ~、ポケモンリーグを目指す旅ですかぁ。じゃあ、ジム戦に挑戦したこともあるんですか?」キラキラ

千歌「うんっ!って、まだ一つしかバッジは持ってないけど……私こそが未来のポケモンマスターだよ!」フンス

千歌「あ、サインしてあげようか」ニコニコ

梨子「よしなさい」

千歌「ルビィちゃんはポケモンは連れてないの?」

ルビィ「あ、1体だけなら」

梨子「ルビィちゃんもトレーナーなのね。どんな子?」

ルビィ「エヘヘ///でておいで♪」シュッ ポンッ



安価下1
タイプ

安価下2
ポケモン(伝説、準伝説なし)


マーイーカ「マーイーカ」

梨子「マーイーカね。こののほほんとした感じが可愛いわ」ナデッ

マーイーカ「マイッカ……///」

千歌「本当だ、可愛い~♪」

マーイーカ「マァ、イッカ///」テレテレ

ルビィ「うん、可愛いんですけどね……」ソッ

マーイーカ「マイッカ!」ペシッ

ルビィ「ぴぎっ!!」

梨子「……なつかれてないのね」


――――――――リンパナの森・イチネンセイのウロ



ルビィ「つきました、ここです」

サワサワ……

ソヨソヨ……

千歌「なんか、気持ちいいところ……」

梨子「そうね、なんだか……身体が休まるような……」

ルビィ「あ、ほら見てください。あの木の根元」

千歌「あっ、なんか根っこに絡まってる」

ルビィ「あれが石碑です」



梨子「なにか……文字みたいなのが書いてあるみたいだけど……」

ルビィ「アンノーン文字ですね。昔の人が使ってたものらしいんですけど……」

梨子「読める?」

ルビィ「全然……お姉ちゃんなら読めるんですけど……」ショボン

千歌「えっとね~……『てんにねいろ……ひびきしとき……うつつのせかい……うまれかわる……やみよりふかき……くろのりゅう……』……ムムム、苔がビッシリであんまり読めない……」

梨子「……………………」ポカーン

ルビィ「うそ……なんで読めるんですか!?お姉ちゃんだって何年も勉強してやっと読めるようになったのに!!」

千歌「え?なんとなく?」

ルビィ「なんとなく!?」

千歌「ゴメンゴメン……冗談だよ。これとおんなじなのを、果南ちゃん……あ、私の昔からの友だちなんだけどね?その子がよく読んでた本にこの文字が載ってて、曜ちゃんと一緒に暇だな~ってパラパラ読んでるうちに覚えちゃった。懐かしいなあ、よく曜ちゃんとアンノーン文字でお手紙書いたりしたなあ」シミジミ

ルビィ「そんな……ルビィは毎日読んでも覚えられないのに……」ガクリ

梨子「以外な才能ね……」


梨子「それにしても、意図が掴めない文面ね。いったい誰が、なにを伝えようとしたのかしら」

ルビィ「それを解き明かすために調べに来たんですっ」

梨子「読めないのに?」

ルビィ「あぅ……」

千歌「私が教えてあげるよ♪」

ルビィ「それはそれで複雑な気分です……」

梨子「でも、文字を読める千歌ちゃんでもある程度しか読めなかったのよ?ルビィちゃんには、これ以上のことを調べられるとは思えないんだけど……」

ルビィ「ですよね……。石碑は根っこに絡まってとれそうにありませんし、見たところ石自体はとくに変わったものでは……あれ?」

千歌「どうしたの?」

ルビィ「この石碑とは違うところに、なにか……奥の方に……うゅっ……」モゾモゾ

梨子「?」

ルビィ「ふゅっ……うにゅ……えいっ!」スポッ

千歌「石?」

ルビィ「これ……!」



ルビィが見つけたのは……

安価下1
コンマ一桁
1.ほのおのいし
2.みずのいし
3.かみなりのいし
4.リーフのいし
5.つきのいし
6.たいようのいし
7.ひかりのいし
8.やみのいし
9.めざめいし
0.キーストーン


ルビィ「これ……つきのいしだ!」

千歌「つきのいし?」

梨子「特定のポケモンを進化させる石の一つよ」

ルビィ「つきのいしは、市場にも滅多に出回らない貴重な石なんです。こんなところで見つけられるなんて♪」スリスリ

梨子「さすが地質学者ね。石には詳しいなんて」

ルビィ「エヘヘ///石のことならなんでも任せてください♪ラボに帰れば、どんな石もオシャレなアクセサリーにしてみせます♪」

梨子「それはもはや学者の領分じゃないけど……」

ルビィ「わーいっ♪あっ、二人ともつきのいしが欲しかったりしますか……?」オズオズ

梨子「手持ちにはつきのいしで進化する子はいないし、私は別に……」

千歌「ヒトカゲとゾロアってつきのいしで進化する?」

梨子「しないわ」

ルビィ「しません……」

千歌「じゃあ私もいいかな~。っと、石といえば……」ゴソゴソ

りこルビ「??」

千歌「旅に出るとき果南ちゃんにもらったのが……」ゴソゴソ

梨子「果南さんって……さっき話してた?」

千歌「そう。旅のお守りにってくれたのが……あれ、どこやったんだっけ?」ゴソゴソ

梨子「お守りを粗雑に扱いすぎでしょ……」

千歌「ん~……あっ、あった!」つ

ルビィ「ふゅっ!!?」

梨子「!」

梨子「千歌ちゃん……それって……」

千歌「へ?」

ルビィ「キッ、キキキキキ……キーストーン!!!」


千歌「キーストーン?ってなに?」

梨子「なんでトレーナーなのに知らないのよ……」

梨子「千歌ちゃん、メガシンカって知ってる?」

千歌「うん!ポケモンがもっと強くなるやつ!!」

梨子「なにその曖昧な覚え方……」

梨子「メガシンカっていうのは、そうね……言うなれば『進化を越えた進化』」

千歌「進化を越えた進化?」

梨子「さて、千歌ちゃんに問題です。ヒトカゲの最終進化は?」

千歌「はいっ、リザードンです!」

梨子「そうね。普通は最終進化まですればそれ以上進化することはない。けど、メガシンカはさらにその先……ポケモンの秘めたる可能性を引き出す進化。変身に近いと言っていいかもしれないわね」

千歌「ポケモンの可能性……」

梨子「メガシンカはポケモンの能力を極限まで高めるの。通常の進化と違うのは、メガシンカの後は元の姿に戻るっていうこと。そして、メガシンカには必要不可欠な道具が二つあるわ」

ルビィ「一つはメガストーン。ポケモンに持たせることでメガシンカを可能にする石です!」

梨子「そして、もう一つが……そのキーストーン」

千歌「ほぇ~……これが……」


ルビィ「キーストーンは、その存在があまり確認されていないくらい稀少なものなんです……」

梨子「それをないがしろにするなんて……」

千歌「稀少……?でも果南ちゃんは、私と曜ちゃんにって二つくれたけど?」

ルビィ「二つ!?」

千歌「海の底で見つけたって」

梨子「アンノーン文字を読めてキーストーンまで……その果南って人、何者なの?」

千歌「普通のダイバー?」

ルビィ「なんで疑問系……」

千歌「昔は旅をしてたらしいけど、私がトレーナーじゃなかったから、一緒に連れていってくれなかったんだよね。今度電話してみよ」

梨子「軽いわね……」


ルビィ「はぅ……結局成果はつきのいしだけかぁ……」

千歌「まあいいんじゃない?また次があるよ♪」

梨子「他人事ね……」

ルビィ「この石碑がなにか特別なものなのは間違いないんですけど……」

千歌「ルビィちゃんは、これからどうするの?」

ルビィ「……ルビィは、次の石碑を目指します!」

梨子「次の石碑?」

ルビィ「はい。石碑はこの地方に全部で四つあるんです。ここから一番近いのは……ニシキノシティのリジチョウ博物館に展示されてるものですね」

千歌「ニシキノシティ……曜ちゃんが目指した街だね」

梨子「リジチョウ博物館って……てんかいのふえが盗まれたっていう……?」

ルビィ「あ、その話知ってます。お姉ちゃんが血相変えて飛び出して行っちゃいましたから」

千歌「だったら、ルビィちゃん……私たちと一緒に行かない?」

ルビィ「ふゅ?」

千歌「途中でホシゾラシティに寄っちゃうけど、その次はニシキノシティを目指すつもりだから。ねっ?旅は道連れだよ♪」

梨子「世は情けまで言わないとただの心中なんだけど」

ルビィ「お、お邪魔じゃないですか?」

梨子「ううん。千歌ちゃんとずっと二人っていうのも味気無いし」

千歌「ちょっとそれどういうこと!?」

梨子「毎日同じ具のおにぎり食べてたら飽きるでしょ?」

千歌「意味わかんないよ!ハムサンドと玉子サンドしか作れないくせに!!」

梨子「はぁ!?本気出せばツナサンドも作れるわよ!!」

千歌「フルーツサンドがいい!!」

ルビィ「えっと、なんの話ですか……?」


ルビィ「えっと……それじゃ……よろしくお願いしますっ」ペコッ

千歌「うんっ♪」

梨子「ひとまず、今日はここで休みましょう。暗くなってきたし」

ルビィ「キャンプみたいでワクワクしますね♪」

千歌「ご飯の準備しよー♪ご飯なーにー?♪」

梨子「……玉子サンド」


……………………

千歌「ふぅ、食べた食べた」ポンポン

ルビィ「ごちそうさまでした」

梨子「お粗末さま。私、近くの沢で洗い物してくる」

ルビィ「手伝いますよ」

梨子「いいわよ、ゆっくり休んでて」ニコッ

千歌「りーこちゃーん。おー茶ー」グデー

梨子「ルビィちゃんの爪の垢でも煎じてあげましょうか?」



梨子「~♪」ジャブジャブ

ガサガサ

梨子「?」

梨子「石碑の方に……なにかいる?」



石碑のそばにポケモンが。
なにがいた?
安価下1
ポケモン 性別


梨子「……んっ」コソッ

ヒトモシ「モーシッ♪モーシッ♪」クルン クルン

梨子「ヒトモシ……一人なのかしら?石碑の前で、踊ってる……?」

ヒトモシ「ヒトッ♪ヒートッ♪」クルッ クルン

梨子「……可愛い///」

ヒトモシ「ヒートモッ♪」スリッ

梨子「石碑にすり寄った……?」

梨子「……………………」

ガサッ

ヒトモシ「ヒトモッ?」

梨子「あ、ごめんなさい。別にあやしい者じゃなくて……」

ヒトモシ「トモ……?」

梨子「えっと、その石碑……読めるの?」

ヒトモシ「トーモッ」ブンブン

梨子「……まあ、そうよね。……この場所、好きなの?」

ヒトモシ「トモッ♪」

梨子「……私も、なんとなく好き。気持ちが安らぐみたいで」

ヒトモシ「トーモモッ♪モーシッ♪」クルリン クルリン

梨子「クスッ……踊るのが好きなの?」

ヒトモシ「トモーッ♪♪」

梨子「じゃあ、私の音楽で踊ってみない?」

ヒトモシ「トモォ?」


千歌「んぅ……のど渇いた。梨子ちゃんどこまで行ったんだろ……りーこちゃ――――」

――――――――♪♪

サワッ

千歌「……!」



梨子「――――♪――――♪」

ヒトモシ「トモッ♪トッモッ♪」

梨子「――――♪――――♪」

ヒトモシ「トォッモーッ♪」

梨子「……………………~♪」

梨子「……………………ふう」

ヒトモシ「トモッ♪トモッ♪トモッ♪」

梨子「アハハ……楽器が無いから歌にしたけど……」

ヒトモシ「トーモッ♪トモトモッ♪モーシッ♪」

梨子「気に入ってくれたみたいでよかっ――――」

千歌「――――――――//////」キラキラ

梨子「う"っ……」

千歌「――――――――//////」パアァァ

梨子「千歌……ちゃん」

千歌「なに今の~♪梨子ちゃんスゴいッ!!」

梨子「いや、たいしたことじゃ……」

ヒトモシ「トーモッ♪」スリッ

梨子「あっ……」

千歌「梨子ちゃんって、もしかして音楽家?」

梨子「……………………ううん。違うわ」

千歌「え、でも……」

梨子「正確には、音楽家になりたい……ね」

千歌「なりたい?じゃあ、なればいいのに」

梨子「簡単に言わな……」

千歌「……………………」ジッ

梨子「……………………はぁ、そんな目で見ないでよ」


梨子「私ね、他の地方ではそれなりに有名なトレーナーだったの」

千歌「そうなんだ?」

梨子「うん」ナデッ

ヒトモシ「トモォ♪」ウリウリ

梨子「小さい頃から音楽家になるのが夢で、トレーナーをやりながら音楽家も目指してた。でも……無理だった。自分には、出せない音があることに、見えない景色があることに気付いたの。けどどうしても諦められなくて、あるポケモンを探すために、このウラノホシ地方に来たの」

千歌「あるポケモンって?」

梨子「……せんりつポケモン、メロエッタ」

千歌「メロエッタ?」

梨子「あらゆる音を司るとされている幻のポケモンよ。メロエッタの奏でる音は、聴く全ての者の心を揺さぶると言われているわ」

千歌「へぇ……」

梨子「メロエッタの音を聴けばなにかわかると思って……この地方で見かけたっていう風の噂を頼りに来たけど……まるで手がかりが掴めないわ。この地方で見かけたっていうのは、デマだったのかな……」

千歌「ん~、それはまだわからないんじゃない?」

梨子「えっ?」

千歌「梨子ちゃんはまだウラノホシに来たばかりだもん。まだまだこの地方は広いよ。まだまだ見たことのない場所や、会ったことがない人がいる。メロエッタのことがわかるまで、諦めるのやめようよ」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「旅の目的が増えたね♪私はポケモンリーグ♪ルビィちゃんは謎の石碑♪そして、梨子ちゃんはメロエッタ捜し♪私がポケモンマスターになっても、メロエッタ捜しに付き合うから♪前向いて行こう♪」

梨子「……うん///」

千歌「それに……」チラッ

梨子「?」

千歌「新しい、仲間も増えたみたいだね♪」

梨子「……あ」

ヒトモシ「ヒトッ♪ヒートッ♪」ペタペ

梨子「……一緒に、来る?」

ヒトモシ「トモッ♪」

梨子「クスッ……よろしくね、ヒトモシ」カチッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

梨子「……ヒトモシ、ゲットだね♪一緒に奏でよう♪」ギュッ

千歌「エヘヘ、そろそろ戻ろっか♪ルビィちゃん一人ぼっちにしちゃってるし」テクテク

梨子「そうね。……千歌ちゃん」

千歌「んー?」

梨子「……………………ありがとう///」


安価下1
コンマ
奇数→千歌パーティ、ホシゾラシティに到着
偶数→曜パート
00→その他


――――――――ニシキノジム

曜「キモリ、タネマシンガン!!」

キモリ「キモッ!!キモッ!!」

???「……だから、効かないって言ってるデッショー」

???「!!」ゴウッ!

キモリ「キモッ――――」ガクッ

審判「キモリ、戦闘ふの――――」

???「コールはいらないわ。見てわかるもの」カミノケクルクル

曜「キモリ!!」ダッ!

曜「キモリ……大丈夫……?」

???「お疲れさま。いいバトルだったわ。けど、相性が良くなかったわね。その子たち、はやくポケモンセンターに連れてってあげなさい」

曜「っ……」

???「スジは悪くないわ。最近挑戦してきた中では一番強かったし、見所はあるんじゃない?何度でも相手してあげるから、また挑戦しに来なさいよ」カミノケクルクル

曜「……はい。ありがとう……ございました……」

???「そんなに落ち込まなくても……」

???「……強くならないといけないのに……じゃないと、千歌ちゃんに会わす顔がないよ……」

???「千歌?」

曜「……………………」

???「ふぅ……めんどうな子みたいね」



ジム門下生「お嬢様」

???「その呼び方やめて。なに?」

ジム門下生「お電話が」

???「電話?」

???「もしもし?」

???『もっしもーし♪』

???「……きる」

???『わーっ!待って待って!』

???「こっちは暇じゃないのよ。今だってジム戦を受けたばかりだし。あんたみたいに年中フラフラしてられないの」

???『フラフラなんかしてないよ!ただちょっと挑戦者が来ないからヒマだけで……あちこちの街に行ってみんなとご飯してるだけだよ!』

???「フラフラしてるじゃないのよ!!!」

???『いいじゃ~ん!!ご飯行こうよ~!!』

???「うるさっ……!!もう……ん」チラッ

曜「?」

???「ねえ、一人連れていきたい子がいるんだけどいい?」

???『いいよ、誰~?』

???「悩めるトレーナー……ね」


――――――――ニシキノシティ・マグネティックストリート



???「……………………」スタスタ

曜「あ、あの……」

???「なに?」

曜「なにって……いったいどこに連れていかれるんですか?」

???「食事よ」

曜「いや意味がわからないんですけど」

???「いいのよ別に。どうせ向こうに奢らせるんだから」

曜「いやそういうことじゃなくて……」



???「おーいっ!真~姫ちゃーんっ!」ノシ



真姫「はぁ、相変わらずうるさいわね……」

曜「!?!?!?」

???「こっちこっち~!!」ノシ

真姫「そんなに大声出さなくても聞こえてるわよ」

???「だって~♪真姫ちゃんに会うの久しぶりなんだもーん♪」

真姫「久しぶりって、結構な頻度で会いに来てるじゃないの。POKELINEだって毎日送ってくるくせに」

???「真姫ちゃんあんまり返してくれないじゃん!みんなはちゃんと連絡してくれるのに~!」ブスー

真姫「だから暇じゃないって言ってるのに」

曜「あ、あが……」パクパク

真姫「ん?どうしたの?」

曜「こっ、この人……///」

???「あ、あなたが真姫ちゃんの言ってたトレーナーさん?♪」

曜「チャッ、チャッ……///」

???「はじめまして♪」

穂乃果「穂乃果です♪よろしく♪」


真姫「立ち話もなんだし座りましょ?なにか食べる?」

曜「いえ……きっ、緊張でのどを通らないです……」

真姫「こんなのに緊張することもないわよ。私、エスプレッソ」

穂乃果「こんなのってなに!?これでも私、チャンピオンなんだよっ!?」

真姫「なら大人しくリーグで君臨してなさいよ」

穂乃果「だって……挑戦者が……」ブー

真姫「遊んでばかりだと今に王座陥落なんてことになるわよ」

穂乃果「むっ、大丈夫だもん!誰が来ても負けないよーっだ」イーッ

真姫「そう?この子なんか、今に穂乃果を脅かすことになるかもしれないわよ」

曜「ふぇっ!!?///」

穂乃果「この子が?強いの?ていうか、まだ名前聞いてなかったね」

曜「よっ、曜でしゅっ!///」カミッ

曜「~//////」プシュー

穂乃果「アハハッ、曜ちゃんて言うんだ♪トレーナーなんだよね?バッジは?」

曜「あっ……えっと、まだ一つだけで……」

穂乃果「おおっ!ルーキーだっ!誰に勝ったのっ」ズイッ

真姫「近い」ペシッ

穂乃果「あうっ」

曜「えっと、花陽さんに……」

穂乃果「花陽ちゃんに勝ったんだぁ~♪あー、花陽ちゃんのご飯、食べたいな~♪」

真姫「よく食事しながらご飯のこと考えられるわね」

穂乃果「それで、真姫ちゃんとはバトルしたの?」

曜「は、はい……ボロ負けでした……」チラッ

穂乃果「うわあ、容赦ないねえ~」ニヤニヤ

真姫「本気でやるのが当然じゃないっ!///そんな目で見ないでっ!///」


真姫「……なんだか悩んでるみたいだったから、今日連れてきたの」

穂乃果「悩み?」

曜「は、はい……。チャンピオンにこんなこと聞くの……変ですけど……あの、どうしたら強くなれますか?」

穂乃果「どうしたら……」

曜「……………………」ジッ

穂乃果「ん~……頑張れば……じゃない?」

曜「いや、そういう根性論とかでなくて……」

穂乃果「私は考えてバトルする方じゃないから上手くは言えないけど、難しいことは考えないで、ポケモンのことをよく知ってあげること。それが強くなる一番の方法だと思うよ?」

曜「よく知る……」

穂乃果「うん♪」

曜「……………………」ポカン

真姫「……まっ、穂乃果に理路整然としたアドバイスなんかこれっぽっちも期待してなかったけど」

穂乃果「ひどくない!?」

真姫「ようは、あれこれ考えすぎちゃダメってことよ。深く考えないで、直感に任せてみるのも悪くないんじゃない?現に、直感だけでチャンピオンに成り上がった人だっているんだし」

穂乃果「直感だけ!?なんか真姫ちゃん、今日はいつにもまして毒舌じゃない!?どくタイプの使い手になったの!?」

真姫「なってないわよ!!」

曜「直感……か。私、千歌ちゃんにライバル心メラメラで……ちょっと焦ってたのかも……」

真姫「さっきも言ってたわね。誰、その子?」

曜「私と一緒に旅を始めた子なんですけど、コイズミタウンで別れて……今はそれぞれの道でポケモンマスターを目指してる、私のライバルなんです。……って、うわわわわわ///すっ、すみませんっ!チャンピオンを目の前にして……///」

真姫「いいじゃない。倒しちゃえば」

穂乃果「うんっ♪リーグで挑戦待ってるよ♪もちろん、負けないけどね♪」


真姫「それで、これからどうするの?」

曜「はいっ、この辺りを回って特訓して、また真姫さんに挑戦します」

真姫「そう、楽しみに待ってるわ」

曜「はいっ♪」ゞ

曜「それじゃあ!」

穂乃果「またねーっ♪」ノシ

タタタタタ……



穂乃果「やっぱりいいよねえ、燃える挑戦者♪あの子とバトルしてみたいなあ♪」

真姫「案外すぐに穂乃果にたどり着くかもしれないわよ?まあ、この私を倒せたらの話だけど」フフン

穂乃果「大人げないなぁ~」ニヤニヤ

真姫「だからそれがジムリーダーの務めデッショー!///」

真姫「もう……」ズズッ

真姫「あちっ……///……で、用件はなに?」

穂乃果「ご飯したかっただけだよ?」

真姫「真剣な話よ」

穂乃果「わかってる……」

真姫「てんかいのふえのこと?」

穂乃果「うん。希ちゃんから連絡をもらったの。近いうちに、ニシキノシティが大変なことになるって」

真姫「希から?」

穂乃果「みんなはジムを離れられないから、私が来たんだけど……」

真姫「相変わらずのスピリチュアルね。大変なことってなによ」

穂乃果「わからない。でも……」



ヒュウゥゥゥゥッ



真姫「っ……!」

穂乃果「何かが起こりそうな予感がするのは……確かだよ」


――――――――ホシゾラシティ



千歌「つ、ついたぁ~!!ホシゾラシティ~!!」

梨子「ま、まさか森を抜けてからさらに一日歩くなんて……」ゼーゼー

ルビィ「ルビィ……もう、ダメェ……」ヘニャ

千歌「二人ともなにへばってるの!さっ、ジム戦にレッツゴー♪」

ルビィ「げ、元気すぎる……」

梨子「そんな体力……残ってない……」

千歌「えぇーっ!そんなぁ、今スッゴいやるきなのに……」

梨子「だいたい……もう夜じゃない……。凛さんだって夜遅くの挑戦者なんてお断りよ……」

千歌「むぅ……」



花丸「……千歌ちゃん?梨子ちゃん?」



梨子「あっ」

千歌「花丸ちゃんっ!」

花丸「二人とも着いたずらねぇ♪師匠も待ってたずらよ♪今日はもう寝ちゃったけど……」

千歌「うえぇ!?」

梨子「ほら……」

ルビィ「……花丸ちゃん?」

花丸「ずら?……ルビィ、ちゃん?」

ルビィ「わぁ///花丸ちゃんだぁ!///」モッギュー

花丸「ルビィちゃんずらぁ!///」モッギュー

千歌「あれ、知り合い?」

梨子「みたいね……」

ルビィ「うわぁ、久しぶりだね♪元気だった?♪」

花丸「ずらっ♪ルビィちゃんも元気そうでなによりずら♪」

梨子「二人とも、どういう関係?」

ルビィ「花丸ちゃん、以前はうちで研究員をやってたんです」

千歌「クロサワストーンラボラトリ?」

花丸「ずらっ♪でもマル、どうしてもジムリーダーになりたくて。それでクロサワストーンラボラトリを飛び出して、師匠のところに弟子入りしたずら♪」

梨子「以外な過去ね……」


花丸「三人とも、今日は遅いしマルの家に泊まるといいずらよ♪」

ルビィ「いいのっ?♪」

梨子「助かるわ」

千歌「ご飯あるっ?」キラキラ

梨子「そればっかりね……千歌ちゃん……」

花丸「じゃあ、行くずら♪」


――――――――花丸の家



花丸「ただいまずら~」

ゴンベ「ンゴーン」

ルビィ「ゴンベ、久しぶりっ♪」

ゴンベ「ゴゴン、ゴーン」

ルビィ「エヘヘ///」

花丸「今日のご飯はなんずら?」

ゴンベ「ゴーンゴゴー」

千歌「コーンシチューだね!」

梨子「わかるの?」

千歌「そこのお鍋でクツクツ煮てる」

梨子「ああ……。ゴンベがご飯を作ってくれてるのね」

ルビィ「いい匂い~♪」

花丸「ゴンベのご飯はとーっても美味しいんずらよ♪ねーっ♪」スリスリ

ゴンベ「ンゴー」

千歌「わーいっ♪シチューだ~♪」

ルビィ「わーいっ♪」

梨子「二人ともまず手を洗いなさいっ!」


千歌「んむっ///」

ルビィ「ぴぎっ///」

梨子「おいしい……///こんなにおいしいシチュー食べたのはじめて……///スゴいのね、ゴンベ」

ゴンベ「ンゴーン」

千歌「お肉ジュワッてしたぁ///」

ルビィ「お野菜もホロホロで……///」

花丸「コーンも甘くてシャキシャキずらぁ///」

千歌「おかわり!」

ルビィ「ルビィも!」

花丸「オラも♪」

梨子「わ、私も……///」

ゴンベ「ゴーン」



ルビィ「ふひぃ……もう食べられない……」

千歌「ん私も~」

梨子「食べてすぐ横にならないの!」

ゴンベ「ンゴー」コトッ

梨子「あ、お茶……ごめんね、ゴンベ。何から何まで」

ゴンベ「ンゴーン」

花丸「お風呂沸いたから入ってって」

梨子「なにこの主婦ポケモン……」

千歌「ズズッ……っあ"ぁ~」

梨子「自分の家並みのくつろぎじゃない……」

花丸「ところで千歌ちゃん、凛さんには勝てそうずら?」

ルビィ「花丸ちゃん、急に真剣な顔した……」

梨子「たぶんさっき飲んだ熱いお茶のせいかな……」


花丸「正直マルは、かくとうタイプのポケモン使いで、あの人以上のトレーナーを知らないずら」

千歌「かくとうタイプの使い手……」

花丸「マルが弟子入りしてからは、あの人に勝ってバッジをゲット出来たトレーナーは片手で数える程度。そのいずれも激戦必至だったずら」

ルビィ「ゴクリ……そんなにスゴい人なんだ……」

梨子「あの奔放さからは想像し難いけど……やっぱりジムリーダーは格が違うわね……」

千歌「だね……。でも、私は本気でやるだけだよ。挑戦者に出来ることなんて、それくらいしかないもんね」エヘヘ

花丸「ずら……」

梨子「楽観的というか……まあ、そこが千歌ちゃんのいいところよね」クスッ

ルビィ「がんばルビィです、千歌ちゃんっ!」

千歌「うんっ!」

花丸「マルも応援するずらよ♪」

千歌「ありがとう♪明日、絶対勝つぞ~!!」


――――――――翌日

――――――――ホシゾラジム



千歌「スゥー……っ、たーのーもー!!」

梨子「道場破りじゃないんだから……」

ルビィ「普通に開いてますよ?」

千歌「気分の問題なの!!」プンスコ

花丸「師匠は奥で待ってるずら」

千歌「……………………!」



ガチャッ

凛「……来たね♪」

千歌「はいっ!凛さん……ジム戦、お願いしますっ!!」

凛「うんっ、楽しみに待ってたよ。かよちんとバトルしたときより、強くなった?」

千歌「わかりません。でも、キラキラ輝く準備はいつだって出来てます!!」

凛「にゃあ♪見せてもらうよっ、千歌ちゃんの輝き!満天の星空に霞まないようにねっ♪さぁ、おいでっ!」シュッ ポンッ



凛が繰り出したのは……
安価下1
伝説、準伝説を除くかくとうタイプのポケモン(最終進化を除く)


マクノシタ「マークッ!!」



梨子「マクノシタ……千歌ちゃんは……」



千歌「先陣をお願い、ゾロアッ!!」シュッ ポンッ

ゾロア「ロアッ!!」



ルビィ「ゾロアだ!」

花丸「ゾロアはあくタイプ……かくとうタイプとは相性最悪ずら……」

梨子「イリュージョンも使ってない……今回は真っ向勝負というわけね……」



審判「これより、ジムリーダー凛さん対、チャレンジャー千歌さんとのバトルを開始します!使用ポケモンは二体!どちらかが戦闘不能となったら終了とします!ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます!それでは……バトル、はじめっ!!!」

凛「待ちきれなかったよ♪マクノシタ、いっくにゃー♪」

マクノシタ「マクッ!!」


千歌「ゾロア、まずは牽制だよ!めざめるパワー!」

ゾロア「ゾーロッ――――」

凛「マクノシタ、ねこだまし!」

マクノシタ「マクッ!!」パーーン

ゾロア「ゾロッ!?」ビクッ

凛「続けてつっぱり!!」

マクノシタ「マクッ!!マクッ!!マークッ!!」

ゾロア「ゾッ、ゾロッ!!」

千歌「ゾロア!!」

凛「にゃっふふ~♪どうしたの千歌ちゃんっ♪」

千歌「まだまだですよ!!ゾロア、もう一度めざめるパワー!」

ゾロア「ッロアァッ!!」

凛「いい気合いだね♪マクノシタ、叩き落とすよ!いわくだき!!」

マクノシタ「マッ!!マクッ!!」

千歌「なっ!!」



梨子「めざめるパワーを弾き落とした……!」

ルビィ「あのマクノシタ……攻撃力がかなり高いです……!」



凛「いいよマクノシタ♪そのままゾロアを掴んで!!」

マクノシタ「マク!!」ガシッ!

凛「投げ飛ばしちゃえ!!」

マクノシタ「マーーークッ!!!」ブンッ

ゾロア「ゾロォッ!!」

千歌「慌てないでゾロア!空中はゾロアのフィールドだよ!!花陽さんとのバトルを思い出して!!」

ゾロア「ゾロ……ロアッ!!」

千歌「めざめるパワー!!」

ゾロア「ゾッロォッ!!」

凛「にゃはっ♪」



花丸「かよちんさんとのバトルで見せた技ずら!」

梨子「めざめるパワーを足場にしての空中戦……ものにしたのね!」

ルビィ「す、スゴい……あんなバトル……初めて……///」


千歌「狙いを定めるよ!!あくのはどう!!」

ゾロア「ゾロァッ!!!」

凛「うんっ、いい威力……♪マクノシタ、迎え撃つよ!!つっぱり!!」

マクノシタ「マクマクマクマクッ!!!」

千歌「負けないでゾロア!!」

ゾロア「ゾオッ……ロオッ!!!」

マクノシタ「マクッ!?」

ドオォン!

千歌「よしっ!!」



ルビィ「やった!!マクノシタのつっぱりを破った!」ピョンピョン

花丸「マクノシタが力負けするなんて……」

梨子「ゾロアは強い……でも……」



マクノシタ「マク……マーック!!!」

凛「マクノシタのパワーを上回ったのはスゴいけど、まだまだ……鍛え方が違うにゃ♪」

千歌「ッ!!」

凛「空中にいればマクノシタの技は届かないと思ってる?甘すぎるにゃ♪マクノシタ、しんくうは!!」

マクノシタ「マクッ!!マァークッ!!!」

ボンッ! ボンッ!

ゾロア「ゾッ!!」

千歌「めざめるパワーの足場を……!ゾロア、もう一度――――」

凛「もう一度は無ーいにゃっ♪」

マクノシタ「マクッ!!」

凛「いわくだき!!!」

マクノシタ「マッッック!!!!」

ゾロア「ロッ!!!!!」

ドガァン!

千歌「ゾロアッ!!」

ゾロア「ロァ……」キュー

審判「ゾロア、戦闘不能!マクノシタの勝ちっ!!」


凛「イェーイ♪」v

千歌「……ありがとう、ゾロア。……やっぱりスゴいです、ジムリーダー」

凛「意気しょーちんしちゃったかにゃ~?」

千歌「……まさか。むしろもっと燃えてきました!!」

凛「そうこなくっちゃ♪」

千歌「この熱い気持ち、一緒に爆発させよう!!輝くよ、ヒトカゲ!!」シュッ ポンッ

ヒトカゲ「カゲカゲカゲーッ!!」

凛「じゃあ、二回戦……いっくにゃ~♪」

千歌「はいっ!ヒトカゲ、ひのこ!!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

凛「マクノシタ、つっぱりで弾いて!」

マクノシタ「マクッ!!マークッ!!」

千歌「なきごえ!!」

ヒトカゲ「カーゲーーーーッ!!!」

マクノシタ「マクッ!?」キーン

凛「マクノシタ、いわくだき!!」

千歌「かわしてっ!」

ヒトカゲ「カゲ!」

千歌「もう一度なきごえ!!」

ヒトカゲ「カーゲーーーーッ!!!」

マクノシタ「マッ、ク……!!」

千歌「グロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲェッ!!」ドカッ!

凛「マクノシタ!」

千歌「今だよ!!連続でグロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲ!カゲッ!!カゲェッ!!!」

マクノシタ「マクッ!!!」

ヒトカゲ「カァゲッ!!!」

マクノシタ「マッ……!!」

凛「にゃっ!?」

マクノシタ「マ……クッ……」バタッ


審判「マクノシタ、戦闘不能!ヒトカゲの勝ち!!」



花丸「おぉ……スゴいラッシュだったずら……」

ルビィ「マクノシタに何もさせないなんて……あのヒトカゲ強いですね!」

梨子「グロウパンチは使用する度に攻撃翌力が上がる技……いかにマクノシタでも耐えられなかったのね。これでお互い残るは一体!」



凛「ありがと、マクノシタ。にゃはぁ……いいねいいね♪これだからジムリーダーはやめられないにゃっ♪もっともっと……楽しませてよ♪」シュッ ポンッ

リオル「リオッ!!」ダンッ

千歌「リオル……凛さんの最後のポケモン……!」

凛「凛を倒して、リーグを目指すんでしょ?じゃあ……乗り越えてみるにゃ!!!」

千歌「……っ!!はいっ!!!」


凛「リオル、でんこうせっか!!」

リオル「リ……オォッ!!」ダッ!



梨子「あのリオル、速いっ!!」



千歌「ヒトカゲ、かわしてっ!!」

凛「遅いっ♪」

リオル「リ、オッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!?」グラッ

凛「はっけい!!」

リオル「オォル!!」トンッ ドンッ!

ヒトカゲ「カゲェッ!!!」

千歌「ヒトカゲ!!」



花丸「さすが師匠のリオルずら……」

梨子「技の繋ぎ目がスムーズでキレイ……それになにより速い……マクノシタよりパワーは無いかもしれないけど……」

ルビィ「このままじゃ……ヒトカゲは何もさせてもらえない……」



千歌「ヒトカゲ、ひっかく攻撃!!」

凛「リオル、みきり!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」バッ

リオル「リオッ!!」ギンッ

ヒトカゲ「カゲッ!?」

千歌「当たらない……っ!ヒトカゲ、なきごえ!!」

ヒトカゲ「カーゲーーーーッ!!!」

リオル「リオッ!?」

千歌「今だよ、グロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

凛「その技はもう当たらないにゃっ!!リオル、みきり!!」

リオル「リオッ!!」ギンッ スカッ

千歌「う、そ……」

凛「リオル、テンション上げていっくにゃー!!ブレイズキック!!!」

リオル「リ……オォッ!!!」ギュンッ ドゴッ

ヒトカゲ「カゲェッ!!!」


梨子「ブレイズキック……あんな技を……」

花丸「リオルがあの技を使ったの……久しぶりに見たずら……。師匠、本当に本気なんずらね……」



パラパラ……

ヒトカゲ「カ……ゲッ……」

千歌「ヒトカゲ!」

ヒトカゲ「カゲ……カゲ!!」

凛「ほのおタイプの技だから、こうかはいまひとつだった。でもまさか、立ってくるとは思わなかったにゃ」

千歌「私もヒトカゲも……諦めるのが苦手ですからね……」

凛「うん、そういうところが気に入ったんだにゃ♪」

千歌「ヒトカゲ、まだやれる?」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

千歌「っ♪……だよね!」

千歌「でも……どうする……?切り札のグロウパンチはリオルには当たらない……他の攻撃じゃ、リオルを倒せない……どうしたら……」

凛「考え込んでも、凛には勝てないよ♪」

千歌「勝てないかどうかなんて、最後の最後までわかりませんよ!!」

凛「ほんと、その勢い……凛、大好きにゃ♪」

リオル「リオッ!!」

凛「でんこうせっか!!」

リオル「リオォッ!!」

千歌「ヒトカゲェ!!!」

ヒトカゲ「カゲッ……カゲェッ!!!」


ドンッッ!

ヒトカゲ「カゲッ!」

凛「でんこうせっかに耐えた……なら!リオル、はっけい!!」

リオル「リィオッ!!」

ヒトカゲ「カッ――――ゲェ!!」

凛「にゃっ……!!」



ルビィ「ヒトカゲ……スゴい気迫……」

花丸「こっちにまで伝わってくるずら……絶対負けるかって思い……」

梨子「千歌ちゃんと一緒に勝つって決意……!!」



凛「リオル!!さっきよりパワーを込めるよ!!今度こそ倒すにゃ!!」

リオル「リィオッ!!」

千歌「ヒトカゲ!!まだ足りない!!もっと……心の底から沸き上がる……この熱い思いを!!全部!!全部ぶつけよう!!!」

ヒトカゲ「カァゲェ――――!!!!!」



ルビィ「ピギッ!?」

花丸「あれは……」

梨子「特性……もうか……!ヒトカゲ……!」



凛「ブレイズキック!!!」

千歌「ひのこ!!!」

リオル「リッオォ!!!」

ヒトカゲ「カゲッ!カァゲェッ!!!」ボオォォォッ



梨子「違う……ひのこじゃない!!あの炎の量は……!!」



千歌「かえんほうしゃ……ヒトカゲッ!!」

凛「にゃっはぁ……バトルの中で強くなる……!最高に楽しいにゃあっ!!ねっ、リオル!!」

リオル「リッ……オォォッ!!!」

千歌「押されてる……!負けないよ、ヒトカゲ!!勝つのは、私たちだよ!!ぅおあぁぁぁぁぁ――――――――!!!!!」

ヒトカゲ「カゲエェ――――――――!!!!!」

ゴオォォォォォ――――ッ!

凛「にゃっ!?」

リオル「リオッ!?」

ボオォォォ――――ッ!


凛「リオルッ!!」

リオル「リ、リオ……ッ」ヨロッ パタッ

ヒトカゲ「カゲ……ッ!カゲェッ!」

審判「リオル、戦闘不能!ヒトカゲの勝ちっ!!よって勝者、チャレンジャー、千歌!!」バッ

千歌「……や、やったぁ……///」ヘナッ

ヒトカゲ「カー……ゲ……」クタッ

千歌「……エッヘヘ、ギリギリだったけど……やったねヒトカゲ♪ゾロアも♪二人とも、ありがとう♪」

ヒトカゲ「カーゲッ♪」



梨子「やった……やった!千歌ちゃんが勝った!!」

ルビィ「ぅわーい!」バンザーイ

花丸「あの師匠のリオルを……千歌ちゃんもヒトカゲも……本当に強いずら……!」



凛「負けちゃったねリオル……また一緒に特訓するにゃ♪」

凛「……さてとっ♪おめでとう、千歌ちゃん♪よくぞ凛を乗り越えたにゃっ♪」フンス

千歌「アハハ、あんまり見映えのいい勝利じゃなかったですけどね」

凛「ううん。どんなに泥だらけになっても、ボロボロになっても、本当にカッコいいポケモンとトレーナーはキラキラ輝くんだよ。まるでお星さまみたいにね。そして……」スッ

凛「凛は千歌ちゃんたちにその輝きを見たにゃ。これは、凛に勝利して更なる輝きを得た証、ミラクルバッジだよ♪……って、ちょっと寒くないかにゃ~///」

千歌「そんなことないですっ!凛さん可愛いです!ありがとうございます!」

凛「にゃあ~……///」

千歌「ミラクルバッジ……ゲットだよっ♪」


梨子「やったね千歌ちゃん♪これでバッジは二つ!」

千歌「うんっ!あと六個でポケモンリーグだ……!」グッ

凛「燃えてるね~♪次のジムは決めてるの?」

千歌「ルビィちゃんがニシキノシティを目指してるので、私たちもそこに」

凛「ニシキノシティかあ。じゃあ、真姫ちゃんのジムがあるにゃ」

千歌「真姫ちゃん?」

凛「ニシキノシティ、ジムリーダー、真姫ちゃん♪凛のお友だち♪荒ぶる炎を統べる女帝……って、前に確か自分で言ってたにゃ」ケラケラ

千歌「ほのおタイプの使い手ってことですか?」

凛「うん。まあ、実際ほのおタイプを扱わせたら真姫ちゃんはとんでもなく強いけど」

千歌「……ゴクリ」

凛「だーいじょーぶ♪千歌ちゃんのハートも負けてないにゃ♪それより、ニシキノシティを目指すなら、途中にいい所があるよ♪」

ルビィ「いい所?」

凛「シスターズホールっていう、タッグバトル専門の会員制スタジアム♪」

梨子「タッグバトル専門?」

凛「あちこちから強者が集まってくるところだから、真姫ちゃんに挑む前の腕試しに持ってこいだよ♪」

梨子「でも、会員制なんですよね?」

凛「大丈夫大丈夫♪凛が紹介してあげるから♪紹介状を書いてあげるから、ホールの責任者さんたちに渡して♪そしたらすぐに入れてくれるにゃ♪」

千歌「タッグバトルかぁ……なんだか面白そう♪」


――――――――ホシゾラシティ



梨子「それじゃあ」

千歌「うんっ!凛さん、ありがとうございましたっ!」

凛「またバトルするにゃ~♪」

千歌「はいっ!今度バトルするときは、私……もっと強くなってますから!」

凛「凛だって負けないにゃあ~♪」

ルビィ「ひぐっ、えぐっ……ま、まだね……ばな"ま"る"ぢゃあん~」

花丸「泣きすぎずら……もう会えないわけじゃないんだから。いつでも連絡してくるずらよ、ルビィちゃん」ニコッ

ルビィ「ぅん……!」

千歌「花丸ちゃんは一緒に来ないの?仲間が増えるのは大歓迎だよ♪」

花丸「マルは……まだまだ師匠に教わることがたくさんあるずら。マルが一人前になったとき、ぜひバトルしてくださいずら!」

千歌「うん、もちろん!離れてたって、私たちは友だちだよ♪」

梨子「ダメよ、花丸ちゃんとは私が先約があるんだから♪」

千歌「っえぇ~!?」

梨子「アハハ♪」タタッ

千歌「ズルいよ梨子ちゃーん!」タタッ

ルビィ「あっ、待ってぇ!!」タタッ

ルビィ「またね、花丸ちゃんっ!」クルッ ノシ

花丸「ずら~!!」ノシ


花丸「ずら……」

凛「行きたかったんじゃないの?」ポンッ

花丸「師匠……マルは、師匠よりも強くなりたいずら!」

凛「……うん♪じゃあ、今日も特訓……いっくにゃ~♪」

花丸「いくずら~!」


――――――――リンパナの森・イチネンセイのウロ



???「……………………」

『てんにねいろひびきしとき、うつつのせかいうまれかわる』

???「……ただの石碑みたいね。これはプレートじゃない。てんかいのふえが反応したのに、とんだ無駄足だったわ……ダークライ」パチンッ

ダークライ「ダーク……」キュイィィン バシュッ!

ドオォン!

パラパラ……

???「……ふん。てんかいのふえよ、私を次なる堕天へと導きなさい」

フワッ

キィン

???「この方角は……ニシキノシティ……?……どうやらてんかいのふえ以外にも、眠れる秘宝があったということね」

ダークライ「ライ……」

???「セキュリティ?関係無いわ」バサッ

???「立ちはだかるものは、全て薙ぎ払うだけよ」ギラン


――――――――ホシゾラシティ~ニシキノシティ間



千歌「まだー?」

梨子「まだよ」

ルビィ「まだですかぁ?」

梨子「まだよ」

ちかルビ「まーだー?」

梨子「まだって言ってるでしょ!うるさいのよ!」

千歌「だぁって楽しみなんだもーん!タッグバトルなんてしたことないし!」

梨子「子ども……」

ルビィ「タッグバトルって、ダブルバトルとは違うんですか?」

梨子「うん。ダブルバトルの中の分別だけどね、一人で二体のポケモンを指示してバトルするのがダブルバトル。タッグバトル……マルチバトルは、一人一体のポケモンを指示して、ペアになってバトルすることを言うの」

ルビィ「ペアで?」

梨子「ポケモン同士はもちろん、トレーナー同士も息を合わせないといけないから、バトルの難易度はシングルバトルより格段に上がるわ」

ルビィ「うゅ……ルビィみたいなのじゃ他の人に迷惑かけちゃうってことですね……」

梨子「それをカバーするのもタッグバトルの面白さ……って、千歌ちゃんっ!聞いてるの!?」

千歌「見えたあっ!!」パアァ

千歌「ほら、あれだよね!あのおっきな建物!あれが、シスターズホール!!」


――――――――シスターズホール・エントランス



ルビィ「お、おっきい……」

梨子「まるで宮殿みたい……」

千歌「さすが会員制……さっ、行こう!」ズンズン



千歌「あのっ、こんにちはっ!」

受付「はい、いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょう?」

千歌「えっと、タッグバトルを……」

受付「申し訳ありません。当ホールは会員制でございます。飛び入りのご参加はご遠慮いたただいておりまして……」

梨子「千歌ちゃん、あれを先に出さないと」

千歌「あっ、そっか!」ゴソゴソ

千歌「これっ!」

受付「紹介状ですね……」

千歌「はいっ!ホシゾラジムの凛さんからの紹介で、ここの責任者の人に渡すように言われて……」

受付「……は、はい!凛様からのご紹介でしたか。大変失礼致しました。ただちにオーナーにお繋ぎ致します!」ピッピッ

ルビィ「す、スゴい……」

梨子「ジムリーダーのネームバリューってスゴいのね……」

受付「お待たせ致しました。こちらへどうぞ。オーナーの所へご案内致します」スッ


――――――――シスターズホール・オーナールーム



コンコン

???「はい、どうぞ」

受付「失礼致します」ガチャ

受付「オーナー、お電話でお話しした凛様からのご紹介のお客様です」

???「はい、わかりました。あとは私たちに」

受付「かしこまりました。失礼致します」ペコッ

???「ようこそ、いらっしゃいませ」

???「凛さんからの紹介ですね。本日は、我らがシスターズホールにお越しいただきまして、誠にありがとうございます」

???「私は雪穂。シスターズホールのオーナーの一人です」ニコッ

???「同じく、私は亜里沙です♪」

千歌「千歌です!」

梨子「梨子です」

ルビィ「ルビィです!」

千歌「三人合わせて」

ちかりこルビ「We are CY――――」

梨子「いや私違うわよね!?いや、なにがかはわからないけど……」

千歌「よろしくねっ♪」

亜里沙「ハルァショオー♪面白い人たちですね♪」

雪穂「ここは様々なトレーナーやポケモンと交流していただける施設です。どうか心行くまでバトルを堪能してください♪」

千歌「はいっ♪」

亜里沙「凛さんの紹介ということは、ジムバッジを?」

千歌「はい!ポケモンリーグを目指して旅をしています」カパッ

雪穂「ジャンプロープバッジに、ミラクルバッジ……実力はあるようですね」

亜里沙「どんなに素敵なバトルを見せてくれるのか、楽しみです♪」

雪穂「っと、その前に……三人にこれを」スッ

梨子「これは?」

雪穂「当ホールの会員証です。これでいつでもここをご利用いただけますよ♪」

亜里沙「さあ、みなさん♪こちらへどうぞ♪みなさんのバトル、楽しみにしています♪」


――――――――シスターズホール・ユキアリスタジアム



千歌「おぉ~っ♪」

梨子「スゴい……こんなに人が……」

亜里沙「さあ、思う存分バトルしてください♪」

千歌「あの、ちなみに一番強いペアってどの人なんですか?」キラキラ

雪穂「一番?」

亜里沙「それは……」

千歌「やっぱりやるからには、一番強い人たちとバトルしたいです!」キラキラ

梨子「また千歌ちゃんは……」

雪穂「クスッ……なるほど、凛さんが気に入るわけだね♪」

亜里沙「ハルァショオー♪」

雪穂「いいよ。バトルしよっか。このシスターズホールで一番強い……私たちと♪」

梨子「いきなりオーナーと……?」

千歌「いいんですか!?」

亜里沙「うんっ♪オーナーとか関係無く、私たちは楽しくバトルするみんなのことが大好きだから♪」

千歌「やったぁっ♪梨子ちゃんっ、ルビィちゃんっ!一緒に頑張ろうっ!」

ルビィ「る、ルビィは遠慮します……///きっと足手まといになっちゃうっ」アセアセ

梨子「千歌ちゃん相手だから気にしなくていいと思うけど」

千歌「じゃあ、梨子ちゃんがペアになってくれる?」

梨子「まあ、別にいいけど……足手まといにならないなら」

千歌「なんでそんな上からなの!?」


ザワザワ……

ザワザワ……

梨子「うっ……スゴい注目されてる……」

千歌「みんなオーナーのバトルに興味あるんだね♪」

梨子「はぁ……作戦はあるの?」

千歌「とにかく頑張る!」フンス

梨子「聞いた私がバカだったわ」

雪穂「ルールは2vs2!使用ポケモンは一人一体!二体のポケモンが戦闘不能になったら負け!いいですね!」

千歌「はいっ!」

亜里沙「それじゃあ♪」シュッ ポンッ

雪穂「おいでっ!」シュッ ポンッ



亜里沙のポケモン

安価下1
タイプ

安価下2
ポケモン(伝説、準伝説無し)

安価下3
性別、特性



雪穂のポケモン

安価下4
タイプ

安価下5
ポケモン(伝説、準伝説無し)

安価下6
性別、特性


ウリムー「ウリリーッ♪」

キバゴ「キーバッ♪」

梨子「ウリムーにキバゴ……千歌ちゃんはどうするの?」

千歌「うん♪私はっ♪」シュッ ポンッ



千歌が繰り出したのは……
安価下1コンマ
奇数→ヒトカゲ
偶数→ゾロア(イリュージョンでヒトカゲに)
00→ゾロア(そのままの姿)


ヒトカゲ「カゲカゲッ♪」

梨子「ヒトカゲ……。じゃあ、私は……」



梨子が繰り出したのは……
安価下1コンマ
奇数→ケロマツ
偶数→ヒトモシ
00→ルビィと交代(マーイーカ)


梨子「お願いねっ」シュッ ポンッ

ケロマツ「ケロケロッ!!」

ルビィ「ケロマツだっ♪」

雪穂「色違い……へぇ、初めて見た」

亜里沙「ヒトカゲにケロマツ……楽しいバトルにしようねっ♪」

千歌「最初っから飛ばしていくよ!」

梨子「ちゃんと付いてきてね!」

審判「それではこれより、オーナー雪穂さん、亜里沙さん対、チャレンジャー、千歌さん、梨子さんのバトルを開始します!バトル……はじめっ!!」



亜里沙「ウリムー、こおりのつぶて!」

ウリムー「ウーリッ!」

千歌「ヒトカゲ、かえんほうしゃ!」

ヒトカゲ「カァゲッ!!!」

シュウゥゥゥゥ

雪穂「やりますね♪キバゴ、りゅうのいかり!」

梨子「ケロマツ、みずのはどう!!」

キバゴ「キバッ、キバァッ!!」

ケロマツ「ケロッ!ケーロッ!!」

バシュウゥゥゥ

亜里沙「スゴいスゴい♪ヒトカゲもケロマツもよく育てられてる♪」

梨子「千歌ちゃん!」

千歌「うんっ!今度は私たちが攻める番!ヒトカゲ、ウリムーにグロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

梨子「ケロマツはヒトカゲの援護!ケロムースでウリムーの動きを封じて!」

ケロマツ「ケロッ!!」モコモコモコ……


雪穂「させないよ♪キバゴ、ドラゴンクロー!!」

キバゴ「キバッ!キバッ!!」

梨子「ケロムースを切り裂いた……っ!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

亜里沙「ウリムー、がんせきふうじ!」

ウリムー「ウリッ、ウーリッ!!」

ドンッ ドンッ ドンッ

ヒトカゲ「カゲッ!?」

梨子「グロウパンチが防がれただけじゃない……ヒトカゲが岩に閉じ込められた!」

雪穂「キバゴ、ドラゴンクロー!!」ズバッ ズバッ

キバゴ「キバキバーッ!!」

ケロマツ「ケ、ケロッ……!!」

千歌「梨子ちゃん!!」

梨子「ケロマツは大丈夫!千歌ちゃんは早くヒトカゲの脱出を!」

千歌「う、うんっ!ヒトカゲ、岩から脱出するよ!グロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!カゲ、カゲッ、カゲェッ!!!」

亜里沙「それまでにケロマツを倒しちゃいますよ♪ウリムー、こおりのつぶて!!」

雪穂「キバゴ、アイアンテール!!」

ウリムー「ウーリッ!」

キバゴ「キーバッ!」

ドゴォォォォン

千歌「ッ!?梨子ちゃん!!ケロマツ!!」


亜里沙「まずは一人だね♪」

雪穂「さて、残るはヒトカゲを……」

梨子「千歌ちゃんも……お二人も……あまり私たちを舐めないでください……」

ゆきあり「!?」

梨子「私これでも……バトルで負けたこと無いんですから」ニコッ

ケロマツ「ケロッ!!」

雪穂「私たちの攻撃は直撃したはずなのに……」

亜里沙「あのケロマツ……とんでもなく強い……!」

梨子「ケロマツ」パチンッ

ケロマツ「ケロオッ!!」

シュバッ シュバッ シュバババババ

亜里沙「これは……かげぶんしん……!」

梨子「千歌ちゃん」

千歌「?」

梨子「早くヒトカゲを脱出させないと、いいとこ全部持ってっちゃうわよ♪」

雪穂「私たちもそう簡単に負けるわけにはいかないよ!亜里沙!」

亜里沙「うんっ♪」

雪穂「りゅうのいかり!!」

亜里沙「こおりのつぶて!!」

ボンボンボンボンッ

梨子「残念っ、本物は……!」

ケロマツ「ケッロォッ!!」

亜里沙「ウリムー!」

梨子「みずのはどう!!」

亜里沙「フリーズドライ!!」

ケロマツ「ケロッ、ケッロッ!!」

ウリムー「ウリッ、ウリリーッ!!」

パキパキ……

ケロマツ「ケロッ!?」

梨子「みずのはどうを凍らせた……!!」

亜里沙「フリーズドライはみずタイプに対してこうかばつぐんになる技です♪隙を突いたつもりでしょうが、私の方が上手でしたね♪ウリムー、フリーズドライ!!」

ボンッ

亜里沙「っ!!?」

梨子「そっちもかげぶんしんですよ!!」

ケロマツ「ケーロッ!!」

雪穂「キバゴ、でんげきは!!」

梨子「かげぶんしん!!」

ケロマツ「ケロッ!!」

シュバババババ

雪穂「無駄です!でんげきはは、必ず当たる!!」

ケロマツ「ケロッ――――」

バリバリバリバリ!


ドガァン!

ヒトカゲ「カゲッ!!」

千歌「やった、脱出出来た!梨子ちゃんっ――――」

雪穂「……………………」

亜里沙「……………………」

ウリムー「ウ、リィ……」キュウ

審判「ウ、ウリムー戦闘不能!」

亜里沙「な、なんで……?でんげきはは当たったのに……ダメージをほとんど受けてない……。それどころか……でんげきはを受けてもみずのはどうを撃ってきた……」

雪穂「こうかばつぐんのはずなのに……なんで……」

梨子「私のケロマツは特別です。夢特性……へんげんじざい。ケロマツは使った技のタイプに、自分のタイプを変化します。かげぶんしんはノーマルタイプ。ノーマルタイプにでんきタイプの技は通常ダメージですよ」

亜里沙「そんな……」

梨子「……………………」クルッ

梨子「今ごろ脱出?ほら、見せ場一つもらっちゃったわよ♪」

千歌「……………………やっぱり、強い」ボソッ

雪穂「……あなた、名前……なんて言いましたっけ……?」

梨子「……梨子です」

雪穂「その名前……どこかで聞いたことあると思いました。今思い出しました……オトノキザカ地方で、史上最年少でリーグを制覇した天才……チャンピオン、梨子さん」

梨子「……………………」


千歌「チャンピオン!?梨子ちゃんが!?」

梨子「元……ね。今は違うわ」

雪穂「チャンピオンが挑戦者なんて……ね」

亜里沙「雪穂、ゴメン」

雪穂「大丈夫。あとは任せて。オーナーの意地、見せないとね!」

梨子「ほら千歌ちゃん、来るわよ。いつまでボーッとしてるの?このまま何もしないで終わるつもり?」

千歌「ふんだ!梨子ちゃんこそ隅っこでじっとしてなよ!ここからはヒトカゲの見せ場なんだから!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」

梨子「だって♪どうする、ケロマツ?」

ケロマツ「ケーロッ!!」

梨子「見せ場はあげないって♪」

雪穂「お二人とも、倒させてもらいますよ!!キバゴ、でんげきは!!」

キバゴ「キーバッ!!」


梨子「ケロマツ、ケロムースで自分と地面を繋いで!!」

ケロマツ「ケッケロッ!!」モコモコモコッ

バリバリバリバリ

ケロマツ「ケッロッ!!」

千歌「ケロマツスゴい!」

雪穂「ケロムースで地面に電流を流した!」

梨子「苦手なタイプへの対策は、バトルの基本ですからね」

千歌「こっちも負けてられない!ヒトカゲ、かえんほうしゃ!!」

雪穂「りゅうのいかり!!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

キバゴ「キーバッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!?」

千歌「そんなっ……!打ち負けた!ヒトカゲ!!」

雪穂「今だよキバゴ、ドラゴンクロー!!!」

キバゴ「キバッ、キバァッ!!」ビシイッ!

ヒトカゲ「カゲッ!……カ、ゲッ」キュー

千歌「ヒトカゲ!!」

審判「ヒトカゲ、戦闘不能!!」

亜里沙「やったね雪穂♪」

雪穂「なんとかね♪」

千歌「そんな……ヒトカゲ……」

梨子「急所に当たったみたいね……ヒトカゲはよく頑張ったわ。あとはケロマツに任せて」

千歌「……ッ!」ギュッ


――――――――

――――

――

――――――――シスターズホール・エントランス

千歌「ふぅ……………………」

千歌「……………………」ポカン



梨子『ケロマツ、かげぶんしん!!そして……みずのはどう!!』

ケロマツ『ケロッ!!ケーロッ!!』



千歌「結局……なにも出来なかったな……」

梨子「えいっ」ピトッ

千歌「ひゃうっ!!?///」

梨子「クスクス♪ひゃうっ!!だって♪なにしょげてるの?」

千歌「梨子ちゃん……。ルビィちゃんは?」

梨子「もう少しバトル観てるって。サイコソーダとミックスオレ、どっち飲む?」

千歌「ミアレアイスで……」

梨子「サイコソーダでHP回復してなさい」

千歌「ありがと……」プシュッ クピクピ

千歌「ぷはっ」ゴシゴシ

梨子「……………………」ストン

梨子「……落ち込んでる?」

千歌「ちょっと……?」

梨子「なんで疑問系なの……」

千歌「んー、あんまりよくわかってないから……かな」アハハ

千歌「前にバトルしてるときから、なんとなく思ってたんだよね。梨子ちゃんは私とは違うって」

梨子「そんなこと――――」

千歌「あるよ」

梨子「……千歌ちゃん」

千歌「改めてわかった。技とか、戦略とか、知識とか……ポケモンリーグは、梨子ちゃんみたいなスゴい人が集まる場所なんだよね。だから……私みたいな普通星人にポケモンリーグなんて目指せるのかな……って、ちょっと不安になっちゃったんだ」


梨子「らしくないわね。力の差を感じて落ち込むなんて。それだけ千歌ちゃんも成長してるってことかしら」

千歌「なんで貶されたの?ねえ?」

梨子「私のバトルをスゴいと思ってくれたなら、それは嬉しい。でもね、私だって千歌ちゃんのバトルにドキドキワクワクしたわ。ね?トレーナーの数だけバトルはある。バトルの感じ方も同じだけあるのよ。大事なのは、それをどう自分に影響させるか」

千歌「影響……」

梨子「落ち込むのも悪くない。だけど、そのまま落ち込んでるだけじゃ、なにも始まらない」

千歌「……うん。そうだよね……………………あのね梨子ちゃん。私、なんか悔しかったんだ」

梨子「悔しい?」

千歌「ヒトカゲがやられちゃったことももちろんだけど……梨子ちゃんみたいに咄嗟に指示出来ないこととか、ヒトカゲの力を満足に発揮出来なかったこととか……。レベルが違うとか、経験が足りないとかそんな言い訳無しにして……全部、悔しかった」ギュッ

梨子「……そっか」

千歌「うん」

梨子「……」ゴク

千歌「……梨子ちゃん」

梨子「なに?」

千歌「私、改めて頑張ろうって思った」

梨子「そう」

千歌「それで、お願いがあるの」

梨子「お願い?」

千歌「私がリーグを戦えるくらい強くなったら……梨子ちゃん、そのとき……私と本気でバトルして」

梨子「私と?」

千歌「ポケモンマスターを目指すんだもん。負けっぱなしは……イヤだから」

梨子「……千歌ちゃんらしいわね。私でよければ、ぜひ♪」

千歌「約束だよ」ニシッ

梨子「でも、千歌ちゃんが強くなるなら私も強くなるわよ?伊達にチャンピオンやってたわけじゃないんだから」

千歌「のぞむところだよ!!」フンスッ

梨子「楽しみにしてる♪」クスリ


ルビィ「あっ、いたっ!千歌ちゃーん、梨子ちゃん」

梨子「ルビィちゃん」

千歌「もういいの?」

ルビィ「うんっ!どの人のバトルもスゴかったなぁ~///」ハフー

梨子「満足そうね」クスッ

雪穂「なによりです♪」

千歌「あ、雪穂さん。亜里沙さん」

亜里沙「バトル、お疲れさまでした♪」

梨子「こちらこそ、ありがとうございました」ペコッ

雪穂「楽しいバトルでした。負けてしまったのは……オーナーとしては悔やまれますが」

亜里沙「チャンピオン相手に善戦したと思おうよ♪」

梨子「元ですってば、もう///」

雪穂「あ、そうそう。これを」

千歌「?」

亜里沙「私たちオーナーに勝利したので、このシスターズパスを贈呈します♪」

梨子「シスターズパス?」

雪穂「公的な交通機関全てを無料で使用していただけるパスとなっています」

亜里沙「もちろんご同行の方も♪」

千歌「無料!?」

ルビィ「え、それってかなりスゴいんじゃ……」

梨子「かなりどころじゃないわ。あの……こういう言い方だと失礼かもしれませんが、バトルスタジアムのオーナーにそれだけの財力と権限があるものなんですか?この施設の設備といい、会員制なことといい……」

雪穂「まあ、疑問に思われるのは当然ですよね。ご心配なく。けして非合法なものというわけではなく、設備もパスも全て、ここのスポンサーであるオハラグループの提供なんです」


千歌「オハラグループ?」

ルビィ「ウラノホシ地方のポケモンシェアの90%を占める大企業です。モンスターボールからリゾート地までを手掛ける……う、うちのラボもオハラグループから資金援助を受けています」

梨子「そんなグループが……」

亜里沙「いい人ですよ♪オハラグループ総帥、鞠莉さん♪鞠莉さん自身もスッゴく強いトレーナーなんです♪」

千歌「へぇ~……」

雪穂「この後はどちらに?」

ルビィ「ニシキノシティに……」

雪穂「ニシキノシティ……。ご武運をお祈りしています」

亜里沙「これからもハルァショオーなバトル、期待していますね♪」

千歌「はいっ!ありがとうございました!」

雪穂「またいつでも挑戦しに来てください。次は負けませんから♪」

梨子「こちらこそ♪」

ルビィ「つ、次はルビィも!」

亜里沙「はい♪」ナデナデ


シスターズホールを後にした千歌たち。
この後は……?
安価下1コンマ
奇数→ニシキノシティに到着
偶数→道中でイベント
00→その他


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート



千歌「おおおおお――――!!///」

千歌「とっ、都会だぁ――――!!!///」

梨子「なにはしゃいでるの?」

千歌「だって都会だよ、都会!!おっきなビル!!人もいっぱい!!スゴくない!?」

梨子「いや、別に」

ルビィ「る、ルビィはわかりますっ!」フンッ

千歌「トチマタウンって田舎だからねー。こういう街に憧れてたんだぁ~///」

梨子「すっごいおのぼりさんみたい」

千歌「ねえねえ、街を見て回ろうよお///」

梨子「いや、ジム戦が先なんじゃ……」

千歌「いいじゃんいいじゃん♪たまには息抜きも必要だよ~♪あ、見てみて!トマトアイスだって!食べてみようよ!」グイグイ

梨子「引っ張らないで。いつも息抜きしてるようなものじゃない」

千歌「あっ、あのヴェエ焼きってなに!?ちょっと行ってみようよ!」

梨子「話を聞きなさい!」

千歌「なーに!!もう、梨子ちゃんのケーチ!」

梨子「誰がケチよ!誰のためのジム戦だと思ってるの!!」

千歌「遊びたい人~!!はーい!!」

ルビィ「は、はーい……///」コソッ

梨子「ルビィちゃん!」

千歌「はい決まり~♪行こっ、ルビィちゃんっ!」

ルビィ「テンション上がルビィ♪」

梨子「ちょっと二人とも!!わ、私も行くから~!!///」


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート

――――――――ブティック・サウスバード



ルビィ「わぁ~、この服可愛い~♪」

千歌「こっちも可愛くない?」

ルビィ「可愛い~///さすがサウスバードブランドです///可愛いお洋服がいっぱい♪」

千歌「本当だね~///」

梨子「はぁ……いいのかなぁ……。ねえ、千歌ちゃん」

千歌「なーにー?」

梨子「本当にいいの?ジム戦」

千歌「慌てなくてもジムは逃げないよ~♪」

梨子「いや、それどっちかっていうと私が千歌ちゃんに言うセリフなんだけど……。こうしてる間にも、曜ちゃんはどんどん先に行っちゃってるかもしれないわよ?」



???「うっわ~///かっわいいなぁ~///」



ちかりこ「!!?」

???「あれもっ!これもっ!ぜーんぶ可愛い~♪はぁ~、幸せすぎる~///」

ちかりこ「曜ちゃん!!?」

曜「ほぇ?千歌ちゃん、梨子ちゃん……?」

千歌「よ、曜ちゃ~ん♪」ガバッ

曜「千歌ちゃ~ん♪」ギュー

千歌「なんでっ?なんでここにいるのっ?」

曜「千歌ちゃんこそっ!」

梨子「奇遇ね。元気だった?」

曜「うんっ♪二人も元気そうだね♪」

ルビィ「千歌ちゃん、梨子ちゃん」

曜「あれ?その子は?」

ルビィ「ピギッ!?」コソコソ

曜「おぅ!?」

梨子「大丈夫よルビィちゃん」

千歌「そうだよ。この子は曜ちゃん♪私たちの友だち♪紹介するね、こっちはルビィちゃん。旅の途中で知り合ったの♪」

曜「そうなんだ。こんにちは、ルビィちゃん。曜です。千歌ちゃんとは幼なじみなんだ♪」

ルビィ「る、ルビィですっ///」


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート

――――――――カフェ・BiBi



曜「はぁ~、それにしても……二人にまた会えて嬉しいなあ~♪」

千歌「私も♪ねっ、調子はどう?ニシキノジムに挑戦したんでしょ?」キラキラ

梨子「なにそのお母さんみたいなの」

曜「ん~、実は負けちゃったんだよね。まだバッジゲット出来てないんだ……」

千歌「そうなの?」

曜「うんっ。しばらくこの街の周りで特訓してたんだ♪ついさっき戻ってきて、少しお洋服見たいな~って。そしたら二人に会ったの♪」

梨子「それで、特訓の成果はあったの?」

曜「うんっ♪キモリもエアームドも強くなったし、新しいポケモンゲットしたよ♪」

千歌「ええ~っ!どんな子どんな子?」キラキラ

曜「ヒ・ミ・ツ~♪バトルで見せてあげる♪これからまた真姫さんのところに挑戦しに行こうと思ってたんだ♪千歌ちゃんたちも来る?」

千歌「行く行く♪曜ちゃんのバトル観たい!」

曜「千歌ちゃんは?調子はどう?」

千歌「私?私はね~……じゃんっ♪ホシゾラシティでミラクルバッジをゲットしたよっ♪」

曜「……!……そうなんだ。スゴいね、さすが千歌ちゃん♪」

千歌「えっへん♪」

曜「……………………」

梨子「?」

梨子「曜ちゃ――――」



\穂乃果『夏の香りORANGE SMILE♪』/



千歌「あっ!!」

――――――――巨大電子モニター

ナレーション『最強に挑め!その手に栄光を!』

穂乃果『あなたの挑戦、いつでも待ってるよ♪』

ナレーション『集え……ポケモンリーグ』

穂乃果『みんなもポケモン、ファイトだよっ♪』

千歌「……はあぁ///カッコいいなぁ///チャンピオン、穂乃果さん♪」

曜「うん……カッコいいよね///」

穂乃果「ホント?ありがとう♪」

千歌「へ?」

曜「あ?」

梨子「うっ……」

ルビィ「ピギッ!?」

ウワァァァァァァァ――――!


千歌「ほっ、ほのっ――――//////」

千歌「穂乃果さ――――!!!」ムグッ

穂乃果「シーッ!騒ぎになったらめんどうだから!」

曜「いや、遅いかと……」

ザワザワ……

ザワザワ……

穂乃果「うっ……ちょ、ちょっとこっち!!」


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート

――――――――カフェ・BiBi・プライベートルーム



穂乃果「はぁ……危なかった……」

梨子「もう手遅れだと思いますけど……」

千歌「チャッ、チャンピオンだぁ……//////本物だぁ~//////」

穂乃果「いやー、ゴメンね急に声かけて」アハハ

曜「本当ですよ……」

千歌「うぇっ!?曜ちゃん、チャンピオンと知り合いなの!!?」

曜「ちょっとね……///」

穂乃果「はじめまして♪穂乃果だよっ♪もしかして……あなたが曜ちゃんが話してた千歌ちゃん?会いたかったよ~♪」

千歌「はひっ!!ち、千歌ですっ!!///それに友だちの梨子ちゃんとルビィちゃんっ!」

穂乃果「梨子ちゃん……?」

梨子「……どうも。お久しぶりです」ペコッ

穂乃果「うわぁっ!!本当だ梨子ちゃんだっ!!久しぶり~♪」モッギュー

梨子「あの、抱きつかないでください……」

曜「あれ?梨子ちゃんも穂乃果さんと知り合い?」

梨子「まあ、チャンピオンだったときに少し交流が……」

曜「チャンピオン!!?梨子ちゃんが!!?」

梨子「あっ……」

ルビィ「なんか……ゴチャゴチャしてきた……」


千歌「つまり曜ちゃんは、ニシキノジムのジムリーダー真姫さんのツテで穂乃果さんと知り合って」

曜「梨子ちゃんはオトノキザカ地方のチャンピオンで、穂乃果さんとは顔馴染み……」

千歌「私と曜ちゃんは幼なじみで」

曜「ルビィちゃんは地質学者と……」

梨子「後半の情報必要?」

ルビィ「必要ですっ!」

穂乃果「いやぁ、世間は狭いねえ♪」ズズッ

穂乃果「プハー♪まさかこんなところで梨子ちゃんに会うなんてね♪元気だった?」

梨子「ええ、そこそこ。穂乃果さんもお変わり無いようで」

穂乃果「懐かしいなあ♪梨子ちゃんがチャンピオン辞めちゃってから会ってなかったもんね

梨子「ですね」

穂乃果「結局一度もバトルしなかったよね?」

梨子「はい」

穂乃果「……バトルする?♪」

梨子「イヤです」キッパリ

穂乃果「えーっ!?なんでっ!?」


梨子「バトルする意味がありませんから。私はもうチャンピオンで無いわけですし、チャンピオンへの挑戦権も無い。そもそも手持ちも揃ってはいませんし」

穂乃果「む~!いいじゃん私がバトルしたいだけなんだし!」

千歌「そうだよ梨子ちゃん!もったいないよ!せっかくチャンピオンがこう言ってくれてるのに!」

梨子「ふぅ……そのチャンピオンを倒すために、あなたたちはポケモンリーグを目指してるんでしょ」

ようちか「あ」

梨子「穂乃果さん」

穂乃果「?」

梨子「穂乃果さんを倒すのは私じゃないです。ここに二人、ポケモンマスターを目指して燃え上がるトレーナーがいることを忘れないでください」

千歌「ちょっ!!」

曜「梨子ちゃん!!」

梨子「チャンピオンだからとあぐらをかいていると、いつ寝首を掻かれるかわかりませんよ?」ニコッ

ルビィ「り、梨子ちゃん怖い……」

穂乃果「……いいね、ちょっとワクワクしてきた♪そっかー、二人が挑戦しに来てくれるんだね~♪」

曜「いやいやいやいや!!!」

千歌「私たちまだバッジも少ない新米トレーナーなんですけど!!?」


梨子「なに?チャンピオンを前にしり込みしたの?」

千歌「いや、そういうわけじゃないけど……」

曜「やっぱりその……ポケモンマスターを目指すうえで穂乃果さんを越えなきゃいけないのはわかってるんだけど……///」

千歌「トレーナーになる前から憧れてたし……///あのっ、サインくださいっ!」

梨子「ミーハー……」

ルビィ「アハハ……」

穂乃果「楽しみだなぁ♪二人が挑戦しに来てくれるのが♪」

梨子「まあ、それもこの調子じゃいつになるかわかりませんけどね」クスクス

曜「なにをー!!」

千歌「持ち上げるのか貶すのか、どっちかにしてっ!!」

アハハハハ――――♪



穂乃果「みんなこれからどうするの?」

梨子「千歌ちゃんたちはジム戦受けるんでしょ?」

曜「そのつもりだったけど、キモリたちを少し休ませたいから。今日はこの街に泊まって、明日挑戦しようかなって」

千歌「私も~♪」

梨子「千歌ちゃんは遊びたいだけでしょ」

ルビィ「ルビィはその……博物館に」

穂乃果「!」

千歌「そっか。そういえばルビィちゃん、博物館の石碑を見に行くって言ってたよね」

梨子「博物館といえば……つい最近、てんかいのふえが盗まれたとか……」

穂乃果「その話知ってるの?」

梨子「はい。凛さんが」

穂乃果「凛ちゃんが……。そっか……」

曜「私もニュース観たよ。ていうか、そんな事件があったなら博物館も入場出来ないんじゃ……」

ルビィ「そ、そう言われれば……」

穂乃果「あ、中に入りたいなら……」


―――――――――ニシキノシティ・イミワカンナイ広場

――――――――リジチョウ博物館



千歌「ここがリジチョウ博物館……」

曜「やっぱり入場規制されてるね。警備員さんいっぱい。警察の人もいる……制服いいなぁ///」

ルビィ「うぅ……どうしよう……」

穂乃果「みんな行こー」

千歌「えっ!?穂乃果さんっ!?」

穂乃果「こんにちは~♪」

警備員「チャンピオン、お疲れさまです!」

警備員「お疲れさまです!」

穂乃果「お疲れさま~♪」

梨子「なんで……」

警備員「チャンピオン、こちらは……」

穂乃果「私の友だちなんです。入っていいですか?」

警備員「もちろんです!」

警備員「どうぞ!」

ルビィ「や、やったぁ……で、いいんですかね……?」

曜「チャンピオンって……スゴい……」

梨子「顔パス……」

穂乃果「ていうか、ここの理事長が私の友だちのお母さんだから」

ルビィ「そうなんですか?」

穂乃果「うん。それに、てんかいのふえのことで私たちに協力要請も出てるしね」

梨子「協力?」

穂乃果「そっ。私と……あと、各ジムのジムリーダーはみんな友だちなんだけど、てんかいのふえについてなにかわかったら知らせることと、てんかいのふえを盗んだどろぼうを捕まえることとね」

曜「どろぼうを?それって警察の仕事じゃ……」

穂乃果「なんだけど。聞いたかもしれないけど、そのどろぼうが連れてたっていうポケモンがね……」

梨子「ダークライ……ですね」

穂乃果「うん。幻のポケモン、ダークライを連れてるなんて、普通のトレーナーじゃないことは確かだから。だから、理事長の知り合いでもありそれなりの実力者の私たちが頼まれたんだよ」

???「ふぅ、少しおしゃべりが過ぎるんじゃない?」

穂乃果「あ、理事長♪」

千歌「理事長?この人が、この博物館の……」

ルビィ「キレイな人ですね~///」


理事長「あら、ありがとう♪穂乃果ちゃん?いくらあなたの知り合いとはいえ、内部事情をペラペラ話すのはいかがなものかしら」フゥ

穂乃果「アッハハ……つい」

千歌「大丈夫です!私たちなにも言いませんから!あ、私千歌です!」

曜「曜です」

梨子「梨子です。はじめまして」

ルビィ「ルビィです///」

理事長「素直な子たちね」クスッ

理事長「改めて、当博物館の理事長です」

千歌「ねぇ、博物館なのに理事長なの?」ヒソヒソ

曜「さあ?」

理事長「……コホン///本来なら、ゆっくりと館内を案内したいところなんだけど……こんな有り様で申し訳ないわ」

ガラン

梨子「見てくれる人がいない美術品ていうのは……なんだかもの悲しい感じがしますね」

理事長「ええ」

ルビィ「あ、あのっ!ルビィ……ここの石碑を見せてもらいたくて来たんです!」

理事長「石碑を?」

ルビィ「は、はいっ!えっと……ルビィ、クロサワストーンラボラトリの副所長兼所長代理を勤めているんです。今日は石碑の調査に……」

理事長「まあ……」

曜「え、ルビィちゃんってもしかしてスゴい人?」

梨子「みたいよ」

理事長「そういうことなら喜んで。こちらへどうぞ」


千歌「……ど、どの展示品もいい感じですね。味があるっていうか、味わい深いっていうか」

穂乃果「あーわかるわかる。なんかね?コクがあるっていうか」

千歌「キレもありますよね」

穂乃果「ほんとそれだよね」

理事長「あの……無理に感想を言わなくても大丈夫なのよ?」

梨子「二人とも……恥ずかしいからやめて」

曜「いやあ、でも私も正直あんまりわからないかも。スゴいんだろうなあ……くらいで」

理事長「博物館は、雰囲気を楽しんでくれればそれでいいのよ」クスクス

梨子「……これって……ひかるおまもり」

ルビィ「こっちにはシルフカンパニーのモンスターボール初號作!」

梨子「スゴい……ここは宝の山ね……。全て本物なんですか?」

理事長「ええ、もちろんよ」

コイル「……………………」ジーッ

レアコイル「……………………」ジーッ

千歌「見られてる……」

理事長「先の件があってから、警備態勢は強化しているの。この子たちは大丈夫よ。ありがとう」

コイル「コイ……………………」スゥーッ

千歌「よくわからないんですけど、てんかいのふえってそんなに大切なものなんですか?」

理事長「……ええ。とても」


穂乃果「みんな、アルセウスって知ってる?」

梨子「まあ、知識として」

曜「何も無い場所にあったタマゴから生まれたっていうのだっけ?昔絵本で読んだかな」

穂乃果「この世界の創造主にして、全ての始まりを司るポケモンの神様。てんかいのふえは、アルセウスを呼び出すことが出来るとされてる道具なの」

梨子「はい。でも……それは絵本やおとぎ話のことで……」

穂乃果「空想だったら、今私たちもこんなに慌ててないんだよ」ヤレヤレ

ルビィ「もしかして……本当にアルセウスが?」

理事長「ええ」

千歌「えっ、じゃあ……てんかいのふえを盗んだ人はアルセウスを呼び出そうとしてるってことですか?」

穂乃果「たぶんね」

千歌「なんでそんなこと……」

理事長「それはわからないわ……けれど、もしも本当にアルセウスを呼び出すようなことになったら……」

穂乃果「そうさせないために私たちに頼んだんでしょ?任せてください♪」

理事長「……えぇ」

穂乃果「それに、てんかいのふえはそれだけじゃ意味の無い道具だしね」


ルビィ「意味の無い?どういうことですか?」

穂乃果「アルセウスは、自分の力を十七枚のプレートに分けてこの世界の至る所に隠したんだって。だからてんかいのふえを使うときには、そのプレート全てを集めてからじゃないと使えないんだって」

梨子「だって……って、詳しいですね穂乃果さん」

穂乃果「チャンピオンだもん。このくらいね」フフン

理事長「チャンピオンたるもの知識も無くてはなりません!……って、海未ちゃんに厳しく叩き込まれたのよね」クスクス

穂乃果「理事長それ言っちゃダメ!///」

理事長「フフッ。でも、そのプレートも所在の掴めたものではないのよね。プレートの所在がわかっているのは二枚だけ。あとの十五枚は行方知れず」

穂乃果「単にまだ発見されてないだけか」

千歌「てんかいのふえを盗んだ人がもう集めてるか……?」

ザワッ……

理事長「……………………」

穂乃果「……………………」

千歌「……へ?あの、私……へんなこと言った?」

梨子「……アルセウスを呼び出してなにをする気かはわからないけど」

曜「千歌ちゃんの言ったのが、考えられる最悪のパターンだね」

千歌「……へ?へ?」


穂乃果「まっ、なにかが起きる前に私たちがなんとかしてみせるよっ♪」

曜「私たちに出来ることがあったらなんでも言ってください!」ゞ

千歌「微力だけど力になってみせます!」ゞ

梨子「本当に微力だけどね」クスッ

千歌「なんで梨子ちゃん人の挙げ足ばっかりとるのっ!!」

梨子「本当のことじゃない」

千歌「なにをー!!今に見てろ~!すぐに梨子ちゃんより強くなるんだからねっ!!」

梨子「千歌ちゃんこそ、元とはいえチャンピオンを舐めないでよね」

千歌「べーっだ!!やーい、梨子ちゃんの友だち制服マニアー!!」

梨子「なによっ!!千歌ちゃんの幼なじみヨーソロー!!」

曜「なんで私がディスられるの!!!」

ギャーギャー!

ルビィ「み、みんなっ……博物館では静かに……」アワアワ

理事長「クスッ……おかしな子たち。昔の穂乃果ちゃんたちにそっくりね」

穂乃果「……ですね」


――――――――リジチョウ博物館・特別展示室



理事長「さあ、着いたわ」

ガチャッ

ようちかりこルビ「うわぁ~!!」

梨子「プラネタリウムになってるんですね……スゴくキレイ……///」

曜「千歌ちゃん見て!これ、本物の隕石だって!」

千歌「おぉ~!」

理事長「ここには通常の展示品より、さらに貴重なものが展示されているの」

千歌「ん、あそこ……」

曜「立ち入り禁止のテープがいっぱい。もしかしてあそこに……」

穂乃果「うん。てんかいのふえがあったんだ」

穂乃果「……必ず取り返す。あれは、私たちにとっての……」ボソッ

梨子「……?穂乃果さん?…………ッ!これは……」

理事長「興味があるの?」

梨子「これ……まさか、いにしえのうたの譜面ですか……?」

理事長「ええ。もちろん、本物のね」

梨子「っ!!」

曜「いにしえのうた?」

千歌「それってもしかして、梨子ちゃんが探してるっていう」

梨子「ええ……メロエッタに関する重要な鍵……」

理事長「メロエッタを……そう。それなら、あとで譜面の複写をあげるわ」

梨子「本当ですか!!!?」ズイッ

理事長「え、ええ……」タジッ

理事長「この原本をあげるわけにはいかないけど、中身を写すことは許可します。穂乃果ちゃんの知り合いだし、チャンピオンということで特別に」ニコッ

梨子「~っ///ありがとうございますっ!!///」

千歌「よかったね、梨子ちゃん♪」

ルビィ「あのっ……せ、石碑は……」

理事長「ああ、あの中央に展示されているものがそうよ」


ルビィ「ふわぁ~///こ、これが石碑……///おっきい~///」

梨子「本当……リンパナの森で見た石碑よりずっと大きい……」

曜「あ、これ……アンノーン文字だね」

梨子「なにが書いてあるの?」

千歌「えっとね~」

穂乃果「読めるの!?」

曜「まあ、普通に。ね?」

千歌「うん」

理事長「わ、私も読めないのに……」

穂乃果「ほへ~……」



千歌「森で見たのと違ってキレイだからスラスラ読める。えっと、『ちからふうじし、けっしょうは、かなたよりこなたに、しんらばんしょうの、ことわりとなりて、ときをまつ』……」

ルビィ「ちからふうじし……それってもしかして、さっき言ってたプレートのことですか?」

理事長「考えうる限り、おそらくそうでしょうね」

曜「『しんにはじまりを、のぞむもののもと、かみはすがたをあらわし、せかいはあらたな、れきしをきざむ』。……ん~……なんのことだかさっぱりだよ」

千歌「『はじまりをのぞまぬもの、かみにあだなし、くろきつばさ、はためかせる』。なんか、森で見た石碑とちょっと似てるかも……。『ふたつのいし、ゆるがぬやりとなり、ふたつのくろきかげ、てんにまじわる』……。んぁ~、なにがなんだかさっぱりだよ」

梨子「そうね。まだなんとも言えないけど……わかるのは、この石碑がアルセウスとなんらかの関係性を秘めているということくらいかしら」

ルビィ「うぅ……ルビィもはやくアンノーン文字を読めるようにならなきゃ…………うゅ?」

曜「どうかした?ルビィちゃん」

ルビィ「この石碑……この真ん中のところだけ、少し材質が違うような……?」

梨子「そうなの?」

穂乃果「おお~。さすが地質学者」パチパチ

理事長「ええ。その石碑の中心に埋め込まれているのが、アルセウスの力の一つとされているプレート。だいちのプレートよ」


穂乃果「今プレートの場所がわかってるのは、このリジチョウ博物館にある、そのだいちのプレートともう一つ」

理事長「てんかいのふえが狙われた以上、プレートは絶対に守らないといけない。いつ狙われるかわからない以上、手の打ちようが無いけど――――」



???「じゃあ……ここからプレートが無くなれば、頭を悩ませる必要も無いわよね」



――――――――ッ!!!!!

理事長「あなたっ!!?」

ルビィ「う、浮いてる……!!」

梨子「黒いローブ……凛さんが言ってたのと同じ……」

千歌「じゃあ、あの人が……!!」

???「先日は貴重なものをいただいたわ。感謝してあげる」

理事長「あら……殊勝な泥棒さんね。じゃあ今日は、てんかいのふえを返しに来たということでいいのかしら?」

???「いいえ、どうやらここに忘れ物をしたようでね」

曜「忘れ物……まさかっ!」

???「もらうわよ、そのプレート。来なさい、我がリトルデーモン……ダークライ」パチンッ

ズッ……ズズッ……

ダークライ「ラァイ……」

千歌「ダークライ……!」

ルビィ「あれが、幻のポケモン……!」

曜「なんて存在感……」

理事長「みんな、下がって!!」

理事長「博物館理事長の名に懸けて、これ以上好き勝手はさせないわ!!止めるわよ!!」シュッ ポンッ



理事長が繰り出したポケモンは……
安価下1
タイプ
安価下2
ポケモン(伝説、準伝説無し)


サーナイト「サーナッ!」

理事長「サーナイト、かなしばり!」

サーナイト「サナッ!!」

???「……………………」ギシッ

ダークライ「ダーク……」

理事長「そのままおとなしくしていなさい。もっとも、ここから逃げ出すことは出来ないでしょうけど」

コイル「……………………」

レアコイル「……………………」

???「……………………」

理事長「すでに警察には通報したわ。もうじきここに到着する。あなたたちには法の下、然るべき処遇を受けてもらいます。さあ、てんかいのふえを返しなさい」

???「……アハハ♪」

理事長「……なにがおかしいの?」

???「この程度で私たちを縛れると思う、愚かしいまでの浅はかさよ」ギラン

ダークライ「アアク!!」バッ!

理事長「ッ!?かなしばりを!!」

???「ダークライ、あくのはどう」

ダークライ「ダー……クッ!!」

理事長「サーナイト、ひかりのかべ!!」

サーナイト「サナッ!!」

ドオォン!

???「フン……そっちは任せるわ、ダークライ。邪魔物を抑えていなさい」フワッ

曜「あっ、石碑が!!」

ルビィ「ダメッ!!それは大切なものなの!!」

???「……知ったことじゃないわ」シュッ ポンッ



???が展示ケースを割ろうと繰り出したポケモンは……
安価下1
タイプ
安価下2
ポケモン(伝説、準伝説無し)


どっちも使う方向で書くわ


???「キリキザン、ケースを斬って中のプレートを取り出しなさい」

キリキザン「キザッ」キラン

千歌「ッ!ヒトカゲ、止めるよっ!!」シュッ ポンッ

曜「キモリッ!あなたもっ!!」シュッ ポンッ

梨子「私たちもっ!ケロマツ!」シュッ ポンッ

ルビィ「お願いっ、マーイーカ!!」シュッ ポンッ

???「ゾロゾロと……」シュッ ポンッ

ヘルガー「ヘルッ!!」フシュー

???「相手をしてやりなさい、ヘルガー」

ヘルガー「ルガァゥ!!!」

梨子「こっちは私とルビィちゃんが!二人はキリキザンを止めて!」

千歌「わかった!!」



キリキザン「キッザ……キザッ!」スウッ

千歌「ヒトカゲ、かえんほうしゃ!!」

曜「キモリ、タネマシンガン!!」

ヒトカゲ「カーゲッ!!」

キモリ「キーモッ!!」

キリキザン「キザ!?」

???「無駄なことを……キリキザン、きりさく」

キリキザン「キッザァッ!!」



ルビィ「マーイーカ、サイケこうせん!」

マーイーカ「マーイーッカァ!!」

ケロマツ「ケロッ!!」

梨子「うんっ!みずのはどう!!」

ケロマツ「ケーロッ!!」

ヘルガー「ヘェル!!ルッガァッ!!」


???「なんなのよ……こいつら」

理事長「よそ見をしていていいのかしら!!サーナイト、ムーンフォース!!!」

サーナイト「サァー……ナッ!」

ダークライ「ライッ……!」



千歌「ヒトカゲ、グロウパンチ!!」

曜「キモリ、つばめがえし!!」

キリキザン「キザッ……!」

千歌「へぇ、それがキモリの……!」

曜「ヒトカゲこそ……強くなったね!」

キリキザン「キザ……!」



ルビィ「マーイーカ!もう一度っ!」

梨子「ルビィちゃん、あくタイプのヘルガーにエスパータイプの技は効果は無いわ!」

ルビィ「ピギッ!?」

梨子「落ち着いて!私とケロマツもいる!プレート……守りたいんでしょ!?」

ルビィ「は、はいっ!!マーイーカ!」

マーイーカ「マイッ!!」

梨子「ケロマツ!」

ケロマツ「ケロォッ!!」

ヘルガー「ヘル……」



???「遊びはここまでよ」


???「ダークライ、キリキザン、ヘルガー……やりなさい」

ダークライ「ライ……!!」

サーナイト「サナアッ!!」ズザッ

キリキザン「キッザァッ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!?」ズバッ

キモリ「キモッ!?」ズバッ

ヘルガー「ルガアァゥ!!」

ケロマツ「ケロッ!?」ドガッ

マーイーカ「マイッ!?」ドゴッ

千歌「ッ!?」

曜「なにっ!?」

梨子「急に……力が増した……!?」

ルビィ「ピギャアゥ……!」

理事長「みんなっ!!」

???「よそ見をしていていいのかしら……なーんて、ねっ」パチンッ

ダークライ「アアアアク!!!」ゴオォォォォ……

???「ダークホール」

ダークライ「ラアアイ!!」ギュイン!

サーナイト「サ、ナッ……」パタッ

マーイーカ「マ……イ」パタッ

キモリ「キ……モ……」パタッ

ケロマツ「ケロッ……」パタッ

ヒトカゲ「カ、ゲェ……」パタッ

千歌「みんなっ!!」

ヒトカゲ「カゲ……」Zzz

千歌「ね、眠ってる……」

梨子「ダークライ一人でみんなを眠らせるなんて……」

ケロマツ「ケ、ロォッ……」Zzz

キモリ「キ、モォ……」Zzz

曜「なんか、みんな苦しそう……!なんでっ!?」

理事長「ダークライのナイトメアね……!ねむり状態のとき、体力を減らす特性……!」

ルビィ「そんなっ!じゃあ、マーイーカたちは!」

理事長「みんな、ポケモンをモンスターボールに!それで体力を減らされることはないわ!」

千歌「でも、それだと……!」

???「あなたたちは指をくわえて見ていればいいわ。キリキザン」

キリキザン「キッザッ!!」ズパズパッ

ルビィ「ケースが!!」

スッ

???「だいちのプレート……確かにもらったわ」

梨子「それを返しなさい!」

???「フッ、なら力ずくで取り返せばいいじゃない」

穂乃果「うん、そうしようかなっ♪」


ボオォォォォッ!

???「ッ!!」

穂乃果「やっぱり、わかりやすいのがいいよね」

理事長「やっと動くのね……他の展示品もあるんだから、少しは加減してよ?」

穂乃果「どうする?リザードン♪」



リザードン「リザアァァァァァッ!!!」



ビリビリ――――

千歌「リザードン……!」

梨子「健在ですね……穂乃果さんのリザードン……」

曜「スッゴい迫力……!」

穂乃果「みんな下がってて。少しだけ……本気出すから」


???「この闘気……ただの人間ではなさそうね。何者?」

穂乃果「ただのチャンピオンだよ♪」

???「チャンピオン……フッ、なるほど。頂きに座する人間というわけね。けれど、所詮それは人間の間での話。たかがチャンピオン風情が、天界を支配せし邪悪なる堕天使……このヨハネに敵うとでも?」

穂乃果「ヨハネちゃんかあ。可愛い名前だね♪ね、ヨハネちゃん。おとなしくてんかいのふえを返してくれないかな?あれは私たちにとってとても大切なものなんだ。返してくれたら、私の友だちに美味しいケーキをごちそうしてもらうからさ」

ヨハネ「答えは、NOよ」パチンッ

キリキザン「キザッ!!」

ヘルガー「ルガァゥ!!」

穂乃果「うん、残念だよ」

リザードン「ザアァァァァァ!!!」

ボオォォォォッ!

キリキザン「キッ……ザッ!?」パタッ

ヘルガー「ヘ……ル……」パタッ

ヨハネ「ッ!かえんほうしゃ一撃で……」

千歌「スゴい……」

曜「これが……チャンピオン……」


穂乃果「さぁ、次はあなただよ。ダークライ」

ヨハネ「……戻りなさい、キリキザン、ヘルガー。フン、まあ……さすがはチャンピオンといったところね」

穂乃果「ありがとう♪じゃあ、降参してくれる?」

ヨハネ「笑わせないで。ダークライ、あくのはどう」

ダークライ「ラアアイ!!」

穂乃果「リザードン、りゅうのはどう!」

リザードン「ザァードッ!!」

ドオォォォォン!

ルビィ「ピギッ!?」

曜「ルビィちゃん!大丈夫っ!?」

ルビィ「だ、大丈夫ですぅ……」

理事長「このままじゃここが危ないわね……。警備室、特別展示室の天井を開けて!」

梨子「天井を!?でも、そんなことしたら街が……!」

穂乃果「大丈夫だよ♪ちゃんと手は打ってあるから♪」

ガコン……

ゴゴゴ……

理事長「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「了解っ。リザードン!」

リザードン「ザアッ!!」

ドンッ!

ダークライ「ライッ……!」

穂乃果「そのまま外へ!」

リザードン「リザッ!!」

グイッ!

???「……愚かね。たかが炎を冠する竜が、我が闇の眷族に敵うはずがないじゃない」

穂乃果「そっちこそ、私のリザードンを甘く見ちゃダメだよ♪さあ、ヨハネちゃん♪てんかいのふえとプレートを返して」

ヨハネ「チッ……人間風情が、このヨハネに命令するなぁっ!」シュッ ポンッ



ヨハネはひこうタイプ、または特性ふゆうのポケモンを繰り出した。
開いた天井から逃げようとしている。
そのポケモンは?
安価下1
伝説、準伝説を除く。


ゲンガー「ガァー!」

ヨハネ「ゲンガー、シャドーボール!」

ゲンガー「ンンガァー!!」

ボォン!

理事長「くっ!!」

ヨハネ「行くわよ、ゲンガー。ダークライたちのあとを追うわ」

ゲンガー「ゲーン……」

フワリ

理事長「まっ、待ちなさい!!」

千歌「行っちゃう!」

曜「ここは……お願いっ、エアームド!」シュッ ポンッ

エアームド「アアム!!」

曜「っしょ……追うよ、エアームド!」

千歌「待って!私もっ!」

梨子「二人ともっ!」

理事長「危ないわ!戻りなさい!」

梨子「二人が行っても……!」

千歌「わかってる。でも、じっとなんか……してられない!」

曜「エアームド!」

エアームド「エアムッ!!」バサッ!

ルビィ「い、行っちゃった……!」

梨子「まったく……ルビィちゃん、私たちも!」

ルビィ「は、はいっ!」

タタタタタ……


穂乃果「若いってスゴいな……♪」

理事長「なにをのんきな……それよりも……」

穂乃果「はいっ。大丈夫です。私もあとを追いますから」シュッ ポンッ



穂乃果が繰り出したひこうタイプのポケモンは?
安価下1
伝説、準伝説、未進化無し


ファイアローで。
大きさ的に乗るのムリじゃね?とかはちょっとご都合解釈でオナシャスm(__)m


穂乃果「お願い、ファイアロー」

ファイアロー「ファアイッ!!」

穂乃果「っと」

ファイアロー「フィアッ!!」バサッ バサッ

理事長「お願いね……」



リザードン「リザアッ!!!」ゴウッ!

ダークライ「ライ……!!」

ヨハネ「ダークライ、そんな相手になにを手こずっているの?」

ダークライ「ラァイ」

ヨハネ「ゲンガー」

ゲンガー「ゲン」

スゥーッ

トンッ

ヨハネ「ダークライ、さっさと片付けるわよ。手を貸すわ。ゲンガー」

ゲンガー「ゲーンガー……!」

ヨハネ「きあいだま!」

ゲンガー「ンガァ!!」

リザードン「ザッ!!」ドンッ!

ヨハネ「今よ。ダークライ、れいとうビーム!ゲンガー、シャドーボール!」

ダークライ「ラァイッ!」

ゲンガー「ンガァッ!」



曜「エアームド、てっぺき!!」



ガキィン!

エアームド「アムッ……!」

ヨハネ「……またあなたたちなの?」

千歌「間に合ったね。大丈夫?リザードン」

リザードン「リザッ……!」

曜「エアームド、あの子のいる建物に私たちを下ろして!」

エアームド「エアッ!」


トンッ

千歌「ありがとう、エアームド」

曜「エアームド、リザードンと一緒にダークライたちを!」

エアームド「エアァッ!」バサッ!

曜「さあ、逃げられないよ!」

千歌「ヨハネちゃん、人が困ることをしちゃダメだよ。いい子だから、ふえとプレートを返そ?」

ヨハネ「いい子?このヨハネが?アッハハハハ♪滑稽だわ……まさか、この堕天使ヨハネが人間風情にいい子呼ばわりだなんて」

千歌「ヨハネちゃんだって人間でしょ?みんなには一緒に謝るから、だから……」

ヨハネ「それが滑稽だと言うのよ!!」

千歌「!!」ビクッ

ヨハネ「……何様のつもりかしら。魔力を欠片も持たない一人間が。魔界の加護と恩寵を一身に受けたこの私を嘲るとは」

千歌「違う!そんなのじゃなくて!」

ヨハネ「まさか、この程度で私を追い詰めたつもりでいるの?塵芥がどれだけ集まろうと、闇の魔力の前に全ては無に帰すのよ!」

穂乃果「さあ、それはどうかなっと」トンッ

穂乃果「おとと……ありがとう、戻ってファイアロー」

ファイアロー「ファイ!」

穂乃果「少なくとも、もう逃げ場は無いんじゃないかな?それとも、まだ手持ちのポケモンがいたりするのかな?まあ、それはこっちも同じだけど」

ヨハネ「……………………」


――――――――ニシキノシティ・マグネティックストリート



キャアー!

梨子「大変なことになってきたわね……」タタタッ

ルビィ「みんな混乱してる……」タタタッ

梨子「とにかく、あのヨハネって子を止めないと」

ルビィ「でもっ、ルビィたちのっ、ポケモンは……」

梨子「……私も、ケロマツが眠ってる今、手持ちはヒトモシだけ……」

ルビィ「ルビィたちが行って、なにかっ、役にっ、立つのかなぁっ……」ハァッ ハァッ

梨子「わからないけどっ……とにかく行かなきゃ!」

???「ねえ、あなたたち」

りこルビ「っ!?」

???「この騒ぎのこと……っていうか、なにか関係ある?」

梨子「あなた……は?」

???「まったくあのバカ……!なにが博物館よ!場所移動するならそう連絡しなさいよね……!」イライラ

ルビィ「あ、あの……」

???「この騒ぎの元のバカたちの居場所を知ってるなら、案内しなさい」シュッ ポンッ

ギャロップ「ロォップ!!」

梨子「ギャロップ……!」

???「ほら、乗りなさいよ。行くんでしょ?」

ルビィ「だ、誰……?」

???「通りすがりのジムリーダーに決まってるでしょ」カミノケクルクル


――――――――ニシキノシティ・ニシキノジェネラルホスピタル

――――――――屋上



穂乃果「さあ、ヨハネちゃん」

ヨハネ「……………………のよ」

千歌「?」

曜「なに?」

ヨハネ「なんで邪魔するのよ……私は……私はっ!!」

穂乃果「っ!!」

ヨハネ「もういい……もうここに用は無い……。この街ごと……あなたたちを深淵の闇で覆ってあげる!!」バッ!

キラン

千歌「それはっ!!」

穂乃果「キーストーン……まさか」バッ



ゲンガー「ゲーン……ガアァ」ベエッ



穂乃果「口の中からメガストーン……!リザードン!!」

リザードン「リザアッ!!!」ゴオッ!

ヨハネ「我、真なる力の解放者。リトルデーモンよ……禍き闇の力を覚醒せよ!!」

キュイィィィィィン



ヨハネ「メガシンカ!!!」


ゲンガー「ゲーン……!!」

キイィィィィィィン

パアァァァァァ!

ヒュウゥゥゥ……ドンッ!

メガゲンガー「ガアッ……ゲェアァァァァァァァァ!!!!!」

曜「なにっ……これっ……!!」

千歌「これが……メガシンカ……!!進化を越えた……進化……!!」

ヨハネ「ゲンガー、この街の全てを呑み込みなさい!!かみなり!!!」

メガゲンガー「ゲンッ、ガアァァァァァッ!!!」

ゴロゴロ……

ピシャアッ!

リザードン「ザアッ!!」

エアームド「エアァッ!!」

ヒュウゥ……バタンッ

エアームド「エ……アァッ」パタッ

曜「エアームド!!!」

リザードン「リザァ……!!」ギロッ

メガゲンガー「ゲァガッガッ!!」

ヨハネ「二対一が卑怯だとは言わないわよね」ギラン

ダークライ「ラアアイ!!」ドオォン!

リザードン「リザッ……!!」

ヒュウゥ……ズシンッ

穂乃果「リザードン……!!」

ヨハネ「アハハ♪見なさい!これが闇の力よ!!これが堕天の力よ!さあ、もう一度言ってみなさい!誰が逃げられないって?」



???「あなたよ」


ゴオォォォォッ!

ヨハネ「!?」

曜「これは……ほのおのうず……?」

穂乃果「♪」

ギャロップ「ロオオップ!!」

千歌「ギャロップ……」

梨子「千歌ちゃんっ!!曜ちゃんっ!!」

曜「梨子ちゃん!」

ルビィ「大丈夫っ!?」

千歌「私たちは……。それより、どうやってここまで……」

ルビィ「あの人のギャロップに乗って……」チラッ

穂乃果「……♪いいタイミングだね♪」

???「あなたの説明がちゃんとしてれば、もう少し早く着けたわよ」

穂乃果「厳しいなあ。壁を駆け上がってまで急いで来てくれたのに♪」

???「うるさいわね!///メガゲンガーにダークライ……さすがのリザードンと言えど苦戦したのかしら」

穂乃果「んー、活躍の場を取っといた……じゃダメ?」

???「なにそれ、意味わかんない」

ヨハネ「意味がわからないのはこっちよ。次から次へと……ザコが束になろうと、闇の力を解放した私たちに勝てると思って?」

???「闇の力だかなんだか知らないけど、うるさいのよあなた。中途半端なにこちゃんみたいで見ててイライラするわ。これ以上、私の街で好き勝手やってんじゃないわよ」

ギャロップ「ギャロオォッ!!」

ゴオォォォォッ!

曜「何度見ても……スゴい炎……」

ルビィ「建物の屋上丸ごとほのおのうずで囲んだ……」

梨子「じゃあやっぱり……この人がこの街のジムリーダー……」

千歌「真姫さん……」

真姫「来なさいよ、にこちゃんもどき。格の違いってのを教えてあげるわ」


ヨハネ「チャンピオンの次はジムリーダー?劣悪なる下等種は、堕天使の因果律より消えなさい」

真姫「はぁ……」

真姫「消えるのは、あなたよ」

ギャロップ「ギャアロッ!!」

真姫「ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ギャッ……ロッ!!」ダッ……ゴオッ!

メガゲンガー「ゲンッ!!」ズザッ!

ヨハネ「メガシンカしたゲンガーが力負けした……!チッ……ゲンガー、きあいだま!」

真姫「もう一度ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ギャッ!!ロオッ!!」シュッ シュッ ドゴッ!

ヨハネ「迅い……!」

真姫「ニトロチャージは使えば使うだけスピードを上げる技。常識でしょ」フフン

ヨハネ「ッ!!ダークライ!!」

ダークライ「アアアク!!」

真姫「穂乃果、向こうは任せるわ。リザードンはまだ倒れていないでしょ」

穂乃果「人使い……っていうか、ポケモン使いが荒いなあ……。リザードン、まだやれる?」

リザードン「リッザァ!!」

穂乃果「うん、そうだよね♪」


リザードン&ギャロップ VS ダークライ&メガゲンガー
このあとどうなる?
安価下1コンマ

奇数→穂乃果、真姫がチャンピオン、ジムリーダーとしての力を見せつける。

偶数→ヨハネに異変が……

00→千歌、曜が意地を見せる。


真姫「ギャロップ、ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ギャアロッ!!」

メガゲンガー「ンガッ!!」

真姫「続けてドリルライナー!!」

ギャロップ「ギャア……ロオッ!!」ダッ! ドッゴォ!

メガゲンガー「ゲェアッ!!」



穂乃果「おおっ、さすが真姫ちゃん♪」

真姫「あなたが言うと皮肉にしか聞こえないわよ」

穂乃果「さっすが荒ぶる炎を統べる女帝(笑)」

真姫「なに煽ってんのよ!!///いいからさっさとしなさいよ!これ以上街を騒がせないで!!」

穂乃果「そうだね、リザードン」

リザードン「ザアッ!!」

穂乃果「ファイト見せるよ、エアスラッシュ!!」

リザードン「リイッ、ザァッ!!」シュバッ!

ダークライ「ライッ……!」

穂乃果「りゅうのはどう!!」

リザードン「リッ、ザアァァァァ!!!」

ダークライ「ダァクッ……!!」


曜「強い……」

千歌「これが……チャンピオン……。これが……ジムリーダー……」

ルビィ「ゴクリ……」

梨子「……………………」ギュッ



メガゲンガー「ンガアァァッ!」

ダークライ「ダアァク!!」

真姫「やっぱり、メガシンカポケモンは一筋縄ではいかないわね」

穂乃果「ダークライもね。さすが幻のポケモン」フゥ

真姫「感心してないで、さっさと本気出しなさいよ。このほのおのうずだって、長くは持たないわよ」

穂乃果「うん。……じゃあ」スッ

ヨハネ「……キーストーン……!」ギリッ


ヨハネ「まったく……これ以上付き合ってられないわ。かと言って、この状況は……」

ダークライ「ラァイ……!」

メガゲンガー「ゲンッ……!」

穂乃果「さあ……リザードン!心をひとつに!一緒に感じよう……可能性!」

リザードン「リッ、ザアァァァァァドッ!!!」

ヨハネ「クッ……!!」

穂乃果「メガ――――」



ポンッ



ヨハネ「!?」

ラルトス「ラル!」

穂乃果「っ!」

真姫「ラルトス?」

ラルトス「ラルッ、ラルッ!ラールッ!!」シュンッ

ヨハネ「なにを――――」

千歌「っ!消えた!」

ルビィ「テ、テレポート……」

真姫「ギャロップ、ほのおのうずを解きなさい」

ギャロップ「ロォップ」

ゴオォォォォ……フッ

真姫「いったいどこへ……」

曜「あっ、あそこっ!」ビッ


梨子「あんなところに……!」

穂乃果「リザードン!」

リザードン「ザアッ!」

ヨハネ「……ダークライ、ダークホール」

ダークライ「アアーク!!」ギュイィィィン

リザードン「リザッ!……リッ、ザァ……」グラッ

穂乃果「リザードン!っ、戻って!」

真姫「テレポートで距離をとった隙に……」



ヨハネ「……まったく、余計なことをしてくれたわね」

ラルトス「ラル……」

ヨハネ「…………もういいわ」

ラルトス「ラル――――」

ヨハネ「……………………。フン、とにかく……これで心おきなく帰れるわ」

真姫「逃がすわけないでしょ」

ヨハネ「逃げる?見逃すのよ、この私が。あなたたちを」

真姫「なんですって……?」ギロッ

ヨハネ「いい?これは警告よ。今後私に関わらないで。そうすれば身の安全は保証するわ。私はてんかいのふえと、このだいちのプレートを含めて十四枚のプレートを所持している」

ルビィ「十四枚も……」

ヨハネ「あと二枚……。全てのプレートを私のものにし、理想を遂げるまであなたたちはなにもしないで」

千歌「……?」

真姫「ハア?何様よ、あなた」

ヨハネ「覚えておきなさい、人間ども。私はヨハネ……世界に終焉をもたらす悪魔にして、世界の始まりを告げし堕天使」



ラルトス「ラルッ」

ヨハネ「まもなく世界は……混沌を終える」

シュンッ


――――――――ニシキノジェネラルホスピタル



千歌「……………………」

梨子「……………………」

曜「……………………」

ルビィ「……………………」

真姫「……………………」カミノケクルクル

カツンッ

理事長「みんな、大丈夫?」

真姫「理事長」

理事長「真姫ちゃん、ありがとう」

真姫「ジムリーダーとして当然のこと……したとは、言えないわね」

理事長「いいえ、みんなを守ってくれたんだもの。それだけで充分よ」

理事長「あなたたちも無事でなによりだわ」

千歌「……………………」

理事長「幸いにも怪我人は出なかったようよ。真姫ちゃんが警察やジムの人たちを動かしてくれたおかげね」

真姫「穂乃果から連絡があったからです」

理事長「フフッ、あの子は昔からいざというとき頼りになるものね」クスクス

真姫「ええ」

千歌「ッ……あのっ!!」ガタッ

理事長「?」

千歌「……ごめんなさい!!私たち……勝手に飛び出して……プレートもなにも取り返せなくて……なにも出来なくて……」

曜「千歌ちゃん……」

梨子「……………………ッ」

理事長「……謝らないで。あなたたちはよくやってくれたわ」

曜「でもっ……」

真姫「そうよ。新米トレーナーのあなたたちに、あれこれ責め立てるつもりはないわ。むしろ、あの子を逃がした責任は私たちにある」

ルビィ「そんなっ……」

真姫「チャンピオンとジムリーダーが揃ってなお逃がすなんて……失態も失態だわ」

理事長「それだけあの子のポケモンが強かったということよ……。自分を責めないで」


穂乃果「ほーらよ、わひひゃん(そーだよ、真姫ちゃん)」モフモフ

真姫「穂乃……って、なに食べてるのよ」

穂乃果「ングング……しゅかシューだよ?んぁ、クリーム付いちゃった」ペロッ

穂乃果「みんなも食べる?」

理事長「あなたは……」

穂乃果「いやー、久しぶりに頑張ったらお腹すいちゃって」モグモグ

真姫「のんきね……。で?これからどうするのよ」

穂乃果「ほーらねー(そうだねー)」

真姫「飲み込みなさい」

穂乃果「ふぁい……ゴックン。まあ、ヨハネちゃんの目的がプレートってわかってるんだし、とりあえずもう一枚のプレートのある場所に向かうよ。……次は必ずプレートを守る」

真姫「私はこの街を離れるわけにはいかないけど、平気?」

穂乃果「うん。でも、あとの所在のわからないプレートはどうしようかな……」

千歌「あ、あのっ……それなんですけど」


理事長「どうかした?」

千歌「あの子、ヨハネちゃんが言ってました。だいちのプレートを含めて十四枚のプレートを持ってるって」

梨子「ええ……」

曜「想定してた最悪のパターンだね……」

千歌「うん……。それから、こうも言ってました。あと二枚……って」

理事長「あと二枚……?」

ルビィ「あ、たしかに……!」

理事長「あと二枚……どういうことかしら……?解読結果によるとプレートは全部で十七枚のはずだけど……」

真姫「なにそれ、意味わかんない」カミノケクルクル

穂乃果「ヨハネちゃんが十七枚目のプレートの存在を知らないってことかな?」

梨子「たぶん……」

理事長「……考えられる可能性は……1、あの子がプレートの存在を知らない。2、あの子の言うとおり本来プレートの数は十六枚で、私たちの石碑の解読が間違っている。3、私たちとあの子、どちらも間違っている」

真姫「3は考えたくないわね。もしもを挙げ出したらキリが無いもの」

曜「2だとしたら、ますますこっちが遅れを取っちゃいます……」

梨子「だとしたら残るは1……可能性は高いですが、希望的観測が大部分含まれている気がします……」

千歌「でも、だとしたらなんでヨハネちゃんは十七枚目のプレートのことを知らないんだろ?」

穂乃果「……十七枚目のプレートが、"まだ"この世界に現れていないから……とか」


千歌「まだ……?」

真姫「どういうことよ。穂乃果」

穂乃果「博物館の石碑に書いてあったよね」

『ちからふうじし、けっしょうは、かなたよりこなたに、しんらばんしょうの、ことわりとなりて、ときをまつ』

穂乃果「って」

理事長「ええ。でもそれが?」

穂乃果「そもそも、私たちはプレートのことを何も知らない。どこにあるのかも、それがいつこの世界に現れたのかも。だとしたら、まだ現れてないプレートがあってもおかしくないでしょ?」

真姫「そんなこじつけ……」

穂乃果「それだけじゃないよ。ヨハネちゃんは、誰もその場所を突き止められなかったプレートを半分以上集めてる。もしかしたら、てんかいのふえにはプレートを探し出す力があるんじゃないかな」

理事長「……考えられるわね。てんかいのふえもプレートも、アルセウスに関する道具……。ふえにプレートが共鳴してもおかしくない……」

穂乃果「多分、ヨハネちゃんはてんかいのふえを使ってプレートを集めた。でも、まだ現れてないプレートまでは探せない。だからあと二枚……なんて言い方をしたんだよ」

真姫「……まあ、スジは通ってるかもしれないけど」

穂乃果「それと、ヨハネちゃんは石碑を読んだわけじゃない。読んだとしたらプレートの数を間違えるはずはないしね。文字が読めないのかどうかまではわからないけど」


理事長「穂乃果ちゃんの仮説が正しいものだとするとすると、残るのは私たちが所在を把握しているプレート、私たちが所在を把握していないプレート、私たちもあの子も所在を把握していないプレートの三枚」

真姫「あの子が十七枚目を把握していないっていうのは大きなアドバンテージね。……いえ、プレートが現れからじゃ、てんかいのふえが反応する。それじゃ遅いのね」

穂乃果「うん。私たちがやるべきことは、ソノダシティの天険……ラブアローマウンテンの頂上にあるプレートを絶対死守すること。そして、十七枚目に関する情報を出来るだけ集めること」

真姫「情報って言ってもね……」

ルビィ「あっ、あのっ!」

穂乃果「?」

梨子「ルビィちゃん?」

ルビィ「お、お姉ちゃんなら……ルビィのお姉ちゃんなら、なにかわかるかもしれません!」

理事長「お姉さん?」

ルビィ「は、はいっ!お姉ちゃん……考古学に詳しいから……。ルビィはお姉ちゃんがなにを研究してたのかははわからないけど、もしかしたら!」

真姫「そのお姉さんって、どこにいるのよ」

ルビィ「そ、それが……今どこにいるのかは……」モジモジ

真姫「なによそれ。じゃあ意味無いじゃない」


ルビィ「うゅ……」

穂乃果「まあまあ♪ただでさえ情報は少ないんだから♪お姉ちゃんはどこに向かったかわかる?」

ルビィ「えっと……………………あっ、そう言えば……ラボを出るとき、アヤセ島がどうって」

真姫「アヤセ島……エリーのところ?」

穂乃果「絵里ちゃんのところかぁ……寒いんだよね……あの島。真姫ちゃんが一緒ならちょうどいいのに」

真姫「なんでよ。ほのおタイプ使いだから?」

穂乃果「暑苦しいから」

真姫「あっつあつのぱいちゃんパイ顔面に叩きつけるわよ」

理事長「アヤセ島なら、たしかトウジョウシティから定期船が出てたわね」

曜「定期船!!」キラキラ

千歌「曜ちゃん、今はダメ」グイ

曜「はぃ……」

真姫「でも、ソノダシティとアヤセ島って、ほとんど真逆の方向よ?どうするのよ」

穂乃果「んー、リザードンに頑張ってもらうとか」

真姫「リザードンに同情するわ……」

千歌「……あのっ!」

穂乃果「?」

千歌「ルビィちゃんのお姉ちゃんの方は……私たちに任せてくれませんか!?」

穂乃果「……………………」

曜「千歌ちゃん……」

梨子「急になにを……」

理事長「……ダメよ。あなたたちは、私たちが巻き込んでしまっただけ。これ以上深入りする理由は無いわ。後のことは全部任せて。あなたたちは、今まで通りに旅を続けなさい」


曜「そ…………」

梨子「……………………っ」

千歌「そうだよ……って、言えないでしょ?」

ようりこ「……………………!」

千歌「だって……悔しいじゃん!目の前で起きたこと、なにも出来なかったんだよ!?足手まといにすら……穂乃果さんたちのバトルを見てることしか……!」

真姫「それは、あなたたちが――――」

千歌「新米だからとか、経験が無いからだとか……そんな風に言ってたら、そこで終わるんです……。私は……っ!私は、弱いことを言い訳にしたくないです!!」

穂乃果「……………………!!」

千歌「私たち……もっと強くなります!だから……!!」

穂乃果「……………………うん、わかった」

理事長「穂乃果ちゃん……」

真姫「待ってよ穂乃果、危険すぎるわ。相手は得体が知れない上に、この子たちはまだバッジも一つ二つのトレーナーなのよ?無理にでも止めるべきよ」

穂乃果「うん。だから……千歌ちゃんと曜ちゃん……二人とも、明日中に真姫ちゃんに勝つこと。これが条件だよ」

曜「真姫さんに……?」

穂乃果「真姫ちゃんに勝って、バッジをゲットしたら……そのときは、私たちからお願いする。……それでどうかな?」

千歌「もし、真姫さんに勝てなかったら?」

穂乃果「ここで起きたこと全てを忘れて、普通に旅を続けてもらう。バッジを集めて、リーグに挑戦して、私のところまで……」

真姫「……穂乃果ったら」

穂乃果「さぁ、どうする?」


千歌「……………………明日ですね」

穂乃果「うん」

千歌「わかりました。私たち……やります!!」

曜「……♪やっぱり。そう言うと思った」

梨子「千歌ちゃんだもんね」クスッ

ルビィ「ルビィ、応援しますっ!!」

真姫「本気?ていうか、正気?」

穂乃果「だと思うよ♪」

理事長「無茶というか、無鉄砲というか……本当にそっくり。昔の穂乃果ちゃんたちに」クスリ

真姫「……はぁ。ホント、意味わかんない」



真姫「言っとくけど、私は手を抜かないわよ」

千歌「もちろんです!」

曜「私はリベンジもありますからね!バッジは絶対もらいます!」

梨子「フフッ、二人ともすごいやる気♪ところで、私とルビィちゃんは……」

穂乃果「んー、じゃあ二人が勝ったらってことで♪」

梨子「適当な……」


――――――――ニシキノシティ・ホテルアワシマ



ポフー

ルビィ「わぁーい///フカフカベッドだぁ~///」

梨子「久しぶりのちゃんとした寝床ね♪どうするルビィちゃん、先にシャワー浴びる?」

ルビィ「えっ///さ、先に……?///」

梨子「何故顔を赤らめるの。……あれ、千歌ちゃんたちは?」

ルビィ「そういえば……ホテルの中を探検してるのかな?それとも籠城事件を起こしてたり……」

梨子「なに言ってるの?」

パタン

梨子「んん~///やっぱりベッドは気持ちいいわね~///」ノビー

ルビィ「うんっ♪///」ノビー

梨子「今日はいい夢見られそう~♪……………………」ピタ

梨子「……………………」ガバッ

ルビィ「梨子ちゃん?」

梨子「はぁ……。ゴメン、ルビィちゃん。ちょっと出掛けてくる。先に休んでて」

ルビィ「えっ?梨子ちゃんっ?」

梨子「大丈夫、すぐ帰ってくるから」

バタン

ルビィ「……………………」ポツン

ルビィ「……………………シャワー、浴びようかな」


――――――――ニコマキホテル・スイートルーム



コンコン

???「はーい」

ガチャッ

???「どちら様~?」

梨子「……穂乃果さん」

穂乃果「梨子ちゃん。こんな時間にどうしたの?」

梨子「……お願いがあります」

穂乃果「……………………」

梨子「私と……バトルしてください」

穂乃果「私はいいけど……」

梨子「ならお願いします。この先に向けて……少しでも、昔の私に近付きたいんです。チャンピオンとして頂点に君臨していた、あの頃のように」

穂乃果「梨子ちゃんも悔しかったんだね」クスッ

梨子「……」ギュッ

穂乃果「じゃあ、ホテルの地下に行こっか。バトルフィールドがあるから、そこでバトルしよう」


――――――――ニシキノシティ・近郊



千歌「……………………」

曜「……………………」

千歌「……ここまで来ればいいかな」

曜「うん」

千歌「じゃあ」スッ

曜「やろっか」スッ



――――――――一時間前・ホテルアワシマ



千歌「曜ちゃん」

曜「ん……どうかした?」

千歌「久しぶりにさ、バトル……しない?」

曜「こんな時間に?」

千歌「ヒトカゲたちも回復したし……。このままじゃ、なんか……モヤモヤして眠れない」

曜「千歌ちゃん……。でも、あぁ……私もだ」

千歌「街の外行こ」

曜「梨子ちゃんたちには?」

千歌「んー、内緒にしとこ。それより……早くバトルしよう」

曜「うん……」


――――――――現在



千歌「おいでっ」シュッ ポンッ

千歌が繰り出したのは……
安価下1コンマ一桁
1~5→ヒトカゲ
6~0→ゾロア



曜「ならこっちは……この子でいくよっ」シュッ ポンッ

曜が繰り出した新しくゲットしたポケモンは……

安価下2
タイプ(くさ、はがね、ひこう以外)
安価下3
ポケモン(伝説、準伝説、最終進化(二段階目が最終進化は可)、千歌たちがゲットしているポケモン以外から)


ゾロア「ロアッ!!」

ミロカロス「ミロオッ!!」

千歌「ミロカロス……。キレイだね」

曜「うん♪ニシキノシティから少し行ったところの湖でゲットしたんだ♪久しぶりゾロア、元気そうだね♪」

ゾロア「ロア!」

千歌「それじゃあ、始めよっか」

曜「ヨーソロー!ミロカロス、全速全身!」

ミロカロス「ロオッ!」

ヒュウゥゥゥ……



千歌「ゾロア、あくのはどう!!」

曜「ミロカロス、みずでっぽう!!」



ボオォォォン!

ゾロア「ロォッ!!」

ミロカロス「ロッカ!!」

千歌「ただのみずでっぽうなのにスゴい威力……負けないよゾロア!めざめるパワー!!」

ゾロア「ゾォッ、ロッ!!」

曜「アクアテールで叩き落として!」

ミロカロス「ミ、ロォッ!!」ビシッ! バシッ!

曜「ゾロア目掛けて大きく旋回!」

千歌「地面の上なのに速い!」

曜「そのままみずでっぽう!!」

ミロカロス「ミィロッ!!」ブシューッ

ゾロア「ゾロッ!!」

千歌「ゾロア!!」


ゾロア「ゾ、ロォッ!!」

千歌「曜ちゃん……強くなってる。……でも」

曜「ミロカロス、そのまま旋回を続けて!」

千歌「ッ!!ゾロア、旋回するミロカロスとは逆方向にあくのはどう!!」

ゾロア「ゾォッ、ロォッ!!」

ミロカロス「ミロッ!!」

曜「ミロカロス!!動きに合わせられた……!」

千歌「怯んだ今がチャンスだよ!めざめるパワー!!」

ゾロア「ローアッ!!」

ミロカロス「ミィッロッ!!」

千歌「決めるよ!!あくの――――」


穂乃果『リザードン!りゅうのはどう!!』

真姫『ギャロップ!ニトロチャージ!!』

ヨハネ『ダークライ、あくのはどう!!』



千歌「っ!!」

ゾロア「ゾロッ?」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「……………………」

曜「おいで、ミロカロス」

ミロカロス「ミロ」シュルシュル

曜「……」ナデ

曜「どうかした?」

千歌「……………………なんかね、世界って広いんだなあって」

曜「?」

千歌「世界には……私よりも強い人がたくさんいて、私の知らないバトルがあって、私じゃわからない考えを持ってる人がいるんだって……」


――――――――



ケロマツ「ケロオッ!!」ズザァ

穂乃果「ほら、どんどん来なよ」

梨子「はぁっ、はぁっ!!まだまだぁ!!」

ケロマツ「ケェッ、ロォッ!!」


――――――――



曜「……そうだね。トチマタウンにいただけじゃ、絶対に知ることはなかったね」

千歌「世界は広くて大きくて……それを知る度に、自分の小ささがよくわかるんだ」

曜「……うん、私もだよ」


――――――――


梨子「ケロマツ、かげぶんしん!!」

ケロマツ「ケロッ!!」シュバッ シュバッ

穂乃果「かえんほうしゃで薙ぎ払うよ!!」

リザードン「リザアァァァァァ!!!」ゴオオッ!

ケロマツ「ケロァ!!」

梨子「ケロマツ!!」

穂乃果「そろそろ限界だよ。もうやめよう?力押しのバトルなんて、梨子ちゃんらしくないんじゃない?」

梨子「……そう、ですね」

穂乃果「チャンピオンだったことを過去にしようとしたのは自分なのに、なんでもう一度強くなろうとするの?」

梨子「……クスッ」



梨子「だって、千歌ちゃんたちが強くなるから」


――――――――



千歌「ちっぽけな自分が、どこへ飛び出せるか……それはわからない。でも、なんとかなるってはじめることが大切なんだよね」

曜「だよね」

千歌「なにかを成し遂げるために強さが必要なら、もっともっと強くならないと!ヨハネちゃんより!梨子ちゃんより!真姫さんより!穂乃果さんより!!」


――――――――



梨子「千歌ちゃんも曜ちゃんも、きっと明日は今日より強くなる。自分たちのペースで、どんどん前に進んじゃうんです。ボーッとしてたら置いてかれてしまうかもしれません。ちょっとムチャしたり、無謀なこともしちゃうこともあると思います。そんなとき、隣で支えてあげたいんです。一緒に強くなりたいんです。笑い合っていたいんです。二人は……この地方で出来た、初めての友だちですから」ニコッ

穂乃果「……………………」



穂乃果『海未ちゃんっ!ことりちゃんっ!はやくー!』

ことり『待ってよぉ~!穂乃果ちゃ~ん!』

海未『こらっ!そんなに急ぐと転んでしまうでしょう!』

穂乃果『アハハハハ♪』



穂乃果「……………………そっか」ニコリ

梨子「だから……まだまだ付き合ってもらいますよ!チャンピオン!!」

穂乃果「いいよ♪全力でぶつかってきて!!」

ケロマツ「ケッロオオオオオオオ!!!!!」

リザードン「リィッザアアアアアアア!!!!!」


――――――――



曜「強く……か。うん♪じゃないと、首を突っ込むなって言われて終わっちゃうもんね♪」

千歌「今日なにも出来なかった悔しさも、歯痒さも……全部壊して前に進もう!今日の自分を乗り越えよう!!」

曜「うん♪明日……絶対勝とうね♪」

千歌「うんっ!!」


――――翌日

――――――――ニシキノシティ・ニシキノジム



真姫「……………………」

千歌「!」ザッ

曜「!」ザッ

真姫「……来たわね」スクッ

千歌「はいっ!ジム戦……お願いします!トチマタウン、千歌です!!」

曜「同じく、曜です!!」

真姫「昨日も言ったけど、手加減しないわよ」

ようちか「はいっ!!!」



タタタタ……

ルビィ「はぁっ、はぁっ!ま、間に合った……。よかった、まだ始まってない……。あ、あれ……?」キョロキョロ

ルビィ「梨子ちゃん……いない。昨日も結局帰ってこなかったし……。バトル始まっちゃうよぉ……」


――――――――ニコマキホテル・地下バトルフィールド



パラパラ……

ガラッ

ケロマツ「ケ、ロォ……」グググ……パタッ

リザードン「リザァッ……」グググ……パタッ

梨子「ケロマツ!」ダッ

梨子「ケロマツ……お疲れさま」ナデッ

穂乃果「リザードンもね。……はぁ、やっぱり強いね梨子ちゃん」

梨子「なにを言ってるんですか……。何戦もしてやっと引き分けなんて……。本当、怪物じみた強さですね」

穂乃果「怪物!?ひどくない!?」

梨子「ウフフ♪」

穂乃果「これで昔の梨子ちゃんに近付けた?」

梨子「いいえ、まだまだです」シュッ ポンッ

ヒトモシ「ヒトッ♪」バァー

梨子「次はこの子の相手もしてもらいます」

穂乃果「まだやるの!!?」

梨子「現役チャンピオンが音をあげてどうするんですか。こんな機会、もう無いかもしれませんからね。存分に経験値をもらいますよ♪」

ヒトモシ「トーモッ♪」

穂乃果「も~疲れた~!」

梨子「穂乃果さんっ」

穂乃果「む~……だって、千歌ちゃんたちのバトル見たいし~」

梨子「ああ、それなら心配はいりませんよ」

穂乃果「?」

ヒトモシ「トモッ、トモッ……ヒトッ♪」ピョンッ

梨子「きゃっ……もう、ヒトモシったら」

ヒトモシ「ヒートッ♪ヒトッ♪」スリスリ

梨子「フフッ♪……千歌ちゃんたちは勝ちます。絶対に。私はそう信じてます」

穂乃果「……あー、もう……若いなあ」

梨子「いや、穂乃果さんもそんなに変わりませんよね?」

ヒトモシ「トモッ?」

穂乃果「んっ……」ノビー

穂乃果「ふぃ~。よしっ、じゃあ続きしよっか♪」

梨子「はいっ!」

ヒトモシ「ヒトーッ!!」オー


――――――――ニシキノジム



真姫「さて、それじゃ早速始めましょうか。バトルは1vs2のダブルバトル」

曜「ダブルバトル?」

千歌「二人一緒にバトルするんですか?」

真姫「バトルのことは私に一任されてる。異論は認めないわ。使用ポケモンは一人二体。手持ちのポケモンが全て戦闘不能となったらバトル終了。いいわね?」

ようちか「はいっ!!」

真姫「そして、バトルに勝てばてんかいのふえの件を手伝ってもらうことをお願いして、バトルに負ければキレイさっぱり忘れる。それもいいわね?」カミノケクルクル

ようちか「……はいっ!!」

真姫「もう一度だけ言うけど、私はいっさい手を抜かないわよ」

曜「もちろんです!」

千歌「本気のジムリーダーを倒せないと、意味がありません!!」

真姫「……覚悟は出来てるみたいね。いいわ」バッ

真姫「私はニシキノジムのジムリーダー、真姫!荒ぶる炎を統べる女帝!目指すものがあるなら、燃え盛る炎であなたたちのハートを熱く燃やしなさいっ!!」シュッ ポンッ

ギャロップ「ギャアロッ!!」ザッ



真姫が繰り出したもう一体は……?
安価下1
ポケモン(伝説、準伝説、最終進化(二段階目が最終を除く)以外)


ほのおタイプ限定って付けるの忘れた


コータスで


コータス「コーッ!!」プシュー

曜「ギャロップにコータス……。どうする?千歌ちゃん」

千歌「全力で真っ向勝負!!」

曜「だよね!!」

シュッ ポンッ

ゾロア「ゾロッ!!」

ミロカロス「ミロォッ!!」

真姫「いい面構えじゃない」



ルビィ「二人とも、がんばルビィ!!」



審判「これより、ジムリーダー真姫様、チャレンジャー千歌、曜のバトルを開始します!使用ポケモンは――――」

真姫「前置きはいいわ。この昂りが収まる前に、早くバトルを始めなさい」

審判「はっ、はいっ!それでは……バトル、開始!!」


曜「ミロカロス、みずでっぽう!」

千歌「ゾロア、めざめるパワー!」

ミロカロス「ミイッ、ロッ!!」

ゾロア「ゾォッ、ロォッ!!」

真姫「コータス、こうそくスピンで弾き飛ばしなさい!!」

コータス「コオッ!!」ギュイィン!

千歌「うわっ!」

曜「二人の攻撃を簡単に……!」

真姫「今度はこっちの番よ!!ギャロップ、ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ロォップ!!」

千歌「来るよ!!」

曜「ミロカロス、ゾロアの前に!!」

ミロカロス「ミロッ!!」

曜「アクアテール!!」

バッシィィィ!

ミロカロス「ミィッロッ!!」

ギャロップ「ギャロォッ!!」

千歌「ゾロア、ミロカロスの身体を駆け上がってジャンプ!!めざめるパワー!!」

ゾロア「ゾロッ!!ゾッ、ロァッ!!」ピョンッ!

千歌「めざめるパワーを足場に、空中からギャロップにあくのはどう!!」

ゾロア「ロァッ!!」バシュッ!

真姫「へぇ、面白いバトルじゃない!でも……コータス!まもる!!」

コータス「コォッ!タッ!」

ガキィン!

コータス「タァス!」ダンッ!


千歌「すごい防御力……!」

真姫「ギャロップ、ニトロチャージ!!コータス、ふんえん!!」

ギャロップ「ギャロォッ!」

コータス「コーッ!!タスッ!!」

曜「ミロカロス、みずでっぽうで防いで!!」

ミロカロス「ミィッ、ロッ!!」ブシュウ!

真姫「甘いわよ!!」

ギャロップ「ギャアッ……ロオオッ!!」ダンッッ!

ミロカロス「カロッ……!!」

曜「ミロカロス!!」

千歌「なんで!?速さだけじゃない……急にニトロチャージの威力が上がった!!」

真姫「フフン♪」



ルビィ「あのギャロップ……もしかして、もらいびの特性……?コータスのふんえんを受けて、ほのおタイプの威力が上がった……。ニトロチャージで素早さも上がって……。防御力の高いコータスも……。厄介だよ……」



千歌「大丈夫曜ちゃん!?」

曜「うん……!ゾロアは?」

千歌「ミロカロスが防いでくれたから大丈夫……。どうする?」

曜「……!」


真姫「もう終わり?それとも萎縮した?まだバトルは終わってないわよ!!ギャロップ、ニトロチャージ!!コータス、のしかかり!!」

ドゴンッ!

ズシンッ!

ミロカロス「ミロォッッ!!!」

曜「ミロカロス!!」

千歌「ゾロア、ミロカロスの援護!!空中はゾロアのフィールドだよ!!あくのはどう!!」

ゾロア「ロォッ、アァッ!!」

ギャロップ「ロッ!!」

千歌「曜ちゃん!!」

曜「うんっ!!ミロカロス、みずでっぽう!!」

ミロカロス「ミイッ、ロッ!!」

ギャロップ「ロップ!!ロッ、オォップ!!」

曜「直撃したのに……!やっぱり、強い……!」

真姫「ふぅん……この程度じゃ燃やせないってわけね。いいわ」ニッ

千歌「っ!!」

真姫「ギャロップ、コータス!火力を上げるわよ!フィールドを、焼き尽くしなさい!!!」

コータス「コーッ!!タスッ!!」フーンッ!

ギャロップ「ギャロオォォッ!!」ゴオオッ!

曜「ふんえんを受けて、またギャロップの炎の威力が上がった!!」

真姫「ほのおのうず!!!」

ギャロップ「ギャロォッ!!!」

ボオォォォッ!

ボンッ ボンッ ボンッ

ゾロア「ロッ!!」

千歌「めざめるパワーの足場が……!!」


真姫「炎に囲まれたこの空間で、あなたたちに何が出来るかしら」

曜「くっ!!」

真姫「今このとき、ここは私が支配したわ。さあ、女帝の足下に跪きなさい!」

千歌「お断り!!」

曜「です!!」

ゾロア「ロォッ、アッ!!」バシュッ!

ミロカロス「ミーッ、ロッ!!」ブシュッ!

真姫「コータス、まもる!!」

コータス「タスッ!!」

真姫「ギャロップ、炎のフィールドを駆け巡りなさい!!」

ギャロップ「ロッ!!」



ルビィ「速い!!連続したニトロチャージで……あんなにスピードが上がってるなんて!!」



ミロカロス「ミッ……!」

ゾロア「ゾロ……!」

曜「速すぎる……!目で追えない……!」

千歌「……………………!」

曜「これじゃどこから来るか……」

真姫「♪」ニヤッ

千歌「っ!!ゾロア!!」

ミロカロス「ミッ!!」

曜「上!!?」

真姫「オーバーヒート!!」

千歌「あくのはどう!!!」

ドオォォォン!


ゾロア「ロォッ、ア……」パタッ

千歌「ゾロア!!」

審判「ゾロア、戦闘不能!!」

曜「ゾロア……ミロカロスを庇って……!!ゴメン、千歌ちゃんっ!!私……!!」

千歌「大丈夫。曜ちゃん、今のは私がカバーしただけだよ。それより……まだ、バトルは続いてる」

曜「……っ!」

真姫「よく反応したわね。二人まとめて倒したと思ったけど」

千歌「残念でしたね」ニコッ

真姫「生意気ね。嫌いじゃないわ、そういうの」

千歌「ありがとうございます!さあっ、輝くよ!ヒトカゲ!!」シュッ ポンッ

ヒトカゲ「カゲカゲーッ!!」

真姫「ヒトカゲ……。私相手にほのおタイプで挑むなんて、いい度胸じゃない」

千歌「ヒトカゲ、一緒に輝こう!勝って、前に進もう!!」

ヒトカゲ「カァゲッ!!」

千歌「曜ちゃん」

曜「っ……」

千歌「お互い、足りないところは補おう。私がダメなところは曜ちゃんがカバーして。バトルの中で高め合える。それがダブルバトル……それが、ライバルでしょ?」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「一緒に勝とう!曜ちゃん!」ゞ

曜「うんっ!!」ゞ


千歌「いっくよぉー!!ヒトカゲ、グロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!カーッ、ゲッ!!」ゴンッ!

コータス「コタッ!!」

真姫「コータスがぐらついた……!!いいパンチじゃない!コータス、こうそくスピン!!」

コータス「コォッ!!」ギュイィン!

ヒトカゲ「カゲッ!!」

千歌「っ!!曜ちゃん!!」

曜「ミロカロス、コータスに振り下ろすようにアクアテール!!」ビッ!

ミロカロス「ミロォッ!!」ブンッ! ビシィッ!

コータス「コッ!!」

真姫「コータス!!」



ルビィ「アクアテールを叩きつけた……!そっか!コータスは横に回転する……だから、縦の攻撃には弱いんだ!!」



千歌「曜ちゃんさすがっ!!」

曜「任せてっ!」ゞ

真姫「……ちゃんと戦況をよく見てる。フィールド全体を見てる千歌はもちろん、千歌の咄嗟の意図を読んで指示を出す曜の柔軟性もおもしろいわね。だこらこそ、焼き尽くしがいがあるわ!」

コータス「コオオッ!!」

曜「うそっ!!」

千歌「全然効いてない……!!」

真姫「コータスの防御力はダテじゃないわよ!!コータス、ふんえん!!」

コータス「コオッタッ!!」

ギャロップ「ロオップ!!」


曜「このままじゃ、どんどん力を上げられちゃう……。どうしたら……」

千歌「……………………グロウパンチは本当に少しだけど効いた。アクアテールも……。なら……!」

千歌「曜ちゃん、私のこと信じてくれる?」

曜「千歌ちゃん?」

千歌「……!」

曜「……!……うん!もちろんだよ!」

千歌「よしっ!!」

真姫「なにか考えついた?だったら、そのアイデアごと灰にしてあげるわ!!」

千歌「ヒトカゲ、コータスに向かってダッシュ!!」

ヒトカゲ「カゲッ!!」ダッ!

千歌「グロウパンチ!!」

真姫「まもる!!」

ヒトカゲ「カゲェ!!」ガンッ!

コータス「コタァッ!!」

千歌「まだまだ!!連続でグロウパンチ!!」

ガンッ! ガキンッ!

曜「ミロカロス!ギャロップにみずでっぽう!!」

ミロカロス「ミィッロッ!!」プシュウゥ!

真姫「避けなさいギャロップ!」

ギャロップ「ロオッ!!」

曜「みずでっぽうを発射したまま頭を振って!!」

ミロカロス「ミイッ!!」グイッ!

真姫「!!」

ギャロップ「ロォップ!!」バシャアッ!

真姫「みずでっぽうを、まるで鞭みたいに……!」

曜「今だよ!!頭を振った勢いのまま、アクアテールを叩きつけて!!」

真姫「そう何度もくらわないわよ!!ギャロップ!!」

ギャロップ「ギャアロッ!!」ダッ!

真姫「!!」

真姫「違う!!アクアテールで狙ってるのはギャロップじゃない!!」

コータス「コッ!!?」フッ

真姫「まもるが解けた!」

ようちか「いっけぇ――――――――!!!」

ドガアァァァァン!


コータス「コッ……コタッ」パタッ

審判「コータス、戦闘不能!!」

ようちか「よっし!!」

パァン!

千歌「上手く決まったね♪」

曜「千歌ちゃんの作戦のおかげだよ♪」

真姫「……なるほど。全部計算ずくだったってわけね。みずでっぽうでギャロップを攻撃するのと同時に、アクアテールの威力を上げるブースターの役割……そして行動範囲を制限することでギャロップとコータスを意図的に並ばせた」



ルビィ「そっか……ヒトカゲはコータスの足止め……!グロウパンチで攻撃力を上げながら、じっとチャンスを待ってたんだ!」



真姫「ギャロップがアクアテールを回避することも織り込み済みだったのね。狙いは最初からコータスだった」

千歌「これであとはギャロップだけ!!」

曜「うん!この勢いのまま押し切ろう!!」

ヒトカゲ「カァゲ!!」

ミロカロス「ロオッ!!」



真姫「調子に乗るんじゃないわよ!!!」

ギャロップ「ギャアァロオォォォォォッ!!!」

ゴオオォォォッ!



ようちか「ッ!!!?」

真姫「……なんて♪はぁ、まったく……私がこんなに熱くなるなんて。ホント、いつ以来かしら。心が滾るバトルは、いつだって楽しいのよ」

曜「真姫さん……」

真姫「こんなに楽しいバトル、絶対勝ちたいじゃない!勝ちたくなっちゃうじゃない!!」ニッ

千歌「~っ!!」

真姫「ギャロップ、私たちの最大火力でこのバトルの勝利に火を灯すわよ!!」

ギャロップ「ロオオッ!!」


真姫「ギャロップ、見せてあげなさい!あなたの本気!!ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ギャア……ロオォッ!!」

千歌「はや――――」

曜「千歌ちゃんっ!!!」

ドゴオォン!

ミロカロス「ミ、ロッ……」パタッ

千歌「ミロカロス!!ヒトカゲの盾に……」

曜「ありがとう、ミロカロス。これでさっきの借りは返したよ」

曜「これで私もあと一体……。行くよっ、キモリ!全速前進っ!!」シュッ ポンッ

キモリ「キモッ!!」ザッ

ヒトカゲ「カゲッ!!」

真姫「揃いも揃っていい顔してるわ。さあ、かかってきなさい!!!」


千歌「はいっ!!ヒトカゲ、ひっかく攻撃!!」

曜「キモリ、タネマシンガン!!」

真姫「ニトロチャージ!!」

ドゴオォン!

ヒトカゲ「カッゲ!!」

キモリ「キモォッ!!」

千歌「全然止められない……!」

曜「千歌ちゃん、私が少しでも動きを止めてみる!その隙を狙って!!」

曜「キモリ、気合い入れるよ!!」

キモリ「キモ!!」

真姫「もう一度よ!!ニトロチャージ!!」

ギャロップ「ロォップ!!」ダッダッダッ!

曜「集中するよ!!」

キモリ「キモォッ!!」

ギャロップ「ロオォップ!!」

曜「今だよ!!ギャロップの脚を狙って!!つばめがえし!!」

キモリ「キッ、モォッ!!」バシィッ!

ギャロップ「ロッ!!」グラッ

千歌「ヒトカゲ、グロウパンチ!!」

ヒトカゲ「カァッ!!ゲッ!!」

ドガァッ!

真姫「ギャロップ!!」



ルビィ「動きが止まった!!今がチャンスだよっ!!」


曜「キモリ!つばめがえし!!」

千歌「ヒトカゲ!グロウパンチ!!」

キモリ「キモオォッ!!」ビシッ! バシィッ!

ヒトカゲ「カァゲエェ!!」ドゴッ! ドガッ!

真姫「オーバーヒートで突き放しなさい!!」

ギャロップ「ロオッ!!」ボオォッ!

曜「キモリ!!」

千歌「ヒトカゲ!!」

真姫「二人まとめて吹き飛びなさい!!ドリルライナー!!」

ギャロップ「ギャアッ、ロオォッ!!!」

千歌「グロウパンチ!!」

曜「つばめがえし!!」

ヒトカゲ「カァッ――――」

キモリ「キモ――――」

ドッカアァァァァン!


千歌「ヒトカゲ!!」

曜「キモリ!!」

ヒトカゲ「カゲ……」

キモリ「キモ……」

真姫「パワーもスピードも最大まで高めたドリルライナーよ。今のを受けて立ち上がれるわけ――――」

ヒトカゲ「カァッ……ゲッ……!」ググッ

キモリ「キッ、モォ……!」ググッ

真姫「!?」

千歌「ヒトカゲ……///」

曜「キモリ……///」

真姫「なんで……立ち上がれるの……。直撃したのに……」

ヒトカゲ「カゲッ……カゲェェェェェ!!!」ダンッッ!

キモリ「キモ……キィッモォォォォォ!!!」ダンッッ!

ようちか「っ!!!///」


千歌「曜ちゃん……ゴメン///」

曜「ううん……わかるよ、千歌ちゃん。私も……///」

千歌「こんなに追い詰められてるのに……私たちの力が届いてることが、それでも敵わないことが、ポケモンたちが立ち上がってくれることが……///」

曜「うんっ!このバトルの全てが!!///」

ようちか「ドキドキする!!//////」

真姫「っ!」

真姫「なんていい笑顔してるのよ……。まったく、とんだポケモンバカじゃない。まるで、昔の私たちみたい」カミノケクルクル

ギャロップ「ギャアァロッ!!!」

千歌「感じる……ヒトカゲたちの熱い思い!」

曜「負けてたまるかって強い思い!」

真姫「もっと燃え上がりなさいギャロップ!!ありったけの力を込めなさい!!最高の挑戦者たちの熱い心に負けないくらい!!!」

ギャロップ「ロオオオオオオオッ!!!」ゴオッ!



真姫「ほのおのうず!!!」

ギャロップ「ギャアアッ、ロオォッ!!!」

ボオォォォッ!



ルビィ「ヒトカゲ!!キモリ!!」


千歌「今この瞬間!!最高に輝こう!!」

曜「見たことない夢の軌道追いかけよう!!」

千歌「ヒトカゲ!!」

曜「キモリ!!」



ようちか「サンシャイン!!!!!」



パアァァァァァ――――!



ルビィ「これは……この輝きは……!!」



真姫「進化の……光……!!」



リザード「リィッ、ザアァァァァァ!!!!!」

ジュプトル「ジュプッ、トオォォォォォル!!!」

千歌「ヒトカゲが……!!」

曜「キモリが……!!」

ようちか「進化した!!!//////」


リザード「リッザァッ!!!」バシュッ!

ジュプトル「ジュッ、トォッ!!!」ズバッ!

真姫「ほのおのうずを……切り裂いた……!!」

ギャロップ「ギャロ……!!」



ルビィ「ドラゴンクローにリーフブレード……!!新しい技を覚えたんだ!!」



千歌「リザード……!!///~っ!!真姫さんっ!!!」

真姫「っ!?」

千歌「ありがとうございますっ!!真姫さんのおかげで、私たち……また一つ強くなれました!!」

真姫「まるで勝ったみたいなはしゃぎようね!喜ぶのは、私たちを倒してからにしなさい!!ギャロップ、ニトロチャージ!!!」

ギャロップ「ギャロォッ!!!」

リザード「リザッ!!」

千歌「うんっ!!」

ジュプトル「トオッ!!」

曜「わかってるよっ!!」

千歌「輝くよ、リザード!!」

曜「ジュプトル、全速前進っ!!」

リザード「リッザァッ!!!」

ジュプトル「ジュップアァ!!!」

千歌「ドラゴンクロー!!!」

曜「リーフブレード!!!」

ギャロップ「ギャアァロオォォォォォッ!!!」

リザード「リッ、ザアァァァァァ!!!」

ジュプトル「ジュプッ……トオォォォォォル!!!」

ドガアァァァァ――――ン!


ヒュウゥゥゥ――――

ルビィ「ど、どうなったの……?」



ギャロップ「ロップ」

真姫「……………………フッ」

ギャロップ「ロォッ……」パタッ

真姫「私の、負けね」


千歌「……………………った」チラッ

曜「」コクン

千歌「…………~っ!!!勝ったあぁぁぁぁぁ!!!//////」

曜「ヨーソロー!!!//////」

千歌「やった!!やったよ曜ちゃん!!」

曜「うんっ!!私たち、勝ったんだ!!」

リザード「リザッ」スッ

ジュプトル「ジュップ」スッ

グッ ガシッ

千歌「リザード~!!」ギューッ

リザード「リザッ!」

千歌「スゴいスゴい!!たくましくなったね!!」

リザード「リッザッ」

曜「ジュプトルもだよ♪スゴくカッコよかった♪」

ジュプトル「ジュッ///」



ルビィ「おめでと~!!千歌ちゃんっ!!曜ちゃんっ!!」



千歌「ありがとう、ルビィちゃん!!」

真姫「まったく……負けるなんて本気で思ってなかったのに」


曜「真姫さん……」

真姫「私は、本当に本気だったわ。当然でしょ?誰だってバトルに負けるのはイヤだもの。それに、あなたたちを危険に巻き込んじゃいけないって、ジムリーダーとして……大人としての責任もあった。けど、あなたたちはそんな私を越えて強くなった。あなたたちの中に、私は確かに覚悟を感じたわ」パチンッ

審判「」スッ

真姫「受け取りなさい。これは私があなたたちの可能性を認めた証、ダーリンバッジよ」

千歌「ダーリンバッジ……」

曜「真姫さんが私たちを認めてくれた証……」

真姫「……この先」

ようちか「?」

真姫「あなたたちが選んだ道は、誤りだったと思うことがあるかもしれない。後悔だってするかもしれないわ。夢が大きくなるほど試されるでしょうね」トンッ

千歌「っ……」

真姫「そんなときは、胸の熱さで乗り切りなさい。熱すぎてとまらないくらいの熱さで。無謀な賭けは勝ちにいきなさい。私が認めてあげたトレーナーなら、ね」ニコッ

ようちか「っ///はいっ!!///」


――――――――

――――



穂乃果「あ~っ!!やっぱりバトル終わってる~!!」

千歌「穂乃果さんっ!」

穂乃果「もうっ!!梨子ちゃんのせいだからね!!」

梨子「なんでですか」

曜「梨子ちゃんっ!」

梨子「二人とも、お疲れさま♪バトルは……」

千歌「それは……」チラッ

曜「もちろん……」チラッ

ようちか「勝ったよ!!♪」ジャーン

穂乃果「おおっ、ダーリンバッジ!!スゴいスゴい!!真姫ちゃんに勝ったんだ!!」

梨子「だから言ったじゃないですか。二人は勝つって♪」

ルビィ「千歌ちゃんも曜ちゃんもスゴかったんだよ♪」

梨子「みたいね。リザードにジュプトル……!」

リザード「リザッ」

ジュプトル「ジュップ」

梨子「進化したのね。二人の思いに応えて」ナデナデ

穂乃果「あー、見たかったなぁ……」ガクッ

ルビィ「本当にカッコよかったです!!」

真姫「それより、穂乃果」

穂乃果「あ、そうだね。コホン……約束だからね。てんかいのふえのこと、みんなに力を貸してもらってもいいかな?」

千歌「はいっ!!」

穂乃果「うん♪改めてよろしくね、みんな♪」


穂乃果「ただし、条件があるよ」

千歌「条件?」

曜「真姫さんに勝ったのに?」

穂乃果「条件というか、お願い……かな」

真姫「フッ」カミノケクルクル

穂乃果「一つ、絶対にムチャはしないこと。あなたたちがまだ半人前のトレーナーだってことは変わらないし、守られるはずの子どもだってことを忘れないで」

千歌「っ……」

梨子「千歌ちゃん」ポンッ

穂乃果「なにかあれば、私たちを頼ってほしい。危険なことだけは絶対にしちゃダメ」

曜「はいっ」

穂乃果「そして……」

ようちか「……………………」ゴク



穂乃果「旅を楽しむことを忘れないで」



ようちか「!!」

梨子「穂乃果さん……」

真姫「まあ、その通りよね」

ルビィ「?」

穂乃果「私たちがお願いしたことを旅の目的にしちゃダメ。千歌ちゃんたちが目指すのはポケモンリーグ。歩かなきゃいけないのはポケモンマスターへの道。私たちの都合で、叶えなきゃいけない夢を忘れないでほしいの」

真姫「私たちのことは二の次でいいわ。あなたたちは、あなたたちの旅をしなさい」

穂乃果「それが、みんなにお願いする条件。……どうかな?」ニコッ

千歌「……はいっ!!わかりました!!」

梨子「クスッ♪なんだか穂乃果さん、スゴく大人っぽいですね」

真姫「生意気にもね」

穂乃果「この中で一番歳上なんだけどっ!!」プンスコ


――――――――ニシキノジム前



真姫「それで?これからどうするの?」

千歌「私たちはアヤセ島を目指すつもりだけど、曜ちゃんは?」

曜「あー……私もそうするつもりだったんだけどね。さっき穂乃果さんに言われたから。旅を楽しむことを忘れないでって。一緒に行くことが正解なのかもしれないけど……それでも私は、千歌ちゃんとは違う道を行くよ♪千歌ちゃんの知らないところで、千歌ちゃんよりも強くなる♪もちろん、てんかいのふえのことを探りながらね♪」

千歌「そっか。それじゃ、またいつかだね」

曜「ちゃんと強くなっててよ?強くなった千歌ちゃんを倒すのは、ライバルのこの私なんだから♪」

千歌「うんっ♪」

真姫「曜、あなたどこのジムを目指すの?」

曜「千歌ちゃんが勝ってきた、ホシゾラシティのホシゾラジムを」

真姫「凛のところか」

穂乃果「私も久しぶりに凛ちゃんに会いたいな~♪」

真姫「私は会いたいなんて言ってないわよ」カミノケクルクル

穂乃果「照れちゃって~♪素直じゃないんだから♪このこの~♪」

真姫「うるさいっ!!///」



千歌「曜ちゃん。ホシゾラジムを目指すんなら、途中にあるシスターズホールっていうタッグバトル専門の施設があるからオススメだよ♪」

曜「タッグバトル専門の……いいねっ♪なんか楽しそう♪」

ルビィ「で、でも確かシスターズホールって会員制じゃあ……」

梨子「そうね。私たちは凛さんの紹介があったけど……」

千歌「うあっ!!」

穂乃果「シスターズホール?千歌ちゃんたち、雪穂たちとバトルしてきたんだ」

梨子「雪穂さんのことを知っているんですか?」

穂乃果「え?だって雪穂は私の妹だもん」

千歌「うええっ!!?」


ルビィ「そ、そうなんですか……」

穂乃果「曜ちゃんのことは、私から雪穂に伝えておくよ。よろしく言っておいて♪」

曜「はい!ありがとうございます!」

梨子「世間って狭いのね……」



真姫「それで千歌たちは?アヤセ島を目指すなら、まずは定期船の出てるトウジョウシティを目指さないといけないわよ?」

千歌「ここからトウジョウシティって遠いんですか?」

穂乃果「ニシキノシティからだと……にこちゃんのところを通るんだっけ?」

真姫「ええ」

梨子「にこちゃん?」

穂乃果「ヤザワシティのジムリーダー、にこちゃん♪」

千歌「ジムリーダー……!!うん、決まった!まずはヤザワシティ!ジム戦に勝って、トウジョウシティ、アヤセ島を目指す!!」

真姫「意気揚々ね。ま、にこちゃんには余裕で勝てるでしょ」

穂乃果「またそんな憎まれ口たたいて~♪ホントは一番にこちゃんのこと好きなくせに~♪」ツンツン

真姫「好きじゃないわよ!!!!!//////」


真姫「まったく……///トウジョウシティはヤザワシティを越えた砂漠の先にあるわ。道すがら手強いトレーナーやポケモンも多いし、せいぜい気を付けなさい」

梨子「はい、ありがとうございます」

曜「それじゃ、私は行くね」

千歌「えっ、もう?」

曜「ただでさえ、私は千歌ちゃんに一歩リードされてるしね。それに……真姫さんにちゃんとリベンジしたいですし」

真姫「ちゃんと?」

曜「今回は千歌ちゃんと力を合わせて勝つことが出来ました。でも私は、その前に一度負けてます。私一人の力で、ちゃんと勝ちたいんです」

真姫「そう。じゃあ、凛を倒したらもう一度いらっしゃい。待ってるわ」

曜「はいっ!」ゞ

真姫「ただし、負けてるのは私も同じなんだから。そこのところ忘れないでよね」

曜「わかってます♪それじゃあね、みんなっ!」

梨子「うんっ♪」

ルビィ「また会いましょう♪」

千歌「次に会うときは、もっと強くなってるから!」

曜「私もっ!」

タタタタタ……



ルビィ「行っちゃいましたね」

千歌「うん。でもまあ、また会えるから」

梨子「ライバルだもんね♪」

千歌「うんっ♪」

ルビィ「それじゃ、ルビィたちも行きますか?」

穂乃果「あ、そうそう。梨子ちゃん」

梨子「はい?」

穂乃果「理事長が呼んでたよ。いにしえのうたの譜面を渡すから、博物館に来てって」

梨子「っ!!ありがとうございます!!千歌ちゃん、ルビィちゃん、私行ってくる!!待ってて!!」タタタ……

千歌「はやっ!!」

ルビィ「えーと、どうしよう?」

千歌「んー、じゃあ……美味しいものでも食べに行こうか♪」

ルビィ「はいっ♪」

千歌「それじゃ、穂乃果さん、真姫さん。ありがとうございました」ペコッ

穂乃果「またね、二人とも♪」

ルビィ「はいっ!」

真姫「またいつでもいらっしゃい」

千歌「はい!それじゃ!!」

タタタタタ……


穂乃果「じゃあ、私も」

真姫「行くのね」

穂乃果「うん」

真姫「海未によろしく言っておいて。あまり修業ばかりしてるとバカになるわよって」

穂乃果「アハハ♪うん、わかった♪」

真姫「またね、穂乃果」

穂乃果「うんっ。また」スタスタ

真姫「……………………」

穂乃果「……………………」スタスタ ピタッ

クルッ

穂乃果「またみんなで集まろ♪たまには、みんなでバトルしようよ♪昔みたいに♪」

真姫「……そうね」クスッ



真姫「九人が集まってバトルするのが、未曾有の危機でないことを祈ってるわ」

穂乃果「うん。私もだよ」


―――――――――ニシキノシティ・イミワカンナイ広場

――――――――リジチョウ博物館



梨子「理事長っ!!」バンッ

理事長「梨子さん、館内ではお静かに」

梨子「あっ、すみません……///」

理事長「フフっ、慌てなくてもちゃんと用意しておいたわよ」スッ

梨子「いにしえのうたの譜面……。やっと見つけた手掛かり……///ありがとうございます、理事長!」

理事長「会えるといいわね、メロエッタに」

梨子「はいっ♪」

理事長「この後は?」

梨子「ヤザワシティからトウジョウシティに向かうと」

理事長「それなら、砂漠を通るのね」

梨子「そう言っていました」

理事長「……………………」

梨子「どうかしましたか?」

理事長「これは噂にすぎないのだけれど、砂漠にはメロエッタを崇める民の集落があると聞くわ」

梨子「メロエッタを?」

理事長「メロエッタに関する伝承の中に度々登場するも、けして人前に姿を現すことはなく、存在は確認されていない。けれどその人たちなら、メロエッタのことをきっと知っているはず」

梨子「……!」

理事長「あくまでも噂だから、話し半分に覚えておいてね」

梨子「いえ、ありがとうございます」

理事長「あなたにとっても、ステキな旅になりますように」ニコリ


――――――――ビートストリート




千歌「」モグモグ

ルビィ「」 パクパク

梨子「……………………」

千歌「あっ、ひほひゃん」モグモグ

梨子「お待たせ……」

ルビィ「ふへんはおわえはんへふは?」

梨子「なにを言っているのかわからないわ。ついでに……食べすぎよ二人とも!!!なによこのテーブルいっぱいのケーキ!!!」

千歌「ジム戦に勝ったお祝いだよ!!」

梨子「まったく……」

ルビィ「梨子ちゃんもどうですか?」ムグムグ

梨子「……もらうけど」


梨子「ハムッ……ヤザワシティを目指すんじゃなかったの?」

千歌「戦士にはひとときの休息も必要なのだよ梨子くん」

梨子「誰よ」

千歌「っていうのは冗談で、真姫さんとのバトルでリザードたちも疲れちゃったから、少し休ませてあげたかったの」

梨子「ああ、そういうこと」

ルビィ「今、リザードたちはポケモンセンターに預けてるんです」

千歌「少し時間が掛かるから、じゃあケーキでもって」

梨子「それじゃあ、千歌ちゃんの今の手持ちってゼロなの?」

千歌「うん」

梨子「大丈夫なの?なにかあったら……」

千歌「心配性だなぁ。こんな街中でなにか起こるはず無い――――」

ヒョコッ

ルビィ「うゅ?」



テーブルを覗き込んで現れた小さなポケモンは……?
安価下1
ポケモン(伝説、準伝説無し)


ピカチュウ「ピカ」

ルビィ「ピカチュウ……?」

ピカチュウ「ピッカ♪」

千歌「かっ……」

ちかりこ「可愛い~//////」デレー

千歌「耳がピクピクしてる~///」

梨子「ほっぺたもプックリしてるわ//////」

ピカチュウ「ピーカ♪」ヒョイ

ルビィ「あっ、千歌ちゃんのバッジケース……」

ピカチュウ「ピカッ♪」テテテ……

梨子「はぁ~、走るところも可愛いわね///」

千歌「ねぇ~……って、あぁっ!!私のバッジ!!待ってピカチュウ!!」ガタッ

梨子「……前もこんなことがあったわね。ルビィちゃん、私たちも追うわよ」

ルビィ「は、はいっ!」



ピカチュウ「ピカピカッ♪」

千歌「まぁてぇ~!!!」

ピカチュウ「ピッカピー♪」ベー

千歌「ムキー!!」

梨子「ピカチュウに小バカにされる千歌ちゃんって、なんか面白いわね」

千歌「言ってる場合じゃないよ!!!」

ルビィ「あっ、あのピカチュウ……すばしっこい……!!」

梨子「あの尻尾……あの子は」



安価下1
オス?メス?


梨子「メスよね?女の子だから光り物が好きなのかしら」

千歌「それならなにか違うのをあげるからぁ!!バッジは返してぇ!!」

梨子「もう、仕方ないわね」シュッ ポンッ

ヒトモシ「トモッ♪」

ルビィ「ヒトモシ?」

梨子「えっと……」ゴソゴソ

梨子「これでいいわね」

千歌「サンドイッチ?こんなときになに出してるの!この食いしんぼ!」

梨子「まあ見てて。ヒトモシ」ポイッ

ヒトモシ「トモ♪」キャッチ

梨子「ヒトモシ、トリック♪」

ヒトモシ「トーモッ♪」ヒュンッ

ピカチュウ「ピカッ!?」

ヒトモシ「トーモモッ♪」ヒュンッ

ルビィ「ヒトモシの手にバッジケースが!」

千歌「ピカチュウの手にサンドイッチ……今のは?」

梨子「トリックっていうエスパータイプの技よ。持っているどうぐを交換する技なの」

千歌「へぇ~」

梨子「本当はヒトモシが何も持ってなくても出来るんだけどね、さすがに可哀想だし」

ヒトモシ「ヒト♪」スッ

梨子「ありがと、ヒトモシ♪」ナデナデ

ヒトモシ「ヒトォ♪」スリスリ

梨子「はい、千歌ちゃん」

千歌「ありがと~!!よかったぁ……!」

ピカチュウ「ピカァ……」ジトー

千歌「ムッ!!そんな目で見てもダメ!!これは大切なものなんだから!!」


ピカチュウ「ピーカ……」ハムッ

梨子「拗ねながらサンドイッチ食べてる……///」

千歌「可愛いなぁ~♪」

梨子「ねえ、もしよかったら私と一緒に来ない?」

ピカチュウ「ピカ?」

梨子「ねっ?♪」

千歌「ちょっ!ちょっと待って!!」

梨子「なに?」

千歌「なんで梨子ちゃんがゲットしようとしてるの!?」

梨子「なんでって……可愛いから」

千歌「私だってこの子のこと可愛いって思ったもん!!ねっ、ピカチュウ!私と一緒に行こう!?」

梨子「なんでよ!!ピカチュウ!!私と一緒の方がいいわよね!?」

ピカチュウ「ピッカ……」

ルビィ「ピカチュウが二人にヒイてる……」

ピカチュウ「ピーカッ」フイッ

ちかりこ「ピカチュウ~……」

ピカチュウ「ピカッ、ピカチュウ」タタッ……

ルビィ「行っちゃった……。いたずら好きなピカチュウでしたね。あ、そろそろリザードたちも回復したんじゃないですか?」

梨子「はぁ……そうね。残念だけど、諦めるしかないわね」ガクリ

千歌「……やだ!!!」


梨子「はあっ?やだって……」

千歌「私、あの子をゲットする!」フンス

ルビィ「でも、行っちゃいましたし……」

千歌「探す!!」

梨子「この街を?どれだけ広いと思ってるのよ……」

千歌「それでも探すの~!!」ダダダ……

ルビィ「千歌ちゃんっ!!」

梨子「……もう、考え無しなんだから」

ルビィ「どうするの?」

梨子「……お店にお金、払いに行きましょうか」



絶賛、食い逃げ中。


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート

――――――――ブティック・サウスバード前



千歌「はぁっ、はぁっ!!……たしかこっちに……!」

ピカチュウ「ピカ……」ジーッ

千歌「いた……って、なにやってるんだろ?」チラッ

千歌「ポケモン用の服……?」

ピカチュウ「ピーカピ♪ピーカチュ♪ピーカピカピーカチュ♪」

千歌「わぁ///歌って……踊ってる///」

ピカチュウ「ピーカピ♪ピーカピーカチュウ♪ピッカピーカピーカチュッ♪」

千歌「~っ//////」ダッ!

ピカチュウ「ピカッ!?」

千歌「ピカチュウ~!!///」モッギュー

ピカチュウ「ピーカ!ピかチュ!!」グイグイ

千歌「ダメだぁ!!///可愛すぎるよぉ!!///」スリスリ

ピカチュウ「ピカッ!!」イラッ

ピカチュウ「ピィーカァーチュー!!!」バリバリ

千歌「あばばばばばばば!!!」

プシュー

千歌「じゅ、10まんボルト……」ピクピク

ピカチュウ「ピカッ!」フンス

千歌「ま、待って……」ヨロヨロ

ピカチュウ「ピカ?」ジトッ

千歌「これ……」スッ

ピカチュウ「ピカ……」

千歌「私とお揃いのリボン。ピカチュウ、さっきショーウィンドウのお洋服見てたでしょ?もしかしたら、着てみたいのかなって思って」

ピカチュウ「ピッ……」

千歌「お店に売ってるみたいな可愛いものじゃないけどね」アハハ……

ピカチュウ「ピカチュ……」

千歌「……さっきの歌、聞いたよ。躍りも可愛かった。女の子だもんね。可愛い服を着て、キラキラ輝きたいって思うよね。もしかして、さっきバッジを持っていこうとしたのも、可愛くなりたいって思ったからなのかな?」

ピカチュウ「……ピカ」コクン


千歌「なにかで飾ろうとしなくても、ピカチュウはスッッッゴく可愛いよ!!メロメロになっちゃうくらい!!」ズイッ

ピカチュウ「ピカッ!?」ビクッ

千歌「私もね、ポケモンマスターを目指して、キラキラしたくて旅をしてるんだ♪だからピカチュウの気持ち、少しわかるよ。でも泥棒なんかしちゃダメ。そんなのじゃ、ちっとも輝けないよ」

ピカチュウ「ピーカ……」シュン

千歌「♪」キュッ

ピカチュウ「ピカ?」

千歌「エヘヘ♪耳に着けちゃった♪イヤじゃない?」

ピカチュウ「ピーカピ」フルフル

千歌「よかった♪」

ピカチュウ「ピカ……///」サワサワ

千歌「うんっ♪可愛いっ♪」

ピカチュウ「ピカァ……///」テレテレ


千歌「本当に可愛いなぁ///まるでアイドルみたい♪」

ピカチュウ「ピカァ♪」

千歌「ねえピカチュウ、私と一緒に……もっとキラキラしない?」

ピカチュウ「ピカッ?」

千歌「一緒にポケモンリーグの大きな舞台でバトルして……私と、一番になろうよ!!」

ピカチュウ「ピカピ……」

千歌「あなたの可愛いところ、たくさんの人に見てもらおう!!」

ピカチュウ「…………ピカァ」

千歌「……………………」

ピカチュウ「ピーカピッピカー♪」

千歌「うぇっ!?な、なんか今……しょーがないわねー……みたいなの言わなかった?」

ピカチュウ「ピーカ♪」ベー

千歌「もう……ピカチュウは小悪魔だね♪」スッ

ピカチュウ「ピカ♪」カチッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

千歌「~っ///ぃやったぁ~!!!///ピカチュウゲットだぁ~!!!///」

千歌「ンフフ~♪よーっし、さっそく梨子ちゃんに自慢してやろーっと♪それと曜ちゃんにも♪あ、そうだ」

千歌「たまには……志摩姉ちゃんたちにも連絡してみようかな」


――――――――トチマタウン



ザーン……

ザパーン……

果南「なんだろ、海が荒れてきた……」

果南「今日のダイビングは中止かな」

ザッザッ……

???「久しぶりですわね、果南さん」

果南「!!」クルッ

果南「……なんで、ここに」

???「そんなに驚かなくてもいいではありませんか。道中でこの町を通りかかったので、挨拶をと思っただけですわ」

果南「帰って。話すことなんかないよ」

???「つれませんわね。そういうところは相変わらずですわ」

果南「……………………」

???「果南さん、もう一度……あの場所を目指すつもりはありますか?」

果南「……無いよ」

???「嘘でしょう」

果南「無いって言ってるでしょ!!」

???「……私は、いえ……私たちは――――」



果南「――――――――」

???「――――――――」



果南「!!!?」

果南「本気で……言ってるの?」

???「ええ。私も。彼女たちも」

果南「それを聞いて、私が止めないとでも思ってるの!?」

???「止められませんわよ。あなた一人の力では」

果南「そんなことをしたら、大変なことになるよ!!!」

???「承知の上です。いえ、そうでなければ意味はありません」

果南「くっ!!」スッ

???「やめておいた方がよろしいのでは?」

果南「うるさい!!!」


果南「ッ!!」ピタッ

???「あなたは、優しすぎますわ。今も……あのときも……」クルッ

果南「まっ、待てっ!!」

???「……………………」

果南「止められないと思うなら、なんでそれを私に言いに来たの!!本当は……そんなこと望んでないんじゃないの!!?」

???「私が選んだものが正解なのか誤りなのか……それは、この世界の運命が決めることです」

果南「なんのために!!!」

???「……………………またお逢いしましょう、果南さん」

果南「待て……待ってよ!!ダイヤ!!!」

ダイヤ「」ピタッ

ダイヤ「本気で私たちを止めたいと思うなら、今一度立ち上がりなさい。元四天王、果南さん」

果南「っ……!!」

ダイヤ「そのレギュレーターに付いたキーストーンの輝きが、未だ褪せていないのであれば」

ザッザッ……

果南「ダイヤ……!鞠莉……!」ギュッ


――――――――シスターズホール



雪穂「あなたが曜さんですね。お姉ちゃ……コホン///姉からお話を伺っています。ようこそ、シスターズホールへ」

曜「ありがとうございます♪」

亜里沙「心行くまでバトルをお楽しみください♪」

曜「はいっ♪」



曜「スゴいところだなぁ……。まるでお城みたい」キョロキョロ

曜「ていうか、ここってタッグバトル専門なんだよね。誰か組んでくれる人を探さないとなー――――」

ムニュッ

曜「っとおぉぉぉぉ!?!?」

???「Oh♪これは果南にも劣らな――――」

曜「!!//////」ブンッ

???「い?」

ドッシーン

???「ア~ウチ!!」サスサス

曜「はぁっ、はぁっ!!///す、すみません……急に変なことされたから……///」

???「もう!」プンプン

???「ちょっとしたジョークだったんデースよ?」

曜「胸を鷲掴みにするジョークなんて聞いたことありません……」ジトー

曜「ていうか、どちら様ですか?」

???「通りすがりのシャイニー☆デース♪」

曜「警備員さーん」

???「鞠莉デース!!気軽にマリー♪って呼んでほしいのー♪」


曜「ま、マリー……?」

鞠莉「もう、そんな顔しないのっ♪怪しい者じゃないのよ♪ちょーっと、このシスターズホールのスポンサーをやってるだけで♪」

曜「ここのスポンサー?って、それってスゴい人ってことですか?えっと、鞠莉さん?」

鞠莉「ノンノーン♪マ・リ・ー♪もしくは鞠莉ちゃん、って呼んで♪」

曜「えっと、私は曜です。じゃ、じゃあ鞠莉ちゃん……。私になにか用ですか?急に抱きついてきて……」

鞠莉「んー?一緒にバトルする人探してたんでしょ?」ニコッ

鞠莉「私と一緒にバトルしましょ♪」

曜「鞠莉ちゃんと?」

鞠莉「これでもちょーっとバトルには自信があるのよ♪曜ちゃんはどう?」

曜「一応、バッジは二つ……」

鞠莉「Oh♪シャイニー☆実力は充分ねっ♪さっそくスタジアムに向かいましょ♪」グイー

曜「えっ!?あのっ!?」

鞠莉「はやくはやくっ♪」

曜「ちょっ、ちょっとー!!?」


――――――――


曜「はぁ……」

鞠莉「ンフフ~♪強いじゃない曜~♪」

曜「いや、強いのは鞠莉さんですよ。まさかあんな……完全に置いてけぼりで、サポートもままならなかったって言うか……」

鞠莉「そう?♪」

曜「そんなに強いのに、なんで私をパートナーに選んでくれたんですか?もっと強い人ならたくさん……」

鞠莉「んー?そうね~♪」



鞠莉「……あの子と同じ、海の香りがしたから」



曜「海の……香り?」

鞠莉「それと、なんだか私と同じものを感じたから♪」

曜「?」

鞠莉「誰かを強く思い、なにかに強く焦がれる。まるで嫉妬の炎に焼かれるようなもどかしさ。あなたも、感じたことがあるんじゃない?」

曜「……………………」



千歌『梨子ちゃん♪』

梨子『千歌ちゃん♪』



曜「……私は」

鞠莉「曜、強くなりたくない?」

曜「?」

鞠莉「誰にも負けない、全てを自分のものに出来るくらい……強くなりたくはない?」スッ

曜「鞠莉ちゃん?」

鞠莉「私たちの、仲間にならない?」ニコッ


曜「仲間……?」

鞠莉「そう」ニコッ

曜「どういうこと……?」

鞠莉「言葉のとおりよ♪」

曜「……アハハ、鞠莉ちゃんなに言ってるの?難しいことよくわからないよ。あ、ジュース飲む?私買ってくるよ」スクッ

鞠莉「いいの?嫉妬ファイアーに焼かれ続けても」

曜「……いや、だからなに言ってるのか――――」

キラッ

曜「それは……」

鞠莉「あげるわ♪」

ポイッ

曜「わっ!っとと……これ……」

鞠莉「ジュカインナイト。いずれあなたが、自ら欲するようになる"力"」

曜「ジュカインナイト……」

鞠莉「今日のところは、無理に誘うのはやめておくわ。けど……曜、あなたはいずれ自分から私たちの仲間になることを求める。耐え難いほどの嫉妬ファイアーに、心を焼き尽くしてね」

曜「……!!」

鞠莉「クスッ……See you again♪曜」

カツン……カツン……

曜「……………………」


曜「……………………」スッ キラン

曜「っ!」ギュッ

曜「嫉妬なんか……」


千歌

リザード ♂
特性:もうか
かえんほうしゃ
ドラゴンクロー
なきごえ
グロウパンチ

ゾロア ♂
特性:イリュージョン
めざめるパワー
あくのはどう

ピカチュウ ♀
特性???
???



梨子

ケロマツ ♂ 色違い
特性:へんげんじざい
あわ
みずのはどう
かげぶんしん

ヒトモシ ♀
特性???
トリック
???





ジュプトル ♂
特性:しんりょく
タネマシンガン
つばめがえし
すいとる
リーフブレード

エアームド ♀
特性:???
???

ミロカロス ♂
特性:???
みずでっぽう
アクアテール
???


ルビィ

マーイーカ ♂
特性:???
サイケこうせん



花丸

ゴンベ ♂
特性:???
???



ヨハネ

ダークライ
特性:ナイトメア
あくのはどう
ダークホール
れいとうビーム

ゲンガー
特性:ふゆう
シャドーボール
きあいだま
かみなり

キリキザン ♂
特性:???
???

ヘルガー ♂
特性:???
???

ラルトス ♂
特性:???
テレポート


千歌

リザード ♂
特性:もうか
かえんほうしゃ
ドラゴンクロー
なきごえ
グロウパンチ

ゾロア ♂
特性:イリュージョン
めざめるパワー
あくのはどう

ピカチュウ ♀
特性???
???



梨子

ケロマツ ♂ 色違い
特性:へんげんじざい
あわ
みずのはどう
かげぶんしん

ヒトモシ ♀
特性???
トリック
???





ジュプトル ♂
特性:しんりょく
タネマシンガン
つばめがえし
すいとる
リーフブレード

エアームド ♀
特性:???
てっぺき

ミロカロス ♂
特性:???
みずでっぽう
アクアテール
???


果南

ラプラス ♀
特性:???
???



ダイヤ

???



鞠莉

???



以上、中間手持ち。


――――――――ダテンの深淵



ヨハネ「……………………」モグ

鞠莉「たっだいま~♪」

ヨハネ「……」チラッ フイッ

鞠莉「もう、おかえりのハグくらいしてよね~」

ヨハネ「……………………」モグ

鞠莉「またチョコレートばっかり食べて。ちゃーんとご飯作ったでしょー?」

ヨハネ「……あんなゲテモノ食べられるわけないでしょ」

鞠莉「ゲテモノとはなによ!!ワッターシが厳選した食材で作り上げたシャイ煮を!!」

ヨハネ「……………………」モグ

鞠莉「あら、ダイヤは?」キョロキョロ

ヨハネ「さあ」

鞠莉「あの子も自由ね~」

ヨハネ「あなたほどじゃないけど」

鞠莉「フフン♪ところで、まだダークライたちは休んでるの?」

ヨハネ「……予想以上にダメージを負ったもの」

鞠莉「さすがはチャンピオンにジムリーダーね♪ホント、忌々しいわ」


鞠莉「てんかいのふえはまだ反応しないの?」

ヨハネ「……………………」スッ

ヨハネ「ええ」

鞠莉「待ち遠しいわね♪世界が、ルールが変わる瞬間が♪」

ヨハネ「……私は」ギラン



ヨハネ「全てを壊す。この世界の全てを。そして……1を0に」



鞠莉「ええ、それこそが……私たちGUILTYLEAが目指すもの」

カツン……カツン……

ストン

鞠莉「未来は、私たちの手に」

ゼクロム「ゼェア…………」バチッ! バチッ!

ヨハネ「……………………フン」


――――――――ニシキノシティ

――――――――ポケモンセンター



千歌「よいしょっと」トサッ

梨子「千歌ちゃん、準備は出来た?」

千歌「うんっ♪梨子ちゃんたちは?」

梨子「もちろん♪」

ルビィ「準備万端ですっ♪」

千歌「よーっし、それじゃあヤザワシティに向けて~……」

真姫「あら、あなたたち」

千歌「っとと……!真姫さん?」

真姫「今から出発?」

梨子「はい」

真姫「そう。ちょうどよかったわ。これを渡そうと思って忘れてたの」ピラッ

ルビィ「チケット?」

真姫「この先にある水族館のチケットなの。よかったら行ってみなさい」

千歌「わぁ♪ありがとうございます♪」

真姫「……千歌」

千歌「はい?」

真姫「私のバッジの輝きに泥を塗ったら、許さないわよ」

千歌「はいっ!!」

梨子「それじゃ」ペコリ

ルビィ「行ってきますっ!」



真姫「行ってらっしゃい」ニコッ


安価下1コンマ
奇数→千歌ストーリー
偶数→ルビィストーリー
0→梨子ストーリー



――――――――ニシキノシティ~ヤザワシティ間

――――――――ヤザワニ湖



梨子「うわぁ♪」

ルビィ「キレイな湖~♪」

千歌「わーいっ♪」

梨子「ちょっと千歌ちゃんっ!先に行かないでよっ!」

ルビィ「待ってぇ~!!」

千歌「ひゅ~っ、どーん♪」ゴロンッ

千歌「ん~♪芝生柔らか~い♪ねえねえっ、ここでお昼にしよ~♪」

梨子「そうね。じゃあ、準備するから手伝っ――――」

千歌「クカー……」

ルビィ「寝ちゃった!?」

梨子「はぁ……仕方ないわね……」

ルビィ「る、ルビィはお手伝いしますよ」アセアセ

梨子「クスッ、ありがとうルビィちゃん♪」


――――――――

――――

――



梨子「さあ、出来たわよ♪」

ルビィ「おいしそ~♪」ジュルリ

梨子「ルビィちゃん、ヨダレ」クスクス

ルビィ「はぅっ///」ゴシゴシ

千歌「んー……カレーの匂いがする~」

ルビィ「あ、起きた」

梨子「動物みたいね。ほら、ご飯よ」

千歌「んぅ……ご飯!カレー!」ジュルリ

梨子「千歌ちゃんもか……」

千歌「エヘヘッ♪よーっし、みんなっ!ご飯だよっ!」ポンッ

梨子「あなたたちもっ♪」シュッ ポンッ

ルビィ「マーイーカッ♪」シュッ ポンッ

リザード「リザッ」

ゾロア「ロァッ♪」

ピカチュウ「ピッカァ♪」

ケロマツ「ケロ」

ヒトモシ「ヒト♪」

マーイーカ「マイッ」

千歌「みんなで一緒にっ♪」パンッ



いっただっきまーす♪


千歌「ん~おぉいしぃ~♪ねっ、ルビィちゃんっ♪」

ルビィ「うんっ♪梨子ちゃんやっぱりお料理上手です♪」

梨子「ありがとう♪おかわりあるわよ♪みんなもいっぱい食べてね♪」

ルビィ「あーむっ♪」

マーイーカ「マイッカ」ペシペシ

ルビィ「んむ?」

マーイーカ「マイッ」チョンチョン

ルビィ「……あ、エヘヘ///ご飯粒付いてた///ありがと、マーイーカ♪」

マーイーカ「マイ」フゥ

千歌「ムグムグ……マーイーカってさ」

梨子「食べながら喋らない」

千歌「ふぁい。ングング……ゴクン。マーイーカってルビィちゃんに冷たいわりに、よくルビィちゃんのこと見てるよね」

ルビィ「マーイーカとは、小さい頃からの友だちですからね♪ルビィがドジばかりだから、ちょっと厳しいですけど……」

梨子「小さい頃からってことは、ゲットしたわけじゃないのよね?」

ルビィ「うんっ。マーイーカは、昔ルビィとお姉ちゃんが一緒に遊んでるときに見つけた、タマゴから孵ったの♪ねっ♪」

マーイーカ「マイ」

千歌「そっかぁ。二人はずーっと前から仲良しなんだね♪」

ルビィ「うんっ♪ルビィ、マーイーカのことだいしゅびびび」アブブ

マーイーカ「マイッ!」グイグイ

ちかりこ「アッハハハハハ♪」


ごちそーさまでしたっ♪



千歌「ふ~♪」

梨子「またすぐ横になる。太るわよ」

ルビィ「後片付けするね」

梨子「あ、いいのよ休んでて。食後のデザートに、ニシキノシティで買ったスイートポテトがあるけど食べる?」

千歌「この差はいったい……」

千歌「んー……あ、そういえば」

ルビィ「どうしたの千歌ちゃん?」

千歌「曜ちゃん、ニシキノシティの近くの湖でミロカロスをゲットしたって言ってたなぁ……って。それってたぶん、ここのことだよね?」

梨子「近くに湖は見当たらないし、そうなんじゃない?」

千歌「じゃあさっ!」ガバッ

ルビィ「わわっ!」

千歌「みんなで湖で釣りしないっ?」キラキラ

梨子「釣り?」

千歌「そうっ!一番の大物を釣り上げた人が優勝♪」

ルビィ「でもどうぐが……」

千歌「」シャコンシャコンシャコン

千歌「じゃーんっ♪」

梨子「釣竿……」

千歌「ちゃんと人数分あるよ♪」

ルビィ「なんで持ってるの……?」

千歌「ほら、私海辺の町育ちだから♪」

梨子「これ、結構いい釣竿なんじゃ……」

千歌「カーボン製のスゴい釣竿だよ♪さ、行こう~♪」

梨子「私は後片付けを終わらせてからにするわ。二人とも、先に始めてて」

千歌「うんっ♪はやくね~♪」


ルビィ「ルビィ、釣りって初めて」

千歌「えっとねー、ビュッて投げて、クルクルってして、クイクイッて来たら、グイーッ!て引っ張るの」

ルビィ「わかんない……」

千歌「まあ、習うより慣れろだよ♪私向こうで釣ってくる~♪行こう、みんな♪」

リザード「リッザ」

ゾロア「ローア♪」

ピカチュウ「ピカ」

ルビィ「あうぅ……行っちゃった……」

マーイーカ「マイ」

ルビィ「……じゃあ、ここで釣ってみよっか」

マーイーカ「マイッ」


ルビィ「……………………これで釣れるのかなあ?」

マーイーカ「マイ」

ルビィ「……………………」

マーイーカ「……………………」



安価下1
01~50→釣れる
51~00→釣れない


ルビィ「……釣れないね」

マーイーカ「……マイッカ」

ルビィ「……………………」

マーイーカ「……………………」


千歌「どぉっりゃ~っ!!」ザパーッ

コイキング「」ビチビチッ

千歌「これは……大物だね!」

梨子「別に釣りが上手いわけじゃないのね……」

千歌「上手いよ!!見てよこの釣果!!」

梨子「……………………」

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

コイキング「」ビチビチッ

梨子「さいきょうのポケモンと言って500円で売るくらいのことが出来そうね」

千歌「フフン♪」

梨子「いや、褒めてないから。それよりルビィちゃんは?」

千歌「向こうで釣ってるんじゃない?」

梨子「ちょっと様子を見に行きましょう」

千歌「あ、待って待って。このコイキングたちをゲットしてから」

梨子「逃がしなさい」


ルビィ「ふあぁ~……」ネムネム

ルビィ「釣れないね……」

マーイーカ「マイカ」

ルビィ「釣りってこんなものなのかな……」



安価下1
01~50→ひいてるひいてる!
51~00→……つれないなあ。


ルビィ「……やっぱり釣れない。……ちょっと休憩しよっか」

マーイーカ「マイッカ」

ソヨソヨ

ルビィ「ん~♪気持ちいいね~♪」

マーイーカ「マァ」

ルビィ「あんなことがあった後とは思えないね……」

マーイーカ「マイッ?」



梨子「あ、いたわ」

千歌「ホントだぁ♪」

梨子「ルビィちゃ――――」



ルビィ「……ルビィ、このまま千歌ちゃんたちと一緒にいていいのかな?」



ちかりこ「!?」コソッ



ちかりこ「……………………」コソコソ

マーイーカ「マイッ」

ルビィ「ルビィ、なにしてもドジだし……トレーナーとして未熟だし……千歌ちゃんたちと一緒にお手伝いなんて……足を引っ張るだけじゃないのかな?」

マーイーカ「マイッ……」

ルビィ「役に立つことなんて……出来るのかな……」

マーイーカ「マイ……」



千歌「ルビィちゃん……」

梨子「ルビィちゃんも、悩んでたのね……」



ルビィ「……アハハ、ゴメンねマーイーカ。こんなこと……」

マーイーカ「……マイッカ」ペシ

ルビィ「エヘヘ///」

ピクピク……

ルビィ「うゅ?あっ!竿が引いてる!!」

マーイーカ「マイッカ!」

ルビィ「うゅゅ……っ!えーいっ!!」

ザッパァーッ!



釣り上げたのは……
安価下1コンマ一桁
1~3→ギャラドス
4~6→サメハダー
7~9→ブルンゲル
0→再安価(伝説、準伝説無し)


ゼニガメ「ゼーニッ!!」

ルビィ「ゼ、ゼニガメが釣れた……」

ゼニガメ「ゼニゼニゼニッ!!」

ルビィ「なんか……怒ってる?もしかして、ルビィが釣り上げちゃったから――――」

ゼニガメ「ゼェーニッ!!」ブシューッ!

ルビィ「だよねっ!!!」

ゼニガメ「ゼニィッ!!」



梨子「ちょっと、まずいんじゃない?」

千歌「あのゼニガメ……めちゃくちゃ怒ってるね」

梨子「助けた方が……」

ガシ

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「……………………」


ルビィ「うぅ……どっ、どうしよう……。千歌ちゃん……梨子ちゃん……」ウルッ

マーイーカ「マイッ!」

ルビィ「マーイーカ……?」

マーイーカ「マイッ、マイッカ!」

ルビィ「バトル……?」

マーイーカ「マイッカ!!」

ルビィ「で、でもルビィ……」

マーイーカ「マイッ!!」

ルビィ「!」



梨子「いいの?」

千歌「うん……」

梨子「クスッ、そっか」



ルビィ「……うん、わかったよマーイーカ。これくらい……ルビィたちだけでなんとかしないとダメなんだよね……!じゃないと……二人と一緒にいられない!!」

マーイーカ「マイッカ!!」

ゼニガメ「ゼニ!!!」

ルビィ「ゼニガメ……ルビィ、あなたをゲットします!!」


ゼニガメ「ゼニッ!!ゼーニィーッ!!」ブシューッ!

ルビィ「みずでっぽう……!!マーイーカ、サイケこうせん!!」

マーイーカ「マーイーカーッ!!」

ドォン!

ゼニガメ「ゼニゼニッ!!」ダッ!



梨子「アクアジェット……!」



ルビィ「速いっ!マーイーカ、防御するよ!リフレクター!」

マーイーカ「マイッ!!」

ゼニガメ「ゼニィッ!!」

ガッキーン!

マーイーカ「イッカ!!」

ルビィ「もう一度サイケこうせん!!」

ゼニガメ「ゼニッ……!!」ズザッ


ルビィ「効いてるよマーイーカ!このまま……」

ゼニガメ「ゼェニッ、ガァッ!!」キイィン……バシュッ!

ルビィ「!?」

マーイーカ「!?」

ドオォンッ!

マーイーカ「マイッ……!!」フラッ

ルビィ「マーイーカ!!」



千歌「直撃した!今のって……」

梨子「はどうだん……!?ただのゼニガメじゃない……あの子強い……!」



ルビィ「大丈夫!?マーイーカ!!」

マーイーカ「マ、イ……」

ルビィ「……っ」

マーイーカ「マイ……」

ゼニガメ「ゼニゼニ!!ゼェーニッ!!」ゴォッ!

ルビィ「アクアジェットくるよ!マーイーカ、リッ、リフレク――――」

マーイーカ「マイッ!?」

ゼニガメ「ゼニッ!!」

ドゴッ!

マーイーカ「マイィ!!!」ズザァ!

ルビィ「マーイーカ!!!」タタタ……


ルビィ「マーイーカ!マーイーカ!!」

マーイーカ「マ、イ……」ググッ

ルビィ「マーイーカ……」ウルッ

ルビィ「やっぱり……ダメなのかなぁ……」

マーイーカ「マイ……」

ルビィ「ルビィじゃ……なにも……」ポロッ

ルビィ「ひぐっ……うぇ……」

マーイーカ「!!」

パシーン

ルビィ「――――――――!!」

マーイーカ「!!!」



ちかりこ「!!」



ルビィ「マーイーカ……」

マーイーカ「マイ!マイッカ!!マイ……イッカ!!!」

ルビィ「弱気になるなって……そう言ってくれてるの……?」

マーイーカ「マイ!!!」

ルビィ「……そっか。そうなんだね」スクッ

ルビィ「未熟なのを言いわけにして……弱いことを受け入れてるだけじゃ、前に進めるはずがないんだよね」

マーイーカ「マイッ!!」

ルビィ「強くなりたいって決意すること……そこから強さは始まるんだ!私は……強くなりたい!!!千歌ちゃんたちみたいに!!千歌ちゃんたちよりも強く!!!」

マーイーカ「マイッ!!!」

ルビィ「ありがとう……マーイーカ。私の大切なお友だち」

マーイーカ「マイッ」ナデ



ゼニガメ「ゼニゼーニッ!」

ルビィ「マーイーカ……強く……なろうね!!!」

マーイーカ「マイッカァ!!!」

ゼニガメ「ゼニッ!!ゼーニィッ、ガァッ!!!」

ルビィ「マーイーカ!!!」

マーイーカ「マァイッ!!カアァ!!!」



安価下1コンマ
奇数→マーイーカが新しい技を覚えた。
偶数→おや、マーイーカのようすが……
00→再安価


パアァァァ――――

ルビィ「これは……!!」



千歌「進化の……」

梨子「光……」



カラマネロ「ラーマッ!!」

ルビィ「マーイーカが……進化した……///」

カラマネロ「ラーマ……ネーロォッ!!!」ドゴォン!

ゼニガメ「ゼニッ!?」

ドオォォォンッ!

ルビィ「は、はかいこうせん……」

カラマネロ「カァラ!」

ゼニガメ「ゼニィ……」キュー

カラマネロ「カッラ」

ルビィ「あ、うんっ!」シュッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

ルビィ「……やった……やったよ!!やったよカラマネロ!!///」ピョンピョン

ルビィ「これで……一歩だけ踏み出せた……///」ギュッ


梨子「ルビィちゃん……」ホロリ

千歌「梨子ちゃん泣いてる」クスクス

梨子「なんていうか……こう、親心みたいな……」

千歌「うん、わかるよ」



千歌「ルビィちゃーん」ノシ

ルビィ「あっ、千歌ちゃん!梨子ちゃん!聞いてっ♪ルビィ、ゼニガメをゲットしたのっ♪スッゴく強くて負けそうになっちゃったけど、マーイーカが進化して頑張ってくれたんだよっ♪」

カラマネロ「ロッカ」

ルビィ「カラマネロのはかいこうせんがね!シュバーって、ドカーンってね!それで……」

ポンッ

ルビィ「……!」

千歌「頑張ったね♪」ニコッ

ルビィ「~っ///ぅん///」

梨子「それじゃ、優勝はゼニガメを釣り上げたルビィちゃんということで♪」

千歌「異議無しっ♪」

ルビィ「わーいっ♪」


――――――――

――――

――

ルビィ「カラマネロ♪」

カラマネロ「ラーマ」

ルビィ「……大好き///」

カラマネロ「……カラ」ポンッ

ルビィ「これからもよろしくね♪」

カラマネロ「カッラ」


――――――――ニシキノシティ~ヤザワシティ間



千歌「じゃー、リザード」

梨子「ドサイドン」

千歌「はやいよ!!もう少し続けてよ!!」

梨子「はぁ……ドテッコツ」

ルビィ「ツ、ツタージャ」

千歌「ジャ……ジャノビー!」

梨子「ビークイン」

千歌「もうっ!!なんで終わらせたがるの!?ポケモンしりとり!!」

梨子「暇さえあればこればかりやってるからよ」

ルビィ「アハハ……さすがに飽きちゃいましたよね」

千歌「うぇ~……?トチマタウンにいた頃は、他にやることも無いから延々と曜ちゃんと二人で白熱したものだよ」シミジミ

梨子「田舎者」

千歌「はいバカにしたね。今完全にバカにしたよこの都会っ子」

梨子「バカになんかしてないわ。事実を述べたまでよ」

千歌「あー、はいはい。出たよナチュラルに田舎者であることを見下した発言。これだから都会のスモッグで育った都会っ子はイヤなんだよね。なに?都会で育つとどくタイプにでもなるんですかー?」

梨子「ノーマルタイプの普通星人は口だけは達者ね」

千歌「は?」

梨子「なに?」

ちかりこ「」ゴゴゴゴゴ……

ルビィ「け、ケンカはダメぇ!!!」アセアセ


ルビィ「もう……歩き疲れてイライラしてるのはわかるけど……」

ちかりこ「……ふんっ!」

ルビィ「あぅぅ……ん?」

ルビィ「あっ、見て二人とも!あれ!」

ちかりこ「?」

ルビィ「たぶんあれだよ!!真姫さんが言ってた水族館って!」

千歌「ホントだ!!おっきい~!!」

ルビィ「ねっ、はやく行こっ♪」

千歌「うんっ♪」

梨子「……仕方ないわね」


――――――――コイニナリタイ・アクアリウム



千歌「おぉ~♪」キラキラ

ルビィ「人がいっぱ~い♪」キラキラ

梨子「海辺の水族館なんてステキ……///」

ヒトデマン「…………」ピカー

キングラー「グラ」カサカサ

ドククラゲ「」ユラユラ

ルビィ「初めて見るポケモンばっかり!」

梨子「色々なみずタイプのポケモンがいるのね」

千歌「あ、ねえねえ!あそこになにかいる!」

梨子「……着ぐるみ?」



うちっちー「♪」パタパタ

ルビィ「か、可愛い~♪」

梨子「なに……このずんぐりむっくりしたの……。トド?」

???「セイウチですよ♪」

千歌「?」

???「あ、すみません。いきなり……。ようこそ、コイニナリタイ・アクアリウムへ♪私、当水族館の館長、かもめと申します♪」

梨子「館長さんですか」

かもめ「はい。そして、彼はうちの大人気マスコット、うちっちー♪」

うちっちー「♪」ピョンピョン

かもめ「本日は心行くまで、水の世界をご堪能ください。もしよろしければ、館内を案内いたしますが」ニコッ

千歌「はい、ありがとうございます♪ぜひ♪」

かもめ「それでは、こちらへどうぞ♪」


――――――――コイニナリタイ・アクアリウム

――――――――ふれあいプール



かもめ「へえ、みなさんトレーナーなんですか」

梨子「ルビィちゃんはトレーナーというより学者なんですけどね」

千歌「次の街にジム戦に向かう途中で、ここに寄ったんです」

かもめ「それはありがとうございます♪」

ルビィ「エヘヘ♪」ウリウリ

ポッチャマ「ポチャ~♪」

タマザラシ「タマァ♪」

ルビィ「ムフー♪」

梨子「クスッ、満足げね」

かもめ「この水族館では、様々なみずタイプのポケモンを育成しています。こちらのコーナーでは、小さなみずタイプのポケモンと触れ合うことが出来ます」

千歌「どの子も可愛いなあ~♪」

梨子「ええ♪」

かもめ「ありがとうございます♪」


――――――――展示コーナー



かもめ「こちらでは水中のポケモンの生態を観察することが出来ます」

シェルダー「…………」パクパク

タッツー「ターツ」スイスイ

千歌「本当にみずタイプのポケモンがいっぱいですね」

かもめ「好きなんです、みずタイプのポケモンが♪自由に水にたゆたうポケモンの姿に心を奪われました。多くの人に、みずタイプのポケモンの素晴らしさを知ってほしくてこの水族館を作ったんです」

千歌「みずタイプかあ。私は持ってないんだよね。曜ちゃんはミロカロスをゲットしてたけど」

かもめ「ミロカロス……あのキレイな身体をいつか近くで見てみたいものです♪」

千歌「梨子ちゃんもルビィちゃんもみずタイプのポケモンがいるし、私もゲットしたいなあ……」

梨子「いつかゲット出来るわよ」

かもめ「お二人もみずタイプのポケモンを?」キラキラ

ルビィ「ルビィはゼニガメを♪つい最近ゲットしとんです♪」

梨子「私はケロマツを」

かもめ「もしよろしければ拝見しても?」キラキラ

ルビィ「は、はい……」

梨子「いいですが……」

シュッ ポンッ

ゼニガメ「ゼニゼニッ!」

かもめ「元気のいいケロマツですね♪甲羅の硬さも素晴らしいです♪」ナデナデ

ゼニガメ「ゼーニ」フンス

ケロマツ「ケロ」

かもめ「このケロマツもまた……………………」

梨子「?」


かもめ「い、い……」ワナワナ

ケロマツ「ケロ?」

かもめ「色違いのケロマツ!!!」

梨子「うわっ!!?」

かもめ「スゴいスゴいスゴい!!初めて見ました!!///」

ケロマツ「ケ、ケロ……」タジッ

千歌「やっぱり色違いって珍しいんだね」

ルビィ「はい。それはもう稀少です」

かもめ「梨子さんっ!!」グワッ

梨子「はいっ!?」ビクッ

かもめ「このケロマツを……私に譲ってくださいっ!!!」

千歌「……へ?」

ルビィ「……ピギ?」

梨子「……は?」

ケロマツ「ケーロ……」


――――――――展示コーナー



かもめ「こちらでは水中のポケモンの生態を観察することが出来ます」

シェルダー「…………」パクパク

タッツー「ターツ」スイスイ

千歌「本当にみずタイプのポケモンがいっぱいですね」

かもめ「好きなんです、みずタイプのポケモンが♪自由に水にたゆたうポケモンの姿に心を奪われました。多くの人に、みずタイプのポケモンの素晴らしさを知ってほしくてこの水族館を作ったんです」

千歌「みずタイプかあ。私は持ってないんだよね。曜ちゃんはミロカロスをゲットしてたけど」

かもめ「ミロカロス……あのキレイな身体をいつか近くで見てみたいものです♪」

千歌「梨子ちゃんもルビィちゃんもみずタイプのポケモンがいるし、私もゲットしたいなあ……」

梨子「いつかゲット出来るわよ」

かもめ「お二人もみずタイプのポケモンを?」キラキラ

ルビィ「ルビィはゼニガメを♪つい最近ゲットしとんです♪」

梨子「私はケロマツを」

かもめ「もしよろしければ拝見しても?」キラキラ

ルビィ「は、はい……」

梨子「いいですが……」

シュッ ポンッ

ゼニガメ「ゼニゼニッ!」

かもめ「元気のいいゼニガメですね♪甲羅の硬さも素晴らしいです♪」ナデナデ

ゼニガメ「ゼーニ」フンス

ケロマツ「ケロ」

かもめ「このケロマツもまた……………………」

梨子「?」

かもめ「い、い……」ワナワナ

ケロマツ「ケロ?」

かもめ「色違いのケロマツ!!!」

梨子「うわっ!!?」

かもめ「スゴいスゴいスゴい!!初めて見ました!!///」

ケロマツ「ケ、ケロ……」タジッ

千歌「やっぱり色違いって珍しいんだね」

ルビィ「はい。それはもう稀少です」

かもめ「梨子さんっ!!」グワッ

梨子「はいっ!?」ビクッ

かもめ「このケロマツを……私に譲ってくださいっ!!!」

千歌「……へ?」

ルビィ「……ピギ?」

梨子「……は?」

ケロマツ「ケーロ……」


かもめ「お願いしますっ!!」ズイッ

梨子「ちょっ、ちょっと待ってください!」

かもめ「いいえ待ちません!!どうか!!」

梨子「……っ、お……お断りします!」

ケロマツ「ケロッ」ピョン

梨子「っと……この子は、この地方で出来た最初の仲間なんです。なにも頼りが無かった私を支えてくれた、大切な。二つ返事で譲ることなんて出来ません」

千歌「だよね。梨子ちゃんとケロマツはパートナーだもん」

かもめ「……申し訳ありません。少し軽率な発言でした。しかし、こちらとて易々と引き下がるのは、みずタイプを愛する信念に背きます。ですので……梨子さん、私とバトルをしていただけませんか?」

ルビィ「バトル?」

かもめ「私がバトルに勝てば、ケロマツを譲っていただく。そうですね……この館にいるポケモンと交換ということではいかがでしょう?」

梨子「いや、ですから……」

かもめ「お願いします」ペコッ

梨子「っ」

かもめ「色違いを含め……全てのみずタイプのポケモンを集めることは、私の夢なんです。どうか」

梨子「……………………わかりました」

ルビィ「梨子ちゃん」

千歌「いいの?」

梨子「勝てば問題ないもの。それに、こんなに真剣なお願いを断るのは気が引けるわ」

かもめ「ありがとうございますっ。では、こちらへ。バトルフィールドへご案内致します」


――――――――ショーステージ



キャーキャー

ワーワー

梨子「これは……」

かもめ「せっかくのバトルです。ギャラリーは多い方がいいでしょう」

梨子「まるでショーのイルカになった気分です。それに……このフィールド……」

かもめ「はい。マリンバトル……みずタイプのポケモン専用のフィールドです」



ルビィ「広いプールに、点々と足場があるフィールド……」

千歌「みずタイプ専用のフィールドかあ……梨子ちゃん、どうやって戦うんだろう……」



梨子「自分に有利な条件でバトルなんて、あまりフェアとは言えませんよ?」

かもめ「それだけ本気なのだと受け取ってください」

梨子「……なるほど」

かもめ「ルールは1vs1。タイプはみずタイプのみ。どちらかのポケモンが戦闘不能になったら終了。よろしいですか?」

梨子「はい。助かります。みずタイプはケロマツしかいないので」

ケロマツ「ケロッ!」

かもめ「ああ、愛くるしいですね///絶対、私のものにしてみせます!」シュッ ポンッ



かもめが繰り出したみずタイプのポケモンは?
安価下1コンマ
1~3→トドゼルガ
4~6→サメハダー
7~9→ギャラドス
0→安価で好きなみずタイプ(伝説、準伝説、御三家、ミロカロスを除く)


トドゼルガ「ゼルガァ!!」

梨子「トドゼルガですか」

かもめ「うちっちーと並ぶ、この水族館の二大マスコットです。見かけ通り、強いですよ」ニコッ

梨子「あいにくですが、私のケロマツはもっと強いです」ニコッ

かもめ「ますます……欲しくなりますね♪」

ケロマツ「ケロッ!!」

梨子「うん、最初から飛ばしていこう。あなたを絶対に渡したりはしない」



アナウンス『これより、スペシャルショー。トドゼルガvsケロマツのマリンバトルを開始致します。バトル……スタート!!』


かもめ「トドゼルガ、オーロラビーム!!」

トドゼルガ「ゼルッ!!ゼェアル!!」

梨子「ケロマツ、かわして!!」

ケロマツ「ケロッ!!」ビュッ!

梨子「みずのはどう!!」

ケロマツ「ケェッ、ロッ!!」バシュッ!

トドゼルガ「トドッ!?」グラッ

かもめ「トドゼルガ!アクアリング!」

トドゼルガ「ゼール!!」キュイン キュイン

梨子「アクアリング……」



千歌「トドゼルガの周りに水の輪っかが……」

ルビィ「アクアリング……体力を回復させるみずタイプの技……。トドゼルガはしばらくの間、回復しちゃう……」



かもめ「どうですか?トドゼルガの得意なフープ遊びです♪」

梨子「ええ、とてもキレイです。でも……曲芸に付き合うつもりはありません!ケロマツ、かげぶんしん!!」

ケロマツ「ケッロ!!」シュババババ……

かもめ「!!」

梨子「みずのはどう!!」

かもめ「水の中に潜って!!」

トドゼルガ「ゼァル!!」ザッパァン

梨子「っ!水の中に……。どこから……」

ケロマツ「ケロ……」

かもめ「トドゼルガ、アイアンヘッド!!!」

ザパァッ!

トドゼルガ「ゼルッ、ガッ!!!」ドゴッ!

ケロマツ「ケロッ!!」ザパッ!

梨子「ケロマツ!!」



ルビィ「ケロマツが水の中に吹き飛ばされた!!」


ケロマツ「ケロッ!」ブクブク

トドゼルガ「ゼルガッ!!」コポコポ



かもめ「水の中はトドゼルガの最も得意なフィールド。水の中でこそトドゼルガは真価を発揮します!オーロラビーム!!」



トドゼルガ「ゼーッ、ルガッ!!」

ケロマツ「ケッ、ロォッ!!」ドォン!



梨子「ケロマツ!!くっ、水中じゃ指示が出しづらい!!」

かもめ「フフッ、手は緩めませんよ。アイアンヘッド!!!」



トドゼルガ「ゼルッ、ガッ!!!」

ケロマツ「ケロオォッ!!!」ザパァッ!

梨子「ケロマツッ!!」

かもめ「勢い余って水の外まで吹き飛ばしてしまいましたか……トドゼルガ、ジャンプ!!」

トドゼルガ「ゼッル!!」ザパッ!

かもめ「尻尾で再び水中に叩き落としなさい!!」

トドゼルガ「ゼェル!!」ブンッ!

梨子「そう何度も水中に引きずり込まれてたまるもんですか!!かげぶんしん!!」

ケロマツ「ケロッ!ケェロッ!!」シュババババ……

かもめ「何度分身しても無駄です。みずタイプを愛する私には、どれが本物なのかすぐ見分けられます!!トドゼルガ!!」

トドゼルガ「ゼッ、ガッ!!!」

ケロマツ「ケッ……!!!」ビシッ! ザッパァン!

梨子「ッ!!!」


千歌「梨子ちゃんが押されてる……」

ルビィ「チャンピオンクラスの実力を持つ梨子ちゃんを圧倒するなんて……かもめさん、強い……!」

千歌「かもめさんが強いのもあるけど……梨子ちゃんが、いつもの梨子ちゃんらしくない気がする」

ルビィ「梨子ちゃんらしくない?」

千歌「……たぶん、ケロマツを賭けてバトルしてるっていうプレッシャー……じゃないかな。それが梨子ちゃんを迷わせてる……」

ルビィ「そんな……それじゃ……」

千歌「……………………」


梨子「また水の中に……!」

かもめ「そろそろ……本気で終わらせにいきますよ!!トドゼルガ、フィールドを飲み込んで!!うずしお!!!」



トドゼルガ「ゼェル、ゼァルガァ!!!」

ゴオッ……

ゴゴッ……

ゴゴゴゴゴ……

ケロマツ「ケロォッ……ケロッ!!」



梨子「なんて巨大なうずしお……ケロマツ!!ケロマツ、どこ!!?」



ケロマツ「ケロ……!」



梨子「ケロマツ――――!!!」

梨子「ダメ……このままじゃ……」



ケロマツ「ケロッ……!」



梨子「ケロマツ……」グッ


千歌「こぉっ、らあぁ―――――――っ!!!!!」



梨子「!!!」



ルビィ「千歌ちゃん……」

千歌「こんの……バカ梨子――――っ!!!」



梨子「なっ!!?」



千歌「梨子ちゃんが下向いてどうするの!!!ちゃんと顔上げろ――――!!!大切なパートナーなんでしょっ!!!梨子ちゃんが見なきゃいけないのは誰!!!一緒に戦ってるのは誰!!!」



梨子「……!!」



千歌「そんなんじゃ……ケロマツの方からいなくなっちゃうよ!!そんなの……私が勝ちたいって思った梨子ちゃんの姿じゃない!!!たとえどんなに弱気になっても……譲れないものはっ、自分の手で掴まえろ――――!!!!!」



梨子「――――――――!!!!!」ブワッ



ケロマツ「……………………ケロッ!!」ニッ


梨子「……まったく、偉そうに。バカ千歌ちゃんのくせに」クシャッ

梨子「……いいえ、バカは私ね。なにを弱気になってたんだろう。プレッシャーなんかに負けてる場合じゃないわよね」クスッ

梨子「ステージから降りはしたけど、それでも私は……チャンピオンとしての誇りを忘れたことは一度だってない!!!」キリッ

梨子「スゥーッ……ケロマツ――――!!!!!」



ケロマツ「ケロッ!!」



梨子「どこにいるかわからなくても……私とあなたは心で繋がってる!!!あなたの音は、私に響いてる!!!もっともっと……大きく奏でよう!!!一緒に……!!!」



ケロマツ「ケロッ!!ケロォ――――ッ!!!」



梨子「これからもずっと……私たちは、パートナーだから!!!!!」



パアァァァァァッ!


かもめ「フィールドが光に……」

梨子「これは……」



千歌「進化の光!!」

ルビィ「まさか……!」



梨子「まさか……!!」

ビュッ!

グルグルッ

梨子「手に……ケロムースが巻き付いて……。っ、えいっ!!」グイーッ!

ザパァッ!

スタッ!

ゲコガシラ「ゲコッ!!!」

梨子「ゲコガシラ……!!進化したのね……!!」

ゲコガシラ「ゲコ!!」

かもめ「うずしおから脱出した……それに進化まで……。目の前で起きたことを受け入れられないのは、初めての経験です。今、私の中でその子を欲する気持ちがさらに強まりました!!」

梨子「ゲコガシラは……何があろうと、変わらず私のパートナーです!!」

かもめ「トドゼルガ、オーロラビーム!!」

梨子「みずのはどう!!」

トドゼルガ「ゼルガッ!!」

ゲコガシラ「ゲコォッ!!」

ドォォン!

トドゼルガ「ゼルッ!!?」

かもめ「トドゼルガ!!」



ルビィ「みずのはどう、威力が上がってる!!」

千歌「スゴい……!!」


かもめ「ですが、アクアリングでトドゼルガは回復します!!」

梨子「なら回復が追い付かないほど攻めるだけです!!ゲコガシラ、進化したあなたの力……存分に見せてあげなさい!!」

ゲコガシラ「ゲッコ……ゲコッ!!!」ダッ!

かもめ「速いっ!!」

ゲコガシラ「コッ!!!」ダンッ!

トドゼルガ「ルガッ!?」

ゲコガシラ「ゲーッ、コオッ!!!」ガンッッ!



ルビィ「つばめがえし……!!」



かもめ「怯まないで!まだまだあなたの方が有利!アイアンヘッド!!」

トドゼルガ「ゼェル、ゼァルガァ!!!」

梨子「ゲコガシラァ!!!」

ゲコガシラ「ゲッ……コオッ!!!」シュバッ シュバッ シュババババ!

かもめ「!!?」



千歌「スゴい数のかげぶんしん!!」



梨子「決めなさい、ゲコガシラ!!!」

ゲコガシラ「ゲコッ、ゲェッ……コオオオッ!!!」

かもめ「!!!」



ゲコガシラの決め技は……
安価下1
攻撃技のみ(ゲコガシラが覚える技、レベル、わざマシン、教え、タマゴ含む)


ガキイィィィン!

トドゼルガ「ゼル……ガァ!」

ゲコガシラ「ゲコッ……!!」

トドゼルガ「ゼッ、ガ……」ズシン

かもめ「トドゼルガ!!!」

アナウンス『トドゼルガ、戦闘不能!勝者――――ゲコガシラ!!』



ルビィ「!!」ガタッ

千歌「!!」ガタッ

ちかルビ「やったあぁぁぁぁぁ――――!!!」



梨子「やった……やったわね、ゲコガシラ!!!」

ゲコガシラ「ゲッコ」シュタッ

梨子「つばめがえしに加えて……まさか、いあいぎりまで……!!スゴいわ、ゲコガシラ!!」ギューッ

ゲコガシラ「ゲコ……///」

かもめ「……負けてしまいましたね。ありがとう、トドゼルガ。ゆっくり休んで」

かもめ「……本当に残念です」

梨子「かもめさん……私は――――」

かもめ「みなまで言わないでください。バトルの中でも心を通わせる友情……それを引き裂こうとしていた私の愚かさは、しかと身に染みました。無礼を許してください」ペコリ

梨子「いえ……」


かもめ「それを含めて羨ましいです。ですので、この悲愴感も、ケロマツ……いえ、ゲコガシラを諦めきれないのもまた正直な気持ちです」

梨子「クスッ……裏表の無い方ですね。何度バトルしても、私たちは負けませんよ。ゲコガシラの音を一番奏でさせられるのは、私ですから」ニコッ

かもめ「……本当、ステキですね」ニコッ


――――――――館長室



かもめ「改めて、勝負を受けていただきありがとうございました。梨子さん」

梨子「いえ」

かもめ「お詫びとしてはなんですが……」

梨子「?」

バタバタ

千歌「スッゴい部屋~♪ここから海が一望出来るんだ!」

ルビィ「うわぁ~♪オーシャンビューだ~♪」

千歌「おおっ!望遠鏡まである!覗いていいですか!?」

かもめ「クスクス♪どうぞ♪」

梨子「はしゃがないの、恥ずかしい……」

千歌「ん……?」

ルビィ「どうしたの?」

千歌「あの橋は……?」

かもめ「あぁ。この先の港からヤザワシティまで大きく架かる海上の直通橋。ニコマキブリッジです」

梨子「ニコマキブリッジ……」

かもめ「なんでも、とあるジムリーダー同士の友情をモチーフにした橋だという話ですが、真偽のほどは定かではありません」

ルビィ「赤とピンクのカラフルな橋なんて、可愛いですね♪」

梨子「普通に船を使った方が早いんじゃ……」

かもめ「この海域はうずしおがよく発生するので、普通の船での運航は難しいんです」



千歌「あれがヤザワシティかな~♪……っと、その向こうに見えるのは……砂漠?」

梨子「……!」

かもめ「はい。ヤザワシティは海と砂漠に囲まれた街。砂漠と荒野を越えた先にあるのがトウジョウシティです」

ルビィ「砂漠……ルビィ、大丈夫かなぁ……」

千歌「だいじょーぶ!なんとかなるっ♪ねっ、梨子ちゃん♪」

梨子「え?……ああ、そうね」



理事長『砂漠にはメロエッタを崇める民の集落があると聞くわ』



梨子「メロエッタに関わる人たち……」


かもめ「あ、そうそう。忘れるところでした」ゴソゴソ

かもめ「これを」スッ

梨子「これは……」



かもめが差し出したものは……?
安価下1コンマ一桁
1~3→ポケモンのタマゴ
4~6→わざマシン
7~9→水玉模様の9つのシュシュ
0→壁系の薄い本


わざマシンの中は……?
安価下1コンマで決定
ORAS仕様
00の場合再安価


梨子「わざマシン……」

かもめ「はい。フラッシュが記録されたわざマシンです。せめてものお詫びにと」

梨子「ありがとうございます」

かもめ「いずれ役立つときもくるでしょう。皆さんの旅が、ステキなものになりますように」ニコッ

梨子「……はいっ♪」


曜SIDE

――――――――ホシゾラシティ

――――――――ホシゾラジム



曜「ミロカロス、れいとうビーム!!」

ミロカロス「ミィーッ、ロォ!!」

リオル「リオッ!!」

カキーン

凛「リオル!!」



花丸「リオルが凍ったずら!!」



曜「今だよ!!アクアテールッ!!」

ミロカロス「ロオォッ!!」ビュウッ!

バシンッ!

リオル「リオ……ォ……」パタッ

審判「リオル戦闘不能!!勝者、チャレンジャー曜!!」

曜「はぁはぁ……っ!!」グッ

凛「負けちゃったにゃ~」

曜「ありがとうございました、凛さん」

凛「こちらこそ♪はい、凛に勝った証、ミラクルバッジだよ♪」キラン

曜「これで2つめ……千歌ちゃんに、一歩近付いた!」

凛「千歌?……そっか、千歌ちゃんのお友だちだったんだね」

曜「はいっ!千歌ちゃんは私の――――」

凛「千歌ちゃんも強かったにゃ~♪今の曜ちゃんみたいに♪」

曜「……………………」

凛「あんなにドキドキしたバトルは久しぶりだった♪あれからまた強くなったんだろうな~♪またバトルしたいにゃ♪」

曜「……私じゃ、ドキドキしませんでしたか?」ボソッ

凛「にゃ?」

曜「あっ、いえ……。なんでもないです」


曜SIDE

――――――――ホシゾラシティ

――――――――ホシゾラジム



曜「ミロカロス、れいとうビーム!!」

ミロカロス「ミィーッ、ロォ!!」

リオル「リオッ!!」

カキーン

凛「リオル!!」



花丸「リオルが凍ったずら!!」



曜「今だよ!!アクアテールッ!!」

ミロカロス「ロオォッ!!」ビュウッ!

バシンッ!

リオル「リオ……ォ……」パタッ

審判「リオル戦闘不能!!勝者、チャレンジャー曜!!」

曜「はぁはぁ……っ!!」グッ

凛「負けちゃったにゃ~」

曜「ありがとうございました、凛さん」

凛「こちらこそ♪はい、凛に勝った証、ミラクルバッジだよ♪」キラン

曜「これで3つめ……千歌ちゃんに、追い付いた!」

凛「千歌?……そっか、千歌ちゃんのお友だちだったんだね」

曜「はいっ!千歌ちゃんは私の――――」

凛「千歌ちゃんも強かったにゃ~♪今の曜ちゃんみたいに♪」

曜「……………………」

凛「あんなにドキドキしたバトルは久しぶりだった♪あれからまた強くなったんだろうな~♪またバトルしたいにゃ♪」

曜「……私じゃ、ドキドキしませんでしたか?」ボソッ

凛「にゃ?」

曜「あっ、いえ……。なんでもないです」


曜「私と千歌ちゃんで……差があるってこと……?」ギュッ

凛「ねえねえ、次はどこのジムを目指すの?」

曜「っ、は……はい。実はここに来る前に、ニシキノジムの真姫さんに負けちゃってて……リベンジに戻ろうかなって」

凛「にゃ~……真姫ちゃんに負けて凛に勝つなんて、なんか凛が真姫ちゃんより弱いみたいだにゃ~……」

曜「ああっ、いやっ!そんなことは……!!」

花丸「師匠、人が悪いずらよ」

凛「エッヘヘ♪」ニャー

曜「アハハ……」ゴソッ コツン

曜「……!」

スッ

キラン

曜「……ジュカインナイト」



鞠莉『あなたはいずれ自分から私たちの仲間になることを求める。耐え難いほどの嫉妬ファイアーに、心を焼き尽くしてね』



曜「……っ!!そんなこと……!!」


花丸「久しぶりに会いたいずらね~、千歌ちゃんたちに」

凛「にゃっ。会いに行っておいでよ♪」

花丸「いや、マルはまだ修行中の身ずら。師匠からまだなにも盗めてはいないずら」

凛「んー、じゃあね……外のことを知るのもまた修行!ってことでどうかな?」

花丸「外のことを……?」

凛「凛一人のことを見て、なにかを知ろうとしても限界があるよ。凛より強い人だってたくさんいる♪世界の広さを見て、どんなことを感じるか……これが凛がマルちんに与える修行だよ♪」

花丸「師匠……」

凛「帰ってきたとき、凛とバトルして勝てたら免許皆伝♪晴れてマルちんはジムリーダー!……どう?マルちん」

花丸「……………………わかったずら。オラ、外のことをいっぱい……いーっぱい知ってくるずら!!」

凛「にゃっ♪」

花丸「あ、でも……オラ一人で大丈夫ずらか……。不安ずら……」

曜「……あ、それなら私と一緒に行く?」

花丸「ずらっ?」

曜「私も一人じゃ寂しかったし、行くところは一緒になっちゃうけど……千歌ちゃんたちにも会えると思うし」

花丸「いいんですか?」

曜「うん♪」

花丸「じゃあ……よろしくお願いするずらっ♪」


曜「もっと……強くならなくちゃ」


――――――――ニコマキブリッジ・西側



千歌「おぉ~!近くで見るとさらにおっきいね!」

梨子「見事な鉄橋ね」

ルビィ「渡りきるまでに疲れちゃいそう……」

梨子「ていうか、ここ本来は車道なんじゃ……。あ、あそこに自転車のレンタルがあるわ。借りていきましょう」

千歌「えー?せっかくだし歩いて行こうよ♪なにかおもしろい発見があるかもしれないよ?」

梨子「正気?」ジトッ

ルビィ「ちょっと付いていけないかも……」

千歌「いいからいいから♪進め~進め~♪」ゴーゴー

ルビィ「うぁっ、千歌ちゃあん!」

梨子「はぁ……いざとなったら、千歌ちゃんにおぶってもらいましょう……」


揚々と橋を渡る三人。
すると……
安価下1コンマ一桁
1~4→行く手を阻む二人組が……
5~9→空を飛んでいたペリッパーが……
0→三人の手持ちポケモン同士が……


――――――――ニコマキブリッジ・中間



ルビィ「つ、疲れたぁ~」クテー

梨子「この橋……海に架かってるだけあって、とても長いわ……」

ルビィ「やっぱり自転車を借りれば……千歌ちゃん?」

千歌「ゼーッ!ゼーッ!」

梨子「なんで言い出した本人が一番疲れてるのよ……」

ルビィ「千歌ちゃん、はしゃぎすぎ……」

千歌「きゅっ、きゅうけ……」ハーッ ハーッ

ルビィ「う、うん……休憩しよ?」

梨子「橋の真ん中に広場があってよかったわね……」

ポンッ

ヒトモシ「ヒト♪」ピトッ

梨子「あら、ヒトモシ。出てきちゃったの?」ナデナデ

ヒトモシ「ヒトッ♪」

ポンッ

ピカチュウ「ピッカ♪」

千歌「あれ、ピカチュウも?」

ポンッ

ゼニガメ「ゼニッ♪」

ルビィ「ゼニガメまで……。みんな退屈だったのかな」クスッ

千歌「じゃー、たまにはみんなで遊ぼっか♪」


千歌「おいで、ピカチュウ。毛繕いしてあげる♪」

ピカチュウ「ピカッ♪」

千歌「フーンフーン♪」サーッ サーッ

ルビィ「ゼニガメ、甲羅磨いてあげるね♪」

ゼニガメ「ゼニ!」

ルビィ「キュッキュッ♪」

梨子「ヒトモシ、モモンの実よ。広場の木に生ってたわ」

ヒトモシ「トモッ♪」

梨子「ヒトモシ、トリック♪」

ヒトモシ「トーモッ♪」ヒュッ キャッチ

梨子「うん♪」

ヒトモシ「トモトモ♪」シャクシャク



千歌「はぁ~♪やっぱり可愛いなあ、ピカチュウ♪」

ピカチュウ「ピカ」

ルビィ「な、なんか……当然でしょって言ってるみたい」

梨子「ピカチュウは自信満々ね」クスクス

千歌「んー……そうだっ!おいで、ゾロアっ!!」シュッ ポンッ

ゾロア「ロァ!」クルッ シュタ

ピカチュウ「ピカ?」

千歌「ゾロア、イリュージョンだよ♪」

ゾロア「ロアッ♪」キイィン

ゾロア(ピカチュウ)「ピッカー♪」

梨子「わあ♪ピカチュウが二人♪」

ルビィ「可愛い~♪///」

ピカチュウ「……ピカピカッ」

千歌「まあまあね、って言った?」

ピカチュウ「ピカッ」


千歌「両手にピカチュウ……天国だね///」

ピカチュウ「ピーカ」

ゾロア(ピカチュウ)「ピーカ」

千歌「エヘヘ~♪」ギューッ

梨子「ベタベタね」

ルビィ「アハハ。普段はこうでも、いざバトルのときは別人みたいになるんですよね、千歌ちゃんて」

梨子「トレーナーとして少しずつ成長してるのよね。生意気にも」

千歌「生意気にもってひどくない!?」

梨子「事実だもん♪」

千歌「むぅ~!ピカチュウ、梨子ちゃんを痺れさせちゃえ」

ピカチュウ「ピッカ♪」ジャーンプ

梨子「へ?」

ピカチュウ「ピーカッチュー♪」バリバリ

梨子「っきゃあぁぁぁぁぁ!!!!!」ビリビリ

ルビィ「うわあぁぁぁぁぁ!!!梨子ちゃあぁん!!!」

ヒトモシ「ヒトォッ!!?」

梨子「」プシュー

ピカチュウ「ピーカ♪」スタ

千歌「よし」

梨子「この……バカ千歌ぁ……」ユラッ

梨子「なにするのよ!!!」

千歌「ふーんだ」プイッ

ヒトモシ「トモッ!!トモトモ、トモッ!!」ガーガー

ピカチュウ「ピーカ。ピッカ」フーン

ヒトモシ「トモォ……!」グヌヌ

ヒトモシ「トーモッ!!」ヒュッ

ピカチュウ「ピカッ!?」

ルビィ「ヒトモシのトリックでピカチュウのリボンが!」

ピカチュウ「ピカピカ!!ピカチュウ!!」

ヒトモシ「トモッ!!トモ……トモッ!!」ピョンピョンッ

ピカチュウ「ピッカ!!ピィッカァ!!」タタタ……

ルビィ「あっ!ピカチュウ、ヒトモシ!!……千歌ちゃんも梨子ちゃんも!!二人がケンカするから、ピカチュウたちもケンカしちゃったよ!!!」

千歌「ぅ……」

梨子「私は悪くないのに……」

千歌「はあ!?梨子ちゃんが先に言い出したんじゃん!!」

梨子「ちょっとからかっただけで電撃翌浴びせられるなんてありえないのよ!!」

千歌「バーカバーカ!!」

梨子「バカはそっちでしょっ!!」

ルビィ「二人ともですっ!!!」

ちかりこ「ごめんなさい……」


ヒトモシ「トモットモッ!!」ピョンピョン

ピカチュウ「ピッカァ!!」タタタ!

ヒトモシ「トモトモッ!!」

バンッ

???「っ!?」

ヒトモシ「トモッ!?」コテン

ピカチュウ「ピカッ!」

ヒトモシ「トモ……」

ピカチュウ「……ピカッ。ピカピカ」スッ

ヒトモシ「トモォ……」

ピカチュウ「ピーカ」ポンポン

???「なに?この子たち」

???「さあ?」



千歌「ピカチュウ!」

梨子「ヒトモシ!」

ピカチュウ「ピカ」

ヒトモシ「ヒトッ♪」

千歌「ゴメンね、私たちのせいで……」

梨子「ごめんなさい」

ピカチュウ「……ピーカ」

ヒトモシ「ヒト……」

???「ねえ」

ちかりこ「?」


???「この子、あなたたちのポケモン?」

千歌「は、はい」

梨子「すみません、もしかしてなにかご迷惑を……」

???「そっちのヒトモシは姉様にぶつかったけど」

ヒトモシ「トモ……」

梨子「すっ、すみません……」

???「いいえ。元気なのはいいことだと思います」

梨子「なにかお詫びを……と言っても、何も持ち合わせてはいないですが……」

???「それでしたら、私たちとバトルをしていただけませんか?」

千歌「バトル?」

???「申し遅れました。私は聖良」

???「理亞……」

聖良「私たち、世界一のポケモントレーナーを目指して旅をしているんです」

千歌「本当ですか!?私もポケモンマスターを目指して旅をしてるんです!」

理亞「ポケモンマスター……?」

聖良「ということは、ジム巡りを?」

千歌「はいっ!まだ3つしかバッジをゲット出来てないんですけど……」アハハ

聖良「私たちもそうですよ。ジムを巡っている途中です」ゴソゴソ……カパッ

千歌「!!」

梨子「7個のバッジ……」

理亞「私たちはあと一つでポケモンリーグに挑戦出来る。バッジも少ない、そんなレベルの低いポケモンしか連れてない。こんな弱い人とバトルしても意味ないよ、姉様」


千歌「っ!」

梨子「ちょっと、そんな言い方ないんじゃないんですか?」

聖良「理亞。すみません、妹がとんだ失礼を」

理亞「フン」

聖良「……ですが、そう易々とポケモンマスターなど口にされるのは、確かに気分はよくありませんね」

千歌「……………………」

理亞「私たちは本気で世界一を目指してる。遊びじゃないの。中途半端な気持ちでポケモンマスターを目指してるとか……バカにしないで!」

千歌「バカになんて……私だって、本気でポケモンマスターを目指してるもん!!遊びだとか、そんなこと思ったことない!!!」

聖良「じゃあ……その実力を見せてください」

理亞「私たちが勝ったら、二度とポケモンマスターなんて口にしないで」

千歌「っ!!」

梨子「タッグバトルよね?千歌ちゃん、私もやるわ。この人たち……頭にきた!」

聖良「私たちSaint Snowの力……存分に味あわせてあげますよ」ニコリ



Saint Snowの聖良と理亞が勝負を仕掛けてきた。
安価下1~6
聖良が繰り出したのは……
1→タイプ
2→ポケモン、性別(伝説、準伝説無し。千歌たちの手持ち被り無し)
3→特性

理亞が繰り出したのは……
4→タイプ
5→ポケモン、性別(伝説、準伝説無し。千歌たちの手持ち被り無し)
6→特性


ゲンガー既出なのでギルガルド&オンバーンでm(__)m

千歌のポケモンは……
1~3→リザード
4~6→ゾロア
7~9→ピカチュウ
0→千歌「ゾロア……?」

梨子のポケモンは……
1~5→ゲコガシラ
6~0→ヒトモシ


ギルガルド「ガッ、ドッ!!」ドンッ

オンバーン「バーン!!」バサッ バサッ

梨子「ギルガルドにオンバーン……」

千歌「……っ!!」カチャ

ピカチュウ「ピカ!!」

千歌「ピカチュウ……」

ピカチュウ「ピカ!!ピッカ、ピカチュウ!!」

千歌「……うん。だよね……言われっぱなしは癪だよね」

ヒトモシ「ヒト!!」

梨子「ヒトモシ……あなたが?」

ヒトモシ「トッモッ!!」フンス

梨子「ええ。コケにされた分は、百倍にして返してやりましょう」



ルビィ「千歌ちゃーん?梨子ちゃーん?ピカチュウたち見つかっ――――」

ちかりこ「……………………」

Saint Snow「……………………」

ゴゴゴゴゴ……

ルビィ「……え?」

千歌「ルビィちゃん、審判よろしく」

ルビィ「え?……………………え?」


ルビィ「そんな……ひどいよ!」

ルビィ「二人とも頑張ルビィ、だよ!!」

梨子「ええ!!」

千歌「もちろん!!」



ルビィ「それではこれより、千歌ちゃん梨子ちゃんペア、VS、Saint Snowのタッグバトルを開始します!使用ポケモンは一人一体!自分たちのポケモン全てが戦闘不能になったら終了です!それでは、バトル……はじめっ!!」



聖良「ギルガルド、ヒトモシにかげうち!」

ギルガルド「ギル!!」スラァッ!

ヒトモシ「トモッ!?」

千歌「ピカチュウ、10まんボルトで防いで!!」

ピカチュウ「ピーカッ、チュー!!」バリバリ

ギルガルド「ギッ!!」

聖良「へぇ」

理亞「オンバーン、おいかぜ」

オンバーン「オンッ、バーン!!」バサァッ!

ピカチュウ「ピカッ!?」

ヒトモシ「トモォ!!」

梨子「スゴい風……!!ヒトモシ、シャドーボール!!」

ヒトモシ「トォッ、モッ!!」バシュッ!

聖良「キングシールド!!」

ギルガルド「ガァッド!!」ギイィン!

聖良「その程度じゃ、ギルガルドのシールドフォルムは破れませんよ」

梨子「ッ!!」

理亞「オンバーン。シャドークローであのザコたち切り裂きなさい」

オンバーン「オォン!!」

ピカチュウ「ピッカ!!ピイッ、カアッ!!」クルッ ガギィン!

理亞「……アイアンテール……!」

千歌「ザコって言ったこと……後悔させてやる!!」

ピカチュウ「ピカアッ!!」


千歌「オンバーンに10まんボルト!!」

梨子「ヒトモシ、ギルガルドにはじけるほのお!!」

ピカチュウ「ピイッ、カッ!!」

ヒトモシ「トモオッ!!」

オンバーン「バァンッ!!」ビリビリ

ギルガルド「ガッド!!」バシュッ!

オンバーン「オンバッ!?」バシュッ!

理亞「はじけるほのおの追加効果……」

聖良「10まんボルトで上手く誘導されたわね。でも、所詮は三流。ギルガルド、つじぎり!!」

ギルガルド「ギイッ、ガッ!!」ズバッ!

ヒトモシ「トモッ!!」

梨子「ヒトモシ!!」

オンバーン「バアァン!!」

理亞「ばくおんぱ」

オンバーン「オンッ!!バアーン!!」ギャアァン!

ピカチュウ「ピッカ!?」

千歌「ピカチュウ!!」


――――――――


???「にっこにっこにー♪」

パシャッ

カシャッ

カメラマン「はいOKでーす!ありがとうございます!」

???「ありがとうございます♪」

カメラマン「それでは次のカットに移ります!向こうの広場でポケモンと一緒に穏やかな午後をという感じに――――」

ドオォン!

???「?」

カメラマン「あー、誰かがバトルしてるんですかね?休憩挟んで時間空けますか?」

???「えー?詰めっ詰めのスケジュールなんですよー?今日の撮影だって押してるのに~」

カメラマン「いやしかし……」

???「大丈夫ですよ~♪ちょーっと静かにしてもらえばいいんですから~♪」

――――――――



聖良「レベルの違い……わかっていただけましたか?」

理亞「進化もろくにしてないポケモンなんかが、私たちに敵うはずない」

千歌「そんなことない!!」

梨子「ポケモンの強さはトレーナーの力量!トレーナー次第でポケモンは無限に強くなる!!」

理亞「じゃあ、今が限界ってことね。オンバーン、シャドークロー」

オンバーン「オンッバ!!」

千歌「10まんボルト!!」

梨子「シャドーボール!!」

ピカチュウ「ピイッ、カアッ!!」

ヒトモシ「トォッ、モッ!!」

ドオォン!

千歌「私たちの限界を勝手に決めないで!!」

聖良「その意気だけは立派なものですね。ギルガルド、つじぎり!」

千歌「アイアンテールッ!!」

ガギイィン!

ピカチュウ「ピッカ!!」ズバア!

梨子「ッ!!ヒトモシ、ギルガルドにシャドーボール!!」

理亞「ばくおんぱで掻き消して」

ヒトモシ「トモッ!!」

オンバーン「バーンッ!!!」

バシュウッ!

理亞「ほら、弱い。弱い相手ってイライラする……なんでバトルするのかわからないくらい」

ヒトモシ「トモォ……」

梨子「ギリッ…………言いたいこと言ってくれるじゃない……!!っ、ヒトモシ!!」

ヒトモシ「ヒト……」

梨子「今のでダメならもっと威力を上げるわよ!!あなたは弱くない……!!私と一緒に証明しましょう!!あなたの調を訊かせてヒトモシ!!!」

ヒトモシ「ヒト……!!ヒト、ヒイッ……トオォ――――ッ!!!」

パアァァァ……!

ギルガルド「ギッ!」

オンバーン「オンバッ!」

ピカチュウ「ピカピカ……」


ランプラー「ラァーン!!」

梨子「っ!!」

千歌「ヒトモシがランプラーに進化した!」

聖良「へえ」

理亞「進化したところで……。オンバーン」

オンバーン「バン、オッ!!」

梨子「ランプラー、シャドーボール!!」

ランプラー「ラーン、プラァー!!」バシュッ! バシュッ! バシュッ!

オンバーン「オンバッ!?」ドォン!

オンバーン「オンッ……」ドサッ

ルビィ「オ、オンバーン戦闘不能!!」

梨子「よしっ!!」グッ

理亞「……チッ」

聖良「進化したことで本来の技の威力が上がったんですね。……ギルガルド」

ギルガルド「ギルガッ!!」

千歌「来るよ、ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピッカ!!」

聖良「全てを薙ぎ払う一撃を……。せいなるつるぎ!!」バッ!

ギルガルド「ギルッ……ガッ!!!」ズバァッ!

ピカチュウ「ピカッ!?」

シュウゥゥ……

千歌「地面が抉れた……!!」ゾワッ

梨子「あんなもの受けたら……ランプラー!!あなたは、かくとうタイプのせいなるつるぎは効かない!!ピカチュウを援護するわよ!!はじけるほのお!!」

ランプラー「ラーン、プゥ!!」

聖良「炎さえも切り裂きなさい!!」

ギルガルド「ギルァ!!」ズバァッ! ズバァッ!


梨子「ッ、止まらない!!」

千歌「ピカチュウ、10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピッカァ……」

聖良「遅いです」

ピカチュウ「ピッカ!?」

ギルガルド「ギィル!!!」

千歌「ピカチュウ――――!!!」





???「クレッフィ、フェアリーローック♪」パチンッ

クレッフィ「レッフィ♪」カチッ




ピカチュウ「ピカッ!!」ガチッ!

ギルガルド「ギッガ!!」ガチッ!

ランプラー「プラー!!」ガチッ!

ちかりこ「!!?」

Saint Snow「!!?」

梨子「これは……フェアリーロック……?」

聖良「フェアリータイプの技……」

理亞「いったい誰が……」

???「ごぉめんねぇ~♪バトルの邪魔しちゃって~♪」

千歌「……?」

???「今から撮影だから~、ちょーっとだけ静かにしててほしいの~♪」

千歌「……誰?」

???「ああ!?私のこと知らないの!?宇宙ナンバーワンアイドルのこの私を!!?」

千歌「ヒッ!!?」

梨子「アイ……ドル?」

???「あ、コホン……///も~♪私のこと知らないなんてどぁめどぁめどぁめ~♪」

千歌「!?」

???「にっこにっこにー♪あなたのハートににこにこにー♪笑顔届けるポケモンアイドル♪にこでーす♪にこにーって覚えてラブにこっ♪」ニコッ


千歌「に、にこにー……?」

梨子「にこって……もしかして……」

聖良「……まさか、こんなところでジムリーダーと出会うとは」

理亞「……………………」

千歌「ジムリーダー!?」

梨子「やっぱり……。真姫さんの言ってた、ヤザワシティのジムリーダー……にこさん」

千歌「この人が……」



にこ「真姫……?…………ああ、なるほどね。あんたたちが真姫の言ってた……」チラッ

千歌「……?」

理亞「……ジムリーダーが、人のバトルの邪魔をするなんてどういうつもり?」

にこ「あんたらは……確かこの前バトルした……。別に、撮影の邪魔だっただけよ。撮影が終わったあとなら、いくらでも騒ぎなさい」

聖良「道理が通りませんね。いくらジムリーダーと言えども――――」

にこ「道理?それなら簡単なことじゃない。私がルール……それだけよ」

理亞「チッ……」スッ

にこ「バトルの邪魔されてイラついてるなら、あとから私が相手してあげるわよ?」

理亞「一度倒したジムリーダーなんか興味ない……けど、このまま引き下がるのは気が収まらない」シュッ ポンッ



理亞が繰り出したポケモンは……
安価下1コンマ一桁
1→ノーマル
2→ほのお
3→でんき
4→いわ
5→むし
6→じめん
7→エスパー
8→あく
9→こおり
0→かくとう

安価下2
ポケモン 性別(伝説、準伝説、御三家無し)


メタグロス「メッタ!!」ガシンッ

にこ「……はぁ」

理亞「メタグロス、コメットパンチ!」

メタグロス「グロッス!!!」ゴオッ!

梨子「嘘でしょ!?無防備な人に攻撃を!!?」

千歌「危ないっ!!!」

にこ「あんたね、私はこう言ったつもりだったのよ?」シュッ ポンッ



ニンフィア「フィアッ♪」

キュイィィン……

ニンフィア「フィー……アッ♪」

パアァァァッ!

メタグロス「メッタ!!?」

ドオォォォン!

Saint Snow「!!?」

にこ「見逃してあげるから消えなさい……ってね」


メタグロス「メ……タ……」ズシンッ

理亞「バカな……」

梨子「ムーンフォース……なんて威力なの……」

聖良「理亞のメタグロスはけして弱くない……。それなのに、はがねタイプに効果はいまひとつのフェアリータイプの技で……それも一撃で……」

にこ「やーん♪ニンフィアってば強いわね~♪」

ニンフィア「フィーア♪」スリスリ

理亞「……んで」ギリッ

理亞「なんで!!!」

ちかりこ「!!」ビクッ

理亞「私たちはお前に勝ったのに!!バッジも手に入れたのに!!なのになんで負けるの!!?」

にこ「一度勝てたのに……って?じゃあ訊くけど、あんた……本気で自分がジムリーダーより強いとか思ってるの?」

理亞「っ!?」

にこ「バッジはトレーナーがジムリーダーより強いっていう誇示の証じゃない。ジムリーダーがトレーナーを認めたっていう信頼の証なのよ。ジムリーダーはトレーナーの実力に見合ったレベルでバトルを受けるのが当然なの。……ま、中には本気でしか戦えない奴や、本気で戦いたいって思えるようなトレーナーもいるみたいだけど」チラッ

千歌「……………………!」

にこ「たかが一度勝ったくらいで、このにこにーを格下扱いしてんじゃないわよ」

理亞「くっ!!!」スッ

聖良「理亞」

理亞「姉様……でも!」

聖良「ここはおとなしく下がりましょう。興も削がれました」カチッ

ギルガルド「ギッ」



梨子「逃げるんですか?」

聖良「いいえ。バトルを続けても私たちの勝ちは揺るぎません。私たちが退くのは、これ以上実りが得られないと思ったからです」

千歌「っ……」

聖良「にこさん……私たちには過信があったこと、素直に認めましょう。ですがいずれ、私たちは誰よりも強いトレーナーになって見せます。あなたより、もちろん……チャンピオンよりも」

にこ「そういうのが過信って言うのよ」

理亞「……チッ」

聖良「では」

梨子「……………………」ギュッ

千歌「……………………」グッ


――――――――

――――

――

千歌「大丈夫?ピカチュウ……」

ピカチュウ「ピーカ」

梨子「ランプラー」ソッ

ランプラー「プラ」

ルビィ「二人とも……」

千歌「……悔しいけど、あの二人は強かったよ。手も足も出なかった」

梨子「次は倒しましょう。必ず」

千歌「……うん」



にこ「ありがと、クレッフィ、ニンフィア」

クレッフィ「レフィ♪」

ニンフィア「フィアー♪」

にこ「……さて」

千歌「あのっ!!」

にこ「ん?」

千歌「……ありがとう……ございました」

にこ「別に、お礼を言われるのは筋違いよ。バトルの邪魔をしただけだし」

千歌「それでも……ありがとうございます」

にこ「……真姫の奴が言ってた通りね」

千歌「真姫さんが?」

にこ「次の挑戦者はとんでもないバカだって」

千歌「ば、バカ!?」ガーン

梨子「プッ♪間違ってないわね♪」

ルビィ「クスクス♪」

千歌「二人ともヒドイよぉ!!!」

にこ「あんたたちのことは真姫から聞いてる。てんかいのふえのこともね。人の事情に首を突っ込むなんて、とんだ物好きね」

千歌「アハハ……」

にこ「ニシキノシティの件は、私も本当は駆け付けたかったんだけどね。でもにこ~、アイドルだしぃ~♪」

梨子「なにこの忙しい人……」

にこ「ジム戦に来たのよね?」

千歌「はいっ!」

にこ「悪いけど、今日は撮影なの。スケジュールは無理やり空けといてあげるから、また明日ジムに来なさい」

スタッフ「にこさーん、どうですかー?」

にこ「はーい♪大丈夫でしたぁ♪撮影しましょ~♪」キャルン

にこ「じゃ、また明日」タタタ……



ルビィ「す、スゴい……」

梨子「あれがプロなのね……」


――――――――ヤザワシティ



千歌「ついたぁ~!!」

ルビィ「ここがヤザワシティ……可愛い街ですねっ♪」

梨子「建物がファンシーで……まるでメルヘンの世界ね。あの建物なんかお菓子の家みたい」

ルビィ「美味しそう~♪」

梨子「食べられないわよ。と、どうする千歌ちゃん?」

千歌「うん。とりあえず、ポケモンセンターに……」



???「ちょっとそこのお嬢さん♪」



千歌「?」クルッ

???「黙って座ればピタリと当たる♪ちょっと占いしていかへん?♪」


梨子「占い……?」

???「そ♪うちの占いは当たるんよ♪」

ルビィ「本当ですか?」キラキラ

???「もっちろん♪その的中率たるや、驚異の50%!」ドンッ

ルビィ「50%!!」キラキラ

千歌「スゴい!!そんなに当たるんだ!!」キラキラ

梨子「いや、それって当たり外れ半々ってことじゃ……」

???「まあまあ♪細かいことは置いといて♪今なら格安で占っちゃうよ♪金銭、恋愛、学業、健康♪失せ物、家内、勝負事♪なーんでも♪」

千歌「勝負事……」

梨子「いや、行こう千歌ちゃん。なんかこの人怪しいわ」ボソボソ

千歌「え、でも……」

梨子「バカにならない占い料ふんだくられたらどうするの?いいから行くわよ」グイー

千歌「うわわ!」



???「にこっちは強いよ♪」


千歌「っ!」

梨子「にこっち……って、にこさんのこと?」

ルビィ「占い師さん……ヤザワシティのジムリーダーとお知り合いなんですか……?」

???「うちはただの通りすがりの占い師や♪」ヒラヒラ

梨子「うさんくさい……」

???「ひどいなぁ~」ケラケラ

???「っと、正直今のままじゃにこっちには勝てないよ♪」

千歌「……………………!!」

梨子「……でも、確かにそうかもしれない。あの実力を間近で見たら……」

千歌「それでも勝つよ!!」

???「と言いつつも、勝てるかどうか不安なんと違う?」クスクス

千歌「ッ!!」

???「意気込みだけで勝てるほど、"この先"は甘くないよ♪」スクッ

ルビィ「?」

???「んーと……この子と……この子かな?」チョンッ カチッ

リザード「リザッ」

ピカチュウ「ピカッ?」

千歌「リザード!ピカチュウ!」

梨子「千歌ちゃんのモンスターボールからリザードとピカチュウを……」

???「フフっ、いい顔してるやん♪」ナデナデ

リザード「リッザ……?」

ピカチュウ「ピカァ……」

???「……………………」パアァ

梨子「!!」

千歌「なにを!!」

???「……………………」スッ

???「これでよし♪」

千歌「リザード、ピカチュウ!大丈夫!?」

リザード「リザ……」

ピカチュウ「ピカ」

???「なにも変なことはしてへんよ♪ちょーっと新しい技を覚えさせただけ♪」

千歌「新しい技……?」

???「使いこなせるかどうかは、トレーナーとポケモン次第やけど♪」


梨子「あなた……何者ですか?」

???「ただの占い師です♪」

???「それでもって……あなたたちに強くなってほしい人……みたいな?♪」

ルビィ「強く……?」

梨子「意味がわからないわ……」

???「うちには……未来が見えるんよ♪」

千歌「……?それって、どういう……」

ビュオォォォッ

千歌「わぷっ!?」

リザード「リザッ!?」

ピカチュウ「ピィカッ!?」

梨子「なにこの突風……!」

ルビィ「ピギィッ!!」



???「またね♪」



フワッ

ルビィ「っ……あ、あれ?あの占い師さんがいない……!」

梨子「消えた……?」

千歌「……………………」

梨子「なんだったの……いったい……」

ルビィ「わからない……」

千歌「……………………未来」


――――――――ヤザワシティ・ポケモンセンター



ルビィ「結局……あの人は誰だったんでしょう?」

梨子「さあ……それより、リザードたちに異変は無いの?」

千歌「うん。二人とも平気そうだった。今診てもらってるとこだけど」

ルビィ「新しい技を覚えさせたって言ってましたね……」

梨子「いったいどんな技を……」

千歌「わっかんない」

梨子「のん気ね……。で、にこさん相手の対策はどうするの?」

千歌「フェアリータイプかぁ……」

ルビィ「千歌ちゃん、フェアリータイプとバトルしたことって……」

千歌「ん~……?」

梨子「花陽さんとバトルしたエルフーンがそうだったわね」

千歌「あ、そうだね」



ルビィ「フェアリータイプはここ数年で見つかった新タイプ。フェアリータイプの技はかくとう、ドラゴン、あくタイプには効果はばつぐん……だよね?」

梨子「ええ。それに対して、フェアリータイプはどくとはがねタイプの技を効果ばつぐんで受けるわ」

千歌「どくとはがね……」

梨子「千歌ちゃんの手持ちだと、ピカチュウのアイアンテールくらいね」

ルビィ「ゾロアはあくタイプで相性は不利……リザードは……」

梨子「グロウパンチは効果はいまひとつ、ドラゴンクローは効かない……」

ルビィ「決め技が使えないのは痛いね……」

千歌「……………………」


千歌「まあ、なんとかなるかな?」

ルビィ「かるっ!!」

梨子「まあ……対策を練ったところで付け焼き刃なんでしょうけど……」

千歌「私バトルの中で考えるタイプだから」

ルビィ「そ、それってぶっつけ本番ってことじゃ……」

梨子「考え無しというか、元々作戦とか立てられない人なのよ……きっと」

ルビィ「けど……そんな奔放で楽天的なところが、千歌ちゃんの強さの秘密なんだと思う」

梨子「……そうね」クスッ

千歌「ぃよし!そうと決まったら、ご飯にしよっ!♪」

梨子「なにも決まってないでしょ……」


――――――――ニコマキブリッジ



スタッフ「――――本日の撮影以上でーす!お疲れさまでしたー!!」

にこ「お疲れさまでしたぁ~♪」

スタッフA「お疲れさまでした、にこさん!」

スタッフB「今日も最高でした!」

にこ「ありがとうございまぁす♪」



にこ「ふぅ……」

Prrr……Prrr……

にこ「電話?」

ピッ

にこ「もしもし?」

???『お嬢ちゃん、わしわしさせ――――』

にこ「」ブチッ

ツーツー……

にこ「……………………」

Prrr……Prrr……

ピッ

???『グヘヘ――――』

にこ「」ブチッ!

Prrr……Prrr……

ピッ

にこ「次は無いわよ」

???『もー、冗談やん♪そんなんじゃバラエティ番組は呼んでもらえないよー?』

にこ「るっさい。いいから要件を言いなさいよ」

???『いやー、ジムに行ったのにいなかったから』

にこ「仕事よ仕事。そんなにしょっちゅうジムにいないわよ」

???『うん。ジム戦は明日やろ?』

にこ「……なんで知ってんのよ」

???『うちには未来が見えるんよ♪』

にこ「あっそ」

???『街で見かけたんよ♪運命の子たちを♪』

にこ「……あいつらのこと?ていうか、あんた余計なことしたんじゃないでしょうね」

???『ちょこーっと手助けはしたかな♪にこっちは自分が不利になってご立腹かもしれんけど♪』

にこ「べつに」

???『あの子たちには、もっと強くなってもらわないとね♪』

にこ「……あんたの見えた未来って」

???『ん?♪』

にこ「……いい、なんでもない。言っとくけど、私は本気でやるわよ」

???『ええよ♪』

にこ「……それじゃ」


???『あ、にこっち』

にこ「なに?」

???『あの子たちとのバトルが終わったら、しばらくアイドルは休業した方がええよ』

にこ「……わかってるわ」

プツッ

ツーツー……

にこ「ったく……」


――――――――ソノダシティ

――――――――ラブアローマウンテン・ニネンセイの祠



ピチャン……

ピチャン……

カツン……カツン……

カツン

コオォォォ……

鞠莉「見ーつけた♪」

コオォォォ……

鞠莉「ウフフ♪これが十五枚目のプレートね♪さすが、てんかいのふえに間違いは無いわね♪さてと……♪」



???「待ちなさい」



鞠莉「What?」

???「それに……触れないでいただけますか」

鞠莉「……お断りしマース♪」

???「いえ、お願いしているのではありません」

鞠莉「ッ!?」

ピリッ……

???「そこから離れなさいと、命令しているのです」

鞠莉「……Oh,my,god。まさか……いきなりジムリーダーの登場なんて……ねっ!」シュッ ポンッ

エレキブル「ブァル!!!」

鞠莉「エレキブル、かみなりパンチ!!」

???「」スッ

???「お願いします」ポンッ



ラティオス「ティィオ!!!」



鞠莉「ラティオス……!!」

???「りゅうのはどう!!!」

ラティオス「ティオッ……!!!」

エレキブル「レッキ!!?」

ドゴオォォォォン!

パラパラ……

鞠莉「……チッ。外まで吹き飛ばされちゃった」ダッ

???「逃がしませんよ……」


エレキブル「ブルッ……!!」

鞠莉「一撃でこんなにダメージを……」

ラティオス「ティオ……!!」

鞠莉「……っ!」

???「……一応聞いておきましょう。プレートを狙ったということは、てんかいのふえを含む件の犯人……もしくはその仲間と見てよろしいのでしょうか」

鞠莉「……」ニコッ

鞠莉「ええ♪ハロー、ジムリーダー♪私は鞠莉♪GUILTYLEAの総帥……この世界に再誕をもたらす者♪」

???「GUILTYLEA……この世界の再誕ですって?」

鞠莉「そう♪この世界を今よりもっと良いように作り替えるの♪だから……邪魔しないでほしいな♪」

???「良いようにとは、自分たちにとって都合が……という意味でしょう?それを邪魔するなと言われましても」

鞠莉「Non♪みんなにとって、よ♪ああでも、あなたたちジムリーダーと、チャンピオンには……消えてもらうけど♪」

???「……はぁ」

鞠莉「?」

???「世迷い言もそうですが……あなたは少し見当外れをしていますよ」

鞠莉「どういうこと?」

???「邪魔をするとか、世界がどうとか……私たちにはそんなこと関係無いんです。私たちはただ、てんかいのふえを返してさえくれればそれでいいんです。あれは……私たち九人の友情の証なのですから」

鞠莉「友情……ねえ」

???「てんかいのふえが盗まれたと聞いたときには、憤りを隠せませんでしたよ。当然でしょう……私たちの友情を踏みにじったのですから」

ニコッ

鞠莉「!!?」ゾワッ!

???「弁明も謝罪も必要ありません。あなたたちは、とうに触れているんですよ……」



海未「私という龍の逆鱗に」


海未「ラティオス、りゅうのはどう!!」

ラティオス「ティィオッ!!」ゴオオッ!

エレキブル「ブァルッ!!?」ドオオン!

鞠莉「っ……!!エレキブル!!」

エレキブル「ブッ……ル」バタン

鞠莉「くっ……」

海未「さあ、大人しく投降しなさい。そうすれば……」

鞠莉「そうすれば……なに?」

海未「……………………」

鞠莉「あなたたちはいつも……そうやって力で全てを従えてきたんでしょう?その力で頂点に君臨し続けてきた……鬱陶しいのよ!あなたたちがいるから……私たちは……!!」

ピシャアン!

ポツポツ……ザアァァァァ……

鞠莉「今日のところは退いておいてあげる……。次は、必ずプレートをもらうわ」

海未「逃がすとでも?」

ラティオス「ティオ!!」

鞠莉「」スッ

鞠莉「来なさい」

ゴロゴロ……

ピシャアァァァン!

ドゴオォォォォン……!

海未「っ!!……落雷?いえ、今のは……」



ゼクロム「ゼェアァァァ……」



海未「ゼクロム……!!雷を纏う黒き龍……!!」

鞠莉「」トンッ

鞠莉「行くわよ、ゼクロム」

ゼクロム「ゼァ……」

バサッ!

ブワッ!

海未「っ!!逃がしません……ラティオス、りゅうせいぐん!!」

ラティオス「ティー……ッ、オオッ!!!」

ヒュウゥ……

ドンッ!ドンッ!ドンッ!

ゼクロム「…………………………」

鞠莉「……BYE♪ミス海未♪」チュッ


海未「りゅうせいぐんを掻い潜りましたか……不覚です」

ラティオス「ティオ……」

海未「いえ、あなたのせいではありません。私に少々の油断がありました。次はこうはいきません。最初から全力を出しますよ」キラン

ラティオス「オォス!」キラン

海未「この場所は……必ず守ります」


――――――――トチマタウン

――――――――マツウラダイビングショップ



果南「……………………」

カタッ

果南「この写真も……色褪せたなあ……」



鞠莉『私たちがトップになるのよっ♪』

ダイヤ『誰も敵わないような最強のトレーナーに!!』

果南『うんっ♪』



果南「鞠莉……ダイヤ……」


審判『勝者、チャンピオン!!穂乃果!!』

果南『……………………っ!!!』

鞠莉『果南……』



鞠莉『待ってよ……なんで!!!』

果南『私は……もういいや』

ダイヤ『果南さん……』

鞠莉『約束……したじゃない……!!』

果南『……………………』

鞠莉『――――――――ッ!!!』







――――――――嘘つき







果南「……………………!!」ギュッ



ダイヤ『ダイヤ本気で私たちを止めたいと思うなら、今一度立ち上がりなさい。元四天王、果南さん』



果南「なんで、今さら……」

果南「バカ……」


――――――――ダテンの深淵



ダークライ「……………………」

ヨハネ「……………………ダークライ」

カツン……

ダイヤ「まだ傷は癒えないようですわね」

ヨハネ「……フン」

ダイヤ「鞠莉さんは?」

ヨハネ「プレートを取ってくるって出ていったわ」

ダイヤ「ラブアローマウンテンですか?」

ヨハネ「…………」コクン

ダイヤ「無謀な……。いくら鞠莉さんとは言え、ソノダシティのジムリーダー相手では……」

ヨハネ「なら加勢に行けば?」

ダイヤ「それには及びませんわ。鞠莉さんも無茶はしないでしょうから。それよりも、プレートは……」

ヨハネ「……………………」スッ キイィィィン

ヨハネ「変わらないわ。ラブアローマウンテンに一つ強い反応……それと、あとは反応が微弱ね。リンパナの森で見つけた石碑もそうだったけど、プレートに似た反応があと幾つかある。どれが本物のプレートなのかまではわからないわ。しらみ潰しに探すしか無いようね」

ヨハネ「あと二枚……それで十六枚全てのプレートが揃う」

ダイヤ「……………………ええ、そうですわね」

ヨハネ「中でも一番反応が強いのは……ヤザワシティとトウジョウシティの間にある砂漠ね」

ダイヤ「……そうですか。では、そちらは私が参りましょう」クルッ

ヨハネ「……ねえ」

ダイヤ「はい?」

ヨハネ「……………………あなた、味方だってことでいいのよね」

ダイヤ「ええ、もちろんです」

ヨハネ「……ならいいわ」

ダイヤ「……………………失礼」


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



千歌「スゥー……ハァー……っ、よしっ!!」

梨子「気合い充分ね♪」

千歌「うんっ!二人とも、応援しててね!」

ルビィ「もちろんっ!」フンス

千歌「……っ、行くよ!!」

ガチャッ……



ワアァァァァァ――――!!!

ワアァァァァァ――――!!!



千歌「!!?」

梨子「なに……これ……」

ルビィ「スゴい人……」



にこ「よく来たわねっ!!」

キャアァァァァァァ――――!!!!!

千歌「うわっ!!?」

梨子「み、耳が……!」

ルビィ「うゅぅ……!」

にこ「待ってたわよ!」

千歌「あ、あのっ!これは……」

にこ「言ったでしょ。スケジュール空けとくって。ジム戦はテレビで生放送なのよ」

千歌「うえぇ!!?」

にこ「ナンバーワンアイドルとのバトルなのよ?盛り上がらなきゃ嘘ってもんでしょ♪」


――――――――トチマタウン

――――――――トチマ研究所



志満「あら……」

美渡「うわっ!これ、千歌だよ!」

志満「あらあら……♪」


――――――――コイズミタウン

――――――――花陽の家



花陽「わぁ……♪」

花陽「頑張れっ、千歌ちゃん♪」


――――――――ホシゾラシティ

――――――――ホシゾラジム



凛「にゃあっ♪」

凛「いっくにゃー!にこちゃんなんか倒しちゃえ~♪」


――――――――ニシキノシティ・ビートストリート

――――――――カフェ・BiBi・プライベートルーム



真姫「……………………」ズズッ

真姫「……見せてやりなさい、千歌。あなたの力を」


――――――――ホシゾラシティ~ニシキノシティ間



曜「……!」つスマホ

花丸「ずらあっ!?千歌ちゃんが映ってるずら!」

曜「ジム戦……。千歌ちゃん……」

花丸「ほへ~……未来ずらぁ~……」


――――――――ヤザワジム



にこ「まさか、怖じ気づいたりしないわよね?」

千歌「……まさかっ!」ニッ

にこ「いいわ……真姫たちを倒したその実力、とくと見せてもらおうじゃない!私たちのバトルで今日みんなを、一番の笑顔にするわよ!!」

千歌「はいっ!!」

にこ「さあ、ショータイムよ!!クレッフィ!!」シュッ ポンッ

クレッフィ「レフィッ♪」

千歌「全力で輝こう!!リザードっ!!」シュッ ポンッ

リザード「リイッ、ザアッ!!」



審判「それではこれより、ジムリーダーにこさん対、チャレンジャー千歌さんのバトルを開始します!使用ポケモンは三体!どちらかが戦闘不能になったら終了!なお、ポケモンの交代はチャレンジャーのみ認められます!それでは……バトル、始めっ!!」


にこ「先攻は譲ってあげるわ!」

千歌「遠慮なく……リザード、かえんほうしゃ!!」

リザード「リッザァ!!」ゴオッ!

にこ「いい火力じゃない。真姫を思わせるよう……ゲホッ!ゴホッ!///く、クレッフィ!ひかりのかべ!!」

クレッフィ「レッ、フィ!!」ヴゥン

ボオオッ!

にこ「ざーんねん♪」

千歌「っ!!」



ルビィ「技の出だしが速い!」

梨子「クレッフィのいたずらごころね。変化技を通常よりも速く出せる特性……。先攻は譲るなんて言っておいて、とんだ曲者ねあの人」



にこ「ステージを彩るわよ!クレッフィ、上空に向かってミラーショット!!」

クレッフィ「クーレッ、フィーッ!!」キィン……バシュッ!

千歌「!?」

ィィイン……パァンッ!

千歌「打ち上げたミラーショットが炸裂して降ってきた……!」



梨子「まるで光の雨……!」

ルビィ「スゴい……一瞬でフィールドが輝いた!」


千歌「リザード、かえんほうしゃで焼きつくして!!」

リザード「ザアァァァッ!!!」

キランッ

キランッ

リザード「リザッ!?」クラッ

千歌「リザード!?」



ルビィ「リザードの様子が変!」

梨子「ミラーショットの追加効果ね……。リザードの命中率を下げたんだわ……!」



リザード「リッ、ザッ!!」バシュッ! バシュッ! バシュッ!

にこ「まだまだ甘いわねっ!クレッフィ、もう一度ミラーショットよ!!」

にこ「クーレッ、フィッ!!」

ィィイン……パァンッ!

千歌「ッ!!」

にこ「マジカルシャイン!!」

クレッフィ「レフィッ!レーッフィーッ!!」

キィン キラッ! キランッ!

千歌「っ、スゴい光……!ミラーショットにマジカルシャインが反射して……!!」



ルビィ「まっ、眩しい……!」

梨子「これは……目を眩ませるだけじゃない……!ミラーショットにマジカルシャインが反射して、さらに威力が上がってる……!!」



にこ「光のステージはにこのもの♪悪いけど退場してもらうわよ!!」ビッ!

リザード「リッザ……!!」

千歌「大丈夫だよ……リザード、目を閉じて!!」

リザード「リザ!」ギュッ

にこ「っ!?」

千歌「相手がどんなに輝いても……私たちはそれ以上に輝ける!!一緒にキラキラしよう!!」

リザード「リザッ!!」


千歌「リザード、前に向かってダッシュ!!」

リザード「リィッザ!!」ダッ!

にこ「この光の雨の中を目を瞑って!?」

クレッフィ「レフィッ!?」

千歌「降りかかる光はグロウパンチで弾き飛ばしちゃえ!!」

リザード「リッ、ザッ!!リザッ!リザアッ!!」

クレッフィ「フイィッ!?」

千歌「そこだよ!!」

リザード「リザッ!!」ガシッ

にこ「クレッフィを!!くっ、フェアリーロックで動きを封じなさい!!」

クレッフィ「レーッフィッ!!」カシャン

リザード「リザアッ!!」ガキンッ!

千歌「そのままかえんほうしゃ――――!!!」

リザード「リィッッ……ザアァ!!!」ゴウゥッ!

クレッフィ「レフィ――――」

ドオォォォン……!

にこ「クレッフィ!!」

クレッフィ「レフ……ィ……」パタッ

審判「クレッフィ、戦闘不能!!リザードの勝ちっ!!」

千歌「よっし!!」ガッ

リザード「リザ……!!」



ルビィ「やった!!まず一体!!」

梨子「なんて力技……!まったく、危なっかしいんだから……」



にこ「やられたわね。ありがとう、クレッフィ」

にこ「無茶なバトルするじゃない」

千歌「ポケモンのこと……信じてますから」

リザード「リザッ!!」

にこ「その呆れた信頼関係……まるで穂乃果の生き写しを見てるみたい。真姫たちが本気になったのもわかるわ……。けど、私はそう簡単じゃないわよ」

千歌「じょーとーですっ!!」

にこ「次はこの子よっ♪おいでっ♪」シュッ ポンッ



にこが繰り出した二体目は……
安価下1
フェアリータイプ限定(クレッフィ、ニンフィア以外)


デデンネ「デーネネッ♪」

にこ「やーん♪デデンネ~♪相変わらず可愛い~♪」

デデンネ「デーネッ♪」

千歌「デデンネ……。リザード、戻って。少し休んでて」

リザード「リザッ」

千歌「ならこっちの二体目は……!お願いっ、ピカチュウ!!」シュッ ポンッ

ピカチュウ「ピッカ!!」

にこ「ピカチュウね……いいじゃない」



ルビィ「千歌ちゃんはピカチュウ……同じでんきタイプだね。どんなバトルになるんだろう……」

梨子「千歌ちゃん……」ゴクリ



にこ「わざわざ私と同じステージに立とうとするなんて、いい度胸じゃない」

千歌「同じじゃありません。にこさんより上に行きます!」

にこ「行かせないっての!デデンネ、10まんボルト!!」

デデンネ「デネデーネッ!!」

千歌「絶対行きます!!ピカチュウ、10まんボルト!!」

ピシャアァ――ン!

ちかにこ「アイアンテールッ!!」

ピカチュウ「ピッカッ!!」

デデンネ「デッネェッ!!」

ガキィィィン!


梨子「10まんボルトにアイアンテール……」

ルビィ「まったく同じ技を……」

梨子「威力は互角……バトルの差を分けるのは、トレーナーの采配。そして……」

ルビィ「あとの技……!」



にこ「デデンネ、あなたのキュートな姿で観客を盛り上げるわよっ!でんじふゆう!!」

デデンネ「デネデーネッ!!」バチッ フワリ

千歌「デデンネが浮いた!?」

にこ「デデンネ、アイアンテール!」

デデンネ「デネデネッ、デーネッ!!」

ピカチュウ「ピカッ!!」サッ!

にこ「まだまだ!!」

デデンネ「デネッ!デネッ!デーネッ!!」

千歌「ピカチュウ、こっちもアイアンテール!!」

ピカチュウ「ピッカ!!ピイッカ!!」

デデンネ「デネデネッ!!デーネ!!」ビシッ! バシッ! キィン!

ピカチュウ「ピッ!!ピカッ!!チュウッ、ピッ!!」スカッ! スカッ! スカッ!



梨子「ピカチュウのアイアンテールが当たらない!なんてトリッキーな動きなの……!」

ルビィ「空中であれだけ自在に……。攻撃を防げてはいるけど……あのままじゃ……!」


千歌「デデンネの動きを止めながら……デデンネより高く……………………よしっ!!!」

ピカチュウ「ピーッカッ!!」スカッ!

デデンネ「デデデッ♪」ブンッ!

キィン!

ピカチュウ「ピカァ……!」

千歌「ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピカッ!?」

千歌「地面に向かって全力でアイアンテール!!!」

ピカチュウ「ピカ……ピッカ!!!ピイッカァッ!!!」クルッ ビッシィッ!

ドゴォッ!

にこ「!!?」

にこ「地面にアイアンテールを撃って……瓦礫を……!!」

デデンネ「デデッ!?」

千歌「ピカチュウ!!浮かんだ瓦礫を駆け上って!!」

ピカチュウ「ピィッカ!!」ピョンッ! ピョンッ!

デデンネ「デデ……デ……」

にこ「瓦礫が邪魔でデデンネの動きが……っ、デデンネ、邪魔なものは払い除けなさい!!アイアンテール!!」

デデンネ「デデッ!!デーネッ!!」

千歌「ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピカ!!」

ピカチュウ「ピーカッ……ピッ!!」ダッ! ビュンッ!

にこ「あれは……でんこうせっか!!瓦礫を足場にデデンネに向かって……!!」

ピカチュウ「ピィッカァ!!」ダンッ!

デデンネ「デネッ!!?」ドンッ! ズザァ

にこ「デデンネ!!」

ピカチュウ「ピッカ!!!」シュタッ


千歌「決めるよピカチュウ!!!」

ピカチュウ「ピカッ!!ピカッ……ピィッ、カアァァァァァ!!!!!」ダッ! バチッ……バチバチッ!

千歌「!!」

にこ「!!」



ルビィ「あ、あの技は……!!」

梨子「ボルテッカー……!!」



にこ「デデンネ、エレキネットで止めなさい!!」

デデンネ「デネデネッ!!」バサァッ

ピカチュウ「ピイッカ!!!」

ブチィッ!

にこ「エレキネットを突き破った!!」

ピカチュウ「ピカッ……ピッ、カァ、チュウ!!!!!」

デデンネ「デネッ――――」

ドカァァァン!

にこ「っ!!デデンネ!!」

シュウゥゥゥ……

デデンネ「デ、デネ……」キュー

審判「デデンネ戦闘不能!!ピカチュウの勝ち!!」

千歌「ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピッカ!!」


にこ「ボルテッカー……そんな大技を土壇場で……?……っ、希ね。あいつめ……」



梨子「驚いたわね……。まさかボルテッカーを使えたなんて……」

ルビィ「も、もしかして……昨日のあの人が……」

梨子「ありえるわね……。いったい何者なのかしら……」

ルビィ「で、でもでもっ!これで二勝!千歌ちゃんのストレート勝ちだよっ!!あと一体倒せば千歌ちゃんの勝ちだっ!!」

梨子「そうね……けど、その一体が強敵よ……!!」



にこ「デデンネ、ゆっくり休んで」

にこ「……追い詰めたとか思ってる?」

千歌「……まさか」ピリッ

にこ「そうよ、一瞬たりとも気を抜くんじゃないわよ。ステージの上ではけして弱いところを見せない。最後まで前を向く。それがアイドル。それが、私よ!!!」シュッ ポンッ

ニンフィア「フィーァッ!!」

にこ「アンコールの始まりよ」


千歌「ピカチュウ、まだいける?」

ピカチュウ「ピカッ!!」

千歌「よしっ!」

にこ「ニンフィアとにこの魅力に、ときめかせてあげる♪ニンフィア、スピードスター!!」

ニンフィア「フィーッ、アッ!!」キラキラッ

千歌「ピカチュウ、10まんボルト!!」

ピカチュウ「ピーカッ、チュー!!」

ドォン!

にこ「リボンでピカチュウをコーディネイト♪」パチンッ

ニンフィア「フィニッ♪」シュルルッ

グルグルッ

ピカチュウ「ピカッ!?」

にこ「そのまま投げ飛ばして!!」

ニンフィア「フィアッ!!」ブンッ!

ピカチュウ「ピカァッ!!」

千歌「壁に激突しちゃう!!アイアンテールで受け身!!」

ピカチュウ「ピッカァ!!」ガキン!

にこ「よく耐えたじゃないっ!!」ニヤッ


梨子「さすがね……よく育てられてる……!」

ルビィ「スゴい……まるでショーを観てるみたいに楽しいバトル……」

梨子「ええ……」

ルビィ「なんだか……似てる……?」

梨子「……………………」



千歌「ピカチュウ、でんこうせっか!!ニンフィアと距離を詰めるよ!!」

ピカチュウ「ピイッ、カッ!!」ダッ!

にこ「ニンフィア、スピードスター!!」

ニンフィア「フィア!!」キラッ! キラッ!



ルビィ「!?」

梨子「スピードスターを……発射せずに自分の周囲に……!?」

ルビィ「あんな使い方見たことない!!」



にこ「星を数えてみなさい♪ニンフィア、リボンでスピードスターを弾くのよ!!」

ニンフィア「フィーッアッ!!」ピシパシッ バシッ! ピシィッ!

キラキラッ キラキラッ!

ピカチュウ「ピッカ!!」バシバシッ

千歌「ピカチュウ!!」

ピカチュウ「ピカッ……!」



梨子「……リボンで弾くことで、普通に発射するよりも威力を上げ、さらにより軌道が変則的になって回避しづらい……。あの技の発想……これがアイドル、にこさん……!!」

ルビィ「……やっぱり、似てる」

梨子「私も確信したわ。柔軟な発想……予想もつかない独創性……自由なバトルスタイル。にこさんのバトルは、千歌ちゃんのバトルによく似てる」


にこ「まだまだ行くわよっ♪ニンフィア、もう一度スピードスター!!」

ニンフィア「フィアッ!!」

千歌「また……!!」

にこ「いっけー♪ニンフィアッ!でんこうせっか!!」

ニンフィア「ニッ……フィッ!!」グッ……ダッ!



ルビィ「こ、今度は発射もなにもしない……!」

梨子「滞空させてるだけ……そんなはずないわよね……。千歌ちゃん、警戒しなさいよ……!」



ピカチュウ「ピカァッ!!」

千歌「ピカチュウ、スピードスターから目を離さないで!ニンフィアはアイアンテールで迎え撃つよ!!」

ピカチュウ「ピカッ!!」

にこ「どぁめどぁめどぁめ~♪アイドルのステージはなにか一つでも見逃したら後悔するわよっ!!」

ニンフィア「フィーッアッ!!」シュンッ!

ピカチュウ「ピカッ!?」スカッ

千歌「ピカチュウ、後ろ!!」

にこ「遅い遅い!」

ニンフィア「ニンッ、フィッ!!」ダンッ!

ピカチュウ「ピッカ!!」

にこ「こっちも忘れちゃダーメっ♪」

ィン……キィンッ……キイィィィン!

千歌「ピカチュウ!!」

ガガガガガガ……!

ピカチュウ「ピカッ!?ピッカァッ!?」



梨子「!?」

ルビィ「ピ、ピカチュウを狙ってない!?」

梨子「いえ、ピカチュウの周囲に着弾させて……ピカチュウの動きを封じた……!確実に大技で決めるために……!」



にこ「ニンフィア、ムーンフォース!!!」

ニンフィア「フィアッ!!フィーッアァッ!!」キィン……バシュッ!

ピカチュウ「ピッ――――」

ドォォォォォン!


千歌「っ!!ピカチュウっ!!」

ピカチュウ「ピカァ……」パタッ

審判「ピカチュウ戦闘不能!!ニンフィアの勝ちっ!!」



ルビィ「あぁっ……」

梨子「強い……。今までのジムリーダーとはまた異質ね……。強力な技もそうだけど、技の使い方が上手く多彩……」

ルビィ「観てて楽しい……本当に千歌ちゃんのバトルにそっくり……」

梨子「千歌ちゃんとは発想が違うけどね。千歌ちゃんのバトルは、足りない経験と知識を補うための勝利へのアイデア。けど、にこさんのバトルは魅せるバトル」

ルビィ「魅せるバトル?」

梨子「アイドルとしての使命感……なのかしら。いかに観ている人たちを楽しませるか……その一点に重きを置いたものに見えるわ。けれどそれが結果的に、予測不能な戦略となって対戦相手を苦しめる」

ルビィ「アイドルってスゴい……」

梨子「あのキャラは理解しがたいけど……その裏には途方もない努力をしたんでしょうね」


千歌「ありがとうピカチュウ……」

千歌「これがにこさんのバトル……。なんだろ、この感じ……。スゴく……スゴくドキドキする……!!」

にこ「さあ、次は誰を出してくるの?」

千歌「にこさんに勝てば、私たちはもっと強くなれる!!お願いっ、ゾロア!!」シュッ ポンッ

ゾロア「ロアッ!!」

にこ「ゾロアね」

千歌「勝つよっ、ゾロア!!」

ゾロア「ローアッ!!」


ニンフィア「フィアッ!!」

にこ「オッケーニンフィア♪アンコールは盛り上げていくわよっ♪でんこうせっか!!」

ニンフィア「フィーッ……フィアッ!!」グッ……ダンッ!

千歌「ゾロア、あくのはどう!!」

ゾロア「ローッ、アッ!!」バシュッ!

にこ「避けなさい!!」

ニンフィア「フィニッ!!」シュッ!

ゾロア「ゾロッ!?」

にこ「ムーンフォース!!!」

ニンフィア「フィアーッ……」キイィィィン!

千歌「ゾロア!!めざめるパワー!!」

ゾロア「ロオォッ!!!」

ドォォォォォン!



梨子「ッ!!どうなったの!?」

ルビィ「あんな至近距離でムーンフォースを……ゾロア……!!」



千歌「っ……!!」

にこ「……………………」

ニンフィア「フィア……」

ロァ……

千歌「!!」

ゾロア「ゾッ、ロオッ!!」

千歌「ゾロア!!」

にこ「めざめるパワーをクッションにダメージを減らしたのね。咄嗟の判断にしてはやるじゃない」

千歌「ゾロア、今度はこっちが魅せる番だよ!!」

ゾロア「ロアッ!!!」


千歌「めざめるパワー!!」

ゾロア「ゾーッ、ロッ!!」バシュバシュッ!

千歌「ジャンプ!!」

ゾロア「ロアッ!!」ピョンッ!

にこ「めざめるパワーを足場に空中戦……?なによそれ、面白いじゃない!!」ニッ

千歌「ゾロア、あくのはどう!!」

にこ「ニンフィア、スピードスター!!」

チュドォォン!

ゾロア「ゾロッ!?」

千歌「っ!!力負けした……!!ゾロア、もっともっとめざめるパワー!!」

ゾロア「ローアッ!!!」

にこ「さらに足場を広げてきたわね!そんな楽しそうなステージ、私たちも使わない手は無いわよねっ!!」パチンッ♪

ニンフィア「フィアーッ!!」ピョンッ!

千歌「!!?」



ルビィ「ニンフィアもめざめるパワーの足場を!!」

梨子「相手の力さえも自分のものに……!そして、これで制空権というアドバンテージが無くなった!!」



ゾロア「ロッ!!」ピョンッ! ピョンッ!

にこ「ニンフィア、でんこうせっか!!」

ニンフィア「フィニッ!!」ダダダダダ!

千歌「ゾロア、あくのはどう!!」

にこ「遅いわよっ!!」

ニンフィア「フィッアッ!!」ガンッ!

ゾロア「ロッ!?」グラッ

千歌「怯んじゃダメ!ニンフィアを見てっ!!」

ゾロア「ゾロォッ!!」キッ

千歌「あくのはどう!!」

ゾロア「ローアッ!!!」


にこ「ニンフィア!!」

ニンフィア「フィニ!!」 シュルシュルッ



ルビィ「ゾロアの身体にリボンを巻き付けた!!」



ニンフィア「フィアッ!!」ダンッ!



梨子「ゾロアを支点にあくのはどうを回避した!!」



千歌「ゾロアッ!!」

にこ「決めるわよ!!スピードスター!!」

ニンフィア「フィーッ……アァッ!!」キラキラッ!

ゾロア「ゾッ――――」

ドォォォン!


千歌「っ……ゾロア!!」

ゾロア「ゾロ……アッ……」キュウ

にこ「フフン♪」

審判「ゾロア、戦闘不能!!ニンフィアの勝ちっ!!」



梨子「やっぱり……一筋縄ではいかないわね」

ルビィ「強い……」

梨子「ポケモンのレベルの差は当然ある。けど、それ以上に千歌ちゃんとにこさんの差が、このバトルに優劣をつけてるわ」

ルビィ「優劣……?どういうこと、梨子ちゃん?」

梨子「バトルスタイルが似てるということは、思考そのものが似るということ。どんな戦局にするか、どうやってバトルを組み立てるか、どれもより相手を上回ることが求められる。そしてそれは絶対的に経験に由来する」

ルビィ「う、うん……」

梨子「経験と実力……トレーナーとしての力量がこのバトルの明暗を分けることになるわ」

ルビィ「そ、それって……千歌ちゃんがものすごく不利ってこと……?」

梨子「千歌ちゃんが勝つには、経験の差を埋めるほどの実力を発揮するしかない。千歌ちゃん……負けたら承知しないわよ……!」


千歌「あっという間に追いつかれちゃった……。やっぱり強いな……。けど、最後に勝つのは私たちだよ!!リザード、お願いっ!!」シュッ ポンッ

リザード「ザァッド!!」

にこ「さあニンフィア!!フィナーレを美しく飾るわよ!!」

ニンフィア「フィアーッ!!」



千歌「かえんほうしゃ!!!」

にこ「スピードスター!!!」



リザード「リイッ、ザアァァァッ!!!」ゴオオッ!

ニンフィア「フィーッ、アァァァァッ!!!」キラキラッ!

ドォォォォォン!


千歌「グロウパンチ!!」

リザード「リザッ!!」グッ! ダッ!

にこ「でんこうせっか!!」

ニンフィア「フィニッ!!」ダンッ!

リザード「リッザッ!!」ブンッ!

ニンフィア「フィニッ!!」ヒラッ

千歌「まだまだっ!!」

リザード「リーッザッ!!リザッ!!リッ、ザアッ!!」ブン! ブンッ! ブンッッ!

にこ「そんな大振り当たらないわよ!!」

千歌「それは……」ビッ!

リザード「リザッ!!」コクッ

千歌「どうでしょうかっ!!!」

リザード「リィッ!!ザアァァァッ!!!」

ドゴッ!

ドゴォォォォッ!

にこ「地面に向かってグロウパンチ!?これは……!!」



梨子「デデンネとのバトルでピカチュウがやった技!!」

ルビィ「でも、ピカチュウのときより威力が大きい!!フィールドが大きく陥没しちゃった!!」



にこ「連続してグロウパンチを撃ってきたのは、攻撃力を上げるためってわけ……!!これじゃニンフィアのスピードが活かせない……!!」

千歌「これならでんこうせっかは怖くありません!!」

にこ「無茶するわね……。一歩間違えばリザードにも不利になるわよ!!」

リザード「リィッザッ!!」ガシッ!

ニンフィア「フィアッ!?」

にこ「っ!?」

千歌「真姫さんに教わりましたから!!無謀な賭けは勝ちにいけって!!」

リザード「リザアァァァァァッ!!!」キイィン……ドゴォッ!

ニンフィア「フィアッ!!!」ドゴォン!


ルビィ「グロウパンチ!!直撃した!!」

梨子「効果はいまひとつ……でも、あそこまで攻撃力を上げたグロウパンチなら……!!」



千歌「……………………」

リザード「リザ……」

キラッ……

千歌「!!」

千歌「リザード、来るよ!!」

リザード「リザッ!?」

キィン……キラキラッ!

リザード「ザアァッ……ド……!!」ズザッ…

千歌「リザード!!っ!!」

にこ「今のはちょーっと効いたかな~♪」

千歌「にこさん……」

にこ「でもざーんねん♪そんなヤワなトレーニング積んでないの♪」

ニンフィア「フィアッ♪」

にこ「……真姫たちが本気になったのもわかるわ。確かに強い。バトルを楽しいって思えたのも久しぶり。そして……勝ちたいって思ったのも」


シュルシュルッ!

リザード「リザ!?」

千歌「リザードの腕にリボンを!!」

にこ「あんたのまっすぐな思いも、バトルの展開に一喜一憂するところも、まるで昔の自分たちを見てるみたい」クスッ



にこ「手探りでも、みんなと一緒に、全身全霊で駆け抜けた……私たちがμ'sだった、あの頃に」



千歌「μ's……?」

にこ「勝たせてもらうわよ、千歌!!!」

にこ「ニンフィア、リボンでリザードを引き寄せて!!」

ニンフィア「フィーニッ!!」グイッ!

リザード「リザッ!!」

千歌「リザード!!かえんほうしゃ!!」

リザード「リィッザァッ!!」ボオオッ!

にこ「ひかりのかべ!!!」

ニンフィア「フィアッ!!」ヴゥン

ボオオッ!


にこ「ニンフィア!!」

ニンフィア「フィッ!!」グイッ! ピョンッ!

リザード「リザッ!!」ズザァ!

にこ「スピードスター!!」

ニンフィア「フィーッ……」キラッ キラッ

千歌「リザード上を向いて!!かえんほうしゃ!!」

リザード「リザ――――」

キラキラッ……ドドドドド!

千歌「ッ!!リザード!!!」

にこ「リザードを持ち上げなさい!!」

ニンフィア「フィーア!!」ブンッ!

リザード「リッ!!」

にこ「でんこうせっか!!」

ニンフィア「フィーニッ!!」グッッ……ダンッ!

にこ「その勢いを利用して壁に叩き付けなさい!!」

ニンフィア「フィニアッ!!!」ブンッ!

ドッゴォォォォン!

リザード「ザッ――――ド」カハッ

千歌「リザードォ!!!」

にこ「これで終わりよ!!ムーンフォース!!!」

ニンフィア「フィーアー……」キイィン

ニンフィア「フィーッ、ニッ!!」バシュッ!

ドォォォォォン!


ルビィ「そんなっ……!リザードが……!」

梨子「怒濤の連続攻撃……ここで自力の違いを出してきた……!」

ルビィ「千歌ちゃん……勝てるよねっ!?」

梨子「……………………っ」

ルビィ「梨子ちゃんっ!!」



千歌「……………………リザード」ギュッ

リザード「……………………」メラッ

にこ「っ!!」

リザード「リッ……ザッ……」ググッ

にこ「立った……」

リザード「リイッ、ザアァァァ――――ッ!!!」 ボウッ!

千歌「リザード!!!」パアァ

にこ「もうかを発動させた……満身創痍なのは違いないのに……」





穂乃果『諦めないっ!!最後の最後まで……ファイトだよっ!!』





にこ「……ああ、なるほどね。……あんたもああいうタイプってわけ」

ニンフィア「フィア……」

千歌「?」

にこ「トレーナーもポケモンも、負けず嫌いが度を越したバカってことよ」ニッ

千歌「っ♪はいっ!!!」


にこ「ニンフィア、全力を出しきるわよ!!こんなに楽しいステージ……勝ってニコニコするのは私たちしかいないでしょっ!!」

ニンフィア「フィアッ!!!」キイィン……!

千歌「リザード……」

リザード「リザッ!」

千歌「私は諦めない……だって、みんなが立ち上がるから」

リザード「リザアッ!!」ガアッ!

千歌「何度でも諦めずに……探すことが私たちの挑戦だよ!!!」

リザード「リイッ……ザアァァァ――――ッ!!!」ゴオオオッ!



ルビィ「ピギッ!!真姫さんみたいな炎の量!!」

梨子「もうかでほのおタイプの技の威力が上がってるだけじゃない……。これは……!!」



リザード「リザァッ!!リザアァァァァァッ!!!!!」ゴオオオッ!

にこ「炎を纏った……!!?」

千歌「リザード……これが、リザードの新しい力……!!」

にこ「炎ごと照らしきってあげるわ!!私たちの全力……にっこりの魔法を受けてみなさいっ!!!」

ニンフィア「フィア――――ッ!!!」ィイン……

にこ「ムーンフォース!!!」

ニンフィア「フィーッ、ア――――ッ!!!」バシュッ!

千歌「私たちの燃える思いは魔法を越えます!!!リザード、フレアドライブ!!!」

リザード「ザアッ、リッ……ザア――――ッド!!!!!」ゴォォォォッ!


バチッ!

バチバチッ!

リザード「リザアッ!!!」

ニンフィア「フィアーッ!!!」



ルビィ「いっ、いけーっ!!リザードーっ!!」

梨子「根性見せなさいっ!!」



にこ「この底力も……あいつにそっくりね……!!」

千歌「私たちは勝つ……!!絶対、ポケモンマスターになるんだ!!!」

リザード「リザアァァァァァッ!!!!!」ゴウッ!

にこ「っ!!炎が……月の光を飲み込んでいく……!!」

千歌「輝こうっ!!!」

リザード「リザッ……リッザァッ、リザアァァァァァッ!!!!!」ゴォォォォッ!

にこ「これは……この輝きはまるで……太陽――――」





ドッゴォォォォン!





シュウゥゥゥゥ……

ニンフィア「フィア……」キュウ……

リザード「リザ……リザッ!!」

審判「ニンフィア戦闘不能!!リザードの勝ち!!よって勝者、チャレンジャー……千歌さんっ!!」バッ

ワアァァァァァァッ!


りこルビ「ぃやったぁ――――っ!!!」



千歌「……はぁ、はぁっ…………っ!!」グッ!

ワアァァァァァァッ!

にこ「見てて気持ちのいいガッツポーズだこと……。ありがと、ニンフィア。今日も可愛かったわよ」シュイィン

リザード「リザッ……」グラッ

千歌「っ、リザード!!」ダッ

リザード「リザ……」

千歌「リザード……リザード!!」

にこ「そりゃ倒れるわよ」スタスタ

千歌「にこさん……」

にこ「あれだけのダメージを受けてフレアドライブを撃ってきたのよ?フレアドライブは自分自身にもダメージを負う技。あんなギリギリの場面で使えばそうなるわ」

千歌「い、いや……無我夢中で……」

にこ「あんたもリザードもね。後先考えないバトルはほどほどにしておきなさい」

千歌「は、はい……えへへ……」

リザード「リザッ……」

にこ「まったく、希もめんどうな技を教えたもんね。まったくあいつめ……」

千歌「希……?」

にこ「あんたら、変な女に会わなかった?」

千歌「あ、会いました!占い師のお姉さんに!」

にこ「そいつよ。希……トウジョウシティ、ジムリーダー。私たちの仲間の一人よ」

千歌「うぇっ!?あ、あの人がジムリーダー!?ていうか、仲間って……?」


にこ「そのことについてはまたあとで。今は、この最強のアイドルに勝ったことを称賛しなきゃ……でしょ?」キラッ

千歌「バッジ……」

にこ「ガールロードバッジ。受け取りなさい、これが私というアイドルよりも輝いた証よ」

千歌「……っ///」ソッ

キラン

千歌「ガールロードバッジ……///これで4つ……あと4つで……///」

にこ「リーグに挑戦ね。……さて」

千歌「?」

にこ「このあと撮影とインタビューがあるから。ポケモンはポケモンセンターに預けておきなさい。それからポケモンの回復が終わったらポケモンと一緒に撮影。雑誌社は30分ごとに時間を分けてもらってるから迅速に受け答えすること。あと――――」

千歌「ダッ……ダレカタスケテェェェェェェェ!!!!!」

リザード「……リザ」


――――――――ホシゾラシティ~ニシキノシティ間



花丸「おおぉ~///勝った、千歌ちゃん勝ったずらぁ!!///」ピョンピョン

曜「……………………」

花丸「最後のフレアドライブ!!カッコよかったずらねぇ~♪さすが千歌ちゃんずら~♪」

曜「うん……そうだね」

花丸「ずら?」

曜「また差をつけられちゃった……」

花丸「どうかしたずら?」

曜「……ううん。さ、ニシキノシティに急ごう」

花丸「ずらっ!!」

曜「……………………私だって」


――――――――トウジョウシティ



希「~♪」

希「さーてと、次はうちの番やね♪」ナデ



クレセリア「リア」フワリ



希「フフ♪待ってるよ、千歌ちゃん♪」


――――――――ヤザワシティ

――――――――ニコニースタジオ



千歌「」プシュー

ルビィ「ち、千歌ちゃんが真っ白に……」

梨子「燃え尽きてるわね……」

ガチャッ

にこ「なによあれくらいで」

梨子「あ、にこさん」

千歌「おっ、おひゅひゃれひゃまれふ……」

にこ「お疲れ。もうインタビューも終わったから、ゆっくりしてなさいよ。そこの冷蔵庫にアイスあるわよ」

ルビィ「千歌ちゃん、みかん味あるよ」



ちかルビ「ピジュウゥゥゥゥ……」チュー

梨子「どんな吸い方……?」

千歌「みかん味おーいしー♪」

にこ「アイスで回復するんだから、低いHPよね」クスッ

千歌「あっ、にこさん。私にこさんに聞きたいことが……」

にこ「あによ?」

千歌「さっき、仲間がどうとか言ってましたよね?それからえっと……みゅ、みゅー……ミュウツー?」

にこ「μ'sよ」

千歌「あ、それです!それってなんなんですか?」


梨子「μ's……前に一度だけ穂乃果さんから聞いたことがあります。たしか、穂乃果さんとその友だち、いえ……仲間で組んだポケモントレーナーグループ……ですよね?」

にこ「ええ」

ルビィ「ポケモントレーナーグループ……。あっ!ルビィ、それ知ってます!ずっと昔、スッゴく強くて、ポケモントレーナー全員の憧れだったグループ……本で読んだことあります!」

にこ「ずっと昔ってやめてくれる?……そう、そのμ's。穂乃果をリーダーとした9人のね」

千歌「穂乃果さんがリーダー……」

にこ「改めて話すと照れくさい話よ。何年も前、私たちがあんたたちくらいの年の頃、私たちは一番を目指したわ。誰よりも強く、誰よりも美しく、誰よりも気高く……それぞれ掲げていた思いは違ったけれど、志を一つにした最高の仲間。喜びや困難を共に……なんて、少し誇大した表現だけどね」



にこ「力を合わせることで、壁は壊せるもの……倒せるものだと知った。自分からもっと力を出せることを知った。そして私たちは私たちの可能性を形に、穂乃果はチャンピオンに。残る8人は各地のジムリーダーになったわ」

千歌「それって、花陽さんや凛さん……真姫さんたちも……」

にこ「それだけじゃないわ。あんたがまだ出逢っていない他のジムリーダーも全員引っくるめて、かつて最強を誇ったグループ……μ'sのメンバーよ」

ルビィ「か、かつて……?」

にこ「ええ。そう言うのが正しいのよ。勘違いしないでよ?別に私たちが弱くなったとか、そういう話じゃないんだから」

梨子「じゃあ……なんで……」

にこ「私たち全員の意見の一致だった。夢を叶えたとき……μ'sは、おしまいにしようって」

千歌「なんでですか?」


にこ「チャンピオンにジムリーダー……それぞれの立場があれば、それまでみたいに頻繁に会ったりするのが難しくなるもの。まあ、自由気ままなチャンピオンや、近隣のジムの奴らは会ったりしてけど。ただの仲良しでいるのは、それまでの楽しかった自分たちに依存することになる。そうなったら強くはなれない」

千歌「……………………」ゴクリ

にこ「馴れ合って弱くなってちゃ、あとから来る挑戦者に失礼だもの。でしょ?」

梨子「……わかります」

にこ「だから私たちは、μ'sを解散させた」

ルビィ「寂しく……なかったんですか?」

にこ「寂しくない。……なんて嘘を、解散するときも言ったわね。寂しかったわ。たくさん泣いて、たくさん喚いた。けど、悲しくはなかった。μ'sが無くなるわけじゃないことを、わかってたから」

ルビィ「なんだか……ステキですね……」



にこ「……………………μ's解散を誓った……μ's最期の日、私たちの前に……ある物が降ってきた」

梨子「ある物?」

にこ「あのときの私たちの思いが空から降ってきたみたい……そう思えたわ。……てんかいのふえが、私たちの前に舞い降りてきたのよ」

ちかりこルビ「!!!」ガタッ

千歌「てんかいのふえ……!!」

にこ「私たちも驚いた。当然よ、伝説級の代物なんだもの」

ルビィ「てんかいのふえを見つけたのは……μ'sの皆さんだったんですか!?」

にこ「ええ。そして、あろうことかその伝説級の道具を、私たちの宝物にしようって言い出したバカがいたわ」

梨子「穂乃果さん……ですね」

にこ「ええ。でも、私たちの誰も反対はしなかった。ニシキノシティのリジチョウ博物館に寄贈を提案したのも穂乃果。そこに行けば、紡いできた思いも、一緒に過ごした時間も……全ての瞬間をリングに閉じ込めるように、私たちはいつでもそれを眺められる。……はずだった」ギリッ


にこ「あれは、どんなに離れていても……私たちの絆がここにあることの証明……。誰も触れていいはずのない宝物……それをっ!!」ガンッ!

ちかりこルビ「っ!!」ビクッ

にこ「てんかいのふえを盗った奴らは、なにがなんでも許さない。あんたたちを巻き込む形になったのは、申し訳ないわ」

千歌「いえ……私からお願いしたんです。少しでも力になれたら……って」

にこ「……そう、ありがと」クシャッ

千歌「っ……///」


にこ「次は希のところへ向かうのよね?」

千歌「はい。砂漠を越えてトウジョウシティに」

にこ「あいつは手強いわよ」

千歌「μ'sの一人ですもんね」

にこ「いや、あいつの強さは私たちとは異質なのよ」

梨子「異質?」

にこ「……まあ、そればっかりはバトルしないとわからないでしょうね。希は、μ'sきってのエスパータイプの使い手。人を見抜き、心を読むことに長けたスピリチュアルクイーン」

ルビィ「スピリチュアルクイーン……。心を読むって、もしかして超能力とか……?」

梨子「まさか……。でも、リザードとピカチュウに新しい技を教えたのは確かねよ……」

にこ「当たらずとも遠からずね。あいつ自身に特別な力があるわけじゃない。技を教えたというよりは、技を発動させるきっかけを与えたんでしょうね。つかみ所のない、人をおちょくったような奴だけど、ただ一つ……私たちμ'sの誰よりもずば抜けたものがあるわ」

千歌「ずば抜けたもの?」

にこ「第六感……あいつは、人やポケモンを見抜くのが抜群に上手いのよ。それこそまるで超能力かと思うくらい。そして……」

千歌「?」

にこ「……………………」

千歌「どうかしたんですか?」

にこ「……言っていいもんかどうかって思ってね」

千歌「なにをです?」

にこ「……希は、いえ……希を含む残るジムリーダーは、はっきり言って私たちとは格が違う」

ルビィ「格が違う……?」


にこ「トウジョウシティジムリーダー、希。アヤセ島ジムリーダー、絵里。ミナミシティジムリーダー、ことり。ソノダシティジムリーダー、海未。この四人は、それぞれがポケモンリーグ四天王に推奨されたほど実力の持ち主。並みのジムリーダーとは比にならない」

梨子「四天王に!?それって……」

にこ「ああ、あんた元はチャンピオンなんだっけ?なら知っての通り、ジムリーダーと四天王では強さの壁がある。あの四人はその壁の向こう側の住人ってわけ」

千歌「じゃあ、なんで四天王にならなかったんですか?」

にこ「言ったでしょ。近くで馴れ合っちゃ、μ'sを解散させた意味が無いのよ。もちろんただ近くにいることが馴れ合いだとは誰も思ってないわ。それでも、ジムリーダーという地位を選んだのは、私たちの意志があったから」

千歌「意志……」

ルビィ「なんか、カッコいい……///」

にこ「それに、四天王にはもっと相応しい人たちがいたからね。それこそ、チャンピオンと遜色ない実力の持ち主が」

梨子「そういえば、ウラノホシの四天王って?」

にこ「μ'sと肩を並べたというとおこがましいわね。私たちμ'sが憧れ、目標にした好敵手(ライバル)……A-RISE……///」ウットリ

千歌「A-RISE……?」

にこ「魔女、あんじゅ。鋼鉄の麗人、英玲奈。そして……王者、ツバサ。今なお語り継がれる伝説のトレーナーたちよ!!///」

ルビィ「いち、にぃ、さん……あれ、あと一人は?」

にこ「ん?ああ、なんて言ったかしら。あとの一人だけたしか入れ替わったのよ」

梨子「入れ替わった?」

にこ「ええ。穂乃果がチャンピオンになったときは、荒波を思わせるみずタイプのトレーナーだったんだけど、今はたしかでんきタイプの使い手だったわね」

千歌「荒波を思わせるみずタイプのトレーナー……?」


にこ「とにかく!この先のバトルはレベルが違うわよ!心してかかりなさい!」ビシッ

千歌「は、はいっ!」

にこ「μ'sを作り、μ'sを牽引していたのは穂乃果だけど、その穂乃果の対となる存在とまで言われた希の力は折り紙つき。気を抜いてると痛い目にあうわよ」

千歌「いつだって全力勝負!それが私のバトルです!」

梨子「ただの考え無しじゃない」

千歌「ちーがーいーまーすぅ~。計算し尽くされた作戦ですぅ~」ベー

ルビィ「ア、アハハ……」

にこ「……楽しみにしてるわ、千歌。あんたがリーグに挑戦するのを」

千歌「はいっ♪」


安価下1コンマ
1~3→翌日、砂漠へ
4~6→曜sideへ
7~9→GUILTYLEA sideへ
0→千歌side イベント発生


――――――――ヤザワシティ

――――――――ココロア砂漠観測所



にこ「あんたたち、ちゃんと準備していきなさいよ。ちゃんと水と食糧は準備したんでしょうね?」

梨子「わざわざお見送りしていただいて、ありがとうございます」

にこ「砂漠の日差しは女子の天敵よ。肌なんか露出させてたらすぐにヤケドしちゃうわよ。夜になると昼との気温差も激しいし、砂漠越えは常に体調を意識すること。いいわね」

ルビィ「はいっ!」

千歌「よーっし、行っくぞ~っ!!」

ルビィ「おぉ~♪」

梨子「……………………」

梨子(この砂漠のどこかに、メロエッタに関わる人たちが……)グッ


――――――――ココロア砂漠



千歌「暑い……」

梨子「砂に足をとられて、予想以上に体力が奪われるわね……」

ルビィ「大きな砂漠……。はぐれないようにしないと……」

梨子「一応通信手段はあるけど、用心しないとね」

千歌「方角って、こっちで合ってるよね?」

梨子「砂漠を東にまっすぐだって、にこさんが言ってたでしょ?」

千歌「東ってどっち?」

梨子「東は東でしょ」

ルビィ「千歌ちゃん、図鑑にコンパス機能付いてるって……」

千歌「いや、見てるよ。でも無いんだよ。"H"」

りこルビ「……………………H?」

千歌「え?"H"IGASHIってH……」

梨子「千歌ちゃん……」

千歌「え?なんでそんな哀れんだ目で見るの?」

ルビィ「……」ウルッ

千歌「なんで泣くの?ねえ?」


ザッ……ザッ……

梨子「ふう、砂丘一つ越えるのも楽じゃないわね……」

ルビィ「ひぃ……ひぃっ……」ダクダク

千歌「大丈夫?ルビィちゃん」

ルビィ「だひっ、しょおぶ……」ゼーゼー

梨子「死に体ね……。どこか休めるところでもあるといいんだけど……」

千歌「ん~……あ、見てあそこ!」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「ほらほら、あれ!」

梨子「オアシス……!あそこなら……」

千歌「ルビィちゃん、歩ける?」

ルビィ「がっ、がんばルビィ……」ヨロヨロ



安価下1コンマ一桁
0→無事オアシスに到着。
1~9→道中を何かが阻む……


千歌「ほら、ルビィちゃん。あと少しだよ」

ルビィ「う、うんっ……」



オアシスを目指す千歌たちを見据える、ポケモンの群れ。
いったいこのポケモンは……?
安価下1
ポケモン(伝説、準伝説無し。じめんタイプ限定)


梨子「あと少しよ。頑張って」

千歌「っ、ちょっと待って!!」

梨子「千歌ちゃん?」

フカマル「フカッ!」

フカマル「カマッ!」

ゾロゾロ……

ワラワラ……

梨子「フ、フカマルの群れ……?」

ルビィ「花丸ちゃん?」

梨子「フカマルよ。しっかりして」

フカマル「フシャー!」

千歌「な、なんか威嚇されてない……?」

梨子「ええ……もしかして、このオアシスはこの子たちの縄張りなのかも……」

千歌「お、お願い!友だちを休ませてあげたいの!あなたたちには何もしないから。少しだけでいいの、お願い……!」

フカマル「カァ……」



フカマルたちは……
安価下1コンマ 00は100扱い。
奇数→容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
偶数→千歌の正直な思いが通じる。


フカマル「フシャー……」

梨子「!!」

梨子「二人とも、私の後ろにっ!!」シュッ ポンッ

ゲコガシラ「ゲコッ!!」

フカマル「カーマッ!!」バシュウッ!

梨子「みずのはどう!!」

ドオォン!

千歌「うわわっ!!?」

ルビィ「うゅ……っ!!」

フカマル「シャアー!!」

千歌「お願いフカマル!話を聞いて!!」

梨子「ダメよ!完全に警戒してる!ここは一度退きましょう!」

千歌「……っ!!」

タッタッタッ……

――――――――

――――

――



ルビィ「ゴクゴク……っぷは///」

梨子「どう?少しは落ち着いた?」

ルビィ「うんっ♪」

梨子「丁度よく岩場があってよかったわね。日陰もあるし、しばらくここで休んでいきましょう」

千歌「……………………」ムスー

梨子「いつまで拗ねてるの?」

千歌「だって、あのフカマルたちケチケチしすぎなんだもん!」

梨子「野生のポケモンはだいたいあんな感じよ。とくに街から離れて、あまり人間と関わらないようなポケモンは」

千歌「でも~……」

梨子「たしかに、あそこで水と食糧を確保しなきゃいけないのは確かね。あとで私が行ってくるわ」

千歌「えっ、それなら私も行くよ」

ルビィ「る、ルビィも」

梨子「ルビィちゃんは休んでなさい。千歌ちゃんは……うん、勘弁してください」

千歌「勘弁してください!?どういうこと!?」

梨子「フカマルたちを刺激しないように、コッソリ忍び込まないといけないのよ?バクオングの生まれ変わりみたいな千歌ちゃんにはちょっと……」

千歌「バクオングの生まれ変わり!!?梨子ちゃんって私のことなんだと思ってるの!?」

梨子「千歌ちゃん、ばくおんぱ」

千歌「がおーっ!どーん!しゅしゅしゅしゅ、ばーんっ!ってうるさいよ!!」

梨子「というわけで、ルビィちゃん。千歌ちゃんのこと監……見ててね♪」

ルビィ「今、監視って言おうとした……」


―――――――――

――――

――



サアァァァァッ

梨子「日が落ちてきたわね。そろそろ行ってくるわ」

ルビィ「だ、大丈夫?ちょっと風が出てきたけど」

梨子「うん。方角さえ見失わないようにすれば、ここに戻ってこられるから」

千歌「ホントに一人で行くの?」

梨子「大丈夫よ。心配しないで」

千歌「してないもん」

梨子「すぐ戻ってくるわ」ノシ


フカマル「シャー……」

梨子「……」コソコソ

梨子「ゴメンね、少しだけ分けてね」

ゴオォォォォ……

梨子「っ……砂嵐が強くなってきた……。はやく戻らないと」

ペキッ

フカマル「フカッ!?」

梨子「しまった、枝を……!!」

フカマル「カーマッ!!」

ゾロゾロ……

ゾロゾロ……

梨子「……千歌ちゃんのこと言えないわね」

フカマル「フカッ!!」

梨子「待って!!話を聞いて!!」

フカマル「フカッ……フッカッ!!」バシュウッ!

ドォン!

梨子「きゃっ!!」ズザッ

梨子「っつ……お願いっ、ゲコガシラ!」シュッ ポンッ

ゲコガシラ「ゲコ!!」

梨子「フカマルたちを傷つけちゃダメよ!逃げることを優先に!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!」

フカマル「カーッ、シャッ!!!」

梨子「りゅうのいかり……!ゲコガシラ、みずのはどう!!」

ゲコガシラ「ゲーコッ!!」バシュッ!


ゴオォォォォッ!

梨子「っ!!砂嵐……!!急いで戻るわよ!!」ザッザッザッ……

ゲコガシラ「ゲコ!!」ザッ,ザッ!

フカマル「カマッ!!」ザザザザザ……

梨子「っ、視界が……!」

フカマル「カァマ!!」

梨子「追ってくる……!!」

フカマル「フシャーッ!!」

ザアァァァ……

フカマル「カマッ!?」

梨子「!!」

フカマル「カマッ、カマッ!!」

梨子「流砂!?たいへん、フカマルが!!」ダッ!

ゲコガシラ「ゲコ!!」

フカマル「フカッ、フカッ!!」バタバタ

梨子「っ!!」ザアァッ ガシッ

フカマル「フカッ!?」

梨子「よし!!ゲコガシラ、ケロムースを!!」

ゲコガシラ「ゲーコッ!!」モコモコ……シュルッ!

グイッ!

梨子「っ!!」

ズズッ……ズズッ……

梨子「っ、ダメ……!!抜けない……!!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!」

梨子「っ、お願いゲコガシラ!!千歌ちゃんたちに……!!」

フカマル「フシャ……」

梨子「大丈夫よ、フカマル……」ギュッ

梨子「ゲコガシラ……」

ズズッ……ズズッ……

ゲコガシラ「ゲコォ――――ッ!!!」


――――――――岩場の陰



千歌「梨子ちゃん……遅いね……」

ルビィ「うん……」

千歌「……………………」

シュバッ!

シュバッ!

千歌「あれは!」

ゲコガシラ「ゲッコ!!」

ルビィ「ゲコガシラ……?」

ゲコガシラ「ゲコ……ゲコッ!!」

千歌「ゲコガシラだけ?梨子ちゃんは……?」

ゲコガシラ「ゲッコ!!」

ルビィ「も、もしかして……梨子ちゃんになにか……」

千歌「そうなの……?」

ゲコガシラ「ゲコ!!」

千歌「っ!!案内して、ゲコガシラ!!」


――――――――地下空間



ピチャン……

ピチャン……

ピチャン……

カ……カマッ……フカッ……

梨子「……………………っ」ピクッ

フカマル「フカッ!!」

梨子「……ケホッ、ゴホッ。っ……」ムクッ

フカマル「フカッ、フカッ!」

梨子「フカマル……?……そっか、私……フカマルを助けて流砂に……」

フカマル「フカ……」

梨子「大丈夫だった?」ニコッ

フカマル「フカッ」

梨子「よかったわ」ナデ

梨子「……ここは」キョロキョロ

梨子「暗くてよく見えないわね……ランプラー、お願い」シュッ ポンッ

ランプラー「プラッ」

梨子「ランプラー、フラッシュ」

ランプラー「プーラッ」パアァッ

梨子「!!!」

梨子「これは……遺跡?」

梨子「流砂に飲まれたってことは……ここは地下よね?地下にこんなに広い空間が……」

サラサラ……

梨子「風化してる……かなり前の時代のものみたいね……」


梨子「奥まで続いてる……。ランプラー、灯りをお願い」

ランプラー「ラーラ♪」

梨子「行ってみましょう」

フカマル「フカッ!」ピョンッ

梨子「っと、フカマル……重いわ……」

フカマル「カマカマ」ガブガブ

梨子「なにこのクセになりそうな甘噛み……」

梨子「噛んでもいいけど、食べないでね?」

フカマル「フカ」

ランプラー「ラー♪」ピトッ

梨子「眩しいわ、ランプラー……」


――――――――地上



ゲコガシラ「ゲコッ!!」

千歌「この辺り!?」

ルビィ「流砂に巻き込まれたんだったら……砂の中に埋まってるってこと……?」アワアワ

千歌「っ!!みんなっ、お願いっ!!」シュッ ポンッ

リザード「リザッ!!」

ゾロア「ゾロッ!」

ピカチュウ「ピッカ!!」

ルビィ「ルビィたちもっ!!」シュッ ポンッ

カラマネロ「ラーマッ!!」

ゼニガメ「ゼニッ!!」

千歌「みんな、この下に梨子ちゃんがいるの!みんなの力で砂を掘り起こして!!」

フカマル「フカッフカッ!!」

ルビィ「フ、フカマル……?」

ゲコガシラ「ゲコッ」

フカマル「カマッ、カマ!」

ゲコガシラ「ゲコ」コクッ

千歌「もしかして、手伝ってくれるの?」

ゲコガシラ「ゲコッ」コクッ

千歌「よしっ!いくよみんなっ!!」


――――――――地下空間



カツン……カツーン……

梨子「広いわね……どこまで続いてるのかしら……」

フカマル「フカ」ガジガジ

ランプラー「ラー」ユラユラ

梨子「……………………」

カツン……カツーン……

ランプラー「ラプラ?」

梨子「どうしたの、ランプラー?」

梨子「……これは」

ズウゥゥゥン……

梨子「石碑……。リンパナの森や博物館で見たものと同じアンノーン文字……。でも、かなり大きいわ。なんでこんなところに……。もしかして、ここにプレートが……?」



???「何者ですか」



梨子「っ」ビクッ

梨子「だ、誰?どこから……」

???「答えなさい。あなたは、何者ですか?」

梨子「何者……って。私は……」

???「不浄の者、この地へ立ち入ることを禁ずる。即刻立ち去りなさい」

梨子「あなたたちは……?」

???「立ち去りなさい」

???「立ち去りなさい」

???「立ち去りなさい」

梨子「……っ」


フカマル「フカッ!」ピョンッ

梨子「フカマル?」

フカマル「フカッ、フカフカッ!フカッ、フカシャ!」

???「……………………」

???「……………………」

???「……………………」

梨子「……………………」

???「そうですか、フカマルを助けて……」

???「……………………」

カツン……カツン……

梨子「……!」

???「非礼を詫びましょう、旅の者よ。フカマルを……この地のポケモンを助けてくれたあなたに、感謝します」

梨子「……あなたたちは、いったい」

???「私たちは古の一族」

???「世界に確かに存在し」

???「しかし、けして世界にまつろわぬ者」

梨子「?」

???「音と生き」

???「ポケモンと生き」

???「ただ世界の行く末を見守り続ける者」

???「私たちは、モブの民。私は長のヒデコです」

梨子「モブの民……」



理事長『砂漠にはメロエッタを崇める民の集落があると聞くわ』



梨子「!!」

梨子「もしかして、あなたたちがメロエッタを崇めるっていう!!」

ヒデコ「……?」


――――――――

――――

――



ヒデコ「なるほど、メロエッタを捜してこの地へ……」

梨子「はい。あなたたちに会えば、少しは手がかりになると……」

フミコ「たしかに私たちは、代々メロエッタを崇め、奉ってきました」

ミカ「しかし、実際にその姿を見たことは無いのです」

梨子「えっ?じゃ、じゃあ……何故あなたたちは……」

ヒデコ「それがモブの民が定められた宿命なのです。世界の表舞台にはけして立たずも、世界をあるべき方向へ導くことが」

梨子「世界を……?」

フミコ「『まことのねいろ かなでしとき せかいは しんに ことわりを くつがえす』」

ミカ「『しらべ つかさどる せいれいの いのりをもって しろきかみ ひとのよに ほをきざむ』」

ヒデコ「その石碑に刻まれた言葉です」

梨子「アンノーン文字を……。それに今の、やっぱり石碑に記された文面に似てる……。あのっ、あなたたちはもしかして、てんかいのふえのことについても、なにか知っているんですか?」

ヒデコ「てんかいのふえ……」

梨子「それにプレートのことも……」

ミカ「プレート……」

フミコ「あなたは……」

梨子「……実は――――」


――――――――ココロア砂漠・某所



ゴオォォォォ……!

???「……なるほど、地下への入り口というわけですか」

???「……………………」

ザッ……ザッ……


――――――――地上・千歌side



ゲコガシラ「ゲッコッ!!」ザッザッ!

リザード「リイッ、ザッ!!」ザシュッ!

ゾロア「ゾロッ!ゾロッ!」ザッザッザッザッ

ピカチュウ「ピカッ、ピーカッ」ザクッ ザクッ

カラマネロ「ラーマッ!」ザクッ ザクッ

ゼニガメ「ゼニゼニッ!」プシューッ

フカマル「フカッ!」ザッザッ ザッザッ

ルビィ「けっこう掘り進んだけど、梨子ちゃん……見つからない……」

千歌「諦めちゃダメ!絶対いるから!!」

千歌「梨子ちゃん……!!」

ザッ……ザッ……

ズズッ……

千歌「っ!!」

ルビィ「千歌ちゃんっ!!」ガシッ

リザード「リザッ!!」ガシッ

千歌「あ、ありがと……。これって……」

ルビィ「ち、地下だね……」

千歌「地下にこんなところが……。よし、降りてみよう」

ルビィ「えっ!?かなり高いよ……?」

千歌「下に砂のクッションがあるから大丈夫だよ。ゲコガシラ、ケロムースお願いしていい?」

ゲコガシラ「ゲコッ」

千歌「待ってて、梨子ちゃん」


――――――――地下空間



ミカ「なるほど……地上ではそんなことが……」

フミコ「たしかに、私たちはてんかいのふえや石盤……あなたたちがプレートと呼ぶものの存在も知っています」

梨子「なら……」

ヒデコ「しかし、それはあくまでも伝承の中で語り継がれてきたもの。それらの所在や位置の把握は出来ません」

梨子「そう……ですか……」

フミコ「確かにわかっているのは、てんかいのふえとメロエッタが密接な関係にあるということです」

梨子「!!」

梨子「てんかいのふえと……メロエッタが……!!」

ヒデコ「石碑には、こうあります。『しらべ つかさどる せいれい つよきおとめの かなでにより やすらぎのうたを くちずさむ』と」

梨子「それってどういう……」

ヒデコ「メロエッタは古来より、音を統べる精霊とされてきたポケモン。好むべくは、強き者が奏でる音」

梨子「強き者が奏でる音……?」


ミカ「それがどういう意味なのか、私たちには知るすべはありません。ですが、真にメロエッタを求めるのであれば、きっと役に立つでしょう」

フミコ「見たところ、あなたは並みのポケモントレーナーではないとお見受けします」

梨子「は、はい……元ですが、オトノキザカ地方でチャンピオンを……」

ヒフミ「!」

ザワザワ……

ザワザワ……

梨子「?」

梨子「あの、なにか……」

ヒデコ「石碑に綴られた文章に、こうあるのです。『いただきよりおりた なもなきもの せいれいのちからを ほっする こくびゃくのけんばんのかなで せいれいは なもなきもののまえに』……と」

梨子「頂より降りた名も無き者……もしかして、私のこと……?それが石碑に……?」

梨子「……石碑に記されたことが全て事実だとするなら、これは予言ということになるの……?」

梨子「わからないことだらけだわ……」



フミコ「ヒデコ」スッ

ヒデコ「ええ。ときに、あなたの名前は?」

梨子「あっ、そういえばまだ……。私は梨子……梨子です」

ヒデコ「梨子……強き者であるあなたにこれを授けます」スッ



ヒデコが梨子に差し出したものは……
安価下1コンマ
1~3→キーストーンとガブリアスナイト
4~6→水玉模様の9つのシュシュ
7~9→謎の光
0→壁系の薄い本
00→以上、全て。


パアァ……

梨子「これは……」

ヒデコ「真に強き者にのみ、その秘められた力を解放させる……可能性の光」

梨子「可能性の光……。淡い桜色と、青が入り交じった……見てるとどこか心が落ち着く、優しい光……」

フミコ「もしも強さを望むならば」

ミカ「光を受け入れなさい」

梨子「強さを……。それなら、答えは決まっています」ソッ

パアァ……ッ

ギュッ

シュウン……

梨子「っ……」

梨子「……なにも、変わりませんよ?」

ヒデコ「今はそうです。しかし、その光は梨子さんの中で少しずつ大きくなり、やがて大きな力へと変わるでしょう」

梨子「……………………」

ランプラー「プラッ」スウッ ピトッ

梨子「ランプラー……」

フミコ「ポケモンに愛されるその魅力が、いずれあなたの夢の果実を実らせるでしょう」

ミカ「そして、その魅力にまた一人惹かれた者が……」

梨子「え?」

フカマル「カマッ!」ピョンッ ガジガジ

梨子「……フカマル……あなた」

フカマル「フシャー」ガジガジ

梨子「……クスッ♪」

梨子「一緒に来る?」スッ

フカマル「フカッ」パアァァッ

梨子「っ!」グラッ

ヒデコ「おぉ……これは……」

梨子「とと……」

ガバイト「ガバッ!」

梨子「進化した……」

ヒデコ「梨子さんの力になりたいという、フカマル……いえ、ガバイトの思いが顕れたのでしょう」

ガバイト「ガーバッ!!」

梨子「……頭を噛むのは、ほどほどにしてよね?」クスッ

ガバイト「ガバ!」ガジガジ

梨子「あ、そうそう///そのくらいの感じで///」スッ

ガバイト「ガバッ♪」カチッ

フォンフォン……

フォンフォン……

フォンフォン……

カチッ

梨子「~♪」

梨子「よろしくね、ガバイト♪」


梨子「あっ!」

ミカ「どうかしましたか?」

梨子「いえ、地上で友だちを待たせてるのをすっかり忘れてて……どうしよう……」

フミコ「それなら、地上へと繋がる出入り口がおります。案内しますよ」

梨子「ありがとうございますっ!貴重なお話も……!」

ヒデコ「あなたに精霊の加護がありますように」ニコッ


オーイ!

リーコチャーン!

オーイッ!

梨子「っ!この声……!」

千歌「梨子ちゃーんっ!!」

梨子「千歌ちゃんっ!!」

千歌「っうわあぁ!梨子ちゃんいたぁ~っ!!」ダダダダ ギューッ

梨子「わっ!!ちょ、ちょっと千歌ちゃんっ!!」

千歌「もうっ!!このバカ梨子!!心配したんだから!!」

梨子「……ゴメン」ギュッ

ルビィ「無事でよかった……///」

ゲコガシラ「ゲコッ」

梨子「ルビィちゃん、ゲコガシラ……みんなも……ありがとう///」

千歌「そういえば、ここって……。ていうか、おれ?この人たちは?」

ヒデコ「なんだか騒がしくなりましたね」クスッ

梨子「な、なんだかすみません……」カアァ


――――――――

――――

――



千歌「へえ……モブの民……」

ルビィ「て、てんかいのふえとメロエッタに関係があったなんて……」

梨子「ええ。私も驚いたわ」

ルビィ「他には、なにか書いてないんですか?」

千歌「んー……」

ヒデコ「まさか、地上にもこの文字を読める者がいるとは……」

千歌「……『くろきりゅう くろきかげ ひかりへと みちびくもの』」

梨子「……?」

ルビィ「どういうこと?」

千歌「聞かれてもわかんないよ。読めるだけだし」

フミコ「黒き龍……黒き影……」

ミカ「光とは……」

ヒデコ「なんにせよ、私たちの使命は世界をあるべき方向へ導くこと。何が起ころうとも……必ず……」



???「そうですか。では……何もせず、おとなしくしておいていただけますか?」



ゾワッ――――!

ちかりこルビ「!!!」バッ

ヒフミ「!!!」バッ

カツン……

???「余計なことをされては困りますの」

カツン……

千歌「……誰?」

カツン……

???「世界をあるべき方向へというならば、それは……私たちが創る世界」

カツン……

梨子「……!!」

カツン……

ヒデコ「……あなたは?」

カツン

???「世界を壊す者。そして、1を0に還す者」

ルビィ「っ!!!」

???「私は、GUILTYLEAが一人……ダイヤ」


梨子「GUILTYLEA……?」

千歌「もしかして、ニシキノシティを襲ったあの子……ヨハネちゃんの仲間?」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「うそ、そんな……」

千歌「ルビィちゃん?」

ルビィ「ウソだよね……そんなっ、あの子の仲間だなんて……。っ!!お姉ちゃんっ!!!」

ダイヤ「……………………」

梨子「お姉ちゃんって……それじゃあ、あの人が!?」

千歌「ルビィちゃんのお姉ちゃん!?」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「お姉ちゃんてばっ!!!」

ダイヤ「黙りなさい、ルビィ」ギロッ

ルビィ「!!」ビクッ

ダイヤ「あなたのような半人前が、こんなところでなにをしているんですの?」

ルビィ「それは……」

ダイヤ「力も無い脆弱な愚妹は、おとなしく研究室に籠っていなさい。怪我をしたくなければ、私に関わらないで」

ルビィ「っ!!!」

千歌「ルビィちゃんは弱くなんかないっ!!」

ダイヤ「……あなたは、ああ……チャンピオンのそばにいたらしいザコとは、あなたたちのことですの?」

千歌「ザッ……!?」カチン

梨子「言ってくれますね。あのときとは違う自信はありますが?」

ダイヤ「弱者が揃ったところで……」

梨子「GUILTYLEA……でしたっけ?ここにはいったいなんの目的で?」

ダイヤ「言う必要はありませんわ」

梨子「残念ですが、ここにはあなたの求めるものはありませんよ」

ダイヤ「……そのようですわね。とんだ無駄足でしたわ」クルッ

ルビィ「まっ、待って!!!」

ダイヤ「……………………」ピタッ

ルビィ「お姉ちゃんは……お姉ちゃんたちは、なにをしようとしてるの!!?世界を壊すって……1を0にするって……それってどういうこと!!?お願いお姉ちゃん!!悪いことはしないで!!お姉ちゃんがそんなことするの、ルビィ……見たくない!!!」

ダイヤ「!!」ギリッ

ダイヤ「……あなたには、関係の無いことですわ!!!」シュッ ポンッ



ダイヤは二体のポケモンを繰り出した……
その二体とは?
安価下1
ポケモン(伝説、準伝説無し、いわタイプ限定)
安価下2
性別 特性

安価下3
ポケモン(伝説、準伝説無し、いわタイプ限定)
安価下4
性別 特性


スミマセンm(__)m
連投無しで、再安価1~4お願いしますm(__)m


バンギラス「ギラアッ!!!」

ボスゴドラ「ドラアッ!!!」

フミコ「ッ!!」

ダイヤ「バンギラス、あくのはどう!!」

バンギラス「ギーラッ!!」

ドゴォン!

ミカ「石碑を……!!」

ヒデコ「なんてことを……」

梨子「みなさんは下がってください!!ここは、私たちが!!」

千歌「うんっ!!行くよ、リザード!!」

リザード「リザッ!!」

梨子「止めるわよ、ゲコガシラ!!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!」

ダイヤ「……一度痛い目を見ないと、わからないようですわね」ギロッ

ルビィ「お姉ちゃんっ!!!」

千歌「ルビィちゃんも下がってて」

ルビィ「でも……!!」

千歌「きっと、目を覚まさせてみせる!!」


安価で相手決定
安価下1コンマ
1~5→リザードvsバンギラス
6~0→リザードvsボスゴドラ


ダイヤ「バンギラス、ストーンエッジ!!」

バンギラス「ギイッ、ラアッ!!」ドゴン! ドゴン!

千歌「リザード、グロウパンチ!!」

リザード「リイッ、ザッ!!」ガキンッ! ボキンッ!

ダイヤ「ボスゴドラ、メタルクロー!!」

ボスゴドラ「ゴドッ!!ゴオッ、ドッ!!」ギィン!

梨子「ゲコガシラ、つばめがえし!!」

ゲコガシラ「ゲエッ、コッ!!」ガキィン!

梨子「ルビィちゃん、みなさん、はやくっ!!」

ヒデコ「はいっ!さあ、こっちへ!」

ルビィ「っ……!!」

ダイヤ「……………………」



梨子「さて、意気込んだからには頑張らないとね」

千歌「うん」ザッ

梨子「ここであの人を止めることは、私たちにとって大きな利点になる。相手の本拠地を突き止めて、ヨハネちゃんもろとも一網打尽に出来る」

千歌「……………………」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「……あのっ!!」

ダイヤ「……………………」

千歌「ルビィちゃんのお姉さん……ダイヤさん、なんでこんなことするんですか!?」

ダイヤ「言ったでしょう。関係の無いことですわ」

千歌「私たち、ルビィちゃんと一緒に旅をしてるうちに、ダイヤさんの話をたくさん聞きました!キレイで、カッコよくて、頭がよくて、優しくて……誰よりも尊敬できる自慢のお姉ちゃんだって!!いつか私もお姉ちゃんみたいになるんだって!!」

ダイヤ「……………………っ」

千歌「ダイヤさんは……悪いことをするような人じゃないはずです!!お願いです、わけを聞かせてくださ――――」

ダイヤ「おだまらっしゃい!!!」

ちかりこ「!!」


ダイヤ「なにも知らないくせに……人の事情に首を突っ込むんじゃありませんわ!!!」

バンギラス「ギッ、ラアッ!!!」ガガガガガ!

リザード「リザアッ!!!」ガシッ! ザザザザザ!

千歌「リザード!!」

梨子「なんてパワー……!!」

ダイヤ「あなたたちもです……力が無いのなら、私たちに関わるのはやめなさい!!!」

ボスゴドラ「ゴドラアッ!!!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!!」


梨子「私たちは!!」

千歌「悪いことをしてる人たちをほっとけないだけです!!」

梨子「ゲコガシラ、みずのはどう!!」

千歌「リザード、ドラゴンクロー!!」

ダイヤ「それが余計なことだと言うのですわ!!!バンギラス、ストーンエッジ!!ボスゴドラ、もろはのずつき!!」

バンギラス「バンッ、ギッ!!」ドゴン! ドゴンッ!

ボスゴドラ「ボオッ、ゴッ!!」ドッゴッ!

梨子「っ!やっぱりパワーじゃ歯が立たない……!千歌ちゃん、そっちは任せるわよ!」

千歌「うんっ!絶対勝つ!!」


――――――――

ルビィ「はぁっ、はぁっ……」タッタッタッ

フミコ「さあ、こっちです!」

ドオォォォォン……

ルビィ「……………………っ!」ピタッ

ヒデコ「っ!!なにを!!」

ルビィ「……………………!」ギュッ

クルッ

ダッダッダッ!

ミカ「危険です!戻ってください!」



ルビィ「行かなきゃ……っ、お姉ちゃんっ!!」グスッ


――――――――

梨子「ゲコガシラ、かげぶんしん!!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!」シュバッ! シュバッ!

梨子「みずのはどう!!」

ゲコガシラ「ゲーッ、コッ!!」キィィン……バシュッ!

ドドドドド……!

ボスゴドラ「ゴドッ……!!」

梨子「いあいぎり!!」

ゲコガシラ「ゲコッ!!ゲーコッ!!」キィンッ!

ズバッズバッ……ズバズバッ!

ボスゴドラ「ゴラァッ!!!」



千歌「リザード、グロウパンチ!!」

リザード「リザッ!!リザッ!!リザァッ!!」ガンッ! ガンッ! ガンッ!

バンギラス「ギッ、ラッ……!!ギラアッ!!!」バシュウッ!

千歌「かわして!!」

リザード「リザッ!!」シュッ!

千歌「フレアドライブ!!」

リザード「リザァッ……リッ、ザアアアッ!!!」ゴオッ……ゴオオッ!

ドゴオオオン……!



ダイヤ「……………………」


バンギラス「ギラッ……」ズシン……

ボスゴドラ「ドラァ……」ズシン

千歌「よしっ!!」

梨子「やったわね、千歌ちゃん!!」

千歌「うんっ!!私たち、ちゃんと強くなってる!!」

ダイヤ「……………………」



ダイヤ『やりましたわ!やりましたわよ!果南さんに勝ちましたわ~!!』ピョンピョン

果南『たかが一回勝っただけでしょ。まだまだ私の方が勝ち越してるし』

ダイヤ『フフン♪負け惜しみはみっともないですわよ~?』

果南『誰が!!』

鞠莉『Oh♪じゃあダイヤ、次は私とね♪』

果南『待ってよ!まだ納得してないし!今のはなにかの間違い!!』

鞠莉『やっぱり悔しいんじゃなぁい♪』ニヤニヤ

ダイヤ『ですわ~♪』ニヤニヤ

果南『うるっさいっ!!///』

アハハハハ――――――――



ダイヤ「……………………」

千歌「さあ、ダイヤさん」

梨子「おとなしく、私たちについてきてください」

ダイヤ「……無邪気なままでいられたあの頃が、一番幸せだったのかもしれませんわね」

千歌「?」

ダイヤ「あなた方は、何故強さを求めますの?」

梨子「なにを……」


千歌「何故って……」

ダイヤ「……………………」

千歌「……決まってます。……夢を叶えるためです」

千歌「夢を叶えるために、精一杯努力して……笑顔になるためです」

ダイヤ「夢……笑顔……」

梨子「そうね。そして、大切な友だちを守るために」

ダイヤ「友だち……。なんとも……破綻した話です」

千歌「っ!!」

ダイヤ「夢を叶えるために強くなるのではありません……強い者だけが、夢を叶える権利を持つのです」

千歌「それは違います!!」

ダイヤ「絶対の強さは他を平伏させ、天才は凡百を嘲笑うように努力を否定する。それが今の世界の在り方」

梨子「それはあなたの勝手な言い分です!!」

ダイヤ「それを変えようと言うのです。人もポケモンも、強さも……何もかもが平等の理想郷へと」

千歌「そんなの間違ってる!!強さとか、弱さとか、人間も……ポケモンも、そんな言葉で簡単にまとめていいものじゃない!!」

ダイヤ「あなたがなにを思おうと、あなたの言葉は……私には届きませんわ」

タッタッタッ……!

ちかりこ「!!」

ギュッ!

ダイヤ「……っ」

ルビィ「!!」ギュウッ


千歌「ルビィちゃんっ!!」

ルビィ「!!」ギュッ……ギュッ……!

ダイヤ「ルビィ……」

ルビィ「お姉ちゃんは……悪い人なんかじゃないよね……?」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「お姉ちゃんは、いつだってルビィのこと……見守ってくれた……。褒められたことも、叱られたことも……全部、忘れてない……」

ダイヤ「……………………」

梨子「ルビィちゃん……」

ルビィ「出掛けてくるって……ラボを空けたとき、ルビィに所長代理を任せてくれて……嬉しかった……。お姉ちゃんに、認められたんだって……」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「いつだってカッコよくて……頼れる、ルビィの自慢のお姉ちゃん……」ソッ

ダイヤ「……………………」

ルビィ「いつもみたいに……グスッ、甘えてもいいよね?……ヒグッ……おっ、お姉ちゃんはっ……ずっと変わらない……ルビィの、やさっ……グスッ……優しい、お姉ちゃんだよねっ……!!」ソッ

ダイヤ「……………………ルビィ」

ルビィ「ルビィと……一緒に戻ろう?悪いことはやめて……。昔みたいに、手を繋いで……」

千歌「ルビィちゃん……」

梨子「……………………」

ダイヤ「……………………」

ルビィ「お姉ちゃんっ……!!」

ダイヤ「……………………」スッ

ルビィ「!!///」パアァ










パシーンッ……!


ルビィ「――――――――」

梨子「――――――――!!!」

千歌「――――――――!!!」

ダイヤ「……目障りですわ、ルビィ」

ルビィ「お姉……ちゃん……?」

ダイヤ「失せなさい」

ルビィ「おね――――」

ダイヤ「失せなさいと言ったのです!!!」

ルビィ「ッ!!!」

千歌「ルビィちゃんっ!!」

梨子「なんてことを……それでも姉なんですか!!?」

ダイヤ「……………………っ!!」ギリッ

ダイヤ「……来なさい、ディアンシー」シュッ ポンッ





ディアンシー「ディア」キラキラ





梨子「ディアンシー……!!幻のポケモン……!!」

ダイヤ「ディアンシー……この遺跡を破壊しなさい」

ディアンシー「ディア……」

ダイヤ「……ええ、いいのです」スッ キラン

ディアンシー「……ディーア」コクン

ダイヤ「至上の光を我が手に……高潔なる姿を顕現なさい……メガシンカ……!」

キイィィィン……!

ディアンシー「ディア……」コオォォォォッ

パアァァッ……!

メガディアンシー「……ディア」

千歌「っ!!メガシンカ……!!」


ダイヤ「ディアンシー、だいちのちから」

メガディアンシー「ディアッ……ディーッ、アッ!!」

ドォン!

ドォン!

ガラガラ……

梨子「っ!!メガシンカのパワー……!!遺跡が……!!」

千歌「止めなきゃ!!」

梨子「待って!!」ガシッ!

千歌「梨子ちゃん!!」

梨子「メガシンカしたディアンシーを相手にするだけでも困難なのに、この場所がもう崩れかけてる!!これ以上ここに留まるのは危険すぎるわ!!」

千歌「でも!!」



ダイヤ「これでわかったでしょう?」



千歌「っ!!」

ダイヤ「これは警告です。これ以上私たちに関わろうとするならば、身の保証はありません。命が惜しければ深入りはしないことです。そして……」

ルビィ「……っ」

ダイヤ「ルビィ、私のことは……忘れなさい」

ルビィ「っ!!」ズキッ

ダイヤ「私はもう、あなたが憧れていたころの私ではありません」

ルビィ「そん――――な―――――」

ダイヤ「忘れられないというなら、それでも構いません。あなたとの姉妹の縁を……ここで、切るだけです」

ルビィ「――――――――!!!」

ダイヤ「……さようなら」クルッ

メガディアンシー「ディア……」スウゥ



ガラッ!

パラパラ……

ルビィ「……って」

ルビィ「待って!!!待ってよ!!!お姉ちゃんっ!!!」

梨子「ダメっ!!もう間に合わない!!」

ルビィ「離してぇ!!!」

千歌「ルビィちゃんっ!!」

ヒデコ「みなさん、はやくっ!!!」

梨子「ヒデコさん……!!……っ!!」グイッ

ルビィ「お姉ちゃんっ!!お姉ちゃんっ!!っ、お姉ちゃあ――――――――ん!!!!!」


――――――――ココロア砂漠



千歌「危機一髪だったね……」

梨子「ええ……」

ヒデコ「無事でなによりです」

梨子「皆さんも。すみません……遺跡が……。それに石碑も……」

フミコ「大切なのは場所ではなく、受け継いできた歴史です。これからは、人の世に混じってひっそりと生きていきましょう」

ミカ「私たちはどこにいようと、変わらず宿命に準じるだけです」

ヒデコ「しかし……世界は暗黒の時代を迎えようとしています。あのような者が現れていようとは……」

ルビィ「……………………」

梨子「ルビィちゃん……」

ルビィ「……なさい」

ヒデコ「……………………っ」

ルビィ「ごめんなさい……ごめんなさい……」ポロポロ

梨子「なんでルビィちゃんが謝るの?」

ルビィ「だって……だって……」ポロポロ

梨子「ルビィのせいじゃないわ。ルビィちゃんは、何も悪くない」ギュッ

ルビィ「うゅっ……!!」

千歌「そうだよ。大丈夫……ダイヤさんも、ヨハネちゃんも……私たちが止める」


梨子「止めるって、どうやって?」

千歌「強くなる。ダイヤさんはああ言ってたけど、やっぱり……夢を叶えるためには強くならないといけないんだよ」

梨子「だからどうやって……」

千歌「相手がメガシンカを使うなら……」ゴソゴソ

キラン

千歌「こっちもメガシンカで対抗する」

梨子「キーストーン……」

千歌「これがあれば……」

梨子「もしかして、メガリザードン?」

千歌「うん」

梨子「千歌ちゃん忘れてない?メガシンカは、キーストーンだけじゃない。そのポケモンに合った石、メガストーンが必要なのよ?」

千歌「あっ」

梨子「それに、メガシンカは最終進化を果たしたポケモンしか使えない。リザードはまだ……」

千歌「……き、気合いで!」

梨子「なんとかなるわけないでしょ?」



ヒデコ「あの……」

千歌「はい?」

ヒデコ「役に立つかはわかりませんが、石碑の一文にこうありました。『てんをまいし ほのおのりゅう いてつくはくぎんのちに まばゆきひかりを ともす』と」

梨子「天を舞う炎の竜……それって、リザードンのこと?」

千歌「絶対そうだよ!!凍てつく白銀の地って……」

梨子「もしかして、アヤセ島?穂乃果さんの話ではとても寒い場所だって……」

千歌「……っ///それだっ!!アヤセ島……!!そこに、私たちの力がある!!」

梨子「そんなあやふやな……って、それ以外に情報も無いのよね」

ヒデコ「不鮮明なものに頼らせてしまい、申し訳ありません」

梨子「いえ、助かります。それに……あの石碑に記されたことが全て予言なら、それは信じるに値することだと思いますから」


千歌「ルビィちゃん」

ルビィ「……………………」

千歌「私たちは、前に進むよ?」

ルビィ「……………………」

千歌「ルビィちゃんはどうしたい?」

ルビィ「ルビィは……」

梨子「これ以上お姉さんと争うのが嫌なら、私たちとは来ない方がいい」

ルビィ「っ……」

梨子「ごめんなさい。冷たいことを言っているのはわかってるわ。……でも、ルビィちゃんも見たでしょう?ダイヤさんの、あの力を……。ここから先……必要なのは強さと、揺るがない覚悟だと私は思ってる」

ルビィ「強さと、覚悟……」

千歌「もちろん、それは一人じゃない。ダイヤさんを本気で止めたいと思うなら、私たちが力を貸すよ。足りない力は、みんなで合わせればいい」スッ

梨子「ええ」スッ

ルビィ「千歌ちゃん……梨子ちゃん……」

千歌「決めるのは、ルビィちゃんだよ」

ルビィ「ルビィは……」





ダイヤ『失せなさい』



ダイヤ『私はもう、あなたが憧れていたころの私ではありません』



ダイヤ『忘れられないというなら、それでも構いません。あなたとの姉妹の縁を……ここで、切るだけです』


ダイヤ『……さようなら』





ルビィ「っ!!ルビィは……ルビィは、お姉ちゃんと話したい!!あんなお別れ……絶対ヤダ!!!」


梨子「決まったわね」ニコッ

千歌「うんっ!最初の目的通り、私たちはアヤセ島を目指す!そして、その前にトウジョウシティでジム戦!!」

ルビィ「ルビィも、がんばルビィ!!」フンス

千歌「あっ、ねえねえ!!」

りこルビ「?」

千歌「あのねっ!!にこさんに話を聞いてから、ずっと考えてたの!!私たちも、μ'sみたいなグループ組まない!!?」

梨子「μ'sみたいな……」

ルビィ「グループ……?」

千歌「そう!!μ'sみたいな……強くて、キラキラした……最強のトレーナー!!」

梨子「……いいんじゃない?」クスッ

ルビィ「うんっ!スゴく楽しそう!!」

千歌「メンバーはえっと……私でしょ、梨子ちゃん、ルビィちゃん……曜ちゃんに……花丸ちゃん!!」

ルビィ「はわぁ///」

梨子「勝手に決めていいの?」

千歌「だーいじょーぶっ♪グループ名なににしよ~♪」

梨子「……ファイブマーメイドとか」

千歌「却下」

梨子「はやっ!!」ガーン

ルビィ「ファイブマーメイド……///」ウットリ



千歌『アハッ♪私たちっ♪』

F.M『ファイブマーメイドですっ♪』



千歌「ヤバい、乗り気なのがいる……」


千歌「ダメダメ!!もっと私たちに相応しい名前があるよ!!決まるまで保留!!」

りこルビ「え~っ!!」

千歌「リーダー命令だよ!!」

梨子「誰がリーダーよ!!認めてないわよ!!」

千歌「いいじゃん!!私が言い出したんだからぁ!!」

ルビィ「る、ルビィは千歌ちゃんでいいと思うけど……」

梨子「私だってリーダーやりたいわけじゃないわよ!!ただいきなりリーダーってドヤ顔してるのが腹立つだけで!!」

千歌「なにをー!!!」フンガー

ギャーギャー!



ミカ「なんでしょう、この感覚は……」

フミコ「あの子たちを見ていると、不思議と温かい気持ちになります」

ヒデコ「ええ。きっと、彼女たちこそが……この世界の、未来なのでしょう」


――――――――ニシキノシティ

――――――――ニシキノジム



曜「……………………」

真姫「……フフッ、やるじゃない」カミノケクルクル

審判「勝者、チャレンジャー……曜!!」

曜「っし!!!」

花丸「ずらぁ~///」



真姫「いい感じね。前にバトルしたときよりも勢いがあったわ」

曜「ありがとうございます。これでリベンジ達成出来ました」

真姫「一人のトレーナーとしては複雑なところだけれど、嬉しいわよ曜。私が認めたトレーナーが、こうして強くなるんだもの」

曜「……真姫さん、私……強くなってますか?」

真姫「……?ええ」

曜「そうですか……」

真姫「そういえば、千歌もジム戦勝ったのよね。相変わらず無茶なバトルをしてたけど」クスクス

曜「……ですね」

真姫「ああいう無闇に突っ込んでいけるのが、きっと千歌の強さの秘密なのかしら。恐れを知らないのは、無邪気なのか、無知なのか」クスクス

曜「……はい」

真姫「……曜?」

曜「……………………真姫さん。私と千歌ちゃん、どっちが強いと思いますか?」


真姫「曜と千歌のどっちが強いか?」

曜「……………………」

真姫「そんなの考えるだけムダね。トレーナーの強さは一概には言えないもの。バトルする場所、ポケモンのコンディション、様々な条件が作用してバトルの勝敗は決まる。トレーナーに上も下も無いわよ」

曜「……ですよね。ハハ、何言ってるんだろ……私……」

真姫「私の目に見ても、あなたたち二人に明らかな差は無いわ。互いに上を目指して切磋琢磨出来るいい関係じゃない」

花丸「ずら!!二人はライバルずら!!」フスー

曜「ライバル……そう、だよね。私と千歌ちゃんはライバルなんだよね」

曜「そうだよ……」


真姫「あなたたち、これからどうするの?」

曜「あ、はい……そうですね……」

真姫「千歌たちの後を追うなら、ヤザワシティに向かうってことになるでしょ?あの子たちは今ごろ、砂漠を越えてトウジョウシティについてるかもしれないけど」

曜「ああ……そうですね」

真姫「…………曜あなた……またなにかめんどくさいことで悩んでるんじゃないでしょうね?」

曜「っ……そんなこと……」

ムニッ

曜「~っ、いひゃいれふ……」

真姫「そんなしかめっ面してたら、せっかくの可愛い顔が台無しよ?」

曜「……ふぁい」

真姫「さっさとにこちゃん倒して、千歌たちに追い付きなさいよ」クスッ

曜「……………………」コクン


――――――――ダテンの深淵



ダイヤ「……………………」カツン カツン

ヨハネ「早い帰還ね」

ダイヤ「求めていたものが無かったもので」

ヨハネ「そう」

ダイヤ「鞠莉さんはまだ戻っていないのですか?」

ヨハネ「いえ、またどこかへ行ったわ。スカウトしてくるって言って」

ダイヤ「……そうですか。では、私は少し休ませていただきますわ。少々疲れましたので」

ヨハネ「ええ」

ダイヤ「……………………」

ヨハネ「……この魔力、あなた……メガシンカの力を使ったの?」

ダイヤ「……ええ。邪魔者が現れので、露払いに」

ヨハネ「邪魔者?」

ダイヤ「ニシキノシティで、あなたも会ったでしょう。チャンピオンの傍にいたという……」

ヨハネ「……ああ。あいつら」

ダイヤ「失礼」

ヨハネ「……邪魔者を追い払ったのよね?」

ダイヤ「……ええ」

ヨハネ「なら何故、そんなに悲しい顔をしているの?」

ダイヤ「……なんのことですの?」ニコッ

カツン……カツン……


ダイヤ『失せなさい』



ダイヤ『私はもう、あなたが憧れていたころの私ではありません』



ダイヤ『忘れられないというなら、それでも構いません。あなたとの姉妹の縁を……ここで、切るだけです』



ダイヤ『……さようなら』





ダイヤ「……っ」クシャッ

ダイヤ「ルビ……ィ……」ポロッ

ダイヤ「うぅ……っ!!」ポロポロ

ダイヤ「っあぁぁぁぁぁ――――――――っ!!!!!」


――――――――ヤザワシティ~ニシキノシティ間



オンバーン「オンバッ!!」

理亞「負けたあなたにもう用は無い。どこでも行きなさい」

オンバーン「オン……」

理亞「私が欲しいのは強いポケモンだけ。はやく消えて」

オンバーン「オン、バ……」バサッ……バサッ……

聖良「いいの?せっかくゲットしたのに」

理亞「弱いならいらない。弱いから舐められる……あんなジムリーダーに!!」

聖良「ヤザワジムジムリーダー?」

理亞「あいつ……私たちに負けたくせに!!偉そうに……ムカつく……!!」



鞠莉「そうだよね~♪」



Saint Snow「?」

鞠莉「ホンっと腹立つよね♪ああいうジムリーダーが揃ってるのが♪」

聖良「誰ですか?」

鞠莉「強くなりたくない?♪」

理亞「は?」

鞠莉「私と一緒に来れば、今よりももっと強くしてあげるよ♪」

聖良「質問に答えてください」

鞠莉「Oh~♪ソーリー♪私は鞠莉♪GUILTYLEAの総帥デース♪」

聖良「GUILTYLEA?」

理亞「なにそれ?」

鞠莉「あなたたちに求めるのは、YesかNoか。それだけよ」ニコッ


鞠莉「私と一緒に来て楽に強くなるか、私の誘いを断って宛もなく強くなろうとするか……選んで♪」

理亞「姉様、この人バカ?」

聖良「話の意図が読めませんね。あなたについて行って、何故強くなれるんです?」

鞠莉「♪」スッ キラン

聖良「キーストーンと……メガストーン?」

鞠莉「今のウラノホシの勢力図を、ひっくり返したいと思わない?」

理亞「……っ」

鞠莉「願えば叶う、その力をあなたたちにあげるわ。このキーストーンとメガストーン……望むなら強いポケモンもあげる」

聖良「……そうする、あなたのメリットは?」

鞠莉「そうね。今のこの世界を壊せるなら、なんだっていいのよ」ニコッ

鞠莉「あなたたちは、あなたたちこそが最強だと知らしめたい……私はその機会と力をあげる。どう?」

聖良「どうする、理亞?」

理亞「……強くなれるなら、なんでもいい」

鞠莉「♪」

鞠莉「決まりね、ようこそGUILTYLEAへ♪」

キラン……


――――――――ソノダシティ



海未「……………………」シン

海未「……………………」

穂乃果「……みんなのハート撃ち抜くぞ~♪」ボソッ

海未「ラブアローシュート~♪」バーンッ

海未「~っ!!!//////」バシンッ

穂乃果「痛いっ!!!」

海未「人が座禅を組んでいるときになにを囁くんですか!!!///恥を知りなさい!!!///」

穂乃果「それはノッちゃう海未ちゃんが悪いと思うけど……」

海未「まったく……」

穂乃果「アハハ♪久しぶり、海未ちゃん♪」

海未「ええ」


穂乃果「……そっか。やっぱりプレートを狙って……」

海未「ええ。かなりの手練れでした」

穂乃果「でもプレートは守ったんでしょ?さすが海未ちゃん♪」

海未「どうでしょうね。向こうもまだ、手の内を晒したようには見えませんでしたが」

穂乃果「ゼクロムかあ……。ダークライもそうだけど、伝説のポケモンが戦力なのは厄介だよねー」ダラダラ

海未「こちらも、戦力を結集させる必要がありそうですね」

穂乃果「ことりちゃんは?」

海未「そろそろウラノホシに戻ってくると連絡がありましたよ」

穂乃果「一流デザイナーも大変だね~。今回はどこだっけ?」

海未「たしか、アローラ地方という島々だったはずです」

穂乃果「ふーん……」

海未「ところで、プレートを狙った件の少女ですが」

穂乃果「んー?」

海未「どこかで見た覚えがあると思いましたが、彼女……現四天王の一人ではありませんか」

穂乃果「四天王の?」

海未「覚えていませんか?二年ほど前ですか……チャレンジマッチであなたに敗れた、みずタイプの使い手……果南さんと言いましたか……。果南さんが敗れた後、その空席を埋めるように四天王に収まった……」

穂乃果「覚えてるよ。果南ちゃんも鞠莉ちゃんも強かったし。そっか……鞠莉ちゃんが……」

海未「四天王の地位を剥奪し、動きを制限することも出来るのではありませんか?」

穂乃果「……………………」

穂乃果「……いや、むしろ鞠莉ちゃんには四天王でいてくれた方がいいかもしれない」


海未「どういうことですか?」

穂乃果「リーグサミットを開く」

海未「リーグサミット……リーグの頂点、チャンピオンと四天王、そしてジムリーダー八人の計十三人で開催される、地方の発展と安寧を図るための重要会議……。穂乃果がチャンピオンになってからは開催されていなかったものを……」

穂乃果「うっ……い、いや……めんどくさかったし……。じゃなくて!!リーグサミットは強制参加。参加しなきゃ資格が剥奪されるもん。リーグサミットには必ず鞠莉ちゃんも来るはず」

海未「確証は?私なら、素性がバレた上にチャンピオン他の勢力が揃ったそんな場には絶対行きません」

穂乃果「うん。だから、ラブアローマウンテンのプレートを囮にする」

海未「……正気ですか?」

穂乃果「プレートは守ればいい。鞠莉ちゃんを抑えれば、てんかいのふえも残りのプレートも取り返せる」

海未「向こうが戦力を引き連れてくる可能性は?」

穂乃果「ある。けど、こっちはそれ以上の戦力で対抗する」

海未「あてがあるのですか?」

穂乃果「うん。私は……今の時代に可能性を見たよ」


――――――――トウジョウシティ



千歌「よっ、着いたっ♪」

梨子「なにそのポーズ」

ルビィ「ふぇ~……もう、ヘトヘト……」

千歌「さすがに疲れたね。ポケモンセンターで少し休もっか」

梨子「そうね」

???「おっ♪無事街にたどりついたね~♪」

千歌「?」

ルビィ「あっ!ヤザワシティの占い師のお姉さん!」

梨子「えっと……希さん、ですよね?」

希「なーんや。にこっち言っちゃったんやね。はい、改めまして♪うちがトウジョウシティのジムリーダー、希です♪」ポイン

千歌「……………………」

希「よろしく♪」プルン

千歌「……………………デカい」


希「さっそくジム戦を……と言いたいところやけど、みんな疲れてるだろうし。明日にしよっか♪」

千歌「はいっ!よろしくお願いします!」

希「それまでゆっくり街を見物していくといいよ♪……そうや♪じつはこの街の近くに、有名な心霊スポットがあるんよ♪」

千歌「心霊スポット?」

希「こわ~いお化けが出るって噂の洋館なんやけど、もしよかったら行ってみて♪」

千歌「へぇ~」キラキラ

千歌「……………………」チラッ

梨子「行かないわよ」

ルビィ「絶対イヤです!!」

千歌「どこにあるんですか?」キラキラ

梨子「行かないって言ってるでしょ!!」

希「まあまあ♪たまにはこういうドキドキも楽しいやん♪それに……」

梨子「?」



希「行って損は無いと思うよ」ポソッ



梨子「……?どういう……」

希「♪」ニコッ


希「訪れるのは、変革と出逢い」

ピラッ

希「カードがそう告げるんよ」ニコリ


――――――――

――――

――

――――――――ノゾエリの森



千歌「いや~……暗いね」

梨子「あっ、当たり前じゃない……!もう夜よ……!なんでこんな時間になるまで待ったのよぉ……!」ビクビク

千歌「だって心霊スポットだよ?より怖い思いしたいじゃん」

梨子「千歌ちゃんのバカぁ……!なにかあったときには千歌ちゃんを置いて真っ先に逃げるからね……!」

千歌「そしたら毎晩梨子ちゃんの枕元に立つ……って、あれ?ルビィちゃんは?」

梨子「ルビィちゃんは……」



ルビィ『こっ、子どもは寝る時間なのでっ!!!』



梨子「って、ポケモンセンターに残ったわよ」

千歌「よし、戻ったらルビィちゃんの顔の前に恐怖でおののく梨子ちゃんの顔写真を置いておこう」

梨子「ピギャアァ……って悲鳴あげるわね♪バカじゃないの!!?」

千歌「バカじゃないよ!千歌だよ!」

梨子「うるさいバカ千歌!!!」


梨子「……で、まだ着かないの?」ブルブル

千歌「希さんは、森に入ってまっすぐ行くとすぐ見つかるって言ってたけど……」

梨子「うぅ……!」ビクビク

千歌「もう、そんなに怖いなら……はい」スッ

梨子「え?」

千歌「手を繋いで行けば怖くないでしょ?」ニコッ

梨子「う、うん……///ありがとう……///」

千歌「これくらいいいよ。梨子ちゃんにはいつもお世話になってるからね~。これでも感謝してるんだよ?」

梨子「そうなの……?」

千歌「うん。梨子ちゃんの作るご飯、私好き♪」

梨子「ご飯だけなの?」ジトッ

千歌「それだけじゃないよ。梨子ちゃんは、私がどんなに無茶しても止めてくれる。私が間違ってたら正しい方に向かせてくれる。とっても頼れる大好きなお友だち♪」

梨子「それじゃ友だちっていうより、先生みたいじゃない」

千歌「エヘヘ♪そうかも♪」

梨子「まったく……」クスッ

千歌「……あ、見て!あそこにあるの……あれがそうじゃない?」






???「さあ、恐怖の夜の始まりや♪」






――――――――サンネンセイの館



千歌「おぉ~……スッゴい迫力……」

梨子「洋館……よね?ていうか、この庭……」

千歌「お墓だらけだね」

梨子「なんでこんなにお墓が……?」ガタガタ

千歌「死んじゃったポケモンを埋めてあげたとか」

梨子「怖いこと言わないでぇ~……」

千歌「……………………」

梨子「……………………」

千歌「……………………わっ!!」ガバッ

梨子「きゃあっ!!?」ビクッ

ポカポカ ポカポカ

梨子「~っ!!///~っ!!///」フゥーフゥー

千歌「もうしません」


ギイィィィ……

梨子「嫌な音の扉……」

千歌「お邪魔しまーす」ソローッ

千歌「うわ、なんかホコリっぽい」

梨子「だ、大丈夫よね?」

ギイィィィ……バタンッ!

梨子「ひっ、ひいぃ!!!とっ、扉が勝手にっ!!!」

千歌「大丈夫だから、落ち着いて。怖い映画でよくあるやつだよ」

梨子「よくあっちゃダメなのよ!!!おおおお願いっ、ランプラー!!」シュッ ポンッ

ランプラー「プラー」

梨子「フ、フラッシュ!!」

ランプラー「ラーン♪」ピカー

パアァァ……

梨子「……よし、これでなんとか」

千歌「梨子ちゃん」

梨子「なに?」

千歌「ランプラーは怖くないの?」

梨子「怖いわけないでしょ?なに言ってるの?」

ランプラー「プーラ」

千歌「……まあ、いいけど」


千歌「とりあえず順番に部屋を見ていこっか」

梨子「え、ええ……」

ランプラー「プーラ♪」ユラリ

梨子「なんだか楽しそうね、ランプラー……」

千歌「やっぱりゴーストタイプって、こういうところが好きなのかな?」

ランプラー「プラ♪」

ガチャッ

梨子「!!」ビクッ

梨子「な、なに……?そこの部屋の扉が勝手に開いた……」

千歌「お化けっ!?」キラキラ タタタ……

バンッ!

千歌「誰もいない……」

梨子「ね、ねえ……やっぱり帰らない?今なら――――」

ツンツン

梨子「え――――?」クルッ





千歌「梨子ちゃん、誰もいなかっ――――」

シーン……

千歌「梨子……ちゃん?」


――――――――



梨子「……………………だ、誰もいない?じゃあ今私の肩を触ったのって……」サアァァ

梨子「っ、やっぱり無理!!千歌ちゃん、私かえ――――」

シーン……

梨子「千歌……ちゃん?」

梨子「うそ……ね、ねえ!!どこ!?悪ふざけはやめてよ!!ねえっ!!怒るよっ!!」

ランプラー「プラッ!!」

梨子「っ、ランプラー……?」

ランプラー「プラッ、プラアッ!!」

梨子「……?……あれ?ここ、どこ……?」

梨子「さっきまでいた場所と違う……」

梨子「っ!!」ダッ!

窓|

梨子「……さっきまで一階にいたはずなのに、ここ……二階?なんで……?」


千歌「……………………」

ツー……ツー……

千歌「電話が繋がらない……。梨子ちゃん……どこ行っちゃったんだろ……」

千歌「とにかく探さないと……」

ア"ァ"ァ"ァ"ァ"……

千歌「っ……!」バッ

ゾゾゾゾゾ……

千歌「黒い……なにかが蠢いて……」

ゾゾゾゾゾ……

千歌「っ!!」ダッ!

千歌「なっ、なにあれぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

ダダダダダ……!


――――――――




???「フフッ♪」

希「楽しそうやね」

???「まあね♪」

希「やり過ぎたらあかんよ。……まあ、このくらいしないとダメなのもわかってるけど」

???「まだまだ、始まったばかりやん♪」

希「どうでもいいけど、そのしゃべり方やめない?なんかうちが二人みたいで気色悪いんやけど」

???「だってうち、希のポケモンやもん♪」

希「もう、いたずらっ子なんやから。ね、クレセリア」

クレセリア「リア……」

希「"あの子"はどう?」

???「まだ近くには来てないみたいやけど、なんとなく気配は感じるよ」

希「……やっぱりそっちはあの子たち……いや、あの子次第やね……」

???「もう一人の方はどうするん?」

希「……………………それも、あの子次第や」


――――――――



梨子「……どうなってるの?階段を降りたはずなのに、窓の外の景色は二階のまま……。同じ部屋を二回開ければ部屋の中が変わってる……。どう考えてもおかしい……この一貫性の無さ……空間が捩じ曲がってる」

梨子「これじゃ……千歌ちゃんを探せないどころか、外にも出られない」

ランプラー「プラァ……」

梨子「幽霊……なわけないか。ポケモンの仕業……?なんのために……?」

ランプラー「ラーン……」

梨子「……考えてても仕方ないわ。とにかく、手当たり次第に探すわよ」

ランプラー「プランッ!」


――――――――



ゾゾゾゾゾ……

千歌「まだ追ってくる……!!」シュッ ポンッ

リザード「リザッ!!」

ゾゾッ……

千歌「……?」

千歌「リ、リザード!かえんほうしゃ!!」

リザード「リィッ、ザアッ!!」ゴオオッ!

ゾゾッ……

ゾゾゾゾゾ……

千歌「ダメだぁ!!」ダダダ……

リザード「リザッ!!」ダダダ……

千歌「なんだろうあれ!!ポケモンじゃないよね!!じゃあやっぱり幽霊!?」

リザード「リザッ、リザッ!!」

千歌「っとと、リザード!!あの部屋に入ろう!!」

ガチャッ!

バタンッ!

千歌「はぁ……はぁ……」

リザード「リッ……ザード……」

千歌「危なかった……。ありがと、リザード……」スリッ

リザード「ザーッド」ポンッ

千歌「……っ///」

千歌「……さっき、一瞬だけあの黒いもやみたいなのが動くのをやめた……。なんで……?」

千歌「それより、慌てて入っちゃったけど……この部屋って……?」



安価下1コンマ
1~3→子ども部屋
4~6→浴室
7~9→書斎
0→音楽室


千歌「お風呂……?でも、なんで……こんなに和風の造りをしてるんだろ……」

リザード「リザ?」

千歌「……うん。ていうか、なんか……見たことある」

リザード「ザード……」

千歌「……………………」



千歌「……そうだ!!うちの旅館の大浴場だ!!」



千歌「間違いない……でも、なんで?ここってトチマ旅館じゃないよね……?似た造りなんだとしても、お風呂だけ和風なのもおかしいし……」

千歌「っあぁ、頭がぐるぐるするよぉ~!!!」


――――――――



ガチャッ

梨子「ここにもいないわね……」

ランプラー「プラー……」

梨子「ここ……書斎?スゴい本の数……」

ランプラー「プラ?」

梨子「……………………」

『POKE-DON ポケモンに追い込まれるドキドキ』

『幻のポケモンを求めて そして壁ドンを求めて』

『ベストショット ポケモンだって壁ドンしたい!されたい!』

梨子「……………………」

ランプラー「ラーン?」

梨子「……………………」ゴクリ

ランプラー「プーラー」チョンチョン

梨子「っ!!?」ビクッ

梨子「なっ、ななななななにランプラー!!?べっ、べつにこんなときになにも、本読みたいなとか思ってないわよ!!?///」アタフタ

ランプラー「プラ?」

梨子「まったくもう!!///」スッ

ペラペラ

梨子「はっ!!手が勝手に!!」


『壁ドンされたいポケモン BEST100!』

梨子「おぉ……5位は安定のゴウカザルね。4位は……ええっ!?まさかのヌメルゴン……!?ああでも、いい……///3位は……ゲッコウガ………………………………………………………………してもらおう。2位はルカリオね……ここは不動の地位ね。そして1位は……堂々のカイリキー!!あの四本腕で壁ドンと壁クイされた日にはもう……///」ウットリ

ランプラー「プラー……///」

梨子「ランプラー……あなたもわかったようね」ナデナデ

梨子「……はっ!!こんなことしてる場合じゃない!!」

梨子「行くわよランプ……ラー……」チラッ

『メガ壁ドン!!!』

梨子「……………………」

ランプラー「プラ」

梨子「読んだら行くわよ!!!」ドンッ


――――――――



ゴボッ

千歌「?」

千歌「……今、お風呂の中からなにか――――」

ア"ァ"ァ"ァ"ァ"……

千歌「……まさか」

ゾゾッ……

ゾゾゾゾゾ……

千歌「うぇっ!!またぁ!!!」

リザード「リザッ!!」

バタンッ!

ダダダダダ……!

千歌「技が効かないなんて、どうすればいいのぉ!!!」

コケッ

千歌「っ!!!」ズザァッ

リザード「リザッ!!」

千歌「つつ……!!」

ゾゾゾゾゾ……!

千歌「っ!!」ブルッ

リザード「リザッ!!リィッ、ザアッ!!!」ボオオッ!

ゾゾゾゾゾ……

リザード「ザドッ!!リッ、ザアッ!!!」ダッ! ジャキン!

千歌「リザード!!!」

ア"ァ"ァ"ァ"ァ"……

リザード「リッ、ザッ……!!」グッ……グッ……

千歌「リザード!!も、戻っ――――」

リザード「リザ―――――」

ゾゾゾゾゾ……

シン……

千歌「……え?」

千歌「リザー……ド?」

千歌「どこ……どこ行ったの……?リザード……リザード――――」

千歌「っ、リザードォォォォォ――――――――!!!!!」


――――――――



梨子「っ」

ランプラー「プラー?」

梨子「……今、千歌ちゃんの声が聞こえた気が」

ランプラー「プラ?」

梨子「……………………?」

梨子「……そういえば、この本、なんでこんなにキレイなの?まるでホコリが被ってない、新品みたい……」

梨子「というより、この本……私の家にあるのと同じ……この本の、ここの折れ目も……覚えてる」

梨子「……捩じ曲がった空間……見覚えのある本……もしかしてここは……」



梨子「現実じゃない?」


――――――――



???「おっ♪気付いたみたいやね♪」

希「さすがは元チャンピオンやね」

???「うちの作った空間で、それを違和感に感じるのは、自分の心がはっきりしている証拠♪心の持ち方で、この空間での在り方ははっきりする」

希「さて……いよいよ、ここからや」


――――――――



梨子「いったいいつから……?森に入ったときは、たぶん現実……洋館に入ってからも……明らかにおかしくなったのは、誰かに肩を触られたとき……」

梨子「だとしたら、あのとき肩を触ったのが……この事態を引き起こしてる犯人……」

梨子「なんのために……いや、今は考えるだけムダね……」

梨子「ここが現実じゃないなら……ここからは、遠慮無しに行ける……!!」

ランプラー「プラッ!!」


――――――――



ガチャッ!

千歌「リザード!!!」

シーン……

千歌「……いない」

千歌「どこ……どこ行ったの……?」

千歌「リザード……」ウルッ

ゾゾッ……

ゾゾゾゾゾ……

千歌「っ!!」

ゾゾゾゾゾ……!

千歌「っ、っあぁぁぁぁっ!!!」ダダダッ……!

千歌「リザードッ、リザードォォォォォッ!!!!!」


――――――――



ドォン

ドォン!

ドォンッ!

ランプラー「プーッ、ラッ!!」バシュッ!

ドオォンッ!

梨子「まだまだ!!シャドーボール!!!」

ランプラー「プラァッ!!!」バシュッ! バシュッ!

梨子「空間が捩じ曲がってようと関係ない……壁を壊して、まっすぐ進む!!!外に出るまで、撃ち続けなさい!!!」

ランプラー「ラーン……プラーッ!!!」


ドォォォォン!

パラパラ……

ヒュウッ……

梨子「風……外に出たの?」

ヒュウゥ……

梨子「いや、ここは……バルコニー?」スタスタ

梨子「さっきまでとは空気が違う……ここは、現実?」

梨子「……!」

梨子「これは……ピアノ……」ソッ

梨子「……なんで、こんなところに」



スウゥゥッ……

梨子「……壊した壁が元に……他に道も無い……」

梨子「……弾けって、こと?」

ランプラー「プラ?」

梨子「……………………他になにも無い以上、それしかないか」

梨子「……いつぶりだろ」カタン スッ

ポロン♪

ランプラー「ランプラァ♪」

梨子「……いい音ね」

ガタッ ストッ

梨子「おいで、ランプラー」

ランプラー「ラーン♪」スウゥ

ポロン♪

梨子「……あの日も、こんな月夜だったわね」

ランプラー「プラァ?」

梨子「覚えてる?リンパナの森で踊ってるあなたを見かけたときのこと。あなたは私の歌声を好きになって、私についてきてくれたのよね」

ランプラー「プラッ♪」

梨子「うん、じゃあ……今度は、聞かせてあげる。私の……音を」



~♪


――――――――



~♪



クレセリア「レリア」

???「……!」

希「……………………来た」



~♪


――――――――



ポツン……

千歌「……………………」ギュッ

千歌「リザード……」

千歌「梨子ちゃん……」

千歌「……………………っ」ブルブル

ゾゾッ……

ゾゾゾゾゾ……

ア"ァ"ァ"ァ"ァ"……

千歌「っ!!」ガタッ

千歌「ゃだ……来ないで……」

ゾゾゾゾゾ……

千歌「やだっ……やだあっ!!」

ゾゾゾゾゾ……

千歌「いやっ……!!やだっ……!!離してぇ!!!」バタバタ

千歌「誰かぁっ!!いやあぁぁぁぁぁ――――――――!!!!!」

ゾゾゾゾゾ……





シーンッ……


千歌「ナニモ、ミエナイ……」



千歌「ココハ……ドコ?」



ちか「ワタシハ……ダレ……?」



「ナンノタメニ……ココニ、イルノ?」



「ワカラナイヨ」



「コワイ……」



「ダレカ――――――――」


~♪

「……………………」

~♪

「……この音……知ってる」

~♪

「私の……好きな音……」

~♪

ゾゾッ……

ちか「優しくて、温かい……」

ゾゾッ……

千歌「梨子ちゃんの……音だ……」

~♪


――――――――



ランプラー「プラ♪」ユラユラ

梨子「♪」

ポロン♪

ポロン♪

梨子(心が弾む……♪)

梨子(鍵盤を叩く度に、心が踊り出すのがわかる……♪)

梨子(私、やっぱり……音楽って好きなのよ……♪)

梨子(ポケモンと同じくらい……。チャンピオンとして、ポケモンバトルでみんなをドキドキさせていたように、音楽で……みんなをドキドキさせたい……。そう思って、ウラホノシに来たんだ……♪)

~♪

~♪

~♪ ~♪


――――――――



千歌「いつだって……私の隣には誰かがいてくれた……。誰かがいることが当たり前になってた……」

千歌「一人じゃなにも出来ない……。誰かがいてくれることのありがたさも、嬉しさも、一人になって改めてわかった……」

ゾゾッ……

~♪

千歌「そして、離ればなれになっても……心は……繋がってるんだってことを」グッ

~♪

ゾゾッ

千歌「……この世界は、私の心を映し出した景色……。この黒いもやは……私の不安」

ア"ァ"ァ"……

千歌「私の怖いって気持ちのかたまり……」

千歌「もう大丈夫……」

~♪

千歌「もう怖くない」

~♪

千歌「私は……ここにいるっ」


梨子(聴こえる?千歌ちゃん)



千歌(うん。ちゃんと聴こえてる)



梨子(わかるよ、千歌ちゃんの鼓動)



千歌(伝わるよ、梨子ちゃんの演奏)



梨子(離れていてもわかる)



千歌(光が見える)



梨子(千歌ちゃんっ)



千歌(梨子ちゃんっ)





梨子「!!」バッ

千歌「!!」バッ





ちかりこ「君の心はっ!!!輝いてるかいっ!!!」

ポロン~♪


パアァァァァァッ……!

千歌「……………………」ニコッ

千歌「私の心は輝く……あなたはどう?」

千歌「胸に聞いたんだ……答えは――――」





リザードン「リザアァァァァァ――――――――!!!!!」ゴオオオオッ!





千歌「もう、決まってるよね」ニコリ

リザードン「リザッ!!」

千歌「っ」ギュッ

千歌「……会いたかったよ」ポロッ

リザードン「リザッ」ポンッ


~♪ ~♪

~♪

……♪

梨子「……♪」

ポロン……♪

梨子「……………………ふぅ」

ランプラー「プラッ♪プラアッ♪」

梨子「フフ、ありがとう……♪」

梨子「さて、これからどうなるのかしら……」



パチパチ



梨子「……?拍手?」

ランプラー「プラ?」

~♪

梨子「ピアノを弾いていないのに、音……?」

~♪

梨子「いや……この音はピアノじゃない……」

梨子「これは……この音は……」

~♪

梨子「!!」

スウゥッ

パチパチ

梨子「……!!」



『しらべ つかさどる せいれい つよきおとめの かなでにより やすらぎのうたを くちずさむ』



梨子「まさか……」



メロッ♪



梨子「メロ……エッタ……」

メロエッタ「メーロ♪」ニコッ


梨子「本当に……メロエッタなの……?」ワナワナ

メロエッタ「メロ?」

梨子「っ、わ……私っ、梨子!!オトノキザカ地方っていうところでチャンピオンをやってたの!!私……あなたに会いたくて、この地方に来たの!!」

メロエッタ「メロエッ?」

梨子「私に出せない音……あなたの音が聞きたくて!!」ドキドキ

梨子「だから……その……///」ドキドキ

メロエッタ「メロ……メロッ♪」クスッ

メロエッタ「メロッ、エーッタ♪」ヒラリ クルリ

梨子「っ、待って!!お願い!!」

メロエッタ「メーロッ♪」ウィンク

スウッ

梨子「あっ……消えちゃった……」

ランプラー「プラー……」

梨子「……………………っ」ギュッ

梨子「せっかく、会えたのに……」



希「大丈夫♪」



梨子「っ!」

希「メロエッタは、気に入った音は忘れないから。また梨子ちゃんの前に現れるよ」

梨子「希……さん?」

クレセリア「リア」

梨子「クレセリア……うそ、幻のポケモンを……」

???「楽しんだかね?♪」

梨子「あ、あなたは……」


千歌「梨子ちゃんっ!!!」

梨子「千歌ちゃん……!それに……」

リザードン「リザッ!!」

梨子「リザードン……まさか、進化したの?」

千歌「うん♪思いが繋がったからね♪」ニコッ

リザードン「ザアッド」ニコッ

梨子「そう……」ニコリ

希「二人ともお疲れさまやったね」

梨子「……もしかして、これは希さんが?」

千歌「えっ?そうなんですか?」

希「そうやよ♪うちと、クレセリアのサイコパワー……それに」チラッ

???「エッヘヘ~♪」

千歌「ポケモンが喋った!!」

???「スピリチュアルやろ?♪」

希「こーら、フーパ」

フーパ「~♪」

希「順を追って説明するよ。とりあえず、街に戻ろっか」


――――――――トウジョウシティ

――――――――トウジョウジム



希「さてさて、なにから話そうかな~♪」

ルビィ「じゃ、じゃあ……ルビィが起こされてここに連れてこられた理由から……」ウトウト

梨子「ごめんなさい、ルビィちゃん」

千歌「なんかゴメン」

フーパ「まだ眠いんやったら、眠気の覚めるわしわししてあげよっか~?♪」

希「イタズラはダーメ」

フーパ「にしし♪」

希「まあ、ルビィちゃんにも話を聞いておいてほしかったからね」

ルビィ「?」


ルビィ「そっか……。ルビィが寝てる間……二人とも大変だったんだね」

千歌「まあね」

ルビィ「ごめんなさい」

梨子「いや、ルビィちゃんはなにひとつ悪くないわよ」

希「そうやね。それに、万が一ルビィちゃんが付いて来るようなことになってたら、何かしらの方法でうちらが止めたよ」

ルビィ「?」

梨子「どういうことですか?」

希「慌てへんの。順を追って説明するって言うたやろ?言うなれば、これは二人のための試練やったんよ」

千歌「試練?」

希「正確には、千歌ちゃんにとっては試練。梨子ちゃんにとってはきっかけ……やね。フーパの造り出した異次元空間では、二人の心の模様が色濃く映し出される。それは二人もわかったやろ?」

千歌「心の……やっぱり。だからうちの旅館の風景が……」

梨子「……………………//////」

フーパ「お楽しみやったねぇ♪」ニヤニヤ

梨子「……すみません///」


希「千歌ちゃんには、自分の心と向き合ってもらった」

千歌「はい」

希「不安を乗り越え、恐怖を払いのける強い心。それはどんな局面においても、逆境を跳ね返す強い武器になる。相手がダークライを使ってくる以上、心の強さは必須」

梨子「……たしかに」

希「そして闇を照らす心の輝きに呼応するように、リザードは千歌ちゃんに共鳴し、進化の輝きを手にした」

千歌「……はい///」

梨子「よかったわね」

希「梨子ちゃんは……薄々感付いてるかな?」

梨子「……はい。私とメロエッタが出会うきっかけ……ですね?」

フーパ「せいかーい♪」

ルビィ「メロエッタに!?」

千歌「会えたの!?」

梨子「すぐにどこかに行っちゃったけどね」


梨子「希さんは知ってたんですか?石碑の予言のこと……」

希「ううん。うちにあの文字は読めないよ。うちはただ、カードが告げた未来を信じてるだけ。メロエッタは、強い者が奏でる音を好む……ってね」

梨子「……………………私の音が、メロエッタを呼んだ」

千歌「梨子ちゃん、なんかスッゴく嬉しそうな顔してる♪」

梨子「うえっ!?///」カアァ

希「フフッ♪」

梨子「……………………」

梨子「……でも、目的は違いますよね?」

希「……………………」

フーパ「……希」

千歌「?」

ルビィ「?」

希「……さすがやね。気付いてたん?」

梨子「いえ、気付いた……というのが正しいです。希さんにとって……あえて希さんたちにとって、と言います。私とメロエッタを会わせることに、意味は無かった……でしょう?」

希「そこは受け取り方の問題なんやろうけど……そうやね」

千歌「梨子ちゃん、どういうこと?」

梨子「私はたしかに、メロエッタを探してた。今回会えたのは素直に嬉しい。けど、私とメロエッタを会わせる意味は無いのよ」

ルビィ「うゅ?」

梨子「考えてもみて。わざわざこんな大掛かりな仕掛けまでして、私とメロエッタを会わせる意味を」

千歌「……んー?そう言われると……梨子ちゃんにメロエッタを会わせたかったら……とか?」

希「まあ、無きにしもあらず……やね。穂乃果ちゃんたちから梨子ちゃんのことも聞いてたし」

梨子「けど、実際はそうじゃない。肝心なのは、メロエッタが現れたということ」


梨子「砂漠で読んだ石碑には、てんかいのふえとメロエッタの密接な関係が書かれていました。その意味はわからないけど……おそらく、メロエッタは」

希「そう。てんかいのふえとプレート、その力を真に引き出す最後の鍵。それがメロエッタなんよ」

ルビィ「それって……」

希「ああ、勘違いせんといてね?うちはみんなの味方やから。今はまだ動きが無いみたいやけど、敵はいずれメロエッタを狙う。そのとき、メロエッタの所在がわからないんじゃ守りようが無い。だから、梨子ちゃんの音でメロエッタを呼んでもらった」

フーパ「うちはなんとなく、メロエッタの気配がわかるからね♪」

希「あわよくばゲットしてもらうのが良かったんやろうけど、メロエッタは梨子ちゃんの音を気に入ったみたいやし、きっと今も梨子ちゃんのそばにいるんと違うかな?」

フーパ「ん、そんなに遠くも無いけど……いるよ、メロエッタ」

梨子「メロエッタがそばに……」

希「結果的に梨子ちゃんを利用する形になったわけやけど。気を悪くさせたかな」

梨子「いえ、むしろ感謝しています……。どんな形でも、メロエッタに会えたんですから」

希「……そう言ってくれると嬉しいよ」


希「さてさて」パン

希「これでうちの話はおしまい。フーパ」

フーパ「おっ?おいでまし~する?する?♪」

希「そんなうちみたいな声でなに言ってるの。はよあれ出して」

フーパ「ほーい♪」ヴゥン

フーパ「んーと、はい♪」

希「ありがとう♪千歌ちゃん……これを」パカッ

千歌「えっ?」

希「メイデンバッジ。トウジョウジムを攻略した証や」

千歌「えっ、いや待ってください。私まだジム戦を……」

希「言うたやろ?試練だって。千歌ちゃんはちゃんと試練をクリアした。うちがバッジを授けるに相応しいって判断したんよ」

千歌「それは嬉しいんですけど……でも、やっぱり受け取れません!!」

希「そう言ってもなあ……」

千歌「バッジはやっぱり、バトルして勝って……ちゃんともらいたいです!!」

希「……うちの手持ちは、クレセリアとフーパだけなんよ」

千歌「はい」

希「手加減もなにも出来ないよ?」

千歌「臨むところです!リザードンの力……試すにはもってこいじゃないですか!それに……」



ダークライ『ダーク……』

ディアンシー『ディア』



千歌「相手も伝説のポケモンの使い手なら、なおさらここで勝てないといけない。……そうですよね?」

希「千歌ちゃん……」

梨子「そうね。せっかくだし、私も相手をしてもらってもいいですか?」

ルビィ「るっ、ルビィも!!」

千歌「お願いします!!希さん!!」

希「……………………」



希『まだやるん……?』

にこ『あったりまえでしょ!!私が勝つまでやるわよ!!』

絵里『勝ち逃げは許さないわよ!!』

希『うぅ~……』



希「……………………」ジワッ

フーパ「希?」

希「……大人になると、なんでこう涙腺が緩むんやろうね」ゴシッ

希「わかった。でもその代わり、音を上げたら許さへんよーっ♪」

ちかりこルビ「はいっ!!!」


――――――――ポケモンリーグ



穂乃果「……というわけです」

A-RISE「……………………」

穂乃果「お願いします。力を貸してください、A-RISEのみなさん」

あんじゅ「なるほどね。近頃各地で起きていた騒ぎはそういうこと」

英玲奈「GUILTYLEAか……。なんとも不遜な輩だ」

ツバサ「チャンピオン直々の要請となれば、断る理由は無いわ。リーグサミットとなればなおさらね」

穂乃果「ありがとうございます」

ツバサ「それで?リーグサミットの開催地と時期は?」

穂乃果「はい。時期は未定ですが、開催地はソノダシティ、コトホノウミ天空庭園を予定しています」

あんじゅ「コトホノウミ天空庭園かぁ♪私好きよ、あそこの景色♪戦場になると思うと、少し寂寥感も漂うけど」

英玲奈「ちょっといいか?」

穂乃果「はい。なんですか、英玲奈さん?」

英玲奈「開催地はさておき、時期が未定なのはどういうことだ?敵は割れているんだろう?ならば今すぐにでもサミットを開催し、捕縛するなりした方がいいのではないか?」

穂乃果「いえ、相手がわかっていたとしても、それは出来ません」

ツバサ「何故?」

穂乃果「一つは、相手の全体の戦力がわかっていないこと。現状、私たちが把握しているのは……四天王鞠莉ちゃん、そしてヨハネちゃんというダークライ使いだけです」

ツバサ「たしかに、これだけのことをたった二人で及んだとは考えにくいわね」

穂乃果「もちろん、こっちは私とA-RISEのみなさん、ジムリーダーと戦力を揃えます。そして、私が見込んでいるトレーナーが数人。その中には、オトノキザカ地方の元チャンピオン、梨子ちゃんも加わっています」

英玲奈「ほう、オトノキザカの」

ツバサ「穂乃果さんが言うなら、戦力に関しては期待値の高い人たちが揃いそうね」


穂乃果「そして、時期を未定にしたもう一つの理由は、相手の本拠地が不明だからです」

あんじゅ「本拠地?」

穂乃果「プレートを囮にする以上、鞠莉ちゃんはおそらくサミットに参加するでしょう。それも自分の戦力を揃えた上で。けど、わざわざ自分たちが手に入れたプレート……そしててんかいのふえをサミットに持ってくるとは考えられません」

ツバサ「それはそうね。鴨がネギを背負って来るようなものだわ」

穂乃果「本拠地がわかった時点で、サミットの開催を告知します」

英玲奈「それまではどうする?現に、ソノダシティのプレートは一度狙われたんだろう?サミットを開催するより早く、向こうが仕掛けてきたらどうするつもりだ?」

穂乃果「ですから、サミット開催に向けて皆さんにお願いです。サミット開催まで、ソノダシティのプレート……りゅうのプレートを死守してください。お願いします」ペコッ

ツバサ「クスッ……ですって、二人とも」

英玲奈「チャンピオンに頭を下げられてはな」クスクス

あんじゅ「やる気にもなっちゃうわよね♪」

ツバサ「頭を上げなさい、穂乃果さん」

穂乃果「ツバサさん……」

ツバサ「あなたは私たちの上に立つ人間なのよ?軽々しく頭を下げてはダメよ」

穂乃果「私たちの個人的な件に、みなさんを巻き込むのが申し訳なくて……」

ツバサ「たしかに、てんかいのふえの件は……あなたたちμ'sの件。私たちは本来関与すべきでは無いのかもしれない。けれど、このウラノホシ地方に暗雲を立ち込めるというのであれば話は別よ」

あんじゅ「私たちは互いが頂点を争う者同士。けど危機を前にしたときだけは、ライバル同士でもない」

英玲奈「我々は一つ」

ツバサ「私たちは、ポケモントレーナーなのよ」

穂乃果「……っ」

ツバサ「私たちを敵に回したこと、後悔させてやりましょう」

穂乃果「……ありがとうございます、みなさん」


ツバサ「ところで」

穂乃果「?」

ツバサ「穂乃果さんが見初めたっていうトレーナー……どんな子たちなのか興味あるわね」

穂乃果「どんな子たち……ですか?ん~……まっすぐで、全力でぶつかることしか出来ない、不器用な子たち……ですかね?」

あんじゅ「へぇ♪」

英玲奈「なるほど」

ツバサ「昔の穂乃果さんたちそっくり……ということね」

穂乃果「アハハ……みんなそう言うんですよね」


――――――――トウジョウシティ

――――――――トウジョウジム



千歌「リザードン、かえんほうしゃ!!!」

リザードン「リッ、ザアアッ!!!」ゴオオッ!

希「クレセリア、ムーンフォース!!!」

クレセリア「レーリ……アァッ!!!」キイィン……バシュッ!

ドオオン!

リザードン「リザアッ!!」

千歌「ドラゴンクロー!!」

リザードン「リッ、ザッ!!」ザシュッ! ザシュッ!

希「れいとうビーム!!」

クレセリア「リイッ、アッ!!」キイイイン

リザードン「ザアッ!!?」ビキビキ

千歌「翼が!!」

希「クレセリア、サイコキネシス!!」

クレセリア「リアッ!!」ギンッ

希「そのまま地面に叩きつけるよ!!」

クレセリア「リーッ、アッ!!!」

ドゴォン!

リザードン「リザッ――――!!!」

千歌「リザードン!!!」



フーパ「そーっこまで~♪リザードンせんとーふのー♪希の勝ち~♪」

希「ふぅ」

クレセリア「リア」

千歌「ありがとう、リザードン……。っああ……また負けた……」グスッ

ルビィ「お、惜しかったよ千歌ちゃん!!」

千歌「ホント?」

ルビィ「あ、う……うん……」

千歌「めちゃくちゃ目泳いでる!!!」


梨子「そう簡単に敵うはずないでしょ。にこさんも言ってたじゃない。希さんを含むあとのジムリーダーは格が違うって」

希「にこっちそんなこと言ったんや……」テレテレ

希「格が違うは大げさやないかな。うちらがどうこうじゃなくて、ポケモンが頑張ってくれてるだけ」

フーパ「えへんっ♪」

クレセリア「リーア……」フゥ

千歌「うぅ……もう一回!!」

希「ちょっと休憩しようよ。あんまり無茶してもいいことないし。それにほら、ちょうど面白いものが始まるみたいやしね♪」

梨子「面白いもの?」

ルビィ「……テレビ?」



アナウンサー『さぁ、今まさに始まろうとしている大一番!大銀河宇宙No.1アイドルにこの生放送バトル!!』

千歌「にこさんのバトル!!」

梨子「ヤザワジムね……千歌ちゃんのときと同じ……」

アナウンサー『先日、突如として活動休止を発表し世間を震撼させたにこさん。今日のバトルを以て、正式に活動を休止するとのことです!!』

ルビィ「活動休止……」

梨子「てんかいのふえのことね……。アイドルを兼任しながらでは、さすがに難しいでしょうから」

千歌「そっか……ん?」

アナウンサー『そして、その最後の挑戦者となるのはこの方……トチマタウン出身、曜さん!!』

ルビィ「よ!!」

梨子「う!!」

千歌「ちゃんっ!!?」

ガタッ!


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



にこ「にっこにっこにー♪」

にっこにっこにー!!!!!

にこ「やーん♪ありがと~♪チュッ♪」

ウォオオオオオ――――!!!!!



花丸「ず、ずらぁ……」キーン



にこ「さて、それじゃ始めましょうか」

曜「はい、よろしくお願いします」

にこ「……………………」

曜「?」

にこ「あんた、千歌の友だちなのよね?」

曜「はい……」

にこ「……………………」

曜「なにか?」

にこ「……まあいいわ。さあっ、ショータイムよ!!クレッフィ!!」シュッ ポンッ

クレッフィ「レフィッ♪」

曜「いくよ……エアームド!!」シュッ ポンッ

エアームド「エアム!!」



花丸「曜ちゃん、頑張るずらぁ!!!」オーッ


――――――――トウジョウシティ

――――――――トウジョウジム



ガンバルズラァ!

ルビィ「……え?花丸ちゃん?」



曜『……………………』



千歌「曜ちゃん……頑張れっ!!!」グッ



アナウンサー『さあ、今……バトルが開始されました!!!』


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



曜「エアームド、はがねのつばさ!!」

エアームド「エアッ!!」バサッ ゴオッ!

にこ「クレッフィ、フェアリーロック!!」

クレッフィ「レーッフィッ!!」カチッ

エアームド「ムドッ!?」ガキンッ

曜「エアームド!!」

にこ「ミラーショット!!」

クレッフィ「フィーッ、レッ!!」キラキラッ……バシュバシュッ!

曜「てっぺき!!」

エアームド「エアァッ!!」ガキィン!

曜「拘束を振りほどくよ!!はがねのつばさ!!」

エアームド「エェアァッ!!!」ギシッ! ギシッ! バキィン!

にこ「フェアリーロックを無理やりほどいた……!!」

曜「こうそくいどう!!」

エアームド「アムド!!」バサッ! ギュイィン!

にこ「速い……!!」

曜「ゴッドバード!!!」

エアームド「エアァァァ……」コオォォォ……

にこ「チッ、マジカルシャイン!!!」

クレッフィ「フィーッ、レェッ!!」キィン キィン……パアァァァッ!

エアームド「エェアァッアァム!!!」ゴウッ!

クレッフィ「フィッ――――」

ドオオン……!

クレッフィ「レ、フィ……」キュウ

審判「クレッフィ戦闘不能!!エアームドの勝ちっ!!」


――――――――トウジョウシティ

――――――――トウジョウジム



ルビィ「……強い」

梨子「本当に……しばらく見ない間に、あんなにもエアームドが強くなってるなんて。動きも技も段違い。曜ちゃん、スゴく努力したのね……」

千歌「……………………っ」ゴクッ


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



にこ「……強いわね」

曜「ありがとうございます」

にこ「……………………」

曜「なんですか?」

にこ「……べつに。次、いくわよ」シュッ ポンッ

デデンネ「デネデネッ♪」

曜「じゃあ、私も」シュッ ポンッ



曜が繰り出した新しいポケモンは……
安価下1コンマ一桁
タイプ(くさ、はがね、ひこう、みず以外)

安価下2 ゾロ目で色違い
ポケモン(伝説、準伝説、千歌、梨子、ルビィと被り無し、進化後にくさ、はがね、ひこう、みずを含むものも無し)

安価下3
性別 特性

この曜ちゃんもう堕ちてますわ
とりあえず 現在のキャラの立ち位置と使う(だろう)ポケモンのタイプまとめてみた
GUILTYLEA陣営
善子(ゴースト)、鞠莉(電気)、ダイヤ(岩)、セイントスノー(不明)
チャンピオン陣営
穂乃果(不明)、海未(ドラゴン?)、ことり(飛行?)、真姫(炎)、花陽(草)、凛(格闘)、にこ(フェアリー)、希(エスパー)、絵里(氷?)、ツバサ(ノーマル?)、あんじゅ(悪?)、英玲奈(鋼?)、千歌、梨子、ルビィ
無所属・動向不明
曜、花丸、果南(水)


マンムー「マーンッ!!」ズシンッ

ズウウン……

デデンネ「デネ……」

曜「いきます、マンムー……げんしのちから!!」

マンムー「マァン!!!」ゴゴゴゴ……

デデンネ「デネッ!!」

にこ「デデンネ、10まんボルト!!」

デデンネ「デネッ!デーッネッ!!」バリバリッ

マンムー「マンッ!?」ビリビリ

にこ「でんじふゆう!!」

デデンネ「デネーッ!!」フワリ

にこ「スピードで掻き回すわよ!!アイアンテール!!」

デデンネ「デネッ!!デーネッ!!デネデネーッ!!」ビシッ バシッ ガキンッ

マンムー「ンムッ!!」グラッ

曜「大丈夫だよマンムー!その場で回転!!デデンネを払い除けて!!」

マンムー「マンッ!!」グルンッ!

デデンネ「デネッ!?」

にこ「ただの回転でデデンネを払った……やっぱり、根本的なパワーが違うわね……!!」

曜「こおりのきば!!」

にこ「アイアンテール!!」

ガギイィィン!

ピキパキ……

デデンネ「デネェッ――――!!?」

にこ「しまった!!デデンネが凍らされて――――」

曜「決めるよ!!すてみタックル!!!」

マンムー「マアアアン!!!」ズシンッ ズシンッ!

ドゴオオオン!

にこ「っ!!デデンネ!!」

デデンネ「デネ……」パタッ

審判「デデンネ、戦闘不能!!マンムーの勝ち!!!」


――――――――トウジョウシティ

――――――――トウジョウジム



梨子「千歌ちゃんがあれだけ苦戦したクレッフィとデデンネを……いとも簡単に」

ルビィ「曜ちゃん……スゴい……」

千歌「うん……スゴい……。でも、なにか違う気がする」

梨子「違う?」

千歌「曜ちゃんは、あんな力押しのバトルをするタイプじゃなかった。もっと……こう、相手に合わせた柔軟なバトルをしてた」

梨子「……言われてみると、たしかに……らしくない……かな?」

ルビィ「曜ちゃんが自分に合ったバトルの仕方を見つけたってことじゃないの?」

千歌「……うん。それならいいの。けど……」

ルビィ「けど?」

千歌「……この曜ちゃんのバトルは、なんていうか……あんまり、好きじゃない」


――――――――ダテンの深淵



デデンネ,セントウフノウ!

鞠莉「~♪」

ダイヤ「鞠莉さん?」

鞠莉「んー?♪」

ダイヤ「ずいぶん楽しそうに、なにを観ていますの?」

鞠莉「大したものじゃないわ♪」

ヨハネ「……………………」

鞠莉「嫉妬の炎が、大きくなる様をね♪」


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



にこ「あんた、名前なんて言ったっけ?」

曜「曜です」

にこ「そう。曜、あんたのバトル……勢いがある。迫力も申し分ないし、ポケモンもよく育てられてる。トレーナーとしての力量も素質もあるんでしょうね。見事なものだわ。けど、なんでかしらね。あんたのバトルは、全然心が踊らない」

曜「……言ってる意味がわかりません。バトルは勝つためのものでしょう。心が踊る必要なんて無いです」

にこ「千歌とはずいぶん印象が違うわね。あいつの友だちだっていうから、またあんなバトルが出来るかもって、少し期待してたんだけど」

曜「……私は、千歌ちゃんとは違います。千歌ちゃんに追い付くために……千歌ちゃんを追い抜くために……千歌ちゃんのライバルであるために、千歌ちゃんと一緒に輝くために、私は強くなる!!」シュッ ポンッ

ジュプトル「トォル!!」ザッ

にこ「笑顔ひとつ浮かべることも出来ないやつに、強くなることなんか出来ないわよ」シュッ ポンッ

ニンフィア「フィアッ!!」シュタッ

にこ「フィナーレを飾るわよ、ニンフィア!!」


曜「ジュプトル、タネマシンガン!!」

ジュプトル「ジュプッ!!」ププププププ

にこ「ニンフィア、スピードスター!!」

ニンフィア「フィニィッ!!」シュイィン……キラキラッ

ドオォン!

曜「リーフブレード!!」

にこ「でんこうせっか!!」

ジュプトル「ジュップ!!」ギィン ダッ!

ニンフィア「フィアッ!!」ググッ……ダンッ!

ジュプトル「ジュッ、トォッ!!」

ニンフィア「フィアッ、フィーア!!」

にこ「遅い遅い!!そんな攻撃当たらないわよ!!」

曜「っ!!」

にこ「ニンフィア、ジュプトルの脚にリボンを巻き付けなさい!!」

ニンフィア「フィニッ!!」シュルシュルッ

ジュプトル「トルッ!?」

にこ「そのままでんこうせっか!!」

ニンフィア「フィアーッ!!」

グイーッ!

ジュプトル「ジュプッ!!」ドシンッ

曜「ジュプトル!!」


にこ「ニンフィア、スピードスター!!」

ニンフィア「フィア!!フィニア!!」キラキラッ!

ドドドドドド……!

曜「っ!!」

シュウゥゥゥ……

ジュプトル「ジュプッ、トルッ!!!」バッ!

ニンフィア「フィア!?」

ジュプトル「ジュアップ!!!」ギィン ズバッ

ニンフィア「フィッ!!」

にこ「ニンフィア!!あれだけのスピードスターをくらって、すぐに反撃してきた……!!」

ジュプトル「トォル!!!」

曜「ジュプトル……」

にこ「トレーナーの意思を組んだの……?トレーナーを勝利へと導こうとして…………いいポケモンじゃない。だからこそ……あんたはもっと笑うべきよ!!ニンフィア、スピードスター!!!」

ニンフィア「フィーニッ!!!」

曜「ジュプトル、タネマシンガン!!!」

ジュプトル「トオッル!!!」

ドドドドドド……!

曜「私だって……笑いたい……!でも笑ってるだけじゃ、強くなんてなれないじゃないですか!!!」

ドオォン!


にこ「……あんたに教えてあげるわ。笑顔は魔法なのよ。生きてることを実感して、みんなに幸せを与える、にっこりの魔法」

曜「魔法……」

にこ「どんなときもずっと笑顔は近くにある。あんただって、それくらいのことわかってんでしょ?」

曜「……っ」

にこ「鏡を見てみなさいよ。自分を支えてくれた友だちに、自分を高めてくれる相手に、そして……自分の力になってくれるポケモンに、相応しい顔を出来てるかどうか」

曜「私は……」

にこ「強くなる?なればいいじゃない。強くなったそのとき、後悔せずに……自分を誇れるなら」

曜「自分を……誇れる?」

曜「私……は……」

ジュプトル「トル……」

曜「……………………」





千歌『曜ちゃんっ♪』ニコッ

梨子『曜ちゃん♪』ニコッ





曜「――――――――!!!」


――――――――ダテンの深淵



鞠莉「……………………」


曜の心は……
安価下1~5
コンマの合計が300以上→闇を振り払う。
コンマの合計が300以下→闇に呑まれる。

00は100扱い。


――――――――ヤザワシティ

――――――――ヤザワジム



曜「私……なにやってるんだろ」クシャ

曜「千歌ちゃんに置いてかれることを怖がって、強くなろうって焦って……周りも自分のこともなにも……見えてなかった。見ようと……してなかった」

ジュプトル「ジュプ」

曜「にこさんの言う通りだ……。笑顔になれないのに、強くなんてなれないよ……。がむしゃらに戦うだけじゃない……。バトルはもっと……楽しいものだよね」

ジュプトル「ジュップ!!」

曜「こんな簡単なことにも気付けなかった……。私、バカ曜だ」ポロッ

にこ「……やっと、いい顔になったじゃない」ニッ

曜「っ!!」グシグシ

にこ「さあ、ここからのバトルは……楽しませてくれるんでしょうね?」

曜「っ、はいっ!!!」

曜「ジュプトル……ありがとう」

ジュプトル「ジュアップ!!」

曜「私のこと見ててくれて……隣にいてくれてありがとう。あなたは……私の最高のパートナーだよ」ニコッ

ジュプトル「ジュプッ、トォル!!」ダンッ!



曜「行くよ、ジュプトル……勝利へ向かって、全速っ!!!前進っ!!!」

ジュプトル「ジュップ、トオォォォォォル!!!!!」



パアァァァァァ――――ッ

にこ「……ハッ、ステージを彩るには……最っ高の光じゃない」


キイィィィン

ドンッ!

ジュカイン「ジュカアァァァァァ――――――――ッ!!!!!」

曜「ジュカイン……///」

にこ「心が一つになったとき、ポケモンはもっと強くなる。いつだって、この瞬間には心が踊るわね」

曜「ジュカイン……私たちの絆を、みんなに見せてあげよう!!」

ジュカイン「ジュカッ!!!」

曜「リーフブレード!!!」

ジュカイン「ジュアッ!!」ギンッ! ダッ!

にこ「こっちも行くわよニンフィア!!スピードスター!!」

ニンフィア「フィアッ!!」キラキラッ

ジュカイン「カアァッ!!!」ズバッ ズバッ ズバッ!

にこ「スピードスターを切り裂いた!!?」

ジュカイン「ジュッ、カッ!!!」ズバッ

ニンフィア「フィニッ!!」

にこ「ニンフィア!!!」