みほ「あ、あの…なんで愛里寿ちゃんのお母さんがアンチョビさんの恰好を?」 (40)



杏「アンツィオとの練習試合だねー」

柚子「つい最近も試合をしたような気もしますけどね」

桃「前回は不覚を取ったが、今回は頼むぞ!西住!!」

みほ「は、はい!が、がんばります!!」

華「それにしても、アンツィオの皆さん遅いですわね」

麻子「まだ、寝ているのかもな」

優花里「『もー!麻子じゃないんだから!!』と武部殿がここにいれば突っ込んでいるところですね」

麻子「沙織は犠牲になったのだ…プラウダでおばあ達の面倒という犠牲にな」



???「待たせたな!!大洗の諸君!!」



千代「また、我がアンツィオに挑戦してくるとはな!!今回も返り討ちにしてやるぞ!!」


みほ「…」

杏「…」

柚子「…」

桃「…」

千代「フハハ!この、シマチョビに恐れをなして声も出ないか!!」

みほ「あ、あの…なんで愛里寿ちゃんのお母さんがアンチョビさんの恰好をしているんですか?」

千代「実はですね…」



………



― アンツィオ 昨日


アンチョビ「ぐおおお!!」

ペパロニ「…だ、大丈夫ッスか…姐さん…!!はうっ!!」

カルパッチョ「し、試作品の牡蠣の冷製パスタが大当たりでしたね…悪い意味で…」

アンチョビ「…だいぶ落ち着いたとはいえ、また波が来たら大変なことになるだろうな…」

カルパッチョ「あ、あの…明日の大洗との試合はどうしますか?」

ペパロニ「隊長と副隊長が揃って食あたりで不戦敗なんてカッコ悪過ぎッスよ…」

アンチョビ「だがな、この状態で戦車にはまともに乗れんぞ…」

カルパッチョ「…仕方ありません、大洗には断りの連絡を入れるようにします」


???「その必要はないわ」



千代「話は聞かせてもらいました」


ペパロニ「愛里寿のママさんじゃないッスか、どうしてここに?」

千代「この前、娘が短期入学でお世話になったのでお礼をしようと参りまして」

千代「どうぞ、ボコミジュージアムの売れ残りの ボコまんじゅう です」

カルパッチョ「……」

アンチョビ「…賞味期限が切れてるとかじゃないだろうな」

千代「10日後が期限なんで、お早めに食べて下さい」

ペパロニ「アンチョビ姐さん、あとで食べましょうよ!」

アンチョビ「…この食あたりが治ったらな」



千代「差し出がましいようですが、皆さんの惨状を理解した上で、私に明日の試合を任せてはもらえないでしょうか?」

ペパロニ「それはアンチョビ姐さんの代わりにアンツィオを率いるってことッスか」

千代「その通りです」

アンチョビ「……」

カルパッチョ「ドゥーチェ…」

ペパロニ「アタシらは姐さんの判断にしたがうッスよ」

アンチョビ「…お願いします、私達のせいで今日の為に練習をしてきた隊員達が何も出来ないとで終わるいうのは申し訳ないですから」

千代「ありがとうございます、アンチョビさんに負けないよう…」

 ギュッ!(髪を束ねる音)

 バッ!(マントを翻す音)

 ビシッ!(ムチのしなる音)

千代「この 総帥代理のシマチョビ がアンツィオは強いという事を証明してやる!!(チョビ真似)」

アンチョビ「し、シマチョビぃ?」

千代「はい、『島田千代はビューティフル』 略してシマチョビです」

カルパッチョ「い、イタリアの食材、料理ですらない…語呂の良さだけですね…」

ペパロニ「うおー!シマチョビ姐さん、アンチョビ姐さんみたいッス!てか、そのウィッグどこで買ったんスか?」


千代・アンチョビ「「これは、地毛だ!!」」



………



千代「…とういわけでして、その後、再び腹痛が来たお三方に水を渡してやって来たわけです」

みほ「そ、そうでしたか…」

華「お話を聞く限りですと、副隊長の分までお独りでするつもりなのでしょうか?」

千代「よくぞ聞いてくれた!実はな、優秀な副隊長も連れて来たのだ!!」

みほ「そ、そうですか…(多分、まともなメンバーじゃない気がする…)」

優花里「島田流門下生の大学選抜の中隊長の方々とかでしょうかね」

華「ありえそうですわね」

麻子「案外、娘の愛里寿さんと…ってのもありえるかもな」


???「皆!待たせたわね」



亜美「今日はよろしく頼むわね!!」

みほ「ち、蝶野教官…」

亜美「いいえ!今日の私は アミチョッノ よ!!」

優花里「カルパッチョ殿の代わりでしょうか…」

華「全然、似せる気がありませんね…」

麻子「アミチョッノ…語感も無理矢理だな…」

亜美「カバさんチームのたかちゃ~ん!!よろしくねー!!」

カエサル「…」チーン

エルヴィン「立ったまま気絶している…」

おりょう「無理もないぜよ、ひなちゃんに会えるのを楽しみにしていたら別人だったとは」

左衛門佐「あれでは影武者にすらならんな」



優花里「あと、もう一人副隊長がいましたよね…」

麻子「ペパロニさんだな、アンツィオのノリと勢いを体現したような人だ」

華「この流れですと、誰が代わりに来るのか想像もつきません…」

みほ「いやな予感しかしない…」


???「シマチョビ姐さん!!待たせたッスね!!」



理事長「いや~、準備に手間取ったッスよ~」

千代「遅いぞ!! シチロニ!!」

みほ「…」

優花里「…」

華「…」

麻子「…」

理事長「あー、ワシの名前が児玉七郎だから シチロニ なんだよね」

千代「理事長だから リジチョニ にもしようと思ったんだけどねー」

亜美「それだとチョばっかりになっちゃうし、シチロニならイタリアのシチリア島っぽいでしょ」

みほ「すごくどーでもいいし、問題はそこじゃないです…」



みほ「なんで、男の人が混ざっているんですか!!」

理事長「それがね…戦車道で大切な話があるって言われて来てみたら、あの格好の二人が力ずくに…服を奪われて…無理矢理…ううっ」

麻子「良い年した男が泣くな」

優花里「島田殿はわかりませんが、蝶野教官は腕っぷし強そうですもんね」

華「しかし、アンツィオで良かったですね、学校によってはスカートだったかもしれませんし」

理事長「うん、実はその点では短パンで良かったと安心してる」

みほ「よ、良かったのかなぁ?」

華「ええ、ウチの新三郎のセーラー服よりはまだマシですわ」



千代「さぁ!試合を始めようではないか!!」

杏「んじゃ、よろしくね!チョビ~」

千代「シマチョビだ!!(チョビ真似)」

みほ「か、会長良いんですか?」

杏「いいんじゃない?おもしろそーじゃん、それに正式な試合でもないし」

みほ「は、はぁ…」

理事長「さっすが!話がわかるッスね~」

麻子「おっさん、結構ノリノリだな」



― 作戦会議


理事長「シマチョビ姐さん、作戦はどーするッスか?」

亜美「作戦なんて適当に、ダーッっと動かしてドーンと撃って倒せばいいんじゃない?」

理事長「もうちょっとカルパッチョ君を意識しようよ、それじゃいつもの蝶野君だよ」

千代「まぁ、その内に慣れるだろ、それよりお前の方がノリが良すぎだろ」

理事長「あ、わかるッスか?このペパロニウィッグ着けるとなんか若返った感じになるんスよね」フサフサ

亜美「それで、ドゥーチェ、作戦は?」


千代「アンツィオの作戦と言えばアレだろ?」



― 試合前


千代「全員、配置に着いたかー?」

アンツィオ生『オー!』


理事長「…」

CV33操縦手「どうしたんスか?」

理事長「いや、今さらなんだけど、ワシらみたいのが高校戦車道して良いのかなぁ…って思って」

理事長「君もこんなジイさんと二人で狭い戦車の中ってのもイヤだろうし」

CV33操縦手「はぁ?そんなことないですよ」

理事長「え?」

CV33操縦手「他所の学校は知らないけど、アンツィオでそんなこと思うヤツは一人もいないって」

理事長「そうなの?」

CV33操縦手「そりゃそうよ、ウチみたいなそんなに大きくない学校の為に、シマチョビ姐さんや、アミチョッノのアネキに、シチロニのおっちゃんが体張って付き合ってくれてるんですし」

理事長(蝶野君はアネキ呼ばわりなのか…)

CV33操縦手「あ、それとも、おっちゃんビビッたから、そんなこと言ってるんスか?」ニヤリ

理事長(この学園の娘達はこういう感じなのか…気持ちの良い性格だな)

理事長「フッ…何言ってるんスか?ビビるわけないッスよ!!」

理事長「さぁ!テメー等!このシチロニに続けー!!」

アンツィオ生『オー!!』



……

……


― 試合中 

別働隊 カバさんチーム


カエサル「…ちゃん…ひなちゃん…ひな…」ブツブツ

エルヴィン「か、カエサルしっかりしろ…、そろそろ敵との距離が近くなる、各員警戒を怠らないように」

おりょう「アンツィオが作戦を仕掛けてくるとしたら…」

左衛門佐「まぁ、マカロニ作戦しかないだろうな…っと何か見えてきたな」

エルヴィン「やはり、立て看板のよう…!?」


 (カルパッチョの巨大立て看板)


エルヴィン「…」

左衛門佐「…」

おりょう「…」

カエサル「ひ、ひなちゃん!!」




おりょう「一体、これに何の意味があるぜよ?」

エルヴィン「わからん…ん!? 看板後方から一台突っ込んでくるぞ!!砲撃準備だ!!」

カエサル「え、でも?ここから撃つと、ひなちゃんが!」

エルヴィン「あれは立て看板だ!!撃たないと、こちらがやられるぞ!!」

左衛門佐「射程圏内まで、わずかだぞ!!」

カエサル「うっ…あ、ああぁ…」

エルヴィン「カエサル!」

カエサル「うわぁぁーっ!! ひなちゃぁーん!!」


 カチッ


左衛門佐「(砲弾が入っていないので) 撃てませぇぇーんっ!!」


亜美「残念だったわね!」

 ズドン! …ポシュッ(カバさんチーム戦闘不能)



エルヴィン「…すいません西住隊長やられてしまいました」

左衛門佐「こちらが撃てずに撃たれるなんて長篠の戦いの武田軍だな」

おりょう「いや、鳥羽伏見の戦いの幕府軍ぜよ」

カエサル「違う…今回のケースはエジプト軍に対して猫を盾にしたペルシア軍の如き所業だ…」

エルヴィン・左衛門佐・おりょう「「「それだ!!」」」


カエサル(…後で、あの立て看板は持って帰ろう)



……

― フラッグ車 あんこうチーム


みほ「どうやら、相手は立て看板を使ってこちらの、かく乱を狙ってるようです」

優花里「アンツィオのマカロニ作戦を島田流が使うとこんな感じなんですね」

華「しかし、相手の弱みを狙うとは…」

麻子「汚いなさすが島田流きたない…」

みほ「とにかく、相手の作戦に惑わされないように注意してください」

麻子「西住さん、前方に何か見えてきたぞ」

みほ「あれは…」


 (しほ 大洗制服 巨大立て看板)


優花里(うわぁ…)

華(うわぁ…)

麻子(うわぁ…)


みほ「…優花理さん、装填お願いします」

優花里「え、ええっ?」



優花里「に、西住殿、落ち着いて!看板に惑わされていますよ!!」

華「そ、そうです、せめて機銃で倒すくらいでいいのではないですか?」

みほ「みんなの意見は解るけど、あの看板だけは破壊させてください!!」


優花里「わ、わかりました…」 ガコン

華「看板とはいえ人に向けて撃つのは気が引きますが…」 レバーグルグル

麻子「周囲には敵戦車はなさそうだ」

華「せめて苦しまないように頭部を狙って…(みほさんのお母様のアップ…)」

麻子「なんか言い方が生々しいぞ…」

華「照準合わせます…(無駄に化粧が濃いのがキツイですわ…)」

みほ「撃てーっ!!」


 ズドン! (しほ看板 破壊)


……

― プラウダ 同時刻


しほ「…イッキシッ!!」

沙織「しぽりん、風邪?」

しほ「いえ、誰かが私を可愛い!って噂しているのかもと、」

沙織「可愛い女子高生はそんなオッサンみたいなクシャミしないよ」

しほ「ぐぬぬ」



― 大洗


みほ「…よし」

優花里「見事に粉々になりましたね…」

麻子「西住さん、安心しているとこ悪いが、先の方にまた看板があるみたいだ」

みほ「…まさか」


 (しほ 聖グロ制服 巨大立て看板)


優花里「…」

華「…」

麻子「…」

みほ「…第二射、装填」

優花里・華・麻子「「「えぇ~」」」



みほ「撃てーっ!!」


 ズドン! (しほ看板 破壊)


麻子「…また、看板があるぞ…それもあちこちに…」

みほ「…全部、破壊します」

優花里「に、西住殿!Ⅳ号が突出しますよ!下がりましょう!」

華「そうです!あれだけのオバ看板を近くで凝視する私の身にもなってください!!」


みほ「お願いです!!当てさえすれば視界から消えるんです!!後には退けない戦いなんです!!」



― アンツィオ 本陣


千代「フッフッ…今頃、大洗のⅣ号は四方を大量のしほちゃんに囲まれて身動きもとれまい!!」


千代「これぞ、 島田流秘技! しほしほ固め!! 」


アンツィオ生「さっすが!シマチョビねーさん!スゲーっスね!!」

千代「そーだろー、そーだろー(チョビ真似)」


理事長「シマチョビ姐さん!大変ッス!Ⅳ号が看板を片っ端から壊して進んできます!!」

千代「えっ、動いてるの?」



 (しほ サンダース制服 立て看板)

みほ「撃てーっ!!」

 (しほ 星条旗ビキニと生ジョッキ 立て看板)

みほ「撃てーーっ!!」

 (しほ エルフ着け耳 立て看板)

みほ「撃てーーーっ!!」

 (まほ 黒あんこうスーツ 立て看板)

みほ「撃てーーーーっ!!」


……

― プラウダ 同時刻 


しほ「…イッキシッ!!…イッキシッ!!…イーッキッシィ!!!」

沙織「し、しぽりん、だ、大丈夫?」

しほ「ふふっ、人気者は辛いですね、皆が噂してるみたいです」ズビズバー

沙織「絶対、違うと思う…」


……


― 黒森峰 同時刻 


まほ「…ヘェーックッシィッ!!」

エリカ「……」ベットリ

小梅「うわ!ばっちい!!」




― 大洗


華「…ううっ…気分が悪くなってきました…」

優花里「…一部変な看板ありませんでしたか?」

麻子「どれも変だろう、気にしない方が良いと思うぞ」

みほ「ハァハァ…これで全部…」

麻子「いや、あと一つ」

みほ「わかりました、これで最後です!」

みほ「撃ち方…」


 (しほ ボコスーツ 立て看板)


みほ「!!…やめてください!!撃ち方やめぇっ!!」



みほ「うわ~!こんなのあったんだぁ!!」

華「あ、あの、みほさん…」

みほ「うん、コラじゃない!本物のボコスーツだよ!!」

優花里「西住殿、さ、作戦中ですよ…」

麻子「ダメだ…ボコに心を奪われて聞こえていない」

みほ「…でも、この衣装をどこで手に入れたのかを、お母さんに聞くのは…」ブツブツ

麻子「衣装を入手する方法を模索し始めたぞ」


???「これはボコミュージアムで限定発売予定の試作品よ」


みほ「えっ!そうなんですか!!」

千代「島田流がスポンサーのボコミュージアムよろしくね」ニコ

みほ「しまっ…」

亜美「おっと!油断大敵ね」


 ズドン!!  …ポシュッ


亜美「……(マイク、取り出す)」ガサゴソ

亜美「…大洗女学園、フラッグ車Ⅳ号、戦闘不能…」



亜美「よって… アンツィオ高校 の勝利!!」



……

……


杏「いやー、連敗しちゃったねー」

みほ「…すいません、私の責任です」

杏「んー、看板のことでなら私達も相手の作戦に嵌められてたから同じなんだよねー」

みほ「会長たちもですか?」

柚子「巨大な干し芋の立て看板に会長が動きを止められてたの…」

みほ「そ、そうなんですか…」


優花里「作戦の内容はともかく、ここまで迅速にダミーの看板を立て、そのスキを狙って的確に各個撃破していく戦法…」

華「確かに神出鬼没でしたわね」

麻子「イかれた見た目はともかく、やはり戦車道で高い地位にいる人たちだ、凄いな」

みほ「それに対して、こちらは今回、全体の情報をまとめるはずの私が暴走して…」

華「普段なら、沙織さんが情報をまとめて、みほさんに伝えてくれますものね」

優花里「武部殿なら、熱くなってもブレーキ役をしてくれますし」

麻子「離れてわかる、沙織のありがたさだな…」


……

― プラウダ 同時刻 


沙織「…ゼェーックシィッ!!」

しほ「あら、どこかで沙織さんの事を、噂している殿方がいるのかもしれませんね」

沙織「やだもー! …そ、そうなのかなぁ?」ズルズル




杏「んじゃ、罰ゲームなんだけど…」

みほ「…やっぱり、アレですか…」

杏「あんこう踊り!!…って言いたいとこなんだけど、西住ちゃんのお母さんが、あんこう踊りの道具、全部持って行ったんで、できないんだよねー」

みほ「そ、そうなんですか…(助かったぁ)」

杏「う~ん、何か別な事を考えないと…」


千代「…でしたら、ボコミュージアムでタダ働…ゴホン、一日体験スタッフと言うのは、どうでしょう?」


みほ「!!」

杏「まぁ、他にも思いつかないし、その条件でお願いします」

千代「こちらこそ、よろしくおねがいします (よし!経費削減!!)」

みほ「が、がんばらせてもらいます! (やった!生ボコ見放題だよ!!)」


梓「スタッフっていうけど、どんなお仕事なのかな?」

ねこにゃー「きっと、ボコミュージアムの地下にある巨大な歯車をみんなで回して電力を起こす仕事だよ…」

典子「根性でカバーできるかなぁ?」

ナカジマ「もっと効率のいい発電方法ありそうだけど」

そど子「皆がサボらないように心を鬼にしてムチを振るう仕事は風紀委員が受け持つわ」

麻子「ずるいぞ、そど子…」


千代「…そんな設備もないですし、皆さんには普通に接客や清掃の手伝いのスタッフとして働いてもらいます」



アンツィオ生『シマチョビ姐さんー!!』



アンツィオ生A「すごいッス!流石、シマチョビ姐さんッス!!」

千代「ふふん!そーだろー!アンツィオは強いんだぞー!!(チョビ真似)」

アンツィオ生B「大洗に二連勝だなんて、これは来年は優勝じゃない?」

アンツィオ生C「パーティーの準備しなくちゃ!!」

アンツィオ生D「優勝まったなしだー!!」


??「まてい!!」



??「今日の勝利は自身の成長の証…しかし相手の敗北は明日へのさらなる成長となりうる…」

??「人それを…『糧』という!!」


アンツィオ生『誰っスか!!』


千代「島田流、家元 島田千代だ!!」


みほ「目の前で会話しているのに、なんだろう、この小芝居…」



千代「今日の勝利は、皆さんの努力の成果です、それは報告してアンチョビさん達を喜ばせましょう」

アンツィオ生「確かに、アンチョビ姐さん達もうかばれるッスね!」

千代「ですが、相手は次には、こちらより強くなっているかもしれません」

千代「だからこそ、次の勝利を目指してがんばりましょう」

千代「これが、戦車道の家元として皆さんに贈る言葉です」


アンツィオ生『ハイ!!』


みほ「ま、まともだ…」

杏「う~ん、西住ちゃんのお母さんといい、流石、戦車道の家元は良い事言うねー」

みほ「そ、そうなんですけど…お母さんの場合、良い事を言う前に、踊り始めたりで周囲を巻き込むんで…」

杏「あー、そだねー」



アンツィオ生A「家元、ご指導ありがとうございます!」

アンツィオ生B「それでですが…」

アンツィオ生C「あたしらのシマチョビ姐さんとしては…」


千代「…そんなの決まっているだろう?」

千代「試合が終わったら勝ち負け関係なく食事を共にする!!それがアンツィオの流儀だぁ!!」


アンツィオ生『オー!!』

アンツィオ生『ドゥーチェ!!』 『ドゥーチェ!!』 『ドゥーチェ!!』


千代(ヤバいわ…このコール、すごく気持ちいい…)



亜美「う~ん…」

アンツィオ生A「どうしやした、アネキ」

亜美「美味しい料理は嬉しいんだけど、私の持ってきた日本酒にイタリアンが合うかと思ってね」

理事長「そこは、大人のお米ジュースって言おうよ…でもワシもイタリアンだけだと重いかなぁ…」

アンツィオ生B「そっスかぁ…」


アンツィオ生C「冷蔵庫に少しだけど牡蠣があったッスよー!!」


亜美「グッジョブ!ベリーナイスね!!それなら酒の肴に最適だわ!!」

理事長「おお、それならワシも頂きたいのう」

アンツィオ生D「よーし!!これは今日の功労者のドゥーチェ達に振る舞うッスよー!!」










………


千代「ぐおおおお!!」

亜美「ふぐぐぐぐ!!」

理事長「あああああああ!!」


アンチョビ「あ、あの、ここに水を置いておきますので、ちゃんと水分は取ってくださいね…」


END

以上です

今回もありがとうございました

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