幼魔法使い「メラを馬鹿にしたなぁ!!」 (22)



剣士「だってお前……と、得意技と必殺技がメラって……ブフッ」

戦士「俺でもギラが使えるぜぇ! ひゃひゃひゃひゃ!!」


幼魔法使い「メラは凄いんだぞてめぇら!! 肉だって焼けるし蒸留水だって作れるし……」


剣士「んなもん、呪文無しで出来るだろうが」

幼魔法使い「……そ、それに使うMPも少ないし」

剣士「威力も低いよな」

幼魔法使い「ぐ……ぅうっ」じわっ

剣士「あーぁ? 泣いちゃう? 泣いちゃうの?」

戦士「お前みたいなお子ちゃまが冒険者登録なんぞ早い早い! 出直して来な! ひゃひゃひゃひゃ!!」


幼魔法使い「うわぁぁあん!!」ダッ!




幼魔法使い「なんだよ、なんだよ……別にいいだろ、メラしか使えなくても……」

幼魔法使い「パパとママになんて言おう……」


母僧侶「あら、幼ちゃんじゃない」

父僧侶「もう帰ってきたのかな? ルイーダさんの所はどうだった?」


幼魔法使い「うっ……それは……」

幼魔法使い(泣いちゃダメだ泣いちゃダメだ、パパとママを心配させちゃダメだ)

幼魔法使い「と、登録して貰えたよ」


父、母僧侶「「え?」」




父僧侶「……」チラッ

母僧侶「……」チラッ


父僧侶「(なんだ? どういう事だろう……確か剣士と戦士の二人には冒険者は危ないからもう少し呪文を勉強してから来るように注意して貰ったはず……)」ひそひそ

母僧侶「(も、もしかしてあの二人……説得するのを忘れたとかかしら?)」ひそひそ

父僧侶「(だとしてもルイーダさんに怒られる筈だ、実力テストでスモールグールと戦わされる筈だもの)」

母僧侶「(じゃあ……まさか…………)」


幼魔法使い「……」ドキドキ…

幼魔法使い(言っちゃった、登録して貰えたなんて……どうしよう、後でバレちゃわないかな)


父僧侶「……そうかぁ! おめでとう幼ちゃん!」

母僧侶「今日はお祝いしなきゃね!」

幼魔法使い「!」

幼魔法使い「うん! えへへ、ありがとうママ、パパ!」


父僧侶「(もしかしたら嘘かもしれないし、後でルイーダさんに聞いてみようか)」ひそひそ

母僧侶「(そうね……)」


幼魔法使い(また明日挑戦しようかな、剣士達の馬鹿に会わないように朝早くから行こう!)

幼魔法使い(嘘がバレる前に登録しちゃえばいいもんね)



~ 翌日 ~


幼魔法使い(まだパパとママ起きてないよね……?)コソッ

幼魔法使い(よし、今のうちにルイーダさんの酒場に行こ!)ダッ


幼魔法使い「この時間ならあのオヤジどもいないだろ! 今日はパパとママのためにも冒険者登録しなきゃ!」

< タッタッタッ

幼魔法使い「町もまだ静かだなぁ、アタシも眠いや……」タッタッ

< 「誰かぁ……誰か助けとくれぇえ……」

幼魔法使い「ふぇ…っ」ビタッ!

幼魔法使い「??」


< 「お願いだよぉ…助けとくれぇ……」


幼魔法使い(おばあさんの声だ……向こうかな)スタスタ


老婆「おや……そこのお嬢ちゃん、助けてくれないか……」


幼魔法使い「どうしたのおばあさん!」

老婆「階段から落ちちゃってねぇ……腰を痛めてしまったんだよ」

幼魔法使い「大丈夫? 肩に掴まれる?」

老婆「お嬢ちゃんの背じゃ小さくて無理だねぇ、私のポーチに薬があるから取っておくれ」

幼魔法使い「うん!」

幼魔法使い「……えーと……あれ、いっぱいビンがあるよ?」

老婆「普通の水が入ったビンがあるだろう? それをこっちへ持ってきて欲しいんじゃ」

幼魔法使い「これかな」スッ

老婆「ありがとう、それさ」



< ゴクッ……ゴクッ……

老婆「……はぁ、生き返った」

幼魔法使い「それはなんの薬なの?」

老婆「これは少し特殊でねぇ、普通の薬じゃないのさ」

老婆「私はもう長くないから回復力が無くなってしまったがね、この水は一口飲むだけで不老不死になれるのさ」

幼魔法使い「うっそだぁ、おばあさん階段から落ちて動けなくなってたじゃない」

老婆「100段はあるこの急な階段を落ちてもその程度だったろ? 頑丈さね」

幼魔法使い「100段…? 一番上から落ちたの?」

老婆「いっひっひ、そうだよ」

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