【艦これ】龍驤さんの無限の可能性 (31)

【艦これ】提督「最高練度に達した艦娘が、ことごとく無気力になっている」の設定を使用しています。

独自の設定がいくつかありますが、気にしないでください。よろしくおねがいします。
小料理屋”鳳翔”でぐだぐだするだけの内容です。

登場人物
龍驤:軽空母。今日の主役。
提督:提督ちゃん。ヘタレと評判。
鳳翔:軽空母。小料理屋の女将さん。
爺:漁師のおっさん。”鳳翔”の常連。
若:漁師のあんちゃん。爺の船に乗る。

参考資料「軽空母・龍驤(27才)」(御免なさい様)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469550253

小料理屋”鳳翔”。

今日も、いつものように漁師さんたちが集っています。

そして、カウンター席の隅には・・・、提督と龍驤さんもいます。
今日は漁師のお兄さんが、少々荒れているようです。

若「おやっさーん、オレ納得いかねえっす」

爺「あーん?」

若「オレら、いっつも男ばっかりなのによー」

若「なんであいつは、とっかえひっかえなんだよ!」

びし!っと指差す先は提督。
そして、ほろ酔いでご機嫌の龍驤。

若「金髪の巨乳さんとか、エセ外人とか、メガネさんとか」

爺「ああ」

若「いや、それはいいんすよ。 よくないけど、いいんすよ」

爺「何がいけないんだい」

若「龍驤さんですよ!」

爺「あの空母さんが?」

若「絵的にダメでしょ!」

爺「絵的にて」

若「あんな小さい子に酒を飲ませるとか・・・、駆逐艦の子たちと変わらんじゃないですか!」

爺「龍驤さんは、飲んでいいんだぞ」

若「お猪口二杯でヘロヘロっすよ!」

若「飲んじゃいけないとしか・・・」

爺(あれは雰囲気を楽しんでるだけなんだがなぁ)

爺「ふう・・・、若いな」

爺「確かに、龍驤さんは幼く見えるかもしれんが、そんな浅いもんじゃないぞ」

若「・・・どういうことっすか」

爺「例えば、を想像してみろ」

爺「そうだな、まずはあの人が母親だったら」



モヤンモヤーン

龍驤(母)「お帰りぃ」

龍驤(母)「もうすぐご飯やから、手ェ洗ておいで」

龍驤(母)「おいしい?そらよかった」

龍驤(母)「お母ちゃん、そう言うてくれるんが一番嬉しいわ」

龍驤(母)「ほら、お母ちゃんのも分けたるから」



龍驤(母)「こぉら!ゲームの前に宿題せんかい!」

龍驤(母)「はいあと30秒。にーじゅく、にーじゅはち、にーじゅなな」

龍驤(母)「はい、ええ子やな」



龍驤(母)「いつまで寝てんねん!起きろぉー!」

龍驤(母)「あかん!朝飯はちゃんと食べな元気出えへんで!」

龍驤(母)「はい行ってらっしゃい!車に気ぃ付けるんやでー!」



龍驤(母)「洗濯物、入れてくれたん?」

龍驤(母)「よぅ気が付いてくれたなぁ」

龍驤(母)「・・・ありがとうなぁ」

若「(´;ω;`)ブワッ」

若「かーちゃん・・・」

爺「お前、母ちゃん元気じゃねえか」

若「それでも、効くっす」

爺「で、どうだい?」

若「どう、とは?」

爺「何か違和感、あったかい?」

若「・・・」

若「無い・・・っす」

若「え?あれ?絵的には何も変わらないのに・・・?」

爺「次だ」

若「いや、待ってくださいっす」

爺「あの人が妹だったら」



モヤンモヤーン

龍驤(妹)「兄ちゃん!起きて起きて!」

龍驤(妹)「寝坊してもたー!学校まで車で送って!」

龍驤(妹)「兄ちゃん今日休みやろ!」

龍驤(妹)「なあなあなあなあなあなあーってー」

龍驤(妹)「眠たいとか言うな!可愛い妹のピンチやろが!」

龍驤(妹)「可愛いないとか言うな!可愛いやろ!」

龍驤(妹)「ああごめん蹴って悪かったて」

龍驤(妹)「お願いや~、プリン作ったるから~」

龍驤(妹)「・・・」

龍驤(妹)「ほんま!? んじゃ10分で玄関な! うち用意してくるから!」

龍驤(妹)「二度寝したらあかんで!」



龍驤(妹)「間に合うたなぁ」

龍驤(妹)「うん、いってくるわ」

龍驤(妹)「あ、兄ちゃん」

龍驤(妹)「・・・その」

龍驤(妹)「ありがとうなぁ!」

若「(´;ω;`)ブワッ」

若「妹・・・」

爺「お前、男三人兄弟だろ」

若「それでも、効くっす」

爺「で、どうだい?」

爺「何か違和感、あったかい?」

若「・・・無いっす」

若「おかしいっす。 外見は何も変わってないはずなのに」

爺「よしよし」

爺「次だ」

若「次っすか」

爺「あの人が親戚のお姉さんだったら」



モヤンモヤーン

龍驤(従姉)「あー、久しぶりぃ」

龍驤(従姉)「うちのこと、覚えとる? もう10年くらい会ってないんやけど」

龍驤(従姉)「そっかぁ、よかったぁ」

龍驤(従姉)「見た目変わってないとか言うな!」

龍驤(従姉)「ほんま失礼な・・・!」

龍驤(従姉)「しっかし、大っきなったなぁ」

龍驤(従姉)「前は、うちが抱っこしたったもんやけど・・・、もう無理やなぁ」

龍驤(従姉)「へっ、代わりに抱っこって・・・、ひゃああ!」

龍驤(従姉)「こぉーら、こういうのは恋人にしたったらええねん!」

龍驤(従姉)「生意気なガキやなぁ」

龍驤(従姉)「へっ? うちが?」

龍驤(従姉)「いやいやいやうちは10も上なんやで!?」

龍驤(従姉)「・・・もう、冗談ばっかり」

龍驤(従姉)「ほんま、生意気になってしもて」

龍驤(従姉)「でも」

龍驤(従姉)「んふふ、冗談でも嬉しいわぁ」

龍驤(従姉)「ありがとうなぁ」

若「(´;ω;`)ブワッ」

若「おねーちゃん・・・」

爺「お前、一番年長だろ」

若「それでも、効くっす」

爺「で、どうだい?」

爺「何か違和感、あったかい?」

若「・・・無いっす」

爺「次だ」

爺「あの人が娘だったら」

若「年上年下と揺さぶるのはやめてほしいっす」



モヤンモヤーン

龍驤(娘)「お父ちゃん、今日なー、父の日やろ?」

龍驤(娘)「うちな、お父ちゃんの絵、描いたんよ」

龍驤(娘)「じゃーん!」

龍驤(娘)「ほら、これがお父ちゃん、これがお母ちゃん、これがうち」

龍驤(娘)「え?このねこ?」

龍驤(娘)「これは・・・、その」

龍驤(娘)「お母ちゃーん!」

龍驤(娘)「うん、わかってる、ちゃんと言う」

龍驤(娘)「お父ちゃん、あんな?」

龍驤(娘)「この絵の、ねこちゃんなんやけど」

龍驤(娘)「うちで飼ったら、あかんかな」

龍驤(娘)「がっこうの帰り道で、拾って」

龍驤(娘)「ええ子やねん!ちゃんとトイレもできるし」

龍驤(娘)「うち、ちゃんと世話するから!」

龍驤(娘)「なっ?おねがい!」

龍驤(娘)「おねがいしますっ!」

龍驤(娘)「・・・」

龍驤(娘)「えっ」

龍驤(娘)「ほんま?ええの?ほんまにほんま!?」

龍驤(娘)「やったぁー!」

龍驤(娘)「ほ、ほら、この子、名前はホーショー言うねん」

龍驤(娘)「よかったなぁホーショー、これからうちの子やで!」

龍驤(娘)「お父ちゃん」

龍驤(娘)「ありがとうなぁ」

爺「(´;ω;`)ブワッ」

若「うわっ」

爺「オレの娘だってなぁ・・・、昔はとーちゃんとーちゃんって・・・」

若(自分で想像してダメージ受けるとか)

若「大丈夫っすか」

爺「・・・ああ」

爺「で、どうだい?」

爺「何か違和感、あったかい?」

若「・・・無いっす」

若「ほんと、どういうことなんすか、これ」

若「全部同じ絵でいけるって」

爺「そうだろう」

爺「次だ」

爺「あの人がコンビニ店員だったら」



モヤンモヤーン

龍驤(店員)「いらっしゃいませー」

龍驤(店員)「あんたかー、おはようさん」

龍驤(店員)「毎日、がんばっとるなあ」

龍驤(店員)「うちも? ・・・そうやねぇ」

龍驤(店員)「今日もいつもので、ええんか?」

龍驤(店員)「いつもの、新聞とタバコとコーヒー」

龍驤(店員)「はい、いつもの一千万円のお預かりとー、いつものお釣り三百万円」

龍驤(店員)「まいどー」

龍驤(店員)「いってらっしゃい、がんばってなー」

龍驤(店員)「ありがとうなぁ」

若「(・_・)……」

爺「あれ、これはダメかい」

若「このあたり、コンビニ無いんでよくわからんっす」

爺「あー・・・」

爺「で、どうだい?」

爺「何か違和感、あったかい?」

若「無いっす、多分」

爺「んじゃ、次いくか」

若「はいっす」

爺「・・・何がいいかねぇ」

若「嫁! 嫁とかどうっすか!」

爺「おう、いいねえ」

爺「あの人が嫁だったら」



モヤンモヤーン

龍驤(嫁)「お帰りぃ」

龍驤(嫁)「お疲れやね!」

龍驤(嫁)「ご飯にする?風呂にする」

龍驤(嫁)「こーらー!うちにする?とは言うてないやろ!」

龍驤(嫁)「お風呂に入っておいで!」

龍驤(嫁)「はいはい、後でなー」



龍驤(嫁)「さっぱりしたやろー」

龍驤(嫁)「ご飯も、丁度出来上がりや」

龍驤(嫁)「座って座って」

龍驤(嫁)「今日はご馳走やでー」

龍驤(嫁)「かんぱーい」

龍驤(嫁)「え?うち?」

龍驤(嫁)「うん、うちは飲まんでええねん」

龍驤(嫁)「うち、当分はお酒あかんねん」

龍驤(嫁)「なんでって・・・、えっとなー」

龍驤(嫁)「そのー」

龍驤(嫁)「な?」

龍驤(嫁)「・・・」

龍驤(嫁)「ああもう!なんで解らんねん!」

龍驤(嫁)「できたんやって!」

龍驤(嫁)「・・・」

龍驤(嫁)「ちょ、ちょっと、なんで泣くんよ」

龍驤(嫁)「嬉しかったら笑ってくれればええやん・・・」

龍驤(嫁)「なんで泣くんよ・・・」

龍驤(嫁)「・・・ぐずっ」

龍驤(嫁)「うぁぁぁ~~~ん」

龍驤(嫁)「う、うちかって、泣きそうやったのに」

龍驤(嫁)「先に泣くんは、ずるいやん」

龍驤(嫁)「うん、うん、よかった」

龍驤(嫁)「・・・うん」

龍驤(嫁)「・・・あんたぁ」

龍驤(嫁)「ありがとうなぁ」

若「(´;ω;`)ブワッ」

若「お、オレ、龍驤さんに結婚申し込むっす」

爺「おい待て」

若「龍驤さん!」

龍驤「・・・はいはーい?」

若「結婚してくだ」

提督「言わせねーよ」

ペチーン

若「ぐはー!」

若「お、お前・・・」

提督「ふんっ、おとといきやがれってんだよ」

若「・・・んだとガキが」

提督「あ?」

若「あ?」

提督「龍驤はうちの子なんでねぇ?手ぇ出さないでもらえますかねぇ?」

若「あっちこっちに手ぇ出してるボンボンに言われてもねぇ?」

提督「あ?」

若「あ?」

バチバチバチ ギリギリギリ

龍驤「こぉら!喧嘩したらあかーん!」

「「えー」」

「「だって」」

「「こいつが!」」

龍驤「言い訳は男らしゅうないで?」

「「・・・はーい」」

龍驤「ほら、飴ちゃんあげるから、仲良うしいや」

爺(なんで飴持ってんだ・・・)

若「・・・どーも」

龍驤「はい、提督も」

提督「・・・ありがと」

龍驤「もう喧嘩せえへん?」

「「・・・」」

「「・・・はい」」

龍驤「よっしゃ、ええ子や」

龍驤「・・・ありがとうなぁ」

「「・・・」」

龍驤「すやぁ・・・」

提督「ちょっと、ここで寝たらダメだよ」

提督「鳳翔さん、龍驤連れて帰りまーす」

提督「おさきー」

「「・・・」」

爺「龍驤さんが10人くらい居たら、戦争終わるんじゃねえか?」

若「・・・そうかもっす」

終わりです。

御免なさい様の描く龍驤さんが可愛すぎていい夢を見た記念。

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