モバP「気が付けば異世界にいた」 (81)

こんばんわ。オリックスは糸井選手と塚原選手がオールスター出ますね。おめでとうございます。

シンデレラ劇場は定期的に少しずつ上げていきます。700話は無理だから50話くらい出来たらいいな…。

それでは次スレからスタートです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467802452

モバP「ここはどこだ?草原と丘と、川や海の自然しかないが…」キョロキョロ


モバP「アイドルと一緒にロケ中だったのに…。いきなり気を失って、目が覚めたらこんなところに…」


???「プロデューサーさん!聞えますか?」


モバP「その声はちひろさん!どこにいるんですか!」


ちひろ「ああ、無事で何よりです!一緒にいたアイドルの子たちも無事なので安心してください!」


モバP「そうですか…。ってそれよりここはどこですか!他の子たちはどこに?」


ちひろ「ええっと…。この世界はですね、シド星って言いまして、地球に良く似た環境の星です!」


モバP「はぁ!?」


ちひろ「それで、モバPさん含めて8人いるんですが、モバPさんと1人だけしか連れて帰れないんですよ!」


モバP「何わけのわからないことを言ってるんですか!全員連れて帰りましょうよ!」


ちひろ「そうしたいのは山々なんですが、ゲームなので…」


モバP「何なんですかゲームって!」


ちひろ「それでは頑張ってください!」


モバP「頑張れってどう頑張るんだよ…」

モバP「とにかく、ここいてもらちが明かねえ…。アイドルたちを探すぞ!」


モバP「なんだ見知らぬ男たちがいるな。聞いてみるか…おーい!」


???「」ギロリ


――蛮族と出くわした!


モバP「なんだこのメッセージログは?ってか、変な棒もって追っかけてきたぞ!」


???「危ない!」バシュバシュ!


蛮族「ぐわぁー!」バタバタ


モバP「な、なんだ?背中に矢が…」


「大丈夫?怪我はない?」


モバP「ああ…。加蓮か…。おかげさまでな。――で後ろにいる弓を持ったお兄さん方は何だ?」


加蓮「プロデューサーさん。今は指導者カレンなの。それに彼らは私のユニット」


モバP「…何言ってるんだ?」


加蓮(以下 カレン)「この星から出るには、宇宙船を作ってプロデューサーと一緒に帰らなきゃダメみたい」


モバP「ちひろさんの時もそうだが、加蓮も正気か?こんななにも無い場所で宇宙船?」


加蓮「そう。私だけじゃだめなの。だから文明の力を借りて、宇宙船を作って地球に帰るの」


モバP「」

加蓮「早くしないと、行けないね。プロデューサーが近くにいて本当に良かった。『私』と協力して地球に帰ろう」


モバP「加蓮と協力するのは当然だが、他の子たちも探さないと!今頃、泣いているかも…」ガシッ


加蓮「はあ…はあ…」ヨロッ


モバP「どうした加蓮!」


加蓮「少し疲れちゃったかも…。少しこうさせて…」


モバP「変な場所に来たんだ…。無理もないな…。少しここで休もう…」


加蓮「ありがとう」


モバP「…で、あちらにいるお兄さん方は?」


加蓮「私の文明のユニット。結構強いでしょ?」


モバP「まあ、棍棒持った男たちをやっつけたんだもんな…」


――


モバP「加蓮が近くにいたのは不幸中の幸いだ。後、6人。まゆ、智絵理、美穂、李衣菜、ゆかり、響子…」


加蓮「プロデューサー…。私と二人きりで他の子の名前言うの止めてよ…」


モバP「おいおい。非常事態だぞ。二人きりとか言うな。さっきのような奴らがうろうろしている世界に一人にしちゃおけない」


加蓮「大丈夫だよ。他の子たちも私のように自衛するユニットを作ってるから」


モバP「…いまいち、加蓮が言っていることが読めないんだが?」


加蓮「説明してあげる。私たちはこの世界で宇宙船を作ってこの星を脱出するのが目的なの」


モバP「ちひろさんもそう言ってたな」


加蓮「で、そのためには文明を築き上げて行かなくちゃいけない。民を率いてね」

モバP「ん?民を率いる?」


加蓮「そう。街を作って、発展させて、時には戦争して領土を奪い合う…。相手より先に技術を磨いて、宇宙船を作ってプロデューサーと一緒に脱出する。それがこのゲームの目的」


モバP「ふざけてる!急いでみんな連れてくるぞ!一人じゃない。全員で帰る!みんなで協力すればすぐに――」


加蓮「もう、プロデューサーも強情なんだから…。言ったじゃん。『プロデューサーを入れて2人しか脱出できない』って。私もだけど、他の子も同じ考えだよ?」


モバP「…」


加蓮「だからさ、少しここでゆっくりしていってよ。どうせ、外に出たって、棍棒持った蛮族にやられちゃう」


モバP「ほっとけ!俺よりも他の子が――」ボコッ


戦士「」


加蓮「ありがと。少し牢屋で大人しくさせておきましょ」


戦士「」コクッ


加蓮「さてと、次は石工術を開発させていきましょ。そしてそこからここでピラミッドの建設。少しでも技術発見の出力を高めなきゃね」


高官「社会制度はどういたしましょう?」


加蓮「とにかく、今は開放を推し進めるわ。労働者もそうだけど、無償の開拓者も手に入れて、少しでもリードを取るわよ」


高官「はっ!」


加蓮「――プロデューサーが近くにいたのは幸運。これで他のアイドルたちを牽制できるわね…」

※今さらですが、このSSはシヴィライゼーションⅤというストラテジーゲームを元に作っております。それでも良ければお付き合いいただければと思います。



モバP「くそ!ここから出せ!」ガタガタ


戦士「出来ない。リーダーの指示絶対」


モバP「くそ!なんだってんだよ!今はみんなで力を合わせなくちゃいけないって言うのに、なんで…。美穂や智絵理、響子、ゆかり、まゆ、李衣菜…」


戦士「おい」


モバP「な、なんだよ…」


戦士「そいつらの名前は口にするな。そいつらは敵だ」


モバP「敵だと!?ふざけるな!加蓮も含めて俺の大事なアイドルだ!それを敵だ?いい加減にしろ!」


戦士「いい加減にするの、お前。リーダーの敵は俺達の敵。お前は敵か?」


モバP「…くそ。何で同じアイドル同士争わなくちゃいけないんだ…。くそ…」


――


戦士「リーダー!ここを支配していた蛮族の集落は無事に墜ちた模様です!」


???「そうですか…。でもプロデューサーさんはどこに行っちゃったんでしょうか…」


弓兵「…リーダー。本当にいるんですか?こんな蛮族だらけの星に一人で歩く男なんて」


???「そのはずなんですけど…。うーん…」


高官「リーダー!暦の開発が終わり、農場が開けます!労働者は待機しております!」


???「では、香料の農園を開きましょう。そう指示をお願いします」


高官「はっ!リーダー美穂!」

小日向美穂(以下 美穂)「…この星に来てから少し経つけど、プロデューサーさんは見つからない。どこにいるんだろう…」


斥候「報告します!これより北に集落発見!我々と同じような集落です!」


美穂「!もしかしたら、プロデューサーさんの何か知っているかもしれない。私が出ます。すぐに会談の用意を」


斥候「はっ!」


――


加蓮「…なんか外が騒がしいわね」


高官「リーダー!外でリーダーと会談を希望したいと。名前はミホと言うそうですが、追い払いますか?」


加蓮「美穂…。会うわ準備しなさい」


高官「はっ!」


――


加蓮「美穂。良かったわ。あなたも無事に文明を作っていたのね」


美穂「加蓮ちゃん…。プロデューサーさんは見つかった?」


加蓮「まだ。あの人のことだから、しぶとく生きてるでしょ」


美穂「だといいけど…」


加蓮「すぐ近くに美穂がいてよかった」


美穂「え?」


加蓮「プロデューサー探すの、私も手伝う。だから協力していかない?」


美穂「うん!一緒に探そう!」


加蓮「決まりね。それじゃあ、効率よく探すためにお互いに集落がある場所を――」

加蓮「うんうん。ここにはそういうのがあるのね…」


高官「リーダー。あの美穂という奴に本当の情報教えたのですか?」


加蓮「は?教えるわけないじゃん。美穂だって、口ではみんな心配って言ってるけど、私と同じプロデューサーを独占したいだけなんだよ」


高官「…」


加蓮「ボーっとしてないで、今後美穂の動きがあったら逐一報告してね。特に軍隊が動いたら必ずよ」


高官「はっ!」


――


高官「この情報は本当なのでしょうか?」


美穂「」ビリビリ


高官「リーダー?どうしたのですか?せっかく向こうから頂いた地図を…」


美穂「この周辺の調査を行ってください。詳しくくまなく」


高官「は!分かりました!」


美穂「それと、兵力の強化を行います。彼女は嘘をついている可能性が高いです。少し脅かして、真実を聞き取りましょう」


高官「はっ!」

加蓮「プロデューサー。もう起きた――」


牢屋「」ガラーン


加蓮「ちょっと!起きなさい!」


戦士「ハッ!あ、あの男は!?」


加蓮「逃げたわよ…」


戦士「もうしわけありません!奴が頼みごとがあると牢に入れて」


加蓮「やられたわ…。すぐに捜索しなさい!美穂にこのことがばれれば、マズイことになるわ。すぐに城壁の作成!新都市の底上げも急いで!」


高官「はっ!」


――


モバP「何とか、何とかみんなでこの世界から出なければ!アイドル同士で戦いなんて絶対に阻止しないと!」ハアハア


戦士「!そこの者とまれ!」


モバP「しまった…。加蓮の兵隊か…」


戦士「お前、モバPか?」


モバP「…そうだよ」


戦士「来い!女帝が待ってる!」


モバP「――女帝?」

戦士「女帝!例の男性を連れてきました」


???「御苦労様です。下がりなさい」


戦士「はっ!」


モバP「女帝は――ゆかりか…」


ゆかり「はい。プロデューサーさん。ご無事で何よりです」


モバP「ゆかり。聞いてくれ。先ほどまで加蓮と合っていた」


ゆかり「はい。部下からの報告で聞いています。直接会ってはいませんが、風体で。それと美穂さんもこの近くにいると」


モバP「そうか。なら話が早い。今から二人に合おう。そしてみんなでこの星を脱出しよう」


ゆかり「…」


モバP「どうした?早く」


ゆかり「ちひろさんの言っていたことは本当です。ここから出れるのは、プロデューサーさんと誰か一人です」


モバP「そんな事やってみなければ分からないじゃないか。ゆかり。頼む」


ゆかり「プロデューサーさんの頼みでも、それは出来ません…。ですが、あなたと一緒にいることは可能です」


モバP「それじゃ意味がないんだ。みんなで協力――」


ゆかり「プロデューサーさん。もう遅いのです。歯車は動き始めました。決着が付くまで止まらないのです」


モバP「それは、俺と宇宙に行く人が決まるってことか?」


ゆかり「はい。それが私であればいいのですが…。プロデューサーさんへの思いは誰も負けていませんから」

斥候「女帝!ミホというものがこちらへ現れ、女帝と面会を希望しておられます!いかがいたしましょう?」


モバP「美穂か!ゆかり、すぐに」


ゆかり「…申し訳ないが、所要があるのでお会いできませんと伝えてください」


モバP「ゆかり!どうして!」


ゆかり「…相手軍の規模は?」


斥候「かなり。上手く姿を隠しているつもりですが、所々姿が見えております。頭数ではこちらが不利です。見たこともない兵器も…」


ゆかり「お聴きの通り、話し合い如何では美穂さんは私を滅ぼそうとしています。ここは私もプロデューサーさんもいないことにした方が無難でしょう」


モバP「そんな!話し合えば何とか――」


ゆかり「プロデューサーさん。あなたの善意で私と美穂さんを争わせるんですか?どちらかが滅ぶまでの戦争に」


モバP「!」


ゆかり「真に私たちを憂うのであれば、ここは自重を」


モバP「くそっ!」


ゆかり「ありがとうございます。――ではそのように」


斥候「はっ!」

今日はこの辺で。また近いうちに…

更新再開します


美穂「リーダーは面会できませんか…」


斥候「申し訳ありません。ただ今、女帝は公務で手が離れられない状況です」


美穂「そうですか…。では女帝が戻られたら、面会をお願いしたいと伝えてください」


斥候「はっ」


――


ゆかり「そうですか。では、しばらくしたら面会いたしましょう」


モバP「どうするんだ?」


ゆかり「現状をお話ししましょう。プロデューサーさんがここにいる以外ということは」


モバP「…戦争にだけはならないよな?」


ゆかり「私はそれをする気はありませんが、それは向こう次第でしょう。念のため、国庫より弓兵を雇っておきましょう」


モバP「…」

ゆかり「美穂さん…」


美穂「ゆかりちゃんだったんですね。無事で何よりです」


ゆかり「はい。美穂さんもご無事で良かったです。それで本日はどういったご用件で?」


美穂「プロデューサーさんを匿っているという情報を聞きました。プロデューサーさんを出してください」


ゆかり「美穂さん。その情報は誰から聞いたんですか?」


美穂「私の答えを答えてからにしましょう。プロデューサーさんを出してください」


ゆかり「残念ながら、ここにプロデューサーさんはおりません。私も全力で捜索中です」


美穂「…」


ゆかり「…」


美穂「…どうやら本当のようですね。ありがとうございました」


ゆかり「美穂さん。まだ他の人とは接触できていないんですか?」


美穂「私は、加蓮ちゃんと会いました。ここから東に都市があります。そこに」


ゆかり「そうでしたか。二人で協力を請えば加蓮さんも動いてくれるかもしれませんね」

ゆかり「――このまま、美穂さんと加蓮さんを戦争の流れに巻き込ませれば。目下の敵は潰れる…」


ゆかり「では、行きましょう。私も少々自衛のために部隊を連れて行きますので、少々お待ちください」


――


ゆかり「…ということです。プロデューサーさんはこの城で私が帰還するまでいてください」


モバP「戦うなんて事態にはならないんだよな?」


ゆかり「それは何とも…。加蓮さんが武力で訴えてきてしまえば、それまでです」


モバP「…やけに冷静だな。美穂も一緒だから、そうならないとは思うが」


ゆかり「プロデューサーさん。無事に帰ってくるようお祈りしてくださいね」


モバP「気を付けて行ってくるんだぞ…」


ゆかり「なんだか新婚夫婦みたいですね。強いて言えば立場が逆の方が良かったのですが、これはこれで素晴らしいですね」


高官「女帝!各部隊の出撃準備が整いました!」


ゆかり「では、行ってまいります」


モバP「ああ…」


モバP「――ゆかり。無事で返ってくるんだぞ。美穂と一緒に…」

――


加蓮「で、二人揃って何の用かしら?」


美穂「プロデューサーさんを知らないかと思いまして」


加蓮「呆れた。美穂にはさっき言ったでしょ。あたしも知らないの。どこにいるか分からないのよ」


ゆかり「私たちだって手荒な真似したくないんです。プロデューサーさんを匿っているんじゃないんですか?」


加蓮「はあー。なら見て行けばいいじゃない?それでなお、いなければさっさと撤収してよね。あんたたちの軍隊のせいでうちの民衆たちが怯えてんのよ」


ゆかり「分かりました。そうさせていただきます」


加蓮「――斥候!」


斥候「ここに!」


加蓮「全部隊、出撃準備。あの二人の部隊の後背を強襲させるわよ」


高官「そんな事すれば、我が文明はあの2文明と戦争ということに!」


加蓮「指導者を失えば、国は瓦解するわ。その上で都市にも強襲をかけるわ。いい?目標は部隊よりも指導者よ!」


――


美穂「ココにもいませんね…」


ゆかり「やはり加蓮さんは本当に知らなかったのかもしれませんね…」


戦士「リーダー!城の地下に牢を発見しました!」


美穂「そこにプロデューサーさんがいるかもしれません!」


ゆかり「行きましょう!」

美穂「ココが地下牢ですが…」


ゆかり「全て空いてますね…」


美穂「手がかりがあればいいんですが…」


ゆかり「」スンスン


ゆかり「――美穂さんが見ていない。今ですね…」


ゆかり「美穂さん!これ、見てください!」つハンカチ


美穂「これは、ハンカチ…。しかも男物ですね…」


ゆかり「これってプロデューサーさんのじゃないんでしょうか?加蓮さんがそれを持っているとは考えにくいですし」


美穂「これは…」


ゆかり「大変なことですよ…」


――


加蓮「遅いわねえ…。いくらあたしを敵にしたいからって、こうなったら、今すぐにでも――」ガラッ


美穂「加蓮ちゃん…」


加蓮「美穂。それにゆかりも。随分時間かけたわね。何か言い手掛かりはあったかしら?」


ゆかり「ええ。素晴らしい手がかりを見つけました…。これなんですが…」つハンカチ


加蓮「ハンカチね。アタシが落としたみたい。拾ってくれてありがと。返して」


美穂「その前に質問に答えてください」

ゆかり「このハンカチどこに落ちていたか分かりますか?」


加蓮「さあ?分からない」


美穂「地下牢に落ちてました。綺麗で可愛い加蓮さんが男物のハンカチを使う趣味なんて…」


加蓮「そんなのあたしの勝手でしょ!人の趣味に口出ししないで!」


美穂「…あくまでもシラを切るつもりなんですね」


ゆかり「プロデューサーさんのことは後でゆっくり聞きましょう」


美穂・ゆかり「貴女の首は柱に吊るされるのがお似合いです」


――美穂は加蓮に宣戦布告した!


――ゆかりは加蓮に宣戦布告した!


加蓮「全部隊!敵部隊を排除よ!」


美穂「破城槌!敵の城門を粉砕しなさい!」


ゆかり「弓兵!まずは敵の部隊を遊撃です!」

良い所ですが、一旦ここまで。七夕くじは7等まででした。
明日のCG卯月楽しみです。(引きに行くとは言ってない)

モバP「ゆかりと美穂が、加蓮に戦争を仕掛けただと…。すぐに止めさせなければ!」


戦士「お待ちください」


モバP「頼む!そこを通してくれ!」


戦士「いけません。女帝の命令は絶対でございます。ご理解ください」


モバP「このままじゃ、ゆかりも!」


戦士「女帝はお強い方です。美しく、賢く、強い方です。必ずや、宿敵を打倒して帰ってきます」


モバP「そういうことじゃないんだ!誰にも傷ついてほしくないんだ!」


戦士「ですが、我が帝国が勝つには、彼女らを倒さなければいけないのも事実…」


モバP「くそ!どうしたら良いんだよ…」


――


斥候「報告します!我が軍は現在優勢!カレン軍を軍勢を順調に倒しています!」


美穂「でも、油断しないでください。相手はまだ城内にいます。まだそこから攻撃が続いています」


ゆかり「このまま攻撃の手を緩めないでください」


戦士「はっ!」


戦士「なにかでたぞー!」ウワァァァ!

軍用象「うおおおお!」


ゆかり「アレは…。象さんですね…」


美穂「あの大きさは、戦士たちの気持ちを削いでしまいますね…」


ゆかり「弓兵!あれを狙ってください!」


弓兵「」バシュバシュ


ゆかり「槍兵!そこで突いてください!」


槍兵「うおおおお!」


軍用象「」パオーン…


戦士「よし!そのまま城に突入するぞー!」


ウオオオオ!


――


斥候「リーダー!軍は極めて不利!撤退をお願いします!新都市の準備は出来ております!」


加蓮「くっ…。やはり1対2は不利ってわけね…。撤退するわ…」


斥候「軍用象と戦士を護衛用に用意しました!新都市で巻き返しを祈っております…。願わくば…」


加蓮「必ず戻ってくるわ。彼女たちの首と共にね」


斥候「はっ!ご武運を祈っております!」

戦士「大手門破られましたぁ!敵軍突っ込んできます!」


槍兵「そのままなだれ込めー!」


弓兵「うぉぉぉぉ!」


斥候「女帝!天守閣落ちました!我が軍の勝利です!」


イエェェェ! カッタゾー!


ゆかり「…加蓮さんは?」


美穂「逃げられましたね…。追討に向かいますか?」


ゆかり「ダメです…。我が軍の損耗が激しいです…。これ以上行けば返り討ちを貰います…」


美穂「であれば、この都市の整理ですね。どちらが管理いたしましょうか?」


ゆかり「…美穂さん。お願いできますか?」


美穂「分かりました。では、ただ今よりこの都市は我が文明が併合します」


――加蓮の首都が陥落した!美穂が都市を併合した!


モバP「加蓮の首都が落ちた…。これってどういうことだ!?加蓮は死んでしまったのか!?」


戦士「…分かりません。我々では加蓮という指導者が投獄されたのか、逃げ延びたのかは分かりません。女帝のお帰りをお待ちください」


???「おい!ここに集落があるぞ!」


???「見たことのない集落だ。すぐに王女に報告しろ!」


???「はい!」


――


???「…それでは我々のほかには3つの文明がこの大陸にいるということですね?」


???「どうやらそういうことになります。どの文明も我が文明よりも幾分か立ち遅れているようです」


???「…指導者は誰でしょうか?もしかしてプロデューサーさん?」


???「報告によれば、女性とのこと。明るい栗色をもった女性で髪は長いとのことです」


???「加蓮さんですね。彼女は他の文明と戦いを申し込まれ、敗走したわけですか…」


???「いかがいたしましょう?我々としてはこの文明とどう接していきましょう?」


???「ここで大陸の主導権を握っておきたいですね。加蓮さんと同盟を組んで真っ向対立と行きたいかと」


???「…女王の意のままに。では、文官にそう伝えます」


智絵理「ここで大陸の主導権を握れば、少なくとも7人から下3人が確定できる…。プロデューサーのために…頑張らなくちゃ…」

戦士「リーダー。会いたいという方が来ております。面会されますか?」


加蓮「まあ、通してちょうだい」


智絵理「加蓮ちゃん…」


加蓮「智絵理じゃない。無事で何よりね。あなたもここの近くにいたのね」


智絵理「…加蓮ちゃん。大丈夫でしたか?」


加蓮「大丈夫じゃないわよ。ゆかりと美穂ったら、私がプロデューサーを匿っているなんてでたらめ言って宣戦布告をしてきたのよ。おかげで首都は取られて散々よ」


智絵理「2対1だったんですか…」


加蓮「で、智絵理はどうするの?落ち目の私にとどめさしに来たのかしら?」


智絵理「この大陸にプロデューサーさんがいたんですか?」


加蓮「…どうかしらね」


智絵理「加蓮ちゃん。私と手を組みませんか?」


加蓮「私と組んだってメリットないくらい知ってるわよ…。何が目的なの?」


智絵理「まずは、この大陸を平定しましょう。私と加蓮ちゃんで。そしてこの大陸を探しましょう。もしいなければ、別の大陸を探して…。そうやって探していくんです」


加蓮「私としては願ってもないけど、勝者は1人だけなのよ?」


智絵理「その時は戦いましょう…。どちらがプロデューサーさんへの思いが強いか…」


加蓮「ふふふ・・・。そういうの嫌いじゃないな。良いわよ。当面は智絵理におんぶにだっこだけど、すぐに追いついて見せるわ」


智絵理「まずは、首都奪還ですね」


――智絵理は加蓮と友好宣言を発した

今日はここまで。続きはまた近いうちに・・・

やっていきますよー


モバP「加蓮がどこかと友好宣言を結んだ。だと…」


戦士「うむう…。これはちと女帝には厳しい状況となりましたな…」


モバP「どういうことだ?」


戦士「我が文明は、ミホとカレンという文明とは接触しております。ミホという文明は我々よりも半歩先ですが、この未知の文明は我々よりも先に行っていたら?」


モバP「同盟の弱い、ゆかりが狙われる可能性がある…」


戦士「ええ。その文明がどこに位置するかで軍備の増強を図らなくてはいけません。万が一、宣戦布告を突き付けられても、引き分けに持ち込むくらいはしなければいけません」


モバP「俺としては戦争になってほしくないんだが…」


戦士「それは誰だって同じです。ですが、向こうがそれを破るのであれば、我々は抵抗するしかないのです…」


――


美穂「加蓮ちゃんがどこかの文明と友好宣言を発表しましたね」


ゆかり「ということは、この大陸には私たちと加蓮さん。そしてもう一人いるということですね」


美穂「私たちも友好宣言を発しましょうか?」


ゆかり「…それはやめておいた方が良いかもしれません」


美穂「どうしてですか?」


ゆかり「私たちはまだこの大陸しか世界を知りません。もし、その文明が他の文明と接触してそこでも友好宣言を発していたら…」


美穂「世界の敵は、私たちということになりますね」


ゆかり「ですから、ここは慎重に行動しましょう。向こうが行動を起こすまで、こちらは見で。軍備の増強だけは行っておきましょう」


美穂「そうですね…」

斥候「女帝が戻られたぞー!」


斥候「宴の準備だー!戦勝をお祝いするぞー!」


モバP「ゆかりが戻って来たか!」


戦士「どうやらカレンとの戦いは勝ったようですね。女帝も喜んでおられる!」


ゆかり「プロデューサーさん。ただ今戻りました…」


戦士「女帝!見事な勝ち戦でありました!」


ゆかり「ありがとうございます。…少し席を外していただけますか?」


戦士「はっ!何かありましたらお呼びください!」


ゆかり「…申し訳ありません。加蓮さんとの戦端を防ぐこと叶いませんでした…」


モバP「それは…」


ゆかり「これで私たちの文明は加蓮さんと分かりあうことは難しくなってしまいました」


モバP「それでこれからどうするつもりだ?加蓮はどこかの文明と手を組むことになった。近いうち報復が来るかもしれんぞ?」


ゆかり「それは承知しております。少しの間都市の軍備の増強をおこない、戦闘に備えます。プロデューサーさんはここに残られますか?」


モバP「…加蓮と組んだのは誰か知りたい」


ゆかり「分かりました。では気を付けて…。次に会う時はこの大陸の覇者になります…」


モバP「ゆかりこそ、無事でいてくれ…」


――


モバP「ついに戦いが始まってしまった…。俺は戦いを止めることが出来なかった…」


モバP「俺は…一体どうすれば…。ゲームを止めるしかないのか…」

???「プロデューサーさん…」


モバP「その声は…智絵理!」


智絵理「プロデューサーさん!私、私…」ダキッ


モバP「ち、智絵理…。怖かったのか…」


智絵理「はい…。私、一人でこの世界に来て、それで皆と戦わないといけないと言われて…。怖くて…」


モバP「――まだ十代半ばに、殺し合いをしてもらいます。なんて非情だ。しかも今まで仲良くやっているアイドルたちとなんて…」


モバP「良く頑張ったな…」ナデナデ


智絵理「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」ウワァーン


――


モバP「落ち着いたか…」


智絵理「はい…。もう大丈夫です。プロデューサーさんにご迷惑はかけられません…」


モバP「俺は智絵理のプロデューサーだ。思いっきり迷惑かけてくれても構わないぞ」


智絵理「ありがとうございます…。そうだ、私の街に来ませんか?」


モバP「――!そうだ。ここに智絵理がいるということは…。加蓮と友好を結んだのは…」

――


槍兵「リーダー!無事の御帰還なによりです」


智絵理「ただ今戻りました。あの、何か異変はありませんでしたか?」


槍兵「いえ!我が帝国は今日も平穏無事でございます!」


智絵理「…何かありましたら、すぐに言ってください」


槍兵「はっ!」


モバP「すごいな。あの智絵理が男の人と話が出来るなんて…」


智絵理「でも、すごく怖いです…。でも、勇気を振り絞ってます…。プロデューサーさんが見て恥ずかしくない指導者になれるように…。なれていますか?」


モバP「ああ。十分になれているぞ。――他国と友好を結んでいこうとしているしな」


智絵理「あ…。やっぱり知っていたんですね…」


モバP「加蓮と同盟を結んでどうする気だ?美穂やゆかりと戦争をする気なのか?」


智絵理「…はい。誰か一人しか勝利になれないなら、私がなります…。まずはこの大陸にいるどの人よりも優位になって、別の大陸にいるまゆちゃんたちにも勝って…」


モバP「…そうか」


智絵理「私、ここに来て気づいたんです…。私から積極的にいかなくちゃ自分がやりたいことが出来ない…。ユニットは私が指示しなければ動けない…。私がやらなくちゃいけないんです」


モバP「智絵理からそんな言葉が出るなんてな…」


智絵理「嫌いですか?こんなの私じゃないですよね…」


モバP「俺は…。みんなが戦争をして殺し合いをしてほしくない…。それが解決ではなく先延ばしにしているだけって分かるのにな…」

智絵理「私は決めたんです…。ここで一番になるって…。ここでそう言っても、誰も分からないと思います。だってゲームの世界ですし…。これが終わったらみんな元に戻ると思いますし」


モバP「――そうなのか。これは本当にゲームなのか?ゲームが終われば元に戻れるのか?」


槍兵「リーダー!リーダーカレンからミホ・ゆかり両国への宣戦布告の協力が来ております!いかがいたしましょうか?」


モバP「…」


智絵理「…行きましょう。ただし、これより軍を動かします。少々宣戦布告には時間がかかると伝えてください」


槍兵「分かりました!」


モバP「…それが智絵理の決断なら、俺は何も言わないよ…」


智絵理「プロデューサーさん。ここも戦場になる可能性があります…。ここから離れてくれませんか?」


モバP「ああ…。無事でな…」


智絵理「ありがとうございます…」


――


モバP「智絵理・加蓮の連合軍と美穂・ゆかり連合軍…。俺はその戦いを見守る義務がある…」


モバP「大体この辺りか…」


――加蓮は美穂に宣戦布告した!


――加蓮はゆかりに宣戦布告した!


モバP「ついに始まってしまったか…」

ちょっとだけ更新します。今夜少し進めていきますので・・・。




モバP「西から美穂・ゆかり軍が、東から加蓮・智絵理連合軍が来た…」


ウォォォー!


モバP「戦士と弓兵が中心の加蓮の軍に対して、槍兵と戦闘弓射兵を中心とした美穂とゆかりの軍勢が優勢だな…」


パォォォーン!


モバP「象さん部隊が現れて、少し流れが…変わってきたが、少数では劣勢は覆せな――」


槍兵「上から何か落ちてくるぞー!逃げろー!」


ドゴーン!バゴーン!


モバP「智絵理は…。数学のテクノロジーを手に入れていたのか…。しかもカタパルトじゃなく、バリスタなんてものを…」


モバP「――つまり、テクノロジーでは智絵理のほうが先を行っているというわけか…。ん?何の音だ?」


ガシャガシャガシャガシャ


モバP「これは鎧の音…。智絵理はもう、鉄器まで開発していたのか!?まずい!レギオンが着たら美穂たちは勝てない!」


ウォォォー!


モバP「…レギオンの到着後はあっという間に戦線が西に動いていった…。これがレギオンとバリスタの力なのか…」

――


美穂「どうしましょうゆかりちゃん…」


ゆかり「加蓮さんと手を組んだ文明は、私たちよりも先の力を持っていますね…。これはこの辺りで停戦しましょう」


――


斥候「リーダー!美穂とゆかり連合軍から停戦の申し出がありました!」


加蓮「どうする?」


智絵理「ここで手打ちしましょう」


加蓮「…私は、智絵理におんぶにだっこだから、文句は言えないけどどうして?今ならもっと相手を追いつめられるじゃない?」


智絵理「このレギオンもバリスタもかなりの生産力を使うんです…。今回は損害ありませんでしたが、全滅されてしまえば大変です…。特にレギオンは鉄を使いますし…」


加蓮「なるほどね。それで何で手打ちする気?私の都市返してくれるのかしら?」


智絵理「…これでどうでしょうか?」


――


斥候「これがリーダー智絵理による停戦の条件である!」


美穂「賠償金と加蓮さんの首都の割譲…」


ゆかり「…今はこの条件を飲んだほうが良いかと」


美穂「…そうですね。このままじゃ智絵理ちゃんの軍を止められないわね。――分かりました。この案でお受けいたします」


――ゆかりは加蓮・智絵理と和解した!


――美穂は加蓮・智絵理と和解した!

モバP「…美穂とゆかりは停戦したか。レギオン・バリスタの最先端兵を出されたら仕方がないか」


モバP「そして、加蓮の首都が智絵理の手に渡って、加蓮に帰って来たみたいだ。これで元に戻った…」


モバP「これで一旦両軍は矛を収めたが、また何かの拍子で戦いが起きそうだ…」


――流浪の旅人ヒナが偉大なリストを完成させた!


~もっとも好戦的な人々~


1.智絵理


2.???


3.???


4.???


5.???


6.ゆかり


7.美穂


8.加蓮


モバP「どうやら今のところの軍事力のランキングのようだ…。智絵理がトップだが、それ以外の下位3位にこの大陸の3人が入ってる…」


モバP「これは…もう一波乱起きそうだ…」

モバP「…さて、この大陸には他に誰かいないか探すとしよう」


その後、この大陸をくまなく探していったがどうやらこの大陸には美穂・ゆかり・加蓮・智絵理以外にはいなかった。


モバP「俺は何をホッとしているんだ。まゆ、李衣菜、響子は一体どこにいるんだろうか…。どこかで戦争なんて起きなければいいのだが…」


――智絵理が中世に突入した!


モバP「どうやら早い文明は中世入りしたようだ。…非戦的に行くのか、軍事色を高めていくのかここから分かれていくな…」


――


ゆかり「美穂さん。少しお話があるんですが…」


美穂「どうしましたかゆかりちゃん?」


ゆかり「このままでは、この大陸は智絵理ちゃんに主導権を奪われてしまいます。軍事力はさることながら、テクノロジーでも一歩先を行っています」


美穂「そうですね。この先にある教育のテクノロジーを取れば、研究協定を取ることが出来ます。積極的に行って、智絵理さんの――」


ゆかり「それも大事なのですが、ここで加蓮さんにもこちら側に引き込みたいのです」


美穂「…可能でしょうか?私たちは戦っていたんですよ」


ゆかり「この先のことを訴えていきましょう。斥候の調べでは、まゆさん、李衣菜さん、響子ちゃんは別にいるようです。別大陸の文明に勝つには、見方を一つでも多く欲しい状態です」


美穂「まゆちゃんが一番怖いよね…。今はまだ軍事力低いけど…」


ゆかり「どこかで強力なラッシュをかけてくるはずです。時代が後ろになればなるほど、反動が大きくなっていきますから…」


美穂「それじゃあ、早く動きましょう!」

>>38訂正
~もっとも好戦的な人々~


1.智絵理


2.???


3.???


4.???


5.ゆかり


6.美穂


7.加蓮


に訂正いたします。大変失礼しました…。



――


加蓮「…で、今更私に智絵理を裏切れと?」


ゆかり「はい。このままでは智絵理ちゃんの一強状態が続きます…」


美穂「今後、別大陸にいるマユちゃんたちに対抗するには、私たちが協力するしかないと思うんです」


加蓮「…智絵理に苦戦してるってことは、今なら二人とも倒せるってことだよね?」


智絵理「倒しちゃいましょう。そして二人の力を手に入れてまゆちゃんたちを迎え撃ちましょう」


加蓮・智絵理「あなたたちの首は柱に吊るされるのがお似合いよ(です!)!」

――加蓮は美穂・ゆかりに宣戦布告をした!


――智絵理は美穂・ゆかりに宣戦布告をした!


モバP「再戦か…」


モバP「ゆかりと美穂の主力はまだ剣士と槍兵、騎兵。長槍兵が少数だけ…。長剣士や弩兵がいない状態は苦しいな…」


モバP「一方の智絵理は騎士とレギオンの資源兵とレギオンが揃っている…。加蓮はまだ槍兵と象兵か…」


モバP「瞬く間に戦線が動いてまずは先に兵力が尽きた美穂から叩く気だ…」


加蓮「騎兵隊!まずは目障りな守備隊の撃破よ!」


ウォォォ―!


美穂「何とか籠城戦で時間を稼いで!国庫も開放して兵を雇ってください!」


ゆかり「こちらも長槍兵の生産を急いで!」


智絵理「バリスタ包囲を!一気に落とします!」


バリスタ兵「うてーい!」


斥候「ら、落城します!」


美穂「これが…相手の最新鋭戦力…。ごめんなさい…。あなたたちを最高の民にできなかった…」


斥候「リーダーの責任ではありません!我々の…力不足です…」


美穂「次こそは…。導いて――」


――小日向美穂文明 滅亡!

モバP「美穂の文明が滅びただと・・・」


ちひろ「大丈夫ですよ。滅亡と言ってもゲームから脱落するだけです」


モバP「ちひろさん!もういい加減やめましょう!これ以上争うのは――」


ちひろ「みんな本気で取り組んでいるんです。どうしたら相手を出し抜けるか。相手よりも強くなるにはどうしたら良いのか?」


モバP「そんなのアイドルには関係ない!」


ちひろ「どんな分野であれ考えることに意味があるんです。それに懸命に生き残る、勝ち残るために必死になる彼女たちの姿は良いですよね。ともかくゲームは勝者が決まるまで終わりませんよ」


モバP「クソッたれ!」


――


斥候「女帝。同盟国の美穂さんが敗退してしまいました…。我々はどういたしましょう…」


ゆかり「全面降伏をいたしましょう…。多額の賠償金、資源の長期間の接収。うれき目を見ることは避けられないと思います…」


ゆかり「それでも、生きて、生き抜きましょう。生きてこそ何かしらのチャンスがあるはずです」


斥候「女帝・・・」


ゆかり「臥床心胆…。それを肝に刻み、彼の国を打ち破る日を待ちましょう…」


――


加蓮「智絵理。ゆかりから和平の申し入れがあったんだけど…」


智絵理「どういう内容でしょうか?」


加蓮「すごいね…。国庫の全財産、資源の接収、大使館の受け入れ、国境の開放をしてくれるって」


智絵理「私は…この内容で十分だと思います。加蓮ちゃんは?」


加蓮「智絵理が良いって言うなら、それで良いわ。兵はほとんど智絵理のものだし、分け前は半分ずつかしら?」


智絵理「そうですね。それで行きましょう」


――ゆかりは加蓮・智絵理と和平した!

モバP「ゆかりは停戦に400ゴールドと、資源である香料とワイン、鉄と馬の全ての資源を加蓮と智絵理に支払うことで合意したようだ」


モバP「これで、ゆかりはこの大陸での格付けは一番下になってしまったな。これを打破するのには相当のことをしないと追いつけないぞ…。まあ、首都が残っているだけまだ再興の道はあるかもしれんな…」


――そのままターンが進行していき…。


――智絵理がルネサンスに突入した!


モバP「いよいよルネサンス時代…。外洋に出れる船が開発可能になって、銃火器を扱うユニットも登場する…」


モバP「俺も外洋に出て、海外の文明に会ってこよう…。李衣菜、響子、まゆが無事でいるといいな…」

>>44
>臥床心胆
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)じゃね?


これからの展開が楽しみ

>>46誤字指摘ありがとうございました!もう少し勉強していきます!


船員「新しい陸地です!」


モバP「よし、そこに上陸して探索をしよう」


――


???「…誰か来ましたね」


???「斥候の報告では謎の男が一人、そして沿岸に中型船。キャラベル船ですね」


???「プロデューサーさんかもしれません!すぐに会いましょう!」


――


モバP「都市がある…。辺境なのか、そこまで栄えて――」


???「プロデューサーさん!」


モバP「え!?響子か!」


五十嵐響子(以下 響子)「はい!ご無事でなによりです!」


モバP「大丈夫だったか!?心配したんだぞ!」ダキッ


響子「ええ!?プ、プロデューサーさん!み、皆が見ています!」


侍「…」ギロリ


モバP「す、すまん…。心配で心配で…」


響子「でも、心配してくれたのはすごく嬉しいです…」

モバP「そちらの鎧をまとった方々は?」


響子「彼らは侍です!屈強な戦士ですよ」


モバP「うーむ…。智絵里の騎士にも負けず劣らずそうだな…」


響子「智絵理ちゃんたちにあったんですか?」


モバP「ああ…。ここまでのことを話すよ…」


――


響子「そうですか…。向こうの大陸では美穂ちゃんが…」


モバP「そうだ。知っていだだろう?」


響子「…ここには私以外の文明国がいないので、外国の情勢がいまいちよく分かりません…」


モバP「そうだったのか。なら、天文学のテクノロジーを解放すれば、キャラベル船で外洋に出れる。それで外国の情勢を探してみるといい」


響子「ありがとうございます!――それでプロデューサーさんは、李衣菜ちゃんとまゆちゃんを探しに?」


モバP「ああ…。美穂がいなくなってしまったが、残りはみんなで仲良くやっていきたいと思う…。響子はまだ争いに加わることは無いだろうが、李衣菜とまゆが不安だ…」


響子「まゆちゃんは…。少し怖いですね…」


モバP「まだ、美穂と加蓮以外で首都を失ったという情報がないのが幸いだが…。まゆは興奮すると周りが見えない傾向があるから不安なんだ…」


響子「――そこまで分かっていて、まゆちゃんの好意は全く気が付いていないんだ…」

モバP「ともかく。響子もくれぐれも戦いだけは避けれるようにしてくれ。俺はみんなの戦う姿をもう見たくない…」


響子「任せてください!私の説得してみます!」


モバP「響子にはいつも頼りっぱなしで悪いな…」


響子「良いんですよ!私、頼られるの好きですから!」


モバP「そういってもらえると助かる。――じゃあ、俺は残りの二人を探してみる」


響子「はい。まだ蛮族がうろうろしていますから、道中きをつけて…」


モバP「ああ…。響子もな」


侍「――あの方は?」


響子「私の恩人です。感謝してもしきれないくらいの人です」


侍「戦わないというのは本当実行するんですか?」


響子「…無理です。一人しか勝者は生まれないのなら、何をしてでもとりにいきます。――それで今の状況は?」


侍「はっ。げんざい航海術のテクノロジーを開発中。もう間もなくです」


響子「それが完成したら、量産に入りましょう。まずは智絵理ちゃんたちの大陸の制圧ですね」


侍「われわれの初の戦争。みな、気分が高翌揚しております」

モバP「響子の大陸は智絵理がいた大陸より西にあった。もっと西進すれば、球体で一周できるはず…」


船員「お頭!陸地を発見しましたぁ!上陸しますか?」


モバP「まずは外周の確認だ。大きければ、上陸しよう」


船員「了解しましたぁ!」


モバP「ここにいるのは李衣菜かまゆか、二人いれば良いが、そのときは交戦状態に入ってなければいいのだが…」


船員「大体これで1周したみたいですね。いかがしますか?」


モバP「…そこまで大きくないな。ここは素通りで良いだろう」


船員「了解!」


――


???「敵船確認しました!」


???「次ははずさないように。――撃て!」


――


ガシャーン!


モバP「何があった!?」


船員「左舷被弾!場所からして島から爆撃をくらいましたぁ!」


モバP「何だと…。被弾状況はどうだ?」


船員「この様子だと次くらうと、危険です!」

モバP「…仕方がない。島に戻って耐久値を戻すぞ!」


船員「はい!」


――


???「命中した船が戻ってきます!」


???「そのまま待機して。私はここの乗組員と接触します」


――


モバP「どれくらいかかりそうだ?」


船員「かなり戦闘力の高いユニットに撃たれましたね…。しばらく時間がかかりそうです」


モバP「…ということはここにも文明国がいるというわけか!こんな小さい島に…」


船員「もしかしたら、ここには資源が豊富なのかもしれません。鉄や石炭。高級資源が…」


モバP「なるほど…。少しこの島の中を探索してみる」


船員「蛮族かもしれませんので、長槍兵を護衛につけてください」


モバP「しかし、ここはジャングルだらけだな…。蒸し暑い…」


長槍兵「我々を撃ったのは、おそらく沿岸に待機していた兵だと思われます」


モバP「となると、下手に沿岸に出るべきではないな…」


長槍兵「それが懸命だと」

モバP「大体どれくらい歩いたかな?」


長槍兵「あの島の大きさから、おそらく半分くらいかと」


モバP「参ったな…。この蒸し暑さじゃ、弱音と汗しか出ない…」


???「洗濯してあげましょうかぁ?この蒸し暑い気候ではこの服装はきついですよねえ」


長槍兵「誰だ!?」


モバP「まゆ!どうしてここに?」


佐久間まゆ(以下 まゆ)「うふ。ここと南にある大陸にまゆの帝国があるんですよぉ」


モバP「南にも帝国が。――っていうよりも、俺たちのキャラベル船に穴開けたのって蛮族の仕業か?」


まゆ「…ええ。でも、まゆがその蛮族は倒しておきましたから」


ミニットマン「」


モバP「…もうまゆの文明はルネサンスのテクノロジーまで手にしているのか…」


まゆ「はい。このゲームの勝者はプロデューサーさんと宇宙ですよ。素晴らしいじゃないですかぁ」


モバP「…本気で言っているのか?」


まゆ「はい。だってこれはゲームですもの。美穂ちゃんはこのゲームからご退場になっただけですから」


モバP「…そうか。李衣菜はどこにいるか分かるか?」


まゆ「ここでお話もなんですから、まゆの帝国に行きましょう。そこでお話しますので」


モバP「…分かった」

まゆ「これがまゆたちの船ですよぉ」


フリゲート艦「」


モバP「もうそこまで進んでいるのか…。響子のほうはまだ航海術にも達していないというのに…」


まゆ「愛の力、です」


モバP「すごいな。これで戦争なんかしちまったら、全文明は…」


まゆ「さすがにほかの皆さんを相手に全面戦争は、荷が勝ちすぎますよ。それにゆかりさん以外の文明はそう差がありません。みんなその気になれば、軍事面だけ先行したまゆも飲み込まれてしまいます…」


モバP「…当たり前だ。俺は誰にも戦ってほしくないからな」


まゆ「でも、戦わないと誰も勝てないんですよぉ。みんな、勝ちたくて戦争を仕掛けて謀略を仕掛けるんですよ」


モバP「…確かにそれはそうだな」


まゆ「戦争を仕掛ける側は準備万端ですが、仕掛けられてしまったら大変です。だからまゆは準備だけはしっかりするんです。いつ戦いをされても良い様に。抑止力ですよぉ」


モバP「…」


まゆ「さ、行きましょう。まゆの宮殿に」


――


モバP「さすが大型船。キャラベル船とは何もかも違う…」


まゆ「最新鋭の船ですから。内装だって違いますし、大砲だって推進力だって、キャラベル船とは段違いですよ」


少し間が開いてすみません…。今週の土日には決着をつけたいですな…。


モバP「…それでな、どうしたらみんなが戦いをしないようにすればいいんだ?」


まゆ「それは無理だと思います。みんな、プロデューサーさんを手に入れたいんです。そしてまゆも…」


モバP「こんな世界じゃなかったら、愛の言葉だよな」


まゆ「…それと同時に、手に入らないのであれば、せめて他人の足を引っ張ってやるとも…」


モバP「そこまで本気なのか?たかがゲームだぞ?」


まゆ「プロデューサーさんから見ればゲームかもしれませんが、まゆたちにとってこれは大事なゲームなんです」


モバP「まゆもみんなと同じことを言うんだな」


まゆ「それだけこのゲームが大事なんですから」


船員「リーダー。まもなく大陸に到着します」


まゆ「さ、いきましょう。まゆの愛の宮殿へ…」


――まゆ帝国の首都


モバP「ここがまゆの首都か…。すごく巨大だ…」


まゆ「攻められてもいいように、城壁・城は備えてますから。まもなく軍事学も開発できます。そしてブンランデンブルグ門を――」


――ブランデンブルグ門は智絵理が完成させた!


モバP「…ようだな」

まゆ「智絵理ちゃんの文明を最後の見たのはいつでしたか?」


モバP「外洋に出れるようになって最後だな。その時には加蓮と美穂、ゆかりよりも強かったな」


まゆ「となると、智絵理ちゃんが最大の敵かもしれませんね…」


モバP「そう、なのか…?」


まゆ「まゆもほかの国を見渡しましたけど、戦争をしたのは今挙げた4人だけで、他はみんな単独なんですよ」


モバP「外洋を超えて戦争する必要もないわけか…」


まゆ「このまま時間を無為に過ごさせてしまえば、智絵理ちゃんが勝ってしまう…」


モバP「何か策があるのか?」


まゆ「爆撃機が出来るころにラッシュをかけるんです。戦艦空母と駆逐艦の大機動部隊を率いて、智絵理ちゃんの都市を集中攻撃するんです」


モバP「そうか。やはり戦わないという作戦は取らないんだな…」


まゆ「はい。戦いをやめるのは、みんながまゆに敵対心をなくした時だけです」


モバP「しかし…」


まゆ「どうしましたかぁ?」


モバP「いや、なんでもない…」

――外洋


モバP「――まゆはレーダーの開発で出来るB-17をもって総攻撃をかけると話していた」


モバP「――だが、そのころには科学技術が発展している子がいれば間違いなく…」


船員「船長!あの子の通り、前方に大陸を見つけました!」


モバP「よし、行くぞ!」


モバP「ここには最後の1人がいるはずだ…」


多田李衣菜(以下 李衣菜)「あ、プロデューサーさん!遅いですよ。どこで油売ってたんですか?」


モバP「李衣菜。無事で何よりだ。ここは外洋だからキャラベル船が出来なくちゃたどり着けないんだよ」


李衣菜「あ、そうでしたね。ほかの子達はがんばってますか?」


モバP「お前も知っていると思うが、一人退場したよ…」


――


李衣菜「美穂ちゃんか…。それに智絵理ちゃんと加蓮ちゃんが手を組んで…」


モバP「あっちの状況は、天文学が出来てからは分からない。早いやつは産業時代にまで行っているしな」


李衣菜「こちらはもう科学理論まで進んでますよ。トップ取りのゲームなら、とにかく相手よりも先に行く!運よくここは外敵もいませんからね!」

モバP「科学理論だと!?もう産業時代も半分を終わらせたのか!」


李衣菜「そうです。とにかく私の文明は戦車が出ないとラッシュが難しいんです」


モバP「戦車って、弾道ミサイルと内燃機関が必要だな。後2時代も先だぞ…。それに石油はどうするんだ?」


李衣菜「その部分ももう考えてあります。これを見てください!」


開拓者「」


モバP「開拓者!しかも何人いるんだ!?」


李衣菜「3人準備しています。これだけいれば石油は十分に取れるはずです」


モバP「維持費も幸福度も問題ないのか?」


李衣菜「それは大丈夫ですよ!システィーナ礼拝堂に空き地には交易所。資金も軍備にはほとんど手をつけていませんから」


モバP「李衣菜にしてはずいぶん考えてるんだな」


李衣菜「あ~。ずいぶんひどい言い方ですね!」ゲームとはいえやっぱりやる以上は勝ちたいですから」


モバP「そうだな。お前がいつもどおりで安心したよ」


李衣菜「まあ、私はマスカレイドのリーダーですし、今回少し変な状況ですけど。それでもきちっとやっていきますから!」


モバP「そうか。俺も説得を試みたんだが、どうもうまくいかなくてな。同じアイドルの李衣菜だったら、聞いてくれるかもな」


李衣菜「まかせてくださいよ!」


――それが最後に見た李衣菜の姿だった。

――


???「では李衣菜ちゃんの国には軍備はほとんどないというわけですね?」


???「はい。内政にかなりの力を入れていたようです」


???「やっぱり李衣菜ちゃん、少しロックでいっぱいになりすぎているようですね」


???「それでいかがいたしましょう?」


???「奇襲をかけます。相手に反撃のすきも与えません。マスケットと弩兵とフリゲート艦隊で行きます」


――


船員「つぎはどちらまで?」


モバP「うーん。いったん、ゆかりのところを見に行くか。都市が奪還されかなり苦しい状況だろうからな」


船員「分かりました!出航だ!」


――外洋


モバP「これで一通り、全員を見てきたけど李衣菜以外誰も戦いをやめようとしてくれなかった…」


モバP「いったいどうしたら争いをやめてくれるんだろうか?」


グラッ


モバP「何だ?高波にあおられたのか?」


船員「お頭!大船団です!」

モバP「どこの誰だ!?蛮族か?」


船員「すげえ。フリゲートの大艦隊だけじゃなく、輸送艦も大軍勢だ…」


モバP「これは明らかに蛮族じゃない。誰がいったい?」


船員「この方角だと、われわれの目的地から来たんじゃないでしょうか?」


モバP「となると、ゆかりか加蓮か智絵理になるな…。目的地はどこになるだろうか?」


船員「おそらく李衣菜帝国かと…」


モバP「…マズイ!李衣菜は軍備をほとんど持っていない!あれだけの軍勢で攻められたら、李意菜はひとたまりもない!」


モバP「すぐにあの船を止めさせろ!」


船員「無理です!向こうのほうが速力があり、追いつけません!」


モバP「輸送艦だけでも止めるんだ!」


モバP「とまれー!止まってくれー!」


船員「これ以上、近寄れません!こちらも転覆してしまいます!」


モバP「誰なんだ…。いったい誰が李衣菜のところへ?」


――李衣菜帝国近海


船員「いました!あそこです!」


モバP「やはり智絵理の軍勢か!すぐに止めなければ――」


――智絵理は李衣菜に戦線を布告した!

モバP「まだ着かないのか!?」


船員「フリゲート艦が邪魔してて上陸できる地点が…。あ、ありました!」


モバP「すぐに陸揚げだ!李衣菜のところへ急ぐぞ!」


船員「こりゃひでえ…。兵の…」


モバP「――李衣菜」


――李衣菜の首都が失われた!


モバP「李衣菜…!」


船員「ほかの都市がまだ残っているはずです!急げばまだ!」


モバP「そうだな!まだ――」


――李衣菜はすべての都市を失った!


モバP「あ…。李衣菜…」

モバP「李衣菜の首都に行くぞ!そこは燃やされていないはずだ」


モバP「李衣菜!」


智絵理「あ。プロデューサーさん。どうしてここに?」


モバP「李衣菜のことを見に来たんだ。その帰りに大機動部隊が通って行ったのを見てから戻ってきたんだ。智絵里!どうして李衣菜を?」


智絵理「勝つためです。このゲームの勝者は1人だけですから」


モバP「だからって!」


智絵理「プロデューサーさん。私、勝ちたいから頑張っているのに…」


モバP「…そうか。済まなかった。怒鳴って…」


智絵理「私、頑張ります。必ずプロデューサーさんの隣に行きますから!」


モバP「」


――


モバP「その後、次々と科学技術が進歩し、ルネサンス、産業時代と過ぎていく…」


――ゆかりが現代に入った!


モバP「最後尾のゆかりが現代入り。しかし、もう差がそうないな。指導者の性能のおかげか…」

――フウカが偉大なリストを完成させた!


もっとも好戦的な人々


1. 智絵理   6890

2. まゆ    6675

3. 響子    4400

4. 加蓮    2750

5. ゆかり    175


モバP「そうか…。ゆかりは全てを捨ててテクノロジーにかけてきたのか。だが、現代入りで飛行機に空母、戦艦が出来てくる…。早く何とかしないと…」


モバP「智絵理はもうプラスチックのテクノロジーが終わっている…。もう原子理論が出来る…。それまでに決着が付いてほしい…」


――まゆは加蓮に宣戦布告した!


モバP「ついに大陸間で戦争が起きてしまったか…」


――


加蓮「智絵里!まゆが攻めてきたわ!共同戦線を張って戦う!」


智絵理「…もう十分に共同戦線の役目は果たしました。ここからはお互いに頑張っていきましょう」


加蓮「ちょっと!裏切るつもりなの!?」


智絵理「そんなことありません。このゲームは1人しか勝てません。もういいと思うんです」


加蓮「ちょっと!待ってよ!」


ライフル兵「空襲!迎撃準備!」

加蓮「くっ…。覚えてなさいよ!智絵理!――状況はどうなの!?」


ライフル兵「沿岸に戦艦多数!沿岸都市はすでに陥落しております!」


加蓮「となると、もうここで迎え撃つしかないわけね…。敵の兵種は?」


ライフル兵「まだ同じライフル兵ですが、沿岸では戦艦と空母部隊が付いております」


加蓮「私だけで何とかしなくちゃ…」


――


モバP「沿岸戦はあっさりまゆの勝ちか…。まあ、アウトレンジから艦砲射撃を食らえばもう終わりだよな…。だが、上陸部隊はライフル兵…」


モバP「先に共通規格の科学技術を手に入れた方が勝つか…」


――


加蓮「とにかくカノン砲の生産を急いで!高級資源はなるべく敵対していない国と高く取引するのよ!」


斥候「キルレシオ1対0.3!我が方が不利です!」


加蓮「何で…同じライフル兵なのになんで差が?もっとカノン砲を増やさなくちゃ…」


――


モバP「そうか!まゆのライフル兵はミニット兵からの昇格兵か。丘陵が多いこの地帯は得意だったか…。これは加蓮が不利になるな…」

加蓮「このままじゃ、滅亡…。使者にこれを」


使者「これは降伏調書…」


加蓮「これ以上この戦争が長引けば、文明は滅びるわ。何でもすると伝えて頂戴」


使者「わ、分かりました…」


――


斥候「リーダー!加蓮からの使者が降伏調書を」


まゆ「うふふ。ようやくですか。それでどういう内容ですか?」


斥候「どうやらこの項目だけでなく、そちらの言い分でなんでも行うと」


まゆ「うふ。『なんでも』ですかぁ。それなら…」


――


使者「リーダー!」


加蓮「まゆからはなんて…」


使者「それが…何でもしてくれるなら、『まゆの為に滅んでください』とのことでした…」


加蓮「…」


使者「いかがいたしましょう?」


加蓮「こうなったら徹底抗戦よ!甘く見ていると大やけどを負うってこと思い知らせるわよ!」


斥候「はっ!」

モバP「まゆの軍勢の増援だ…。もう籠城で弩兵で何とかしている状況のこれはもう…」


――加蓮の首都が陥落した!


モバP「加蓮も脱落…。これでまゆは他国からも警戒されてしまうな」


――


ゆかり「まゆさんが加蓮さんを滅ぼした?」


斥候「はい。加蓮の帝国が、まゆという文明を飲み込みました。この大陸には智絵理という強大な帝国が支配している状態では…」


ゆかり「次の目的は私ということですね?」


斥候「…申し訳ありません。女帝」


ゆかり「いえ。わたしたちはもう加蓮さんと智絵理さんのくびきから抜け出したんです。テクノロジーも差がなくなってきた…」


ゆかり「的にならないよう密かに進めてきました。今こそ、逆襲の時だと思います」


斥候「おお!では!」


ゆかり「今まで隠居させていた、大科学者と大技術者を総動員させませよう。一気に生産力を上げて、油断しているお二人を倒します」


斥候「わ、わかりましたぁ!」


ゆかり「…奴隷は何もないからこそ、王を討つ。下剋上を見せてあげますよ」


――


響子「まゆちゃんが、加蓮さんを倒しましたね…」


斥候「はっ。次の目的はこちらになるんでしょうか?」


響子「強大化している以上、こちらにいつ向ってきてもいいですよね。私としてはこれ以上良くない行動を控えてもらうために非難声明を出しておきましょう」

――響子がまゆに非難声明を発した!


――智絵理はまゆに非難声明を発した!


モバP「まゆの行動は現状大国に受け入れられなかったか…。だが、残るは今絡んだ3にんとゆかりだけ…」


モバP「誰が、ゆかりを飲み込むんだろうか…。少し不安だ。様子を見に行ってみるか…」


――


ゆかり「プロデューサーさん。再びこうしてお会いできるのは嬉しいです」


モバP「俺もだ。しかし、こう言っちゃなんだが、よく生き延びていたな」


ゆかり「ええ。運が良かったんですよ。敵を作らずひっそりとしていましたから」


モバP「しかし、あれからよくアカデミーや製造所がポンポン立っているな」


ゆかり「偉人を使わず貯め込んでいました。今こそ巻き返す時だと」


モバP「領土は狭いが、国力は3人の首都に負けず劣らずか。頑張れよ」


ゆかり「はい。必ず勝ってみせますから」


――


響子「…プロデューサーさんはどうやら、私たちよりもゆかりちゃんに勝ってほしいような口ぶりでしたね」


スパイ「…それでいかがいたしますか?」


響子「行きましょう。ゆかりちゃんの帝国を潰すのです。それに土地にはアカデミーとかがいっぱいあるそうです。今が収穫の時ですね!」


斥候「分かりました!攻撃隊の準備をしておきます!」

モバP「秘策としての偉人ラッシュ…。長期戦になれば、ゆかりも一気に伸びてくるな」


ドガーン ドガーン


モバP「な、なんだ!?何が起こっているんだ!?」


ゆかり「プロデューサーさん逃げてください!どこかから攻撃を受けています!」


モバP「なんだと!?誰だ!?まゆか?智絵理か?」


ゆかり「…響子さんです。どうやら、私もこれまでのようです」


モバP「そんな!」


ゆかり「良いんです。最後にこうしてプロデューサーさんに会えたんですから」


モバP「ゆかり…」


ゆかり「行ってください。そしてさようなら…」


モバP「ゆかりー!」


モバP「…本当に1人になるまで戦いは続けるのか。もうやめてくれよ…」


――ゆかりは首都を失った!


モバP「そして、残りは3人。響子、智絵理、そしてまゆ。奇しくも全員が同じ大陸に土地を持っている」


モバP「もう。本当に戦いを止めさせなければ!」

――モバPのテント


響子「それで私たちが集められたのは?」


まゆ「この中からプロデューサーさんと添い遂げる人を決めるんですかぁ?」


智絵理「…」


モバP「集まってもらったのは、もうみんなが戦わないようにしてほしいということだ。このゲームは馬鹿げている。もう俺も限界だ。李衣菜も加蓮も美穂もいなくなった。そしてゆかりも…」


智絵理「具体的にどうするんですか?」


モバP「全員の軍隊を俺の立ち合いで解散してもらう。飛行機も全部。その上で、最後までテクノロジーを開発し終えたのを勝者と俺は認めたい」


3人「…反対です」


モバP「どうして!」


まゆ「このゲームは戦争も一つの手段ですよぉ。それを失くすなんていけませんよぉ」


響子「そうですね。それも含めての勝負だから、負けません」


モバP「そ、そんな…。智絵里。お前は…」


智絵理「私もお二人と同意見です」


モバP「ど、どうして…」


響子「そうですね。それはいなくなった4人に申し訳ありませんから」

モバP「結局、話は平行線だった。3人が言い争うではなく、俺と3人が平行線だった…」


モバP「俺はただ見守るしかできないのか。そして3人は笑顔で健闘を讃えて帰って行ったよ」


モバP「…くそ。俺に何かできることは無いのか…」


――


モバP「そのまま、時代は過ぎて原子力時代。そして恐れていた『あの技術』を3人が手に入れた」


――まゆはマンハッタン計画を完成させた!


――智絵理はマンハッタン計画を完成させた!


――響子はマンハッタン計画を完成させた!


モバP「ああ…。これで3人は核戦争を行える状態になってしまった…」


モバP「3人はウランを持っているのか?それがなければ核は使えない…」


まゆ 所持ウラン16


智絵理 所持ウラン22


響子 所持ウラン10


モバP「全員が原子爆弾、核ミサイルを複数発持てる状態だ…。原子爆弾は、核分裂反応。核ミサイルは高度な弾道学で作れる…」


モバP「もう、戦いはすぐ始まる…」

――まゆが響子に宣戦布告した!


モバP「!まゆが先に仕掛けてきた!上空には爆撃機のが大挙して響子の都市を爆撃していく!」


モバP「その直援機のゼロ戦が迎撃に行くが、あまりダメージが無いように見えるな…」


モバP「陸上戦は歩兵と戦車中心のまゆに対し、響子はロケット砲に現代機甲部隊。こっちは響子が優勢だな…」


モバP「しかし、お互いの戦力が拮抗しているから。戦線が動かない…」


モバP「このまま泥沼化していくのか?智絵理が一気にリードしていきそうだ…」


――


響子「…このままじゃ埒があきませんね」


まゆ「ここは一旦停戦を行いましょう」


――響子とまゆは和平した!


モバP「…戦争は引き分けか。とにかく無事なのは良かった」

モバP「智絵理は航空ユニットを溜めこんでいる。一体いくつ石油を保有しているんだ?それの中にどれだけの核が…」


――


モバP「時間はまたすぎてついに最後の情報時代に突入してしまった…。もう核ミサイルは出来ているはずなのに、誰も動かない…。不気味だ…」


――


響子「それでは行きますか?」


まゆ「ええ。まゆはこれ以上作れませんよぉ」


智絵理「正々堂々戦いましょう…!」


――智恵理はまゆ・響子に宣戦を布告した!


――まゆは智絵理・響子に宣戦を布告した!


――響子はまゆ・智絵理に宣戦を布告した!


モバP「な!全員が全員に宣戦布告だと!――それにミサイルが各国に向けて発射されていく…」


ズゴーン ドガーン バッコーン


モバP「ああ…。ミサイルが次々と3人に落ちていく…」


キュルキュルキュr


モバP「もうやめろ!誰も、誰も得しないぞ!核ミサイルを2発もうけたら、全員死んでしまう!」


――智絵理はすべての人口を失った!


――まゆは全ての人口を失った!


――響子は全ての人口を失った!

ちひろ「あらあら。誰も勝ち残れませんでしたか」


モバP「ちひろさん!もう、終わりにしてくれよ…。俺はもう、なにも見たくない…」


ちひろ「もう終わりですので安心してください。しかし、勝者不在は少しゲームに面白味がありませんね…。――第2弾をすぐ行いましょう」


――現実世界のとある事務所


日野茜「ゲームですか!面白そうですね!」


十時愛梨「勝ったらプロデューサーさんと宇宙旅行ですかぁ。楽しみです」


星輝子「し、親友とキノコと宇宙…。壮大なリア充計画…」


高森藍子「でも、ゲームなんて私やり慣れてないから少し不安ですね…」


ちひろ「大丈夫です!やり方はここに書いてありますし、簡単ですから!」


堀裕子「そうですか!ならみんなでやりましょう!もちろん正々堂々と!」


――現実世界の裏ゲーム場


ちひろ「お待たせしました!第2回です!前回は全滅という結果でしたが、今回は誰が勝ち残れるでしょうか!?さあ、ベットタイムです!」


ちひろ「――アイドルとして『仕事』を終えたみんなの最期はやはり華々しく散ってもらいたいですよね?」


劇終!

以上でございます。1か月半の長丁場にお付き合いいただきありがとうございました。
第2弾は予定していません!

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