のあ「またガンプラをつくるわよ」みく「あの」 (21)

・にゃん・にゃん・にゃんと奈緒がガンプラを作るSSです
・ガンプラを作ったことが無い人向けの講座っぽい感じです
・前作で紹介しなかったテクニックの紹介になります
・前作『のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」』
のあ「ガンプラをつくるわよ」みく「あの」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454685934/) 


みく「雨だし部屋で遊ぼうって言ったのはみくだけど、なにそれ」

のあ「お泊りセットよ」ズッシリ

みく「なんでキャンプ出来そうな大荷物なのにゃ! 何入ってるのにゃ!」

のあ「4日分の食料よ」

みく「今日泊まってくだけでしょ!? いつまで居座る気なの!?」

アーニャ「アー、ミク。紅茶に入れるジャムがないです」

みく「あーにゃんはくつろぎ過ぎにゃ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467032814


奈緒「あー……なんかごめん……」

みく「奈緒ちゃんは、何も悪く無いにゃ……のあにゃんたちが自由すぎるのがいけないにゃ」

奈緒「それは、まあうん。けど、またガンプラ作りたいって言ったのは私だからな」

のあ「そう……今日はそのために集まった……」ゴソゴソ

みく「ああ、リュックの中身は食料じゃなくてガンプラかにゃ」

のあ「それと、奈緒が観たがっていたGガンダムのDVDを……」

奈緒「菜々ちゃんが『すっごく面白いんですよ! 菜々も当時感動しました!』って言ってて、気になってさ」

みく「また墓穴掘ってるし……それで、今日は何を作るにゃ?」

のあ「これよ」スッ

(これ)http://imgur.com/cYhRQcJ

アーニャ「ダー。かっこいいです」

奈緒「これは、何ていうガンダムなんですか?」

のあ「その名は……ガンダムヒュッケバ」

みく「やめにゃいか!」バシッ

のあ「ひどいじゃない……みく……」

みく「色んな所から怒られそうなネタはやめるにゃ! 消されちゃうでしょ!?」

奈緒「おお……よくわからないけど、ヤバそうなのはわかったぞ……」

アーニャ「消される、ロシアではよくありますね」

奈緒「返しづらいリアクションはやめよう?」

のあ「冗談よ……本当はこっち……」スッ

アーニャ「HGCEフォースインパルス……REVIVEって、どういう意味です?」

奈緒「あれ、フォースインパルスのガンプラって、小さい時にも見かけたような気がするけど……それとは違うんですか?」

のあ「そう……奈緒が言うHGフォースインパルスは、10年以上前に発売されたもの……」

のあ「『最近のガンダム』としてよく槍玉に挙げられるSEED、Destinyだけど、放送から10年以上経っているのよ」

みく「へー、そんな昔にも発売されてたんだ」


~どこかのウサミン~

菜々「えっ嘘……つい最近までやっていたような気がするのに……」

心「ナナ先輩、急に震えてどうしたんですか☆」

のあ「そして、それだけ時間が経っている間にも、ガンプラの技術は進化し続けた……」

のあ「言い換えれば、当時のものは可動、色分けなどが見劣りしてしまう、とも言えるわ」

のあ「REVIVEは、当時のキットを最新技術で再設計し復活させたもの……まさしくリバイブね」

みく「じゃあ、新しいものの方がいいの?」

のあ「そうとも言い切れない……。再設計した、と言った通りプロポーションも変わっている……」

のあ「REVIVEは、全体的にスマートな体型になっているけれど、『ずんぐりとした方がいい』という人もいる」

のあ「動かして遊びたいのなら、可動範囲にすぐれたREVIVEを。スタイルが好みで、動かさず塗装して飾るなら旧型もいい……」

のあ「要は好み……自分の目的にあったものを選ぶべき……」

奈緒「なるほどなー」

のあ「さて、奈緒はフォースインパルスを……。みくは、これを……」スッ

みく「Gサイフォス……海賊みたいなフックがついてるにゃ」

アーニャ「アー、ロシアではすぐに沈められてしまいますね」

みく「また反応に困る……あれ、あーにゃんの分は?」

アーニャ「今日は、二人のノウマシュ……アー、お手伝いです」

アーニャ「片腕、片脚、めんどうなところは任せてください」フンス

奈緒「確かに、同じ工程やるのってダレるからなー。頼みにしてるよ、アーニャ」

アーニャ「ダー」

のあ「前回基本は教えたから、それは省略するわ」

のあ「今回は、簡単にできるクオリティアップの方法を教える……」

のあ「まず、奈緒のフォースインパルス。このキットは、目にあたるパーツがクリアなのが特徴よ」

奈緒「ホントだ……けど、シール貼るならクリアの意味がないんじゃ?」

のあ「そうね……なので今回は、クリアパーツを活かす方法を教えましょう……」

のあ「まず、目パーツの瞳の部分以外――シールでは黒の部分――を墨入れペン、ガンダムマーカーなどで塗りつぶす」

奈緒「うぐぐ……瞳につかないように塗るのって難しい……あっ! ついちゃった!」

のあ「その時は、薄め液を浸した極細綿棒で拭き取るといいわ……。まず浸した方で軽く撫で、その後逆のほうで拭き取る……」

のあ「薄め液を使用する際は、換気をして匂いをかぎ過ぎないこと……」

のあ「マーカーでの塗装が難しければ、細筆を用意するのも手ね……」

奈緒「よし、なんとか出来た……」

のあ「では、次のステップへ。説明書には、付属の銀シールを使うと書かれているけれど、今回はこれを使いましょう」スッ

奈緒「ラピーテープ?」

のあ「そう……装飾などに使うキラキラしたテープね。これの銀色をシールの代わりに貼り付ける……」

のあ「今回の場合は、見えなくなる場所だから適当な大きさで構わないわ……」

奈緒「はみ出た部分を適当にデザインナイフで切り取って……っと。こんな感じかな」

のあ「グッド。こうすることでテープが光を反射し、目を印象的にすることが出来る……」

のあ「何も貼ってない場合と比べると、一目瞭然ね……」

(左が貼ったもの)http://imgur.com/pw0tyYy

奈緒「おおー! カメラアイが反射してるっぽい!」

のあ「クリアパーツの裏に銀を配置するのは簡単だけれど、効果は大きいわ。他にも、銀の代わりに蓄光テープを貼るのもいい……」

奈緒「後はアンテナをつけて……んー、そう言えば、アンテナにある出っ張りってなんですか? アニメだともっと尖ってたような」

のあ「それは『フラッグ』。HGガンプラの対象年齢は8歳以上、つまり8歳の子どもでも怪我をしないための安全処理ね」

のあ「けれど、付いたままでは格好がつかないのも事実……。取ってしまっても構わない」

奈緒「ニッパーで切り取っても大丈夫ですか?」

のあ「面倒ならそれでもいい……。アンテナとフラッグの境界にニッパーを入れれば、上手く切り取れる」

のあ「慎重にするなら、ある程度ニッパーで切り取ってから、残りをヤスリやデザインナイフで処理するといいわ」

のあ「では、次はみくの方ね……みく、前回見栄えを良くするために行ったのは、なんだったかしら?」

みく「ふふーん! みくは、お利口さんだから前回やったことは、ちゃんと覚えてるにゃ!」

みく「答えは墨入れにゃ!」

のあ「さすがね……アーニャ」ナデナデ

アーニャ「ダー」ドヤーニャ

みく「なんでにゃ!」

のあ「冗談よ……」ナデナデ

みく「もう……」ナデラレ

奈緒(めっちゃ嬉しそう……)

のあ「今回は、塗装せずとも出来るクオリティアップ『つや消し』を教える……」

みく「つや消し……って、つやを消しちゃうの?」

のあ「その通り。説明書の写真と、手元のパーツを見比べて違いがあることに気がつくかしら?」

みく「違い……うーん?」

アーニャ「アー、説明書のは、落ち着いた……? 感じがします」

みく「あっ! そうにゃ! 写真のガンプラは、光沢が薄いんだにゃ!」

のあ「そう……ガンプラはプラスチック製のため、プラスチック特有の光沢が浮かんでしまう」

のあ「けれど、作中ではモビルスーツは金属製……そのギャップが、ガンプラがオモチャであることを思い出させてしまう」

のあ「つまり」

みく「その光沢――つやを消せば、本物っぽくなるってことだにゃ!」

のあ「………………そうよ」

奈緒(台詞取られてへこんでる……)

奈緒「けど、つや消しってスプレーでやってたような……。ここでも出来るのかな?」

みく「にゃ!? 室内でスプレーなんて正気じゃないにゃ! りーなちゃんでもやらないにゃ!」

のあ「つや消しの定番は、つや消しスプレーを用いる……。けれど、みくの言うとおり室内ではオススメしない……」

のあ「なので、今回はこれ……メラミンスポンジを使うわ……」

アーニャ「グープカ……スポンジ、ですか?」

のあ「普通のものではなく、必ずメラミンスポンジを用意すること……」

みく「これをどうするにゃ?」

のあ「簡単……使いやすい大きさに切り取り、つや消ししたい箇所を擦るだけ……」コスコス

のあ「メラミンスポンジがパーツの表面を薄く削ることで光沢が消え、つや消しスプレーを使ったようになる……」

(右が使用後)http://imgur.com/zUv41QP

アーニャ「アー、右はマットな仕上がり、なってますね」

のあ「ただ、これはあくまで表面を削っているに過ぎない……そのため塗装した箇所に使えない……」

のあ「素組用のテクニックだということは覚えておいて……」

~数時間後~

奈緒「出来たー!」

みく「こっちも出来たにゃ!」

アーニャ「ダー。二人とも、上手にできましたね」

奈緒「確かにつや消ししただけなのに、前よりも本物っぽくなったなー」

のあ「簡単な工夫でも成果が表れる……それもまたガンプラの面白さ……」

みく「けど、またのあにゃんは作らなかったけどよかったのにゃ?」

のあ「いいのよ……私は、代わりに大切なものをつくり上げることが出来た……」

奈緒(……! この流れは!)

のあ「貴方達の笑顔という大切なものをね……」フッ

奈緒(ま、また前回みたいなことになるのか!? ど、どうしたらいいんだ!?)

みく「はいはい。よかったにゃー」

アーニャ「ノア、ありがとう、です」

みく「お茶淹れるにゃ。あーにゃん手伝ってー」スッ

アーニャ「ダー」スッ

奈緒(あ、あれ!? それだけ!?)

のあ「…………」シュン

奈緒(めっちゃ落ち込んでる! ど、どうしよう……)

のあ「……奈緒」

奈緒「わ、私はすごく楽しかったです! のあさん、ありがとうございました!」

のあ「……ありがとう」ギュウ

奈緒「ひゃっ!? の、のあさん!?」

のあ「……しばらく、こうさせて」ギュウウ

奈緒「い、いやあの! は、恥ずかしいからっ!」

奈緒(はっ!? またこの恥ずかしい所を写真に取られるパターンじゃ!?)

のあ「大丈夫……写真は撮らない……」

奈緒「そ、そうですか! ならいい、いやよくない!」

のあ「奈緒……お願いがある……」

奈緒「な、なんですか!」

のあ「『のあにゃん』と呼んで欲しい……」

奈緒「はぁ!? なななんでそんなことを!?」

のあ「目一杯の親しみと愛嬌を込めて、尚且つ適量の気恥ずかしさを織り混ぜて『のあにゃん』と呼んで欲しい……」

奈緒「注文細かい! い、いやそれは無理無理!」

のあ「奈緒……」

奈緒「うっ……うう……!」

のあ「お願い……」

奈緒「の……の……のあ……のあにゃん♪」

のあ「……ありがとう奈緒」スッ

奈緒「~~~~! は、恥ずかしすぎる……!」ゴロゴロ

のあ「この音声は、活力剤として大切に使わせてもらう……」

奈緒「『音声』……『使う』……? まさか!?」

のあ「写真『は』撮らない……私はそう言った……」スマホトリダシ

スマホ「のあにゃん♪」

奈緒「あーーーー! またこのパターンかぁああああ!」


おわり

のあさんがデレステに来たら、ニッコニコ笑顔で踊るのか、常時真顔なのか気になるこの頃
ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。

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