第2回 あ、天海春香 ~ BEYOND THE IDOLM@STER ~ (49)



この物語は某ラジオドラマに多大な影響を受けています。


登場人物紹介

天海春香 あざとさと可愛らしさ、逆境にもへこたれないポジティブさを兼ね備えるも
       調子に乗りやすく、ときどき夢見がち、皆に笑顔と元気を届けられるアイドルを目指している

高槻やよい 天海春香の後輩で彼女を慕っている、家が貧乏なため家計の手助けになればと
        アイドル活動を始めた

萩原雪歩 天海春香と同期の同じ事務所のアイドル、弱気な言動が目立つが芯の強さはある



黒井崇男 961プロの社長 何故かは知らないが765プロの情報に詳しい


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466755199


春香「う~ん……」

雪歩「春香ちゃん、なにを悩んでいるの?」

春香「いや~お昼何食べようかな~って」

雪歩「食べたいものとかあるの?」

春香「カレーライスとお蕎麦かな……どっちがいいかな……」

雪歩「両方食べたら?」

春香「り、両方は流石に無理かな~って……」


雪歩「ならカレー蕎麦は?」

春香「カレー蕎麦?カレーうどんは食べたことはあるけど、カレー蕎麦は今まで食べたことがないなぁ」

雪歩「結構美味しいよ」

春香「そうなの?じゃあ1度食べてみようかな」


春香「雪歩は何を食べるの?」

雪歩「焼肉定食」

春香「相変わらずお肉好きだね」



この物語は、ごくごく普通で平均的な平成アイドル天海春香が芸能界の荒波に揉まれる姿と、
それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである。

金曜の黄昏時アイドルマスターファンのアナタに贈る『鼻歌みたいな応援歌』を、
ツボな選曲とともにお楽しみ下さい!


春香「ねえ雪歩」

雪歩「どうしたの?春香ちゃん?」

春香「今まで食べたことない物を食べるのってさ」

雪歩「うん」

春香「………ワクワクしない?」

雪歩「………ワクワクするね!」


春香雪歩「「今までなかったワクワクを!!」」


この物語は765プロの提供でお送りいたします


https://www.youtube.com/watch?v=c_2yZEs_7sQ



さてさて、ここは東京某所にある芸能事務所765プロ
事務所内では765プロのプロデューサー秋月律子が誰かと電話で話しています


律子「もう何やっているのよ、真!」

真『だからゴメンってば!』

律子「あれほど言ったのに忘れ物するなんて……」

真『き、昨日…確認したんだけどね……』

律子「ちゃんと最後にもう一度確認しなさいって言ったでしょ!?」

真『本当ゴメン!』


春香「律子さん怒ってるね……」

やよい「はい……」


律子「まったくもう……とりあえず今から持って行くわ」

真『ありがとう!なるべく早めにお願いするね』

律子「わかったわ、それじゃあ」ピッ

律子「はあ……」

春香「お、お疲れ様です律子さん」

律子「本当にね……もう、まさか仕事の衣装を忘れるなんて……」

やよい「はわ!?仕事のイショーを忘れたんですか?」

律子「ええそうなの、真ったらよりによってテレビの仕事で……」

春香「………」


律子「少し出かけてくるから、事務所の留守番をお願いできる?」

やよい「はい、任せてください」

春香「あ~律子さん?」

律子「なに?」

春香「私…持っていきましょうか?」

律子「え?」

春香「ちょうど暇してるんで、私が真に届けてきますよ」


律子「でも悪いわ……」

春香「大丈夫ですよ、オーディションも落ちちゃって、何もすることありませんし……」

律子「そうだけど……」

春香「レッスン場も借りれないですし…仕事もないし……なんか……なんか…暇なんで……うぅ……」

やよい「はわわ!春香さんが落ち込んじゃいました!」

春香「なんか……人の役に立つことがしたいかな~って……」

やよい「春香さん、立派です!」

律子「そ、そう?…ん~…でも…」

春香「人に必要とされたいんですよ……お願いします、私に持って行かさせてください」

律子「いや、こっちがお願いする立場だから!だから春香がお願いしないで!!」


765プロを出た天海春香と高槻やよい
菊地真がいる撮影現場へ行くため2人はバスに乗り込んだ


やよい「バスの中は涼しいですね春香さん」

春香「そうだねー」イソイソ

やよい「あ、あれ 961プロのふぇありーさんの看板があります、大きいですね春香さん」

春香「そうだねー」イソイソ

やよい「春香さん?」

春香「んー?」イソイソ

やよい「なにしてるんですか?」

春香「いや、ちょっとメイクを……」イソイソ


春香「出来たー…どう、やよい?いつもと比べて?」

やよい「いつもとあまり変わりません」

春香「そ、そっかー」

やよい「春香さんはいつだってキレイでカワイイです」

春香「そ、そう?えへへ~まあそれほどでもあるかな~」

やよい「はい」


春香「リボンの位置も……良し」キュ

やよい「おおー……春香さん気合が入ってますね」

春香「ふふふ、今から行く場所にはテレビ関係者がいるらしいからね……」

やよい「お、おお……」

春香「仕事のきっかけが、どこにあるかわからないから……」

やよい「そうですね」

春香「準備は万端にしておかないと…だね」

やよい「春香さん、リボンにカレーの汁がついてますよ?」

春香「嘘!?マジで?……うわ本当だ…え~これお気に入りだったのにぃ……」



こうして天海春香と高槻やよいは菊地真の仕事現場に向かいました。

この後、彼女たちにあんなことが起きようとは……誰も予想していなかったわけで……


https://www.youtube.com/watch?v=d1cddtAMpT8



春香「着いたー!」

やよい「着きましたー!」

春香「………」

やよい「………」

春香「なにここ?なんにもないよ?」

やよい「バス停がポツンとあるだけですぅ……」

春香「こんなところでテレビの撮影?…もしかして私達、場所間違えた?」

やよい「いえ…真さんは、ここで降りてって言ってました」

春香「え、えぇ~……どうしよう……」


??「ハーハッハッハッハッ!」


春香「はっ!?」

??「ハーハッハッハッハッ!!」

春香「こ、このテンプルにカチンと来る笑い声は……」

黒井「なにを親に見捨てられた子羊のような顔をしている弱小女子達!!」

春香「黒井社長!!」


黒井「ふん!そんな保護欲を掻き立てられそうな顔をしよって、このラム共が!」

春香「なんですかラムって……」

やよい「黒井社長こんにちは!」

黒井「うむ、元気があってよろしい、褒美だ飴をやろう」

やよい「わあ、黒アメです!もらっていいんですか?」

黒井「ハーハッハッハッハッ!気にするなラム肉よ!」

春香「やよい、よく知らない人から物を貰ったりしたらダメだよ」

黒井「ハーハッハッハ…………え?」


黒井「………」


春香(……黒井社長が急に静かになったんだけど?)

やよい(く、黒井社長の顔が……子供に見捨てられた親羊のような顔になってます)

春香(え?な、なんで?)

やよい(春香さんに、よく知らない人って言われたからじゃないですか?)

春香(そ、そうなの?)

やよい(多分ですけど……)


黒井「………」


春香「あ~…でも黒井社長は、私達と顔見知りだから問題ないね!」

やよい「そうです!問題ないです!黒アメ美味しいです!」

黒井「ハーハッハッハッハッ!そうだろそうだろ!!」

春香(あ、復活した)

黒井「最高級品の黒砂糖を使用したセレブな一品だ!味わって食べるがいい!」

やよい「はい!」

春香(嬉しそうだなぁ……)

黒井「ハーハッハッハッハッ!」


https://www.youtube.com/watch?v=iU9NQ-__oB8&spfreload=10



その後、偶然にも目的地が一緒だった天海春香達と黒井社長

その黒井社長の車に目的地まで乗せてもらったのであった


やよい「うわ~車の中が広いです!」

春香「すみません黒井社長、車に乗せてもらって」

黒井「ふん、まあ精々感謝することだな!」

やよい「ありがとうございます!この後部座席とても座り心地がいいです!」

黒井「ハッハッハッ!最高級の山羊の革で作られたシートだ
   貴様ら弱小子羊共では、もう2度と座れんかもしれんからな、十分に堪能しておけ!」

やよい「はわっ!?山羊の革ってなんだか知らないけどスゴそうです!」


春香「山羊の革って高いんですか?」

黒井「無論だ、セレブな私が安物を使うわけがなかろう?」

春香「さ、さっき乗るときにリュックのボタンが座席に擦れたんですけど、やっぱり駄目ですか……」

黒井「擦れたくらいでダメになるような柔い革ではない、むしろそれくらいで傷が付くような脆弱性なら
   全座席のシートを総入れ替えしてくれるわ!」

春香「は、はあ……」

黒井「ハッハッハッ!なんなら後部座席で飛び跳ねても、私は一向に構わんぞ?」

春香「それは遠慮しておきます」

黒井「ハーハッハッハッハッ!」

やよい「黒井社長嬉しそうですー」


やよい「あっ、あっちの方向に人がいっぱいいます」

春香「本当だ、あそこで撮影してるのかな?」

黒井「むう……もう着いたのか……」

春香「なにか言いましたか?」

黒井「いやなにも、さあ降りるがいい弱小子山羊共」

春香「?」


やよい「うわ~……なんにもないところですね」

春香「そうだね~……」

黒井「ここは元採石場でな、広いスペースがあるからドラマや映画の撮影でよく使われるのだ」

やよい「はあ~そうなんですかぁ」


<春香~!やよい~~!


春香「ん?誰か走ってきてる……あ、真だ!」

やよい「真さ~~ん!!」


真「はぁはぁ、ごめんね2人とも……道に迷わなかった?」

春香「迷ったって言うより、バス停からここまでがすっごく遠かったんだけど!?」

真「あ、やっぱり?」

春香「バス停からすぐって言ってたよね?」ジー

真「あ、あははは…僕はスタッフのバスで来たのを忘れてたよ」

やよい「えへへ、真さんおっちょこちょいですね」

真「あはは……」

春香「もう……とりあえず先に衣装を渡すね、リュックの中にっと」ガサゴソ

真「ありがとう、助かったよ」

やよい「でも、間に合ってよかったです」


春香「………」ガサゴソ

真「間に合ったっていうか…実は、現場で少し揉めててね…今は撮影がストップしてるんだ」

やよい「なにかあったんですか?」

春香「………」ガサゴソ

真「うん実はね……」

春香「………」ガサゴソガサゴソ

真「役者の人が揃わないらしくてさ」

春香「………」ガサガサ!ゴソゴソ!ガサ!ゴソ!

真「それで撮影が」

春香「そぉい!!」ガバッ!

真「なにやってるの春香!?」


春香「ななんでもななないですよ?」ダラダラ

真「リュックの中身を地面にぶちまけといて何もないはないよね!?」

やよい「春香さんすごい汗です……」

春香「今日は暑いからなぁヤバイさっきまで涼しい車内だったしコレヤバイ汗も出るよドウシヨウ」ダラダラ

真「春香……汗以上に焦りが漏れてるよ……」

春香「ええ!?」

やよい「春香さん……」

真「春香…もしかして……」

春香「………」ダラダラ

真「衣装……忘れた?」

春香「」


黒井「衣装とはこれのことか?」

真「え?黒井社長?」

黒井「ほれ、車のシートの下に落ちてたぞ」

真「あ、ありがとうございます」

やよい「うっうー良かったです!」

黒井「どうやら座席にリュックのボタンが引っかかった時に、弾みで落としたようだ」

真「は、はあ……」

黒井「次からは気をつけるようにと、そこの弱小ザーネン種に言っておくんだな」

真「ザ、ザーネン種?」

やよい「黒井社長ありがとうございました!」

黒井「ふん、さらばだ」スタスタ


真「やよい……」

やよい「はい?」

真「2人は黒井社長と知り合いだったの?」

やよい「私はこの前会ったばっかりです、春香さんは前から知り合いだって言ってました」

真「そ、そうなんだ……まあなんにせよ助かったよ、ありがとやよい…春……香?」

春香「」

真「き、気絶してるーーーー!?」

やよい「す、スゴイです春香さん!これがダイオウジョウって言うんですか?」

真「し、死んでないから(多分)春香!起きてー!」


https://www.youtube.com/watch?v=iWn7IXfrpr8&spfreload=10



春香「おお~、ここが撮影現場なんだね」

やよい「ジャリと岩しかありません」

真「まあ元採石場だからね」

春香「そうだね~……あ、あれがスタッフさんのテント?」

やよい「人がいっぱいいます」

真「そうだよ」

春香「そっか~…」

真「………」

春香「……真、よろしくお願いします」ペコリ

やよい「お願いします!」ペコリ

真「まあ、言うだけ言ってみるよ」スタスタ


やよい「えへへ、私たち使ってもらえるといいですね」

春香「役者が足りないって言ってたし、可能性は無きにしも非ずだよ」

やよい「あ、監督さんっぽい人がこっちを見てます」

春香「わわ!や、やよい私おかしいところない?」

やよい「さっきの汗でカミの毛がベットベトになってますよ」

春香「それはもうどうしようもないよ!」


真「春香~やよい~!」

春香「あーもう最悪だよー、せっかく気合入れてきたのに~」

やよい「あ、真さん!どうでしたか?」

真「それがね……」

春香「真ぉー、髪の毛を整えてくるからもう一回チャンスくれないかなぁ?」

真「春香を使わせてほしいんだって」

春香「嘘ぉ!?」


やよい「春香さんおめでとうございます!」

春香「え……えぇ?」

真「やよいは残念だけど不採用だってさ……」

やよい「あうぅ…残念です……」

春香「あ……やよ…い」

やよい「………」

春香「………」

やよい「………」ニコ

やよい「春香さん!頑張ってください!」

春香「う、うん!」


スタッフ「それじゃあこちらで衣装を着てください」

春香「は、はい!」

真「春香一人で着れる?手伝おうか?」

春香「だ、大丈夫だよ……」ゴソゴソ

春香「あ、そうだ……」ピッピッ

真「?」

春香「り、律子さんに報告しとかないと……765プロに入って…は、初のお仕事だし……」プルルプルル

真「ああ、確かに勝手にするのはマズイからね」

律子『春香?どうかした?なにかあったの?』


春香「り、律子さん……」

律子『なに?』

春香「私…アイドルになってきます!」

律子『え?』

春香「頑張ります!!」

律子『はあ?なに言って』ブツッ

春香「………」

真「………」

春香「さあ、行こうか真……」

真「え?今のが報告だったの?」


春香「よし……よし!よし!行くよ!」

真「春香、気合入りすぎじゃない?」

春香「そそそそんなことないよ!!」

真「そんなことあるよ…そんなに気張らずにさ、気楽にいこうよ」

春香「う、ううん…私頑張るよ……全力で!」

真「春香……」

春香「私を応援してくれる人のためにも……私のなりたいアイドルになるためにも……」

春香「今は、自分の精一杯を……できることを頑張るんだ……」

真「………」


春香「それにさ……これテレビで流れるんでしょ?」

真「うん……」

春香「それなら、なおさら情けない姿は見せられないよ……」

真「春香……」

春香「真…見ててね……天海春香の……アイドルとしての生き様を!」

真「春香!」

春香「天海春香!いっきまーーーーす!!」


スタッフ「あ、行く前に この顔全体を覆うマスクを付けてくださいね」

春香「ふぇ?マスク?」


https://www.youtube.com/watch?v=zWGz78KDFXI



こうして思いがけない偶然により、天海春香にアイドルとして?初の仕事が舞い込んだのであった


春香「いや……別にね…主役になりたかったわけじゃないんだよ?」

春香「なんてったって新人ですし……仕事なんて選べる立場でもありません」

春香「それは……よ~~~~っくわかってる……わかっているんだけど」

春香「でもね……でもね……」


春香「さすがに特撮戦隊モノの戦闘員(全身黒タイツ)はないんじゃないかな~って」



監督「こらーー!戦闘員H!止まってないで早くヒーロー達の周りをピョンピョン跳ねんか!!」


春香「は、はいーー!」ピョンピョン


春香「うう……これってアイドルの仕事じゃないような……」ピョンピョン

春香「い、いや弱気になっちゃダメ天海春香!」ピョンピョン

春香「どう考えてもアイドルじゃなくてスタントマンの仕事とか考えちゃダメ春香!」ピョンピョン

春香「今はただ無心になってヒーロー達の周りを跳ねるのみ!!」ピョンピョン



監督「その動きだ戦闘員H!それじゃあ次は、イーーーー!!って言ってみろ!」



春香「い、いーーーー……」



監督「やる気あんのか!?腹から声出せ!!」



春香「イーーーーー!!」


やよい「春香さんがんばれー!」

真「春香って意外と体力あるんだね、いい動きしてるよ」

やよい「あ、真さん!お疲れ様でした!真さんのイエローもすっごく動けてました」

真「はは…ありがと……」

やよい「なんだかカッコイイ動きでした!」

真「………うん、ありがと…」

真(カッコイイ動きか……本当は、僕がやりたかったアイドル像じゃないんだけどな……)

真(でも……)チラッ


春香「イーーーーー!!」


監督「戦闘員H!叫び声が高すぎる!もっと低く!!」


春香「イ゛ーーーーー!!(低音」



真(…………)


真「うん、頑張ろう」

やよい「はい?」

真(今はただ目の前の仕事を全力で頑張るしかない……自分のなりたいアイドルになる為に……)

真「そうだよね、春香」




春香「イ゛゛ーーーーー!!(超低音」


黒井「翔太」

翔太「あれ、クロちゃん?なに、僕の演技を見に来てくれたの?」

黒井「ふん、ただ近くに来たから寄っただけだ」

翔太「ふ~ん…まあ僕の出番はもう終わっちゃったけどね~」

黒井「まだあっちで戦隊ヒーロー共が戦っているではないか?」

翔太「いや、あの人達はスタントの人だから、中身違うから」

黒井「昔のヒーローは、中も外も同じ人間がやっていたというのに……最近の役者ときたら……」ハァ

翔太「いやいや、古すぎでしょクロちゃん」


黒井「む?…翔太、あの戦闘員を見てみろ」



戦闘員H「イ゛゛ーーーーー!イ゛゛ーーーーー!!」ピョンピョン



翔太「飛び跳ねてるね、すっごく飛び跳ねてるよ」

黒井「お前も男なら、たまにはあれくらい恥も外聞も捨てて演技をやってみろ」

翔太「はいはい、小言は車の中で聞くから…早く帰ろうよ」スタスタ

黒井「まったく……」


黒井「それにしても……」



戦闘員H「イ゛゛ーーーーー!イ゛゛ーーーーー!!」ピョンピョン



黒井「なぜあの戦闘員はリボンなどしているんだ?」




後日この番組が放送された際に、
激しく動き飛び跳ね回るリボンを付けた戦闘員が少しだけ話題になったとかならなかったとか


https://www.youtube.com/watch?v=besBPu7L8GQ




こうして天海春香の初仕事な1日が終わり
彼女は今、自宅でブログを書いていた



春香「え~今日は汗をかきすぎて自律神経がショートしたようで
   気絶してしまいました、でも私は元気ですっと」カタカタターン

春香「本当は初仕事をしたことを報告したいけど……放送日までは黙っとかないとね」

春香「ん~今日は疲れたぁ」ググッ

春香「あ痛たたた……うわぁ…これ明日は筋肉痛になるかな……動き回ったからなぁ」

<~♪~♪

春香「ん?着信?」

春香「はい、もしもし」ピッ


黒井『ハーハッハッハッハッ!今日の晩御飯はなんだったかな?弱小マトンよ!』

春香「幕の内弁当です」

黒井『私はジンギスカンだ!』

春香「そうですか」

黒井『ん?羨ましいか?』

春香「別に」

黒井『素晴らしくセレブな味だった!』

春香「はあ」

黒井『羨ましいだろ!?』

春香「それほどでも」


黒井『ふん!素直さがないやつだ!』

春香「いや、今日は本当に疲れてるんで…相手をする気力が…」

黒井『そういえば!』

春香「………」

黒井『貴様等と別れてからのことだが、中々にキレのいい動きをするスタントマンがいてな』

春香「へえ~そんな人がいたんですか?」

黒井『うむ、未熟なりに全力で役を演じようとする気迫が感じられた』

春香「ふむふむ」

黒井『まあ私から言わせれば、まだまだ半人前ではあるがな!』

春香「上げて落としますね」


黒井『貴様もせめてアレくらいの動きができるように精進するのだな!』

春香「頑張ります……」

黒井『では、さらばだーーー!』ブツッ

春香「………」ツーツーツー

春香「あ~なんだかドッと疲れがきたなぁ」

春香「寝よ寝よ」

春香「………」


春香「……………」



春香「キレのいい動きをするスタントマンかぁ……もしかして真のことかな?」

春香「まあ私はアイドルだし関係ないか、おやすみなさい」






おわり


これにて終わりです
このssはラジオドラマNISSAN あ、安部礼司 ~ BEYOND THE AVERAGE ~を
元に書かせてもらいました

ありがとうございました

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