艦これ【結婚指輪を血に染めて】 (68)


注意!
キャラ崩壊、嫁が途中リタイア、艦これを使った何か

更新は周に一度、土曜日に上げます

自己満足になってしまいますが御了承下さい。

それでは、よろしくお願いします!

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0章 プロローグ

___西暦2XXX年、深海の怪物に海を奪われてから早100年、海の安全に比例して技術が発展したことで、怪物との力関係が拮抗状態にまで戻ってきた。そんな現在の話

___ここは日本のとある場所。有能な司令官が管理する大規模な鎮守府があった。だがこの鎮守府では怪物とは戦わず、もっと恐ろしい者達が血で血を洗う死闘を繰り広げていた

___ある者は拳で、またある者は道具を使い、またある者は能力を使う。そんな彼女達が求めるものは同じで、その思いまでもが同じものだった

〈指輪〉

___ただそれだけ、たかがそれだけのために、英雄が指揮していた最強の艦隊は、仲間の血で自らの血を洗い流していた……


マイナス 1章  本日も晴天なり

提督「諸君おはよう」

艦娘達「おはようございます」

提督「うむ、いい返事だ。大和今日はどうだ?」

大和「はい。みんな揃っています」

提督「遠征隊以外の欠席者は無しっと、では本日の秘書官を発表する」

艦娘達「……」ゴクッ

提督「……午前は陽炎、午後は赤城に頼もうか」

陽炎・赤城「はい!任されました」

艦娘達「……」

提督「他に報告は……無さそうだな。では陽炎、指令室で待っている」

コツコツ  バタン

………………

「また、ダメだった」「SHIT!やられました」「そんなぁ~」「陽炎ねぇに賄賂を……」「いぃぃやっほぉぉぉ!!」「駆逐艦ってうざいよね」「ボーキを渡せばワンチャン」「はぁ、不幸だわ」「幸運の女神のキスがぁ……」

___我が艦隊の秘書官は交代制で午前と午後の2名が選ばれます。ですが、この鎮守府は大所帯なので選ばれるまでが長いことと、提督に好意を持ってる人が多いため毎度この時間は阿鼻叫喚の地獄絵図です

舞風「お願い陽炎ねぇちょっとだけ遊びに行かせて!」

加賀「赤城さん、この間宮券で手を打ってはくれませんか?」

ワイワイガヤガヤ\(゜ロ\)(/ロ゜)/

陽炎「絶っっっ対無理!全く、私がど!れ!ほ!ど!この日を待ち望んでいたことか」

赤城「どんなに頼まれても、ここは譲れません」キリッ


艦娘達「そんな~」

陽炎「じゃっ、私行くから。時間が勿体無いしね!」

不知火「後生です陽炎、何とぞ」

陽炎「じゃあね~」

不知火「……くっ!」

日向「まぁ、そおなるな」

神通「秘書艦は何時になるのでしょうか……」

那珂「その時までお肌は綺麗にしておかなくちゃね☆!」

川内「秘書艦選び終わった?じゃあ寝よ」

鬼怒「川内さんまじぱないっす!」


___本日の鎮守府もいつもと変わらず穏やかな時が流れるのであった、この日の朝までは……

コンコン
陽炎「失礼します」

提督「どうぞ」

陽炎「この陽炎を秘書艦に指名していただき、ありがとうございます」

提督「どおした?えらく固い物言いだな」

陽炎「ん?固いのはお嫌い?」

提督「気を使うのは苦手だな。おいで」

陽炎「!!!」パァァ

トコトコ  ポスッ

陽炎「いつ乗っても心地のよいお膝だこと」

提督「お褒めに預かり光栄であります」

陽炎「それで、今日の任務は?」

提督「そのことか、実は本部より特殊任務を言い渡されてな」

陽炎「特殊任務?」

提督「ああ、なんでもレアアースを採ってきて欲しいらしくてな、それが大がかりななりそうで」


陽炎「ドンと任せなさい!その分ご褒美も弾んでもらうけど」

提督「任せなさい。して、任務の方だが、陽炎型の皆で出てもらいたい」

陽炎「……陽炎型の皆で?じゃあ今日の秘書艦は "陽炎" だからでは無く、 "陽炎型の1番艦" だから?」

提督「………………いや、陽炎に秘書艦をやってもらいたかったからだよ」ハハハ


陽炎「そぉ、ならいいわ。頑張ってあげる!」

提督「よろしく頼むぞ」

陽炎「じゃあ午後からの出撃でいいの?」

提督「そうだな、明日の午後からでいいだろう」

陽炎「今日でも良かったのに……あなたは優しいのね?」ニコッ

提督「!」ドキッ


提督「いや、皆の事を、思ってだから、何も、特別やさしい訳では……」

陽炎「?…………もしかして、照れてる?」クルッ

提督「な!何のことかね?」

陽炎「も"ぉ~かぁわいいんだからぁ~!!」ダキッ!

対面座位(///∇///)

提督「こ、こら陽炎!あまり過度の接触は……」

陽炎「あ、そうよね。ごめんなさい……」

提督「いや、気を使わせてしまって悪いな」

陽炎「いいのよ。提督が決めた事なんだから。私達は従うわ」

提督「すまないな、私のエゴに付き合ってもらい」


陽炎「そういう時は、ありがとうって言うと陽炎的にポイント高いかな?」

提督「……ありがとう」

陽炎「どういたしまして!」

提督「……さて、そろそろ仕事を始めるか」

陽炎「そうね。よっと……ん"~、はぁ……よし!」

提督「スイッチは入ったかね?」

陽炎「バッチリよ!提督ニウムの補給もしたし、やるわよ!」

提督「それじゃあ ・・・


提督「よし、明日の出撃予定はこんなものかな?陽炎、掲示板に貼ってきてもらえるか?」

陽炎「いいわよ!それじゃあついでに食事も持ってくるわね」

提督「すまな……ありがとう陽炎、頼むよ」

陽炎「うん!」

パタン

提督「さてと、そろそろ赤城を呼んでおくか」

ガチャ

赤城「お呼びでしょうか提督」

提督「……ふっ、流石だな赤城」

赤城「いえ、当然のことです。着任して長いのですから、あなたの考えを理解するのは普通なことですよ」


提督「そうか、やはり頼りになるな」

赤城「勿体なきお言葉です。して、私を秘書艦にした理由は何ですか?」

提督「まぁそれは陽炎が来てからにしようか」

赤城「そうですか、では少し外しておきますね」

提督「?……ここに居ても良いのだが?」

赤城「他人と要るのは存外疲れるものです。お一人の時間も大切ですよ」

提督「赤城……お前は良い嫁になるな」

赤城「はい、存じております。そうなる努力をしてきたのですから」

提督「存じております……か。本当に君は美しいよ。そのたたずまいも、考え方も、眩しいくらいにな」

赤城「どうしたのですか?今日はやけに饒舌ですね。明日は砲弾の雨かしら?」

提督「物騒な例えはやめてくれ」

赤城「クスクス、そろそ止めておきましょうか、陽炎さんが焼きもちを焼いてしまいますからね?」

陽炎「……」(・ε・` )ぷく~

提督「Oh……」


陽炎「……」

提督「すまなかったよ陽炎」

陽炎「べつに~」

提督「そんなに怒らないでくれ」

陽炎「怒ってないですよ~」

陽炎「私はーただーご飯が冷めちゃうからー怒ってただけですよー」

提督「怒ってんじゃん……」

陽炎「何?」キッ

提督「いえ、なんでも」

陽炎「ほらほら、赤城さんと楽しーくおしゃべりしてればいいんじゃないですかー?」

提督「うぅ……赤城さん助けて下さい」

赤城「しょうがないですね」クスクス


赤城「陽炎さん?」

陽炎「何ですか?」

赤城「別に私は楽しい会話はしてないですよ?」

陽炎「?……してたじゃないですか?」

赤城「確かに楽しそうな雰囲気でしたが、楽しい会話というのならば、今の貴女と提督の会話の方がよっぽど楽しそうでしたよ」

陽炎「……」

赤城「私と話すときの提督はあんなに砕けてはいませんからね、貴女が私の事を羨ましいと思うのと同じくらい、私も貴女に対する提督の態度が羨ましいです」

陽炎「赤城さん……」

赤城「貴女には貴女の良いところがあるのですから、自信を持ってください」

陽炎「赤城さん!」ダキッ

赤城「ふふふっ」ナデナデ

提督「一件落着かな?」

赤城「はい、それでは引き継ぎをやっておくので、お食事をなさってきてください」

提督「あぁそうするよ。陽炎、持ってきてくれてありがとうな」

陽炎「……別に提督の事は許してないですよ」

提督「えぇ~」

陽炎「冗談よ!」ニコッ

提督「良かった……それじゃああとは頼んだよ」

赤城・陽炎「はい!」

パタン


赤城・陽炎「……」


・・・

提督「ふぅ……結婚ね。しかも艦娘と、か。本部は何を考えて……いや、考えることなんて自分達の保身意外ないか」

___任務書___

提督「練度向上、燃費の軽量化、後は親密度アップね……いいことしかないと言うのも考えものだな」

提督「結婚……か」


・・・

ガチャ

提督「赤城、今戻った」

赤城「おかえりなさい、ゆっくり休めましたか?」

提督「あぁ、それで陽炎から任務のことは聞いているか?」

赤城「はい。特殊な任務とのことですが、私にも関係があるのですか?」

提督「あぁ、陽炎達にはレアメタルを採集してもらうが、赤城達空母部隊にはその前に敵戦力を減らしておいて貰いたくてな」

赤城「良いのですか?私達は何分資源が……」

提督「そこは気にしなくて良い。本部から試験的な物だから、資源は気にしないでくれ、と言われているからな」

赤城「分かりました。では、楽しんできますね」

提督「はは、楽しむ、ね。赤城楽しんでこい」

赤城「はい!」

提督・赤城「……」

提督「くくくっ」

赤城「ふふっ」

提督「私達は "仲" が良いな」

赤城「ええ、そうですね」ニコッ


提督「……こんな日が何時までも続けばいい、そう思ってしまう私は……とても自己中で、悪い人間なのだろうな」

赤城「戦いのなかで幸せを見つけるのと、戦うことが幸せだと思ってしまうのは別物ですよ。勿論、貴方は前者ですよね?」

提督「そうであって欲しいとは思うが
……どうだかな」

赤城「そういうところ、貴方の悪い癖ですよ」

提督「……赤城?」

赤城「なんでしょうか?」

提督「えっと……怒ってる?」

赤城「良くお分かりで、ではなぜ怒ってると思いますか」

提督「それは……」

赤城「ブッブー、不正解です」

提督「いや、まだ何にも言ってないが」

赤城「貴方には分かりませんよ。分かってしまっても困りますしね」

提督「なんだそりゃ?」

赤城「それじゃあヒントだけ出しておきますね。あまり自分を悲観的に見ないで下さい」

提督「悲観的に……それが私の悪い癖なのか?」

赤城「そうです。貴方はここの提督なのですから、御自分を下卑し過ぎると下に示しが付きませんよ」

提督「そうか……気を付けるよ」

赤城「はい。気を付け手下さいね」

提督「ところで、これはヒントなのか?」

赤城「はい。ヒントです。なので答えは言いません。御自分で考えてくださいね」

提督「まず、問題が分からないのだが」

赤城「そこも含めてです」

提督「うーん……」

赤城「さて、執務に戻りますよ」

提督「あ、あぁ。そうだな」

赤城「ふふっ、早く気付いて下さいね!」

・・・


提督「と言うわけで、明日の出撃は一、二、五航戦を連れて行ってくれ」

赤城「はい、分かりました。目的としては敵の殲滅でよろしいですか?」

提督「そうだな、偵察を含めた殲滅ということにしておこうか」

赤城「かしこまりました。本日はこの件だけですか?」

提督「まぁそうだな、急ぎの任務も無いしこのくらいかな?」

赤城「そうですか、ならこのあと少しお時間頂けますか?」

提督「?……大丈夫だが、明日に支障をきたさなければ、という条件付きでな!」

赤城「ふふっ、そんなに飲みませんよ」

提督「やはり飲みか……ここで飲むか?」

赤城「そうですね。貴方がよろしいのでしたら、ここで飲みましょうか」

提督「私は構わんよ」

赤城「なら決まりですね。おつまみでも作ってきますので、待っていて下さい」

提督「あぁ頼むよ」

・・・

赤城「提督、お待たせいたしました。今日も日本酒でよろしかったですか?」

提督「赤城と飲むときはいつも日本酒だからな」

赤城「お互いに好きなものが同じなのは良いことですね」

提督「そうだな、最初は何を飲む?」

赤城「そうですね……では、貴方と同じので」

提督「そうきたか、ならばつまみも楽しめるように、きりんざんでもどうかな?」

赤城「はい、おつまみと言えば、先程調理場で加賀さんと会いまして、加賀さんも一品作ってくれましたよ」

赤城(本当は一緒に飲みたいと言っていたのですが、それは内緒で)

提督「本当か?どれどれ加賀の腕前は上がったかな?」

提督(前のカレーは酷かった……和風にしようとしすぎて、味噌汁みたいだったな……)


赤城「こちらです」

提督「案外シンプルだな、チーピーか」

加賀「説明します。チーピーとは、チーズピーマンベーコンの略称で、一口サイズのピーマンでチーズを挟み、ベーコンで巻いて焼いたものです。コツはピーマンの食感を残しつつチーズとベーコンをカリっとさせることです。アレンジとして一口サイズのパンやトマトと焼いてピザ風、餃子の皮で包んで揚げても良いです」
(●`・ω・´●)ドヤ

提督「……」

赤城「……」

提督「えーっと……」

赤城「か が さ ん ?」

加賀「!!」ビクッ

加賀「……瑞鶴がやれと言いました」

提督「それわ流石に」

赤城「……加賀さん、後でお話が有ります」

加賀「……はい」(´・ω・`)ショボーン

パタン


提督「……次は魔王でも飲もうかな」

赤城「て い と く ?」

提督「いえ、何でもないです。はい」

___その頃

パタン

翔鶴「あ、お帰りなさい先輩!」

瑞鶴「お帰り加賀さん。どお?駄目だった?」

パシン

瑞鶴「いたっ!何するのよ!」

加賀「最初から駄目だと決めつけないでもらえる?」

瑞鶴「駄目だったから帰ってきたんじゃん」

加賀「……」ギロッ

瑞鶴「うっ……」

加賀「やはり、カレーに味噌はあわないのかしら」

翔鶴・瑞鶴(まだ気にしてたんだ……)


・・・

赤城「ところで提督、1つお聞きしたいのですが、よろしいですか?」

提督「ん?提督に、か?」

赤城「はい」

提督「まぁそうだな、今は酒が入っているから口が軽いかもしれん。聞くなら今のうちかもな」

赤城「それでは遠慮なく……どうするおつもりですか?」

提督「……言っただろ酒が入っているんだ、そんな曖昧な質問じゃ、答えられることも答えられんな」

赤城「そうですか、今はそれが答えなのですね」

提督「まったく、遠慮が無くて困るな」

赤城「すんません。困らせるつもりは無かったのですが……」


提督「……他の者も知っているのか?」

赤城「まぁ、あれだけ回りで話題になっていれば、もしかして、と考えるのではないですか?」

提督「そうか……」

赤城「……提督。酔った女の世迷い言を聞いてくれますか?」

提督「……」

赤城「……そうですね。一人言にしておきます」

赤城「私は……貴方の……隣に……」

赤城「……」

赤城「一人言でした」

提督「……夜風が気持ちいな」

赤城「そうですね。月でも見上げましょうか」

提督「あぁ、そうしなさい。私は酒を飲んでいるよ」

赤城「……」

提督「……」


提督「なぁ、赤城」

赤城「はい」

提督「俺はな、今でさえこんな立場の人間に成っているが……昔、人を殺しているんだ」

赤城「え?でも……」

提督「犯罪者は軍人になれないからな……無罪だったのだよ」

赤城「無罪。裁判沙汰にまでなったということは、比喩表現とかではなく本当に人を殺したのですね」

提督「あぁだからな赤城、俺みたいな人間を愛すな。絶対に」

赤城「貴方の過去が何であろうと、愛してしまった後に聞いても、何か理由が有ったのかと思うのが普通なのでは無いでしょうか」

提督「はぁ……それもそうだな。それに赤城だけに言ってもな」

赤城「提督を好いているのは、軽く見積もって全員ですからね」

提督「軽く、見積もって?」

赤城「重く見積もって……」

提督「え?何?重く見積もってどうなの?」

赤城「……」ニコッ

提督「……私は間違っていたのだな」

赤城「あはは……」

提督「流石に酔いは冷めてきてしまったな。片付けるか」

赤城「そうですね。明日も早いですしね」

提督「明日は頼むぞ」

赤城「はい。頑張ります」

提督「おやすみ、赤城」

赤城「おやすみなさい……○○さん」

パタン

提督「……はぁ、ちっ!何をやっているんだ俺は、何も学んでいないし、何も変わっていない……俺は、俺は……」

・・・


提督「諸君おはよう」

艦娘「おはようございます」

提督「任務の関係で遠征組それと空母組、陽炎型が居ないが、大和他のものはどうだ?」

大和「はい。大丈夫です」

提督「そうか。では今日の秘書官を発表する」

「ごくっ……!」「ざわ……ざわ……」「すぅー、ふぅー」「ひっひっふー!」

提督「……」

提督(赤城の言っていた重く見積もったら、というのが何となく分かるな


提督「え~、午前が球磨と川内、午後が金剛と大和とする」

提督「私からは以上だ。他に無いようなら終わりにするが」

武蔵「……よいかな?」

提督「武蔵か、どうした?」

武蔵「闘いが……始まるのか?」

提督「戦いと言ってもそんなに大規模というわけではないから安心してほしい」

武蔵「そうか、この武蔵いつでもいけるぞ」

提督「あぁありがとう武蔵。だが今のところ出撃の予定はない、かな?」

武蔵「……」(´・ω・`)

大和「……」(´・ω・`)

提督「と、思っていたが、本部から臨時の物資が届いていてな、資源に余裕があるから二人にもでてもらおうかな?」

武蔵「!!」( ☆∀☆)

大和「!!」( ´∀`)

武蔵「そ、そうか!ふふ~ん。そうかそうか」

大和「良かったですね!武蔵」

武蔵「だな!」

提督(赤城に資源の消費を抑えてもらおうかな……)

提督「他の者は大丈夫か?大丈夫そうなら終わりにする。解散」

テクテク  パタン


艦娘「……」

シーーーン

金剛「えっと……それじゃあ私は部屋に帰るデース」

ガシッ

金剛「ひっ!!」

ビスマルク「これで勝ったと思うなよ……あ"あ"ぁん!」

金剛「ひぇ~~」

大和「び、ビスマルクさん?抑えて下さい」

プリンツ「余裕ぶっこいてられるのも今のうちですよ……」

大和「べ、別に結婚相手を秘書官にしていると決まった訳ではないじゃないですか?」

金剛「そ、そうデース。提督は仕事に私情を持ち込む人ではない事はみんな分かっているはずデース」

ビスマルク「自分の方が提督のこと知ってるアピールかしら?」

金剛「そんなつもりじゃ……」

大和(こんなとき赤城さんがいてくれれば……)

青葉「まぁまぁみなさん落ち着いて下さい」

ビスマルク・プリンツ「……」ギロッ

青葉「……」

青葉「え、えっと……そぉ青葉が言いたかったのは、提督は結婚に必要な書類を取り寄せていないため、まだ結婚する気はないと思いますよ」


ビスマルク「……」

プリンツ「……」

ビスマルク「まぁその……頑張りなさい」

青葉(この手のひら返しの早さは、欧米の方らしいですね)

プリンツ「そういえば午前のお二人はどこに行ったのですか?」

金剛「そう言われれば見ないでね」

___所変わって提督室前

球磨「川内」

川内「どうした、球磨」

球磨「私達ってこんなキャラじゃん」

川内「そうだね」

球磨「……結婚出来るのかな?」

川内「今日呼んだってことは、そういうことなんじゃないの?」

球磨「何だかんだで北上と大井には負けるって思ってた」

川内「私も神通には叶わないって思ってた」

球磨「だからキャラ付けしたわけじゃん?」

川内「せめて、構って貰おうとして頑張ったね」

球磨「何処の世界に語尾に"くま "って付ける人間が居るんだよ!!」

川内「私だって女の子だよ?夜更かしなんてしたくないよ!!」

球磨「……」

川内「……」

ガシッ!!

球磨・川内「「良くやった!私達!」」

球磨「この際、二股だろうと重婚だろうと許す」

川内「提督の、あの人の隣にずっと要れるなら……構わない」

球磨「……入るよ」

川内「……うん」

ガチャ

球磨・川内「「失礼します!!」」

「ねぇ提督?川内は違くない?」「そうにゃ、球磨何て語尾が"くま "にゃどうかしてるにゃ」「結婚って何気に詫び錆びだよね~」「アイドルにスキャンダルは付き物かな~って」「姉さんと一緒でも、私は大丈夫です」「キ、キソー……」

ワイワイガヤガヤ

球磨・川内「……………………」

球磨・川内「「テメェら出ていけーー!!」」


ワーキャー!

球磨「フー!フー!……ん"ん"っ。お待たせしたくま♪」

提督「あ、あぁ」

川内「で!何するの?夜戦!!」

提督「まぁ間違ってはいないが……順を追って説明するから」

球磨「その前に提督」

提督「ん?なんだ」

球磨「その……球磨達で本当にいいの?」

提督「え?まぁ夜戦するなら球磨型と川内型かな~と思って」

球磨「え"?」(;・ω・)

提督「え?どうした?」

川内「まさか提督、私と球磨だけじゃなく、妹達も一緒に?」

提督「まぁな。その方が良いだろ?」

川内「悪くは……ないけど……ねぇ?」

球磨「まさか重婚よりも凄い多重婚だとは……」

提督「え?どういうこと?」

球磨・川内「「え?」」

提督「重婚って……俺、結婚するきないよ?」

球磨「じゃあなんで呼んだくま?」

提督「そりゃあ任務のために」


川内「ははっ……そうだよね……」

球磨「何となく分かってたくま……」

提督「ど、どうした!?」

川内「なんでもないよ……」(。-ω-)
球磨「なんでもないくま……」(´(ェ)`)

提督「そ、そうか?なら任務の話を続けるけど……」

ガチャ  トコトコトコ

ガシッ!!

北上「大丈夫、傷を負ったのは私達も同じだから」

那珂「告白する前に振られるアイドルなんて……フッ……」

北上・那珂「「じゃ!」」

トコトコトコ  パタン

提督「えーっと……」

球磨「……提督、大丈夫くま」

川内「うん……任務の話、続けて」

提督「あ、あぁ」

提督(大丈夫かな?何で大破したときより元気無いんだろう?)

提督「では改めて、明日、球磨型と川内型で出撃してもらう」

球磨「球磨型……」
川内「川内型……」

提督「……」

提督「目的としては、昼戦で戦艦が撃ち漏らした敵機の殲滅だ」

球磨「戦艦の……尻拭い……」

川内「夜戦だー……はぁ……」

提督「この任務は本部から、一定以上の戦力があるかの確認、として行われるものだ。えーっと……ok?」

球磨「おーけーおーけー」

川内「ヤセンダー」

提督「質問が無いようなら以上だが……」

球磨・川内「「……」」(゜ロ゜)(゜ロ゜)

提督「えーっと……秘書艦変えるか?」

球磨・川内「「大丈夫です!(くま)」」

提督「じゃあよろしく頼むぞ?」

球磨・川内「「はい!」」

・・・

提督「……」

球磨「……」

川内「……」

ぐぅ~~~

提督「ん"っん"~!そろそろ飯にしようか?」

球磨「朝食わなかったくまか?」

提督「食欲が無くてな」

川内「昨日夜戦してたもんね!」

球磨「え"っ!」

提督「赤城と飲んでただけなんだが」

川内「今日も飲むつもり?」

提督「そぉ毎晩飲んでられないよ」

球磨「いいな~球磨達も飲みたいくま~」

川内「酔った勢いで夜戦したいな~」

提督「言い方がストレート過ぎませんか川内さん?」


川内「だって結婚してくれないんでしょ?なら、夜戦ぐらいいいじゃん!」

球磨「そうくま、そうくま!」

提督「あまりワガママを言うようであれば……ね?」ニコォ……

球磨・川内「」サー

提督「はい。では、お昼にしましょうか?」

球磨「……はい」

球磨(北上が怪我したときの大井以上に怖いくま)

川内「……はい」

川内(ガチでアイドルを馬鹿にしたときの那珂より怖い)

___食堂

提督「すみません、食事の方を取ってきてもらってもいいですか?」

球磨「いいくまよ!何にするくま?」

提督「では……赤城丼で」

川内「じゃあ私は席取っておくから、加賀丼で」

球磨「う~ん。あまりお腹減ってないし瑞鶴丼にするくま」

提督「一人で持てるか?」

球磨「意外に優秀な球磨ちゃんくま!任せろくま!」

提督「そうか?じゃあよろしくな。あ、川内6人席取っといてくれ」

川内「ん?……あぁ了解」


すみません

諸事情でアカウントを変えます


テクテク

提督「えーっと……いたいた。大和」

大和「!!お呼びでしょうか?」

提督「すまんな。もう食事は済ませてしまったか?」

大和「いえ、後半戦前の休憩中です」

提督(??……牛丼食べながら休憩中?)

提督「そうか、もしよければ一緒に飯でも……」

大和「はい!ぜひ!お供させていただきます!YES!」

提督「……」

提督「それではいこうか?」

大和「はい!」

提督「あとは、金剛はどこに……」

金剛「呼びましたか?」

提督「……」


提督「お!ちょうど探していたよ金剛」

金剛「Oh,それは goodtiming デース」

提督「金剛は飯……」

金剛「まだデース」

提督「……」

提督「そうか、ならいっ……」

金剛「もちろん!」

提督「……」

提督「よかった、や……」

大和「はい。大丈夫ですよ。午後の打ち合わせですよね?」

提督「あぁ、せ……」

金剛「川内と球磨はあっちにいましたよ」

大和「今日は赤城丼なんですね?」

金剛「朝食べなかったからお腹が空いてたんですか?」

大和「赤城さんがうらやましいです」

金剛「そういえば、遠征組順調らしいですね?」

金剛「シャツが」大和「昨日の」金剛「午後も」大和「本部が」

提督「……」

提督(女の子は良く喋るなー)(棒)

テクテク  ルンルン

提督「お待たせ」

川内「おっそーい!」

提督「悪い悪い」

球磨「はい。赤城丼」

提督「ありがとう。待っていてくれてありがとう。それじゃ」

  「いただきます」


・・・

提督「まぁこんな感じだな」

大和「では、午後は明日の準備という感じですね」

川内「そうだね。午前で開発とかも終わらせちゃったし」

金剛「Oh,それはgoodね~!」

球磨「意外に優秀な球磨ちゃん達だから、当然くま!」

提督「本当助かるよ。大和達も明日があるから、早めにあがるか?」

大和・金剛「「……提督?」」

提督「!」ゾクゾク

大和「大和は大丈夫ですよ?むしろ、明日が楽しみすぎて眠れないくらいです」

提督「そうか?でも……」

金剛「そういえば提督?赤城と飲んだらしいですね?」

大和「そうなのですか?なら、私達とも飲みましょうよ!」

提督「いや、だが……」

大和・金剛「「提督??」」

提督「!!」ゾクゾク

大和「……ね?」

提督「あ…………あぁ……そうだな」

金剛「では決まりデース!さぁといったらさぁ、早いとこ執務を終わらせちゃいましょう!」

提督(これが戦艦の凄みというものか……身の危険すら感じるな……)


球磨「あまり提督を困らせるなクマ」

金剛「分かっていますよ?スマイル、スマイル」

球磨「……はぁ~」

球磨「クマだって提督と飲みたいクマァ!!」

金剛「いやいや、軽巡は流石に……」

川内「変化の術!」

対艦忍川内「ドーモ。コンゴウ=サン、センダイです」

金剛「Ayeeee!? NINJA!? Why do you have a NINJA!?」

大和「金剛さんは乗りがいいですね」クスクス

大和「さてさて、皆さん食事も終わったようですし、午後の執務に取り掛かりますか?」

金剛「そうデスネ!では提督、行きましょうか?」

提督「そうだな」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月26日 (金) 05:45:15   ID: gWwXUgu2

続きはよ

2 :  SS好きの774さん   2016年09月25日 (日) 04:29:32   ID: HkJY3T2U

待ってる

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