【ゆるゆり】櫻子「忘れてた・・・」 (34)



あかり「向日葵ちゃん、お誕生日おめでとー」

ちなつ「おめでとー」

向日葵「赤座さんに吉川さん、ありがとうございます」

櫻子「・・・」



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あかり「これ、ちなつちゃんと一緒に選んだプレゼント!」

ちなつ「気に入ってくれたらいいけど・・・」

向日葵「あら、かわいらしいチョコとクッキー。ありがとうございます」

櫻子「・・・」



櫻子(やっべー・・・)

櫻子(今日、向日葵の誕生日だってこと・・・)

櫻子(忘れてた・・・)タラ~



向日葵「ん?どうしたんですの櫻子?」

櫻子「い、いやいや何でも?」

向日葵「それより見て櫻子、2人のプレゼント」

向日葵「かわいい動物の形のチョコと、星型のクッキー。お二人らしいですわね」

櫻子「うっ・・・」



向日葵「お2人とも、プレゼント選びがとてもお上手ですのね」

あかり「えへへー、そんな事ないよー」

ちなつ「良かった、喜んでもらえて」

櫻子「く、くく・・・」



櫻子「・・・へ、へへーん!あかりちゃんもちなつちゃんも、大した事ないなー」

あかり「ええっ?」

ちなつ「ど、どうして櫻子ちゃん?」



櫻子「私のプレゼントは、もっとすごいぞー!」

あかり「わぁ、本当に?」

ちなつ「どんなの?見せて見せて!」



櫻子「うっ、そ、それは・・・」


櫻子「見せられないなぁ~」

あかり「い、一体何をプレゼントするつもりなの櫻子ちゃん・・・」

ちなつ「け、警察に捕まらないものだよね・・・?」



向日葵「・・・どーせ、櫻子のプレゼントなんて大したものじゃありませんわよ」

櫻子「あー、言ったな向日葵ー!」

向日葵「思い出してごらんなさい、今までのプレゼント」

櫻子「えっ・・・」


ー回想ー


幼櫻子「ひまちゃーん、これプレゼントー」

幼向日葵「えー?さーちゃんなにー?」

幼櫻子「セミの抜け殻の、髪飾りー!」

幼向日葵「ひぃぃぃ!」


向日葵「・・・とか」



幼櫻子「ひまちゃーん、これあげるー」

幼向日葵「えー?」

幼櫻子「カブトムシの死骸のブローチー!」

幼向日葵「いやぁぁぁ!?」


向日葵「・・・とか」



向日葵「ロクなもんじゃありませんでしたわ」

あかり「さ、櫻子ちゃんは虫が好きだったんだね・・・」

ちなつ「小さい頃から、櫻子ちゃんは櫻子ちゃんだったんだね・・・」

櫻子「う・・・」カァァ



櫻子「う、うるさい!もう私はあれから成長したんだ!」

櫻子「見てろよ向日葵、とびっきりのプレゼントて度肝を抜いてやる!」

向日葵「はいはい。期待しておきますわ」






さっきさくひまssあったのにもうかよ、飽きねーな

まぁ、向日葵の誕生日だからな・・・


~放課後、帰り道~


向日葵「・・・それで、どんなプレゼントを用意してますの?」

櫻子「え、えっと・・・」

櫻子「お前の家についてからだ!期待してろよ向日葵!」

向日葵「はいはい」

櫻子「あと、ジュースとお菓子を用意しておけ!」

向日葵「立場が逆じゃありませんこと?」


櫻子(ちょっと抜け出して何か買いに行こうと思ったけど・・・)

櫻子(わざとらしいし、バレちゃうなぁ・・・どうしよ)


~向日葵の家~


向日葵「全く、私の誕生日なのになんで私がジュースとお菓子を用意しなくちゃ・・・」

櫻子「いいから早く行ってこい!」

向日葵「はいはい」

バタン



櫻子「・・・」

櫻子「・・・さて。ここで天才少女櫻子ちゃんはひらめいた」

櫻子「向日葵の部屋にあるものを何か適当に、プレゼントって事にしちゃおう!」



櫻子「これならお金もかからないし、誕生日忘れてた事も誤魔化せるし」

櫻子「一石盲腸ー!・・・ん?」

櫻子「一石命中だっけ?・・・まあいいや」



櫻子「さーて、向日葵が戻って来ない内に・・・っと・・・」ゴソゴソ

櫻子「ぷわっ、何このホコリっぽい箱?」

櫻子「もー、古いものは捨てようよ向日葵のヤツ~」パカ



櫻子「・・・あ」

櫻子「これ・・・私が小さい頃あげたセミの抜け殻の髪飾り・・・」

櫻子「それから、これも・・・これも・・・私が小さい頃にあげたやつだ・・・」


ガチャ

向日葵「・・・何をしてますの櫻子」



向日葵「さ、櫻子!あなた人のものを勝手に・・・!」

櫻子「・・・向日葵さー」

櫻子「これ、ちっちゃい頃からずっと取っておいたの?」

向日葵「う・・・」カァァ



向日葵「・・・ええ。そうですわ。カブトムシはさすがに捨てましたけど」

櫻子「・・・そっかー」


櫻子「嬉しいよ、ひまちゃん」

向日葵「はいはい、わかりましたから早くそれしまって・・・」



櫻子「た、誕生日だから今日は特別に・・・」

櫻子「昔みたく、ひまちゃんって呼んでやる・・・」カァァ

向日葵「・・・」カァァ

櫻子「・・・ひまちゃん。ありがとう。大事にとっておいてくれて」

向日葵「ちょ、ちょっとおよしなさいな・・・」カァァ



向日葵「わ、わかりましたから櫻子、ほら・・・」

櫻子「・・・さーちゃん」

向日葵「え?」

櫻子「ひまちゃんも、さーちゃんって呼べ」

向日葵「・・・」カァァ



向日葵「さ・・・」


向日葵「さー・・・ちゃん・・・」カァァ

櫻子「・・・ひまちゃん」



櫻子「お誕生日、おめでとう」

向日葵「・・・ええ。ありがとう、さーちゃん」








~翌日~


ちなつ「ねぇねぇ、櫻子ちゃんのプレゼントって何だったの?」

あかり「あ、あかりも聞きたーい」

向日葵「ええ、素敵なプレゼントでしたわ。櫻子にしては」

櫻子「むー、言ったな向日葵ー」



ちなつ「どんなの?どんなの?」

あかり「教えて教えて?」

向日葵「う・・・」

櫻子「そ、それは・・・」



向日葵・櫻子(・・・)

向日葵・櫻子(恥かしくて言えない・・・)カァァ



櫻子「お、教えられないなぁ~」

向日葵「・・・」カァァ

あかり(やっぱり、何かとんでもない物だったの!?)

ちなつ(向日葵ちゃん、どうして顔が赤いんだろ・・・)



終わり

以上、向日葵の誕生日SSでした。
読んでくれた方ありがとうございます
依頼出してきます

おつおつ
誕生日おめっぱい

おつ!

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