フレデリカ「宮本乃々デリカだよ~♪」乃々「何を言ってるんですか……」 (24)

フレデリカ「えー、だって『フレ』と『乃々』って似てるでしょ?」

乃々「まったく似てませんけど……文字数以外の一致点が見当たりませんし……」

フレデリカ「ワーオ。でもほらほら! どっちも日本語ー!」

乃々「フレってフランス語だと思います……」

フレデリカ「『フレンド』だと英語だねー」

乃々「前言撤回が早すぎますし……」

フレデリカ「まぁまぁ、細かいことを気にしてると立派なコンドルになれないよ?」

乃々「コンドルを目指した覚えがないんですけど」

フレデリカ「じゃああ荒鷲とか」

乃々「鳥類からはなれてぇ……」

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フレデリカ「でも寒い日は羽毛布団があったかくていいと思うなー」

乃々「なんでくっついて来るんですか……今日は暑いんですけど……」

フレデリカ「うーん、確かに。じゃあ涼しくなるような話題ー」

乃々「……怖い話とかですか……? 苦手なのでゆるしてほしいんですけど……」

フレデリカ「えーっとねー、南極」

乃々「……」

フレデリカ「北極」

乃々「……」

フレデリカ「グリーンランドー」

乃々「……涼しい国の名前を言っても涼しくはならないと思います」

フレデリカ「やっぱりー。そろそろネタ切れになるところだったから助かっちゃった」

乃々「ストック少なすぎませんか……」

乃々「そもそもなんで机の下に来たんですか……」

フレデリカ「楽しそうだなーって思って。狭いねー」

乃々「お隣さんたちだって別の机に入りますけど……パーソナルスペースが……」

フレデリカ「アタシも乃々ちゃんのパーソナリティーってことかな?」

乃々「ポジティブシンキングもほどほどにしてほしいんですけど」

フレデリカ「ワーオ、しんらつぅー」

乃々「……」

フレデリカ「?」

乃々「……それでも動かないんですか」

フレデリカ「あっ、そっか。お邪魔しまーす」

乃々「もうされてますし……邪魔するなら帰ってほしいんですけど……」

フレデリカ「じゃあ邪魔しないようにするね。そっち側詰めてー」

乃々「2秒で切り替えされましたし……」

フレデリカ「まぁまぁ、住めば都っていうよね」

乃々「その都が崩壊の危機ですけど……?」

フレデリカ「安斎は都っていうよね」

乃々「安斎さんは関係ありませんよね……」

フレデリカ「ちっちっち、アタシたちは関係ないなんてこと、ないよ!」


フレデリカ「だって――同じ高みを目指すアイドルなんだから――!」


乃々「……こんな場所でいきなりいい感じに言われても……」

フレデリカ「あ、いい感じだった? やったー、乃々ちゃんに褒められたー♪」

乃々「褒めてません……呆れてるだけですし……」

フレデリカ「あっ」

乃々「な、なんですか」

フレデリカ「都ちゃんオススメのアンパンあるけど食べる?」

乃々「結構です……」

フレデリカ「泰葉ちゃんオススメのメロンパンもあるよ?」

乃々「パン屋さんじゃないんですから……」

フレデリカ「あとねー、こっちが」

乃々「何パンですか」

フレデリカ「葵ちゃんオススメのフライパン~」

乃々「どこから出したんですか」

フレデリカ「そしてみちるちゃんオススメの」

乃々「まだパンを推すんですか」

フレデリカ「フレンチクルーラー」

乃々「ドーナツ」

フレデリカ「美味しいよー。法子ちゃんと一緒に食べたら美味しかったんだって」

乃々「チームフラワー……ですか……」

フレデリカ「乃々ちゃんにもいいユニットがあるよねー。アンダースタンドズだったっけ」

乃々「その自由な言動は理解不能ですけど……」

フレデリカ「乃々ちゃんって実は結構辛口?」

乃々「甘めに言ったら聞いてくれないってだんだん理解できてきましたので……」

フレデリカ「あー、手羽先って甘辛いもんね」

乃々「手羽先関係ありませんし……」

フレデリカ「大丈夫だよ、てばちゃん。可愛いよー」

乃々「あだ名の多いもりくぼといえど自分自身と欠片も関係ないあだ名はまっぴらですけど……」

フレデリカ「じゃあてばっち?」」

乃々「手羽先からはなれてぇー……」

フレデリカ「荒鷲?」

乃々「鳥類はいーやーぁー……」

フレデリカ「うーん、鳥が嫌なら……リス……」

乃々「りすくぼならまだ……」

フレデリカ「もしくはモンハナシャコ……」

乃々「欠片も触れたことがないジャンルですしぃー……」

フレデリカ「シャコってすごく目がいいんだってー」

乃々「そうなんですか……」

フレデリカ「テラフォーマーズで読んだよー」

乃々「……ああいうのは苦手なので……」

フレデリカ「そっかー。少女漫画が好きなんだっけー」

乃々「そうですけど……」

フレデリカ「ふんふん」

乃々「……」

フレデリカ「?」

乃々「……読みますか」

フレデリカ「わーい、ありがとー♪ メルシーボークー♪ オイシーワタシー♪」

フレデリカ「ふんふん」

乃々「……」

フレデリカ「ふんふふん」

乃々「……」

フレデリカ「フレデリカー♪」

乃々「……」

フレデリカ「フンフンフフー フンフフー」

乃々「……なんですか」

フレデリカ「フンフンフフー……ふふ、面白いねー」

乃々「そ、それなら続きがこっちに……」

フレデリカ「みてみてー。この人の髪の毛がぶら下がってるのに元のままー」

乃々「ジョジョじゃないですか」

乃々「えっ……な、なんで……? どこから……?」

フレデリカ「てれれってれー 三次元ポケットー♪」

乃々「普通のポッケぇ……」

フレデリカ「しかもこの三次元ポケットの中にはー」

乃々「なんですか……」

フレデリカ「にーじーげんぽけっとー」

乃々「絵ですし」

フレデリカ「えーじゃないかー」

乃々「よくありませんし……さっき渡した本はどうしたんですか……」

フレデリカ「え、こっちにあるよ?」

乃々「のー……」

フレデリカ「面白かったよー。とくにラストのクマさんが親指を立てて溶鉱炉に沈んでいくシーンはフレちゃん泣いちゃった」

乃々「読んでないじゃないですか……」

フレデリカ「まぁまぁ。でも可愛い本だねー」

乃々「……子供っぽいのは知ってますけど」

フレデリカ「んー? アタシは好きだよー。リスさんとライオンさんが仲良しっていうのもいいね」

乃々「……ちゃ、ちゃんと読んでくれてたんですか……?」

フレデリカ「まーねー。ライオンさんに森を案内するリスさんかわいかったなー」

乃々「そう、ですか……」

フレデリカ「そうだよー」

乃々「……ありがとうございます」

フレデリカ「ありゃ、お礼言われちゃった? じゃあもっと読んじゃおっかなー。これとか」

乃々「……!!?」

フレデリカ「えーっと、もりくぼぽえむ……」

乃々「なっ、ぴっ、ぴぃぃぃ……なんでぇ……」

フレデリカ「大丈夫だよー、これは志希ちゃんが筆跡までコピーして作った精巧な偽物だよ」

乃々「見た人が増えただけですけど!!」

フレデリカ「ワオ! 大丈夫?」

乃々「だいじょびませんしぃぃぃ……乙女のヒミツがズタズタですけど……」

フレデリカ「ごめんねー。お詫びにはい」

乃々「なんですかこれ……」

フレデリカ「アタシの書いたポエムノートだよー」

乃々「……」

フレデリカ「やってみると難しいねー」

乃々「……あの」

フレデリカ「んー?」

乃々「これ……本気で書いてあるんですね……」

フレデリカ「アタシはいつも全力だよー。フレちゃん全力投球すると200キロぐらいでちゃうよー」

乃々「メジャーリーガーになれますね……」

フレデリカ「パンチ力が」

乃々「パンチ」

乃々「投げてませんけど……」

フレデリカ「投げ出さないことが大事なんだよ乃々ちゃん」

乃々「それをフレデリカさんが言うんですか……」

フレデリカ「いうよー。語るよー。今日のアタシはおしゃべりちゃんだぞー」

乃々「いつもだと思いますけど……」

フレデリカ「フフー、どうかなー。たまにはクールで無口なアタシもあるかもよ……?」

乃々「……」

フレデリカ「……」

乃々「……」

フレデリカ「……ぷはーっ。死んじゃうかと思った。今、息が止まってたねー」

乃々「しゃべらないと死ぬ人ですか……」

フレデリカ「んー、それほどでも?」

乃々「だったらしゃべらなくても呼吸はできると思いますけど……」

フレデリカ「なんと! どれどれ……すーはーすーはー……ホントだ! 乃々ちゃんすごーい!」

乃々「褒めてもらうのは悪くない気分なのでそろそろ出てくれると嬉しいんですけど……」

フレデリカ「まぁまぁ、すーはーすはー。そんなに慌ててすーはすはすー。出て行かなくてもすんすーはーすー」

乃々「あぁぅ……髪に顔を突っ込まないでぇ……」

フレデリカ「うーん、いいにおいだねー」

乃々「ほ、ほめられてもこれは……」

フレデリカ「お腹空いてきちゃった。レモンかけていい?」

乃々「もりくぼの髪の毛は唐揚げじゃないんですけど……」

フレデリカ「じゃあ、手羽先?」

乃々「そんなにもりくぼに空を飛んでほしいんですか……あいきゃのっとふらいなんですけど……」

フレデリカ「キャロットフライ? わーお、ベジタブルー。串揚げ屋さんにしよっかー」

乃々「聞いて欲しいんですけど……」

フレデリカ「うん、じゃあ何食べたいー?」

乃々「そうじゃなくて……もう……」

フレデリカ「あ、お金なら大丈夫だよ。プロデューサーが奢りたいって」

乃々「それって代わりにお仕事が来るっていうパターンなんですけど……」

フレデリカ「だいじょうぶだいじょーぶ。今日のアタシの夢の中で言ってた」

乃々「言ってないじゃないですか……」

フレデリカ「夢を現実にするのがアイドルでしょー?」

乃々「こういうところでカッコいいことを言われても胸に響かないんですけど……」

フレデリカ「揚げたてのポテトとかー、ジューシーな串カツとかー」

乃々「お腹の方を響かせようとするのもやめてほしいんですけど……」

フレデリカ「まぁまぁ。似たもの同士でお出かけしるぶぷれー?」

乃々「……確かにお腹も空きましたし、いってもいいですけど」

フレデリカ「わーい。じゃあアタシはお寿司にしよーっと」

乃々「こ、これまでの流れが行方不明なんですけど……!!」

フレデリカ「大丈夫だよー。プロデューサーを信じよう!」

乃々「そんなところで信じても……」

フレデリカ「……むむっ!」

乃々「こ、今度はなんですか……」

フレデリカ「どうしよ乃々ちゃん。フレちゃんつっかえて出られない……」

乃々「えぇー……」

フレデリカ「助けてくれたらこのフレノートあげちゃう!」

乃々「……なんですか、それ……さっきのポエムノートでもないですよね……」

フレデリカ「うーんとね。ここに書くとフレちゃんが言うことを聞いたり聞かなかったり晩御飯がカレーになったりするノートです」

乃々「ようするにただのノートだと思うんですけど」

フレデリカ「そうともいうかな?」

フレデリカ「うーん、うーん……むむむ……」

乃々「……手、出してください」

フレデリカ「おっ、ありがとー。お礼のノートだよー」

乃々「……じゃあ、お借りします」

フレデリカ「おっとっと。出れちゃった」

乃々「……!?」

フレデリカ「それで、何を書くのかなー?」

乃々「……うぅ……い、いぢめないで欲しいんですけど……それから……」

フレデリカ「……オッケー♪ じゃ、いこっかー。フレちゃん穴場知ってるよー」

乃々「べ、別にそんなに凝ったところでもなくても……」

フレデリカ「COCO一番屋っていうんだけどねー」

乃々「おなじみですけど……?」


 パサッ

ノート[ 晩御飯はカレーが食べたいです ]


終わり

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