夜科アゲハ「俺はどうしちまったんだ・・・」マリー「?」 (89)

アゲハ「お、おれは雨宮が好きだったはず……」

マリー「?」

アゲハ「だぁーーー! なんでマリーにドキドキするんだぁあああ!?」

マリー「!?(ど、ドキドキ!?)」カァ///



サイレンアニメ化しないかな……





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399659615

フレデリカ「なぜだか教えてあげましょうか?」イライライライラ

アゲハ「お、教えてくれ!」

フレデリカ「あんたが変態だからよぉおおお!」ボォオオオオッ

アゲハ「ぐぁああああ! 熱いぃいいい!?」

マリー「あ、アゲハさぁあああん!」ウワァァァァン

シャオ「アゲハさん……なぜマリーの胸が大きくなったことに……」

カイル「シャオ、おめーもまだまだ子供だよな」

シャオ「……(か、カイルに言われてしまった……)」

雨宮「………」ゴゴゴゴゴ

アゲハ「しっかし、マリーはしっかり屋さんだよなー」

マリー「ほぇ!?」ビクッ///

フレデリカ「こいつ……まだっ…」イラッ

アゲハ「ち、ちげーって! さっきみたいにエロい意味はない!」

雨宮「さっきのはエロい意味だったんだ……」ゴゴゴゴゴ

アゲハ「おわっ!? つい本音を!!?」

マリー「あ、アゲハさんにだったら私……」

シャオ「!!」ガーン…

アゲハ(でも、ワイズのやつらマリーのこと殺すんだよな……)ゴゴゴゴゴ

マリー「ひっ!! アゲハさんが怖い!」

カイル「うぉおおお! すっげーーーー!」

シャオ(アゲハさんの怒りの感情が渦巻いている……)



アゲハ「暴王の月……改」ゴゴゴゴゴ




雨宮「暴王の月を完全に制御してる……」ゴクリ

アゲハ(マリーをいじめる奴は許さんマリーをいじめる奴はゆるさん・・・・・・)ゴゴゴゴゴ

雨宮「なんだろう……すごくイライラするわ」

ミロク「………」

グラナ(暇だなー……)



―――ドォォォンッ!!



一同「!?」ビクッ



アゲハ「マリーをいじめる奴は……どいつだぁ…」ゴゴゴゴゴ

ミロク「……ふぅん、なかなか強い力を持っているね」

ミロク(なんか負けそうな気がする……)ガクガク

グラナ(この感情はなんだ?)ガクガクブルブル



アゲハ「お前らが未来に―――」



ネメシスQ「………」シュンッ

雨宮「夜科ーーー! 喋ったらネメシスQにころさ――」



アゲハ「邪魔」暴王の月!



ネメ//シスQ「」ジュッ



雨宮「」

ミロク「どこを狙ってるんだい? 僕はここだよ」

アゲハ「うっさいぼけ」暴王の月!

ミ//ロク「」ドサッ

グラナ「えっ?」

雨宮「強い///」キュン

アゲハ(マリーのおっぱいは俺が守るマリーのおっぱいは俺が守る)ぶつぶつ

グラナ「それじゃあ、お前達は未来に行って俺たちと戦ってたって言うの……」


アゲハ「あ?」


グラナ「僕たちと遊んでくださったんですかぁ?」ガクガク

雨宮(ワイズがビビってる……)

アゲハ「お前もマリーをいじめるのか?」

グラナ「マリー?」

雨宮「夜科、彼らはマリーのことを――」



アゲハ「お前はおっぱいが好きかって聞いてんだよぉおおおお!」



雨宮「」

グラナ「お……っぱい?」ドクンッ


アゲハ「お前はおっぱいが

グラナ「俺は……おっぱいが…」

グラナ(そういえば…俺の切り札日輪と乳輪はよく似ている……)ドクンドクン

アゲハ「正直に答えろ。お前はおっぱいが好きなのか?」

グラナ「………俺は…」

雨宮(もうやだ……帰りたい)グスッ



グラナ「俺はおっぱいが好「じゃあ死ね」ズバンッ



グラナ「」ドサッ

雨宮「」

アゲハ「俺は……守るより…攻める……」

雨宮「あそ」

アゲハ「舐めるより……噛む!」

雨宮「何の話よ!」

アゲハ「今行くぞマリーーーーー!」



マリー「!?」ゾクッ



シャオ「死兆星が見えます」

ババア「悪いものしかみえんのぉ」

カイル「早く帰ってこんかなーアゲハ」

フレデリカ「ふ、ふんっ、別に帰ってこなくても良いんだから!」

フレデリカ(さみしいさみしいアゲハお兄様帰ってきて!)

アゲハ「ただいまマリー!」ギュー

マリー「アゲハさん!」ギュー///

フレデリカ「ま、マリーから離れなさいよ変態!」

フレデリカ(マリー変わって変わって!///)

アゲハ「マリー! お前をいじめる奴はもういない! だから、結婚しよう!」


一同「」


マリー「けけけ、結婚ですか!?」カァ///

フレデリカ「ななな、何を言ってるのよ!」カァ///

シャオ「僕は今、心から力が欲しいと思いましたよ」ゴゴゴゴゴ


アゲハ「俺はマリー(のおっぱい)が大好きだ!」


一同「!!?」

マリー「ほほ、本当ですか!?」カァ///

アゲハ「ああ!」キリリッ

マリー(やったぁあああああああ!!)パァァァァァ///

フレデリカ「………」プルプル




望月朧「ちょっとまったぁあああ!」バァァァンッ




一同「!?」

朧「夜科アゲハ! 僕との熱いひと時を忘れたっていうのか!?」


一同「」


アゲハ「は、はぁ!?」

朧「僕は君のために死に、君は僕のために生きた。そのことを忘れたのかい!?」

マリー「ほ、本当ですか!?」ウルウル

アゲハ「ち、違う! 俺はマリー(のおっぱいを)愛してる!」

マリー「/////」ポッ

朧「さぁ! 君の暴王で僕を貫いてくれ!!」ハァハァ///

アゲハ「い、意味分かんねーよ!!」

雨宮「わけわからん」

飛龍「アゲハ……」

アゲハ「飛龍、助けてくれ! 朧が!」

飛龍「………」

アゲハ「飛龍?」

飛龍「聞いて……くれるか?」

アゲハ「嫌な予感……」ゾクッ

飛龍「俺は小さい頃泣き虫だっただろう」

アゲハ「あ、ああ……」

飛龍「俺がいじめられているとき、いつもお前が助けてくれた」

アゲハ「そ、それはそうだが、今はお前の方がでかくて強いじゃねーか!」

飛龍「ああ……だから、お前がかわいく見えて……きた///」ポッ

アゲハ「」

雨宮(その気持ち……分かる!)

マリー(分かる!)

フレデリカ(分かる!)


朧「すごくよくわかる!」


霧崎「わかるよ!!」

ヨヨ『ああ』

アゲハ「俺は……みんなから愛されて……」

雨宮(混乱してる……悪ガキだったから面と向かって好意を伝えられたことがないのね……)

ババア「こうなったら、だれがアゲハを一番愛してるか競うしかないのぉ」

一同「ババア!!?」

アゲハ「ま、まさか……」



ババア「わしもまだまだ現役じゃ///」ポッ



アゲハ「」

カイル(ついていけねーなー)アハハ

シャオ「マリー……」グスッ

カプリコ「第一回!」

ヴァン「アゲハを愛してるのは誰だ大会~♪」



アゲハ「ちょ、ちょっと待て! 俺はマリーを!」

祭「雨宮」

雨宮「はい」マインドジャック!

祭「そして私が雨宮がのぞいたアゲハの深層心理を出力する」ブゥン


一同「!!」


アゲハ『おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい!』ハァハァ///


アゲハ「」

フレデリカ「最低」

雨宮「死ね」

マリー(そっかぁ、アゲハさんは私のこと好きだったんだぁ///)


朧「くっ……僕の力が胸を大きくすることだったら!」ガンッ

飛龍「いや、無理だろ」

カプリコ「それじゃあ、第一問! サイレン六巻で夜科アゲハが履いていた水着の色は!?」


アゲハ「はぁ!?(いきなりメタ発言!?)」



――ピンポン!


カプリコ「はい、そこのツンデレちゃん!」

フレデリカ「黒のラインの入った白のパンツ!」


カプリコ「正解!!」


アゲハ「なな、なんで分かんだよぉおおおお!」


カプリコ「ツンデレちゃんは夜科のお兄ちゃんのほっぺたにキスする権利をあげます!」

フレデリカ「!!」

アゲハ「お、おおふ///」

アゲハ(わ、悪くないかも……///)

フレデリカ「……げ、ゲームだから仕方なくよ! わかってる!?」

アゲハ「あ、ああ……」ゴクリ///

アゲハ(こいつ……胸はなかったけど、めっちゃ可愛いよな……///)


フレデリカ「………///」プルプルプルプル


シャオ「頑張れ!(そしてマリーは僕の手に!)」

カイル「現金な奴だなーシャオは」アハハ

シャオ「カイルに言われた……」ガーン


フレデリカ「………や、やっぱむりー/////」イヤァァァ///


カプリコ「おーーーっと、ツンデレちゃん脱落です!」

フレデリカ「えっ?」

ドルキ「けけけっ、ほっぺにちゅってできねー奴にアゲハを愛する権利はねーよ」

フレデリカ「」


アゲハ「おめーがちゅっとか言うな気持ち悪い!!」


ドルキ「!! も、もっと罵ってくれ!」ハァハァ///

アゲハ「もうやだ」


ネメシスQ(私を消した罰だ……)

カプリコ「第二問! 第八巻でマリーがアゲハのことを好きだとヴァンにばらされた時にアゲハが吐いたのは――」


飛龍「カレー!」


アゲハ(なんでてめーが知ってる!?)

カプリコ「ですが」

飛龍「くそっ! ひっかけか!」



カプリコ「その噴き出したカレーを後でこっそり舐めたのは誰!?」



フレデリカ「にゃぁああああああああ!?」ギャァァァァ/////

アゲハ「え/// まじ?///」ドキドキ

フレデリカ「な、ななな、何を言ってるのよ! 私がそんなことす、するわけないじゃない!!」



一同((うらやましい……))



ピンポーン!



カプリコ「はい、朧さん!」



朧「雨宮さん!」

カプリコ「正解!」


雨宮「にゃぁあああああああ!!//////」


アゲハ「//////」

カプリコ「カレーを舐めたのは雨宮さんでしたー」

雨宮「お嫁にいけない/// アゲハのとこ以外///」

フレデリカ「ほ、ほらっ、私じゃなかったじゃない!」フンッ

アゲハ「そ、そうか、すまん……」



カプリコ「ちなみにツンデレちゃんは、お兄ちゃんが飲んだコップのふちを舐めただけでしたー」



フレデリカ「パイロキネシスーーーーーー!!」ゴォオオオオオッ

ジュナス「カプリコには手d」ジュッ



カプリコ「はい、では正解した朧さんには、



 ベロチューをしてもらいます!」



アゲハ「え、だれと?」

カプリコ「お兄ちゃんと」

アゲハ「え、誰と?」

カプリコ「お兄ちゃんと」ニコニコ



朧「さぁ、僕と(禁断の世界へ)旅立とう」ギュッ



アゲハ「うわぁあああ! 姉ちゃぁぁぁぁぁん!!」

姉「呼んだか!? あ、望月朧!」

カプリコ「はい、朧さんはお兄ちゃんのお姉さんに連れていかれたので失格でーす」

アゲハ(大事なものを失うところだった……)

雨宮(アゲハの初チューは私……)

マリー(アゲハさんと……キス///)ぽーっ

飛龍(アゲハとキス……)ドキドキ///



カプリコ「それでは第三問! 特別ゲストをお呼びしています! どうぞ!」



アゲハ「どうせオヤジだろ」

07号「私でしたー」

ダメQ「~♪」

アゲハ「」



カプリコ「それじゃあお願いします!」



07号「私の裸を見て欲情していたアゲハが最初に私の体のどこに触れたでしょう」

アゲハ「てめぇ感情ないとか言っておいてノリノリだなっ」ビキビキッ



雨宮「はい! おっぱい!」ピンポンッ



アゲハ「」

カプリコ「ぶー、正解は?」


07号「【放送禁止用語】」マガオッ


一同「」

アゲハ「」


カプリコ「まさかお兄ちゃんがピーなところをピーしてピーするなんて///」イヤン//

アゲハ「ちょっとぉおお!? 子供の姿で言っちゃらめぇええええ!」

飛龍(アへ言葉アゲハ……萌える)ドキドキ


カプリコ「それじゃあ、次、サービス問題!」


一同「………」ゴクリ

カプリコ「夜科アゲハが一番大好きなのは誰!」


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!


飛龍「俺だ!」

マリー「私です!」ギャーギャー

雨宮「私よ!」ギャーギャー

祭「私に決まってるだろう」

ババア「ふん、年上好きさ」

ドルキ「俺……か」フッ

霧崎「おれかなぁ?」

ヨヨ「違うなぁ」

霧崎「だよなぁ……」

ヨヨ(すまん……俺はお前をとられたくない…)


カプリコ「全員ぶっぶーっ!」


一同「えぇ!?」ガーンッ

アゲハ「?」

アゲハ(誰なんだ?)

カプリコ「正解はーー……」

一同「………」ゴクリ







カプリコ「私でしたーーーー///」ニパァ////




一同「」ズコーッ

まじめに話を展開すると思った方ごめんなさい。

おやすみなさい。

おはようございます!>>1です!

サイレンの良いところは主人公が際限無い強さを持っているのに勝てないというところにあるかと(暴論)

手元に漫画ないのでめちゃくちゃになるかもだけど、続きー

続きというか別ルート(今までのは忘れてください)



アゲハ「なんとかして暴王の月を制御したい」

祭「お前の実力じゃ無理だ」

雨宮「あなたの実力じゃ無理よ」

飛龍「お前の実力じゃ無理だな」

アゲハ「ひでぇ!!?」



アゲハ(……基本プログラムで方向性を与えることはできるんだ……きっと道は開けるはず…)ブツブツ



マリー「アゲハさん……」ウットリ///

アゲハ「結局、これはPSIを吸収し続ける性質のあるPSIである訳だから……」

アゲハ(PSIが均等にあふれた場所では標的を見失うアクシデントもあった……)

アゲハ「だから、前方射出というプログラムをつけたわけだけど……」

アゲハ(最終的には暴王の月に“攻撃性”はあっても、“機能性”はないわけだ……)プスプス

アゲハ「………」プスプスプスプス




アゲハ「だぁああああ! わかんねぇえええええ!」




TV<パーパーパパーパーパパーパーパパー♪




アゲハ「ん? スターウォーズ? 懐かしいな」

アゲハ「………」

アゲハ(あのライトセーバーって、鉄とか簡単に斬ってるのに何で持つところは平気なんだ?)

アゲハ「………」



天樹院ばばあ「世界一硬い物質がほしいと?」


アゲハ「ああ! 頼む!!」

フレデリカ「またアゲハがバカなこと考えてる」

雨宮「また夜科がバカなこと考えてる」

カイル「またアゲハがバカなこと考えてるー」アハハ

アゲハ「うっせー! 俺は真剣なんだよ!」

祭「………」




ババア「ほれ。市場に出回っておらんから名前はないが、そうじゃの……オリハルコンとでも呼べばよかろう」

アゲハ「ばあちゃん……ゲーム好きなのか?」

ババア「未来予知できんからのぉ……///」

アゲハ「さんきゅー! 後はがんばってみる!」タタタッ

ババア「しかし、どんな技術があっても、それを形にすることができんかった! どうするつもりじゃー!?」

アゲハ「後で考える!!」タタタタタッ

ババア「……全く…あの人によく似てるよ……」フンッ



アゲハ「うぉおおおおおおっ!」バチバチバチッ


オリハルコン「」ヌーン

アゲハ「……はぁっはぁっ…」クソッ

アゲハ(傷一つつかねぇ……)

アゲハ「ははっ、はははっ!」

アゲハ(正直、俺の力があればありとあらゆる物を壊せると思ってた! 調子に乗ってたぜ!)

アゲハ「……逆に、すっきりしたぜ」



マリー「アゲハさん///(がんばってるアゲハさん素敵///)」

雨宮「夜科……///(かっこいい抱いて///)」

朧「夜科アゲハ……///」

数日後。。。


アゲハ「はぁっ、はぁっ……」

アゲハ「完成……した…ぜ」フラッ


一同「アゲハ!!」ダッ


フレデリカ「まったく」ガシッ


一同「あっ!!」

フレデリカ「みんなに心配かけて。まだまだ子供よね」

一同「「フレデリカも気になってきたんだね!!」」



フレデリカ「ち、ちがうもんっ///」プクーッ



一同(可愛い……///)

祭「それで、一体何が完成したって言うんだ?」

アゲハ「今まで俺は、暴王の月を抑えることしか考えてなかった」

祭「そりゃあ抑えないと暴走するからね」

アゲハ「そんな時、スターウォーズを見てヒントを得たんです」


一同「スターウォーズ?」


アゲハ「フォースの力は善にも悪にも傾く。それは、自身の中にすむ欲望と向き合うか目をそむけるかだけの違いだったんだ」

雨宮「でも、フォースは最初から暴走しないでしょ?」

アゲハ「ああ、あくまであれはヒント。そして、そのヒントを昇華させたのは」ギュッ

雨宮「ふぇっ!?///」

雨宮(ど、どうしようっ、アゲハが抱きついてきた/// キスしていいのかな?///)アワワ



アゲハ「お前の存在だ、アビス」



一同「えっ?」

雨宮「」



祭「……それと、ネメシスQね」ニヤリ


アゲハ「ああ。さすが祭先生だな。もうわかったか」ニヤリ

カイル「わかんねーよ! 教えろよー!」

マリー「………?」ムゥ

朧(そういうことですか……)




アゲハ「さぁ、初披露だぜ! “暴王”!!」ブゥン




 アゲハの前方に現れた黒い球体“暴王の月”は、ゆっくりとその形状を変えていった。

 そして、“人型に近いそれ”を成したアゲハのPSIは、自身の力で地面に立つのだった。



暴王「………」



一同「暴王の月が人になった!!」

アゲハ「暴王(メルゼ)とでも呼んでくれ。こいつには人格の他に“記憶”と“成長”のプログラムも組んであるからよ。まだ子供なんだ」

暴王「………」ゴゴゴゴゴ

祭(お前……それ人の限界十個くらい飛ばしたプログラムだぞ)ヤレヤレ

雨宮「メルゼ……」

暴王「………」スッ

雨宮「あ、かわ―――」



 ―――ヒラッ



一同(雨宮のスカートをめくったぁああああ!!)

雨宮「………」プルプル

アゲハ「あ、い、いや……それはその……まだ子供だから…」アハハ…

雨宮「ということは……子供の責任は親がとるということよね……」プルプル

アゲハ「そ、それは……」ゾクッ



<ぎゃぁああああああ!!



暴王「~~~♪」スリスリ

マリー「えへへ/// 可愛いです///」ナデナデ

フレデリカ「………」ムゥ…

祭「だが、あいつに“武器としての有用性”があるとはとても思えないぞ」

アゲハ「……ああ、俺も最初はあいつを武器として使うことを考えていた」

雨宮(……いた?)

アゲハ「あいつを出した後、俺は二体目を出そうと暴王の月を出したんだ。そしたら」ブゥンッ

一同「!!」



 ――それは、白い球体だった。

 静かに、やさしく回転を続けるそれは、暴王の月とは明らかに違う存在。



祭(なんだこれは……どの文献にも載っていない……)

アゲハ「これに名前をつけるには、どうも人生経験が足りないみたいだ」

雨宮「きれい……」スッ

祭「桜子! 危険だ!」

アゲハ「大丈夫」

祭「何?」

雨宮「やわらかい」プニプニ

祭「触っても……大丈夫なのか?」

アゲハ「ああ」

祭「………」

アゲハ「どうやら、暴走の性質はあいつ(メルゼ)が持っていったみたいでよ。こいつは俺の力で完全制御可能なんだ」

祭「だが、攻撃性まで失わ―――」


アゲハ「それは大丈夫」


 アゲハがやさしく微笑むと、白い球体は形状を変え、前方の地面を薙ぎ払った。いや、暴王の月と同様“えぐりとった”。


祭「なっ……」

雨宮(すごい威力……)

アゲハ「暴走の性質はなくなったけど、それ以外の性質はまんま暴王の月だからよ。



 完全制御の暴王の月ってとこかな」ニッ



祭「お前というやつは……」

アゲハ「これで……すべてを終わらせる…」




アゲハ「俺たちの戦いはこれからだ!!」



終わりです!

どうしても、完全制御の暴王の月を出してみたかったんですぅううう!


アゲハはミロクに完全勝利してほしかった。


サイレンの設定でアライブの作者に描いてほしかったかもしれない(暴論)

サイレンと禁書の相性は良さそうだし、書いてみたいけど、批判必至で手が出せない……orz


アゲハはレベル5いけるかな……

サイレン好きのためにサイレン改変作りたいんだけど本返しちまったんだよなぁ……。

それじゃあ、それじゃ、下げ進行でアゲハin学園都市するんでおつきあいよろしくですー。



設定

主人公を交代させただけ。

あと、暴王の月も少しだけ設定変更ありです。

つたない地の文もありますが、温かい目でお願いします。


「いてぇ……くそっ……」

 路地裏で、男たちのうめき声が蠢く。

 我ながらやり過ぎたかとは思う。

 だが、こっちだって(多少の)怪我はしている。お互いリスクはあったんだ。


 七月十九日。


 夏休み一日前だからと言っても、やることは一貫。


 夜科アゲハは“誰かのため”に拳を振るう。




 序章~暴走少年の末路~




 


 とはいえ、相手は十人近く、三人ほどは“のめした”が、元気なお兄さんたちはまだまだいる。

「まぁ、こっちもまだまだやれるけどな」

 と、強がってみるものの体中が痛い。十数発の拳や蹴りを受けた肉と骨はギシギシと悲鳴を上げる。

「おらぁあ! ぶっ殺してやるよぉおおお!」

 スキルアウトだろうか、もし“能力者”だったら少し厄介だな。

 夜科アゲハは何百と積んだ経験を駆使して相手の戦力を測る。


 と、滑稽な音が響いた。


「あぎゃぁあああああ!!!」

 それが、男の悲鳴だと気づいた時には数名の屈強な(?)男たちが地面に倒れこむ。

「……もしかして…」

 もしかしてもクソもない、“あいつのせいだ”。

 強い能力と自信に満ちた(少しだけ可愛い)女子中学生。



「結局アンタが気絶させてちゃ意味ないんじゃないの?」



 不可抗力だ。

 言葉を出すことはない。

 夜科アゲハ自身にも、それが言い訳だとわかっていたからだった。



 “元々は不良を助けるはずだった”。

 この学園都市にいる人間になら誰だってできるはずの計算。



 “レベル4以下がいくら束になろうと、レベル5には敵わない”



 それが分かっていてもどうしようもないパターン。

「あいつらはお前がレベル5だって知らなかったんだから許してやれよ」

 目の前の(見た目上)可憐な少女が、レベル5だと知らずにちょっかいを出した不幸な男たちを助けるために、夜科アゲハは首を突っ込んだのだった。


「嫌よ、レベル5だったら喧嘩を売らないってことは、自分が勝てる相手なら喧嘩を売るってことでしょ? そんなゴミは掃除しなくちゃ」


(ゴミ……ね)

 まぁ確かに世間一般に判断を問えば、ほぼ100%この少女が正しくて、ほぼ100%気絶した男たちがゴミだろう。

「それじゃあ、ゴミ掃除は済んだんだし、これでサヨナラだな」

 夜科アゲハが“逃げようと”振り向いた瞬間、

「待ちなさいよ」

 と、あいさつ代わりの電撃がとんできた。


 夜科アゲハは、思う。


(見逃してはくれねーんだろうなぁ……)

 路地裏から見える狭い空は、真っ青だった。

「つーかよ、俺はどっちかというと、その、で、で、で……」

 デートをしないか。

 その言葉が出ない。彼はシャイだった。

「私さー、負けるのが大っ嫌いなんだよね」

 と、ルーズソックスの中学生は続ける。

「特に自分より強いやつがいることが許せないの。わかる?」

 夜科アゲハは強くうなずいた。

「わかる!」

「だったら、やることは一つ、でしょ?」

「いや、それは分からん」

 アゲハが力強く否定すると、少女は拍子抜けたようにあきれ顔を彼に向けた。

「なんかあんたってズレてるわよね。そもそもレベル5である私が、なんの力もないレベル0気張るとでも思ってるの? 弱者の料理法くらい覚えてるわよ」

 その言葉には重みがあった。

 それでも、アゲハは何の迷いもなく言葉を返す。

「あのな、お前がどれだけ強くてもさ、人を見下すような態度はとっちゃいかんよ。うん」

「うっさい。人体実験のモルモットになって、それを必死に我慢した結果がスプーン一つ曲げられないようじゃ、ソイツは才能不足の弱者以外の何物でもないじゃない」

 なんと説得力のある言葉か。学園都市はそういう場所なのだから、彼女のいう事に百里も千里もある。

「けど、別に超能力なんてなくったって人は生きていけるだろ? だったら、偉そうにしちゃいけねーと思うぜ」

 年上だろうが年下だろうが、“悪だと判断したらぶちのめしてきた”自分がいう事ではないが。アゲハは自分のことを棚に上げた。

「……ていうか、ほんと強者の台詞……ううん、“主人公の台詞”よね」

 しかも少年漫画。少女は少しばかり肩を震わせながら口を開く。

「主人公?」

 喧嘩ばかりのこの俺が?

 俺が主人公なら、本当の漫画の主人公は神様ではないのか。世界のために戦って、世界を救って、愛する人と結ばれて。

「あんたがいくら“テストに出ない特別な能力”を持っているからって、私たちの苦しみを、つらさを全くわかっていないのは……本当にむかつくわ。綺麗事で物語を終わらせられる漫画の主人公の台詞よ。アンタの言葉」

(こいつって頭いいんだな)

 夜科アゲハはただただ感心した。

 しかし、鉄橋の下の川面が不気味なほど音を立て、大気が震え、目の前の“少女の皮をかぶったレベル5”が殺気だっているところを見ると、そんな場合ではないと気づく。

「あんた、なんでテストに能力が反映されないのかしら」

 まるで彼が能力を持っている前提の話しぶりである。

 アゲハは否定する。

「まてまて、俺はスプーン一つ曲げられないし、神経衰弱も激よわだし、能力なんて――」


 そこまで言って、後悔する。

 もし仮に、自分が“一度も勝てなかった相手”が、「自分ものすごーく才能もなくて体も弱くいんですぅ」なんて言ったら。


「あのぉ……もしかして…怒ってます?」


 恐る恐る聞くと、少女は思い切りうなずきながら、


「往生せぇやごらぁああああ!」


 と、一枚のコインを宙に放った。







 第一章 魔術師は降り立ち、暴王は踊る






 七月二十日。

 夏休み初日だというのに、夜科アゲハのテンションは最底辺にあった。


「夜科ちゃんは馬鹿だから補修でーす」


 馬鹿だからの馬鹿が感じだったところが妙にリアルで、ダメージを受けた。

 そもそも、小萌先生は俺に厳しい気がする。と、アゲハは振り返る。

 俺が人助けで授業抜けたときもスケスケミルミル。

 喧嘩の仲裁のために授業を抜けたときもスケスケミルミル。

 授業がめんどくさくて逃げだしたときも……。


(どう考えても俺が悪かったよこんちくしょー)


 とりあえず気分転換をしよう。そうだ、こんな時は外の空気だ。

「夏休みさんこんにちわー……?」

 と、ベランダの窓を開けた。

 そこには灼熱という言葉がふさわしい熱気と、それに相応しい生暖かい風、そして、

「カーテン?」

 ベランダにかけられた純白の布があった。


 それが人であると気づくのに数秒かかった自分は小萌先生の言う通り馬鹿なのかもしれない。

 心の中でつぶやくアゲハとは裏腹に、ベランダに“かけられた”少女はゆっくりと顔を上げ、彼に言葉を投げかけた



「お、おなか減った……」



 長い長い夏休みは、まだ始まったばかりである。

おやすみなさい。

やっぱりサイレンの作品はラノベ調より台本調?の方がいいと思うので、こっからは台本調でいきます!

こんだけサイレン好きがいてうれしいっす!

アゲハ(今週の食材が……)ガーン

イン「おいしいんだよ!」ガツガツガツ

アゲハ「さいですか……」ハァ…





アゲハ「魔術結社に追われてる?」

イン「そうなんだよ」

アゲハ(そういうの流行ってるのか?)

イン「その人を疑う目は何なのかな?」ジトーッ

アゲハ「いや、だって、魔術って!」

アゲハ(ん? でもまぁ……PSIも似たようなもんか…)

イン「魔術はあるったらあるもん!」

アゲハ「あ、ああ……分かった。魔術はある」

イン「わかれば良いんだよ」

アゲハ(“あの世界”に連れていかれるのも魔術みたいなもんだもんな。視点が違うだけで本流は同じものかもしれない……)

イン「なんかアゲハって


 普通の人じゃないよね」


アゲハ「!?」

アゲハ(ば、ばれた!? この場合“あいつ”は出てくるのか!?)ドキドキ

アゲハ「………」キョロキョロ

イン「……?」

アゲハ「……大丈夫か」ホッ

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