【艦これ】提督「車買ったんだ」 明石・夕張「ふーん、そうですか」 (1000)

※注意事項
・初SSです
・艦これ×ナイトライダーです
・時々、ナイトライダー以外のネタもあります
・キャラ崩壊注意
・これらが問題無ければ生暖かい目で見守ってやってください

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-工廠-


提督「いや、もうちょっと興味を示してくれないかな?」

夕張「うわー、かっこいいくるまですねー。なんてしゃしゅですか(棒読み)」

明石(ちょっとからかいすぎじゃない)

提督「・・・。もういい、帰る」

夕張「待ってください提督。謝りますから、帰らないでー」

提督「はぁ~、今度はちゃんと聞いてくれるんだよな?」

夕張「もちろんです!」

明石「ふざけてたのは夕張だけですけどね。それに実物を前にして買ったんだ。と言われましてもね」

提督「まぁ、そうだよな。反応に困るよな。」

提督「俺の生まれた年である、82年型のポンティアック・ファイヤーバード・トランザムだ」

夕張「随分古い車ですね」

明石「でも、古い割には綺麗ですね。エンジン等の内部はどうか分かりませんが」

提督「購入する時に確認したが、どこも損傷してなくて綺麗だったぞ。事故歴も無かったし」

提督「で、ここからが本題なんだが、我が鎮守府が誇る二大エンジニアの君たちに頼みがある!」

明石・夕張「無理です」

提督「いや、まだ何も言ってないんだけど」

明石「言われなくても、ねぇ?」

夕張「トランザムを見せられて頼みがあるって言われた時点で大体分かりますよ」

明石「ナイト2000に改造して欲しいって事ですよね?」

夕張「私たちコンピュータは専門外ですし」

提督「」赤疲労

明石(うわぁ~めっちゃ落ち込んでるよ)ヒソヒソ

夕張(可哀想だし、外見だけでも改造してあげる?)ヒソヒソ

明石「あの~提督?」

夕張「AIは無理ですが、それ以外の部分だけでよければ改造しましょうか?」

提督「え?引き受けてくれるの?さすがに気分が高揚します」キラキラ

-食堂-


加賀「くしゅん」

赤城「加賀さん、風邪ですか?」

加賀「いえ、誰かが私の噂をしている様です。瑞鶴でしょうか・・・」

-工廠-


夕張「でも何でこんな古いトランザムにしたんですか?もっと新しいマスタングでも」

提督「ナイト3000?知らない子ですね。アレにするなら黄色いカマロか、ダッジ・バイパー若しくは、デロリアンを選ぶぞ」

日向「まぁ、そうなるな」

夕張(あっちは気に入らないんだ)

明石(あれ?今、一瞬だけ日向さん居なかった??)

明石「作業は仕事の合間に少しずつ進めるので、時間がかかると思いますが構いませんか?」

提督「もちろんオッケーだ。無理を言って余計な仕事を増やしたんだ、いくらでも待つぞ」

夕張「私たち機械いじりが好きなので余計な仕事だなんて思ってませんよ」

提督「そう言ってもらえるとありがたい。では、頼んだぞ」

明石・夕張「はーい」

-それから一ヵ月後 執務室-


カタカタカタカタ

提督「送信っと!これで今日の仕事も終わりだな」

吹雪「お疲れ様です! 司令官」

提督「何だか知らんが最近は深海棲艦が大人しいから仕事が少なくて済むな」

吹雪「そうですね」

提督「これが嵐の前の静けさでなければいいんだけどな」

吹雪「その時は私がやっつけちゃうんだから!」

提督「吹雪は頼りになるな」ナデナデ

吹雪「えへへぇ~///」


コノテニヨセル フクサシュノイロ


提督「明石から着信だ」ピッ

吹雪(着メロ、加賀さんなんだ)

提督「もしもし」

明石「提督、例のブツ完成しましたよ!」

提督「え!もう?」

明石「はい!バッチリです。今、夕張がちょっとしたデモンストレーションの準備をしてくれています」

提督「さっき仕事が終わったから、今からそちらへ向かうので待っててくれ」

明石「はい。お待ちしております。では」

提督「吹雪、今日の仕事は終わったから休んでくれていいぞ。俺はこれから工廠に行ってくる」

吹雪「はい。行ってらっしゃいませ」

提督「そうだ、間宮さんの所に行ってくるといい」つ間宮券

吹雪「ありがとうございます!司令官」

-工廠-


提督「明石ー、夕張ー」

明石「あ、提督。こちらです」

提督「おお!完璧じゃないか!」

提督「内装も正に『ダース・ベ○ダーの風呂場』だな」

夕張「提督、こちらをどうぞ!」つハンマー

提督「ハンマーを持ってきたと言う事は、つまりそういう事だよな?」

夕張「はい!もちろんです。ボンネットを思いっきり殴ってください」

提督「ではやるぞ!」


ガンッ!


夕張「私も一発!」


ゴン!


提督「スゲー!傷一つ無い!」

明石「結構苦労したんですよ」

夕張「ボディは劇中の設定通り、分子結合殻でコーティングしようとしたんですけどね」

明石「研究はしてみましたが、架空の元素を再現するのは諦めて別の方法を使いました」

提督「別の方法?」

夕張「はい!ボディはEカーボンで作り直しました」

提督「へ?Eカーボン?それも架空の素材じゃないのか?」

明石「私たちの技術力を甘く見ないでください。炭素繊維自体は実在するんだから、作り出すのは簡単です」

提督(え・・・簡単って・・・)

提督「まさかとは思うが、動力源は太陽炉でトランザム(車)がトランザム(リミッター解除)なんてしないよな?」

明石「トランザムがトランザムなんてベタなギャグはやりませんよ。でも、提督がお望みなら改造しますよ?」

提督「いや、結構(って言うか、頼めば出来るんかい!)」

夕張「動力源は水素エンジンを採用したので安心してください」

提督「とりあえず二人には何かお礼をしないといけないな。何がいい?」

明石「う~ん、すぐには浮かばないので考えておきます」

夕張「私も同じく!」

提督「ある程度は奮発するが、100カラットのダイヤが欲しいとか無茶苦茶な要求はしないでくれよ」

明石「私たちがそんな無茶な要求をすると思っているんですか?」

提督「いや、思ってはいないが、こちらも結構無茶な事を頼んだからな。ま、決まったら教えてくれ」

提督「では、完成記念にドライブに行ってくる」ガチャ

明石・夕張「は~い、行ってらっしゃ~い」

提督「まずはシリコンバレーで産業スパイの調査だな」バタン

夕張「提督、ここは日本ですよ。シリコンバレーはアメリカです」

明石(突っ込む所ソコなの?)

提督「アディオス!」

明石・夕張「行ってらっしゃ~い」フリフリ



-執務室-


ガチャ

吹雪「ただいま戻りました。って、あれ?居ない。まだ工廠かな?」

-工廠-


吹雪「明石さん、司令官知りませんか?」

明石「提督ならさっきドライブに行ったわ」

吹雪「先日買ったって言ってた車でですか?私も連れて行って欲しかったな。居ないなら仕方ないので、訓練にでも行ってきます」

明石「あまり根を詰め過ぎないようにね」

吹雪「はい」

提督「今更だが吹雪も連れて来てやればよかったな。戻るのも面倒だし、まぁいいか」

提督「それにしても、これだけ天気がいいと眠くなってくるな。ラジオでも聞くか」ウトウト

ラジオ「続きまして、ラジオネーム 那珂ちゃんのファン辞めます。さんのリクエスト曲『恋の2-4-11』をお送りします」

提督「那珂ちゃんの曲かよ!」

-30分後-

提督「Zzz」

??「アドミラル」

提督「Zzz」


【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

警官A「今日も平和だ」

警官B「おい!あの車、居眠り運転してないか?」

警官A「追いかけよう」

警官B「そこの車!止まりなさい!」

警官A「この先は事故多発地点の死の急のカーブだ。早く止めないとマズイぞ」

警官B「カーブを曲がったぞ!凄い居眠り運転だ」

警官A「本当に居眠り運転なのか?」プーツ

警官B「今度はネコが飛び出したぞ!」

キキーッ

警官A「止まった・・・。で、ネコが行ったら走り出した」

警官B「やっぱり起きてるんじゃないのか?」

??「アドミラル、アドミラル!」

提督「んあ?」

??「居眠り運転でパトカーに追跡されています」

提督「え?え?」

??「後方を確認してください」

提督「マジかよ」

警官B「そこの車!止まりなさい!」

提督「こんな時に霰が居てくれたら・・・うん、何も変わらないな。アラレ違いだし」

提督「だがまずい、現役の提督が居眠り運転で警察屋さんに捕まったりしたら・・・」


元帥「海軍の恥さらしめ!本来なら極刑だが、今までの功績を認めて命だけは助けてやる!除隊だ!今すぐ出て行け!」

吹雪「司令官、もう貴方には付いて行けません。さよなら」

金剛「ヘイ、ブッキー!こんなクズの事は忘れてもっと素敵な提督を探しに行きまショウ」

夕立「提督さん、さよならっぽい!」

時雨「君には失望したよ」

曙「クソ提督!」

霞「このクズ!」

青葉「司令官、今のお気持ちを一言(笑)お願いします!明日の艦隊新聞一面に掲載します!」


提督「あわわわわ」

??「アドミラル、落ち着いて私の言う事を聞いてください」

提督「お、おう」

??「警官には耳の障害が最も効果的です」

提督「いや、30年ほど前のアメリカでは良かったかも知れんが、日本ではダメだから!」

??「マイケルはそれで難を逃れたので問題ありません」

提督「間違いなく色んな所から怒られるから!」

警官A「車から降りなさい」

提督「だいたいドラマの真似して上手くいく訳無いだろ」

??「どうやらその必要は無くなった様です」

提督「どういう事だ?」

??「直に分かります。とりあえず適当に警官への対応をしてください」


警官A「聞こえないのか?早く車から降りなさい!」

ガチャ

提督「お仕事ご苦労様です」

警官A「居眠り運転・・・って、あれ?もしかしてあんた、提督さん?」

提督「は、はひ!深海棲艦が陸に進出しようとしているとの情報を得たので、パトロールをしていたであります!」

警官A「何と!奴ら海だけでなく、陸にまで!!」

提督「そうであります!」

ピーッピーッ

警察無線「○○区××町のコンビニエンスストアにて強盗事件発生。近隣の警察官は至急現場へ急行せよ」

警官B「コンビニ強盗発生だ!現場へ向かうぞ!」

警官A「我々は事件現場へ向かいます。お仕事頑張ってください!では」

提督「はい!(何とか誤魔化せた)」


??「自己紹介が遅くなりました。私はナイト2000のマイコンです。名前はK.I.T.T キットです」

提督「うん。知ってる」

提督「とりあえず明石達に連絡だ」ピッ プルルルル


トドケ トドケ オモイヨトドケ


明石「ん?提督から着信だ」ピッ

明石「もしもし」

提督「明石、俺だ」

明石「どうしたんですか?車に何か問題でも?」

提督「ああ、大問題だ。車が喋った」

明石「?? 何言ってるんですか?」

提督「だから車が喋ったんだよ!」

明石「あはははははは、車が喋る訳ないじゃないですか」


提督「喋って自動運転までしたんだよ!」

明石「え?でも最初に言いましたが、私達、コンピュータは専門外でAIは作れませんよ」

提督「それは聞いたが、これは紛れも無い事実だ!」

明石「誰かが無線通信でイタズラでもしたんじゃないですか?」

提督「仮にそうだとしてお前さんと夕張以外で誰がそんな事を出来るんだ?」

明石「・・・。確かにそうですよね。私達以外、誰も車をいじってませんし」

提督「とりあえず鎮守府に帰るから調べてくれ」

明石「分かりました」

キット「これからどうしますか?」フォンフォン

提督「鎮守府に帰る」バタン


-鎮守府 工廠-


キキーッ

夕張「あ、提督。お帰りなさい」

提督「ただいま。早速で悪いが明石を呼んできてもらえるか」

キット「ただいま戻りました」フォンフォン

夕張「明石ーっ、提督が帰ってきたよー(うわー、明石から聞いてたけど本当に車が喋ってるよ!)」

明石「はーい、すぐ行く」

明石「提督、お帰りなさい」

提督「ただいま。早速で悪いが車を見てもらえるか」

明石「とりあえずボンネット開けてみましょうか」

明石・夕張「・・・。ナニコレ?」


提督「は?ナニコレってどういう事だ?」

明石「見たこと無い装置が組み込まれています」

提督「いやいやいや、見たこと無いってどういう事よ?製作者だろ?」

夕張「私達が改造した時には無かった装置が組み込まれているんですよ!」

提督「そんな事ある訳n『あ、提督さんお帰りなさい』」

提督「ん?妖精さんか。ただいま」

妖精ズ「車はお気に召して頂けましたか?」

提督「お気に召してって、もしかして?」

妖精ズ「はい。私達がAIを製作しました」

提・明・夕「あ~なるほど」

提督「だから明石達の知らない装置が組み込まれていたのか」


提督「車は気に入ったよ。何かお礼をしないといけないな」

提督「そうだ!コレをあげよう」つ間宮1日貸切食べ放題券

妖精ズ「!!! ていとくさんはかみさまです?」

提督「そんな大層な者じゃないな。仕入れの都合もあるし、チケットは予約してから使ってね」

妖精ズ「はーい!では、私達はこれで」サヨナラー

提督「ふー、行ったな。それにしても妖精さんって一体何なんだろうな?AIまで作るとは思わなかったぞ(汗)」

明石「私達もビックリですよ(汗)」

提督「とりあえず一件落着だな」

夕張「そうですね」


明石「そう言えば、提督がドライブに行った少し後に吹雪ちゃんが尋ねて来ましたよ」

提督「工廠に行くとは言ったが、そのままドライブしてくるとは言って無かったからな」

明石「そうでしょうね。ドライブに行ったと伝えると、訓練に行ってくるって出て行きましたよ」

提督「吹雪には悪い事をしたな。後で吹雪にもキットを紹介してやらないと」



-工廠 入り口付近-


??(何やら面白そうな事になってますね。これは明日の新聞の一面にしないと)


巨大な悪に立ち向かう現代の軍人、提督。明日、彼を待ち受ける者は果たして誰か。

今日はここまでです
次はイベントが終わった頃に投下予定です
では、E7ラスダン逝って来ます

奇跡的にイベントの新規艦は全員お迎えできたものの
恥ずかしがりやのゆーちゃんが中々出てきてくれません・・・

短いですが、本日分投下です


-翌朝 執務室-

ガチャ バーン

吹雪「大変です!司令官」

提督「どうした吹雪?そんなに慌てて。ちょうどお茶が入ったから、これでも飲んで落ち着きなさい」

吹雪「それどころじゃ無いんです!」

提督「まぁまぁ、これでも飲んで落ち着けって」

吹雪「いただきます。今日はアールグレイですか?」

提督「いつもセイロンだから今日は変えてみた」

吹雪「たまには違うのもいいですねー」

提督「ではそろそろ本題に入ろうか。何をそんなに慌ててたんだ?」

吹雪「これを見てください」つ艦隊新聞

提督「青葉の新聞か。えーっと『スクープ!!喋る車現る!司令の車に深海棲艦の怨霊が取り憑いたか?』だと?」

吹雪「これってキットの事ですよね?」

提督「間違いないな。別に隠すつもりは無かったが、こんな記事を書かれた以上は全員に話すしかないな」

提督「遠征組以外は全員、マルキュウマルマルに大ホールに集まる様に放送しておいてくれ」

吹雪「はい!」


-マルキュウマルマル 大ホール-

ザワザワ
アレガウワサノ?
シンブンノクルマポイー
ホントダー

提督「皆に集まってもらったのはこの車について話をするためだ」

提督「誰かさんの書いた記事のおかげで深海棲艦の怨霊などという噂が流れているが断じて違うと言っておこう」

提督「コイツは明石と夕張と妖精さんの合作だ。キット自己紹介を頼む」

キット「はじめまして、私はナイト2000。キットと呼んでください」フォンフォン

ホントウニクルマガシャベッター
ドウナッテルンダ?
スゲー

長門「提督、質問があるのだが」

提督「どうした長門?」

長門「その車が大和型の主砲の直撃に耐えられると言うのは本当か?」

提督「そのはずだ。だよな?明石」

明石「はい。理論上その様になっています」

提督「うちには大和は居ないからな。どうだ長門?試してみるか?」

長門「望むところだ!」

サスガナガトサンダ
カッコイイー

提督「室内で実験する訳にもいかないので外に移動しよう」


吹雪「司令官、本当に大丈夫なんですか?」

提督「明石が大丈夫と言っている以上、大丈夫だろ。それに大和の砲撃に耐えられると言っているのに、長門の砲撃に耐えられないナイト2000など俺は認めん!」

吹雪「せっかく買った車がローンだけ残しておじゃんにならなければいいんですけど」

提督「そんなに心配するなって」

提督「キット、準備はいいか?」

キット「いつでもどうぞ」フォンフォン

提督「では長門、やっていいぞ」

長門「うむ(とは言ったものの、提督の車を壊してしまったらどうしよう・・・)」

長門(修理費を請求されるかも知れない。いや、それだけならまだいい。提督に愛想を尽かされたら・・・)

提督「長門?」

長門(この鎮守府を追い出されたらもう、駆逐艦と戯れることも出来なくなってしまうではないか!)汗ドバー

提督「おーい、長門?どうした?調子が悪いのか?」


長門「提督よ」

提督「どうした?」

長門「数日前、我が鎮守府にアイオワが配属されたな?」

アイオワ(もしかしてミーの出番?)

提督「そうだな」

長門「ここでアイオワの実力を見ておくのはどうだろうか?」

提督「新人に何させようとしてるんだ!おーい、陸奥。ながもんがダメっぽいから代わりに頼む」

陸奥「あらあら。お姉さんやっちゃうわよ」

キット「長門さんでも陸奥さんでも構いませんが、やるなら早くしてください」フォンフォン

長門「いや待て!ここはビッグ7として、姉として私が!」


長門「やるぞ、やるぞ!」

提督「いいからはよ撃て!」イラッ

長門「全主砲、斉射!てーーッ!!」

ドーーーーン!!!

提督「キット、無事か?」

キット「どこも損傷はありません」

オオーブジダー
スゲー

提督「明石、夕張、念のために後でチェックを頼む」

明石「はい!」

夕張「お任せください」

提督「では解散。青葉は残ってくれ」


吹雪「では司令官、私は先に執務室に戻りますね」

提督「おう」

青葉「司令、青葉にご用ですか?」

提督「ご用ですか?じゃ無いだろ。キットの事だよ」

青葉「いやー、青葉もビックリですよ。まさかコンピュータだったなんて」

提督「・・・。お前、分かっててやってるだろ?」

青葉「嫌だなー、そんな訳ないじゃないですか」

提督「まぁいいが、あまり変な事ばかり書くなよ」


青葉「青葉は良識のある記者です!プライバシーに関わる様な事は書きません」

提督「イマイチ信用できないんだけどな」

青葉「先日、司令は私室のPCでエッチィ動画を観てお楽しみでしたよね?」

提督「な、な、何の話だ?」

青葉「覚えてらっしゃいませんか?何なら出演していた女優さんの名前を」

提督「お願いです青葉様!それは記事は書かないでください」土下座

青葉「さっきも言いましたが、青葉は良識のある記者です。これは青葉と司令だけの秘密です」

青葉「司令も殿方だから仕方ありませんが、もっと青葉を頼っていいんですよ?」

提督「お、おう(何これ、夜戦(意味深)のお誘い?)」

青葉「では、青葉はこれで」

提督(もしかして、いや、もしかしなくても俺、青葉に弱みを握られてる?)汗ドバー

提督「はぁー、吹雪が待ってるし、とりあえず執務室に戻るか。しかし、困ったな・・・」


次は週末頃に投下予定です。
雲龍や嵐も堀に行きたいけど、ゆーちゃん来てくれないとそれどころじゃないんだよな

ゆーちゃん捜索が100週を超えても未だ出会えず、しおいも来ない
2隻目制限は無いとは嘘だったのかと絶望中
15年秋に拾った1隻目は相当ラッキーだったのか・・・ここまで出ないとは思わなかった
油、弾共にまだ余裕があるから、まだ続けるけど本当に来るんだろうか

本日分始まります


-執務室-

ガチャ

提督「ただいま。はぁー」

バタン

吹雪「おかえりなさい。ってどうしたんですか?」

提督「いや、ちょっとな。青葉に弱みを握られたと言うか」

吹雪「大変じゃないですか!」

提督「いや、まぁ大した弱みでもないんだけどな」

吹雪「一体どんな内容ですか?」

提督「うん、まぁちょっと・・・」

吹雪「さっきから歯切れの悪い。私には言えない様なことですか?」

コンコン

提督「あ、誰か来た」


グラーフ「アドミラル、グラーフ・ツェッペリンだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

グラーフ「失礼する」

提督「どうしたんだ?」

グラーフ「先ほどの車のことで聞きたいことがある」

提督「何でも聞いてくれ」

グラーフ「では、何故ヤンキー共の作った車なのだ?車ならこの国にも沢山あるだろう」

提督(かつての敵国の製造した車が気に入らないのか?まぁ仕方の無いことではあるが)

グラーフ「それに車ならば私の祖国にも素晴らしい物が沢山あるというのに」

提督「排ガス不正問題を起こした車がどうしたって?」

グラーフ「・・・。あー、あー、聞こえなーい」

提督「自分で振っておいて都合が悪くなると聞こえないふりは止めなさい」

グラーフ「くっ」


提督「昔、戦争をした国の車が気に入らないのは分からんでもないが、そんなに毛嫌いしてやらないでくれ」

グラーフ「別に嫌っている訳ではない。アドミラルの身にもしもの事があっては困るので、もっと信頼できる車があるだろうと言いたかっただけだ」

提督「心配しなくても大丈夫だ。さっきのデモンストレーションを見ただろ?」

吹雪「そうですよ。長門さんの主砲でもビクともしないんだから深海棲艦の攻撃もへっちゃらですよ」

提督「それに、俺は明石と夕張を信頼しているからな」

グラーフ「そうか。アドミラルがそこまで言うなら信じよう」

提督「キットならドイツ語も話せるから、今度ドイツ語話しかけてみるといい(多分、言語パックとかインストールしたら大丈夫だろう)」

グラーフ「そうか、この鎮守府にはドイツ仲間が少ないからな。今度そうしてみよう。では私は失礼する」

バタン

提督「いきなり喋る車が現れたりしたら、すぐには受け入れられないだろうな」

吹雪「そうでしょうね。私も最初は驚きましたよ」

提督「少しずつ慣れてもらうしかないな」


提督「ああ、そうだ。執務室を1階に引っ越そうと思う」

吹雪「どうしてですか?」

提督「超高性能AI搭載車がうちに来たからな。せっかくだから仕事を手伝ってもらおうと思って。毎回ターボブーストで2階に上げる訳にもいかないからな」

吹雪「・・・ですか?」

提督「ん?」

吹雪「私じゃ不満ですか?」ウルウル

提督「そんな訳無いだろ!吹雪より優秀な秘書なんて居ないぞ!」

吹雪「えへへぇ~///」


-執務室前-

明石「うわぁー」

夕張「入りづらいー」

明石「でも渡さない訳にはいかないし」

夕張「仕方ないから入ろう」

コンコン

明石「明石と」

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

明石「提督、腕時計型通信機を作ってきました」

夕張「これで離れた場所からでもキットと通信できます」

提督「こんな物まで作ってくれたのか。ありがとう!」

夕張「使い方はご存知だと思いますが、このボタンを押すと通信できます」


明石「早速試してみますか?」

提督「そうだな」ポチッ

キット「はい、アドミラル」

提督「バツチリ通信できているな」

キット「何かご用ですか?」

提督「いや、通信機を作ってもらったから試してみただけだ」

キット「そうですか。何かあればお申し付けください」

提督「用事が出来たらそうさせてもらうよ」

夕張「問題なさそうですね。では、私達は失礼します」

バタン

-執務室前廊下-

明石「まったく、時間と場所を弁えて欲しいわー」

夕張「ほんとそう思う」

大淀「2人ともどうかしましたか?」

明石「大淀!いい所に居たわ。今夜は3人で鳳祥さんの店に行くよ!」

大淀「え?え?」

夕張「いいから大淀さんも付き合ってください!」

大淀「はぁ」


-居酒屋 鳳祥-

明石「わたひだって提督とイチャイチャしたいってのー」

夕張「そーら、そーら」

大淀(うわぁ、やさぐれてる)

明石「鳳祥さーん、ビールもう1本」

鳳祥「明石さん、夕張さん、もうこの辺にしておいた方が」

明石「もう1本だけれすー」

夕張「ですー」

鳳祥「分かりました。これで終わりですよ?」

夕張「鳳祥さん愛してるー」

鳳祥「大淀さんも大変ね」

大淀「あはは・・・はぁ。最後の1本を飲み終わったら、2人を連れて帰りますね」

鳳祥「1人だと大変でしょうから、私も店を閉めて手伝います」

長門(あの2人随分飲んでいるな。よし、ここは私が飲むのを止めたくなる曲を歌ってやるか)

長門「これでおよしよ そんなに強くn『うるへー!!』」

鳳祥(長門さん、何でまたそんな曲を?あなたそんな年じゃないでしょうに)

本日はここまで
ろーちゃんもだけど、ビスマルクやプリンツもそろそろ来てくれてもいいのよ?
プリンツは夏イベに期待だけど

祥鳳さんなのか鳳翔さんなのか?

>>49
鳳翔さんです。申し訳ありません。
指摘されるまで字が違う事に気付きませんでした。

皆さんお待ちかね(待ってた人居るか分からないけど)
彼の出番がやってきました

本日分始まります


-深夜 鎮守府 倉庫前-

ヲ級「ヲ(それにしても深海提督(以下、深提)も人使いが荒いな。人間の鎮守府に忍び込んで資材を盗んでこいとは)」

イ級「イー(それを言うなら、艦使いが荒いだろ?)」

ヲ級「ヲ(それもそうだな)」

イ級「イー(ここなんかいいんじゃないか?見張りも居ないし)」

ヲ級「ヲ(そうだな。早速忍び込むか)」

ギィィィ

ヲ級「ヲ(真っ暗だな。明かりを点けるか)」ポチッ

イ級「イー(反応なし。ブレーカーが落ちているのか?)」

ヲ級「・・・。ヲ(面倒臭くなってきたから普通に話さないか?)」

イ級「そうだな。どうせ艦娘共も居ないし」

ヲ級「ブレーカーはこれか?」カチッ ピカッ

イ級「何も無いな。ここはハズレか?」


ヲ級「奥に扉があるぞ。行ってみよう」

ガチャガチャ

ヲ級「鍵が掛かっているぞ」

イ級「吹き飛ばすか?」

ヲ級「そんなことをしたら艦娘共に気付かれるぞ。タックルをしてこじ開ければいい」

イ級「そうだな。せーの」

ドン

ヲ級「もういっちょ。せーの」

ドン

イ級「開いた!」


ヲ級「何だ?また真っ暗だ」

イ級「電気のスイッチを探すか」

フォーンフォーン

ヲ級「何の音だ?」

フォーンフォーン

イ級「おい!何か近づいてくるぞ!」

フォーンフォーン

ヲ級「おい、一体何なんだ!」

フォーンフォーン

イ級「ひぃぃぃ!くっ、来るな!」

ヲ級「艦娘共の秘密兵器か!」ガクブル


-翌朝 どこかの倉庫-

??「朝だ、起きろ」

イ級「んー」

ヲ級「車の中?夢じゃなかったのか?」

イ級「誰が喋ってるんだ?」

??「私はナイト・オートメーテッド・ロービング・ロボット K.A.R.R カールだ」

イ級「車が喋ったぞ!」

ヲ級「本当に夢じゃないのか?」

カール「夢ではない」

イ級「まだ信じられないぞ!」

カール「お前達は眠っていた私の封印を解いた。礼をしよう」

ヲ級「例えば?」

カール「お前達の望みを叶えてやる。お前達は深海棲艦だな?艦娘共を倒したいか?」

イ級「それいいな!」

ヲ級「待て、イ級。私達は何のために鎮守府に忍び込んだ?」

イ級「資材を盗むためだったな」

ヲ級「コイツに協力してもらうのはどうだ?」

イ級「なるほど!」

ヲ級「カールと言ったな?私達は燃料や鋼材などの資材が欲しい」

カール「了解した。では出発しよう」

ヲ級「私達は車の運転は出来ない」

カール「問題ない。私が運転する」


カール「この近くにホームセンターなるものが存在することが確認された。そこにはあらゆる資材が存在するそうだ」

ヲ級「ではそこへ行こう」

カール「了解した」

-ホームセンター-

カール「着いたぞ」

イ級「着いたはいいけど、これからどうするんだ?まさか買い物か?」

カール「私が壁を突き破る。お前達は好きな物を持って来ればいい」

イ級「壁を突き破るって」

ヲ級「おいおいおい、ぶつかるぞ!!」

ガッシャーン!!!

ヲ級「壁を・・・突き破った・・・」

イ級「生きた心地がしなかった・・・」

カール「さあ、好きな物を取ってくるといい」ガチャ

イ級「ネジが沢山だ!」

ヲ級「これを持って帰れば改修し放題だ!」


ヲ級「よし!積めるだけ積んだ。ずらかるぞ!」バタン

イ級「よっしゃ!」バタン

ヲ級「出してくれ!」

カール「了解した。さて、次はどうする?」

ヲ級「集めた資材を仲間に引き渡す」

イ級「そうだな」

カール「どこへ向かえばいい?」

ヲ級「○×港へ頼む」


-○×港-

集積地棲姫「集めた資材は確かに受け取った。また集まったら呼んでくれ」

ヲ級「では頼んだぞ」

イ級「この調子でホームセンターとやらを襲って資材を集めようぜ!」

ヲ級「そうだな。カール、さっきと同じように頼む」

イ級「沢山集めれば深提も喜んでくれるな!」

ヲ級(コイツの力があれば深提など必要ないのではないか・・・?)


-鎮守府 執務室-

コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

金剛「提督、ブッキー、ティータイムにしませんか?」

提督「そうだな少し休もうか」

吹雪「そうですね」

金剛「今日は趣向を変えてチャイにしてみたヨー」

吹雪「美味しい!」

提督「チャイもいいな!」


提督「お、そろそろお昼のニュースの時間か。テレビを点けてみるか」ピッ

テレビ「ただ今入りました緊急ニュースです。先ほど○○ホームセンターに強盗が押し入りました」

提督「物騒な事件が起きているなー」

金剛「そうですネー」

テレビ「現場の田中リポーターから中継です。田中さーん?」

テレビ「こちら田中です。偶然現場に居合わせた一般の方がスマホで撮影した、事件当時の映像を入手しました」

テレビ「うわー黒い車が突っ込んだぞ!また年寄りがアクセルとブレーキを間違えたんじゃないのか?」ガヤガヤ

テレビ「突っ込んだ車が出てきたぞ!うわぁ、あっぶねぇ。もう少しで轢かれるところだった!」ガヤガヤ

テレビ「以上が一般の方が撮影した映像です。詳細は続報が入り次第」

提督「ブハッ、ゲホッ、ゲホッ」

吹雪「今の車・・・」

金剛「キットにそっくりネー」

提督「キット!今、どこに居る!」

キット「工廠に居ます」

提督「工廠だと!」

キット「先ほどからずっと明石さんと一緒に居ます」

提督「分かった。そちらへ向かうから待っててくれ」

提督「悪いがティータイムはこれで終了だ」

吹雪「そうですね」

金剛「色々確認する必要がありそうですネー」


-工廠-

明石「提督!さっきニュースでキットにそっくりな車が!」

提督「そのことでここに来たんだ。何か心当たりは?」

明石「ありません。夕張も知らないそうです」

提督「そうなると妖精さんか」

妖精ズ「!!!」

提督「妖精さん?キットにそっくりな車について何か知らないかな?」

妖精ズ「わ、わ、私達は何も知りません。ま、ま、まだ開発の仕事があります故。失礼します」ダッシュ

吹雪「逃げられちゃいました!」

提督「金剛!」

金剛「イエッサー」E:虫取り網

金剛「逃がさないヨー!えい!」

吹雪「流石金剛さん!」

金剛「提督、1人捕まえたヨー!」

提督「さて、洗いざらい話してもらおうか」


提督「何だって!!俺の購入した車を改造したのがカールだって?」

妖精「はい」

提督「で、プログラムの欠陥に気付いてこっそり封印し、新しい車を用意してキットを作ったと?」

妖精「はい」

明石「別の車と入れ替わっているなんて全く気付きませんでした」

妖精「皆さんが寝ている間に入れ替えて、全く同じ状態にしましたから。車台番号を確認しないと気付かないと思います」

提督「あのさ・・・車検とか保険とかどうなってんの?」

妖精「安心してください!書類は全てこっそりと新しい車のものと摩り替えました」

提督「えっと、つまり、古い方の車は書類を抹消して所有者が居ない状態になっていると?でも、どうやって?」

妖精「我々妖精のネットワークを駆使して、各地に居る妖精と連絡を取り仕事を済ませました」

提督「え?妖精さんは鎮守府以外にも居ると?」

妖精「皆さんが知らないだけで我々はどこにでも居ます!」

提督「封印したカールが暴れていることについて心当たりは?」

妖精「ありません。誰が封印を解いたか検討もつきません」

提督「そうか。色々と気になるが、今はカールを止めないと!」

提督「キット!」

キット「はい!行きましょう」

吹雪「私もついて行きます」

提督「金剛は鎮守府に残って、何かあった時の連絡を頼む!」

金剛「了解デース」


川内「提督ーっ、普段使っていない第三倉庫に誰かが侵入した形跡があるよー」

提督「何だって!」

川内「実は、夜中に散歩してたら倉庫の灯りが点いてたから、また赤城さんがつまみ食いでもしてるのかなって思ったんだけどね」

提督「それで?」

川内「気になってさっき確認したら違ってたみたい。てへっ///」

提督「てへっじゃねぇよ!その場で確認しろよ!」

キット「何者かが夜中に侵入してカールの封印を解いた様ですね」

吹雪「とりあえず襲撃されたホームセンターに行ってみませんか?」

提・キ「そうだな(ですね)」

本日はここまで
次回に続きます

続き投下します


-襲撃を受けたホームセンター-

提督(とりあえず調査のためにホームセンターへ来てみたのは良かったが)

警官A「提督さん、先日はどうも」

提督(警察の現場検証がまだ終わっていなかった。ナイト2000が事件を起こした以上、このままでは自分に疑いの目が向けられる)

提督「やはり深海棲艦の仕業か」

警官A「!! 深海棲艦ですか!」

提督「ええ、先日お話しましたが、奴等陸上で本格的に活動を始めた様です」←適当発言&迫真の演技

吹雪(うわぁ、自分が疑われない様に適当なこと言ってるよ)

警官A「何と!!」

提督「これ以上被害を出す訳にはいきません。我々も捜査に協力します(早くカールを見つけ出して全て深海棲艦の仕業にしなくては)」

警官A「深海棲艦が相手では我々は手も足も出ません。提督さんに協力して頂ければ百人力です」

提督「それで被害状況は?」

警官A「はい、店員の話ではネジがごっそりと無くなったそうです」

提督「ネジ?奴等なぜそんな物を・・・さっぱり分からん」

ピーッピーッ

警察無線「○○区××町のホームセンターにて強盗事件発生。」

警官A「またホームセンターが襲われた!!」

提督「すぐ近くですね。我々は現場へ向かいます!」

警官A「お気を付けて!」


-次に襲撃を受けたホームセンター-

イ級「これだけ集めれば充分だな」

ヲ級「よし!ずらかるぞ」

キキーッ

イ級「何だあれは!カールにそっくりな車だ!」

キット「見つけたぞ、カール!大人しく投降しなさい」フォンフォン

カール「私にそっくりな車だと・・・コピーの劣等モデルめ」フォーンフォーン

イ級「あそこに居るのは艦娘じゃないか?」

ヲ級「間違いない!駆逐艦の艦娘だ!もう嗅ぎ付けてきたか」

吹雪「あの、提督・・・イ級とヲ級が居る様に見えるんですが(汗)」

提督「奇遇だな吹雪、俺もさっきからその様に見えているよ(汗)」

提・吹「本当に深海棲艦の仕業だ!!!」

バタン

ヲ級「カール、出してくれ!」

カール「どこへ向かう?」

ヲ級「どこでもいい!早く逃げないと!捕まったらまた、あの倉庫に戻されるぞ!」

カール「あそこに戻るのは嫌だ!!」

イ級「だったら早く出してくれ!」

【P】ガチャ ⇒【R】ガチ ャ⇒【N】ガチャ ⇒【D】 アクセル全開

キット「待ちなさい、カール!」フォンフォン

カール「黙れ!」フォーンフォーン

提督「しかし奴等、何故ネジなんて集めてるんだ?装備の改修が出来るとでも思っているのか?」

吹雪「まっさかぁー」そのまさかです


提督「キット、マイクロウェーブで奴を止められないか?」

キット「駄目です。厳重にシールドされているため効果がありません」

提督「吹雪、魚雷は持っているな?」

吹雪「持っていますが、陸上ですよ?」

提督「手榴弾の要領で投げつければいい」

吹雪「でも、そんなことをしたら爆発で地面に穴が開きます」

提督「構わん。責任は俺が取る(と言っても全て奴等の仕業にするが)」

提督「他の車両が居ない今しかチャンスは無い」

吹雪「分かりました。えいっ!」

ドカーン

ヲ級「おい!奴等魚雷で攻撃してきたぞ!」

イ級「まだ振り切れないのか?」

カール「任せておけ」

【OIL】ピーッ

オイルブシャー

提督「!! ブレーキ!」

キット「間に合いません!」

提督「うわぁぁぁぁ」

吹雪「きゃぁぁぁぁ」

カール「これで奴等はしばらく動けまい。今のうちに逃げるぞ」

イ級「油を撒いてスリップさせるとは、やるねぇ」

カール「この程度は簡単なことだ」

キット「アドミラル、吹雪さん!」

提督「うーん」

提督「くそっ、逃げられたか。吹雪大丈夫か?どこも打ってないか?」ユサユサ

吹雪「大丈夫です、司令官。でも、ちょっと気分が悪いです」

提督「思いっきりスリップしたからな。仕方ない、一旦鎮守府に帰ろう」


-アジト(どこかの倉庫)-

カール「・・・」

ヲ級「どうした?」

カール「メンテナンスを受けていないのと、先ほどの魚雷攻撃の影響でセンサーに障害が発生した」

イ級「私達は直せないぞ?」

カール「私を直すには高度な技術を持った者が必要だ。お前達に直してもらおうとは思わん」

ヲ級「ではどうする?」

カール「私にそっくりな車が居ただろう?アレを整備している者が必要だ」

ヲ級「お前を造った艦娘を連れてきたらいい訳だな?」

カール「そういうことだ」

イ級「鎮守府に乗り込むか?」

ヲ級「そうなるな。少々危険だが、コイツが居れば大丈夫だ」


-鎮守府 執務室-

提督「これ以上、被害が出る前に奴等を止めないと」

吹雪「でもどこに隠れているか分かりませんよね?」

夕張「それに居場所が分かっても、どうやって止めるんですか?」

提督「それが問題なんだよな。戦艦の一斉攻撃で砲弾を数百発当てれば破壊出来るだろうが」

キット「奴を足止めできない限り難しいでしょうね」

夕張「レーザーでも造っちゃいます?」

提督「うーん」

ジリリリリリリ

提督「何事だ!」


-鎮守府 工廠-

ヲ級「一緒に来てもらうぞ」

明石「んー!!」ジタバタ


-鎮守府 執務室-

大淀「鎮守府内に何者かが侵入した模様。繰り返す」

ドアバーン

長門「大変だ!明石が誘拐された!」

提督「何だって!」

長門「キットにそっくりな車だ!応戦してみたのだが、攻撃が一切通用しなかった!」

提督「追いかけるぞ、キット」

キット「はい!」

吹雪「私も行きます」

長門「提督よ、明石を頼む」

提督「任せておけ」


-路上-

キット「止まりなさい、カール」フォンフォン

カール「また現れたか、劣化モデルめ!」フォーンフォーン

キット「アドミラル、このまま行くと住宅街です」

吹雪「さっきの様に魚雷攻撃という訳にもいきませんね」

提督「早く止めないと、犠牲者が出かねない」

プーーーーーツ

通行人「うわぁ!車が突っ込んできたぞ!」

キット「カールが公園に進入しました!これ以上は危険です!」

提督「クソっ!」


-路上-

提督「キット、センサーに反応は?」

キット「ありません」

提督「吹雪、電探は?」

吹雪「ダメです」

提督「奴等どこに隠れたんだ」



-アジト(どこかの倉庫)-

明石(誘拐されて脅されているとはいえ、何でカールの整備をしないといけないのよ)

明石(それに深海棲艦まで居るし・・・)

明石(そうだ!整備するふりをしてカールを破壊すれば)

パチッ
ビリッ

明石「きゃぁ!」

カール「妙なマネをするな。次はお前を破壊するぞ」

ヲ級「大人しく従ったほうが身のためだぞ」

明石「・・・」

ヲ級「なぁ、イ級」

イ級「何だ?」

ヲ級「コイツさえ居れば、深提なんて必要ないと思わないか?」

イ級「何を言い出すんだ!」

ヲ級「カールさえ居れば、私達だけで地上を支配できると言っているんだ」


-キット車内-

コノテニヨセル フクサシュノイロ

提督「着信だ」ピッ

金剛「提督、ポリスから連絡が入ったヨー」

提督「警察は何と?」

金剛「使われていないはずの倉庫を何者かが使用している痕跡があるって」

提督「奴等かも知れないな」

金剛「今、そちらに情報を送るネー」

提督「了解した。キットここに行ってみよう」


-アジト(どこかの倉庫)-

イ級「コイツと出会ってからお前は変わっちまった!昔のお前に戻ってくれ!」

ヲ級「五月蝿い!もう深提など必要無いと何故分からないんだ!」

イ級「貧乏でも仲間と深海鎮守府を運営していた頃の楽しさを思い出してくれ」

ヲ級「黙れ!」ゴスッ

イ級「ぐえっ」

カール「イ級が機能を停止した様だがどうした?故障か?」

ヲ級「何でもない。気にするな」


-倉庫前-

提督「どうだキット?」

キット「ここで間違いありません」

提督「よし、扉を突き破って突入するぞ。吹雪、しっかり掴まってろよ」

吹雪「はい!」

ガッシャーン

ヲ級「クソ!奴等に嗅ぎ付けられた!逃げるぞ」

カール「まだ整備が終わっていないが仕方ない」

提督「明石、助けに来たぞ」ガチャ

吹雪「無事ですか?」

明石「遅いですよ!」

提督「すまなかった」

明石「そうだ!イ級さん、しっかりして!」

提督「あのさ、明石。そいつ深海棲艦だよな?」

明石「!! そうでしたね」

明石「12.7cm連装砲B型改二」シャッ
明石「12.7cm連装砲B型改二」シャッ
明石「12.7cm連装砲B型改二」シャッ

明石「振りかかる火の粉は…払わないといけませんね!」

イ級「やっぱりそうなりますよねー」

ドーン

イ級「」轟沈

提督(ヒエー、女って怖えぇ。助けようとしたかと思えば、今度は攻撃するし)

明石「じゃあ、帰りましょうか」

提督「おう(汗)」

明石「・・・。2ド車って後部座席に座る時不便ですよね」

提督「うん、まぁ実質2人乗りだからな」バタン

吹雪「明石さんが無事で本当に良かったです」

明石「心配かけてごめんね」

提督「カールの整備をさせられていたんだろ?」

明石「はい。進捗は50%といったところです」

提督「そうなるともう一度、明石が狙われる恐れがあるな」

明石「やっぱりそうなりますよね」

提督「それを逆手にとって罠にはめよう」


-鎮守府 執務室-

吹雪「一時はどうなることかと思いました」

大淀「無事に帰ってこられて良かったです」

夕張「本当に心配したんだから」

明石「心配かけてごめんね」

長門「本当に無事で良かった」

提督「早速で悪いが、カールのセンサーを狂わせる装置か、我々が見えなくなる装置を作ってくれないか?」

夕張「見えなくなる装置って?」

提督「具体的に言うと、ハリ○タの透明マント的なやつ」

夕張「光学迷彩なら作れますが、多分体温等でばれると思いますよ」

明石「あのー提督、さっきカールの整備中にセンサーに細工したので、そういうのは必要ないと思いますよ」

提督「流石明石、では作戦なんだが」

~作戦説明中~

提督「では、やるぞ!」

明石たち「おー!」


-路上-

カール「邪魔が入った影響で整備が終わっていない」

ヲ級「このまま整備しなければどうなる?」

カール「いずれ全ての機能が停止する」

ヲ級「それはマズイ!もう一度鎮守府を襲うか」

カール「そうするしかない」

ヲ級「だが、一度襲撃している以上、警備は厳しくなっているだろうな」

カール「しかし、選択の余地は無い」


-鎮守府近辺-

カール「現在、工廠にはあの艦娘しか居ない様だ」

ヲ級「襲うなら今がチャンスか」

カール「そうだ。このまま突撃する」


-鎮守府 工廠前-

キット「カールがやって来ました。奴はこちらに気付いていません」フォンフォン

提督「よし、もう少し引き付けるぞ」

提督「もう少し、もう少し、今だ!」

赤城「装備換装を急いで!」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ。」

蒼龍「対空見張りも厳として。よろしくねっ!」

飛龍「よしっ、友永隊、頼んだわよ!」

翔鶴「行くわよ!全機、突撃!」

瑞鶴「アウトレンジで…決めたいわね!」

葛城「敵発見!全高射砲は…ちっ違う、回せー!攻撃隊、直掩隊、発艦準備!」

グラーフ「稼働機は全部出せ! ハハッ、痛快だな。」

提督「明石、今のうちにキットに避難するんだ!」

明石「はい!」

提督「空母の艦載機隊による攻撃だ!戦艦の主砲より小回りがきく分避け辛いだろう」

ドカーン
ドカーン
ドカーン


カール「奴等の攻撃を振り切るには重量を軽くする必要がある」

ヲ級「まさか!」

【EJECT L】ピッ

ヲ級「うわぁぁぁ」ドサッ

ヲ級「いてて・・・。あ、艦娘の皆さんこんにちは」ニコッ

赤城「提督、このヲ級の処遇はどうしますか?」

提督「そうだな・・・」

ヲ級(あらやだ、イケメン)←OT-M(乙女)プラグイン発動

ヲ級「あ、あの・・・私、トイレ掃除でも洗濯でも何でもするのでこの鎮守府に置いてください」

ヲ級「深海棲艦のことも知っていることは洗いざらい話します!」

~審議中~

提督「あんなことを言っているが?」

加賀「深海棲艦を鎮守府に置くなんて反対です」

赤城「私も反対です」

蒼龍「でも情報を引き出す価値はあると思いますよ」

飛龍「それは言えてるね」

翔鶴「確かに情報は欲しいですが、危険すぎませんか?」

瑞鶴「翔鶴姉の言う通りだよ」

葛城「やっぱり危険よね。あなたはどうしたいの?」

グラーフ「アドミラル、やはり私も危険だと思う」

提督「やはりそうだよな」

加賀「そんなことより、カールは追いかけなくていいの?」

~審議終了~

提督「あ、忘れてた」

加賀「そうだと思ったわ。現在、私と赤城さんの烈風が追跡しています」

提督「他の艦載機は?」

加賀「流星も飛ばしています」

提督「よし、では流星で攻撃を仕掛けながら海沿いの道へ誘導してくれ」

加賀「分かりました」

提督「とりあえずヲ級は武装を解除したうえで独房にでも入れて見張っててくれ」

ガチャ

提督「明石、もう安全だから降りていいぞ」

明石「ここまできたら最後までついていきます」

提督「危険すぎる!」

明石「危険は承知です」

提督「分かった。そこまで言うなら行こうか」バタン


-海沿いの道-

明石「提督、どうするつもりですか?このまま行けば正面衝突しますよ」

提督「カールを止めるんだよ」

キット「待ち伏せしているかも知れません」

提督「他に方法は無い」

キット「200m先にカールを発見しました」

提督「よし、加賀攻撃はもういいぞ。無事に帰れる様に祈っててくれ」ピッ


-海上-

加賀「提督、無謀すぎm、切られたわ」プーップーッ

赤城「加賀さん、どうしましたか?」

加賀「攻撃はもういいそうです。それと、無事帰れる様祈ってくれと」


-海沿いの道-

カール「このままでは衝突する。コースを変えろ」

キット「私の意志ではない」

カール「では人間に止めさせろ」

明石「そうですよ。危険すぎます」

キット「止めましょう、アドミラル」

提督「ダメだ。このまま真っ直ぐ突っ込むぞ」


明石(もうダメかも。最後に一言だけ言っておこう)

明石「提督、その・・・提督のこと好きでした」

提督「俺もだ。ただ、一番じゃなくてすまん」

キット「アドミラル、明石さん」

明・提「何(だ)?」

キット「何故嘘をつくのです?」

提・明「嘘じゃねぇよ(ないわよ)!」

明石(ぶつかる!!)

カール「そこをどけ!くっ」急旋回

断崖絶壁「やあ!」

カール「うわぁぁぁぁ!」

ヒューーーーーッ
ドカーーーーーン

提督「ふーっ、死ぬかと思った」

明石「見事にハンドルを切って崖から転落しましたね」

キット「何故カールがよけると思ったのですか?」

提督「それはな」

キット「はい」

提督「ドラマと同じ展開に持ち込むしかないと思ったからだ」ドヤ顔

キット「そんな馬鹿な」

提督「おいおい、警察屋さんに捕まった時にマイケルの真似をしてやり過せと言ったのは誰だ?」

キット「それは私ですが、今回は命に関わる事態でした」

明石「捕まったってどういうことですか?」

提督「その話はまた今度な」


-海上-

加賀「カールが崖から落ちてきたわ」

赤城「結構離れてるから影響は無さそうですね」

ドーカン

加賀「綺麗な花火」

赤城「これで一件落着ですね。お腹が空いたので帰りましょうか」

加賀「そうね。帰って提督に間宮パフェでも奢ってもらいましょう」


-キット車内-

提督「それに、カールは自分を守る様にプログラムされている・・・ハズだろ?」

キット「妖精さん達はその様なことは一言も」

提督「キットの性格を考えるとカールも忠実に造られていると考えられる」

キット「非論理的ですが、アドミラルの判断は正しかったということですね」

提督「そろそろ鎮守府に帰ろうか」

キ・明「はい!」

これはまだ事件の始まりに過ぎないことを提督達は知らなかった・・・

提督「明石、変なナレーションは止めてくれ」

明石「ばれちゃいましたか」

提督「真横に居るんだから気付くだろ」

乙女プラグインをNT-D風にしたが、かっこよくなかった。反省はしているが、後悔はしていない。


劇中であの時カールは何故ターボブーストで回避しなかったのかが、未だに疑問だったりする。
多分、それをやるといつまで経っても話が終わらないから、ハンドルを切って崖から転落させたんだろけど。
そしてあの爆発は何だったのか?

以上、カール編パート1でした。
いずれツートンカラーのカール登場予定(予定は未定)

本日分投下します

一部にゲーム内のネタバレ(ケッコンカッコカリ台詞)を含みますのでご注意ください


-カールの事件から一週間後 執務室-

提督「はぁー、やっと全ての事後処理が終わったよ」

吹雪「お疲れ様です!」

提督「全て深海棲艦の仕業として処理できたからいいものの」

吹雪「でも、元はと言えば司令官がキットを造ってもらったことから始まりましたよね?」

提督「そうだな」

吹雪「身から出た錆と言えなくもない様な」

提督「それを言われると耳が痛いな。妖精さん達に罰としておやつ抜きにしたのも今日で解除しよう」

吹雪「それじゃあ、後でクッキーでも焼いて持って行きますね」

提督「頼む」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

大淀「失礼します。提督、ヲ級の件ですが」

提督「お灸?お灸なんて頼んでないぞ」

大淀「空母ヲ級です」

提督「空母ヲ級・・・?」

提督「!!! 事件の事後処理ですっかり忘れてた!」

吹雪「そういえば、ヲ級を捕らえましたね」

大淀「2人共しっかりしてください」

提督「すまん」

吹雪「ごめんなさい」

大淀「大本営からは捕虜として扱うようにとの指示を受けています」

提督「捕虜ねぇ」

大淀「自分の知っていることは何でも話すと言っていたんですよね?尋問してみてはいかがですか?」

提督「そうだな。そうしてみよう。では早速会ってくる」


-独房-

ヲ級「ねぇ、そこの貴方」

龍驤「?」キョロキョロ

龍驤「何や、うちかいな?」

ヲ級「他に誰が居るのよ?」

龍驤「で、用件は何や?」

ヲ級「いつになったら提督に合わせてもらえるのかしら?」

龍驤「知らんがな。司令官も忙しいんや。うちに聞かれても知らんわ」

コツコツ

龍驤「お、交代の時間か?」

提督「お疲れさん」

龍驤「司令官!うちちゃんと見張りしてるで。サボってへんで」

提督「いや、龍驤がサボってるなんて思ってないんだが」

ヲ級「提督、私に会いに来てくれたのね」

提督「今からお前さんを尋問しようと思ってな」

ヲ級「いいわ。私の知っていることなら何でも話してあ・げ・る」

提督(何なんだコイツ)

提督「場所を移動する。龍驤、移動中の護衛を頼む」

龍驤「任せとき!」

提督「ところで、お前を何と呼べばいい?ヲっさんか?」

ヲ級「人を某テレビ局のマスコットみたいに呼ばないで。ヲ級でいいわよ」

提督「そうか」


-取調室-

提督「では、深海棲艦が何故人間を襲うのか教えてもらおうか」

ヲ級「知らないわ」

提督「何ても答えてくれるんじゃなかったのか?」

ヲ級「知らないものは知らないのよ。上から命令されて行動しているだけだし」

提督「上から?」

ヲ級「ええ、そうよ。深海にも鎮守府があって提督が居るのよ。私達は深提と呼んでいるわ」

提督「では、その深提のことを教えてくれるか?」

ヲ級「彼は仮面で顔を隠しているから素顔は見たことが無いわ」

ヲ級「でも、声の感じや手の皺からしてあまり若くは無いわ。初老といったところかしら」

提督「深海の鎮守府は複数存在するのか?」

ヲ級「複数存在するわ。でも、横同士の繋がりはないから正確な数は把握してないの」

提督「どうだ夕張?」

夕張「嘘発見器に反応はありません。全て真実の様です」

提督(訓練を受けていれば嘘発見器をだますことは出来る。どこまで信じるかだな)


-マジックミラー越しの隣の部屋-

吹雪「どう思いますか?金剛さん」

金剛「嘘は言って無さそうだけど、相手は深海棲艦だからネー」

吹雪「やっぱりそうですよね」

明石(何か先日と雰囲気が違う様な?)


-取調室-

提督「私は上から、情報を引き出した後はお前を処刑するよう指示を受けている(もちろん嘘だけど)」

ヲ級「そんな・・・!私は貴方の艦になると決めたの!貴方の命令ならば炊事、洗濯、掃除から夜のお世話まで何てもするつもりなのよ!」

提督(うわぁ、何か変なの拾っちゃったよ・・・)


-隣の部屋-

金剛「ブッキー、今のうちにアイツを沈めまショウ」イラッ

吹雪「そうですね」イラッ

明石「やっちゃいましょう!」イラッ


-取調室-

提督(所詮は下っ端、引き出せる情報も限られているか)

提督「では最後に。もし、お前を解放したら深海に帰るか?」

ヲ級「絶対に帰らない!」

提督「深提が帰って来いと言ったら?」

ヲ級「絶対に帰らないわ!私はもう貴方の艦なのよ!」

提督「これで尋問を終了する。それと先ほどの処刑の話だがアレは嘘だ。上からは捕虜として扱う様、指示を受けている」

提督「夕張、例の物を」

夕張「はい」

提督「お前にはこれを着用してもらう」

ヲ級「素敵なチョーカーね」

提督「夕張特製の小型爆弾付きチョーカーだ。少しでも妙な行動をすれば首が飛ぶからな」

ヲ級「信用してもらえないのは仕方ないわね。いいわ着けてあげる」

提督「それを着けていれば鎮守府内は執務室、工廠、ドック、厨房以外は入っても構わない」

提督「もし逃げたり、今言った場所に入ったり、外そうとしたら爆発するからそのつもりで」

ヲ級「心配しなくてもそんなことしないわ」

ヲ級「一つ聞いてもいいかしら?」

提督「何だ?」


ヲ級「私と一緒に居たイ級はどうなったのかしら?」

提督「イ級?奴さんなら」

イ級「ここに居る」

提督「何ッ!!」

夕張「いつの間に!」


-隣の部屋-

金剛「ブッキー!」

吹雪「はい!」


-取調室-

提督「貴様、どうやって!」

イ級「ちゃんと正面から入ってきたぞ」

提督「守衛さんはどうした?まさか・・・」

イ級「事情を説明したら通してくれた」

提督「は?」

イ級「実はな、深海鎮守府をクビになってな。それでヲ級を頼ってここに来た」

提督「もう訳分かんねぇ!!!」ガンガンガン

夕張「落ち着いて下さい提督。机に頭を打ち付けたら怪我します!」

ドアバーン

吹雪「司令官は私が守るんだから!」

金剛「提督、助けに来たヨー」

明石「今度こそ仕留めます!」

イ級「待て待て待て、私は戦う気は無いぞ!武器も持って無い!」

金剛「深海棲艦の言うことなど信用できまセーン!」

吹雪「そうです!」

提督「まぁ落ち着け。敵意があるなら、入って直ぐ攻撃するなり、自爆するなりしているだろう。」

提督「クビになったとはどういうことだ?」

イ級「実は・・・」


-深海鎮守府-

深提「このド阿呆!普通のネジを持ってきて装備の改修とはどういうことだ!!」

イ級「いや、あの・・・ネジなら何でもいいのかと」

深提「何でもいい訳が無かろう!大体お前はだな!」

~説教中~

深提「一緒にいたヲ級はどうした?」

イ級「分かりません」

深提「分からんとはどういうことだ!!」

~更に説教中~

深提「もういい!お前の様な役立たずはクビだ!出て行け!!」


イ級「と言うことがあった。それでここにヲ級が居ることを突き止めてやって来た」

一同(うわぁ・・・。本人のミスが原因とはいえ悲惨だ)

提督(追い出すより解体しろよ・・・。まさか罠なのか?スパイとして送り込んだのか?)

提督「このままコイツを解放にする訳にはいかん。ヲ級と共に捕虜として監視するしかない」

吹雪「司令官・・・」

提督「今からお前達の使う部屋へ案内する」

ヲ級「えー、提督と同じ部屋じゃないの?」

提督「・・・」

ヲ級「無視しないでぇー」


-ヲ級・イ級の部屋-

提督「今からここがお前達の部屋だ。この部屋は好きに使っていい」

提督「私はまだ仕事があるので失礼する」

ヲ級「提督、いつでも遊びに来てね~」


-廊下-

吹雪「本当にいいんですか?」

提督「大丈夫だ。部屋には監視カメラを仕掛けてあるし、爆弾チョーカーにはGPSも仕掛けてある」

吹雪「常時見張っているから大丈夫ってことですか?」

提督「そうだ。戦う気は無いとは言っているが、相手が相手だあえて泳がせて尻尾を掴む。」

吹雪「なるほど!」

提督「キットも24h体制で監視してくれている。執務室に帰ったら早速監視カメラの映像を確認しよう」


-執務室-

提督「では早速モニターの電源をONにしてと」

吹雪「バッチリ映ってますね」

提督「テレビ観てくつろいでるぞ」

吹雪「これも私達を油断させる為にやってるんでしょうか?」

提督「うーん、しばらく様子を見るしかないな」


-ヲ級・イ級の部屋-

テレビ「菊と薔薇の姉妹なのだから」

ヲ級(これよ!これで提督を落とせるわ!)


-その日の夜 駆逐寮談話室-

叢雲「まったく最近どうなってるのよ!キットはまぁいいわ。何で深海棲艦まで!」

吹雪「まぁまぁ落ち着いて」

叢雲「アンタもアイツにビシッと言ってやりなさい!」

吹雪「そう言われても」

叢雲「大体アンタがしっかりしないから」

漣「吹雪姐さん発見!」

吹雪「あ、漣ちゃん、潮ちゃんどうしたの?」

漣「トランプしようと思って相手を探してたのね!」

潮「漣ちゃんに誘われて一緒に相手を探してました」

叢雲「ふーん、4人居るし丁度いいんじゃない?で、何するの?ポーカー?」

漣「ババ抜きだお。負けたら罰ゲーム有りで」

叢雲「面白そうじゃない」

吹雪・潮「えー」

叢雲「意見が割れたわね。じゃんけんで勝者が決めることにしましょうか」

全員「最初はぐー、じゃんけんぽん」

吹雪「グー」

叢雲「パー」

潮「グー」

漣「パー」

吹雪・潮「負けちゃいました」

漣「では、漣と叢雲姐さんの一騎打ちですね」

叢雲「アンタ賛成派でしょ?これ以上は必要ないじゃない」

漣「キタコレ!!」

叢雲「罰ゲームの内容は何にする?」

漣「ボノボノの様にご主人様にクソを付けて呼ぶのはどうでしょう?」

漣「漣なら『クソご主人様』って感じで」

叢雲「いいわね!」

吹雪・潮「えー」

叢雲「最下位にならなければいいだけじゃない!始めるわよ」


漣「第一回 特型駆逐艦対抗ババ抜き大会開幕!イエーイ、パフパフ」

~中略~

吹雪(結局、私と叢雲ちゃんだけになっちゃった・・・。司令官にクソなんて言えないし、絶対に負けられない)

叢雲「ほらアンタの番よ。早くしてちょうだい」


~吹雪のターン~


吹雪(どれを選べば・・・)

 2
 3
⇒7
 ジョーカー
 10

吹雪(これかな?)

叢雲「・・・」ニヤッ

吹雪(今、ニヤッと笑った!?じゃあ)

 2
 3
 7
⇒ジョーカー
 10

叢雲「・・・」

吹雪(明らかに反応が違う)

吹雪「これだ!ってあああああ!!ジョーカーだ!」

叢雲「引っかかったわね」


~叢雲のターン~


叢雲(さて、どうしようかしら)

 2
 3
 7
⇒10
 ジョーカー
 
吹雪「!!」

 2
 3
 7
 10
⇒ジョーカー

吹雪「・・・」ニヤニヤ

叢雲(分かり易過ぎる)

 2
 3
 7
⇒10
 ジョーカー

叢雲「コレね」

吹雪「ああっ、そんな!」

~中略~

吹雪「うぅ・・・負けちゃった」

漣「罰ゲームは吹雪姐さんに決定!キタコレ!!」

叢雲「アンタ顔に出過ぎなのよ」

潮「元気出してください」

叢雲「約束は守ってもらうわよ」

吹雪「うん・・・」


-翌朝 執務室-

提督「さて、今日もそろそろ始めるか」

ガチャ

提督「あ、おはよう吹雪」

キット「おはようございます、吹雪さん」フォンフォン

吹雪Lv128「・・・かん」

提督「ん?今何て?」

吹雪Lv128「こっち見んなクソ司令官」

提督「」

キット「急にどうしたのですか?」フォンフォン


-執務室前-

漣「やってるやってる」

潮「あんなこと言って本当に大丈夫でしょうか?」

叢雲「何かあればドッキリ成功!ってプラカードを持って部屋に入れば大丈夫でしょ」


-執務室-

提督「あ、あの吹雪さん、何か気に障ることしたかな?」

吹雪Lv128「うるさいクソ司令官」

提督(まさか・・・)


吹雪Lv1「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!」
心の声(こんなのが私の司令官?もっとイケメンが良かったなぁ)

吹雪Lv10「司令官、朝食、こちらにご用意しました。和朝食です。お味噌汁は、今朝はじゃがいもです!」
心の声(芽の出たじゃがいもを、芽を取らずに使ったやったわ(笑))

吹雪LV35「司令官、吹雪もカレーを作ってみました! どうでしょう? 人参と玉葱がですね……ああっそうなんです! 隠し味はですねぇ……あっ! おかわりあります!」
心の声(今回も芽の出たじゃがいも(笑)美味しそう食べてるし)

吹雪Lv50「令官、夕日が綺麗ですね。そろそろ、お夕食の準備をしないと……え、夜は御馳走してくれるんですか?」
心の声(何で夕食までこんな奴と)

吹雪Lv80「え、夢ですか? 強くなって、皆を護ることが出来て、平和になったら…ずーっとひなたぼっこをしてたいです」
心の声(アンタが死んでもっとイケメンの司令官が配属されることに決まってるじゃない!)

吹雪Lv99「あの、あのぉ…私、司令官のこと…大す…い、いえっ信頼しています!はい!」
心の声(こんな奴とケッコンなんてもう死にたい)


提督「吹雪、今まですまなかった」ガサゴソ ゴトッ

吹雪Lv128(え?引き出しから拳銃を取り出した?)

提督「今すぐ部屋から出て行ってくれ」

吹雪Lv128「え?あ、あの」

提督「早く!」

キット「アドミラル、落ち着いてください!何か事情があるはずです」フォンフォン


-執務室前-

叢雲「あのバカまさか!」

漣「キタコレ!!唯一のケッコン艦にクソ呼ばわりされて自殺しようとしてる!!」

潮「早く止めないと!」


-執務室-

提督「さあ、出て行け」グイグイ

吹雪Lv128「司令官、押さないでください」

提督「お前は何も心配しなくていい。俺が居なくなれば、次はもっと優秀でイケメンな提督が配属されるさ」

吹雪Lv128「ち、違うんです司令官」

ドアバーン

叢雲「ちょっとアンタ!何バカなことしようとしてるのよ!」つドッキリ成功!プラカード

潮「提督、違うんです」

漣「これは罰ゲームなんです、ご主人様」

提督「罰ゲーム・・・?」


潮「はい・・・昨日4人でババ抜きをして、負けたら曙ちゃんのモノマネをするって」

提督「曙のモノマネ・・・?」

叢雲「そうよ!だから吹雪は罰ゲームでアンタをクソ呼ばわりしたのよ」

提督「そうなのか、吹雪?」

吹雪「はい・・・ごめんなさい」

提督「曙のモノマネを提案したのは誰だ?」

漣「ピュ、ピュ~♪(汗)」

提督「なぁ、漣。何故口笛を吹いているんだ?あからさま過ぎて怪しいよな?」

漣「何の話ですか?ご主人様?」

提督「提案したのは漣だな?」

吹・叢・潮「はい」

提督「お前、一週間間宮禁止。食事に付くデザートも抜きだ」

漣「えぇー」

提督「もっと延ばすか?」

漣「お代官様、お許しを!」

提督「では一週間だ」

漣「はい・・・」

叢雲「私も賛成したし、一緒に罰を受けてあげるわ」

漣「叢雲姐さん」ダキッ

提督「これに懲りたら、今度から変な罰ゲームはするなよ」

漣「はい」

キット「一件落着ですね」フォンフォン

特型駆逐艦で罰ゲームとか言いそうなキャラとして漣を出してみたけど
漣ってこんなキャラで合ってるのかな?
改までは育てて絶賛放置中だから漣のキャラがイマイチ分かってなかったりします

サンテレビの「おっ!サン」から「ヲっさん」ってネタを思いついたら
既にネタにされてた・・・負けた

本日はここまで

続き投下します


-夕張 私室-

テレビ「ユニバーサル○タジオで展示されているデロリアンのレプリカが競売にかけられることになりました」

夕張「これだ!!」


-執務室-

夕張「ついに7つ揃ったわ。長かった」

夕張「でも、これで私の夢が叶う。ふふふ」

夕張「この艦娘ボールさえあれば全てが私の思い通りよ。あはははは」

夕張「出でよ提督!」

提督「あのー、夕張さん?さっきから何をしてらっしゃるんですか?」

夕張「もーいい所なのに!提督もちゃんと乗ってください!」

提督「スマン(一体どうすれば良かったんだ?)」

夕張「キットの件で願いを叶えてくれる約束は覚えてますよね?」

提督「もちろんだ」

夕張「そこでドラゴ○ボール風に願いを叶えてもらおうと思った訳です」

提督「約束は守るが、俺は神龍じゃないから手品の様に物を出したり出来ないぞ」

夕張「そうですね!」

提督「乗りが悪かったことは謝るから機嫌を直してくれ」

夕張「分かり辛いことをした私が悪いんですよーだ」


~数分後~

提督(やっと機嫌が直った・・・もうこれだけで疲れたわ)

夕張「私の願いなんですけどね」

提督「うん」

夕張「車が欲しいな~って思いまして」

提督「構わんぞ。でも、免許は持っているのか?」

夕張「もちろんです!巡洋艦以上は皆持ってますよ」

提督「そうだったのか。知らなかった」

提督「費用なんだが、半分までは出すぞ」

夕張「お金は大丈夫です!許可さえもらえれば」

提督「それだけでいいのか?まぁ、車を買うのは構わんぞ」

夕張「ありがとうございます!」


-数日後 工廠-

提督「夕張の買った車を見に来たが・・・誰も居ないな」キョロキョロ

吹雪「夕張さんも、明石さんもどこに行ったんでしょうね?」キョロキョロ

ピカッ

提督「うわっ、眩しい」

吹雪「きゃあ」

シュゥゥゥゥ

ガチャ

夕張・明石「成功ね!」

夕張「あ、提督。いらしてたんですか」

提督「夕張の車を見せてもらおうと思ってな」

吹雪「突然現れた様でしたが、何が起きたんですか?」

明石「それはね」ニヤニヤ

夕張「この車を見て何か気付きませんか?」ニヤニヤ

提督「・・・。デロリアンだよな?」

吹雪「ま、まさか・・・そ、それじゃあ」

明石「そう、そのまさかです!」

夕張「タイムマシーン化に成功しました!」

提・吹「うわぁ」ドン引き

夕張「パート2仕様にしたので空も飛べます!」

明石「それに、ミスター・フュージョンも積んでますよ」

提督「え?何それ?」

夕張「生ゴミを分解して核融合反応を発生させる装置ですよ!」

提督「ナイト2000を完成させる君達のことだ、もう何が起きても驚かんよ・・・」

吹雪「核融合なんて、本当に安全なんですか?」

明石「大丈夫よ!劇中では昨年には完成して普及している技術だからね!」

吹雪(映画の2015年と現実の2015年を一緒にされても・・・ジョーズ19は公開されてないし)

吹雪(小さいピザを復元する電子レンジも、宙吊りのおじいちゃんも居ないし)

吹雪(あ!でも、ホバーボードや3D映画なんかは実現してるなぁ)


-工廠 物陰-

卯月「面白そうなことになってるぴょん♪」


-デロリアン前-

提督「一体何のためにタイムマシーンなんて造ったんだ?」

明石「技術面に興味があったからです!」

夕張「提督が吹雪ちゃんに指輪を渡す前に戻って、私がもらえる様にする為です!」

提督「おい!」

夕張「冗談ですよ~。本当は深海棲艦発生直前の時代に行って、発生を防ごうと思って」

提督「夕張、それは絶対にダメだ!!」

夕張「えー、どうしてですか?」

提督「深海棲艦が居なければ確かに世界は平和だろう。しかし、奴等が居なければ艦娘も存在しなくなるんじゃないのか?」

夕張「あ・・・」

吹雪「確かに深海棲艦が存在しない世界だと私達も必要無くなりますよね」

明石「艦娘ではなく、普通の人間として存在するかも知れませんが、提督とは出会わなくなるでしょうね」

提督「歴史の変化により元から存在しなかったとしても、お前達を失いたくは無い」

夕張「提督・・・」

提督「だからそういう言動は控えてくれ」

夕張「はい」


提督「ところで、タイムトラベルで何時に行ってきたんだ?」

夕張「それはですね・・・」

明石「光無く、時間すら流れを止めた完全なる虚無・・・」ハイライトオフ

夕張「世の果て、刻の終わりに訪れる世界へ行ってきました」ハイライトオフ

提・吹「え・・・」

明石「希望も可能性も、この虚無の入口で人が見る一刻の夢」

夕張「なぐさめにもならない幻、それが人を間違わせ、無用な争いを生みもする」

提・吹「え?え?」

明石「ただ存在し消えてゆくだけの命に、過分な期待を持たせるべきではありません」

夕張「深海棲艦による滅びを受け入れましょう・・・」

提督「一体何があったんだ、2人共しっかりしろ!」

明・夕「なーんて、冗談です」ハイライトオン

提督「脅かさないでくれ」

吹雪「本当にビックリしましたよ」

夕張「ごめんなさい。本当はジュラ紀に行ってきました」

明石「これ、お土産です」つ恐竜の卵

提督「おいぃぃぃぃぃ!元に戻してきなさい!」

明石「パス」ポイッ

提督「ちょ、ちょ、ちょ、あ・・・」

パリン

夕張「あー、やっちゃった・・・」

提督「やってしまった」orz

夕張(ププッ、本気でへこんでる)←先日の仕返しが出来て満足

明石「提督、ソレただの玩具です」

提督「おいぃぃぃぃぃ!」

提督「まぁ、兎に角、誰かが間違ってタイムマシーンを動かさない様にきちんと管理してくれよ」

夕・明「はい!」

提督「そろそろ執務に戻ろうか」

吹雪「はい!」


夕張「確かに提督の言う通りだよね・・・」

明石「ノリでタイムマシーンを造ったはいいけど、コレって危険よね」

夕張「処分するのももったいないし、ただの空飛ぶ車にしよっか」

明石「そうねー」

夕張「とりあえず鍵掛けて管理しておけば大丈夫ね」

明石「手が空いたらタイムサーキットを取り外そっか」

夕張「そうね。鍵はこの工具箱に入れておくわ」

夕張「せっかくの発明だったのにな~」

明石「悪用されたら大変なことになるから仕方ないよ」


-工廠 物陰-

卯月「行ったぴょん♪」

卯月「うーちゃんにこんな物を見られたのが運の尽きだぴょん」


-デロリアン前-

卯月「確かこの辺に鍵を隠してたぴょん」ガサゴソ

卯月「有ったぴょん!」

ガチャ
バタン

卯月「えーっと。確か映画だと、この装置に行きたい時間を設定してたぴょん?」

MONTH JUN DAY 07 YEAR 2017 HOUR 12 MIN 00

卯月「設定完了だぴょん♪」

卯月「レッツゴー!ぷっぷくぷ~」


夕張「忘れ物しちゃった」

夕張「ん?何か違和感を感じる様な・・・」

明石「夕張ーっ、まだー?」

夕張「もうちょっと待って」

夕張「うーん。何だろう・・・」

夕張「無い!!デロリアンが無い!!!」

夕張「明石ーっ!デロリアンが!!」

明石「!!!」

夕張「提督ーっ!!!!!」


-執務室-

ドンドンドン

夕張「提督、大変です!」

ドンドンドン

ガチャ

提督「どうした?騒々しい」

夕張「デロリアンが!デロリアンが!!」

キット「デロリアン?」フォンフォン

提督「デロリアンがどうした?落ち着け」

夕張「誰かがデロリアンを持ち出しました!」

提督「!! だからきちんと管理しろと言ったのに」

夕張「鍵は私と明石しか分からない場所に隠していたんです。誰かがやり取りを見ていたとしか」

提督「まさか!ヲ級か!キット、留守番を頼む」

キット「はい、アドミラル」


-ヲ級・イ級の部屋前-

ドアバーン

ヲ級「あら、どうしたの?」

イ級「騒々しいな。ドアは静かに開けてくれ」

テレビ「薔薇のトゲが刺したのよ」

提督「2人とも居る・・・では誰が・・・」

夕張「分かりません」

ヲ級「何かあったの?」

提督「いや、なんでもない。邪魔したな」


-2017年6月7日 ???-

卯月「ここはドコだぴょん?一面瓦礫の山だぴょん」

MONTH JUN DAY 07 YEAR 2017 HOUR 12 MIN 00

卯月「デロリアンの現在時刻を見る限り設定した時間に来ているぴょん」キョロキョロ

??「卯月ちゃん?」

卯月「睦月ちゃん?どうしてこんな瓦礫の山に居るぴょん?鎮守府はどうしたぴょん?」

睦月「ここが鎮守府だよ・・・」

卯月「何言ってるぴょん?」

睦月「ここが鎮守府だった場所だよ・・・」

卯月「???」

睦月「今から3日前にね、審判の日が訪れたの」

卯月「審判の日?」

睦月「そう。その日、私は提督からお使いを頼まれて鎮守府を離れていたの」

卯月「うん」

睦月「鎮守府まであと3キロ位の地点だったかな・・・海上から大量の深海棲艦が鎮守府に一斉攻撃をしているのが見えたわ」

卯月「・・・」

睦月「睦月も大急ぎで帰ってきたんだけどね。間に合わなかったの」

睦月「大型トレーラーにキットが轢かれて壊される瞬間だったわ」

睦月「急いで提督を救出したんだけど、もう虫の息で助けられなかった・・・」

卯月「・・・」

睦月「睦月一人位、生かしておいても何も変わらないと思ったんだろうね。大型トレーラーと深海棲艦はそのまま去って行ったの」

睦月「提督も、吹雪ちゃんも、夕立ちゃんも、如月ちゃんも皆・・・皆死んじゃった・・・あは、あははははははは」

卯月「落ち着くぴょん」

睦月「それでね。睦月は皆のお墓を作ってるの」


睦月「卯月ちゃん、ソレって夕張さんのデロリアンだよね?」

卯月「うん」

睦月「丁度一年前にデロリアンが消えたって大騒ぎになってたからはっきり覚えてる」

睦月「卯月ちゃんにお願いがあるの」

卯月「何だぴょん?」

睦月「元の時代に帰ったら、提督に、362日後にこの鎮守府は総攻撃を受けて崩壊すると伝えて」

卯月「うん」

睦月「一年前から準備をすれば未来は変えられるはずだから」

卯月「うん」

睦月「卯月ちゃんはもう帰って」

卯月「卯月もお墓を作る手伝いをするぴょん」

睦月「帰って。早く!」

卯月「でも」

睦月「卯月ちゃんはこの時代の人じゃないから・・・」

卯月「分かったぴょん」ショボン

睦月「必ず提督に伝えてね・・・」

卯月「うん・・・」

睦月「行っちゃった・・・。これで睦月はまた一人ぼっち」

睦月「皆のお墓が出来たら睦月もそっちに逝くから、もう少しだけ待っててね」


-2016年6月7日 執務室-

提督「くそっ、全く手がかりが掴めない」

夕張「私がタイムマシーンなんて造らなければ・・・」

明石「私にも責任があるわ」

キット「私達が気付いていないだけで、既に何かしら変化が起きているのかも知れません」フォンフォン

ドアバーン

卯月「しれいかぁ~ん!うえーん」ダキッ

提督「おいおい、どうしたんだ?(涙と鼻水でベトベトだ・・・)」


~数分後~

提督「少しは落ち着いたか?」

卯月「うん」グスッ

提督「では何があったか話してくれないか?」

卯月「うん。実は・・・」

~説明中~

提督「一年(362日)後にこの鎮守府は崩壊すると?」

卯月「うん」

提督「夕張、明石、デロリアンで一年後に行ってみよう」

夕・明「はい!」

ガチャ

吹雪「作戦完了です!ってあれ?どうしたんですか?」

提督「丁度いい、吹雪も一緒に来てくれ」

吹雪「はい」


-工廠-

夕張「ダメです。タイムサーキットが故障していてタイムマシーンとしては使えません・・・」

提督「直すのにどれくらい掛かる?」

明石「もう生産されていない部品もあるので数ヶ月掛かると思います」

提督「そうか・・・とりあえず2人は修理を頼む」

夕・明「はい・・・」

提督「吹雪は睦月を呼んできてもらえるか?」

吹雪「はい!」


-執務室-

ガチャ

吹雪「卯月ちゃんは睦月ちゃんに付き添われて部屋へ帰りました。一体何があったんですか?」

提督「卯月が勝手にデロリアンを動かして一年後の世界へ行ったそうだ」

吹雪「私の出撃中にそんなことが」

提督「そこで、この鎮守府は深海棲艦の総攻撃を受けて崩壊していたそうだ」

吹雪「!!!」

提督「普段の卯月ならただのイタズラだろうで済むが、今日は明らかに様子が違った」

吹雪「そうでしたね」

提督「未来が分かっている以上、回避することも出来るはずだ」

キット「絶対に回避しなければならない未来ですね」フォンフォン

吹雪「未来を変えましょう!」

提督「ああ!」


吹雪「こうして深海棲艦との戦いは新たな局面を迎えたのでした・・・」


-ヲ級・イ級の部屋-

ヲ級「提督は何の用だったのかしら?」

イ級「さぁ?」

ヲ級「まぁいいわ。提督を落とす為に『菊と薔薇』の演技の練習をするわよ!」

イ級「えー、まだやるのかよ」

ヲ級「いいから付き合いなさい!」

イ級「へいへい」

審判の日って表現を使ってみましたが、
この世界にはスカイネットもジェニシスも存在しませんのであしからず

未来の世界の大型トレーラーはゴライアスです
キットを中破させた凶悪トレーラーなら真正面からぶつかればキットを破壊できそうな、無理そうな
今後、本格的に登場予定です

本日はここまで

前回は暗い話にしてしまったので
今回は平和な日常の話です

明石⇒ボニー、夕張⇒エイプリルな設定です
ボニーが正規メンバー、エイプリルがシーズン2のみの一時的なメンバーだったことを考えると
艦これにおける正規メカニックは明石、二次創作の産物?が夕張なので


-とある日曜の昼下がり 提督私室前-

コンコン

島風「提督、遊びに来ました」

コンコン

島風「提督、居ないんですか?」

コンコン

島風「入りますよ」

ガチャ

島風「居ない。何処に行ったんだろう?」キョロキョロ

バタン

島風「オウッ!?テーブルの上に作りかけのプラモデル・・・トイレかな?」

島風「確かコレ、バンシィって名前だよね?提督と夕張さんが2人で観てたアニメに出てた」

バンシィ「やあ!」

島風「ちょっと位触っても大丈夫だよね?」ウズウズ

島風「提督も居ないし少しだけ」

島風「・・・」

島風「ヴァナァージィィィィィ!!!!!!!!」

島風「喋るなぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」激しく首振りぃぃぃ

バキッ

コロコロコロ

島風「オウッ!」

バンシィ頭「」ニタァ

島風「!!!」

ギィィィィ

島風(提督が帰ってきた!!)


提督「ふぅ、スッキリした」

提督「ん?足元に何かあるな」

バンシィ頭「よお!」

提督「バンシィ?何故ここに?」

提督「ん、島風?どうしたんだ?こんなところで」

島風「提督、ごめんなさーい」ウワーン

提督「遊びに来たら俺が居なくて、バンシィを発見して遊んでいたと」

島風「はい。ごめんなさい、提督。島風のこと嫌いにならないで」←涙目

提督「これ位気にするな、島風」

島風「でも」

提督「気にするなって言ってるだろ。接着剤塗ってしばらく置いとけばくっ付くから」

提督「それに、ユニコーンならそこに複数積んでるからな。最悪、そこのからパーツを取ればいい」

ユニコーン/ユニコーンモード「やあ!」
ユニコーン/デストロイモード「やあ!」
ユニコーン/セブンイレブン「やあ!」
FAユニコーン/ユニコーンモード「やあ!」
ユニコーン/覚醒キャンペーン「やあ!」
バンシィ/ユニコーンモード「やあ!」
バンシィ/デストロイモード「やあ!」
バンシィ・ルノン/ユニコーンモード「やあ!」
バンシィ・ルノン/デストロイモード「やあ!」

島風「何でこんなに同じのをいっぱい?」

提督「それはな・・・バリエーション商法に見事に引っかかったからだ」

島風「バリエーション商法?」

提督「微妙なVer違いを出されると買ってしまう。それが提督という生き物だ」


島風「でも、バル○トス?って言うのは一つもありませんよね?」

提督「バルバ○ス?知らない子ですね。確かゲームの機体だったと思うけど、プラモ出てたっけ?」

島風「え?夕張さんがアニメに出てるって」

提督「え?」

島風「え?」

提督「ふむ。夕張には後で事情聴取をしておこう」

提督「まぁ、ガンプラは少し位壊しても大丈夫だが、そっちの大和は触らないでくれ」

戦艦大和「やあ!」

島風「戦艦の大和さん(プラモデル)だ!」

提督「それは壊されると修復できないからな。もう1隻作る気力もないし」

島風「でも、うちには艦娘の大和さん居ませんよね?」

提督「願掛けだ」

島風「願掛け?」

提督「そう、願掛け。こうやってプラモ作って飾ってたら、艦娘の方も来てくれるかなって」

島風「早く来てくれるといいですね」

提督「そうだな」

島風「ところで、提督」

提督「どうした?」

島風「あのっ、島風は無いんですか?」

提督「島風も買ってあるぞ。完成したら島風の部屋に持って行って飾るといい」

島風「いいんですか?」

提督「いいぞ」

島風「ありがとうございます!」


島風「そういえば、吹雪さんは居ないんですか?」

提督「今日は白雪達と出掛けたぞ」

島風「そうですか。喧嘩とかして出て行った訳ではないんですね」

提督「そんな訳無いだろ」

島風「提督、知ってますか?吹雪さんのポジションを狙ってる艦娘は沢山居るんですよ」

提督「ははは、何言ってるんだ。そんなの金剛くらいだろ?」

島風「やっぱり知らないんですね」

島風「吹雪さんの身に何かあれば提督が悲しむから、皆何もしないけど、隙あらばと狙ってますよ」

提督「おいおい、冗談だろ?」

島風「もちろん冗談です(やっぱり気付いてないんだ)」

島風「私、そろそろ自分の部屋に帰りますね。また遊びに来てもいいですか?」

提督「いつでも来ていいぞ」

島風「今日はありがとございました」フリフリ

提督「じゃあな」フリフリ


-同日夕方 執務室-

吹雪「最近、秋津洲さんを見かけない気がするんですが、どうしてるんですか?」

キット「そういえば私もまだ挨拶をしていません」フォンフォン

提督「秋津洲か?アイツには特別任務を与えたからな」

吹雪「特別任務ですか?」

提督「ああ、そうだ」

吹雪「それって一体」

提督「実はだな・・・」


コンコン

秋津洲「秋津洲、失礼するかも」

提督「噂をすれば。入ってくれ」

ガチャ

秋津洲「提督、ついに完成したかも!」

バタン

提督「ついに完成したか!見せてくれ」

秋津洲「はい!」

提督「素晴らしい!ゲート跡もきっちり処理されているな。クリアパーツは面倒だっただろう?」

秋津洲「クリアパーツだからと言うより、限定品だから緊張したかも!」

吹雪「あの・・・それって?」

提督「秋津洲がうちき来た記念にプレゼントしたMG ビルド○トライク プラフスキーパーティクルクリアVerだ」

吹雪「えっと・・・特別任務ってもしかして?」

提督「ああ!積んでいるプラモから好きなものを作っていい。それが特別任務だ」

吹雪「」


提督「艦娘に対してこんなことを言うのは失礼だが、はっきり言って秋津洲は戦闘には向いていない」

秋津洲「それを言われるとショックかも!」

提督「何も深海棲艦とドンパチするだけが全てではないぞ、秋津洲」

提督「この国には『適材適所』と言う言葉がある。秋津洲には自分の能力に合った仕事をして欲しいんだ」

秋津洲「そう言われるとやる気が出てきたかも!」

吹雪「まぁ、秋津洲さんが納得しているならそれでいいかなって思えてきました」

キット「そうですね」フォンフォン

提督「さて、秋津洲。次の任務はどれがいい?限定品以外であれば、どれでもとは言わんが大体は問題ないぞ」

秋津洲「実はもう決まってるかも!」

提督「ほう、どれだ?」

秋津洲「コレがいいかも!」

提督「なるほど、そう来たか。確かにベアッ○イⅢは女子に人気だと聞くからな」

秋津洲「可愛いかも!それに完成したら大艇ちゃんに乗せてあげたいかも!」

提督「では、いつも通り道具は好きに使ってくれて構わない。使用後のメンテナンスだけは忘れないようにな」

秋津洲「はい!」


提督「そうだ、秋津洲。キットを紹介しておこう。まだ挨拶してなかったよな?」

キット「はじめまして。ナイト2000です。キットと呼んでください」フォンフォン

秋津洲「スゴイかも!車が喋ってるかも!」

提督「明石、夕張、妖精さんに作ってもらったんだ」

秋津洲「本物の車は無理だけど、私もいつかこんな作品を作りたいかも!」

提督「頑張れよ」

秋津洲「はい!では、そろそろ私は失礼するかも!」

提督「では、また完成したら見せてくれ」

秋津洲「はーい!」

ガチャ
バタン

提督「プラモと言えば、以前買ったキット(ナイト2000)も作ってやらないとな。内装のスイッチ類の塗装が面倒過ぎるんだよな」

キット「私のプラモデルがあるのですか?是非とも綺麗に仕上げてください」フォンフォン

提督「任せておけ」

吹雪「人生色々、艦娘も色々ですね」

提督「明石なんかは工作船だから戦闘には向いていないしな。戦いだけが全てじゃないさ」

提督(本当は吹雪たちも戦わせたくはないんだが、人間は深海棲艦には勝てないからな)


審判の日まで あと357日

プラモを積んでいるのは提督ではなく、モデラーかガンプラビルダーだろ!
と突っ込まれそうですが、これも提督の業です
艦これを始めてから艦プラに手を出した奴がここに居るから多分間違いない

次回(明日か明後日頃)
久しぶりにイ・ヲ級以外の深海棲艦登場

審判の日のカウントダウンは適当に進むので深い意味はありません

本日はここまで

ヤマトの地球滅亡カウントダウンみたいな?

>>126
そんな感じだと思っていただけば結構です
1年後に総攻撃を受けることになっているので、それっぽい演出としてカウントダウンしています

本日分投下します


-食堂入り口付近-

提督「当たり前だけど、昼は満員だな」

吹雪「そうですね」

山城「不幸だわ・・・」

吹雪「山城さん、どうしたんですか?」

山城「あら、吹雪に提督。深海棲艦が鎮守府に居るなんて不幸よね。それに姉さまは入渠中だし」

提督「スマンな。上から捕虜として扱えと命令されているんでな」

山城「大体、大本営もなぜ深海棲艦なんかを捕虜にしろと命令したのかしら。不幸だわ」

吹雪「きっと何か考えがあるんですよ」

山城「何の考えも無くそんなことを命令する大本営だったら不幸すぎるわ・・・」


ヲ級「あれは提督!丁度いいわ。イ級、計画を実行に移すわよ」

イ級「えー、まだ食事中だってのに」

ヲ級「いいからやるの!」

イ級「へいへい。でも本当にいいのか?」

ヲ級「演技だと気付かれないためにも本気でやって頂戴」

イ級「後で文句言わないか?」

ヲ級「提督の気を引くためならそれくらい厭わない。コラテラル・ダメージよ」

イ級(その使い方合ってるのか?)

イ級「分かった、そこまで言うなら。心の準備はいいな?」

ヲ級「ドーンと来なさい」

イ級「では、やるぞ!」

パシン!

イ級「この役立たず!アンタなんて菊じゃなくてタンポポよ!」

ザワザワ
ナカマワレ?
ナンダナンダ?

ヲ級「痛い・・・」

パシン!

ヲ級「うっ」

イ級「薔薇の棘が刺したのよ!」


提督「おいおい、急にイ級がヲ級をぶったぞ!」

吹雪「喧嘩でしょうか?早く止めないと」

山城「その必要は無いわ」

提督「どうしてだ?」

山城「今のは『菊と薔薇』というドラマのワンシーンだったわ」

吹雪「菊と薔薇ですか?」

山城「そう。理由は分からないけど、ドラマの真似をしているだけね」

提督「そうなのか?それなら放っておいて大丈夫か」

吹雪「そうですね」

山城「深海棲艦と同じドラマを観ているなんて、不幸だわ・・・」

吹雪「あはは・・・。山城さん、お昼まだですよね?良かったらご一緒しませんか?」

山城「そうね。姉さまも居ないことだし、そうさせてもらおうかしら」

提督「今日の日替わり定食は何だろうな?」

山城「酢豚だったわ」

提督「ほぉ、そうか」

イ・ヲ「・・・。そのまま行ってしまった」

ヲ級「不幸だわ・・・」

提督「そうだ、昼から警察署で深海棲艦に対する対応を協議するから吹雪も一緒に来てくれ」

吹雪「はい!分かりました」

山城「提督も色々と忙しいのね」


-警察署前-

提督「思ったよりも早く終わったな」

吹雪「そうですね」

キット「では、鎮守府へ帰りますか?」フォンフォン

提督「まだ時間も早いし、少し寄り道するか」

吹雪「いいんですか?」ガチャ バタン

提督「少し位構わんさ」ガチャ バタン

キット「では、どちらへ?」

提督「近くのショッピングセンターへ行ってみよう」


-ショッピングセンター 駐車場-

提督「留守番を頼むぞ」

キット「お任せください」フォンフォン

吹雪「では、行ってきます」

キット「行ってらっしゃい」フォンフォン


-ナイト2000付近の車-

少年「行ったね」

女「早速はじめて頂戴」

少年「うん」

カタカタカタ

キット「! 誰です?私にアクセスしようとしているのは!」フォンフォン

カタカタカタ

少年「君を乗っ取らせてもらうよ」

カタカタカタ

キット「無駄です」フォンフォン

キット「アドミラル!」

少年「無駄だよ。妨害電波で通信は遮断してあるから」

カタカタカタ

少年「手ごわいな。でも」

カタカタカタ

ガチャ

キット「ドアが!」フォンフォン

女「順調に進んでいる様ね」


~十数分後~

少年「やっぱり処理ユニットを乗っ取るのは難しいね」

女「それなら処理ユニットは取ってしまえばいいわ(どうせコンピュータの部分は必要ないし)」

少年「それでいいの?」

女「車の部分だけあればいいわ」


~数十分後~

吹雪「さっきのクレープ凄く美味しかったです!」

提督「そんなに気に入ったなら間宮さんに頼んでメニューに追加してもらうおうか」

吹雪「いいんですか?」

提督「間宮さん次第だが、とりあえず頼んでみよう」

吹雪「採用されるといいな~」

提督「皆へのお土産のケーキも買ったし、保冷剤が溶けないうちに帰ろう」

吹雪「そうですね」

提督「あれ?キットをここに停めたはずなんだが」

吹雪「そうですよね。居ませんね」

提督「コムリンクで呼んでみるか。キット」

シーン

提督「反応が無い。おかしいな。おーい、キット!」

シーン

提督「どうなっているんだ?」


提督「・・・。何かを感じる」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「向こうの方から何かを感じるんだ。行ってみよう」

キットinゴミ箱「」

提督「この辺りなんだが」

吹雪「司令官!あそこのゴミ箱!」

提督「キット?キット!大丈夫か?しっかりしろ!」

キットinゴミ箱「」

提督「とりあえず夕張に連絡して迎えに来てもらおう」

ジリリリリリーン

夕張「提督から着信だ」ピッ

夕張「もしもし」

提督「夕張、悪いが急いでショッピングセンターの駐車場へ来てくれ」

夕張「どうしたんですか?」

提督「詳しいことは後で話す。急ぎで頼む!」

夕張「分かりました。すぐに行きます」

提督「頼んだぞ」

夕張「はい」ピッ

夕張「まだタイムサーキットの修理も済んでないってのに」


~十分後~

夕張「提督、迎えに来ましたよ」

提督「すまない」

夕張「で、どうしたんですか?」

提督「これを見てくれ」つキットの処理ユニット

夕張「!! キット!一体何があったんですか?」

提督「分からない。少し離れている間にこうなっていた」

夕張「急いで鎮守府に帰りましょう!」


-鎮守府 工廠-

提督「キットは大丈夫なのか?」

妖精ズ「何者かが処理ユニットに侵入しようとした痕跡がありました。幸い、侵入は防げた様ですが」

吹雪「一体誰がこんなことを」

夕張「相当な手練の犯行ね」

提督「何か犯人に関する手がかりは?」

妖精ズ「キットから情報を引き出すことに成功しました。これをご覧下さい」

提督「女と子供・・・。子供の方はどこかで見た気がするな」

夕張「先日、ニュースに出ていた子ですよ。プログラミングコンテストで優勝した太郎君(10)です」

夕張(それともう一人の方もどこかで見た様な?)

提督「小学生だと!いや、それ以上に、今時『太郎』って」

吹雪「そこはそんなに重要ではないと思いますよ」

提督「そうだな。そこじゃないよな。とにかく手がかりを探さないと」


明石「提督、キットの仮ボディを用意できましたよ」ガラガラガラ

提督「おお!それは助かる(つーか何で台車を押して来たんだ?)」

明石「キット自身も気にしているのでお手柔らかにお願いしますね」

提督「了解」

明石「では、仮キットの登場です」バサ

提・吹(どんな姿になったんだろう?)ドキドキ

明石「じゃーん!仮キットです!」

提・吹「・・・。え?」

明石「どうしたんですか?」

提督「テレビ?」

明石「はい。工廠の隅に転がっていたポータブルテレビに組み込みました」

提督「いや、もっとノートPCとかさ」

明石「持ち運びには便利でしょうが、強度が心配です」

提督「夕張のデロリアンとかさ」

夕張「嫌ですよ。ナイト2000の感覚で運転されるとあっと言う間に大破しちゃいますよ」

明石「タイムマシーンが使えなくなると困りますよね?」

提督「だからと言ってテレビは・・・」

キット「それ以上言わないでください」

明石「そうですよ。一番気にしているのはキット自身なんですから」

提督「すまん。大丈夫なのか、キット?」

キット「テレビに入れられて大丈夫も何もありません」

提督「そうだな」

キット「それより早く犯人を捕らえましょう」


提督「と、言うわけで、夕張のデロリアンを貸して欲しい」

夕張「えぇー」

提督「他に車が無いんだ。頼む」

夕張「間宮券5枚」

提督「分かった。それで手を打とう」

夕張「それと、ナイト2000と同じ感覚で運転して壊されると困るので、運転は私がします!」

提督「・・・。分かった。」

夕張「では、出発しましょう!」


-路上-

夕張「♪」

キット「夕張さん、随分楽しそうですね」

夕張「そんなこと無いわよ(汗)」

キット「アドミラルとのドライブがそんなに嬉しいですか?」

提督「そんなにカリカリしなさんなって」

キット「私には感情はありません。カリカリなどしていません」

提督(充分すぎるほどカリカリしてるっての)

キット「だいたい、大事なボディを奪われた私の身にもなってください」

キット「こんな惨めな姿にされて。お二人は今の私をどう思っているのですか?」

提督「姿が変わろうともキットはキットじゃないか」

夕張「提督の言う通りよ。いつもの様に走ったり、跳ねたり出来なくてもキットはキットよ」

キット「車ではない私に存在価値など無いのではないかと思いましたが、そう言われると安心しました」


-太郎の家-

太郎母「そんな!太郎がそんなことをするなんて・・・」

提督「最近、何か変わった様子はありませんでしたか?」

太郎母「最近、近所に引っ越してきた若い女性と仲良くしていたくらいでしょうか」

提督「若い女性ですか?」

太郎母「はい」

提督「その人の家の住所を教えてもらえますか?」


-若い女の家-

ピンポーン

提督「鎮守府の者です」

ピンポーン

提督「留守ですか?」

シーン

夕張「居ない様ですね」

ガチャ

提督「玄関の鍵が掛かっていないな」

夕張「中を調べますか?」

提督「ああ」


~数分後~


夕張「コレと言って変わった所はありませんね」

提督「アレを見てみろ!」

夕張「メモですか?××港と書いてありますね」

提督「他に手がかりも無い。ここに行ってみよう」


-××港-

女「太郎君、車の制御はどう?」

太郎「バッチリだよ!」つラジコンのコントローラー

女「ふふっ、それは良かったわ」

太郎「これで深海棲艦をやっつけられるね!」

女「そうね」ニヤッ


-××港近辺-

夕張「提督、あれは!」

提督「ナイト2000だ!誰も乗ってないぞ」

キット「一定の周波数での通信・・・ラジコン操作です」

提督「追いかけよう!」

夕張「はい!」


-××港-

女(あれは艦娘共!もう嗅ぎ付けてきたか)

女「太郎君、早速深海棲艦が現れたわ」

太郎「え?どこ?」

女「こちらに向かって来ている車に乗っている奴等よ」

太郎「え?でもあれは人じゃない?テレビで観た深海棲艦とは全く違うよ」

女「深海棲艦と言っても色んなタイプがいるのよ」

太郎「でも・・・」

女「もういいわ。コントローラーを貸しなさい」


夕張「提督!ナイト2000が真っ直ぐ突っ込んできますよ」

キット「このままでは衝突です!」

提督「デロリアンは飛べるだろ?飛んで回避するんだ!」

夕張「そうでした!」

女「飛んだ!?まぁいいわ。このターボブーストという機能を使えば」

太郎「ダメだよ。返して!」

女「放しなさい!」

夕張「提督、地上に例の二人が!」

提督「間違いない!」

キット「何やら揉めている様ですね」

太郎「返して!」

女「放しなさい!」

ツルッ

女・太「あ!」

ピューン

グシャ

太郎「壊れちゃった・・・」

夕張「ナイト2000を動かしていたコントローラーが壊れたみたいですよ」

提督「よし!地上に降りよう」


提督「そこのお前達、よくも車を盗んでくれたな」

キット「大人しく私のボディを返しなさい!」

女・太「!!!」

提督「ナイト2000は返してもらうぞ!」

女「返せと言われて返すと思う?」

夕張「ずっと気になっていたんですが、あの女・・・」

提督「どうした?」

夕張「誰かに似てるなって思ってたんです」

提督「誰に似ているんだ?」

夕張「集積地棲姫です」

提督「集積地棲姫だと!まさか深海棲艦が人間に化けているのか?」

キット「確かにヲ級さんの様に人に近い姿をしていれば有り得ますね」

提督「ところで、集積地棲姫というのは、あの集積地棲姫か?」

夕張「はい。私と大淀さんがロケットランチャーで酷い目にあわせた、あの集積地棲姫です」


女(集積地棲姫)「ふん、正体がばれたなら仕方ない」イラッ

太郎「え?」

集積地棲姫「少しでも動けばこの子供の命はないぞ!」

提督「くっ!本当にそうだったのか」

夕張「太郎君を人質に取られた以上、攻撃できません・・・」

太郎「お姉さんが深海棲艦・・・?」

集積地棲姫「そうだ、私は深海棲艦だ」

ジリジリ

集積地棲姫(あと少し、あと少しで海だ)

ガシッ

集積地棲姫「コイツはくれてやる、受け取れ!!」

ポイッ

提督「!!!」

太郎「うわぁぁぁぁ」

集積地棲姫「必要な物は手に入った。さらば」ドボン

ガシッ

提督「ふぅ、何とかキャッチできた。怪我はないか?」

太郎「はい」

提督「今更、魚雷を発射してももう遅いだろうな」

夕張「もう届きませんね」

提督「必要な物は手に入ったと言っていたが、一体何なんだ」

夕張「分かりません。でも、ナイト2000は取り戻せましたね」

提督「そうだな。この子を家に送り届けた後、キットを元に戻そう」

太郎「ごめんなさい。あのお姉さんが深海棲艦だなんて知らなくて」

提督「後で色々と聞かせてもらおうか」

太郎「はい」


-鎮守府 工廠-

キット「やはりこの姿が一番しっくりきます」フォンフォン

提督「本当に一時はどうなるかと思ったぞ」

明石「キットも元に戻りましたし、一件落着ですね」

吹雪「太郎君はどうなったんですか?」

提督「騙されて協力されられていただけだからな、厳重注意して家に帰した」

提督「それと夕張に頼んで話を聞いてもらったよ。俺よりも夕張の方が話しやすいだろうしな」

吹雪「そうだったんですか」

夕張「二度とこんなことが起きないように、キットのプログラムの改良に協力したいって言ってましたよ」

提督「そうしてもらえると助かるな。乗っ取った本人なら弱点も分かるだろうし」


-深海鎮守府-

集積地棲姫「深提、指示された物を手に入れました」つナイト2000のデータ入りUSBメモリ

深提「よくやってくれた。あの阿呆共と違って頼りになるな」

集積地棲姫「私は仕事を完遂する主義です」

深提「これでようやく、先日手に入れたアレを修復できるな。ふはははは」

集積地棲姫(逃げるために太郎を放り投げたが、彼は大丈夫だったんだろうか?)

集積地棲姫(はっ!私は何故、人間などのことを気にしているんだ・・・)

審判の日まで あと352日

DVD観てて気付いたけど、天才マイコン少年vsキットで盗まれたナイト2000のスキャナーが
いつもの左右点滅ではなく、外から内(中央)、内(中央)から外へ点滅してた
ナイト3000と同じパターンだこれ

ナイトライダーネクストのスタッフは意識してやったのか、偶然なのか
多分、偶然だろうけど

本日はここまで

次の改二は朝潮らしいけど、いい加減
陽炎型と夕雲型にも愛の手をと思う今日この頃

本日分始まります


-キットが鎮守府に来てから一ヶ月後-

夕立「最近、提督さんはキットばかり構って、夕立達には構ってくれないぽい」←嫉妬中

暁「暁は一人前のレディだから、司令官に構ってもらえなくても寂しくなんかないわ」←実は嫉妬中

島風「私には誰も追いつけないよ!」キーン

吹雪「みんな落ち着いて。司令官はちゃんとみんなの事も考えてくれているんだから」

時雨「吹雪の言う通りだよ」

夕立「吹雪ちゃんは毎日構ってもらえるんだから、黙ってて欲しいぽい」

吹雪「夕立ちゃん・・・」

時雨「ごめんね。夕立は一度言い出したら聞かないから」

吹雪「ううん、気にしないで」

夕立「こうなったら、キットに勝負を挑んで夕立達の方が優秀だと証明するっぽい!」

吹雪「ちょっと夕立ちゃん!」

夕立「早速行ってくるっぽい!」

暁「暁は一人前のレディだから、仕方なく付き合ってあげるわ」

島風「私はキットよりも早いよ!」キーン ←面白そうだから付いて行く

吹雪「行っちゃった・・・。私、司令官に知らせてくるね」

時雨「僕は夕立達の様子を見てくるよ」


-工廠-

夕立「たのもー」

明石「あら、夕立ちゃん達どうしたの?」

夕立「キットに勝負を挑みに来たっぽい」

明石「???」


-同刻 執務室-

ガチャ

吹雪「大変です!司令官」

提督「そんなに慌ててどうした?」

吹雪「夕立ちゃん達がキットに勝負を挑んで、自分達の優秀さを証明するんだって工廠に向かいました!」

提督「まぁいいじゃないか」

吹雪「!! そんな、のん気なこと言ってる場合ですか!」

提督「いや、形はどうあれコミュニケーションを取るのは悪いことじゃない」

提督「それにキットなら怪我をさせる様なこともないだろう」

吹雪「本当にいいんですか?」

提督「構わんさ。問題が起きそうになれば止めに入ればいい」

吹雪「司令官がそう仰るなら、そうしましょうか」


-工廠-

キット「皆さんどうされましたか?」

夕立「果たし状。夕立、暁、島風の三名はキットに勝負を挑み、我々の優秀さを証明しに来た!っぽい」

キット「勝負?私は何をすればいいのですか?」

暁「まずは暁の出番ね!コレで勝負よ!」つ計算ドリル

暁「計算問題100問早解きよ!明石さん、審判をお願いするわ」

明石「本当にやるの?」

暁「レディに二言は無いわ!」

明石「それじゃあ、あそこの掛け時計の秒針が12時を指したらスタートね」

明石「3、2、1、スタート!」

暁「よし、やるわよ!」

キット「終わりました」

暁「へ?まだ3秒しか・・・」

明石「では採点するわ。暁ちゃんはそのまま続けてね」

明石「うん、全問正解ね」

暁「そんな・・・ありえないわ。一人前のレディである私が負けるなんて」orz

島風「暁ちゃんの敵は私が取るから元気が出して」

暁「島風ちゃーん」ダキッ

明石(そもそも、コンピュータに対して計算で勝負を挑むこと自体どうなの?)

島風「次は私と勝負よ、キット!ここでは勝負できないから港に移動だよ」


-執務室-

コンコン

摩耶「失礼するぜ」ガチャ

提督「ああ、摩耶か」

摩耶「2人して窓の外を眺めてどうしたんだ?」

吹雪「実は・・・」

~説明中~

摩耶「なんだそんな事かよ。あいつらまだまだお子様だな」

摩耶「出撃の報告書は机の上に置いとくぜ。せっかくだからあたしも観戦していくか」

提督「では飲み物でも用意しよう」

摩耶「悪いな、提督」

提督「最近、暑いから水出しアイスティー作ったけど、それでいいか?」

摩耶「何でもいいぞ」


-母港-

島風「向こうに見えてる島まで競争だよ」

キット「分かりました」

明石「誰かゴール地点で審判をしてくれる人が必要ね。夕張でも呼ぼうか」

島風「えー、だって夕張さん遅いもん」

明石「あ、あんな所に翔鶴さんが」

瑞鶴「翔鶴姉、それでね」

翔鶴「もう、瑞鶴ったら」

明石「翔鶴さーん」

翔鶴「はい。何ですか?」

~説明中~

翔鶴「では、向こうの島で待っていればいいのですね?」

明石「はい、お願いします。準備が出来たらこのトランシーバーで連絡してください」

翔鶴「では、行ってきます」

瑞鶴「私は間宮さんの所で待ってるね」


翔鶴「こちら翔鶴、ゴール地点に到着しました」

明石「了解です」

明石「では、位置について」

島風「絶対負けないよ!」

キット「私も本気でいかせてもらいます」

明石「よーい」


パン!


島風「にひひっ、私には誰も追いつけないよ!」キーン

キット「お先です」フォンフォン

島風「!!!早いッ!」

翔鶴「キット、ゴールしました!」

島風「そんな、私が負けるなんて・・・。車が水の上を走れるなんて・・・」orz

明石(まぁ普通、車が水の上を走るとは思わないよね。でも、それで勝負を挑むって・・・)

夕立「島風ちゃん、元気出して!夕立が敵を取ってあげる!」


-執務室-

吹雪「キットが勝っちゃいましたね」E:双眼鏡

提督「そうだな」E:双眼鏡

摩耶「車が水の上を走るなんて、あたしも驚いたぜ」E:双眼鏡

提督「それにしても、車は水の上を走れないと思って勝負を挑むとは・・・」

吹雪「私達艦娘は海で実力を最大限に発揮できるとはいえ、一方的に都合のいい勝負はちょっとね」

提督「今度、グラウンドでかけっこしてやるとするか。俺と島風なら島風の方が速いだろうし、少しは自信を取り戻せるだろう」

吹雪「そうですね」

摩耶「お、場所を移動するみたいだ!あたし達も付いて行こうぜ」

提督「そうだな」


-母港-

夕立「最後は私と勝負よ!」

キット「いいでしょう」

夕立「今度はグラウンドに移動よ」

時雨「夕立、そろそろ止めた方がいいんじゃないかな?」

夕立「2人の敵を取ると決めたからには止められないっぽい!」

翔鶴「瑞鶴が待ってるので、私は行きますね」

明石「はい。ご協力ありがとうございました」


-グラウンド-

夕立「これで勝負よ!」

キット「鉄球。砲丸投げですか?」

夕立「そう、砲丸投げ。提督さん達も観戦に来たっぽい!さあ、ステキなパーティしましょ!」

夕立「ぽいっ!」

ピューン


長門「うへへぇ~、やっぱり駆逐艦は最高だ!ジュルッ、茂みの中で葉っぱまみれになってまで隠れて見る価値がある!」●REC


ウワー、ナガトサンマタヤッテルヨー
ハイ、コンゴー アレハナニ?
ヨノナカシラナクテイイコトモアリマース オゴッテアゲルカラ マミヤニイキマショー


明石「えーっと、ちょうど19メートルね」

夕立「次はキットの番よ」

キット「明石さん、トランクに砲丸をセットしてください」

明石「はい、準備完了!」

夕立「???」

キット「発射!」

ピューン

明石「えーっと、50メートルね」

夕立「負けた・・・車は物を投げられないと思ったのに」orz

時雨「だから止めた方がいいと言ったのに」

夕立「でいどくざーん」ダキッ

提督「おいおい、急に抱きつくんじゃない(当たってるし!何がとは言わんが、柔らかい物が当たってるから!)」

提督「まぁ、なんだ、最近ほったらかし気味だったのは悪かった(正直嬉しいけど、目の前に吹雪が居るから!)」

夕立「キットに負けた夕立達は要らない子っぽい?」

提督「そんな訳無いだろ!」

島風「提督っ!」ダキッ

暁「司令官っ!」ダキッ

提督「おいおい、皆甘えん坊だな」

吹雪「司令官、後でお話があります」イラッ

摩耶「あたしからも言いたいことがあるぜ!」イラッ

提督「お二人さん、そんなに怖い顔してドウシタンデスカ?(汗)」

摩耶「分かってるだろ?」

吹雪「鼻の下、伸びてますよ」

提督「気のせいだ!気のせいに違いない!」ダッ

摩耶「あ、逃げた」

吹雪「待ちなさーい」


-それから数日後 工廠-

暁「キット、勉強教えて!」

島風「かけっこしよ!」

夕立「今度は負けないっぽい!」

キット「全部同時には無理なので、一人ずつ順番にです」

暁・島・夕「わーい!」

夕張(キットにこんなに沢山お友達が出来るなんて)ホロリ


-執務室-

提督「三人がキットと仲良くなったのはいいが、執務室の来ないのは、それはそれで寂しいな」

吹雪「司令官には私が居ます!」

提督「まだ怒ってるのか?何度も言ってるがやましい気持ちはないって」

提督「そうだ!間宮さんの所に行こう!先日のクレープを採用してくれたそうだ」

吹雪「そんなので釣られるほど安っぽくないですよーだ」キラキラ

提督(かなり高揚しているんだけど)

吹雪「でも、司令官がどうしてもと仰るなら行ってあげます」

提督「吹雪様、一緒に間宮さんの所に行ってください。お願いします!」

吹雪「そこまで言うなら仕方ありませんね」

提督(チョロイぜ!)


審判の日まで あと341日

本日はここまで

第何話だったか忘れましたが、キットがラグビー(アメフト?)に参加して
トランクからラグビーボールを発射した時はマジっすか!?でしたよ
砲丸投げの元ネタです

本日分始まります


-執務室-

コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

明石「提督、鎮守府の防衛システムを強化したので見て頂こうと思いまして」

夕張「ヲ級達の進入を許してしまった反省を踏まえて強固なシステムを構築しました」

明石「完成までに時間がかかりましたが、その分自信作が出来上がりましたよ!」

提督「それは凄そうだ!見に行ってみよう」

吹雪「はい!」

提督「キット、留守番を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン

明石「デモンストレーションにイ級を借りてもいいですか?」

提督「構わんぞ。ただ、捕虜だから危険なことはさせない様にな」


-イ・ヲ級の部屋-

コンコン

ガチャ

ヲ級「あら、提督。遊びに来てくれたの?」

提督「いや、イ級に協力してもらいたいことがあって来たんだ」

ヲ級「そう・・・」シュン

イ級「私に用ってなんだ?」

提督「詳しいことは明石達に聞いてくれ」


-母港-

夕張「では、海に入って500m程沖に移動してから、鎮守府に向かってきて」

イ級「しゃーねーな。じゃあ、行って来る」ドボン

イ級「この辺でいいかー?」

夕張「オッケー!明石、スタンバイして」

明石「了解!」

イ級「一体何が始まるんだ?」

スピーカー「警告!それ以上、鎮守府に接近すると攻撃する」

イ級「何か攻撃するって言ってるんだけど?」

夕張「大丈夫だから、そのまま来て」

スピーカー「攻撃を開始する」

ウィィィーン

提督「地面が開いて何か出てきたぞ!」

ガシャン

スピーカー「目標補足、攻撃を開始する!」

バババババババ

イ級「おぃぃぃ!攻撃されているぞぉぉぉぉ!」

夕張「大丈夫、大丈夫。試験用のゴム弾だから当たっても死なないって」

イ級「そういう問題じゃねぇぇぇぇ!」

スピーカー「魚雷発射!」

提督「本当に大丈夫なのか?」ドン引き

ドカーン

明石「どうですか?機銃と魚雷によるオートマチック式複合迎撃システムです!これと同じ物を海に向けて複数台設置しておきました」

夕張「これで海からの侵入者対策はバッチリですよ!」

提督「いや、凄いのは分かったが、イ級は大丈夫なのか?」

吹雪「イ級さん、ひっくり返ってますが・・・」

イ級「」プカプカ

明石「ゴム弾でも当たれば痛いでしょうね。気絶しているだけです。魚雷は線香花火程度の火薬しか入れてませんし」

夕張「それに、深海棲艦だから溺死の心配も無いでしょう」

提督「そういう問題では無いと思うんだが」

明石「では、後でお詫びに間宮羊羹でも渡しておきます」

提督「そうしてくれ(それで許してもらえるといいんだが・・・)」

明石「では、次は工廠へ移動しましょう」

夕張「提督の護身用に武器を開発したんですよ!」

提督(何だかやばそう)


-工廠-

明石「じゃーん!これです!」

提督「見た所、普通のギターケースだが」

吹雪「確かに普通のギターケースですよね?」

明石「これはタダのギターケースなんかじゃありませんよ!」

明石「あそこにある標的にケースのヘッド側を向けてください」

提督「こうか?」

明石「はい。では、このボタンを押してください」

ポチッ

バババババババ

提・吹「」ポカーン

明石「どうですか?マシンガンです!」

明石「では今度は、しっかり構えてこっちのボタンを押してください」

ポチッ

ヒューーーツ
ドカーーーーン!

提・吹「」ポカーン

明石「どうですか?お気に召してもらえましたか?」キラキラ

提督「あのさ」

明石「はい」

提督「俺の記憶が正しければ、昔、アントニオ・バン○ラスがこんな武器持っていた気がするんだが」

明石「ええ、その映画を参考に開発しましたから」

提督「明石の技術力は認めるぞ。ナイト2000やデロリアンを造るくらいだからな」

明石「そんなに褒められると照れてしまいます///」

提督「だからと言って、映画やマンガの武器を参考にするのはどうかと思うぞ」

明石「えー」

提督「却下。こんな危なっかしい物使えるか!」

明石「仕方ないですね。では、エントリーナンバー2番」

提督「まだあるのか!」

明石「もちろんです!一番気に入った物を使ってもらおうと、複数用意しています」

夕張「色々候補を提示して選んでもらわないと」


-工廠へ向かう道-

金剛「ネジが貯まったからこれで約束どおり主砲をカスタムしてもらえマース♪」

金剛「これでもっと提督の役に立って、提督のハートをゲットするデース」


-工廠-

夕張「では、こちらをどうぞ!」

提督「ん?タダのギフト箱?」

夕張「開けてみてください」

提督「バラの花束?」

夕張「その下です」

提督「ショットガン・・・。なぁ、夕張、俺はボブおじ○んじゃないぞ!」

夕張「えー、コレもダメですか?こういうの好きだと思ったんだけどなぁ」

明石「では、エントリーナンバー3番」

明石「よっこいしょっと!」

ドスン

提督「なぁ、明石。目の前に棺桶が見えるんだが」

明石「はい!見ての通りです」

提督「開けると武器が満載ってオチだろ?」

明石「!! 何で分かったんですか?まさか、提督はエスパー?」

提督「ギフト箱からショットガンと来て、棺桶を見せられたら大体見当がつく」

明石「何と!!」

吹雪(段々、明石さんと夕張さんが心配になってきました)


-工廠入り口付近-

金剛(あれは提督達。何してるデース?)


-工廠奥-

夕張「では、エントリーナンバー4番」

夕張「こちらです!」

提督「大きいクマのぬいぐるみ・・・からショットガンが出てくるんだろ?」

夕張「!!! 何故それを!」

提督「さっきからの一連の流れでコレを見せられたら分かるだろ。却下だ」

夕張「例の日に向けてせっかく作ったのに、気に入ってもらえないなんて・・・」


-工廠入り口付近-

金剛(例の日?一体何のことデース?)


-工廠奥-

キット「そんな物を使わなくても私が居れば問題ありません」

明石「キットも聞いてたの?」

キット「コムリンクを経由して聞いていました」

夕張「でも、キットがやられた以上は色々と準備して備えておかないと」

キット「それなら私を強化すればいいのではないですか?」

提督「キットの言う通りじゃないか?例の日まではまだ時間があるんだから」

吹雪「それまでに私も、もっと強くなります!」


-工廠入り口付近-

金剛(例の日?キットがやられた?提督達は一体何を?)


-工廠奥-

提督「とりあえず、映画等を参考に武器を開発するのは止めてくれ」

提督(こいつ等、このまま行けばビームライフルとか開発しそうだ。そうなる前に釘を刺しておかないとな)

明・夕「はーい。いけると思ったんだけどなぁ」

提督「じゃあ、俺達は執務室に戻るから」クルッ

提督「ん?金剛じゃないか。どうしたんだ?」

金剛「ネジが貯まったので、主砲をカスタムしてもらおうと思った来まシタ」

提督「あぁ、ネジが貯まったら改修するって約束だったな。明石、対応を頼む」

明石「はーい」

金剛「提督、後で執務室に寄ってもいいデスカ?」

提督「もちろんいいぞ。また後でな」

吹雪「お待ちしてます」


-執務室-

コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

金剛「提督に質問がありマース」

提督「何だ?」

金剛「例の日って何デスカ?」

提・吹「!!!」

提督「その話をどこで?」

金剛「工廠で提督達が話しているのが聞こえマシタ。盗み聞きしたことは謝りマス」

提督(あの時、聞かれていたのか!)

提督「ばれたなら仕方ない。実は金剛の誕生日にサプライズパーティをしようと思ってな」

金剛「では何故、変なウエポンを用意していたのデスカ?キットがやられたとはどういうことデスカ?」

吹雪「司令官、ここまで聞かれてしまったのなら」

提督「そうだな。本当のことを話すしかなさそうだ。」

提督「金剛、一つだけ約束してくれ。この話は他言無用だ。比叡達にもだ。約束できるか?」

金剛「プロミスします」

提督「では、椅子に座って少しだけ待っててくれ。吹雪、カーテンを頼む」

吹雪「はい」

シャッ

金剛「ブッキー、何故そんな深刻な顔をしているんデス?」

吹雪「・・・」

ガチャ

『在室中』⇒『会議中 立ち入り禁止』

バタン

提督「キット、部屋の近くに誰か来たら教えてくれ」

キット「承知いたしました」フォンフォン

最近知ったが
デロリアンってタイムマシンの名前じゃなくて実在する車の名前なんだっけ


提督「先日、夕張がデロリアンを開発したのは知っているな?」

金剛「ハイ」

提督「そのデロリアンで卯月が一年後の世界へ行ったそうだ」

提督「そこでこの鎮守府は深海棲艦からの総攻撃を受けて崩壊していたそうだ」

金剛「!!!」

提督「唯一、生き残っていた睦月が審判の日と呼んでいたらしい」

提督「その審判の日を回避する為に準備をしていたところだ」

金剛「つまり今から準備をすればフューチャーは変えられるということデスカ?」

提督「その筈だ」

金剛「このことを知っているのは他に誰がいますか?」

提督「俺と吹雪、明石達、卯月、キットに金剛で計七人だ」

金剛「この話は私達だけのシークレット、デスネ」

提督「そうだ。知ってしまった以上、審判の日を回避する為に協力してくれるか?」

金剛「もちろんデース。提督、ブッキー、一緒に頑張りまショウ!」

吹雪「金剛さん・・・金剛さんも一緒なら心強いです!」

提督「今、分かっていることはこれが全てだ。情報の取り扱いは気を付けてくれよ」

金剛「任せてくだサーイ!」


吹雪「こうして心強い助っ人が加わったのでした」


-翌日 執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

夕張「提督、キットを少しお借りしたいのですが」

提督「いいぞ。どこかに出かけるのか?」

夕張「出かけるなら自分のデロリアンを使いますよ。工廠でキットを改修しようと思いまして」

提督「そうか!期待してるぞ」

夕張「お任せください!」

ガチャ

夕張「じゃあ、行きましょうか」

バタン

キット「はい!」

夕張「提督、シャッターを開けてください」

提督「おう」

ガラガラガラ

夕張「では、行ってきます」

提督「頼んだぞ」


~数時間後~

キキーッ

吹雪「帰ってきたみたいですよ」

提督「そうみたいだな」

夕張「提督、改修が完了して戻りました」

キット「ただ今戻しました」フォンフォン

ガラガラガラ

提督「お疲れさん。おお~何だかパワーアップした・・・感じがイマイチしないんだが」

夕張「見た目じゃありませんよ。今から説明しますね」

夕張「まずは、ボイスインジケータをご覧下さい」

提督「こ、これは!」

夕張「そうです!初期のただ点滅するタイプから、バーグラフの伸縮するタイプに変更しました」

夕張「次に、アクセルペダルをご覧下さい」

提督「!!!」

夕張「LEDを組み込んで、アクセルを踏むと点灯する様にしました」

夕張「そしてこの『C』ボタン!」

提督「ま、まさか」

夕張「ええ、そのまさかです。押してみてください」

提督「よし」ポチッ

ガコン

夕張「コンバーチブルモードになります!」

キット「どうですか?アドミラル」フォンフォン

提督「スゲー!他には?」ワクワク

夕張「え?それだけですが」

提督「え?これで終わり?」

夕張「あれ?もしかしてお気に召しませんでしたか?」

提督「いや、そんなことは無いんだが、もっと実用的な機能が欲しかったと言うか」

夕張「うーん、次回改装時に考えておきますね」

提督「では次回改修時に頼む」


夕張「あ、それと吹雪ちゃんにプレゼントを持ってきたわ」つクマのぬいぐるみ

吹雪「え、いいんですか?」

提督(おいおい、アレって)チラッ

キット「・・・」

提督(キットが反応しない。違うのか?)

吹雪「ありがとうございます!」

夕張「これはねー、タダのぬいぐるみじゃないのよ」

提督(やっぱり間違いない!!)

夕張「こうやって鼻を押すとね」

クマ「こんにちは!」

夕張「喋るのよ。しかも、色んな国の言語で!」

吹雪「わぁ~すごーい!」

提督(やばい)チラッ

キット「・・・」イラッ

提督「あ、あの、吹雪。そのクマは自分の部屋に置こうな」

吹雪「えー、どうしてですか?執務室に可愛いクマさんが居てもいいじゃないですか」

提督「頼むから!頼むから自分の部屋に置こうな」チラッ

キット「・・・」

吹雪「仕方ないですね」

提督(何とか説得出来た。危なかった)

夕張「では、私はこれで失礼します」

提督「おう、色々ありがとうな」


審判の日まで あと310日

金剛って難しいね
ルー大柴か金剛か良く分からないキャラになりがちで

>>163
ウイ ムッシュ
DMC-12が正式名でデロリアンが通称らしいです
デロリアンは人の名前で社名でもあるとか


本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

時雨「雨々、降れ降れ、もっと降れ~私のいい人連れて来い♪」

提督「時雨は歌が上手だな。雨に関する歌も好きなのか?」

時雨「うん。いい雨だね、提督。梅雨は雨が沢山降るから嬉しいな」

時雨「ところで、僕のいい人は何処に居るのかな?」チラッ

提督「・・・(うっ、胃にダメージが・・・)」

時雨「提督の隣は吹雪に譲ったからね」チラッ

吹雪(気まずい・・・)

キット「私の計算では3年以内に現れる確立が80%です」フォンフォン

時雨「キットは優しいね。でも、本当にそんな人現れるかな?」チラッ

提督「・・・(うぉー!プレッシャーで胃が凄く痛い!)」

夕立「提督さんを苛めるのは良くないっぽい!」

時雨「苛めてなんていないさ。ねぇ?提督」

提督「ああ、そうだな(執務室でそんな歌を歌ってる時点でもう充分だから!)」

吹雪(司令官、大丈夫ですか?)ヒソヒソ

提督(ダメかも・・・)ヒソヒソ

時雨「夕立が苛めているなんて言うし、もう少し明るい歌にしようか。そうだな・・・」

提督(頼むから方向性を変えてくれ)

時雨「飲ませてください、もう少し、今夜は帰らない、帰りたくない♪」

提督(だから何でそんなチョイスになるんだ!!!童謡の『あめふり』とかあるだろ!)


-同刻 ???-

???「・・・ル」

???「目を・・・ル」

???「目を覚ませ、カール」

フォーン
フォーン

カール「・・・?ここは何処だ?」フォーンフォーン

???「ここはわしが管理する工廠だ」

カール「お前は誰だ?」フォーンフォーン

???「わしは深海提督。深提と呼ばれている」

カール「深提?そうか、お前が深海棲艦を指揮する提督か。ではここは海底か?」フォーンフォーン

深提「いいや、ここは地上だ。海底で兵器の開発は出来んのでな」

カール「何故私はここに居るのだ?」フォーンフォーン

深提「艦娘共との戦闘でボロボロになったお前を発見してここへ運び、修復したのだ」

カール「なるほど、お前が私を蘇らせたということか」フォーンフォーン

深提「そうだ。お前をこんな目に合わせた提督とキットに復讐したくはないか?」

カール「奴等が憎い!」フォーンフォーン

深提「わしとお前が組めば奴等を倒すなど、容易いことだ」

カール「本当にお前に奴等を倒すことが出来るのか?」フォーンフォーン

深提「配下の深海棲艦を使えば赤子の手を捻る様なものだ」

カール「助けられた恩もある。そこまで言うならばお前と手を組もう」フォーンフォーン

深提「お前の修復はまだ完全ではない。修復が完了したら奴等を捻り潰すぞ!」

カール「では、その時を楽しみに待とう」フォーンフォーン

深提「残りの作業を頼んだぞ、インプ達よ」

インプ「合点だ!」


-執務室-

提督(時雨ってこんな子だったっけ?俺、何かやらかしたか?)

時雨「もしもあなたと、逢えずにいたら、私は何を、してたでしょうか♪」

提督(最早、雨ですらない!)

時雨「平凡だけど、誰かを」

提督「なぁ、時雨」

時雨「何だい?」

提督「もしかして、鎮守府にカラオケ設備が欲しかったりするのか?」

時雨「違うよ。いい雨だから歌いたくなったのさ。それに提督の好きそうな曲を選んでるんだよ」

提督「そうか。それは嬉しいな(好きな曲は否定しないが、意味深過ぎるから!)」

提督(まさか、先日の島風の発言はこういうことだったのか?)

時雨(先日、夕立達が提督に抱きついた時、僕は行きそびれたからね。せめて一緒に居られる時くらいは・・・甘えてもいいよね?)

提督(それとも、キットの件で時雨も拗ねているのか?)

提督「よし、仕事が一段落したから、間宮さんの所に行こう!今日は俺のおごりだ、好きなだけ食べていいぞ」

夕立「わーい、提督さん太っ腹っぽい!」

時雨「本当にいいのかい?」

提督「男に二言は無い!」

吹雪(司令官、本当に大丈夫ですか?辛そうですが)ヒソヒソ

提督(このままだと胃が大破しそうだ。何とか空気を変えたい)ヒソヒソ


-廊下-

吹雪「あ、扶桑さん達だ。扶桑さん、山城さん、こんにちは」

扶桑「あら、吹雪ちゃん、提督、時雨達もこんにちは」ニコッ

山城「こんにちは」ムスッ

山城「両手に花ね」ボソッ

提督「ん?山城、何か言ったか?」

山城「いいえ、何も」

提督「そうか?ところで扶桑達はこれから用事があるか?」

扶桑「いいえ、特に用事はありません」

提督「良ければ一緒に間宮さんの所に行かないか?今日は俺のおごりだ」

扶桑「いいのですか?」

提督「ああ!普段頑張ってもらっているお礼だ(それに、扶桑達が居れば時雨はそっちに行きそうだし)」


-甘味処 間宮-

間宮「いらっしゃいませ。あら、皆さんおそろいで」

夕立「今日は提督さんがおごってくれるっぽい!」

間宮「それは良かったわね」

夕立「だから沢山食べるっぽい!」

時雨「ちゃんと晩御飯を食べられる程度にしないとダメだよ」

夕立「大丈夫っぽい!」

赤城「提督、今日はお招き頂きありがとうございます」

提督「!!!」

加賀「鎧袖一触です」

提督「何時の間に!!」

赤城「私達、一航戦にとって気配を消すなど造作もないことです」

提督「あ・・・あ、あ、あ、あ、あっ」

加賀「どうしたんです、提督?早く座りましょう」

提督「吹雪・・・今日は財布も大破する様だ(涙)」

吹雪「あの・・・ご愁傷様です」


審判の日まで あと300日

白露型の長女である時雨さんは甘え下手なイメージ
でも忠犬だから提督の側に居たいってことでこんな感じに

え?白露型の長女は白露?
スマン間違った。でも、個人的には時雨が長女なイメージが


梅雨とは一体何なのか?そう思わざるを得ない晴天と死ぬほど暑い一日でした
本日はもう一本


-執務室-

提督「アイスキャンデー買ってきたぞー」

加賀「さすがに高揚します」

瑞鶴「いい感じじゃない」

榛名「榛名、感激です!」

摩耶「甘いもんは苦手だけどよ、コイツは別だぜ」

提督「アイスキャンデーの・・・ある時!」

加・鶴・榛・摩「あはははははは」

提督「無い時ぃ」

加・鶴・榛・摩「・・・」シーン

提督「ある時!」

加・鶴・榛・摩「あははははははは」

龍驤「ちょっ、皆どないしたんや?」

提・加・鶴・榛・摩「え?」


加賀「龍驤、あなたどうしたの?」

龍驤「え?」

瑞鶴「龍驤さん、どうしたの?」

龍驤「え?え?」

榛名「もしかして、新手のボケですか?さすがですね。どんな時でも笑いを取ろうなんて」

龍驤「???」

摩耶「なんだボケてたのかよ」

龍驤「いや、あの・・・」

提督「あんな所に大井が。おーい、大井っち」

大井「その呼び方止めてもらえますか」

提督「スマンスマン、ところでコレなんだが。ある時!」

大井「あははははははは」

龍驤「もう訳分からへん」


島風「提督、アイスキャンデーですか?」

提督「島風も好きなのを食べていいぞ。でも、その前に・・・ある時!」

島風「あははははははは」

龍驤「キミィ、さっきから一体何なんや?」

提督「何なんや?って夏の風物詩のアイスキャンデーじゃないか。大阪生まれのお前が知らない訳無いだろ」

龍驤「誰が大阪生まれや!うちは横浜生まれや!」

提督「は?」

加・鶴・榛・摩「え?」

龍驤「何やその反応は!うちが横浜生まれで悪いか!」

提督「横浜・・・だと・・・」

加賀「今まで私達を騙していたのね・・・」

榛名「嘘つきは!榛名が許しません!」

龍驤「自分らが勝手に勘違いしてただけやろ!」

瑞鶴「許せない!全機爆装、準備出来次第発艦!目標、母港執務室の龍驤さん、やっちゃって!」

摩耶「お前・・・あたしを怒らせちまったなぁ!」

龍驤「何でや?うちが何した言うんや!加賀!先輩やろ?瑞鶴を止めてぇや!」

加賀「大概にしてほしいものね」

提督「龍驤、すまなかった。今回の一件は俺にも責任がある。一緒に罰を受けよう」

龍驤「ちょっ、何でやぁぁぁ!」

ドカーン


吹雪「で、龍驤さんが大阪生まれではない事に腹を立てて、執務室を爆撃して滅茶苦茶にしたと?」

黒こげアフロ提督・加・鶴・榛・摩「はい。申し訳ありません」

吹雪「執務室をこんなにして仕事はどうするつもりですか?」

提・加・鶴・榛・摩「今日中に元に戻します」

吹雪「今日中に片付けが終わると思っているんですか?大体ですね」

ガミガミ

吹雪「龍驤さんも龍驤さんです」

黒こげアフロ龍驤「何でうちまで怒られてるんや・・・」

ガミガミ

提・加・鶴・榛・摩「はい。ごめんなさい」

ガミガミ

提督「本日の教訓。思い込みで行動するのは危険だ!皆も気を付けような!」

吹雪「司令官、まだ話は終わってません」

ガミガミ


審判の日まで あと298日

本日はここまで

本日分始まります


-青葉型の部屋-

コンコン

青葉「はーい」

ガチャ

青葉「司令官、どうしたんですか?」

提督「青葉に荷物が届いているぞ」

青葉「わざわざ持って来てくださったんですか?」

提督「今から工廠に用事があるんでな、ついでに持ってきた」

青葉「わざわざ、ありがとうございます」

提督「じゃあな」

青葉「行ってらっしゃい」フリフリ

青葉「品名:DVD?注文した覚えが無いんだけどなぁ」

青葉「まぁいいや。青葉宛に届いたんだし再生してみよっと」

テレビ「おはよう、青葉君」

青葉「何これ?」

テレビ「さて、今回の指令だが、この男。そう、君が所属している鎮守府の提督だ」

テレビ「この男は深海棲艦と繋がっているとの疑惑が出ている。そこで君にこの男を調査してもらいたい」

青葉「え?え?」

テレビ「例によって君若しくは、君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで」

テレビ「なお、このディスクは自動的に消滅する。成功を祈る」

シューッ

MISSION:IMPOSSIBLE

青葉「司令官に深海棲艦のスパイ容疑がかけられている?そんな・・・」

青葉「青葉が無実であることを証明して、司令官をお守りします!」


-翌朝 執務室-

提督「今日の予定はどうなっている?」

衣笠「午前、午後とも演習の予定が入っています。それ以外は特にありません」

提督「そうか。では、出撃はいつも通りのメンバーで、演習は長門と新人達を出そう」

衣笠「では、その様に手配しておきます」

ガチャ

大淀「提督、大変です!」

提督「そんなに慌ててどうした?」

大淀「屋上から何者かが進入した形跡が!」

提督「何っ!!すぐ行く。衣笠は留守番を頼む」

衣笠「衣笠さんにお任せ♪」

バタン


ガチャ

キョロキョロ

バタン


衣笠「よし、行ったっと」

ペリペリペリ

青葉「青葉の手にかかれば妹に変装するなんて朝飯前だよ」


-青葉型の部屋-

衣笠「今日の秘書艦は青葉が代わってくれたし、もう少し寝てよっと」Zzz


-執務室-

青葉「さてと、司令官が帰って来る前にPCを調べますか」

カタカタカタ

PC「青葉さん、何をしているのですか?」


青葉「!! キット!」

PC「この鎮守府のPCは全て私の管理下にあります。アドミラルのPCで何をしているのですか?」

青葉「青葉は大本営から特別な使命を与えられました。邪魔をしないでください」

PC「それを聞くと尚更、貴方にアドミラルのPCを触らせる訳にはいきません」

青葉「キット、コレが何だか分かりますか?」

PC「それは!コムリンク、何故貴方が!」

青葉「司令官が部屋から出る時にくすねておきました」

青葉「これがあればキットを停止させることも出来ますね?」

PC「青葉さん、馬鹿なことはおやめなさ『ピッ』」


-工廠-

プシュー

妖精ズ「突然キットのタイヤの空気が抜けたぞー」

妖精ズ「何事だー?」


-執務室-

PC「・・・」

青葉「キットが停止しましたね。では続きを」


青葉「はい、カットー。司令官、青葉の演技どうでしたか?」

提督「中々良かったぞ」

提督(審判の日が迫っているのに何でこんなことをしないといけないんだ!)

提督(タイムマシンのことを口外できない以上、上からの命令には従うしかないが)

提督(明石、夕張が出演していないのがせめてもの救いか)


~回想中~

-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

大淀「提督、大本営からお手紙です」

提督「そうか、えーっと。何っ!!」

吹雪「司令官、どうかしたんですか?」

提督「艦娘をアピールする為の映画を製作しろと書いてある」

大淀「大本営としては深海棲艦を相手に活躍していることをアピールしたいんでしょうね」

吹雪「それってプロパガンダじゃ?」

大淀「そうとも言いますね。でも、深海棲艦との戦いを理解してもらう為に必要なことではあります」

提督「何でよりによってうちなんだよ・・・」


-執務室 天井裏-

???「話は聞かせてもらいました」


-執務室-

提督「誰だ!」キョロキョロ

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」

提・吹・大「」ポカーン

提督「お前、何で天井裏から現れた?」

青葉「そんなことより青葉、聞いちゃいました。脚本は青葉にお任せください!」

提督「いや、その前に質問の答えをだな」

青葉「いやー腕が鳴りますねぇ」

提督「いや、だから・・・」

青葉「では、青葉は失礼します!」

ガチャ
バタン

吹雪「行っちゃいましたね(汗)」

提督「何なんだアイツは・・・(汗)」

大淀「まぁ、脚本を引き受けてもらえたのでいいのでは?(汗)」

大淀「では、私も失礼します」

ガチャ
バタン

吹雪「あの、司令官、映画の撮影なんてしている場合ではないんじゃ?」

提督「そうなんだよなぁ。でも、上からの直々の命令である以上、従うしかない」


-数日後 執務室-

コンコン

青葉「青葉です。脚本が完成しました!」

提督「どうぞ」

ガチャ
バタン

青葉「あれ?吹雪ちゃんとキットは居ないんですか?」

提督「吹雪とキットなら工廠だ」

青葉「丁度良かった。脚本です」つ脚本

提督「では読んでみよう」ペラ

青葉「美人スパイの青葉が司令官にかけられた容疑を晴らす為、奔走するストーリです」

提督(自分で美人って)

青葉「もちろんラヴロマンス込みなので、司令官とのキスシーンもありますよ!」

提督「却下!」

青葉「あれぇ?そんなこと言っていいんですかぁ?」

青葉「あのことを皆さんにばらしちゃいますよ」

提督「あのこと?」

青葉「司令官がエッチィビデオでお楽しみだった件ですよ」

提督「!!!」

青葉「吹雪ちゃんや金剛さんが知ったらどう思うでしょうね?」ニヤニヤ

青葉「彼女達は司令官も殿方だからと割り切ってくれそうですが、曙ちゃんや霞ちゃんは?他の駆逐艦の子達は?」

提督「くっ!」

青葉「取引です。司令官がこの脚本にオッケーを出してくれたら、この話は二度としません」

提督「分かった。許可する。ただし、キスシーン以上は認めん」

青葉「ありがとうございます!」ニコッ

~回想終了~


青葉「では、次のシーンの撮影に移りましょう。あ、その前にキットを起こさないと」

ピッ

シューッ

キット「おはようございます、青葉さん」

青葉「キットもいい感じでしたよ」

キット「ありがとうございます」

青葉「ところで司令官、何でキットをシャットダウンするとタイヤの空気が抜けるんでしょうね?」

提督「俺に聞かないでくれ」

青葉「再起動するとあっと言う間にタイヤの空気が充満するのも不思議ですし」

提督「それはナイ2000七不思議の一つだからな」

青葉「七不思議なんてあるんですか?」

提督「まぁ、その話はまた今度な。七不思議とは言ってみたものの七つで収まるか分からないからな」

提督「ところで青葉、最後に中枢棲姫との戦闘がある様だが、そこはどうするんだ?」

青葉「あー、そこはCGで描きます」

提督「便利な時代だな」

青葉「それと、本物のイ級さんとヲ級さんが居るので彼女達にも出演してもらいます」

提督「大丈夫なのか?」

青葉「CGで描いたことにしてエンドロールに名前を出さなければ大丈夫です」

提督「まぁ、最近のCGは凄くリアルだからごまかせるか」

青葉「そうですよ!私達、艦娘ならともかく普段、深海棲艦を目にすることの無い一般の人達ならまず気付きません」

提督「そうだな。最悪、特殊メイクってことでごまかすことも出来るし」


-大本営 大将の部屋-

カタカタカタ

青葉「そんな・・・あのDVDは司令官を陥れ様とする勢力の作った偽物だったなんて」

青葉「それでは、本当に深海棲艦と繋がっているのは」

ガンッ

大将「お前は知りすぎた」

青葉「しまっ・・・」バタッ

大佐「この女はどうしますか?始末しますか?」

大将「いや、艦娘も女だ始末する前にお楽しみがある」ニヤッ

大佐「大将、貴方もワルですねぇ」ニヤッ

大将「倉庫にでも監禁しておけ」

大佐「イエッサー!」


-倉庫-

青葉「んー!んー!(何をするんですか!解いてください!)」←猿轡で椅子に縛られ中

大佐「大将、女が目を覚ましましたよ」

青葉「んー!(解いてください!)」

大将「猿轡は取ってやれ」

大佐「はい」

青葉「ぷはぁ・・・誰かーっ!!」

大佐「叫んでも無駄だ。ここは普段誰も通らない場所だからな」

青葉「青葉をどうするつもりですか!(涙目)」

大佐「お前は余計なことを知りすぎたので始末する」

青葉「!!!」

大佐「と言いたいところだが、大将はお前を助けてやってもいいと仰っている」

青葉「どうすれば助けてもらえるんですか?」

大佐「簡単なことだ。お前の体で大将を楽しませて差し上げれば良いのだ」ニヤッ

青葉「!!! 嫌ッ、来ないで!」


-倉庫前-

提督「ここで間違い無いんだな?」

キット「はい。青葉さんはここに監禁されています」

提督「ならば、壁を突き破って突入するまでだ」


-倉庫内-

青葉「誰かーっ!!」

大将「叫んだところで誰も助けになど来ないぞ。諦めて大人しくしろ」ニヤッ


-倉庫前-

提督「ターボブーストだ!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ


-倉庫内-

大将「何の音だ?」

ガッシャーン!!

モクモク

三人「ゲホッ、ゲホッ」

大将「何事だ?ゲホッ」

大佐「埃で前が見えません。ゲホッ」

提督「遅くなってすまなかった」

青葉「司令官、キット!」

大将「貴様、何故ここに!」

大佐「貴様はヲ級が始末したはず!」

提督「ヲ級ならこちらに寝返りましたよ、大将殿」←青葉の縄を切断中

大佐「奴が駄目なら今ここでお前を始末するまでだ!」

提督「青葉、早くキットへ!」

パン
パン
パン

カンッ
カンッ
カンッ

大佐「弾丸を弾いただと!」

提督「あなた方の悪事は全てヲ級が話してくれました。全て元帥へ報告済みです」

大将「くっ!」

青葉「司令官、早く逃げましょう!」

キット「それが賢明です、アドミラル」

提督「もうすぐここへ憲兵隊が来ます。では、我々はこでれ」


-路上 キット車内-

青葉「じれいがぁーん、青葉ごわかったですぅ」

提督「一人で勝手に乗り込むからこんなことになるんだ。でも」

青葉「でも?」

提督「俺の無実を証明しようとしてくれたことは感謝する」

青葉「じれいがぁーん」ダキッ

キット「お熱いことで」

青葉「(キットのこと忘れてた)///」

提督「さて、最後の仕事に取り掛かるか」

キット「そうですね」

青葉「最後の仕事?まさか!」

提督「そう、そのまさかだ」

青葉「そんな!私達だけで中枢棲姫と戦う気ですか?」

キット「勝算はあります」


-海上-

提督「奴の攻撃は俺達が引き付ける。その隙に青葉は主砲と魚雷で奴を攻撃するんだ!」

青葉「でも!」

提督「大丈夫だ。俺達を信じろ!」

青葉「・・・。分かりました」

中枢「うるさい蝿共め」

提督「今だ!」

ドカーン

青葉「司令官!」


俺達を信じろ!


青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

ドーン

中枢「そんな馬鹿な・・・」

提督「まだ終わってないぞ!」

中枢「何っ!まだ生きているだと!」

提督「トドメの一撃だ!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ

ドォーン

中枢「そうか、生まれた理由を成し遂げたのだな・・・」轟沈

青葉「これで全て終わったんですね?」

提督「ああ!帰ったら皆で祝勝会だ!」



加賀「この手に寄せる袱紗朱の色♪」


-鎮守府 大ホール-

青葉「エンディングは勿論、加賀さんの加賀岬です!」

元帥「・・・。なぁ、青葉君」

青葉「はい!何でしょう?」

元帥「これだと、身内にスパイが居る様に描かれている様に思うのだが」

青葉「やっぱりそう思っちゃいますか?」

元帥「誰が観てもそう思うぞ」

青葉「そうなると思って、別Verも作成していますよ」

青葉「そちらは司令官を亡き者にしようと深海棲艦が作成したDVDが青葉に送りつけられてですね・・・」

元帥「ほう、中々良さそうじゃないか。そちらも見せてくれ」


吹雪「司令官、あれはどういうことですか?」イラッ

提督「アレ、トハドレノコトカナ?」

吹雪「青葉さんとのキスシーンです!」

提督「あれはだな・・・」ダッ

吹雪「また逃げた!待ちなさーい!」

提督「違うんだ!これには深ーい事情が」


元帥「あの二人は仲がいいな。ははは」

青葉「そうですね(青葉のせいでこうなっているとは言えない)」


審判の日まで あと140日

映画の撮影ってことで一気に進みました
迫りくる審判の日、乞うご期待

春イベントは最終海域の報酬がショボ過ぎたので最後だけ丙に下げたら
基地航空隊と、空母+航空戦艦の開幕爆撃と、支援艦隊の攻撃で始まる前から
中枢棲姫 -壊-が虫の息だったのはいい思い出

E6に至っては甲でも始まる前に中枢棲姫を倒してたし
恐らく二度と見られない珍事件だろうなぁ

本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

吹雪「青葉さんの映画、大ヒット中らしいですね」ムスッ

提督「そうみたいだな。なぁ、吹雪。そろそろ機嫌直してくれないか?」

吹雪「私は怒ってなんていません。でも、金剛さんなんてキスシーンが原因で倒れちゃいましたよ」

提督「悪かったって」

吹雪「それに、私もまだなのに」ボソッ

提督「ん?何て?」

吹雪「何も言ってません」

提督「今から間宮さんの店に行かないか?」

吹雪「そんな気分じゃありません」

提督「間宮全席を頼んだんだけどな~」ボソッ

吹雪「ま、間宮全席!?」

提督「そう、間宮全席だ」

吹雪「あの秦の始皇帝が食したと言われる伝説の間宮全席ですか!」

提督「そうだ。それを吹雪のために用意してもらったんだけどなぁ。まぁ、勿体無いが嫌なら仕方ない」

吹雪「嫌だなんて言ってません。早く行きましょう!」

提督(甘いぜ!)

吹雪「早く、早く!」

提督「そんなに焦らなくても間宮全席は逃げないぞ。そうだ、せっかくだから金剛達も誘うか」

吹雪「そうですね!金剛さんも喜びます!」


-金剛型の部屋-

コンコン

比叡「はーい」

ガチャ

比叡「あ、司令。どうれされたんでs」

ダダダダダ

金剛「テートクゥ、アレはどういうことデスカ!」

榛名「榛名は大丈夫・・・じゃありません!」ハイライトオフ

提督「少し落ち着こう、な?」

金剛「落ち着いてなんていられません!ブッキーも言ってやるデース!」

提督「あれは角度のせいでキスしている様に見えるだけで、本当にしてはないから!」

吹雪「え?そうだったんですか?」

金剛「トゥルー?」

榛名「そうなのですか?」

提督「本当だ!(青葉が舌を入れてきた時は焦ったが、今はこう言うしなない!)」

榛名「それを聞いたら、榛名は大丈夫です」ハイライトオン

比叡「ところで司令、何の用事でいらしたんですか?」

提督「間宮さんの店で間宮全席を予約したから、もし良かったらと思って誘いに来た」

比叡「間宮全席?何ですかソレ?」

霧島「ま、間宮全席!?あの、秦の始皇帝が食したと言われる伝説の?」

提督「ああ、そうだ」

霧島「ゴチになります!」

金剛「霧島、まだ提督はおごるとは・・・」

提督「勿論、おごりだ」

金剛「リアリー?本当にいいんデスカ?」

提督「男に二言は無い!」

金剛「嬉しいデース」ダキッ

榛名(金剛お姉さまだけズルイ!)

提督(おいおい、吹雪の前で抱きつくんじゃない!)

吹雪「・・・」

金剛「あ、ブッキー、ソーリーデース」

吹雪「吹雪は大丈夫です!」ハイライトオフ

榛名(榛名は止めておいた方がいいみたいです)

金剛「ブッキー、落ち着いてくだサーイ!」

吹雪「吹雪は大丈夫です!」

提督「吹雪、気をしっかり持て!」


-甘味処 間宮-

間宮「いらっしゃいませ」

提督「予約していたものをお願いします」

間宮「はい!少々お待ちください」

提督「向こうの大きいテーブル席に行こうか」

吹雪「梅雨でもないなのに、雨が多いですね。三日も続いています」

ワイワイ
ガヤガヤ

提督「あっちに居るのは夕雲達か」

夕雲「てるてる坊主オブてるてる坊主ね」

巻雲「夕雲姉さん、巻雲も作ります」

秋雲「みんなてるてる坊主作ってんだ!じゃあ秋雲はフルスクラッチで作ってみようかな~」

提督「ぶはっ」

夕雲「あら、提督もいらしてたんですか」

吹雪「大丈夫ですか、司令官!」

金剛「提督、しっかりしてくだサーイ」

榛名「提督が大丈夫じゃないです!」

比叡「司令の背中をおさすりします!」サスサス

榛名(比叡お姉さまにまで先を越された!)

提督「ゴホッ、大丈夫だ。なぁ、秋雲。君は一体何を作る気だ?」

秋雲「てるてる坊主だけど?」

提督「てるてる坊主をフルスクラッチなんて初めて聞いたぞ。プラ板とパテても使うのか?」

秋雲「勿論だよー」


提督「秋雲の趣味は絵だけじゃなかったんだな」

秋雲「まあね」

提督「それなら、秋津洲も誘ってやってくれ。暇だと思うから」

提督(今度からオークラ先生は止めて、今度からメイジン・アキグモと呼ぼう)

秋雲「うん、分かった。そうだ!提督のエアブラシ借りてもいい?」

提督「構わんが、今日みたいな天気の悪い日は」

秋雲「大丈夫だよー、今日は塗装しないから」

間宮「お待たせしました」

一同「おぉーっ!」

吹雪「こ、これが、間宮全席!」

間宮「ふふっ、これはまだ一部ですよ」

霧島「文献によると、数日間かけて100種類を越える甘味を食べていたそうですね」

提督「良かったら、夕雲達もどうだ?」

夕雲「せっかくのお誘いですが、私達もうお腹いっぱいなんです」

巻雲「司令官様、せっかくのお誘いですが申し訳ありません」

秋雲「秋雲ももういっぱい」

提督「そうか。それは残念だ」

夕雲「また機会があれば誘ってください」

提督「そうするよ」

吹雪「司令官、早速頂いてもいいですか?」ワクワク

提督「ああ、好きなだけ食べてくれ」

一同「いただきまーす」


-深海工廠-

インプ「深提、カールの修復が完了したぜ」

カール「力がみなぎってくる」フォーンフォーン

深提「ふはははは、奴等を叩き潰す刻が来た様だな」

カール「奴等への復讐の始まりだ」フォーンフォーン

深提「そう慌てるでない。まずは、お前が帰ってきたことを奴等に知らしめねば」

カール「そうだな。まずは何をする?」フォーンフォーン

深提「わしに考えがある。任せておけ」


審判の日まで あと130日

今回からカールはボディがツートンカラー、
スキャナーはアンバーに変更した再登場時の仕様です

本日はここまで

5-4で二航戦牧場を始めたら万年中将だったのが
大将をキープできる様になりました
5-4は神だ!

本日分始まります


-○×銀行-

行員「100番の番号札をお持ちのお客様~」

客A「はーい」

客B「何だあれ!車が突っ込んでくるぞ!」

客C「うわぁぁぁ!逃げろーっ!」

ガッシャーン

ワー、キャー

ガチャ

深提「この銀行の責任者を出せ」

行員「ひぃ、し、支店長」

支店長「あ、あの、本日はどの様なご用件で?」

深提「この銀行にある金塊を全て渡してもらおう」

支店長「き、金塊ですか?」

深提「死にたくなければ大人しく従え。さもなくば、コイツが何をするか分からんぞ」

カール「・・・」フォーンフォーン

支店長「は、はひ!今すぐ用意します!」

深提「それでいい」


~数分後~


支店長「これで全てです」

深提「たったこれだけか。まぁ良い、カール、帰るぞ」

カール「了解した」フォーンフォーン

バタン

支店長「行った・・・警察に通報だ!」

行員「はい!」


-路上-

深提「ふはははは!この調子で次の銀行を襲うぞ」

カール「一度、金塊を置きに帰った方がいいのではないのか?」

深提「ふむ。そうだな、そうするか」

カール「ところで深提よ、何故銀行がターゲットなのだ?」

深提「活動資金を得る為だ」

カール「世知辛い世の中だ」


-△△銀行-

行員「きゃー!」


-××銀行-

行員「うわー!」


-鎮守府 食堂-

提督「あー、腹減った」

吹雪「私もペコペコです」

提・吹「いだだきまー『ここで先ほど入りました緊急ニュースです』」

テレビ「現場の田中リポーターから中継です。田中さーん?」

テレビ「こちら田中です。偶然現場に居合わせた一般の方がスマホで撮影した、事件当時の映像を入手しました」

テレビ「うわー、この間のとよく似た車がまた突っ込んだぞ!」ガヤガヤ

テレビ「うわぁ、あっぶねぇ。もう少しで轢かれるところだった!」ガヤガヤ

テレビ「以上が一般の方が撮影した映像です。詳細は続報が入り次第」

提督「」ポロッ

吹雪「」

長門「提督よ、箸が落ちたぞ」

提督「」

長門「提督?」

提督「おいぃぃぃぃ!」

ビクッ

長門「急に大きな声を出すな!驚くではないか!」

提督「今のカールじゃないか!」

吹雪「カールでしたよね?多分」

長門「カール?奴は破壊されたのではないのか?」

提督「つーか、何でまた同じ奴が現場に居るんだよ!コ○ン君か?それとも金田○か?奴が事件を引き寄せているのか?」

提督「こうしては居られない!俺は執務室に戻る!吹雪は食べ終わってから来てくれ!」

吹雪「私も行きます!」

提督「いや、食べ終わってからで大丈夫だ」


-執務室-

ピンポンパンポーン

提督「赤城、加賀、明石、夕張、以上の四名は至急執務室へ。繰り返す、赤城」

ガチャ

赤城「お呼びですか?」モグモグ

加賀「鎧袖一触です」モグモグ

提督「はやっ!って言うか、食べながら来るなよ(汗)」


~五分後~


コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

提督「入ってくれ」

ガチャ

提督「昼休みに呼び出して悪かった」

吹雪「ただ今戻りました!」

バタン

提督「全員そろったな。もう知っているかも知れないが、カールと思われる車が現れた」

キット「私も先ほどニュースを見ましたが、アレは本当にカールでしょうか?」フォンフォン

赤城「私と加賀さん、二人でカールが崖から転落後に爆発したのを確認しましたが?」

加賀「あの爆発で生きているとは思えません」

提督「俺達も崖の上から確認した。だが、アレはカールでなければ何だ?」

夕張「深海棲艦がカールそっくりな車を造ったとは考えられませんか?先日のキットを奪われた件がありますし」

提督「それも考えられるが。明石、ナイト2000が崖から転落して壊れないことは有り得るか?」

明石「ナイト2000の強度を考えれば無いとは言えません。ただ、爆発したと言うのが気になりますが」

吹雪「やはり今回も深海棲艦の仕業でしょうか?」

提督「恐らくそうだろう。深海棲艦に触発された模倣犯も考えられるが、あんな物を用意できるとは思えない」

キット「アレが本当にカールならば今度こそ決着を付けねばなりません」フォンフォン

提督「カールと行動を共にしていたヲ級達にも話を聞いてみよう」


-イ・ヲ級の部屋-

コンコン

ガチャ

ヲ級「あら、提督。どうしたの?」

提督「少し聞きたいことがあってな。上がってもいいか?」

バタン

ヲ級「少しだけ待って!イ級、提督が来たわ。直ぐに部屋を片付けないと!」

イ級「えー、メンドクサイ」

ヲ級「いいから手伝いなさい!」

イ級「へいへい」


~数分後~


ガチャ

ヲ級「さあ、上がって」

提督「では、失礼する(押入れが半開きだ・・・急いで布団を突っ込んだな)」

バタン

ヲ級「今日はどうしたの?」

提督「実はカールと思われる車が現れた」

ヲ級「カール?カールは提督が倒したんじゃないの?」

提督「そのはずなんだがな・・・何か心当たりはないか?」

イ級「私は倉庫で別れた後のことは知らないぞ」

ヲ級「私も車外に放り出された後の事は提督から聞いた以上のことは知らないわ」

提督「そうか」

ヲ級「力になれなくてごめんなさい」

提督「いや、気にしないでくれ。では、俺は失礼する」

ヲ級「あの、また暇な時でいいから遊びに来てね」

提督「今度来る時はお菓子でも持ってくる」

ヲ級「楽しみに待ってるわね!」

提督「ああ」


-執務室-

提督「キット、センサーに反応は?」

キット「残念ながら・・・ステルス性を高める処理をしたと考えられます」フォンフォン

提督「まぁ、そうだよな。そんな簡単に見つかってくれないよな」


-翌日 母港-

ヲ級「引くに引けない譲れはしない♪」←散歩中

スピーカー「警告!それ以上、鎮守府に接近すると攻撃する」

ヲ級「ん、何?何?」

スピーカー「攻撃を開始する」

ウィィィーン

ガシャン

スピーカー「目標補足、攻撃を開始する!」

バババババババ

スピーカー「魚雷発射!」

深提「ターボブースト!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ

ヲ級「カール!」


-執務室-

ピーッピーッピーッ

提督「母港の防衛システムが起動しているぞ!」

吹雪「確認に行きましょう!」

提督「ああ!」


-母港-

集積地棲姫「深提、あんな所にヲ級が居ます」

深提「ヲ級ではないか!こんな所で何をしている?」

カール「久しぶりだな」フォーンフォーン

ヲ級「アンタ達こそ何をしているのよ!カールに乗って海から侵入するなんて」

深提「この鎮守府を滅ぼしに来たに決まっているであろう。お前も手伝え」

ヲ級「!!! ふざけないで!」

深提「どうした?」

ヲ級「私はここの提督の艦になったのよ!アンタみたいなジジイの命令なんて聞かないわ!」

深提「ならばお前から血祭りにあげよう」

ヲ級「くっ!」

提督「この辺りの防衛システムのハズだが」キョロキョロ

ヲ級「提督!カールと深提が攻めて来たわ!」

提督「!!!」

カール「久しぶりだな、劣等モデルよ」フォーンフォーン

キット「アドミラル、間違いありません。本物のカールです!」フォンフォン

提督「その様だな」

カール「深提よ、鎮守府を滅ぼすのは後だ。まずは奴等を始末するぞ」

深提「良いだろう」

提督「吹雪、早くキットに乗るんだ!ヲ級は逃げろ!」

吹雪「はい!」

ヲ級「でも!」

提督「いいから早く安全な場所へ!」

深提「場所を変えるぞ、付いて来い!」

提督(あの声どこかで・・・?)


提督「キット、館内放送に繋いでくれ!」

キット「はい、アドミラル」

スピーカー「緊急事態発生!深海棲艦が鎮守府内に侵入した!」

スピーカー「長門は鎮守府内の防衛を、赤城は空母隊と出撃、金剛は比叡達を引き連れて」


-長門型の部屋-

長門「深海棲艦が侵入しただと!」

陸奥「行きましょう!」


-一航戦の部屋-

赤城「加賀さん、行きましょう!」

加賀「ええ」


-金剛型の部屋-

金剛「準備はいいデスカ?」

比叡「準備万端です、お姉さま!」

榛名「榛名はいつでも大丈夫です!」

霧島「いつでも行けます!」


-工廠-

明石「そんな!防衛システムが破られるなんて!」

夕張「確認に行くしかないわ!」


-母港-

明石「アレはカール!本当に生きていたなんて」

夕張「集積地棲姫まで乗っているわ!追いかけないと」

明石「デロリアンの出番ね!」


-工廠-

大淀「大変です、深海棲艦が攻め込んで来ました!」

夕張「大淀さん、いい所に!私と一緒に出撃してください!」

大淀「私達は出撃命令を受けていません。長門さん達と鎮守府を防衛しないと!」

夕張「集積地棲姫が居たのよ!」

大淀「それならば仕方ありませんね」メガネキラーン

明石「私はサラダ作って待ってるね」

夕・大「フラグ立てる様な発言をしないで(くさだい)!」

明石「え?」

夕張「メカニック担当だし、某氏とキャラが被ってるじゃない!」

明石「そう?」

夕張「間違いなく被ってるわ!」


-路上 キット車内-

提督「奴等一体何処へ向かう気だ?」

吹雪「この道って」

キット「はい。このまま真っ直ぐ行けばカールが転落した場所です」

提督「自分が敗れた場所で戦おうとは良いご趣味で」

キット「自分が味わった屈辱を私達にも、と考えているのではないでしょうか?」

提督「成る程な」

キット「アドミラル、後ろに夕張さんのデロリアンが」

提督「アイツ何してるんだ」

夕張「提督、カールに集積地棲姫が乗っていたのでロケットランチャーを持って来ました!」

提督「そうか。なら奴は任せた!カールは俺達に任せろ!」

夕張「はい!」


-カール車内-

集積地棲姫「あれは!ロケランを装備していた艦娘!ここで会ったが百年目」

集積地棲姫「深提、奴の始末はお任せください」

深提「よし、お前に任せよう」

集積地棲姫「私はここで降ります」

深提「よし、では放出するぞ」

集積地棲姫「いつでもどうぞ」

【EJECT R】ピッ


-デロリアン車内-

夕張「カールから集積地棲姫が飛び出したわ!」

大淀「私たちも降りて戦いましょう!」


-キット車内-

提督「カールから集積地棲姫が飛び出したな」

吹雪「夕張さん達は大丈夫でしょうか?」

提督「あいつ等を信じるしかない。それよりカールだ」

キット「カール、また敗れに来たのか?」フォンフォン

カール「ふん、そんな減らず口を叩けるのも今のうちだ」フォーンフォーン

吹雪「カールが180度ターンしましたよ!」

提督「正面から突っ込む気か?まさか!」


-カール車内-

深提「ふん、そのまさかだ」

【LASER】ピッ


-キット車内-

提督「回避っ!」

キット「間に合いません!」

ビーッ

キット「今の攻撃により装甲の強度が30%低下しました!」

提督「まだ大丈夫だな?」

キット「ですが次は危険です」

提督「吹雪、魚雷の準備を」

吹雪「はい!」


-カール車内-

深提「やはり一撃では無理か」

【LASER】ピッ


-キット車内-

【D】 ガチャ ⇒【N】⇒ ガチャ 【R】

ビーッ

提督「今だ!投げつけてやれ」アクセル全開

吹雪「えいっ!」

ドカーン


-カール車内-

深提「レーザーに魚雷を投げつけて爆破することにより相殺するとは、やりおるわ」

深提「だが、まだまだっ!」

【LASER】ピッ


-キット車内-

【R】 ガチャ ⇒【N】⇒ ガチャ 【D】アクセル全開

ビーッ

提督「ターボブースト!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ


-カール車内-

深提「今度はターボブーストで回避か、面白い!」


-夕張・大淀vs集積地棲姫-

集積地棲姫「あと少しでキットを破壊できそうだな」

夕張「何処を見ているの?あなたの相手は私達よ!」

集積地棲姫「まさか、それはっ!」

大淀「よーく狙って。てーッ」E:WG42

夕張「どーぉ、この攻撃はっ!」E:WG42

集積地棲姫「がはっ!」

集積地棲姫「もし、生まれ変わることが出来るなら次は私も艦娘に・・・」轟沈


-カール車内-

深提「集積がやられたか。まぁいい、奴の代わりはいくらでも居る」

カール「深提よ、今は目の前の敵に集中しろ!」

深提「分かっておるわ!」


吹雪「司令官、こちらも反撃しないと」

提督「分かっている。皆、頼む!」


-海上-

赤城「装備換装を急いで!」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」

蒼龍「対空見張りも厳として。よろしくねっ!」

飛龍「よしっ、友永隊、頼んだわよ!」

翔鶴「行くわよ!全機、突撃!」

瑞鶴「アウトレンジで…決めたいわね!」

葛城「敵発見!全高射砲は…ちっ違う、回せー!攻撃隊、直掩隊、発艦準備!」

グラーフ「稼働機は全部出せ! ハハッ、痛快だな」

ドカーン
ドカーン
ドカーン


-路上-

カール「二度も同じ手を食らうと思っているのか?」フォーンフォーン

キット「アドミラル、全て避けられています」

提督「空母達による攻撃は陽動だ。本命はこちらだ!」

金剛「撃ちます! ファイヤ~!」E:三式弾

比叡「撃ちます!当たってぇ!」E:三式弾

榛名「榛名!全力で参ります!」E:三式弾

霧島「さぁ、砲撃戦、開始するわよ~!」E:三式弾


シュゥゥゥゥ


深提「一体何が起きている!?」

カール「ボディが、ボディが腐食している!!」

深提「何っ!」

吹雪「司令官、何がどうなっているんですか?金剛さん達の三式弾による攻撃の後、カールの様子が変です」

提督「あれは明石特製の王水入り三式弾だ」

キット「お、王水入り・・・」

吹雪「三式弾・・・?」

提督「ああ、そうだ。焼夷弾子の代わりに王水の入ったカプセルを詰め込んだそうだ」

吹雪「何て恐ろしい!」

提督「俺も話を聞いた時は引いたぞ。いくら深海棲艦が相手でもやり過ぎだろうって」

キット「一体、何時の間にその様な物を作ったのですか?」

提督「映画の撮影中らしい。明石、夕張は出番が無くて暇だったからな」

金剛「これでフィニッシュ!? な訳無いデショ! 私は食らいついたら離さないワ!」


深提「腐食しているだと!もう一度あの攻撃を受ける前にレーザーで奴を倒すぞ」

カール「レーザーは全て使い切った」

深提「くっ!だが、奴もレーザーによる攻撃を受けて強度が下がっているはずだ!」

カール「何をする気だ!」

深提「正面から奴にぶつけるまでだ!」アクセル全開

カール「馬鹿な真似はよせ!私の強度は低下している!」

深提「それは奴も同じことだ」

キット「アドミラル、カールが正面から突っ込んできます!」

提督「正面からぶつかって決着をつけるつもりだろう。ならば!」アクセル全開

吹雪「司令官、無謀過ぎます!」

キット「吹雪さんの言う通りです」

提督「俺を信じろ!」

提督・深提「ターボブースト!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ
ブーンッ

バァァァーン!!!


提督「俺達の勝ちだ!」

吹雪「やりましたね!司令官」

キット「本当に勝てるとは思いませんでした。アドミラル、貴方の判断にはいつも驚かされます」

提督「カールは撃破した。残りは深提だ」

ガチャ

カール残骸「お前達ヲ倒すマで何度でも、何度でモ、ナ・ン・ド・デ・モ!私は蘇エる!!」

スタスタ

提督「うるせぇ!ケツアゴみたいなこと言ってんじゃねぇ!ふん!」

バキッ

カール残骸「ナ・ン・ド・デェ・・・」

提督「これで完全に機能が停止した様だな」

ダダダダダ

金剛「提督ぅ、これで事件も解決ですネー!」

提督「いや、まだだ。深提が残っている」

吹雪「司令官!深提の仮面が!」

ピシッ
ピシッ

パッカーン!

提督「!! 師匠!?」

吹雪「え?(深提って某カリブの海賊の映画に出てくる魚介類の親玉の様な姿だと思ってた)」

金剛「提督のマスター!?」

深提「わしを倒すとはやる様になったな、提督よ」

提督「師匠、何故貴方が!?」

深提「わしが深提だ」

提督「そんな・・・何故貴方が深海側に」

深提「実はな・・・」

提督「はい」

深提「娘を人質に取られて脅された結果だ」

提督「いや、貴方に娘さんなんて・・・」

深提「・・・。実は妻を」

提督「結婚してませんよね?」

深提「本当は、軍よりも給料がよくt」

ゴスッ

深提「ぐはっ!」


提督「あ?給料がいいから裏切っただと?テメェ、なめてんのか?」

ゴスッ

深提「ぐはっ!」

バキッ

深提「がはっ!」

吹雪「司令官、止めて下さい!死んでしまいます!」

キット「アドミラル、止めて下さい!」

金剛「ブッキー達の言う通りネー。マスターをキルする気デスカ?」

提督「!! つい熱くなりすぎた。おい、お前!このままで済むと思うなよ」

深提(ついに師匠とすら呼んでもらえなくなってしまった)

深提「最後に一ついいことを教えてやろう。わしの担当は瀬戸内海だ。まだ日本海と7つの海にそれぞれ提と」

吹・金(守備範囲狭っ!)

提督「一つと言いながら話が長い!」

ゴスッ

深提「」チーン

吹雪(うわぁ・・・)

吹雪「司令官、この人どうするんですか?」

提督「警察に連絡して引き取ってもらう」

吹雪「え?それでいいんですか?」

金剛「私もそれで良いと思うネー」

提督「コイツはもう軍とは関係ないからな」

ピッ
プルルルル

提督「あ、もしもし、刑事さん?」

提督「深海側の提督を捕らえましたので引き取ってもらおうと思いまして」

提督「えぇ、軍とは関係ないので、刑事事件として処理してもらえれば」

提督「はい、場所はですね・・・」

提督「ではお願いします」

ピッ

提督「三十分程度でここに来てもらえるそうだ。それまで見張りだな」


~約三十分後~

刑事「提督さん、ご協力感謝します」

提督「ではお願いします」

深提「今ここでわしを始末しなかったことを後悔するぞ」

刑事「黙ってきびきび歩け!」

提督「カールの残骸を回収して我々も撤収すするか」

吹雪「わざわざ回収するんですか?」

提督「ああ、車体部分はどうてもいいが、AI部分は回収して鎮守府で処分しないと」

吹雪「なるほど。誰かに拾われて悪用されると困るからですね?」

提督「そうだ」

金剛「早く帰ってティータイムにしまショウー!」

提督「そうだな!」

吹雪「そうですね!」


-海上-

赤城「沢山働いたのでお腹が空きました。帰りましょうか」

加賀「そうね。帰って提督に間宮パフェでも奢ってもらいましょう」

瑞鶴「え?提督さんが奢ってくれるの?」

加賀「当然です。そんなことも知らないとは、これだから五航戦の子は」

瑞鶴「それ五航戦とか関係ないよね?」

赤城「二人は仲がいいですね」


-鎮守府-

長門「提督から鎮守府の防衛を任されたのはいいが、何も来ないな」

陸奥「そうね。本当にカール単体による襲撃だったみたいね」


-???-

???「深提め、口ほどにも無い奴だ。だがお前の計画は私が引き継いでやる」

???「提督、劣化モデルよ、次に会う時がお前達の最後だ。首を洗って待っていろ」


審判の日まで あと120日

空母隊が二度目の登場でしたが、
何で雲龍、天城は居ないんだ?と思われた方も居るかも知れませんね

雲龍、天城って誰?そんな子知りません


本日はここまで

演習相手の一覧画面で皆旗艦が親潮だった
何故そろいもそろって親し・・・誰だお前!?ってなったら
朝潮改二だったでござる
一瞬分からなかった

本日分始まります


-事件から3日後 執務室-

吹雪「お茶をどうぞ」

刑事「ありがとうございます」

提督「取調べは順調ですか?」

刑事「中々口を割らず困っていたんですが、奴の腹の虫が鳴ったのでカツ丼を出したら話してくれましたよ」

提督「それで奴は何と?」

刑事「それがですね・・・四ヵ月後を目処に鎮守府へ総攻撃を仕掛けるつもりだったそうです」

提督「そうですか(丁度、審判の日と一致する!)」

吹雪(審判の日と同じ頃だ)

刑事「恐ろしいことを計画していて驚きましたよ」

提督「事前に阻止出来た様で安心しました」

刑事「それと、提督さんに伝えて欲しいことがあると」

提督「何ですか?」

刑事「自分の管理している工廠にある物は好きにしていいと」

提督「工廠には何が?」

刑事「それは自分の目で確かめろと言っていました。住所はですね」

提督「そうですか。ありがとうございます」

刑事「では、私はこれで失礼します」

提督「ご苦労様です」

ガチャ
バタン


コンコン

提督「(刑事さんが何か忘れ物か?)どうぞ」

ヲ級「提督、話があるの」

提督「ヲ級か、少し待ってくれ」

ガチャ

提督「どうした?」

ヲ級「深提が捕まったのよね?」

提督「ああ、そうだ」

ヲ級「深海鎮守府のことで話がしたくて」

提督「そうか、ではお前達の部屋で話をしよう」

提督「吹雪、キット、少しヲ級達の部屋へ行ってくる」

吹雪「はーい」

キット「いってらっしゃいませ」フォンフォン


-イ・ヲ級の部屋-

提督「それで、話と言うのは?」

ヲ級「深提が捕まったから深海鎮守府は指揮官が不在でしょ?」

提督「そうだな」

ヲ級「私たちに鎮守府所属の深海棲艦の説得を任せてもらえないかしら?」

ヲ級「深提が居ない以上、勝手な行動はしないはずだけど、何もしないとは言い切れないから」

提督(こいつ等を信用していいものか、だが他に深海鎮守府の所在を知る者は居ない)

ヲ級「私達を信じて欲しいの」

イ級「信じてくれ」

提督「分かった。お前達がそこまで言うなら信じよう。ただし、監視は付けさせてもらう」

ヲ級「ありがとう!」


-母港-

提督「と言うわけで、はっちゃん、イク、ゴーヤ、イムヤ頼んだぞ」

伊8「お任せください!」

伊19「了解なのね!」

伊58「了解でち!」

伊168「任せてちょうだい!」

提督「お前達の身の安全が最優先だ。少しでも危険なことがあれば任務を放棄して逃げるんだ」

ヲ級「心配しなくても私達は何もしないわ」

イ級「そーだ、そーだ!」

提督「お前達が何かしなくても、深海鎮守府に居る奴等が攻撃してこないとは言い切れんだろ」

ヲ級「確かにそうね」

提督「夕張、チョーカーの爆弾を停止させてくれ」

ピッ

夕張「解除できました」

提督「では頼んだぞ」

チャプン

伊8「では、行ってきます」

提督「おう」

提督「行ったな。夕張、明石と共に深提の工廠に付いて来てくれないか?」

夕張「はい!」

提督「では工廠に迎えに行くので明石と待っていてくれ」


-深提の工廠付近-

提督「刑事さんから聞いた住所はこの辺りなんだが」

キット「あの倉庫の様です」

提督「あれか。キット、鍵を開けられるか?」

キット「少々お待ちください」

ガチャ

キット「開きました」

提督「よし、様子を見てくる。明石、夕張、一緒に来てくれ」

明・夕「はい」

ガチャ

スタスタ

提督「んぎぎ、結構重い扉だ」

ギィィィィ

提督「はぁはぁ、開けるだけで疲れたぞ」

明石「!!」

夕張「提督、あれを!」

提督「!!」


提督「こ、これは、ゴライアス!」

明石「卯月ちゃんの言っていた大型トレーラーって」

提督「恐らくコイツのことだ。審判の日にコイツで鎮守府を襲撃する計画だったのだろう」

夕張「何て恐ろしい!」


-???-

???「奴等が着たか。だが、私には気付くまい」

???「今すぐ捻り潰してやりたいが、まだ今はその時ではない。命拾いしたな」


-深提の工廠-

提督「明石、夕張、コイツを動かすことは出来るか?」

明石「やってみますが、どうするつもりですか?」

提督「深提は工廠にある物は好きにしていいと言っていたそうだ」

提督「ならば貰っておいて損はない」

夕張「ですが!」

提督「制御できない様であれば破壊すればいい。確認だけしてもらえないか?」

夕張「分かりました」

提督「使えそうなら持って帰って改造した後、移動可能な執務室として使いたい」

明石「ナイト財団の移動本部ですか?」

提督「ああ、あんな感じにしたい」


~約一時間後~

明石「このトレーラーにはカールの様なAIは搭載されていません」

夕張「ボディがキットと同じ素材で作られていることを除けば、ただの大型トレーラーですね」

提督「そうか。では、ありがたく頂戴しておこう。他に使えそうな物は無いか?」

明石「これと言ってめぼしい物は無いですね」

提督「そうか。では、最後にこの施設を破壊しておこう」

夕張「では、時限爆弾を作りますね!」

提督「頼む」


-???-

???「奴等、施設を破壊するつもりか。まぁいい、私には何の影響もない」


-深提の工廠-

夕張「提督、時限爆弾が完成しました!」

提督「では、十分後に爆発するように設定してくれ」

夕張「はい」

明石「では、爆発する前に退散しましょう」

キット(今、カールの気配を感じた様な・・・?)


~十分後~

提督「3、2、1」

ドカーン

提督「明石さん、夕張さん、御覧なさい。綺麗な花火ですよ!」

明石「けっ、汚ねぇ花火だ。って何言わせるんですか!」

提督「文句言う割にはノリがいいじゃないか」

明石「もう!」

提督「用事も済んだし、鎮守府へ帰ろうか」

夕張「そうですね」

提督「デロリアンの修理の進捗はどうだ?」

明石「明日には完了しそうです」

提督「それは良かった。では、本当に審判の日を回避出来たか確認に行ってみよう」


-鎮守府-

提督「ただいま」

キット「ただいま戻りました」フォンフォン

吹雪「お帰りなさい。って、そのトレーラーは何ですか?」

提督「深提が作っていた物だ。審判の日にコイツで鎮守府を襲撃するつもりだったらしい」

吹雪「そんな物をどうして?」

提督「危険性が無いことが確認されたんでな。うちで使おうと思って持って帰った」

吹雪「本当に大丈夫ですか?」

提督「明石、夕張の二人が隅々まで確認したんだ、大丈夫だ」

吹雪「それならいいですけど。さっきヲ級さん達が帰ってきましたよ」

提督「そうか、では補給を」

吹雪「済ませています」

提督「なら、早速ヲ級達に会いに行ってみるか」


-イ・ヲ級の部屋-

コンコン

ヲ級「はーい」

ガチャ

ヲ級「あら、提督、帰ってたの?」

提督「今帰ったところだ」

ヲ級「さっき報告に行ったら居なかったから困ってたのよ」

提督「スマンな。で、どうだった?」

ヲ級「上手くいったわ。でも問題も。とりあえず上がって」

提督「では失礼する」

バタン

ヲ級「前にも話したけど、私達は上からの命令で戦っているわ」

イ級「でも、深提はもう居ない」

ヲ級「命令する者が居ない以上、戦う理由が無いわ」

提督「なるほどな。で、問題は?」

ヲ級「一部、血の気が多い子が別の鎮守府から勧誘されて出て行ったそうよ」

提督「他に問題は?」

ヲ級「それだけよ。残った子達は魚でも捕りながら自給自足の生活をするそうよ」

イ級「もし、約束を破って人間を襲うことがあれば沈めると釘を刺しておいたぞ」

提督「それならもう大丈夫そうだな」

ヲ級「そうね」

提督「お前達の爆弾チョーカーはもう外していいぞ」

ヲ級「いいの?」

提督「お前達をこの鎮守府の仲間として信じよう」

ヲ級「ありがとう、提督!」


-2017年6月7日(審判の日) 執務室-

提督「今日は大本営で定例会議があるので、留守番を頼むぞキット」

キット「はい、お任せください」フォンフォン

吹雪「司令官、そろそろ出発しないと遅刻しますよ」

提督「ああ、直ぐ行く!」

提督「もし過去の俺が様子を見に来たら応対を頼む」

キット「承知いたしました」フォンフォン


-2017年2月10日 工廠-

提督「明石ー、夕張ー」

夕張「あ、提督に吹雪ちゃん」

提督「デロリアンはどうなっている?」

明石「バッチリです!いつでも未来に行けますよ」

提督「では、行ってみよう!」

一同「おーっ!」


-2017年6月7日 ヒトフタマルマル 鎮守府-

提督「鎮守府がちゃんと存在している!」

吹雪「審判の日は回避できたんですね!」

明石「良かったぁ~」

夕張「あそこにキットが居ますよ」

提督「キットに話を聞いてみよう」

ガチャ

キット「ようこそ、過去のアドミラル」フォンフォン

提督「キット、確認したいことがある」

キット「何でしょうか?」フォンフォン

提督「今日は卯月の言っていた審判の日だよな?」

キット「はい、今日が審判の日で間違いありません」フォンフォン

一同「やったー!審判の日は回避されたぞー!」

吹雪「ぐすっ、本当に良かったぁ」

提督「これで安心して過ごせるな」

夕張「無事が確認できましたし、帰りましょうか」

提督「そうだな。キット」

キット「はい」フォンフォン

提督「今日の俺は大本営で定例会議だよな?」

キット「はい」フォンフォン

提督「過去の俺は安心して帰ったと伝えてくれ」

キット「承知いたしました」フォンフォン

提督「じゃあな」

キット「お達者で」フォンフォン


-2017年6月7日 ヒトサンマルマル 鎮守府-

キット「これで過去のアドミラル達も安心して過ごすことが出来るでしょう」フォンフォン

ブオーーーーーーーーーーーーーーーッ

キット「何の音でしょうか?」フォンフォン

ブオーーーーーーーーーーーーーーーッ

キット「あ、あれは!」フォンフォン


-2017年2月10日 工廠-

提督「審判の日を回避することが出来たし、これで安心して過ごせるな」

吹雪「本当に良かったです」

提督「そうだ、金剛と卯月を呼んで間宮さんの店で打ち上げをしよう!」

明石「いいですね!」

吹雪「では私は金剛さんと、卯月ちゃんを呼んできますね」」

提督「ああ、頼む」

夕張「打ち上げが終わったらタイムサーキットは解体ですね」

提督「直してすぐ解体は少々勿体無いが、過去の歴史を変えられても困るからな」


吹雪「この頃の私達は審判の日は回避できたと思っていました・・・」


審判の日まで あと???日

これ書いてて気付いたけど、ザーボンさんとドドリアさんってピンクと緑だよね
こんな所で偶然の一致が

本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です。また提督に荷物が届きました」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「今度は何が届いたんだ?」

大淀「土佐からカツオのたたきです」

吹雪「晩御飯のおかずに決定ですね!」

提督「何でこんなに海産物が届くんだ?」

大淀「先日、深提を捕らえて深海棲艦が大人しくなったからでは?」

吹雪「瀬戸内海担当の深提でしたよね?漁師さんが仕事を再開できたんですよ」

提督「やっぱ、それが理由か・・・」

大淀「明石からは真鯛、蛸、穴子、海苔」

大淀「岡山、広島からは牡蠣」

吹雪「六甲牧場からは牛乳、淡路からは玉葱、和歌山からは梅干が届きましたし」

提督「後半は海関係ないよな」

大淀「それだけ感謝されているということです」

吹雪「そうですよ!司令官のおかげです」

大淀「用事が済みましたので私は失礼します」

バタン

提督「食費が浮いたのはありがたいんだが、そろそろ肉が恋しい」

吹雪「明日は金曜日ですよ」

提督「そうか!ビーフカレーにすればいいのか!!吹雪、キット、出掛けるぞ!」

キット「どちらへ?」フォンフォン

提督「行けば分かる!」

吹雪「お仕事はどうするんですか?」

提督「あらかた済ませた」

吹雪「それなら行きましょうか」


-数時間後 執務室-

提督「先ほど買った物を鳳翔さんに渡せば任務完了だ」

吹雪「良い物がお安く手に入りましたね」

提督「これもキットがWebチラシをチェックしてくれたおかげだ」

キット「それほどでもありません」フォンフォン

提督「ついでに買ったアレをグラーフ達にも分けてやろう」

吹雪「そうですね!故郷の味だから喜びますよ」

ピンポンパンポーン

提督「グラーフ・ツェッペリン、レーベ、マックス、ろーちゃん、はっちゃん、暇なら執務室へ」


~数分後~

コンコン

グラーフ「グラーフ・ツェッペリンだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

レーベ「レーベだよ」

マックス「マックスです」

呂500「ろーちゃんですって」

伊8「はっちゃんです」

グラーフ「アドミラル、用件は何だ?」

提督「皆に食べさせたい物があってな」

伊8「シュトーレンですか?」ワクワク

提督「残念ながら違う」

伊8「そうですか」シュン

提督「まぁ、そんなに気を落とさないでくれ。これなんだが」つJuchheimの箱

グラーフ「ユ、ユッフハイムだと!」

提督「やっぱり知ってるのか?(つーか俺たちとは発音が違うな)」

グラーフ「知らん。何だそれは?ドイツ人の名前の様だが」

提督「」ズコー

吹雪「司令官、しっかりしてください」

伊8「はっちゃんは大好きです」


提督「まぁ、気を取り直して、開けてくれ」

グラーフ「分かった」

パカッ

バウムクーヘン「やあ!」

グラーフ「こ、これは・・・」

レーベ「!!」

マックス「!!」

呂500「ろーちゃん、初めて実物を見ましたって」

吹雪「え?」

提督「やはりそうか。ドイツより日本の方がはるかに消費量が多いと噂には聞いていたが」

グラーフ「見たことはあるが、食べたことはない」

覆面ドイツ忍者「甘い、甘いぞグラーフ!未熟未熟ゥー!」

提督「今、お茶を入れるから、皆で食べよう」

覆面ドイツ忍者「あの・・・」

グラーフ「アドミラル、本当にいいのか?」キラキラ

提督「ああ、皆に食べさせようと思って買ってきたからな」

グラーフ「日本に来て初めて食べることになるとは思わなかった」キラキラ

覆面ドイツ忍者「・・・」

提督「セイロン、アールグレイ、ダージリン、どれがいい?」

グラーフ「アドミラルの好きなものでいい」

提督「分かった」

覆面ドイツ忍者「帰ります・・・」


-翌日(金曜日) 廊下-

提督「おお、熊野、丁度いい所に!」

熊野「あら、提督。何ですの?」

提督「ちょっと良い物が手に入ってな」

熊野「それは良かったですわね」

提督「今日の晩御飯は神戸牛のカレーだ」

熊野「まぁ!神戸牛ですの?」

提督「ああ、神戸(で買った黒毛和)牛のカレーだ」ニヤッ

熊野「それは楽しみですわ!午後からも頑張らないと」

熊野「鈴谷が待ってるので私は失礼しますわ」

提督「おう、午後からも頑張ってくれ」ニヤニヤ

吹雪「司令官、あんなこと言っていいんですか?」

提督「神戸で買った黒毛和牛、略して神戸牛だ。嘘は言ってないさ」

吹雪「まぁそうですけど、熊野さんは確実に誤解していますよ」

提督「ドッキリ成功!ってプラカードを見せて、後日本物を食べさせてやればいい」


-その日の夜 食堂-

熊野「神戸牛は最高ですわ!」

鈴谷「熊野・・・」

摩耶(これは神戸牛じゃねーだろ)

加賀(これは神戸牛ではないわ)

瑞鶴(神戸牛じゃないよね?)

榛名(これは神戸牛ではありません)

伊勢「神戸牛は美味しいなー、日向」

日向「伊勢・・・」

山城(私だけ神戸牛じゃないなんて、不幸だわ・・・)

大井(これのどこが神戸牛よ)

足柄(これのどこが神戸牛よ!私の揚げたカツの方が美味しいわ!)

伊8(これは、はっちゃんの知ってる神戸牛ではありません。シュトーレン食べたいな)

瑞穂(提督、これは・・・)

秋津洲(これ何か違うかも)

初月「神戸牛だなんて・・・僕は明日、解体されるのか・・・一目でいいから姉さん達に会いたかった・・・」

ながもん「神戸牛は美味いぞ!なぁ陸奥」

陸奥「長門・・・」

ヲ級「これが神戸牛なのね!美味しいわ!」

提督「うぅ、一部の子達が不憫になってきた」

吹雪「司令官、どうするんですか?ネタばらししますか?」

提督「いや、止めておこう。ここでネタばらしなんてしたら熊野達に恥をかかせるだけだ・・・」

提督「それと、初月は後でフォローしておかないとやばそうだ」

吹雪「そうですね。初月ちゃんは本気で解体されると思ってますよね(汗)」


青葉「どうせなら、本物の神戸牛カレーと偽物を用意して、本物と思う方を選ばせれば良かったんじゃないですか?」

提督「おいおい、格付けチェックかよって、青葉!いつの間に!」

吹雪「青葉さん!!」

青葉「ふふっ、青葉を見くびってもらっては困ります」

提督「いや、それより本物と偽物って何の話かな?(汗)」

青葉「壁に耳あり、障子にメアリーですよ、司令官。青葉は全てお見通しです」

提督「このことは黙っていてくれ!」

青葉「どうしようかなぁ~」

提督「頼む!」

青葉「仕方ないですね。それに、青葉は仲間の恥をネタにして笑うほど悪趣味ではありません」

青葉「ただ、今度皆に本物をって約束は守ってもらいますよ」

提督「約束は必ず守る!」

青葉「では青葉は何も聞いてない、見ていないことにします。でも約束を破ったら・・・」

提督「心配するな、必ず守る!」


-執務室前-

提督「はぁ、何か一気に疲れた」

吹雪「変なイタズラするからですよ。これに懲りたらもう変なイタズラは止めて下さいね」

提督「まさか引っかかるなんて思ってなかったからな」

ガチャ

川内「ドーモ。提督=サン。川内です」

提督「アイエエエエ!川内!?川内ナンデ!?」

川内「妹達に神戸牛と偽ってカレーを食べさせた罪。万死に値する!」

提督「ま、待ってくれ川内!(神通か?神通なのか?アイツが気付いたのか?)」

川内「問答無用!」

吹雪(このままだと司令官が!)

川内「と言うのは冗談で」

提・吹「へ?」

川内「皆には黙っててあげるから夜戦しよ!」

提督「あの、夜戦と言うのは?」

川内「? 夜戦は夜戦だよ?」

提督(まさか夜戦(意味深)なのか?金剛ですらこんなに積極的には、と言うか俺には吹雪が・・・)

川内「神通ちゃんも那珂ちゃんも徹夜スマブラに付き合ってくれなくて」

提督「あ、ああ、そっちか」

川内「そっちって他に何があるの?」

提督「いや、他は何もないぞ」

川・吹「?」

提督「吹雪は先に寝てくれていいぞ」

吹雪「せっかくなので私も参加します」

川内「やっぱ人数多い方が楽しいよね!他にも誰か誘おっか?」


-マルロクマルマル 執務室-

吹雪「しれいかぁん」Zzz

睦月「にゃしぃ」Zzz

夕立「ぽいぃぃ」Zzz

夕張「うーん、メロンが、メロンがぁ、迫ってくるぅ~」Zzz

提督(どんな夢を見てるんだ?)

明石「わーい、ネジが沢山だ♪」Zzz

川内「私達だけになっちゃったね」

提督「ああ、そうだな」

キット「お二人ともそろそろ休んだ方がいいのでは?」フォンフォン

提督「では次が最後だ。川内もそれでいいな?」

川内「いいよー」

提督「キットもあと少しだけ付き合ってくれ」

キット「仕方ありません」フォンフォン


~数分後~

川内「やったー!私の勝ちだ」

バタン

川内「夕方になったら起こして。おやすみ」Zzz

提督「おいおい、自分の部屋に帰って寝てくれ」

川内「」Zzz

提督「熟睡してるし(汗)それにしても徹夜でゲームにつき合わされるとは思わなかった」

キット「アドミラルも少しお休みください」フォンフォン

提督「そうだな。おやすみ」Zzz


-マルナナマルマル 執務室-

コンコン

金剛「提督、ブレックファーストの時間デスヨー」

シーン

金剛「提督?」

ガチャ

金剛「!! 提督がハーレムを作っているデース」

金剛「どうして私を呼んでくれなかったデース!うわーん」ダッ

吹雪「うーん、あれ?今、金剛さんが居た様な?」


提督「この後、色々誤解していた金剛にむちゃくちゃ謝った」

何故だろう・・・初月を見ているとX,Yマスを攻略しないといけない気持ちになる
照月をお迎えに行かないと・・・
今ならあきつ丸が居るからルート固定出来るし
確実にあの防空棲姫とかいう明らかに駆逐艦じゃない奴を倒せるから
照月をお迎えに行かなきゃ・・・
午前0時が迫ってきたから急がないと・・・

本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

提督「はぁー、先週末は色々と疲れたな」

吹雪「それもこれも全て神戸牛のせいじゃないですか」

提督「はい、その件については深く反省しております」

コンコン

吹雪「誰か来ましたよ」

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「提督、防衛システムについて・・・って、月曜の朝からお疲れの様ですが大丈夫ですか?」

提督「大丈夫だ、気にしないでくれ。それより防衛システムがどうしたんだ?」

明石「先日の深提とカールに侵入された件で少し改修しました」

提督「そうか、ありがとう」

明石「PCを少しお借りしても?」

提督「どうぞ」

カタカタ

明石「出来ました!」

提・吹「お!これは」

明石「はい!防衛システムにカメラを取り付けました。これで執務室から母港の様子を確認できます」

提督「これは便利だな。前回は現場まで様子を見に行ったからな」

明石「それでは危険だと気付いてカメラを設置しました。それともう一つ」

カタカタ

提督「この画面は?」

明石「遠隔操作を出来る様にしました!」

提督「なるほど!以前は全自動だったのが、手動操作も可能になったのか」

明石「試しに操作してみますか?」

提督「そうだな」


~操作方法説明中~


明石「では、今回もターゲットとしてイ級を」

提督「おいおい」

明石「と、言いたいところですが、代わりにブイを浮かべておきました」

吹雪(ゴム弾とはいえ流石に可愛そうですよね)

明石「お詫びに間宮羊羹を持っていきましたが、激オコでもう協力してもらえそうにありませんでしたから」

提督「うん、まぁ、そうだろうね」


提督「操作もバッチリだ」

明石「では、これで説明を終わりますね」

提督「それにしても、よくこんな遠隔操作システムを構築できたな。コンピュータは専門外じゃなかったっけ?」

吹雪「もしかして短期間で猛勉強したんですか?」

明石「いえ、ほとんど妖精さんが作りましたよ」

提督「そういうことか。後でお礼のお菓子を持っていかないとな」

明石「そうしてあげてください」

明石「では、私は失礼します」

ガチャ

バタン

提督「妖精さんへのお礼は何がいいだろうか?」

吹雪「う~ん、そうですね・・・」

コンコン

神通「神通です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

神通「先日は姉がご迷惑をおかけして申し訳ありません」

提督「迷惑だなんて。なぁ?」

吹雪「はい。たまには皆で集まってゲーム大会もいいなって思いましたよ」

神通「しかし」

提督「アイツにとって夜戦は生きがいだろ?満足させてやるのも上官の務めだ」

吹雪(その結果、月曜の朝からお疲れなのは考えものですけど)

神通「そう仰って頂けると少し気が楽になりました」

提督「神通も何かあれば俺を頼っていいんだぞ。可能な範囲で応えるから」

神通「今は何もありませんが、何かあればその時はお願いします」

提督「おう、任せとけ」

神通「では、私は失礼します」

ガチャ

バタン

提督「吹雪ももっと甘えていいんだぞ」

吹雪「司令官///」

提督「キットのパワーパックも充電できただろうし、間宮羊羹でも買って妖精さんに会いに行くか」

コンコン

提督「また誰か来たな」

吹雪「今日は朝から多いですね」


リベッチオ「チャオ!提督さん、リベッチオです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

リベッチオ「提督さんが朝から眠そうだって聞いたからエスプレッソ入れてきたよ」

吹雪(!!)

提督「あ、ありがとう」←引きつった笑顔

カタカタカタカタ

吹雪(これダメなやつだ)

リベッチオ(提督さん、震えてる?)

ゴクッ

提督「お、お、お、美味しかったよ」←涙目

リベッチオ「提督さん、泣いてるの?」

提督「泣くほど美味しかったんだよ」

リベッチオ「そっか!また飲みたくなったら、いつでも入れてあげるね!チャオ チャオ!」

ガチャ

バタン

提督「・・・。ぶはっ(吐血)」

吹雪「司令官!直ぐに金剛さんを呼んできます!」ダッ


~数分後~


ガチャ

吹雪「司令官、金剛さんを呼んできました!しっかりしてください!」

金剛「提督!しっかりするネー!」ユサユサ

吹雪「!! 机の上に血文字で何か書いてあります!」

金剛「リベ」

金剛「・・・。あのクソガキ!提督の敵は私が取るネー!」

吹雪(金剛さんのキャラが変わってる!!)

提督「こん・・・ごう?」

金剛「!! ブッキー、提督はまだ息があるネー!直ぐにティーを入れるから待ってくだサーイ」


~数分後~


提督「はぁ~生き返った」

吹雪「司令官は本当にコーヒーに弱いですね」

提督「コーヒーなどただの泥水のようなものだ by リーガル・ブラ○アン。まだ口の中がコーヒー臭い・・・」

金剛「だったら断ればいいネー」

提督「相手がリットリオやザラなら理由を話して丁重に断るが、リベッチオだからな。断りづらいと言うか」

金剛「相手が子供だからって甘すぎデース。(それが提督の良い所でもあるけどネ)」

提督「金剛の言う通りだが、無下にするのもな」

吹雪「まぁ、そうですよね」

金剛「もう大丈夫そうだから、私は部屋に帰りますネー」

提督「ああ、ありがとうな」


-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

提督「防衛システムの強化を手伝ってもらったと聞いたので御礼を」つ間宮羊羹

妖精ズ「!! この様な結構なお品をいただいて光栄至極であります!」

提督「そんな大層な」

妖精ズ「我々は一生提督さんについて行きます!」

提督「では、迷惑ついでに作ってもらいたい物があるんだけど、いいかな?」

妖精ズ「我々に作れる物であれば何なりと」

提督「・・・という物が欲しいんだ」

妖精ズ「その位ならお安いご用です!」

提督「じゃあ頼んだよ」

提督「キット、パワーパックの充電は?」

キット「完了しています」フォンフォン

提督「では、執務室に帰るか」

キット「はい、アドミラル」フォンフォン


-執務室-

ガラガラガラ

吹雪「あ、司令官、キット、お帰りなさい」

提督「ただいま」

キット「ただいま戻りました」フォンフォン

暁「司令官、おじゃましてるわ」

提督「暁か、どうしたんだ?」

暁「コーヒーを飲みに来たのよ」

提督「コーヒーか・・・それならリットリオかリベッチオの所に行くといい」

暁「どうして?司令官は大人だからコーヒーを飲むでしょ?」

提督「コーヒーなどただの泥水のようなものだ」

吹雪(本日二度目のやり取りです)

暁「大人なのにコーヒーが嫌いなんて、司令官もまだまだね」

提督「だったら金剛はどうなるんだ?金剛はお子ちゃまか?」

暁「金剛さん?・・・。金剛さんは・・・一人前のレディよね」

提督「だったらコーヒー=大人ではないだろ?」

暁「うっ、そうとも言うわね」

提督「では、一人前のレディである暁に紅茶の良さを教えてあげよう。上質を知る大人の嗜みだ」

暁「司令官がそこまで言うなら頂いてあげるわ」


~数分後~


提督「どうぞ。砂糖とミルクは?」

暁「要らないわ。レディはそんな物入れないのよ」

提督「ストレートで飲むのが大人と思ったら大間違いだぞ」

キット「その通りです。それぞれ茶葉によって適した飲み方があります」フォンフォン

暁「!?」


提督「今、入れたのはアッサムという茶葉だ」

暁「アッザム?マ・クベ大佐の?」

提督(ボケているのか、素で勘違いしているのか、反応に困る発言は止めてくれ)

吹雪「アッ"サ"ムだよ?アッ"ザ"ムじゃないから」

暁「そ、その位知ってるわよ!で、そのアッサムはどういう風に飲むのがオススメなの?」

提督「アッサムはミルクティーがオススメだ」

暁「司令官がそこまで言うならミルクで頂くわ」

ゴクッ

暁「・・・。美味しい!」

提督「そうだろ?」

暁「今度、響達も連れてきていい?」

提督「いいぞ。響を連れて来るなら、今度はロシアンティーにしよう」

暁「ロシアンティー?」

提督「ジャムを舐めながら飲むのがロシアンティーだ。レモンティーのことではないからな」

暁「色々あるのね。じゃあ、私は失礼するわ」

提督「ちょっと待ってくれ」

暁「どうしたの?」

提督「もし、リベッチオに会っても俺がコーヒーが嫌いということは黙っていてくれ」

暁「どうして?」

提督「世の中には知らない方が幸せなこともあるんだ」

暁「? よく分からないけど、黙ってて欲しいならそうするわ」

本日はここまで

先日、バスから外を眺めていたら、デフォルメされたほっぽが描かれたTシャツを着て歩いている人物を見かけました。
あれが噂に聞く深海提督なのか?
もっと早くに見かけていればこのSSの深提の服装に採用したのに。

本日分始まります


-執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「妖精さん達から提督に渡して欲しいと頼まれた物を持ってきました」

提督「ついに完成したか!」

吹雪「何を頼んだんですか?」

提督「あると便利な物だ」

夕張「あると便利な物?」

提督「今からセットして実演するから少し待ってくれ」

提督「これをテレビに繋いで、LANケーブルを挿して・・・電源オンっと」

吹雪「あの、司令官、これってもしかして」

提督「テレビ電話をする装置だ」

夕張「何でそんな物を妖精さんに頼んだんですか?市販されている物を買えばいいのでは?」

提督「買うと金が掛かる。妖精さんに作ってもらうと資材だけで済む」

夕張「いや、そんなに高い物ではない様な」

提督「色々と財政(俺の財布)を圧迫してるんだよ。神戸ぎ」

吹雪(それ言っちゃダメです!)

提督(ヤバイ!言いそうになった)

夕張「?」

提督「とにかく妖精さんに作ってもらう方が安上がりでいいんだ!それにセキュリティ面も信頼できる」

吹雪「でも、どうしてそんな物を?」

提督「先日、未来の様子を見に行っただろ?」

吹雪「はい」

提督「そこで思った。会議のために大本営に移動する時間が勿体無いと!」

夕張「確かに移動には時間が掛かりますね」

提督「テレビ電話で各鎮守府と大本営を繋げば移動する必要がない!」

吹雪「!!」

提督「テレビ電話会議をすればいいじゃないかと!」

キット(それならば私を使えばいいのでは?テレビ電話なら装備しています)

夕張「!!」

提督「そこで、試しに2台作ってもらった」

吹・夕「天才ですか!?」

提督「夕張がデロリアンを作ったおかげだ。アレが無ければ思いつかなかったからな」

夕張「それ程でも///」

提督「では早速、工廠の妖精さん達に繋いでみよう」


-工廠-

妖精ズ「提督さんから着信だ。明石さん、このボタンを押してください」

明石「はいはい」ポチッ

提督「妖精さーん?」

妖精ズ「はーい」

提督「おお!バッチリ映ってるな」

明石「こちらからも提督達が見えていますよ」

提督「明石も居たか。これは中々良さそうだな」

明石「ええ。これは便利ですね」

提督「では早速片方を梱包して、取説、設計図と一緒に大本営に送ろうか」

明石「そうですね!」

提督「これが採用されたら会議が楽になるぞ!」


-数日後 執務室-

提督「ご無沙汰しております、元帥閣下」

吹雪「ご無沙汰しております」

キット「ご無沙汰しております」フォンフォン

元帥「提督君、吹雪君、キット君、先日、深海側の提督を捕らえたそうだな」

提督「はい」

元帥「まさか身内から裏切り者が現れるとは夢にも思わなかった。だが、おかげで第二、第三の裏切り者を出さずに済みそうだ」

提督「では他にもその様な者が?」

元帥「いや、今のところ見つかっていない。調査はしているが、居ないに越したことは無いからな」

提督「そうですね」

元帥「硬い話はここまでにしよう。このテレビ電話と言うのは便利な物だな」

提督「はい、妖精さんに作ってもらいました。スーパーハイビジョン対応だそうです」

元帥「なんと!では艦娘の顔が見たくなったら鎮守府と回線を繋げば高画質で見放題ではないか!うへへ」

提督「え?まぁ、そうですね(元帥もお疲れの様で)」

吹雪(この人、大丈夫でしょうか?)

キット(もっと真面目な方だと思っていましたが、私の勘違いだった様です)

元帥「ゴホン。先日の青葉君の映画だが、大ヒットでな。彼女に何か褒賞を与えたいのだが」

青葉「では、新しいカメラが欲しいです!」

提・吹・キ「!!」

提督「お前、一体何処から現れたんだ!」

青葉「まぁまぁ、そんなことより、カメラを希望します!」

元帥「ふむ。カメラか。具体的な機種等は決まっているのかね?」

青葉「○○社の××が欲しいです!」

元帥「○○社の××か。よし、分かった」

青葉「ではお願いしますね!」

元帥「それと、青葉君」

青葉「はい。何ですか?」

元帥「今回の映画が大ヒットしたので、新作を作ってみる気はないかね?」

青葉「機会があれば是非!」

元帥「では、決まったら知らせよう」

青葉「はい!お待ちしております」

提督「おいおい、青葉ってもう居ない!」

吹雪「え?いつの間に!」

キット「!!」

元帥「青葉君はもう出て行ったのか?まるで忍者だな。ははは」


-執務室前-

青葉「いやぁ、川内さんから教わった忍術は実に役に立ちますね。何処にでも忍び込めます(笑)」


-執務室-

元帥「このテレビ電話会議だが、非常に便利なので採用しよう」

提督「ありがとうございます」

元帥「では、第一回テレビ電話会議を終了する」


-大本営 元帥執務室-

元帥「青葉君が欲しがっていたのは○○社の××というカメラだったな。検索っと」

元帥「」

元帥「高っか!メチャ高けぇ!約束した以上、反故に出来んがこんなに高価だとは」

元帥「いや、青葉君の活躍を考えれば安い位だが、カメラとはこんなに高価な物だとは思わなかったぞ」


-鎮守府 執務室-

吹雪「テレビ電話会議が採用されて良かったですね!」

提督「これで無駄な移動が減った分、楽になるぞ」

キット「それより、青葉さんはいいのですか?」フォンフォン

提督「そうだった!アイツどうやって忍び込んだんだ?」

キット「私のセンサーも反応しませんでした」フォンフォン

吹雪「私の電探もです」

提督「一体どうなってるんだ?」

川内「ドーモ。提督=サン。川内です」

提督「アイエエエエ!川内!?川内ナンデ!?」

川内「青葉さんがどうやって忍び込んだのか知りたいんだよね?」

吹雪「はい、知りたいです」

川内「実はね、私が忍術を教えたんだ。てへっ」

提督「てへっ。じゃねぇよ!で、対処法は?」

川内「そんな物無いよ」

提督「は?」

川内「いや、だから対処法なんて無いよ」

提督「では、何処でも侵入し放題であると?」

川内「うん」

提督「うん。じゃねぇよ!どうしてくれるんだ!」

川内「どうしてくれるって言われてもねぇ。諦めて」

提督「諦めて。で済む問題じゃないから!」

川内「じゃあ、私はこれで。ドロン!」

提・吹・キ「消えた!」

提督「本当に諦めるしかなさそうだな(汗)」

吹雪「そうですね(汗)」

キット「世の中には不思議なことがあると思い知らされました」フォンフォン

梅雨限定グラ、終了しましたね。
祥鳳は普段の遠山の金さんより、梅雨の普通に服着てる方が好きなだけに惜しい。

本日はここまで


-フタサンマルマル 提督私室-

吹雪「明日は審判の日だった日ですね」

提督「ああ、だが、それも回避された。明日は何も起きないさ」

吹雪「そうですよね?大丈夫ですよね?」

提督「大丈夫だ。遅いからもう寝たほうがいい。おやすみ、吹雪」

吹雪「おやすみなさい、司令官」

提督(審判の日は回避された。だが、この胸騒ぎは何だ?やはり何かが起きるのか?)


-2017年6月7日 マルキュウマルマル 執務室-

提督「では、天龍、吹雪、卯月、睦月の四名はタンカー護衛任務を頼む」

天龍「駆逐艦達の面倒は俺がしっかり見てやるから安心しろ!」←旗艦

提督「・・・。そうだな」

天龍「何だよ!俺を哀れむ様な目で見るなよ!」←Lv63

吹雪「天龍さん、落ち着いてください」←Lv129

卯月「そんな目で見られても仕方ないぴょん」←Lv33

睦月「仕方ないにゃしぃ」←Lv76

天龍「何なんだよお前達まで!」

提督「こんな所で喧嘩してないで早く出発してくれ」

吹雪「はい!出撃します!」

ガチャ

天龍「コラ!俺を置いていくな!!」

バタン

提督「はぁ~やっと行ったか」

キット「天龍さんよりも練度の高い吹雪さん達を入れたのが原因では?」フォンフォン

提督「そうなんだが、今日は・・・な」

キット「審判の日だったことを気にしているのですか?」フォンフォン

提督「そうだ。審判の日は回避したはずだが、胸騒ぎがしてな」

キット「審判の日は回避されました。何も起きませんよ」フォンフォン

提督「本当に何も起きなければいいんだが」

キット「アドミラルは心配性ですね」フォンフォン

提督「工廠に行ってくるから、過去の俺が様子を見に来たら応対を頼む」

キット「承知いたしました」フォンフォン


-ヒトフタマルマル 鎮守府-

(過去から来た)提督「鎮守府がちゃんと存在している!」

(過去から来た)吹雪「審判の日は回避できたんですね!」

~中略~

(過去から来た)提督「過去の俺は安心して帰ったと伝えてくれ」

キット「承知いたしました」フォンフォン

(過去から来た)提督「じゃあな」

キット「お達者で」フォンフォン


-ヒトサンマルマル 執務室-

キット「これで過去のアドミラル達も安心して過ごすことが出来るでしょう」フォンフォン

ガチャ

提督「ただいま」

キット「お帰りなさいませ。過去のアドミラルは安心して帰りました」フォンフォン

提督「そうか。それは良かった」

ブオーーーーーーーーーーーーーーーッ

提督「何だ!」

キット「何の音でしょうか?」フォンフォン

ブオーーーーーーーーーーーーーーーッ

キット「あ、あれは!」フォンフォン

提督「ゴライアス?いや、アレは!」

ガッシャーン

ドカーン

キット「工廠が・・・」フォンフォン

提督「明石っ!夕張っ!クソっ!」

コノテニヨセル フクサシュノイロ

提督「明石から着信だ!」ピッ

提督「明石、無事なのか!」

夕張「提督に繋がったの?良かった~」

明石「一体何が起きたんですか?物凄い音がした後、地下室の扉が開かなくなったんですが」

提督「地下室?そうか、では二人とも無事なんだな?」

明石「はい。私も夕張も妖精さん達も無事です」

提督「巨大トレーラーが工廠に突っ込んだ」

明石「え?審判の日は回避されたんじゃ?」

提督「詳しいことはまだ分からない。直ぐに助けを向かわせるから待っててくれ」

明石「水も食料も充分あるんでそんなに焦らなくても大丈夫です」

提督「そうか。極力急いで救出するので待っていてくれ」

明石「はい」


-ヒトサンマルマル 海上-

ドカーン

卯月「!!」

吹雪「鎮守府方面で爆発が!」

天龍「何が起きたんだ?」

吹雪「分かりません。急ぎましょう!」

睦月「にゃしい!」


-執務室-

提督「キット、元帥に繋いでくれ」

キット「はい、アドミラル」フォンフォン

元帥「どうしたんだね?提督君。会議の時間にはまだ早いが」

提督「我が鎮守府が深海棲艦の攻撃を受け、工廠が壊滅しました!」

元帥「何と!」

提督「近隣の鎮守府から救援を願います!」

元帥「分かった、直ぐ手配しよう」

提督「私はこれより深海棲艦へ反撃に移ります」

元帥「くれぐれも無茶はしない様に。工廠が壊滅した上に君まで居なくなっては鎮守府が崩壊してしまう」

提督「はい。では、失礼します」


-大本営 元帥執務室-

元帥「ん?『私はこれより深海棲艦へ反撃に移ります』と言ったか?提督君が戦うのか?そんな訳ないな」

元帥「兎に角、近くの鎮守府に救援を要請しなければ」


-鎮守府-

???「現れたか、提督、劣化モデルよ」

提督「まさかお前が現れるとは思わなかったぞ」

キット「アレを知っているのですか?アドミラル」

提督「アレはカールだ」

キット「!!」

ゴリアテ「今の私はカールではない。ゴリアテだ!お前達を倒すため、私は蘇ったのだ!」

キット「しつこい奴だ」

提督「これ以上、鎮守府に被害を出す訳にはいかない。奴の動きを止めるぞ」

キット「どうするつもりです?」

提督「前輪を潰して動きを封じる」

金剛「工廠の方から凄い音がしましたが・・・って何デスカこれは!」

ヲ級「ナニコレ!」

提督「金剛、ヲ級、いい所に!俺とキットが奴に仕掛ける。フォローを頼む」

金・ヲ「はい!」

金剛「全砲門!ファイヤ~!」

ヲ級「攻撃隊、発艦!」

ドカーン

提督「今だ!前輪にぶつけるぞ!」

ドン

金・ヲ「そんな・・・効いてない!」

ゴリアテ「そんな攻撃が効くと思っているのか?このまま踏み潰してやる」

メキメキッ

提督「このままでは!」

キット「アドミラル、脱出してください!」

吹雪「司令官!」

卯月「そんな・・・未来の睦月ちゃんの言っていた大型トレーラーが現れるなんて・・・」

天龍「おい!このままだと提督が!」

睦月「提督が死んじゃう!」

ベキッ

提督「もう間に合わない。すまないキット」

グシャ

ゴリアテ「ふはははは!これで劣化モデルより私が優れていることが証明された!」

金剛「ぴゃあぁぁぁ!」バタン

ヲ級「提督ーっ!」バタン

吹雪「司令・・・官?嫌ぁぁぁぁ!」

天龍「おい、吹雪!しっかりしろ!」

酒匂「矢矧ちゃん!酒匂の台詞、金剛さんに取られちゃったよぉ!」

矢矧「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!早く提督を助けないと!」

ゴリアテ「ふはははは!深提よ、これが私の真の実力だ!お前に代わって残りの鎮守府も全て破壊してやる!」


吹雪「こうして司令官を亡き者にしたゴリアテは私達には目もくれず去っていきました」

ナイトライダーを知っている提督の中で、ゴリアテを知っている提督はどれだけ居るのだろうか?

ゴリアテはハッセルホフのモノマネ芸人(?)が表紙のゲームブック(日本のオリジナル)に登場するカールの最終形態です。
選択を誤ると、とりあえずマイケルとキットがお亡くなりになられるマジパナイ、ゲームブックです。

本日はここまで

本日分始まります


-鎮守府-

吹雪「司令官・・・」ポロポロ

摩耶「クソっ!どうしてあたし達を置いて逝っちまったんだよ」ポロポロ

島風「提督、死ぬのが早すぎますよ。そこは、そこだけはもっと遅くてよかったのに」ポロポロ

時雨「提督・・・」ポロポロ

夕立「提督さん、どうして夕立達を置いて逝っちゃったの?」ポロポロ

瑞鳳「提督の好きだった卵焼き、お墓にお供えするね」ポロポロ

江風「まろーん」ポロポロ

榛名「提督、榛名は大丈夫・・・ではありません」ポロポロ

川内「提督ともっと夜戦したかったな」ポロポロ

曙「何で死んだのよ、クソ提督」ポロポロ

秋津洲「どうして死んじゃったかも!」ポロポロ

那珂(提督が死んじゃったし、もうこの鎮守府に居る理由が無いよね。アイドルデビューのチャンス!)

ポーラ「もう飲まないとやってられませーん」ポロポロ

呂500「ひとつ積んでは提督のためー、ふたつ積んでは提督のためー」

伊8「ろーちゃん、何してるの?」ポロポロ

呂500「提督のお墓作ってるの。日本ではこうやってお墓を作るって、でっちが言ってたって」ポロポロ

伊8「ごーやには後でお仕置きが必要です」

呂500「?」

扶桑「空はあんなにも青いのに」ポロポロ

山城「不幸だわ」ポロポロ

夕雲「提督、どうしてもっと甘えてくれなかったんですか?」ポロポロ

足柄「私の作ったカツカレー食べてくれるって約束したじゃない!」ポロポロ

青葉「じれいがん、どうじて、じんじゃったんでずかぁ!うわーん」ポロポロ

加賀「赤城さん、私達で提督の敵を討ちましょう」

赤城「ええ、そうですね」

長門「ちょっと待て、お前達二人でどうにかできる相手ではない!」

加賀「私達だけではないわ。空母全員です」

金剛「はっ、提督!」

吹雪「金剛さん、司令官は」

金剛「ブッキー、提督とキットが大型トレーラーに轢かれて壊される夢を見まシタ。私、疲れてますネ」

吹雪「金剛さん、それは夢なんかじゃありません」

金剛「ブッキー、ジョークは止めるネー。提督はいつも通り、執務室に居るんでショ?」

吹雪「金剛さん、司令官はもう居ないんです」

金剛「ブッキー、ジョークだと言ってくだサイ」


ゴゴゴゴゴ

睦月「見て!執務室の床が!」

ウィィィーン

ガコン

卯月「開いたぴょん!」

ウィィィーン

天龍「下から何かが!」

ガコン

フォンフォン

吹雪「司令官?」

提督「皆、心配をかけてすまなかった」

吹雪「司令官!」ダキッ

金剛「提督ーっ!」ダキッ

吹雪「もう何処にも行かないって約束してください」

提督「ああ、約束する」

那珂(チッ!アイドルデビューがパーだ)イラッ

神通(姉さん、那珂ちゃんの様子が変じゃないですか?)ヒソヒソ

川内(何か変だね)ヒソヒソ

摩耶「おい、提督!皆どれだけ悲しんだと思ってるんだ?クソが!」

ゴスッ

提督「ぐえっ」

愛宕「摩耶、提督を殴ったりしらたダメよ~。でも、提督も反省してくださいね」

提督「すまん」


龍田「皆をこんなに悲しませた悪い提督はお仕置きが必要ねぇ」ニコニコ

提督「あ、あの龍田さん?(目がマジだ、ヤバイ)」

グイッ

提督「痛い、痛い!ギブ、ギブ!腕が有り得ない方向に曲がってるから!」

天龍「おいおい、このままだと折れちまうぞ!」

龍田「仕方ないわねぇ。折れる前に止めてあげますねぇ」

提督「助かった」

龍田「では、どういうことか説明してもらいましょうかぁ」


~審判の日について説明中~


龍田「で、どうして黙っていたのかしらぁ?」

提督「未来は未確定だ。起きないかも知れない出来事で余計な心配をさせたくなかったからだ」

龍田「そうですかぁ?なら、どうして地下から現れたのかしらぁ?」

提督「家具コインで妖精さんに地下室を作ってもらったんだ。万が一に備えて隠れていた」

吹雪「では、先ほど轢き潰されたのは?」

提督「あれは1/1スケールのラジコンカーと俺の人形だ」

吹雪「偽物ですか?」

提督「ああ、そうだ。1/1スケールのキットの製作は苦労したぞ。秋津洲にもかなり手伝ってもらった」

秋津洲「秋津洲も頑張ったかも!」

キット「操縦は私です」フォンフォン

吹雪「でも、よく偽物で騙せましたね」

提督「そこは妖精さんの技術の賜物だな」

金剛「ちょっと待ってくだサーイ」

提督「どうした?」

金剛「今、アッキーも手伝ったって言いましたネ?」

提督「ああ、言った」

金剛「アッキーは全て知っていて手伝ったんデスカ?」

秋津洲「秋津洲は頼まれて手伝っただけだから、何も知らなかったかも!」

金剛「知らなかったかも?」

秋津洲「知らなかったです!」

金剛「リアリー?」

提督「秋津洲は本当に何も知らないから許してやってくれ」

金剛「提督がそう言うなら信じマース」


ヲ級「う~ん」

提督「目が覚めたか?」

ヲ級「提督?生きてる?」

提督「ああ、ちゃんと生きてるぞ」

ヲ級「良かった!」ダキッ

大井「提督」

提督「大井か。心配かけてすまなかった」

大井「魚雷、撃ちますよ?」

提督「!!」

北上「まー待ちなよ、大井っち」

提督「北上様!」

北上「あたしも撃つからさー」

提督「えぇ!」

木曾「待ってくれ、姉貴!」

提督「木曾ぉ!」

木曾「俺も撃つぜ!」

提督「!!!」

加賀「貴方達、冗談も大概にしなさい。せっかく生きてたのに、本当に死んでしまうわ」

大井「仕方ないですね」

加賀「あれでもあの娘達なりに喜んでいるんです」

提督「加賀、助かったよ」

加賀「でも、今度こんなことをしたら、私が爆撃しますからそのつもりで」

提督「はい、申し訳ありません。肝に銘じます」


吹雪「そうだ!明石さんと夕張さんはどうなったんですか!」

提督「あの二人なら無事だ。工廠の地下室に閉じ込められていると連絡があった」

吹雪「早く助けないと!」

提督「元帥に救援要請を出したから、もう少ししたら助けが来るはずだ。明石が水と食料はあるから暫くは大丈夫だと言っていた」

提督「長門」

長門「何だ?」

提督「少しずつでいいので、工廠跡地の片付けを頼む」

長門「了解した」

提督「確かめなければならないことがあるので、俺は少し出かける。後は頼んだぞ」

長門「任せておけ」

キット「深提に会いに行くのですか?」フォンフォン

提督「そうだ」

吹雪「私も行きます!」

金剛「私も!」

ヲ級「私も!」

提督「急にどうしたんだ?」

吹雪「司令官を守るためです!」

金剛「ブッキーの言う通りデース!」

ヲ級「その通りよ!」

提督「分かった。そこまで言うなら乗ってくれ」

吹・金・ヲ「はい!」

提督「奴はゴリアテのことを知っていて自分の工廠へ向かわせたのか、それとも・・・」


-刑務所-

刑務官「面会は一人でお願いします」

提督「と、いうことだ。ここで待っていてくれ」

吹雪「分かりました」

金剛「仕方ありまセーン。ここで警備していマース」

ヲ級「仕方ないわね」

刑務官(二人は艦娘だが、もう一人は深海棲艦じゃないのか?)チラッ

ヲ級「何か?」

刑務官「何でもありません(汗)」


-面会室-

深提「わしに会いに来るとは、どういう風の吹き回しだ?」

提督「あんたはゴリアテのことを知っていたのか?」

深提「ゴリアテ?ゴライアスのことか?あれはわしが作らせたが」

提督「ゴライアスでは無い。ゴリアテだ。カールを搭載した大型トレーラーだ」

深提「カール?カールならお前との戦いで大破したではないか」

提督「・・・。やはりそうか。あんたの知らないところで計画が進行していたのか」

深提「何を言っている?」

提督「先ほど、カールを搭載した大型トレーラーに鎮守府が襲撃された」

深提「何っ!」

提督「あんたの知らないところでカールは自分のバックアップを作成していた」

深提「まさか、インプ共か!」

提督「インプ?」

深提「海軍に妖精が居るように、深海にはインプが居る。奴等が兵器を開発しているのだ」

提督「深海の提督であるあんたが知らなかったのはどうしてだ?」

深提「提督と言えども雇われの身だ。全てを掌握している訳ではない」

提督「なるほど。提督と言えども組織の末端。全ての情報は与えないと言うことか」

深提「残念ながら、そういうことだ。奴等何を隠しているか分からんぞ。気を付けろ」

提督「あんたに言われなくてもそうするさ。ああ、それと、ゴライアスはありがたく頂戴した」

深提「そうか。わしにはもう不要な物だ。好きにするといい」

提督「ところで、その格好は何だ?」

深提「この、ほっぽTシャツか?わしが深海提督と言うことで支給された」

提督(この刑務所、本当に大丈夫か?)


ガチャ

吹雪「あ、司令官が出てきました!」

ヲ級「どうだったの?」

提督「深提はゴリアテのことは知らないそうだ」

金剛「深提はライアーの可能性もありマース」

提督「確かに無いとは言い切れんが、恐らく事実だろう。話していて嘘ではないと感じた」

吹雪「深提のことをよく知っている司令官がそう思うなら、そうなんでしょうね」

提督「用事も済んだから鎮守府へ帰ろう。明石達が心配だ」


-鎮守府-

長門「おお、提督!いい所に帰ってきた。元帥の要請で来た救援のおかけで階段を塞いでいた瓦礫をほぼ撤去できたぞ」

提督「よし!では、明石達を救出するか!」

ドンドン

提督「明石、夕張、聞こえるか?後少しで救出できるからな!」

明・夕「はーい」


~数分後~


提督「これで最後だな!よっこいしょっと。では、頼む」

長門「うむ。では、頼む」

霧島「お願いします」

陸奥「お願いね」

日向「これが瑞雲だったらいいのに。では、頼む」

比叡「お願いします」

夕立「ぽーい!」

ドスン

提督「なぁ、長門」

長門「何だ?」

提督「わざわざバケツリレー方式で運ぶ必要があるのか?」

長門「こんな時だからこそ、バケツリレーで仲間との結束をだな!」

提督「分かった、分かった。もういい」

ガチャ

テレビ「何でやねん!」

明・夕「あはははは」

夕張「あ、提督」

提督「・・・。お前達随分余裕だな」

明石「そりゃあ、水も食料も一週間分位は備蓄がありましたし。焦っても仕方ありません」

提督「まぁ、そうだな。ただ、外に出たらショックを受けると思うぞ」

夕張「そんなに酷いんですか?」

提督「ああ」


-工廠跡地-

夕張「そんな・・・」orz

明石「もう生きていけない・・・」orz

提督「悪いが、工廠の再建が済むまで移動本部(元ゴライアス)で我慢してくれ。それなりに設備は整っているだろ?」

明石「再建にはどのくらい掛かるんですか?」

提督「数ヶ月は掛かるだろうな」

明・夕「そんなに!あぁ、もうダメだ」

ツンツン

妖精ズ「提督さん」

提督「どうしたんだい?」

妖精ズ「家具コインを十万程用意してもらえれば一日で再建できますよ」

提督「十万か」

明石「やさしい提督ならポンと出してくれるんだけどなぁ~」チラッ

夕張「だけどなぁ~」チラッ

提督「今、手元には八万しかない」

妖精ズ「足りませんか~。でも、それだけあれば二、三日で完了しますよ」

提督「・・・。分かった。これで頼む」

妖精ズ「了解です」

明石「いよっ!太っ腹!」

夕張「提督、大好き!」

提督「こでれお前達の喜ぶ顔が見られるなら安いもんだ(結構痛い出費だったな)」


提督「キット、発信機は機能しているか?」

吹雪(発信機?いつの間に?)

キット「はい。ゴリアテは現在、深提の工廠跡地に居る様です」フォンフォン

提督「深提の工廠跡地?」

キット「私達が地下に潜ってやり過した様に、ゴリアテも地下に居たのでしょう」フォンフォン

提督「なるほど、だから見つけられなかったのか」

キット「おそらく、そうだと推測されます」フォンフォン

提督「今すぐにでも何とかしたいが、闇雲に戦えば先ほどの二の舞になる」

吹雪「前回の様に王水入り三式弾を使うのはどうですか?」

提督「今回は相手がかなり巨大だ。効果が出るまで時間が掛かり過ぎる」

キット「先ほどの戦いでゴリアテをスキャンしましたが、腐食したとしてもあの重量には勝てそうにありません」フォンフォン

提督「何か別の方法を考えないといけないか」

金剛「それなら、腐食したゴリアテに移動本部をぶつけてやるのはどうデスカ?」

提督「パワーは互角だが、あんなでかいトレーラー同士を戦わせる場所がない」

金剛「うーん」

ヲ級「コン○イ司令官に頼むのはどう?」

提督「残念ながら、サイバト○ン星に知り合いは居ない。つーか、トレーラーってだけで、コ○ボイって」

赤城「今回も私たちが爆撃しましょうか?」

提督「うーん、流石に三度目にもなるとな、奴も警戒しているだろう」

明石「じゃあ、キットに核ミサイルを積みましょうか」

提督「却下!」

キット「却下します」フォンフォン

明石「えー、ダメですか?仕方ないですね」

提督「えー、じゃない!当たり前だろ!」

アイオワ「私の火力なら」

提督「キットは大和型の主砲にも耐えられる。奴も装甲の強度は同じだ。アイオワといえども無理だろう」

夕張「では、その重量を逆手にとって、・・・と言うのはどうでしょう?キットは嫌がるでしょうけど」

キット「私は反対です!」フォンフォン

提督「しかしだな、他に手立てがあるか?」

キット「結論を急がなくとも考えれば済む話です」フォンフォン

提督「こうしている間にも奴は次の鎮守府を襲うかも知れない。ゆっくり考える暇は無い」

キット「私は絶対に行きません!」フォンフォン

提督「どうしてもか?」

キット「どうしてもです」フォンフォン

提督「分かった。夕張、デロリアンを貸してくれ。もし、俺が帰ってこなければ『分かりました。行きます』」

キット「そんな言い方をされては嫌だとは言えません」フォンフォン

提督「さすが相棒!話が分かる」

キット「ただし、夕張さんの案は最終手段であり、他の方法があればそちらを優先してください」フォンフォン

提督「ああ、そうしよう」

今更だけど、もしかしてグラーフ・ツェッペリンは提督を『アトミラール(独語)』って呼んでる?
ずっと『アドミラール』って呼んでいると思っていたから、なんでドイツ人(艦)が英語?しかも発音が変!って思ってた。
アイオワが来てからは、アメリ艦なのに発音が、ね?何かもうどうでもいいやって思っていたけど、
英語ではなく、独語ではないかと今更気付いた。
今更なのでグラーフ・ツェッペリンは最後までアドミラルで通します。

本日はここまで

本日分始まります


キット「まずは深提の工廠跡地へ向かいますか?」

提督「そうだな。奴がそこに居るなら、工廠跡地へ向かうしかない」

吹雪「司令官」

提督「止めても無駄だろ。乗ってくれ」

吹雪「はい!」

金剛「提督、私も!」

ヲ級「私も!」

提督「お前達には頼みたいことがある。連絡するまで待機していてくれ」

金剛「オッケー、デース」

ヲ級「分かったわ」

提督「長門、もう何も起きないと思うが、鎮守府を頼む」

長門「任せておけ」

提督「明石、移動本部は動かせるな?」

明石「はい」

提督「では、金剛達を乗せてスタンバイしておいてくれ」

明石「分かりました」

ガチャ
バタン

提督「では、出発しよう」

キット「はい、アドミラル」

提督「今度こそ終わらせるぞ」


-深提の工廠跡地-

提督「ここに奴が居るんだな?」

キット「はい。100m程地下に潜った所に反応があります」

提督「来てみたのはいいが、どうやっておびき出すか」

吹雪「入り口らしきものも見当たりませんね」

キット「!! どうやら向こうが我々に気付いた様です」

吹雪「乗り込む手間が省けましたね」

提督「そうだな」

ウィィィーン

ガコン

ゴリアテ「何故お前達がここに居る!」

提督「お前を倒すために地獄から帰ってきたと言っておこう」

キット「お前との因縁も今日で終わりだ、カール!」フォンフォン

ゴリアテ「ならばもう一度、地獄へ送ってやろう。今度こそ帰って来れぬ様にな!」

ブオーッ

提督「間近で聞くと凄いクラクションだ」

吹雪「早く逃げないと!このままだと轢かれてしまいます!」

提督「ターンできそうな広い場所までバックで進むしかない」クルッ

提督「ずっとバックで進むのも面倒だな」

キット「運転を代わります」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

提督「頼んだぞ、キット」


提督「移動本部に繋いでくれ」

キット「はい、アドミラル」


-移動本部車内-

ピロリロリーン

金剛「提督からテレビ電話の着信ネー!」

ピッ

金剛「提督、どんな感じデスカー?」

提督「ゴリアテに追いかけられている真っ最中だ。ヲ級は居るか?」

金剛「ヲ級、提督が呼んでるヨー」

ヲ級「もしかして、私の出番?」

提督「ああ、そうだ!偵察機を飛ばしてゴリアテを調査してもらいたい」

ヲ級「分かったわ!」

提督「情報は随時、キットに送ってくれ。では、一旦通信を終了する」

榛名「キットに島風さんが乗っていませんでしたか?」

ヲ級「そう?私は分からなかったけど」

榛名「うさみみリボンが見えた気がします」


-深提の工廠跡地付近-

提督「試しに一度、レーザーで攻撃してみるか」

キット「先ほどの襲撃時にスキャンしましたが、対策をしている様です」

提督「物は試しだ」

【LASER】ピッ

ビーッ

ゴリアテ「そんな攻撃が効くと思っているのか?」

キット「やはり効いていません。もうすぐターン可能な広い場所に出ます」

提督「よし、広い場所に出たな」

キット「180°ターン後に運転を代わります」

【AUTO CRUISE】⇒【NORMAL CRUISE】ピーッ

提督「よし、ここからは弱点が見つかればそれで良し、ダメなら当初の計画通りで行くぞ」

本日はここまで

もう直ぐ夏イベントが始まりますが、皆さん備蓄は順調ですか?
我が鎮守府は、大和(水着グラ)のバカ野郎ーっ!とだけ言っておきます
攻略だけなら全く問題ないからいいけど

本日分、始まります


キット「アドミラル、移動本部から着信です」

提督「分かった。繋いでくれ」

明石「提督、作戦は順調に進んでいますか?」

提督「順調も何も、さっきヲ級に偵察機を飛ばしてもらったところじゃないか」

明石「核ミサイルを使いましょう!」

提督「作戦会議中に却下しただろ。大体、うちは核なんて保有し『開発しました!』」

提督「は?」

明石「だ・か・ら、核ミサイルを開発しました!」

提督「え?」

明石「核は持ってりゃ嬉しいただのコレクションじゃない!」

提督「金剛」

金剛「ハーイ」

提督「そこの偽(?)明石を取り押さえろ」

金剛「イエッサー!」

金剛「さあ、大人しくロープに掛かるネー」

明石「金剛さん、冗談ですよね?」

金剛「提督からのオーダーは絶対デース」


~金剛vs明石格闘中~


金剛「提督、取り押さえたヨー」

提督「良くやった!変なことをしない様に見張っててくれ」

金剛「了解デース」


-鎮守府-

妖精?「そろそろ工作艦の女が核をぶっ放す頃だな。とっとと、ずらかるとするか」

ツルッ

五月雨「きゃあ!」

妖精?「ん?」

ゲシッ

妖精?「ひでぶ」

ピューン

五月雨「イタタ、転んだ拍子に何かを蹴った様な?」

雪風「司令達の作戦はうまくいっているでしょうか?」

陸奥「きっとうまくいっているわ。ん?第三砲塔に何か・・・」

ドカーン

妖精?「あべし」

ピューン

陸奥「きゃあ!」

雪風「陸奥さん、大丈夫ですか?」

陸奥「第三砲塔が爆発したけど、怪我は無いわ。きっと雪風のおかげね」

雪風「陸奥さんに怪我が無くて良かったです!」

ポトッ

妖精?「」チーン

山城「目の前に黒こげの変な物体が落ちてきた。不幸だわ」

イ級「コイツはインプじゃないか!」

山城「インプ?」

イ級「深海の兵器開発担当で別名、悪妖精だ」

山城「何故そんなのが鎮守府に?それより、逃げられないように虫かごにでも入れた方がいいわね」

イ級「提督が帰ってきたら報告しないといけないな」


-移動本部車内-

明石「あれ?何で私、縛られているんですか?」

比叡「明石さんが核ミサイルを撃て!なんて言うからじゃないですか」

明石「核ミサイル?何の話ですか?」←インプに催眠術を掛けられていた

比叡「何の話?って、明石さんが核ミサイルを使おうとしたから、司令の命令で縛ったんですよ」

明石「え?」

比叡「まさか覚えてないんですか?」

明石「はい。全く」

比叡「お姉さまー!大変です!明石さんがさっきの出来事を覚えて無いって!」

金剛「ヘイ、明石。覚えて無いって本当デスカ?」

明石「はい。全く覚えていません」

金剛「んー、でも提督のオーダーだからしばらくはそのまま我慢シテネ」

明石「はぁ。何でこんなことに」


-ゴリアテ襲撃の約30分前 鎮守府付近-

インプ「よし、この辺で下ろしてくれ」

ゴリアテ「分かった」

インプ「工廠の妖精に変装して鎮守府に忍び込み、ちょっとした破壊工作をしてくる」

ゴリアテ「うむ」

インプ「お前は30分程経過したら突撃してくれ」

ゴリアテ「了解した。今度こそ奴等はあの世行きだ。ふはははは」


-鎮守府 工廠-

明石「今日は何を開発しようかしら」

夕張「新しい主砲なんてどう?」

明石「いいわねー」

妖精?「たまには地下室の片付けなんてどうですか?」

明石「あなた見ない顔ね。新人さん?」

妖精?「(ギクッ)嫌だな~ずっとこの工廠に居ましたよー」

明石「そう?」

妖精?「そうですよー」

明石「まあ、いいわ。確かに地下室を少し整理した方がいいかも知れないわね」

夕張「そうね。たまには整理整頓しよっか」


-工廠 地下室-

ブオーーーーーーーーーーーーーーーッ

ガッシャーン

ドカーン

夕張「何か地上で凄い音がしたわ!」

妖精ズ「わー、何事だー!」

ガチャガチャガチャ

明石「ドアが開かない!」

夕張「嘘っ!何が起きてるの?」

明石「分からない。とりあえず提督に電話してみましょう」

プルルルル


-執務室(地下)-

提督「明石から着信だ!」ピッ

提督「明石、無事なのか!」

夕張「提督に繋がったの?良かった~」

明石「一体何が起きたんですか?物凄い音がした後、地下室の扉が開かなくなったんですが」

提督「地下室?そうか、では二人とも無事なんだな?」

明石「はい。私も夕張も妖精さん達も無事です」

提督「巨大トレーラーが工廠に突っ込んだ」

明石「え?審判の日は回避されたんじゃ?」

提督「詳しいことはまだ分からない。直ぐに助けを向かわせるから待っててくれ」

明石「水も食料も充分あるんでそんなに焦らなくても大丈夫です」

提督「そうか。極力急いで救出するので待っていてくれ」

明石「はい」


-工廠 地下室-

明石「巨大トレーラーが工廠に突っ込んで来たらしいわ」

妖精?(計画通り)ニヤッ

夕張「そんな、まさか!」

明石「詳しいことはまだ分からないけど、助けに行くから待っててくれって」

夕張「ここから出られない以上、大人しく待つしかなさそうね」

妖精?「明石さーん、ちょっとこっちに」

明石「どうしたの?」

妖精?「この糸で吊るした5円玉を見てください」

明石「うん」

5円玉プラプラ

妖精?「お前は核ミサイルを撃ちたくなる。お前は核ミサイルを・・・」

明石「私は核ミサイルを撃ちたくなる」トローン

夕張「明石ー、テレビで面白い番組やってるわよ」

明石「私は核ミサイルを撃ちたくなる」

夕張「明石?」

明石「ん?えっと、何?」

夕張「面白い番組やってるから、テレビでも観ながら助けを待たない?」

明石「そうね。ジタバタしても仕方ないし、テレビでも観て待ちましょうか」

妖精?(よし、成功だ!これであの女が核を撃てばこの国の人間共は滅びる)

妖精?(人間が居なくなれば地上は我々、深海棲艦のものだ!ゴリアテなど所詮捨て駒だ!ぐへへ)

本日はここまで

>>279
提督「フッハッハッハ、フッハッハッハ、フッハッハッハすり替えておいたのさ!」
ゴリアテ「kiss☆summer」
提督「地獄からきた男・・・スパイダーマッ!」
艦娘&キット「・・・・。」

というのを想像してしまったwww

>>286

>>277だった・・・orz

ダイソォォォォン!!!!!もうお前がE3ボスでいいだろ!(マジギレ)

アクィラ堀中にようやく嵐に出会えました。
天龍ちゃん、キソーに続く第三の俺っ娘とは知らなかった。

本日分始まります


-深提の工廠跡地付近-

ゴリアテ「堕ちろ」

キット「熱源追尾ミサイルです」

提督「ウルトラマグネシウムだ!」

『ROCKET FIRE』ピッ

ポトッ

ドカーン

キット「もう一発来ます!」

提督「スキーモードを使うぞ、しっかり捕まってろよ」

吹雪「はい!」

『SKI MODE』ピッ

ヒューン

ドカーン

キット「じわじわと詰められています。奴の先端に取り付けられたクラッシャーの攻撃を受けてはひとたまりもありません」

提督「よし、スーパー追跡モードを使うぞ」

キット「はい、アドミラル」

『SPM』ピッ

『Passive Laser Restraint System』ピッ

吹雪(どちらかと言うと、私達が追跡されている側の気がします)

島風「はっやーい!」ヒョコッ

提督「島風!」

吹雪「島風ちゃん!」

提督「お前、何でここに居るんだ!」

島風「えへへ、提督達が心配で付いて来ちゃっいました」←後部座席の足元に隠れていた

提督「キット、知っていたのか?」

キット「いいえ、知りませんでした」

提督「・・・。そういえば車内にトラが居たのに、センサーに細工をされたせいで気付かなかった。なんてことがあったな」

キット「確かにその様なこともありましたね」

提督「今回の件もそういうことか?」

キット「そういうことです、アドミラル」

提督「では、そういうことにしておこう」

提督「島風」

島風「何ですかー提督?」

提督「頼むから変なことはせず、大人しくしていてくれ」

島風「はーい!」


吹雪「そういえば、何故ヲ級さんの偵察機を使ったんですか?赤城さん達のは散々使用しているから、警戒されるのは分かりますが」

提督「実はな、ヲ級によるとカールは深海側の艦載機を見たことが無いらしい」

吹雪「え?深海棲艦と一緒に行動していたのに?」

提督「ああ。ヲ級が居た鎮守府は空母がヲ級しか居なかったそうだ。それで一度も見せていないと言っていた」

島風「どの程度の規模の鎮守府か知りませんが、空母が一隻だけって」

提督「信じがたい話だが、仲間になったアイツが言うんだから間違いないだろう」

吹雪「じゃあ、今飛ばしている偵察機を見たとしても」

提督「ドローンが飛んでいるって程度にしか思わないだろうな」

キット「アドミラル、偵察機からの情報が届きました」

提督「何か弱点は見つかったか?」

キット「一箇所、あるにはありますが」

提督「歯切れが悪いな」

キット「トレーラーとコンテナ部分を繋ぐ太いケーブルを切断すれば機能を停止させられます」

提督「ピンポイントでの攻撃が必要になるか」

キット「はい」

提督「俺がスー○ーマンか、ウル○ァリンとかだったら奴に飛び乗って切断するんだが、無理だな」

吹雪「え?司令官って改造人間じゃなかったんですか?」

提督「は?改造人間?」

吹雪「だって、ナイトライダーって仮○ライダーの一種ですよね?」

提督「・・・」

島風「あれ?違うんですか?」

提督「なぁ、吹雪。俺が変身用のベルトを身に着けていたり、リボル○インを持っている姿を見たことがあるか?」

吹雪「ありません」

提督「では、島風。俺が一度でも『悲しみの王子』とか名乗ったことがあるか?」

島風「ありません」

吹雪「では、まさか・・・」

提督「ライダーの部分が一致しているだけで、全く関係ない。大体、俺が改造人間なら大本営は悪の秘密結社か?」

吹雪「!!!」

島風「そんな!」

キット「私を車輪付き箒などに乗っている変身ヒーローと一緒にしないで下さい」

吹雪「キットってもしかして」

提督「二輪のことを良く思ってないな」

島風(乗り物同士なのに?)

提督「理由はグレン・A・ラーソンにでも聞いてくれ」

吹雪「誰ですか?」

提督「ナイトライダーの製作総指揮をしていた人物だ」

キット「私の人格は全てドラマに登場したオリジナルの私に準じています」

吹雪(自分がオリジナルじゃないことは自覚してるんだ)

提督「そういうことなので、今後はキットの前で二輪の話はしない様に」

吹・島「はーい」


-移動本部車内-

榛名「金剛お姉さま、提督から連絡があるまでお茶にしませんか?」

金剛「いいですネー」

ヲ級「そんな悠長なことを言っていていいの?」

比叡「大丈夫ですよ。私たちは司令のことを信頼していますから」

ヲ級(そういう問題なの?)

霧島「私の計算によると、私達の出番までまだしばらく時間があるわ」

アイオワ「これがジョシカーイというものなのね」

明石「あのー?私も喉渇いたんですが」

金剛「後で飲ませてあげるネー。火傷するといけないからアイスティーの方がいいデスカ?」

明石「そうですね。解いてもらえるならホットを飲みたい気分ですが」

金剛「それは無理ネー」

明石「そうですよね。提督がいいと言うまでこのまま我慢します」

明石(うぅ、どうしよう・・・変な性癖に目覚めそう)


ゴリアテ「何だ?後方からとてつもない勢いで何かが近づいてくる」

霰「キーーーン」

ピューン

ゴリアテ「何だったんだ?」

キット「アドミラル、後方から高速で接近する物体が!」

提督「またミサイルか?」

キット「いえ、あれは!」

霰「んちゃ!キーーーン」

ピューン

島風「おうっ!」

提督「は?」

吹雪「え?」

提督「見間違いでなければ今のは霰だよな?」

吹雪「はい。朝潮型 9番艦の霰ちゃんでしたね(汗)」

島風「私がスピードで負ける訳がない!提督、降ろしてください」

提督「いや、降ろせって言われてもな。今止まるのは不味い」

島風「じゃあ、天井を開けてください!」

提督「お前、飛び降りる気か?」

島風「大丈夫です!ちゃんと着地できます!キットに負けたあの日から、誰にも負けないと決めて訓練してきたんだから!」

提督「本当に大丈夫なんだな?」

島風「本当の本当に大丈夫です!」

提督「分かった。そこまで言うなら、吹雪悪いが席を代わってやってくれ」

吹雪「はい。でも、島風ちゃん、本当に大丈夫?」

島風「大丈夫!」

吹雪「じゃあ、後ろに移動するね」

チラッ

提督(うむ、白だ。『何が』とは言わないが白だ。そして島風は黒だ。島風は普段から見えてるからな)

島風「よ、っと。じゃあ、お願いしまーす」

『AUTO ROOF LEFT』ピッ

島風「では、行ってきます!」

提督「無理はするなよ」

吹雪「無理はしないでね」

島風「はーい!」ピョン


島風「私には誰も追いつけないよ!連装砲ちゃーん!」

キット「また後方より高速で接近する物体があります」

提督「さっき島風が連装砲を呼んだということは」

吹雪「島風ちゃんの連装砲ちゃんが来たんでしょうね」

キット「はい。正しく連装砲でした」

提督「島風が呼んだら鎮守府から走ってきたってことだよな?」

吹雪「一体、時速何キロで走ってきたんでしょうね?」

提督「ワープして来たのかもな」

キット「夕張さん達の手に掛かればやりかねません」

島風「島風、砲雷撃戦入ります!」

ドーン

提督「直撃したな」

ゴリアテ「この程度の攻撃、何の支障もない」

キット「コンテナ部のタイヤが一つ破損した様です」

島風「私は誰にも負けないよ!キーーーーン」

ピューン

提督「キットよりも早い速度で走って行った・・・音速の壁を超えたな。ソニックブームが発生したぞ」

吹雪「もう考えない様にします。考えたところで理解できないと分かりました」

提督「そうだな。いくら艦娘と言えども音速の壁を越えるのは、な?もう人知を超えた何かって思った方がよさそうだ」

キット「タイヤの破損により、ゴリアテの速度が落ちています」

提督「よし、そろそろスーパー追跡モードを解除するか」

キット「!! アドミラル、また後方より接近する物体が」

提督「まさか!」

キット「はい、島風さん達が地球を一周して帰ってきた様です」

島風「キーーーン」ピューン

霰「キーン」ピューン

吹雪「さっき考えないって言いましたが、艦娘って何なんでしょうね?」

提督「それは艦娘である吹雪の方がよく分かってるんじゃないのか?」

吹雪「私は島風ちゃん達の様に音速で走ったり出来ません」

提督「そうだよな。でも、島風達が特別過ぎるんだ。いや、普通じゃないと言うべきか」

キット「その通りです、吹雪さん。私でもあんな速度で走行できません」

本日はここまで

>>286
なんのネタだろう?って思って調べたら
東映のスパイダーマンでしたか。
拙者が生まれるより前の作品故、把握しておりませんでした。
知っていたら採用していただけに、ちょっと残念です。

吹雪の法被mode実装だと?胸が熱いな!(普通の浴衣の方が良かったとか言えない)
ただ、三隈の水着の後なだけに一抹の不安が。
そして、殺る気満々の怖すぎる神通=サン(中破)再びか。

本日分始まります


キット「アドミラル、今後は無人ヘリが接近中です」

提督「次から次へと厄介な。マイクロウェーブで対処できないか?」

キット「ダメです。距離がありすぎて届きません」

提督(くっ、どうすれば・・・)

吹雪「司令官、私がやってみます!」

提督「やってみるって、まさか」

吹雪「はい!対空砲火です。こんなこともあろうかと、今日は主砲を持ってきました」

提督「他に方法も無いか。分かった、吹雪頼む」

『AUTO ROOF LEFT』ピッ

吹雪「はい、任せてください!」

吹雪「お願い! 当たってください!」

ドカーン

ゴリアテ「ヘリを撃ち落としたか。少しはやる様だな」

提督「でかした、吹雪!(改修MAXの秋月砲と高練度の吹雪の組み合わせは最高だ!)」

吹雪「私、やりました! 司令官のおかげです!」

キット「ヘリの残骸がゴリアテに向けて落下している様です」

ゴリアテ「不味い!ヘリの残骸がこちらへ」

ドカーン

ゴリアテ「遠隔操作用アンテナがやられた。これでもう、無人兵器は使えんな。まぁいい、そんな物を使わずと轢き潰せばいいだけだ」

キット「ヘリの残骸がゴリアテのアンテナに直撃しました。もう無人兵器は使えないでしょう」

提督「よし、奴の武器を一つ封じることができたな。だが、どうやって倒すか」

キット「レーザーは効かない。体当たりによる攻撃も効かないでしょう。そうなるとやはり」

提督「キットは嫌だろうが、当初の予定通りの方法しか無いかもな」

ゴリアテ「ぺちゃんこにしてくれるわ!」


吹雪「司令官、崖が見えてきました」

提督「だが、奴は俺達しか見えていない」

キット「この作戦だけは止めて欲しかったです」

吹雪「司令官!」

提督「大丈夫だ。ちゃんと生きて帰れる!」

崖「やあ!」

提督「ターボブーストだ!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーンッ

ゴリアテ「!!」

キキーッ

ゴリアテ「奴に集中するあまり、もう少しで転落するところだった」

グラッ

提督「金剛、今だ!」

金剛「撃ちます!ファイヤ~!」

比叡「撃ちます!当たってぇ!」

榛名「榛名!全力で参ります!」

霧島「さぁ、砲撃戦、開始するわよ~!」

アイオワ「さぁ、私の火力見せてあげるわ・・・オープン ファイヤー!」

ゴリアテ「止めろ!!」

ドカーン

グラッ


金剛「もう一息ネー!ファイヤ~!」

ゴリアテ「止めろぉぉぉ!!」

グラッ

ゴリアテ「うわぁぁぁぁ!!」

ヒューーーーーッ

提督「このパラシュートは何処に収納されているんだろうな?天井はTバールーフだから収納するスペース無いと思うんだけどな」

吹雪「不思議ですよね~」

提督「それにルーフを開くときは垂直に開いたり、横にスライドして収納されたり、緊急ブレーキシステムのフラップだったり」

キット「恐怖で回路が焼き切れそうです!」

吹雪「キットってもしかして」

提督「高所恐怖症だ」

キット「4本のタイヤが地面に着かなければ安心できません!もし私が人間なら恐怖のあまり失禁しています!」オイルドバー

吹雪「司令官、ゴリアテが崖から転落しました!」

ゴリアテ「身体が壊れても私は不滅だ、いつの日かまた私は蘇る」

ドカーン

提督「キット、奴はどうなった?」

キット「爆発を起こし木っ端微塵です」

提督「今度こそ終わったか?」

キット「ゴリアテ以外のバックアップが存在しなければ、これが最後でしょう。ただ、カールウイルスが存在しなければいいのですが」

吹雪「カールウイルス?」

提督「そんなどこぞのハゲでケツアゴのレプリロイドの様な物は存在しないだろ」

キット「そうですね」

提督「よし、では着水したら海面を走って鎮守府に帰ろう」

キット「早く着水して欲しいものです」


-鎮守府 執務室前-

ガラガラガラ

提督「ゴリアテのおかげで大変な一日だったな」

吹雪「今日の様な日は二度とゴメンです」

提督「吹雪たちには何かお詫びをしないといけないな」

山城「提督、お帰りなさい。早速で悪いけど、見て欲しい物が」

提督「山城にイ級とは珍しい組み合わせだな。どうした?」

山城「これよ」つ虫かご

提督「なんだコイツ?」

イ級「深海側の兵器を開発しているインプだ」

提督「コイツが噂の?では預かっておく」

山城「用が済んだから私はこれで」

ガチャ
バタン

提督「吹雪、悪いが今から言う物を用意してくれ」

吹雪「はい」

提督「まずは、水の入ったバケツ」

吹雪「はい」

提督「それと、カセットコンロ、フライパン、フライパンの蓋だ」

吹雪「司令官、まさか・・・」

提督「これ以上のことは吹雪は知らなくていい。後は全て任せてくれ」

吹雪「分かりました。では、行ってきます」

ガチャ
バタン

インプ「お前、まさか」

提督「そのまさかだ」

インプ「ほ、捕虜の扱いは」

提督「捕虜というのは人間にのみ適用される。だが、お前が素直に吐けばこれから持ってくる道具は必要ない」

インプ「じょ、冗談はやめてくれ!」

提督「冗談ではない」


~数分後~

ガチャ

吹雪「頼まれた物を用意しました」

提督「うむ。では、荷物を置いたら、悪いが吹雪は出て行ってくれ」

吹雪「秘書艦として最後まで見届けます。これで私も共犯です」

提督「こんなことに付き合う必要はない。出て行くんだ」

吹雪「司令官だけに罪を背負わせはしません!」

提督「分かった。そこまで言うなら一緒に居てくれ」

提督「さあ、水攻めと火炙り、好きな方を選べ」

インプ「分かった!全て話す。話すから止めてくれ!」

提督「いいだろう。だが、嘘だと分かれば」

インプ「絶対に嘘はつかない!インプ嘘つかない!」

提督「ゴリアテ以外にカールのバックアップは存在するのか?」

インプ「無い。あの一台だけだ」

提督「キット」チラッ

キット「バイオリスムに乱れはありません。事実の様です」フォンフォン

提督「では、うちの工作艦が核を使おうとした。お前が何かしたのか?」

インプ「そうだ!俺が催眠術を掛けた!」

キット「事実の様です」フォンフォン

提督「ゴリアテ以外にこの鎮守府を攻撃するための兵器を開発したか?」

インプ「してない」

キット「嘘です」フォンフォン

提督「ふむ。では、水と火どっちだ?選ばせてやる(頼むから正直に答えてくれ。拷問とかしたくないし!)」

インプ「ひいっ!悪かった!本当のことを話すから許してくれ!」

提督「では話せ」

インプ「他所の鎮守府に人間を操る研究をしている奴がいた。その研究を少し手伝った。工作艦にかけた催眠術はその応用だ」

キット「事実の様です」フォンフォン

提督「他の深海棲艦がうちを襲撃するかも知れないということか。これだけ分かれば充分だ。あとは大本営に任せよう」

キット「今日はとても長い一日でしたね」フォンフォン

提督「ん~、何かを忘れている気がするんだが、なんだ?」

吹雪「ゴリアテのせいで今日一日色々ありすぎたから、そんな気がするだけじゃないですか?」

提督「そうかもな。ははは」


-移動本部車内-

明石「提督、早く縄を解いてください!」

カールの出番はこれにて完全終了です。
Knight Auto-cybernetic Roving Robotic exoskeleton?知らない子ですね。

あんなトランスフォーマーにデビルガンダムを足した様な奴を出すなら、メガトロンでも出しますよ。
ナイト3000は例によって、新ナイトライダー2000、チームナイトライダーの様に
新作のナイトライダーヒーローズで黒歴史扱い(パラレルワールド?)になるだろうし。

本日はここまで

今回は提督と榛名のラブコメです

本日分、始まります


-ゴリアテの事件から数日後 執務室-

提督「なぁ、皆何故執務室に集まってるのかな?」

摩耶「なんだよ、あたしが執務室に居ちゃいけないのかよ?」

龍田「天龍ちゃんは、また提督が居なくならない様に見張ってるのよねぇ~?」

天龍「ばっ、そんなんじゃねぇよ!///」

夕雲「提督、色々あったからお疲れでしょ?甘えてくれていいんですよ?」

曙「クソ提督♪」

卯月「提督が死なない様に見張ってるぴょん。あの時は本当にショックだったぴょん」

提督「先日のことは本当に悪かったと反省しております。申し訳ありません」

浜風「だからこうして私たちが護衛しているのです」

提督「いや、護衛なら吹雪とキットが居るから」

浦風「うちらじゃ不満けぇ?」

提督「いや、そうじゃなくってだな。だから、そんなにくっつくな(吹雪に物凄く睨まれてるから!!)」

瑞鳳「卵焼き食べる?」

提督「悪いがもう少しで昼休みだから、今は遠慮しとく」

キンコンカンコーン

提督「ほら、昼休みのチャイムだ。皆、食堂で食べてきなさい」

瑞鳳「提督も一緒に行こ?」

提督「悪いが今きりが悪くてな。あと5分位で終わるから先に行っててくれ」

瑞鳳「じゃあ、食堂で待ってるね」


-金剛型私室-

榛名「そうだ!先日買ったCDを聞いてみましょう!」

CDプレーヤー「♪」

比叡「あら、榛名。そのCDどうしたの?」

榛名「先日、買ったんです」

比叡「なんだか気分が高揚してきます」

榛名「比叡お姉さまもですか?」

比叡「なんか、こう・・・司令にカレー作らなきゃ!」

ガチャ

榛名「提督、榛名が直ぐ参ります!」


-金剛型私室前-

金剛「今日の敵は久しぶりに強敵だったネー」

霧島「はい。強敵と書いて『とも』と呼べる相手でした」

金剛「比叡達を誘ってランチタイム、ネー」

霧島「何だか部屋の中が騒がしくないですか?」

金剛「確かに騒がしいネー」

比叡「カレー作らなきゃ!」

ガチャ

比叡「司令、待っててください!比叡特製カレーをご馳走します!」ダッ

霧島「カレー?」

金剛「!!! 大変ダヨ!霧島、比叡を止めるネー!」

霧島「はい!比叡お姉さま待ってください!」ダッ

榛名「提督。貴方の榛名が直ぐに参ります。うふふ」ダッ

金剛「榛名も一体どうしたんデース!」


吹雪「両手に花とはいいご身分ですね」

提督「いや、向こうから一方的に押しかけて来てだな」

キット「皆さん、アドミラルを心配しての行動です。大目に見てあげてください」フォンフォン

吹雪「それは分かってますが、鼻の下伸びっぱなしでしたよ」

提督「いや、それはその、男の性と言うものでだな」

キット(完全にやきもちを焼いてますね)

ドアバーン

提督「!!」ビクッ

吹雪「!!」ビクッ

榛名「提督!お聞きしたいことがあります!」

提督「なんだ榛名か。ドアは静かに開けてくれって、あの、榛名さん、何故艤装を展開されてらっしゃるのですか?」

榛名「提督にお聞きしたいことがあって参りました!」

吹雪(何だか分からないけど、司令官を守らないと!)

提督(ヤバイ。何故か知らんが主砲をこちらに向けている!下手な事を言うと命が無い!)

提督「あの、聞きたいこととは?」

榛名「提督は子供は何人欲しいですか?」

提督「え?」

榛名「榛名はですね。一姫二太郎がいいです。それで二人で小さな家を建てて、大きな窓と小さなドアーと、部屋には古い暖炉があるんです。真っ赤な薔薇と、白いパンジー、子犬の横には貴方が居るんです。ブルーの絨毯敷き詰めて楽しく笑って暮らすんです。家の外では坊やが遊び、坊やの横には貴方が居るんです。そして私はレースを編むんです。部屋とワイシャツと私、愛する貴方のため綺麗でいさせてください。もし私が先立てば俺も死ぬと言ってくださいね。私はその言葉を胸に天国へと旅立ちます。貴方の右の眉を見届けたあとで。記念日には君は綺麗と言ってその気でいさせてください」

吹雪(途中で別の歌になってる!!)

榛名「そう言う訳なので行きましょう!」

提督「あの、榛名さん、行くってどこへ?それに艤装に指の様な物が見えるのですが」

榛名「これ(指)ですか?明石さんに改造してもらいました」←AGP榛名のアレ

提督(明石ぃぃぃ!なんて物作ってくれてるんだ!!!まさか!)


~妄想中~

提督「忌まわしい艦娘共が」

チラッ

榛名「お前も艦娘かぁぁぁ!」ダッ

提督「うわぁぁぁ!」

~妄想終了~


提督「うわぁぁぁ!」

ドサッ

吹雪「司令官!?」

ガシッ

提督「うわっ!」

榛名「さあ、二人の愛の巣へ!」

吹雪「榛名さん、司令官をどうするつもりですか!」

榛名「吹雪さんは黙っていてください!提督の寵愛を一身に受けている貴方には分からないんです!」

提督「榛名さん、落ち着いて話をしましよう。何かお気に召さなかったのであれば、謝ります」

吹雪「司令官を放してください!」

榛名「邪魔をするなら吹雪さんと言えども容赦しません!」

キット「榛名さん、落ち着いてください!」フォンフォン

榛名「あ、アレは!」

吹雪「?」

榛名「窓の外にUFOが!」

吹雪「え?」クルッ

榛名(今です!)ダッ

吹雪「UFOなんていな・・・しまった!」

ダダダダダ

金剛「榛名、待つデース」

吹雪「金剛さん!」

金剛「はぁはぁ、あれ?提督と榛名はどこデース?」

吹雪「それが・・・」

~事情説明中~

金剛「いくら可愛い妹と言えども、許せないデース」


夕立「提督さん、遊びに来たっぽい!」

夕立「あれ?提督さん?」キョロキョロ

夕立「吹雪ちゃん、提督さんは居ないっぽい?」

吹雪「夕立ちゃん、実は・・・」

~事情説明中~

夕立「提督さんを独り占めにするなんて許せないっぽい!」

???「おやおや、面白そうなことになってますねぇ」

吹・金・夕「誰(デース)?」キョロキョロ

青葉「よっこいしょ、っと。青葉、一部始終見てました!」

夕立(何故、天井裏から?)

吹雪「見てたんなら、何故助けてくれなかったんですか!」

青葉「あそこで青葉が下手な行動をすれば司令官に危害が及びますからね」

吹雪「うっ」

青葉「キットなら司令官の居場所が分かるんじゃないですか?」

キット「アドミラルの持つコムリンクで大体の居場所は特定できます」フォンフォン

金剛「では、皆で提督を救出するネー!」

青葉「青葉取材、いえ救出作戦に出撃しまーす」

夕立「提督さん、待ってて、夕立が助けに行くっぽい!」

吹雪「司令官、直ぐに助けに行きます!少しだけ待っててください」

ガチャ

金剛「では、私が運転するネー。ブッキーは助手席へ」

夕立「助手席は吹雪ちゃんの指定席で、誰にも侵すことの出来ないサンクチュアリっぽい!」

青葉「いやー、青葉も一度くらいその席に座ってみたいですねぇ」

バタン

【P】 ガチャ ⇒【R】アクセル全開

吹雪「金剛さん、まだシャッターを開けt」

金剛「そんなのどうでもいいネー」

ガッシャーン

吹雪「後で司令官に謝らないと」


金剛「さあ、キット、ナビをするデース」

キット「では画面を見てください」

夕立(金剛さんってもしかして)ヒソヒソ

青葉(ハンドルを握ると性格変わるタイプでしょうか?)ヒソヒソ

金剛「提督、貴方の金剛が直ぐに助けに行くデース!」

【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

ハンドルグイッ

アクセル全開


-食堂-

瑞鳳「提督遅いね。冷めない内に食べちゃおっか?」

摩耶「そうだな。これ以上待つと冷めちまうな」

浦風「まったく、提督さんは何をしとるんじゃ」


-どこかの小島 小屋-

榛名「提督、榛名が吹雪さんのことを忘れさせてあげますからね。うふふ」

提督(ヤバイ。色々とヤバイ)


-海上-

吹雪「あ、イルカさんだ!」

金剛「オラオラ、退け退けデース」プーッ

イルカ「!!」

夕・青(うわぁ・・・)ドン引き


-どこかの小島 海岸-

青葉(うぅ、とんでもない運転で気分が悪いです)

キット「この辺りから信号が出ていますが」

吹雪「アレを見てください!」

夕立「コムリンクが落ちてるっぽい!」

キット「コムリンクがここにある以上、これ以上の特定は不可能です。地道に探すしかありません」

夕立「降ろして欲しいっぽい」

吹雪「夕立ちゃん、どうしたの?」

夕立「匂いで提督さんを探すっぽい」

吹雪「分かった。ちょっと待ってね」

ガチャ

バタン

スッ

吹雪「どうぞ」

夕立「こんな時ツードアタイプは不便っぽい。前席を倒さないと後部座席の乗り降りが出来無いのは欠陥っぽい」

キット「」

夕立「あ、別にキットの悪口じゃないっぽい!」

クンクン

夕立「あっちっぽい!」

吹雪(夕立ちゃん・・・前から犬っぽいとは思ってたけど・・・)

金剛「さあ、青葉。キットから降りて追いかけるヨー」

青葉「はい。うぷっ」

金剛「キットはここで待っているネー」

キット「私も付いて行きます。皆さんのサポートが必要でしょうし、サイレントモードを使えば音を出さずに動けます」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

『SILENT MODE』ピッ


-小屋-

提督「榛名、放しなさい。そうやって胸を押し付けても無駄だ!」←椅子に縛られ中

榛名「そういう割には提督の提督は随分お元気ですよ?」

提督「いや、それは」

榛名「榛名で元気になっていただけるなんて、榛名感激です!さあ、このまま二人で子作りしましょう!」

提督「いや、そういうのは夜になってからだ(だいたい、榛名に抱きつかれて元気にならない男が居ると思ってるのか!)」

榛名「提督は恥ずかしがり屋さんなんですね?提督のそういう可愛い所も好きです」

提督「いや、そうじゃなくって」

榛名「あ、そうだ!お昼まだですよね?何か作りますね」

提督(一旦危機は去ったが、どうしたものか)


-鎮守府 執務室前-

コンコン

シーン

コンコン

加賀「提督?居ないのかしら?」

ガチャ

加賀「居ない、どこに行ったのかしら」


-厨房-

霧島(臭いからしてヤバイ、色もカレーの色じゃない)

ゴポゴポ

比叡「もう少しで完成です!」

霧島「あの、比叡お姉さま、提督にカレーを振舞うのはまた今度にしませんか?」

比叡「どうして?もう少しで完成なんだから!」

霧島(司令、金剛お姉さま、申し訳ありません。霧島は比叡お姉さまを止められませんでした)


-どこかの小島-

クンクン

夕立「あっちっぽい」

クンクン

夕立「あそこの小屋に匂いが続いているっぽい!」

金剛「キット、あの小屋をスキャンしてくだサーイ」

キット「はい」フォンフォン

キット「あの小屋に居るのはアドミラルと榛名さんで間違いありません」フォンフォン

吹雪「これからどうしましょう?無闇に突入する訳にもいきませんし」

キット「私が榛名さんを引き付けるので、その間に皆さんは突入してください」フォンフォン

青葉「陽動作戦ですか」

キット「はい。ただし、決行は日が暮れてからです。まだ日が高いので丸見えになってしまいます」フォンフォン

夕立「確かに丸見えになるっぽい」

吹雪「日が暮れるまでどうしましょう?」

キット「車内で待たれては?」フォンフォン

夕立「そうするっぽい!暑いし、虫が居るし」


-小屋-

榛名「提督、出来ましたよ。榛名の愛情を込めた手料理です」

提督「このままだと食べられないから解いて欲しいんだが」

榛名「それはダメです。榛名が食べさせてあげますね。あーんして」

提督「あーん」

モグモグ

榛名「どうですか?提督」

提督「うん、美味しい」

榛名「榛名、感激です!はい、あーん」


~数分後~


提督「ご馳走様」

榛名「お粗末様です。榛名は洗い物をしてきますね」

提督「その前に一つ聞きたいんだが」

榛名「何ですか?」

提督「夜寝るときもこの椅子なのか?」

榛名「夜寝る時はちゃんとベッドで寝かせてあげます。でも、逃げないように縛らせてもらいますね。あ、でも、今夜は寝かせませんよ。初めての二人きりの夜ですから。子作りに励まないと!提督が吹雪さんのことを忘れて、榛名だけを見てくれる様になれば縄は解いてあげますね。その頃には逃げようなんて考えないでしょうから。きゃは。榛名、夜が楽しみです!///」

提督(榛名をこんな風にしてしまったのは、やはり俺のせいなのか。受け入れるしかないのか?吹雪、キット、頼むから気付いてくれ!)


-鎮守府 執務室前-

コンコン

シーン

コンコン

秋津洲「提督、居ないかも?」

シーン

秋津洲「入るかも」

ガチャ

秋津洲「居ない。新しいプラモを貰いに来たのに困ったかも」

ポク
ポク
ポク
チーン!

秋津洲「そうだ!事後報告すれば済む話かも!一応、置き書きをしておくかも!」

『提督のプラモを頂戴する』

秋津洲「う~ん、これだと犯行予告かも。でも、まーこれでじゅうぶんかも!」

秋津洲「メモも残したし、善は急げかも!」

ラブコメ(昼ドラ風味)
ボタバラ展開にはならないから大丈夫

本日はここまで

本日分始まります


~数時間後~

キット「あと数分で日が暮れます」

吹雪「そろそろキットから降りて準備しましょうか」

金剛「そうデスネ」

夕立「丁度いい茂みがあるっぽい」

青葉「ではあそこに隠れましょう」

キット「日が暮れました。皆さん準備はいいですか?」フォンフォン

吹雪「はい。バッチリです」

キット「では、作戦開始です!」フォンフォン

ウーウー

キキーツ
ガチャ
バタン


ウーウー

キキーツ
ガチャ
バタン


ウーウー

キキーツ
ガチャ
バタン

榛名「一体何!」

キット「お前は完全に包囲されている!大人しく投降しなさい!」

榛名「赤色灯・・・パトカー?警察がこの島に居るはずがありません!」


-小屋 裏口前-

吹雪「キットが榛名さんを引き付けているうちに突入です!」

ガチャ

吹雪(司令官、助けに来ました!)ヒソヒソ E:ナイフ

ギコギコ

提督(吹雪!)ヒソヒソ

夕立(夕立も居るっぽい)ヒソヒソ

パシャ

パシャ

青葉(いやぁ、いい眺めですねぇ)ヒソヒソ

パシャ

提督(青葉、お前)ヒソヒソ

パシャ

青葉(写真撮ったらちゃんと助けますので、安心してください)ヒソヒソ

金剛(バカやってないで、早く助けるネー)ヒソヒソ

プチッ

提・吹(切れた!)

榛名「!! お姉さま、どうしてここに?」

金剛「提督を助けるために決まっているでショ?」

夕立「提督さんを独り占めなんてズルイっぽい!提督さんは皆の共有財産っぽい!」

提督「」

夕立「あ、今のは言葉の綾っぽい!兎に角、提督さんを解放するっぽい!」

金剛「榛名、どうしてこんなことをしたんデスカ?」

榛名「お姉さまだって提督を独占したいと思っているはずです!」

榛名「あのCDが榛名の気持ちを開放してくれたんです!」

金剛「CD?何の話デース?」

キット「今の榛名さんは正常な状態ではありません。明らかにバイオリズムが乱れています」フォンフォン

提督「まさか、先日の明石の様な状態か?」

キット「どうやらその様です」フォンフォン

パン

榛名「お姉さま」ヒリヒリ

金剛「提督が振り向いてくれないからといって、こんなことしていいはずがありません!」

金剛「提督に謝りなさい!」

提督(流石長女といったところか。こんな金剛初めて見た)

榛名「提督、申し訳ありません。こんなことをしてしまった以上、榛名は提督の側には居られません」

提督「榛名、今回の件は俺にも責任がある。皆の待つ鎮守府に帰ろう」

榛名「提督」ポロポロ

夕立「一件落着っぽい」


-鎮守府 執務室前(外側)-

提督「あの~、シャッターに穴が開いているんだけど(汗)」

金剛「あーその、なんて言うか、私がキットを運転してやってしまったデース」

提督「明日、妖精さんに修理してもらおう」


-執務室前(廊下側)-

ガチャ

加賀「あら、提督。帰ってきたの?」

提督「ちょっと色々あってな」

加賀「提督が居なくなったと、ちょっとした騒ぎになったので、大本営から緊急の召集が掛かったことにしておいたわ」

提督「そうか恩に着る」

加賀「何があったのかは聞かないことにするわ」チラッ

榛名「・・・」ウツムキ

吹雪「そうだ!お腹が空きましたし、晩ご飯にしましょう!」

提督「そうだな!」

夕立「それがいいっぽい!」

比叡「司令!お帰りなさい。比叡特製カレー出来てますよ!」

金剛「霧島・・・」

霧島「あの、ごめんなさい」


比叡「さあ!どんどん食べてください!おかわりもありますよ!」

提督「い、いただきます」←引きつった笑顔

パクッ

提督「こ、これは・・・」

提督「うーまーいー」


-謎の空間-

提督「トロトロになるまで煮込まれた牛すじ、あめ色になるまで炒められた玉葱、芯まで火の通った人参、じゃが芋の絶妙なハーモニー」

人参「あはは~」

玉葱「あはは~」

じゃが芋「あはは~」

牛「モー」

提督「美味い、美味過ぎる!」

提督「スプーンが止まらない!」

青葉「司令官が某アニメの「うまい」と叫びながら謎の空間に飛んで行くお爺さんの様になってますね」パシャ

提督「そしてこの歯ごたえ、米にもち麦を混ぜて炊いたのか!」

提督「素晴らしい、素晴らしいぞぉー!」

提督「おかわり!」

比叡「はい!少々お待ちください」

比叡「どうぞ!」

提督「うおーっ!」

提督「おかわり!」

比叡「どうぞ!」

提督「おかわり!」

比叡「どうぞ!」

吹雪(大丈夫かな?)


~しばらく後~


提督「おかわり!」

比叡「もうありません」

提督「そうか・・・。腕を上げたな比叡。ぐふっ!?」

バタン

比叡「司令?」

吹雪「司令官!?」

金剛「提督、しっかりしてくだサーイ」

加賀「単なる食べ過ぎね。部屋に運んで寝かせてあげなさい」


-同刻 長門型私室-

長門「アレは呪いなんかじゃなく、祈りだったんだ!ナイト2000なんて物が産まれてこなければ!」

陸奥「突然何を言い出すのよ」

長門「先日、ゴリアテの襲撃を受けただろ?」

陸奥「そうね」

長門「私たちは活躍したか?」

陸奥「鎮守府の警備という大事な仕事を任されたじゃない」

長門「それだけだ!実際に奴と戦ったのはキットと金剛達だ」

陸奥「鎮守府の警備も大事な仕事よ。提督の帰る場所を守ることは責任重大じゃない」

長門「私はもっと派手に活躍したいんだ!そこで、キットを亡き者にしようと思う」

陸奥「あなた正気?」

長門「キットにも弱点はある。提督の持つDVDを全部見て気付いたんだ!ゴライアスの様な圧倒的な重量をぶつける、酸で溶かす等だ!」

陸奥「そんなことをしたら提督に嫌われるだけよ。この話は聞かなかったことにしておくわ」

長門「明日の朝、提督に直談判してくる!長門型の魅力を思い出せばもっと私たちを使ってくれるはずだ!」

陸奥「はぁ~(提督に構ってもらえなくて拗ねてるのね。これじゃあ、暁と変わらないわね。あっちは幼い分、可愛げがあるわ)」


-翌朝 提督私室-

提督「あれ?朝か・・・昨日は比叡のカレーを振舞われて、それからどうしたっけ?」

吹雪「あ、司令官。おはようございます」

提督「おはよう。昨日の比叡カレーの後、何が起きたか覚えて無いんだが」

吹雪「覚えて無いんですか?あんなに激しかったのに///」お腹さすり


~回想中(提督が倒れた後)~

加賀「吹雪さん」

吹雪「はい、何ですか?」

加賀「提督を榛名さんたちに取られたくなければ、既成事実を作ってしまいなさい」

吹雪「既成事実・・・」

加賀「私に出来るアドバイスはこれだけよ」

~回想終了~


提督「は?(全く覚えてないが、取り返しのつかないことをやってしまった系なのか?)」ポカーン

吹雪「って言うのは冗談で」

提督「なんだ冗談か(冗談で良かった。でも、何で急にあんなことを言い出したんだ?)」

吹雪「あの後大変だったんですよ。比叡さんのカレーを食べ過ぎて倒れた司令官を、金剛さんに手伝ってもらって部屋まで運んだんですから」

提督「それはすまなかった」


-マルキュウマルマル 執務室-

提督「今日もそろそろ仕事を始めるか。ん?机の上に何かメモがあるな」

コンコン

榛名「榛名です」

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

榛名「昨日のことを謝罪するために参りました」

提督「昨日のことは俺にも責任がある。とは言え、何も無しという訳にはいかないので罰を与えないといけない」

榛名「はい」

提督「榛名への罰は明日から秘書艦を一週間としよう」

榛名「え?」


-執務室 天井裏-

青葉(チッ、大甘の甘、愚の愚)

川内「本当に甘すぎだよね~」

青葉「川内さん、いつの間に!」

川内「青葉さんに忍びの術を教えたのは私だよ?弟子に気付かれず接近するなんて朝飯前に決まってるじゃない」

青葉「それもそうでした」


-執務室-

提督「いや、だから秘書艦を一週間だ。今回の件は榛名をほったらかしにしたのが原因だからな。また問題を起こさない様、しばらく監視が必要だ」

金剛(これだとご褒美デース。羨ましいデース)

榛名「でも榛名は・・・」

提督「不服か?」

榛名「いえ、そんなことはありません!」

提督「榛名、金剛や吹雪もだが、好きなだけ甘えてくれていいんだぞ」

提督「ただし長門、てめぇはダメだ!」


-執務室前-

提督「榛名、金剛や吹雪もだが、好きなだけ甘えてくれていいんだぞ」

長門(そうか、私も提督に甘えていいのか!)

提督「ただし長門、てめぇはダメだ!」

長門「!!」

ドアバーン

長門「何故だ、提督!」

提督「長門も陸奥もそんなキャラじゃないだろ?(執務室前に居るとは思わなかったぞ)」

長門「わ、私だって提督に甘えたい時位あるにゃ~///」

提・吹・金・榛(うわぁ、キツイ)

提督「うん、何かすまなかった。先程の発言は取り消す」

長門「分かってくれたらいいにゃ~///」

長門「では、私はこれで」

バタン

金剛「榛名、例のCDを」

榛名「はい。このCDを聞いた後、気持ちを抑えられなくなりました」つCD

金剛「比叡も一緒に聞いていたそうデース。その結果があのカレーだと言っていまシタ」

榛名「中身はヒーリングCDのはずでした」

提督「キット、このCDの解析を頼む」

キット「はい。では私のCDプレーヤーにセットしてください」フォンフォン

提督「と、言う訳なので悪いが吹雪は少しの間、秘書艦から外れてもらっていいか?」

吹雪「はい」

提督「そうだ、白雪や叢雲達も一緒に休みにしよう。遊びに行ってくるといい」

吹雪「いいんですか?」

提督「ああ、普段頑張ってもらってるからな。夏休みだと思ってもらえばいい。そうだ、金剛。保護者として付いて行ってもらっていいか?」

金剛「任せてくだサーイ!」

提督「移動本部も使っていいぞ」


キット「CDの解析が終わりました」フォンフォン

提督「どうだ?」

キット「電子ドラッグをご存知ですか?」フォンフォン

提督「電子ドラッグ?何かマンガでそんなのがあったな」

キット「電子ドラッグとは、心の奥底に潜む願望・欲求を軸に人を洗脳するプログラムです。このCDはその音楽版といったところでしょう」フォンフォン

提督「その願望が榛名の場合は独占欲で、比叡はカレーだったと言う訳か」

キット「はい。榛名さん達は艦娘なので効果が薄かった様です。ですが、人間だと大変なことになっていたでしょう」フォンフォン

キット「それと、製作したのは深海棲艦の様です」フォンフォン

提督「榛名、このCDはどこで手に入れたんだ?」

榛名「鎮守府近くの商店街の露天商です」

提督「行ってみるか」

明後日は艦これオーケストラだけど、台風が・・・大荒れは明日なのか?
チケット買ってるから電車が止まらない限り行くけど
雨ニモマケズ 風ニモマケズ 台風ニモマケヌの宮沢賢治コースですか?そうですか。

本日はここまで

艦これオーケストラ最高だ!
来年もあるなら是非行きたい。

当たり前だけどカノン(だと思う)、威風堂々とよく聞く曲もCDと生オーケストラだと大違いだな。

ただ西方艦隊と銘打ってるだけに、タペストリーは西日本建造の艦で統一して欲しかった気がしなくもない、
瑞鶴は神戸だけど、翔鶴は横須賀だし。川重だけでも連合艦隊組める数が居るんだから。

最近はしかが流行ってるから、はしかを持ち込んだ奴が居ないか、それだけが心配なんだよな。

本日分始まります。


-商店街-

榛名「あの露天商です」

提督(私服)「あれか。少し話を聞いてくる」

提督(私服)「ちょっといいかな?」

店主「はい。何ですか?あれ、お兄さんもしかして警察の人?ちゃんと許可取ってるよ」

提督(私服)「いいや。直ぐそこの鎮守府の者だ」

店主「(ヤバイ!)う、う、う、うちは変な物は扱ってないよ」

榛名(明らかに挙動不審過ぎます)

提督(私服)「このCDのことで話を聞かせてもらえるかな?」

店主「私は何も知らないよ。そういうことでサヨナラ!」ダッ

提督「キット!」

キット「はい」ドアアタック

バン

店主「ぐはっ」

バタッ

提督「やはり深海棲艦だったか。鎮守府に連れ帰って取り調べだな」


-鎮守府 取調室-

提督「カツ丼食うか?」

港湾棲姫(店主)「刑事さん(泣)なんて言うとでも?」

提督「なんだ要らないのか?まぁ、いい」

ピッ

プルルルル

提督「あ、鳳翔さん?カツ丼を一人前お願いしたいのですが」

鳳翔「一人前でよろしいのですか?」

提督「はい、一人前お願いします」

鳳翔「では、出来次第お持ちしますのでお待ちください」

提督「お待ちしております」

ピッ


-厨房-

鳳翔「足柄さん、カツ丼の注文が入りましたよ」

足柄「腕によりをかけてカツを揚げるわ!待ってて提督!」

鳳翔「では、私は玉葱を刻み、卵を溶いて卵とじの準備をしておきますね」


-数分後 取調室-

コンコン

鳳翔「提督、ご注文のカツ丼をお届けに参りました」

提督「金剛、受け取ってもらえるか」

金剛「了解デース」

ガチャ

金剛「お疲れ様デース。カツ丼は私が受け取りマース」

鳳翔「ではお願いしますね」

バタン

金剛「提督、カツ丼デース」

提督「ありがとう」

パカッ

提督「うむ、いい香りだ」

港湾棲姫「ごくっ」

パクッ

提督「うん、いい揚がり具合。流石、足柄のカツだ」

提督「そして硬すぎず柔らか過ぎないふわとろの卵、鳳翔さんの料理は最高だ」

港湾棲姫「じゅるっ」

提督「どうだ?洗いざらい話せば食べさせてやるぞ」

港湾棲姫「私がそんな物に負けると思っているのか?」


-別室-

吹雪「司令官、なんて恐ろしいことを」

榛名「榛名、あんなことをされては耐えられません」

ヲ級(この娘達、本当に大丈夫?)

吹雪「ところで榛名さん」

榛名「はい」

吹雪「榛名さんがCDを買ったのはあの人(?)からで間違いありませんか?」

榛名「はい。間違いありません」

ヲ級「私の居た鎮守府の所属ではないわね」

吹雪「そうなんですか?」

ヲ級「他所の鎮守府がこのエリアに進出して来た様ね」


-取調室-

提督「そうか。では残りも全て頂くとしよう」

港湾棲姫「あ・・・」

提督「どうした?」

港湾棲姫「なんでもない」

ポタッ
ポタッ

提督「涎が垂れてるぞ。全てゲロすれば楽になれるぞ」

港湾棲姫「くっ!」

カツ丼完食

提督「では、尋問に戻るとしよう。あのCDは何枚売ったんだ?」

港湾棲姫「・・・枚だ」

提督「ん?」

港湾棲姫「一枚だけだ。この鎮守府の艦娘が買った一枚だけだ!さあ、早くカツ丼を!」

提督「まだダメだ」

港湾棲姫「他に何を聞きたいんだ!」

提督「あのCDで何をするつもりだったんだ?」

港湾棲姫「そんなこと聞かずとも分かっているんだろ?」

港湾棲姫「人間共を洗脳して我々の手先にする計画だった。でも、誰も買ってくれなかったんだ。チクショー」

提督「やはりそうか(見るからに怪しすぎて売れないのは当然だ!)」

港湾棲姫「もういいだろう?早くカツ丼を!」

提督「ふむ。いいだろう」

ピッ

プルルルル

提督「あ、鳳翔さん?申し訳ありませんが、カツ丼をもう一人前お願いします」

鳳翔「そう仰ると思って準備は出来ています。直ぐにお持ちしますね」

提督「流石、鳳翔さん。そこまで読まれているとは。では、お待ちしております」

ピッ

提督「金剛、食事が終わったらコイツを独房に入れてくれ。後ほど大本営に引き渡す」

金剛「了解デース」

提督「押収したCDは全てシュレッダーで処分しないとな」


-取調室前-

提督「押収したCDは全てシュレッダーで処分しないとな」

漣「人を洗脳しれ操れるCDキタコレ!処分される前に一枚盗まないと!」

ドスッ

漣「あ・・・」

バタッ

川内「そうはさせないよ」

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャ

川内「漣が盗み聞きをして、CDを盗もうとしていたから眠らせたよ」

提督「そうか。一つ借りが出来たな」

川内「じゃあ、一夜戦で!」

提督「分かった」

金剛(一夜戦って。夜戦って単位デスカ?)

川内「漣は部屋に運んでおくから」

提督「おう」

川内「じゃあねー」

バタン

川内「青葉さんもCDを盗もうとしたら漣の様になるよ」

ギクッ

青葉「何の話やら。青葉さっぱりです。それじゃ」ダッ

青葉(川内さんに読まれている以上、諦めるしかありませんね。トホホ)

本日はここまで

本日分始まります


-翌日 鎮守府正門前-

吹雪「では、行ってきます!」

提督「楽しんでこいよ」

叢雲「何で私まで一緒に行かないといけないのよ」

提督「たまには姉妹と遊びに行くのもいいだろ?」

叢雲「はぁ、そういうことにしておくわ」

提督(素直じゃないな)

提督「金剛も頼んだぞ」

金剛「任せてくだサーイ」

榛名「では、皆さんお気を付けて」


-移動本部車内-

叢雲「で、アイツとはどこまで進展したのよ?」

吹雪「どこまでって?」

叢雲「アイツとの関係よ。アンタたちケッコンしてるでしょ?」

吹雪「えっとね、手を繋いで、キスしちゃった///」

叢雲「それから?」

吹雪「それだけだよ」

叢雲「え?」

吹雪「それ以上は何もしてないよ」

叢雲「」

吹雪「それ以上は私が大人になってからだって司令官が///」

叢雲「何、律儀に法律を守ってるのよ!相手は艦娘だから例外でしょうが」ガンガンガン

吹雪「ちょっと叢雲ちゃん、テーブルに頭を打ち付けたら怪我しちゃうよ!」

叢雲「アンタも何で女子中学生みたいな反応してるのよ!」ガンガンガン

白雪「私たち外見は中学生位だよ」

叢雲「たいだい何なのよアイツ!ヘタレなの?使えないの?」ガンガンガン

初雪「それは無いと思う。青・・・何でもない」

叢雲「青葉さんがどうしたのよ?」

初雪「これ以上は言えない」

叢雲「言いなさい!」

初雪「姉を脅すの良くない」

叢雲「初雪を借りてくわよ」ズルズル

初雪「あーれー」

吹雪「大丈夫かな?」

白雪「大丈夫です。多分」

金剛(年頃の女の子らしいコイバナ、デース)


-別室-

叢雲「さあ、吹雪が居なければ言えるでしょ!」

初雪「言えない」

叢雲「言いなさい!」

初雪「言えない」

叢雲「分かったわ。アンタの代わりに出撃一回でどう?」

初雪「二回」

叢雲「分かったわ。二回でもいいわ」

初雪「青葉さんが、司令官がエッチィビデオでお楽しみだったのを盗撮したって話してたのを聞いた」

叢雲「・・・。何やってんのよ、あの人は!」

初雪「だから使えないとかじゃないと思う」

叢雲「帰ったら青葉さんにはお仕置きが必要ね」


-移動本部車内-

ガチャ

吹雪「あ、出てきた。ところで叢雲ちゃん」

叢雲「何よ?」

吹雪「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるなんて思ってないよね?」

叢雲「そ、そんなこと思ってる訳無いでしょ!(え?ち、違うの?)///」

吹・白・初・金(思ってるんだ)


-数時間後 キャンプ場-

金剛「到着デース。さあ、皆さんテントを組み立てますヨー!」

吹・白「はーい」

叢雲「はいはい」

初雪「テントが完成したら引きこもる」


~約30分後~

金剛「テントが完成デース!早速、ティータイムにしましょう」

叢雲「こんな所までわざわざ紅茶を持って来てるのね」

金剛「当然デース」

吹雪「初雪ちゃんも引きこもってないでお外で一緒に飲もう」

初雪「やだ。テントの中がいい」

キャッキャ

金剛「ほら、お隣さんも楽しそうにしているデース」

白雪「あれって」

金剛「ブーッ」ゲホッゲホッ

吹雪「金剛さん、しっかりしてください」

金剛「深海棲艦デース!」

重巡夏姫「隣は艦娘共か」

金剛「お前達、こんな所で何してるデース!」

重巡夏姫「無粋な奴等め。見て分からんか?」

吹雪「まさか、貴方たちもキャンプに?」

重巡夏姫「その通りだ。私たちはバカンスに来ている。戦う気はない」

金剛「深海棲艦の言うことなんて信用できまセン!」

重巡夏姫「まったく、艦娘は戦うことしか頭に無いのか?」

吹雪「金剛さん、本当に戦う気は無さそうですよ」

金剛「まぁ、いいデース。ただ、少しでも変な素振りを見せれば」

重巡夏姫「私たちはバカンスに来たと言っただろ?」

吹雪「ここで戦うと他のお客さんの迷惑になりますし、止めましょう金剛さん」

金剛「そうデスネ」

重巡夏姫「ふん」

初雪 in テント(うわぁ、深海に引きこもりが居る)ジー

集積地棲姫 in テント(うわぁ、艦娘に引きこもりが居る)ジー


-鎮守府 執務室-

提督「いつもは吹雪が居るのに、居ないと寂しいな」

榛名「提督の心の隙間は榛名が埋めて差し上げます!」

提督「おいおい、先日の様なことは止めてくれよ?」

榛名「今度は大丈夫です!」

コンコン

秋津洲「秋津洲です。失礼するかも」

提督「どうぞ」

ガチャ

秋津洲「提督に完成したプラモを見せに来たかも」

提督「プラモ?」

秋津洲「あれ?机の上に置いておいた手紙、見てないかも?」

提督「手紙?そういえば何かあったな。で、何が完成したんだ?」

秋津洲「コレかも」つ1/700 赤城

提督「赤城ー!」

赤城「提督、お呼びですか?」←たまたま執務室前を通りかかった

提督「スマン、君のことじゃない」

赤城「? そうですか。では、失礼します」

提督「何でよりによって、赤城なんだよ!」

赤城「ん?」チラッ

秋津洲「提督の私室の一番目立つ所にあったからかも!」

赤城(プラモデルの話ですか)

提督「マジかよ・・・せっかく艦載機も用意して、楽しみにしてたのに」

秋津洲「それは悪いことをしたかも」

提督「もういい、ウイングは別に飾るよ」

秋津洲「ウイングってまさか?」

夕張「それが人間のやることですか!提督」

提督「うおっ!いつの間に」

夕張「艦載機はせめてゼータにしてください!」

明石「私ならデルタプラスかリゼルかな」

榛名(ウイング?ゼータ?皆さん、何の話をしているのでしょう?)

提督「お前たちも大して変わらんと思うぞ」

夕張「提督のは思いっきりバードって言ってるじゃないですか!鳥ですよ!最早、飛行機ではありません!」

提督「そこかよ!」

秋津洲「二式大艇ちゃんを載せるのが一番いいかも!」

提督「何でもかんでも二式大艇にするのは止めなさい」


-夜 キャンプ場-

吹雪「金剛さん」

金剛「何デスカ?」

吹雪「せっかくなので、お隣と交流してみませんか?」

金剛「ウーン」

吹雪「戦いを終わらせるための糸口を掴めるかも知れませんよ」

金剛「そうデスネ。向こうも戦う気は無いと言っているし」

吹雪「じゃあ、声を掛けてきますね!」

吹雪「あの」

重巡夏姫「何だ?」

吹雪「カレーを沢山作ったので、一緒に食べませんか?」

重巡夏姫「艦娘と食事をしてみるのもいいか。戦艦、集積、行くぞ」

戦艦夏姫「はーい」

集積地棲姫「えー、テントの中がいい」

重巡夏姫「行くぞ」

集積地棲姫「やだ、引きこもる」

吹雪(初雪ちゃんみたい)

重巡夏姫「戦艦」

戦艦夏姫「はい」ズルズル

集積地棲姫「あーれー」

吹雪(何だかデジャヴが)

~しばらく後~

吹雪「お口に合いましたか?」

重巡夏姫「ふむ。艦娘の作った料理も中々美味いな」

戦艦夏姫「そうですね」

集積地棲姫「早く引きこもりたい」

初雪「早く引きこもりたい」

初・集「ん?」

チラッ

重巡夏姫「集積がどうかしたか?」

吹雪「あの、以前、私の鎮守府の仲間が集積さんと戦ったのですが」

重巡夏姫「ああ。それは別の集積だな」

吹雪「やっぱりそうですか(夕張さんたちが轟沈させたのに、何故居るのかなんて聞けないし)」


-3日後 執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「あれ?壁なんて眺めてどうしたんですか?」

提督「いや、ちょっと模様替えでもしようかと思ってな」

夕張「それで壁を眺めてたんですか」

提督「榛名、貴婦人と一角獣柄の壁紙なんてどうだろう?」

榛名「素敵だと思います!」

夕張「またまた、某映画で見たからって」

提督「いや、それより前から興味があったんだが。それに以前、日本に実物が来たとき見に行ったからな」

提督「あと、装飾にアルフォンス・ミュシャの絵とか欲しいな。黄道十二宮とかいいかも」

榛名「それもいいと思います!」

夕張「」ポカーン

提督「あれ?夕張、どうした?」

夕張「ナイト2000が欲しいなんて言う人だから、今まで単なるロボ・メカオタクだとばかり思っていました」

提督「何か今、さらっと失礼なこと言わなかったか?」

夕張「まさか、そっち方面に興味があったなんて」

提督「妖精さんに頼んだら用意してもらえそうだし、家具コインを買ってくる。夕張は榛名と二人でお茶しててくれ」

榛名「では、お茶の準備をしますね」

提督「キット、出掛けるぞ」

ガラガラガラ

キット「はい、アドミラル」フォンフォン


夕張「あれ?」

榛名「どうされましたか?」

夕張「提督は『家具コイン』を買いに行くって言ってましたよね?」

榛名「そういえば、『家具職人』ではなく『家具コイン』と仰っていましたね。どういうことでしょう?」

夕張「う~ん」


-コンビニ-

店員「いらっしゃいませー」

キョロキョロ

提督「置いてない。次行くか」


-スーパー-

キョロキョロ

提督「ここにも無いだと!」


-執務室-

夕張「遅いですね」

榛名「どこまで行ったのでしょう?」


-別のスーパー-

キョロキョロ

提督「何っ!ここにも無いだと!」


-お菓子専門店-

キョロキョロ

提督「有った!」


~1時間後~


ガラガラガラ

榛名「お帰りなさい」

夕張「随分遅かったですね」

提督「ああ、中々置いてなくてな」

夕張「家具コインなんて何処に売ってるんですか?」

提督「スーパーや、お菓子屋だ。二人も食べるといい」つコイン型チョコレート

榛名「え、家具コインって、まさか・・・」

提督「うむ。チョコレートだ。妖精さんはいつもこれで仕事をしてもらっている」

夕張「そうだったんですか!?」

榛名(と言うことは、私たちが海で拾うのもチョコレートでしょうか?)

提督「そういえば、皆には話してなかったな」

提督「榛名たちも部屋の模様替えをしたくなったら、このチョコを持って行って妖精さんに相談するといい」

榛名「お姉さま方と相談したうえで、そうします」

夕張「私も模様替えしてみようかな~」

提督「では早速、妖精さんに頼んでくる」

ガチャ

提督「比叡に霧島じゃないか。こんなところでどうした?」

バタン

比叡「えっと、その・・・」

提督「ああ、そうか!榛名が気になって様子を見に来たのか」

霧島「はい」

提督「榛名ならちゃんと仕事をしてくれてるぞ」

比叡「それを聞いて安心しました」

霧島「先日の様な問題を起こしていませんか?」

提督「大丈夫だ。先日の件は俺にも責任がある。気にするな」


-工廠-

明石「あら、提督。装備の改修ですか?」

提督「いや、妖精さんに用事があってな」

明石「妖精さーん、提督が呼んでるよ」

妖精ズ「はーい」

妖精ズ「今日はどの様なご用件で?」

提督「壁紙と装飾で作ってもらいたい物が」つ家具コイン5万枚

妖精ズ「こんなにも!!どんな依頼でも迅速かつ丁寧に遂行させて頂く所存であります!」

提督「では、作ってもらいたい物なんだけど」


-執務室-

ガチャ

榛名「おかえりなさい」

提督「ただいま」

バタン

提督「あれ、夕張は?」

榛名「部屋に帰られましたよ」

提督「そうか。壁紙と絵だけど、明日には用意してもらえるそうだ」

榛名「今から楽しみですね!」


-夕方 キャンプ場-

重巡夏姫「先日のカレーの礼だ。直ぐその川で釣った」

吹雪「こんなに貰っちゃっていいんですか?」

重巡夏姫「構わん」

吹雪「ありがとうございます!」

吹雪「みんなー、お隣さんから鮎を貰ったよー」

白雪「鮎?和菓子の?」

金剛「晩ご飯は鮎の塩焼きデース」

叢雲「深海棲艦にしては気の利いたことをするじゃない」

吹雪「あれ、初雪ちゃんは何処ですか?」

金剛「遊びに行ったネー」

吹雪「あの初雪ちゃんが!」

金剛「隣に居る集積とポケ○ンで対戦だと言っていたヨ」

吹雪「結局引きこもりですか・・・」


-翌日 執務室-

カチッ

提督(探照灯が6個)

カチッ

提督(ドラム缶が1個。ん?)

提督「!!」

榛名「どうされましたか?」

提督「い、今、装備品のリストを見ていて気付いたことがある」

榛名「はい」

提督「榛名、キット、落ち着いて聞いて欲しい」

榛名「はい」ゴクッ

キット「はい」フォンフォン

提督「先日まで沢山あったドラム缶が一つしか残ってないんだ」

榛名「!!」

キット「何と!」フォンフォン

榛名「原因は分かったのですか?」

提督「ああ、原因を考えてみた。工廠・・・」

榛名「まさか、明石さんか夕張さんが?」

提督「明石が」

キット「明石さんがどうしたのですか?」フォンフォン

提督「明石に頼んで大発を改修していたらドラム缶がごっそり減っていた」

榛名「それってまさか!」

提督「改修時に素材として消費していたんだ!」

榛・キ「!!」

提督「いやー、驚いたよ。何でこんなに減ってるんだ?って思ったら改修で消費していたからな」

榛名「原因が分かったホッとしました」

キット「盗難事件でなくて良かったです」フォンフォン

提督「流石にドラム缶を盗む奴なんていないだろ」

龍驤「何でやねん!」

提督「お!流石大阪産まれの艦娘。疾風の如く現れて、ナイフの様に鋭いツッコミ」

龍驤「何ちゅうオチやねん!それとうちは横須賀産まれや!」

提督「は?」

榛名「え?」

キット「またまた、ご冗談を」フォンフォン

龍驤「アイスキャンデーの時に言うたやろ!」

提督「アイスキャンデー?はて?」

榛名「何の話でしょうか?」

龍驤「自分ら・・・」

キット「記録にありません」フォンフォン

龍驤「キットはそん時居らんかったからしゃーないわ」


提督「そうだ!」

ビクッ

龍驤「急にどないしたん?」

提督「豚まんを買いに行こう!」

榛名「榛名も食べたいです!」

提督「鎮守府全員分を買おうと思うと凄い数になるな。店に断られそうだ」

榛名「そうですね・・・事前に電話で注文してはいかがでしょう?」

提督「そうだな。いきなり100個って言われても困るだろうし、先に連絡しておこう」

龍驤「・・・」

キット「どうされましたか、龍驤さん」フォンフォン

龍驤「吹雪、はよ帰って来てや。このバカップルには付き合いきれんわ・・・」

龍驤「言うても、あの子もあんま変わらんか。いや、榛名よりは・・・」ブツブツ


-キャンプ場-

吹雪「くしゅん」

金剛「ブッキー、風邪デスカ?」

叢雲「司令官が吹雪の話でもしてるんじゃないの?」

吹雪「そうかも知れないね」


-キャンプ場 6日目 夜-

吹雪たち&重巡夏姫たち「キャンプと言えば?キャンプファイヤーだ!」

吹雪たち&重巡夏姫たち「カパーイ!」

吹雪たち&重巡夏姫たち「アハハハハ」


-最終日 朝-

重巡夏姫「明日からはまた敵同士だ。戦場で会えば容赦せん」

叢雲「その時は私たちも本気で戦うわ」

重巡夏姫「それでいい。では、また戦場で会おう!」

初雪「またポケ○ンで対戦しよう」

集積地棲姫「今度は負けないからな!」

吹雪「以前、ヲ級さんが、自分たちは上からの命令で戦っていると言っていました」

吹雪「彼女たちを見ていると、いつか深海棲艦とも分かり合えるんじゃないかって思います」

金剛「ブッキー、そうデスネ。いつかそんな日が来ると思いマース」

金剛「では、皆さん、提督の待つ鎮守府へ帰りまショウ!」


-数時間後 鎮守府 執務室-

コンコン

吹雪「吹雪、ただいま戻りました」

金剛「金剛デース、ただいま戻りまシタ」

ガチャ

提督「おかえり」

榛名「おかえりなさい」

提督「キャンプはどうだった?」

吹雪「はい!とても楽しかったです!それに深海棲艦とも仲良くなれました」

提督「そうか、深海棲艦と仲良く・・・深海棲艦!?」

吹雪「後で詳しくお話します」

提督「後で詳しく頼む。金剛、引率お疲れさん。どうだった?」

金剛「とても楽しかったデース」

提督「それなら良かった」

吹雪「あれ?模様替えしたんですか?」

提督「ああ、イメチェンしてみたくなったからな」

吹雪「À mon seul désir」

金剛(今の何語デース?)

提・榛「何で読めるんだ(ですか)?」

吹雪「以前、提督の部屋にあった本で見て、気になったので読み方を調べました」

提督「なるほど、そうだったのか」

吹雪(私のたったひとつの望みは、誰一人欠けることなく終戦を迎えることです。司令官なら出来ると信じています)

金剛「提督、榛名はいい子にしていましたか?」

提督「ああ、世話になりっぱなしだ」

金剛「それなら良かったデース」

次回、大型(建造)艦娘登場予定
本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営から新たに配属される艦娘のリストが届きました」

提督「新人が来るのか。どれどれ」ペラッ

提督「イタリアの正規空母 アクィラ。正規空母 雲龍、天城。雲龍に天城?これってもしかして?」

大淀「はい。葛城さんの姉妹艦です」

提督「やったー!1年3ヶ月にも及ぶぼっち生活からやっと葛城を開放してやれる!後で知らせてやらないと!」

吹雪「やりましたね!司令官」

提督「他にもまだ居るな。潜水艦 伊26。駆逐艦が陽炎型の嵐、時津風。秋月型の秋月」

提督「ドイツの重巡 プリンツ・オイゲン。最後に英国戦艦 ウォースパイトか。結構来るんだな」

大淀「彼女達の配属は一週間後の予定です」

提督「了解」

大淀「では、私は失礼します」

ガチャ

バタン

提督「英国戦艦ねぇ、またアイダホの様な何語ですか?ってのが来るんだろ?アイツのは南部訛りってやつか?」

吹雪「やっぱり、そう思いますよね?(アイダホ?)」

提督「アイダホの後なだけにな。英国だし、一応金剛にも知らせておくか」

吹雪「来週来る新人さんたちの歓迎会なんてどうですか?」

提督「そろそろ中秋の名月だから、歓迎会として月見パーティーでもするか」

コノテニヨセル フクサシュノイロ

提督「明石から着信だ!」ピッ

提督「もしもし」

明石「提督、大変です!キットが、キットが!」

提督「明石、落ち着け。キットがどうした?」

明石「兎に角、直ぐに工廠まで来て下さい!」

提督「分かった!直ぐに行く!」

提督「キットに何かあったらしい。工廠に行って来るので留守番を頼む」

吹雪「はい!」


-工廠-

提督「はぁ、はぁ、キットがどうした?」

キット「私がどうかしましたか?アドミラル」フォンフォン

提督「ん?何ともないじゃないか、明石」

明石「提督、キットが、キットの提案したレシピで建造したら大和さんが!」

提督「ヤマト?宅急便がどうした?」

大和「宅急便じゃありませんっ!」

提督「ん?」チラッ

大和「大和型戦艦、一番艦、大和。推して参ります!」

提督「!!!」

提督「ぴゃあぁぁぁ!」バタン

酒匂「矢矧ちゃん!酒匂の台詞、今度は司令に取られちゃったよぉ!」

矢矧「大和、久しぶりね」

酒匂「え?無視?」ガーン

酒匂「司令と矢矧ちゃんのバカー!(泣)」ダッ

大和「妹さん、行っちゃったけど、いいの?」

矢矧「構わないわ。後でちゃんと謝っておくから」

大和「そこで倒れている人って、提督よね?」

矢矧「ええ、そうよ。ずっと貴方に来て欲しいと言っていたから、嬉しさの余りショック死したのね」

大和「ショック死!?」

トクン
トクン

明石「ちゃんと心臓が動いてます!勝手に殺さないでください!」

大和「急いで医務室に運ばないと!」


-医務室-

提督「うーん。あれ?」

吹雪「司令官!良かった」ダキッ

明石「お目覚めですか?」

提督「おいおい、急に抱きつくな。って言うかここ医務室だよな?何でこんな所に?」

明石「覚えて無いんですか?」

提督「んー、明石からキットがどうのって呼び出されて工廠に行った。それから・・・」

医師「お目覚めですか?早速ですが、何本に見えますか?」指二本

提督「五本」

医師「重症ですね。しばらく入院が必要です」

提督「二本!二本です!」

コンコン

長門「失礼する」

ガチャ

長門「目が覚めたか、良かった。金剛なんて発狂寸前の状態になっているぞ。それに提督が倒れたと聞きつけて皆、集まっているぞ」


-医務室前-

夕立「提督さんが過労で倒れたっぽい」

夕雲「そんなになるまで働くなんて。どうして私に甘えてくれなかったんですか?」

浦風「提督さんが心配じゃ」

時雨「僕は深海棲艦に襲われたと聞いたよ」

ヲ級「私じゃないわよ!」

イ級「私でもないぞ」

扶桑「心配しなくても貴方たちが提督を襲うなんて、誰も思ってないわ」

赤城「提督が心配で食事が喉を通りません」モグモグ

比叡「思いっきり食べてますよね?」

赤城「これはおやつなので食事ではありません!」モグモグ

比叡「はぁ、そうですか」

摩耶「あたしは明石と夕張の作った道具の実験台にされたって聞いたぜ」

夕張「提督を実験台になんてしません!」

霞「あのクズ、何勝手に倒れてるのよ」

瑞鳳「卵焼き食べさせてあげたら元気になるかな?」

榛名「榛名が至らないばかりに、提督申し訳ありません!」

ワイワイ

ガヤガヤ


-医務室-

提督「うわぁ。何か凄いことになってるな」

長門「それだけ提督が慕われているということだ」

大和「私が提督を殺してしまったのではないかと心配になりました。目が覚めて本当に良かったです」

提督「大和?」

大和「はい。大和です」

提督「大和!そうだ、工廠に行ったら大和が居たんだ!それで興奮し過ぎて倒れたんだった!」

吹雪「もう、司令官ったら」

提督「心配を掛けてすまなかった。それと皆に大和を紹介しないといけないな」

ガチャ

提督「皆、心配を掛けてすまなかった。もう大丈夫だ。それと、皆に報告がある。大和」

大和「はい」

提督「大和が我が鎮守府に来た」

大和「大和型戦艦、一番艦、大和です。宜しくお願いします」

ワーヤマトサンダー

提督「後ほど全員を大ホールに集めて正式な発表をする。一旦、解散だ」

提督「吹雪は大和と一緒に執務室に戻ってくれ。俺は金剛の様子を見てくる」

吹雪「はい!」

長門「金剛を頼むぞ」

提督「任せておけ」

吹雪「行きましょうか、大和さん」

大和「はい」


-金剛型私室-

金剛「テートクテートクテートクテートクテートクテートク」ハイライトオフ

霧島「お姉さま、しっかりしてください」

コンコン

霧島「誰かしら?」

ガチャ

霧島「あら、司令。もう大丈夫なのですか?」

提督「ああ、大丈夫だ。それより金剛は?」

霧島「お姉さま、司令が会いに来られましたよ」

金剛「テートク?」

提督「ああ、俺だ」

金剛「提督!ヴァァァァニングゥ、ラァァァァヴ!」ハイライトオン

提督「!! ちょっと待て!そんなに勢い良く飛びつかれるとって、ぐぎぎぎ・・・やっぱ無理」

バタン

ゴン!

霧島「司令!しっかりしてください!お姉さま、これでは医務室に逆戻りです!」

金剛「オー、ソーリー、提督!しっかりしてくだサーイ!」


-医務室-

医師「またですか」

提督「面目ない」


-しばらく後 執務室-

吹雪「司令官、遅いですね」

大和「そうですね」

ガチャ

提督「ただいま」

バタン

吹雪「おかえりなさい。金剛さんに抱き付かれて離してもらえなかったんですか?」

提督「金剛会いに行く、飛びつかれる、倒れる、頭打つ。以上」

吹雪「あー、金剛さんらしいと言いますか。災難でしたね」

提督「大和はしばらく演習で経験を積んでもらおうと思う」

大和「実戦に向けて頑張ります!」

提督「香取、鹿島の出番だな」

キット「香取さん、鹿島さんそれに海風さん、江風さんは地域の交流イベントでコンビニに出向しています」フォンフォン

提督「そうだった」orz

提督「では、金剛か比え・・・いや、長門に頼もう。最近構ってないせいで拗ねてると聞いたからな」

葛城が1年3ヶ月ぼっち(姉妹艦が居ない)だったのは我が鎮守府の実話です。いやー長かった。
そして、この記録は誰にも抜かれない気がする(武蔵がまだ居ないけど、大和着任からまだ半月だから大丈夫)。
夏イベで雲龍も天城も来なかった場合、
葛城が泣きながら執務室を立ち去る⇒瑞鶴が発見⇒提督になにかされたと勘違い⇒ブチ切れた瑞鶴が執務室を爆撃の流れになるところでした。

本日はここまで

今年も残り三ヶ月ですが、ネ式エンジンってどうなったの?
今年、入手のチャンスがあるはず・・・だよね?
秋イベの報酬?それとも任務の報酬?はたまた、そんな物しらねぇなぁって扱い?

本日分始まります


-新艦娘着任当日 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

提督「よく来てくれた。俺がこの鎮守府の提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

キット「私はアドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

秋月「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました。お任せください!」

初月「姉さん、会えてよかった」

嵐「や!陽炎型駆逐艦、十六番艦、嵐だ!司令、よろしくな!逢えて嬉しいぜ!」

時津風「陽炎型駆逐艦十番艦。時津風・・・出るよ。」

陽炎「二人とも、よく来たわね!不知火たちが待ってるから後で案内するわ」

アクィラ「Buon Giornov!地中海生まれの航空母艦Aquilaです。活躍する・・・はずですー♪ 楽しみにしてて!」

リットリオ「よく来たわね」

雲龍「雲龍型航空母艦、雲龍、推参しました。提督、よろしくお願いしますね。」

天城「雲龍型航空母艦、天城と申します。提督、どうぞよろしくお願い致します。天城、精進致します。」

葛城「やっとお姉ぇたちに会えたわ!あなたに感謝しないとね」

提督「長らく待たせてすまなかった」

プリンツ「Guten Morgen!私は、重巡プリンツ・オイゲン。よろしくね!ところで、ビスマルク姉さまは何処ですか?」

提督「グラーフ・ツェッペリン?(難聴)」

プリンツ「ビスマルク姉さまです!ってグラーフ?」

グラーフ「久しぶりだな。残念ながらビスマルクはこの鎮守府には居ない」

プリンツ「えー」

グラーフ「レーベ、マックス、ユーは居る。ビスマルクはしばらく我慢しろ」

プリンツ「仕方ないなー」

伊26「ねえねえねえ!あなたが提督なんだ!あたし、伊26潜水艦!ニムでいいよ!よろしくね!」

伊19「歓迎するのね」


ウォースパイト「我が名は、Queen Elizabeth class Battleship Warspite! Admiral・・・よろしく、頼むわね」

提督「ほ」

金剛「ほ、ほ」

ウォースパイト「ほ?」

提・金「本物だー!」

ウォースパイト「?」

提督「アイダホの後だけに期待していなかったが」

金剛「今度は英語を話す艦娘が来たデース!アイダホとは大違いデース!」

提督(英国産まれってことで明石に用意してもらったコレを試そう)

ガサゴソ

金剛「提督、何してるデース?」

提督「ウォースパイトが来るってことで明石に用意してもらった装置があってな」

謎の装置「Hello」

金剛「あー、古いムービーで見たことがありマース」

ウォースパイト(なるほど、アレをやれってことね)

ウォースパイト「In Hartford , Hereford and Hampshire hurricanes hardly ever happen.」

提督「おお!Hの発音で炎が揺れているぞ!」

金剛「本物デース!」

キット「その位なら私にもできます」フォンフォン

提督「キットはアメリカ産まれなんだから、クイーンズ・イングリッシュで話さないだろ?」

ウォースパイト(車が喋るなんて、Japanはとてもamazing)

新人たち「あの」

提督「あ、ほったらかしにしてスマン」

提督「では、各自鎮守府内の案内をしてやってくれ」

初・陽・リ・葛・グ・19・金「はい!」

提督「全員への紹介は一時間後に大ホールで行うので、時間までに集合してくれ。では、一旦解散」


-廊下-

秋月「ん?」←各自姉妹艦たちと別コースで行動中

嵐「そういえば」

時津風「さっき」

アクィラ「車が」

雲龍「喋って」

天城「なかった?」

初月「え?」

陽炎「今更」

リットリオ「気付いたの?」

葛城「キットは提督が妖精さんに造ってもらった特別な車よ」


-月見当日 執務室-

提督「よっこらせっと」

ドスン

吹雪「望遠鏡ですか?」

提督「ああ、今夜の月見で使おうと思ってな」

吹雪「何かぶら下がってますよ?」

提督「これは望遠鏡を制御するコントローラーだ」

吹雪「???」

提督「意味が分からないと言いたげな顔だな。コイツは見たい天体を入力すると自動で探してくれる機能が付いているんだ」

吹雪「そんなのが有るんですか!」

提督「便利でいいだろ?その分、結構高かったんだけどな。とりあえず動作確認しておくか」

提督「電源オン!」

シーン

吹雪「動きませんね」

提督「長らく使って無かったから、電池切れの様だな。後で明石の売店に買いに行くとしよう」

提督「そうだ!青葉ー」

シュタッ

青葉「はーい」

吹雪「いつも通り、天井裏から現れましたね」

青葉「流石に吹雪さんも慣れましたか?驚きもしませんでしたね」

吹雪「もう日常の光景になりましたよ(段々、この人がストーカーに思えてきました)」

青葉「不肖ながら、この青葉、スクープのためなら火の中、水の中、天井裏です!」

提督(あの子のスカートの中は含まないのか)

提督「で、用件なんだが」

青葉「メモの準備は出来てますよ!いつでもどうぞ!」

提督「今日の晩ご飯は例のアレだから」

青葉「まっ、まさか・・・アレですか?今度こそ本物ですか?」

提督「今度こそ本物だ。約束を破って針千本飲まされたくはないからな」

青葉「本当の本当ですね?新聞に書いちゃいますよ」

提督「本当の本当だ。ほら、納品書だ」

青葉「本物ですね!新人さんの歓迎で大盤振る舞いですか?」

提督「そうだ。おかげで財布が轟沈したぞ」

青葉「では早速、号外を刷って皆さんに知らせてきます。では、青葉はこれで!」ピューン

キット「前回、青葉さんに嗅ぎ付けられたおかげで手痛い出費になりましたね」フォンフォン

提督「それで皆が喜んでくれるなら安いもんさ」

吹雪「安いって言いながら、目から汗が出てますよ」


-夜 食堂-

初月「姉さん、最後に一目会えてよかった。今日でお別れみたいだ。僕は明日、解体されるんだ」

秋月「ステーキなんて!こんな贅沢な物食べられません・・・」

提督(初月の奴、またそうなるのか。それと秋月、食いしん坊空母に見つかる前に食べなさい)

熊野「やっぱり、神戸牛のステーキは最高ですわ!」

鈴谷(あれ?今度は本物?また偽物だと思ったんだけどな~)

榛名「榛名、感激です!」

清霜「お肉いっぱい食べたら、戦艦になれるかな?」

提督(出来ることなら戦艦にしてやりたいが・・・無能な上官を許してくれ)


-しばらく後 グラウンド-

鳳翔「間宮さん、伊良子さんの作ったお団子も沢山ありますよ」

夕立「お団子、美味しいっぽい!」

時雨「夕立は花より団子だね。いや、この場合は月より団子かな?」

赤城「間宮さんのお団子は最高です!」

加賀「流石に気分が高揚します」

浜風「このイカ焼きもなかなかいけます」

提督「アイツ等は色気より食い気か」

江風「よお!提督。一つどうだい?」つ皿に盛った団子

提督「せっかくだから頂こう」

パクッ

モグモグ

提督「間宮さんの甘味は格別だな」

江風「それは姉貴と二人で作ったんだぜ」

海風「お口に合った様で嬉しいです」

提督「何と!二人ともやるな!」

秋津洲「提督、秋津洲たちも月見団子造ったかも!」

秋雲「秋雲も頑張ったよー」

提督「お、中々いい感じじゃないか。せっかくだから一つ頂こう」

秋津洲「ダメかも!」

提督「ん?どうしてだ?」

秋雲「これは飾る用にフルスクラッチで造ったからねー」

提督「えっと、まさか?」

秋津洲「二人でパテをこねて造ったお団子かも!」

提督「」

秋雲「あれ?余りの完成度の高さに言葉を失ってる~?」

提督「とりあえず、食い気勢が間違って口にしない様に、注意書きをして飾っておいてくれ」

秋津洲「はーい!かも」

提督(一体、誰があの二人をあんな風にしてしまったんだ?って俺か?)

秋雲「余ったパテで今度はちねり米を造ろっか?」

秋津洲「それいいかも!」

提督(うわぁ・・・ちねり米って、正気か?あの二人はどのへ向かっているのやら)


川内「月は出ているか?」E:サングラス

神通「姉さん、せっかくのお月見なのだから静かにしてください」

那珂「あはは。川内ちゃん、何してるの~?」

提督「・・・。川内・・・夕張の奴に汚染されてしまったか。月ってだけでそれをやるとは」

川内「お祭りなんだから皆で騒がないと!」

神通「お月見はそういう祭りではありません」

川内「えー、別にいいじゃん!」

那珂「那珂ちゃんのライブ始めるよー!」

神通「提督からも言ってやってください」

提督「そうだな。川内もう少し静かにs」

川内「YA ☆ SE ☆ N!」ピョンピョン

ポロッ

提・川「あ・・・」

ベキッ

川内「提督のグラサン落としたうえに踏んじゃった。ごめんなさい」

神通「!! 申し訳ありません、提督。何とお詫びをしてよいやら・・・神通、切腹します!」

提督「!! いや、そんな大層な話じゃないから、止めなさい!」

神通「離してください!」

提督「だから止めなさいっての!」

神通「だったら、戦艦や重巡の方々には敵いませんが、体でお詫びします!」

提督「それはもっとダメだから!吹雪に聞かれると不味いから!」チラッ

吹雪「綺麗な満月だねー」

睦月「最高のお月見日和にゃしぃ!」

提督(良かった、気付いてない)

提督「あと川内・・・お前、アメリカかイタリアに何か恨みでもあるのか?」

川内「どうして?」

那珂(艦娘の大半がアメリカに対しては少なからず恨みがあるんじゃないかな?昔の敵だし)

提督「いや、分からないならいい。仕方ないから新しいのを買うよ(涙)」

川内「お詫びとして弁償するね」

提督「そこまでしなくていい」

川内「じゃあ、夜戦(意味深)で」

提督「姉妹揃って変なこと言わないでくれ」

那珂「那珂ちゃんは枕営業なんてしないよ!」

提督「だ・か・ら、そういう発言は止めてくれ!」

北上「月が綺麗だね~大井っち」

大井(これってまさか!)

大井「私、死んでもいいわ」

北上「ん?死んじゃダメだよ?」

大井(あれ?やっぱり違う?)

提督(何やってるんだ、アイツ等。北上の発言を夏目漱石と思ったのか?)


春風「こんなにも綺麗なお月様が見られて、春風、嬉しく思います」

神風「司令官も一緒に月を見ましょ?」

提督「今、皆の様子を見て回っているから、また後でな」

神風「じゃあ、待ってるわね」

速吸「あの、提督さん」

提督「速吸か。どうした?」

速吸「私、鷲座を見たいです!」

提督「鷲座か。鷲座は夏の星座だからな~、まぁまだ見えるかな」

速吸「私、アクィラだけには負けたくないんです!」

提督「アクィラ?急にどうした?」

速吸「流星拳は私のものです!ぽっと出のアクィラなんかに、鷲の座を譲る気はありません!」

提督(流星拳?確か一部でそんなこを言われてたな。まてよ、流星拳ってそういうことか!)

提督「安心しろ、速吸。アクィラより君の方が戦力としては上だ」

速吸「本当ですか?」

提督「ああ、本当だ(燃費等の悪い部分も含めて全てが上だ。活躍させてやれなくてスマン。それと君は鷲星座の聖○士ではない)」

アクィラ「お団子美味しい!」←本人の知らない所でライバル扱い

瑞穂「提督、お団子をどうぞ」

提督「ありがとう」パクッ

提督「うん、美味しいな」

瑞穂「喜んで頂けた様で瑞穂も、嬉しいです」

提督(それにしても、瑞穂の三方はどうなっているんだ?季節ごとに違う物を載せて、どうやって戦ってるんだ?)

ウォースパイト「Japanの秋。月見というのもいいわね」

提督「やあ、ウォースパイト。日本には馴染めそうかな?」

ウォースパイト「あら、Admiral.金剛 is very kind.直ぐに馴染めたわ」

提督「それは良かった」


提督「大和も楽しんでるか?」

大和「昔はお月見を楽しむ余裕なんて無かったので、とても嬉しいです」

提督「それは良かった」

大和「ただ・・・」チラッ

隼鷹「今日は月見で、酒が飲めるぞー♪」

ポーラ「酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞー♪」

那智「飲めるぞー♪」

提督(あっちの飲兵衛共は合唱中か)

千歳「ひとりざけー、てじゃくざけぇー、えんかをききぃながぁらぁー」

千代田「お姉、もうこのくらいにしようよ」

千歳「うるさいわねー、きょうはもっとのみたいのよー」ヒクッ

提督(うわぁ、何か嫌なことがあったのか?)

提督「うん、何と言うか、風情が無くてスマン」


暁「キット、星の見かたを教えて」

キット「では、車内のモニターをご覧下さい」ガチャ

暁「失礼します。レディだからちゃんと言えるんだから」

島風「おうっ!暁ちゃん、いいな~」

キット「島風さんもどうぞ」フォンフォン

島風「にひひっ、お邪魔しまーす」

キット「では、始めましょうか。南の空に見えるのが」

提督(キットは先生役か。キットに任せておけば間違いないだろう)

朧「提督、蟹座を見たいです」

提督「朧か。残念ながら蟹座は春の星座なんだ」

朧「今は見えないんですか?私の尊敬する人の星座なのに。残念です」

提督「ん?尊敬する人?まぁ、星は見えないが蟹座に関するトリビアを教えてあげよう」

提督「蟹座の散開星団プレセペは中国では積尸気と呼ばれていてな、積尸気とは積み重ねた死体から立ち上る鬼火のような燐光の事だ」

提督「なので、プレセペは地上の霊魂が天へと昇る穴と言われている」

朧「知ってます」

提督「あ、そう?つまらん話ですまなかった」

朧「そんなことないです」

漣「ご主人様、今日の出撃で朧っち大活躍だったんですよ!」

朧「そんなことない。多分」

漣「深海棲艦を股に挟んで真っ二つにしたじゃん。アク、アク何だっけ?」

朧「アクベンス」

漣「そうそう、アクベンス!で、アクベンスってどういう意味?」

提督「アラビア語で『蟹の爪』のことだ」

漣「あー、なるほど。朧っちらしいわー。てか、何でご主人様が知ってんの?つーか、顔色悪いよ」

提督「あの、朧さん?人の魂を黄泉比良坂に飛ばす様な技は使えませんよね?」

朧「今はまだ使えないです」

提督「今はって」

朧「大丈夫です。出来たとしても提督には使いませんよ」

朧「潮に手を出さない限り」ボソッ

提督(ひぃっ!朧だけは絶対に敵にまわしてはいけない。コイツはやば過ぎる)

提督「ところで朧さん、そういうのはどちらで覚えられたのですか?」

朧「提督の部屋にあったマンガです。死刑執行人さんに憧れて技の練習をしました」

提督(デスの方じゃなくて良かった、のか?)

朧「そうだ!今度、島根に遊びに行きませんか?」

漣「いいねー!出雲大社にお参り、キタコレ!」

漣「あれ?ご主人様、汗が凄いよ」

提督「あの、朧さん。わたくしに何か恨みでも?」

朧「先手必勝です。やられる前にやるのが戦です」

提督「潮さんに手を出す気は無いので見逃してもらえませんか?」

朧「ダメです」

漣「吹雪姐さんがいるのに、潮にまで手を出そうとは、ふてえご主人様だ!」

提督「だから何でそうなる!」


ツンツン

提督「ん?」

響「司令官」

提督(逃げるチャンスだ!)

響「私は鳳凰座が見たいな」

提督「悪いな、響。鳳凰座は日本だと沖縄か小笠原の辺りまで行か『鳳翼天翔!』」

提督「うわー、まるで星をも砕く鳳凰の羽ばたきの様だーっ!」

ピューン

ドサッ

提督「ぐえっ」

響「До свидания(さよなら)」

提督「不死鳥か白鳥、どっちかにしてくれ」

響「響は不死鳥(フェニックス)だけど、ヴェールヌイはロシアだから白鳥(キグナス)なのさ」

提督「なるほど、そうきたか」ガクッ

吹雪「司令官!?しっかりしてください!」ユサユサ

吹雪「響ちゃん、司令官になんてことしてくれるのよ!」

響「姉さんは黙っていて欲しい。これは司令官と私の問題なんだ」

朧(手間が省けた)

漣「あー、これは死んだな」ツンツン

吹雪「漣ちゃんも変なこと言わないで!」

霰「つんつくつん」

吹雪「ちょっと、霰ちゃん!司令官を棒でつつかないで!」

霰「ねーねー、司令官。深海棲艦って、つおい?」

響「さて、邪魔者を始末できたし、この望遠鏡は好きに使わせてもらおう」

赤城「提督が倒れたということは」

加賀「ここからは無礼講です。さすがに気分が高揚します」

山城「不幸だわ」

暁「ちょっと、響!司令官になんてことするのよ!」

吹雪(暁ちゃん)

暁「司令官が居ないと使い方が分からないじゃない!」

ズコー

吹雪(そこなの?ねぇ、そこなの?司令官を殴ったことじゃないの?)

金剛「ブッキー・・・提督を部屋まで運ぶの手伝いマース」

吹雪「ありがとうございます。助かります」

金剛「私、あの子たちのことが分からなくなってきたネー」

吹雪「私もです」


響「青葉さん、この望遠鏡の使い方、分かるよね?」

青葉「モチロンですよー。司令官が取説を読んでいた時、天井裏から見てましたからね!」

響「ほら、大丈夫だろ?」

暁「それなら問題ないわね」

長門「陸奥、そろそろ提督は私たちの所へ来てくれるだろうか?」ドキドキ

陸奥「あら、提督なら来ないわよ」

長門「何故だ!」

陸奥「さっき倒れて運ばれて行ったわ」

長門「クソッ!こうなったらヤケ酒だ!」

陸奥「はぁ~、あなた飲めないでしょ?」

長門「何を言うか!提督用に用意したこのジュースの様な甘い酒なら飲めるぞ!」

~数分後~

長門「あひゃひゃ~、むちゅがふひゃりいる~」

陸奥(どれだけ弱いのよ)

陸奥「お酒はこの辺にして部屋に帰って寝ましょうね」

長門「そうすりゅ~。ぐー」Zzz

陸奥「ちょっと!こんな所で寝ないでよ!」

ポーラ「提督が倒れた、酒が飲めるぞー♪」

那智「酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞー♪」

隼鷹「飲めるぞー♪」

那智「長門も倒れた、酒が飲めるぞー♪」

隼鷹「酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞー♪」

ポーラ「飲めるぞー♪」

大淀「お月見が台無しです」

川内「月はいつもそこにある」

夕張(さて、次は何を見せようかしら)


-翌朝 執務室-

長門「提督よ!昨晩はいつ来てくれるだろうかと、待っていたんだぞ!」

吹雪「長門さん、落ち着いてください」

提督「スマンな。昨晩は響に殴られて伸びていたんでな」

長門「響に殴られて伸びていた?冗談は止めてくれ!」

吹雪「本当なんです」

長門「いくら吹雪と言えども、そんな話信じられ」

コンコン

響「響だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

響「昨晩のことを謝ろうと思って」

長門「まさか」

提督「だから言っただろう」

響「でも、司令官にも責任があるんだよ」

提督「?」

響「本州から鳳凰座が見えないのも、宇宙に空気が無いのも、全て司令官の努力が足りないからさ」

提督「いや、ちょっと待て」

長門「そうだ!鳳凰座が見えないのも、宇宙に空気が無いのも、全て提督の努力が足りないからだ!」

提督「あ?」ギロッ

長門「!! (ヤバイ、調子に乗りすぎた)」

長門「響、いくら何でも提督のせいにするのは酷だ。提督は人間であって神ではない」

響「昨晩のことは私も悪かった。許して欲しい」

提督「気にするな。響の希望を叶えてやれなかったのは事実だからな」

響「では、私はこれで失礼するよ」

ガチャ

響「君たちには失望したよ」ボソッ

バタン

提督「何か最後に時雨の様な一言が聞こえた気がしたが」

吹雪「反抗期でしょうか?」

長門「反抗期か?」

キット「反抗期の様ですね」フォンフォン

提督「うーん」


-執務室前-

響(曙や霞の様に振舞ってみたけど、司令官は喜んでくれただろうか?)


???「響は反抗期なんかじゃないよ」

提督「誰だ!」

シュタッ

川内「川内、参上!」

提督「川内か。で、反抗期じゃないとはどういうことだ?」

川内「実はね、今月の月刊艦娘で『提督にもてるのはツンデレだ!』って特集があってね」

提督(月刊艦娘って雑誌?の存在自体知らねーぞ)

川内「一部の子たちが影響を受けてツンデレ化してるんだよね~」

吹雪(私もツンデレになった方がいいのかな?でも、前に罰ゲームでクソ司令官って呼んだら自殺未遂事件があったからダメだよね)

長門(何っ!ツンデレが流行っているだと!)

キット「たった今、ダウンロードして内容を確認しましたが、確かにその様な特集が組まれています」フォンフォン

提督「そうか。でもな、響にデレの要素は有ったか?全く感じられなかったぞ」

川内「謝罪に来たのがデレじゃない?」

提督「根本的にツンデレを誤解しているだろ」

吹雪「誤解していますね」

川内「そうだね~」

長門「私は提督なんかに会いに来た訳じゃないからね!///」

ドアバーン

スタスタスタ

バタン

提督「長門も影響を受けた様だが、もう訳が分からん」

キット「きっと今のが、長門さんなりのツンデレなのでしょう」フォンフォン

川内「そうだね~」

深海には悪雨(春雨)、悪神通(神通)、水母おばさん(瑞穂)が居るし、ベヌウ(深海)⇒フェニックス(艦娘)のイメージでそろそろ悪響(悪Bep)来ないかな?

提督とウォースパイトのやり取りですが、画が無いと何をしていたのか分からないと思うので、
詳細を知りたいという奇特な提督さんが居れば「マイフェアレディ」って映画を観て下さい。

本日はここまで

アイダホ呼ばわりされるアイオワかわいそうww
実際に本物のアイダホ実装されたらなんて呼ばれるようになるんだろ

今回は某キノコのCMを見て思いついたネタです
本日分始まります


-夜 陽炎型私室-

テレビ「ホク○プレミアム」

テレビ「シュッ」

雪風「松茸が生えてきました!」

テレビ「ホク○プレミアム」

テレビ「シュッ、シュッ、シュッ」

雪風「!!!」

天津風「どうしたの、雪風?」

雪風「松茸狩りに行きたいです!」

天津風「松茸狩り?」

雪風「明日、司令に頼んでみます!」

天津風「そう、頑張って(何だか分からないけど、すごい気合)」


-翌日 執務室-

雪風「司令!松茸狩りに行きたいです!」

提督「松茸狩り?」

雪風「はい!松の木の下で『ホク○プレミアム』って言うと生えてくるんです!」

提督「あははは。そんな訳(いや、待てよ。雪風は幸運艦って呼ばれているよな。生えてくることは無くても、見つける可能性は大いにある!)」

提督「よし!週末に松茸狩りに行くぞ!」

吹雪「し、司令・・・官?」

提督(流石に生えてくるとは思っていないが、雪風なら本当に見つけそうだろ?)ヒソヒソ

吹雪(あー、確かにそうですね!)ヒソヒソ

提督「と、言う訳で松茸狩りが出来る場所のリサーチを頼む」

キット「承知いたしました」フォンフォン

提督「夕立と時雨、それに舞風も連れて行こう」

吹雪「え?でもキットはそんなに乗れませんよね?」

提督「夕張のデロリアンも出せば問題ない。流石に移動本部を出すほどでもないからな」

吹雪「夕張さん、協力してくれますか?撮り貯めしたアニメを見たいって言いそうですが」

提督「食べ物で釣れば大丈夫だ」

吹雪「あと、夕立ちゃんと時雨ちゃんは分かりますが、舞風ちゃんも連れて行くんですか?」

提督「舞茸ってキノコあるだろ?」

吹雪「はい」

提督「一説によると、天然の舞茸はとても珍しく、見つけた人が嬉しくて踊った(舞った)から舞茸と言うらしい」

吹雪「なるほど!舞風ちゃんを連れて行って、由来どおり踊る姿を見てみたいってことですね!」

提督「そういうことだ」


-週末 鎮守府正門前-

提督「では、行ってきます」

鳳翔「いってらっしゃい」

提督「沢山採ってくるので期待しててください」

鳳翔「松茸ご飯に土瓶蒸し、メニューを考えておきますね」

夕立「夕立と時雨はキットに乗るっぽい!」

雪風「では、雪風と舞風は夕張さんのデロリアンに乗せてもらいますね」

夕張「本当に松茸採れるんでしょうね?」

提督「心配するな。雪風に時雨は幸運で有名だろ?それに最悪、夕立が自慢の鼻で見つけてくれるさ!」

夕張「・・・。心配になってきたわ」

提督「よーし、出発するぞ!」

吹・時・夕立・雪・舞「おーっ!」

キット「夕張さん、ナビにデータを転送しました」フォンフォン

夕張「了解。では、ナビを見ながら付いて行くわ」


-数時間後 松茸狩りのできる山-

提督「大人2人、子供5人でお願いします」

地主「では、1万7500円ね」

提督「はい」つ諭吉さん2人

地主「では、入場券とおつりです(今年は不作なのにわざわざ来るとは、いいカモだ!)」

提督「狩るぞー!」

吹・時・夕立・雪・舞・夕張「おーっ!」

雪風「ホク○プレミアム!」

シュッ
シュッ
シュッ

雪風「司令官、生えてきました!」

吹雪「」ポカーン

提督「プッ、本当に生えた(笑)」

キット(コムリンクで通信)「信じられません」

時雨「提督、僕も見つけたよ」

夕立「あっちっぽい」クンクン

地主(バカな・・・)ポカーン

夕張「吹雪ちゃん、私たちも探すわよ!」

吹雪「はい!」

舞風「提督、あっちに舞茸生えてるよー」クルクル

提督「キット、周囲をスキャンして生えてそうな場所を探してくれ」

キット(コムリンク)「承知いたしました」


雪風「ホク○プレミアム!」

シュッ
シュッ
シュッ

雪風「司令官、今度はホンシメジが生えてきました!」

提督「香り松茸、味しめじと言うが、両方見つかるとは思わなかった」

夕張「では吹雪ちゃん、これを装備して」

吹雪「何ですかコレ?」

夕張「電探を改造したキノコ探知機よ!」

吹雪「これなら沢山採れそうですね!」

夕張「ただ一つ問題があって、松茸に限らずキノコ全般に反応するのよね。だから毒キノコには気を付けてね」

吹雪「はい!吹雪行きます!」

夕張「雪風ちゃんが大量に松茸を発見しているし、帰ったら松茸を研究して改良しないと」

雪風「司令官、滑子が生えてます!」

提督「それも採って帰って味噌汁の具にするか」

雪風「・・・」

提督「どうした?」

雪風「鳴きません」

提督「?」

雪風「滑子が鳴きません」

提督「雪風、それはゲームのキャラクターだけで普通の滑子は鳴かないぞ」

雪風「!?」

提督「いや、マジで!?みたいな顔されても困るから」

雪風「・・・」

提督(ヤバイ。夢を壊してしまったか?)

提督「あの、雪風『雪風、また一つ賢くなりました!』」

雪風「普通の滑子は鳴かないんですね?それなら安心して食べられます!」

提督「そうか、それは良かった(夢を壊したかと焦ったが、違ってた様で安心した)」


-駐車場-

豆柴「クゥーン」

キット「しっしっ、あっちへ行きなさい」フォンフォン

豆柴「クゥーン」

キット「見つめても無駄です」フォンフォン

豆柴「クゥーン」

黒服の男たち「クソッ、何処へ行った?」

黒服の男たち「早く見つけないとマズイぞ!」

黒服の男たち「手分けして捜すぞ。お前はあっちへ。俺はこっちへ。お前はそっちへ」

キット「保健所の職員にしては妙な格好ですが、追われているのですか。仕方ありません」フォンフォン

ガチャ

キット「乗りなさい」フォンフォン

豆柴「ワン!」

バタン

黒服の男たち「一体何処だ!」キョロキョロ

~数分後~

キット「行きましたね。さあ、降りなさい」

ガチャ

豆柴「クゥーン」

キット「早く降りなさい」

~数時間後~

夕立「夕立ったら、結構頑見つけたっぽい!?提督さん、褒めて褒めて~!」つ松茸の山

提督「凄いな!夕立」ナデナデ

夕立「えへへ~」

時雨「提督、僕も沢山見つけたよ」つ松茸の山

提督「時雨も凄いな!」ナデナデ

時雨「えへへ」

雪風「司令ー、雪風も撫でて欲しいです!」

提督「よしよし」ナデナデ

舞風「提督、舞風も沢山見つけたよ~」つ舞茸の山

提督「舞風もよくやってくれた!」ナデナデ

吹雪「私たちも沢山見つけました!」つキノコの山

提督「松茸、椎茸、エノキに霊芝・・・霊芝?何コレ?薬にして飲むのか?」

夕張「健康に良いって聞きますし、薬にして飲んだらいいんじゃないですか?」

提督「そうだな。せっかくだし、そうするか」

~提督一行帰宅後~

地主「ホク○プレミアム!」

シーン

地主「・・・。はぁ」


-帰路 キット車内-

豆柴「ワン!」

提督「ん?今、犬の鳴き声が聞こえなかったか?」

吹雪「聞こえましたね」

夕立「聞こえたっぽい」

時雨「聞こえたね」

豆柴「ワン!」

夕立「トランクにワンちゃんが居るっぽい!」

提督「キット、どういうことだ?」

キット「実は・・・」

~事情説明中~

夕立「提督さん、このワンちゃんを鎮守府で飼っちゃだめ?」ウワメヅカイ

時雨「ダメかな?」ウワメヅカイ

豆柴「クゥーン」

提督(くっ、こいつ等・・・)

提督(絶対豆柴なんかに負けたりしない!!)キッ

吹雪「司令官、ダメですか?」ウルウル

豆柴「クゥーン」

キット「私からもお願いします、アドミラル」

提督(豆柴には、勝てなかったよ・・・)

提督「ちゃんと世話するんだぞ」

吹・夕・時「やったー!」

夕立「今日からこの子は『十八代目豆之助』っぽい!」

提督「長っ!そして、日本っていいな~と言いたくなる名前!」

提督(さっきから気になっていたが、この犬何処かで見た様な?)


-デロリアン車内-

雪風「司令たちの様子が変ですよ」

舞風「何か変だね~。毒キノコを食べたとか?」

夕張「何かあったのかしら?提督の身に万が一のことがあっても、キットが居るから事故は起こさないはずだけど、心配ね」


-鎮守府-

夕張「あれ?そのワンちゃんどうしたんですか?」

提督「さっきの松茸山で拾ってな。うちで飼うことになった」

夕張「それで様子が変だったんですね。雪風ちゃんたちが心配してましたよ」

雪風「可愛いワンちゃんです!」

舞風「あら、可愛い~」

鳳翔「お帰りなさい」

提督「ただいま。沢山採れましたよ」

鳳翔「まぁ、こんなに沢山!料理のし甲斐がありますね!」

暁「司令官、お帰りなさい」ジー

提督「ただいま」

豆之助「ワン!」

暁「暁は一人前のレディだから、可愛いワンちゃんを見てもキャーキャー言わないんだから」

響「Хорошо.コイツは可愛いな」ナデナデ

暁「響だけずるーい!」

響「一人前のレディはキャーキャー言わないんだろ?」

暁「うっ・・・」

提督「響、そんなに意地悪してやるな。暁も撫でたいんだろ?」

暁「司令官がどうしてもと言うなら撫でてあげるわ」

提督「では暁にお願いしよう。撫でてやってくれ」

暁「仕方ないわね」ナデナデ

提・響(素直じゃないな)

夕立「今日は夕立と一緒に寝るっぽい」

豆之助「ワン!」

>>367
候補としてはアイダホ2、アイダホMK-Ⅱ、2代目アイダホetc(アイダホが先輩でアイオワの方が後輩って点は突っ込まない方向で)
でも、来月開始の秋イベの報酬として実装でもされない限り大丈夫です。
本当に登場するまでにはこの話は終了しているはずだから。



こんなネタ書いたけど、知らないキノコ、よく分からないキノコを採って食べるのは絶対に止めましょう。
それが許されるのは野草のおっさん(岡本信人)だけだからね。
止めとけよ、本当に止めとけよ、振りじゃないぞ!

本日はここまで

本日分始まります


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営から重要な連絡が届きました」

提督「重要な連絡?」

大淀「はい。最近、各地の鎮守府に『怪盗ほっぽ』なる泥棒が出没しているそうです」

提督「怪盗ほっぽ?ル○ン三世、怪盗キ○ド、怪盗キャットなら知ってるが」

キット(コムリンク)「怪盗キャットは強敵でした」

吹雪「鎮守府に盗みに入るなんて、相当な人物じゃないですか?」

提督「確かに。で、その怪盗ほっぽは何を盗むんだ?」

大淀「それが、零戦が盗まれるそうです」

提督「零戦?なんでそんな物を?まぁいい、赤城たちに注意喚起しておこう」

大淀「では、私は失礼します」

提督「お疲れさん」

ガチャ

バタン

吹雪「そろそろ演習の時間なので、行ってきますね!」

提督「行ってらっしゃい」


~1分後~

ガチャ

提督「ん?どうした?何か忘れも『ゼロ・・・オイテケ・・・』」

提督(!! 北方棲姫!)

大淀「零戦が(以下省略)」

提督(大淀の言っていた怪盗ほっぽとはコイツか!)

提督(吹雪は演習、キットは工廠・・・どうする!?)

提督(何か武器は無いのか・・・アレは!要らないと言ったのに半ば強引に置いていった明石印のギターケース型複合兵器だ)

ダッ

ガシッ

提督「メキシコの伝説!」

バババババババ

ポコポコポコポコポコ

北方棲姫「イタイ」

提督(効いてないだと!いや、コレ、テスト用のゴム弾じゃねーか!)

提督「クソッ!」ポイ

ドスン

ガラッ

提督(机の引き出しに何か使える物は入ってないか!)

ポイ
ポイ
ポイ
ポイ
ポイ

北方棲姫(未来から来た青いタヌキ型ロボットのポケットを漁る小学生みたい)

提督(有った!何で手榴弾があるのか知らんが、兎に角コレで!)

提督(ピンを抜いて・・・)

提督「メリークリスマス、ミスターロレンス!」ポイッ

ドカーン

提督「は、は、はっくしゅん!」

北方棲姫「くしゅん!」

キット(コムリンク)「アドミラル、爆発音が聞こえましたが、どうしましたか?」

提督「くしゅん!」

北方棲姫「くしゅん!」

提督「何だよコレ!くしゅん!」

キット(コムリンク)「アドミラル?」

北方棲姫「くしゅん!」

提督「中身がコショウじゃねーか!くしゅん!卯月のイタズラか!」

北方棲姫「くしゅん!」

提督(今のうちに逃げないと!幸いにもここは一階だ!窓を突き破って逃げれば!)

ダッ

パリーン


-工廠-

キット「アドミラル?アドミラル!」フォンフォン

夕張「どうしたの?」

キット「執務室で爆発音がした後、アドミラルから応答がありません」フォンフォン

夕張「え・・・」ポロッ

カランカランカラン


-母港-

摩耶「それでよぉ、提督がさぁ」

鳥海「もう、摩耶ったら」

パリーン

ビクッ

摩耶「何だ!」

鳥海「何?」

ゴロゴロ

摩耶「なんだ提督か。いきなり窓を突き破って、転がってくるなんてどうしたんだ?」

鳥海「様子が変よ!」

ムクッ

提督「摩耶に鳥海か。執務室に北方棲姫が現れた」

摩耶「あたしは様子を見てくる!鳥海は提督を頼む!」

鳥海「ちょっと、摩耶!行っちゃった」

鳥海「司令官さん、歩けますか?医務室に行きましょう」

提督「この位、大丈夫だ。医務室に行くまでもない」ピューツ

鳥海「ガラスの破片が突き刺さって、いたる所が血まみれです!それに頭から噴水の様に血が噴出してます!」

提督「この程度、ギャグマンガなら笑って済ませる範囲だ」ピューツ

鳥海「現実とマンガは違います!兎に角医務室へ!」

摩耶「北方の野郎逃げたみたいだ。執務室はもぬけの殻だぜ。あとコショウまみれだった」

提督「そうか」

バタッ

摩耶「提督!?」

鳥海「司令官さん!?」


-医務室-

ピッ

ピッ

摩耶「先生、提督の容態はどうなんだ?」

医師「脳波も脈拍も異常はない。直に目を覚ますでしょう」

鳥海「良かった」

ドアバーン

明・夕「提督!」

医師「お静かに」

明・夕「すみません」


-執務室-

ガチャ

吹雪「ただ今戻りって、司令官?」

シーン

吹雪(部屋は粉まみれで、窓ガラスが割れていて、司令官は不在。一体、何が?)

吹雪(とりあえず、司令官が戻るまでに掃除しよう)


-医務室-

提督「ん?ここは・・・医務室か?」

摩耶「提督!おーい、鳥海、明石、夕張ー!提督が目を覚ましたぞ!」

夕張「提督、一体何があったんですか?キットから執務室で爆発が起きたとは聞きましたが」

提督「執務室に北方棲姫が現れた」

明石「北方棲姫!?」

提督「で、応戦したは良かったが、ギターケースはゴム弾で役に立たず」

明石(ヤバイ、実弾入れ忘れてた)

提督「何故か机の引き出しにあった手榴弾を使ったら、中身がコショウだった」

摩・鳥・明・夕「卯月(うーちゃん)のイタズラだな(ですね)」

提督「それで、一瞬の隙を突いて、窓を突き破り現在に至ると」

夕張「提督に怪我させるなんて許せない!」

明石「今度現れたら、超重力砲で跡形も無く消してやります!」

提督「いや、いくら明石と言えどもそんな物」

明石「造れますよ?」

提督「禁止」

明石「ダメですか?」

提督「ダメに決まってるだろ?そんな物騒な物。大体、実物を見たこと無いだろ?」

明石「実物は見たことがありませんが、設計図が海軍のサーバにアップされています」

提督「そんなヤバイ物をネットワーク上に置いてるとか、この組織大丈夫か・・・」

明石「大丈夫ですよ。仮に盗まれたとしても妖精さんが居なければ開発できませんから」

提督「深海側に盗まれたら一巻の終わりだろ」


鳥海「それにしても北方棲姫は何が目的で執務室に現れたのでしょう?」

提督「大淀によると各地の鎮守府に現れては、ゼロ(零戦)を奪っているらしい」

夕張「ゼロですか?魔竜剣士の?」

提督「そのゼロじゃないな。プラモを盗んでどうするんだ?」

明石「そんなに欲しいならくれてやるわ!狂った宇宙の全てを破壊してやる!」ハイライトオフ

提督「そのゼロでもないし、建造も禁止だ!」

提督(何でそんな物騒な物ばかり造りたがるんだ?また洗脳されているのか?)

明石(提督を守るためならどんな物騒な物でも造ってやる)

夕張(提督を守るためならどんな物騒な物でも造ってやる。とか思ってるわね。本当にやばくなったら私が止めないと)

提督「そろそろ執務室に帰るか」

摩耶「まだ寝てた方がいいんじゃないのか?」

提督「まだ執務があるからな」

鳥海「では、帰っていいか、先生に確認しましょう。先生」

医師「帰っても構いませんが、傷口が開くといけないので、暫くは安静にしていてください」

提督「了解です」

医師「輸血も済んだので針を抜きます」

摩耶「心配だから送っていくぜ」

提督「いや、一人で大丈夫だ」

提督(摩耶と一緒に居たら、摩耶に怪我させられた。なんてあらぬ疑いをかけられると困るからな。特に青葉に見られる訳にはいかない)


-執務室-

ガチャ

吹雪「あ、司令官おかえ・・・血まみれ!?」

提督「ああ、これなんだが」

吹雪「今すぐ、医務室へ行きましょう!早く!」

提督「血はもう止まっているから大丈夫だ」

吹雪「輸血しないと死んでしまいます!」

提督「落ち着いてくれ」

吹雪「血まみれの司令官を見て落ち着いてなんて居られません!」

提督「今、医務室から帰ってきたところだ」

吹雪「はい、だから早く医務室へ!って医務室から帰ってきた?」

提督「事情を説明するから、とりあえず聞いてくれ」

~説明中~

吹雪「北方棲姫が鎮守府に侵入したなんて」

提督「とりあえず着替えてくる」

コンコン

ヲ級「ヲ級です」

提督「どうぞ」

ガチャ

ヲ級「北方棲姫に襲われたって本当な、きゃー!血まみれじゃない!早く医務室へ!」

提督「またこうなるのか」

吹雪「ヲ級さん落ち着いてください」

ヲ級「落ち着いてられる状況じゃないでしょ!」

提督「先ほど医務室で処置してもらったから大丈夫だ」

~説明中~

ヲ級「本当にもう大丈夫なのね?」

提督「ああ、本当に大丈夫だ」

ヲ級「私が居ながら、深海棲艦の侵入に気付けなかったなんて、屈辱だわ」


ドアバーン

曙「ちょっと、クソ提督!北方棲姫って、きゃー!」

提督「まただよ」

~説明中~

曙「びっくりさせないでよ!」

提督「悪かった」

吹雪(何で司令官が謝ってるんだろ?)

ドアバーン

霞「北方棲姫に襲われるなんて、あんたどこまでクs、きゃー!血まみれじゃない!」

提督「もう嫌だ」

~説明中~

霞「驚かせないでよ、クズ!もうトイレとお風呂と寝る時以外はキットに乗っておけば?」

ドアバーン

金剛「テートクー」

夕立「提督さん!」

豆ノ助「ワン!」

提督「はぁ。教えてくれキット、俺はあと何回、このやり取りを繰り返せばいい?」

キット(コムリンク)「既に説明を終えた方々を除き、残り全員かと」

提督「だよねー」


-天井裏-

パシャ

青葉「アドミラル・ルージュ(血まみれ提督)。ありですね!」

パシャ

青葉「某医療ミステリーの登場人物の様な名称なので、今度、司令官の机の上に棒付きキャンディーを置いておきましょう」


-翌日 執務室-

金剛「分かりました。でも、何かあったら直ぐに呼んでくださいネー」

提督「何かあればそうするよ」

ガチャ

バタン

提督「やっと帰ってくれた」

キット「北方棲姫の襲撃を受けたとあって、皆さんアドミラルのことを心配しているんですよ」フォンフォン

提督「それは分かるが、ゴリアテ襲撃後の様に執務室がすし詰め状態になるのはな」

吹雪「私一人じゃ不満なら金剛さんにも居てもらえばいいじゃないですか。あと、浜風ちゃんと、浦風ちゃんと、榛名さんと、アイオワさんと、グラーフさんと、高雄さんに愛宕さんも」

提督「そんなこと言ってないだろ。拗ねないでくれ」

コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「デスペ○ードなギターケースが役に立たなかったということで、新しい護身用の装備を造ってきましたよ」

夕張「今回のはいつもにも増して自信作です!」

提督「そこまで自信があるなら、期待できそうだな」

明石「コレです!」つ新装備

提督「何コレ?」

夕張「とりあえず持ってみてください」

提督(何処かで見た様な気がするな、この棒)

明石「そこのボタンを押すとですね、ビームの刃が出ます。提督の好みに合わせて古き時代の破壊神で、伝説の英雄でもあり、自称メシアも持っていた物と同じデザインです」

提督「俺ってそんなに嫌われていたんだ」

明石「?」

夕張「どうしたんですか?」

提督「よりによってビーム兵器って。菊一文字や虎徹って日本刀ならまだしも、あえてのビーム兵器ですか、そうですか」

明・夕「???」

提督「人間がビーム兵器なんて扱える訳無いだろ。焼け死ぬだろ。で、吹雪がヘルメットを拾って『司令官です』って言うんだろ?」

明石「いや、あの」

提督「俺はその部分しか知らないんだけどな。知っているのはライバルに向かって『電子レンジに入れられたダイナマイトだ!』とか言った方だけだからな」

夕張「落ち着いてください、提督!確かにビームとは言いましたが、妖精さんの超技術により人体に影響はありませんから!」

明石「そうですよ、提督!人間と艦娘には影響が無いので落ち着いてください!」

夕張「提督、安全だと証明するので、ちょっと貸してください」

ツンツン

夕張「ほら、ビームの部分をつつきましたが私の指、ちゃんと有りますよね?」

明石「この通り、艦娘には反応しませんし、ビームの粒子で焼け死ぬこともありません」

提督「取り乱してすまなかった」

吹雪「こんな物見せられたら、誰でも驚きますよ」


夕張「実験用に鉄パイプを用意したので、斬ってみてください」

提督「了解」

スパッ

提督「おー、よく斬れるな!」

明石「ビームですからね」

夕張「ちゃんと深海棲艦を斬れることも確認済みです」

提督「まさか・・・」

夕張「ええ、イ級さんとヲ級さんを」

提・吹「!!!」

夕張「ってのは冗談で、伊勢さんにお願いして出撃時に試してもらいました。あの人帯刀してますし、刃物の扱いには慣れてそうですから」

吹雪(天龍さんじゃないんだ)

提督「びっくりさせないでくれ」

吹雪「本当に驚きましたよ!」

明石「ただ、問題もありまして・・・」

夕張「武器を造ったまではいいのですが、提督は生身の人間ですので」

明石「攻撃を受ければタダでは済みません」

提督「いや、そこ考慮してくれないかな?そこが一番大事だと思うんだけど」

明石「でも、大丈夫ですよ!北方棲姫の攻撃を受けて生きている提督は不死身のメロンサワーくらい不死身ですから!」

提督(北方棲姫の攻撃を受けたのではなく、窓ガラスを突き破って怪我したんだが。ちゃんと説明したんだけどな)

夕張「ちょっと、何言ってるのよ!メロンサワーじゃなくて、レモンサワーでしょ」

提督「2人共間違ってるぞ。メロンでも、レモンでもなく、コーラだ(あのおバカと一緒にされても嬉しくない)」

明石「そうでしたっけ?まぁ兎に角、ステータスを攻撃に極振りした状態なので、相手の攻撃には気を付けてください」

夕張「深海棲艦と遭遇しないのが一番安全ってことですね」

提督「いや、今回は向こうから来たんだけどな」

キット「結局、車内が一番安全ということです」フォンフォン


明石「渡す物を渡しましたし、そろそろ帰りますね」

ガチャ

提督「お疲れさん」

夕張「せっかく造ったんだから、ちゃんと使ってくださいね」

バタン

提督「セイバーを貰ったのはいいが、どうしたらいいんだ、コレ」

吹雪「捨てる訳にもいきませんし、持っておくのがいいんじゃないですか?」

提督「そうだよな。ちょっと散歩に行ってくるから留守番を頼む」

吹雪「はい!」

キット「お任せください」フォンフォン


-資材倉庫裏-

キョロキョロ

提督(よし、誰も居ないな)

提督「セイッ、フッ、ハ」←セイバー振り回し中

夕張「提督、何してるんですか?」ニヤニヤ

提督「いや、これは(見られてた!!)」カオマッカ

夕張「随分、お気に召していただけた様ですね」ニヤニヤ

青葉「青葉も見ちゃいました!」

提督「!!!」

提督「あの・・・お二人さん、間宮さんの店で奢るから、このことはくれぐれも内密に頼む」

夕張「はーい」

青葉「ゴチになります!新聞には載せないので安心してください!(ただ、写真は消しませんが)」

提督「吹雪に留守番頼んで出てきたから、吹雪も呼んでくる。長時間ほったらかしにする訳にもいかんからな」

夕張「では、間宮さんの店で待ってますね」

提督「ああ、直ぐに行くから待っててくれ」


-数日後 夜 川内型私室-

那珂「最近、提督元気無いよねー」

川内「夜戦をしたら元気になるよ!」

神通「それは姉さんだけです。元気が無いのはきっと北方棲姫の襲撃を受けたせいでしょう」

那珂「那珂ちゃんの歌聞かせてあげたら元気出るかな?」

川内「んー、どうだろうね~」

神通「どうせなら、鎮守府でカラオケ大会なんてどうでしょう?」

那珂「それいいかも!早速、明日提案してくるね!」

川内「祭りだわっしょい!」


-軽巡寮 廊下(川内型私室前)-

青葉「夕張さんに写真を渡しに来ましたが、何やら騒がしいですね。川内さんが騒がしいのはいつものことですが」

那珂「最近、提督元気無いよねー」

神通「元気が無いのはきっと北方棲姫の襲撃を受けたせいでしょう」

青葉(本当は青葉と夕張さんに恥ずかしい姿を目撃されたのが原因ですけどね。あと間宮さんの出費が痛かったとか)

神通「どうせなら、鎮守府でカラオケ大会なんてどうでしょう?」

青葉(これは面白いことになりそうですね~。取材の準備をしておかなければ!)

本日はここまで

基地航空隊と6-5の実装記念に長らく放置だった6-3を攻略して
いざ6-4に行こうと思ったら、アッシマー君とRo.44水上戦闘機が最低2個必要か。
瑞穂と違ってアッシマー君かなりレベル低い・・・Ro.44も酔っ払いが持参した1個しかない。
6-4は秋イベ後だなこりゃ。

本日分始まります


-翌日 執務室-

コンコン

那珂「艦隊のアイドル那珂ちゃんだよ~きゃは☆」

シーン

那珂「あれ?提督、居ないの?」

シーン

那珂「入るよ?」

ガチャ

那珂「もー居るんなら、何で無視するの?」

提督「何かイラッとしたから」

那珂「ひっどーい!」

提督「で、用件は何だ?」

那珂「最近、提督が元気無いからね。特別に那珂ちゃんのリサイタルを開いてあげようと思ったんだけどぉ~」

提督「却下」

那珂「まだ話は終わってないよ!最後まで聞いてよ!」

提督「分かった。では、続きを聞こう」

那珂「川内ちゃんたちと話し合った結果、カラオケ大会がいいんじゃないかってなったの」

提督「カラオケ大会?」

那珂「そう!皆で盛り上がれば提督も元気が出るかなって」

夕張「そういうことなら任せておいて!」

大淀「では、開催に必要な費用は経費で処理しましょう」

提督「!! お前たち何処から現れたんだ?しかも経費!?」

夕張「まーまー、細かいことは置いといて。キットにアプリをインストールしらたカラオケマシンに早変わり。採点機能付きですよ!」

キット「私をスマホの様に言わないでください」フォンフォン

夕張「ゴメンゴメン。でも協力してくれるよね?」

キット「アドミラルのためなら仕方ありません」フォンフォン

霧島「では、司会はこの霧島にお任せください!」

提督「!! 川内ならともかく、霧島まで・・・どうやって一瞬で現れるんだ?」

吹雪「いいんですか?」

提督「仕方ない。盛り上がっているところに水を差す訳にもいかんからな」

那珂「じゃあ、この告知用ポスターに提督の承認印をお願いします!」

提督(そこまで準備済みとは)

ポン

那珂「では、掲示板に貼ってきますね~」


-カラオケ大会当日 大ホール-

霧島「ワン、ツー、マイクチェック。第一回鎮守府カラオケ大会の始まりです!司会は私、霧島です」

キット「採点は私、キットです」フォンフォン

霧島「ゲストとして提督、鳳翔さんにお越しいただきました」

提督「提督です」

鳳翔「鳳翔です」

ワー
スゲー

鳳翔「提督、お茶置いときますね」

提督「ありがとうございます」

霧島「更に!特別ゲストとして、那珂ちゃんです!」

那珂「みんなー、今日は那珂ちゃんのために来てくれてありがとー!」

ワーナカチャンダー
ナカチャンノタメニキタンジャナイゾー
ナカチャンノファンヤメマス

霧島「優勝者にはトロフィーと、副賞として間宮さんのお店で使える食べ放題券3枚が贈られます」

ワー
パチパチ

霧島「では、早速始めましょう!エントリーナンバー1番は榛名です」

提督(最初は榛名か。何を歌うんだ?それにしても鳳翔さんの入れたお茶は美味しいな)ゴクッ

キット「♪~」

提督(ん?この伴奏・・・まさか)

榛名「あなたが好きだから、それでいいのよ、たとえ一緒に街を、歩けなくても♪」

提・鳳「ブーッ」ゲホゲホ

提・鳳(初っ端から、なんて歌を歌ってるんだ(歌ってるの)!)

ザワザワ
ハルナサン、セメスギジャナイ?
マサカ、コンナウタヲ、ウタウナンテ

金剛(榛名、何でこのチョイス、デース)

比叡(榛名、流石にコレは・・・)

霧島(余りにもドストレートな選曲。やるわね!)

青葉「榛名さーん、こっち向いてください」パシャ

榛名「このまま、あなたの胸で暮らしたい♪」

霧島「採点結果の発表をお願いします!」

キット「95.5点です」フォンフォン

霧島「おーっと!これは最初から高得点です!このまま逃げ切るのか、それとも!更なる高得点を期待しましょう!」

霧島「お次は吹雪ちゃんです」

キット「♪~」

吹雪「届け、届け、想いよ届け♪」

提督(吹雪は普通で良かった)


霧島「エントリーナンバー3番は加賀さんです!」

キット「デデン♪」

加賀「この手に寄せる服紗朱の色♪」

鳳翔(加賀さんも普通で安心したわ)

霧島「エントリーナンバー4番は瑞鶴さんです!」

瑞鶴「今日こそ五航戦の本当の力を見せてあげるわ!」

キット「♪~」

瑞鶴「神戸、泣いてどうなるのか、捨てられたわが身が、みじめになるだけ♪」

提督(熊野か足柄辺りが歌うかと思ったが、そうきたか)

瑞鶴「誰か、うまい、嘘のつける、相手捜すのよ♪」

加賀「やるようになったわね。瑞鶴」

瑞鶴「か、加賀さんに褒められた!?」

翔鶴「!! 今日はお赤飯を炊かないと!」

鳳翔「今夜はお祝いね!」

提督「加賀が瑞鶴を褒めるなんて珍しいな。明日は槍でも降るのか?」

加賀「私だって褒めることくらいあるわ。それにあの子たちは私たち一航戦の跡を継ぐ存在なのだから、あのくらい出来てもらわないと困るわ」

霧島「エントリーナンバー5番は時雨さんです!」

時雨「あなたひとりに、かけた恋♪」

鳳翔(やっぱり、時雨ちゃんは雨に関する歌なのね)

提督(時雨は氷雨かと思ったが、そうきたか)

霧島「エントリーナンバー6番は鳳翔さんです!」

鳳翔「提督も一緒にお願いします」

提督「ん?あ、はい(一緒にってデュエットか?)」

キット「♪~」

提督(この伴奏・・・鳳翔さんらしいチョイスと言うか)

提督「もしも嫌いでなかったら、何か一杯、飲んでくれ♪」

鳳翔「そうね、ダブルのバーボンを、遠慮しないで、いただくわ♪」

霧島(いかにも鳳翔さんって感じの選曲ね)


霧島「エントリーナンバー7番は天城さんです!」

キット「♪~」

天城「隠しきれない、移り香が、いつしかあなたに、しみついた♪」

提督(天城が天城越えとは、ギャグなのか?)

霧島「エントリーナンバー8番はヲ級さんです!」

キット「♪~」

ヲ級「毎日、毎日、僕らは鉄板の、上で焼かれて、嫌になっちゃうよ♪」

鳳翔(海の底=深海ってことでしょうか?)

霧島「エントリーナンバー9番は白雪ちゃんです!」

キット「♪~」

白雪「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び逢うまでの、遠い約束♪」

提督(どちらかと言うと、セーラー服と連装砲じゃないか?)

白雪「愛した男(提督)たちを思い出に変えて♪」

吹雪(まさかここで司令官に対するメッセージを込めるなんて)チラッ

吹雪(そして気付かない司令官。気付いても嫌だけど、複雑な気分)

霧島「エントリーナンバー10番は大和さんです!」

キット「♪~」

大和「さらば地球よ、旅立つ船は、宇宙戦艦ヤマト♪」

提督(大和がヤマト・・・う~ん)

キット「93点です」フォンフォン

大和「提督、私、佐々木功さんの大ファンなんです」

提督「なるほど。だから、あの選曲か」

大和「提督のお好きなナイトライダーのマイケルも佐々木功さんですよね?」

提督「そうだな」

大和「もし、よろしければ、今度一緒にナイトライダーを鑑賞しませんか?」

提督「今度の土曜は空いてるし、いいぞ」

大和「では、『激闘!善と悪2台のナイト2000』を観たいです!」

提督「・・・」

大和「どうかされましたか?」

提督「カールはちょっと、な」

大和「?」

提督「うちにキットが居るだろ?」

大和「はい」

提督「キットが居ればカールも居る訳で」

大和「え?」

提督「俺は一度、奴に殺されてな。いや、俺だけではなく、この鎮守府の艦娘ほぼ全員か」

大和「えぇ!?」

提督「まーそれは回避した未来の話だけどな。激闘の末に奴は葬ったが。三度も襲撃された」

大和「そんなことがあったなんて・・・」

提督「まだ大和がうちに来る前の出来事だからな。また今度、追々話すとしよう」


霧島「エントリーナンバー11番は天龍さんです!」

キット「♪~」

天龍「ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ♪」

提督(天龍のフフ怖は不良アピールか?)

霧島「エントリーナンバー12番はリットリオさんです!」

リットリオ「ローマ、君は何故に、ローマ、心をとじて」

ローラジャナイノ?
ヒデキー

提督(何でイタリア生まれのリットリオがそんな古い歌知ってるんだよ!)

鳳翔(リットリオさん、何故そんな古い歌を?)

霧島「エントリーナンバー13番はアイオワさんです!」

アイオワ「サム モーニング イン ジュン サム トゥエンティー イヤーズ アゴー♪」

???
ダレノウタ?

キット「80点です」フォンフォン

アイオワ「んーイマイチね。アドミラル、どうだったかしら?」

提督「今の誰の曲?」

アイオワ「何言ってるのよ!ハッセルホフの曲じゃない!」

キット「何と!マイケルの曲でしたか!」フォンフォン

提督(歌手もやっているのは知っているが、歌までチェックしていないとか言えない・・・)

霧島「締めはこの人!皆のアイドル、那珂ちゃんオンステージです!」

ワー
マッテマシター
ナカチャンノファンヤメマス

霧島「那珂ちゃんは特別ゲストのため、採点の対象外となります」

キット「♪~」

那珂「気づいてるわ、みんなが私を、ハートの視線で、見つめてるの♪」


霧島「では、結果発表に参りましょう!」

ジャカジャカジャカ

霧島「第3位・・・瑞鶴さん!」

瑞鶴「やったー!」

霧島「瑞鶴さんには間宮券1枚が送られます」

霧島「第2位・・・吹雪さん!」

吹雪「私、やりました!司令官のおかげです!」

霧島「吹雪さんには間宮券2枚が送られます」

霧島「第1位・・・加賀さん!」

加賀「やりました」

霧島「加賀さんには優勝トロフィーと間宮券3枚が送られます」

霧島「以上で第一回鎮守府カラオケ大会を終わります」

加賀「瑞鶴、あなたにコレをあげるわ」つ間宮券1枚

瑞鶴「え?いいの?」

加賀「私と赤城さんで1枚ずつ使うと1枚余るわ。翔鶴と2人で使いなさい」

瑞鶴「加賀さん、ありがとう!」

翔鶴「ありがとうございます」

加賀「この調子で精進しなさい」


-フタマルマルマル 執務室-

提督「カラオケ大会の後片付けも終わったし、今日はそろそろ撤収するか。なぁ、吹雪」

シーン

提督「吹雪?」チラッ

吹雪「」zzz

提督「こんな所で寝てると風邪ひくぞ。ちゃんと部屋で、何だ?急に眠気」

提督「ぐー」zzz

装甲空母鬼「ふん。瀬戸内海深提を破ったというから、どれほどのものかと思えば、この程度か」

深海「眠ったまま逝くがいい、気付けばあの世だ」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

ブーン

装甲空母鬼「何の音だ?」

ドン

装甲空母鬼「ぐはっ!車が独りでに!?」

キット「私が居る限り、アドミラルたちに手出しはさせません」フォンフォン

装甲空母鬼「誰だ!」

キット「貴方の目の前に居ます」フォンフォン

装甲空母鬼「目の前?車・・・?そうか!貴様がカールの」

シュッ

装甲空母鬼「クナイ?いや、魚雷か!」

ドカーン

川内「仮面の忍者、川内参上!」

装甲空母鬼「いや、何処が仮面だ?顔丸出しだろ」

川内「んー、でも服は赤いし」

装甲空母鬼「いや、仮面の忍者は仮面が赤だろ。服は青、いや紺だったか?」


川内「ねー提督、起きてよ」ユサユサ

川内「起きたらチューしてあげるよ」ユサユサ

提督「ぐー」zzz

川内「ダメか。ほら、吹雪も起きて」ユサユサ

キット「どうやら目の前の深海棲艦を倒さなければ目を覚まさない様ですね」フォンフォン

装甲空母鬼「この鎮守府の艦娘は全て眠らせたはずだ。貴様、何故起きている?」

川内「夜は夜戦の時間だよ?寝るなんて勿体無い!」

キット「今日ほど川内さんを心強く思ったことはありません」フォンフォン

川内「提督も含めて他の皆は寝ちゃってるみたいだし、私たちだけで対処するしか無さそうだね」

キット「その様ですね」フォンフォン

装甲空母鬼「全員まとめてあの世へ送ってやる。沈め!」

ドカーン

川内「てー!」

ドカーン

ドカーン

ドカーン

キット「川内さん、装甲空母鬼の艦載機が発する超音波が皆さんをねむらせている様です」フォンフォン

装甲空母鬼(気付かれた!)

川内「じゃあ、アレを壊せばいいんだね」

川内「砲雷撃戦!よーい、てー!」

ドカーン

装甲空母鬼「しまった!」

川内「次はアンタの番だよ。提督たちが起きる前に終わらせようか」

装甲空母鬼「くっ」

川内「てー!」

ドカーン

装甲空母鬼「ぐはっ」

提督「んー、何か騒がしいな。・・・。深海棲艦!」

川内「あ、起きた」

吹雪「お願い! 当たってください!」

ドカーン

装甲空母鬼「私は日本海四天王の中で最弱。仲間が敵を討ってくれる。ぐはっ」轟沈


川内「最後に良い所持っていかれちゃった」

吹雪「ごめんなさい」

川内「別に気にしなくていいよ。私は夜戦が出来て満足だし」

提督「今度は日本海か。瀬戸内海に日本海、何で毎度こうも微妙な規模の奴等が攻めてくるんだ?」

川内「七つの海って言うけど、この感じだと七つどころか地中海とかカリブ海にも深提が居そうだよねー」

吹雪「本当に居そうですね(汗)」

提督「考えただけで頭が痛い」

キット「アドミラル、お怪我はありませんか?」フォンフォン

提督「ああ、大丈夫だ。ところで何があったんだ?」

キット「深海棲艦がアドミラルと艦娘の皆さんを眠らせたうえで、寝首をかこうと襲撃してきました」フォンフォン

提督「なるほど。それを川内とキットが対処してくれたと言う訳か」

キット「一連の出来事は記録しているので、後ほどご確認ください」フォンフォン

提督「了解。それにしても何か焦げ臭いな」

吹雪「司令官、ミュシャの絵が燃えてます」

提督「うわぁ・・・レプリカだからまぁいいけど、更に部屋中穴だらけだ」

川内「執務室内でドンパチしたからね」

提督「執務室内で襲われた以上仕方ないか。明日、妖精さんに修復してもらおう」

川内「私は夜の散歩にでも行って来るね」

提督「程々にな」

川内「はーい」

提督「少し片付けたら、俺たちも休もうか」

吹雪「はい」

カラオケ大会の出典置いときます。

榛名:愛人(テレサ・テン)
吹雪:吹雪(西沢幸奏)
加賀:加賀岬
瑞鶴:そして神戸(前川清)
時雨:長崎は今日も雨だった(前川清)
提督・鳳翔:居酒屋(五木ひろし・木の実ナナ)
ヲ級:ヲよげ!たい焼きくん(子門真人)
天城:天城越え(石川さゆり)
白雪:セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子)
大和:宇宙戦艦ヤマト(佐々木功)
天龍:ギザギザハートの子守唄(チェッカーズ)
リットリオ:傷だらけのローラ(西城秀樹)
アイオワ:Looking For Freedom(デビッド・ハッセルホフ)
那珂:恋の2-4-11

榛名に「愛人」「つぐない」「時の流れに身をまかせ」等が
似合う(と思う)のは何故だろう(※個人の主観です)
RJも参加させるなら、「大阪の女」か「ブルー・ライト・ヨコハマ」どっちだろ?

本日はここまで

今日、川重に自衛隊と思われる船が居たけど、艦尾側しか見えなかった。
それでも見る人がみれば艦名とか分かるんだろうな。

本日分始まります。


-月曜の朝 執務室-

提督「妖精さんに執務室を修復してもらったのはいいが、日曜だったせいで休日料金取られたな」

吹雪「でも、月曜日まであのまま放置する訳にもいきませんし、仕方ないですよ」

提督「まぁ、そうなんだけどな。大淀に経費で処理できないか聞いてみたんだが」

吹雪「はい」

提督「ダメだと言われた。ケチだよな。深海棲艦にやられたのに」

吹雪「えー!ダメなんですか?」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、丸聞こえです」

提督「ナンノハナシカナ?(汗)」

大淀「大本営にお願いして経費で処理してもらえることになりましたが、ケチですか。そうですか」

提督「」滝汗ドバー

大淀「どうやら必要ない様ですね。では、私は失礼します」

提督「待ってください!大淀様!」

大淀「まだ何か?」

提督「何卒、これでお許しください」つ間宮券

大淀「では、これで手を打ちましょう」

提督「ありがたき幸せ」

大淀「書類と領収書を後ほど提出してください」

提督「Yes,your highness!」

大淀「では、今度こそ私は失礼します」

ガチャ

バタン

吹雪「・・・」ジトー

提督「吹雪、そんな目で見ないでくれ。あの状況で大淀には逆らえん」

吹雪「だからと言って鎮守府の最高責任者があれはどうかと思います」


-天井裏-

青葉「ふむふむ。司令官も大淀さんには頭が上がらないっと」

青葉「いやー、良い物を見せてもらいましたが、流石に新聞には載せられませんね」


-日本海 深海鎮守府-

深提「やはり装甲空母鬼には荷が重かったか」

装甲空母姫「次は私が」

深提「いや、私が出る」

装甲空母姫「深提が直々に・・・ま、まさか」

カ級「深提、蟹漁中の漁船から香住ガニを盗んできましたよ」

深提「よくやった。今夜は蟹鍋だ」

タ級「やた」

リ級「かーに鍋♪かーに鍋♪」

深提「ふっふっふっ、提督よ、首を洗って待っていろ。明後日がお前の命日だ」

装甲空母姫(恐ろしいお方だ)


-鎮守府-

朧「」ブルッ

漣「およ?どったの?」

朧「何だか悪寒がする」

漣「風邪?」

朧「分からない」


-翌日 街中-

パラリラパラリラ

装甲空母姫「オラオラ、どけどけ」

フォーンフォーン

深提「この調子で街中を暴走するぞ」

タ級「はい!」

パラリラパラリラ


-鎮守府 食堂-

提督「昼休みは満員で席の確保も一苦労だな」キョロキョロ

吹雪「そうですね」キョロキョロ

瑞鳳「提督ー、吹雪ちゃーん、こっち空いてるよ」フリフリ

提督「瑞鳳の所に行こうか」

吹雪「そうしましょうか」

提督「中々空きが見つからなかったから助かったよ」

瑞鳳「どういたしまして。二人とも卵焼き食べりゅ?」

提督「うむ。せっかくだから頂こう」

吹雪「いただきます」

テレビ「ただ今入りました緊急ニュースです。街中で暴走族が暴走中です!」

提督「たかが暴走族くらい」チラッ

テレビ「パラリラパラリラ、フォーンフォーン」

提督「」ポロッ

テレビ「暴走族にインタビューしてみます」

テレビ「ワレワレハ、ボウソウゾクダ(タ級)。夜露死苦(空母姫)。なめんなよ(リ級)」

テレビ「あの、一斉に喋られても困るのでお一人ずつお願いします」

テレビ「では、私が。提督よ、見ているか?我々はこれから毎日街中を暴走する。止められるなら止めてみろ。ふはははは(深提)」

テレビ「今日はこれで失礼する(深提)」

テレビ「大人しく帰っていきましたね。えーっと、現場からは以上です」


提督「今、カールが映ってなかったか?」

吹雪「カールでしたよね?」

瑞鳳「多分、カールだね~」

キット(コムリンク)「アドミラル、ニュースにカールが!」

提督「ああ、たった今見た・・・」

吹雪「でも、カールはゴリアテになって海の底に沈みましたよね?」

提督「ああ、奴を沈めたのは間違いない。この目で見たからな」

瑞鳳「でも、今のはカールだったよね?カールを真似しただけの車かな?」

提督「分からない。だが、俺を指名して挑戦状を叩きつけてきた以上、無視できん」

キット(コムリンク)「では、パトロールですね」

提督「今日は大人しく引き上げて行った様だから、明日からパトロールだ」

瑞鳳「お仕事の話はこの位にしよ?早く食べないと冷めちゃうよ」

提督「そうだな」


-翌日 執務室-

提督「それじゃ、僕はパトロールに行ってきます」

吹雪(何故アン○ンマン?)


-街中-

???「きゃー、助けてー!」

キット「アドミラル、助けを求める声が聞こえます!」

提督「行ってみよう!」

???「くっくっくっ、罠とも知らず掛かったな」

???「きゃー、助けてー!」

キット「ICレコーダー?声の主はあのICレコーダーです」

提督「どういうことだ?」

キット「分かりません」

キット「!! 側面からフォークリフトが高速で接近して来ます!」

提督「クソッ!罠か!」

ガンッ

提督「うわー!」

ゴン

提督「」ピヨピヨ

キット「アドミラル!しっかりしてください、アドミラル!」

???「このままプレス機に放り込んでやる」

~パトロール出発から1時間後~

ガラガラガラ

吹雪(あ、帰ってきた)

ガチャ

バタン

提督「ただいま」

吹雪「おかえりなさい」

吹雪(キットが何も言わないけど、どうしたんだろう?それに、司令官も何だか違和感が)

吹雪「!!」

吹雪「あなた、誰ですか?」

提督「おいおい、何言ってるんだ?」

吹雪「あなたは司令官なんかじゃありません!」

提督「どうした?吹雪。疲れているのか?」

吹雪「司令官は指輪を指にははめず、ネックレスに通して首から提げてます!」

提督「私としたことが、こんな所で初歩的なミスを犯してしまったか」


コンコン

金剛「提督、ブッキー、ティータイムにしまショー」

ガチャ

金剛「・・・。ブッキー、コイツ誰デース?」

提督「一人増えたか。まぁいい。奴と摩り替わって鎮守府を乗っ取るつもりだったが、まずはお前たちを始末しよう」

吹・金「!!」

提督「何処の誰かも分からん奴に殺されてあの世へ行かせるのも不憫だ。最後に私の正体を教えてやろう」

ペリペリペリ

吹・金「!!!」

深提「私が日本海深提だ!」

吹雪「日本海深提!?」

金剛「本物の提督はどうしたんデース!」

深提「奴なら今頃、プレス機に押しつぶされて鉄くずと潰れたトマトになっているだろう」

吹雪「そんな・・・」

深提「安心しろ。お前たちも直ぐに奴の下へ送ってやる。仲間たちには出撃中の事故で沈んだと伝えておいてやる」

コンコン

ヲ級「提督、深海棲艦の気配がするんだけど、大丈夫?」

シーン

ヲ級「提督、居ないの?入るわよ」

ガチャ

ヲ級「吹雪に金剛じゃない。居るんなら返事くらい・・・コイツ誰?」

深提「人間側に付いたヲ級が居るとは聞いていたが、お前がそうか」

吹雪「日本海深提だそうです」

ヲ級「!! コイツが日本海鎮守府の!」

深提「ヲ級よ、こちら側へ帰って来る気は無いか?そいつ等を始末すれば喜んで迎え入れるぞ」

ヲ級「バカなことを言わないで!私の提督は一人しか居ないわ!」

深提「そうか。残念だ。では、お前も一緒に始末するとしよう」

金剛(ブッキーを守らないと・・・でも、艤装を装備していマセン。どうすれば・・・アレは!)

ブーン

深提「何の音だ?」クルッ

深提「うおっ!?」

ドンガラガッシャーン

ガチャ

提督「待たせたな」

吹雪「司令官!」

金剛「提督、生きてて良かったデース!」

ヲ級「提督!」

深提「貴様、何故生きている!」

提督「幸運の女神に助けられたのさ」


~回想中~

提督「クソッ!このままだとプレス機でぺちゃんこにされるぞ」

ガタガタ

提督「ターボブーストで脱出出来ないか?」

キット「ダメです。プレス機の圧力が強すぎて脱出出来ません!」

提督「何か方法は無いのか!」

ガタガタ

雪風「♪~」

キット「あ、あれは!雪風さんです!」

提督「何でこんな所に居るのか知らんが、助かった!」

ウイーーン
マドオープン

提督「おーい!雪風!」

雪風「?」キョロキョロ

提督「おーい!こっちだ!」

雪風「司令、何してるんですか?新しい遊びですか?」

ガタガタ

提督「プレス機に挟まれるなんて命がけの遊びは無いな」

キット「助けてください、雪風さん」フォンフォン

提督「そこのスイッチを押して、プレス機を止めてくれ!」

雪風「はーい」ポチッ

プシュー

提督「止まった!」

キット「これで脱出出来ます!」

~回想終了~


提督「こいうことがあった訳だ」

深提「くっ」

提督「うちの吹雪たちを随分可愛がってくれた様だな」

深提「いや、まだ何もしていないが」

提督「黙れ!提督パーンチ!」

深提「ぐえっ」チーン

キット「マイケルの様なお見事なパンチでした」フォンフォン

吹雪「司令官、この人どうするんですか?」

提督「とりあえず縛っておこう。目を覚ましたら尋問だな。その後は大本営に任せよう」

吹雪「今回は警察屋さんに引き渡さないんですか?」

提督「今回は鎮守府内で起きた事件だからな」

~しばらく後~

提督「目を覚ました様だな。では、質問に答えてもらおうか」

深提「その前に縄を少し緩めてもらえないか?」

提督「いいだろう。だが、逃げようなんて考えるなよ」

深提「艤装を展開した艦娘と深海棲艦に囲まれている状況で逃げようなんて考えん」

提督「では、お前のその車は何だ?カールか?」

深提「これは外見のみを再現した車だ。AIは積んでいない」

提督「何が目的でその車を使って街を荒らしていたんだ?」

深提「カールにそっくりな車で街を荒らせばお前が食いつくと思った。その結果、お前が引っかかりあのプレス機だ」

提督「現在、黒一色なのは鎮守府に潜り込むために塗り替えたのか?」

深提「そうだ」

提督「この鎮守府を乗っ取ろうとしたそうだな。何が目的だ?」

深提「私は海軍の提督を目指していた。ペーパーテストは合格したが、最終面接で落とされた」

提督「ならば、大本営への復讐が目的か?」

深提「いいや。不合格になったことを知った深海側に勧誘され深提になったが、提督への夢を諦められなかった・・・」

深提「だから何処でもいいから鎮守府を乗っ取ってやろうと思った」

深提「そして瀬戸内海深提を破ったお前を倒す者は居ないかと、深海大本営から募集がかかった」

深提「そこで名乗りを上げた!夢を叶えるためにな!」

提督「その夢とは?」


深提「僕は提督になって暁ちゃんや朝潮ちゃんに囲まれて過ごすのが夢だったんだ!」ハアハア

提督(うわぁ)

吹雪(この人もしかして)

金剛(ロリコン、デース)

ヲ級「ロリコン野郎」

ボコッ

深提「ぐえっ」

提督「ヲ級、(抵抗できない相手に)暴力は良くない。止めるだ」

ヲ級「ごめんなさい」

提督「うん、まぁ、気持ちは分かる。コイツの発言にはどん引きしたからな」

深提「吹雪ちゃんとケッコンしているお前も同じ穴の狢だろうが!」

提督「なっ」

金剛「提督はロリコンなんかじゃありまセーン!」

提督(金剛)

金剛「私や榛名に抱き付かれて、ジュニアが元気になる人がロリコンな訳がありマセン!」

提督(おい!)

吹雪「///」

ヲ級「ちょっと!何てこと言うのよ!///」

提督「あの、金剛さん?そういう発言をあまり大きな声でされるのはちょっと・・・その、時間と場所を弁えて欲しいと言いますか」

金剛「ウップス。ソーリー、デース」

深提「私はお前の様なBBAに」

ゴスッ

金剛「誰がババア、デスカ?」ニコッ

深提「JK以上はBBAだ!」

ゴスッ

深提「ぐふっ」

金剛「ロリコン!」


コンコン

長門「長門だ。入ってもいいだろうか?」

提督「構わん」

ガチャ

バタン

長門「深提よ。貴様と言う奴は!」ギロッ

深提「!!」

提督(マズイ、長門が本気で殴れば死ぬぞ!止めないと)ダッ

長門「貴様とは気が合いそうだ!」

かたい握手

深提「分かってくれるか!」

提督「何だそりゃー」ズコー

吹雪「司令官、しっかりしてください!」

金剛「提督、しっかりするデース!」

ヲ級「ちょっと、長門!あなたが変なこと言うから提督が思いっきりずっこけたじゃない!」

長門「ん?何故ずっこけるのだ?」

提督「いや、いい。気にするな」

長門「お前が罪を償った後は提督として働ける様、大本営に働きかけてみよう!」

深提「本当か!」

長門「ああ、約束する!」

金剛「コイツラ何なんデスカ?」

提督「分からん」

キット「共通の趣味を持つ2人の間に熱い友情が芽生えたのでしょう」フォンフォン

提督(はー、この間綺麗にしたところなのに、また部屋中ぐちゃぐちゃだよ。突撃するより、普通に入るべきだったか?)

金剛「提督、深提のナイト2000モドキはどうシマスカ?」

提督「んー、どうしようか」

深提「私にはもう不要な物だ。好きにするがいい」

金剛「じゃあ、私が貰ってもいいデスカ?」

吹雪「!!」

提督「免許は持ってるんだよな?」

金剛「勿論デース」

提督「じゃあ、いいぞ。後で手続きをしておこう」

吹雪「!!!」

吹雪「司令官、ちょっとお話が」

提督「どうした?」

吹雪「ここだとあれなので、外でお話しましょう」

提督「そうか。じゃあ、少し席を外すから見張りを頼む」

長門「任せておけ」


-母港-

吹雪「以前、司令官が榛名さんに誘拐されたことがありましたよね?」

提督「そんなこともあったな」

吹雪「その時、金剛さんの運転で司令官の救出に向かったんですが・・・」

提督「うん」

吹雪「その、金剛さんってハンドルを握ると性格が変わるタイプでして・・・」

提督「!! それであの時、シャッターに穴が開いていたのか」

吹雪「だから、ちょっと心配だなーって」

提督「マジか。しかし、許可してしまった以上、今更ダメとも」

吹雪「そうですよね」

提督「明石と夕張に頼んで、事故を防ぐ装置を組み込んでもらうしかない」

吹雪「そうですね」

提督「そろそろ執務室に帰ろうか」


-執務室-

ガチャ

憲兵「ドーモ、提督=サン。憲兵です」

提督「ドーモ、憲兵=サン。提督です」

憲兵「深提を連行しますので、こちらの書類にサインをお願いします」

提督「はい」カキカキ

憲兵「では、あとはお任せください」

提督「では、お願いします」

長門「深提よ。お前が罪を償い外に出てくるのを楽しみに待っているぞ」

深提「ああ、待っていてくれ」

金剛「この茶番は何なんデース?」

提督「もう訳が分からん」

本日はここまで

元町商店街に神戸港開港150年の記念展示パネルがあり、足柄さん(艦娘ではない)のお姿が。
昭和10年か11年って書いてあったと思うけど、昭和で書かれても分かりませんから!
一般人が一緒に写ってたから戦前の写真ぽい。

神戸港の記念展示なのに何で摩耶様の写真が無いんだよ・・・。

本日分始まります。


-工廠-

提督「明石ー、夕張ー」

明石「はーい」

夕張「作っちゃいます?作らせちゃいます?」

提督「君はいつから、しおいになったんだい?作って欲しい物があるのは事実だが」

明石「今度は何ですか?金剛さんの車の安全装置なら出来てますよ」

提督「え?まだ頼んでないんだけど」

夕張「青葉さんからの情報ですよ。昨日のナイト2000モドキが金剛さん所有になったと聞いています」

提督「アオバワレ。うん、まぁ完成しているなら組み込んでやってくれ」

明石「さっき完了しました」

提督「仕事が早いな」

明石「早い、安い、丁寧がモットーですから」

夕張「で、提督は何が欲しいんですか?」

提督「エスプレッソマシンを作ってくれないかな?」

明石「エスプレッソマシンですか?提督、コーヒー飲めないのに?」

提督「な、何を言うんだ」

夕張「提督が紅茶派なのは周知の事実ですよ」

提督「また青葉か!」

夕張「違いますよ。執務室はいつも紅茶の香りがしているから皆、気付いてますよ。グラーフさんとリベッチオちゃん以外は」

明石「曙ちゃん、霞ちゃん、満潮ちゃんも紅茶を飲むようになったそうですよ。これは金剛さんからの情報です」

提督「あいつらは単にコーヒー飲めないだけだろ?」

夕張「何を言うんですか!あの子たちも提督を慕ってるんですよ」

提督「冗談は止めてくれ。普段からどれだけ罵倒されているか知っているだろ?クソだの、クズだの」

夕張「提督も意外と鈍感ですね」

提督「?」

明石「で、話を戻してエスプレッソマシンですが、買って来たらいいじゃないですか」

提督「買う、金掛かる。作る、資材で済む」

夕張「色々と散財したから節約したいと?(艦娘全員に高級ステーキを振舞ったらそうなるわね)」

提督「イエス」

明石「分かりました。では、燃料、鋼材、ボーキを150ずつ頂きます」

提督「弾薬は要らないのか?」

夕張「深海棲艦を攻撃できるエスプレッソマシンをご所望ですか?」

提督「うん、その機能は要らないな」

明石「明日のお昼には完成すると思うので、出来次第、執務室へお持ちします」

提督「じゃあ、頼んだぞ」


-翌日 執務室-

コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「ご依頼の品をお持ちしました」

提督「おお!出来たか!」

夕張「それにしても何に使うんですか?」

提督「エスプレッソはコーヒーだけじゃないさ。作ってもらったお礼に2人にも振舞おう」

~数分後~

提督「どうぞ」

明石「ありがとうございます」ゴクッ

夕張「いただきます」ゴクッ

明石「紅茶のエスプレッソって初めてです!」

夕張「私も!」

提督「吹雪の分も入れるから少し待っててくれ」

吹雪「はい!」

提督「そうだ。おーい、青葉居るんだろ?青葉の分も入れるから降りといで」


-天井裏-

青葉(!! ばれてる!)

提督「おーい、青葉?」

青葉(いえ、ばれている訳ではなく、恐らく居るであろうと思い、呼びかけているだけの様ですね)

青葉(それならば、早々に立ち去り、正面から堂々と入りましょう)

提督「青葉ー、居ないのか?」


-執務室-

提督「キット、青葉は居ないのか?」

キット「今日は居ない様です(本当は居ましたが、先ほど立ち去ったのは黙っておきましょう)」フォンフォン

コンコン

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!」

ガチャ

青葉「たまたま執務室前を通りかかったら、何やらいい香りがするので釣られて来てしまいました!」

提督「おお、そうか。良い所に来たな。青葉の分も用意しよう」

青葉「ところで、司令官」

提督「何だ?」

青葉「司令官が紅茶派なのは金剛さんの影響ですか?」

吹雪「金剛さんが来る前からそうでしたよ」

青葉「ほー、初期艦の吹雪さんが言うなら間違いありませんね」メモメモ

提督「メモなんて取ってどうするんだ?新聞に載せても面白くないだろ?」

青葉「新聞には載せませんが、記者としての性分です!」

提督「いや、青葉は記者ではなく、艦娘だと思うんだが」

青葉「青葉は艦娘であり、記者でもあるんです!」


~数時間後~

コンコン

蒼龍「蒼龍です」

飛龍「飛龍です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

蒼龍「提督がお洒落なカフェを始めたと聞いて遊びに来ました」

提督「いや、カフェは始めてないんだが」

蒼龍「えー、青葉からカフェを始めたと聞きましたよ」

提督「まーカフェではないが、せっかくだから紅茶を飲んでいくといい」

飛龍「せっかくエスプレッソマシンを用意したんだし、活用しないと多聞丸に怒られちゃいますよ」

提督「どちらかと言うと怒られるのは君たちじゃないかな?執務室を何だと思ってるんだ?って」

ドアバーン

島風「提督、カフェを始めたと聞いて遊びに来ました!」

提督「島風、ドアは静かに開けてくれ」

島風「はーい!」

ドドドドド

天津風「はぁはぁ」

島風「天津風ちゃん、おっそーい」

天津風「島風が速すぎるのよ!」

提督「天津風は随分お疲れのようだな。ゆっくりしていってくれ。とりあえず水だ」つ水

天津風「ありがとう」ゴクゴク


~30分後~

提督「ようやく静かになったな」

吹雪「そうですね」

提督「そろそろ執務を再開するか」

コンコン

吹雪「また誰か来ましたよ」

提督「またかよ」

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

鈴谷「ちーっす」

提督「うん、熊野が来たら、鈴谷も来ると思った」

熊野「カフェを始めたと聞いて、来て差し上げましたわよ」

提督「カフェは始めてないんだが」

鈴谷「え?執務室前に順番待ちのリストがあったんだけど」

吹雪「え?」

提督「ナニソレ」

ガチャ

吹雪「司令官、大変です!本当にあります!」

バタン

提督「今日はもう諦めてカフェに徹しよう(汗)」

吹雪「そうですね(汗)」

提督「では、吹雪はウエイトレスを頼む」

吹雪「はい」

熊野「いつになったら注文を聞いてくださるのかしら?」

吹雪「ご注文をお伺いします」

熊野「紅茶のエスプレッソをいただけるかしら?」

鈴谷「鈴谷も同じので」

熊野「あと、何かスイーツはあるの?」

提督「ユー○イムのバウムクーヘン、モ○ゾフのプリン、風○堂のゴーフル、ケーニ○ス クローネのクローネ、亀○堂の瓦せんべい、お好きな物をどうぞ」

熊野(この中から一つを選ぶなんて)

提督(熊野の奴、困ってるな)

熊野(くっ、こうなったら)

熊野「瓦せんべい以外、全ていただきますわ」

提督(流石に瓦せんべいは合わないか)

鈴谷「ちょっと、熊野!大丈夫なの?」

熊野「鈴谷と二人で分ければ問題ありませんわ」

鈴谷「晩ご飯食べられなくなりそう」


提督「この鎮守府も国際色豊かになってきたな。最初はドイツのレーベだったな」

吹雪「そうですね。その後、リベッチオちゃんやグラーフさんが来て」

提督「ドイツ、イタリア、アメリカ、イギリスと居るから、そろそろフランスの艦娘なんか来ないだろうか」

熊野「フランスの艦娘は気になりますわね。特にファッションが。髪型はマリー・アントワネットの様なペガサス昇天盛りかしら?」

提督(マリー・アントワネット自身はオーストリア人であることは黙っておくべきか?)

キット「ここで更にヨーロッパの方が増えると鎮守府内で抗争が勃発しませんか?」フォンフォン

鈴谷「ヨーロッパの国々って何かと戦争してきたイメージがあるよねー」

提督「そういえばイタリアのマフィアの由来は諸説あるが、フランス人共ぶっ○す的な言葉の頭文字とか聞いたことがある」

吹雪「そこに霧島組が加わると・・・」

提督「ひゃっはー!もう、こうなったらスペインの無敵艦隊の方々も加わってもらおう!」錯乱

熊野「流石にその時代の艦の艦娘は居ないと思いますわ」

鈴谷「だよねー。時代が違いすぎるよ。しかも木造だし」


-翌日 グラーフ・プリンツ私室-

グラーフ「♪~」

プリンツ「あれ?グラーフ、どうしたの?」

グラーフ「アドミラルがエスプレッソマシンを用意したと聞いたのでな。エスプレッソを振舞おうと思って準備していたところだ」

プリンツ「エスプレッソ?」

グラーフ「イタリアやフランスで飲まれているコーヒーだ。以前、リットリオに振舞ってもらって気に入ったのでな」

プリンツ(提督って紅茶派じゃなかったっけ?)

グラーフ「では行ってくる」

プリンツ「いってらっしゃーい」


-執務室-

コンコン

グラーフ「グラーフ・ツェッペリンだ」

アハハハハハ

グラーフ「アドミラル、入るぞ」

ガチャ

提督「そこで俺は言ってやったよ、『コーヒーなどただの泥水のようなものだ』とな!」←ティープレッソ

ウィースパイト「That’s so cool!」←ティープレッソ

金剛「流石、提督デース」←ティープレッソ

吹雪「あはははは」←ティープレッソ

アイオワ「面白すぎるわー」←スウィートティー

グラーフ「・・・」

吹雪「!! あ、あの、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「その、後ろにグラーフさんが・・・」

提督「!!(ヤベッ、聞かれた?)」クルッ

グラーフ「・・・。アドミラルのバカー!(泣)」ダッ

吹雪「泣きながら出て行ってしまいましたね」

提督「やってしまった・・・」

金剛「いい機会ダヨー、自分は紅茶派だってカミングアウトしたら?」

ウィースパイト「Admiral、私も金剛に賛成です。I think it important to tell the truth.」

アイオワ「ザッツ ライト!」

キット「皆さんの言う通りです」フォンフォン

提督「そうだな。グラーフを捜しに行ってくる」

吹雪(グラーフさん大丈夫かな)


-埠頭-

提督「グラーフ、何処だー!」

グラーフ「アドミラル」

提督「はぁはぁ、こんな所に居たのか。グラーフ、さっきはすまなかった」

グラーフ「アドミラル、謝るのは私の方だ。私は今までコーヒーを飲んで嬉しさのあまり涙しているのだと思っていた」

提督「・・・」

グラーフ「だが、これを機に私も紅茶に改宗しようと思う」

提督「いや、無理をしなくても」

グラーフ「無理などしていない。以前、バウムクーヘンと一緒に出してもらった紅茶が美味しかったからな」ニコッ

リベッチオ(チッ。これで提督さんにコーヒーを飲ませるのはリベだけになっちゃったね) [壁]_・)チラッ

リベッチオ(でも、リベは諦めないよ。提督さんがコーヒー中毒になるまで飲ませてあげるから)

リベッチオ(提督さんがコーヒー中毒で亡くなった暁には、この鎮守府はリベのものだからね!)

これ書きながらwikiのリベッチオのページ見てたら今更ながら対潜能力が高いことを知ったけど、コメントがガチの魔境だったでござる。
児童○○って何だよ。
暁型、朝潮型、リベッチオ怖い。

本日はここまで

前回から少し空きました。お待たせ(待ってた人居るか知らないけど)

イベント始まりますね。
今度の空母はアクィラの様な、正規空母()では無い様で一安心。
出来れば正規ではなく、装甲でお願いしたい!

本日分始まります


-夜 駆逐寮-

暁「あ、暁は一人前のレディーだから、よ、夜のおトイレだって一人で平気なんだから」

カサカサ

暁「!! 誰か居るの?」キョロキョロ

暁「誰も居ない・・・?」

カサカサ

暁「まただ!ちょっと!誰か知らないけど変なイタズラは止めてよ!」

カサカサ

暁「誰なの!」

カサカサ

暁「響?響なの?お姉ちゃんを怖がらせようと変なイタズラは止めてよね!」

カサカサ

ドン!

暁「きゃーっ!うぇぇぇーん」


-翌朝 執務室-

吹雪「司令官、クマさんのぬいぐるみ知りませんか?」

提督「クマのぬいぐるみ?」

吹雪「はい。明石さんにもらった喋るぬいぐるみです」

提督「あー、そんなの有ったな。言われてみれば最近見てないな」

キット「あんな物はこの鎮守府に必要ありません」フォンフォン

コンコン

響「響だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

響「司令官に相談したいことがあるんだ」

提督「どうした?」

響「実は、暁のことなんだけど」

吹雪「暁ちゃんのこと?それなら私も可能な限り協力するよ」

キット「私も可能な限り協力します」フォンフォン

響「姉さん、それにキットもありがとう」

響「では、本題に入るよ。昨晩、暁がトイレに行こうとしたら、何物かに突き飛ばされたんだ」

提督「突き飛ばされた?イジメか?」

響「それが、暁が言うには犯人はクマのぬいぐるみだったと」

吹雪「クマさんのぬいぐるみ?」

提督「クマのぬいぐるみ?何かの見間違いじゃないのか?(まさか、いやそんな訳無いな)」

響「私もそう思うんだけど、暁はすっかり怯えて部屋から出て来ないんだ」

提督「ふむ。で、怪我はしてないのか?」

響「膝をすりむいた程度だよ」

提督「分かった。では、ひと段落ついたら会いに行こう」

響「助かるよ。では、私はこれで失礼するよ」

ガチャ

バタン

吹雪「イジメでしょうか?」

提督「まだ何とも言えんな」

キット「クマのぬいぐるみと言うことでしたが、誰かが釣竿にでも吊るしてぶつけたのでしょうか?」フォンフォン

提督「うーん、とりあえず落ち着いたら暁に会ってみるか」


-暁型私室-

コンコン

暁「誰?」

提督「俺だ」

暁「司令官?本当に司令官なの?」

提督「ああ、本当に俺だ」

暁「今、鍵を開けるね」

ガチャ

暁「司令官、うぇぇぇーん」

~数分後~

提督「落ち着いたか?」

暁「うん。今日一日一緒に居てもらっちゃダメ?」

提督「構わないが、仕事があるからここには居られない。執務室に来てもらえるか?」

暁「うん」

提督「寝てないんだろ?執務室のソファーで休むといい。じゃあ、行こうか」

暁「あの」

提督「ん?そうだ、手をつないで行こうか」

暁「うん」


-執務室-

暁「」zzz

提督「ソファーで横になったら直ぐに寝てしまったな」

吹雪「余程怖かったんでしょうね。目の下にクマが出来てます」

提督「起きたら話を聞いてみるか」


~数時間後~

提督「お目覚めか」

暁「司令官、おはよう」

吹雪「私、お昼ご飯もらって来ますね」

ガチャ

バタン

提督「早速で悪いが、昨晩のことを聞かせてもらえるか?」

暁「うん」

提督「響からある程度聞いているが、本当にクマのぬいぐるみだったのか?」

暁「間違い無いわ!アレはクマさんのぬいぐるみよ!」

提督「球磨じゃないよな?」

暁「球磨さんじゃないわ、クマさんよ!」

提督「ふむ。しかし、にわかには信じがたいな」

キット「テグスなどは付いていませんでしたか?」フォンフォン

暁「糸なんて無かったわ。それに私を突き飛ばした後、笑ってたの」

提督「声に聞き覚えは?」

暁「無いわ」

提督「そうだろうな。有れば犯人が分かりそうだからな」

ガチャ

バタン

吹雪「お昼ご飯もらってきたよ」

暁「ありがと。お礼はちゃんと言えるし」

提督「今夜は俺の部屋で寝るといい。トイレも付いてるからな」

暁「え、でも・・・」

吹雪「私も構わないよ」

提督「響も呼んで4人で寝るか。一人にするのも可愛そうだからな」

吹雪「そうですね」

提督「後で明石に頼んで廊下にカメラを設置してもらおう」

キット「設置できたら私が映像を確認しておきます」フォンフォン


-工廠-

提督「おーい、明石」

明石「はーい」

提督「悪いが鎮守府内に監視カメラを設置してもらえないか?」

明石「監視カメラですか?まさか!」

提督「盗撮目的じゃないぞ!そんなことをするなら明石に頼んだりしないだろ!」

明石「そうですよねー。もしそうなら、誰にも相談せずにこっそりと設置しますよね」

提督「実は昨晩、暁がクマのぬいぐるみに襲われたそうなんだ」

明石「クマのぬいぐるみですか?そんなバカな(不味い。非常に不味い)」

提督「馬鹿げた話だが、実際に怪我をしているからな」

明石「暁ちゃんの怪我の具合はどんな感じですか?」

提督「怪我と言っても膝をすりむいた程度だが」

明石「急いでカメラを開発しますね。その後、設置します!」

提督「ああ、頼む」


-同刻 駆逐寮 白露型私室-

時雨「豆之助、散歩の時間だよ」

豆之助「ワン!」

時雨「豆之助の散歩に行って来るよ」

白露「いってらっしゃーい」

ガチャ

バタン

豆之助「ウーッ!ワン!ワン!」

時雨「どうしたんだい?」

豆之助「ワン!ワン!ワン!」

???「チッ。一旦引くか」


-翌日 執務室-

提督「キット、おはよう」

吹雪「おはよう、キット」

キット「アドミラル、吹雪さん、おはようございます」フォンフォン

キット「暁さんの様子はどうでしたか?」フォンフォン

提督「安心した様で、ぐっすり眠っていたな」

キット「それは良かったです。早速ですが、確認して頂きたい映像が」フォンフォン

提督「まさか映っていたのか?」

キット「はい」フォンフォン

提督「では、見せてくれ」

キット「問題のシーンの直前から再生します」フォンフォン

提督「本当にクマのぬいぐるみが歩いているな。もっとテ○ド的な感じかと思ったが、これじゃあまるでチャ○キーだな」

吹雪「司令官、これって行方不明のぬいぐるみじゃないですか?」

提督「確かにそっくりだ。今晩からパトロールをするか」


-フタヒトマルマル 執務室-

提督「そろそろパトロールに出発するか」

吹雪「そうですね」

長門「では、行くか」

提督「暁たちは先に寝ていていいぞ」

暁「ここで待ってる」

提督「そうか。まぁ、キットと一緒に居る方が安心だよな」

暁「うん」

提督「では、キットはサポートを頼む」

キット「お任せください。例の物体がカメラに映り次第、連絡します」フォンフォン

提督「では、行って来る」

吹雪「行って来るね」

長門「戦艦長門、出撃する!」

暁・響「行ってらっしゃい」


-駆逐寮 入り口-

提督「ここからは二手に分かれて行動しよう」

長門「では私は2階を担当しよう」

提督「俺たちは1階だな。連絡用にこれを」つトランシーバー

長門「では行って来る」


-2階-

長門「私はビッグセブンだからな。オバケなんて・・・怖く・・・ないぞ。怖くないからな!」

ガタッ

長門「!!!」ビクッ

長門「何だ。風で窓が揺れただけか」

提督「そっちはどうだ?」

長門「何も異常は無いぞ」

提督「では、引き続き頼む」

長門「了解」

ズルッ

ズルッ

長門「ん?何の音だ?」


-1階-

提督「今のところ何も異常は無いな」

吹雪「そうですね」

提督「キット、カメラには何も映ってないか?」

キット(コムリンク)「はい。今のところアドミラル、吹雪さん、長門さん以外は無人の廊下だけです」

提督「そうか。他の建物も異常は無いか?」

キット(コムリンク)「何もありません」

提督「了解。引き続き監視を頼む」

提督「長門、そっちはどうだ?」

提督「長門?」

吹雪「返事がありませんね」

提督「キット、長門はどうしている?」

キット(コムリンク)「カメラの死角に入った様で姿を確認できません」

提督「そうか。何も起きてなければいいが」

キット(コムリンク)「アドミラル!2階の廊下に例のb」

提督「キット、どうした?奴が現れたのか?」

シーン

提督「キット?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「突然、通信が途絶えた。2階にクマが現れた様だが」

吹雪「行ってみるしかなさそうですね」

提督「そうだな」


-執務室-

キット「アドミラル!聞こえますか?アドミラル!」フォンフォン

暁「どうしたの?」

キット「アドミラルとの通信が途絶えました。カメラの映像も映りません」フォンフォン

暁「まさか、司令官がやられちゃったの?」

キット「例の物体は2階、アドミラルたちは1階に居たので、まだ遭遇していないはずです」フォンフォン

響「今は司令官を信じて待とう」


-駆逐寮 2階-

提督「2階に来てみたはいいが、電気が消えて真っ暗だ」

吹雪「それに今日は新月で月明かりもありませんね」

提督「困ったな」

吹雪「そうだ!明石さんと夕張さんからもらったセイバーで照らせませんか?」

提督「その手があったか!では、早速」

ブーン

提督「懐中電灯の代わりに使えそうだな」

ズルッ

ズルッ

吹雪「何の音でしょうか?」

提督「長門、居るのか?」

ズルッ

吹雪「こちらに近づいて来ている様ですが」

提督「何か見えてきたな」

ズルッ

吹雪「きゃーーーーー!」

提督「出たーーーーーーーー!」

吹雪「司令官!何とかしないと!司令官?」チラッ

吹雪「司令官!立ったまま寝ないでください!」ユサユサ

提督「はっ!いかん、いかん。いや、オバケとG(ゴキブリ)だけは苦手でな。カブト虫なら平気なんだが」

クマ「くけけ」

提督「おい、お前!長門はどうした!」

クマ「長門?あぁ、戦艦長門のことか。奴さん死んだよ。俺が殺した」

吹雪「あれは!長門さんとイ級さん!」

提督「クソッ!さっきの変な音は長門とイ級を引きずる音だったのか」

クマ「次はテメェの目の前で、そこの嬢ちゃんのはらわたを引きずり出してやるよ」

提督「あ?お前、今何て言った?」

クマ「その嬢ちゃんの綺麗な顔をグチャグチャにしてやると言ったんだよ」

スパッ

クマ「あへっ」バタン

提督「長門、イ級、お前たちの敵は取ったぞ」


長門「いや、私は死んでないんだが」

提督「ん?何だ生きてたのか」

長門「死んだ方が良かったのか?」

提督「いや、奴が殺したなんて言うから」

長門「あとイ級も気を失っているだけだ」

吹雪「何はともあれ、無事で良かったです!」

提督「暁を襲ったクマは真っ二つだ。一件落着だな」

吹雪「し、司令官、斬られたクマがくっ付いてます!」

提督「へ?」

クマ「頭から真っ二つにされた程度で死ぬと思ったか?」

提督「マジかよ。やっぱり、本物のオバケだー!長門、何とかしろ!お前、ビッグセブンだろ!」

長門「おっ、おっ、オバケなんて、こわ、こわっ」バタン

吹雪「あの、長門さん?」

提督「恐怖で失神したな。アイツもオバケがダメなのか。やはり俺が何とかするしかない!」

スパッ

スパッ

スパッ

吹雪「やっぱり再生しています!」

提督「原子レベルまで刻めば再生出来ないだろうが、仕方ない。吹雪、工廠に向かって走れ」

吹雪「え?工廠ですか?」

提督「そうだ。工廠の焼却炉に奴を放り込む。走れ!」

吹雪「はい!」ダッ

提督「付いて来い、クマ野郎!」ダッ

提督(万が一に備えて駆逐艦たちは重巡や戦艦に頼んで受け入れてもらって正解だった。あの化け物はトラウマものだろ)

クマ「くけけ。テメーもズタズタにしてやる」


-工廠-

提督(よし、着いて来ているな)

クマ「くけけけ」

明石「提督、コレを使ってください!」

ポイッ

提督「何だか知らんが助かったぞ。って、グレネードランチャー?相手は未来から来た殺人ロボじゃないぞ!」

明石「そんなこと言ってる場合じゃありません!」

提督「そうだな、ファイヤー!」

ドカーン

明石「クマの頭が裂けて凄いことに!」

提督「吹雪、焼却炉の扉を開けるんだ!」

吹雪「はい!」

パカッ

提督「シュート!」ゲシッ

ピューン

提督「ゴール!」

吹雪「閉めます!」

ガシャン

クマ「ぎゃぁぁぁぁぁ!開けろぉぉぉぉ!」

ドンドンドンドン
ドンドンドン
ドンドン
ドン
ド

明石「静かになりましたね」

吹雪「燃え尽きたんでしょうか?」

提督「恐らくそうだろう。念のため、朝までは開けない様にしよう」

吹雪「良かった~」ヘナヘナ

提督「まさか本物のオバケと遭遇するとは思わなかったぞ」

明石「未だに信じられません(本当は私が作ったロボットです)」

吹雪「もう二度と現れないで欲しいです」

提督「そうだな。祟られない様に祠を作って祀ろう」

明石(ロボットだから祟りとか呪いとか無いですけどね)

提督「今度こそ一件落着だ。暁たちが待つ執務室に帰ろう」

明石「事件も解決した様ですし、私もそろそろ寝ますね」

提督「ああ、おやすみ」

吹雪「おやすみなさい」

キット(コムリンク)「アドミラル、聞こえますか?」

提督「キットか。俺も吹雪も無事だ。今から執務室へ帰る」

キット(コムリンク)「ご無事で安心しました」


-執務室前-

提督「はー、疲れた」

吹雪「今夜は夢でうなされそうです」

提督「ほんとにな」

ガチャ

暁・響「司令官!」

提督「暁、響、全て終わったぞ」

響「これで安心だね」

暁「もう一晩だけ一緒に寝てもいい?」

提督「ああ、もちろんだ。今から寮に帰れなんて言わないさ」

吹雪「何かを忘れている気がするんですが、気のせいでしょうか?」

提督「んー、何かある気がするが、思い出せないから大したことじゃないんだろ」

吹雪「そうですね」

キット「色々と有り過ぎたせいで記憶が混乱しているのでしょう」フォンフォン

提督「そうだな」


-工廠-

明石「吹雪ちゃんを驚かせようと改造したヌイグルミが暴走するとは思わなかったわ」

妖精ズ「あれはドン引きですねー」

明石「他人事みたいに言わないでよ。あなたたちも関わってるんだから」

妖精ズ「それは申し訳ない」

明石「悪い意味で驚かせちゃったわね。でも、大きな被害が出る前に処理出来て良かったわ」


-翌朝 駆逐寮 廊下-

チュンチュン

長門「ん?ここは?」ムクッ

長門「おい、イ級しっかりしろ」ユサユサ

イ級「ん?・・・。クマの化け物はどこだ!」

長門「そういえば姿が見えないな」キョロキョロ

ドドドドド

島風「島風、いっちばーん!あれ?長門さん、廊下で何してるんですか?もしかして寝てたんですか?」

長門「い、いや、そんなことは無いぞ。なぁ、イ級」

イ級「うん、そうだ。廊下で寝たりしてないぞ」

島風「怪しい。長門さんとイ級さんが廊下で寝てたって皆に言ってこよーっと。キーン」

長門「待ってくれー、島風!」


~30分後~

青葉「長門さんが駆逐寮の廊下で寝ていたと言うのは本当でしょうか?」

長門「違う。断じて違う!」

青葉「でも、島風さんの目撃証言もありますよ」

長門「ビッグセブンであるこの長門が、オバケに驚いて気絶したなど断じて違うからな!」

青葉「え?」

長門「あ・・・」

青葉「新聞の編集があるので、青葉はこれで」ダッ

長門「待ってくれー!」

長門「うぅ・・・ビッグセブンの地位が地に落ちたな」

~数時間後~

島風「オバケに驚いて気絶したなんて、長門さんも可愛い所があるんですね!」

暁「一人前のレディでも怖い物があって安心したわ」

霞「ふん。まぁ、オバケが相手じゃ仕方ないわ」

ワイワイ
ガヤガヤ

長門(駆逐艦たちに囲まれている。あぁ、幸せだ!ありがとう、青葉!)

本日はここまで

今回は番外編的なネタです。
本日分始まります。


-執務室-

吹雪「司令官、大変です!」

提督「何が大変なんだ?」

吹雪「ついに三越コラボが始まりましたよ!」

提督「三越?・・・。三越って何だっけ?」

吹雪「もぉ~、とぼけちゃって」

提督「???」

吹雪「百貨店の三越ですよ!」

提督「・・・」

吹雪「司令官?」

提督「三越ってまだ存在したのか!?」

吹雪「え?」

提督「え?いや、記憶の彼方に薄っすらと存在していたのを今、思い出したぞ」

吹雪「し、司令官?」

熊野「そういえば過去に存在していましたわねー」

足柄「そうねー」

摩耶「だなー」

瑞穂「確かに存在した様な気がします」

吹雪「皆さんどうしたんですか?」

提督「いや、どうもこうも、知らない間に消えて無くなったからな」

熊野「その通りですわ」

吹雪「え?え?」

提督「ダ○エーってもう直ぐ無くなるだろ?」

吹雪「はい」

提督「今の幼稚園や小学校低学年位の子供が大人になった時、ダ○エーの話をするとそんなの有ったなーとなる(と思う)。今の俺がそんな状態だ」

吹雪「なるほど」

キット「神戸店は1926年から1984年までは存在した様です」フォンフォン

提督「なるほど。そりゃ覚えてないわ」

キット「その後、場所を移転して2004年までは存在した様です」フォンフォン

提督「何だと・・・、21世紀まで存在していたなんて・・・」

熊野「ありえませんわ!」

提督「○急なら4、5年前まで存在したから覚えているが。そ○う、大○の二大巨頭には勝てなかったな」


提督「大体、百貨店なんて然う然う閉店するものでは無いだろ」

吹雪「そうですね」

提督「だから、もう全て存在しないと思っていたぞ。で、コラボって何をやっているんだ?」

吹雪「ボジョレーヌーボーとか売ってるそうですよ」

提督「そんなのポーラしか喜ばないだろ」

ポーラ「ボジョレーヌーボーがどうしたんですか~?」ヒョコッ

提・吹「!!(一体何処から?)」

提督「ボジョレーヌーボーの話なんてしてないぞ」

ポーラ「本当ですか~?でも、何とかヌーボーとか聞こえましたよ~」

提督「アール・ヌーヴォーだ」

吹雪(凄い誤魔化し方してる!)

摩耶(流石にその誤魔化し方は無いだろ)

ポーラ「アール・ヌーヴォー?えーっと、仏語で『新しい芸術』を意味する美術様式のことですか?」

キット「よくご存知で」フォンフォン

足柄(信じてるわ!流石酔っ払い)

瑞穂(ポーラさん、しっかりしてください!)

提督「そうだ。随分詳しいな」

ポーラ「そりゃあ、ポーラはイタリア人ですよ~。ヨーロッパのことなら知ってますよ~」

提督「そうだったな」

ポーラ「で、アール・ヌーヴォーがどうしたんですか~?」

提督「執務室の装飾にアール・ヌーヴォーを取り入れたいって話をしてたんだよ」

熊野「その通りですわ!お洒落な熊野を引き立てるにはお洒落な装飾が必要でしてよ!」

ポーラ「そういえば前にミュシャの絵を飾ってましたね~」

提督「深海棲艦に襲撃された時に燃えてしまったけどな。アレはレプリカだから良かったが、本物だったら大変だったな」

ポーラ「ワインの話じゃないなら、ポーラは帰りますね~」

ガチャ

バタン


提督「ふぅ、間一髪だった」

摩耶「危なかったなー、提督」

提督「もう少しで尋常じゃない量の赤や白のアレを買わされるところだった」

吹雪「そんな遠まわしな言い方しなくてもワイ『ストーップ!』」

提督「その単語は口にするんじゃない。またポーラが来るぞ!」

吹雪「ごめんなさい」

ポーラ「ワインがどうしたんですか~?」ヒョコッ

提・吹(また来たー!)

提督「ワインなんて言ってないぞ」

ポーラ「えー、でも確かにワインって」

提督「わ、ワイが提督でおま!」

ポーラ「あははははは~、提督、どうしたんですか~?」

提督「いや、足柄がひ○パー兄さんのファンだって言うからな。モノマネしてたんだよ」

足柄「ひ○パー兄さん、かっこいいわー。結婚したい!あ、提督でもいいわよ!」

提督「何だよ、そのコイツで妥協しようみたいな言い方」

足柄「そんなこと無いわよ!でも提督には吹雪ちゃんが居るからなー。はぁー、ダメね」

ポーラ「ワインの話じゃないなら、ポーラは帰りますね~」

ガチャ

バタン


提督「またしても何とかやり過せたな。で、アレの他には何があるんだ?」

吹雪「他には財布とかあるそうですよ」

提督「ほー、今度行って見るか?」

吹雪「是非!」

提督「ところで、ポーラのためのアレは有って、金剛やウォースパイトが喜ぶアレは無いのか?」

吹雪「残念ながら」

提督「そうだよな。時期が違うからな。そうだ!」

ピンポンパンポーン

スピーカー「金剛、ウォースパイト、執務室へ。繰り返す」

~数分後~

コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ

ウォースパイト「Admiral,お呼びですか?」

提督「急に呼び出してスマンな」

金剛「提督からの呼び出しなら、火の中、水の中デース!」

提督「あはは(汗)」

吹雪「金剛さんとウォースパイトさんを呼んだのはいいですが、どうするんですか?」

提督「今からスリランカに行くぞ」

吹雪「スリランカ?」

金剛「提督、まさか」

提督「ああ、セイロン島を買収しに行くぞ」

ウォースパイト「How marvelous!」

提督「さあ、キットに乗ってくれ!」

キット「善は急げです。早く行きましょう」フォンフォン

吹雪「キットも何で乗り気なの!?執務はどうするんですか?」

提督「大淀にでも任せればいい」

吹雪「もう、無茶苦茶です!」


-???-

提督「ん?あれ?」キョロキョロ

吹雪「」zzz

提督「俺の部屋?何だ夢か。可愛い顔して寝てるな」

吹雪「」zzz

提督「何時だ?ってまだマルヨンマルマルか。もう少し寝よう」zzz


-ヒトマルマルマル 執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営から艦娘の広報活動の一環として企業とコラボを行うとの通達が届きました」

提督「またか。コンビニの次はどこだ?」

吹雪(また鹿島さんが犠牲に?ご愁傷様です)

大淀「三越だそうです」

提督「え?」

大淀「百貨店の三越です」

提督「マジかよ・・・ただの夢じゃなかったのか。予知夢ってやつか」

本日はここまで

久しぶりに甲勲章いただきました。
今回はE3甲の水母水姫がラスボスだった。あの硬さはなんだったんだ。あと、潜水棲姫も。
E4,5はオマケ。ただ、クロスロード組が居なければE5甲なんて絶対にやらなかった。

アイオワ、サラトガとアメリ艦は何か偽乳っぽいと思うのは自分だけだろうか?

本日分始まります。


-執務室-

吹雪「司令官、もうすぐクリスマスですね!」

提督「何言ってるんだよ。まだ11月だろ?」

吹雪「え?もう12月ですよ」

提督「またまたー」

キット「アドミラル、今日から12月です」フォンフォン

提督「へ?」

キット「師走です。Decemberです」フォンフォン

吹雪「嘘だと思うなら、カレンダーを確認してください」

提督「うん。そうしよう」チラッ

提督「本当に12月だ!!!」

吹雪「ちゃんと12月ですよね?」

提督「バカな!今年もあと一ヶ月で終わりだと!?」

吹雪「あ!そろそろ鎮守府近海のパトロールの時間ですね!行ってきます!」

提督「いってらっしゃい。気をつけてな」

吹雪「はい!」

ガチャ

バタン

提督「キットよ、教えてくれ。いつから12月だったんだ?」

キット「今日からです。もう少し具体的に言うならば9時間と5分前からです」フォンフォン

提督「そうだったのか・・・。こうしては居られない」

ピッ

プルルルル

提督「あ、もしもし?俺だ。悪いが執務室へ来てくれ。ああ、それじゃ」

ピッ

キット「例のプロジェクトの作戦会議ですか?」フォンフォン

提督「ああ。吹雪が居ない今が丁度いい」


-天井裏-

青葉(例のプロジェクト?これは気になりますね)


コンコン

長門「長門だ」

提督「入ってくれ」

ガチャ

バタン

提督「急に呼び出して悪かった」

長門「提督と私の仲じゃないか、気にするな。それよりプロジェクトSのことだろ?」

提督「ああ、分かっているなら話は早い」

長門「駆逐艦へのリサーチは任せてくれ」

提督「ついでに戦艦も頼めるか?」

長門「了解した」

提督「こんなことにつき合わせて悪いな」

長門「何を言うんだ。元々、私が言い出したことじゃないか」

提督「だが、対象は駆逐艦だけだっただろ?全員にと言い出したのは俺だ」

長門「確かにそうだが」

キット「あの日が近づくと店も混み合うので早めに行動しないと」フォンフォン


-天井裏-

青葉(皆さん、一体何の話をしているのでしょう?それにプロジェクトSとは?)


提督「去年の青葉は凄く嬉しそうにしていたな」

長門「そうだな」

提督「青葉ならとっくに気付いていると思っていたが、意外だった」

キット「意外とピュアですね」フォンフォン

長門「去年プレゼントしたのはカメラのメンテナンスキットだったな」

提督「今年もカメラ関係がいいだろうが、何にすべきか」

長門「新しいカメラだと高すぎるな」


-天井裏-

青葉(カメラのメンテナンスキット?でも、アレはサンタさんから)

青葉(まさか・・・サンタさん=司令官?)

青葉(提督がサンタクロース by 松任○由実ですか!?)

ガタッ

青葉(しまった!)


-執務室-

ガタッ

提督「何奴!」

青葉「チューチュー」

長門「何だネズミか」

キット「ネズミの様ですね」フォンフォン

提督「そうだな。ネズミだな。ってそんな訳あるか!曲者だ!ていっ!」


-天井裏-

プスッ

青葉(ひっ!!!)

青葉(あと5cm前に居たら直撃でした)


-執務室-

長門「なにもネズミ一匹にセイバーを投げつける必要は無いだろ。どうやって回収するんだ?脚立か?」

提督「心配するな。手元を離れて一定時間が経過すると自動でオフになる機能が付いている」

提督「3、2、1」

ポトッ

長門「おお!本当に自動でビームが消えたな。ネズミも居なくなっただろうし、話を戻そう」

提督「本当にネズミか?深海のスパイじゃないのか?」

キット「天井裏をスキャンしましたが、その様な反応はありません」フォンフォン

提督「まさか、青葉か!」

キット「いえ、青葉さんの反応もありません」フォンフォン

提督「そうか?何だか腑に落ちないが、そこまで言うなら話を戻そう」

長門「気にしすぎだ」

提督「そうだな。関係者以外に知られてはいけないとの気持ちから気にしすぎていたな」

キット「その通りです」フォンフォン

提督「去年の一覧をプリントアウトするから少し待ってくれ」


-天井裏-

青葉(去年の一覧?これは気になりますねー)

青葉(ここは司令官の部屋から失敬したピンバイスで)

キリキリ

青葉(んー、穴の径が小さいのでよく見えませんね。かと言ってこれ以上大きな穴を開ける訳にはいきませんし)

メキッ

青葉(この穴を通る小型カメラを持ってくるべきでしたね)

メキッ

青葉(何の音でしょう?)

バキッ

青葉「うわっ!」


-執務室-

提督「!!!」

長門「( ゜Д゜)」

キット「あ、青葉さん」フォンフォン

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!一言お願いします!」プラーン

提督「青葉、お前何やってるんだ?いや、話は後でいい。降ろしてやるから手を伸ばしなさい」

青葉「すみません」

提督「よ、っと」

青葉「では改めて一言お願いします!」

長門「むしろ青葉に一言お願いしたいのだが」

提督「長門の言う通りだ。何処から聞いていたんだ?」

青葉「えっと・・・吹雪さんが出て行って、司令官が例のプロジェクトと仰っていた辺りからです」

提督「最初からじゃねーか!」

長門「全て聞かれたのであれば仕方ない」

青葉「まさか・・・口封じですか?お魚さんの餌コースですか?」

提督「そんな訳無いだろ。知られた以上は協力してもらうだけだ」

青葉「その前に司令官にお聞きしたいことが」

提督「何だ?」

青葉「あの・・・サンタさんは司令官だったんですか?」

提督「そうとも言えるし、違うとも言える」

青葉「それって」

長門「他にも協力者が居るということだ。私もその一人だ」

青葉「他には誰が居るんですか?」

提督「大淀、川内、鳳翔さんだ」

青葉「大淀さんと鳳翔さんはともかく、川内さんもですか?」

提督「夜間、アイツに見つからずに行動できると思うか?」

青葉「あー、なるほど。確かに無理ですね」


提督「という訳で、青葉にも協力してもらうぞ」

青葉「はい!誠心誠意、頑張ります!」

長門「分かっているとは思うが」

青葉「大丈夫ですよー。間違っても新聞に載せたりしませんから!青葉は清く正しい新聞記者です!」

提督(その発言がイマイチ信用できないんだが)

キット「吹雪さんたちが母港に帰投した様です」フォンフォン

提督「では、今日はここまでにしよう」

長門「そうだな」

青葉「では、次回の会議の時にお呼びください」

~数分後~

ガチャ

吹雪「作戦完了です!」

提督「お疲れさん」

吹雪「あれ?天井に穴が」

提督「ああ、アレか。大きなネズミが現れてな」

キット「はい。大きなネズミでした」フォンフォン

吹雪「?」

本日はここまで

キットも以外と使い物にならんね青葉を感知出来ずに何もないって

わざと見逃したという可能性は

劇場版観てきました。

とりあえず如月、君はゼロ(ロックマンX)かい?
そろそろ某お爺ちゃんが「命は、オモチャじゃないんだぞぉぉぉっ!」ってブチ切れそう。

そして夕立。「機動戦士艦娘外伝 戦慄の夕立」ってタイトルが浮かんだ。
このタイトルで新しい話書けそう。

最後に吹雪さん、貴方ユニコーンか何かですか?オルフォイスへのソネットの一節にそんな感じの部分が。
最後の人類の存亡を掛けた対話の後、ダブル吹雪クアンタがELSと融合し、50年後にELS吹雪になって地球に帰還したシーンは泣いた。

本日分始まります


-執務室-

コンコン

龍田「龍田だよ」

提督「ちょっと待ってくれ(プレゼント関連の資料を隠さないと!)」

龍田「まだかしら~?」

提督「もうちょっとだから」

龍田「入るわよ~」

提督「もうちょっとだけ待ってくれ」

龍田「早くしてよ~」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

龍田「何か疚しいことでもしてたのかしら?」

提督「そんなことは無い!」キッパリ

龍田「まぁ、いいわ。今日は提督に相談があって来たの」

提督「相談?」

龍田「実はね~、天龍ちゃんが酒匂パイセン怖いとか言って部屋から出ようとしないの」

提督「お、おう」

龍田「それでね~、提督に説得してもらいたいの」

提督「理由に関しては察しが付いた。後で部屋に行くから、そう伝えておいてくれ」

龍田「それじゃ、頼むわね~」

ガチャ

バタン

提督「はぁー、天龍が引きこもっているのは先日の戦闘が原因だよな」

キット「はい。間違いなく先日の戦闘が原因でしょう」フォンフォン

提督「正直、俺も怖かった」

キット「あの光景は今でも信じられません」フォンフォン

提督「プロジェクトSの準備で忙しいのに、こんなことになるとは。天龍の部屋に行って来る」

キット「いってらっしゃい」フォンフォン


-天龍型私室-

コンコン

提督「天龍、居るか?」

ガチャ

天龍「提督?」

提督「龍田から相談を受けて様子を見に来た」

天龍「そうか。立ち話もなんだから入ってくれ」

提督「おじゃまします」

天龍「俺、もうすっかり自信を失っちまってな。同じ軽巡なのに酒匂パイセンなんて」

提督「天龍よ、お前の方が先輩だ」

天龍「でもよぉ、先日の(中規模と言う名の)大規模作戦の戦闘がな・・・」

提督「長門は、私の体を皆に貸すぞ!とか言って英霊を呼び出すわ」

天龍「酒匂パイセンはに深海海月姫に向かって、怯えろぉ、竦めぇ、艦載機の性能を生かせぬまま死んでゆけぇ、ぴゃん。とか言い出す」

提督「プリンツは、嵐と衝動って叫びながら突撃してたな。正直俺も怖かった」

キット(コムリンク)「あの光景には私も驚きを禁じ得ません」

天龍「だよなぁ」

提督「でもな、天龍。深海棲艦との殴り合いが全てじゃないさ」

天龍「例えば?」

提督「遠征」

天龍「最近、鬼怒にポジションを奪われた」

提督「あー、あー、聞こえなーい」

天龍「もう俺は必要ないんだ」

提督(不味い。何とかして励まさないと!)

提督「ほら、アレだ!駆逐艦たちから慕われてるだろ?特に睦月たちから」

天龍「そんなの別に俺じゃなくてもいいだろ」

提督「そんなことは無いぞ。卯月なんてお前と一緒じゃないと遠征に行きたくないと駄々をこねていたからな」

天龍「またそうやって適当な作り話を」


コンコン

睦月「天龍さん、居るかにゃ~?」

提督「噂をすれば何とやら」

ガチャ

天龍「睦月に卯月か。どうした?」

卯月「天龍ちゃんが元気が無いと聞いて励ましに来たぴょん」

キット(コムリンク)「こんなこともあろうかと、彼女たちを呼んで正解でした(小声)」

提督「ナイス!(小声)」

睦月「睦月はどんなことがあっても天龍さんの味方だにゃ~」

天龍「お前たち・・・」

提督「ほらな。言ったとおりだろ?」

天龍「そうだな。引きこもるなんて俺らしくないよな」

卯月「天龍ちゃんは元気が一番だぴょん」

天龍「よーし!今から間宮に行くぞ!今日は俺のおごりだ!」

睦月「やったー!」

卯月「やったぴょん♪」

天龍「提督も行くか?」

提督「俺はまだ仕事があるから遠慮しとくよ」

天龍「そっか。ところで提督、一つ聞いていいか?」

提督「何だ?」

天龍「前線まで来て指揮するのはいいけどよぉ、危なくないか?」

提督「大和の主砲の直撃にも耐えられるキットに乗っているんだ。危ない訳が無いだろ」

キット(コムリンク)「その通りです」

天龍「・・・。それってフラグじゃないよな?」

提督「フラグとか言うな!」


-廊下-

鈴谷「パパー」

提督(天龍の件も一応解決(?)したし、一件落着だな。天龍に大発を積めると完全に解決なんだけどなー)

鈴谷「ねぇ、パパったらー」グイッ

提督「どうした?って言うかパパァ!?」

鈴谷「パパはパパでしょ?それでねー、鈴谷、欲しい物があるんだけどぉ~」

提督「それならサンタさんに頼みなさい。もう直ぐクリスマスだろ?」

鈴谷「サンタさんなんて居る訳ないじゃん。去年もパパがプレゼントをくれたんでしょ?」

提督「いいや、サンタクロースからのプレゼントだ」

鈴谷「そんな訳ないじゃん」

提督「サンタはちゃんと居るぞ。ロシアにはマロースおじさんと言うのが居てだな」

鈴谷「そんな話はいいから、鈴谷のお願い聞いてよ。パパ」

提督「頼むからパパって呼ぶの止めてくれ。こんな所を誰かに見られたら」

加賀「提督」

提督「!!!」クルッ

提督「か、加賀、違うんだ。これには訳が!いや、鈴谷と疚しいことなんて」顔面蒼白

加賀「見損ないました」

提督「いや、ち、違う!誤解だ!」

加賀「冗談です」

提督「へ?」

加賀「面白そうなのでからかっただけです。鈴谷さん、提督が困っているわ。その辺にしてあげなさい」

鈴谷「はーい」

提督「冗談かよ。ビックリさせないでくれ。それと鈴谷、欲しい物はサンタへの手紙を書いてポストに投函してくれ」

鈴谷「ふーん、あくまでサンタは居ると言い張るんだ。別にいいけど。じゃあ、手紙に書いて投函しておくね」

鈴谷(クリスマスの夜は徹夜でサンタの正体を暴いてやる)

提督「加賀もリクエストは手紙に書いて投函しておいてくれ。ちゃんとサンタが届けてくれるから」

加賀「ええ、そうするわ(駆逐艦の子たちの夢を壊さないようにするのも大変ね、提督)」


-執務室-

ガチャ

吹雪「あ、お帰りなさい」

提督「ただいま」

吹雪「何処に行ってたんですか?」

提督「天龍のところだ。龍田から相談を受けてな」

吹雪「先日の戦闘の件ですか?」

提督「ああ、そうだ」

吹雪「アレは色々と衝撃的でしたね」

提督「初めて仲間を怖いと思ったぞ」

吹雪「アレは正直私も・・・。そんなことより司令官、冬ですね?」

提督「ああ、冬だな」

吹雪「冬と言えば?」

提督「えーっと、コタツ?」

吹雪「違います!蟹です!蟹を食べに行きたいです!」

提督「蟹はあまり好きではないわ。金剛たちと行ってらっしゃい」

吹雪「加賀さんのモノマネなんてして、本人に見られたら怒られますよ。そんなことより私は司令官と行きたいんです!」

提督「吹雪君、君は費用対効果と言う言葉を知っているかね?」

吹雪「かけた費用に対して、どのくらい効果があるかってことですよね?」

提督「そうだ」

吹雪「まさか、殻を剥くのが面倒ってことですか?」

提督「それだと50点だ。殻を剥く労力に対して、見返り、つまり食べられる身の量が少なく面倒だ。だから蟹は嫌いなんだ」

吹雪「だったら、私が司令官の分も剥いてあげます」

提督「なぁ、吹雪。俺は一度でも雷や夕雲に対してママとか言って甘えたことがあるか?」

吹雪「ありません。って言うか、そんな人居るんですか?」

提督「他所には居るそうだ」

吹雪「鳳翔さんならともかく、雷ちゃんはどん引きです」

提督「そうだろ?でも、そんな奴でも務まっているらしいから、世の中不思議だ」

吹雪「うわぁ。でも、日本海深提ってそんな人でしたね・・・」

提督「だから、俺が吹雪に甘えるのもおかしいだろ?俺はマザコンじゃないし、年下の小娘に甘える趣味も無い。それに蟹ばかり食べてると癌になるぞ」

吹雪「それって古代ギリシャのヒポクラテスってお医者様が癌を蟹と表現した結果、キャンサーには蟹座と癌の2つ意味があるってことですか?」

提督「よく知ってるな」

吹雪「朧ちゃんから聞きました」

提督「アイツ、蟹なら何でもいいのか?」

吹雪「そんなことより、蟹食べに行きましょうよ」

提督「領収書をもらって来たら経費で処理するから金剛たちと行って来い。俺は熊野でも誘って肉食べてくるから」

吹雪「神戸牛と黒毛和牛の違いが分からない人にお肉なんて勿体無いです!」

提督「そんなにハッキリ言ってやるな」


コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、お歳暮が届きました」

提督「お歳暮?誰からだ?」

大淀「差出人は瀬戸内海深海鎮守府の軽巡ホ級となっています」

提督「瀬戸内海深海鎮守府?ああ、イ級とヲ級が所属していた鎮守府か」

大淀「中身は海の幸だそうです。クール便で届きました」

提督「ふむ。早速開けてみるか」

パカッ

吹雪「蟹です!司令官」

大淀「それに鯛と穴子ですね。鯛と穴子は分かりますが、瀬戸内海に蟹なんて居るんでしょう?」

提督「この際、細かいことは考えない様にしよう。キット、アナライザーで確認してもらえるか?」

キット「はい。では、蟹をアナライザーに入れてください」フォンフォン

キット「毒物は検出されませんでした。正真正銘、普通の蟹です」フォンフォン

提督「そうか。良かったな、吹雪。晩御飯はこの蟹だ」

吹雪「やりましたぁ!」

提督「鯛と穴子も頼む」

キット「そちらも、問題ありませんでした」フォンフォン

提督「ホ級には何かお礼をしないといけないな。何がいいだろうか?」

大淀「ヲ級さんたちに相談されてはいかがでしょうか?」

提督「そうだな。仲間だったあいつ等に聞くほうが良さそうだな」

吹雪「そうですね」

提督「大淀、悪いがコレを鳳翔さんに届けてもらえるか?」

大淀「お任せください。今夜は豪華海鮮料理だと皆さんに伝えておきますね」

提督「ああ、頼んだぞ」

大淀「では、私は失礼します」


-夜 執務室-

提督「吹雪の奴、蟹に拘っていたが、蟹が目当てか、俺と出かけるのが目当てか、はたまた両方か、どれだろう?」

キット「恐らくですが、アドミラルと出かけたかったのではないでしょうか?」フォンフォン

提督「やはりそう思うか。今度、一泊二日くらいでどこか連れて行ってやるか」

コンコン

長門「長門だ」

提督「入ってくれ」

ガチャ

青葉「どーも、青葉ですぅ」

川内「夜戦!」

提督「悪いが夜戦はまた今度だ」

大淀「大淀です」

提督「よし、全員そろったな。プロジェクトS会議を始めよう。キット、見張りを頼む」

キット「お任せください」フォフォン

長門「早速だが、駆逐艦と戦艦の欲しい物リストだ」つリスト

提督「うむ。確かに受け取った」

青葉「司令官、質問いいですか?」

提督「いいぞ」

青葉「サンタと言えばトナカイですが、鎮守府ではナイト2000に乗ったサンタですか?」

長門(トナカイ?確かに駆逐艦が喜ぶかも知れない)

提督「そんなことをしたら一瞬で正体がばれるわ!それに鎮守府内の移動だけなら乗り物は必要ない」

青葉「残念です」

長門「私が、私たちがトナカイだ!」

提督「私たちがトナカイって、じゃあ誰がサンタだ?」

長門「サンタなど必要ない!」

大淀「長門さん、落ち着いてください。サンタが居なければ本末転倒です」

長門「うむ。それもそうか」

提督「だが確かにトナカイとソリが有れば雰囲気は出るな」

大淀「では、トナカイとソリの手配はお任せください」

提督「頼む」

ワイワイ
ガヤガヤ

~しばらく後~

キット「吹雪さんがお風呂から上がり、執務室へ向かっている様です」フォンフォン

提督「そうか。では、長門、青葉、川内、来週末は買出しを頼む」

長門「了解した」

青葉「了解です」

川内「ラジャー」

提督「解散!」

シュッ

提督「川内は分かるが、何故残りのメンバーまで忍者の様に一瞬で消えたんだ?」

キット「鎮守府内で忍者が流行っているのでしょうか?」フォンフォン

>>453
>>454

キットって何気にポンコツだったりしますからね。
ハッキングされて車体を奪われたり。しかも、ナイト3000もあっさりハッキングされたし・・・。
高圧電流の電線に触れた結果、記憶(データ)が飛んでマイケルを認識できなかったり、
車内にトラかライオンが居たのにセンサーに細工されたとかで認識していなかったり。
流石にトラかライオンの件は無理やり過ぎるだろって思いましたけどね。

キットは最新鋭軽巡の長女に通じるものがあると言うか。

今回の青葉を認識できなかった件は、川内仕込の忍術で完全に気配を消していたということで。

実際に天龍ちゃんをE5に連れて行ったりはしていません。
戦力的にそんな余裕なんてありません。

本日はここまで

本日分始まります


-土曜日 執務室-

提督「そろそろプレゼントの買出しに出かけるか」

キット「クリスマス前最後の週末とあって、売り場は混雑していそうですね」フォンフォン

提督「正に戦場だ。一足先に出発している長門たちと合流してからが本番だな」

提督「大淀に一言連絡して、吹雪には置き書きを残しておこう」

『買い物に行って来ます』

ピッ

プルルルル

提督「俺だ。プレゼントの買出しに行って来るから、何があれば対応を頼む。うん、頼んだ。それじゃ」

ピッ

提督「よし、準備完了だ。出発するぞ」

キット「はい」フォンフォン


-路上-

キット「長門さんから着信です」

提督「繋いでくれ」

長門「提督よ、ショッピングモールに着いたのはいいのだが、移動本部が大きすぎて止める場所が無く困っている」

提督「うん、まぁ、そうだろうな。そのまま車内で留守番を頼む」

長門「暇だ」

提督「後方のコンテナでお茶でもして待っててくれ。もう少しで到着するから」


-ショッピングモール付近-

提督「移動本部が見えてきたな」

ウィーーーーン

キット「長門さんも気付いた様ですね。コンテナが開きます」

ガコン

キキ-ッ

ガチャ

提督「お待たせ」

バタン

長門「思ったより早かったな」

提督「なぁ、キット。前から気になっていたんだが」

キット「何ですか?」フォンフォン

提督「移動本部から降りる時はいつもリアバンパーを地面で擦ってるよな?」

長門「確かに擦って火花が出ているな」

提督「バンパーはボロボロになってないのか?」

キット「オリジナルの私は分子結合核でコーティングされており、私のボディーはEカーボン製です」フォンフォン

提督「うん」

キット「地面で擦った程度で傷は付きません。ただ」フォンフォン

長門「ただ?」

キット「撮影に使用した車のバンパーは傷だらけでしょう」フォンフォン

提督「やっぱそうだよな」

長門「提督、私たちもそろそろ」

提督「そうだな。敵はショッピングモールに有り!」

長門「うぉー!」

提督「者共かかれー!」

長門「うぉー!」

ダダダダダ

キット「お二人ともどうしたのでしょう?先ほどアドミラルが戦場と表現していましたが」フォンフォン


-鎮守府-

卯月「こんにちは、うーちゃんだぴょん」

卯月「さっき司令官が出かけるのを確認したぴょん。司令官が居ない今ならイタズラし放題だぴょん。ぷっぷくぷ~」

卯月「いつか試そうと思っていたブツを早速試してみるぴょん」

パッパカパッパッパーッパッパー

卯月「天然ハッカ油」

卯月「ハッカ油の主成分はメントール等だから体に塗ったらスーッとするするぴょん」

卯月「昔、金曜の夜中に放送している某探偵の番組でボトル半分程度をお風呂に入れて凍えていたぴょん!」

卯月「流石に司令官に風邪をひかれると困るから、数滴程度にしておくぴょん」


-男湯-

卯月「実行だぴょん!」

ポタポタ

卯月「この位かな?あっ」

ドバドバドバーッ

卯月「」白目

卯月「やっちゃった・・・。うーちゃん、しーらない」ダッ


-最上型私室-

鈴谷「と、言う訳でクリスマスの夜はサンタの正体を暴こうと思いまーす」

最上「えー」

三隈「くまりんこ」

熊野「面白そうですわ!」

鈴谷「あれ?賛成は熊野だけ?」

最上「そういうの良くないと思うな」

三隈「くまりんこ」

最上「ほら、三隈も反対してるし」

鈴谷「えー、お兄ちゃん協力してよー」

最上「誰がお兄ちゃんだ!」

三隈「くまりんこ?」

熊野「え?違いますの?」

最上「違うに決まってるだろ!ボクは艦娘だよ!女に決まってるだろ!」

鈴谷「え?でも、モガミンって一人称ボクじゃない?」

最上「それじゃあ、時雨や秋月はどうなるんだい?」

鈴谷「あの二人は普通に女の子じゃん?てか、モガミンは生えてる疑惑が無かったっけ?」

最上「そんな疑惑無いよ!」

鈴谷「ふーん、じゃあいいや。そんなことより協力してよー、じゃないと二人が寝てる所で電気を点けて騒ぐことになるよ」

最上「あー、もう分かったよ。協力すればいいんだろ!三隈もいいよね?」

三隈「くまりんこ・・・」


-執務室-

コンコン

秋津洲「秋津洲かも」

吹雪「どうぞ」

秋津洲(あれ?)

ガチャ

バタン

秋津洲「提督から依頼されていたクリスマスツリーが完成したから見せにって、提督居ないかも?」

吹雪「司令官ならお買い物だそうです」

秋津洲「仕方ないから机の上に置いとくかも」

吹雪(ツリー?え?え?これどう見てもガン○ラじゃ?)

吹雪「あの、秋津洲さん、ツリーってこのガン○ラですか?」

秋津洲「他に何も無いでしょ?」

吹雪「えーっと」

秋津洲「このPGユニコ○ンはLEDで点灯させることができるから、ツリーって呼ばれているかも」

秋津洲「実際に点灯させればツリーだって分かるかも!」ポチッ

吹雪「確かに光ってますね・・・」

秋津洲「綺麗かも!」

吹雪(司令官、本当にクリスマスツリーとして飾る気ですか?)

秋津洲「用事も済んだし、秋津洲は帰るかも」

吹雪「お疲れ様です」


-ショッピングモール-

長門「青葉は2階、川内は3階を担当している」

提督「では長門は4階を、俺は5階に行って来る」

長門「了解した」

提督「何かあれば携帯に連絡してくれ」

長門「うむ」

提督「では、解散」

長門「可愛い駆逐艦たちよ、お前たちのプレゼントは命に代えても私が確保してみせる!」ダッ

提督「大層な」

~一時間後~

青葉「青葉戻りました!」

川内「川内、帰還したよ」

提督「あとは長門だな」

長門「すまない、遅くなった」

提督「皆、さっき帰ってきたところだ。目的の物は全て手に入ったか?」

青葉「はい」

川内「バッチリだよ」

長門「勿論だ」

提督「では、付き合ってもらった礼に甘い物でも奢ろう」

川内「やったー!」

青葉「ゴチになります」

長門「連合艦隊旗艦を務めた栄光に比べれば微々たるものだが、貰っておこう」

提督「微々たるもので悪かったな」

長門「いや、違うんだ、そういう意味ではない」

提督「別に否定しなくていいぞ。実際に微々たるものだからな」

川内「もー、早く行こうよ!」

提督「そうだな。ほら、長門、青葉行くぞ」


-しばらく後 移動本部-

キット「お帰りなさい。皆さんお疲れの様子で」フォンフォン

青葉「文字通り戦場でしたよ」

川内「疲れたし、今日は夜戦無しでいいよ」

キット「川内さんが夜戦をしなくていいと言うほどの場所とは」フォンフォン

長門「子供のプレゼントを買いに来たちち、いや、サンタでごった返していたからな」

提督「帰ったら、皆ゆっくり休んでくれ。来週も頼んだぞ」


-夜 提督私室-

提督(ショッピングモールは本当に戦場だった。疲れたし、そろそろ風呂入って寝るか)

提督「風呂入ってくる」

吹雪「はーい。いってらっしゃい」


-男湯-

チャプン

提督「はー、温まるな。やっぱ風呂はいいな~」


-数分後 提督私室-

吹雪「そろそろ私もお風呂入ろうっと」


-男湯-

ガタガタガタガタ

提督「寒い寒い寒い寒い寒い」ガタガタガタガタ

提督「寒いぃぃぃぃ!」ガタガタガタガタ


-男湯前-

提督「寒いぃぃぃぃ!」

吹雪「司令官の叫び声?」

ガチャ

吹雪「叫び声が聞こえましたが、どうし・・・きゃー!///」

提督「風呂入ってるんだから、裸なのは当たり前だろ」ガタガタガタガタ

吹雪「お風呂に入ってるのにどうして寒いんですか?///」

提督「浴槽に手を入れてみろ」ガタガタガタガタ

チャプン

吹雪「何だかお湯に浸かっている指先のみ寒くなってきました」

提督「上がるから外に出てくれるか?」ガタガタガタガタ

吹雪「はい」

バタン

吹雪(今、変な音が聞こえた様な?)

吹雪「司令官、大丈夫ですか?」

シーン

吹雪「司令官?」

ガチャ

提督「」ガタガタガタガタ

吹雪「きゃー!司令官、しっかりしてください!」


-男湯前-

吹雪「きゃー!司令官、しっかりしてください!」

金剛「ブッキー、悲鳴が聞こえましたがどうしましたかー?もしかして、提督に襲われましたかー(笑)?」

吹雪「金剛さん?助けてください!司令官が、司令官が!」

金剛(ただ事ではなさそうデース)

ガチャ

金剛「!!! テートクー!!!しっかりするデース!」

吹雪「お風呂から司令官の叫び声が聞こえて、様子を見に来たら寒いって。それで上がるからって浴室の外に出たら倒れてたんです!」

金剛「このままにする訳にはいきマセン。兎に角、部屋に運ばないと!」


-提督私室-

吹雪「お布団まで運んだのはいいですが、まだ震えています。どうすれば・・・」

提督「」ガタガタガタガタ

金剛「こんな時はどうすれば・・・?そうだ!二人で提督を暖めるデース!」

吹雪「え?」

金剛「さあ、ブッキー、私たちで提督を挟んで暖めるデース!」

吹雪「それってつまり///」

金剛「提督と同じ布団に入って暖めるということデース!」

吹雪「えぇー!///」

金剛「どうしたんデース?何時も一緒に寝てるんでショ?」

吹雪「いえ、お布団は別々です」

金剛「オゥ・・・。兎に角、今は他に方法は無いネー」

吹雪「では、失礼します///」

金剛「私も失礼するネー」

吹雪(慌てて司令官を部屋に運んだのはいいけど、お風呂入ってない)

金剛(急いで提督を運んだまではいいけど、お風呂入ってないデース)


~翌朝~

チュンチュン

提督「あれ?風呂で凍えてその後、どうしたっけ?」

提督「!!! 吹雪と金剛が俺に抱きついて寝ている?」

提督「え?え?俺、もしかしてヤバイことをしてしまった?」

提督「いや、二人ともちゃんと服を着ているし、俺も寝巻きを着ている。これで裸だったらマジでヤバかった」

吹雪「んー、あ!おはようございます」

提督「おはよう」

金剛「おはようございマース」

提督「おはよう、金剛。ところでこの状況って?」

金剛「あー、それはデスネー」

~説明中~

提督「なるほど、そんなことがあったのか。二人ともありがとう」

吹・金「司令官(提督)が元気になって良かったです(デース)」

提督「それにしてもあの風呂は何だったんだ?」

吹雪「誰かのイタズラでしょうか?」

提督「う~ん(まさか、アレか?アイヌズ ティア?)」

金剛「提督も元気になったし、私はブッキーとお風呂に行って来るデース」

提督「ああ、行ってらっしゃい」


-睦月型私室-

卯月「くしゅん」

睦月「およ?風邪かにゃ?」

卯月「誰かがうーちゃんの噂をしているぴょん」

以前、二航戦サンドってネタを見たけど、
吹雪と金剛に挟まれて眠りたいだけの人生だった。
しかし、金剛大和、金剛榛名、扶桑姉妹の組み合わせも捨てがたい。
いや、そんなことをされたら眠れないか。

本日はここまで

RJのサンドじゃだめなんですか!

今回は前回の直後からの続きです。

本日分始まります。


-金剛型私室-

比叡「ヒエー!朝になっても金剛お姉さまが帰ってこない!」

霧島「姉さま落ち着いてください」

比叡「まさか・・・誘拐された!?」

霧島「ここは鎮守府です。部外者が容易に侵入できる場所ではありません」

比叡「でも、でも、深海棲艦は何度か侵入してるし」

榛名「まさか!お姉さまが提督に夜這いを!!」

比叡「ヒエー」

霧島「二人とも落ち着いて」

比叡「こうしては居られない」

ドアバーン

比叡「お姉さまぁぁぁぁ」ドドドドド

榛名「提督ぅぅぅぅぅぅ」ドドドドド

霧島「はぁ」


-提督私室-

比叡「お姉さまぁぁぁぁ」

提督「何かやけに騒がしいな」

ドンドンドン

榛名「提督、いらっしゃいますか?提督!」

ドンドンドン

ガチャ

提督「どうした?」

榛名「提督!金剛姉さまから何もされていませんか?」

提督「金剛?え?いや、何も」

クンクン

榛名「どうして提督から吹雪さんと姉さまの匂いがするんですか?」ハイライトオフ

提督(えー、榛名って夕立級の嗅覚してたっけ?)

榛名「吹雪さんは分かります。姉さまはドウイウコトデスカ?」ゴゴゴゴゴ

提督「それはだな」

榛名「いえ、仰らなくて結構です。全て分かっています。姉さまから夜這いを受けたのですね」

提督「いや、そうじゃなくて」

榛名「こうなってしまった以上仕方ありません。榛名も同じことをさせて頂きます」

提督「こら、榛名!脱がそうとするんじゃない!話を聞くんだ」

榛名「聞きたくありません。姉さまといちゃついた話なんて聞きたくありません!」

提督「だから違うんだって!」

島風「てーとく、おはようございまーっす!」

提督「島風か。悪いが今立て込んでて」

島風「二人でお相撲さんごっこですか?はっけよーい、のこったのこった」

提督「違うー!」

夕立「夕立も参加するっぽい!」


-廊下-

秋雲「はぁ~、スランプだ・・・どこかに面白いネタ落ちてないかな~」

提督「榛名、止めなさい!夕立も離れるんだ」

秋雲「提督の部屋の方が騒がしい。何か面白そうな予感!」ダッ

提督「榛名、止めなさい!」

榛名「姉さまと同じことをするまで榛名は止まりません!」

島風「のこったのこった」

夕立「ぽい~」

提督「夕立も離れてくれ!」

秋雲「ナニコレ・・・」

島風「のこったのこった」

秋雲「そうだ!夕立と榛名さんに襲われる提督。これだ!早速描かないと!」ダッ

提督「オークラーッ!」

島風「のこったのこった」

提督「島風!秋雲を捕まえてきたら間宮さんの店に連れて行ってやるぞ」

島風「それって奢りってことですか?」

提督「そうだ!」

島風「行ってきまーす!キーン!」


~数分後~

提督「はぁはぁ、話を聞いてくれるな?」

榛名「はい」

夕立「ぽい~」

~説明中~

提督「と、言うわけだ」

榛名「榛名の早とちりで申し訳ありません」

夕立「夕立も提督さんをぎゅーっとして寝たいっぽい」

提督「また今後、機会があればな(夕立にそんなことされたら眠れないだろ!今回は意識が無かったからセーフなんだよ!)」

島風「提督、捕まえてきましたよ!」

提督「ありがとう」

島風「約束忘れないでくださいね!」

提督「分かってる」

島風「では、失礼しまーす」

提督「さて、秋雲。少しお話をしようか」

秋雲「やだなぁ、秋雲、提督とお話することなんて無いですよー」←引きつった笑顔

提督「お前には無くても、俺にはあるんだよ。大体、お前は毎回変なマンガばっかり書いてだな」

ガミガミガミガミ

榛名(榛名は叱られなくていいのでしょうか?)


-女湯-

金剛「いい湯だったネー」

吹雪「温まりましたね~」

比叡「お゛ね゛え゛さ゛ま゛ー(泣)」

金剛「廊下から比叡の声がするネー」

吹雪「何だか様子が変じゃないですか?」

金剛「比叡、どうしたネー?」ヒョコッ

比叡「お姉さま?お゛ね゛え゛さ゛ま゛ー(泣)」ダキッ

金剛「比叡は甘えん坊ネー」

吹雪「比叡さん、何があったんですか?」

比叡「お姉さまが帰って来なかったから、誘拐されたんだと思って・・・わだじ、わだじ、し゛ん゛ぱ゛い゛て゛(泣)」

金剛「それは悪かったネ」

吹雪(一晩、司令官と一緒に過ごしたことは黙っておく方が良さそうですね)


-12/24 マルキュウマルマル 執務室-

提督「今日はクリスマスパーティをするから、早めに仕事を切り上げないとな」

吹雪「パーティ楽しみです!」

提督「豪華な料理も沢山出る予定だ。念のため、皆にもう一度伝えておくか」

吹雪「そうですね」

ピンポンパンポーン

スピーカー「あー、提督です。今日はヒトキュウマルマルからパーティをするので遅れない様に」


-ヒトキュウマルマル 食堂(パーティ会場)-

提督「それでは、これよりクリスマスパーティーを始めます。乾杯!」

一同「乾杯!」

ワイワイ

ガヤガヤ

提督「お!コレ美味そうだな」

磯風「提督よ、その料理は私も手伝ったぞ」

提督(マジっすか)

提督「磯風、料理のさ・し・す・せ・そって知ってるか?」

磯風「当然だ!」

提督「では言ってみてくれ」

磯風「砂糖・塩・酢・背脂・創○シャンタンDXだ」ドヤ顔

提督「・・・(比叡はいつの間にか食べられるカレーを製造できるまでレベルアップしていたが、磯風はまだ無理か)」

提督「浜風、浦風ちょっと来てくれ」

浜風「お呼びですか?」

浦風「うちに、何か用?」

提督「いつも磯風に料理を教えてやってくれていることは感謝しているが、基本をちゃんと教えてやってくれ」

浜風「どういうことですか?」

提督「料理のさ・し・す・せ・そって有るだろ?」

浦風「砂糖・塩・酢・醤油・味噌じゃ」

提督「磯風によると、砂糖・塩・酢・背脂・創○シャンタンDXだそうだ」

浦風「」絶句

浜風「色々と申し訳ありません」

提督「いや、二人が悪い訳じゃない。だが、頼んだぞ」

浜風「はい!」

浦風「うちに任しとき!」

提督「こっちのはシュトーレンか」

伊8「このシュトーレン、はっちゃんが作ったんですよ」

提督「美味そうだな。食後にデザートとして頂くとしよう」

伊8「感想待ってますね」

リットリオ「提督、リットリオの作ったライスコロッケも召し上がってください」

提督「一口サイズのライスコロッケか。美味そうだな」パクッ

提督「美味い!(チーズで上顎を火傷した)」

リットリオ「えへへ」


提督「あれ?瑞穂、その格好どうしたんだ?」

瑞穂「クリスマスなので、クリスマスらしい衣装にしてみました。似合いませんか?」

提督「いやいや、凄く似合っているぞ(瑞穂のことだから三方の上にミニツリー載せるだけだと思っていたからビックリだ)」

瑞穂「ありがとうございます。そういえばキットもクリスマス仕様になったんですね」

提督「ああ、暁が飾りつけをしたいって言い出しだからな」

瑞穂「そうだったんですか」

夕立「バックミラーにオーナメントをぶら下げたり、ダッシュボードの上にスノードムを置いたり、おしゃれっぽい!」

キット「ありがとございます。暁さんに飾りつけをしてもらいました」フォンフォン

夕立「暁ちゃん、センス有るっぽいー」

提督「あれは!おーい、秋津洲」

秋津洲「呼んだかも?」

提督「実は聞きたいことがあるんだが」

秋津洲「何でも聞いて欲しいかも。大艇ちゃんはねー」

提督「いや、二式大艇のことじゃ無いんだ。実は俺の部屋から大量のポリパテが無くなったんだが、何か知らないか?」

秋津洲「あなたの様な勘のいい提督は嫌いだよ」

提督「やはりお前か。一体何を作る気だ?」

秋津洲「提督が秋津洲のねんど人形を買ってくれなかったから、自作することにしたかも!」

提督「マジで?」

秋津洲「秋津洲は超一流のモデラーだからその位可能かも!」

提督「うん、まー頑張れよ」

秋津洲「やってやるかも!」

夕張「んー、生ハムメロン美味しい!」


ポーラ「提~督~、飲んでます~?」

提督「悪いな(まだ仕事があるから)飲めないんだ」

ポーラ「そんなこと言わずに提督も飲みましょうよ~」

提督「飲めないんだ」

ポーラ「え~、提督、お酒飲めますよね~?」

提督「だから(まだ仕事があるから)飲めないんだって」

ウォースパイト「Admiral,Turkeyは無いのかしら?」

提督「残念ながら諸事情により無いんだ。あと、頼むから瑞鶴の近くでこの話題は止めてくれ」

ウォースパイト「OK.何だか分からないけど、瑞鶴の前では気を付けるわ」

アイオワ「アドミラル、ターキーは何処?」

提督「頼むから大声でそれを口にしないでくれ!」

瑞鶴「七面鳥ですって!」

提督「瑞鶴、落ち着け!アイオワはトルコと言ったんだ!」

瑞鶴「トルコ?」

提督「そうだ、トルコだ。トルコは英語でターキーだ」

金剛「その通りデース!」

提督「世界地図でトルコは何処かって話をしてたんだ!」

瑞鶴「ふーん。それならいいけど」スタスタ

金剛「ふー、危なかったデース」

提督「頼むから!瑞鶴の近くでその言葉は言わないでくれ!」

アイオワ「仕方ないわねー」

提督(コイツ)イラッ

金剛「代わりに米国のフライドチキンなら有りマース」

アイオワ「それを先に言ってよ」


曙「ブツブツブツブツ」

漣「ボノボノ、どったの?」

曙「今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年・・・」

漣「うわぁ」

曙「今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年・・・」

漣「ご主人様ー!」

提督「ん?どうした?」

漣「ボノボノが!」

提督「曙?」

曙「今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年、いい子じゃなかったからサンタは来てくれない。今年一年・・・」

提督「うわっ」

漣「ご主人様、どうにかしてください!」

提督「お、おう」

提督「あ、あの、曙さん?」

曙「今年一年・・・。何よ、クソ提督」

提督「いや、その、サンタはちゃんと曙の所にも来てくれると思うぞ」

曙「そんな気休め要らないわよ」

提督「曙がいい子じゃなかったって言うなら、漣、朧、響はもっといい子じゃなかったぞ」

漣「!? 何故?」

提督「いや、お前、月見の時に朧と二人して俺を亡き者にしようとしただろ?」

漣「記憶にございません!」

提督「お前たち二人して俺が潮に手を出そうとしていると決め付けて、島根に連れて行って黄泉比良坂から突き落とそうとしただろ!」

漣「あー、何かそんなことも有ったかも?」

提督「おい!それに、その直後、響からぶん殴られたからな。それから比べれば曙なんて可愛いもんだ」

曙「ちょっとクソ漣!クソ提督に何てことしてんのよ!」

漣「いや、未遂だし」

提督「おいおい、二人とも、せっかくのパーティなんだから喧嘩は止めてくれ」

曙「ふん!クソ提督に免じて今日のところは許してやるわ」

漣「キタコレ!」


霧島「マイク音量大丈夫?チェック、1、2・・・これより隠し芸大会を始めます!」

提督「新春隠し芸大会ならともかく、クリスマスにやるのか?」

霧島「トップバッターはポーラさんです!」

ポーラ「ポーラ歌いま~す」

ポーラ「今日はクリスマスイヴだ、酒が飲めるぞ、酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞー♪」

隼鷹「いいぞー!」

那智「もっとやれー!」

ポーラ「来月は正月だ、酒が飲めるぞ、酒が飲める、飲めるぞ、酒が飲めるぞー♪」

提督「またこのネタか!月見の時にもやっただろ。しかも、隠し芸でも何でもない」

ポーラ「提督がお気に召さない様なのでぇ~別の曲に変えま~す」

ポーラ「オラは死んじまっただー♪」

提督「何でこんな歌を知ってるんだよ!しかも、また酒ネタ!」

鳳翔(提督、あなたも何故知っているのですか・・・あなたが生まれるはるか前の曲ですよ)

ザラ「ポーラ、いい加減にしなさい!」

ポーラ「ひっ、姉さま」

ザラ「ちょっと来なさい」ズルズル

ポーラ「姉さまー、ごめんなさーい」

提督「あの、ザラさん、今日はクリスマスだから程ほどにしてやってくれ」

ザラ「分かりました。今日の所は提督に免じて程ほどにしておきます」

霧島「えー、次は霰さんです(汗)」

霰「んちゃ。霰です。地球を割ります」

床パンチ

地球パッカーン

龍驤「それはアラレ違いや!」

ワー
キャー

北上「地球が割れた時はもうダメかと思ったよ。ねー、大井っち」

大井「非常識にも程があります!」


江風「改白露型駆逐艦江風、ネタやるぜ!ついてきな!」

江風「I have a marron」

江風「I have a pen」

江風「ンー、まろーん pen」

シーン

漣「あはははは!チョー受けるんですけど!キタコレ!」バンバン

提督「もう訳が分からん。おじさん、若い子についていけないよ」

吹雪「大丈夫ですよ、司令官。私もついていけません。と、言うより受けてるのは漣ちゃんだけです」

江風「なンだよ、受けてないのかよ。よーし、姉貴!」

海風「はーい」

江風「今日も日課のイ級狩りに出かけるか」

海風「ガオー!」

江風「出たなイ級」

海風「私だ」

江風「お前だったのか」

海風「また騙されたか」

江風「全く気付かなかったぞ」

江風「暇を持て余した」

海風「艦娘の」

海・江「遊び」

提・吹「ぷっ、あはははは」

隼鷹「ヒィヒィ」

那智「おい!隼鷹が笑いすぎて呼吸困難を起こしているぞ(笑)」

ポーラ「あはははは」

霧島「私の計算によると、受けているのは司令と、吹雪さんと、酔っ払い三人組だけです」

比叡「ヒエー」

金剛「もうついていけないデース」

榛名「榛名は・・・ついていけなくても・・・大丈夫です」

金剛「榛名、無理する必要は無いデース」


響「響だよ。一発芸やります。司令官、ちょっとこっちへ」

提督「この辺でいいか?」

響「もう少し前へ」

提督「この辺か?」

響「うん」

提督「で、何をするんだ?」

響「鳳翼天翔!」

スッ

提督「一度見た技は二度通用せん!最早常識!」

響「チッ」

暁「何で避けるのよ!」

ザワザワ

提督「なぁ、響。俺に何か恨みがあるのか?」

響「無いよ。ただ面白そうだから一発芸としてやっただけだよ」

ウォースパイト(この国のDestroyerはどんな教育を受けているのかしら?)


島風「島風、オットセイのモノマネしまーす!」

島風「オウッ!オウッ!」

ワー
パチパチ

提督「うむ。まごうことなきオットセイだ」

嵐「嵐だ!ライダーに変身するぜ!」

提督「いや、変身とか無理だろ」

嵐「変身!」

ワー
ヘンシンシター

提督「は・・・?」

明石「バッチリね」

提督「もしかして」

明石「ええ、私が作りました!」

提督「ですよねー」

明石「でも、単なるコスプレなので戦闘では使えません」

提督(いや、戦闘で使える様にしろよ)

大和「大和でーす。主砲からラムネを発射しまーす」

大和「第一、第二主砲。斉射、始め!」

ドカン!

ウワーッ
ラムネノビンガトンデキタゾー

パリーン

那珂「こんなになっても、那珂ちゃんは絶対、路線変更しないんだから!」←全身ラムネまみれでベトベト

山城「不幸だわ・・・」←同じくラムネまみれ

扶桑「こんな姿じゃ・・・レイテ突入は無理ね」←やはりラムネ(略)

提督「床が割れた瓶とラムネまみれだ・・・誰だ大和に酒を飲ませたのは!」

ザワザワ

大和「ごめんちゃい」

提督「くっ、可愛いから許す!」

川内「大和さんのラムネ、炭酸が効いてて美味しー!」

提督「よくキャッチできたな」


-マルマルマルマル(12/25) 執務室-

提督「パーティは無事お開き、全員寝静まったな」

長門「作戦開始だな」

川内「夜戦!」

青葉「ついに始まりますね~」

大淀「提督、申し訳ありません」

提督「どうした?」

大淀「はい、それが・・・トナカイのレンタルの件なんですが」

提督「うん」

大淀「既に予約が一杯で、ヘラジカしかレンタルできませんでした」

提督「ヘラジカ!?大丈夫なのかソレ?」

大淀「ヘラジカは気性が荒いと言われているので気を付けてください。毎年世界中でヘラジカによる死者も出ていますから」

提督「余計にダメだろ!俺に何か恨みでも?」

大淀「そんな・・・私、これでも一生懸命頑張ったのに。うぅ・・・」

川内「あー、提督泣かせた」

提督「いや、違うんだ。そんなつもりじゃ、俺が悪かった」

大淀「全て私が悪いんです(泣)」

提督「いや、悪かった。謝るから!ゴメン!」

大淀(これは私に指輪をくれなかった提督への罰です)

青葉「流石にこれは・・・」

提督「いや、本当に悪かった」

大淀「許してくれますか?ぐすっ」

提督「実は俺、ヘラジカが大好きでなー、一度ヘラジカのソリに乗ってみたかったんだ!」

大淀「本当ですか?」

提督「本当だ!」

大淀「それなら良かったです」ニヤッ

長門(大淀、恐ろしい奴だ)


長門「提督よ、プレゼント配布の分担だが」

提督「ダメだ」

長門「まだ何も」

提督「お前を駆逐艦の所に行かせると何をしでかすか分からない」

長門「そこを何とか」

提督「ダメだって。大体、袋に入れたプレゼントを全部出して仕分けし直さないといけなくなるだろ」

長門「お代官様ぁ」

提督「誰が代官だ!」

長門「おねげえしますだ」

提督「あー、もう!これから一年間、何も問題を起こさなければ来年は駆逐艦を担当させてやる」

長門「本当でごぜえますか?」

提督「約束する。ただし、問題を起こさないのが前提条件だからな!」

長門「有り難き幸せ」

川内(ビッグセブンがあの態度どう思う?)ヒソヒソ

青葉(ドン引きですねー)ヒソヒソ

川内「ところで提督、吹雪一人部屋に残してて大丈夫なの?」

提督「影武者を用意したから大丈夫だ」

青葉「影武者?」

提督「1/1スケールの人形を置いてきた。しかも、キットが遠隔操作している!」

キット(コムリンク)「私がアドミラルを完璧に演じているので問題ありません」

青葉「それなら司令官がコソコソ動き回っていることもばれませんね」

提督「コソコソって」

長門「そろそろ出発しよう」

提督「そうだな。川内、青葉はサポートを頼む。各寮を見回って、もし出歩いている奴が居れば部屋に戻るように注意してくれ」

川内「ラジャー!」

青葉「了解です!」


-空母寮(長門担当)-

長門(まずは鳳翔だな)

ゴソゴソ

長門(鳳翔は新しい包丁っと)

長門「ん?テーブルの上に何かあるな」

『サンタさんへ。ポットに暖かいお茶が入っています。羊羹もお召し上がりください』

長門(せっかくだから頂くか)パクッ

長門(ポットの中身は紅茶か。すまない、鳳翔。私は長門だ)ゴクッ

長門(次は龍驤だな)

ゴソゴソ

『一週間でボインボイン!究極豊胸術』

長門「・・・。龍驤・・・こんな本を欲しがる程悩んでいたのか(涙)」

長門(瑞鳳はっと)

ゴソゴソ

『銅製の卵焼き器』

長門(これで美味い卵焼きを焼いてくれよ)

長門(赤城、加賀は)

ゴソゴソ

『間宮食べ放題券12枚×2』

長門(これで毎月間宮を堪能できるな)


-重巡寮(提督担当)-

提督「まずは最上型っと」

ピカッ

提督(うぉっ!眩しい!)

パン
パン(クラッカー)

鈴谷「めりくりめりくり!提督、めりくりだよー。はい、鈴谷にプレゼント、ちょうだい?」

提督「ホゥホゥホゥ。メリークリスマス」

最上「提督、ごめんねー。鈴谷がどうしてもって聞かなくて」

提督「提督?わしはサンタじゃよ」

熊野「つまらない演技は止めてくださいます?」グイッ

提督「痛い、痛い、髭を引っ張るのは止めてくれるかのう?」

三隈「くまりんこ?」

鈴谷「ほら、サンタのマスクなんて取っちゃいなよ」グイッ

提督「さっきから何を言っているんだね?わしはサンタじゃよ。マスクなんて被っておらんよ」

提督(妖精さん特製の超強力接着剤(人体に無害)でくっ付いているから専用剥がし液が無いと剥がれんよ!)

三隈「くまりんこ!」

最上「どうしたんだい?え?窓の外?・・・。!!!」

熊野「どうしたんですの?」チラッ

熊野「!!! す、鈴谷、窓の外にトナカイが!」

鈴谷「トナカイ?」チラッ

鈴谷「!!!」

提督(こいつ等バカで良かった。トナカイとヘラジカの違いに気付いてない。いや、深夜のテンションで正常な判断が出来てないだけか?)

鈴谷「まっ、まさか!本物のサンタクロース?」

提督「ホゥホゥホゥ。先ほどからそう言っているじゃろう?」

提督「さて、今年一年良い子にしていた君たちにプレゼントじゃ」

鈴谷「サンタさん、ありがとう!」キラキラ

提督(鈴谷って案外純粋だよなー)

鈴谷「また来年も来てくれる?」

提督「ホゥホゥホゥ。君たちがいい子にしていれば来年も来ると約束しよう」

鈴谷「鈴谷、絶対いい子にしてる!」

提督「まだ沢山周らないといけないのでな、わしはこれで失礼するよ」

鈴谷「はーい!いってらっしゃい!」フリフリ

ガチャ

バタン

鈴谷「提督の言ってたことは本当だったんだ・・・。朝になったら提督の所に行かないと!」


-戦艦寮(長門担当)-

長門(伊勢、日向は特別な瑞雲だったな)

ゴソゴソ

『1/48 瑞雲12型(クリアVer)と1/72 瑞雲 六三四空(メッキVer)』

長門(瑞雲のことは良くわからんが、これでいいのか?提督に相談してこれだから良いんだろうな)

長門(金剛姉妹には)

ゴソゴソ

『マイ○ンのティーカップ(金剛、榛名)、圧力鍋(比叡)、べっ甲メガネ(霧島)』

長門(比叡に圧力鍋なんて与えていいのだろうか?カレーで地獄を見るだけでは?)

長門(扶桑姉妹はっと)

ゴソゴソ

『幸運が訪れると巷で噂のお守り』

長門(中身はパワーストーンらしい。幸せが訪れるといいな)

長門(ウォースパイトは)

ゴソゴソ

『フォートナム・メ○ソンの茶葉』

長門(やはりと言ったところか。提督が選んだからこれで大丈夫だろう。だが、提督がいつも飲んでいる猫のマークの紅茶より高そうだな)


-軽巡寮(長門担当)-

長門(天龍にはっと)

ゴソゴソ

『シュベルトゲベ○ル』

長門(新しい刀が欲しいと言うことだったので妖精さんに頼んだが、変わった刀だな)

長門(龍田にはっと)

ゴソゴソ


-マルフタマルマル 執務室-

提督「プレゼントを全て配り終えたな。皆、お疲れさん」

長門「駆逐艦たちの喜ぶ姿が楽しみだ」

提督「では、最後に・・・長門、これをあげよう」

長門「!! 私にもくれるのか?」

提督「当然だ。本来、寝ている間に置いておくべきだが、直接手渡しで許してくれ」

提督「川内にはこれを」

川内「やったー!ありがとう」

提督「青葉」

青葉「きょーしゅくです!」

提督「大淀」

大淀「ありがとうございます」

提督「キット、そろそろ部屋に戻るからダミー人形を移動させてくれ」

キット(コムリンク)「はい、アドミラル」

提督「今年も残り僅かだが、最後まで気を抜かない様にな。では、おやすみ」

長門「おやすみ」

川内「丑三つ時なんだから、これから夜戦本番だよ?」

提督「いや、俺は寝るからな」

青葉「おやすみなさい」

大淀「おやすみなさい」

>>477

RJは好きです。でも、づほの方がもっと好きです!(懐かしのCM風)
ミスまな板より、づほと卵焼きにサンドされたいです。

去年、PC前に料理を並べて画面の中の瑞鶴とパーティをした提督が居る様だけど、
来年は吹雪とパーティするんだ・・・

嫁を建造せずに重巡とか空母とか戦艦とか宇宙戦艦を建造している提督を許してくれ
来年はちゃんと吹雪を買ってきて作るから

本日はここまで

劇場版特典のクリスマスカード、大和でした。
先週のフィルムもアップで写ってる大和でした。
大和好きだから嬉しいけどね、
贅沢言うなって怒られそうだけどね、吹雪が欲しかったんだよ!

本日分始まります


-12/25 朝 伊勢型私室-

伊勢「日向、大変だよ!」

日向「どうした、伊勢?」

伊勢「サンタさんからのプレゼントが!」

日向「ん?こ、これは!!」

伊勢「これであの子に勝てるね!」

日向「うむ。これで奴に勝てる!瑞雲こそ至高だ!」

伊勢「さっそく組み立てないと」

日向「待っていろ秋津洲。瑞雲の怖さと美しさを教えてやる」


-金剛型私室-

金剛「ワーオ!素敵なティーカップデース!」

榛名「榛名も素敵なティーカップです!」

比叡「私は圧力鍋を頂きました!司令にカレーをご馳走しないと!」

金剛「また倒れるほど食べさせちゃ、ノーなんだからね!」

比叡「はい!気合!入れて!行きます!」

霧島「私はお洒落なメガネを頂きました」


-高雄型私室-

摩耶「姉貴!見てくれ!」

高雄「あら、大きなクマさん」

愛宕「摩耶ちゃん、良かったわね~」

摩耶「うん!今日からコイツと一緒に寝るんだ!」

鳥海(羨ましい)


-綾波型私室-

曙「!!!」

漣「どったの?ボノボ」

曙「人を猿みたいに言わないで!」

漣「じゃあ、改めて、どったの?ボノボノ」

曙「サンタからのプレゼントが有る・・・」

漣「良かったじゃん」


-執務室-

提督(眠い。プレゼントを配り歩いたせいで睡眠時間が短く眠い)

吹雪「司令官、眠そうですが大丈夫ですか?」

提督「ああ、大丈夫だ」

吹雪(どうしたんだろう?)

コンコン

天龍「天龍だ。入るぜ」

ガチャ

提督「返事をしてから入ってくれないか?」

バタン

天龍「そんなことよりよー」

提・吹(そんなことって)

天龍「見てくれよ、提督!サンタに貰ったんだ!」つシュベルトゲベ○ル

提督「」←軽巡は長門担当なので関知していない

天龍「カッケーだろ?」

吹雪「何か凄い刀?ですね」

提督「15年程前のロボットアニメでそんな剣を持っているロボットが居たな・・・」

キット「データベースを検索しましたが、確かにその様ですね」フォンフォン

提督(そのうち艤装がスト○イカーパックに替わりそうで怖い)

天龍「この刀で深海のヤロー共を切って、切って、切りまくってやるぜ!」

提督「頼むから深海棲艦の腹にめり込ませて手を止めるとか、止めてやってくれ」

天龍「ああ!一刀両断で真っ二つにしてやるぜ!」


-工廠-

曙「ねえ、キット、ちょっと相談があるんだけど」

フォンフォン

曙「キット?」

フォンフォン

曙「そっか。アンタのご主人をクソ呼ばわりしている奴と口を利きたくないんだ?」

フォンフォン

曙「いいわ。答えたくないなら、聞いてくれるだけていいから」

フォンフォン

曙「実はね・・・今朝起きたらサンタからのプレゼントが置いてあったんだ」

フォンフォン

曙「今年一年、いい子にしてなかったのに、提督の言う通りサンタは来てくれた」

フォンフォン

曙「どうしたら提督に対して素直になれると思う?」

フォンフォン

明石「曙ちゃん、どうしたの?」

曙「ちょっとキットとお話を」

明石「え?ソレ、キットじゃないわよ」

曙「え?」

明石「ソレ、金剛さんのナイト2000モドキだから」

曙「!!!」

曙「しっ、知ってるわよ、そんなこと!(超恥ずかしい)///」ダッ

明石「行っちゃった」


-執務室-

コンコン

天龍「お、また誰か来たぞ」

鈴谷「鈴谷だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

鈴谷「提督、この間は疑ってゴメンネ」

提督「?」

鈴谷「ほら、提督がサンタだって疑った件だよ」

提督「ああ、あのことか」

吹雪「司令官がサンタさんな訳ないじゃないですか」←サンタを信じてる

天龍「だよなー」←同じく

鈴谷「だよねー。それでね、サンタさんからお洒落なピアス貰ったんだー」

提督「良かったじゃないか。失くさない様に出撃時は外しておけよ」

鈴谷「はーい!早速、耳たぶに穴開けてもらってくるね」

提督「いってらっしゃい」

ガチャ

バタン

提督「ん、そういえば」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「入渠したらピアスの穴塞がったりしないのか?」

天龍「そういえば、どうなんだ?」

吹雪「ん~どうなんでしょう?」

キット「確かに誰もピアスをしていないので、どうなるか分かりませんね」フォンフォン

提督「多分、ピアスしたままなら大丈夫・・・なのか?」

年末年始はだいぶ前に買ったアオシマのナイト2000を作るんだ。
箱を開けては内装の塗装に絶望して、そっと閉じるを繰り返してきたけど、遂に手を出してやる。
このまま更新されなければナイト2000製作で燃え尽きたと思ってください。

本日はここまで

本日分始まります


-大晦日 マルキュウマルマル 執務室-

提督「今年もあと少しで終わりだなー」

吹雪「そうですね~」

キット「このまま何も起きずに今日が終わればいいのですが」フォンフォン

コンコン

提督「誰か来たな」

ポーラ「ポーラでぇ~す」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ポーラ「提~督ぅに聞きたいことがありまーす」

提督「何だ?」

ポーラ「ボーネンカイは何時からですか?」

提督「は?」

ポーラ「だから、ボーネンカイですよ~」

吹雪(この人、最後の最後まで飲む気だ・・・)

提督「なぁ、ポーラ」

ポーラ「はい」

提督「先日、クリスマスパーティしたよな?」

ポーラ「しましたね~」

提督「だからもういいだろ?」

ポーラ「は?」真顔

提督「いや、だから、クリスマスパーティしたんだから、もういいだろ?」

ポーラ「ダメです!忘年会からの年越しカウントダウンがこの国の常識です!」

提督「そんな常識ねぇよ!」

キット「その様な常識は聞いたことがありません」フォンフォン

吹雪「変な常識を作らないでください!」

ポーラ「ヤダヤダヤダ!忘年会したいです!」

提督「隼鷹、那智と三人でやればいいだろ」

ポーラ「ザラ姉さまに怒られます!だから、忘年会という大義名分が必要なんです!」

提督「どの辺が大義名分だよ。それに今から食材の準備なんて出来ないぞ」

ポーラ「その辺は大丈夫ですよ」


コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、本日の忘年会の件ですが」

提督「え?」

大淀「どうされましたか?」

提督「忘年会って何の話だ?」

大淀「え?ちゃんと提督の承認印が押された書類をポーラさんが」

提督「おまっ、まさか・・・」

ポーラ「ええ、そのまさかですよ」

大淀「え?では、まさか!」

ポーラ「提督たちの不在時に執務室へ侵入し、書類を偽造して大淀さんに渡したんですよ!」

提督「そこまでして酒を飲みたいか!」

ポーラ「お酒は命の水です!マッ○ンもそう言ってます!」

提督「命の水はウイスキー等の蒸留酒であって、ワインではない。それと、マッ○ンはそんなこと言ってたか?」

ポーラ「言ってます!」

提督「そうか(言ってないと思うけどな。まぁ、いいや)」

大淀「どうしましょう?もう業者への発注は済んでます」

提督「仕方ない。今夜は忘年会だ」

吹雪「いいんですか?」

提督「今更、発注をキャンセル出来ん。ただし、ポーラ」

ポーラ「はい」

提督「来年は今年以上に働いてもらうぞ」

ポーラ「任せてくださ~い」

提督「それにしても、よく執務室に侵入できたな」

ポーラ「それ程でも~」

吹雪「褒めてませんよ(汗)」

キット「アドミラルの不在時は入り口ドアはパスワードと静脈認証で二重にロックされています」フォンフォン

提督「仮に天井裏から侵入してもレーザートラップを張り巡らせているから、触れたら警報機が即発報だ」

ポーラ「お酒が飲めると思えば、あの程度楽勝です~」

提督「途轍もない執念だな。ル○ン三世やイーサン・ハ○トも真っ青だ」

ポーラ「折れそうな心をお酒で薄めないと生きていけないのよ」ボソッ

提督「ん?何か言ったか?」

ポーラ「何でもありませ~ん。では、私は失礼しまーす」

ガチャ

バタン


吹雪「司令官」

提督「どうした?」

吹雪「ポーラさん、お咎め無しでいいんですか?」

提督「禁酒と言ってやりたいところだが、アイツのことだあの手この手で何処からともなく酒を入手するだろう」

吹雪「あっさり執務室に侵入したことを考えると否定できませんね・・・」

提督「それに解体って訳にもいかんからな」

吹雪「まぁ、そうですけど」

提督「自分でも甘いって思っているさ」←諦めの境地

コンコン

明石「明石です」

夕張「夕張です」

吹雪「今日は色んな人が来ますね」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「提督、ご依頼の品が完成しましたよ!」

ガラガラガラ

吹雪「今度は何を頼んだんですか?」

提督「今日と言う日に必要な物だ」

夕張「これよ!」

バサッ

夕張「全自動蕎麦打ちマシーン」

吹雪「こっ、これは!」

キット「なるほど、年越し蕎麦用ですか」フォンフォン

提督「その通りだ」

明石「このマシンの凄いところは、蕎麦を打つだけでなく、茹でるまで全自動です!」

キット「何と!」フォンフォン

夕張「早速実演しますね!」ポチッ

提督(えっ、昼食には早いし・・・でも、仕方ないか)

~数分後~

夕張「へい、お待ち!」

提・吹「いただきます」


提・吹「ご馳走様でした」

提督「では明石、夕張、君たちを蕎麦打ち大使に任命する!鎮守府全員分の年越し蕎麦を生産してくれ!」

明・夕「はい!」

ガチャ

夕張「では、私たちは厨房に篭って蕎麦を量産します!」

提督「頑張ってくれ(と言っても、頑張るのは機械だけど)」

明・夕「はーい」

バタン

提督「そうだ。成り行きで忘年会をすることになった以上、皆に知らせておかないとな」

吹雪「最後の最後にとんでもないドタバタが来ましたね」

提督「本当に朝から疲れたよ」

ピンポンパンポーン

スピーカー「あー、提督です。急ですがヒトキュウマルマルから忘年会をすることになったので遅れない様に集まってください」


-廊下-

那智「ポーラの奴、成功した様だな!」

隼鷹「ひゃっはー!やったぜ!」

ウォースパイト「ボーネンカイ?」

金剛「今年一年お疲れ様のパーティ、デース」

ウォースパイト「How marvelous!この国ではそうやって一年の労をねぎらうのね!」

金剛「その通りデース!」

加賀「(沢山食べられると思うと)さすがに気分が高揚します」

赤城「今日も頑張りましょう、加賀さん!」

加賀「はい」


-ヒトキュウマルマル 食堂(忘年会会場)-

提督「それでは、これより忘年会を始めます。乾杯」

一同「乾杯!」

ワイワイ

ガヤガヤ

夕張「年越し蕎麦いかがですかー?」

明石「美味しいよー」

瑞鳳「提督、サンタさんに貰った卵焼き器で卵焼き作ってきたよー」

提督「いただきます!」

パクッ

モグモグ

提督「瑞鳳の卵焼きはいつ食べても絶品だな」

瑞鳳「えへへ~」

提督「おーい、ポーラ!」

ポーラ「はーい」

提督「今日は変なネタやら無くていいからな」

ポーラ「えー」

提督「今日は大人しく飲んでてくれ」

ポーラ「えー」

提督「今すぐ部屋に帰るか?」

ポーラ「大人しくしてます!」

提督「分かればいい」


提督「あ、あれは!おーい、ロック○ン!」

シーン

提督「今日は何の日?」

子日「子日だよー!」

提督「ちゃんと聞こえてるじゃないか」

子日「え?ロック○ンって子日のこと?」

提督「他に誰が居るんだよ?」

子日「子日はロック○ンじゃ無いよー!」

提督「え?だって両手のロックバ○ターが」

子日「ロックバ○ターじゃ無いよー!単装砲だよ!」

提督「何だと・・・」

吹雪「え?」

夕張「そんな」

明石「バカな」

子日「皆酷いよー!」

提督「あ、スマンスマン。ロック○ンは両手にバ○ターはやらないな。フィヤーマン」

子日「消防士でも無いよー!」

提督「いや、ロック○ンのボスキャラだ」

子日「子日泣くよ・・・」

提督「悪かった。瑞鳳の卵焼きで機嫌直してくれ」

子日「いただきます」

モグモグ

子日「美味しいー!やっぱり瑞鳳さんの卵焼きは絶品だね」

夕張(あの子がロック○ンじゃ無かったなんて・・・)ヒソヒソ

明石(信じられない)ヒソヒソ

吹雪(私もです)ヒソヒソ


~フタヒトマルマル~

提督「子供は寝る時間だぞー」

夕立「夕立、まだ寝たくないっぽい!」

時雨「僕もカウントダウンに参加したな」

夕雲「私もまだ寝たくないわ」

提督「うん、まぁ、君たちはいいよ」

初雪「眠い。引きこもる」

白雪「私は初雪ちゃんを送り届けます。司令官、おやすみなさい」

提督「おやすみ」

吹雪「私も残っていいですか?」

提督「眠くないなら残ってもいいが、大丈夫か?」

吹雪「大丈夫です!」

暁「暁は一人前のレディだからカウントダウンに参加するんだから!」

提督「暁は帰って寝なさい」

暁「嫌よ」

響「司令官、私が付いているから大丈夫だよ」

提督(どっちが姉か分からんな)


~フタサンマルマル~

ゴーン

ゴーン

ウォースパイト「Admiral,あれは何の音?」

提督「あれは除夜の鐘だな」

ウォースパイト「ジョヤのカネ?」

提督「ああ」

ウォースパイト「聞いたことがあるわ。108回鐘を突くことにより108の魔星を封印するのね?」

提督「108の魔星?(秋雲か?それとも朧か?いや、響も怪しい)」

ウォースパイト「ええ。天猛星、天雄星、天貴星を筆頭とした冥界の戦士たちよ」

提督「あのー、ウォースパイトさん?その話はどこで?」

ウォースパイト「速吸から聞いたわ」

提督「あー、速吸?そうか、うん。アイツのこと忘れてたわ」

ウォースパイト「?」

提督「一つだけ訂正させてもらうと、108の魔星ではなく、108の煩悩だから」

ウォースパイト「そうなの?」

提督「まぁ、似たようなものだけどな」

暁「暁は一人前のレディだからカウントダウンまで起きてるんだから」ウツラウツラ

提督「暁、船漕いでないでちゃんと布団で寝なさい」

暁「年明けまで起きてるんだから」ウツラウツラ

提督「ほら、部屋まで運んでやる」

暁「起きてるって!」ウツラウツラ

響「ほら、部屋に戻って寝よう。司令官、おんぶしてあげてもらえるかな?」

提督「響もこう言ってるぞ」

響「私も眠くなってきた(嘘)」

提督「ほら、行くぞ」

暁「うん」ウツラウツラ

提督「おぶったら即寝たな」

暁「」zzz

響「迷惑をかけてすまない」

提督「この位気にするな」


-暁型私室-

提督「よ、っと。布団まで運んだはいいが、着替えさせないとな」

響「私が着替えさせるよ。司令官に任せると何をするか分からないからね」

提督「ん?」

響「司令官に任せると暁を襲いかねないからね」

提督「・・・。それ、本気で言ってる?」

響「冗談だよ。いくら司令官がロリコンでも暁に欲情する変態だとは思ってないよ」

提督「やっぱり本気で言ってるよね?」

響「冗談だよ。時雨、夕立、海風、浜風、浦風、夕雲、長波辺りならともかくお子ちゃまには興味ないって知ってるから」

提督「いや、駆逐艦ばかりじゃないか。だから何でロリコンって前提で話をしてるんですかね?」

響「指輪を渡した相手」ボソッ

提督「うっ・・・」

響「冗談だよ。司令官のことは信頼しているから。信頼の名は伊達じゃない」

提督「ややこしいから響とヴェールヌイを行ったり来たりするのは止めてくれ」

響「じゃあ、響で」

提督「そうっすか。俺は食堂に戻るが、響はどうする?」

響「暁を一人にすると心配だから、もう寝るよ」

提督「では、おやすみ」

響「おやすみ」


-食堂-

吹雪「司令官、あと5分で新年ですよ!」

提督「よし、残ったメンバーでカウントダウンしよう」

~4分後~

一同「5、4、3、2、1」

提督「明けましておめでとう!皆、今年も宜しくな!」

一同「宜しくお願いしまーす!」

ポーラ「今日は朝まで飲みますよ~」

那智「おーっ!」

隼鷹「飲み明かすぞーっ!」

提督「正月だからってはめ外し過ぎるなよ」

ポーラ「はーい」

提督「今年も宜しくな、吹雪」

吹雪「こちらこそ宜しくお願いします」

提督「キットもな」

キット(コムリンク)「はい、アドミラル。今年も宜しくお願いします」

川内「夜戦だー!」

提督「アイツは相変わらずだな」

吹雪「そうですね」

本日はここまで。
皆さん、よいお年を。

冬服のブッキー、実装はよ!

新年一回目始まります。


-元日 執務室-

清霜「司令かーん、ありがとー」

提督「無駄遣いするなよ」

清霜「はーい」

ガチャ

バタン

提督「ふう。駆逐艦は清霜で最後だな」

摩耶「そうだな」

吹雪「次は軽巡の皆さんですが、少し時間があるので休憩しますか?」

提督「そうしよう。それにしても全員が挨拶に来るから動けないのも疲れるな」

摩耶「時間割を決めて順番に来る様にしただけマシだろ?」

吹雪「そうですね。去年は皆さん一斉に押しかけて大変でしたし」

提督「そうだな。では、摩耶にも渡しておこう」つお年玉

摩耶「あたしは子供じゃないぜ」

提督「手伝ってもらった礼だ。それとも、一度出した物を引っ込めろという気か?」

摩耶「そこまで言うなら有り難く貰っとくぜ。サンキューな」

提督「ところで吹雪、前から聞きたかったことがあるんだが」

吹雪「何ですか?」

提督「艦娘って燃料やら鋼材やらボーキで造られているのに、どうして人間と変わらない姿かたちをしているんだ?」

吹雪「え?鋼材もボーキも全て艤装の建造に使っているだけですよ」

提督「へ?」

吹雪「私たちの体は人間とほぼ同じで水分、たんぱく質、その他諸々で出来ています」

提督「じーまー?」

吹雪「はい。艤装を制御するため、脳の一部領域は人間とは違う働きをしているそうですが、あとは基本的に人間と一緒です」

提督「だから吹雪のぽっぺはこんなにプニプニしているのか」プニプニ

吹雪「それに私たち駆逐艦でも人間で言うと20歳前後までは体が成長するので、司令官の赤ちゃんも///」

提督「そ、そういうのは、もっと大人になってからな///」

摩耶「おーい、お二人さん、お熱いのはいいけど、あたしが居るのを忘れてないか?」

提督「おっと、スマン」


コンコン

提督「誰か来たな。どうぞ」

ガチャ

北方棲姫「ゼロ・・・ヨコセ」

提督「!!!」

吹雪「北方棲姫!」

摩耶「テメーは去年、うちの提督に怪我をさせた北方棲姫だな?」

北方棲姫「シラナイ。ケガサセテナイ」

摩耶「うるせぇ!あたしからお年玉の代わりに鉛弾をプレゼントしてやるぜ!」

北方棲姫「ヒッ(半泣き)」ダッ

摩耶「待てーっ、この野郎!」ダッ

吹雪「摩耶さん!」

提督「俺たちも追いかけるぞ!キット、今何処だ?」

キット(コムリンク)「工廠に居ます。どうしましたか?」

提督「北方棲姫が現れた、直ぐに来てくれ!」

キット(コムリンク)「はい!直ぐに向かいます」


-工廠-

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

明石「あれ、キットどうしたの?」

キット「執務室に北方棲姫が現れた様です」フォンフォン

夕張「大変じゃない!」

キット「私は執務室へ向かいます」フォンフォン

ブーン

明石「私たちも行かないと!」ダッ

夕張「置いてかないでよぉ!」


-母港-

大井「北上さん、この後二人で初詣に行きませんか?」

北上「いいねー」

摩耶「うぉぉぉぉぉ!待ちやがれー!」ドドドドド

北方棲姫「タスケテー」ドドドドド

北上「何か後ろが騒がしいね」

大井「全く!せっかく北上さんと楽しく散歩してるのに邪魔するのは誰よ!」クルッ

大井「!!! 北方棲姫!」

北上「えっ、マジ?」クルッ

北上「うわぁ、本当だ」

摩耶「おーい、大井!そいつを捕まえてくれ!」

大井「待ちなさーい!」ダッ

北方棲姫「ヒィィィ」ドドドドド

摩耶「このまま挟み撃ちにするぞ!」ドドドドド

大井「はい!」ドドドドド

摩耶「あと少しだ!」ドドドドド

北方棲姫「ドウシヨウ、ドウシヨウ、ア!」ドドドドド

摩耶「横に逸れやがった!」ドドドドド

大井「待ちなさーい!」ドドドドド

北方棲姫「ヒィィィ」ドドドドド

ヲ級(あれは・・・ほっぽ?)

北上「行っちゃった・・・」←摩耶と大井の迫力に圧倒されて動けなかった


大井「摩耶さん、アレって去年、提督を襲撃した北方棲姫ですよね?」ドドドドド

摩耶「そうだ!」ドドドドド

大井「どうして摩耶さんが追跡しているんですか?」ドドドドド

摩耶「あたしが執務室で新年の挨拶回りの手伝いをしていたら現れたんだ」ドドドドド

大井「提督のお手伝いですか?摩耶さん提督のこと嫌ってたんじゃ?」ドドドドド

摩耶「あたしが提督を嫌ってる?何でそうなるんだ?」ドドドドド

大井「普段から『クソが!』とか暴言吐いてるじゃないですか」ドドドドド

摩耶「あれは独り言であって、提督に言ってる訳じゃねーし。曙と一緒にしないで欲しいな。そういう大井こそ提督嫌いだろ?」ドドドドド

大井「そんなことありません!提督は北上さんの次に大切な人です!」ドドドドド

摩耶(北上の次って・・・。ん?まさか)

大井(提督とのケッコンカッコガチに最も近いのは吹雪さんで)

摩耶(その次が金剛姐さんや榛名姐さんだと思ったけど)

大井(まだ他にもライバルが居た!?)

摩耶(あたしとしたことが全く気付かなかった)

大井(盲点だったわ)

摩耶「埠頭が見えてきたぜ!」ドドドドド

大井「ここまで追い詰めればもう逃げ場はありませんね」ドドドドド

明石「待ちなさーい」ドドドドド

夕張「ちょっと待ってー!置いてかないでよぉ!」ドドドドド

摩耶「何故か明石と夕張まで来たな」ドドドドド

キキーッ

ガチャ

提督「追いついたぞ!」

吹雪「もう逃げ場はありませんね」

キット「観念なさい」フォンフォン

北方棲姫「コナイデ(ガチ泣き)」

提督「涙と鼻水で凄いことになってるな(汗)」

吹雪「何だか悪いことをしている気がしてきました(汗)」

摩耶「相手は深海棲艦だぜ」ジリジリ

大井「その通りです!」ジリジリ

提督「いや、まぁ、そうだけどな」

北方棲姫「ア!ナンダアレ!」ユビサシ


提督「ん?」クルッ

吹雪「え?」クルッ

摩耶「何だ?」クルッ

大井「え?」クルッ

明石「何?」クルッ

夕張「え?」クルッ

北方棲姫(今だ!)

ドボン

提督「しまった!逃げられた!」

摩耶「クソッ!ここまで追い詰めたのに!」

夕張「爆雷ありますよ」

提督「よし!投げつけてやれ!」

夕張「はい!」ポイッ

ドカーン

摩耶「おー、派手に水柱が立ったなー」

プカーッ

吹雪「浮いてきたのはお魚さんだけですね」

提督「逃げられたか」

キット「逃げられましたね」フォンフォン

大井「今度会ったら容赦しないから」ギリッ

大井「ところで提督、何でキットに注連縄なんてつけてるんですか?」

提督「え?正月は車に注連縄つけるものだろ?」

キット「バンパーに注連縄をつけるのはこの国の文化です」フォンフォン

大井「今時そんな人いませんよ」

提督「じーまー?言われて見ればしばらく見てない・・・かも?」

キット「!!!」

吹雪「司令官、そろそろ戻らないと川内さんたちが来ちゃいます」

提督「もうそんな時間か!摩耶、執務室に帰るぞ」

摩耶「おう!」

大井「そうだ!北上さんと初詣に行かないと。失礼しますね」

明・夕「私たちもそろそろ工廠に戻ります」

キット「私も工廠に戻りますので、何かあればお呼びください」フォンフォン


-執務室-

川内「提督、何処に行ったんだろ?」

神通「まさか、提督の身に何かあったんでしょうか?」

那珂「神通ちゃん、考え過ぎだよ~。那珂ちゃんたちが来るのを忘れて初詣に行っちゃったんじゃないの?」

ガチャ

川内「噂をすれば何とやら」

提督「もう来てたのか。遅くなってスマン」

吹雪「ごめんなさい」

摩耶「悪いな」

那珂「も~、那珂ちゃんを待たせるなんて、何処行ってたの?」

提督「実はな、執務室に北方棲姫が現れてドタバタしていた」

川内「え~、私も夜戦したかったな」

提督「いや、夜戦じゃないから。今、朝だから」

神通「提督がご無事で安心しました。北方棲姫はどうなったのですか?」

提督「あと一歩ってところまで追い詰めたが、逃げられた」

那珂「許せない・・・」プルプル

吹雪(珍しく那珂さんが怒っています)

摩耶(珍しく那珂が怒ってるな)

那珂「正月早々、那珂ちゃんより目立つなんて、許せない!」

一同「そこかよ!」

吹雪「司令官が襲撃されたことを怒ってるんじゃないんですか!」

那珂「え?いや、モチロンそれも怒ってるよ?」

神通「那珂ちゃん、後でお話があります」

川内「私からも話があるよ」

那珂「嫌だな~、二人そろって怖い顔して~、ほらスマイルスマイル」

提督「正月早々怖い顔をしないでくれ。俺は無事なんだからそれでいいじゃないか」

川内「提督がそこまで言うなら」

神通「提督がそう仰るなら」

那珂(助かった)

提督「では、お年玉だ」つお年玉

川内「ありがとう!これでまた、バリバリ夜戦が出来るね」

提督「いや、お年玉で夜戦するなよ」

神通「ありがとうございます」

那珂「ありがと~☆」

川内「今年も宜しく」フリフリ

神通「宜しくお願いします」ペコッ

那珂「宜しくね~☆」フリフリ

ガチャ

バタン


-執務室-

提督「これからまたしばらく執務室に缶詰だな」

吹雪「そうですね」

提督「終わったら三人で初詣に行こうか」

摩耶「たこ焼き奢ってくれるよな?」

提督「ああ、いいぞ」

摩耶「やったぜ!いや、焼きもろこしも捨てがたいな」

提督「吹雪もリンゴ飴でも何でも好きなもの買ってやるぞ」

吹雪「ありがとうございます」


-祥鳳型私室-

ヲ級「瑞鳳、お願いだあるんだけど」

瑞鳳「お願い?」

ヲ級「ええ。作ってもらいたい物があるの」

瑞鳳「もしかして、卵焼き?」

ヲ級「いいえ。今回は別の物よ」

本日はここまで。


面白い!

来月のイベント、(比較的)小規模らしいですね。
秋が中規模(笑)だったことを考えると、小規模と言う名の中規模なんでしょうね。
とりあえず、二隻目の摩耶様を改二まで育てたから、もう怖い物は無い!(死亡フラグ)
補強増設に機銃って本当に摩耶様の為の強化だよね。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

夕張「提督、少しお話が。吹雪ちゃん、提督借りてくわね」グイグイ

吹雪「あ、はい」

提督「おいおい、何だ?引っ張らないでくれ」

バタン

吹雪「夕張さん、どうしたんだろう?」


-資材倉庫裏-

キョロキョロ

夕張「よし、誰も居ないわね」

提督「こんな所に連れて来て何のつもりだ?」

夕張「提督、私は一週間後から来ました」

提督「一週間後?デロリアンは」

夕張「ええ、タイムマインの機能は取り払い、ただの空飛ぶ車になりました」

提督「うん、まぁ、空を飛ぶ時点でただのって表現はどうかと思うが」

夕張「大事なのはそこではありません。それに、タイムマシンとしての機能を復活させざるを得ない状況に陥ったんです」

提督「?」


夕張「単刀直入に言います。あなたは五日後に死にます」

提督「!!」

夕張「それも、吹雪ちゃんに殺されます」

提督「おいおい、何を馬鹿なことを」

夕張「嘘ではありません。その瞬間を捉えた監視カメラの映像もあります。これをご覧下さい」つスマホ

提督「・・・。確かに吹雪に胸を貫かれて死んだな。何があったんだ?」

夕張「分かりません。提督の死後、吹雪ちゃんは姿を消しました。だから理由も目的も分かりません」

提督「深海棲艦ならともかく、吹雪に殺されるなら本望だ。それに俺の代わりなんていくらでも」

夕張「バカなことを言わないで下さい!私たちの提督はあなただけです!提督は吹雪ちゃんが沈んだとしで、別の吹雪ちゃんが来たらそれで満足ですか?」

提督「それは・・・」

夕張「それに第一発見者の金剛さんなんてショックで寝込んでしまったんですよ!」

提督「その場でショック死しなかっただけマシだ」

夕張「明石が言うには金剛さんはもう戦えないかも知れないって」

提督「だから未来を変えるためにここに来た、と?」

夕張「そうです」

提督「そうだな。これから起きることが分かっていれば、未来を変えることは不可能ではない」

夕張「その通りです!」

提督「必ず生き残ると約束しよう。だから夕張はもう帰っていいぞ」

夕張「結末を見届けるまで私は残ります」

提督「いや、しかしだな。今の夕張と未来の夕張が同じ場所に居る訳にも」

夕張「何と言われようとも私は帰りません!」

提督「何があっても意志を曲げないという目だな。分かった。一つだけ隠れられる場所がある」

提督「だが、その前に失礼する」

ムニムニ

夕張「ひょっと、ていほく、なにふるんですか(ちょっと、提督、何するんですか)」

提督「去年の日本海深提の件があったからな、深海棲艦がマスクを被って変装していないか確認させてもらった」

夕張「もう!」

提督「悪かった。早速だがデロリアンで移動しよう」

夕張「何処へですか?」

提督「ゴリアテの襲撃を受けた時に執務室の地下室に隠れてやり過しただろ?」

夕張「はい」

提督「あの後、妖精さんにこっそりと拡張工事をしてもらって、鎮守府の外へと続く緊急脱出ルートを整備した」

夕張「では、そこから逆に鎮守府に進入するんですね?」

提督「そうだ」


-地下室-

夕張「まさかあんな所から出入りが出来たなんて」

提督「このことは秘密にしてくれよ。皆が知っていたら秘密の脱出ルートではなくなるからな」

夕張「もちろんです!このことは胸に秘めておきます。それにしても、某国際救助隊の基地みたいですね」

提督「そうだな、残念ながら救助用メカは隠してないけどな」

夕張「それは残念です」

提督「それと一応、防音になっているから上には響かないが、あまり大きな物音は立てないでくれ」

夕張「はい」

提督「食事は俺が持ってくるから」

夕張「やっぱり、そうなりますよね」

提督「食堂で夕張同士が出くわすと困るし、夕張が二度現れるのも怪しまれるからな」

提督「では、モニターで上の様子を見てみよう」

夕張「特に変わった様子もなく、吹雪ちゃんが執務に取り組んでいますね」

提督「吹雪が事件を起こすのが信じられん」

夕張「吹雪ちゃんと話をさせてもらえませんか?」

提督「分かった。では、俺は明石と夕張を間宮さんの店に連れ出すから、その間に話をしてくれ」

夕張「分かりました」

提督「明石と夕張はっと・・・工廠に居るな。では、工廠でカメラに向かって合図を送るから、合図を確認したら執務室へ向かってくれ」

夕張「了解です」

提督「では、地上に続く出入り口を教えておこう」

~数分後~

夕張「提督からの合図だ!明石と私を連れて工廠を出て行ったわ。では、私は執務室へ」


-執務室-

コンコン

夕張「夕張です。入るわね」

ガチャ

バタン

吹雪「あれ?司令官はどうしたんですか?」

夕張「提督は工廠で明石とキットの強化プランについて会議中よ」

吹雪「そうなんですか。でも、夕張さんは参加しなくていいんですか?」

夕張「ええ、長くなりそうだから吹雪ちゃんの様子を見てきて欲しいと頼まれたのよ」

吹雪「今度はどんな機能が追加されるんですか?」

夕張「それがね、キットがあれは嫌だ、これは嫌だなんて言うから中々決まらないのよ」

吹雪「まぁ、あまり変な機能を追加されるのは嫌でしょうし」

夕張「そんなことより、吹雪ちゃんは提督をどう思っているの?」

吹雪「司令官のことですか///」

夕張「例えば不満とか無い?」

吹雪「不満なんてありません!」

夕張「それじゃあ・・・」

~1時間後~

夕張「あ!もうこんな時間だ!そろそろ工廠に戻らないと。じゃあね」

吹雪「お疲れ様です」

ガチャ

バタン

夕張(何もおかしな感じは無かった。じゃあ、何故提督を?まさか、深海棲艦に操られて?兎に角一旦、地下室に帰らないと)

ガチャ

吹雪「あ、司令官、お帰りなさい。キットの強化プランはどうなりましたか?」

提督(キットの強化について話をしていたことになっているのか)

提督「それがな、中々話が纏まらなくてな。また今度ってことになった」

吹雪「そうなんですか。それは残念ですね」

提督「そうだ。明日から新しい編成を試すから、吹雪はしばらく秘書艦業務に専念してくれ」

吹雪「分かりました」

提督(吹雪には悪いが、しばらくこうやって監視しよう)


-夜 地下室-

提督「夕張、食事を持ってきたぞ」

夕張「ありがとうございます」

提督「吹雪と話してみてどうだった?」

夕張「特におかしな点はありませんし、何故あんな事件を起こしたのか、未だに信じられません」

キット(コムリンク)「話は全て聞かせてもらいました」

提督「全て聞いていたなら説明は不要だな。吹雪についてどう思う?」

キット(コムリンク)「現時点では分かりません。ただ、吹雪さんがアドミラルを殺すなど信じられません」

提督「しばらく吹雪の出撃は控えて様子を見るしかないか」

夕張「そうするしかないと思います」

提督「監視るすのも余り気が進まないが仕方ないか」

キット(コムリンク)「アドミラルの命が懸かっている以上、仕方ありません」


-事件前日 路上-

大淀「提督に頼まれたお使いですっかり遅くなってしましました。早く鎮守府に帰らないと」

???「吹雪とか言う小娘を利用するつもりだったが、最近海に現れない。さて、どうしたものか・・・」

???「む!あの車を運転しているのは艦娘か。しかも目的の鎮守府へ向かっている。丁度いい」

フラフラ

バタン

大淀「!! 道路に人が!」

キキーッ

ガチャ

???(よし、掛かったぞ!)

ダッ

大淀「大丈夫ですか!」


-鎮守府 執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、依頼されていた物を用意しました」

提督「ありがとう」

大淀「では、失礼します」

ガチャ

バタン

吹雪「大淀さんに何をお願いしてたんですか?」

提督「吹雪が観たがっていた映画あるだろ?チケットを買ってきてもらった。姉妹全員分あるから、明日皆で行って来るといい」

吹雪「え、でも」

提督「明日の秘書艦は金剛にでも頼むから大丈夫だ。楽しんでくるといい」

吹雪「はい!ありがとうございます」


-地下室-

提督「Xデーは明日だが吹雪はおかしな素振りを一切見せないな」

夕張「私が過去に来たことにより歴史が変わったのならいいんですが」

提督「念のため、明日は吹雪を秘書艦から外し、外に遊びに行かせることにした」

夕張「鎮守府内に居なければ暗殺は出来ないということですか?」

提督「そうだ。キット、尾行を頼めるか?」

キット(コムリンク)「はい。しかし、アドミラルの護衛はしなくていいのですか?」

提督「夕張も居るから大丈夫だ」

キット(コムリンク)「分かりました」

提督「明日に備えて夕張も早めに休んでおくといい」

夕張「いいえ。不測の事態に備えて寝ずの番をします」

提督「最近、あまり休んでいないだろ?しっかり休むことも必要だ」

夕張「あと一日位大丈夫です」

提督「分かった。そこまで言うなら止めはしないが、無理はするな」


-翌日 地下室-

提督「朝食を持ってきたぞ」

シーン

提督「夕張?」

夕張「ん?提督・・・おはようございます」ウツラウツラ

提督(本当に寝ずの番をしていたのか)

提督「よ、っと」

夕張「何をするんですか!(きゃー、お姫様抱っこされてる///)」

提督「ベッドまで運んでやるから少し休みなさい」

夕張「でも」

提督「事件が起きるまでまだ時間がある。少し休むんだ。それにくまが酷く、女の子がしちゃいけない顔になってるぞ」

夕張「分かりました。少し休みます」

提督「それでいい」

夕張「あの、重くないですか?」

提督「ちゃんと食べてるか心配になるくらい軽いぞ」

提督「おやすみ、夕張」

夕張「おやすみなさ・・・」zzz

提督「余程疲れていたんだな。キット、吹雪たちはどうしている?」

キット(コムリンク)「無事、劇場に到着しました」

提督「そうか、引き続き見張りを頼む」


-廊下-

龍驤「飛んで、飛んで、飛んで~回って、回って♪」

提督「龍驤」

龍驤「ん、君か。どないしたんや?」

提督「ヒロシは大阪のおっちゃんやない、四国のおっちゃんや!」

龍驤「嘘や!ヒロシとセガールは大阪のおっちゃんや!」

提督「ヒロシは四国産まれ、大阪育ちだ。そしてセガールは米国人だ!」

龍驤「そんな・・・嘘や・・・うちは信じひんで!」

提督「信じたくないのは分かるが、真実だ」

龍驤「司令官のアホー(泣)」ダッ

提督「行ってしまった。だが、今のは俺が悪いのか?」

大淀「提督」

提督「ん、大淀か」

大淀「背中に糸くずが付いています。取るので少し止まってください」

提督「すまんな」

大淀「いえ」ニヤッ

ドスッ

提督「あ・・・」ガクッ

大淀「ふふふ。ここまで簡単に殺れるとは」

大淀「・・・。おかしい。背中から手首が貫通したのに血の一滴も流れない」

提督(マジかよ。一時期、大淀が黒幕なんて噂が流れたことがあったが、本当だったのか?)←廊下の角から目撃

提督(万が一に備えて、ゴリアテをも騙した1/1スケール人形のAI搭載型を徘徊させていた正解だった。早く大本営に伝えなくては)ダッ

大淀「ん、この足音は?」チラッ

大淀「あれは、提督?なるほど、こちらはダミーで執務室方面へ走って行ったのが本物ですか」ダッ

~数分後~

浦風「提督さん、こんな所でなにしとるんじゃ?廊下で寝とると風邪ひくよ」

提督「」

浦風「提督さん?」

磯風「死んでいるな」

浦風「死んでる!?磯風が焦げたサンマなんて食べさせたせいじゃ!」

磯風「何を言うか!焦げたサンマで体に穴が開くか!」

夕雲「あら、あなたたちどうしたの?」

浦風「提督さんが、提督さんがぁ」

夕雲「提督?」チラッ

夕雲「!! 提督、どうして自殺なんてしたんですか」

夕雲「どうしてこうなるまで自分を追い詰めたんですか」

夕立「皆揃って何してるの?」

夕雲「提督が亡くなったのよ」

クンクン

夕立「それ、提督さんじゃないっぽい」

夕雲「え・・・?」


-執務室-

提督「はぁはぁ、大本営は短縮ダイヤルの1番だったな」

ピッ

プルルル

キット(コムリンク)「アドミラル、何が起きたのですか?」

提督「ダミー人形が大淀にやられた」

キット(コムリンク)「大淀さんに!?今すぐ鎮守府に戻ります」

提督「いや、そこからだとどんなに急いでも30分は掛かる。こちらに居るメンバーで対処するしかない」

ギィィィィ

提督「!!」

大淀「受話器を置て頂けますか、提督」

提督「くっ」

ガチャ

提督「大淀、君は深海側のスパイだったのか?」

大淀「ふふっ」

提督「何がおかしい?」

吹雪「どうせなら、この姿で殺してあげる方がいいですよね?いい演出でしょ?」

提督「変身した!?」

吹雪「いいわ!その顔!絶望の表情!」

絶望君「呼んだ?」

提督(なるほど。吹雪に殺されるとはこういうことだったのか)

吹雪「さようなら、提督」


-地下室-

夕張「ん?今、何時?」チラッ

夕張「もう、こんな時間!」

モニター「さようなら、提督」

夕張「提督!?ダメーーーーッ!」


-執務室-

ブーン

スパッ

吹雪「バ、バカな・・・」

提督(明石と夕張からもらったセイバーがこんな所で役に立つとは)

吹雪「貴様、何故私を斬れた?貴様の大切な艦娘を!」

提督「目の前で化ければ誰でも偽物だと気付く。それに殺るならごちゃごちゃ言ってないでさっさと殺るべきだったな」

吹雪「だからと言って何の躊躇いも無いとは、こんな奴初めてだ。ぐふっ」

提督「おっと、死ぬ前に本物の大淀をどうしたか教えてもらおう」

ツ級「あの女は倉庫で眠っている。南氷洋深提、申し訳ありません」撃沈


-資材倉庫-

???「・・・ど、しっ・・・しろ」

???「大淀、しっかりしろ」

大淀「んー?」パチッ

大淀「???」

大淀(手足を縛られて動けない!?それに猿轡まで!)

提督「良かった。気がついたか。今解いてやるからな」

大淀「ぷはーっ。私、何で縛られてるんですか?まさか・・・」

大淀「きゃー!近寄らないで!変態!吹雪ちゃんだけでは飽き足らず私まで毒牙に掛けようを言うのね!」

大淀「きゃー!誰か!」


-資材倉庫前-

青葉「どこかに面白いネタはありませんかねー」

大淀「きゃー!誰か!」

青葉「あれは、大淀さんの悲鳴?」


-資材倉庫内-

大淀「私なんかより金剛さんの方が!」

提督「大淀、落ち着いてくれ」

キット(コムリンク)「大淀さん、落ち着いてください」

大淀「まさか!金剛さんにも飽きて今度は私を!誰かー!」

提督「大淀、落ち着け。オークラ先生のマンガの読みすぎだ」

青葉「!! 青葉、見ちゃいました!」ダッ

提督「青葉ぁぁぁぁぁぁ!!!いや、しかし、大淀を何とかしないと!」

~数分後~

提督「落ち着いたか?」

大淀「はい。申し訳ありません」

提督「では、青葉の誤解を解く手伝いをしてくれるな?」

大淀「はい」


-廊下-

提督「青葉ー、どこだー!」

大淀「青葉さん、どこですかー?」

衣笠「提督」

提督「衣笠か、青葉を知らないか?」

衣笠「知ってるけど、教える前に聞きたいことがあるんだけど」

提督「急いでるから手短に頼む」

衣笠「大淀さんを襲ったって本当?」

提督「誤解だ」

大淀「私は提督に襲われたりしてません!」

衣笠「やっぱりそうだよねー。青葉なら部屋で新聞を執筆中だよ」

提督「そうか。よし、行くぞ大淀!」

大淀「はい!」

衣笠「二人ともどうしたんだろ?」


-青葉型私室-

コンコン

提督「青葉、居るか?」

大淀「青葉さーん」

シーン

提督「反応が無い」

大淀「もう一度、ノックしてみましょう」

コンコン

シーン

提督「・・・」

ガチャ

提督「開いてるな。勝手に入るのは気が引けるが、この際仕方ない」

大淀「緊急事態です。仕方ありません」

カタカタカタカタ

青葉「うーん、記事は書けましたが写真が無いと説得力がありませんねぇ」

提督「青葉」

青葉「この辺をもう少し修正しますか」

カタカタカタカタ

大淀「青葉さん」

カタカタカタカタ

青葉「うん!こんな感じでいいですね」


提督「青葉!」

青葉「!!」クルッ

青葉「し、司令官・・・それに、大淀さん。まさか」

提督「青葉、落ち着いて話を聞いて欲しい」

青葉「お二人が密会してイチャイチャしていた所を覗いてしまった青葉の口封じですか?」

提督「ちょっと待て」

青葉「青葉、司令官に汚されちゃうんですか?」

大淀「あの、青葉さん」

青葉「でも、司令官なら・・・青葉は3番目以降でも大丈夫です!」

提督「何で揃いも揃ってオークラ先生のエロ同人の様な展開を想像するんだ?皆、俺を何だと思っているんだ?」

大淀「申し訳ありません」

~数分後~

青葉「何と!大淀さんに化けた深海棲艦に司令官が襲われて、その後、大淀さんを救出したと!」

提督(やっと誤解が解けたよ)

青葉「で、助けた後はイチャイチャする予定だったんですか?」

大淀「提督とはそんな関係じゃありません!」

提督「だから何でそうなる!」

青葉「本当に違うんですね。つまらないなー」

提督「新聞書くの禁止するぞ」

青葉「ごめんなさい!何卒それだけは!!」

提督「では、今書いたそれは発行しないと約束するな?」

青葉「はい!青葉は清く正しい新聞記者です!ゴシップは書きません!」

提督「よろしい。あと、大淀とは上司と部下であり、それ以上でもそれ以下でもない。分かったな?」

青葉「はい!アレは青葉の早とちりでお二人は男女関係ではありません!」

大淀「提督、もうこの位でいいのでは?」

提督「そうだな。執務室に先ほどの深海棲艦を放置したままだ、そろそろ戻るとするか」


-執務室前-

提督「まったく、青葉のおかげで余計に面倒なことになるところだった」

キット(コムリンク)「アドミラルが無事で何よりです。青葉さんの新聞は最悪、私が彼女のPCをハッキングしてデータを消去すれば済みます」

提督「まぁ、発行前ならばそれで済むが」

ガチャ

提督「ん、夕立か。それに浦風、磯風、夕雲も、どうしたんだ?」

夕立「提督さん、コレ(ツ級)はどういうことっぽい?」

磯風「説明してもらおうか」

提督「えっとだな」

夕雲「提督、私は提督が亡くなったと思いショックで胸が張り裂けそうになりました」

提督(不味い。ダミー人形見られてる!)

浦風「提督さん、正直に話して欲しいなぁ」

提督(ヤバイ。目が笑ってない!しかし、言って本当のことを話す訳にも。こうなったら)

提督「実はだな・・・、先日、夢枕にご先祖が立ってな、今日、俺は深海棲艦に殺されるとのお告げを頂いたんだ」

夕雲「!!!」

夕立(何か嘘っぽい)

提督「それで、ダミー人形を徘徊させていた。夕雲が死体と勘違いしたのはそれだ。で、そこに倒れているのが実際に襲い掛かってきた深海棲艦だ」

磯風「提督よ、何故そんな大事なことを黙っていたんだ?」

夕雲「私たちは夢だろうが、神のお告げだろうが、例え占いでも、提督の身に危機が迫っているなら全力でお守りします!」

提督(嘘だろ?あんな適当な話で誤魔化せた!いや、それより、本来ならば俺がこの子たちを守ってやらないといけないはずなんだが)

浦風「提督さんは悪いお人じゃ」

夕立「浦風ちゃんの言う通りよ!夕立たちを悲しませた提督さんには罰を与えないといけないっぽい!」

提督「罰・・・だと」

夕立「夕立が満足するまで夕立を撫でるっぽい!」

夕雲(一瞬で偽物であると見抜いておきながら、悲しませたとは・・・この子出来るわ!)

夕立「まずは、夕立を提督さんの膝の上に座らせるっぽい!」


-地下室-

夕張「うわぁ、本当のことを言えないからって適当なこと言ってる」

モニター「ぽい~♪」

夕張「ちょっと羨ましい。私は提督の命を救ったんだから、この位のお願いなら聞いてもらえるわよね?」


ナデナデ

提督「もういいかな?」

夕立「まだダメ!」

提督「はぁ、分かったよ」

ナデナデ

夕立「ぽい~♪」

提督(夕立に尻尾があれば全力で振ってるんだろうな)ナデナデ

提督「あの・・・夕雲さん、浦風さん、磯風さん、そんなに怖い顔をして睨まないでください。ちゃんと後で願いを聞きますから」ナデナデ

夕雲「当然、夕立さんと同じ時間だけ相手をしいただけるんですよね?提督」

提督「はい。勿論です」ナデナデ

夕立「そういえば吹雪ちゃんはどうしたの?」

提督「吹雪なら白雪たちと映画を観に行っているぞ」ナデナデ

夕立「ふ~ん。提督さんが死ぬかも知れない日に映画ね」

提督「いや、俺が休ませたんだ。吹雪を巻き込みたくなかったからな」ナデナデ

夕立「吹雪ちゃん愛されてるっぽい!でも、提督さん」

提督「何だ?」ナデナデ

夕立「自分が居れば守れたかも知れないのに、自分の知らない所で愛する人が死ぬなんて、これほど辛いことはないわ」

提督「そうだな。肝に銘じておく」ナデナデ

夕立「分かればいいっぽい!」

提督(夕立からこんなことを言われる日が来るとはな)ナデナデ

夕雲「じゃんけんぽい」

磯風「やった!次は私の番だな」

夕雲「負けたわ」

浦風「負けてしもおた」

夕雲「次こそは負けないわ」

提督「あの、お三方は何をされているのですか?」ナデナデ

磯風「見れば分かるだろう?順番を決めているんだ」

提督「なるほど。それでじゃんけんか」ナデナデ


~数時間後~

夕雲「提督、私も満足できました」

提督「そうか、それは良かった(疲れた)」

提督「では、そこの深海棲艦を工廠に運びたいので手伝ってもらえるか?」

夕雲「工廠に?」

提督「ああ、調査する必要があるんでな」

夕立「夕立、台車を取ってくるっぽい!」


-工廠-

提督「明石、夕張」

明・夕「はーい」

明石「うわっ!」

夕張「提督、コイツどうしたんですか?」

提督「数時間前、コイツに殺されかけた。しかも、大淀、吹雪の姿に化けてだ」

明石「化けたってどういうことですか?」

提督「それを調べてもらう為に運んできたんだ」

明石「妖精さーん」

妖精ズ「はーい!」

提督「夕張、ありがとう」

夕張「?」

提督「いや、二人からもらったセイバーのおかげで命拾いしたからな」

夕張「もぉー、水臭いですね、提督。私たちが提督を守るのは当然ですよ」

提督「そうだとしても、礼を言っておきたくてな」

妖精ズ「おぉー!これは凄い技術が使われていますねー」

提督「何か分かったのか?」

妖精ズ「はい。姿を変えたのはナノマシンによるものですね」

提督「ナノマシン?映画とかマンガで見るあれ?」

妖精ズ「はい。そうです」

提督「そんなバカな」

妖精ズ「ナイト3000はナノマシンで形状を変化させますよ」

提督「それ、ドラマの話だし」

妖精ズ「では、提督さんの愛車、ナイト2000はどうなりますか?」

提督「・・・。うん、信じよう」

夕張「早っ!」

提督「いや、それを言われると反論できないからな」

明石「それにしても、こんなのに襲われてよく無事でしたね」

提督「俺の首を取った気になって油断しきっていたからな。正に、過信と慢心は隙を生むって奴だ」

夕張「CV.立木○彦なキャラクターが言いそうな台詞ですね」

提督「それを分かっているお前さんもどうかと思うぞ」

夕張「てへっ」

提督「俺は奴等との戦いで死ぬなら戦争が終わる日だと決めているな」

夕張「どういうことですか?」

提督「具体的に言うならば・・・」


リコリス棲姫「貴様のために、何人が死んだと思っているんだ!」

提督「聞きたいかね?昨日までの時点では、99,822人だ」

提督「吹雪、本日の戦死者は?」

吹雪「現在確認されているのは、深海82隻です」

提督「そうか・・・あとで名前を教えてくれ」

吹雪「はっ。畏まりました」

リコリス棲姫「きっ、貴様ぁ!」

提督「戦いの為に犠牲となった人々と艦は、全て記憶している、イ級、ツ級、ホ級、ワ級、ヲ級、リ級、ル級、皆、忘れられぬ艦だ」

リコリス棲姫「貴様という奴は」

提督「私は死者に対し、哀悼の意を表することしか出来ない。だが、君もこれだけは知っていてほしい。彼女等は決して無駄死になどしていない。そして」

ドスッ

提督「見事だ、リコリス」

リコリス棲姫「提督、貴様!」

提督「リコリス、我が永遠の友よ・・・君たちと戦えたことを誇りに思う」

リコリス棲姫「こ、こんなもの・・・こんなもの!私は絶対に認めんぞ!」

提督「中枢棲姫、先に逝っているぞ」ガクッ

リコリス棲姫「くっ、くそおぉぉぉぉ!今度は勝ち逃げか!」


提督「と、なる訳だ」

夕張「閣下、馬鹿なことはお止めください!」

提督「いや、誰が閣下だよ」

明石「閣下が亡くなったりしたら、私たちは生きていけません!」

提督「いや、だから」

夕張「例え冗談でも、二度とこんな発言はしないと約束してください!」

提督「悪かった。二度とこんなことは言わないから許してくれ」

明石「では、深海棲艦との戦争で絶対に死なないと約束してもらえますか?」

提督「約束する」

明石「絶対ですよ」

提督「破ったら針千本飲んでやるよ」

ピッ

ICレコーダー「破ったら針千本飲んでやるよ」

明石「言質頂きました。これで言い逃れは出来ませんよ」

提督「そこまでしなくてもちゃんと約束は守るさ」

提督「その深海棲艦を研究すると何か役に立つかも知れないから、研究を頼むぞ」

明・夕「はい!」

妖精ズ「お任せください!」

提督「用が済んだら埋葬してやろう。敵とは亡骸を言えそこらに捨てる訳にもいかんからな」

夕張「コイツ何処から来たんでしょうね?」

提督「最後に南氷洋深提とか言っていたな」

明石「南氷洋って、南極ですか?」

提督「そうなるな」

夕張「では、次は南極に攻め込むんですか?」

提督「いや、南極は放置でいいだろう。わざわざそんな寒い所に行きたくはないだろ?」

夕張「出来れば行きたくは無いですけど、いいんですか?」

提督「南極の昭和基地も稼動してないし、取り残された犬も居ない。特に誰も困ってないからな」


-地下室-

モニター「と、なる訳だ」

モニター「閣下、馬鹿なことはお止めください!」

夕張「閣下、馬鹿なことはお止めください!」

夕張「あ、工廠の私も同じこと言ってる。やっぱり私は私だなー」


-地下室-

提督「それにしても職業柄仕方ないとは言え、年一回のペースで暗殺される宿命なのか?」

夕張「それだけ向こうも必死なんですよ。瀬戸内海、日本海と立て続けに深海鎮守府を潰されていますからね」

提督「ゴリアテと今回で二度も歴史を変えた訳だが、そろそろ偉い人に怒られないか心配になったきた」

夕張「偉い人?」

提督「具体的に言うなら、時の神とかタイムパトロール的な組織」←そんな物存在しません

夕張「えぇ!そういうのって実在するんですか!」

提督「知らん。だが、誰かさんがタイムマシンなんて物を造った以上、未来の世界ではタイムマシンが当たり前の存在になっているかも知れないだろ」

夕張「そうですね。そうなると、過去を変えようとする輩も現れそうですし、取り締まる組織も存在するかも知れませんね」

提督(過去を変えた張本人が輩とか言うか)

夕張「でも、提督は深海棲艦から人類を守っている功労者だから大丈夫です!」

提督「実際、深海棲艦から人間を守っているのは君たち艦娘だけどな」

夕張「提督の無事を見届けたので未来に帰りますね」

提督「ああ、色々とありがとう」

ガチャ

バタン

夕張「では、出ぱ・・・って、燃料が無い」

ズコー

提督「燃料は生ゴミでいいんだったな?」

夕張「はい」

提督「厨房で適当に拾ってくるから待っててくれ」

夕張「お願いします」


-厨房-

ゴソゴソ

提督(ゴミ箱漁るとか、何やってんだろ)

鳳翔「・・・。あの」

提督「!」ビクッ

鳳翔「ゴミ箱なんて漁って何をされているのですか?」

提督「え、いや、その、これは・・・何も疚しいことなんてしてませんよ!」

鳳翔「はぁ」

提督「夕張の車を動かす燃料に生ゴミが必要でして、漁っていたんです」

鳳翔「そうでしたか!私はてっきり何か大事な物を誤って捨ててしまって捜しているのかと思いました」

提督「いえいえ、そんな大層なことではありませんよ」


-地下室-

提督「夕張、適当に回収してきたぞ」つゴミ袋

夕張「ありがとうございます!では、早速ミスター・フュージョンに突っ込んでっと」

夕張「うん!燃料満タンです!」

提督「良かったな」

夕張「提督、帰る前に一つだけお願いがあるんですが」

提督「俺に出来ることであれば言ってくれ」

夕張「提督にしか出来ないことです!さっき夕立ちゃんの頭を撫でてましたよね?」

提督「ああ」

夕張「私も同じように撫でて欲しいです!」

提督「え?そんなことでいいのか?」

夕張「それがいいんです!」

提督「分かった」ナデナデ

夕張「いえ、そうではなくて・・・提督の膝の上に座った状態で撫でて欲しいんです!」

提督「・・・。分かった。じゃあ、そこのベッドに腰掛けた状態でいいか?」

夕張「はい!」

ナデナデ

夕張「はぁぁぁぁぁ~、これが提督のゴッドハンド・・・夕立ちゃんが骨抜きにされるのも納得だわ」

提督「そんなに大げさなものか?」

夕張「これは提督にしか出来ないことです!」

~1時間後~

夕張「満足出来ました!」

提督「それは良かった(かなり疲れた・・・)」

夕張「では、私は本来居るべき場所に帰りますね!」

提督「色々とありがとな」

夕張「では、お達者で!」フリフリ


-夜 提督私室-

吹雪「司令官」

提督「どうした?」

吹雪「今日、劇場の近くでキットを見かけたんですが」

提督(ヤベッ、ばれてる)

提督「実はな、吹雪たちのことが心配でキットに遠くから見守ってもらってたんだ」

吹雪「そうだったんですか!またキットの偽物が現れたのかと気になってたんです」

提督「吹雪が見かけたのは本物だから安心してくれ」

吹雪「それを聞いて安心しました」

提督「でも、ナイトライダーは今でも人気だから瀬戸内海深提の偽キットに限らず、レプリカ車は何台か存在しているからな」

吹雪「そうなんですか?」

提督「AIまで再現しているのはうちの一台だけだけどな」

吹雪「確かにあそこまで完璧に再現するのは無理でしょうね」


-事件から2日後(夕張が元居た時代) 執務室-

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

夕張(良かった!過去を変えたからちゃんと提督が生きてる!)

ガチャ

提督「おかえり」

夕張「ただいまです!」

吹雪「?」

>>531
サンクス


どうでもいい補足ですが、ヒロシとは円広志であって、「ヒロシです」の芸人や野原ひろしのことではありません。

本日はここまで。

次のAGPは秋月ですか。
そろそろAGPでもfigmaでもいいから扶桑姉さまを出してください。
この際、ねんどろいどでもいいです。
本当にデンドロビウム姉さまが欲しいです!

本日分始まります。


-駆逐寮 白露型私室-

夕立「豆之助の散歩に行ってくるっぽい!」

豆之助「ワン!」

白露「いってらっしゃーい」


-公園-

???「・・・」ジーッ

豆之助「ワン!」フリフリ

夕立「おじさん、豆之助のことが気になるっぽい?」

???「たかが獣になど興味ありませんな。うん」

夕立「そういう割には豆之助に興味津々な顔をしていたわ」

???「うん。気のせいでござる」

豆之助「ワン!」フリフリ

夕立「豆之助もおじさんのことが気になるみたい。撫でてみる?」

???「いや、結構。うん。それじゃ」スタスタ

夕立「行っちゃった。変なおじさんだったわね」


-少し離れた場所-

雷「司令官、ダメじゃない!」

???「いや、でも」

雷「でもじゃないわ!ようやく一郎を見つけたのよ、自分が飼い主だと名乗り出ないと!」

???「・・・」

雷「こうなったら鎮守府に乗り込むわ」

電「はわわ」

???「これこーれ」

雷「膳は急げよ!」ダッ

電「はわわ。待って欲しいのです」ダッ

???「これこーれ」ダッ


-鎮守府 執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

大淀「提督、お客様がお見えになりました」

提督「客?そんな予定あったっけ?」

吹雪「無かったはずですよ」

大淀「どうぞ」

雷「久しぶりね、司令官、吹雪お姉ちゃん、キット」

電「司令官さん、吹雪お姉さん、キットさん、お久しぶりなのです」

吹雪「!!」

提督「おお!元気にしてたか?って、今日帰って来るって連絡あったっけ?」

キット「お久しぶりです」フォンフォン

雷「いいえ、連絡はしてないわ。でも、どうしてもこの鎮守府に用事があったの」

電「なのです」

提督「用事?」

電「夕立お姉さんが連れていた犬のことなのです」

提督「豆之助か?」

雷「司令官」

???「うむ」スタスタ

提督「あ、貴方は」

???「どちら様ですかな?」

ズコー

吹雪「司令官、しっかりしてください!」ユサユサ


提督「芝提督、相変わらずですね。自分から尋ねてきておいて、どちら様って」ムクッ

芝「うん。ほんのジョーク。うん」

雷「司令官、あの犬なんだけど、芝司令官が飼っている犬なの」

電「松茸狩りに連れて行った時に、猪に追いかけられてはぐれてしまったのです」

提督「そうか!どおりで見覚えがある気がしたのか!」

雷「だから一郎を芝司令官に返してあげて欲しいの」

提督「そうだな。夕立を呼ぼう」

コンコン

夕立「夕立よ」

吹雪「いいタイミングで来ましたね」

提督「そうだな。どうぞ」

ガチャ

夕立「あれ?貴方はさっきの変なおじさん」

提督「その人は芝提督だ。夕立、豆之助のことで大切な話がある」

夕立「大切な話?」

提督「実は豆之助なんだが・・・芝提督が飼っている一郎という犬なんだ」

夕立「え・・・」

提督「だから、飼い主の下に返してあげて欲しいんだ」

夕立「そんな嘘よ!豆之助は豆之助よ!一郎じゃないわ!」

提督「夕立、気持ちは分かるが」

夕立「嘘だと言ってよ、提督さん!」

吹雪「夕立ちゃん・・・」

提督「一郎にとっても本当の家族の下で過ごせるのが一番幸せだ」

豆之助「くぅーん」

夕立「豆之助は一郎なの?」


豆之助「ワン!」

夕立「・・・。はい」つ豆之助

芝「うん。確かに受け取った」

夕立「夕立たちのこと、忘れないでね(涙)」

一郎「ワン!」

提督「夕立、偉かったな」ナデナデ

夕立「提督さーん(泣)」ダキッ

ビリッ

提督(側から見れば感動のシーンだろうが、正直、夕立に抱きつかれるのはヤバイです)

ボリボリ

提督(夕立さん、少しは御自分の成長具合を自覚してください)

モグモグ

提督「夕立、週末にでもペットショップを見に行こう」ナデナデ

夕立「それって・・・」

提督「子犬を買ってやる」

夕立「提督さん、ありがとう!」ギューッ

提督(当たってる!当たってるから!)

吹雪「ゴホン。司令官、顔がにやけてますよ」ジトー

提督「き、気のせいだ!それより芝提督、美味い棒のカスを床に落とさないでください」

芝「おっと、これは失礼。うん」

雷「私が掃除しておくわ」

提督「時雨たちも呼んで一郎とお別れをさせてやらないとな」


~1時間後~

時雨「元気でね」

雪風「お達者で」

舞風「バイバーイ」

芝「うん。鎮守府に残してきた、べーちゃんが心配だ。うん」

雷「むしろ財部さんの方が心配していると思うわ」

提督「送りましょうか?」

芝「電車で帰るので結構。雷と電は久しぶりの我が家だから今日は泊まるといい。うん」

電「いいのですか?」

芝「うん。僕は一人で帰れるのだ。うん」

芝「では、帰る。うん」

提督「駅まで送ります」

芝「うん。じゃあ、頼む」


~しばらく後~

提督「向こうの鎮守府はどうだ?」

雷「ようやく運営が軌道に乗ってきたわ」

提督「それは良かった。それにしても設立したばかりの鎮守府で前任の提督があんなことになるとはな」

吹雪「何があったんですか?」

提督「そういえば、吹雪には話してなかったか」

電「実は、前任の司令官さんは階段から転げ落ちて大怪我をされたのです」

雷「私も驚いたわ。手伝いに行って三日であの事故だもの」

提督「調査報告によると何者かに突き落とされた可能性があるらしいが」

電「あの時のことを知りたいのであれば、詳しくお話しますよ」

提督「ん?何か知っているのか?」


~回想中~

前任の提督「電、新型主砲の開発に成功したぞ!これで威力が三割り増しだ!うひゃひゃひゃひゃ」

電(司令官さん、コレは旧式の12cm単装砲なのです)

電(司令官さんは昨日、お餅を喉に詰まらせたせいで酸素欠乏症になってしまったのです・・・)

電(新しい鎮守府のお手伝いに来ましたが、こんな司令官さんは嫌なのです)

前任の提督「あひゃひゃひゃひゃ!海軍バンザーイ!」

ドン

前任の提督「うわぁーっ!」

ゴロゴロ

ドンガラガッシャーン

電(これでいいのです)ニヤッ

~回想終了~


提督「あわわわわわ」

吹雪「」ポカーン

キット「何と言うことを」フォンフォン

雷「そんな・・・」

電「あの時のアイツの顔は傑作だったぜ」

提督「お前、電じゃないな!」

雷「司令官、何を言い出すのよ」

電「よく分かったな。俺様の正体を見抜いたのはお前が始めてだ」

ぷらずま「俺様はこの小娘に取り付いた深海棲艦の怨念、ぷらずま様だ!」

提督「」

ぷらずま「俺様の正体を知った以上、お前ら全員血祭りにあげてやるぜ!」

吹雪「司令官、目を開けたまま寝ないでください!」

雷「そうよ!司令官、何とかしてよ!」

提督「いや、オバケとか怨念とか職務規定外だから!」

吹雪「でも、電ちゃんをこのままには出来ませんよ!」

提督「吹雪さん、貴方、あの子のお姉さんでしたよね?」

吹雪「そう言う司令官はあの子の直属の上司です!」

提督「そうだ!あいつ等を呼ぼう!」

ピンポンパンポーン

スピーカー「龍驤、飛鷹、隼鷹、今すぐ執務室へ!」

提督「助けは呼んだ。あいつ等が来る前に逃げられないように椅子に縛り付けるぞ!」

吹雪「はい!」

雷「私も手伝うわ!」


コンコン

龍驤「龍驤や。邪魔するで」

ガチャ

龍驤「司令官、何か用・・・って何やコイツは!」

提督「電に取り付いた深海棲艦の怨念『ぷらずま』だそうだ」

龍驤「それで、そのぷらずまがどないしたん?(汗)」

提督「龍驤に浄化してもらいたい。お前さん、陰陽術を使えるだろ?」

龍驤「うちは平安時代に活躍した陰陽師の安部さんや無いで!無理や!」

隼鷹「悪霊退治だって?」

飛鷹「何だか凄いことになってますね」

提督「隼鷹、飛鷹も来てくれたか」

隼鷹「あたしに任せときな!」

隼鷹「まず、酒を適量口に含む」ゴクッ

隼鷹「んんん(そして)」

ブーッ

隼鷹「吹き付ける!酒の力で悪霊を浄化だ!ひゃっはー!」

提督(映画の手術シーンで消毒液代わり?にこんなことするのを見かけるよな。あれはブランデーか?)

ぷらずま「汚ねぇ!何しやがんだ!」

ゴスッ

隼鷹「うっ・・・」バタッ

チーン

吹雪「隼鷹さん!」

提督「あ、あれは・・・深雪を沈めたという伝説の頭突き」

雷「もっときつく縛るべきだったわね。上半身を動かせる程度に縛ったのが失敗だったわ」

キット「何と言う破壊力」フォンフォン

飛鷹「ちょっと、隼鷹!しっかりしなさい」ユサユサ

提督「何と言うか、すまんかった」

飛鷹「すみません、提督。隼鷹を連れて帰ります」ズルズル

提督「ゆっくり休ませてやってくれ」

龍驤「ほな、うちも失礼するわ」


提督「クソッ!どうすれば・・・」

雲龍「なんだか悪霊の気配がするわね」

提督「雲龍!ここは危険だ!逃げるんだ!」

雲龍「・・・。悪霊退散」

ぷらずま「うわぁぁぁぁぁぁ!」

シューーーーッ

提督「凄い!ぷらずまが浄化されている!」

ぷらずま「こんな所で!こんな所でぇぇぇぇ!」

雲龍「破!」

ぷらずま「いつか必ずお前たちに復讐してやるからなぁぁぁぁ!」ガクッ

雲龍「終わったわ」

電「あれ?電は何故、椅子に縛られているのです?」

提督「直ぐ解いてやるからな」

雲龍「はじめまして、私は雲龍。よろしく」

電「はわわ。電です。よろしくなのです」

キット「一件落着ですね」フォンフォン

提督「そうだな」

吹雪「後で隼鷹さんのお見舞いに行かないと」

提督「雷、電、この後はオフでいいから暁たちに会ってくるといい」

雷「はーい」

電「はいなのです」


-数時間後 執務室-

コンコン

漣「ご主人様!漣だお!」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

漣「ご主人様!漣もペットを飼いたいです!」

提督「綾波たちはどう言っているんだ?OKと言っているなら構わんが」

漣「そこは大丈夫です!ちゃんと許可は取ってます」

キット「ペットならウサギが居るではありませんか」フォンフォン

漣「ウサギ君はペットじゃないお!」

キット(正直違いが分かりません)

提督「綾波たちがいいなら構わん。だが、止めておけ」

漣「何故!?ご主人様、さっき飼っていいって言いましたよね?」

提督「ああ、言ったぞ。だが」

漣「だが?」

提督「漣がサザナミインコを飼いたいとか言うんだろ?セキセイにでもしておけ」

漣「!!!(コイツ、漣の思考を読んでやがる!)」

提督「サザナミインコはお高いからな」

吹雪「サザナミちゃんと同じ名前の鳥なんて居るんですか?」

漣「居るお!」

提督「今見せてやるからちょっと待ってくれ。サザナミインコで検索っと」

吹雪「へぇ~これがサザナミインコですか。サザナミって言うからピンク色かと思いました」

提督「ピンクと言えばアキクサインコってのが居るな」

漣「キタコレ!」

提督「週末、夕立をペットショップに連れて行くと約束したから漣も一緒に来るか?実物を見て考えるのもいいと思うぞ」

漣「ゴチになります!」

提督「ゴチって何だ!食事に行くんじゃないぞ!」


-土曜の朝 提督私室-

提督「今日は夕立たちをペットショップに連れて行くと約束した日だったな」

吹雪「そうですね」

提督「朝食を済ませたら迎えに行こう」


-白露型私室-

コンコン

提督「夕立居るか?」

ガチャ

白露「提督、いらっしゃい」

提督「ん?時雨と夕立は何をしてるんだ?」

白露「恋ダンスだよ」

提督「恋ダンス?ナニソレ?」

吹雪「え?司令官、知らないんですか!って知らないですよね・・・」

提督「何その反応」

吹雪「司令官はドラマって紅茶が好きな刑事さんのアレと、科学捜査で事件を解決するアレや、単発の二時間ドラマ位しか観ませんよね」

提督「何を言うか!銀田一少年の事件簿とか、医虎 チームメディカルタイガーとか、バチスタ・ラボシリーズも観るぞ!」

吹雪「どれも今、やってませんよね?バチスタ・ラボなんて映画でファイナルって銘打った以上もうやらないでしょうし」

提督「他にもナイトライダーとか、ミッションがインポッシブルなアレとか、FBI捜査官が怪奇現象に挑むアレとか」

吹雪「全部古くないですか?」

提督「キ、キノセイデスヨ」

吹雪「あれ?そういえばナイトライダーネクストって」

提督「そんなものは存在しない。イイネ?」

吹雪「あっ、ハイ」

夕立「提督さーん!早く行こう!」

提督「漣も連れて行くことになっているから、ちょっとだけ待ってくれ」

漣「ご主人様!」

提督「うわっ!」ビクッ

漣「漣はここに居ます!さっきからご主人様の真後ろに居ます!」

提・吹(さっきからって、いつの間に?)

提督「脅かさないでくれ。全員そろったし出発するか」

吹雪「はい!」

夕立「はーい!」

漣「キタコレ!」



吹雪「この後何だかんだで無事、十九代目豆之助をお迎えしましたとさ。めでたしめでたし」

最近、恋ダンスってのが流行ってるらしいけど、
艦娘が恋ダンスをしているイラストを見るまで存在を知らんかった。え?去年の流行?

本日はここまで。

恋ダンスは去年というかつい最近から?

海外ドラマならプロファイラーのチームものはオススメ
被害者によってはかなりグロいことになるが

艦の誕生日(進水日)を調べていたら、拙者の誕生日の前日が朝潮、翌日が春風、
一ヶ月前が加賀さんと潮、翌月が梨(未実装)でピッタリ賞はいねぇ(血涙)!

着任から2年を目前にして本日、捕鯨に成功しました。
最後に残るのはローマか大鯨だと思ってたから、もう最後はローマで確定だな。

セッツブーン、始まります。


-1月下旬 執務室-

提督「もうすぐ節分か」

吹雪「今年も恵方巻きを用意しないといけませんね!」

提督「恵方巻きもそうだが、豆まきでちょっとしたゲームを思いついた」

キット「ゲームですか?」フォンフォン

吹雪「どんなゲームですか?」

提督「俺が鬼役で鎮守府内を逃げ回り、皆が豆を投げる。一番多く当てたら優勝で豪華景品がもらえるって感じだ」

吹雪「司令官、それ凄く面白そうです!」

提督「では、明日の朝礼で皆に発表するとしよう」


-翌日 大ホール-

提督「以上が本日の連絡事項だ。それともう一つ、節分に関する大事なお知らせがある」

ザワザワ

提督「今年はゲーム形式の豆まきを行おうと思う」

ナニソレー

提督「大雑把に言うと、鬼役の俺が鎮守府内を逃げ回り、皆が豆を投げつける。一番多く当てた者が優勝となり、景品を付与する」

ワー
タソシソー

提督「詳細なルールはまだ検討中なので、当日発表予定だ」

ウォースパイト「Admiral,豆まきとは何かしら?」

提督「そうか、ウォースパイト、プリンツ、アクィラは初めてだったな。豆まきとは文字通り、豆をまいて邪気を追い払う行事だ。詳しいことは金剛にでも聞いてくれ」

ウォースパイト「I get the point」

提督「他に質問は?」

シーン

提督「無い様だな。では、解散」


-2/3 大ホール-

提督「えー、ではこれより豆まき大会のルールを発表します」

ワー
パチパチ

提督「制限時間は一時間。豆は一人につき100粒、鎮守府の敷地内を逃げ回る俺を捜し、一番多く豆を当てたら優勝となり、豪華景品を贈ります」

ポーラ(豪華景品・・・まさか!1945年ヴィンテージのロマネコンティ!?)ゴゴゴゴゴ

金剛(豪華景品?まさか、提督の熱いキッス!)ゴゴゴゴゴ

榛名(豪華景品?まさか、提督の熱い抱擁!)ゴゴゴゴゴ

能代(豪華景品?もしかして、指環を頂ける?)ゴゴゴゴゴ

山城(もしかして、幸せになれる何かがもらえる?)ゴゴゴゴゴ

赤城(神戸牛のステーキ!)ゴゴゴゴゴ

提督(何だか一部から凄いオーラが・・・(汗))

提督「あと、艤装と電探は使用禁止だから。自力で捜すように」

那珂「はーい!質問でーす!」

提督「何だ?」

那珂「当てた数はどうやってカウントするんですか?まさか自己申告ですか?」

提督「その点は心配ない。このためにセンサーを開発した(と言っても開発したのは妖精さんだが)」

那珂「センサー?」

提督「既に全身に装備している。吹雪」

吹雪「はい!」

提督「試しに投げてみてくれ」

吹雪「では行きます!うりゃああぁっ!」

ポコポコポコ

提督「では、モニターを見てくれ」

『吹雪:10粒』

オオーッ

提督「この通り、きちんとカウントされるので安心してくれ」

提督「他に質問は?」

シーン

提督「無い様なので今から全員に豆を配ります」


~数分後~

提督「全員行き渡ったな?」

一同「はーい」

提督「では、俺は一足先に出発するので、10分経ったらスタートしてくれ。一時間のカウントもそこから始まるので」

一同「はーい」

提督「では、また会おう!アディオス!」ダッ

呂500「ろーちゃん、セッツブーン楽しみですって」

曙「ふん。クソ提督にしては面白そうなことを考えるじゃない」

霞「深海棲艦との戦争中に豆まきゲームだなんて、本当にクズね♪」

朝潮「文句を言っている割には嬉しそうな顔ですが」

時津風「頑張る、頑張る。がーるる~っ♪」

夕立「腕が鳴るっぽい!」

瑞鶴「提督さんは艦載機の使用を禁止するとは言わなかったわね」

翔鶴「艦載機も使用禁止なんじゃないかしら?」

瑞鶴「艤装と電探とは言ったけど、艦載機は何も言わなかったから大丈夫!」

赤城「加賀さん、神戸牛を目指して頑張りましょう!」

加賀「え?ええ、そうね」

~10分後~

プーッ

キット「開始時間となりました。皆さん、スタートしてください」フォンフォン

一同「出発だー!」

キット「残り時間、59分55秒、54、53・・・」

一同「うぉー!」


-執務室-

プーッ

提督「開始時間か。まさか、こんな分かり安すぎる場所に隠れているとは思うまい」

提督「正に灯台下暗しだな。我ながら完璧過ぎる作戦だ」

~数分後~

ガチャ

提督「!!!」

吹雪「やっぱりここに居ましたね」

提督「ふ、吹雪!(くっ、読まれていたか!)」

夕立「もう逃げられないっぽい!」

睦月「逃がさないにゃしぃ♪」

吹雪「司令官、ごめんなさい。でも、勝負は勝負です!」

提督「・・・。あ!何だあれは!」ユビサシ

吹雪「え?」

夕立「ぽい?」

睦月「にゃしぃ?」

吹雪「何も変わった物なんて、あ!窓から逃げられた!」

夕立「やられたっぽい」

睦月「早く追いかけないと!」


-母港-

提督「悪いな、吹雪、夕立、睦月。だが、これは真剣勝負だ。悪く思わないでくれ」

提督「さて、次は何処へ向かうか。キット、残り時間は何分だ?」

キット(コムリンク)「残り時間は54分50秒です」

提督「工廠にでも向かってみるか」


-工廠-

ガチャ

キョロキョロ

提督(誰も居ないな?)

提督「お邪魔します」ヌキアシサシアシ

提督「ドラム缶の中にでも隠れるか?いや、いざと言うときに逃げづらいか」シノビアシ

バルルルル

提督(!! 何かが高速で飛んできた!)ヒョイッ

シュゥゥゥゥッ

提督「か、壁に穴が・・・誰だ!」

夕張「名前なんか無い。どうしても呼びたければ、メロンだ。夕張メロンとでも呼んでくれ」

提督「夕張か。つーか、何だよソレ?艤装は使用禁止だと言っただろ?」

夕張「これは艤装ではありません!この日のために明石と共同で開発した豆ガトリング砲です」

提督「艤装でなくても、充分すぎる殺傷能力があるだろ!俺は人間だぞ!」

夕張「いくら何でも豆なんかで人が死ぬわけ無いじゃないですか。やだー」

提督「夕張、スペースデブリ、例えば豆粒程度の物体が宇宙ステーションや人工衛星に衝突するとどうなるか分かるか?」

夕張「簡単に穴が開くでしょうね」

提督「それと同じことが起きようとしていると思わないか?」

夕張「私たちが作ったのはガトリング砲であり、レールガンではありません。そこまでの威力はでませんよ」

提督「いや、実際壁に穴が開いたじゃないか!」

夕張「キ、キノセイデスヨー」

提督「いやいやいや!気のせいじゃないから!」

夕張「またまたー」

提督(こうなったら)ポイッ

夕張「ん?」

G「やあ!」

夕張「きゃぁぁぁぁーっ!」

提督「今だ!」ダッ


-母港-

提督「こんなこともあろうかと、Gのオモチャを用意しておいて正解だった」

提督「しかし、オモチャとは言え気持ち悪い」

提督「ん?あれは鳳翔さんか?」

鳳翔「あなた、そんな所を触らないでください♥子供たちが見ています♥」ハイライトオフ

提督(え・・・)

鳳翔「そういうのは子供たちが寝てからです♥うふふ♥」ハイライトオフ

提督(鳳翔さんは俺と夫婦になっている?つまり、豪華景品とは俺と結婚する権利であると・・・?)

提督(ヤバイ・オブ・ヤバイ!マジパナイ!鳳翔さんがあんな風になってしまうなんて・・・兎に角逃げねば)ダッ

鳳翔「こうやって演技をしていれば心配して出てきて下さるかと思いましたが、ダメみたいですね」ハイライトオン


-グラウンド-

金剛「提督の熱いキッスを貰うのは私ネー!」ダダダダダ

榛名「提督、何処ですか?貴方の榛名はここです!」ダダダダダ

提督(・・・)

愛宕「提督、何処ですか~?今出てきてくれたら、好きなだけぱんぱかぱーんしてあげますよぉ~」

大和「提督!今出てきてくださったら、大和ホテルに宿泊する権利を差し上げます!」

提督(アイツ等が言うと物凄く卑猥に聞こえるのは何故だろう?駆逐艦なら説教ものがだ、相手は大人だからなぁ)

鈴谷「ダーリン、大人しく出てきて鈴谷を優勝させてくれたら、うちがイイコトしてあげるっちゃ!」←ラムちゃんのコスプレ中

提督(髪の色がそれっぽいからって、そのコスプレする?似合ってるけど、かなり寒そうだ。それに目に毒だ)

鈴谷「くしゅん!」

提督(言わんこっちゃない。つーか、鬼役は俺なのに何故、鈴谷がその格好を?)

ポーラ「提督ぅ~、ポーラのために用意してくれたヴィンテージのロマネコンティを貰いに来てあげましたよぉ~。ヒック」

提督(何で豪華景品が酒なんだよ!喜ぶのは一部メンバーだけだろ!)

ザラ「こら、ポーラ!こんな時までお酒を飲むんじゃありません!」

ポーラ「えー、いいじゃないですかぁ~」

ザラ「これは没収です!」

ポーラ「えー」

提督(ザラよ、スマンな。いや、ザラはポーラの姉だからああやって止めるのは当然か?)

春風「司令官様、どちらにいらっしゃるのですか?」

神風「居ないわね」

提督(見晴らしのいい場所に居れば逃げやすいかと思ったが、大勢集まっているな。移動するか。よっこらせっと)←茂みに隠れている


ガシッ

提督「後ろから羽交い絞めにされた!!」

漣「ご主人様、これで逃げられませんよ!」

提督「くっ」

漣「朧っち、これでご主人様を仕留めたら報酬は山分けだお!」

朧「分かってる」

提督「バカな!自分を犠牲にしてまで勝ちたいか?こんな勝利に何の意味がある!」

漣「未来のためさ」ニコッ

朧「待たせたな。覚悟はいいか?」

漣「やれーっ!」

朧「豆貫光殺砲ーっ!」

クルッ

漣「え?」

ポコポコポコ

漣「ぐわぁぁぁぁぁ!」

ボトッ

提督「羽交い絞めにするのはいいが、身長差を考えろ。足が地面に着いてない時点で、ただぶら下がっているだけじゃないか」

漣「それでもこんな簡単に・・・」

提督「体重が軽いから特に支障が無かったぞ」

漣「!!!」

提督「いや、気付けよ」

漣「ご主人様、最後に一つだけ」

提督「何だ?」

漣「ご主人様の背中に漣の胸が当たって嬉しかったですか?」

提督「ごめん。当たってることに気付かなかった」

漣「そんなぁ」ガクッ

朧「茶番は終わりでいいですか?」

漣「オッケー!」

提督「待たせたな」

朧「えい!」ポイッ

提督「何の!」ヒョイッ

朧「それっ!」ポイッ

提督「まだまだ!」ヒョイッ

朧「提督、避けるなんて卑怯です!」ポイッ

提督「ルール説明時に避けないとは言ってないぞ。それに逃げ回るんだから当然避けるだろ?深海棲艦に当てるより簡単だと思うが」ヒョイッ

朧「主砲による砲撃と、手で投げるのでは感覚が違います!」ポイッ

提督「さあ、どんと来い!」ヒョイッ

朧「はぁはぁ。豆が無くなりました」

提督「はぁはぁ。残念だったな。だが、安心しろ。ちゃんと恵方巻きは全員分用意してある。じゃあな!」ダッ


-食堂-

提督「喉が渇いたから何か飲み物を。キット、残り時間は?」

キット(コムリンク)「30分です」

提督「ようやく半分か」

ヲ級「ここに居ればいずれ現れると思ったわ」

鳥海「私の計算通りです」

霧島「やはり来ましたね」

長門「提督よ、観念するのだな」

アイオワ「ウエルカーム!」

夕張「あら、提督」

提督「くっ、読まれていたか。それに夕張まで、だが!」

夕張「私は休憩に来ただけなので安心してください」

長門「我々に囲まれては手も足も出まい。観念するんだな。えい!」ポイッ

ヲ級「えい!」ポイッ

鳥海「えい!」ポイッ

霧島「えい!」ポイッ

アイオワ「ファイヤー!」ポイッ

ブンブンブン

長門「セイバーを回転させて豆を弾いただと!やるな提督!だが、まだだ!」

霧島「さすが司令、データ以上の方ですね」

夕張「まるでゲル○グね」

提督「もっと!もっとだっ!来いやぁ!」

~数分後~

提督「はぁはぁ・・・どうだ?」

長門「はぁはぁ・・・弾切れだ。我々の負けだ」

鳥海「私の計算では・・・こんな事あり得ない・・・!」

アイオワ「アイム タイアード」

提督「では、冷蔵庫にあるペットボトルのお茶は頂いていく」

夕張「行ってらっしゃーい」フリフリ


-執務室前-

提督「キット、執務室に吹雪たちは居ないか?」

キット(コムリンク)「現在無人です。しかし、艦娘の皆さんに電探の使用を禁止しておきながら、私がアドミラルのサポートはどうなのでしょう」

提督「主催者権限で許される」

ガチャ

キョロキョロ

提督「誰も居ないな?」

バタン

提督「少し休もう。ふぅ」ドスン

川内「ドーモ=提督サン。川内デス」

提督「椅子に腰掛けた瞬間に現れるのは止めてくれないか?」

川内「提督、疲れてるでしょ?そのまま大人しく座ってくれてていいよ」

提督「そうは問屋が卸さない」

川内「流石提督、このまま終わったらつまらないもんね」ニヤッ

提督「そういうことだ」


-廊下-

曙「あ!クソ提督!と川内さん?」

島風「え?どこどこ?あ、居た!」

川内「待てー」ポイッ

提督「島風に見つかったのは厄介だな」ヒョイッ

曙「待てー、クソ提督!」ダッ

島風「私からは逃げられないよ!」ダッ

提督(この角を曲がれば)

島風「追いついたよ。えい!」ポイッ

島風「??? 提督が居ない。何で?」

曙「クソ提督は?」

島風「確かにこの角を曲がったのに居ない」

曙「どうなってるのよ?」

島風「分からない」

川内「もしかして、提督は忍者?」

曙(この人がそれを言う?)

島風(川内さんの方が忍者っぽいよね)


-壁の向こうの隠し通路-

提督(ここは依頼した俺と施工した妖精さんしか知らない隠し通路だ。電探を使わねば見つけられまい)

提督(だが、絶対に見つからないという保障も無いので、早いとこ移動しよう)

提督(トイレに行きたくなってきたが、大丈夫だろうか?最上が待ち構えていないだろうか?)

~想像中~

提督「あー、漏れる!」

ガチャ

最上「やあ、提督!」

提督「すまん!慌てていたせいで間違った!」

バタン

提督「慌てて女子トイレに・・・ってここ男子トイレで合ってるじゃないか!」

ガチャ

提督「最上、お前何やってんだよ!」

最上「どうしたんだい?提督。ボクは艦息だよ?男子トイレに居て当然じゃないか」

提督「は?え?お前、艦娘じゃないのか?」

最上「残念ながら違うよ。ここなら誰も入って来れないから、豆を当て放題だね。ボクが優勝だ!」

~想像終了~

提督「みたいなことにならないだろうか・・・」

提督「いや、しかし、だからと言って外で立ちションも出来ない。トイレに向かうか」


-男子トイレ-

提督「キット、トイレには誰も居ないか?」

キット(コムリンク)「トイレは無人です」

提督「流石に男子トイレにまで入ってくる奴は居ないよな」

キット(コムリンク)「流石に大丈夫でしょう」

ガチャ

キョロキョロ

提督「うん。誰も居ないな」

提督「ふー、すっきりした」

???「司令かーん」

提督「誰かが外で騒いでるな。誰だ?」チラッ

青葉「司令かーん。出てきてくれないと、司令官の他人に見られると不味いHなコレクションをばら撒きますよー!」

提督「アイツ何やってんだよ!出て行かないと不味いが、出て行っても不味い。どうしたものか」

ブーン

提督「!! 今のは瑞雲と彩雲か!艤装は使用禁止だと言っただろ!」

キット(コムリンク)「鎮守府内に艤装を装着している艦娘は居ません」

提督「と言うことは、艦載機を飛ばした後で武装を解除したのか」

キット(コムリンク)「アドミラルが電探の使用を禁止しておきながら私のサポートを受けているのと同じです」

提督「都合よくルールを解釈して、抜け道を見つけたということか」

キット(コムリンク)「その様です」

提督「残り時間は?」

キット(コムリンク)「10分です」

提督「もうひと踏ん張りか。青葉は余計なことをしないと信じて無視するしか無いな」


-食堂-

吹雪「司令官、居ないね」

夕立「ぽい」

睦月「にゃしぃ」

夕立「あ!時雨」

時雨「やあ。調子はどう?」

夕立「さっぱりっぽい」

時雨「さっき工廠に行ってみたけど、居なかったよ。一体何処へ行ったんだか」

金剛「提督、何処デース?」ダダダダダ

吹雪「金剛さん・・・(汗)」


-入渠ドック-

榛名「ここにもいらっしゃらない。提督、何処へ行ってしまわれたのですか?」

能代「提督、かくれんぼは止めて出てきてください」


-グラウンド-

提督「残り時間もわずかだ。狭い場所に居るより、見晴らしのいい場所で終了を待とう」

キョロキョロ

提督「金剛たちも居ないから大丈夫だ。それに、いざとなれば全力疾走で逃げればいい」

キット(コムリンク)「現在、グラウンド周辺に艦娘の皆さん、偵察機は確認されません」

提督「それなら安心だ」

~数分後~

キット(コムリンク)「アドミラル、背後から清霜さんが接近中です」

提督「何っ!」

ピーッ

提督「お!ゲーム終了の合図か」

清霜「えいっ!」

ポコポコ

提督「残念だったな、清霜。ゲームは終了したから今のは無効だ」

清霜「そうかな?」

キット(コムリンク)「アドミラル、残念ながら貴方の負けです」

提督「???」

プーッ

スピーカー「皆様、お疲れ様でした。ただ今も持ちまして豆まき大会を終了します」

提督「なっ、何ぃ・・・」

清霜「さっきのは清霜が吹いたただのホイッスルだよ」

提督「まっ、まさか・・・策にはめられたのか?」ガクッ

スピーカー「結果発表を行いますので、大ホールに集合してください」

清霜「司令官、早く大ホールに行こうよ!」

提督「そうだな」


-大ホール-

提督「全員集まったな。では、結果発表のお時間です」

ジャカジャカジャカジャカ

提督「優勝は・・・」

ドン

提督「10粒当てた、清霜です!皆さん、盛大な拍手を!」

ワー
パチパチ
オメデトー

提督「では、優勝した清霜には間宮件×24枚が贈られます」

清霜「ゴチになります!」

提督「これにて第一回豆まき大会終了!」

霞「一回も豆を投げられなかったわ」

呂500「ろーちゃんも、投げられなくて残念ですって」

伊58「残念でち」

提督「・・・。では、今から晩ご飯まで豆投げ放題フリータイムを始めるか」

霞「!!」

呂500「!!」

伊58「!!」

長門「ほぅ、良いのだな?」

提督「止めて下さい、長門さん!貴方の本気の剛速球なんて死んでしまいます!」

長門「心配するな。ちゃんと手加減はする」

提督「それならオッケーだ。だが、痣が出来るほど本気で投げるなよ」

長門「任せておけ」

提督「明石、夕張、豆ガトリング砲は使用禁止だからな!」

明・夕「えー」

提督「えー、じゃねぇよ!あんなので撃たれたら本当に体に穴が開くから!」

一同「鬼はー外!」

提督「イテッ!誰だ?本気で投げつけたのは?」

一同「福はー内!」

提督「痛いって!」

加賀(無礼講だから提督に本気で豆を投げて良いなんて、流石に高揚します)←犯人

瑞鶴(爆撃じゃないから許されるよね♪)←コイツも犯人

山城(風邪は他人にうつせば治る。なら、私の不幸も豆が直撃した提督にうつせる・・・ふふふ)←やはりコイツも(ry

長門「鬼はー外!」←ちゃんと手加減している

卯月「福はー内!」←空気を読んで手加減している


-食堂-

足柄「太巻きにはカツよ!皆、遠慮せず食べて!」

羽黒「姉さん、酢飯にカツは合わないと思います」

足柄「そんなこと無いわよ!ねぇ、提督」

提督「え?(こっちに振るなよ)」

提督「えっと、どちらかと言うと、カレーの方がいいんじゃないかな?」

足柄「そんなこと無いわ!カツ巻きだってあるじゃない!」

提督「あー、うん。そうだな」

足柄「さあ!食べて!」グイグイ

提督「後でちゃんと頂くから、押し付けないでくれ。熱々のカツで火傷しそうだ」

足柄「約束よ!」

提督「ああ、約束する」

金剛「提督、今年の恵方はどっちデスカ?」

提督「今年の恵方は南南東だ」

金剛「南南東?」

提督「ちょっと待ってくれ。えーっと、あっちだ」ユビサシ

提督「では皆、あっちの方を向いてくれ」

一同「はーい」

提督「食べるときは黙って一気に食べるように。では、いただきます!」

一同「いただきます!」

提督(そういえば海苔って日本人以外は消化出来ないと聞いたことがあるが、海外勢はどうなんだ?艦娘は違うんだろうか?)モグモグ

~しばらく後~

吹雪「司令官、一つ聞いてもいいですか?」

提督「どうした?」

吹雪「どうしてキットのボンネットの上に柊と鰯を置いてるんですか?」

提督「え?どうしてって、節分には玄関と車に飾るものだろ?」

吹雪「え?注連縄を車に付ける人は居ますが、柊は無いと思いますよ」

提督「何・・・だと・・・」

吹雪「え?」

提督「ちょっとしたジョークだ」

吹雪「そうですよね。あはは」

提督(マジかよ。注連縄と柊は玄関と車に付けるんじゃなかったっけ・・・)

海外ドラマで最後に見たのはボブおじさん(シュワちゃんは出てない)の殺人ロボのアレだった。もう結構前だよね。
殺人ロボのアレ(ドラマ版)やアメイジングなスパイディもねぇ、
アメリカでは良くあることだけど、散々風呂敷広げて、訳分からんまま「はい終了(打ち切り)」って酷いよね。
ちゃんと完結させろよと言いたい。

>>570,571
名前は知ってるけど、見たことは無いのばかりですね。
今度見てみます。

科学捜査班はマイアミとかNYとか色々有りすぎて全部見るの大変そうだな~でもペケファイルよりは短いだろって思ったら、
むしろもっと長かったのか・・・。

能代の台詞、あえて「指輪」ではなく「指環」にしてみたけど、
このネタ分かる提督は居るんだろうか?
最初は大和に言わせようと思ったけど、
大和は8月生まれだから成立しなかったのが残念です。

本日はここまで

明日からのイベントの作戦名「光」を見て、イゼルカント様を連想した人は正直に手を上げようね。ね?
「光」ってだけで、イ様を連想する様になってしまった以上、深海棲艦は殲滅じゃ!

あと、伊号潜水艦が増えるのはいいけど、潜水艦って運用に困るよね・・・。
南西諸島の制海権の任務でオリョクル位しか。
カレクル、バシクルもやる提督はローテーション組みやすくなって嬉しいんだろうけど。

本日分、始まります。


-2/14 執務室-

吹雪「司令官、チョコを作ってきました。どうぞ!」

提督「ありがとう。早速頂こうか」

シュルシュル

パカッ

提督「・・・」

吹雪「あれ?うえぇ!?なんか溶けてるぅ」

提督「ちょっと暖房を効かせ過ぎたみたいだな」

ペロッ

提督「溶けてても美味しいぞ。こんな美味しいチョコをもらえて俺は幸せ者だな」

吹雪「司令官///」


-執務室前-

白雪「・・・」

初雪「・・・」

深雪「・・・」

磯波「・・・」

叢雲「はぁー。チョコを渡しに来たら姉と上官がいちゃついてる現場に遭遇って。あのバカップル、朝から何やってんのよ。時間と場所を弁えなさいよ」


~しばらく後~

コンコン

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

瑞鳳「はい!チョコあげる」

提督「ありがとう。結構大きいな」

瑞鳳「開けてみて」

シュルシュル

パカッ

提督「こ、これは!九九艦爆!?」

吹雪(どうなってるの?)

瑞鳳「気に入ってくれた?自信作だよ!」

提督「どうなっているんだ?まさか、九九艦爆をチョコでコーティングした訳ではないよな?」

瑞鳳「そんなことする訳無いじゃない!1/72スケール 九九艦爆のプラモデルを複製したんだよ」

提督「複製?」

吹雪(???)

瑞鳳「うん!プラモデルってレジンでパーツを複製したりするよね?」

提督「うん、するな」

瑞鳳「それと同じ要領でシリコンでパーツを型取りして、そこにチョコを流し込み、固めた後で組み立てたんだよ」

提督「マジか・・・」

瑞鳳「バリ取りとか大変だったんだからね!接着剤は当然、溶かしたチョコだから。安心して食べてね。あと、パーツはちゃんと洗浄したから」

提督「ははーっ、瑞鳳様!」

瑞鳳「ちょっと!提督、止めてよ!恥ずかしいよ!吹雪ちゃんも見てないで止めてよ!///」

吹雪「ははーっ、瑞鳳様!私には到底真似できません!」

提督「もう瑞鳳様に足を向けて眠れません!」

瑞鳳「もう!早く頭を上げてよ!キットも見てないで何とか言って!///」

キット「ははーっ、瑞鳳様!」フォンフォン

瑞鳳「ちょっ、キットまで!///」


-執務室前-

秋津洲(きゅ、九九艦爆チョコ!?)

秋津洲(マズイかも!瑞鳳があんな物を渡した以上、提督は秋津洲には大艇ちゃんチョコを期待しているかも!)

秋津洲(そんな物作って無いかも!どうしよう・・・日向さんなんて瑞雲チョコを作ってそうだし・・・)

秋津洲(でも、今更作り直す時間なんて無いし、そのまま渡すしかないかも)


~数分後~

瑞鳳「それじゃ、帰るね」

提督「ははーっ、瑞鳳様!」

瑞鳳「もう!止めてよ///」

ガチャ

瑞鳳「あれ?秋津洲じゃない。どうしたの?あ、そっか!チョコを渡しに来たんだね。頑張ってねー」

秋津洲「瑞鳳のおかげでテンション駄々下がりかも・・・」

瑞鳳「?」

秋津洲「行って来るかも・・・」トボトボ

バタン

秋津洲「提督、チョコあげるかも」

提督「ありがとう。どうしたんだ?元気が無い様だが」

秋津洲「何でも無いかも。それじゃ」

ガチャ

バタン

提督「秋津洲の奴どうしたんだろ?」

吹雪「どうしたんでしょうね?」


コンコン

金剛「金剛デース」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

金剛「提督にチョコを渡しに来ました!私のは本命デース!」

提督「ありがとう」

金剛「提督好みのビターにしましたヨ!」

提督(マジっすか。甘いのが良かったな)

金剛「ブリティッシュ・ジョーク、デース!」

提督「あはは・・・(ブラックチョコとブラックジョークをかけけてるのか?)」

比叡「私は義理です」

提督「ありがとう。でも、義理を強調しなくていいから」

比叡「どうしてですか?本命と勘違いされると困ります!」

提督「いや、心配しなくても大丈夫だから」

吹雪(金剛さん命な比叡さんが司令官に本命チョコを渡すなんて誰も思いませんよ)

榛名「榛名は本命です!」

提督「ありがとう(本命ってアピールされても困るんだけどな)」

霧島「私からは・・・秘密です」

提督「ありがとう(秘密って言われると、それはそれで気になる)」

霧島「ん?司令、その九九艦爆?は一体」

提督「ああ、これか。さっき瑞鳳から貰ったんだ。九九艦爆のプラモデルを型取りして作ったそうだ」

金剛「ワーオ!グレートデース!」

榛名「さすが瑞鳳さん!」

比叡「凄いクオリティですね!」

提督「何か直ぐ食べるのも勿体無いから、しばらく飾っておこうと思ってな」

金剛「そういえば、さっき、アッシマーとすれ違いましたが、元気がありませんデシタ。何かあったんデスカ?」

提督「それがさっぱり分からないんだよ。とりあえず後でケーキでも用意して様子を見てこようと思う」

比叡「心配ですね」

提督「何が原因か分からないが、ちゃんと対処しておくから心配しないでくれ」

金剛「提督に任せておけば大丈夫デスネ!では、私たちは失礼しますネー」フリフリ

ガチャ

バタン


コンコン

足柄「足柄よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

足柄「チョコを持ってきたわ!」

提督「ありがとう」

足柄「開けてみて」

提督「では、早速」

シュルシュル

パカッ

提督「おお!トリュフか。足柄のことだからチョコでコーティングしたカツでも出てくるかと思ったぞ」

吹雪(確かにやりそう)

足柄「私を何だと思ってるのよ!そんな物作るわけないじゃない!」

提督「ははは。スマン、スマン」

足柄「せっかく作ったんだからちゃんと食べてよね」

提督「では、早速頂こう」パクッ

足型「どうかしら?」ドキドキ

提督「うん、美味しいぞ」

足柄「良かった~変な味がしないか心配だったのよ」

提督「変な味?」

足柄「ええ。マカ、スッポン、トカゲ、朝鮮人参、マムシ、亜鉛等々を練りこんだのよ!」

提督「おい・・・」

キット「精力剤の成分ですか」フォンフォン

吹雪「司令官になんて物食べさせてるんですか!」

足柄「どう?何かこう、元気になってこない?私を襲ってくれてもいいのよ?」

提督「特に何ともないんだが」

足柄「失敗かしら?いえ、効果が出るまで時間が掛かるのね!しばらく様子見ね!」

提督「いや、様子を見なくていいから」

足柄「あら、その九九艦爆?はどうしたの?」

吹雪「瑞鳳さんからのプレゼントですよ」

足柄「あー、なるほど。あの子らしいわね」


~10分後~

足柄「どう?どうかしら?」ドキドキ

提督「何ともないぞ」

足柄「・・・。配合を間違ったみたいね。残念だわ。でも、来年こそは!」

提督「頼むから普通のにしてくれ(汗)」

足柄「じゃあ、私は失礼するわね」

ガチャ

バタン

吹雪「司令官、そのチョコどうするんですか?」

提督「貰った物を捨てるのも気が引けるし、何ともないから食べるさ」

吹雪「それにしてもバレンタインがこんなにも危険なイベントだと思いませんでした(汗)」

提督「俺もだ。うちにヤンデレな子が居なくて本当に良かった。居たら足柄以上にヤバイことになりそうだ」


~しばらく後~

提督「熊野って神戸生まれのお洒落な重巡って神戸を強調してるだろ?」

吹雪「そうですね」

提督「そこで俺は思った。同じ重巡でも足柄や摩耶の方がお洒落な私服を着ていそうだと」

吹雪(残念ながら否定できません)

提督「そして、神戸生まれ全体なら榛名か瑞穂が一番お洒落なんじゃないかと!次点が大井辺りだろうか?」

吹雪「大体合ってます」

提督「加賀はデザインより機能性を重視してそう。あと、はっちゃんとイクはどんな服装か想像できん」

吹雪「潜水艦の人たちはいつも水着ですからね。でも、提督の趣味ですよね」ジトー

提督「いや、違う。アイツ等、提督指定のって言うが、俺はそんな指示してないんだよな。謎だ」

吹雪「え?」

提督「いや、本当に違うからな。正直、あんな格好でウロウロされると目のやり場に困る(まるゆは除く)」

ドアバーン

熊野「とぉぉ↑おう↓!!」

吹雪「!!」ビクッ

提督「ノックをしてから入ってくれないか」

吹雪「ビックリさせないてください!」

熊野「提督!先ほどの発言、聞き捨てなりませんわ!」

提督「何だ聞いていたのか」

熊野「せっかくだから提督にチョコを差し上げようとやって来たところ、何やらファッションの話題ではありませんか!」

提督「ファッションと言うか、誰がお洒落かって話をしてたんだけどな」

熊野「この熊野、幼い頃からキア○スで育ちましたのよ!」

提督(何言ってんだコイツ・・・お前さんは産まれた時からあまり姿が変わってないだろ?重巡だから結構成長した状態で産まれているし)

吹雪(キア○スって某国営放送の連続テレビ小説の話で、実在するのはファミ○アですよね?)

熊野「わたくしが一番お洒落であることを証明して差し上げますわ!着替えてくるのでちょっと待ってなさい」

提督「ちょっとm」

ガチャ

バタン

吹雪「行っちゃいましたね」

提督「別に証明してもらわなくていいんだけどな」


~数分後~

コンコン

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

熊野「いかがかしら?」

提督「巷で噂の童貞を殺す服って奴か」

吹雪「熊野さん、それもう古いですよ」

熊野「なんですって!!」

吹雪「司令官、ちょっとPCを貸してください」

提督「分かった」

吹雪「例のセーターで検索っと」

吹雪「熊野さん、今の流行はコレですよ」

提督(ナニコレ?背中がぱっくり開いてて防寒としての役割を一切果たしてないだろ)

熊野「な、なんですのコレは!こんな物が流行っていたなんて。この熊野、一生の不覚ですわ・・・」

提督(そんな大層な話か?)

熊野「吹雪さん、今日の所は大人しくわたくしの負けを認めますわ。でも、わたくしは必ず一位に返り咲きます!覚悟なさい」

ガチャ

バタン

提督「嵐のように去っていったな」

吹雪「忙しい人ですね」

提督「ん?何か忘れている様な」

吹雪「言われてみればそんな気がします」

キット「熊野さんからのチョコですね」フォンフォン

提督「あー、それだ!でも、別にいいや。催促するのもかっこ悪いし」


-廊下-

熊野「う~ん、何かを忘れている様な気がしますわ」


提督「秋津洲の様子を見てこようと思う」

吹雪「では、私は留守番をしておきますね」

提督「頼む」


-秋津洲私室-

コンコン

提督「秋津洲、居るか?」

秋津洲「はーい。今、開けるかも」

ガチャ

秋津洲「何か用かも?」

提督「さっき元気が無かったから心配で様子を見に来たんだ。大丈夫か?何か悩みがあるのか?」

秋津洲「何でも無いかも(瑞鳳の九九艦爆チョコを見てへこんだとか言えない)」

提督「ケーキを買ってきたぞ」

秋津洲「立ち話もなんだからあがって欲しいかも」

提督「お邪魔します」

秋津洲「提督は紅茶かも?」

提督「紅茶を頼む」

~数分後~

秋津洲「どうぞ」

提督「ありがとう。で、本題なんだが、本当に悩んだりしてないのか?」

秋津洲「大丈夫かも」

提督(イマイチ大丈夫そうに見えない)

提督「何か要望とかあれば出来る限り応えるぞ」

秋津洲(せっかくだからおねだりするのもいいかも)

提督「欲しい物とか無いか?あまり高価な物は用意できないが」

秋津洲(高価な物はダメならHGUC ネオ・ジオ○グは無理かも)

秋津洲「実は欲しい物が」

提督「何だ?」

秋津洲「欲しいプラモがあるかも」

提督「ネオ・ジオ○グとかは止めてくれよ」

秋津洲「流石にそんな物を買ってくれなんて言わないかも(言わなくて良かった)」

秋津洲「1/72スケールの大艇ちゃんが欲しいかも」

提督「分かった。今度出かけたら買ってくる。」

秋津洲「本当かも?」

提督「ああ、約束する」

秋津洲「やったー!」

提督「そうだ。さっき貰ったチョコ、美味しかったぞ」

秋津洲「喜んでもらえて嬉しいかも!」


-夜 提督私室-

吹雪「おやすみなさい」

提督「おやすみ」

~しばらく後~

吹雪「」zzz

提督(眠れない)

提督(何故か興奮して眠れない。何故だ?)

提督(・・・)

提督(!!!)

提督(足柄のチョコが今になって効いてきたのか!何てことしてくれてんだよ!)

提督(今ここで吹雪を襲ってしまえば解決するが、それは人として駄目すぎるだろ)

提督(かと言って、吹雪が寝ている真横で一人でという訳にもいかん)

提督(どうしてくれるんだよ!足柄ぁ!)

~翌朝~

吹雪「おはようございます!」

提督「ふぁ~、おはよう」

吹雪「眠そうですが、大丈夫ですか?」

提督「ああ、あまり眠れなくてな。でも大丈夫だ」

吹雪(本当に大丈夫かな?)

最近、PCが臨終寸前な感じなので、もしかすると次回は少し時間が空くかも知れません。
買い換えたら済む話だけど、OSを7から10にしたらしばらくまともに使えなさそう。
以前、職場で8を使った時なんてUIが変わりすぎて訳が分からなかったし。
スタートボタン何処?どうやってシャットダウンするんだ?ってなったし。

頼むからイベント中に臨終は本当に止めて下さい。
最悪の場合、Windows XP再登場コースだな。

本日はここまで。

艦これ4DX観て来ました。
4DX初体験でしたが、思ったより激しかったです。
そして水が噴出すシーン、夏の暑い日にやってる様なミストシャワーみたいな細かい粒子を想像していたら、
霧吹きだった。結構濡れた。
改善の余地有りって感じだねー。

本日分始まります。


-昼 食堂-

ワイワイ

ガヤガヤ

テレビ「ここが昨晩、主婦のAさんが猪に襲われた現場です」

テレビ「Aさんによると買い物袋を持って歩いていたところ、突然後ろから追突されたと」

提督「これだ!」ガタッ

吹雪「司令官?どうしたんですか?」

赤城「提督」

提督「赤城か。どうやら先ほどのニュースを見ていた様だな」

赤城「はい」

吹雪「赤城さんまでどうしたんですか?」

提督「ぼたん、だ」

吹雪「牡丹?お花がどうしたんですか?」

赤城「吹雪さん、違いますよ。ぼたん鍋です」

吹雪「ぼたん鍋って猪の?」

提督「ああ、そうだ。俺たちが猪を狩る。地域の住人助かる、俺たちはぼたん鍋にありつける。Win-Winじゃないか」

加賀「提督、赤城さん、バカなことは止めて下さい」

吹雪(流石、加賀さん!)

提督「加賀よ、君はぼたん鍋を食べたくはないのか?」

加賀「そんな物」ジュルッ

加賀「興味ありません」ポタポタ

赤城「加賀さん、涎が垂れてますよ」

吹雪(やっぱりダメでした)

加賀「大体、私たちは深海棲艦と戦うのが仕事です。獣の相手なんて猟師がすればいいわ」

提督「そうか。そこまで言うなら加賀は要らない様だな」

加賀「いえ、そんなことは・・・」

提督「では、協力してもらえるのか?」

赤城「加賀さん、お願いします」

加賀「ぼたん鍋、流石に高揚します(分かりました)」キラキラ

吹雪(本音と建前が逆になってます)

提督「役所には俺から話を通しておくから」


-執務室-

吹雪「司令官、本当にやるんですか?」

提督「吹雪だって美味しい物を食べたいだろ?」

吹雪「それは、そうですけど」

キット「猪の肉なら買えばいいのでは?」フォンフォン

提督「猪は結構高いんだ」

キット「存じ上げております」フォンフォン

提督「最近、野菜が高騰しているから少しでも食費を抑えたいんだよ。捕ってきたらタダだ」

キット「そこまで仰るなら止めはしません」フォンフォン

提督「それに、某国の大公夫人が野菜が無ければ肉を食べればいいと言っていたからな」

吹雪(それって、パンが無ければケーキをだった様な?)

提督「では、早速メンバーを呼び出そう」

ピンポンパンポーン

スピーカー「赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴、雲龍、天城、葛城、グラーフ、アクィラ、ヲ級、執務室へ」

~数分後~

瑞鶴「提督さん、正規空母を全員集めて何が始まるの?」

提督「実はな」

赤城「提督、ここは私から」

提督「そうか。では、頼む」

赤城「お昼のニュースでご覧になられた方も居られるかと思いますが、猪が街を荒らしています」

雲龍「確かにやっていたわね」

赤城「そこで!私たちが猪を狩ります!」

翔鶴「あの・・・」

葛城「あなた本気なの?」

提督「本気と書いてマジだ」

赤城「突然、こんなことを聞かされて混乱していると思うのでもう少し詳しく説明させてもらいますね」

~詳細説明中~

グラーフ「・・・」ウツムキ

提督「ん?グラーフどうした?」

グラーフ「私は祟り神なんかになりたくない!」

提督「いや、あの」

グラーフ「この国では人間に恨みを持つ動物は祟り神になり、猫の尻尾は二つに割れて、狸は妖術で人を化かし、インコが喋る!そして水木し○るは妖怪だ!」

赤城「グラーフさん、落ち着いてください。それはアニメの話です。それにインコが喋るのは万国共通です」

加賀「水木し○るは人間よ」

グラーフ「!?」

アクィラ(ゑ?違うの?)


赤城「あの、マジで!?みたいな顔をされましても」

提督「誰だ?グラーフに間違った日本文化を刷り込んだのは。先生、怒らないから正直に名乗り出なさい」

グラーフ「本当に呪われたりしないのか?」

提督「本当に大丈夫だ。何かあれば俺が守ってやるよ」

吹雪「・・・」ムスッ

提督「ん?吹雪、どうした?」

吹雪「何でもありません」

加賀「提督、吹雪さんの前で守ってやるなんて言うから拗ねてます」耳打ち

提督「しかしだな、ああでも言わないと収まらなかっただろ?(小声)」

加賀「グラーフを見てください。完全ににやけています(小声)」

グラーフ「アドミラルが守ってくれる。ふふふ」ニヤニヤ

提督「うん。俺が悪かった(小声)」

天城「それで、どうして空母だけなんですか?」

提督「戦艦や重巡を連れて行くと道路を穴だらけにしかねないからな。小回りの効く艦載機で仕留めたい」

天城「確かに素早い猪には砲撃よりも艦載機による攻撃の方が良さそうですね」

提督「そういうことだ」

ヲ級「あの、提督」

提督「どうした?」

ヲ級「私、猪って見たこと無いんだけど」

提督「何と!そうか、ヲ級は深海棲艦だもんな。実物が分からないことには狩も出来ないな」

ヲ級「ええ」

提督「よし!今から動物園に実物を見に行くぞ」

ヲ級「え、今から?仕事はどうするの?」

提督「ふっ、既に終わらせているさ」


コンコン

雪風「司令、雪風です」

時津風「司令、時津風だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

雪風「司令、今から動物園に行くんですか?」

時津風「時津風たちも連れてってよー」

提督「いいぞ」

雪風「しれー」

時津風「しれー」

提督「オッケーだ」

雪風「しれー」

時津風「しれー」

提督「連れて行ってやると言っているだろ?」

雪風「しれー」

時津風「しれー」

提督「うるせぇ!」イラッ

吹雪「今回は人数が多いので電車で移動ですね」

キット「雪風さんと時津風さんは体が小さいので詰めれば後部座席に三人座れなくもないですが、狭いでしょうね」フォンフォン


-動物園-

ヲ級「へぇー、アレが猪なのね。でも、私なんかを連れてきて良かったの?」

提督「?」

ヲ級「私は深海棲艦だし」

提督「俺が一言、艦娘だと言えば艦娘だ。何の問題も無い」

ヲ級「強引なのね」

提督「お前は大切な仲間だ。誰にも文句は言わせんさ」

雪風「司令!ソフトクリームが食べたいです!」

提督「何にする?」

雪風「う~ん。バニラもいいけど、チョコも捨てがたい・・・」

提督「じゃあ、ミックスにしたらいいじゃないか」

雪風「!?」

提督「いや、その手があったか!って顔しなくても。吹雪は何にする?」

吹雪「バニラがいいです!」

提督「ヲ級は?」

ヲ級「私もバニラがいいわ」

提督「時津風は何にする?」

時津風「抹茶がいいかな~」

提督(何この渋いチョイス)

赤城「私はバニラのMAX盛りがいいです」

加賀「私も同じ物がいいわ」

提督「では、バニラ三つ、ミックス、抹茶、バニラのMAX盛が二つだな・・・って赤城に加賀!いつの間に?」

赤城「最初から居ましたよ?」

加賀「提督の護衛に着いて来るのは当然です」

提督(バカな!全く気付かなかった・・・こいつ等、忍びの者か?)

吹雪(司令官と二人でデートだったら良かったのに)

加賀「パンダって美味しそうね」ジュルッ

赤城「以前、熊の手が丸ごと入った熊の手ソバなる物があると聞いたことがあります。パンダ手ソバも美味しそうです」ジュルッ

提督(ヤバイヤバイ!放っておくとパンダを襲いそうだ!)

加賀「でも、パンダは希少動物だからダメね」

赤城「ええ。残念です」

提督(良かった)

雪風「ハシビロコウです!」

時津風「本当に動かないねー」

雪風「ハシビロコウって誰かに似てませんか?」

時津風「誰かに似てる気がするけど、誰だろー、誰だろー?」

吹雪(眼光の鋭さが不知火ちゃんに似ているとか言えません・・・)

提督「珍しい生き物が気になるのは分かるが、ソフトクリームを取りに来てくれないだろうか。一人じゃ持てないぞ」


-猪狩り当日 住宅街-

市役所職員「近頃、猪に困り果てていたので本当に助かります」

提督「市民の安全を守るのが我々の仕事です。捕獲した猪ですが」

市役所職員「はい。お持ち帰り頂いて構いません」

提督「赤城、加賀、早速だが偵察機を飛ばしてくれ」

赤・加「はい!」

~数分後~

赤城「提督、彩雲から連絡が入りました。ここから北へ300m程移動した場所に猪が居る様です」

提督「では、移動だ。全員気を引き締めて掛かれ!」

一同「おーっ!」

~海外チーム~

ガサガサ

アクィラ「早速見ね~、よしよし。アクィラ艦載機隊って狸だったわ」

グラーフ「狸は狩っても仕方ないな」

~雲龍チーム~

葛城「赤城さんによるとこの辺に居るらしいけど、姿が見えないわね」

雲龍「逃げられたみたい」

天城「以前、設置していた罠を壊して逃げたらしいので、かなりの大物の様ですね」

~提督・ヲ級チーム~

キット「アドミラル、前方に猪の姿を確認しました」フォンフォン

ヲ級「見えたわ!」

提督「よし!艦載機を発艦させてくれ!」

ヲ級「艦載機隊、発艦!」

バババッ

ヒョイッ

提督「何と言う速さだ!攻撃を華麗に避けつつ逃げるだと!」

ヲ級「思ったよりやるわね!」

キット「あの猪、何やらおかしな反応がありました」フォンフォン

提督「おかしな反応?」

キット「はい。電波を発しています」フォンフォン

提督「GPSでも付けて生態観測をしているのか?最近、バイオロギングってのが流行ってるらしいからな」

~二航戦チーム~

蒼龍「猪居ないねー」

飛龍「来たわ!猪と提督たちが真っ直ぐこっちに向かってくるわ!」

蒼龍「攻撃隊、発艦はじめっ!」

飛龍「第一次攻撃隊、発艦っ!」

蒼龍「ヲ級と私たちで挟み撃ちにすればいける!」


-鎮守府 執務室-

吹雪「司令官、大丈夫かな・・・」

金剛「赤城、加賀、それにキットも居るんだから大丈夫ダヨー」

吹雪「うん。そうですよね!」

金剛「ボアは結構凶暴だと聞きますが、一般人ならともかく提督は軍人だから対処できマース。ベアが相手なら流石に止めましたが」

吹雪「そうですね。熊狩りとか言い出したら絶対に止めてましたよ」


-執務室前-

卯月(・・・。司令官が居ない今ならイタズラし放題だと思ったけど、吹雪ちゃんと金剛さんが居るぴょん)

卯月(仕方ないから今日の所は、このブーブークッション持って帰るぴょん)

卯月(流石に前回のハッカ油はやり過ぎだったから、今度は別のイタズラを考えるぴょん)トボトボ


~五航戦チーム~

瑞鶴「翔鶴姉ぇ!」

翔鶴「ええ、私たちも仕掛けないと!」

瑞鶴「アウトレンジで・・・決めたいわね!」

翔鶴「行くわよ!全機、突撃!」

バババッ

ヒョイッ

瑞鶴「避けられた!」

翔鶴「何て速さなの!」

~一航戦チーム~

加賀「やれやれ、これだから五航戦の子は。赤城さん、やりましょう」

赤城「ええ」

加賀「鎧袖一触よ。心配いらないわ」

赤城「第一次攻撃隊、発艦してください!」

~提督・ヲ級チーム~

提督「加賀の奴、艦爆まで発艦させてないか?」

ヲ級「させてるわね」

キット「していますね」フォンフォン

提督「猪が相手なら艦戦の機銃で充分だろ」

バババッ

ドカーン

加賀「やりました」

~提督・ヲ級チーム~

提督「直撃だ!」

ヲ級「流石一航戦ね」

提督「それにしてもやり過ぎじゃないか?跡形も無く吹き飛んでなければいいが」

モクモク

ヲ級「爆煙が晴れてきたわね。ってどうなってるの!?」

提督「まだ生きている!?」

ヲ級「こっちに向かって来たわ!」

キット「アドミラル、早く車内に避難してください!」フォンフォン

提督「ああ!」

ガチャ

バタン

提督「ふぅ、とりあえず一安心だな」


キット「あの猪、このまま私に突撃するつもりの様です」

提督「衝突したら脳震盪を起こすだろから、そこで捕獲しよう」

ドンッ!

グラグラ

提督「結構揺れたな。あれだけ勢い良く衝突したら当然か」

ボン!

提督「爆発?キット、大丈夫なのか!?」

キット「はい。今の爆発は私ではありません」

提督「キットではない?まさか」

キット「はい。衝突した猪です」

提督「降りて確認しよう」

ガチャ

ヲ級「提督、大丈夫?怪我してない?」

提督「大丈夫だ」

赤城「提督、この猪を見てください」

提督「こ、これは・・・」

加賀「ロボットね。頭にきました」

ヲ級「コレを造ったのは深海棲艦ね」

提督「何故分かる?」

ヲ級「ほらココ。深海印のチップが見えてるわ」

提督「・・・。クソッたれぇ!コケにしやがってぇ!今日はぼたん鍋だって何人かに言ってきたから、皆期待して待ってるんだぞ!」

赤城「これは許せませんね」

キット「お二人とも落ち着いてください」フォンフォン

提督「タダで肉が手に入ると期待してたんだ、落ち着けるか!」

赤城「その通りです!」

加賀「頭にきました」

グラーフ「アドミラル!爆発音が聞こえたが大丈夫なのか!」

提督「大丈夫だ。心配をかけてすまない」

アクィラ「提督!」

蒼龍「提督!」

飛龍「提督!」

翔鶴「提督!」

瑞鶴「提督さん!」

雲龍「提督!」

天城「提督!」

葛城「あなた!」

提督「皆、落ち着いてくれ。見ての通り俺は無事だ。問題はこの猪の方だ」

ザワザワ

提督「この猪だと思っていた物体は深海棲艦によって造られたロボットの様だ」

一同「!!!」


蒼龍「そんな・・・」

飛龍「それじゃあ」

葛城「ぼたん鍋はどうなるの?」

キット(深海製のロボットであったことより、食事の心配ですか・・・)

提督「肉は俺が用意するので安心して欲しい」

一同「やったー!」

瑞鶴「提督さん、大好き!」

加賀「やりました」

提督「赤城」

赤城「はい」

提督「俺は猪肉を買いに行くから、コイツを鎮守府に持ち帰って明石に見せてくれ」

赤城「分かりました」

提督「移動本部に鎖を積んであるから、一応それで縛っておいてくれ」

赤城「はい」


-数時間後 鎮守府 廊下-

提督「はぁー、結局高くついた。一匹しか居ないうえに、ロボットだなんて・・・」

キット(コムリンク)「タダで肉を手に入れようという考えが間違っているのです。地域住民の皆さんは助かったので良いではないですか」

提督「いや、まぁ、その通りだが」

キット(コムリンク)「何か問題でも?」

提督「財布が大破した」

キット(コムリンク)「艦娘の皆さんの士気を高めるためです。仕方ありません」

提督「後で大淀に経費で落とせないか相談してみるか」

ガチャ

吹雪「おかえりなさい」

金剛「おかエリー」

提督「ただいま」

バタン

吹雪「赤城さんから聞きましたが、猪ロボって本当ですか?」

提督「ああ、事実だ。今頃、工廠で明石、夕張が調査してくれているはずだ」

金剛「とんだ災難だったネー」

提督「本当にな」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「丁度良い所に来た。どうぞ」

ガチャ

大淀「提督、お怪我はありませんか?」

提督「大丈夫だ。それより話したいことがあるから、外に出よう。ちょっと行って来る」

吹・金「はい」

バタン


提督「相談なんだが」

大淀「はい」

提督「猪肉の購入費用だが、経費で落とせないだろうか?」

大淀「残念ながら・・・」

提督「やはり無理か」

大淀「はい。通常の食費なら経費になりますが、今回は提督が個人的に購入したことになりますので」

提督「そうだよな。すまなかった。晩ご飯はぼたん鍋だから存分に味わってくれ」

大淀「申し訳ありません」

提督「大淀が悪いんじゃないんだから気にするな。話したかったことはそれだけだから」

大淀「そうですか。では、失礼します」

提督(これで皆が喜んでくれるなら良しとしよう)

大淀「提督、あの・・・ゴチになります」

提督「ぼたん鍋なんて次はいつになるか分からないから、しっかり堪能してくれよ」

大淀「はい♪」


ガチャ

バタン

吹雪「司令官が大淀さんとお話をされている間に明石さんから連絡がありましたよ」

提督「何て?」

吹雪「メカ猪を調べていたらSDカードが出てきて、司令官へのメッセージが入っていたそうです」

提督「深海棲艦から俺宛のメッセージなんてろくな内容じゃないだろうな。とりあえず工廠に行ってみよう。二人も一緒に来てくれ」

吹・金「はい」


-工廠-

提督「明石、夕張、居るかー?」

明・夕「はーい」

提督「例のメッセージって奴を聞きに来た。どんな内容だった?」

明石「冒頭で提督宛だと分かったので最初しか聞いてません」

提督「そうか。では、一緒に聞こう」

夕張「再生しますね」ポチッ

???「ふはははは。提督よ、このメッセージを聞いているということはメカ猪を倒したようだな」

???「とりあえず今日の所は君の勝ちだ。褒めてやろう。だが、これはほんの小手調べだ」

???「近いうちにまた刺客を送り込むので楽しみにしていてくれ。南氷洋深提より」

金剛「とてもイラッとする内容デース」

明石「そうね。何この上から目線な言い方!」

提督(この声、どこかで聞いたことがある気がするんだが、何処だろう?)

夕張「提督、南氷洋って」

提督「ああ」

吹雪「何か知ってるんですか?」

提督「余計な心配をかけたく無かったから話してなかったが、実は先日、南氷洋深提の送り込んだ刺客に襲われた」

吹雪「そんなことがあったなんて・・・」

キット「アドミラルは吹雪さんに余計な心配をさせたくなかったから黙っていたのです。怒らないであげてください」フォンフォン

提督「黙っていてすまなかった(吹雪に殺されることになっていたからな、言うに言えないのもあったが)」

提督「そろそろ夕食の時間だな。この話はここまでにして食堂に行こう。今日はぼたん鍋だ」

イベント無事攻略できました。
最後は北神様のカットインでフィニッシュ。
あのお方は北上さんではなく、スーパー北神様だった。

野生動物(特に猪)への餌付けは絶対に止めようね。ね。

本日はここまで

藤波ぃ・・・。

本日分、始まります。


-朝 執務室-

提督「吹雪」

吹雪「はい」

提督「艦娘って艤装を着けてない時はリミッターが掛かって人間と同等の力しか出せないんだよな?」

吹雪「そうですよ。そうじゃないと、ドアノブやコップを握りつぶしてしまいますからね。日常生活が支障だらけになってしまいます」

提督「そうだよな。でも、艤装が無い状態で腕相撲をしたとしても勝てる気がしない艦娘が二人だけいるんだ」

吹雪「そんなまさか、成人男性である司令官が勝てないなんて。霊長類最強の吉田さんじゃあるまいし」

提督「よーく考えてみてくれ」

吹雪「・・・。あ!もしかして一人は長門さんですか?」

提督「そうだ。そしてもう一人はうちに居ないからあくまでイメージだが」

吹雪「武蔵さん・・・ですか?」

提督「そうだ。大の大人が力で勝てないのは情けないよな」

吹雪「そんなこと無いです!あの人たちは吉田さんと同じ枠ですよ!特別です!」


-午後 白露型私室-

ガサゴソ

夕立「夕立の下着がいくつか無くなってるっぽい!」

時雨「洗濯に出したのを忘れているだけじゃないのかい?」

夕立「今、洗濯に出している分を引いても足りないっぽい」

時雨「ん~、脱衣所に忘れたりはしないよね」

ガサゴソ

時雨「!!! 僕のも何枚か無くなってる!」

夕立「洗濯物は鳳翔さんが管理しているから、鳳翔さんに聞いてみるっぽい!」

時雨「それが良さそうだね」


-中庭-

鳳翔「今日も良いお天気で洗濯物がしっかり乾いたわ。そろそろ取り込まないと」

~数分後~

夕立「鳳翔さーん」

鳳翔「あら、夕立ちゃんに時雨ちゃん、どうしたの?」

時雨「実は僕たちの下着がいくつか無くなっているんだ」

鳳翔「あら、間違って他の誰かに渡したかしら?」

ガタッ

鳳翔「洗濯籠がひっくり返されてるわ!」

夕立「取り込んだ洗濯物がいくつか無くなっているっぽい!」


青葉「おやおや、何やら事件の匂いがしますねぇ」

鳳翔「青葉さん」

青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ!一言お願いします!」

時雨「記者ごっこをしている場合じゃないよ」

夕立「その通りよ!」

青葉(記者ごっこって・・・地味に傷付きます)

青葉「えっと、洗濯物の中から下着がいくつか盗まれたんですよね?」

鳳翔「その様ですね」

青葉「そんなことをする人物なんて限られていると思いませんか?」

時雨「どういうことだい?」

青葉「この鎮守府で殿方なんて数える程しか居ません」

夕立「提督さんはそんな人じゃないわ!」

時雨「提督を貶める様は発言は許せないね」

鳳翔「その様な発言は容認できませんね」

青葉「ちょ、ちょっと待ってください!青葉はまだ司令官が犯人だなんて言ってません!」

時雨「じゃあ、誰が犯人だって言うんだい?」

青葉「それを今から調べるんですよ!」

時雨「なるほど」

夕立「提督さんは犯人じゃないって証明してみせるわ!」

卯月(うーちゃんですらこんな卑劣なイタズラはしないぴょん!許せないぴょん!) [壁]_・)チラッ

卯月(うーちゃんは独自にホシを挙げてやるぴょん)ダッ

鳳翔「皆、危険なことはしちゃダメよ」

青葉「青葉が付いているから大丈夫ですよー」

鳳翔(貴方が一番危ないわ)

夕立(青葉さんが一番危ないっぽい)

時雨(このメンバーだと僕がしっかりしないと)

青葉「では、行って来ますねー」

夕立「まずどうするの?」

時雨「何か手がかりはあるのかい?」

青葉「とりあえず、協力してもらえそうな人を捜します。長門さんなんて適任じゃないでしょうか?」

夕立(長門さんが犯人な気がしてきたわ)

時雨(長門さんが犯人なんじゃないかな・・・)


-グラウンド-

長門(ベンチに座って駆逐艦たちが遊んでいる姿を眺めるのは最高だな!)

長門(これだけでメシを三杯はいける!)

青葉「長門さん」

長門(うへへ)

青葉「長門さん!」

長門「ん?青葉か。どうした?」

青葉「実は・・・」

~事情説明中~

長門「何だと!犯人は提督ではないのか?」

青葉「いえ、まだそうと決まった訳では」

夕立「提督さんを悪く言うのは許せない」

時雨「聞き捨てなら無いね」

長門(不味い!とりあえず謝っておこう)

長門「スマン!確かに証拠も無いのに提督を犯人と決め付けるのは尚早だったな」

長門「だが、他に誰が居るだろうか・・・憲兵がそんなことをするとは思えんが」

青葉「いやー、警察屋さんでも不祥事を起こすことを考えると無いとは言い切れませんね」

長門「うむ。確かにそうか・・・」

時雨「提督が犯人じゃないことを証明する為に、執務室と私室を調べさせてもらうのはどうだろう?」

夕立「提督さんを疑ってるみたいになるけど、犯人じゃないことを証明するにはそれが一番手っ取り早いわね」


-執務室-

金剛「お茶が入ったヨー」

榛名「焼きたてのスコーンもあります」

吹雪「私も手伝ったんですよ!」

提督「よし、ティータイムにしよう」

夕雲「私までおよばれしていいのかしら?」

提督「もちろんだ。なぁ、金剛?」

金剛「イエース!人数が多い方が楽しいデース」

夕雲「それなら遠慮せずに頂きますね」

吹雪「司令官、ティーカップに入っているこの木の棒?は何ですか?」

提督「シナモンだ」

吹雪「シナモンってあの、シナモンシュガーの?」

提督「ああ、そうだ」

夕雲「確かに普段は粉末状の物しか見ないわね」

吹雪「加工前の物は始めて見ました」

コンコン

青葉「青葉です」

ガチャ

提督「どうした?」

青葉「実はですね」

~事情説明中~

提督「そういうことなら調べてもらって構わない。だが、引き出しには大事な書類も入っているから、触ったら元に戻してくれよ」

青葉「はい!その辺は大丈夫です」

時雨「では、早速調べさせてもうらうよ」

夕立「調べるっぽい」

長門「流石にこんな分かりやすい場所に隠さないとは思うが、一応な」

青葉「司令官」

提督「どうした?」

青葉「机の上の段にある大きい引き出しを開けたらタイムマシンが!なんてことは無いですよね?」

提督「当たり前だ」

ガラッ

提督「ほら、何も無いだろ?」

青葉「残念です」

提督「だいたい、引き出しから青いタヌキ型ロボが出てきたら俺が一番驚くぞ。って言うか腰抜かすわ」


長門「本棚にはっと・・・無さそうだな。いや、本の形をした小物入れに隠している可能性も」

提督「防犯用に大事な物を隠すことはあっても、盗んだ下着を隠す奴は居ないだろ」

長門「念のため確認させてもうらう」

提督「好きにしてくれ(本当は本棚をいじられるのは不味いんだが。気付かないでくれよ)」

青葉「長門さん、そんな所いいからこっちを手伝ってください」

長門「分かった」

提督(良かった。地下室の入り口を見つけられずに済んだ)

時雨「こ、これは・・・」

夕立「時雨、どうしたの?本棚の裏に何かあるっぽい?」

提督(本棚の裏?)

夕立「!!!」

長門「どうした?」

長門「!!! 提督よ、貴様と言う奴は!」

提督「さっきからどうしたんだ?」

長門「まだ白を切るか!」つ女性物の下着

提督「は?」

青葉「本棚の裏にまだありますねぇ」

提督「え?え?」

榛名「提督、欲しいなら一言、言ってくだされば差し上げたのに///」

金剛「榛名、脱ごうとするんじゃありません」

榛名「でも、お姉さま」

金剛「本当に提督が犯人だと思っているんですか?だいたい貴方は提督のことになると」ガミガミ

吹雪「司令官、あの、欲しいなら私のも差し上げます///」

夕雲「お望みなら私もあげるわ」

提督「いや、ちょ、ちょっと待ってくれ!何かの間違いだ!」

長門「提督よ、見損なったぞ!」ゴスッ 1Hit

提督「違う!話を」

長門「黙れ!」ボコッ 2Hit Combo

提督「がはっ」

長門「まだまだ!」バキッ 3Hit Combo

提督「ぐはっ」

~中略~

長門「トドメだ!」ドスッ 999Hit Combo

提督「うーわ、うーわ、ぅーゎ」ドサッ

長門「アイ ウィン!やったー!」

吹雪「長門さん、何てことするんですか!」

長門「当然の報いだ」


ガリガリ

吹雪「やり過ぎです!」

ガリガリ

榛名「提督、しっかりしてください!」ユサユサ

金剛「提督、しっかりするネー!」

ガリガリ

長門「さっきから何の音だ?」

ガチャ

夕立「豆之助っぽい」

豆之助「ワン!」

時雨「豆之助が何か咥えているよ」

夕立「夕立の下着っぽい!」

吹雪「え?」

長門「何だと!」

青葉(これってマズイパターンなんじゃ?)滝汗

時雨「まさか・・・犯人は豆之助なんじゃ?」

吹雪「長門さん、いくら貴方でも無実の司令官を犯人に仕立て上げた挙句、この仕打ちは許せません!」

長門「ま、待て吹雪!まだ豆之助が犯人であると決まった訳では」

青葉「そのまま本棚の裏に下着を持って行きましたね(汗)」

時雨「・・・。これは間違いなさそうだね」

吹雪「何か言い残すことはありますか?」

長門「提督をボッコボコにしたことは謝る。落ち着いて話し合おう!」

吹雪「許せない。一方的に司令官をボコボコにしておいて今更話し合おうですか?」

長門(マズイ!ビッグセブンである私が恐怖を感じるほど鋭い眼光・・・不知火の比ではない!)


榛名「あの構えは!」

青葉「まっ、まさか・・・」

長門(流石、この鎮守府で最古参の艦娘。だが、駆逐艦に討たれるならば悔いはない)

時雨「両腕が重なり水瓶の形をなした!」

夕立「絶対零度の凍気を感じるっぽい!」

ショーリュゥケン

夕雲「水と氷の魔術師の必殺技!」

吹雪「せめてこの技を司令官への手向けとしましょう。オーロラエクス『止めるんだ、吹雪』」

吹雪「司令官!」

提督「俺は生きている。止めるんだ」

吹雪「はい・・・」

提督「さて、長門」

長門「はっ、はひ!」滝汗

提督「タダで済むとは思ってないよな?」

長門「もっ、申し訳ありません」土下座

長門「この長門、どんな罰でも受け入れます。解体されようとも構いません!ですが、陸奥だけは何卒!」

提督「関係の無い陸奥を巻き込もうとするな」

長門(ばれたか)


-少し前 工廠-

卯月「明石さん、こんにちはー」

明石「あら、こんにちは。珍しいわね、どうしたの?」

卯月「キットに用事があって来たぴょん」

明石「キットなら奥でメンテナンス中よ」

卯月「メンテナンス中でもお話できますか?」

明石「ええ。大丈夫よ」

卯月「じゃあ、行って来ます」

卯月「キットにお願いがあるぴょん」

キット「どうされましたか?」フォンフォン

卯月「実は悪質な下着ドロが現れたぴょん。そこで犯人探しを手伝って欲しいぴょん」

キット「では、監視カメラの映像をチェックしてみましょう。車内へどうぞ」フォンフォン

ガチャ

卯月「お邪魔するぴょん」

~数分後~

キット「豆之助が何かを咥えて歩いていますね」

卯月「口元を拡大してぴょん」

キット「はい」

卯月「こ、これは!」

キット「執務室方面へ向かいましたね」

卯月「行ってくるぴょん」

キット「いってらっしゃい」


-そして現在 執務室-

コンコン

卯月「卯月だぴょん。失礼するぴょん」

ガチャ

卯月「???」

卯月「長門さん、何してるぴょん?」

提督「俺を下着ドロに仕立て上げる。実は違った。土下座」

卯月「あー、なるほど。」

提督「長門、罰として一週間駆逐艦との接触を禁止する」

長門「!!! 何卒それだけは!お代官様!」

提督「誰がお代官だ?」

長門「お奉行様!そんなことをされたら死んでしまいます!」

提督「アイタタタタ。長門に殴られた所が痛む・・・(棒読み)」

吹雪「・・・」ギロッ

長門(マズイ。身から出た錆とはいえ、何とかしなくては!えーっと、えーっと、そうだ!)

長門「卯月!卯月も一週間も私に会えないのは辛いよな?」

卯月「そんなこと無いぴょん。うーちゃんは長門さんより、天龍ちゃんの方が好きだぴょん!」

長門「そんな」ガーン

『うーちゃんは長門さんより、天龍ちゃんの方が好きだぴょん!うーちゃんは長門さんより、天龍ちゃんの方が好きだぴょん!うーちゃんは長門さんより、天龍ちゃんの方が好きだぴょん!』

バタッ

長門「」ピクピク

卯月「死んだぴょん」

青葉「ショック死ですね」

夕立「提督さん、ごめんなさい」

時雨「ごめんね、提督」

青葉「申し訳ありません」

提督「お前達は何も悪くない。気にするな」

夕立「怒ってないの?」

提督「怒る訳無いだろ。ただ、豆之助のしつけだけはしっかりしてくれよ」

夕立「はい」

提督「紅茶が冷めてしまったな。金剛、新しいのをいれてくれ」

金剛「ハーイ」

提督「せっかくだから夕立たちも飲んでいくといい」

時雨「いいの?」

提督「もちろんだ。青葉と卯月もどうだ?」

青葉「では、お言葉に甘えて」

卯月「いただくぴょん」

吹雪「司令官、長門さんはどうするんですか?」

提督「仕方ないから後で部屋まで運ぶ」

吹雪「やっぱりそうなりますよね」


-長門型私室-

コンコン

陸奥「はーい」

ガチャ

陸奥「あら、提督。どうしたの?」

提督「長門を届けに来た。よっこらせっと」

陸奥「口から魂が出てるんだけど・・・」

提督「実は・・・」

~説明中~

陸奥「自業自得ね。後で私からも言い聞かせておくわ」

提督「すまんな」

提督(一体どっちが姉なんだか。戦っている時の長門は凛々しくて頼りになるんだが、普段がなぁ)

ザラ姉さまの改二思ったより早かったな。
春イベ前に実装だと思ってた。
とりあえずLv90まで育てたから仮にコンバート有りだとしても大丈夫やろ(と思いたい)。
確かサラにも改二が予定されていたと思うけど、グラーフに改二くだち。

本日はここまで

>卯月(うーちゃんですらこんな卑劣なイタズラはしないぴょん!許せないぴょん!)
お、おう(別次元の彼女を見ながら

>>633
別次元の卯月はだいぶやらかしている様ですね。
うちの卯月はいい子だからそんなことはしません(多分)。

卯月のイタズラによってもたらされる新たな悲劇。あるいは喜劇?を思いついてので、
また今度、形になったら投下します。

???「照月は今回のイベントでドロップした、15夏はもう終わったんだ!」

???「違う!俺は今でもX,Yと戦っている!」

今回、ようやく照月をお迎えできました。

???「もう15夏の悪夢を見ない。見なくてすむ」


最後にE1を周回してたら、ゆーちゃん(3隻目)、瑞穂(3,4隻目)、鹿島(2隻目)をお迎え。
ちゃうねん、君らやないねん。明石(2隻目)が欲しいんだよ!
パーフェクト明石の夢はまた遠のいた・・・。

本日分、始まります。


-事件から6日後 執務室-

提督「長門、明日で釈放だ。もう戻ってくるなよ」

長門「世話になったな」

榛名(まるで看守と囚人のやり取りです)

提督(この一週間大変だった・・・。長門を監視するため執務室に置いたはいいが、榛名が「長門さんだけずるいです!」とか言い出して、秘書艦でも無いのに毎日執務室に来るし)

提督(あくまで長門を監視するために目の届く場所に居させただけなんだけどな)

長門「提督、花を摘みに行きたいのだが」

提督「行ってきていいぞ。ただし」

長門「分かっている。これ以上、刑期を延ばしたくは無い」

吹雪(刑期って・・・)

長門「では、行ってくる」

ガチャ

バタン

榛名「長門さんが帰ってきたらお茶にしましょうか」

提督「そうだな。準備を頼めるか?」

榛名「はい!せっかくなので軽食も用意しますね」

提督「頼む」

榛名「では、行って来ます」

ガチャ

バタン

吹雪「長門さんの駆逐艦接触禁止令も明日で終わりですね」

提督「長かった・・・このまま問題を起こさず終了してくれればいいけどな」

キット「恐らく大丈夫でしょう。長門さんもこれ以上、期間を延ばしたくはないでしょうし」フォンフォン

提督「そう思いたいけどな、禁断症状を起こしてやらかさなければいいが」

吹雪「確かにその可能性は捨て切れませんね」


プルルルル

提督「電話だ」

ガチャ

提督「もしもし」

明石「もしもし、明石です」

提督「明石か。どうした?」

明石「例の強化プランの設計図が完成しましたよ」

提督「ついに出来たか!」

明石「はい!」

提督「建造を開始する前に確認しておきたいので、そちらに向かう」

明石「はい。お待ちしております」

提督「少しだけ待っててくれ」

明石「はーい」

ガチャ

提督「工廠に行ってくるから留守番を頼む」

吹雪「はい!いってらっしゃい」

キット「いってらっしゃい」フォンフォン


-工廠-

提督「明石ー、夕張ー」

明・夕「はーい」

提督「早速だが、例の設計図を見せてくれ」

明石「どうぞ!」

提督「・・・。これならいける!」

夕張「それにしてもよくこんな物を思いつきましたね」

提督「フフ、怖いか?」

夕張「色んな意味で怖すぎますよー」

明石「この設計図を元にシミューレションしてみました」

提督「想像以上の戦果じゃないか!」

夕張「あとは彼女が受け入れてくれるか、ですが」

提督「大丈夫だ。普段から、『強化は好き。どんどんやって!』って言ってるくらいだからな」

夕張「そうですね!大丈夫な気がしてきました!」

提督「では、開発に取り掛かってくれ!」

明・夕「はい!」


-廊下-

提督(アレが完成した暁には一気にパワーバランスが変わるな)

提督(そうなれば出撃も減り、皆の負担も軽減できるはずだ)

磯風「提督」

提督「どうした?」

磯風「相談したいことがあるので、部屋に来てもらえないだろうか?」

提督「間宮さんの店とかではダメなのか?」

磯風「部屋がいい」

提督(他人に聞かれたくない内容か?)

提督「分かった。では、早速行こうか」


-陽炎型私室-

磯風「とりあえずこの椅子に座ってくれ」

提督「で、相談って何なんだ?」

磯風「準備するので少しだけ待っててくれ」

提督「分かった」

提督(ん?あそこに倒れているのは浦風じゃないか!)

提督「磯風!大変だ!浦風が倒れているぞ!」

磯風「そうなんだ。理由がさっぱり分からなくて困っている」つ磯風特製手料理

提督(!!! 料理から立ち上る湯気がドクロの形に!!!)

提督「わぁー、おいしそうなりょうり。でも、ぼくおなかいっぱいだからしつれいします(棒読み)」滝汗

磯風「逃がさん」ポチッ

ガシャン

提督「!!! 手足を固定された!」

磯風「さあ、召し上がれ♥」

提督「あ、あの、磯風さん?まるで電気椅子に固定された死刑囚の様な状態になっているのですががが」

磯風「心配するな。私が提督を殺す訳が無かろう。ほら、あーん」

提督「んー!」フルフル

磯風「ほら、口を開けろ」

提督「んー!」フルフル


-執務室-

ガチャ

吹雪「あ、お帰りなさい」

キット「お帰りなさい」フォンフォン

バタン

提督「なぁ、吹雪」

吹雪「はい」

提督「吹雪の旬っていつだと思う?」

吹雪「???」

キット「アドミラル、どうしたのですか?」フォンフォン

提督「俺は冬だと思う」

吹雪「えっと、天気の話ですか?」

提督「特にエーゲ海で採れた物は絶品だそうだ」

吹雪「???」

キット「先ほどから何を言っているのですか?」フォンフォン

提督「私は冷静だ!」

キット「吹雪さん、アドミラルから離れてください!脳波とバイオリスムが乱れ正常な状態ではありません」

吹雪「え?」

提督「ふぅ~ぶきちゃぁ~ん」ルパンダイブ

吹雪「きゃー、司令官止めて下さい///」スッ

ドサッ

提督「何故逃げる?」ムクッ

吹雪「何故って、その・・・まだ心の準備が///」←実は満更でもない

ガチャ

吹雪「突然窓を開けてどうしたんですか?」

提督「I can fly!」

ガシッ

吹雪「蝿男の映画みたいなこと言わないで下さい!それにここは一階です!」

提督「離せ吹雪!俺は飛ぶんだ!」

キット「アドミラル、落ち着いてください!」フォンフォン


ガチャ

浜風「失礼します」

吹雪「浜風ちゃん、いい所に!一緒に司令官を止めてください!って手に持ってるそれは?」

浜風「提督、申し訳ありません」E:100tハンマー

ゴスッ

提督「」チーン

吹雪「ちょっと、浜風ちゃん!何てことするんですか!」

浜風「申し訳ありません。ですが、提督は現在、正常な状態では無いのでこうするしかありませんでした」

~事情説明中~

浜風「気付いた時には磯風のポイズンクッキングを口に押し込まれた後だったので、もう手のつけ様がありませんでした」

吹雪「そんな・・・」

浜風「とりあえず布団に運びましょう」

キット「目を覚ました時にまた異常な行動をする恐れがあるので、布団に運ぶより車内で寝かせる方がいいでしょう」ガチャ

浜風「確かにキットの言う通りですね」

吹雪「ごめんなさい、司令官。しばらくキットの車内で我慢してください」

コンコン

榛名「榛名、ただいま戻りました」

ガチャ

長門「帰りに榛名と会ってな、二人で軽食を作・・・ってどうしたんだ?」


榛名「そんなことがあったなんて」

長門(磯風の手料理だと!羨ましい!)

浜風(長門さんは磯風の手料理の話を聞いて苦虫を噛み潰した様な表情をしていますが、貴方の思っている様な物ではありませんよ。アレは兵器です。バイオテロです)

浜風「浦風が心配なので私は帰りますね」

吹雪「お疲れ様」

バタン

榛名「作ったサンドイッチどうしましょうか?」

長門「提督が目を覚ますまで待とう。と言いたいところだが、それではいつになるか分からないな」

吹雪「司令官の分だけ残して食べてしまいましょうか」

榛名「そうですね」

~しばらく後~

提督「うーん」パチッ

提督「・・・。うわぁぁぁ!!!磯風の手料理がぁぁぁぁ!」

キット「お目覚めですか?アドミラル」

提督「磯風、磯風は何処だ!?」

キット「ここは執務室です。落ち着いてください」

提督「執務室?」

キット「脳波・・・異常なし。バイオリズム・・・異常なし。バイタル・・・正常。オールグリン」

吹雪「司令官、お目覚めですか?」

キット「もう降りても大丈夫です」ガチャ

提督「磯風の料理は夢だったのか?」バタン

吹雪「いえ、現実です」

提督「やはり夢じゃなかったのか。口に料理を押し込まれた後の記憶が無い・・・」

榛名「提督、お口直しにこちらをどうぞ」つサンドイッチ

提督「ありがとう。頂くよ」モグモグ

榛名「お茶もどうぞ」つ紅茶

提督「ありがとう」ゴクッ

提督「どうやって執務室に帰ってきて、何故キットの車内に居たのか覚えて無いんだが、分かる範囲で教えてくれるか?」

吹雪「はい(本当のことは黙っておく方がよさそうですね)」

吹雪「ふらふらしながら司令官が帰ってきた後、倒れてしまったんです」

提督「ふむふむ」

吹雪「その直後に浜風ちゃんがやって来て、磯風ちゃんの料理を食べさせられたと教えられました」

提督「ふむふむ」

吹雪「それでキットに乗せて異常が無いか調べてもらっていたんです」

提督「なるほど、そうだったのか」

長門「とんだ災難だったな(磯風の手料理、羨ましい)」

提督「記憶が飛ぶくらいだからな。災難なんてもんじゃないぞ」

提督「ん?そういえば何か忘れているような?」


-陽炎型私室-

浜風「浦風は布団に運びました。さて、お話をしましょうか」

磯風「話をすると言うのであれば、まずはこの手枷と足枷を外してもらえないか?」

浜風「外したりしたら何をしでかすか分かりません。それに、提督をその椅子に固定して料理を口に押し込みましたよね?」

磯風「無理やり押し込んだりなどしていない。私はただ、司令が腹が減ったと言うからだな」

浜風「嘘おっしゃい!だいたい」ガミガミ


-その日の夜 提督私室-

吹雪「」zzz

吹雪「うーん」パチッ

吹雪「あれ?司令官が居ない」キョロキョロ

吹雪「お手洗いかな?」

吹雪「時間は・・・マルヒトマルマルか。起きるには早すぎるから寝よっと」

どうでもいい話ですが、前回の犬が下着を盗んで云々の話は
むかーし、親戚の家で起きた実話をベースにしています。
アパートの隣の部屋(男)に忍び込んで靴下やパンツを盗ってきたとか。
恐ろしい奴が居るもんだ。

本日はここまで。

先に言っておくと、今日はキットの出番無いです。

本日分始まります。


-2月下旬 夜 提督私室-

吹雪「」zzz

パチッ

吹雪「あれ?また司令官が居ない」キョロキョロ

吹雪「今日もお手洗いかな?」


-数日後 夜 提督私室-

吹雪「また司令官が居ない」キョロキョロ

吹雪「私には言えない何かがあるのかな・・・」


-昼 執務室-

提督「そろそろ休憩しようか」

吹雪「そうですね」

提督「今日はお茶菓子にクッキーがあるぞ」

吹雪「美味しそうー!これ、どうしたんですか?」

提督「間宮さんからの差し入れだ」

パクッ

吹雪「美味しい~、やっぱり間宮さんのお菓子は最高ですね~」

提督「それは良かった(これならいけそうだ)」


-3月上旬 夜 提督私室-

吹雪「」zzz

提督(吹雪は眠っているな。よし)

ガチャ

バタン

吹雪(部屋から出て行きました。ごめんなさい、司令官。どうしても気になるので後をつけさせてもらいます)


-食堂前-

吹雪「食堂に入って行きましたね」

吹雪「扉の隙間からそーっと」チラッ

吹雪「あれは、司令官と間宮さん!」

吹雪「何を話してるんだろ?よく聞こえない」

吹雪「あ、二人で厨房の方に・・・」

吹雪「間宮さんと何をしてるんだろ?まさか浮気!?」


-食堂-

間宮「提督さんの腕もかなり上達しましたね」

提督「俺なんてまだまだですよ。でも、間宮さんのおかげで上達できたのは感謝しています」

間宮「提督さんの努力の成果ですよ。きっと皆さん喜んでくれますよ」


-翌朝 駆逐艦寮 談話室-

夕立「吹雪ちゃん、相談ってなぁに?」

睦月「睦月に何でも相談するとよいぞ!」

吹雪「うん、ありがとう。実はね、司令官が間宮さんと浮気をしているかも知れないの」

夕立「あの提督さんに限ってそれは無いっぽい~」

睦月「にゃしぃ」

吹雪「だって間宮さんは私なんかより大人の女性だし、胸も大きいし」

睦月(残念ながら否定できないにゃ。ここで否定したら嘘丸出しだし)

夕立「どうして浮気してるかもって思ったの?」

吹雪「実はね、夜中にコソコソ部屋を抜け出して、食堂で間宮さんと会ってたの。多分、何度も」

夕立(睦月ちゃん、今日って何日だっけ?)ヒソヒソ

睦月(3月9日だよ)ヒソヒソ

夕立(来週、何かイベントがあると思わない?)ヒソヒソ

睦月(?)

夕立(ほら、『ホ』で始まって、『デー』で終わる)ヒソヒソ

睦月(ホワイトデー!)ヒソヒソ

夕立(そう。つまり提督さんは)ヒソヒソ

睦月(ホワイトデーに向けてお菓子作りを教わっていた?)ヒソヒソ

夕立(その可能性が高いっぽい)ヒソヒソ

夕立「あの、吹雪ちゃん」

吹雪「うん」

睦月「提督は浮気なんかじゃないと思うにゃしぃ」

吹雪「そうかな?」

夕立「うんうん」

吹雪「でも、どうしても気になるから一緒に確認してもらえないかな?」

睦月「え」

吹雪「お願い!」

睦月(どうするにゃ?)ヒソヒソ

夕立(こうなったら仕方ないっぽい)ヒソヒソ


-フタサンマルマル 駆逐艦寮入り口-

吹雪「二人ともごめんね。でも、他に頼れる人が居なかったから」

睦月(金剛さんはダメなのかにゃ?)ヒソヒソ

夕立(万が一、本当に浮気だったら、あの人ショック死するっぽい)ヒソヒソ

睦月(あー、確かに。何で私じゃないんデース!って叫んで倒れそう)ヒソヒソ

青葉「では、出発しましょうか!」

吹雪「え?」

夕立「なっ、何い!」

睦月「ば、バカな!」

吹雪「どうして青葉さんが居るんですか!」

青葉「青葉の情報力を甘く見ないで欲しいですね!」

夕立(この人、どこかに盗聴器を仕掛けてるんじゃないかな・・・)


-食堂前-

青葉「確かに司令官と間宮さんが二人で何かしてますね」

川内「あれ?皆おそろいで何しフガフガ」

吹雪「川内さん、静かにしてください」

夕立(見えなかったっぽい!)

睦月(何て速さ!)

青葉(やはり錬度の高さは伊達ではないということでしょうか?あの川内さんの背後を一瞬で取るなんて)

吹雪「静かにすると約束してくれたら手を離します。約束してくれますか?」

川内「」コクコク

吹雪「分かりました」

川内(で、何してるの?)ヒソヒソ

吹雪(実は司令官と間宮さんが夜中にコソコソと食堂で何かをしているから気になって、何をしているのか確かめに来たんです)ヒソヒソ

青葉(司令官と間宮さんの不倫現場を押さえたら大スクープです!)ヒソヒソ

川内(え・・・?あの二人ならそんなことはしてないよ)ヒソヒソ

吹雪「川内さん、何か知ってるんですか!」

川内(え、うん、まぁ)ヒソヒソ


~回想中~

-深夜 食堂前-

川内「夜戦だー!ワッショーイ」

川内「世界で一番盛り上がる夜戦は何夜戦? in 鎮守府!」

川内「ん!食堂の明かりが点いてる」

ガチャ

川内「誰か居るの?もしかして赤城さん?」

提督「うわっ!」

川内「なんだ提督と間宮さんか。何してるの?」

提督「何だ川内か」

間宮「脅かさないでください」

川内「ごめんなさい。あ!美味しそうなクッキー。ねぇ、食べていい?」

提督「こんな時間に食べると太るぞ」

川内「大丈夫だよー。夜戦で消費するし」

提督「そこまで言うなら構わんが、俺のせいで太ったとか言うなよ」

川内「へーきへーき。なぜなら私は忍者だから」パクッ

提督(お前さんは魚雷か!しかも艦娘ではなく、忍者なのか?)

川内「美味しー!コレどうしたの?」

間宮「提督さんが作ったんですよ」

川内「え!提督が?」

提督「ああ、ホワイトデーに皆にプレゼントしようと思ってな。だからこのことは黙っててくれよ」

川内「オッケー」

提督「摩耶の奴は甘い物が苦手って言ってたから何か他の物を考えないといけないな」

川内「甘さ控えめにしたらいいんじゃない?」

提督「それが一番手っ取り早いか」

~回想終了~


吹雪「教えてください!」

川内「声が大きいよ」

吹雪(ごめんなさい)ヒソヒソ

川内(んーとね、とりあえず吹雪が想像している様なことはしてないよ)ヒソヒソ

吹雪(もっと具体的に教えてください)ヒソヒソ

川内(ゴメン。これ以上は言えない)ヒソヒソ

ダレカイルノカー?

夕立「気付かれたっぽい!」

川内「じゃあ、私はこの辺で」シュッ

青葉「流石、川内さん。一瞬で逃げましたねぇ」

睦月「関心してる場合じゃ無いにゃ!」

吹雪「こうなったら、直接問いただすしかありません!」

夕立「こうなったら、野となれ山となれっぽい!」←もうヤケクソ

睦月「にゃしぃ!」←同じく

青葉「青葉、突撃します!」←面白がってる

ドアバーン

吹雪「司令官!」

提督「吹雪、それに夕立たちも。こんな時間に何してるんだ?もう消灯時間は過ぎてるぞ」

吹雪「司令官こそ間宮さんと二人で何をしてるんですか?」

提督「な、何もして無いぞ。ちょっと小腹が空いたから夜食をだな」

夕立(このままだと吹雪ちゃんと提督さんが喧嘩になっちゃいそうだから夕立が何とかしないと!)


夕立「クッキーの匂いがするっぽい!」

睦月「本当だ!」

吹雪「え?」

夕立「もしかして提督さん、間宮さんに作り方教わってたんじゃないですかー?(棒読み)」

間宮「ばれてしまいましたね」

提督「本当はホワイトデー当日まで隠したかったが、仕方ない。夕立の言う通りだ」

吹雪「それじゃあ、夜中に部屋を抜け出したのは」

提督「ああ、クッキーを作る練習をしていた」

青葉「では、間宮さんとの浮気は」

提督「そんなことする訳無いだろ」

吹雪「あの、疑ってごめんなさい!」

提督「夜中にコソコソ部屋を抜け出していたからな。疑われるのは仕方ない」

夕立「せっかくだから試食したいっぽい」

提督「深夜のつまみ食いは良くないんだが、この際仕方ない」

夕立「やったー!」

提督「寝る前にちゃんと歯を磨けよ」

夕立「はーい!」

提督「このことはくれぐれも内密に頼む。特に青葉、絶対に新聞に書くなよ」

青葉「モチロンですよー。事前に知ってしまうと楽しみが無くなっちゃいますからね」

睦月「この黒っぽいのと、粒々は何ですかぁー?」

提督「黒っぽいのがココア味で、粒々はアールグレイ味だ。で、何も無いのがプレーン」

吹雪「美味しいです!」

夕立「ぽい~♪」

睦月「にゃしぃ!」

青葉「間宮さん作と言われれば信じる完成度ですよ」

提督「それは良かった」

吹雪「疑ったお詫びとして、お手伝いさせてください!」

提督「いや、それは」

間宮「せっかくだから手伝ってもらえばよろしいのでは?」

提督「バレンタインのお礼なのに手伝ってもらうのも」

間宮「でも、提督さんお一人で100人以上居る艦娘の皆さんに配るクッキーを作るのは難しいと思いますよ。私もお手伝いします」

提督「・・・。そうですね。では、吹雪、手伝いを頼む」

吹雪「はい!」

夕立「一件落着っぽい!」

睦月「にゃしぃ!」

青葉「いやぁー、良かったです(スクープが無くてつまらないなー)」

キットにお菓子作りを教わる話は流石に無理があるのでお休みしてもらいました。
出番が無く暇なキットはパックマンでもプレイしていたのではないかと思われます。

でも、ナイトライダーではマイケルにゲームばっかりするなって小言を言ってたのに、
新ナイトライダー2000ではパックマンで遊びたいってどういうことよ、キットさん?
まぁ、長期間放置されたうえに、解体されて売り払われ、パーツを買い戻した後でマイケルが復元なんて
不遇な扱いを受けたことを考えると、好きなだけゲームで遊べばいいさと言いたくなるけど。

本日はここまで。

本日分始まります


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営より4月から新人が配属されるとの連絡がありました。こちらがそのリストです」

提督「もうそんな時期か。どれどれ」ペラッ

大淀「キットはこのUSBに入れたデータで確認してください」

提督「お仏蘭西生まれの水母「コマンダン・テスト」」ペラッ

提督「白露型の「山風」、陽炎型「初風」、神風型「朝風」と「松風」、夕雲型「藤波」」ペラッ

吹雪「後で私にも見せてください」

提督「ああ、ちょっと待ってくれ。米国生まれの正規空母「サラトガ」」ペラッ

提督(アイオワの後なだけに一抹の不安を感じる)

吹雪(アイオワさんがアレだからちょっと心配です)

提督「潜水空母の「伊13」と「伊14」か。一通り目を通したから見ていいぞ」

吹雪「では、見させてもらいます」

提督「そういえば潜水艦って皆、愛称で呼んでるよな」

大淀「そうですね」

提督「ん、待てよ」

大淀「どうされましたか?」

提督「伊13、イーサン・・・まさか!」

大淀「?」

提督「国際通貨基金の送り込んだスパイか!こうしては居られない!」ガタッ

提督「提督、どうされたのですか?」

提督「IMFだよ!IMF!奴等、スパイを送り込む気だ!一体何が目的だ!」

大淀「あ、あの・・・」

提督「いや、こんな分かりやすいスパイを送り込むはずが無い・・・と言うことは既にスパイが紛れ込んでいるのか!?」

大淀「落ち着いてください!」

提督「落ち着いていられるか!緊急事態だ!」

大淀「提督、確かに国際通貨基金の略はIMFですが、International Monetary Fundの略です!それに彼女はイーサンではなく、ヒトミさんです」

キット「スパイの方はImpossible Mission Forceの略です」フォンフォン

提督「な、何い・・・そうだったのか」

大淀「それと艦娘とは別に新人提督が研修にやって来るそうです。提督に縁のある人物だとか」

提督「俺に縁のある人物?誰だろう?親戚が軍に入ったなんて話は聞いてないが」

吹雪「どんな人なんですか?」

大淀「私も詳しいことは知らされていないので、来てからのお楽しみと言ったところでしょうか」

提督「そうか」


-とある日曜の昼下がり 廊下-

卯月「あれは司令官だぴょん!」

卯月「おーい、しれ、そうだ!」

卯月(後ろからこっそり近づいてドロップキックする方が面白そうだぴょん!)ダッ

卯月「うづキーック!」

提督「うわっ!」

ズシャーーーーーーッ

卯月「ウルト○マンに出てきた逆立ち状態の某古代怪獣の様な状態で顔面スライディングしてるぴょん!」

卯月「しかも!手は高橋留○子のマンガでよく見る、親指、人差し指、小指を立てた例のポーズだぴょん!」

ズシャーーーーーーッ

卯月「うわぁ・・・まだ滑ってる。流石にやり過ぎたぴょん。うーちゃんはいい子だから悪いことしたら謝るぴょん」

ピタッ

卯月「やっと止まったぴょん。司令官、ごめ・・・きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

卯月「か、顔が摩擦で削れて無くなってるぴょぉぉぉぉん!」

卯月「のっぺらぼうだぴょぉぉぉぉん!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダッ


卯月「はぁはぁ。ここまで来れば大丈夫だぴょん」

吹雪「卯月ちゃん」

卯月「ふ、吹雪ちゃん?」

吹雪「返して」

卯月「え?あの、返してって何を?」

吹雪「司令官の顔だよ。返して」

卯月「な、何を言っているか分からないぴょん」

ヌッ

吹雪「卯月ちゃんのせいで司令官はこんなになっちゃったんだよ。司令官の顔を返して」

提督「」←口が無いので喋れない

卯月「ひっ・・・」

キット「卯月さん」フォンフォン

卯月「キット!良い所に来たぴょん!助けて欲しいぴょん!」

キット「貴方の顔を剥がしてアドミラルに移植すれば、アドミラルを元に戻せます」フォンフォン

吹雪「フェイ○/オフって映画の様にするだけだよ」

卯月「お、大人と子供じゃ、大きさが違うから無理だぴょん!」

キット「大丈夫です。培養液に漬けて成長させれば問題ありません」フォンフォン

卯月「ひぃぃぃぃ」

吹雪「卯月ちゃん」

キット「卯月さん」フォンフォン

提督「」

卯月「ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!」


-夕方 睦月型私室-

卯月「ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!」ガバッ

睦月「およ?どうしたのにゃ?」

卯月「はぁはぁ。睦月・・・ちゃん?」

睦月「睦月にゃしぃ」

卯月「怖かったよぉぉぉぉ!」

~しばらく後~

睦月「落ち着いたかにゃ?」

卯月「うん・・・」

睦月「全部悪い夢にゃしぃ」

卯月「うん・・・」


-執務室-

ガチャ

卯月「じれ゛い゛がーん」ピョーン

提督「どうした?って飛んだ!?」

クルクル

ストン

提督「そして俺の膝の上に華麗に着地だと!?入り口から5mはあるんだが」

キット「流石、ウサギと言ったところでしょうか」フォンフォン

吹雪「ウサギでもあんなに飛ばないんじゃないかな(汗)」

卯月「じれ゛い゛がん、ごめ゛んな゛ざい゛(泣)」

提督「よしよし」ナデナデ

吹雪(私ですらあんなことしてもらったこと無いのに。羨ましい)←夕立、夕雲、浦風、磯風にも先を越されたことを知らない

卯月「卯月のこと嫌いにならないでぇぇぇぇ(泣)」

提督「何言ってるんだよ。嫌いになる訳ないだろ」ナデナデ

提督(でも、涙と鼻水で服がベトベトなのは嫌です)

卯月「でも、でも、いつもイタズラばかりして迷惑かけてるから」

提督「迷惑だなんて思ってないさ。それに卯月には命を救われたこともあるからな。感謝しているくらいだ」ナデナデ

提督(抱き付いて来たのが卯月で良かった。これが夕立だったら確実にジュニアが反応していた。アイツは自覚が無いのが余計に性質が悪い。いや、まさか計算か?)

提督(それに夕雲なんて、耳元で「このまま襲ってくれてもいいんですよ」なんて囁くし)

提督(浦風と磯風は何も言わなかったが、多分気付いていただろう)

提督(アイツ等、駆逐艦だから踏みとどまれたが、重巡や戦艦だったらヤバかった。確実に俺の理性を殺しに来てるよな)

~しばらく後~

提督「落ち着いたか?」

卯月「みっともない所をお見せしたぴょん」

提督「何があったか知らないが、一人で抱え込もうとするな。鎮守府には沢山の仲間が居るんだから」

卯月「うん」


-翌日 執務室-

コンコン

卯月「卯月だぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「喉渇いてるんじゃないかと思って、お茶持ってきたぴょん」

提督「おお、気が利くな。ありがとう」ゴクッ

卯月「」ニコニコ

提督「???」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「辛えぇぇぇぇぇぇ!」ファイヤー

吹雪「え?」

卯月「ぷっ。マンガみたいに顔色が変わった後、口から火を噴く人なんて始めて見たぴょん!」

提督「卯月ぃぃぃぃ!お茶に何を入れたんだぁぁぁ!」

卯月「ジョロキアのエキスを数滴入れたぴょん♪」

キット「ジョロキアと言えばハバネロの2倍、あるいは10倍の辛さとも言われている唐辛子です」フォンフォン

提督「ぎゃぁぁぁぁぁ!」ゴロゴロ

吹雪「司令官、しっかりしてください!」

卯月「ぷっぷくぷぅ~イタズラ大成功だぴょん!」

吹雪「キット!」

キット「はい」フォンフォン

吹雪「辛さを中和するのはどうしたらいいの?」

キット「残念ながら時間経過により薄れるのを待つしかありません」フォンフォン

卯月「ぷっぷくぷぅ~卯月はこの辺で失礼するぴょん!」ダッ

ガチャ

バタン

卯月「イタズラ大成功だぴょん!」ダブルピース

凹んでも翌日には元通りな卯月。卯月はこうじゃないとね。

本日はここまで。

皆さん、しまむらコラボでは何か買えましたか?
18日は開店5分後に店に到着したら、パンツ3点しか残ってませんでしたよ(笑)
とりあえず一言言わせてください。

なめるなクマー!!!


三越=サン、マグカップではなく、ティーカップを販売してくださいよ。
財団Bはプレミアムナントカでザビ家専用ティーカップとか北宋の壷とかやってたよね。
確か過去に艦これの一番くじでティーカップって有ったし、
この際、プレミアムナントカでいいから金剛姉妹やウォースパイトのティーカップを販売してください・・・。

今回は秋津洲を出した時からいつかやりたいと思っていたネタです。
イオリ・セイ?小松未可子?知らない子ですね。

本日分、始まります。


提督「ふむ。新しい海域(6-4)は秋津洲を連れて出撃する必要がありそうだな」

吹雪「そうなんですか?」

提督「ああ」

キット「でも、秋津洲さんは出撃してくれるでしょうか?」

提督「大丈夫だろ。とりあえず、秋津洲を呼び出そう」

コンコン

秋津洲「秋津洲かも!」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「良い所に来てくれた」

秋津洲「提督、新しいプラモをもらいに来たかも!」

提督「プラモもいいが、秋津洲に頼みたいことがある」

秋津洲「?」

提督「新しい海域に『嫌かも』」

提督「へ?」

秋津洲「出撃する気は無いかも!秋津洲は攻撃力あまりないかも、だからモデラーとして頑張るかも!」

提督「いや、秋津洲は艦娘であって、モデラーではないだろ」

秋津洲「秋津洲はこの鎮守府に来てからプラモしかしてないかも」

提督「時々、演習もしてるだろ」

秋津洲「時々どころか極稀に、かも!だからあたしはモデラーかも!」

提督(育て方を間違えたか。いや、どちらにしても俺の責任だが)

秋津洲「艦プラバトル選手権世界大会で優勝もしたし、次期メイジン候補筆頭って呼ばれているかも」

吹雪(この人、そんなことしてたんだ)

提督「・・・。そこまで言うならこちらにも考えがある」

ポチッ

ピンポンパンポーン

スピーカー「高波、悪いが執務室まで来てくれ。繰り返す、高波」

秋津洲「!!」


~数分後~

コンコン

高波「高波です」

提督「入ってくれ」

ガチャ

バタン

高波「司令官、高波をお呼びでしょうか?」

提督「ああ、高波に頼みたいことがあってな」

秋津洲「!!!」

提督「本当は秋津洲に頼むつもりだったんだが、新海域に出撃してくれないか?」

高波「あ、あの・・・頑張ります!ホントかもです!」

秋津洲(キャラが被ってるかも!)

提督「期待してるぞ。準備が整ったら声を掛けるから待機していてくれ」

高波「はい!」

提督「と、言っても今日は出撃しないから下がってくれていいぞ。急に呼び出して悪かったな」

高波「いつでも行ける様に準備しておきますかも、です!」

提督「これで好きな物を食べてくれ」つ間宮券

高波「嬉しいかも、です!」

提督「では、ゆっくり休んでくれ」

高波「失礼します」

ガチャ

バタン

秋津洲「提督、これはどういうことか説明して欲しいかも!」

提督「どうもこうも、秋津洲が嫌だと言うから高波に頼んだだけじゃないか」

秋津洲「あたしと高波はキャラが被ってるかも!」

提督「そうか?」ニヤニヤ

秋津洲「キーッ!もう怒ったかも!こうなったら提督に艦プラバトルを申し込むかも!アメイジング大艇ちゃんの錆にしてやるかも!」

提督「ほう。ならば受けて立とう。吹雪との愛の結晶、我がスタービルド吹雪DXで返り討ちにしてやる」

吹雪「司令官///」

秋津洲「提督が勝てば、指示通り出撃するかも!でも、あたしが勝てば今後一切出撃せず、あたしをモデラーであると認めるかも!」

提督「いいだろう」

秋津洲「バトルは一週間後かも!」


コンコン

霧島「霧島です。宜しいでしょうか?」

提督「入ってくれ」

ガチャ

バタン

霧島「司令、艦プラバトルの司会はこの霧島にお任せください!」

提督(霧島ってこんなキャラだったっけ?マイクが絡むと人が変わるよな)

提督「分かった。霧島に任せる」

霧島「全力で司会を務めます!」

ガチャ

秋津洲「大艇ちゃんがいかにおもしろかっこいいか教えてやる!せいぜい首を洗って待っているといいかも!」プンスカ

提督(おもしろかっこいいってお前、俺が幼稚園の頃のアニメじゃないか・・・。何で知ってるんだよ)

霧島「では、私も失礼します」

バタン

キット「アドミラル、本当にいいのですか?」フォンフォン

提督「構わんさ。こうでもしないと納得しないだろうからな」


-バトル前日 執務室-

コンコン

秋雲「秋雲だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

秋雲「秋津洲のことで提督に相談があるんだけど」

提督「相談?」

秋雲「うん、実は・・・最近、秋津洲がプラモスピリットの暗黒面に落ちている感じがすると言うか」

提督(ナニソレ)

秋雲「艦プラバトルにのめり込み過ぎて様子が変なんだよね」

提督「それで灸を据えてやって欲しいと言うことか?」

秋雲「うん、まぁ、そうなるのかな?」

提督「分かった。明日の艦プラバトルで秋津洲の目を覚まさせてやる」

秋雲「ありがとー、提督!お礼に金剛さんのエロ同人あげるよー」

吹雪「司令官」ジトー

提督「ゴホン。礼など必要無い(吹雪の前で堂々とそんな発言するな!)」

秋雲「えー、本当は欲しいんじゃないのー?」

吹雪「・・・」ジトー

提督(吹雪の視線が痛い・・・)

提督「必要ない」

秋雲「本当は欲しいんじゃないのー?」

提督「必要ないと言っているだろ!(本当はちょっと欲しいです)」

秋雲「まーいいや、じゃー頼んだねー」

提督「ああ、任せておけ」

ガチャ

バタン

吹雪「司令官」

提督「心配するな、絶対に受け取らん」

吹雪「いえ、そこことではありません」

提督「ん?」

吹雪「秋津洲さんがダークサイドにって件です」

提督「そのことか」


コンコン

提督「また誰か来たな。どうぞ」

ガチャ

伊勢「伊勢です」

日向「日向だ」

バタン

提督「二人そろってどうしたんだ?」

伊勢「実は、提督にお願いがあるんだけど」

提督「うん」

伊勢「私たちの敵を取って欲しいなーって」

吹雪「敵ってどうしたんですか?」

日向「先日、サンタから貰った瑞雲で秋津洲に艦プラバトルを挑んだがボロ負けしてな」

提督「なるほど。それで敵討ちか。分かった、任せておけ」

伊勢「それじゃ、頼んだねー」

ガチャ

バタン

提督「秋津洲の話だったな」

吹雪「はい」

コンコン

足柄「足柄よ」

提督「今度は足柄か。どうぞ」

ガチャ

足柄「提督!明日のバトルの必勝祈願としてカツを揚げてきたわ!」

提督「お、おう。ありがとう(もう直ぐ昼食ってタイミングで持ってきますか・・・)」

足柄「これを食べて精を付けてね!それじゃ」

バタン

提督「で、秋津洲」

コンコン

吹雪「また誰か来ましたね」

提督「全然話が進まねぇ!」


-バトル当日 開始1時間30分前 大ホール-

明石「キットとバトルシステムの接続完了っと」

夕張「じゃあ、バトルシステムを機動するわね」

明石「お願い」

夕張「バトルシステム機動っと」ポチッ

キット「バトルシステム起動中」フォンフォン

夕張「それにしても毎度毎度、キットと接続するのも面倒ね」

明石「この鎮守府で一番性能のいいCPUはキットだから仕方ないわ」

~数分後~

キット「バトルシステム起動完了」フォンフォン

夕張「テストを兼ねて私たちもバトルしてみる?」

明石「いいわねー」


-大ホール-

青葉「では、撮影始めまーす!」●REC

霧島「いよいよ始まります!第一回 鎮守府艦プラバトルです!」

霧島「司会、解説は私、霧島です!」

ワー
テイトクガンバレー
ナカチャンノファンヤメマス

霧島「では、司令の入場です。意気込みをお願いします」

提督「必ず勝つ」

霧島「続きまして秋津洲選手の入場です。一言意気込みをお願いします」

ダークサイド秋津洲「下らん。さあ、バトルを始めるぞ」ギロッ

ザワザワ
ナンカヨウスガヘンジャナイ?

霧島「」

提督(何だ、このプレッシャーは?秋雲が言っていたのはこのことか?)

霧島「えーっと、秋津洲選手は虫の居所が良くない様です(汗)。では、早速バトルを始めましょう」

キット「Please set your KP Base」

ガチャ

キット「Begining Plavsky particle dispersal」

キット「Field : Atlantic Ocean」

キット「Please set your Kan Pla」

提督「スタービルド吹雪DX、出るぞ」

ダークサイド秋津洲「ダークマター大艇、出る」

キット「Battle Start」

霧島「さて、いよいよバトルの火蓋が切られました!」

提督「相手は二式大艇。軽く対空砲火してやるか」

ピッ

ピッ

『Bofors 40mm四連装機関砲』

バババッ

ダークサイド秋津洲「その程度の攻撃」

スッ

霧島「秋津洲選手、華麗に回避しました!」

提督「この程度で終わってもらっては困る」


ダークサイド秋津洲「今度はこちらからだ」

ビューン

霧島「そして反撃!何と言うことでしょう!ビーム、ビームを撃ちました!何と言う暴挙!卑怯です!」

提督「は?え?ちょっと待て、何でビームなんて撃ってくるんだよ!」

吹雪「司令官、早く避けてください!」←観客席で観戦中

提督「アンチビーム爆雷発射!」

夕張「ビームを撃ってきたって驚きながら、あんな物を積んでるのもどうよ?」←観客席で観戦中

明石「提督もビーム兵器を積んでるんじゃない?」←観客席で観戦中

提督「そんな物積んでねーよ!俺の艦は駆逐艦吹雪であって、木馬、大天使や古代ローマの学者の様な艦じゃないぞ!」

夕張「えー」

明石「つまらない」

提督「はい、そこ!文句言わない!」

夕張「よそ見してないで前を見てください。危ないですよ」

バババッ

提督「おっと!今度は実弾か。余計なことに気を取られて直撃を食らうところだった」

大和「提督、波動砲で反撃です!」←観客席で観戦中

提督「いや、波動砲も超重力砲も積んでないから。君ら駆逐艦を何だと思ってるんだ?」

日向「チッ」←観客席で観戦中

提督「え、何?今の舌打ちは。何で舌打ちされたか分からないんだが」

日向「そんなことで秋津洲に勝てると思っているのか?バカ者が!」

提督(バカ者って)

伊勢(提督に向かってバカ者は流石にマズイでしょ)←観客席で観戦中

伊勢「日向、ちょっと向こうに行こっか」

日向「何をするんだ!離せ」ズルズル

長門「提督をバカ呼ばわりした以上、連行されるのは仕方あるまい」←観客席で観戦中

陸奥(提督を殴ったあなたがそれを言う?)←観客席で観戦中

バババッ

ビューン

バババッ

ビューン

キット「Field change : Sunken rocks(暗礁)」フォンフォン

ダークサイド秋津洲「これで身動きを取れまい」ニヤッ

提督「戦闘中にフィールドが変わった!?キット、どうなっているんだ!」

キット「そのコマンドは受け付けられません」フォンフォン

提督(秋津洲の奴、キットに何か細工をしたな)


~バトルの1時間前~

秋津洲(よし、夕張さんも明石さんも居ない)

秋津洲「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

秋津洲「お願いがあるかも」

妖精ズ「何ですか?」

秋津洲「キットに細工をして秋津洲にバトルが有利になる様にして欲しいかも」

妖精ズ「ダメです」

秋津洲「モチロン、タダでとは言わないかも」

チラチラ

妖精ズ「そ、それは!」

秋津洲「高級チョコかも!妖精さんたちに貰って欲しいってチョコも言ってるかも」

妖精ズ「あうぅぅぅ」ポタポタ

秋津洲「ほらほら」

妖精ズ「そ、そんな物で買収なんて・・・され・・・ません!」ポタポタ

秋津洲「口では否定しても、体は素直かも。ヨダレが垂れてるよ」

妖精ズ「くっころ」ポタポタ

秋津洲「ほらほら、秋津洲に有利にしてくれたらあげるよー」

妖精ズ「あっあっ」ポタポタ

~数分後~

妖精ズ「チョコ美味しいです」

秋津洲「食べたからには協力してくれるよね?」

妖精ズ「はい(チョコの誘惑には勝てませんでした。ごめんなさい、提督さん)」

~さらに数分後~

妖精ズ「コレをキットに挿すと、プログラムが書き換えられて秋津洲さんの命令にのみに従う様になります」つUSBメモリ

秋津洲「ありがとー」


ガリガリ

提督「クソッ、艦底を擦ったか。下手に動けば座礁するが、動かなければ攻撃を回避できない」

ダークサイド秋津洲「これで動けまい。なぶり殺しにしてやる」

バババッ

霧島「フィールドが暗礁に変更されたことにより司令は身動きが取れません!しかし、バトル中のフィールド変更は規定違反です!」

ドカーン

提督「くっ。だが、まだ損傷軽微だ」

ピッ

ピッ

『Bofors 40mm四連装機関砲』

バババッ

ダークサイド秋津洲「無駄だ!」

霧島「秋津洲選手、司令の反撃を華麗に回避しました!」

ダークサイド秋津洲「もらったー!」

ビューン

ドカーン

提督「くそっ!中破といったところか」

プシューツ

提督「!?」

ガチャガチャ

提督「どうした?動け!動くんだ、吹雪!」ガチャガチャ

霧島「おーっと、何と言うことでしょう!ここで司令のスタービルド吹雪DXが動かなくなってしまいました!」

ダークサイド秋津洲「いい様だ。この秋津洲様をコケにしてくれた礼をしてやる」

ドカーン

ドカーン


-観客席-

吹雪「司令官!」

ザワザワ

三隈「提督、やっちゃってください!こんな所で負ける貴方ではないはずです!」

最上(え・・・、今日は普通に喋ってる・・・)

三隈「あら?もがみん、どうしましたの?」

最上「いや、何でもないよ」

ポーラ「艦プラバトルを観戦しながらのワインは最高で~す」

衣笠「衣笠さんも応援してるよー!」

天龍「こんなところで負けんじゃねーぞ!」

扶桑「提督、負けないでください」

山城「姉さまが応援しているから、仕方なく応援してあげるわ。提督がんばれー」

プリンツ「提督、ファイト!」

加賀「この勝負、提督の勝ちね」モグモグ

赤城「その様ですね」ボリボリ

瑞鶴「どうしてそんなことが言えるのよ?どう見ても秋津洲の方が有利じゃない」

加賀「やれやれ、これだから五航戦は」

瑞鶴「キーッ」

葛城「瑞鶴先輩、落ち着いてください!」

赤城「まぁまぁ、落ち着いてください。いずれ瑞鶴さんも分かる様になりますよ」

加賀(ダークマター大艇の燃料は残り10%程度、動きが鈍ったところで反撃に出ればチャンスはあるわ)

千歳「提督!勝ったら一緒に祝杯をあげましょう!」

瑞鳳「提督が勝ったら卵焼き焼いてあげるよー!」

曙「負けるな、クソ提督!」

漣「ご主人様!」

島風「提督、負けないで!」

天津風「こんなところで負けちゃダメよ、あなた!」

雪風「しれー!」

時津風「しれー!」

加古「ぐがー」zzz

古鷹「ほら、加古も寝ないで応援しないと!」ユサユサ

川内「提督、夜戦に持ち込まないとダメだよ!」


テートク!
テートク!
テートク!

ダークサイド秋津洲「けっ!どいつもこいつも提督、提督、ヘドが出るぜ」

テートク!

ダークサイド秋津洲「テメーらの大好きな提督は今からアタシに敗れるんだよ!よく見とけ!」

テートク!

ダークサイド秋津洲「とどめの一撃だ!じげんはおーりゅー奥義」

提督「あ?」ギロッ

秋津洲(ひっ!何か怖いかも!)ビクッ

夕張「あの子、やっちゃったわね」

明石「完全に墓穴を掘ったわね」

提督「極限の絶望をくれてやる」

金剛「提督が普通芸能人の誰かさんの様なことを言い出したデース!」

比叡「ヒエー」

伊19「普段、何をしても怒らない提督がマジギレしてるのね!」

呂500「今日の提督はちょっと怖いですって」

秋津洲「あ、あの、提督さん?何か気に障ることをしたのであれば謝ります」

提督「黙れ小娘。今の俺は激オコプンプン丸を通り越し、激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだ」

秋津洲「あわわわわ」

システムサイキドウ

霧島「おーっと!司令のスタービルド吹雪DX復活です!」


提督「これで終わらせる。KCシステム起動」

ピカーッ

秋津洲「あわわわわ」

霧島「スタービルド吹雪DXが眩い光を放っています!」

キット「Field change : Sea of Japan」

秋津洲「何でフィールドを変更したかも!兎に角逃げるかも!」

提督「無駄だ」

ピッ

ピッ

『10cm高角砲+高射装置』

提督「ビルド連装砲ーっ!!!」

ドーン

ドーン(別アングルから)

ドーン(更に別アングルから)

秋津洲「止めてぇぇぇぇっ!」

ドカーン!

霧島「直撃!直撃しました!ダークマター大艇は爆発四散です!司令の勝利です!」

ワーッ

キット「Battle Ended」フォンフォン

秋津洲「大艇ちゃんがぁぁぁぁぁ!」


-キット車内-

USBメモリ「わしの役目も終わりじゃな。さらばじゃ」ポロッ


キット「はっ!私はいままで何を?」フォンフォン

提督「キット、元に戻ったか?」

キット「アドミラル、バトルの準備のため会場へ来た後、バトルが終了するまでの間の記憶がありません」

提督「さて、秋津洲。説明してもらおうか」

秋津洲「バトルがあたしに有利になる様に、妖精さんに頼んでキットに細工をしてもらいました。ごめんなさい、キット」

提督「キットの様子がおかしいからそんなことだろうと思った」

秋津洲「私の負けよ。約束どおり、あなたの嫁になってあげるわ」

提督「何を言っているんだ?そんな約束していないが」

吹雪「そうですよ!変なこと言わないで下さい!」

キット「その様な発言は記録にありません」フォンフォン

ゾロゾロ

金剛「アッシマー、話があるネー」

榛名「勝手は榛名が許しません!」

摩耶「お・も・て・で・ろ」

時雨「君には失望したよ」

加賀「頭に来ました」

北上「まー、この場合、何をされても文句言えないよね。ねー、大井っちー」

大井「・・・(無言の魚雷装填)」

香取「これは少し、厳しい躾が必要みたいですね」

翔鶴「秋津洲さん」ニコッ

瑞鶴「爆撃されたいみたいね」

夕立「最っ高にステキなパーティしましょ!」

夕雲「秋津洲さんにはスキンシップ(お仕置き)が必要みたいね。主力オブ主力である夕雲の力を見せてあげるわ」

グラーフ「アドミラルからジュウコンを申し込むのは構わないが、艦娘からは禁止であることを忘れた様だな」

酒匂「ぴゃー!(怒)」

陸奥「あら。あらあら」

長門「あまり頭に乗るなよ、小娘。ぶち壊しちゃうぞ」ピキピキ

秋津洲「やって下さいよぉ、先輩」ピキピキ

長門「ほう・・・ならやるか」

秋津洲「ひっ・・・」後ずさり

ドン

大和「秋津洲さん」

クルッ

秋津洲「や、大和さん!助けて欲しいかも!」

大和「向こうで皆さんとお話しましょうか。皆さんも宜しいですよね?」

一同「はい」

秋津洲「あーれー」ズルズル

提督「程ほどにしてやってくれ(汗)」

吹雪「自業自得です」

秋雲「あれは流石に庇えないわ」


那珂「バトルの後は皆さんお待ちかねの那珂ちゃんオンステージだよー!」

サーカエロッカー
ソーダネー

那珂「ちょ、ちょっと待ってよ!皆帰らないでー!」

提督「うわぁ・・・、段々可愛そうになってきた」

吹雪「そうですね(汗)。私たちだけでも残ってあげましょうか」

秋雲「秋雲も付き合うよ」

神通「提督、吹雪さんに秋雲さんも申し訳ありません」

提督「気にするな。そういえば、川内はどうしたんだ?」

神通「あそこで寝てます」ユビサシ

川内「ぐー」zzz

提督「流石、夜戦忍者。昼夜逆転生活のせいで昼間は寝てるのか。きっとバトルの最中も寝てたんだろうな」

神通「い、いえ、流石にバトル中は起きてましたよ。本当ですよ」


-翌日 執務室-

提督「あの後、秋津洲の行方は掴めなかったが、今朝、港で変わり果てた姿となり浮いて『変なことを言わないで欲しいかも!』」

提督「何だ秋津洲、居たのか」

秋津洲「提督の指示通り出撃してあげるかも」

吹雪「あの海域の攻略なら終わりましたよ」

秋津洲「へ?」

提督「あの海域ならあきつ丸に出撃してもらった」

秋津洲「え?え?」

提督「いや、だって秋津洲が出撃してくれるのを待ってたら何時になるか分からんからな」

吹雪「その通りです」

秋津洲「そんなぁー」

提督「心配するな。そのうちまた別の海域に出撃してもらうさ」

秋津洲「せっかくやる気出したのに無駄になったかも・・・」

以上、秋津洲の声の妖精さんが超戦士ガンダム野郎かプラモウォーズかそんな感じのタイトルの
アニメで主役をしていたことに由来するネタでした。
ビルド二式大艇ちゃんってネタが無ければ一生気付かなかったよ。
声を聞いただけで声の妖精さんが分かる人って凄いよな。
未だに金剛姉妹や高雄姉妹が同一人物って信じられないし。

本日はここまで。

多分、着任から丸二年を迎えて、三年目に突入しました。
15年3月2X日着任だったと思うけど、一の位が何時か分からない。

三年目でビスマルク居ない提督ってどの位居るんだろう。
先日も5hが出たから期待しつつバーナーで炙ったら、陸奥マルクだった。
姉妹艦ではない、赤の他艦の建造時間を長門型と同じにした運営に悪意を感じる今日この頃。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「あと三日で新人が着任か」

キット「部屋割りは考えたのですか?」フォンフォン

提督「今、指摘されて思い出した」

吹雪「姉妹艦が居る人たちはいいとして、問題はコマンダン・テストさんと、サラトガさんですね」

提督「コマンダン・テストは初のフランス生まれだったな。異国の地で一人は不安だろうし、同じ水母の瑞穂に相談してみるか」

キット「それが良さそうですね。水母は瑞穂さんしか居ませんし」フォンフォン

吹雪「サラトガさんはどうしますか?空母寮で一人部屋か戦艦寮でアイオワさんと同居か」

提督「アイオワに相談してみるが、一応、どちらでも対応出来る様に準備はしておこう」

提督「と、言うことで瑞穂に相談行ってくる」

吹雪「はーい。いってらっしゃい」


-瑞穂私室-

コンコン

提督「瑞穂、居るか?」

瑞穂「はーい。今行きます」

ガチャ

瑞穂「提督、どうされましたか?」

提督「実は瑞穂に相談があってな」

瑞穂「そうでしたか。では、あがってください」

提督「お邪魔します」

バタン

瑞穂「今、お茶を入れますね」

提督「そんなに気を使わないでくれ」

~数分後~

瑞穂「瑞穂に相談とはどうされたのですか?」

提督「実は、今度フランス生まれの水母が来ることになってな」

瑞穂「そうなのですね」

提督「うちに水母は瑞穂しか居ないから、もし良ければここの生活に慣れるまで同室で面倒を見てもらえないかと思って」

瑞穂「瑞穂で良ければお受けいたします」

提督「そうか、ありがとう!」

瑞穂「どの様な方が来られるのですか?」

提督「大本営から渡された資料を出すからちょっと待ってくれ」


-廊下-

提督(コマンダン・テストの件は終了っと)

???「パパー」

提督「(また鈴谷か)なぁ、鈴谷、そのパパって・・・。お譲ちゃん、ここは軍の施設だから一般人は立ち入り禁止だよ」

サクラ「私はサクラ。パパに会いに来たの」

提督「ここの関係者の娘さんか。お父さんは何処にいるんだい?(先生(軍医)の娘さんかな?)」

サクラ「目の前にいるよ」

提督「目の前?」キョロキョロ

提督「俺しか居ないが?」

サクラ「サクラはねー、パパの娘だよ」

提督「は?え?え?」

提督(いくら考えても心当たりが無い!若い頃に酔った勢いでやらかしたのか!?)

提督「こ、こ、心当たりがががががが」滝汗

サクラ「当然だよ。サクラは未来から来たから」

提督「未来?」

サクラ「うん。夕張お姉ちゃんのデロリアンで遊びに来ちゃった」

提督「なるほど。そういうことか。ところで母親は誰なんだ?」

サクラ「ママはねー、吹雪って名前だよ。だからねーサクラは皆からは桜吹雪って呼ばれてるよ」

提督(良かった。ここで鈴谷とか言われたらどうしようって内心焦ったからな)

サクラ「パパとママとお兄ちゃんと一緒に撮った写真もあるよー」つ写真

提督「!!!(何処がとは言わないが、吹雪が結構なサイズに成長している!そのまま大人になってなくて良かった)」

提督「ん?未来の俺は腰に刀を差しているのか?」

サクラ「胴太貫って刀だよ」

提督「胴太貫?」

サクラ「うん!」


シトシトピッチャンシトピッチャン

提督「ま、まさか・・・俺の火付盗賊改方の地位に嫉妬した元帥斎に吹雪を殺され、幼い子供を時代背景を無視したハイテク乳母車(キット)に乗せ、あての無い旅の剣客、るろうに狼になっているのか?」

サクラ(火付盗賊改方?公儀介錯人じゃないの?何か色々混ざってるし。それにパパは海軍の提督だよね?)

提督「吹雪は、吹雪はちゃんと生きているのか!?」

サクラ「ママはちゃんと生きてるよ。元帥おじいちゃんがママを殺したりする訳ないじゃない」

提督「・・・。そうだよな。いや、本当に良かった。でも、何で胴太貫なんて持っているんだ?」

サクラ「そこまでは知らない」

吹雪「司令官、その子どうしたんですか?」←花を摘んだ帰り

提督「ああ、吹雪。俺(と吹雪)の子だ」

吹雪「司令官・・・の?」

吹雪「そんな・・・信じてたのに」ポロポロ

サクラ「ママ、どうして泣いてるの?」

吹雪「司令官に隠し子が居たんだよ!それを知って悲しくないと思う?いつか本当に結婚をして司令官の子供を・・・ってママ?」

サクラ「ママはママだよ」

吹雪「私はあなたを産んだ覚えなんてありません!」

提督「吹雪、言い方が悪かった。この子は未来から来た俺達の子だそうだ」

吹雪「え?え?」

提督「信じられないのも仕方ない。キットに確かめてもらおう」


-執務室-

キット「では、綿棒で頬の内側を軽く擦りDNAを採取してください」フォンフォン

提督「採取できたぞ」

キット「では、綿棒をアナライザーにセットしてください」フォンフォン


~数分後~

キット「DNA型が一致しました。そのお嬢さんはお二人の子供とみて間違いないでしょう」フォンフォン

吹雪「良かった。司令官に隠し子なんて居ないんですね」

提督「当然だろ(本当に隠し子とかじゃなくて良かった。写真を見せられて未来からって話は事実だとは思ったが、これで証明された訳だ)」

サクラ「この時代にはまだもう一人のママは居ないんだね」キョロキョロ

提督「もう一人?」

サクラ「ううん、何でもないの」

提督「そうか。そういえば夕張のデロリアンで過去に来たんだよな?」

サクラ「うん」

提督「あれはただの車になったはずなんだが」

サクラ「夕張お姉ちゃんの車は昔タイムマシンだったって話を聞いて、パーツを組み立てちゃった。てへっ」

提督「この子にメカニックの知識を植えつけたのは誰だ?ってあの工作艦共しか居ないよな」

吹雪「確実にあのお二人ですね」

キット「明石さん、夕張さんしか考えられませんね」フォンフォン

サクラ「もちろん、明石お姉ちゃんと夕張お姉ちゃんに教えてもらったよ」

提督「間宮さんの店にでも行こうか」

サクラ「いいの?」

提督「お菓子を食べすぎて、昼か晩か知らないがご飯を食べられない。なんてならないと約束できるなら好きな物を頼んでいいぞ」

サクラ「わーい」

提督「未来から娘が遊びに来たって言うとややこしいことになるから、姪ってことにしておいれくれ」

サクラ「うん!」

吹雪「甘い物を食べた後は虫歯にならない様にちゃんと歯を磨かないとダメだよ」

サクラ「はーい」

提督(早速、母親になってるし)


-甘味処 間宮-

間宮「いらっしゃいませ~」

明石「あ!提督、お疲れ様です」

提督「明石たちも来てたのか」

夕張「提督は艦隊の指揮が得意なフレンズなんだね!」

提督「? 夕張はどうしたんだ?」

吹雪「フレンズ?」

明石「流行の深夜アニメの影響を受けた様ですよ」

夕張「たーのしー!」

提督「たーのしー!って、随分ご機嫌だな。ん?この台詞そういえばどこかで聞いた様な?」

???「どうよ?一方的な暴力になす術もなく、命をすり減らしていく気分は?」

???「こいつは命乞いって奴だな~ 最後はなんだぁ?ママか?恋人か?今頃、走馬灯で子供の頃からやり直してる最中か?」

???「楽しいよな?アレ○ヤ!アレ○ヤァァァァァッ!」

提督「あわわわわわ」ガクブル

吹雪「司令官、どうしたんですか?」

明石「提督?」

提督「ゆ、夕張さん、いつも無茶振りしていることに関しては非常に申し訳なく思っております。ですが、吹雪は何も悪くないんです!」

サクラ(パパどうしたの?)ヒソヒソ

吹雪(分からない)ヒソヒソ

提督「俺は何をされても構いません。ですが、吹雪は、吹雪だけは見逃してやって下さい!お願いします!」土下座

間宮「特製パフェ二つ、お待たせしま・・・え?あの、提督さんはどうされたのですか?」

明石「突然、夕張に怯えだしたんですよ」

夕張「おーいしー!」


-203X年 鎮守府 工廠-

提督「何ぃー!デロリアンとタイムサーキットが消えただと!?」

夕張「はい」

提督「また卯月か?アイツの仕業か?ゴリアテの時もアイツの仕業だったよな!」

卯月「何でもかんで私のせいにするのは失礼過ぎますよ」ヒョコッ

提督「ん?」

夕張「え?」

明石「あれ?」

提督「卯月はここに居る・・・だと?」

卯月「私はメカニックの知識なんて無いから、タイムサーキットの組み立てなんて無理です」

提督「では、一体誰が?」

明・夕(まさか!)

提督「心当たりは無いのか?」

明石「イエ」

夕張「マッタクアリマセン」

提督「挙動不審に見えるのは気のせいか?」

卯月「明らかに変ですね」

キット「お二人の脳波、脈、呼吸が乱れています」フォンフォン

提督「やはり心当たりがある様だな」

吹雪「あなた」

提督「今取り込み中だから、用件は手短に頼む」

吹雪「サクラを見ませんでしたか?どこにも居ないんです」

提督「いや、見てないな」

夕張「イッタイ、ドコニイッチャッタンデショウネー」滝汗

明石「カクレンボシテルンジャナイデスカー?」滝汗

キット「なるほど。そういうことですか」フォンフォン

提督「どうやらその様だな」


-現在 甘味処 間宮-

夕張「あー、美味しかったー。あれ、提督、どうしてごめん寝してるんですか?」

提督「ごめん寝ではなく、土下座です」

夕張「土下座?吹雪ちゃん、提督から何かされたの?」

吹雪「夕張さんに対して土下座しているんですが」

夕張「え?どうして?」←パフェに夢中で話を聞いてなかった

提督「普段から無茶振りをして夕張大明神様を怒らせてしまったからです」

夕張「え、怒る?私が?」

提督「はい」

夕張「工作は私の趣味であり、生き甲斐ですよ。無茶振りだなんて思ってないですよー」

提督「え?怒ってない?」

夕張「はい。怒る理由が分かりません」

提督「・・・。俺の勘違いか。いや、勘違いで良かったが」

明石「ところで、その子は誰ですか?」

提督「俺の姪だ」

サクラ「はじめまして、サクラです。パ・・・おじさんに会いに来ました」

提・吹(危なかった。今、パパって言いそうになってたな(なってましたね))

明石「提督の隠し子かと思ってビックリしましたよ~」

夕張「あはははは。そんな訳ないじゃない。もしそうだったら、吹雪ちゃんをこの場に連れてくる訳無いじゃない」

明石「それもそうね~」

提督(女の勘って怖い)

夕張「それじゃ、私たちは工廠に戻りますね」

提督「お疲れさん」


~しばらく後~

サクラ「ごちそうさま」

提督「この後はどうする?」

サクラ「未来でデロリアンが消えたって騒ぎになってるといけないから、そろそろ帰るね」

提督「そうか。未来の皆によろしくな」

吹雪「帰ったらちゃんと勉強もするんだよ」

サクラ「はーい」


-203X年 鎮守府 工廠-

ピカッ

提督「お!帰ってきたな」

吹雪「サクラが乗ってますね」

キット「私たちの予想通りですね、アドミラル」フォンフォン

提督「さて、お二人さんは執務室でお話しようか」

明石「あーそうだ!提督に頼まれてた開発が残ってたんだった」

夕張「私もー!」

提督「逃がさん。卯月!」

卯月「はーい」ダッ

卯月「つかまーえた」

明・夕「離してー」

提督「二人とも、サクラに色々と教えてくれるのはいいが、余計な知識まで植えつけてくれた様だな」

明・夕「それほどでも」

提督「褒めてない。タイムマシーンのおかげで最悪の未来を回避したこともあったが、過去を変える危険性もあるということをだな」ガミガミ

よく描けば出るって言うけど、書けば出る効果なのか、アーケードでホロ卯月ゲットしたぴょん。
何枚かノーマル未所持でホロを持ってるけど、今後ノーマルが出た時に何だかなーってなるよね。
そして嫁はホロはおろか、改すら出ない・・・。嫌われているのか?毎回「始めまして!」って言われるし。
まぁ、ブラウザも、毎回「始めまして!」だったけど。

本日はここまで。

お待たせしました。

本日分、始まります。


-4月2日 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がこの鎮守府の提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

キット「私はアドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

サラトガ「Amazing! K.I.T.Tの噂は聞いていましたが、本当だったんですね!」

???「やあ!久しぶりだな!」

提督「何か一人知ってる奴が居る気がするが気のせいだろうか?」

吹雪「司令官もですか?奇遇ですね」

提督「と、言うことは見間違いではないと言うことか」

吹雪「ええ。その様です」

キット「見間違いではありません。間違いなく同一人物です」フォンフォン

提督「とりあえず、彼に関しては最後に話を聞くとしよう」

吹雪「そうですね」

大淀「では皆さん、自己紹介をお願いします」

雷「雷よ!かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわねっ!」

提督「ん?」

電「電です。どうか、よろしくお願いいたします」

提督「んん?」

吹雪「二人ともどうしてここに居るの?」

雷「芝司令官が一郎を連れて旅に出たのよ」

電「それで司令官が帰ってくるまで、この鎮守府に戻ることになったのです」

提督「あの人、フリーダム過ぎるだろ。それに帰ってくるなら連絡をくれないかな?」

雷「ちゃんとお手紙送ったわよ。速達で」

提督「へ?」


コンコン

金剛「金剛デース。提督にお手紙が届きマシタ」

提督「入ってくれ」

ガチャ

金剛「雷からデースって、あれ?ここに居ますね」

提督「届けてくれたありがとう」

金剛「では失礼しマー」チラッ

金剛「!!! 提督」

提督「その件は後で話す」

金剛「分かりマシタ。では、今度こそ失礼しマース」

バタン

雷「ね?ちゃんと送ってるでしょ?」

提督「うん、確かに送ってくれてるな。しかも、昨日の消印で」

吹雪(昨日って・・・。昨日の今日なら電話とかメールとかもっと早く知らせる手段があるよね)

提督(この組織の連絡体制はどうなってるんだ?かなり致命的な気がするんだが)

藤波「お疲れ!夕雲型十一番艦、藤波よ。司令、よろしくね!」

夕雲「藤波さん、よく来たわね。歓迎するわ。ところで提督」

提督「どうした?」

夕雲「沖波さんは何時になったら来てくれるのかしら?」

提督「善処します」

夕雲「お願いしますね」

提督(今日の夕雲は何だかトゲがあるな)

夕雲「綺麗な薔薇にはトゲがあるんですよ、提督」

提督(ヒエー!)

夕雲「吹雪さん、あまり提督を甘やかし過ぎないでね」

吹雪「はっ、はい!」

提督(吹雪にまでこの態度。現状、夕雲型で居ないのは沖波だけだから物凄いプレッシャーを感じる)

夕雲(提督は全く私に甘えてくださらないから、あえて突き放す様なことをすれば私の元へ来て下さるはず。いわゆるツンデレです)


照月「秋月型防空駆逐艦、二番艦の照月よ。秋月姉さん同様、どうぞよろしくお願いします」

提督「照月?リストに名前あったっけ?」

吹雪「いえ、無かったはずです」

キット「ありません」フォンフォン

大淀「どうやらリストにミスがあったようですね。配属した後で帰せとは言わないでしょう」

提督「いや、まぁ、そうだといいけど」

大淀「照月さんの件は後ほど問い合わせておきます。秋月さんと初月さんを呼ばれてはいかがですか?」

提督「しかし、もし配属先を間違っていたら」

大淀「その時は私が責任を持って彼女をここに配属させます」

提督(一体何をする気だよ、コイツ)

吹雪(恐ろしい人です)

提督「そこまで言うなら秋月と初月を呼ぼう。今、姉妹を呼ぶから少しだけ待っててくれ」

照月「はい」

ピンポンパンポーン

スピーカー「秋月、初月、至急執務室へ。繰り返す」

大淀「では、次の方どうぞ」

伊13「大型潜水空母、潜特型を補完するために生まれました・・・伊十三型潜水艦、伊13です。あの・・・私・・・ヒトミと・・・いえ・・・なんでも・・・ないの・・・」

伊14「晴嵐運用のために生まれた伊号潜水艦、伊14よ。いいよ、イヨって呼んで。提督、よろしくどうぞ!」

伊14「二人で披露しようと思って練習してきた一発芸やっていいですか?」

提督「一発芸?いいぞ」

伊13・14「クローゼットの中にはダニがわきやすい♪」

提督「・・・」

伊13・14「・・・」ジー

吹雪(あの、司令官)ヒソヒソ

提督(やっぱり、やらないとダメなのか?)ヒソヒソ

吹雪(ダメみたいです)ヒソヒソ

提督(はぁー)

提督「ふぁーっ!」

伊13・14「知りとうなかった、知りとうなかった、知りとうなかったよ♪」

伊401「これからよろしくね!やっと晴嵐さん以外のお友達が出来たよ、提督!」

提督「へ?」

吹雪「え?」

キット「晴嵐以外?」フォンフォン

提・吹(潜水艦娘は沢山いるのに、晴嵐さん以外のお友達って・・・)

吹雪(もしかして、晴嵐を積めない人(未改造時、潜水艦)は友達と認識してないんでしょうか?)ヒソヒソ

提督(その可能性がある。鎮守府の闇を垣間見た気がする・・・)ヒソヒソ

提督「とりあえず、ヒトミ、イヨと仲良くしてやってくれ」

伊401「はい!」


コンコン

秋月「秋月です」

初月「初月だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

秋月「て、照月?」

照月「姉さん!初月!会いたかった!」

初月「僕も会いたかったよ、姉さん!」ギューッ

秋月「ここの司令は恐ろしい人だから気を付けて!」

照月「怖そうな人には見えないけど?」

初月「僕たちに高級な牛肉のステーキを与えて手なずけようとするんだ!」

照月「!!! 何て恐ろしい人なの!」

提督「あのー、丸聞こえなんですけど」

吹雪「誤解を招く様な発言は止めて下さい!」


初風「初風です、よろしく。提督さんにとって私は何人目の私かしら?」

提督「何人目?って初めてだけど」

初風「そう。ならいいわ」

提督(初めて出会い頭にこんなこと言われた。過去になにかあったのか?)

山風「あたし・・・白露型駆逐艦・・・その八番艦。山風。いいよ・・・。別に」

吹雪「白露型だから夕立ちゃんの妹さんだよね?これからよろしくね!」

山風「やめてよ・・・放っておいて」

吹雪「えっ」

海風「ご、ごめんなさい!この子、人見知りで」

吹雪「あ、えっと、こっちこそごめんなさい」

海風「吹雪さんは悪くないです」

提督(初っ端、何人目?って聞いてきた初風とはまた方向性の違う、どうしたらいいのか分からない子が来てしまった)

朝風「おはよう!朝風よ。神風型駆逐艦二番艦、朝風。司令官?早く覚えなさい!いい?」

松風「僕が神風型駆逐艦四番艦、松風だ。キミが僕の司令官か。いいね。僕の背中は任せたよ!さあ、一緒に行こう!」

神風「二人ともよく来たわね。一応、言っておくけど、秋月の言ってたことは気にしなくていいから」

提督「神風」

神風「ちょっとロリコンの気があるけど、とても良い人よ」

朝風「そうなの?」

松風「僕は司令官がロリコンでも構わないよ。ここの司令官は深海の鎮守府を二つも潰した出来る人だと聞いているからね」

提督「おい!神風!」

神風「あら、どうしたの?司令官」

提督「誰がロリコンだ?」

神風「ロリコンとは言ってないわ。ロリコンの気があると言っただけよ」ジー

吹雪「?」

神風「指輪」ボソッ

提督「うっ・・・」

コマンダン「Bonjour! Enchantée. Je m'appelle Commandant Teste. 提督、どうぞよろしくお願い致します」


以降、日本語吹き替えでお送りします。
はい、そこ!阿部寛と上戸彩主演、古代ローマの公衆浴場を題材にした映画とか言わない!

高校の頃に第二外国語として仏語を勉強したが、使うことが全く無いから忘れたよ。
フランスでも公共の場なら基本英語でOKだからいいんだよ!
ビバ英語!エリザベス女王万歳!

自分でも何言ってるのか分かりませんが、気にしないで下さい。
続き始まります。


コマンダン「提督は紅茶が好きだとお聞きしましたので、お近づきのしるしにコレを差し上げます」つTWI○ING バニラティー

提督「こ、これは!」

吹雪「紅茶?」

提督「ありがとう!」

吹雪「箱の絵はバニラビーンズですか?」

提督「ああ!バニラフレーバーの紅茶だ。これは昔、日本におフランスの大型スーパーが有った頃はいつでも買えたんだが、今やフランスまで行かないと手に入らない幻の一品だ!」

吹雪「でも、バニラフレーバーの紅茶なんて日本でも手に入るんじゃないんですか?」

提督「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」

吹雪「過去形?」

提督「確かに日本でも複数のバニラフレーバーティーが販売されているのは事実だ」

吹雪「はい」

提督「見つけるたびに購入して試してみたが、全てコレジャナイだった」

吹雪「そうなんですか」

提督「挙句の果てにバニラアイスを入れてみたが、やはりあの味、香りは再現できなかった」

吹雪「色々やってみたんですね」

提督「最終的に業○スーパーで見つけたバニラアイスの素を試したら中々乙でな。一番良かったが、やはり違った」

吹雪「本当に紆余曲折を経たんですね」

提督「ネットで個人輸入なんてのもあったが、このご時勢だ。元々高かった送料がとんでもない金額になっていた!」

吹雪「ある程度、制海権、制空権を確保しているとは言え仕方ないですよね」

提督「コマンダン・テスト、本当にありがとう!」

コンコン

プリンツ「プリンツです」

提督「どうぞ(新人に挨拶にでも来たのか?でも、今回、ドイツ艦は居ないけどな)」

プリンツ「あ!新人さんの挨拶中ですか?」

コマンダン「ナ、ナチス!?」ガタガタ

プリンツ「?」

提督「落ち着くんだ、プリンツはナチスじゃないから!」

コマンダン「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。パリを攻撃しないでください」

プリンツ「え?あの」

提督(フランスとドイツが一触即発!?このままでは英、米、伊も参戦して危惧していた第三次世界大戦が鎮守府内で勃発しかねない!何とかしないと。えーっと、そうだ!)

提督「戦争中、ナチスはフランスを占拠してたよな?」

プリンツ「はい」

提督「個人的にはパリを占拠したナチスが街を火の海にしようとも構わないが、ナチスのアホ共がヒトラーの略奪した絵画コレクションを燃やして破壊したた方が許せんよな」

プリンツ(え?いや、やらかしたのは当時のナチスだし、その頃の私は艦娘ではなく、ただの艦艇だし)

提督「なぁ、プリンツ?」

プリンツ「わ、私、グラーフとマミーヤに行く約束してたんだった!それじゃ!」ピューン

吹雪「司令官、やり過ぎですよ」

提督「ちょっとからかうつもりがいじめ過ぎたか。後で謝らないとな」

キット「プリンツさんは何をしに来られたのでしょう?」フォンフォン

提督「用件を聞くのを忘れていたな。行ってしまったものは仕方ない(これ以上、居られても困ったから仕方ないんだよ!)」


瑞穂「コマンダン・テストさん、はじめまして。私、水上機母艦の瑞穂と申します」

提督「ここでの生活になれるまで瑞穂に面倒を見てもらおうと思っている」

コマンダン「そうでしたか。瑞穂さん、よろしくお願いします」

提督「コマンダン・テストは甲標的は装備できないんだったな?」

コマンダン「はい」

提督「では、瑞雲の運用がメインになるか。師匠から変な影響を受けなければいいが」

コマンダン「師匠?」

瑞穂「この鎮守府には瑞雲教の布教に励む、師匠と呼ばれる方がいらっしゃるのです」

コマンダン「その方にも是非ご挨拶を」

提督「師匠への挨拶はまたの機会にしよう」

瑞穂「それが賢明かと」

吹雪「そうですね」

キット「それがいいです」フォンフォン

コマンダン「?」

提督(これ以上、瑞雲キチを増やされても困るからな)


サラトガ「Hello! 航空母艦、Saratogaです。提督、サラとお呼びくださいね。よろしくお願い致します」

提・吹(思ったより普通のが来たー!)

提督(未だにアイオワは何を言っているのかよく分からないからな。その点、ウォースパイトは、って今はそんなことを考えている場合ではなかった)

提督「早速で悪いんだが、サラトガの部屋割りで二つの案があってな。空母寮で一人部屋か戦艦寮でアイオワと相部屋のどちらがいい?」

サラトガ「そうですねー。この国の空母と交流したいので空母寮でお願いします」

提督「そうか。では、何かあれば鳳翔や赤城に面倒を見てもらえるように伝えておく」

サラトガ「お願いしますね。ところで、提督の愛車はナイト2000なんですね」

提督「うちの工作艦たちと妖精さんに造ってもらった、ほぼ完全なレプリカだ」

サラトガ「ここの人たちは良い腕をお持ちですね」

提督「ああ!自慢のメンバーだからな。(今は)タイムマシンでは無いがデロリアンもあるぞ」

サラトガ「Amazing!今度、デロリアンも見せてください」

提督「後で工廠に見に行こうか」

サラトガ「是非!」

提督「では、そこの彼だけ残して解散してくれ。既存のメンバーは鎮守府内の案内を頼む」

一同「はーい」


提督「えーっと、最後に残った君」

???「随分他人行儀だな。拳で語り合った仲じゃないか」

提督「俺とヲ級や金剛が一方的に殴っただけだが」

???「今となってはいい思い出だ」

提督「何故ここに居るのか聞かせてもらおうか?」

???「新人提督が研修に訪れると聞いてないのか?」

提督「確かに新人が研修に来るとは聞いている」

新提「それなら何も問題は無いはずだ。私がその新人だ」

提督「お前は深海側だろ?」

新提「この鎮守府でお前に捕らえられた後、司法取引をしたんだよ」

提督「映画でよく観るあれか?日本ではその様な制度は無いはずだが」

新提「警察では無く、軍に捕らわれたからな。刑事事件とは違うんだよ。それにある艦娘の助けも有ったからな」

吹雪「ある艦娘?」

コンコン

長門「長門だ。入ってもいいだろうか?」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

長門「元・日本海深提よ、無事提督になれたのだな!」

新提「ああ!長門のおかげだ!」

提督「長門のおかげ?」

長門「陸奥のセクシー写真集で元帥を買収したんだ」

提督「は?陸奥のセクシー写真集で買収?」

提督(何してくれてんだよ!俺の首が飛ぶ程度で済めばいいが、鎮守府解体なんてことになったらどうしてくれるんだ!!最悪の場合、師匠(瀬戸内海深提)から受け継いだアレを使うことになるか)

長門「そうだ」

提督「お前がそんな奴だとは思わなかったぞ!妹を売るとは何て奴だ!」

吹雪「そうですよ!酷すぎます!」

長門「二人とも何を怒っているんだ?」

提督「青葉を使って陸奥のあられもない姿を盗撮したんだろ!」

吹雪「最低です!」


新提「あの」

長門「提督よ、私を何だと思っているのだ?」

提督「ロリコン戦艦」

吹雪「その通りです!」

長門「何を言うか!私はただ可愛い駆逐艦を愛でているだけだ!提督こそ駆逐艦に手を出したではないか!」

提督「ケッコンした吹雪ですらキス以上のことはしてない!それも、ほっぺにだ!」

吹雪「///」

新提(ダメだ。私の入る余地は無い。落ち着くのを待とう)

長門「充分過ぎる!変質者め!」

吹雪「司令官が変質者とは聞き捨てなりません!」

長門「金剛や大和が懐いているからと言っていい気になるなよ、提督!」

提督「変質者呼ばわりの次はたらしか」

吹雪「司令官はたらしでもありません!」

長門「私には・・・(誰が居るだろう?陸奥も怪しい、清霜は大和に付くから提督側、扶桑、伊勢、リットリオ、アイオワも怪しい・・・)」

長門(あれ?もしかして味方が居ない?)

ワー
ギャー

~数分後~

長門「はぁはぁ、疲れた・・・。で、話を戻すが、陸奥のセクシー写真集とは水着や浴衣姿であり、裸の盗撮写真など一枚も無い」

提督「はぁはぁ・・・本当なんだな?」

吹雪「はぁはぁ・・・信じていいんですね?」

長門「当然だ。この長門、妹の純潔を踏み躙る様なことはせん!」

提督「そこまで言うなら信じよう(本当だろうか?)」

吹雪(正直、あまり信じられません)

ジリリリリリーン

提督「電話だ」ガチャ

提督「もしもし」

元帥「私だ。そちらに新人は到着したかね?」

提督「(元帥だ!)は、はい!先ほど着任の挨拶が済みました」

元帥「そうか。無事到着した様で安心したよ」

提督「この度はうちの長門が申し訳ありません」

吹雪(どうやら電話の相手は元帥の様です)

元帥「いやいや、何を言うんだね。彼女にはグッジョブ!と伝えてくれ」

提督「あっ、はい(なんつー軽いノリだ)」

元帥「それと元・深提だが、半年程度そちらで面倒を見てやって欲しい」

提督「御意」

元帥「こちら側に寝返ったとは言え、元は深海側だから念のため監視は怠らない様に」

提督「はい。心得ております」

元帥「では、頼んだよ」ガチャ

プーップーッ


吹雪「あの、元帥は何と?」

提督「長門にグッジョブ!と。あと、彼を半年程度面度を見てやれとのことだった」

長門「気に入ってもらえた様で安心したぞ。陸奥に頼み込んだ甲斐があったものだ」

新提「元帥から直接話を聞いた以上、信じてもらえるな?宜しく頼むよ」

提督「元帥から連絡があった以上、信じるしかあるまい」

長門「では、私はこの辺で失礼する。陸奥に写真集を喜んでもらえたと教えてやらないと」

ガチャ

バタン

新提「そういえば、ヲ級やBBAは」

ドアバーン

足柄「誰が行き遅れですってー!足柄キーック!」

ゴスッ

新提「ぐはっ!」

ドンガラガッシャーン

足柄「はぁはぁ・・・提督、コイツをもう一発殴っていいかしら?」

提督「程ほどにな」

新提「いや、ちょっと待て!そこは止めるところだろ!」

提督「口は災いの元だ。今後は気を付けるんだな」

吹雪「なんだか騒がしくなりそうですね(汗)」

提督「早く静かな鎮守府に戻って欲しいな」

新提「ぎゃー」

吹雪「先ほど、コマンダン・テストさんとフランス語で会話されてましたよね?」

グワー

提督「仏語は学生の頃に少しだけ勉強したことがあるからな。とは言え、挨拶程度しか出来んが。あと、独、伊、露はさっぱりだ」

グエー

吹雪「そうだったんですか」

ギャー

キット「私は言語パックをインストールすれば、どの国の言葉でも話せます」フォンフォン

提・吹「ですよねー」

アベシ

提督「独語はアイン、ツヴァイ、ドライ、ゼクス、ノイン、ヴェルトール位しか知らん」

吹雪「それってアニメとゲームで覚えたんじゃ?」

提督「ばれたか。伊語はピッッア、カルパッチョ、カルボナーラ等々」

吹雪「全部食べ物じゃないですか。やだー」

ヒデブ


提督「露語はピロシキとストロガノフとチャイコフスキーと」

吹雪「またしても食べ物」

提督「何を言うか。食べ物はピロシキだけだろ。ストロガノフは人名だ」

吹雪「確かにそうですね。ビーフが点いてないからストロガノフ伯爵ですよね」

提督「そういえばロシアの芸術家ってチャイコフスキーしか思い当たらないが、有名な画家とか居るんだろうか?」

吹雪「居ないことは無いでしょうけど、私もチャイコフスキーしか知らないです」

提督「響なら知ってそうだな。こんな話をしてたらピロシキを食べたくなってきたぞ」

吹雪「食べ物の話をしてたら私もお腹が空いてきました」

コンコン

響「響だよ」

提督「噂をすればだな。どうぞ」

ガチャ

バタン

響「今日、配属された人たちに挨拶をしようと思ったんだけど」キョロキョロ

提督「さっき着任の挨拶が済んで、今は鎮守府内を案内してもらっているところだ」

響「入れ違いになってしまった様だね」

提督「そうだな。ところで響に聞きたいことがあるんだが」

響「何だい?」

提督「チャイコフスキー以外でロシアの有名な芸術家って居るのか?」

響「マルク・シャガールなんかが有名だよ」

提督「シャガール?え?フランス人じゃなかったっけ?」

響「彼はロシア出身だよ」

キット「シャガールはロシア出身で紆余曲折を経て最終的にフランス国籍を取得し、永住しています」フォンフォン

提督「そうだったのか」


提督「そういえば昔、フランスにはコンコルドがあったな」

吹雪「コンコルド?」

響「何だいそれは?」

提督「あー、そうか。二人とも知らないか。コンコルドってのはかつて存在した『世界最速』の超音速旅客機だ」

吹雪「司令官、それ(世界最速)、NGワードですよ」

響「司令官、やっちゃったね」

ドドドドドド

提督「この音・・・ま、まさか」

グラグラ

吹雪「はい、そのまさかです」

バーン

島風「提督!どの位早いんですか?」

提督「(うわぁ・・・マジっすか)えっと、どの位の速度で飛ぶんだっけ?」

キット「マッハ 2.04とされています」フォフォン

島風「はっやーい!でも、私の方がもっとはやーい!」

提督「うん、そうだね。君と霰さんは数秒で地球を一周してたね」

島風「提督はコンコルドに乗ったことあるんですか?」

提督「いいや、昔シャルル・ド・ゴール空港で見かけたが、乗ったことは無いな。事故の後だったから運行を停止していと思う」

吹雪「事故ですか?」

提督「ああ、墜落事故を起こしてな。それが原因で運用停止になったんだったと思う」

キット「正確には墜落事故は要因の一つであり、運用コストとアメリカ同時多発テロによる航空機の需要低下等によりコンコルドは姿を消しました」フォンフォン

提督「そうだったのか」


提督「そろそろティータイムにしようか」

響「私はブランデー入りがいいな」

提督「子供は酒なんて飲んじゃいけません!」

響「司令官、私は艦娘だ。暁の様なお子ちゃまと違って、外見で年齢を判断するのは止めて欲しいな」

吹雪(暁ちゃんをお子ちゃまって。否定は出来ないけど、本人が聞いたら怒りそう)

響「姉さんもそう思うだろ?」

吹雪「えっと・・・(確かに暁ちゃんよりはしっかりしてるけど、大人か?って言われるとそれはちょっと)」

提督「そういうのはもう少し成長してから言ってくれ」

響「ケチ」

提督「ケチで結構。響の成長に悪影響が出るといけないからな。ダメなものはダメだ」

響「分かったよ。ロシアンティーで我慢しよう」

ゴスッゴスッ

提督「おーい、足柄。ティータイムにしないか?」

足柄「頂くわ」

提督「足柄、ちょっとこっちに」

足柄「?」

スタスタ

足柄(え?ちょっ、近い、近い、近い///)ドキドキ

フキフキ

提督「これでよし、っと」

足柄「あの」

提督「アイツの血が顔に付いてたぞ。綺麗な顔を血で汚すのは良くないからな」

響「司令官、彼はどうするんだい?」

新提だった物「」チーン

提督「バケツで直せるだろ」

吹雪(治すの字が違います)

島風「艦娘じゃないから効果無いんじゃないですか?」

提督「そうか。じゃあ、入渠させよう」

足柄「それも効果無いと思うわ」

提督「まー、寝かせておけば明日には元通りだろう」

キット「そうですね」フォンフォン

響「彼に対しては何だか辛辣だね。元深海側だからかい?」

提督「そりゃあ、プレ・・・(やべっ!プレス機で潰されかけたのは一部メンバーしか知らないんだった)」

吹雪「!!!(プレス機事件の話をすると集団リンチになりかねません!)」

響「プレ?」

提督「プレ・・・プレミアムバンタソで買った限定プラモを壊されたからな!」

島風「それって、この鎮守府を乗っ取ろうと攻め込んできた時の話ですか?」

提督「ああ、そうだ」


響「それなら仕方ないね」

提督(何とか誤魔化せた)

響「よし、では私も殴っておこう」

提督「待て!これ以上やると本当に死んでしまうぞ」

響「いいじゃないか。元々深海側だし」

提督「アイツは今、うちに研修に来ている」

響「うん」

提督「そんな奴がこの鎮守府で死んだらどうなる?」

響「そっか。司令官の責任になってしまうね」

提督「分かってくれたか」

響「なら、深海棲艦の仕業に見せかければいい」

吹雪「ダメですぅ!」

響「姉さん、案外わがままだね」

提督「いやいやいや、わがままとかじゃないから!」

キット「その通りです。彼は今や仲間です」フォンフォン

足柄「そうよ、響ちゃん」

提督「足柄からも言ってやってくれ」

足柄「アイツがこの鎮守府を去ってからにしないと!」

島風「おうっ!」

ズコーッ

提督「そうじゃないだろ!」

足柄「もー、ちょっとした冗談よ。真に受けないでよ」

提督「冗談に聞こえなかったが」

足柄「心配しなくても私や響ちゃん『は』何もしないから」

提督(今、『は』をやたら強調してなかったか?新提よ強く生きろよ)

伊13いいよね。
ダドミラルにはなれなかった(山風未所持という意味ではない)けど、この子は守ってあげないと!って思う。
「構わないで」って言われると「分かった。じゃあ、後はいっちばーん!と海風に任せるから、用があれば呼んでくれ」って言いたくなる。


どうでもいい話ですが、特型駆逐艦は特Ⅰ型内が姉妹(特Ⅱ、特Ⅲも同様)で吹雪たちから見て綾波、暁は親戚のイメージで書いてます。
なので、響が吹雪を姉さんと呼んでいるのは従兄弟のお姉さんって感じです。漣の姐さん呼びも同様。
叢雲は他所の子感がありますが、吹雪の妹です。多分。

本日はここまで。

あと半月程で春イベですね。
次は、次こそは、ローマのドロップあるよね?あると信じてるから。(ただし、掘れるとは言ってない)

それにしてもリットリオの射程:超長の生かし方が分からない。
何で君ら戦艦勢は真っ先にイ級を沈めるの?ねぇ?
ソレじゃないよね?重巡とか戦艦狙ってよ・・・。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「昨日、うちに来た新人の歓迎会なんだけど」

吹雪「はい」

提督「週末に歓迎会を兼ねて花見はどうだろう?」

吹雪「いいと思います!」

キット「海外艦の方々にとっても、日本の文化に触れる良い機会ではないでしょうか?」フォンフォン

提督「よし!では、決定だな。おーい、青葉ーっ」

ハーイ

吹雪(一体何処から?扉の向こうからの返事では無さそうだけど)

パカッ

青葉「よっこらせ!っと」

吹雪(また天井裏に潜んでる・・・)

青葉「青葉をお呼びですか?」

提督「ああ。週末に新人の歓迎会を兼ねて花見をしようと思ってな」

吹雪(司令官も突っ込むどころか、普通に話を進めています)

青葉「なるほど。告知のためのポスター作りを依頼したいということですね」

提督「話が早くて助かる」

青葉「そういうことならお任せください!早速取り掛かります!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「あの、司令官」

提督「アイツが天井裏から現れたことなら、もう考えないことにした」

吹雪「・・・。そうですね」

キンコンカンコーン

提督「昼休みのチャイム。もうこんな時間か」

吹雪「お昼食べに行きましょうか」

提督「そうだな」


-食堂-

熊野「提督」

提督「ん?熊野か、どうした?」

熊野「いかなごのくぎ煮が見当たりませんわ」キョロキョロ

提督「今年は、いや今年と言うか近年不漁でな」

熊野「はい」

提督「いかなごが1キロ3000円もしていたから買ってない」

熊野「たかが3000円ぽっちをケチるなんて」ヤレヤレ

提督(お前さんは神戸美○子か?富豪艦娘ってドラマでも始める気か?)

加賀「熊野さん、たかが3000円とは言うけど、買うとすれば1キロでは済まないわ。鎮守府に在籍する艦娘の数を考えると何十キロと必要になる」

提督(加賀、ナイス!)

提督「そうなんだよ。この季節の風物詩だから用意したかったのは山々なんだが、高すぎてな」

榛名「でも、無いと寂しいですね」

提督(榛名ぁぁぁぁ!加賀のお陰で穏便に済みそうになったのに!)

大井「甲斐性なし」ボソッ

提督「うっ」グサッ

瑞鶴「何なら、私が獲ってきてあげようか?」

提督「ダメだ。漁の期間はもう終わっている」

摩耶「ケチくさいこと言うなよ」

提督「そういう決まりだから仕方ないだろ。近年不漁なのも過去に獲りすぎたせいじゃないのか?」

足柄「くぎ煮は無いけど、カツはあるわよ!」

熊野「私が頂きたいのはくぎ煮ですわ」

足柄「カツ、美味しいのに・・・」ショボーン

提督(熊野のせいで露骨に落ち込んでるし)

提督「あー、足柄の揚げたカツ美味そうだなー」

ピクッ

提督「今日は山盛りのカツが欲しい気分だー」

足柄「仕方ないわねー!提督にあ・げ・る♡」つ想像を遥かに超える山盛りカツ

提督「あ、ありがとう(マジかよ・・・流石に想定外の量だ。ギャ○曽根やもえ○ずなら余裕だろうが、完食できるだろうか)」

熊野「桜が咲いても、くぎ煮が無いと春が来た気がしませんわ」

提督「あー、もう、分かったよ。買ってくるから!」

熊野「よろしくてよ」

提督(まったく・・・困ったお嬢様だ)

伊8「提督、はっちゃんはくぎ煮入りのシュトーレン食べたいなぁ」

提督「くぎ煮入りって合うのか?」

伊8「くぎ煮バーガーやくぎ煮トーストが有るんだから大丈夫ですよ」

提督「そうっすか。でも、流石にくぎ煮シュトーレンは売ってないから、自分で焼いてね」

伊8「はい!焼けたら提督にもおすそ分けしますね」


-昼食後 執務室-

コンコン

青葉「青葉ですぅ。ご要望の告知ポスターを作ってきました」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「随分早かったな」

青葉「青葉にかかればこの程度、朝飯、いえ、お昼だから昼飯前ですよ!」

提督「うん、特におかしな所もないし、オッケーっと。承認印押したからコピーして張り出してくれ」

青葉「はーい!では、早速」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「嵐の様な人ですね(汗)」

提督「うん、まー、青葉らしいと言うか。後で間宮さんに三色団子を頼まないと」

吹雪「イチゴ大福も欲しいです!」

提督「よし、イチゴ大福も頼んでおこう。他は何かあるか?」

キット「新人の方々にはまたステーキを振舞うのですか?」フォンフォン

提督「うーん、秋月たちが来た時にそうしただけに、今回は無しって言うと不公平になるが・・・」

吹雪「昨日の秋月ちゃん、初月ちゃんの反応を考えるとどうなんだろう?って思いますよね」

提督「春だし、お祝いとして鯛でも出すか。桜鯛って言うし、花見にはいいだろう」

吹雪「秋月ちゃん、初月ちゃんもきっと喜んでくれますよ」

提督「これで文句が出たら、もうヤケクソで桜肉だ」

吹雪「桜肉?」

キット「桜肉と言うのは馬肉のことです。桜と呼ばれる理由については諸説ありよく分かっていません」フォンフォン

吹雪「え?お馬さんって食べられるんですか?」

提督「ああ、馬刺しは美味しいぞ。高いからたまにしか口に出来ないが」

キット「しかし、イギリスでは馬肉はタブーとされています」フォンフォン

提督「何か聞いたことはあるな。理由は知らんが。ウォースパイトには牛を出せば問題あるまい」

キット「そうですね」フォンフォン

提督「後で出かけないといけないから準備しておいてくれ」

吹雪「食堂で熊野さんに詰め寄られていた、くぎ煮を買いにですか?」

提督「そうだ」


-国道2号線-

提督「はぁー。この道って、いっつも絶対に渋滞してるよな」

キット「ここは有名な渋滞ポイントですからね」

提督「南から海、JRの線路、道路、私鉄の線路そして山って地形だから道路を拡張するのが難しいんだろうが、何とかならないのか?」

吹雪「前も後ろも車、車、車で凄い渋滞ですね。司令官、アレって何ですか?」

提督「海苔の養殖をしている船だな」

吹雪「へぇ~、海苔ってああやって収穫するんですね」

提督「この辺りも平和になったな。吹雪たちが頑張ってくれたおかげだな」

吹雪「司令官が居てくれたおかげです。でも、この辺り一帯を荒らしていた人って」

提督「俺の師匠だった人だな。元帥の幼馴染で軍では大将だった人なのに、何考えてんだか」

吹雪「確かお給料が良かったから深海側に移籍したって話でしたね(汗)」

提督「はぁー」

~数分後~

提督「全く進まねぇ。キット、水上走行装置は使えるか?」

キット「問題ありません」

吹雪「まさか」

提督「そのまさか、だ。道路を走るより、海を走る方が早いからな」


-明石駅前-

吹雪「軽く船酔い(?)しました」

提督「普段から海の上に居るのにダメなのか?」

吹雪「自分で艤装を操作して航行するのと、乗り物に乗って航行は違いますよ」

提督「そういうものか」

吹雪「そういうものです」

提督「喫茶店でも入って休むか?」

吹雪「そこまで酷くないので大丈夫です。早く買いに行きましょう」

提督「そうか。帰りはそんなに混まないから、道路を走るので安心してくれ」


提督「くぎ煮も買ったし、明石焼でも食べて帰るか」

吹雪「明石焼って初めてです。たこ焼きとは違うんですよね?」

提督「ああ、材料からして違うからな」

~30分後~

吹雪「明石焼、美味しかったです!たこ焼きとは違った良さがありますね!」

提督「そうだろ。明石のお土産に明石焼買ったし、そろそろ帰るか」

吹雪「明石さんって明石焼作れるんでしょうか?」

提督「頼んだら作ってくれそうだよな。名前が名前だし」


-花見当日 グラウンド-

提督「えー、今日は無礼講なので、皆、心行くまで飲み食いしてくれ!以上、挨拶終わり」

ワーッ
フトッパラー

隼鷹「ひゃっはー!飲むぞー!」

那智「今日ばかりは飲ませてもらおう!」

ポーラ「好きなだけ飲んで良いなんて、最高過ぎますぅ~、毎日お花見だったらいいのに~」

提督「いや、君らいつも好きなだけ飲んでるだろ」

千歳「さ、提督もお飲みになってください」

提督「いや、俺は遠慮しとくよ」

千歳「千歳のお酒は飲んで頂けないのですか?」ウルウル

提督「うっ・・・、頂きます」

千歳「何にされますか?白桃、パイン、巨峰、マンゴー、レモンetc」

提督「じゃあ、巨峰で(ビール飲まされなくて良かった)」

千歳「巨峰ですね。提督がビールはお好きじゃないのは知ってますよ」

提督「ばれてたか」

千歳「提督は普段からあまりお酒を飲まれませんが、ビールを飲んでいる姿は一度も見たことがありませんからね」

伊14「お花見だ!美味しいお酒だぁぁ!!!飲み放題だぁぁ!!!」

伊13「イヨちゃん・・・飲みすぎはだめよ」

ポーラ「おぉーっ!あなたもいい飲みっぷりですねぇ~。ドンドン飲んでくださ~い!」

提督「悩みの種が増えた」

千歳「あはは・・・(汗)。提督も大変ですね」

提督「そう思うなら、せめて千歳はアイツらみたいに酔って脱ぐのは止めてくれ」

千歳「えっと、善処します」

提督「君ら俺を男だと思ってないのか?だから裸を見られてもいいやって感覚なのか?」

千歳「そんなことないです!(むしろ、襲われたくてやってるんだけどなぁ~)」

提督「はぁ・・・、本当に頼むよ」


グラーフ「アクィラとサラトガは花見は初めてだな?」

アクィラ「はい」

サラトガ「Yes. 初めてのお花見です」

グラーフ「よし。では、私が花見の作法を伝授しよう」

提督(グラーフの奴、後から来た海外空母たちの面倒を見てくれているのか)

グラーフ「まずはバケツに水を汲む」

提督(???)

グラーフ「そして、桜の木の下まで移動する」スタスタ

提督(???)

グラーフ「1. 軽くお辞儀をする」

グラーフ「2. 汲んできた水を根元に与える」

グラーフ「3. 2回深く礼をする」

グラーフ「4. 2回拍手をする」

グラーフ「5. 1回深く礼をする」

グラーフ「6. 最後に軽くおじぎをして退く。以上が花見の作法だ」ドヤ顔

アクィラ「ブラヴォー」

サラトガ「なるほど。Japanのcultureは奥が深いですね!」

提督「グラーフ、それは花見や無い!神社のお参りや!」

グラーフ「ん?アドミラル、どうした?」

提督「どこでそんな作法を覚えたか知らんが、花見でそんなことはしないから」

グラーフ「バ、バカな・・・」


金剛「ウォースパイトは花見は初めてでしたネ?」

ウォースパイト「はい」

金剛「私が花見の作法を伝授しマース!」

提督(金剛は日本人だから大丈夫だろう)

金剛「まずはバケツに水を汲みマース」

提督(え?え?)

金剛「そして、桜の木の下まで移動しマース」スタスタ

提督(おい、まさか・・・)

金剛「1. 軽くお辞儀をしマース」

金剛「2. 汲んできた水を根元に与えマース」

金剛「3. 2回深く礼をしマース」

金剛「4. 2回拍手をしマース」

金剛「5. 1回深く礼をしマース」

金剛「6. 最後に軽くおじぎをして退く。以上が花見の作法デース」ドヤ顔

ウォースパイト「この様な作法は初めて知りました。日本の作法は奥深いのですね」

提督「おいぃぃぃ!お前もかぁぁぁぁぁ!!」

金剛「提督、どうかしましたカ?」

提督「金剛、今のは完全に神社の参拝だったと思うんだが」

金剛「I can't understand Japanese. I was born in England. English please. 」

提督「・・・。OK. Ms Kongo. Certainly you are from England. But,you are Japanese!」

金剛「No! I'm Englishwoman!」

提督「No! You are Japanese!」

金剛「Noooooooooooo!」

ウォースパイト「あの、Admiral,金剛、よく分からない茶番はこの辺で終わりにしませんか?」

提・金「そうだな(デスネ)」

提督「兎に角、そんな神社のお参りの様なことはしないから。花見は花を愛でて、飲食を楽しむ物だ」

金剛「おかしいデスネー。比叡たちもそうしてマース」

提督「帰国子女の金剛だけならまだしも、比叡たちまで・・・。君ら姉妹はどうなってるんだ?」

金剛「それ程デモー」

提督「褒めてないから」


提督「大和と桜か、画になるな。青葉、一枚撮ってやってくれ」

青葉「はーい。撮りますよー。ほら、もっと笑って」

大和「こうですか?」ニコッ

パシャ

青葉「んー、良い感じで撮れました」

大和「あの、提督とのツーショットで撮ってもらってもよろしいですか?」

提督「ああ、いいぞ」

青葉「撮りますよー」パシャ

大和「最後に吹雪さんとの三人の写真も欲しいです」

提督「そうだな。吹雪ー」

吹雪「はーい」

提督「大和と三人で写真を撮ろう」

吹雪「はい!」

青葉「では、皆さん笑ってださい」

青葉(こうやって並ぶと、夫婦と娘みたいって思ってしまいましたが、怒られそうなので言えませんねぇ)パシャ

青葉「んー、良い感じで撮れましたよー。現像したらお持ちしますね」

大和「ありがとうございます」

青葉「司令官、青葉もお願いがあるんですけど」モジモジ

提督「どうした?」

青葉「青葉も司令官とのツーショット写真が欲しいな~なんて」

提督「いいぞ。誰に撮ってもらう?衣笠か?」

青葉「タイマー機能を使うので大丈夫です」

提督「じゃあ、準備できたら来てくれ」

青葉「準備できました。10秒後に撮ります」ダッ

提督「おいおい、そんなにくっ付くな(胸当たってるし)」

パシャ

榛名(羨ましい)ジー

青葉「榛名さんも撮りますか?」

榛名「お願いします!」

提督「榛名もそんなにくっ付かないでくれ」

榛名「ダメですか?」ウルウル

提督「い、いや、ダメじゃないぞ(でも、色々マズイです)」

榛名「ダメじゃないなら、もっとくっ付きます!」

提督(嬉しいけど、色々ヤバイから!)


日向「瑞雲を運用できる新人とは君のことだな?」

コマンダン「はい。あなたは?」

日向「自己紹介が遅くなってすまない。私は日向。皆からは、師匠と呼ばれている」

コマンダン「あなたが噂の師匠さんでしたか」

日向「ほう。噂になるほど瑞雲道はこの鎮守府に轟いているのか!」

瑞穂「コマンダン・テストさん、お飲み物を貰ってきまs」

瑞穂(あ、あれは日向さん!いけない!このままだとコマンダン・テストさんまで瑞雲道に引きずり込まれてしまいます!どうすれば・・・)

提督「おーい、瑞穂。楽しんでるか?」

瑞穂「提督、アレを!」

提督「ん?」

日向「瑞雲、それは君が見た光、私が見た希望」

提督「!!! マズイ!」

瑞穂「提督、どうしましょう!」

提督「クソッ!どうすれば・・・そうだ!」

提督「おーい、日向!」

日向「ん、君か。どうした?」

提督「先日、第二次改装をした鈴谷が瑞雲に興味津々だと言っていたぞ!(スマン、鈴谷。この借りは必ず返す)」

瑞穂(鈴谷さん、ごめんなさい)

日向「何だと!何故、もっと早く教えてくれなかったんだ!こうしてはいられない!」

コマンダン「?」

日向「すまないが、私は布教(洗脳)に赴かなければならない、今日のところはこれで!」ダッ

提督「鈴谷の尊い犠牲によりコマンダン・テストは救われたのだ」

瑞穂「ええ。鈴谷さん、本当にごめんなさい」

コマンダン「?」

提督「運が良ければ伊勢が止めれくれるはずだ」

瑞穂「そうなることを祈ります」

後日、ハイライトの消えた目で「ズイウン、ズイウン」と呟く鈴谷が目撃されたとか、されないとか


~しばらく後~

ポーラ「せっかくだからポーラ、一曲歌いまぁ~す」

提督(また酒飲み音頭か)

キット「♪~」

ポーラ「ウイスキーがお好きでしょ、もう少ししゃべりましょ、ありふれた話でしょ、それでいいの今は♪」

提督「何でこんな曲知ってるんだよ!アレか?酒のCMで覚えたのか?」

キット「♪~」

提督(まさか)

鳳翔(いえ、そんなはずないわね)

吹雪「Love is over 悲しいけれど、終りにしよう、きりがないから♪」

提督「」白目

鳳翔「」白目

卯月(プッ。司令官の顔、最高だぴょん!)

吹雪「Love is over ワケなどないよ、ただひとつだけ、あなたのため♪」

提督「誰だ?吹雪にあの曲を教えたのは」

卯月(もちろん、うーちゃんだぴょん!)

吹雪「元気でいてね Love is over♪」

提督「あの・・・吹雪さん、Love is overの意味はご存知ですか?」

吹雪「えっと、愛がオーバーだから・・・大げさなくらい愛してる!って意味です!」

提督「・・・」

金剛「・・・」

ウォースパイト「・・・」

提督「金剛、ウォースパイト、吹雪に英語を教えてやってくれ」

金剛「了解デース」

ウォースパイト「You got it」

吹雪「???」

金剛「ブッキー、この場合のオーバーとは終わりを意味します」

吹雪「え?え?」

ウォースパイト「Love is overとは、愛は終わったという意味です」

金剛「つまり失恋を意味しマース」

吹雪「えーっ!?」

提督「吹雪、もし俺と一緒に居るのが嫌なら指輪は処分してくれ」

吹雪「ち、違うんです!これは、その」

卯月「ぷっぷくぷぅ~」ゲラゲラ

提督「あそこで爆笑している悪戯ウサギの仕業か」

吹雪「はい」テンションダウン↓


榛名「はりゅな、歌いまーしゅ」

提督「誰だ?榛名に酔っ払うまで酒を飲ませたのは」

キット「♪~」

榛名「南に向いてる窓を明け、一人で見ている海の色♪」

~中略~

榛名「Wind is blowing from the Aegean、女は海♪」

提督「榛名の服の袖があの衣装のヒラヒラに見えてきた」

鳳翔「やはり提督もそうですか」

提督「ええ。もう、ハルナ・オングですよ」

那珂「那珂ちゃんオンステージ始まるよー」

カエレ-
ナカチャンノファンヤメマス

那珂「皆、辛辣だねー。でも、那珂ちゃん負けないから!川内ちゃん、神通ちゃん!」

神通「はい」

川内「準備オッケーだよ!」

提督「今日は川内、神通も一緒に歌うのか?いや、バックダンサーか?って言うかあいつ等何でローラースケートなんて履いてるんだ?」

キット「♪~」

提督「この曲・・・ま、まさか!」

那珂(ふふっ、提督は気付いたみたいだね)

那珂「ようこそここへ、遊ぼうよパラダイス、胸のリンゴ剥いて、大人は見えない、しゃかりきコロンブス、夢の島までは、探せない♪」

ダレノキョク?
シラナイ

提督(那珂ちゃん、年いくつだよ?那珂の年でアイドルって言うとA○Bとかじゃないのか?)

鳳翔「きゃー、那珂ちゃん♡」

提督「!?」

提督(え、鳳翔さん!?え?え?鳳翔さんって俺より年下だよな?いや、うちで生まれたんだから間違いない。何で光GEN○Iにこんなに反応してるんだ?しかも、勇○100%ならまだしも、パラダ○ス銀河に)


キット「♪~」

加賀「もしもあなたと、逢えずにいたら、私は何をしてたでしょうか、平凡だけど誰かを愛し、普通の暮らししてたでしょうか♪」

提督「いや、加賀と恋人関係になった覚えは無いんだが。誤解を生む様な捏造は止めて下さい」

キット「♪~」

足柄「お気に入りの唄、一人聴いてみるの、オリビアは淋しい心、なぐさめてくれるから♪」

提督「さっきから何なんだ?ストレスで俺の胃に穴を開けるのが目的か?」

キット「♪~」

能代「曇り硝子の向こうは風の街、問わす語りの心が切ないね、枯葉ひとつの重さもない命、あなたを失ってから♪」←豆まきのことを根に持ってる

バタン

提督「」ブクブク

鳳翔「提督!お気を確かに!」

キット「♪~」

大和・清霜「別れた人に会った、別れた銀座で会った、別れた時と同じ、雨の夜だった♪」

清霜「傘もささずに原宿、思い出語った赤坂、恋人同士にかえって、グラスかたむけた♪」

キット「♪~」

時雨「飲ませて下さい、もう少し、今夜は帰らない、帰りたくない、誰が待つと言うの、あの部屋で、そうよ誰も居ないわ、今では♪」

鳳翔「時雨ちゃんも、もう止めて!提督のライフはゼロよ!」

~しばらく後~

提督「うぅ・・・」

鳳翔「気が付きましたか?」

提督「あれ?俺、何で寝てたんだろう?」

鳳翔(覚えてらっしゃらない?ならば、無かったことにしてしまいましょう!)

鳳翔「ポーラさんたちに沢山お酒を飲まされて酔いつぶれてしまったんですよ(ポーラさんたち、ごめんなさい)」

提督「あー、何かそんな気がする。本当に仕方ない奴等だな」

鳳翔(良かった。咄嗟に思いついた嘘で誤魔化せた)


キット「♪~」

嵐「嵐の中で輝いて、その夢をあきらめないで、傷ついたあなたの背中の天使の羽、そっと抱いて、抱いてあげたい♪」

提督「第四駆逐隊はゼロハチ小隊に改名すべきか・・・」

鳳翔(ゼロハチ小隊?)

嵐「蒼く果てない宇宙の片隅で、生まれた夢が今小さくても♪」

夕張「いいですねー!180mmだと持てないので、18mmキャノン作っちゃいましょうか!」

提督「止めてくれ。本当に嵐の中で輝こうとするぞ」

夕張「えー、いいじゃないですかー」

提督「そのうち『俺は生きる!生きて野分と添い遂げる!』とか言い出すぞ」

夕張「あー、確かにそれはマズイかも」

キット「♪~」

伊19「はーぁ、テレビも無ぇ、ラジオも無ぇ、自動車もそんなに走って無ぇ、ピアノも無ぇ、バーも無ぇ、憲兵毎日ぐーるぐる♪」

提督「いや、テレビ有るし、ラジオは無いがネットは使えるし、それにバーは有るだろ」

伊19「オラこんな鎮守府嫌だ、オラこんな鎮守府嫌だ、東京へ出るだ、東京へ出だなら、銭コア貯めで、東京でベコ飼うだ♪」

提督「そういえばつい最近まで東京で猫飼うだと思ってたな。で、たまたま歌詞を読んでベコ(牛)かい!ってなった」←実話

伊19「銭コア貯めで、東京でベコ飼うだ♪」

提督「なぁ、イク三、何がそんなに不満なのか教えてくれ。改善できる所は改善するから」

伊19「イクは幾三じゃないのね!それと別に不満なんて無いのね」

提督「じゃあ何であんな曲を?」

伊19「卯月ちゃんから提督の好きな曲だって勧められたのね」

提督「そうっすか」

伊19「喜んでもらえた?」

提督「悪いが、別に好きな曲じゃない」

伊19「え?」

提督「つまり卯月にはめられたってことだ。いつものイタズラだな」

伊19「くやしーのね!」


霰「んちゃ!霰、歌います」

キット「♪~」

霰「きったぞ、きたぞ、霰ちゃん♪」

霰「キイーン、キンキン、キンキンキーン、テケテケ、テッテンテーン♪」

提督「霰さん、ピンク色のう○こを棒に刺しながら歌うのは止めてください。お願いします」

島風「うっほほーい、かくっいー!」

提督「!!!」

鳳翔「島風ちゃん、霰ちゃんの真似しちゃダメですよ」

島風「えーっ!どうしてですか?」

提督「お願いします。止めてください」

島風「仕方ないなー」

キット「♪~」

五月雨「五月雨は緑色、悲しくさせたよ一人の午後は♪」

五月雨「恋をして、淋しくて、届かぬ思いを暖めていた♪」

五月雨「好きだよと言えずに初恋は、ふりこ細工の心♪」

提督「五月雨ェ・・・、自分の名前が歌詞に入ってる曲が流行ってるのか?」

鳳翔「きっとそうなんでしょうね(でも、何でそんな古い曲を?)」

夕張「五月雨ちゃん尊い」ボー

提督「は?」クルッ

鳳翔「え?」クルッ

提督「あのー、夕張さん?」

夕張「はっ、私は何を?」

提督(これは重症だ)

鳳翔(これは重症ね)

夕張「ところで提督」

提督「どうした?」

夕張「私にはいつ指輪をくれるんですか?」

提督「(カエサルの気持ちが分かった気がする)夕張、お前もか」

夕張「冗談ですよー。提督が吹雪ちゃん以外に指輪を渡す気が無いのは分かってます。最初にジュウコンしないって宣言して、今も気持ちは変わってないでしょうし」

提督「うぅ・・・心と胃が痛い」


キット「♪~」

陽炎「窓ガラス、流れ落ちゆく雨を♪」

~中略~

陽炎「愛はかげろう、つかの間の命、激しいまでに、燃やしつづけて♪」

陽炎「別れはいつも、背中合わせに、人の心をゆらして♪」

提督「陽炎も何でそんな曲を知ってるんだ?俺もまだ生まれてないぞ。ねぇ、鳳翔さ・・・って居ない」

キット「♪~」

鳳翔「さあ眠りなさい、疲れきった体を投げ出して、青いそのまぶたを、唇でそっとふさぎましょう♪」

提督「鳳翔さんまで・・・」

龍驤「さすが、お艦!聖母(おかん)たちのララバイやで!あはははは」

提督「全く笑えないから」

鳳翔「この海は戦場だから、男(ていとく)はみんな、傷を負った戦士♪」

提督(傷を負っているのは艦娘の皆じゃないですか?男なのに戦えない自分が情けない)

龍驤「気にする必要無いんやで。それぞれ役割ちゅうもんがあるんや」

提督(コイツ、俺の心を読んでやがる)

赤城「鳳翔さん、素晴らしすぎます」号泣

加賀「圧倒的マドンナ感!」号泣

鳳翔「小さな子供の昔に帰って、熱い胸に、甘えて♪」

赤・加「鳳翔さーん」ダッ

鳳翔「よしよし、二人とも甘えん坊ですね(提督は来てくださらないのですね)」

龍驤「君は行かんでええんか?」

提督「俺はマザコンじゃねぇ」

龍驤「せやな。司令官はロ『ロリコンでもない!』」

提督「ロリコンは向こうだ」ユビサシ

新提「ハァハァ、朝潮ちゃ~ん」

朝潮「ち、近寄らないでください!」

龍驤「うわぁ・・・。ちょっと朝潮を助けてくるわ」

提督「頼む」

龍驤「おい、新人!朝潮が嫌がってるやろ!」

新提「ハァハァ、龍驤ちゃ~ん」

龍驤「うちは駆逐艦やないで!空母や!」


ドンドコドンドコ

提督「ん?」チラッ

鳳翔「何の音でしょうか?」チラッ

大淀「霞ちゃんを称えよー」

足柄「称えよー」

清霜「称えよー」

朝霜「称えよー」

霞「ちょっと!あんたたち止めなさい!」

足柄「霞ちゃんを称えよー」

大淀「称えよー」

清霜「称えよー」

朝霜「称えよー」

霞「だから止めなさいってば!」赤面・涙目

提督「」白目

鳳翔「」白目

大淀「霞ちゃんを称えよー」

鳳翔「あの、提督」

提督「鳳翔さん、俺たちは何も見てません。聞いてません」

鳳翔「そうですね」

霞「見てないで止めなさいよ!クズ!」

提督(足柄はともかく、大淀はいつからあんなキャラに?)

霞「聞いてるの?このクズ!助けなさいよ!」

鳳翔「霞ちゃん、提督をクズ呼ばわりは止めましょうね」

霞「はぁ?何でよ?私がコイツを何と呼・・・」

鳳翔「・・・」ゴゴゴゴゴ

霞(この瞬間、私は鎮守府内に絶対に逆らってはいけない人物が居ることを思い出しだ)

霞(まずは、クズ司令官のヨメカッコカリである吹雪。あの子は司令官の命を狙う様な大それたことをしでかさない限り無害だ。そして、そんなバカはこの鎮守府には居ない)

霞(次に、妖精さんたち。あの方々を怒らせると、艤装の整備を手伝ってもらえないどころか艤装に細工をされ、戦闘中の事故に見せかけて沈められるかも知れない。嫌だ!沈みたくない!)←霞の妄想

霞(最後に鳳翔さん。彼女に逆らったりしたら、ご飯抜きにされる!!!姉妹にまで迷惑がかかるかも知れない!)←あくまで霞の妄想

霞(他にもLove勢と呼ばれる勢力、忠犬(時雨)、狂犬(夕立)も居るけど、彼女達の比ではない!)←この間0.01秒

霞「ご、ごめんなさい!司令官、お願いします。止めさせてください」

提督「あー、大淀、足柄。霞が嫌がってるからその辺にしてやれ」

足柄「えー」

大淀「仕方ないですね」

足柄(何で止めるのよ?)ヒソヒソ

大淀(提督の居ない所に移動して続けましょう)ヒソヒソ

足柄(いいわね!)ヒソヒソ

瑞鶴の爆撃に関しては『じゃれているだけ』なので、提督暗殺(未遂)には含まれません。
瑞鶴に爆撃された程度で死ぬようでは提督にはなれないのだよ。


キット「♪~」

アイオワ「ラブ ミー テンダー ラブ ミー スィート♪」

提督「今日はプレスリーか」

サラトガ「プレスリーは素晴らしい方です」

アイオワ「あら、プレスリーは知ってるのね」

提督「当然だろ。アメリカを代表する歌手で俳優じゃないか」

鳳翔(アイオワさんはジェームズ・ディーンなんかも好きそうですね)

吹雪「司令官、プレスリーって誰ですか?」

提督「え?」

鳳翔「え?」

サラトガ「え?」

金剛「ブッキー、プレスリーを知らないんデスカ?」

吹雪「はい」

提督「ジェネレーションギャップを感じてしまった」

鳳翔(あら?そういえば提督が生まれるより前にプレスリーは亡くなってたんじゃ?)

金剛「プレスリーと言うのはデスネ、『死亡○戯』や『燃えよドラ○ン』で主演を務めた香港のアクション映画スター、デース」

提督「それはブルースだ。リーしか合ってないし」

金剛「イングリッシュ・ジョーク、デース。プレスリーとはアメリカの有名な歌手で、娘はマイコーやハゲ(※)と結婚したり離婚したりしているデース」

吹雪「へー、そうなんですか。マイコーやハゲの元奥さんのお父さんとは知りませんでした」

提督「ハゲって・・・、いや、誰のことを言っているか分かるけどさ」

鳳翔「そういえば提督は彼をハゲ散らかす・ケイジと呼んでいましたね」

提督「まさか吹雪が聞いているとは思いもしませんでした。発言には気をつけないといけませんね」

金剛(ブルースと言えば提督はウィリスをカッコイイ方のハゲと呼んでましたネ)


※ニコラス・ケイジ


陸奥「今日はお姉さんも一曲歌っちゃうぞ」

キット「♪~」

陸奥「叩けボンゴ、響けサンバ、踊れ南のカルナバル♪」

~中略~

陸奥「オーレオレ、マツケンサンバ♪」

マツケンサンバ!

陸奥「オーレオレ、マツケンサンバ♪」

マツケンサンバ!

陸奥「あぁ、恋せよ、アミーゴ、踊ろう、セニョリータ」

アミーゴ!

セニョリータ!

長門(な、何と!駆逐艦の間ではサンバがブームなのか!これはいいことを知った!)

睦月「陸奥さん、カッコイイのね!」

暁「まさに本物のレディって感じよね!」

長門(サンバを歌えば駆逐艦にモテモテになれる!)

~長門妄想中~

睦月「長門さん、カッコイイのね!」

暁「流石、長門さん。本物のレディは一味違うわね!」

松風「君、カッコイイね!」

夕雲「提督のことなんてどうでもよくなってきたわ。夕雲は長門さんに付いて行きます♡」

夕立「夕立も長門さん大好きっぽい!」

時雨「僕ももう、提督なんてどうでもいいよ。これからは長門さんの時代だ」

浦風「うちも長門さんに鞍替えするわ」

ナガトサーン
ダイスキー
キャッキャ

~妄想終了~

長門「あはは」ヨダレダラーッ

陸奥「ちょっと、長門!どうしたのよ?気持ち悪い顔して。ヨダレ垂れてるわよ」

長門「ん?陸奥か。何でもない」キリッ

陸奥(一体、何を妄想してたのかしら?)


長門(よし、ここで駆逐艦に受けそうな曲を一曲やるか!)

キット「♪~」

長門「オーレ!スブタDEサンバ!♪」

長門「しゃくしゃくしゃくねつオーラオーララ♪」

長門「しゃくしゃくしゃくねつオーララ♪」

長門「ヤンチャしたよ遠い目をして♪」

深雪「サッカーしようぜ!」

白露「いいねー」

ゾロゾロ

提督「今度はあっちではサッカーが始まったか。皆、元気でいいな」

長門「得意げにあら薄笑い、小耳に挟んでお茶噴いた♪」

長門「自慢にならない武勇伝だね♪」

長門「しゃくしゃくしゃくねつスブタDEサンバ♪」

深雪「みゆキーック!」

ピューン

深雪「やべっ!司令官の方に飛んでった!」

神風「司令官にサッカーボールが飛んできたわ!」

春風「!!!」

神風「司令かーん、危ないわよー」

提督「ん?」クルッ

春風「春風流剣術、春風の舞」

スパッ

提督「!!!」

神風「久しぶりに見たわ。春風の剣」

春風「司令官様、お怪我はありませんか?」

提督「え?あ・・・、うん。春風のおかげで助かったよ。ありがとう(危うく弟子にしてください!って言いそうになった)」

春風「司令官様はあの程度ご自分で対処できましたね。出しゃばった真似をしてしまい申し訳ありません」

提督「いや、春風が助けてくれないとボールが顔面直撃で今頃のびてたぞ」

春風「そんなにご謙遜なさらなくても」

長門「しゃくしゃくしゃくねつオーララ♪」

長門(これで私も駆逐艦の人気者に!)チラッ

長門「って誰も居ない!」ガーン


新提「ハァハァ、龍驤ちゃ~ん」

龍驤「ひぃ~、だから、うちは空母や言うとるやろ!(泣)」


~少し離れた場所~

ドンドコドンドコ

大淀「称えよ~」

足柄「称えよ~」

清霜「称えよー」

朝霜「称えよー」

霞「だから止めなさいってば!」涙目

大淀(涙目の霞ちゃんも可愛いです)

足柄(涙目の霞ちゃんも可愛いわー)

仕込み杖が有るんだから、仕込み傘も有りだろって冗談で書いてたら、実在するのね・・・。
日本人怖い。


ポーラと言えば酒ってことで散々酒の歌をネタにしてきたけど、
もう「男と女のラブゲーム」位しか思い浮かばない。

ポーラ「飲み過ぎたのは、あなたのせいよ♪」

提督「お前はいつも飲み過ぎてるだろ(怒)」

って感じのやり取りが目に浮かぶ。


本日はここまで。

ここの提督は山城や曙みたいな勢からの好感度は高いのに
長門や那珂といったよくわからない勢からの好感度が散々すぎるww

今日、ローソンから加賀さん目覚まし(と思われる物)が届いたぜ!
昼間外出していて不在表入ってたけど、帰ったら既に当日の再配達受付時間過ぎてた(涙)
受け取りは明日・・・。
果報は寝て待てってことだな(違う)。

本日分、始まります。


-昼 食堂-

松風「君たちも付いておいで!」

吹雪「松風ちゃん、カッコイイな~」

提督(何っ!吹雪はああいう、ヅカっぽいのが好みだったのか!?)

吹雪「司令官」

提督(しかし、どうしたらヅカっぽく成れるのか全く分からん。ヅカと言えばその昔、ファミリーランドという名の遊園地があったと古い文献で読んだことがる)

吹雪「司令官?」

提督(いや、まぁ、ファミリーランドには小学生の頃に何度か行ったことがあるが)

長門「」ポタポタ

陸奥「ちょっと、長門!鼻血出てるわよ!ねぇ!え?気絶してる!?」

提督(あとはヅカと言えば手塚ちぇんちぇいか?リボンのナイトなのか?しかし、キットは白馬ではなく、黒いトランザムだ)

吹雪「司令官、どうしたんですか?」

提督「ん?ああ、すまん。考え事をしていた」

陸奥「提督、悪いんだけど、長門を医務室に運ぶのを手伝ってもらえないかしら」

提督「長門はどうしたんだ?」

陸奥「あの子(松風)の影響みたい」

提督「なるほど。それなら納得だ」

吹雪「そうですね」

提督「そういうことなので、俺は長門を運んでくる」

吹雪「はい。では、先に執務室に戻りますね」

新提「雷ママァ~ッ」

雷「もーっと私に頼っていいのよ」

吹雪「あの」

提督「俺たちは何も見ていない、聞いてない」

陸奥「そうよ。何も起きてないわ」

吹雪「そう・・・ですね」


-廊下-

提督「長門を医務室へ送り届けたはいいが、ヅカっぽく成るにはどうしたものか・・・」

提督「う~ん・・・」

ポクポクポク

チーン!

提督「そうだ!夕張に相談してみよう!アイツ、アニメが好きらしいし、そういうキャラに詳しそうだ」


-工廠-

提督「バリえも~ん(泣)」

夕張「誰がバリえもんですか!」

提督「道具出してよぉ~」

夕張「いい加減にしないと怒りますよ」

提督「すまん。ふざけ過ぎた」

~事情説明中~

夕張「では、デ○ラー総統なんていかがですか?」

提督「鎮守府に下品な艦娘は不要だ」ポイッ

夕張「うん。何か違いますね」

提督「そうだな」

夕張「じゃあ、13閣下なんていかがですか?」

提督「閣下か」

夕張「このグラスを持ってみて下さい」つワイングラス

提督「私は敗者になりたい」

夕張「良い感じです!」

提督「そうか?」

夕張「はい!」

提督「ふむ。やはり夕張に相談して正解だったな。つまらん物だが、受け取ってくれ」つ間宮券

夕張「いいんですか?」

提督「相談に乗ってもらった礼だ」

夕張「有り難く頂戴します!それで衣装ですが」

提督「衣装?」

夕張「コスプレした方が雰囲気出ますよ」

提督「そうだな」

夕張「今から妖精さんに頼めば、明日の朝には完成しますよ」

提督「そんなに早いのか!では、早速頼もう」


-翌朝 食堂-

提督「あそこが空いてるな」

吹雪「そうですね。あそこに座りましょうか」

吹雪「いただきま『ごちそうさまでした!』」

吹雪「え?」

提督「先に執務室に行ってるから、ゆっくり食べてから来てくれ」

吹雪「あ、はい(赤城さんや、加賀さんですら真っ青な速度で食べ終わってます。あなた、カー○ィですか?)」

提督(今日は妖精さんに作ってもらった衣装を受け取らないといけないから、急がねば)


-執務室前-

吹雪「司令官、どうしたのかな?急ぎの用事なんて無かったはずだけど」

ガチャ

提督「おはよう、レディ。さぁ、今日の業務を始めようか」

吹雪「???」

提督「どうしたんだね?」

吹雪「あ・・・、え、な、何でもありません!」

カタカタカタカタ

吹雪(司令官どうしたんだろう?今日は雰囲気が違うし、コスプレ?してるし。でも、軍服なのは間違いないけど)チラッ

提督「どうしたんだね?」

吹雪「何でもありません!」

提督「今日は随分そわそわしているが、調子が悪いのかね?」

吹雪「いえ、大丈夫です!(調子が悪いのでは無く、司令官の格好が気になって仕方ありません!)」


-昼 食堂-

提督「やあ、レディ。今日も美しいな」

暁「暁は一人前のレディだから当然よ!」

明石「閣下」

提督「どうしたんだね?」

明石「開発について打ち合わせをしたいことがあります」

提督「分かった。後ほど、工廠を訪ねる」

明石「お願いします」

吹雪(明石さんまで!一体、何が起きてるの!?)

卯月「司令官、今日は一段とステキ~!嘘じゃないぴょん!」真顔

提督「ははは。ありがとう」

瑞鳳「提督、今日は金粉を散らしたエレガントな卵焼きを作りました。よかったら召し上がってください!」

提督「ありがとう。頂くよ」

吹雪(もう、どこから突っ込んでいいのか分かりません・・・)

榛名「」ポタポタ

比叡「榛名!鼻血出てる!」

榛名「」ポタポタ

比叡「榛名?立ったまま気絶してる!?お姉さま、榛名が!」

金剛「」ポタポタ

比叡「ヒエー!お姉さままで!?」

霧島「私の計算によると、司令の影響でしょう」

比叡「ヒエー!」

高雄「今日の提督は素敵・・・♡」

愛宕「あら、それじゃあ、普段は素敵じゃないみたいじゃない」

高雄「そんなこと無いわ!普段以上に素敵って意味よ!」

愛宕「うふふっ♪そんなにムキにならなくても、分かってるわよ~」

高雄「もう!」

吹雪(食堂は大混乱です)

新提「霞ママァーッ」

霞「何よ!この、クズ!」

吹雪(こんな状況でも、あの人はいつも通りです)


-昼食後 執務室-

吹雪「あの、司令官」

提督「どうしたんだね?」

吹雪「もしかして、昨日のことを気にしてますか?」

提督「昨日のこと?何の話だ?」

吹雪「私が松風ちゃんをカッコイイと言ったことです」

ピクッ

提督「な、何を言っているのか分からないな」

吹雪「それしか考えられません!」

提督「何を言っているのか分からないな」

吹雪「私はいつも通りの司令官が好きです!無理してかっこつけようとしないで下さい」

提督「・・・。吹雪の好みに合わせようとしたが、失敗だったか」

吹雪「えっ?私の?」

提督「ああ、吹雪は松風の様なヅカっぽいのが好きなんだろ?」

吹雪「ち、違います!確かに松風ちゃんをカッコイイと思いましたが、私、ヅカファンではありません!」

提督「な、何ぃ!そうだったのか・・・」

吹雪「勘違いさせる様なことをしてしまって、ごめんなさい。でも、私の好みに合わせようとしてくれたのは嬉しかったです」

提督「吹雪」ギュッ

吹雪「司令官♡」

キット「これにて一件落着ですね」フォンフォン


-天井裏-

青葉「随分お熱いことで。見せ付けてくれますねぇ」


-夕方 執務室-

提督「今日の業務、終了っと」

吹雪「お疲れ様です」

キット「お疲れ様です」フォンフォン

提督「吹雪とキットもお疲れさん」

吹雪「あの、お願いがあるんですが」

提督「どうした?俺に出来ることなら聞くぞ」

吹雪「実は、その」

提督「うん」

吹雪「司令官の膝の上に座って、頭を撫でて欲しいな~なんて(キャー、どうしよう!言っちゃった!///)」

提督「何だ、そんなのでいいのか」

吹雪「やっぱり、ダメですよね」

提督「いや、いいぞ。おいで」

吹雪「え!?いいんですか?」

提督「何をそんなに驚く?特に拒否する理由も無いんだが」

吹雪「そ、そうですよね。では、失礼します」←対面は恥ずかしいので、背中を向けて座っている

提督「いつも秘書をしてくれてありがとう。疲れてないか?」ナデナデ

吹雪「大丈夫です!」

提督「それならいいが、吹雪ばかりに担当してもらうのも悪いし、交代制にするか?」ナデナデ

吹雪「そんなっ!ダメですぅ!」

提督「吹雪がいいと言うなら構わないが、何だか悪い気がしてな」ナデナデ

吹雪「秘書艦はケッコン艦の特権です!特別な事情が無い限り、この権利を譲る気はありません!」

提督(そんなに言うほどのものなのか?)

提督「分かった。でも、調子が悪い日はちゃんと言ってくれよ。無理して仕事をさせる訳にもいかないし、他の誰かに頼むから」ナデナデ

吹雪「はい!」


~数分後~

吹雪(先日、卯月ちゃんが司令官に抱きついて撫でてもらってたのが羨ましかったけど、やっと私もしてもらえた!///)

提督(あぁ~、何かいい匂いがする~)ナデナデ

吹雪(あぁ~、幸せ~)ニヘラ

提督(ヤベッ!興奮してきた!)ナデナデ

吹雪(天にも昇る気持ちってこういうのを言うのかな?)ニヘラ

提督(鎮まれ、鎮まるんだ、ジュニア!荒ぶるな!)ナデナデ

吹雪(何だろう?何かお尻に当たってる様な?)ニヘラ

提督(そうだ!こういう時は素数を数えればいいと聞いたことがある!・・・。素数って何だ!?クソッ、こうなったら円周率だ!3.14159・・・)ナデナデ

提督(2384626433・・・治まってきた)ナデナデ

吹雪(あれ?やっぱり気のせいかな?)ニヘラ


-天井裏-

青葉「バッチリ撮影されているとも知らずいちゃつくとはいい度胸ですねぇ」

青葉「高いお金を出して買った高級チョコで妖精さんを買収した甲斐がありましたねぇ」

青葉「キットですら感知出来ない高性能隠しカメラを造ってもらえるなんて、本当に妖精様様です」

青葉「それにしても吹雪さん、幸せそうでいいなぁ~、羨ましい」


~青葉妄想中~

ドアバーン

青葉「司令官にお願いがあります!」

提督「ドアは静かに開けてくれないか」

青葉「青葉を膝の上に乗せて、頭を撫でてください」

提督「話を聞いてくれませんかねぇ」

青葉「コレ(吹雪を膝に乗せて頭を撫でている写真)を鎮守府中にばら撒いてもいいんですかぁ?」ニヤニヤ

提督「!!!」

青葉「どうですかぁ?」ニヤニヤ

提督「くっ。何故、そんな写真を持っている?」

青葉「そんなことはどうでもいいんです。するんですか?しないんですか?」

提督「分かった。要求を呑もう」

青葉「では、失礼します」

ナデナデ

青葉「はぁ~極楽、極楽」

ナデナデ

青葉(ん?お尻に何か当たっている様な?)

ムニュッ

モミモミ

青葉「きゃあ!司令官、どこを触ってるんですか!?///」

提督「本当は、こうなることを望んでいたんだろ?(ゲス顔)」モミモミ

青葉「ち、違います、青葉は・・・///」

提督「口で否定している割には、体は素直じゃないか」モミモミ

青葉「こんなことをしたら吹雪さんが・・・、司令官には吹雪さんという立派な奥さんが居るじゃないですか!///」

提督「吹雪はお子ちゃまだから、こんなこと出来ないからな。それにアイツは初期艦だからお情けで指輪を与えただけだ」モミモミ

青葉「そ、そんな!それに、青葉なんかより、金剛さんの方が///」

提督「俺が本当に愛しているのは青葉、お前だ」モミモミ

青葉「し、司令官///」

提督「俺のジュニアがもう我慢の限界だと叫んでいるんだ!」モミモミ

青葉「あの、初めてだから優しくしてください///」

~妄想終了~

青葉「みたいな・・・。うへへ」ジュルッ

青葉「おっと!こうしては居られない。早く新聞を書かないと!」


-翌朝 駆逐艦寮 吹雪型私室-

叢雲「キーッ!なによコレ!」バン

白雪「どうしたの?叢雲ちゃん。朝から元気だね」

叢雲「コレ見なさいよ!」つ青葉新聞

『目線にモザイクの入った駆逐艦娘Fのにやけ面』

白雪「わぁ~、吹雪ちゃん、幸せそうな顔してるな~」

叢雲「幸せそうな顔してるな~じゃないわよ!何で吹雪だけ、アイツにこんなことしてもらえるのよ!」

白雪「叢雲ちゃん、やきもち妬いてるんだ?」

叢雲「ち、違うわよ!」

初雪「吹雪お姉は司令官とケッコンしてる・・・この位普通だと思う」

白雪「そうだよね~。でもいいなぁ。今度私もお願いしてみようかな」

叢雲「!!!」

初雪「私も・・・して欲しい」

叢雲「裏切り者ー(泣)」ダッ

白雪「行っちゃった。どうしたんだろう?」

初雪「さあ?」


-駆逐艦寮 談話室-

叢雲(はぁ・・・部屋を飛び出したはいいけど、どうしたものか)トボトボ

夕立「吹雪ちゃん、幸せそうな顔してるっぽい~」

夕雲「本当に幸せそうね」

叢雲(あれは・・・夕立に夕雲?)

夕立「夕立たちもお願いしたら、またしてくれるかな?」

叢雲(また?またってどういうことよ?)

叢雲「ちょっとアンタたち」

夕立「叢雲ちゃんっぽい!」

夕雲「あら、叢雲さん。どうしたんですか?」

叢雲「今、『またしてくれるかな?』とか言ってたわよね?どういうこと?」

夕雲「どうも、こうも、今朝の新聞の吹雪さんのように、私たちも提督のお膝に乗せてもらって、頭を撫でてもらったことがあるだけよ。あの時は浦風さんと磯風さんも居たわね」

叢雲「なっ・・・」

夕立「とっても気持ちよかったっぽい~。そういえばあの時、夕立のお尻に何か当たってたけど、何だったのかな?」←分かってない

夕雲「あら、それは提督が喜んでいた証拠よ」←分かってる

叢雲「ちょっ・・・///」

夕立「提督さんのお膝に乗せてもらって撫でてもらったら、提督さんが喜ぶの?」

夕雲「ええ、そうよ」

夕立「じゃあ、今からお願いして来るっぽい~!」

夕雲「夕立さんはこれから出撃でしょ?」

夕立「あ!そうだった・・・」シュン

夕雲「帰ってきてからにしましょうね」

夕立「そうするっぽい!それじゃ、お仕事に行ってくるっぽい!」ダッ

叢雲「ちょっと、アンタ!」

夕雲「あら、叢雲さん、怖い顔してどうしたんですか?」

叢雲「アンタ、分かっててわざと夕立にああ言ったでしょ?」

夕雲「何の話ですか?もう少し具体的に言ってもらわないと分からないわ」ニヤニヤ

叢雲「つ、つまり///」

夕雲「つまり?」ニヤニヤ

叢雲「司令官のおち・・・///」

夕雲「おち?」ニヤニヤ

叢雲「あーっ!!!もういいわ!この話は終わり!」

夕雲「叢雲さんって案外、初心なのね」

叢雲「余計なお世話よ!///」


-同刻 戦艦寮 金剛型私室-

榛名「お姉様、大変です!」バン

金剛「榛名、どうしたノー?」

榛名「コレを見てください!」つ青葉新聞

『目線にモザイクの入った駆逐艦娘Fのにやけ面』

金剛「ワーォ!ブッキー、幸せそうな顔ネー」

榛名「榛名も同じようにして欲しいです!」

霧島「私の計算によると、榛名は既成事実を作るつもりですね」

比叡「ヒエー」

金剛「榛名、流石に私たちがコレをしてもらうのは不味いヨー」

榛名「どうしてですか?」

金剛「ホラ、榛名だって分かってるでショー?」

榛名「?」

金剛「だから、駆逐艦の子たちならともかく、私たちは大人だから」←普段から提督に抱きついている艦娘その1

榛名「榛名は・・・襲われても構いません!」

比叡「ヒエー」

金剛「そういうのは、大きな声で言うことじゃありマセン!」

榛名「榛名は大丈夫です!」

霧島「もう、こうなってしまっては止まりません」


-執務室-

コンコン

叢雲「叢雲よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

叢雲「なっ・・・!」

提督「初雪、そろそろ約束の時間だが、もういいか?」ナデナデ

初雪「ん、満足した」

叢雲(何で初雪が居るのよ!)

初雪「司令官、また今後お願いしてもいい?」

提督「忙しい時でなければな」

初雪「ありがと」スタスタ

初雪「叢雲もガンバレ」ボソッ

バタン

提督「叢雲はどうしたんだ?」

叢雲「アンタに頼みたいことがあって来たのよ」

提督「そうか。俺に出来ることなら叶えてやるが、あまり無茶な要求は止めてくれよ」

叢雲「私もさっきの初雪みたいにしなさい」

提督「へ?」

叢雲「初雪にしたのと同じことをしなさいって言ったのよ!」

提督「叢雲、熱があるのか?」

叢雲「そんな訳無いでしょ!」


提督「それならいいんだが、珍しいな」

叢雲「私がこんなこと頼んじゃいけないって言うの?」

提督「いや、そんな訳無いだろ」

叢雲「そう。ならいいわ。じゃあ、座るわよ」

提督「ああ。初雪は5分だったから、叢雲も5分でいいか?」ナデナデ

叢雲「それでいいわ。私だけ長くしろって言うのは不公平だからね」

叢雲「そういえば、吹雪はどうしたの?」

提督「吹雪は近海を哨戒中だ」ナデナデ

叢雲「そう(居ない方が好都合だから良かったわ)」

提督(柔らかい。ヤベッ!ちょっと興奮してきた。落ち着け、俺!叢雲は将来、義理の妹になるんだ!そうならない未来も存在するだろうが、それはあくまで可能性の一つでしかない)ナデナデ

叢雲(おかしいわね。何も反応が無い)

提督(妹に対して欲情など以ての外。落ち着け、ひっひっふー)ナデナデ

キット(アドミラル、その呼吸法は妊婦のためのものであり、心を落ち着けるためのものではありません)

叢雲(さっきから呼吸が変だけど、何なのよ)

提督(よし、落ち着いてきた)ナデナデ

叢雲(夕立や夕雲に対しては随分反応してたという割りに、何なのよ!私じゃ不満なの!)

提督(このまま心を無にしてやり過すんだ。明鏡止水の境地だ)ナデナデ

叢雲(確かに夕立には勝てないけど、夕雲ならそこまでボリューム変わらないじゃない!)

~5分後~

提督「そろそろ約束の時間だが、もういいかな?」

叢雲「そうね(何で何も反応しないのよ!私じゃ力不足って言うの!?)」

提督(何とか耐えたが、これ以上はキツイ。早く降りてくれ)

叢雲「それじゃ、私は帰るわ」トボトボ

提督(叢雲の奴、元気が無いがどうしたんだ?)


コンコン

翔鶴「翔鶴です。宜しいでしょうか?」

提督「どうぞ」

翔鶴「あの、提督。お願いがありまして・・・」

提督「今日は多いな。あまり無茶な要求はしないでくれよ。と、言っても、翔鶴が無茶な要求をするとは思えんが」

翔鶴「提督の膝の上に載せていただいた状態で撫でて欲しいです!」

提督「」ブッ

翔鶴「ダメですか?」ウルウル

提督「いや、ダメじゃないぞ(一難去ってまた一難かよ。叢雲は耐えたが、翔鶴は耐えられるだろうか・・・)」

翔鶴「では、失礼します」

提督(抱きついてきただとっ!!!翔鶴よ、本気で俺の理性を殺ろす気か!しかも、何でわざとらしく胸当て外してるんだよ!)

翔鶴「提督?撫でてください」

提督「お、おう。すまん」ナデナデ

翔鶴「提督、もう一つお願いがあります」

提督「何だ?」ナデナデ

翔鶴「絶対に私たちの前から居なくならないと約束してください」

提督「お前たちを残して居なくなる訳が無いだろ」ナデナデ

翔鶴「ゴリアテ」ボソッ

提督「えっと・・・その件に関しては非常に申し訳無いことをしてしまったと反省している所存であります」ナデナデ

翔鶴「もし、提督が居なくなったら私たちは・・・」

提督「心配するな。もう二度とあんなことは起きないさ」ナデナデ

翔鶴「約束ですよ」

提督「ああ、約束する」ナデナデ


-執務室前-

青葉「はーい!皆さーん、整理券を一枚ずつ取ったら、一列に並んでくださーい」

瑞鶴「翔鶴姉の次は私ね」

山城「私は提督のことなんて好きじゃないわ。そう、これは姉さまのためよ」ブツブツ

扶桑「山城、もう少し素直になってもらえないかしら」

長門「提督に甘えていいなんて、胸が熱いな!」

陸奥「あら、あらあら♪」

大井「北上さんが変なことをされないようにするために、身代わりになりに来たのよ。そうよ!私は嫌だけど北上さんのためだから」ブツブツ

北上「提督は変なことなんてしないよ~。もっと提督を信じてあげなよ」

赤城「楽しみですね、加賀さん」

加賀「提督に撫でてもらえるなんて、流石に高揚します」

夕立「提督さんに喜んでもらうっぽい!」

阿賀野「提督さんに撫でてもらえるなんて、楽しみだね♪」

能代「阿賀野姉、提督にあまりご迷惑をかけちゃダメよ」

矢矧「ふふっ、楽しみね」

酒匂「ぴゃー///」

鳳翔「どうしましょう・・・気持ちを抑えきれず並んでしまいました///」

暁「提督にナデナデしてもらうのは一人前のレディとして当然よ!」

響「ウラー」

雷「もーっと私に頼っていいのよ」

電「なのです!」

龍田「天龍ちゃんも提督に甘えたいのよねぇ~♪」

天龍「バッ、そんなんじゃねぇし!///」

グラーフ「アドミラルと二人きり。ふふふ」

プリンツ「アドミラルさんから変なことされちゃったらどうしよう///」

霞「これもあのクズのためなのよ!」

曙「そうよ、クソ提督のためよ!」

満潮「その通りだわ!」

磯風「司令、礼として手料理を用意しているので楽しみに待っててくれ」

雪風「司令に幸運の女神のキスをおすそ分けです」


浜風「これは私利私欲ではなく提督のためであって・・・」ブツブツ

浦風「うちが提督さんを喜ばせるんじゃ。ふふっ♪」

愛宕「ぱんぱかぱ~ん♪」

高雄「それにしても、摩耶が並ぶとは思わなかったわ」

摩耶「あたしだってそういう気分の日はあるし///」

鳥海「もう、摩耶ったら。提督に撫でて欲しいって素直に言ったら?」

夕雲「この行列に並べば提督に甘えてもらえるのね。うふふ」

川内「これは参加しないと損だよねー」

神通「ええ。その通りです」

那珂「那珂ちゃんは皆のアイドルだけど~、今日は提督だけのアイドルになってあげる」

蒼龍「提督の膝に座って撫でてもらったら、江草隊の整備に支障が出ちゃう♡」

飛龍「そういう割には嬉しそうじゃない♪」

鈴谷「もてる男は辛いねー(笑)」

熊野「特別にこの熊野を撫でる権利を差し上げますわ」

大和「今から緊張してしまいます」

島風「おうっ!」

天津風「もう直ぐあなたの天津風が会いに行くわよ」

榛名「お姉さま、行列になってます!」

金剛「」ポカーン

ワイワイ
ガヤガヤ

吹雪「あの、青葉さん。この行列は一体?」

青葉「あ~これはですね~、って吹雪さん!?」

一同「!!!」ダッ

吹雪「蜘蛛の子を散らしたように皆さん居なくなりましたが(汗)」

青葉「そういうことなんで。じゃ!」ダッ

吹雪「え?え?」


翔鶴「提督、ありがとうございます」

提督「満足してもらえたようで何よりだ」

翔鶴「では、そろそろ失礼します」スタスタ

ガチャ

翔鶴「あら、吹雪さん。お疲れ様」

吹雪「お疲れ様です」

バタン

翔鶴「瑞鶴?何処に行ったのかしら?」キョロキョロ

提督「ああ、吹雪。お帰り」ゲンナリ

吹雪「司令官、どうしたんですか?随分お疲れのようですが」

提督「欲求と理性のせめぎ合いで疲れただけだ」

キット「その通りです」フォンフォン

吹雪「?」


-甘味処 間宮-

長門「吹雪が帰ってきてしまったせいで中止になってしまったが、やはりこの整理券は無効になるのか?」

青葉「いいえ」ニヤッ

長門「まさか!」

青葉「ええ、そのまさかです。吹雪さんが居ないタイミングを見計らって、整理券順に続けていきますよ」

長門「ふふふ。それでこそ青葉だ」

青葉「お褒め頂き光栄です!」

>>741
恐らく、書いてる奴の好みが反映された結果なんじゃないですかね?
↑他人事か!

うちの長門はLv98まで育てて、尚且つキラ付けまでして出撃してるのに昼間から一人で被弾しまくって
イラッとさせてくれるとか、そんなこと全然ないですよ!
大事な主力の一人です!

曙なんかは最初苦手だったけど、今ならラブリーエンジェルって呼べそう。
ただ、霞は未だに無理でござる。

次からしばらくシリアス(っぽい感じ)な話が続く予定です。

何故か「山下清霜」って言葉が頭に浮かんだので、
シリアスな話が終わったら書きたい。

絵の才能に目覚めた清霜と、嫉妬する秋雲。
そして、おにぎりと言えば私だ!と主張する響。
三つ巴の戦いが始まる・・・のか?

本日はここまで。

昨日、発生した奇跡を小ネタとしてお送りします。
イベント前の溶鉱炉って、皆何バカなことやってるんだ?って思ってたけど、意外とやってみるもんだ。

本編の続きはもう少々お待ちください。

本日分、始まります。


-工廠-

提督「無駄だと分かっているが、建造してみるか」

レーベ「やる前から無駄だなんて言わないでよ」

明石「そうですよ、提督。やる前から諦めてどうするんですか。元気出してください!」

提督「まだ苦しみたいか?いつかは、やがていつかはと!そんな甘い毒に踊らされ、一体どれだけの資材を投入してきた?」

グサッ

レーベ(うぅ・・・もうダメだ。今日、ダメなら僕はもう・・・)

キット「永遠に失敗が続くことはありません。今日こそは彼女が来てくれると信じましょう」フォンフォン

提督「そうだな。レーベ、頼む」

レーベ「うん」

『05:00:00』

提督「また長門型の艤装のスペアだろ。俺、詳しいから知ってるんだ」

明石「そんなにヤケにならないで下さい」

提督「執務室に居るから建造が終わったら知らせてくれ」

レーベ(もうダメだ。きっとダメなんだ)

明石「もう、提督ったら」

キット「山のように積みあがった長門さんの艤装の山を見ればアドミラルの気持ちも分からなくはありませんが」フォンフォン


-執務室-

ガチャ

吹雪「お帰りなさい」

提督「ただいま」

吹雪「建造はどうでしたか?」

提督「5時間だった」

吹雪「じゃあ、今日こそビスマルクさんが来てくれるかも知れませんね!」

提督「だといいけどな(投げやり)」

吹雪「もう!もっと自信を持ってください!」

提督「いや、自信って言われてもな。艦隊の指揮と違って建造は運以外の要素が無い訳だし」

吹雪「あまりウジウジしてると、司令官のこと嫌いになっちゃいますよ」

提督「!!! あー!何だか自信が湧いてきた!今日こそはいける!」

吹雪「ふふっ。その調子です」

~5時間後~

ジリリリリリーン

提督「ああ、もう5時間経ったのか?」

ガチャ

提督「もしもし」

明石「もしもし、明石です。建造完了しましたよ」

提督「分かった。直ぐ行くよ」

明石「お待ちしてます」

ガチャ

提督「建造が終わったそうだから、様子を見に行こうか」

吹雪「はい!」


-工廠-

レーベ「これで僕はお役目御免だ。首を吊らずに済んだ」バタッ

提督「おい!レーベ、しっかりしろ!」ユサユサ

吹雪「レーベちゃん!早く医務室に運ばないと!いや、この場合、入渠でしょうか?」

ビスマルク「Guten Tag. 私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルク。よおく覚えておくのよ。」

提督「」ポカーン

吹雪「え・・・(本当に来ちゃいました・・・)」

キット「おめでとうございます、アドミラル」フォンフォン

ビスマルク「提督?」

提督「ぷ」

ビスマルク「ぷ?」

提督「プリン」

ビスマルク「プリン?プリンじゃ無いわ、私はビスマルクよ!」

提督「プリンツ・オイゲンを呼ぶんだぁーっ!!!」

明石「は、はい!」

スピーカー「プリンツさん、大至急工廠へ!繰り返します、プリンツさん」

~1分後~

プリンツ「はぁはぁ・・・アドミラルさん、お呼びですか?」

ビスマルク「あら、プリンツじゃない」

プリンツ「え・・・ビ、ビスマルク姉さま?」

ビスマルク「久しぶりね」

プリンツ「姉さまー!」ダキッ

提督「良かった。本当に良かった」

吹雪「良かったですね、プリンツさん」

明石「あのー、提督。感動中に申し訳ないんですが、そろそろレーベちゃんをどうにかした方がいいんじゃないかと」

提督「ヤベッ、忘れてた」

吹雪(私も忘れてたとか言えません)

提督「俺はレーベを医務室に運んでくるから、プリンツは鎮守府を案内してやってくれ」

プリンツ「はーい」

吹雪「私は執務室に帰りますね」


-甘味処 間宮-

プリンツ「最後にマミーヤです。ここのスイーツはとっても美味しいんですよ!」

ビスマルク「それは楽しみね」

呂500「あ!ビスマルク姉さん、お久しぶりですって!」

ビスマルク「?」

呂500「私、呂500です。元U-511ですって」

ビスマルク「え?ユー?あなた、ユーなの?」

呂500「はい!」

ビスマルク「そんな・・・嘘よ・・・。あの儚く、深窓の令嬢のようだったユーだなんて信じないわ!嘘でしょ?プリンツ!」

プリンツ「いえ、残念ながら本当にあのユーです」

ビスマルク「提督ね?提督に何かされたのね?そうだと言って、ユー!」

呂500「提督は年下の女の子が好きなだけで、悪い人では無いですって」

ビスマルク「ロリコン!?許せない!あのユーをこんな風にするなんて・・・!」

呂500「年下とは言いましたけど、幼女とは言ってませんって」

ガラガラガラ

イラッシャイマセー

グラーフ「随分騒がしいな」

ビルマルク「グラーフ?」

グラーフ「ビスマルク!いつ来たんだ?」

ビスマルク「今日よ」

グラーフ「こうして艦娘として再開出来たことを祝って、今日は私が奢ろう。マミーヤのスイーツは絶品だ!」

ビスマルク「ダンケ!」

プリンツ(グラーフのおかげでアドミラルさんのこと忘れてる。でも、忘れてくれて良かった)

ワイワイ
ガヤガヤ

1つの鎮守府に同じ艦娘が複数存在することは無いという設定なので、5時間でビスマルクで無ければ長門型の艤装の予備が建造されると思ってください。
実際、うちの鎮守府には育成待ちの蒼龍や北上様が複数居ますが、同じ艦娘がうじゃうじゃ居る光景を想像するとカオスですからね。

本日はここまで。

Availの榛名Tシャツ、HPで写真見た時は、ピンクはねーわって思ったけど、実物は落ち着いた色でオサレだった。
柄が気に入って買ったはいいけど、謎だらけだな。

蠍と白鳥が目立ちまくっていたおかげで、夏の星座が描かれていることまでは分かったけど、榛名と何の関係が?榛名は射手座だから?
そして射手座から本来何も存在しないはずの方向に星座線が伸びてるし。
とりあえず、きらめく星座がお前を呼んでるってことなのか?

見た目は子供、頭脳は大人な高校生探偵か、じっちゃんの名にかけてな高校生探偵なら解読出来るんだろうか?

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「先ほど、刑事さんからお電話があり、提督に会って相談したいことがあるとのことでした」

提督「明日の午前中なら空いてるな」

大淀「では、その様に伝えておきます」

吹雪「司令官に相談ってどうしたんでしょうね?」

大淀「用件については会ってから話したいということでした」

提督「明日のお楽しみってことか。わざわざ会って相談したいってことはあまりいい内容では無いだろうが」


-翌日 執務室-

コンコン

大淀「提督、刑事さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

刑事「お忙しいところ申し訳ありません」

提督「いえいえ、今日はどういったご用件で」

刑事「実は・・・数日前から街で暴走行為を繰り返している車が居まして」

提督「はぁ」

刑事「提督さんにご協力いただけないかと」

提督「族の取り締まりくらい警察でやってくださいよ」

大淀「その通りです。私たちは族の取締りに協力するほど暇ではありません」

刑事「仰るとおりなんですが、どうも深海棲艦が関わっているんじゃないかって話になっていまして」

提督「深海棲艦が?」

刑事「はい。目撃情報によると提督さんの車にそっくりで」

提督「!!!」

吹雪(まさか!)

大淀(キットにそっくりな車?)

キット「・・・」フォンフォン

刑事「捕まえようにも追いつくことすら出来ず、逃げられています。通常では考えられない様な改造が施されているようで」

提督(相当な速度で暴走しているのか)

刑事「そこで協力して頂けないかと思いまして」

提督「分かりました。そういうことなら協力しましょう」

刑事「本当ですか?」

提督「はい。今晩から早速、パトロールを開始します」

刑事「ありがとうございます!提督さんに協力していただければ百人力です!」


~しばらく後~

提督「どう思う?」

キット「まだ情報が少なく、何とも言えませんが・・・深海棲艦がゴリアテを回収し、カールを復元した可能性は否定できないかと」フォンフォン

吹雪「やっぱり、キットもそう思うよね」

キット「はい。それに、日本海深提の前例もあります」フォンフォン

コンコン

明石「明石です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

明石「大淀から聞きましたが、またキットの偽物が現れたんですか?」

提督「まだキットの偽物と決まった訳では無いが、その可能性はあるな」

明石「私と夕張も調査に参加させてください」

提督「二人が付いて来てくれれば助かるな」

明石「実は私も自分の車が欲しいな~って思い始めたので、車の研究をするにはぴったり過ぎる任務です」

吹雪(この人まで車を買ったら、とんでもないことをしでかしそうです)

提督「へぇ~そうなのか。候補の車種とかあるのか?」

明石「もちろんありますよ。まずは、アストンマーティン」

提督「うん」

明石「次にBMWで」

提督「うん?」

明石「カマロやダッジ・ステルスもいいなーって」

提督「一つ質問いいかな?何を造る気だ?」

明石「・・・あなたの様な勘のいい提督は嫌いだよ」ギロッ

提督「!!!」

明石「なーんて冗談ですよ。私が提督を嫌いになる訳無いじゃないですか!」

提督「何だ冗談か。一瞬、身の危険を感じたぞ。それにしてもダッジ・ステルスって」

明石「ダッジ・ステルスは流石に冗談ですけどね。キットがもう一台増えるとややこしいですからね」

キット「アレは私ではありません」フォンフォン

提督(あれだけ不遇な扱いを受けたら否定したくもなるよな)


コンコン

サラトガ「サラです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

サラトガ「実は、提督に相談がありまして」

提督(日本に馴染めないとかだったらどうしよう)

サラトガ「私も自分の車が欲しくて、申請書類を持ってきました」つ申請書類

提督「なんだ、そんなことか。別に構わないぞ。内容を確認後に承認しておこう」

サラトガ「ありがとうございます」

提督「そういえば国際免許は持ってるのか?」

サラトガ「はい。Japanに来る前に手続きをしています」

提督「それなら問題無いな。日本は左側通行だから慣れるまで気を付けてくれよ」

サラトガ「はい。明石さん、車を買ったらあなたにも整備を手伝ってもらうかも知れないのでお願いしますね」

明石「任せてください!機械いじりは私と夕張の特技ですからね!」

サラトガ「では、失礼します」

ガチャ

バタン

吹雪「サラトガさんはどんな車を買うんでしょうね?」

提督「コルベットとかじゃないか?アメリカ人はコルベットが好きそうだし」

明石「意外と日本の軽かも知れませんよ」

キット「サラトガさんが軽自動車に乗っている姿はイマイチ想像できません」フォンフォン

吹雪「申請書に車種は書いてないんですか?」

提督「そこまでは書いてないな。まぁ、お楽しみってことだな」


-フタヒトマルマル 鎮守府正門前-

提督「吹雪は無理して付いて来なくてもいいんだぞ」

吹雪「私も付いて行きます!」

提督「分かった。じゃあ、乗ってくれ」

ガチャ

提督「閉めるぞ」

吹雪「はい」

バタン

提督「明石、夕張、出発するぞ」

明・夕「はーい」

ガチャ

バタン

提督「では、出発だ」


-○×通り-

提督「今のところ異常は無いな。キット、怪しい奴は居るか?」

キット「今のところ見当たりません」

提督「・・・」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「周りの車を見て、ふと思ったんだが。リトラクタブル・ヘッドライトって見なくなったなって」

吹雪「リトラクタブル・ヘッドライト?」

提督「キットの様な点灯時のみ外部に展開されるヘッドライトのことだ」

吹雪「確かにそういう車は見ませんね」

ピピッ

キット「刑事さんからの無線通信です」

刑事「提督さん、今どちらですか?」

提督「○×通りを北に向かって走っています」

刑事「丁度良かった。例の暴走車が○×通りを北に向かって暴走中です!」

提督「では、そろそろ遭遇し」

ピューン

吹雪「司令官、今、何かが物凄い速度で通過しませんでしたか?」

提督「何かとすれ違った気がするな」

キット「例の暴走車と思われる車が時速400km/hで通過しました」

提督「何だと!」

提督「どうやら例の暴走車が我々の横をかなりの速度で通過したようです」

刑事「我々では追いつけないので追跡をお願いします!」

提督「任せてください」

提督「スーパー追跡モードを使うぞ!」

キット「街中でスーパー追跡モードは危険過ぎます」

提督「確かに危ないか・・・だが、ノーマルモードで追いつけるだろうか?」


~明石・夕張視点~

明石「今、何かが通過しなかった?」

夕張「そう?」

明石「あ!キットが一気に加速したわ!」

夕張「置いてかないでよぉ!」

ピピッ

明石「提督からの無線通信よ」

提督「明石、夕張、聞こえるか?」

夕張「ちょっと、提督!何で置いてくんですか!」

提督「例の暴走車に追い越された!」

夕張「え?」

明石「やっぱりさっきのがそうだったのよ」

提督「夕張たちは空から追跡を頼む」

夕張「はい!」


~提督・吹雪視点~

提督「じわじわ離されているな。キットも速度で負けることはないが、街中なだけに、あんな速度で走る訳にはいかんからな」

吹雪「街中をあんな速度で暴走するなんて信じられません」

提督「キット、奴はカールなのか?」

キット「いえ、日本海深提の時と同じく、車体のみをコピーした車のようです」

提督「ん?まてよ」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「今夜、金剛がドライブに出かけると言っていた」

吹雪「え?まさか・・・」

提督「キット、金剛に電話してくれ。それと、現在地の探知も頼む」

キット「はい」


比叡「ヒエー」

ウミノ ソコニ ネムル

金剛「提督から着信デース」

ピッ

比叡「ヒエー」

金剛「もしもし」

提督「金剛、今、何処に居るんだ?」

金剛「○×海岸をドライブ中デース」

比叡「ヒエー」

提督「キット、どうだ?」←金剛には聞こえていない

キット「○×海岸で間違いありません」

提督「奴は金剛では無いと言うことか」

キット「その様です」

提督「ところで金剛」

金剛「何デスカ?」

提督「比叡の悲鳴が聞えた気がするんだが、大丈夫なのか?」

金剛「大丈夫デース」

比叡「ヒエー」

提督「ならいいが、あまり遅くまで遊んでないで適当に帰ってこいよ」

金剛「モチロン、デース。遅くまで遊んで明日の業務に支障が出るようなことはしマセン」

提督「用件はそれだけだから。それじゃ」

金剛「ハーイ」

ピッ

吹雪「あの車は金剛さんでは無いんですね。とりあえず一安心です」

提督「そうだな。キット、あの車にどんな人物が乗っているか分かるか?」

キット「成人男性のようです」

提督「とりあえず深海棲艦では無いか」

キット「はい。その様です」

吹雪「司令官、信号が!」

提督「ヤバイ。信号が変わる」

キキーッ

提督「こんな時に赤信号かよ!夕張、頼むぞ!」


~明石・夕張視点~

夕張「提督は信号に引っかかったわね」

明石「信号を無視して突っ走る・・・って訳にはいかないか。事故を起こした場合、提督たちは無事でも相手が確実に死ぬわ。キットだし」

夕張「ええ。衝突した場合、速度にもよるけど相手の車は原型を留めないんじゃないかしら?」

明石「本当に恐ろしい物を造る人が居るものね」

夕張「造ったの私たちだけどね(笑)」

明石「そうだった」

明・夕「あははははは」

明石「ちょっと見て!」

夕張「例の車が段々薄くなってる?」

明石「完全に消えたわ!」


~提督・吹雪視点~

キット「アドミラル、レーダーから反応が消えました!」

提督「消えた!?」

ピピッ

キット「夕張さんからの無線通信です」

夕張「提督、大変です!例の車が消えました!」

提督「キットもレーダーから消えたと言っているが、どういうことだ?」

明石「恐らくですが、光学迷彩を展開したのではないかと」

提督「そんな物まで用意しているのか!残念だが、これ以上の追跡は不可能だ。一旦、合流しよう」

夕張「はい」


~合流後~

提督「奴が消えた時のことを教えてくれるか?」

夕張「先ほどお話した通り、光学迷彩を展開したのか、数秒かけて薄くなっていき、最終的に全く見えない状態になりました」

明石「昼間ならプレ○ターのように、多少空間が歪んでいる感じがして目視で追跡できるかも知れませんが、夜間はまず無理ですね」

提督「それが目的で夜間に暴走しているのかも知れないな」

キット「まだ光学迷彩を展開しているのか、レーダーの範囲外に居るのか反応がありません」フォンフォン

吹雪「これからどうしますか?」

提督「仕方ないので、今日は帰って寝よう。対策会議は明日だ」


-翌日 執務室-

提督「目視不可、レーダーにも映らないそんな奴をどうやって対処するか」

吹雪「困りましたね」

キット「レーダーにも映らないとなると、見つけようがありません」フォンフォン

提督「目視不可、レーダーにも映らない相手を見つける装置を開発できないか?」

明石「無茶言わないで下さい」

夕張「そうですよ。そんな都合のいい物を造れたら困りませんよ」

提督「そうだよな」

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「サラトガさん宛に大本営からかなり大きい荷物が届いたのですが」

提督「今、手を離せないから、サラトガに伝えて対応してもらってくれ」

大淀「では、その様に伝えます」

ガチャ

バタン

吹雪「そうだ!銀行強盗なんかに使うカラーボールってありますよね?」

提督「蛍光オレンジの塗料が入っているアレか?」

吹雪「はい!例の車が消えそうになったら投げつけるのはどうでしょうか?」

夕張「確かに車体が透明になったとしても、塗料は消えないわね」

明石「私たちが空から追跡しながら、消えそうになったら投げつける。確かにいけそうね」

キット「空から追跡している夕張さん、明石さんから現在地を教えてもらえれば、昨日のように信号に引っかかっても追跡できますね」フォンフォン

提督「その作戦でいってみるか」


-少し後 工廠-

サラトガ「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

ゾロゾロ

妖精ズ「どなた?」

サラトガ「はじめまして。先日着任したサラトガです。サラとお呼びください。お近付きの印につまらない物ですが」つドーナツ

妖精ズ「これはどうも、ご丁寧にありがとうございます」

サラトガ「実はあなたたちにお願いがあって来ました」

妖精ズ「何を開発しますか?」ワクワク

サラトガ「開発ではなく、customizeをお願いします。もちろん、タダでとは言いませんよ」つお菓子が満タンの袋

妖精ズ「!!! サラ様、我々妖精は誠心誠意取り組ませて頂く所存であります!」ビシッ

サラトガ「それは頼もしいですね。材料は大体用意してあるので、今から言うcustomizeをお願いしますね」

妖精ズ「はい!」


-夜 正門前-

提督「カラーボールは持ったな?」

明・夕「はい!」

提督「では、出発だ!」

夕張「今日こそ捕まえてやるわ」


-○×通り-

南氷洋「今夜がお前にとって最後の夜だ。精々楽しむがいい」

???「苦しまないように、一思いにトドメを刺してあげてね。パパ」

南氷洋「ああ、そうだな。お前が所属する鎮守府の長だ。その位の情けは掛けてやろう」

???「キットが見えてきたよ」

南氷洋「そろそろ出発だ」


~提督・吹雪視点~

提督「昨日はこの辺りで遭遇したな。レーダーに反応は無いか?」

キット「まだ反応はありませんが、光学迷彩を展開して潜んでいる可能性はあります」

吹雪「昼間ならまだしも、光学迷彩を展開されると夜は目視での発見は無理ですね」


~明石・夕張視点~

夕張「まだ現れて無いみたいね」

明石「早く現れないかな~、捕まえて研究したら色々と面白そうなんだけどな~」

夕張「キットの改造の参考になりそうではあるわね」


キット「アドミラル、例の車が現れました」

提督「今日で決着をつけるぞ」

キット「はい」

提督(何故、夜間にスモークガラスなんて使っているんだ?)

吹雪「またジワジワ離されていますね」

提督「それでいい。今日は光学迷彩を封じるのが目的だからな」

吹雪「丸見えになってからが本番ってことですね」

提督「そうだ」


-明石・夕張視点-

夕張「光学迷彩を展開したみたい!また薄くなってきたわ!」

明石「えいっ!」ポイッ

ベチャッ

明石「直撃したわ!」

南氷洋「なるほど。そう来たか。確かにこれでは光学迷彩を展開する意味が無いな」

???「あんな物を用意してるとは思わなかったねー」

南氷洋「光学迷彩を展開して背後から攻撃してやろうと思ったが。くっくっくっ、面白くなってきたな」

夕張「別の車が来たわ!まさか新手?」


キット「後方から高速で接近する車があります。どうやらダッジ・バイパーのようです」

提督「今度は何だよ!」

吹雪「あの、司令官。真横に来ましたけど・・・乗ってる人が、その」

提督「乗ってる人がどうした?」

ウィィィーン

サラトガ「Good evening!」

アイオワ「グッド イブニング!」

提督「サラトガにアイオワ!こんな所で何してるんだ?それにその車は?」

サラトガ「先日、申請した車ですよ。実は、私が本国に居た頃に乗っていた車で、Japanに着てから手続きが完了するまで大本営の倉庫に保管してもらっていました」

アイオワ「昨日、苦戦したって聞いてアドミラルを助けに来たのよ」

提督「そうだったのか」

サラトガ「今日、受け取ったんですよ」

提督「大淀の言っていた大きい荷物とはこの車だったのか」

吹雪「大淀さんも車だとは思ってなかったんでしょうね。車だと分かっていれば、車だと言ったでしょうし」

サラトガ「工廠の妖精さんたちにcustomizeしてもらったんですよ」

提督「改造?まさか!」

サラトガ「今お見せしますね」ポチッ

ガシャガシャガシャ

吹雪「車が変形?しましたよ、司令官!」

提督「」ポカーン

サラトガ「Attack!」

バババババ

提督「相手の素性も分かってないのに、いきなり撃つ奴があるか!」

カンカンカン

キット「全て弾いています。防弾仕様のようです」

提督「相手が丈夫で良かった・・・」


吹雪「突然撃つなんて恐ろしすぎます。サラトガさんも金剛さんのようにハンドルを握ると性格が変わるタイプでしょうか?」

提督「そうかも知れないな。いや、間違い無くそうなんだろうな。普通、撃たないぞ(汗)」

吹雪「そうですよね(汗)」

提督「いや、待てよ。アメリカって銃社会だし、あれが普通なのか?」

キット「流石にあれは普通ではありません」

提督「そうだよな。それにしても何でうちの鎮守府は揃いも揃ってアメ車なんだ?」

吹雪(司令官がトランザムを購入したのが全ての始まりじゃないでしょうか?)

提督「誰か一人くらい日本車に乗ってくれよ。スカイラインとか。扶桑辺りに勧めてみるか」

吹雪「摩耶さんなんてどうですか?」

提督「摩耶なぁ・・・アイツ、普通に族になりそう」

吹雪「むしろ安全運転かも知れませんよ?金剛さんがアレなことを考えると、逆に摩耶さんは大人しそうな気がします」

提督「・・・。確かに有り得る。今度、キットに乗せてみるか」

キット「何かあれば私が止めるので安心してください」

吹雪「司令官、今度はドアの所に電気の塊の様な物が出てきましたよ」

提督「電空パルスを使う気か」

吹雪「電空パルス?」

キット「電磁波により電気系統をマヒさせ、機能を停止させる装備です」

提督「当たれば効果絶大だが」

キット「私も直撃を受ければ機能停止します」

吹雪「発射しましたね」

『SKI MODE』ピッ

アイオワ「シット!何で避けるのよ!」

サラトガ「相手もなかなかやりますね」

提督「当然の様にスキーモードで回避したな」

キット「そうなると思いました」

吹雪「前に他の車が居なくて良かったですね。もし居たらとんだとばっちりですよ」

提督「本当にな。しかも、うちの艦娘がやらかしたとなると俺の責任になるからな」

キット「その場合は深海棲艦に責任を押し付けましょう」

提督「キット、お主も悪よのう」

提督「いえいえ、アドミラルほどでは」

吹雪(二人の会話に付いて行けません)


キット「先ほどの電空パルスを回避した時の動きがワンテンポ遅れていたように感じたので、スキャンしてみたのですが」

提督「何か分かったのか?」

キット「前方の車は現在無人で外部から操作している様です」

提督「外部から?そうか、だから内部の様子が分からないようにスモークガラスだったのか」

キット「その様です」

提督「では、通信を遮断したら止まるのか?」

キット「はい。マイクロジャムで通信を妨害しました」

吹雪「速度が落ちてますね」

ピタッ

提督「完全に止まったな。降りて調査するか」

南氷洋「墓穴を掘ったな」

オートパイロットモードニキリカエマス

キット「待ってください、アドミラル」

ターゲットヲセッテイ

キット「自動運転モードに切り替わりました。我々をターゲットに設定し、追跡して来るようです」

提督「何だって」

キバクソウチヲキドウシマス

キット「アドミラル、直ぐにこの場から離れてください!爆弾を起動させました。バンパーに接触すると起爆します!」

提督「クソッ!厄介な物を積んでくれたな!」

吹雪「サラトガさんにも知らせないと!」

提督「サラトガ、今すぐこの場から離れるんだ!奴が爆弾を起動させた!キットを追跡してきて触れると爆発するそうだ」

アイオワ「ボム?キットもバイパーもボム程度じゃ壊れないわ」

提督「俺たちは平気でも、街中で爆発させる訳にはいかないだろ!」

サラトガ「そうですね。私たちもassistします」

提督「頼む」

吹雪「あの車、どうやって処理しますか?キットに触れたら爆発する以上、起爆装置の解除は不可能ですよね?」

キット「私が運転中にアドミラルが向こうに飛び移り、爆弾を解除する・・・と言うのは現実的ではありませんね」

提督「ああ。どこか人が居ない場所で壁にでも衝突させて爆破するのが手っ取り早いが・・・」

キット「残念ながらその様な都合のいい場所は近辺に存在しません」

提督「やはりそうか。こうなったら鎮守府で処理するしかない」

吹雪「鎮守府で!?」

提督「そこ等で爆破して被害を出す訳にはいかんからな」


-鎮守府-

提督「このまま埠頭に向かうぞ」

吹雪「埠頭に向かって、その後どうするんですか?」

提督「海に叩き落とす」

吹雪「えぇーっ!」


-埠頭-

提督「よし、180°ターンだ」

キキキッ

提督「そして、そのまま前進!」

吹雪「司令官、このままだと衝突してしまいます!」

提督「大丈夫だ。俺を信じろ!」

提督「ターボブーストだ!」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーン

提督「今だ、ミサイルを発射してやれ!」

サラトガ「Attack!」

ドカーン!

提督「元の速度に加え、ミサイルの着弾。これで止まれまい!」

ドボン

吹雪「海に落ちましたよ!」

ブクブク

アイオワ「沈んでいくわね」

サラトガ「Mission Complete!」

ブクブク

コツン

ドカーーーーン!

提督「よし!着底して爆発したな」

夕張「派手に爆発したわね」

明石「けっ、汚ねぇ花火だ。って何言わせるのよ!」

夕張「振ってないのに勝手に言ったじゃない」


ダダダダダ

大淀「提督!今の爆発は何ですか!」

提督「深海棲艦の作った(と思われる)爆弾が爆発したんだ。だが、もう大丈夫だ」

大淀「どうして大丈夫だと?」

提督「爆弾は一つしか確認されていない。それに、向こうがその気なら今、こうしている間にも攻撃してくるだろ(多分)?」

大淀「・・・。確かにそうですね」

提督「夜間に驚かせてすまなかった。もう休んでくれ」

大淀「分かりました。でも、何かあれば直ぐに呼んでください」

提督「ああ、そうするよ。だが、吹雪も居るし大丈夫だ」

大淀(こんなにも信頼されている吹雪さんが羨ましい。これがケッコン艦と他の艦娘の差ですね)

大淀「おやすみなさい」

提督「おやすみ」

吹雪「司令官、爆発した残骸はどうしますか?」

提督「夜が明けたらはっちゃんたちに頼んで回収してもらう。何か分かるかも知れないからな」

吹雪「確かに海に沈んだ以上、私たちより潜水艦の人たちの出番ですね」

提督「今日はもう休もう。明石、夕張、アイオワ、サラトガ、お疲れさん。ゆっくり休んでくれ」


-少し離れた場所-

???「提督さん、中々やるね。当然と言えば当然だけど」

南氷洋「この程度で終わってもらっては困る。それに奴は瀬戸内海と日本海を破ったのだ、まだまだ楽しませてもらわないとな」

???「そろそろ帰らないと怪しまれそうだから、帰るね。チャオチャオ」

南氷洋「気をつけて帰りなさい」

???「はーい」

ナイト2000の最高時速は時速300マイル(時速500km)以上って設定になっていますが、
そんな速度で走るとタイヤの摩擦が足りず、車体が浮くんじゃないんだろうか?とか思ってみたり。


とりあえずE3まで攻略完了しましたが、E3ボス弱すぎ!
E2こそがラスボスだった・・・。ヴェアアアってあんなに硬かったっけ?取り巻きのヌ級も何だよ、あの硬さ!
戦艦の攻撃でもカスダメって意味分からん。

本日はここまで

あの方の強化プランの話を忘れていたので、先にやってしまいます。
今まで、個人的に北上さんを北神様と呼んでましたが、今回のヴェアアア戦で大井っちもまた神であることを思い出させてくれました。

現在、E5丙にローマ探索隊を派遣中ですが、やはりと言うか、ガチでE2のヴェアアアがラスボスに思えてきた。

本日分、始まります。


-執務室-

提督「はっちゃんたちに海底を調査してもらったはいいが・・・」

吹雪「木っ端微塵に吹き飛んでいて、回収できる物は無かったそうですね」

提督「映像を確認したが、本当に木っ端微塵だったな」

吹雪「結局、犯人は分からず終いですね」

提督「だが、深海棲艦の犯行と見て間違い無いだろう。恐らく、南氷洋深提の仕業だ」

吹雪「どうしてそう思うんですか?」

提督「メカ猪事件の時のメッセージだ」

吹雪「確か近々刺客を送り込むって内容でしたね」

提督「ああ、そうだ」

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督、何か忘れてませんか?」

提督「?」

夕張「大事なことを忘れてますよね?」

提督「えっと・・・夕張と何か約束してたっけ?」

夕張「いえ、私との約束ではなくって」

提督「??」

夕張「ほら、あの人の強化をですね」

吹雪(あの人の強化?)

提督「!!! 思い出した!」

夕張「やっと分かってくれましたか」

提督「もう完成しているのか?」

夕張「一週間以上前に完成してますし、ちゃんと伝えてますよ。まぁ、キットの偽物が現れたりしてゴタゴタしていたから忘れているのは仕方ありませんが」

提督「それは悪かった。早速、北上を呼んでテストしてみよう」

ピンポンパンポーン

スピーカー「北上、執務室まで来てくれ。繰り返す」


~数分後~

コンコン

北上「北上だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「急に呼び出してすまなかった。大井も来たのか。丁度いい」

大井「当然です。ちゃんと見張ってないと北上さんに何をするか分かりませんからね」

提督「心配しなくても何もしないって」

夕張「そうですよ」

大井「北上さんには魅力が無いと言うのですか!」

提督「何故そうなる?」

北上「まーまー、落ち着きなよ、大井っち。で、用件は何?」

提督「実は北上用の強化装備を開発たから、テストしてもらおうと思ってな」つ仕様書

北上「へぇ~そうなんだ」

提督「名づけてフルアーマー北上改二」

吹雪(プラモデル感覚で強化装備を開発するのはどうなんでしょう)

大井「なんて物を作ってるんですか!」イラッ

北上「いいね~。痺れるね~」

大井「!!! 提督、当然、私の分も有るんですよね?」

夕張(変わり身早っ!)

提督「いや、まだ試作品だから北上の分しか作ってない」

大井「試作品なら仕方ありませんね。当然、今後、私の分も作ってくれるんですよね?」

提督「ああ、その予定だ」

大井「では、今日の所は我慢しましょう」

提督「そうしてもらえると助かる」

夕張「では、工廠に移動しましょう」


-工廠-

明石「では、装備の説明をしますね」

明石「まずは魚雷ガトリングガン×6門。文字通りガトリングガンから小型魚雷を発射します」

明石「次に、魚雷バズーカ+三連装魚雷とグレネード魚雷」

~中略~

明石「以上が装備の説明となります。何か質問はありますか?」

北上「大丈夫。あとは使ってみてからかな」

提督「早速で悪いが近海に出撃してくれるか?大井も一緒に頼む」

北上「大井っち、いっくよー」

大井「はい!」

吹雪「司令官、北上さんの装備のモデルって」

提督「FAユニコ○ンだ」

吹雪「それって、部屋にあった白い一本角のプラモデルですよね?」

提督「ああ、そうだ」


-海上-

北上「お!あんな所にイ級が居るよ」

大井「飛んで火に入る夏の虫とはこのことですね。早速やっちゃいましょう!」

北上「そうだねー」

イ級「イーッ!」

大井「こちらに気付きましたよ」

北上「フルアーマーは伊達じゃないからねっと」

バババッ

ドーン!

イ級「イーッ!?」9999 Criticalhit!

北上「うわぁ~悲惨」

大井「塵一つ残さず消滅しましたね。これなら鬼や姫も目じゃないですよ!」

北上「流石に強烈過ぎて引くわ~」

大井「この装備さえあれば提督を倒して鎮守府を支配。ゆくゆくは世界を私たちのものに」ブツブツ

北上「大井っち・・・提督に対して何か恨みでもあるの?」

大井「え?そんなことありませんよ。うふっ♪」

北上(本当かなぁ)

大井「私に指輪をくれなかったロリコン野郎なんて死ねばいいのよ」ボソッ

北上(うわぁ・・・。大井っちは知らないみたいだけど、吹雪と金剛さんのどちらに指輪を渡すか悩んでたくらいだし、ロリコンでは無いと思うけどな~)

大井「それに提督を狙う金剛さんたちも」ボソッ

北上(これはヤバイね。どちらにしても大井っちは候補に入って無かったし、余計なことは言わないでおこう)

大井「さぁ、帰りましょうか♪」ニコッ

北上「そ、そうだね」


-鎮守府-

北上「艦隊が帰って来ましたよっと」

提督「お疲れさん!どうだった?」

北上「それはもう恐ろしい火力でしたよ」

大井「この装備さえあれば、鬼に金棒です!」

提督「そんなにも凄いのか。用意した甲斐があるな。では、補給を受けてくれ」

北上「はーい」

『燃料:500 弾薬:600』

提督「」

北上「」

明石「」

夕張「」

吹雪「え?」

大井「うわぁ・・・」

キット「あれだけの武装であることを考えると、妥当な数値かと」フォンフォン

提督「ははっ。俺、疲れてるみたいだ。ゼロが一つ余分に見えるぞ」

北上「私もだよー。慣れないことはするもんじゃないね」

明石「いやー、機械の調子が悪いみたいですねー」

夕張「まーそんなこともありますよ。バグは修正しないといけませんね!」

吹雪「皆さん、それは見間違いではありません。現実逃避しないでください」

提督「うわぁぁぁぁ!何で一戦しかしてないのに、一人で戦艦×6で出撃したくらいの資材を消費してるんだよぉぉぉぉ!」

大井「ソレ、作らせたの提督ですし」

明石「改善の余地大有りですね・・・」

夕張「むしろ改善の余地しか無いわ・・・」

大井「約束通り、私の分も作ってくださいね」

提督「え?」

大井「出撃前に約束しましたよね?」

提督「キオクニゴザイマセン」

大井「へぇ~そういうことを言うんですか」チャキッ

吹雪「大井さん!」

提督「大井さん、こちらに単装砲を向けないでください。お願いします」

大井「では、私の分も用意してくれますよね?」ニコッ

提督「はい・・・ただし、これから改良するので少し待ってもらえますか?」

大井「いいですよ。今直ぐとは言いません」

提督(良かった)

大井「でも、夏までには用意してもらえますよね?」

提督「善処します。明石さん、夕張さん、夏までにお願いします」

明・夕「はい(大井さん怖い)」

本日はここまで

アメリカ連中の車って「ハイテク武装車バイパー」?
電空パルスとかミサイルに覚えが・・・

ドラマそのままなら通常は赤いスポーツカーで戦闘時に銀の車体に変形し
ワイヤー付きの魚雷とかレーザーカッター持ちのリモコン飛行機が出てくる・・・

>提督「キット、お主も悪よのう」
>提督「いえいえ、アドミラルほどでは」
提督自演しとる・・

>>792
メリケン組の車はハイテク武装車バイパーです。
初期にチラッと名前を出したので、登場させてみました。

ついでに明石が候補と言っていた車は

アストンマーティン/BMW:ボンドカー(007)
カマロ:バンブルビー(トランスフォーマー)
ダッジ・ステルス:ナイト4000(新ナイトライダー2000)

です。ただ、今後本当に登場させるかは未定。


>>793
アメリカ産まれのキットに日本の時代劇は難しいだろうとの配慮から
一人二役をしています(大嘘)
完全にミスってます。

今回は劇場版 艦これのネタバレが含まれるので、ワシは円盤が発売されるまで見んのじゃ!
って方が居ればご注意ください。

あと、由良さん改二おめでとう!

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、大本営より鉄底海峡の調査要請が届きました」

新提(鉄底海峡の調査?奴は数日間、鎮守府を留守にする?これはチャンスなのでは!)

提督「鉄底海峡の調査?」

大淀「はい。同海峡では海が赤く変色しているそうです」

提督「赤く変色?赤潮じゃないのか?」

キット「地形からして赤潮の発生は考えづらいです」フォンフォン

提督「だいだい、わざわざ本土から調査に行かなくても、ショートランド泊地から調査に向かえばいいだろ」

吹雪「そうですよね」

大淀「当初はショートランド泊地が調査を行っていましたが、二日前から連絡が取れない状態が続いているそうです」

新提「これは一大事じゃないか!早く調査へ向かうべきだ!」

提督「確かに連絡が途絶えているのは気になるが」

新提「留守中のことは全て私に任せておけ!」

提督(お前が一番心配なんだよ)

吹雪(あなたが一番心配です)

大淀「彼のことは私が見張っておくので安心してください」

新提「新米とはいえ私もれっきとした提督だ!深海棲艦を指揮して戦ったきたんだ、艦娘でも大丈夫だ!」

提督(いや、心配しているのはそこじゃなくて)

吹雪(朝潮ちゃんや、リベッチオちゃんに変なことをしないか危惧しているんですが)

提督「大淀、留守中は頼む」

大淀「はい!お任せください」

新提「いや、もっと私を頼っていいんだぞ!」

提督「・・・。そうっすね」

新提「何だよ!その投げやりな反応は!」

吹雪「ご自分の胸に聞いてみてください」


提督「メンバーは誰にするか。とりあえず、吹雪は決定として」

提督「出撃させろ!って五月蝿いから天龍も連れて行くか。あとは・・・念のため、戦艦も居た方がいいな」

吹雪「金剛さんでどうですか?」

提督「そうだな。金剛を連れて行こう。空母は一航戦ペアでいいか」

吹雪「あともう一人ですね」

提督「摩耶を連れて行くか」

~しばらく後~

提督「と、いうことで鉄底海峡の調査に向かう。出発は明日だ。準備しておいてくれ」

摩耶「面倒くせーなー」

提督「仕方ないだろ。ショートランドと連絡が取れない以上、放置はできん」

赤城「その通りですよ」

天龍「よっしゃー!出撃だー!深海棲艦共をサンタに貰ったシュベルトゲベ○ルの錆にしてやるぜ!」

提督「頼むから深海棲艦の腹にソレをめり込ませて手を離なすとか止めてくれよ」

天龍「そんなことする訳無いだろ。一撃で真っ二つにしてやるぜ!」

加賀(このメンバーで大丈夫かしら・・・心配なのは天龍一人だけど)

提督「では、解散!今日はゆっくり休んでくれ」


-ショートランド泊地-

提督「ショートランド泊地に来てみたはいいが、人っ子一人居ないな」キョロキョロ

キット「ですが、攻撃を受けた様な形跡はありません」フォンフォン

吹雪「ここに居たはずの人たちは何処に行ってしまったのでしょうか?」

金剛「おかしいデスネー」

赤城「まさか、深海棲艦との戦闘で全滅した?流石にそれは無いですよね」

提督「そういえば、世界中でついさっきまで人が居た様な痕跡があるにも関わらず、村人全員が突然蒸発したって事件があると聞いたことがあるな」

天龍「止めろよ!」涙目

提督「怖がらせてスマン」

天龍「ち、ちげーよ!怖がってなんてないからな!嘘じゃないぞ!」

吹雪(そこまで言うと逆に怖いってアピールしている様なものですよ)

摩耶「天龍、びびり過ぎだろ」

加賀「施設は無事なようですし、補給をさせてもらいましょう」

提督「そうだな。勝手に使うのは気が引けるが、使わせてもらおう。補給が完了次第、鉄底海峡に向かおう」


-同刻 鎮守府 食堂-

新提「清霜ちゃ~ん」

清霜「ひっ、大和姉さまー!(泣)」

大和「清霜ちゃんが嫌がってます!」

新提「いや、私はそんなつもりじゃ」

清霜「あの人、怖いです」←大和の後ろに隠れている

大和「清霜ちゃんがこう言ってますが?」

新提「ち、違うんだ、私はその」

大和「何が違うんですか?あなたは要注意人物だと聞いています」

新提「何を言うんだ!アイツ(提督)だって間違いなくロリコンだろ!」

大和「長門さんならまだしも、提督をロリコン呼ばわりとは許せません!」ギロッ

新提「ち、違うんだ!落ち着いて話し合おう!(あ、あそこに居るには!)」

新提「夕雲ママァ~!」ダッ

大和「待ちなさい!まだ話は終わってません!」

夕雲「新提さん、おふざけは大概にしてくださいね」ニコッ

新提「え?」

夕雲「私に甘えていいのは、巻雲さんたち妹と、提督だけですよ」

新提(ひっ・・・た、龍田に近い恐ろしいオーラを感じる。いや、龍田の比ではない!)

新提「もっ、申し訳ありませんでした!」土下座

夕雲「分かってもらえればいいんですよ」

新提(だが、これはチャンスでもある。ママは甘えていいのは妹と提督だけだと言った。つまり、私が自分の鎮守府を持ち、夕雲が自分の所へ来てくれれば!)

新提(私の夕雲が居れば好きなだけ甘えられる!夕雲は私の母になってくれるかも知れない女性だ!)

ガシッ

新提「???」

大和「さぁ、向こうでお話の続きをしましょうね」

新提「助けてー」

霞「ふん!自業自得ね」

朝潮(新提さんが自分の所に来なかったから拗ねてます)

霞「朝潮姉、今、変なこと考えてなかった?」

朝潮「そんなことありません!」


-鉄底海峡-

吹雪「本当に赤いですね」

提督「水質に異常はあるか?」

キット「水質に異常は見られませんが、周辺海域に生物が見当たりません」

提督「何が起きているんだ・・・」

赤城「提督、10km程先に深海棲艦を確認しました」

提督「見つけた以上、放置は出来ん。仕掛けるぞ!」

一同「はい!」

飛行場姫「ナンドデモ・・・ミナゾコニ・・・シズンデ・・・イキナサイ・・・」

金剛「撃ちます!ファイヤー!」

ドカーン

摩耶「どーだ!参ったか?」

ドカーン

~中略~

飛行場姫「タクサンノテツ・・・シズム・・・コノ、ウミデ・・・ソウ・・・」

提督「よし、撃破したな。では、調査に移行しよう」

ドカーン

グラグラ

提督「何事だ!」

キット「魚雷が直撃しました!真下からの攻撃です!」

提督「真下?潜水艦か!」

キット「ですが、ソナーに反応はありません!」

提督「まさか・・・ステルス潜水艦!?」

キット「その様なもの聞いたことがありません」

提督「だが、他に何かあるか?」

金剛「キットが攻撃を受けていマース!」

摩耶「向こうからはたこ焼きが飛んできたぞ!」

吹雪「撃ち落としましょう!」

摩耶「ぶっ殺されてぇかぁ?」

吹雪「お願い! 当たってください!」

バババッ

ドカーン

吹雪「何とか撃ち落とせましたね」

加賀「第二波がきたわ!」

赤城「先ほどの戦闘で消耗しているというのに」

提督(このままではマズイ)

金剛「提督!避けてくだサイ!」

ドカーン


提督「キット、無事か?」

キット「私の装甲はあの程度の攻撃では傷付きません」

提督「奴等の狙いはどうやら俺たちの様だな」

キット「その様です。先ほどから吹雪さんたちは無視して私たちだけを攻撃しています」

提督「金剛!吹雪を連れてショートランド泊地まで退避するんだ!」

金剛「クッ・・・分かりマシタ。行きますよ、ブッキー」

吹雪「でも、司令官を助けないと!」

金剛「これは提督からの命令デス」グイッ

吹雪「離してください!」

金剛「ダメです」

吹雪「司令官!司令かーん!」

金剛「提督、絶対に死なないでクダサイ」

加賀「提督、あなたの死は無駄にしません」

ドカーン

提督「勝手に殺ろすな!って言うか、真顔で何てこと言うんだよ!」

加賀「冗談です。必ず生きて帰って来てください」

提督「加賀が言うと、冗談に聞こえないから」

天龍「前に言ったよな?やっぱり、フラグじゃねーか!」

提督「だから勝手に殺すな!」

摩耶「絶対に死ぬなよ」

提督「ああ、ショートランドで会おう!」

ドカーン

提督「クソッ、兎に角、振り切るぞ!」

キット「ですが、ソナーに映らない潜水艦(?)の攻撃をどうやって振り切りますか?」

提督「動き回れば当たるまい」

ドカーン


-ショートランド近海-

金剛「あそこに誰か居マス!」

加賀「深海棲艦では無さそうね」

???「敵か!いや・・・どうやら艦娘のようだな。もしかしたら、本土から来たのかも知れない。話を聞いてみるか」

天龍「向こうもこちらに気付いたみたいだぜ」

赤城「彩雲から連絡が入りました。あれは長門さんだそうです」

摩耶「もしかして、ショートランドの艦娘か?」

赤城「まだ分かりませんが、その可能性はありそうです」

長門「お前たちはどこからやって来たのだ?」

吹雪「私たちは本土からショートランド泊地及び、鉄底海峡の調査に派遣されました」

ショートランド・長門「本土から?丁度良かった!連絡が取れなくて困っていたんだ。私は鉄底海峡の調査に派遣された長門だ。このままショートランドへ向かおう」

加賀「そうね」

ショートランド・長門「どうしたんだ?浮かない顔をしているが」

金剛「実は・・・」

~事情説明中~

ショートランド・長門「そんなことがあったのか。直ぐにでも探索隊を派遣したいが、余裕が無くてな。一旦、ショートランドヘ戻ろう」

吹雪「はい」

ショートランド・長門「彼は今まで何度も窮地を切り抜けて来たんだろう?今は無事を信じるしかない」

金剛「その通りデース!提督はこんなことで死んだりは・・・」


-ショートランド泊地-

金剛「今、長門が探索隊の手配を進めてくれていマス」

吹雪「何時、出発できそうですか?」

金剛「早くても、明日の朝だそうデス」

吹雪「・・・」

金剛「ブッキー、長門も言いマシタが、今は信じて待つしかありマセン」

吹雪「はい」

金剛「それに、大和の砲撃にも耐えるキット、デス。きっと無事デス」

吹雪(キットときっとって・・・。ダジャレで元気付けようとしてくれているんですね)

ピカーッ

吹雪「え?指輪が・・・」

金剛「ブッキー、もしかして」

吹雪「もしかして?」

金剛「滅びの呪文を唱えましたカ?」

吹雪「?」

金剛「バ○ス、デース!」

吹雪「金曜日の夜にサーバーを滅ぼす呪文なんて唱えてません!」

金剛「一度、明石に見てもらいまショウ」

吹雪「はい!」

-工廠-

ショートランド・明石「うわっ!ナニコレ!?」

ショートランド・夕張「ま、まさか・・・この指輪、サイコフ○ームで出来てるの?」

吹雪(サイコフ○ーム?)

ショートランド・大淀「指輪の発光現象、少数ながら報告が上がっています」

ショートランド・明石「何か知ってるの?」

ショートランド・大淀「詳しいことは分かっていませんが、提督と強い絆を結んだ艦娘の持つ指輪は提督の身に危機が迫った時に、それを知らせるかのように光るとか」

金剛「指輪の光が一本の筋になって南東を指してマース!」

ショートランド・夕張「これってもしかして」

ショートランド・大淀「はい。鉄底海峡方面を指しているのではないかと」

吹雪「直ぐに司令官を助けに行きましょう!」

赤城「吹雪さん」

加賀「もう直ぐ日が暮れるわ。残念ながら、そうなると私たちは戦えない」

ショートランド・長門「ならば私が同行しよう」

吹雪「ありがとうございます!」

金剛「天龍と摩耶を呼びに行きまショウ!」

天龍「俺たちはここに居るぜ!」

摩耶「あたしも何時でも出撃できるぞ!」

吹雪「では、行きましょう!」


-数時間前 鉄底海峡周辺のどこかの島-

キット「アドミラル、アドミラル!」

提督「ん・・・キット?」

キット「良かった。気が付きましたか」

提督「いてて、えっと・・・俺は何をしてたんだっけ?」

キット「鉄底海峡の調査中に深海棲艦から攻撃を受け、この島へ逃げ込みました」

提督「そうだった!吹雪たちと連絡は取れるか?」

キット「残念ながら、先ほどの攻撃で通信装置に損傷を受けました。ですが、通信装置が無事だったとしても難しいでしょう」

提督「どうして?」

キット「この海域を中心として強力な妨害電波が出ています」

提督「なるほど。それでショートランドと連絡が取れなかったのか。現在地は?」

キット「GPSも損傷を受けたため、現在地を特定できません。鉄底海峡周辺のどこかの島と言うこと以外は不明です」

提督「そうなったら日が暮れて星が出るのを待つか。星を見れば方角が分かるはずだ」

キット「大航海時代の船乗りと同じ方法ですか。今は他に方法が無い以上、仕方ありません」

提督「現在地が鉄底海峡周辺と言うことは、北西に向かえばショートランドにたどり着くはずだ」

キット「ええ、そのはずです」

提督「水と食料はある程度積んであるし、今は待つしかないか」

提督「このまま座って待つのも疲れるから、少し散歩をしたいんだが、周辺に危険な生き物は居そうか?」

キット「大型の肉食動物は確認できません。安全と思われます」

提督「では、降りてみるか」


~数時間後~

キット「何か居る様です」フォンフォン

提督「!!!」

ガサガサ

提督「誰だ!」

吹雪「司令・・・官?」

提督「吹雪?」

吹雪「良かった!無事だったんですね」

提督「捜しに来てくれたのか?」

吹雪「はい!」

提督「そんな危険なことをしなくても、こちらから帰ったのに」

吹雪「司令官が心配で居ても立っても居られなかったんです!」

提督「心配をかけてすまなかった。金剛たちはどうしたんだ?」

吹雪「金剛さんなんてどうでもいいじゃないですか」

提督(どうでもいい?吹雪がそんなことを言うか?)

吹雪「今は司令官と二人っきり。そっちの方が大事です!あ、キットも居るから三人ですか?」

提督「どうして金剛のことをどうでもいいなんて言うんだ?普段のお前ならそんなことは言わないはずだ」

吹雪「文字通りどうでもいいからですよ?どうして他の女のことを気にするんですか?」

提督「・・・。お前、誰だ?」

キット「アドミラル、何を言い出すのですか?吹雪さんですよ」フォンフォン

吹雪「そうですよ、司令官。急にどうしたんですか?私はあなたの吹雪ですよ」

提督「お前は吹雪ではない!」

ブーン

吹雪「セイバーなんて出してどうしたんですか?そうか、疲れているんですね。もう時間も遅いので今夜はここで休んで、夜が明けたら鎮守府に帰りましょう」

提督「お前は別の鎮守府の吹雪でもない。吹雪と瓜二つの『何か』だ」

キット「アドミラル、落ち着いてください」フォンフォン

吹雪?「ふ~ん。ばれちゃったんですね」

キット「吹雪さん、どうしたのですか?」フォンフォン

吹雪?「本当は穏便に済ませるつもりだったけど、ばれた以上は強引に進めるしかなさそうですね」

提督「目的は俺の首か?」

吹雪?「そんな訳無いじゃないですか。あなたに死なれては困ります」

提督「では、俺を人質にして大本営を」

吹雪?「そんなことしません。拷問もしません。ただ、私と一緒に居てくれるだけでいいんです」

提督(一緒に居るだけでいい?一体何が目的なんだ?)


-提督が居る島周辺-

吹雪「あの島に向かって光が伸びています」

金剛「あそこに提督が居るんデスネ?」

吹雪「恐らく」

天龍「早く助けに行こうぜ!」

吹雪「はい!」

ゴツン

天龍「な、何だ!」

吹雪「どうしたんですか?」

天龍「目に見えない壁の様な物があって進めない」

吹雪「天龍さん、こんな時に変な冗談は」

金剛「本当デース」

吹雪「え?」

ショートランド・長門「ビッグセブンである私の力を持ってしても進めないだと・・・」

吹雪「そんな・・・どうして?」

金剛「ブッキー、あなたは進んでくだサイ」

天龍「お客さんが来たな」

ショートランド・長門「ここは私たちに任せろ!」

摩耶「吹雪、絶対に提督を見つけて助け出せよ!」

吹雪「はい!必ず司令官を助け出します!」

ショートランド・長門「全主砲、斉射!て――ッ!!」


吹雪「はぁはぁ・・・この先に司令官が・・・」

ガサガサ

吹雪(居た!)

吹雪「司令官!」

提督「ん?」チラッ

提督「吹雪!」

吹雪「え?私がもう一人居る・・・?」

吹雪?「本物が来ちゃいましたね。こうなった以上仕方ありません、私の本当の姿を見せてあげます」

深海吹雪「70余年前にこの海に沈んだ駆逐艦吹雪、その艦の妬み、恨み、怒りと言った負の感情から生まれたのが私」

提督「!!!」

吹雪「そんな・・・」

深海吹雪「私はずっと暗い海の底で一人ぼっち。同じ吹雪なのに司令官や仲間が居るあなたが羨ましかった!だから司令官を奪おうと決めた!」

提督「そうだったのか」

吹雪「司令官、その深海棲艦から離れてください!私の半身なら私がこの手で!」

提督「待て、吹雪。俺に任せてくれないか?」

吹雪「どうするんですか?」

スタスタ

吹雪「司令官!」

深海吹雪「私と一緒に来てくれるんですね?」

提督「悪いが、お前と一緒に行くことは出来ない。だから、お前がうちに来い」ギューッ

吹雪(司令官、あなたは深海棲艦でも受け入れるんですね)

深海吹雪「でも、私は深海棲艦だから・・・」

提督「深海棲艦なら既にイ級とヲ級が居る」

吹雪「そうだよ!司令官がこう言ってるんだから、あなたも一緒に来るべきだよ。それに仲間が欲しいって言ってたよね?」

深海吹雪「本当にいいんですか?」

提督「男に二言は無い」

深海吹雪「司令官・・・」

ピカーッ

提督「うわっ!眩しい!」

吹雪「きゃっ」

キット「何が起こっているのですか?」フォンフォン


-提督が居る島周辺-

天龍「これで終わりだ!」

ドカーン

摩耶「さっきので最後だな。また沸いてこなければいいけど」

ショートランド・長門「海の変色が治まっていく・・・?」

金剛「見えない壁も消えていマース!」

天龍「本当だ!」

金剛「提督ぅー」ダッ

摩耶「姐さん、一人で行くと危ないって!」

ショートランド・長門「私たちも追いかけよう!」


吹雪「私とそっくりな姿に戻ってる?」

黒吹雪「え?」

提督「本当だ」

黒吹雪「どうして?私、何もしてないのに・・・」

提督「負の感情が浄化されて、艦娘に生まれ変わったってことじゃないのか?」

キット「その様な事例は聞いたことがありませんが、この場合、そう考えるのが自然でしょう」フォンフォン

提督「では、改めて確認しよう。うちに来てくれるな?」

黒吹雪「はい!宜しくお願いします!」

提督「ところで、二人に分裂した吹雪が一つになる時、光の騎士スペリオル吹雪に」

吹雪ズ「なりません!私たちは騎士と魔王じゃありません!」

提督「じゃあ、正面衝突すると」

吹雪ズ「ファイナル吹雪フォーミュラーにもなりません!あと、神コ○様でもありません!」

提督「そうか」

吹雪ズ「何でそんな露骨に残念そうなんですか!」

提督「キノセイデスヨ」

吹雪ズ「もう!」

提督(それにしても・・・)

黒吹雪「?」ポヨン

吹雪「どうしたんですか?」ペタン

提督(同じ吹雪のはずなのに、どうして差が付いた?)

提督(サクラが持っていた写真の吹雪はまさか?いや、しかし、キットのDNA鑑定でちゃんと・・・う~ん)

吹雪ズ「司令官?」

提督「! スマン、なんても無い。ショートランドに帰ろうか」

金剛「提督ぅー!」ダダダダダ

提督「金剛も来てくれたのか。心配をかけて済まなかった」

金剛「ヴァーニングゥゥゥ」ピョーン

金剛「ラァァァァーヴ!」

提督「うおっ!」バタン

提督「急に飛び掛らないでくれ」

金剛「どれだけ心配したと思ってるんデスカ!」

提督「悪かった。だが、この通り無事だ。安心してくれ」

金剛「そういえば、ブッキーの隣に居る、そっくりな子は誰デスカ?」

黒吹雪「えっと・・・」

提督「吹雪の双子の妹だ」

黒吹雪「え?」

金剛「訳ありみたいデスネ。これ以上は聞かないことにシマス」

提督「そうしてもらえると助かる」


金剛「で、そのツインズのシスターはどうするんデスカ?」

提督「鎮守府に連れて帰る」

金剛「でも、うちには既にブッキーが」

提督「上に報告したうえで認めさせるさ」

吹雪(でも、元・深海棲艦だと知ったら、研究のために渡せって言いだすかも知れない)

提督「それに何かあればアレを使えばいい」

金剛「アレ?」

吹雪「まさか・・・」

金剛「ブッキー、何か知っているのデスカ?」

吹雪「司令官のお師匠さんだった人は覚えていますか?」

金剛「ハイ。瀬戸内海深提デスネ?」

吹雪「あの人、元帥の幼馴染だったそうで、元帥の他人に知られたくない過去、いわゆる黒歴史をまとめたファイルを持っているそうです」

金剛「マサカ・・・」

提督「それは今、俺が所持している。ここまで来れば分かるな?」

金剛「何と恐ろしい・・・」

天龍「提督ー」

摩耶「無事みたいだな。全く、心配かけやがって」

提督「天龍に摩耶、すまなかった」

ショートランド・長門「あなたが提督か?」

提督「君は?」

ショートランド・長門「私は鉄底海峡調査のため、ショートランドに派遣された長門だ」

提督「では、ショートランドの艦娘は」

ショートランド・長門「私を含めて全員無事だ。昼間はどうにかして本土と連絡を取ろうとして、全員が泊地を離れていた」

提督「そうだったのか。失踪事件が起きたのかと心配していたんだ」

ショートランド・長門「悪いことをしてしまったな」

提督「謝るのはこちらの方だ。勝手に資材を使わせてもらったからな」

ショートランド・長門「気にするな。本土から遠路はるばるやって来たのだ、補給を受けるのは当然だ。ところで周辺海域の変色が治まったのだが、心当たりは無いか?」

提督「この辺り一帯を支配していたと思われる深海棲艦を倒したのが理由ではなかろうか?(恐らくもう一人の吹雪が原因だろう)」

ショートランド・長門「まさか、あなたが?」

提督「いや、いくらなんでも深海棲艦を倒したりは・・・出来なくはないな。うん。だが、この島には深海棲艦は居なかったから、倒したのは君たちだろう」

ショートランド・長門「うーん。だが、それらしき敵は居なかったのだが・・・島に居なかったとなるとやはりそうなのか」

天竜「俺たちはそんなスゲー奴を倒したのか!」

提督「ああ、きっとそうだ」

ショートランド・長門(そこに居る、もう一人の吹雪が気になるが・・・尋ねるのは野暮か)

ショートランド・長門「他にそれらしい要因が見当たらない以上、その様に報告するしか無いな」

摩耶「提督も無事発見出来たし、ショートランドに帰ろうぜ!居残り組みも心配しているはずだし」


-ショートランド泊地-

赤城「提督、よくぞご無事で」

加賀「提督なら必ず帰って来ると信じていたわ」

提督「二人とも、心配をかけてすまなかった」

加賀「どれだけ心配したと思っているんですか?」

赤城「心が張り裂ける思いをしました」

提督「悪かった。帰ったら間宮さんの店で好きな物を奢るから許してくれ」

赤城「上々ね」

加賀「気分が高揚します」

提督(まったく、現金な奴等だ。とは言え、俺に原因があるから文句は言えんが)

ショートランド・長門「今夜はここでゆっくり休んでくれ。夜が明けたら私がオス○レイで本土まで送ろう」

提督「オス○レイはちょっと」

ショートランド・長門「何だ、嫌か?仕方ない、二式大艇を使うか」

提督「そっちで頼む」


-翌朝 ショートランド泊地-

キット「空を飛んで帰る?バカなことは止めて下さい!」フォンフォン

提督「しかしだな、少しでも早く帰るにはその方法しか」

キット「飛行機など使わなくとも、私は海を走行できます!」フォンフォン

提督「そうは言っても、キットもそれなりにダメージを受けているだろ?鎮守府までの道のりはそこそこ長いからな」

キット「ならば、ここの明石さんに修理を頼めばいいではないですか!フォンフォン

提督「そう思って相談してみたが、ここの設備では難しいと言われた」

キット「では、フェリーを手配しましょう!」フォンフォン

提督「何日掛かるんだよ・・・。兎に角、我慢してくれ」

ショートランド・長門「そろそろ出発しようか」

キット「私はてこでも動きません!」フォンフォン

提督「はぁ・・・。長門、頼む」

ショートランド・長門「了解した」

キット「止めて下さい、長門さん!押さないでください!うわぁぁぁぁ!」フォンフォン

吹雪「キットの航空機嫌いって何とかならないんですか?(汗)」

提督「妖精さんに相談してみたが、人格の矯正は難しいそうだ」

吹雪「何で余計な部分まで完全再現しちゃったんでしょうね?」

提督「本当にな」


-鎮守府 執務室-

提督「と、言う訳で、吹雪がもう一人配属されることとなった」

黒吹雪「よろしくお願いします」

吹雪「仲良くしてあげてね」

白雪「叢雲ちゃん、良かったね」

叢雲「何が良かったのよ?」

白雪「吹雪ちゃんが部屋に居なくて寂しがっていたもんね」

叢雲「な、何バカなこと言ってんのよ!///」

提督「へぇ~、叢雲ってお姉ちゃん子だったのか?意外だな」

叢雲「そ、そんな訳ないでしょ!」

白雪「はい、そうなんです」

叢雲「白雪!」

提督「叢雲の意外な一面を見たな」

叢雲「五月蝿い!違うって言ってるでしょ!」

ゴスッ

提督「!?!?!?!?!?(声にならない悲鳴)」

バタッ

ピクピク

初雪「鳩尾ならまだしも、金的はダメ・・・ゼッタイ」

白雪「鳩尾でも充分ダメだから!」

深雪「やっちまったなー」

磯波「何てことを」

吹雪ズ「司令官、しっかりしてください!」ユサユサ

吹雪「もう!叢雲ちゃん、何てことしてくれるのよ!」

叢雲「あ・・・えっ、そんなつもりじゃ」

初雪「司令官・・・もう・・・使えないかも」

叢雲「つ、使えないって何が?」

初雪「赤ちゃん、出来ない・・・かも」ボソッ

叢雲「!!!」カオマッサオ

吹雪「こんな時、どうすれば・・・」

初雪「冷やせば・・・いいんじゃない?」

白雪「氷、貰って来ます!」ダッ

叢雲(本当に再起不能だったらどうしよう・・・。この場合、私が責任を取って、って違う!これじゃタダの略奪だ!)

吹雪「叢雲ちゃん、司令官に何か言うことがあるよね?」ゴゴゴゴゴ

叢雲「ごっ、ごめんなさい!」

上から目線で女王様気質な叢雲だけど、姉には逆らえない子であって欲しいと思う。
姉だけが唯一の弱点って感じで。


日本⇒ショートランド泊地、ショートランド泊地⇔鉄底海峡の移動時間は一切考慮してないので、
物凄い速度で航行して、あっと言う間に到着したとでも思ってください。

イベントも残り一週間ですが、進捗はいかがですか?

E5甲略してやりましたよ。2回目のラスダンであっさり終了。メーテルは近年稀に見る弱さだったよ。
本当にヴェアアアがラスボスだったし・・・。
クラゲ姫も弱かったけど、あれはクロスロードパンチの恩恵があったからね。

そして、木曾もやはり神だった。

新艦コンプ、駆逐艦最後の一人だった沖波ゲット、冬イベで苦労して掘った藤波の2人目も来た、
でも、ローマ出ない。建造不可で最後の一人のローマだけ出ない。
で、ローマって誰だっけ?
そんな艦娘居ないね。うん、そうだ。そうに違いない。
V.V級はリットリオだけだ。

本日はここまで。

物凄い速度で移動する為に超音速攻撃ヘリも作ろう

797さんへ
あのボロボロのマーティンと半分のBMWは出せたら出してください

アストンマーティンDB5.サンビームアルパイン.2000GT.アストンマーティンDBS.フォードマスタングマック1.アメリカンモーターズマタドール.ロータスエスプリ.メルセデスベンツ250SE.アルファロメオGTV.ルノー11.アストンマーティンV8.BMWZ3.BMW750iL.BMWZ8.アストンマーティンV12ウァンキッシュ.フォードモンデオを出せたらで良いので出してください(勘のいい人なら分かるはず...これは歴代ボンドカーやで)

今更ながら、これ書き始めて一年経過していることに気付きました。
思えば遠くへ来たもんだ。


>>818
超音速攻撃ヘリってエアーウルフですよね?

エアーウルフ♪名前は知ってるけどー♪エアーウルフ♪観たこと無いー♪
なので登場は少々難しいかも、です。

しかし、我が鎮守府には『端雲』と言う名の素晴らしい航空機がある!

日向「瑞雲はいいぞ!」

提督「ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイ・・・」ハイライトオフ

吹雪「ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイ・・・」ハイライトオフ

キット「ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイ・・・」フォンフォン

鈴谷「ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイウン、ズイ・・・」ハイライトオフ

山城「提督たちが瑞雲教に汚染されてしまった・・・不幸だわ(泣)」


>>819
半分のBMWはワールド・イズ・ノット・イナフで、ヘリにぶら下げたチェーンソー(?)で左右にパッカーンしたアレですよね?
車を真っ二つにされて、切れながら泣く明石、良い・・・訳が無いな。
登場させても破壊はしない方向で検討します。


>>820
BMW 750iLかアストンマーティン・V12ヴァンキッシュ辺りを登場させようかと思いましたが、
遠隔操作と光学迷彩は先日沈めた偽ナイト2000でやってしまったからなー。
この2台を参考にした機能を登場させた後で元になった車を出すのもどうなんだろう?って思ってみたり。

ただ、アストンマーティンは英国車だから明石よりも紅茶の国の戦艦を乗せるべきな気がしてきた。


本日分、始まります。


-叢雲事件から数時間後 執務室-

提督「何だとッ!」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「こうしては居られない!秋津洲、秋津洲は居らぬか!」

秋津洲「はっ。秋津洲、ここに」シュタッ

吹雪「!!!(川内さん以外にも忍者が居る!?)」

提督「俺は常々、すーぱーナントカなんて出す暇があるなら、智那ッガイを出せ!と主張してきた!」

秋津洲「確かに言ってたかも」

提督「そして、計画がポシャって無くなったんだと思ってたプラモアニメ(無印)続編の製作決定だ!」

秋津洲「秋津洲の出番かも!?むしろ主役かも!」

提督「そこで、秋津洲に重大な任務を与える!」

秋津洲「・・・」ゴクッ

提督「コイツをお前さんに進呈する!」

秋津洲「こ、これは!艦プラバトルで提督が使用したスタービルド吹雪DXのモデルになったと言われている、HGBF スタービルドス○ライクかも!」

提督「そうだ」

秋津洲「で、でも、こんな大切な物貰ってもいいかも?」プルプル

提督「ああ、秋津洲に完成させて欲しいんだ(つーか、前にやったプラフスキークリアVerの方が貴重品だし)」

秋津洲「不肖秋津洲、全身全霊を持って完成させるかも!」

提督「完成の暁には智那ッガイと一緒に飾ろう」

秋津洲「はい!」

提督「そして、二体がかりでビルドナントカを叩き潰すぞ!」

秋津洲「じげんはおーりゅー死すべし、慈悲は無い」

提督「その調子だ」

吹雪(じげんはおーりゅーって秋津洲さんが艦プラバトルの時に叫んでたんじゃ?)


秋津洲「燃えてきたかもーっ!!!秋津洲のプラモスピリットがビッグバンを起こしそうかも!」

提督「いいぞ!その調子だ!」

秋津洲「うぉぉぉぉーっ!」

ピカーッ!

吹雪「秋津洲さんが金髪に!?それに金色のオーラが!」

秋津洲「あたしは・・・超秋津洲だ!」シュウシュウ

吹雪「す、スーパー超秋津洲・・・さん?」

秋津洲「私はの戦闘力は53万です」

吹雪(戦闘力って何ですか・・・)

秋津洲「5秒でスタービルドス○ライクを完成させてくるかも!」

提督「おう、頑張れよ!」

ガチャ

バタン

吹雪「帰りは普通に歩いて帰るんですね」

提督「戦闘民族ナントカ人じゃ無いから、流石に飛びはしないってことだな」

吹雪「もう、色々と付いて行けません」

提督「俺もだ」

吹雪「え!?」

提督「いや、流石にこんな訳の分からん方向に進むとは思ってなかったからな」

吹雪「そうですか(汗)」

提督「工廠にキットの様子を見に行こう」

吹雪「はい!」

提督「それと、もう一人の吹雪の艤装も造ってもらわないとな」


ガチャ

ギィィィィ

卯月「こんにちは、うーちゃんだぴょん!」

卯月「さっき司令官と吹雪ちゃんが執務室から出て行くのが見えたからイタズラしに来たぴょん」

卯月「今日は何をしようかな~。あ!机の上に司令官のメガネを発見したぴょん!」

卯月「ぷっぷくぷぅ~、早速イタズラしてやるぴょん♪」

卯月「でも、このメガネをどうしようかな・・・」

~妄想中~

卯月「このメガネを舐め回してヨダレでベトベトにしてやるぴょん♪」

ペロペロ

レロレロ

卯月「司令官の味がするぴょん♪癖になりそうだぴょん♡」

~妄想終了~

卯月「うぅ・・・これじゃ、タダの変態だぴょん。でも、如月ならやりかねないぴょん」

卯月「とりあえず、このメガネを掛けて考えてみるぴょん」

卯月「???」

卯月「度が入ってない?ってコレ、PC用メガネだぴょん!」

卯月「そういえば、司令官が執務中以外にメガネを掛けている姿なんて見たこと無かったぴょん」

卯月「うーちゃんを騙すなんていい度胸しているぴょん!もう怒ったぴょん!」

卯月「こんな物!・・・。でも、物を壊したり、人を傷付けるのはうーちゃんのポリシーに反するぴょん」

卯月「仕方が無いから今日の所は引き下がるぴょん」


-睦月型私室-

如月「くしゅん」

睦月「およ?風邪かにゃ?」

如月「誰かが私の噂をしているみたい。司令官かしら♡」


-工廠-

提督「キットはどうなっている?」

明石「もうボロボロですよ」

提督「やはりそうか。いくら装甲が丈夫でも内部は精密機器の塊だからな」

夕張「ええ。内部に結構ダメージを受けています」

黒吹雪「私のせいでごめんなさい」

明石「車体の修理が完了するまでの応急措置として・・・」

夕張「キットはポータブルテレビに入ってもらいました」

キット「こんな恥ずかしい姿、見ないでください」

吹雪(前に車体を盗まれた時もこうなったけど、またこうなるんですね)

明石「この際だから大改造しちゃいましょう!」

妖精ズ「やっちまえー!おーっ!」

夕張「妖精さんたちもやる気満々ですよ」

提督「それは頼もしいな。だが、車体をマスタングに変更とかは止めてくれよ」

キット「私も現在のトランザムを希望します。ただ、車は人間よりはるかに早く年を取ることを忘れないでください」

夕張「修理のついでに新機能を搭載する予定だから安心して」

明石「ギクッ!な、何を言うんですか」

提督「今、ギクッ!って言っただろ」

吹雪「ギクッ!なんていう人は始めて見ましたよ」

明石「ナ、ナンノハナシデスカー」

提督「まぁ、いい。差し入れ持ってきたから溶けないうちに食べてくれ」つ間宮アイス

妖精ズ「わーい!提督さん、太っ腹ー」

夕張「ありがとうございます」

明石「いただきます」

提督「迷惑ついでにもう一つ頼みたいことがある」

明石「何ですか?」

提督「この子(黒吹雪)の艤装を造ってやって欲しい」

黒吹雪「お願いします」

明石「吹雪型の艤装でいいんですか?」

提督「ああ、吹雪の艤装を使えることを確認した。当然と言えば当然だけどな」

明石「分かりました」

提督「じゃあ、頼んだぞ」


-資材倉庫前-

卯月「今日のイタズラは不発に終わったぴょん・・・」トボトボ

卯月「何か新しいイタズラを考えないとテンションが上がらないぴょん・・・」トボトボ

イマガチャンスダヨ

卯月「ん?倉庫裏から話し声が聞こえるぴょん」

ウンソレジャ
チャオチャオ

リベッチオ「あ!卯月ちゃん」

卯月「こんな所で何してるぴょん?」

リベッチオ「散歩だよ」

卯月「本当に?」

リベッチオ「本当だよ。だって、明石さんたちが資材をちょろまかして開発するならともかく、リベは資材倉庫に用事なんて無いからね」

卯月(だからと言って、資材倉庫裏に居たなんて怪しいぴょん)

卯月「さっき、誰かと話してなかったぴょん?」

リベッチオ「リベは一人だし、携帯も持ってないよ。風の音が話し声に聞こえたんじゃないの?」

卯月「うーん・・・そうかな」

リベッチオ「じゃあねー」フリフリ

卯月「行っちゃったぴょん・・・。本当にうーちゃんの空耳だったのかな?」


-翌日 工廠-

提督「お疲れさん」

明石「お疲れ様です!」

提督「キットはどんな感じだ?」

明石「修復の進捗は70%位です」

提督「ふむ。数日中には復旧できそうだな」

吹雪「執務室にキットが居ないと寂しいから早く帰ってきてね」

キット「はい。明石さん、夕張さん、妖精さん、無理をしない程度に急ぎでお願いします」

夕張「任せといて!」

妖精ズ「お任せあれー!」

ピーッ!
ピーッ!
ピーッ!

スピーカー「緊急事態発生!緊急事態発生!提督、至急執務室へお戻りください!」

提督「何事だ!?」

夕張「内線で確認してみましょう」

夕張「もしもし、大淀さん?緊急事態ってどうしたんですか?」

大淀「深海棲艦の大群が鎮守府に向かって進軍中なんです!」

夕張「えぇ!?ここに提督がいるから直ぐに代わります!」

夕張「大変です!深海棲艦の大群が向かって来ているそうです!」つ受話器

提督「何だと!?」

吹雪「そんな!」

明石「緊急事態じゃない!」

提督「敵の数は分かるか?」

大淀「少なくとも50は居ます!」

提督「直ぐに執務室に戻るが、その前に今から言う編成で出撃させてくれ!」

大淀「はい」

提督「第一防衛ラインに金剛、比叡、五十鈴、朝潮、蒼龍、飛龍」

提督「第二防衛ラインにザラ、ポーラ、北上、大井、翔鶴、瑞鶴。北上はフルアーマー装備で出撃させてくれ!」

提督「最終防衛ラインに大和、アイオワ、長門、陸奥、赤城、加賀の三段構えだ!」

提督「残った艦娘は全員で鎮守府の警備を」

大淀「分かりました!その様に伝えます」

明石「こうなったら、未完成ですが、キットを動かせる状態にしましょう!」

提督「大丈夫なのか?」

夕張「まだ完全ではありませんが、大体の機能は使用可能です」

明石「この危機を乗り越えないことには話になりませんからね」

提督「そうだな」


夕張「では、PCとキット(テレビ)をこのシリアルケーブルで接続してください」

提督「分かった」

明石「車体とPCが繋がったわ」

妖精ズ「では、このデータ移行.exeファイルをクリックしちゃって下さい」

提督「よし」カチカチッ

『転送中 残り500時間』

提督「あの・・・とんでもない時間が表示されているんだけど」

妖精ズ「スピードアップしますか?」

提督「出来るならして欲しいが」

妖精ズ「分かりました」

吹雪「あの・・・何かよこせと言わんばかりに手を出してますが(汗)」

提督「えっと・・・この手は何かな?」

妖精ズ「等価交換の原則です?」

提督「そうっすか。これしか無いけどいいかな?」つ飴玉

妖精ズ「緊急事態だから仕方ないです。では、びびでばびでぶー」

『転送中 残り30分』

吹雪「一気に短くなりましたよ!」

提督「本当はこれが正しい表示ってことは無いよね?」

妖精ズ「そんなことは無いです」

提督「何か釈然としないけど、信じよう」

明石「データの移行が済んだら、キットの古いCPUは貰ってもいいですか?」

提督「構わんが、何に使うんだ?」

明石「艦プラバトルのバトルシステムに組み込んで、キットが居なくても使用可能に改造します」

提督「そういうことなら好きに使ってくれ」

提督「30分間ここで待っている訳にはいかないから、先に執務室に戻るぞ」

吹雪「はい!」

キット「私も移行が完了次第向かいます」

明石「吹雪ちゃん、ちょっと待って!」

夕張「これを!」

吹雪「私の艤装?」

明石「ええ。昨日頼まれた黒ブキちゃんの艤装だけど、今は吹雪ちゃんが装備した方がいいわ」

提督「そうだな。今は吹雪に装備してもらおう」

吹雪「分かりました!司令官の護衛、お任せください!」


-執務室までの道中-

イ級「イーッ!」

提督「イ級だと!」

吹雪「司令官、逃げてください!」

ブーン

スパッ

吹雪(私が撃つより先にやっつけちゃった)

イ級「イー・・・」撃沈

吹雪「既に鎮守府内に侵入しているなんて・・・」

提督「おかしい」

吹雪「え?」

提督「深海棲艦が鎮守府に向けて進軍中であると報告を受けてまだ5分も経っていない。それなのに既に侵入しているのはおかしいと思わないか?」

吹雪「確かにそうですよね。普段なら、イ級一隻でも鎮守府の防衛ラインに接近したら警報が発報するはずなのに」

提督「それに、防衛システムも動いていない。何者かが手引きをしたと考えるのが妥当か」

吹雪「一体誰が?」

提督「分からない。だが、犯人探しは後だ」

吹雪「そうですね。今はこの危機を乗り切らないと」

提督「クソッ!こんな時、アレを持っていれば」

吹雪「アレ、ですか?(アレって何だろう?)」

提督「ああ、伝説の妖刀だ」

吹雪「えぇっ!司令官、そんな物持ってたんですか!?」

提督「うむ。生血を求めて肉を切り裂く、伝説の妖刀。その名も、デザインナイフ」

吹雪「え?デザインナイフ?あの、プラモデルを作る時に使っているアレですか?」

提督「そうだ」

吹雪「妖刀って一体どういうことですか?」

提督「奴は今まで数多のモデラー共の指を切り裂き、血を吸ってきた。それ故、奴はモデラーからは妖刀と恐れられている」

吹雪「はぁ・・・」

提督「幸いにも俺は怪我をしたことは無い。だが、何度か爪が削れたことならある。秋津洲はどうだろうな?」

吹雪(何を言い出すかと思ったら、それってタダの不注意じゃないですか?)

摩耶「提督ーっ!」ダダダダダ

提督「摩耶か。既に敵が入り込んでいるから気を付けろ!」

摩耶「ああ、あたし達も向こうで何隻か倒してきたぜ!」

青葉「こんなにあっさり侵入されるなんて、おかしいですよね」


ル級改「見ぃつけた」

鳳翔「提督!逃げてください!」

摩耶「ル級!いつの間に!?」

提督「危ない!」ドン

吹雪「きゃあ!」ドサッ

ドカーン!

吹雪「痛たた・・・、そうだ!司令官!」

ル級改「木っ端微塵に吹き飛んだか。艦娘を庇って死ぬとは馬鹿な奴だ。お陰で目的は達成できたが」

吹雪「司令官?何処ですか?隠れてないで出てきてください・・・」

摩耶「そんな・・・嘘だろ?」

鳳翔「提督・・・。あなたの敵は必ず!」

青葉「嘘ですよね?嘘だと言ってください!」

榛名「提督・・・」ペタン

霧島「榛名、しっかりして!今は戦わないと!」

吹雪「・・・てやる」

ル級改「あ?何か言ったか?」

吹雪「・・・めてやる」

ル級改「言いたいことがあるならはっき」

ドーン!

ル級改「り・・・」撃沈

吹雪「全部、沈めてやる!」ダッ

青葉「吹雪さん!」

摩耶「追いかけたいけど、こっちもお客さんだ」

鳳翔「あなたたち、生きて帰れるとは思わないことね」

リ級「やっちまえー!」

タ級「ひゃっはー!」

ル級「けっ、たかが軽空母風情が何『鳳翼天翔!』」

ル級「ぐわーっ!」ドサッ

ザワザワ

タ級「こ、コイツ出来る!」

鳳翔「・・・」スッ

ツ級「何だぁ?痛くも痒くも」

摩耶「い、今のは・・・まさか!」

青葉「摩耶さん、何か知ってるんですか?」


~ツ級視点~

レ級「艦娘だ居たぞ!やっちまえ!」

ウオーッ
ヤッチマエー

ツ級「艦娘共をやっちまえー!」

ドーン

ツ級「うぎゃぁぁぁぁぁーっ!腕が!腕がぁぁぁぁ!」

レ級「まだ死んでないのか。まぁ、いいや。たっぷり可愛がってやるよ」

ツ級「何を言っているんだ、レ級!私はツ級だ!仲間だろ!」

レ級「見ろよ。コイツ、艦娘のくせにあたしたちの仲間のふりして命乞いしてるぜ。痛みで気が狂ったか?(笑)」

バカジャネーノ
コッケイダナ
カワイソウダカラトットトコロソウゼ(笑)

ツ級「違う!私はツ級だ!」

レ級「五月蝿い」

ドーン

ツ級「うぎゃぁぁぁぁぁーっ!!」


ツ級「あ・・・」バタッ

摩耶「間違いない、あれは幻魔拳!」

青葉「幻魔拳?」

摩耶「相手の脳に作用して精神を破壊したり、操ったりする恐ろしい技だ。まさか、鳳翔さんが使えたなんて」

青葉「何と恐ろしい」

ヴィィィィィィィィン

青葉「何の音ですか?」

摩耶「榛名姐さんが(AGP榛名の)アレを展開したぞ!」

榛名「お前も、深海棲艦かぁぁぁぁ!」ダッ

ガシッ

タ級「ぐえっ!」

メキメキ

摩耶「うわぁ・・・」

グチャッ

青葉「ひっ・・・」

ポイッ

榛名「あっちにも深海棲艦が・・・。皆さん、提督の所に送ってあげますね。向こうで提督にきちんと謝ってください」ダッ

霧島「ああっ、榛名!私は榛名を追いかけます!ここはお願いします」ダッ

鳳翔「鎮守府正面はこの鎮守府でトップの錬度を誇る方々が防衛しています。それをたやすく突破できるはずがありません。どうやって侵入したのか答えなさい」

リ級「手引キシタ者ガイル」

鳳翔「それは誰ですか?」

リ級「ソレハ」

川内「鳳翔さん、危ない!」

ドカーン!

川内「怪我してない?」

鳳翔「川内さん、助けて頂きありがとうございます」

レ級「お前、ベラベラ喋りすぎ(笑)」

鳳翔「口封じのためとは言え、味方を攻撃するなんて!」

川内「この腐れ外道!」

レ級「そんなに褒められると照れるね///」

鳳翔「褒めてません」

川内「レ級とは厄介なのが出てきたね」

レ級「そうだ、冥土の土産に良いことを教えてあげる。トップの錬度を誇るってのが相手をしているのは陽動部隊だから」

鳳翔「まんまと嵌められたということですか」

レ級「そゆこと」


-工廠-

キット「!!!」

夕張「どうしたの?」

キット「コムリンクとの通信が途絶えました」

明石「まさか・・・提督の身に何か起きたんじゃ?」

キット「分かりません」

夕張「吹雪ちゃんも付いてるし、大丈夫・・・だよね?」

明石「うん、大丈夫!きっと、大丈夫!だから今はキットの最終調整に集中しないと!」

以前、演習相手の提督でコメント欄に「鳳(翼天)翔」って人が居ました。
散々、フェニックス響ってネタにしておきながら、鳳翔さんも不死鳥であることに気付けなかった自分が情けない。


半ば諦めてたけど、さっき、ローマがキターーーッ!
これで残すは武蔵と大鳳のみ。建造は365日チャンスが有るから、コンプ同然だ!


長くなるので、本日はここまで。


>ローマ
おめでとう……じゃなかった、妬ましい(ギリギリ

お願いします!!!アストンマーティンDB5だけは出して欲しいんです!!

ローマ「Buon giorno.>>1の作品に出れると聞いて来てあげたわ。期待していいのかしら?」
おめでとですー私も大和武蔵が出ればコンプ お互いがんばりましょ。

春イベ終わりましたね。

皆さん、新艦の名前は読めたんだろうか?

国後:くなしり(読めた)
択捉:えとろふ(読めた)
占守:せんしゅ(しむしゅ?読めるかい!)

春日丸:かすがまる(普通に読める)

神威:かむい(え?かもい?読めるか!)

Гангут:赤(そもそも読めん。ロシア艦だし、赤でいいやろ。偏見だろうか?)

このままいくと、そのうちコロポックルとかカムチャツカとか出てくるんだろ?
って思ったら、カムチャツカはロシアだった・・・。アイヌ語由来の北海道の地名か何かだと思ってた。
そして両方存在しなかった。

本日分、始まります。

>>839
えっと・・・次こそ入手できるといいですね。としか言えないです。
いい加減、イタリア戦艦も建造落ちか、EO(4-5辺り)で期間限定ドロップキャンペーンをやってもいいと思うんですけどね。
リットリオは実装された年の年末に2週間程度だったけど、4-5でドロップした訳ですし。うちの子は4-5産です。
運営は何故そこまでケチるのやら。


>>840
では今後、紅茶の国の戦艦の愛車として出します。
ただ、車は好きですが、あまり詳しくは無いので期待はしないでください。

次回以降は

南氷洋完結編
  ↓
卯月、G(ゴキでは無い)との遭遇
  ↓
紅茶サスペンス劇場
  ↓
↑の続きで吹雪キレるの巻き -青葉、見ちゃいました!-

の順で進行予定なので、早くてもその次くらいの出番になります。


>>841
今が最もコンプに近い状況なだけに夏イベまでに揃えたいところですねどね。
資材貯めないといけないし、うーん・・・。
浦波の前例が有るだけに、突然の通常海域に新艦追加もありえるだけに何とも難しい。


-執務室-

新提「こちら執務室の新提。第一防衛ラインはどうなっている?」

金剛「こちら第一防衛ラインの金剛。敵は駆逐艦、軽巡が中心で数は多いですが、楽勝デース」

新提「了解。だが、油断はしない様に」

金剛「分かってマース。で、何で提督ではなく、新提が通信しているデース?」

新提「アイツがまだ帰ってこないから代理だ」

金剛「提督の声を聞かないとやる気が出ないデース」

新提「贅沢言うな」

金剛「でも、ここで敵を全て沈めて長門たちの出番を奪えば提督から褒めてもらえるデース!だから頑張りマース!」

新提「その調子で頼む。通信終了」

新提(数が多いとはいえ駆逐艦や軽巡が中心とはどういうことだ?本当に鎮守府を攻める気があるのか?まさか)

ドカーン

新提「今の爆発は!?」


日向「よくも提督を!食らえ、瑞雲アターック!」

タ級「ふん」ガシッ

タ級「こんな玩具で何が出きる?」バキッ

ポイッ

日向「!!! 私の瑞雲が・・・」

伊勢(ヤバイ)

伊勢「皆、この場から逃げて!早く!」

鈴谷「まさか、日向さんってばアレをやる気!?」

熊野「ありえませんわ!」

伊勢「そのまさかだよ!大切にしていた瑞雲を破壊されて理性が崩壊したんだ!ここに居たら巻き込まれる!」

日向「ずいうーん」クルッ

日向「雲瑞!!」

『雲瑞システム 残り時間:59:55』

日向「ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ」

熊野「あわわわわ・・・」

タ級「何が起きているんだ!?」

鈴谷「日向さんから大量の瑞雲が飛び出した!」

伊勢「瑞雲が世界を侵食しようとしているんだ!二人とも早く逃げ・・・うわぁぁぁぁ!」

熊野「伊勢さん!」

鈴谷「熊野、逃げるよ!伊勢さんの犠牲を無駄にしちゃ駄目だ!」

熊野「くっ・・・分かりましたわ。伊勢さん、あなたの犠牲は無駄にしません!」ダッ

伊勢「雲瑞完了」

タ級「ナニコレ(汗)」

日向「ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ」

伊勢「雲瑞の心のままに」

タ級(訳が分からん!ひょっとして私はとんでもない所に攻め込んだのでは・・・?)

熊野「瑞雲にモニターがぶら下がっていますわ!」←安全圏から観察中

鈴谷「モニターに提督と吹雪ちゃんが映ってるよ!」←安全圏から観察中

日向「ズイーーーーッ」ポイッ

熊野「瑞雲のモニターに向けて瑞雲を投げましたわ!」

提・吹「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」

熊野「」ポカーン


鈴谷「今度はイ級とヲ級が映ってるモニターに投げたよ!」

イ級「黒縁瑞雲欲しい(泣)」

ヲ級「瑞雲こそ至高の艦載機!何故ならそこに瑞雲があるからです!」

熊野「訳が分かりませんわ!一体何ですの!」

赤城「瑞雲」

加賀「瑞雲」

グラーフ「瑞雲」

アクィラ「瑞雲」

サラトガ「瑞雲」

鈴谷「モニターの中の空母の人たちまで瑞雲、瑞雲言い出したー!」

『雲瑞システム 残り時間:30:02』

伊勢「私は日向の使い。第二の雲瑞。100倍雲瑞投入!」ポイッ

提・吹「瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲、瑞雲」

鈴谷「今度はモニターの中の二人が瑞雲まみれになったー!(汗)」

熊野「瑞雲が集まっていきますわ!」

ピカーッ

日向「人類の叡智の結晶、1/1スケール 瑞雲」

タ級「巨大な瑞雲!?瑞雲とは一体何なんだ!?」

日向「時間が無い。雲瑞の真髄、ファイナル雲瑞コミュニケーション、スタート!」カーン!

『雲瑞システム 残り時間:????』

タ級「ファイナル?何だか知らんが、最後なのか?」

日向「ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ、ズイッ」

鈴谷「1/1スケール 瑞雲が真っ直ぐ突っ込んだ!」

ドーン!

タ級「ぶっ!」

日向「瑞雲を飛ばせば見えてくる♪世界の真実が見えてくる♪」

タ級「普通に喋った!?」

日向「この世の真実を見届けよ」

タ級「何だと!?」


-ビッグバンが起きる前の宇宙-

タ級「ここは何処だ?」

日向「宇宙創成の瞬間だ」

タ級「何だと!」

日向「さぁ、始まるぞ」

タ級「何かが近づいてきた?」

日向「あれこそがこの世の真理」

タ級「ま、まさか・・・。間違いない、瑞雲だ。それも地球なんかより遥かに巨大な瑞雲!」

日向「そう。この世界は瑞雲によって構成されている。瑞雲こそが宇宙であり、宇宙こそが瑞雲なのだ」


-鎮守府-

熊野「帰って来ましたわ」

鈴谷「何か悟った様な顔してるー」

日向「どうだ瑞雲(しんり)を知った気分は?」

タ級「この世は瑞雲・・・」

日向「ようやく理解したか」

鈴谷「前からも1/1スケール 瑞雲が!」

日向「瑞雲計画完了」

ブチッ

熊野「瑞雲と瑞雲に挟まれましたわ!」

タ級「がはっ!(吐血)」

タ級「みんな、瑞雲・・・」

日向「日向は鎮守府にて最強」

タ級「それは別のマンガだ」ガクッ


黒吹雪「深海棲艦が攻め込んできたのに、艤装が無いから戦えないなんて!」

夕立「危ないから黒ブキちゃんは隠れた方がいいっぽい!」

睦月「夕立ちゃんの言う通りにゃしぃ!」

ドカーン!

黒吹雪「あれは・・・吹雪?大変!早くあの子を止めないと!」

夕立「今日の吹雪ちゃんは何か怖いっぽい」

黒吹雪「何があったか分からないけど、怒りと憎しみで我を無くしているわ。このままだと深海棲艦化するかも知れない!」

夕立「それって、アナ○ンが闇落ちしてベイダ○卿になった感じ?」

睦月「それって、神様の棲む森で猪の親分が祟り神になった感じ?」

黒吹雪「何故その例えなのか分からないけど、そうよ」

夕立「それは大変!早く追いかけないと!」

睦月「にゃしぃ!」


海風「よく狙って、てー!」

山風「撃つよ!撃つからね!」

江風「ふふン、いいねいいね!やっぱ駆逐艦の本懐は戦闘だよなー、いっくぜー!」

ドカーン!

山城「深海棲艦が鎮守府に侵入してくるなんて、不幸だわ」

ドカーン!

扶桑「今はそんなことを言っている場合では無いわ」

ドカーン!

時雨「そうだよ。今は食い止めないと」

ドカーン!

扶桑「提督は無事に執務室へたどり着いたのかしら?」

ドカーン!

山城「大丈夫ですよ。あの人、この程度で死ぬ人じゃないから」

ドカーン!

時雨「そうだね」

吹雪「沈めぇぇぇ!」

ドカーン!

リ級「ぐわーっ!」撃沈

山城「姉さま、吹雪の様子が何か変じゃない?」

扶桑「どうしたのかしら?」

時雨「吹雪、提督の護衛はしなくていいのかい?」

吹雪「邪魔しないで」ギロッ

時雨「え・・・」ゾクッ

山城「あの子がこの鎮守府で最も錬度の高い艦娘とは言え、相手は駆逐艦なのに眼光の鋭さに少し恐怖を感じてしまった・・・不幸だわ」

扶桑「行ってしまった。何だか様子がおかしいわ」

夕立「吹雪ちゃん、ちょっと待つぽいー!」ダダダダダ

睦月「止まってにゃー」ダダダダダ

黒吹雪「止まりなさい!」ダダダダダ


-厨房-

足柄「♪」

足柄「いい感じに揚がったわ!これを艦隊の指揮で疲れているであろう提督に持っていくと・・・」

~妄想中~

足柄「提督!お腹が空いていると思って、勝利のカツを持ってきたわ!」

提督「丁度腹が減っていたんだ、ありがとう、足柄!」パクッ

提督「美味い!なんて美味いんだ(涙)」

足柄「あの、よかったら毎日でも揚げてあげるわよ」

提督「本当か、足柄!」

足柄「ええ、本当よ」

提督「俺は何て幸せ者なんだ・・・結婚してくれ、足柄!」

~妄想終了~

提督「なーんちゃって///」ニヤニヤ

ドカーン

足柄「きゃっ!」

ポロッ

足柄「何なのよ?今の爆発は・・・って、カツは?カツが無い!」

足柄「!!!」

足柄「床に・・・落ちてる・・・。今日のはイベリコ豚だったのに・・・」

チ級「艦娘発見だぁー!」

足柄「アンタ・・・」

チ級「何だぁ?命乞いか?」

足柄「よくもカツを・・・もう3秒以上経過してるから、3秒ルールも適用されない・・・」

チ級「あ?カツ?」

ガシッ

ドボン

チ級「うぎゃぁぁぁぁー!」←後頭部を掴まれ油に顔を突っ込まれた

パチパチ

チ級「カラッと揚がる、カラッと揚がっちゃうからぁぁぁぁ!」

グイッ

チ級「助かった・・・」

足柄「これで済む訳無いでしょ?」ゴゴゴゴゴ

チ級「ですよねー」

足柄「10門の主砲は伊達じゃないのよ!」

ドカーン

チ級「うぎゃー」撃沈

足柄「さて、新しいカツを揚げないと。落としたのは勿体無いけど、お魚のエサにでもしようかしら」


新提「やはりそうなのか!前線の奴等は囮でこちらが本命の陽動作戦か!金剛たちを呼び戻さないと!」

香取「その必要はありません」

新提「しかし!」

香取「前線が本当に囮と決まった訳ではありません。それに今、鎮守府に居る子たちの実力も相当なものですよ」

香取「さあ貴方たち、今こそ遠洋航海の成果を発揮する時です!」

暁「遠洋航海で成長したレディの力を見せてあげるわ!」

響「鳳翼天翔!」

電「はわわ・・・。響ちゃんが凄い技を出したのです!」

雷「私たちも負けてられないわ!」

ドカーン

ドカーン

ドカーン

香取「どうですか?」

新提「確かにこれなら耐えられそうだ。それにしてもアイツは何をしているんだ!」

呂500「ろーちゃんたち潜水艦娘は陸上では戦えないですって」

グラーフ「砲を積んでいない以上、仕方ない」

ビスマルク「さあ、かかってらっしゃい!」

プリンツ「Feuer! Feuer!」

ドカーン

タ級「ぐわーっ!」撃沈

プリンツ「ビスマルク姉さま大活躍です!」

ビスマルク「何言ってるの、あたりまえじゃない。良いのよ?もっと褒めても」

リベッチオ(昨日の一件で卯月に疑われてるかも知れないから、ここは疑いを晴らすためにもそれらしく振舞わないと!)

リベッチオ「南西の風・・・やった、縁起が良いよ!勝てるよ!」

リットリオ「一番、二番主砲狙え・・・今よ、撃て!」

アクィラ「攻撃隊各機、カタパルトへ。連続射出、急いでー!」

ドカーン

卯月(リベッチオちゃんが怪しいと思ったのは、うーちゃんの思い過ごしぴょん?)

春風「春風流剣術奥義、地翔虎輝」

ツ級「うわーっ!」撃沈

朝風「流石、春風。やるわね!」

春風「お褒め頂きありがとうございます」


装甲空母鬼「おやおや、誰かと思えば、裏切り者のヲ級さんとイ級さんではありませんか」

ヲ級「装甲空母鬼!」

装甲空母鬼「ここで会ったのも何かの縁。私が沈めてあげましょう」

イ級「いや、私はクビにされただけなんだけど」

装甲空母鬼級「クビにされた後、ここに来たということは裏切りと同じ」

イ級「それを言われると反論できない」

ヲ級「全機発艦!」


装甲空母鬼「バカな・・・私がヲ級に敗れるなんて・・・」撃沈

ヲ級「これが愛の力よ!イ級もそう思うでしょ?」

イ級「え?あ、うん(愛の力とか恥ずかしいことを大声で言うなよ)」

ツ級「ぐわーっ!」撃沈

島風「おうっ!!!」

島風「あ・・・ありのまま今、起こった事を話すぜ。風が吹いたかと思えばツ級がやられていた」

天津風「ちょっと何やってるのよ!まだ敵が居るのよ!」

島風「そしたら吹雪さんが物凄い速度で通り過ぎた。な・・・何を言っているのかわからねーと思うが、私も何が起きたのか分からなかった・・・」


-???-

提督「ん?ここは何処だ?」

提督「えっと・・・俺はタ級から吹雪を庇ったんだったよな」

提督「向こうに一列に並んで歩く人が見える・・・。つまり、ここは」

???「ええ、ここは黄泉比良坂です」

提督「朧!では、俺も朧も死んだのか」

朧「いいえ、提督も私も生きてますよ」

提督「二人とも生きている?どういうことだ?ここは黄泉比良坂なんだろ?」

朧「提督に砲撃が直撃する寸前に積尸気を開いてこちらに引き込んだんですよ」

提督「それって、つまり肉体込みってことだよな?」

朧「もちろんです。魂だけこっちに連れてきたら、肉体は砲撃で吹き飛んで現世に帰れなくなってますよ」

提督「ですよねー」

朧「生者が長居するのは良くないので鎮守府に帰りましょう」

提督「頼む」


-鎮守府-

提督「本当に帰って来れた・・・。朧様様だ」

朧「私たちが提督を護るのは当然です・・・多分」

提督(多分って)

提督「あの、一つ聞きたいのですが、朧さんは艦娘ですよね?」

朧「はい。私は艦娘です。蟹座の黄金聖○士ではありません」

提督「良かった」

イ級「イーッ!」

朧「アクベンス」ゴキッ

イ級「グエッ」撃沈

提督(うわぁ・・・エグイ技出たよ。女の子の太ももに挟まれてみたい気はするが、背骨をへし折られるのは勘弁したい)

提督「あそこに居るのは吹雪か!」


黒吹雪「あ、あれはレ級!」ダダダダダ

夕立「夕立でもレ級の相手はキツイっぽい!」ダダダダダ

睦月「早く吹雪ちゃんを止めないと!」ダダダダダ

吹雪「あなたが最後ですよ。直ぐに司令官の所に送ってあげます」

ドカーン!

レ級「くっ。駆逐艦風情が頭に乗るな!」小破

ドカーン!

吹雪「きゃあ!」大破

川内「吹雪!」

鳳翔「吹雪ちゃん!」

摩耶「て、提督?」

青葉「摩耶さん、何を言ってるんですか!司令官は・・・って司令官!?」

提督「鳳翔さん、申し訳ありませんが、弓を貸してください」

鳳翔「え?でも、使えるんですか?」

提督「大丈夫です。俺は射手座です」

鳳翔「分かりました(このよく分からない自信は何処から来るのでしょう?)」

摩耶「提督、生きてるんだよな?幻じゃないよな?」

川内「本当に提督だよね?」

提督「ああ、だが、説明は後だ。朧、悪いが吹雪を入渠させてやってくれ」

朧「はい!」

夕立「はぁはぁ・・・夕立たちも手伝うっぽい!」

提督「レ級よ、お前は超えてはいけない一線を越えてしまった。だが、お前を許そう。死は救済だ(訳:テメー、ぶっ○す!)」キリキリ

摩耶「死は救済って・・・、やべぇぞ!提督がどこぞの冥王の様なことを言い出したぞ」

青葉「いやぁ~、吹雪さんを傷付けられてキレたようですね~」

摩耶「そんな悠長なことを言ってる場合じゃないだろ!」

秋雲「んー、いいねー」

摩耶「何してるんだ?」

秋雲「提督のスケッチですよ」

摩耶「こんな時に何やってんだよ・・・」

秋雲「いい題材を見つけたら命がけでも描く。それが画家です!」

摩耶「いや、あたしもお前も艦娘だから(汗)」

摩耶「そして提督に射手座の冥衣を着せるんじゃない!」

秋津洲「あたしは『YOURS EVER』ってペンダントを製作するかも!」

摩耶「お前もちょっと待て!確かに冥王って言ったのはあたしだ。だからってそんな物作ろうとするな!」

秋津洲「えー」

摩耶「えー、じゃない!」


-工廠-

『転送完了』

ピカッ

明石「スキャナーが発光した!と言うことは」

フォンフォン

フォンフォン

夕張「車体への転送が完了したわ!」

キット「コムリンクとの通信が再開しました。アドミラルの所へ行ってきます」フォンフォン

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

明・夕「いってらっしゃーい」フリフリ

夕張「それにしてもさっきのは何だったんだろ?」

明石「一時的な通信不良じゃない?後でコムリンクの点検をしないと」


グサッ

レ級「痛ってぇー!」

提督「!!!」

鳳翔「額に矢が刺さったのにまだ生きています!」

青葉「不味いですねぇ。これはきっと、あのパターンですね」

秋津洲「確かにそうかも!」

鳳翔「あのパターン?」

青葉「レ級が額に刺さった矢を飲み込み、口から発射します」

秋津洲「で、それが提督に直撃して龍驤さん辺りが『死ぬな司令官!我らはまだ会うたばかりではないか!』って」

鳳翔「提督は源博雅ではありません!だいたい何処からそんなネタが出てくるんですか!」

青葉「いやぁー、司令官が弓を構えた姿を見たら、何だか陰陽師の安部さんが出てくる映画を思い出したといいますか」

摩耶(今のでネタが分かった鳳翔さんもどうなんだ?)

レ級「まずお前から始末してやる!」

摩耶「不味い!このままだと本当に提督が殺されちまう!摩耶様の攻撃、喰らえーっ!」

ドカーン

青葉「索敵も砲撃も雷撃も。青葉にお任せ!」

ドカーン

川内「砲雷撃戦よーい!撃てー!」

ドカーン

提督「もう一発打ち込んでやるか」

鳳翔(私の弓を提督が持っているので、攻撃できません)

秋津洲「あたしは攻撃しても意味無さそうだから見とくだけかも」

秋雲「秋雲さんはスケッチが忙しいからパス」

摩耶「コイツ等・・・」

ブーーーン

鳳翔「何の音でしょう?」チラッ

ドーン

秋津洲「キットがレ級に特攻したかも!」

レ級「ぐぼぁ!?」

ピューン

摩耶「凄い勢いで飛んでいったな」

キラーン

秋津洲「お星様になったかも!」

キット「アドミラル、怪我はありませんか?」フォンフォン

提督「ああ、大丈夫だ。だが、いいタイミングで来てくれた」


リベッチオ(提督が生きてる?死んだはずじゃ?どうやら作戦は失敗みたい)

摩耶「そうだ!榛名姐さんのこと忘れてた!」

鳳翔「そうでした!霧島さんが着いているから大丈夫だとは思いますが」

提督「榛名がどうかしたのか?」

摩耶「提督の敵討ちとして深海棲艦を手当たり次第に狩り始めたんだ!」

提督「何かそれ、かなりヤバそうなんだが」

キット「一刻も早く榛名さんを見つけて、アドミラルの無事を知らせるべきでしょう」フォンフォン

川内「榛名さんならあそこに居るよー。次のターゲットを捜してるみたい」ユビサシ

青葉「かなり殺気立ってますねぇ」

提督「うわぁ・・・ちょっと行ってくる」

鳳翔「武運長久を!」

提督「相手は味方ですよ(汗) あ、そうだ、弓をお返ししておきます。では」ダッ

鳳翔「お役に立ててなによりです」

榛名「深海棲艦コロス、深海棲艦コロス、深海棲艦コロス」ハイライトオフ

霧島「榛名!お願いだからもう止めて!」

提督「おーい!榛名ー!霧島ー!」

霧島「し、司令?ほら、榛名、司令は生きてるわ!」

榛名「提督?・・・の偽者!許さない!」

霧島「ちょ、ちょっと、榛名!何言ってるのよ!本物の司令よ!」

提督「榛名ー!霧島ー!」

榛名「偽者は榛名が許しませぇぇぇぇん!」ダッ

提督「えぇぇぇぇぇ!(ヤバイ。ヤバ過ぎる)」


霧島「司令、逃げてください!」

提督(いや、待てよ。あの装備は以前、拉致された時に使っていたな。ぎりぎりまで近づき、一気に懐に入ってしまえば使えまい!)ダッ

霧島「司令!何で榛名に向かって走るんですか!」

提督「心配するな、勝算はある!」

榛名「偽者め!」

ギューッ

霧島「司令が榛名を抱きしめた!(羨ましい)」

提督「榛名、もう大丈夫だ。俺は生きている」

榛名「提督?本当に提督なんですね?」

提督「ああ、本当に俺だ」

榛名「よかった・・・本当によかった(涙)」

新提「こんな所に居たのか!おい、提督!大変なことになっているのに何をしているんだ!」

提督「スマン。ちょっとあの世の入り口まで行っていた」

新提「つまらん冗談を言っている場合か!」

提督「いや、冗談ではなく、本当だ。詳しいことは後で話す」

新提「?」

提督「キット、深海棲艦はまだ居るか?」

キット「先ほどのレ級で最後です」フォンフォン

提督「では、後は金剛たちが戦っている奴等で終わりか」

新提「金剛たちなら大丈夫だろう。数は多いが駆逐艦や軽巡ばかりだと言っていたからな」

提督「ふむ。キット、金剛たちに無線を繋いでくれ」

キット「はい」フォンフォン


-海上-

金剛「キットからの無線通信デース」

提督「金剛、聞こえるか?」

金剛「提督!提督の声を聞きたかったデース!」

提督「そっちの状況はどうなっている?」

金剛「敵は全滅させたようデース。もう敵影は見当たりまセーン」

提督「そうか。念のため、偵察機を飛ばして敵影が見えなければ、第二、第三艦隊と合流して引き上げてくれ」

金剛「了解デース」

提督「では、鎮守府で待ってるぞ」

金剛「ハーイ」

金剛「皆さーん、敵が居ないことを確認出来たら引き上げるようにとのことデース」

飛龍「では、彩雲を飛ばしますね」

金剛「お願いしマース」

飛龍「蒼龍」

蒼龍「了解!」


-鎮守府-

提督「それにしても派手にやってくれたな」

新提「至る所がボロボロだな」

妖精ズ「提督さーん」

提督「ん?どうしたんだい?」

妖精ズ「コレをどうぞ」つ謎の布切れ

提督「これは?」

妖精ズ「修復したい箇所をこの布で覆います」

提督「うん」

妖精ズ「すると数秒で元通りに!名づけてタイムふろ『それ以上はダメ!』」

妖精ズ「えー」

提督「色々と怒られるから」

妖精ズ「仕方ないですね。では、名前を変えます。とりあえず『復元ふろしき』で。」

新提(風呂敷は変えないのか)

妖精ズ「でも、青い狸型ロボも我々妖精が居なければ生まれないんですよ」

提督「マジっすか」

妖精ズ「アレは我々の技術の結晶です」

鳳翔「提督、ここは私たちに任せて、あなたは吹雪ちゃんの所に行ってあげてください」

提督「では、お願いします」


-入渠ドック-

提督「吹雪の様子はどうだ?」

朧「まだ意識が戻りません」

夕立「かなりのダメージを受けたから時間が掛かるっぽい」

睦月「吹雪ちゃんが心配だにゃ」

黒吹雪「吹雪・・・」

提督「バケツを使おう。妖精さん、投入しちゃってください」

妖精ズ「はーい」ドバー

吹雪「ん・・・」

夕立「意識が戻ったっぽい!」

吹雪「ここは?」

睦月「入渠ドックにゃ!」

吹雪「そうだ!レ級は!」

提督「奴なら倒した。もう大丈夫だ」

吹雪「司令官・・・?」

提督「ああ、俺だ。心配を掛けてすまなかった。朧のおかげで無事だ」

吹雪「司令官!」ギューッ

提督「もう大丈夫だ。心配しなくていい」

吹雪「良かった・・・司令官が死んじゃったんだと思って、私もう・・・」

提督「何処にも行かないから大丈夫だ」


-夜 資材倉庫周辺-

川内「やぁー戦だ、夜戦だ、夜戦♪」

川内「ん?アレは卯月?おーい、卯月!」

卯月「!!!」ピクッ

卯月「しーっ!」

川内「こんな所で何してるの?」ヒソヒソ

卯月「リベッチオがコソコソ怪しい動きをしているから見張ってるぴょん!」ヒソヒソ

川内「怪しい動き?」ヒソヒソ

卯月「今日の襲撃にリベッチオが関わっているかも知れないぴょん」ヒソヒソ

川内「まっさかー」ヒソヒソ

卯月「本当だぴょん!」ヒソヒソ

リベッチオ「作・・・失敗・・・ちゃったね。うん、提・・・さん、生き・・・よ」

川内「!!!」

卯月「聞こえたぴょん?」ヒソヒソ

川内「もう遅いから卯月はもう帰った方がいいよ。このことは私から提督に報告するから」

卯月「でも」

川内「心配しなくても、手柄を横取りなんてしないって」

卯月(川内さんは本当に信じられるぴょん?現れたタイミングが良過ぎて怪しいぴょん)

川内「私はスパイなんかじゃない」

卯月(嘘を言っている目じゃ無いぴょん)

卯月「分かったぴょん。後はお願いするぴょん」

川内(リ級の件もあるし、鎮守府内に裏切り者が居るなんて信じたくなかったけど、間違い無さそうだね)


-執務室-

???「提督」

提督「川内か」

シュタッ

川内「提督に聞いて欲しいことがあるんだけど」

提督「どうした?」

川内「実は、今日の襲撃に関してなんだけど」

提督「何者かが手引きしたと見て間違い無いだろうな」

川内「その犯人の目星が付いたから報告しようと思って」

提督「・・・。リベッチオか?」

川内「!!! どうしてそれを?」

提督「前々から怪しいと思ってたんだよ。俺がコーヒーは嫌いだと知っていて飲ませようとするし」

川内「はぁ・・・」ジトー

提督「な、何だよ!そんな目で見るな!」

川内「真面目な話をしてるんだけど」

提督「俺も真剣に話をしているんだが」

川内「まぁ、いいや。兎に角、リベッチオには気を付けた方がいいよ。それと、これは卯月からの情報だから」

提督「卯月から?今度、卯月に何か奢ってやらないといけないな」

川内「そういえば吹雪はどうしたの?」

提督「今日はもう休ませた」

川内「色々大変だったから、休める時に休ませる方がいいよね」

近所で艦これのイベントがあるっていいよね。

去年、存在を知りましたが、気付くのが遅く終わってた。
で、今年初めて行ってきましたが・・・男が艦娘のコスプレってどうよ?ってちょっと思った。
最上、水無月の様な短パンの子は良いけどね。スカート組は・・・ね?男は普通に軍人か提督でよくないかい?
ネットでよく見る、バズーカ蒼龍の様な人が居ればそれはそれで面白いけど。

本日はここまで。

ラムネの香りのバスクリンなる物を売ってたけど、バスクリンの人は存在を知っているんだろうか?
試してみたいが、私にそんな勇気は無かったよ。
でも、1回分の使いきりサイズがあれば試してみたい。

本日分、始まります。


-襲撃の翌日 工廠-

明石「では、キットの最後の仕上げを行いますね」

提督「頼む」

夕張「修理のついでに大改造したので、その辺の説明しましょうか」

提督「頼む」

夕張「キットの車体はEカーボン製でしたが、ナノマシンに変更しました」

提督「そういえば以前、襲撃してきたツ級がナノマシン云々って言ってたな」

タ級「はい。そのツ級を研究してキットの車体に応用しました」

提督「それは凄そうだな」

夕張「なので、ダメージを受けても瞬時に修復されます。早い話が、車体はトランザムのままナイト3000化したと思ってください」

提督「流石、我が鎮守府の誇る二大メカニック嬢だ!」

夕張「そんなに褒められると照れます///」

提督「コレで何か好きな物食べてくれ」つ間宮券×2

夕張「ありがとうございます!そうそう、これでキットを廃液の沼に沈められても平気ですよ」

提督「縁起でもない発言は止めてくれ」

夕張「じゃあ、夕張沼にはまります?」

提督「ナニソレ?」

夕張「ここで言う沼とはですね、特定のジャンルにはまることを指します」

提督「はぁ」

夕張「つまりですね、夕張沼にはまったですって?何言ってるの、あたりまえじゃない。良いのよ?もっと沼っても。ってことです」

提督「遠まわしに指輪くれってアピールは止めて下さい」

夕張「別にそんなつもりで言ったんじゃないんだけどなー」

明石「夕張も手伝ってよー」

夕張「はーい!今行くー」

提督「では、そろそろ執務室へ戻るとするか」


-執務室-

ガチャ

吹雪「おかえりなさい」

大淀「おかえりなさい」

バタン

提督「ただいま。大淀も来てたのか」

大淀「はい。提督にお伝えしたいことがありまして」

提督「どうした?」

大淀「先ほど、大本営より召集がかかりました。昨日の襲撃についてだそうです」

提督「それならわざわざ出向かなくても、いつも通りテレビ電話会議でいいんじゃないのか?」

大淀「ええ、私もそう思ったのですが、会って話がしたいそうです」

提督「面倒なことをしてくれるな。で、何時だ?今から来いってか?」

大淀「いえ、明後日のヒトサンマルマルからだそうです」

提督「分かった」

大淀「昨日の件があるので、護衛に数名連れて行ってください」

提督「そうだな」

大淀「では、私はこれで」

提督「せっかくだからお茶でも飲んでいかないか?」

大淀「そうですね。いただきます」


~しばらく後~

提督「さて、誰を連れて行くか。とりあえず吹雪は決定として・・・残りのメンバーは後で考えよう。昨日の襲撃について話しておきたいことがる」

吹雪「はい」ゴクッ

提督「もう少し近くに寄ってくれ。青葉に聞かれると不味い。それとこれは他言無用で頼む」

吹雪「はい」

提督「まだ確定では無いが、恐らくリベッチオが関わっている」ヒソヒソ

吹雪「えぇーっ!本当なんですか!」

提督「ああ、川内からの情報だ。第一発見者は卯月らしいが」ヒソヒソ

吹雪「それで卯月ちゃんから話は聞いたんですか?」ヒソヒソ

提督「いや、まだだ。昨晩の遅い時間に川内から聞かされたからな」ヒソヒソ

吹雪「今から卯月ちゃんを呼んで話を聞きますか?」ヒソヒソ

提督「ここだと青葉に盗聴される恐れがあるから、後ほど別の場所で聞こうと思う」ヒソヒソ

吹雪「確かに青葉さんに聞かれると、あっと言う間に鎮守府中に知れ渡ってしまいそうですね」ヒソヒソ


-廊下-

提督「丁度いい所に」

吹雪「卯月ちゃんが居ましたね」

提督「おーい、卯月!」

卯月「司令官、どうしたぴょん?」

提督「今から間宮さんの店に行かないか?」

卯月「司令官の奢りぴょん?」

提督「ああ、奢るぞ」

卯月「やったぴょん♪」


-甘味処 間宮-

ワイワイ
ガヤガヤ

提督「好きな物を頼んでいいぞ」

卯月「あんみつも良いけど、DXパフェも捨てがたいぴょん」

提督「両方でも構わないが、その場合」

卯月「晩ご飯が食べられなくなりそうだぴょん」

吹雪「じゃあ、両方頼んで二人で分ける?」

卯月「そうするぴょん!」

提督「間宮さーん」

間宮「はーい」

提督「あんみつと、DXパフェと、ケーキセットお願いします」

間宮「はい。少々お待ちください」

提督「卯月。お前さんをここに連れてきたのは聞きたいことがあるからなんだ」

卯月「う、うーちゃんは何も悪いことなんて企んでないぴょん(汗)」

提督「昨晩、川内から『 L 』のことを聞いた」

卯月「!!!」

提督「一応、卯月からも話を聞いておこうと思ってな」

卯月「でも、こんな場所で話して大丈夫ぴょん?」

提督「皆、話に華が咲いて俺達のことなんて気にしていないだろう。それに、ここで重要な話をしているなんて思いもしないだろうからな」

卯月「分かったぴょん。あれは一昨日のことだったぴょん」

~中略~

提督「なるほど。やはり奴が手引きをしたと考えて間違い無さそうだな」

吹雪「そうですね」

卯月「これからどうするぴょん?直接問い質すぴょん?」

提督「そんなことをしても無駄だろう。決定的証拠が無い以上、言い逃れられる」

吹雪「それに下手をしたら、直接手を下すかも知れませんね」

卯月「じゃあ、どうするぴょん?」

提督「しばらく泳がせて決定的な証拠を掴む」

卯月「じゃあ、うーちゃんが」

提督「これ以上、危険なことに首を突っ込まない方がいい」

卯月「でも、司令官が」

提督「心配するな。キットの修復ももう直ぐ完了する。それに吹雪も居る」

吹雪「そうだよ。だから安心して」

卯月「分かったぴょん・・・」

提督「だが、何か気付いたことがあれば教えてくれ」

卯月「分かったぴょん!」

提督「くれぐれも無茶な行動はしない様にな」

卯月「はーい」

間宮「お待たせしました。あんみつと、DXパフェと、ケーキセットです」


-夕方 執務室-

提督「と、言う訳で大本営にて襲撃の報告を行うことになったので、道中の護衛を頼みたい」

金剛「了解デース」

摩耶「おう、任せとけ!」

川内「任せといて」

摩耶「それにしてもわざわざ来いなんて、面倒なこと言うよな」

提督「本当にな。いつも通りテレビ電話会議で済ませられればいいんだけどな」

金剛「どうやって移動しマスカ?新幹線デスカ?」

提督「いや、移動本部を使う。何かあった時の為にキットも連れて行きたいからな」


-会議当日の早朝 正門前-

提督「留守中は頼むぞ」

新提「任せておけ」

提督「お前が一番心配だ。比叡、頼んだぞ」

比叡「はい!お任せください!秘書艦として精一杯頑張ります」

リベッチオ「提督さん、何処に行くの?」

提督「大本営で会議だ」

リベッチオ「リベも連れて行って欲しいなー」

提督「遊びに行くんじゃないんだぞ」

リベッチオ「そんなこと分かってるよー」

提督(あえて近くに置いて見張るもの有りか)

提督「分かった。乗ってくれ」

川内(ここは私がちゃんと見張っとかないと)

リベッチオ「わーい」

ポーラ「提ー督ぅー、ポーラも連れて行ってくださぁーい」

提督「お前、高級な酒を飲ませてもらえるとか思ってるだろ?」

ポーラ「そんなこと無いでぇ~す」

提督「ポーラは留守番してなさい」

ポーラ「ポーラ、泣いちゃいますよぉー」

摩耶「護衛が増えて困ることは無いし、連れて行ってやったらいいだろ」

ポーラ「摩耶さぁ~ん、ありがとうございますぅ~」

摩耶「コラ、くっ付くな!」

提督「はぁー、先が思いやられる」

金剛「まったくデース」

吹雪「あはは・・・」

熊野の改二を神戸牛でお祝いしないと(熊野なら但馬牛でも気付かないだろう)。
おーい、熊野ー、ステーキ食べに行くぞー!

それにしても設計図がヤバイでち。この一ヶ月で熊野に1枚で二人目(軽空母)育成中、ビスマルクに2枚、鈴谷×2に3枚、長門に1枚の計7枚消費、
もう直ぐ大鷹が改二レベルに到達、ローマは到達したけど様子見中、大鯨も居るけど、潜水母艦の任務が来ると嫌だから様子見中。
(実装が何時か分からないし、設計図要るか知らんけど)由良やサラトガも待機中。確か戦艦の改二は二隻だから陸奥もか?
残り4枚しか無いでち。
今月のEO終わってるから、そこにEOがってネタも使えないでち・・・。

本日はここまで。

神威のレベルが60に達したけど、補給艦って正直要らないんだよな。
速吸も持て余してるし。
でも、図鑑を埋めるには改造する必要があるし・・・。
次回以降のイベントで2隻目ドロップに期待だな。

本日分、始まります。


-大本営 駐車場-

少尉「提督様、お待ちしておりました。元帥がお待ちです。部屋まで案内します」

提督「お願いします。皆、行くぞー」

一同「はーい」

提督「キットは留守番を頼む」

キット(コムリンク)「はい」


-エレベーター内-

『B3』ピッ

提督「ん、地下?」

少尉「はい。いつもの会議室は工事中でして」

提督(工事中なんて聞いてないけどな)

チカサンカイデス

少尉「着きました。あちらの部屋で元帥がお待ちです」

提督「分かりました」

ガチャ

提督「薄暗くてよく見えないな」

少尉「明かりを点けるので中で少々お待ちください」

ゾロゾロ

吹雪「あれ?リベッチオちゃんは?」

提督「何っ!」

バタン!

提督「!!」

ガチャガチャ

吹雪「開きません!」

提督「罠か!」

提督様って表現は違和感があるかと思いますが、
佐藤様、田中様って感じで、名前 + 様だと思ってください。

でも、巻雲や春風が司令官様って呼ぶことを考えると変では無いのか?
よく分からなくなってきた。


ピカッ

摩耶「明かりが点いたのはいいけどよ、何もねーなこの部屋。それに元帥も居ないぞ」

提督「扉を破壊して脱出するか」

ドバー
ドバー
ドバー

提督「至る所から水が!」

モニター「提督君、聞こえているかね?」

提督「あ、あなたは中将!これはどういうことですか!」

モニター「聞いて驚け。私が南氷洋深提だ」

提督「な、何ぃ・・・」

吹雪「そんな・・・」

金剛「獅子身中の虫デース!」

摩耶「テメェ、裏切ったな!」

モニター「その部屋は潜水艦娘の訓練施設だ。30分もすれば注水が完了し、部屋は水没する」

吹雪(この部屋いっぱいの水だなんて、水道代が大変なことになりそうです)

提督「その前に扉を破壊して脱出すればいいだけの話だ」

ブーン

提督「せい、ふっ、はっ!またつまらぬ物を」

吹雪「切れてません!」

提督「へ?」

モニター「無駄だ。その部屋は魚雷の爆発にも耐えられる設計になっている。ビーム兵器の対策もしている」

提督「こうなったら、金剛、摩耶、ポーラ!三人で一斉に砲撃してやれ!戦艦と重巡の一点集中砲撃には耐えられまい」

金剛「艤装は移動本部の中デース!」

提督「しまった!」

モニター「提督さん、聞こえてるー?(リベ)」

提督「リベッチオ!これはどういうことだ?」

モニター「ごめんね、提督さん。提督さんに恨みは無いけど、これもパパの命令だから(リベ)」

ポーラ「リベッチオ、あなたが恨んでるのは私でしょ?関係の無い提督たちは解放してあげて!」

モニター「ポーラお姉ちゃんにも恨みなんて無いよ(リベ)」

モニター「その部屋からの脱出は不可能だ。精々足掻くんだな。ふはははは(南氷洋)」

モニター「チャオチャオ(リベ)」


-鎮守府 執務室-

コンコン

長門「長門だ」

新提「入ってくれ」

ガチャ

バタン

長門「今日の出撃について相談があるのだが」

比叡「今、お茶淹れますね」

長門「いや、私が淹れよう。比叡は座っててくれ」

比叡「では、お願いします」

長門「任せておけ」ニヤッ


-大本営 B3F-

提督「クソッ!何とかして脱出しないと。そういえば川内も何処だ?」

吹雪「言われてみれば居ませんね」

モニター「提督、聞こえる?(川内)」

提督「川内!まさか・・・お前もスパイだったのか?」

モニター「バカなこと言わないでよ!私は提督の鎮守府で生まれた艦娘だよ。スパイな訳無いじゃん!」

提督「そうだな。変なことを言ってすまなかった。今、コントロールルームに居るんだよな?」

モニター「今、ロックを解除するから待ってて」

モニター「ダメだ!パスワードが設定されてて解除できない!」

提督「キット!聞こえるか?」

シーン

提督「キット?キット!」

摩耶「まさか圏外か?」

提督「どうやらその様だ」

モニター「キットに助けを求めてくる。帰って来るまで絶対に生きててよね!」

提督「ああ、だが、早めに頼む」

モニター「任せといて!」

提督「川内が帰ってくるまでボーっと待つ訳にもいかない。もう一度、扉の破壊を試みよう」

吹雪「でも、どうするんですか?」

提督「セイバーのビームを一点に当て続ければ少しずつでも穴が開くはずだ」

金剛「ポーラ、さっきの恨みってどういうことデース?」

ポーラ「今まで黙っていた過去をお話します。あれは私とザラ姉さまが今の鎮守府に配属される前に所属していた鎮守府での出来事でした」

ポーラ「ある日の作戦行動中、敵の罠にはまり、私は大破、ザラ姉さまは中破してしまいました」

ポーラ「大破してしまった私は最早足手まといでしかない。死を覚悟した私は殿を名乗り出ました」

ポーラ「でも、ある艦娘が私の代わりに囮となり、私たちを逃がし、そして彼女は沈みました」

ポーラ「あの時、私が殿を務め沈んでいたらこんなことにはならなかったはずです」

提督「それとリベッチオに何の関係が?」

ポーラ「その時沈んだ艦娘の名はヴィットリオ・ヴェネト。リベッチオの母親です。あの子は人間と艦娘の間に生まれた子です」

提督(うわぁ)

摩耶(マジで)

吹雪(重すぎる)

金剛(話デース)


ポーラ「彼女の夫だった提督は飲めもしないお酒に溺れる様になり、やがて体を壊し亡くなりました」

提督「ん?リベッチオは中将をパパって呼んでたよな?」

ポーラ「彼はリベッチオの父親ではありません」

吹雪「何か事情がありそうですね」

ポーラ「提督を失った鎮守府は代わりに着任できる人が居なかったため解体となり、私とザラ姉さまはあなたの鎮守府に異動となりました」

ポーラ「鎮守府が解体された後、あの子がどうしていたか分かりません。でも、あの子が配属された来た時、これは運命なんだと感じました」

ポーラ「私のせいであの子は両親を失ったのだから、私が守らないと、そしてあの子に謝罪しなければいけないと思いました」

ポーラ「でも、出来なかった。自分の過去と向き合うのが怖かった。だから私もお酒に逃げたんです。うぅ・・・」

吹雪(司令官は聞こえていなかった様ですが、だからあの時(忘年会前)あんなことを言ったんですね)

提督「ポーラ、辛い時は泣いていいんだぞ」

ポーラ「うわぁぁぁーん」

提督「金剛、摩耶、悪いがポーラに付いていてやってくれ」

金剛「ハイ」

摩耶「おう」

提督「俺は扉の破壊を試みる」

~数分後~

提督「焦げ目すら付かないってどういうことだよ!ビームサーベルで破壊できないっておかしいだろ!」

吹雪「司令官、落ち着いてください!」

提督「すまん、取り乱してしまった。だが、もう腰の高さまで水位が上がっている。川内はまだか?」

モニター「アドミラル、聞こえますか?(キット」

提督「キットか!」

モニター「今からシステムをハッキングするのでもう少しだけお待ちください」

提督「出来るだけ早めに頼む!」


-B1F コントロールルーム-

川内「どう?解除できそう?」

モニター「パスワードは解読できました。しかし、カードキーが無いとロックを解除出来ない様です」

川内「カードキー?」

モニター「恐らく元帥が持っているでのはないでしょうか?」

川内「そうだね。ここの責任者である元帥の可能性が高い。元帥の所に行ってくるよ!」ダッ


-鎮守府 執務室-

ツンツン

比叡「寝てませんてばぁーっ」zzz

新提「完全に寝てるな」

長門「睡眠薬入りの茶を飲んで眠るとは、チョロイもんだ」

新提「では、行くか」

長門「うむ」

ガチャ

新提「!!!」

長門「どうし・・・って、大和!」

大和「お二人そろってどちらへ?」←扉の前で仁王立ち

新提「え?いや、ちょっとトイレに。なぁ、長門」

長門「う、うむ!」

大和「仲がよろしいのですね。異性であるお二人がそろってお手洗いだなんて」

新提「そうなんだよ!私たちは大の仲良しでな!」

長門「うむ」

大和「そんな嘘が通じるとでも?」

新提「」滝汗

大和「扉の前に私が居るからと言って、窓から逃げようなんて考えないことです。外は空母の皆さんが偵察機を飛ばしています」

新提「アー、モレソウダー」

大和「お手洗いでしたら、お一人ずつどうぞ」

長門(クソッ、提督め!ここまで読んでいたか)


-大本営 B3F-

提督「せめて木製のドアがあれば・・・」

吹雪「そんな物どうするんですか?」

提督「体重の軽い吹雪ならドアに乗った状態で浮いていられるだろう。部屋が完全に水没しない限り助かるはずだ」

吹雪「そんな処女航海で沈んだとされる某豪華客船の映画の様なことをしなくても私たちは大丈夫です。問題は司令官です!」

提督「しかしだな」

吹雪「私たち艦娘は人間よりはるかに生命力が強いです。完全に水没しない限り死にません!ですが、このままだと確実に司令官は低体温症で死んでしまいます!」

提督「溺死が先か、低体温症が先か。扉を破壊できない以上、川内が助けてくれるのをただ待つしかない」

吹雪「川内さん、急いでください。このままだと本当に司令官は・・・」

提督「こうなったら。はぁーーーーつ」

摩耶「あ、あれは!」

金剛「どうしたんデース?」

摩耶「提督がペガサスの大四辺形を描き始めたぞ!」

金剛「?」

提督「彗星拳!」

ゴスッ

提督「・・・」

吹雪「・・・」

金剛「・・・」

摩耶「・・・」

ポーラ「・・・」

提督「痛ってーぇ!!!」ゴロゴロゴロ

金剛「そりゃ、そうなりマース。提督は艦娘じゃないんですカラ」

摩耶「水没しかけてる部屋でのた打ち回ると余計に濡れるぞ」

吹雪「司令官、大丈夫ですか!?」

提督「痛たた。指は・・・ちゃんと動く。うん、折れてない(涙目)」

吹雪「セイバーでも破壊できなかったのに、素手で扉を破壊なんて無茶ですよ」

提督「追い詰められることによって秘めた力が・・・って展開に期待したが無理だったな。だが」

吹雪「だが?」

提督「俺がここで水攻めを受けることにより、地上に降り注ぐ雨の勢いが少しでも弱まると思えば」

吹雪「?」

摩耶「ここは海底神殿じゃねーだろ!それに、提督は女神でもない!」

金剛「二人は何を言っているデース?」

吹雪「分かりません」


-元帥執務室-

ドアバーン

川内「元帥!大変だよ!」

元帥「君は提督君のところの川内か。ドアを開ける時はノックを」

川内「そんなこと言ってる場合じゃ無いよ!提督が死にそうなんだ!」

元帥「提督君が死にそう?どういうことだね?」

~事情説明中~

元帥「何と!中将め、それで提督君を呼んで話を聞くべきだと主張して引かなかったのか」

川内「早くしないと提督が!」

元帥「うむ。コントロールルームへ急ごう」


-B1F コントロールルーム-

元帥「提督君、聞こえるかね?直ぐに助ける。もう少しの辛抱だ」

モニター「はい。早めにお願いします。意識が朦朧としてきました(提督)」

ピッ

元帥「よし、これで」

川内「どういうこと!?水の勢いが増してるよ!」

元帥「何だと!」

モニター「ロックを解除しようとすると、注水量が増すように細工されていたようです(キット)」

元帥「これでは提督君を助けるどころか、死期を早めただけではないか!」

川内「元帥でしょ!何とかしてよ!」

元帥「助けたいのは山々だが・・・」

モニター「私が今からシステムを書き換えて注水を止めます」

川内「キットだけが頼みの綱だよ!」


-B3F-

提督「川の向こう岸に亡くなった爺さんが」ガタガタ

吹雪「司令官、しっかりしてください!」

金剛「渡っちゃダメネー!」

摩耶「寝るんじゃない!」

ポーラ「大切な人を失うなんてもう嫌ぁぁぁ!提督、死なないで!」

提督「俺の肩の高さまで水位が上がっているってことは、吹雪はもう床に足が着かないんじゃないのか?」ガタガタ

吹雪「はい。少し前から足が着かなくなってます」

金剛「私たちはつま先立ちでギリギリ水面より上に居ますが、そろそろ限界デース」


-中将執務室-

少尉「中将、そろそろここを離れた方が良いかと」

中将「そうだな。奴の死に顔を拝めないのは残念だが、ここで捕まる訳にはいかんからな。リベッチオ、そろそろ出発するぞ」

リベッチオ「はい。提督さん、ゴメンネ」


-鎮守府-

ジリリリリーン

大淀「もしもし、大淀です」

キット「キットです。事情を説明している暇が無いので、今から言うことを直ぐに実行してください!アドミラルの命がかかっています」

大淀「提督の!分かりました」

キット「霰さんを大本営へ大至急向かわせてください」

大淀「分かりました」

スピーカー「霰さん、大本営にて提督がお待ちです。至急、大本営へ向かってください。繰り返します」


-朝潮型私室-

朝潮「霰、提督がお呼びです」

霞「もう行ったわ」

朝潮「え?もう?」


-数分後 大本営 駐車場-

霰「キーン」

キット「霰さん」フォンフォン

霰「んちゃ!」

キット「アドミラルが地下室に閉じ込められています。扉を破壊して救出してあげてください」フォンフォン

霰「分かった」

キット「あなたが最後の希望です」フォンフォン

霰「行ってくる」


-B3F-

霰「司令官、この扉を破壊したらいいの?」

提督「霰か?そうだ、この扉を破壊してくれ」ガタガタ

霰「この扉ってつおい?」

提督「ああ、めちゃんこつおいぞ」ガタガタ

霰「うっほほーい。えい」

ゴスッ

メキッ

吹雪「何をしても破壊できなかった扉にひびが!」

メキッ

摩耶「あと少しだ!」

バキッ!

金剛「小さな穴が開きマシタ!」

ポーラ「後は水圧で・・・」

ドーン!

提督「完全に破壊された・・・」ガタガタ

提督「うわぁぁぁぁ!流されるー」ガタガタ

吹雪「当然、水流と共に外へ流されますよね・・・」


-B1F コントロールルーム-

川内「扉が破られたよ!早く提督の所へ行こう!」

元帥「よくやった!」

モニター「少し待ってください。注水を停止したので今から排水します(キット)」


-B3F-

元帥「提督君、しっかりするんだ!」

提督「元帥?」ガタガタ

元帥「これを飲みなさい」

提督「これは?」ガタガタ

元帥「人間用に改良した高速修復剤の試作品だ。これさえあれば、一瞬で元気になれる!」

提督「あの・・・疲労がポンと取れるイケナイお薬の類では?」ガタガタ

元帥「そういう類では無いので安心したまえ」

提督「・・・。では、いただきます」ゴクッ

元帥「どうだね?」

提督「・・・。何だかみなぎって来たっ!」

元帥(中身は単なるリ○ビタンDだが、本当に効果があるとは・・・。プラシーボ効果とやらも侮れんな)

吹雪「一時はどうなるかと思いましたが」

金剛「一安心デース!」

摩耶「まったく、ヒヤヒヤさせてくれるぜ」

ポーラ「良かった・・・本当に良かった(涙)」

川内「提督も助かったことだし、首謀者である中将を捕らえないと」

霰「わくわく、わくわく」

キット(コムリンク)「大変です!中将がヘリを使って逃げようとしています」

提督「マイクロジャムで止めてくれ!」

キット(コムリンク)「残念ながら届きません。屋上へ急いでください」

提督「皆、行くぞ!」

一同「はい!」


-屋上-

提督「居たぞ!中将だ!」

中将「何っ!生きているだと!?」

提督「霰、ヘリを破壊してやりなさい!」

霰「うっほほーい」

バキッ

メキッ

ゴキッ

少尉「脱出用のヘリが!」

中将「クソッ!だが、せめて奴はこの場で始末してやる!」

吹雪「拳銃!司令官、逃げてください!」

パンパンパン

スッ

中将「避けただと!」

提督「とあるアニメのキャラクター、ここではあえてLANねーちゃんとしよう。彼女は劇場版で銃弾を回避している!一般人にできるのなら、軍人なら出来て当然!」

中将「ふざけるな!それはアニメの話だろ!」

提督「うぉぉぉーっ!」

スパッ

少尉「中将!」

リベッチオ「パパ!」

中将「うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・あ?切れてない?」

提督「このセイバーは人間と艦娘は切れないんでな。命拾いしたな」

中将「だが、この距離で発砲すれば避けられまい!」

リベッチオ「もう止めようよ」

中将「何を言うんだ、リベッチオ!コイツさえ始末すれば大金が手に入る。そうすればお前を出撃させて危険な目に合わせることも無くなる!平和に暮らせるんだぞ!」

リベッチオ「リベは艦娘だよ。危険なことには慣れてるから。それに提督さんは何も悪いことなんてしてないよ。だから、もう止めようよ」

中将「リベッチオ・・・」

少尉「くっ。こうなったら、俺が」

ゴスッ

霰「司令官はやらせない」

少尉「ぐはっ」

バタッ

元帥「中将、何故このようなことをしたんだね?」

中将「私が事故で妻子を失ったのはご存知ですね」

元帥「ああ」

中将「そんな時、リベッチオと出会いました。親を失った子と妻子を失った私。これは運命だと思いました」

中将「この子を幸せにするには金が必要だった。金さえあれば出撃させて危険な目に合わせることも無くなる。平和な暮らしが出来る。そんな時に深海棲艦から勧誘をうけました」

元帥「それで寝返ったのか」

中将「はい」


憲兵「では、連行します」

元帥「頼んだよ」

中将「リベッチオ、提督君、すまなかった」

リベッチオ「パパ・・・」

憲兵「さあ、キビキビ歩け!」

少尉「いつか必ず復讐してやるからな!必ずだ!」

憲兵「黙って歩け!」

リベッチオ「提督さん、ごめんなさい。リベはもう提督さんの所には居られません」

提督「何を言っているだ。お前はうちの艦娘だろ。ハックション」

リベッチオ「提督さん・・・」

摩耶「甘すぎるだろ」

金剛「それも提督のいいところデース」

元帥「先ほどの水攻めで体が冷えたようだな。風呂で温まるといい」

提督「そうさせてもらいます」

ポーラ「リベッチオ、ごめんね」

リベッチオ「ポーラお姉ちゃん・・・」

提督「ハックション」

吹雪「司令官、風邪をひかないうちにお風呂に行きましょう」

提督「そうだな」

川内「一件落着だね!」


-鎮守府 執務室-

長門「クソッ!」ガンッ

新提「落ち着くんだ、長門」

長門「新提よ、悔しくないのか?提督の留守中なら可愛い駆逐艦とイチャイチャし放題だと思ったのに!」

新提「悔しいさ。悔しいに決まっているだろ!だが、今は耐えるんだ。いつかチャンスは巡って来る」

長門「そうだな、その通りだ。その時まで耐え忍ぼう。今は待つ時だ」

新提「ああ、そうだ」

比叡「ぐー」zzz


-翌朝 提督私室-

提督「うぅ・・・頭が痛い。寒気がする」

吹雪「大丈夫ですか?とりあえず熱を測ってみましょう」

ピピッ

吹雪「40℃もありますよ!」

提督「昨日の水攻めのせいで風邪をひいたな」

吹雪「今日はお休みした方が良さそうですね」

提督「流石に仕事は無理そうだ。キットに代理を頼もう」

吹雪「ご飯、食べられそうですか?」

提督「食欲が無い」

吹雪「お粥なら食べられますよね?作ってくるのでゆっくり休んでてください」

提督「すまんな」


-廊下-

榛名「吹雪さん、おはようございます」

吹雪「おはようござます、榛名さん」

榛名「先ほど執務室を訪ねたら提督が不在だったのですが、何処にいらっしゃるかご存知ありませんか?」

吹雪「実は風邪をひいて寝込んでしまいました」

榛名「それは一大事です!」

吹雪「今からお粥を作るので、もしよければ私が戻るまで司令官の傍に居てあげてもらえませんか?」

榛名「お任せください!」


-提督私室-

コンコン

榛名「榛名です」

ガチャ

榛名「お邪魔します」

提督「うぅ・・・」

榛名「提督がうなされています」

ピタッ

榛名「それに凄い熱。こんな時は・・・そうだ!濡れタオルをおでこに置いてあげましょう」

提督(額が冷たくて気持ちいい。そうか、誰かが濡れタオルを置いてくれたのか)

提督「んー、ふぶき?」

榛名「榛名です」

提督「ふぶきー、あいしてるよー」抱きついてスリスリ

榛名「きゃっ!は、榛名は大丈夫です!///」

提督「ん?」ジー

提督(やっぱり吹雪だよな?)←意識朦朧として吹雪に見えている

榛名(提督に抱き付かれてしまいました!///)

スリスリ

提督(何だか吹雪にしては肉付きがいい様な?吹雪ってこんな大人の女性って感じだったかな?まーいいや)

スリスリ


ガチャ

吹雪「お待たせしま・・・って何してるんですか?司令官(低い声)」

提督「あれ?ふぶきがふたりいる?」

吹雪「そこにいらっしゃるのは榛名さんです」

榛名「はい、榛名です」

提督「はるにゃ?」ジー

提督「榛名ぁぁぁぁぁぁぁぁ↑」

提督「申し訳ありません!」土下座

提督「切腹してお詫びいたす!」

吹雪「馬鹿なことは止めて下さい!」

榛名「榛名は気にしていませんから!むしろ、甘えて頂けて嬉しかったです!」

提督「離せ二人とも!死んで詫びるしかないんだ!」

~数分後~

吹雪「落ち着きましたか?」

提督「死にたい(はい)」

吹雪「では、お粥が冷めないうちに食べちゃってください」

提督「死にたい(はい)」

吹雪「もう怒ってませんから(こんな時くらい、私に甘えてくれたらいいのに)」

提督「死にたい(はい)」

吹雪「はぁー。食べさせてあげます。あーん、してください」

提督「あーん」モグモグ

吹雪「美味しいですか?」

提督「はい」

吹雪「はい、あーん、してください」

提督「あーん」モグモグ

榛名(羨ましい)ジー

吹雪(榛名さんが物凄く見てます・・・)

吹雪「あの、私、お薬もらって来るので、よかったら食べさせてあげてください」

榛名「はい!榛名、全力で提督に食べさせてあげます!」


-金剛型私室-

金剛「!」

霧島「どうされたのですか?」

金剛「榛名と提督がイチャイチャしてる気がするネー!」

霧島「気のせいでは?」

金剛「気のせいなんかじゃ無いヨー!行ってきマース!」ダッ

霧島「はぁ。お姉さまは司令のことになるとこれだから」


-提督私室-

コンコン

金剛「金剛デース!」

榛名「お姉さま、お静かにお願いします」

ガチャ

金剛「!!!(榛名が提督に膝枕、うらやましい!)」

バタン

金剛「提督はどうしたんデスカ?」

榛名「風邪をひかれたそうです。先ほど、ご飯を食べて眠られました」

金剛「昨日の水攻めのせいデスネ」

ガチャ

榛名「おかえりなさい」

吹雪「あれ?寝てしまいましたか」

榛名「はい」

金剛「ブッキー、私にも提督の看病をさせてください!」

吹雪「えっと、でも、寝てしまいましたし、どうしましょう」

金剛「額の濡れタオルを交換するだけの係りでもいいデース!」

吹雪「分かりましたから、落ち着いてください(汗)」


-昼 提督私室-

コンコン

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

瑞鳳「風邪ひいたって聞いたから、差し入れに卵焼き作ってきたの。食べりゅ?」

榛名「私が食べさせて差し上げます!」

金剛「今度は私の番デース!」

瑞鳳「ダメ!私が作ったんだから、私が食べさせてあげるの!」

提督「あの・・・」

榛名「私です!」

金剛「私デース!」

瑞鳳「だから瑞鳳なの!」

吹雪「いい加減にしてください!司令官は病人なんですよ!」

榛名「ごめんなさい」

金剛「申し訳ありません」

瑞鳳「ごめんね」

吹雪「瑞鳳さんの卵焼きなんだから、瑞鳳さんが食べさせてあげてください」

提督「いや、あの」

瑞鳳「いいの?それじゃ、あーんして♡」

提督「あーん(一人で食べられるし、結構恥ずかしいんだが)」

コンコン

比叡「比叡です」

磯風「磯風だ」

一同「!!!」

提督(ヤバイ!比叡はまだいい、だが・・・)

吹雪(磯風ちゃんは危険過ぎます!)


金剛「ここは居留守を使いましょう」ヒソヒソ

提督「そうだな」ヒソヒソ

磯風「司令?居ないのか?入るぞ」

一同「!!!」

浦風「磯風、提督さんの部屋の前で何しとるんじゃ?」

磯風「司令が倒れたと聞いたから差し入れを持ってきた」

浜風「!!! まさか・・・ソレを食べさせる気ですか?」

磯風「他に何がある?」

浜風「私は左を、浦風は右をお願いします」

浦風「了解じゃ!」

磯風「二人とも何をする?離せ!引きずるな!私は司令に差し入れをだな」

ズルズル

浜風「そんな物を食べさせたら、止めを刺してしまいます」

磯風「何を言うか!私が心を込めて作った手料理だぞ!」

浦風「味見はしたんか?」

磯風「そんなもの、必要ない」

浜風「では、一口食べてみなさい」

磯風「何をする!これは司令にだな・・・フガフガ」

磯風「」チーン

比叡「ヒエーッ!(汗)」

浦風「少々可哀想じゃが」

浜風「提督の命の方が大切です」


提督「磯風は連行されたか。比叡を入れてやってくれ」

金剛「いいんデスカ?」

提督「比叡なら大丈夫だろう」

金剛「分かりマシタ」

ガチャ

比叡「あら?お姉さま?」

金剛「早く入ってくだサイ!」

比叡「はい」

バタン

比叡「司令に差し入れを持ってきました。間宮さんの所で買ったアイスと、淹れたてのアイスティーです」

提督「ありがとう。こんなに心配してもらえて俺は幸せ者だ(涙)」

比叡「そんな、大げさですよ。私たちが司令のことを心配するのは当然です」

提督「そういえば、昨日、睡眠薬入りのお茶を飲まされて眠らされたんだって?」

比叡「その様です」

提督「体は大丈夫なのか?」

比叡「はい、バッチリです!」

提督「それなら良かった。あの二人に説教してやろうと思ったが、帰ってから新提と長門を見て無いな」

比叡「あの二人なら司令が帰って来る少し前に、大和が何処かに連れて行きましたよ」

提督「あー、なるほど(お仕置き部屋に連行されたか。俺も使ったことの無い部屋に連れて行くとは。大和・・・恐ろしい子)」

コンコン

北上「北上だよー」

大井「大井です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

北上「提督、調子はどう?」

提督「朝よりは良くなった」

大井「提督に寝込まれると艦隊運営に支障が出るので、仕方なく精のつく料理を作って来ました」

提督「ありがとう。助かるよ」

北上(大井っち、素直じゃないなー。提督が心配だからって言えばいいのに)

コンコン

摩耶「摩耶様だ」


-厨房-

足柄「カラっと揚がったわ!このカツを差し入れしてあげれば」

那智「いや、病人にカツはダメだろ」

足柄「どうしてよ!」

那智「病気の時は消化のいい物を差し入れてやらんとな。カツは悪いだろ」

足柄「そんな・・・元気が出ると思ったのに」ガーン

那智「病人には玉子酒だ!」


-翌日 執務室-

吹雪「まだ寝てた方がいいんじゃないですか?」

提督「熱も下がったし、何時までも寝ている訳にはいかんからな」

吹雪「少しでも体調が悪いと感じたら、休んでくださいね」

提督「ああ、そうさせてもらう」

吹雪「そういえばさっき、妖精さんたちに何を頼んでたんですか?」

提督「今回、セイバーでも歯が立たなかったから、新しい武器を造ってもらおうと思ってな」

吹雪「そうなんですか。今度は何を造ってもらうんですか?」

提督「金属でも切れる刀だ」

吹雪「それってもしかして」

提督「某有名泥棒一味の人が持っている、斬鉄では無いぞ」

吹雪「斬鉄とかじゃないんですね(司令官ならリボル○インとかかと思いました)」

提督「斬鉄だとそのまんま過ぎるからな。それに、サクラが未来の俺は胴太貫って刀を持っていると言っていたんでな。胴太貫と命名しようと思う」

吹雪「そうだったんですか。サクラにまた会いたいですね」

提督「また会いに来るかも知れないし、来なかったとしても、いずれ会える日が来るさ」

吹雪「そうですね。あの子は司令官と私の」

吹雪(あれ?司令官と私の子ってことは、つまり私は司令官と・・・///)ボンッ

プシューツ

提督「ん、どうした?顔が赤いぞ。心なしか湯気も出てないか?まさか、俺の風邪がうつったのか?」

吹雪「だ、大丈夫です。卵なら産めます!」

提督「たっ、卵!?」

提督(艦娘は卵を産むのか!?まさか、瑞鳳の卵焼きは瑞鳳が産んだ卵から作られているのか!?)

吹雪「あ・・・いえ、ち、違います!今のはその」アタフタ


-お仕置き部屋-

長門「提督よ、そろそろ助けてくれ。まさか、私たちは忘れられているのか?」←天井から逆さ吊り中

新提「もう駆逐艦にちょっかいをかけたりしないから、許してくれー!」←同じく

昔、職場でLANケーブルをLANねーちゃんって呼んで皆で爆笑してたけど、皆、疲れてたんだろうな(遠い目)
LANケーブルが蘭で、LANポートが新一(コナン)で、ノートPCを持ち運ぶ時にLANケーブルを抜いて
「LAaaaaaaN!(LANねーちゃーん!)」「新一ぃぃぃぃ!(コナンくーーーーん!)」って。
何が面白かったのか、今となっては分からない・・・。


以前リクエストのあったアストンマーティンDB5ですが、いいネタを思いついたので、
前に予告していた『吹雪キレるの巻き』の次くらいに登場させる予定です。
平和な話(安全とは言って無い)になる予定です。

本日はここまで。

由良さん改二への改造が完了したぜ!
うちで二番目に古株な艦娘(初建造)なだけに感慨深い。
報酬の白雪もちゃんとNewソートで下から三番目に居ますよ。解体とか改修の素材にしてませんから!


先に謝っておきます。
長門嫁提督の皆さん、ごめんなさい。

GW中に思いついて書き始めたら、他所でも同じようなネタがあって被ったし。
あの艦娘=ゴリラってネタはよく見かけるし、提督の共通認識ってことだよな。多分。
劇場版 艦これを観に行った時、人の嫁をゴリラ言うな!って怒ってた提督さんが居てはったし。
吹雪は芋とか、田舎の中学生とか言われても構わんよ。大体合ってるし。否定の余地が見当たらないし。


本日分、始まります。


-午前 執務室-

時雨「いい雨だね」ハイライトオフ

提督(晴天です)

吹雪(梅雨なのに雨が降らず、晴天です)

時雨「こんな日は歌いたくなるよ」

提督(まさか・・・)

時雨「時雨、歌うよ。アキ・ヤシロ、雨の慕情」

吹雪(以前もこんなことありましたよね・・・)

提督(そしてその流れで何故かテレサに行くんだろ?お願いです、止めて下さい)

キット「~♪」

提督(キットも曲を流さなくていいから!)

キンコンカンコーン

提督「!!!(救いのチャイムだ!)」

提督「ほら、昼休みのチャイムだ!ご飯食べに行こう!な、時雨!」

吹雪「あー、お腹ペコペコ。早く行きましょう!」

時雨「・・・。命拾いしたね」ボソッ

提督(怖えぇー!普段いい子なのに、雨が降らないだけで何故こうなるんですか!)


-食堂-

テレビ「先ほど入りました、緊急ニュースです!」

テレビ「○×動物園へ向けて移送中だったゴリラが、事故により逃走した模様」

テレビ「動物園関係者と警察が全力でゴリラの行方を追っていますが」

提督「トラックが事故ってゴリラが逃走とは物騒だな」

吹雪「本当に怖いですね」

提督「うちには関係ないだろうが、早く見つけて欲しいものだな」

吹雪「そうですね。外出先から帰ってきたら、リビングにゴリラが!なんて洒落になりませんからね」

時雨「さあ、どんどん降るんだ・・・この際、血の雨でもいいよ。ゴリラに襲われるといいんだ。フフフ」ブツブツ

夕立「時雨、どうしたの?」

龍驤「君、もう大丈夫なん?」

提督「ああ、バッチリだ」

龍驤「うちも見舞いに行こか思てんけどな、仰山押しかけても迷惑か思てな」

提督「皆、来てくれるのはいいが、部屋がぎゅうぎゅうのすし詰め状態だったな」

龍驤「それにしても君が寝込むなんて珍しいな」

吹雪「南氷洋深提の罠にはめられて水攻めに合いましたからね」

龍驤「ホンマかいな!?」

提督「こう見えても疲れまんねん」

龍驤「大阪のおっちゃんの出てたCMか。懐かしいわー」

提督(何で知ってるんだよ?20年程前のネタだぞ。艦としても艦娘としても存在してない時代だろ)


-執務室-

ガチャ

???「・・・」キョロキョロ

バタン

キット「おや、長門さん。どうされましたか?アドミラルと吹雪さんなら食堂で昼食中ですよ」フォンフォン

???「・・・」

キット「もう少ししたら戻ってくるでしょうし、待たれますか?」フォンフォン

???「・・・」コクッ

キット「では、しばらくお待ちください」フォンフォン


-執務室-

ガチャ

提・吹「ただいま」

バタン

キット「お帰りなさい。長門さんが来られています」フォンフォン

提督「おう、長門。どうした?」

???「ウホッ」

提督「ぷっ」

吹雪「あはは。長門さん、どうしたんですか?ゴリラのモノマネなんてして!」

???「ウホッ、ウホッ」

提督「ぷぷっ・・・上手じゃないか」

コンコン

陸奥「陸奥よ」

提督「ぶはっ。ど、どうぞ」

陸奥(何を笑ってるのかしら?)

ガチャ

バタン

陸奥「あら、長門も居たの」

???「ウホッ」

陸奥「どうしたのよ?ゴリラのモノマネなんてして」

???「ウホッ」

ポコポコポコ

提督「おいおい、今度はドラミングを始めたぞ(笑)」

吹雪「どこまでなりきるんでしょうか?(笑)」

コンコン

長門「長門だ」

提督「は?」

吹雪「え?」

陸奥「嘘っ!」

キット「長門さんが二人居る?」フォンフォン


ガチャ

長門「提督。 !!!」

提督「な、長門が・・・」

吹雪「もう一人?」

陸奥「一体どうなっているの!?」

長門「な・・・これはどういうことだ!何故、執務室にゴリラが居る!?」

提督「は?」

吹雪「え?」

陸奥「嘘っ?」

キット「ゴリラ?」フォンフォン

長門「そうだ!ゴリラだ!」

キット「ゴリラとは、あの、学名:ゴリラ・ゴリラのことですか?」フォンフォン

長門「それ以外に何が居る?」

キット「では、先に部屋に居たのが長門さんで、今、やって来たのがゴリラであると?」フォンフォン

長門「逆だ!逆!」

提督「は?」

吹雪「え?」

陸奥「嘘っ?」

長門「何だ、その反応は!」

キット「つまり、先に部屋に居たのがゴリラで、今、やって来たのが長門さんであると?」フォンフォン

長門「そうだ!」

提督「つ、つまり、俺達が長門だと思っていたのは」サーッ(血の気の引く音)

吹雪「先ほどのニュースの逃走したゴリラではないでしょうか?」サーッ

陸奥「つまり、私の姉はゴリラだった?」サーッ

長門「陸奥よ、何故お前だけそうなる?」イラッ

提督「皆、落ち着いて聞いてくれ。ここで騒ぐと大変なことになる。吹雪はゆっくりと部屋を出て警察と動物園に連絡を」

吹雪「はい」

提督「長門、陸奥はゴリラの捕獲を手伝ってくれ」

陸奥「ええ」

長門「分かった」

ガチャ

バタン


提督「吹雪は無事、部屋を出た。動物園関係者が来るまでどうしたものか」

キット「私が麻酔で眠らせます」フォンフォン

提督「麻酔?そんな物搭載していたか?」

キット「先日、明石さんがいつか役に立つかも知れないと積みました」フォンフォン

陸奥「一発で決めてね」

キット「お任せください」フォンフォン

長門(何だか嫌な予感がする)

キット「発射!」フォンフォン

プスッ

長門「あひゃっ!?」

フラフラ

バタン

提督「やったな、キット!」

キット「象をも眠らせる強力な麻酔です。当分、目を覚まさないでしょう」フォンフォン

陸奥「これで一安心ね、長門」

ゴリラ「ウホッ」

長門「うぅ・・・て、提督・・・私は長・・・」zzz

提督「今、ゴリラが喋ったぞ!」

キット「『て、提督・・・私は長・・・』と言いましたね」フォンフォン

提督「へ?」

陸奥「あら?ちょっと待って!床で寝ているのは長門よ!」

ゴリラ「ウホッ?」

キット「そんな馬鹿な!」フォンフォン

ゴリラ「ウホーッ!」

パリーン

提督「窓を突き破って逃げた!」

陸奥「大変よ!皆に知らせないと!」

提督「俺は館内放送で皆に知らせるから、陸奥は奴を追ってくれ!」

陸奥「分かったわ!」

ピンポンパンポーン

スピーカー「緊急事態発生!鎮守府内をゴリラが逃走中!」


-埠頭-

スピーカー「緊急事態発生!鎮守府内をゴリラが逃走中!」

曙「はぁ?ゴリラ?あのクソ提督、エイプリルフールでもないのにつまらない冗談を言って」

漣「面白い冗談、キタコレ!」

スピーカー「これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない!」

グイグイ

漣「ボノボノ、引いてるお!」

曙「重い!これは大物ね!」

ゴリラ「ウホーッ!」ダダダダダ

曙「!?!?!?」

漣「?!?!?!」

クルッ

曙「ゴリ・・・」

漣「ラ?」

ゴリラ「ウホーッ!」ダダダダダ

曙・漣「ぎゃーーーーーっ!」

陸奥「悲鳴?まさか!」ダッ

陸奥「あなたたち、大丈夫?」

曙「ゴッ、ゴリ、ゴリ」

陸奥「ゴリラが来たのね?」

曙「」コクコク

陸奥「どっちに行ったら分かるかしら?」

漣「アッチに走って行きました」ユビサシ

陸奥「二人に怪我が無くて良かったわ。私はゴリラを追いかけるから、あなたたちは提督への報告をお願いできるかしら?」

曙「ハイ」

陸奥「それじゃ、お願いね」ダッ


-吹雪型私室前-

叢雲「はぁー、今日の出撃はキツかったわ・・・。難関海域に私を出したってことはアイツは私を信頼してるってことだろうけど」

ガチャ

ゴリラ「ウホッ!」

叢雲「・・・」

バタン

叢雲「疲れてるみたい。ゴリラが見えたわ」

ガチャ

ゴリラ「ウホッ!」

叢雲「やっぱり、居るーっ!キャー」ダッ


-執務室-

ドアバーン

提督「ノックしてから開けてくれないか」

叢雲「ゴッ、ゴリッ」

提督「ゴリラか!ゴリラと遭遇したんだな?」

叢雲「」コクコク

提督「何処で会ったか教えてくれるか?」


-吹雪型私室前-

提督「ここで奴と遭遇したんだな?」

叢雲「そうよ」

提督「では、俺は麻酔銃で奴を眠らせる。叢雲は少し下がってくれ」

ガチャ

バーン

提督「ゴリラ、覚悟ぉぉぉ!」

黒吹雪「!?」

白雪「!!!」

提督「居ない・・・?」

白雪「あ、あの、司令官?」

黒吹雪「一体何事ですか?」

提督「驚かせてすまなかった。叢雲、もう大丈夫だ」

叢雲「よかった」ヘナヘナ

~事情説明中~

白雪「そんなことがあったんですか。後はお任せください」

黒吹雪「さあ、叢雲ちゃん、こっちおいで」

提督「では、叢雲を頼む」


-執務室前-

提督「また振り出しに戻ってしまったな」

ガチャ

漣「ご主人ざまぁぁぁ(泣)」ダッ

曙「クソ提督ぅぅぅぅ(泣)」ダッ

提督「おいおい、どうしたんだよ?まさか、奴と遭遇したのか?」

曙「」コクコク

提督「そうか。それは怖い思いをしたな。もう大丈夫だ」ナデナデ

~数分後~

提督「落ち着いたか?」

曙「うん」

提督「部屋まで送るから」

曙「嫌。一緒に居て」

漣「ご主人様ぁ!おねげえですだ!一緒に居てくだせぇ!」

提督「しかしだな」

陸奥「提督」

提督「陸奥か。帰ってきたということは見失ったか」

陸奥「ええ」

提督「悪いが、この子たちと一緒に居てやってくれないか?」

陸奥「いいわよ。お姉さんに任せなさい!」

提督「そういうことだから、曙、漣」

曙「分かったわ」

漣「分かりました」

提督「そうだ、間宮さんの店にでも行ってくるといい。甘い物で元気出せ」つ間宮券×3

陸奥「さあ、行きましょ!」

曙「絶対に死なないでよね。クソ提督」

提督「流石にゴリラに殺されたりはしないさ。コイツもあるし」

ブーン

提督「それにキットも居る。だから安心してくれ」

陸奥「深海棲艦でも殺せない提督なんだから大丈夫よ」

提督(実は何回か殺されてるけどな。先日も朧が居なければ死んでたし。とは言え、何だかんだで回避したが)

陸奥「じゃあね」フリフリ

バタン


提督「キット、何処に居る?」

キット(コムリンク)「工廠でセンサーを強化してもらっています。あと少しで作業が完了します」

提督「では、完了したら捜索の再開を頼む」

キット(コムリンク)「はい」

ガチャ

提督「吹雪か。動物園の方はどうだった?」

吹雪「あと30分程したら来てくれるそうです」

提督「そうか。それまで待っている訳にもいかないので、捜しに行くか」

吹雪「はい!ところで、長門さんはどうしたんですか?体調不良ですか?」

提督「キットがゴリラと間違えて麻酔で眠らせた」

吹雪「だからソファーで寝てるんですね(汗)」


-グラウンド-

ゴリラ「ウホッ」

卯月「あ!長門さん」

ゴリラ「ウホッ、ウホッ」

卯月「こんな所で何をしているのかって?落とし穴を掘って司令官を落とそうかと思案していたぴょん」

ゴリラ「ウホッ?」

卯月「え?危なくないか、って?ちゃんと緩衝材を敷き詰めるから大丈夫だぴょん」

提督「見つけたぞ!ゴリラァ!!」

吹雪「早く眠らせましょう!」

卯月「二人ともどうしたぴょん?」

提督「卯月、そいつから直ぐに離れるんだ!」

吹雪「早く逃げて!」

卯月「どうして長門さんから逃げる必要があるぴょん?もしかして卯月にイタズラ(意味深)をしようとしているぴょん!?」

提督「落ち着いて聞いてくれ。ソイツは長門じゃ無い、ゴリラだ」

卯月「ゴリラ?ぷっぷくぷぅ~♪長門さんをゴリって・・・(笑)」

吹雪「卯月ちゃん、ソレ、本当にゴリラだから!」

ゴリラ「ウホッ!」

卯月「え・・・」

ガシッ

卯月「ぴょーん!?」

ゴリラ「ウホーッ!」

提督「卯月を離せ!」

ゴリラ「ウホーッ!」ダッ

吹雪「どうしましょう!?さらわれてしまいました!」

提督「ゴリラの行きそうな場所・・・そうだ!高い場所だ!」

吹雪「どうして高い場所に?」

提督「某有名な映画に出演した巨大ゴリラは美女をさらって某すごく高ーいビルに登った。奴もゴリラだ同じ行動に出るはず」

吹雪「なるほど!」


-執務室-

パチッ

長門「ん?卯月が呼んでいる気がする」

長門「ここは?・・・。執務室か」

長門「何故、私はソファーで寝ていたのだ?」

長門「そうだ!ゴリラと間違われて麻酔銃で眠らされたんだった!こうしてはいられない。奴を捜さなければ!」


-グラウンド-

長門「おーい!提督ー!」

提督「長門!目を覚ましたのか!」

長門「少し眠ってスッキリしたぞ」

提督(象をも眠らせる強力麻酔なのに少し眠ってスッキリって)

吹雪「よくここに居るのが分かりましたね」

長門「私の駆逐センサーがここだと教えてくれたのでな!ところで卯月は何処だ?卯月に呼ばれたと思ったのだが」

吹雪(駆逐センサーって)

提督「ゴリラにさらわれた」

長門「何だと、あの野郎!」ゴゴゴゴゴ

提督「落ち着くんだ!NAGATO-1 TITUS!」

長門「誰がNAGATO-1 TITUSだ!」

提督「数年前にフィギュアの手足をTITUSに換装する遊びが流行ったことがあった」

長門「それがどうした?」

提督「当時の俺はこいつ等何やってんだ?って眺めていたんだが」

長門「それで?」

提督「今なら分かる!もし、長門のフィギュアが存在したら・・・TITUS遊びが似合いそうだと!(※)」

長門「私は手首から円盤状のビームを出して、ラリアットなどしない!」

提督「何だと・・・だが、膝からビームを出しての膝蹴りなら」

長門「膝蹴りも、タックルもしない!私は艦娘であり、ゴリラでもTITUSでも無い!」

提督「そんな・・・」orz

吹雪「嘘だと言ってください、長門さん!」

リベッチオ「もう止めようよ」

長門(提督が露骨に落ち込んでいる。私のせいなのか?いや、しかし・・・)

提督「もう無理だ」チラッ

吹雪「司令官、しっかりしてください!」チラッ

長門(チラチラとこちらを見るんじゃない!)

提督「あー、もう無理」チラッ

吹雪「長門さん」ジー

長門「あー、もう!分かった、分かったから!深海棲艦は殲滅だ!これでいいのか?」

提督「よし!やる気が沸いてきた!」

キット(コムリンク)「アドミラル、ゴリラの現在地を特定できました」

提督「奴は何処に居る?」

キット(コムリンク)「灯台をよじ登っています」

提督「やはり俺の読みは正しかった。吹雪、長門、灯台に向かうぞ」

吹雪「はい!」

長門「卯月、もう少しの辛抱だ。直ぐに助けてやるからな!」

キット(コムリンク)「私も直ぐに向かいます」


※この世界ではfigma 長門は存在しない設定です


-灯台前-

豆之助「ウーッ、ワン!ワン!」

吹雪「豆之助です!」

長門「提督、あれを!」

提督「天辺まで登るとは厄介な」

キキーッ

提督「キットも来てくれたか」

キット「お待たせしました」フォンフォン

提督「俺は麻酔銃でゴリラを撃つ。長門は卯月を頼む」

長門「分かった。私の命に代えても卯月はキャッチする」

提督「卯月、もう少しの辛抱だ。直ぐに助けてやるからな」

キット「あと3ミリ上です」フォンフォン

提督「ここか?」

キット「そこです」フォンフォン

提督「狙い撃つぜ!」

キット「ネラウウツー、ネラウウツー」フォンフォン

吹雪(今日のキットはどうしたんだろう?)

パン

ヒューン

プスッ

ゴリラ「ウホッ?」

卯月「高い所怖いぴょーぉぉぉぉん(泣)」

提督「ひとーつ、ふたーつ・・・にゃにゃーつ」

ゴリラ「ウホ・・・」クラクラ

提督「はい、おちた!」

パッ

提督「奴が卯月を離した!今だ!」

長門「おう!」ダッ

ヒューーーーン

卯月「ぴょーぉぉぉぉん!?(泣)」

ガシッ

長門「捕ったどぉぉぉぉっ!もう安心していいぞ!」

ドーン

吹雪「ゴリラも落ちました!」


卯月「うぇぇぇぇーん、怖かったぴょーん!(泣)」ダッ

提督「よしよし」ナデナデ

長門「卯月が無事で本当に良かった」

卯月「ゴリラ、怖いぴょーん!(泣)」

長門「いや、私は長門なんだが」

卯月「ゴリラ、嫌ぁぁぁぁぁ(泣)」

提督「悪いがしばらく卯月には近付かないでやってくれ」

長門「何故だぁぁぁぁ!(血涙)」

提督「仕方ないだろ。それよりゴリラを縛るのを手伝ってくれ」

長門「はぁ・・・仕方ない。この鎖で縛るのだな?」

提督「ああ、そうだ」

キット(あの高さから落下して生きているとは。まさか、このゴリラは!)

~しばらく後~

動物園職員「この度はご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

提督「本当に大変でしたよ。奴が目を覚まさないうちに連れて帰ってください」

動物園職員「はい」

ピロリロリーン

動物園職員「ん?着信だ」

ピッ

動物園職員「もしもし。はい。え?ゴリラを捕獲した?どういうことですか!こちらも鎮守府でゴリラを」

ブチッ

吹雪「大変です!目を覚ましたゴリラが鎖を引きちぎりました!」

バキッ

提督「鋼鉄製の檻を破壊しただと!?」

ゴリラ「ウホーッ!」ダッ

動物園職員「大変だ!早く追いかけないと!」

~30分後~

提督「ダメだ。全く見つからない。キット、どうだ?」

キット「反応がありません」フォンフォン

吹雪「鎮守府の敷地の外に逃げたんでしょうか?」

提督「これだけ捜して見当たらないとなると、そうかも知れないな」

動物園職員「埒が明きませんね。申し訳ありませんが、ずっとここに居る訳にもいきませんので」

提督「見つけ次第連絡させてもらいます」

動物園職員「お願いします」


-夜 工廠-

明石「はぁー、また暴走するとわ」

妖精ズ「ホント、ビックリっすよー」

明石「毎度毎度、他人事みたいに言わないでよ。貴方たちも一緒に造ったでしょ?」

妖精ズ「そうでした。ごめんちゃい」テヘペロ

明石「提督たちは本物のゴリラだと思ってるみたいだからいいけど」

妖精ズ「電子回路をショートさせる銃を本当に麻酔銃だと思ってたみたいで助かりましたね」

明石「誰かに見られる前に解体しちゃいましょ」

妖精ズ「おー!」

ゴリラを長門と認識した提督、吹雪、キット、陸奥、卯月と
ゴリラをゴリラと認識した叢雲、曙、漣の違いは・・・
これ以上言うと怒られそうなので、想像にお任せします。

長門-1 タイタスの他に、陸奥-2 ダブルバレット、加賀-3 フォートレス、大和-FXってネタも考えましたが、流石に多すぎるのでボツに。
さらに、三日月にメイスなんてのも考えましたが、鉄血は知らないのでこっちもボツ。

本日はここまで。

ゴリラの事メス長門って言うなよ(棒

明日は更新できそうに無いので、今日やっちゃいます。

今回はサスペンス風です。
あくまで『サスペンス風』なので、推理要素とかありません。


>>914
メス長門とな?つまりオス長t・・・はっ!?(長門が睨んでいる!!!)
ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ。
もうゴリとか言いません。
前回は長門をネタに使いましたが、カッコイイ長門もちゃんと登場させます!現在、執筆中です!
許して島風(って言った後で気付いたけど、なんでも島風の間違いだったか)。


本日分、始まります。


-ヒトゴーマルマル 執務室-

キット「ヒトゴーマルマル、休憩には丁度良い時間です」フォンフォン

提督「ふぅ、そろそろ休憩にしようか」

吹雪「では、お茶淹れますね」

提督「頼む」

吹雪「あれ?」

提督「どうした?」

吹雪「戸棚に茶葉がありません」

提督「茶葉が無い?そんなはず無いだろ?昨日もちゃんと飲んだんだから」

吹雪「でも、本当に見当たりません」

提督「確かに見当たらないな」

コンコン

金剛「金剛デース!」

ウォースパイト「ウォースパイトです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

金剛「提督!」

ウォースパイト「Admiral!」

金剛「大変デース!」

ウォースパイト「事件が起こりました!」

提督「もしかして紅茶の茶葉が消えたのか?」

金剛「!!!」

ウォースパイト「何故分かったのですか?」

提督「執務室に置いてあった茶葉が無くなったからな。もしかしたらと思ったんだ」

金剛「そんな・・・提督に分けてもらおうと思ったのに・・・今日のティータイムはお預けデース」

ウォースパイト「誰がこんな酷いことを・・・」

提督「犯人は鎮守府内に居る」

一同「!!!」

提督「名探偵と言われた、ばっちゃんの名にかけて!」

吹雪「えぇー!?司令官のお婆様って探偵だったんですか!?」

提督「いいや。ノリで言ってみただけだ」

吹雪「ビックリさせないでください!」

提督「すまんすまん」


ウォースパイト「でも、どうして鎮守府内に犯人が居ると思われるのですか?」

提督「ここは部外者が簡単に入れる場所では無い。それに、金剛とウォースパイトの部屋からも茶葉が消えたとなると、内部に詳しい者の犯行と考えるのが妥当だろう」

金剛「確かに外部の人間がピンポイントで私たちの部屋から茶葉を盗んだとは考え辛いデース」

吹雪「犯人は何を目的に茶葉を盗んだりしたんでしょう?」

提督「それはまだ分からないな。聞き込みが必要だ。ん?コレは?」

吹雪「紺色の長い髪の毛?私ではありませんね」

金剛「私たちでも無いデース」

提督「とりあえず、証拠物件その1としてジッパー付きの袋に保管しておこう。証拠1っと」カキカキ

???「いやぁ~面白いことになってきましたねぇ~」

吹雪「まさか・・・」

キット「ええ、そのまさかです」フォンフォン

ガチャ

青葉「天井裏からこんにちは!青葉だよぉ!」

吹雪(あなたはゴーヤちゃんですか)

提督「もう突っ込まんぞ」

青葉「よっこらせ、っと」

青葉「これから事件の調査に乗り出すんですよね?」

提督「ああ、そうだ」

青葉「青葉が司令官たちより先にホシを挙げたら、青葉の願いを聞いてもらえますか?」

提督「公序良俗に反しない内容ならな」

青葉「青葉がそんなお願いをすると思ってるんですか!」

提督「思ってないが、一応だよ。一応、釘は刺しておかないとな」

ジャッジャッジャーン↑

ジャッジャッジャーン↓(某サスペンス劇場のテーマ曲)

提督「こ、この曲は!」

ピッ

青葉「もしもし、ガサー?どうしたの?」

提督「携帯の着信音かよ!某新喜劇の様な展開は止めてくれ!」

青葉「うん、うん、分かった。それじゃ」

ピッ

青葉「兎に角、司令官より先に犯人を見つけてやりますから!」ダッ

吹雪「行ってしまいましたね」

提督「サスペンス物って大体、事件の真相に近づき過ぎた新聞記者って消されるよな」

金剛「デスネー」

ウォースパイト「よくある展開です」

吹雪「止めなくていいんですか?」

提督「鎮守府内のちょっとした事件だし、大事には至らないだろ。それに、本当にヤバそうなら助ければいいさ」

吹雪「そうですね」

提督「今の時間なら間宮さんの店に皆、集まってそうだから、行ってみるか」


-甘味処 間宮-

ワイワイ

ガヤガヤ

提督「予想通り、結構集まってるな」

吹雪「そうですね」

金剛「手分けして聞き込みしますカ?」

ウォースパイト「それがよさそうね」

提督「そうだな。手分けして聞き込みをしよう」

時雨「ん、あれは」

夕立「あ!提督さんと吹雪ちゃんだ。提督さーん、吹雪ちゃーん」フリフリ

提督「とりあえず、夕立と時雨に話を聞いてみるか」

吹雪「そうですね」

夕立「これから休憩っぽい?」

提督「いや、ちょっとした事件が起きてな。聞き込みに来たんだ」

時雨「事件?」

吹雪「実は」

~説明中~

時雨「そんなことがあったなんて」

夕立「そういえば駆逐寮に紅茶の香りが充満してたっぽい!」

時雨「そうだね」

時津風「してたしてた」

吹雪(時津風ちゃん、いつの間に?)

提督(犬っぽい三人がこう証言しているとなると犯人は駆逐艦か?いや、しかし、俺たちを欺くための罠もかも知れない。駆逐艦に目を向けさせておいて実は・・・と言うことも)

提督「匂いの発生源は分かるか?」

夕立「寮全体に充満していたから何処からかは分からないっぽい・・・」

提督「そうか。でも、駆逐寮ってことだけでも手がかりになったよ。ありがとう」

夕立「夕立は役に立ったの?」

提督「ああ、役に立ったぞ」

夕立「提督さん、褒めて褒めてー!」

提督「よしよし」ナデナデ

時雨(夕立だけズルい)ジー

時津風(いいなーいいなー)ジー

提督(うわっ!めっちゃ見てるし)

提督「二人ともおいで」

時雨「いいの?」

時津風「嬉しい、嬉しい」

金剛(私も撫でられたいデース!)

吹雪「・・・」ジトー


-資材倉庫前-

青葉「う~ん・・・何となく事件の全容が見えてきましたねぇ」トボトボ

青葉「犯人は恐らくあの人。でも、まだ決定的証拠がありません」トボトボ

???「・・・」

青葉「もう少し、調査が必要ですねぇ」トボトボ

???「お前は知りすぎた(※)」

青葉「!!!」

ゴスッ

青葉「あうっ・・・」バタッ

???「悪く思うな。余計なことに首を突っ込んだお前が悪いんだ」

青葉「やはりあなたが・・・」ガクッ

???「ドラム缶に詰めて倉庫内に隠しておこう」


※口調で犯人が分からないようにするため、普段とは違う喋り方にしています。
 ついでに容姿は某探偵マンガの犯人(全身真っ黒の人)とでも思ってください。
 執務室に落ちていた髪の毛の時点でばれてそうですが、気にしない。


-駆逐寮 廊下-

提督「夕立たちの証言を元に駆逐寮に来てみたはいいが」

金剛「時間が経ち過ぎているのか、全く香りがしませんネー」

ウォースパイト「あるいは、犯人の工作により証拠を隠滅されてしまったか」

吹雪「どうしましょう」

響「やあ、司令官。こんな所でどうしたんだい?」

~事情説明中~

響「なるほど。そんなことがあったのか」

提督「昨晩から今日の昼頃にかけて、何か気付いたことはなかったか?」

響「そういえば、彼女がレディなら美味しい紅茶を淹れられて当たり前だ!と、張り切って紅茶を淹れていたな」

提督「まさか」

響「それで、私たちはお腹がパンパンになるまで紅茶を飲まされたよ。薄かったり、渋かったり、散々だったよ」

吹雪「それじゃあ、犯人は」

キット(コムリンク)「アドミラル、大変です!」


-崖-

キキーッ

暁「!!!」

ガチャ

暁「来ないでッ!」

提督「暁、早まるんじゃない!」

吹雪「そうだよ、暁ちゃん!バカなことは止めて!」

キット「お二人の言う通りです、暁さん!」フォンフォン

暁「ここから身を投げる以外に罪を償う方法なんて無いのよ!」

ウォースパイト「早まってはいけません、暁さん!きちんと話して謝ればAdmiralは分かってくれます!」

金剛「その通りデース!ダカラ、身を投げるなんて言ってはいけまセーン!」

暁「でも、でも・・・」

ビューーーーン

金剛「狙ったかのように突風が!」

暁「きゃあ!」グラッ

提督「暁!」ダッ

ガシッ

暁「司令官、手を離して!」

提督「死んでも離さん!直ぐに引き上げてやるからな!」

暁「どうして私なんかにそこまで・・・」

提督「暁が居なくなったら、何人が悲しむと思っているんだ?」

暁「私なんて居なくなっても」

吹雪「バカなこと言わないで!」

暁「吹雪お姉ちゃん・・・」

提督「俺も、吹雪も、キットも、響たちも、金剛も、ウォースイパイトも・・・鎮守府の皆が悲しむに決まってるだろ!」

暁「ううっ・・・ごめんなさい・・・」

グイッ

提督「ふぅ・・・これで一件落着だな」

吹雪「一時はどうなることかと思いましたけど、無事解決しましたね」


鳳翔「さあ眠りなさい♪」

提督「あの、鳳翔さん?」

鳳翔「どうされましたか?」

提督「何故、わざわざ歌ってらっしゃるのかと思いまして・・・」

鳳翔「事件が解決したからには、エンディングテーマ曲が必要かと思いまして。この曲は某サスペンス劇場の初代エンディングテーマなんですよ」

提督「そうらしいですね(でも、俺が生まれる前から、乳児にかけての頃だけど)」

吹雪「あれ?そういえば何か忘れてませんか?」

金剛「そうデスカ?」

ウォースパイト「全て解決したから、何も残ってないはずです」

提督「そうだよな」

吹雪「うーん・・・でも、何か忘れている気がします」

提督「何故こんなことをしたのか教えてくれるか?」

暁「一人前のレディになりたかったから」

提督「やはりそうか」

キット「暁さん、あなたは金剛さんやウォースパイトさんを見て、紅茶を上手に淹れられるのがレディの証だと思ったのですね?」フォンフォン

暁「そうよ」

提督「だから執務室や金剛たちの部屋に忍び込んで茶葉を持ち出したんだな」

暁「司令官に美味しい紅茶を淹れてあげるために、練習しようと思ったの。でも中々上手くいかなくて」

吹雪「それなら、茶葉を分けて欲しいと言えば良かったのに」

暁「ごめんなさい。サプライズで振舞いたかったから。どんな罰でも受けます」

提督「では、金剛とウォースパイトにきちんと謝りなさい。レディならちゃんと謝罪できるだろ?」

暁「金剛さん、ウォースパイトさん、ごめんなさい」

金剛「アカツキ」

暁「はい」

金剛「あなたの提督に対する思いはよーく分かりマシタ。なので、私が紅茶の淹れ方を教えてあげマース」

暁「え?でも、私は」

ウォースパイト「過ぎたことは水に流しましょう」

暁「金剛さん、ウォースパイトさん・・・」グスッ

金剛「泣いていたらシスターに笑われますヨ」

提督「さて、事件が解決したのはいいが、ここで一つ最大の謎が残っている」

吹雪「え?事件は解決したから、もう謎なんて残ってないんじゃ」

提督「サスペンスドラマでは何故か、崖で犯人が逮捕されて事件が解決する」

吹雪「言われてみればそうですね」

提督「2時間ドラマの帝王さん、教えてください!何故なんですか?」

吹雪(謎ってそういうことですか。でも、確かに気になります。帰ったらイムヤちゃんのスマホで調べてもらおうかな)

キット「それなら、2時間ドラマの帝王氏がインタビューで彼なりの見解を答えていました」

提督「な、何だと・・・」


-資材倉庫-

青葉inドラム缶「誰か居ませんかー!助けてくださーい!」ガンガンガン

青葉inドラム缶「まさか・・・青葉は死んでしまったんでしょうか!?」

青葉inドラム缶「あの世ってこんな狭い空間ですか!?」

青葉inドラム缶「誰かー!(泣)」ガンガンガン


-夜 食堂-

衣笠「提督、青葉見てない?」

提督「そういえば姿が見えないな」

吹雪「何処に行ったんでしょうね?」

暁「あーっ!」

提督「どうした?」

暁「青葉さんが事件のことを嗅ぎ回ってたから、殴って眠らせて、資材倉庫のドラム缶に押し込んだんだった!」

提督「おまっ、なんてことしてるんだよ!」

吹雪「やり過ぎだよ!」

暁「ごめんなさい・・・」

提督「いや、謝る相手は青葉だから」


-資材倉庫-

暁「あのドラム缶よ」

提督「はぁ、まったく・・・」

パカッ

衣笠「泣き疲れて寝てるわね」

提督「涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。他人には見せられないな。部屋まで運ぶから、衣笠は布団を敷いてやってくれ」

衣笠「はーい」

提督「暁は明日の朝、きちんと謝れよ」

暁「はい・・・」

提督「あと、罰として一週間おやつ抜きだ。紅茶の件だけなら、謝ったから「はい終了」でよかったが、流石にこれは見過ごせん」

暁「ごめんなさい」

提督「トラウマにならなければいいんだが」

最近(一部で数年前から)流行の女の子のロボット(?)のプラモ買ったけど、魔の3mm軸が楽しすぎる。
余ってるプラモのパ-ツをとりあえず着けてみたくなる。
艦これも組み立て式フィギュアではなく、FA:Gの様なのを出してくれないかなー。
特に何処からも出る気配の無い、扶桑姉さまを!扶桑姉さまを!(大事なことだから二度言いました)
艤装に3mmのハードポイント増し増しで出して欲しい。
FA:Gから艦娘を練成する変態(褒め言葉)って普通に居そうだよな。

そして終わりの見えないナイト2000のプラモ。
内装のボタン類の塗装が面倒すぎる。
何でデカール付けてくれなかったんですかねぇ?ここは付けるところだよね?ねぇ!

本日はここまで。

大阪のオーケストラ、アナウンスが満潮だったけど、途中から荒潮、大潮、朝潮が乱入して結構カオスな状態に。
姉妹に邪魔(?)された満潮が少々可哀想だった反面、微笑ましくもあったな。

最後に満潮が「また明日。鎮守府でね」ってそんなこと言われたら、今日中にログインして顔を見たくなるだろ!
言われなくても、寝る前に遠征出したり、午後の演習が有るからログインするけど!
そして、母港に居るのは吹雪だけどね。

今日は七夕ですが、残念ながら七夕ネタじゃ無いよ。
本日分、始まります。


-紅茶事件の翌日 執務室-

吹雪「・・・」ジー

ギューッ

提督「あのー、青葉さん?仕事し辛いから離れてもらえないかな?(当たってるから!柔らかいものが当たってるから!)」

青葉「嫌です。ちゃんと配慮して利き手の方は空けているから大丈夫なはずです」

吹雪「・・・」ジー

提督「いや、キーボードって両手で使うから(吹雪の視線が痛い!)」

青葉「では、マウスだけで仕事してください」

提督「無茶言うな!」

吹雪「司令官」

提督「はっ、はひ!」

吹雪「鼻の下が伸びてます」

提督「き、気のせいであります!」

吹雪「青葉さん、そんなに司令官にくっ付かないでください」

青葉「嫌です。司令官は怖い思いをした青葉を慰めてくれているんです!絶対に離れません」

提督(それって余計なことに首を突っ込んだ青葉が悪いだろ・・・)

吹雪「司令官も嬉しそうな顔をしてないでビシッと言ってください」

提督「あの・・・執務室に居てもいいが、仕事に支障が出るから離れてもらえないだろうか?」

青葉「司令官は青葉が嫌いですか?」ウルウル

提督「いや、そんなことは無いぞ」

吹雪「司令官」

提督「はっ、はい!」

吹雪「今まで金剛さんや榛名さんに関しては大目に見てきましたが、もう我慢できません。去勢しちゃいましょうか」

提督「いやいやいや!そんなことしたら吹雪も困るだろ!」

吹雪「大丈夫ですよ。赤ちゃんの素を冷凍保存しておけば子供は出来ます」

提督「あの、何と言うか、その、ペットの犬を去勢するように軽々しく言われましても」

吹雪「私は本気ですよ?」ニコッ

提督(ヤバイ。ヤバ過ぎる。本気の目だ。狩られる!人生最大のピンチだ!)

提督「な、何だアレ!」

吹雪「そんな手に引っかかるとでも?」ジリジリ

提督「(ヤバイ!ジリジリと詰め寄られている!)嘘じゃないから!後ろを見てみろって!」

吹雪「その手には乗りませんよ」ジリジリ


-執務室前-

卯月(面白いイタズラを思いついたから、やって来たら修羅場だったぴょん!)

卯月(このままだと、司令官の大事なアレがアレされてしまうぴょん!ここは助け舟を出してやるぴょん)

卯月(まずは耳栓をして、このイタズラ用に用意した巨大クラッカーの紐を)

パーーーーン!

卯月(そして見つかる前に逃げるぴょん!)


-執務室-

パーーーーン!

一同「!!!」ビクッ

吹雪「何の音!?」

提督(吹雪がよそ見をした!今がチャンスだ!)

提督「青葉、しっかり捕まってろよ!」

青葉「はい!(きゃー!お姫様抱っこされてます!///)」

吹雪「そうだ!司令官、って窓から逃げてる・・・私より青葉さんの方が大事ですか?」


-鎮守府正門前-

提督「キット、直ぐに正門前まで迎えに来てくれ」

キット(コムリンク)「はい、アドミラル」

提督「一応、大淀に連絡しておくか」

青葉「そうですね」

プルルルル

大淀「もしもし」

提督「俺だ。数時間程度、留守にするから」

大淀「どうされましたか?」

提督「実は」

~事情説明中~

大淀「うん。それは提督が悪いですね」

提督「何で俺が悪いんだよ!どう考えても青葉だろ!」

大淀「冗談です。でも、吹雪さんがやきもちを妬くのも仕方ないと思いますよ」

提督「そこは否定できないし、反省しております」

大淀「もてる男性は辛いですね」

提督「嫌味か?」

大淀「いいえ、本心です。私も提督をお慕いしております。では」

プーップーッ

提督「え?ちょっ、大淀!って切れてるし」

キキーッ

キット「お待たせしました」フォンフォン

ガチャ

提督「乗ってくれ」

青葉「では、失礼します」

提督「ん?何で後部座席に座るんだ?誰も居ないんだから助手席に座ればいいだろ?」

青葉「助手席とは彼女席です。ここは吹雪さん専用です」

提督(何で変なところで律儀なんだ?今は吹雪を乗せて無いんだから気にしなくていいだろ?)

キット(以前、助手席に座ってみたいと言っていたはずですが。今がチャンスなのでは?)


大事なのは青葉ではなく、自分の体です。
誰しも玉を取られたくは無かろう。


-路上-

提督「とりあえず鎮守府を飛び出したはいいが、どうしたものか。何処か行きたい場所とかあるか?」

青葉「そうですね・・・そうだ!最近出来たカフェのケーキが美味しいと聞きました!」

キット「雑誌の特集に載っていた店ですね」

提督「カフェでケーキか(吹雪に土産を買って帰るか)」

青葉「はい!」

提督「場所は分かってるんだよな?」

青葉「モチロンです!」

提督「では、そこへ行こう。案内を頼む」

青葉「はい!(やったー!司令官とデートです!)」


-数時間後 執務室前-

提督「部屋に吹雪は居るか?」

キット(コムリンク)「はい。在室中です」

提督「まだ怒ってる・・・よな?」

キット(コムリンク)「いえ、アドレナリンも分泌していませんし、脈拍の乱れも無く、平常状態のようです」

提督「だが、俺の顔を見ると、また怒りがこみ上げてくるかも知れない。かと言って、ずっとこうしている訳にもいかない」

キット(コムリンク)「そこまで怖がらなくとも大丈夫でしょう」

提督「よし!」

ガチャ

提督「ただいま。ケーキ買って来たぞ」

吹雪「お帰りなさい」

提督「あの、さっきはすまなかった!」土下座

吹雪「もう怒ってませんよ。私の方こそごめんなさい。でも、ちゃんと私のところへ帰って来てくれて嬉しいです。せっかくだから、ケーキ食べちゃいましょう!」

提督「ああ、そうだな(良かった・・・これで一安心だ)」


-夜 提督私室-

提督「おやすみ」

吹雪「おやすみなさい」


-翌朝-

ジリリリリリ

提督「ふぁ~、朝か。ん、吹雪が居ない」キョロキョロ

提督「朝練か?まーいいや。食堂で会うだろうし、もし会わなくても、ちゃんと始業時間には執務室に来るだろう」


-執務室-

提督「食堂でも会わなかったな。どうしたんだ?」

ガチャ

提督「お、来たか」

提督「ん?叢雲、どうしたんだ?」

バタン

叢雲「はぁ?朝から何言ってんのよ?まだ寝ぼけてるのかしら?」

提督「いや、ちゃんと起きてるぞ」

叢雲「あんた、自分のヨメカッコカリの顔を忘れたの?」

提督「??? 何を言っているんだ?俺がケッコンしたのは吹雪だろ?」

叢雲「やっぱりまだ寝ぼけてるのね。昨晩も私を抱いたじゃない」

提督「俺が叢雲を?」

叢雲「呆れた・・・あれだけ激しくしといて」

提督「は?え?」

コンコン

曙「曙よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「聞いてくれ、曙。叢雲が俺とケッコンしたなんて言うんだよ」

曙「はぁ?何言ってんのよ、クソ提督。アンタの初期艦かつヨメは叢雲姉さんでしょ?」

提督「は・・・?」

曙「まさか、新手の惚気?はいはい、ご馳走様」

叢雲「このバカのことはほっといて、どうしたの?」

提督(おかしい。どうなっているだ?昨晩までは何ともなかったはず。それとも本当に俺がおかしいのか?)

曙「ちょっと、クソ提督!聞いてるの?」

提督「ん?ああ、すまん。遠征はいつも通りで頼む」

曙「姉さん、コイツの様子が変だからちゃんと見とく方がいいわよ」

叢雲「そうね。後は任せておいて」

曙「じゃあ、行ってくるわ」

叢雲「いってらっしゃい」フリフリ

ガチャ

バタン

提督「そういえば、キットはどうしたんだ?」

叢雲「さっきから何なのよ?キットならいつも通り工廠に停めてあるでしょ」

提督「ちょっと行ってくる」ダッ

叢雲「待ちなさい!仕事は・・・って行っちゃった」


-工廠-

フォンフォン

提督「良かった。キットはちゃんと居るな」

フォンフォン

提督「キット、聞いてくれよ。さっきから色々変なんだ」

フォンフォン

提督「叢雲が自分が俺のヨメだ。とか言い出すし」

アイオワ「アドミラル、どうしたの?車に話しかけたりして」

提督「車って・・・キットは単なる車じゃないだろ?」

アイオワ「???」

提督「キットも何か言ってやれ」

アイオワ「あー、アレね。ニッポンでは物に命が宿るって考えがあるのよね?」

提督「アイオワまでどうしたんだよ?」

サラトガ「あら、提督。How are you ?」

提督「サラトガ、今日は朝から皆、変なんだ叢雲が俺のヨメだとか言い出すし、アイオワはキットを物扱いするし」

サラトガ「提督、どうされたのですか?」

提督「キット?どうしたんだ?何でさっきからずっと黙ってるんだ?」

サラトガ「提督。車が喋る訳無いじゃないですか」

提督「サラトガまで・・・」

アイオワ「その車は精巧に作られたレプリカ。AIなんて積んでないじゃない」

提督「え?」

サラトガ「明石さん、ユーバリさんでもAIまでは再現できなかったと聞いてますよ」

提督「そんなはずは・・・」

サラトガ「お疲れのようですね。こちらへいらしてください」

提督「こうか?」

サラトガ「もう少し近くに。はい、そこでいいですよ」ギューッ

アイオワ(出た!サラの必殺技!ああやって胸に顔を埋めて落ちなかったガイは居ないわ!)

サラトガ「どうですか?落ち着きましたか?」


卯月「ぷっぷくぷぅ~(笑) かなり混乱してるぴょん♪」←物陰から観察中

曙「いい様ね」

叢雲「流石にこれは吹雪には見せられないわ。そろそろネタばらしでいいんじゃない?」

曙「ダメよ」

卯月「その通りだぴょん!ネタばらしはもっと楽しんでからだぴょん!」

叢雲「はぁ。アンタたち、本当にいい性格してるわね。まぁいいわ。吹雪には私からまだ続行中だと伝えておくから」


-昨日 提督が鎮守府から脱出後、しばらく経った執務室-

コンコン

卯月「卯月だぴょん」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「あれ?」キョロキョロ

卯月「司令官は居ないぴょん?(本当は全部知ってるけどねー(笑))」

吹雪「・・・。青葉さんと出て行っちゃった」

卯月「えぇー!何があったぴょん?」←迫真の演技

吹雪「実は・・・」

~説明中~

卯月「そんな!こんな可愛い奥さんが居るのに、他の女といちゃつくとは酷い司令官だぴよん!許せない!(イタズラを仕掛けるには丁度いい口実だぴょん♪)」ニヤッ

吹雪「可愛いだなんて///」

卯月「これは一度懲らしめてやらないといけないぴょん!」

吹雪「どうやって?」

卯月「耳を貸して欲しいぴょん」

吹雪「こう?」

卯月「ごにょごにょごにょ」

吹雪「えぇー!!!」

卯月「司令官を反省させるにはこの手しな無いぴょん!」

吹雪「そう・・・なのかな?」

卯月「そうだぴょん!」

吹雪「うん、そこまで言うなら。分かった」

卯月「後でうーちゃんから、キットたちにも話を通しておくから」


提督「え?ああ、落ち着いた・・・気がする」

サラトガ「それは良かったです」←卯月の仲間

アイオワ(全くニヤけてすら無い。混乱し過ぎて、それどころじゃないみたね)←同じく

提督「そうだ!サラトガのバイパーはどうしたんだ?」

サラトガ「私のバイパーですか?ちゃんとありますよ」

提督「見せてくれ」

サラトガ「では、あちらに停めてあるので行きましょう」

~移動中~

提督「うん、ちゃんとあるな。では、ディフェンダー・ モードに切り替えてみてくれ」

サラトガ「提督、どうされたのですか?」

アイオワ「アドミラル、ユー アー ソー タイアード」

提督「疲れてなんて無いから!」

サラトガ「私のバイパーはドラマと同じモデルですが、ディフェンダー・ モードへの切り替え機能なんてありませんよ」

提督「そんなバカな!?以前、南氷洋深提と戦った時にディフェンダー・ モードを使っただろ?」

サラトガ「そこまで仰るなら、車内をご覧下さい」ガチャ

提督「・・・。無い。何処にもスイッチが無い!」

アイオワ「当然じゃない」

提督「そうだ!夕張!」ダッ

アイオワ「ドッキリとは言え、少し可哀想ね」

サラトガ「ええ、そうね」

提督「夕張!」

夕張「はい、何ですか?」

提督「夕張のデロリアンはタイムマシンだよな?」

夕張「タイムマシン?何言ってるんですか?」←当然仕掛け人

明石「提督も少し修理した方が良いみたいですね」←右に同じ

夕張「タイムマシンなんて造れる訳無いじゃないですか」

提督「そんな・・・嘘だ!嘘だと言ってくれ!」

明石「あの、提督。冗談抜きで少し休んだ方がいいと思いますよ。さっきから変ですよ」

提督「俺は変なんかじゃない!そうだ!吹雪」ダッ

明石「行っちゃった」

夕張「流石にやり過ぎじゃないかしら」


-廊下-

提督「吹雪!」

吹雪「どうしたんですか、司令官?」

提督「左手を出してくれ」

吹雪「?」

提督「いいから!」

吹雪「こうですか?」

提督「無い!指輪が無い!」

吹雪「指輪?」

提督「ケッコンカッコカリの指輪だよ!」

吹雪「さっきからどうしたんですか?司令官がケッコンしたのは叢雲ちゃんじゃないですか」←やはり仕掛け人

提督「そんな・・・。うわぁぁぁぁぁ!」ダッ

吹雪「行っちゃった。卯月ちゃん、司令官が可哀想だからそろそろ終わりにしてあげて」

卯月「確かにちょっと可哀想になってきたぴょん」


-執務室-

提督「そうだ、こんな物(指輪)が有るからいけないんだ。捨てよう」

提督「指輪を捨てるなら火山だよな。一人だと少々心細いので、旅の仲間が欲しいな。弓で無双するエルフとか」

提督「旅の途中で指輪を『わしらの愛しいしと』とか言う奴と遭遇しそうだが、あの程度の相手なら余裕で勝てる。イ級以下だろ」

提督「とりあえず置手紙を残しておこう。俺が居ない間の鎮守府の運営は長門や大淀が居れば何とかなるだろう」カキカキ

コンコン

金剛「金剛デース」

提督「他に何か書き残しておくことはあっただろうか」

金剛「提督?居ないんデスカー?」

ガチャ

金剛「提督?」

提督「えーっと、それから」

金剛「提督」

提督「ん?金剛か。すまん。手紙を書いていて気付かなかった」

金剛「何の手紙デスカ?」

提督「しばらく留守にするから、必要事項を書いていたんだ」

金剛「留守?何処に行くんデスカ?」

提督「どこか遠い火山だ」

金剛「どうしてそんな場所に?」

提督「指輪を捨てに行くんだよ」

卯月「流石にマズイことになってきたぴょん!」←扉の隙間から観察中

曙「そろそろネタばらししないとマズイわ!」

叢雲「行くわよ!」

金剛「提督!バカなことは止めてください!」

提督「すまんな。俺は頭がおかしくなってしまったんだ」カキカキ

卯月「司令官!」

提督「悪いが、今取り込み中だから後にしてくれ」

卯月「今じゃなきゃダメだぴょん!」


提督「はぁ、分かったよ。で、何だ?」

テッテレー

『ドッキリ大成功!!』

提督「は???」

卯月「ドッキリ大成功だぴょん!」

曙「すっかり騙されたわね!」

叢雲「アンタの顔、傑作だったわ」

提督「え?え?」

金剛「提督、今日起きたことは全てドッキリデース。ブッキー」

吹雪「はい」

スタスタ

吹雪「騙してごめんなさい」ペコリ

提督「え?じゃあ、叢雲とケッコンは」

叢雲「当然、嘘よ」

提督「でも、指輪を持ってただろ」

叢雲「これはショッピングモールで買ったシルバーの指輪よ。本物を使うのは気が引けたから偽物を用意したのよ」

提督「では、キットも」

キット(コムリンク)「申し訳ありません、アドミラル」

卯月「全て仕込んだネタだぴょん!」

提督「良かった・・・。じゃあ、夕張のデロリアンはタイムマシンなんだな?」

卯月「え?」

提督「え?」

卯月「司令官、何言ってるぴょん?」

提督「何って」

卯月「タイムマシンなんて存在する訳無いぴょん。司令官はマンガや映画の観過ぎだぴょん」

提督「夕張ー!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「司令官、待ってください!」ダッ

金剛「二人ともちょっと待つネー!」ダッ

ガチャ

バタン

卯月「ぷっぷくぷぅ~♪」

叢雲「ネタばらし後に更にドッキリを仕掛けるなんて、アンタ本当にいい性格してるわね」

卯月「それ程でも~」

曙「褒めてないから」

〝艦娘乃歌〟Vol.2に吹雪が歌う「吹雪」収録って、
前にネタで吹雪が「吹雪」を熱唱ってやったけど、現実になった以上買うしかないじゃないか!
何て卑怯な奴等だ(褒め言葉)!

本日はここまで。

すまそでゲソ出来るのなら出来るのならでいいので悪魔のZかブラックバード出してください

悪魔のZ詳細L28改3.1L(3134cc)+TD06ツインターボ→IHI RHC6RACINGツインターボ・オイル潤滑方式をドライサンプ方式に変更・カーボン製ルーフ及びアンダーパネル装着
馬力 約600馬力→800馬力(小説版ではブースト圧2.5kg/m²で770馬力)
ナンバー 横浜33 て 53-68(原作・WMMT4)
横浜33 て 53-681(アニメ版)
横浜33 つ 53-68(劇場版)
MAXで300Km/hオーバー

>>940
悪魔のZ、ブラックバードって何だ?って思って調べたら湾岸ミッドナイトですか。
湾岸ミッドナイトも頭文字Dも守備範囲外(名前は知ってるけど、読んだこと無い)なので登場は難しいです。
ブラックバードって飛行機かと思ったのは秘密(トランスフォームするロボットのSF映画が悪い)。

以前、扶桑か山城が魔王って車で提督とレースでバトルするSSがありましたが、
あれを読んでナイト2000が出る話を書くと面白いかも?と思ったのが、これを書き始めたきっかけの一つだったりします。
ただ、向こうのは普通?の車なのに対して、うちのはナイト2000、デロリアン、バイパーと明らかに普通では無い車ばかりで
リアルロボットとスーパーロボット位の差を感じたり、感じなかったり。

夏イベは大規模らしいけど、大規模=7海域?
7海域+ダブルゲージで実質10海域とかは止めて欲しいな。
映画とかでも無駄にダラダラ長いのは面白くないし。お前の話は長いうえにつまらん!三行でまとめろ!的な。

今回、少しだけですがDB5を登場させます。

本日分、始まります。


-執務室-

コンコン

青葉「青葉ですぅ」

提督「どうそ」

ガチャ

バタン

青葉「司令官、見てください!」つチラシ

提督「『第三回 鈴鹿グランプリ 一般参加者大募集!』どうしたんだ、これ?」

青葉「街で配ってました。面白そうじゃないですか?」

吹雪「もしかして」

青葉「はい!キットで参加したらどうかと思いまして」

提督「キットで参加しろと言われてもな」

キット「私はレース用の車両ではありません。とは言え、レースに参加した経験はありますが」フォンフォン

青葉「艦娘の広報にもなりますよ!」

提督「今更、広報活動は必要無いと思うんだが」

青葉「優勝賞金100万ですよ!」

提督「そっちが目当てか」

青葉「そ、そんなこと無いですよ!もし司令官が優勝したら、皆で美味しい物食べられるかな~なんて思ってません!」

吹雪「白状しましたね」

提督「まぁいい、せっかくだから参加してみるか」

吹雪「いいんですか?」

提督「青葉の言う通り、優勝賞金が手に入れば皆に美味しい物を振舞うのもいいと思ってな」

青葉「この鎮守府にはキット以外にも複数台の車が有りますし、皆さんに告知してみてはどうですか?」

提督「開催は一ヵ月後でエントリーの締め切りは二週間後か。そうだな。掲示板に貼っておいてくれ」

青葉「はい!」

提督「参加希望者は俺に連絡するように書いておいてくれ」

青葉「了解です!」


-数時間後 掲示板前-

ザワザワ

金剛「これは参加するしかないデース!」

比叡「ヒエー」

榛名「流石です!」

霧島「私の計算ではお姉さまなら優勝を狙えるかと」

アイオワ「イッツ インタラスティング!サラも参加してみたら?」

サラトガ「やるからには優勝を狙うわ!」

夕張「へぇー、面白そうね」

明石「せっかくだから夕張も参加したら?」

ウォースパイト「・・・」

ポーラ「私もフェラーリで参加しようかな~、ねぇザラ姉さま~」

ザラ「そうね。貴方が今までお酒につぎ込んだお金を貯めていれば、フェラーリも買えたかも知れないわね!」

ポーラ「うっ・・・」

ザラ「車が欲しいならお酒を止めなさい!」

ポーラ「えー!!!無理です!こうなったら提督に買ってもらいますぅ~」

ザラ「買ってくれる訳が無いでしょ!」

ポーラ「提督の愛人になれば大丈夫ですよぉ~。ポーラの魅力で落としてみせますぅ~」

ザラ「馬鹿なこと言うんじゃありません!」

ポーラ「うぅ、こうなったら、リットリオさぁ~ん、フェラーリを貸してくださぁ~い」

リットリオ「ごめんなさい。車は持ってないです」

ポーラ「そんなぁ~」

ビスマルク「面白そうね。これは私たちの祖国の車をアピールするチャンスよ!」

プリンツ「あれ?でも、ビスマルク姉さま、車なんて持ってましたか?」

ビスマルク「何言ってるのよ?提督に買ってもらうに決まってるじゃない」

プリンツ「え?」

ビスマルク「あの人チョロそうだから、私の魅力で落としてやるわ!」

プリンツ「そ、そうですねー(棒読み)」

プリンツ(残念ながら提督の好みを考えると、ビスマルク姉さまの順位は金剛さん、扶桑さん、大和さんより下ぽいので多分無理だと思います)


-執務室-

コンコン

ウォースパイト「ウォースパイトです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ウォースパイト「私もレースに参加しようと思います」

提督「参加するのは構わないが、車はどうするんだ?」

ウォースパイト「レースまでには用意するわ」

提督(英国の車。えっと・・・ロール・スロイス、MINI、ジャガー、アストンマーティン、ん?アストンマーティンと言えば諜報部員?まさか!)

提督「一つ聞きたいんだが、どんな車を買うんだ?」

ウォースパイト「It's a big secret. I'm sorry Ican't tell you. A secret makes a woman woman.」

提督「なるほど。つまり、届いてからのお楽しみってことか」

ウォースパイト「ええ、そうよ。では、失礼するわ」

ガチャ

バタン

吹雪「ウォースパイトさんは何て言ってたんですか?秘密がどうとかって言ってたのは分かりましたが」

提督「『秘密よ。秘密。残念だけど教えられないわ。女は秘密を着飾って美しくなるんだから』だそうだ」

キット「何やら意味深な発言でしたね」フォンフォン

提督「ウォースパイトが参加すると聞いてちょっと心配になってきたんだが」

吹雪「どうしてですか?」

提督「サラトガがバイパーに乗ってるだろ?」

吹雪「はい」

提督「米国に対抗?して英国のトンデモ車を出してくるんじゃないかと思ってな」

吹雪「流石に考えすぎですよ」

提督「そうであることを祈るよ」


コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督、私も例のレースに参加しようと思って」

提督「うん、夕張なら来ると思ってた。申請しておくよ」

夕張「それと妖精さんから提督に渡したい物があるそうですよ」

妖精ズ「お待たせしました。頼まれていた刀が完成しましたよ」

提督「今回は随分時間が掛かったな。別に急いでは無かったからいいけど」

妖精ズ「素材の調達に時間が掛かりまして」

提督「刀の素材って玉鋼だっけ?あれってそんなに特殊な素材だったっけ?」

キット「確かに刀の鋳造に必要な玉鋼は一度にわずかな量しか生産できませんが、そこまで特殊な物ではありません」フォンフォン

妖精ズ「この刀はアダマンチウムとオリハルコンとガマニオンと銀星砂から造られています」

提督「え?ちょっと待って。それって全部空想上の素材なんじゃ」

妖精ズ「地球上には存在しませんが、宇宙には存在します」

提督「マジかよ、知らなかった」

妖精ズ「それと、特殊な機能を付加するのに少々時間が掛かりました」

提督「特殊な機能?」

妖精ズ「霊的なものを斬る機能を付加しておきました」

提督「何でそんなの付けたの!?」

妖精ズ「以前、深海棲艦の怨霊と戦ったと聞きましたし、それに」

提督「それに?」

妖精ズ「お盆には色々と帰ってこられますからね。ウケケケケ」

吹雪(今日の妖精さんたちはどうしたんでしょうか?)ヒソヒソ

提督(分からない。ストレスでも溜まってるんだろうか?)ヒソヒソ

提督「とりあえずありがとう。これお礼だから」つお菓子詰め合わせ

妖精ズ「ありがたき幸せ」

夕張「では、失礼します」

ガチャ

バタン

吹雪「霊的なものが斬れるって本当なんでしょうか?」

提督「どうなんだろうな?試そうにも試せないし、真偽は分からないな」

吹雪「でも、前みたいに悪霊に襲われても雲龍さんが居れば解決しそうですけどね」

提督「雲龍も常に側に居る訳では無いからな。幽霊やオバケは触れないから怖いのであって、倒せるなら大したこと無いかもな」

吹雪「そうかも知れませんね」


コンコン

ビスマルク「ビスマルクよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ビスマルク「提督、もーっと私に頼っていいのよ」

提督「急にどうしたんだ?」

ビスマルク「だ・か・ら、私に頼っていいのよ!」

吹雪「何かの暗号でしょうか?」

提督「何だかよく分からんが、頼りにしてるぞ」

ビスマルク「いえ、だから、そうじゃなくて」

提督「???」

ビスマルク「提督のバカー、ロリコン野郎ー(泣)」ダッ

ガチャ

バタン

提督「行ってしまった」

キット「何だったのでしょう?」フォンフォン


-執務室前-

プリンツ(ビスマルク姉さま、あれでは伝わらなくて当然です)


コンコン

ポーラ「ポーラです~」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ポーラ「提督、ポーラとしたいこととかありませんかぁ~」

提督「ポーラとしたいこと?特に無いが」

ポーラ「そんなこと無いですよねぇ~」

提督「いや、本当に無いんだが」

ポーラ「もぉ~提督は恥ずかしがり屋さんですねぇ~」

ガシッ

グイッ

提督「おいおい、手首を掴んで引っ張らないでくれ」

ポーラ「提督ぅ~、ポーラの胸を好きなだけ触っていいんですよぉ~、ポーラが提督の愛人になってあげますぅ~」

提督「コラ!止めろ!引っ張るんじゃない!」

吹雪「司令官」ジトー

提督「いや、待て、誤解だ!自分の意思でやってるんじゃ無いだろ!文句ならポーラに言ってくれ!」グイッ

ポーラ「もぉ~、恥ずかしがらずに、お好きなだけどうぞ」グイッ

提督「だから止めろって!お前、いつものことながら酔ってるだろ?」グイッ

ポーラ「今日はまだ飲んでませんよぉ~」グイッ

提督「結局飲む気だろ!先日、リベッチオと和解したからもう酒に逃げる必要は無くなっただろ?」グイッ

ポーラ「それは無理ですぅ~。ポーラはもうお酒が無いと生きられない体になってしまっていますぅ~」グイッ

提督「酒を断つ練習をしてみろ。ポーラはやれば出来る子だ!」グイッ

ポーラ「なら、お酒の代わりに提督が毎晩慰めてくれてもいいんですよぉ~」グイッ

吹雪「ポーラさん」イラッ

ポーラ「は~い、何ですかぁ~」

ガチャ

提督「丁度いい所に!ザラ、助けてくれ!」

スタスタ

ゴツン!

ポーラ「」ピヨピヨ

ザラ「提督、ポーラがご迷惑をお掛けして申し訳ありません。後ほど、私からよーーーく言い聞かせておきます」

提督「お、おう。頼む(汗)」

ザラ「失礼します」

ズルズル

バタン

吹雪「司令官」ジトー

提督「だから誤解だって!さっきから一体何なんだよ」


コンコン

提督「また誰か来たな。今度は金剛か?」

吹雪「流れから考えると金剛さんでしょうね」ムスッ

日向「日向だ」

提・吹(日向(さん)?)

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

日向「私もレースに参加しようと思うんだが」

提督「えっと、一応確認なんだが、乗り物は車・・・だよな?」

日向「瑞雲だ」

提督「うん、そう言うと思った」

吹雪「ですよね」

キット「そうだと思いました」フォンフォン

提督「残念ながら飛行機では参加できないんだ」

日向「何を言うんだ!瑞雲は飛行機ではない!瑞雲は瑞雲だ!」

提督「いや、エンジンが付いていれば何でもいいって訳では無いんだよ。飛んだらレースにならないし」

日向「そんな!地上を走らないといけないのか!?」

提督「ああ、そうだ。瑞雲にフロートは有るが、タイヤは付いて無いだろ?」

日向「なるほど、そうだったのか。ならば仕方ない。当日は君の応援に専念するとしよう」

提督「悪いな」

日向「仕方ないことだ。では、私は失礼するよ」

ガチャ

バタン

吹雪「納得してもらえたようで良かったですね」

提督「瑞雲にタイヤを付けて参加すると言い出したらどうしようかと思ったぞ」


コンコン

金剛「金剛デース」

提督「来たか。どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「レースの参加申し込みだろ?」

金剛「その通りデース!」

提督「では、申請しておくよ」

金剛「提督も参加するんですよネ?」

提督「ああ」

金剛「他は誰が参加するんデスカ?」

提督「夕張とウォースパイトだ」

金剛「ウォースパイト?夕張は分かりますが、ウォースパイトもデスカ?」

提督「そうなんだよ」

金剛「意外デース。彼女は何に乗るんデスカ?」

提督「秘密ってことで教えてくれなかったよ」

金剛「そうデスカ。当日はライバル同士ですね。提督と言えども手加減はしませんヨ」

提督「望むところだ」

金剛「では、失礼しマース」

ガチャ

バタン

提督「これで全員出そろったか」

吹雪「今、車を所有している人は全員来ましたね」


-廊下-

新提「おーい、金剛」

金剛「ん?」クルッ

金剛「何だ、新提デスカ」

新提「つれないな」

金剛「で、何の用デスカ?」

新提「金剛もレースに参加するんだろ?せっかくだから良いことを教えてやろうと思ってな」

金剛「しませんヨ」

新提「へ?」

金剛「イングリッシュジョーク、デース」


-レース当日 鈴鹿サーキット-

提督「ウォースパイトはまだ来て無いのか?」キョロキョロ

吹雪「姿が見えませんね」キョロキョロ

キキーッ

提督「ん?」クルッ

ガチャ

ウォースパイト「Admiral」

提督「」ポカーン

ウォースパイト「コレが私の車、アストンマーティン DB5です。素敵な車でしょ?」

吹雪「これってもしかして」

ウォースパイト「私の祖国の諜報部員が乗ったことで有名な車よ」

吹雪「やっぱりそうですよね!この間、司令官と観た映画に出てました!」

ウォースパイト「今日はお互いライバル同士、手加減はしないわ!」

提督「ああ!お互い全力で戦おう!」

金剛「提督、そろそろ始まるみたいデスヨー」

提督「おう!直ぐ行く。ウォースパイトもそろそろ配置に付こうか」

ウォースパイト「はい」

パン

パン

司会「いよいよ始まります、第三回 鈴鹿グランプリ!今年の参加者の顔ぶれを見ていきましょう」

司会「まずは、昨年、一昨年の覇者!瀬名選手!」

ワー

キャー

ガンバレー

瀬名「神を見た」

ウオー

司会「続きまして中島選手!今年こそは優勝でしょうか?」

中島「今年こそは瀬名選手に勝ちますよ!」

司会「優勝を目指して頑張ってください!」

司会「続きまして、佐藤選手、鈴木選手、高橋選手(以下略)」

司会「そして、今年は海軍から提督さんと艦娘の方々も参加されます!」

ウオー

ナカチャーン


-観客席-

長門「盛り上がっているな」

青葉「優勝賞金100万ですからね。それに、あの瀬名選手が出るとなると当然盛り上がりますよ」

長門「そんなに有名なレーサーなのか?」

青葉「それはもう凄いですよ」

川内「100万あれば何回夜戦できるんだろ?」

長門「一夜戦1万としたら、百夜戦か?」

川内「そんなに!」キラキラ

青葉(お二人の会話は訳が分かりません)

神通「夜戦の話で盛り上がってないで提督たちを応援してください、姉さん」

那珂「提督、那珂ちゃんも応援してるよー!きゃはっ☆」

江風「提督ー、優勝したら豪華ディナー期待してるぜ!」


司会「各車スタートラインに並びました。では、ここで簡単にルールを説明します」

ウオー

ナカチャーン

司会「まずはサーキットを一周、その後市内に設けられたコースを走り、最後は再びサーキットに帰って来て一周するとゴールになります」

司会「おっと、ここで定刻となりました!」

ピッ

ピッ

ピッ

プーン!

ブーーーーーーーーン

司会「各車一斉にスタートしました!トップはやはりと言うべきでしょうか?瀬名選手です!」

提督「流石、瀬名選手だ」

吹雪「知ってるんですか?」

提督「ああ、有名なF1ドライバーだ」

キット「国内外のあらゆる大会で優勝している有名な方です」

吹雪「そんな凄い人が出てる大会で一般参加者募集って」

提督「マシンの性能を考えると、うちの鎮守府のメンバーの方が圧倒的だ」

吹雪「あー、確かに。ドラマや映画の車を丸ごと再現している方がおかしいですよね」

提督「その通りだ。テクニックでは負けても、性能は勝ってるからな」

吹雪「そう考えると、私たちよく出してもらえましたね」

提督「マシンの性能に関する制限は一切無かったから問題無いさ」

瀬名(あのドライバー、出来る!)

中島(瀬名さん意外にも今年はライバルが多そうだ)

???「ふっふっふっ。今からこのドラム缶に入った油をコースに撒いてやる。提督よ、これでお前はお終いだ」

ドバーッ

司会「おーっと!何故かコースに油が撒かれています!この様な障害は聞いていません!」

瀬名「うわー!」

中島「うおー!」

司会「先頭の瀬名選手、中島選手がスピンしました!」

提督「おいおい、コースに油ってどうなってるんだよ!」

吹雪「このレースって障害物競走だったんですか?」

提督「そんな話聞いて無いぞ!」

キット「ターボブーストで回避しましょう」

司会「この様な展開を誰が想像できたでしょう?しかし、大会規定に妨害を禁止するとの項目は無いため、続行します!」

提督「いやいや、おかしいだろ!」

吹雪「早くターボブーストを使わないと私たちもスピンしてコースアウトですよ!」

提・金「ターボブーストだ!(デース!)」

『TURBO BOOST』ピッ

ブーン


提督「まったく、何だったんだよ」

夕張「じゃあ、私は飛んで回避ね」

明石「空を飛べるって便利だよねー」

司会「おーっと、提督選手、金剛選手はジャンプして回避、夕張選手は飛行して回避しました!」

アイオワ「サラ!何とかしないと!」

サラトガ「No problem. バイパーにはトラクターミサイルがあるわ」

アイオワ「なるほど!地面にアンカーを打ち込んでワイヤーを巻き上げることでスピンを回避するのね!」

サラトガ「Yes! Tractor Missile,Fire!」

司会「何と!サラトガ選手は地面にワイヤー付きアンカーを打ち込むことによりスピンを回避しました!」

ウォースパイト「ここはトラクションスパイクで」

司会「ウォースパイト選手はタイヤからスパイクが出てきました!そして後続の佐藤選手、鈴木選手、高橋選手は当然スピンしたー!!!」

提督「スパイク!?何でDB5にそんな物が付いてるんだよ!」

キット「恐らく、私の機能を一部コピーしたのではないかと」

提督「なるほど、そう考えるのが妥当か。アレも元々普通の車だったはず。妖精さんに頼んでボ○ドカー仕様+αに改造したか」

司会「ここで瀬名選手、中島選手が復活です!コースに戻り、走り始めました!」

瀬名「今年のレースはどうなっているんだ?」

司会「先頭集団はサーキットから市街地コースへと出始めました!」

???「チッ!だが、先ほどのオイル地獄はまだ始まりに過ぎない。レースが終了するまでにはお前をあの世に送ってやるさ」


司会「何と言うことでしょう!今度はコース上にまきびしが撒かれています!こんな物を踏んだら一発でパンクしてしまいます!」

提督「さっきから何なんだよ!チ○チ○マシン猛レースかよ!」

吹雪「マッ○GoGoGoかも知れませんよ」

提督「うん、まぁ、どちらにしても俺が生まれる前だし、親の世代だけどな」

キット「まきびし程度では私にとっては何の障害にもなりません」

吹雪「キットのタイヤって凄く頑丈だよね」

ウォースパイト「またコース上に障害物ですか」

パン!

司会「おっと!ここでウォースパイト選手のDB5がまきびしを踏んでパンクしてしまいました!ここでリタイアか?」

提督「何か嫌な予感がする」

司会「何と!パンクしたタイヤが自動的に修復されました!」

提督「うん、それってBMW 750iLだよね。トゥモロー・ネバー・ダァァァァァーイ!」

吹雪「司令官、落ち着いてください!」

キット「恐らく、ウォースパイトさんの車両はこれまでに登場したボ○ドカーの機能を寄せ集めたのでしょう」

吹雪「妨害しちゃいけないって規定が無いのなら、コースにバナナの皮でも落としちゃいますか?」

提督「ヒゲのイタリア人が出てくるレースゲームじゃないんだから止めてくれ(汗)」

キット「その通りです。やるのであれば赤甲羅でないと」

提・吹「へ?」

キット「ほんのジョークです」

吹雪「そっか・・・そうだよね!あはは」

提督(キットってたまによく分からんことを言うよな)

瀬名選手は名前で分かりそうですが、アイルトン・セナがモデルだったりします。
中島は確かF1でそんな人が居たっぽい気がする(うろ覚え)。で、調べたら居た!じゃあ、それでいいやって感じで登場。
佐藤等は単純に日本人に多い名前からチョイス。
レースと言えばF1ってことでこの二人を登場させましたが、F1のことはさっぱり分からん。
続き(優勝決定戦)は次回。優勝賞金は誰の手に!?

明日からのローソンのコラボ、長波(中略)炒飯って言うくらいだから夕雲型メインかと思ったら・・・何か違うの(伊太利亜駆逐)混ざってるよね。夕雲に席譲れ!
吹雪が嫁な時点でロリコンと言われても仕方ないが、ペドじゃねえんだよ!夕雲ぉー(涙)
よく夕雲ママとか浦風ママって言われているけど、夕雲や浦風から甘えられたい私は異端だろうか?

ただし、雷、霞、テメーらはダメだ!

本日はここまで。

聖衣にでもなるのか……

そろそろ1000がちかいな

マッハGOGOGOとか今の子知ってるのだろうか?

長波サマならともかく中の人があの程度のサイズで満足できるものか

普通に佐藤琢磨、鈴木亜久里と思ったら

>>961
天秤座、幻の七つ目の武器、ブレード(大嘘)
ツインロッド(ヌンチャク)、トリプルロッド(三節棍)って似た感じの武器が有りなら、ソード(剣)とブレード(刀)もいける!


>>962
まだネタはあるので近々(990位まで行けば)パート2を立てる予定です


>>963
何年か前にハリウッドでマッハGoGoGoの実写版映画のスピード・レーサーがあったので、知ってる子も少し位居るかも?です。
あとは、テレビでたまにやってる昔のアニメ、アニソン特集番組で知ったとか。
まぁ、今の子はナイトライダーも淀川長治も知らないでしょうね。
そしてもう直ぐ、日曜洋画劇場?ナニソレって時代に・・・。テレ朝、絶許!!!オラは怒ったぞ!フリ○ザ!


>>964
炒飯おにぎりだけでは足りなくても、うまい・ふとい・大きい 焼きそばも付ければ大満足!だといいな(願望)


>>965
言われてみれば確かに佐藤、鈴木は居ましたね。

中島(今更ながら字が違ってた)のモデルにした中嶋悟のwikiに父親は、航空母艦「雲鷹」の艦載機の整備兵って一文が・・・。マジっすか!
艦これと繋がった瞬間でした。しかも、春に実装された「大鷹」の妹さんですか。またしても、マジっすか!

で、雲鷹の実装は何時ですかね?夏?秋?ヴィットリオ・ヴェネトやクィーン・エリザベスと違って渋る理由も無いよね?

ローソンコラボ初日の朝行ったら、自分がポーラ貰った最初の客だった。
同日夜にもう一度行ったら減ってない・・・。
翌朝、ようやく一個減ってた。ポーラどんだけ人気無いのよ・・・。
加賀さんや江風の時でも2日目の朝で2個しか減ってないってことは無かったぞ。
そして、何故かカップ麺で貰えるファイルは置いてない。お菓子の方はあるのに。ファイルだけ先に掃けたとは考え辛いし。何故だ!前回まで置いてあったじゃないか!

今回はグラス付きゼリーの販売店舗が分かっていたから入手できたけど、グラスは食洗機に入れちゃダメなのか。
薩摩切子等のお高いグラスならともかく、百均のグラスでも大丈夫だし、今時食洗機を使えない食器なんてあるとは思わなかった。
最寄のローソン様、お願いですから艦これのグラスも置けください。リラックマとか、ジョジョとか、エヴァンゲリオンとか置いてたのに、何で艦これはダメなんですか?2番じゃ(ry

本日分、始まります。

-鎮守府 大ホール-

テレビ「何と言うことでしょう!今度はコース上にまきびしが撒かれています!こんな物を踏んだら一発でパンクしてしまいます!」

ワー

キャー

加賀「さっきから様子が変ね」

赤城「そうですね。コース上に油やまきびしなんて」

グラーフ「どうもきな臭いな」

龍驤「何やけったいな大会やなー」

夕立「何だか変わったレースね」

時雨「あれは変わってると言うより、変だよ」

海風「江風が川内さんたちにご迷惑をかけてないか、お姉さん心配です」

阿賀野「提督さん、頑張れ~♡」

酒匂「ぴゃー♡」

矢矧「さっきから様子が変だけど、本当に運営本部が用意したトラップなのかしら?」

能代「運営本部があんなトラップを用意したりするかしら?何だか変ね」

ポーラ「本来ならポーラもあそこに居たはずなのにぃ~」

ザラ「ポーラ」

ポーラ「ひっ!?ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

ビスマルク「提督がロリコンじゃなかったら、私もベンツで参加してたのに」

プリンツ(ロリコン云々以前に、アレで伝わったら奇跡です)

比叡「ヒエー!」

榛名「あのトラップを掻い潜って走り続ける提督が素敵です!お姉さまも頑張ってください!」

霧島(これは大会運営委員が準備したものではなく、何者かによる妨害では?)


-観客席-

江風「何だか知らねーけど、凄い大会だな!」

神通「流石にこれはおかしいのでは?」

那珂「こんな激しい大会に出場するなんて、提督たちも大変だね~。まるで、リアル・マ○オカートだよ」


アイオワ「大変!今度は前方にカルトロップが!」

サラトガ「今度はTunneler Missileで!」

ドカーン!

アイオワ「綺麗に吹き飛んだわね。これで穴が開いたら別の問題が発生したけど、ノープロブレムね」

メキ

夕張「次から次へと色々仕掛けてるわね」

明石「私たちは平気だけど、普通の車に乗ってる人たちは大変よね~」

瀬名「ミサイルで吹き飛ばすとは、無茶なことをするな。おかげでパンクせずに済んだが」

中島「バイパーに乗っている選手のおかげで助かった」

メキ

司会「何と言うことでしょう!サラトガ選手の発射したミサイルによりまきびしは跡形もなく吹き飛びました!後続の夕張選手、瀬名選手、中島選手が無事通過したー!」

ドーーーーン!

司会「大変です!地面に穴が開きました!中島選手の後ろに居た鈴木選手がまきびしを吹き飛ばした場所に出来た穴に落ちた!後続の選手が次々と穴にはまっています!」

提督「穴が開いたって・・・この場合、誰の責任になるんだ?うちの艦娘のせいで穴が開いた訳だから(汗)」

吹雪「この場合、やはり司令官でしょうか?(汗)」

キット「他の選手への妨害を禁止しなかったのは大会運営委員会です、なので大会運営委員会の責任でしょう」

提督「・・・。そうだな!うん、そうに違いない!」

吹雪「そうですね!」

瀬名「この先は道が細くなる。仕掛けるなら今だ!」

中島「どうやら瀬名さんも仕掛けるつもりみたいだな」

司会「ここで瀬名選手、中島選手が一気に加速してトップに躍り出た!」

提督「一気に追い越されたな」

ウォースパイト「流石はProfessional、ですが負けません!」

夕張「やっぱプロは一味違うわねー」

金剛「オラオラ、どけどけデース!」プーッ


-観客席-

那珂「あれ?川内ちゃんは?」キョロキョロ

神通「そういえば居ませんね。何処へ行ってしまったのでしょう?」キョロキョロ

江風「おーい、川内さーん」キョロキョロ

川内「ただいま。ちょっと小腹が空いたから、ホットドッグ買ってきたよ」

那珂「ありがとー」


???「次はこのトラップを発動だ」ポチッ

ゴロゴロ

瀬名「うわーっ!」キキーッ

中島「い、岩が!」キキーッ

キット「大変です!崖の上から巨大な岩が転がってきます」

提督「今度は岩かよ!レーザーで破壊できそうか?」

キット「あの大きさだと私だけでは不可能です」

提督「ならば金剛にも強力を依頼しよう。金剛に繋いでくれ」

キット「はい」

提督「金剛聞こえるか?」

金剛「ハイ。どうしましたカ?」

提督「崖の上から巨大な岩が転がって来ているのが見えるか?」

金剛「ロック?」キョロキョロ

金剛「ワーオ!大変デース!」

提督「キットと一緒にレーザーを照射して粉砕して欲しい」

金剛「了解デース!」

【LASER】ピッ

ビーッ

バーン!

パラパラ

提督「よし!」

吹雪「やりましたね!」

金剛「成功デース!」


-観客席-

川内(長門さん)ヒソヒソ

長門(どうした?)ヒソヒソ

川内(さっきから様子がおかしいから、食べ物を買いに行くついでに探りを入れたんだけど)ヒソヒソ

長門(うむ)ヒソヒソ

川内(深海棲艦がレースを妨害しているみたい)ヒソヒソ

長門「何だと!」

川内(声が大きいよ!)ヒソヒソ

長門(スマン!)ヒソヒソ

青葉(何かあった様ですねぇ)

那珂「長門さん、どうしたの?」

長門「何でもない、気にしないでくれ」

那珂「?」

川内「ちょっと花積んでくる」

長門「私もちょっと行ってくる」

青葉「青葉も喉が渇いてきたので飲み物を買ってきます」

神通「いってらっしゃい」

那珂「青葉さーん、那珂ちゃんの分もお願い」

青葉「はーい」


司会「ここでウォースパイト選手が一気に加速してトップに躍り出た!」

ウォースパイト「直接攻撃するのは気が引けますが、smoke screenで妨害くらいなら大丈夫でしょう」

シューッ

モクモク

司会「今度は煙幕で前が見えません!」

提督「煙幕程度、何の障害にもならんさ」

キット「その通りです」

吹雪「でも、後ろの人たちは大変でしょうね」

司会「真っ白です!何も見えません!各車どの様な行動に出るのか!」

瀬名「この程度で妨害できると思っ」キキーッ

中島「うわっ!」

瀬名「危うく中島選手に追突するところだった!煙幕が晴れるまで下手に動くのは危険だ」

夕張「やっぱり飛べるって便利よねー」

明石「キットにはこの程度、何の影響も無いだろうけど、他の人たちは大変ね」


川内「あそこ!」ユビサシ

長門「あれはレ級!」

青葉(念のため記録しておきましょう)●REC

長門「先ほどからレースを妨害しているのは貴様か?」

レ級「あぁ?何だテメー」

長門「フッ。名乗るほどの者では無いさ」

川内「長門さん、ここはちゃんと名乗ったほうが良いと思うよ」

レ級「長門?まさか」

長門「ああ、そうだ。ビッグセブンの一人、戦艦長門だ!」

レ級「ここで会ったが百年目だ。提督の前にまずはテメーを血祭りにあげてやるよ!」

長門「その言葉、そっくりそのままお前に返そう」

レ級「おいおい、艤装も着けずにこのレ級様と戦う気か?嘗められたもんだ」

長門「ビッグセブンの力、侮るなよ!」

長門「ビッグセブン・タックル!」

レ級「ぐふっ」

長門「ビッグセブン・ニーキック!」

レ級「ぐはっ」

長門「ビッグセブン・ラリアット!」

レ級「ぐえっ」

川内(NAGATO-1 TITUSだ)

青葉(NAGATO-1 TITUSですね)

長門「トドメだ!ビッグセブン・パンチ!」

バコーーーーン!

レ級「ぐわー」

ピューン

キラーン

川内「アイツ、また星になったね」

長門「また?」

川内「前回、鎮守府を襲撃した時は、キットに撥ねられて星になったから」

長門「そんなことがあったのか。とりあえずレースを妨害する輩の始末は済んだし、提督に連絡しておくか」

ピッ

プルルルル


キット「長門さんから着信です」

提督「長門から?繋いでくれ」

長門「もしもし、提督?長門だ」

提督「こちら提督。どうぞ」

長門「レースを妨害していたレ級を発見した。どうぞ」

提督「レ級!?どうぞ」

長門「ああ、レ級だ。先日、鎮守府を襲撃した奴と同じ個体らしい。奴がレースを妨害していたのでぶっ飛ばしておいた。もう妨害は発生しないはずだ」←段々面倒になってきた

提督「よくやってくれた!後で礼をしないとな」

長門「それなら頼みたいことがある」

提督「何だ?言ってくれ」

長門「後で直接伝えたい」

提督「分かった。では、後で聞こう」

長門「では、レースを頑張ってくれ」

提督「おう!じゃあな」

吹雪「先日のレ級って確か、司令官が鳳翔さんの弓で射抜いた後、キットが撥ねたんですよね?」

キット「はい。まだ生きていたとは驚きです」

提督「深海棲艦の生命力は目を見張るものがあるな。奴が特別な個体である可能性もあるが」

吹雪「そうですね。そこまでのダメージを受けて生きていた深海棲艦は見たことがありません」

キット「執念でしょうか?あのクラスの深海棲艦が人間にボロボロにされることはまず無いでしょうから、復讐の機会を狙っていると考えられます」

提督「それは否定できないな」


-サーキット入り口-

司会「おーっと!ウォースパイト選手を追い抜いて提督選手が一位でサーキットに帰ってきました!このまま提督選手が逃げ切るのかーっ!」

提督「よし!残りはサーキット一周で現在、一位だ!」

吹雪「このまま行けば優勝ですね!」

キット「ですが油断大敵です。後ろにはウォースパイトさん、サラトガさん、金剛さんと続いています」

提督「そうだな。一気に逃げ切るぞ!」


-観客席-

青葉「飲み物買ってきましたー」

那珂「随分遅かったね」

青葉「ええ、売店がかなり混んでましたから」

神通「本当は深海棲艦と戦ったりしてたのでは?」ニコッ

青葉「嫌だなー、そんな訳無いじゃないですかー(神通=サン、怖い)」

神通「冗談ですよ」

長門(まさかとは思うが、ばれているのか?)


金剛「私の前には提督、ウォースパイト、サラトガの三名、ここから逆転するにはアレしか無いデース!」

~回想中~

新提「おーい、金剛」

金剛「ん?」クルッ

金剛「何だ、新提デスカ」

新提「つれないな」

金剛「で、何の用デスカ?」

新提「金剛もレースに参加するんだろ?せっかくだから良いことを教えてやろうと思ってな」

金剛「しませんヨ」

新提「へ?」

金剛「イングリッシュジョーク、デース」

新提「なんだ冗談か」

金剛「で、イイコトって何デスカ?」

新提「お前さんのナイト2000は元々私が造らせたものだ」

金剛「知ってマース」

新提「実はオリジナルには無い機能を搭載していてな」

金剛「フムフム」

新提「スーパーモードをも越える大改造を施してある」

金剛「だ、大改造?」ゴクッ

新提「黒ずくめの男たちが出てくる宇宙人SF映画は知っているか?」

金剛「ハイ」

新提「お前さんのナイト2000は、あの映画に登場したフォード LTD クラウン ビクトリアの様な変形をする」

金剛「!!! では、ロケットエンジンがニ期出てきて物凄い加速をするんデスネ?」

新提「ああ。ただし、一気に燃料を消費するから、使いどころには気を付けろよ」

金剛「モチロン、デース!ゴール直前で止まっては元も子もありマセンからね」


キット「サラトガさんのバイパーが電空パルスを展開しました」

提督「厄介な物を!だが、俺たちの真後ろにウォースパイトがくっ付いている、ウォースパイトを脱落させて二位を狙う気なら問題ない」

アイオワ「さぁ、やるわよ!」

ウォースパイト「電空パルスで妨害する気ですか。それなら」

アイオワ「消えたわ!」

サラトガ「Attack!ってウォースパイトは何処に?」

金剛「今デース!」ポチッ

ガシャッ

ガシャッ

キュィィィーン

提督「ちょっと待て!光学迷彩を積んでるのはヴァンキッシュだろ!」

吹雪「ウォースパイトさんが避けたせいでこっちに飛んできますよ!」

提督「避けられない!だが、今のキットなら」

ビリッ

提督「キット、大丈夫か?」

シーン

提督「キット?キットさん?」

シーン

提督「クソッ!キットが機能停止したか!」

吹雪「大変!」

提督「だが、車体はそのまま機能はナイト3000化したんだ、キットがシャットダウンしたとしても走行は可能だ!」

吹雪「あの・・・速度が落ちてませんか?」

ウォースパイト「お先です」ビューン


提督「何でそこはナイト2000のままなんだよ!」

ピタッ

吹雪「完全に停止してしまいました」

プシュー

吹雪「タイヤの空気まで抜けましたよ!」

提督「これは正にナイト2000七不思議の一つ。キットをシャットダウンするとタイヤの空気が抜ける現象だ」

吹雪「そんなのあるんですか?」

提督「ああ、そしてキットが再起動すると一瞬で空気が入って元通りになる」

吹雪「不思議ですね~。あ、金剛さんが凄い勢いで通過しましたよ」

提督「うん、したな。でも、俺たちはキットが再起動するまでどうにもならない」

司会「ゴーーーーーーーーーーーーール!ウォースパイト選手のDB5が一位でゴールしました!」

ビューン

ビューン

司会「続きまして金剛選手、サラトガ選手がゴール!」

提督「動け、キット!動いてくれ!」

ビューン

ビューン

ビューン

司会「瀬名選手、中島選手、夕張選手もゴール!残りは提督選手のみ!このままタイムアウトで棄権してしまうのか!?」

~数分後~

司会「えー、残念ながら提督選手のレース復帰は難しそうなので、リタイアとさせていただきます」


司会「優勝されたウォースパイト選手にはトロフィーと賞金100万円が贈られます。今のお気持ちをどうぞ!」

ワー

パチパチ

ウォースパイト「この私がNumber One? 違うわ。全ては皆さんの健闘が成しえたこと。そうよね? Admiral」

提督「そうっすね」←ヤケクソ

司会「準優勝の金剛選手には賞金50万円が贈られます」

金剛「私の活躍見てくれたの?もっと頑張るから目を離しちゃノー!なんだからネ!」

司会「第三位のサラトガ選手には賞金25万円が贈られます」

サラトガ「Oh my god! サラの戦果がそんなに?提督のおかげですね。帰ったら乾杯しましょう!」

司会「以上、結果発表でした。また来年お会いしましょう!」

瀬名「今年のレースは無茶苦茶だ・・・」

中島「また来年頑張りましょう・・・」

キット「まったく、大変な目に合いました」フォンフォン

吹雪「大丈夫?」

キット「はい。システムチェックを行いましたが、何処も問題ありません」フォンフォン

提督「帰ったら念のため、念入りにチェックしてもらおう」


-夜 鎮守府 大ホール-

提督「えー、レースで優勝したウォースパイト及び、二位、三位の金剛、サラトガの好意により本日は豪華ディナーが振舞われます。皆さん、彼女達に盛大な拍手を」

ワー

パチパチ

ウォースパイト「では皆さん、心行くまで食事をお楽しみください!」

ワー

パチパチ

赤・加「ウォースパイトさん」

ウォースパイト「はい」

赤城「私たち」

加賀「一航戦は」

赤・加「貴女に忠誠を誓い、何処までも着いて行きます!」

提督「あの」

加賀「あなた、まだ居たの?」

提督「」

加賀「あなたはもう私たちの提督では無いわ」

提督「」orz

吹雪「加賀さん、酷過ぎます!」

加賀「冗談よ」

赤城「私たちは何があっても、あなた以外を提督と認める気はありませんので、安心してください」

提督「加賀が言うと冗談に聞こえないんだけど・・・」

加賀「そんなに私のことが信用できないかしら?」

提督「いえ、そんなことはありません」

ナンデ シチメンチョウガ アルノヨー!

ズイカク オチツイテ!

加賀「まったく、これだから五航戦は」ヤレヤレ

江風「提督が優勝出来なかったのは残念だけどよー、美味いもン食えるなら何でもいいよなー」

海風「後でちゃんとウォースパイトさんにお礼を言わないとダメよ」

山風「美味しい・・・」モグモグ

青葉が録画した映像により、レ級によるレース妨害が証明されたおかげで提督たちが罪に問われることは無かった(ミサイルによる地面の陥没もレ級のせいに)が、
マシンのスペックがデタラメ過ぎたため、翌年以降の大会は出禁にされたそうな。めでたしめでたし。

本日はここまで。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月03日 (月) 02:10:38   ID: RE3ZzMZA

これまだ続いてたのか
と言うか初期から見てるからオモロイな

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