菜々「ならばオチていきましょう。ズルズルと」 (25)

アニメ準拠はほとんどありません
草が生えてますので気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463280004

夏樹「はい。…えー…」

【木村 夏樹】

夏樹「…えー…始まったー…ん、だ…な?」

http://www.dorokawa.org/wp-content/uploads/2015/07/ckckaede-01.jpg

夏樹「…な?」

http://www.dorokawa.org/wp-content/uploads/2015/08/ckcnana-01.jpg

夏樹「…えー…と、で…やってくゲームは…と」


夏樹「ピカチュウ…げんきでちゅう…」
http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/147000092.jpg

参考動画
https://youtu.be/kxtkqoUX8lc


夏樹「こ、れ…は…えーっと…まあ、ピカチュウはみんな知ってるよな?それと、話して、仲良くなる…系のゲームだ…ぞ?」


夏樹「菜々はこれ、どう思う?」

http://www.dorokawa.org/wp-content/uploads/2015/08/ckcnana-01.jpg

夏樹「あー…そうだな。確かに可愛いよな。じゃあ、早速やってくか」ポチ

…。

早苗『今回初めにやってくのは任天堂より1998年に発売された、NINTENDO64用対話ゲームの「ピカチュウげんきでちゅう」よ』

早苗『それまで捕まえて戦うというイメージを払拭するかのような育成シミュレーションゲームで、自分の声があのピカチュウに届くという斬新なシステムで、売り上げは70万枚を記録したわね』

早苗『色んな言葉に反応するから、夏樹ちゃん!色々試してみなさい!』

…。

夏樹「さいしょから…と」

『きょうはオーキドはかせのテストが…』

夏樹「オーキド博士も有名だよな」

『トキワのはずれ』

夏樹「お…ピカチュウ…」


夏樹「Zボタン…お、これか…おーい!」

ピカチュウ『?』

夏樹「おー…寄ってきた寄ってきた…」

ピカチュウ『…?』

『ピカチュウは気がついていない』

夏樹「あれー…?」

【ならばオチていきましょう。ズルズルと】

菜々「あれ?」

【安部 菜々】

楓「夏樹ちゃんどうしたの?」

【高垣 楓】

夏樹「あ…」

菜々「夏樹さん、こんなゲーム一人でやる感じの人じゃ…」

夏樹「…いや、やれって…」

楓「あら?これ…私達の…」

夏樹「いや、それは…スタッフ…」

楓「こんなの用意しなくても、呼んだらすぐ行ってあげたのに…」

夏樹「…えええ…?」

菜々「これ、ピカチュウと会話するシーマン的なゲームですよね」

楓「ピカチュウが子供を産んで徐々に記憶を取り戻すのね」

菜々「分かりませんよ。ピカチュウに狩りを教えるのかもしれません」

夏樹「これ子供向けじゃなかった?」

菜々「そんなことより、早く話しかけてあげないと。ピカチュウが彷徨ってますよ」

夏樹「縄張りうろついてるだけだろ…おーい。ピカチュウ」

ピカチュウ『ピカ?』

『ピカチュウがあなたに気づいた!』

楓「あ。こっちに来たわ!」

菜々「やりましたね!これで合格ですよ!」

夏樹「おー…なあ、これってピカチュウ以外にも出来んのかな?」

楓「例えば?」

夏樹「んー…ほら、あの亀とか…」

菜々「名前は知らないんですね」

夏樹「いやまあ、知らないというか、忘れたというか…」

『おや、ピカチュウはかえってしまったようじゃ』

夏樹「あー…」

菜々「帰っちゃいましたよ」

楓「『飯くれないのかよー』」

菜々「『飯くれよー』」

楓「『無いのに話しかけてくんなよー』」

菜々「『動物園だって金払うだろー?』」

夏樹「やめろよおおおおおお!!!」

菜々「wwwww」

楓「wwwww」

…。

早苗『その後家に帰った夏樹ちゃん。朝起きたらまたオーキド博士と一緒にトキワの森へ出掛ける約束をしたわ』

…。

菜々「よく考えたらおかしいですよね」

夏樹「何で?」

菜々「だって初代ポケモンだと、草むらに出掛けただけで止められるんですよ?」

楓「隣町にすら行かせてもらえないものね」

夏樹「あー…何か思い出してきたなぁ」

菜々「だって、主人公のいる所ってスーパーもコンビニもポケモンセンターも無いんですよ」

楓「どうやって生活してるのか気になるわね」

夏樹「なかったっけ?ほら、確か近くに海が」

菜々「いるのは食べられなさそうな魚と毒クラゲだけですよ」

夏樹「何処にも行けねぇじゃねえよ…」

楓「モンスターボールがあればワンチャンあるんだけど…」

夏樹「…っつーことは、オーキド博士からポケモン貰わなけりゃ一生出られねえってことかよ…」

菜々「つまりオーキド博士を…」

楓「ヒャッハーすれば良いのね?」

夏樹「ゲーム全否定してんじゃねえよ」

…。

菜々「犬か猫、買うならどれにしますか?」

楓「ハムスターが良いわ」

菜々「ナナはウサギさんですね」

楓「…wwwww」

菜々「…あ」

楓「あ」

菜々「…行きますか」

楓「これ、もう何回目かしら」

菜々「忘れた頃に来ますからね」

楓「そういう流れだものね」

菜々「やめてください」

楓「よいしょ」カパ

菜々「…」

http://cdn.liginc.co.jp/wp-content/uploads/2014/05/ligblog_6_eyecatch.jpg

楓「大喜利ぃぃぃ」

菜々「裏にお題が書いてありますね…楓さん」

楓「はーい。…お題」

楓「『新婚夫婦。帰ってきた旦那様に「ご飯にする?お風呂にする?それとも○○?」』」

菜々「○○の中を埋めるんですね」

楓「例題がたわしになってるわ。酷い」

菜々「そもそもそれそんなに面白くはないですからね…」

楓「じゃあ、シンキングタイム、スタートー…」

https://youtu.be/CrRktFXNkr0

菜々「これ765さんに許可取りました?」

楓「取ったと思うわ」

菜々「思うわって…」

楓「多分誰も観てないから大丈夫よ」

菜々「やめてください」

楓「…」

菜々「…」

楓「…」

菜々「良いんですかね。番組で何も喋らないって」

楓「wwwww」

菜々「w…さあ、書けましたか?」

楓「ええ。書けたわ」

菜々「じゃあ…どちらからにします?」

楓「私からで」

菜々「じゃあ…えー…ご飯にする?お風呂にする?それとも…」

楓「『…あの人の所?』」

菜々「右手に包丁持ってません?」

楓「逆手持ちしてるわ」

菜々「ヤル気満々ですね」

楓「じゃあ菜々ちゃん。ご飯にする?お風呂にする?それとも…」

菜々「『また、パチンコ…?』」

楓「お金の無心ね」

菜々「だめんずに嵌められたんですよ。きっと」

楓「…」

菜々「…」

楓「ダメね、私達」

菜々「ダメですね、ナナ達」

菜々「…」

楓「さあ。やってきました」

夏樹「あれ?ゲーム無い…」

菜々「ありますよ。ちょっと失礼して…」

夏樹「えっ?」

菜々「確かあの押し入れにしまった記憶があります…」

夏樹「え?」

楓「ここ菜々ちゃんの新しいウサミン星なのよ」

夏樹「あ、はあ…」

楓「でもアリなのかしら。まさかの番組中にはけるというのは」

夏樹「それ何分か前の自分に言ってください」

菜々「あ、ありましたよ。でもちょっと重いから楓さん、手伝って下さい」

楓「はーい」

夏樹「えっ?結局楓さんもはける!?」

菜々「懐かしいでしょう?」

楓「今でもホテルとか行くとあるわ。沖縄に行った時もあったかしら」

夏樹「…えええ…」

菜々「じゃあ運びましょう。よいしょっ」

楓「よいしょっ…あ、持ち上がらない…」

菜々「夏樹さん!」

夏樹「…おい嘘だろ…?」

楓「若い力が必要よ!」

菜々「ナナ以外の若い力がもう一人必要です!」

楓「ンッフ…」

夏樹「…色々すげーな…あの二人…」ボソ

http://seiyahomepage.the-ninja.jp/gozira.JPG

菜々「これですよ」

楓「これ本当懐かしいわね。今でも見ると必ずやっちゃうの」

夏樹「…何すかこれ?」

楓「昔はゲームコーナーに常駐してたんだけど、今はホテルとか、旅館のゲームコーナーくらいでしか見なくなったわ」

菜々「これはですね。タイミング良くボタンを押して、ゴジラの口にボールを撃つゲームなんですよ」

夏樹「へー…この1から6は?」

菜々「6回成功するとクリアです。プレゼントがここから出てきますよ」

夏樹「ほー…」

楓「昔は結構難しかったわ。でも今は負けない!」

夏樹「…で、プレゼントは?」

菜々「ナナ達が事前に書いたものが入ってます」

夏樹「あ!あの欲しい物アンケート?」

楓「そうよ。だから夏樹ちゃん!はりきっていきましょう!」

夏樹「それなら、まあ…えっと、ボタンを押すだけだよな?」

菜々「はい。順番は夏樹さん、楓さん、ナナとなってますね」

夏樹「ほー…ちなみにタイミングは?」

楓「ゴジラの口が開いたらねじ込むの」

夏樹「ねじ込むって…」

参考動画
http://youtu.be/wxK1aiolXPw

夏樹「…口が開いたらだよな?」

菜々「はい」

夏樹「よっしゃ!スタート!」

楓「頑張って!夏樹ちゃん!」

夏樹「よーし!あれ?…全然入らないんだけど…」シュパッ

菜々「ダメですよ。横移動してる時は中々入りませんから」

楓「真ん中に来た時に撃ち込まなきゃ」

夏樹「真ん中…こうっ!おし入った!」ガコン

楓「ちなみにアンケートには何て書いたの?」

夏樹「フェスのツアーチケットっすね…」ガコン

菜々「おいくらでした?」

夏樹「え?…えっと…3万…ちょ胃…」ガコンガコン

楓「一人でいくの?」

夏樹「…だりーと、涼と…」

菜々「…」

楓「…」

夏樹「…え…もしかして、結構高かった…?」ガコンガコン

菜々「…」

楓「…」

夏樹「あ…クリアしちゃった…」

菜々「景品が出て来ましたよ。ガチャポン風に」

夏樹「お…あ!本当に入ってる!!すっげえ!!」カパッ

楓「…」

菜々「次楓さんですよ」

楓「そうね。頑張るわ」

夏樹「…あの、ちなみに二人は…?」

楓「…」

菜々「…」

夏樹「…あれ…?」

菜々「…」
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楓「…」
http://z1115.blog.fc2.com/img/DSCF3907.jpg/

夏樹「あの…本当にごめん…」

楓「ちなみに本家の景品もこんな感じよ」

菜々「大体プラスチックのミニカーとかでしたね」

夏樹「それプラスチックですらない…」

菜々「この番組の経済事情が知れ渡ったところで、もう一つやっていきましょう」

夏樹「いやあの…」

楓「ちなみに好きなバンドのお名前は?」

夏樹「ONE OK ROCK…」

菜々「マズイです夏樹さん。ナナの知らない世界を広げないで下さい」

楓「結構有名よ」

夏樹「うん」

菜々「知ってます。ナナがマイノリティなだけです」

楓「wwwww」

夏樹「wwwww」

菜々「w…で、これです」

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51W7D4DG0YL.jpg

夏樹「…何これ…」

楓「これは…もうパッケージだけでオチてるわね」

菜々「ならばオチていきましょう。ズルズルと」

夏樹「どういうこと…?」

…。

早苗『今日最後にプレイするのは、この1999年に発売されたプレイステーション用ゲーム、「とんでもクライシス!」よ』

早苗『このゲームの特徴といえば、まず連打系が多いということね』

早苗『しかもただ連打すれば良いというものでもなく、タイミングや反射速度が問われるかなり難しいゲームよ』

早苗『名前の通りとんでもないゲームなのよ。だから心してかかりなさい!パッケージに騙される事なかれ!』

…。

参考動画
http://youtu.be/D4WM0Kj7Kbk

夏樹「これは…OPからだと何も分からない…」

菜々「ストーリーがあって無いようなものですからね」

楓「体験版ならやったことあったかしら…」

菜々「ならタネオ編はご存知ですか?お父さんの」

楓「なんとなくだけど、もう二度とやらないって思ったの」

夏樹「え?」

菜々「まあ、とりあえずやってみましょう。初めは待ちに待ったリズムゲームですから」

夏樹「おっ……って、おっさん達と女が踊ってるだけ…」

楓「あれ?ここは知らない…」

菜々「体験版にはありませんでしたしね」

夏樹「うーん…こういうのは結構簡単に行けるんだよなぁ」ヨッヨッ

菜々「そうですか?どんどん早くなっていきますよ」

夏樹「全然。こういうのは平気なんだ」ヨッヨッヨッ

楓「ここに来て夏樹ちゃんのアイデンティティが生かされたわ!」

夏樹「はは…」

菜々「ちなみにそれはあくまでチュートリアルみたいなものです。本番は次からですよ」

夏樹「え?」

タネオ『オオッ!?』

夏樹「え?何?何かゴゴゴゴゴって…」

菜々「さあ来ますよ。逃げて下さい」

楓「どうして岩石が来るのかしらね。唐突に」

タネオ『ギョエー!』

夏樹「うわマジ!?ちょっ…ヤバイヤバイ!!!」

菜々「ボタン連打です!!」

夏樹「ちょっと…!あ!脚立邪魔!!」

楓「あんな所に置かれたらもう誰かの仕業としか思えないわ」

菜々「きっとタネオさん、会社の機密情報を知ってしまったんですよ」

楓「やだ…とんでもクライシス!」

菜々「wwwww」

夏樹「ちょ…え?今度はエレベーター!?」

…。

菜々「…というわけで、箱の前からスタートしました」

楓「どういうわけかはまあ、ちょっと記憶を戻してもらえれば」

菜々「…元々これで良かったんじゃないですかね」

楓「そうね。だって本当に(台本)無いんだもの」

菜々「瑞樹さんと楓さんのオールナイトも、台本無いんでしたっけ?」

楓「あったけど、読んでなかったわ」

菜々「せめて意見を取り入れるとかして下さいよ…」カパッ

http://kjhobylife.nomaki.jp/CIMG4313.JPG

楓「…」

菜々「…」

楓「…メダロットだわ!」

菜々「それは、まあ…」

楓「…これを、どうするんですか?」

菜々「腕につけて…あ、こうやってメダルをはめて…あ、何か出ましたよ」

楓「この子パーツが付いてないわ」

菜々「あ。これを振る事で段々パーツが付いていくんですね」

楓「へー…」

菜々「というわけで、久しぶりに対決ですよ。『1分間全力で振って、パーツが出た方に1ポイント』」

楓「…今どっちが何ポイント?」

菜々「えーと…ナナが0、楓さんが1ですね…そりゃ1回しか正式にやってませんからね…」

楓「手押し相撲だったっけ?」

菜々「そうですよ。やりたくないのにやるやるって言うから…」

楓「勝つ自信があったの」

菜々「でしょうね」

楓「wwwww」

楓「じゃあ行くわよ。メダロット対決…あ、よーいどんでいきましょ」

菜々「いいですよ」

楓「じゃあ…」

菜々「…」

楓「…よドン!!」ブンブン

菜々「あ!ずるいですよ!」ブンブン

https://youtu.be/CrRktFXNkr0

菜々「相変わらずこれですか…!!」ブンブン

楓「こうなったらシェイカーブンブンよ」シャカシャカ

菜々「甘いですね。そんな振り方じゃ今のナナには勝てません」ブブブブブブブブブ

楓「え?あ!それオレコマンダー!いつの間に!」

菜々「これさえあれば相手はなす術なしですよ。とんでもクライシスも」ブブブブ

楓「ずるいわ。これが年の功ってやつなのね」ブンブン

菜々「営業妨害ですね」ブブブブ

楓「wwwww」ブンブン

菜々「…さっ!結果が出ましたよ!」

楓「…」

菜々「どうでした?」

楓「パーツが出てないわ」

菜々「奇遇ですね。ナナもです」

楓「これ開発者どなたですか?」

菜々「wwwww」

…。

夏樹「ヤバイって!!これ落ちるって!!」

楓「バランス感覚が大事よ。行き過ぎず、戻り過ぎずよ」

夏樹「あ…あ!!……落ちたぁ」

菜々「ここが本当に難しいんですよ。でもこのゲームでは簡単な方なんですよ?」

夏樹「これ、クリアした奴いんの?」

楓「いなければ発売されてないわ」

夏樹「だよなー…」

菜々「で、後30秒で終わりますけど、どうします?」

夏樹「どうするって…締めの一言ってこと?」

楓「また呼んだら来てくれる?」

夏樹「え…いや、まあ…」

菜々「来てくれないんですか?」

夏樹「…いや、来るよ。うん…」

楓「次こそはリズムゲームを用意して待ってるわ」

菜々「リクエストとかあれば…」

夏樹「ん…そうだなあ…まあ、皆で遊べるもんなら…太鼓の達人…」

菜々「夏樹さんがヘッドバンキングしてくれる事を望みます」

夏樹「YOSHIKIじゃねえよ」

楓「みんなで頭を振るわよ」

夏樹「完全に放送事故じゃないっすか」

菜々「もう間を取ってシーマンにしましょう」

夏樹「取ってねえよ」

楓「あ…」

夏樹「ん?」

楓「この放送日、来週の金曜日だから…菜々ちゃんの誕生日だわ」

菜々「…」

夏樹「え?あ、おめでとう!…え?」

楓「え?」

菜々「…」

楓「え…?」

菜々「日曜日です」

夏樹「…」

楓「…」

菜々「…」

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