【艦これ】提督「執務室に謎の箱?」【安価】 (134)

提督「少し席をはずしたら、机の上に箱が置かれていた…」

提督「メモ書きも何もない…何だこれは?」

提督「…とにかく、開けてみるか」ゴソゴソ

何が入っていた?>>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462105256

瑞雲

クマがバックプリントされたパンツ

三枚のお札

提督「…パンツ?」

提督「柄は…クマだな。バックプリントだ」

提督「箱には他に何も入ってないみたいだけど…」

提督「え?マジで何これ?」

提督「うーん…」

どうする?
1.近くにいた誰かに聞いてみる(誰かも含めて)
2.とりあえず放っておく
3.パンツを調べる
4.自由安価

安価先忘れました>>7

1 大淀

提督「うーん…」マジマジ

提督「どこからどう見てもただのパンツだな」

提督「名前も書いてない。まあ当然だろうが…」

提督「…ん?これ…」

>>10
何に気づいた?

大人サイズ

まだあたたかい

提督「…意外とでかいな」

提督「柄からして、子供サイズだと思っていたが、大人用か…?」

提督「大人用のクマパンツ…それが箱の中に入って執務室の机の上…」

提督「謎は深まるばかりだな」

コンコン

提督「!」

>>13「失礼します」ガチャッ

筑摩

筑摩「失礼します」ガチャッ

提督「ち、筑摩か…何か用か?」

筑摩「演習の報告書を…あら?」

提督「?どうした?」

筑摩「あの、提督…」

筑摩「それは…」

提督「!」

提督(まずい!このままだと筑摩にクマパンツを所持した変態だと思われてしまう!)

どうする?>>15
1.ありのまま起こったことを話す
2.ごまかす
3.逃げる
4.自由安価

1

提督「ま、待て筑摩!」

筑摩「はい?」

提督「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!」

提督「『俺は少し席をはずしていたら、机の上にクマパンツが入った箱が置かれてあった』!」

提督「何を言っているかわからねーと思うが、俺も何が起こっているかわからない…」

提督「頭がどうにかなりそうだ…」

提督「これは忘れ物だとか贈り物だとか、そんなチャチなものじゃぁ断じてねぇ」

提督「もっと恐ろしいものの片鱗だと思うぜ…」

筑摩「…」

筑摩「>>18

私は提督の頭の中が恐ろしいです

実は私の部屋にも…

それ利根姉さんのパンツです

辛辣

筑摩「私は提督の頭の中が恐ろしいです」

提督「え!?」

筑摩「提督…お疲れなのでは?」

筑摩「ゆっくり休まれたほうが良いと思います。気を付けてくださいね」

提督「え、ちょ、筑摩!?」

筑摩「報告書はここに置いておきますね」

筑摩「では、失礼します」

バタン

提督「…」

提督「これは…誤解された…のか?」

提督「…」

どうする?>>23
1.筑摩を追う
2.改めてパンツについて聞き込み(誰にするのかも含めて)
3.何もせず仕事の続き
4.自由安価

落書きの人か

提督「待て!筑摩!」

筑摩「…提督?どうされたのですか?」

提督「お前…何か誤解してないか?」

筑摩「…」

提督「俺はさっき正直に話しただけだ」

提督「正直訳が分からないが、さっき話したことは本当なんだ」

提督「信じてくれ…」

筑摩「…」

筑摩「>>26

わかりましたから

あれを…本気で?なおさら心配ですね

筑摩「わかりましたから」

提督「ほ、本当か…?」

筑摩「ええ。なのでこれで失礼しますね」

提督「え?」

筑摩「では」ピューン

提督「あ!筑摩てめぇ!やっぱり信じてないだろ!」

提督「くっそ…どうする?」

>>29

ふて寝

仕事しよう

提督「…これ以上筑摩に何かしても仕方ないだろう」

提督「何か疲れた。執務室に戻ってふて寝しよう…」




提督「…ん」

提督「ふぁ…結構寝たな…」

提督「…と思ったら一時間くらいしかたってないのか」

提督「まあ仕事もまだ残ってるし…ん?」

何に気づいた?>>32

大量のパンツ

パンツ無くなっている

ドサッ

提督「えぇ!?」

提督「ど、どういうことだおい…」

提督「パンツが…大量に…!?」

提督「しかも全部…最初と同じ、クマパンツ…」

提督「お、俺は本当に頭がどうかしちまったのか!?」

どうする?>>35

燃やす

食べる

提督「これは夢だ…」ガサガサ

提督「悪い夢なんだ…」ドサドサギュッギュッ

提督「だから…こんなもの…」ゴソゴソ


焼却炉


提督「すべて燃やすんだぁー!!」シュボッ

>>38「な、なにやってるんですか!?」

五月雨

青葉

山城

龍驤

五月雨「な、なにやってるんですか!?」

提督「止めるな五月雨ぇ!俺は…俺はー!!」

五月雨「お、落ち着いてください!」

提督「これから毎日、パンツを焼こうぜぇ!!」ジタバタ

五月雨「て、ていと…うわ!?」コケッ

提督「えっ」

ゴツンッ

五月雨「…落ち着きましたか?」シュゥゥゥ

提督「ああ、すまなかった…」シュゥゥゥ

五月雨「…それで、一体何があったんですか?」

提督「…」

五月雨「え、どうしたんですか?」

提督「…どうせ、信じてもらえないし…」

五月雨「信じますよ。だから話してください」

提督「…」

五月雨「執務室に謎の箱が置いてあって、その中にパンツがあり…」

五月雨「さらにそのあと寝ていたら、この大量のパンツがあった、と…」

提督「…信じてないだろ」

五月雨「…いえ、信じますよ」

提督「えぇ?」

五月雨「提督がそんな嘘をつくとは思えませんし…」

提督「…本当に、信じてくれるのか?」

五月雨「はい」

提督「…ありがとう」

五月雨「いえ、提督を信じるのは当然のことです!」

五月雨「それにしても…何なんでしょうね、これは」

提督「誰か知ってそうな奴はいないかな…」

五月雨「青葉さんはどうでしょう?」

提督「青葉か…確かに、あいつなら何か知ってそうだな」

青葉「お呼びでしょうか?」シュタッ

五月雨「うわ!?」

提督「青葉!?いつの間に…」

青葉「いえ、近くを通りがかっただけですが。何か御用ですか?」

提督「ああ。かくかくしかじかなんだが…」

提督「何か知らないか?」

青葉「>>46

夕張の発明品

それ私のです

青葉「青葉が知る限りでは…夕張さんの発明品ですね」

提督「夕張の?」

五月雨「発明品…?」

青葉「詳しいことはわかりませんが、作ってるらしいですよ」

五月雨「夕張さんが、パンツを…ですか」

提督「…わかった。ありがとう、青葉」

青葉「いえいえ!お役に立ててうれしいです!また青葉をよろしくね!」シュバッ

提督「もういなくなった…」

五月雨「じゃあ、夕張さんに話を聞いてみますか?」

提督「そうだな…」

工廠


提督「夕張なら、大体ここにいると思うんだが…」

五月雨「夕張さーん。いませんかー?」

夕張「はーい…」ヌッ

五月雨「ひゃぁっ!?」

提督「ゆ、夕張!?どうした!?」

夕張「ごめん…ちょっと困ったことがあって…」

夕張「それで疲れてるだけよ…」

提督「そ、そうか…」

夕張「それで、何の用ですか?」

提督「ああ。実は…」

ドサッ

提督「これについて話が聞きたくて」

夕張「これって…あー!!!」

夕張「これよこれ!私が探してたパンツ!!」

五月雨「やっぱり夕張さんのだったんですか」

提督「じゃあ困ってたことって…」

夕張「そう!これが急になくなったから困ってたの!」

夕張「あー見つかってよかったー!」

提督「ふむ…これ、そもそも何なんだ?」

夕張「>>51

箱を開けた人物の欲しいものを無限に出す箱の仕業

この前鳳翔さんのお店で言ってたじゃないですか!かなり酔ってましたけど

熊野がパンを大量に作れないかと

新型のダメコンですよ

夕張「提督。これ、もともと何かの箱に入ってませんでしたか?」

提督「ああ。最初の一つは…」

夕張「実は、その箱の方が発明品なんです」

提督「あの箱が?」

夕張「はい。あの箱は、開けた人物が欲しているものを無限に出すことができる箱なんです」

提督「へー…」

提督「…ん?」

五月雨「…つまり、提督が欲しいものって…」

提督「えぇ!?」

夕張「いやいや。違いますよ」

五月雨「え?どういうことですか?」

夕張「あの箱、実はまだ未完成で…」

夕張「本当なら、箱を開ける人物が変わるたびに、中身も変わる仕様だったんですけど」

夕張「最初に開けた人の欲しいものしか出なくなってしまったんですよ」

提督「ということは、これはお前の…?」

夕張「いや、それがですね…」

バイバインをかけた私物のパンツです

夕張『よーし、できた!でもまだ仕様は変わってないのよね…』

夕張『まあいいや。とりあえず明日実際に開けてテストしてみましょう』


夕張『さて、開けて…ん?』

夕張『…なにこのパンツ?』ピラッ

夕張『…まあいいわ。早速開けて…』パカッ

夕張『…あれ?』

夕張『同じ…パンツ…』

夕張「ということがありまして」

提督「つまり、誰かがお前の前に開けてたってことか?」

夕張「そうだと思います」

五月雨「一体誰が…」

夕張「それを調べたくて、パンツを調べようとしてたんだけど」

夕張「いつの間にかパンツがなくなって、箱も一緒になくなっちゃうし…」

夕張「パンツは正直どうでもよかったけど、箱がなくなるのは困ってたのよね」

夕張「せめてパンツが見つかれば手がかりがつかめると思ってたけど…よかった、提督が持ってたのね」

提督「そういうことだったのか…」

つまり、提督は熊のパンツ熊野のパンツが欲しかったんだよ!(名推理)

提督「じゃあ、なんでこんなに…?」コンモリ

夕張「あれ…よく見たら、全部同じパンツ…?」

夕張「提督、そんなに何回も出したんですか?」

提督「ちげーよ!そうだな、お前にも話しておくか…」



夕張「へー、気が付いたら執務室に…」

五月雨「箱を持ち出した人が置いたんでしょうか?どうして…」

夕張「いや…落とし物だと思った人が執務室に持って行ったのかも…」

提督「でもそれだったら、メモ書きくらいすると思わないか?」

五月雨「そもそも誰が…」

三人「うーん…」

夕張「…とにかく、箱を返してもらえますか?」

提督「ああ、そうだな…とにかく、執務室に行こう」

執務室


提督「…あれ?」

五月雨「どうしたんですか?」

提督「…箱が消えてる」

夕張「え!?」

提督「机の上に置いてあったはずだ。しかし…なくなっている」

夕張「そ、そんなぁ!」

五月雨「…提督、あれなんですか?」

提督「ん?」

>>63

カブトムシ

鈴谷の肩ぱっと

七面鳥

提督「カブトムシ…だな」

五月雨「夏でもないのに…どうして?」

夕張「カブトムシなんてどうでもいいわよ!箱はどこなのよ、もう!」

提督「落ち着け夕張。恐らく執務室にはない」

提督「外へ探しに…」

バンッ

天龍「て、提督!大変だ!」

提督「どうした!?」

天龍「鎮守府内にカブトムシが大量発生した!」

提督「何ぃ!?」

???「おいしいですよね、カブトムシ」

ブーン ブーン

暁「ひゃぁ!?こっち来ないでー!」

川内「一匹だけならいいんだけど…」

夕立「こんなにいっぱいいると気持ち悪いっぽーい!!」

長門「うろたえるな!総員、奴らを捕獲しろ!」


提督「なんてこった…」

夕張「どうしてこんなに…?」

五月雨「…もしかして、あの箱のせいじゃ?」

提督「…!」

夕張「で、でも!私が作った箱からはもうパンツしか…!」

提督「いや、夕張がそう思ってるだけで実際には違うのかもしれん」

提督「とにかく箱を探すぞ!」

どうする?>>69

バルサンを炊く

高い所に移動

カブトムシを捕まえる

クワガタで対抗

夕張「でも提督!このカブトムシを放っておくわけには…!」

提督「む…確かにそうだ」

提督「でも、どうしたら…」

五月雨「そういえば、こんなものがありますよ?」

提督「…バルサン?」

夕張「確かに効くかもしれないけど…」

提督「うーん…仕方ない、みんな!いったん離れるんだ!」カチッ

シュボォォォォォォォォ

ブーンブーン

ボトッ

提督「…これはこれで後処理が大変そうだな」

五月雨「じゃあ、箱を探しに行きましょう!」

夕張「でも、一体どこに…」

提督「うーん…」

>>74

今度はゴキブリが大量発生

カサカサカサ

提督「…ん?」

カサカサカサカサ

提督「ゴ、ゴキブリの大群だー!」

五月雨・夕張「ひぃぃ!!?」

提督「に、逃げろー!!」

ダダダダッ

いやああああああ

提督「くそっ!今度はゴキブリか…!」

夕張「五月雨ちゃん!バルサンは!?」

五月雨「あと一つだけあります!」

夕張「よし!だったら…」

提督「待て!」

五月雨「提督!?」

提督「ゴキブリたちは、一つの方向から来た!」

提督「つまり、その先には…」

夕張「…箱を持った人物がいるかも!」

提督「その通りだ!」

五月雨「で、でもどうやってそっちに!?」

夕張「そうよ!ゴキブリが…」

提督「だから今バルサンを使うんだ!」

提督「逃げながら、ゴキブリが来た方向を確認した!今なら使っていい!」

五月雨「は、はい!」カチッ

シュボォォォォォォォォ

提督「…よし」

夕張「うわぁ、死骸がいっぱい…」

五月雨「避けて通りましょう…」

五月雨「それで提督、どっちなんですか?」

提督「ああ、あっちだ…」

たどり着いた場所は?>>79

南方海域

執務室

海に出ちゃったよおい

このゴキブリ火星から来ていないか?

えらい遠くまで来たな

それから──


提督「今度は蚊だー!」

五月雨「アースジェットです!」シュゥゥゥゥ


何度も何かが大量にばらまかれ──


夕張「…まきびし?」

提督「これは摺り足で通り抜けるんだ」ススッ


その度に提督たちは箱の持ち主を追い──


五月雨「イルカの大群です!」

夕張「あーもう!威嚇射撃よ!」ドカーン


そしてなんやかんやで南方海域まで来てしまった

提督「はぁ…はぁ…全く」

夕張「こんな遠くまで…来るなんて…」

五月雨「…提督はどうやって来たんですか?」

提督「え?普通に船に乗ってきたけど?」

夕張「危なすぎるでしょ…」

五月雨「深海棲艦に遭遇しなくてよかったですね…」

提督「何にしても、追い詰めたぜ!箱の持ち主!」

???「…」

提督「さあ、覚悟…ん!?」

提督「お、お前…」


提督「筑摩!?」

筑摩「…」

ここにきて筑摩だと…!?

筑摩「…よく、ここまで来ましたね」

筑摩「ここまで追ってくるとは、正直考えていませんでした…」

提督「筑摩、お前…どうしてこんなことを!?」

筑摩「どうして…?どうしてって…」

筑摩「こんな素晴らしい箱…使わない方がおかしいでしょう…?」

提督「何を言っている!その箱を渡すんだ!」

筑摩「…お断りします」

抵抗はやめなさーい、おねーさんが泣いてるぞ

提督「筑摩!これは命令だ!早く渡すんだ!」

筑摩「…」

提督「筑摩!!」

五月雨「提督!筑摩さんの様子…おかしいです!」

夕張「そうね…いつもの筑摩さんじゃない」

筑摩「いつもの私じゃない?…ふふっ、おかしなことを言いますね」

筑摩「私はいつも通りですよ…」

筑摩「ただ…少し、力を手に入れただけです」

提督「力…?」

筑摩「そう…この、素晴らしい箱の力…」

ラプラスの箱かな?(ゆーちゃん感)

提督「どういうことだ…」

筑摩「ふふっ…夕張さん。この箱、すごいですね」

夕張「え、そう?」

筑摩「はい…設計した夕張さんは、天才だと思いますよ…」

夕張「そ、そうかな…」テレッ

提督「おいこら夕張」

夕張「わ、わかってますよ!」

筑摩「この箱は…欲しいものが何でも手に入る…」

筑摩「そう…力だって…」

夕張「…!」

夕張「…まさか」

夕張「いや、でも…」

提督「夕張、どうした!?」

夕張「…あの箱、『パンツ』や『カブトムシ』といった、具体的な物質なら、無限に取り出せますが…」

夕張「『力』といったような、抽象的なものに対しては、まだ不安定…というか、それは取り出せないようにしていたはずですが…」

提督「未完成だから、か…」

夕張「そうだと思います」

提督「…つまり筑摩は、『力』を望んだ…ってことか?」

夕張「…」

夕張「恐らく、筑摩さんの様子がおかしいのはそういうことかと」

五月雨「でも、最初に開けた人が欲しいものしか取り出せないんじゃ…」

夕張「そのはず…なんだけど」

筑摩「…夕張さん、一つ勘違いしていますね」

夕張「え?」

筑摩「この箱、ちゃんと欲しいものが取り出せますよ」

筑摩「具体的に念じないとダメみたいですけどね…」

筑摩「そうしなかったら、あなたの言う通り、最初に開けた人が欲していたものが出てきますよ…」

夕張「…そっか、私はテストのために開けたから、特に何が欲しいとか考えてなかったし…」

提督「俺が開けた時は、全然この箱のこと知らなかったわけだしな」

五月雨「でも…どうして、筑摩さんがその箱を?」

筑摩「…」

筑摩「そうですね…少し、お話ししましょうか…」

──────────

──────

───

工廠


筑摩『夕張さん?夕張さん?』キョロキョロ

筑摩『あら?』

筑摩『何かしらこの箱…』

筑摩『…何も入ってない』パカッ

筑摩『…夕張さんもいないみたいだし、もう戻ろうかしら』

筑摩『そういえば…利根姉さんが下着をなくしって言ってたわね』

筑摩『そのうち買いに行かないと…あっ』ポロッ

ピラッ

筑摩『…あれ?下着?』

筑摩『…さっきまで何も入ってなかったのに…どうして?』

筑摩『とにかくこれは元の場所に戻しておきましょう…』コトッ

筑摩『…この下着は、一応箱のそばに…』ピラッ

筑摩『さて…』スタスタ


夕張『さて、開けて…ん?』

筑摩(…!夕張さん!)

筑摩(あの箱、夕張さんのだったんだ…)

夕張『…なにこのパンツ?』ピラッ

夕張『…まあいいわ。早速開けて…』パカッ

夕張『…あれ?』

夕張『同じ…パンツ…』

筑摩(!?同じ…!?)

筑摩(あの箱…一体…?)

筑摩(夕張さんの独り言から察するに、あの箱は欲しいものを取り出せる箱…)

筑摩(さっき利根姉さんの下着のことを考えてたから、出てきたんだ…)

筑摩(…)


筑摩(ごめんなさい、夕張さん)

筑摩(勝手に持ち出しちゃって…)

筑摩(でも、もしかしたら…)

筑摩(…それにしても、どこで試そうかしら?)

筑摩(自室までは距離があるし…)

ガチャッ

提督『…』

筑摩(…提督?)

筑摩(…あそこは、執務室ね…)

筑摩(…誰もいない)

筑摩『…』

筑摩『よし、早速…』

…コッ…コッ

筑摩『!!』

筑摩(足音…提督!?もう戻ってきたの?)

筑摩(仕方ない…諦めて出よう)

ガチャッ


提督『…何だこの箱?』

筑摩(!!しまった、箱を忘れちゃった…!)

筑摩(…そういえば、今日の分の演習の報告がまだだった…)

筑摩(ここは様子を見るためにも…)

筑摩(…ごめんなさい、提督)

筑摩(信じるどころか、それを持って来たのは私なのに…)

筑摩(バレる前に逃げちゃった…様子を見るのは失敗だったかしら…)

筑摩(…とにかく、もう一度執務室に戻ろう)

筑摩(提督がいたら、正直に話して謝りましょう…)

ガチャッ

提督『zzzzzzz』

筑摩『提督…寝てるんですか?』

筑摩『…』

筑摩『…本当に何でも出てくるのかしら?』パカッ

筑摩『あれ、また下着…』

筑摩『あれ?下着しか出てこない…』パカッパカッ

筑摩『…あ』

筑摩『しまった、どうしよう…』コンモリ

提督『…う…』

筑摩『!!』

バタン

提督『うわああああああああ』ダダッ

筑摩(提督…本当にごめんなさい)

筑摩『…箱は、残ってるわね』

筑摩『…もしかして、具体的に念じないと新しいのは出てこない?』

筑摩『…カブトムシ』パカッ

筑摩『…!』

筑摩『やっぱり…』

筑摩『だったら…ボールペン』パカッ

筑摩『ある…』

筑摩『…』

筑摩『…ここまで来たら、後には引けない』

筑摩『私が…本当に欲しいもの』


筑摩『…力』

パカッ

筑摩『…!!』

──────────

──────

───

筑摩「それから…この箱を持って…力を使っているんですよ…」

提督「…」

夕張「…やはり、箱が不安定だったようですね」

五月雨「筑摩さんを元に戻す方法はないんですか…?」

夕張「…ごめん、わからない」

提督「…っ」

提督「筑摩!そんな箱捨てて、帰るぞ!」

筑摩「お断りします…」

提督「どうして…!」

筑摩「力を…手放したくないからです…」

提督「何故!何故そんなに力にこだわる!」

筑摩「…」

筑摩「守りたい人が…いるからですよ…」

提督「…っ」

提督「だったら…」

提督「そいつ…利根のためにも!戻ってくるべきじゃないのか!」

筑摩「…」

提督を守りたいってオチかな

夕張「提督!今の筑摩さんは恐らく、どうあっても箱を手放そうとしません!」

提督「だったらどうしたら!」

夕張「…もしかしたら…無理矢理に、箱を手放させたら…」

提督「…できるか?二人とも」

夕張「…やってみます!」ジャキン

五月雨「おまかせください!」ジャキン

筑摩「…私から、力を奪おうというなら…」

筑摩「容赦…しませんよ…」パカッ

ブゥゥゥゥゥゥゥン

夕張・五月雨「…!」

>>105
いかんのか?

単なる展開予想にいかんのかとツッコまれても困るんやで

ブゥゥゥゥゥゥゥン

五月雨「うわぁ!?羽虫で、視界が…!」

夕張「痛い!カブトムシが直撃して痛い!」

筑摩「ふふっ…まだまだ…こんなものじゃないですよ…」

夕張「くっ…」ドカーン

五月雨「やぁっ!」ドカーン

筑摩「闇雲に撃っても…当たりませんよ…?」

夕張「このままじゃ…!」

五月雨「うぅ…」

>>108
ssの展開予想は御法度ですぜ

筑摩「こんなものも…出せるんですよ…」パカッ

ポイッ

夕張「…?」

ピカァァァァァァ

五月雨「うわ!?せ、閃光弾!?」

夕張「くっ、また視界が…」

筑摩「…」ジャキン

五月雨・夕張「!!」

ドカーン

五月雨「はぁ…はぁ…」ボロッ

夕張「ぐぅ…」ボロッ

筑摩「ふふっ…もう邪魔しないのなら、これ以上は何も…」


提督「…」

筑摩(…提督、一体何をしているの…?)


ピーッピーッ

筑摩「…!?」

筑摩(通信…!?)

ピーッピーッ

提督「どうした?筑摩。出ないのか?」

筑摩「…」

提督「通信中に箱を奪われるのを警戒してるのか?」

提督「…お前の力は、その程度なのか」

筑摩「…っ」

筑摩「…いいでしょう。その挑発に乗ってあげます」

ピッ

筑摩「はい、こちらちく…」



『くぉらあああああああああああああああ!!!!筑摩あああああああああああああああ!!!!』

筑摩「!?」

筑摩「と、利根姉さん!?」

利根『提督から聞いたぞ!何をやっとるんじゃお主は!』

利根『お前のせいで鎮守府がゴキブリとカブトムシだらけじゃ!早く帰ってきて掃除せんか!』

筑摩「で、でも…」

利根『でももかももなーい!さっさとその箱捨てて戻ってこーい!!』

筑摩「え、えっと…」

利根『…筑摩』

筑摩「…はい」

利根『守りたい人がいるから、力が欲しいそうじゃな』

筑摩「…そうです」

筑摩「利根姉さんを…みんなを守るために、私は…!」

利根『そんなの皆同じじゃ』

筑摩「え…」

利根『皆、そのために戦っておる』

利根『大切な人を守るために…』

筑摩「…」

利根『それなのに、なんじゃお主は!』

利根『勝手に妙な力を手に入れて、皆に迷惑をかけておる!』

利根『不安定だか暴走だか何だか知らんが、吾輩は許さんぞ!』

筑摩「で、でも!」

筑摩「それでも、私は…!」

筑摩「姉さんを…提督を…」

筑摩「みんなを…守りたくて…」

利根『…』

利根『…お主一人で守る必要などない』

筑摩「え…」

利根『何故お主一人が気負う必要がある』

利根『吾輩だってお主らを守りたいのじゃ』

利根『さっきも言ったが、これは皆同じじゃ』

利根『守り、守られて、皆で助けあう…』

利根『これでいいではないか』

利根『一人が特別な力を手に入れる必要などないのじゃ』

筑摩「…」

筑摩「姉さん…」

ドォォォォォォォォォン

筑摩「…!」


夕張「よし!」

五月雨「箱、破壊しました!」


筑摩「…」

筑摩「…私…」

利根『筑摩』

筑摩「姉さん…」

筑摩「…今から、帰りますね」

利根『うむ。さっさと帰ってこい』

──────────

──────

───

筑摩「本当に申し訳ありませんでした…」

利根「まったくじゃ!この馬鹿者が!」

提督「まあまあ、大きな被害は出なかったから良かったよ」

提督「夕張。あの箱、もう作るなよ?」

夕張「えー?ちゃんと調節すれば、いいと思うんだけどな…」

五月雨「さすがに危険ですよ…」

提督「筑摩への処罰は利根に一任する」

利根「了解じゃ。筑摩、覚悟するのじゃ」

五月雨「何をするつもりなんですか?」

利根「うむ!お尻叩き百回じゃ!」

提督「うわぁ…」

利根「な、なんじゃその顔は」

提督「利根らしいなぁって」

利根「どういう意味じゃ!提督にもしてやろうか?」

提督「やってみろ…返り討ちにしてやる!」

筑摩「…ふふっ」

筑摩(やっぱり…私は、この人たちを守りたい)

筑摩(私の、大切な人たちを…)

筑摩(でも、特別な力はもういらない)

筑摩(その必要はないって、学んだから…)

筑摩(大切な人に、教えてもらったから…)

筑摩(力がなくても…)

筑摩「…みんなで、助け合えるから」



終わり

以上です。見てくださった方、ありがとうございました
ほのぼのギャグで落とすべきか迷いました

>>24で出てますが、以前安価スレを書いてました。一年以上前のなのに、覚えてくれている方がいてうれしいです
安価スレ久しぶりで今回微妙だったかと思います。すみませんでした


過去のもの
提督「執務室に落書き?」シリーズ
提督「俺用の艤装?」
提督「倉庫から物音?」
駆逐戦隊!ショキカンジャー!!

乙乙
謎の箱もシリーズ化の予定は?

落書きシリーズの作者だとは薄々勘付いてたけどイ太郎もショキカンジャーも貴方だったのか
毎度毎度面白いSSをありがとさんな

>>123
今のところありません
需要があったらやるかもしれません

乙!
よかった!

ショキカンジャーもだったのか……
乙乙

乙!

おつー

了解
待ってるよ!


この作者さんの非安価スレのクオリティ高いよね
また何か非安価スレを書いて貰えると嬉しい

資源が無限に出てくる箱欲しい
乙です

乙。
過去作も良かったです。

乙です
ショキカンジャーの続編はよ

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