沙希「何で比企谷が女性用下着売り場に」 (44)

沙希(今日の晩御飯何にしようかな………)スタスタ

沙希(………あ、里芋安い。今日は得意の………)

沙希(里芋の煮っ転がし………?)

沙希(………いや、今日はやめとこう。この前の比企谷の目が忘れられない)

沙希(あの………なんというか、生暖かい目)

沙希(バカにするような奴じゃないと解っていても、何か嫌だ)

沙希(………こう、比企谷が喜ぶような可愛い女の子らしい料理を………)

沙希(………可愛い女の子らしい料理って何だ?)



めぐり×八幡の俺ガイルSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461592070

沙希「行って来まーす」

大志「あれ、姉ちゃんどっか行くの?」

沙希「うん。ちょっとららぽの本屋まで」

沙希(近場じゃ、あそこが一番大きい本屋だし。何か手がかりになるはずだ)

大志「なんか欲しい本有るの?」

沙希「うん。可愛い料理作りたくて………」

大志「………比企谷さんのために?」

沙希「はっ、はぁ!?何であいつが出てくんの!?別にそんなんじゃないし!」

大志「はいはい、頑張ってね」

沙希「~っ!行って来ます!」ガチャァン



………………………

………………………



沙希(えーと、本屋は………)

沙希「………ん」

沙希(………下着売り場だ)

沙希(懐かしいなぁ。成長期はぐんぐん胸が大きくなるから何回も買い替えたっけ)

沙希(さすがに高校に入ってからは成長も止まったけど………)

沙希(特に足りてない下着は無いし、今日はいいかな………)チラッ



八幡「………」

八幡「………」



沙希(………比企谷!?)

沙希(………し、下着売り場の前で何を。比企谷も下着を買いに………いやあそこ女性用専門だし!)

沙希(………ま、まさかそういう趣味………いや比企谷に限ってそんな)

沙希(………それに、下着売り場の近くに居るというだけで店内には入ってないし、下着よりも、時計の方に視線が………)

沙希(時間を気にしてる………誰かを待ってる?下着売り場の前で)

沙希(考えられるのは………誰かの付き添い)

沙希(………付き添い………誰の付き添い?休日の比企谷を誘い出して、しかも一緒に下着売り場まで行くほど親密な関係………)

川崎(………………彼女?)

沙希(あの、下着売り場に、比企谷の彼女が居る?)

沙希「………」

沙希(………そういえば、最近ブラのサイズが合わない気がするんだよね)

沙希(だからこれは比企谷なんて関係ない。私はただ下着を買いに行くだけだ。比企谷は何も関係ない)スタスタ






沙希(比企谷の彼女………多分、あの奉仕部の二人のどっちかだろうけど………………うわこのブラジャーすごっ)ピタッ

沙希(え………?えー………いやこんな形してたら………いや、男の人ってこういうのが好きなのかも)

沙希(………?何だろうこれ。やっぱりあれなの?でもだとしたらここの紐って………あぁー、そうかあれがやりやすい様にしてあるんだ)

沙希(………えっ、は?なにこれブラジャー?ブラジャーなの?本当にこんなの付ける人居るの?)



雪乃「………本当にこんな物を付ける人が居るのかしら」

雪乃「………本当にこんな物を付ける人が居るのかしら」



沙希「………雪ノ下」

雪乃「………!?川崎さん!?」



沙希「………下着、買いに来たの?」

雪乃「え、えぇ、そうね」

沙希(やっぱり………こいつが比企谷の彼女………?)

雪乃「貴方も、かしら?」

沙希(………いや、それにしては何か余裕のない感じがする………ここは一つ)

沙希「うん、そんな所………」チラッ

沙希(比企谷の方に視線を向けて………)

雪乃「………!?」

沙希(目に見えて動揺している………あの雪ノ下が。やっぱり私と同じなんだ)

沙希(比企谷の彼女を探りに来た………!)

沙希(そして今、私をまさしく比企谷の彼女ではないかと疑っている………)



雪乃(………川崎さんのさっきの視線………明らかに比企谷くんの方向に向いていた………やはり、川崎さんが比企谷くんの彼女………?いえ、私には関係のない話なのだけれど)

雪乃(………しかし、あの社会不適合者と誰かが付き合うというのは、大丈夫なのかしら)

雪乃(そうよ。あんな専業主夫志望などとのたまう人間に、川崎さんの人生が脅かされてはいけないわ)

雪乃(そうよ。これは川崎さんのため。川崎さんのこれからのために、二人を別れさせないと)

雪乃(………それから、同じ事を繰り返さないように、比企谷くんを私の下で縛って置くというのも………良いかもしれないわね)

雪乃(………しかし)

沙希「………どうしたの?早く下着、決めなよ」

雪乃(あの余裕………崩すのは難しいかも知れないわね)

雪乃「いえ………それが、なかなか決められなくて」

沙希(………諦めの悪い………私のブラフに引っ掛かっているはずなのに………)

沙希(私のハッタリが効いている内に帰さなければ)

沙希「………そう。じゃあ、これなんてどうだい?」スッ

沙希(適当になんか渡して………これさっきのだ!?)

雪乃「………あの、川崎さん?私、こういった形の下着は初めて見るのだけれど………何故、紐がこのような………」

沙希「いや、間違えた。なんだろうねこの紐。それより………こういう柄のとか可愛い………」サッ



結衣「あ、この柄可愛いかもー」スッ

後書きと作者自身の気持ち悪さで有名な「ベストプライス」の人だー!!(笑)

結衣「あ、この柄可愛いかもー」スッ



雪乃「由比ヶ浜さん!?」

沙希「………由比ヶ浜」

結衣「わっ!ゆきのんと川崎さん!?」

雪乃「………奇遇、ね」

沙希(こいつが比企谷の彼女………?)

結衣「………っていうか、川崎さん、その下着………」

沙希「えっ、あっ」

結衣「………そういう趣味なの?」

雪乃「!由比ヶ浜さん、この紐がどういう物か知っているの?」

結衣「えっ、二人共知らないの?」

雪乃「………私、あまりこういう物には詳しくなくて………」

沙希「………私も解んない」

沙希(ってことで)

結衣「え………」

沙希「由比ヶ浜。この紐なんなの?」

結衣「え、いや、べ、別に知らなくていいんじゃないかなぁー………」

結衣(もうやだ私だけエッチな子みたいじゃん)

結衣(………っていうか)



雪乃「………」

沙希「………」

結衣(どっちがヒッキーの彼女………?)

沙希(雪ノ下が比企谷の彼女じゃない以上………やっぱり、由比ヶ浜が………?)チラッ

沙希(というか、一対一ならまだしも、三人になるとハッタリを続けるのは難しいか………?)チラッ

結衣(………?なんか、川崎さんの様子が変………何か………落ち着きがないっていうか、川崎さんはヒッキーの彼女じゃないのかも)

結衣(ゆきのんも、らしくない。何か余裕がない感じ)

結衣(………もしかして、ここにはヒッキーの彼女なんて居ないんじゃない?)

結衣(………そうだよ。私頭悪いもん。何か早とちりしちゃったんだよ多分)

結衣(はぁー。良かったぁー)ニヘ



沙希(笑った………!?)

沙希(笑った………!?)



沙希(笑った。この状況で。もしかして由比ヶ浜が………?)

沙希(そうとしか考えられない。あの笑みは幸せがこぼれた物)

沙希(………だとして、どうする?)

沙希(………諦める………………無理。なら、奪うしかない)

沙希(私だって、比企谷のことが好きなんだ。どうしようもないくらいに、大好きなんだ)



沙希「………………………」

雪乃「………?」

沙希「別に好きじゃないし!」

結衣「!?」ビクッ

結衣「なっ、何が?」

沙希「えっ、あ、いやほらこの下着あんま好きじゃないなーって」ベシッ

いろは「あっ」ベシッ

沙希「あ、すみませ………」



いろは「先輩方………?」

沙希「………新生徒会長」



雪乃「一色さんまで………奇遇ね」

いろは「………そうですね」

沙希(………と言っても、私この子あんまり知らないんだよね。でも、比企谷をよく連れ回してるって聞くし、多分この子も比企谷のこと好きなんだろうけど)

いろは(なんか予想以上に候補が多い………やっぱ解る人には解るんだなー。まぁ、譲る気はないですけど)

いろは(さて、この三人の内、誰が先輩の彼女なのか………)チラリ

結衣(い、い、いろはちゃんだ。どうしようやっぱりいろはちゃんがヒッキーの彼女かもしれない)オドオド

いろは(………この人じゃない)チラリ

沙希(やばい………流石にこうライバルが多いと………)アセアセ

いろは(何か焦ってる………この人でもなさそう)

いろは(ということは………)



雪乃(………川崎さんさえ………川崎さんさえ崩せば………)



いろは(やっぱりこの人か………!)

~良く解る状況解説~



川崎は由比ヶ浜が比企谷の彼女だと思っている。

由比ヶ浜は一色が比企谷の彼女だと思っている。

一色は雪ノ下が比企谷の彼女だと思っている。

雪ノ下は川崎が比企谷の彼女だと思っている。

タイトルと酉でついにサキサキ来たかと思ったら違うんかーいwwww

雪乃(とはいえ、正直どうすればいいのかしら………)オドオド

沙希(うぅ………もしかして独占は無理かも知れない………)オドオド

結衣(どうしよう、どうしよう。いろはちゃん可愛いもんね………どうしよう)オドオド

いろは(………雪ノ下先輩かぁ………アドバンテージがでかすぎるなぁ………)オドオド



全員(あれ?何かおどおどしてない?)

全員(あれ?何かおどおどしてない?)

沙希(比企谷とあまり決定的な関係じゃない?)

雪乃(………彼女ほどではない?)

結衣(だとしたら………)

いろは(チャンスはある!)

沙希「………皆、下着買いに来たんだよね?」

雪乃「………えぇ、そうよ」

いろは「それが、どうかしましたか?」

沙希「いやぁ………買い換える必要、有るのかなって」ポヨーン

いろは「んなっ」フニーン

雪乃「………っ」ベターン

結衣「………川崎さん、ヒッキーって良く胸見てくるよね」チラッチラッ

沙希「あぁー、比企谷も男だからね」チラッ

いろは「うぐっ」

雪乃「………っ!………っ!」

沙希(よしっ、まずは一つ!勝った!)

結衣(おっぱいいっぱい揉んで良かった!)

沙希(けど………由比ヶ浜が居る。次に由比ヶ浜を越える差別化ができたら………私の優位は確定的に明らか)



いろは「………ふふっ」ニヤッ



沙希「!?」ビクッ

結衣「!?」ビクッ

いろは「先輩って、妹さんが居ましたよねぇ?」

雪乃「………!………えぇ、更に溺愛しているわ」

いろは「他にも、何やら男の子が好きだとか」

雪乃「戸塚君のことね。比企谷くんはあの二人を溺愛しているわ」

沙希「………!」

雪乃「………どちらも、胸が有るとは言い難いわねぇ………?」

結衣「あっ、あぁーっ!」

雪乃「ふふっ、あまり比企谷くんは胸を重要視してないんじゃないかしら………」ペッターン!

いろは「うふふ」フニューン!

沙希(まずい………『胸』という優位性を絶たれたのはまずい………)



いろは「………そうなんですよねぇ。比企谷先輩は妹系に弱いんですよ」

いろは「………そうなんですよねぇ。比企谷先輩は妹系に弱いんですよ」



雪乃「………妹」

結衣「系………!?」

いろは「そういえば、この四人の中で私だけ一年生なんですよね………うふふ、年下なんですよぉ」

雪乃(まっ、まずいわ。乳差をなかったことにできたのは良かったけれど、このままでは一色さんの一人勝ちになってしまう)

いろは「なんていうかぁ………先輩も妙に私に優しい時が有るっていうかぁ………うへへ」



沙希「………一色さん………料理できる?」

沙希「………一色さん………料理できる?」



いろは「………え?」

沙希「………比企谷の妹の小町さん。毎日お兄ちゃんのご飯作ってあげてるんだって」

いろは「………わ、私だって多少は………」

沙希「他にもさ、家事周りは大体小町さんがやってるんだって」

いろは「………うっ、うぅ………そんなの、高校生で………」

沙希「毎日弟と妹の面倒見てるよ」

いろは(かっ、家庭力お化け!)

沙希「………比企谷が求めてるのは、妹じゃなくて、家族。なんじゃない?」

いろは「………むぅ」

沙希「そんで家庭力って言ったら、私より上はそうは居ないと思うよ」

結衣「うぐっ」

雪乃(私も一人暮らしをしているけれど………さすがに川崎さんより上とは言い難いわね………)

沙希(よし!今、この状態!私のアイデンティティが他の三人を圧倒している!)

沙希(正直、私に女として誇れる物なんて胸と家庭力だけだけど!)

沙希(勝った!これで比企谷は私の物………)

めぐり「おーい!比企谷くーん!」

八幡「な、先輩!?」

めぐり「ちょっとこっち来てー!」

八幡「い、いや、さすがに男の俺が店内に入るのは………」

めぐり「はーやーくー!」

八幡「わ、解りました。解りましたから大声を出さないでください!」

八幡「………それで、どんな用ですか」

めぐり「えっとねー………こっちとこっち、どっちが良いかなぁって」

八幡「なっ………!お、俺に聞くことじゃないでしょう!」

めぐり「えー?でも、やっぱり比企谷くんが喜ぶ方が良いかなぁーって思って」

八幡「………そうですか」

めぐり「どう?どっちの方が好き?」

八幡「はぁ………どっちもです。片方俺が買います」

めぐり「え、いや、そういうつもりで言ったんじゃ」

八幡「………………俺がどっちも見たいんですよ」

めぐり「え………………あ、うん。えへへ」

八幡「ほら、早くレジ行きましょう。さっきから落ち着きません」

めぐり「はーい」



            ー終わりー

おまけ



雪乃「………あ、そういえば」

いろは「?どうしました?」

雪乃「一色さんならこれ、解るかしら」スッ

いろは「え………っ!」

雪乃「この紐なのだけれど………何故このような………由比ヶ浜さんも教えてくれなくて、名称が解らないから調べることもできないのよ」

いろは「………………知りませんねぇ」

雪乃「………何かしら、その間は」

いろは「し、知りませんってば!」



             ー終われー

これは偽物
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/38552.jpg

以上になります。

サキサキって可愛いですよね。めぐりんには及ばないですけれども。

読んでくださった方々。
ありがとうございました。

56 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:06:17.33 ID:2vN2clFz0
メモで書いてるから55までレスきてるとは思ってもみなかったwwwww
はえーよw

提督「ほら、間宮券だ」

陽炎「しーれーいーかーん?」

提督「何だよ、高価なもんだろ?」

陽炎「確かに高価だけどさぁ~……あーもういいや、今日は疲れちゃったから間宮さんのところで甘味食べて寝るよ」

提督「おうそうしろ……ところで陽炎?」

陽炎「なに?」

提督「来週にはたくさん間宮が手に入るかもしれんぞ?」

陽炎「……はぁ?それってどゆこと?」

提督「明日には説明するよ。ほら、今日はお疲れさんってことだ」

陽炎「全く意味わかんないけど……はーい」



提督「……あいつなら、あの3人を止められるかもしれないな」

提督「……人間性を捧げよ……か、あいつらは果たして救えるのか……」

提督「大丈夫だろうな、さてと、執務を終わらせるその前に磯風のところに見舞いに行くかな……」

57 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 00:08:58.72 ID:2vN2clFz0
みなさまお疲れ様でした。



よろしかったらこちらも書いてますのでぜひ参加してください

陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」
陽炎「ダークソウル3?」提督「陽炎型は強制参加な」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460706468/)

html出してきます

101 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 01:07:00.08 ID:2vN2clFz0
陽炎

102 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/23(土) 01:08:12.71 ID:2vN2clFz0
ksk

131 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/04/23(土) 01:45:52.94 ID:2vN2clFz0
荒らし止めなよ
迷惑じゃないの?

201 ◆bcl3OxnGHI sage 2016/04/23(土) 21:40:51.18 ID:2vN2clFz0
今日の更新はお休みさせていただきます


荒らされてるから気の毒だと思ってたらこいつ自演作者じゃねえか
これは荒らされて当然だし荒らしはもっと荒らせよ

>>29
グロ


さくっと読めてよかった

ららぽって全然近場じゃないし、歩いて行けるところにめちゃくちゃでかいのあんじゃん

乙です

>>34
県民ってか千葉市周辺民じゃないとその辺の立地関係わからないんじゃない?

悲しくなるほど>>1でオチがついてる

乙です
次回も期待

雪ノ下の『特技』って料理洗濯掃除家事なんだけどなあ……まあいいけどこの作者だし

以下、好きなラーメンレス

ねぎ油

塩豚骨

"家庭"料理じゃないって思ったんだろ、雪ノ下が得意なのは

>>40
おのでら荒らすなよ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月26日 (火) 07:18:33   ID: IHSGnKF_

短いが良くまとまってて、面白かったよ。

2 :  SS好きの774さん   2016年04月26日 (火) 21:41:15   ID: fQizKz6o

最初にめぐり×八幡って書いたらオチが読めちゃうじゃないか

3 :  SS好きの774さん   2016年05月03日 (火) 23:32:12   ID: 3K5fa6zZ

八幡×サキサキかな?

めぐり×八幡SSです←!?

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