沙希「比企谷の事が好きに…」 (96)





きっかけは単なる気まぐれだった。





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沙希「ゲッ!奉仕部の部室か…」


沙希「用事があったからこの近くまで来たけど面倒なところに来たな…」


沙希「さっさと行った方がいいな。」


その日、私は所用で奉仕部の近くまで来ていた。

奉仕部は以前に借りを作った間柄だ。

本来なら毛嫌いするような場所ではないんだけど…



「オラッ!オラッ!」


「イヤッ!ヤメテー!」


沙希「…またやっているのか…」


沙希「あいつ…すっかり変わったな…」


沙希「ここで無視するのは簡単だけど…仕方がない。」


奉仕部の部室から響いてくる罵声。

これも全てはあいつが変わったからだ。

ゆきのん「オラッ!オラッ!」パンッパンッ

八幡「イヤッ!ヤメテー!」



雪乃「ほらっ!鳴きなさい!私のチ〇ポがいいと喘ぎながら叫ぶのよ!」パンパン!


八幡「うぐっ…もうやめて…」


雪乃「それなら私を満足させてみせなさい!まだ全然足りないわよ!」パンパン!


沙希「雪ノ下…」


そう、この奉仕部の部長である雪ノ下雪乃

それに雪ノ下に強引にレイプされているのは、

かつて私にスカラシップの制度を教えてくれた比企谷八幡だ。

それにしても雪ノ下は変わってしまった。

以前はこんな事をするようなヤツじゃなかったのに…



雪乃「あら、川崎…さんだったかしら?何かご用?」


沙希「あ、その…通りかかっただけさ。
それよりもそんな大きな声を出してると教師に見つかるだろ。
そうなったらいくらアンタでもまずいんじゃないか?」


雪乃「ご忠告には感謝するけど心配には及ばないわ。
これでも成績は常に首位の最優等生よ。学校もこの程度の事は大目に見てくれているわ。」


沙希「それに親は建築会社の社長で県会議員なら学校で好き放題できるわけだよね。」


雪乃「別に親の威光に縋った覚えはないのだけど…
ふぅ、せっかく盛り上がってたのに興が削がれたわ。
比企谷くんには悪いけど今日はここまで。次を楽しみにしていなさい。」


私が来た事で雪ノ下の興奮も覚めてしまったようだ。

それから教室を出ていく雪ノ下。

私はというとこんなろくでもない光景をさっさと忘れようと屋上へ駆け昇った。



<屋上>


沙希「やっぱりここは落ち着くね…でも…」


八幡「…」


沙希「何でアンタまでいるの…?」


八幡「悪い…俺も落ち着きたかったから…気分を害したなら出て行くぞ。」


沙希「別にいいよ。ここは生徒の共用ペースだし私にアンタを追い出す権限なんて無いよ。」


八幡「そっか…すまないな…」


沙希「…」


八幡「…」


それから沈黙が10分以上続いた。

この状況にさすがにこれ以上は耐えらるものではなく、

私は思わず比企谷に聞いてしまった…



沙希「アンタさぁ…」


八幡「よせ、俺に話しかけんな。
雪ノ下に目をつけられている俺なんかと話しているところを見られたらお前まで…」


沙希「大丈夫だよ、
どうせこんなところを誰かに見られているはずがないしさ。
ところで…あんな目に合って…アンタは何でまだ奉仕部にいるの?
あいつのせいでアンタはこの学校の殆どの連中から疎まれて…それなのにどうして!?」


八幡「それは…雪ノ下がああなったのは俺のせいだからな…」


沙希「アンタのせいで…?」



八幡「以前俺は雪ノ下と由比ヶ浜から同時に告白された。」


八幡「けど俺は…二人の想いに応えてやる事が出来なかった。」


八幡「その結果、由比ヶ浜はこんな俺に愛想を尽かして部を辞めて…
雪ノ下は…あれから俺を玩具のように扱うようになった。
今じゃ奉仕部も活動休止状態…」


八幡「いや、活動しているといえばしているな。
俺が雪ノ下専用の肉便器としてあいつに奉仕しているわけだし…
まあそれに…これは当然の報いなんだ…」


沙希「アンタ…」


私は比企谷の言葉を聞いてやる事しかできなかった。

もし私がこいつの身内だったら慰めてやれたろうに…



<川崎家>


沙希「………という事があってさ。」


大志「ひゃ~!高校生は進んでるなぁ!」


京華「すすんでる~!」


私は今日起きた出来事を弟妹たちに話した。

まあさすがに比企谷がレイプされていた事は伏せたけどね。



沙希「大志…
アンタは確かあいつの妹の小町って子と仲良かったよな。あいつ家ではどんな様子だ?」


大志「あんまり詳しい事は聞かないなあ。
でも毎日疲れきった感じで帰ってきて最近はまともに口を聞いてないって言ってたよ。」


沙希「そうか…」


沙希(つまり雪ノ下のヤツは毎日比企谷を…)


沙希(雪ノ下はどんだけ絶倫なんだよ…?)



京華「ねぇねぇ、さーちゃんってはーちゃんのことがすきなの?」


沙希「何を言って…!別にあんなヤツ好きじゃないから!
ただ最近何か様子がおかしいなって気にしていただけだから!勘違いしないで!?」


大志「姉ちゃんは煮え切らないな。そんな事だからいつまで経っても童貞女なんだよ!」


京華「どーてー!どーてー!」


沙希「童貞言うなー!?」



<奉仕部>


雪乃「昨日はいいところで川崎さんに邪魔をされてしまったわ。」


八幡「…」


雪乃「比企谷くん、あなたはこれまで私の言う事に忠実でいてくれた。
由比ヶ浜さんがいなくなってあなたと二人きりの奉仕部だったけど、
それでもあなたがいてくれたおかげで私たちは奉仕部としてこれまでやってこれたわ。」


雪乃「けれど今の私はあなたを疑っている。
あなた昨日は川崎さんと仲良くお話をしていたわね。ちゃんと知っているのよ。」


八幡「待て…川崎は関係ない…俺が勝手に話しかけただけだ。」


雪乃「そうね、そのはずよね。
この学校で私以外の全ての人から疎まれているあなたを川崎さんが相手にするはずがない。
でも私は不安なの、このままではあの時と同じ事が起きるかも…」


雪乃「そう、あの時の…由比ヶ浜さんと同じように…」


八幡「わかってる…俺は言う通りにするから…だから…」


雪乃「フフ、わかってくれていればいいのよ。それじゃあ…」



<予備校>


「…であるからしてこの公式は…」


沙希(まったく、昨日は散々だった。)


沙希(奉仕部のヤツらの痴態に遭遇するし弟妹たちからはからかわれるし…)


沙希(高校生なら…童貞でも仕方ないだろ…)


沙希(いや、それよりも私は女子なわけで…)


沙希(あーっ!もうイライラする!?)



八幡「うぅ…」


沙希(あれ?向かいの席にいるのは比企谷…?)


八幡「うっ…くっ…ん…」


沙希(どうしたんだあいつ…?妙に顔が火照っているな?)


沙希(というよりも表情がエロい。)


沙希(いやいやそうじゃないだろ!恐らく風邪だ。早退させてやった方がいいんじゃ…?)


沙希「すいません!ちょっといいですか!」


比企谷の異常を察した私は比企谷を介抱しながら教室を出た。

けど教室を出ても比企谷の異常は収まらなかった…



沙希「アンタ…一体どうしたんだよ?」


八幡「バカ…俺になんか関わるんじゃない!」


沙希「いいから私に見せてみろ!」


八幡「や…やめ…見ないでくれ!?」


必死に抵抗する比企谷。

その時だ。

比企谷のお尻から何かが転がり落ちてきた。



沙希「アンタのお尻から…何か出てきたけどこれって…?」


八幡「それは…」


沙希「これ…ピンクのローターじゃん!何でこんなモノが!?」


八幡「…」


沙希「まさか…自分で挿れてたわけじゃないよな?」


八幡「違う…そんなんじゃない…」


沙希「もしかして…雪ノ下に言われたのか…?」


私からの問い掛けに比企谷はコクッと頷いた。

比企谷から聞いたところ、

雪ノ下はこのローターを比企谷の胎内に挿れて遠隔操作しているとの事だった。

あの、すいません……俺>>5なんすけど俺のせいでスレの方向性がこうなったんじゃないすよね?
元からっすよね?



沙希「なんて事を…何でこんな馬鹿げた事に付き合ってるんだよ!?」


八幡「しょうがないんだ…じゃないと雪ノ下が納得しないからな…」


沙希「ふざけるな!雪ノ下の言う事なんか聞くんじゃない!!」


八幡「え…?」


沙希「アンタは自分の事をもっとちゃんと考えろよ…!」


八幡「川崎…」


気が付けば私は比企谷の手を握った。

比企谷の手…暖かい……ってちょっと待て!

何で私はこんなにまでこいつの事を気にしているんだよ!?

けど…胸がドキドキする。

この感情はなんだろ…?



<川崎家>


大志「それで…その後は?」


沙希「いや、あいつは普通に家に帰って私もこうして今帰宅したばかりなんだけど…?」


大志「なんだよそれ!つまんねーな!
普通ならそこで手を握った勢いに乗ってキスとかするもんだろ?
そんなだから姉ちゃんは童貞女なんだよ!!」


京華「どーてー!どーてー!」


沙希「あぁっ!もう…うるさいなぁっ!?」



<奉仕部>


雪乃「まったく、勝手にローターを外すなんて…それで…何か言い訳はあるかしら?」


八幡「何も…ない…」


雪乃「私の言う事を聞かないなんて悪い男。また罰を与えなければならないようね。」


八幡「わかったよ…今度は何をすればいいんだ…?」


雪乃「フフ、以前は事ある毎に私に楯突いていたのに随分と聞き分けが良くなったのね。」


雪乃「それでは…こういう趣向はどうかしら…?」



<ディスティニーランド>


沙希「遂に比企谷をデートに誘ってしまった。」


沙希「緊張するなぁ…」


沙希「え~と持ち物はと…
京華に言われたけどハンカチとティッシュとそれにこの施設の割引券に…
それに大志が用意してくれたのは…チ〇コにつける丸いゴム?何用意してるのあいつ!?」


沙希「あぁ…それにしても比企谷はまだ来ないのかな?早く来いよ…」


休日、私は比企谷をディスティニーランドへ誘っていた。

言っておくけどこれはデートじゃない。

ほら、あれだ…

気分転換の息抜きってヤツだから繰り返すけどデートじゃない…はずだ…たぶん…



~1時間経過~


沙希「約束の時間…」


沙希「もうとっくに1時間は過ぎているよな…」


沙希「あいつ…何してるんだ…?」


八幡「わ…悪い…待たせた…」


沙希「遅い!1時間も遅れて来るなんて!」


沙希「あれ…?」


沙希(こいつ…顔が火照っているし…足元も何故か内股で小走りしてる…?)


沙希(ひょっとして体調が悪いのか…?)


八幡「ほら、時間もないだろうしさっさと行こうぜ。」


沙希「あ…そうだね。」



沙希「観覧車だぞ。いい景色だよな?」


八幡「あ…あぁ…上から眺められて…うっ…くっ…」


沙希「ジェットコースターだぞ。面白いだろ。」


八幡「衝撃がきつ…うっ…くっ…ん゛ん゛…」


沙希「え…え…と…一体さっきから何なの…?」


それから私たちは観覧車、ジェットコースター、その他、色んなアトラクションで遊んだ。

私は一応楽しめたけど…

比企谷は火照った表情が一向に収まらないどころかどんどん悪化していった。



八幡「うぅ…」


沙希「なぁ?一体どうしたんだよ?今日のアンタおかしいぞ!?」


八幡「俺の事は気にすんな…俺と一緒にいるのが嫌なら俺はすぐに帰るから…」


沙希「そんなわけにいかないだろ!あ、もしかしてまた雪ノ下に…?」


八幡「それは…」


沙希「ちょっと二人きりになる場所に行くぞ!」


私は強引に比企谷の手を引っ張り落ち着く場所へ入った。

けどそこは…



<HOTEL>


八幡「…」


沙希「…」


沙希(…って何でラブホなんだよ!?)


沙希(他にカラオケボックスでもよかったじゃん!)


沙希(よりにもよって何てところに入ってしまったんだ!?)


仕方が無かった。

周囲に他に二人きりになれる場所がなかったわけだし…



八幡「う…うぅ…」


沙希「そうだ…アンタ!一体何でこんなに調子が悪いんだよ?」


八幡「う…ぐっ…」


沙希「お腹を摩ってる?もしかしてお腹が痛いのか?」


八幡「やめっ…触らないでくれ!?」


私は比企谷の身体を触ってみようとした。

けどそれを拒む比企谷。

そんな時、またしても比企谷の胎内からある異物が出てきた。



八幡「あぅぅっ…!?」


沙希「こ…これって…」


八幡「う…うぅ…」


沙希「これ…バ〇ブじゃん!?」


そう、比企谷の身体から出てきたのは〇イブだった。

こんなものをお尻に入れながらこいつはここまでやってきたのか。

けど何で…?



八幡「わかったか川崎…俺はこういう変態なんだ…だからもう俺とは…」


沙希「ちょっと待ってよ!おかしいだろ!?
また雪ノ下か!そうなんだな!あいつにそう言えって無理やり言わされているんだろ!?」


八幡「違うんだ…雪ノ下のせいじゃない…これは俺の…俺のせいだから…」


沙希「比企谷…」


雪ノ下は悪くない。

悪いのは全部自分のせいだと繰り返す比企谷…

私にはわからない。

何でこんな目に遭ってまであんなヤツを庇うんだよ…?



沙希「いいよ、話したくなければそれで…」


沙希「でもせめてこれだけはさせて…」


八幡「なっ…上着を脱がせてどうするつもりだ…?」


沙希「こうするんだよ!えいっ!」


比企谷は私に犯されると思って覚悟したらしい。

けど私は比企谷に手を出す事はしなかった。



((ポムッ!))


沙希「ほら、少しは落ち着いたか。」


八幡「お腹…さすってくれてるのか?」


沙希「小さい頃に弟妹たちがぐずりだすとよくこれやって落ち着かせたんだよ。」


八幡「子供扱いかよ…」


沙希「けど…落ち着いただろ?」


八幡「…うん…」


沙希「あれ…?比企谷のお腹…何かの手術の跡がある…?」


お腹をさすってわかったが比企谷のお腹に手術の跡があった。

そういえばこいつは1年の頃に事故にあったんだっけ?

私はその事を勝手に解釈してしまった。

それから私たちは二人きりでこの一時を楽しんだ。



<川崎家>


大志「そんでその後は?」


沙希「いや、比企谷を落ち着かせてそのまま分かれて今帰ってきたところだけど?」


大志「マジで?
せっかくホテルまで連れ込んだのに一発もやらずにお腹さすって帰ってきただけ!?
姉ちゃんどんだけヘタレなんだよ!?このヘタレ童貞!!」


京華「ヘタレー!ヘタレー!」


沙希「へ…ヘタレ言うな~!?」



<奉仕部>


雪乃「川崎さん、粗茶だけどお口に合うかしら?」


沙希「あ、どうも頂くよ。お茶はまあ…一応旨いね。」


雪乃「フフ、ありがとう。」


あれから数日後、私は何故か雪ノ下に招かれて奉仕部へ来ていた。

正直この女には一言文句を言ってやろうと思っていたところだから都合が良かった。

けど…ヤツの方が一枚上手だった…



沙希「う…うぅ…目眩が…」


八幡「おい!川崎どうした!しっかりしろ!?」


雪乃「無駄よ、彼女は暫く起きないわ。さっき彼女に飲ませたのは睡眠薬入りだもの。」


八幡「何でこんな事を…?」


雪乃「あなたたちが悪いのよ。私が何も知らないと思っているの?」


そして雪ノ下は机にある写真をバラまいた。

それは先日、私たちがデートしていた時の写真だった。



雪乃「最近のあなたたちの動向が気になって尾行していたのよ。
そしたら二人きりでデートしておまけにこんな如何わしいホテルに連れ込むなんて…
川崎さんたら人のモノを横取りするなんてはしたないわよ?」


八幡「川崎をどうするつもりだ…?」


雪乃「当然、報いを受けてもらうつもりよ。」


比企谷「やめてくれ…川崎に手を出すな…どうしてもというなら…俺を…」


雪乃「フフ、最初からそのつもりよ。本当にあなたは聞き分けがよくて助かるわ。」


沙希「ひ…き…が…や…」


それから私は意識を失った。





……

………


沙希(うぅ…)


沙希(私はどうしたんだっけ?)


沙希(そうだ…確か雪ノ下に睡眠薬を飲まされて!)


沙希(比企谷はどうなったんだ…?)


「アンッ!アンッ!」


「サイコウヨ!ヒキガヤクン!」


沙希(この声…まさか…!?)


あれから暫くして私はようやく目が覚めた。

けど目覚めた私の前で雪ノ下はとんでもない行為に及んでいた。



雪乃「あら?川崎さんようやく目が覚めたのね!
ほら比企谷くん!川崎さんに私たちの行為を見せつけてやりなさい!!」パンパンッ!


八幡「嫌…やめて!川崎…見ないでくれ!?」


沙希「あ…あぁ…比企谷…」


目を疑う光景だった…

そこで行われていたのは雪ノ下が今まさに比企谷を犯していたからだ。

けどそれだけでは終わらなかった。



雪乃「比企谷くん、私はいつもあなたに対して淑女の態度で接していたわ。
けど今回あなたは私を裏切った。これは許されない事よ。
だから私はあなたに罰を与えるの。」


沙希「雪ノ下がコンドームを外した…まさか!?」


((ドピュピュピュ!))


八幡「あぁ…胎内に出される…やめて雪ノ下!外に出して!?」


雪乃「これがあなたの罰よ!存分に自分の愚かさを悔やみなさい!」


八幡「いやぁぁぁぁ…」


沙希「ひ…比企谷…」


雪ノ下は比企谷の胎内にありったけの精液を放った。

あまりの衝撃的な光景に私は何も出来ず…

ただ…ジッと見つめるしかなかった…

ここまで

今回こそはまともなssを書こうと思ったけど
>>5-6の意見を尊重してやっぱり自分にはハチマ〇コしかないなと思いました






それから数ヶ月の時が過ぎた。






<2年F組>


「なぁ…あいつ…」


「あぁ、何か臭うよな…」


八幡「…」


結衣「ヒッキぃ…」


沙希「…」


今日もクラスでは比企谷は煙たがられている。

同じ奉仕部の一員で親しかった由比ヶ浜からも…

その理由は簡単、臭うからだ。

あれから雪ノ下は毎日授業が始まる前に比企谷を犯しているらしい。

おまけに自分の精液をこびり付かせて…

その所為で比企谷は身体中に妙な臭いを発して周囲も気味悪くて近づこうとしない。

まるで自分の尿で縄張りをマーキングする動物だ。

人間のやる事じゃない…



沙希(けど…私も雪ノ下の事を兎や角言えない…)


沙希(あの日以来…私は比企谷と話をしていない…)


沙希(何であいつは…あそこまで雪ノ下に尽くす…?)


沙希(本当に好きでやっているからか?それとも何か理由があるのか…?)


沙希(いや…私にとって理由なんてどうでもいい…)


沙希(それよりも私に比企谷を気にかける資格があるのか…?)


沙希(比企谷を目の前で犯されているのをただ眺めていただけの臆病者…)


沙希(自分のモノでもないのに傷つけられて惨めな気分に浸っているクズだ…)


沙希(弟妹たちが私をヘタレと言っていたけどあながち間違いじゃないよな…)


そんな自問自答を繰り返していた時だ。

比企谷の身体に異変が起きた。



八幡「う…うぅ…苦しい…」


沙希「ちょっと…比企谷!」


沙希「比企谷!おい!大丈夫か!?」


比企谷はお腹を抱えて苦しみ出した。

私はただ眺めるしかなかった周囲を押しのけて比企谷を急いで保健室へと運び込んだ。



<保健室>


沙希「よかった、ただの貧血か。」


八幡「バカだな…また俺なんかに話しかけるなんてどうかしてるぞ。」


沙希「目の前でぶっ倒れたら心配だってしたくなるだろ。いいから黙って寝てなよ。」


保健室のベッドで安静になる比企谷。

私は久しぶりに比企谷と二人きりの会話を楽しめた。

お互いあの日の事を忘れたわけではないけど…

けれど運命は残酷だ。



雪乃「比企谷くん、倒れたという話を聞いて来てあげたわ。」


八幡「雪ノ下…」


沙希「アンタ…一体何しに来たわけ?」


雪乃「比企谷くんの体調を確かめるためよ。
ところで思った通りね。今調べたけど…あなた妊娠しているわよ。」


八幡「え…?」


沙希「比企谷が…妊娠…?」


その瞬間、私の頭の中は真っ白になった。

これまでの思い出も、それに僅かながらもあった片想いの気持ちも、

全ての想いが吹っ飛ぶほどの衝撃だ…

でも私の事なんてどうでもよかった。

何故ならこの後、比企谷は雪ノ下の口から残酷な話を告げられたからだ。



雪乃「それじゃあすぐに堕ろしてきなさい。」


八幡「なっ…!?」


沙希「おい!何言ってんだよ!?
比企谷のお腹にいるのはアンタの子だろ!
あれだけ比企谷を弄んで孕ませて…それなのにその態度は何なんだよ!!」


雪乃「別に私は彼に妊娠してくれと頼んだわけでもないし、
それに高校生が赤ん坊なんて育てられるはずがないでしょ。常識で考えなさい。」


沙希「こ…この…っ!」


私は思わず雪ノ下に殴りかかろうとした。

このクズが!いい加減にしろと…!



八幡「ま…待ってくれ!」


沙希「比企谷…何で止めるんだよ!?」


八幡「いいんだ…これは俺と雪ノ下の問題だ…」


雪乃「そうよ川崎さん、
これは童貞のあなたには関係のない問題。部外者は出て行ってもらえるかしら?」


沙希「ふざけるな!アンタどこまで人をコケにすれば気が済むんだ!?」


雪乃「そういえばあなたの家は確か幼い弟妹さんたちがいらしたわよね。
私の親がどんな人物かはご存知のはず、
まだ年端もいかない弟妹さんたちを路頭に迷わせたいのかしら?」


沙希「うっ…」


雪乃「わかったらさっさと消え失せなさい。あなた如きが口を挟む問題ではないのよ!」


雪ノ下に脅迫じみた脅しにより私は情けなくも保健室を出て行った。

それからトボトボと教室に戻ると私の帰りを待っていたヤツがいたんだ。



結衣「あ、サキサキ!ヒッキーは大丈夫だった?」


沙希「あぁ…とりあえずは無事だよ…けど…雪ノ下が…」


結衣「そんな…ゆきのんが!?」


沙希「そうだ…私にはわけがわかんないよ!
どうしてあいつは…雪ノ下のあんな理不尽な命令に黙ってしたがっているんだよ…」


私は由比ヶ浜の前で比企谷の妊娠を伝えた。

すると由比ヶ浜は私にある話を語りだした。



結衣「私の所為なんだ…」


沙希「え…?」


結衣「ヒッキーやゆきのんがああなったのは全部私が悪いんだよ…」


沙希「ちょっと待って。一体どういう事なの?」


それから由比ヶ浜は語りだした。

かつて奉仕部で起こった悲劇を…



結衣「私ね、ヒッキーの事が好きだったの。」


結衣「それである日、ヒッキーを強引に襲ったんだ。」


結衣「ヒッキーはその時の事を犬に噛まれたと思えば…
なんて言ってたけど私は本気だった。それから数ヶ月経ったある日の事だよ。」


結衣「ヒッキーは妊娠した。」


結衣「私はその事をすっごい喜んだよ!
だってそうじゃん!好きな人が私の子を妊娠したんだから!」


結衣「それで私はヒッキーの妊娠をゆきのんにも伝えたの。」


結衣「けど…それが全ての悲劇の始まりだったんだ…」


笑顔で比企谷が自分の子を宿したと語った顔から一転、

由比ケ浜の表情は曇りだし沈痛な顔を浮かべた。

それは私が想像すらできない悲劇だったからだ…



結衣「ある日、私はゆきのんからお茶を勧められたの。けどそれには睡眠薬が入っていた。」


結衣「その時のゆきのんは私に酷い事をしようと企んでいたの。」


結衣「でもそれをちょうど部室にやってきたヒッキーが阻止してくれた。」


結衣「ヒッキーは自分が身代わりになるから私の事は見逃せと言ってくれたの。」


結衣「ゆきのんもその言葉に納得して私は無事だった。」


結衣「でもヒッキーは…」


結衣「私が目を覚ました時、目の前ではゆきのんに犯されるヒッキーの姿が…」


同じだ…

私も雪ノ下に同じ事をされた。

あの時の比企谷は私の事を案じてあんな目に…

それなのに私はあいつの事を…



結衣「でも悲劇はそれだけじゃなかったの。」


結衣「ゆきのんがヒッキーをレイプしている最中にヒッキーが突然苦しみ出したの…」


結衣「妊娠しているのに無理なレイプが祟って…」


結衣「その後…急いで病院に搬送されたけど…」


結衣「ヒッキーはお腹の子を流産してしまったの。」


結衣「それ以来ヒッキーはお腹の子が死んだのは自分の所為だって思い詰めているんだ…」


涙を流し語り続ける由比ヶ浜。

今の話を聞いて私は思い出した。

以前比企谷のお腹をさすった時にあった手術の跡。

あれこそが流産した時の傷跡だと…



結衣「だからヒッキーはゆきのんから受ける折檻を自分への罰だと思って受けてるの。」


結衣「それから私も奉仕部を辞めたんだ。
私がヒッキーに関わったばかりにヒッキーを傷つけてしまったから…」


沙希「そんな事が…」


結衣「もう私にはヒッキーを幸せにする事も…
関わる事もできないよ…けどサキサキなら!サキサキはまだヒッキーの事が好きだよね!
お願いだよ!ヒッキーを助けてあげて!!」


由比ヶ浜の話を聞いて私は不安を抱いた。

まさかと思い由比ヶ浜を連れて再び比企谷の下へと急いだ。



雪乃「それじゃあ後の事は頼むわね。」


結衣「あれ…何あの車…?」


沙希「比企谷が車に乗せられてどこかに連れて行かれたのか…?」


校内を探し回った私たちは屋外から出ていく一台の車に乗せられた比企谷を見つけた。

けど一歩遅かった。

私たちが車に向かう前に雪ノ下が車を走らせるように指示して何処かへ向かってしまった。



沙希「おい雪ノ下!比企谷をどうしたんだ!?」


雪乃「呆れるわね。まだ私たちをつけ回すなんて…
けどそれもお終い。たった今比企谷くんを病院へ連れて行ったわ。
お腹の子を堕胎するためにね。」


沙希「連れて行ったって産婦人科へか!?」


結衣「ゆきのん…ヒッキーは堕ろす事に賛成したの…?」


雪乃「まさか、彼は最後まで反対したわ。
だから隙を突いて睡眠薬を盛って彼を眠らせたの。
それでうちの者に連絡して彼を車で知り合いの病院へ連れて行ってもらったのよ。
我が家はお金と権力ならあるからこういう時にこそ活用しなきゃね。」


淡々とここまでの経緯を私たちへ丁寧に語る雪ノ下…

正直寒気がする。

こいつは正気なのか…?



結衣「ゆきのん!
何でこんな酷い事をするの!ヒッキーのお腹にいるのはゆきのんの子だよ!?」


沙希「そうだ!自分の子を殺すなんてどうかしてるぞ!!」


雪乃「どうかしているですって…?私は至って正気よ。」


結衣「それなら何で!?」


雪乃「それは由比ヶ浜さん、あなたと同じ事がしたいからよ。」


突然由比ヶ浜の事を口にする雪ノ下。

その理由は耳を疑うモノだった…



雪乃「あなたは比企谷くんを孕ませた。」


雪乃「私はそんな彼を流産させた。」


雪乃「彼はその事で一生癒えない傷を背負ったわ。」


雪乃「それから罰を受けるために敢えて私の折檻を受けた。」


雪乃「だから彼は私の言う事に忠実だった。けど私にはそれが息苦しかったのよ!」


沙希「そりゃそうだろうね。あんな行い…まともな人間がする事じゃないよ…」



雪乃「そうじゃない!そうじゃないのよ!?」


結衣「どういう事なのゆきのん…?」


雪乃「あなたは彼に傷をつけたのよ!」


雪乃「一生モノの傷を!だからそれが羨ましかった!」


雪乃「あんな傷がある限り彼はこの先ずっと私のモノにならない!」


雪乃「それならどうしたらいいと思う?」


雪乃「答えは簡単!私もあなたと同じく比企谷くんを流産させればいいのよ!」


雪乃「そうすれば比企谷くんの心は永遠に私のモノになるわ!!」


沙希「アンタ…何を言ってるんだ…?」


私には雪ノ下の言葉が何ひとつ理解できなかった。

まるで宇宙人と会話をしているような気分だ。



沙希「フンッ!」バキッ!


雪乃「ぎゃふん!?」


結衣「あ、ゆきのんがサキサキにブン殴られた。」


雪乃「な…何でぶつの!親にもぶたれた事ないのよ!?」


沙希「いや、アンタの気持ち悪い話なんかこれ以上聞きたくないから。
それよりさっさと比企谷の居る病院の場所を教えな!手遅れになる前に助け出さないと!」


雪乃「フフ、誰が教えるものですか。特に私をぶったあなたになんて!」


こいつ…意外としぶといな…

けどこうしている間にも比企谷が危ない。

急がないと…



<病院>


八幡「う…うぅ…」


医者「雪ノ下のお嬢さんの依頼だがまたこの少年か。以前にも流産の手術をしたね。」


医者「それにしても最近の若い子は感心しないな。」


医者「愛の無い妊娠を繰り返すなんて腸が煮えくり返るよ!命をなんだと思っているんだ!」


医者「よし、決めたぞ!この少年の折檻も兼ねて堕胎する前に一発ブチ込んでやろう!!」



沙希「何でそうなるんだオラァッ!」グシャッ!


医者「ごへっ!?」


沙希「安心しな、顔は狙わずに金玉潰したから。」


八幡「か…川崎…?どうしてお前がここに…?」


沙希「雪ノ下を思いっきり痛めつけたら全部吐いた。」


八幡「なんてシンプルな…
けど…あいつの家はこの辺りじゃ幅を利かせている。
こんな事を仕出かしたらお前の身が危ない。だから早く逃げろ!」


せっかくカッコよく助けに来たのにこいつは…

まったく決めさせてほしいね。



沙希「アンタ、お腹の子を生みたいか?」


八幡「うん…前の子みたく死なせたくない…」


沙希「それなら話は簡単だよ。
私はアンタの事が好きだ!
その好きな人が子供を生みたいっていうならその願いを叶えるまでだよ!」


八幡「でも…雪ノ下がお前や周りの人たちに危害を加えるかも…」


沙希「大丈夫だよ、うちの連中は軟じゃないし!
それに大好きな人を守るんだからちゃんとカッコつけさせてよ…八幡!」


八幡「川崎…いや…沙希…ありがとう…」


どさくさ紛れだけど私は八幡に自分の想いを告白した。

こいつは私を守るためにお腹の子を孕んだ。

けどその子に罪はないしそれに子供は八幡の子だ。

なら私の子って事だよな!

それから私たちは病院を抜け出してある場所へと向かった。



<川崎家>


大志「うわ~!姉ちゃんが童貞なのに嫁を連れてきた~!」


京華「ほんとだ~!」


沙希「アンタたち少し黙ってくれる?ほら八幡、家なら暫くは大丈夫だよ。」


八幡「すまないな沙希…」


私は八幡を自分の家に匿う事にした。

けどこれだって僅かながらの時間稼ぎだ。

雪ノ下はすぐにでも私の家を嗅ぎつけてやってくるはずだ。



雪乃「川崎さん!開けなさい!居るのはわかっているのよ!」


結衣「ゆきのんやめてよ!ヒッキーの事はもうそっとしていてよ!」


沙希「雪ノ下!やっぱり追ってきたのか!」


雪乃「当然でしょ。この泥棒童貞が!」


私は玄関前で雪ノ下と対峙する。

私たちの間には最早敵意しかない。

既に一触即発の状態だ。



沙希「私に挑んでくるとはいい度胸だね。それじゃあ歯を食いしばれよ!」


雪乃「待ちなさい川崎さん!
暴力はよくないわ!まずはお互い冷静になって話し合う努力をしましょう!!」


結衣「ゆきのん…一方的に喧嘩売っておきながらそれは情けないよ…」


雪乃「仕方ないじゃない!
自慢じゃないけど私は腕力なんてからっきしなのよ…!?」


沙希「それでアンタ一体何しに来たわけ?」


雪乃「勿論比企谷くんに用があってこんな場所まで来たのよ!」


八幡「俺に…?」



雪乃「今回ばかりは私も大目に見てあげる。」


雪乃「それに我が儘だって…仕方ないけど聞いてあげるわ。」


雪乃「だからお腹の子を産んでもいいわよ。」


雪乃「親子仲良く一緒でいる事がお腹の子の幸せになるはずに決まっているわ!」


雪乃「だから比企谷くん帰ってきなさい!」



沙希「ふざけるんじゃないよ!」


八幡「沙希…?」


沙希「アンタは自分の都合しか言ってないじゃないか!」


沙希「八幡の事をなにひとつとして考えてない!」


沙希「行くんじゃないよ。
こんな女の下へ帰ったら今度は何をされるかわかったもんじゃないんだからね!」


八幡「…」


八幡の心は揺らいでいたのかもしれない。

私か雪ノ下かどちらを選ぶのか迷っているのかも…

だが八幡の心は既に決まっていた。



八幡「悪いが雪ノ下、もうお前を信じる事は出来ない。」


雪乃「な…何で…この私がここまで慈悲深く妥協したというのに何でよ!?」


八幡「沙希はこんな汚れ切った俺のために駆けつけてくれた。」


八幡「俺は沙希の事が好きだ。愛している。この想いは確かに本物なんだ。」


沙希「八幡…ありがとう…」


八幡は私を選んでくれた。

その事に私は心底喜んだ。

反対にこの八幡の選択に納得していない雪ノ下…

まあお腹の子を始末しようとするヤツを選ぶなんて事は有り得ない。

恐らく雪ノ下はそんな事もわからないんだろね…



雪乃「川崎さん…よくも彼をたぶらかしたわね!許さないわ!」


雪乃「こうなれば我が家の力を駆使してあなたたちをこの街に住めなくしてやるわ!」


雪乃「そうなればさっきまでの綺麗事を言えるはずがない。いい気味よ!」


沙希「雪ノ下…なんてヤツだ!?」


雪ノ下雪乃…どこまで性根が腐っているんだ…

さすがにこればかりは私の腕っ節でどうにか出来る問題じゃない。

けどこの時、思わぬ奇跡が起きたんだ。



大志「あれ?TVで緊急報道番組がやってる!」


京華「ニュース!ニュース!」


結衣「え~と内容は…雪ノ下議員が逮捕?」


八幡「雪ノ下ってこれもしかしてお前の父ちゃんの事じゃないのか…?」


雪乃「なんですって!?」


TVで報道されたのは雪ノ下の父親が逮捕されたという内容だった。

その事を知った雪ノ下は急いで身内へ連絡を取った。



雪乃「もしもし姉さん!これはどういう事なの!?」


雪乃「え…?父さんが収賄の容疑で逮捕?」


雪乃「私たち一家の財産も没収?」


雪乃「姉さんと母さんもこれから雲隠れ?」


雪乃「そんな…私はどうなるのよ!?」


結衣「ゆきのんのおうちが大変な事になっちゃった…」


沙希「これで私らをどうにかしようなんて真似はもう出来ないだろうな。」


八幡「この悪夢は終わったんだな…」


全ての悪夢が終わり、お腹の子を労わる八幡。

たぶん八幡のお腹の子を守りたいという想いが天に通じたんだと私は思う。

どうやらこれで私たちの障害は全てなくなったようだ。



~一年後~


沙希「行くぞ八幡、早く来いよ。」


八幡「待ってくれよ!赤ちゃんが…」


大志「姉ちゃんたら…嫁さんを置いて学校に登校する気かよ?」


京華「はくじょーだよ!」


結衣「ヒッキー!サキサキ!おはよ~!」


あれから一年後、私と八幡は付き合う事になった。

そしてつい先日、八幡はお腹の子を産んだ。

私は一児のパパになったんだけど…



雪乃「川崎さん、比企谷くんの事が要らないなら私が貰うわね。」


沙希「黙れ居候!
帰る場所がなくなったから泣きながら居候させてくれと言っていたヤツの言う事か!?」


結衣「ゆきのんたら本当に落ちぶれちゃったよね。」


雪乃「フン、実家はなくなったけど比企谷くんへの想いはまだ諦めていないわ。
それにしても川崎さん、
私が居候の身である弱みに付け込むとは浅ましい限りね。恥を知りなさい!」


沙希「おま…親の権力を盾にしていたお前が言うセリフか!?」


八幡「さすがに今のセリフは俺でも引くぞ…」


八幡は学校から許可を貰って赤ちゃんとの登校を許された。

それに行くところがないと恥を忍んで泣きついてきた雪ノ下。

我が家は今まで以上に賑やかになってしまったよ…



八幡「なぁ沙希…もう出産も終えて体調も回復したし…今日なら…」


沙希「え…それってもしかして…?」


大志「うわー!姉ちゃんが遂に童貞卒業するのか!」


京華「やったね!」


結衣「よかったねサキサキ!これでサキサキも私たちと同じ穴姉妹になれるんだよ!」


雪乃「まったく…
童貞のくせに旦那だと言い張るのがおかしいのよ。
さっさと童貞くらい卒業したらどうかしら。」


こいつら言いたい放題言ってくれて…

でもようやく童貞卒業できるなんて夢みたいだよ。

そして私は八幡への返事を兼ねてキスをした。



((チュッ!))


八幡「うわっ…いきなりでこちゅー!」


沙希「うん、続きは…夜にね?」


結衣「え…けど…でこちゅーって…」


大志「普通そこはディープキスだろ姉ちゃん!」


京華「キス!キス!」


雪乃「フフ、肝心なところで臆するなんてどうやらあなたの童貞卒業はまだまだ先のよね。」


沙希「だから童貞って言うな―――――ッ!?」


~完~

おしまだよ
結局サキサキは最後まで童貞でした!
サキサキは童貞キャラが似合うね!そしてやっぱりハチマ〇コは最高だね!

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