魔王(♀)「勇者!!我は男だ、魔王だ!!気安く触るな‼」女体化(897)

魔王×勇者のラブコメ
TSF
長編予定
次の更新不明

世界観ごちゃ混ぜ
知っているネタが有ったらクスッと笑ってやってください
エロゲパチもん
武器防具もパチもん

以上

乙、名作だった

>>2

あれ良かったな

でも短い

あれとは同じとこがあるけど全く違った感じで行く

勇者家

魔王「勇者!!我は男だ!!」

勇者「鏡見ろ」

魔王「見ない!!」

勇者「なら、あきらめて女もん着ろ」

魔王「ぐぬぬぬ……くそくそ」

我は魔王
なぜこのようになっていると言うと
昨日
我は玉座を追われたのだ

魔王の城
玉座の間
豪奢な玉座

中央に立ちはだかるは中性的な顔
きれいな髪
の男の子

泣く子も黙る魔族の王

魔剣を構え対峙する

魔王「勇者か!!ここまで来たのは初めてだ!!歓迎しよう」

勇者「おお!!………歓迎してくれ盛大にな。始まりだから」

魔王「なにを意味がわからぬ事を!!だが、死の始まりならその通りだ!!」

剣を構える。

魔王「どうやってここまで来たかは知らないが………」

勇者「忍び足」

魔王「…………は?」

勇者「忍び足」

魔王「部下を蹴散らしたわけじゃないのか?」

勇者「進路が邪魔なら絞めて殺して宝箱に」

魔王「…………勇者?」

勇者「勇者」

魔王「アサシン?」

勇者「一応勇者!!」

魔王「まぁよい!!小手試しだ!!カイザーフェニックス!!」

終わったと思ったのになんか始まった
俺の乙を返せ

>>8

ノミ乙

休憩

魔王の放たれた火の鳥が襲いかかってくる。

勇者「えっと………」避け

魔王「避けるでない!!」

勇者「今手持ちが盗賊の短刀しかない。むり」

魔王「なぜそれで来た!!っと言うか勇者じゃない!?」

勇者「まぁ………はい勇者です。すいません」

魔王「くっなら弱体化して」

側近「魔王さま何卒!?」

魔王「敵襲だ!!」

側近「そうですか‼それはそれは………好都合で。部下よ!!魔王を打ち倒せ‼」

魔王「!?」

側近「………ふぅ。魔王さま死んでいただきます‼」

魔王「無礼者、カイザーフェ……!?」

魔力が霧散

側近「毒が効いたですね………ああ可憐な哀れなお姿にクククク」

魔王(♀)「なっ!!体が……小さく?なんだ!!力が!!剣が重い………」

オーク「おりゃああああ!!」

魔王「くっ!?」避ける

側近「…………我は魔王なり!!!」

魔王「な!!その呪文!!この部屋味方ごと!!」

側近「そう!!禁忌破壊だけの魔法!!!!すべて私の覇道のため!!勇者にやられたと言う事であとをつぐ!!ビックバン!!」

ぴかぁ!!

魔王「くっ……魔法障壁……だめだ間にあ……」

勇者「魔王!!」

魔王「なっ!!」

しゅん

部屋が全て吹き飛ぶ

側近「……………ふふふ……あーあ全て吹き飛んでしまいましたか」

ドサッ

勇者「ふぅー」

魔王「うぐっ!?」

勇者の上に魔王が落ちる
それを抱き止める

勇者「………なんとかなった」

魔王「………我はどうなった!?黄泉の国か‼夢半ばで………いや違うぞここはどこだ!?」

勇者「俺の故郷帝国の家だな」

魔王「く…………」

勇者「イカロスの翼。持ってて良かった」

勇者の手にある羽が朽ちてこの世から消える。

魔王「イカロスの翼だと!?」

勇者「国宝が消えたか……まぁ大役は果たした。一度だけど時間逆転の空間転移」

魔王「なぜおまえが………」

勇者「勇者だからだ……盗んだ」

イカロスの羽

一度だけ死の運命を避けることができる国宝
イカロスの天使の羽
概念を避けるため時間空間をねじ曲げ故郷の家に戻す。延命材

魔王「………くっ……側近め!!」

勇者「女の子にされたから勝てなかったな」

魔王「してやられた。毒を盛ったか……あっ………我はどうなった!?鏡……………なぁ!?」

可愛い美少女が驚いている

魔王「側近殺す!!」

勇者「……」

魔王「その前に‼勇者決着を!!」

勇者「休戦しよう!!女に全力はむりだし。全力出せないんだろ?」

魔王「そ、そうだが………馴れ馴れしいぞ勇者!!」

勇者「いい女になって」

魔王「………」ぞく

勇者「襲われたくなければ従え」

魔王「魔王に指図だと!!許せん!!」

魔王「帝国言ったな‼早く国に返せ!!」

勇者「イカロスは一回キリだ2個も使った。もうない」

魔王「このやろう」

勇者「………まぁ落ち着いたら話をしよう。メシ用意する。待ってろ」

魔王「あっ………まてこの………」

魔王「くうううううう!!屈辱‼」

魔王「なかなうまいでわ、ないか……」

勇者「酒あるぞ。やす酒だけどね」

魔王「気が利く………じゃない!!我は魔王!!こんなところでのんびりと!!」

勇者「落ち着け………戦略的にいかないと…あの魔法には勝てないぞ」

魔王「くっ……そもそも!!なんで助けた!!勇者に助けられるなど恥だ‼」

勇者「元勇者だ!!もう魔王は死んだ……そういうことだ」

魔王「き、貴様!!…………だがその通りだ」

勇者「だろ?」

魔王「側近俺を女にし…逃げたときを備えた。魔王がしんでなくても………我が魔王とは誰も思うまい………側近ながら天晴れ」

勇者「誉めてどうする‼」

魔王「優秀だったのがだめだった」

勇者「あの魔法……生半可物じゃない」

魔王「そこにまで至っていたとは。落ち着いた………そして………残念だ………」

魔王が膝をつく

魔王「我が弱い……悔しいが力が戻っていいない」

勇者「手を」

魔王「なんだ………」

勇者「手伝うよ……いや下僕でいいか」

魔王「ふふ!いい心がけ玉座奪還時褒美をやろう」

勇者「なので………抱かせてください」

魔王「!?」

勇者「褒美の前倒し」

魔王「ば、ばか!!寄るな!!抱かせろ‼我は男だ‼」

勇者「?」

魔王「首を傾げるでない!!」

魔王「勇者!!我は、男だ‼気安く触るな‼」

勇者「ほう?」むにゃ

魔王「ひゃう!?」(な、なんだ!?胸を揉まれて何か!!)

勇者「……」もみもみ

魔王「く……うう触るな‼」

勇者「いい感じ!」

魔王「感想はどうでもよい!!くそ!!力で負けてる」

勇者「おりゃ!」押し倒し

勇者「生娘は少し旅では怪しまれるし…ちょうどいい」

魔王「な、なにを!?」

次の日

チュンチュン

魔王「……………なんたる屈辱」

>>2

エロゲーの話だよね?

魔王「男なのに………奪われてしまった」

どろっ

魔王「………勇者の孕むかもしれない屈辱‼!!敵勇者……めぇ……男に戻ったら叩きってやる!!」

そして今に至る

今更、戦闘多め

チートと思ったら

正しい

勇者家

勇者「着ろよー」

魔王「着ない」

勇者「じゃぁ……素っ裸で歩くのか?歩かせようか‼」

魔王「そんな趣味はない!!」

勇者「じゃぁ着るべきだ。上はこれを」

皮の防具

魔王「…………まぁそれが上ならしょうがない着てやろう」(話が進まんからな………手伝って貰わなくては非力だ)

>>26

これに追伸
このスレはいつか砂糖に沈む

勇者「最低限の軽い服兼鎧だ。避けるのが主体になるが………今の感じではそれが一番だろ」

魔王「………うぐ……観察眼はしっかりしてるのが癪だ」

勇者「元勇者なんで………情報ほしくない?」

魔王「敵に情報をやるとな!!」

勇者「とにかく耳に入れといても損はないだろ。今日はそれのまとめだ。無理矢理した………お詫びだ。騎士団の情報もやろう」

魔王「…………よかろう」(ハニートラップとはこの事か………いい手なのだな)

魔王(が………自分がするのも嫌なものだ……)

魔王「有意義な情報でなければ斬るぞ」

勇者「武器もないのに?」

魔王「はっ!?魔剣がない!!」

勇者「現魔王が持っているのでは?」

魔王「うぐ、あれはいい武器なんだが……無いなら仕方がないな………」

勇者「情報あげてから武器庫さぐるか」

魔王「うむ………では何から聞こう」

勇者「帝国については?」

魔王「帝国は帝が統べる地帯であろう」

勇者「ここは首都だ」

魔王「あの何重にも城壁のなか!?」

魔王「マッピングしなくては!!」

勇者「攻めっ毛たっぷりでワロタ」

魔王「城のなかを見れるなぞ………」

魔王「好機なり!!」

勇者「残念だが魔王はもう誰も付き従わないから戦争の用意してもな………」

魔王「…………そうであった。先ずは側近を始末から先か」

勇者「まぁ一応帝国内のことを説明しよう」

魔王「黙っておくことにしよう……にしても女物はなれない………女……になってしまった………いや我は男だ………」もんもん

勇者「では始めに」

勇者「帝国には5個の大きな都市を守る砦があり。中心から外に向かうにつれ1、2、3、4、5となる。中央が古く。外はあたらしい。階級も中央がトップだ。拡張されつくられたのだ。山が一つ二つなくなったとされる」

魔王「ふむ………」

勇者「そして国の治安を守るのはと北東南西の騎士団に精鋭黒騎士団が守る。非常に強固な都市であり………魔族や魔物。人間さえも攻め入れない場所となっている」

魔王「そうか………攻めるのは面白そうだ‼」

勇者「まぁ聞け。そのため世界一安全と言われ。平和であるために人が集まり……金も集まり。人間で恐ろしく発展している国になる。砦内は………外にも集落はある………下級民。難民等な」

魔王「ふむ」

勇者「俺はここの出身。魔国から遠いな」

魔王「遠いのが幸いだった。黒の騎士団は恐ろしく強い………」

勇者「まぁ覇権は興味がないため周りの国は合併もしくは併合を求めても突っぱねてるらしい」

魔王「なるほどな………人間の世界がここに終息していそうだ」

勇者「ご名答。ここになれれば外でも行ける。まぁ生き抜く強さが別にいるがな」

砦のそとは魔物が溢れている

肉食の魔物は人間が好物だ

魔族も魔物に手を焼いているらしい

世界は人間と魔族に自然界の脅威魔物が勢力。

勇者「だから金を貯めて旅資金にするべきだ。冒険者ギルドに紹介してやる」

魔王「我はそんなことせずとも!!稼ぐぐらい!!」

勇者「郷に入っては郷に従えだ。魔王、腐れ縁くさいし俺も手伝うよ。タダで鎧と武器を用意してやるんだ‼良いだろ‼」

魔王「く……仕方がないいつか滅ぼすその日までの情報を貰うためだ。城壁が5枚なのはいい情報だった」

勇者「まぁ落ち着いたなら……ちょっと来てくれ」

魔王「我に指図するな‼………来てやったぞ?」

勇者「うわっちか………まぁこればわかる」(かわいい仕草だな)

地下武器庫
3階建ての自分の家
そこには………色々な武器が用意してある。

魔王「おお!?………しかしナマクラばかりか?」

勇者「一本なんでもいいからやる」

魔王「まぁ無いよりは………お主これは!!」

魔王がブロードソードを抜く
ただの量産された剣であるのだが抜いて瞬間火が少し表れる。

勇者「一般の剣をある素材を混ぜ打ち直した物だな」

魔王「おお……見た目は普通なのにこれは…………魔法剣か………いや違うな炎の剣か……なんだいい逸品だ。他にもそうか‼名工に打ち直しさせたのだな‼」

勇者「ああ」

魔王「我はこの剣でいい………この剣の姪は?」

勇者「炎のブロードソード」

魔王「姪がないのか………伝説をはれる剣であろうに………」

勇者「まぁ量産されたもんだしな」

魔王「気に入った。今はこの程度の剣がちょうどよい。貰うぞ」

勇者「いいぞ……なんせこの武器庫………いやなんでもない」

魔王「歯切れが悪いぞ」

勇者「いつか……話すときがこればいいな」

魔王「?」

俺にはある一つの目的がある

人は幾重にも未来があり

色んな選択肢で未来が変わる

しかし俺は一つ

一瞬

その見るっと言うことで

未来が大きく変わってしまった

例え……茨の道だろうと負けはしない

魔王「余は満足だ。なかなかしっくりくる」

勇者「そうかよかったよかった!!」

魔王「勇者よ!!喜べ!!いつか褒美をやろう!!」

勇者「今ください体を」

魔王「だから!!女として見てくるでない!!」

勇者(かわいいから無理なんだよ………まじで)

魔王「では………どうすればいい」

勇者「冒険者登録だ。このドッグタグをもらえばいい」

魔王「ふむ………」

勇者「ではギルドに行くぞ」

魔王「わかった。今はお前を頼るしかなさそうだ………こんないいものをくれるのだし……お前を悪い気はしない!!ただし!!女扱いだけは癪に触る」

魔王「わかったな」

勇者「無理だ………せっかくの美少女なんだから」

魔王「我は………美少女なのか……」鏡

魔王「ああ……女だ…………」

勇者「まぁ気を落とすな」

魔王「この屈辱の気持ちを側近の殺意の糧にしよう」

勇者「じゃぁ行くぞ」

冒険者ギルド

受付

魔王「なぜ偽装をしなくてはいけない」

魔王は今、髪色を変えている。
変わったのは金色のかみを黒に
目のいろを紫から………黒に
とにかく目立つ物は黒に変えた

勇者「目立つかわいいから。綺麗だし」

魔王「だから女扱いを……」

受付嬢「はい魔王さんどうぞ」

魔王「うむ……」

魔王LV1

魔王「ふむ。これで能力を計るのだな」

勇者「そうそう。俺はLV12」

魔王「低いではないか……勇者であろう?」

勇者「あげて有名になるのは嫌だ」

ここに
魔王と勇者の長い旅が始まるのであった。

それは険しい道のりだが

一人は

心を決めていた

砦の上

魔王「………ふぁー」

勇者「寝るなよー警備は始まったばっかだから」

魔王「しかし……暇だ」

勇者「暇だがお金はもらえるし」

魔王「ボーッとしてるだけでお金か………」

勇者「壁の警備は安いがな。たまに怪鳥にやられて死ぬし。今日はうんがいい」

魔王「そうか……寝る」

勇者「わかった。何かあったら起こすわ」

なにもなく
一週間がたった
勇者家3階寝室
2階は勇者の部屋だ

魔王「うむ………安いがまぁ簡単に儲かるからよいな………」

魔王「………にしても」

全身が写る鏡

魔王「はぁ……情けない。なぜ女に」

あれもなくなっている………
まぁ自慢できるほど………いいや………小さかったが……ないよりましである。

戻りたい

魔王「…………にしても」むにゅう

魔王「全くじゃまな……はぁはぁ物だな」

魔王「………敏感な体になれておかねば」

胸の膨らみ
そして………下半身をさわる

魔王「うぐっ!?」

やわらかい……そして気持ちいよく感じる………

魔王「び、敏感……すぎ………あああ!!」

下半身の………中に指をいれる
わかる
どうすればいいか

魔王「ああああ!!」

これが女のからだ………刺激が全身を走る
割れ目………勇者に入れられた穴

魔王「ふっ……んく………んんんん」

魔王「女とは………こんななのか………はぁはぁ」

魔王「しかし我は男だ…………これ以上はいけない」

でも

指が止まらない

魔王「ううう………スケベな顔………してる」

魔王「あふん………はぁはぁ」

なんか登りきった気がする。

魔王「…………」

魔王(今我何をやっていた!?………あ、ああ………屈辱だぁ……一人でやってしまうとは………ああ……)

勇者「魔王ー」

魔王「!?」

勇者「あっ……」

魔王「…………やぁ」

勇者「おりゃ!!」

魔王「!?」

ベットの押し倒される。力がは入らない

魔王「や、やめろ!!勇者ころす!!ころすぞ!!」

勇者「すまん。理性がもたない」

魔王「今やめろ!!絶対!!」

勇者「無理だ」

がばぁ

魔王「くっ!?勇者やめ!!」

勇者「婬魔だなお前」

魔王「なぜわかった………くそ………くそ………」

魔王「忌々しい………我が血………婬魔なぞ………」

勇者「…………それでか、汗の匂い嗅ぐときついのは」

魔王「なに!!」

勇者「まぁその………自分恨め」

魔王「うぐっ!?」(男のキスなど嬉しくない!!)

魔王(今日もまた………我は女の快楽を知ってしまうのか………)

魔王(くっそ………くっそ)

魔王(諦めない………忘れないぞ男であったことを………絶対)

次の日

勇者「ごめんなさい」土下座

魔王「ふん!!何を今さら謝っている‼許さんぞ‼」

勇者「本当にごめん………いや……弁解を」

魔王「よかろう。余は寛大だ」

勇者「最初あった時から一目惚れだった。男だとは思えない容姿だったから」

魔王「一目惚れだと!?」(男であったぞ我!!ホモか………いや襲ってきたバイだな)

勇者「だから……襲ったのはすまない。好きならそんなことをしたこと事態おかしい事を気が付いた」

魔王「遅い!!恥ずかしい言葉を並べるな‼」

勇者「まぁその………手伝うからさ。許してくれ」

魔王「うぐぅ………確かに考えてみれば見返りがないのに武具を用意し旅の用意も手伝だってもらっているな。わかった余は寛大だ。許そう!!」

魔王「だが!!その好意は………いらん」

勇者「いいよ………でもお願いだ好きでいさせてほしい」

魔王「………勝手にするがよい」

勇者「よし」

魔王(憑き物がとれた顔つきだな………)

魔王「にしても………名前を聞いてなかったなそういえば。我はネファリウスだ冒険者は本名の愛称ネファ…………これが余の名だ」

勇者「俺の名、トキヤ。東の国からの名残らしい」

魔王「変わった名前だ」

魔王「では頼むぞ」

勇者「任せろ」

魔王「ではお金を稼ごう………金は戦力だ」

勇者「同感」

仕事を探しに行く

説明不足な場所は質問していただければ答えます。

SS初心者?

>>60

ごめん初心者みたいな文章で

一応何個か書いてる

仕事を探すが、なかなか警備系以外はレベルが低い内では微妙であるが勇者の付き添いと言う形で何個か仕事をこなす。

仕事回数

お使い(なぜ我が………お使いなぞ)

仕入れ手伝い(なぜ我が………荷物もちなぞ)

ナンパ×5回(男が……面倒な。興味ないと言うのに)

魔王「疲れる………癒せ」

勇者「まぁ雑用ばっかの派遣だし、安いし大変だしハードだよなー討伐とかあれば一攫千金なんだが」

魔王とともに商店を眺める。

勇者「ほれ!!」

魔王「ん?なんだ」

勇者「イチゴ。魔国にはないだろう?」

魔王「なんだ……こんな血のような真っ赤は……トマトより赤いな」

勇者「果物だよ。育てるのが難しいし数はとれない。保存もきかない完全に贅沢品だ」

魔王「ふむ」 ぱくっ

魔王「んん!?!?」(甘酸っぱいでも甘い!!香りもいい!!なんだこれは!!)

魔王「甘い………」ぱく

勇者「うまいだろ?パンより高いんだぜ」

魔王「仕方がないうまい?いいや甘い」

勇者「疲れがとれ…………」

ドゴンッ!!

魔王「!?」

勇者「!?」

商店外で炎が舞い上がる

悲鳴と共に人が倒れ

騒ぎ出す

誰かがいった言葉で余計に混乱が生まれる

「魔族だぁああ!!」

魔王「ど、どおいうことだ!?」

勇者「まってろ…………わかった!!イフリートがいる!!」

魔王「なに!?精霊族が!?なぜ!!」

勇者「…………危ない!!」

魔王の背後から凶刃が襲いかかってくる
魔王を突き飛ばし、避けさせる。

怒りが身を焦がさんとす

しゅん
短刀を首筋に滑らせる

「うぐっ!」

魔王「!?」

「……がは……」

勇者「魔王!!行くぞ」

魔王「あ、ああ」

魔王の手を掴み路地裏に逃げ込む。
数人の男が追いかけてくるのがわかる。

路地の曲がってすぐ魔王を抱き締め壁に体を押し付ける。

魔王「な!!何をする!!」

勇者「恥ずかしいは後でだ………静かに」

魔王「くっ」(鼓動が早くなる……こいつの鼓動も聞こえるじゃないか………)

「どこいった!!」

魔王「!?」

隠れきれない目の前に!!

「探せ!!」

「紫の目!金色の髪の女だ!!」

「お前はあっち」

魔王「………」

目の前を過ぎる

勇者「………やり過ごせた。しゃべっていいぞ」

魔王「いったいなぜだ?目の前にいただろう」

勇者「俺の魔法だよ………」

魔王「詠唱がないっと言うことは得意な属性か………身を隠す属性とは闇か?ますます勇者らしくないな」

勇者「違うけど………いいや。いったん帰ろう」

魔王「そうだな……少しショックだ」

全く反応できなかった。あの攻撃を

遥かに勘と腕が鈍っている

魔力も弱い

弱体化が激しい

魔王「くそ………」

歯痒い

勇者宅

勇者「はい。紅茶………偽装しないといけないな」

魔王「すまぬ………うぐ………魔王が遅れをとるとは」

勇者「そういうときもある。だが妙だな………どうみても刺客だよな」

魔王「………側近が殺しに来ている」

勇者「ナゼ?」

魔王「我を恐れておる」

勇者「そうなのか?女になって雑魚のお前をな~」

魔王「殺すぞ」

勇者「ごめんごめん」

魔王「側近は手を抜かない。刺客がいても不思議ではない」

勇者「そうか……今のお前では刺客倒せそうにないしな」

魔王「くっ」

勇者「だが護ってやるよ………手加減なしで」

魔王「なに?」

勇者「騎士は姫様を守るもんだ」

魔王「女扱いするでない!!それに勇者であろう!!」

勇者「それについてなんだが。俺、元黒騎士だったんだ。問題ない」

魔王「ふむ、黒騎士が勇者のなぞ………似合わん」

勇者「魔王、勇者って何かわかるか?」

魔王「勇ましい者……我を倒そうとする絶対の敵」

勇者「合っているが足らない」

勇者「勇者は勇ましい者であり、王の名簿に載った者であり、神託を聞ける者である。称号」

魔王「?……………!!」

勇者「わかった?」

魔王「では………勇者は一人でないと言うのか‼」

勇者「そうだ……誰でもなれるがお前のとこまで行けるのが居なかっただけだ」

勇者「で………真の勇者は魔王を暗殺し首を王に献上したものだ」

魔王「そ、それは使い捨て!?」

勇者「まぁねーだから俺本当は魔法使い」

魔王「はぁ?」

勇者「えっ?」

魔王「…………」

勇者「…………」

魔王「えっ?騎士はどこいった?」

勇者「騎士はまぁその本職魔法使い」

魔王「勇者から遠い。我のイメージが悪いのか………」

勇者「まぁそれよりも今はあの刺客だな………イフリートもか?」

魔王「そうであろう。気を取られている間に終わらせる気であったのだろう」

勇者「じゃぁちょっと調べてみるか?」

魔王「調べてみせよ。無礼者を制裁だ」

勇者「わかった。俺も少しイラッとしたデート邪魔されて」

魔王「女あつかい………もぉよい……疲れた」

夜、酒場

勇者「すまん、マスターフクロウ食いたい」トントントン

マスター「うちはその鳥は扱ってない」トントン

勇者「ならやめ」トントン

マスタ「そうかい」鍵を渡す

魔王(机を3回叩き、2回のあと2回叩き返しが合図か)

勇者「じゃぁ」

勇者についていき鍵のかかった扉を開ける

地下に続く

暗い階段を歩き何個も厳重な扉を開ける

開けるたびに人の喚声が大きくなる

魔王「ここは……」

勇者「地下賭博。薬の売買。違法酒売買等が集まるブラックマーケットだ………もうひとつは闘技場でもあるな」

魔王「ふむ………あまり良いところではないな」

勇者「お前んとこもあったぞ規模は小さいが」

魔王「協力感謝する。場所を教えてくれ潰す」

勇者「まぁ……うん」

地下は結構な大きさの空洞となっている
闘技場を通る
闘技場のルールは簡単

素手

これだけである

魔王「………」

あああああ!!
ひゃぁああああ!!

悲鳴のような喚声が耳を撫でる

魔王「………」

勇者「気になるなら買ってやるよ」

魔王「まぁ少し社会見学だ」

勇者(笑い声が門戸をひらくか)

魔王と別れ

ある一室につく

「にいちゃん………すまねぇ用事がないやつは通せねぇ」

勇者「関係ない通せ。用がある………確認だよ」

「粋のいい、にいちゃん………死にたくなけりゃ……」

勇者「あっそ」がちゃ

「あっ!!おんどりゃあああ!!」


静かにしろ。葉巻が不味くなる

「!?」

勇者「こんにちは。久しぶりだね黒騎士団長」

仮面を被り葉巻を吸い込み黒いローブで身を包んだ男が椅子に座っている。葉巻を数本机に並べ味を楽しんでいたのだろう。臭い

黒騎士団長「ああ、久しぶりだね」

「あっ騎士様でしたかすいません」

勇者「元だからいい」

黒騎士団長「で、なんのようだ?勇者だったか?楽しいか?」

勇者「まぁまぁ。用は…………商店で魔族が現れた」

黒騎士団長「ほう……居合わせたか。そうだあそこの騎士団が討ち取った」

勇者「その瞬間……襲われた。相方が」

黒騎士団長が葉巻を深く吸い込み
ゆっくり吐き出す

黒騎士団長「ふむ。詳しく聞かせろ、臭い」

勇者「レイピアで背後からイフリートに気を取られている間に襲われた。路地裏に逃げてやり過ごせたが紫の目、金の髪っと言っていた」

黒騎士団長「そうか……相方は紫の目の金髪か」

勇者「ああ」

黒騎士団長「外ものの仕業だ。俺らの者でない。それに………今は金色の髪の子で被害が出ている。理由は………富豪がその特徴で賞金首を出した」

勇者「何処から?」

黒騎士団長「何処からかはわからん。だが賞金首の金額が莫大だ………異常なほど。本物かどうかは金塊の納められている金庫にいけばいいらしい。この国にも出来た。生首が転がってるが一行に空く気配がない」

勇者「ありがとう。わかった…………情報量で一つ。魔王の容姿は紫の目、金の髪だ」

黒騎士団長「お前まさか!?」

勇者「さぁ相方が似てるだけだよ」

黒騎士団長「…………勇者の職務を全うしたか」

勇者「いいや………最初っからする気がない」

黒騎士団長「…………まだお前は魔法を縛るか?」

勇者「いいや………縛りは無くした」

勇者「………」

黒騎士団長「………魔法使いに戻るか」

勇者「魔法戦士だな騎士か?」

黒騎士団長「わかった。なら極力お前に喧嘩を売るなと言わなくては………」

勇者「ありがとう」

黒騎士団長「ありがとうはこちらだ魔法使い」

闘技場

勇者「話終わったけどあいつどこだ?」

広すぎでわからない

勇者「…………」ふわぁ

闘技場に風が吹く
地下であるが通気管があり巡っている。

それに合わせる

ふわっ

勇者「いた」

風が彼女を見つける

魔王(面白い!!何故なんだ!!武器もなく素手の殴り合いなのに!!)

心が踊るのは!!

熱気にほだされ
殴りあいを見つめる

「ああああっと!!!いいのが入った!!!」

実況の司会者もなかなか説明がうまく
初心者でも分かりやすい

魔王(あっ!!カウンターされるぞ!!……あーあ馬鹿者。フェイクだったのにいいもの貰った)

闘技場の中央で男が膝をつく
喚声が闘技場を包む
男が立ち上がる。
目に闘志だけ燃やして

魔王(ゾンビかあいつは!?おおおおおきれがよくなった!?)

勇者「魔王、帰るぞ」

魔王「!?」

勇者「…………」

魔王「そ、そうか………」ちらちら

勇者「…………」

魔王「か、かえるか」

うぉおおおおお!!

魔王「!?」ちら

勇者「見たい?」

魔王「…………見たいぞ」

勇者「じゃぁその一戦だけな」

魔王「よっしゃ!!いっけええ!!」

勇者(楽しそうで何より)



魔王「いやー………人間も馬鹿に出来ない」ほくほく

勇者「…………なんか俺も一緒に楽しんでしまった」

麻薬だろあれ。

魔王「我も男なら………いいや無理だ。あそこまで闘士が生み出せない」

勇者「あれも才能だよな」

魔王「またいきたいぞ‼」

勇者「お前……子供っぽい」

魔王「うぐっ………し、仕方がなかろう………遊んで来なかったし」

勇者「そっか……まぁ仕事の合間にな……その前にお前やっぱ賞金首になってる」

魔王「そうか………しょうがないこそこそするのも癪だが………仕方がないな」

勇者「護ってやるからそのままでは大変だしな」

魔王「それよりもどうやってあの人混みのなか探し当てた」

勇者「風で……匂いをたどった」

魔王「犬かお前は!!」

勇者「まぁ近いことではある。一応これからはどうする?」

魔王「側近討伐」

勇者「そのために」

魔王「金、旅だ。あとは力の鍛練だ」

魔王「負けてしまうからな」

勇者「そうだな、じゃぁ手伝うからお前の今の強さを明日測っておこう」

魔王「ふん!!お前なんぞに………負けないぞ」

次の日
地面にへたりこむ魔王の存在が証明された

次の日昼

魔王「手加減しろ」

勇者「測る。だから無理。次に魔法はどうだ?」

魔王「ファイアーボールのみ」

勇者「そ、そうか」

魔王「くっ………悔しい」

魔王「お前なぞ!!カイザーフェニックで………」

勇者「俺の魔法を教えようか」

魔王「わかった教えろ」

勇者「あそこに鳥がいるな」

魔王「ああ………あ!?」

鳥が落ちる

魔王「何があった」

勇者「よっと」

鳥をつかみもみもみする。

ぴぃい!!

鳥が空を飛び逃げ出す。

魔王「わからぬ????その前に属性もわからぬ」

勇者「風」

魔王「風?あの弱小器用貧乏が?じゃぁ……今さっきのはかまいたちか?」

勇者「窒息させただけ」

魔王「?」

勇者「風は空気を操る。何が出来るかを考えおいてくれ」

魔王「………窒息、わからん」

勇者「わからんでいいよ使うときは説明するから」

魔王「わかったぞ!」

それから

魔王「うむ!!体にもなれてきた」

勇者「やったな‼」

剣技がまぁまぁになった

魔王「我もなかなか。たとえ女の体でも強い!!」

勇者「そうかそうか………なんか苛めたくなるな」ツバァイハンター構える

魔王「お前!!何故そんなのを軽々しく持てるのだ‼魔法使いじゃないのか‼」

勇者「趣味だから」

魔王「何故!!短刀で攻めてきたんだ‼それが扱えるなら‼」

勇者「まぁ脅しだから」

魔王「ひ、ひかぬぞ」

勇者「まけたらセックス異論はない」

魔王「!?」

勇者「棄権あり」

魔王「ひ………ひか……」

勇者「じゃぁ……本気出すわ」刀を用意

魔王「…………」

その夜に魔王は泣いた

ゆったり更新中

まだエピローグ

次の日

魔王(何故か体の関係が続いてる………困った)

魔王(女であるなら孕んでしまかもしれぬ。断るべきだが………つい、体がほぐれてしまう)

魔王(まったく。女とは難儀なものよ)

勇者(また………やってしまった)

勇者(もっと誠実に行きたいが婬魔だとは……)

勇者(舞い上がって油断して汗をなめとってしまったのがいけなかったな)

勇者(いや………意思が弱い。大切にしたいのにな~せっかく会えたのに)


勇者「………おはよう」

魔王「おはよう!!このバカ!!また………出しおって」

勇者「ごめん………」

魔王「………ふん!!魔王を抱いてるのにもっと胸をはれ!!」

勇者「お、おう………」

魔王「まったく……」(何故我は振り回されているんだ)

勇者「じゃぁ!!今日はパーっと行きますか」

魔王「パーっと?何を」

勇者「モンスターハント」

木々が高い森
都市から半日でこれる場所であり
魔物が多い場所で、危ないのだが

勇者「そっちいったぞ!!」

魔王「やぁ!!」袈裟斬り

ドレイク「ギャァ!!」

羽のないドラゴンことドレイクを狩猟した。
場所は魔法で確認し待ち伏せ
胴体が切られたところが火傷となっている。
体が火がつき……消化する

勇者「その剣。獲物を燃やしてしまうかもな」

魔王「いい武器だ。鱗を切ったぞ」

勇者「金かかってるから」

勇者「魔物が人を刈る側ではないんだよなここは狩猟場になっている」

鱗を削いで集め。肉を切り分ける

馬と同じ大きさのため一匹で充分素材はとれた

魔王「ふむ………ドレイクの鱗か」

勇者「色々使い道があるんだろうこれだけで言い値が取れる」

魔王「にしても………便利な魔法だな。森に入ってすぐ見つけた」

勇者「魔力を流せばセンサーになるからな


魔王「うむ。だが目立たないから我は炎だけでよいぞ」

勇者「帰ったら日が暮れるな」

魔王「………帰る前に少しいいか?」

勇者「ん?」

魔王「………お前を我が家臣にしてやろう。その強さを我のために使ってくれぬか?」

勇者「いいぞ……何なりとこの指輪に誓って」

魔王「そ、そうか!!では頼むぞ」(よかった安心したドキドキしたぞ)

勇者「ああこちらこそ。パーティだ」(寵愛の指輪に誓って)

荷物が多い帰路

勇者「ん………少しそれるぞ」

魔王「何だ?」

勇者「風を流す………見えた盗賊と冒険者が睨みあっている」

魔王「……なに」

勇者「逸れていくか?」

魔王「お前は勇者だろ?助けないのか?」

勇者「勇者やめた」

魔王「……そうだったな」(人間か……見捨てても)

魔王「せっかくだ助けてやろう」

魔王「はっ!?」(あっ……)

勇者「わかった………」ささっドサッ

恨み防止で顔をマスクで覆う。日はまだ高い

勇者「魔王。ついたら支援頼むぞ」

魔王「任せろ………下級魔法ならインスタントで出来る」

移動

魔王(心が変わってきている)

勇者「…………」短刀構える

勇者が仕掛けたら火を打ち出す

勇者「ふっ……」

勇者が茂みから身を乗りだし盗賊の背後につき
首をかっ切る

そしてもう一人が驚き向き直った瞬間喉に突き入れる。防具守られていないところを攻めている。

たちまち二人

冒険者も助太刀

あっと言うまに全てを殺しきる

魔王「ぽかーん」

魔王「すんなり終わった………」(我、いらぬ……)

盗賊が5人
全員息絶えている

勇者「しょうがない、旅できない奴等とは違う。大丈夫か?」

伝令「ええ!!助かりました………ですがこれを」

金貨を手渡してくる。

伝令「ご内密にお願いします」

勇者「わかった」

魔王(………我は空気だ)

家に帰ってきた

魔王「勇者!!」

勇者「ん?」

魔王「我を鍛えて直してくれ‼………このままでは勝てぬ………勝てるまで力をつける!!」

勇者「いいぞー」

魔王「やった!」

勇者「!?」

魔王「あっ………余はうれしいぞ」(しまった………我らしくない口調だったな………)

勇者「………なぁ魔王」

魔王「なんだ?」あせあせ

勇者「着飾るのやめないか………」

魔王「なに!?着飾るだと!!無礼な!!」

勇者「………お前は魔王であり魔王じゃない」

勇者「ここでお前が魔王であることを知っているのは俺と刺客だけだ」

魔王「…………」

勇者「今は別人だと思う。名残があろうが………誰もお前を魔王とは思うまい」

魔王「そうだな………せっかく倒したのに」

勇者「魔王魔王って思わず。自分らしく生きるのもいいぞ」

魔王「…………考えてみよう」

一人部屋

魔王「考えると言ったが……………知っているさ。もう魔王ではない。普遍の魔族だと」

前王を倒し国力を上げ、戦争の準備していた自分はもういない

姿も変わった

今は性格さえも変わりつつ………ある

魔王としてあアイデンティがなくなってしまったからなのか………女になったからなのか………わからない

魔王「………ふぅ……着飾っているか」

勇者は飄々とし
自由人

魔王「何事もやってみることに限る」

魔王「羽でも伸ばせばいい………まだ弱いまま。時間がある」

決めた

商店

勇者「お金。まぁまぁ貰ったな」

魔王「ドレイクがお金になるとは」

勇者「まぁ珍しいからな。運が良かった。魔国は群れで生活してるな。怖かった」

魔王「弱いものは群れる。イチゴが食べたい」

勇者「買って帰ろう」

魔王「やった!」

勇者「!?」(かわいい………その女の子反応)

魔王「どうした?何かついてるか?」

勇者「い、いや………なんでもない」(見れるだろうかあの………笑顔に)

魔王「にしても刺客はわからなかったのか?そういえば」

勇者「ああ、わからん」

魔王「残念。でも安心だ」

勇者「?」

魔王「守ってくれるのだろう?勇者殿」くすくす

勇者「ああ!!もちろん‼」(かわいい、その笑う姿も………)

愛しい

魔王「そうだ!!呪文書を見たい」

勇者「ああそれなら家に」

魔王「そうか………ちょっと調べてみよう我の得意魔法を」

勇者「?」

魔王「一通り試せばわかる」

家に帰ってからわかったことは
火と水が得意だった

水が得意になっている

一歩踏み出せた

それから
昼は何かお金を稼ぎ
夜は稽古もとい呪文の練習に当てた

そんなある日

鏡で自分を見て気付く

楽しそうだと

笑っている



勇者「ちょっと裏側行ってくる」

魔王「わかった…………行ったか」

鏡で自分を確認した
自信満々
行ける

魔王「新しいことに挑戦するのはこれほどまでに楽しい」

そう

弱い自分を鍛えるのが好きになって来たのだ

そこで挑戦欲も生まれる

魔王「ふふふふ………女であることも武器だ」

お店

勇者「騎士団長さま、なんでしょうか?」

黒騎士団長「ああ………刺客がわかったぞ」

勇者「?」

黒騎士団長「魔族だ。人に良く似た………魔王が逃げたらしいな」

勇者「そうか」(しってる)

メイド魔王「御注文はお決まりですか?」

勇者「ぶふっ!?」

メイド魔王「!?」

黒騎士団長「ん?ああ………紅茶を2つ」

メイド魔王「かしこまりました」(何故いるのだ‼)

勇者(似合ってるが偽装してるか半減。そんなことより何故いるのだ‼)

黒騎士団長「容姿はそれは綺麗な女性だそうだ」

勇者(知ってる。ウェイトレスしてる)

魔王「お待たせしました……帰れ」勇者「!?」

黒騎士団長「………知り合い?」

勇者「まぁ………つれといいますが……」

黒騎士団長「そうか。魔王を見付けたら教えてほしい勇者なら会うこともあろう………身売りする。いい値だ」

勇者「は、はい」(黒騎士敵かよ‼)

魔王「では、ごゆっくり」

勇者(動じねー!?)

「可愛いなあの子」足を出す

ウェイトレス「きゃぁ!!」足が引っ掛かる

魔王「ふん………」魔力を飛ばす

水のクッションが生まれる

ぼよよよん

ウェイトレス「あっ……魔王さんありがとうございます!!」

魔王「怪我はないか?」

ウェイトレス「はい!!」

勇者(床にあれだけの水を生み出すことが出来るのか………)

魔王「お客様………」剣を構える

「あっ!?悪かったもうしねぇ!!」

魔王「では、ごゆっくり」

勇者「うわー男らしい」

黒騎士団長「ふむ………魔法は中々だが一般人から少し飛び抜けている程度だな」

勇者「そ、そうですね」

黒騎士団長「帰って………こないか?」

勇者「嫌です。護るものができましたから」

黒騎士団長「そうか………しつこいが。待ってるぞ」

勇者「ええ………」(魔王可愛いなぁー)

帰宅後

勇者「あっおかえり」

魔王「見たな………何故………数ある店であそこを引き当てる」

勇者「いや……たまたま。お前……目の前が敵だったのだぞ」

魔王「ふん………見た目が違うのだバレていない」

勇者「まぁ可愛いかったからいいか」

魔王「ふん!!当たり前だ。我はカッコイイ‼使えるものは使っていく容姿もな!!」

勇者「可愛い可愛い」

魔王「はん!!当たり前だと………」

勇者「可愛い可愛い可愛い」

魔王「やめんか‼恥ずかしい///」

魔王「それより呪文書は飽きた魔導書を読め」

勇者「わかったよ………ワガママだなー」

魔王「我の臣下を使ってなにが悪い!!」

勇者「そうだったな」

魔王「では………頼むぞ勇者」

勇者「ああ」

あるところ

「ダメです姫様!!」

姫「何故!!彼が帰ってきていると言うのに‼」

皇族特有の金色の髪
豪奢なドレスに身を包むも強調する胸の膨らみ
皇帝候補の一人である

「姫さま………落ち着きください」

姫「嫌だ‼なら私が出ずともいいように勇者を呼んでこい!!」

「しかし……奴は平民。穢れた黒騎士でもありました」

姫「関係ない………すぅ」

「ダメです‼魔法はやめてください‼」

姫「黙れ‼………今、会いに行きますわ‼」

勇者家

勇者「………」ゾクッ

魔王「勇者よ?どうした?」

勇者「来る」

トントン

勇者「あっ……姫様」

魔王「姫?」

勇者「皇帝の子だよ」

魔王「なに!!」

トントン……ドンッ

姫「会いたかったですわ‼」だきっ

勇者「うわっ」

魔王「………む……?」(何か胸のなかでトゲみたいな痛みが……何もないが?)

姫「黒騎士団から離脱して長いですけど想いは募らせておりました………勇者」

勇者「そりゃ………いいお客さんだったからな」

魔王「お前………ゲスイ」

勇者「だって……しつこい」

姫「ああ、勇者………ん?」

魔王(目があった)

姫「貴女は誰?何でここに?」

勇者「ああ。旅仲間、魔王討伐の」

魔王「そうである!!」

姫「…」じろじろ

勇者(偽装してるから大丈夫だよな?)

魔王「な、なんだ」

姫「ごめんなさい~貴女~出ってくれません?」

魔王「?」

姫「勇者……私を抱いてください」

勇者「うげっ」(嫌だ‼それは嫌だ‼)

魔王「や、やめないか!!嫌がっているではないか!」

勇者(魔王?どうしたんだ?お前が割って入って来るなんて)

魔王「離れろ」(何故かわからぬが………焦ってしまう)

姫「いや!!」

勇者「魔王!!」だきっすりすり

魔王「わっ!?やめんか‼」

姫「!?」

勇者「姫様ごめんな」すりすり

魔王「やめろ!!恥ずかしい!!」

姫「くっ……そう言うことですのね。用事を思い出しましたわ。失礼」

姫が去っていく
その瞬間………安心する自分がいた

魔王「………もう離れろ」

勇者「どうしたんだ?あんなことして?」

魔王「なんでもない。皇帝候補は全員ああなのか?」

勇者「まぁ我が強い」

魔王「ふむ。で何時まで抱きついているんだお前」

勇者「魔王……柔けー胸とか」

魔王「も、揉むな!!………くうぅ」

勇者「………魔王」

魔王「な、なんだ!!////」(感じてしまうじゃないか‼女の体は………つらい………)

勇者「…………可愛い」

魔王「////」(くっそ!!こいつは!!)

だが

何故か嬉しく思ってしまう自分が恥ずかしかった。



姫「南騎士団長………これで」

金塊を机に置く

南騎士団長「動ける人数。何人ほしい?」

姫「10人………そして拘束してほしい」


姫「あの………勇者の隣にいる女をね」


南騎士団長「わかった手配しよう」

南騎士団長「拘束場所はおって連絡する」

姫「ええ!お願い」

南騎士団長「では……前金は頂こう」

姫「ふふふ……待っててね勇者」

夜食を貰ってきた帰り
我は夜の風に当たる。
季節は春
しかし夜は冷える

魔王「勇者に買い出せばよかった………我がわざわざ行かなくても」

ざぁざぁ
魔王「しかし………今日はやけに静かだ」

彼女は女となって鈍くなって気付くのが遅れた
すでに囲まれていることを
魔王「!?」

狭い路地ではない,しかし誰もいないことに疑問を持つべきだった
ざっ

魔王「なに奴!!」ちゃき!!剣を抜き構える

「姉ちゃん可愛いねちょっといいかな?」
「ああ。ちょっと来てもらっても」

魔王「寄るな切る!!脅しではない!!」

すっ

魔王「んぐ!?」(後ろ!?)

「よし、お前ら眠り粉を嗅がせろ」

魔王「んんん!?」数人に取り押さえられる。

魔王「いったい!!なにをす………んぐ!?」

布を口に入れられる………意識が遠くなっていった

魔王(………刺客………勇者………)

魔王「んぁ………?」

姫「お目覚め?」

魔王「…………姫?」

姫「そうよ、私の彼に付きまとってる娼婦さん」

魔王「我は何故ここへ??」

部屋には家具などがない
燭台の光しかなく
暗いが月明かりは見えるので地下ではない様だ

姫「離れなさい……貴女は勇者には似合わない」

魔王「だからなんのお話だ???」

姫「とぼけないで私が初めてな人なのよ。あなたなんかに奪わせはしない!!」

話が噛み合わない
ヒステリックでもある

女は怖い

椅子に縛られ、魔法は打てないように魔力食いの腕輪を嵌められてしまっている

魔王「………」

姫「ああ!!勇者さま!!お痛わしい……」

魔王(盲信者?……困った)

姫「ですのでゴミは消えてもらいましょう」レイピアを構えた

切っ先を向けて

魔王「お、落ち着け!?」

姫「さようなら」

勇者家

勇者「おそい………」

道草してるのだろうか?

勇者「にしてもおそい」

魔方陣を空中に描く
風が生まれ
扉の隙間から外へ出る

勇者「酒場の通路に………なにか落ちてるな」

剣が

それも見慣れた

勇者「俺があげた剣!!」

椅子から立ち上がる

勇者「……くっ刺客か?バレてたのか?」

ドアを開け駆け出す

勇者「くっそ………油断した!!」

魔王が連れ拐われた
もう

ダメかもしれない

勇者「くっそ!!」

悪態をつき。自分を呪う

何処かの部屋

姫「ん?これカツラ?」

バサッ

レイピアを構えをとき髪をつかんで投げる

姫「デスペル」

目の色が戻ってしまう

姫「…………あなた何処の貴族?」

魔王「くっ……」(動けん)

「姫、始末は終わり………おお。いい女」

姫「!」

姫「いいこと思い付きました。10人で強姦しなさい」

「喜んで」

魔王「やめろ‼穢らわしい‼触るな‼」

足を触られ嫌悪感が強くなる
気持ち悪い

魔王(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…………なんで気持ち悪いんだ)

勇者に触れる時と全然違う

「からだ。好みだな。まぁ俺だけで楽しむかな?」

姫「殺すなんて勿体ない。凌辱しておいて私は眠い………安眠できそうだわ」

「騎士団長もいい仕事取ってくるな」

魔王「くっ触るな‼………勇者」

魔王「はっ!?」

「愛しい彼の名前か?残念今日は俺だ」

魔王「愛しいなどとは違う‼」

「なら!!今日は俺が恋人だ」

魔王「うぐぐ」(咄嗟に出たけど………愛しいとかじゃないんだ‼)

魔王「早く………助けに」

薄い希望が声に出る
魔王としてのプライドもズタズタになった。
弱い
弱い

5枚目の砦

城下町を眺められる場所に俺がいる
衛兵などをやり過ごしてここへ来た

勇者「すぅ……はぁ」

風を感じる

そして

風を流す

路地から路地へ
痕跡を探す
頭が負荷がかかり痛くなるがお構い無しで探す

勇者「居る筈だ………匂いでも………」

姫「安眠できそうだわ」

勇者「!?」(何故姫が一般住宅に?しかも出てきた家は………騎士団の持ち物)

そこに集中し探りをいれる

魔王「触るな‼」

勇者「!?」(いた)

風にのせて声が届けられる

勇者「よくも……魔王を」ぎりぎり

俺は砦の上から飛び降りる

魔王の元へ行くために

「では………見せてもらおうかな?」

ナイフで服を切ろうとする

魔王「くっ………くそ……くそ」(男だったら殺されていただろう。だが………お女で助かってもこれは嫌だ!!)

魔王「くっそ!!」

「ははは……いい顔…………んぐぁ!?」

「ぐるじ……あたまが痛く……」

男がのたうち回る。

そのうち動かなくなる。気絶したのかピクリともしない

勇者「…………魔王大丈夫か?」

魔王「遅かったぞ!!」(あ、安心してしまう)

勇者「さぁ逃げるぞ」

拘束がとかれる

魔王「……はぁ女は怖い」

勇者「姫が首謀者か………だから嫌なんだよアイツ。性格が無理」(脈があったとしてもだ)

勇者「こいつは時間がたてば起こされるだろう。後遺症はあるかもしれないが」

魔王「何した?」

勇者「帰ってからだ………」

階段
2階だったようだ

下では談笑が

勇者「上から逃げるぞ。窓を壊している」

魔王「………わかったぞ」

二人の逃避行が始まる

もしかして前 TS物書いてなかった?

次の日

勇者家

ドガンッ

「居ません‼」

黒騎士団長「…………そうか、ん?」

さっ。本を盗む

黒騎士団長「撤収だ………逃げられた」

「どういたしますか?」

黒騎士団長「持ち場にもどれ。南騎士団に任せる」

「はっ」

黒騎士団長「………風の呪文書………あった」

勇者の置き手紙だ

本に挟んでいたのを取る

勇者「黒騎士団長、遅かったな。すまない魔王を匿っている事を黙っていて。ただこれだけは言う。近付くな………部下が可愛ければな」

黒騎士団長「ふん………」

文を手のなかで燃やす

黒騎士団長「未だに部下だお前は勇者」

黒騎士団長「帰る………魔国が怪しい動きがある探れ」

「はっ……帝国の仇なすものに鉄槌を」

黒騎士団長(南騎士団長は………追撃隊を出すだろう)

ここからは関わるべきじゃない

草原を走る
帝国から東へ
馬を走らせる

馬も人間と同じ壁のなかでしか生きられない弱い生き物だ。しかし、足の早さはピカイチだ

2匹の馬で走り
途中魔王を自分の馬に乗せる

1匹を解放

これで追っ手の戦力が半分だ

勇者「………魔王大丈夫か?」

魔王「ふん………ヤワな体じゃないぞ」

勇者「少し馬を休憩させよう」

その場で降りる。

勇者「ありがとう。夜中ずっと」

馬「ひひーん」

近くに手頃の大岩に腰掛ける

魔王「すまぬ………油断した」

勇者「気にしなくていい。それより出てきてしまった。だからこのまま魔王城へ。目指そうかなって思う」

魔王「しかし、こっち方面では………」

勇者「大きく迂回しながら行く」

魔王「何故?」

勇者「挟み撃ちされるだろ。後ろから帝国騎士。もしくは俺以外の勇者。正面は魔族だ」

魔王「………すまぬ………本当にすまぬ」

勇者「だから……気にするなって‼俺は強い…………このために鍛えてたから」

魔王「わかった。少し我らしくなかった」

勇者「………頼みがある」

魔王「ん?」

勇者「笑ってくれ」

魔王「こうか?」にぃ

勇者「………ああ、今はまだ。それでいいかな?」

魔王「せっかくしてやったのに…………なんだその言い方!!」

勇者「はは。ごめんって………うん。可愛かった」

魔王「!?」

勇者「魔王は可愛かった」

魔王「????」

魔王(何故過去形なんだ?)

魔王(勇者………なんかわからんことが多い)

魔王(隠し事もおおい気がする。我に何かを隠している)

魔王(…………なんだろう。少し寂しい)

勇者「行こう‼………絶対今度こそ護ってくから………護ってく………」

魔王「頼りにしてるぞ勇者!」

>>145

お察しの通りで

よかったら過去作教えてくれ

>>153

【安価】勇者「まさか……お前が魔王だったなんて!」

乗っ取りだけど

二人の旅

勇者「そういえば……女扱いするなって言ってたけど?」

魔王「いちいち言っても………直さない」

勇者「ファミレス」

魔王「うるさい!!興味があっただけだ………給料いいし暇じゃなかったし………店長に悪いことをした」

勇者「今頃尋問かー」

魔王「な、なに!?」

勇者「大丈夫。生きてる。そこまで酷いことをしていたら国民に反感を買う。黒騎士も人気が落ちたくないしな」

魔王「人気があるのか?」

>>154
ありがと、そっちも読んでくる

勇者「もちろん。黒騎士は………帝国に人間性を捧げた者がなれる愛国者しかいない」

魔王「しかし……我が国でも恐ろしい事は聞いておる」

勇者「帝国に全てを捧げよ」

魔王「?」

勇者「帝国のために剣を………国民を守るために人間をやめよ」

魔王「そ、それは」

勇者「黒騎士団の心情だ。純粋だ」

魔王「ならお前は………」

勇者「故郷は好きさ。安心してる。騎士団の皆が居るからな…………それにそれよりも大事なものが見たい」

魔王「?」

勇者が我を見つめてくる
強い眼差しで目を逸らしてしまう
心臓が一つ大きく跳ねる

魔王「うぐ………見つめるな」

勇者「ん?照れてる?かわいい」

魔王「うっさい!!ばか勇者!!」

旅は続く

>>156

誤字が酷いけど
すごーく長いの書いていたことがある


野宿
木々が並ぶ森に入り木を背にする

勇者「魔王寄ってこい」

魔王「お、襲う気じゃないだろうな?」

勇者「いいや……火は使わない。春だろうが夜は冷える」

魔王「………わかった」 すっ

魔王「あったかい!?」

勇者「風の魔法さ………風に当たらないし、温度調整できる。温度は魔力で移動するんだ。まぁ人肌だがなほぼ」

魔王「便利だな………なんだ………人肌も暖かいものなのか………」

勇者「寝ろ……先は長い」

魔王「………いいのか………」

勇者「ああ……おやすみ」脇の剣を確認

魔王「………ふん………すぅすぅ」

勇者「…………じゃぁ俺も仮眠するか」

四周を警戒し
目をつむる

なにか引っ掛かれば風で知らせる

魔方陣を置いてきた

風の魔法は便利だ
離れていても魔方陣を組める

弱点は脳を使いすぎ…………る

勇者「すぅすぅ」



勇者「…………」

馬でゆっくり歩く

魔王「すぅすぅ」

眠り姫を抱きながら

勇者「………」

魔王「んんん………!?」

勇者「おはよう」

魔王「すまない………気持ちよくて長く寝ていたようだ。馬の上だしな………」

勇者「まぁ気持ち良さそうだったし。眠れるときに寝とけ」

魔王「…………何故、お前はそんなにやさしい」

勇者「………………」

魔王「だんまりか」

勇者「………一目惚れじゃだめか」

魔王「一目惚れでそこまでするか?」

勇者「俺は変わり者だぞ。まぁ次の町で占い師がいるし会っていこう」

魔王「占い師?」

勇者「有名な占い師だ。そして俺の始まりでもあるな………色々占って貰ったんだ」

魔王「ふむ。何を占って貰うのだ?」

勇者「目的地」

魔王「んんん?」

魔王(そんなに具体的に占えるものなのか?)

>>159
向こうの魔王も可愛かった
長いのも見てみたいな

>>165

魔法戦士「風属性で頑張る」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1425210725/)
処女作
誤字が多い
構成もくそ
ころころ変わる
読みにくい

町につく
重々しい砦
厚い壁で国民を守っている

魔王「魔物に会わなかったな」

勇者「魔物に会うルートは把握出来てる風で」

砦を潜る
昼間なので解放してるのだろう
交易品を売り

宿屋へ

一室ダブルベット

魔王「勇者謀ったな!?」

勇者「安いんだよ………我慢しろ」

魔王「あれから……襲わないな良いことだが」(どうしてだ?どうして………寂しいっと思うんだ?)

魔王「………く……男だぞ我は」

勇者「ん?まぁ今は女だな」

魔王「………」ゲシゲシ

勇者「いたたた。まぁ時間あるし町を見て行こう‼」

魔王「ふん!」

町は何処とも変わらない壁があり中に複数階家が密集している。大きな道に蜘蛛の目の路地。

しかし大きさは帝国の都市にも及ばない

外は農地が広がっている。ここは帝国の食料を賄っている所だろう。騎士の待合所が多い、魔物を刈るために………農地を守るために

勇者「ここだ」

敷き石路地を進み
小さな魔法店を見つける。

魔王「………すこし……魔力が濃い」

勇者「人が人だからな」

がちゃ

「いらっしゃい」

勇者「占い師のばあちゃん。ひさしぶり」

部屋は魔方などの商品が陳列されている。
本棚が天井まで伸び
ぎっしり詰まっている
だが風の魔法はの物はない

占い師「………来るのわかっとったよクケケケケ」

魔王「???」

占い師「奥にどうぞ。クケケケケ」

魔王「……………大賢者!?」

占い師「わかっちゃうねぇーさすが魔王」

魔王「あわわ……お、恐れ多いです」

勇者「力ついたからわかるよね」

奥へ案内される。小さなテント、中に水晶が煌めく

赤いテントのなかに2人だけしか入れない

占い師「魔王どうぞ。クケケケケ」

勇者「ほら」

魔王「あ、ああ」

テントに入る

水晶に顔が写る
女性の我の顔が

占い師「ふむ」

魔王「?」

占い師「わたしゃ……色々見える。魔王ちゃん、お主………女にならなかったら死んでたね」

魔王「!?」

占い師「それは複数の殺意……幾重にも幾重にも」

占い師「見える。運命とはね………木の枝のように増えていく………でも根から先はみき。そして枝へと進む」

魔王「何が言いたいのです?」

占い師「幹のところで死んでいた。枝に行かず」

魔王「それは………」

占い師「死の運命だった。必然………しかし違うね。幹から別れた………小さい枝が見える」

魔王「…………そうか。やはり」

占い師「敵は多かった。しょうがないね………で私は未来も見えるが完璧じゃない………楽しいね」

魔王「??」

占い師「答えを探しなさい………自分の納得できる」

魔王「?????」

占い師「クケケケケ。終わりだね」

入れ替わり

魔王「わっからん」

勇者「最初はそんなもんさ」

占い師「クケケケケ………面白い面白い」

勇者「満足した?」

占い師「したした………お前さんは枝が無くなったね幹になった………それも太く太く長く長く」

勇者「で……俺らは何処へ行った方がいい?」

占い師「それは秘密じゃ……選択せい」

勇者「ふむ……わかった。ありがとう」

占い師「駄賃はただ。あと魔王ちゃんに一言いっておいてあげる」

勇者「ありがとう」

占い師「…………茨道だ。だが………それを選ぶか」

勇者「そんなの占えばいいじゃないか」

占い師「クケケケケ………必然を打ち破ったくせに」

テントから出る

占い師「魔王ちゃん………勇者についていきなさい………消された過去が追いかけている」

魔王「…………わかりました」

占い師「勇者………頑張るんだよ」

勇者「はい。魔王帰ろう」

魔王「あ、ああ」

宿屋へ帰路

魔王「………なんなのだ?あれ」

勇者「魔王はもし未来が見えたなら何を思う?」

魔王「それは無敵ではないか?しかし一番いい未来を選んで………!?」

勇者「そう………自分の未来は知らない方がいいつまらないらしい。変わりに他人の未来は面白いと聞く」

魔王「何故だ?」

勇者「選ぶのは俺らだからだ。どの道を選んだのかをみて楽しんでいる」

魔王「………なるほどな。で目的地は?」

勇者「東へ来た。もっと東へそこから北へ」

魔王「わかった。任せた参謀」

勇者「任せろ‼」

魔王「我も強くなってギャフンと言わせてやる」

勇者「だな!!…………あっスマン。先に宿屋へ行ってくれ」

魔王「また一人にするのか?」

勇者「しかし……」

魔王「隠し事を増やすな‼我は魔王……受け止められないと思いか?」

勇者「………魔族がいる」

魔王「………どこだ」

勇者「ここから真っ直ぐ。宿屋に」

魔王「………やるのか?」

勇者「ああ……殺る」

魔王「………わかった手伝おう」

勇者「いいのか?魔族だぞ?人型だが」

魔王「あれは人間に偽装しているだけだ………本体は違う」

魔王「それに………情はない」

勇者「わかった。刺客らしいなでも」

ここで消えて貰う

日が暮れた頃
建物のうらへ

勇者「ふぅ………」

空中に指で魔法陣を描く
透明な魔法陣

勇者「風を伝ってなかを見る」

四角い魔法陣が生まれる
そして、写る

魔王「なんだこれは………」

勇者「中の映像」

魔族の2匹が談笑している。

勇者「気付けたのは……占い師の婆さん教えてくれたが。今回だけだろう。魔王、俺が入る話を聞いといてくれ」

がちゃ

「!?」
「!?」

勇者「すいません………何か話を聞きたいのですか?」

「お前は誰だ‼」

勇者「魔族ですよね。占い師から紹介してもらいました」

「………そうか」

「占い師何も言わなかったが………食えない婆さんだ」

勇者「同感。しかし何故ここへ?」

「魔王を探しに」

魔王(刺客か?)

勇者「何故?」

「側近さま首を欲しがっている」

「そうだな………欲しがっている」

勇者「そうか………他に仲間は?……案内するが」

「…………仲間は居るが無視だ」

「先ずは………魔王を見つけたい。いいや占い師の言う通りならこれを」

手紙

勇者「………」(情報を抜いて殺すつもりだったが)

勇者(何か違うようだ)

「………魔王にあったらヨロシク」

「我々はもう帰る。勇者」

勇者「!?」

「食えない婆さんだろ?ククク」

勇者「そうか……いま手紙をみても?」

「結構」

内容は………

勇者「魔王…来い」

魔王「なんだ………殺さないのか」

「!?」

「魔王!?」

「女になっていたと聞いたが………」

魔王「我は元魔王だ。名前はネファとでも呼んでおけ」

勇者「魔王、手紙を」

魔王「ふむ………………四天王が蜂起か」

「はい魔王さま」

「このままでは魔国で内戦が起こります」

魔王「こいつらも敵だったか………我に倒れてほしい者達は」

勇者「………」(魔王が居なくなれば次は自分達か)

「ええ………そこで魔王様が生きているのであれ指示を下さいっという事でした」

魔王「すまぬ……お主らは何者?」

「魔城の騎士団です。側近についてこれない事で解散しました。今は逃亡騎士団です。散り散りに」

魔王「ふむ………指示か」

勇者「お前らの伝達はどうすれば」

伝令が居るわけでもない
遠距離連絡は1日2日かかる
場所が遠ければ遠いほど

「北の国。我らは魔城よりもっと北に集まって住んでいます。故郷がそこです。凍れる谷」

「そこへ来ていただけると幸いです」

魔王「………」

勇者「魔王?」

魔王「わかった。指示は鍛練、故郷を守れ」

「はい!!」

「わかりました‼」

魔王(そうか………近衛兵は……まだ付き従ってくれるかなら………)

魔王「我は今、弱体化している。表へ出れない………凍れる谷か待っていてくれ」

「はい!!お待ちしております‼」

魔王「強くなったら向かう………」

「はい……」

「これで帰れる………」

勇者(疲れてるな………)

魔王「失礼するぞ」

家を出る。宿家か
金はあるのだな

魔王「…………我を待っていてくれるものが」

勇者「よかった」

魔王「ああ………なんだ……お前だけかと思ってたぞ部下は」

勇者「嬉しいことだったのに残念」

魔王「残念がるな………臣下だぞ胸をはれ」

勇者「わかった」

魔王鍛える

魔王「腕立て伏せを………胸が邪魔」

勇者「揉んで脂肪燃やせば?」

魔王「そうか………」むにむに

勇者(役得)

魔王鍛える2

魔王「腹筋‼足を持て………よし剣を重石にして。ふん」

勇者「わかった」

魔王「ん……ん……ん」

勇者「………」じぃー(スカートのなか見放題役得)

魔王鍛える

町から港町への旅の途中

魔王「ファイアートルネード」

魔王「アイストルネード!!」

魔王「勇者!!なんとか中級は習得できた」

勇者「そうか……目立つからその辺にしとけ」

魔王「なに!強くなったのだぞ‼我もビックリだ‼魔方は苦手だったが………こんなに理解が早いと楽しいな…………これならあれを編み出せる‼極められる‼」

勇者「おっ………頑張れ」

魔王「ふふ、もっと誉めろ褒めろ」

勇者「さすが魔王!!俺にできないことを平然とやれるな‼……………ウィンドストーム」

勇者「ファイアーボール」

勇者「混合し、勢いを増せ。ファイアーテンペスト!!」

勇者「初めてにしてはいいかな?真似てみたけど風でも出来るな」

魔王「…………おまえ嫌い」 しゅん

魔王「なんだよ………我より火の扱い上手いじゃないか。昔の我よりも」しゅん

勇者「あっ……いや。俺も手伝うから……な?な?」(可愛いすぎる!!)

魔王「絶対だぞ………」しゅん

一日落ち込んでいた

魔王(まだ………足手まといか………)

港町
帝国は大陸の真ん中である
それの占い師の町からのさらに東に位置する

魔王「なんの匂いだ?」

勇者「磯の臭い。海だよ」

魔王「海………実は初めて見るぞ」

馬の上を乗り出そうとするのを抱き締めて制止させる。

勇者「危ない‼」

魔王「す、すまん///」

勇者「………///」

魔王「………///」(ドキドキするでないか!!)

港町につく
今度はここから船に乗り
帝国領から出るルートもある


残念ながら

港町に入りすぐ
風を巡らし港を見る
盛んな公益を行っている要地には
騎士団の面々が

勇者「会話を聞いてみよう」

風を飛ばす

「港は封鎖終わりました」

「結構。では怪しい二人組みが乗船したら確認を取れ」

「はっ!!」

早馬ですでに手が廻っている

魔王「しまったな……航路は封鎖されたか」

勇者「ああ……それに港町に泊まれないな………全員殺せって言うなよ。100人やっても足りんからな」

魔王「骨が折れる。では………陸路を行こう」

港町で物を買い足し
海岸を馬を休ませるため二人で歩く
この世界に感謝を
綺麗な世界に
そして魔物の強さに
人がほぼ出てこれないため、偵察もいない

魔王「………これが海か」

勇者「そそ、あの先に天皇がいる黄金の国があると言う。刀や俺の父はそこ生まれらしい」

刀とは………この世で一番の切れ味を誇る剣。高級品だが、その物を扱うものは強敵しかいない。
黒騎士団に数人がこれを扱い………切磋琢磨している。

魔王「ん………風が強い」

勇者「海風は強い。大きな魚がうようよ。魚はここで取れる」

魔王「そうだったのだな………知ってはいたが………大きいな………我々が小さく見える」

勇者「小さい。小さいさ」

魔王「うわっ………」

勇者「足もと気を付けろ」

魔王「おそい!!注意が!!」

砂に足をとられ転けた魔王に手を伸ばす

勇者「魔王………」(手が細いな……やはり)

魔王「………」(手が太いな……やはり)

魔王「我は女なのだな………大きいなお前」

勇者「女だな」

魔王「………昔話をしたくなったぞ聞け」

勇者「わかった」

海岸を歩く
海岸が続くまで

魔物は出てくる前に息根を止めている

魔王の語りを邪魔させない

魔王「我は魔王の間何していたか知っておるか?」

勇者「魔国強兵し……戦争の準備を」

魔王「側近の提案だ。我は族長等を屈服させていた力でな」

勇者「知ってる。聞き及んでた屈強な魔王が魔国を一つにする」

魔王「そうだ……半分までは大丈夫だったが反発も強い。だが間違ってはいないと信じている」

勇者「占い師になにか?」

魔王「我は恨みを買いすぎているらしい。側近の指示としても征服したのだからな。それだけしかしてこなかった。わからんからな………力を持っていても。細かな事は気にしないようにしていた」

勇者「………そうか」

魔王「側近の方が魔王に相応しい。そう思ってしまう…………何事も」

勇者「どうだろうな」

勇者「あり場所では魔王は力の象徴であり。従うから守って貰うっという関係もあった」

勇者「魔王に征服され、族長がいなくなったおかけで成長した町もある」

勇者「港は、魔王が強引に進めたから出来た」

勇者「数年でここまでやってるんだ………全てが悪かったわけではない。俺が見てきたんだ」

魔王「……………ありがとう、勇者よ」

勇者「海岸も終わりだ。森に入ろう………魔物を倒しながらな」

二人っきりのお料理

魔物の肉。大きな豚だった。逃げるのを狩り削いだ。魔物が寄ってきたが肉をあげ満足して帰っていく。腹を満たせば狩りをしない

魔王「お前魔物と会話出来るのか?」

勇者「いや、本能だよ。俺は襲ってきたら殺すって目で訴えたから。肉だけあげたら帰っただけ」

魔王「お前………勇者?」

勇者「元勇者」

火をおこし。枝から作った棒で肉を焼いた。味付けは塩のみ

魔王「上手いな」もぐもぐ

勇者「料亭料理ばっかかと思っていたけど大丈夫だよな?」

魔王「ふん。遠征中にそんなのはない。携帯食ばかりだったから」

勇者「もうちょっといるか?」

魔王「大丈夫、ふくれた………優しいな本当に」(いつもいつも………甘えてしまうではないか)

勇者「残った肉は風の魔法で水分を飛ばし干し肉に」

魔王「みるみる萎むな」

勇者「人間でも出来るが………小さくないと魔力が膨大なんだ」

魔王「それで細切れに」

勇者「ああ」

火を消し動き出す

勇者「少し歩いて寝よう」

魔王「なぜ?」

勇者「火を使った。見られてる場合来る魔物が」

魔王「そうかわかった移動しよう」

寝る

魔王「すぅすぅ」

魔王が寝袋に横になっている
俺は木々を背に寝ていた

魔物「」かさかさ

勇者「消えろ。魔王が寝ている」

今さっきとは違った狼だ。
殺意がなく。口を開く

狼「我は人狼だ」

勇者「殺しに来たか魔族」

狼「子が世話になった」

狼「刺客だが見逃してやる。全滅は避けたい」

勇者「…………」

狼「お前は………強い」

勇者「………」

狼「人間の癖に。魔王も恐ろしい臣下を持ったな」

勇者「魔族は腰抜けか?」

狼「種が残るのが我が流儀、半分だけがお前に襲う………またいつか」

闇に消える

勇者「…………」(俺は護りきれるだろうか)

かわいい寝顔を見る

勇者(俺は………本当に護りきれるだろうか)

勇者(殺気だってないからあれだが………本当に…………あっ!?)

海岸を歩いてるときにいた
魔物たちがそう言えば狼だ

あれ

魔族だったか

ほぼ殺してしまった………なるほど敗北宣言ね

帝国領国境
この先から騎士団はいない

そう思っていた

勇者「ちっ!?囲まれた」

魔王「なに………そんなバカな」

勇者「………しまったあの丘に斥候がいる」

森を抜け広い場所に来てしまったのが仇になる
丸見えだ

まだ囲まれていないが……

黒騎士団長「逃げるのは終わりだよ」

魔王「!?」

勇者「はは……隠れていやがったな」

黒騎士団長「ふむ………お前は魔力の使いすぎのようだな。風でも流せばバレなかった。逃亡生活の限界か」

勇者「くっ」

魔王「どう言うことだ‼寝ていただろう‼」

勇者「仮眠だよ……くっそ魔力配分間違えたか………」

黒騎士団長「すまないな帝国の意志だ。勇者………戻ってこればお前だけでも」

勇者「魔王を差し出せと?………すまん帝国を裏切る」

黒騎士団長「そうか」

黒騎士団長が手を上げる

俺はその動作に見覚えがある

丘を見やる

引かれた大きな弓から打ち出されるは
竜を殺すための剛矢
それが魔王の元へ

魔王「!?」

勇者「ぐふっ………丘にいるよな………そりゃ………」

黒騎士団長「!?」

魔王「ユウシャアアアアア!!」

黒騎士団長「お前……やはり」

勇者「くっ………見りゃわか………る」どしゃ

魔王「勇者!!なぜ庇った!!なぜ!!」

黒騎士団長「そうか。お前の想いは伝わった。だが連れていく。引っ捕らえろ死んだままでいいが情で生きたままに」

勇者「さわるんじゃ………ねぇごふ」

槍のような矢が勇者の胸に深々と刺さっている。
背後に貫通しないように手で押さえていたのか皮の手袋がボロボロである

魔王「勇者!!喋るな‼………回復魔法で!!」

黒騎士団長「無駄だ。介錯してあげろ」

「はい」

「お前はこっちにこい」魔王を掴む

魔王「くっ!!離せ‼」

ギュリュン
魔王をつかんでいた手を話す

魔王「!?」

黒騎士団長「くっ……!?」

勇者「くそ、ったれ……」

勇者「道連れだ!!」

勇者が魔方陣を展開する

黒騎士団長「イカロスの翼展開!!逃げる!!」

勇者「絶空」

勇者と魔王の周りが見えなくなる
白い壁が生まれる

勢いよく空気が吹き飛ばされ圧縮され衝撃波を産む

「あがっ!?」

逃げようとも。もがく者がいない

何故なら気絶している
呼吸困難
口の廻りにある空気を奪い
窒息

草も、土も抉れた場所に

魔王と勇者だけが残る

逃げ遅れた黒騎士団の鎧が散乱し
四肢がちぎれた者もいる

矢を撃ちはなった者も

みな、首を押さえて悶え死んだ

魔王「勇者?」

勇者「全部……仕留めたな………魔力練るのに時間がかかる………ごほ」べちゃ

魔王「勇者!!手当てを………抜いてはダメだ血が………止血を」

勇者「………魔王、けが………ない?」

魔王「そんなことより‼手当てを!!どうしよどうすれば助かる‼」

勇者「………」にこ

勇者が横になる

魔王「あっ………やめろよ……おい余を護るって言ったではないか?」

魔王「勇者!!目を開けろ………私は私は……一人は嫌だ‼勇者!!勇者!!!」

連合国。国境の町

勇者「……………」

宿屋に勇者を連れ込み
寝かせる。矢は抜いた。
止血も炎であぶったり
布で押し当てたりした
医者が来て
縫合した。
大穴なので苦労したらしい

医者が言うには生命力が強いらしい
気絶しただけのようだ

化け物じゃないかとも言われたが

嬉しかった

生きてる

また喋られる

しかし………目を覚まさない

回復魔法を教えてもらい治療して居るが一向に目を覚まさない
白い髭の医者もよくわかってないらしい
そんなのが10日たった。

介護するが目を覚まさない

魔王「勇者………そろそろ起きろよ?」

魔王「勇者。最後にあんな笑って倒れたのは許さんぞ………」

勇者「…………」

魔王「勇者待ってるぞ。私は」

宿屋のベットに寝転んでいる彼の口に

魔王「もぐもぐ」

魔王「ん」

肉など噛み砕いた物を与える
ジャガイモやあれもこねる

恥ずかしいとか………関係ない
勇者を助けたい
助けてばっかりなんだ
助けてたい
そんな一心で看病する

魔王「………」(キスなんだろうな………これ)

嬉しくないちっともない
男とキスなんて

だが助かってほしい

初めてこんなに楽しい日々を送れたのは勇者のお陰だ。だからもう一度

がちゃ

占い師「やぁ……きひひひ」

魔王「占い師!?何故ここに‼」

占い師「面白いものを見せてもらってね。黒騎士団に損害多数だってねー何人死んだかね」

魔王「えっと……」

占い師「起きないのだろ?」

魔王「はい………生きてるんですけど。ご飯も食べられる」

占い師「こりゃ……死んでるって勘違いしてるね。暗示みたいな………夢を見ているね過去の自分の」

魔王「どうすれば?」

占い師「魔王ちゃん。勇者をどうしたい?決めるんだ」

魔王「目を覚ましてほしい」

占い師「じゃぁ添い寝して夢に」

占い師「わたしゃーそのために来た。勇者がここで脱落するのはつまらない」

魔王「………こうですか」ぴとっ(暖かい生きてる勇者………)

占い師「そそ、寝たらね夢に繋げるよ………大丈夫、縁は深い」

魔王「…………………」

数分後まどろむ

魔王「………勇者、今行く……………すぅ」

占い師「けけけけ。若いっていいねぇ」

夜更新

勇者の夢の中

過去

占い師「いらっしゃいクケケケケケ」

勇者「占い師バアちゃん噂は聞いてる。占ってほしい……強くなりたい。得意なのは魔法。剣は苦手。黒騎士団に入ってみたい」

占い師「嫌われ黒騎士団かい?」

勇者「おう!!鎧がかっこいいし!!話を聞いたら入ってみたいなって!!………変わった人生送ってみたい」

魔王(勇者の夢の中………過去?)

占い師「変わった人生かい………クケケケケケ」

占い師が水晶を除く

占い師「変わりもんだね。あまのじゃく」

勇者「そりゃ………うん。変わったのが好きだから」

勇者「なんで水晶をどけた?」

占い師「魔法使いなら………ちょっと指南でも。けけけけ」

勇者「下級魔法使い………ここまで来るのは大変だった。商馬車に乗せて貰った」

占い師「四大属性?それとも光かい?闇かい?」

勇者「風…………皆は火と水と土ばかりで。変わりもんだからこれにした」

占い師「ふむ。火に魅了されず風を選ぶか」

勇者「だから困ってる誰もやりたがらない」

占い師「………やめなさい。風は」

勇者「どうして?」

占い師「魔術書もない」

勇者「…………占い師バアちゃんが少し教えてよ?」

占い師「…………絶対悪用しないか占ってからじゃね」

勇者「?」

占い師「風は………恐ろしい」

勇者「………結果は」

占い師「ダメじゃ悪用する未来がある。ダメじゃ」

勇者「………わかった。ばあちゃん占い外れすぎ」

占い師「?」

勇者「風魔法は強い事言ってしまったら頑張ってみたくなるじゃないか………」

占い師「クケケケケケ。食えない少年じゃ」

勇者「また来る!!バアちゃん」ササ

占い師「はいはい………お駄賃は黒騎士団入隊後かね」

魔王(………これは勇者の記憶と占い師賢者の記憶)

勇者が努力し……風の魔法を掴む
風の魔法使いになり
黒騎士団入隊試験で黒騎士団長の目に止まる
圧倒的に勝つからだ

幾重にも重なった魔方陣から放たれる風の矢の威力に

勇者は黒騎士団になるが

ある約束をする

黒騎士団長の部屋で二人は会話をする

黒騎士団長「剣士になりたいと?」

勇者「風の魔法は封印します。二度と使いません」

黒騎士団長「ふん………馬鹿が帝国のために全力を尽くせ」

勇者「風の魔法は危険だ。最後の切り札でいいです。それに………その………剣士格好いいなって隊長の」

黒騎士団長の仮面がずり落ちる
慌ててつけ直す

黒騎士団長「お前は舐めているのか?」

勇者「大真面目です!!だから登録を剣士でお願いします」

黒騎士団長「………ふむ。わかっただが使えないと思ったら直ぐに魔法使いの後方支援職になってもらうからな!!」

勇者「ありがとうございます!!」

入隊試験で話題になっていたため
魔法使いではなく剣士になると言うことは
笑い話になった。同期にも変人、バカ扱いされ
同期にも剣術で負ける。

だが勇者は楽しんでいた。いろいろ挑戦することで飄々としながらも楽しんでいた。

同期を可愛がる先輩に苛め同然の剣術訓練

何度もたたき伏せられたが立ち上がって立ち向かう粘り強さ。

魔王(努力家なのか………粘り強さも………勇者がわかる)

いつしか勇者は色んな人に師事をお願いする。
お酒を持っていったり
お願いを聞いたりして
訓練をお願いする
両手剣使い
刀使い
長剣使い
レイピア、槍、斧、大斧…………
いつしか前線の人達と仲良くなっていた
武器マニアやオタクと努力家の才能もあったのか頭角を現す

その一生懸命が報われる事件が起こる。

同期が決闘を申し込む
同期の先輩方の名誉のためらしい

黒騎士団の中でも派閥がある
勇者を苛めていた勢力が痺れを切らしたのだ
頭角を現したため
出る杭は打たれる

黒騎士団長「決闘は!!膝をつき戦意が失った方の負けである‼」

闘技場で

黒鎧を来た勇者が現れる。武器はない

同期は長剣と盾

黒騎士団長「お前武器は?」

「武器ならここに!!」

「おら!!おれの模擬刀」

「面白いの見せろよ‼若造」

勇者の廻りに各々の武器が転がる。

何個か拾い上げる。短刀だけは腰に刺した

同期「何を………」盾を構え、長剣を突き入れる構え

勇者「えっとオッズは?」

黒騎士団長「お前は5倍」

勇者の派閥は無派閥。向こうは派閥のためだ
魔法使いって言う理由もある

魔王(だが………努力はした!!見てきた!!勝つ!!絶対!!)

私は勇者の物語に入り込む

黒騎士団長「もちろん俺は同期に」

勇者「黒騎士団長が負けを所望ですか?」

黒騎士団長「もちろんお前は魔法使いでいろ」

勇者「なら……余計に勝ちたいですね」

足元の剣を同期に蹴り飛ばし

槍を掴み数歩進み投げる

きんっ

同期「ふん!!」キンッ、キンッ

「こら!!おれの模擬剣!!」

「おお、俺が教えた槍投げ。いいフォームだ」

勇者「おりゃ!!」斧を拾い上げ同期に迫る

接近し振り上げた斧を両手で降り下ろす

がきんっ。盾で受ける。

同期「ぐっ重い‼殺すきか!!」

いなされ斧が避けられる。斧を手放し足元にある刀を拾い上げる。

同期「おりゃ!!」長剣を斧を降り下ろしいなされた所を突き入れられる。

キンッ

同期「おれの突きを合わせた!?」

刀で長剣を弾き体を横にし避ける。

刀を拾えた

勇者「ふぅ」すっ。距離を離す

「あっ……居合い」

「できるのかあいつ?」

「見よう見まねでは?」

同期「………くく」

勇者「ふぅ…………」

「いいじゃないか………まぁまだまだだが」

同期「こけおどし!!」

盾を全面に構え突撃する。

魔王(間合いに入った)

勇者「!」

一の刀

居合いで盾を切る

鈍い音がする。勢いで盾が横の剃れる。

2の刀

突き入れる

同期「ふ!?」かわす

勇者ができるのはここまで、刀を手放し
短刀を構え、無理に避けた体勢の同期に抱き合う距離まで詰める。
短刀で首を撫でる

「つばめ返しは出来ないか………まぁでも」

黒騎士団長「勇者の勝利か」

「やったな!!」
「おれの教えた技使えよ!!」
「刀のつかいはまだだな‼盾を弾くのは具の骨頂だ」

勇者「わぁ!!先輩方集まってダメだし言わないでください‼!!」

勇者が数人に囲まれ、殴られたり、叩かれたりする。
同期は膝をつき悔しがっている。

魔王(やった!!勝った!!)

勇者「先輩方には勝てないですけど………色々使っていけば勝てるかなって」

「そんなことはない」

「そそ」

「しかし、戦場で便利だ」

勇者「ははは……ですね」

勇者が頭角を現すのは先輩と一緒に行動するときだ。先輩に会わせるのがうまい
戦いも前線で一緒に戦う
先輩に付き従う姿は好感が持たれる

黒騎士団長「風の魔法使いをしないか?魔法使い部隊長を作ってもいいんだぞ?」

勇者「いや………先輩方とあそ………一緒がいいです」

黒騎士団長「お前は………いつもおれの提案断るな………お前だけだぞ。変わり者じゃない狂人だ」

勇者「誉め言葉」

黒騎士団長「だが………面白い。狂人こそ黒騎士団である。勇者よ………勇者になってみないか?お前なら」

勇者「断る」

黒騎士団長「そうか………姫様に会えるぞ?姫様もお前が勇者になれば嬉しかろう」

勇者「………あれ?ちょっと苦手だわ。占い師のところへ行ってからだな」

黒騎士団長「ふむ。お前は……占いを信じるのか?」

勇者「信じないけど。教えを戴けたからね」

黒騎士団長「ふむ」

勇者「ちょっと休暇を貰う」

黒騎士団長「書類持ってこい」

勇者「わかった」

魔王(勇者………すごいな………ここまで強いの才もあるな………余計に短刀1本で来たのがおかしいぞ)

占い師町

勇者「ばあちゃん。また来たぞ」

占い師「おや?今回なんだね?武器指南書は要らないだろ」

勇者「あんなの役に立たんかったぞ‼高い買い物だった!!」

占い師「ふぅ……役に立たないのを学んだ。クケケケケケ」

勇者「食えないばあさん」

占い師「食えないのはお互い様ね」


占い師「で、占ってほしいのは何かね?風の魔法使いさん未来の嫁さんかい?」

勇者「お、おう………いや……気分転換で来ただけだし。まぁその色々な道があって困ってる」

占い師「時間をかけて悩めばええ。魔法使いに戻るのも(帝国勢力拡大)そのままで剣士でも(黒騎士団拡大)いっそ………勇者となり仲がいい姫様と遂げればいい(帝王の道が開く)」

勇者「姫騎士様嫌いだわ……なんか……一回わざと負けたのが運の付きだった」

占い師「だが美人じゃ」

勇者「それなんだよなー」

占い師「よし、面白半分でお前の嫁さん占ってやる」

勇者「や、やめろ!!知ったら気まずい‼絶対つまらん‼占い師ばあさん自分で行ってたじゃないか‼」

占い師「クケケケケケ。生反応がいいほれっ!!」

占い師「お前の行う道達の嫁さんもとい愛人?彼女達だ………多いな」

水晶から全員の顔が写し出される

勇者「知った顔がある………恥ずかしいし……こんなの見たら悶々するって」

占い師「姫様も居るの」

魔王(えっと………何故我は!!自分を探すのだ‼違う!!違うぞ!!)

勇者「居るね……大きい」

色々な顔が空中に写る
四角い枠。まるで肖像画が幾重にも並んでいるようだ

姫様が一番大きい

占い師「ふむ。縁は姫が大きいの幸せになりやすい」

勇者「あ………それ聞いたら余計に嫌だわ」

魔王(…………!!)

魔王(しょ、ショックではないぞ‼決してショックではないぞ‼)

勇者「はぁ………姫様が一番か……」ちら

勇者が水晶を見る

勇者「!?」

占い師「ん………ななんだ!!肖像画たちが消えていく‼」

勇者「…………」

占い師「お主‼何をした!!心を閉じたか?」

勇者「………これ」

勇者が指を指す。水晶に

占い師「………なんじゃ?」

占い師「ほう……」

魔王(何が写って?)

占い師「拡大してやろう。本当に小さいの」

水晶から写される
それが大きくなる

占い師「…………」

勇者「誰だろ………この人」

占い師「……この世にはまだ居ない?いや………そんなはずは………未来を見てやろう興味が沸いた」

勇者「………何故……こんなに笑顔が綺麗なんだ…………相手は俺か?」

勇者が胸に手をやる。

占い師「一目惚れかい?」

勇者「そうだな。一目惚れした……それに知りたいこの笑顔が何を考えているか深い笑みだ」

占い師「見てやった茨の道じゃだが決めたのだろう」

勇者「ああ…………誰?」

占い師「………………魔王じゃ」

魔王(!?!?!?)

勇者「魔王……?」

占い師「すまんがわかるのはそれだけ。お主‼一目惚れのせいで未来がみえんなったぞ!!」

勇者「いや……無理だって」

占い師「ふぅ……面白いのお主は」

勇者「魔王か…………決めた」

占い師「………そうか。苦行を行くか狂人」

勇者「俺は………目指す。その場所に、バカにされるだろう。会ったこともない、ただ占いに出ただけ………だが決めたよ。うんストーカーみたいだけどな!!」

魔王(…………勇者の記憶………それじゃ………今まで)

勇者「ロケットペンタンドない?金は出す」

占い師「………ほれ、待っとれ。刻んだ」

勇者「ありがとう」

それを強く握り歩き出す。

協会

勇者が神にロケットペンタンドを握りしめ祈りを捧げる

ステンドグラスからの光が協会を照らす

勇者「…………不義を御許しください」

勇者が立ち上がり
力強く歩き出した。

黒騎士団長の部屋

黒騎士団長「勇者になるから黒騎士団抜けると?」

勇者「はい。お世話になりました」

黒騎士団長「抜ける必要はないぞ………」

勇者「いや……絶対迷惑かかりますので。退職金ください‼」(魔王討伐しないとか怒られる)

黒騎士団長「ふむ………わかった用意して届けされる。姫様も喜ぶだろう」

勇者「姫様は知らない。どうでもいい」

黒騎士団長「なに!?」

黒騎士団長「………姫様は仲がいいではないか?」

勇者「もっと上がいる。もっと綺麗な方が」

黒騎士団長「ふむ。わかった………帰ってこい何時でも」

勇者「ありがとう」(ごめんみんな)

勇者宅

勇者「えっと……イカロスの翼が2個いるか………あのくそったれ南騎士団から盗むか」

勇者「あとは………武器を集めよう。底無しの木箱とか言う宝具も探そう」

勇者「武器は何が好みかな?………一杯揃えてみて受け取ってもらうか。鍛冶屋で名品にしてもらってっと」

勇者「金も要るな………一杯。盗むのも時間かかるし………ダンジョンで探すか」

勇者「風の魔法に頼りっぱなしになるな………パーティ組めないからな」

ダンジョン

底無しの木箱
地下の武器庫のミミックに通ずる
そこで斧を引っ張ってくる
1日一回だけ

勇者「ふん!!」

ゴーレムを叩き潰す。

勇者「じゃぁ………宝石いただこう」

ゴーレムから魔力の宝石を奪う

勇者「これで武器を鍛える金が」

魔王(……………)

名工がいる鍛冶屋

鍛冶屋「兄ちゃんまた来たか?ほれ出来てるぞ。炎のロングソード」

勇者「ありがとう」

鍛冶屋「ありがとうはこっちだお客だからお前は。今度は斧か」

勇者「そう。気分で決めていい」

鍛冶屋「雷でもするか………で何でそんなに集める?」

勇者「プレゼント………相手が結構戦闘好きみたいだから」

鍛冶屋「そうか」

勇者「………ああ」

魔王(……………)

酒場

「パーティ組みませんか?………結構お強いですよね」

勇者「ごめん………一人がいいんだ」

「やめとけ………そこの変人は一人でダンジョンが好きらしい」

「おかしい。いつか死んでしまいますよ?」

勇者「大丈夫………うん………大丈夫」(一人じゃないと出来ないことが多い)

魔王(………)

勇者が全てを捧げる

時間をかけて

用意する

そして………短刀を持って現れたとき

勇者は嬉しかったらしい

場面が変わる

勇者「…………助からねぇなこれ」

深々と刺さった矢

勇者「………まぁ助けたし満足かな」

とことこ

魔王「…………」

勇者「ん?魔王」

魔王「勇者………」

勇者「最後に笑ってくれればよかったのに………すまんかった。護って行けそうにない」

魔王「………ふん!!お前は残念だが死んでいない!!」

勇者「?」

魔王「悪運が強い。お前は生きている‼連れ戻しに来たぞ‼」

勇者「いや………」

魔王「つべこべ言うな‼」

勇者「…………」

魔王「お前の想い………こんなものではないだろう………」

勇者「…………」

魔王「お前!!………我が今、危険だ助けろ」

勇者「!?」

魔王「助けて………勇者」

宿屋(現実世界)

勇者「魔王!!うぐっ………いてぇ」

魔王「…………起きた。安静にしろ」

占い師「長い間夢に繋がってたね」

魔王「………///」(途中からずっと見ていたなんて言えない)

勇者「魔王………あれ?生きてる。てか………なんか焦ったけどなんだ??記憶がない」

魔王「勇者………我は何に見える?」

勇者「魔王」

魔王「勇者ああああ!!」

勇者「いたたたた」

魔王「す、すまん」(何故か……何故か………触れていたい)

勇者「いや……ありがとう。助かった」(この命………魔王のために)

魔王「お、おまえ………す、すこしは休め!!」

勇者「ん?」

占い師「クケケケケケ。そうはいかん………黒騎士団が攻めに来るぞ」

勇者「支度を………ぐっ」

魔王「まだ!!無理だ!!」

勇者「………無理は俺が決める」

がばっ

勇者「………まだ終わってないなら歩き出せる。行くぞ魔王」

魔王「くっ………お前は我を………私を捨てる事は出来ないのか?」(あれを見たあとにこんなことを言う私は酷い)

勇者「出来ない。まだだ。まだ」

勇者「夢は続いている」

町を出た
占い師から旅の携帯食等を貰い旅を続ける

魔王「………勇者大丈夫か?」

勇者「大丈夫………回復魔法を何処で?」

魔王「医者に聞いた………昔では使えなかったが今では」

勇者「少し痛みが和らぐな」

魔王「………」じぃぃ

勇者「なんだ?なにかついてるか?」

魔王「いや………最初襲われたとき………なんでもない」(あれだけ我慢してたんだしょうがない)

魔王「………////」(くっそ……あんなの見るんじゃなかった)

ずっと想って居たことなんて

勇者「…………いつ完治?わかるか?」

魔王「………それはわからない」

勇者「戦闘は無理か」

魔王「私がやる」

勇者「…………わかった無理するなよ」

魔王「いや………お前の方が無理してる」

勇者「なんか優しいが何かあった?」

魔王「何もない!!私の気紛れだ///」


おやすみ

次回から
恋愛していきます

休憩

勇者「くっ!」冷や汗

魔王「勇者………大丈夫か?」

勇者「………痛みだしただけだ」

魔王「まってろ。薬だ飲め」

勇者「うっ………げほげほ。苦いな」

魔王「ちょっと腹を出せ」

魔王が腹に手を当てる
痛みが和らぐ

魔王「…………」

勇者「ふぅ………少し落ち着いた。よく生きてるな俺」

魔王「少し魔族の力を持っとるかもな………私も驚いている。ご飯にしよう」

勇者「俺は……今は無理だな………」

魔王「まて。私を女と思え………男では気持ち悪いだろ」

携帯食料は硬い

口に含み柔らかくする

勇者「!?」

魔王「んっ!」

勇者の口に柔らかくした物を与える

勇者「ん……ごくん。魔王………お前」

魔王「気持ち悪いが諦めろ。悲しいがお前が寝むっている間ずっとやっていてたぞ」

勇者「!?」(唇が柔らかい)

魔王「………あそこまでやってくれたんだ。あれに比べれば全然足りない」

勇者「………ありがとう魔王」

魔王「べ、別に臣下を大事にするためだからな!!」

勇者「知ってる」

魔王「う///」(顔が見れない………)

ラブコメディなのに

コメディがない………

国境を越えた先

連合国一番大きい都市

魔王「よく頑張ったな」

馬「ひひん……ぶるる」

勇者「置いていくか………」

魔王「そうだなここで傷を癒して徒歩で行こう」

ここからは舗装もされていない険しい道が多くなる。馬でも大変な場所が多い
魔物も多い

名残惜しいが馬を売り宿屋に泊まる
物分かりのいい馬だった。危険なときは一人で逃げ。戻ってくる。

宿屋

勇者「先はどんどん魔国に近くなるほど人間が住んでいない………魔物が強いからな。故に連合国最強のスパルタの国がある」

魔王「精鋭の化け物だろ」

勇者「そう個人で戦うなら強い」

魔王「そんなことより包帯を変える」

勇者「すまん」

するするする

魔王「………傷があるが………早いな」

勇者「…………」

魔王「何故だ?こんなに早いのはおかしいぞ?」

勇者「………ダンジョン潜りすぎたな」

魔王「?」

勇者「体が変異してる。魔物に………ダンジョンの主を倒して魂が混ざっているからな」

魔王「そんなことが?」

勇者「出来るらしい………まだ研究中だがな」

魔王「………なんだ魔族になるのか?」

勇者「亞人かな?」

魔王「…………ちょっと怖いな」

勇者「?」

魔王「お前ではなくなるのかなって………」

勇者「そんな事は………ないと思いたいな」

魔王「そうだな…………」

勇者「…………」

魔王「…………」

勇者「あ、そうだ」

魔王「あ、あの」

魔王「…………」

勇者「…………」

魔王「先どうぞ」

勇者「いやいや………どうぞ?」

魔王「………くすっ」

勇者「………はははは」

魔王「じゃぁどうぞ」

勇者「うん」

勇者「お前は………男に戻りたいか?」

魔王「…………そうだな」(足で纏いは嫌だ)

勇者「そうか………これ。黙っていたんだが」

木箱から何かビンを取り出す。

勇者「姪なしの神薬。全てを癒す。呪いも、何もかも………お前にあげるよ。男に戻れる筈」

魔王「………なぜ、いままで」

勇者「女のお前がいいなって………でもやっぱお前の願いなら飲め」

魔王「…………」(飲んだら戻れる)

魔王「………保留で………今の姿もいいかなって」

魔王(なんか………………忘れたくない。男に戻ったとき………忘れそうだ………今までのこと)

勇者「そうか?………まぁ好きにすればいい」

勇者が笑う。その顔を見つめる。

魔王「あの………聞きたいことがある」(かっこいいと思う。男である私も勇者を)

勇者「ん?」

魔王「そのロケットペンタンド………中身を」

勇者「…………いつかな」

魔王「………またそれか」

勇者「?」

魔王「なんでもない」(何故……もっと想いを言わない………知ってるんだぞ)

勇者「まぁいいか」

魔王「…………」

気になる

気になる

我は
私は

勇者が

気になる

連合国は帝国とは違い
民主制をとっている

故に決定が遅いが間違いが少ない

着実に勢力を上げている

砦に守られた町の中で
久しぶりに羽を伸ばす

刺客は居るが………

魔王「勇者、少し楽しもう」

勇者「何を?」

魔王「何か………根が詰まってる気がするぞ、お主」

勇者「そりゃ………ね」

魔王「そこでた。何かしたいことをしてみるってどうだろうか?」

勇者「今してる」

魔王「堅物!!それから離れろ‼私関係ない」

勇者「??」

魔王「あっ……なんでもない」(魔王を護るがしたいことって言うんだろ………知ってる)

「へい!!カップルさん!!見ていきなよ‼」

魔王「か、カップル等では」

勇者「そうです」

「そうなのか?………しかし近いじゃぁねぇか」

魔王「離れろ」

勇者「わかった」

離れて歩く

魔王(咄嗟に恥ずかしくて離れてしまった………ん?あれは…………)

勇者「あれ?魔王?」

すたたた

魔王「すまない買い物していた」

勇者「?」

魔王「……詮索するな」

勇者「わかった」



大分傷が癒えた
勇者だからとかじゃない
魂を吸い魔力を上げた代償
デーモンに少しだけ変わってしまった
穢れが増えたのだ

勇者「………」

宿屋の屋上
今日は風が心地いい
月明かりの下屋根に転がる

胸にあるロケットペンタンドを見る

魔王の肖像画
刻んでもらった過去
会う前に見た彼女の笑顔を思い出すために

あのときは………俺にとって衝撃だった。
金色のウェーブのかかった紫の瞳
凛々しき顔が変わる優しい笑み

心を奪われた

あの後は一杯夢は見た!!

夢で………どこかの部屋で笑みの彼女を見る
手を伸ばした瞬間俺はいつも目が覚める

起きた後に伸ばした手を何度も見ることが多かった

掴めない、余計に焦がれてしまう

そして。魔王を探した。勇者になって。

ネファと言う名前の魔王を

勇者「………ただ我慢できなかったのはいけないよな……何度も襲って………あーあ汚点だわ」

魔王「勇者………お前……まだ傷が完治してないのにこんなところで………」

勇者「風が感じれていいんだよ」

魔王「………お隣いいか?」

勇者「ん?………さむいぞ?」

春が終わるといいながらも北に進んでるため
女性の体では冷えるのでは?

魔王「………女扱いするでない」

勇者「久しぶりに聞いた」

魔王がとなりに座る

魔王「………」ぶる

勇者「強情だなー」だき

魔王「………」

勇者「暖かいな………お前」

魔王「そうか………お前はいつまで私になにも言わないんだ?」

勇者「………なんでだろうな」

魔王「我が男だからか?」

勇者「違う………関係ないから」

魔王「………勇者………これを飲め。我…………私も飲む」

勇者「………!?」

魔王「自白薬。数分だけ嘘が言えなくなる」

勇者「おまえ!!こんな高価なのどうやって‼」

魔王「物々交換………おまえのくれた薬」

勇者「なっ!?お前あれは高価なもんとかじゃなくて………宝の類い………男に確実に」

魔王「黙れ………」

勇者「………」

魔王「んん」ごくっ

魔王が1本飲む

魔王「………勇者」

勇者「魔王……いったい何を」

魔王「もう男はどうでもいい。我は女であろうと男であろうと魔王である。ただ…………」

魔王「今の記憶が………女になっておまえと一緒にいる記憶が…………男ときより大事になっている」

魔王「……………占い師にな過去。見せてもらった」

魔王「…………そんなの知ったら…………気安く男になんか戻れない!!!」

勇者「あのばばぁ!」

魔王「………勇者。私は知っている。そのロケットペンダント………私の肖像画なのだろう?」

勇者「…………」

魔王「飲まないか………ん」口に含み

勢いよく

勇者「んぐ!?」ごくん

魔王「忘れたか………口移しは慣れてる。気持ち悪い何て嘘だ…………何故か………おまえだけに対しては………心が………跳ね上がってる」

勇者「魔王………俺は別に………」

魔王「勇者………我の事。私の事を全て話してくれ…………夢で見たけど勇者の口から聞きたい!!」

魔王「聞きたいんだ!!………自分はそんな人生送ってこれなかったから………羨ましいし………その………辿って来た道を棄てるなんて………バカだし」

魔王「すまん………何が言いたいか………わかんない」

勇者「……………ふぅ何処から話そうか?」

魔王「わかった………想い………想いを………知りたい」

勇者「…………愛してる」

魔王「!?」

勇者「ずっと前から。君が知らない時から」

魔王「…………」

勇者「何処まで見たか知らないが………占い師の水晶に君の笑顔が写った………一目で心を奪われた笑顔だった………」

勇者「色々な想い、綺麗だった」

勇者「そこから俺は…………君を求めた」

勇者「気を引くために武器を集めた」

魔王「知っている。いい剣を頂いた」

勇者「強くなるため無茶をした」

魔王「知っている。ダンジョン一人で攻略して」

勇者「色々な事をした」

魔王「…………1ついい?なぜそこまで?」

勇者「ん?」

魔王「笑顔1つで………そこまで」

勇者「そこまでする。俺は変わっている。何故か全てを捧げてもその笑顔を見たかった。魔王が世界から殺されようとしても………幸せになってほしかった」

魔王「世界から?ど、どういうことだ?」

勇者「帝国、連合国は勇者に魔王暗殺を言い渡し。魔王崩御後戦争…………側近は魔王を利用し、全ての罪を魔王に被せ………英雄の魔王として君臨戦争を望んだ。そんなの………認められるか‼」

一途な勇者カッコいいな

勇者が強く抱き締める
痛いほどに

魔王「勇者?」

勇者「魔王は魔王なりに努力していた。なのにそんな結末………認められないいいや………惚れた女性が不幸になるなんて認めない!!俺が」

我慢した思いが口に出ている

勇者「俺は……男だ。騎士だ。惚れた女性を護るぐらいしたい‼狂人でも愛してる気持ちはある」

魔王「…………」目を瞑る

心地いい、安心する。しかし

魔王「私がいれば………不幸になる。色々な可能性があった。才能もあった。それを私一人にために棒に振るのはやめてほしい」

勇者「嫌だ‼」

勇者「俺はこの想いを貫く」

魔王「………」

あら

荒々しい風を思わせる

勇者「魔王!!俺はお前のために!!全てを捧げる!!」

魔王「全てを!?」

勇者「全てを……辿って来た道。輝かしい未来も全部。お前が笑えるように………あの笑顔が見れる未来を作るために捧げる」

魔王「……………いいの?」

勇者「くどい!!…………俺だけの姫様なんだよ………君はもう」

勇者「だから一言言ってくれるだけでいい」

魔王「うぐ……ううううう………ひっく」(こんな………こんな一途見せられたら………男なんか関係ない………女でいたい……勇者のために)

勇者「…………すまん………言い過ぎた」

魔王「ひっく………勇者………後悔するなよ‼………ひっく」

勇者「しない、泣くな魔王だろ」

勇者が涙を拭う

魔王「うっ…女だからいい………勇者」




魔王「私を護って勇者」





勇者「この命に賭けて」

次回

相思相愛になった二人
苦難は続く

人間側の勇者が襲う

寝室

抱き合う二人

勇者「おやすみ魔王………」

魔王「ああ、おやすみ………女らしくできないけど………ごめん」

勇者「いいよ。魔王を愛してる」

魔王「バイ………でも、ありがとう」(勇者が私を女にする。でも………幸せにしてくれるって信じてる………勇者)

>>291

一途だけど
他から見れば結構狂った人

でも一途なため
心を奪われた魔王

酒場

魔王「あんまり飲むなよ。嗜む程度にしとけよ」

勇者「心配?」

魔王「あ、当たり前じゃないか///風穴空いてたんだぞ?臓器だってまだ傷が」

勇者「酒は万病の薬」

魔王「ダメなやつのセリフだ。その一杯だけな」

勇者「ああ……」

ことっ
ツマミ

勇者「ん?」

マスター「サービスだよ………いい奥さんだ泣かしちゃいけねーぜ?」

勇者「どうも」

魔王「奥さんではない////」

勇者「魔王………俺の過去何処まで見たんだ?詳しく」

魔王「黒木騎士団に憧れる所から」

勇者「さ、最初だな。恥ずかしい」

魔王「恥ずかしい事はない物だった」

勇者「誉められても恥ずかしぃなぁ」

魔王「にしても刺客が居ないな」

勇者「いる。いまこの酒場に」

魔王「な、なに」

勇者「騎士団には影と言う者たちがいる」

隠密、暗殺などを専門とする者たちだ

魔王「………逃げよう」

勇者「ああ。表からな」

勇者立ち上がりお金を置く

勇者「ありがとう」

マスター「…………ああ」

店からでる

その瞬間

勇者「音無、光無」

私たちは消える

周りから見えなくなる

勇者の魔法は………異常

故に

勇者「魔王を護れる魔法」

魔王「暗殺に向いてる………勇者らしくないぞ」

勇者「元勇者だから」

魔王「くすくす」

背後で焦っている者たちを見ながら宿屋へ戻っていく

魔王「風の魔法バカにできないな」

勇者「だろ?………大気を通るから光も音も操れる。バレていなければ相手を無効化しやすい。弱点は頭が凄く使うため痛くなる」

魔王「………しかしあんなにも刺客が」

勇者「外は魔族の刺客。町の中は人間の刺客。モテるな」

魔王「嬉しくない」

勇者「でっ………そろそろ出よう次の町へ」

宿屋へ帰らず(待ち伏せ警戒)
必要なものを揃える

そして

連合国の町を出た

魔王「………魔王の城へ行く前に凍れる谷へ行きたい」

勇者「わかった。魔王城を避けて行くか」

魔王「お前、どうやって魔国の町に?」

勇者「知らんかもしれんが交易商は人間もいる。普通さ」

魔王「ふむ………人間も居るのだな」

勇者「まぁ影が多いけどな」

魔王「知らなくてよかった」

勇者「そう言うな」

道が舗装されていないところを歩く

旅の途中

勇者「ん………川がある。水の音がある」

魔王「聞こえないが?」

勇者「ついてこい」

勇者についていく
川が確かに通っていた
前の町で買った地図に記載されている
下れば町があるらしい

上流は険しい山々が見える

勇者「わたる先にずっと行ったところに町がある」川にはいる。流れは穏やか

勇者「上流もそんなに水量がない。はいお手を拝借。岩を辿って向こうまで」

魔王「勇者、そんなことしなくてもお前がずぶ濡れじゃないか‼」

勇者「もう手遅れ………姫様」

魔王「うぐっ……女扱いは慣れぬぞ」手をとってもらう

勇者「…………」川に入り魔王のための支持になる

魔王「………あっ!?」

ツル

バシャン

勇者「魔王!!大丈夫か?」手を引き。魔王を抱き止める

魔王「………すまん。濡れてしまった。でも………勇者っと一緒でびしゃびしゃだ」

勇者「う、うぐ」(可愛い………)

渡った
濡れた服、皮鎧が重たい

乾かすことになった
ついでに洗濯し体も綺麗にする

魔王「こっちを見るなよ」

服を脱ぐ

勇者「わかった」

魔王「…………///」するする(なんで………こんなに恥ずかしいんだ………下着姿でも………大丈夫だったのに)

安価>>309以降

書いてほしいこと

刺客

ここまで思ってもらえるなら自分の性別なんてどうでもよくなってもしょうがないね
書いてほしいことってかスライム化とかじゃなく美少女化の毒を選んだのは側近の趣味なのかが気になる

>>311

弱体化のため
魔王を倒したっと言う事をしたかった
勇者の隙をついて弱体化
下剋上

魔王「少し水浴びする。乾くか?」

勇者「得意分野」

魔王「では………あの大きな石の裏で」

石の裏にまわる

勇者(周囲に風を巡らせる)

周りの視界が脳に入ってくる
怪しいものはいない

綺麗な金色の長い髪を洗っている。
白いきめ細かい肌

勇者(覗きだな……これ)

大気を伝って見る
魔王を

魔王「ふふふん………」つるん

魔王「あっ」ばしゃん

魔王「ぼごぼご」

勇者「!?」

魔王が転けて溺れる。浅くても溺れる事があることを思い出す。

勇者「魔王!?」急いでまわる

がばっ

魔王「つかまえた」だきっ

正面から勢いよく抱きつかれる
柔らかい前よりもっと

勇者「えっえっ?」

魔王「驚いた?」

勇者「わざと………ビックリした」

魔王「覗いてたでしょ?………ちょっとイタズラしたく………なちゃった。やっぱり恥ずかしい同姓だったのに裸が」

魔王が下を向く
あまりのかわいさに
手を腰に回す

力をいれてしまえばすぐに折れてしまいそうな細い腰

開いた手で頬を触る

顔をこっちに向けさせる

魔王「…………キスするの?」

勇者「ああ」

魔王「まって……心の準備が」

勇者「口移し慣れてるって言ったよな」

魔王「あのときは!!一生懸命で……その……///」

魔王横に顔を逃げる

勇者「目を瞑って」

魔王「ん!!」

魔王が目を固くつむる

顎に手を触れキスがしやすい位置へ

勇者「………綺麗だ魔王」

魔王「んん………早くして………恥ずかしいよ」

勇者「ああ」

綺麗な紅に自分のを合わせた。

旅の途中

勇者「そそ……それが基本になる風の魔法の」

魔王「ほうほう。ウィンドショット!!」

私は風の魔法を教えてもらっていた
思った異常に風を生むのは簡単だったが
その先は非常に大変だった

魔王「魔力を流して操るって………空気って色々なものが含んでるから難しい」

勇者「それに慣れるのに凄くかかる。操るのは空気を理解しなくちゃいけないからな。動かすなら簡単だが固定等は脳を圧迫する」

魔王「疲れるねこれ。魔方陣だけじゃだめだし。でも音とか分かりやすい………振動してるんだね」

勇者「そう、波だ。光も」

魔王「あーあーあ……」

勇者「おっ?音を消したか」

魔王「これだけは出来そう」

音を他の波にかえる
熱や
光に

魔王「後は闇かな試してないのは」

勇者「いつ光を試したんだ?土は失敗してたし」

魔王「勇者を癒すための回復魔法がそれだよ?」

勇者「魔王……らしくない」

魔王「元魔王なんです」

勇者「ふっ……はははは」

魔王「くすくす」

小さい町

連合国連絡用の小さな町に入る
規模が本当に小さく
砦がなければただの村とも言える

この村とも言える町の先には都市がある
それでも連合国では小さい方だ。

勇者「ふぅ……久しぶりの宿だな」

魔王「そうだな」

勇者「後どれくらいかな?」

魔王「夏が過ぎた辺りだろう到着は」

勇者「そうだよな夏だよな」

光と熱は風の魔法で調整し快適に過ごせてい
る。この部屋もよどんだ空気は窓から交換した

勇者「夏か………」

魔王「お前は本当に便利だな涼しい。だから」

ぴとっ

魔王「くっついても暑くない」

勇者「本当に……ベタ惚れだな」

魔王「ち、ちがうぞ!!勇者の方が惚れている!!私はその一途に答えているだけだ///」

勇者「………可愛いところ。すまん」

勇者「緊急事態だ」

魔王「?」

魔王「うっ………これは」

血だまりが出来ていた

中央道路

人々がズタズタに引き裂かれて
誰が誰の部位がわからないほど
千切れている

勇者「………生暖かい」

魔王「いったい何が?」

人々が集まっている
各々の知り合いだろうか?
泣くもの
憤るもの

惨劇に
言葉を失ったもの

勇者「……綺麗に微塵切りすぎる」

魔王「刺客か?」

勇者「快楽殺人だこれは」

>>324
芯に男の強さが残ってる的な印象
男と女のいいとこ取りとか弱体化どころか進化だよ俺もこの子欲しい

魔王「………まさかな……」

勇者「なにか心当たりが?」

魔王「少し」

「君たち旅人かい!!君たちがやったんじゃないだろうね‼」

ある一人の小太りの男が近付いてくる
最低限の装備を身に着けており
名札もついている。
きっとこの村のような場所の自警団だろう

「君たちご同行お願いしてもいいですか?」

怪しまれている

勇者「はい、わかりました」

キラリ

勇者「!?」

魔王「!?」

勇者「逃げろ魔王!!」後方に飛ぶ

魔王も同じように後方に飛ぶ

「君たち!!逃げる気かね………」

しゅんっ

しゅん

「あれ?なんで」

ばしゅん!!

「ワシの体が見える」

勇者「…………罠か‼」

男の首が体から離れ転がる

「きゃああああ!!」
「うわああ」
「ひっ!?にげ」

バタッバタッバタッ

人々が

切り刻まれる

勇者「鋼糸」

魔王「………ええ、勇者」

血が触れ
目視出来るようになる
幾重にも重なった鋼糸

魔王「四天王の一人………ラクネラ。蜘蛛人族です」(勘が戻ってる。瞬発も……力はないけど軽いくなったから動きやすい)

勇者「鋼糸使いは知ってるが………ここまでとは」(風で確認できた限りが………村全体に用意されてる。どうするか………あの蜘蛛女のような姿がアラクネか)

????「ふふふ」

かさっかさっ

魔王「アラクネ」

アラクネ「あら?私を知ってる?娘さん。勇者の隣……ああ、あなたが元魔王ね。可愛くなって」

勇者(魔王の顔はわかってないのか?俺が目印か)

男から女になったんだ
わからなくて無理はない
わからないから無差別だったのもあった

>>325

???「やらない。触れさせない」

勇者(窒息が聞かないだろうなこいつ………魔族は人間と違うからな。狼は犬と同じと思っていたが蜘蛛はわからんぞ)

アラクネ「ふふふ、側近様の愛は私の物ね」

魔王「愛?」

アラクネ「あなたの首を持っていく事で側近様の寵愛を受ける事が出来るのよ?愛は無くても種族的に繁栄を約束されれるわ」

勇者「ベラベラ喋って大丈夫か?」(窒息は小型じゃないと無理だし………武器は短刀。きつい)

魔王『………勇者………聞こえる?』

勇者『聞こえる。風の魔法の初歩か』

魔王『相手に聞かれず。打ち合わせが出来るね…………私にはこれだけしか無理………………そんなことよりどうする?』

窒息は無理だと説明
窒息が出来る大きさは人程度と
空気に依存するもの
動きが緩慢なもの
無機物以外
になる。距離的なのもある距離を伸ばすには詠唱と時間が必要

アラクネ「なにこそこそしてるの?」かさかさ

アラクネ「まぁ死になさい!!」

網目の鋼糸が通路を埋め。切り刻もうとする
家もズタズタに引き裂かれ
重力で自壊

魔王「勇者」

勇者「魔王」

魔王が前にたち剣を抜く
網目のような鋼糸を垂直に、叩き切る
切っ先に炎が吹き出る

アラクネ「あら…………厄介ね。切れるとは」

魔王「四天王アラクネ。我が相手をしよう」

剣を納め。魔法を唱える

魔王「ファイアソード!!」

右手に3つ炎の剣が指の間に生まれ
それを投げる

アラクネ「ふん」

3つとも鋼糸の阻まれる

魔王「………」(やはり………私は魔力が強くなっている)

魔王「ファイアソード!!アイシクルエッジ!!」

右手に炎の剣3本と左手に氷の剣を3本作り
投げる。

そして。また作り投げる。

アラクネ「くぅ………しつこいわね‼あなた魔法が得意になったわね」

魔王「そうだね」

アラクネ「だが!!」

魔王の背後から鋼糸が襲う

魔王「やぁあああ!!」

炎の剣が纏まり炎の剣が増大
横殴り
鋼糸を吹き飛ばす

アラクネ「…………」(どうしましょうか?)

アラクネ(剣で切られる。遠距離から攻撃が厚い………しかし……魔王。近距離は恐ろしい)

アラクネ「……無限の惨殺空間!!」

魔王「来たな!!」

全方位から鋼糸が束になり
襲ってくる

魔王「カイザーフェニックス!!そして………」

魔王「ブルーバード!!」

右手で放たれた火の鳥
左手で放たれた氷の鳥

氷の鳥が背後の鋼糸を凍らせ
火の鳥は目の前の鋼糸を吹き飛ばしながらアラクネに迫る

火の鳥の逃げ道に体を滑り込ませる

アラクネ「!!」(な、なに!?)

魔王(やっぱり前より魔法が上手くなった!?魔力が減らない!!)

アラクネが厚く鋼糸を束にし盾にする。

アラクネ「……ふん!!めんどくさいわ」

アラクネが建物に飛び、鋭い足を使い空に向かってジャンプする

3回ジャンプしたのち
宙に吊り下がる
蜘蛛が糸を垂らしているように

町の上部全てに鋼糸の壁ができる。
光が防がれていく

アラクネ「まちごと押し潰す。何度も何度もお前がズタズタになるまでな!!魔王!!」

魔王「………」にっこり

アラクネ「???」

アラクネは気が付かなかった魔王の隣の勇者が一歩も動いていないことを

アラクネは気が付かなかった
幾つか鋼糸が切れていることを

アラクネは気が付かなかった

勇者が風の魔法使いだってことを

勇者「………」ぶわっ

アラクネ「!?」

アラクネは天井となった鋼糸の上に逆さにいる
その真横から勇者が現れる。

極太い鉄塊の剣を持って

振り抜かれる

ぼごっ
鎧の上から
叩き潰され
人間に近い部分がくの字になる

アラクネ「かっは…………ちっ!!」

アラクネ「鋼糸の糸を伸ばし、体を動かし距離をとろうと……」

ぷつん

アラクネ「鋼糸が!?」

ドシャアアアアン

糸が切れ地面に叩きつけられる

勇者「………」木箱手を入れる

アラクネの真上に位置を取り落ちながら引き抜く

ツヴァイハンダーを真下に向けながら

アラクネ「!?」

じゅぶっっずぶぶぶぶ

蜘蛛の尻尾の部分に深く突き刺さり
地面に縫い付ける

アラクネ「ぎゃああああああああ!」

魔王「……」剣を抜く

勇者「………」腹の上から落ちてきたグレードソードを掴み

二人で足を8本全部叩いて切る
腕も
何もかも
アラクネを

全力で無力にした。

アラクネ「ぎゃああああああ」

叫ぶ
悲痛に

魔王「……さすが我が認めた者だ」

勇者「魔王もお見事。魔法上手いじゃないか」

魔王「そうだな………。ふぅ…………私は勇者のその荒々しく力強い攻撃はいいなって思った。格好いい!!………私が男だったときより絶対強いよ‼」ぴょんぴょん

勇者「はは」

勇者「そこまでじゃないよ」

魔王「空中戦出来るのはすでに一歩前だ」

アラクネ「………く、くそ殺してやる殺してやる!!」メキメキ

勇者「あっと止め」グレードソードで頭を叩き潰す

魔王「恐ろしいのが来たね……四天王か……」

勇者「きっとこいつ四天王でも最弱なんだよ」

魔王「…………」(そうだったっけ?)

アラクネ「………」

色々な死体が転がっていても彼らは平静で居られる。幾多の戦場を戦ってきたためだ

魔王「勇者が何したか実は未だにわからない」

勇者「幻影。大気の足場作製。底無しの木箱に大気を魔力変換して使用。鋼糸をサビさせた。魔力で強化しようと材質が脆くない応力も破断も低くなれば簡単に切り落とせる。細いから尚更酸化しやすかった」

魔王「それで簡単に」

勇者「そうだ………そしてもう町を出よう」

魔王「………そうだな」

勇者「目立ちすぎた」

魔王城

四天王の間

??1「アラクネがやられたみたいだな。宝石が色を失った」

??2「………」

??3「………あ、あいつは四天王。さ、最弱」ガクブル

??1「無理するな。四天王最強があっさり殺られるとは」

??2「鋼糸の罠をどうやって切り抜けたのか………」

??3「あいつは一人じゃないと巻き込まれるレベルだったのが弱点だった……恐ろしい」ガクブル

??1「一人で戦うな………会議は終わる以上解散!!」

ロード画面

底無しの木箱

よく深き人間の成れの果てでありミミックになる
その腹のなかは幾多の名品が納められると言う

使うには使用者の魔力を犠牲とする

ロード中


ツヴァイバンダー

両手剣
騎馬の上から相手を切る武器であり、長い

グレードソード

鉄塊をそのまま剣の形にしたような形状
切ると言うより叩き切る。潰す武器である。
鎧の上からでも大きな威力が期待できる

ドラゴンの雛の話

あれから直ぐに旅たち
連合国一国の都市に来た

非常に魔国に近付いている

宿屋に荷物を下ろし
途中で魔物を刈ったので
その毛皮を売る
そして
酒場によった

刺客はいてもいなくても
殺すだけなので関係無くなってきた

酒場

魔王「………おいちい」

勇者「あんまり飲むなよ」

魔王「なぁんでぇ?」

勇者「あっ手遅れ」

魔王「手遅れにゃの」

勇者「まったく……甘えん坊だな」

魔王「あまぇえるにょ」

「おら!!てめぇみたいなガキがいっちょまえに酒なんかのんでんじゃねーよ」

勇者「ん?」

???「別に君たちは関係ないでしょ。成人してます」

「ああ?お前。ちげーんだよ横取りしただろ?」

???「知りません」

男の子が大人に絡まれている

勇者「………へい!!」

男の子に俺は絡む

勇者「おじさんすいません知り合いが悪さしたみたいで行くぞおい」

男の子が怪訝な顔をする

「ああ?兄ちゃんこっちは……………」ぱくぱくぱく(無音)

???「………行きましょうお兄さん。お買い上げありがとう。僕を」

勇者(あっ少年婦………だったのか)

酒場の裏

男の子が背中の剣を後方に置いて話をする。
敵意はない。

ショタ「こんにちは。勇者さん。竜人のショタです。耳がいいんです。会話聞こえてました」

勇者「う、うん少年婦じゃないよね」

ショタ「はい。違いrます僕はノーマルです。今さっきありがとうございました。何故僕に?」

勇者「ああ、魔族だったから刺客か?って思ってたんだが」

ショタ「違います。お尋ね者ですか?」

勇者「そ、そうだな………なんだ違うのか」

ショタ「はい………違いsm bっ」

ショタ「!?」

魔王「なーに勇者この子ぉー」だきっ

勇者「出来上がってる。すまん、なんか話があるみたいだが今日は無理だ」

魔王「おえぇ」

ショタ「は、はい。わかりました‼」逃げる

魔王「気持ち悪い」

勇者「のみすぎ」

勇者(あの身のこなし………出来るな)

ショタ(………あの勇者さん。なにか爪を隠してる。勘だけど)

魔王「勇者~~だっこ~~~」

勇者「はい」

魔王「へへへ~」

次の日

魔王「…………我はいったい」

勇者「のみすぎ」

魔王「…………頭がいたい」

勇者「のみすぎ」

魔王「昨日、勇者にあんなことやそんなことを言った気がする」

勇者「言ってた………好きだ。愛してるだ………お前は自分をもっと大切にしろだとか」

魔王「だ、だまって///」

勇者「はい」

少しは観光

商店街

勇者「必要なものは買った」

商人「さぁさぁ!!みんな!!目玉商品だよ!!よったよった!!」

勇者「?」

馬車に引かれた檻が見える

魔王「あれは………」

檻に目が行くが人だかりで見えない

勇者「魔法で見る。お前も見れるようここに写すよ」

映る

緑色のドラゴンの雛が

魔王「ドラゴンの雛。珍しいな」

勇者「そうだな」

今はその程度の認識だった

宿屋

キィイイイイイイイイン

勇者&魔王「!?!?!?」

宿屋でいちゃついていると高周波な音が耳に入る

勇者「いったい……なんだ?」魔王を抱き締める

魔王「勇者。どさくさにくっつくな」

ガオオオオオオン

魔王「なっ!?」

勇者「今の咆哮は!!」

宿屋をでる
人だかりで
逃げ惑う人々

空に2頭

魔物のグリーンドラゴンが飛んでいる。

魔王「刺客か……竜人の」

勇者「わからん」

ショタ「違います」

背後から聞き覚えの声が

魔王「誰だ!!」

勇者「昨日、出会ったじゃないか。ショタだよ竜人の」

ショタ「どうもショタです。あれは竜人じゃない魔物の方だ」

魔王「何故ここに………」

ショタ「馬鹿の商人が子供を盗んだからです」剣を構える

ショタ「魔王さん。勇者さん。お強いですよね?」

魔王「勇者は強いぞ!!なんたって我の臣下だからな‼」

ショタ「じゃぁ………その。お願いしてもいいですか?」

ショタ「一匹殺さずに押さえるだけ。一匹は僕が相手をします。魔王さんお願いがあります‼」

魔王「我に命令するな。だが………聞いてやろう。なんだ?」

ショタ「商人探してドラゴンの雛を返すんです」

勇者「ああ……それなら」地図を広げる

勇者「ここにいる。魔王」

魔王「ふむわかった」

ショタ「わかるんですか‼場所!!」

魔王「まぁな!!」胸を張る

勇者「じゃぁ………魔王命令くれ」

魔王「………そうか、そうだな」

魔王「騎士の誉れはドラゴン退治だ‼だがいたぶって追い返せ勇者」

勇者「御意………行くぞショタ」

ショタ「ありがとうございます」

魔王「………死なず、抱き締めに帰ってこい」

勇者「ああ!!」

ショタ「///」(ラブラブいいなぁ……僕もあの人といつか)

ドラゴン雄「ぐわあああ!!」

ドラゴン雄が火を吹く

ショタ「竜化!!」剣を投げる

ショタが白い霧に包まれたあと現れる

翼と手が同化し尻尾が長い
ドラゴン雄より小さい生き物

ワイバーンに

ショタ「ガアアア!!」

口で剣を轡える

ドラゴン雄「があああ!!」

ショタ(おちょくってやる)

空中を歩く

ドラゴン雌「ガアアアアアオオオオオン」

勇者「ウィンドアロー!!」

べん(固い鱗に触れるだけ)

勇者「………おお怖」

ドラゴンがこっちを向き直る。翼の風当たりが強くなる

勇者「お前の相手は俺だ」

ドラゴン雌「ぐわ」

火を放つ

ドラゴン雌「…………きゅ?………!?」

勇者「へぇー魔物でもビックリするんだ防がれると」

ドラゴン雌「ぐわっ!!」大きく口を明け噛み砕こうと迫る

勇者(魔王早くしてくれよ………殺すなら容易いかもだが惹き付けるのは辛いぞ)

道路の真ん中で
檻が立ち往生していた

魔王「あった……」きょろきょろ

屋根を伝って布を被せている檻の上に
ドラゴンのひなが檻の隅へ移動するのが伝わる

商人「にげ!!逃げるんだ!!そこをどけ」

道行く人々を罵倒する。忙しいため私に気付いてない

魔王「ふぅ……頑張れ私の剣」

錠前を剣で切り落とす

魔王「やっぱり名品だ」

檻の中に

ドラゴンの雛「くわっ!!ぐあああああ」

魔王「…………どうやって親元まで………」

ドラゴンの雛がビクビクしながら尻尾で攻撃してくる

べしん

魔王「いたっ………つっ」

魔王「そうか……怖がってるね………そうだよね」

私も勇者に襲われたときは怖かった

魔王が両手を広げる
彼女は気付かない昔ならそんなことはしなかった

魔王「大丈夫………怖くないよ」

ドラゴンの雛「キイイイイイイイアアアアアアン」(助けて!!まま!!ぱぱ!!)

魔王「キイイイイイイイアアアアアアン」(助けて‼まま!!ぱぱ)

ドラゴンの雛「????」

ドラゴンの雛「くう?」(な、なに?)

魔王「くう?」(な、なに?)

ドラゴンの雛「くううん?」(なになになに!?)

魔王「くううん?」(なになになに?)

言葉はわからないが声真似は出来る
風の魔法で唯一出来る

ドラゴンの雛「ぶーぶー」(声が同じ?)

魔王「ぶーぶー」(声が同じ?)

ドラゴンの雛「ふん!!ふん!!」(同じ同じ!)

魔王「ふん!!ふん!!」(同じ同じ)

隙を見て剣をふり、枷を外す

ドラゴンの雛「ぐるる」(助けてくれるの?)

魔王「ぐるる」(助けてくれるの?)

ドラゴンの雛が檻からでる
阿鼻叫喚

商人「なっ!!兵士檻に戻せ」

魔王「させるか‼」

兵士に立ちふさがる

魔王「聞け皆の衆!!」

風の魔法で声の音量を倍にする
阿鼻叫喚をシャットアウトし
自分の声だけを通す
風にのせて

魔王「この商人がドラゴンの雛を奪い!!それを奪え返しに親が来た!!そこの商人はここの人々に危険を持ってきた重罪人である!!」

商人「ぱくぱく」(声がでねぇ!?)

ドラゴンの雛が羽を広げる
飛ぶ。
声が戻る
そして

魔王「裁きを受けよ商人。勇ましい者がドラゴンを押さえておる安心しろ」

民の怒りで兵士と商人が
袋叩きになる

魔王(うまくいった)

ドラゴン雄「があああ」(ワイバーンの癖に)

ショタ「アホか!!ワイバーンでも!!男だ‼」

ドラゴン雄「ぐああああ」

ショタ「ふん!!」

2体が1体を狙う

勇者「ちっ……幻はどうでもいいか」

困った竜以上に空は早くない

構ってくれなくては

ドラゴンの雛「がうあ!」

勇者「来たか!!」

ドラゴンの雛「くわ!!」

ドラゴン雄「ぐわああああ!」(人間どもめ凝らしめてやる‼)

ショタ「ちっやる気?」

ドラゴン雌(やめましょう。帰りましょう)

ドラゴン雄(しかし………)

ドラゴン雌(相手が悪い。私たちは遊ばれてる)

ドラゴン雄(……………)

振り返る

ドラゴン雄(ふん………命拾いしたな)

ワイバーン「そっちこそ………姉に言いつけるぞ……まったく」

勇者「なんとかなった………てか下が騒がしいな」

広場

騎士「ありがとうございました」

魔王「いや………我はなにも」

騎士「いいえ!!救っていただきました!!」

魔王「だから………王の謁見は遠慮する」

すちゃ

勇者「魔王………囲まれてるけどどうした?」

魔王「勇者あぁ!!…………」

騎士「もしや勇ましい者……………魔王を倒す使命をもった勇者殿では!?」

勇者「ち、ちが」

魔王「しまった!!勇ましい者なぞ言ってしまった!!」

騎士「なるほど!!騎士団長をお呼びします」

勇者「…………ミラージュウィンド」

騎士「なっ!?消えた!?」

勇者(逃げよう。騒ぎはだめだ)

魔王(本当にな)

急遽町を出ることになった

ショタは別れを告げたあとにそのまま何処かへ飛んでいく。

ドラゴンの雛でも探してたのだそうだ。

自然を守る者らしい

町から抜け出した道を歩く

魔王「………すまぬ。自慢して墓穴を掘った」

勇者「仕方ないさ……騒ぎになるのは」

魔王「そうか………勇者。一つ忘れてるぞ」

勇者「ん?」

魔王「わ、私を抱き締めるのが………」

勇者「////」

人間側最北
スパルタ国都市

勇者「ここから先が魔国か」

魔王「案外あっさり来れたな」

勇者「だな」

宿に荷物を置く

勇者「じゃぁ………少し休んで出よう」

魔王「そうだな!!そうそう!!勇者に見せたいものがある!!」

勇者「??」

城の外

魔王「天に向けってメドローア!!」

勇者「!?」

弓を構えるような体勢で手を離すと空に白い光球が打ち出される

勇者「空気も何もかもが消えてる」

玉の後を追って風が吹く

魔王「射程はまぁまぁ。私は至った………禁忌に昔諦めた高みに」

勇者「ふむ!!凄いな!」

魔王「我は凄い!!もっと誉めてもいいのよ?」

勇者「うん!!やはり元魔王」

魔王(元魔王より今のが強い気がする)

魔王(何故だ??弱体化だったはず………)

勇者「魔王………これなら勝てる側近に全てを消し去る魔法なら」

魔王「……………」

勇者「どうした」

魔王「………側近はどうでもよくなりつつある」

勇者「?」

魔王「男の時を捨てても……いいと思っている」

勇者「??」

魔王「言わせるな‼…………我は………我は………」

魔王「私は勇者の」

魔王「よ…………よ……」

勇者「よよ?よよよよ?」

魔王「嫁だ馬鹿!!!////」

勇者「!?////」

勇者「嫁って………嫁………」

魔王「………だめか?我ではだめか?男だったから…………」うるうる

勇者「いや!!嬉しいが………いきなりでちょっと困惑」

魔王「もっと堂々としろ!!我の……その」

勇者「///」

魔王「///」

勇者「わかった………いいよ」

魔王「本当か!!」

勇者「やらせてくれれば」

魔王「…………わかった」

勇者「よっしゃ!!」

魔王(………あまりやりたくない………)


やらせてくれれば嫁にしてもいいってゲスっぽいぞ勇者
羨ましい

宿屋にもどり

魔王が裸になる

勇者「おお、やっぱ大きく実ったな」

魔王「………じろじろ見るな」

勇者「では、いただきます」

魔王「ん!」

押し倒しキスから

勇者「入れるぞ」

魔王「………やりたくない」

勇者「?」

勇者「…………お前無理してる?」

魔王「………入れるのだろう?………だけど………中で出さないで」

勇者「どうして?」

魔王「孕みたくない」

勇者「…………俺は………ごめん。やめるよ」

魔王「あっ………違う。やってもいい………でも」

勇者「でも」

魔王「孕んだら一緒にいれなくなる………それが嫌。孕んだら一緒に旅が出来なくなる………子がいる体で………そんなのやだ………勇者ぁ」

勇者「ふっ………そうだな焦ったごめん」

頭を撫でる

勇者「じゃぁ………落ち着いたらでいいか」

魔王「…………いいのか?」

勇者「いい」

魔王「…………ごめん」

勇者「いいや。子供を考えてるなんて………女になったな」

魔王「……ええ」

魔王「責任取れ!勇者…………我は私になってしまった。お前の子がほしいと思うまでの女になってしまった………」

勇者「そうか!!嬉しいな」

魔王「ばか………」

魔王「一国の王たる者が………こうまで墜ちてしまったのだぞ」

勇者「俺のもとへ来てくれた」

魔王「話を聞け」

勇者「愛してるよ魔王」

魔王「………くぅ///」

スパルタ

精鋭部隊を率いる連合国最大の驚異

そこでの酒場もなかなか度が高い酒が多い

魔王「………低いのないのか」

黒騎士団長「お嬢さんにこれを」

勇者「ああ……その銘柄あるのか」

黒騎士団長「それはあるだろう勇者」

勇者「……………お、お前。なぜここに!」

魔王「誰………その仮面!!」剣に手を置く

黒騎士団長「いや。やりに来たわけじゃない」

勇者「………」

黒騎士団長「黒騎士はお前らを見逃す。問題は姫様の直轄や仲間。姫を利用しようとするものがお前らの刺客となるだろう」

勇者「…………黒騎士団長。わざわざそれを?」

黒騎士団長「ふっ………そうだ。だが魔王城は手強い」

魔王「凍れる谷へ行く」

黒騎士団長「ふむ………」どちゃ

黒騎士団長「勇者……お前の遠征費だ。元魔王討伐のな………今驚異はあいつだ。あと色んな勇者がお前らの邪魔をするようになったらしい」

勇者「ありがとう」

勇者「なんだ………結局おれ勇者してるな」

黒騎士団長「ドラゴンを退け。四天王を倒したのはお前ならすでに勇者だな」

魔王「…………だめ」ぎゅぅ

勇者「?」

魔王「勇者は………我だけの勇者だ!!他のものではない!!私の、私だけの勇者だ!!」

勇者「////」

黒騎士団長「な、仲がいいようで///」

魔王「当たり前だ婚約者なのだからな‼」

黒騎士団長「勇者………そうか。それであそこまで………わかった応援してる。では失礼するよ」

黒騎士団長が会計を済ませ去っていく

黒騎士団長と別れ
スパルタを去る

その途中、冬に備え魔族の町で買い物を済ませた

長い過酷な時期が来る
早く凍れる谷へ

その途中

一つの建物に出会った

打ち捨てられた教会

ステンドグラスも割れ

石畳も合間に草が這える

椅子も朽ち
机も朽ち
燭台が転がっている

夕暮れの日差しが教会を照らす

魔王「ここは……」

勇者「きっと昔はここまで人間が棲んでいたんだよきっと。魔物にも襲われず……」

奥の部屋は幾重にベットが重なっている

めぼしいものはきっと盗まれている

魔王「………なんの神であろうな。魔族は信仰はない者がおおい。打ち捨てられるのもわかると言うものだ………」

ふと
過去の勇者が教会に来たことを思い出す

魔王「勇者………信仰はしているのか?教会来たことがあったろう」

勇者「ああ……それも知ってるのか……あれは神に祈りを捧げたあと裏切るって宣言しに行っただけさ」

魔王「ふむ………」

勇者「魔王こちらへ」

協会の真ん中

勇者「ちょうどいい………誰も見てないし。はい指輪」

魔王「これは!?」

銀の指輪が2つ

勇者「風の魔法はこんなこともできる」

ぱちんっ

勇者が指を鳴らす

教会がみるみる過去の姿を見せる
割れステンドグラスは治り
椅子も机も

勇者の周りから治る

勇者「過去の幻。この教会の記憶さ」

魔王「………」

勇者「新郎新婦はいても聖職者がいない」

勇者「だが……風は覚えている」

新郎勇者、あなたは
新婦魔王が
病めるときも、健やかなるときも
愛を持って、生涯
支えあう事を誓いますか?

魔王「!?」
勇者「誓います」

新婦魔王、あなたは
新郎勇者が
病めるときも、健やかなるときも
愛を持って、生涯
支えあう事を誓いますか?

魔王「………ふっ洒落たことを」

魔王「我は誓う!!勇者と………私は誓う支えあう事を」

指輪を交換

誓いのキスを

勇者「………綺麗な指だな」

魔王「お前は固くたくましい」

勇者「目を閉じろ」

魔王「………うん」


二人は幸せのキスをしましたとさ

凍れる谷
凍った川がありその凍った下で水が流れる
山岳の雪解けがこの絶壁を作ったと言える

断崖絶壁を一本の橋だけで繋ぐ

だが

落ちている

魔王「………迂回してもう一本の橋に」

勇者「これぐらいなら………大気を固定」

勇者「お姫様どうぞ」

赤い絨毯の橋ができる
赤い絨毯は幻影だ

魔王「お前と言う奴は………どうして。そこまで強いのだろうな」

勇者が手を引き渡る
渡った先から赤い絨毯が消える

勇者「強くないとお前を幸せに出来ない」

魔王「………へへ」

勇者(可愛くなったなー)

渡たりきるとそこには
大きな砦と白い城

凍れる谷の都市は思った以上の大きさだった

北国では最高の大きさらしい

白い雪を踏みしめながら進む

魔王「…………来たか私の故郷」

勇者「そうだったのか?」

魔王「………婬魔や魔族………人間。全て追放され。到着する場所」

勇者「しかし……こんな過酷な場所まで」

魔王「過酷な場所までこれる者のみ。追放されても生きていけるそんな場所さ」

勇者「…………」

魔王「でも……良いところだぞ?ジャガイモうまい」

勇者「ふぅん………魔王の親に挨拶行かねば」

魔王「…………母方は知らぬ。父も病気で苦しんで逝ったと聞く。私は売られたのだ」

勇者「…………何故、魔王まで」

魔王「ふふ、売られた先は養成学校。一番強かっただけだ」

勇者「強くてよかった。出会えた」

魔王「ふふ……そうだね」

>>376

ゲスい勇者
でも一途やで

あと、こっからは薄幸の美少女。魔王を導いていくで

衛兵「魔王さま……-お帰りなさいませ」

勇者「わかるのか?」

衛兵「勇者さまの隣と伺ってました」

勇者「やっぱお前。別人だってさ」

魔王「それでいい。勇者は私を知ってるのから」

衛兵(カップルか!!)

衛兵「こちらへ」

町の中に案内してくれる
町は至るところ街灯があり
火の精霊イフリートが巡回し、雪を溶かしていた

途中馬車に乗り
城の中まで進む

勇者「ここの領主は魔王?」

魔王「いいや………冬将軍っという四天王」

勇者「はぁ……それはそれは」

魔王「………実はあまり好きじゃない」

勇者「何故だ?」

魔王「非常に取っ付きにくい女なんだ」

勇者「………女?」

魔王「四天王は皆………女だ」

勇者「そうか」

そうこうしているうちに城につく
城に入り謁見の間まで歩を進めた

魔王「……………」

勇者「……………」

謁見の間

冬将軍「よく来た」

魔王「冬将軍。久しいな」

冬将軍「ええ………可愛いお姿になって………会いたかったわ‼」

魔王「そうか………で我になんのよう………」

ジャラジャラ

魔王「!?」

勇者「魔王!!」

冬将軍「どう?鎖の具合」

ジャラジャラピキン

魔王の四肢、首、胸
至るところを縛られる
鎖の出所が………ない
空中に浮いている黒いモノから出てきていた

冬将軍「デモンズチェーン」

魔王「おまえ……悪魔だったのか‼」

冬将軍「ふふふ。悪魔?貴方と同じ婬魔。まぁ雪男の間」

露出の高い服から冷気が

勇者「魔王を離せ!!」

冬将軍「やだ………勇者~離して欲しかったら私の物になりなさい」

魔王「聞いてはならん!!婬魔に魅了される‼」

勇者「断る‼」

冬将軍「あら………お義母さんなのに?」

魔王「な、なに」

勇者「?」

冬将軍「魔王………あなたはここの領主と私の子」

魔王「!?」

冬将軍「ここから追放したのも私。貴方と一緒に」

勇者「ゲスイ」

魔王「おまえが………おまえが父さんをおおおおお!!!」

冬将軍「魔王………ああ面白い人生。涙が出るわ」

魔王「くっ!!」ガシャガシャ

勇者「冬将軍………魔王を離せ」

冬将軍「だからだめよ。そうそう、お父さんどうなったの?」

魔王「くっ……」うる

冬将軍「健気よねー父の病気のため身を売って薬を買ったのよねー涙が出るわー………まぁ養成学校に来るとは思わなかったわ」

魔王「くそくそくそ………なんで……私は非力なんだ………非力なんだ………」

カチカチ

鎖が凍っていく

魔王「!?」

勇者「魔王………魔王………うぐっ」

魔王「チャーム!?誘惑する気!?やめて」

冬将軍「ふふ。いい男、そんなぼろ雑巾より私の物に」

勇者「うぐっ…………はい。冬将軍さま」

冬将軍「ふふふ。お父さんを失脚させこの座につき。我が子を側近にし………魔王に全てを着せ殺す予定だったのに……逃げちゃって。でも面白かったわ~~」

冬将軍が勇者に近付く

魔王「近付くな!!それ以上!!勇者に触れるのを許さん‼」

冬将軍「ふふ。私はここの領主をやめて魔王に。そしてこの勇者との子をここの領主にしてあげる」

魔王「………やめて………勇者だけは…………勇者だけは…………なんでもするから………なんでも」

冬将軍「あら………あの魔王がどうして?………あらあら指輪を………ふーん捨てましょうね‼」

魔王「ううぅうう………ひっく………勇者ぁ」

冬将軍が顔を近付ける

冬将軍「指輪を捨てる前にキスから」

魔王「くっ……ひっくひっく」

フワァ
風が涙を拭う

ドシュ

冬将軍「!?」

魔王「!?」

冬将軍の腹から槍の穂先が見える
穂先が赤く滴る

冬将軍「だ、だれだ!!」顔を向ける

体は槍に串刺し身動きがとれない
槍が凍る
止血

魔王「…………勇者?」


勇者「お義母さん娘さんを僕に下さい」

冬将軍「!?」

魔王「ゆうしゃああああ!!!」

勇者「待ってろ助けてやるから………お義母さん、彼女は自分の嫁さんですちょっと苛めすぎですよ」スピアを離す。

ウィングスピアを構えた

冬将軍「くっ!!何故効かない!!我は大婬魔!!落とせない筈は………」

しゅっザシュ

もう一本刺さる

冬将軍「げほっ……ごぼっ」(このままでは!!)

勇者「おらよっと!!」刀を取りだし足を切る

魔王「………勇者………怒っている」(私のために………魅了される…………勇者に)

勇者「ふむ。幻影には引っ掛かるし、背後はがら空きだし………弱くね」

魔王「魔法使いだ………でも何故効かない?」

勇者「どおいう魔法か知らんが魔王には魅了されっぱなしだからな俺は」

冬将軍「く、くそ!!我の覇道が!!側近……助けて」

勇者「ふーん。よっこらしょっと」

武器を取り出す。大きな禍々しい大斧を

冬将軍が足を切られ、槍に串刺しになり
身動きがとれないその隣に勇者が移動する

勇者「ご安心を後で側近は追いかけます。魔王は幸せにします。安心してください」振りかぶって

冬将軍「あ、悪魔」

ジャシュン

勇者「処刑人の大斧はいい武器だ。血をすって汚さない」

ぴきんっ!!
ドシャ
魔王「うぐ」

魔王が鎖から解放される

魔王「はぁはぁ婬魔の封印なぞ………き、きかぬわ」

勇者「痩せ我慢……立てるか?」

魔王「………むり」

勇者「ほらよっと」姫様抱っこ

魔王「勇者………ありがとう。だが誘惑に負けないとは………」

勇者「ごめん……たぶん誘惑されてるんだずーーーっと」

魔王「?」

勇者「お前に」

魔王「///」

ガチャ

衛兵「勇者さま魔王さま。冬将軍はどうなさいましたか?」

魔王「…………」

勇者「殺した。俺は犯罪者、だが捕まえようとするなら容赦はしない」

衛兵「……………勇者さま魔王さま何卒この国をお治めください」

勇者「???」
魔王「???」

衛兵「」

衛兵「我々は冬将軍に屈していました。次はあなた様に屈します」

魔王「…………」

勇者「………………お前まさか!!」

衛兵「ええ、革命を支持するものです」

衛兵2「衛兵!!やったか!!」

衛兵「ええ、この方達が」

衛兵2「ありがとう………これで父は救われた」

魔王「そうか……魅了され……傀儡となったものが多いのだったな……」

衛兵「……お願いします‼我々は凍る谷は最後の安息地。側近軍からお守りください………」土下座

衛兵2「頼む」土下座

勇者「し、しかし。君主を討った犯罪者………」

衛兵「衛兵2!!上司も全員呼べ!!」

衛兵2「はは!!」腰にある鐘を打ちならしながら走る

そして

囲まれ土下座

魔王「…………わかった。ただひとつ!!」

一同「はい!!」

魔王「裏切るなよ」にっこり

一同「はっ!!」

勇者(トラウマだもんな………)

凍る谷軍団長「………うっうううう大きくなられて…………」

魔王「ああ………わからぬが………父が世話になった」

何故魔王がここまで親しみを込められるかと言うのは
流れ着いた大婬魔によって領主は誘惑。領主を追い出し大婬魔が凍る谷を制覇
しかし政治は上手くなかったらしい
領主がいなくなったために。ついていけず臣下が辞め、大婬魔の権力が欲しい臣下ばっかりになり
国が終わりそうだったとのこと

しょうがないね

魔王「顔を上げよ………そんな平伏するほど偉くはないぞ我は…………」

凍る谷軍団長「ああ………なんと慈悲深き御言葉」

魔王「………」ちらっ

勇者「焦っても、助けてやらん。まぁ命令すれば」

魔王「勇者の指示に従え」

凍る谷軍団長「御意」

勇者「!?」

魔王「我は政治がわからん………だが我の伴侶は素晴らしい軍師様だぞ!!」

勇者「お、おい」

凍る谷軍団長「陛下………何卒」

魔王「勇者ぁ~私のために力を振るえ」

勇者「…………わかった」

それから
議会を設置
収集
大婬魔の一派を処刑、追放、臣下希望はテスト結果

大体が売国奴だったため追放した。

処刑は勝手に国民が恨みを持っている臣下に夜襲をかけたらしい

魔王「………お、恐ろしい」

勇者「う、鬱憤溜まりすぎだろ」

二人で引いていた

議会設置後
今まで滞っていた事が動き出す
そして………風が囁く

魔王「衛兵長おめでとう」

衛兵長「はっ!!………しかし私は前線の部隊長になりたかったのですが………」

魔王「衛兵長も立派な仕事だ‼部下を訓練しいつでも前線の交代できる様に訓練するのだ。師は我ぞと言えるほどにな」

衛兵長「はっ!!わかりました‼」

魔王「ところで………勇者は?」

衛兵長「展望できるお庭に……一人でずっと居ます」 (ずっと動かれずいったい何を)

魔王「わかった………ありがとう」

たったったっ

衛兵長(本当にお綺麗な方だ)

そして

ずっと一途な方だ

雪が降る庭の真ん中に勇者が立っていた

魔王「勇者!!」

たったったっ……つるっ

どふっ

勇者「おっと……危ない」

魔王「危なくないぞ……お前がいるからな‼」

勇者「………どうした急いで?」

魔王「気付かぬか?気付かぬか?」

勇者「………綺麗だね」

魔王「ふふ、従者が綺麗な服を用意してくれたんだ!!殿方が喜ぶっと言ってた。勇者に見せたくて走ってきたぞ‼」

勇者「ははは////」(可愛い)

魔族だけど綺麗な服が似合う
金色の髪に白いドレス。白いカチューシャ
雪のように白い肌。

魔王「どうした?ずっとここにいると言ってたが」

勇者「風を感じている。全てを……ここで見ている………凍る谷軍団長は武芸に励ませてるし、他の長も自分の仕事をしている」

魔王「そうか………我は仕事しとうないぞ。勇者に触れたいぞ」

勇者「そう……好きにお触れ下さい領主さま」

魔王「やめい!!…………そんな口調やだ」

勇者「ああ、ごめんごめんよしよし」

魔王「へへへ…………勇者よあれを見よ」

勇者「なんだ?足跡がどうしたお前の」

魔王「あれは……特別」

勇者「???」

魔王「お前に会うために出来た道」

勇者「恥ずかしいことを///」

魔王「そうか~でも困ってるんだぞ!!最初はあなたの方が好きだっただろう。でも今は私の方が好きになっている」

勇者「俺の方が強い」

魔王「私!」

勇者「ははは」

魔王「へへへ」

勇者「可愛いなお前」

魔王「そうだ!!ちょっと離して」

勇者「ん?」

魔王が雪を跳び跳ねる
そして
クルクル舞う

ピアノの伴奏が聞こえる

勇者「!?」

魔王「驚いた?音は何とか」

勇者「そうか」

魔王「ふふふん~~♪」

魔王が舞い踊る

魔王歌声が響く
一人でピアノを伴奏し
歌を謳う

勇者「芸達者な………なら」

その歌声を風に乗せて届けよう

何処までも

「…………こちらへ」

魔王「!?」

勇者「!?」

魔王の歌が終わった瞬間
何か呼ぶ声が聞こえた

魔王「…………教会へ」

勇者「わかった。この国にもあるんだな」

魔王「ええ………なんだろう………なんだろう」

勇者「先ずはいってみよう」

廃れた教会

魔王「……何もないな」

勇者「………ん?地面になんかある」

拾い上げる

メダルが2枚

「よく来ました」

ふわっ

魔王「!?」

勇者「!?」

「はじめまして………愛の女神です」

魔王「勇者切れ!!」

勇者「神託なぞいらねぇー神殺しの名品は……」がさごそ

愛の女神「や、やめてください…………せっかく目覚めたんです!!あと神託は違う女神です‼」

魔王「?」

勇者「?」

愛の女神「あなた方の愛が私を目覚めさせてくれました。そのメダルは私からです」

魔王「売ったら高いかな」

勇者「金貨程度かな」

愛の女神「売らないで下さい‼よく見てください」

魔王「えっと祈りを捧げる姫様が描いてある」

勇者「俺のは忠誠誓う騎士だな」

愛の女神「貴方達です」

魔王「我は姫ではない!!魔王だ!!」

勇者「いや………俺だけの姫様だろ?」

魔王「…………うぐ。そ、そうだな///」

愛の女神「うまいいいいい!!愛がうまいい」

勇者「食うの!?」

愛の女神「はい!!………それでお願いがあります」

愛の女神「それを使い。布教して欲しいのです愛の女神を」

魔王「………なるほど」

勇者「でもなぁー」

愛の女神「力が強まればいいことあります」

愛の女神「魔王を殺そうとする女神に拮抗できます」

勇者「おお」

魔王「へぇー」

愛の女神「ですから布教してください」

魔王「どうしよっか?」

勇者「そんなの簡単だって」

次の日

メダルを兵に配付

勇者「騎士のメダルは我らが………姫のメダルはお前らが想う人に。もちろん我は魔王に渡した………我は魔王のために全てを捧げる人間性さえも…………故に国を守るのだ。愛の女神は我らと共にあり愛の女神は我の魔王なり」

愛の女神「!?」(私だよ女神!!)

魔王「///」(みんなの前で言わないで恥ずかしい)
兵「おおおおおお」

士気が上がった
宗教が創始された

ある日

勇者「…………」

衛兵長「勇者殿」

勇者「おっ衛兵長殿どうした?」

衛兵長「少し………魔王様の鎧ですが。男物しかございませんいかがいたしましょうか?」

勇者「姫騎士の鎧を作れ。帝国の姫が着ている」

衛兵長「調べさせます」

勇者「うむ」(胸あき……谷間……ぐへへへ)

愛の女神「おいちいいいい」

勇者「うまいのか!?」

愛の女神「愛は肉欲もアリです」

勇者(とんだ女神なのでは?)

愛の女神「だからいっぱい逢瀬を行ってください」

勇者「…………」

魔王の防御力アップ

勇者の弾道が上がった

衛兵の強さが上がった

ある日、招待状

魔王「ふむ領主宛か」

勇者「どれどれ………側近の宴会にご参加」

魔王「領主は変わったのを知らないんだな。行ってみようか?」

勇者「危ない。敵のど真ん中に居るようなもんだ」

魔王「勇者が護ってくれるだろう?」

勇者「あーわかった。護ってやる」

魔王「じゃぁ遊びにいこうぞ」

勇者「だな」(宣戦布告だな)

今更だけど最初の方読んで↓言ってる事は分かるけど別の意味にも捉えられて吹いた
勇者「勇者だからだ……盗んだ」

>>438

そりゃ勇者だからな

魔王城
宴会

宴会とは名ばかり
本命は…………側近による敵の品定めだ
誰が味方で誰が敵かをハッキリするための

そしてこれからの運命を決める日である

側近「はるばる遠いところから来ていただきありがとうございます」

側近が挨拶をする

魔王「おお、いいお酒」

勇者「嗜む程度だぞ」

魔王「はーい」

自分は凍る谷の騎士の正装
魔王は純白のドレスだ

側近(……………んんんん?)

側近(綺麗な女性がいる…………あれはいったい何処の国の姫様だ?)

側近の側近(側近さま。四天王がやられたとのこと。冬将軍が)

側近(母上が?)

側近の側近(はい………今は領主が違うようです)

側近(挨拶をしておこう………次期に我の領土だ)

姫「…………あれは!?」

宴会城は変わっていて
真ん中が闘技場となり
上から眺められる。

真ん中で拳闘を行っている

姫「………あなた何処かで会いませんでしたか?」

魔王「………あっこんにちは姫様」

姫「………………勇者はどこよ」

魔王「勇者?…………ああ、夫の事ですね」にっこり

姫「ああん?………寝言も休み休みに言いなさい」

魔王「あら?あら?これが見えなくって?」指輪

姫「ふーん。妄想乙」

勇者「赤ワイン頂いてきたぞって………げっ姫がいる。魔国だぞここ」

姫「勇者………会いたかったわ~運命なのよ」

愛の女神(うわまずうう。腐ってるこいつ)

魔王「勇者。このワイン美味しい」

勇者「よかった」がん無視

姫「勇者さま~」

避ける

さっ

魔王「私の夫に触らないでくれる?」

姫「だから………嘘を」

勇者「いや本当だぞ。ほれ指輪………後は名前がこいつ俺の氏名」

魔王「勇者………浮気はダメだぞ」

勇者「浮気すると思うか?大婬魔弾いた程だぞ」

姫「くっ!!では決闘よ‼」

ざわっ

「おい!!喧嘩売ってるぞ」

「なんだなんだ?」

「あの美女。人妻かよ」

周りが注目しだす

側近(…………ん………見たことあるんだが………見たこと…………んんんんんん!?)

姫「勇者をかけて‼」

魔王「望むところ。うるさいハエはメドローアで消し去ってくれる」

姫「受けとれ!!」手袋を投げつける

ぱしっ

魔王&姫「!?」

勇者「決定権は俺だお前らじゃない。俺は魔王………嫁に忠義を誓った。殺るってんなら俺が相手をしよう姫よ」殺気

姫「うっ……ぐ」

側近(な、なぜ!?あいつらがここに)

魔王「バレたか」

勇者「バレましたね」

魔王「ふぅ……ちょっと魔王モードに」

勇者「わかった」

魔王が胸を張る
装備が整い姫騎士となる

魔王「聞け!!我こそは前魔王!!側近よ我は帰ってきたぞ‼」

側近「くっ大胆に潜り込んできて………」(魔法が打てない。客人に当たってしまう)

魔王「ふふふふふ!!」

勇者「魔王隠れて逃げるぞ」

魔王「では………今日は帰るとしよう」

勇者のマントに隠れる

二人が消える

側近「兵よ!!探せ‼」

側近(四天王がやられたのは………あいつらが!!)

側近「くっ………」


恥をかかせおって

許さん!!

側近の側近(側近さま。凍る谷の領主がわかりました………)

側近「兵を集め攻めよ!!聞かなくてもわかる‼」

側近「全軍!!魔王を仕留めよ‼四天王の席をやろう‼」

側近(くっ………許さんぞ‼)

凍る谷の城

魔王「はぁスッキリした」

勇者「だなぁー」

衛兵長「大変です‼魔王軍が攻めてきます!!数は10万!!」

勇者「はぁ………嘘はいかん」

衛兵長「いや!嘘では!!」

勇者「数は8万。部隊は槍、馬、弓。早急に集めたため兵糧はあまりない」

魔王「では。持久戦でいいな」

勇者「後方を絶つのが先だ。復旧した凍る谷を渡って来る。渡ったあとに落とすぞ」

衛兵長「では………戦争をすると」

勇者「魔王を裏切った兵には天誅だ」

軍会議が終わる

魔王「…………しまった。挑発して戦争になってしまった」

勇者「いいじゃないか………勝たせてやる。お前をもう一度魔王に」

魔王「いや!!………勇者と一緒に一般家庭で住みたい‼子育てしたい‼子供は11人!!」

勇者「多いなおい!!まぁ諦めろ」

魔王「うわーーーん」

数時間後

魔王「兵士諸君。我に歯向かうとどうなるか………天下に知らしめてやろう」

勇者「持ち場につけ……武功をあげたいものは我とこい」

おおおおおおおお!!

戦場
埋め尽くされる大軍

魔王「さぁ!!我と続け!!!」騎兵

魔王「我が魔王!!我と戦うものはおらんか!!」

「我が獲ってしんぜ」

魔王「メドローア」

しゅん

魔王「かかってこい!!」

大軍の後方

橋を落とす

勇者「退路を絶つ!!我々は反転し後ろから切り崩さん‼」

勇者「我に続け‼」


戦争の成果は四天王を打ち倒した

大軍が捕虜となった

後方から霧のように部隊が生まれ
四天王が打ち倒された
胸に深々と突き刺さった四天王を掲げ恐怖を煽った故に

戦争後

魔王「なんかあっさり買ったな」

愛の女神「おいちいいい!!ああ戦争後の逢瀬は最強。今攻められたら終わりですね」

勇者「がっかりだよ‼兵士…………衛兵………」

魔王「ふむっあっさりしたし…………側近に殴り込むか?」

勇者「いいんじゃねぇ?」

魔王「でも、やっぱり殴り込むの嫌だなー魔王なりたくない」

愛の女神「無理ですあなたは愛を語る魔王となり布教するのです。同性愛も全て包んで」

勇者「なんでもありだな……この女神………ん?布教できればいい………魔王にならなくても行けるぞ‼」

魔王「??」

勇者「女神さん。見繕って全力で加護を」

魔王「??」

愛の女神「わかった………教える」


魔王「いきたくない」

勇者のマイホーム(凍れる谷の都市)

私が城に住みたくないっと言うことで
勇者が買ってくれた家
安く売ってくれたらしい
窓は鉄格子がなく防犯は皆無だが
逃げやすさピカイチである

魔王「すぐにご飯の支度をするよ」

暖炉に火を入れる。暖炉の中は薪はなく魔物の骨とシチューがある。
この国では火の魔法は必須であり
魔力で火を維持する。薪がなくても火をだし続ける事が重要である。
様は魔力を薪とするのである

勇者「あったかい」

そろそろ冬である

真冬である

吹雪が多くなる時期である

魔王「シチュー出来たぞ。暖めただけだがな」

皿に移す

勇者「いただきます」

魔王「うむ!存分に食え」

勇者「でも………なんで料理を?土下座してまで教えをシェフに聞いてたけど」

魔王「………………人間の奥さんは………夫に料理を作ると聞いた」

勇者「えっ俺に会わせてるの?」

魔王「そうだぞ!!」


魔族は料理とかせず獲物丸かじり?

>>463

種族ごと
狼は丸かじり

人型は人間と同じ

魔王「食べてほしかった………し…………何だろ……………嬉んだ。食べてくれると」

愛の女神「このシチューうめぇー」

勇者「愛の女神さん行きなり現れないでください」

魔王「せっかくのマイホームなのに………」

愛の女神「魔王候補選定しました!!あとは側近倒してください‼」

勇者「そうかそうか。っと言うことだから行こうか明後日でも」

魔王「お、おう…そうなのだな………」

愛の女神「じゃぁ失礼します」

勇者「じゃぁねぇ」

勇者「っと言うわけで………魔王」

魔王「ん?」

勇者「部屋で待っててくれ」

魔王「はっ………はい」

このあと滅茶苦茶

魔王城までの道のり
幾重の兵の動向を拒否
止めるものもいたが拒否し旅をする
往復2回目である

魔王「…………」(最近………お腹の辺りから魔力の高なりを感じる。無限に創造している)

勇者「魔王…………兵を用意しなくていいのか?」

魔王「………勇者。ワレは今までのなかで一番魔力を扱える者になった。巻き込みたくない」

姫騎士の鎧
胸が空き谷間が見える。白い肌の肩
魔族なはずなのに非常に美麗であり
角も羽も悪魔のそれであるはずだが
ギャップが好ましく思う

勇者「………」

魔王「どうした…………また我を見て………仕方ないやつだ」

勇者「嫁を見て何が悪い」

魔王「………悪くはないの///」

勇者「で………どうしよう」

勇者「昨日デーモンの魂食い過ぎた」

魔王「…………おぬしもしや」

勇者「お、驚くなよ」

頭に霧が生まれたと思ったら

魔王「おお!?」

悪魔の角が
しかし片側は折れている

勇者「片側は折ったけど………根本取れなかったから………やめた」

魔王「かっこいい!!我の角はこう………三角が少し捻れ曲がったものだが」

勇者の角は曲がって正面に突き刺すような形である。片方は折れているため………戦の玄人に見える。

魔王「さすが私の伴侶。いいデーモンになって…………」

勇者「………人間性捧げすぎた…………あと悪魔食い過ぎた」

魔王「よい………我のためであろう………強くなるために」

勇者「………」

魔王「なら………お前がどんな姿でも私は認める」

勇者「………ありがとう」

魔王「んんん」

旅人(馬の上で………近頃の若いもんは……………はっ!?魔王でないか!?)

魔王城改め側近城

側近「…………」うろうろ

側近の側近(最近落ち着きがない)

旅人「はぁはぁ……側近さま!!一大事です!!魔王が単身こちらへ向かっております‼」

側近「単身だと!?」

側近の側近「………これはチャンスでは!」

側近「まぁ……まて!!昔のあいつとは違う‼………四天王をあっさり殺る。手際。部隊差でのあの大敗」

側近の側近「うぐ………しかし」

側近「任せる………」

側近の側近「…………」

旅人「暗殺なら……」

側近の側近「ま、まて魔王の罠かもしれぬ!!進軍を………偽る。どこから攻めて来るかが重要だ」

旅人「…………」

側近「ぐううう………」

側近の側近「………1個小隊を差し向けさせましょう。罠かもしれぬが………死んでくれ………」

側近「それがよかろう」



勇者「………なんか来てるな」

「止まれ!!元魔王!!」

勇者「死ね」

「うがぁつ!?」

小隊一同「!?」

勇者「側近に伝えよ……首を洗って待ってろ。処刑人が来るぞ」

小隊「ひぃいいいい!?」

魔王(風の魔法が鋭くなってる。窒息させるのが)

側近城

側近「来るか………迎撃の準備!!」

側近の側近「治世を乱す輩を排除せよ‼」

部下「はっ!」

側近の側近「四天王の席は空いているぞ」

士気が上がる

側近城から見渡せる広野

勇者「ここって帝国と同じ匂いがする。草原のいい匂いだ」

魔王「バレたみたいだな」

勇者「じゃぁいっちょ真面目に勇者やりますか。魔王を打ち倒しに」ツヴァイハンダー構える

魔王「なんだ?勇者やめたんじゃないか?」右手に炎のブロードソード。左手に凍れるショートソード構える。長短の双剣………新しく自分にあった戦法

勇者「死ぬなよ」

魔王「帰ったら何を作ろうか?」

前方に討って出て来たものを見やる

1000人程度

砦にはバリスタ弓兵がいる

勇者「アップルパイ」

だっ!!

駆ける

魔王「そうか………いいぞ!!作ってやろう!!」

後を追う………

まったく死ぬ気がしない

愛の女神(ああああおいちいいい愛が愛がうまいいいい!!)

勇者「…………やな加護だ」

魔王「………言うな……」


愛の女神(仕方がないでしょう………愛は深いのです)

勇者「邪教」

魔王「だな」

連隊に突入する前

勇者「魔王!!………あまり犠牲は出したくない」

魔王「もちろん!!」

勇者「俺が許せないだけのワガママだ」

魔王「我も安直に万の兵を動かし危険にさらしたツケを…………」

勇者「なら………魔王!!一言響かせろ‼」

魔王「ああ!!」

四天王の間
四天王が一人で侵入者を迎撃場所
広い

側近「………ん!?」

魔王「我の前に立つものはすべて斬り捨てる!!悲しむものが居るのなら逃げよ!!それを越えて立ちはだかり死にたいなら………来い!!」

側近「近いです!?声が!?」

側近の側近「妙な魔法です………直接伝えるような。まだ砦の外です」

側近「そ、そうか………ビックリした」

側近の側近「しかし…………兵に迷いが」

魔王「我を打ち倒すまえに死んだら勝ちの栄誉が味わえない。しかもたった2人、殊勲も二人のみ?真面目に命を張る必要はない!!」

側近「くっ!!やめさせろ‼」

側近の側近「はい!!」

1000人の兵に動揺が

「進め!!なに狼狽えておる‼」


勇者「焦ってるな………歩が止まった!!」

魔王「では!!我が出る!!」

勇者「ま、まて!!護りにくく」

魔王「レディーファーストだ!!」

勇者「違う。蛮勇は止めろ!!」

魔王「蛮勇ではない!!絶対勝つ!!」

勇者「………ああ………わかった。魔王!!」

魔王「?」

勇者「剣先に乗れ‼」

魔王「わかった!!」

剣先を横に平のところに乗る

勇者「どっせえい!!」

魔王を放り投げる。

兵の頭の上を飛び
猫のように体を回転させて
1000人を飛び越した

魔王「さすがデーモンになりつつあるバカ力」

勇者「さすが女………しなやかな着地」

勇者は身を風で隠し抜ける
風のように兵の隙間を

兵「どこいった!!」

兵「さがせ!」

魔王「…………」

先行

勇者は後ろから来る

バリスタと矢が降ってくる

魔王「…………」きんっきんっ

両手で体を回しながら矢の雨を弾く
それは踊っているように舞う

魔王(女のからだ面白い。力がないようでよく動ける)

魔王「バリスタの名手め………動いている人を狙い打てるか」

横に避け
剣で剃らせる

がこんっ

バリスタに太い矢を後方に弾き
勢いよく地面から跳ね飛ぶ

勇者「お待たせ!!足も早くなったな!!」

跳ね飛ぶバリスタを掴み………

勇者「俺の嫁を狙ってんじゃぁあああねぇえええええ!!!」

ゴウン!!

バリスタの太い矢をそのまま力の限り投げ返す

風の魔法で軌道修正

バリスタ兵「た、退避!!!!!!」

ぼごんん!!!

砦のバリスタを設置してある高台が崩れる

魔王(なに!?あれ!?すご…………かっこいい!!)

勇者「…………おお…………おお」

魔王「第2波矢の雨が来るぞ‼」

勇者「すぅうううう」両手剣を肩に乗せ構え息を整える

ひゅんひゅん

勇者「ふんっ!!!ウィンドブレード!!」

ぶん!!
ぼわっ!!

矢が剣に通した魔力で増大した風の刃で弾き飛ばされる。

魔王「今のうちに門まで!!」

勇者「ああ!!」

固く閉ざした門目の前
弓兵を窒息させたあと

勇者「どうする‼登っていけるが!!風の足場で!!」

魔王「勇者!!我は元なんだ‼」

勇者「?」

魔王「我は元魔王…………勇者のように手際がよくない………」

魔王が剣を収める
魔力が上がる
魔力の黒い弓
魔力の白い矢

魔王「メドローアを越える消し去る魔法!!」

魔王「押して通る!!!ディスアピアランス(消滅)」

白い矢を放つ

扉に触れる

触れたところに止まり膨れ上がる光球
それが扉を包んだとおもっった瞬間
収縮

残ったのは丸く抉られた物のみ

魔王「どうだ!!通れるだろう‼」

勇者「おおおおお」(絶対消滅魔法か………こわ。メドローアは真っ直ぐだったが任意の場所で任意の物を…………)

魔王「行くぞ‼勇者!!」

四天王の間

側近「なに!!第12やぶられただと!!」

側近の側近「はい!!門が役に立ちません‼」

側近「早く弓でしとめろ!!」

側近の側近「しかし………民も」

側近「気にするな‼我が魔王ぞ」

側近の側近「はっ!!」

商店街
大きな道は賑わっている
両脇にお店

1と2の門を突破。3は開けっぱなしだった

魔王「…………国民は知らんだろうな………」

勇者「まぁ目線が痛いが………」

魔王「たった2二人にそこまで大騒ぎすること事態おかしいがな」

勇者「このままゆっくりいけそ…………!?」

矢が降ってくる

「きゃあああああ!!」
「うわああああ」
「ひえええ!?」

阿鼻叫喚ドミノ倒しになる。色々な種族が矢が刺さる。

勇者「魔王!!屋根に上がろう‼………関係ないのまで!!」

魔王「うむっ!」

勇者が魔王を掬い上げるようにお姫様抱っこで屋根に上がった。

魔王が降りる。

魔王「我はここだ‼」

矢が降ってくる。

勇者「あそこか‼」

魔王「そうだ………勇者!!」

勇者「わかってる!!魔王!!変わったとしても………愛してくれよ。怒り狂ってる」

魔王「昔から狂人だ…………そんなお前を愛しる」

勇者が屋根を走る

愛の女神(うまい………だめ過食過ぎる…………ああああああああでもおいちいいいいい)

石の物見矢倉

弓兵「あれは!?」

ダークエルフの部隊が狼狽する
丸い円柱の場所に逃げ場はない

勇者「アアアアア!!」

方角の折れたデーモンが降ってくる

勢いよく弓兵を潰す

「ひぃ!?魔物のデーモン!?」

「に、にげ」

弓兵長「怯むなぁ!!」

勇者「オマエラ………メイレイダロウガ…………セキニンヲモテ!!!」

片手でナイフのようになったツヴァイハンダーを叩きつける

物見矢倉が砕けた

屋根を走る魔王

魔王「!?」

勇者が飛んだと思ったら白い霧に包まれたあと姿を表したのは魔物のデーモンだった

愛の女神(うまいいいいいいいい!!)

魔王「えっ!?なんで………姿が変わるのは意外だったが…………」

愛の女神「私が教えよう‼愛を!!」

ゆっくり勇者をまちながら屋根を進む

魔王「それがわからん」

愛の女神「デーモンとは魔物の上位種であり………その魂は人間の比にはならないほど大きいです」

魔王「う、うむ………」

愛の女神「だが………そんなデーモンに単騎立ち向かい叩き伏せた猛者があそこに」

魔王「さすが勇者」

愛の女神「そして………デーモンの魂を食った蛮行をしたのもあの狂人」

魔王「うむ………強くなるなら」

愛の女神「そこ………デーモンの魂と人間の魂。混ざった場合……デーモンの魂に巻き込まれるのが普通です。現にデーモンは人間の魂もおやつで食います」

魔王「…………」

愛の女神「だがしかし………デーモンに肉体的にも魂でも勝ったのは愛ゆえなのです!!」

魔王「………も、もしや」

愛の女神「そう!!貴女の笑顔がみたいだけの愛の力でデーモンに勝てるデーモンの魂を叩き伏せたのです‼自我を保ち続けれるのも無償。見返りを求めない愛なのです」

魔王「お、おう………重たいな。他人からみれば本当の狂人じゃないか」

愛の女神「だからこそ強いのです‼」

愛の女神「愛は深ければ歪みますが………彼は最初の物だけを求め続ける一途なのがいいです。残念なのは私が相手でないことですね」

魔王「………私の勇者………私だけ勇者である!!」

愛の女神「うまぁああああああい」

勇者「なに……邪教神を喜ばせてるんだよ」

愛の女神「うまぁい…………せつねぇ」

勇者「??」

魔王「ほら行くぞ‼」

屋根から降り
最後の城への門へ行く

結界がない

魔王「お前どうやって忍び込んだ」

勇者「お前の後ろから一緒に入った」

どごんっ!!

門を消す

中には入ると大広間が
四天王の間だ
4つ部屋があり四天王が味方気にせず暴れられる部屋だ。ここを過ぎてやっと城の中である

勇者「うわっ懐かしい」

魔王「その発言がおかしい」

勇者「1か月居たし」

勇者「魔王見てたし」

魔王「………今。カミングアウトして良かったな………引いても全く好きなのは変わらんぞ」

愛の女神「うめぇ………ドロッとしててうめぇ」

ふふふひ

魔王「!?」

勇者「!?」

??「待ってたよ」ガクブル

勇者「………誰?」

魔王「1、2、3………あっ最後の四天王だ」

勇者「ああ………」

死霊術士「ネクロフィア。死霊術士」ぶるっ……ぴたっ

魔王「…………厄介な」

死霊術士「ふふふひ!!揺れ収まった!!さぁ………私の僕」

アラクネ「………」

冬将軍「………」

勇者「こいつ四天王を!?」

魔王「…………アラクネの鋼糸と相性が悪いけど…………実力はピカイチよ」

死霊術士「へへへへ」

かちゃん

自分達の廻りに悪魔が複数現れる
ゾンビ

死霊術士「さぁ二人も私のおにんぎょうに」

勇者「くっ窒息がきかねぇ」

魔王「我の炎で……勇者!!我をおいていけ‼」

勇者「しかし!!」

魔王「大丈夫……すぐ追い付く。勇者のつとめを果たせ」

勇者「断る………お前が行け………側近を殴ってこい」

魔王「断る」

勇者「なら」

魔王「二人で」

勇者&魔王「やるしかないな‼」

死霊術士「行け無限の死霊」

魔王(勇者!!アラクネに勝てない理由は死霊をズタズタにされる事と背後の攻撃が通ること。魔法の発生よい攻撃が早かったこと)

勇者「…………なら」

魔王「カイザーフェニックス!!」(お前の得意なことで行ける!!)

死霊術士「ふふふ!!私狙い!デスウィング!!」

火と闇の鳥が触れ混ざり消える

死霊術士「あなたより魔力魔術は上。剣が通らなければいい…………遠距離からね」

魔王「………ならこの死霊退かせなさい。正面から撃ち合いましょう?」

死霊術士「ふふふ!全員勇者へ」

魔王「いいわね」

死霊術士「ええ!!」

魔王「カイザーフェニックス!!ブルーバード!!」

死霊術士「デスウィング!!デスウィング!!」

魔王「」

何度も撃ち合う

魔王(さすが四天王最強の魔術師。防ぎきるなんて)

死霊術士(私と同じ片手で打てる高等技術をいつの間に…………だけど甘い)

死霊術士「ミラーコート!!」

魔王「!?」

カイザーフェニックスとブルーバードが帰ってくる。デスウィングも迫る

死霊術士「まだ甘いね!!魔法が!!」(結構拮抗してたけど………ゴメンね倒すのが一番)

魔王「…………」剣を構え切り払う

死霊術士「!?」

魔王「まだまだね」

死霊術士「く!?剣技も忘れてた!!アビスゲート!!」

深淵のすべてを飲み込み犯す球を撃ち込んでくる
死霊術士最強の魔法
絶対に死霊術士のものになる

魔王「ディスアピアランス!!」

深淵に吸い込まれ
内から光が漏れだし
飲み込み
消滅させた

死霊術士「!?」

魔王「全てに終わりの平等を」

魔王「さようなら」

死霊術士「な、なにを…………」

ざしゅんっ!!

死霊術士「ふぇ!?」

勇者「いったい何人目だろうな……この一撃は」

勇者「………どれだけ強くなろうと………一番得意なのは………背後からの一撃」

死霊術士「ぞ、ゾンビ………一体なんで………」

勇者「ゾンビは音と目で見てるらしいな………簡単に誘導できた」

魔王「………勇者離れろそいつ事態ゾンビだ」

火の鳥が彼女を包む

魔王「火葬しなくては」

勇者「ふぅ……」剣を抜き離れる

魔王「こいつは死を冒涜しすぎだ………」

至るところで火の鳥がゾンビに火をつける

魔王「勇者………これで四天王はいない」

勇者「四天王……ゾンビは動かなかったしな」

魔王「手加減したのだろう。いいや他のゾンビが邪魔だったな」

四天王の間を去る

最後の四天王の間

側近「…………魔王来たか」

魔王「来たぞ」

勇者「やぁ」

側近の側近「我が相手じゃ‼」

勇者「消えろ雑魚」

側近「………まぁ待て」

魔王「?」

側近「交換条件といこうじゃないか?」

側近「男に戻りたくないか‼」

魔王「なに!?」

勇者「…………」

側近「ここに薬がある………これで戻れる」

魔王「そうか………で?」

側近「帰ってくれ」

魔王「いや……要らないから」

側近「そうかそうか要らない………へっ!?」

勇者(笑っていいものか?)

側近「いらない!?戻りたくないのか!?」

魔王「別に………もう女でいいし」勇者にくっつく

側近「お、お前ら出来ていたのか‼」

魔王「とっくの昔に」

勇者「契りも交わした」

側近「くっ………そ、それならお前らに仲は偽りだ‼」

魔王「へ?」

勇者「なんでかな?」

側近「この薬は変態の錬金術師が作った!!………だが俺はそんなものを用意はしていない!!」

魔王「盛ったのはお前だろう?」

側近「そう……殺す薬で……殺すか弱体化させる目的だった」

魔王「……」

勇者「……」

側近「すり替えられたのだ‼誰かが!!」

魔王「なに!?」

側近「女になる薬は効果が一日で切れるが逢瀬をし………女であると自我が認めたら薬以外で治らなくなる!!妊娠すれば一生薬でも無理だ‼」

魔王「何が言いたい‼」

勇者「…………」

側近「男になる薬を貰うとき聞いたよ………女になる薬を買っったやつを!!」

魔王「いったい誰だ‼」

側近「それは………お前だ!!勇者!!そしてすり替えたのだ‼」

魔王「な、なに!?そうなのか勇者!!」

勇者「そうだ!!」

魔王「そ、そんな………それであの薬は男に戻れる薬だったのか!!」

勇者「そうだ」

側近「はははは愛しの彼が元凶だ!!」(仲互い出来たぞ‼)

魔王「なーんだお前だったのか~~なんで?理由は?占い師の言っていた運命やどうとかか?」

勇者「まぁ……別人になればいいかなって。あと可愛いの知ってたし」

魔王「ふぅ………仕方がないやつだ」

魔王「まぁ………許そうじゃないか!!もう昔のことはいい。大好きな気持ちが一番」

勇者「魔王…………」

魔王「そんな顔するな。今では女である方が楽しいぞ‼………いや……妻の顔か」

側近「………………あら」

勇者「………で、やりあうの?やらないの?」

魔王「なんか興が冷めた。帰ってパイの準備がしたい」

側近「へっ?」

勇者「まぁ………その」

魔王「我は魔王なぞどうでも良くてな………平和に隠居させてほしい」

側近「へ?」

勇者「俺は一発殴らせてくれれば。魔王はお前のままでいいし」

愛の女神「そうですね。私も実は見繕ったの彼ですし」

側近「へっへっ??」

魔王「我よりもしっかり国を良くしてるし。下克上は許してやろうと思う。ああだから邪魔はするなよ。余が側近に認めた男だ‼魔王になって当然!!我が認めたのだからな‼」

側近「…………」

愛の女神「じゃぁ私は側近にとりつきます」

魔王「そうか………寂しくなるな」

勇者「いいじゃないか。邪魔モノ消えて」

愛の女神「新しい愛を見つけに!!」

側近「……………なにこの………流れ」

魔王「では!!お邪魔した帰る」

勇者「殴るのは魔王が許したからいいや」

側近の側近「側近さま………」

側近「…………言うな………」

側近の側近「私たちなんのために頑張ったのでしょうね」

側近「………無駄だったのか」膝をつく

愛の女神「まぁまぁ……側近さん側近さん。頑張って魔王しましょうね~~~国民犠牲にしたこと謝ったり………四天王を新しくしたり」

側近「帰れ」

城下町

魔王「スッキリした!!」

勇者「そうか」

魔王「ご飯食べて一泊して帰るか」

勇者「そうだな」

魔王は知らない
すでに自分が狂人の仲間入りだとは

結局

側近は魔王のまま

魔王は元魔王………じゃなく
北の国が合わさり
魔王となってしまった

勇者は勇者ではなくなったようだったが

愛の女神により

勇者のままとなった

女神が変わっただけらしい

第一章?

おわり?

>>1は知らない
すでに自分が狂人の仲間入りだとは

聖域

人間女神「何故魔王が死なない!!」

愛の女神「あっ姉ちゃんお久」

人間女神「な!?お前は愛の女神!!邪教は滅んだはず!」

愛の女神「愛は不滅なり‼それよりまだ人間[だけ]なの?」

人間女神「そうだ!!我々神は人間を監視するために。異種なぞ外道」

愛の女神「異種で女体化し!!難しい恋愛こそ志向!!」

人間女神「もしや魔王はお前のせいか!!」

愛の女神「私は後から勇者が原因」

人間女神「勇者なぞたくさん………」

>>524

マジかよ!?

結局勇者が元凶だったのか…一途って怖い

愛の女神「一人の変人狂人の勇者が魔王にNTR」

愛の女神「私も姉ちゃんから寝取った。私の………勇者ではないけど………勇者」

人間女神「裏切り者!!もう一度殺してくれよ!!」

愛の女神「やれるものなら‼」ぴかぁあああああ

人間女神「ま、まぶしい」

愛の女神「さようなら~~~姉ちゃん!!」

人間女神「………逃げられたああああああ!!」

マイホーム

魔王「はい、アップルパイ。この時期は果物が高いんだぞ」

切り分けた

勇者「いただきまーす」

愛の女神「いただきまーす」

魔王「!?」勇者「なんでいる!?」

愛の女神「愛のあるところ。時間、概念、空間を越えてあらわれますよおおおおおお!!おいちいいい」

魔王「あっうまい?」

愛の女神「………勇者に食べさせたい一心で修行した味はうまい」

勇者「マジで………ああうめぇ!!愛がうめぇ!!」

魔王「お前ら!!黙ってくえ!!////」

幸せである

>>527
勇者がやった一覧

魔王のために武器庫作る
魔王のため勇者になる
魔王のために剣技鍛える
魔王のために禁術レベルの風の魔法を使う
魔王のために元仲間を窒息。殺す
魔王のために故郷を捨てる。
魔王のために昇進薔薇色の人生捨てる。
魔王のためにダンジョンで鍛え。魂を喰らう禁術を修得しレベル上げ
魔王のために人間性を捧げる
魔王のためにデーモンになり人間をやめつつある

愛の女神「………そういえばですね。人間の女神が目障りで目障りで………殺してくださいよ」

魔王「ん?面倒」

愛の女神「魔王を殺せうるさい」

勇者「あああ………神殺し武器あったかな?」

魔王「ま、まて………大丈夫でしょ?」

愛の女神「まぁ……うん。でもいつか戦争があるしな~~~魔族と人間で」

魔王「ふーん」

勇者「ああ……魔王もう一つアップルパイ」

魔王「はい、どうぞ」

愛の女神「興味ないですね‼私もです‼」

勇者「だってなぁ………側近がいるし」

魔王「そそ」

勇者「拮抗するでしょ」

愛の女神「ですねぇ」

コンコンコンコン

がちゃ

魔王「いらっしゃいませ………あら?」

勇者「魔王との愛の巣にようこそ………?」

ショタ「あっ!!こんちは」

愛の女神「おいちいいいいいいい!!なにこの子!!!おいちいいいいいいい!!」

ショタ「!?」びくっ

魔王「愛の女神………」

勇者「なんのよう?久しいけど」

ショタ「メダルください‼」

愛の女神「どうぞ………受け取ってくれるといいわね」

ショタ「あっ!!ありがとうございます!!」

魔王「ああ………こんな小さいのに」よしよし

ショタ「僕はもう大きい‼」

勇者「でっ……相手は…………」

???「こらっ!!人様の家に!!!」

ショタ「知り合いだよ‼」

ショタ「竜姉……僕だって………常識はあるよ」

竜姉「そ、そうか。ごめんな……あっショタがお世話になってます竜姉です」

愛の女神「おいちいいいいっっっ」

勇者「うっさいぞ!!愛の女神!!」

魔王「ええっとこれも何かの縁………お茶でもどうぞ」

竜姉「しかし……」

ショタ「お邪魔しまーす」

竜姉「こ、こら………すまない」

魔王「いいえ~」

勇者(物腰柔らかくなったなー)

自己紹介

魔王「魔王だ!!この国の魔王だな………仕事放棄中」

勇者「議会の長。勇者だ………俺ら結婚してる」

竜姉「………ショタ」

ショタ「ねっ?すごい知り合いでしょ‼」

竜姉「ふぅ………しょうがない。私は火竜のエルダードラゴン。こいつはワイバーンで初めてのエルダードラゴンだ」

魔王「エルダードラゴン!?魔物の頂点に位置する!?」

勇者「おおお…………いや知らんな」

ショタ「!!」椅子から転げる

竜姉「まぁ……人間?人間には……………人間!?」

魔王「ああ……帝国の出身。人間だがデーモンでもある」

竜姉「納得した」

勇者「まぁ自己紹介終わったみたいだし………なんかあるんだろ」

竜姉「………人間鋭いな」

魔王「私の夫は優秀なんだぞ~~」

竜姉「おばあちゃんにはのろけがきついな………」

勇者「で?」

竜姉「あ、ああ………実は魔物の頂点で覇龍が覇権を取ろうと暗躍している」

ショタ「それを止めようってこと」

内容

自然実力主義の龍姉

覇権主義覇龍の喧嘩だ

だが

覇龍集団で隠れ
一騎討ちを拒否するらしい

竜姉「一騎討ちでどちらが正しいか………決めればスッキリするんだが」

ショタ「にげるんだ」

魔王「でっ?」

竜姉「取り巻きをどうにかしたい」

勇者「一騎討ちの場面を作れと」

竜姉「ああ………勇者たのむ!!」

ショタ「頼みます‼」

勇者「………うーむ」

ショタ「竜姉に着せたかった服全部あげる」

竜姉「あんなものおばあちゃんにはきつい///」

勇者「わかった」

魔王「いいのか?」

勇者「着せまくって………げへへへへ」

魔王「…………」ぞくっ

次回

新しい冒険

http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1430469796/
竜姉とショタ
このキャラです

竜姉

種族
レッドドラゴン(火竜)
年不明
原初に近いドラゴンであり
子沢山。レッドドラゴンの血に彼女が混じってる場合多い

正確
おばあちゃんぽい
隠居していた。赤い髪が特徴

ショタ
ワイバーン(ドラゴンの子孫であるが生きるために強さを犠牲にした種)
隠居中の竜姉に拾われ育てられた。
竜姉を越えて自分の物にしたい(越えた)

性格
子供っぽいが芯が通っており
風の魔法が天性でありそれを使う
突き抜けた思想の変人


小さい子だがワイバーンでは成人

面倒なのでショタ=飛竜王でお願いします

竜姉「では………覇竜ヘルカイトの根城は火山地帯だ。そこまでは背にのせて行けるが………」

飛竜王「逃げられるんだよね」

竜姉「どこいったかわからない………困るんだ」

魔王「ふむ……なら勇者が適任だな」

勇者「まぁ探すのは簡単だな」

竜姉「そのあとは任せろ」

飛竜王「…………」

旅支度

勇者「防寒具?」

竜姉「上空は寒い」

飛竜王「そそ。体を冷やすよ」

魔王「そうか。わかった………暑く着ないとな」お腹をさする

勇者(生理かな?)

旅をする支度は面白かった

竜に乗るのだが
竜のお腹の鞄に持ち物を入れる

初めて魔物の旅の支度を見た
戦闘になれば落とすらしい
故に割れ物は入れないそうだ

食料は現地調達でも簡単なため少な目

勇者「にしても………ワイバーンかぁ………」

人間の唯一狩猟する竜だ
美味である
家畜もある
竜騎兵はワイバーンが主である

勇者「ふーん」

竜姉「バカにするなよワイバーンでは最強だ」

勇者「ワイバーン弱いし………」

竜姉「それが術中だよ。窮鼠噛む」

飛竜王「まぁそれが強み。一撃だけで仕留めたいからね」

竜姉「よっこらしょっと………ああ重い」

飛竜王「持とうか?腰辛くない?大丈夫?」

竜姉「大丈夫だ」

飛竜王「無理しちゃダメだよ」

竜姉「おばあちゃん扱いをするな‼ピチピチでは………ないけど」

飛竜王「いや…………僕の何倍かな………」

竜姉「考えるな………悲しくなる。おまえのせいで敏を考えるようになってしまった…………」

飛竜王「ふーんふーん。じゃ行こうか」

一人づつ背に乗る

竜姉誤字



旅の空

飛竜王と勇者

勇者「あのメダルは竜姉に?」

飛竜王「そうだね」

勇者「ワイバーンとドラゴン。捕食者と餌」

飛竜王「そうだね。僕ははぐれワイバーンで竜姉の気紛れで育ててくれたんだ。母親ぽくね」

勇者「…………ふーん」

飛竜王「でも母親ではなかった………僕は竜姉大好きになったからね?母親じゃなくてよかった」

勇者「しかし釣り合わないな」

飛竜王「うん。だから強くなりたいんだいっぱいいっぱい」

勇者「応援してる」

飛竜王「うん!!絶対孕ませてやるんだ‼」

旅の空

竜姉と魔王

竜姉「問いたい………腹に居るのは彼の子か?」

魔王「!?」

竜姉「そうなのだな…………何故ついてきた」

魔王「まだ………大丈夫」

竜姉「医者は?」

魔王「…………」

竜姉「悪いことは言わない。終わったら医者にみてもらいなさい」

魔王「…………はい」

竜姉「彼は喜ぶだろうな」

魔王「メダルは貰いましたか?」

竜姉「?」

魔王「ああ何でもないです」

竜姉「なんだ………?」

魔王「…………飛竜王可愛いですね」

竜姉「そうだろ!!可愛い!!」

魔王「で……好きなんです?」

竜姉「勘のいい………だが私はおばあちゃんだ…………」

魔王「関係ないでしょう」

竜姉「子が成せない確率が高い。若いやつは子を残すべきだ………私では不十分だ」

魔王「…………頑張れば………私みたいに………いいえ………うん………」

竜姉「そいだな。飛竜王にいいやつがいればいいんだがな…………」

魔王「違うそうじゃなくって」

竜姉「……………いいよもう。若くない」

魔王「…………」

竜姉「若いときにはやりまくった………だが恋こごろなんて魔物にはいらないよ…………」

魔王「……………」

到着
火山の麓
人が安易に近寄れない居場所
故に難攻不落の小さい城である
衛兵も何も居ない

飛竜王「…………ボクたち魔物の寝城」

勇者「中は10匹」

飛竜王「だよね。あんまり居ないヘルカイトが怖くてね」

竜姉「ヘルカイトは?」

勇者「だれかわかんねぇ」

竜姉「我と同じ赤い髪だ。あと少し黒い………」

勇者「いたな」

忍び込む

正面から

竜姉「ばれないのか?」

勇者「わかる訳がない。全てシャットアウトしてるからな」

飛竜王「便利ー」

魔王「王の間か?」

勇者「いいや………一般の寝室だ」

ガチャ

勇者「ここ」

ヘルカイト「だれだ!?……………姿も何も見えん………気のせいか?………いや!!扉が空いている‼何処だ‼」

勇者「あっお邪魔してます」

飛竜王「兄貴おひさ」

魔王「はじめまして」

竜姉「やっと逃げずに対面したな!!」

ヘルカイト「な、なに!?竜姉!?音が聞こえんかったぞ‼くそ!!」

竜姉「逃がすか‼戦え‼」

ヘルカイト「嫌だ‼」

出入り口を押さえる

ヘルカイト「くっ…………」

竜姉「観念しろ‼」

ヘルカイト「はぁどうしてもやるのか?」

竜姉「そうだ!!どっちが正しいか‼」

ヘルカイト「…………死んだら悲しむやつが居るダメだ………」

今のうち先に安価

あんまり妊婦での話を考えたことないので
書いてほしいことを

竜姉「悲しむ?弱肉強食にそんなのはない!!」

ヘルカイト「俺はある‼飛竜王が悲しむ」

飛竜王「…………悲しむね諦めきれるけど」

竜姉「……………」

ヘルカイト「お前もそうだろ?」

竜姉「……違う違う違う!!」

ヘルカイト「弱いものを助ける手の届く程度に見込みがあるやつだけ何がいけない‼」

竜姉「弱いものを助けるんじゃない!!弱肉強食に横槍は許さん!!」

ヘルカイト「お前!!飛竜王はなんなんだ‼」

竜姉「くっ………」

ヘルカイト「助られるのも運と言う実力だ‼それも弱肉強食になる」

竜姉「いいや!!ならん!!横槍でしかない!!各々種族で生きるしかない!!」

ヘルカイト「あああ!!このわからず屋」(こいつお前の事を一途で…………)

竜姉「それはお前も一緒だろう‼勢力拡大しているじゃないか‼」

ヘルカイト「部下が拾って育ててるだけだ‼」

飛竜王「まぁうん。こうなるよね」

勇者「へぇー俺ら要らなくね?」

魔王「お前があっさり仕事をやりとげるから‼」

魔王「流石我の夫!!いい仕事ぶりだ!!」

勇者「そ、そうか///」

魔王「…………かっこいいぞ」

勇者「隠密しただけだけどな…………」

魔王「いいや!!お前しかできない素晴らしい成果!!血を流さずに成果が出た………誇れ」

勇者「ありがたき幸せです姫君」

魔王「うむっ!!」

魔王「………うむ」お腹に手を持ってくる

魔王(言えない………言いたいけど………悩む)

魔王(……………この子………どうしよう)

勇者(最近ちょっと陰りを見るな)

竜姉「飛竜王!!」

ヘルカイト「埒があかん!!飛竜王!!」

飛竜王「あー?」

竜姉「お前はどう思う‼」

ヘルカイト「そうだ!!」

飛竜王「こんな僕でいいの?若造だよ?」

竜姉「立場は見張る立場のエルダードラゴンだ」

ヘルカイト「問題ない」

飛竜王「…………じゃぁ情とか抜きで」

飛竜王「論点がおかしい。デメリットの言いあいだけでは進まない。デメリットのカバーを話べきだ。全否定では進まない妥協点を見つけるのもだし」

飛竜王「先ず!思想が生まれてる時点で纏まるわけがない」

ヘルカイト「?」

竜姉「?」

飛竜王「竜姉に賛同する者もいれば兄貴に賛同する者もまったく違う考えを持つ者もいる。しかもどっちが正しいかなんてわかるわけなんかない」

ヘルカイト「そんなもん」

竜姉「今わかる」

飛竜王「わからない。それを判断するのは僕の後の世代だ。後生が成否を判断するだからボクたちは今をより良くするため努力すればいい。失敗は失敗しないために成功は成功させるために」

飛竜王「結局はやってみなくちゃわかんない」

ヘルカイト「…………」

竜姉「…………」

ヘルカイト「うううう大きくなって………」うるうる

竜姉「頑張ったな…………少し寂しい」しくしく

飛竜王「…………あのなかないでください」

勇者「勇者なんぞこれ」

魔王「纏まったかしら?」

ヘルカイト「我は少しやってみよう」

竜姉「そうだな………少し待ってやろう」

飛竜王「纏まったね」

ヘルカイト「竜姉………ひとつ言っておく………お前はすでに弱肉強食の世界から逸脱してるぞ………」

竜姉「知っている。見守るだけだ………凍れる谷からな」

飛竜王「ん?」

竜姉「隠居もいいが………魔王!!」

魔王「は、はい」

竜姉「お代だったな………」

数日後

議会

飛竜王「はぁ………」

竜姉「よろしく頼む」

一同(ドラゴンが流れ着いてしまった)

勇者「ああ………弱肉強食から流れ着いたのか………一応」

竜姉「ここから隠居するよ。あと勇者!!あとで来い」

凍れる谷に隠居ドラゴンと新星のワイバーンが仲間になった

戦力があがった

ヘルカイトの勢力と知り合った

同盟等組むことができます。

エロ注意

竜姉の新居

飛竜王「てっきり刃交えるかと」

竜姉「まぁお前が悲しむのはやめた」

飛竜王「うん!!ありがとう。で何故隠居?」

竜姉「すまん………もう歳で………落ち着ける場所でじっとしていたい」

飛竜王「…………」しっぽぷらぷら

竜姉「どうする?お前は若い私はここにいる。好きに飛んでいくがいい」(寂しい)

飛竜王「空は待ってくれる………だから」

ガバァ

竜姉「抱きついてどうし………!?」

飛竜王「おらよっと」

竜姉「こ、こら触るでない」

びりびり

竜姉「!?」

飛竜王「あーあ破けちゃった」

竜姉「おまえ!!ひんむく気か!?」

飛竜王「うん」

竜姉「や、やめ!?」

びりびり

竜姉「くっ!!やめろ!!」

飛竜王「おりゃあああああ!!」

竜姉「くっ!!」どてっ

がばっ

竜姉「やぁ!!やめ!!」(力が強い‼)

飛竜王「じゃぁ」

竜姉「んぐっ!!」(口にこいつの舌が!?)

飛竜王「じゃぁ濡れてるし入れるね」ぎんぎん

竜姉「まぁ!!まて!!」

押し倒され……………
朝まで犯される

飛竜王「やっと……やっと。落ち着ける土地に…………孕んでいいね」

勇者宅

勇者「魔王寝室来い」

魔王「………ごめん………ちょっと今日もしんどいかな?」

勇者「…………行為じゃない」

魔王「?」

寝室へつれていく

ガチャ

魔王「な、なんで鍵を」

勇者「脱げ」

魔王「行為やらないって」

勇者「やらない。脱げ」

魔王「…………い、いや」

勇者「ふん」

じゃらじゃら
カチンっ!!

魔王「なっ!?鎖!?手かせ!?」

勇者が後ろに
手かせをはめられた

じゃらじゃら

魔王「う………」

ベットに引っ張られくくりつけられる

魔王「や、やめて勇者!!」

勇者「…………」

ハサミで服を切る

魔王「勇者………お願い………」顔をそらす

切り終わると

勇者「…………」腹をさする

少し膨らんだお腹が

魔王「うう……ひっく………見ないで………勇者ぁ」

勇者「なんで黙っていた………」

魔王「うぐっ………ひっく………捨てられたくない」

勇者「!?」

魔王「勇者はきっと………また誰かの勇者になる…………でもこんな体じゃ……ついていけない………もう…………一緒にいたいのに………」

魔王「勇者は………才がある………無駄にしてほしく………ない」

勇者「魔王………捧げたって………」

魔王「ひっく………辛いの………縛るのがもっともっと羽を広げれるのに………私なんかに縛られるのが…………もっと活躍できるのに………」

勇者「これと………この子は関係ないだろ‼」

魔王「」びくん!!

勇者「魔王………ん」キス

魔王「ん」

勇者「この子……産むんだろ?」

魔王「……………産みたい………勇者の子………」

勇者「なら……俺にも一言欲しかった。出来たよって………その…………こう落ち着いてるけど」

勇者「めっちゃ、うれしい!!」

魔王「勇者?」

勇者「ははははおれ………パパか………」

魔王「?」

勇者「おまえが不安がる事はない………」枷を外す

勇者「二人とも幸せにしてやる。魔王捨てない………俺の才でもなんでも子供に継がせりゃいい…………したら俺の変わりになるだろ?」

魔王「……いいのか………本当に本当に……」

勇者「愛してる」

魔王「うっ……うわあああああん!!」

勇者「あーよしよし」

魔王「怖い!!………出産!!………私なんかに元男だから………出産とか!!………子育てとか………」

勇者「大丈夫。俺がついてる」

魔王「うっうっ………」

勇者「ママになるんだ。ああ楽しみだ……」

魔王「……ひっく」

勇者「魔王……お願いだ………元気な子を頼む」

魔王「う、うん………」だきっ

愛の女神(うんうんひっくひっく………いいあいだぁ……)

安価

妊婦と生活
どんなのがいい?

次の日から
妊婦として生活する

服もゆったりしたもの

魔王「まだそこまで大きくないけど」さすさす

勇者「いや……やっぱ少し膨らんでる」さすさす

魔王「パパに撫でてもらってうれしいね。私もうれしい…………ありがとう魔王のお腹の元に来てくれて」

勇者「ふっ」

女神(ふははははははははははははははははは)

勇者「そうそう。お腹にいる子でも声は聞こえてるらしい」

魔王「そうなのか?」

勇者「ああ」

勇者「俺がパパだぞ」さすさす

魔王「うん」

勇者「ははは」

魔王「ふふふ」

ご飯後



勇者「金稼いで奮発した」

魔王「……危ないことしてない?」

勇者「魔物を狩っただけだよ」

魔王「あんまり無茶しないで」

勇者「いいや………子がいるから稼がないと」

魔王「今のままでも十分」

勇者「そ、そうか………いたなんかいっぱいしたいし………嬉しくて嬉しくて」

魔王「じゃぁほどほどに。いただきます」

勇者「寒いところでもできるんだなぁ………」

苺を摘まむ

魔王「ぱくっ………甘い。甘いね、美味しいね。えっと名無しちゃん」さすさす

勇者「名無し………」

魔王「名前………決めなくちゃ」

魔王「決めていいよ?」

勇者「うむぅ」

勇者「勇魔で」

魔王「うん!!いい名前だと思う。よかった勇魔ちゃんお名前ついたよ」さすさす

魔王「いっぱい食べて元気になってね」

勇者「元気な子ならいいな」

魔王「勇者のような逞しく強い子になってくれればいいな~~」

勇者「なんか………めちゃ!!照れる」

魔王「ふふ………女性とはこんなにも満たされるものなんだな…………ああ………生きてる………お腹で………」

勇者「…………」(ちょっとムラっと来てしまった)

書いててにまにま



勇者「………魔王…………その………」

お腹がふっくらした魔王が寝巻きを着てる姿に…………下半身が反応する

魔王「……どうしたの?」

勇者「魔王………すまん外で寝る」ぎんぎん

魔王「あっ………だめ。お願い一緒にいて………」

勇者「しかし下半身が」

魔王「………」近寄って服を脱がす





魔王「」

魔王「……おっおおきい………」

絶句

勇者「まぁ………ごめん」ボロン

魔王「いいよ………はぁはぁ」

勇者「魔王!?」

魔王「ああ………」ぺろ

魔王が先を舐める

魔王「匂い……きゃいだら………」ペロペロ

少し眺めて

魔王「勇者………私が………抜いてやろう………」

勇者「しかし………」

魔王「性処理も妻である私の役目だ………頑張る」

魔王「んぐっおおきい……じゅぼ………」くわえた

勇者「んっ……」

魔王「勇者……きもちひい?」

勇者「あ、ああ」びくっ

魔王「んぐ………んっ………」

魔王「………ぷはっ………」

魔王「昔は自分にもついてたし舐めるなんて気持ち悪かったのに」つんつん

魔王「勇者のってだけでこんなにも………いとおしい………これが我を孕ましたチンポ………」

勇者「やめ……お前が言うと………犯したくなる」

魔王「んぐ……んんんん……じゅぼ」よだれで濡らし飲み込むを繰り返す

魔王「んん……勇者のチンチンおいしい……」はぁはぁ

勇者「魔王角が」

魔王「我は………おまえのせいで女の婬魔なってしまった………でもよかった………出してここに」

魔王が口を開け舌を出す
そのあとくわえた

勇者「あっ……根本まで」

下半身に電撃が走る

勇者「あっ……」

魔王「んごっ!?………んじゅるじゅる」

魔王の口に性欲をぶちまけた

愛の女神(………すごい……えずいて苦しんでも離さない)

魔王「んぐぉ……おえ………じゅる」

愛の女神(すごい量……人間の比じゃない)

魔王「……んんん………ゴクン」

勇者「魔王……大丈夫か?」

魔王「はぁーい………飲んじゃった………夫の勇者の…………苦いのに………臭いのに………おいしい………勇者ぁ………ほしいもっと」

勇者「我慢できねぇ!!!!!!」

魔王「きゃっ!?」

妊婦を押し倒す

魔王「あっ…………」とろん

勇者「はぁはぁはぁ」にゅ

濡れているしっかり入りそうだ

魔王「…………はっ!?………だめ!!勇者!!お腹に勇魔ちゃんが!!」

勇者「我慢できない………ごめん!!」ぬぷぷ

魔王「ひゃぅ!!………だめなのに………気持ちいい………」

勇者「ああああ!!」ぱんぱん

魔王「だめ!!あなたの子がお腹にいるの!!勇者!!激しく………あああ」

愛の女神(……妊婦なのに獣のように激しい愛………じゅる………濃いうま)

魔王「やめて!!………勇魔ちゃんがつぶれちゃう‼」涙声

勇者「大丈夫………子宮に守られてる」

魔王「あっ……んんんんくうううう!!」

愛の女神(あっ逝った)

魔王「はぁはぁ………はげし………」

勇者「はぁはぁまだやるぞ………二人目」ぱんぱん

魔王の艶やかな声が響く

魔王「勇者ぁ………あん………」

勇者「気持ちいい?」

魔王「きもてぃ……いきすぎて。何も……」

勇者「もっと愛して孕ましてやるからな‼」

魔王「ほ、ほん……とう!!あん!!………うれしい………もっともっと………ごめん……勇魔ちゃん子宮のドア………うるさいね。でもねママ………婬乱なの………ごめんこんなママで………」

勇者「はっ!!は!!」

激しくうちつける

魔王「ああ……んん!!」

勇者「出る!!」

魔王「…………!?だめ!!中は!!」

勇者「」びゅびゅ

魔王「んんんんんんんん!!勇魔ちゃんに……かかっちゃう……溺れちゃう…………」ぴくぴく

勇者「…………」ぬぽん

魔王「ごめん勇魔ちゃん………ママ………パパの事大好き………兄弟すぐにつくってあげる………許して………」とろー

勇者「はぁはぁ」

愛の女神(………はぁはぁ……せつない………私もやりたい………)

次の日

ちゅんちゅん

魔王「………」

勇者「すぅーすぅー」

魔王「う、ううう////」

乱れすぎた

それから

魔王「………ふふふん」編み物

勇者「器用だなぁ」

魔王「ふふふん~~~………!!?!!!」

勇者「ん?」

魔王「ん!?」ちらちら

勇者「どうした?」

魔王「蹴った………今お腹蹴った!!蹴った!!」

魔王「すごい!!わかる!!生きてる‼」

勇者「そうかそうか!!」

魔王「ああ……勇魔ちゃん早く会いたいな」

勇者「ああ」

イベント


安価

あと

オーク「俺にも選ぶ権利はある」

愛の女神「そんなぁ………」

触手「いかにも」

お肉

魔王「もぐもぐ」お腹をさする

魔王「ちょっと塩っからい?かな勇魔ちゃん」

魔王「こっちはちょうどいい味だね」

魔王「おいしい?」さすさす

魔王「………ぱぱ……お仕事だよさみしいね」

こつん

魔王「………勇魔ちゃんもさみしいね~」

魔王「ママね~パパって最初変だなぁーって思ってたんだよ~怖いなぁーって」

魔王「女になっておかされて………でも一途で努力家で」

魔王「いっぱい見てきて好きになちゃった」

魔王「だからパパさみしいけど頑張って仕事してくれるから………我慢出来るね」

魔王「ふふふん………編み物しなくっちゃ」

あるところ

「勇者さま。魔物は討ち果たされました」

勇者「うむ。では……首をもって下がれ」

「はっ………」(いつも武功を部下にくれる………)

ロケットペンダントを見る

勇者(………早く帰らないとな)

冬が過ぎ
春が来る
出産は夏の予定

魔王「春が来た」

勇者「寒し………」

魔王「北国だからな仕方がない」

勇者「体を冷やすなよ」

魔王「わかっている……我だけの体じゃないからな」

勇者「ああ………」

魔王「それはおまえもだぞ‼」

勇者「へ!?」

魔王「お前は張り切りすぎだ‼あれからずっと!!…………その腕は我と子を抱くための腕だ………怪我だけはしないでくれ」

勇者「ああ!!」だきっ

魔王「お前はやり過ぎる…………」

勇者「わかった……いやわかってるけど落ち着かね………」

魔王「うむ………我もだ………この体が………男ときより好きだ………」

次の日

勇者「魔王行ってくる」

魔王「いってらっしゃいパパ」

勇者「ああ………」キス

魔王「んんん」

魔王「…………早く帰ってきてね」

勇者「もちろん!!」

めっちゃ幸せそう…………
ああ

愛の女神(うらやましいなぁ………)

甘い?

短髪美少年がそこに写る
豪奢な3面鏡だが少年はこれをあまり必要としない。戦闘で身なりを大事にする理由がわからない
男で化粧などもっての他である

魔王(♂)「………」

魔王(♂)「ん!?」

鏡に写る自分が髪を解かしている
綺麗な長い髪の美少女はどこか………大人びている

魔王(♂)「な、なに!?誰だお前は」

魔王(♀)「……!?」

魔王(♀)「私!?」

魔王(♂)「何が私だ!!!………鏡か!?何でこんな事が!?」

魔王(♀)「ああ………そんなことあったなぁ…………鏡はあのあと産廃処分したからねぇー」にっこり

魔王(♂)「この3面鏡呪いの品か?……お前はだから誰なんだ?」

魔王(♀)「魔王ネファリウス。女性のあなた」

魔王(♂)「女の我?」

沈黙

魔王(♀)「男だった私ってこんなのなんだ………ねぇ………もしあなたが妊娠するって言ったら信じる?」

魔王(♂)「ばかな………絶対ない。我は男である」

魔王(♀)「本当……で勇者で勇者って言う人に会う」(時系列確認………就任最初か………)

魔王(♂)「勇者だと!?………我を狙うやつが………」(暗殺か)

魔王(♀)「そう………狙ってる」(あなたを愛するために)

魔王(♂)「………ふん、気持ち悪い。女の我なぞ………」

魔王(♀)「ふふふ」

魔王(♂)「なに笑っている!!」

魔王(♀)「そうそう………そうだったそうだった…………お腹の子、勇者の子」

魔王(♂)「なっ!?………敵の子だと‼………虫酸が走るおろせ」

魔王(♀)「気持ち悪がっても………勇者には敵わない」

側近「魔王さま軍会議です」

魔王(♂)「ああ……そうだった。すまない」

魔王(♂)「………」ちら

側近「鏡に何か?」

魔王(♂)「いいや気のせいだ………」(夢だったか気味の悪い………気持ち悪い)

魔王(♂)「側近これを廃棄処分せよ」

側近「はい」

現在

がちゃ

勇者「誰かいるのか?」

魔王「勇者」

勇者「ん?」

魔王「昔の自分ってくそ生意気だよね」

勇者「あ……ああ………そうだったが………」

魔王「…………ごめん」

勇者「何があった?今さら………もう不安がるなって愛してる」

魔王「………うん」

魔王「昔の自分だったら気味わるがってたんだろうなぁー」

勇者「そうかもな」

魔王「でも………勇者の子。孕めてよかった」

勇者「よかったな」

魔王「うん!!」

甘い日々

魔王「………」

勇者「どうした魔王」

魔王「この子大きくなったらどうするんだろ?」

勇者「なにがだよ」

魔王「元魔王と元勇者だぞ…………苦労するぞー」

勇者「ささえてやればいい」

魔王「そうだなぁ………」



勇者「じゃ今日もいただきます」

魔王「…………どうぞ……めしあがれ」

勇者「母乳うめぇー」

魔王「いつもいつも吸われてたら赤ちゃんの分なくなっちゃう………」

勇者「大丈夫。いっぱいでるみたいだし」

魔王「………おまえも赤ちゃんみたいだぞそんなに吸って………」

勇者「うまぁい」

魔王「………ふふ………ずっと孕んでるのもいいかもな」

勇者「二人目頑張らせるから大丈夫」

魔王「うん!!パパ」

小高い丘

勇者「妊婦がこんなとこまで………無理すんなよ」

魔王「大丈夫。運動も必要だ………ちょっと休憩」

勇者「あと少しだな………おらよっと!!」デーモン化

魔王を姫様だっこする

魔王「お、重くないか!?」

勇者「お前が言った。俺の腕はお前を抱き締める腕だ。この重さを背負ってくんだ。軽い軽い」

魔王「…………ばーか////重いって言ってるじゃん」

死にそう

糖尿で死にそう


二人会わせてみると変化が分かりやすくてイイね
威厳たっぷりだった魔王さまがここまで勇者に溺れてるとかご飯3杯はいける

>>626

砂糖ご飯で草www

高い丘の頂上
春風が舞い
都市が眺められる
…………北の大地にも春の訪れが
幾重の色の花びら大地を彩る

魔王「………ここはすごいな。どんな寒く辛い場所でもこれだけの花が咲く」

勇者「そうだな。冬は終わった………」

魔王「ふふ……勇魔……綺麗だろ………お前の故郷となる場所だ」

勇者「…………あまり長いはできない」

魔王「そうだな。ありがとうワガママに付き合ってくれて」

勇者「いいさ………なんだろ懐かしいぞここ」

魔王「?」

魔王「絵でも見たのでは?」

勇者「かもな」

魔王が丘に立つ

勇者「危ない」

魔王「お前が助けてくれる」

勇者「………万能じゃないぞ」

魔王「ふふ………色々………うん………」

魔王が振り向く………口を開く………閉じる

なにかを言いたいみたいだが言葉が多いらしい

わかる………俺も語る言葉は多い

クライマックス

魔王「………なんだろ………言葉が見つからない」

勇者「…………」

魔王が俺をずっと見つめる

綺麗な髪が丘の花の匂いが交じる風になびく

勇者「あっ………」

俺はこの場所を知っている

深い所に

そうここは………








あなた

魔王が微笑み

言葉は風に乗せて届いた
奥深く

たった3文字

だが

自分だけに対してその言葉は多くの意味を成していた

魔王は微笑む

優しく
包み込むように
花ビラに彩られながら

勇者「…………至った…………そうだったのか………」

色んな
自分の辿ってきた記憶が巡る

水晶球に写る者に心を奪われた

それだけを追いかけてがむしゃらに強くなった

強くなった自分で

追い求めたものを護った

一筋頬に冷たいが熱くもある感触が落ちる

ずっと求めていた

ずっと忘れられなかった

ずっと知りたかった

笑みの意味を

場所を

心が奪われた瞬間を


勇者「はは………知った………意味をこの瞬間」

膝をつく

神々しくてしかたがない

至った

自分は追い求めた者に今………出逢えた

勇者「うぐっ………ううううう!」

溢れるばかりの激情

長く永く追い求めた答え

犠牲を払いそれでも届くかわからなかった場所






勇者の自分が生まれた場所に今至る


魔王「勇者!?ど、どうしたんだ!?」(いきなり泣き出したぞ‼)

勇者「うっひっく………俺はやっとやっと辿り着いた………ありがとう……ありがとう………」

魔王「勇者………」膝をつく勇者に抱きつく

勇者「うわあああああああ!!」

魔王「……………」(何かしらん………でも暖かいこの涙は)

勇者「俺は………やったぞ‼…………至ったぞ!!………やっとやっと………深く届いた!!!」

魔王「うん……そうだな」

勇者「うわああああああああああああ!!!」

勇者「魔王の…………笑顔の意味を…………ああ………」

勇者「なんて大きい………神々しい………俺の………俺だけの………」

魔王「…………お疲れさま」

勇者「くぅ……ひっく………魔王………おまえ………俺は絶対………絶対お前を………幸せに………するから」

魔王「うん………して」

勇者「魔王…………ありがとう」

そのまま永く勇者は泣いていた



解説はいらないよね?

あっまだ続くぞ?

終わった訳じゃないぞ?

読み直してごめん

まだ続くからな!!

教会

第司祭勇者

勇者「えー…………何で俺?」

愛の女神(祈ってください)

「勇者さま!!お願いします!!」

勇者「俺は聖職者では」

愛の女神(聖職者ですよぉー)

勇者「わかった」

教会の真ん中で膝をつき祈る
教会に椅子机はない
何故なら方膝をつく行為
これが教会の祈る姿。剣を目の前に置き祈る

愛の女神「……………」ふわっ

「!?!?」

愛の女神「祈りの先を大切に」消える

兵、騎士が絶句する

勇者「あーあ……出てくんなよ………」

兵「見た?」

騎士「見た…………」

騎士団長「おられるのか!?」

勇者「………見たものは今の言葉を信じ!!守れる強さ護れる強さを手にいれよ‼」

「「「はっ!!!」」」

「大司祭さまの祈りが通じた!?」

「帰って嫁に!!」

大騒ぎ

勇者「………やりやがった……」

後日

神の神託があった日として記念日に制定

騎士と姫の宗教者が莫大に増える結果となった



多忙

勇者「はぁはぁ」

魔王「おつかれ。あなた」

勇者「くそ女神謀ったな………大司祭になってしまったから忙しいぞ‼」

魔王「部下に任せれば………」

勇者「部下に無理言って仕事投げた」

魔王「あら………」

勇者「宗教発足。資金は国の納税………メダル販売………原典は何でか俺の軌跡だぞ…………皆それ読んで勇者さまーだぞ………くっそ恥ずかしい」

魔王「うんうん!!やっと皆が認めてくれてる!!」

勇者「はぁ………」

勇者「…………まぁ魔王」

魔王「ん?」

勇者「この宗教………変でさ神を愛せ以上にさ……伴侶を愛せらしい」

魔王「うん!?」

勇者「そう………神は2番目一番はお前」

魔王「うれしい………い!?」

勇者「気付いたか」

魔王「あわわ!?」

勇者「大司祭の嫁だぞ」

魔王「あわわわわ!?」

勇者「…………象徴だぞ」

勇者「冗談」

魔王「?」

勇者「この宗教は姫に愛と言う忠義だから大司祭とかより嫁を大事にするやつがいい宗教者なんだよなぁー」

魔王「ほっ………もてはやされるのかと」

勇者「まぁ………俺だけもてはやされるのかと」

魔王「うん!!私ももてはやしたい!!あなたの良さは一番知ってる」

勇者「////」

勇者「お、おう」

魔王「勇魔ちゃんパパ頑張ってるんだって」さすさす

魔王「パパすごいね」

勇者「////」

幸せすぎる。綺麗な嫁がいて………すべてが上手く

行きすぎている

そう

行きすぎている

勇者「………」(なんか不安になるな………意味を知り。重さを知ったし)

勇者「うーむ。魔王は俺に変わってほしい?」

魔王「変わってもありのままのあなたであればついていくわ。あなたの色に染まっていくのは私の方だしね」

勇者「…………ぐすん」(ええ嫁もろたわぁ……)

変わった料理

魔王「ふふふ~~~ん♪」

重たそうなお腹と2つの山を持ちながら何かをしている

魔王「ブリザード」

何かを凍らせる

魔王「ぬくぬくファイア」

暖める

勇者「????」

パン生地?

クッキー?

魔王「オーブンの温度はいいね。上を高めに魔法で調整して」

勇者(マジで料理うまくなったよなぁー………ええ嫁もろたわぁ………)

クッキーとパンをくっつける

数十分焼く

魔王「………よし!!………初めてだけど大丈夫」

勇者「なになに………なに!?メロン??」

魔王「メロンパンと言う物らしい。古文書に載ってあった」

勇者「…………ほう」

魔王「食べてみてくれ」

勇者「うむ」

あつあつ
さくさく
ふわっ

勇者「んぐっ!?!?」

勇者「んぐ!?!?」

魔王「うまいのか!?そんなに!!………どれ」

さくさく
ふわっ

魔王「!?!?」

魔王「手間がかかったが……なるほど………」

勇者「甘い……でもふわっさく………なんだこの………料理」

魔王「茶を用意しておやつにしよう」

勇者「おやつだよなぁ………昼に食えそう」

おやつ

魔王「あーん」

勇者「はい、あーん」

魔王「うん……美味しいな。美味しいね勇魔ちゃん………あっ蹴った………」

勇者「美味しいなぁこれ」

魔王「うんうんうん」

勇者「料理うまくなったよなぁー」

魔王「お前の好きなものは作れるようになったなぁ~昔はそんな事するなんて思いもしなかった」

勇者「男だったしな」

魔王「そう………でも女性の方が幸せになりやすいのではないか?…………我は思うぞ………お腹に子がいる………これを知れるのは女だけ」

魔王「ふふ………愛が育っている」

勇者「そうだな」

魔王「女になって良かった」さすさす

魔王「幸せである」

勇者「俺も俺も」

竜姉「ふむ………順調だな」

魔王「ええ」

竜姉「で、体の方もいい」

魔王「はい」

竜姉「そのまま維持するように」

魔王「わかりました」

竜姉「これが滋養強壮の薬だ。食欲がない日はこれを飲むといい」

魔王「わかりました先生」

竜姉「………知識は無駄にあるからな」

竜姉「………人間魔族は変わった方法で孕む」

竜姉「我らは卵………故に個々はそこまでデメリットがない」

竜姉「護る相手がいないと無理であろう」

魔王「でも………暖かみはあります」

竜姉「ふむ………母性というやつかな」

魔王「はい」

竜姉「………うむ祝福あれ」



裸の魔王

魔王「………勇者見て」

勇者「どうした!!からだが冷えるぞ‼」

魔王「暖めて」

そう一言

ベットに横になる
お腹の子をさする

魔王「………このからだどう思う?」

勇者「綺麗だ……肌も」

魔王「綺麗?」

勇者「ああ………美しい」

魔王「もっと抱き締めて」

ぎゅっ

勇者「どう」

魔王「ありがとう」

魔王「ずっとこうしていようね」

勇者「お前が求めるまで」

魔王「じゃぁ生涯求めます」

抱き合って寝た

数週間
春の終わりごろ

丘に呼び出される

愛の女神に

勇者「なにようだ?」

愛の女神「…………気を強くもって」

勇者「ん?」

愛の女神「そして………立ち止まらず勇気を……一歩動き出す勇気を………」

勇者「いったい何を」

ぶわぁああああ!!

ワイバーンが丘下から飛んでくる

飛竜王「勇者!!」

勇者「なんだ!?」

愛の女神「………」目を瞑る

飛竜王「魔王が倒れた!!」

勇者「!?」愛の女神に振り向く

愛の女神「…………」

勇者「くっ!!」

飛竜王「背に乗って!!竜姉が診てる!!」

丘を後にした


ついに産まれるのかな

竜姉の診療所

勇者「魔王!?」

竜姉「勇者………」

魔王「…………あああ……勇者……」

魔王が静かに眠っている
顔が歪んでいる

竜姉「………勇者出産が近い………飛竜王容態を」

飛竜王「わかった」

竜姉「勇者………話がある」

部屋の外

竜姉「出産が早すぎる。夏後半だ」

勇者「出産するのか!?」

竜姉「ああ………しかし何故か胸騒ぎがするんだ」

勇者「?」

竜姉「魔王は吐血した」

勇者「!?」

竜姉「妊娠してる筈でもそんな事はない」

勇者「…………いったい」

魔王「ああああああああ」

部屋の中から声が
飛竜王の呼ぶ声も

竜姉「勇者!!ついてやれ!!」

勇者「!?」びくっ

体が硬直する



魔王「勇者ぁあああああ!!」

嫁の声に我に戻った

部屋に入る

魔王の手を掴む

勇者「頑張れ魔王!!」

魔王「はぁはぁ勇者そこにいるの?」

勇者「ああ!!頑張れ‼」

魔王「………うん……んんんんん!!」

掴んだ手が握り潰さんとするぐらい強く握られる

痛みに叫ぶ魔王

竜姉が門に立つ

竜姉「踏ん張れ!!」

じゅりゅ

魔王「あああああああああ!!!」

竜姉「これは!?」

愛の女神(………………)

竜姉が手で何かを掴み引っ張る

何故そうするか

俺は

驚愕する

生まれてきた子は


すでに






絶命していた

魔王「はぁはぁ……」

勇者「!?」

飛竜王「!?」

竜姉「くっ………!!」

勇者「………」膝をつく

死んでいる

赤子の声もない

魔王「………はぁはぁ勇者………」疲れて目が開かない

萎びた赤子

幾重にも黒い穴が空いている

普通ではない

異様な赤子

一同がショックで言葉を失う

魔王「勇者あぁ……」

勇者「魔王………お疲れ。よく頑張ったね」左手を握る皮を突き破り血が滲む

魔王「頑張ったよ………赤ちゃん」

勇者「ああ……ああ………」

気丈に振る舞う

勇者「これからは俺達の仕事だ………ゆっくり寝て休め」

魔王「わか…………った…………愛してる勇者…………勇魔…………」


勇者「……く」下唇を噛み締める。痛いほどに


心が抉れそうになる

求め得た答えを俺は失った

ハートフルボッコ

勇魔ぁ…………

>>672

産まれたね…………

愛の女神「勇者………その子を貰います」

勇者「……あ、ああ………」

魔王を寝かしつけ
赤子を布でくるみ抱いていた

勇者「……………」

愛の女神「………勇者………明日丘で待っています」

勇者「………………」

愛の女神「…」赤子を強く抱き締める

愛の女神(勇気がある子だった)

どこか
聖域

愛の女神「お姉さま」

女神「あら?どうしたの?」

愛の女神「返してください」

女神「何をかしら?」

愛の女神「殺した幼子の魂を」

女神「ふーん知らない」

愛の女神「あの………呪いは人間の業……人間の淀み………姉……あなたは………」

女神「勘のいい妹は嫌いだよ」

愛の女神「………返せ」

女神「ふふ………いいわよ受け取りなさい」

女神の手に黒く淀み膨らんだ魂の塊。小さな魂を包み潰している

愛の女神「うぐっ!?」

女神「さぁ触りなさい?ふふふ………業があつまちゃって」

愛の女神「…………」ガシッ。ジュウウウウウ

愛の女神「ありがとうお姉さま………さようなら」

女神「ええ……ふふふ勇者に伝えて罰よ」



魔王「んんんん……………ふぁ」

勇者「………」

魔王「おはよう勇者」

勇者「………おはよう」

魔王「……勇者?」

勇者「なんだどうした?」

魔王「泣いたのか?」

勇者「ははは………………はは………」下唇を噛む

俺は言わないといけない………流産したことを
それがどれだけ………残酷か………

今まで

どれだけ

待ち望んだ魔王に

現実を言うのが

残酷過ぎる

勇者「…………」

俺の口から………言うことが出来ない

魔王「勇魔は?………どこ?」

勇者「んぐっ………」

魔王「勇者………勇魔は?勇魔ちゃんは!?」

勇者「……………気を強くもってくれ」

魔王「はぁはぁ………そんな事って………そんな………」

勇者「……………予定が早かったんだ………流産したよ」

魔王「!?」

魔王がベットに顔を沈める

嗚咽が魔王の嘆きが

俺の体をズタズタにする

魔王を抱く事さえ出来ず

俺は部屋を出た

壁を叩く

勇者「………………」

その場にいたたまれなくなって逃げた

勇者「魔王、すまねぇ………なにも出来ず」

こんな終わりは

残酷だ

ハートフルボッコ

ちょい休憩

…………



勇者「……………」

次の日逃げるように丘へ

愛の女神「来ましたね」

勇者「ああ」

愛の女神「これを」

ぼうぅ

勇者「人の恐ろしい澱みが纏まっている……いやこれは!?」

愛の女神(気付くんですね)

勇者「…………それを何処で」

愛の女神「あなたの元加護主」

勇者「なるほど裏切り者に罰を…………すまん………それを………渡してはくれないだろうか?」

愛の女神「ダメです。穢れが………あなたを殺します」

勇者「…………」

愛の女神「…………どうぞ」

汚れた手で魂を手渡す

勇者「………勇魔………お前」

愛の女神「この子は勇気がありました………母を殺さないために女神の呪いを全て身封じ込めました」

愛の女神「女神から愛する母を護る勇気………勇者の子らしい勇敢な子です」

勇者「ありがとうな………俺は一度に2つの失うとこだった」

ぐっ
胸に押し当て魂を体にいれる

勇者「うぐっ!?げほっ!?」吐血

腕が爛れ

血が服に滲む

勇者「こんなに痛いのによく頑張った………」

愛の女神「ダメです吐き出して!?死にます!!」

勇者「子供の痛みを受け入れられず何が父だ!!俺はここにいる!!…………勇魔お前を一人にしない!!」

愛の女神「!?」

勇者「はぁ………はぁ………馴染んだ」

愛の女神(愛が勝った………)

胸から

白い小さな魂が産まれる

勇者「………」

愛の女神「穢れを吸いとったのですね」

爛れも全て
治りだす

勇者「俺は人間性を全て捧げなかった。故にハーフとしてこいつが産まれた」

愛の女神「そうです。人間の女神だから………こんな惨いことを」

勇者「ああ………許せない」

勇者「勇魔………お父さんに力を」

ぶうううううん!!

魂が震え
勇者の吸収した歪みと混じり黒い穴が生まれた

勇者「…………」木箱からツヴァイハンダーを取りだし突き入れ引き抜いた

剣が禍々しいオーラを纏う

勇者「勇魔…………お前も許せないんだな」

愛の女神「…………歩き出すのですね」

勇者「ああ」

神殺しを行うために



勇者「………ただいま」

魔王「おかえりだ!!何か食べるか?」

勇者「!?」

魔王「………そう驚くな」

勇者「いや……だって………」

魔王「ふふ………悲しくないことはないずっと泣いていた………だが私よりきっと勇者………お前の方が辛いと思ったからな…………ありがとう勇者………ありがとう。あなた」

勇者「うぐっ………すまん………すまん………」

魔王「お前のせいじゃない。我がまだしっかりした母じゃなかったからな」

ぎゅっ!!

魔王「い、いたいぞ勇者………ああいたいぞ………ああお腹にもう………居ないのだな………」

勇者「…………魔王、これを」魂を出す

魔王「!?」

魔王にはわかったのだろう
両手に取る

魔王「ああ………小さいけど暖かい………勇魔ちゃん………」

勇者「…………」

魔王「ごめんね。お母さんが未熟で………産んであげられなくて」

勇者「………ずるっ……くそ………」

愛の女神(………ひっく………なんて………)

魔王と勇者
枯れた涙がまだこぼれ出す

魔王「いっぱい……お話ししたかったよ………いっぱいお洋服つくってあげてたんだよ」

魂が揺れる

魔王「いっぱいいっぱいいろんな事したっかたね…………でも勇魔ちゃん…………」

魔王「ありがとう」

魔王「私の元に来てくれて」

魔王「幸せだったよ」

魔王「だから…………いつかまた………会おうね」

愛の女神(………うううううううう)

勇者「うううひっく………」

魂が………俺の中に入る

感じたの悲しみ……しかしそれ以上に怒り
母親を泣かしたことを許せないらしい

魔王「成仏させないの?」

勇者「くそったれの女神の元にいかせない」

愛の女神「ええ………その通りです」

魔王「そうなんだ………うん!!」

魔王「勇魔ちゃんをこんなことしたやつを仕留めよう‼」

勇者「わかるのか‼」

魔王「………勇魔ちゃんが教えてくれた。いい子だね…………勇者と同じ護る事のできる子」

勇者「………ああ、ああ」

魔王「大丈夫。私は元魔王。この程度で挫けはしない。みてて母さんは強いんだから」

勇者「ああ……俺よりもずっと」

勇者「強い!!」

魔王「まぁお腹すいた何か食べよう」

勇者「ああ!!食おう食おう」

愛の女神(強い………これが母になったものの強さ………深い慈愛………)

魔王

愛の女神(彼女はきっと………化ける)

次回

人間界へ

復讐の旅へ

帝国

「くそ!!てめぇ!!賞金稼ぎか!!」

勇者「まぁね」

「………くそ」

道の先から魔王が現れる

「炎雹の踊り子!?」

勇者「………」

魔王「捕まってほしいけどいいかしら?死ぬより安いわ」

「…………わかった」

勇者「さすが魔王」

魔王「あなたも手加減しない」

勇者「はーい」


魔王冒険者level最大値

勇者冒険者level最大値


あれから俺らは帝国に入った
黒騎士団長と和解
他の騎士団に攻められたが
全て殺した魔王は有名になる

冒険者としての登録してあったのが試験をあっさり受かり最大級の冒険者となる

冒険者ギルドの長を勤められる権限を持つようになった

帝国の勇者宅

愛の女神「おつかれ~宗教どんな感じ?」

勇者「まぁ……まだまだ」

魔王「ええ………あんまり人間の神様崇拝しないのねみんな」

愛の女神「姉が怠惰だから………ひとりひとり気にしないし………奇跡は起きない」

勇者「では………ギルドを発足しよう」

女神を倒すのは簡単ではない

先ずは信仰を潰さないといけない

少なからず帝国では信仰されている

だが

愛の女神「愛に勝る信仰はない」

勇者「うまくいくかな?」

魔王「うまくやる。それだけ」

魔王「大きな影響を与えなくていい………女神に疑問が持てれそれでいい………よね?」

愛の女神「ええ!!そうです。私は…………過去に………自分で終わらせてしまった。だけど今度こそ…………しっかり信念をもちます」

勇者「ギルド長は俺。運営は任せた愛の女神さん…………高い金だしたんだ。錬金術師にな」

愛の女神は受肉している

愛の女神「勇者!!私のからだ使ってもいいんですよ?」胸をたくしあげる

勇者「あっそ」魔王「だーめ」

愛の女神「ガード固い…………」

愛の女神「まぁ不倫は双方納得してないと認めませんし………しょうがないですね」

愛の女神「では………姫と騎士のギルドを発足しましょう」


後日

教会に構える事となった

愛の女神相談所

冒険者ギルドらしくないが必要なものを揃え始める

城の完成だ

仕事の張り付ける盤

それと



恋愛の物語
勇者の物語(子供は死んだことも記載)

いろんな愛に纏わる本を取り扱っている
写本………凍れる谷では聖典として何冊も作られたのを販売する

魔王「こんなんで信仰を増やせるのだろうか?」

愛の女神「大丈夫ですよ………お試しを色んな所に置いてきましたし」

勇者「ふむ………恥ずかしいこの上ない////」

魔王「愛読書だから大丈夫」

勇者「/////」愛の女神(あああご飯が美味)

魔王「では……始めよう」

勇者「ああ………聞いたか………皆」

教会に

俺たち以外の冒険者………それも

凍れる谷の仲間たち

が現れる

冒険者である

流れ者がつく凍れる谷

冒険者でなければ辿れない

勇者「では………愛の女神の元に」

一同が頷いた

酒場

「最近さぁ変なギルドできだったんだって」

「あん?なにそれ」

「恋愛の神様が奉ってるんだって教会に設けてさ」

「ほう?」

「でもギルド長レベルが二人。受け付けかわいいし」

「ちょっと行ってみよう」

「ああ」(これでいいな)

「楽しみだ」(うまくいけばいいな)

メダル販売

愛しいひとに姫のメダルを

忠義を示すための

教会は賑わう

何故か?

皆、凍れる谷の仲間だから

故に活気がある

そこの空間は愛しさが満ちている

異質なギルドは頭角を表す

教会の周りの土地は更地に新しく宿舎を建てた。

人が集まりだす

教会ギルド

愛の女神「私にメダルを?」

「はい!!」

「お願いします‼」

愛の女神「…………受け取れないわ。私は個人を愛するのはやめたの。それに私を愛せとは言わないけど貴方の護りたい相手を見つけて」

「それができるまで預かってください」

「はい!!」

「我々は………女神様に忠誠を誓います。愛しい人が出来るまで」

愛の女神「では………預かりましょう」

それから

愛の女神は婚姻も司る神になる

教会に誓いを立てる者が増える

兵士が………下級騎士が

思い人を連れて

いつかのギルド

愛の女神「なんでしょうか?」

下級兵士「私は下級兵士です………そんな私がこんな騎士のメダルを………もって………告白しても」

愛の女神「…………魔王」

魔王「………ええ」

魔王「顔を上げよ兵士よ!!」

下級兵士「は、はい」

魔王「下級兵士がなんだ?お前の想いの剣は階級に縛られるほど柔らかき物か?…………誓いを立てるのはな………護りたいからだ。騎士のメダルは騎士以外の者なぞそんなもの関係ない………護りたい者の為に騎士のように………護れせて欲しいと忠誠を誓うものだ」

下級兵士「…………」

魔王「護りたい相手がいるなら………メダルを取れ。それは騎士のように覚悟を示すものだ」

下級兵士「…………はい」

地下

黒騎士団長「勇者お前は何をしようとしている?変な宗教に染めて」

勇者「染めてか………おれは狂人だ。最初っから染まっている」

黒騎士団長「…………いいお手並みだ。お前の部下か?」

勇者「ああ………快くついてきてくれた………今までの恩と忠誠があるんだとさ。ああ、そうさ…………おれは絶対………見捨てない答えを得たからな」

黒騎士団長「お前は始めギルドの活気をわざと部下で作った。それに集まり、宿屋、酒場、商店が出来る。なぜか?」

勇者「人の流れがあれば………動く」

黒騎士団長「噂があるな。魔王を寝取った男の婚姻方法だったな」

勇者「そうさ………魔王を嫁にした想いは偽りがない………その火にひかれる」

黒騎士団長「部下に宣伝させて………メダルの簡単な婚姻方法を編み出した」

黒騎士団長「いい方法だ。酔狂だがな」

勇者「………メダルの売れ行きはいいんだろ?偽物の」

黒騎士団長「ああ、だが手を引こう。バレてはな殺されたらかなわん」

勇者「………そのままで」

黒騎士団長「!?」

勇者「手伝ってやる」

ギルド

勇者「偽物………メダルが偽物はない」

一般人「!?」

愛の女神「ああ、想いは本物でしょう?………偽物ではない」

一般人「………あ、ありがとうございます」

メダル偽物は安価

教会のメダルは高級嗜好にする
装飾を多目に

住み分けをする

愛の女神(…………勇者恐ろしい………そうやって信仰を増やす)

うまくいく

今のところ

だが

女神も黙っていない

姫騎士「ふん!!ギルドの長名乗れるようになったとは言え………元魔王!!しょせん部下に乗っ取られた俗物よ!!」

魔王「始めましょう決闘」

闘技場で二人は相対する

1ヵ月前

手袋を投げつけられた

それを魔王は手に取る

魔王「一月後」

姫騎士「ふふふ!!いいわ!!」

これにより誰も手がだせなくなった

姫騎士の権力で魔王を暗殺は自分の首も飛ぶ

闘技場の観客が盛り上がる

姫騎士「貴方が憎くて憎くて」

魔王「…………」ちらっ

勇者「………」こくっ

姫騎士「ふふふ!!」レイピア

魔王「………」炎の剣。凍れる剣

姫騎士が鋭い突きを放つ

勇者「…………女神に力を貰ったか」

突きが鋭くなり
武器に……邪神の加護が
白いく汚れた加護

姫騎士「防戦一方でどうやって勝つにかしら?」

きんきんきん

最小の動作流れるように避ける
風のように
舞うように
魔王は女性となり頭角を示したには流動的な剣劇
炎と雹の踊り子
剣先の炎と雹が彼女の白いドレスのような鎧を彩る

魔王「ふふふ~ん♪」

昔よりも妖艶になった
美少女だった魔王は
美人となった

体が男を誘うほど魅力的に

白いバラ

姫騎士「く!?」(当たらない!!避けるの専念されたら無理か………なら)

姫騎士「この母親の出来損ない。お前なんか流産して当然」

勇者「…………」

黒騎士団長「…………」(俺からは何も言うまい)

魔王「………」くる

きん

きんきん

姫騎士「!?」

剣劇

体を回し、後ろに目があるのかわかるほど
ブレがない

魔王「風の目」

姫騎士が防戦一方になる

何度も何度も

剣が交互に迫る
レイピアがへし折れ

きっん!!!

吹き飛び………魔王の回転が止まる

魔王「…………私を貶すのはいいよ。でも子だけは…貶さないでね。母親の出来損ないでも愛してくれる勇者も奪わせはしない」

どしゃ!!

勇者「出来損ないねぇ………出来損ないは俺だよ………」

魔王を抱き寄せる

勇者「姫騎士………去れ………俺の目の前から」

魔王「だめ……可哀想だ」

勇者「そうだな………お前の[目の前]じゃぁ可哀想だ」

魔王「勇者………やさしい」

姫騎士「くっ!!覚えてなさい!!………きっと!!」

黒騎士団長「………」(俺からは何も言うまい)

周りが騒ぐ

闘技場が盛り上がった

これで

信仰を増やせそうだ

勇者「魔王。おなかすいたな」

魔王「ふふ」

その日の深夜

勇者「…………」

ベランダに俺は立つ

姫騎士「くっそ………悔しい悔しい」

勇者「………」

姫騎士に近付く

勇者「やあ」

姫騎士「!?!?!?」

勇者「今晩は。今日は綺麗な月が見えるな」

姫騎士「勇者!?なんでここに!!月なんて出てない………それより夜這いなんて」

勇者「…………」

勇者「………姫騎士。お前のワガママで何人不幸になっただろうな」

姫騎士「?」

ベランダに人影が複数

勇者「俺は魔王の目の前ではしないし。俺は手を下さない」

姫騎士「衛兵!!!くそ!!武器を!!」

勇者「頑張れ。お前のレイピアだ」にぃい

勇者「生きてたら遭おう」

姫騎士「勇者!!!近寄るな我は姫であるぞ!!!」



魔王「あら?どうしたの」

勇者「散歩。白ワインもらってきた」

魔王「飲むか?」

勇者「そのつもりだ」

ワイングラスを用意し窓際に座り
魔王が俺の隣で肩を預ける

勇者「月が綺麗だ」

魔王「月なぞ出ていないぞ?」

勇者「目の前にいる。いい暗闇だ」

ほのかに蝋燭の火が部屋を照らす
綺麗な横顔の魔王

魔王「勇者はすごい…………ここまで信仰を増やすとはな」

勇者「これは信仰じゃない。人間のうちに秘める物を使っただけ」

魔王「そうか………」

勇者「ああ………まだ始まったばかりだ」

魔王「そうだな………勇魔が安心して生まれるように」

勇者「俺たちの幸せのために」

乾杯

酒場

「聞いたか?」

「聞いた聞いた………姫騎士が暗殺されたってな」

「それも複数人返り討ちにしたって」

「あんな大人数なんで衛兵気付かないんだろうな」

「………えぐいよな生皮裂いて拷問されて」

「それ姫騎士もしてたらしいぞ………噂だが」

勇者「ふん………死んだか」

黒騎士団長「儲かったな」

勇者「俺はなにもしていない………復讐の執念さ………人の淀み」

黒騎士団長「お前は………何に復讐しようとしている?」

勇者「復讐はしない。罰は受けた。受け取った。だがな…………関係ない子供の人生を奪った野郎に………報いを」

黒騎士団長「相手は?」

勇者「女神」

黒騎士団長「お前!?気が狂ったか‼………居ないぞそんなもの」

勇者「ふふふ………気が狂ってるさずっと………もう一度取り戻す。魔王の笑顔を」

勇者「零れた………俺の手から………だからスクウ………」

黒騎士団長「ふむ。次の狙いを教えろ。変なところで敵にはなりたくないからな」

勇者「………女神の教会を奪う」

黒騎士団長「どうやって?」

勇者「ふふふ………簡単さ………聖職者ほど汚いのはいないからな」

黒騎士団長「………ふん」

宗教戦争準備

教会ギルドに騎士団が詰める

南騎士団「不届きの神崇拝する邪教よ!!このギルドは解散せよ」

南騎士団「あれ?誰もいない」

勇者「いない?上見ろよ」

教会を彩るシャンデリア

勇者「別の教会に行った。ここは解散したぞ」

南騎士団「屁理屈か‼皆の者!!剣を!!邪教は消えろ」

勇者「………ああ、邪教だな~お前たちが!!聖堂騎士が!!」

きぃいいいいいいい

ばん

教会の扉が閉まる

南騎士団「はは……なにを」

勇者「お前が先に仕掛けたからな………剣を抜いてな」

がしゃんんん

シャンデリアが粉々になる

どじゃん

大柄な物と共に

南騎士団「なっ!?デーモン!!」

勇者「グワアアアアアアアアアアア!!!!」

教会に入る

教会のステンドグラスの下………真ん中。
剣を肩に立て掛け座る

勇者「遅かったじゃないか?」

愛の女神「ええ………聖堂騎士団長は魔王が仕留めました。富は貧民に」

魔王「うっ………派手にやったな」

勇者「………弱いからな」

教会は赤く彩られる柱
二つに別れた鉄と肉塊
黒いブヨブヨしたヒモが散らばっている

魔王「…………阿鼻叫喚だったろうに………ご冥福を」祈る

勇者「女神崇拝するものには」

勇者「悪意の代償を願え望むがままに。さあ与えよう正義を」

立ち上がる

勇者「………」

魔王「……………あなたがどんなに変わっても共にいこう」

勇者「ああ」

魔王「怪物になろうと魔物になろうと………」

勇者「………………………」

愛の女神(いつからだろう………この二人に笑顔が少なくなったのは………)

愛の女神(………聖域に………呼べる力はまだだけど)

愛の女神(早く………この二人の精神が壊れる前に)

愛の女神(…………………)

私は無力だ

姉に比べ

しかし

愛の女神(共に………私も)

魔王城

側近「おまえは!?」

女神「久しぶりね」

側近「お前のせいで………恐ろしい目に」

女神「あっそ」

側近「うぐっ!?な、なにを………」

女神「人間と交わるから………私の言いなりに」

側近「がは!?」

女神「絶命しろ側近。私が用意する魔王を…………勇者を倒すものを」

側近「…………」

女神「ふふふ…………ははははははははは!」

ある日

勇者「魔王!!ちょっとお願いがある」

魔王「あら?今日は会議では?」

勇者「ささっと終わらせたよ。だから………今からお家でどうかな?」指を出し入れ

魔王「ふふふ………スケベさん」ふわっ

勇者「ははは、綺麗な奥さんだしな」

魔王「ではここで………」

勇者「?」

魔王「消えろ‼」剣を切り上げる

勇者「!?」

勇者の顔が真ん中が少し斬れる

血を手で押さえる

勇者「くっ………何故わかった………」ギロ

魔王「勇者は………私を抱くのは女神を消してからって約束しました。また禁術で勇魔を孕ませると約束しました」

勇者「ちっ……変態聴いていたが………」

魔王「ええ……変態です。だって」

勇者「!?」

魔王「すぐそばにいますから」

元勇者「待たせたな‼」すたっ

現勇者「ふふふははははははははは!!面白い‼姫のピンチに駆け付ける騎士気取りを絶望させようと思ったが‼これはいい…………優秀な元勇者だ」

魔王「元…………もしや!!」

現勇者「我は女神の勇者!!魔国を統べる魔王でもあり勇者でもある者なり!!………今回は顔見合わせだ………古い魔王と勇者に挨拶だけ」

現勇者「さらばだ‼」

消える

元勇者「怪我は?」

魔王「ないぞ。安心しろ体は大事にする…………お前の子を絶対産むためにな」

魔王「ただ………ひとつだけ………傷付いた物があるな……」

元勇者「?」

魔王「勇者の笑顔………お前は笑わなくなった…………」

元勇者「…………」

魔王「忘れてた………元勇者」

手を頬に

魔王「笑え……私のために………」

元勇者「…………はぁ………いいのか?」

魔王「責任を感じるな…………大丈夫だ勇魔は」



魔王「今度は大丈夫……….」

元勇者「何が?」

魔王「頼んだのにわらってくれなかった」

魔王「だから」剣を首に

元勇者「何を!!!」

魔王「笑って………ねぇ?」

元勇者「!?」

魔王「早く」

元勇者「わ、わらえ……」

ちっ………つううう

元勇者「やめないか‼」

魔王「あ………」

元勇者「剣で傷を何を考えている‼」

魔王「血が………飲め……そして笑え。美味しいと」

元勇者「くっ………わかったよ」

啜る

元勇者「………!?うまい!?」

魔王「そうだろ?うまいだろ………」

元勇者「ああ………うまい」ニッコリ

魔王「これでもうお前は人間じゃない」

元勇者「?」

魔王「孕ませろ」

元勇者「ま、またあの子のような犠牲が」

魔王「大丈夫」

魔王「魔物だなやはり」

元勇者「………」

魔物の捕食は………魔族と人間だ

魔王「うまかった………そう言うことだ」

元勇者「そうか……魔物か」

魔王「ああ………魔物。だけど」

元勇者「だけど?」

魔王「私の夫なのは変わらない」にこにこ

元勇者「………強いな精神」

元勇者「後悔するなよ」

魔王「しない………」

別の場所

愛の女神(ん!!!二人が愛し合ってるのが感じ取れます‼)

「女神さま夜食です」

愛の女神「ありがとう」

愛の女神(肉体とは不便なものよ………ああ美味しい)

ある女神がいた

その女神は愛を謳った

女神幼かった

女神の姉が問う

愛とは?無償の愛では?魔物には愛を謳わないのか?

女神は悩む

そして決めた

魔物に愛を謳う
殺さず、戦わず受け入れる。いつか通ずる

いままでやって来た罪を悔い
償い
愛を謳う

しかし

魔物は人間を喰うのをやめない
人間も被害者面して益を獲る
信者から吸いとっていく
それが愛だと洗脳し
未来永劫、償えと

結果、宗教は乗っ取られ自分だけいいように改変され
欲のまみれた金だけ集め、不幸な人を増やしただけだった

女神は己の過ちに気付いたのは
自分が邪魔と消され、小さな教会に押し込められる時だった。姉の高笑いが………聞きながら

寝室

愛の女神「!?」がばっ

汗が流れる

愛の女神「はぁはぁはぁ」

夢だ

過去の黒歴史が
滅んだ国の夢だ

愛の女神「はぁ……はぁ………」

愛の女神「………今度は間違えない………」

震える体に、覚悟を秘めて

ギルド集会

元勇者「はじめまして。元勇者です………お誘いいただきありがとうございます」

規模の大きいギルドの長、4騎士団。黒騎士団の長のみ参加する

故に自分のギルドはここにいるのはおかしい事である

黒騎士団長「では議会を行う」

黒騎士団長「自己紹介だ。我は……知っているからいいだろう」

元勇者「元上司ですからね」

一通り自己紹介が終わる。

東西南北騎士団長
魔法総括ギルド
冒険者総括ギルド
戦士傭兵ギルド

各々が自分を値踏みする

南騎士団長「お主………魔王とやらを匿ってるそうだな?」

元勇者「元魔王。現は側近でしたがまた変わったようで」

南騎士団長「ふん………北国の人型魔族がお前のギルドにいっぱい居るようだな」

元勇者「ええ。優秀な部下たちです」

南騎士団長「……………」

東騎士団長「蜂起………するつもりかな?」

しーーん

元勇者「蜂起ですか?…………ご冗談を」

西騎士団長「しらばっくれるな!!変な宗教を流行らせ転覆を謀っているのであろう!!」

元勇者「メダル販売してるだけです。それでどう動けと?偽物もある」

黒騎士団長「………….」

「少しいいかの?」

黒騎士団長「ええどうぞ」

魔術総括ギルド「いったい何処のギルド傘下かの?」

ざわ

元勇者「フリーランス。無所属ですよ」

魔法総括ギルド「そうか?………ではわしの傘下はどうじゃ?」

一同「!?!?」

元勇者「無所属の方が動きやすいです。私兵が多いので」

魔法総括ギルド「ふむ、で協力関係ではどうじゃ?」

ギルドの長たちも協力を仰ぐ

元勇者「………わかりました。しかしいいのでしょうか?傘下ではなく協力では格が同格」

魔法総括ギルド「ああ大丈夫じゃ………同格じゃろ?」

元勇者「…………」

魔法総括ギルド「騎士団を弱体化まで追い込んだ精鋭。宗教戦争を終わらせた手腕………恐ろしく思うぞ」

戦士傭兵ギルド「うざったい教会ギルドが消えて清々するぜ」

冒険者総括ギルド「では決定ですね」

黒騎士団長(しまったな………元勇者が騎士団嫌いのギルド連合に)

元勇者「ええ………でも気を付けてください獅子心中の虫であるかもしれません」

魔法総括「よいよい」

冒険者総括「ああ………」

戦士傭兵「まったく食えそうにない奴だ」

黒騎士団長(騎士団長どもが手を出せなくなったな………まぁいい益のためになるならば見逃そう)

元勇者「よろしくお願いします」

魔王「元勇者~~」

一同「!?」

元勇者「お前!?」

魔王「なんだ?」

元勇者「会議中だぞ!?」

魔王「はよ帰ってこい。宴会だぞ」

元勇者「仕事!!!」

魔王「問答無用」

引っ張られていく

元勇者「あ、ああ」ずるずる

黒騎士団長「ま、まて。会議はまだ終わって‼」

魔王「関係ないです。私が決めます」

傍若無人である

会議をあとにする

魔王「うまくいったな」

元勇者「口裏あわせの乱入あり」

もとより

ギルドと同格なのは決まっていた
追及を逃れるために強引に連れ出してもらう
衛兵を黙らせて

魔王「部下が待っている…………飛竜王によると………」

耳元で囁く

元勇者「わかった。情報を流せ………」

元勇者「現魔王が都市国家を攻めてきたとな」

魔王「ああ!!」

準備中休憩

占い師「やぁ久しいね魔王」

魔王「もう魔王ではないぞ」

占い師「ひひひ………」

休憩中に老婆にあう

占い師「魔王……ああ何と小さい木々が少し大きくなったね………大木に守られながら。でも大木に火の粉が降って守るから………燃え上がるねぇ」

魔王「?」

占い師「気をしっかりもって………まだ何にでもなれる」

魔王「いったい………何を………!!!」

どごっ

魔王「うぐっ!!」

占い師「……さぁ……王の目覚めだ」

魔王「い、たい……い」

現勇者「占い師。お前が引き付けると言ったが………知り合いをそんなことするのはけしからんな」

占い師「ひひひ………お代は貰ったからね」

現勇者「ふん……連れてけ。丁重にな人質は」

「はっ!!」

教会

元勇者「………!?」

愛の女神「どうなさいました?」

元勇者「魔王の匂いがしない!!声がしない!!」

愛の女神「!?」

占い師「ひひひ」

元勇者「占い師!?」

愛の女神「………」(なに?この人?怖い)

占い師「久しいね勇者」

元勇者「魔王がわからなくなった‼」

占い師「ひひひ……これを」

元勇者「魔王を連れ去っただと‼………しまった、くそ!!魔王の強さを過信した!!」

愛の女神「何処へ!!」

占い師「魔王城……馬車で全速で」

勇者「くっ……」(今から間に合うか‼)

愛の女神「まって!!」

元勇者「なぜ止める‼」

愛の女神「今あなたが抜けたら………ここまでやって来たことが水の泡に」

元勇者「………それが?」

愛の女神「敵の狙いは……それです」

元勇者「罠だと?」

愛の女神「そうです‼」

愛の女神「ギルドを仕切ってるのはあなた…………です。離れるわけには………」

元勇者「………いく。俺は………俺は……どうしたって行く」

愛の女神「とうしません!!死ぬだけです‼」

元勇者「それでも!!幸せにすると約束した!!そこをどけぇ!!」

愛の女神「………」

元勇者「押しとおる」

「まって下さい勇者さま」

元勇者「なんだ!!邪魔を!!」

「邪魔をしません‼ですが罠です。万全で行くべきでしょう‼………明日までお時間を」

元勇者「なぜ!!」

「凍れる谷の者たちを集めるためです」

元勇者「………」

「勇者さま………何卒。一日猶予を」

元勇者「………くそ………魔王………」

ぶわん

バタバタバタ

現勇者「やはり………空間転移は犠牲が出るか」

魔王「う、う……ん………ん!!んごんご!?」

現勇者「起きたか。布をとってやれ」

魔王「ん!!………貴様!!よくも!!」

現勇者「魔王の寝室へ」

魔王「………んん!!」

がばっ!! 魔王の口に布を押し込む

現勇者「くっ……舌を噛みきろうとしたな‼」

魔王「んんんんん」

現勇者「連れてけ」

現勇者「口を割らないためか………」

胸がざわつく

現勇者「…………待っているぞ元勇者」

剣の束を固く握った

魔王の寝室
懐かしい部屋だ

どしゃ

魔王「………」

はらはら

かちゃ(女神の枷。魔力が練れなくなる)

「では魔王。好きに過ごされてどうぞ」

部屋の鍵を閉める

腕に腕輪の枷

窓も開けても鉄格子

魔王「改造したか………牢獄に」

懐かしい城下町
だが

魔王「うっ………うう………」

惨めである。油断した………せっかく昔の笑みを見せてくれたのに

魔王「元勇者…………ひっく………ごめん」

人質になってしまった

きっと元勇者は来る

助けに

すべてを顧みず

すべてを捨て

助けに来る

罠でも

魔王「うっ……うううううう………」

だからこそ

私のミスひとつで夫を危険に追いやり………積み重ねを捨てさせてしまう。せっかく………彼の才が………また………私のせいで…………

鉄格子に背中を預け丸くなった

男だったら

鉄格子

壊せたのに

非力だ

非力だ…………

次の日

「集まりました」

元勇者「………で」

「これを」

メダルの御守り

「我らの指導者よ………帰ってきてください。絶対」

「我々は応援し、あなたの積み重ねを強化維持します」

「なので安心して………勤めを果たしてください」

愛の女神「…………」

元勇者「ああ………俺はあいつの騎士だ。姫が拐われたら………助けなきゃな」

愛の女神(人はすごい。魔族もすごい………こうやって信じることができるなんて)

愛の女神(私も信じる力を………持たないと行けませんね)

愛の女神「元勇者」

元勇者「ん……通さないのか?」

愛の女神「いいえ……元勇者帰ってきてください………絶対約束です」

元勇者「わかった………善処する」

元勇者「善処する………帰ってこれないかもな」

「…………」

一同が理解している

彼がどういった人か

だが

「憧れるなぁ………そんな生き方」

元勇者「めんどくさいぞ………いいや………………幸せか」

剣を担ぎ

元勇者が歩き出す

教会にでると

凍れる谷の兵士が皆ひれ伏していた

真ん中を歩く。その姿はもう

「では………ご武運を」

愛の女神(…………)

勇者とは違った何かだった

魔王城
長テーブルに向かい合う
肉を口に運ぶ

現勇者「食え」

魔王「…………」

現勇者「黙りか」

白いドレスを着た魔王を見る

現勇者「食わないと………母体に響くぞ」

魔王「…………はぁ………何故冷遇しない」

現勇者「しらん」

女神(………何故冷遇せず。痛め付けないのか)

現勇者(しらん。人質だ)

女神(生きていれば問題ないだろ)

現勇者(ふん)

そうだ

そうすればいい

だが

そんな気は起きない

何故か

自分自身が一番わからない

わかるのは

元勇者が憎いだけだ

俺は

それだけで生きている

魔王の寝室

魔王「はぁ………結局食ってしまった」

お腹を撫でる

居るかもしれない

だから

死ねない

魔王「舌だけでも………消すか?」

不利になる情報は………しゃべるべきではない

がちゃ

魔王「だれ……んぐっ!?」

オーク「げへへへ。女神の言うとおり。元魔王は犯しがいがありそうだ‼」

魔王「んぐっ!?……くっ!!」

オーク「おおっと弱体化の枷で何も出来ないの知ってるぞ」ボロン

魔王(デーモンの時の勇者より小さい………)

現勇者「お前は何をしている」

オーク「へっ?」

現勇者「ああ………醜いもの見せるな」切り落とす

オーク「ぎゃあああああ!!」ぼとっ

現勇者「はぁ……床が汚れた」

オーク「き、きさまぁ!!魔王だからって奪った席で威張り散らしやがって‼」

現勇者「現勇者だ?覚えてかえてくれ。消えろデストラクション」ざくっ

オークが闇に飲まれ
消える

現勇者「存在を消してやった。矮小な魂は消せる。側近もそうやった」

魔王「何故……助けた」

現勇者「さぁ……気まぐれだ」

部屋から出ていく

現勇者「メイドよ部屋掃除頼む」

魔王「…………元勇者………早く………会いたい」

扉越し

現勇者「……………はぁ………」

女神(何故………助けた)

現勇者「人質は手を出すな」

女神(…………ふん。つまんない)

女神(元勇者に助けを乞いながらオークに犯されるのが見てみたかった)

現勇者「やめとけ」

女神「情?」

現勇者「しらんな」

女神「もしかして好きになった?」

現勇者「しらん」

そうしらない……しらん

現勇者の寝室



現勇者「ん?」

窓から歌が聞こえる

現勇者「いったい………」

半円のベランダに足が勝手に動く

魔王「~♪」

現勇者「!?」

魔王が歌っている
演奏を交え

風にのせる

楽しそうに………悲しそうに

魔王「…………はぁはぁ………魔法やっぱりこれだけしかできないのか届けられないの…………」

そして

今度はすすり泣く声が寝室を満たした

何故か

胸が締め付ける痛みを感じる

現勇者「……」

なにか

非常に

現勇者「……………」

変な感じがする

魔王が気になってしょうがない

金髪の綺麗な髪。凛々しい瞳。魔族で驚くほど白い白い白いきめ細かい肌。

そして

向けられない笑顔

あったとき

元勇者が現れたときの

あの

笑顔

現勇者「…………」

忘れることができなかった



魔王=ヒロイン

魔王の寝室

現勇者「………昨日歌を唄ったのはお前だな」

魔王「…………ええ、でも届かなかった」

現勇者「…………元勇者を待っているか………」

魔王「来てほしくはない………」

現勇者「何故?助けを乞わないのか?」

魔王「私のために罠に嵌まるのは………私が嫌です。でも彼は来る………どんなことがあっても………悲しいですけれど………覚悟はします」

現勇者「………死ぬ気か?」

魔王「…………わかりませんわ。悩んでる」

現勇者「おれは元勇者を殺す」

魔王「…………ええどうぞ」

落ち着いて受け入れる

現勇者「俺は奴が憎い」

魔王「…………」

現勇者「俺は贋作じゃない事を示してやる。あいつの」

現勇者「もし………打ち倒したら………お前は何をする」

聞いてみる

気になる

魔王「後を追います…………もう夫は彼だけですから」

…………むなしい

現勇者「ふん………精々祈りでも捧げとけ簡単にはお前を殺さん」

現勇者「…………そうだなぁ………」

とって変われればいいなぁ

現勇者「!?」

自分は



元勇者を

羨ましがった

現勇者「くっ………」

頭が傷む

姫騎士の姿が

ああ

そうか

現勇者「では……また来る」

魔王「……………」

俺は………

帝国の王だったな

ああ

姫騎士と結ばれた

だが

現勇者「…………」

魔王の………元勇者に向ける笑顔が

欲しい欲しい欲しい

魔王が欲しい………故に

元勇者を殺す

そうすれば

変わりに奪える

…………独り占めできる

ああ

そうか

…………おれは一目惚れしたか

現勇者「………………」

魔王の寝室へ

女神(いいこと思い付いた)

女神「こんにちは………」

魔王「………だれだお主」

女神「…………女神」

魔王「!?」

女神「残念だったわぁ~かわいい男の子だったのに」

魔王「うわああああああ!!」飛び付くが避けられる

魔王「お前が!!お前が!!勇者の心を踏みにじった!!勇魔を!!!」

女神「それが?裏切ったのが悪い」

魔王「ぐぎぎぎ!!非力だ!!何で我はこんなに非力なんだぁああああああ!!勇魔の仇が目の前にいるのに‼!!」

魔王「………くそ………くそ」

女神「ひふふふ………はははははははははは!!!」

魔王「………許さん………絶対許さんぞ!!」

女神「そう?ならもっと絶望を与えてあげる。現勇者って元勇者に似てるわよね」

魔王「………」

女神「教えてあげる………あれね………元勇者だよ」

魔王「!?」

女神「男の貴方を殺し、姫騎士と結ばれ帝王になった…………勇者。要は貴方が女になったために切り捨てられた未来像の彼」

魔王「あ、あいつが!?」

女神「そうよ!!ふふふ作ったの………切り捨てられた可能性を創造し作ったの」

魔王「………あれが………勇者?」

女神「ふふふふ………はははは愛しいもの同士殺し合いはたのしみねぇええええ!!」

女神が高笑いが終わった夜

魔王「…………ふぅ……現勇者聞こえるか」

窓際にたち

聞こえているかわからないが

声を響かせる

歌が聞こえるなら………

現勇者「…………聞こえるぞ」

魔王「……………」

現勇者「なんだ?」

魔王「姫騎士は………死んだよ暗殺されて」

現勇者「知っている。因果なもんだ」

魔王「……………お前は勇者か………」

現勇者「…………そうだ。わかったか」

魔王「………ええ」(教えてもらってやっと知った)

現勇者「………女神が作ったらしいな俺を」

魔王「…………お前は記憶はあるのか?」

現勇者「思い出したか………知らないが………ある」

魔王「そうか………その………何を言おうとしてるかわからない………すまんまとまらない」

現勇者「………魔王……………お前は勇者が好きか?」

魔王「……………」

現勇者「………………」

沈黙後

魔王「勇者は好きだ」

現勇者「なら……俺も………」

魔王「でも、元勇者は愛している」

現勇者「…………」ぐっ

魔王「お前が勇者だと知らなかった………感ずかなかったのは………元勇者違うからだろう」

現勇者「違わないあいつは俺だ。俺はあいつだ」

魔王「………違う。纏まった。やっぱり貴方は違うわ」

現勇者「違わない!!」

魔王「いいえ………」

魔王「…………話せば話すほど違う………話せば話すほど」

あなたに会いたくなる

現勇者「……」(なんだ?この重い言葉は!?)

魔王「だから違う」

現勇者「ふん!!待っていろそこで‼」

魔王の寝室に乗り込む

現勇者「魔王!!」

魔王「…………」

目が伏し目に

疲れた顔をしている

魔王「…………」

現勇者「魔王!!今さっきの暴言許さん‼」

力をいっぱいベットに引っ張る

押し倒す

現勇者「これでも違うと言うのか?」

>>809

あ?



魔王「きっと犯されるでしょう。非力で抵抗できません」

魔王「でも………心までは犯されないでしょう…………だって………」

涙が零れる

魔王「あなたはあなたじゃないもの………」

現勇者「!?」

魔王「姿は似ている。でも違う。性格も全く違う………話しかけたのは………少しでも勇者と関われば………寂しさを……紛れるか………思ったのに………ひっく」

泣き出す

魔王「話せば話すほど………元勇者に会いたくなる………非力を味わうほど………元勇者に助けて欲しくなる」

現勇者「………………」

魔王「会いたい………会いたいよぉ………」

現勇者「……………何が違うんだ…………あいつと俺で」

魔王「ひっく………元勇者あぁ………………私………あなたがいないとダメなの………」

現勇者「…………」

俺は立ち上がり部屋を出る

扉にへたりこむ

魔王のすすり泣く声を聞きながら胸が締め付けられる

何が違うんだと自答自問しながら

それから魔王は一切喋らなくなった

朝は泣き腫らした顔を

夜はすすり泣く声を

心の拠り所だったのか

凛々しい姿を

彼女は魅せなくなった

そのたびに………元勇者を憎む。憎まないと……崩れそうだ。

そして

その日は来た

「城下町に!!元勇者と従者らしきものが!!」

現勇者「英雄たちを」

女神「わかった」

現勇者「魔王………来い」

魔王「…………」生気がない

広い王の間へ

現勇者「この中へ」

鳥籠

魔王「…………」入る

現勇者「……………………………」

全く反応を示さない………へたりこみ
何も感じなくなっている

ここまで………異存が強い

城下町

飛竜王「………元勇者。罠だね。人払いしてるよ」

元勇者「そのようだ」

チャキ

英雄「…………」片手剣を構える

元勇者「で………」

英雄2「………」ハンマー

飛竜王「囲まれたね」

英雄3「………」ナイフ

名のある者たちが現れる

ゆっくり

数を増やして

飛竜王「………面白そうだね」

元勇者「ああ………突破するぞ‼」

城下町で戦闘が始まった
音が鳴り響く

現勇者「…………長いな」

女神「名のある英雄を集めても………太刀打ちできないにねぇ~」

現勇者「……………ふふふ………ここまで来い俺」

ザシュ

大剣を抜く

飛竜王「所詮人間の名のある者」

元勇者「魔物には勝ちにくい」真っ二つにする

ワイバーンの尻尾に剣を絡め切り伏せ

デーモンの力で叩き潰す

元勇者「しかし………きりがないな」

飛竜王「先行って………ここはお金貰った僕が受けよう」

元勇者「しかし」

飛竜王「大丈夫。倒し枯らして追い付くよ」

元勇者「………頼んだ!!」

地面を踏みしめ……前に進んだ

王の間

大音をあげ扉が開く

現勇者「…………来たか」

扉が開く

両手剣を片手で構えた魔物が現れる
禍々しいオーラ。角
醜くいひび割れた体

現勇者「デーモン?」

魔王「………あっ………」

魔王が吊るされた鳥籠で声を発する

魔王「…………元勇者………あなた……」

生気がみるみる戻っていく

魔王「元勇者!!」

現勇者「この醜いデーモンが!?…………人では魔物は部が悪いか」

元勇者「………魔王が世話になったな」

現勇者「ははは………ほざけ」

元勇者「魔王………助けに来たぞ」

魔王「うん……元勇者……助けて………」鉄の格子に手を添える

現勇者「…………」

魔王が生気を取り戻したのはこいつが現れて

魔王の愛しい眼差しが向けられているのはこいつ

何故だ

こんなにも醜い魔物に堕ち
人間ではないこいつを

何故愛せる!!

現勇者「かかってこい」装飾された女神の聖なる剣を構える

元勇者「ああ……」

ゆっくりデーモンが歩み始める

現勇者「………」手を上げ………降り下ろす

元勇者「!?」

四方八方から
剣が放たれる

元勇者「俺の武器だ………全部を使うため編み出した術」

ザシュザシュザシュ

デーモンの足に刺さり歩みを止め

膝を折らせ

腕に刺し阻害し

身体中に剣を突き立てる

魔物「あっ…………あ!!!元勇者あぁああああああ!!」

悲痛な叫び。あっけない。

現勇者「罠がないわけないだろ。浅はかな………自分だが浅はかな…………魔物殺しの武器もある。効果はあるようだ」

元勇者「げほっ…………」

魔物「いやあああああああああ‼」

元勇者「叫ぶな……魔王………待ってろ」

どん!!

地面に両手剣を突き立て立ち上がる

力強く歩み出す

一歩

一歩

魔王を助けんとするためだけに

現勇者「まだ立つか‼」

ザシュザシュ

魔王「やめて‼………やめて‼……元勇者逃げて。私はいいから………」

元勇者「無理な相談だ………げふっ……」

魔王「お願い……逃げて。助けなくていいから‼」

元勇者「惚れた姫を護るため………例え………ドラゴンだろうが………歩みを止めないのが………騎士だ……」

現勇者「………ふん!!死んでは元の子もないだろう」

現勇者が目の前にたつ

現勇者「死ね。魔王は貰う」ツヴァイハンダーを胸に突き入れる

元勇者「ぐふっ………お前も惚れたか………」

魔王「あなたあああああ‼」

魔王「腕輪外れない!!このままじゃ!!」

現勇者「胸刺されて生きているとはな……だが」

勢いよく引き抜く

鮮血が現勇者に少しかかる

元勇者「………げほげほ………」

どしゃん

膝が折れ、屈伏する

元勇者「………はぁはぁ………」

魔王「お願い!!外れて‼」


現勇者「介錯してやろう」

剣を突き下ろせる位置に移動する

デーモンだった姿が元に戻る

現勇者「終わりだ!!」

魔王「ダメ!!」

現勇者「!?」

目の前に魔王が追い被さる

白いドレスが赤く染まる。

血濡れ汚れる

鳥籠は………溶けていた

現勇者「火の魔法!?腕輪も……壊れている‼」

鳥籠の真下に砕けた腕輪

勇者をひっくり返す

魔王「目を開けて!!私はここだよ‼………死なないで‼約束したでしょ!!幸せにするって‼」

女神(ふふふふ!!)

現勇者「………」

女神(さぁ串刺しに)

現勇者「黙れ」

女神(あら?好きだからやらないの?)

現勇者「黙れ………」

女神(まぁ時間の問題だけどね。英雄たちに殺させるから)消える

現勇者が手を伸ばす

魔王を引き剥がそうと

だが

すすり泣く声

求める声に手が止まる

現勇者「………俺も勇者だ」

元勇者「そうだな」

現勇者「!?」

気付いた時には周りは真っ暗になった

元勇者「やぁ魔王を選ばなかった。占い師に会わなかった俺」

現勇者「…………ここはどこだ!!」

元勇者「死ぬ前の俺の心の中」

現勇者「精神支配だと!?」

元勇者「ソウルの支配だ」

元勇者「魂の記憶さ」

ぶわっ

風が舞う

冷たいが

春の花の匂い

現勇者「くっ」目を閉じ開けた瞬間

魔王「………」

どこかの丘
お腹が大きい孕んでいる魔王

笑み

現勇者「くっ………」

魔王が笑う

美しく

愛する者へと向ける笑み

現勇者「………」

しかし自分に対してではない

隣の元勇者に向けた物だ

時が止まる

魔王の微笑みのなか

元勇者「………お前……俺とお前は一緒だと思うか?」

現勇者「…………同じように生きている筈だ」

元勇者「お前の辿った道は違うぞ」

場面が変わり元勇者の辿った道がわかる

最初

黒騎士に憧れた
元勇者と現勇者

ここまでは同じ

だが

元勇者は占い師から未来花嫁を占う現勇者も

しかし………

元勇者は一瞬を見逃さない。女魔王の笑みを欲しがる

現勇者は姫騎士を見る。女魔王の笑みを欲しがらない

分岐する

現勇者は勇者として魔王の前に立ち殺す。
そして帝国すべてを手にいれた

元勇者は全てを捨て去り。魔王の笑みだけを手にいれた

現勇者は愛以外を。元勇者は愛だけを
だが………

魔王「ひっく………元勇者………」

現勇者「!?」

現実に引き戻される

勇者の責を放棄した元勇者の亡骸が横たわっている。俺よりも遥かに強い男の亡骸が眠っている。

俺は努力をしなかった。だがこいつは苦行を進むために努力した。

現勇者「………」

消そう………こんな………

自分より素晴らしい奴は目障りだ

魔王を引き剥がす。ああ、羨ましい

全てを捨て去ったくせに………少しずつ戻ってきてるこいつが

狂気の道を選んだ癖に

それが一番の幸せに至ったこいつが

羨ましい

そして

現勇者「………だから消えてくれ………惨めになる」

元勇者「惨めになれ……もっとな」

がしっ

魔王を避けて突き刺そうとする剣が掴まれた

現勇者「な、なに!!」

蹴り飛ばされる

現勇者「ぐふっ………お前!!いったい」

元勇者「………俺は元勇者。だからさぁ………色々盗んだり、探したりしたもんだ魔王のために」

元勇者が腕を突き出す

腕に嵌められている腕輪が朽ちる

燃えカスのように

魔王「勇者………それは!!」

元勇者「ダンジョンから………奪った犠牲の腕輪だ。一度だけ死を回避できる神具。死ぬ直前までのダメージはあるがな」

現勇者「なら!!何故たて………!!」

魔王「…………お前!!死んだふりしてたな‼我が回復魔法をかけている間!!」

元勇者「ああ………愛の女神が腕輪壊すのを待ってな。愛で壊れるだってさ」

魔王「ああ……よかった………よかった………」

元勇者「返して貰ったぞ」

現勇者「………」剣を構える

元勇者「俺の宝もんだからな。奪ったのは許さんが守っていたみたいだしイーブンだ………それに」

元勇者が笑う

黒く

元勇者「見ただろ?………今までこいつと過ごした日々………綺麗だったろ……笑顔が。でも全部俺のだ」

魔王「…………そうだな。お前のもんだ」

現勇者「………関係ない奪うだけ」

元勇者「そうか奪うだけか………魔王退いてろ………で………わかるな」

魔王「ええ………」

二人が走り剣を交える

倒れるのは勿論現勇者だ

深く

傷を作る

胸が裂ける

現勇者「げほっ」

魔王を護るために鍛えられた剣術と覚悟の差
魔王を護るため集められた宝の数

決定的な実力が生まれる

元勇者「………魔法を扱うほどでもない。介錯しよう」

現勇者「………はぁ……はぁ……」

倒れた現勇者に剣を突き入れる
心臓に向け

元勇者「塵は塵に………灰は灰に……」

魔王「…………現勇者ありがとう。さようなら。あなたは王だった」

現勇者(……………俺は………結局………間違った道だったんだろう………消えて当然か)

間違った道が本当は尊かったのだ

女神(ちっ。勇者なのに何故こんなにも差が………勇者をモデルに作ったはず………正しい裏切らない勇者を………)

元勇者「……そこにいるな女神!!」

女神(ふん!!)消える

元勇者「ちっ」

元勇者「………逃げたか」

魔王「元勇者!!」だきっ

元勇者「こら!?血が」

魔王「関係ない……もう会えないかと………思ったんだぞ」

元勇者「………地獄にいっても会いに行くから」

がしゃん!!窓ガラスが割れる

飛竜王「さぁ乗って‼英雄達が来る‼」

元勇者が背中に乗った後

手を伸ばす

元勇者「姫どうぞ」

魔王「………ばか……我は元魔王ぞ……姫扱いするでない………でも………嬉しいぞばか」

掴み引き上げ前に座らせた

聖域

女神「なぜ!!帝国に入れない!!」

愛の女神「お姉さま」

女神「愛の女神!!」

愛の女神「なんでしょうか?」

女神「何をしたの!!」

愛の女神「帝国ではあなたは邪教です。さぁ力も少しずつ戻ってきて………腕輪を壊せるほどになりました」

女神「あなたが?まさか~笑わせるわ~」

愛の女神「さようなら。頭は低く生きていけよ………姉さま……現勇者を元勇者をモデルに作ったこと許しませんから」

帝国の教会

飛竜王「よっと」

ばさぁ

「王……お待ちしておりました」

魔王「王?」

元勇者「ふむ。王とな」

「ええ………凍れる谷はあなた様を魔王の夫とし王と認める所存です。勇者王」

勇者王「ふん………勝手に言わせといてやる。魔王がいればそれでいい」

魔王「ふふ………王になちゃったね」

勇者王「面倒だが……護れる力は必要だ」

魔王「ええ……護ってね………ずっと」

飛竜王「あついなぁ……背中」

次の日



魔王「勇者~」



魔王「勇者~」



魔王「勇者……今日も頼む……溢さずに」

勇者王(なんだ?前よりべったりになったぞ?)

教会

愛の女神「女神は帝国以外の人間を取り替えたみたいです」

勇者王「そうか………」

魔王「酷い」

愛の女神「そうでもないです。それが人間の神です」

勇者王「そうか……人間は醜いところがあるからな」

愛の女神「一歩一歩………近付きましょう」

手を伸ばす

その上に

魔王が重ねる

魔王「私も……仇を………二人の」

そして二人は俺を見る

勇者王「ああ………一歩一歩」

女神に

剣を通せるように

俺も手を乗せた

勇者王「俺は魔王が一番だ………それでいいならついてこい」

魔王「ふふ……私は果報者だ。夫の背中を押すのは妻の役目だ」

愛の女神「勇者王あなたに」

従います

俺は、重ねた手を押さえた

どこか

占い師「王を倒し……王になる」

占い師「始まり、大木は燃えず………成長をとどめることはない」

占い師「さぁロードランだ」

占い師「帝国の王なぞ小さい物ではない………」

凍れる谷

飛竜王「ただいま。なかなか孕まないね」

火竜姉「近縁でも遠いからな」

飛竜王「うん………でも孕まないほうがいいな」

火竜姉「なに?孕ませようとしていたじゃないか?」

飛竜王「………暇がなくなった。すべてが終わるまで空を飛び回ろうと思う。僕以外に空を愛してる者が居る」

火竜姉「ほう………」

飛竜王「自由ではない空だけど………それは勢いづいて靡く………風が舞う」

ED

プライド革命


[理想だけを口にしてた過去]

勇者は魔王を殺すことで帝国を守れると思っていた

[壁は何処にだって立ち塞いで]

[手探りで生きてく]

勇者は占い師に頼る。己の使命と……ひとつの答えを求める

[紅い空が影を伸ばす]

[まだそれは頼りなくて自分勝手]

魔王は、勇者に会う。
勇者の勝手に振り回される

[ため息をこぼす]

魔王は勇者を………嫌がる

[違う歩幅会わない呼吸でも]

勇者と魔王
種族も、立場も……生き方も違っていた

[君はまっすぐにぶつかって]

でも勇者は魔王の笑みだけを手にいれるため

[側に居てくれる]

魔王を護る。

[すれ違い見渡せばそう取り残されていた]

世界が魔王を過去に捨て去ろうとする

[明日は見えていますか]

魔王には死。明日はない

[暗闇かき消す君の声が聞こえた]

魔王が死ぬ運命を知った勇者は心を決める

[弱くたって立ち向かうんだ]

弱いからこそ努力を行うんだ

[理由なら君にもらった]

魔王の笑みを護るために

[分かっている、だから行くんだよ]

世界が敵だからこそ。護りに

[今も苦しくって胸が痛いよ]

全てを捨て去った。親しい人も

[力なら君にもらった]

魔王の笑みを見るために

[守り抜く為に行くんだよ]

護り抜く為に行くんだよ

[負けてばかり守るものもない]

[そんな自信なくて試合放棄]

[言い訳をこぼす]

勇者は幸せを謳歌する。罰を忘れ

[どこからとなく耳を刺した声]

[君は「まっすぐぶつかれ」って悔しそうに嘆く]

流産。魔王を慰める勇者、悔しく己の手を握り潰す

[触れ合えば胸の奥に土足で踏み込んで]

[明日は君が決めろ]

[暗闇かき消す君の声は"泣いていた"]

魔王が泣きはらす。そして勇者を励ます。
勇者は………決意する。

[涙なんて振り払うんだ‼]

魔王の涙を

[理由なんて僕が作った]

魔王の為だけに

[分かってる、だから行くんだよ]

魔王の笑顔を取り戻すために

[今も怖くなって足がすくむ]

狂い変わってしまう事を

[本当は震えてるんだ]

それでも

[取り戻すために闘うよ]

勇者[立ち向かう]

魔王[怖くない?]

勇者[君がいる]

魔王[ここにいる]

勇者[待っていて]

魔王[大丈夫]

勇者[負けないよ]

魔王[認めてる]

[さあ踏み込んで進むんだ]

女神を倒して………子をなして

[届くまで笑え]

魔王よ笑っていてくれ

次スレ

ロードラン

サイコパス

wiki参照

良心が異常に欠如している
他者に冷淡で共感しない
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が皆無
自尊心が過大で自己中心的
口が達者で表面は魅力的

一部該当


勇者王「魔王」

魔王「はい。あなた」

勇者王「暑い」

魔王「暑いですね」

勇者王「離れる選択肢は?」

魔王「ありません」

勇者王「そうか……」

魔王「風の魔法で調整して」

勇者王「風の魔法でねぇ……くっついてるとこは無理だ」

魔王「他で」

気温が下がる

魔王「涼しい」

勇者王「………お前。どうした最近?」

魔王「…………」

勇者王「連れ去られてるとき何かあったか?」

魔王「何もなかった」

勇者王「いいんじゃ……」

魔王「何もなかった!!」

勇者王「???」

魔王「歌を唄っても届かない」

魔王「足があっても、会いに行けない」

魔王「手があっても触れられない」

魔王「喋っても………悩んでも……あなたは居なかった」

勇者王「………」ぎゅ

魔王「何も………なかった………」

勇者王「そうか………」

魔王「私って重たい女になっちゃったね………依存してるの………」

勇者王「ふん」

キスをする

勇者王「もう、寂しい思いはしなくていいぞ」

魔王「重たい女で……いいの?」

勇者王「重たい女でもお前は魔王だ。変わった俺を認めてるのに俺が認めないのはおかしいだろ」

魔王「そうだね………安心した」

魔王「ずっと一緒に居ようね」

勇者王「元からそのつもりだ」

魔王「愛してる誰よりも。女になってよかった。男なんて糞だね」

勇者王「いやいや……まぁでも」

勇者王「性欲の捌け口では優秀か?」

魔王「………そんな言い方やだ」

勇者王「じゃぁ……どう言えば?」

魔王「えーと………言わなければいい」

勇者王「肉便器」

魔王「こらぁ~」つねる

魔王「デリカシーを大事に」

勇者王「マジもんの女性やな……お前」

魔王「そうです女の子なんです‼」

魔王「あまーいの好きだし~」

魔王「勇者王大好きだし」

魔王「こう……ときめく」

魔王「雰囲気でもコロッて惚れ直す」

勇者王「お、おう」

魔王「だから……浮気は許さんぞ」

勇者王「すると思うか?」

魔王「しない……でも言うことはいいじゃない?」
勇者王「まぁなぁ」

魔王「幸せ?」

勇者王「あ、ああちょっと幸せだが。勇魔生まれてこればもっと幸せかもな」

魔王「そうだね……約束してね」

勇者王「ん?」

魔王「絶対!!勇魔を孕ませること!!指切り」

勇者王「はいはい……ゆびきった」

魔王「嘘ついたら指切るよ?」

勇者王「こわwww」

愛の女神(私たち一同教会入れないんですが………いつまでイチャイチャするんですかねぇ………)

酒場

勇者王「白ワインの甘口。瓶で」

魔王「グラス2つ」お金を払う

マスター「はい」

勇者王「乾杯」

魔王「乾杯」

~~♪

勇者王「おっなんだなんだ?」

魔王「ん?」

マスター「ああ売り子ですね」

魔王「歌うまいな」

マスター「ええ………店の看板娘です」

勇者王「ふーん確かにうまい。かわいいし、声も綺麗だ」

魔王「…………」むっ[ほろ酔い]

勇者王「いやーモテるでしょ」[ほろ酔い]

マスター「ええ……困ります」

魔王「………」ガタッ!!

勇者王「お、おいいきなり立ってどうした??」

マスター「お客様????」

魔王「………ちょっと」とことこ

売り子「ん?何よ?」

外野「なんだなんだ?」

魔王「私の勇者王を魅了しないで」

勇者王「ぶっ!マスター水!!酔ってるあいつ!!」

売り子「ふーん嫉妬?」

魔王「ええ……嫉妬。歌うまいね………でも私のほうがうまいんだから」魔力を高める

風の音魔法

ピアノの伴奏が流れる

一同「!?!?」

売り子「な、なに!?誰もひいてない」

音楽は反響する

魔王「♪」

魔王が歌い出す

いつものかわいい声ではない。大人の深い味のある声。想いも乗せる歌

歌いながら体をゆっくり動かす

酒場が魔王の歌声で喧騒が無くなる

酒が進まない………


魔王「」

誰かが気付く

「お、炎雹の踊り子じゃないか?」

「黙れ」

魔王歌う。恋の歌

歌い終わった後

彼女は静かに頭を下げ、売り子に誤り

俺の席に戻ってくる

俺の膝の上に

魔王「どうだ!!私のほうがいいだろ?」

勇者王「あ、ああ………」

パチパチパチパチ

マスター「素晴らしい‼すごい技能だ‼」

魔王「勇者王直伝の魔法だ!!すごくて当然!!」

勇者王「えっと皆さん嫁が失礼しました」

「いいよいいよ」

「いいもん見れたし」

「あ………嫁さんなのね」

売り子「………………」

マスター「いやー今日は驚いた」

魔王「ふふふ!!もっと褒めてもいいのよ?」

勇者王「……」静かにたって売り子に近付く

チップ(すごく多め)

売り子「!?」

勇者王「………いい歌声だった。明るくて。すまない君の仕事の邪魔をして。また来たとき聞かせてほしい」

売り子「は、はい///」

勇者王「帰るぞ魔王」

魔王「……ぶぅ」

勇者王「でしゃばったのはいかねぇなぁ………まぁでも………売り子に会えたからいいか」

売り子「///」

魔王「納得いかない」

勇者王「いいじゃないか……嫁ならな」

勇者王「ほら手がお留守だ」

魔王「あっ………」

勇者王「帰るぞ」

魔王「うん///」

右手の小さい手

いとおしく

そして

勇者王「………」

がばっ……甘い薫り

魔王「ん……」

俺の宝物だ

次スレ行きます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年07月16日 (日) 14:47:50   ID: g_4TIsNR

体言止めと接続詞の位置がものすごく気になる。

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