海未「薄い本を本気にしますッ!」 (4)

海未「もう一度確認しますけどことり、これはいったい何なのですか?」

ことり「海未ちゃんに頼まれたものだよ。良いものばっかりでしょ♪」

目の前に山と積まれた本のうちの一冊をひっぱり出して突きつけると、ことりは鼻息は荒く思いっきりドヤ顔をしてみせました。
私の問いに即答してくださったことは大変結構なのですが、私が問い正したいのはそういうことではありません。

海未「そもそもですが、私はことりには、俗世の事を良く知ることの出来る資料を、ことりが用意できるって言うからお願いしたんですよね?ことりのほうから持ちかけてきた話ですよね? なのにどうして……」

なのにどうして、こうなったんです? 私の目の前に積まれた本の、表紙を占める異様なまでの肌色率。
ほとんど裸の女の子同士が抱き合って、『エッチしよ?』みたいな感じで、こっちを誘うような漫画の絵が描いてあって、やたらと薄い本で。
それでですね、さらにはですね。なんか漫画の本に登場する女の子達が、やたらと見たことのあるような顔してるんですよね。

海未「何かやたらと、どこかで見覚えのある女の子ばかりなんですが」

ことり「そういう本だから」

海未「女の子同士ですよ?」

ことり「女の子は女の子とエッチするものです。常識だよ♪」

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そうでしたか。全く知りませんでした。
音ノ木坂では、女の子同士が正義なんですね。

じゃあ、ことりが、エッチな薄い本ばっかり持ってきたのは、セクハラじゃなかったんですね。
私もことりも助かりましたね。あ、ことりにあやまらないといけませんね。ごめんなさい。

海未「でも///、でも、ですよ?この本などは希と絵里がその…してたりするんですけど、まさか、実際にこんなことがあるわけではないですよね。妄想ですよね」

ことり「してまぁす!」

してる!!

海未「例えばこの本!! にこと真姫が、お互いの股間に顔を埋め合ってペロペロしてるなんて……」

ことり「そんなの日課です。毎日顔を合わせるたびに、お互い同士舌でイカせあってるんだよ 」

うぁ――――――――――――――ッ。 すごいです。すごいです。 ハァハァ、皆さんこんなエッチなことして るんですか。

普段はいがみ合ってる用に見えて、こんないけないことしてるんですか。
ペロペロ、ちゅぱちゅぱ、ヌポヌポを毎日だなんて。
にこも真姫もエッチです。

海未「…!、ことり!おかしいです。この本だと真姫が相手なのに、別の本だと全然違う子とエッチしてます」

ことり「事実だから」

海未「絵里や希とも?」

ことり「もちろん」

海未「凛とも? 花陽ともですか?」

ことり「もちろぉん」

海未「そんな馬鹿な…」

ことり「事実です。薄い本に描いてあることは、全部本当にあったことばかりなのです」

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