一夏「シャルをガチギレさせてみよう」 (22)
一夏「箒や鈴みたいな単細胞はすぐに怒るしセシリアもヒステリックになるしラウラは天使」
一夏「シャルだけなんか怒ってるイメージないんだよなぁ」
ラウラ「おい嫁よ。いい情報があるぞ?」
一夏「なんだラウラ?」
ラウラ「シャルロットは今生理だ。やるなら今だ」
一夏「・・・話聞いてたんだ」
ラウラ「こんな廊下で一人言を言っていればそれはな・・・」
一夏「・・・うん気をつけるよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457619542
~
一夏(とはいえシャルは今生理中か)
シャル「・・・」
一夏(生理っていやぁレッドウィークってくらい血を見る戦兵のごとし精神が不安定な状態だっけか?)
一夏(そういえば今日はシャルがあんましゃべんないな。いつもはうっとおしいくらいしゃべりかけてくるのに)
シャル「・・・」
一夏「よぉシャル、元気か?」
シャル「ん?・・・元気だけど?どうしたの?」
一夏(間があったな。いつもなら関西人のごとく間をうめてくるシャルが東京人ばりに間をつかうなんて)
一夏(やはり・・・生理か)
一夏「いやぁ、昼飯どうしようかなって思ってさ!食堂行くか?」
シャル「あー・・・今日はその・・・あんまし食欲がないから、遠慮しとくよ」
一夏(ふふふ、やはり生理)
ラウラ「って言ってるだろうが」
~
ラウラ「どうするのだ?」
一夏「生理とわかった以上今日を逃せばシャルの怒っている姿を見られないかもしれない」
一夏「なんだかんだあいつは社交性が高く腹黒い計算女だから男の前で不利な態度は見せないしな!妾の子だし」
ラウラ「今の録音しといたからこれ聞かせればキレると思うぞ?」ジー ガシャ
一夏「そういうのはやめて」
ラウラ「わかった」
一夏「まずは水をぶっかけてみるか」
ラウラ「そんなことでシャルロットが怒るか?」
一夏「箒、鈴ならぶち切れだろうな。セシリアは少し不機嫌になる程度だが」
一夏「とりあえず様子見だ」
ラウラ「ふぅーん」
~
バシャ
シャル「っ!?」
一夏「すまん!手がすべり、あなたに水をかけてしまいました」
シャル「・・・気にしないで?」ニコ
ラウラ「うわぁ!手がすべり、あなたに水をかけてしましました」バシャァ
シャル「・・・」ポタポタ
シャル「気にしないで?1回も2回も一緒だから」
ラウラ「すんません」
シャル「ちょっと着替えてくるよ」
スタスタ
一夏「・・・」
ラウラ「・・・」
~
一夏「うーん、どんな感じだ?」
ラウラ「1回目は嫁だから即「気にしないで(ニッコリ)」が出たがわたしのときは一瞬殺気がもれたような気がした」
一夏「でも許してくれたし」
ラウラ「じゃあ次は顔を殴ってみようか」
一夏「えっ!?さすがにまずくない?」
ラウラ「ふとしたはずみで顔に当たったことにすればいいんだ。まだレベル2だし」
一夏「箒鈴なら3倍返し。セシリアでもビンタくらいとんできそうだな」
ラウラ「とりあえず嫁が殴り役な」
一夏「そっかぁ・・・え?」
~
ワイワイワイ
一夏「うらぁおらぁそりゃぁ!」
ラウラ「なんの!これしき!どうだ!」
箒「こら!お前達!教室で箒剣道をするな!」
一夏「ふっふっふ!俺のかすみ二段をかわすとはやるなラウラ!」
ラウラ「なんの!わたしの高速ナブラで貴様を屠ってやろう!」
バシバシバシバシ
箒「あぶなっ!ってこらそっちはシャルロットが!」
一夏「おんどりゃぁぁぁっ!」ブン
シャル「っ!」
バキィ!!!
ラウラ「あっ」
一夏「やべ・・・想像以上に振りかぶってしまった」
シャル「・・・ったた」ズキズキ
シャル「」タラー ← 顔から血
ラウラ「こりゃあかんやつや」
一夏「絶句」
シャル「・・・」ポタポタ
一夏「あ、あの・・・シャ、シャ、シャル!ご、ごめ、ごめんなさいっ」
ラウラ「わ、わたしはその・・・あんまし関係ないって・・・そのだな・・・いや、すみません!」
シャル「・・・あ、あはは、だ、大丈夫・・・ちょ、ちょっと保健室へ行ってくるから」
一夏「あ、そう」
ラウラ「よかったな、許してもらえたぞ?」
箒「・・・」
~
一夏「なぜか知らないけど箒のほうがぶちぎれて俺まで保健室送りにされたんだけど」ボコボコ
ラウラ「あいつは火病だから気にするな」
一夏「とりあえずシャルは許してくれたし、レベル2も失敗だな」
ラウラ「しかしちょっと肉体的なのはまずいかもしれないな。今回の騒ぎで後で教官に呼ばれてるんだ」
一夏「えっ!?俺も!?」
ラウラ「あたり前だ」
一夏「はぁ・・・じゃあ次はなんか精神的なやついくか」
ラウラ「そうだな・・・悪口言ってみるとか?」
一夏「悪口かぁ~」
シャル「はぁ~、傷残らないよね」
ヒソヒソヒソ
シャル(あれ?一夏とラウラ?何話してるんだろ?)
一夏「シャルってなんか臭いよな。俺席近いからなんか臭ってくるんだよ」
ラウラ「やはりわかるか。わたしなんか同室だから本当に地獄だぞ?早く部屋を変えろと教官に申し出てるのだが中々これが」
シャル「・・・えっ?ぼくの・・・こと?」
シャル(こっちに気づいてない)
一夏「欧米人って腋臭の確立が高いからあいつもそうだろ?」
ラウラ「わたし試験管ベイビーだからそんなことないぞ?試験管ベイビーでよかったー。マジ腋臭じゃなくて良かったー!」
一夏「つーか・・・あっ!シャル!」
ラウラ「シャルロット!傷の具合はもういいのか!?」
シャル「え・・・うん・・・」
一夏「ごめんな!俺のせいで!」
シャル「だい・・・じょうぶ・・・」
ラウラ「そうか!なら帰るか!」
一夏「そうだな!じゃあな~」
ピュー
シャル「・・・・・・」
~
ラウラ「今回のはさすがに怒っただろう」
一夏「でもなんか様子がおかしかったけど?怒ってるって感じじゃ」
ラウラ「そうか?ならこれも失敗か」
一夏「ていうか悪口・・・なんだけど、こう、思ってたのとちがうような」
ラウラ「ならもう一度ためしてみるか?」
一夏「えっ?・・・うーん、心が痛いけど」
ラウラ「あきらめたら試合終了だぞ!」
一夏「はぁ」
~
シャル(・・・ぼく・・・臭うの?)クンクン
シャル(と、とりあえず香水つけて!)プシュ
シャル(・・・あんなこと思ってたんだ)ジワ
シャル(一夏と・・・ラウラが・・・)
シャル「・・・っぅ」グス
ヒソヒソヒソ
シャル(!?一夏と・・・ラウラ・・・)
シャル(ま、またぼくのこと言ってるの!?)
一夏「そういやぁさ、シャルって妾の子って本当なのか?」
ラウラ「ああ、本当だ。あいつの母親はものすごく淫乱でデュノア社の社長を不倫で寝取ったんだ」
一夏「うわっ!最悪だろ!」
ラウラ「まぁその子供なんだ。ろくなもんじゃないだろうな」
一夏「俺なんかシャルの見る目かわっちまったよー」
シャル「っ!?」
タッタッタッタ
一夏「・・・あれ?シャルのやつ行っちゃったぞ?」
ラウラ「うーん、失敗かなぁ」
一夏「これ以上悪口ってどうすんだ?あんまネタがないぞ?」
ラウラ「うーん。悪口でもダメか」
ラウラ「じゃあ・・・っとさすがに女のわたしが言うわけにはいかないか」
一夏「えっ?なんかあんの!?」
ラウラ「・・・」
一夏「言ってくださいよぉー」
ラウラ「仕方ない」
ヒソヒソヒソ
一夏「そ、それは・・・」
~
~
コンコン
一夏「シャルー、入るぞー」ガチャ
シャル「ぅぇっ・・・っく・・・」グスグス
一夏「ってどうしたんだシャル!な、泣いてるのか!?」
シャル「っ!い、一夏!」ゴシゴシ
シャル「・・・えへへ、どうしたの?」
一夏「いや、シャル・・・お前、泣いてるから・・・」
シャル「な、泣いてないよっ!・・・っ!」ジワ
シャル「・・・ないて・・・ないからっ・・・からっ・・・」ボロボロ
一夏「・・・」
ギュ
シャル「い、一夏っ」
一夏「ごめん、なんかわかんないけど、ごめん」
シャル「ぁぅ・・・いち、か・・・」
シャル「・・・うぇぇぇぇぇんっ!」
一夏「シャル・・・」
~
シャル「・・・ぐすっ」
一夏「落ち着いたか?」
シャル「・・・うん」
一夏「・・・」
シャル「・・・っ」
ガバ
一夏「ん?どうしたんだ?」
シャル「あの・・・ぼく・・・臭い・・・から・・・」
一夏「臭い?」
シャル「だって・・・一夏が・・・」
一夏「ごめん。あれ冗談なんだ」
シャル「えっ?じょ、冗談!?」
一夏「その、シャルの怒った所が見てみたいって、だから悪口でも言えば怒るかなって」
一夏「め、妾のこととかさっ!あんなのも怒らすために言ってただけでさっ!」
シャル「・・・」
一夏「す、すまん!つい出来心だったんだ!」ドゲザー
シャル「・・・」
一夏「シャル?」チラ
シャル「・・・許さない」
一夏「えっ?」
シャル「許さないよ!ぼくがどれだけ悩んだのか!どうしてそんな軽はずみなことができるのッ!」
一夏「」
一夏「えっ?その・・・もしかして怒ってるのか?」
シャル「怒ってるに決まってるでしょッ!ふざけないでッ!」
一夏「いや、よ、予定と違うというかなんというか・・・」
シャル「予定?」ジロ
一夏「ラウラにさ、シャルをレ○プすれば怒るだろうって言われて!」
一夏「ちょっとレ○プしに来たんだけどさー、シャルがめっちゃ泣いてたからっ!」
シャル「・・・ラウラに言われた?」
シャル「へぇ~、ラウラもグルなんだ・・・」
シャル「」ピッ
prrrr
ラウラ「わたしだ」
シャル「あのさ、ラウラ?ちょっと部屋まで来てくれない?」
ラウラ「なぜだ?」
シャル「ぼくを怒らせるために一夏が今来てるんだけど・・・わかるよね?」
ラウラ「あばばばばばっ」
一夏「すまん、ラウラ」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません