私の初めてが富豪さんに奪われた日 (30)

乖離性ミリオンアーサーの二次創作です。富豪×盗賊です。苦手な方はそっと閉じしてください。原作知らなくても読めるように書きました。(必ず読めるとは言ってない)

他の小説の息抜きに書いた。量少ない。まさしショートストーリー。ハハッ

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富豪「……」

盗賊 zzzzz

富豪「なんでこんな所で…」

富豪「こんな夜中にソファで寝るとは何をしてたのかね」

富豪「部屋までは運んで上げるのが道理か」


 富豪は盗賊を抱き上げた。いわゆるお姫様抱っこと言うものなのだか、ソファで寝てると人を持ち上げる方法はこれが一番やりやすい。盗賊は女の子なので抱き上げるのも苦労しなかった。


富豪「……」カツカツ

盗賊「ん…」

富豪「……」コツコツ


 廊下に富豪の足音だけ響き渡る。元々城内には人が少ないと言う事と、深夜という事実がより一層足音を響かせる。


富豪「……」カツカツ

富豪「寝顔は可愛い物だ」コツコツ

富豪「……」カツカツ

盗賊「うん…」ピクッ

富豪「……」コツコツ

 盗賊の部屋のドアを開け、ベッドに盗賊を寝かした。盗賊の部屋はそれなりに散らかってはいたが、汚いと言うほどでもない。富豪からしたら意外な事だった。


富豪「………」


 富豪はで本を読んでいた。気づいたら夜も更けていたので、飲み物を飲もうと台所に向かう途中ソファで盗賊が寝ていた。眠気も襲ってきていた。富豪は手にドアをかけガチャリと回した。


盗賊「あっあの」


 ドアを開けるのを辞めた。元々起きているような気もしていたらしく驚きはしなかった。ただ声をかけてきたのは意外だった。


富豪「……何か用でも?」

盗賊「起きてたのに驚か無いんですね…」

富豪「薄々は気づいていたのだよ」

盗賊「そうですか」

富豪「それで、何であんな所で寝ていたのかね?」

盗賊「ちょっと考えことをしていたら寝ていたました」

富豪「次からは気をつけ給え。では私は部屋に戻るとするよ」

 富豪は元々飲み物を飲みに来ていた。そこで盗賊に出会ったので、喉は乾いたままだった。

盗賊「待ってください!」

富豪「…?」

盗賊「えっと…その…」

 顔を下に向けたまま喋りかけていたので、表情は見えないが。少し緊張いるようにも見えた。

富豪「どうした?トイレについてきて欲しいでもとでも言う訳でもあるまい」

盗賊「違います!ただ…その…」

 富豪は鈍感な人間では無いが、少し前まで本に熱中していたのと、眠気と喉の乾きに襲われていたので今の状況を把握するのに少し時間がかかった。


富豪「君でも寂しいなどと言う感情は抱くのだな」

盗賊「そんなんじゃありません!でも…」

富豪「生憎私は雰囲気で流されるのは好きでないのでね。すまないが…」

盗賊「違います」

富豪「違う?」

盗賊「雰囲気じゃないです」 


 盗賊は富豪の顔をはっきり見て言った。富豪はさっきの言葉は失態だったと後悔する。もう少し別の言い方の方が良かったのではないか。しかし今はそれを考える暇は無い。


盗賊「だから、えっと、とりあえずここ座ってください」


 ここに座ってと言いながら自分の隣を指していたが、結局また下を向いて喋っていた。言いながら恥ずかしくなってしまったようだ。


富豪「………分かったよ」

盗賊「えっはっはい」


 ベッド座った。ギシリと部屋に音が響く。


富豪「自分で座れと言ったのに動揺してどうする」


 笑いながらそうですねと盗賊は返した。盗賊は笑ってはいたがやはり緊張している様子だ。


盗賊「…………えと」


 隣に座ったらまた下を向いてしまった。やれやれ、人の恋には積極的に首を突っ込む割に、自分の事となると控えめとは。天邪鬼のようないつもとは別人に感じてしまうな。


富豪「寂しいのなら私を頼ってくれてもかまわないよ」


 いつも見ている表情がよりも、優しい表情で言った。盗賊はもう限界だった

盗賊「富豪……さん……」

 盗賊は富豪に体を寄せ抱きついた。何かを我慢していて、それを開放的したような動きだった。

富豪「盗賊……」


 盗賊に応じる様に富豪もまた抱き寄せた。前から自分が気になっていた事を盗賊に隠して。 


盗賊「いつから起きてると気づいていたんですか?」

富豪「盗賊が少し体を震わせた時にね」

盗賊「最初からじゃないですか…」

富豪「話し掛けた方がよかったかね?」

盗賊「話し掛けなくて良かったです…。富豪のお姫様抱っこ、気持ちよかったので…」

富豪「では、もっと気持ちの良い事を教えよう」

 
 盗賊は富豪と抱き合ったまま顔を真っ赤にして、富豪の胸に顔をうずくめてしまった。

富豪「教えようとは言ってしまったが…」

盗賊「私、恋をした事無かったんです」

富豪「そうか…私は盗賊が男にそこまで興味がないよう見えたが違ったようだな」

盗賊「興味自体はありましよ?自分がする事に興味はありませんでしたけどね」

盗賊「こんなにドキドキするんですね……」

富豪「私も初めてだよ。こんなに心臓が動くのは」


 そう言って富豪は抱き寄せたままベッドへ寝転んだ。寝転ぶ時の体勢を意識して。

富豪「盗賊…」

盗賊「富豪さっあのっ手っ」

 富豪は盗賊手を抑えて腕立て伏せ伏せのような体勢だった。盗賊が必死に手を顔の前に動かそうとしている。


富豪「顔が真っ赤じゃないか」

盗賊「だって…富豪さんがドキドキさせるから…」

富豪「ッ」

盗賊「んむっ」

盗賊「んっ…」

盗賊「……」

盗賊「私の初めて、富豪さんに奪われちゃいました」







 この後めちゃくちゃ体勢を整えた。

こんな朝早くにたてたのにすぐにレスしてるやついて草生えた

盗賊「富豪さーん、何処にいますー?」

盗賊「富豪さーん」

 
 富豪さんはいつもなら自室に居るのですが、今日はいませんねぇ。朝ごはんまでまだ時間はありますが急がなくては。


盗賊「あっ傭兵さん富豪さん知りません?」


 ちょうどいい所に、傭兵さんがいました。中々ナイスタイミングですよ。


傭兵「今日はまだ見ていないな。どうかしたのか?」

盗賊「ちょっと伝言があるんですよ」

傭兵「伝言?ともかく富豪なら書室か自室じゃないのか?」

 伝言だけじゃ無いですけどね…。にしても傭兵さんムキムキ…。富豪さんの二倍はありそうな腕してます。
 


盗賊「書室…そいえばまだ見てませんね。ありがとうございました」 

傭兵「見かけたら探していたと伝えておくよ」

盗賊「お願いします」


 ここから書室となるとちょうど反対側じゃないですか。居なかったら傭兵さんに後でいちゃもんでもつけておきましょう。


盗賊「まあ言うほど遠く無いんですけどね」


 書室のドアを開けると富豪さんが居た。最初からここに気づいてれば…。


盗賊「富豪さーん、探しましたよ」

富豪「ああ盗賊か。傭兵が入ってきたと思っていたよ」


 だから書物に居るって私に言った訳ですか。傭兵さんも良く来るのでしょうか。


盗賊「傭兵さんは何を読みに来るんですか?」


 富豪さんの隣に座ったのは良いんですが、ちょっと椅子高いですね。私じゃ足が浮いちゃいます。


富豪「主に戦闘関連の書物を読んでいるんじゃないかね。詳しくは見ていないが」

盗賊「予想通り過ぎます!もっとこうえっちな本を探しに来たとか無いんですか!?」


富豪「ここにそんな本はないと思うのだが…」


 探せばあると思うんです。私の盗賊の勘がそう言ってます。こう…本の後ろとかカバーだけ違うとか。



富豪「私に用があって来たのではないのか?」

盗賊「あっそうでした」


 危うく目的を見失うとこでした。後で探して見ますかね。


盗賊「スカアハさんが話があるって言ってましたよ」

富豪「話か、話だといいのだか…」

盗賊「どうしてですか?」

富豪「ここの所毎日のようにチェスを挑んで来ていてな…」


 スカアハさんそんなにチェス好きだったんですね。それに毎日ともなると相当ハマってるんでしょうか。


富豪「仕方ない、スカアハは自分の部屋に?」ガタ

盗賊「そうですが…」


 うう…いざ言うとなると恥ずかしい…。体が暑くなってきました。顔を真っ赤なんでしょうか。


富豪「どうした?」

盗賊「その…」ガタ

盗賊「だっ抱きしめて…ください…」


 これ凄い言ってて恥ずかしいです。でも恥ずかしさよりも……富豪さんに。


富豪「ああ」

富豪「いつでも何処でも抱きしめて上げるよ」

 
 温かい……。ドキドキも止まらない。こんなに女の子の心を熱くするなんて、富豪さんはイケない人ですね。


 盗賊「おはようございます、富豪さん」

 富豪「おはよう、盗賊」


 

 


 このあとスカアハはチェスでボッコボコにされた。

スカアハと傭兵というキャラが急に出てきましたが、別にどんな人とか気にしなくて良いです。投下してから言うのもあれだけど。
あと金回転するとか頭パーシかよ。虹出せ虹。盗賊ちゃん結局出なかったじゃねーか。

了解です。つけます。

またですが歌姫と言うキャラが今後出てくるかもしれないですが気にしにないでください。

一コメまさにがまさしになってる。まさしってどんな誤字…

富豪「(なんで私が…)」


 富豪は近くの市場にいた。市場の活気とは裏腹に不機嫌であった。


富豪「(盗賊め…)」


 盗賊は唐突にフルーツを食べたいと言い出した。しかし、言い出した本人は買いに行くつもりはさらさらなく、なぜか富豪が行くはめになってしまった。


富豪「(フルーツとしか言ってなかったな)」


 自分は食べるつもりも無く、話を聞いていただけなのに買い物に行かされては不機嫌なのも納得である。


富豪「(ドリアンでも買ってやろうかね)」


 もはやただの嫌がらせだ。不機嫌と言うかご立腹な模様。


富豪「店主」

店主「いらっしゃい、何が欲しいんだ?」


 野太い声で店主が声を返した。大柄で強面な人だった。しかし、気前は良さそうな雰囲気なのでサービスくらいしてくれそうだ。


富豪「そこの籠の中身を全部と…そこの果物を頂きたい」

店主「あいよ」

富豪「金はこれで足りるかね?」

店主「多いくらいだ、要らないなら貰っていくが?」


 お茶目な一面も。これは期待できそうな予感。

 
富豪「なんなら貰っても構わないよ」

店主「ほーう中々いいご身分みたいだな、だが必要以上に貰ったら商売人の誇りが傷つく。お釣りだ」

富豪「素晴らしい誇りがもお持ちだ。貴方は良い商売人になるよ」

店主「何言ってやがる、品物だ。ありがとよ」

富豪「また来るよ」


 サービスはなかった。元々富豪がサービスを欲しがっていた訳ではないが。


富豪「(中々面白い店主だ)」


 来た道を辿る中、行きとは違い、気分が良いようだ。表情に明るさが見て取れる。


富豪「(……あれは)」


 遠目に見覚えのある人影が。この人混みの中でも目立つ体。微妙に赤みのかかった髪。流石に聖剣は持っていないようだ。※盗賊、富豪、傭兵、歌姫はエクスカリバーを持っています。傭兵の聖剣は先に岩が付いていてでかい。


傭兵「ちょっと困った事になってな」

富豪「嫌な予感しかしないのだが」


 予感と言うかほぼ確定事項のような気も。富豪の顔から明るさが少し減った。

傭兵「スカアハと盗賊が喧嘩し始めてしまってな…」

富豪「…」


 両方とも引く事を知らない人間だ。衝突して治まる訳がない。


傭兵「果物と一緒にアイスが食べたいらしいんだが、どっちが買い行くかで喧嘩し始めたから俺が変わりに行く事になった」

富豪「苦労するな」  


 傭兵も傭兵で大変である。富豪も負けてはいない。むしろ勝っていると言っていい。


傭兵「それで盗賊が…」

富豪「聞きたくないのだが」

傭兵「そう言われてもな」

富豪「もう話してくれ」

 
 嫌な事はさっさとすまそうと吹っ切れた富豪。潔い。


傭兵「富豪が買った物は俺に渡してアイス買ってきてくれ、だそうだ」

富豪「(盗賊には後で話をしなくてはな)」


 富豪の顔から明るさが消えた。傭兵は苦笑いするしかなかった。

富豪「なんで2回も同じ道を歩かなければいけないのかね?」

  
  アイスを買ってきた富豪が最初に言った言葉だ。とても良い笑顔である。


盗賊「ふっ富豪さん怖いです」

傭兵「(怒ってるな…)」


 時には笑顔は笑顔の意味をなさない。その笑顔の裏で何を考えているかを感じ取ったなら尚更だ。


富豪「この時期にアイスとなるとすぐ溶けてしまうね」

スカアハ「氷が活躍する季節だな」


 この場所から市場まで10kmはあるだろう。大体人の歩くスピードは4km/h。富豪と傭兵が会った場所は5km地点。


富豪「氷と水の重さは殆ど変わらないのは知ってるな?」

盗賊「そこまで考えてませんでしたね」


 富豪の堪忍袋の緒が切れた。盗賊の適当さとあまり悪びれてない態度も要因の一つである。


盗賊「あの、富豪さん?」

傭兵「あー…」


 時々富豪と意見がぶつかり、喧嘩している傭兵は感じていた。マジギレである。


富豪「盗賊、ちょっとこっちに来たまえ」


 盗賊は城の奥の空き部屋に連れて行かれた。


盗賊「ふっ富豪さん」

富豪「何かね」

盗賊「お願いです!もう勘弁して下さ〜い」


 盗賊は半泣きであった。しかし、泣かないように我慢はしている。なので涙はまだ顔を伝っていない。


富豪「ふむ…」


 流石に涙を浮かべている女の子に追い打ちをかけるような事をできる人間ではないので、正座を辞めさせた。


盗賊「う…グス…」


 人から追いかけられる事はあっても、正面から怒らた事は無かったので、盗賊の心へのダメージは大きかった。


盗賊「富豪さん酷いです」
 

 富豪はどの口が言うかと思ったが、言わなかった。


富豪「まあ…そうだな、少々やり過ぎた」


 もうすでにしっかり叱ったのと。泣いている盗賊が。富豪には。

盗賊「少々じゃないです…」


 涙を拭くきながら盗賊は言った。この時富豪は、密室に二人きりという状況を今認識した。


富豪「……すまなかった」


 それに加え普段より弱々しい表情と態度。


盗賊「あれ?何だか大人しくなりましたね」


 富豪の変化に気づく。隠しているつもりでもバレるほどである。


富豪「そっそうかね?」

盗賊「あ……」


 何かに勘付いた盗賊。


盗賊「もしかして、意識しちゃいました?」

富豪「なんの話か私には」


 言い終わる前に盗賊が動く。


盗賊「確かに私が悪かったかも知れませんけど」

盗賊「女の子を泣かせるなんて最低です」


 盗賊が富豪に寄り添う。富豪は動けずにいた。


盗賊「もう私を泣かせないでくださいね?」

富豪「盗賊…」


 頭の中は盗賊で埋め尽くされていた。同時にどうしよもない愛おしさを感じる。 


富豪「ああ、だが次は一回で済ませてくれると助かる」

盗賊「その時は私も一緒に行きますよ」


 盗賊の表情は明るい笑顔だった。その次の時を楽しみにしているように。


富豪「それは長い買い物になりそうだな」

盗賊「嫌ですか?」


 少し怒った事への罪悪感に襲われながら。富豪は笑った。
 

富豪「盗賊と一緒の時間が増えて、嬉しいよ」

今回は投下スタイルを少し変えます。色々試行錯誤してるのでご勘弁を。

それにしてもミリアサのSS少ないな。とても悲しい。マイナーなゲームだからかなぁ

盗賊「(きょっ今日こそ言うぞ〜)」


 盗賊は自分の部屋で意気込んだ。前々から買い物に誘おうとしていたが、中々言い出せなかった。
 二人きりになり、いざ言おうとすると、恥ずかしくて言えない。そして後になって後悔する。


盗賊「まっとりあえず富豪さんの部屋に行くとしますか」

盗賊「あっ歌姫さん、その服どうしたんですか?」

歌姫「これね〜傭兵が買ってくれたの!」

盗賊「へぇー服とかプレゼントする人なんですね…」


 歌姫は普段ドレスだが、今は白色で、ひらひらしたスカートのワンピースを着ている。歌姫のイメージ的にも似合った服装だ。


歌姫「時々だけどね。でも一緒に買いに行くと面白いのよ」

盗賊「真剣に悩んでる所が面白そうですね」

歌姫「女物の服見て唸ってるとシュールでまたね〜」

歌姫「今からどこ行くの?」

盗賊「ちょっと富豪さんに用事が…」

歌姫「ふふふ、用事ね」

盗賊「なんですか!どこかおかしいですか!?」

歌姫「なんでも無いわ〜」

盗賊「むぅー」


 歌姫はにやにやしながら反対側へ歩いて行った。何かを見透かされているような気がして少し不機嫌になった盗賊だった。

盗賊「富豪さーん、入りますよー」コンコン

富豪「構わんよー」

盗賊「相変わらず綺麗な部屋ですね」


 本棚には規則正しく本が並べてあり、机の上は整頓されている。床やベッドに服が散らかしてある訳でもなく。こまめに掃除をしているのか、誇り一つない。


富豪「普通ではないかね?君が少々汚いからそう思うだけじゃ」

盗賊「あー!今酷いこと言いましたね、乙女の部屋にケチつけるなんて!」

富豪「せめて下着くらいはしまって欲しいのだが…」

盗賊「あの…それはその…」

 言葉につまる盗賊である。自分の部屋に入られた時の事を思い出してしまったようだ。

盗賊「その時はたまたま散らかってたんですよ!」

富豪「分かった分かった。それで、何の用かね?」


 そう言われても自分の目的を思い出して、盗賊は少し下を向いた。


盗賊「そっそのですね、今日って暇あったりします?」

富豪「本を読み終えたら街に行く予定があるが…」

盗賊「そうですか…」

富豪「そう露骨に残念そうな顔をしないでくれ。何処かに行く用事があるなら付き合おう」

盗賊「本当ですか!」

富豪「なにせ街をふらふらする予定だったのでね」

盗賊「それ暇って言うんじゃ無いんですか…」

富豪「立派な予定だよ」


 部屋での意気込みのかいがあったのか、盗賊は一緒に買い物に行く事になった。その日の彼女は終始ご機嫌だった。

ふと薄い本を見て思いついた。
R18なので注意して下さい。

 富豪は洗い物をしていた。気まぐれに料理を作り、後片付けをしている最中である。


歌姫「あら?これ富豪が作ったの?」

富豪「先ほど作った物の余りだ。食べてくれて構わないよ」


 この場所のリビングはキッチンから見える位置になっている。リビングにはテーブルと椅子が4つ。


歌姫「ほんと!?なら遠慮なく…」

富豪「っ…味は保証しないがね」


 富豪の下半身と上半身の下側が間取り的に見ない状況だ。


歌姫「美味しいわよ?ていうか私より美味しい…」

富豪「たまたま……うまく作れただけだよ」


 富豪の異変に歌姫が気づく。


歌姫「貴方、なんか様子変じゃない?」

富豪「何の話かね?」

歌姫「だって少し息が上がってるじゃないの」


 それに加え、少し汗をかいている。汗はそこまで変ではないが、息が上がっているのは確かに変だ。


富豪「きっ気のせいだろう」

歌姫「そうかしら?」


 焦る富豪。緊張で余計に汗が出ている。


富豪「火を使ったから汗をかいてしまってね。済まないがタオルをっとっ取ってきてくれないか?」

歌姫「?」

歌姫「やっぱり変よ。大丈夫?」


 明らかに様子がおかしい。しかし、富豪の汗の量が増えてきている。


歌姫「でも…」

歌姫「その前にタオルを取ってきて上げた方が良さそうね」

歌姫「取ってくるわね」


 歌姫は富豪の返答を聞かずにタオルをとりに行った。その行動は今の富豪にとって、とても都合の良い行動だった。


富豪「盗賊っ……」

富豪「っ」

 富豪はゆっくり息を吐いた。それと同時に脱力感に襲われる。


盗賊「ん…」

盗賊「どうでした?」


 盗賊が口から手に出して、そう言った。


富豪「とても気持ち良かったよ。だが…」

富豪「最後はちょっと危なかったな」


 バレてしまうかもしれないという事実が 気持ちを昂ぶらせたりもする。しかし、その代償に実際にバレるという危険が伴う。


盗賊「私も少し緊張しちゃいました」

盗賊「でも」


 その危機感がたまらなくなってしまう人も存在する。ダメと分かっていてもやってしまう。


盗賊「また次も、やりませんか?」



  
 深みにハマるとはそういう事だ。

これで終わりにしたいと思います。誤字が多く、読みにくい文章だっけど見てくれたやつありがとぅ
マドマギコラボ頑張って当てろよぉ

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