【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.2【仮面ライダー龍騎】 (1000)

――清明院大学 資料室

助教授「先生、またあの報告書を読んでいたんですか?」

教授「ええ。気になることがありまして」

助教授「俺もあの資料を読みましたが、あれはあまりに非現実的過ぎる」

助教授「前先生がおっしゃったようにいたずらか何か……意味の無い物だと思います。だから――」

教授「仲村君」

助教授「はい?」

教授「以前院に居た東條君を覚えていますか」

助教授「は、はい。合同研究の時に居た……」

教授「彼が先日、私の家に訪ねて来ました」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456334054

教授「彼曰わく『記憶に違和感がある』そうです。ここにいる自分の存在自体を懐疑的に見ているのです」

助教授「はあ」

教授「かくいう私も――」

助教授「ええ!?」

教授「私の完全な記憶の中にある一つの不安定な事項……全てはあのファイルを見つけた時から始まったと私は考えます」

助教授「そんな、バカな話が」

教授「近頃、行方不明事件が頻発しています。それと似たようなケースが2002年に存在している」

教授「これには何かの因果関係がある。そう見ます」

教授「この〝ミラーワールド〟に関する研究が絵空事ではないことが証明されれば……」

助教授「先生! そんなバカなことを――」

教授「止められない。止まることは許されない」

教授「これが何かの前触れだとすれば――」

教授「いいえ、もう何かが始まっているのかもしれません」

教授「おかしな話です」

教授「まるで前世……いや、以前の〝私自身〟が成し遂げられなかったことを果たす為に動いているかのような感覚に襲われる」

教授「開かれた扉は……再び閉じる必要があります」

教授「それまでは――」

【注意!】
・2002年に放映された仮面ライダー龍騎の最終回後の設定(2016年を想定)でライダーバトルをします

・前ライダーバトル参加者達また関係者は、ライダーバトル時の記憶が一部を除いて全くありません。そして生きてます

・総勢13名の新世代ライダーの中の1人となりとりあえず生き残りましょう

・龍騎本編に登場した人々とも交流できます

・オリジナルキャラ・ライダー・モンスター達が多数登場します。そしてそれらが中心に活動します。ご了承ください

・連投は様子見て、各自の判断でどうぞ。連投多い場合>>1の判断で下にします

・掟を守って楽しく殺し合い!

【これまでのあらすじ】

―episode1―
短大生蒼崎絵理はバイト先で蜘蛛の怪物と遭遇する。
怪物にさらわれたバイト仲間を助ける為、絵理は謎の声に導かれるままデッキを拾い〝変身〟を遂げた。
それと同時に異空間へ落ちた絵理は怪物に追われ、袋小路に追い込まれてしまう。
そこに緑の戦士――ベルデが登場。間一髪命を救われた。

―episode2―
絵理の前に高見沢グループの社員、麻嶋礼一が現れた。
先日の戦闘を知っている素振りを見せる彼は、絵理を高見沢グループ本社へ呼ぶ。しかし絵理はそれを拒否。

さらにバイト先で絵理は以前倒されたはずの怪物と出会う。
助けの無い中一人、増え続ける蜘蛛達相手に機転を効かし勝利を納めた。

―episode3―
蜘蛛怪物らを絵理にけしかけたのはホストの劉/仮面ライダーヴァイドであった。

彼の使役する怪物が絵理の親友浦壁真字を襲う。
助けに行く絵理だが、マナを助けるので精一杯。苦戦を強いられ、やむなく撤退。
事情を察したマナは絵理に協力を提案するも、親友を危険に巻き込みたくない絵理はそれを拒否。
二人に気まずい空気が流れた。

―episode4―
絵理がマナを避けるようになってから一週間が経つ。
気晴らしに図書館へ出かけた彼女は、偶然図書館に潜伏するゴリラ型のミラーモンスターを発見する。
ゴリラモンスター「クウェーグリラ」と契約を結んだ絵理は、迫る親友の危機の救助へ向かう。
契約した絵理/仮面ライダードリスは『自分を含めた人々の幸せを取り戻す』願いと共に、圧倒的な力を見せ、マナを襲う怪物を撃破。
友情を取り戻すことにも成功した。

―episode5―
絵理とマナは繁華街で頻発する行方不明事件を追う。
しかし人ごみと他人の悪意に敏感な絵理はパニックに陥ってしまう。
そこに現れたのはホストの劉。二人に連絡先を教え、去る。

以前より絵理に興味を抱いていた劉は歪んだ愛欲を満たす為、密かに彼女に味方することを決意した。



・前スレはこちら
Vol.1 【安価】第二次ライダーバトル勃発 戦わなければ生き残れない!【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455204288/)

【登場人物①】

蒼崎絵理/仮面ライダードリス(18)
ゴリラ型ミラーモンスター「クウェーグリラ」と契約したライダー。
短大生。基本的に明るい性格だが他人とは深い関わりを持ちたがらない。
他人を心配し気遣う余り、自分のことを疎かにしてしまう「中途半端な正義感」を持つ自覚がある。
突然時間場所問わず眠気が襲う眠り病を発症しており治療中。
また他人の悪意に敏感であり、それを感じるとパニック状態に陥る。
自分を含めた全ての人の幸せを守る為に戦うことを選んだが…


浦壁真字(18)
絵理と同じ大学に通う短大生。絵理の一番の親友。
優しい性格だが少々無鉄砲なところもあり、気付いけば深見に嵌まっていたなんてこともしばしば。
絵理の辛さを理解し、それを共有さらには半減させる為、彼女のライダーバトルの協力を申し出た。
相当のミーハー者で流行には乗っておくタイプ。


劉 -Ryu- /仮面ライダーヴァイド(24)
蜘蛛型ミラーモンスター「ゲロイスパイダー」と契約したライダー。
近頃、繁華街で発生する行方不明事件の犯人。
普段はホストをやっており、その巧みな話術と心配りで固定客を増やし続けている。
だがその一方で彼女達の好意が本当に自分に向けられた愛故なのか懐疑的であり、「真の愛」を求める為ライダーバトルに参加した。
絵理に対し自身の理想とする愛を見出し、密かに彼女に味方することを決意した。


?/仮面ライダーベルデ
カメレオン型ミラーモンスター『バイオグリーザ』と契約したライダー。
初めて変身した絵理が追い詰められた時、助けに現れた。
それ以後、度々絵理から見えない所で監視しその実力を計り続けている。
高見沢グループに関係があるようだが…


高見沢逸郎(51)
大手企業高見沢グループの会長。
ライダーバトルについて知っているらしく、絵理に会いたがっている。
数年前に極秘入院したらしい。


麻嶋礼一(27)
高見沢グループ会長秘書北関東エリアビル実働責任者兼務。
ここ9年の内にグループに入社し、会長の右腕として経営補助に手腕を奮う男。それ故古株役員からは気にいられていない。
会長に忠誠を誓い、現在は絵理の監視に務める。
趣味は休日の一人カラオケ。ヘタな歌を聞くのが死ぬ程嫌い。

【登場人物②】

鏡の男
鏡の中に現れる謎の男。
ライダーバトルの参加者にデッキを渡すのも彼。
劉からは「神崎士郎」と呼ばれている。

【参戦ライダー①】

◆仮面ライダードリス
ゴリラ型モンスター「賢獣クウェーグリラ」と契約するライダー。
近距離戦と防御力に秀でた戦士。

【契約モンスター】
・賢獣クウェーグリラ
ゴリラ型モンスター。5000AP。
巨大な腕と装甲、戦いを好まない温厚さと高い知性を持つ。
腕を地面に叩き付け、地震を発生させ攻撃する。
かしこくてやさしい

【召喚機】
・賢獣召喚機甲クウェーグバイザー
右腕に装備されるクウェーグリラを模したガントレットタイプの召喚機。

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
クウェーグリラを召喚する

・STRIKE VENT:クウェーグナックル
クウェーグリラの腕を模した格闘武器。両腕に装備して用いる

・SHOOT VENT:コングランチャー
クウェーグリラの両足を模した射撃武器。両肩に装備して用いる。

・ARMORED VENT:ファーテクター
防御装甲を纏い、防御力を高める。

・GUARED VENT:クウェーグウォール
クウェーグリラの胸を模した重厚な盾を召喚。自立可能で防御壁としても使用可能。

・HOLD VENT:グランドクウェイク
地面を叩いて衝撃波を発生さす、相手の動きを止める。

・CONTRACT
未契約モンスターを対象に契約させる。

・FINAL VENT
未開放

【参戦ライダー②】

◆仮面ライダーベルデ
カメレオン型モンスター「バイオグリーザ」と契約するライダー。
「仮面ライダー龍騎」に出現した物と基本スペックは同じである。

◆仮面ライダーヴァイド
クモ型モンスター「ゲロイスパイダー」と契約するライダー。
今の所その能力は不明である。

【契約モンスター】
・ゲロイスパイダー
クモ型モンスター。AP3000。
糸を吐き標的を絡め取る。
背部を展開することで、スピーカー状の器官が出現。同族モンスターを指揮する。

・ゲロイスパイダー・リボーン
ゲロイスパイダーがヴァイドの「REBORN VENT」で強化復活を遂げた姿。AP5000。
人型の上半身から発射する麻痺毒針で獲物を捕らえる。

【召喚機】
・糸疣召喚機釘撃銃ゲロイスバイザー
ネイルガン型バイザー。
撃ち出される釘型弾には毒が仕込まれており、一度撃ち込まれると回復には時間がかかる。

【デッキ(所有カード)】
・ADVENT
ゲロイスパイダー(ゲロイスパイダー・リボーン)を召喚する。

・REBORN VENT:ゲロイシュテーウング
死亡したモンスター・ライダーを強化再生させる。1日につき1回だけ発動可能。



and more…

【特筆事項】
・ep2、4、5がセーブポイントです。死亡した際は好きな方へお戻りください

・ただし、今までの展開は変わります。出現ライダーも変わるかもしれません

・テンプレはここまで

・お待たせしました

・再開

























・一発ネタ

蓮「スーパーヒーロータイム?」

真司「違う!」

真司「カー! ナビタァイム!」

真司「帰りもスイスイ!」

真司「ドライブする時頼りになります」

進ノ介「呼びました?」

・「カーナビタイム CM」検索

――高見沢グループ本社

社員「では再開発地区の立ち退きは――」

高見沢逸郎(以下高見沢)「ええ。見送りましょう」

高見沢「デモ活動は我が社が周辺住民への説明を充分に行わなかった結果」

高見沢「時間をかけ、説得していきましょう」

高見沢「誠意を見せる。これが……私のやり方です」

社員「かしこまりました。では、失礼します」

バタン…

高見沢「……」

高見沢「麻嶋君」

麻嶋「はい、会長」

高見沢「そろそろ薬の時間だ。水を」

麻嶋「承知いたしました。すぐに」

高見沢「……ふう」

麻嶋「お体は」

高見沢「大丈夫です。他のプロジェクト責任者達との面談を続けよう」

高見沢「っと……」

高見沢「ところで、例の彼女はどうなっているんです?」

麻嶋「はあ……あれから暫く様子は見たものの。此方へ来る様子はないようで」

高見沢「……で?」

麻嶋「彼女はやはりこちらと〝同盟〟関係を結ぶつもりはないようで――」

ドガッ!

麻嶋「あ痛ッ……か、会ちょ――」

高見沢「……おい」

麻嶋「」ビクッ

高見沢「いつまで俺を待たすつもりだ?」

麻嶋「あ……申し訳ござ――」

高見沢「申し訳ございません、じゃねえ。いつまで待たせるつもりだ、って聞いてんだよォ、おい!!」

高見沢「1ヶ月」

高見沢「1ヶ月待たされてるんだが」

麻嶋「はい……」

高見沢「はいじゃねえんだ!」バギッ

高見沢「何故あの時無理やりにでも連れて来なかった」

麻嶋「それは高見沢グループの面子として拉致紛いの行動を起こす訳には」

高見沢「なら何故高見沢グループの名前を出した!」

高見沢「……いいか、よく聞け」

高見沢「ライダー13人。内一人でもこちらに付けば戦況は大きく変わる」

高見沢「まだ全員揃っていない今……手を組むのがどれだけ大事か。お前は分かっていない」

高見沢「……あの女の行動、生活パターンは分かっているはずだ」

高見沢「すぐにどうにかしろ」

麻嶋「つまり……」

高見沢「ここに連れてこいってこった。いいな」

麻嶋「……」

高見沢「分かってるかって聞いて――」

高見沢「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、うっ、ぐぅっ……が……ゴホッ」

麻嶋「会長!」

麻嶋「会長、病院へ」

高見沢「大丈夫だ……ゴホッ」

麻嶋「ではお薬を」

高見沢「うるせぇ! 大丈夫だと言っている!」

高見沢「はぁ……はぁ……厄介な身体になったもんだ」

高見沢「……分かったな。ライダーが全員揃っていない今がチャンスだ」

高見沢「お前も……誠意を見せろ。俺が、お前に、したように」

麻嶋「……」

麻嶋「承知しました、会長」

麻嶋「全ては会長の願いの為」

―Episode6―

――帝国城南大学附属女子短期大学

マナ「でね、劉くんが――」

絵理「う、うん」

マナは最近、劉さんとよく連絡を取っている

私は怖くてまだしてないんだけど、マナの話を聞く限り劉さんという人は優しい人らしい

ただ口がうまいだけにも見えるけど……どうかな

マナ「でもー、劉くんのこと好きな女の人っていっぱいいるよね。だってあんなに優しい人だもん」

絵理「ふーん」

マナ「ちょ、ちょっと聞いてる?」

絵理「う、うん! 聞いてるよ!」

マナ「あっマナ、あんまり興味ない感じ?」

絵理「うーん……」

マナ「そっかあ。劉くんは絵理のタイプじゃ無いんだあ」

絵理「へ?」

絵理「まあそうだけど」

マナ「彼氏の方がカッコいいから?」

絵理「ないないない! ないよ! 彼氏もいないし」

マナ「ええー。絵理って恋愛に興味ないの?」

絵理「ん……そうだね、あんまり」

マナ「こんなに若いのに?」

絵理「私と同い年でしょ」

マナ「彼氏ホントにいないの?」

絵理「全然。そういうの疎くて」

マナ「箱入り娘さんなんだねぇ。ま、わたしもそういうのとは無縁の生活を送って来た訳なんですが」

絵理「ふふ。マナ、おばさんみたい」

マナ「何をっ!」

マナ「理想の恋愛とかないの?」

絵理「いやぁ……どうだろ」

マナ「恥ずかしがらずに!」

絵理「……」

絵理「…………」

絵理「手を……繋いで」

絵理「手を繋いで、ね」

絵理「街を歩きたい。並木道みたいな」

絵理「それで……」

絵理「公園の……木の下で」

絵理「二人だけの話……」

絵理「とか?」

マナ「……」

絵理「マナ?」

マナ「……聞いてるこっちが恥ずかしくなるよ! 少女漫画か!」

絵理「え、へへ」

絵理「理想だけどね」

絵理「……」

夢は夢のまま

これは叶わない夢

・休憩

・再開

絵理「私この話苦手! もうこの話題やめよ!」

マナ「えぇ~恋バナは女子の嗜みだよ~」

絵理「はい終わった!」

マナ「ぶーぶー」

絵理「早くしないと授業始まるから! ね?」

マナ「はーい」

絵理「ん~っ、終わった!」

マナ「今日は早く終わって良かったねー、どこか行く?」

絵理「うーん今日は……そうだね、たまには一緒に買い物とか行くかー!」

マナ「やったー……って、あれ?」

絵理「何かした?」

マナ「あそこにいるのってこの間の……」

絵理「え? あ……」

絵理(高見沢の人……!)

麻嶋「……」

麻嶋「あ」

絵理「げ」

絵理(目、合っちゃった)

麻嶋「蒼崎絵理さん、お久しぶりです」

絵理「え、あ、はい、あの」

麻嶋「麻嶋礼一です。覚えていただかなくても結構」

麻嶋「しかし今回こそ……」スチャ

絵理「え?」

麻嶋「名刺は受け取っていただきましょう。この距離なら、お受け取り頂ける距離かと」

絵理「あ、はい。アリガトゴザイマス」

絵理「えと……今回はどういうご用件でしょうか?」

麻嶋「今回〝も〟」

麻嶋「我が高見沢グループ本社に一度来て頂きたく、今一度お願いをしに参りました」

絵理「えぇ……また?」

麻嶋「会長がお待ちです。車は用意しておりますのでどうぞお乗りください」

絵理「この間断ったはずですけど……」

麻嶋「この間はこの間、今日のことは今日のこと。さあ、こちらへ」

マナ「絵理ぃ……何か悪いことしたの?」

絵理「それはないそれはない。でも……」

麻嶋「〝同盟〟の件、忘れたとは言わせませんよ。さあ」

絵理「えぇ……」

マナ「どうするのマナ! 何か皆ジロジロ見てるし……何か嫌な雰囲気になってるよ」

絵理「うー……」

↓2
1着いていく
2逃げるんだよォォォ
3ではこちらからも質問がある!
4その他

絵理「ちょっと待って!」

マナ「!」

麻嶋「……何でしょう」

絵理「そんなに強引なら私にも……考えはあります」

麻嶋「はあ」

絵理「私……あなたに質問したいことがあります」

麻嶋「一つだけならお答えしましょう」

麻嶋「その質問とは」

↓2
1あなたは一体何者なの?
2同盟の話、ってことは緑の戦士(ベルデ)の人と関係があるの?
3着いて行って私に何かメリットがあるの?
4その他

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:
奇数:麻嶋「それ答える必要ある?」

絵理「同盟って確か……」

絵理は思い出す

〝同盟〟の話を出したのは確か初めて反転世界に行った時のこと

怪物に襲われかけた彼女を助けた緑の戦士へ言った言葉

状況を知らず、まだ決意を固めていない頃の絵理が、これからこの世界でこんな怪物達に襲われ続けねばならないのかと絶望していた時に言った言葉である

聞いていたのは緑の戦士以外いなかった、はず

それを何故

絵理「あの……緑の戦士……の人と関係ある話、ですか?」

麻嶋「え、えぇ……まあ」

麻嶋「だって――」





麻嶋「私が貴女の言うところの……その緑の戦士ですから」




絵理「え……」

絵理「えぇ……」

絵理「ええええぇッ!?」

マナ「な、何!? 急に大声出しちゃって」

麻嶋「場所を変えましょう」



絵理「え、その、あなたが、その私を助けた人?」

麻嶋「ええ。とても見ていられなくて」

絵理「え、えぇ……ホント?」

麻嶋「はい。私が緑の戦士。貴女と同じライダーに変身する者」

絵理「ら、らいだあ? な、何かよく分からないけど、ありがとうございました! ホントありがとうございます!」

マナ「え、え、何この展開。全く付いていけない!」

絵理「うわああああ、この間はすいませんでした……命の恩人とは知らず」

麻嶋「いえ……当初はお教えするつもりはありませんでしたので」

麻嶋「この件は是非、ご内密に」

絵理「は、はい! 絶対絶対絶対守ります!」

麻嶋「良かった」

麻嶋「それでなのですが」

絵理「は、はい!」

麻嶋「ここは……」

麻嶋「ここは私の顔を立てては頂けないでしょうか?」

麻嶋「会長は貴女の話を聞きたいとのことで連れて来て欲しい」

絵理「なるほど」

麻嶋「なのでどうか……来ていただきたい。会長も待てないお方なので」

絵理「そうかあ……でも、どうしようかなあ」

麻嶋「お願い致します」

↓2
1恩人の頼みなら(行く)
2でもちょっと怖いし(行かない)
3その他

絵理「恩人の頼みなら……断れません。私、行きます」

麻嶋「ありがとうございます。では車の方へ――」

マナ「つまりどういうことなの!」



――車前

マナ「絵理、気をつけてね」

絵理「うん。多分大丈夫。あの人なら私を助けてくれた人だし、いい人だよ」

マナ「じゃあ安心して任せられるね! また明日ね!」

絵理「うん。また明日」



麻嶋「車は前に。私達は後ろに」

運転手「はい」

絵理「あれ? 麻嶋さんは一緒に乗らないんですか」

麻嶋「滅相もない。絵理様のお車は客人用のリムジン。私のような者は乗れません」

麻嶋「後ろに着いて行きますのでご安心を」

絵理「すいません。何から何まで……」

麻嶋「いえ。では、また本社でお会いしましょう」

絵理「はい」

麻嶋「麻嶋です」

高見沢『結果は』

麻嶋「今、前方のリムジンに彼女が乗っています」

高見沢『そうか』

麻嶋「申し訳ございません。その為に彼女にベルデの正体を教えてしまいました」

高見沢『……』

高見沢『やるな……義理立てさせたか』

麻嶋「やはり見抜かれていましたか。さすが会長です」

高見沢『はは、あの時助けておいた甲斐があったじゃないか』

麻嶋「ええ」

高見沢『お前の甘さもたまには役に立つ』

麻嶋「……ありがたいお言葉」

高見沢『分かった。では本社で待とう』

麻嶋「あの強力な力は何れ役に立つ。生かす価値はあります」

高見沢『ふ……確かに』

高見沢『あの強さ……殺すには惜しい』

――高見沢グループ本社

絵理「うわあ……デッカい」

麻嶋「絵理様。ご足労ありがとうございます」

絵理「いえいえ!」

麻嶋「会長がお待ちです。会議室におります。私に着いて来てください」

絵理「は、はい」



麻嶋「こちらです」

絵理「おお……!」

麻嶋「では――」

ガチャ…

――会議室

高見沢「ようこそいらっしゃいました。蒼崎……絵理様」

高見沢「こちらどうぞお座りください」

絵理「あっ、はい」

絵理(大会社の社長さんかあ……やっぱりすごい人なんだn――)チラ

ドクン

絵理「!」

絵理「ぁ、ぅ」

高見沢「どうかしましたか?」

絵理「は――」

絵理「は、はい。大丈夫です」

高見沢「ではお座りください」

絵理「はい……」

絵理(何だったんだろ……今の。さっきの感覚は……人の嫌な雰囲気を感じた時に出るものなのに)

絵理「……」チラ

高見沢「?」ニコ

絵理「ども……」

絵理(気のせいか。悪い人じゃないよね。多分)

高見沢「麻嶋君。二人で話をさせてください。人は入れないように」

麻嶋「はい。では終わりましたらお呼びください」



高見沢「早速本題ですが……」

絵理「……」ゴクリ

高見沢「麻嶋君と同盟を組んでは頂けないでしょうか?」

高見沢「戦いは厳しい。彼も貴女のように一人戦っているのですが……仲間のいない戦いは辛いもの」

高見沢「私も声援を送るくらいが精一杯。歯痒い思いをしたものです」

絵理(マナと同じ……なのかな。でもそんな一社員にここまでする?)

高見沢「なので、是非手助けしてもらいたい」

高見沢「貴女が居れば彼の孤独も癒えましょう」

高見沢「……タダでとは言いません。私も高見沢グループの会長です。できる限りのバックアップを致しましょう」

高見沢「どうです?」

絵理「え、え……と」

↓2
1お受けします
2それはできません
3質問いいですか
4その他

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:高見沢「質問は二つまでだ」
奇数:ヴァイド「面白くないなぁ」

絵理「良いか悪いか言う前にっ!」

高見沢「はい」

絵理「その……私からも質問宜しいですか?」

高見沢「!」

高見沢「もちろん構いません。話し合いは対等な関係の上で成り立つ……」

絵理「じゃ、じゃあ二つだけ」

↓2~3

絵理「まず同盟ってモンスターと戦うことでいいんですか?」

高見沢「……」



麻嶋『彼女はライダーの存在を知りません。神崎から〝重要〟な情報を何も聞き出せないままここに居るようです』

麻嶋『戦うべき相手はライダーではなく、モンスターだと考えていると思われます』

高見沢『……使えるな』



高見沢「ええ。異世界から来るモンスターと……」

高見沢「戦士を――」

絵理「ちょ、ちょっと待って!」

絵理「戦……士?」

高見沢「ええ。我々と同じ力を持ちながら、自分勝手な願いを叶える為に戦う者がいます」

高見沢「それとも戦わねば」

絵理「でもそれって人ですよね……? 私達と同じってことは」

高見沢「悪に染まった者です生かしておく必要はない」

絵理「……」

絵理「それと……」

高見沢「?」

絵理「麻嶋さんの願いって……」

高見沢「彼の願いですか?」

高見沢「彼の願い」

高見沢「それは……私の願いを叶えることです」ニコ

絵理「は、はあ」

高見沢「……何かおかしいことを言いましたか?」

絵理「いや、自分の願いはないのかなー、って」

高見沢「彼の願いは私の願い。これは麻嶋君自身が選んだことです」

絵理「……」

絵理「?」

絵理(……例えば、戦いが終わった後)

絵理(麻嶋さんの願いが叶う時)

絵理(高見沢さんの願いが叶った時)

絵理(私の願いも一緒に叶うのかな)

絵理(この人……本当に信じていいのかな?)



高見沢「結論は出ましたか?」

絵理「……」

↓2
1同盟を組もう
2同盟は組めない
3その他

絵理「……それなんですが」

高見沢「ええ」

絵理「あの、保留で」

高見沢「……何故」

絵理「ちょっと……物騒な話みたいで……考えさせてください」

高見沢「……」

高見沢「分かりました。一週間だけ待ちましょう」

高見沢「良い答えを期待しています。今日はもう帰っていただいて結構です」

絵理「はい……すいません」



高見沢「……ちっ」

高見沢「また引き伸ばし、か」

高見沢「どいつもこいつも……」

――高見沢グループ本社ビル 駐車場

絵理「ごめんなさい麻嶋さん。私……変に怖じ気づいちゃって」

麻嶋「いえ。気にすることはありません。貴女も命を懸けて戦う戦士。そう戸惑うのも分かります」

麻嶋「ゆっくり考えてください」

麻嶋「私は……いえ」

絵理「あの、麻嶋さん」

麻嶋「はい」

絵理「麻嶋さんの願いって……」

麻嶋「私の願いは会長の願いです。会長の願いは会長の考える素晴らしい世界を実現させること……私はこれを見てみたい」

麻嶋「それがいけないことですか?」

絵理「いえ……」

麻嶋「ではまた一週間後にお伺いします」

絵理「はい……」

絵理(これで、いいのかな)

麻嶋「行ったか……」

麻嶋「……」ピッ

麻嶋「麻嶋です。蒼崎絵理が帰りました」

高見沢『ガキと話すのは疲れるな、本当に』

麻嶋「社員面談の時間を30分遅らせます」

高見沢『ああ、頼む』

高見沢『ったく……こういう理想主義のガキには金で釣る訳にもクソみたいな地位を与える訳にもいかねえ』

高見沢『扱いに困るばっかりだ』

高見沢『なあ麻嶋。俺の願い何か分かってるよなァ』

麻嶋「はい。会長の願い……それは〝超人的な力を手に入れ、人類の頂点に君臨すること〟です」

高見沢『そうだ。俺の願いはいつの時代も変わらない』

高見沢『この身体になってから他人に蹴落とされるかもしれない恐怖を味わった』

高見沢『年も取った。幾ら鍛えても限界が近づいているのを日々感じている』

高見沢『だから! だからだ』

高見沢『俺は……力が欲しい。力が』

高見沢『時代に牙を抜かれ、願いを持つことを忘れた人間に何の価値がある』

高見沢『俺はその強い願いを持ったまま生きる今や絶滅危惧種の人間だ』

高見沢『そんな強い願いを持つ者が最後に生き残るに決まっている!』

高見沢『戦う者は皆ライダーよ!』

高見沢『戦う事をやめた人間共が群れる世界で、今じゃ俺と麻嶋……お前の二人だけが本当のライダーだ』

高見沢『勝てるぜ……この戦い』

高見沢『戦ってくれるな? 俺の為に。俺の願いの為に』

麻嶋「もちろんです、会長」

麻嶋「私の願いは会長の願い。私の命は会長の命」

麻嶋「恩人である貴方の為に――」

麻嶋「全ては会長の願いの為に」

高見沢『はは、ははははははは……』

・中断

・栽培

【直下コンマ下一桁】
偶数:scene絵理
奇数:scene麻嶋

――絵理の住むアパート前

運転手「着きました。どうぞ」

絵理「ありがとうございました。家まで送っていただいて」

運転手「仕事ですので」

絵理「はあ」

バタン…

絵理「……」

私の心はもやもやしていた

麻嶋さんには願いがない

誰かの願いを叶える願いって本当に自分の願いなんだろうか

高見沢さんはあまり悪い人には見えなかった

でも、良い人にも見えなかった

絵理「……あの人達、私に何か……隠してるのかな」

――絵理の部屋

絵理「ただいま」

クウェーグリラ『ウホ』

ちょっと前まで静かだった部屋

今はたまに鏡の中にゴリラくんが現れて、何をするでもなく私を見ていたりする

絵理「ふふ」

クウェーグリラ『?』

絵理「もしかして、私のこと見守ってくれてるの?」

クウェーグリラ『?』

意味は分からないけれど寂しさは紛れるかな

絵理「さてと……やっと家に帰れたし何しようかな」

↓2

絵理「そうだ。高見沢グループについてネット調べてみよう」

絵理「何か……わかるかも」

絵理「パソコンパソコン」

絵理「……あった。よし」

クウェーグリラ『ホ』

絵理「これ? パソコンだよ。気になるの」

クウェーグリラ『ウーン』

絵理「でも君のデッカい手じゃ壊しちゃうかもね」

クウェーグリラ『ウーン』

絵理「で、検索ワードは……『高見沢グループ』っと」

絵理「んー」

【直下コンマ下一桁】
098:絵理「麻、嶋……?」
765:絵理「高見沢社長の病気?」
4321:絵理「色々なことをやってるんだー」

・ゾロ目
【直下コンマ下一桁】
偶数:絵理「麻嶋さん……?」
奇数:今日のモンスターは二体だよ~

絵理「……出た出た」

絵理「へえ。高見沢グループって色んな事業をしているんだ」

絵理「証券、電気、化学……ここ十年くらいは重工業にも」

絵理「ニュースサイトだ。高見沢グループでもっと深く調べられそう」

絵理「……」

絵理「評判はいいみたい。高見沢さんはさっきの通り、話が上手い人だから講演もやってるんだ……」

絵理「ふーん」カタカタ…

絵理「高見沢会長の病気は……肺から来ているのかぁ。大変だなあ」

絵理「……」



絵理「あっ」

絵理「もうこんな時間。遡り過ぎてもう十年前のニュースまで見始めちゃったよ……」

絵理「でももうちょっとだけ」

絵理「……」

絵理「!」

絵理「……!」

絵理「『高見沢グループ重工業参入。前年廃業麻嶋重工従業員受け入れ』」

絵理「……麻嶋……重工?」

絵理「麻嶋さんと何か繋がりがあるのかな?」

絵理「うーん」

絵理「こんなところかな」

絵理「よし! ご飯作んなきゃ」



――理容店

客「ふわぁ……」

理容師「あら、寝不足ですか?」

客「最近残業キツくて」

理容師「そうですかあ。あ、今日はどれくらい切りますか?」

客「そうねえ。しばらく切る機会なかったから今日は……思い切ってバッサリ切っちゃって」

理容師「分っかりました! じゃあ早速……あれ?」

客「どうかしたの?」

理容師「ハサミが……あれ、商売道具なのにどっち置いちゃったかなあ」

客「ほほほ、いやぁねえ。床屋さんなのにハサミなくしちゃうだなんて」

理容師「すんません。ちょっと向こうから取って来ますんで」

客「はいはい」

タタタ…

客「ふわぁ……なんだか……眠く――」

チョキ…チョキ…

客「あっ、いけない。寝ちゃってたわ」

チョキ…チョキ…

客(もう始まってるのね。じゃあもうちょっと眠らせて――)

ジョキ…ジョキ…

客「ん?」

ジョキジョキジョキ

客「切られてるの……私じゃないわね」

客「じゃあ……誰が誰を――」

客「あ」



ジョキ…

理容師「あ゛、が、あ゛」グチュ…ブシュ…ッ

ボルキャンサー「シャアア…」チョキ…チョキ…



客「きゃああああああああ――」



絵理「んむ!」モグモグ…

キィィィン…キィィィン…

絵理「もひょぼとふぁ!(この音は!)」

絵理「んんん」モグモグモグモグ…

絵理「んっ!」ゴクン

絵理「行かなきゃ……っ」

絵理「鏡、鏡……」

絵理「よっし!」



絵理「変……身っ!」



ドリス「ゴリラくん、行くよ!」

クウェーグリラ『ホ!』

【直下コンマ下一桁】
098:素早く到着!
7654:普通に到着
321:おせーよ

へい

――MW

キキ…ッ

ドリス「到着っ」

ドリス「この辺りのはずなんだけど……」

ボルキャンサー「…」モグ…

ドリス「あっ、何してんの!」

ボルキャンサー「グル…ルル」

ドリス「いた! お前だな!」

ボルキャンサー「シャアア…!」

ドリス「なんか分からないけれど、とりあえず……覚悟!」



仮面ライダードリス HP6/6

vs

ボルキャンサー(中) HP10/10

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:ボルキャンサー有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ボルキャンサー】+1

【有利】

ドリス「遅いよ!」

新たな獲物を見つけた怪物は絵理を追いかける

だが遅い

ボルキャンサー「グル…ルル」

ドリス「これなら……!」

↓2
1【ADVENT】で殴ってもらおう
2【SHOOT VENT】で撃とう
3【HOLD VENT】で転ばせよう
4近寄ろう(中→近)
5その他

茹でよう(提案)

CONTRACT(ボソッ

ドリス「そこで倒れてれば?」

「HOLD VENT」

愚鈍な蟹怪物を挑発するように絵理は地面を叩く

ボルキャンサー「グ」

すると強力な重力波が発生

怪物を地面へと縛り付ける

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
098:2
7654321:

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「助太刀参上!」
奇数:追加オーダー入ります

どや?

中居「オーダー!」

普通に追加オーダーの方が良イベントに見える不思議

【ボルキャンサー HP9/10】

ボルキャンサー「グガ…」

ドリス「よし!」

怪物の装甲にひびが入る

これは効いている証拠

追撃のチャンスは逃さない。すぐに攻撃を行う

はずだった

絵理「え……?」

「……」

〝それ〟は最初からそこにいたかのように佇んでいた

蒼い装甲、巨大な体。
単眼センサーがギョロギョロと動いた

腕は銃火器を模しており

頭部には牛の角のようなものが生えた怪物

バッファギガ「…」

ドリス「な、なに……?」

契約するなら特殊系があるモンスターがいいなぁ
それかピンチの時に強制契約で切り札として使うか

ドリス「二体一は卑怯だぞ!」

ボルキャンサー「グゲ…」

バッファギガ「…」

ドリス「分かった。分かったよ! 牛に蟹……どっちもおいしく食べてやる!」

牛の怪物は来るべき何かに備え、後ろ足で地面を蹴る仕草を見せた



ドリス HP6/6

vs

ボルキャンサー(中) HP10/10

バッファギガ(遠) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:バッファギガ・ボルキャンサー有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ボルキャンサー】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1
【行動不可:ボルキャンサー】+2

【ドリス有利】

ドリス「来い!」

ボルキャンサー「」ジタバタジタバタ

バッファギガ「」ノソノソ…

ドリス「遅い遅い遅い!」

かたや起き上がるのに必死

かたや蟹の倍愚鈍

しかしこれなら倒しやすい

ドリス「行くよ!」

↓2【攻撃する場合は攻撃先を書いてください】
1【ADVENT】で殴ってもらおう
2【SHOOT VENT】で撃とう
3近寄ろう(中→近)
5その他

・安価下でゾロ目

【直下コンマ下一桁判定】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの時】
偶数:ヴァイド「助けに来たよ!」
奇数:そこには元気な蟹さんの姿が!

・中断


エネゴリ君が美食家説

・妻帯

【ドリス→ボルキャンサー】

ドリス「狙い……着いた!」

ドリス「行けぇっ!」

ボルキャンサー「ギィ…」

【直下コンマ下一桁】
0:10
987:6
654:4
321:2

【補正】
【コングランチャー:ドリス】ダメージ+2
【装甲:ボルキャンサー】ダメージ-2

【ボルキャンサー HP5/10】

正面から来る砲弾

動きが遅い怪物はそれを捌ききれない

ボルキャンサー「ギ…ギ…」

ドリス「かたいなあ……」

バッファギガ「…」

ドリス「牛みたいなのもいるし――」

【03:00】



ドリス HP6/6

vs

ボルキャンサー(中) HP5/10

バッファギガ(遠) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス有利
4321:バッファギガ・ボルキャンサー有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ボルキャンサー】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「出番くれよな~頼むよ~」
奇数:ファンブルじゃい!

【ドリス有利】

ボルキャンサー「…ギ」

バッファギガ「…」

戦う意志を見せる蟹型と微動だにしない牛型

ドリス「奥のはよく分かんないけど……」

ドリス「手前のは……倒せそう」

ドリス「どっちを選べば……」

↓1【攻撃する場合は攻撃先を書いてください】
1【ADVENT】で殴ってもらおう
2コングランチャーで更に撃とう
3近寄ろう(中→近)
4その他

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカルのクリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「はよ、ほら、はよ」
奇数:こんなにゾロ目出されたら新しいライダー出すしかないね

ドリス「はああああっ!」

ドリスの肩にある十の砲台は次々に蟹型の方を向き始める

ボルキャンサー「…ギギ!」

ドリスの視界には砲弾を怪物に当てる為の正確な座標が刻まれていた

絵理の感覚にリンクしたそれは幾度かの修正を加えた後、発射可能となる

ドリス「……うりゃあああっ!」

【ボルキャンサーの 後ろを向く】

蟹型は咄嗟に後ろを向いたが――

【直下コンマ下一桁】
0:20
987:12
654:8
321:4

【補正】
【コングランチャー:ドリス】ダメージ+2
【装甲:ボルキャンサー】ダメージ-2
【後ろを向く:ボルキャンサー】ダメージ-3

・ホントだ。失敗失敗

・OWABIはボーナス加算でお支払い

【ボルキャンサー HP4/10】

着弾

砲弾が炸裂し、蟹型の周りは白い煙に覆われる

ドリス「やった!」

ドリス「……」

ドリス「えっ!?」

煙の向こうから蟹型の姿が現れる

背部からもうもうと煙は出ているものの効いていない

ドリス「く……」

【04:00】



ドリス HP6/6

vs

ボルキャンサー(中) HP4/10

バッファギガ(遠) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:バッファギガ・ボルキャンサー有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ボルキャンサー】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

【ドリス有利】

ここで怯んでも仕方がない

ドリス「まだやれる!」

ブォン…

ドリス「ん?」

攻撃意志あり。敵側にそれを見せつけたところで絵理のデッキから不思議な音が流れた

ドリス「なんだろ?」

↓1【攻撃目標を書いてください】
1【ADVENT】で殴ってもらおう
2コングランチャーで撃とう
3近寄ろう(近→中)
4その他

5【FINAL VENT】(近・中距離専用)

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:新ライダー出そうね
奇数:蟹「カスが当たらねえんだよ!!(回避)」

ドリス「次で一気に決めるよ! このカード……で?」

ドリス「このカード、何?」

今まで一度も引いたことのないカード

ドリス「ふぁいなるべんと……? とにかく使ってみよ」

ボルキャンサー「ギ!?」



「FINAL VENT」


【直下コンマ下一桁判定:ダメージ】
0:24
987:16
654:12
321:8

【補正】
【装甲:ボルキャンサー】ダメージ-2
【後ろを向く:ボルキャンサー】ダメージ-3

大地が揺れ、蟹型の真後ろにクウェーグリラが現れる

クウェーグリラ「グオオオッ!」

ドリス「ゴリラくん! お願いっ!」

クウェーグリラ「ウン!」

ボルキャンサー「ギ、ギギ!」

絵理に応え、クウェーグリラはそのまま蟹型の腕を掴み天高く放り投げた

蟹型はクウェーグリラの腕力とその掌から繰り出される反重力波で際限無く上へ上がって行く

ドリス「よっし! 私も!」

それを追い、絵理も地面を蹴り上げ空へ

空気の壁を蹴り、蟹型より速く彼方へ消える

上空

ドリスは蟹型より速く上へ到達していた

ドリス「ちょっと行き過ぎたかな……?」

今度は地上に向かって降下を始めた

一方蟹型は身動きが取れないまま、ドリスと同じく落下が始まった

違いは一つ。この状況で動けるか動けないか

ボルキャンサー「ガ…」

ドリス「みつけたああああっ!!」

蟹型怪物――ボルキャンサーを捉えたドリス

ドリス「いっぱああああああああつッ!」

ボルキャンサー「ガガッ!?」

高速落下の勢いが加わった打撃が敵の装甲を砕く

地面に到達するまでまだ余裕がある

ドリス「もう一発……いける!」

ボルキャンサー「ガガガガ…ガガ」

ドリス「二発目ェッ!」

二発目の打撃がボルキャンサー自慢の鋏を粉々にする

ドリス「三発目ッ!」

顔に当たる部分が大きくへこみ、火花が散った

ドリス「四ッ、五!」

胸部に大穴が空き、抵抗もできない

ドリス「六ぅううッ!」

ボルキャンサー「」

ドリスの打撃がボルキャンサーの落下速度を更に上げた

しかしここでは終わらせない

ドリスは速度を上げ、再び鉄くずと化した怪物に殴りかかる

ドリス「七!」

ドリス「八!」

ドリス「九!」

地面が近付く

この距離からこの速度で落ちればドリスも無傷では済まない

離脱する必要がある

ドリス「これで最後だよ!」

ドリス「……っ」

ドリス「トドメの……十発目ェッッ!」

最後の一発を決められたボルキャンサーは悲鳴も上げること無く地面へ叩き落とされる

余りの勢いに地面が抉れ、土煙が立つ

クレーターの中央には四散した怪物の残骸が転がっていた

攻撃し終えたドリスはすぐに離脱

ドリス「ゴリラくん受け止めてええええっ!」

クウェーグリラ「ウガアアアッ!」

自由落下する彼女をクウェーグリラが受け止めた

【5:00】

ドリス「残ってるのは……コイツだけ」

バッファギガ「…」

同朋が倒されても動揺をした様子を見せない牛型

ドリス「仲間がやられたよ! 何とも思わないの!」

バッファギガ「…」

ドリス「お前も……やっつけてやる!」



ドリス HP6/6

vs

バッファギガ(遠) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
0987654:ドリス有利
321:バッファギガ有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

【ドリス有利】

ドリス「……」

バッファギガ「…」

何をする訳でもなく様子を見続ける怪物に絵理は痺れを切らした

ドリス「もう待てない!」

↓1
1【ADVENT】で助けてもらおう
2コングランチャーで撃とう
3近付く(遠→中)
4その他

4アドベント使いつつ接近
無理ならアドベントのみで

近付こうとはするものの、そちらも簡単にはさせてくれない

少しずつ距離が出来てしまう

ドリス「なら……これで!」

「ADVENT」

クウェーグリラ「ウホ!」

バッファギガ「…」

牛型の前にクウェーグリラが立ちはだかる

ドリス「ゴリラくん、こっちにちょうだい!」

クウェーグリラ「ガアアッ!」

蟹型と同じようにクウェーグリラは牛型を掴み、絵理の方へ投げようとする

バッファギガ「…!…!」

しかしこれまで自分から動くことがなかった奴も抵抗を始めた

バッファギガ「…!」ギギ…

クウェーグリラに組み伏せられる中、牛型の腕が彼の胸に突き立てられた

ドリス「ゴリラくん危ない!」

【バッファギガ 砲撃】

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【砲撃:バッファギガ】ダメージ+3
【装甲:クウェーグリラ】ダメージ-2

【クウェーグリラ HP10/12】

クウェーグリラ「ウ、ウウ…」シュウウ…

クウェーグリラ「ガアアッ!」

痛みに耐え、そのまま絵理の方へ牛型を投げ飛ばす

バッファギガ「…!」

ドリス「ゴリラくんナイス!」



ドリス HP6/6

クウェーグリラ(中) HP10/12

vs

バッファギガ(近) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス有利
4321:バッファギガ有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

↓2【クウェーグリラに指示を出そう】
1命令(何をするか書いてください)
2もう帰っていいよ

【バッファギガ有利】

バッファギガ「…」

ドリス「ちょっ……近すぎ!」

バッファギガ「…」

無機質な目が光る

頭頂部のポインターが絵理の額を照らした

ドリス「あ……」

↓1
1【STRIKEVENT】でカウンター(8以上で成功)
2【SHOOT VENT】で牽制(5以上で成功)
3【ARMORED VENT】で防御
4【GUARED VENT】で防御
5その他

↓2【コンマ下一桁判定:ダメージ】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【砲撃:バッファギガ】ダメージ+3

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:新しいライダー呼ぼうね
奇数:ヴァイド「主役は遅れてやって来るから」

どうやろ…?
ガード無かったら問答無用で即死だけど、クリティカルだしガードあっても…?

ドリス「ちょっ、ちょっと待って――」

バッファギガ「…」

「GUARED VENT」HP6/6

放たれる砲弾より僅かに速く、盾を召喚する

強固な盾は攻撃を食い止める

ドリス「お願い……っ!」

が…

ドリス「あ……盾が……溶け――」

執拗に放たれる破壊力を前に盾が崩壊を始める

ドリス「だ、ダメ――」

何が悪かったかと言われたら、運が悪かったとしか言いようがないな
時間切れ関係ないし、でもぶっちゃけこの程度の不利続きって普通にまた起こりえるしなぁ

というかドリスが紙耐久なの忘れてたよね
これからは開幕アーマーするべきかな…

強い衝撃に自分の体が浮いた感覚を覚えた



ドリス「っ……」

少しの間、気を失っていたようだ

絵理は頭を軽く振り、前方を見る

ドリス(私……弾き飛ばされて――)

ドリス「あっ!」

【クウェーグリラ HP4/12】

クウェーグリラ「ガア…グ」

ドリス「ご、ゴリラく……ん?」

あの瞬間、絵理を弾き飛ばしたのは砲弾の威力ではなくクウェーグリラだった

主人の危険を咄嗟に庇ったのだ

牛型の砲門に手を出したのか、片腕が千切れている

ドリス「ゴリラくん!」

クウェーグリラ「ガ…」

バッファギガ「…」

【07:00】

クウェゴリ君の腕が千切れたのはダメージ判定でゾロ目を出した私のせいだ
だがら私はあやまる、申し訳ない

ドリス「っ……」

ドリス「どうすれば……」



ドリス HP6/6

クウェーグリラ(遠) HP10/12

vs

バッファギガ(遠) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:バッファギガ有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

↓2【クウェーグリラに指示を出そう】
1命令(何をするか書いてください)
2帰らないと死ぬ

今回の蟹分で腕治らないかな…

>>335コンマからして謝る気がないんですがそれは…

【バッファギガ有利】

クウェーグリラは力無く跪く

目は絵理の方へ向けられ、何かを伝えようとしていた

ドリス「ダメだよ……ゴリラくん」

ドリス「一緒に……帰ろう?」

牛型は無慈悲にもそんな彼に向けて、引き金を引いた



バッファギガ「…」

ドリス「……?」

バッファギガ「…」

ドリス「弾切れ……?」

バッファギガ「…!」

それならと牛型は片腕を振り上げる

ドリス「あ――」

【バッファギガ 攻撃】

【→クウェーグリラ】

↓1
1コングランチャーで邪魔しよう(コンマ7以上で成功)
2その他

↓2【コンマ下二桁:ダメージ】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【装甲:クウェーグリラ】ダメージ-2
【バッファギガ】ダメージ+2

1

契約したところでなぁ、マグナギガの強みってカードの多さなんだからその亜種としても今でさえカード多めだから使い切れずに時間切れくるで
カード内容も被ってるし自力で抜け出してほしいところ

安価下

【クウェーグリラ HP2/12】

クウェーグリラ「グア…」

瀕死のクウェーグリラへの追撃

戦闘力が高いモンスターであるクウェーグリラではあるがあの牛型はそれより強い

勝てない

勝てない

勝てない

ドリス「ゴリラくん逃げて!!」

クウェーグリラ「グ…」

それはできないと微かに首を振る

ドリス「ゴリラくん!」

クウェーグリラ「…」

ドリス「大丈夫だよ」

クウェーグリラ「…!」

ドリス「もう大丈夫。私だけで……やれるから。今は……逃げて!」

クウェーグリラ「!」

クウェーグリラ「グオオオオッ!」

絵理の心が伝わった

意をくんだ彼は牛型に一吠え。一旦距離を取った後、主の命令通りどうにか逃げ去っていった

ドリス「これで……いい」

【08:00】

ドリス「まだ……戦える」

ドリス「まだっ!」



ドリス HP6/6

vs

バッファギガ(近) HP17/17

【直下コンマ下一桁】
0987:ドリス有利
654321:バッファギガ有利
【補正】

【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):バッファギガ】+1

55秒残ってるから(震え声)
あと一回有利判定チャンスあるんじゃね?

【バッファギガ有利】

【バッファギガ 移動(遠→中)】

クウェーグリラが消えたのを見、牛型は次の作業へ移る

もう一人の獲物を狙えば良い

バッファギガ「…」

ドリス「……っ」

肩の砲台を構える

ドリス「あ、あれ?」

するとここで異変に気付いた

手が少し透けて見える

指の装甲は僅かに粒子となり、何処へ消えていく

ドリス「こ、これ……」

↓2
1コングランチャーで迎撃よ!
2これがOWABIで良い! 逃げさせてくれ!
3その他

なんでここでゾロ出ちゃうのー普通に逃げさせてー(涙目)

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:ボーナス一つ加算のまま逃がそうね
奇数:バッファギガの飼い主が見守る中、絵理ちゃんは逃げました

絶対このライダー強いやん

契約モンスターやファイナルベントの内容も見られてしまったし
戦闘結果からして「あ、こいつらチョロいな」と思ってくれたのかもしれん(希望的観測)

ドリス「時間が……ないの? どうすれば――」

ドリス「あっ!」

絵理は思い出す

こちらの反転世界に来た時の機械を呼べば――

ドリス「お願い……来て!」



ライドシューター「」キキッ

ドリス「来た! お願い逃げさせて――」

ライドシューター「」ブオオオ…

絵理は呼び出したマシンに乗り込み逃げ出した

バッファギガ「…!」

それを許さぬ牛型は地面を蹴り上げ、背中のブースタを広げ追い掛ける

ドリス「来ないで! 来ないでぇッ! こいついきなり速く――」

バッファギガ「…! …!」

『待ちな』

バッファギガ「!」

『こんな所にいたのかい、バッファローの旦那。今日は俺の顔に免じて、オイタはやめてくんな』

バッファギガ「…」

何者かの声と共に牛型の追跡は止められ、絵理は鏡の奥へと消えて行った

なんかまたキャラが濃い奴が来たな…

『よーしよし。それでいい』

バッファギガ「…ウウウウウウウウ」

鼻息荒く唸る牛型――バッファギガ

絵理の消えた方向とは別の方向から、足音が聞こえてきた

「女か――」

拍車を鳴らし

「この戦場は男のモンだ」

頭部を覆うバイザーは赤青黄色の目が機械的に回転する

「だが、ここに立っちまったんなら仕方がねえ」

蒼く輝く重厚な装甲は絵理のとはまた違った

「気は進まねえが」

どこか西部の保安官を思わせる姿であった

仮面ライダーシェリフ「……次はそううまくはいかないって訳よ」

――絵理の部屋

絵理が家に戻ると、鏡の向こうで悲痛なうなり声が聞こえた

絵理「ゴリラくん!」

クウェーグリラ『グウウウ…』

腕をもがれ、胸を裂かれ、身体を縮こませ痛みに耐えるクウェーグリラの姿があった

絵理「ごめんね……ごめんなさい……ごめんなさい……」

絵理「私、私……」

クウェーグリラ「ウ…ウ…」

懺悔の言葉も虚しく、鏡の中へ消えていく

心配するなと言いたげにクウェーグリラは顔を上げるが、獣の言葉が人に分かるはずもない

あるいは、追加契約早めにするかだな
どちらにせよ戦力増強したいところ

――絵理の部屋(MW)

クウェーグリラ「ウ、ウウ…」

「クウェーグリラ。そうか、蒼崎絵理はこいつと……」

「前は必死にライダーから逃げてばかりいて、生き延びて来た臆病者がまさかこうなるとは」

クウェーグリラ「?」

「何故人と心を通わせる」

クウェーグリラ「…ウウ」

「何故、お前は蒼崎絵理を庇った」

クウェーグリラ「…」

「モンスターは人を食らい、契約関係が結ばれたことでひとまずその補食する側される側の関係から抜け出すはずだ」

「何故その本能に抗う。己の身を滅ぼしてまで……」

クウェーグリラ「ウウウウウ…」

「なんだ、その目は。俺に意見する気か?」

クウェーグリラ「ウウウウウ…」

「……俺の企みを知った優依もそんな目で俺を見てきた」

「もういい。好きにしろ」スゥ…

―Episode6―

食費かつかつなのは分かるんだけど、ゴリ君治るまでアドベン&ファイナル縛りはきついしなぁと

【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】敵を打ち倒し自分も生き残る。自分を投げ捨てても目の前の大事なものの為に戦う。

【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度。
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている。
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない。
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう。
・運が良かった(過去形)
・被ストーカー体質

【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良

・持ち物
【デッキ(契約済み)】
【大切な友達】
【劉の連絡先】
【麻嶋の連絡先】
【ストーカー】

【ライダー参戦状況 4/13】
・仮面ライダードリス(変身者:蒼崎絵理 契約モンスター:クウェーグリラ)
初の敗北を味わった。高見沢の情報もget

・仮面ライダーベルデ(変身者:麻嶋礼一 契約モンスター:バイオグリーザ)
やっとバラせた変身者。用意しといて良かった良かった。
前回今回大活躍。高見沢の手駒

・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
前回出てたことも忘れてた。今回は仕事が忙しくてこれなかったのだろう

・仮面ライダーシェリフ(契約モンスター:バッファギガ)
保安官風新ライダー。バッファローと言えばロデオと勘違いした末生まれた。正解は闘牛士。(ロデオと言えばカウボーイ、カウボーイと言えば保安官と連想した)
バッファギガは動けるデブ
バッファギガのバッファはバッファローのバッファ
バッファギガのバッファは緩衝のバッファ

【今のクウェーグリラの状態】

クウェーグリラ「体中痛いゴリ……うーんうーん。でも絵理ちゃんが生きてて良かったゴリよ」

クウェーグリラ「悪いけど全快にはepisodeを二つ挟まないとダメみたい。大丈夫、腕は戻るゴリから」

クウェーグリラ「呼び出すことも出来るけど本調子でないゴリね。絵理ちゃんの為に働けないのは辛いゴリが……」

クウェーグリラ「でも、ファイナルベントの威力は変わらないから使いたい時は呼んでゴリ」

クウェーグリラ「少し休むゴリよ。お腹はいっぱいだから後は安静にすればいいゴリね」

・休憩

・また予定にないライダーが増えていく

ボーナスって今回あるのかな?
牛に負けた印象が強かったけど、すっかり忘れてたがそういえば蟹倒してたと思って

・ボーナスどうぞ

↓1
1【コンマ1足りる】1回だけコンマ1足ります
2【絶対回避】1回だけ絶対回避です
3【セーブポイント】1回だけセーブします

・再開



昔は

昔は正義の味方に憧れていた

颯爽と現れて 助けを求めている人を助ける

これってスッゴくカッコよくて、私はこんな風になりたかった

でもそれを実行するのは大変なんだよね

困っている人を助けているとその内、自分の周りが見えなくなる

自分の周りが見えていない人がそのままそれを続けていても 結局それは空回りになって

助けるべき人が 正義の味方のせいで傷付くの

――数年前

いじめっ子A「てめーっ気持ち悪ぃんだよ!」

いじめっ子B「こいつのくっせえカバン。くっせえトイレに捨ててやるよ……へへ」

女子「やめて……やめてください。ちょっと。やめて。お願いします。お願いします」

いじめっ子A「うるせえよ」ドカッ

女子「……うぅ、う」

いじめっ子B「はは、コイツ泣いてるよ。きめえ」

アハハハ アハハハハハ…



絵理(中学時代)「何やってんの!? やめなよ!」

いじめっ子A「絵理かよ。っせぇな」

いじめっ子B「もう行こ。またチクられるし」



絵理「大丈夫?」

女子「うん……」

こうすることが一番だと思っていたし 私も良いことをしてる自覚があった

自分が思った正しいことをやる お父さんから教わった生き方

絵理「ダメだよ! 中学生がタバコ吸っちゃ!」

不良「チェッ……」



絵理「仲間外れは良くないよ……皆で仲良くしなきゃ」

部活仲間「……」



絵理「この子いじめて何が楽しいの!」

女子「うぅ……うぅ」

いじめっ子A「関係ないでしょ」

絵理「よってたかって……そういうの卑怯って言うんだよ!」

いじめっ子B「……」

いじめっ子A「じゃあさ。いじめられない方法、教えてあげよっか」

女子「!」

いじめっ子A「絵理とつるまないこと。それさえすればもういじめないから」

いじめっ子B「絵理もそろそろウザ過ぎだからねー。潰さなきゃ」

女子「……でも」

部活仲間「まあ仕方ないよねー。最近調子乗ってるし」

いじめっ子A「ね、簡単でしょ? 絵理を無視すれば全部良くなるの」

女子「……」



女子「もうほっといてくれますか?」

絵理「え……何で」

女子「あなたのせいで迷惑していたんです、ホントは」

いじめっ子A「そーそー。わたし達ホントはじゃれてただけだから」

いじめっ子B「絵理のせいで周りから変な目でみられちゃったんだけど」

女子「ってことなんで。サヨナラ」

いじめっ子A「だってさ。じゃあ次は――」

絵理「……」

最後に「サヨナラ」と言ったあの子は目にいっぱい涙を溜めていた



自分が正しいことをした結果はこれ

心がゆっくり死んでいくような気がした

絵理(悪いことしたなあ)

絵理(私が偉そうに介入しなきゃ)

絵理(あの子は私にこんなこと言わずに済んだのに)

これが中途半端な正義感、か

―Episode7―

ピピピ ピピピ

絵理「……ん」

絵理「朝……か」

絵理「マナ、待ってる。早く学校行かなきゃ」



――アパート前

絵理「バス遅れ――」

麻嶋「絵理様」

絵理「あ……」

絵理「麻嶋さん! どうして」

麻嶋「一週間です」

絵理「ああ……」

麻嶋「一週間です」

麻嶋「お答えを伺いに参りました。会長もお待ちです」

麻嶋「車を用意しております。どうぞお乗りください」

絵理「う、うう」

↓2
1乗る
2逃げるんだよォ!
3その他

絵理「……はい」

麻嶋「ありがとうございます」

私は言われるまま、長いベンツに乗せられた



――ベンツ内

絵理「あれ、麻嶋さん。今日は一緒に乗って行くんですか」

麻嶋「申し訳ございません。今日は生憎朝から全ての社用車が出ておりまして」

絵理「そう……なんですか」

絵理(麻嶋さんとこうやって話すのは初めてだな)

絵理(何か……話せることはないかな)

↓2

絵理「あの」

麻嶋「はい」

絵理「昨日、調べたんです。高見沢グループの色々なこと」

麻嶋「ほお」

絵理「高見沢グループってスゴいんですね。規模が大きいと言うかスケールが大きいと言うか」

麻嶋「ええ。高見沢グループの参入産業は多岐にわたります。最近は缶詰工場を――」

絵理「でも、最近高見沢会長の具合が……」

麻嶋「大したことではありません。会長は元々気管支や肺が人より少々弱く、咳が出やすいだけです」

麻嶋「もう少し真面目に通院していただけれ……いえ。続けてください」

絵理「あと――」

絵理「麻嶋重工……」

麻嶋「……」ピク

絵理「麻嶋重工と麻嶋さんの関係って一体」

麻嶋「はあ」

絵理「何か……すいません。ストーカーみたいなことしちゃって」

麻嶋「いえ、いいのです。いずれはこのことを調べられるのだろうとは思っていました」

麻嶋「しかしこんなに早いとは。情報社会とは恐ろしいものです」

麻嶋「お答えしましょう」

麻嶋「麻嶋重工とは私の父の会社です」

麻嶋「曾祖父の造船業の流れを汲む歴史ある会社でした」

麻嶋「しかしなかなかこの事業、大会社と肩を並べて戦うには苦しく……借金が嵩み、遂には」

麻嶋「まあ色々あって社長である父は死んでしまったのです」

絵理「色々?」

麻嶋「色々は色々です」

麻嶋「この時既に会社の金は殆ど無く、社員に給料も払えない有り様。私達家族が困り果てておりました」

麻嶋「その時に!」

絵理「その時に?」

麻嶋「現れたのが高見沢会長だったのです」

麻嶋「元々麻嶋重工の技術力に目を付けていた会長は工場諸々を買い取ってくださったのです」

麻嶋「このようなグループが赤字企業を買収するなどあまり考えられないことです」

麻嶋「さらには麻嶋重工の従業員をそのまま雇用。ああ、思い出しただけで涙が出る」

麻嶋「わたし達家族の首もやっと回り、父の後を追わずに済みました」

絵理「後追い?」

麻嶋「いえ何でも」

麻嶋「私は特に高見沢会長に目をかけていただきました」

麻嶋「私生活の面倒も色々見ていただき……」

絵理「も、もういいです」

麻嶋「あ、これは失敬。この話になるとなかなか止められないもので」

麻嶋「と、言うわけでございます」

絵理「はあ」

麻嶋「会長は良い方です。常にお強く、常に貪欲であり続ける。あれこそ人間のあるべき姿だと私は思います」

麻嶋「良いお答えを期待しておりますよ」

麻嶋「決して悪いようにはしないでしょうから」

絵理(これは……怖いな。色々な意味で)

麻嶋「本社に到着するまでの間、お飲み物も用意してありますので良ければ」

絵理「あ、じゃあいただこうかな」

麻嶋「はい。自社製フルーツミックスジュースでございます」

絵理「おお……いただきます」

絵理「あ、おいし」

・中断

・再開



――高見沢グループ 本社ビル 会議室

絵理「……」

高見沢「まあ座ってください。そうかしこまらずに」

絵理「は、はい」

いつ来ても緊張する。こういうのは馴れない

私は周りを少し見回しながら、大きな椅子に座った

カーテンは全て塞がれ、外は見えない

広い会議室には私と高見沢会長と後ろに麻嶋さん

逆に圧迫感を感じるよお……

高見沢「それで……一週間経ちましたが。決心はつきましたか?」

高見沢「私達と戦っていただけるか、否か」

麻嶋「……」

絵理「は、はい」

高見沢「では――」

↓2
1一緒に戦います
2一緒に戦えません(理由もあれば)
3その他

絵理「……」

高見沢「どう、でしょう」

絵理「一緒に戦いたいとは思っています」

高見沢「それなら話は早……」

絵理「でも」

高見沢「!」

絵理「同盟を組む前に具体的な同盟の中身を……一度だけ確認させてください」

高見沢「……っ!」

絵理「……」ゾクッ…

高見沢「分かりました。では、一度だけ」

高見沢「麻嶋君」

麻嶋「はい」

麻嶋「一つ、敵の情報共有徹底。互いに情報を共有し合い戦闘を万全の状態で行えるようお願いします」

麻嶋「二つ、我々高見沢グループは貴女に100万円以上の報酬を戦闘毎にお支払することを約束します」

麻嶋「三つ」

麻嶋「敵は躊躇せず抹殺すること」

絵理「……」

麻嶋「戦いは熾烈化しています。一瞬の迷いが死に繋がる」

麻嶋「絵理様、貴女なら分かるはずです」



ドリス『ゴリラくん!』

クウェーグリラ『ウウ…』



絵理「……はい」

麻嶋「敵は我々と同じ人である場合もございます。ですが奴らもモンスターと同じ敵」

麻嶋「……情けをかけるな。非常であれ、ということです」

絵理「……」

麻嶋「四つ、互いの援護要請には必ず応じ駆けつけること」

麻嶋「これも願いを叶える為。不便ではありますが、どうか飲んでいただきたい」

絵理(色々めんどくさいんだなあ)

高見沢「以上が同盟の内容です」

高見沢「モンスターが人間を襲う姿を見たでしょう。あれを止めるには私達が戦わねばなりません」

高見沢「しかしこの内容さえ守っていればいつかは奴らを根絶やしにすることもできます」

高見沢「もちろん報酬はお支払いします」

高見沢「これで……どうでしょう」

絵理「……」

高見沢「それでもまだ何か……?」

↓2
1分かりました。お受けします
2やっぱり私には向いていないかも
3その他

絵理「……」

絵理「三つ目のところの譲歩をして欲しいんです」

高見沢「はあ?」

絵理「ど、同盟なら……こちらからも要求があっていいんですよね?」

絵理「対等な立場で話し合えないならこの話、なかったことにしても……良いです」

高見沢「……チッ」

麻嶋「会長」

高見沢「ああ……それで、その三つ目にどんな文句が?」

絵理「えと……」

↓2

・再開

絵理「その戦士って人達の善悪って、私はどう判断すればいいんですか?」

高見沢「戦士――いやライダーの善悪はこちらが決めること。貴女がそれを考える必要はない」

絵理「……」

高見沢「全て倒せばそれで良い」

絵理「でも――」

絵理「場合によっては説得できるかもしれません。ホントはいい人かも……」

高見沢「……」

絵理「手数が……手数が多い方がメリットになると思います!」

絵理「思慮無く殺す今のやり方は……愚策です」

麻嶋「成る程、そう来ましたか」

高見沢「……」イラ…

高見沢「……それで」イライラ…

絵理「……ぅ、ぅ」ビクッ

麻嶋「大丈夫、落ち着いて話してください」

絵理「たッ、たかッ、たかみッ」

絵理「高見沢さんは私が良い人だとどうやって判断したんですか!?」

高見沢「! そ、それは……」

麻嶋(ふむ。これは少し痛いところを突かれましたね)

絵理「……」

絵理「それと同じです」

絵理「それこそ私が今、麻嶋さん達と同盟を組もうとしているのと同じです」

絵理「私でできるんだから……きっとできます。だから――」

高見沢「……」イライライライライライライラ…

【直下コンマ下一桁】
0987654:高見沢「チッ……」
321:高見沢「こっちが黙っていれば好き勝手言いやがって……!」

高見沢「こっちが――」

絵理「っ!」ビク…

高見沢「こっちが黙っていれば好き勝手言いやがってよお!」ガン!

高見沢「おいガキ。お前は誰にもの言ってるか分かってるんだろうなァ」

高見沢「この戦いは死ぬか生きるかどっちかしかない戦いなんだよ」

高見沢「甘っちょろいことくっちゃべって何が説得だ、ああ゛!?」

高見沢「戦わなきゃあ生き残れないんだよ! 分かるか!?」

高見沢「戦いを避けて避けて避けて避けて! 避けた先に何がある! 足下掬われてブチ殺される未来しかないんだよ!」

高見沢「嫌ならこの場で死ねッ!」

高見沢「言うこと聞くなら黙って戦え!」

高見沢「どっちだ答えろ!」

麻嶋「会長……っ」

絵理「あ、あ、あぅ……」

【直下コンマ下一桁】
098:足を震わせながら物申す
7654:震えて何も言えない
321:泣いちゃう

絵理「あ、ああ……あう……」ガタ…

高見沢「どっちだと聞いているんだよ! 言えッ! 同盟を組むか組まないかだ!」

絵理「ぁ、ぁ」

高見沢「おい!」

麻嶋「会長」

高見沢「答えろ!」

麻嶋「会長ッ!」

高見沢「うるせえッ! こういう女は一度痛い目を見ないと――」ガッ

絵理「あ、ああ……」

高見沢会長が私に手を上げかけたその時

麻嶋「いい加減にしてください会長」

麻嶋さんはその手を掴んで止めた

高見沢「麻嶋ァ……俺を止めるのか……!」

麻嶋「やり過ぎです。見てください。彼女は怯えています」

絵理「……」ガタ…ガタ…

高見沢「……なんだ麻嶋。お前もこんガキの甘っちょろい考えに毒されたのか!」

麻嶋「いいえ。私は会長の為にその命捧げるつもりです。しかし――」

麻嶋「これ以上は……いけない」

高見沢「何を――」

麻嶋「もうやめてください。私は幾ら殴っていただいても結構ですので」

高見沢「ぐっ……」

高見沢「チッ……だからガキは――」

高見沢「!」

高見沢「ゴホッ……ゲホッ……下らない話はここまでだ」

高見沢「結論を言え」

絵理「ぁ、あの……」ガタ…ガタ…

麻嶋「会長、この状態では」

高見沢「こっちも待たされたんだ。早く言え」

絵理「あ、あの、あ」

絵理「わ、わた、わたしは――」

↓2
1受ける
2断る

絵理「お、お断りします」

高見沢「……そうか」

高見沢「なら、お前も我々にとっては悪のライダーだな」

高見沢「次、麻嶋が来た時はお前を殺しに来たものだと思え」

絵理「……」ガタ…ガタ…

高見沢「消えろ。俺の目の前から。すぐにだ」

絵理「あ、ああ、ぁ」ガタ…

高見沢「消えろッ!」

麻嶋「……彼女は別室で少し休ませてから帰します」

高見沢「……ゲホッ、ゴホッ」

麻嶋「絵理様、私におぶさってください。そのまま行きますので」

絵理「……」フラ…

高見沢「麻嶋ァ。お前、甘いぞ」

麻嶋「お言葉ですが会長。これが私の〝誠意〟です」

麻嶋「失礼します」

ガチャ、バタン…

高見沢「……」

高見沢「糞がッ!」バギィッ!

――客室

絵理「すいません……私、すぐこんな風になっちゃって」

麻嶋「いえ、落ち着くまでこちらで休んでいてください。お送りしますので」

絵理「……でも麻嶋さんはこれから――」

麻嶋「そう、ですね。貴女の敵になるかもしれません」

麻嶋「会長が命令すれば、の話ですが」

絵理「え?」

麻嶋「先程の意見。私は賛成です。あの厳しい会長に引けを取らずに話す姿、驚かされました」

絵理「はあ……」

麻嶋「会長はすぐに貴女を攻撃しろとは言えないでしょう」

麻嶋「貴女ならこの戦い、こちらに付かなくても生き残れるはずです」

麻嶋「もしも助けが欲しい時は私の名刺に連絡先がありますので連絡ください」

麻嶋「私個人であれば力をお貸ししましょう」

絵理「麻嶋さん……?」

麻嶋「お気になさらず」ニコ

――麻嶋の車

絵理「……」

麻嶋「すいません、絵理様。こうなった以上、社の車を借りる訳にはいかないので」

絵理「いえ……」

男の人の車

あまり好きじゃないけど

麻嶋「ええと、家はどちらの方でしたでしょう」

絵理「あ、そっち……」

麻嶋「ありがとうございます。では、こっちが……と」

絵理「……」

高見沢会長、怖い人だったな

最初会った時は気付かなかった

いい人のフリをした人、っているんだね

麻嶋「こっちが……」

麻嶋さんはどうだろ

いい人なのかな それとも……

絵理(あっ、とりあえずお礼は言わなくちゃ。他にも何か言わなきゃいけないことあるかな)

↓2

・休憩

・再開

絵理「すいません……じゃなくて、ありがとうございました」

麻嶋「当たり前のことをしたまでです。会長はよく感情的になるので誰かが止めなくてはいけない」

絵理「それに……高見沢、さん。大分咳き込んでいたみたいですけど……」

麻嶋「ええ。薬は飲んで欲しいと言ったのですが……興奮するとああなるんです」

麻嶋「会長の〝あれ〟は重症ではありません。ただ、あの方は自分が〝そう〟なって行くことを認められないだけ、なんです」

絵理「……」

絵理(色々あるんだね……私にはどうしようもないことだけど)

絵理「あっ、そうだ。お礼と言ってはなんですが」

麻嶋「はい?」

絵理「私、この間戦っている時に手が溶けていくみたいになって……その……消えかけたんです」

絵理「麻嶋さんも気を付け――」

麻嶋「ああ。あれですね」

絵理「えっ、知ってるの!?」

麻嶋「申し訳ありません。もう知ってるんです……」



絵理「制限時間?」

麻嶋「ええ。あちらの世界……〝ミラーワールド〟では人間は長く生きることができません。すぐに消えてしまいます」

絵理「あっ」

絵理(確かに……タカハシさんの死体は……消えてしまった)

麻嶋「変身さえしていればその制限時間は十分より少し短いくらいまでは伸びるのです」

麻嶋「絵理様が体験したその状況は制限時間が近づいていた、ということですね」

絵理「へ、へえ」

麻嶋(何も知らないんだな、この人は)

麻嶋「私が教えられることはここまでです。何せ私もあまり分かっていないことがあるので」

絵理「は、はいっ。ああっ、情報を教えるつもりが逆に教わってしまった!」

麻嶋「はは。そんな大した情報でもございませんよ」

――とある道路

通行人「~♪」

ビシャッ

通行人「いっけね。水たまり踏んじったよ」

通行人「あー、裾に泥ぉ……最悪だな」

通行人「新品なのにい」

通行人「あーもー」

通行人「……」

ガシッ!

通行人「ガシ? え? 足……掴まれ……てる?」

通行人「!」

通行人「何で……水たまりから……手、出てん――」

ゲルニュートの手「…」ギュ…



ウワアアアア…

キィィィン…

キィィィン……

絵理「!」

麻嶋「これは!」

絵理「麻嶋さん!」

麻嶋「分かりました。音の近い方へ車を回しますのでそのおつもりで!」

絵理「はいっ!」

【直下コンマ下一桁】
098:素早く到着!
7654:普通に到着
321:おい

ゲルニュート「ギィ!」

通行人「や、やだっ、助けてくれェ~」

絵理「いた!」

麻嶋「その人から離れろ!」

ゲルニュート「!」

何かを察したイモリ型は水たまりの中へ逃げてしまった

通行人「たすかったあ」

絵理「早く逃げてください!」

麻嶋「絵理様。行きましょう!」

絵理「はい!」

路肩に留めてあった麻嶋の車のミラーにそれぞれデッキをかざす

絵理「変……身っ!」


麻嶋「変身」



ドリス「追いかけましょう!」

ベルデ「ええ!」

――MW

絵理達はイモリ型を追って、薄暗い駐車場へと辿り着いた

ベルデ「この辺りのようですが……」

ドリス「んー……あっ! いた!」

ベルデ「どこに……おお!」

ゲルニュート「シュルシュルシュル…」

天井を這い、様子をうかがう怪人の姿がそこにあった

ドリス「今日もちゃちゃっとやっつけちゃうんだから!」

ベルデ「全くです」

【00:00】

―BATTLE START―



仮面ライダードリス HP6/6

仮面ライダーベルデ(近) HP21/21

vs

ゲルニュート(中) HP9/9

【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス・ベルデ有利
4321:ゲルニュート有利

【補正】
【早く到着!】+1
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1
【敏捷性(良):ゲルニュート】

【ドリス・ベルデ有利】

ゲルニュート「ギィ!」バシュッ

イモリ型の掌から粘液が発射される

ドリス「あぶなっ!」

ベルデ「これはなかなか。当たると厄介でしょうね」

ドリス「そうですね……っ、どうしよ」

ベルデ「私が隙を作ります。その間に攻撃か接近を!」

ドリス「は、はい!」

↓2
1【HOLD VENT】で落としちゃえ
2【SHOOT VENT】で撃ち落とそう
3近付こう(中→近)
4その他

【移動(中→近)】

ドリス「接近します!」

ベルデ「分かりました。では私はこれで」

「HOLD VENT」

麻嶋の下にヨーヨーが召喚される

ドリス「あれって……」

そのヨーヨーこそ、絵理が初めてミラーワールドに訪れた時、彼女の命を助けたものである

ベルデ「はあッ」

【→ゲルニュート】

ゲルニュート「ギギッ」

【ゲルニュート 回避】

【直下コンマ下一桁】
09876:回避成功
54321:回避失敗

↓2【回避失敗時コンマ下一桁:ダメージ(6以上は更に…)】
0:5
9:4
876:3
543:2
21:1

・追記
【補正】
【バイオワインダー:ベルデ】ダメージ+2

・中断

・再開

【ゲルニュート HP4/9】

ベルデ「破ッ!」

麻嶋はヨーヨーをイモリ型に投げつけた

鉄をも砕く円盤は回転鋸のように敵の胸を引き裂く

ゲルニュート「ギギ!」

それだけではない。麻嶋はそのまま円盤と持ち手を繋ぐワイヤーを巧みに動かし、イモリ型の身体を縛り上げた

ベルデ「絵理様、今です!」

ドリス「は、はいっ!」

【01:00】

↓2
1【STRIKE VENT】で殴る
2【SHOOT VENT】で接射
3その他

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル
奇数:イベント

↓2【イベントの場合コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「助けに来たよ絵理ちゃ……は? こいつ誰?」
奇数:ゲルニュート「逃げるはwwww」

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:ゲルニュート「ワシら新規スーツいっぱいあるでな。次はみんなで行こうね~」
奇数:シェリフ「次会ったら殺すって言ったよな」

ゲルニュート「ギギッギギッ!」

イモリ型怪人――ゲルニュートは動きを阻むワイヤーを解く為必死で暴れる

ベルデ「絵理様! 私の力で抑えるにも限度があります!」

ベルデ「早く攻撃を!」

ドリス「ちょっ、ちょっと待って――ええとどのカードを使えば……」

ベルデ「ぐッ!」

絵理がカード選びに手間取るその時、ゲルニュートは麻嶋が巻いたワイヤーから抜け出してしまった

ゲルニュート「ギィ…!」

【ゲルニュート 強制離脱】

【直下コンマ下一桁】
0987654:逃走成功
321:逃走失敗

・連取りは様子見てする分全く問題ないのでよろしく(>>3をご覧ください)

・やり過ぎはダメ。ゆ゛る゛ざん゛!!

そしてそのまま壁を素早く伝い、暗闇の中へ消え去ってしまった

ドリス「あっ、コラ待てッ!」

ベルデ「深追いはいけません。諦めましょう。こういう手合いはまた同じことをするはずです。またその時に……」

ドリス「はい……ごめんなさい」

ベルデ「気にすることはありません。こういう日もある。それだけのことです」

ドリス「ま、麻嶋さ――」



「よう、お二人さん。仲良くしてる所悪いが……俺も入れてくれや」



ドリス「え!」

ベルデ「何……ッ! 誰だ!」

仮面ライダーシェリフ「……答える必要、あるかい?」

ドリス「あなたは――」

シェリフ「この間バッファローの旦那から逃げた女と……高見沢の犬か。面白ェ、こういうのは初めてなんだ」

シェリフ「楽しもうぜ……!」

【02:00】

―BATTLE START―



ドリス HP6/6

ベルデ(中) HP21/21

vs

仮面ライダーシェリフ(中) HP?/?

【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス・ベルデ有利
4321:シェリフ有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1

【ドリス・ベルデ有利】

ドリス「麻嶋さん、この人って」

ベルデ「ええ。これが会長の言う〝悪〟の戦士です」

ベルデ「絵理様、このまま戦いましょう。そうしない限りは……危険だ」

ドリス「……はい!」

シェリフ「俺が悪玉だとォ? はは、言ってくれるじゃねえか」

シェリフ「生憎悪役なるのには馴れてるもんでね! そんな挑発、簡単には乗らねえってわけさ」

シェリフ「いいぜ、来やがれ。全部受け止めてやるよ!」

↓2
1【SHOOT VENT】で撃とう!
2【HOLD VENT】で転ばせれば!
3接近(中→近)
4その他

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「3人に勝てる訳ないだろ!」
奇数:シェリフ「アーマードベントはキャンセルだ」

・中断

・参戦ライダーのカードは初登場時点で予め決めてます

・(持って)ないです

西部劇っぽくシュートベントでカードを撃ち抜いてキャンセルだったら凄くカッコいい
同時にある意味チートになるけど

>>611の考えでほぼ正解。>>598奇数ルートはそうなるはずでした。結婚しよ結婚

・再開

ドリス「これなら!」

「ARMORED VENT」

ドリス「はあぁ……ッ!」

ドリスの背後にクウェーグリラを模したオーラが現れる

それは一吠えし、分離、変形

実体化した後、覆い被さるようにドリスと合体していく

シェリフ「ありゃ何だ!」

アーマードドリス(以下Aドリス)「更に……変身した?」12/6

ドリス「って重ッ! 重すぎっ」

甲冑纏う今の姿に戸惑うより先、その重さによろめいてしまった

ドリス「重い……重いよ」

シェリフ「はははは! 飛んだ見かけ倒しじゃねえか! こんなすっとろい姿になっちまったなら1人も2人も同じだな」

ベルデ「ぐ……ッ」



「じゃあ3人だったら?」



シェリフ「! 誰だ!?」

ベルデ「お、お前は……っ!」

ヴァイド「名乗る程の者でもないけどね。助けに来たよ、絵理ちゃん」

ドリス「……! あなたは――」



ドリス「誰でしたっけ?」

ヴァイド「……」

ヴァイド「俺は……そうだなぁ。君の味方だよ」

ドリス「ほ、ホントですか! た、助かります!(なんで私の名前を知ってるんだろ)」

ベルデ「……嘘をつくな!」

ヴァイド「久しぶりだね。高見沢の人。同盟とやらを蹴って以来かな」

ベルデ「麻嶋だ。何回も言ったはずだが!」

ヴァイド「あーごめんごめん。野郎の名前を覚えるのは苦手でね」

ヴァイド「……っていうかさァ。俺は絵理ちゃんの味方なの。アンタの味方じゃない」

ヴァイド「今アンタが絵理ちゃんの味方に付いてるから、こっちで戦うけど……」

ヴァイド「これが終わったら次はアンタが死ぬ番だからね?」

ベルデ「なっ……」

ベルデ「まあいい……状況が複雑になるよりはマシだ」

ベルデ「先にこいつを片付けてからだな」

シェリフ「片付けるだァ?」

ベルデはヨーヨーを再び構え、青いライダー――シェリフに向かって投げる

シェリフ「こんなおもちゃで俺を殺せると思うか?」

シェリフも腰のホルスターからリボルバー型の武器を取り出し、ヨーヨーを止めるべく弾丸を打ち込む

【直下コンマ下一桁】
0987654:ベルデのヨーヨーがシェリフに当たった!
321:ヨーヨー壊れちゃった

シェリフ「これじゃあ止められねェか!」

回転するヨーヨーは次々と飛んでくる弾丸を弾いて行く

そのまま直進、シェリフの肩へとぶつかった

シェリフ「ぐ……ッ!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ(6以上で…)】
0:6
9:4
876:3
543:2
21:1

【補正】
【バイオワインダー:ベルデ】ダメージ+2

・ごめんなさい中断

・再開

【シェリフ HP?/?(5ダメージ)】

シェリフ「ぐぁ……!」

ベルデ「逃がしませんよ!」

円盤はシェリフの周りを回り、その身体にワイヤーを絡み付けませる

シェリフ「動け……ねェ」

ヴァイド「じゃ、次は俺の番だねっ」

黒のライダー――ヴァイドはネイルガン型の武器を取り出し、身動きの取れないシェリフに向かって撃つ

ヴァイド「楽には死なせてあげないよ!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:4
98:3
7654321:1

【シェリフ ?/?(1ダメージ)】

ヴァイドの銃から放たれる釘状の弾丸は次々とシェリフの装甲に刺さっていく

シェリフ「ぐッ……! へっ、こんなもん屁でもねえや」

しかし、あまり効いていない

縛られ、自分の意思通りに動かない手を何とか動かし、胸に刺さる釘を抜いて見せた

ヴァイド「ちぇ……」

【03:00】

シェリフ「ぐッ、がァァ……ッ! ここで死んじゃいられねえんだよな……ァ!」

シェリフはワイヤーを引きちぎろうと暴れる

絵理はその気迫に押され、未だ攻撃出来ずにいた

ベルデ「絵理様、奴が動けぬ間に!」

ドリス「う……」

この人も自分と同じ人間

ならば願いの為に襲いかかって来たのだろう

そこでふと疑問が湧いた

ドリス(……願いを叶えられる人は……一体何人いるの? こうして襲いかかって来る人は何故――)

ドリス(!)

前々から疑問に思っていた麻嶋の言う善悪の判断の話

同じ人間でありながら攻撃して来るライダー

必死のシェリフを見て――

ドリス(願いを叶えられる人数には……制限がある?)

ドリス(もしかして……その願いを叶えられる人って……一人だけなんじゃ――)

ベルデ「絵理様!」

ドリス「は、はい!」

↓1
1【SHOOT VENT】で撃とう
2接近(中→近)
3その他

【ドリス 接近(中→近)】

ドリス「……重い、重いぃ」ズリズリ



ドリス「はあ、はあ。やっと着いた」

シェリフ「一足遅かったようだな。ふんッ!」

【直下コンマ下一桁】
09:シェリフはワイヤーから抜け出した!
87654321:シェリフはヨーヨーのワイヤーを引きちぎった!

シェリフ「はあッ!」

火事場の馬鹿力か。
そのまま麻嶋の飛ばしたヨーヨーのワイヤーを引きちぎり、脱出した。

ヨーヨーは地面に落ちるとそのまま霧散した。

ベルデ「……ッ!」



【直下コンマ下一桁】
09876543:ドリス・ベルデ・ヴァイド有利
21:シェリフ有利

【補正】
【敏捷性(悪):Aドリス】-1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1
【敏捷性(秀):ヴァイド】+2

【ドリス・ベルデ・ヴァイド有利】

ベルデ「ならこれでは!」

「ADVENT」

契約したモンスターを召喚するアドベントカード

だが、麻嶋が読み取らせたカードは反応がない

ドリス「麻嶋さん?」

ヴァイド「まさかの不発?」

ベルデ「いえ!」

ベルデ「これでいいんです」

ドリス「でも……」

ベルデ「ちゃんと来ていますから」

【       召喚    】

ヴァイド「じゃあ次は俺の番ね!」

「HOLD VENT」

ヴァイドの左腕に蜘蛛の頭部を模した武器が装着される

ヴァイド「あんなおもちゃよかこっちの方が強いって!」

蜘蛛の口が僅かに開くと、そこから糸が噴き出した

シェリフ「っと……今度はやらせねぇぞ」

「ACCEL VENT」

シェリフ「はあああッ……」

シェリフの胸部装甲のダクトが開き、白い煙が辺りを包んだ

更に肩の装甲が開く

シェリフ「おおお……ッ!」

【シェリフ 回避】

【直下コンマ下一桁】
098:回避失敗
7654321:回避成功

ヴァイド「ぐぁ……!」

風が吹いた

それは今シェリフが発動したアクセルベントが原因であった

ヴァイドが発射した蜘蛛糸はその勢いにかき消されてしまう

シェリフ「ちと速すぎて疲れるが……悪かねえ。このままやられる俺じゃないんだよ!」



ドリス HP6/6

ベルデ HP21/21

仮面ライダーヴァイド HP9/9



vs

シェリフ HP?/?

【直下コンマ下一桁】
0987654:ドリス・ベルデ・ヴァイド有利
321:シェリフ有利

【補正】
【敏捷性(悪):Aドリス】-1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1
【敏捷性(秀):ヴァイド】+2
【アクセルベント:シェリフ】-2

・処理説明

03:00突入

・シェリフ行動不能の為、ドリス判定無し行動

・シェリフ行動不能解除。再判定。行動終了したドリスは行動させず進める

【シェリフ有利】

シェリフ「まずは……っと」

【SHOOT VENT】

シェリフはバッファギガの腕を模した二丁のガトリング銃を召喚した

シェリフ「ごちゃごちゃしてるからな。綺麗にしねえと」

【シェリフ→ドリス・ベルデ・ヴァイド】

ドリス「わ、わっ! どうしよ……」

ヴァイド「こうするのさ」

「CONFINE VENT」

ヴァイドがカード読み込むと

シェリフ「お!?」

ガトリングが消滅する

ドリス「何!?」

ヴァイド「絵理ちゃんを守るとっておきだよ」

ドリス「えぇ……」

【05:00】



Aドリス HP12/6

ベルデ HP21/21

仮面ライダーヴァイド HP9/9

vs

シェリフ HP?/?

【直下コンマ下一桁】
09876543:ドリス・ベルデ・ヴァイド有利
21:シェリフ有利

【補正】
【敏捷性(悪):Aドリス】-1
【敏捷性(悪):ベルデ】-1
【敏捷性(秀):ヴァイド】+2
【アクセルベント:シェリフ】-2

【ドリス・ベルデ・ヴァイド有利】

シェリフ「クソ……どうすりゃいいんだよ!」

ヴァイド「逃げれば良かったのに」

シェリフ「うるせえ!」

ドリス「……」

↓1
1【STRIKE VENT】で殴ろう
2【SHOOT VENT】で撃つ
3説得
4その他

ドリス(説得……無理かな)

「STRIKE VENT」

ドリスの腕にナックルが装着される

ドリス「ごめんなさいッ!」

巨大な鋼の腕を振りかぶる絵理。しかし――

シェリフ「お、パンチか? 俺もそういうの、持ってるぜ」

「STRIKE VENT」

シェリフにも手札が残っている

バッファギガの頭部を模した武器を右腕に、絵理に応戦する

シェリフ「強そうなナックルだな! パワーは俺の負けらしい。だがよ、俺のパンチは……速いぜ!」

全身を加速させている現在のシェリフは、単純に力の強いドリスと並ぶ威力を持つ

競り勝つのは……

【直下コンマ下一桁】
098:ドリスの勝ち
7654321:シェリフの勝ち

シェリフ「ぬぅ……んッ」

ドリス「うぅ……ッ!」

互いの拳と拳がぶつかり合う瞬間、コンマ一秒の静寂が訪れる

そして――

シェリフ「がァァ……ッ!」

シェリフの武器が砕け散った

ドリス「そのまま……もう一発……ッ!」

ドリス「でぇぇぇェイッ!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:6
98:4
765:3
432:2
1:1

【補正】
【クウェーグナックル:ドリス】ダメージ+3

【シェリフ HP?/?(ダメージ6)】

ガードするが既に遅い

シェリフ「があ゛あ゛あ゛っ!」

絵理のパンチに耐えきれず、数メートル後方へ吹き飛ばされた

ベルデ「すごい力だ……」

麻嶋は感心しながら絵理の側に行く

【ベルデ 移動(中→近)】

シェリフ「クソ……今日は厄日だな」

シェリフは黒く焦げた厚い胸部装甲を気にしながら、再び絵理がいる方向へ行く

ベルデ「なかなかタフですね……ですが」

シェリフ「!」

突然の体当たりがシェリフを襲う

敵の姿はない

シェリフ「!?」

【        攻撃】

【直下コンマ下一桁】
0:6
987:4
654:3
321:2

【補正】
【  :       】ダメージ+2

【シェリフ HP?/?(5ダメージ)】

シェリフ「クソ……クソッタレ! どこだ! どこにいる!」

ドリス「何が起きて……」

ベルデ「味方を呼んでおきました。今は見えませんがね」

シェリフ「クソ……かなりやられた。これじゃもう持たねえ」

ヴァイド「じゃあそろそろ死になよ」

ヴァイド「次こそ逃がさないから!」

「STUN VENT」

一度攻撃を避けられ怒り心頭のヴァイドは次なる一手を打つ

胸に装着した追加装甲。そこから針のようなものを撃ち出す

さらには左腕の蜘蛛型武器から糸を吐き出し

ヴァイド「最後に!」

念押しの釘撃ち銃。目の前の敵を確実に殺す為、攻撃の手は緩めない

ドリス「や、やりすぎ……」

シェリフ「ああクソッ! カッコが付かないが仕方ねえ!」

「ADVENT」

バッファギガ「ブモオオオッ!」

シェリフ「旦那! 俺を連れて逃げろ!」

シェリフ「今ならアクセルの効果も残ってる……いけるはずだぜ」

バッファギガ「ブモオオオッ!」

迫る弾丸の数々を前にシェリフは逃走を選ぶ

シェリフ「間に合えよ……クソッ」

【直下コンマ下一桁】
0987:逃げられる訳ないんだよなぁ
654321:何とか逃げ切った

・その言葉を待っていた

↓1【ホールドベントを使いますか?】
1黙って見送ろう
2落ちろ!
3その他

ヴァイド「う……速すぎる」

シェリフの速さに翻弄され、全く攻撃が当たらない

追い掛ける3人だったがその距離はどんどん離れていく

ベルデ「ダメか……」

ヴァイド「う~」

ドリス「あの牛型、ゴリラくんを攻撃した……皆、私に任せてください! 何とか捕まえてみます」

ベルデ「何か策があるのですね!」

ヴァイド「さっすがー!」

「HOLD VENT」



シェリフ「がァッ!?」

絵理が地面を叩くと一帯に強い重力が発生する

空を飛び、逃げたはずのシェリフは地面へ叩き落とされた

【シェリフ HP?/?(2ダメージ)】

【バッファギガ HP15/17】

ドリス「よし! じゃあ皆さん――」

ベルデ「」

ヴァイド「」

ドリス「あ、あれ?」

【ベルデ HP20/21】

【ヴァイド HP8/9】

ドリス「皆さーん……?」

バイオグリーザ「」

ドリス「うわっ、あ、あなたは誰……」

バイオグリーザ「」

【バイオグリーザ HP9/10】

ドリス「あ、あれ?」

絵理を省いた全ての者が地に伏し、動けなくなっていた

何を隠そう絵理のホールドベントの範囲は、彼女の視界範囲内全てに及ぶ
それは仲間も例外ではない

ドリス「あのぉ……あれ?」

【07:00】

動けるのは絵理だけだった

ドリス「これ……どうしたもんかな」

ベルデ「」

バイオグリーザ「」

ヴァイド「」

シェリフ「クソ……クソが……俺は……俺は……」

バッファギガ「ブモ…」

ドリス「……」

さっきまで逃げようとしていたシェリフが呪詛の言葉を吐きながら苦しみもがく

ドリス(この人にも……願いがあるんだよね)

ライダーの善悪の話を思い出す

自分の願いのみを考え行動するのが悪のライダーで、それらは生かす価値さえない人物である

高見沢はそう言った

麻嶋もそれに共感していた

今助けに来てくれた黒いライダーも奴を殺すつもりで戦っていたらしい

ドリス「私は……どうすればいいのかな」

絵理は人を殺したことがない。大体の人がそうであるように

殺したい程人を憎んだことはあれど、実行に移したことはない

シェリフ「……が、があ゛あ゛あ゛……」

ドリス「どうすれば……」

殺すとか殺さないとか、実感のない言葉に過ぎない

ドリス「……」

目の前の倒れている人達を見る

ドリス「っ……」

大なり小なりの悪意は全員に共通していた。しかしその悪意がどこへ向かうのか、絵理は全く分からない

ドリス(生きる為の悪意、陥れる為の悪意、願いを叶える為の悪意)

殺すつもりはなかった
ただ、シェリフはクウェーグリラを殺しかけた怪物の飼い主らしい
それが分かると……何だか

ドリス(何だか……)

――絵理の部屋(MW)

クウェーグリラ「……グウウウ!」

「どこへ行くつもりだ」

クウェーグリラ「……ガアアア」

「傷が直っていない」

クウェーグリラ「……」

「分からない。何故お前はこうも仮の主人の為に戦おうとするのか」

クウェーグリラ「…」

「お前……」

?「お兄ちゃん」

「!」

?「……」

「……誰だ」

?「……」

「お前は……誰だ」

?「お兄……ちゃ――」

ベルデ「絵理様!」

ドリス「!」

辛うじて口が聞けるようになった麻嶋が叫ぶ

ベルデ「奴は……悪のライダー。倒さなければ……倒される」

ベルデ「奴を倒さない限りは誰の願いも叶わない!」

ベルデ「これが……ライダーの宿命……貴女も戦士であれば――」

ドリス「分かんない……分かんないよ……人、だよ」

ドリス「人……殺せないよ、私には」

ドリス「でも――」

戻れない一線

殺して何が残るか、誰にも分からない



絵理「……」

絵理「私の願いは……皆の幸せな日々を取り戻すこと」

絵理「私が……もし」

絵理「もし、この人を手にかけたとして」

絵理「この先――」

絵理「この先、同じ願いを持ち続けられるのかな……?」





↓3本先取【[ピーーー]or殺さない】



ドリス「そこの……人」

シェリフ「……クソ、何だよ」

ドリス「私……私……」

シェリフ「……」

ドリス「私、あなたを殺さない」

シェリフ「!」



ベルデ「絵理様何故ッ!」グッ

ヴァイド「あ、俺はそれでさんせ~」

ベルデ「貴様ッ、何を――」

ヴァイド「あの、優しい絵理ちゃんがそう決めたんだよ。そんちょーしないと」

ヴァイド「やっぱり俺の見立て通りだ!」

シェリフ「何でだよ……お前にこれから従わなきゃないってことか?」

ドリス「違う」

シェリフ「じゃあ……」

ドリス「私がそう決めたから、じゃダメですか」

シェリフ「……」

シェリフ「お前、この戦いのルールを知ってて言ってるんだよな」

ドリス「いえ……」

シェリフ「はは、マジかよ。そりゃ参ったな」

重力波が溶け、シェリフは立ち上がる

シェリフ「よく分からないが情けをかけてくれたことは感謝するぜ……ありがとよ」

シェリフ「確かに俺も引くに引けない事情はある。だから助かった」

シェリフ「でもよ……俺を本当に助けて良かったのか?」

シェリフ「おい、お仲間さんよ。この嬢ちゃんに何も教えなかったのかい?」

ベルデ「……」

ヴァイド「ほぼ初対面だし」

シェリフ「……いいか。嬢ちゃん。情けをかけられても俺の気持ちは変わらねえ」

シェリフ「アンタをまた襲うだろう。今は優先して襲いはしないが……」

シェリフ「最後に忠告するぜ」

シェリフ「これから会うライダーは……俺みたいなのばっかりだ。自分のことしか考えてねえ糞野郎だ」

シェリフ「無論後ろのお仲間も」



ベルデ「……余計なことを」

ヴァイド「へへ。照れるなあ」



シェリフ「地獄を見るぜ、恐らくな」

シェリフ「正義の味方なんか……なれやしないのさ」

ドリス「……」

シェリフ「……」

シェリフ「行くぜ、バッファローの旦那」

バッファギガ「ブモ…」

シェリフ「まったくよ……敵……いや嬢ちゃんに命救われる日が来るたあな」

シェリフ「厄日だぜ。っとによォ――」

シェリフはバッファギガに支えられながら鏡の向こうに消えた

―YOU DRAW―

――元の世界

絵理「あれっ、さっきの人は」

麻嶋「さあ」

麻嶋「……」

絵理「あの、すいませんでした。私、怖くて……」

麻嶋「仕方がありませんよ」

絵理「……あの人、本当に悪い人なんでしょうか」

麻嶋「それは間違いありません。我々を攻撃してきましたから」

絵理「……」

麻嶋「……」

麻嶋「絵理様。もし、次奴が現れた時は私にお任せください」

麻嶋「私なら……もう失うものはありません故」

麻嶋「いえ……出過ぎたマネを」

麻嶋「……」

麻嶋「絵理様、車に戻りましょう。家までお送りする途中でしたね」

絵理「は、はいっ」

――麻嶋の車

絵理「……」

ここから先、私達が話すことはなかった

麻嶋さんは少し困ったような怒ったような顔をしていたし、ただ何となく怖かった

絵理(さっきまで……戦ってたんだよね)

高見沢会長から私を守ってくれた麻嶋さん

戦っていた麻嶋さん

私に敵を殺せと言ったのも――

絵理(どれが本当なんだろう)

車の窓から見える世界はゆっくりと動いていて

今日出会った人達の顔と言葉を私に思い出させる

絵理「……」

それに私が殺さなかったライダーの言ったことが、気になって――

シェリフ『地獄を見るぜ、恐らくな』



―Episode7―

・中断

・リザルトは明日

・次回episode8

【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】人は殺さない。自分を投げ捨てても目の前の大事なものの為に戦う。

【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう
・被ストーカー体質
・ライダーバトルのルールを知らない

【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良

・持ち物
【デッキ(契約済み)】
【大切な友達】
【劉の連絡先】
【麻嶋の連絡先】
【ストーカー】

【ライダー参戦状況 4/13】
・仮面ライダードリス(変身者:蒼崎絵理 契約モンスター:クウェーグリラ)
ストーカーされている

・仮面ライダーベルデ(変身者:麻嶋礼一 契約モンスター:バイオグリーザ)
仕事でストーカーしている

・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
趣味がストーカー

・仮面ライダーシェリフ(契約モンスター:バッファギガ)
偶然居合わせただけでストーカーではない

【今のクウェーグリラの状態】

クウェーグリラ「絵理ちゃんがシェリフを殺さなくて良かったゴリ」

クウェーグリラ「最悪止めに行くつもりだったゴリ」

クウェーグリラ「僕はそんな戦いが嫌で今まで参加して来なかったゴリから……」

クウェーグリラ「それに僕らの               だから」

クウェーグリラ「でも皆それを忘れているゴリね。仕方ないけど…」

クウェーグリラ「ちなみに僕の体調はよくはないゴリ。もう1episode挟めば元気になるから安心してね」

クウェーグリラ「満腹状態だし、そこは気にする必要ないゴリね」

・ボーナス なし

・HP上げたいの?

・ではこんな感じで

【セーブポイント】×3=HP1/1+

・どうでしょう

・まずはep2、4、5を消費する感じで

↓2【使っとくor使わない】

・こんな感じで

ドリス HP7/7

・ではまた

・再開

――ホストクラブ「DeadorAlive」

ヒデサク(店長)「なあ、劉」

劉「なんスかヒデサクさん。そんなしんみょーな顔して」

ヒデサク「お前、最近自分が噂されてるの知ってるよな」

劉「へ? 分かんないッス」

ヒデサク「はぁ……ったく」

ヒデサク「お前の固定客がこぞって行方不明になってるんだよ。まさかお前――」

劉「……」

ヒデサク「監禁とか、してないだろうな」

劉「あ、そっち」ホッ

ヒデサク「そっちってなんだよ! いや、さすがのお前でも無いとは思うがな。そういう趣味の奴もいる訳で……」

劉「あーないッスないッス。まず俺、この場所に居る時間の方が長いですし」

ヒデサク「確かに」

劉「そんな暇あるなら同伴とかしてますって」

ヒデサク「まあ……そうだな。いや、スマンスマン」

劉「気にしなくてもいいッスよ!」



劉「でも……おかしいなぁ」

劉「〝最近〟はやってないのに」

―Episode8―

――絵理の部屋

絵理「ええと……」

先週起きた出来事について

思い出せば思い出す程、不可解な点が多い

絵理(何が引っかかってるのかなぁ)

そこで絵理はテーブルにノートを広げ、この戦いの中で自分が知りうる限りの情報を書き出していった

絵理「この戦いは……願いを叶える為の戦いなんだよね」

絵理「それで……どうすればその願いが叶うんだっけ……?」

【直下コンマ下一桁】
0987:絵理「全てを倒せば……いいんだったよね」
654321:絵理「モンスターを全部倒せばいいんだっけ」

絵理「ううん……」

2ヶ月、いや1ヶ月と少し前の話か

鏡の中の男が言った言葉の内容。その詳細が思い出せない

絵理「んん……」

覚えている言葉をつなぎ合わせ、考える

絵理「モンスターを……倒せば、いいんだっけ?」

絵理「それで麻嶋さん達も訂正して来なかったし――」

絵理「うぅーん」

それについても幾つか疑問な点がある

・ごめんよ休憩

・東京再開

絵理「そもそも何でこんな戦いが始まったんだろ」

絵理「それに――」

思い出すのは……悪のライダー。シェリフについて

彼は何故、絵理達に襲いかかって来たのか

高見沢らが言う善悪の区別とは

絵理「でも――」

シェリフの戦いへの姿勢を思うと……

願いが叶うのはライダー全員ではないらしい、ということが窺える
最悪、願いが叶えられるのは一人だけもかもしれない。そんな気さえして来る

となると

麻嶋は絵理を騙していたことになる

絵理(……あの人もホントは悪い人なのかな)

絵理(もし、願いを叶えられるのが一人だけだとしたら)

絵理(麻嶋さん達は私を騙して他のライダーに攻撃をさせるつもりだった……?)

絵理「誰を……」

絵理「誰を信じればいいの……?」

ペンを持つ手が震える

真意の見えない相手から透ける悪意

そして、人を疑う自分自身の悪意

絵理「ダメ……ダメだよ、私――」

絵理「これじゃあ……」

ノートを閉じ、目を瞑った

気持ちを整理する訳ではないが、今の自分の感情に対してある程度の距離を置いて意識を再起動させる

絵理「ちょっと……待って……」

絵理「よし! この話はまた今度!」

絵理(今日は授業ないし、気分転換しよ。何しようかな?)

↓2

絵理「そういえば!」

気分転換のアテがあることを思い出した

一昨日、商店街のくじ引きで遊園地のペアチケットを引き当てていたのだった

あまり人の多いところは好きではないので敬遠していたが、今日は特別

気が滅入っている日だからこそ、やれることがあるはず

絵理「よっし! パーッと、パーッと遊びに行こっかな!」

絵理「でも……ペアチケットだよね。誰と行けば――」

↓2
1友達と行った方が楽しいね! マナと行こう
2ここで少し話をしてみてもいいかな 麻嶋さんと行こう
3名刺もらっておいて何も無しってのも申し訳ないかも… しょうがない、劉さんと行く?

絵理「マナと行こっか……あっ、そういえば」

二週間ほど前、とあるホストに出会った事を思い出した

名前は確か……劉。源氏名だろうが

名刺を渡されてから全く連絡を取っていない

絵理「ちょっと……悪いことしたのかなぁ」

こういうことに疎い絵理でも、これは少し気が引ける

絵理「うーん……」

絵理「……」ピ ピ

プルr

ガチャ

劉『もしもーし劉でーす』

絵理(うお、すぐ出た)

絵理「あ、あの」

劉『その声は……絵理ちゃんだね! ごめんねー今起きたばっかりでさァ。声が変かも』

絵理(変わらないけど。というか、元気過ぎない?)

絵理「あの――」



劉『遊園地ぃ? いいねいいね! 早速行こうよ!』

絵理「え、いいんですか」

絵理(正直ダメもとだったけど……いいんだ)

劉『いいのいいの! じゃあ今からバイク出して迎えに行くから!』

絵理「あ、でも私の家って分か――」

ツー ツー

絵理「大丈夫なのかな、この人」

十分後

ピンポンピンポンピンポーン

絵理「そんなに押さなくても出ます……」ガチャ

劉「おはよ、絵理ちゃん!」

絵理「あ……」

絵理「おはよ、ござ、まいす」

人懐っこい子供のような笑顔。髪は少し長く、後ろ髪は一つに束ねてある
毎日ロクなものを食べていないか絵理が心配する程、線は細い

絵理(外人さんみたい……キレイな顔)

絵理(マナもホレるわ、これじゃ)

劉「絵理ちゃん?」

絵理「いっ、いえ! すいません。福引きで当てた遊園地なんて誘う人……あまり思いつかなくて」

劉「謝らないで! 今日は楽しもうよ。俺、遊園地行くのひさしぶりなんだぁ」

絵理「へえ……」

劉「外にバイク置いてるから、行こ。後ろに乗って!」

絵理「あ、はいっ」

――道路

劉「しっかり捕まっててね。これ結構スピード出るから」

絵理「了解ですっ」

劉の細い腰に腕を回し、体をくっつける

絵理「うお……ほっそ」



劉「怖くない?」

絵理「全然!」

スピードが出ると注意はしていたが、彼の運転は存外丁寧なものだった

絵理(他の人にもこんな風に乗せているのかな)

絵理(だから運転が優しいのかも)

絵理(だってホストだもんね。マネできることじゃないよ)

そんな中、絵理はその姿に見惚れる訳でもなく、ただその職人芸に感心するばかりだった

・中断

・変な時間ですが再開

【1:794】 【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.2【仮面ライダー龍騎】

↑黒君子

白鳩禁止怜

――遊園地

平日の遊園地は閑散としていた

受付の係員は欠伸混じりに二人のチケットを切る

客は数人のみ。老夫婦や恐らくは老人会の集まりばかり

絵理は申し訳なくなりに劉の顔色を窺う

絵理「あの……ごめんなさい」

劉「大丈夫。絵理ちゃんと居られれば何したって楽しいよ」

劉「それに」

劉「これなら今日はどこ行ってもほとんど貸切じょーたい!」

劉「楽しもうって言ったよね?」

絵理「はい……」

劉「お願い。そんな顔しないで。一緒に行こ、ね?」

絵理(シラフでこんなこと言えるのか)

絵理(でも……いくらかは気が楽になった。優しいな、劉さん)

劉「さ、行こ!」

遊園地に来てはしゃぐ子供のように劉は絵理の手を取り引っ張る

絵理「はい!」

強引だ

でも今は、そんな人に振り回されるくらいが幾分心地良い。そう思う

劉「絵理ちゃん、最初はどこに行く?」

↓1
1メリーゴーランド
2お化け屋敷
3観覧車

――メリーゴーラウンド

劉「絵理ちゃん、あれ何?」

絵理「メリーゴーラウンドです。ほら、馬が回る」

劉「馬? 馬がいるの? あ、ホントだ。馬がいる」

絵理「じゃなくて装置が……」

劉「電気で馬が走るの?」

絵理「本当に知らないんですね……遊園地に来たのって何年くらい前なんですか?」

劉「えっ……あ……」

劉「うーん、4才とかそのあたり、だったかなぁ。ってことは19年くらい前?」

絵理「ああ……随分と前なんですね」

劉「……」

劉「絵理ちゃん。俺、あれに乗りたい」

絵理「えっ。あれですか? ジェットコースターとかじゃなくて」

劉「あれがいい」

絵理「回るだけですよ?」

劉「うん。乗りたい! 一緒に乗ろうよ!」

絵理「ま、まあ……いいですけど」

絵理「……」

劉「すげェ! 回る! あははは……回ってるよ回ってる! あははは……」

絵理(何だこれ)

二人並んで白馬に跨がり回るだけ、それだけ

なのに何故こんなにもこの男は楽しそうなのか

劉「絵理ちゃん楽しいねこれ! 楽しいよコレ! あははは……あはは……」

絵理(何が楽しいんだか)

劉「あははは……あはは」

絵理(でも)

絵理「ふふっ」

劉「絵理ちゃーん、回ってるよ、あはははは……」

絵理「はいはい……変な人、ふふっ」

年齢相応でないはしゃぎぶりを見ている内、何だかこちらも楽しくなって来てしまった



絵理「……ふふ、ふふっ」

劉「楽しかったぁ。あれ、絵理ちゃん何で笑ってるの」

絵理「だって劉さん、変だから」

劉「そう、かなあ。何で?」

絵理「だってメリーゴーラウンドではしゃぐ大人なんて見たこと……ふふ、ないから」

劉「えぇ~」

絵理(……面白い人だなあ。優しくて、変で)

↓2【何か話そうか】

絵理「案外子供っぽいんですね。そこが劉さんのいい所って感じですけど」

劉「はは、そう?」

絵理「はい!」

劉「ヒデサクさんには……あっ、ウチの店の店長ね」

劉「ヒデサクさんには『お前は頭悪いんだからあまり喋るな。隣でとりあえず頷いとけ』って言われてるんだけどね」

絵理「ふふ、何それ」

劉「ヒデサクさんいい人なんだけど厳しい人なんだよなぁ」

劉「クマみたいな顔した人なんだよ。こーんな顔して」ウニョーン

絵理「ぷふっ」

絵理「あはははははっ!」

劉「この顔がそんなに面白かった?」ウニョーン



絵理「ああー笑った。ひさしぶりに声出して笑いました」

劉「ひさしぶり? そっか、良かった」

絵理「ふふ……あっ、そうだ。劉さん、今日私の家に来る時住所聞かないで来ましたよね」

劉「ああ……」

絵理「私の住所、もしかしてマナから聞いたんですか?」

劉「……」

劉「違うよ」

絵理「え?」

劉「……」

絵理「え……じゃ、じゃあどうやって……」

劉「……」

絵理「え……」

絵理「調べたぁ?」

劉「うん。名刺渡した子は皆、一応ね」

絵理「えぇ……っ!」

何だか嫌な予感がしてきた

劉「マナちゃんも絵理ちゃんもサキちゃんもミサヨちゃんもハナコちゃんも」

劉「みーんな」

絵理「……でも、それストーカー……なんじゃ」
劉「?」

あまりにあっけらかんとしているので気が抜けてしまうくらい劉は何事もなかったかのように平気で〝それ〟について話した

劉「……あれ? 絵理ちゃん?」

↓2
1絵理「悪気無さ過ぎィ! ま、ホストなんてこんなもんやろ。ほっとこほっとこ」
2絵理「なんだこのホスト!?(驚愕) 距離を取ろうね」
3その他

悪意は無い、みたいだけど

あまりにフツーな感じで言っているのをみたら……どうにも、我慢ができなくて

絵理「劉……さん」

劉「はい」

絵理「それギリギリやっちゃまずい事だよ! やっちゃったもんはもう仕方ないけど今後も続けてたら警察捕まっちゃうよ?」

絵理「はー、はー、はー……」

劉「う?」

絵理「う? じゃない!」

絵理「日本には法律があってそれに触れることしちゃダメなんです! もう! いい大人のクセにそんなことも分からないってダメですよダメ! 私劉さんのことが何か心配で言ってるんですよ! だから――」

絵理「だから……」

絵理「ダメなもんはダメッ!」

絵理「はー、はー、はー」ゼーゼー

劉「……」

劉「……絵理ちゃん、俺のこと心配してくれるの?」

絵理「当たり前です! いい大人が善悪の区別も付かないで女の子のお尻追っかけて……心配です!」

劉「……へぇ」

劉「へぇ……へぇ……そ、そうなんだ」

劉の口の端が上がる。これは溢れる感情が抑えきれなくなった表情だ

劉「うん。じゃあ止める。絵理ちゃんがそう言うなら、俺、止めるよ」

絵理「よろしい! じゃあ次行きますよ!」

劉「うん!」

↓1
2お化け屋敷
3観覧車

――お化け屋敷

劉「これは知ってるよ。お化け屋敷でしょ」

絵理「はい……でも、私暗いの苦手で。これはちょっ――」

劉「行こ」

絵理「……はい」

――お化け屋敷の中

幽霊「うぉぉぉおん」

絵理「ひぃっ!」

のっぺらぼう「えひゃひゃひゃひゃ」

絵理「いやっ!」ギュッ

劉「あっ」

絵理「あの、劉さん。服の端でいいんで……どこか、握らせてください……お願い」

劉「ん、おっけー」

絵理「うぅ……」

ピチョンッ

絵理「ぎゃあああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

劉「絵理ちゃん、水の音だよ。水たまりがあるみたい」

絵理「あ……」ホッ

河童「クワァッ!」ズアッ

絵理「ひいいいいい゛い゛い゛い゛」

劉(絵理ちゃんはかわいいなぁ)

――清明院大学 資料室

助教授「先生、またあの報告書を読んでいたんですか?」

教授「ええ。気になることがありまして」

助教授「俺もあの資料を読みましたが、あれはあまりに非現実的過ぎる」

助教授「前先生がおっしゃったようにいたずらか何か……意味の無い物だと思います。だから――」

教授「仲村君」

助教授「はい?」

教授「以前院に居た東條君を覚えていますか」

助教授「は、はい。合同研究の時に居た……」

教授「彼が先日、私の家に訪ねて来ました」

↑俺の女化以外消えろナッシュリベリオン

絵理「ぎゃあああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

劉「絵理ちゃん、水の音だよ。水たまりがあるみたい」

絵理「あ……」ホッ

河童「クワァッ!」ズアッ

絵理「ひいいいいい゛い゛い゛い゛」

劉(絵理ちゃんはかわいいなぁ)

野呂瀬ワンにハリボテエナジーで善いだろう御褒美ビーム

『記憶に違和感がある』

↑追々

死んだグロ画像で善い乙女達漏らすなよな

漫画家の厳しさ

水滴拷問盛衰コンボ

ディソード

箱エンドは妄言著作権【告訴】御金N誤

髪の毛違う

那賀ちゃんの妄言デスヨ

イケメン金髪美男子須賀【空気】俺御札80スレ目81スレ目早よヲ級

↑スレたて早よ

ダンジョン×プリンセス【終了】課金厨←

ハーレムカンパニー【何】空気【知名度死】例のSS死

ひつじ×クロニクル【婦女子シネ】←何本来の

定期的に看ないと思い出せません

WAKTKイケメン金髪美男子須賀【空気】俺御札80スレ目バトミントンラベルエンド早よ

のうりんこらは犯罪ナノデスよ

欲も姑息なアンモニアアニメーションをブックス

――お化け屋敷の外

絵理「はぁ」

劉「あー面白かった。主に絵理ちゃんが」

絵理「は、恥ずかしいです。見なかったことに」

劉「どうしようかなあ」

絵理「うう……」

劉「でも楽しかったよ。ありがとね、絵理ちゃん」

↓2【何か話そうか】

絵理「お化けが大好きな女の子なんていません……!」

劉「そうなの? あぁ、確かに皆怖がってたなぁ」

絵理「他にも女の子をお化け屋敷に連れて行ったことがあるんですか!?」

劉「んー。まあ当たらずも遠からずってところかなあ」

絵理「……」

絵理「そういう劉さんはなにか苦手な物とかないんですか? 意外なものが苦手だったりして」

劉「俺の苦手なもの?」

劉「……」

劉「1人でいることかな」

絵理「あ……」

終始笑顔だった劉さんのそんな寂しい顔、初めて見た

絵理「劉、さん?」

劉「平気だよ。心配しないで。今は絵理ちゃんがいるから平気だよ」

絵理「そう、ですか……」

劉「あと狭い部屋! 息苦しくなるんだよね」

絵理「あっ、それは分かるかも。軽い閉所恐怖症みたいなものですよね!」

劉「うんうん!」

それから少し話して、たくさん笑って

あの〝戦い〟が始まってから初めて心から落ち着ける瞬間を私は感じていた

でも

そんな時も長くは続かない

・◆.HvYJ0kdZ605=#2にはモンスターがおりますぞタケル殿

――お化け屋敷内

老婦人「あ、あなた――」

老人「あ、あ……」

客の恐怖を煽る為に設置された水溜まり

そこから絵理が以前逃したモンスター、ゲルニュートが現れ老夫婦を襲う

ゲルニュート「キキキ…」

老人「だ、だからこんな場所には来とうないと言ったんじゃ……」

老婦人「出ましょう。ここは何だかおかしいわ」

ゲルニュート「キ!」

キャアアア…

キィィィン…

絵理「っ!」

劉「どうかした?」

絵理「ん……ちょっと、と、トイレです!」ダッ…

劉「……」

劉「はあ」

劉「トイレなら、仕方ないなぁ」

――トイレ

絵理「んん……ヒーローがここで変身するのはやっぱりどうかと思うんだけど」

絵理「よっし!」

デッキを鏡に翳し、ベルトを装着

絵理「もう手間取るとかもないし……きっと勝てるよね」

絵理「ん……」

絵理「変……身ッ!」



ドリス「蒼崎絵理、今日もやるぞ!」

【直下コンマ下一桁】
098:早く到着
7654:フツーに到着
321:遅いッ

――お化け屋敷内

ゲルニュート「ギ、ギギ」

ゲルニュートは一人、次の獲物を探し施設内を徘徊する

老夫婦には逃げられてしまった

先日ベルデに負わされたダメージがまだ癒えていない。しかし自分を維持する為には人を襲わねば

ゲルニュート「ギギ、ギ…」

ドリス「ちょっとそこのイモリ! ヤモリかな?」

ドリス「今日は……逃がさないから!」

ゲルニュート「ギギ!」

―BATTLE START―



ドリス HP7/7

vs

ゲルニュート(中) HP7/7

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:ゲルニュート有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゲルニュート】-1

【ドリス有利】

ゲルニュート「ギギ」バチッ…

ドリス「!」

施設内を破壊し逃げるゲルニュートだが、絵理がその理由を知るのに時間はかからなかった

ドリス「ケガ……してるんだね」

ゲルニュート「ッ」

ドリス「じゃあそこを狙えば!」

↓1
1【SHOOT VENT】で撃とう
2【HOLD VENT】で転ばせよ
3接近(中→近)
4その他

絵理「まずはこれ!」

「SHOOT VENT」

絵理「当たれ! 当たって!」

しかし砲弾はゲルニュートの横を掠め、施設の壁に着弾

破壊された装置が飛び出す

壊れた幽霊「」デロン

ドリス「ひぃッ! 当てるのはそっちじゃないよお!」

ゲルニュート「ギ!」

【ゲルニュート 回避】

【直下コンマ下一桁】
09876:回避成功
54321:回避失敗

↓2【回避失敗時コンマ下一桁:ダメージ】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【コングランチャー:ドリス】ダメージ+2

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル(6ダメージ)
奇数:イベント

↓2【イベント時コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド(喋るとバレるよね。今日は黙っておこ)
奇数:ゲルニュート「ゲルニュート は なかまをよんだ!」
ゲルニュート2「ゲルルーン」

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:クリティカル(12ダメージ)
奇数:イベント

↓2【イベント時コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「なんかバレそう」
奇数:ゲルニュート「みんな~」
ゲルニュート2「はーい」
ゲルニュート3「わーい」

・は?

・ゾロ目(イベント)

【直下コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「おっす」
ベルデ「助けに来たで。ただしヴァイドはポイーで」
奇数:ゲルニュート「ゲルニュート5貫盛りのお客様~」

【ゲルニュート1 HP1/7】

ドリス「だぁあッ!」

狙い難い屋外での戦闘で、絵理は敵の僅かな隙を見つけ一気に砲撃を叩き込んだ

ゲルニュート「ギギッ、ギィギィギィ!」

勝ち目が無いと見込んだゲルニュートは水溜まりに映る鏡の世界へと逃げる

ドリス「待てッ!」

絵理はそれを追い掛ける

【直下コンマ下一桁:仕切り直し】
0987:早めに到着
6543:フツー
21:遅いよお

――遊園地(MW)

【00:00】

ドリス「もう逃がさないからn……え」

ドリス「えぇっ!」

ゲルニュート2「グルグル」

ゲルニュート3「グルル」

ゲルニュート4「ゲル」

ゲルニュート5「グワ」

ゲルニュート1「ギギギ」

つまり追いつめられたのは絵理の方だった

ダメージの大きいゲルニュートを庇う形で、同型の怪物達が絵理の前に現れたのだ

ドリス「これ……何、これ。え?」

ゲルニュート「ギギギ」

ドリス「ちょっと、ちょっと待ってええーッ!」

―BATTLE START―



ドリス HP7/7

vs

ゲルニュート1(遠) HP1/7

ゲルニュート2(中) HP9/9

ゲルニュート3(中) HP9/9

ゲルニュート4(中) HP9/9

ゲルニュート5(中) HP9/9

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:ゲルニュート達有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゲルニュート×5】-5

【ゲルニュート達有利】

ゲルニュート1「ギ!」

ドリス「うぐ」

【ゲルニュート 手裏剣×5】

今までの経験上、ドリスのデッキは一対多に向かない

ゲルニュートらが一斉に背負う手裏剣を構え、絵理の方へ投げられれば全て避けるのは難しい

ドリス「やれることは……っ」

↓2
1「HOLD VENT」があるじゃない
2コングランチャーで撃ち落とせるかもよ
3「STRIKE VENT」で叩き落とせば?
4「GUARD VENT」で防ごうや
5その他

ドリス「でも私には……これがあるから!」

「HOLD VENT」

ドリス「だぁっ!」

絵理が地面を殴る

ゲルニュート2「ギ!」

ゲルニュート3「グア!」

一瞬時が止まったような感覚

それと共に反転世界の大気が振動を始める

ゲルニュート4「ギギギ」

強力な重力波にゲルニュートらは次々圧し潰された

絵理「これ、かなり痛いらしいよ!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
098:2
7654321:1

【ゲルニュート達に2ダメージ】

ゲルニュート1「ギ、ギギギギギギッ――」

ひびの入った体に重力はよく効くようだ

最初のゲルニュートは耐えきれず爆発する

ゲルニュート1「ギャアアアアッ!」

ドリス「まずは1つ! じゃあ次は……」

今は絵理以外誰も動けない。手も足も出ない敵を前に絵理は考える

【01:00】

↓2
1コングランチャーで撃とう
2接近(中→近)
3その他

ゲルニュート2(中) HP7/9

ゲルニュート3(中) HP7/9

ゲルニュート4(中) HP7/9

ゲルニュート5(中) HP7/9

↓1【どれに向かって撃つ? 複数選択可】

【→ゲルニュート2】

ドリス「……よっし、発射ァ!」

抵抗できない敵を撃つのは気が進まないが、今のやられなければやられる状況ではどうしようない

ゲルニュート2「ギギ!」

【直下コンマ下一桁】
0:7
98:5
765:4
432:3
1:2

【補正】
【コングランチャー:ドリス】ダメージ+2

【ゲルニュート2 0/9】

ドリス「はっ!」

ゲルニュート2「ギャアアアアッ!」

続く二体目も破壊完了

ドリス「よしこの調子で……あ」

絵理の放った重力波の効果時間が切れ、次々モンスターは起き上がってきた

ドリス「う、うわ……」

ドリス「あ! で、でも私、一対三で勝ったことあるから大丈夫、かも」



ドリス HP7/7

vs

ゲルニュート3(中) HP7/9

ゲルニュート4(中) HP7/9

ゲルニュート5(中) HP7/9

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:ゲルニュート達有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゲルニュート×3】-3

【ゲルニュート達 有利】

ゲルニュート3「ギィ」

ゲルニュート4「ギギ」

ゲルニュート5「ギギギ」

【ゲルニュート 手裏剣】

【→ドリス】

ドリス「ど、どーしよ」

↓2
1コングランチャーで撃ち落とせるかもよ
2「STRIKE VENT」で叩き落とせば?
3「GUARD VENT」で防ごうや
4「ARMORED VENT」もあるけど
5その他

・再開バカボン

ドリス「……これで、何とか凌ぐしか」

「GUARD VENT」HP7/7

ズズ…

地面が盛り上がり、巨大な盾が飛び出した

数ある防御武器の中で最も力があるはずのクウェーグウォール

これの後ろに隠れ、やり過ごすしかない

ドリス「お願い……!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:5
987:3
654:2
321:1

【補正】
【手裏剣:ゲルニュート】+1×3
【ゲルニュート×3】累計ダメージ×3

・訂正
【手裏剣:ゲルニュート】ダメージ+1(3体分)
【ゲルニュート×3】判定ダメージ×3

・(コンマで出たダメージ×3)+【手裏剣(固定ダメージ分)】

・ですね。合計6だす

【クウェーグウォール 1/7】

手裏剣の威力は現実のそれとは全く違い、攻撃目標に刺さってなお回転を続ける

ドリス「チェーンソーみたい……!」

盾はその破壊力により大きく抉られながらも、何とか後一歩破壊されずに済んだ

ゲルニュート3「ギギッ」

ドリス「良かった……! で、でももう無理だよね」

ドリス「次は頑張らないと」

【03:00】



ドリス HP7/7

クウェーグウォール(近) HP1/7

vs

ゲルニュート3(中) HP7/9

ゲルニュート4(中) HP7/9

ゲルニュート5(中) HP7/9

【直下コンマ下一桁】
098765:ドリス有利
4321:ゲルニュート達有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゲルニュート×3】-3

【ドリス有利】

ドリス「大丈夫、まだ……いけるっ!」

猛攻の中、絵理は密かに盾から離れ敵の視界から消えることに成功した

ゲルニュート3「?」

ゲルニュート4「ギギ?」

今はその逆方向、完全に死角に入り込んだところだ

ドリス(よし……今の内に)

↓2【攻撃目標を書くのをお忘れなく】
1コングランチャーぶっ放せ
2接近(中→近)
3その他

【→ゲルニュート3】

ゲルニュート3「??」

ドリス「こっちだよ!」

ゲルニュート3「ギ!」

ドリス「でえぇいッ!」

【ゲルニュート3 回避】

【直下コンマ下一桁:回避】
09876:回避成功
54321:回避失敗

↓2【回避失敗時コンマ下一桁:ダメージ】
0:7
987:5
654:4
321:3

【補正】
【コングランチャー:ドリス】ダメージ+2

ドリス「か、回避しちゃうの」

ゲルニュート3「ギヒヒ」

砲弾を身軽にかわし、四つん這いで動き回る

ドリス「うぇえ、気持ち悪」

ドリス「でも……数が多すぎるなぁ」

【04:00】



ドリス HP7/7

クウェーグウォール(近) HP1/7

vs

ゲルニュート3(中) HP7/9

ゲルニュート4(中) HP7/9

ゲルニュート5(中) HP7/9

【直下コンマ下一桁】
09876:ドリス有利
54321:ゲルニュート達有利

【補正】
【敏捷性(良):ドリス】+1
【敏捷性(良):ゲルニュート×3】-3

【ゲルニュート達有利】

ゲルニュート3「ギィ」

ゲルニュート4「ギギギギ」

ゲルニュート達は次こそはと再び巨大手裏剣を構える

ドリス「う……」

盾はもう持たない

武器を使い手裏剣を破壊すればあるいは

ドリス「どれも……現実的じゃない」

ドリス「でも……ちょっと待って」

↓2
1コングランチャーで撃ち落とせるかもよ
2「STRIKE VENT」で叩き落とせば?
3気合いで避けなよ
4「ARMORED VENT」もあるけど
5その他

ドリス「そうだ!」

ドリス「ここ、遊園地なんだから色んな場所に隠れながら避ければ……!」

見渡す限り、施設や遊具ばかりあるこの場所なら逃げやすい

ドリス「よし、逃げるよ!」ダッ

ゲルニュート3「ギィ!」



ドリス「まずはメリーゴーラウンド!」

ゲルニュート3「ギィ!」

【ゲルニュート3→ドリス】

【直下コンマ下一桁:3以上で回避】

【回避成功!】

ドリス「どりゃあッ!」

絵理は動かぬメリーゴーラウンドを無理やり回し、ゲルニュートを攪乱させる

勢い付きすぎて、木馬達は粉々に砕けてしまった

ドリス「うわ……ごめんなさい! でもこっちの世界の物だから壊しても怒られないよね!」



ドリス「次はお化け屋敷!」

ゲルニュート4「グガ!」

【ゲルニュート4→ドリス】

【直下コンマ下一桁:4以上で回避】

・ゾロ目

【直下コンマ下一桁】
偶数:ゲルニュート4に反撃のチャンス!
奇数:イベント

↓2【イベント時コンマ下一桁】
偶数:ヴァイド「助けに来たで」
奇数:ゲルニュート4「手裏剣だけが俺らの武器だと思うなよ」

――お化け屋敷

無人のお化け屋敷

不気味な音楽は流れないが、それよりもっと不気味な怪物に追われているのが絵理だった

ドリス「ああ~……どうしよどうしよどうしよ」

ドリス「そだ!」

左右反対ではあるが施設内の配置は覚えている

ドリス「用心深くて良かったあ。よし、ここで待ち伏せして――」

↓1【何で攻撃する?】
1コングランチャーで
2【STRIKE VENT】で
3その他

数十分前、自分が驚いて尻餅をついた場所。

あの場所なら誰にも分からず隠れられる、はず

ドリス「よし……」

ゲルニュート4「……?」キョロキョロ…

ドリス「今だッ!」

「STRIKE VENT」

ドリス「おりゃあッ!」

ゲルニュート4「!」

【直下コンマ下一桁:ダメージ】
0:7
98:5
765:4
432:3
1:2

【補正】
【クウェーグナックル:ドリス】ダメージ+3

【ゲルニュート4 HP0/9】

ドリス「ライダーパンチ!」

ゲルニュート4「ゴッ――」

出会い頭に飛び出し、頭に一発

一瞬の硬直が命取り

ゲルニュートの頭は強力なパンチ力で弾け飛んだ

ドリス「げ……グロい、かも」

ゲルニュート5「ギギ…」

ドリス「また来た! 早く逃げなきゃ! 次は、次は――」

のっぺら坊の残骸「」ゴロン

ドリス「ぎゃああああ゛あ゛あ゛――」



―Episode8―

・ギャグ回でした

・次回episode9

・誘導するまでスレの減速をお願いします

・次スレ
【安価】第二次ライダーバトル勃発! Vol.3【仮面ライダー龍騎】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457365216/)

・とりあえず中断

・まだテンプレ書きたいので向こうの乙は待っていただきたい。いつも通りゆっくり書きます

・以後のこのスレは質問とか埋めとかで埋めてください

原作の人達もやっぱり何かしらキーになるの?

絵理さん最近うとうとしないけど病状が良くなってきたってことですか?
あ、フリではないです

・テンプレ書き終わりました

・次スレに移動お願いします

・質問にゆっくり答えたり答えなかったりしますので、あれば是非

・の前にボーナスどうぞ

・ボーナス3

↓2
1HP1/1+【コンマ1足りる】
2HP1/1+【絶対回避】
3HP1/1+【セーブポイント】
4【コンマ1足りる】【絶対回避】【セーブポイント】から好きなものを3つまで 例:【コンマ1足りる】×2と【セーブポイント】

・セーブポイント把握

・HPはこんな感じで

ドリスHP8/8

・+HP1/1はボーナス2orセーブポイント3

・値上げ検討中

【名前】蒼崎 絵理(あおざき えり)
【性別】女【年齢】18
【職業】短大生
【行動方針】誰も死なせない。自分を投げ捨てても目の前の大事なものの為に戦う。

【設定】
・眠り病
通院のおかげで病状は快復に向かっている。たまにウトウトする程度
・出産経験有り。親からは勘当を言い渡されている
育てられないと判断した親が娘を預かっている。勘当の身故、会えない
・人の悪意に敏感で直感感じ取れると同時にパニックになってしまう
・ライダーバトルのルールを知らない

【体力】悪
【攻撃性】普
【敏捷性】良

・持ち物
【デッキ(契約済み)】
【大切な友達】
【劉の連絡先】
【麻嶋の連絡先】
【ストーカー】

【ライダー参戦状況 4/13】
・仮面ライダードリス(変身者:蒼崎絵理 契約モンスター:クウェーグリラ)
現在逃走中

・仮面ライダーベルデ(変身者:麻嶋礼一 契約モンスター:バイオグリーザ)
ストーカーしなくなった

・仮面ライダーヴァイド(変身者:劉(源氏名) 契約モンスター:ゲロイスパイダー・リボーン)
肝心な時に助けに来ないストーカー。今はのんきにコーヒー飲んでる

・仮面ライダーシェリフ(契約モンスター:バッファギガ)
今回登場無し

【現在のクウェーグリラ】

クウェーグリラ「僕はもう元気ゴリよ」

クウェーグリラ「いつでも呼んでもらっていいゴリ!」

クウェーグリラ「お腹の具合は普通ゴリ」

クウェーグリラ「倒したゲルニュートは後で勝手に食べに行くから気にしなくていいウホよ」

クウェーグリラ「早く助けに行かなきゃね」



GスパイダーR「…」

クウェーグリラ「ウホ?」

・ここから質問にお答えしたりしなかったりします

>>952
はい

>>956
話に挟む所がないので…ですがファンブルで突然寝る可能性はあります

ヒデサクさん(角田信朗)がキャラ紹介にいる辺り割と重要な人物なんですか?

今でも最後の一人になるのが目標なら、絵里さんは殺せないし潰しあってもらわないと無理だな
エピソード進めて教授にミラーワールド閉ざしてもらうのを待つしかないのかね
このままだとHP際限なく増えていきそうだし、そこらへんどうするか気になるところ

>>968
準レギュラー的な奴です。重要じゃないです。名前を忘れるので書いときました

>>970
HPは簡単に上げさせませんゆ~後は調整

HP上昇に合わせてガードベントの性能も微増してるのは嬉しい誤算
絶対回避も一枚は持っておきたい感ある

>>974
ごめんなさいこれ以上上がりません…

HPも限界近いだろうし攻撃性上げたい...筋トレでもすればええんか?

アーマードベントって一巡したら消えちゃうの?

>>976
ステータスはほぼ固定で。筋トレでパワーアップするならライダー全員筋トレするだけの話になってしまうのでナシで…

>>977
しません。処理間違えやすいのはごめんなさい

クウェゴリ君の地震攻撃ってどんな効果にするつもりなんですか?

追加契約した時のデッキ内容ってまた安価なんですか?
それともモンスターによって>>1が決める感じ?

劉は本当どこか危なっかしいなあ
何かの拍子で絵理の殺害に全力前傾にもなりそうで怖い

此度の脚本家は色々違いそう
…朝8時にできる内容でお願いします

・そろそろ埋めお願いします

>>980
ホールドベントと同じです

>>981
>>1が決めた一枚と安価で決めた数枚

>>982
劉くんは皆さんの応援のおかげで予定より大分優しくなりました

>>984
麻嶋さんとマナ以外はイノウエの国からやって来ました

>>1000ならディケイドがやって来て破壊

>>1000なら鎌田も参戦させる。実際ちょっと考えている

>>1000ならドリスサバイブ

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