結衣「路地裏に佇むねこ」 (50)





結衣(――買い物も終わったし、帰るか)







(なんか最近、結構多く買っちゃうなあ)







(最近みんな都合が合わなくて、誰もお泊まりに来ないのに)







(…過ごしやすい気温だけど、今日は雲が厚ぼったい)







(雨に遭いそうだし、早く帰らなきゃ)







(たまにはこっちの裏道でも、使って行こうかな)







??「ニャーオ」



結衣(ん?猫…?)




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??「……」



結衣(気のせいかな…)



(まあいいか、次の次の角を出れば確かマンションの近くのハズ…)



(今のところを左に曲がったから、次を――)







ねこ「みゃーお」

結衣(気のせいじゃなかった、本当にねこがいる…)




ねこ「にゃあ?」

結衣(可愛い…。でも、首輪してない…)

ねこ「にゃうん」

結衣(だ、抱いてもいいかな…)







ぎゅっ







ねこ「ごろごろごろ…」

結衣(喉鳴ってる、可愛い…!)

ねこ「みゃあ♪」





結衣「…みゃあ?」

ねこ「にゃうん」



結衣「…んみゃう」

ねこ「んにゃう」



結衣「…みゃあん」

ねこ「みゃあん」







結衣(はうあああ…!!!)

ねこ「ごろごろ…」





空「ゴロゴロ…」



結衣(げっ、やっぱり雨でも降るのかな…。そろそろ帰らないと…)



結衣(そろそろ抱っこは終わりかな)そっ







ねこ「んみゃあ…」すりすり

結衣(っ!?)

ねこ「んみゃ…」すりすり

結衣(足にすりよってきて、離れてくれない…)

ねこ「んみゃあ!」ぴょんっ

結衣(か、買い物かばんに…!)



ねこ「んみゃあ、んみゃ」くんくん

結衣(もしかして、お腹減ってるのか…?)

ねこ「んみゃ――」くんくん

結衣(ごめんよ、いったん降りてね)そっ

ねこ「んみゃあ」とっ





結衣(どうしよう、鮭の切り身しかよさそうなのがないや)

ねこ「んみゃ…」

結衣(食べてくれるかな、とりあえず電柱のところに…)すっ

ねこ「みゃあ!」ばっ

結衣(うおっ!?)







ねこ「……」がつがつ、がつがつ

結衣(よかった、とりあえず食べてくれてる)

ねこ「……」がつがつ





空「ゴロゴロゴロ」



結衣(そうだ、マズい…。これから降るってことは、この子が雨ざらしになっちゃう…!)

ねこ「……」がつがつ

結衣(もうマンションはすぐ近くだし、傘でも置いてきたいけど…)

ねこ「……」がつがつ

結衣(風で飛んだりするかもしれないし…。――あっ、そうだ!」



ねこ「……」がつがつ



結衣(ちょうど手芸用のゴム紐を買ったんだった、これで電柱に傘を括りつけて…)

ねこ「……」がつがつ






結衣(…よし、これで何もないよりは安心かな)

ねこ「……」がつがつ







結衣(それじゃ、またね)

ねこ「…みゃーあ」けふっ











結衣(よし、今日の買い出し終わり)







(…なんか、今日も割といっぱい買っちゃったな)







(この前も結構多く買っちゃったし…。ま、別にいいんだけど)








(そういえばこの前のねこ、どうしてるかな…)







(…ここだ。また今日もこの裏道から帰ってみるか)







??「ミャーオ」



結衣(あ、もしかして…)





結衣(いた、この間のねこ…!)

ねこ「んみゃあ」すりすり

結衣(またお腹が空いてるのかな)

ねこ「んみゃあ」すりすり



結衣(ちょっと待っててね。今日買ったのは確か、アジがあったっけ)すっ

ねこ「みゃあ!」ばっ

結衣(ふふふ、今日も美味しそうに食べるなあ)

ねこ「……」がつがつ


行間空けすぎだろ発達障害かよ




結衣「…みゃあ?」

ねこ「にゃうん」ごろり

結衣(あっ、寝転がった)







ねこ「んみゃあ…」

結衣(撫でても、いいのかな…)なでなで

ねこ「ごろごろ」

結衣(…可愛い)






ねこ「みゃお」ぱっ

結衣(お、起きた)

ねこ「……」がつがつ

結衣(また魚食べてる、可愛いなあ)







がりっ

ねこ「けほっ、けほっ」

結衣(骨でも噛んだのかな?アジはちょっと良くなかったか)






ねこ「けふっ」

結衣(よし、そろそろ帰るか)すくっ



ねこ「みゃーあ」

結衣「…みゃーあ」











結衣「――2人ともごめん、今日も私、ちょっと回り道して帰るね」

京子「結衣、最近どうしたの?」

ちなつ「先輩、ここのところずっと遠回りですね」



結衣「いや、大したことじゃないんだけど、ちょっと用事が」

京子「まさか、私たちを放っておいて愛人と密会…?」

結衣「おいコラ」

ちなつ「結衣先輩!?私という者がありながら何てことを!」

結衣「いやちなつちゃん、誤解だから!っていうかその発言、ツッコミどころが多すぎるから!」

京子「しかして愛人の正体は、何を隠そう私のこと――」





バシン

京子「ぐふっ」

結衣「話をこじれさせるな!――全く…それじゃ悪いけど、私行くね。2人とも気をつけて」

ちなつ「は、はい」



京子「あれ?」

ちなつ「っていうことは…」

京子「今日はちなつちゃんと2人っきりの帰り道だ!」ギュー

ちなつ「ちょっ、京子先輩!いきなり何するんですかあ…!」











ねこ「みゃーお」

結衣「みゃーお」

ねこ「んみゃあ」すりすり



結衣(お、今日もお腹が減ってるみたいだな)

ねこ「んみゃあ…」すりすり

結衣(今日はお前のために、キャットフードを買ってきてあるからな)

ねこ「んみゃあ…!」

結衣(さあ、お食べ)



ねこ「……」がつがつ

結衣「ふふっ」

ねこ「……」がつがつ



あかり「……」





結衣「みゃあ?」

ねこ「にゃうん♪」がつがつ

結衣「んにゃあお」



あかり「結衣ちゃん…?」







結衣「うわああぁぁあああっっっっっ!?!!?!!?!!!???!?」どすんっ

あかり「ひえぇっ!?」






結衣「な…なんであかりがこんなところに…!?!!!?!?」

あかり「ここが最近、お散歩コースになってるんだぁ…」

結衣「そそそ、そうか…」

あかり「結衣ちゃん、思い切り尻もちついちゃったけど、大丈夫…?」

結衣「あ、ああ…」



あかり「それにしても、結衣ちゃんがあんなことしてるなんて」

結衣「うあああああァァァッッッ!!!!!」

あかり「えへへっ。結衣ちゃん、可愛い」

結衣「や、やめて…………」

あかり「あかりも一緒にやりたいなぁ」

結衣「あああ、何かもう泣きそうだあ…」



ねこ「みゃあ?」

あかり「にゃうん」

結衣「んにゃう……!」











ねこ「ゴロゴロ」

結衣「にゃあ?」

ねこ「みゃお♪」



結衣(あ、また仰向けになってお腹出した)

なでなで



あかり「みゃあ?」

ねこ「にゃうん♪」

結衣「んにゃあお」



あかり(結衣ちゃん、もう吹っ切れちゃってるのかなぁ)





ねこ「んにゃあ…ふあぁぁあ」

あかり(あ、もうこんな時間。そろそろ帰らなくちゃ…)すくっ

結衣(ん?あかり帰るのかな)



ねこ「みゃーあ」

結衣「みゃーあ」

あかり「みゃーあ」



結衣(私も、そろそろ帰るか…)すくっ

ねこ「みゃーあ」

結衣「みゃーあ」











結衣「みゃーお」

ねこ「みゃーお」

結衣(今日も元気だなあ)

ねこ「んみゃあ」すりすり

結衣(またお腹減ってるのかな)



ねこ「んみゃあ」ぴょん

結衣(ん、違う…?)

ねこ「んみゃあ…」ぴょん

結衣(あ、もしかして)



ねこ「んみゃあ」ぴょん

結衣(うおっと!)だきっ

ねこ「みゃあ」



結衣(やっぱり、抱っこしてほしかったんだ)

ねこ「…♪」

結衣「みゃあ?」

ねこ「んにゃう♪」











ねこ「みゃーお」

結衣「みゃーお」

ねこ「んみゃあ」すりすり

結衣(お?今日は飛び跳ねてこない…)

ねこ「んみゃあ…」すりすり、すりすり

結衣(ってことは、お腹が減ってるのかな。よし、それじゃあ)すっ

ねこ「みゃああ!!」ばっ

結衣(うわあっ)

ねこ「……」がつがつ



結衣(ご飯をやるときが一番元気だなあ、この子は)

ねこ「……」がつがつ

結衣(ふふっ)

ねこ「……」がつがつ

結衣(可愛い)











あかり「結衣ちゃん」

結衣「お、あかり。今日はまた散歩?」

あかり「うん、ちょっとだけ時間ができたから」

結衣「そっか」

あかり「結衣ちゃんは、またあのねこさんのお世話?」

結衣「そんなとこかな」

あかり「あかりも付いてっていいかなぁ?」

結衣「うん、いいよ。一緒に行こうか」







結衣「あれ?あの子、見当たらないな…」

あかり「ここで合ってるよね?」

結衣「傘が括られてるから、ここで合ってるハズ…」



??「ニャーオ」

結衣「あっ、あの声は」

あかり「いつものねこさん?」

結衣「うん、間違いない」







すっ



ねこ「にゃーお」

結衣「にゃーお」

あかり「にゃーお」



結衣(ん?口に何かくわえてる)

あかり(プレゼントか何かなのかなぁ?)

結衣(何だろう…)すっ







ぽとっ

もぞもぞ



結衣「なあああぁぁぁあああ毛虫いいいいいぃぃぃぃぃ!!!!!!!?!」

あかり「やあああぁぁぁあああああ!!!!!?!!?!」











結衣(さてと。買い出しも終わったし、またあの子に会いに行くか)



(ふふっ。今日もたくさんなでてやりたいな)



(今日はいつもと違うキャットフードもあるし、喜んでくれるかな)





――さっき路地裏から出てきた人、めっちゃ可愛いねこ抱いてたね――

――わかる、あんなねこ見たことないよ――







(え?)






ぴくっ







(まさか)





だっ



――きゃっ…――



(あの子が)



「はー、はー」



(誰かに、連れて行かれた…?)





どくん、どくっ



(いや、まさかそんなこと…)



「はー、はー…」





(ここだ)



(ここのハズだ)



(…ない)



(跡形もない)



(あのねこ、本当にどうなったんだ)





ぽつっ

ぽつっ、ぽつっ







(雨だ)



(――どうしようもない)



(帰るしか…)













ぴんぽーん







ぴっ



結衣「はい」



京子「おい結衣、大丈夫か?」

結衣「みんな揃って、どうかした?」

あかり「結衣ちゃん家に久しぶりにお泊まりに行こう、って言ってみんなを誘ったんだぁ」

ちなつ「結衣先輩、寄り道しなくなってからずっと元気がなさそうでしたし…」

結衣「そんなこと、ないと思うけど…」



ちなつ「何も言わずに来ちゃいましたけど、大丈夫でしたか…?」

結衣「うん、みんなありがとう。とりあえず上がって。――そうだ、みんなが泊まるなら、早めにお風呂沸かさなきゃ」





がちゃっ



あかり「結衣ちゃん、熱とか大丈夫?」

結衣「うん」

ちなつ「お菓子とかも、ちょっと買ってきました」

結衣「ありがとう」

京子「ラムレーズンも買ってきたぞ!」

結衣「それはお前が勝手に買ってきただけだろ」











京子「すー、すー…」

ちなつ「むにゃ…」



あかり「2人とも、こんなに早く寝ちゃうなんて…」

結衣「あかりより早いなんて、珍しいねぇ」



あかり「…ねぇ、結衣ちゃん。1つ聞いてもいいかなぁ」

結衣「あ、ああ」





あかり「――本当に大丈夫?」

結衣「へ…??」どきっ

あかり「最近結衣ちゃん家に遊びにこれてなかったし、あのねこさんはいなくなっちゃうし」

結衣「…あかり、あの子がいなくなったって知ってたのか」

あかり「うん。今日来るときも、あそこの様子を見てきたんだぁ。そしたら、ねこさんもいないし、傘もなかったから」

結衣「そっか」






あかり「結衣ちゃん、最近あかりたちが遊びに来れなくて、寂しくなかった?」

結衣「…寂しかった」

あかり「きっと結衣ちゃんは、あのねこさんがいなくなっちゃって、それでまた寂しくなっちゃったんだよね」

結衣「うん」

あかり「結衣ちゃんは頑張り屋さんだけど、たまにはあかりたちをいっぱい頼って、何でも言ってほしいな」

結衣「…ありがとう、あかり。…気づかってもらったこと、みんなにもお礼言わなきゃ」ぐすん

あかり「――結衣ちゃんも、おやすみ」

結衣「うん…、おやすみ」





prrrrr



あかり「はい、もしもし。あっ、結衣ちゃんのお母さん」



「えっ、ほんとですか…?きっと結衣ちゃんも喜ぶと思います…!」



「はい、はい。分かりました、伝えておきますね。ありがとうございます、おやすみなさい」







(そばにあった傘に名前が書いてあったおかげで、ねこさんを守ってくれたお礼に、飼い主の人からおもてなしの招待状)



(首輪がないのは、ねこさんが外すクセを覚えていたから)



(――あのねこさん、ちゃんと飼い主さんのところに戻ってたよ。よかったね、結衣ちゃん)












結衣(――買い物も終わったし、帰るか)







(そういえばあのねこ、どうしてるかな)







(飼い主さんのところに戻って、2ヶ月くらい経つっけ)







(もうそんなになっちゃうんだ、早いなあ)







(そういやせっかくの招待状も、返信できてないままだった)







(…確かこの道を進んでったところで、あの子とあったんだよな)







(結局あのあと会えてないけど、また会ってみたいな)







(久しぶりに、ここから帰ってみるか)





てくてく



てくてく



てくてく



てくてく







さっ



結衣(ん…!?)







「ニャーオ」





結衣(もしかして…)



だっ



結衣「にゃーお…」



「ニャーオ」







結衣「うわあっ!!?」



あかり「結衣ちゃん!?」



結衣「あかりか、ごめん…。危うくぶつかりそうに…」

あかり「ううん、大丈夫。…それより今、ねこさんがあっちのほうにスゴいスピードで走っていったよぉ」



結衣(あっち…。もう、見えないな)





あかり「ねえ結衣ちゃん、さっきのねこさんって、もしかして…」

結衣「…うん。きっとそうだ、間違いない」







(またここに来てくれたお礼に、今度みんなであの子の家にお邪魔してみようかな)


ありがとうございました。以上です。
ふとしたきっかけから、猫真似をする結衣ちゃんを描いてみたいと思った結果、こんなものができました。

完全に思いつきでまとめ方も微妙ですが、書いていて楽しかったです。ではでは。

おつ

途中までガイルだと思っていましたまる

乙乙

俺ガイルじゃないなら俺ガイルじゃないって書いとけよ
死ねゴミ、すっげぇつまらなかったわ

俺ガイルだと思って開いてゆるゆりだったときのガッカリ感と、読み進めていくごとに思い知らされていくヒロインの人間性の違い
こっちの結衣はイラっとこないからな。このギャップが最近癖になってきた

結衣が多すぎる

>>47
寧ろ俺ガイルのがつまらん
どうせ八幡のチンコが好きなだけだろ?
速報の癌だよお前ら八幡厨と京豚は

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