ディオ「もう一つのファントム・ブラッド」 (55)

僕は父がたまらなく嫌いだった。
母を死に追いやって、汚く、誇りもない生活をする父が。
なによりも...
欲望で汚れた目が嫌いだった。

ヒヒーンッ!

運転手「お客さん!ついたよ!!」

ディオ「あぁ、ありがとう。」

これは、もしもディオが「悪」ではなかったら、
そんなIFの物語である。

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ジョナサン「あ、えっと...」
ジョナサン「君は...ディオ・ブランドーだね?」

ディオ「そういう君は、ジョナサン・ジョースター。」

ジョナサン「これからよろしく。」

わんわん!

ジョナサン「あ、ダニー!!」

ディオ(い...犬ぅう!?)

ディオ(僕は犬が嫌いだ、何故なら俺は...)

ディオ(貧民街であまり犬を見かけなかったせいで犬になれていないのだッ!!)

ディオ(こ、怖いんじゃあない。」

ジョナサン「えっと...ごめんね?犬が苦手なんだね。」

ディオ「そ、そんなわけないじゃないか!」

ディオ「犬くらい触れる!」

ディオ「」スッ

ダニー「....」ナデラレ

ディオ(あれ、かわいいかも)

ジョージ「二人とも、なにをやっているのかね。」

ジョナサン「ディオがダニーとすっかり仲良くなっちゃってさ!」

ディオ「とってこいダニー!」ポイッ

ダニー「わん!」ダッ!

ジョージ(この調子なら二人は仲良くできそうだ。)
ジョージ「ディオ君、先に荷物を片付けてきなさい。」

ディオ「あ、はい、わかりました。ジョースター卿。」

ジョナサン「荷物運ぶの手伝うよ!」

ディオ「あぁ、ありがとう。」

ジョナサン「」ムシャムシャ

ジョージ「ジョジョ!マナーがなっていないぞっ!!」

ディオ「いいではないですか、僕はジョナサンの食べ方は好きですよ。」

ジョージ「しかし、紳士にはそれ相応の態度が必要なのだ。ディオくんも真の紳士を目指しなさい。」

ディオ「はい、ジョースター卿。」

ジョナサンとディオは日がたつにつれて益々仲が良くなったッ!!
お互いがお互いを支えるパートナーとして一目置かれるようになったある日ッ!

ジョナサン「さーんぽすすんで...ん?」

取り巻きA「やーいやーい泣き虫エリナー!!」

取り巻きB「ちょっと金があるからっていい気になってんじゃねぇ!」

取り巻きC「おい!人形のあそこもちゃんとできてんのか確かめてやろ「やめろ!!」

ジョナサン「人形を返してあげるんだッ!!」

取り巻きB「ジョースターのお坊ちゃまじゃねぇか!」

取り巻きA「コテンパンにしてやるぜ!」

ジョナサン「うおぉーッ!!」ばすっばすっ

取り巻きC「はん!お坊ちゃまのパンチなんか痛くもねー...」
取り巻きC「ぜ!!」ばきっ!

ジョナサン「ぐえぇ!!」ドサッ
ジョナサン「よくもやってくれたなぁ!?」

取り巻きB「このままぶちのめして...おん?」

ディオ「ジョジョ!?何をやってる!?」タッタッタ!

取り巻きA「やべぇディオだ!」
取り巻きB「逃げるぞッ!!」
取り巻きC「すたこらさっさだぜ!!」

ジョナサン「いたたた...」
ディオ「大丈夫かい?ジョジョ」

ジョナサン「うん、ありがとうディオ。」

ディオ「よしてくれ、親友なんだ。当然だろう?」

エリナ「あ...あの...」

ジョナサン「あ、そうだ!!」

ディオエリ「?」

ジョナサン「はい、人形、君のでしょ?」

エリナ「あ、ありがとう!!」

ディオ「いつの間に取り返していたんだい?ジョジョ」

ジョナサン「殴るときにさらっと取り返したんだ。」

エリナ「あの...もしよかったら、家でお礼させてください!」

ジョナサン「いや、遠慮するよ。僕は感謝されたくて君を助けたわけじゃない。」

ジョナサン「本当の紳士を目指しているから、君を助けたんんだ。」

ディオ「なら、もっと落ち着いて生活しろよ。」

ジョナサン「ディオ!せっかくかっこよく決まったのに!」

エリナ「.....」

ディオ「ジョジョ。」

ジョナサン「なんだい?ディオ。」

ディオ「他人の好意を素直に受け取るのも紳士のやるべきことだぞ。」

ジョナサン「うっ!」

エリナ「....」

ディオ「父さんにはぼくが言っておくからさ、行って来いよ。」

ジョナサン「.....しょうがない、ディオの言う通りかもしれないね。」

エリナ「やったっ」ピョンピョン

ディオ「じゃあな、楽しんで来いよジョジョ。」

ジョナサン「うん!ありがとうディオ!!」
エリナ「行きましょう、えーっと...」

ジョナサン「ジョナサン・ジョースター、ジョジョでいいよ。」
エリナ「えぇ、改めて、よろしくね、ジョジョ!」

それから、時は瞬く間に過ぎてゆく。
三人がそれぞれの夢を持つのは早かった。

ジョナサン「ディオ、この仮面、なんだと思う?」

ディオ「さぁ、さっぱりだ。なんかの儀式に使う仮面か?」

ジョナサン「うん、この前ナイフで指を切って、血がついたときに針が飛び出たんだ。」

ディオ「ますますわからないなぁ...」

ジョナサン「危ないからしまっておこう。」

???「おい、石仮面はもう見つかったのか?」

???「はい、もうすでに場所はわかっております。」

???「ならとっととぶんどってしまおうぜぇ」

???「所詮は波紋も使えん人間だ、我々の敵ではない。」

???「お前が行って来い。サンタナ。」

サンタナ「....わかり、ました。」

そろそろ時間だわ、寝る

更新するで

恋ッ!それはジョジョとエリナを加速させた!
しかし、二人は妙に積極的になれずにいた!!

ジョナサン「ディオッ!!どうすればいいだァーーッ!!」

ディオ「もっと積極的にならなければな、ジョジョ。」

ジョナサン「しかし、迷惑にならないかい?」

ディオ「たまには積極性も必要だよ。」

ジョナサン「...君を親友と信頼して、僕は助言を受け取るよ!」


エリナ「ディオ!どうすればいいの!?」

ディオ「いや、前も積極的になれと言ったはずだが。」

エリナ「だってこの前髪型変えても無反応だったんですもの」

ディオ(この前ジョジョが急にポニテもいいな、と呟いたのはそれか。)

ディオ「多分照れてるだけだ、がんばれ、後一押しだろう。」

エリナ「...私はあなたを親友と信頼して、ディオの助言を受け取るわ!」



ディオ「正直そろそろくっついてもいいのではないか?あの二人。」

友達A「へぇ、ここがジョジョとディオの屋敷か!!」

ディオ「おいおい、あまり走り回るなよ、危ないだろ?」

友達B「あ、おい、この仮面なんだ?」

ディオ「さぁ?わからないな。父さんのものか?」

ジョナサン「それは父さんがもらった仮面だよ。昔鼻血が垂れた時にとげが飛び出てきてさ。
      僕もとげが手に刺さったし、危ないからしまっていた筈なんだけど。」

ディオ「仕舞い忘れじゃないか?昔から片付けは苦手だものなぁ。」

ジョナサン「今はちゃんとできるよ!」

友達B「」カポッ
友達B「へっへ~怪人だぜ~」

友達A「ははっ全然こわかねぇwww」

ジョナサン「危ないから外したほうがいいよ!」

ディオ「あぁ、また針が飛び出たら危ないからな。」

友達B「そう簡単に出るもんか...あっ!」ガッ

ズテーン!!

友達Bが転び、顔面を強かに打ち付けた!!
不幸なことに鼻から血液が漏れ出す。
瞬間ッ!!!

友達「ぎぃやぁあああ!?」ザクゥ!!

針が飛び出しッ頭に刺さったッ!!!
ジョジョとディオはその瞬間、その仮面が輝くように見えた!
しばらくすると友人Bはピクリとも動かなくなった。

ジョナサン「お、おい!大丈夫かい!?」

ディオ「大変だ!すぐにエリナのお父さんを!!」

友人B「」ムクリ

友人A「な~んだ、大丈夫そうじゃねぇか。」

ジョナサン「....いや、待て!様子がおかしい!!」

ディオ「何!?...確かに、幽霊のようにふらふらしている。」

友人B「..くん...よ...」

友人A「え?なんだって?」
友人B「喉が渇くんだよォオオWROOO!!」

友人Aに飛びかかる友人B!!
しかし、友人Aは幸運にも、

日光の差し込む窓辺に立っていたッ!

友人B「WOOOOOOOO!?」

友人Bはチリとなり消えていった...

友人A「な...なんだってんだよ...」

この時、この恐ろしい光景を目の当たりにしたディオとジョジョは...
恐怖より、好奇心が先立ち、渦巻いていたッ!!
この、「石仮面」の秘密に魅せられてしまったのだッ!!

今日はここまでかな...ちょっと疲れた。
こんな感じでゆるゆるやってくけどもしよかったら目を通してくれるとありがたい

石仮面の事件は不慮の事故として処理され、「死体が動く」ことを知っているのは
当事者のみとなった。そして、この一件を機に二人の好奇心は加速した!!
そして数年の月日は流れる。

ディオ「ジョジョ、どうだ?やはり何もわからないか?」

ジョナサン「うん、たぶん針が脳を刺激することで『ああなる』んだろうけど....
      一体いつにどんな目的で作られたのかもわからないんだ...」

ディオ「やはりそうか....今日はこれくらいにしよう。やりすぎは体によくない。」

ジョナサン「うん、それじゃもう寝てしまおう。」

ディオ「あぁ、お休み。」

次の日、ジョジョとディオが学校から帰ってきた。

ジョナサン「ただいまー。」
ディオ「ただいま帰りました。」

????「.....」

ジョージ「おぉ、帰ってきたか。ジョジョ、お客さんだ。」

ジョナサン「僕に....ですか?」





????「....あの仮面を....」

ジョナサン「...これですか?」
ジョナサン(これは石仮面....彼はこれを知っているのか?)

????「...譲ってほしい。」
ジョナサン「待ってください、あなたはあの石仮面について知っているのだすか?」

????「.....答える必要は...無い....」

ディオ(ジョジョ、あれは何かを隠している....貧民街の奴らがやる行動だ...)

ジョナサン「....この仮面は危険なものです。僕はあなたを信用できないッ!!」

ディオ「少なくとも納得できる理由を持ってくるんだな、そうでもなければアレは渡せない。」

????「.....人間が、よくも言うな。」

ジョナサン「!?」

????「カーズ様から『できるだけ穏便に済ませろ』と言われたが...」

????「どうやら、無理な、ようだな。」

瞬間、サンタナは椅子から飛び上がり、近くにいた召使いに掴み掛った!!
一瞬の出来事に対応できたのはディオだけだった!!
机を蹴り上げ男にぶつける、瞬間男は手刀で机を切り裂いた!
その一瞬のタイムラグが召使いに逃げる暇を与えたのだ!!

召使い「!?....ッ!?」

ディオ「いきなりなにをする!」

????「簡単な....ことだ....」
サンタナ「このサンタナが....この屋敷の人間を...すべて[ピーーー]!」

ジョナサン「な、なんだって!?」

         ・・
サンタナ「『もしもヤるなら波風を立てさせるな』....その通り、貴様達を殺し....
館を焼き...不慮の事故とする...」

ジョナサン「ディオ!みんなを逃がして!!」

サンタナ「もう...遅い....」

サンタナが腕を大きく広げると、体中からボコボコとドーム状の突起が現れる!
そして、サンタナが力んだ瞬間ッ!!!

ドバァッ!!!

召使いA「お」ズド!
召使いB「あぁ」ドズゥ!!
召使いC「ぎゃ」ゴシャ!

サンタナの体から無数の鉄球が撃ち出されたッ!!

ジョナサン「うわぁあああああッ!!!」

瞬間、ジョジョの爆発力が発動した!
ソファを縦に持ち上げ、ディオとジョジョを守る防壁としたのだ!!

ディオ「....ジョジョ!!無謀だが、やるしかない!!」
ジョナサン「...あぁ!!でなければ、僕たちがやられる!!」

ヤツを....サンタナを.....
倒す!!

思い立った二人はすぐに行動にでた!
ディオはソファから飛び出し燭台をサンタナに蹴りつけたッ!
館に火が燃え移る!!生き残った召使いの一人がジョージを連れ出し、逃げて行った!!

~~~~
ディオ(いいか、これから奴を攻撃するが、決してアイツに触れてはならない。)
ジョナサン(なんでだい?直接取り押さえてしまえばいいじゃないか。)

       ・・・   ・・・・・
ディオ(奴は『体から鉄球を撃ち出した』んだ、逆に吸収できてもおかしくはない。)
ジョナサン(ならあそこにある槍を使うよ。)
~~~~

ジョナサン「うぉおおおおおおおッ!!くらえっ!!」

ジョジョはソファを持ち上げ、突進した!!
鍛え上げられた体が繰り出す一撃はさながら重機関車ッ!!
サンタナは壁にたたきつけられた!!

ジョナサン「今だッ!!!」

ジョジョは壁に走り出し、槍を壁からもぎとった!!
瞬間、ジョジョはソファが折れる音を耳にする!

ディオ「ヤツは...ソファも取り込んでしまったな...」

ジョナサン「この槍も取り込まれてしまうぞ!ディオ!!」

ディオ「だが、ないよりはマシだっ!やるしかないッ!!」

うーむ、展開が急すぎたかな?
明日は下手すると俺の運命が決まる日なので今日はここまで
もしかしたら明日から更新頻度あがるかも

運命ねじ伏せてきましたので今夜更新すると思う

燃え盛る館の中、ジョジョとディオはサンタナと対峙した!!
ジョジョは槍を構えながらサンタナをにらむッ!

ジョナサン「君は多くの人間を殺してしまった!僕は君を倒さなければならない、いや、
      倒して見せるッ!!」

サンタナ「波紋も使えぬ....若造が...」

ディオ「喋っている余裕があるのか!!」

ディオは流れるように壁からサーベルを抜き、サンタナの顔に向かって振り抜いた!!
不意打ち!!しかし、サンタナとの力量は圧倒的だった!

サンタナ「見えて....いるのだ!!」

手刀でサーベルをへし折り、ディオの腕をつかむ!!
瞬間ジョナサンの槍がサンタナの腕を貫いた!!

ジョナサン「うおおおぉぉおおおお!ディオォォオオオオオッ!!」

ディオ「ジョォォオオオオオオオジョォオオオオオオオオオッ!!」

ディオは素手で折れたサーベルの刃を握りしめ、サンタナの顔に突き刺した!!
しかし、その皮膚に滑り込んだ刃はサンタナに吸収され、折れてしまった!

サンタナ「フンっ!!」

サンタナが飛び上がり天井に張り付く。
そこにディオは燭台を放り投げた!!
しかし、それは避けられ、天井にも火が燃え移った!!

サンタナ「どかずば....死ぬのみだ...ジョジョッ!!」

ジョナサン「うおぉおおおおおおおおっ!!父さん!ディオ!エリナぁあああああああッ!!」

瞬間、再度ジョジョの爆発力が奇跡を生み、ディオの洞察力が打開策を浮かばせた!!

ジョジョはッ!!降り落ちてくるサンタナに自ら飛びついたのだッ!!!
サンタナはジョジョの奇妙な行動に心底驚き、動きが鈍った!!
しかし、サンタナは相当な戦士なのだろうか、すぐにジョジョの肩の骨を握りしめ、砕いてしまう!
だが、激痛の中ジョジョは、ディオの声を聞き取った!!

ディオ「回転だッ!!回転しろジョジョォオオオッ!!」

ジョジョ「回....転....ッ!!」

ジョジョは空中でサンタナにしがみ付いたまま回転する!!
本来ならば、空中でジョジョの手は離れ、一人火の海に落ちていく筈だった!
しかし、運命は「二人に微笑んだ!!」

自愛の女神像ッ!サンタナは刺し抜かれ、ジョナサンに刺さりきる前に止まった!!

サンタナ「UGYAAAAAA!?こ、殺して....!?」

サンタナは気が付いた!!背中全体と肩、二の腕までが、
石化していることをッ!!
ディオはサンタナがジョジョを襲う瞬間、ちらりと見えた指先を見逃さなかった!!
日光に焼かれ、石化する指を!!

ディオ「石化させることでお前から再生能力と動きを奪った!!」

ジョナサン「例えお前がどんな生物であろうとそれではすぐに再生できない!!」

ディオ「そして、いま、壁が崩れる!!」

ディオが宣言すると同時にディオの真後ろの壁が焼け崩れ、夕日が差し込む!!
サンタナの体はますます石化しはじめた!!

ディオ「ジョジョ!ここを出るぞ!!」

ジョナサン「でも、まだアイツは...!!」

ディオ「天井の下敷きになれば石化したサンタナが無事で済むはずが無い!」

ジョナサン「ぅ...!」

サンタナ「wooooooooooooooo!?」

ジョースター邸、全焼。

今日はここまでかなぁ.....
友達からペンタブも借りたし練習しよう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月18日 (木) 13:40:00   ID: VlexyHqr

殺すぞコロスケ

2 :  SS好きの774さん   2017年08月22日 (火) 21:43:07   ID: yadiSoqi

ジョナサンとディオが仲良いss好きだからベネ

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